意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「民主主義の歪(ひず)み」です。歪みが生まれたもとにあるのは、果てなき欲望。香港をはじめ、世界中で政府に抗議をするデモが行われています。フランスの黄色いベスト運動は1年以上続いていますし、南米チリでは地下鉄の値上げを発端に、抗議運動が暴徒化しました。昨年、ベルリンの壁崩壊から30年がたちましたが、せっかく自由を得たというのに、旧東欧諸国には民主主義を否定する声も上がっています。なぜ、民主主義にこのような歪みが生じてしまったのか。理由のひとつには、グローバル化により、世界における経済の回る速度がものすごく速くなったことが挙げられるでしょう。ベルリンの壁崩壊のころに比べ、金融の仕組みも変わり、インターネットを使ったサービス、流通網が世界に広がりました。人も情報もお金もスピードを増して行き交います。そんななか、多くの民の意見をぶつけあいながら物事を地道に進めていく民主主義は、決定までに時間がかかる。それよりも強い決断力を持つ国家元首の存在が、国民生活の向上には必要だという空気を生み、アメリカンファーストのトランプ大統領や、EUからの離脱を目指す英国のボリス・ジョンソン首相が生まれ、中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領が盤石の体制を築きました。しかし、それはあくまで経済発展を基準にした価値観です。独裁的なトップのスピーディな決定により、開発のために個人の土地が強制的に奪われるようなことが、カンボジアやアフリカや南米で起きています。個人の尊厳に価値を置いて世界を見渡せば、個人が国家に弾圧されている状態。それは、民主主義が欲望に耐えられなかった結果なのだと思います。賃金格差が広がり、教育格差が固定されてしまうと、階層社会の下層に追いやられてしまった人は、這い上がることができなくなります。生活の安定を求めて共産主義的なものを求める貧困層と、資本を持ち、大きな力で帝国を築こうとする国家主義がぶつかりあう。これは、第一次世界大戦、第二次世界大戦の始まるころの構図とよく似ているのです。いま個人に最も必要なのは、自分の尊厳を維持できるかどうか。「仕方がない」と魂を売らずに、誇りを持って自分を大切にしてほしいなと思います。ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。映画『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)が3月7日公開。※『anan』2020年1月22日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月15日いま付き合っている彼氏がいても、彼があなたをずっと好きでいてくれる保証はありません。男性はどんなときに、彼女がいても他の女性を好きになってしまうのか見ていきましょう。長い間、会えていないとき遠距離恋愛や、仕事の都合で休みを取れるタイミングのズレなどで、なかなか頻繁に会えないというカップルも少なくないのではないでしょうか。長い間、直接会えないでいると、男性は他の女性に気持ちがなびいてしまうことがあります。付き合っているのに、会えない状態が続くと寂しい気持ちが募るのは女性だけでなく男性も同じです。身近なところで自分に優しくしてくれる女性がいれば、どうしても好きになってしまう可能性は高くなってしまうのです。会えない時はLINEの文字やスタンプだけでも、思いやりをもってでのやりとりするようして、出来ればお互いの顔を見て通話するなど相手を近くに感じることが出来る工夫をしたほうがいいでしょう。彼女から女性らしさを感じられなくなったとき長く付き合っている彼の前では、すっぴんが当たり前で、言葉遣いも悪くなったり、彼の目の前で普通に着替えてしまう、あなたはそんな状態になっていませんか?付き合う前は、彼に振り向いて欲しくてお化粧や可愛く見える仕草などの研究を熱心に頑張っていたはず。けれど、付き合っていくうちにだんだんオシャレもおざなりに…それでは男性も幻滅して、他の可愛らしい女性に目移りしてしまいます。いくら付き合いが長くなっても、身だしなみに手抜きしすぎたり、女性らしい恥じらいを無くしてしまうのはNGです。マンネリを感じたとき付き合いが長くなると付き合い初めの頃のドキドキ感は薄れて、どちらかというと家族と同じような安心感を覚えるようになります。この先、結婚して一緒に生活するという観点では決して悪いことではないのですが、刺激のないマンネリ化した状態ともいえます。そんなときに、彼の本能を刺激するような魅力的な女性が現れた場合、彼はそちらに流されてしまう恐れがあります。そうならないためにも、時々は付き合った頃のドキドキを再び二人で味わえるようなことをしてみましょう。例えば、思い出のデートスポットに改めて足を運んで当時の思い出話をしてみれば、お互いにその時の新鮮な気持ちがよみがえって、ドキドキするかもしれませんよ。
2020年01月07日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「日本人の英語力」です。国費を投じても、グローバルな人材を育成すべきです。2020年度から始まる大学入学共通テストで活用される予定だった、英語民間試験の導入が延期になりました。従来の試験では「読む・聞く」能力を問いますが、実践的な英語を身につけるには、「読む・聞く・話す・書く」が必須。この4技能を測るテストを一から作るには技術もコストもかかるため、7種類の民間試験の導入が提案されていました。しかし、受験生の家庭の経済力や、都市部と地方でも受験機会に差が出て、公平性に欠けると問題になり、延期が決まりました。スイスの国際語学教育機関の調べによると、日本の英語力は非英語圏の中では100か国中53位。中国や韓国を大きく下回り、‘18年より4位順位を下げています。日本の英語教育が遅れたのは、日本語だけで事足りる、非グローバル社会だったからだと思います。かつて日本が一流の消費国だった時代は、貿易が盛んでした。しかし、経済が下降し日本は世界から、商売相手として認められなくなりました。かつての日本は長い間、人件費の高い国でしたが、今は円安政策を行っており、人件費も物価も安くなっています。今後、世界の労働産業で、日本は使う側から、使われる側に回らざるを得なくなるでしょう。今、日本人にとって英語教育はとても重要なのに、英語民間試験の問題が起きました。国策にグローバル感覚がないことが明らかになったと思います。国力の低下を正面から受け止められず、格差の現状から目をそらし、一部の業界への利益誘導に終始した結果です。本来ならば、海外で勉強したい学生は、国費を投入してでもどんどん送り出していくべきなのだと思います。そうして、海外との競争力をつけ、日本市場以外でも生きていける日本人を育てることが、多くの問題を抱える日本の打開策でもあり、国の役割なんじゃないかと思います。英語はあくまでコミュニケーションツール。日本人は発音や文法の正確さにこだわりますが、移民の多いアメリカなどでは、訛りや誤りなど気にせず自由に話しています。語学力以上に問われるのが自分の意見です。考えを言語化して伝える習慣を、まずは日本語でつける教育改革が必要でしょう。堀潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。映画『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)が’20年3月7日公開。※『anan』2019年1月1日-8日合併号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月06日日々のニュースや暮らしのなかで、ふと気になることをジャーナリストの堀潤さんにあれこれ聞いてみました!Q. 「結婚=幸せ」とは限りませんが、未婚者が増えることで、社会はどのように変わっていくのでしょうか?(30歳・ライター)A. 基本的には変わらない。少子化対策のために制度変更は必要でしょう。未婚者の増加により社会が変わるということはないと思います。統計によると、結婚しない主な理由は、結婚に興味がないというより、経済面など、結婚後の生活不安からメリットが感じられないためのようですね。ただ、本気で少子化対策を打つのであれば、里親制度を充実させて、同性婚カップルや未婚であっても子供が育てられる社会にしたほうがいいのではないでしょうか。これだけ子供の虐待件数が減らないのは、既存の家族制度に何か無理があるのだと思います。「未(いま)(だ)」婚と書くくらい、結婚することを前提にした家族構成の社会づくりは少々寂しい気がします。Q. 東京五輪が始まっても、都内の交通網はパンクしないのでしょうか?いままで通り通勤できるか不安です。(28歳・会社員)A. 大混雑します。国は休暇取得かテレワークを推奨しています。2020年、国は五輪開会式の前後を4連休、閉会式の前後を3連休にしました。また、五輪期間中は会社を休みにするようにも推進しています。予想来訪者は、選手1万1000人、観客780万人、メディア関係者2万5000人。選手やメディア関係者が1日5万~6万台の車を利用。780万人(パラリンピックと合わせて、約1000万人)の観客が鉄道を利用すると予想されています。ラグビーW杯のときが180万人なので、桁違いですね。交通量を減らすために、企業には、休暇の取得と従業員の50%をテレワークにするよう推奨。普通の通勤はできなそうですし、物流にも影響が出そうです。Q. ネットで見かける情報について正しい情報なのか判断がつきません。堀さんはどういうふうにデータを読み解きますか?(32歳・主婦)A. 自分で見聞きしたもの以外の情報は、すべて疑ってかかりましょう。基本的に、すべての情報を「本当かな?」と疑ってかかったほうがよいと思います。どのような意図、仕掛けで発信しているかはわかりません。参考までに僕も読みますが、真実とは限らないと思っています。先日「若い世代でテレビ離れ進む約1割『見ていない』」という時事通信の世論調査の記事を読みました。テレビ離れが進むと言いつつ、9割は見ているんです。このようにタイトルのつけ方次第でバイアスがかかり、違う印象を受けます。アンケートなども、設問の仕方で結果は異なる。インターネットでは出どころ不明な情報がいくらでも仕掛けられますから、注意が必要です。Q. ふるさと納税をしたいのですが、こんなに災害が多いと自分の自治体に納税しないのは被災時に困りませんか?(29歳・PR)A. 災害で大被害を受けるのは地方。自分の住む地域と同じように考えたいですね。世田谷区や杉並区はふるさと納税の制度により、税収が減って困っていると声かけをしています。ただ、もともと東京に税収が集中しているのを分散させようと始まった制度なので、それは東京目線の意見かなと思います。災害が起きて、圧倒的な被害を被るのは地方です。地方は日本の生命線。農業にしても水源にしても、首都圏の暮らしは地方に支えられています。また、自治体同士で災害時応援協定を結んでいますから、災害被害に遭えば、遭わなかった地域が助けてくれます。困ったときにはお互いさま。自分の地域だけでなく、広い視野で考えていただけたらなと思います。堀 潤さんジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」主宰。シリア、朝鮮半島、香港、沖縄などを取材した映画『わたしは分断を許さない』が3月7日に全国公開。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月05日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回はスペシャル版として、堀潤さんが“異常気象”についてイラストレーター・五月女ケイ子さんにレクチャー!想定外の異常気象は今後も起こるでしょう。10年後の気象変動を抑える行動を。五月女:2019年は台風15号や19号があり、大きな被害も出て怖かったです。台風の進路が昔と変わったんですか?堀:そうなんです。気温や海水温の上昇で、最近の台風は勢いを失わないまま本州を直撃するようになりました。千葉など、被害を受けた地域の停電があれほど長引くとは想像していませんでしたよね。五月女:今後、住むところも考えないといけないなと思いました。あの時期、たまたま小学生の娘の学校の授業の一環で、1970年代に起きた多摩川の狛江水害のことを調べていたんです。また、私は2005年の集中豪雨で事務所のマンションの1階が浸水した経験もしていたので、少し覚悟ができていたのかな?と思います。堀:知識や経験を持っていると対処しやすいというのはありますね。どの災害現場に行っても、みなさん「まさか自分が被災者になるとは」とおっしゃいます。避難指示が出ていても、なかなか避難所に行こうとしない。それは災害を経験していないからなんです。正常性バイアスがかかり、大丈夫だと思い込んでしまう。強度のストレスから脳が情報をシャットダウンして、サイレンの音が聞こえなくなってしまうこともあるそうです。五月女:それは怖い…。堀:渦中にいると、正しい判断ができなくなる可能性があることは知っておいたほうがいいですね。五月女:警報も、あまり頻繁に鳴ると、慣れてしまいそうです。堀:今年は「数十年に一度」といわれる大雨警報が毎日のように出ました。気象庁にとっても想定外の出来事。今後も未体験の異常気象が起き得るでしょうから、お役所の言うことに従っていれば大丈夫、とは限らないと思います。五月女:100年単位くらい、長い目で対策を考えることもきっと必要なんでしょうね?堀:はい。都市に人が集中しすぎなのも問題だと思います。都市に人が集まるほど、地方が犠牲になってしまう。2019年の台風も、多摩川は氾濫しましたが、利根川や荒川はギリギリのところで止まりました。それだけ自治体が東京23区を守ろうと事前に投資していたからです。ところが、インフラ投資がなされていない東北や北関東は毎回水害被害が出てしまう。消費者の価値観が変われば、企業も環境対策を積極的に。堀:気候変動は、10~20年前といまを比較すると実感できます。異常気象の原因は諸説ありますが、地球温暖化も大きな要因の一つ。しかし、グレタ・トゥーンベリさんが国連で泣きながら温暖化対策を訴えても、トランプ大統領は冷ややかなコメントをするなど、産業の敵のように捉えています。でも、放置していたら、本当に手遅れになってしまいます。五月女:私たちはどうしたらいいんですか?堀:環境を破壊しているのは圧倒的に企業活動。ビジネスの世界では、環境や人権を脅かす企業には出資しないというESG投資が出てきています。個人では、フェアトレード商品や、生産から消費までの物流の流通経路が追跡できるものを選ぶといいでしょう。五月女:「さんが作った××」と顔写真入りで売られているお米や野菜みたいなものですか?堀:はい。すると自然と近くで生産されているものになり、配送にかかるCO2排出も減らせるかもしれません。いままでは環境よりも安さが優先されていました。でも、私たち消費者が、環境を考えた生産者のものを積極的に選ぶようになれば、企業も環境を考えざるを得なくなります。それと脱プラスチックですね。マイバッグやマイタンブラー、マイストローを持ち歩くとか。五月女:マイストロー?堀:シリコン製でハサミで切れるので、好きな長さに調節できます。洗うのが面倒くさいという意見はありますが、そもそも「面倒」という思いが、効率・合理主義を加速させるすべての元凶でしょう?五月女:そうだ!その通りです。堀:これからは「手間のかかることにこそ価値がある」と思えるようになるといいですね。その価値観が多数派になれば社会は一気に変わると思います。堀 潤さんジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」主宰。シリア、朝鮮半島、香港、沖縄などを取材した映画『わたしは分断を許さない』が3月7日に全国公開。五月女ケイ子さんイラストレーター。オンラインストア「五月女百貨店」では、新年にふさわしいおめでたいアイテムを多数とりそろえ。作品集『五月女ケイ子 ランド』が好評発売中。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月03日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。そのスペシャル版として今回は、堀潤さんが“多様化する社会”について解説!イラストレーター・五月女ケイ子さんの疑問に答えます!「みんな仲良く一緒に」というのは夢物語。違いを尊重し、分断しないあり方を。堀:多様性やダイバーシティという言葉が浸透して、いまは次の段階にきている気がします。当初は「国籍やジェンダーなど違う者同士、手を取り合おう」という、キラキラした共存体制を思い描いていたと思うんです。しかし、お互いの違いが明確になるにつれ、摩擦が積み重なり、「よくわからないから距離を置こう」「私とは違うから関わるのはやめておこう」と、表面的には秩序を保っていても、内実は分断が起き始めているように思います。五月女:え!そうなんですか。堀:SNSなどでも、「賛成」「反対」と二極化して、価値観の多様性は受け入れられにくいですよね。五月女:出来事に対して、みんな感情的になりすぎなのでは?とちょっと思いますね。堀:問題は、違う考えの人とどう付き合っていくか。五月女:距離感なのかな。ママ友は距離感が大事です!(笑)堀:そうなんですね(笑)。ただ、「理解できない人とは関わらない」というふうになってしまうと、多様性が進むにつれ無関心が増えてしまいます。五月女:身近な人だったら、関心を持って考えられるんですけど。堀:いいポイントです。大きな主語より、小さな主語を使うことが大事なんですよね。分断や排斥には必ず大きな主語がつきまとう。「日本人は~」「女性は~」と大きく括るから衝突します。実際にはいろんな人がいるので、一括りにはできません。五月女:相手を知る、というのも大事ですよね?先日近所で、パラリンピック関連のイベントがあって、スポーツ義足を装着する体験をさせてもらったんです。想像していたよりずっと重くて立ち上がれない。義足を操るのにすごい筋力が必要なのだとわかりました。パラアスリートの方ともお話ができて、娘にもいい体験でした。マジョリティというだけで脅威になるという自覚を。堀:一般に、新しいもの、知らないものに対しては恐怖が先立って、保守的な選択をしがちなのだそうです。違いを知るには勇気がいる。五月女:私はお酒があんまり飲めないのですが、飲む人たちからの「飲まないの?」という声にいつも圧を感じています(笑)。みんながビールを頼むなか、勇気を出してノンアルコールを頼みます。堀:マジョリティの意見は本人の気づかないところで脅威になりやすいんですよね。この数か月、僕は香港を取材していますが、これまでの香港区議会では民主派は2割と少数派でした。ところが11月の選挙で8割以上に。すると、それまでデモ隊を強く弾圧していた警官が、自分たちがマイノリティに変わったとわかった途端におびえ始めたんです。五月女:立場が逆転したんですね。堀:多様性といっても、何もせずに「対等」はありえない。そのことは自覚しておいたほうがいいでしょう。日本では、これまでは会社員がマジョリティでしたが、2020年以降、雇用の流動が進めば、フリーランスが多数派に変わるかもしれません。家族の形も変化して、いまは夫婦別姓に反対する保守派がマジョリティですが、選択的夫婦別姓の議案が再び持ち上がるかもしれません。五月女:フリーランスの私は、常にマイノリティの意識でいました。でも、マジョリティに変わったら威張ってしまうんでしょうか?堀:マジョリティがマイノリティにすり替わったとき、マジョリティだった人たちは防衛本能から「(立場を)奪われた」という意識になり、嫌悪や暴力につながることはよく起きます。欧米で移民政策に反対する人たちにもそういう意識があったと思いますね。五月女:複雑なんですね…。堀:だから、「みんな違うんだから仲良くしよう」という多様性の声かけは失敗します。そんな簡単じゃない。知らない者同士、恐る恐る近づいて、ストレスのかからない付き合い方を模索するしかない。いつも一緒でなくていいと思います。多様性のある社会とは、全員が手をにぎり合う状態ではなく、普段はそれぞれの世界があり、何かのときに協力し合うというのが理想じゃないでしょうか。堀 潤さんジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」主宰。シリア、朝鮮半島、香港、沖縄などを取材した映画『わたしは分断を許さない』が3月7日に全国公開。五月女ケイ子さんイラストレーター。オンラインストア「五月女百貨店」では、新年にふさわしいおめでたいアイテムを多数とりそろえ。作品集『五月女ケイ子 ランド』が好評発売中。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年01月01日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回はスペシャル版として、イラストレーター・五月女ケイ子さんが堀潤さんに“経済・お金”についてレクチャーを受けました!東京五輪景気に期待!その後の落ち込みに警戒を。堀:お金に関することでは、老後の資金問題が大きなニュースになりました。金融庁の報告書にあった、「年金だけでは約2000万円不足する」という話だけが先行してしまい、年金制度に批判が殺到してしまったのですが…。五月女:老後にどれくらいお金が必要かわからなかったので、そういう話が聞けて私はよかったなーと思っていました。堀:あの報告書は実はよくできていて、将来お金が必要になるから、若いときから投資をするなど、お金を賢く増やそう、そのために金融教育にも力を入れようという提言がなされていたんです。投資と貯金の違いなど、ちゃんと教えてほしかったですよね(笑)。五月女:教えてほしかったです!投資とか全くわからなくて。儲かるんですか?堀:投資は、例えば証券会社にお金を預け、彼らが今後成長しそうな企業や国に投資をして運用利益を得るシステムです。途中、多少の上がり下がりがあっても、長期的には世界経済は成長し続けますから、ある程度は増えていきます。五月女:ちょっと博打みたいなイメージもある気が…。堀:「投資」という、お金を投げるみたいな言葉が良くないのでは、という意見も(笑)。日本は資本主義の国。投資、運用するという仕組みのなかで私たちは生きているのに、そういうことを教えてもらえる機会がなかった。「お金儲けは悪いこと」という思い込みがまだ残っているので、意識を変える必要があると思います。五月女:投資について勉強するには、どこへ行けばいいんですか?堀:基本的には証券会社や銀行の窓口です。いまは少額で始められるNISAやiDeCoなどの制度もできています。大手証券会社やメガバンク系であれば、ポートフォリオといって、いっぺんに全額失うような損をしないように、様々な商品を組み合わせて運用しているので安心です。いまは株取引にも人工知能が入ってますから、素人がFXを始めようとしても太刀打ちできないと思います。消費するだけではなく、生産する側にもなってみる。五月女:投資以外にしておくべきことは何かありますか?堀:「自分の手で何かを生み出してみる」ことじゃないでしょうか。そうすれば、消費するだけの側ではなくなります。絵を描く、文章を書く、歌を歌う、雑貨を作る、何でも構いません。自分の趣味や得意なことをお金に換えてみる。いまはインターネットで個人のショッピングモールを開くことができますし、シェアリングエコノミーのインフラも整っています。五月女:私の若いときは、やりたいことがお金につながらなくて表現の世界から離れた人が大勢いました。でも、いまはいろんなところにチャンスがありそうですね。どこからがプロなのか、境界線がわからなくなったけど。堀:必ずしも生業にしなくていいと思います。月に1万でも、「ランチ代10日分、ちょっとしたアイデアで賄う」くらいの感覚でいいんじゃないでしょうか。市場に素人が増えるほど、プロの価値も高まり、再評価されています。五月女:2020年には東京五輪がありますが、オリンピックによって経済って変わるんですか?堀:オリンピックの経済効果は大きいですから、景気は良くなるでしょうね。ただ、五輪後は東京も人口減少が進みますし、景気には陰りが出てくると思います。五月女:わーそれは心配ですね。堀:でも、2025年には大阪・関西万博がありますし、2027年には東京(品川)―名古屋間のリニアモーターカーが開業。IR事業も積極的に計画を進めています。五月女:カジノですね!堀:いま大阪と横浜に開設の審議がなされています。ただ、いずれにせよ、「ハコ頼み」「イベント頼み」の景気刺激策にすぎません。自分の手でお金を作り出すことをしていかないと、いつか行き詰まると思います。例えばパラリンピックに向けて、各メーカーが選手の器具の技術開発を進めてきました。そういうものづくり精神を、2020年の東京オリパラから学んでいけたらいいですね。堀 潤さんジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」主宰。シリア、朝鮮半島、香港、沖縄などを取材した映画『わたしは分断を許さない』が3月7日に全国公開。五月女ケイ子さんイラストレーター。オンラインストア「五月女百貨店」では、新年にふさわしいおめでたいアイテムを多数とりそろえ。作品集『五月女ケイ子 ランド』が好評発売中。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年12月31日12月24日に公開された俳優・要潤(38)の動画が注目を集めている。11月20日に『要潤の楽屋ばなし』とのタイトルでYouTubeチャンネルを開設した要。動画では、俳優になったきっかけをインタビュー形式で語っている。香川県から上京し、スカウトがきっかけで俳優になった要。だが当時、要はアルバイトをしながら芸能事務所に飛び込み営業していたという。そんななか、飲食店で働いているときに現在のマネージャーにスカウトされたと明かした。また要の働いていた飲食店は、芸能人や業界人も来るようなお店だったという。警備や工場作業も経験したが、「自分が入りたい世界の人と出会う」という意味でもアルバイト選びの大切さを語った。さらにスカウトされた事務所が小規模だったため、入所を迷ったというエピソードも披露。同じ飲食店で働く板長の「大きいところで歯車になるより、小さいところで看板になったほうが良い」という言葉に後押しされたという。「行動すればきっと誰かの目に留まる」と締めくくった要。ネットでは視聴者から反響が上がっている。《本当に深イイお話。 すべての出会いに感謝ですね私は役者さんになってくれた要さんに感謝です!》《要さん。 いろいろ考えて動く人なんだなー。 成功してる人はやっぱり。 ちゃんと考えてるのね》《めっちゃいいです。 素敵》「要さんは香川県の高校を卒業後、すぐに夜行バスで上京しました。年間20種類ものアルバイトをしながら、オーディションを受ける日々でした。アルバイトが重なったこともありましたが、職場の人たちが送り出してくれたそうです。要さんは『応援してくれた人たちのおかげで今の自分がある』と語っていました。各方面で活躍し続けているのは、人望によるところも大きいでしょう」(テレビ局関係者)NHK連続テレビ小説『まんぷく』や、映画『キングダム』といった話題作にも引っ張りだこ。現在は『悪魔の弁護人・御子柴礼司 ~贖罪の奏鳴曲~』(フジテレビ系)で主演を熱演している。来年でデビュー20年目となる要。今後の活躍ぶりに注目が集まりそうだ――。
2019年12月26日2020年4月から開かれる『ボストン美術館展芸術×力(げいじゅつとちから)』の記者発表会に、俳優の要潤さんが登場!世界有数のコレクションを誇るボストン美術館から来日する作品の見どころや、アートの楽しみ方について語りました。半数以上が日本初公開!『ボストン美術館展』【女子的アートナビ】vol. 1692020年に設立150周年を迎えるアメリカのボストン美術館は、古代エジプトやアジア、ヨーロッパ、アメリカなどの古代から現代までの美術作品を収集し、50万点近いコレクションを所蔵しています。今回の展覧会では、そんな歴史ある美術館から来日した約60点の作品を紹介。その半数以上が日本初公開です!同展のテーマは「芸術と力」。権力を誇示するため芸術の力を利用したり、パトロンとして芸術家を支援してきた権力者たちと、芸術のもつ社会的な役割に焦点をあてながら、さまざまな作品が紹介されます。必見は、お殿さまの作品!来日するのは、古代エジプトのファラオ像や平安時代の貴重な絵巻、イギリスの宮廷画家ヴァン・ダイクによる肖像画など、実に多彩。古今東西のさまざまな時代に生み出された作品が見られる展覧会ですが、今回もっとも注目されているのが増山雪斎 (ましやませっさい1754-1819)の≪孔雀図≫です。この作品は今回の展示に合わせて修復が行われ、この度はじめて日本で公開されます。神戸市立博物館の学芸員、石沢俊さんによると、作者の増山雪斎は江戸時代の伊勢長島藩第5代藩主、つまりお殿さまで、画家などを支援するパトロンだった、とのこと。大名でありながら自らも筆をふるう芸術家だったそうです。さらに石沢さんは次のように解説しました。石沢さんこの≪孔雀図≫は、江戸時代中期以降に流行した南蘋(なんぴん)風花鳥画です。1725年に中国から長崎にやってきた中国人画家、沈南蘋(しんなんぴん)がもたらした新たな花鳥画で、南蘋風花鳥画は、例えば伊藤若冲や円山応挙といった江戸時代を代表する画家たちも魅了しました。≪孔雀図≫は、ただ孔雀や花を美しく写実的に描いているだけでなく、そこには一家一族の吉祥や繁栄への願いが込められていることがわかります。オフィシャルサポーターは要潤さん!記者発表会では、オフィシャルサポーターに就任した俳優の要潤さんも登壇。連続テレビ小説『まんぷく』で画家の役を演じ、さらに『新美の巨人たち』にアートトラベラーとして出演されるなど、アートに関する番組でも活躍されています。要さんは今回の就任について「ボストン美術館は日本との関わりが深いと聞いているので、150年の歴史にこうして携わることができ大変光栄」とうれしそうに感想を語りました。また、楽しみにしている作品について問われると、「増山雪斎の≪孔雀図≫です。増山さんは昆虫を描いたりもされていますし、孔雀も有名なので、孔雀の羽の感じとか色づかいとか、すべてじっくりと見たいです」と回答。美術に造詣が深い要さん、日本画についてもお詳しいです。絵との距離感が大事!さらに、美術作品の楽しみ方については、次のように話しました。要さん番組を通して各国の美術館を訪ねたことがありますが、絵との距離感がすごく大事だと思います。まずは引いたところから見て、どんどん近づいて詳細を見ていく。画家の方は、まず薄いところから色を塗っていく、と聞いたことがあります。引いたところから見ると、まず濃い色が目に入ると思うのです。そして近づいていくにつれて、薄い部分、細かく塗られた部分も見ていく、という楽しみ方があるのではないかと思うんです。家庭の権力者は…また、展覧会のテーマ「芸術と力」にちなみ、現在、要さんが力を入れていることについて問われると、「いま油絵に挑戦しだしたので、これから力を入れたい」とコメント。最後に、家庭での権力者は誰か? と質問されると、「やっぱり妻じゃないですか。妻のおかげで家庭が成り立っています」と少し照れながら回答。夫としてのステキな一面も見せてくれました。東京では4月16日スタート『ボストン美術館展芸術×力』は4月16日からスタート。現在、お得な前売り券が発売中です。特にオススメは、スペシャル音声ガイド付きチケット(税込¥2,200)。同展の音声ガイドは、おもな作品を「オモテ」と「ウラ」の2つの視点で読み解く新しい音声ガイドになっています。見どころや技法などの解説が聞ける「オモテ」ガイドのナレーターは、声優の鈴村健一さん。名品に隠された権力者たちのエピソードが聞ける「ウラ」ガイドは声優の櫻井孝宏さんが担当されるという何ともぜいたくな内容です。ぜひチケットを準備して、春がくるのを楽しみに待ちましょう!Informationボストン美術館展芸術×力(げいじゅつとちから)会期:2020年04月16日(木)〜2020年07月05日(日)会場:東京都美術館料金(当日券):一般 ¥1,600/大学生・専門学校生 ¥1,300/高校生 ¥800/65歳以上 ¥1,000 中学生以下無料
2019年12月25日まだ付き合ってもいないのに、束縛してくる男性には注意が必要です。なぜ注意が必要なのか詳しく解説していきましょう。すでに付き合っていると勘違いしている女性からすれば付き合っている自覚はなく、むしろ面倒だとすら感じている男性であっても、男性側は同じように感じていない場合があります。男性側からすれば、LINEは返信してくれるし自分の話は聞いてくれる、自分に興味を持ってくれるのは間違いないと判断して積極的に行動します。「好意がある同志なのだから、それはもう付き合ってるでしょ」と判断し、勝手に女性を彼女扱いをしてしまうのです。女性からすれば迷惑極まりない話なのですが、勘違いしてしまう男性は実際に存在しているので、相手とのコミュニケーションの取り方には注意してください。ストーカー化しやすいタイプ付き合っていない相手から行動を監視されたり、自分の生活態度や交友関係に文句を言われるようになることは不快でしかありません。しかし、なぜか彼氏のような態度であなたに関わってくる男性はいます。このようなタイプはストーカー化しやすく、自分の思い通りに女性をコントロールしたいと思う傾向があります。思い通りに女性が動かないと苛立ち、必要以上に執着が強くなり、勘違いを繰り返していくのです。場合によっては本当にストーカーのように付きまとってしまう場合もあります。束縛は好意ではなく支配いくら好意がある相手だとしても、相手を束縛するにも限度があります。「不安だから異性のいる場所に行かないでほしい」位の願いであれば可愛いものですが、「異性と話すことを禁止する」となれば話が違います。これはお願いではなく、命令です。女性が気付かないうちに主従関係を結ぼうとし、相手を支配しようとしています。女性側も好意があればまだしも、付き合ってもいない相手が自分を支配しようとしてくるのは、ただただ嫌悪感でしかありません。そもそも束縛とは好意ではなく支配であることを頭に入れておきましょう。束縛する人は余裕がない自分に自信がないことが背景にあり、余裕をなくしてしまうタイプに束縛をする男性が多いと言われています。好意を寄せている相手が他の誰かに奪われる前に、何とかして自分のものにしたい思いがあるものの、自信がないからストレートにそれを伝えることができないのです。そのため、束縛という方法で女性に詰め寄ってしまいます。愛情の裏返しとはいえ、やり方を間違うと嫌われてしまうかもしれない行為であることに、束縛する男性は気が付いていません。また、この先も自分に従ってくれる相手かどうかも男性側は見極めていますので、付き合う気がないのであれば、絶対に屈しないことが大切です。
2019年12月23日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「2019年を振り返る」です。グローバル化が進む一方で、分断は避けられず。今年、最も印象的だった出来事は令和への改元ではないでしょうか。生前退位により、これまでと違い、お祝いムードでしたし、これほど多くの式典に国民が参加できた改元はほかにありません。また、今年はラグビーのワールドカップや、野球の「WBSCプレミア12」など、国際的なスポーツイベントが日本で開催され、外国人サポーターの方が大勢訪れました。これまではグローバル化というと、日本人が海外に出て活躍することが主でしたが、日本にいながら様々な国の方々と交流が深まる「内なるグローバル化」がようやく進んだ印象です。これは、インバウンド政策により、ビザ要件を緩和し、外国人観光客を増やしたこと。そして、少子高齢化により労働者が不足し、コンビニでも居酒屋でも外国人の方が働くことが当たり前になってきたという背景があります。今年の4月には、改正出入国管理法が施行され、農業や建設、介護などの分野で、「特定技能」の在留資格を得ることもできるようになりました。外国人労働者の数はこれからますます増えていくでしょう。ただその一方で、台風や大雨が昨年に続いて多発し、外国人の方に災害報道が的確に伝わらないという問題も浮き彫りになりました。来年の東京オリンピックを控え、駅や電車などのアナウンス同様、報道でも多言語対応の必要性を強く感じます。政治に関することでは、安倍晋三総理の通算在任期間が、憲政史上最長になりました。しかし、豊かになったのはある特定の層のみで、不満や貧困、格差は広がりました。7月の参議院選挙で、「N国(NHKから国民を守る党)」や消費税廃止を謳った「れいわ新選組」のような、極論を主張する政党が想像以上に多くの支持を集めたのも、印象深い出来事でした。人々の不満が政治に直結していることが顕在化した一例だと思います。外交面では、北方領土や、北朝鮮問題は棚上げ状態。日韓関係は悪化したままで、日米貿易交渉も核心部分は先送りになっています。世界的に分断が進みつつあり、残念ながら、先行きは明るいとは言い難い状況なんですね。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。映画『わたしは分断を許さない』(監督・撮影・編集・ナレーション)が来年3月7日公開。※『anan』2019年12月25日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年12月20日2020年4月16日(木)から7月5日(日)まで、東京都美術館(東京・上野公園)にて企画展「ボストン美術館展 芸術×力」が開催される。記者発表会には、オフィシャルサポーターに就任した俳優・要潤が登壇した。「ボストン美術館展 芸術×力」のチケット情報ボストン美術館は2020年に設立150周年を迎える。古代から現代、アジアやヨーロッパ、アメリカまで地域や時代を問わず収蔵作品は50万点近くにおよび、百科事典的な幅の広さと質の高さで知られている。本展は、その収蔵作品群から「芸術と力」に焦点をあてている。エジプトのファラオやヨーロッパの王侯貴族といった権力者が、権力を誇示するためにつくらせた彫像や肖像画などを通じ、芸術作品が古来から担ってきた社会的役割をあらわにする。およそ60点が展示され、その半数以上が日本初公開だ。注目作品は、ボストン美術館が誇る日本美術コレクションの中でも傑出した存在と名高い《吉備大臣入唐絵巻》と《平治物語絵巻》の二大絵巻だ。いずれも「日本に残っていれば国宝に指定されていた」と称されるほどの傑作であり、揃って展示されるのは貴重な機会である。また、江戸時代の文人大名・増山雪斎の代表作《孔雀図》は、ボストン美術館でもほぼ展示されたことがない作品。本展のために約1年をかけて修復を行い、初めて日本へ里帰りを果たす。オフィシャルサポーターの要潤は、「ボストン美術館の150年の歴史にサポーターとして携わることができて大変光栄です」と喜びを語った。楽しみな作品は《孔雀図》で、「孔雀の羽から全体の色使いまで、すべてをじっくり見たい」そうだ。今回の企画展のテーマ「芸術×力」になぞらえて最近力を入れていることを問われると、油絵を始めたという。家族や友人などの人物画から動物、風景画など様々なジャンルに挑戦していることを明かした。12月24日(火)まで期間限定で販売価格2,000円(税込)、1人あたり1,000円で入場可能になる「最速割ペアチケット」が発売中。そのほか、音声ガイドを務める声優・鈴村健一と櫻井孝宏による限定シークレットトラックを収録したスペシャル音声ガイド付チケット、5月12日(火)、6月6日(土)に実施される夜間内覧会に参加できるプレミアムナイトチケットが順次発売される。取材・文:松﨑優美子(ブレーンシップ)
2019年12月13日男性が恋愛対象として女性を見た場合に「どうしても嫌だ」と感じてしまうタイプの女性がいるようです。男性から嫌われるのはどんな女性なのか、その代表的な3つの特徴をみていきましょう。他人の噂やゴシップが大好きな女会話の内容が、他人の噂話や芸能人のゴシップネタなどが多い女性はNG、という男性は多くいます。こういうタイプの女性は意外なことに本人に自覚がなく、彼氏や友達とのコミュニケーション方法として適当な話題だと思っていることが多いのです。女性にそれほど悪気はなくても、もっと楽しくて有意義な会話をしたい男性にとっては「もう勘弁してくれ…」と思われるようです。性格がネガティブで卑屈な女生きていれば、辛いことや悲しいことは誰しも経験します。いつも明るくポジティブにいることは案外難しく、なかなか出来ることではありません。ですが、いつもネガティブで「私なんてどうせ」と思っている女性は、つきあう男性の活力まで奪ってしまうこともあるんです。あなたにも元気な人といるといつの間にか自分も気分が良くなっていた、という経験はありませんか。一緒にいる時間が長ければ長いほど、気分も相手からの影響を受けやすくなります。男性も一緒にいるなら「彼女と会うとなんだか気が滅入るな…」ではなく、「彼女といると元気をもらえる」と感じる女性のほうが心地良いのは当然です。人によって態度を変える裏表がある女女性の中には、良くいえば器用、悪く言えば裏表がありすぎて、上下関係や損得によって態度を別人のように変える人がいます。例えば職場などで、上司には高く可愛らしい声でアピールしていたかと思えば、自分より年下の新人女性には冷たくあたったり、罵倒したり…そんな態度を男性が見てしまったら、あきらかに引かれてしまいます。同性であっても、そんな裏表のある性格の人は敬遠したいものですよね。「もし、この女性と付き合ったり結婚したりしたら態度が豹変するのではないか…」と、男性から危惧されて嫌われるのは当然です。3つの特徴以前に気をつけるべきこととは…?今回挙げた男が嫌いな女の3つの特徴は性格的なものですが、それ以外でも身だしなみをきちんと整えていなかったり、言葉遣いが下品過ぎたりするのはそれ以前の問題です。身だしなみや、下品な行動や言葉遣いをしないよう気をつけて、女性として最低限の品性を保つようにしましょう。
2019年11月01日新しい恋が始まったら「いつまでも彼と一緒にいたい」と願うのは当然のこと。でも、すぐに別れるカップルには共通点があるんです。あなたのその行動、本当に大丈夫?カレンダーは記念日だらけすぐに別れてしまうカップルのカレンダーは記念日だらっけって知ってました?誕生日やクリスマス、付き合い始めた日など、カップルの二人にとって記念日はとても大切なものです。でも、すぐに別れてしまうカップルは、この記念日とやらを、やたらと作りたがるのです。「付き合い始めて1週間記念日」だの「付き合い始めて1ヶ月記念日」なんて、付き合い始めは楽しいかもしれませんが、どんどん疲れていきます。付き合いが長くなれば、お互いの関係も落ち着くもの。毎日お互いの事だけ考えているわけにもいきません。覚えきれない数の記念日は逆効果なだけなのです。「今日は私が初めて彼に手料理を作ってあげた記念日なのに……彼ってば忘れてしまったの?」などと無駄な不安を抱きかねません。だから、記念日なんかに振り回されないで!誕生日はサプライズ誕生日だけに限らず、クリスマスでもなんでも記念日になると彼女のためにサプライズを企画している男性。本当にその男性がサプライズが大好きで、そういうことをしたい人ならばいいのですが、彼女の方が「記念日は必ずさプライスで喜ばせてね」とおねだりしている場合は危険です。確実に別れる確率が高まります。彼のサプライズ演出を期待する女性は多いと思いますが、彼にとってはとんでもないプレッシャー。プレゼントに何が欲しいのかもわからず、食事をするお店も相談できない、サプライズは男性にとって孤独な戦いなのです。彼に一生一緒にいたいと思われるようなワンランク上の彼女になりたいなら、「記念日を覚えていて、プレゼントをくれるだけマシ」くらいの気持ちでいてあげましょう。隠し事をしない「私たちお互い隠し事をしないって約束してるの!」というカップルも別れる可能性大です。浮気とか借金とか、そういう隠し事はもちろんNGですが、誰とランチしたとか、誰と飲みに行ったとか、そこまで包み隠さずお互いに報告しあっているのは、ただの束縛です。そして、お互いの自由を尊重できないカップルは、いつか破綻します。それに、結婚してるならまだしも、まだ恋人同士でありながら、お互いに何の秘密もないなんて、刺激も面白みもありません。ちょっとくらいミステリアスな方が、恋は長続きするんですよ。恋を長続きさせるには……短距離ランナーのように全速力で走れば、それは当然、長くは走れません。恋も同じ。長距離ランナーのようにペース配分を考えて、求めすぎず、与えすぎず、絶妙のバランスを維持して、長続きさせてくださいね。
2019年10月26日女性にとって若々しくみられることは嬉しいものですが、少し間違えると子供っぽくなってしまうので注意が必要です。今回はそんな、若々しいと子供っぽいの違いを3つ紹介します。ファッションに気を遣っているかどうか子供っぽい女性は服装に気を配らないケースが多いことから、コーディネートもどこか子供っぽさが見えてしまいがちです。それに対して若々しい女性はブランド物を着飾るわけではなくても、きちんと流行に応じた最低限のおしゃれを気にかけている人が多いと言われています。例えばファッションアイテムの一つであるニットを着こなす上で、子供っぽい女性はショートパンツを履くのに対して若々しい女性はデニムパンツをはくなどの違いがあります。このようにファッションにある程度気を遣っているのか、おしゃれに気を配っているのかという点は、若々しい女性と子供っぽい女性の大きな違いのひとつですよね。言動でも違いがよく見えてくるまた若々しい女性と子供っぽい女性の違いで大きなポイントとなっているのが、言動ですよね。若々しい女性はきちんと敬語を使えるのはもちろん、きちんと場の雰囲気に合わせた言葉遣いや態度で接してくれます。それに対して子供っぽい人は、敬語が使えない人や場の雰囲気や空気を読めない人が多い傾向があります。若々しいというのはあくまで見た目や仕草のことで、大人としてのマナーや言動はきちんと身につけています。その点をはき違えてしまうと、ただの子供になってしまうので注意が必要ですよね。メイクも含めて肌にツヤがあるかどうかも意外と重要な違いほかにも肌の状態でも、若々しいのか子供っぽいのか違いが出ていると言われています。若々しい人は薄いメイクをしていたとしてもきちんとしており、肌のツヤもあって非常にきれいな状態が維持されています。では子供っぽい人はというと、こちらも薄いメイクをしているケースが多いものの最低限のメイクしかできていないことが少なくありません。スキンケアもきちんとできていないので、肌のコンディションも良くないケースがみられますよね。このようにきちんと肌のコンディションに気を配れているか、マナーとしてメイクをきちんとできているかという点も、若々しいか子供っぽいかの違いを表しているようです。若々しいと子供っぽいはイコールではない一見若々しい女性と子供っぽい女性は似ているように思われがちですが、若々しい女性はあどけない仕草はあっても大人としてのたしなみやマナーをきちんと守っています。それに対して悪い例の子供っぽい女性は大人としてのたしなみやマナーをあまり守れていないことから、男性の恋愛対象から外れてしまいます。もちろん子供っぽい女性でもきちんとたしなみやマナーを守れていれば男性受けがいいので、若々しいと子供っぽいをはき違えないようにすることが大切です。
2019年10月22日ムロツヨシ(43)が10月12日放送の「嵐にしやがれ」(日本テレビ系)で、「松本潤のTHIS IS MJ」のコーナーに登場。松本潤(36)や綾野剛(37)と「ボトルキャップチャレンジ」「人間テーブルクロス引き」、ARを使った次世代スポーツ「HADO」で勝負した。3人は熱い勝負を繰り広げたものの、ムロが最下位という結果に。罰ゲームとして、松本が撮影したムロの写真を宣材写真として1週間限定で公式HPに掲載することとなった。だが、その写真はほとんど顔が見えないもの。にもかかわらず、ムロの公式HPは一時的にサーバーダウンするほどネットで話題となっている。《ムロツヨシさんの宣材写真…なんだこれ(笑)滲み出る陽気な人柄、MJナイス撮影です!》《ムロさんの宣材写真www 顔、分からんやんw》《ムロツヨシの新宣材写真が顔すらちゃんと見えないの、宣材の意味を成してなくて最高でしかない》ムロの宣材写真が変更されたのは今回が初めてではない。さかのぼると、松本がムロの宣材写真を「イケメンすぎる」と指摘したことが発端だった。まず16年5月、ムロが松本との勝負で負けた際に初めて写真を変更。また同年9月にも、ムロは松本に敗北。そして松本が撮影した写真を一週間限定で掲載した。その苦い経験から、ムロはリベンジすべく「2回負けてるけど3回目勝つ姿が見たいのよ、日本人は」と大きく意気込んでいた。だが、今回も結果は敗北。三度目の正直とはならなかったが、そんな彼に再び挑戦して欲しいという声も上がっている。《やっぱMJ対決はムロさんだよね! 最高だわ。毎週5分でいいからやってくれ!笑》《MJ対決には、やっぱムロさんが必要!いつか勝ってほしい!》ムロが松本に勝利する日はやってくるのだろうか!?
2019年10月13日先日、高岡早紀主演「リカ」がスタートした“オトナの土ドラ”枠から、新たに12月からスタートするドラマの内容が発表。要潤を主演に迎えたヒューマン法廷ミステリー「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲(ソナタ)~」を放送する。本作は、ミステリー作家・中山七里の大人気シリーズ「弁護士・御子柴礼司」の既刊4作(「贖罪の奏鳴曲」「追憶の夜想曲」「恩讐の鎮魂曲」「悪徳の輪舞曲」)を贅沢に使用しドラマ化。二転三転する法廷劇をハイテンポに、そして過去の罪と向き合う御子柴の苦悩をスリリングに描く。勝つためなら何でもする、悪辣な手腕で勝訴をもぎ取る弁護士・御子柴礼司。そんな事務所とは知らずにハローワークで紹介され就職してしまった事務員・日下部洋子。そんな中、洋子は御子柴がかつて凶悪犯罪を犯した元少年Aであることを知る…。どんな依頼人でも、どんな手段を使ってでも必ず勝たせる“悪魔の弁護人”。その戦慄の過去とは、正義の意味とは、贖罪とは何か。かつてないヒューマン法廷ミステリーが幕を開ける!主演の要さんが演じるのは、そんな元少年Aの弁護士・御子柴礼司。本作の出演に関して、要さんは「タイトルがすごく面白そうで惹かれたこと、加えて弁護士役は、一度演じてみたかったので、すぐにやらせて頂きたいと思いました」と参加に前のめり。また「『勝つことが正義だ』というセリフがあるんですが、御子柴は、『勝ち』にこだわるだけでなく『生きるか死ぬか』裁判に命を懸けて臨むタイプ。人がどうこう言おうが『自分はこうだ!』と思ったら曲げずに猪突猛進して行く。その点は僕も御子柴と似ていますね」と演じるキャラクターについて語り、「世の中には、喜ぶ人がいたら悲しむ人がいるように、一見、正義に見えても悪だったり、表に見えても裏だったりする部分があるので、その辺はすごく考えさせられるドラマだなと思います。話が進むにつれて御子柴の人間像が見えてきます。感動できるシーンもあります」と本作をアピールしている。そして、御子柴法律事務所の事務員・日下部洋子役には、6年ぶりの連続ドラマレギュラー出演となるベッキー。「洋子は、すごくまっすぐな心を持っていて、一生懸命で、人の心に寄り添う人」と役について説明し、「このドラマはシリアスで、ちょっと重めな題材ですが“本当に信じていいものは何か”をすごく考えさせられる素敵なメッセージが込められているので是非見ていただきたいですし、純粋に面白いです! こんなに『台本まだですか?』って聞いたのは初めてで、『早く次が見たい』と思う展開が待っているので一緒に楽しんで、驚いてください!」とワクワク感が伝わってくるコメントを寄せている。さらに、御子柴のやり方に嫌悪感を抱く東京地検のNo.2、次席検事・岬恭平役には津田寛治。「警視庁捜査一課9係」「特捜9」など、刑事モノの印象も強い津田さんは「オファーを受けたときは『来たな』と。男優をやっていればいつか訪れる刑事もの・法廷もの・医療ものの3大峠の1つがとうとう来たかと。今まで検事も弁護士もやったことがありますが、これほどガッツリ法廷シーンのある連ドラの検事は初めてで、脚本をパラパラとめくったときにストーリーも頭に入らないくらい膨大な台詞に圧倒されて襟を正し、腹をくくりました」とコメント。「要くんとは10年ぶり。現場で岬として会ったとき、御子柴が冷酷さの中に隠しているピュアで純粋な優しさみたいなものが要くんにも見えて『予想以上だな』と鳥肌が立ちました。このドラマは“今までにない法廷もの”です。まさに見どころは法廷シーン。『こんなこと法廷で!?』みたいなことが展開していくと思いますので是非お楽しみにしてください!」と期待を煽った。ストーリー派遣切りにあい、現在無職の日下部洋子(ベッキー)。ハローワークで紹介された事務員募集の面接のため、とある法律事務所の前にやってくると、中から聞こえてくるクラシック曲。事務所のプレートは何故か割れている。不審に思いながらもドアを開けて入る洋子。そこには事務所の主・御子柴礼司(要潤)が静かに座っていた。「時間に正確だな、採用だ」。訳も分からぬまま、御子柴法律事務所の事務員として採用されてしまう洋子。しかしそこは、「悪魔の弁護人」と呼ばれる悪徳弁護士の事務所だった。ある日、御子柴は「世田谷の夫殺し」に興味を抱く。被告はどこにでもいそうな疲れた主婦。パート先の上司に惹かれ、夫と2人の娘を捨ててその上司と結婚することを夢見、夫を刺し殺したという。一審では懲役16年という刑罰が下されていた。そんな事件を強引な手を使ってほかの弁護士からぶんどる御子柴。早速、被告人と面会した御子柴だったが、そこで御子柴はあることに気づく。「何かを隠している…」。その頃、東京地方検察庁では次席検事の岬恭平(津田寛治)が事務官から世田谷の夫殺しの弁護人が変わったと報告を受けていた。これ以上、御子柴のような弁護士をのさばらせておくわけにはいかない。岬は「この事案は、私が担当する」と事務官に告げる。そして迎えた初公判の日。御子柴は開口一番、信じられないことを口にする。「弁護人は被告人、津田亜季子の無罪を主張し、原判決の破棄を求めます」。情状酌量による減刑どころか圧倒的不利な中での無罪主張した――。オトナの土ドラ「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~」は12月7日より毎週土曜日23時40分~東海テレビ・フジテレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2019年10月09日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「幼児教育・保育の無償化」です。無償化が先か全入化が先か。親が働ける環境を。10月より消費税が10%となり、増えた税収は、未来への投資として、「幼児教育・保育の無償化」が始まることになりました。対象になるのは、すべての3~5歳児と、住民税非課税世帯の0~2歳児。認可外の保育施設やベビーシッターもこれに含まれます。歓迎すべきことですが、いくつか問題もあります。まず、保育所などに入っていない子供たちは対象外。都市部ではまだ、待機児童問題が根強くあり、入園を諦めていた家庭が、無償になるのならと、新たに申請が増える可能性があります。そのため、無償化よりも、全員が入園できるように、待機児童問題を先に解決するべきではないかという声もあがっています。ただ、全入化のために保育所の数を増やす、というのも容易にはいきません。なぜなら、今後子供の数は減っていきます。保育所を新設したものの、利用者が減り、将来、保育所が余ってしまう心配もあるからです。保育所設置の規制を緩和して、会社のなかに保育所を置く、「企業主導型保育」を増やす案もあります。しかし、満員電車に小さな子供を連れて通勤できるものでしょうか?最も不安視されているのは保育の質です。保育士の数は慢性的に不足しており、待遇もよくありません。数が足りていないと、保育士1人当たりの面倒をみる子供の数が多くなり、安心して預けることができません。これだけ働き方改革、一億総活躍が謳われるのであれば、安心して子供を預けられるよう、保育士の待遇や保育環境の改善をしっかりやらないといけないのではと問題提起もされています。長期的な計画になりますが、雇用の流動性を高めて、在宅ワークやワークシェアリングをもっと進め、働きながら、家で子供も育てられるようにする、というのも一つの解決策になるのかもしれません。子育ては日本の将来に関わる問題です。自分に子供がいる、いないにかかわらず、社会全体で子供を育てるという姿勢は必要だと思います。無理して保育所などに預けなくても、必死に働かなくても、安心して子供を産める、子育てだけはできる、そんな国であってほしいと思います。堀潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げる。9月、3つ目の新会社「わたしをことばにする研究所」を設立。※『anan』2019年10月9日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年10月07日「松潤からカレーと飲み物2本を手渡され、握手してもらいました。つらかった気持ちが一挙に吹き飛びました!」(参加した高校生)9月22日、嵐の松本潤(36)、KAT-TUNの亀梨和也(33)、関ジャニ∞の丸山隆平(35)、NEWSの小山慶一郎(35)らジャニーズ事務所のタレント8人が、台風15号で被災した千葉県館山市をサプライズ訪問。キッチンカーでカレーの炊き出しを行った。「亀梨くんからトレイを、小山くんからスプーンを、カレーライスを松潤から受け取りました。ふだんはダメらしいんですが、この日は気軽に記念写真にも応じてくれました」(参加学生)招待された園児や小中学生のなかには感激のあまり泣き出す子も。「温かいものはありがたいです」とお礼を口にする保護者もいた。「9月27日にジャニーズ事務所副社長に就任した滝沢秀明さんは今回の炊き出し前から自ら館山に出向き、ガレキ撤去に連日精を出していました。これらは昨年7月に同事務所が立ち上げた『Johnny’s Smile Up! Project』の活動の一環として行われているもの。本業のエンタテインメント活動とともに“みんなが笑顔になるための社会貢献活動を継続的に続ける”というプロジェクトなのです」(イベント関係者)今回は松潤が参加していたが、嵐は東日本大震災の復興支援の一環として11年から「嵐のワクワク学校」を開催していた。「同イベントは、電力不足が社会問題となった中で、被災地の役に立てることはないかと考え、通常よりも“省エネ”で実施できるイベントとして始まりました。収益金の一部を東日本大震災の被災地へ寄付するとともに、 実際に被災地にも出向き、翌12年には、宮城県と福島県において無料招待を実施。また、17年には熊本地震で被災した小中学生とその保護者を無料招待しています。炊き出し翌々日の24日に相葉雅紀さんが千葉県庁を訪問し、義援金6千万円の目録を贈呈しました」(前出・イベント関係者)昨年7月にも、大雨に見舞われた広島と愛媛の避難所を松潤、岡山を二宮和也(36)がそれぞれ激励訪問。松本は感激する被災者へ「(嵐の)メンバーも本当に気にしてますし、何か皆さんの力になれることがあったら、ぜひ力になりたい」と呼び掛けていた。「今後『嵐のワクワク学校』は後輩に引き継がれますが、11~18年までの寄付総額は約20億円にも達しています」(前出・イベント関係者)松本は“一区切り”にあたり、こんな心境を明かしていた。「まだまだ大変な思いをされている方はいらっしゃると思います。今後も僕らが寄り添えることは続けていけたらと思っています。そしてこの『ワクワク学校』は後輩たちが意志を継いでもらえたらうれしいです。これまで関わってくださった全ての人たちに感謝しています」嵐の“愛の精神”は、後輩たちへと受け継がれる。
2019年10月03日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「8050問題」です。100万人以上の人がひきこもりになっている時代。ひきこもり状態が長期化し、50代のひきこもりの子供を80代前後の親が養い続ける事態が起きています。子供だけでなく、高齢になり、精神的・経済的に限界を迎えた親も孤立。これを称したのが「8050問題」です。5月に起きた川崎市登戸通り魔事件や、元官僚がひきこもりの息子を刺殺した練馬の事件をきっかけに、世間で広く注目されるようになりました。ひきこもりの定義は「自宅にひきこもり、社会参加をしない状態が6か月以上持続し、精神障がいが、その第一の原因とは考えにくいもの」です。ひきこもりは、2000年代から継続的に調査されていたのですが、調査対象が15~34歳だったため、若年層の問題のように捉えられていました。しかし、近年の調査で、中高年層のひきこもりの実態が明るみになり、2019年3月時点で、40~64歳の中高年のひきこもり人口は61万3000人。若年層も合わせると日本には100万人以上のひきこもりがいる計算になります。親が健在なうちは、50代の子供も働かなくても、実家暮らしで生活は成り立ちますが、将来、親が他界したあとが問題です。ひきこもりの支援団体の中には、「精神の問題だ」と、恫喝して強制的に外に連れ出し、立ち直らせようとするところもあります。しかし、そのやり方は当人の尊厳を傷つけますし、間違った行為だと思います。いまの社会慣習の枠に無理やり当てはめることは正しい解決法とは思えません。もう一つ大きな問題は、5月の事件もそうですが、報道で「加害者はひきこもりでした」「8050問題です」と言われることで、ひきこもりが犯罪者の予備軍かのようなレッテルを貼られてしまうことです。そのことが余計に、ひきこもりやその家族を孤立化させ、問題を深刻化させてしまいます。家から出なくても、オンライン上で仕事をしたり、社会活動に参加できるかもしれません。また、定義からすれば、職場になじめず退職し、半年ほど実家で休養するうちに働く気力がなくなり家にこもった状態にある人も、「ひきこもり」になります。本人の自覚がなくても、多くの人がひきこもりになり得る時代になってきているんです。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年9月25日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年09月20日男にモテるための努力は必要ですが、やり方を誤るとまったく効果が無いばかりか嫌われるおそれすらあります。勘違い女と陰口を叩かれないように、誤ったモテテクを知りましょう。肌を見せれば良いというものではない男にモテるならセクシーな雰囲気で勝負、とばかりに裸に近いほどの服装を選ぶ女性がいますが、これは多くの男性からは不快に思われる行為です。単に女の裸という物が好きなのではなく、裸に至るまでの過程が重視されることを理解しなければいけません。また、露骨に肌を多く見せる女性は軽い女というイメージに繋がりやすいので気をつけたい所です。おっちょこちょいアピールはリスクが高いテレビ番組などの影響で少しおバカな程度の方が男にウケる、と思っている女性は少なくありません。しかし、子供でもおっちょこちょいな人は決して好まれず、むしろその程度のこともできないのかと軽く見られてしまいます。成人女性がおバカキャラを演じるのは痛々しさすら感じられるうえ、場合によっては社会人としての信用すら失うおそれがあるので避けた方が無難です。わざとらしいギャップギャップは、恋愛において武器になるという記事をよく見かけますが、不自然なギャップは芝居がかったものであり、それをされた男性は好意を抱くどころか女性に対して嫌悪の感情が芽生える可能性すらあります。男にモテたいなら自分に正直であるべき男にウケると思ったら実はまったく効果が無く、却って嫌われてしまうという誤ったモテテクはいつの時代にもあります。そのような誤った情報に振り回されているうちはどうやっても意中の相手を振り向かせることはできません。恋愛成就を目指すならモテテクなどというものには頼らず、自分の気持ちに正直になって相手にぶつかることが最も大切なのです。
2019年09月06日「お互い愛しあっていたはずなのに…」大好きな夫と幸せな日々を送っていたはずが、気付けば相手との心の距離は離れ、不倫までされていた…なんて経験はありませんか?既婚男性が不倫に走ってしまう原因とは、一体どんなものがあるのでしょうか?1.束縛が激しい結婚をしたからという理由で必要以上にパートナーの行動を縛ってしまう女性に対して不満を抱いている男性は多いようです。女性もそうかもしれませんが、男性の場合は特に自分の生活を縛られることに嫌悪感を抱く人が多く、自由を求めるがあまり別の女性に走ってしまう傾向が見られます。例えば、彼が休日友達と遊びに行くことになったとしましょう。もちろん子供がいるなら別ですが、あまりに頻繁に「友達と遊んでいる暇があるなら私と遊んでよ!」「女もいるなら遊びに行かないで!」と妻が自分本位に彼の行動を束縛したら、彼はどう思うでしょうか。「こんな窮屈な生活は嫌だ」と不満が蓄積し、逃げ道となる別の女性を探してしまいます。そうならないためにも、お互いの自由を尊重するように心がけましょう。好きなら毎日一緒にいたい、と思う女性は多いものですし、もちろん結婚するからには奥さんの気持ちを常に優先したいと思ってくれる男性もいるのですが、考え方は人それぞれ。心配であれば双方の友達を交えて遊ぶ、あなたも休日は女友達と出かけることを許してもらうなど、話し合って妥協点を探ることが大切です。2.思いやりがない既婚男性が一生懸命働く理由にはやはり「家族を養うため」が大きいでしょう。日々家族のために働き、へとへとに疲れている彼の癒しといえばやはり家族の思いやり。そんな彼が妻やほかの家族から「もう帰ってきたの」「ご飯自分で準備してね」「私は家事も仕事もしているけど、あなたは仕事だけだよね?」なんて心無い言葉を浴びせられてしまったら、彼はもう家に帰りたくなくなってしまいますよね。「俺は何のために働いているんだ」と辛い気持ちになってしまい、別の女性にお金をつぎ込んでしまう男性も少なくありません。結婚をすることで距離が近くなりすぎ、あなたの側から彼を疎むような言動をしてしまってはいませんか?相手は自分が愛した人ということを忘れずに、お互いがお互いを思いやる言葉を掛けるのが大切です。3.料理が美味しくない男性の心を掴むならまずは胃袋から、という言葉もありますが家庭的な女性に惹かれる男性は今でも多く、彼女の手料理を食べて結婚を考える人もたくさんいます。そんな男性の場合、付き合っていた時は美味しい手料理を振舞ってくれて彼女のそういうところを気に入っていたのに、結婚したとたん冷凍食品ばかり・毎日ほぼ同じ料理ばかりと妻が料理に対し無頓着になってしまったら、彼は「俺への愛情が薄くなったのかな…」と思ってしまいます。そんな時に別の女性から手のこんだ料理を振舞われた、なんてことがあれば男性はその女性に惹かれてしまいますよね。付き合っていた時はたまにだし、喜んでほしくてやっていたけど、結婚して毎日一緒に食べるようになると料理は面倒くさい…という気持ちももちろんあるかもしれません。そんなときも普段から彼の好きなものを聞いておいて好物をたくさん作ってあげる、彼に余裕があるときは2人で料理をしてみる、など愛情を感じるような行動を取ってみることで距離が縮まるかもしれませんよ。4.外見や動作に気を遣わない結婚して間もない頃は、恥じらいもあり毎日化粧をしていたりオナラも我慢したりといろいろ気を使うことが多かったはず。しかし生活に慣れてきたとたん、平気で全裸で部屋を歩き回ったり何も気にせずオナラをしたり、化粧どころかムダ毛も伸びっぱなしなんてことはありませんか?男性は女性の外見に強く魅力を感じるものです。日々悪い方向に変わってしまう女性の姿にガッカリし、別の若い女性に走ってしまう男性も多いでしょう。もちろん年を重ねるごとにどうしても衰えてしまう部分はありますが、それは男性も同じ。表面上の劣化よりも、男として見られていない虚しさと色気のなさが男性の心を変えてしまうのです。努力してヘアスタイルやメイクに気を使ったり、恥じらいを持って夫を男性として意識したりと最低限の「女性らしさ」を保っておくことでずっと愛される妻を目指すことができますよ。
2019年09月04日世の中には、誠実な男性を装いつつ女性に近づいてくる厄介な「隠れ遊び人」の男性もいます。そんな男性に騙されないように、真面目そうに見えて実は女たらしな男の特徴をチェックしておきましょう!隠れ遊び人男性とは隠れ遊び人男性は中身は軽くて女好きなのに、外見や素振り、話し方からは遊び人に見えない男性のことです。多くの女性は「できれば浮気せずに私だけのことを愛してくれる男性と付き合いたい」と思っているでしょう。チャラ男は見た目からしてチャラチャラしていていかにも遊んでいそうな雰囲気が漂っているので女性も嫌ならその男性を避けることができます。しかし隠れ遊び人は誠実そうなそぶりで女性に近づいてくるところが非常に厄介なのです。特徴1:あまりお金がない中身が真面目な男性ならば、毎月の給料からコツコツと貯金することが多いでしょう。しかし、隠れ遊び人男性はたくさんの女性と遊んでいるため、女性との交際費がかさみがちであまりお金を持っていないのです。また、見栄をはってブランドものを持ったり人におごろうとする人も多くいます。真面目そうに見えるのに「お金がない」とよく言っていたり将来の金銭面のことを話したがらないならもしかしたら遊び人かも。もし気になる男性が隠れ遊び人な可能性があるなら、お金に対する考え方をポイントにチェックしていくと簡単に見分けることができます。特徴2:女性を喜ばせるのが上手い隠れ遊び人は実際にはいろんな女性と付き合っているので、女性を喜ばせるのが上手です。褒められたら誰だって嬉しいもの。隠れ遊び人は、褒めることに手を抜くことはなく、外見だけでなく女性の内面も褒めて女性を気持ちよくさせるのが得意。エスコートが上手かったり、こまめにボディタッチしたりなど、普通の男性ならば恥ずかしくてできないようなことも、中身が遊び人のこのタイプの男には朝飯前。誠実そうに見えて、口が巧く、女性がグッとくるツボをたくさんしっている男性は実は遊んでいる可能性が高まります。意外に女性慣れしていそうな男性には注意しましょう。特徴3:友達にチャラ男が多い遊び人は女性と付き合うために誠実な男性を装っているだけなので、友達は自分と気が合うチャラ男が多いという特徴があります。類は友を呼ぶと言いますし、隠れ遊び人男性は本当に真面目な男性よりも、チャラ男と一緒にいる方が気が合うのです。友達を見れば、その人がどんな人なのかある程度わかります。SNSを見るときや一緒に遊ぶときに彼の友人もチェックしてみましょう。逆に、もし見た目はチャラ男に見えてもその男性が真面目そうな男性とばかり友達ならば、単にそういうファッションが好きなだけで実は誠実で一途な男性、ということもありえるのです。
2019年08月08日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「政党の広告戦略」です。SNSを使った政党の広告手法。気軽に流されないで。今年は選挙イヤー。春に統一地方選挙があり、夏には参議院議員通常選挙が予定されています。投票可能な年齢が20歳から18歳に下がり、いずれ行われるかもしれない国民投票も視野に入れながら、各政党は若年層をとりこもうと広告戦略に余念がありません。まず3月に共産党がTikTokに公式アカウントを開設したことがニュースになりました。自民党は令和が始まると同時に「#自民党2019」プロジェクトの特設サイトをオープン。安倍首相ら自民党の7人を描いた屋外広告を街中に展開。動画CMでは10代のアーティストらを登場させ、話題を呼びました。与党の自民党は予算があるため、クオリティの高い広告を大量に作っていますが、どの政党も様々な手法で宣伝しています。皆が話題にあげ、SNSで拡散されることを狙っているのです。ただ、イメージの良い政党=自分の希望する社会を作る政党、とは限りません。広告では具体的な政策は語られず、スローガンを謳うだけです。「現実的な政策を広告で述べたところで、国民は耳を傾けてはくれないだろう」というのが政党側の意見です。イデオロギーを人の心に植え付けるとき、声高にメッセージを掲げるのではなく、美しい、かっこいい、悲しいなど、感情に訴え、知らず知らずにそう思わせるのがプロパガンダ(大衆操作)です。戦時中、ナチスはワーグナーの音楽やかっこいい映像を使い、ドイツが特別な国家だと国民に思わせましたし、アメリカはディズニーのドナルドダックを反ナチス映画に使いました。政治家がアートやスポーツをプロパガンダに利用する歴史は連綿と続いています。ですから、「なんとなくいいな」と思ったときには、誰かがそう思うように感情に訴えたのかもしれないと肝に銘じてください。そして、「なぜ、自分はよいと思ったのだろう?」と冷静に自問することが大事です。10年後20年後、どんな社会であってほしいですか?自分はどうありたいですか?具体的なビジョンを描けなければ、政策の是非も判断できません。イメージで選んだ政治の、その先の民主主義は足元が脆いと思います。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年7月10日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年07月08日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「米中貿易摩擦」です。アメリカも中国も譲らない状態がまだまだ続きそう。先日福岡で開催されたG20財務大臣・中央銀行総裁会議で、多くの国から、アメリカと中国の貿易摩擦が激化すれば、世界経済に大きなリスクを負わせるのではという意見が出ました。関税を巡る米中の貿易摩擦が表面化したのは昨年からです。トランプ大統領は就任前から、アメリカの貿易赤字を問題視しており、輸入品に高い関税をかけ、自国製品が売れるようにしたいと考えていました。昨年7月、中国製品に高い関税をかけ始めたところ、中国は反発。アメリカからの大豆や牛肉などに高い関税をかけ、対立が加速したのです。今年になり、アメリカは、「中国製の携帯電話はアメリカの技術を盗み取ったもの」と、中国の特定企業との取引を停止させました。対する中国は、半導体の元となる「レアアース」のアメリカへの輸出制限を示唆。アメリカは中国からの輸入品のほとんどの関税を引き上げましたが、さらに3000億ドルに相当する品目も、最大で25%まで引き上げるかどうか、6月末に決めると発表しました。『ウォール・ストリート・ジャーナル』の記者は、両者の勝負はしばらく膠着状態だろうと見立てており、中国研究の第一人者・遠藤誉さんは、「GDPで世界1位になるまで中国は退かないだろう」と話していました。中国外務省は先日、「米国が貿易摩擦を激化させたいのであれば、断固たる決意で対応する」と強い態度を示しました。いま中国は一帯一路構想により、アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカまでの巨大貿易ルートを確保しようとしています。各国に巨額の支援や融資を施し、中国側に引き入れようと画策。例えばカンボジアのフンセン政権は、中国の支援に対し、プノンペンに中国人のための街を建設。強制退去させられた地元の人々の不満が募っています。アメリカもまた、中東地域の戦争や、自国内でも不法移民問題で人権を抑圧。人々の不満が積もれば、いつかほころびを見せるのではないでしょうか。いまこそ日本には、目先の利益にとらわれず、人権を守る協調体制が求められます。アメリカや中国、その他の国々との橋渡し役になることが、長期的には自国を守る術にもなるでしょう。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年7月3日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年06月28日いつもダメ男に引っかかってしまう。今度こそは、と思ってもやっぱりダメ男だった…。そんな自他共に認めるダメ男にはまりやすい女性がいます。しかし、ダメ男の特徴を理解して回避すれば、無事に優しい男性と結婚できる可能性も高まります。そこで、こんな男には絶対に注意したいダメ男の特徴を紹介します。語る夢と現実とがかけ離れている男まず注意したいのが、やたらと大きな夢を語る男性です。女性は目標や夢を持っている男性に惹かれがちです。しかし、果たしてその人が本当に夢を叶えられる男なのか?ただの大口叩いてるだけの男なのではないか…?実際の彼の現状と夢とを比較してジャッジする必要があります。もしも、到達できそうにない夢を自信満々に語っているようなら、その男性は自分の「気になる男性リスト」から外した方が良いでしょう。以下に、夢と現実のギャップを抱えがちな男性の特徴をピックアップします。(1) やたらと投資話に関心がある会うたびに、いつも投資や儲け話について話している。いかにこの投資が成功したら大きなお金になるか、自信たっぷりに語るのを見て、最初は「かっこいい!」なんて思ったりするのですが、その後いっこうに儲けている話は聞かない。しかも、会うたびに違う投資の話をする。「あの話、どうなったの?」と突っ込むと、うまく話を濁したりする。「こないだのはあれだったけど、今回のは絶対うまくいく!」なんて言ってたりする人は絶対に信用なりません。(2) 借金がある投資しているだけならまだいいのですが、このタイプはたいてい失敗して借金を背負っていたりします。しかも、このタイプの男性は学習せず、何度も儲け話に踊らされては、借金を繰り返す、なんていうのは日常茶飯事です。そして、自分が踊らされている、ということにも気づいていないことが多いのです。まだこれが、自分が損しているだけならいいのですが、もしもあなたに怪しげな儲け話を持ちかけてきたりなんかしたら、もう速攻で逃げましょう。LINEはブロック、電話は着信拒否を推奨です。☆笑顔でスルーしようこういったタイプの男性は、「大きなお金が動くプロジェクトに投資してる俺ってかっこいい」と、自分に酔っている上にプライドが高い場合が多いです。「こういう話があってさあ〜。今度は絶対儲かるんだよね。すごいでしょ」みたいに言ってきたら、「え〜、すごいね〜!!」と笑顔でほめたたえ、すばやく後ずさってスウっと距離をあけていきましょう。学習しない男性=伸び代のない男性です。自分の貴重な時間をこんな男性に使っていてはもったいないです。モヤモヤすることを言ってくる男こちらを否定する言葉を吐き捨ててきて、こちらをモヤモヤさせ、自己肯定感をじわじわ奪ってくるタイプ。いわゆるモラハラ男です。こういう男性は、上にあげた「夢と現実ギャップ男」より見極めづらいです。このタイプの男性は、最初は優しい仮面をかぶって近づいてくることが多いからです。しかし、モラハラ男に捕まると精神的に追い詰められ、最悪の場合は心も体も壊してしまうことがあるので、こちらのタイプの方が危険性が高いといえるでしょう。(1) 急にもやっとする言葉を吐かれるモラハラタイプの男性は、女性側に落ち度がないのに急に貶めるような言葉を吐いてきます。また、こういう男性は自己評価が低めの女性をターゲットにして近寄っていきます。このタイプの女性はそういった言葉を真に受けやすいので、自己否定を繰り返し、余計に傷ついてしまいます。また、そういった女性は元々「叱られたい」願望のようなものがある場合があり、叱ってくれることを愛情表現だと勘違いしてしまうことも。モラハラ男の近くにいて良いことはひとつもないでしょうから必ず距離を置きましょう。(2) 時々優しいので、離れられなくなりがちこのタイプの男性の上手いところは、厳しい言葉を吐きつつも時々優しい態度を見せるところです。アメとムチを使い分けるのです。これで女性は、「きついことを言われることもあるけど、優しいところもあるから…」と、許してそばに居続けてしまうのです。モラハラ男はどんどん図に乗り、女性はどんどん弱っていきます。本来、女性にとってのいい男と言うのは、女性に自信を持たせてくれる男性だと思います。こんなモラハラ男に捕まっている場合ではないのです。☆早急に離れるのが吉このタイプの男性とずっと一緒いると、心をズタボロにされます。自己肯定感を下げられ、どんどん卑屈な女性になっていってしまいます。モラハラ男に出会ったら、とにかく早く逃げてください。連絡もとってはいけません。一目散に逃げて接触を断つこと、関わらないことが正解です!!一刻も早く、自分を受け入れていつも優しい言葉をかけてくれる男性を見つけましょう。まとめ上にあげた2つの男性の対応でいうと、「夢と現実のギャップ男」には、気づける女性は多いと思います。注意が必要なのは「モラハラ男」。女性側が、叱ってくれることを愛情だと勘違いし、たまに見せられる優しさをあてにして離れられなくなってしまう。こういう男性に捕まってしまうと悲惨です。ハマってしまう前に逃げましょう。
2019年06月24日ちゃんとしたお付き合いがしたいと思っていても、あなたを誘ってくれている男性が真剣な気持ちなのかわからずに悩んでしまうこともありますよね。近づいてくる男性があなたのことをちゃんと想ってくれているのかを見極めないと、ただ遊ばれて終わってしまうかもしれません。「飲みに行こう!」と誘ってくる体目的で遊びたいだけの男性に多いのは、お酒に酔った女性をお持ち帰りするという手法。純粋に食事やお酒を楽しみたいという男性もいるかもしれませんが、お酒で酔わせて男女の関係になろうとする男性も少なくないのが現実です。そんなつもりなかったのに、気づいたらベットで…なんてことになる前に、信頼できる相手でない限り、飲みに誘う男性には警戒したほうがいいでしょう。「ウチ来る?」すぐに家に呼びたがる「うちでNetflixを一緒に観ない?」「疲れているから、家でゆっくりしようよ」等と、何かと家に呼びたがる男性には注意したほうがいいです。このような男性は「家に来たんだからOKってことでしょ?」と、「家に来る=合意である」と捉えている場合が多いです。家に行ってから「そのつもりはなかった」と断っても、密室ではどうなってしまうかわかりません。お付き合いをしていない男性の家に行くことはやめておきましょう。「可愛いね」とにかく褒めまくってくる褒めてくれているだけで下心がないように思えても、実際のところはただ体が目的だったりする場合もあります。褒められるのは純粋に気分もいいですし、自分が素敵な女性に思えて嬉しいですよね。たくさん褒めてくれる男性に対しては「もしかして、わたしのことが好きなのかな?」なんて期待をしてしまうこともあるでしょう。女性を褒めて気分を良くさせたり、「私を好きなのかも…」と思わせておきながら、実は遊びで関係を持ちたいだけという男性もいます。とにかく、やたら褒めて持ち上げてくる男性には注意が必要です。相手を見極めて素敵な恋をしようもちろん、世の中は体目的の男性ばかりではありません。真面目に恋愛をしたいと考えている男性もたくさんいます。遊びたいだけの男性に惑わされないように、しっかり見極めることが素敵な恋愛をする第一歩です!
2019年06月18日6月15日、要潤(38)がTwitterを更新。ドラマ「ストロベリーナイト・サーガー」(フジテレビ系)の撮影が終了したことを報告した。ドラマは20日に最終回を迎える。要は役作りのために「2週間で8キロ減量した」と明かし、ファンから《役者魂凄い》と驚嘆の声があがった。要は以前にも、5日に「5キロ減量」とTwitterにトレーニング経過を報告。映画「キングダム」撮影時に比べ、「マイナス16キロ」とつづっていた。要といえば、2001年に「仮面ライダーアギト」のライダー役で“イケメン俳優”としてブレイク。そのいっぽうでコメディ映画「ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE」の主演や「カンナさーん!」(TBS系)でダメ夫役など、これまでに多種多様な役を演じてきた。今回のドラマで要は「ブルーマーダー」というシリアスな殺人鬼を演じている。そんな要の登場は16日放送の最終章からだった。ラスト2回の出演のために8キロも減量した要。その並々ならぬ熱意に対して《まんぷくの忠彦さんを演じた人と同一人物とはとてもおもえない》《アクションびっくりしてます。この前まで絵筆持ってたから》との声も。NHK朝ドラ「まんぷく」で演じた役とのギャップに驚く声が上がっていた。そのいっぽうで《お身体を壊されませんように》《体調大丈夫ですか?》と要を気遣う声もあがっている。
2019年06月18日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「留学生失踪」です。留学生を経営難の私大の水増し要員にしてよいのか?東京福祉大学では、昨年度だけで約700人の留学生が所在不明となり、この3年間で不明者はおよそ1400人に上ることがわかり、問題になりました。正規の留学生には定員があり、試験に合格することが必須です。ところが同大学では2016年度から「研究生」という枠組みで募集、3年間に留学生の定員の約6倍、5700人が入学していました。なかには日本語が全くできない学生も。これにより学費収益は12億円増加。収益を上げるために、受け入れを拡大していた可能性があり、文科省で調査を進めています。少子化により、厳しい経営状態に追いやられている私立学校は増えています。日本私立学校振興・共済事業団によると、大学・短大を運営する660法人の17%・112法人が経営困難な状態であることが判明。そのうち21法人は経営改善をしないと2019年度末までに破綻する恐れが出てきています。昨年から、18歳人口が減少期に入っており、経営環境の悪化が懸念されています。これに対し留学生の数はうなぎ上り。日本学生支援機構によると、2018年5月時点で大学院、大学・短大、専門学校、日本語学校などの留学生は29万8980人。10年前と比べ約2.5倍に膨らんでいます。東京福祉大学の研究生枠は、日本に出稼ぎに来たい外国人にとって、簡単に受け入れてもらえる受け皿になっていたともいえます。ここまで極端でなくても、ほかの私学でも似たケースはあり得ると思います。最初は学ぶつもりで日本に来た留学生も、学費と生活費を稼ぐためにアルバイトに明け暮れ、そのうちに勉強する意欲を失い、学費も支払えなくなり、失踪してしまう。もしかしたら、人手不足のコンビニを支えているのは、こういう学生たちなのかもしれません。しかし、単に労働力のみを求めるのではなく、外国人の若者たちをどのように教育し、コミュニティの一員として機能してもらうかを真剣に考えなければなりません。政府はいま、大学教育の無償化を掲げていますが、経営能力もなく外国人で水増ししているような学校まで無償化となると、大学行政も根本から考え直す必要があると思います。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年5月29日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年05月24日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「景気回復」です。景気実感を得るには、新しい仕事を自分で生み出さないと。政府は、4月の月例経済報告にて、「輸出や生産の一部に弱さも見られるが、緩やかに回復している」と発表。日銀が発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)では、企業の業況判断指数が、大企業・製造業でプラス12。昨年12月から7ポイント悪化しています。景気の問題が頻繁に取り上げられている理由は、豊かさがなかなか実感できず、不安感が広がっているからです。実質賃金は横ばいかやや下降が続いています。安倍政権はデフレから脱却するため、物価を上げたいと思っていますが、日銀が設定した2%の物価上昇率は達成されず、賃金は下降。世界的に、原材料や資材価格は高騰。人手不足で人件費も上がり、企業は収益を給与に反映できずにいます。このまま進むと、賃金は上がらないにもかかわらず、物価は上昇する「スタグフレーション」という最悪の事態を引き起こしかねません。しかし、企業からすれば、リーマンショックのように突発的に景気が悪くなることに備え、資金を会社に留保しておきたいのです。空前の人手不足だから、そのうち賃金も上がるだろうと楽観視する人もいますが、日本はこの春から外国人材の受け入れを拡大しています。日本に働きに来る外国人が増えれば、賃金が抑えられた状況は続くでしょう。いま、景気を底上げしているのは、株や為替など金融資産を持つ人たちです。金融取引により蓄財を増やしていますが、それができる人は一部。SMBCコンシューマーファイナンスの意識調査によると、30~40代で貯蓄額が0万円の人は23.1%。1万~50万円の人が24.6%。約半数の人たちが、投資を始める余裕がありません。与野党も、納めた税金が社会保障として還元される仕組みを作ろうと言っていますが、具体策は見えてきません。私たちが実感を得られるような景気回復は、待っていても起こりません。誰も気づいていないニーズを掘り起こし、新しい仕事を開拓していかないと厳しいでしょう。一つの勤め先だけに頼るのではなく、あちらこちらで仕事をしていく。一人一人が自分自身で新たな付加価値を生み出す、創造的な働き方が求められています。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年5月22日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年05月17日