メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラーのカトウ ヒロコさんが、「自分は毒親かも」と思った方に向けてお話ししています。どんなことをしてしまうと毒親なのかを詳しく解説! 子どもをしっかりした子に育てたい、勉強のできる子に育てたい。大切なわが子の将来を思うからこそ、子どもにさまざまなことを期待し、教えたくなりますよね。教えなければという思いから、ついつい子どもに対して口うるさくなってしまう親は多いものです。でも、それが“毒親”としての一歩だったとしたら……。毒親にならないために、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。 そもそも“毒親”とは?最近、ニュースなどで見かけるようになった「毒親」という言葉。毒親とは、暴言や暴力、しつけという名の過干渉をする親について使われる一方、自分の都合を優先し、子どもを放置したり、かまわない親についても使われる言葉とされています。また、親の過干渉から生じることとして、子どものキャパシティ以上に勉強をさせることを“教育虐待”とも言われるようになりました。 もしかしたらその対応は“毒親”の一歩かも暴言や暴力はもちろんしていない、ネグレクトもしていない、だから私は毒親ではない、と思っている人はもしかしたら危険かもしれません。誰でも毒親への一歩に足を踏み入れている可能性があります。お行儀よく食べさせよう、お片付けができるようにさせよう、電車の中でじっとしているように教えよう、これらはどれも当たり前に子どもに教えたいことだと思います。もちろん、お子さんがきちんと社会で過ごせるように教えたほうがいいことでもあります。けれど、子どもの成長に合わせず急ぎすぎて教えてしまうことは、毒親への第一歩を進めてしまうことにつながるかもしれません。 期待をかけすぎないようにブレーキを親としては、ついつい先回りしてお子さんにいろいろと教えこませたくなります。でも、まだまだ小さいときにお行儀などを教え過ぎることが、その後の“教育虐待”にもつながっていく恐れがあります。 根底にあるのは、こうなってほしい、こうあるべき、という子どもへの期待。しかし、小さなお子さんのキャパシティは、まだまだ小さいものです。それが本当に“今”教えたほうがいいことなのか? 子どものキャパシティを超えた親の「期待」がかかっていないか?を考えてみましょう。もし、ちょっと子どもにうるさく言い過ぎているかも……と思ったら、友人やご自身の親御さんに自分の対応が過干渉になっていないか聞いてみてください。自分の子どもに責任を持っていない、ある意味「無責任」な意見が、自身の毒親への一歩を止めてくれるブレーキになることがあります。 大切で愛するわが子のためだからこそやっていることであり、お子さんによってできる範囲も受け止め方もさまざまなため、どこからが毒親への一歩となるのかは、本当に難しいところです。うるさく言い過ぎているときに、「子どものため」という理由からであればちょっと立ち止まってみて、お子さんの気持ちが後回しになっていないか考えてみるといいかもしれません。 イラスト/マメ美 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2021年01月16日私は実の母親と仲が良くありません。社会人になり実家を出てから絶縁状態になっていますが、1ヶ月前に入籍した夫とお付き合いをしはじめた頃から、あらためて母の存在が私自身の性格や生き方に大きな影響を与えていることに気付き、落ち込むことが多いです。 私が幼い頃、父は単身赴任で家におらず、父方の祖母と母と私の3人暮らし。母は、祖母と折り合いが悪く、その矛先が私に向かっていたのです。そして小学生になっても…。祖母はよく母に「男の子が産めない母親なんて失格だ」と言い、そのたびに私は「自分が母を苦しめている」と申し訳ない気持ちに…。いつからか祖母の言動で傷ついた母が、私に暴言やときには暴力を向けることで八つ当たりをしていることがわかってきました。でも、「私が男の子じゃなかったら悪いんだ」と仕方なく思っていたし、いつも母から否定されていたので自分は何をやってもダメなんだと思っていました。だから結婚しても…。 結婚後、とくに義母に会うと、緊張して何も言えなくなります。否定されたり、拒絶されたりするんではないかと怖くなって、どうしたらいいのかわからなくなるのです。義両親はとてもいい人たちで、よく家にご飯を食べに行かせてもらうのですが…。いつもあたたかく迎えてくれる義両親。でも、もし私が下手な対応をしたら、すぐに嫌われてしまうだろう…。そう思うと、顔も固まって笑顔にもなれない。私の育ちを知っている夫は、「うちの両親は佳純を大事に思っているよ」と言ってくれますが、どうしても信じられず、私はまた落ち込むのでした…。次回へ続く※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト/脚本・ 古口春菜 /イラスト・ ニタヨメ
2020年12月11日私は現在、3歳と生後5カ月の娘をもつ2児の母親です。実は、私の両親はいわゆる毒親。両親ともに自営業で、24時間生活を共にせざるを得ないせいか、いつも夫婦喧嘩がたえず、私自身は暴力や過干渉、ネグレクトを受けて育ってきました。そんな家庭環境に置かれていた私の経験をお話しします。 両親が毒親だと気付くまでかなりの時間がかかったのはなぜなのか? 自分なりに考えた末、こう結論づけました。 「幼少期は両親という絶対的存在がいてこそ、自分の生活(衣食住)が成り立つ。親がいなければ子どもは何もできない。だから、両親のいうことには従わざるを得ないので、強大な存在である両親の価値観こそが一番正しいとずっと思い込んでいた」のだと……。 しかし、普通の家庭で育った方から見ると、さすがに中学生になれば自分自身で毒親かどうかくらい考えられるんじゃないの?と思われるかもしれません。 通常、思春期には反抗期という形で、「自己と他人(両親)は別の個性ある人間である」と自覚する時期がある人が多いと思いますが、私の家庭ではそれができませんでした。学生時代も両親から暴力を受け続け、残念ながら私は反抗期の機会も失ってしまったのでした。 現在、両親とは極力距離を置いていて、当たり障りのない付き合いを心掛けていますが、子どもたちや自分の身を守り、“本来の自分”を取り戻すまでには、もう少し時間がかかりそうです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画/まっふ著者:徳井よしこ二女の母。食品メーカーの会社を退職後、育児系の記事を中心に執筆している。
2020年11月17日私は「子どもを持つこと自体」に漠然とした不安がありました。なぜならば、私の両親が「毒親」だったからです。自分も同じように「毒を持って子どもに接してしまうかもしれない」「私のようなつらい幼少期を過ごすのであれば、子どもは作らないほうがいいのでは?」といった考えが頭から離れませんでした。そんな私が紆余曲折ありながらも1人目を出産し、さらに2人の子どもを持つまでの過程や葛藤などをお伝えします。 転換期は20代後半の同棲経験憂うつ感に苛まれながらも、私はなんとか幼少期~思春期を過ごしてきました。そんな私の大きな転換期は20代後半のころ。今の夫となる人と結婚前提で同棲し始めたころです。 今まで生きてきた人生のなかで初めて長期に渡って親と離れて暮らせることができ、だんだんと心に落ち着きを取り戻し、「過去に親から受けてきた仕打ち」に対してやっと疑問を感じるようになってきました。いわば過去の自分は、親からマインドコントロールを受けていたと言っても過言ではないと思います。 友人たちの妊娠で心境の変化数年に渡る同棲期間を経て30歳になるころに、私は今の夫と結婚しました。しかし、結婚した1年ほどは前述した理由や背景があり、子作りする気になれませんでした。そんな私の気持ちを変化させたのが「友人たちの妊娠」です。 その友人たちとは数十年付き合っており、いろいろな過去も知っていた仲なので、「人生いろいろありながらも、皆どこか決断をして新たな道へ進んでいくのだな」ということが、友人たちの妊娠・出産を通して改めて実感しました。 過去と折り合いをつけるという決断また、友人たちのなかには不妊治療に励んでもなかなか授かれない子もいました。そんな友人を見て「授かれること自体が奇跡なんだ」「私ももう31歳になるし、女性の妊活は時間が区切られている。どこかで親のことは見切りをつけなければ」と、私の心境が友人を通して少しずつ変わっていきました。 そして、31歳のときに1人目を出産。里帰りはせず、基本的にワンオペ育児でしたが、なんとか1人目を2歳まで私の手で育てることができました。その後は1人目が2歳になったころ、2人目の妊活を始めました。 自分が毒親になることなく、気持ちに余裕を持って妊活や育児ができたのは「いざとなれば福祉の手を借りて助けを求められる」という安心感です。産後ヘルパーの活用や、産前産後要件で保育園に通うことができることなど、子育て支援情報は調べ抜きました。情報収集は育児の不安を解消し、自分を救う手立てになっています。 監修/助産師REIKOイラストレーター/みいの著者:山本加奈子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年11月02日■前回のあらすじ息子の発育状態が気になり検索しては落ち込む負のループ。夫や発達支援センターに相談するも解決に至らず、自分でできることを探すことにしました。※過激な描写が含まれます。苦手な方は閲覧をお控えください。■私は「普通のお母さん」にもなれない…?息子に何があろうとも育てていく覚悟はあるはずなのに、不安な気持ちが止まらない…息子が「普通の子」であって欲しいと願ってしまうのは、親として最低なのでは…私は「普通のお母さん」にすらなれていない…そう感じました。※筆者が当時の体験を元に表現しています。■自己嫌悪に陥り、自分を傷つけてしまう今まで自分が否定してきた無責任な親と自分は同じだ…、そう感じて自傷行為にまで及んでしまいました…。次回に続きます。※発育に関しての見解は筆者個人の体験によるものです。 【同じテーマの連載はこちら】 湯本もゆのオドオド手探り育児 この連載の全話を見る >>
2020年09月19日ムロツヨシ主演「親バカ青春白書」の第6話が9月6日放送。主演のムロさんがメガホンを取った今回のエピソード、今回だけの特別なエンディング映像に「ガッキー最高」の声が上がるとともに、長尺ワンカットのパートにも多くの反応が寄せられている。本作は妻の幸子に先立たれた小説家の小比賀太郎が、娘・さくらのことが好きすぎるあまり同じ大学に入学してしまい、同級生としてキャンパスライフを送るという物語。主人公の“ガタロー”こと小比賀太郎をムロさんが演じるほか、その娘・さくらには永野芽郁、今は故人のさくらの母でガタローの妻である幸子に新垣結衣。ガタローとさくらの大学の友人である山本寛子に今田美桜、ガタローの小説の大ファンでさくらの彼氏でもある畠山雅治に中川大志。ガタローのアドバイスでYouTuberとして復活した根来恭介に戸塚純貴。元ヤンでガタローが気になる衛藤美咲に小野花梨。賀太郎の編集担当をしている尾崎に谷口翔太といったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。ガタローは尾崎にさくらと同じ大学に入学していたことを告白。すると尾崎はそのことを小説にしたらどうかと言い出す。それから時が経ち大学2年の冬、成人式を控えたさくらたちだが、そんななか美咲が居候を続ける小比賀家に、顔にアザを作った寛子がやってきて、冬休みの間小比賀家に泊めて欲しいと言い出す。続いて留年の危機が迫った根来が現れ、大量のレポートの手伝いをしたいと頼み込んできて、さくらが流れに乗って畠山まで呼び出したことで小比賀家に全員集合。冬休みの間シェアハウス生活がスタート。ガタローにじゃまされ畠山との恋が進まないさくらは、美咲とガタローの距離が近づいてることが気になる様子で、根来が美咲を好きだと知ると「応援する」と言い出して…というのが今回のおはなし。ムロさんが自ら監督を手がけた今回、シェアハウス状態の小比賀家の様子を長時間にわたるワンカットで描いたパートに「長回し凄かったな」「屋内で長回しって面白いことやっとる」「三谷幸喜さんばりの長回し」「親バカの長回し,スコセッシか」などといった反応が。またガタローと幸子の思い出が詰まったエンディングにも「エンディングのガッキー最高でした」「エンディングのガッキーの可愛さの破壊力がすごかった」「めちゃくちゃ良いエンディングだった」「エンディングまじかわいすぎて眼球洗礼された」といった声が続々と集まっている。(笠緒)
2020年09月07日ムロツヨシ主演「親バカ青春白書」の5話が8月30日にオンエア。YouTuberとして行き詰った根来に対し“一発屋”の先輩として励ましの言葉を送るガタローの姿に感動の声が続出。さらに『今日俺』ゲストの賀来賢人と伊藤健太郎にも多くの反応が寄せられている。最愛の妻を亡くし男手一つで娘を育て上げた男が、娘が大好きすぎるあまり、自分も娘と同じ同じ大学に入学。キャンパスライフを送る…という展開で、娘が大好きすぎる小説家の小比賀太郎(おびかたろう)=通称“ガタロー”をムロさんが演じる本作。料理が得意で大学で初めて共学となった箱入り娘の小比賀さくらに永野芽郁。幼いさくらに梅干しの漬け方を教えたさくらの母にしてガタローの妻だった故人の小比賀幸子に新垣結衣。さくらの大学の友人の山本寛子に今田美桜。さくらに好意を持たれている畠山雅治=ハタケに中川大志。人気YouTuberになって舞い上がってる根来恭介に戸塚純貴。さくらとガタローの家に居候することになる衛藤美咲に小野花梨。ガタロー達の大学の大村教授に野間口徹といった面々も出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。大学2年の初夏を迎えたガタローたち。居候してる美咲とガタローの仲の良さにただならぬものを感じたさくらは、寛子とハタケに相談するが、今度はこの2人の仲良さげな様も気になってしまう。さくらの気持ちに気づいた寛子は、さくらを前にしてハタケに告白。2人の交際を止めようとするさくらから「ハタケが好き」という言葉を引き出し、さくらとハタケは晴れて交際することに。そして初デートの日、待ち合わせ場所にラブラブなさくらとハタケの前に偶然を装ったガタローが現れ、結局3人でのデートが始める。意を決したハタケが2人でデートがしたいと伝えようとすると、ガタローは「根来の動画が更新されてない!」と言い出す。根来の家に行くと、ネタ切れでスタッフにも辞めると言われた根来が荒れていた。さらに辞めたスタッフが根来の金を盗んでいたことが発覚…というのが今回のおはなし。自分を見失った根来に対し、自分も売れた小説はデビュー作だけだと明かし、自分なりに天国と地獄を味わったと語り出すガタロー。“一発屋”の先輩として「無理して背伸びしたら、息切れするの当たり前」と根来にアドバイスする。その後、根来の金を盗んだスタッフに「一発屋バカにするんじゃねえ!一発と当てたことねえやつがごまんといるなかで一発当てたんだ!それだけで十分すげえじゃねえか」と怒りをぶちまける…。そんなガタローに「一発屋をバカにする相手に説教する場面はぐっときた」「すごい深いなぁと思いました…かっこいい…素敵なドラマ」「ほんとそれ!って思った。世の中のみんなに聞かせたい」と共感の声が続々。また『今日から俺は!!』からのゲストにも注目が集まる本作。今回はついに主演の賀来賢人と伊藤健太郎が登場。2人はワイドショーのMCとゲストという役どころでの出演となったが、「まじで不意打ちの賀来賢人にびっくり」「賀来賢人と伊藤健太郎出てるの激アツ」などSNSでは喜びの声が上がっている。(笠緒)
2020年08月31日演出・福田雄一×主演・ムロツヨシで贈るドラマ「親バカ青春白書」が現在放送中。この度、次回放送の第6話(9月5日放送)は、ムロさんが監督を務めたことが分かった。先程、放送終了したばかりの第5話で明らかになったこの内容。元々、福田監督が全話を撮る予定だったが、コロナ禍で撮影と編集作業が立て込むことが予想され、福田監督が全話を撮ることが物理的に困難な状況に。そこでプロデューサーとの相談の結果、舞台では福田監督の脚本を演出した経験もあるムロさんなら、面白くしてくれるだろうということで今回決定。「そりゃ誰もやらないよなぁ、と笑。役者しながら監督して、ドラマ作るというのは」と監督を務めた率直な感想を明かしたムロさん。その経緯については「福田さんからは何もなかったんです。プロデューサーさんから、どうですか?と。一度お断りしたのですが、4月5月のステイホーム生活を経た時にもう一度、どうですか?と言って頂いて。『やります!』とお答えさせて頂きました」と一度は断っていたと話す。出演と監督、両方を務めるということで「自分が出てるシーンはやはり苦労します」と切り替えが大変だったそう。また、オンエアには映らないが、ムロさん扮するガタローの代役は、後輩の田本清嵐が行ったそうで「田本、このようなお願いに応えてくれてありがとう。あるシーンは、君がやってくれた動き、立ち位置をしっかり、そのまま!笑。やらせてもらったよ。ありがとう。いい仕事をしてくれました。皆さま、田本清嵐(そらん)を宜しくお願いします」とメッセージを寄せる。そして、「福田さんとあえて同じやり方、あえて違うことをやりました」と話す第6話。「若者たちと相談して作ったあえてのワンカット撮影。やりたいことも通しました。そして、エンドロール。『公私混同』という曲に、“公私混同”というテーマで、6話のみの特別エンドロールを作りました。ぜひ、福田さん演出ではない福田組の第6話。楽しみに見ていただければ、嬉しく思います」と見どころをアピール。第6話では、なんと約10分ものワンカット撮影を敢行。どんなアングルでどんな内容なのか必見だ。第6話あらすじ小説家としてやり直すべく、尾崎(谷口翔太)に全て打ち明け頭を下げたガタロー(ムロツヨシ)。大学2年の冬休みを迎え、さくら(永野芽郁)とハタケ(中川大志)はガタローに邪魔されながらも順調に交際を続けていた。そんな中、美咲(小野花梨)の住みついた小比賀家に、ある事情を抱えた寛子(今田美桜)とネゴロ(戸塚純貴)まで転がり込んでくる…。「親バカ青春白書」は毎週日曜日22時30分~日本テレビにて放送中。(cinemacafe.net)
2020年08月30日ムロツヨシ主演、永野芽郁、中川大志、今田美桜、新垣結衣らが共演する「親バカ青春白書」の4話が8月23日放送。今回はムロさん演じるガタローの“恋愛論”と“パジャマ登校”に感動の声が続々集まっている。「今日から俺は!!」チームと福田雄一監督が手掛けるオリジナルドラマとなる本作。娘が大好きすぎるあまり、なんと娘と同じ大学の同級生になってしまう父親・小比賀太郎=通称“ガタロー”をムロさんが演じ、その娘で料理が得意、大学で初めて共学となった箱入り娘の小比賀さくらに永野さん。大学でさくらが好意を持つ、ガタローの小説の大ファン・畠山雅治に中川さん。さくらが大学で最初に友達となった山本寛子に今田さん。さくらの学友でYouTuberの根来恭介に戸塚純貴。バイトを頑張る衛藤美咲に小野花梨。ガタロー達の必須科目の教授・大村教授に野間口徹。故人として回想シーンに登場するさくらの母でガタローの妻の幸子に新垣さんといった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。4話ではガタローたちが2年に進級。さくらはある日、畠山が後輩女子と付き合っていることを知り、ショックを受ける。畠山は告白されたら付き合うものだと思っており、ガタローはそんな畠山を諭す。一方、弱小YouTuberだった根来はフラれ動画がバズり人気YouTuberとなり天狗状態だが、影で「才能がない」と言われショックを受けることに。寛子は新しい彼氏ができて幸せだったはずが、その彼は二股をかけていて、もう1人の“彼女”と取り巻きから呼び出される…。そんななか美咲のバイト先のカフェでバイトが次々と辞める事態が発生、美咲から一緒にバイトしないかと誘われたさくらはガタローに相談するが、当然反対される。しかし大学生活にうつつを抜かしていたガタローは連載を打ち切られ、親子でバイトを始めることに。バイトを始めるガタローとさくらだが、バイト先にヤンキー時代の美咲がふった元カレが現れ、暴れ出して…というストーリーが展開。二股が発覚しショックを受けた寛子と、彼女と別れた畠山が一緒にカフェを訪れる…そんな2人に“勢いで付き合うと関係が先にできちゃうから、お互いのことを知ろうという努力を怠りがちになる”と語り出すガタロー。「恋というのはまずはぐくむ、心を通わせること」と自らの恋愛論を語るガタローに寛子も「恋愛でガタローに説教されるとは…」と思わず納得。そんなガタローの言葉に「ガタローの言葉めちゃくちゃ恋愛の真理だと思う」「ガタローさんの恋愛名言、良かったです」などの声が集まる。また、ラストでのさくらが初バイト代でプレゼントしたパジャマを着て大学に登校するガタローの姿にも「ガタローのパジャマ可愛い」「パジャマ姿がとってもcute」「ムロさんパジャマ姿似合いすぎ」などの声が殺到している。(笠緒)
2020年08月24日あなたの親は、あなたをどんな風に育てましたか?親が無意識に子どもに求めた生き方を、私たちは時として「呪い」として深く刻み込んでいます。そのひとつが「あなたならできる」という期待の言葉。でも、できるという期待は裏側に「できない私はダメ」というプレッシャーが含まれています。その言葉の呪い、どうやって解いていけばよいのでしょうか。文・おおしまりえ【おおしまりえの恋愛道場】vol. 83「あなたならできる」親からの呪いを抜け出すために知りたいこと「あなたならできる」親からそんな言葉をかけられた経験はありませんか。現在放送中のテレビドラマ『私の家政婦ナギサさん』が話題になっていますが、人気の秘密のひとつが、母親から主人公にかけられた言葉の呪いだといわれています。あなたならできるというフレーズには、一見すると相手への信頼とポジティブな期待を感じますが、当人からするとそうでもないことも…。例えばここ一番に「あなたならできる」と言われたら、頑張ろうという前向きな気持ちになるものですが、日常的に「あなたならできる」を刷り込まれていると、逆にできない自分を激しく責めてしまうことになります。そして悲しいことに、親の声がけのほとんどは後者であることが多いのです。親からの信頼と見せかけた過剰な期待は、子どもからすると良くないプレッシャーにしかなりません。では親からの呪いの言葉で自分が染まりきっている方はどうしていけば良いのでしょう。大切なのは「できる
2020年08月20日人は不思議なもので、禁止されていることほど、試したくなってしまうもの。きっと多くの人が、似たような欲求を抱いたことがあるはずです。これは、そんなルールを破ってしまった『わるいやつら』のお話。コジママユコ(@cotori9)さんが描いた漫画をご紹介します。『わるいやつら』すっかり夏ですねこれは昔描いた「わるいやつら」というタイトルの漫画。 pic.twitter.com/Vnq1Gt1DAg — コジママユコ (@cotori9) August 9, 2020 母親から「カップラーメンは、我が家では禁止」と教えられていた少女ですが、未知なる味への興味は募るばかり…。そしてついに、少女は祖母を共犯にして、カップラーメンを味わうことができたのでした。「ママには内緒だよ」そんな少女のひと言からは、母親に対するほんの少しの罪悪感、しかしそれを上回るほどの高揚感が伝わってきて、クスッとしてしまいます。幼い頃の『いけないこと』は、どんなに年月が経っても、色あせない思い出として心に残り続けるもの。昔を思い出し、懐かしい気持ちにひたれる、コジママユコさんの『わるいやつら』でした。コジママユコさんの作品はこちらから漫画の作者であるコジママユコさんは、noteで多くの作品を公開しています。気になった人は、ぜひそちらもご覧ください。コジママユコ[文・構成/grape編集部]
2020年08月10日みなさんは、『アカエイ』という生き物をご存知でしょうか。かわいらしい見た目をしていますが、毒のトゲに刺されてしまうと、とても危険です。この記事では、アカエイとはどんな生き物なのか、また、刺されてしまった時の対処の仕方や食べ方などについてご紹介します。アカエイってどんな生き物?アカエイは、トビエイ目アカエイ科に分類されるエイの仲間です。環境省が運営するウェブサイト『せとうちネット』では、アカエイの特徴をこのように紹介しています。全長1m以上、体重100kgにもなる大型のエイです。長い尾の付け根にはノコギリ状の大きな棘(とげ)があり、体に触れると尾を曲げて相手を刺します。棘は非常に硬く長靴やフィンなど容易に貫通します。棘には毒腺があり、刺されて10分程度で刺すような激痛に襲われます。生殖期である5月から6月ころに浅瀬の砂地に集まるため注意が必要です。小型のものでも立派な棘があります。せとうちネットーより引用アカエイアカエイは南日本沿岸や朝鮮半島、台湾、中国沿岸に分布し、浅い海の砂底や泥底に生息しているのだそう。尾の付け根部分にはノコギリ状の毒のトゲがあり、刺されると激痛に襲われ、血圧低下や呼吸障害などの症状を引き起こすことも。最悪の場合は、死に至るケースもあるといいます。アカエイに刺されたら、どうすればいい?アカエイに刺されないようにするためには、どんな対策をすればいいのでしょうか。アカエイは、砂や泥に潜って隠れていることも多く、気付かずに踏んでしまい、刺されてしまう人が多数いるようです。砂地に隠れるアカエイそのため、遊泳中に手や足を付く際は、アカエイがいないかを確認することが大切だといいます。しかし、対策をしていてもアカエイの存在に気付かずに触ったり踏んだりしてしまい、刺されてしまうこともあるかもしれません。『せとうちネット』では、刺されてしまった時の対処の仕方を次のように紹介しています。刺された場合は、まず残っている毒針を取り除き傷口を良く洗い、毒を吸い出すか絞り出します。毒は熱に対して不安定なため、火傷しない程度のお湯に傷口を浸け温めます。出血がひどい場合は止血することが重要です。せとうちネットーより引用アカエイの毒はタンパク質性で、熱に弱いのだそう。そのため、やけどしない程度のお湯に患部を浸し、温めることが重要だといいます。応急処置を行った後は、病院に行って治療を受けましょう。アカエイは食べられるの?どんな料理がある?毒のトゲを持っている恐ろしいアカエイですが、それを取り除いてしまえば食べることができるそう。アカエイは、エイの中でもっともおいしいといわれています。食べ方は煮付けや唐揚げ、味噌汁、刺身などさまざま。また、肝もおいしく食べられるのだとか。インターネットで検索すると、アカエイを使ったレシピや捌き方などを載せているサイトがいくつかあります。しかし、アカエイを自分で捌くと、毒のトゲが刺さってしまう危険性も。アカエイ料理を提供している店もあるので、チェックしてみてはいかがでしょうか。アカエイは水族館でも見られる?アカエイは、水族館でも見られるようです。皆様、こんにちは!宮島水族館のカキいかだ水槽をご覧くださいこちらはアカエイです!かわいらしい顔に見えますが、顔ではありませんよ~ pic.twitter.com/LO2OxZ12bV — 宮島水族館【公式】 (@miyajima_aqua) September 18, 2019 横浜・八景島シーパラダイスは臨時休園中ですが、休園中も「Twitterで楽しむ水族館」を毎日お届けしていきますご飯のアジを見つけて…パクッ!モグモグモグ #八景島 #シーパラ #Twitterで楽しむ水族館 #大水槽 #アカエイ pic.twitter.com/10VCllAD01 — 横浜・八景島シーパラダイス公式 (@_seaparadise_) April 20, 2020 私はだれでしょう・・・?・・・・・・アカエイでした♪見えているのはお腹の方です。顔のように見えるところは、鼻と口ですよ(^O^)/ #長崎 #ペンギン #水族館 #アカエイ pic.twitter.com/A3lzPGaGVQ — 長崎ペンギン水族館【公式】 (@NagasakiPengin) September 30, 2019 アカエイの腹側を見てみると、まるで顔のようなものが!2つの穴が目のように見えますが、これは鼻。アカエイは、腹側に鼻と口があり、目は背中側にあります。一見すると笑っているような表情に見えることから、「かわいい!」と人気のようです。「なにこの超イイ表情」休暇中の両親、フレンドリーなエイに出会う!?アカエイに関する、さまざまなことをご紹介しました。海で遊ぶ際には、アカエイに十分注意して楽しみましょう![文・構成/grape編集部]
2020年06月18日海水浴や釣りをしていて、もし近くに『ナマズ』がいたら要注意!それは『ゴンズイ』という、強力な毒のトゲを持つ危険生物かもしれません。ゴンズイとはどういった生き物かということや、毒がある場所、刺された時の症状、料理の例といったさまざまな情報を紹介します!ゴンズイってどんな生物?毒のある場所は?ゴンズイは見た目からもうかがえる通りナマズの一種で、知る人ぞ知る身近な海の危険生物です。本州中部・富山から南の沿岸部で見られ、主に夜間に活動。まれに昼間でも見られます。特筆すべきは、背びれに1つ、胸びれに2つある毒のトゲ。「刺さると、とにかく痛い!」と、多くの体験談がネットに上がっています。ゴンズイの毒棘しかも、この毒はゴンズイが死んでいたとしてもしばらくはなくならないので、注意が必要です。特に誤って釣り上げてしまった際に、ゴンズイだと知らずに触ってしまい、刺されることが多いのだとか。不意に釣り上げてしまった時は無闇に触らず、釣り糸を切ってリリースするのが最良のようです。ゴンズイの毒による症状は?対処法も紹介ゴンズイのトゲが刺さってしまった場合は、どのように対処すればよいのでしょうか。環境省が運営するウェブサイト『せとうちネット』によると、次のようにするといいそうです。刺されると火傷に似た痛みが数時間続き、水脹れになることもあります。刺された場合は傷口を洗浄し、火傷しない程度のお湯に浸けます。痛みが引かない場合は棘が残っていることがあるため、病院でレントゲン検査を受ける必要があります。せとうちネットーより引用刺されてしまった場合は、ヤケドしない温度のお湯に患部をつけることが大切のようです。これにより、痛みが緩和することも多いそう。怖いのが、傷口にトゲが残ってしまっている場合です。応急処置をした後は、必ず病院に行き治療を受けましょう。ゴンズイ玉って何?ゴンズイは外敵から身を守るために集団でいることが多いです。特に幼魚は群れを作ることが多く、その姿から『ゴンズイ玉』と呼ばれることも。集団で身を守るゴンズイの幼魚東京都にある『サンシャイン水族館』のツイッターでは、『ゴンズイ玉』を作っているゴンズイが見られます。ただいま「生命の海・東京湾」水槽で、見事な #ゴンズイ たちの群れ=「ゴンズイ玉」がご覧いただけますよ。何とも言えないこの動き。つい見とれてしまいます。前を横切る #ネンブツダイ や #ギンユボイ たちも、いい味出してます! #サンシャイン水族館 pic.twitter.com/CWgBEYskPC — サンシャイン水族館 (@Sunshine_Aqua) November 8, 2016 その姿は神秘的で、思わず見入ってしまう人も多いのだとか。ゴンズイ料理はおいしい?店でも味わえる?毒のトゲを持っていて敬遠されがちなゴンズイですが、それを取ってしまえば「料理するとうまい」「ビールに合う」と好評です。ネット上には塩焼きや味噌漬け、蒲焼き、天ぷらにした写真も並んでいます。味はタンパクで、中には「穴子に似ている」「アジやサバよりおいしい」という声も。ただ、毒のトゲを排除する時に刺さってしまう危険性があることを考えると、自分で料理をするのはあまりおすすめできません。まれですが飲食店でゴンズイ料理を出しているところもあるので、チェックしてみてはいかがでしょうか。海水浴や釣りではゴンズイに注意!色も特異ではなく、一見すると普通の魚だと思ってしまうゴンズイ。しかし、情報を知ると、うかつに近づくのはとても危険なことが分かります。前述した通り、海水浴の時に出くわしたり、不意に釣れたりしてしまうこともあります。「海でナマズを見たら注意」とおぼえておくといいかもしませんね。危険生物の記事一覧[文・構成/grape編集部]
2020年06月17日こんにちは! おにぎり2525です~もうすぐ息子の誕生日なんですが、ちょっと悩んでいるです!■「わが子が欲しいもの」と「親が与えたいもの」悩みの内容は・・・予算もばっちり。買うのにも苦労しないゲーム。息子がほしい物をあげるのは簡単なんですが…もうすぐ息子も小学生ですし、そろそろ自転車に触れさせてあげたい!!あと、長年使えるものを買いたい!ゲームだとすぐ飽きそうだし…でもわたし、思い出したんです。自分が小さい頃のことを… ■やっぱり欲しいものをもらいたかった…親の予算の関係なのか? 「わたしにはそのおもちゃはまだ早い!」という親の判断だったのか?細かいことは覚えていないんですが、私の欲しかったおもちゃは買ってもらえず、実際に親からもらったプレゼントに対して不満を感じたことはよーーーーく覚えています(笑)プレゼントは相手が欲しいものをあげるのが1番ですよね。(わたしみたいにずっと覚えられてるのもね…笑)今年はどんな喜ぶ顔が見れるか楽しみです!!
2020年05月15日GW、のんびりしたい親と遊びたい子どもたち。その両方の願いを叶えてくれるオアシスを見つけました…!※この記事は、外出自粛要請前の体験談を基にしています。■親と子のニーズが合わない日には…親にとっても子にとっても、オアシスポイントだった…。足を向けて眠れない。GWといえども、10日も休みがあると何をしていいのかわからない「スキマ時間」があって、親的には「コーヒー飲みながらゆっくりしたいなぁ」なんて思ったりするけど、子どもは「出かけたい!あそびたい!」と、親子で思ってることが真逆だったりして…(汗)。そんなとき、ものすごーく助かったのが「児童センター」でした。行けば大体お友だちが遊んでて、一緒に遊んだり、外にも遊具があって動き回ることができたり、夕方頃にお友だちが帰宅しはじめると、残った子たちが支援員さんと一緒にお掃除のお手伝いをしたり、学ぶことも多いです。長期休みはこういう施設で働いてくれる方々がいるからこそ、助かってるなぁ、ありがたいなぁと感謝しながら過ごしました(涙)。お給料アップしてあげてぇ~!※同じ「児童センター」といえども、地域や施設ごとに休日は違うと思うので、行かれる際は調べてみてくださいね。
2020年05月02日ここ近年、『毒親』という言葉がネット上で多く見られるようになりました。毒親とは一般的に子供を支配したり傷つけたり、はたまた反対に養育を放棄したりと子供の『毒』になってしまう親のことを指します。そんな毒親と離れたいと思っても、子供にとっての親ということには変わりがなく、なかなか難しいもの。しかし、そんな毒親を懲らしめる動画がyoutubeチャンネル『平成の雄叫び』にアップされています。お金をせびる母親に脅され妹のために夜の仕事をすることに主人公の母親はいわゆる毒親で、高校時代はバイト代を奪われていました。渡したくはないものの、仕方なく渡す日々。年の離れた妹の世話もほとんど主人公がしながら生活していたある日のことです。高校卒業が迫り、就職先が決まっていたにも関わらず、母親は「就職先、断ってきたからここで働きな!」と夜の仕事に就くことを強要してきます。あまりにも理不尽な要求を断ると、母親は妹に手を出しそうに…。「これで妹が何事もなく小学校へ通えるのなら」主人公は仕方なく母親に従います。しかし、そうやって守っていたはずの妹にも母親の毒牙が迫ります。知らない間にジュニアアイドルの面接を受けさせられていたのです。そのことをきっかけに母親に怯える妹。そういうのはやめてほしいと頼む主人公に母親は「私から生まれた時点で私に感謝して私のいう通りにするのは当然」と完全否定をします。あまりの言葉に主人公も我慢の限界に…。そして、とある作戦を実行することにしました。結末はぜひ動画でご覧ください。主人公の作戦は成功し、妹と一緒に母親に怯えない日常を迎えることができました。母親だからといって、子供を支配していいわけではありません。親の『所有物』ではなくなった2人は、その後自由に暮らすことができるでしょう![文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年04月29日どうもあかりです。いろいろな人から恋愛にまつわる話を受けていると「彼から好かれてるか不安です」というご相談を受けることも多いのですが、反対に「彼の愛情が強過ぎて、少し不安です」「私が彼のことを好き過ぎて大丈夫かなって思います」みたいな悩みも、案外たくさん聞くんですよね。まさにそのとおりで、「好き『過ぎる』」というのも、「愛情が足りない」のと同じくらいに危険で、カップルふたりの関係にとって"毒"になりうる状態です。今日は、この好き「過ぎる」がよろしくない理由と具体例、さらには、この状態からうまく抜け出すコツについてご紹介していきたいと思います。■好き「過ぎる」のがよくないワケまずはじめに、いったいなぜ「好き『過ぎる』」ことが"恋の毒"になりかねない危険なものなのかについて少しお話をしていきます。「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」みなさんも一度は、この言葉を聞いたことがあるはずです。それ自体は「良い」とされているものでも、適量を間違えるとかえって悪い作用を及ぼしてしまいますよ、ということを表す格言です。恋愛を二人三脚で例えるとするならば、「好き」の強さは、"自分が歩くペース"と置き換えることができるでしょう。すると、「愛情が足りていない」というのは、自分が一生懸命に歩いているのに、恋人が全然自分の力で歩いてくれていなかったり、逆に恋人が懸命に歩いているのに、自分は歩く気力を持てなかったりする状態です。歩いている側からすると「私は、ふたりの関係性を進展させようと頑張ってるのに、この人は全然協力してくれない。これじゃ、全然先に進めない」と、もどかしくて不安な気持ちになってしまいます。さて、では"恋の二人三脚"で言うところの「好き『過ぎる』」とはどういう状態なのでしょうか。これはまさに先ほどの例の真逆で、「自分は自分なりのペースで歩いているのに、相手がそれ以上に全速力で歩いていく(走っていく)」ということです。「え?まだまだ何キロも歩くのに、いきなりそのペース?早くない?」という感じです。とはいえ、最初は「まあ、一応付き合ってるわけだし、相手がそのペースで歩きたいなら少し合わせてあげよう」という気持ちにもなりますが、必ず、そのうち"息切れ"を起こします。そう。どちらかが相手を「好き『過ぎる』」カップルは、必ずやがて、疲れてしまうのです。恋が二人三脚である以上、ふたりの「好き」のペース(大きさ)は揃っていないと、うまくいきません。このことは、後ほど「好き『過ぎる』」を解決する方法を考える際にも出てくる考え方ですので、ぜひ頭に入れておいてください。■ありがちな、「好き『過ぎる』」では実際に、「好き『過ぎる』」には具体的にどんなものがあるのでしょうか。カップル間で起こりがちな4つの「過ぎる」の例をザザザっとまとめて見ていきましょう。■早過ぎるまずは「早過ぎる」。付き合ってまだほんのちょっとしか経っていないのに、「結婚しよう」「結婚式はどこどこでやりたい」「両親に会いたいな(会わせたいな)」と、いきなり結婚に向けて具体的な話を進めようとしてきたり、あるいは、「一緒に住もう」「たくさんお泊りしにくるから、というか半分同棲みたいな感じにしたいから、部屋に荷物置いておいていい?」と、早速の同棲を求めてきたりするといったのが、「早過ぎる」の例です。とにかく、早い。「え、恋には"段階"とか"順番"ってものがあるよね?」と相手は思っていますが、当の本人はそんな相手の懸念や心配なんてどこ吹く風。「好きだし、当然でしょ?」と言わんばかりのペースで猛進していくのです。ですが、付き合いたてのカップルが、将来もずっとラブラブでいるために大切なのは、「将来を考えて付き合う」ことじゃなくて、あえて「将来のことなんて考えずに、今はただ恋を楽しむ」ことです。これは、何度も口を酸っぱくして言いたい。同棲や結婚なんて、付き合ってしばらく経てばいやでも考えざるを得ない問題。だからこそ、付き合いたてのころは、とにかく「楽しい恋」をすることだけを考えるべき。「好き」とか「ドキドキ」とか、そういう感情だけでいい。そういう「純粋に楽しい!」という気持ちがあるからこそ、後々同棲や結婚のことを考えたときにも「この人となら」と思えるはずです。■多過ぎる「多過ぎる」というのは、文字通り、数や頻度の問題です。相手の気持ちを考えずに「毎週、いやできれば一週間のうちに可能な限りたくさん会いたい」「LINEも毎日したい。ちゃんと返すこと」と、それがさも恋人であることの最低限の義務であるかのように語ってしまう人は、男女限らず少なくありません。ですがこれは、わかりやす~く、「息切れ」の原因になるものです。会う頻度や連絡の頻度が自分にとって多すぎると、単純に、疲れる。「たしかに私は相手のこと好きだから、それなりに会ったりLINEしたりしたいけど、いきなり私生活の全部を恋愛に全振りするなんて無理~!ひとりの時間とか、趣味とか友達とかに充てたい時間もあるのに~!この恋は、長く続けられないな・・・・・・」と、マラソンだと思ってた恋が実は短距離走だった、みたいな悲しい気付きがそこにあります。自分が「多過ぎる」になってないかどうかを確かめるためには、シンプルですが、相手の様子をよく見てあげること以外に方法はないと思っています。自分が恋人に対して「会おう」と言ったり、LINEを送ったりしたときの相手の反応をよく見る。本当に心から乗り気で「いいね~!」「連絡、待ってました!」という雰囲気なのか、それとも「うん。そっか。じゃあいいよ」と、断りはしないけど正直そこまでは乗り気じゃなさそうなのかを、冷静に、「相手も絶対自分と同じ気持ちでいてくれるはず!」と盲信せずに、見つめてみることです。■尽くし過ぎる「尽くす」ことは素敵なことです。努力や時間をかけて、自分の相手に対する「好き」の気持ちを"行動"という形で表す。ですがその"行動"が、「付き合ったばかりなのにいきなりこのデカさ!?」みたいなのだと、相手は単純に引きます。たとえば付き合った日の翌月にたまたま自分の誕生日があったとして、その日に「誕生日プレゼント♡」といって数十万もするアクセサリをもらったら、どうでしょうか。何かを尽くそうとするとき、その行動が、交際期間とそれに応じたふたりの関係性の深さにちゃんと比例しているのかを確かめることは重要です。同じように、いくら彼のことが大好きでなんでもしてあげたいからといって、付き合ってまだ一週間くらいなのに、彼の家に上がりこんで、部屋を掃除したり、手料理を毎食のように振る舞ってあげたりするのは「尽くし過ぎ」です。「尽くす」がふたりを幸せな気持ちにしてくれるためには、受け取り手の気持ちを考えることがマストです。相手の気持ちを考えない「尽くす」は、ただの独り善がりの自己満足になってしまいます。■求め過ぎる「尽くし過ぎる」の逆バージョン。「もっと私に尽くしてほしい」という態度のことです。当たり前ですが、人は「自分が恋人にどれだけのことをしてあげたいか」を、自分で決定する権利があるはずです。「好きだから、〇〇をやってあげたい」と思うのは自分の自由であって、決して恋人から「好きなら、私に〇〇をやってほしい」と言われるような筋合いはありません。こういうふうに、本来であれば相手が自由に決定していいはずのことを、代わりに自分が決めようとする態度は、相手からするとすごく、不愉快です。自分の恋愛に土足で踏み込まれるような感覚。そしてこの、「求め過ぎる」は、「尽くし過ぎる」人がセットでやってしまいがちなことでもあります。「あなたのことが好きだから、私は異性とLINEをしたり、異性がいる飲み会とかに行くのやめたよ?」ということをやる人は、必ずといっていいほど、同じことを相手にも求めるのです。「私は、あなたのことが好きだからこれをやったのに、あなたはやらない。おかしくない?同じことをやってよ」と。この違和感には、きっと気付くはずです。恋をすると、「好きだからいろいろやってあげたい!」と思ってしまう人は、ぜひ「求め過ぎていないか?」という点を常に自問自答して、バランス感覚を失ってしまわないようにしてください。■あなたか彼がもし、愛情過多だったら「好き『過ぎる』」というのは、はじめに紹介した二人三脚の例でもわかるとおり、「ふたりの好きのペースが合っていない」という状態です。しかし、仮に彼氏と彼女のふたりともが「相手のこと、好き過ぎます!」という感じで、「好き『過ぎる』」でバランスがとれているのであれば問題ありません。仮に彼氏と彼女のうち片方だけが「好き『過ぎる』」になっていた場合には、どうやってそのアンバランスを訂正していったらいいでしょうか。そのためには、「好き『過ぎる』」ことがふたりにとって有害なんだと知ること、以外にはないでしょう。答えになっていないようなシンプル過ぎる答えですが、やはりこれしかありません。もしもあなたが彼のことを好き過ぎるのなら、この記事を通じて、「私、彼のこと好き過ぎるんかもな~」と少しでも問題意識を持ってもらえたと思います。そうやって、「好き過ぎるのは問題だ」と意識することができただけでも、今後のあなたの行動は少しずつ変わっていくはずです。では、彼があなたのことを好き過ぎる場合には、どうしたらいいでしょうか。ひとつは、この記事を読んでもらうこと。それができれば一番早いのではないかなと思いますが、ただ、「はい、この記事読んでみて」なんて言うのは、あまりにも直接的で、まるで「お前は私のことを好き過ぎるからちょっとなんとかしろ」とディスっているような感じがするので、あまりよろしくないかもしれません。なので、うまい伝え方としては「過去の交際の失敗談」を通じて、さりげなく伝えてみることです。「前の彼氏とは、こういうことが原因でうまくいかなかったんだよね~」と、タイミングをみて伝えてみてください。「こういうこと」の部分には、まさに今あなたが彼に対して感じている「好き『過ぎる』」の問題点(例:「多過ぎる」など)を当てはめてください。もし実際にあなたが元カレとの間で同じ問題を抱えていたのならそれはそれでいいですし、仮にそうじゃなくても、「ウソは方便」として、それくらいの"言葉のあや"は許されます。ぜひ、ふたりともがお互いに相手のことを「ちょうどよく好き」なカップルになってくださいね。(遣水あかり/ライター)(ハウコレ編集部)
2020年04月16日「毒親」という言葉が世間一般に知られるようになってきましたが、私の父も祖父母も毒親でした。子どものときは本当につらい思いをし、その毒親ぶりは今でも夢に出てきて夜中に飛び起きてしまうほどです。しかし、捉え方を変えれば彼らは立派な反面教師。今回は毒親育児を反面教師にしている私の経験をお伝えします。 祖父母からの言葉がけを反面教師に私は物心ついたときには祖父母に育てられており、実の両親の顔を知りませんでした。今でも、なぜ両親がいなかったのかはわかりませんし、知りたくもありません。それでもやさしい祖父母に育てられて、めでたしめでたしといきたいところでしたが、決してそういうわけにはいかなかったのです。祖父母はとても恩着せがましく、口癖のように「お前は本当は施設行きだったのに」と言ってきたのです。これは今思い出してもつらい言葉です。そのため、私はわが子には毎日のように「生まれてきてくれてありがとう」と伝えるように心がけています。 お風呂は週1、おかずはスーパーの総菜のみ祖父母は戦争時代を生きた人だったためか、今の人と感覚がズレているところがありました。その最たる例がお風呂に毎日入らないことです。どんなに汗をかいても週1回しかお風呂に入れてくれませんでした。また、祖父母は2人ともごはんを作ることができないからと毎日スーパーの総菜を与えられました。そのため、私にとってのおふくろの味はスーパーの総菜なのです。これらの経験から、私はどんなに疲れていてもわが子を毎日丁寧に入浴させ、手作りの料理をおなかいっぱい食べさせるように努めています。 父が帰ってきてからは恐怖政治が始まるそれでも、小学生のときにフラッと父が帰ってきてお風呂などの衛生面は改善されました。ところが、この父親もとんでもない人でした。思い通りにならなければ乱暴な言葉で怒鳴って言うことを聞かせようとするのです。その怒り方は本当に常軌を逸していて、とても恐ろしいものでした。父はたまに家に立ち寄る程度の存在だったのに、怒鳴り散らすためだけに現れることもあって、父がいると気が休まりませんでした。私はこの父の恐怖政治を反面教師に、むやみに大声を出さず、諭すように叱ることを心がけています。 私自身は毒親にはなるまいと努めてきたためか、わが子はのびのびと育っています。昔のつらい思い出を振り切れる日はなかなか来ないと思いますが、子育ての反面教師として毒親との思い出を利用すれば、親としての道を踏みはずすことはないだろうとプラスに考えるようにしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:imasaku著者:鏡 環2歳の息子の母。現在第二子妊娠中。元高校教員。うつ病と闘いながら夫と二人三脚で育児に励む。
2020年02月09日自分が親になってみると、乗り越えたはずの「幼少期の辛い記憶」がよみがえる…。そんな人は、案外多いようです。親にされたようなことを、自分の子どもにはしたくない! 虐待の世代間連鎖を防ぐために、私たちができることは?母子論の第一人者であるカウンセラーの信田さよ子先生が、豊富なカウンセリング経験から導き出した初の子育て論を出版されたので、お話しを伺いました。この記事は、 「『親にされたことを、わが子にしたくない』そんなママに限界がきたら…」 「子どもが泣くと怒りが沸く…その負の感情が世代間連鎖を生む!?」 の続きです。■虐待の世代間連鎖を防ぐ二つのキーワード―「親にされたようなことを、自分の子どもにはしたくない!」と思う人は多いようです。信田:日本には、虐待にかかわる広範な職種の人たちにより構成された「日本子ども虐待防止学会」という学会があり、そこでは世代間連鎖に関する研究がいくつも発表されています。それらの研究から浮かびあがる重要なキーワードは、2つあります。ひとつは、「アタッチメント」、もうひとつは「感覚否定」です。―「アタッチメント」とは、何ですか?信田:アタッチメントは、子どもが不安を感じたときに、養育者にくっつくことで安心感を回復するシステムです。ここで注意したいのは、アタッチメントは「愛情」を表しているのではなく、むしろ危機的場面を切り抜けるために必要な「安心感」を表しているという点です。つまり、アタッチメントは「親から子どもに与えるもの」(愛情)ではなく、「子どもの側が親に求めるもの」(安心感)なんです。■子どもが親に求めているものとは?―なるほど。信田:アタッチメントのシステムが子どもの成長とともに安定的に発達すると、満2歳ごろから、自分と他者との関係性について、心の中のイメージが構成されるようになります。これを「内的作業モデル(Internal Working Model)」と呼びます。アタッチメントのシステムが子どもの成長とともに安定的に発達すれば、「自分の感覚は世界から受容されるはずだ」「他者は自分に安心感を与えてくれる」という信頼感が育ち、子どもの心の中には、世界とは、他者とはそのようなものである、というイメージが形成されていきます。―そのイメージ、とても大切ですね。信田:けれども、全員が全員、アタッチメントのシステムがうまく形成されるとは限りません。安心できる定点のようなものがどこにもなかったとしても、子どもたちは成長せざるをえませんから。そうなると、親子関係、対人関係におけるさまざまな特徴が生まれることになるんです。―どんな特徴があるのでしょうか?信田:たとえば、ほんとうはケアを求めているのに、わざと求めなかったり、ケアなんか必要ないという態度をとったりします。危険な行動を起こしたり、相手を攻撃したりすることで、ケアを求めていることをわかってもらおうとすることもあります。時には、反対に相手をケアする側に回ったりします。それらは、たいてい周囲の大人から「本人の個性」「性格」「遺伝」とされがちですし、本人たちもそう思い、成長し、結婚し、やがて親となる時を迎えます。アタッチメントがどのように形成されているかを、多くの人は自覚することはありません。目にはみえませんし、自分はそういう人間だと思っているからです。■子どもの「不快」を受け止められない親―「アタッチメント」という概念、とても重要性ですね。では「感覚否定」とは、何ですか?信田:子育てで最初に直面するのが、「子どもの泣き声」です。 育児に対して困難な気持ちを抱える女性たちのカウンセリングにかかわった経験がありますが、深刻な虐待をくりかえす女性も少なくありませんでした。「子どもが泣くと不安や憎しみが沸く」「いらいらしたり、何ともいえない気持ちになったりする」「心臓がどきどきしたり、呼吸が荒くなったりする」……。これらは育児ノイローゼとかたづけられがちですが、彼女たちの反応をもっと深くとらえる必要があります。これらの反応は、「子どもが泣く」という負の情動に対して、母親も負の反応を生じてしまうことを表しているんです。「どうしたの、よしよし」と抱っこする以前に、負の情動を示す子どもに対して母親の身体レベルでの拒絶が起き、結果的に子どもの負の情動を拒否してしまう。この拒否が、感覚否定です。―母親として、「子どもの負の情動を受け止めることができない」ということですか?信田:自分自身が負の情動を受け止められたという経験がない、負の情動を生み出す感覚が否定されてきたことが、泣く子どもへの身体レベルでの拒否感を生み出していると考えられます。子育てという事態に直面したとき、アタッチメントの課題が「感覚否定」という問題となって再浮上するのです。―「アタッチメント」と「感覚否定」、そんな因果関係があるのですね。信田:子どもの泣き声は、不快だったり、苦痛だったりするので生じる声です。それらが親から否定されたり、親から攻撃されたらどうなるでしょう?アタッチメントという言葉を用いれば、親の感覚否定こそが、アタッチメントが形成されることの最大の妨げとなっているとも言えます。不快で泣くしかできない子どもが、それを拒絶されるということは、感情・情緒を受け止めてもらえないというより、もっと身体感覚に近いものがあるでしょう。■子どもが泣いた時、自分に課すべきこと―母親として、そのような状態になってしまう場合は、どうしたら良いのでしょうか?信田:子育て中のママには、「子どもが泣いたら、とにかく『よしよし』と口に出すこと」と、お伝えしています。「よしよし」というのはあやす言葉ですが、「良し」という肯定も表しているんです。とにかく「よしよし」とつぶやくことを、自分に課す。それが条件反射になるくらい、毎日練習してみる。「自分はそんなふうに言ってもらったことがない」と、気づく人もいるでしょう。それはとても重要な気づきだと言えます。そして、「私は未経験のことをやろうとしている。何てすごいんだろう」と、「よしよし」に取り組む自分をほめてあげましょう。ひとりでぶつぶつ、「よしよし」という練習をする、このような練習をして、それを習慣化していく方法を「行動療法」と言います。理由はなんであれ、とにかく行動する、それを習慣化させることが大切なのです。―なかなか、厳しいですね。まるで修行のようです。信田:子育ては、修行という部分もありますよね。もう少し子どもの年齢があがれば、「いやだ」「お腹がすいた」ということもあるでしょう。転べば「痛い!」と言うでしょう。そんなとき、「いやじゃないの」「お腹なんて空いてないの」「痛くない!」と、言わないで欲しいのです。それこそが、感覚否定ですから。「痛い!」と、子どもが言えば「痛いのね」と復唱する。共感できなくても腹がたっても、とにかく子どもの言葉を「復唱」するのです。なぜなら、感情がこもっていなくても、どこか機械的であったとしても、否定するより、はるかにましだからです。「痛くないでしょ!」が感覚否定であるのに対して、「痛いの痛いの飛んでけ」は感覚肯定になります。このような伝承された言葉遣いには、感覚否定をしない智恵がつまっていますね。■世代間連鎖を防ぐために、私たちができること―「アタッチメント」「感覚否定」、あらためてキーワードだと感じました。信田:感覚否定に陥らないためには、子どもの言動に対して自分がどう感じているかを察知する必要があります。「ああ、自分は怯えている」「子どもが泣くとパニックになる」といった具合に自覚するためには、子どもの様子と同時に、自分の感覚を観察する必要があります。それをセルフウォッチング(自己観察)と呼びます。このような知識があったとしても、日々の子育ての場面で、すぐに自覚できるわけではありません。自己観察することに拒否感を覚える人もいます。自分の感覚を麻痺させるために、酒や薬などに依存することもあるからです。第三者(専門家)の援助を受けながら、自分の感覚に気づけるようにするという長いプロセスが必要となりますが、けっして不可能ではありません。―そうおっしゃっていただけると、何だか気力が沸いてきます。信田:自己観察によって、自分が子どもと向き合うときに不意に生じる負の反応を、だんだんと自覚できるようになると良いですね。●なぜ子どもが泣くと、自分が責められたように感じるのか?●なぜ子どもがぐずったりだだをこねたりすると、見境もなく怒りが沸いてきて怒鳴りたくなるのか?前述のとおり、このような反応が子どもにとって感覚否定になることを知り、その多くが、自分が育つ中で経験してきたものだとすれば、自分はそれを繰り返さないようにしなければなりません。―なるほど。信田:自分が親からどのようなことを継承したか、何を子どもに継承させたくないかを知るために、もう一つ大切なのは生育歴を振り返ることです。ときに振り返ることは苦しかったり、蓋をしておきたいという気持ちから、思い出せなかったり、思い出すことで不安定になったりすることもおきます。できれば専門家(カウンセラー)や、同じ経験をした仲間(友人)などと一緒に振り返るほうが安全かもしれませんね。―第三者(専門家)の援助、とても大切ですね。信田:これは私の持論なのですが、両親学級で、沐浴や授乳を教わるのに加え、そのうちの1回を生育歴作成にあてたらどうかと思っています。夫婦それぞれが生育歴を振り返ることで、あらためて、生まれてくる子どもに伝えていきたいこと、継承させたくないことを自覚できるのではないでしょうか。どの人にも、自分が親にされたように自分のこどもにはしたくないという点がひとつはあるはずです。それを確認するために生育歴を振り返ることは、世代間連鎖の防止ともいえるでしょう―本当にそうですね。信田:日々の練習を積み重ねることで、子どもに対して望ましい接し方ができるようになると思っています。「自分はそうしてもらってこなかったとしても」です。何より「世代間連鎖を防ぎたい」と願うことそのものが、すでに防止の第1歩なのです。そんな自分のことを「すばらしい」と、自信を持っていただきたいと思います。いかがでしたか? 子育て中に沸き起こる負の感情は、ママなら、誰しもが経験済です。けれども、「負の感情が自分の手に負えない!」と感じるならば、信田先生のような専門家の援助も必要なのでは? と、筆者は思っています。1人でも多くの独りで悩んでいるママに、この特集が届くことを願っています。<世代間連鎖を防ぐには>1)世代間連鎖を防ぐためのキーワードは、「アタッチメント」と「感覚否定」2)子どもが泣いたら、「よしよし」という練習から始める3)「世代間連鎖を防ぎたい」と願うことそのものが、すでに防止の第1歩■今回、取材を受けてくださった信田さよ子先生の最新作 『後悔しない子育て 世代間連鎖を防ぐために必要なこと』 (¥1,400円(税別)/講談社)信田 さよ子さん臨床心理士。原宿カウンセリングセンター所長。駒木野病院、嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室を経て1995年に原宿カウンセリングセンターを設立。アルコールなどさまざまな依存症、摂食障害、ドメスティック・バイオレンス(DV)、子どもの虐待などに悩む本人やその家族へのカウンセリングを行っている。著書に『母が重くてたまらない』(春秋社)、『母・娘・祖母が共存するために』(朝日新聞出版)、『母からの解放 娘たちの声は届くか』(集英社)『タフラブという快刀』(梧桐書院)など。
2020年01月25日以前、信田先生を取材させていただいた 「『私って、毒親?』と心配するママたちの原因は、“母”にある!?」 という記事が、とても人気がありました。それだけ、多くの人が、「こんなに感情的になってしまう私って、大丈夫?」と、心配しているのだと思います。》 「『私って、毒親?』と心配するママたちの原因は、“母”にある!?」 出産・育児の時期は、自分の母親の育児態度が思い出され、「母と同じ口調でわが子を叱ってしまう」と、自己嫌悪を感じることも。「私って、もしかして毒親?」と、心配になるママはどうすればいいのかをひも解いていきます。それだけ、多くの人が、「こんなに感情的になってしまう私って、大丈夫?」と、心配しているのだと思います。子育てをしていれば、感情的に子どもを叱ってしまう日だってあるでしょう。では、母親は、感情的になってはいけないのでしょうか? 引き続き、母子論の第一人者であるカウンセラーの信田さよ子さんにお話しを伺います。この記事は、 「『親にされたことを、わが子にしたくない』そんなママに限界がきたら…」 の続きです。■「感情的になった母親はひどい」のか?―つい感情的に子どもを叱ってしまい、その後に激しい自己嫌悪に陥ります。信田さよ子さん(以下、信田):「感情的になった母親はひどい」と考えると、「感情的になってはいけない」「怒ってはいけない」と抑制しなければという気持ちになりますが、それは誤解です。たとえ否定的な感情だったとしても、湧き上がる感情そのものに良い悪いはないんです。「怒りの感情を抱く」ことと、「それをどのように表現するか」は、別の話として考えた方が良いですね。―そうなんですか?信田:怒ったらすぐに怒鳴ってしまう、思わず子どもを叩いてしまうという人は、「怒り」を「抑える」しか方法がない、だから我慢しなければというふうに考えがちです。近年の心理学の成果は、どれほど怒りの感情が激しくしても、その表現方法は「選択」できることを明らかにしたことです。―表現方法を、「選択」ですか?信田:それには、自分の怒りを客観的に眺める必要がありますね。「怒りの温度計」という比喩は、とても役に立ちます。ゼロから10までの目盛りの温度計で「今6度だ、このままの状態を続けると9度を超えてしまう」というように、自分がどこまで怒りを抱いているか、怒りの程度をウォッチするのに温度計の比喩は役立ちます。怒りの温度計が上昇しているときであっても、ゆっくりとそして落ち着いた声で、「パン屋さんでは、パンに指でさわってはいけません」と、伝えることはできるでしょう?―なるほど。そんなふうに考えれば良いんですね。信田:怒ったらすぐ大声で怒鳴ってしまう、という人は、行動の選択肢は怒鳴る以外にもあることを知らないか、怒鳴るという行為を許している、自分を正当化しているんだと思います。もし、「自分の子どもだから怒鳴ってもかまわない」と考えているとすれば、はなはだ迷惑な話だと思います。子どもを所有物だと思っているのではないでしょうか?■叱るのはいけないことなのか?―所有物というか、子どもに対して「責任がある」と思っているんです。信田:なるほどね。そういう方は、もしかすると「怒る」と「叱る」を混同しているのかもしれませんね。最近は、「怒ると叱るは違う」と、さまざまな子育て本に書いてあり、ひとつの定番化になっているほどです。でも、「怒る」と「叱る」の違いを理解している人は、案外と少ないのかもしれません。「叱る」行為の大前提として、「自分の感情を爆発させるためではなく、相手の成長のため」という目的がある点を、意識してみましょう。つまり下の存在を成長させるために、上の存在がきつく諭し気づかせるように導くことが、「叱る」という行為です。そこには、「上から下への勾配関係」があります。―なるほど。信田:けれども、最近では子どもに対して「上から目線」になることをためらう親が増えています。「子どもを対等な人として扱うことが大切」、「押し付けない」「強制しない」、「なぜなら子どもの自主性が大切だから」といった育児観が広がることで、上から目線の命令口調は否定されるようになってきました。けれども、「〇〇してはいけません」「〇〇しなさい」と発言しないことは、親が責任を取ることに怯えているんじゃないでしょうか。もっとはっきり言えば、「叱らない親」「お願いする親」の本質は、私には責任逃れのように感じられるのです。■子どもに怒ってしまったことは取り返しがつかないの?―すごく思い当たります…。でも、やっぱり、何だか及び腰になってしまうんです。信田:「怒る」と「叱る」を、整理できるようになってくると、怒りのエネルギーを上手に使えるのかもしれませんね。そんな方に知っておいて欲しいのは、思わず怒りの感情が暴発してしまったとしても、取り返しがつかないわけではない。ちゃんとフォローできていれば大丈夫、ということです。取返しのつかないことなどないんです。―そういってもらえると、何だかホッとします。信田:そして、さらに、親が叱る時の基準をつくることが大切です。親の気分次第の勝手な叱り方は、子どもに大きな混乱をもたらしますからね。そうすると、子どもなりに、リスクの少ない安全策は「親から見て常にいい子でいることである」と学んでしまうんです。過剰ないい子、誰からみてもいい子であることの背景に、親のわけのわからない無原則的な怒りの暴発があることは指摘しておきたいと思います。―そうなんですね…。信田:望ましい家族の一つの条件は、「子どもなりに納得できる原則を親が示し、親がそれを守ろうとする姿勢を示すこと」。それはひとつの「秩序」を示すことですね。叱るという行為は上から下への支配的な言動のひとつですが、「自分の感情を爆発させるためではなく、相手の成長のため」という目的ゆえに許されるのです。こうやって整理しておけば、「怒る」ことをむやみに怖がらなくなるし、感情的になってしまった時も、きちんと「叱る」ために、ハッと立ち止まれるのではないでしょうか? <感情的に怒ってしまうママへ>1)「怒り」の表現方法は選択できる。「怒りの温度計」という比喩を使うとわかりやすい2)「叱る」のは、相手の成長のため。叱る時は基準を示し、親は基準を守る姿勢を見せる3)親のわけのわからない無原則的な怒りの暴発が、「いい子」を作ってしまう次回は、いよいよ本特集の仕上げ。虐待の世代間連鎖を防ぐためのお話しです。■今回、取材を受けてくださった信田さよ子先生の最新作 『後悔しない子育て 世代間連鎖を防ぐために必要なこと』 (¥1,400円(税別)/講談社)信田 さよ子さん臨床心理士。原宿カウンセリングセンター所長。駒木野病院、嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室を経て1995年に原宿カウンセリングセンターを設立。アルコールなどさまざまな依存症、摂食障害、ドメスティック・バイオレンス(DV)、子どもの虐待などに悩む本人やその家族へのカウンセリングを行っている。著書に『母が重くてたまらない』(春秋社)、『母・娘・祖母が共存するために』(朝日新聞出版)、『母からの解放 娘たちの声は届くか』(集英社)『タフラブという快刀』(梧桐書院)など。
2020年01月24日「親のことを、手放しで『大好き!』と言える人って、案外、少ないんだな」と、そんなふうに筆者は感じています。仕事仲間やママ友の多くが、自分の生育歴のどこかは、納得していない…。言い換えれば、「親にされて、嫌だったこと」は、誰にでも、ひとつや、ふたつあるんです。それでは、自分の子育てで繰り返さないためには、どうしたら良いのでしょうか? 原宿カウンセリングセンター所長であり、母子論の第一人者の信田さよ子先生が、初の育児論を書かれたというので、お話しを伺ってきました!信田 さよ子さん(のぶた さよこ)臨床心理士。原宿カウンセリングセンター所長。親子・夫婦関係、暴力、ハラスメントなどの問題に関するカウンセリングを行っている。著書に『母が重くてたまらない』(春秋社)ほか多数。■親にされたことを、自分の子どもにはしたくない!信田先生は、言います。「私のところにカウンセリングに訪れる人たちの多くが、自分が親たちから受けた育児態度やしつけ、もっと具体的に言うなら虐待に近い経験を子どもに対して繰り返したくないと考えています」。日本では、いまだ「虐待」という響きから、殴る蹴るといった残酷な行為のことをイメージしがちです。けれども、虐待とは次の4つのことを指すことを、まずは知っておいて欲しいと思います。<「4つの虐待」の定義>●身体的虐待:殴る、蹴るなど身体的な暴力を行う●心理的虐待:「ばか」「お前なんかはいらない」といった、言葉の暴力や、DVを見せること●性的虐待:子どもに対して性的な言葉を浴びせたり、性的行動を見せたり、行う●ネグレクト:子どもの心身の健康な成長・発達に必要な世話・対応をしない(筆者作成)身体的な暴力はもちろんのこと、「子どもの心になんらかの傷を負わせる行為は虐待である」という知識があると、親との間にあった「納得のいかない感情」を、俯瞰(ふかん)しながら突き放して眺めることに役立つのではないでしょうか? 「カウンセリング現場からの声を逆算していくと、『これだけは子どもに対してやってはいけない』というものが見えてきます。それをしないようにするだけで、虐待の防止になります」(信田先生)■家族が機能するために大切なことは?信田先生のカウンセリングは、「家族の中で生じる問題は、原因があるわけではない」というスタンスです。「私たちカウンセラーの仕事は、原因を見つけ、犯人を摘発することではないのです。考え方としては、因果論ではなく循環論に近いのかもしれません。『原因によって問題が起こっているのではなく、悪循環が起こっているのだ』と考えています」(信田先生)では、その悪循環は、どう断ち切れば良いのでしょうか?キーワードは、世代間境界です。わかりやすい例としては、夫との関係がうまくいかない母親が、子どもとタッグを組んで、夫の存在を疎外してしまう…。「適度な世代間境界の形成と尊重が、家族関係を適度に機能させるんです」(信田先生)■母親は子どもに嫉妬していないか?適度な世代間境界の形成の第一歩として、意外かもしれませんが、「子どもに嫉妬していないか?」というチェックが必要です。<「子どもに嫉妬していないか?」チェック例>□私は親からそんなことをしてもらったこともないのに、この子は、私という親からいい思いをさせてもらっているんじゃないか□同性である娘がキラキラとして幸せそうな顔をしていると、「いい気になるんじゃない」などと、透明な水に真っ黒な墨を一滴垂らすような一言を投げつけたくなる。でも、私は親心から慢心をたしなめていると思い正当化する「こんな気持ちになることがあったら、親が子どもに嫉妬している、と言い換えても良いのではないか?」と、信田先生は言います。「親にしてもらえなかったことを、子どもにはやってあげようとは思いながらも、それはすんなりといくわけではないのです。誰かに支えてもらったり、そんな自分を認めてもらいながらでないと、限界が来てしまいます。まずは、『私は子どもに嫉妬している』と、自分で気がつけるようになることが大切ですね」(信田先生)■虐待する親たちが例外なく言うこと私は子どもに嫉妬している。そんな自分の醜い気持ちに、自分で気がつけるようになる! なかなかヘビーな作業です。でも、筆者は、子育てはキレイごとだけではやっていけないとも思うのです。「自分の醜い気持ち」から目を背けないでいようとする気力や勇気。それは、やっぱり必要なのではないか? そんなふうに思います。なぜなら…。「虐待をする親たちは例外なく『子どもが言うことをきかなかった』と言います。自分が腹を立てたことを『自分の問題』ではなく、『腹を立てさせた子どもの問題』であるとする思考回路です」(信田先生)こう言われて、思い当たらない人の方が少ないと思います。筆者も、思い当たり過ぎて胃が痛くなりました…。でも、こんな時に、「自分で気がつけるかどうか?」は、大きな大きな分岐点だと思うのです。「親を怒らせないように、母親が何を期待しているかを瞬時に察知して、そのとおりの言動をする癖が子どもについてしまう。そうなると、いつもびくびくして、母親の表情を伺うことになってしまいます」(信田先生) 要は、子どもに、甘えないこと。筆者は、このお話しを伺って、子どもに、自分の醜い心を背負わせるのではなく、自分が向き合える人になりたいと感じました。それは、とてつもなく難しいことだと、途方のなさに溜息が出てきますが……。<親にされたことを自分の子に繰り返さないために>1)家族が機能するためには世代間境界が大切2)世代間境界を意識するために、「子どもに嫉妬していないか?」をチェックする3)自分の負の感情を、子どもに背負わせない次回は、ママの永遠のお悩み。「ついつい子どもに対して感情的に怒ってしまう」について考えてみましょう。■今回、取材を受けてくださった信田さよ子先生の最新作 『後悔しない子育て 世代間連鎖を防ぐために必要なこと』 (¥1,400円(税別)/講談社)信田 さよ子さん臨床心理士。原宿カウンセリングセンター所長。駒木野病院、嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室を経て1995年に原宿カウンセリングセンターを設立。アルコールなどさまざまな依存症、摂食障害、ドメスティック・バイオレンス(DV)、子どもの虐待などに悩む本人やその家族へのカウンセリングを行っている。著書に『母が重くてたまらない』(春秋社)、『母・娘・祖母が共存するために』(朝日新聞出版)、『母からの解放 娘たちの声は届くか』(集英社)『タフラブという快刀』(梧桐書院)など。
2020年01月23日子どもをしっかりした子に育てたい、勉強のできる子に育てたい。大切なわが子の将来を思うからこそ、子どもにさまざまなことを期待し、教えたくなりますよね。教えなければという思いから、ついつい子どもに対して口うるさくなってしまう親は多いものです。でも、それが“毒親”としての一歩だったとしたら……。毒親にならないために、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。 そもそも“毒親”とは?最近、ニュースなどで見かけるようになった「毒親」という言葉。毒親とは、暴言や暴力、しつけという名の過干渉をする親について使われる一方、自分の都合を優先し、子どもを放置したり、かまわない親についても使われる言葉とされています。また、親の過干渉から生じることとして、子どものキャパシティ以上に勉強をさせることを“教育虐待”とも言われるようになりました。 もしかしたらその対応は“毒親”の一歩かも暴言や暴力はもちろんしていない、ネグレクトもしていない、だから私は毒親ではない、と思っている人はもしかしたら危険かもしれません。誰でも毒親への一歩に足を踏み入れている可能性があります。お行儀よく食べさせよう、お片付けができるようにさせよう、電車の中でじっとしているように教えよう、これらはどれも当たり前に子どもに教えたいことだと思います。もちろん、お子さんがきちんと社会で過ごせるように教えたほうがいいことでもあります。けれど、子どもの成長に合わせず急ぎすぎて教えてしまうことは、毒親への第一歩を進めてしまうことにつながるかもしれません。 期待をかけすぎないようにブレーキを親としては、ついつい先回りしてお子さんにいろいろと教えこませたくなります。でも、まだまだ小さいときにお行儀などを教え過ぎることが、その後の“教育虐待”にもつながっていく恐れがあります。 根底にあるのは、こうなってほしい、こうあるべき、という子どもへの期待。しかし、小さなお子さんのキャパシティは、まだまだ小さいものです。それが本当に“今”教えたほうがいいことなのか? 子どものキャパシティを超えた親の「期待」がかかっていないか?を考えてみましょう。もし、ちょっと子どもにうるさく言い過ぎているかも……と思ったら、友人やご自身の親御さんに自分の対応が過干渉になっていないか聞いてみてください。自分の子どもに責任を持っていない、ある意味「無責任」な意見が、自身の毒親への一歩を止めてくれるブレーキになることがあります。 大切で愛するわが子のためだからこそやっていることであり、お子さんによってできる範囲も受け止め方もさまざまなため、どこからが毒親への一歩となるのかは、本当に難しいところです。うるさく言い過ぎているときに、「子どものため」という理由からであればちょっと立ち止まってみて、お子さんの気持ちが後回しになっていないか考えてみるといいかもしれません。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年01月11日私は現在2児の母親ですが、実は私の実母が毒親で、機能不全家族のもとで育ちました。3歳のころからしつけと称して暴力や過干渉などを受けてきました。自分が実際に母親となり、どのような過酷な環境で育ったかを考えることがあり、そのたびに胸が締め付けられます。今回はそんな実母のもとで育った私が、出産時に里帰りしたのか、しなかったのか? どんな選択を取ったのかお話しいたします。 妊娠判明……しかし昔の経験から不安が襲う私は人と付き合うのが幼少期からずっと苦手でした。それでも運命的に今の夫と出会うことができ、結婚して1年経ったころに妊娠が判明しました。 私の子どものころのことですが、両親ともに自営業を営んできた共働き家庭でとても忙しく、1日中お店のベビーベットに放置されたままということも日常茶飯事でした。そんな境遇のもとで育ってきたので、妊娠に喜びもあるけれど「本当に私が育てられるのか」という不安も同時に襲ってきました。 里帰りするべきとアドバイスを受けたが妊娠週数が進むにつれて、出産後は里帰りするべきか悩み出しました。ごく親しい友人たちには、私の両親の話などを打ち明けていましたが「たとえ毒親でも、親がいるだけで助かるものだよ。産後は想像以上にしんどいから、せめて1カ月でも里帰りするべき」とアドバイスを受けたのです。 たしかにその友人たちは実際に出産を経験していたので、説得力がありました。けれども果たして本当にそれが自分にとってベストなのか悩みました。 里帰りはせず、産後直後からワンオペ育児結局自分が出した結論は、「里帰り出産はしない」という固い決意でした。なぜそのような選択をしたのかというと、妊娠後期から実母と電話で連絡を取ることがあったのですが、そのたびに大喧嘩をして私自身が高血圧となり、病院から降圧剤を処方されるなど、体調面で危機を感じたからです。 実母といえど、私とはまた違った個性のある人間です。お互いわかり合えないのなら、もうひとりで乗り越えるしかないと腹をくくりました。 結果的には、友人たちのアドバイスは聞き入れなかったことになりますが、私は里帰りしないという選択で本当によかったと感じています。出産後は大変だけれど、合わない実母と過ごすストレスがないので快適でした。もちろん、2人目も里帰りはせずに出産直後からワンオペ育児でした。最終的には人の意見に頼らず自分自身で決断できたのが功を奏したと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:山本加奈子 2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年01月09日「親の介護に直面して初めて自分の親が“毒親”であったことに気づくケースもあります」そう語るのは、家族問題や児童虐待を長く取材してきたジャーナリストの石川結貴さん。今、介護問題の新しい形に言及した新刊『毒親介護』(文藝春秋)が話題を呼んでいる。“毒親介護”とは石川さんの造語で、50代、60代の娘が母親との関係にトラウマを抱えながら、介護を強いられる状況のこと。幼少期から「殴る、蹴る」といった虐待を受けたり、育児放棄状態のまま育つなどした娘たちが、高齢化した親の介護を担うようになった現場を取材し続ける石川さんはこう分析する。「虐待を受けたにもかかわらず介護を続ける娘さんからは、責任感の強さや、『親から一度は認められたい』『感謝の言葉が欲しい』と切望する屈折した動機がうかがえます。はたから見れば『そんな親はさっさと捨てればいいでしょ』と思うような状況でも介護する背景には、長きにわたって醸成された親子の深い闇があるのです」今回、「毒母介護」という闇に陥らないための心得4を石川さんに教えてもらった。【1】「毒親は捨てる」と腹をくくる「“毒親介護”の泥沼に陥っている人たちは、『私がいなければ』と共依存の状態になっていたり、追い詰められて『介護離職してでも』と周りが見えなくなっているケースが目立ちます。本当に親を捨てるかはさておき、『決別する』という選択もあると思うことでメンタルは救われます。そもそも子どものいない高齢者でも、適切な行政サービスを受ければ生活は成り立ちます。具体的には、まず家を出て別居することで、親の施設入所が早まる場合もあります」【2】“親からの”ではなく“自分の”評価を大切に「毒親からの『ありがとう』を求めすぎていたり、必要以上の承認欲求を抱いていたりするケースも。大人になったのだから親からの評価からは解放され、『私なりによく頑張った』と自己肯定し、自分を褒める習慣をつけましょう」【3】“要介護認定”は医者から本人に告げてもらう「要介護認定をかたくなに拒む親は多く、いきなりケアマネジャーさんを呼ぶことはおすすめしません。高齢者の多くは医療機関にお世話になっているので、信頼している医師から『いいサービスがあるから手続きしよう』と促してもらうと『先生がそう言うなら』と素直になるケースが多いです」【4】ケアマネさんに自分の事情や思いを伝える「ケアマネさんの来訪時に見えを張らず、親に苦しめられた事実や心理的に追い詰められている現状を正直に打ち明けておくこと。仕事も辞めたくないなど、置かれた状況を隠さず伝えることで配慮のあるプランを立ててもらえます」ほかにも「身元保証人にはなる」「万が一の時は、葬式だけは出す」など、親とかかわる範囲を決めておくことも泥沼に陥らない対応策になると石川さんはアドバイスする。「うちも危ない!」と思ったら、介護が始まる前にまずはプランを立て、その時に備えよう。「女性自身」2020年1月1日・7日・14日号 掲載
2019年12月24日私は現在、3歳と生後5カ月の娘をもつ2児の母親です。実は、私の両親はいわゆる毒親。両親ともに自営業で、24時間生活を共にせざるを得ないせいか、いつも夫婦喧嘩がたえず、私自身は暴力や過干渉、ネグレクトを受けて育ってきました。そんな家庭環境に置かれていた私の経験をお話しします。 両親が毒親だと気付いたとき私は物心ついたころから、両親に頭を叩かれる、暴言を吐かれるといった心身面での暴力や、20歳を過ぎるまで門限が20時などの過干渉、両親が仕事中は基本的に経営するお店から出てはいけないなどの決まりに縛られていました。しかし、仕事中なので一切私の相手はしてくれないなど、ネグレクトも受けて育ちました。自分の両親が毒親だと気付いたのは、私が結婚して上の子を妊娠したときでした。妊娠してからさまざまな育児本を読み、自分の子どもを出産して育児をおこなうなかで、これまでの私の家庭環境はおかしいと初めて気付くことができたのです。 なぜ両親が毒親と気付かなかったのか?両親が毒親だと気付くまでかなりの時間がかかったのはなぜなのか? 自分なりに考えた末、こう結論づけました。 「幼少期は両親という絶対的存在がいてこそ、自分の生活(衣食住)が成り立つ。親がいなければ子どもは何もできない。だから、両親のいうことには従わざるを得ないので、強大な存在である両親の価値観こそが一番正しいとずっと思い込んでいた」のだと……。 幼少期からの価値観は生涯引きずるものしかし、普通の家庭で育った方から見ると、さすがに中学生になれば自分自身で毒親かどうかくらい考えられるんじゃないの? と思われるかもしれません。 通常、思春期には反抗期という形で、「自己と他人(両親)は別の個性ある人間である」と自覚する時期がある人が多いと思いますが、私の家庭ではそれができませんでした。学生時代も両親から暴力を受け続け、残念ながら私は反抗期の機会も失ってしまったのです。 現在、両親とは極力距離を置いていて、当たり障りのない付き合いを心掛けています。そして、毒親の元で育った私の育児教訓は“子どもを叩かず、甘えを受け入れてあげる”ということです。普通のことかもしれませんが、歪んだ価値観をすり込まれた私にとっては非常に難しい課題なのです。子どもたちや自分の身を守り、“本来の自分”を取り戻すまでには、もう少し時間がかかりそうです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:黒井夢乃二女の母。歯科衛生士資格あり。二女出産前まで歯科医院にて勤務。自身が毒親に育てられた。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年11月26日遠慮なくなんでも言い合える実の親子だからこそ、言い合うことも数知れず…という人はもしかしたら多いかもしれません。思春期だったり、成人後だったり、結婚後だったり。さまざまなタイミングで親との衝突が訪れる可能性があります。今回は、さまざまな親子の在り方について、考えてみたいと思います。■親との衝突を経験したことある人の割合は?自分の親と衝突したことがあるか聞いたアンケートでは、なんと約8割の人は親と衝突した経験があることがわかりました。その内訳は、「かなりある」が34.7%ともっとも多く、次いで「少しある」、「以前はあった」となります。一方、残りの約2割の人たちは「ほとんどない」、「ない」と回答し、衝突した経験がないという人も一定数いることがわかります。Q.自分の親と衝突したことある?かなりある 34.7%少しある 20.8%以前はあった 23.9%ほとんどない 16.3%ない 3.4%その他 0.8%■親との衝突、反抗期「周りが見えてなかった」まず、「衝突する」と答えた人たちからは、思春期に親と衝突したエピソードが寄せられていました。「思春期は自分のことでいっぱいで、周りなんて見えていなかった。人の気持ちがこんなにたくさんあって、いろいろな解決の仕方があることには子どもを産んで気付きました」(愛媛県 20代女性)「かなり衝突していましたが、実家から離れて暮らして、親のありがたみがわかりました。わが子が思春期になり、自分が反抗していたときの親の気持ちが少しわかる気がして、反省しています」(茨城県 40代女性)「中高生の頃は親と衝突しつつ、『これでも感謝してんだよ』と思っていました。進学を機に一人暮らしをして、親との距離のとり方を覚え、社会人になって子どもができて親の恩を実感できました」(石川県 40代男性)思春期は、こころの発達の面からは小学校高学年から高校生年代の時期にあたるといわれ、その時期には理由もなく親に反抗したくなってしまうこともありますよね。「大人として一人前に扱ってほしい」という葛藤や「まだ一人では何者にもなれない」という子ども自身にとっても苦しい時期だったと思い出す人も多いのではないでしょうか。そんな反抗期の態度を省みるコメントは多く、「かなり激しめな反抗期に見捨てることなく付き合ってくれた母親には感謝しかない。結婚して家を出て数十年たちますが、いまだに母親大好きっ子です」という感謝の声も寄せられていました。■親との衝突、子育てへの干渉「ライフスタイルが違う」また、「衝突した」と回答した人たちからは、子どもが生まれてから衝突するようになったというコメントも寄せられました。「孫が産まれてから、母が過干渉になり衝突が増えたため、距離を取っています。心配はわかるけど、ネガティブなことばかり聞かされてうんざり」(神奈川県 40代女性)「同居のとき、孫大好きでばあばもじいじも孫のしたいようにさせ、私の意向は聞いてくれませんでした。お母さんは一家に一人でいいんだと思う」(千葉県 30代女性)「子どものお稽古や進学に関して意見をズバズバ言われます。アドバイスというより命令形。『ハイハイ』とはいきませんね」(神奈川県 40代女性)「専業主婦だった母、共働きの私。仕事をセーブして子どものそばにいろと。ライフスタイルの違いでぶつかります」(神奈川県 40代女性)親と自分だけだった関係に、「子ども」という存在が加わり、関係性のバランスが変わったと感じている人が多いようです。子育ての方針に口出しをされてイライラしてしまったり、孫に甘すぎる祖父母にもどかしく感じたりと、衝突する機会が増えてしまうこともあることがわかります。■「衝突しない」裏にある親子の事情一方、「衝突しない」という意見から理想的な親子関係を築いている人たちからのコメントが集まるかと思いましたが、どうやら「円満だから衝突しない」というコメントは少数派というようにも感じます。「衝突しない」という回答の背景には複雑な思いがあるようです。●円満な関係にある「幼い頃から大好きな母を尊敬しています。一生懸命頑張っている姿を見てきたので、今に至るまでケンカも言い合いもありません。」(岩手県 40代女性)「結婚して子どもが生まれてからは、こんな思いで自分を育ててくれたんだと気付き、感謝の気持ちでいっぱいです。同じ敷地内に住んでいるので、お互いに助け合って仲良くやってます」(茨城県 40代女性)●親が他界している「両親は私が3歳頃に他界しているので、衝突もできませんでした」(山口県 40代女性)「母は20歳のときに前触れもなく亡くなってしまいました。私の成長を死ぬまで楽しみにしていたことは、亡くなった後に気付きました。親には傷つけることを言いたい放題だけど、いなくなって初めてわかることがある」(鳥取県 50代女性)●親とは距離感を取っている「話すとすぐに衝突してしまうので、なるべく距離感を保ち、必要最低限の会話を心がけています」(福島県 30代女性)「母は心配性でいつもワーワー言っている人。生まれた時からそういう環境なので、私は聞き流す能力に長けていて、衝突はないです」(神奈川県 40代女性)「衝突しない」と一口に言っても、親子にはさまざまな事情があることが伝わってきます。親がすでに他界していたり、言いたいことを言わないようにガマンしていたりと、そこには、衝突するよりも切ない現実がある場合もあるようです。親が亡くなってしまえば、もう親子関係を築くこともできなくなります。筆者自身は母親を亡くしているのですが、生きているときは衝突して苦しかったこともありましたが、今は衝突をしたくてもできないと、寂しく感じることもあります。■「心が許せない…」毒親に苦しむ声もさらに、寄せられた声の中で目立ったのは、「毒親」との関係に悩む人たちの叫びとも言えるものでした。「『いい子でいなくちゃ』と必死で、衝突するなんて考えもしませんでした。情けないことに現在進行形です」(神奈川県 30代女性)「『親に口ごたえするな!』と言われて育ったので、衝突はおろかいまだに親にちゃんと意見が言えません」(神奈川県 40代女性)「何でも自分の言うとおりに子どもが動かないと気がすまない、いわゆる毒親でした。私は完全に心を閉ざしてしまい親には何にも言えない関係に。子どもの頃にできてしまった心の闇は消えません」(東京都 50代女性)「衝突できるのは、親子関係がいいからだと思います。私は、親から暴力を受けていたため、恐怖で口答えすらできませんでした」(愛知県 30代女性)「毒親」という言葉は、医療機関のコンサルタントのスーザン・フォワードが書いた『毒になる親 一生苦しむ子供』からついたもので、子どもを支配する、子どもに罰を与えるなどして、悪影響を与える親を意味しています。小さいころだけではなく、結婚して子どもができても続くような毒親からの支配に悩み、「親と衝突して関りを持つことすら許せない」という心の叫びが伝わってきます。■親との衝突は悪いことなのか?先ほど、毒親に苦しむ人たちの声を見てきたように、親との関係がうまくいっていないからこそ「衝突すらできない」と悩んでいる人たちもいるようです。そうすると、はたして親との衝突って悪いことなのでしょうか。「たまには、意見の相違があってもいいんじゃない! 生きているうちですよ、そんなことを言ってられるのは」(滋賀県 50代男性)「衝突でも、言いたいことを本音で言い合ってお互いに思っていることを知るのも必要かと。言い合えるだけの元気がお互いにあるんですし」(神奈川県 40代女性)「親が子を思えばこそ、真剣に向き合ってくれていたからこそ、衝突してまで教えてくれたのだと今は思います。歳を重ねるごとに、ますます大切な存在になっていくような気がします」(神奈川県 40代女性)確かに、衝突することでお互い本音が言えたり、衝突を経て関係性が良くなったりすることもありますよね。近い存在である家族だからこそ、遠慮なく物事が伝えられるのも事実です。お互いがストレスなく乗り越えられるならば、適度な衝突もアリなのかもしれませんね。■親子関係をうまく築くために「適度な衝突はアリ」だとしても、衝突が毎日のように続くと、お互いにしんどくなってしまいます。意図しない衝突を防ぐためには、どうすればいいのでしょうか。「戦うこともたくさんあったけど、一定の距離を保つことで今では落ち着きました」(北海道 30代女性)「衝突はたくさんありますが、親子だから泣くほどケンカしても、次会うときはまた元通りです」(千葉県 50代女性)「親だから言いたいことを100%言って、何度も衝突していた。知り合いに『言いたいことの1%で良いから我慢してごらん』とアドバイスしていただき、いまは仲良し親子です」(茨城県 40代女性)それぞれに対策を立てて、衝突を防いでいることがわかります。さらに、多く寄せられたのは、親に対する感謝の気持ちについてのコメント。親と同じ子どもをもつ立場になってこそわかることがあるようです。「親の苦労する姿をたくさん見てきたので、自分が子どもの親となった今はむしろ感謝の気持ちでいっぱいです。けっして一人で育ったわけではないことを忘れず、今後は少しでも親に恩返しをしていけたらと思っています」(東京都 40代女性)実の親子は、近い間柄の家族だからこそ、付き合いが難しいという側面があります。その関係性はさまざまで、衝突をする親子、しない親子、それぞれが自分の今を大切にするために努力し、工夫を重ねていることがうかがえます。なかなか素直に感謝を伝えられなかったり、言い過ぎてしまったり。コメントにもあるように、ついなんでも言いたい放題になってしまう実の親子だからこそ、本当は最低限の遠慮や気遣いが必要になってくるのかもしれません。今回は、パパママと自身の親との関係性をみてきました。そして自分の親との関係性を考えるときに、おそらく多くのパパママは自身と子どもとの関係性にも思いを馳せるのではないでしょうか。親子で仲良く過ごしていきたいと願っても、個性や相性などによってどうしても心が通い合えない時期も出てくるかもしれません。自分の親との関係以上に、子どもとの衝突で心痛めている人もいるでしょう。親子の関係性は、これまでのコメントでわかるように、一筋縄ではいかず、どんなに親が一生懸命になってもそのときは届かない想いもあるのかもしれません。それでも親子関係は敵ではありません。親子関係は一日で築かれるものではなく、子育ての長い「子どもの自立」という道のりのなかで構築したり、組みなおしたりが起こるものなのかもしれません。そのなかで子どもとどう向き合っていけばいいのか、たまには立ち止まって振り返ったり、見直したりすることも必要なのかもしれませんね。Q.自分の親と衝突したことある?アンケート回答数:4602件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2019年11月03日私が子どもの頃、親のしつけはそれなりに厳しかったような気がします。小学校のうちは、子どもだけで買い食いはダメ、休日は友だちと遊ぶのではなく家族と過ごす、夜10時には寝る、無駄なものは買わない、サンタさんは5000円以下(笑)…。わりと「ダメなものはダメ!」と言う親でした。さて、そんな親ですが、孫が産まれると…。■厳しかった親だったのに…「あまぁぁぁぁーーーい!」小沢さんかよ。他にも100均でなんか買ったり、セールで「かわいい」という理由で服買ったり…。なんか私のときとだいぶ違う。そしてそんな母に対して、上の子が小さいときは、「甘やかさないで!」と思っていました。ただ、上の子が5歳になった今…。■ママの建前を立て、子どもの気持ちを満たしてくれる親子どもが5歳になり、適当…もとい程良く力が抜けたので、こういう対応がありがたくなりました!そして元々あまり小さい子が得意ではない父は…めちゃめちゃかわいがってくれてます!ありがたや…!孫が産まれて、甘くなったばぁばとじぃじ。そして、子どもが産まれて、親への感謝の気持ちがどんどん大きくなる私。これからも楽しい時間を一緒に過ごせたらいいなぁと思います!
2019年10月28日韓国で『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『デッドプール2』を押さえて初登場第1位を記録する大ヒットなった『毒戦 BELIEVER』。10月4日(金)からの公開を前に、主演のチョ・ジヌン、リュ・ジュンヨル、イ・ヘヨン監督が本作の魅力を語るメイキング映像がシネマカフェに到着した。今回到着したのは、姿なき麻薬王“イ先生”を執拗に追い続ける麻薬取締官、“通称マトリ”のウォノ刑事を演じたチョ・ジヌン、麻薬製造工場からの唯一の生存者ラクを演じたリュ・ジュンヨル、さらにメガホンをとったイ・ヘヨン監督が、本作製作のこだわり、そしてキャストたちの魅力などを語ったインタビューやオフショットを含むメイキング映像。イ・ヘヨン監督は、まず本作について「最大の目標はキャラの繊細なディティールや感情・個性を表現することだった」と語り、主人公ウォノ刑事を演じたチョ・ジヌンも「各キャラどのエピソードを切り取っても一つ一つが面白い」と自信をみせるほど。本作のキャラクター全員が「個性的で狂っていて毒々しい」と、監督は言う。さらにチョ・ジヌンをはじめとする実力派ぞろいの先輩俳優たちと撮影を共にすることになった、現在注目ナンバーワンの若手俳優リュ・ジュンヨルが「役者たちが役をどのように解釈し、演技に落とし込むのか興味があった」と答える場面もあり、個性的なキャラクターを俳優陣がどう演じたのかは、本作の大きな魅力の一つともなっている。そのキャスティングについて、イ・ヘヨン監督が「チョ・ジヌンの人間的な魅力が役に説得力を持たせられると思った」と抜擢の理由をふり返り、続けて「リュ・ジュンヨルの無表情は観客を惹きつける。彼の演技は同年代の俳優の中でも群を抜いている」と語っており、本作の中心人物であるウォノ刑事とラクを演じた2人に全幅の信頼を寄せていたことが感じられる。そして、本作で“闇マーケットの王”ハリムを演じ、撮影後の2017年10月に交通事故により突然この世を去った故キム・ジュヒョクについては、「キム・ジュヒョクの演技に、いつも激しい情熱を感じた。彼が本作の品格を高めてくれた」と絶賛。さらに、「観客のハートを一気に掴むような強烈な存在感のある俳優が必要だった」と出演を熱望した残忍なクリスチャン役チャ・スンウォン、“イ先生”との接点を持つオ・ヨノク役キム・ソンリョン、“狡猾なドラッグディーラー”役パク・ヘジュンなど、イ・ヘヨン監督こだわりのキャスティングにより集結した韓国を代表するクセ者俳優陣の“演技合戦”にも期待が高まること必至。また、大掛かりなロケーションや撮影現場での演出風景、チョ・ジヌンとリュ・ジュンヨルのお茶目なオフショットなどもあり、必見のメイキング映像となっている。『毒戦 BELIEVER』は10月4日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年10月03日ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは、ぐっちぃです。「親」というものになってもう少しで10年。こうして日々を過ごしていると、自分の親のありがたさ、すごさが身に染みてわかるようになりました。今回は親になって「反省するところ」と「感謝するところ」をひとつずつ挙げてみようと思います。◆親になって「反省するところ」日々反省ばかりではあるんだけど、やはりダントツは「料理」じゃないでしょうか。思い返せば、私が学生の頃…。このやりとり!いま過去に戻れるなら、当時の自分に腹パンチしてやりたい!毎日食事のメニューを考える&つくることの大変さは家を出て気づいたし、それを残された悲しみは親になってからわかりました。実際、私も何回かキレたことがありましたし。テレビでもたまに思春期の子が「ごはんいらない」って言ってるシーンを見ると、胸がギュっと痛くなりますもんね。帰ってきて温かい料理が出てくることのありがたさはもっと早く気づき、感謝するべきだったなと思います。とはいえ、やっぱり家族だってその日食べたい、食べたくないという気分もあるだろうし、最近は各自食べられる量を自分で盛るシステムに変更しています。盛ってから「いらない」と言われるよりダメージが少ないです(残ったら翌日の私のお昼ごはんにできますし)。◆親になって「感謝するところ」 これもいろいろありますが、一番最近思ったのはズバリ「習い事をさせてくれたこと」です。たとえば、夏休みや冬休みで習字の課題が出たのですが…。とめ、はね、はらいのコツを教えてあげることができました! 習字は数年ぶりだったけど、体が覚えてるもんですな。習い事はわりと長く通っていたんですが、それを活かせないまま大人になり、正直「もったいないな」と思っていたんです。でも、そんなことはなかった! こうして娘たちのピンチに教えることができたし、習わせてくれた親に感謝です。社会人になって数年、「いろいろ資格も取ったけど何も役に立たなかったな」と思っていたのですが、いつどこで活躍するかわからないなので、娘たちが大きくなるまで、他の資格の活躍の場もあきらめずに待っていようと思います。そして娘たちにも自分と同じように、いろいろと経験させてあげたいなと思っています。
2019年09月22日黒木華(29)主演ドラマ『凪のお暇』(TBS系)の第9話が、9月13日に放送された。累計250万部を超えるコナリミサトの人気漫画を実写化。主人公・大島凪(黒木華)は都内家電メーカーに勤める28歳OL。空気の読みすぎで倒れた凪が、仕事も恋もSNSもすべて捨てる人生リセットドラマだ。突然上京してきた凪の母・夕(片平なぎさ)の前で、とっさに凪の婚約者と名乗ってしまった慎二(高橋一生)。瞬く間に結婚まで話が膨らみ、両家顔合わせをするハメに。互いに贈り物を交換するなど親交を深める両家だが、顔合わせ当日に待っていたのは想像を絶する修羅場だった……というのが第9話のあらすじ。顔合わせの件はつぶしておくと凪に約束したものの、嬉しそうにはしゃぐ母親(西田尚美)を見て嘘だとは言い出せない慎二。凪もまた「こっち(地元)のみんなも凪の結婚喜んでた」と言う母の圧力に屈し、あえなく撃沈。結局“空気に負けた”2人を、スナック「バブル」のママ(武田真治)は「似た者同士ね」と言うが凪は認めようとはしない。そして、迎えた顔合わせ当日。ゴンの「人って変われるって思う。本当に変わりたいって思ったら」という言葉に勇気づけられた凪は、母から非難を浴びる覚悟でもじゃもじゃ頭で登場。少しづつ変わろうと努力する凪だったが、密かに調査していた慎二の母に隠していた嘘を大勢の前ですべて暴かれてしまう。さらに突如現れた慎二の兄・慎一(長谷川忍)は、我聞家が隠していた秘密をぶちまけてしまう。激しく狼狽しながらもその場を必死におさめようとする姿を見て、初めて凪は慎二も自分と同じ側の人間だったと気づく。しかし、夕は「さすが、あなたが選んだ人ね。凪。昔からそうだもんね。あなた、何やらせてあげたって、何一つ身にならない。お母さんの期待に応えたこともない。一度だって。その挙句のこれね。みっともないご家族」と吐き捨てる。すると、意を決した凪は母親にこう告げるのだ。「嫌い。嫌い。お母さんがずっと。罪悪感あおっていうこと聞かせようとするとことか。外ではいいひとぶるところとか。自分のできないようなこと私に期待するようなとことか。嫌い……。だけど、お母さん、かわいそう。独りぼっちだから。前の私みたいに。周りに誰も居ないんだよね。本当の気持ちこぼせる人。だから私が必要なんだよね……。ごめん。私、お母さんのためには生きられない。自分で何とかして。私も自分で何とかするから。期待に応えられなくてごめん……。もう期待に応えない自分のほうが、みっともない自分のほうが、私、生きてて楽しいんだ」慎二に「もうやめよう。空気読むの。行こう。慎二」と言い、会場から姿を消す凪。外ではいつものように「お母さんにひどいこと言った」「ばあちゃんにおめでとうって言うの忘れた」と泣きじゃくる2人だが、視聴者からは凪の毒親への“自立宣言”に称賛と感動の声が相次いでいた。《子供が親から自立するってことは親を一人の人間として見れるようになるってことだよね。凪は一歩前に進んだね》《私は私でなんとか生きるからお母さんもそうしてって言えて、やっと凪は共依存から抜け出せて精神的に自立出来たんだよね。凪ちゃん頑張った!よく言った!》《凪は知ったのね、自分だけじゃ無かった。慎二も必死に「みっともない」家族を守ろうとしていた。空気を読んで、作って、自分は息をするのを忘れて。 凪の「行こう、慎二」が、今回一番泣けた。子供の人生は親の物ではない。それぞれが自分で作っていくもの》ついに壁を壊した凪だが、いよいよ次回は最終回。凪が選ぶのは慎二かゴンか、それとも。最後の決断を見守りたい――。
2019年09月19日