(ウェルスナビ) for SBI証券とは、預かり資産・運用者数がロボアドバイザートップのウェルスナビの提携サービスです。運用方法は通常のウェルスナビと同じですが、サービス内容が異なっている部分があります。今回は、WealthNavi(ウェルスナビ) for SBI証券の特徴やはじめ方について解説します。ウェルスナビ for SBI証券とはSBI証券ウェルスナビ for SBI証券とは、ウェルスナビ株式会社が提供するロボアドバイザー「WealthNavi」をSBI証券の顧客向けにカスタマイズした次世代の資産運用サービスです。2017年1月からサービスを開始し、2年間で残高が400億円を突破しました。ウェルスナビは、SBI証券以外にも提携している企業が複数あります。ウェルスナビ for 住信SBIネット銀行ウェルスナビ for ANAウェルスナビ for ソニー銀行ウェルスナビ for イオン銀行ウェルスナビ for 横浜銀行ウェルスナビ for JALどこで始めても、運用方法や手数料は同じです。ただし、サービス内容に違いがあります。また、提携企業によってはキャンペーンを行っている場合があります。2019年7月8日(月)~8/8(木)にかけてウェルスナビ for SBI証券もキャンペーンを行っています。キャンペーン期間中に初めて、または追加でWealthNavi for SBI証券口座へ10万円以上の入金をし、かつ2019年9月分として自動積立により10,000円以上の引き落としが実施された顧客に、入金額に応じて最大5万円をプレゼントするキャンペーンです。ウェルスナビそれでは、ウェルスナビ for SBI証券の特徴について見ていきましょう。ウェルスナビ for SBI証券の特徴SBI証券GAIAコンサルティングサービスの対面サービスが使えるウェルスナビ for SBI証券独自のサービスとして、GAIAコンサルティングサービスがあります。GAIAコンサルティングサービスとは、独立系のファイナンシャルプランナー会社である「ガイア」が、ウェルスナビ for SBI証券のセミナーにおいて提供する対面コンサルティングです。対面で相談する機会が欲しい人には嬉しいサービスで、ウェルスナビ for SBI証券のメリットです。ウェルスナビ for SBI証券はマメタスに対応していないウェルスナビマメタスとは、ウェルスナビが提供するおつり投資サービス。 クレジットカードや電子マネーでの買い物のおつりが、ウェルスナビのロボアドバイザーによって運用されます。買い物のおつりで投資できるので、まとまった資金がなくても資産運用を続けられるのです。ただし、ウェルスナビ for SBI証券ではマメタスに対応していません。マメタスを利用したい場合は、通常のウェルスナビを選ぶ必要があります。ウェルスナビ長期割は時間かかりますが、ウェルスナビを続けている投資家にとっておトクなサービスです。しかし、ウェルスナビ for SBI証券では、長期割に対応していません。長期割を利用するためには、直接ウェルスナビに申し込まなければなりません。これもデメリットの一つです。ただし、ウェルスナビ for SBI証券はDeTAX(自動税金最適化)には対応しています。DeTAXとは、リバランス時の売却による利益や分配金と、運用の損失を合わせて税金を安くする機能です。柴山CEOはウェルスナビ for SBI証券とのインタビューで、DeTAXの機能により年間0.4~0.6%程度の負担減になると述べています。[adsense_middle]ウェルスナビ for SBI証券のメリットウェルスナビ効率的なポートフォリオとは、「リスクが同じなら期待リターンはもっとも高いものがいい」ということです。1990年にノーベル経済学賞を受賞したハリー・マーコビッツが「現代ポートフォリオ理論」で提唱した理論になります。個人投資家が、自分で資産を選んで効率的なポートフォリオを組むのは困難です。しかも、市場の状況は時間の経過とともに変化するため、ある時点で最適だったポートフォリオがその後も最適とは限りません。状況に応じてリバランス(資産の入れ替え)を行う必要があるのです。ロボアドバイザーなら、効率的なポートフォリオの組み合わせからリバランスまで、すべて自動で行ってくれます。中長期での資産運用を自動でサポートしてくれるのです。【ウェルスナビ for SBI証券のメリット③】特集やセミナーが充実SBI証券ウェルスナビ for SBI証券では、特集コンテンツと動画でわかりやすく解説する動画セミナー、対談コンテンツなどを見ることができます。さらに、WealthNavi会場セミナーの開催情報も確認できます。ウェルスナビ for SBI証券のメリットまとめ資産運用をすべて任せられる中長期での効果的・効率的な資産運用をサポート(最適ポートフォリオの作成)特集やセミナーが充実ウェルスナビ for SBI証券のポートフォリオの投資対象や手数料ウェルスナビの投資対象は、海外のETFです。ETFとは、証券取引所に上場している投資信託。ウェルスナビでは、低コストで流動性が高いETFが選ばれています。手数料は、預かり資産の評価額に対して年率1%(3,000万円を超える部分は年率0.5%)で、最低投資金額は10万円です。これらは、通常のウェルスナビと同じです。自動積立サービスが利用できる自動積立とは、各金融機関の口座から、毎月一定金額を自動で引き落とし、積立投資を行うことです。追加の手数料はかからず、積立金額は1万円から指定できます。積立コースは以下の4つです。①月1回定額毎月6日・12日・20日・26日・末日の中から1回選んで一定の金額を積立投資します。②月5回定額毎月6日・12日・20日・26日・末日のすべての日で一定の金額を積立投資します。③複数回定額毎月6日・12日・20日・26日・末日の中から複数回一定の金額を積立投資します。④カスタム毎月6日・12日・20日・26日・末日から複数回積立投資。引き落とし日ごとに設定した金額を積み立てます。ウェルスナビ for SBI証券の始め方ロボアドバイザー口座で資産運用を始めるには、「ウェルスナビ for SBI証券口座」の開設が必要です。ウェルスナビ for SBI証券口座は最短当日で口座開設が完了し、すぐに取引が可能。口座開設料や口座管理料は無料です。ロボアドバイザー口座への切り替えSBI証券総合口座を持っていない場合SBI証券総合口座の開設が必要です。次のリンクより口座開設が可能です。SBI証券総合口座を持っている場合1.SBI証券総合口座にログインした状態で、ロボアドバイザー(ウェルスナビ for SBI証券)口座開設ボタンを押します。2.「ウェルスナビ for SBI証券」口座開設に関する承認事項画面で次の事項を確認。個人情報の第三者提供の同意ウェルスナビ株式会社における個人情報の利用目的等確認後に「同意する」ボタンを押します。3.ウェルスナビ for SBIの口座開設画面で本人確認書類をアップすれば口座開設終了です。ウェルスナビ for SBI証券に関するまとめ今回は、ウェルスナビ for SBI証券と公式のウェルスナビとの違いやはじめ方について解説しました。◎ウェルスナビ for SBI証券と公式のウェルスナビの同じ点手数料が年率1%(3000万円を超える部分は年率0.5%)最低投資金額10万円自動積立やDeTAX機能が使える◎ウェルスナビ for SBI証券と公式のウェルスナビの違う点GAIAの対面サービスが利用可能マメタスや長期割には対応していない運用方針や投資対象は公式のウェルスナビと同じですが、サービス内容が異なる点もあるので注意しましょう。ただ、SBI証券に総合口座を持っていれば、当日にでもロボアドバイザーサービスを始められます。SBI証券で株や投資信託を取引している方は、投資の幅を広げるためにもウェルスナビ for SBI証券の口座を開設するところから始めてみてはいかがでしょうか。資産運用に関する以下記事もおすすめ☆[/delpart]
2019年07月13日家族信託のほかにも、財産管理や相続、認知症に関連したさまざまな制度があります。生前贈与や生命保険は、今まで生前の相続対策に活用されてきました。成年後見制度は、認知症などで判断能力を欠くことになった場合に活用されています。今回は、従来の制度と比べて、家族信託にどんなメリット・デメリットがあるかを考えてみましょう。■ 1.後見制度よりも資産の運用がしやすい「後見制度」とは、判断能力が不十分な人を守る制度です。契約などの法律行為を行えない人を後見人等が代理し、必要な契約等を締結する、財産を管理するなどすることで、本人の保護を図ります。tsukat / PIXTA(ピクスタ)1-12種類の後見制度法定後見と任意後見の2つがある法定後見制度は、既に判断能力が不十分な時に、申立により家庭裁判所によって選任された後見人等が本人に代わって財産や権利を守り、本人を法的に支援します。任意後見制度は、本人が元気で判断能力があるうちに、将来、自らの判断能力が低下した場合に備え、任意後見人を選び、公正証書で任意後見契約を結んでおくもので、将来、判断能力が不十分となった時に備えるための制度です。1-2資産運用の自由度は家族信託のほうが高い後見制度を利用すると、毎年、家庭裁判所への報告義務が発生します。また、法廷後見人として身内が後見人になるとは限りません。資産を保護する活動はしてくれますが、本人や家族のために、積極的な資産運用を行ってくれないケースが少なくありません。家族信託なら自分が元気なうちから、資産の管理・処分を託すことができ、もし、万が一判断能力を喪失したときも、自分の意向に沿った財産管理を行えます。不動産の売却や買い換え、アパート建設などの資産運用・組替えも、受託者である家族により可能です。信託において、受託者は信託財産の管理運用を行なうことができますが、成年後見人のように、本人に代わって身の回りの世話や一切の契約ごとの管理を包括的に行ったり、本人のした契約を取り消したりする成年後見人のような権限はありません。■ 2.生前贈与よりも財産管理の自由度が高くなる相続対策として生前贈与が行われる場合がありますが、生前贈与では主に高額な贈与税が問題になります。贈与税の基礎控除額は110万円。相続税に比べて高い税率です。CORA / PIXTA(ピクスタ)贈与税が非課税になる特例もありますが、住宅の購入や教育資金、結婚・子育て資金と使用目的が限定されています。一度贈与した財産を戻すことができない点もデメリットとして挙げられます。贈与税の非課税制度を利用して限度額いっぱいの金額を孫に贈与したものの、あとから介護費用が必要になってお金に困るといったケースもあります。家族信託ならば、受託者による財産の処分や運用方法の変更を行うことができるため、いざという時にも現金化することができるのです。家族信託のほうが多目的な用途に使用可能だといえます。■ 3.生命保険は健康でないと加入が難しい生命保険の死亡保険金は、指定された受取人の固有財産で遺産分割の対象にはなりません。そのために、相続が発生した場合に特定の人に財産を渡したい場合に有効な方法です。makaron* / PIXTA(ピクスタ)ただし、生命保険に加入するには、被保険者が健康でなければなりません。受取人は誰でもよいわけではなく、一般的に孫、祖父母、兄弟姉妹(義理含む)の2親等以内の親族とされています。家族信託の受益者、受託者は、基本的には「家族」であり、保険の受取人に比べ広範囲となっています。ただし、信託契約は委託者と受託者の信頼関係が何より重要です。信託は「信用して託す」わけですから、信頼できる家族がいないなら家族信託を利用することはできません。なお、家族信託で、受益者が未成年や高齢者など、自ら監督することが難しい場合は、信託監督人をつけることができる場合があります。■ 4.遺言書よりも長く財産管理の道筋を示せる相続対策として遺言書を書く人が多くなっていますが、財産承継について遺言で指定できるのは自身が死亡したときの相続までで、その次の代の相続については指定できないのをご存知でしょうか。cba / PIXTA(ピクスタ)遺産を子どもに相続させることを指定できても、その子どもから孫に遺産を継がせる(2次相続と言います)ことまでは指定できません。遺言書は万能ではないのです。家族信託では、自分の希望する順番で何段階かに分けて受益者の指定が可能となります。1次相続者である高齢の配偶者などが認知症や障害により遺言が書けない場合でも、遺言を書いたのと同じ効果になるので、遺産分割協議による争いを回避できます。■ 5.まとめ家族信託で注意してほしいのは、相続税です。不動産相続は注意が必要です。相続で「所有権」を取得した人に相続税が課税されますが、家族信託を利用して不動産を信託した場合は、所有権を取得した人ではなく、受益権を取得した人に対して相続税が課税されます。受益権の評価額は、その不動産の相続税評価額と同じです。家族信託それ自体で相続税評価額が引き下げられるわけではありません。このデメリットを考慮しても、家族信託は、後見制度や遺言、贈与などに比べ、財産管理において思い通りの財産承継ができる制度ですので、一度家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。ファイナンシャルプランナー(AFP)/宅地建物取引士一般社団法人/家族信託普及協会®会員吉井 希宥美
2019年07月12日Tap BUY(ワンタップバイ)は、サービス開始から約3年で120万ダウンロードを突破した人気投資アプリです。1,000円で日米の大企業の株主になれるので、初心者でも気軽に安心して投資ができます。ただ、手数料などのコストが多くかかっては意味がありません。そこで、今回はワンタップバイの手数料の種類や仕組みついて解説します。1.ワンタップバイの手数料は「定額プラン」と「都度プラン」の2種類ワンタップバイワンタップバイには、「定額プラン」と「都度プラン」の2種類があります。自分の取引回数や取引金額によってプランを使い分けることが大切です。定額プランとは月額料金:980円(税込1,058円)定額プランとは、1カ月の取引回数に関係なく月額料金980円(税込み1058円)で利用できるプランです。米国株・日本株・両市場のETFを、追加の売買手数料なしで売買できます。2019年7月現在、ワンタップバイで取引できる銘柄数は以下の通りです。国内株式30銘柄米国株式30銘柄ETF6銘柄手数料が固定されているので、取引回数が多い人や、毎回かかる手数料が気になる人におすすめです。ただし、定額プランは日割り計算されません。月初めでも月末でも1カ月分の料金が発生します。たとえば、最終日の31日に申し込んだ場合でも、引き落とされた定額プラン(980円)を利用できるのは同日の31日のみとなります。月末で日にちがない場合は、翌月に申し込むようにしましょう。都度プランとはリアルタイムの株価に0.5%のスプレッドを加減した価格で取引都度プランは、取引ごとに売買手数料がかかるプラン。「少額から株取引をしたい」「まずはお試しで売買したい」という方におすすめ。日本株・米国株ともに、リアルタイム株価に0.5%のスプレッドを加減した価格で取引できます。買いの場合は加算、売りの場合は減算します。たとえば、日本株を2,000円購入した場合の売買手数料は10円(2,000円×0.5%)なので、買いの場合は2,010円、売りの場合は1,990円が取引価格になります。ただし、ニューヨーク市場が閉まっているときの売買手数料は0.7%です。※ニューヨーク市場取引時間(日本時間)…23時30分~翌日6時(サマータイム22時30分~翌日5時)為替手数料(スプレッド)米国株・海外ETFなど外国証券の売買では、円と外貨(米ドル)を交換する為替レートに、1米ドルあたり35銭のスプレッド(為替手数料)が必要です。国内株式の取引では、為替手数料はかかりません。One Tap BUY 10倍CFDワンタップバイワンタップバイの手数料がかからない取引として「One Tap BUY 10倍CFD」があります。CFDは”Contract for Difference”の略で、「差金決済取引」と訳されます。現物の受渡しを必要としない、少額の証拠金で大きな金額を取引できるなどのメリットがあります。日本225(日経平均株価)と米国500(S&P500指数)、どちらからの株価指数の値動きを予想して売買します。証拠金1万円から、1万円単位でCFD取引できます。「手数料なしで取引したい」という方におすすめです。ワンタップバイの入金・出金手数料ワンタップバイおいたまま買付けとは、銀行口座等に残高があれば、送金手続きをしないでも株が購入できるサービス。2019年7月時点で以下の銀行やサービスに対応しています。※2019年7月12日より「ゆうちょ銀行」と「南都銀行」が利用できるようになりました。三菱UFJ銀行三井住友銀行NTTドコモみずほ銀行ソフトバンクカードゆうちょ銀行南都銀行ただし、銀行やサービスによって取り扱い銘柄が異なったり、別途手数料がかかったりするので、必ず内容を確認するようにしましょう。出金手数料証券口座から出金する場合、金額や振込銀行によって以下の手数料がかかります。3万円未満:(みずほ銀行宛)108円(税込)、(みずほ銀行以外宛)270円(税込)3万円以上:(みずほ銀行宛)216円(税込)、(みずほ銀行以外宛)378円(税込)みずほ銀行の口座を持っていると、出金手数料を抑えられます。[adsense_middle]ワンタップバイの手数料は高い? 米国株・日本株を比較SBI証券日本株の手数料を比較すると、以下の通りです。1,000円1万円10万円ワンタップバイ5円50円500円SBI証券54円54円97円米国株の手数料体系はほぼ一緒でしたが、日本株では1万円を超えるとSBI証券の方が有利になります。以上をまとめると、約定代金が以下の条件なら、ワンタップバイの方がSBI証券の手数料体系より有利になります。日本株1万円以下ワンタップバイで利益を出すためにワンタップバイで利益を出すためには、取引回数や金額によって「定額プラン」と「都度プラン」を使い分けることが大切です。取引金額が小さい、取引回数が少ない方は、都度プランを利用するのがいいでしょう。都度プランの往復手数料(買い+売り)は以下のようになります(米国株・海外ETFは市場が開いている時間)。1,000円5,000円1万円10万円1回10円50円100円1,000円5回50円250円500円5,000円10回100円500円1,000円10,000円50回500円2,500円5,000円50,000円100回1,000円5,000円10,000円100,000円(※縦軸:取引回数、横軸:1注文の約定代金)定額プランの月額利用料は1,058円(税込)なので、都度プランの売買手数料の合計が1,000円を超えると定額プランの方が有利です。たとえば、1万円の約定代金なら月10回までは手数料が1000円なので、都度プランが有利。11回以上なら定額プランが有利です。ワンタップバイの手数料に関するまとめ今回は、ワンタップバイの手数料について解説しました。主に次の3つの手数料がかかります。売買手数料入出金手数料為替手数料(米国株・海外ETF)米国株ではほぼ同じ手数料体系ですが、日本株の少額取引(1万円以下)なら、ワンタップバイの手数料がネット証券より安くなります(都度プランの場合)。ただし、取引回数や約定金額が大きくなるとネット証券の方が安くなるので、定額プランを利用するようにしましょう。スマホで気軽に少額から取引できるワンタップバイは、銘柄数が限られていますが日米の有名企業を取引できます。ワンタップバイを利用して、少額から株取引を始めてみてはいかがでしょうか。
2019年07月11日家計簿をつけることを苦手としている人もいると思いますが、それでも何とかお金を貯めたいのではないでしょうか。本来であれば、家計簿をつけたうえで収入と支出を把握することが必要ですが、家計簿をつけなくても家計をある程度は把握でき、お金の使い方についての考え方を改めるだけで少しは家計を改善できる可能性もあります。 今回は、家計簿をつけることを苦手なパパ・ママに向けて、家計簿をつけずに家計を改善する考え方をお伝えします。 1.用途別にお金を分けて使い、大まかな支出を把握以前から家計管理で使われている方法ですが、支出の用途ごとに月1回封筒に決まった金額を入れ、用途別に分けた封筒からお金を使っていきます。余裕のある人は最初から貯金する金額も仕分けるといいでしょう。 たとえば、食費・被服費・生活雑貨費・交際費・交通費等に予算を決め封筒を用意し、お給料日に封筒ごとにお金を入れ、お金を使うときには用途にあった封筒から使っていく方法です。次回のお給料日に改めて封筒にお金を入れていきます。 そのときになるべく別の用途に使わないようにすると、何にどのくらい使ったかが把握できます。冠婚葬祭や旅行、レジャー、帰省などの一時的・臨時的支出は予算化しにくいので、1年ごとに予算化するか、毎月別枠で積み立てをするかの工夫をするとよりいいです。 用途別がわかりにくい場合は、よく使うお店ごと(例:スーパー、ドラッグストア、コンビニエンスストア等)の予算を入れる封筒の区分でもいいでしょう。 予算(用途別)の項目については、「貯金ができない人必見『家計簿をつけない家計管理法』をFPが伝授します」を参考にしてください。2.クレジットカード・分割払いの利用は計画的に目的がはっきりして支払いの計画ができている場合は、クレジットカードや分割払いでの支払いは問題ないのですが、予定にない高額な買い物をクレジットカードや分割払いで買うことは、その後の支払いが厳しくなるので、自制するようにしましょう。 「持たないほうがいいの?! クレジットカードとのじょうずな付き合い方」でもお伝えしましたが、支出の管理ができない人で一時的にお金を集中して貯めたい場合にはクレジットカードを固定費以外に使わないか、クレジットカードを全部解約してしまうほうがお金は貯まりやすい状況になります。 3.セールやキャンペーンでのお買い物は有効かつほどほどに家計の相談を受ける際に、ポイントアップやセール・キャンペーン等にお金を使いすぎる人に出会うことがあります。最近ではショッピングモールやデパート等の商業施設だけでなく、インターネットショッピングでもキャンペーンやセールが多く実施されています。 いずれも普段よりお得にお買い物ができる機会ではありますが、お店側はたくさん買い物をするような仕かけをつくっています。 そのため、普段の食品や生活雑貨の購入やこの時期と決めて衣服を購入することはお得になりますが、ポイントアップやキャンペーンのために浪費しては本末転倒です。 また、ポイントは有効期限があり、預貯金と異なり倒産時の保障もないことも多いので、使える機会があれば早めに使ってしまうことをおすすめします。また、ポイントを使った金額相当分を貯金しておくと、さらに貯金はしやくすなります。 家計簿をつける目的は、収入と支出を管理して使い過ぎを防ぎ、貯蓄できる金額を把握することです。家計簿をつけるのが苦手な人は上記の1~3を実践することで、ある程度は支出の把握と使い過ぎを防げます。今まで家計簿をつけていないパパ・ママも、固定費の見直しとともに家計の改善を図る考え方として、できることから始めてみましょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年07月10日本記事ではイオン銀行の投資信託人気ランキング上位のファンドを筆者が考察します。また、最後に筆者の考えるイオン銀行の投資信託の「おすすめ銘柄」をランキング形式でご紹介します。※各数字およびランキング内容は記事執筆時点の内容です。イオン銀行の人気投資信託をランキング形式で学ぶそれでは、イオン銀行の月間購入件数ランキングを見てみましょう。多数あるラインナップの中から多くの方が選んだ銘柄(評判の高い銘柄)は、このようになっていました(取材時)。イオン銀行の人気ランキング5位「ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)」はどんなもの?5位の「ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)」は、日本を含む世界の株式に広く投資をすることを目的としている投資信託です。また、毎月分配金も支払われます。初心者の方に大変な人気のあるタイプが毎月分配型です。イオン銀行の人気ランキング2位~4位の銘柄「日経225インデックスファンド」はどんなもの?それでは、2位~4位までを見てみましょう。2位:日経225ノーロードオープン3位:iFree日経225インデックス4位:野村 インデックスファンド・日経225『愛称:Funds-i 日経225』2位~4位までは、いずれも次の共通点があります。市場平均と連動することを目指すインデックス型投資信託対象は国内株式で日経平均株価に連動することを目指す買う時と売るときにかかる手数料がゼロ合理的な投資対象は手数料が0.3%以下のインデックス型投資信託2位~4位までが株式主体のインデックス型投資信託であることには、筆者としては大変共感できます。なぜなら、資産運用を考えた場合には、合理的な投資対象は以下のような点が欠かせないからです。手数料が0.3%より低い(より低い方がよい)株式が主体であること市場平均と連動することを目指すインデックス型投資信託であること上記の理由をとてもコンパクトに解説します。手数料は運用成績を押し下げるだけなので手数料は引く方が良い。債券はローリターンなので、同じお金で投資をした場合の期待収益額が株式と比べて低い。市場平均は世界中の機関投資家(専門家)の平均なので、長期的に見るほどに市場平均を超え続けることが難しい、という理由です。イオン銀行の人気ランキング1位の銘柄「SBI 日本株4.3ブル」はどんなもの?取材時の人気ランキング一位の銘柄は「SBI 日本株4.3ブル」という投資信託です。これはどのようなものなのでしょうか。イオン銀行のサイト説明によると、国内株式市場のおおむね4.3倍になる投資成果を目指すもの、という内容が記載されています。ブルは牛のことこの名称「SBI 日本株4.3ブル」 の「ブル」とは何でしょうか?このブルとは牛のことです。牛というのは相手を攻撃するときに、角を下から刺し、上に放り上げるそうです(見たことはありませんが)。その動き(下から上)を指して金融の世界では、ブルと名がつく投資信託は「対象の数倍の値動きをすることを目指す投資信託」を指すことが一般的です(てこの意のレバレッジともいう)。ちなみに、何倍動くかも種類によって異なります。この「SBI 日本株4.3ブル」は日本株式市場の4.3倍の値動きをすることを目指しています。イオン銀行で「SBI 日本株4.3ブル」投資信託を買うと、結果はどうなる?このブル型の投資信託は前述のように、対象の株式市場などが上昇すると数倍の値動きをします。大変に乱暴に言うと、株式市場が上がる前に仕込んでおいて、高くなった時に売却すると通常よりも大きな利益が得られる、というものです。イオン銀行の「SBI 日本株4.3ブル」投資信託購入時の手数料はいくら?ちなみにこの投資信託は、以下のような費用がかかります。持っている間にかかる手数料(年率)0.95%購入時手数料(買うときのみかかる)2.16%[adsense_middle]イオン銀行の投資信託人気ランキングの筆者の評価とデメリット以上5本の人気ランキングのラインナップをざっくりと見て参りました。ただ、どのようなランキングであっても、基本的に「ほとんどあてにならない」という風に考えておくことが重要かと思います。何しろ投資信託を含め、どのような金融商品であっても、過去の値動きは未来を予測するのに役に立たないからです。また、上位に来ているものが必ずしも投資家にとって有利なものとは限りません。イオン銀行の人気投資信託ランキング5位の評価とデメリットはどのようなものか?それでは5位の「ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)」から見ていきましょう。結論から申しますと、筆者はこの「毎月分配型」という種類の投資信託は中身がどのようであれ、個人の資産形成に不向きであると考えています。なぜでしょうか。それは、分配金と呼ばれるお金を「毎月受け取れてしまう」ことに原因があります。分配金は利益のこともありますが、運用がうまく行かない時は自分の投資したお金が戻ってくる仕組みです。そのため、長期的に見ると資産形成がうまく行きません。毎月分配型の投資信託は無駄が多く、積立に向かないし、信託報酬も高いわかりやすく言うと、無駄が多いのです。合理的な資産形成とは時間経過とともに利益が利益を生み、雪だるま式に大きくなっていくことを目指します。しかし、分配金を毎月受取れてしまうということは、せっかくのお金を大きくするチャンスを失うことになります。雪だるまが次第に小さくなってしまうのです。イオン銀行の人気投資信託ランキング2位~4位の評価とデメリットはどのようなものか?ランキング2位~4位までは、インデックス型の投資信託なので、個人的には合理的だと思います。2位:日経225ノーロードオープン3位:iFree日経225インデックス4位:野村 インデックスファンド・日経225『愛称:Funds-i 日経225』突然ですが問題です。上記3つの投資信託は「連動を目指す指標が同じ・いずれもインデックス型投資信託」という共通点がありますが、3つのうちどれが理論上合理的でしょうか?信託報酬は同じ対象で同じインデックス型投資信託なら低い方がマシだと考えられる筆者の考える正解は3位の「iFree日経225インデックス」です。なぜでしょうか。それは、3つの中で唯一、持っている間にかかる費用が0.1%台だからです。他の2つは0.4%台、0.8%台とともに高い数値です。同じ日経平均株価に連動することを目指すインデックス型投資信託なら、表面的な運用成果は同じになると考えられます。そして、実質的な運用成果はコストがかかる分だけ下がります。つまり、仮に平均リターン(年率)が3%なら、次のようになります。コストが0.1%→3ー0.1=2.9%(コストが低いと実質的な成績がマシになる)コストが0.8%→3ー0.8=2.2%(コストが高いと実質的な成績が悪くなる)極端に言うと、まったく同じ内容でも名前とコストが違うだけで運用成果に差が出てしまいます。同じ投資対象とインデックス型投資信託であるならば、名前やランキングで選ばずにコストで選ぶことが合理的だと考えます。自国バイアスがかかっているのでは?また、2位~4位までに国内株式のインデックス型投資信託が固まっているのも少し偏りがある気がします。国内株式が悪いわけではありませんが、同じ値動きをするものばかりを選んでも分散効果はそれ以上生まれません。どこの国でも自国の株式や債券を多く保有したがる、という考え方の偏り(自国バイアス)があることが知られていますが、これには注意が必要です。分散投資の効果(リスクを低減させる)をより有効に発揮させるためには、日本株式のみならず、先進国株式も保有することが重要だと考えます。[adsense_middle]イオン銀行の人気投資信託ランキング1位の評価とデメリットはどのようなものか?1位の「SBI 日本株4.3ブル」について見てみましょう。これは「投資」には向きません。「投機」向きの商品です。※投機が悪いわけではありません。投資とは違うという性質の解説です。投機がしたい方にはうってつけの金融商品と言えるでしょう。この商品には以下のようなデメリットがあります。長期保有していると意図しない値動きになる当然だが、対象の価格が下がるとそれに応じて大きく値下がりする手数料が高い(持っている間にかかる手数料(年率)0.95%購入時手数料2.16%)ブル型は短期決戦・投機的に使う?ブル型は対象の値動きを増幅したような値動きをします。そのため、対象が大きく値下がりすれば、大きく含み損を抱えます。つまり、リスク(値動きの幅)が大きいのです。「でも、長期間保有していれば、いつか大儲けできるでしょう」という意見もあるかと思います。その可能性はあります。しかし、このブル型は中身が複雑な金融商品ですので、長期保有していると値動きが予期しない動きをすることがあります。そのため短期的・投機的な運用方法になることが予想されます。しかし、短期的・投機的な運用は結果がランダム・ウォーカー(でたらめ)になります。このような理由から、投資ではなく投機であり、それは老後のための資産形成・運用には向いていないと筆者は考えます。筆者の考える、イオン銀行のおすすめ投資信託ランキングここでのおすすめとは、筆者が合理的だと考えるものです。個別銘柄を推奨する意図はありません。特に儲かるわけでもありませんし、損をしないわけでもありません。運用成果は市場次第です。イオン銀行の投資信託で世界の株式に広く分散投資イオン銀行の投資信託ラインナップから筆者が選んだ銘柄は以下の5つです。いずれも次のような特徴があります。投資対象は株式インデックス型投資信託持っている間にかかる手数料が比較的低い(5位が高いのが残念)買う時と売るときにかかるお金はゼロ分配金は「ない」ブル型では「ない」つみたてニーサでも買えるイオン銀行の投資信託の積立投資のやり方【結果を良くする方法】上記のような投資信託を保有し、65歳や70歳などのお金が必要になる時期まで積立投資に徹するのが良いと筆者は考えます。もちろんまとまった資金で行っても構いませんが、認知的なエラー(高いと買いたくなり、安いと売りたくなる)が起こりやすいので、何も考えなくてもよい積立投資に徹するのが良いやり方だと思います。また、つみたてニーサという税制優遇口座を利用するのも重要です。運用結果を向上させようという意思があるのなら、「何もしない」で数十年間積立投資に徹するのが良いでしょう。そうするだけで認知的なエラーを防ぎ、誰でも市場平均に近い運用成果を得られると考えられるからです。イオン銀行のおすすめ投資信託ランキングに関するまとめランキングは過信しないブル型は長期投資にはいらない「いいな」と思うものにはたいてい大きなデメリットがある本記事ではイオン銀行のおすすめ投資信託について考察してみました。本文内でも触れましたが、ランキングを過信するのは危険です。「売れ筋ランキング」もそうですが、他に「トータルリターンランキング」「利回りランキング」「〇〇賞受賞ファンド一覧」などにも注意が必要です。それらから探しても合理的な運用商品に出会うのは難しくなります。かえって「魅力的すぎる」投資信託に惑わされやすいでしょう。本記事が皆様の合理的な資産運用の一助になれば幸いです。
2019年07月10日国債とは数ある債券投資の中の一つです。債券には、他に「地方債」「民間債(社債)」「外国債」などがありますが、特にこの「国債」は新聞や金融機関で募集広告を見かけることも多いのではないでしょうか。「国債」とは、この名称の通り、日本の国が発行している有価証券のことを指します。ここでは、その国債について基本的な内容や、メリット・デメリットを具体的に紹介していきます。JGB(ジャパニーズ・ガバメンド・ボンド)=日本国債JGB(読み方=ジャパニーズ・ガバメント・ボンド)とは、日本国債を指す用語です。国債と呼ばれることもあれば、この略称で呼ばれることもあります。国債は債券投資の一つであり、他の債券よりも目にする機会が多いので気になっている方もいらっしゃるかもしれません。そもそも「国債」とは何なのか、「国債」を発行する意味とは何なのかについて、ここからわかりやすく解説していきます。国債とは?発行する意味とは?国債とは、簡単に言うと日本国が発行する債券(有価証券)の事です。国が責任をもって発行しますので、元本保証が最大の特徴です。ただし、詳しくは後述しますが、金利は低く設定されており、大きく利益の出る商品ではありません。なぜ国債を発行するのかというと、財務上足りない部分を補うために広く資金を集めることができるからです。私たちにとって、発行された国債を買うだけで保有し続けていれば、元本が保証されたままで少しは増えて満了時に受け取ることができるメリットがあります。ただし、過去に海外のいくつかの国では、大量に国債を発行しても財政が悪化したまま戻らず、国債の価格が大暴落してしまった例もあります。そうなると元本保証もなされないということになります。現在の日本国債は今すぐに大暴落するような危機には瀕していませんが、いくら安定性の高い国債であっても万が一のリスクがあるということは念頭に置いておくと良いでしょう。赤字国債という名称を聞いたことがありますか?赤字国債とは、その名の通り「国家の赤字を補うために発行される国債」のことを指します。家計と同じで、国の財政も赤字になってしまうと、うまく機能しなくなってしまいます。そこで、国は債券を発行して資金を集め、正常な国の運営ができるように賄っているということになります。国債はどんな種類があるの?国債にも様々な特徴を持った商品があります。償還期間でジャンル分けされた「1年債」「3年債」「5年債」など特徴で分けた「利付国債」「割引国債」などこの中から個人でも購入可能な国債の内、代表的な2種類について、簡単に一つずつ解説していきます。個人向け国債個人向け国債とは、その購入対象者が個人に限られている国債です。1万円から購入可能であり、購入金額に上限はありません。商品概要としては、金利タイプによって3種類あり、変動10年、固定5年、固定3年があります。変動金利は、半年ごとに金利が変更されるため利子の受取額が変わります。一方固定金利は、国債購入時に決められた金利で満期まで変更がないため安定した運用が可能です。ただし、金利が上昇している局面でも、固定金利で購入した場合はそれ以上の利息を受け取ることができませんので、変動にするか固定にするかはご自身でよく検討する必要があります。新窓販国債販売対象が個人に限られず、法人や企業、マンション組合でも購入できる国債です。最低購入価格が5万円から上限は3億円までと設定されています。また、金利は固定金利のみですので、変動を選ぶことはできません。金利の下限設定がないのも特徴的で、同時に購入後一定期間の解約禁止期間も設けられていない為、市場の値動きに応じて自由に手放すことができます。ただし、手放す時期によっては元本割れを起こす場合もあるので、慎重にならなければならない商品です。[adsense_middle]なんといっても元本保証が最大のメリット個人向け国債は初心者にもおすすめ最低1万円から購入でき、手元資金が少ない方にも人気です。また、一度買えばその後市場での頻繁なやりとりが無いので、資産運用初心者の方でも気軽に運用できます。また、購入後1年を経過すれば、償還期限(いわゆる満期)を待たずに手放すこともできますので、流動性資金の一部をして考えることもできます。国債の最低金利は0.05%国債が人気である理由の一つに、銀行の普通預金よりも国債の方が金利が高いということが挙げられます。一般的な銀行(ネット銀行をのぞく)の普通預金利率が0.001%であるのに対し、国債は最低金利0.05%と設定しています。つまり銀行に置いておくよりも、国債で保有しておいた方が少し増えているという状態になります。簡単発行!あとは保有するだけ!国債も他の投資商品と同じで「購入した時の金額と手放す時の金額の差益」が利益とされます。しかし、他の投資商品と大きく違うのは、基本的に国債は「保有しておくだけで良い」ということです。外貨運用や株式投資の様に、逐一値動きをチェックして手放したり購入したりを繰り返す必要はありません。もちろん、国債の賢い運用方法として上級者の方は、日本の情勢や様々なリスクを考慮して、償還日前に譲渡することで利益を出す場合もあります。基本的には購入後、決められた償還期限まで保有し続けることで定期的に利子が入ってきます。購入した商品の期間が長ければ長いほど利子のみ受け取り回数も増えます。また、購入した際の元本保証は継続したまま、所定の利率によって増えた状態で最終的に受け取ることができます。国債にデメリットがあるの?ここまで国債について様々な角度から紹介してきましたが、これといって大きなデメリットは見当たりません。安定性、流動性に優れているのが大きな特徴ですので、資産運用初心者でも安心してスタートできるのは心強いです。これまで紹介したメリットも、人によって投資スタイルは様々ですので時にデメリットにもなり得ますので、購入の際にはメリット・デメリット両側面の理解が必要になってきます。では、国債のデメリットとは何でしょうか?ここから確認していきます。購入後1年未満の解約はできない。国債は、購入後1年間は解約ができません。その後は償還期限前であっても手放すことができ、流動性資金として使用することもできます。ただしこの際、所定の手数料がかかりますので、いつでも自由に解約してしまうのは危険です。あくまでも国債は、償還期限まで保有してもらうことを前提として最低金利を設定したり、元本保証をしています。3年、5年、10年などの決められた償還期限を守ってもらうことで、元本に利子をつけて戻すことを前提としていますので、時期によっては中途解約は非常に損をする場合があります。短期的に大きな利益を生み出すことはできない。メリットで挙げた「安定性」が、安定を求めない投資スタイルの方にはデメリットとなります。これまで解説してきたように、国債は非常に緩やかに、償還期間までの間に少しずつ利益を増やしていく商品です。このような性質から、国債を長期間保有していても、将来的に元本の倍の価格になることはあり得ません。外貨運用、株やFXのように、元本保証はなされなくても短期的に爆発的に利益を生む投資スタイルとは真逆ですので、そのような運用を行いたい方にとってはデメリットになると言えるでしょう。ただし、このような「攻め」の投資スタイルの方でも、国債を購入している方は多く見受けられます。資産運用に回す余裕資金の内の一部で国債を購入して安定的に少し増やしつつ、他にも色々な金融商品を合わせて投資している方もいらっしゃいます。国債の意味とメリット・デメリットに関するまとめ国債には色々な種類があることや、多くのメリットの中に多少のデメリットもあることをお解りいただけたかと思います。資産運用初心者の方にとっては、手持ち資金が少額であっても運用開始できたり、購入手続きも煩雑でなく非常に手軽にスタートできることから、特に個人向け国債はおすすめです。国債だけで運用をスタートすることで、投資などの資産運用に興味を持ち、少しでも自己資金が増えていく楽しみが身についてきたら、次のステップとして他の投資方法、金融商品についても少しずつ取り入れていくと良いのではないでしょうか。すでに資産運用を長年経験されていて、国債だけの資産運用では物足りない方でも、株やFXなどの元本保証のなされない金融商品の取引と並行して国債を運用することで資金を守ることもできます。国債は、どんな投資のスタイルの方にも一つは持っていただきたい金融商品の一つであると言えます。
2019年07月09日7月に入り梅雨も後半戦を迎えていますが、本格的な暑さを迎える前に夏の準備はお済みでしょうか。2018年の夏は猛暑だったこともあり、エアコンの納期が遅くなったケースも散見されました。 夏になる前に暑さや自然災害に対してできる準備・対策のポイントをお伝えします。 エアコン・扇風機などの冷房はお手入れを梅雨の時期にはあまり稼働していなかったエアコンや扇風機等の冷房器具を暑い日に急に動かすと動かなかったり、効きが悪かったりする場合があります。そのためにも梅雨の晴れ間の日などに試運転することをおすすめします。また、エアコンの室外機やフィルター、コンセント、コード等の点検や清掃も、夏のフル稼働の前にしておきましょう。エアコン以外にも冷蔵庫やウォーターサーバーのように冷却する家電は夏場に消費電力が上がり故障しやすいので、こちらも点検・お手入れをしましょう。 買い替えや修理をする場合は、梅雨が明けて暑さが厳しくなる前にできるだけ対応しておきましょう。昨年は猛暑の影響で需要が大きくなり、納期や工事が遅くなったケースもありました。また、故障している状態や古いエアコンを稼働するより、故障している箇所がないエアコンや新しいエアコンを稼働したほうが電気料金は安くなりますので、買い替えや修理をする場合はお早めにすることをおすすめします。 冷蔵庫ほどではありませんが、エアコンは10年前と比べて5%程度の省エネとなっております。現在使用しているエアコンと販売しているエアコン消費電力等の比較をしたい方は、『環境省・省エネ製品買換ナビゲーションしんきゅうさん』をご確認ください。台風・落雷・豪雨等の自然災害にも備えましょう夏は台風・落雷・豪雨等の自然災害が多い季節です。災害が起きる前にいろいろと確認・点検をしておきましょう。主な項目としては、以下の6点を中心にされると良いと思います。 【1】家の屋根や壁が壊れていないか、雨どいが詰まっていないかなど、お住まいの外観を確認しましょう 【2】雷サージ(落雷による異常高電圧)対策として、コンセントが常時刺さっているものは雷サージ対策用のタップ等を利用しましょう 【3】洪水や浸水、土砂災害の可能性がある地域にお住まいの場合は、自治体のハザードマップを確認しましょう 【4】ご加入の火災保険・火災共済等はどの自然災害まで対応しているか確認しましょう 【5】災害時の避難場所・避難経路、連絡手段を確認しましょう 【6】非常持ち出し品の準備をしましょういずれも災害が発生している状況やしそうな状況では、対応の難しい部分もあります。また、お子さんが幼い場合には、準備や対応に準備が掛かることが想定されるため、事前の対策が必要と思われます。お住まいの修理や火災保険・火災共済の見直しはお時間がかかる場合もありますので、災害の発生に関係なく事前に確認されることをおすすめします。 夏はレジャーや観光にも良い季節ですが、暑さや自然災害の発生など、生活に気象などが大きく作用しやすい季節でもあります。猛暑になる前にできることからはじめて、安心して夏を過ごせるような点検・対策をしてみましょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年07月07日(ウェルスナビ)は、運用者数12万人、預かり資産1,500億円と、日本のロボアドバイザーで最も人気があります。運用をAI(人工知能)に任せられるのでとても便利なサービスですが、手数料などのコストがどの程度なのか気になる人も多いでしょう。今回の記事では、ウェルスナビの手数料を紹介するとともに、他のロボアドバイザーとの比較を行います。ウェルスナビの手数料は3,000万円を境に変更されるウェルスナビETFの信託報酬も間接的に負担ウェルスナビウェルスナビの手数料は高い?それとも安い?高い:投資経験豊富で、ウェルスナビに頼れずに投資できる人安い:初心者や運用に時間をかけられない人ウェルスナビのサービス利用手数料は、預かり資産の1%。また、運用するETFの信託報酬が0.11~0.14%のコストがかかります。投資に慣れている人なら1%の手数料というのは高いと感じるでしょう。たとえば、ウェルスナビが投資対象としている海外ETFを直接購入すれば、年間のコスト負担は信託報酬の0.11~0.14パーセントのみで済みます。売買手数料はかかりますが、長期で運用した場合は、自分で購入した方がコストはかからないのです。しかし、ウェルスナビでは最適なポートフォリオ(資産の組み合わせ)を決定してくれ、リバランス(ポートフォリオ最適な状況にすること)も自動で行ってくれます。これらの売買を初心者が実行するのは大変です。ウェルスナビがサービスを開始した2016年1月19日に100万円、その翌月から毎月3万円ずつ積み立て投資をした場合のパフォーマンス(2019年5月まで)は、以下の通りです。ウェルスナビこのように、高い成果が期待できる運用を任せられると考えれば、ウェルスナビの手数料は安いと考えられます。[adsense_middle]長期割で年間手数料が安くなる(6カ月ごとに割引)ウェルスナビウェルスナビでは、運用期間が長くなるほど手数料が割引きになる「長期割」があります。長期割とは、ウェルスナビを続けると、預かり資産に対する手数料を最大0.90%(現金部分を除く、年率・税別)まで割引する制度です。ウェルスナビで運用し続けた期間と運用金額に応じて、6か月ごとに手数料が割引されます。50万円以上運用し続けて6カ月を超えた場合は7ヶ月目から0.01%、200万円以上の場合は0.02%ずつ割引されるのです。手数料を割引く「長期割」は、投資家が資産運用を長く続けることを応援するプログラムです。税金を最適化するDeTAX(デタックス)テオ利用手数料1.0%(最大0.65%まで割引き)信託報酬非公開THEOは、お金のデザイン社が運営するロボアドバイザーです。ウェルスナビに次ぐ規模を誇っています。THEOの手数料体系は業界最低水準です。2019年4月から新手数体系である「THEO Color Palette」が始まったからです。テオ預かり資産額に応じて最大0.65%(35%OFF)まで手数料が割引きされます。THEO Color Paletteは、預かり資産の時価評価額3,000万円以下の部分が対象。時価評価3,000万円を超えた分にかかる手数料については、従来通り0.5%(年率・税別)です。テオで運用するETFの信託報酬に関しては、非公開となっています。[adsense_middle]楽ラップ楽天証券楽ラップは、楽天証券が運営するロボアドバイザー。手数料体系は、「固定報酬型」と「成功報酬併用型」の2種類から選べます。固定報酬制 0.702%成功報酬併用型 0.594%+運用益の5.4%信託報酬0.288%固定報酬型固定報酬最大年率0.702%毎月運用資産残高に定率をかけた固定報酬を支払うタイプ。成功報酬併用型固定報酬最大年率0.594%成功報酬運用益の5.4%固定報酬に加え、一定期間の運用成果に応じた成功報酬を支払うタイプ。楽ラップでは、約70%の方が「固定報酬制後型」を選択しています。ただし、一年間の収益率が2%を超えてくると固定報酬型の方がお得です。楽天証券楽ラップの信託報酬楽ラップが投資するファンドの信託報酬(運営・管理にかかる費用)は最大で年率0.288%。ただし、顧客の資産から直接引き落とされるのではなく、運営・管理の中で控除されるものなので、顧客が間接的に負担する費用です。マネラップマネックス証券利用手数料0.991%未満信託報酬0.1%マネラップはマネックス証券が提供するロボアドバイザー。利用手数料は、運用資産残高に対して0.991%未満です。また、投資対象としているETFの平均経費率を0.1%未満に抑えています。利用手数料を0.991%未満に抑えているのに加え、ETFと合わせた実質的なコストも低いのがマネラップの強みです。ロボアドバイザー手数料比較表※ウェルスナビとTHEOは、預かり資産3000万円以上は0.5%このように見ると、ウェルスナビの手数料は他のロボアドバイザーと変わらないように思いますが、DeTAX(自動税金最適化)によって、事実上の手数料は0.5%程度になる可能性があります(ただし運用成果によって変動します)。さらに、長く運用すれば長期割も適用(最大0.9%)されます。DeTAXがあるロボアドバイザーサービスはウェルスナビだけなので、実質的な手数料を安くしたい投資家はウェルスナビをおすすめします。ウェルスナビの運用方法ウェルスナビの手数料は、1%(預かり資産3,000万円を超える部分は0.5%)です。ただし、長期割やDeTAXで実際の負担は半分程度になる可能性があります。ウェルスナビで1992年1月から2017年1月まで25年間の資産運用をシミュレーションすると、資産は2.4倍になり、1年あたりのリターンは6.0%(円建て)となりました。ウェルスナビ年間6%利回りが期待できるので、たとえ1%の利用手数料を取られても高くないと考えられます。ただし、短期的にはドットコムバブル崩壊やリーマンショック・チャイナショックなど大きく下落する局面もあります。ですから、ウェルスナビでは長期的な運用が推奨されているのです。さらに、国内外の株式や債券に積立分散すると、長期ではプラスの収益が期待できることが金融庁からも報告されています。金融庁1985年以降に毎月同額ずつ国内外の株式や債券に積立・分散投資した場合、保有期間が5年ではマイナスリターンも発生しますが、保有期間が20年になるとプラスリターンに収れんし、さらにそのばらつきも小さくなるという結果になったのです。短期的な値動きに一喜一憂することなく、10年・20年といった長期で運用を行っていくようにしましょう。自動積立を利用するウェルスナビでは、長期でコツコツ運用を続けるための機能として、「自動積立」があります。毎月一定額(最低1万円)をあらかじめ指定した日に銀行口座から自動的に引き落とし、運用するサービスです。この機能を使えば、相場の値動きに一喜一憂することなく、淡々と運用を続けられます。ウェルスナビの手数料に関するまとめ今回はウェルスナビの手数料について解説しました。利用手数料は以下の通りです。預かり資産3,000万円まで年率1.0%(税別)3,000万円を超える部分年率0.5%(税別)また、間接的にETFの信託報酬として0.11~0.14%を負担しています。ただし、長期割によって最大0.90%まで利用手数料が割引きになることや、税金を最適化するDeTAXによって、実質的な手数料負担が半分程度になる可能性があります。このようなウェルスナビ独自のサービスで、他社と比べて手数料は安いと考えられます。運用パフォーマンスも年率6%が期待できることを考えると、今後も人気は続くでしょう。
2019年07月06日世の中には様々な資産運用があります。一般的には「株」や「投資信託」をイメージされる方が非常に多くいらっしゃいます。今回はその資産運用の中でも「債券投資」を取り上げて、その基本知識とメリット・デメリットの両側から解説していこうと思います。初心者の方でもなるべくわかりやすく、債券投資を身近に感じていただけるように、極力専門用語は使わないようにしていますので、どうぞ安心して読み進めてください。債券投資とは?どんな種類がある?「債券投資」という言葉だけを聞いても、そもそも債券って何なのかわからない方も多いのではないでしょうか。まずは「債券」が何なのか、次に債券投資の種類、債券を選ぶ際にポイントとなる事項について、これから順を追って確認したいと思います。債券って何?債券投資の種類ついて債券とは、国や企業、地方公共団体などが資金調達のために発行する「借用書」のことを指し、この借用書を一般的には「有価証券」と呼んでいます。近年ペーパーレス化が進み、ほとんどの場合実際の紙で発行することはなくなりました。債券の種類債券の種類は、まず大きく「国債」と「外国債」に分けられます。これは、その名の通り日本発行の債券か、海外の債券かということです。また、別のジャンルで分けると「公社債」とも呼ばれる債権があります。これは「公共債」と「社債(民間債)」を合わせた総称です。公共債とは、国や地方公共団体、政府関係機関が発行する債券を指します。「社債」は、民間企業が発行する債券のことです。償還期限で分類すると「短期債」「中期債」「長期債」があります。他にも「利付債(ゼロクーポン債)」や「公募債」「私募債」などもあり、その種類は非常に多岐にわたり、利率による分類、期間による分類などその分類方法も様々です。債券を選ぶポイントこの中から実際にどれを購入するか選ぶポイントとしては、やはりご自身の投資スタイルにより合ったものを選ぶと良いでしょう。「より安全に」「少しでも増やしたい」「できれば短い期間の物を買いたい」など、どのような目的で債券投資を始めるかというところを基準として、ご自身の目標とする投資方法に見合った分類の中から債券を選ぶとスタートしやすいと思います。「債券」を「投資」する投資とは、売買や交換で差益を生むことを指します。例えば100円で購入したものが、3年後には120円に値上がりしていて、それを手放す(売買)ことによって、20円の利益が生まれます。この一連の流れを「投資」と言います。債券投資とは、債券のやりとり又は決められた償還期間を保有し続けることで「増やして受け取る」ことを指します。具体的なシステムについては、この後詳しく見ていきます。利率、利回り、どういう意味?利率、利回り全て似ている用語ですが、その違いをハッキリ説明できる方は多くないのではないでしょうか。どれも、債券投資を行う際だけでなく、資産運用全般で常識的に使われている重要なキーワードです。それぞれについて重要なポイントをまとめていきます。この利率と利回りについては、今後も頻繁に耳にするワードです。ここでしっかり理解しておくと良いでしょう。利率=クーポンレート利率とは、額面に対して支払われる利息の割合を指します。「クーポンレート」とも呼ばれることがあります。債券投資だけに限らず、投資の場合はこの「クーポンレート」を使うことが多いです。ちなみに利子と利息はほぼ同じ意味ですが、利息は受け取る際に一定利率で付く金銭であるのに対し、利子は一定利率で支払う金銭のことを指します。受け取るのか、支払うのか、という違いがあります。ちなみに、利子はクーポンと呼ばれることもあります。利回り=複利運用の利息の平均額もう一つ、似ている用語に「利回り(%)」があります。利回りとは、金利と置き換えられる場合もあり、ほとんど同じ意味で使われています。利回りとは、投資金額に対して複利で運用した結果の額(利子も含める)がどのくらいを占めているか割合で表すものです。債券投資の基本とはここまで、債券の種類と、債券投資でよく使われる用語について解説してきました。では実際に債券投資をスタートしようとした場合、どのような点に着目すればよいのでしょうか。引き続き基本的な知識を紹介していきます。債券投資の仕組み債券投資は、購入した価格より上回った価格で売却することで利益が生まれます。債券価格が、額面を上回ることを「オーバーパー」、価格が同等のものを「パー」、額面を下回ることを「アンダーパー」と呼びます。価格の変動は、その有価証券の発行元である国や団体の動向に大きく左右されます。例えば外国債を購入した場合は、そのカントリーリスクも長期的に注視しなければなりません。新発債と既発債債券は「新発債」と「既発債」というものに分けられます。「新発債」は、新規発行の有価証券を購入し、原則として満期償還日(生命保険でいう満期のイメージ)まで保有することで利益をもたらす債券投資です。満期償還日には、債券額面が受け取れることはもとより、償還期間は債券を保有し続けている間、毎年決められた利子を受け取ることができますので、非常に安定性と収益性の高いものであると言えます。一方、償還日前に債券を譲渡することも可能で、その時点での金利により現金化して利益を生む投資方法もあります。これらによって償還日前に手放された債券のことを「既発債」といいます。外国債の注意点外国債を購入する場合は、多少は外貨運用の知識が必要であると言われます。国債に比べてリスクも大きいですので、債券投資初心者の方にはおすすめできない投資のひとつです。[adsense_middle]ズバリ!債券投資のメリット・デメリット数多くある債券投資のジャンルの中で、初心者の方が選ぶのは困難を極めるのは仕方がありません。またこれまでに債券投資を経験された方でも、改めて読んで納得できるようなメリット・デメリットのポイントをまとめました。ここでは代表的な3つの債券についてご紹介します。債券投資のメリット債券投資は「収益性」「安定性」「流動性」という特徴がありますが、これら3つは大きなメリットであると言えます。債券投資は中長期に渡って安定的に行うことが多く、決められた保有期間中は、定期的に利子を受け取ることもできます。また、償還日には額面金額を受け取ることができ、元本の安定性も高いと考えられてます。一度購入すると、その期間が終わるまで持ち続けているだけで良く、株式投資の様に頻繁に売買を繰り返して利益を生むものではないので、投資自体を初めて行う方でもおすすめできます。債券投資のデメリット(=リスク)債券投資とは、長期的に安定的に増やしていくイメージです。株式投資などと違い、短期間で急激に利益を生む投資方法ではありません。しかし運用方法が安定しているとはいえ、多少のリスクもあります。特にデメリットとして挙げられるのは「信用リスク」です。債券の発行元団体に万が一の事があった場合、額面を下回る金額しか戻ってこない場合もあります。リスクをデメリットと考えるなら、外国債の場合は「カントリーリスク」も懸念材料です。発行元の国の情勢や、その地域の環境などで大きく左右されます。カントリーリスクとは、債券(有価証券)を発行している国や、企業などの置かれた地域の政治情勢、経済環境により価格に変動が発生する場合があるというリスクのことを指す。債券と株の違いとは?債券に元本保証があるという大きなメリットがあることは、お解りいただけたと思います。一般的に、投資といえば「株」を連想される方が多くいらっしゃいますが、債券と株の大きな違いはこの「元本保証の有無」にあります。債券(ここでは社債をイメージしてください)も株も、企業が発行したものを購入するというシステムは同じです。しかし、株の場合は元本保証はありませんし、企業そのものの経営状態が株の値動きに直結します。また、企業自体の問題ではなく企業の所属する業界イメージなども大きく影響を与えます。債券はこんな人におすすめこれまでの内容から、債券投資の中でも、国債なのか海外債なのかでリスクや運用方法が全く違うことがお解りいただけたと思います。では実際に、どのような人が向いているのか、主な商品別に見ていきましょう。個人向け国債他の資産運用方法と比較すると、短期間で多くの利益が出る商品ではありませんが、長期的にゆっくり少しずつ増えていくイメージなので、投資自体をこれから初めてスタートしてみたい人におすすめです。金融に関する知識が薄くても安全です。また、少額(1万円)からスタートできるので、投資する資金が少ない人でも始めやすいでしょう。社債一般的には5~10万円以上から購入する場合がほとんどです。社債の発行元企業の経営状態や、その企業を取り巻く環境、更にはその企業の業界の動向にも注目したほうが良いので、最低限の金融・経済知識は必要となります。初心者向けというよりは、金融経済に関する知識を持っている方にはおすすめです。外貨建て債券全般外貨による資産運用(外貨建て商品や外貨預金など)を以前から行っている人で、外貨の知識を持っている方はおすすめです。その国の背景や世界情勢などに目を向け、常に新しい情報を入手し、様々なリスクを考慮して購入する債券を選ばなければなりません。債券投資の仕組みやメリット・デメリットに関するまとめ債券の種類は多岐にわたりますが、ご自身の投資に対する考え方や経験した年数などに応じて上手に組み合わせてみてはいかがでしょうか。メリット、デメリットも参考に、初心者の方でもまずは少額からスタートしてみるのも良いかもしれません。参考として、個人投資家の方によるブログ等を読んでみられるのもおすすめです。実際にどのような運用をしているのかなどもチェックしてみると良いのではないでしょうか。
2019年07月04日ウェルスナビは、ロボアドバイザーの中で最も人気があるサービスです。運用者数は12万人、預かり資産は1,500億円を突破し、順調に利用者は増えています。しかし、ブログなどのSNSでは「ウェルスナビをやめた」という意見も散見されます。なぜウェルスナビをやめる人がいるのか、そしてやめたくなった場合どうしたらいいかを解説します。ウェルスナビはやめたほうがいい?ウェルスナビただし資産は一時的に大きく目減りしますが、長期・積立・分散を続けていれば、時間をかけてマイナスを取り戻し、むしろ資産を増やせるのです。それは、どのような環境でも資産運用を続けることで、世界経済の成長と株価上昇の恩恵を受けられるからです。次のグラフは1992年から25年間、「長期・積立・分散」投資を行ったシミュレーションです。ウェルスナビ25年の運用の間に、ドットコムバブルやリーマンショック、チャイナ・ショックなど暴落を何度も経験しています。特に100年に一度と言われるリーマンショックの時は、資産を大幅に減らしました。しかし、株式市場は持ち直し、時間をかけてマイナスを取り戻しています。これまで、世界経済は短期的な上下があるものの、中長期的に成長を続けてきました。今後も、世界経済の成長は続くと考えられます。世界中の人口は増え続けていますし、豊かになりたいという人々の思いはなくならないからです。株価が暴落してもロボアドバイザーの解約や引き出しをしないウェルスナビウェルスナビでは、運用のモデルケースとして、柴山CEOの運用実績を公開しています。2016年1月に運用を始め、2019年5月までの運用実績は+16.34%。1年あたりに換算すると、+5.7%になっています。この運用期間中にも、トランプ政権の誕生やイギリスの EU離脱選択(ブレクジット)など株価の急落が何度もあり、一時的にリターンが悪化する時期もありましたが、現在のパフォーマンスは良好です。やはり短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、長い目で運用をする長期投資が大切であることが柴山CEOの運用実績からもわかります。[adsense_middle]ウェルスナビの安心・安全度ウェルスナビウェルスナビの利用手数料1%というのは、たしかに高いと感じるかもしれません。しかしウェルスナビは、ポートフォリオ(資産配分)から実際の運用、そしてリバランス(資産の入れ替え)などすべて自動で行ってくれるサービスです。さらに、売買手数料や為替手数料は一切かかりません。ウェルスナビは資産運用を自動化するサービスで、以下のことをすべて任せられるのです。ウェルスナビさらに、ウェルスナビ独自のサービスとして、自動税金最適化(DeTAX)があります。自動税金最適化(DeTAX)とはDeTAX(デタックス)とは、リバランスで生じた利益や分配金の受け取りになどによって生じる税負担の一部または全部を、保有銘柄の含み損を実現して利益と相殺することにより、翌年以降に繰り延べる機能です。分配金の受け取りやリバランスによるETFの売却によって利益が出た場合、本来20%の税金を負担しなければいけません。しかし、ポートフォリオの中に含み損がある銘柄があれば、その銘柄をいったんウェルスナビに売却し、同時に買い戻すというクロス取引を行います。これにより含み損を実現損にさせ、発生した利益と相殺することでその年の税金を軽減させるのです。柴山CEOは、SBI証券とのインタビューの中で、デタックスの機能により、年間0.4~0.6%程度の 負担減になると述べています。その年の運用状況にもよるので税負担が必ず繰り延べられるというわけではありませんが、手数料負担が半分程度になる可能性があるということは大きな魅力です。デタックスが想定どおり機能した場合、業界最低水準であるテオの新手数料体系 「THEO Color Palette(テオ カラーパレット)」の最大0.65%よりも手数料負担が低くなる可能性があります。テオのカラーパレットで0.65%の手数料体系を得るためには、預かり資産が1,000万円以上必要です。一方、デタックスは ウェルスナビの標準機能です。別途申し込みの手続きなどは不要なので、誰でもデタックスの恩恵を受けられる可能性があるのです。以上の事を考えると、運用を全て任せられるウェルスナビの利用手数料1%というのは決して高くありませんし、デタックス機能を使うと、手数料の負担が半分程度の負担になる可能性もあります。他のロボアドバイザーの手数料と比較しても、決して高い水準とは言えません。ウェルスナビをやめる原因と対処法に関するまとめ今回はウェルスナビをやめる原因と対処法について解説しました。原因としては、以下の3つが考えられます。損失によるストレス手数料がかかるので自分で運用する他のロボアドバイザーサービスを利用する損失が膨らんだ時にウェルスナビを解約したいという気持ちは当然起こるものです。しかし、ウェルスナビでは10年・20年といった長期での運用を前提としています。その間にリーマンショック級の大きな下落が来て一時的に損失となっても、淡々と運用続けることでパフォーマンスは大きく改善します。短期的な値動きに一喜一憂することなく、ウェルスナビでの運用続けるようにしましょう。また手数料に関しても、ポートフォリオの構築からリバランスまですべて自動で行ってくれるので、利用手数料の1%は高いとは考えていません。また他社と比較した場合でも、ウェルスナビ独自の機能であるDeTAXを使うことにより手数料負担が半分程度に可能性があります。ウェルスナビは業界最低水準の手数料体系であると考えられるので、コスト面でもウェルスナビは有利だと言えるでしょう。
2019年07月04日今回は楽天証券でNISAを始めるに当たって、おすすめの理由について解説していきます。過去記事でも何度も登場した楽天証券ですが、他の証券会社に無いお得な方法等をご紹介していきますので、NISAをお考えの方、楽天証券を考えていらっしゃる方は是非ご一読下さい。楽天を選ぶメリットとは?の場合日本国内の株式に関して売買を行った際の手数料は無料となっています。NISAの場合、株式やETFの売買が可能ですが、無料で行えるのは非常に有難いです。特に大きな取引が特徴のNISAに関しては、売買を中心にお考えの方もいらっしゃると思います。その際に都度手数料がかかっては、塵も積もれば山となりますので無料の意味は大きいと思います。次に投資信託の場合はファンドによって手数料が異なりますので、購入する際だけでなく、売却する際の手数料も事前に確認しておきましょう。そして外国株式に関してですが、外国の株式に関してはそれぞれ手数料が異なります。取扱いの多い米国株式は税込み0.486%、中国株式は0.54%、アセアン株式は1.08%となっております。海外の株式は国内株式と異なりリターン等も大きく魅力的ではあります。手数料もさることながら、リスク、リターンをしっかりと考えておきたいですね。そして海外のETFですが、ここで一旦ETFについて解説しておきます。ETFとは証券取引所に上場し、株価指数などに代表される指数への連動を目指す投資信託の事。「Exchange Traded Funds」の頭文字を取って「ETF」と呼ばれています。海外ETFは、海外の取引所に上場しているETFの事を指します。楽天証券では海外ETFの本数が345本あり、米国ETFが282本、中国ETFが29本、シンガポールETFが34本です。ETFの特徴は何より指数に連動するという点です。特に初心者の方等は、一つの株の銘柄に一喜一憂する事なく投資できるので、分かり易い商品ではないでしょうか。とはいえ、先程も申し上げましたように、それぞれに手数料が付いて回りますが、楽天証券では買付手数料全額をキャッシュバックと謳っています。つまり買う際には実質無料となる訳です。この点は購入する側からすると非常に有難いですね。積立NISAの場合積立NISAの場合は無料と定められていますので、買付に関しては無料となります。かかる費用としまして、信託報酬という運用してくれる方への費用がファンドごとに設定されていますので、確認が必要ですが、殆どが安い信託報酬ばかりです。大きく運用実績に影響は無いものと考えて良いでしょう。ネット証券の場合は手数料の安さがウリの一つでもあります。購入時に掛かる手数料はなるべく抑えたい。というより、抑えた方が投資信託を買い付けるに当たってプラスに作用するので、抑えるべきと言っても良いでしょう。今回楽天証券を中心に解説していますが、他社ではSBI証券、マネックス証券等もこぞって手数料は安い為、差はあまり無いといったところです。銀行で開設するよりは断然安くなりますので、対面を必要としなければ手数料の安い証券会社を選択しましょう。[adsense_middle]【楽天を選ぶメリット②】取扱本数が多い最上級のVIP、スーパーVIPともなると楽天スーパーポイントが3倍になります。ポイント3倍は非常に大きいですよね。100円で1ポイントだったのが、100円で3ポイントの計算になる訳ですから、使って損はありません。しかし、よく見るとVIPは口座残高が100万円以上若しくは、月間取引件数(入出金や振込等)が20件以上、スーパーVIPともなると口座に300万円以上の残高若しくは月間取引件数が30件以上と予想以上にハードルが高そうです。確かに優遇されているけど、ここまでの条件は無理なんじゃない?と思うかもしれません。ここに関しては、お手持ちの預金がある方は楽天銀行に置いていても良いという理由があります。マネーブリッジを使って預金金利を100倍にする方法!先程ハッピープログラムについて書きましたが、ハッピープログラムを成立させる方法としてマネ―ブリッジに申し込まなければなりません。マネーブリッジ自体無料ですので、何ら問題はありません。むしろ申し込んだ方がお得になります。それは楽天銀行に預けてある普通預金の金利が100倍の0.1%になるからです。これは世の中の殆どの銀行の預金金利が0.001%なのに対し、楽天銀行はマネ―ブリッジでの取引あるお客様を対象に0.1%もの金利を付けると言っています。10年間で計算してみましたこの金利がどれ位差があるのかを実際に数字にしてみました。例えばハッピープログラムのVIPを狙える100万円が手元にあったとします。【0.001%の金利で10年間置きっぱなしの場合】100万円を10年間0.001%の普通預金に置いていたとします。10年後の利息は100円です。この利息に源泉分離課税である約20%の税金が持っていかれますので、実際には約80円になるとお考え下さい。【0.1%の金利で10年間置きっぱなしの場合】では楽天銀行に同じ条件で置いていたらと言いますと、10年後の利息は10,045円にもなります。税金分を引いたとして約8,000円もの利息が付く訳です。金利が100倍なら利息も100倍という訳ですね。現在どこの銀行を見渡しても0.1%もの預金金利が付く銀行は楽天銀行以外にありません。これまで、投資に馴染みの無い日本人は普通預金の貯蓄が圧倒的に多かったですが、この金利は目を見張るものがありますね。資産形成をする際はリスクを分散させておく必要があります。銀行に預けておくのも必要な訳です。同じ預けるのであれば金利が高い方がお得ですよね。楽天証券でNISAを始める際は合わせて楽天銀行も開設しておきたい所です。楽天銀行と楽天証券はパッケージだと思う事この金利を享受する為には、楽天銀行、楽天証券共に申し込まなければなりません。面倒だなとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、馴染み深い預金金利が0.1%にも上る事を考えると必ず必須だと思っておいて損はありません。今回は楽天証券でおすすめな方法として書いてきましたが、合わせて楽天銀行もひとつのパッケージだと思って口座を開設して下さい。楽天証券で毎日積立の裏ワザは今・・・本来なら本記事に書く予定でした、毎日積立投資でスーパーVIPに早々と到達できる裏ワザがありましたが、裏ワザが使えなくなりました。いつから使えなくなったのかと言いますと、2019年6月26日と本当に最近なんです!もし使っていらっしゃる方がいれば、条件を満たすための預金、ないし取引件数を増やす以外にないですね。楽天証券でNISAを始めるメリットに関するまとめ今回は楽天証券でNISAを始めるメリットを挙げてきました。他証券会社に無い、グループ会社ならではの連携がお客様のメリットを大きくしています。これからの資産形成を始めるに当たって、楽天証券はおすすめな証券会社だと言えるでしょう。
2019年07月01日死亡保険は、大きく終身型の死亡保険と定期型の死亡保険に分けられ、加入する死亡保険の種類によって、保険料や保障内容をはじめ、保障される期間などが全く異なります。また、保険会社によって支払保険料が異なるため、死亡保険の新規加入や見直しを行う場合は、事前に比較検討をすることがとても大切です。そこで本記事では、死亡保険の加入や見直しを検討している人を対象に、死亡保険の種類ごとのおすすめ商品を紹介します。死亡保険(生命保険)の種類と保障の違い死亡を起因として死亡保険金が支払われる生命保険を死亡保険と呼ぶことがありますが、おすすめの死亡保険を知る前に、死亡保険の種類と保障の違いについて知る必要があります。この理由は、死亡保険に加入する目的を明確にし、その目的をしっかりと満たす必要があるためです。そこで、まずは終身型の死亡保険と定期型の死亡保険の2つについて、保障の違いや主な特徴を簡単にまとめて紹介します。終身型の死亡保険とは終身型の死亡保険は、保険契約が成立してから死亡するまでの保障が一生涯に渡って続く特徴がある一方、負担しなければならない支払保険料は比較的高めといった特徴があります。また、契約期間の途中で保険契約を解約した場合は、解約返戻金が支払われることによってお金が戻ってくるほか、保険契約の仕方によっては、これまで支払った保険料よりも多く解約返戻金(保険差益)が得られる場合もあります。定期型の死亡保険とは定期型の死亡保険は、保険契約が成立してから死亡するまでの保障があらかじめ決められており、死亡保障が一生涯に渡って続くことはありませんが、負担する保険料は比較的安い特徴があります。また、契約期間の途中で保険契約を解約した場合、基本的に解約返戻金が支払われることはなく、あったとしてもごく僅かであるため、これまで支払った保険料が掛け捨てとなる一方、一時的に大きな保障を準備できる特徴があります。終身型と定期型の保険料は、どのくらい違うのか終身型と定期型の死亡保険について、大まかな特徴を紹介しましたが、これらの保険料はどのくらい違うのか気になる人も多いと思います。そこで、参考情報として、オリックス生命が販売している終身型と定期型の死亡保険の保険料を同社WEBサイトからシミュレーションしたものを比較して紹介します。なお、シミュレーションの前提条件は以下の通りです。年齢:40歳男性とします(子育て世帯で40代の現役世代を想定)比較する死亡保険の種類:終身保険・定期保険・収入保障保険の3つとします死亡保険金額:1,000万円および2,000万円の2つとし、収入保障保険は、年金月額が10万円、支払保証期間が1年とします保険料払込期間:65歳とします保険料の表記:月払いによる月額保険料とします死亡保険金1,000万円の場合における保険料比較死亡保険金2,000万円の場合における保険料比較それぞれの保険料比較を見ると一目瞭然ですが、同じ死亡保障を得るのに、終身型の死亡保険と定期型の死亡保険では、月々の保険料が全く異なることが分かります。定期型の死亡保険は、終身型の死亡保険に比べて格安の保険料で大きな死亡保障が得られる一方、保障期間が限られているため、家族のライフイベントやライフプランを考慮して賢く加入することがとても大切になります。終身型と定期型の死亡保険の主な特徴まとめ先に紹介した終身型の死亡保険と定期型の死亡保険の主な特徴を表にまとめます。[adsense_middle]オリコンランキングで選ばれた終身型死亡保険ランキング終身型と定期型の死亡保険について、特徴や保険料の違いを紹介したところで、本記事のメインにあたる死亡保険のおすすめをランキング形式で紹介していきます。なお、本記事では、オリコンランキングで選ばれた終身型死亡保険のランキングと、そのランキングを基にしたおすすめの終身型の死亡保険について紹介するものとします。オリコン終身型死亡保険ランキングオリコンのWEBサイトで公開されている終身型死亡保険のFP評価ランキングによると、ランキングの上位ベスト5に入っている商品は、以下の通りです。1位:マニュライフ生命/こだわり終身保険v2(無配当終身保険Ⅱ型(低解約返戻金特則付))2位:オリックス生命/終身保険RISE(無配当終身保険(低解約払戻金型))3位:損保ジャパン日本興亜ひまわり生命/リンククロス 一生のお守り4位:ソニー生命/バリアブルライフ(変額保険終身型)5位:アフラック/未来の自分が決める保険 WAYS上記のランキングは、終身型死亡保険の総合ランキングとなっており、個別の評価項目である保険料、保障内容の独自性、商品内容の充実度によって、それぞれランキングされている商品が異なっています。《終身型死亡保険の保険料》評価ランキングベスト51位:オリックス生命/終身保険RISE(無配当終身保険(低解約払戻金型))2位:マニュライフ生命/こだわり終身保険v2(無配当終身保険Ⅱ型(低解約返戻金特則付))3位:ソニー生命/バリアブルライフ(変額保険終身型)4位:FWD富士生命/E-終身5位:損保ジャパン日本興亜ひまわり生命/リンククロス 一生のお守り《終身型死亡保険の保障内容の独自性》評価ランキングベスト51位:マニュライフ生命/こだわり終身保険v2(無配当終身保険Ⅱ型(低解約返戻金特則付))2位:損保ジャパン日本興亜ひまわり生命/リンククロス 一生のお守り3位:アフラック/未来の自分が決める保険 WAYS4位:ソニー生命/バリアブルライフ(変額保険終身型)5位:東京海上日動あんしん生命/長生き支援終身《終身型死亡保険の商品内容の充実度》評価ランキングベスト51位:アフラック/未来の自分が決める保険 WAYS2位:損保ジャパン日本興亜ひまわり生命/リンククロス 一生のお守り3位:ソニー生命/バリアブルライフ(変額保険終身型)4位:マニュライフ生命/こだわり終身保険v2(無配当終身保険Ⅱ型(低解約返戻金特則付))5位:ソニー生命/リビング・ベネフィット(生前給付終身保険・生活保障型/ 無配当)総合ランキングと個別評価ランキングの保険会社一覧ここでは、先に紹介したそれぞれのランキングを1つの表にまとめて紹介しますが、表が煩雑になるため、ここでは商品名を割愛して保険会社のみの表記とします。一覧を見ますと、個別ランキングと総合ランキングはそれぞれ異なっているものの、ランキングに複数入っている保険会社がいくつか共通してあることが確認できます。そのため、終身型の死亡保険について新規加入や見直しを検討する場合、少なくとも共通してランキングしている保険会社の商品を比較検討することで、失敗しにくい保険選びができる可能性が高くなると考えることもできます。おすすめの死亡保険終身型の死亡保険には、低解約返礼型終身保険、変額終身保険、積立利率変動型終身保険など、細かく分類される終身保険があるのですが、オリコンランキングに入っている終身型の死亡保険を見ますと、低解約返礼型終身保険、変額終身保険が多くなっています。ここで紹介するおすすめの死亡保険は、あくまでも筆者個人の主観によるものですので、終身型死亡保険の参考情報としてお役立ていただければと思います。オリックス生命/終身保険RISE終身型の死亡保険を選ぶ上で、多くの人が重視する点に保険料の安さ、保障内容、解約返戻金の返礼率の高さがあると、実務経験上感じています。このようなニーズの内、保険料や解約返戻金の返礼率を重視するとやはり、オリックス生命/終身保険RISEは比較検討をするのに欠かせない終身保険であると思われます。また、同社WEBサイトでシミュレーションも簡単にでき、解約返戻金のイメージも得られるため、検討してみる価値は十分あるでしょう。マニュライフ生命/こだわり終身保険v2マニュライフ生命/こだわり終身保険v2は、喫煙者と非喫煙者によって解約返戻金の返礼率が大きく異なり、非喫煙者の場合は、オリックス生命のRISEに比べて解約返戻金が多く受け取れる可能性が高い終身保険です。また、特定疾病払込免除特約といった、いわゆる保険料払込免除が優良となっており、がん、心筋梗塞、脳卒中になったときに解約返戻金が増える特徴もあります。特に、非喫煙者の人は比較検討に入れておきたい保険です。[adsense_middle]終身型の死亡保険に加入する上での注意点本記事の最後に、終身型の死亡保険に加入する上での注意点を、主に保険契約の仕方について紹介しておきます。【注意点①】終身型の死亡保険に加入する場合は、払込期間を終身払いにしない終身型の死亡保険は、基本的に解約返戻金が発生するため、掛け捨てにはならないと言われておりますが、保険料の払込期間を終身払いにして契約をしてしまいますと、解約返戻金が生じることはありません。そのため、終身型の死亡保険に加入するメリットの1つである保険差益が得られる機会を失ってしまうことにつながり、終身型の死亡保険の強みを活かせないため注意が必要です。場合によっては、終身払いにすることで掛け捨ての危険性もこちらは参考情報となりますが、終身型の死亡保険に終身払いで加入し、かつ、長生きをすることによって、元本割れが生じる可能性があり、これによって保険料が掛け捨てになってしまう場合があります。たとえば、40歳の男性が死亡保険金500万円を受け取れる終身型の死亡保険に終身払いで加入し、月々8,315円支払うことになったと仮定して、元本割れのイメージを以下に紹介します。元本割れのイメージ1年間の支払保険料:8,315円×12ヶ月=99,780円10年後の総支払保険料:99,780円×10年=997,800円50年後の総支払保険料:99,780円×50年=4,989,000円51年後の総支払保険料:99,780円×51年=5,088,780円仮に、上記例の場合、40歳男性が長生きして90歳を超えますと、総支払保険料が死亡保険金500万円を超えてしまい、長生きすれば長生きする程、元本割れの金額が膨らんでいくことになります。結果、死亡保険金を受け取ったとしても、かえって掛け捨ての保険料を支払い続けてしまう懸念が生じる点に注意が必要です。【注意点②】外貨建て終身保険の加入はできる限り避ける終身保険は資産運用として活用できる効果もありますが、多くのトラブルを抱える基になっている外貨建て終身保険の加入はできる限り避けたいものです。終身保険の加入目的には、将来の死亡保障や解約返戻金を目的とした保険差益など個々によって様々ですが、資産運用の側面が強い外貨建て終身保険を選ぶ前は、終身保険に加入する目的を一度、再確認されるべきです。元本割れをする危険性が高い保険となるほか、資産運用を目的とするのであれば、保険以外の金融商品を活用した広い視野で物事を考えることを強くおすすめします。終身型の死亡保険に加入する上での注意点まとめ終身型の死亡保険に加入する場合は、払込期間を終身払いにしない外貨建て終身保険の加入はできる限り避けるおすすめの死亡保険&ランキングに関するまとめ死亡保険には、終身型と定期型があり、死亡保障に対するご自身の考え方や懐具合などによって、選ぶべき種類が異なります。ただし、いずれの死亡保険を選ぶ場合であったとしても、保険会社の商品をそれぞれ比較検討し、かつ、同じ条件で行うことが大切です。本記事で紹介したランキングやおすすめ死亡保険は、参考情報となりますが、これらの情報も1つの基として、最適な死亡保険選びを実現いただければと思います。
2019年06月30日お子さんが1人生まれたご家庭では、もう1人子どもを考えるケースもあると思います。実際のご相談でも、「経済的に2人目はいつ産むといいですか?」とご質問をいただくこともあります。 子育てのしやすさや体調、お仕事の状況などから、適切な年齢差もそれぞれあると思います。今回は、マネープランの観点から1歳差~5歳差までの年齢差の主なメリット・デメリットをお伝えします。 1歳差の主なメリット・デメリットメリット①受験などの行事が重複しない②育児用品や衣料品を2人目に使いやすい③市区町村からの就園奨励補助金が加算されやすい④きょうだいが、同じ幼稚園・保育園の場合、割引を受けられる可能性がある デメリット受験などの行事が2年連続になり、学用品の購入や入試の費用も連続する 2歳差のおもなメリット・デメリットメリット①市区町村からの就園奨励補助金が加算されやすい②きょうだいと同じ幼稚園・保育園の場合、割引を受けられる可能性がある デメリット受験などの行事は重複しないが、上の子の受験時期と下の子の入学時期(例:中学3年と中学1年)が重なる 3歳差のおもなメリット・デメリットメリット①市区町村からの就園奨励補助金が加算されやすい②きょうだいが同じ幼稚園・保育園の場合、割引を受けられる可能性がある デメリット受験などの行事が重複する(例:高校3年と中学3年)ため、学費等の負担が集中しやすい 4~5歳差のおもなメリット・デメリットメリット幼稚園3年間や大学4年間の時期が重複しない デメリット①教育費を支払う期間が長くなる②育児用品や衣料品を買い替えることが多い いずれのケースにしても、かかる費用に大きな差ができるというよりは、子育て期間は短くなるものの、教育費を重複して支払う期間がある状況と、子育て期間は長いものの教育費を分散させる状況のどちらがいいかを決めることになります。 実際にお子さんが生まれてから社会人になるまでの20年~25年程度の収支について表にまとめると、どの時期に多くのお金がかかるかわかりやすくなります。そのため、2人目のお子さんを考えられている場合には、表をまとめて家計全般や教育費の推移を把握するといいでしょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年06月30日今年も夏のボーナスが支給される時期となりました。ボーナスの使い道は貯金する方も多いと思いますが、なんとなく貯金を考えている人は、貯金するより有効な使い道がある場合もあります。 使い道の決まっていない人や預貯金以外の方法で家計にプラスにしたいと思う人へ向けて考え方をお伝えしたいと思います。 1.消費税増税前の大きな支出をしよう2019年10月に消費税率が8%から10%に増税されるため、住宅や自動車などの消費税増税後に優遇措置があるもの以外で、家具や家電、住宅の修理や賃貸住宅の引越など、必要性のある高額の支出がある場合は、今回のボーナスを充てることを検討されても良いでしょう。あくまでも無駄遣いでなく、必要性のあるもの前提で考えていただきたいのですが、同じ価格であれば、10月よりも2%安く買い物ができるのは今のうちです。 一部の家電や日用品などは消費税増税後に売り上げが落ち込んだ場合に価格も調整されやすいのですが、定価で販売されているものやサービスであれば価格も調整されにくいため、10月より前に支出を検討されると良いでしょう。 また、これから暑い季節を迎えますので、旧型(概ね10年前後)のエアコンや冷蔵庫等の夏に消費電力の高まる家電を買い替えられれば、電気代の節約にもつながりますので必要に応じて検討してみましょう。冷蔵庫の平均消費電力は10年前と比べて約半分になっているようです。現在使っている家電と販売されている家電の年間消費電力・電気代は、環境省が運営している『省エネ製品買替ナビゲーションしんきゅうさん』で比較できますので、ご参考になさってください。2.借り換えや繰り上げ返済できないか考えよう2018年後半から米中の貿易・関税問題が激化し、先行きの景気が悪くなる要因と考えている金融機関や企業も少なくなりません。そのため、日本全体の金利も下がり、2018年11月から住宅ローン金利は低下傾向になっています。現在利用している住宅ローンの金利が現在取扱中の住宅ローン金利より高い場合は、借り換えをすると住宅ローンの支払総額を減らすことができます。 例として、5年前に2000万円・35年間固定金利1.9%のフラット35で住宅ローンを借りた人が、2019年6月の最低金利1.27%で借り換えをすると、残り30年の利息を総額196万円減らすことができます。手数料や諸費用がかかりますが、この手数料を50万円としても、総額146万円の支払いが少なくなります。ボーナスを手数料に充てることができれば、普通預金の利息より家計にプラスとなると考えることができます。借入金利、返済期間、借入金額によって条件は異なりますが、気になる方は試算をされるか、金融機関やファイナンシャルプランナーに相談をされると良いでしょう。 また、借り換えを検討しない場合でも、住宅ローンに限らず自動車ローン、クレジットやキャッシング等の借りているお金がある場合は繰上返済を検討してみましょう。その中でも金利の高いものまたは返済期間が長いものを優先させると効果が大きくなりますが、繰上返済がそもそもできない契約もあるので、返済前に繰り上げ返済できるかを確認しましょう。家計のバランスと照らし合わせて、貯金をするより借入を返済したほうが将来プラスになるようでしたら、選択肢の一つとして考えてみてください。 3.それでも貯金したい人は高額の買い物・出費の予定もなく借り入れもない人は、過去にも何度か取り上げたのですが、毎月払の生命保険料や自動車保険料、国民年金保険料、NHK受信料等を半年分や1年分のまとめ払いへの切り替えや、旅行代理店・百貨店等の積み立てやリスクを受け入れられる人は貴金属や投資信託等の積立などを検討してみましょう。 理解の難しいものや手続きが自分でできないものは避けるようにし、旅行や百貨店など不定期ながら決まったお店があれば旅行積立・百貨店積立を、使い道が決まっていない場合や運用に慣れたい場合は投資信託や貴金属の積立を検討してみましょう。 それでも預貯金が良い場合は、今使っている銀行だけでなく、金利優遇やキャンペーンのある銀行も検討してみましょう。インターネット専用銀行では金利が都市銀行よりも高いことが多く、地方銀行等では宝くじが当たる預金や地域のプロスポーツが優勝等をすると金利が上がるキャンペーンを実施している預金などもありますので、興味のある人は調べてみることをおすすめします。 上記の内容が、すべての方に当てはまるものではないかもしれませんが、有効と思われるものがありましたら、検討の上、実行されて家計のプラスとしていただければと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年06月29日ワンタップバイは、1,000円から株式投資を始めることができるスマホアプリです。今回は、ワンタップバイの評判と口コミをまとめました。ワンタップバイは日米の株式に簡単に投資できますが、実際始めてみるとどうなのか、どうやって取引すればいいのかなど迷っている人は参考にしてみてください。ワンタップバイのいい評判(メリット)ワンタップバイ手軽に株式投資を始めることができる利便性がウケて、サービス開始から約3年で120万ダウンロードを突破しています(2019年5月現在)。【ワンタップバイのメリット②】1,000円から株取引ができるワンタップバイの最低投資金額は1,000円です。国内株と米国株、日米のETF(上場投資信託)を購入できます。まとまった資金がなくても、気軽に株取引ができることがメリットです。日本株では有名な大企業30社を買えますが、そのほとんどは値がさ株(株価が3.000円以上の株)で、中には株価が1万円以上もあります。たとえば、個人投資家に人気が高い任天堂(7974)の株価は37,000円前後(2019年6月時点)。通常は100株単位での取引になるので、370万円前後の資金が必要になります。このように株価が高い値がさ株も1000円から購入できるというのが、ワンタップバイの大きなメリットです。《ブログ更新♪》2016年から少額で遊ぶワンタップバイでの米国株🇺🇸投資ガチは楽天証券での高配当株投資ですが、ワンタップバイは手軽なので❶気まぐれ買い❷ハイテク株の積立買い❸高配当の積立買いと3種で遊んでます♬保有し続けると上昇し続ける好例☺️📈 pic.twitter.com/6TcSrazR2S— けだま@投資ブログ運営🐈 (@kedamafire) 2019年6月9日【ワンタップバイのメリット③】手数料が安い(最低手数料がない)ワンタップバイの手数料は日本株・米国株ともに0.5%(米国株は市場がクローズのとき0.7%)です。米国株においてはネット証券のSBI証券やマネックス証券が0.45%とワンタップバイよりも低い手数料ですが、必ず5ドル以上の手数料がかかります(手数料の最低額が5ドルのため)。ワンタップバイは最低手数料がないので、1,000円分の株を購入しても5円で済みます。少額取引をする場合は、ワンタップバイが一番安い手数料で済むのです。日本株式も0.5%なので、最低手数は5円です。SBI証券やマネックス証券などでも単元未満株(1株から購入可能)を取り扱っていますが、最低手数料が50円と決まっています。こちらも少額取引ならワンタップバイが有利です。定額プランワンタップバイさらに、2018年6月から定額手数料サービスが開始。約定代金が大きくなるとネット証券の手数料の方が有利ですが、ワンタップバイの定額プランを利用すれば業界最低水準の手数料を実現できます。株取引で毎回かかる手数料が気になるどれくらい手数料がかかるかわからない取引回数が多いので手数料を抑えたい手数料自体が高いと感じているという人は、定額プランを利用するようにしましょう。米国株、日本株、両市場のETFを含む取扱いすべての銘柄が、月額980円(税別)で取引可能です(為替レートには1ドル=35銭のスプレッドが加算)。取引回数が多い、もしくは約定代金が大きくなる投資家は、定額プランを使えば取引コストを抑えることができます。定額プランを提供しているネット証券もありますが、米国株も含めた定額プランというのは、業界初です。【ワンタップバイのメリット④】24時間注文できる株式を取引するには、通常市場が開いているときしか注文できません。しかし、ワンタップバイなら24時間いつでも株取引の注文ができます。米国株米国株の取引時間は、日本時間の23時半から6時までです(サマータイムは1時間早い)。しかし、ワンタップバイと直接株のやりとり(相対取引)を行うので、米国株は24時間365日いつでも約定します。日本株日本株の取引時間は、平日9:00~14:59です。11時30分から12時30分の間は休憩時間になっていますが、ワンタップバイでは取引できます。他のネット証券でも単元未満株制度として、株を1株から購入できますが、購入できるのは前場(午前)の寄付きと、後場(午後)の寄付きの2回だけです。ワンタップバイなら9時から14時59分までいつでも取引可能。また、市場が開いていない時間でも予約注文ができます。予約注文の受付時間は16時から翌営業日の8時59分。株を買い忘れるという心配を無くすことができます。ようやくワンタップバイ入金完了✨あとは購入時を待つだけ✨米国市場開いてる時売買すると手数料が安いみたいです。今はサマータイムで日本時間22時半〜5時🕙だと手数料0.5パーちなみに漫画のコンテンツがありました☺️ pic.twitter.com/sUNnCWM6NT— ema (@ema_2277) 2019年5月27日【ワンタップバイのメリット⑤】配当がもらえるワンタップバイで購入できる米国株と日本株は、保有株数に応じて配当金を受け取ることが可能です。中には3%を超えるような高利回り銘柄もあります。特に株主重視の米国株はP&G(3.56%)やGE(4.5%)など配当利回りが高く、年4回配当を出す企業が多いので、長期の配当狙いでの投資がおすすめです。ただし、アマゾンやフェイスブックなど、成長重視で配当を出していないIT企業もあるので注意が必要です。ソフトバンクさんから¥2,391配当金受け取ったというか1株85円配当で80株だから配当金¥6,800から所得税引かれても¥5,000くらいは残るはずでは?🤔 #ワンタップバイ pic.twitter.com/iLiyrSzAoQ— петров (@petrovpetrov28) 2019年6月10日IBMからの配当金がありました☺️ワンタップバイと楽天証券で保有してますが、前者の分の配当💵ワンタップバイでは少額で遊んでる感じでしたが、気付いたら約3年それなりに積み上がり100万円を超えてきました引き続き楽天証券ではガチの高配当&ETF投資、ワンタップバイでは少額で遊びます😆 pic.twitter.com/psPLUH7GUO— けだま@投資ブログ運営🐈 (@kedamafire) 2019年6月12日[adsense_middle]【ワンタップバイのメリット⑥】IPO(新規公開株)に1株から参加できるワンタップバイワンタップバイでは、IPOも1株から参加できます。通常の証券会社では100株単位なので、人気のある銘柄は抽選になり、なかなか当選しません。しかし、ワンタップバイなら1株単位なので当選確率が高くなります。1株ではリターンも下がりますが、より気軽にIPOに参加できるというメリットがあります。【ワンタップバイのメリット⑦】積立投資ワンタップバイワンタップバイの新しいサービスとして、「ロボ貯蓄」が始まりました。 積立金額は1,000円から始めることができ、毎週・毎月・毎年の中から積立頻度を選ぶことができます。ですから、自分に合った積立スケジュールを選ぶことができるのです。高利回りな配当金や分配金を実現する、以下のような米国や新興国の銘柄がラインナップされています。MAINメインストリート(毎月配当)年利7.27%EMBドル建新興国債券(毎月分配)年利5.66%PFF優先株式&インカム証券(毎月分配)年利5.90%積み株の買付けは自由ですが、やめるのも自由です。休止や終了の手続きは、設定した翌日以降の購入から適用されます。また、積み立てた株の売却も原則として24時間365日いつでも可能です。ワンタップバイがおもしろいサービスを開始しましたね!ロボ貯蓄…どうでしょうか…。【ARCC】エイリスキャピタルがあるのは魅力的!早くSBI証券でも取り扱って欲しい! pic.twitter.com/ICfcUUeZV0— NEO@高配当投資でセミリタイア実践! (@neoneo787) 2019年5月20日【ワンタップバイのメリット⑧】マンガで投資が学べるワンタップバイを利用しているユーザーの7割は初心者。そのため、ワンタップバイでは投資を題材としたマンガを読むことができます。ワンタップバイのサービスについてもわかりやすく解説しているマンガがあるので、一度読んでおくことをおすすめします。One Tap BUY(ワンタップバイ)が提供する米国企業の漫画を読むだけでも、口座開設のメリットはある — 投資ブログ更新情報 (@entry_jp) 2018年9月17日ワンタップバイのデメリット銘柄が少ないワンタップバイで取り扱っている株式は以下のように日米を代表する30銘柄です。《米国株》アマゾンヤフーマクドナルドコカ・コーラフェイスブック《日本株》任天堂トヨタ花王楽天資生堂初心者にとっては銘柄選定の手間がかからないというメリットですが、投資経験を積んだ人にとっては、他の銘柄を買いつけることができないという点がデメリットです。ワンタップバイは儲かる?ワンタップバイで利益は出るのでしょうか。口コミを見ていきましょう。おはようございます❗こちらはあいにくの雨ですが、気持ちだけでも晴れやかにいきたいもんです😊久々のワンタップバイですが利益が1万円を越えました♪毎月少額を投資してましたが、塵も積もればなんとやら…ですね😁今日明日いけばGWな人も多いはず!残り2日もワクワクしていきましょ😆❗ pic.twitter.com/K5biesKg7G— モス@雑食系FP (@moss_de_88) 2019年4月24日毎月1万円づつ株式に投資しています。ワンタップバイというものですが、千円づつ日本の株式30社くらいとアメリカ株式30社くらいに投資できるものですが、始めて6カ月くらいになるのですが、昨年のクリスマスに暴落しましたが、株式が上がると10倍儲かる株式に投資して、なんとか元金に戻しました。— まさき (@postodk) 2019年2月3日ワンタップバイが儲かるか儲からないかで言えばその人次第としか言いようがないんだけど株式投資参入の助走としては最高なんじゃないかな。株の勉強しながら低額で運用がインアウト両方できて最高で最高。— むら/mura@うほまる (@daishow_) 2018年10月8日ワンタップバイは株式投資なので必ず利益が出るわけではありませんが、少額から投資できるので、初心者やコツコツ投資をしたい人にとっては取り組みやすい投資手法です。1,000円と金額単位で投資できるので、毎月積立投資をしている投資家も多いようです。ワンタップバイの評判・儲かるかどうかの考察に関するまとめ今回は、ワンタップバイの評判と口コミについてまとめました。日米を代表する株式を1,000円と少額から購入できるので、投資初心者でも始めやすく、人気も高いようです。ただし、株式投資なので元本保証ではありません。銘柄を分散させるなどリスクを抑えた投資から始めるようにしましょう。
2019年06月28日本記事では、投資信託を行うと長期でどれくらい儲かるのか?についてお話します。特に、年金積立金管理運用独立行政法人が想定している期待リターンをもとに 、投資信託での各資産クラスにおける長期的なリターンについて考察します。《投資信託での儲け方》一体、どれくらい儲かるの?最初に結論を申しますと、長期的に見て投資信託で儲かる利回り(儲け率)は、ハイリターンの株式主体の投資信託で年率にして「無リスク金利(国債など)+5~6%程度」だと考えられます。これは資産運用の世界では期待収益率と呼ばれます。株式の期待収益率=無リスク金利(国債などの安全資産の金利)+投資家の要求リターン5~6%長期的に見るとこの程度ではないかと考えられる。これはつまり、「リスク(値動きの幅)のある投資をするのなら、それなりにリターンがないとイヤだ!」と世界中の投資家・市場が考えているという前提です。その為、投資信託での儲け(儲け率)も長期で見ると、良くて無リスク金利+5~6%程度ではないかと思われます。もちろんこれはハイリスク・ハイリターンの株式主体の投資信託での場合です。投資信託の実質的な運用成果=運用成果-コストそのため、コストは低い方が良い投資信託での儲け方の仕組み投資信託で利益を上げるためには、保有している間に入ってくる分配金と売却差益があります。ただ、こちらも結論から言うと、分配金は出ない方がよりお金を大きくすることには適していると考えられます。分配金と売却差益は「同じお金」として考えるのが合理的です。分配金(インカムゲイン)・・・投資信託を保有していると投資家が受け取ることができるお金売却差益(キャピタルゲイン)・・・基本的に安く買って高く売ることで利益を得られる(積み立て投資でも一括投資でも、変わらない)年金機構の想定期待リターンを見てみるそれでは、より具体的にどのような投資信託を買ったら、どのくらいの利回りが期待できるのかを考察してみましょう。ここでは「年金積立金管理運用独立行政法人基本ポートフォリオの定期検証について」を参考に見てみます。※図表は筆者作成上記のようになっています。これは過去の平均リターンではなく、将来の期待リターンを年金積立金管理運用独立行政法人が想定しているものです。期待リターン:未来の株価などは未来の出来事で変わるので、あやふやなもの。投資でのリターンは確約されておらず、このくらいではないか、という期待リターンを指す。ただ、これはあくまでも期待リターンであって、現実的にはあまりあてになりません。たとえば、バブル絶頂期に買った場合と、バブル崩壊後に買った場合であれば、同じ国内株式で同じ投資信託を購入しても、実質リターンはまったく異なるものとなるでしょう。年金機構の想定している期待リターンはどれくらい?本記事では賃金上昇率を引く前の名目期待リターンに着目します。上記が年金積立金管理運用独立行政法人が想定している期待リターンです。あまりあてにはできませんが、長期で保有したらこのくらいのリターンが期待できるのではないか、というものです。国内株式5.9%と外国株式6.3%という数字は非常に高い数値だと筆者は考えます。この程度の利回りを長期で得られることができれば儲け率としては非常に良い、という数字です。また、一般的に考えられる投資家の要求リターン5~6%内にもおおむね収まっており、ある意味現実的でもあると思います。一方、国内債券の期待リターンについては非現実的かもしれません。それについては後述します。[adsense_middle]合理的な投資対象は、市場の平均に連動することを目標とするインデックス型投資信託それでは、どのようにすればこのように高い利回りを得ることができるのでしょうか。それは、国内株式・外国株式などの市場平均と連動することを目指すインデックス型投資信託を保有することが重要です。インデックス型投資信託:いわゆる市場平均に連動することを目指す投資信託。アクティブ型と呼ばれる投資信託の平均がインデックス型になる。さらにコストが低いので、有利なのはインデックス型投資信託。一例として、次のような指標に連動することを目指す投資信託が挙げられます。証券会社などは実際は重要ではありません。投資信託は中身が何に連動するかが重要です。投資信託の中身の指標が同一なら、コスト面に注意すれば、将来において同様の運用成果になるからです。債券主体の投資信託は効率が悪いから持たなくてもいい?さて、先ほどから本文内では株式の期待リターンや指標にばかり言及しています。債券は持たなくてもいいのでしょうか。先ほどの想定期待リターンを見てみましょう。国内債券と外国債券の期待リターンは低く想定されています。筆者は、「期待リターンの高い株式」が買える以上、わざわざ「期待リターンの低い債券主体の投資信託」を保有する意味はない、と考えます。株式主体の投資信託の方が少ないお金でより大きくお金を増やせるのですから、資産運用の効率が良い、というシンプルな考え方です。また、つみたてニーサでも債券主体の投資信託は買えません。筆者は債券の入ったバランス型の投資信託も不要だと考えます。リスクを下げるならどうしたらいいの?リスクを下げたいなら、単純に株式主体の投資信託の投資額を減らして安全資産の預貯金額(または個人向け国債変動10年)を増やせばよいだけです。とにかくシンプルに考え、管理する方が良いと考えます。国内債券は買わなくてもいい?債券でリスクを下げたらいいのでは?筆者は、特に今の時代は国内債券は不要だと考えています。表ではこのように国内債券は2.3%となっています。この2.3%という想定期待リターンは長期で見て、従来の2.3%くらいが期待できるかもしれない、という考え方が元になっているものだと思います。ただ気を付けたいのは、実際はほぼゼロに近い状態だということです。特に現在のように超低金利の時代では、金利自体に下がり幅がありません。この状態で将来的に金利が上昇した場合には、どうなるでしょうか。この場合は、国内債券の価格が下がります。つまり、ほとんど儲け率が期待できないのに、価格が下がるのでは資産運用の対象としては適していない、と考えています。それなら安全資産の預貯金の方が合理的ではないでしょうか。投資信託の儲けに関するまとめ投資信託の期待リターンは株式主体の場合、5~6%程度が期待される債券主体の投資信託は効率が悪いので持たなくてもいい国内債券の投資信託は低金利時代のいまは持つ必要性がない今回は、投資信託での儲けがどのくらい出るのか、ということについて考察しました。短期的に見るとリスク(値動きの振れ幅)があるので、年間で30%上がったり25%下がったりと、激しい動きをします。リスクとはノイズでもあります。短期的な値動きに慌てて、頻繁に売買を繰り返していては投機的な性質へとなってしまいます。ノイズに動じることなく、長期分散積み立て投資に徹してこそ、期待リターンに近づくことができるのではないでしょうか。本記事が読者の方の合理的な資産形成の一助になれば幸いです。
2019年06月28日統計上、成人1人あたり平均2枚以上発行されているクレジットカードですが、アメリカの精神科医のデビット・クルーガー博士の研究によると、クレジットカードは現金よりも支出が平均23%増えるとのデータもあるようです。 カードをじょうずに使いこなすための方法や使うことが向いていない人など、クレジットカードの基本についてお伝えしてまいります。 1.キャッシュレス(現金を使わない支払い方法)は今後ますます増加クレジットカードに限らず、デビットカード(口座から即時に引き落とされるカード)や電子マネーなど、現金を使わない支払い方法が広まりつつあります。 海外ではその傾向が強く、たとえばスウェーデンでは現金が使えないお店も多く、現金の使用率は1割を切り、インドでは2016年に高額紙幣の使用を禁止(日本に置き換えると1万円が使えない状態)したりと、多くの国がキャッシュレスに向かっています。 一方、日本ではキャッシュレスの手段が広まりつつあるものの、現金を使う機会は少なくありません。2020年の東京オリンピックを迎えるにあたって、海外からの旅行者が増えることを見込み、キャッシュレスの対応を進めているところです。 日本においては短期間で現金が使えなくなる状況は考えにくいのですが、キャッシュレス化が進まないことも考えにくいので、クレジットカードをはじめ、キャッシュレスに慣れていくことは必要と思われます。 2.クレジットカードは後払いのため、使いすぎてしまう可能性もクレジットカードはその場で現金や残高が減るわけではないので、使いすぎてしまう傾向にあります。使う際にはこの特徴を覚えておくだけでも、少しは使い過ぎを防げると思います。 しかし、目に見えて現金や残高が減らないため、どのくらい使ったかわかりにくい点には変わりません。カードを使った際にメモや家計簿、アプリなどで記録をつけておくか、請求の明細で何にいくら使ったかを把握する必要があります。この振り返りができない人は使い過ぎてしまう可能性が高いので、クレジットカードの利用はあまりしないほうがいいでしょう。 また、使った金額を把握していないこと以外に多重債務になってしまう可能性があるのが、リボルビング払い(リボ払い)と呼ばれる、利用額の範囲で返済額を一定額支払う方法の多用です。 たとえば、リボ払いの設定額を月1万円に設定すると2万円の買い物をしても、15万円の買い物をしても、月々の返済額は1万円になるので(返済期間は残高によって異なります)、使った総額を把握しにくい状況になります。 分割払いやリボ払いでは、金利や手数料がかかることはほとんどですので、総額も現金より増えてしまうことになります。計画的な状況でリボ払いを使うことはあってもいいのですが、欲しいものがあるからといって安易にリボ払いをすることは避けたほうがよさそうです。 3.固定費や大きなお買い物はクレジットカード、娯楽や無駄遣いは現金使い過ぎてしまう可能性のあるクレジットカードですが、光熱費・通信費・家賃・保険料等の固定費をクレジットカードで支払えるものが増えています。いずれにしても支払わないといけないものであれば、ポイントを貯めつつ、支払い漏れの可能性も減り、明細もまとめられるクレジットカードを使うメリットは大きいです。 また、家具や家電など大きな買い物をするのに多額の現金を持ち歩かず支払いができるので、計画的な買い物であれば、この場合もクレジットカードを使っていい状況と思われます。 逆に娯楽や無駄づかいをクレジットカードで支払い、使用状況の確認をしないと、カードがあるからこそ使ってしまう習慣になってしまいます。この状況を避けられない人は、カードの枚数を減らし、本来使う状況以外は財布に入れておかないことが必要かもしれません。 また、自動車や住宅、出産などで一時的にお金を集中して貯めたい場合は、カードを固定費以外に使わないか、カードを全部解約してしまうくらいのほうがお金が貯まりやすい状況になります。何十年間もこの状態は続けられないと思いますが、数年間程度に集中してお金を貯めたい場合はこの方法もおすすめです。 クレジットカードに限らず、多くのものにメリット・デメリットが存在します。じょうずに使えば便利で使用履歴も残りポイントも貯まりますが、何も考えずに使えば、使い過ぎて貯蓄がしにくかったり、債務が大きくなったりします。ご自身やご家族にあった使い方を考えたうえで、じょうずにクレジットカードを使いこなしてください。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年06月27日2019年10月に消費税が10%に増税されますが、注文住宅は引き渡しが2019年9月30日以降になる場合は、増税前の契約でも消費税10%として手続きをする必要があります。 この増税を緩和する目的として“次世代住宅ポイント”制度が設けられ、2019年6月3日から申請が始まりました。今回は新築だけでなくリフォームにも適用される“次世代住宅ポイント”についてお伝えします。 要件を満たした住宅の新築・購入・リフォームを対象にポイントが支給次世代住宅ポイント制度は2019年10月の消費税増税に備え、一定の省エネ性、耐震性、バリアフリー性能等を満たす住宅や家事負担の軽減に役立つ住宅の新築やリフォームをされた人に対して、多くの商品と交換できるポイントを発行する制度です。 2019年6月3日から申請が始まり、2020年3月31日までを限度に(申請が予算を超える前に受付終了)申請を受け付けます。主な要件は以下のとおりです。 1)「安全・安心」「健康長寿・高齢者対応」「子育て支援、働き方改革」に資すると国土交通省が選定した、①注文住宅の新築、②新築分譲住宅の購入、③リフォームが対象となります。 2)新築では、①エコ住宅 (断熱等級4又は一次エネ等級4を満たす住宅)、②長持ち住宅 (劣化対策等級3かつ維持管理対策等級2等を満たす住宅)、③耐震住宅 (耐震等級2を満たす住宅又は免震建築物)、④バリアフリー住宅(高齢者等配慮対策等級3を満たす住宅)に適合すると1戸当たり30万ポイント付与されます。 3)リフォームでは、①窓・ドアの断熱改修、②外壁、屋根・天井又は床の断熱改修、③エコ住宅設備の設置、④耐震改修、⑤バリアフリー改修、⑥家事負担軽減に資する設備の設置、⑦若者・子育て世帯による既存住宅の購入に伴う一定規模以上のリフォーム工事等がポイント付与の対象となります。 工事の内容によって2,000ポイントから150,000ポイントが付与され、合計の上限を1戸当たり300,000ポイントとしています。 ポイントの交換商品は食料品や日用品、家電など次世代住宅ポイントの申請はすでに始まっていますが、ポイントの交換申込は2019年10月1日以降の予定となっています。対象商品は米・肉・魚等の食料品、キッチン用品やバス用品等の日用品、テレビや空気清浄機等の家電等が用意されています。アウトドア用品や防災用品、キッズ用品等のカテゴリーもあり、2019年6月12日時点では、約2600件の交換商品が登録されており、今後も増える予定となっています。 ポイント交換があるから住宅を購入したり、リフォームをしたりと考える人は少ないと思いますが、消費税増税を理由として住宅購入を迷われている人はこの次世代住宅ポイントで付与されるポイントと合わせて住宅購入の総費用を検討すると良いでしょう。 現在、新築の住宅購入やリフォームを検討されている人は不動産やリフォームの担当者にこの制度の対象となる部分があるか確認してみてください。なお、この制度の詳細は、次世代住宅ポイントのサイトから確認できますので、参考になさってください。監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年06月22日今回はNISA口座をどこで開設、利用したら良いのかを解説していきます。銀行や証券会社など様々な金融機関がありますが、何口座も開設できませんので、見比べたいですよね。今回は私の考えるNISA口座ランキングを発表しますので、これから開設をお考えの方は是非参考になさって下さい。ランキングの諸条件まずランキングを付けるに当たってですが、銀行は回避します。理由は、例えば地銀の〇〇銀行が良いとした際に、遠方であれば開設すら躊躇しますし、参考にならないのではないかと考えたからです。よって、今回のランキングは、誰でも閲覧できるネット証券に特化したランキングを発表する事にします。そして以下の項目を評価ポイントとして見ていきます。手数料商品数使いやすさ総合評価私の意見分かり易くする為に◎、〇、△の表記も入れておきますので、参考にして頂ければと思います。それでは第5位からの発表です。NISAでおすすめの口座ランキング第5位松井証券手数料◎商品数△使いやすさ〇総合評価〇今回第5位にランクインしましたのは松井証券です。松井証券と言えば「桐谷さん」というイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。桐谷さんは株主優待で生活する方でして、何度かTVで取り上げられた事もあります。株主優待を利用する為に自転車で颯爽と移動するシーンが特徴的ですが、桐谷さんは松井証券で取引されています。今回5位になった主な理由として、商品数が他と比べると少ないかなと感じた事が要因でしょうか。個人的には選択肢は多い方が良いと思うので、今回5位とさせて頂きました。また、便利なツールとして、「ネックストック・スマート」「株touch」「投信工房」と呼ばれるアプリを開発しており、お持ちのタブレットやスマートフォンで株価等がチェックできます。この点は非常に有難いですね。出先でもチェックが可能になりますので、安心ではないでしょうか。第4位カブドットコム証券手数料◎商品数△使いやすさ〇総合評価〇第4位はMUFGグループのインターネット専業の証券会社であるカブドットコム証券です。お聞きになった事はあるのではないかと思います。松井証券よりか商品数は多いものの、海外株の取引きが無い事が4位の主な理由です。同じく選択肢は多い方が良いと思うので4位ですが、松井証券との違いは「IPOの取扱い」にあります。IPOとはInitial Public Offeringの略で、訳は「新規公開株」や「新規上場株式」と言います。主な特徴として分かり易く言えば「上場する前に株を入手して、上場日に売却する」事で、簡単に利益を出す事が可能になります。しかしながら、購入する場合は厳選なる抽選が行われる為、誰でも入手できる訳ではありません。また、信用ある証券会社にて取り扱われる為、全く知らない未公開株ではないという所もポイントです。このIPOですが、松井証券でも取扱いはあるものの、取扱い本数で言えばカブドットコム証券が上回っていますので、僅差ではありますが4位とさせて頂きました。また、購入に関しては「プチ株」と言って1株からの購入もできる、初心者には有難い購入方法もあります。ツールは「kabuステーション」と呼ばれるツールを使い、こちらも使い勝手はいいですね。第3位楽天証券手数料◎商品数◎使いやすさ◎総合評価◎第3位はかなり悩みましたが、楽天証券をランクインさせました。もう皆さんご存知かと思いますが、楽天グループの一角を担います。楽天銀行とも連携しており、ポイントなどで還元される部分は他社証券会社にはない制度ですね。お買い物などで楽天を利用したり、銀行取引、資産運用と生活における殆どがワンストップで可能になるのは管理し易いのではないでしょうか。取扱い商品数はネット証券では1位2位を争う程豊富で、海外株式も取扱いがありますので、経験者の方にしてみると使い勝手は抜群にいいのではないかと思います。先程ご紹介しましたIPOですが、カブドットコム証券より取扱いは少なく、3位か4位で悩みましたが、それを遥かに凌ぐだけの商品ラインナップの多さ、また使用ツールである「マーケットスピード」は利用者の中でも評判はかなり高く、評価できる点でもあります。結果、総合的に判断し3位とさせて頂きました。[adsense_middle]第2位マネックス証券手数料◎商品数◎使いやすさ◎総合評価◎第2位はマネックス証券です。甲乙つけ難い中で今回2位にした主な理由は、手数料水準は他社と同じで安いですが、特にサポート、フォローの体制でもある情報量が圧倒的に多く配信されているという点がポイントです。特にマーケットに詳しいアナリストの方々による市場の動きの解説等は非常に勉強にもなりますし、投資する上では参考になります。また、PO取扱いも豊富で当選する確率も上がるのではないでしょうか。海外への投資も充実しており、短期間で増やす事になるであろうNISA口座で考えるとマネックス証券のラインナップは適していると考えます。ツールに関してはマネックストレーダーと呼ばれるもので、ぱっと見トレーダー感覚に浸れるツールですね。総合的な商品数で言えば、楽天証券よりも見劣りは否めませんが、それ以上にIPOの取扱いが多い為、個人的に2位とさせて頂きました。NISAを始めるに当たって、少しでも市場に関する動向を知りたい、勉強したいという事であれば、情報豊富なマネックス証券は初心者にも向いていると考えます。第1位SBI証券手数料◎商品数◎使いやすさ◎総合評価◎今回のランキング第1位にはSBI証券を選びました。証券会社では圧倒的な存在感を発揮していて、NISAだけでなく、積立NISA、iDeCoとこちらも非常に順調に取引を増やし続けています。1位たる理由ですが、楽天証券と同等の取扱い商品数を誇り、ネット証券では1位2位の数です。また、海外投資商品も豊富である事、そしてIPO取扱いは業界NO.1です。他社と比較してもその数は豊富で、口座開設者数が右肩上がりなのも頷けます。使用ツールは「HYPER SBI」と呼ばれ、こちらも使い勝手の良さは評判が高く、タイムリーな取引も可能で、初心者から経験者の方までが幅広く利用できるスペックとなっています。これまで僭越ながらランキングを付けて参りましたが、SBI証券においては、他社よりも頭1つ、2つ抜きんでている印象がかなり強く、私自身がNISAをおすすめするのであれば、SBI証券は外せない証券会社でしょう。ランキング一覧表これまでランキングを付けてきましたが、ポイントの手数料、商品数、便利さ、総合評価を一覧にしました。総評今回、私の知識と経験を踏まえて、独断でランキングを付けてきました。正直言ってどこの会社も甲乙つけ難いのが私の感想ではあります。今回はNISAを主題としてランキングを付けました。間もなく制度そのものが終わろうとしていますので、これから開設をお考えの方にとって、アドバイスするならば、非課税期間が残り少ない中で、恩恵を受けながらも結果を出したいという事でしたら、やはり海外投資を念頭に口座開設を考えてみてはと思います。日本の株式市場と比べ運用成果が高い事が理由です。もちろんIPOを利用し、上場と同時に売却するという事も有りですが、抽選に当たらなければ意味がありません。ご自身の投資スタンスをどのようにするのかを考えて、慎重に口座を選んで頂きたいと思います。NISAでおすすめの口座ランキングに関するまとめ今回手数料水準は横一線で、ランキングを左右したのは商品数、IPO、海外投資の3点が主になりました。先程も述べましたように、NISAの非課税期間を考慮して、ご自身の投資スタンスを考慮して口座開設して下さい。
2019年06月20日Tap BUY(ワンタップバイ)は、スマホから簡単に株式投資ができるサービスで、最低1,000円から始めることができることから投資家の注目を集めています。この記事では、One Tap BUYにはどのようなメリット・デメリットがあるのかについて解説します。One Tap BUY(ワンタップバイ)とはワンタップバイトヨタ自動車や薬品工業など、身近で業績も安定している優良企業30社が選ばれています。2.米国株ワンタップバイニューヨーク証券取引所とナスダックで取引されている個別銘柄から30銘柄を厳選。 アマゾンやアップル、アルファベット(グーグル)など有名企業に投資することができます。また、日本株では「日経平均株価」、米国株では「S&P500」に連動する ETF も購入できるので、株式市場全体に投資することも可能です。売買できる日本株・米国株の銘柄ワンタップバイで売買できる日本株・米国株の銘柄は以下の通りです。3.ロボ貯蓄ワンタップバイ2019年5月から始まった新しいサービス。米国市場に上場している株式や社債などを積み立てながら定期的に分配金が入ります。元本保証ではありませんが、投資信託のように手数料がかからず、年率2.63%~8.7%の利回りが狙えます。4.CFDワンタップバイワンタップバイのCFD取引です。CFDとは差金決済取引のことで、株や債券など現物の受け渡しをしないで、売買の差額だけを決済する取引のことです。ワンタップバイのCFDでは、証拠金の10倍の取引ができます。証拠金1万円から取引可能。日経225か米国500、どちらかの株価指数の動きを予測して売買します。手数料は無料です。5.IPOワンタップバイIPOとは、未上場の企業が上場して新たに株式公開することをいいます。2008年10月から2018年10月までの10年間で、初値(上場日に最初につく値段)が公募価格(上場前に設定される株価)を上回った銘柄は約80%にもなります 。通常、IPOは100株単位での申し込みですが、ワンタップバイでは1株単位で申込みができます。少額から参加でき抽選で当たる可能性も高まるので、多くの投資家にIPO株がゲットできるチャンスがあります。[adsense_middle]ワンタップバイのメリットワンタップバイ日本株は東京証券取引所が開いている日の9時10秒から14時59分まで取引が可能。昼の休憩時間である11時30分から12時30分も取引できます。また、米国株は基本的に24時間365日取引が可能。米国株式市場が開いているのは日本の深夜から早朝ですが、ワンタップバイなら日中でも取引ができるのです(在庫切れの場合を除く)。【ワンタップバイのメリット②】1,000円から投資が可能ワンタップバイは、日本株・米国株ともに1,000円から取り引き可能です。たとえば、6861キーエンスは株価が61,170円です(2019年6月6日時点)。通常の証券会社は100株単位なので、600万円以上の資金が必要です。しかし、ワンタップバイなら、キーエンスも1,000円から購入できます。これまで資金が足りなくて購入を諦めていた銘柄でも、少額で買うことができるのです。投資経験がない方やまとまった資金がない方におすすめです。【ワンタップバイのメリット③】銘柄選びが楽ワンタップバイでは、日米の代表的な30銘柄の中から銘柄を選べます。日本株だけでも4,000銘柄以上あるので、初心者は銘柄を選ぶことも大変です。ワンタップバイなら、比較的迷わずに投資先を選べます。また、日米を代表する株価指数である日経平均株価とS&P500指数にも投資できるので、市場全体を購入することもできます。【ワンタップバイのメリット④】1,000万円まで資金が保護されるワンタップバイは約7割が投資未経験者です。このような新しいサービスの場合、事業者の不祥事などでお金が返ってこなかったり、不正に流用されたりするリスクが気になります。しかし、ワンタップバイは金融商品取引業者で、日本証券業協会に加入しています。購入する株式やETF・入金したお金は分別管理されているので、ワンタップバイが倒産しても資産は保全される仕組みになっています。また、万が一分別管理をしていなくても、投資者保護基金で一人あたり1,000万円まで保護されます。ワンタップバイは資本金が44億円と潤沢で、ソフトバンクやみずほ証券などが大株主です。事業者としての安心感も高いのですが、万が一の時でも資金が守られるので安全性は高いと判断できます。ワンタップバイのメリットまとめ操作が簡単1,000円から投資が可能銘柄選びが楽1,000万円まで資金が保護されるワンタップバイのデメリット【ワンタップバイのデメリット①】購入したい銘柄がない場合がある日米ともに30銘柄に絞られているのは、銘柄選びに迷わないというメリットがありますが、新興株など中小型株は取引できません。株式投資に慣れてくると、さまざまな銘柄に興味が出てくる可能性があります。最初はワンタップバイで取引し、多くの銘柄を取引したい場合はSBI証券など他のネット証券を使うようにしましょう。【ワンタップバイのデメリット②】まとまった金額では手数料が割高になるワンタップバイの手数料体系は次の2種類です。都度プラン定額プランワンタップバイの取引手数料は、都度プランで日本株が0.5%、米国株が0.5~0.7%かかります。SBI証券や楽天証券などは約定代金が10万円まで無料。それ以上の金額もワンタップバイよりも安い手数料体系です。約定金額が多い、または取引を頻繁にする場合は、定額プランを利用するようにしましょう。定額プランは月額手数料980円(税込1058円)を支払うことで、日本株・米国株(両市場のETF含む)を売買手数料なしで取引できるサービスです。都度プランは取引ごとに手数料がかかるので、少額で取引回数が少ない人向き、定額プランは取引回数が多くまとまった金額を取引したい人に適しています。ワンタップバイのデメリットまとめ購入したい銘柄がない場合があるまとまった金額では手数料が割高になるOne Tap BUY(ワンタップバイ)のメリット・デメリットに関するまとめ今回は、One Tap BUY(ワンタップバイ)の種類やメリット・デメリットについて解説しました。ワンタップバイは1,000円と少額から日米の有名企業を買うことができるので、株式取引を始めてみたい初心者にピッタリのサービスです。さらに、CFDやIPOなども取引できるので、投資の幅も広がります。資産運用に興味のある人は、ワンタップバイで株式投資を始めてみてはいかがでしょうか。
2019年06月18日本記事では積立投資におすすめであろうと筆者の考える投資信託1位~5位までを、ランキング形式で紹介します。※本記事は特定の投資信託を推奨・斡旋する意図はありません。合理的な投資を考察するものです。積立投資におすすめの投資信託とは?まず最初に、積み立て投資におすすめの投資対象について、初心者向けの押さえておきたい基本的な考え方を解説します。本記事では以下の2点です。短期的に見ると、大きく損をする可能性のある株式が主体の投資信託であること個別の株式ではないまた、上記以外の基本として、「信託報酬が0.3%以内、購入時手数料・売る時にかかるお金はゼロ」「市場平均に連動するインデックス型であること」の2点が挙げられます。【おすすめしたい積立投資の選び方①】短期的に見ると、大きく損をする可能性のある株式が主体であることそれでは、本記事の2つのポイントのうち、最初の①から見てみましょう。短期的に見ると、大きく損をする可能性のある株式が主体の投資信託であることこれは、積立投資初心者の方にとっては「どうして大きく損をする可能性のある株式が主体の投資信託が重要なの?損する可能性の低い方が良いのでは?」と思われるかもしれません。その理由は、市場が効率的な場合、『リスクとリターンはおおむね比例する』と考えられるからです。市場が効率的とは:現代の株式市場や債券市場などは、機関投資家(プロ)が過半を占めているとされる。そのため、正常に株価などが判断されていれば、リスクの低いものは低い割引率の高い価格が付くので、将来の期待リターンは低くなると考えられる。つまり、ローリスク・ローリターンである。一方で、リスクの高い株式主体の投資信託は、より割り引かれた価格が現在ついている(投資家の要求リターンが5~6%と高い)はずなので、将来の期待リターンは高くなると考えられる。つまり、ハイリスク・ハイリターンであると考えられる。そして、株式が主体の投資信託はハイリスク・ハイリターンな金融商品です。積立投資では、目先のリスク(激しい縦の値動き)ではなく長期での期待リターンを望むもの積立投資では毎月コツコツと数千円~数万円程度を分散して投資していきます。そのため、長期的に見て期待リターンが大きくなるものを投資対象として選ぶことが重要だと筆者は考えます。これは、同じ金額を同じ期間、投資に回すのなら、できるだけ大きくなった方が良いだろう(効率が良い)、というシンプルな考え方だと思っていただけるとわかりやすいかと思います。期待リターンとは:「このくらいのリターンが期待できるのではないか」とする一つの目安。ただ、あやふやな未来のことを数値化したものなので、算出する人や機関によって数値は異なる。また、未来のことなのであまりあてにならない。ちなみに、短期投資でも長期投資でも、効率の良い投資をすることが重要だと筆者は考えます。そのため、積立投資の期間や、年齢によって投資対象の考え方や対象そのものが大きく変化することはないと考えています。【おすすめしたい積立投資の選び方②】個別の株式ではない「株式がハイリスク・ハイリターンであるなら、投資信託ではなく個別の株式をピンポイントで買えば良いではないか?」とも思われるかもしれません。しかし、こちらも理論上は分散投資を誰でも手軽に行える投資信託を選択する方が合理的になります。なぜでしょうか?その理由は、投資信託で保有した方がリスク(値動きの振れ幅)が小さくなるからです。リスクとは:しばしば「危険」という意味でも用いられるが、資産運用の世界では同時にリターンの散らばり(標準偏差)・値動きの振れ幅を指す。つまり、リスクが高い・低いとは、統計的に見た資産(株式や債券)の値動きの振れ幅が大きいか小さいかをここでは指す。複数の株式を保有すると、初心者でも専門家でも、誰でも簡単にリスク(値動きの振れ幅)が小さくなる一例ですが、個別の株式の場合、リスクが大きいです。一方、資産運用では期待リターンが同じならリスクが低い方が効率が良い、と考えられます。そして、投資信託とは「入れ物」のようなものですので、株式主体の投資信託を保有すれば、その中には数十から数千社程度の株式が内包されているのと同様の分散効果が生まれます(種類による)。また、そのように複数の金融商品を保有すれば(投資信託を持てば)自然とお互いの値動きの振れ幅が干渉しあい、値動きのトータルの幅を小さくします。その為、分散投資をした方が合理的、ということになります。【質問】ちょっと待って!リスクが高い方がリターンが高いなら、分散しないで個別の株式の方が有利なのでは?上記のような質問も浮かぶかもしれません。確かに、ある特定の株式が短期間に十倍などに値上がりすることがあります。それは事実です。また、先ほども述べましたように、リスクとリターンはおおむね比例すると考えられます。しかし、全体的に見た場合、答えはノーだと思われます。なぜでしょうか。それは、分散することで簡単に消えてしまう個別株式のリスクは、市場の参加者が評価しない、と考えられるからです。つまり、初心者でも複数保有すれば簡単に相殺することのできるリスク(非市場リスク)には、誰も追加的なリターンを付けないだろう、という考え方です。非市場リスクとは:例えば、会社の社長が交通事故やセクハラで逮捕されたりすることによる株価の下落など。市場や景気などとは無関係の企業個別のリスクなどを指す。市場が効率的であるならば、評価されるリスクとは、分散することでは消せない市場リスクだけだと考えられます。市場リスクとは:分散投資によって消すことのできない、市場全体にかかるリスクのこと。一例:2008年の世界金融危機など。つまり、どのように分散投資を徹底していても、将来的にはほぼ確実に大きく値下がりする時期が来る。そして、それは投資信託を保有することで、誰でも市場リスクだけを背負うことができやすくなります(種類による)。[adsense_middle]積立投資におすすめの投資信託ランキング以上を踏まえました、筆者の独断と偏見による積み立て投資におすすめの投資信託ランキングを5位~1位まで発表します。※数値は記事執筆時点の内容です。1位だから絶対に儲かる!というワケではありませんよくある誤解として、ランキングの上位を買えば儲かる、というものではありません。運用成果は市場次第、つまり世界の景気次第です。景気が良くなれば、未来の利益が上がるので、現在の株価が上がります。つまり、運用成績が良くなります。また、どのように分散投資をしようとも、本文中で触れたように、消せない市場リスクが残ります。景気が悪くなれば、未来の利益が下がりますので、現在の株価が下がります。つまり、運用成績が今度は悪くなります。そのため、長期間積み立て投資をしていると、ほぼ確実に大きく目減りをする時期(金融危機)に遭遇するでしょう。安い時にたくさん買うことができるのが積み立て投資のメリット積立投資においては、金融危機時などの大きく値下がりした時もコツコツと買い進めることが重要です。つまり、安い時期に買うことで将来の期待収益率の上昇を期待できます。積立投資をしているのにも関わらず金融危機時に慌てて売却をすると、全く反対の成果になることが容易に想像できます。積立投資におすすめの投資信託に関するまとめ積立投資におすすめの投資信託はリスクが大きい株式主体の投資信託であること個別の株式より投資信託の方が効率が良いのではないかどのような分散投資をしても、未来においては大きく値下がりする時がくると想定する今回は、積立投資におすすめの投資信託についてランキング形式で考察しました。積立投資そのものは、人間の持つ認知エラーを回避し、合理的な資産形成を『誰にでも』できるようにする、素晴らしい仕組みだと筆者は考えます。本記事が読者の方の合理的な資産形成の一助になれば幸いです。
2019年06月17日投資や資産の重要性は分かるけど、時間がないしめんどくさい……と思っている人はかなり多いはず。確かに、一見すると難しい単語が多く、手を出しにくいように見えますよね。でも、中には意外と簡単に取り組める資産形成もあるんです。そこで今回は、資産運用・トレーディングのプロである山田良政さんに「忙しい人でもできる資産形成」についてご紹介いただきます。文・山田良政iDeCo(イデコ)で手堅く!あなたはiDeCo(イデコ)という言葉を聞いたことがありますか?これは“個人型確定拠出年金”の略称で、自分で掛金の金額を決められる年金制度なのです。またiDeCoは、掛金全額が所得控除の対象となり、確定申告・年末調整をすることで、税金の還付が受けられる点も魅力的。さらに、低い掛金から運用できる投資信託商品なども豊富に揃っているので、非常に取り組みやすい資産形成のひとつです。ただし、iDeCoで積み立てた年金を受け取るには、最短でも60歳になるまで待たなければいけません。ご注意ください。忙しい女子でもできる積立投信とにかく忙しいあなたには、積立投信がおすすめ。毎月決まった額を自動的に積み立てるだけという簡単さが魅力です。実際に積み立てていく額は商品によって大きく分かれますが、場合によってはワンコインから積み立てられるので、少額で投資をスタートすることが可能です。ただ、投資という性質上、お金が投資した金額より少なくなってしまう“元本割れ”を起こす可能性も。情報も多く安心できる個人向け国債財務省のウェブサイトをはじめ、多くの情報が公開されている個人向け国債は、比較的安心できる資産形成方法でしょう。こちらは基本的にいつでも申し込める上に、元本割れする可能性もほとんどないでしょう。一方で、国債は利回りが年率0.05%と非常に低いことがネック。また、途中解約した場合は直近2回の利息が解約金額から差し引かれるので、満期になるまで待たないと。ちょっと贅沢!百貨店株主優待お買い物でちょっとしたセレブ感を味わえる、百貨店の株主優待。実は、資産形成としても優秀です。百貨店の株式の最低売買単価は多くが10万円台となっており、比較的割安感のある銘柄がほとんど。また、各百貨店の株主優待券は、10%と非常に高い割引率を誇ります。特に、高額な買い物をするケースでは、株主優待券を利用するかしないかで大きな差が出てくるでしょう。資産形成という言葉を聞くと、難しいものだと感じる方も多いでしょう。でも、いざやってみると意外と簡単だったという意見もあります。今回紹介させていただいたものは、全て少額でチャレンジすることができるものばかり。ぜひチャレンジしてみましょう。-山田良政-株式会社オフィサム代表取締役。FXによる資産運用を自動化させた第一人者。自身が開発したFX自動売買システムが、2013年度に「世界一の評価」を獲得。誰でも気軽に資産が増やせる「自動取引システムによる資産運用」を提案し、その分かりやすい切り口はマネーに関するプロ達だけでなく女性からの支持も多い。「億を稼ぐ」ために必要な思考が綴られたインタビュー本『億トレⅡ』『億トレⅢ』も大好評。『月間BIG tomorrow』でも執筆中。・株式会社オフィサム © TunedIn by Westend61 /shutterstock© Leszek Glasne /shutterstock© Cookie Studio /shutterstock
2019年06月15日子育てには費用が掛かるため、2019年時点では児童手当の制度が実施されていますが、これとは別に独自の給付制度を実施している自治体もあります。 今回は2つの自治体の給付制度についてお伝えします。 東京都江戸川区では0歳児を対象に乳児養育手当を実施東京都江戸川区では、区内在住の0歳児を養育している親等を対象に、月額13,000円が支給されます。お子さんが生まれた月(転入の場合は転入届出日の属する月)から対象となり、最大で12回分となります。 江戸川区は以前から子育て支援に積極的でこの制度は昭和44年から実施している制度です。制度の主な概要は以下のとおりです。①支給対象者……下記のすべてに該当している方(1) 0歳児を養育している方(2) 乳児、保護者とも江戸川区にお住まいの方 (転入された方は、転入の届出日から対象)(3) 生活保護を受けていない方(4) 子ども子育て支援新制度の対象施設(認可保育園・小規模保育所・事業所内保育所等)・乳児院などに乳児を預けていない方(5) 生計中心者の対象年度の所得が所得制限額未満の方 ②手当支給額・支給回数……月額13,000円出生月(転入の場合は転入届出日の属する月)から手当に該当します。支給回数は最大12回です。 ③支給時期・支給方法……申請者名義の金融機関口座へ毎月10日に振り込まれます。詳細は江戸川区のホームページをご確認ください。京都府南丹市では5歳になるまで子育て手当を支給京都府南丹市では、市内在住の5歳未満の子どもを養育している親等を対象に手当が支給されます。お子さんの人数で支給額が異なり、第1子は月額2,000円、第2子は月額3,000円、第3子以降は月額5,000円となります。以前は出産・転入時に3年以上の居住要件がありましたが、2019年時点では居住要件がなくなりました。制度の主な概要は以下のとおりです。 ①支給対象者……南丹市に在住の(住民登録のある)5歳未満の子どもを養育している方②手当支給額・支給回数……月額 第1子2,000円、第2子3,000円、第3子以降5,000円 ③支給時期・支給方法……申請をした日の属する月の翌月から満5歳に達する日の属する月分まで支給されます。 申請者名義の金融機関口座へ9月と3月に半年分まとめて振り込まれます。詳細は南丹市のホームページをご確認ください。 今回は2つの自治体での給付制度をご紹介しました。この他にも給付制度があるかもしれませんので、お住まいの自治体のホームページ等をご確認ください。 また、給付制度以外にも保育園の拡充や小児医療を重視している自治体もあります。子育てを機にお住まいを変える場合や住宅を購入する場合には、自治体の子育て支援についても確認してみましょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年06月14日やiDeCo、普通預金・投資信託・外貨建て生命保険・株など、様々な資産運用の方法がありすぎてどれから手を付けて良いかわからない、といった声をよく耳にします。そこで本記事では、資産運用のリスクや注意点などの初歩的な解説から始め、1000万円を運用する場合の就業スタイル別(会社員・自営業など)おすすめ運用方法について紹介したいと思います。そもそも資産運用とは?リスクと注意点についていざ資産運用を始めよう!と思い立っても、どういう基準で何を選んだらよいのか等、何からスタートすれば良いか目安がないと困ってしまいます。ここでは、資産運用を実際に始めようとした際に知っておいて損はない初歩的な内容から、運用の注意点なども交えて解説していきたいと思います。資産運用のポイント①:資産運用って何?資金と資産の違いは?資産運用という言葉は一般的に使われるようになってきましたが、よくよく考えてみると「資産」とは何を指すのでしょうか。「資産」に似ている言葉に「資金」というものがあります。「資産」とは、お金だけでなく不動産や金など、換金性のあるものの総称です。「資金」とは、資産の中の現金部分のみを指している言葉です。つまり「資産運用」とは、現金のやりとりだけで利益を生み出すのではなく、不動産や金などの換金性のあるモノのやりとりも含めた総称的な運用のことを指します。資産運用のポイント②:余裕を持った資金計画がリスクを遠ざける資産運用をスタートする際に必要なのは「余裕を持った資金計画」です。資産運用を始める際、特に初心者の方は「大きな損害が出てしまったらどうしよう」と考える方が多くいらっしゃいます。これは当然の心理と言えます。なぜなら、資産運用だけではなく新しいことをスタートする時は、知らない事ばかりですから怖いに決まっています。この「怖い」という心理を少しでも軽くするためには以下の点を心がけましょう。余裕資金で運用をスタートすること(当面使わなくても生活に困らない資金を運用に充てる)長期運用を心がけ時間の余裕を持つこと(短期的に利益が出なくてもすぐ手放さない)この2つの余裕を持つことで、急な値下がりにも慌てずに長期的な目で運用を考えることができますし、そもそも余裕資金で運用をスタートすることで、万が一損失が出てしまった場合でも生活に与える影響はほぼないと考えられます。資産運用のポイント③:分散投資で賢い運用をしよう1000万円を運用するとして、一つの金融商品に全て使ってしまうと、利益が出た際には良いですが、損失が出た場合には一気に全てを失ってしまうことになりかねません。ではどうすれば良いかというと「分散投資」の考え方が必要です。分散投資とは、運用時期や手法、銘柄を変えて様々なリスクを分散するために行う投資方法です。通常、国内債券は大幅な値上がりは期待できませんが元本保証されており、安定して長期的に増やして保有できるという特性があります。一方、海外債券の場合はその国の情勢などにより価格が左右されますが、国内債券よりは大きな運用益が期待できます。その反面、損失が大きくなるリスクと隣り合わせです。このような商品特性の違いから、それぞれを一点買いするのではなく例えば500万円ずつ購入しておくと、海外債券が大暴落して500万円の全額を損してしまったとしても、国内債券は当初の500万円から少し利益が出ている状態だとすると500万円+αは守られていることになります。一方、1000万円全てを海外債券に費やしていた場合、大きな損害が出ることは免れません。資産運用のポイントまとめ「資産運用」とは、不動産や金などの換金性のあるモノのやりとりも含めた総称的な運用のことを指す余裕を持った資金計画がリスクを遠ざける分散投資で賢い運用をしようリスクを抑えた投資先の選び方資産運用は「期間」と「目的」を定めてスタートすると良いでしょう。教育資金を目標として10年間で少しでも着実に増やして運用したい人と、老後資金に備えるために運用したい人では、当然投資先を選ぶ手段は違ってきます。ここからは、その選択方法の目安となるポイントについて解説していきます。72の法則を知れば必要な利回りがわかる「72の法則」と呼ばれる公式は、預けたお金が2倍になるまでにかかる年数を簡単に知ることができるものです。72÷預金金利(%)=2倍になるだいたいの年数(目安)例えば一般的な定期預金金利が0.01%とすると、「72÷0.01=7,200」。つまり、0.01%の金融商品で預けたお金が2倍になるまで運用しようとすると、7200年かかるということです。これを利用することで、運用期間から逆算して必要な金利を知ることもできます。例えば30年後に資金を2倍にしたい、と考えた場合、「72÷X=30X=72÷30X=2.4」。つまり、金利2.4%の金融商品を選べば運用資金が30年後に2倍になる見込みであると解ります。流動性資金として引き出し可能な運用もしておこう資産運用をスタートする際、余裕資金で始めるのは当然ですが、それでも万が一やむを得ない事情でまとまった資金が必要になる場合もあるかもしれません。そのような事態に備えて「途中解約が可能かどうか」「解約しなくても利用できる制度があるかどうか」は、投資先を選ぶ際に確認しておいた方が良いでしょう。また、1000万円のうち800万円は絶対に解約や途中引き出し不可の投資先を選んでおき、残りの200万円は流動性資金としても使用できる投資先に分けておくことも賢い運用方法だと言えます。途中解約(引き出し)不可の商品の一例としては、iDeCo・円定期預金や外貨定期預金などがあります。[adsense_middle]就業スタイル別・おすすめの1000万円運用方法はコレ!ここから実際に就業スタイル別の1000万円運用方法を具体的に解説していきます。会社員の方:定年時期をゴールに据えて在職中に運用していく方法をご紹介自営業の方:老後資金が国民年金だけでは不安であるという声が多いことから、主に老後資金を増やすことを目標に運用していく方法をご紹介会社員の方向けにおすすめの1000万円運用方法会社員の方は、ご自身のお勤め先の定年が何歳であるかハッキリしています。これまでにも解説してきたように、資産運用では期間を定めることがポイントですので、一旦その定年までをゴールに据えて資産運用を始めてみませんか。そこで、以下のような運用方法をおすすめします。つみたてNISA(最長20年)iDeCo(60歳まで途中解約不可)株式投資(株主優待も楽しみながら経済の勉強もできる)J-REIT(国内不動産投資信託のこと。現物不動産購入ではなく、不動産に対して投資をする。)財形貯蓄や社内預金などの福利厚生のメリットは最大限に生かす(会社員の特権)定年をゴールに在職中に少しでも増やしておこう株式投資やJ-REITは多少のリスクはありますが、会社員の方のように毎月の収入が安定している方はチャレンジする価値のある投資先であると言えます。財形貯蓄や社内預金は給与天引きで自動的に貯金されていくシステムで、これは勤務先の所定の利率によりますが、銀行の普通預金や定期預金に預けておくくらいなら、こちらを利用するべきです。こちらは流動性資金の側面もありますので、万が一必要になった際は取り崩しも可能です。つみたてNISAで税制面のメリットを受けつつ、安定して増やすことを目標に運用する方法も併用すると良いでしょう。また、iDeCoは途中解約不可である老後資金対策の資産運用ですが、これは一年でも早くスタートしておくのが良いでしょう。自営業者の方向けにおすすめの1000万円運用方法自営業者の方は、老後資金が国民年金のみである為、いわゆる「老齢年金の二階部分」がありません。つまり、会社員の方の老後資金よりも少ない年金受給額であるということになります。なおかつ定年退職という概念がありませんので、勇退時期はご自身で決めることになります。自営業者の方におすすめの運用方法は以下の通りです。つみたてNISA(最長20年)iDeCo(60歳まで途中解約不可)外貨建て終身保険(万が一の際は遺族保障にもなり知識がなくても保険会社が外貨運用してくれる)国債(爆発的な値上がりは期待できないが元本保証があり安心)金投資または金の現物購入(金の価値は万国共通で高く安定している。日本だけの貨幣価値に左右されにくい)元本割れリスクを抑えて安全に老後資金を増やそう自営業者の方は、遺族保障についてや元本割れリスクをなるべく抑えた方法で手堅く運用していくのが最適ではないでしょうか。当初余裕資金にて資産運用を始めたとしても、万が一ご自身の病気により働けなくなってしまった場合の休業補償などもご自身で捻出しなければなりません。つみたてNISAを流動性資金と考えて税制面のメリットも受けつつ、万が一の際にすぐ動かせる資金として運用していくと良いでしょう。また、老後資金としてはiDeCoにて手堅く備えておきましょう。外貨建て終身保険は、万が一の際は遺族に遺す保障にもなります。また資産運用という点でいうと、保険会社が安全に外貨にて運用して増やしてくれますので、運用の知識がなくても加入さえしていれば安心です。また、これは生命保険ですので、確定申告の際に生命保険料控除が使えるところもメリットと言えます。国債と金投資に関しては、元本割れリスクは少ない反面、大幅に利益が出るものでもありません。安定的かつ長期的に少しずつ増やしていくイメージです。1000万円で資産運用する方法に関するまとめ資産運用というと難しいイメージを持っている方が多くいらっしゃいます。しかし本記事で解説したように、いくつかのポイントを抑え、タイプ別のおすすめ資産運用法を知ることで、安心して安全に運用していくことができます。必ず余裕資金でスタートし、短期的に利益を生もうとするのではなく長期運用と分散投資を心がけましょう。そうすることで極力リスクを排除できます。さらに会社員か自営業かによって運用方法と目的が変わってきますが、いずれの場合もiDeCoやつみたてNISAといった、長期運用かつ税制面のメリットが大きい制度については積極的に取り入れて欲しいと思います。
2019年06月14日子どもの将来の学費や住宅購入の頭金など、目的や期間を定めてお金を貯めている方も多いと思います。これらのお金は預貯金だけでなく、生命保険や株式・投資信託などで運用している方もいらっしゃいますが、すぐには解約できなかったり、状況によっては解約すると目減りしたりする可能性もあり、すぐに換金できないものなので、冠婚葬祭や急な出費に対応できないこともあります。 そのため、「もしものときに、いくらあったらいいですか?」とご質問を受けることも少なくありません。具体的な金額や割合などはご家庭によって異なりますが、基本的な考え方をお伝えします。 1.3年以内に使うお金と生活費の3~6カ月分を確保預貯金(できれば普段出し入れする口座とは別の普通預金口座)は、将来の学費や住宅購入など、使用目的が決まっているものを除いて、①3年以内に使う予定のお金(自動車の購入費用、入学金や授業料、旅行費用など)と、②生活費の3~6カ月分を貯めるようにしましょう。 3年以内に使う予定のお金であれば、運用できる期間も短く、元本割れするデメリットを避けたいので、預貯金で確保しましょう。3年はあくまでも目安ですので、生命保険や株式・投資信託をリスクと思われる方は、5年や7年など、ご自身に合った年数でもかまいません。 また、生活費の3~6カ月分は、冠婚葬祭や病気・ケガなどの急な出費、家計の赤字の補てん(あくまでも非常時の補てん)を目的とした予備費・特別費です。病気やケガが長引いて、この予備費・特別費で補いきれない場合は、家計そのものを見直さなくてはいけません。 そのときは、固定費だけでなく、将来への貯蓄・株式や投資信託、現在加入の生命保険などを大幅に変更せざるを得ない可能性が高くなります。そのため、予備費・特別費で何とかする状況ではないと思われます。また、3~6カ月と幅を持たせたのは、共働きであったり、お子さんが小さい場合は少なめに、専業主婦家庭であったりお子さんが大きい場合は多めに、と状況によって考え方も変わるためです。 2.ほとんどの定期預金は途中で解約可能定期預金は、その名前から満期を迎えないと受け取れないと思われがちですが、受け取れる利息の条件が悪くなっても、元本割れをせずに中途解約できる定期預金がほとんどです。 定期預金をお持ちの方は、中途解約できるかどうかを金融機関やホームページなどで確認するといいでしょう。一点、気を付けていただきたいのが、“仕組預金”(金融機関によって名称が異なることがあります)と呼ばれる預金です。 運用の目的が強く、中途解約できないものや中途解約すると元本割れするものも少なくありませんので、お持ちの方は条件や内容をしっかり確認しましょう。 3.もしものときは急には起きないことがほとんど「何が起こるかわからないので、預金はできるだけ持っておきたいです」とおっしゃる方に時々お会いするのですが、当日や翌日までと短い期間に普段の生活ではあり得ない大金が必要なケースはほとんど起きません。 自動車や住宅を当日や翌日に現金でいきなり買う方はあまりいませんし、急病やケガで病院の治療を受けても、当日や翌日に全額支払わないと治療しないという病院も聞いたことがありません。大きなお金が動くときは、決断や手続きに時間がかかったり、前もって計画したりすることがほとんどです。 そのためにも、まずは3年以内に使うお金と、生活費の3~6カ月を預貯金で確保したうえで、それを超えた部分を生命保険や株式・投資信託等で活用できないか検討するといいでしょう。 まずは家庭に合った金額を設定し、預貯金が少ない場合は、当初の目標として、生活費の3カ月を貯めるように心がけていただければと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年06月13日今回はnisaにの非課税期間について詳しく解説していきます。nisa自体いつまで続くのか?またいつまで買えるのか?いつまでに売るのか?今一度制度をおさらいしながら、話を進めていきますね。nisaのおさらい【nisaの特徴③】非課税期間はいつまで続くのか?さてタイトルにもあるように、本題になります。この非課税期間はいつまで有効なのでしょうか?答えは5年間となります。2014年に非課税枠最大値の120万円で購入した株式や投資信託が利益を出したとします。すると2018年までは課税されない仕組みとなる訳です。イメージ図をご覧頂ければ分かり易いかと思います。《購入した株式、投資信託が値上がりした場合》《購入した株式、投資信託から毎年配当が出た場合》購入した株式、投資信託等はその年から5年間は非課税期間の枠に収まりますので、翌年も120万円の範囲内で購入したものがあれば5年間は課税されない事になりますので、お得になる訳です。ここで疑問?2023年に買った株や投資信託はいつまで非課税なの?よくあるご質問ですが、結論は2027年までは非課税期間として保有する事ができますのでご安心下さい。冒頭でお話した2014年~2023年という期間は「投資可能期間」と呼びます。この期間内にnisa口座を通じて株式や投資信託を購入すれば、最大5年間は非課税の恩恵を受ける事が出来ますというものです。よって、最後の年である2023年に120万円までの株式、投資信託を購入したら、ルールに従ってその年から5年間は非課税で保有する事ができるという事になります。[adsense_middle]【nisaの特徴④】ロールオーバーって何?これもnisaを説明する上で非常に重要な部分です。ロールオーバーという言葉を聞いた事などありませんか?制度自体を簡単に解説します。ロールオーバーとは5年間の非課税期間が終了した際に、再度5年間非課税期間を延長し保有する事が出来る制度。2017年に120万円の上限が撤廃され、120万円を超える金額も繰り越す事が可能となった。図にするとこういう事になります。ロールオーバーによるメリットこのロールオーバーを利用する事によって、次の効果を得る事ができます。非課税期間の延長で保有、運用が可能になる5年間でなく10年間となる為、複利効果に期待できる非課税の期間延長は非常に有難いですね。5年前に購入して、着実に利益が出て増えているファンドにもう少し頑張ってもらいたい方はおすすめです。また投資の効果を最大限得るに当たって、複利効果を期待する事ができます。簡単に言えば、保有は短いより長い方が効果が出るという事です。ロールオーバーによるデメリット但し次の点はデメリットになる部分ですのでお気をつけ下さい。120万円を超えた額でロールオーバーした場合、新規買付は出来ない(年間120万ルール)2019年以降買い付けたファンドはロールオーバーできない例えば2014年に100万円で買い付けたファンドが150万円になっていたと仮定します。すると150万円でロールオーバーは可能ではありますが、ロールオーバーした年の2019年の新規買付は120万円のルールに従ってできない事になります。(非課税枠を使い切るという解釈です)そして、2019年以降に買い付けたファンドはロールオーバーできません。何故かと言いますと、2019年買ったファンドは5年間非課税です。つまり2023年までは保有可能です。しかし、ここからロールオーバーとなると2028年まで保有する事になってしまいます。制度自体2027年で終了となりますので、本年以降nisaで買い付ける方はロールオーバーできませんのでご注意下さい。【nisaの特徴⑤】保有期間はいつまで大丈夫なのか?nisa口座を通じて購入したファンドは最長2027年まで保有する事は可能です。分かり易い図が金融庁より出ていますのでご紹介します。この図からも分かるように、2023年で買い付けたものは最長でも2027年まで保有が可能という事になります。非課税期間が終わるまでにどんな方法があるの?nisaの最大の恩恵は5年間(最大10年間)の非課税期間です。ではこの非課税期間が終わるまでにどうすれば良いのか?非課税期間を過ぎればどうなるのかも含めて解説していきます。【覚えておきたい方法①】ロールオーバーを利用するこれは先程も解説してきましたので、細かい説明は省きます。もう少し運用をしたいという方はこの方法を利用し、更に5年間非課税での運用をおすすめいたします。また120万円に到達していなければ、空き枠分の買い付けもできますので、余裕があればプラスで買いたいところです。【覚えておきたい方法②】売却する非課税期間が終了し、手元にお金が必要な場合は売却して運用益を得る事も可能です。但し、非課税期間中に実施しなければ、課税されてしましますので、タイミングをしっかりと見極める必要があります。【覚えておきたい方法③】課税口座に移すこの方法は、非課税期間が終わった場合、ロールオーバーせず、また売却もしない場合のパターンです。本来nisaが無ければこの課税口座での運用を余儀なくされていました。nisaは非課税を謳った口座です。その役目(機能)が終了した際には通常の口座に移管し、引き続き運用する事は可能です。中にはもう少し運用したい、課税されても利益は出る算段だからと様々なお考えもあるかと思います。その場合はこの様に課税口座へ移して運用もアリです。非課税期間が終わるまでに覚えておきたい方法まとめロールオーバーを利用する売却する課税口座に移すnisaの非課税期間はいつまでかに関するまとめ今回はnisaの制度を振り返りながらの解説でした。昨年までの購入分はロールオーバーの対象ですので、しっかりと考えておきたいところです。また本年以降はロールオーバーできませんので、5年間で増やせるファンドの見極めが重要となります。
2019年06月13日「公的年金支給開始年齢の引き上げ検討」「受給額減額か」、こんな新聞見出しを見るたびに「私って、どれくらい年金がもらえるのかしら……」と不安に思う人が多いだろう。それぞれの納付期間や年金の種類などによって、複雑に支給額が変化するのが年金制度だ。「いつも年金問題を解説してくれるファイナンシャルプランナーの人たちって、自分ではどんな年金に入っているのかしら?」(50代・主婦)そんな疑問に答えるため、“お金のプロ”女性に、「あなたが実際に行っている年金対策」を緊急調査。賢女たちがプロの知識を生かしてどういうプランを立てているのか教えてもらった。賢女たちは、いかにして年金額を増やすのか。そのポイントは、公的年金の受給方法にある。「年金受給開始の年齢を遅くして支給額を増やす『繰り下げ受給制度』を検討しています」と話すのは独身のファイナンシャルプランナー・野々市恵子さん。将来的な減額が危険視されているなかで、「繰り下げ受給」を検討しているという。繰り上げ受給と繰り下げ受給の違いは何なのか。1カ月早めて「繰り上げ受給」すると、年金を早く受け取れる代わりに0.5%支給額が減額される。反対に、1カ月遅らせて「繰り下げ受給」すると、0.7%の増額。最長70歳まで待てば、本来の支給額より42%もアップする。ただし、繰り下げ受給は、早く死亡してしまうと、65歳から受給するはずだった本来の受取総額より減ってしまうというデメリットがある。資産運用などに詳しいマネーステップオフィス代表の加藤梨里さんも、繰り下げ受給を検討している1人だ。その理由を、次のように説明する。「たしかに、“長生き前提”の制度ではありますが、81歳以降も生き続ければ、本来より総受給額が多くなる計算になります。平均寿命約81歳の男性の場合、トクができるかどうかは非常にギリギリでしょう。しかし、女性の平均寿命は約87歳。受給額を増やせる可能性は十分高いと考えます」経済ジャーナリストの荻原博子さん、社労士・ファイナンシャルプランナーの中村薫さん、ファイナンシャルプランナーの山中伸枝さん、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんも、「増額された年金額を確保」を理由に、繰り下げを検討している。「貯蓄や有価証券、完済した不動産の賃料収入、そして健康ならば60歳以降も働くことで、65歳以降も当面生活費をまかなえる見込みです。自分の資産がある間は、自分の資産で生活したいもの。そして、その資産が足りなくなりそう、あるいは働くペースが落ちたときに、増額された公的年金を受給するのがよいといえるでしょう」(風呂内さん)反対に、唯一「繰り上げ制度」を検討していると話すのは、生活経済ジャーナリストの柏木理佳さん。「50代の私にとって、今後も年金への利益率は下がると考えてしまいます。減額などの措置が行われる前に、早くもらってしまったほうがおトクになるかもしれませんね」
2019年06月12日「貯金などである程度を資金が貯まったので、100万円ほど資産運用をしたい」という場合、どのような商品で運用を行えばいいのでしょうか。資産運用の目的は、自分の資産を使って効率よくお金を増やすことです。現在の銀行預金の金利は0.001%、定期預金でも0.01%程度です。預金していてもお金はほとんど増えません。資産を増やすためには投資を行う必要があります。今回は、初心者が100万円で資産運用する際におすすめの方法をまとめてみました。初心者はリスクが低い金融商品で資産運用を始めるGPIF国内債券と外国債券を合わせて50%、国内株と外国株式を合わせて50%とバランスよくポートフォリオを組んでいるのがわかります。このように幅広く分散投資していれば、株式が下落しても債券が値上がりするなどして損失をカバーしてくれるので、リスクを抑えた運用が可能です。[adsense_middle]バランス型ファンドとは投資信託にはさまざまな種類がありますが、初心者がGPIFと同じように簡単に分散投資できるのが「バランス型ファンド」です。バランス型ファンドとは、株式だけとか債券だけとか一つの資産に偏るのではなく、国内外の資産に幅広く分散投資するファンドのこと。一般的には、次の4つの投資先を組み合わせます。日本株式日本国内の株式が対象。世界株式世界各国の株式を組み入れます。米国や欧州など先進国がメインですが、新興国に投資するファンドもあります。日本債券日本の国債です。安全度は一番高いものの、金利はほとんどつきません。世界債券米国債など先進国の債券を中心に、新興国の債券を組み入れるファンドもあります。一般的に新興国の方が金利が高くなります。バランス型ファンドにおけるリスクとリターンの関係リスクとリターンの関係は次の通りです。セゾン投信世界有数の資産運用会社であるバンガード社のインデックス(日経平均株価やNYダウなどの指数)ファンドを通じて、世界の株式や債券に分散投資をする投資信託です。株式と債券の比率は半分ずつ、このファンド一本で世界30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に分散投資することができます。信託報酬は年率0.6%。信託報酬とは、投資信託を管理・運用してもらうためのコストで、保有している間かかる費用です。たとえば、100万円投資していた場合、毎年6,000円の信託報酬がかかります。設定来(2007年)の騰落率は+49.14%。年換算収益率は+3.37%です。セゾン投信eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)基準価額10,536円純資産25,441百万円信託報酬0.1512%運用会社三菱UFJ国際投信ネット証券最大手のSBI証券で一番人気があるバランス型ファンドです。三菱UFJ国際投信株式会社日本を含む世界各国の株式や債券、リート(不動産投資信託)に幅広く分散投資します。各資産の割合を常に12.5%にキープするようにリバランス(銘柄の入れ替え)を行ってくれるので、運用を任せることができます。三菱UFJ国際投信100万円で始める資産運用に関するまとめ100万円はある程度まとまった金額なので様々な金融商品に投資できますが、初心者の資産運用はプロに任せた方が安心です。投資の知識が不要で、頻繁に値段をチェックする必要がないからです。たとえば個別株に投資をすると、「どの銘柄を買うか」、「いくらで買って利食いや損切りはどうするか」などを事前に決めて、株価を常にチェックしなければなりません。手間や時間がかかりますし、仕事にも支障をきたす可能性があります。ですから、保険会社に任せる「貯蓄型保険」か、運用会社に任せる「投資信託」から資産運用を始めるようにしましょう。リスクやリターンは貯蓄型保険よりもバランス型ファンドの方が大きくなります。自分のリスク許容度に合わせて投資対象を選ぶようにしてください。
2019年06月10日本記事では、松井証券で買える投資信託の中から筆者が「合理的ではないだろうか」と考える投資信託を5つランキング形式でご紹介します。※本記事は特定の金融商品の推奨を意図するものではありません。商品名や各数値は執筆時点の情報です。筆者が考える、松井証券の投資信託おすすめランキング1位~5位それでは最初に松井証券の投資信託ランキング上位1位~5位の発表です。松井証券でのおすすめ投資信託の選定理由【おさらい】選定理由は以下の通りです。信託報酬が0.3%以下であること(コストは運用成績にマイナスにしか作用しないため)市場の平均に連動するだけのインデックス型であること(市場平均が効率的であり、長期で見た場合にアクティブ型をしのぐと考えられるため)株式が主体の投資信託であること(株式はリスクが高く、リスクプレミアムがつくと考えられ、同じ期間投資をするならば債券よりも期待リターンが高く、お金を大きくしやすいと考えられるため)上記は長期分散投資をする際に、非常に重要になるポイントです。松井証券でのおすすめ投資信託は4種類の組み合わせでしかない?上記に挙げたランキング1位~5位までの投資信託は、一見すると複雑な金融商品に見えますが、その内容は割とシンプルです。以下の4つの資産クラス、またはそれらの組み合わせでしかありません。国内株式先進国株式新興国株式米国株式これだけです。先ほどのランキング1位~5位のそれぞれの比率をザックリと見てみましょう(数値はおおよそであり、必ずしも正確なものではありません)。このようになりました。世界に分散投資と言っても、世界的に見るとアメリカがとても巨大なことが透けて見えてきます。【質問】それなら米国株式だけ買えばいいのではないですか?ザックリ言いますと、世界の株式の大きさでいうと米国が半分近くを占めているので、世界に分散投資をするとどうしても米国の比率が高くなる、という一面があります。そこで考え付くのが「じゃあ、米国の株式市場の投資信託一本でいけばいいのではないか?」という考えです。確かに、過去を振り返ってみると、米国株式市場は大きく伸びてきました。しかし、資産運用の世界では過去は未来を予想するのに意味を成しません。過去の情報は未来を予想するのに役に立たない:株価は未来の利益を割り引いたものであり、未来はあやふやなものです。しばしば人は過去の値動き(チャート分析など)で未来を予測しようとしますが、それが当たった気になるのは錯誤相関(勘違い)という人の心が作り出した幻想だと筆者は考えます。過去の分析で未来が分かれば誰でもお金持ちになれますが、現実にはみんなが同じように考え、動きます。その結果としてランダム・ウォーカー(でたらめ)に株価は推移すると考えられます。[adsense_middle]《分散投資》釣り堀が4つあったら、4つの釣り堀に糸を垂らす資産運用において、未来のことはたいへんに「ふわふわ」したものです。そのため期待リターンもあまりあてになりません。期待リターン:国内株式や先進国株式などの各資産の期待されるリターン。正確にはわからないが、長期で見た場合には株式の場合は、『無リスク資産の金利(長期金利など)+投資家の要求リターン5~6%=リスクプレミアム』ではないかと言われることもある。ただ、やはりどこ(景気の谷か山かなど)で買うかによって同じ期待リターンの物を買っても、結果は大きく異なると考えられる。ただ、資産運用では分散が重要ですので(理由は後述)、米国株式のみならず、国内・先進国(日本除く)などに広く分散投資をすることが重要かと思います。一か国などに限定して投資をした場合、長期間にわたってその国の景気が低迷した場合、長期的な期間が経っても、株価が十分に回復しないことが考えられます。一例としては、1989年の国内株式バブルの崩壊が挙げられます。30年経った現時点でも(単純な比較はできませんが)日経平均株価はバブル期の半値程度です。乱暴な言い方をしますと、長期投資と言えども、生きている間に回復しない可能性があります。その可能性を下げるためにも分散投資が重要だと筆者は考えます。複数の資産クラスを組み合わせると、リスクが下がる、だから分散する意味があるまた、値動きの異なる複数の金融資産を保有(分散投資)すると、良いことが起こります。それは何でしょうか?正解は、リスク(値動きの幅)が小さくなる、ということです。これは、一つずつの金融資産の値動きが小さくなるわけではありません。組み合わせて保有した場合に、トータルで値動きの幅が小さくなる、という意味です。※図表は筆者作成例えば国内株式・先進国株式・新興国株式・米国株式の4つの資産クラスは、それぞれ値動きがやや異なります。松井証券でもどこでも、投資信託のおすすめは株式のバランス型になる?上記の理由から、どのようなランキング上位の投資信託であれども、複数組み合わせて自分でバランス型のポートフォリオを組む、あるいは株式だけのバランス型投資信託を選択することが考えられます。ポートフォリオ:金融資産の組み合わせのこと。類義語で資産クラスの組み合わせをアセットアロケーションというが、わかりにくいので本記事ではポートフォリオで統一します。【質問】債券も入れたバランス型投資信託の方が良いのではないですか?確かに債券(国内債券・先進国債券など)を入れると、リスクが下がる傾向にあります。しかし、筆者はおすすめしません。なぜでしょうか。それは、期待リターンも低くなるからです。同じ期間、資産運用を行うのであれば、ある程度分散ができていれば、期待リターンが高い方が効率が良いと筆者は考えています。それを具体的に表したのが、本記事のランキング1位~5位です。もちろんこれは個人投資家の考え方次第です。数十年後にお金が大きくなっているほうが良いか、あまり大きくなっていない方が良いか、人によっては後者を選ぶ人もいるかもしれません。ただ、経済学的には、人はお金は大きい方が満足するもの、と筆者は認識しています。一方、行動経済学的には人はリスクが小さい方を好む、という傾向があります。行動経済学:経済学に心理学を足したような学問。行動経済学では、人は利得に対して損失の方が1.5倍から2.5倍嫌う、と言われている。そのため、買い時のチャンスでしばしば損切りをしたくなる。端的に言うと、人類はお金は大きくしたいけど、リスクはイヤだ、という矛盾した気持ちを併せ持っているのが「普通」なのかもしれません。資産運用で重要なのは、冷静に合理的な投資対象・運用方法を選択して、維持し続けることかもしれません。松井証券で買えるおすすめの投資信託に関するまとめ松井証券でのおすすめ投資信託は国内・先進国・新興国・米国の株式市場に連動する投資信託分散をするとリスクが下がるので、上記の市場に連動するインデックス型を組み合わせるのが現実的分散はするが、債券を入れたバランス型では効率が悪いと考えられる本記事では松井証券でのおすすめ投資信託を考察してみました。未来はどうなるかわかりません。そのため、できるだけ効率よく資産運用を考えることが重要ではないかと思います。本記事が読者の方の合理的な資産運用の一助になれば幸いです。
2019年06月09日家計相談でよく話題になるテーマの一つに「夫の小遣い」がありますが、〇万円が正解という考え方が難しい性質のものです。そのため、家庭の状況やご主人の置かれている状況を考慮して決める必要があります。 今回は子育て世帯の夫のお小遣いについて、新生銀行グループ『2018年サラリーマンのお小遣い調査結果』のデータを交えながら、お伝えします。 子育て世帯の小遣いは全体平均より少ない結果新生銀行グループ『2018年サラリーマンのお小遣い調査結果』によると、男性会社員のお小遣い月額の平均は39,836円でした。これは前年より2,408円の増加で2015年から3年連続の上昇となりました。 しかし、子どものいる世帯で見ると、未就学児のみいる世帯では月額26,477円、小学生のみいる世帯では月額35,059円と平均より低い結果となりました。理由としては、①子育て・教育費への家計への負担、②対象者の年齢が若く(子どもが大学生や社会人の親より若い)、比較的所得が少ないためと考えられます。 また、小遣いがダウンした要因を問う調査では、「子どもの教育費がかかるようになったから、増えたから」との回答は「給与が減ったから」「生活費に掛かるお金が増えたから」についで3位となりました。上記の金額や要因は言われなくても想像できる内容かもしれませんが、統計面からでも子育て世帯の小遣いは、平均より少ないことがご理解できたと思います。 小遣いの範囲は家庭や働き方等で変わる小遣いの平均を見て、夫の現在の小遣いが多いからといって早速減らそうとは思わないでください。なぜなら、夫の小遣いの範囲が家庭や働き方等で異なるからです。小遣いの範囲としてご家庭ごとの差が出やすいのは、主に以下の4点です。①昼食費が含まれているか(弁当持参、社員食堂、外食、などで費用に差が出やすいため)②仕事上の付き合いなどの費用は含まれているか(社内での飲み会、営業先・得意先の交際費も小遣いから出すかどうか)③ガソリン代や衣料費、身だしなみ費用等は含まれているか(生活費やその他の費用と分けられるものあるかどうか)④携帯電話や年会費等は含まれているかどうか(個人で利用しているものを小遣いから出すかどうか) ①~④をすべて小遣いから出す場合と出さない場合では、数万円程度変わるケースもあります。そのため小遣い制度を始める時や金額を見直すときはどの程度必要かを夫婦でしっかり話し合いをするようにしましょう。 ライフプランで必要な金額を設定してから決める方法も子育て世帯は、将来の教育費の準備や住宅ローンまたは家賃の支払いにと現在と将来に向けてお金を振り分ける必要がある場合がほとんどです。そのため、受け入れ難い人もいると思いますが、小遣いの金額設定は、以下のように考えられれば、現在と将来のバランスがとりやすいです。 小遣い=収入-(生活費+将来への貯蓄) 家計相談の際にお話しをお伺いすると、「収入―(生活費+小遣い)=将来への貯蓄」と考えている人も少なくなりませんが、将来への貯蓄がしっかりできていないと、お子さんの進学費用や自動車の買い替え・住宅のリフォーム・修繕等に借入をする可能性が出てきます。やむを得ない場合や予定と異なった場合には借入も必要かもしれませんが、あらかじめ準備できる場合は将来の貯蓄を固定化すると、まとまったお金が必要な場合にも対応がしやすくなります。 また、夫の小遣いを下げるのは、固定費の見直し(光熱費、通信費、住宅ローン、生命・損害保険等)をした上で、食費や日用品等の日々の節約でも無理な場合に取る手段と思います。家計のやりくりが厳しい場合にはやむを得ませんが、他にできることがないか考えてみることをお勧めします。 データ出典:新生銀行グループ『2018年サラリーマンのお小遣い調査結果』 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年06月08日