Hit the Knee 運営事務局は、美容・医療のなるほどメディア「Hit the Knee(ヒットザニー)」にて「生活習慣」のカテゴリを2024年2月、正式に追加したことをお知らせいたします。睡眠・高血圧・性病に関する記事を配信開始▼URL ■睡眠・高血圧・性病などの記事を配信睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査に関する記事慢性的な睡眠不足や塩分の過剰摂取による高血圧、出会いの増加による性病への感染は、現代人に多い悩みではないでしょうか。「生活習慣」のカテゴリでは、そんな現代人の悩みを解決するべく、睡眠や高血圧、性病に関する記事を配信しています。睡眠時無呼吸症候群(SAS)の記事では、検査の費用や流れに加えて、治療法・セルフチェックリスト・主な原因や対策方法まで解説しています。■Hit the Knee(ヒットザニー)とは各分野に精通した医師や管理栄養士が記事を監修Hit the Knee(ヒットザニー)は、抜け毛・薄毛、女性の健康(ピル・産婦人科)、体調管理(ダイエット)を始めとする、健康に関するさまざまなお悩みに役立つ記事を発信する情報メディアです。睡眠・SAS外来の睡眠センター長や、抗加齢医学専門医などの各分野に精通した医師や管理栄養士が記事を監修しており、信頼性が高く役立つ情報をお届けします。また、Hit the Kneeでは、記事の監修医も募集しております。詳細はメール( info@hit-the-knee.com )にてお問い合わせください。メディア名: Hit the Knee運用会社 : Hit the Knee 運営事務局URL : Instagram : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月21日糖尿病は、体が血糖値を適切に管理できなくなる病気です。重症化するまでほとんど自覚症状がなく、気づいたときには合併症が進行しているケースも。また、妊娠出産時に女性が発症することのある妊娠糖尿病は、将来の糖尿病発症のリスクとなるほか、妊娠出産自体にも悪影響を与えることもあります。そこで今回は、女医の筆者が「糖尿病になりやすい人」の特徴や「糖尿病を防ぐための生活習慣」などを解説します。そもそも、糖尿病って?糖尿病は、体が血糖値を適切に管理できなくなる病気です(※1)。糖尿病の怖いところは、重症化するまでほとんど自覚症状がなく、気づいたときには合併症が進行していること。糖尿病は年齢とともに有病率が上がっていくことが知られていますが(※2)、若い女性でも罹患することはあります。また、糖尿病を発症するに至らなかったとしても、糖尿病になりやすい生活習慣を持続していたら、将来糖尿病を発症するリスクが高まります。糖尿病の分類:ほとんどの方は生活習慣病です糖尿病には大きくわけて1型糖尿病と2型糖尿病があります。このうち、2型糖尿病は体質や高カロリー食、高脂肪食、運動不足などが原因と考えられている生活習慣病です(※1)。2型糖尿病は最も一般的な糖尿病で、糖尿病患者さんの大多数はこのタイプとされています。一方、1型糖尿病は自己免疫疾患の一種で、発病と生活習慣にはあまり関係がないタイプ。今回の記事では、日本で予備軍も含め2,000万人以上の患者さんがいるといわれる(※4)、2型糖尿病の予防と対策について解説していきます。日本人はもともとインスリンの分泌量が少なく、糖尿病になりやすい体質だといわれていますので、注意が必要ですね。あなたはいくつあてはまる? 糖尿病のリスク要因そもそも糖尿病とはどういう状態かについて見てみましょう。まず、食事をして血糖値が上昇すると、それを低下させるためにすい臓からインスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンの分泌量が低下したり、あるいはインスリンの効き具合が低下したりすると、体内でインスリンの作用が不足する状態になります。これによって上昇してしまった血糖値のコントロールができなくなっている状態が糖尿病です。2型糖尿病のリスク要因として、以下のようなものが指摘されています(※3)。遺伝的要因(祖父母、父母、兄弟姉妹などが糖尿病)肥満不健康な食生活ストレス運動不足加齢ただ、適切な食事をとり、適度な運動をして肥満に気をつけていれば、2型糖尿病を防ぐ、あるいは発症を遅らせることができるとされています。要注意! 糖尿病の初期症状糖尿病の初期や軽度のうちは、実は症状がかなり乏しいため、なかなか自分では気づかないことが多いとされています。何かの症状を自覚する前に、健康診断などでたまたま指摘されるというケースが多いんですね。ただ、気づかないまま放置していると、のどが渇く、水をたくさん飲む、トイレに行く回数が増える、疲れやすくなるといった症状が出てくるといわれています。女性なら知っておきたい、妊娠糖尿病とは?妊娠糖尿病という病気を聞いたことがありますか?それまで異常がなかった女性でも、妊娠によって身体への負担がかかることで、糖代謝に異常が現れることがあります。それが、妊娠糖尿病です。妊娠糖尿病になると、巨大児のリスクが高まったり、最悪の場合は子宮内胎児死亡につながるなどの悪影響があるとされます。また、帝王切開率や妊娠高血圧症候群のリスクが上がるなど、妊娠や出産に関するトラブルにつながるともいわれています。妊娠糖尿病は、出産してしまえば改善することが多いとされますが、将来的に2型糖尿病を発症する人が多いと考えられています。それだけではなく、脳卒中や狭心症、心筋梗塞といった動脈硬化で起こる心血管病のリスクも高いことが知られています。健康に過ごすためだけでなく、大切な妊娠出産のためにも糖尿病予防が重要なんですね。糖尿病にならないための生活習慣のポイント健康的な食生活、定期的な運動、十分な睡眠、ストレス管理と適正体重の維持は、2型糖尿病の予防につながると考えられています。特に血糖値を上げない食生活を送ることが大切です。健康的な食事野菜は一日350g以上の摂取が推奨されています(※5)。食事のはじめに野菜をしっかり摂ると、血糖値の上昇がゆるやかになり、すい臓への負担も減少して、糖尿病予防につながります。また、糖分を多く含んだ甘いジュースやお菓子の摂取は血糖値の急上昇を起こして糖尿病のリスクになるため、なるべく控えましょう。ご飯やパン、麺類などの主食類はおいしいですが、でんぷん質を多く含む主食類の摂りすぎは血糖値を上昇させ、すい臓の疲弊や肥満を招きやすいとされるので注意が必要です。主食がないとおなかが減るという方は、食物繊維の含有量が多いものを選ぶようにしましょう。全粒粉パンや全粒粉小麦を使ったパスタなどは血糖値の上昇がゆるやかであるとされています。間食したい場合は、チーズなどの乳製品やナッツ類のように糖質の含有量が少ないものをチョイスするようにしましょう。定期的な運動週に数回、30分以上の運動を心がけるとよいでしょう。運動は、筋力を鍛えるレジスタンス運動と、有酸素運動を組み合わせて行うのがおすすめです。運動それ自体でのカロリー燃焼効果は実は少ないのですが、運動によって代謝が活性化することや、適度な疲労感で夜によく眠れること、ストレスホルモンによる身体への悪影響を緩和する効果など様々な作用が期待でき、糖尿病予防だけでなく総合的な身体への好影響があるとされています。ストレス管理上記のように、運動は効果的なストレス対策になります。また、十分な睡眠をとることも、ストレス解消とともにメンタルヘルスを保つためにもとても大切です。睡眠不足だとストレスホルモンが高まり、食べすぎや肥満につながりやすくなるので注意しましょう。自分でできる対策を2型糖尿病は、生活習慣の影響を大きく受ける病気です。日々の小さな行動が、長期的な健康に大きな影響を与えることを忘れずに、健康的な生活を心がけましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 糖尿病※2 厚生労働省.図表1-2-8糖尿病患者数の状況※3 厚生労働省.糖尿病※4 厚生労働省.平成28年 国民健康・栄養調査結果の概要※5 厚生労働省.e-ヘルスネット 野菜、食べていますか?筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは4人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は15万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2024年01月18日全国健康保険協会(協会けんぽ)京都支部(京都市下京区、支部長:守殿 俊二)は、11月14日「世界糖尿病デー」*1にあわせ、運動習慣と糖尿病リスクの関係を調査した結果を公開いたします。*1 世界糖尿病デー 国連が採択した、全世界で糖尿病予防を呼びかける日「世界糖尿病デー」とは、2021年現在、世界の糖尿病人口は5億3,700万人に上っており、2045年には約7億8,300万人に達すると試算されています*3。中でも日本が位置するアジア・太平洋地域の患者数の増加は深刻で、2021年は2億600万人と全世界の約1/3の糖尿病患者がこの地域に集中しています。我が国においても、糖尿病と強く疑われる人と可能性を否定できない人の合計は約2,000万人*4に上り、早急な対策が迫られています。このような状況を踏まえ、国際連合(国連)は、IDF(国際糖尿病連合:現在約170カ国230団体が加盟)が要請してきた「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」を2006年12月20日に国連総会議で採択しました、同時に11月14日を「世界糖尿病デー」に指定し、世界各地で糖尿病の予防、治療、療養を喚起する啓発運動を推進することを呼びかけました。出典・一部引用:世界糖尿病デー実行委員会( )*2 全国健康保険協会京都支部35歳以上の加入者のうち男性148,911人、女性90,558人を調査(令和4年度)*3 IDF(International Diabetes Federation) DIABETES ATLAS 10th Edition2022*4 平成28年(2016年)国民健康・栄養調査 (厚生労働省)■全国健康保険協会京都支部調査 糖尿病リスク加入者約24万人を対象とした健診受診データをもとに、運動習慣と糖尿病リスクの関係を調査した結果、ひとつずつの項目においては軽微な倍率ではあるが、これらの積み重ねが糖尿病リスクを高めることが懸念される。●調査概要令和4年度京都支部被保険者男性:148,911人、女性:90,558人の健診問診データより、糖尿病リスクと運動習慣の関連を分析。●調査結果 年齢調整後のオッズ比・30分以上の運動習慣のない方の糖尿病リスク男性 1.144倍/女性 1.038倍・歩行または同等の身体活動のない方の糖尿病リスク男性 1.165倍/女性 1.125倍・歩行速度の遅い方の糖尿病リスク男性 1.253倍/女性 1.439倍(※オッズ比)統計学では、事象の起こりやすさを表す指標として使われる。1よりも大きいと事象が起こりやすい、小さいと起こりにくいことを表す。糖尿病リスクと歩行速度の関係を例にすると、オッズ比が1より大きいとは、歩行速度が遅い人は速い人と比べて糖尿病リスクが高いという意味。(※年齢調整)健康リスク等は一般的に年齢が上昇するとともに高くなるため、年齢構成の異なる集団を比較できるように調整すること。■誤解が多い「運動をする」ことへの理解を促進30分運動し続けることと、10分を3回に分けることは同じ効果があることなど、まとまった時間がとれなくても「運動する」ことをおすすめしております。細切れ運動のススメ■11月14日は世界糖尿病デー、今年のテーマは「糖尿病ケアにアクセス」いいいし=いい医師の日。糖尿病予防や治療のために、適切なアドアイスをしてくれる人を探すこともおすすめしたい。全国健康保険協会京都支部では、「健康の現在値(いま)」広報プロジェクトを通して広くみなさまの健康増進を図る取り組みを行っております。広報プロジェクト啓発ウェブサイト●Dr.坂根の健康のススメ、一問一答。いちばんの薬は「運動」。「いいわけ」をやめることからはじめる。運動するなら今、居間から。 ●特定健診・特定保健指導について健康増進のプロが伝える、健康のススメ。生活習慣病は突然に。健康の曲がり角を迎えた40代、健康のための行動計画はいますぐに。 【補足資料】■協会けんぽ京都支部の広報プロジェクト、ホームページもリニューアル からだの中は見えない、だから健康の現在値(いま)を確認しよう。広報プロジェクト「健康の現在値(いま)をみよう」協会けんぽ京都支部は、加入者の皆様がご自身の健康や生活習慣に関する情報を得て、その情報を活用する力(ヘルスリテラシー)を向上させていただくため、令和3年度より、新しく「現在値(いま)が見える場所」という統一テーマを掲げた広報プロジェクトを開始いたしました。皆様が生涯にわたり元気に、夢を持ち、活躍し続けるためには、ふだんの生活の中からは見えないからだの現在値(いま)をみることが大切であると考えています。●皆様が「健康の現在値(いま)」をみることのお手伝い。「みる」ことを促進生活習慣病状態不明者(健診も医療機関も受診していない恐れがある方)と呼べる方々は約13万人もいらっしゃいます。自身のからだの現在値(いま)をみるには、まずは健康診断(健診)。年に1回の健診では、ふだんの暮らしを通信簿としてみることができます。現在値(いま)をみることは、暮らしをどう捉えて、工夫していくべきなのかを考えるための大きな指針となるからです。わたしたちは多くの皆様に「健康の現在値(いま)」を知り、将来に向けた備えをしていただくため、加入者への保健事業等利用の必要性、事業の価値を伝えていくことを目指しています。協会けんぽ 京都支部では、皆様が「現在値(いま)をみる」きっかけとなる、動画や特設ウェブサイト、メールマガジン等、広報活動を実施。また、健診結果等のビッグデータを活用し、京都府の健康課題や、かかりやすい疾病の傾向などを分析、健康の後押しをしてまいります。今後も、このプロジェクトを通し、多くの皆様が健康意識を高め、また各事業所が健康経営(R)への取り組みを加速できるよう活動してまいります。※「健康経営(R)」はNPO法人健康経営研究会の登録商標です「現在値(いま)が見える場所」【お問合せ先】全国健康保険協会 京都支部 企画総務グループ担当:山口・須藤TEL:075-256-8636FAX:075-256-8670 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月13日茨城県内で整骨院業を主力とする株式会社プロキュア・ジャパン(所在地:茨城県結城市、代表取締役:志賀 隆洋)は、生活習慣病の予防と改善にこだわり、地域医療機関を巻き込んで『Ao Medical Studio BLAB(あおメディカルスタジオ ブラボ)』を2023年9月に茨城県笠間市にオープンいたしました。オープンに伴い、10月入会特典のご提供を開始しております。「Ao Medical Studio BLAB」詳細URL: 外観■店舗の特徴*“無料送迎サービス”を提供!生活習慣病が要因となって、発症・進行する不調の改善とその予防に特化したトレーニングスタジオです。地域のかかりつけ医と連携し、PT(理学療法士)、OT(作業療法士)、柔道整復師などで構成される専門のトレーナーがその改善に必要な運動指導をしてくれる新しいかたちの24時間ジム。送迎の無料サービスも提供しています。*豊富なスタジオメニュースタジオメニューが豊富で、生活習慣病以外の肩こり・腰痛などの慢性痛にも効果的なメニューをご用意。日頃の疲れや糖尿病などの生活習慣病に効果的な高気圧酸素ルームも完備しています。運転やPC、農作業など長時間の姿勢からくるトラブルにも対応したプログラムがあり、ご利用者様の身体をサポートいたします。*幅広い世代に向けたサービスを提供スポーツ界や芸能界のつながりを生かして、地域貢献にも余念がありません。本業を活かして、学童野球チームにプロ選手による野球教室や野球肘チェックなどを無料で開催し、会員や関係者に貴重なアドバイスを受けられる機会も作っています。小中学生から実業団まで、各種、各分野のアスリートへの幅広い情報提供も行っています。からだ整う、ゆめ叶う!を合い言葉に、幅広い世代に向けたサービスを提供しています。パーソナルトレーニング■入会特典概要開催期間:2023年10月1日(日)から12月27日(水) 20:00まで特典 :体験パーソナルトレーニングまたはマシンサポート(通常3,300円)のいずれかが無料でご利用できます。※予約にて無料体験会も実施しています。■メニュー・コースの紹介《入会諸費用》〇入会金 5,500円〇セキュリティ代 2,200円〇月会費・一般会員 7,700円・連携クリニック会員 5,500円・整骨院会員 5,500円・60分体験パーソナルトレーニング 3,300円・30分パーソナルトレーニング(単発) 4,400円・30分パーソナルトレーニング(4回券) 16,000円・30分パーソナルトレーニング(12回券) 42,000円・60分パーソナルトレーニング(単発) 6,600円・60分パーソナルトレーニング(4回券) 24,000円・60分パーソナルトレーニング(12回券) 60,000円・30分マシンサポート 3,300円・酸素ルーム 990円・酸素ルーム(10回券) 7,700円・体組成 0円・体組成フィードバックつき 550円・ビジター利用 3,300円※料金は全て税込みです。マシン設備高気圧酸素ルーム■会員様の声色々なジムに行ったことがありますが、BLABさんは若い方からシニア層まで幅広い年齢の人たちが来ていて通いやすいです!また、女性の利用者も多いので安心感があります!スタッフの方も優しく、アドバイスをくれるので孤独感が感じづらく前向きに頑張れます。なにより、運動を始めてから毎晩飲んでいたお酒を飲まずにストレス発散できたのが嬉しいです!会員様の写真(1)■店舗概要店舗名 : Ao Medical Studio BLAB開店日 : 2023年9月1日(金)所在地 : 〒319-0204 茨城県笠間市土師1285-19アクセス: JR常磐線「岩間」駅 徒歩25分営業時間: 24時間営業(スタッフアワー 10:00~20:00)定休日 : (1) 夏期休暇(8月13日~8月15日)(2) 冬期休暇(12月30日~1月3日)URL : ■会社概要商号 : 株式会社プロキュア・ジャパン代表者 : 代表取締役 志賀 隆洋所在地 : 〒307-0001 茨城県結城市結城10516-1設立 : 2015年2月事業内容: 整骨院の運営、24時間ジムの運営資本金 : 1,000万円URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】株式会社プロキュア・ジャパン Ao Medical Studio BLAB お客様相談窓口TEL : 0299-57-1019お問い合せフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月24日「認知症は発症すると回復が難しいため、予防・早期発見がとても大事です。食事や生活習慣を見直すことで、発症リスクが下がるという研究データも出てきました。“悪い習慣”を続けていたら、直ちに改めるようにしましょう」そう語るのは、『認知症になる48の悪い習慣−ぼけずに楽しく長生きする方法−』(ワニブックス)の著者で、東京国際大学医療健康学部の岩瀬利郎准教授だ。特に、質のよい睡眠が認知症を防ぐための第一歩なのだという。秋の夜長を前に、就寝前にやりがちな脳に負担をかける習慣を教えてもらった。まずは食習慣から見ていこう。【コーヒーを飲む】アルツハイマー型認知症は、アミロイドβというタンパク質が脳内にたまり、脳が萎縮することで記憶障害が引き起こされる。「よい睡眠には脳内のアミロイドβを排出させる効果がありますが、睡眠不足や中途覚醒などで熟睡できずにいると、アミロイドβがたまりやすくなるといわれています。コーヒーに含まれるカフェインには覚醒作用があるため、睡眠を妨げます。少なくとも就寝時間の5時間前、できれば15時以降は飲まないようにしましょう」(岩瀬准教授、以下同)夕食後に緑茶を飲む人も、玉露はコーヒーよりもカフェインが多く含まれているので注意したい。【寝酒をする】寝つきをよくするためにお酒を飲むという人も多いが、これも睡眠の質の低下を招く。「夜にお酒を飲むと、寝ている間に体からアルコールは抜けていきますが、その反動で眠りが浅くなります。同時に利尿作用があるので夜中に何度もトイレに起きるのもよくありません」お酒を楽しむのであれば、節度を守りつつ、就寝の3時間以内には飲まないようにしたい。【炭水化物を取りすぎる】食後の血糖値を急激に上昇させる食品は、肥満や糖尿病などの生活習慣病、また心臓疾患のリスクを高める。「糖尿病の人は認知症の発症リスクが高まるというデータもあります。特に夕食では血糖値の急上昇を招くごはんやパンなど炭水化物を控えめにして、食事は野菜から食べはじめるなど、血糖値が急上昇しないよう工夫しましょう」【水を飲みすぎる】今年の夏は記録的な猛暑で、熱中症予防のために水を飲む量が増えたがーー。「寝る1時間前までにコップ1杯程度の水を飲むと熱中症予防になりますが、コップ2杯以上の水を飲むと夜中にトイレのために起きてしまい、睡眠の質を下げてしまいます」熱中症対策のための水分補給は大切だが、取りすぎには気をつけよう。食事面以外でも脳を疲れさせるNG項目がある。【スマホを操作する】スマホやパソコンの画面から発せられるブルーライトは睡眠を促すホルモンのメラトニンの分泌を妨げるので、寝る前に浴びると睡眠の質の低下を招く。「すると、アミロイドβが脳に蓄積されやすくなってしまいます」就寝前は音楽を聴くなどして脳をリラックスさせたい。【イヤホンを使う】家族に遠慮せずに音楽鑑賞や動画視聴をするために、室内でもイヤホンをつける人はいるだろう。注意したいのは、イヤホンで大きな音量を聴き続けると難聴になりやすくなるということ。「近年の研究で、軽度の難聴の人の認知症リスクはそうでない人の2倍、中等度では3倍という統計があります。日常的にイヤホンを使用している人は、少しずつ使わない生活にシフトしましょう」【熱いお湯につかる】入浴は1日の疲れを取り、リラックス効果が期待できるが、お湯の温度には要注意。「42度を超えるような熱めのお湯に入ると交感神経が活発になって興奮状態になるため、睡眠の妨げになります。上昇した体温を元に戻し、深い睡眠を促すためにも、入浴はぬるめのお湯で、就寝の2〜3時間前までに済ませましょう」【重たい掛け布団を使う】「布団の重さで寝返りが打ちにくくなるのはよくありません。軽くて保湿性や吸湿性に優れた羊毛、羽毛布団など、自分に合った寝具を選びたいですね」おやすみ前の何げない習慣が、脳への負担をみるみる蓄積させてしまうことに。思い当たる項目はさっそく今晩から改めよう。
2023年10月09日ニキビや吹き出物が出そう、肌の調子が悪くなりそう……と感じるタイミングってありますよね。スキンケアを念入りにしたり、生活習慣を見直したりする人も多いと思いますが、肌の調子は食生活とも深く結びついています。今回は、エステティシャンの筆者が「肌荒れしそう」と感じたときに気をつけている食習慣についてご紹介しましょう。「肌荒れしそう」なとき、こんな生活していない?・仕事が忙しい状態が続いている・人間関係のストレスを感じている・ストレスの発散、リフレッシュができていない・時間に追われて早食い、ながら食いをしている・自炊をする余裕がなくコンビニやレトルト、デリバリーなどに頼り、栄養が偏りがち・便秘気味・睡眠不足ニキビや吹き出物など、肌荒れが起きる原因は一つではありません。上記のような生活環境によって腸の乱れ、自律神経の乱れ、ホルモンバランスの乱れが肌の不調を招くほか、日々のスキンケア不足、紫外線や気温差、摩擦などの外的ダメージも関係していると考えられます。簡単に変えられない環境や習慣もあると思いますが、まずは“意識する” “少し気をつける”ことから始めてみると、体や肌のコンディションは変わってくるはずですよ。エステティシャンが「肌荒れする前」に気をつけている食習慣朝一番に、コップ一杯の水+レモン汁を飲む1日の水分の摂取量が少ないと、水分不足によって疲労、だるさ、むくみ、便秘などを招きやすくなると考えられます。さらには肌の乾燥、肌荒れも招きやすくなるため、“こまめに水を飲むこと”は大切です。朝は「白湯が良い」とも言いますが、正直、朝にゆとりがない、ゆっくりしてられない、ギリギリまで寝たいという人もいるでしょう。そんな人には、コップ一杯の水にレモン汁を数滴垂らした「レモン水」がおすすめです。筆者は起床後、洗顔や歯磨きを済ませたあとにレモン水を飲んでいます。寝ている間も汗や呼吸、エアコンの風などで水分が奪われているので水分補給でき、同時にレモンに含まれるビタミンも補えるので、体と肌の整える習慣として続けています。フルーツを食べるビタミン類はほとんど体内で作ることができない物質で、日々の食事から補うしかありません(※1)。日々の食事を振り返ると、そもそもビタミンが摂れていない人や、調理時の加熱によってビタミンが壊れてしまっていることもあるでしょう。肌が荒れそうと感じるときは、砂糖や脂質がたくさん入っている食事が続いていないか見直してください。そして、お菓子やスイーツ、ジュースをやめて、代わりにビタミン豊富な生のフルーツを食べるのがおすすめ。生のフルーツに手が出しにくい場合は、冷凍フルーツを活用するのも良いでしょう。時間と体力があるときに常備菜を作る肌荒れしそうな時期を振り返ると、生活が乱れていたり、ストレスが溜まってメンタルが不安定だったりしませんか?環境の違いはあると思いますが、ランチや夕食でコンビニやファストフード、スーパーのお惣菜、デリバリー、冷凍食品を活用することもあるでしょう。便利で時短になる一方で、味付けが濃い、炭水化物が多い、揚げ物など脂質が多い、野菜不足など、栄養バランスが偏りやすくなり、腸環境の乱れや肌荒れを招きやすくなる可能性が。筆者の場合、時間や体力に余裕があるときに、簡単な常備菜(にんじんしりしり、ピーマン炒め、きんぴらごぼう、ピクルス、わかめ和えなど)を数品作っておき、多忙な時期も食事が偏らないようにしています。胃腸への負担を減らす、腸環境を整えることから肌荒れを防ぐことにもつながるでしょう。おわりに肌の調子が悪い、肌荒れしそうと感じるときは、まずは生活習慣と食事習慣を見直し、その上で水分やビタミン、野菜を補うように意識してみてください。肌荒れを悪化させない、繰り返さないためにも意識すること、実行することが大切ですよ。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット ビタミン©siro46/Adobe Stock ©polkadot/Adobe Stock ©mapo/Adobe Stock寒川あゆみ大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty文/寒川あゆみ
2023年09月17日なんとなくだるい、疲れやすい、頭が痛いという症状が起こった場合、その原因は、いわゆる「気象病」の可能性があります。気象病とは、気象や天候の変化によって発症したり、悪化したりする体調不良の総称です。医学的な診断名ではないですが、みなさんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。今回は秋に見られやすい気象病の特徴と対策について解説していきます。気象病が起こる原因気象病になる原因として「自律神経の乱れ」が挙げられるでしょう。自律神経は、呼吸・血液循環・消化・体温調整をはじめとする、体に備わる様々な機能をコントロールしています。気温や気圧などの変化によって自律神経が乱れると、様々な症状につながる恐れも。実は要注意! 秋の始まりの気象病夏の暑さで体力を消耗したあとにやってくる秋。実は気象病が起こりやすい時期でもあります。夏から急激に肌寒さが増してくる時期でもあるため、自律神経のひとつである交感神経が優位な状態が続きます。特に夜から朝方にぐっと気温が下がるようなとき、寝冷えしやすくなってしまうでしょう。その結果、疲れが残ってしまったり、肩こりや頭痛、免疫力の低下といった症状がおこりがちです。また、台風がやってくることで気圧の変動も起こりやすいのですが、この気圧変動も自律神経に影響する可能性も考えられます。気象病の対策1.規則正しい生活をする毎日体内時計を整えるために、朝起きたらまず太陽の光を浴びるようにしましょう。秋は徐々に日照時間が短くなっていくため、日光浴がよりいっそう大切になってきます。特にうつ病傾向のある人は意識してみてください。秋の長雨ですっきりしない日が続くこともありますが、決まった時間に起床し、決まった時間に就寝するリズムを守ることが体調を保つのに有効です。2.気温の変化を意識する秋に差し掛かると、残暑を感じる日があったと思えば秋雨とともに冷え込んだりと、日によって寒暖の差が大きくなります。天気予報などもチェックしながら、体が冷えないように服装を変えましょう。調節しやすいように、一枚羽織れるようなものを持ち歩いておくのもいいですね。また、就寝中に冷えてしまわないように、最低気温の予報をチェックして厚手のパジャマをチョイスしたり、布団の上に毛布を一枚多く被せてみるなど準備しておくのが大切です。3.入浴後の湯冷めに気をつける暑かった夏が終わって秋になると、気温も下がって過ごしやすい季節になります。そこで意外にやりがちなのが、湯冷めです。特に、長風呂をして体がぽかぽかにあったまった後などは要注意。夏場ならなかなか体が冷えることはないですが、秋になってくると、いつの間にか体が冷えてしまっていることも。油断せずに、すぐに着替えて体の熱を逃さないようにしたいですね。4.冷たいものを食べすぎないように気をつける徐々に涼しくなってくる秋。夏と同じ気分で冷たいものを摂っていると、体の冷えを誘発してしまっているかも。また、トマトやなす、きゅうりやキャベツといった野菜やパイナップル、バナナなどの果物は体を冷やすとされており、摂りすぎには注意したいですね。5.体力をつけ、体を温める食材を摂る秋は、冬の寒さに負けない体を作るために大切な時期でもあります。冷え性の改善にも、タンパク質を多く含む魚や鶏肉をしっかり摂って、筋肉を維持し、基礎体力を保つことが大切です。さらに、しょうがやキムチ、にんにくといった体を温める食材を日々の食生活に盛り込むことで、冷え知らずの体を作っていきましょう。さいごに寒暖の差が大きくなるこの時期、気象病を避けるためには、自律神経の働きを正常に保つことが大切です。特に冷たい食べ物や飲み物など、身体を冷やしやすい食生活をしている場合は、体の不調につながりやすいです。季節の変わり目は今回ご紹介したようなポイントに注意してみましょう。©buritora/Adobe Stock©golubovy/Adobe Stock©japolia/Adobe Stock著者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年09月14日日本内科学会認定医・栗原毅医学博士の新刊7月19日、生活習慣の改善により内臓脂肪を減らす方法を解説する新刊『ズボラでもラクラク! 内臓脂肪がスルッと落ちる』が三笠書房の知的生きかた文庫として発売された。同書は前慶應義塾大学大学院教授、前東京女子医科大学教授で、栗原クリニック東京・日本橋院長、日本肝臓学会専門医、日本内科学会認定医の栗原毅医学博士による新刊。価格は891円(税込)である。内臓脂肪を落とす食べ方・燃やす方法など長寿国の日本には、元気な80代、90代の人たちがいる。一方、要介護の人もいて、自分自身について、願わくば元気な状態を維持したい。40代、50代の人にとっては、まだまだ先の話のように思えるが、時の流れは速く、今から対策しておきたいところだ。新刊は生活習慣病の中でも、特に内臓脂肪を落とすことに焦点を当てた書籍であり、内臓脂肪を減らすことができれば糖尿病対策、高血圧対策にもなる。また、内臓脂肪には増えやすいという特徴があるが、落としやすい脂肪としても知られている。中高年でぽっこりした下腹が気になる、コレステロール値が高い、炭水化物が好き、リバウンドしたくない人などにおすすめ。内臓脂肪がなぜつくのか、超悪玉小型LDLコレステロールについて、内臓脂肪を落とす食べ方、筋肉を増やして内臓脂肪を燃やす方法などが紹介されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※三笠書房
2023年08月10日夏の季節、冷房の効いた屋内と暑い屋外を頻繁に行き来することが多い人は、「冷房病」に注意が必要です。女医の筆者が、女性が気を付けるべき「冷房病の特徴と対策」について詳しく解説します。冷房病とは医学的に病名があるわけではないのですが、冷房によって冷やされた空間に長時間いたり、暑い屋外と冷やされた屋内の気温差を頻繁に感じたりした場合に起こる不調が「冷房病」とされます。一般的に自律神経の乱れによって起こると言われています。私たちの身体は自律神経の働きによって体温調整をしています。気温が高いときには副交感神経が優位になり、汗をかいたり血管を拡張したりすることで体温を下げるように働きます。逆に気温が低いときには、交感神経が優位になって血管を収縮させることで、体温の低下を防いでいます。冷房環境によってこの自律神経が乱れると、様々な症状が現れます。冷房病の症状冷房病の症状には、次のようなものが挙げられるでしょう。・頭痛やめまい・不安やイライラ・疲れやだるさ・手足の冷え・食欲不振・下痢もしくは便秘・睡眠障害・足のむくみ糖質が大好きな人は要注意!?糖質を摂りすぎると、体を冷やしてしまう可能性が。糖質を摂取すると、まずは血糖値が上昇します。これに対して体は、インスリンという血糖値を下げるためのホルモンを分泌します(※1)。インスリンの作用により、交感神経が活性化して体温が上昇しやすい状態に。ところが、食べたものの消化が進んでくると、インスリンの分泌が減るとともに、体温が下がりやすくなります。このときに冷房の影響が合わさると、いわゆる冷房病の症状が強く出やすいと考えられています。冷房と糖質摂取のダブルパンチで体温の調整がうまくいかなくなると、体調を崩しやすくなってしまうでしょう。冷房病の対策冷房病は、自律神経の乱れにより多様な症状を引き起こします。さらに、糖質の多い食事は食後しばらくすると体温を下げてしまい、その症状を悪化させる可能性があります。このような事態を防ぐためには、冷房の適切な使用と食事の見直しが有効です。冷房の適切な使用冷房の設定温度は28度程度に設定しましょう。外部との温度差が大きすぎると、体調を崩しやすくなります。オフィスや喫茶店などで空調設定を自由にコントロールできないときのために、ひざ掛けや羽織などの体温調整ができるアイテムを常備して、冷えすぎないように気をつけましょう。自然の風を取り入れて、定期的にしっかりと換気を行いましょう。食事の見直し糖質を多く含む食品の摂取は控えましょう。お菓子やジュースなどの糖質を多く含む飲料は、血糖値の急上昇を起こしやすいので注意しましょう。仕事など、毎日冷房がしっかり効いた場所で過ごす場合は、体を温める食品を摂取するのもおすすめです(例:生姜や唐辛子など)。血糖値の急激な上下を防ぐために、サラダや小鉢などから食べ始め、ご飯などの糖質の摂取はそのあとにすると良いでしょう。早食いも避けてください。適切な対策で冷えない体づくりを!暑さを我慢して熱中症になってしまうのは避けたいものの、冷房の使いすぎによって夏バテを引き起こしてしまうこともあります。暑さ対策として適切に冷房を使うのは大切なことですが、使用方法や食生活に気をつけることも重要です。適切な対策を行って、暑い夏を健康的に過ごしましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネットインスリン©izzetugutmen/Westend61/yuruphoto/eternalcreative/Aja Koska/gettyimages筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年07月17日梅雨になると、なんとなくだるい、疲れやすい、頭が痛いなどの症状を感じやすい人が増えるでしょう。その原因は、いわゆる「気象病」の可能性が。気象病とは、気象や天候の変化によって発症したり、悪化したりする体調不良の総称です。医学的な診断名ではないですが、最近話題になることが増えているトピックです。そんな気象病の特徴と対策について、女医の筆者が解説します。気象病が起こる原因気象病になる原因は、ひと言で言うと「自律神経の乱れ」が考えられます。自律神経は、呼吸・血液循環・消化・体温調整をはじめとする、体に備わるさまざまな機能をコントロールしています。例えば、酸素を取り込むために呼吸をし、全身に血液を送るために心臓が拍動するといった変化が、意識しなくてもできるようになっているのです。気温や気圧などの変化によって自律神経が乱れると、様々な症状を引き起こすことにつながります。梅雨は特に、体内の水分バランスが乱れやすい時期。東洋医学では、季節の変化など、体に悪影響を及ぼす外的要因のことを「外邪(がいじゃ)」と言います。東洋医学には「湿」という概念があり、梅雨時期には「湿」という外邪(=湿邪)が問題に。湿邪は慢性的な疲労感やだるさ、頭痛、関節の痛みなどを引き起こすとされているのです。コーヒー好きの人は要注意湿邪による気象病を改善するためには、水分や塩分を適切に摂取するのがおすすめです。基本的に湿邪は、体に湿がたまった状態とされており、体内の水分の循環を良くすることが改善のポイントになります。カフェインを含む飲料や食品は、利尿効果があるので効果的だと思いがちですが、控えた方がベター。カフェインには血管を収縮させる性質があり、気象病の症状として起こりやすい頭痛や偏頭痛を悪化させる可能性があります。そのため、コーヒー、紅茶、エナジードリンク、チョコレートなどの過剰摂取は避けた方が無難です(※1)。また塩分が高い食品も、体内の水分バランスを乱すことがあります。特に加工食品や外食は、塩分が高い傾向があるので控えるようにしましょう。食事以外の対策方法食事面以外でおすすめしたい、気象病の対策を3つご紹介します。【適度な運動】まずは、適度な運動を心がけ、余計な水分をためない体作りをしましょう。軽い運動を習慣にして、汗をかけるように体を整えるのがおすすめです。その他、しっかりストレッチをしたり、早歩きをしたりして、水分をためにくく血行が良い状態にしましょう。【十分な睡眠】疲れがたまると、自律神経の乱れを引き起こしてしまいます。十分な睡眠をとり、体力の回復に努めましょう。【ストレスケア】慢性的にストレスがたまると、自律神経が乱れて体調を崩しやすくなります。自分に合ったリラクゼーション方法を見つけ、適切にストレス管理をしましょう。もし、むくみや頭痛といった不調が続く場合は、医師に相談して適切な漢方を処方してもらいましょう。まとめコーヒーなどのカフェイン好きな方は特に、梅雨の時期の気象病に気をつけましょう。適切な対策を行えば、体調不良を防ぐことができます。適度な運動とバランスの良い食事、適切な休息、ストレス管理を心掛けてください。もし、体調を崩してしまった場合は、セルフケアに取り組んでみましょう。健康維持は自己管理から始まるもの。少し意識するだけで、気象病から身を守ることはできますよ。いよいよ梅雨が到来しましたが、皆さんの健康をお祈りしています。【参考】※1 農林水産省 カフェインの過剰摂取について©︎Jamie Grill/DimaSobko/Tom Dunkley/gettyimages筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年06月16日ヘルスケア関連事業を行う株式会社みこまサービス(所在地:東京都足立区、代表取締役社長:小松 陽平、以下「当社」)は、新たに生活習慣病のリスクを数値化する「未来の健康診断」の開始に伴い、2023年6月16日からモニター企業を2社募集することをお知らせいたします。未来の健康診断「未来の健康診断」とは、直近1回分の定期健康診断の結果から、今後1~6年先の生活習慣病のリスクを0~100%の数値で予測するサービスです。対象となる疾病は、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、腎機能障害、肝機能障害、肥満症の6種類であり、経年変化や生活習慣なども加味して予測します。【サービス紹介ページ】 ■モニター参加の募集についてモニター参加企業には、以下のデータを無料で提供致します。(1):100名分の診断結果。(2):全体・部署別・個人別の分析結果。「未来の健康診断」はすでにある健康診断の結果を使うことから、企業にとっては新たな準備が不要です。社内への周知や浸透に時間や手間がかかることもありません。「未来の健康診断」を使うことで、自社の従業員にどのような生活習慣病のリスクがあるのか明確になります。これは健康経営で重点取組み項目を決める際などに役立ちます。また個人でも生活習慣病のリスクを具体的な数値で知ることで、より健康を意識した生活を送るきっかけになります。さらに数値の改善率を元に付与する健康報償ポイントを使えば、組織全体に対して健康増進に取り組む強い動機付けを与えることができると考えられます。従業員の健康管理や健康経営の担当者で、ご興味がある場合は以下のお問い合わせ先までご連絡ください。【お客様からのお問い合わせ先】商号 : 株式会社みこまサービスtel : 03-6806-2362mail : support@mikomaservice.com お問い合わせフォーム: 【予測方法】東芝デジタルソリューションズ株式会社が開発した疾病リスク予測AIを使用します。約20万人7年分の健診・レセプトデータを学習したAIが、今後1~6年先に対象としている生活習慣病に関連する検査項目が異常となる確率を0~100%の数値で予測します。〔実績例:3年以内の糖尿病発症リスク予測精度は96%を達成〕【モニター参加条件】直近1回分の健康診断の結果をデータ(csv形式)でご用意いただけること。PDFなど他のデータ形式の場合は別途ご相談ください。■会社概要商号 : 株式会社みこまサービス代表者 : 代表取締役社長 小松 陽平所在地 : 〒120-0034 東京都足立区千住4-7-6-205設立 : 2015年8月事業内容: ヘルスケア関連事業、ITシステム関連事業URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月13日「生活習慣病とにんにく、オリーブオイルに関する興味深い研究が報告されました。パキスタンの研究チームらが2型糖尿病患者を、通常の薬物治療をするグループと、治療に加えスーパーで仕入れたにんにくを粉末にしたもの(500mg)とオリーブオイル(1.1mg)を1日3回摂取してもらうグループに分けて調査をしたのです」このように語るのは、米国在住の医学研究者である大西睦子さん。6カ月にわたって行われたこの実験では、にんにくとオリーブオイルを摂取したグループにうれしい変化があったのだという。「半年にわたってにんにくとオリーブオイルを摂取したグループでは、摂取しないグループに比べ、中性脂肪やコレステロールの値がより低下し、脂質レベルが改善する結果となりました。脂質低下作用はにんにくに含まれるアリシンやその誘導体によるものか、オリーブオイルのオレイン酸やポリフェノールが抗酸化作用を発揮したかもしれない、と考察されています」(大西さん)アリシンはにんにくが持つ、あの独特のにおいのもととなる成分で、にんにくを刻んだり、すりおろしたりすることで生み出される。にんにくはかねて、脂質異常に関連する脳血管疾患や脳卒中の予防に有効とされてきた。管理栄養士の森下久美子さんは、にんにくとオリーブオイルの相乗効果に注目する。「健康によいとされる地中海料理のなかでも、にんにくとオリーブオイルは好相性の組み合わせ。にんにくに含まれる『アリシン』は、オリーブオイルに漬け込むことで『アホエン』に変化しますが、このアホエンの健康効果も期待されているんです」■加熱せずに摂取するのがポイントアホエンには血小板の凝集を抑制する作用があり、血栓形成を防ぐことで心筋梗塞や脳梗塞のリスク低下が期待できるのだという。さらに、アリシンは変性しやすい成分のため、効果を得るには、食べる直前ににんにくを刻む必要がある。一方アホエンは安定した物質のため、作り置きができる。「オリーブオイルに刻んだ、もしくはすりおろしたにんにくを漬けた“にんにくオイル”を作っておけば、アホエンを毎日簡単に摂取できます。刻む前には、しっかり洗っておきましょう。アホエンは熱を加えると壊れてしまうので、加熱せず使うことがポイント。野菜にマリネしたり、肉や魚、バゲットなどにトッピングしたり……。ハーブやスパイスと組み合わせるのもいいですね」(森下さん)ただし、食べすぎは禁物だと、前出の大西さん。「生のにんにくは過剰に取ると口臭、胸焼け、胃のむかつきなどの心配があります。1日1〜2片ほどが適量でしょう」にんにくとオリーブオイルで、長生きしよう!
2023年06月12日フォレスト出版株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役:太田 宏)は、『糖尿病専門医だから知っているアルツハイマー病にならない習慣』(牧田 善二・著)を2023年6月12日に発売いたしました。『糖尿病専門医だから知っているアルツハイマー病にならない習慣』(牧田善二・著)詳細URL: 高齢者の5人に1人が認知症になる時代、そのうちのおよそ7割が「アルツハイマー型認知症」に苦しめられている現状にあります。これまで、一般人に向けたアルツハイマー病に関する本は、星の数ほど出版されてきました。しかし、そこには発症のメカニズムや症状について詳しく書かれていても、その予防法と進行の食い止め方に対する答えはありませんでした。「そもそもグレーゾーンとはどういうものなのか」「そこで何をすれば良いのか」「日頃の生活でどんなことに気をつけるべきなのか」「何かサインが出ているとしたら、どうキャッチしたらいいのか」本書は、そんな「認知症になりたくない」という読者の切なる願いに答える唯一の本です。実は、アルツハイマー病は「糖尿病」と深くリンクしており、専門家の間では、アルツハイマー病は「3型糖尿病」という認識が広まりつつあります。つまり、アルツハイマー病を予防する上では、糖尿病に関する深い知見が必要になるということです。著者は、糖尿病専門医として、これまでに20万人以上の患者にアドバイスを行ない、実際にアルツハイマー病の進行を食い止めてきた実績があります。年齢も、置かれている状況も問わず、アルツハイマー病に不安を抱く人なら誰でも活用できる「一生アルツハイマー病とは無縁の生活」を送るための1冊です。■著者プロフィール牧田 善二(まきた・ぜんじ)1979年、北海道大学医学部卒業。地域医療に従事した後、ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されているAGEの研究を約5年間行なう。この間、血中AGEの測定法を世界で初めて開発し、「The New England Journal of Medicine」「Science」「THE LANCET」等のトップジャーナルにAGEに関する論文を筆頭著者として発表。1996年より北海道大学医学部講師、2000年より久留米大学医学部教授を歴任。2003年より、糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業。世界アンチエイジング学会に所属し、エイジングケアやダイエットの分野でも活躍、これまでに延べ20万人以上の患者を診ている。著書に『医者が教える食事術 最強の教科書』(ダイヤモンド社)、『糖質オフのやせる作りおき』(新星出版社)、『糖尿病専門医にまかせなさい』(文春文庫)、『日本人の9割が誤解している糖質制限』(ベスト新書)、『人間ドックの9割は間違い』(幻冬舎新書)、『20万人を診た老化物質「AGE」の専門医が教える 老化をとめる本』(フォレスト出版)ほか、多数。■主要目次はじめに がんより怖い不治の病に勝つ方法第1章 アルツハイマー病が治るという真っ赤な嘘第2章 アルツハイマー病は「脳の糖尿病」第3章 脳を萎縮させる12の原因第4章 今からでも間に合うアルツハイマー病予防対策第5章 事例多数! アルツハイマー病予防治療の劇的効果おわりに 夢を持って楽しくアルツハイマー病を予防する■書籍概要書名 : 糖尿病専門医だから知っているアルツハイマー病にならない習慣著者 : 牧田 善二ページ数: 192ページ価格 : 1,760円(税込)出版社 : フォレスト出版株式会社ISBN : 978-4-86680-231-2発売日 : 2023年6月12日URL : ■会社概要商号 : フォレスト出版株式会社所在地 : 〒162-0824 東京都新宿区揚場町2-18 白宝ビル7F設立年月日: 1996年4月1日代表取締役: 太田 宏業務内容 : 出版物の企画・制作及び販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月12日習慣を変えて体型を変える・人生を変える5月19日、生活習慣を変えて痩せようという新刊『ダイエットは習慣が9割』が発売された。出版社はプチ・レトル株式会社、四六判で価格は1,600円(税別)となっている。著者は出張パーソナルトレーニングやオンラインによるダイエットの指導、豪華客船内フィットネスジムでのトレーナー、法人や自治体向けにダイエット・健康セミナー、トレーニング体験などを行っている増戸聡司(ましとさとし)氏である。ダイエットは続けられなければ意味がない増戸氏はシンガポールや東京・六本木などで有名ジムのパーソナルトレーナーとしての勤務経験があり、元警察官でもあることから、SNSやブログではダイエットポリスと名乗り、「健康を損なう誤ったダイエット情報」に警鐘を鳴らし、健康的に痩せて一生リバウンドしないダイエット情報を発信している。書籍や雑誌、インターネット上のサイトなどには無数のダイエット情報が紹介されているが、短期的な成果を強調するものだったり、特定の食べ物を食べ続けたりするダイエット法では、リバウンドしてしまう可能性が高く、健康を害する場合もある。ダイエットで最も重要なのは習慣であり、もしも痩せることができたとしても、体重が元に戻るようでは意味がない。新刊ではダイエットが続かない理由、習慣化できる4つのステップ、リバウンドせず健康的に痩せる目標設定、痩せる食事習慣、痩せる生活習慣などを解説している。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※発行書籍 ‐ プチ・レトル株式会社
2023年05月27日セリスタ株式会社(東京都千代田区、代表取締役:伊藤 承正)は、医師・歯科医師・薬剤師・医療従事者向けに、抗加齢・生活習慣病予防の最新情報が学べる無料Zoomオンラインセミナー「Sunday Wellness Breeze」のSeason 19を2023年6月18日から6回にわたり日曜日の朝に開催します。Season19全6回『Sunday Wellness Breeze』は、抗加齢医療・予防医療・栄養療法・統合医療に携わられている医師・歯科医師・薬剤師・医療従事者を対象に開催している無料オンラインZoomセミナーです。2023年6月18日から「Season 19」として、臨床や研究の第一線でご活躍されておられる各分野における第一人者の著名な先生方による全6講演を開催します。今回は食と栄養、水素医学と臨床、女性医療、CBDオイル、ワクチン後遺症などの、予防医療・栄養療法・抗加齢医療を実践する上で必須の最新情報をお届けします。▼セミナー情報はこちらから▼ 是非お誘い合わせの上ご参加頂ければ幸いです。《講演予定》●Season 19 Stage 12023年6月18日(日)10:00~12:00『大人と子どものための脳と体に最高の食べ方、最悪の食べ方 ~やっぱり和食ベースがお勧め~』伊藤 明子先生/Dr. Mitsuko Itoh赤坂ファミリークリニック/院長NPO法人Healthy Children, Healthy Lives/代表理事有限会社アクエリアス/代表取締役社長・会議通訳者東京大学医学部附属病院 小児科/医師MPH(公衆衛生専門職)東京大学大学院医学系研究科 公衆衛生学 健康医療政策/客員研究員▼参加登録(無料)はこちら▼ ●Season 19 Stage 22023年6月25日(日)10:00~12:00『水素医学の実用化への歩み:水素利用の最新情報』太田 成男先生/Dr. Shigeo Ohta順天堂大学大学院医学研究科神経医学分野/客員教授日本医科大学/名誉教授▼参加登録(無料)はこちら▼ ●Season 19 Stage 32023年7月2日(日)10:00~12:00『機能性医学におけるサプリメントの活用2 ~斎藤クリニックで行っている治療を大公開!~』斎藤 糧三先生/Dr. Ryozo Saito日本機能性医学研究所/所長▼参加登録(無料)はこちら▼ ●Season 19 Stage 42023年7月9日(日)10:00~12:00『女性の長寿法 ~幸せな老後のために~』太田 博明先生/Dr. Hiroaki Ohta川崎医科大学産婦人科学/特任教授川崎医科大学総合医療センター産婦人科/特任部長▼参加登録(無料)はこちら▼ ●Season 19 Stage 52023年7月23日(日)10:00~12:00『マイナーカンナビノイドの可能性 ~CBGを中心に~』新垣 実先生/Dr. Minoru Arakaki医療法人新美会新垣形成外科/理事長・院長▼参加登録(無料)はこちら▼ ●Season 19 Stage 62023年7月30日(日)10:00~12:00『ワクチン後遺症社会の到来 ~Vaccidemicを生き抜く智慧~』福田 克彦先生/Dr. Katsuhiko Fukuda統合医療センター福田内科クリニック/副院長▼参加登録(無料)はこちら▼ 《無料LiveオンラインZoomセミナー概要》■番組名 :『Sunday Wellness Breeze』■開催日時 :日曜日 10:00~12:00■開催形式 :Zoomオンラインセミナー■参加費 :無料(配布用PDFテキストは1,500円税込)■対象 :医師・歯科医師・薬剤師・医療従事者限定■定員 :1,000人■企画・主催:セリスタ株式会社 Wellness Breeze運営事務局Tel:03-3863-1003 E-mail: info@selista.jp ■Wellness Breeze site: ■Selista Inc. site : 是非、多くの医療従事者のご参加をお待ちしております。【会社概要】社名 : セリスタ株式会社/Selista Inc.所在地 : 〒101-0032 東京都千代田区岩本町1-5-8 東京雄星ビル4FURL : 代表取締役: 伊藤 承正事業内容 : 医療機器、理化学機器、健康器具の輸入販売サプリメントの開発・販売経営コンサルティング 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月15日NPO法人 日本腎臓病協会(東京都文京区、理事長:柏原 直樹、以下「日本腎臓病協会」)と協和キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮本 昌志、以下「協和キリン」)は、2019年5月に締結した「腎臓病の疾患啓発活動に関する連携協定」に基づき、腎臓病に対する啓発活動の一環として、慢性腎臓病(CKD)の疾患認知に関するアンケート調査を継続的に実施しています。今回は2022年11月に実施した最新の調査結果についてお知らせします。CKDは脳卒中、心臓病、認知機能障害とも関係しており、国民の健康寿命を損なう要因となっています。日本では1,330万人の患者がいると言われています※。これは成人の約8人に1人という計算になり、特に高齢者では有病率が高いとされています。※:エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018(編集 日本腎臓学会)より今回は、20歳から70歳代の一般市民1,630名を対象に、慢性腎臓病(CKD)に関する認知度について、インターネットによる全国アンケート調査を実施しました。その結果、慢性腎臓病(CKD)を「症状も含めてよく知っている」あるいは「病名だけは知っている」と回答したのは全体の63.9%でした。年代別にみると、若年層(20及び30代)においては半数以下の認知度であるが、年齢層が上がるにつれて認知度が向上し、70代では83.7%でした。図1 慢性腎臓病の認知度慢性腎臓病(CKD)に当てはまる症状に関する設問に対して、むくみと回答した割合が63.9%と最も多く、次いでタンパク尿58.4%でしたが、両項目ともに、20~30代の若年層ではその割合は低いものでした。また、健康診断における腎機能と尿検査の項目(複数回答可)では、尿蛋白が55%と最も高く認知されており、次いで血清クレアチニン28.5%、eGFRの認知度は16.9%にとどまりました。今回の調査結果について、日本腎臓病協会理事長、川崎医科大学副学長 腎臓・高血圧内科学 主任教授の柏原 直樹先生は次のように述べています。「慢性腎臓病(CKD)は糖尿病や高血圧、高脂血症、肥満症と関連が深く、20代、30代といった若年期からの生活習慣が発症に大きく影響していることから、若年層への啓発活動や健康診断における尿蛋白の意義やeGFRの認知を高めていくことが重要です。その一方で慢性腎臓病に罹患している方の重症化を防ぐためのサポート体制や早期の診断・治療の体制を全国でさらに整備していくことも望まれます。」今回のアンケート調査の詳細については、今後学会発表を予定しています。日本腎臓病協会と協和キリンは今後も「腎臓病の疾患啓発活動に関する連携協定」に基づき、慢性腎臓病に関する疾患認知度調査の実施をはじめ、医療連携に関する医師向け講演会や報道関係者対象のセミナーの開催など、腎臓病の疾患啓発と対策活動に協力して取り組みを進めていきます。【eGFRとは】Estimated glomerular filtration rate(推算糸球体ろ過量)の略。腎移植ドナーなど正確な腎機能評価が必要な場合にはGFR測定のgold standardであるイヌリンクリアランス法を実施しますが、日常臨床では血清クレアチニン値の測定結果を基に算出されるeGFRが用いられます。【日本腎臓病協会について】日本腎臓病協会は、医療者、市民、関連企業、行政等が連携し腎臓病を克服するために、立ち上げた組織です。腎臓病の普及啓発、診療連携体制の構築、腎臓病療養士制度の運営、患者会との連携、アカデミアと関連企業、行政等が連携するプラットフォームである「Kidney Research Initiative-Japan(KRI-J)」を運営します。日本全国どこにいても、良質な医療の恩恵を享受できる環境の実現に尽力します。「腎臓病の克服」が私共の願いです。詳細は をご覧ください。【協和キリンについて】協和キリンは、Life-changingな価値をもつ新しい医薬品を創出し、患者さんへ届けることに真摯に取り組んでいます。70年以上の歴史をもつ日本発のグローバル・スペシャリティファーマとして、腎、がん、免疫・アレルギー、中枢神経などの様々な治療領域において、抗体医薬品の研究をはじめ最先端の科学・技術の応用に邁進し、患者さんと社会のニーズに応えます。4つの地域 -日本、アジア/オセアニア、北米、EMEA- にわたり、協和キリンは共通の価値観であるコミットメント・トゥ・ライフ、イノベーション、チームワーク/和・輪、インテグリティのもと、病気と向き合う人々に笑顔をもたらすために尽力します。協和キリンの事業について、詳しくはこちらのサイトでご覧ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月02日私たちの体を守る“免疫機能”は、加齢とともに低下するともいわれていますが、その他に生活環境や習慣にも大きく影響されると考えられます。そこで今回は、現役ヨガインストラクターの筆者が、免疫力を保つために意識しているポイントや簡単ストレッチをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。免疫力アップを目指す簡単習慣体調の変化が起きやすい冬だからこそ、免疫力アップのために意識してほしい習慣をご紹介していきます。バランスのとれた食事免疫力を高めるためには、栄養バランスのとれた食事が大切でしょう。腸内環境を整えることも、免疫機能の維持にもつながると考えられています。日々の食事から栄養をバランスよく摂るように意識してみてくださいね。質の良い睡眠しっかり睡眠をとって体を休ませることも大切。睡眠時間が足りなかったり質の悪い睡眠が続くと、免疫力の低下につながる恐れもあるでしょう。良質な睡眠のために、食事は遅くとも寝る2時間前までに済ませて、就寝前1時間はスマホやテレビなどを見すぎないようにすることをおすすめします。ストレスを溜めない心身に様々な悪影響を与えるストレスですが、ストレスが過剰になると免疫力も下がる可能性が。ストレスは自律神経と密接につながっており、自律神経のバランスが崩れることで、免疫力も低下しやすくなることが考えられます。疲れやストレスが溜まっていると感じるときこそ、意識的にリラックスタイムを作ることが大切でしょう。適度な運動ウォーキングやヨガなどの運動は、体の様々な機能を高めてくれるでしょう。激しい運動をやりすぎないように注意しつつ、適度な運動を継続するようにしてみてください。なかなか運動する時間を確保できない場合は、仕事の合間や寝る前にできる簡単なストレッチなどを取り入れると良いでしょう。どこでも簡単にできるヨガの動きをご紹介しますので、ぜひ一緒にやってみてくださいね。\動画でトレーニングを確認!/やり方をチェック!1.両足を揃えて立つ2.両手を体の側面から上げていき、頭上で手を合わせる3.股関節から体を前に倒し、両手を足の横に付ける※このとき膝を曲げてもよいので、お腹を太ももに乗せる4.手をスネに当てて背中を伸ばし、つま先に体重を乗せながらもも裏を伸ばす5.再び深く前屈し、上半身は余計な力を抜く6.両手を体の側面から上げていき、頭上で手を合わせた後に胸の前まで降ろし、合掌する生活習慣を見直して免疫力を高めよう運動や食事、睡眠など普段の生活から免疫力を高めていくことが、健康を維持するためには大切。今の生活習慣を見直して、免疫力の高い健康な体を作っていきましょう!©︎itakayuki/gettyimagesNATTY/池田夏子YES TOKYO STUDIO中目黒スタジオマネージャー兼インストラクター。 2014年ヨガインストラクターとして活動開始。翌年2015年インド・ケララ州にあるアシュラムにてヨガ哲学を深める。帰国後都内スタジオでグループレッスン、パーソナルレッスンを中心に、オフィスヨガや企業主導型のイベントなどでも活動中。2019年インドにてRYT500トレーニングを終了。ヨガインストラクターとしての実績はもちろん、雑誌や広告のヨガポーズ監修、ヨガモデルの活動も多く、数々のメディアに出演中。 近年はモデル単体の活動も増え、ご当地ビールのポスターやアウトドア雑誌の表紙などにも出演。文 / NATTY
2023年01月13日“●●ファースト”とは?出典:byBirthダイエットや健康に良いとされる“ベジファースト”。一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか?ベジファーストとは、その名の通り、食事の最初に野菜を食べること。野菜に含まれる食物繊維が、食後の血糖値上昇を抑制するため、過剰なインスリン分泌を抑え、ダイエットや生活習慣病の予防にも役立つというもの。ベジファーストをおこなうメリットとして、食べる順番を変えるだけで良いため、手軽に取り組める好きな食べものを制限するわけではないため、ストレスが少ないなどが挙げられます。ダイエットは、ストレスが少ない方法でなければ続けることが難しいですが、ベジファーストであれば手軽に&ストレスなく続けられるということで話題になりました。最近では、“ベジファースト”だけでなく、大豆や肉、牛乳など、最初に食べ始めることでダイエットに役立つ食品が分かってきているため、ご紹介していきます!ダイエットに役立つ“●●ファースト”大豆ファースト出典:byBirthフジッコ株式会社によると、食事の最初に蒸し大豆を食べることで、「かくれ高血糖」の改善に効果的だとのこと。かくれ高血糖とは、食後に急激に血糖値が上がることで、1日を通して血糖値の変動の幅が大きくなること。血糖値が急激に上がったり下がったりすると、血管にダメージを与えやすくなり、病気のリスクが高くなります。また、血糖値はインスリンとも深い関係にありますが、インスリンが過剰に分泌されると体に脂肪がつきやすくなり、ダイエットにも悪影響をもたらします。食後の血糖値上昇抑制効果だけでなく、便通改善効果も期待でき、代謝の良い体づくりにも役立ちます。また、大豆には良質なタンパク質も多く含まれるため、筋肉をつくる材料にもなり、痩せやすい体をつくるのに役立ちますよ。レトルトパウチされた蒸し大豆や、大豆水煮などを利用すれば、手軽に大豆を食事に取り入れることができるため、ぜひ試してみてくださいね。肉ファースト出典:byBirthこちらはミートファーストとも呼ばれており、肉 → 野菜 → ご飯の順番で食事をするという方法です。肉に含まれるタンパク質や脂質を食事の最初に摂取することで、腸でインクレチンという消化ホルモンが分泌され、それにより満腹感を得やすくなったり、食後の急激な血糖値上昇を防ぐことができるのだそう。肉にはタンパク質も豊富に含まれているため、筋肉量を増やすことにも役立ちます。特にダイエット中の女性は、食事量の制限に伴って、タンパク質量まで減らしてしまいがち。そうなると、タンパク質をはじめ、体に必要な栄養素まで不足してしまい、代謝が落ちて痩せにくくなる恐れがあります。野菜は摂取しているけれど、タンパク質が不足していると感じている人には特におすすめの方法だといえます。めかぶファースト出典:byBirthこちらは、食事の最初にめかぶを1カップ(35~40g)食べる方法です。めかぶを食べることで、血糖値を一定に保つために必要な消化管ホルモンGLP-1の分泌を高める&その効果を持続させることで、病気の予防やダイエットに役立つのだそう。めかぶには特に水溶性食物繊維が豊富に含まれているのですが、それによってベジファーストよりも血糖値上昇を抑える効果が強いといわれています。めかぶには、ネバネバ成分であるフコイダンが含まれており、髪の新陳代謝を促す働きもあるのだそう。美容効果も得られるため、一石二鳥のダイエット法だといえますね。牛乳ファースト出典:byBirth牛乳に含まれるタンパク質によって、炭水化物の吸収が遅くなり、ダイエットにも役立つのだそう。インスリン分泌を刺激するGLP-1の生産を高める効果もあるとのこと。また、朝食に牛乳を摂取すると「セカンドミール効果」も得られるといわれています。セカンドミール効果とは、最初にとる食事(朝食など)が、次の食事(セカンドミール)の後の血糖値にも影響を及ぼすこと。すなわち、食後の血糖値上昇抑制効果がある牛乳を朝食にとると、昼食後も血糖値上昇を抑えることができる、ということです。忙しい朝でも、牛乳は手軽に摂取することができますし、あわせてダイエット効果が得られるのは嬉しいですよね。寒い季節や、体を冷やしたくないときには、ホットミルクにしていただきましょう。グレープフルーツファースト出典:byBirthグレープフルーツの香りには、中性脂肪を溜めにくくする効果があります。また、グレープフルーツに特有の苦味成分には、食欲を抑える効果があるため、食事の最初にグレープフルーツを食べることで、ダイエットに役立つのだそう。グレープフルーツは、フルーツの中でも特に糖質が少なく低カロリーであるため、ダイエット中でも安心して食べることができるかと思います。一方で、ビタミンCは豊富に含まれているため、美肌効果や免疫力UPに役立ちますよ。グレープフルーツの果皮に含まれる香り成分には、ストレスをやわらげる効果もあるため、ダイエットでイライラするというときには、試してみましょう!いかがでしたか?いずれも、食べる順番を変えるだけで良いため、手軽に取り組めるかと思います。ご自身に合う“●●ファースト”で、ストレスなくダイエットができると良いですね!
2023年01月08日「内臓脂肪がスッキリ落ちる」にいいこと超大全糖尿病をはじめとする生活習慣病や肥満の治療を行っている牧田善二氏による新刊『「内臓脂肪がスッキリ落ちる」にいいこと超大全』が宝島社から発売された。同氏は東京・銀座にあるAGE牧田クリニックの院長で、糖尿病専門医、医学博士であり、『決定版 糖質オフの教科書』『医者が教える食事術 最強の教科書』『医者が教える食事術2 実践バイブル』など、一般向けの書籍を多数執筆。論文発表も行っている。内臓脂肪対策にお金をかけていませんか?体内の臓器の周りにつく脂肪を内臓脂肪と呼んでいる。内臓脂肪は糖尿病や高血圧などの生活習慣病の原因になるため、悪いイメージを持たれているが、実際は人体に欠かせないものであり、問題なのは内臓脂肪が増えすぎてしまうことである。世の中には、サプリメントなど内臓脂肪対策の商品が流通しているが、内臓脂肪を落とすのであれば、高額なサプリメントに予算をつぎ込むよりも、糖質オフにより糖質の摂り過ぎを改めるべきなのである。新刊では、内臓脂肪を減らしお腹がへこむという誰にでもできる121のメソッドを紹介。内臓脂肪がつく理由や、その悪影響を解説し、慢性疲労回復、イライラ改善、美肌、体力向上、健康長寿の効果も期待できるという正しい糖質オフのダイエットメソッドとなっている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※「内臓脂肪がスッキリ落ちる」にいいこと超大全 - 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル
2022年11月12日カリフォルニアのくるみ生産者と加工業者を代表するカリフォルニア くるみ協会日本代表事務所(所在地:東京都千代田区)は、11月14日の「世界糖尿病デー」を前に、くるみで手軽に美味しく糖質コントロールを目指す「くるみを使った低糖質レシピ」を公式ウェブサイト上で公開しました。 11月オススメレシピ世界糖尿病デーは、糖尿病の脅威が世界的に拡大しているのを受け、世界各地で糖尿病の予防、治療、療養を喚起する啓発運動を推進しようと、国際糖尿病連合(IDF)と世界保健機関(WHO)によって1991年に制定されました(※1)。現代の日本では糖尿病有病者と糖尿病予備群は合わせて約2,000万人いるといわれており、糖尿病予防には、血糖値の上昇を抑え、血糖値が上昇しにくい体質改善や維持が重要だと言われています(※2)。そこで近年注目されるのが、緩やかに糖質をコントロールする低糖質(ロカボ)な食事法です(※3)。くるみは、コレステロールゼロでグルテンフリーの低糖質食材。ナッツ類の中で唯一、糖尿病予防にも寄与するオメガ3脂肪酸(※4)を豊富に含み、たんぱく質、食物繊維、抗酸化物質も同時に取ることができます(※5)。これまでに実施された研究では、健康的な食生活の一部としてくるみを取り入れることで、2型糖尿病の発症リスクが低減される可能性が示されました(※6)。くるみの摂取は、「コレステロール」「中性脂肪」「血圧」「体重」管理に寄与する可能性があることも明らかになっており(※7)、ハーバード大学の最新テクノロジーによる研究結果から、くるみを摂取することで、心臓病など糖尿病に伴う合併症リスクが低減されることがわかっています(※8)。健康的な毎日を過ごすためには、栄養バランスの取れた食事と血糖値のコントロールが大切です。オメガ3脂肪酸が豊富なくるみをいつもの食事に取り入れ、ヘルシーな「ロカボ習慣」を始めてみませんか。【参考資料 くるみを使った低糖質レシピ】ココナッツカレーソースのくるみと レンズ豆のミートボール白いんげん豆とくるみのカリフラワースープくるみとほうれん草のバルサミコサラダくるみとチアシードのオートミール【参考資料 くるみの最新研究情報】●くるみには認知機能をサポートする栄養素、オメガ3脂肪酸が豊富に含まれていますくるみに豊富に含まれる植物由来のオメガ3脂肪酸であるα-リノレン酸(ALA)は、身体で生成されない必須脂肪酸です。くるみは、ナッツ類の中で唯一オメガ3脂肪酸を豊富に含みます。脂肪と聞くと悪いイメージを持たれがちですが、α-リノレン酸(ALA)は身体に良い脂肪なので、積極的に摂ることがおすすめです。くるみひとつかみ(約30g)あたり、α-リノレン酸(2.7g)が含まれており、その他植物性たんぱく質(4.6g)、食物繊維(2g)、マグネシウムの他、免疫機能に寄与するビタミンB6(0.2mg)や銅(0.48mg)、マンガン(1mg)が摂取できます(※5)。くるみのオメガ3脂肪酸グラフ●くるみを定期的に摂取することで、2型糖尿病リスクが低減される可能性が示されました34,000人以上の成人アメリカ人を対象とする最新の疫学調査で、くるみを食べているグループは、ナッツ類を食さない成人グループに比べて2型糖尿病の発症リスクが約半分になるという可能性が示されました。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の同研究によれば、くるみを食べる人は、平均して1日当たりおよそ大さじ1杯半のくるみを摂取しており、くるみの摂取量がこの2倍(大さじ3杯)になると、2型糖尿病の発症率が47%減少しました(※6)。●くるみの摂取が、「コレステロール」「中性脂肪」「血圧」「体重」管理に寄与することがわかっていますハーバード大学がシステマティックレビューにより、コレステロール、中性脂肪、血圧、体重をはじめとする心臓血管系のリスク因子に対するくるみ摂取の有効性について、25年分のエビデンスの検証を実施。その結果、くるみを豊富に取り入れた食生活は、対照食に比べて、総コレステロール、LDL(悪玉)コレステロール、中性脂肪、アポリポタンパク質Bを大きく低減させる可能性があることがわかりました(※7)。●くるみの摂取は、2型糖尿病や心血管疾患のリスク軽減に関係することが明らかになっています『Journal of Nutrition』誌に掲載された、ハーバード大学の最新テクノロジーによる研究で、くるみを摂取した際の代謝物には、2型糖尿病では17%、心血管疾患では29%と各疾患のリスク軽減への関与が明らかになりました。同研究結果から、くるみの摂取は、2型糖尿病や心血管疾患の予防に寄与する可能性が示唆されています(※8)。【カリフォルニア くるみ協会について】1987年設立のカリフォルニア くるみ協会 California Walnut Commission(CWC)は、カリフォルニア州の4,500以上のくるみ生産者と、90社に及ぶ加工・販売業者を代表する機関です。カリフォルニア くるみ協会は、世界の輸出市場の開拓活動に関わり、くるみの健康に関する研究を実施しています。アメリカで生産されるくるみの99%以上は、カリフォルニア州の肥沃な土壌で栽培されており、世界で流通するくるみの3分の2を占めています。【カリフォルニア くるみ協会ホームページ】英語 : 日本語: ※1 World Diabetes Day Committee ※2 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 ※3 一般社団法人 食・楽・健康協会 ※4 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 ※5 USDA National Nutrient Database for Standard Reference (2019)※6 Arab L, Dhaliwal SK, Martin CJ, et al. Association between walnut consumption and diabetes risk in NHANES.Diabetes Metab Res Rev. 2018;34(7):e3031. doi:10.1002/dmrr.3031 ※7 Guasch-Ferre M, Li J, Hu FB, et al. Effects of walnut consumption on blood lipids and other cardiovascular risk factors: an updated meta-analysis and systematic review of controlled trials. Am J Clin Nutr. 2018 Jul 1;108(1):174-187. doi: 10.1093/ajcn/nqy091 ※8 Guasch-Ferre M, Li J, Hu FB, et al. Effects of walnut consumption on blood lipids and other cardiovascular risk factors: an updated meta-analysis and systematic review of controlled trials. Am J Clin Nutr. 2018 Jul 1;108(1):174-187. doi: 10.1093/ajcn/nqy091 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月10日「時間栄養学」の研究者・柴田重信氏の新刊時間栄養学の知識により肥満や生活習慣病を防ごうという新刊『脂肪を落としたければ、食べる時間を変えなさい』が講談社から発売された。定価は968円(税込)となっている。著者は早稲田大学先進理工学研究科電気・情報生命専攻薬理学研究室教授で、日本時間栄養学会会長、体内時計と健康にかかわる分野「時間栄養学」の研究を行っている柴田重信(しばたしげのぶ)氏である。同書は216ページの新書判、講談社+α新書として発売中である。「何を食べるか」よりも「いつ食べるか」2017年のノーベル生理学・医学賞では、体内時計のメカニズムを発見した3人の研究者が受賞し、体内時計を司る時計遺伝子が注目された。地球上のほとんどの生物が体内時計の機能を持っていると考えられるが、人類はそんな体内時計の本能を超えて、多様な生き方をしている。その結果、人類では体内時計と生活リズムにズレが生じ、健康面にも悪影響が見られるようになった。肥満、メタボリックシンドローム、高血圧、糖尿病、心臓病、脳卒中、認知症、がん、うつ病などにも体内時計の乱れが関係しているのかもしれない。新刊では体内時計の視点から生活を見直し、「何を食べるか」よりも「いつ食べるか」を重視する「時間栄養学」の実践法を解説。より効果的に肥満を防ぎ、生活習慣病にならない生き方が解説されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※『脂肪を落としたければ、食べる時間を変えなさい』(柴田 重信):講談社+α新書 - 講談社BOOK倶楽部
2022年10月27日「消費カロリー>摂取カロリー」のためには筋肉が必要!出典:byBirth体脂肪が体に蓄積する主な原因は3つ。1日の摂取エネルギーが消費カロリーより多い基礎代謝が低い睡眠不足・睡眠の質の低下なかでも1と2は毎日の食事・運動と密接な関わりがあるため、仕事や家事、育児に忙しい女性は、なかなか改善が難しいもの。ですが、体脂肪をなんとかしたいなら、「消費カロリー>摂取カロリー」に整えるのは必須!正しい食事コントロールで摂取カロリーを減らし、筋肉をつけて基礎代謝を高めて消費カロリーを増やすようにすれば、憎き脂肪にサヨナラできる日が近づきますよ。とはえいえ「カロリー制限はつらくて続かない」「運動をする時間がないし、面倒」と感じてしまうこともあるのではないでしょうか。体脂肪を落とのは、けっして難しいことではありません。もちろん、努力すべきポイントはありますが「ストイックで厳しい食事制限」「ハードなウェイトトレイニング」は必要ないのです。体脂肪にサヨナラする食事については「体脂肪を落とすのは難しくない!憎き脂肪にサヨナラする方法(1)【食事編】」で紹介しています。「好きなものを食べて良い。けれど工夫しなさい」というロカボの食事法に触れているので、チェックしておきましょう。本記事では1日5分からできる簡単トレーニングを紹介します。毎日コツコツ続けて筋肉量を増やして、基礎代謝UPを目指しましょう。体脂肪を減らしたい!1日5分からできる簡単トレーニング出典:byBirthトレーニングは続けるのが何より大切です。運動習慣がない、運動が嫌いという方は「1日30分、運動を頑張ろう」と決意しても、なかなか続けられないのではないでしょうか。忙しいときや疲れている日は「30分」が面倒・大変・つらいと感じやすいもの。だからこそ、1日5分から運動を習慣にしていきましょう。慣れてきたら1日10分、15分と時間を増やす、日によってトレーニング時間を変えるなど、アレンジすると○。まずは全身を効果的に鍛えるトレーニングにトライ出典:byBirth普段、運動習慣がなかった方は全身の筋肉を鍛えられるトレーニングからスタートを。ここでは、スクワットとプランクを紹介します。2つ行っても合わせて5分程度です。スクワット出典:byBirthスクワットは下半身の大きな筋肉を効率よく鍛えつつ、全身の筋肉トレーニングとしても有用。しかも、自宅で簡単にできるので、お手軽運動として人気のあるトレーニングメニューです。【やり方】足を肩幅にひらいて立ち、つま先はやや外に向けるお腹にぐっと力を入れて姿勢を正し、腕は床と平行になるようにまっすぐ前に伸ばすゆっくりお尻を落とす。床と太ももが平行になるようにするゆっくり膝を伸ばして、元の姿勢に戻る15~20回程度くり返すお尻を落としたときに膝がつま先より前に出ると、膝を痛めるなど怪我につながるので注意してください。お尻は後ろに下げるイメージで落として行きましょう。また、背筋が曲がらないよう、トレーニング中はお腹にしっかり力を入れていくと◎。プランク出典:byBirthプランクも人気のトレーニングメニュー。お腹周り、二の腕、背中、太ももなど、多くの筋肉をしっかり鍛えられます。慣れるまでは少し大変ですが、毎日頑張って続けると、体脂肪撃退だけでなく美しい姿勢・ボディラインすっきりなどのうれしい効果も。【やり方】床にうつ伏せになる肘から下(前腕)を床につき、上半身を起こすつま先を立てて床につき、下半身を持ち上げる頭のてっぺんからかかとまでが1枚の板になるようにして、3分キープ膝をつき、ゆっくり体を下ろすはじめてトライするときは、30秒でもかなりきついと感じるはず。そんなときは「30秒取り組む ⇒ 10秒休憩」を1セットとして、4~5セットおこなうのもおすすめです。なお、腕の力だけで体を支えようとすると全身の筋肉が上手に使えませんし、思わぬ怪我の原因になります。以下のポイントを意識して取り組みましょう。お腹は背中にくっつくように引き締める肩甲骨を寄せ、背中が天井に釣り上げられるイメージで力を入れる太ももは内側にキュッと締めるよう力を入れる3分頑張れるようになったら、5分プランクにトライするのも良いでしょう。また、プランクにはバリエーションが多くあります。腕をまっすぐ伸ばすストレートアームプランク、横向きでおこなうサイドプランクなどにもチャレンジしてみましょう。ぷよぷよお腹が気になるときは出典:byBirthお腹のぷよぷよをなんとかしたい方は、下腹部を効果的に鍛えるトレーニングを追加しましょう。レッグレイズ出典:byBirth床に寝転がってできるので、眠る前に取り組むのもおすすめ。【やり方】仰向けになり、下腹部にぐっと力を入れる両脚をそろえてゆっくりと持ち上げる(床との角度は45度くらいに)両脚をゆっくり下ろす(床に完全に下ろさない)上げ下げを20~30回くり返す20~30回を1セットとして、1日2~3セット取り組めるよう頑張りましょう。クランチ出典:byBirthレッグレイズ同様、床に寝転がって行います。ゴロゴロしながらTVを見ているなら、その時間を使ってトレーニングしちゃいましょう。仰向けになり、両膝を立てる両手は頭の後ろで組む息を吸いながらお腹を背中にくっつけるイメージで凹ませ、ぐっと力を入れる息を吐きながら上体を持ち上げる(下腹部を覗き込むイメージで)息を吸いながらもとに戻る15~20回程度おこなう15~20回を1セットとして、1日2~3セット頑張れるとGOODです。5分でOK!有酸素運動もとりいれて出典:byBirth有酸素運動は、体脂肪を効率よく燃やすのに有用です。とはいえ、1日30分のウォーキングやランニングは大変なもの。そんなときは、医師の池谷敏郎さんがおすすめするゾンビ体操をどうぞ。ゾンビ体操4分半で、10分間のウォーキングと同程度の運動量になります。【やり方】姿勢を正して立つお腹はグッと力を入れるが、それ以外の体の力は抜くいやいやをするように肩を揺らしながらその場で足踏み1分ゆっくり足踏み30秒3・4を1セットとして3セットおこなう(合計4分半)朝・昼・夜と取り組めば、1日30分ウォーキングしている人と同じ運動量になります。なお、肩を揺らしながら足踏みするときは、太ももを高く上げる・スロージョギングでおこなうなど工夫すると、さらに運動効果がUPしますよ。毎日少しずつ頑張って脂肪にサヨナラを出典:byBirth体脂肪が気になるなら、1日5分でかまわないので少しだけトレーニングを頑張ってみましょう。1日5分でも30日続ければ150分の運動になりますよ。継続は力なりです。コツコツ続けて体脂肪にサヨナラ&脂肪がつきにくい体を目指しましょう。
2022年10月19日体脂肪が増えるのはなぜ?出典:byBirthあなたはご自身の体脂肪率をご存知ですか?体脂肪が測定できる体重計で毎日計測している方もいれば、健康診断のときにチェックするだけという方もいるかもしれません。美しいボディラインを手に入れたいと考えているなら、定期的に体脂肪率をチェックするのがおすすめですよ。ちなみに、女性の場合、体脂肪率20%~30%未満が標準です。20%未満のほうが痩せていていい!と感じるかもしれませんが、脂肪を減らしすぎてしまうと女性らしさのない貧相な見た目になってしまうことも…。30%以上の場合は肥満なので、美しく年齢を重ねるためにも生活習慣の見直しをしてくださいね。さて、体脂肪率20%~30%未満が標準と言っても、お腹や二の腕のお肉がぷるぷるしているからなんとかしたいという方も多いはず!まず、体脂肪の基本情報や体脂肪が増える理由をチェックしておきましょう。体脂肪とは出典:byBirth体脂肪とは脂肪細胞に蓄えられた脂肪のことです。皮膚の下に蓄積する「皮下脂肪」と、内臓のまわりにつく「内臓脂肪」などがあります。皮下脂肪お腹まわり、尻、太ももなどにつきやすく、指でつまめる脂肪。男性より女性のほうが皮下脂肪率が高い。内臓脂肪男性は内臓脂肪が蓄積しやすく、肥満の9割の原因が内臓脂肪と言われる。女性も年齢を重ねるごとに内臓脂肪型肥満になる傾向に。生活習慣病の原因になる。異所性脂肪第3の脂肪、場違い脂肪と言われる。心臓やすい臓など、本来、脂肪がたまらない場所に脂肪が蓄積する。皮下脂肪は体温維持、衝撃から体内を守るなどの役割があり、ある程度は必要な存在。しかし、いずれの脂肪も蓄積しすぎるのは、美容や健康面では悪影響です。体脂肪が増える3つの原因出典:byBirthそれでは、なぜ体脂肪が増えるのでしょうか。原因は大きく3つあります。原因1:1日を通してカロリーオーバー&1食あたりの糖質が多い1日の消費カロリー<摂取カロリーになると、使われなかったエネルギーは脂肪として蓄積します。また、1食あたりの糖質が多いのも問題です。糖質を摂取すると血糖値が上昇。血糖値を下げるホルモン「インスリン」が分泌され、糖分が脂肪に変わります。空腹のときに糖質をたくさん食べるほど血糖値が急激に上がり、インスリンがたくさん分泌されるので脂肪も蓄積されやすい状態に。原因2:基礎代謝が低い人間は動かずにじっとしているときでも呼吸をしますし、体内ではさまざまな活動(体温保持、消化・吸収など)が行われ、エネルギーが消費されます。生きているだけで消費されるエネルギーが基礎代謝です。基礎代謝は加齢や運動不足、冷えなどによって低下します。基礎代謝が低ければ1日の消費カロリーは少ないため、脂肪が蓄積されやすくなるのです。原因3:睡眠不足・睡眠の質の低下睡眠不足や睡眠の質の低下は、さまざまなホルモンの分泌に影響を与えます。「満腹だ」と感じるホルモンが減少したり、「食べたい!」と食欲をUPさせるホルモンが増えたりと、体脂肪が蓄積しやすい状態に…。体脂肪を減らすために食事で気をつけたいこと出典:byBirth体脂肪の原因を見ると「摂取カロリーや糖質量に注意する」「基礎代謝を上げる」のが体脂肪を減らすのに大切だとわかります。食事面で注意したいことをチェックしていきましょう。脂質と糖質に注意出典:byBirth脂質や糖質のとりすぎは、摂取カロリーが過剰になる原因です。また、糖質は血糖値を上げて脂肪の蓄積に拍車をかけます。体脂肪は毎日の悪しき食生活の積み重ねが原因と心得て、バランスのとれた食事を目指しましょう。揚げ物、ジャンクフード、スナック菓子、ケーキなど、脂質や糖質が多い食事は避けるのが無難。大豆製品、脂身の少ないお肉や魚、野菜を食べるようにしましょう。タンパク質は減らさないこと出典:byBirth脂質や糖質を減らそうとして、野菜だけにするなど極端なカロリー制限はNGです。美しく健康的なボディラインを手に入れるには、糖質・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラルの5大栄養素をバランスよく口にするのがかかせません。とくに、極端なカロリー制限はタンパク質不足を招きやすく、筋肉量低下につながります。筋肉は基礎代謝UPに必要不可欠。せっかく摂取カロリーを減らしても、基礎代謝もダウンしては結局、体脂肪の蓄積を引き起こしてしまいますよ。筋肉の材料になるタンパク質をしっかり摂取してくださいね。体脂肪を減らすならロカボがおすすめ出典:byBirth摂取カロリーをおさえつつ、糖質も控えたい…そんなときにおすすめなのが、食・楽・健康協会が推奨する「ロカボ」の考え方です。「食事を減らしなさい」というカロリー制限と異なり、「工夫して食べる」のが基本です。摂取する糖質を可能な限りゼロに近づけるストイックな糖質制限とも違うので、ある程度、糖質を口にできるのもポイント。ロカボでは、1食あたりの糖質量20g以上40g以下(これを朝・昼・夜)+おやつに糖質量10g以内=1日糖質量70~130g摂取してOK。ロカボを意識すると摂取カロリーもおさえやすくなりますが、実際はカロリーを気にする必要はなく、たんぱく質をしっかり食べられるので満足感が得やすくなります。例えば…、朝食オートミール(20g)と卵のコンソメリゾット、ゆでキャベツ+マヨネーズ、ヨーグルト=糖質22g/280kcal昼食ご飯1/2膳、焼き鮭、豆腐とわかめの味噌汁、ほうれん草としめじのおひたし、ブロッコリーサラダ=糖質32.1g/451kcal夕食かけうどん1/2杯、サラダチキン、グリーンサラダ(フレンチドレッシング)、きのこのソテー=糖質38.7g/445kcalおやつ低糖質アイスクリーム、ミックスナッツ15g=糖質7g/173kcalこれで1日の糖質は99.8g、摂取カロリーは1349kcalなので、もう少し食べてもOKな計算です。ごはんなどの炭水化物やおやつが食べられるので、極端なカロリー制限のように我慢しすぎでストレスがたまることもありません。体脂肪を減らしたいと考えているなら、ぜひ、ロカボの考え方で食事をしてみてくださいね。あわせて、食事をするときは「よく噛んで、ゆっくり味わう」を心がけると○。満足感がUPして、食べすぎを防げますよ。食生活を整えて、憎き体脂肪にサヨナラしちゃいましょう!
2022年10月17日気象病の症状別のセルフケア気象病に対する症状別のセルフケアが紹介されている新刊『気象病ハンドブック』が発売された。出版社は誠文堂新光社、定価は1,540円(税込)となっている。著者は日本内科学会総合内科専門医で、日本神経学会神経内科専門医、日本頭痛学会頭痛専門医、せたがや内科・神経内科クリニック院長の久手堅司(くでけんつかさ)医学博士である。気象病・天気痛外来で5,000名以上診療原因はわからないけれど頭痛がする、耳鳴りがするといった症状を経験した人は多いかもしれない。その症状が現れるのは、梅雨の時期だったり、台風が近づいていたりする時ではないだろうか。気象病は気圧や気温、湿度など、気象変化に伴って症状が現れ、体に大きな負担となる。せたがや内科・神経内科クリニックでは、内科、神経内科、小児科などのほか、頭痛外来、気象病・天気病外来での診療も行っており、院長の久手堅司氏は、気圧予報・体調管理アプリ「頭痛ーる」の監修医師でもある。発売された『気象病ハンドブック』では、気象病・天気病外来にて、5,000名以上を診療してきた同氏が気象病について解説し、専門医によるカウンセリングを書籍の中で体験、不調の原因、不調に対するセルフケアが解説されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※気象病ハンドブック - 株式会社誠文堂新光社
2022年09月15日「頭痛の苦しみは、当事者でないと理解できません。頭痛によって、仕事の効率や生活の質も低下するでしょう。頭痛が日本経済に与える損失は、年間約2600億円に上るという試算があるほどです」そう話すのは、日本初の頭痛専門クリニックを開設した頭痛専門医の丹羽潔先生だ。日本の人口の3人に1人、実に約4000万人以上の人が、「頭痛」に悩まされている。「『たかが頭痛』といわれることもあり、市販の鎮痛薬で痛みをしのいでいる人が本当に多いのです」頭痛には、わかっているだけで367種類あるそう。なかでも、首や肩のコリなどから起きる「緊張型頭痛」は患者数が約3000万人で、頭を動かすと痛い「片頭痛」が約1000万人。これら二大頭痛で、全頭痛患者の9割を超える。「緊張型頭痛はよく『肩コリ』が原因といわれますが、実は99%、『首コリ』が原因です」(丹羽潔先生・以下同)首コリの最大の原因はスマホだという。長時間うつむき加減でスマホを見ていると、本来ゆるやかに背中側へカーブしている頸椎がまっすぐになる。PCなど細かい手元作業や眼精疲労、寒さなどで肩をすぼめるなどでも、首や肩、側頭部の筋肉が収縮し、血管が圧迫されて血流が悪くなり、痛み物質や疲労物資が発生して、緊張型頭痛が起こるのだ。緊張型頭痛はなんとなく痛み始め、長いと1週間くらい、頭が重く圧迫される痛みが続くが、仕事や家事ができないほどではない。また、じっとしているより動いたほうが楽になるのが特徴だ。「片頭痛を引き起こすのは、過度なストレスやストレスからの解放、寝すぎや寝不足、騒音、光、臭いなどさまざまです」これらの誘因が自律神経や三叉神経を興奮させるが、通常は幸せホルモンといわれる「セロトニン」が興奮を抑えてくれる。だが、許容量を超えるとセロトニンの制御が利かず、脳の血管が拡張して片頭痛が起きるのだ。そんな、頭痛を回避する生活習慣を紹介。■「自律神経を整える」タイムテーブルで頭痛を回避!「自律神経に影響を与えるホルモンは、大きく3つあります」3つとは、眠くなるホルモンの「メラトニン」、幸せホルモンの「セロトニン」、愛情ホルモンの「オキシトシン」だ。朝日を浴びるとメラトニンがセロトニンに変わり、リズミカルな運動でもセロトニンが生成される。1日のタイムテーブルの中にこれらのホルモンを活性化する行動を組み込むと、自律神経が整えられ、頭痛を回避できるだろう。【6:00】太陽の光を浴びる「メラトニン」が朝日を浴びて「セロトニン」に変わり片頭痛を抑制。【7:00】ウォーキング5分でも行進のイメージで。朝日とWで「セロトニン」大放出。【8:00】ガムをかんで行進歩きで通勤リズミカルな動きが◎。通勤中の10分で多めのガムをしっかりかむ。【日中】深い腹式呼吸を意識的におなかがへこむほど息を吐き、深く息を吸う。「セロトニン」を活性化。【14:00】外出は緑系のサングラスで光や色による片頭痛の改善・予防には、緑系のサングラスが最適。【18:30】仕事後ちょっと一杯 or ペットとスキンシップ仲間やペットとの時間が「オキシトシン」を出す。【19:00】カリウム多めの夏野菜を夕食に枝豆やすいか、みょうが、パクチー、大葉などで、不要な塩分や水分を排出する。【21:00】入浴は必ず湯船に5分。しっかり汗をかく湯船につかって首まわりの筋肉をほぐし、入浴後は、エアコンを使わず汗がひくまで待つ。■クラシック音楽も実は頭痛に効果的!特定のクラシックを聴くと、脳内で「βエンドルフィン」や「セロトニン」「アセチルコリン」などのホルモンが活性化。「アドレナリン」が出て自律神経が安定。特にβエンドルフィンはモルヒネの約6倍もの鎮静作用があり、楽になる。【片頭痛 → 交感神経】“アドレナリン”に働きかける音楽チャイコフスキー:組曲『くるみ割り人形』花のワルツショパン:ワルツ第2番変イ長調ヨハン・シュトラウス2世:美しく青きドナウ【緊張型頭痛 → 副交感神経】“アセチルコリン”に働きかける音楽マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調第4楽章サン=サーンス:組曲『動物の謝肉祭』白鳥マスネ:タイスの瞑想曲ショパン:舟歌嬰へ長調ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女モーツァルト:ディヴェルティメント第15番変ロ長調第1楽章■「頭痛予防体操&ほぐし」を日常的に取り入れる【片頭痛を予防!1日2分の「頭痛予防体操」】頭と首を支えるインナーマッスルの運動。「頸椎」を軸に腰を固定し左右の腕を交互に振り、肩を回転。頭は動かさないようにし、腕の力を抜く。【緊張型頭痛をやわらげる「3分ほぐし」】緊張型頭痛を引き起こす3つの筋肉、〈胸鎖乳突筋 → 首こり筋〉、〈頸部筋(肩甲挙筋)→ 肩すぼめ筋〉、〈僧帽筋 → 肩こり筋〉を、少し痛いくらいの力で2~3分押す。これらを生活習慣に取り入れて頭痛を改善&予防しよう。【PROFILE】丹羽潔医学博士、日本頭痛学会認定専門医。『日本初の頭痛専門クリニックが教える最新頭痛の治し方大全』(扶桑社)など著書多数
2022年07月17日フォレスト出版株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役:太田 宏)は、生活習慣病・血管の専門ドクターが、脳梗塞・糖尿病を85%防げる、日常の習慣術を一挙大公開した『血管が強くなる習慣』を刊行しました。『血管が強くなる習慣』人生100年時代、60歳以降の20年、30年は、もはや「余生」とは呼べないぐらい長い時間です。長い余生を健康に過ごせるかどうか。その可否を決めるのが「血管」です。60代以降に発症しやすい2大病気が「脳梗塞」と「糖尿病」です。この2大病気を引き起こす原因が血管の老化です。この血管の老化をどのように食い止め、強くしていくか。血管が健康であれば、脳梗塞も糖尿病も85%は防げるといいます。ただ、見たり、状態に気づいたりしにくいのが「血管」です。そんな血管が強くなる習慣を一挙公開したのが本書です。ノウハウといっても、難しいものではありません。時間も場所も取りません。「朝、起きたら口をゆすぐ」「お腹を半円状になでる」「お酒を飲むときは水も飲む」「寝る前に顎の下を押す」などなど、私たちが日常生活を過ごしているなかで、そのノウハウをほんのちょっと意識して生活習慣に取り入れてみるだけ。ハードルが低いものばかりです。近年、血流の重要性は一般的に広く浸透しましたが、その血液が流れる「血管」が健康でなければ意味がありません。私たちの体の隅々まで張り巡らされている重要な道路、いわばインフラである「血管」を健康に導く1冊です。【主要目次】第1章 人間は血管とともに老いる脳梗塞も認知症も脳の病気じゃない!?動脈、静脈、毛細血管、血管の構造と役割を知る「血管が老化する」って、どういうこと?できることから始める「いい習慣」は40代から始めるのがいい……and more第2章 「朝イチ」にやりたい習慣朝、起きたら口をゆすぐお腹を半円状になでる座るスクワットをするたった3秒で終わる、舌のブラッシング……and more第3章 「食事」で意識したい習慣テレビを観ながら食べる最後に生野菜おやつは、高カカオ・チョコにするフルーツは朝だけにするお酒を適量飲む「とりあえず」は、鶏唐か、枝豆毎日、卵を2個食べる……and more第4章 日中、心掛けたい習慣時々、顎を押す掌を太陽に向けるタオルをギュッと握る前を歩いている人を追い越してみるクロスワードを趣味にする半年に一度、歯医者に行く……and more第5章 風呂・歯磨き・睡眠で取り入れたい習慣ぬるめのお風呂に15分入る湯船の中で、ふくらはぎを揉む寝る前は歯間ブラシで汚れを落とす帰宅後は、スマホはオフにする寝る前に「だ液腺マッサージ」をする……and more【著者プロフィール】栗原 毅(くりはら・たけし)栗原クリニック東京・日本橋院長。医学博士。1978年、北里大学医学部卒業後、東京女子医科大学消化器病センター内科入局。1987年より東京女子医科大学で消化器内科、特に肝臓病学を専攻し、2005年に教授に就任。2004年、中国中医研究院客員教授、2007年、慶應義塾大学教授に就任。2008年に消化器病、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の予防と治療を目的とした「栗原クリニック東京・日本橋」を開院。テレビ、新聞、雑誌などのメディアでも、わかりやすい解説が人気を博す。血液サラサラの提唱者の一人として知られる。栗原 丈徳(くりはら・たけのり)栗原ヘルスケア研究所所長。歯科医師。1982年、東京都生まれ。鶴見大学歯学部卒業。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科中退。「予防歯科医療」「食と健康」をテーマに活動をしている。特に「口の健康と全身疾患との関連性」に興味を示す。大学や介護施設などで講演も行なっている。日本抗加齢医学会、日本咀嚼学会、日本摂食嚥下リハビリテーション学会等の会員。■書籍概要書名 : 血管が強くなる習慣著者 : 栗原 毅、栗原 丈徳ページ数: 208ページ価格 : 1,650円(税込)出版社 : フォレスト出版株式会社ISBN : 978-4-86680-181-0発売日 : 2022年5月24日URL : ■会社概要商号 : フォレスト出版株式会社所在地 : 〒162-0824 東京都新宿区揚場町2-18 白宝ビル7F設立年月日: 1996年4月1日代表取締役: 太田 宏業務内容 : 出版物の企画・制作及び販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月24日今や日本人の国民病ともいえる糖尿病。動脈硬化や腎臓病、アルツハイマー型認知症など、さまざまな疾患につながることが知られているが、その大きな原因のひとつに「体の糖化」があると昭和大学医学部の山岸昌一教授は指摘する。「『糖化』とは体内でタンパク質に糖がくっつくことにより、タンパク質が劣化する現象のこと。糖化タンパク質は体の中でもはや使いものにならなくなった燃えかすのような物質で、正式にはAGE(終末糖化産物)といいます。いわゆる“体のコゲ”です」血糖値が基準値以上に上がると、体内に断続的にAGEを発生させ続けることになり、これがまた血糖値を上げてしまうというのだ。さらに、この厄介なAGEは老化の原因にもなるという。「体内でタンパク質の働きが落ちると、臓器にも悪影響が及びます。私たちの体内ではさまざまな化学反応が起こっていろんな臓器が適切に機能しているのですが、その化学反応を媒介しているのは酵素です。酵素はタンパク質からできているため、酵素が糖化するとその働きが悪くなってしまうのです」糖化が進むと、血管や骨、心臓、脳など全身にその影響が及び、さまざまな病気の原因になる。■AGEがもたらす体への悪影響〈認知症〉:老人斑(アミロイドβタンパク質の凝集)促進、神経原線維変化促進、酸化ストレスの増大など〈見た目の老化〉:黄ぐすみ、くすみ、たるみ〈皮膚の老化〉:皮膚コラーゲンの硬化、代謝異常〈弾性線維の硬化〉:大動脈、腎臓皮質などの機能低下〈動脈硬化〉:粥状化の進展〈不妊〉:受精率の低下〈骨粗しょう症・骨関節症〉:骨質の劣化、骨の脆弱化、骨芽細胞・破骨細胞の活性異常〈糖尿病合併症〉:神経障害、網膜症、腎症※『やせる!肌も血管もキレイになるレモン若返りレシピ』よりそんなAGEだが、実は体内で発生するだけでなく、食事から取り込まれていることもわかった。「AGEを多く含む食べ物というのは、てんぷらやから揚げ、焼き肉のように、タンパク質に直接強い火を加えて調理したものです。AGEをため込むような食事を続けていると、たとえ今は健康であっても、徐々に骨がもろくなったり、血管がボロボロになってしまったりということが起こりえます」中高年以降の世代にとって、筋肉を維持するためにも大切なタンパク質が、取り方によっては体に害を及ぼすかもしれないのだ。■レモンのさまざまな働きがAGE値を抑える切り札に山岸先生によれば「AGEはコゲですから、焼いたり揚げたりといった調理法ではなく、ゆでたり蒸したりといった調理法で値を下げることができる」という。たとえば、同じギョーザでも焼きギョーザでは6個で4190AGEに対し、水ギョーザは1625AGEと、半分以下の値になるというのだ。とはいえ、焼き肉やてんぷらを一切食べないのは現実的ではない。何かいい手はないのだろうか。「AGE値を抑えるのにおすすめしたいのがレモンです。レモンには、活性酸素を除去するほか、代謝促進や抗酸化作用、降圧作用などさまざまな健康効果が期待できるのですが、実は糖化を抑える働きも抜群なのです。焼き肉やから揚げなどAGE値の高い料理の場合、下ごしらえの段階でお肉を15~30分ほどレモン汁に漬けておくと、そのまま調理したときに比べてAGE値を40~60%も抑えることができます」これは、レモンに含まれるクエン酸が糖とタンパク質の結合を抑えてくれるからだそうで、あらゆる肉料理に応用できる。たとえばとんかつなら、肉をレモン汁に20~30分漬けて下処理することで、AGE値が約60%も減少するのだという。「ほかにもブロッコリースプラウトやまいたけには、AGEを吸収しにくくしたり、作りにくくしたりする働きがありますので、積極的に食べてほしい食材です」また、レモン汁は酢の物に入れたり、食べるときにかけたりするのもよいそう。「食事にレモンやお酢が入ると、腸の動きがゆっくりになります。食べ物がゆっくりと消化、吸収されると血糖値が上がりにくくなりますから、体内でAGEが作られるのを抑えることもできます」レモンには唾液の分泌を促す働きもあるので、食欲増進にもつながるし、腸の働きを活発にする作用もあるので便秘解消も期待できそうだ。さらに、レモンのスッキリとした香りにはリラックス効果があり、食事そのものだけでなく、気持ちを切り替える作用も。■レモンに含まれる「元気」と「長寿」に役立つ成分〈ビタミンC〉:活性酸素の除去、免疫力の増強/血管の強化、美肌効果/ストレス緩和/ホルモンの分泌促進〈クエン酸〉:代謝の活性化、疲労の回復/骨粗しょう症や貧血の予防〈ポリフェノール〉:抗酸化作用〈カリウム〉:血圧の改善〈食物繊維〉:便秘解消作用更年期以降の年代の女性にとってはレモンを取ることで骨粗しょう症の予防にもなるそう。「現在、日本では約1,300万人もの人が骨粗しょう症とされており、そのうちの9割以上が女性です。骨は体の中でもコラーゲンが多い臓器なのですが、コラーゲンに糖がくっつくとコラーゲンのしなやかさが失われて、骨がもろくなり、骨粗しょう症につながります」足腰や骨の健康のためにも、AGEを抑える“抗糖化”を心掛けることが大切なのだ。そして、女性ならもっとも気になる美容の観点からも、AGEはできるだけ避けたいもの。「コラーゲンは糖化すると骨だけでなく、肌のくすみや、しみ、しわ、たるみ、さらには薄毛なども招いてしまいます。よく『アンチエイジングには抗酸化作用が大切』といわれますが、抗酸化を促している酵素もタンパク質が成分なので、体内で糖化が進むと抗酸化力も働きません。つまり、抗糖化は健康維持だけでなく、若さを保つためにも必要だということです」■レモン果汁効果的な取り方〈1〉レモン果汁30mlを、水や炭酸水などで薄めて食前に飲む(飲みにくい場合は控えめに甘味をつけてもよい)〈2〉レモン果汁を料理に使い、食事の最初のほうでそれを食べるトータルで30mlほどのレモン果汁を、食前または食事の最初のほうに取れば◎。レモン果汁は、市販の瓶入りのものでもOK。標準的な大きさのレモンから約30mlの果汁が取れる。糖尿病や骨粗しょう症の予防からアンチエンジングまで、まさに若々しく健康な老後を迎えるために欠かせないAGE対策。その切り札ともいえるレモンは、毎日の食生活に積極的に取り入れたい。【PROFILE】山岸昌一昭和大学医学部教授。循環器・糖尿病の専門医として診療に携わるかたわら、「AGEを抑え、老化を防ぐ方法」について啓蒙活動を行っている。山岸先生も登場する『やせる!肌も血管もキレイになるレモン若返りレシピ』(マキノ出版)は好評発売中
2022年05月04日「カレーの黄色い色のもとで、ウコンとしてもおなじみのターメリックは、体の酸化を防ぎ、アンチエイジングや生活習慣病の予防にもつながると注目されているスパイスです。そのターメリックを手軽にとれるのが“ゴールデンミルク”。スパイスの本場であるインドでも古くから体にいいと親しまれている飲み物なのです」そう教えてくれたのは、スパイス料理研究家の印度カリー子さん。彼女は昨年まで東京大学大学院で、食品化学の観点から香辛料の研究をしてきたスパイスのエキスパート。そんな印度カリー子さんが新たなスパイス活用法としてハマっているのが、ホットミルクにターメリックを混ぜたゴールデンミルクだ。最近では「ターメリックラテ」という名でも世間に浸透し始めている。「日ごろから書籍やインターネットでスパイスについて調べているなかで、2年ほど前に見つけたのがゴールデンミルクです。インドでは『ハルディー・カ・ドゥード』と呼ばれ、日常的に飲まれている飲み物だそうです。作り方も簡単で、牛乳にターメリックと好みでハチミツなどの甘味を入れて、電子レンジで温めるだけ。温めすぎると噴きこぼれてしまうので、600Wで2分以内にしましょう。ターメリックは少しずつ加え、自分好みの量を見つけるのがオススメです」(印度カリー子さん)ターメリックは油脂に溶けやすいスパイスのため、温めた牛乳に入れるとよく溶ける。癖の強いターメリック独特の香りも牛乳と合わせると、かなりマイルドになる。さらに、ホットミルク特有の香りも、ターメリックにより緩和される。結果的に意外なほどまろやかで飲みやすく、おいしい健康ドリンクになるのだ。【ゴールデンミルクの作り方】〈材料〉1杯分ターメリック…小さじ1/8〜1/4牛乳…200ミリリットルハチミツ…小さじ1〈作り方〉(1)電子レンジ使用可能なカップに材料をすべて入れ、混ぜる。(2)電子レンジ600Wで1分30秒加熱する。牛乳が苦手な人は豆乳やアーモンドミルク、オーツミルクで代用してもOK。味に飽きてきたら、アレンジとしてブラックペッパーやシナモンなど好みのスパイスをさらに加えてもいいだろう。「私はゴールデンミルクにジンジャーパウダー(小さじ1/8〜1/4)やスライスしたしょうが(1切れ)を入れて飲むことも多いですね。体を温めたいときや風邪っぽいときに飲んでいます。自分でいろいろなスパイスと合わせてみて、好みのゴールデンミルクを探すのも楽しいですね。あと、ゴールデンミルクをコーンフレークなどのシリアルにかけてもおいしいですよ!」(印度カリー子さん)■ターメリックはアミロイドβの蓄積を予防する「ターメリックに含まれるポリフェノールの一種・クルクミンには高い抗酸化作用と抗炎症作用があります。さらにクルクミンには、アルツハイマー型認知症の引き金にもなるアミロイドβの蓄積を予防する働きもあり、ターメリックが認知症予防に効果が期待できるという医学論文も出ています。さらに、ターメリックには美容効果や解毒作用、利尿作用、血液浄化作用があり、肝臓の強化やがん予防の効果も期待できるのです」そう教えてくれたのは、インドの伝統医学・アーユルヴェーダにも通じている医師の北西剛先生だ。北西先生は患者の自己治癒力を高めて全身を整えるためにも、現代医学だけではなく、代替医療や伝統医学も取り入れているという。スパイスの本場であるインドでは、風邪や感染症予防のために、ターメリックと塩をひとつまみ入れた水でうがいをするという。それほどターメリックはインドの日常生活に密着したスパイスだそう。ゴールデンミルクにはさまざまな効果が期待できるが、そのなかでも特に注目されているのが「免疫増強作用」だという。■夜寝る前に飲むとおなかが温まり、安眠できる「新型コロナウイルス感染症の拡大を背景に、インドの伝統医学を管轄するアユシュ省では、いくつかの免疫増強のための習慣を推奨しています。そのなかのひとつに、ゴールデンミルクも含まれているのです」(北西先生)アユシュ省推奨のゴールデンミルクのレシピは、150ミリリットルの牛乳にティースプーン半分のターメリックを溶かすこと。1日1〜2回飲むといいと勧めているそうだ。「アユシュ省のレシピでは甘味について明記されていませんが、好みで少量加える程度ならいいと思います。飲むタイミングはいつでも構いませんが、夜寝る前に飲むと、おなかが温まり、精神的にも安定するので、ぐっすり安眠できると思います」(北西先生)また、ターメリックは脂溶性(油脂に溶ける性質)のスパイスだ。乳脂肪が含まれる牛乳と一緒に摂取すると、吸収率が高まるという。ターメリックと牛乳はまさに“ゴールデン”な組み合わせなのだ。「しかし、いくら体にいいからといっても、飲みすぎは禁物。一度にたくさんのターメリックを摂取したところで、体が栄養素を吸収しきれません。毎日1〜2杯のゴールデンミルク習慣をつけることが大切です」(北西先生)毎日ゴールデンミルクを飲んで、認知症予防とコロナに負けない免疫力をつけよう!【PROFILE】印度カリー子’96年生まれ。スパイス研究家。スパイス専門店「香林館」代表取締役。スパイスカレーを普及させるためテレビや書籍で幅広く活躍北西剛きたにし耳鼻咽喉科院長。医学博士。日本耳鼻咽喉科学会専門医。日本気管食道科学会専門医。日本アーユルヴェーダ学会会長
2022年04月20日便秘や下痢になりやすくて困っている方も多いのではないでしょうか。胃腸の調子が悪い原因は、もしかすると無意識に行っている生活習慣の中に潜んでいるのかも…。そこで今回は、管理栄養士の寺内麻美さんに、便秘や下痢の原因となりやすいNG習慣を教えてもらいました。当てはまるものが一つでもあったら、改善していきましょう。便秘や下痢になる原因は?便秘や下痢には腸内環境の影響やストレス、そのほかの疾患などさまざまな要因が考えられます。そのため、このあとお伝えするような生活習慣の改善を実践しても変化が見られない場合には、医療機関へ相談することも検討してみてください。胃腸のために見直したいNG習慣5つストレスを溜めるストレスは自律神経のバランスを崩す要因となることがあります。自律神経とは、私たちの体の機能を正常に働かせるために重要な役割を担っていて、“交感神経”と“副交感神経”という反対の働きをする2つから成ります。交感神経は体が活動的なときに働き、副交感神経はリラックスしているときに働くのが特徴です。ストレスを溜めることで自律神経のバランスが崩れる恐れがあり、その結果、便秘や下痢を引き起こすことがあると言われています(※1)。そのため、ストレスの要因を減らすような環境づくりや、日頃からストレス発散できるようなリフレッシュ法を身につけておくことは胃腸のためにも大切なのです。運動不足である運動不足が続くことで、腸の働きを鈍らせてしまう可能性があります。適度な運動は、腸に刺激を与えて腸の運動を促す効果も期待できると言われています(※2)。運動へのハードルが高いなら、ウォーキングやなるべく階段を使うなど、まずは歩くことから始めてみましょう。また、便を押し出すために大切な腹筋を鍛えるのもおすすめです。トイレに行くのを我慢している外出先や職場などでトイレに行きづらいとき、我慢する癖がついていませんか?しかし、我慢のしすぎはNGです。便意を我慢し続けると、便秘が悪化してしまうことがあります。そのため、便意を感じたら早めにトイレに行く習慣をつけましょう(※2)。食物繊維が不足している食物繊維の不足は便秘の原因となることがあります。日本人はかつて、食物繊維が摂れる穀類、いも類、豆類を食べる機会が多くありましたが、現代では食生活の変化に伴い食物繊維を十分に摂れている人は少なくなっています。そのため、普段から食物繊維を意識して摂ることが大切です。食物繊維は水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けにくい不溶性食物繊維の2種類に大きく分けられます。水溶性食物繊維は海藻類や野菜、果物に多く含まれていて、腸内環境を健やかに保つのに大切な腸内の善玉菌を増やしたり、便を柔らかくしたりする働きがあります。一方、豆類、きのこ類、繊維が多く堅めの野菜(根菜類)などに含まれているのが不溶性食物繊維。便のかさを増やして腸管にアプローチし、腸の運動を促すよう働くことでお通じをサポートするのに役立ちます。ただし、便秘の症状によっては食物繊維を摂ることで便秘が悪化する恐れもあります(※2)。不調を感じたら医療機関で診てもらうことも検討しましょう。不規則な生活を送っている暴飲暴食やお酒の飲みすぎといった食生活の乱れや、睡眠不足などの不規則な生活は、便秘や下痢などで悩む要因にもなります。特に朝食を抜くのは避けたいところ。お通じをよくするなら体内リズムを整えたり、胃や腸を刺激したりするのが大切。そのためにも、朝食を摂ることがおすすめなのです。また、朝食の後にトイレに行く時間を作るためにも、早起きする習慣を取り入れてみてください(※2)。おなかの調子が気になるなら、生活習慣の見直しを便秘や下痢は体質のせいだと諦めていませんか?体質のせいだと決めずに日々の生活習慣を見直すと、今よりも楽になるかもしれません。今回お伝えした生活習慣について心当たりがある人は、これを機に日々の生活を見直してみてください。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 自律神経失調症※2 厚生労働省.e-ヘルスネット 便秘と食習慣©krisanapong detraphiphat,Anastasia Gorlanova / EyeEm/Getty ImagesDmytro Zinkevych,fizkes/Shutterstock文/管理栄養士・寺内麻美
2022年04月13日NPO法人 日本腎臓病協会(東京都文京区、理事長:柏原 直樹、以下「日本腎臓病協会」)と協和キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮本 昌志、以下「協和キリン」)は、2019年5月に締結した「腎臓病の疾患啓発活動に関する連携協定」に基づき、腎臓病に対する啓発活動の一環として、慢性腎臓病(CKD)の疾患認知に関するアンケート調査を継続的に実施しています。今回は2021年11月に実施した最新の調査結果についてお知らせします。CKDは脳卒中、心臓病、認知機能障害とも関係しており、国民の健康寿命を損なう要因となっています。日本では1,330万人の患者がいると言われています※。これは成人の約8人に1人という計算になり、特に高齢者では有病率が高いとされています。※:エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018(編集 日本腎臓学会)より今回は、20歳から50歳代の一般市民1,606名を対象に、慢性腎臓病(CKD)に関する認知度について、インターネットによる全国アンケート調査を実施しました。その結果、慢性腎臓病(CKD)を「症状も含めてよく知っている」あるいは「病名だけは知っている」と回答したのは全体の55.9%で、2019年の初回調査結果より5.2ポイント上昇しました。年代別にみると、いずれの年齢層でも認知度向上が認められており、2019年時にはいずれも43.5%だった若年層(20及び30歳代)においても、40%後半まで上昇しています。(図1、図2)また、生活習慣病としては「糖尿病」「高血圧性疾患」がいずれも50%以上の高い認知度を示す一方、「慢性腎臓病」は27.4%と、生活習慣病としての認知度が低いことがわかりました。(図3)図1 慢性腎臓病の認知度図2 慢性腎臓病の認知度の経年変化図3 慢性腎臓病の生活習慣病としての認知度慢性腎臓病(CKD)を認知している回答者のうち、健康診断における腎機能検査と尿検査項目の中で、この疾患とつながりの深いものを問う設問で回答が多かったのは、「尿蛋白」で51.4%となり、2019年の調査結果より5.9%上昇しました。その一方、臨床でCKDの重症度の指標として利用されているeGFR(推算糸球体ろ過量、腎臓にどれくらい老廃物を尿へ排泄する能力があるかを示す)は15.5%となり、非常に認知度が低いことがわかりました。さらに「タンパク尿」や「血清クレアチニン高値」を放置することで起こりうるのは何かという設問では、「人工透析による継続的な治療」が最も多く、58.6%でした。今回の調査結果について、日本腎臓病協会理事長、川崎医科大学副学長 腎臓・高血圧内科学 主任教授の柏原 直樹先生は次のように述べています。「糖尿病や高血圧、高脂血症、肥満症は生活習慣病として広く認知されています。慢性腎臓病(CKD)はこれらの疾患とも関連が深く、20代、30代といった若年期からの生活習慣が発症に大きく影響しています。2019年から継続している調査結果から、慢性腎臓病(CKD)自体の認知は向上していますが、生活習慣病としての認知は他疾患に比べて低い状況に変化がないことが分かりました。今後、疾患の予防に向けた対策を進めていくうえで、年代に応じた適切な情報発信を継続し、腎臓病の克服を目指してゆきたいと思います。」今回のアンケート調査の詳細については、今後学会発表を予定しています。日本腎臓病協会と協和キリンは今後も「腎臓病の疾患啓発活動に関する連携協定」に基づき、慢性腎臓病に関する疾患認知度調査の実施をはじめ、医療連携に関する医師向け講演会や報道関係者対象のセミナーの開催など、腎臓病の疾患啓発と対策活動に協力して取り組みを進めていきます。■eGFRとはEstimated glomerular filtration rate(推算糸球体ろ過量)の略。腎移植ドナーなど正確な腎機能評価が必要な場合にはGFR測定のgold standardであるイヌリンクリアランス法を実施しますが、日常臨床では血清クレアチニン値の測定結果を基に算出されるeGFRが用いられます。■日本腎臓病協会について日本腎臓病協会は、医療者、市民、関連企業、行政等が連携し腎臓病を克服するために、立ち上げた組織です。腎臓病の普及啓発、診療連携体制の構築、腎臓病療養士制度の運営、患者会との連携、アカデミアと関連企業、行政等が連携するプラットフォームである「Kidney Research Initiative-Japan(KRI-J)」を運営します。日本全国どこにいても、良質な医療の恩恵を享受できる環境の実現に尽力します。「腎臓病の克服」が私共の願いです。詳細は をご覧ください。■協和キリンについて協和キリンは、Life-changingな価値をもつ新しい医薬品を創出し、患者さんへ届けることに真摯に取り組んでいます。70年以上の歴史をもつ日本発のグローバル・スペシャリティファーマとして、腎、がん、免疫・アレルギー、中枢神経などの様々な治療領域において、抗体医薬品の研究をはじめ最先端の科学・技術の応用に邁進し、患者さんと社会のニーズに応えます。4つの地域―日本、アジア/オセアニア、北米、EMEA―にわたり、協和キリンは共通の価値観であるコミットメント・トゥ・ライフ、イノベーション、チームワーク/和・輪、インテグリティのもと、病気と向き合う人々に笑顔をもたらすために尽力します。協和キリンの事業について、詳しくはこちらのサイトでご覧ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月01日今の時代だから気になる! 美容医療にできること
初めてのデリケートゾーンケア
やせにくいママのための「脳科学ダイエット」ってなに?