ピクサー・アニメーション・スタジオが制作した名作『トイ・ストーリー』の公開から今年で20年になる。本作の監督を務め、現在はピクサーとディズニー・アニメーション・スタジオのクリエイティブ面を取り仕切るジョン・ラセターは、間もなく公開になる『アーロと少年』は「『トイ・ストーリー』の20周年を記念するぴったりの作品だ」という。ラセターが語る特別映像が公開になった。特別映像はこちら『トイ・ストーリー』は“玩具”を主人公にした人気作で、中でも主人公ウッディとバズの友情ドラマは多くの観客を魅了している。映像でラセターは、弱虫の恐竜アーロと少年スポットの冒険を描いた『アーロと少年』に言及し、「アーロとスポットはウッディとバズの関係を思い出させる。正反対のふたりが冒険を通じて、共に成長していく」と分析。映像にはアーロとスポットが次第に友情を築き、危険な局面も力をあわせて乗り越えていく過程が描かれる。もちろん、本作でピクサーは“元に戻った”わけではなく、ラセターは「僕たちの映像技術や感情表現もこの20年間で驚くほど成長した」と語り、彼の言葉を裏付けるような圧倒的な美しさをたたえた映像が披露される。ピクサーは20年の中で繰り返し“友情”ドラマを描き、幅広い年齢層から支持を集めており、『アーロと少年』も多くの観客から好評を集めることになりそうだ。『アーロと少年』3月12日(土)全国ロードショー
2016年03月05日東京・江東区の東京都現代美術館で4日、3月5日~5月29日に開催される「スタジオ設立30周年記念 ピクサー展」のプレス内覧会が行われ、ピクサーに所属するアーティストによるアートワーク約500点がお披露目された。ジョン・ラセター、エド・キャットマル、スティーブ・ジョブズらによって1986年に設立され、数々の人気作品を生み出し、独創的なストーリーや魅力的なキャラクターで世界を魅了してきたピクサー・アニメーション・スタジオ。このたび、2005年にニューヨーク近代美術館でスタートした世界巡回展である「ピクサー展」が、スタジオ設立30周年を記念した作品群を加えて日本に上陸した。お披露目されたのは、映画制作の過程で創り出したドローイング、カラースクリプト、キャラクター模型など、多種多様なアートワーク約500点。ピクサーの30年の歴史をたどる最初のコーナーでは、ピクサーのロゴとしても有名なランプのオブジェや、ジョン・ラセターのメッセージVTRが見られ、さまざまな作品のアートで埋め尽くされた壁には「芸術はテクノロジーの限界に挑み、テクノロジーは芸術にひらめきを与える」というジョンの言葉が目を引く。長編映画のアートは作品ごとに展示。『トイ・ストーリー』シリーズ三部作のコーナーでは、同展のポスターにもなっているウッディとバズのドローイングなど、名シーンを思い出させるアートが並び、2人のオブジェも飾られている。また、通路の窓にもキャラクターが描かれるなど、遊び心にあふれている。『トイ・ストーリー』シリーズのほか、『バグズ・ライフ』から最新作『アーロと少年』まで11作品のアートを紹介。『モンスターズ・ユニバーシティ』や『ファインディング・ニモ』、先日アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞した『インサイド・ヘッド』など、それぞれの作品にどっぷり浸ることができる。また、幅10メートル超の大型スクリーンでピクサー映画の世界観を表現する「アートスケープ」という大型作品や、アーティストへのインタビュー、ショートフィルムなど、貴重な映像コンテンツも充実。「ピクサー映画ができるまで」というコーナーでは、制作プロセスを資料映像と共に学ぶことができる。さらに、併設ショップでは、会場オリジナルグッズや展覧会オリジナルグッズが手に入る。オープニングセレモニーでは、同展のキュレーターを務めるピクサー・ユニバーシティ&アーカイブ・ディレクターのエリース・クレイドマン氏も登場。日本での開幕への喜びを語った。(C)Disney/Pixar
2016年03月04日松重豊、八嶋智人、片桐はいりが、ディズニー/ピクサー最新作『アーロと少年』の日本語版キャストに抜てきされ、主人公のアーロが旅の途中に出会うTレックス一家を演じている。大黒柱ブッチ役の松重いわく、恐竜役に挑んだ実力派3人には「小劇場出身という共通点がある」といい、「すごくバランスが良くて、絶妙なキャスティング。いいセリフが多い分、説教臭いのはイヤだから、いろんなパターンを試し、声優ならではの楽しさを味わった」と自信を示す。その他の写真八嶋は好奇心旺盛な弟のナッシュを演じ「少しアゴが出ているキャラクターなので、僕自身も少しアゴを前に出してみたり。ちょっと抜けているけど(笑)、根が明るくイイ恐竜なので、そんなイメージを大事にしながら、役作りを楽しんだ」。苦労したのは文法の違いだといい「何かを否定する場合、英語はまず『ノー』ですよね。日本人にとっては、倒置法っぽく聞こえるので、自然になじませるのが難しかった」と振り返る。一方、声優初挑戦の片桐は、おてんばな姉のラムジー役に挑み「アフレコではやりがいのある注文もいただきました。例えば、『恐竜は肺が大きいので、その分、肺活量も多めに』とか…。初めての経験でしたが、声優さんって大変だなって」。それでも「姉御キャラなので、身近に感じた」と役柄に親近感を抱いたそうだ。巨大隕石が地球に衝突せずに恐竜が絶滅しなかった世界を舞台に、臆病な恐竜アーロと人間の少年スポットの友情を描く本作。松重は「観客に“その先”を想像させる結末に、僕みたいなおじさんの涙腺も刺激される。テーマは許しの精神。今、世界中を苦しめている問題を解決するカギが、優しく包み込むようなタッチで描いている」と太鼓判を押す。8歳の息子をもつ八嶋は「ぜひお父さん、お母さんに見てほしい。僕自身、いつまでも未熟な父親ですが、もし子どもに何か残してあげたいなら、僕が僕としてしっかり生きるしかない…。映画を通して、そんなことを改めて思いましたね」とアピール。片桐は「見た目が可愛らしいですが、それ以上に深さがある映画。アーロと少年の冒険が、言葉が通じなくても友情は育めると教えてくれる」と魅力を語った。『アーロと少年』3月12日(土)全国ロードショー※取材・文・写真:内田涼
2016年03月04日今月29日(日本時間)に授賞式が行われる第88回アカデミー賞で短編アニメーション部門にノミネートされている『ボクのスーパーチーム』は、ディズニー/ピクサー最新作『アーロと少年』(3月12日公開)と同時上映される短編映画。同スタジオ初の実話をもとにした作品としても注目のこの作品について、アメリカ・サンフランシスコのピクサー・アニメーション・スタジオで、監督のサンジェイ・パテルとプロデューサーのニコール・グリンドルを取材した。サンジェイ初監督作となる本作は、インド系移民の父親と、南カリフォルニアで育ったサンジェイとの実話をもとにしたストーリー。テレビのスーパーヒーローに夢中な男の子と、ヒンドゥー教の神々への祈りに熱心な父親という対照的な2人を描いた物語で、やがて男の子の頭の中でヒンドゥー教の神々がヒーローのように彼を助けてくれるという空想が始まっていく。サンジェイ監督は本作を手掛ける以前から、「神々について思いを馳せてみよう」「両親があがめる神々を描きたい」という思いが生まれ、ヒンドゥー教の神々についての本などを製作。「日中はピクサーで仕事をし、夜になると本のイラストを描く」という生活をしており、そんな中で今回、ピクサーが短編の製作を提案してくれたという。「ピクサーは私が情熱を注ぐ2つのことを結びつける機会を与えてくれました」と振り返る。ストーリーを説明するスタジオ内のプレゼンテーションでは、「どのように私がテレビに映った神々(=スーパーヒーロー)を崇拝し、その一方で、父が寺院でヒンドゥー教の神々に対して祈り捧げていたかということ」や「実際に父親の文化の背景にある物語や芸術を理解できるようになるまでに30年間かかったこと」などをジョン・ラセターに説明。すると、ジョンはストーリーを気に入り、「できる限りパーソナルなものとして伝えるように」とアドバイスをくれたという。そして、映像や音楽など、製作においてさまざまな壁にぶつかりながら、人々の感情に訴える作品が作り上げられていった。サンジェイ監督は「長い間、私は両親のことを浅ましく思っていました。インドの伝統を恥じていたのです」と打ち明けた上で、「両親が一体何者で、何を信仰しているのかといったことを含め、この映画の製作を通じて私自身のルーツに誇りを持てたのは大きなことでした」と心境の変化を告白。「私の両親、家庭生活といった私の人生の一部、そして彼らが私に与えてくれた命を作品に込められたことを光栄に思います」と感慨深げに語った。また、映画の最後に登場するサンジェイ監督と父親の2ショット写真について、ニコールは「ジョン・ラセターのアイデアだった」と明かし、「実際にサンジェイと父親の姿を目にすることで、この映画が実話をベースにしていることをみなさんに理解してもらい、共感を高めることができると思ったのです」と狙いを説明した。アカデミー賞にノミネートされた心境を聞くと、2人とも控えめな反応で、ニコールは「サンジェイは非常に謙虚なアーティストで、注目を浴びることを心地よく思わないんです。彼は一人でイラストを描いている時の方が幸せなのです」とサンジェイの気持ちを代弁。サンジェイ本人も「映画を製作できたことが一番うれしかったです。その後に起こることに関しては、私の力の及ぶところではないですからね」と話し、「ピクサーとジョン・ラセターが私のストーリーに信頼を置いてくれたことに喜びを感じています」と感謝の気持ちを述べた。(C) 2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2016年02月26日来月、ディズニー/ピクサー最新作『アーロと少年』が公開になる。本作は、迷子になってしまった怖がりの恐竜アーロと、天涯孤独の少年スポットが出会い、心を通わせながら冒険を繰り広げていく姿を描いた作品だが、このストーリーが生まれる過程で“リサーチ”が重要な役割を果たしたという。その他の写真どんな映画でも、制作準備の段階で様々な調査を行う。調査をしながらロケ地を探したり、セットや衣装、小道具をデザインする際に参考になるデータを収集するためだ。しかし、ピクサーにとって調査は映画作りの“根幹”をなすプロセスで、サンフランシスコのピクサー・アニメーション・スタジオの壁には“ストーリー・イズ・リサーチ”と書かれている。『アーロと少年』は、地球に巨大隕石が激突せずに、恐竜が生き延び、彼らと人間が共存している地球が舞台になるため、スタッフは当然のように恐竜の骨格や生態、古代の植物や地球環境について徹底的にリサーチを行った。他のアニメーションであればこれで十分だが、ピクサーのメンバーは“見知らぬ土地で途方に暮れてしまうこと”を味わうために、アメリカ北西部のオレゴン州やワイオミング州に出向いたという。プロデューサーのデニス・リームは「何の前触れもなくいつ何が起こるか分からない心細く不安な気持ちを味わいたかったのよ」と振り返る。彼らが向かった先は、道路から5時間かかる場所で、携帯電話がつながる場所には10時間もかかってしまう“大自然のど真ん中”だ。そこで彼らは自然の様子を調査しながら同時に、“大自然の中でひとりぼっちになる気持ち”についてリサーチを行った。仲間や家族から離れて過酷な自然の中に放り込まれたとき、強い風や揺れ動く木々はどう見えるだろうか? 雨が降ったらどれほど心細いだろうか? そして夜になったら……。監督のピーター・ソーンは「とても恐ろしくて怖い体験だった。人里離れた渓谷では、いつ何が起こるかわからないことを学んだよ。でもこの体験をアーロの描写に反映させたんだ」と語る。主人公の恐竜アーロはそんな孤独な状況で、人間の少年スポットに出会う。スポットもまた、家族を失い、孤独を味わってきた少年だ。怖くて、心細い状況でやっと出会えた同じ境遇のふたり。恐竜と人間の垣根を超えて、アーロとスポットが絆を深めていくストーリーの裏側には、どんな小さなことでも手を抜かず、調査を通じて自分の眼で確かめ、最高のクオリティを追求しようとするピクサーの“こだわり”が息づいている。『アーロと少年』3月12日(土)全国ロードショー
2016年02月23日『トイ・ストーリー』から7月公開の『ファインディング・ドリー』まで、世界中に親しまれているディズニー/ピクサーが、恐竜たちが絶滅せずに文明と言葉を持つようになった地球を舞台に贈る『アーロと少年』。主人公は、弱虫で怖がりな恐竜アーロ。ピクサー史上最もビビリ(?)といわれるキャラクターだが、思い返せば、ピクサーの歴代キャラクターたちも思わずビビッてしまう瞬間が多々あった…。そんな歴代キャラクターたちの“ビビリ顔”が、このたび解禁となった。本作は、恐竜のアーロが小さいけれど怖いもの知らずの人間の少年スポットと出会い、2人で大自然を冒険する姿を描くアドベンチャー・ファンタジー。恐竜なのに怖がりなアーロは、自分よりとても小さな虫にすらビビってしまうほど臆病な性格なのだ。とはいえ、思いもよらない出来事に直面し、ビビリ顔を見せてしまうのは彼だけではなかった。■『トイ・ストーリー』のウッディとバズまず、記念すべきピクサー長編第1作目からは、おなじみのウッディとバズ。2人が必死の形相を見せるのは、アンディが乗っているトラックを追いかけるシーン。アンディの元に帰るため、車が行き交う道路の真ん中で、トラックを必死に追いかける顔はまさにビビリ顔となっている。■『モンスターズ・インク』のサリーとマイク続いて、モンスターの世界を舞台にしたこちらからは、サリーとマイク。モンスター界に迷い込んだ人間の女の子ブーを、ほかのモンスターたちの追跡から守るため、逃走しているシーンだ。余裕しゃくしゃくのサリーと笑うブーに対し、マイクは追っ手を振り返り、超ビビリ顔を見せている。この後も2人はブーを人間界に帰すため、力を合わせて大冒険を繰り広げる。■『ファインディング・ニモ』のニモの父マーリンとドリーとても心配性のカクレクマノミのマーリンは、迷子になったわが子・ニモを探すため、忘れんぼうのナンヨウハギ、ドリーと大冒険に出る。その最中に猛毒を持つクラゲの大群に遭遇してしまうのだが、ドリーは興味本位からクラゲをツンツン、マーリンはいまにも猛毒に襲われるんじゃないかとビビリ顔になってしまう。このようにアーロだけではなく、歴代キャラクターたちも恐怖に立ち向かう場面がたくさんあった。これらすべての作品に共通しているのは“困難や怖さを親友と一緒に乗り越えたからこそ、絆が深まる”こと。そこに私たちもいつの間にか感情移入し、気づいたら心の中で応援しているのだ。本作で初めて長編アニメーション作品を作り上げたピーター・ソーン監督は、アーロとスポットの関係を、「アーロとスポットは同じ言語を話さないけれど、一緒に冒険するうちにものすごくたくさんの共通点があることを知っていくんだ。そういう心の繋がりを通じて、アーロは友情のために恐怖心を乗り越えていくんだ」と説明する。たとえ怖くて怖気づくことがあっても、親友のためなら頑張れるし、深い絆が芽生える。そんな初めての友情を知ったアーロとスポットだが、種族の異なる2人が、ずっと一緒にいられるのかも気になるところだ。『アーロと少年』は3月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月12日ディズニー/ピクサー最新作『アーロと少年』を手がけたピーター・ソーン監督が2月4日(木)、都内で行われた来日記者会見に出席。ソーン監督は『カールじいさんの空飛ぶ家』に登場する少年ラッセルのモデルだといい、その“そっくりぶり”が話題になった。隕石が衝突せずに、絶滅を免れた恐竜が言語と文明を手に入れた世界を舞台に、臆病で甘えん坊の恐竜・アーロが、怖いもの知らずの人間の少年と出会い、冒険を繰り広げる感動ファンタジー。ピクサー・アニメーション・スタジオのスタッフとして、数々の作品に貢献したソーン監督にとって本作が初の長編映画であり、劇中ではミステリアスな恐竜ペット・コレクターの声も担当している。まるで実写のような大自然の描写が見どころの本作。ソーン監督は「大自然がもつ美しさと魔法、そして怖さをいかに描くかが課題だった。だからこそ、ストーリーはシンプルに仕上げました」と明かし、「大自然へのリスペクトという点では、ジブリ作品にインスピレーションを受けている」と語った。また、言葉をしゃべる怖がりな恐竜と、自然育ちの野生児である人間の少年というコンビネーションについては、「逆転の発想が面白いと思ったし、アーロの成長を描くには最適な設定だからね」と説明していた。ソーン監督とともに、来日を果たしたプロデューサーのデニス・リーム氏は、大の日本通であるジョン・ラセターから“おすすめリスト”を手渡されたそうで、「彼のおすすめは、(新宿にある)ロボットレストラン。それに昨日、明治神宮を散歩していたら、偶然、結婚式を挙げていて…。究極の美を追求する日本独自の美意識は、今後の仕事に生かしたいわ」とコメント。すると、ソーン監督が「次回作はスシ・ムービーで決まりだね。でも、寿司は(生ものなので)寿命が短いかな」と笑いを誘っていた。ちなみに2016年は本作に加えて、待望のシリーズ続編『ファインディング・ドリー』も公開されるピクサー・イヤー!しかも、創設30周年のアニバーサリーにあたり、リーム氏は「しかも今日(現地時間2月3日)が、創設記念日なの!そんな記念すべき日に、念願だった日本にいられて本当にうれしい」と感無量の面持ち。「ピクサーで働く人々に共通するのは、映画への愛。そして常に最高のものを生み出そうと、仕事に全力を注ぐ姿勢だと思うわ」と30年間変わらないピクサーの哲学を語った。会見には日本語吹き替え版で、主人公・アーロを優しく見守るアパトサウルスの“ママ”を演じる安田成美、アーロと少年が出会うTレックス一家役の松重豊、八嶋智人、片桐はいり、アーロ役の石川樹が駆けつけ、バレンタインデーを前に、映画特製のチョコケーキをプレゼント。ソーン監督は、「カワイイ!」と日本語で感激していた。『アーロと少年』は3月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月04日女優の片桐はいり(53)が3日、都内で行われたディズニー/ピクサー最新作『アーロと少年』(3月12日公開)の来日記者会見に登壇し、自身の芸名はアニメ『アルプスの少女ハイジ』に由来するとピーター・ソーン監督に説明。八嶋智人らから「えー!」と驚きの声が上がった。『アーロと少年』は、恐竜たちが絶滅せずに進化を続け、文明と言葉を持つようになった地球を舞台に、弱虫の恐竜アーロと怖いもの知らずの少年スポットの友情と冒険を描いた物語。会見には、ピーター・ソーン監督、デニス・リームプロデューサー、日本語吹き替え版キャストの安田成美、松重豊、八嶋智人、片桐はいり、石川樹が出席した。アーロが冒険の途中に出会うTレックス一家のおてんばな姉・ラムジー役を演じた片桐は、「子供の頃に初めて家族そろって見たのがディズニーの『101匹わんちゃん』、家族そろって最後に見たのが『スター・ウォーズ』の1作目」と、ディズニーとの関わりを告白。「私が子供の頃にディズニーの映画にびっくりして映画が好きだってなったのと同じように、こういう映画を子供さんに見ていただいて、映画館にどんどん来てほしい」と願った。また、「私の名前"はいり"は『アルプスの少女ハイジ』からとったんです」と監督にアピールし、八嶋に「えー!!」と驚かれると、「私がハイジって言うつもりではなくて、ハイジが好きだったので…。子供の頃に見ててすごい好きだったので、みんなが"はいり"って呼んでくれてあだ名で40年間名乗っている」と説明。監督に「"アルプスのはいり"だね」と言われると、「うれしいです」と喜んだ。片桐はその上で、「この作品を見た時にすごくアルプスを思い出した。監督の中にそういうことはあるんですか?」と監督に質問。「地形の造形はアメリカの北西部の山々を参考にして作っているが、山の頂がとがっているように変えたり、雪が積もっているような感じは、アルプスという印象もある」などとアルプスとのつながりが語られると感激していた。(C) 2016 DISNEY/PIXER.
2016年02月04日今年で創立30周年を迎えるピクサー・アニメーション・スタジオが、フル・オーケストラの演奏で贈る音楽とアニメーションの祭典「ピクサー・イン・コンサート」。6日(土)の開催を前に、最新作『アーロと少年』の特別映像が上映されることがこのほど明らかになった。ディズニー/ピクサーが歴代の人気作品の映像を特設大スクリーンに映し出し、フル・オーケストラの演奏で贈る音楽とアニメーションの祭典「ピクサー・イン・コンサート」。壮大なオーケストラ演奏と共に『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』、そして昨年公開された『インサイド・ヘッド』など、ピクサーがいままで描いてきた友情物語をふり返る。今回、新作映画の楽曲が演奏されるのは『アーロと少年』が初めて。この祭典のために編集された特別映像が流れるという。本作の音楽を手掛けるのは、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の作曲賞を受賞したマイケル・ダナと『バイオハザードII アポカリプス』、『サイレントヒル』シリーズで知られるジェフ・ダナ。監督を務めたピーター・ソーンは、「エモーショナルで印象的なテーマ曲が欲しい」と依頼し、マイケルとジェフは監督の想いを受け、家族と離れ離れになってしまった弱虫な恐竜アーロと“ひとりぼっち”の少年スポット、二人の友情を見守るような、アコースティックで暖かみある音楽を作り上げた。また、本コンサートで上演が決定している『インサイド・ヘッド』は、第73回ゴールデン・グローブ賞ではアニメ作品賞を受賞の快挙を成し遂げ、第88回アカデミー賞にも脚本賞&アニメ映画賞にノミネートされている。賞レース総なめ中の本作の楽曲演奏にも期待が高まる。「ピクサー・イン・コンサート」は、東京国際フォーラム・ホールAにて2月6日(土)、大阪・フェスティバルホールにて2月28日(日)に開催。(text:cinemacafe.net)
2016年02月02日恐竜アーロと人間スポットの友情と冒険を描くディズニー/ピクサー最新作『アーロと少年』(3月12日公開)で長編アニメーション映画初監督を務めるピーター・ソーンは、あるキャラクターのモデルになった人物。そのキャラクターとは、『カールじいさんの空飛ぶ家』(09)で、カールじいさんと一緒に旅をするボーイスカウトの少年ラッセルだ。劇中でラッセルは最初、カールじいさんから邪魔者扱いされるが、カールじいさんと一緒に旅に出ることになる。少しうるさくてうっとうしい一面もあるが、どこかほっとけないかわいらしさを持ち合わせるラッセルの愛されキャラはソーン監督も同じで、ソーン監督は"ピクサー1の愛されキャラ"と言われている。ソーン監督は2000年にピクサーに入社。『Mr.インクレディブル』(04)ではアート、ストーリー、アニメーションの各部門を担当し、『ウォーリー』(08)ではストーリー・アーティストを務めた。そして、『カールじいさんの空飛ぶ家』(09)の短編映画『晴れ ときどき くもり』(09)で初めて短編映画の監督を任され、本作で長編アニメーション監督デビューを果たした。プロデューサーのデニス・リームは「彼はこのスタジオでとても愛されているの。彼のことが大好きな人たちがたくさんいて、映画にとっても彼にとってもうまくいくように、一緒に働く人たちはできることを何でも協力していたわ。彼は本当にチャーミングな人よ」とその愛されっぷりを語る。彼が今まで一緒に仕事をしてきた『Mr.インクレディブル』(04)の監督ブラッド・バードやジョン・ラセター、『トイ・ストーリー3』(10)のリー・アンクリッチ監督も、ソーン監督のことが大好きだそうだ。デニス・リームは「今まで彼が一緒に仕事をしてきた監督たちは、彼の才能にすごい信頼と尊敬の念を持っているのよ。だって彼ら全員が『いつでも電話してきていいよ。助けるためにここにいるんだから』って言っていて、実際に助けようとしていたの」と明かす。そんなピクサー1愛されキャラのピーター・ソーンの長編アニメーション監督デビュー作となる本作。物語のテーマである"恐怖を乗り越えること"は、彼が実際に人生で感じてきたことがヒントになっているという。「人生において僕はいつも何かを恐れていた。挑戦するとき、いつも何かが僕を引き止めていたんだ。でもそれをどうやって乗り越えるかを考えたよ。そうしたらいつだって、愛が乗り越えさせてくれたことに気付いたんだ」と語り、愛は恐怖も勇気に変える力があるという思いを込めたそうだ。(C) 2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2016年01月10日ディズニー/ピクサーのヒット作『インサイド・ヘッド』のMovieNEXの発売を記念して、本作に登場する“感情”たちと、年末の風物詩になっている“第九”がコラボレーションした日本だけの特別映像が公開になった。その他の画像/日本限定本作の舞台は11歳の少女ライリーの頭の中。そこではヨロコビ(JOY)、カナシミ(SADNESS)、イカリ(ANGER)、ムカムカ(DISGUST)、ビビリ(FEAR)が暮していて、彼女の感情を決めているが、ライリーの一家が引越しをしたのを機に様々なトラブルが発生。映画は、ライリーと感情たちの予想もつかないドラマを描く。このほど公開になった映像は、ヨロコビとカナシミが、ベートーヴェンの交響曲第9番にのせて飛び跳ねる愛らしい映像で、年末の華やかさにマッチした内容になっている。ちなみに、26日(土)から本作のMovieNEXに封入されているMagicコードをMovieNEX CLUBに登録すると、LINEやTwitter、メールで利用できるデジタル年賀状がプレゼントされる。『インサイド・ヘッド』MovieNEX 発売中4000円+税デジタルも配信中
2015年12月21日ディズニー/ピクサー歴代の人気作品の映像を特設大スクリーンに映し出し、フル・オーケストラの演奏で贈る音楽とアニメーションの祭典「ピクサー・イン・コンサート」が、この度2年ぶりに日本に再上陸することが決定!さらに、この夏の最新作『インサイド・ヘッド』がレパートリーに追加されたことが分かった。1986年に誕生したピクサー・アニメーション・スタジオは、創立当初よりCGアニメーションという新たなジャンルを開拓し、史上初の長編フルCGアニメーション『トイ・ストーリー』を制作。以来、『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』、そして最新作『インサイド・ヘッド』に至るまで多くの感動作を輩出し世界を驚愕させている。本コンサートでは、そんな作品名を聞くだけで心温まるストーリーや感動の涙、笑顔を思い出すファンも多いディズニー/ピクサー映画の人気キャラクターが、オーケストラと競演。2014年には東京、大阪、名古屋の3都市で開催され、各地でチケットが完売するほどの人気を誇った。ファン待望の2年ぶりの日本開催となる今回の「ピクサー・イン・コンサート」では、『トイ・ストーリー』『カーズ』『モンスターズ・ユニバーシティ』などの人気作に加え、興行収入40億円を突破した大ヒット映画『インサイド・ヘッド』がレパートリーに追加。『インサイド・ヘッド』は、アニメのアカデミー賞と呼ばれる第43回アニー賞で『アナと雪の女王』を越える14部門にノミネートされ、第73回ゴールデン・グローブ賞のアニメ映画賞へのノミネートも発表されるなど、賞レースに向けてさらなる注目を集めている。本作から、「ヨロコビ」や「カナシミ」たちが登場し、オーケストラサウンドに乗せて大スクリーンで再び躍動するという。本コンサートの指揮をつとめるのは、前回に引き続きマエストロ、梅田俊明。東西各公演の演奏はインフィニティ・シンフォニー・オーケストラが務める。さらに、東京公演では、400名を超える応募者の中からオーディションで選抜された「THE ORCHESTRA JAPAN」が担当。今春、開催された「ディズニー・オン・クラシック~春の音楽祭 2015」でデビューした新進気鋭のオーケストラの演奏にも期待が高まる。大阪公演は、通称“関フィル”の名前で親しまれる関西の名門オケ、関西フィルハーモニー管弦楽団が担当する。東京・大阪の精鋭オケが迫力の演奏で奏でる、ディズニー/ピクサー・ファン必見のシンフォニーによるシネマコンサートをぜひお見逃しなく。「ピクサー・イン・コンサート」は、東京国際フォーラム・ホールAにて2016年2月6日(土)、大阪・フェスティバルホールにて2016年2月28日(日)に開催。(text:cinemacafe.net)
2015年12月17日アニメーションスタジオ・ピクサーによる展覧会「スタジオ設立30周年記念 ピクサー展」が、16年3月5日から5月29日まで東京都現代美術館で開催される。16年は、『トイ・ストーリー』や『ファインディング・ニモ』を始めとした数々の人気作品を世界に送り出してきたピクサーのスタジオ設立30周年の記念の年にあたる。同展は05年にニューヨーク近代美術館を皮切りに始まった世界巡回展で展示されたアートワークに、30周年を記念した新たな作品群を加えて開催される。会場では、ピクサーに所属するアーティストやデザイナーがストーリーや映画のビジュアルなどを考える構想段階で生み出した、手描きのドローイングやパステル画、彫刻などを公開。『トイ・ストーリー』から最新作の『アーロと少年』まで、映画制作の源となったアートワーク約500点がラインアップされる。さらに、世界巡回展のために特別に制作されたふたつのインスタレーションも登場する。そのうちのひとつである「トイ・ストーリー ゾートロープ」では、円盤の上にウッディやバズといった『トイ・ストーリー』のキャラクターの立体フィギュアを配置。暗闇の中で高速回転させてストロボライトで照らすことで、キャラクターたちがあたかも動いているように見せる。もう一方の「アートスケープ」では、デジタル技術を用いて平面に描かれたアートワークを三次元の動画へと変換し、幅10メートルを超える大型スクリーンに投影する。【イベント情報】「スタジオ設立30周年記念 ピクサー展」会場:東京都現代美術館住所:東京都江東区三好4-1-1会期:16年3月5日~5月29日(月曜日および 3月22日休館、※但し 3月21日、5月2日、5月23日は開館)時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)料金:一般1,500円、高大生1,000円、小中生500円
2015年12月03日“もしも恐竜が絶滅していなかったら…?”という地球を舞台に贈る、ディズニー/ピクサーの最新作『アーロと少年』。このほど、家族と離れ離れになったひとりぼっちの恐竜アーロが大冒険を繰り広げる本作から、あのジョン・ラセターも「ピクサー史上最も感動的なシーン」と明かす本編映像が解禁となった。もしも隕石が地球に衝突せず、恐竜が絶滅していなかったら、“恐竜だけが言葉を話す”世界になっていた!?そんな地球を舞台に、弱虫でひとりぼっちの恐竜アーロが、まだ言葉を持たない少年と大冒険を繰り広げるアドベンチャー・ファンタジーとなる本作。今回の本編映像とともに新たに明らかになったのは、“アーロの父の死”だ。弱虫な恐竜アーロは兄姉に比べて体が小さく、何をやってもうまくできない。しかし、優しい両親はアーロに深い愛情を注ぎ、どんなときもアーロの味方だった。そんなある日、アーロはある“失敗”によって父を怒らせてしまい、父はアーロに強くなってほしい一心で山の中へ連れて行く。激しい嵐に怯えるアーロに危険が迫っているのを見て取った父は、自らの命を賭け、アーロを救う。だが、目の前で命を落とした最愛の父親を思い、アーロは寂しさと孤独を深めていくのだ。そんなアーロの父の死は、『ライオン・キング』における父子の別れと共通点がある。『ライオン・キング』では、渓谷に入り込んだ幼いシンバを助けるため父ムファサが駆けつけ、危機一髪でシンバを救出。しかし、弟スカーの手で渓谷に落とされたムファサは、ムーの大群に巻き込まれて死んでしまう。本作でも、アーロの父はまだ幼い息子を助けるため、悲しい死を迎える。どちらも子どもを愛するがゆえの行動であり、アーロの父の死は『ライオン・キング』のムファサの死以来、最も切なく悲しい死とも言われている。そして、このほど解禁された本作の本編映像は、父が悲劇的な死を迎える前の、アーロと父の温かく強い絆を象徴する大切なシーン。怖がりで弱虫なアーロを心配した父は、家族が寝ている間に2人だけの“秘密の場所”にアーロを連れ出す。アーロは自分よりはるかに小さな1匹の虫すらも怖がるが、父親が息を吹きかけると、虫は幻想的な光を放ち飛び立つ。実は父の秘密の場所は“ホタルが棲む草原”だった。怖くて仕方がなかった暗闇も、小さな虫も、ひとたび見え方が変わればそこには美しい世界が広がっている。「怖さを乗り越えることで初めて見ることのできる世界がある」と、全てを怖がるアーロに優しく教える父。怖さを忘れて父親と走り回るアーロにとって、ホタルは特別なものとなり、2人の絆がいっそう深まるシーンとなっており、本作の製作総指揮を務めたラセターも、「ピクサーがいままで作ってきた中でも最も感動的なシーンだ」と語るほど。また、本作で初めて長編アニメーション初監督を務めたピーター・ソーンは、父のセリフに込めた思いを「本作には、恐れを乗り越えるというシンプルなアイデアがあったんだ。僕の人生ではいつも何かを恐れていた。それをどう乗り越えるのかと考えたときに答えは“愛”だったんだよ」と明かす。怖がりなアーロはひとりぼっちになったことで恐怖と向き合うことになり、ホタルの棲む草原で父が残した言葉を胸に、家族の元へ戻るため冒険に出るのだが…。まずはこちらの映像から、アーロと最愛の父の一番すてきな思い出に触れてみて。『アーロと少年』は2016年3月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月26日東京都現代美術館、読売新聞社、TBSは、『トイ・ストーリー』シリーズなど多くのアニメーション作品を生み出すピクサー・アニメーション・スタジオの30周年記念展「スタジオ設立30周年記念ピクサー展」を開催する。会期は3月5日~5月29日(月曜日および3月22日は休館、ただし月曜であっても3月21日、5月2日、5月23日は開館)。開館時間は10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)。会場は東京都現代美術館。観覧料は一般1,500円、高校・大学生1,000円、小・中学生500円。未就学児は無料。同展は、『トイ・ストーリー』や『ファインディング・ニモ』、2015年公開の『インサイド・ヘッド』、そしてこれから公開となる最新作『アーロと少年』など、数々のアニメーション作品を世界に送り出している「ピクサー・アニメーション・スタジオ」(以下、ピクサー)の設立30周年を記念して行われるもの。また、同展は2005年にニューヨーク近代美術館でスタートし、世界各国で好評を博した世界巡回展で、今回新たな作品群を加え日本に上陸する。1986年、アメリカのカリフォルニアで、ジョン・ラセター、エド・キャットムル、スティーブ・ジョブズらが集って設立された「ピクサー」。同スタジオの生み出すアニメーション作品は、日本やアメリカだけでなく世界中で上映され、多くのファンに愛され続けているが、「ピクサー」には最終的に人々の目に触れるCGアニメーションを形にする技術スタッフと同じくらい多くのアーティストやデザイナーたちが在籍しており、彼らはストーリーや映画のビジュアルなどを考える企画の構想段階で、手描きのドローイングや、パステル画、彫刻などを生みだしている。同展では、そうした同スタジオ内での創作活動にスポットライトをあて、ピクサーに所属するアーティストたちが創り出したドローイング、カラースクリプト、マケット(キャラクター模型)など、多種多様なアートワークの数々を紹介。フルCGアニメーション映画『トイ・ストーリー』(1996年日本公開)から最新作『アーロと少年』まで、 映画制作の源となったアートワーク約500点を一挙公開するほか、 アニメーションの原理を体感できる「トイ・ストーリー ゾートロープ」、平面のアートワークをデジタル技術で3Dに変換して大型スクリーンに投影する「アートスケープ」といったふたつのインスタレーションも登場するということだ。ちなみに、マイナビニュースではピクサーで『トイ・ストーリー3』等の作品でアートディレクターを務めた日本人クリエイター・堤大介氏のインタビューを掲載している。
2015年11月19日来年3月公開のディズニー/ピクサー最新作『アーロと少年』の日本語版キャストが決定し、主人公の恐竜アーロのママを安田成美が、アーロが旅の中で出会うTレックス一家の父ブッチを松重豊が、弟ナッシュを八嶋智人が、姉ラムジーを片桐はいりが演じることが発表になった。その他の画像『アーロと少年』は、巨大隕石が地球に衝突せずに恐竜が絶滅しなかった世界を舞台に、臆病な恐竜アーロと人間の少年スポットの友情を描いた感動作。臆病なアーロを優しく見守るママ役の安田は「3人の子供の母親役ということで、実生活ともつながるところがあり、子供を持つ母親ならではの目線で演じられればと思っております」と語っている。また、Tレックス一家の大黒柱ブッチを演じる松重は「ブッチは、一見荒くれ者ではありますが、本当はとっても優しいキャラクターなので、是非愛して欲しいですし、魅力をさらに増せるように頑張ります!」、八嶋は「僕が演じるナッシュは、Tレックスなのにちょっと抜けていてチャーミング。そして明るくてイイ奴なんです。だから恐竜というよりは、そのキャラクターに乗ってナッシュを楽しみたいと思っています」、片桐は「私が演じるラムジーはTレックスなので見た目はちょっと怖いんですが、姉御キャラということなので人間の弟がいる私が古代の大気と恐竜の体の大きさを感じながら身近に演じたいと思います」とコメント。ディズニー/ピクサー作品はこれまでも本国のスタジオが厳正に審査をしてキャスティングが決定されており、本作の日本語版も高いクオリティが期待できそうだ。『アーロと少年』2016年3月12日(土) 全国ロードショー
2015年11月12日ディズニー/ピクサー最新作『アーロと少年』(2016年3月12日公開)のポスタービジュアルと、ピクサー長編20年の"友情の軌跡"を描いた特別映像が4日、公開された。『アーロと少年』は、恐竜たちが絶滅しなかった地球を舞台とする物語。恐竜だけが言葉を話す世界で、弱虫でひとりぼっちの恐竜アーロが、少年スポットとの壮大な冒険の先に大切なものを見つけていくというアドベンチャー・ファンタジーだ。主人公のアーロは、弱虫で甘えん坊な3兄姉の末っ子。兄姉と比べて体が小さく怖がりなことから、いつもからかわれ、兄姉にコンプレックスを持っている。そんなアーロを優しく勇敢な両親がいつも見守っていたのだが、ある日、アーロは一人、川の激流に流されてしまう。愛する家族から遠く離れた見知らぬ土地で目覚め、大自然の中で初めての"ひとりぼっち"の寂しさと不安に襲われたアーロは、絶体絶命のピンチに追い込まれるが、同じく"ひとりぼっち"の少年スポットが彼を救う。言葉を話せる恐竜のアーロと、まだ言葉を持たない人間の少年スポットという、逆転の発想から生まれた同作。ピクサーの次世代を担う新鋭監督ピーター・ソーンは「恐竜が言葉を持ち、少年が言葉を持たないという設定にすることで、これまで見たことがない楽しいチャレンジが生まれると思ったんだ」と語る。このたび、同作のポスタービジュアルが公開。大自然の映像美を背景に、恐竜アーロと人間の少年スポットが涙を浮かべている。同時に、ピクサーの20年の友情の軌跡を描いた特別映像も公開。『トイ・ストーリー』のウッディとバズ、『モンスターズ・インク』のマイクとサリー、『カールじいさんと空飛ぶ家』のカールじいさんと少年ラッセル、『ファインディング・ニモ』のマーリンとドリーなど、歴代の人気キャラクターから最新作『アーロと少年』へと続く物語が、"友情"という軸でつづられている。(C) 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2015年11月04日来年3月公開のディズニー/ピクサー最新作『アーロと少年』の特別映像が公開になった。ピクサーのこれまでの名作を振り返りながら、彼らが繰り返し描き続けてきた“友情”に注目した胸おどる映像だ。その他の画像/特別映像が公開CGアニメーションは手描きのアニメのように、実写映画のように、共感できるキャラクターを描き、観客を魅了する長いストーリーを語ることができる……いまから20年前、ピクサーのスタッフたちはそんな夢と確信をもって『トイ・ストーリー』を発表した。そこに描かれていたのは、少し古いカウボーイの玩具ウッディと、最新型のおもちゃのバズ。ふたりは最初は対立するが、やがて友情を築いていく。このほど公開された映像ではそんなふたりの姿から始まって、『レミーのおいしいレストラン』のレミーとリングイニ、『カールじいさんの空飛ぶ家』のカールじいさんとラッセル少年と犬のダグ、『インサイド・ヘッド』のヨロコビとカナシミ、『モンスターズ・インク』のマイクとサリー、『ファインディング・ニモ』のマーリンとドリーが登場する。みんなタイプも、考え方も大きさも姿も違うが、物語の中で友情を深め、観客のハートをつかんできた。そして最新作『アーロと少年』では、巨大隕石が地球に衝突せずに恐竜が絶滅しなかった世界を舞台に、臆病な恐竜アーロと人間の少年スポットの友情を描く。予想外の事故で家族とはなればなれになってしまったアーロと、ひとりぼっちの少年スポット。ふたりは姿も大きさも異なり、恐竜のアーロは言葉を話すが、スポットは言葉を話さない。何から何まで違うふたりはお互いを理解して、友情を築くことができるだろうか? 特別映像では本作の魅力あふれるシーンが次々に登場。観終わった後は心が少し温かくなる映像に仕上がっている。『アーロと少年』2016年3月12日(土) 全国ロードショー
2015年11月04日世界初の長編フルCGアニメーション『トイ・ストーリー』から20周年を記念して贈るディズニー/ピクサーの最新作『インサイド・ヘッド』が大ヒット公開中だ。11才の少女ライリーの幸せを見守る“感情たち”がどのように誕生したのかを探るべく、シネマカフェはアメリカのカリフォルニア州に存在するピクサー・アニメーション・スタジオに潜入。今回は、ディズニー/ピクサー作品の中で本作が初めての担当作品という若きクリエーター、ドミー・シーにインタビューを敢行した。2011年6月にピクサー・アニメーション・スタジオにインターンとして入り、ストーリー・アーティストとして雇用されたドミー。ピクサーのインターンとはどのような制度なのか聞いてみた。「私は、4年前、ストーリー部門のインターンとして夏の3か月、スタジオに通ったわ。ピクサーの学校みたいなものね。そこへ行って、ストーリーボーディングについて学んだの。毎週、月曜日に課題を出されて、金曜日に、多くの人々でいっぱいの部屋で、みんなにプレゼンをしたわ。それぞれの課題は、ストーリーボーディングの違った側面について私たちのことをテストするの。脚本からストーリーボードを作ることとか、どうやってアイディアを思いつくかとか…。そして、夏の終わりまでに、ピクサーはフルタイムのストーリー・アーティストとして雇う人を、1人~3人選ぶの。私は、選んでもらえてとてもラッキーだったわ。なぜなら、ピクサーは毎年誰かを雇うわけじゃなく、数年ごとに雇うだけだから」。そう語るとドミーは4年前と現在をふり返って「“チームワーク”を学んだことが大きかった」と話す。「私たちはみんな、映画全体にわたってちょっとずつ作業をしているの。一人だけでやっているわけじゃない。私は学校ではとても静かで内気な方だったから、まずは、ほかの人々と話すことを学ばないといけなかったの。チームとして仕事をするということを。私たちは大きな部屋に集まって、ストーリーの問題を解決したり、アイディアを思いついたり、お互いに話し合ったりしたわ。ピクサーでは“チーム”で作品を作り上げることを学んだわ」。そういう意味でも本作の監督、ピート・ドクターからも学んだことがあったようだ。「彼はいつもストーリー・ルームにやって来て、もし何か問題があると、私たち全員に聞くの。『この問題を解決する手助けをしてくれる?』って。彼はとてもオープンで協力的なの。彼は、私たちにたくさんの質問をし、私たちはとても評価されているように感じていたわ。だからもっと意見をはっきり言って、もっと話すように勇気づけてくれた。共同作業をしているように感じたの」。最初の作品ともあり彼女自身も苦労があったのでは?と聞くと「あるとき、3日間で800枚ストーリーボードを描かないといけないことがあったわ(笑)。それからそのほとんどがカットされてしまったの(笑)。でもそんなのは構わないわ。すべての仕事をやり終えるためには、みんなと協力しながら素早く仕事をしないといけないのよ」と笑顔で語った。「私は、早い時期に、(自分が描いた)スケッチよりも、プロセスを愛することを学んだの。スケッチはいつでも捨てられるからね」。そして出来上がった作品『インサイド・ヘッド』。本作のメッセージ性について「毎日、私たちは、(感情を)隠して、冷静でいるように『職場や学校で泣いてはいけない』と言われるでしょう。今作は、泣いても大丈夫、実はそれはあなたにとっていいことなんだってことに気づかせてくれる一本。これは誰もが学ぶべきとても重要なレッスンだと思うわ」。ディズニー/ピクサーの最新作『アーロと少年』(3月12日公開)、そしていまは『トイ・ストーリー4』を担当しているというドミー。彼女が若きクリエーターとして、世界から注目を集める日も遠くなさそうだ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:インサイド・ヘッド 2015年7月18日より全国にて公開(C) 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2015年08月24日世界初の長編フルCGアニメーション『トイ・ストーリー』から20周年を記念して贈るディズニー/ピクサーの最新作『インサイド・ヘッド』が大ヒット公開中だ。11才の少女ライリーの幸せを見守る“感情たち”がどのように誕生したのかを探るべく、シネマカフェはアメリカのカリフォルニア州に存在するピクサー・アニメーション・スタジオに潜入。今回は、ディズニー/ピクサー作品のほとんどに携わってきたというスーパーバイジング・アニメーターのショーン・クラウスとヴィクター・ナヴォンに話を聞いた。ショーンとヴィクターは、アニメーターたちが監督のビジョンを共有できるように映画製作中、アニメーターたちを率いていた。今回の『インサイド・ヘッド』でも、レイアウトやビジュアル・エフェクト、シミュレーションといった、アニメーションの周りの部門のスタッフたちと一緒に仕事をして、彼らが必要としているものをちゃんと受け取れるようにしていたという。彼らが手掛けてきたディズニー/ピクサー作品は、『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』、『カーズ』『ファインディング・ニモ』『Mr.インクレディブル』『カールじいさんの空飛ぶ家』などなど、少なくとも10本以上。多くの作品とアニメーターたちを動かしてきた彼らに、今回手掛けた『インサイド・ヘッド』の中で一番手間がかかったシーンについて聞いてみると、「2つのシーンが考えられるね」とヴィクターが明かした。「ヨロコビが、記憶のゴミ捨て場にいて、すべての昔の思い出を見ながら、ライリーの子ども時代が失われてしまったことを嘆いているところだよ。あのショットは、一人のアニメーターが全部を担当した。この映画で最後に出来上がったショットの一つだったと思う。それから、映画の最初の頃のショットで、ライリーが初めて学校に行く日、ヨロコビはとても興奮して、その日どういう行動をするかということを、すべての感情たちに話しているところも、一人のアニメーターが全部を手がけたんだ。それらのショットのすべてのキャラクターたちを、一人のアニメーターが手がけたんだ。これらのショットはどちらも、まったく違う理由で、とても難しいショットだったよ」とそれぞれのシーンをふり返った。本作ではライリーの中に5つの感情が存在するわけだが、各感情たちも喜んだり、悲しんだり表情も豊かに描かれている。観る者が飽きないように感情たちにはどのような動きを付けていったのだろうか。「彼らは、かなり初期の頃に、ストーリーの中で、もし感情のキャラクターたちが一つの感情だけを表現するとしたら、観ていてとても退屈なものになるだろうということを発見したんだ。もしイカリがいつも怒っているだけだったら、彼はとても単調なものになってしまう。だから、それぞれのキャラクターが感じる感情には幅があるんだ。でも、彼らはいつも、彼らの名前が示している初期設定の感情に戻るんだけどね」とヴィクターが答えた。そのほかのキャラクターについてショーンは、「イマジネーション・ランドの住人(マインド・ワーカー)は、アニメーターたちが彼らのことをそのまま素直にアニメートし始めたんだ。どんなキャラクターをやるのとも同じようにね。その段階を踏んだ後に一人のアニメーション・スケッチ・アーティストに頼んだんだ。『もう少し個性を与えてくれないかな。多分、肉体労働者っぽい感じとかに』とね。そしたら彼は、彼らの帽子をさかさまにかぶらせ、ちょっとしたポーズを取らせたんだ。それで、すべてのアニメーターたちは、『おお、あれが僕らの目標なんだ』ということになり、トーンが設定された。彼らに、全体を通して、目標とするターゲットができたわけだ。そういうふうに、シークエンスごとに作業していったんだよ」。そんな彼らにいままで携わってきた作品の中で最も思い入れのある作品を聞いてみるとヴィクターは、「この映画(『インサイド・ヘッド』)だと言わざるをえないな。この映画は僕にとって最もパーソナルで、最も誇りに思っている作品なんだ。『Mr. インクレディブル』や『ウォーリー』の仕事もすごく楽しかったけどね」と話すとショーンも「僕も同じ」と賛同。「アニメーターを率いる立場として、そして1人のアニメーターとして、この映画は本当に素晴らしいと思うよ。なぜなら、最も微妙な人間的アニメーションと、漫画的なアニメーションを推し進めたものの両方がある作品だからだ。チームとしてそういうことを手がけられる素晴らしい映画だよ」。しかしショーンはこうも続ける「でも…アニメーターとして、『Mr. インクレディブル』と『ファインディング・ニモ』も最もやりがいのある作品の1つだったと思う。特に『Mr. インクレディブル』のブラッド・バード監督は、すごくダイナミックなリーダーで、僕ら全員が、あの映画の仕事をやることにすごく興奮したね」と目を輝かせながら語る彼の姿にヴィクターも深く頷いた。監督の想いが詰まった作品を完成させるためには、その監督の特徴と想いを細かく理解してスタッフに繋げる。多くの監督と仕事をしてきた彼らへの信頼は厚いものになっているに違いない。(text:cinemacafe.net)■関連作品:インサイド・ヘッド 2015年7月18日より全国にて公開(C) 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2015年08月18日公開中のディズニー/ピクサーの最新作『インサイド・ヘッド』の舞台は11歳の少女ライリーの“頭の中”だ。そこには様々な施設があり、キャラクターは彼女の頭の中を舞台に大冒険を繰り広げる。しかし、本作の舞台をデザインしたプロダクションデザイナーのラルフ・エグルストンは「この映画の舞台は、頭の中ではない」と言い切る。その真意はどこにあるのだろうか?ピクサーにおいてプロダクションデザイナーは何をするのだろうか? ある意味では、エグルストンの仕事も実写映画のプロダクションデザイナーと同様だ。「僕の仕事は、作品に関わっている全員と仕事をして、映画の全体像を作り出すことです。キャラクターやセット、照明、スペシャル・エフェクト、コスチューム、ヘアー など、映画のすべての面に少しずつ関わっています」。エグルストンの仕事は、スケッチを描くところから始まる。「僕らみんなでスケッチや絵を描いて、監督に見せます。たとえ監督が、僕らがやっていることを気に入ったとしても、時々ストーリーが変わって、デザインをもう一度やり直さないといけなくなったりします」。その他の画像インタビューで興味深かったのは、複数の記者が“頭の中”について質問する度に、エグルストンが「この映画は、心の中が舞台であって、頭の中が舞台ではありません」と回答していたことだ。本作は主人公ライリーの頭の中が舞台だが、そこで描かれるのは、神経や電気信号の流れではなく、ひとりの女の子が環境の変化に戸惑いながら成長して、自身の中に芽生えた複雑な感情を受け入れていく物語だ。本作のタイトルは『インサイド・ヘッド(頭の中)』だが、ピクサーのフィルムメイカーが描こうとしたのはヘッドではなく心だ。「僕は『ファインディング・ニモ』や『ウオーリー』もやりましたが、リーフ(礁)に行って、リーフを描くことが出来ましたし、ゴミ捨て場に行って、ゴミ捨て場を描くことも出来ました。でも、心がどう見えるかはわかりません。僕らは、観客がこの映画を観て『心の中はこういうふうに見えるんだ』と信じてくれることを願っています」。人間の心の中はどんなふうになっているのだろうか? 生まれて、成長して、様々な経験をする中で心の中はどのように変化するのだろうか? ピクサーの最新作『インサイド・ヘッド』はあなたの頭ではなく、心の中の秘密を解き明かしてくれるはずだ。『インサイド・ヘッド』短編『南の島のラブソング』公開中
2015年08月03日公開中のディズニー/ピクサー最新作『インサイド・ヘッド』と同時上映されている短編映画『南の島のラブソング』の特別映像が公開になった。本作は、ハワイの“火山”が主人公の少し変わった美しいラブストーリーだ。『南の島のラブソング』特別映像玩具、鳥、モンスター、ロボット、頭の中の感情、自動車、雲、青い傘……ピクサー作品は様々なものをキャラクターにストーリーを紡いでいきたが、本作の主人公はハワイにあるひとりぼっちの火山“ウク”だ。彼はいつか愛する人が現れて一緒になれることを夢見て歌い続けるが、なかなか“愛する人(LOVER)”は現れない。やがて彼の中の“溶岩(LAVA)”は尽きていくが……本作を手がけたのは『モンスターズ・インク』や『ファインディング・ニモ』にも参加したジェームズ・フォード・マーフィー。長年、ハワイの自然や歌、文化を愛し続けてきた監督は、43歳の妹が結婚したのを機に本作に着手。ハワイで買ってきたウクレレを自ら弾いて劇中歌を作成し、製作総指揮を務めるジョン・ラセターに企画をプレゼンしたという。「ラセターは、真に壮大と呼べる世界観をCGアニメーションで描くこと、文字通り巨大な火山が主人公という点で、見たことのないスケール感を達成できるのではないかという点に期待を示してくれました」と監督が語る通り、壮大なスケールで親密なストーリーを語る斬新な作品が完成した。ピクサーは手間、予算、人材を投じても継続して短編を作り続けることにこだわっている。短編で新しい技術やストーリーテリングの可能性を追求したり、作業の過程で才能のある人材を発掘できるからだ。本作もこれまでのピクサー作品にはないテイストがギッシリとつまっており、異色のラブストーリーとして多くの観客に愛され続けるのではないだろうか。『インサイド・ヘッド』短編『南の島のラブソング』公開中
2015年07月31日ピクサーが『トイ・ストーリー』を世に送り出して20年。このほど、『トイ・ストーリー3』の“その後”を描いた最新作「トイ・ストーリー・オブ・テラー!」のブルーレイとDVDの大ヒットを記念して、歴代作品の中に登場するまさかの隠れキャラクターを、一挙に公開する特別映像が到着した。『トイ・ストーリー』シリーズの最新作となる本作は、おなじみ、ウッディやバズたちの活躍を描いた痛快アドベンチャー。ボニーの祖母の家へ向かう途中で車がパンクし、ウッディたちもモーテルに一泊することに。ボニーたちが寝静まった後、ミスター・ポテトヘッドが出かけていき、ウッディやバズ、ジェシーも鞄の外に出るが…。7月2日(木)にリリースされた本作のブルーレイ、DVDはオリコン・デイリーランキングでともに1位を獲得するロケットスタートに。同日開始となったレンタルは、8万回転を突破ている。このブルーレイとDVDには、未公開シーンや限定映像、大人気の短編「トイ・ストーリー トゥーン」など、ボーナス・コンテンツが盛りだくさんとなっている。今回、到着したのは、ディズニー/ピクサー作品ではすっかりおなじみのキャラクターたちが別の作品に登場する、遊び心たっぷりの “隠れキャラ”を一挙に大紹介する特別映像。2015年、『トイ・ストーリー』公開20周年のアニバーサリーイヤーにふさわしい、これまでにないリレー形式でふり返る映像ヒストリーとなっている。例えば、『モンスターズ・ユニバーシティ』のサリーが、『メリダとおそろしの森』の絵として登場していたり、『トイ・ストーリー3』のピンク色のクマのぬいぐるみ・ロッツォが『カールじいさんの空飛ぶ家』では女の子の部屋にいたり、Mr.インクレディブルのコミックが『ファインディング・ニモ』に登場していたりと、この隠れキャラは、実にさりげない形で別の作品に登場しているケースが多く、一度観ただけではなかなか見つけることは難しいもの。この映像を観れば、あのキャラクターが、どの作品に登場していたかが一目瞭然。全部気がついていたら、あなたはかなりの“ディズニー/ピクサー愛”の持ち主といえそう。<「トイ・ストーリー・オブ・テラー!」リリース情報>ブルーレイ+DVDセット価格:3,800円+税DVD価格:2,800円+税発売中※デジタル配信中(C) 2015 Disney/Pixar(text:cinemacafe.net)
2015年07月27日先ごろ、ブルーレイ、DVDが発売された『トイ・ストーリー・オブ・テラー!』の大ヒットを記念して、ディズニー/ピクサーの特別映像が公開になった。歴代のピクサー作品に登場する“隠れキャラ”の出演シーンを集めたファン垂涎の映像だ。その他の画像/特別映像ピクサーの作品は観客が共感できるストーリーはもちろん、随所に凝った仕掛けや、作り手たちのユーモアや遊び心あふれる演出が盛り込まれている。このほど公開になった特別映像は、これまでのピクサー作品に、別の映画のキャラクターが登場しているシーンを集めたものだ。例えば、『メリダとおそろしの森』には『モンスターズ・インク』のサリーが、『トイ・ストーリー3』には『カーズ』シリーズの主人公ライトニング・マックィーンが出演している。映像には他にも“豪華ゲスト”が続々と登場しており、ファンは思わずニヤリとする内容になっている。ちなみに、公開中のピクサー最新作『インサイド・ヘッド』にも、他のピクサー作品のキャラクターがこっそりと登場している。『トイ・ストーリー・オブ・テラー!』は、ボニーの祖母の家へ向かう途中で車がパンクし、モーテルに一泊することになったウッディたちが不気味で不可思議な出来事に遭遇する様を描いた作品。ブルーレイ、DVDには本編だけでなく、未公開シーンや限定映像、短編『トイ・ストーリー トゥーン』などの特典が収録される。『トイ・ストーリー・オブ・テラー!』ブルーレイ+DVDセット:3800円+税DVD:2800円+税発売中
2015年07月27日来年3月公開のディズニー/ピクサー最新作『アーロと少年』の特報映像が公開になった。恐竜が絶滅をまぬがれた世界を舞台に、甘えん坊の恐竜アーロと、人間の子どもの友情と冒険を描いた作品だ。特報映像このほど公開された特報映像は宇宙空間にただよう隕石をとらえた壮大な映像から始まる。やがて巨大隕石は進路を変え、速度を増し、青い惑星へと向かって突き進む。この惑星が後に私たちが“地球”と名乗ることになる惑星だ。巨大隕石は地球に衝突し、結果として自然環境の激変を引き起こして、そこにいた恐竜たちは絶滅してしまう……はずだった。しかし、映像で巨大隕石は地球をスルーして、遥か上空を飛行。地球で食事中の恐竜たちもほんの一瞬、気にとめた程度の速度で隕石は遠ざかってしまった。その結果、地球では恐竜たちと、まだ言葉を持たない人間が共存する世界が誕生。親とはぐれてしまった恐竜アーロと人間の子どもスポットは偶然に出会い、行動を共にする。特報では、太古の地球を緻密に描いた映像にまず驚かされる。生い茂る植物は細部まで徹底的に描きこまれ、霧や水しぶき、恐竜たちがたてる土けむり、大空に浮かぶ太陽の光も実写かと思うほどリアルに描かれている。一方、恐竜やスポットは観客が感情移入できる愛らしいデザインになっており、アーロとスポットが険しい岩山を軽快に疾走するシーンは見ていて爽快な気分になる。また、ふたりがホタルを見上げる美しいシーンも登場。大画面で観たくなる映像と、考え抜かれたドラマ……ピクサーが得意としてきた要素がギッシリとつまった映像になっている。『アーロと少年』2016年3月12日(土) 全国ロードショー
2015年07月24日ディズニー/ピクサーの最新作『インサイド・ヘッド』が公開され、人気を博している。本作の主人公は11歳の少女の頭の中にいる“感情”たちだが、本作のスタッフはどのような試行錯誤を経て、キャラクターをデザインしたのだろうか? サンフランシスコのピクサー・アニメーション・スタジオで取材を行った。その他の画像/キャラクターの作り方ピート・ドクター監督が本作のアイデアを思いつき、共同監督のロニー・デル・カルメンと映画の基本的なコンセプトを発見するためにアイデアを出し合い、2年後にアート部門のメンバーが合流した。彼らは全員でデザイン画を描き、アイデアを出し合った。例えば、映画の中に登場するヨロコビは、子供たちが大好きな“星”のイメージがデザインの基になった。キャラクター・アート・ディレクターのアルバート・ロザーノは「アメリカでは宿題が上手にできると、先生たちが宿題に星のシールを貼ってくれることがあるんです。そうすると子どもたちはハッピーになります」という。他にも花火やシャンパンの泡、女優のオードリー・ヘップバーンもヨロコビのデザインの源泉になったという。通常であれば、こうしてキャラクターが完成し、アニメーションが作られるが、ロザーノは「人間の皮膚で出来たものにはしたくなかった。エネルギーとか、粒子とか、泡とかだと感じられるような何かで出来ているようにしたかった」と振り返る。このイメージを実際にアニメーションで描くため、スタッフは試行錯誤を繰り返した。彼らは3か月超の時間を投じて、ヨロコビの輪郭の粒子の表現、光の粒が落ちるタイミング、彼女自身が発する青い光の加減を探っていった。「問題を解決したことで、素晴らしかったことは、他のキャラクターがどういう見た目になるべきかも考えられたことです。これは彼らの皮膚で、これが材料だ、ということがわかったんです」。取材してわかったことは、ピクサーのメンバーはどの部門に所属していても、全員が観客に“ストーリー”を伝えることに注力している、ということだ。スクリーンでヨロコビが元気に駆け回っているその姿、表面の様子、動きは彼らが時間をかけて調べて、想像して、試しては失敗した末に出来上がったものだが、多くの観客はそんなことは意識せず、物語に夢中になっている。しかし、それこそがピクサーの全スタッフが時間と情熱をかけて目指す映画づくりだ。『インサイド・ヘッド』公開中
2015年07月23日映画史を変えた世界初の長編フルCGアニメーション『トイ・ストーリー』から20周年を迎えるディズニー/ピクサー待望の最新作『インサイド・ヘッド』が現在公開中だ。このたび、ピクサーの徹底した細部へのこだわりが生み出した、日本語吹替版だけの本編の違いが明らかとなった。11才の少女ライリーの幸せを守る、頭の中の5つの感情たち――ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、そしてカナシミ。突然の引越しでライリーの心は不安定になり、頭の中のヨロコビとカナシミが行方不明になってしまう。心を閉ざしたライリーを感情たちは救えるのか…?この度、判明した予告編や字幕スーパー版の本編と、日本語吹替版の本編での違いは“ライリーの嫌いな食べ物”。本編該当シーンの字幕スーパー版映像も解禁となり、見比べてみると一目瞭然!全世界で公開されているオリジナル映像の字幕スーパー版では、ライリーが嫌いな食べ物は“ブロッコリー”だ。それに対して、日本語吹替版ではライリーの嫌いな食べ物は“ピーマン”となっている。ではなぜこのような違いがあるのか?その答えは日本の観客に映画を“自分の物語”として楽しんで欲しいというフィルムメーカーの強い想い。アメリカでは子どもの嫌いな食べ物の上位にブロッコリーが入るが、日本の子どもが嫌いな食べ物として上位にあがるのはピーマンやニンジン。ブロッコリーには嫌いな食べ物というイメージがないことを知ると、日本で公開する日本語吹替版のみ、ライリーの嫌いな食べ物をピーマンに変更することを決めたという。しかしこれは、本編のアニメーション映像そのものの変更となるため、非常に大掛かりな作業でもある。タイトな制作スケジュールの中、ブロッコリーが出てくるすべてのシーンがピーマンに変更された。ディズニーの担当者は「ブロッコリーからピーマンへの変更は、日本の観客に本作を自分の物語として楽しんでもらいたいというフィルムメーカーの熱い想いによるものです。画面の隅々までこだわり抜き、心を込めて創り上げた作品になっています。“あなたの物語”として楽しんでもらえたら嬉しいです」とコメントを寄せている。実はブロッコリーだけでなく、イカリが持っている新聞の文字や看板など、日本語吹替版のために変更されているシーンは他にも存在する。鑑賞者に分かりやすくストーリーを伝えるため、細部までこだわった映画創りをするディズニー/ピクサー。世界中に驚きと感動を届け続ける彼らのこだわりの数々は、ぜひ劇場で確かめてみて。『インサイド・ヘッド』は現在、公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:インサイド・ヘッド 2015年7月18日より全国にて公開(C) 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2015年07月22日ディズニー/ピクサーの最新作『インサイド・ヘッド』の劇中画像が2枚公開された。どちらも映画の主人公ライリーの幼少期を描いたものだが、片方にはブロッコリーが、もう片方にはピーマンが描かれている。これらはピクサーのスタッフの“こだわり”によって誕生したものだ。その他の画像/スタッフのこだわり本作の舞台は11歳の少女ライリーの頭の中。そこではヨロコビ(JOY)、カナシミ(SADNESS)、イカリ(ANGER)、ムカムカ(DISGUST)、ビビリ(FEAR)が暮していて、彼女の感情を決めているが、ライリーの一家が引越しをしたのを機に様々なトラブルが発生。映画は、ライリーと感情たちの予想もつかないドラマを描く。ピクサーはつねに観客が作品の世界に没頭し、夢中になれるストーリーを描くことに注力してきた。そのため、作品によっては公開される国の習慣や事情によってキャラクターの名前や描写を積極的に変更しており、本作でもライリーの頭の中に登場する感情は、公開される国によってそれぞれ異なり、日本を含む42の国と地域で異なった名前が採用されている。このほど公開になったのは、ライリーが嫌いな野菜を前に顔をしかめる場面で、彼女の頭の中では“ムカムカ”が活躍している。字幕版ではアメリカで公開されたものと同じく“ブロッコリー”が登場。これはアメリカの子どもの嫌いな食べ物の上位にブロッコリーが入っているからだ。しかし、ピクサーのスタッフは日本の観客にさらに物語を身近に感じてほしいと、日本語版では野菜をピーマンにすることを提案。作業スケジュールはタイトだったが、ピーマンを前に顔をしかめるライリーの映像が制作された。ディズニーの担当者は「ブロッコリーからピーマンへの変更は、日本の観客に本作を自分の物語として楽しんでもらいたいというフィルムメーカーの熱い想いによるものです。画面の隅々までこだわり抜き、心を込めて創り上げた作品になっています」とコメントしている。『インサイド・ヘッド』公開中
2015年07月22日1995年の『トイ・ストーリー』以来、多くの人気作を生み出し、世界中を魅了し続けているディズニー/ピクサー。長編アニメーション20周年を迎える今年、またひとつ新たな名作『インサイド・ヘッド』が誕生しました。家族や友達に囲まれて幸せな日々を送っているいつも笑顔で活発な少女ライリー。そんなライリーの頭の中では、ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、そしてカナシミという5つの感情たちがライリーを幸せにすべく毎日奮闘していた。それぞれの感情はライリーにとって必要不可欠だったが、唯一カナシミだけその役割が謎に包まれたままだった。そんなある日、突然の引っ越しで不安定になったライリーの心は混乱し、ヨロコビとカナシミが頭の中の司令部から放り出されてしまう。ますます感情に異変が生じて危機的な状況に陥るライリーを感情たちは救うことができるのか?そして、カナシミに隠された秘密とは……?感情を擬人化してキャラクターにし、人の頭の中を描くという独創的なストーリーに挑戦した本作は、子供だけでなく、かつて子供だった大人たちみんなに響くストーリーとなっています。また、心理学者や研究者などに徹底的なリサーチを行って描かれたという登場人物たちの繊細な表情の変化も見逃せません。困難を乗り越えて成長していくライリーと大切な人を守るために一生懸命な感情たちの姿には、思わず涙がこみ上げてきます。劇場に行く際には、ぜひハンカチをお忘れなく!あなたも、家族や友達、仕事などで悩んでいるときに、悲しみという感情がなくなってしまえばいいのにと思ったことはありませんか?しかし、なぜ私たちの感情にとってカナシミが必要なのかわかれば、カナシミと上手く付き合いながらヨロコビを感じ、自分をもっと幸せにできるはず。誰しもが持っている5つの感情たちが、今もあなたの頭の中であなたを幸せにすべく奮闘しているかも!?イベントデータ:『インサイド・ヘッド』公開表記:7月18日(土)、全国ロードショー配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン© 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2015年07月18日●何よりもストーリーを大切にする遊び心あふれる集団ディズニー/ピクサーが世界初の長編フルCGアニメーション作品として『トイ・ストーリー』を世に放ってから今年で20周年。その歴史の中で、『モンスターズ・インク』や『カールじいさんの空飛ぶ家』など数々の話題作を生み出してきたが、一つの区切りとなる長編アニメーション20周年記念作品として誕生したのが、11歳の少女ライリーの頭の中にある5つの感情を主人公に、頭の中の世界を描いた『インサイド・ヘッド』(7月18日公開)だ。監督のピート・ドクターは、第1作『トイ・ストーリー』の制作初期に入社。以降、監督作『モンスターズ・インク』『カールじいさんの空飛ぶ家』ほか、スタジオのほとんどの作品に携わってきた人物で、名ストーリー・テラーとして名高い。このたび、ピート、そして共同監督のロニー・デル・カルメンに、ピクサーの強みや20年間での変化、本作の魅力などをインタビュー。ロニーは、TVシリーズ『バットマン』のストーリーボード・アーティストなどを務めた後、2000年に『ファインディング・ニモ』のストーリー・スーパーバイザーとしてピクサーに入社したという経歴を持ち、外にいたからこそ感じるピクサーの魅力を語ってもらった。――『トイ・ストーリー』から長編アニメーション20周年。第1作から関わっているピートさんは、この20年を振り返ってスタジオの成長や変化などをどう感じていますか?ピート・ドクター(以下ピート):ピクサーに在籍して25年。『トイ・ストーリー』の制作初期から長編の歴史を見てきましたが、最初はビジネスというよりも、ガレージで仲間が集まってワイワイやりながら自分たちの大好きな映画を作っているという感じでした。『トイ・ストーリー』は120人くらいで作っていたのが、今は1,200人くらいで作るようになり、規模は大きくなっていますが、日々の感じはまったく同じ。みんな楽しいからやっているんです。ロニー・デル・カルメン(以下ロニー):『インサイド・ヘッド』も、最初は自分とピートとプロデューサーのジョナス・リヴェラだけ。3人で作り始めたんです。ピート:僕らが楽しんでいる感じが、映画越しに伝わるとうれしいね!――ピートさんは、ピクサーに25年在籍しているからこそ自分はこうなれた、と感じているところは?ピート:背が伸びたんだよ! ピクターにいたから(笑)。ってのは冗談で、ストーリー作り、キャラクター作りは、ピクサーにいる間に学んでいったことですね。ピクサーに入る前も小規模ではやっていたけれど、映画という規模でやる機会はピクサーに入るまでなかったので。おもしろいのは、みんなの経験値が低かったこと。ジョン・ラセターでさえ、ディズニーで少しアニメーターとして仕事をしていただけだったので、みんなで会社としてどうやって出資を集めるとか、ストーリーテリング自体もどういう風に進めるべきか、日々経験を積んでいって、それを分かち合ったというのが今日に至っているのかな。現在のわれわれの持つお互いの信頼につながっていると思います。――ロニーさんは、2000年にピクサーに入社される前から映像のお仕事をされていたわけですが、外から見ていた時のピクサーの印象はいかがでしたか?ロニー:オリンポス山みたいに、頂上の頂上というイメージだったよ! 『トイ・ストーリー2』を1人で劇場の最前列で見たんですけど、見たあと落ち込んでしまって。こんないいものは作れないって。そして、ピクサーにいない自分にも落ち込んでしまいました。それから数年後に応募したら、あまり厳しくチェックしていなかったのか、運よく入り込むことができて(笑)。――ピクサー入社後、驚いたことや、何か発見はありましたか?ロニー:一番僕が知りたかったことを発見することができました。それは、どうやって映画を作っているんだろうということ。すごく遊び心のある人がたくさんいるんだけど、とにかくストーリーテリングを大切にしているということを知りました。そして、監督は発想の源であり、作品という船の船長でもあるけれど、スタジオにいるいろんな方がストーリーに対していろんなアドバイスをくれる。でも、最終的にストーリーをどうしていくか、守るのは監督1人。この体制はほかのスタジオにはないと思います。また、特にストーリー作りにおいてコミュニケーションを密にするというのが強みだと。だからこそ、これだけリアルで人間的な共感できるストーリーを作り出すことができるんだと思います。って、ピクサーの秘密バラしちゃった! ごめんね、ピート!ピート:おいっ! なんてことを!(笑)――このやりとりの中にも、お二人の遊び心があふれていますね!(笑)●20周年作品『インサイド・ヘッド』への思いと、スタジオの未来――『トイ・ストーリー』では、世界初の長編フルCGアニメーションとして世の中に驚きを与えましたが、今回お二人で監督を務められたピクサー長編アニメーション20周年作品『インサイド・ヘッド』にある、ほかにはない魅力を教えてください。ピート:おそらくわれわれとしても世界的にも、現実と想像上の世界が同時に展開していくというのは、初めてだと思います。まったく1からこの世界観、心の中の世界を作り上げなきゃいけなかったんですが、どこかなじみのある場所でもある。「夢がどこから来るのかな」「何でこの曲ループしているのかな」って思うことがあると思うんですけど、そういうみんなのどこか知っている、でも見たことがない世界を作り上げたことが新しいと思います。――本作は、「自分の物語だ」と深く共感できる、本当に普遍性の高い作品だと思います。20周年だからこそ、このような普遍性の高い作品にしたんですか?ピート:実は、20周年というのは全然意識していなかったんです。ピクサーのもともとのスケジュールだと、来年公開の『ザ・グッド・ダイナソー』(邦題:『アーロと少年』)が先になるはずでしたし、そういう意識はまったくなかったですね。"普遍性"ということいついては、ピクサーで作っているすべての物語は、主人公がほかの人たちとうまくつながっていく、そのつながりを見いだしていく物語だと言えると思うんです。今回もそうで、主人公の感情が、人と人をつなげてくれるものでもあるんです。――2017年に『トイ・ストーリー4』が公開されると発表があり、すでに期待が高まっています。ピートさんも参加されていますが、そもそも3部作で完結というところから、4作目を作るということになったのはどういう経緯だったのでしょうか。ピート:『トイ・ストーリー4』に関して一番ワクワクしているのは、実はジョン・ラセターだと思うよ! アイデアとしては、みんながいるところで盛り上がって、最初は別のアイデアだったんですが、これって前にこういうことをやっているよねっていう親和性があったのか、『トイ・ストーリー』の続編になっていったんです。だれがということでもないんだけど、それがピクサーなんだよね。――なるほど! 最後に、25周年、30周年への意気込みや目標をお願いします!ピート:もっと新しいストーリーテラーを生んでいきたいし、若い才能を育てていきたい。誰もがつづったことのないストーリーを描くのは難しさも伴うけれど、だからこそみなさんが劇場に足を運んでくれると思うし、驚きを与えていきたい。だから、常に新しい物語をお届けしていきたいです!ロニー:あと、ピクサーはおいしいスナックがたくさんあるスタジオなんだけど、もっとおいしいスナックがほしいな(笑)(C)2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2015年07月18日