朝日新聞出版発行は10月30日、Reライフマガジン「ゆとりら秋冬号」(980円・税込)を発売した。同誌の表紙と巻頭ロングインタビューには、がん罹患の経験を持つ女優の南果歩さんが登場する。南さんは2016年2月、たまたま受けた人間ドックでステージ1の乳がんが発覚し手術を受けた。それからようやく1年が経つころ、今度は週刊誌に夫・渡辺謙さんの不倫が報じられた。南さんはどん底まで打ちのめされ、「これまでの人生で、一番の試練のときだったと思います」と振り返っている。そのようなつらい時期の南さんを支えてくれたのは、仕事仲間や女友達であったとのこと。また、乳がんという病気を経験して「命はバトンリレー」だということも痛感したという。自分の症例が誰かの役に立つかもしれないという思いで、闘病体験を明かそうと決意したことも語っている。巻頭インタビューでは、この数々の試練を「自分の人生を見つめ直すチャンス」ととらえ、前向きに歩き出した南さんの思いが綴られている。そのほか、「今日からはじめる低糖質生活」「顔・二の腕・お尻 三大たるみをリフトアップ」「骨盤底筋を鍛えて尿もれを予防」などの健康情報も掲載した。
2017年10月31日損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険はこのほど、「乳がんに関するアンケート」の結果を明らかにした。同調査は9月13日~15日、既婚の男女1,064名(男性:529名、女性:535名)を対象にインターネットで実施したもの。身近な人で、乳がんにかかったことがある人はいるか尋ねたところ、女性の57.2%、男性の60.4%が「いない」と回答した。なお、乳がんは女性がかかりやすいということで知られているが、男性もかかる可能性もある疾患でもある。身近な人で、乳がんにかかったことがある人が「いる」と回答した人は、女性は「母・娘・配偶者」が7.2%、男性は12.8%だった。「その他の親族」は女性が18.1%、男性が16.2%、「友人・知人」は女性が20.4%、男性が14.0%だった。乳がんに対して関心が高くなるのはどのようなときか尋ねたところ、男女とも「芸能人や著名人が乳がんを公表したとき」(女性61.9%、男性55.2%)だった。次いで「身近な人が乳がんにかかったとき」(女性53.1%、男性46.6%)となっている。乳がんに関する情報を入手する、または目にする手段にはどんなものがあるか尋ねると、最多回答は男女とも「TV番組」(女性71.7%、男性64.0%)で、「WEB」(女性51.3%、男性50.1%)、「新聞」(女性26.3%、男性39.8%)が続いた。「病院で」は男女とも2割強となっている(女性24.8%、男性21.4%)。男性に配偶者が乳がんにかかったとしたら、生活の中で最も不安なことは何か聞くと、41.8%が「治療費や生活費などの金銭面」と答えた。2位は「今までどおり家事、育児ができるか」(25.8%)、3位は「今までどおり仕事を続けられるか」(17.0%)となっている。女性に自身が乳がんにかかったとしたら、生活の中で最も不安なことは何か聞くと、最も多い回答は「治療費や生活費などの金銭面」(50.6%)だった。次いで「今までどおり家事、育児ができるか」(27.6%)、「今までどおり仕事を続けられるか」(8.8%)となっている。男性に配偶者に対して乳がんの未病や早期発見のために勧めていることを尋ねたところ、「乳がん検診の受診」(59.0%)が最も多く、「セルフチェック」(28.4%)が続いた。女性に乳がんの未病や早期発見のために行っていることを聞くと、44.4%が「乳がん検診の受診」、38.7%が「セルフチェック」と答えている。男性に配偶者が乳がんにかかったとしたら、仕事を続けてほしいと思うか聞くと、「続けてほしい」「どちらかと言えば続けてほしい」は合わせて22.4%だった。女性に自身が乳がんに罹患したら、仕事を続けたいか尋ねると、「続けたい」「どちらかと言えば続けたい」は合わせて61.2%だった。女性に対し、自身が乳がんにかかった場合、配偶者にどんな働き方とサポートを希望するか聞くと、66.1%が「仕事に差しさわりのない範囲でサポート」と回答した。一方、男性は配偶者が乳がんにかかった場合、「仕事に差しさわりのない範囲でサポート」と回答した割合は28.4%にとどまっている。「ある程度、仕事をセーブしてサポート」または「サポートを最優先」と答えている割合は合計で64.6%となっており、女性が希望している以上に配偶者を支えたいと考えている男性が多いことがうかがえる。
2017年10月27日●乳がん検診を受けるための3パターン日本人女性に多くみられる乳がんを予防するため、日本では40歳以上の女性に対して2年に1度の乳がん検診が推奨されている。だが、毎日の仕事や家事・育児に追われて行く機会を逸したり、「痛そう」などの不安から検診を自粛したりする女性も少なくないだろう。それでも、定期的な検査によってリスクの芽を早めに摘み取れるのは自明の理。他の誰でもない自分の命に直結しかねない検診なので、その内容やメリット・デメリットをきちんと把握しておきたいところだ。今回は胸部・乳腺外科の法村尚子医師に「乳がん検診のいろは」についてうかがった。――一般的な乳がん検診ではどのような検査をするのでしょうか。乳がん検診を受けるには、主に「住民健診」「職場検診」「個人検診」の3通りの方法があります。住民健診は各自治体が住民を対象に実施する検診、職場検診は勤務先の健康保険組合または事業所(会社など)で行っている健康診断、個人検診は自分で自由に施設や検診内容を選んで受ける検診です。最も一般的である住民健診では、基本的に40歳以上の方に2年に1度のマンモグラフィによる検診を行っているところが多いです。マンモグラフィは乳房のレントゲン検査で、板で乳房をはさみ圧迫して撮影します。マンモグラフィ検査では、しこりとして触れることができる前の早期乳がんを発見できる可能性があります。以前は必須であった視触診ですが、早期の乳がんを発見できる可能性は低く、現在は任意となっています。基本的に乳がん検診ではマンモグラフィを行うことが多いですが、自治体や職場によってはエコー検査を追加しているところもあります。また検診内容を自由に決められる個人検診では、マンモグラフィとエコー検査の両方、またはどちらかを選べます。――若年での乳がん発病もリスクとして考えられますが、検診は希望すれば10代や20代でも検査可能なのでしょうか。個人検診であれば、年齢に関わらずどなたでも検査を受けられます。住民健診、職場検診では費用の補助があるのに対し全額自己負担ですが、検診内容や受けたい施設を自由に選ぶことができます。――マンモグラフィのメリット・デメリットを教えてください。メリットは「がんの疑いがある小さな石灰化も検出できるため、乳がんの早期発見につながる」という点ですね。逆にデメリットは「乳腺濃度の高いデンスブレストでは、しこりを見つけにくい」「微量ながら被爆がある」「乳房を圧迫するため、痛いこともある」などです。●日本人女性はマンモグラフィでは乳がんを見つけにくい!?――日本人女性にはデンスブレストの女性が多いと聞いたことがあります。デンスブレストについて詳しく教えてください。一般的に女性の乳房は、年齢が若い頃には乳腺が発達しており、年齢を重ねるととともに乳腺が脂肪に置き換わっていきます。マンモグラフィで撮影した乳房の構成は「脂肪性」「乳腺散在」「不均一高濃度」「高濃度」の4つに分類されます。乳腺が発達しているほどマンモグラフィでは白く写り、脂肪が多くなると黒く写ります。デンスブレストとは、乳腺が発達して白く写る高濃度乳腺のことです。マンモグラフィ撮影では乳腺も乳がんも白く写ります。脂肪性乳房で黒っぽく写っている中に白く写る乳がんを探すのは見つけやすいですが、デンスブレストでは全体が白く写っている乳房の中に白く写る乳がんを探すため、見つけにくいケースがあります。若い人の方が乳腺が発達している場合が多いですが、乳腺の量には個人差があります。また、アジア人にはデンスブレストが多いと言われています。――ではデンスブレストの場合、エコー検査をする重要性が増してくるということでしょうか。そうですね。エコー検査では乳腺は白く、大半の乳がんは黒く写ります。白い中に黒いものを見つけるので比較的発見しやすく、デンスブレストの方はマンモグラフィにエコー検査も加えると、より乳がんを見つけやすくなります。エコー検査には、乳腺濃度の高いデンスブレストでも乳がんを見つけやすいというメリットがある一方で、「小さな石灰化は見えない」「技師の技量で検査の精度が左右される」というデメリットもあります。このようにマンモグラフィとエコーには、どちらもメリット・デメリットがあるため、どちらの検査が優れているということはありません。「どちらも受けることで、より乳がんを見つけやすくなる」という認識を持ってもらえればと思います。※写真と本文は関係ありません○取材協力: 法村尚子(ノリムラ・ショウコ)胸部・乳腺外科2005年香川大学医学部医学科卒。現在、高松赤十字病院胸部・乳腺外科副部長。乳腺外科を中心に女性が安心して受けられる医療を提供。また、En女医会に所属し、ボランティア活動や各種メディアにて医療情報を発信している。資格乳腺専門医、外科専門医、がん治療認定医などEn女医会とは150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加している会。さまざまな形でボランティア活動を行うことによって、女性の意識の向上と社会貢献の実現を目指している。会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用。また、健康や美容についてより良い情報を発信し、医療分野での啓発活動を積極的に行う。En女医会HPはこちら。
2017年10月26日●月経の期間が長い人は注意毎年10月は、乳がんの早期発見・早期治療を世界規模で啓発する「ピンクリボン月間」として広く知られている。国立がん研究センター がん対策情報センター がん情報サービス の最新がん統計「がんに罹患する確率~累積罹患リスク」(2013年データに基づく)によると、女性の11人に1人は乳がんに罹患するリスクがあるという。この数値は看過できるものではない。今回は乳がんの基本の「き」について学ぶべく、胸部・乳腺外科の法村尚子医師に乳がんの自覚症状や罹患しやすい人の特徴、治療法などについてうかがった。――まずは乳がん発病の仕組みと自覚症状を教えてもらえますか。乳房は主に「乳腺」と呼ばれる腺組織と脂肪組織から成り立っています。乳腺は乳汁を分泌する器官で周囲を脂肪が包んでいます。乳腺は乳房全体に張りめぐらされており、乳がんはこの乳腺に発生します。乳がんの自覚できる症状としては「乳房やわきの下に『しこり』を感じる」「乳房に『えくぼ』『ひきつれ』がある」「乳首からの赤い液(血液)がでる」「乳首がただれている」「乳房全体が赤く腫れたり、乳房に潰瘍ができたりして治らない」などがあります。ただし初期には自覚できる症状が乏しく、触れてわかるくらいの大きさになると、すでに進行している場合もあります。また、乳がんは痛みがないケースが多く、「しこりはあるけど痛くないから」などと放置しているとだんだんと進行してしまいます。症状がなくても検診を受けて、初期の乳がんを発見することが大切です。――国立がん研究センター がん対策情報センターによると、女性の生涯乳がん罹患率は9%と非常に高い数値になっていますが、乳がんになりやすい人の特徴はあるのでしょうか。多くの乳がんは、エストロゲンという女性ホルモンの影響で増殖します。そのため、長い間このエストロゲンの影響を受けている人は乳がんになりやすいと考えられます。月経時はエストロゲンにさらされるため、月経が長い期間におよぶと女性ホルモンの影響を受ける時間も増えることになります。■早い初経(特に11歳以下)■遅い閉経(特に55歳以上)■出産、授乳経験がない■閉経後に肥満になった■経口避妊薬を常用しているこれらの特徴を持つ人は乳がんになりやすいと言われており、女性の社会進出に伴い、出産の高齢化、少子化が進んだことも罹患率に影響しています。閉経後は、卵巣で作られるエストロゲンが減少し、代わりに体の脂肪組織でエストロゲンが作られるようになるため、閉経後の肥満はエストロゲンを増やすことになります。また、経口避妊薬にはエストロゲンと、同じく女性ホルモンのプロゲステロンが入っているため、長期間の服用は乳がんのリスクを高めます。一方で女性ホルモン以外の乳がん罹患リスクを高める危険因子や特徴は、以下の通りです。■遺伝(母、姉妹などの血のつながった家族に複数名乳がんになった人がいる、若くして乳がんになった人がいる)■糖尿病を患っている■アルコールを定期的に摂取している■喫煙しているアルコールやたばこを控え、運動して体重管理することが乳がん予防につながります。●乳がん治療の種類――危険因子のたばこや飲酒を控え、定期的な運動をすれば罹患リスクを低減させられそうですね。それでも罹患してしまった場合、どのような治療をするのでしょうか。治療方針を決めるためには、どんなタイプの乳がんかを診断することが重要です。「非浸潤がんなのか、浸潤がんなのか」「ホルモン受容体やHER2(細胞の増殖に関与するとされるたんぱく)の状況、がんの悪性度はどうなのか」「わきのリンパ節転移はあるのか」「ステージはどの段階なのか」などを診断します。さらに年齢などからみた全身状態や患者さん自身の治療に関する希望なども考慮して以下の治療を組み合わせ、方針を決めていきます。○手術療法乳がん治療の基本は手術です。標準術式は乳房温存術(乳房を部分的に切除する方法)と胸筋温存乳房切除術(乳房をすべて切除する方法)です。わきのリンパ節に転移がある場合は、リンパ節を一緒に取る必要があります。乳房再建術は患者さんの体の一部(腹部、背中)を移植する方法や、シリコン製の人工乳房を挿入する方法があり、保険適応にもなっています。○内分泌療法(ホルモン療法)乳がんの細胞内に「ホルモンを取り入れる受け皿」であるホルモン受容体(エストロゲン受容体)を持っている場合はホルモン剤を投与します。ホルモン剤によってエストロゲンをさえぎり、取り入れられないようにしてがんの増殖を抑えます。主に飲み薬による治療です。○化学療法(抗がん剤治療)手術の前に腫瘍を小さくしたり、手術の後に再発率・死亡率を低下させたりするために行います。薬をいくつか組み合わせて使用し、点滴で行うことが多いです。また、転移のある乳がんでは、進行を抑えることで延命効果を得たり、症状を緩和させたりします。○分子標的治療抗がん剤はがん細胞も正常細胞も無差別に攻撃しますが、 分子標的薬はがん細胞に的を絞って攻撃します。そのため、抗がん剤に比べ副作用が少ないです。近年の分子標的治療薬の進歩はめざましく、予後が悪いとされていたタイプの乳がんも予後の改善が期待できるようになりました。○放射線療法手術後の乳房に放射線を照射して、がん細胞をたたきます。乳房温存術の方は基本的に全員、乳房切除術の方も一部の方は必要です。――治療にも非常に多くの選択肢があるのですね。治療をするにあたり、がんの転移や再発、生存率は患者にとって非常に気になる要素だと思いますが、乳がんのケースではどのようになっているのでしょうか。最初に言葉の意味をきちんと把握しておきましょう。転移とは、がん細胞がリンパ液や血液の流れにのって別の臓器に移動して骨や肺、肝臓、脳などの乳房から離れた場所に発生することです。再発とは、乳がんの治療を始めた際、すでに目に見えないくらい小さな転移という形で潜んでいたものが、再発を予防するための術後の治療もすり抜けて(生き延びて)、何年か後にそれが目にみえるぐらいに大きくなってみつかることを意味します。乳がんの再発は手術後2~3年以内に起こることが多いですが、10年後や20年後に現れるケースもあります。再発の時期は最初の乳がんの進行度のみでなく、乳がんのタイプによっても大きく異なります。転移再発乳がんは「完全な治癒」が困難であり、抗がん剤などの治療を行っても10年生存率は5%程度です。治療の目的は、がんと共存し生活の質(QOL)を改善して長生きすることとなります。腫瘍の特性(ER,PgR,HER2など)やどこの臓器に転移しているか、再発までの期間、今までの治療歴、症状、患者さんの希望などをもとに治療法を決定します。最後になりましたが、乳がんは定期的に自分の胸を鏡でチェックしたり、触ったりすることで早期発見につなげられる可能性があります。少しでも違和感を覚えたら、病院を訪れるようにしてみてください。※写真と本文は関係ありません○取材協力: 法村尚子(ノリムラ・ショウコ)胸部・乳腺外科2005年香川大学医学部医学科卒。現在、高松赤十字病院胸部・乳腺外科副部長。乳腺外科を中心に女性が安心して受けられる医療を提供。また、En女医会に所属し、ボランティア活動や各種メディアにて医療情報を発信している。資格乳腺専門医、外科専門医、がん治療認定医などEn女医会とは150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加している会。さまざまな形でボランティア活動を行うことによって、女性の意識の向上と社会貢献の実現を目指している。会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用。また、健康や美容についてより良い情報を発信し、医療分野での啓発活動を積極的に行う。En女医会HPはこちら。
2017年10月24日ライフネット生命保険はこのほど、「乳がん経験者へのアンケート調査」の結果を明らかにした。同調査は2017年6月、がん罹患時に就労していた乳がん経験者325人を対象にインターネットで実施したもの。乳がん罹患時に感じた不安について尋ねたところ、最も多い回答は「再発や転移」(82%)だった。次いで「仕事」(58%)、「家族への負担」(56%)、「治療費」(49%)と続いている。未婚・子どもなしの女性の場合、59%が「恋愛や結婚への影響」、42%が「がん治療による妊よう性(妊娠する力)の低下」と答えている。乳がん罹患後の生活での困りごとについて聞くと、48%が「外見のケア」と回答した。次いで「治療や体調の相談」(42%)、「買い物」(38%)、「通院」(37%)となっている。具体的なエピソードとして、「術後の患部の痛みにより、家事全般に苦労があった」(30代)、「脱毛が始まってから、どのように頭皮を隠したらよいか困った」(30代)などが挙げられた。家事や育児その他生活全般において、どのようなサービスがあったら利用したいか尋ねたところ、「診察日に子どもを預けられる施設」「脱毛時の自宅への出張型美容サービス」「栄養バランスのとれた食事の宅配」などへのニーズが高いことがわかった。各種サポートサービスについて、利用の壁(ハードル)となるものについて聞くと、最も多い回答は「費用面」(60%)だった。自由回答でも「子どもの保育サービスが高額で困っている」(30代)といったコメントが寄せられている。2位は「手続きが簡単か」(39%)、3位は「サービスの利便性」(37%)だった。乳がん罹患前と罹患後のおおよその年収を尋ねたところ、乳がん経験者全体平均では、罹患後は収入が20%減少していることがわかった。罹患前の平均収入は358万円であったのに対し、罹患後は平均288万円となっている。さらに収入が減少した人に絞って見ると、罹患前の平均収入は363万円であったのに対し、罹患後の平均年収は43%減少の205万円だった。収入減少に至った理由について聞くと、最も多い回答は「休職」(33%)だった。次いで「業務量のセーブ」「退職」(各29%)となっている。収入が減って経済面で困ったことを尋ねると、56%が「医療費(入院費・手術費・薬代など)」と回答した。次いで「本人や家族の生活費(食費・水道光熱費・日用雑貨など)」(49%)となっている。自由回答では「教育費に困り、子どもの塾や通信教育をやめた」(40代)というコメントもあった。収入が減り、どのように生活を工面したか尋ねたところ、「貯蓄の切り崩し」(59%)という回答が最も多かった。次いで「本人・家族の生活費節約」(54%)となっている。中には「自宅売却や転居」(4%)という回答もあった。給付面の工面について聞くと、49%が「公的制度の利用(高額医療費制度・傷病手当金・雇用保険・障害年金など)の利用」、45%が「民間保険からの給付」と回答した。
2017年10月10日スキンケア・メイクアップ製品を扱う『エイボン』主催の乳がん検査適齢期である40代女性の受診促進を目的としたイベント「Kiss Goodbye to Breast Cancer #YouAreMy・・・」が、東京ミッドタウン・ガレリアアトリウムにて10月3日(火)に開催されました。イベントには、元横綱・貴乃花の長男で、靴職人として活躍をなさる花田優一さんが、ピンクリボンスペシャルアンバサダーとして登場。乳がん検診について、男性目線の素敵なお話を聞かせてくださったのでレポートします。スペシャルアンバサダーは家族思いの靴職人「花田優一」さんイベントテーマ「大切な人に検診を促していく」乳がん検査を促すイベント「Kiss Goodbye to Breast Cancer #YouAreMy・・・」のスペシャルアンバサダーは、靴職人として活躍をしている花田優一さん。元横綱・貴乃花と元フジテレビアナウンサー河野景子さんの長男であり、普段から家族思いの一面を覗かせている花田さんは、「大切な人に検診を促していく」という、本イベントの目的にぴったりのゲストです。「靴も毎日の健康を知るツール。乳がんも、当たり前のように気をつけるものにしたい」と語ります。ちなみに本日の靴は、10代の頃に作ったものなのだとか。「ピンクリボン活動」について知ってる?『エイボン』は15年前から活動を開始花田さんは、「ピンクリボン活動のことは名前だけ知っていて、今回改めて認識するきっかけになった」と話します。「ピンクリボン活動」とは、乳がんの正しい知識を広め、乳がん検診の早期受診を推進すること、などを目的として行われる世界規模の啓発キャンペーンのこと。1980年代に、アメリカで始まった活動です。現在では、化粧品・下着メーカーなど女性を応援する企業が多数参加をしていますが、『エイボン』は、日本にこの活動が広まる前の2002年より、「口紅1本でできるボランティア」を開始し、それから15年に渡り、乳がんの早期発見・早期治療の大切さを呼びかけています。日本は乳がんへの意識が低い国?!乳がんで死亡する女性の数は、1980年に約4000人だったのに対し、2016年で約14,000人と年々増加傾向にあります。日本人女性のうち、なんと11人に1人が乳がんを発症する可能性があるのだそう。だけどその一方で、検診を受けている40歳~69歳の女性は、36.9%(2016年)と半数以下。これは、アメリカ・フランス・韓国・イギリス・ドイツ等の国と比較しても、非常に低い数字です。乳がんは正しい知識と早期発見・早期治療で長く生きられる病気15歳のときに、ピンクリボン活動発祥の地であるアメリカに留学経験のある花田さんは、「寮があったアメリカの田舎町でもピンクをまとったイベントをしていた」と当時の様子を教えてくださいました。アメリカ留学後、靴職人として学んだイタリアについては、「アメリカほどイベント色はないが、家族の絆が強いため、家族同士で自然と気をつけている」とのこと。現在は、治療薬や手術の技術もアップしているため、乳がんは、正しい知識を持って早期発見・早期治療をすることで、永く生きられる病気です。そのためにも、検診を促す会話を、家族間で自然にできるところは、我々日本人も見習わないといけませんよね。乳がんリスクが高まる年齢=女性が最も忙しいとき花田「男性側から『検査行っておいで』と声をかけるべき」乳がんの危険性は、30代から増加しはじめ、40代後半~50代前半ピークを迎えます。発祥リスクの高い40代の方は、特に積極的に検査を受けて欲しい世代です。だけど、それくらいの年齢って、ちょうど子育てや仕事が忙しいときですよね。検診は時間もかかるし、病気の治療ではない検診段階では、仕事を休みにくいもの。お母さんも、家事や子育てをお休みして、検診に行くというのは、家族にもなかなか言いだせないのではないでしょうか。本イベントに参加するにあたり花田さんは、お母さんである景子さん(52歳)に検査について尋ねたのだとか。すると、「40代のときに1回受けたきり」との返答があったそう。実際、景子さん以外にも、そのような女性って多いように感じます。忙しいと、つい自分をおろそかにしてしまいがちですが、絶対に検査は受けるべき。そのためには、周りの人の協力も欠かせません。花田さんは、「乳がんの検診に行くというのは、男性である旦那さんや息子に言うのが恥ずかしいと感じる女性もいるはず。だから、男性側から『検査にいっておいで』と声をかけてあげるべき。家族や親しい人に対し、『有難う』と言うのと同じ感覚で、『体調は大丈夫?』、『検査に行っておいで』と声をかけることが必要」と、力強くおっしゃいます。女性は自ら検診を受けることが、そして、男性はそれを促すことが、1人1人を救うと言えるでしょう。“Kiss Photo Space”人から人へ伝えていくイベント会場には、『エイボン』のピンクリボン活動の原点である「口紅1本でできるボランティア(寄付金付きの口紅を発売)」をイメージし、リップをモチーフにした“Kiss Photo Space”を設置。来場者は、キスマークのステッカーを貼り撮影可能。SNSに「#YouAreMy」をつけて投することで、自身の大切な人に検診を促すことを目的としています。ステッカーを貼った人には、メッセージカードをプレゼント。これには、“大切な人にメッセージを送り、乳がん検診を考えるきっかけになれば”、との思いが込められています。花田さんがメッセージカードに込めた思いとは一般来場者に先駆け、花田さんが50代の母・景子さんに向けて書いたメッセージは、「Dear お母さんたくさんの大切な家族のために・・・」です。3人のお子さんとたくさんのお弟子さんを抱える景子さん。「若い人たちの指標になるよう、健康でいて欲しい。50代の母が検査を当たり前にすると、みんなのためになる」との思いで、お母さんへメッセージを書いたそう。キスマーク1号のシールをオン!最後は、“Kiss Photo Space”に、最初のキスマークを花田さんが貼って終了です。「家族や友人など身近な人がいなくなるのはとても大きなこと。このイベントをきっかけに、少しでも周りの人にお声がけをすることで、助かる命がある。ぜひ乳がん検診を受けて下さい」と非常に心に響くコメントを下さいました。「ピンクリボン」は1人1人の意識1人でも多くの女性がん乳がん検診受けること。そして、性別を問わず全ての人が、家族や友人、職場の人など周りの人たちが検診を受しやすい環境を作ることで、変わることがたくさんあります。「ピンクリボン」を通し、自らの行動と意識変化を起こしませんか。
2017年10月05日エムティーアイはこのほど、「経験者の声から知る乳がん」の結果を明らかにした。同調査は9月11日~13日、20代~50代以上の1万1,418人を対象にインターネットで実施したもの。乳がんを経験したことがあるか尋ねたところ、91人が「ある」と回答した。乳がん経験者に乳がん発覚のきっかけを尋ねたところ、「セルフチェックで違和感を覚えて自ら行った検診」(46.0%)が最も多かった。次いで「人間ドックなど自ら行っている定期検診」(15.0%)、「職場での定期検診」(11.5%)となっている。乳がんがわかったときに最も不安・心配だったことを聞くと、「自分の余命」(57.0%)、「家族や周囲にかかる負担」(44.2%)、「仕事もしくは学業と治療の両立」(41.9%)が上位を占めた。身近に乳がん経験者がいるか尋ねたところ、35.2%が「いる」と回答した。自身との関係は「友人・知人」(51.4%)が最も多く、「親せき」(37.0%)、「親・兄弟姉妹」(21.0%)となっている。乳がん検診の受診状況について聞いてみたところ、「受診したことがない」と回答した人のうち、身近に経験者が「いる」と答えた人は37.7%だった。一方、「いない」と答えた人は53.1%と半数以上の人が未受診という結果となっている。身近に経験者が「いる」「いない」によって病気に対する危機感の違いがあることがわかった。検診を受けたことがない理由を尋ねると、最も多い理由は「行きたいとは思うが、なんとなく行きそびれている」(54.6%)だった。30代から40代においては6割以上が理由としてあげている。次いで「検診自体に抵抗がある(痛そう・身体を見られたくないなど)」(33.7%)、「費用への不安」(27.2%)だった。乳がんについての知識や情報はどのくらい知っているのか尋ねたところ、最も認知率の高い項目は「セルフチェックで見つけることもできる病気」(78.9%)だった。「早期であれば、9割が治癒する病気」(46.4%)も多い。しかし、「出産経験がある人は病気になるリスクが低下する」「遺伝性の乳がんは全体の5~10%」は、あまり知られていないことがわかった。同サイトでは、乳がんについて「現段階で異常を感じていなくても、セルフチェックを習慣化していればいち早く病気に気づけるきっかけになる」とセルフチェックの重要性を呼び掛けている。セルフチェックは、月経が終わって4~5日経った頃が実施のいいタイミングとのこと。閉経後の人は毎月、日を決めて行うとよいという。まずは両腕の力を抜いて自然に下げ、鏡で左右の乳房の大きさや形に違いがないか、へこみやひきつれがないか、乳首がへこんだりただれたりしていないかチェックする。両腕を上げた状態でも同様に調べることも大切だとしている。次にあおむけになり、折ったタオルか枕を背中の下に入れ、左手を上にあげて頭の下に置く体勢を取る。そして右手の指を伸ばしてそろえ、左の乳房の乳首から胸の中央部に向かい、すべらせるようにしてしこりの有無をチェック。上から下までまんべんなく行うとよい。続いて、あおむけになったまま、左腕を自然な位置に下げて、乳房の外側の部分をわき側から内側に向かって指をすべらせて調べ、右乳房も同様に行う。最後は、起き上がって右手の指を伸ばしてそろえ、左のわきの下にいれてしこり(リンパ節の腫れ)の有無を調べる。右のわきの下も同様に行い、最後に左右の乳首を軽くつまんで、血液の混じった分泌物が出ないかどうかを見ることも大切とのこと。
2017年10月01日AVEDA ピンクリボン ローズマリーミント ハンドクリーム「ピンクリボン キャンペーン」の一環として、人気のアロマブレンドを楽しめる限定製品が登場!毎年10月はピンクリボン月間。エスティ ローダー グループの「ピンクリボン キャンペーン」の一環として、アヴェダからは今年も支援製品である限定ハンドクリームが発売に。1本の販売につき、4ドルが米国乳がん研究基金(BCRF)に寄付されます。さらに日本では、200円(本体価格の約5%)を米国乳がん研究基金(BCRF)やJBCRG(Japan Breast Cancer Research Group)などに寄付し、医療研究に役立てられます。毎年、世界中のアヴェダ ネットワークで限定製品を販売し、2001年から2016年まで全世界で総額約400万ドルが寄付されています。今年はファンの多いローズマリーミントの爽やかなアロマブレンド。保湿効果が高く、乾燥した肌に潤いとハリを与えてしっとりと落ち着かせ、透明感のあるなめらかな手肌に導きます。ピンクリボン ローズマリーミント ハンドクリーム 150g \3600※10月1日限定発売。お問い合わせ先/アヴェダ03-5251-3541(お客様相談室)RMK スムース ミルクエッセンス乾燥やハリ不足などの肌悩みにアプローチ。ミルクのような一滴で、なめらかな肌へ乳液のようなうるおいをとじこめる効果をそなえた、ミルクタイプのエッセンスが登場。みずみずしくなめらかなミルクが、濃厚で重みのあるテクスチャーに変化。すばやく角質層に浸透しながら、肌の上に見えない膜をつくり、乾燥などの外的な環境から肌を守ります。こっくりしていながらも肌にのこらず、うるおいをたっぷりと抱え込んだ、つややかでなめらかな肌に。ベルガモットのフレーバーが香るアールグレイを基調に、まろやかなミルクをブレンドしたミルクティーの香り。お手入れのたびに、まるでティータイムのようなリラックスした気分を演出します。RMK スムース ミルクエッセンス 50mL ¥5800※10月6日発売。お問い合わせ先/RMK Divisionフリーダイヤル 0120 -988-271ESTĒE LAUDER ピュア カラー エンヴィ ラッシュ マルチ エフェクト マスカラ羨望の眼差し、印象、自由自在。長さもボリュームも、その日の気分で調整できるエスティ ローダーのアイメークアップへ寄せる情熱と美学を形にしたマスカラが登場!一人ひとり異なるまつげの仕上がりの好みに、思い通りに応えます。「ピュア カラー エンヴィ ラッシュ マルチ エフェクト マスカラ」は、まつ毛をその日の自分の好みに合わせて自由に、ドラマティックに変貌させるためのアイテム。重ねづけ自在のフォーミュラと斬新なデュアル ハイブリッドブラシが、ひと塗りごとに最大限のボリューム、カール、リフトアップ、無限の長さ、セパレート効果をもたらします。毎日、自由に目もとの印象をデザインし、異なる羨望をあつめることができる、エスティ ローダー史上最大のインパクトをもたらすマスカラをぜひ体感してみて。ピュア カラー エンヴィ ラッシュ マルチ エフェクト マスカラ ¥4000※10月6日発売。お問い合わせ先/エスティ ローダー03-5251-3386www.esteelauder.jp/ALBION エクシア アンベアージュ ル セラム顔の造形に関わるふたつの筋肉へアプローチすることで、立体的な美しい顔立ちへアンベアージュが着目する生体物質「DHEA※1」には、毛穴に付随する“M立毛筋N”を増強活性する働きが。肌の表層と深層の両方から引き締めることで、若々しい立体的な顔立ちへと一新させる美容液です。まるで土台から創り変えたようなリフトアップ感と漲るハリを実感。加えて、肌にキメ細かさを即効的にもたらし、年齢を感じさせない、いきいきと輝く美しさへ導きます。※1 DHEA:デヒドロエピアンドロステロン。ホルモンの前駆体で、50種類以上のホルモンの素となる生体物質です。加齢とともに減少することから老化と密接な関係にあるとして医療分野でも注目されています。アルビオン エクシア アンベアージュ ル セラム 40mL ¥38000※10月16日発売。お問い合わせ先/アルビオンフリーダイヤル 0120-114-225HELENA RUBINSTEIN P.C. トライアル コレクション華やかなクリスマスシーズンに、願いを叶えるような煌めく美肌をヘレナ ルビンスタインから、常に自己ベストな肌状態を目指す「P.C.」シリーズをラインでお試しできる「P.C. トライアル コレクション」が登場。今年「P.C. スキンミュニティ」としてリニューアルされたセラムとクリームのほか、うるおいと輝きを閉じ込めるジェルクリームの「P.C. ラディアント イン マスク」、さらにシリーズとの合わせ使いでより高いスキンケア効果を追求する「フォース C. 3」までセットに。かわいいグリーンの迷彩柄ポーチつきで、初めてエイジングのケアを始める方はもちろん、お友達やご家族へのギフトにもぴったりです。数量限定なのでお早めに!「P.C. トライアル コレクション」 ¥12000<キット内容>P.C. スキンミュニティ セラム (10mL)、フォース C. 3 (15mL)、P.C. スキンミュニティ クリーム(14.8g)、P.C. ラディアント イン マスク (20mL)、HR オリジナル ポーチ (サイズW210mm×H150mm)※10月18日数量限定発売。お問い合わせ先/ヘレナ ルビンスタイン03-6911-8287Text/中島和美
2017年09月30日ドコモ・ヘルスケアはこのほど、乳がん罹患者を対象にした「乳がん」に関するアンケートの結果を明らかにした。同調査は8月21日~9月4日、乳がん患者160人を対象にインターネットで実施したもの。乳がんに気づいたきっかけを尋ねたところ、40%が「セルフチェック」、37%が医療機関での「マンモグラフィ検査」と回答した。次いで「超音波検査」(19%)、「視触診」(14%)となっている。「その他」と回答した人の中には「たまたましこりに触れて気づいた」というコメントも見られた。乳がんのステージが0もしくは1の早期発見者に乳がんと診断される前の検診受診頻度を聞いたところ、37%が「年1回」、16%が「2年に1回」、3%が「年に2回以上」と回答した。合わせると56%で、早期発見者の半数以上が乳がん発見前に2年に1回以上の頻度で検診を受けていたことがわかった。乳がん発見後、病気に関する情報をどこから収集したか尋ねると、63%が「インターネット」と回答した。「主治医」(78%)の次に多くなっている。「同じ病気の患者のブログ」(31%)が「看護師など主治医以外の医療者」(25%)を5ポイント上回っており、インターネット上の情報を頼りにしていることが明らかとなった。乳がん発見前に何らかの仕事をしていた人に乳がん発見後の就労状況について聞くと、46%が「休職せず仕事を続けた」と回答した。休職後復職した人や仕事をやめた後に再就職した人を合わせると、79%が罹患中の現在も何らかの仕事に就いていると答えている。乳がんを経験した立場から、他の女性たちに勧めたいことについて聞いたところ、「仕事は続けた方が良い」というアドバイスが多く集まった。乳がん発見後、治療と仕事の両立について誰に相談したか尋ねると、36%が「会社の上司・同僚」と回答した。2位は「主治医」(30%)、3位は「家族」(28%)となっている。18%は「誰にも相談していない」と答えており、「友人・知人」(12%)よりも上回った。湘南記念病院乳がんセンター長の土井卓子先生は、セルフチェックのタイミングは「月経後が適切」と語っている。しかし、セルフチェックで発見できるのは、ある程度大きくなってからのがんであるとのこと。セルフチェックだけで安心するのではなく、マンモグラフィ検診も定期的に受診することを推奨している。
2017年09月22日ELGCは9月29日・30日、 ピンクリボン〈乳がん知識啓発〉キャンペーンの25周年の節目として、有楽町をピンクに染める体験型イベント「Time to End ~乳がんのない世界へ~」を有楽町 爽 HAPPY SQUARE(有楽町駅前広場)で開催する。期間中、会場にはキャンペーンのテーマカラーである「ピンク」のリボンで作られた巨大迷路が登場。この迷路は、乳がんに立ち向かう困難さや複雑さを表現しているという。迷路の途中にはクイズが設置されており、進むごとに乳がんの知識も深めることができるとのこと。迷路を抜けた先には、乳がんのない明るい未来を表現したプレゼント型の巨大フォトジェニックBOXが設置されている。「#SnSnapのSwingSnap」で、ここでしか撮れない立体的でかわいいショートムービーが撮影可能なブースも用意するという。そのほか、ピンクを基調としたスペシャルキッチンカーも登場。大きな綿あめが乗った「コットンキャンディードリンク」やトッピングができるオリジナルアイスデザートなど、ピンクで統一したかわいいフードやドリンクも提供する。フードやドリンクの購入で、1品につき100円がピンクリボン キャンペーンの活動に寄付されるという。会場の中央には、ピンクリボン キャンペーンのシンボルであるリボンの形をした大きなフラワーオブジェが登場する。オブジェは「乳がんのない世界を築くために私ができるワンアクション」を書いて、貼り付けることができるメッセージボードになっているとのこと。このイベントのほか、エスティ ローダー グループでは、「ピンクリボン キャンペーン」の認知度向上を目的として、毎年10月に世界の主要建造物をピンク色にライトアップする「グローバル ランドマーク イルミネーション」を実施している。日本では10月1日の18時30分に東京スカイツリー、清水寺(仁王門、三重塔、観音慈光)、姫路城、東急プラザ銀座の4つのランドマークがピンク色に点灯されるという。
2017年09月22日■意味のない検査、追加していませんか?医師として健康診断や人間ドックを担当していると、つくづく「意味のない検査を受けている人が多いなあ」と感じます。「えっ、気づいたなら教えてよ!」って思いますか?実は、検査項目は医師が決めているのではなく、会社の健康保険組合が決めていることが多いのです。意味のない検査のわかりやすい例としては、毎年の健康診断で血液型を調べること。そんな検査をしている会社、けっこうあります。血液型は、生まれてから通常、途中で変わることはありません。検査代も安くはないので、何度も調べるのは無駄だと思うのですが……なぜ毎年検査しているのか理由はよくわかりません。ほかにも、年齢や症状に関係なく全員に腫瘍マーカーを受けさせる、40歳や50歳といった「節目の年」に頭のMRIを受けさせる、という会社もあります。実は、症状がない人への全身PET、腫瘍マーカー、頭部MRIは「推奨されない検査」の代表例です。■どんな検査も病気を100%診断できるとは限らない検査は多い方が安心だと思っている人や、検査で100%病気が発見できると思っている人は驚くかもしれませんが、検査にはメリットだけでなくデメリットもあります。代表的なのが、偽陽性(ぎようせい)の問題です。 偽陽性とは、「病気でない人が検査で異常と診断される確率」で、健康診断や人間ドックでは、この偽陽性が一般の方が思うよりずっと多いのです。例として、「1万人にひとりがかかるガンの検査」を受けるとします。 この検査の信頼性(病気をただしく陽性と判断する確率)は99%と言われました。あなたが検査で「異常あり」だった場合、ガンである確率はどのくらいでしょうか?実は、たったの0.98%しかありません。前回のコラム「医師が教える、乳がん検診のデメリット」でも乳がん検診の偽陽性について書きましたが、「要精密検査」「要再検査」と言われたら不安になる人が多いのではないでしょうか。多い方が安心だからと、やたらと検査を追加するのは、もしかすると余計な不安を抱えることになるかもしれません。■腫瘍マーカーによるガンの早期発見は難しいこともよくオプションで追加される検査に、血液を使って調べる「腫瘍マーカー」があります。もともと腫瘍マーカーは癌の診断や、治療の有効性を知るための検査として使われていました。病院では患者さんの症状や診察の所見から、「この人はガンの可能性が高い」と診断した場合に、腫瘍マーカーを検査することがあります。しかし、健康な人を対象にする健康診断や人間ドックでは、ガンにかかっている人の割合(有病率)がそもそも低いので、病院で医師がオーダーする検査に比べると偽陽性が多くなります。また、腫瘍マーカーはガン以外の良性の病気や、生活習慣の影響でも上昇します。有名なのが喫煙者でみられるCEAの上昇や、前立腺肥大によるPSAの上昇です。人間ドックを行なう病院の統計では、腫瘍マーカーが上昇している人のうち、本当のガンは1%未満だったそうです。がん診療ガイドラインを見てみると、 「腫瘍マーカー測定は膵癌の診断やフォローアップに勧められるが、早期診断には有用ではない」と書かれています。また、健康保険を使う病院の検査では、「その病気の診断や治療に必要な検査だったのか」がチェックされますが、健康診断や人間ドックが自費であることも、不要な検査が増えやすい原因のひとつです。■検査を受けてどうなりたいのか?病気の原因はさまざまですが、加齢や遺伝などは自分ではどうにもできませんよね。病気にならないようにしたければ、禁煙する、飲酒を適量にする、運動するなど、生活習慣のうち「自分でコントロールできる病気のリスクを下げる」ことが一番です。検査を受けることで生活習慣を見直すきっかけになるのであれば、まだいいと思います。しかし、検査で異常が見つかっても、必要な治療を受ける気や、生活習慣を改善する気がまったくないのであれば、症状がないのに多くの検査を受けるのはおすすめしません。最後に、皆さんに知っていただきたいのが「Choosing Wisely」という活動です。Choosing Wisely(賢く選ぼう)とは、世界的に広がっている、「過剰な医療」をやめようというキャンペーン。アメリカのChoosing Wiselyサイトには400以上の「不要な検査・治療」が紹介されています。日本はがん検診の受診率が低い一方で、健康な人のCTやMRIの検査が多い傾向にあります。検査は多ければいいとは限らないことは知っておくといいと思います。
2017年08月03日ドコモ・ヘルスケアはこのほど、女子大生を対象とした「性に関する意識・実態の調査」の結果を発表した。同調査は1月17日~18日、全国の短期大学・大学・大学院に通う女子学生309人を対象に、インターネットで実施したもの。最初に、自分の体について不安に思っていることを聞くと、1位は「生理痛」(34%)、2位は「乳がん」(31%)という結果になった。3位は「生理不順」(31%)、4位は「子宮の病気」(29%)となっている。現在自分の体に起きている問題だけでなく、将来的に起こり得る乳がんや子宮の病気といった婦人科系の疾患についても、不安を持っている人が多いことがわかった。続いて「生理痛」があるか尋ねたところ、84%が「ある」と回答した。対処法を聞くと「市販の薬(鎮痛剤・漢方)を飲む」(63%)という回答が多く、「体を温める」「マッサージやストレッチをする」などセルフケアを実践する人も多かった。一方、「何もせず、我慢する」(17%)という回答もあり、病院の処方(鎮痛剤・ピル・漢方など)は1割程度だった。毎月の生理周期の数え方について聞くと、正しくは「生理が始まった日から」であるが、32%の女子大学生が「生理が終わった日から数える」と誤認していることがわかった。将来的に子供を産みたいかどうか聞くと、76%が「是非産みたい」「できれば産みたい」と答えた。高齢出産は何歳からだと思うか尋ねたところ、「35歳から」と正しく答えることができた人は38%だった。47%が「40歳から」、12%が「45歳から」、3%が「50歳から」と誤認していることがわかった。産婦人科専門の宋美玄医師によると、生理のトラブルは多くの女性が抱えている悩みであるという。痛みには個人差があるが、保健室で休むことがある、大事な日に重なると困るといった場合は、市販薬だけでなく婦人科を受診した方がよいとのこと。「我慢すれば大丈夫という訳ではなく、婦人科疾患や不妊などにつながる恐れがあります」と宋医師。高齢出産については、「40歳以上で出産する人もいますが、これは運のいいケース」とコメント。30代後半で妊娠する力はがくんと落ちていくとのこと。このような事実を知っておくことで、「知っていればもっと早く妊娠にトライしたのに」と後悔することを防ぐことはできるという。
2017年03月17日エムティーアイ運営の健康情報サービス「ルナルナ」はこのほど、シンクパールと共同で実施した「職場での婦人科検診制度について」の調査結果を発表した。同調査は2月18・19日、20~50代以上の女性1万1,676名を対象にインターネットで実施したもの。初めて婦人科検診を受けたきっかけについて聞くと、「自治体からのお知らせ・クーポン」(34.7%)が最も多く、次いで「自分の職場の健康診断」(24.1%)となった。最近では著名人の乳がんや子宮頸がんなどの婦人科疾患発症が話題になっているが、そういった報道によって自身の意識や行動に変化はあったか尋ねたところ、41.2%が「自分の健康について考えるようになった」と回答した。33.5%は「実際に検診に行った」と答えている。次に、20~50代以上の働く女性を対象に、自身の職場に婦人科検診を受けられる制度はあるか聞くと、「ない」が45.4%で、「自分の職場にある」(39.7%)を上回った。職業別でみると、「自分の職場にある」が半数を超えたのは正社員(51.4%)のみで、その他は検診制度がない人が多いことがわかった。「自分の職場」もしくは「家族の職場」に婦人科検診を受診できる制度があると回答した人に、実際に受けている検診の種類について尋ねたところ、乳がん検診は自己負担あり・なしに関わらず約30%が受けていることがわかった。子宮頸がん検診も、自己負担なし35.8%・自己負担あり30.2%で受診率は3割を超えている。職場に婦人科検診を受けられる制度がないと回答した人に、もし職場に受けられる制度があった場合に活用したいか尋ねると、58.2%が「自己負担がないなら受けたい」、33.1%が「自己負担があっても受けたい」と答えた。合わせると、9割以上の人が受診したいと回答している。
2017年03月02日乳がん検診では、視・触診、超音波検査のほかに、乳房をX線で撮影する「マンモグラフィー」という検査が行われる。このマンモグラフィーについて、先日、歌手の宇多田ヒカルさんがツイートして話題となった。宇多田さんがマンモグラフィーを受けるにあたり豊胸手術の経験有無を聞かれたことから、「豊胸してるとマンモ出来ないらしい(原文ママ)」とつぶやいたものだ。"胸は大きくできても、乳がん検診はできなくなる"という内容が拡散され、豊胸手術を含めた美容整形について、漠然とした不安を抱いた人も少なくないだろう。そこで今回は、胸部・乳腺外科の法村尚子医師に、マンモグラフィーの注意点についてお聞きした。――「豊胸手術をした人はマンモグラフィーができない」というのは本当ですか?マンモグラフィーは、2枚の板で乳房を挟んで圧迫する必要があります。シリコンバッグを使って豊胸をしている人は、バッグの破裂や破損が起こる可能性があり、マンモグラフィーを断られる場合があります。――断られない場合があるのはどうしてですか?「プッシュバッグ法」と言って、シリコンバッグを避けて表面の乳腺だけを検査する方法もあります。ですが、実施していない施設も多く、シリコンバッグを使って豊胸をしている人はマンモグラフィーを断られることが多いと思われます。――シリコンバッグによる豊胸手術をした人以外で、マンモグラフィーを受けるのが難しい条件はありますか?妊娠中の人や妊娠の可能性がある人、ペースメーカーや静脈ポートを装着している人は、マンモグラフィーを受けられません。前述のとおり、シリコンバッグによる豊胸手術をしている人はマンモグラフィーを断られることもありますが、脂肪やヒアルロン酸を注入する豊胸法の場合は可能です。ただし、注入した脂肪やヒアルロン酸が石灰化やしこりとして写り、診断しづらくなることがあります。誤診やトラブルを避けるため、どんな豊胸法であっても、事前に豊胸手術をしたこと(わかる場合はどのような豊胸法か)を伝える必要があります。※写真と本文は関係ありません○取材協力: 法村尚子(ノリムラ・ショウコ)胸部・乳腺外科2005年香川大学医学部医学科卒。現在、高松赤十字病院胸部・乳腺外科副部長。乳腺外科を中心に女性が安心して受けられる医療を提供。また、En女医会に所属し、ボランティア活動や各種メディアにて医療情報を発信している。資格乳腺専門医、外科専門医、がん治療認定医などEn女医会とは150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加している会。さまざまな形でボランティア活動を行うことによって、女性の意識の向上と社会貢献の実現を目指している。会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用。また、健康や美容についてより良い情報を発信し、医療分野での啓発活動を積極的に行う。En女医会HPはこちら。
2017年03月01日●日本人女性の罹患率第1位・乳がん治療の今メディカルメイクアップアソシエーションはこのほど、メディアセミナー「患者さんの外見の悩みに寄り添う『アピアランスケア』」を開催。同セミナーでは、乳がん患者へのアピアランス(見た目)ケアに取り組む、湘南記念病院 乳がんセンター センター長の土井卓子医師が講演を行った。○日本人女性の11人に1人がなる「乳がん」国立がん研究センターの統計(2012年)によると、日本人女性が生涯で乳がんに罹患(りかん)する確率は、12人に1人から11人に1人へと引き上げられた。日本人女性の罹患率第1位の乳がんだが、死亡率は第5位(罹患率は2012年、死亡率は2014年同統計より)。土井医師は、「乳がんは日本人女性が最もかかりやすいがんですが、検診で見つけやすく、早期発見ができれば根治できるがんとされています」と語る。○手術では無駄な傷をつけない乳がんの局所療法では、手術療法や放射線療法が行われる。数十年前と比べて治療薬が増えた今、手術でも女性の体へ細心の配慮が払われているという。「最近の手術では、リンパ節への転移がなければ、わき下の傷は最小限にとどめますし、乳がんを摘出するときも、乳輪の外縁や乳房の下縁に沿って切るので、傷が目立ちません。今の時代は、無駄な傷をつけない、無駄な変形をさせない手術が行われています」。2013年にインプラントによる乳房再建術が保険適用になってからは、乳房を無理に温存せず、全摘した後で胸の膨らみを再建する女性も増えてきた。「乳房再建術では、外科医だけでなく患者さんの努力も必要です。まず、手術後に行う放射線療法の影響で、肌が黒ずんだり乾燥したりしてしまうので、保湿ケアは欠かせません」と土井医師。このほか、禁煙、清潔のための入浴(保清)、乳房を揺らさないこと、圧迫固定、感染兆候(発赤、腫脹、疼痛など)があったらすぐに病院へ連絡するなど、日常の注意事項を守って初めて美しいバストが実現するという。○全身療法で命を守るしかし局所療法は、「病巣をコントロールするための治療」という位置づけだ。乳がんは他部位のがんとは違い、乳房(病巣)が直接命に関わることはないが、肺・肝臓・骨・脳などへ遠隔転移すると、初めて生命への危険性が出現する。したがって転移を防ぐためには、化学療法、ホルモン療法、分子標的治療薬を用いた療法といった全身療法が行われることになる。全身療法の計画は、進行度とがんの性格(サブタイプ)で決定する。腫瘍が大きい、リンパ節転移が多い、増殖スピードが速い場合などは、抗がん剤による化学療法を行う。また、がんがホルモンで成長するタイプならホルモン剤を投与し(ホルモン療法)、HER2という増殖因子を持っているタイプならそれを抑える薬(分子標的治療薬)を使用する。ホルモン受容体(ER)もHER2の受容体も持たないタイプを「トリプルネガティブ」と言い、増殖スピードが速いため、たとえ早期乳がんでも、化学療法が行われることが多いという。2013年には、ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが乳がんを発症していない両乳房を予防のために切除し、後に乳房再建をしたことで話題となった。「彼女の場合は、遺伝子検査でBRCA1(がん抑制遺伝子)に変異が見つかり、もし乳がんを発症したらトリプルネガティブの可能性が高いことを知っていたので、予防のために乳房を切除するという選択をしたのでしょう」と土井医師は解説する。●抗がん剤の副作用で「見た目」はどう変わる?○QOLを高める「アピアランスケア」がん治療に伴う副作用には個人差があるが、どのような副作用が起こりうるか不安に思う人も多いことだろう。特に化学療法による副作用は、体調面での変化だけでなく、外見の変化が起こる人も少なくない。メディカルメイクアップアソシエーションが実施した調査によると、がん化学療法経験者で外見に変化が生じた人は81.2%。「脱毛(頭皮)」(58.3%)、「脱毛(まつげ、まゆ)」(35.5%)をはじめ、「皮膚の変色 / 色素沈着」「むくみ」「爪の変形」「肌の乾燥・荒れ」の経験者も約3割で並んだ。土井医師は、化学療法時の肌ケアとして、主に次のような生活指導を行っている。■生活指導・保湿・水仕事、長時間歩行、ジョギングなどの禁止・入浴(こすらず泡をのせて洗う)・かゆくてもかかない、かゆいときは冷やしてたたく・柔らかい衣服で刺激を避けるこのほか、爪の変形・変色のケア、口内炎や味覚障害のケアなど、QOLを下げないための方法を患者に指導する土井医師。がん患者を支えるのは、医師や検査技師、ナースなどの医療従事者だけだと思われがちだが、エステシャン・アロマセラピスト・美容師などによる「アピアランスケア」も重要だと説く。「がん治療を続けるために、そしてモチベーションを維持して治療の効果を上げるためにも、身だしなみは大切です。実際に、メイクやウィッグでおしゃれをすることで、治療に前向きに取り組むようになった患者さんたちを見てきました。アピアランスケアは患者さんの人生を助けます」。○メディカルメイクアップとは?メディカルメイクアップアソシエーションがアピアランスケアの1つとして提案するのが、「メディカルメイクアップ」だ。メディカルメイクアップとは、化学療法による副作用をはじめ、あざ、母斑、血管腫、白斑、事故の傷跡など、皮膚の症状や障害で起こる皮膚変色を隠し、気になる見た目を自然に見せていくもの。東京と大阪にある同団体の拠点では、無料カウンセリングを行っており、同じ悩みを経験しているインストラクターが対応するため、利用者の心に寄り添ったカウンセリングが受けられるという。会場では、メディカルメイクアップのデモンストレーションを実施。18色のファンデーションの中から適切な色を組み合わせることで、短時間で色ムラのないキレイな肌に仕上がった。がん治療において、副作用の一般的な対処法が必ずしも自分に合っているとは限らず、アピアランスケアも例外ではない。"つらい治療を頑張っているのに、外見を気にする余裕なんてない"と思う人も当然いるだろう。ただ「がん治療中でもキレイになれる」と知っておくことは、マイナスにはならないはずだ。乳がんは特に、女性なら誰でもかかる可能性がある。だからこそ、がん闘病中の女性にとって、前向きに治療を続ける励みになり、心の負担を軽くするような選択肢が、一つでも多くあればいいと思うのだ。
2017年02月17日流行りのダイエット法や美容術をいろいろ試してもなかなか効果が出ない。それはあなたに合っていない方法だからかも!それを続けているのは時間とお金がもったいない!生まれ持ったDNAをもとに、自分にピッタリの方法でボディメイク&体質改善を始めてみませんか?一生涯変わらない“本来の自分の体質”が分かる生まれ持ったものであり、一生涯変わることのない“遺伝子”を調べ、病気発症リスクや体質の遺伝的傾向を知ることができるのが「DNA(遺伝子)検査」で、中でも美容面に特化した項目を調べることができるのが「DNA美容」です。その結果によって、最も自分に合った美容・ダイエット・健康管理法などを導き出すことができるのが最大の魅力。テレビや雑誌で特集されているものが自分に合うとは限らない次々に新しいダイエット・美容法が登場しますが、必ずしもそれが自分に合っているとは限りません。例えば“糖質制限ダイエット”。実は“糖”よりも“脂質”をコントロールしたほうがよい体質の方もいます。それを知っているのが体質型遺伝子です。紗栄子さんのインスタでも話題に!SAEKO♡さん(@saekoofficial)が投稿した写真 – 2016 11月 1 2:30午前 PDT昨年末、紗栄子さんがクリニックでDNA検査を行ったことをインスタに投稿していて話題になりました。自分のタイプが明らかになり、より効果的な方法を知ることができるから理想ボディに最短で近づけると注目が高まっており、すでに6000店舗以上の全国のエステサロンや美容院、フィットネスジムなどでも導入されています。「DNA美容」でわかること検査キットの種類によりますが、例えば美容に特化したものだとこんなことが分かります◎・肥満体質タイプ・効果的な運動方法・ベストな料理を食べる順番・生活習慣の改善ポイント・最適なエステ方法・最適なお肌の改善方法・自分に必要なサプリの種類・脱毛リスク・アルコール分解力・活性酸素の影響を受けやすいかどうかなど。疾患リスクを含めると、最大で360項目調べられるものまで!3年ほど前、アンジェリーナ・ジョリーさんが遺伝子検査によって乳がんのリスクを知り、乳房の切除手術を行ったことが日本でも大きく取り上げられました。遺伝子検査で分かるのは乳がんだけでなく、「肥満・アトピー・花粉症・喘息・肺がん・大腸がん・不眠症・心臓発作…」など、幅広い項目でのリスクを知ることができます。このように元々遺伝子検査は、病気のリスクを探るものとして国内でも話題になりました。それから美容に関する遺伝子にも注目が集まり、DNA美容が誕生したのです。検査方法はとっても簡単!多くのエステサロンなどで導入されているDNA検査キットですが、通販でも購入できます。キットに付属されている綿棒のような採取棒を口に入れ、頬の内側に左右20回ぐらいずつこすりつけます。これで遺伝子の採取は完了!あとは各検査キットに入っている生活習慣チェックシートやカウンセリングシートなどを記入して、専用の検査機関に送れば、数週間後に結果が郵送されてくるのを待つだけです。わざわざ病院などに行かなくても、お家で簡単に検査できるのも魅力◎おすすめ検査キットの選び方国内だけでも現時点で数10社が遺伝子検査事業を展開していて、1社の中でも数種類あります。価格は検査内容や検査項目によって幅広く、“美容”に特化したものだと、5,000円~2万円くらい。(疾患リスクなども含めたフルセットのものだと3万円以上するものもあります)検査キットを選ぶポイント①自身の検査する目的に合った項目が入っているか②遺伝子解析が国内で行われているものかどうか③検査結果以外の内容や、他社キットと比較したときの特徴おすすめ検査キット1:ジェネシスヘルスケア GeneLife(ジーンライフ)・国内で唯一の遺伝子解析専門企業・解析実績国内NO.1・世界最多360項目を解析できるキットがある・遺伝子解析からリスク判定まで全て自社で行う【キットの特徴】・検査結果報告書、レシピブック付き・結果をPC、スマホどちらからも見られる・結果を基に、提携のクリニックで医師のカウンセリングを受けることもできる※GeneLife(ジーンライフ)の美容に特化したおすすめキットはこちら!①ダイエット/肥満遺伝子検査キット¥5,980(税抜)◆出典:「ジェネシスヘルスケア」公式サイトより遺伝子によって自分の太りやすい要因を様々な角度から知ることができる、女性に一番人気の遺伝子検査キット。②スキン/肌老化関連遺伝子検査キット¥5,980(税抜)◆出典:「ジェネシスヘルスケア」公式サイトより肌の老化に関与する遺伝子からシミ・シワのできやすさ、抗酸化力がどれくらいあるかなど、肌老化の原因と弱点を調べ、自分に合ったケア方法を知ることができます。おすすめ検査キット2:Genequest(ジーンクエスト)・米国病理学会の認証を受けた、信頼性の高い国内拠点でDNA解析を実施・発展し続ける遺伝子研究に合わせて、常に解析データを更新してマイページで知らせてくれる・DNA採取に使用するチップは、日本人に関係の深い遺伝子情報を元に独自に開発したものジーンクエストLITE・ダイエット+スキンケア ¥14,800(税込)◆出典:「ジーンクエスト」公式サイトより全7種類あるキットの中でもおすすめなのが、ダイエットとスキンケアがセットになったこちら。太りやすさや肌トラブルの原因だけでなく、薄毛・脱毛リスクや体臭に関しても知ることができます。美容面プラス、健康リスク6項目も付いたセットです。おすすめ検査キット3:ハーセリーズ・インターナショナル・検査キットを医療機関へ提供した実績のある会社・爪でも検査可能なキットがある・他社よりも解析に使用する遺伝子の種類が多い①ハーセリーズ・DNA SLIM(スリム) ¥7,290(税込)◆出典:「ハーセリーズ」公式サイトより最新の分子遺伝学において肥満との関係が明らかになった「FTO遺伝子」を含め、5種類の遺伝子を分析し、243パターンの中からダイエットプランを提案してもらえます。食事・運動に関しての解析も詳細で、レポートが分かりやすく見やすいと人気です。②ハーセリーズ・DNA BEAUTY(ビューティー)¥10,800(税込)◆出典:「ハーセリーズ」公式サイトより多くの他社が3~4種類の遺伝子を使った検査なのに対し、ハーセリーズ社は15種類と最多。肌老化・肌質どちらも1つのキットで検査ができます。自分に合った最適なケア法や栄養成分に関する情報が分かります。自分の生まれ持った体質・肌質に合った方法を試すのが1番の近道!初期投資として検査費用はかかりますが、遺伝子は一生変わらないものなので、1度やってみる価値はありますよ♪
2017年01月21日2016年も残りわずか。今年はどんな言葉やニュースが世間を騒がせたのだろうか?株式会社サイバーエージェントでは、このたび、2016年1月1日(金)~12月14日(水)の期間に、「Ameba」のブログサービス「アメブロ」に投稿されたブログ記事をもとに、2016年の「ブログ流行語」の分析をおこなった。2016年「ブログ流行語」ランキングベスト101位:「広島」(656,398件)2位:「熊本地震」(345,558件)3位:「不倫」(212,454件)4位:「ポケモンGO」(155,921件)5位:「卓球」(102,224件)6位:「リオ五輪」(90,082件)7位:「乳がん」(76,735件)8位:「君の名は。」(57,468件)9位:「水素水」(42,878件)10位:「おそ松さん」(42,589件)上記は、2016年1月1日(金)~12月14日(水)に投稿された「アメブロ」内のキーワードを分析し、記事の投稿数をもとにランキング化したもの。他のキーワードに大差をつけて1位となったのは「広島」で、ブログ記事の投稿数は全656,398件。5月のバラク・オバマ米大統領の広島訪問や、8月の原爆死没者らの冥福と恒久平和を祈る声、9月の広島東洋カープリーグ優勝など、年間を通じて話題にあがることが多かったのが「広島」がランキング1位となった要因と言える。「熊本地震」が2位、瞬間的な投稿数が最多に2位は「熊本地震」で345,558件。瞬間的な投稿数では、「広島」よりも「熊本地震」が最も多い結果(41,037件)となった。また「#熊本地震」「#頑張ろう熊本」など、「アメブロ」内のハッシュタグ機能を通じて、現地の情報や復興支援について情報を共有し合うユーザーも目立っており、地震発生から半年以上が経過した現在もなお、これらのタグは利用され続けている。「不倫」「乳がん」「ポケモンGO」など、さまざまなジャンルのキーワードがランクイン3位にランクインしたのは「不倫」(212,454件)。2016年は有名人の不倫に関する話題が目立ったこともあり、新しい報道のたびにブログ上の投稿件数も増える、という流れがみられた。続く4位には、日本のみならず世界的な大ヒットを記録し、社会現象にもなった「ポケモンGO」(155,921件)。7位には、76,735件で「乳がん」のワードが。特に、フリーアナウンサー・小林麻央さんが乳がんと診断されていたことが明らかになった6月9日(木)の翌日には2,030件もの記事が投稿された。小林さんはその後、日々の様子を綴るブログ『KOKORO.』を開設。一般ユーザーからも、数多くの応援コメントや、ブログへの感想、小林さんへの想いを綴った記事が投稿されている。2016年を振り返るにあたり、今年話題になったキーワードやニュースを「Ameba」でチェックしてみてはいかがだろうか。【参考】※「Ameba」
2016年12月26日オレンジページの季刊健康誌株式会社オレンジページでは、おとなの健康に関する季刊誌を発行する。vol.1のテーマは、「筋肉枯れ」。運動不足で筋肉が落ちている人にお勧めの季刊誌だ。手遅れになる前に筋肉は、体を動かす以外にも、基礎代謝を維持し、血液を送り出すなど大切な働きを数多く持つ。筋力の低下は、健康面での不調や不安をもたらし、将来寝たきりになるリスクも高まるのだ。筋力をアップすることは、活動範囲が広がることでもあり、見聞が広がることにより、脳が活性化され、認知症予防などにもつながる。紹介するのは、年齢に関係なく効果が出る「運動」「食事」「日常生活での姿勢・動作」などに関する情報。さまざまなアプローチで筋力アップをサポートする。気になる健康ワードの最新情報も同誌では、脊柱管狭窄症や乳がん、遅発性統合失調症など疾患の多い病気に関する最新情報も掲載している。女性の11人に1人がかかるといわれる乳がんなど、正しい情報を知って予防につなげよう。「おとなの健康 vol.1」は、11月2日(水)より販売中。648円(税別)となっている。(画像はプレスリリースより)【参考】※将来、寝たきりにならないための筋力UP術を大特集! オレンジページの季刊健康誌『おとなの健康 vol.1』
2016年11月07日●乳がん検診の「落とし穴」とも言える「デンスブレスト」今年も、「ピンクリボン月間」である10月は各地で乳がん啓発活動が行われるだろう。乳がんは日本人女性では30代から急増し、働き盛りの40代・50代に罹患率のピークを迎えるというのが特徴だ。だが、「若い世代がなるがん」ではなく、70代や80代などのようにどの年代でも発症する。国立がん研究センターがん対策情報センターによると、乳がんは「日本人女性の12人に1人が生涯において患う」とされており、10年間で倍に増えている。乳がんは早期発見ができれば9割近くが治るとされており、新薬もどんどん開発されている。たとえ再発しても打つ手がある病気にはなっているが、それでも亡くなる人が増えているのが現実だ。○乳がん検診は完ぺきではない乳がんに確実な予防法はないため、大事に至らないように早期発見することが自分にできる対策となる。そのために乳がん検診があるのだ。ただ、残念ながら乳がん検診は完ぺきではない。現在、乳がん検診で推奨されているのは、X線を用いた「マンモグラフィ」。マンモグラフィは唯一、科学的根拠がある検診として、日本でも40歳以降は2年に一度、マンモグラフィ検診を受けるように推奨されている。ところが、日本乳癌学会のガイドラインは2015年、50代のマンモグラフィ検診の推奨グレードを「A」(確実)から「B」(ほぼ確実)に引き下げた(ちなみに40代はもともとB)。ガイドラインのグレードがAからBへ引き下げられることは滅多にないようだが、これが世界的な潮流になっているという。引き下げられた大きな要因として、マンモグラフィで見落とされる乳がんが少なくないことが挙げられる。乳房は主に脂肪と乳腺組織でできているが、乳腺組織の濃度が高い乳房「デンスブレスト(高濃度乳腺)」の女性にとっては、マンモグラフィが本来の役割を果たせないケースがあるとのこと。マンモグラフィはしこり(腫瘍)を白く映し出すが、乳腺組織も同様に白く映す。そのため、乳腺組織が密集している乳房では、しこりが乳腺に隠れて見えないことが多い。40代未満は乳腺濃度が比較的高いこともありマンモグラフィは推奨されていないが、実は50代でも70代でもデンスブレストの女性は多い。具体的には脂肪が多いアメリカ人でさえ4割。日本人は、8割近くがデンスブレストということがわかってきているという。●超音波検査も活用して乳がんを予防しよう乳がんへの意識が高く、毎年きちんとマンモグラフィを受けていて「異常なし」と診断されていたのに、自分でしこりを見つけて病院へ行ったら、早期ではない乳がんが見つかったとしたら……。泣くに泣けないだろう。だが、実際にそのようなケースが起こりうる可能性はある。女性にとっては、恐怖以外の何物でもないだろう。○確実な検診にするためにやるべきことマンモグラフィを受けると、診断画像から「脂肪性」「乳腺散在」「不均一高濃度」「高濃度」の4段階に分けられる。このうち、「不均一高濃度」と「高濃度」がデンスブレストで、しこりが見えにくいタイプとなる。デンスブレストの場合、「異常なし」は「マンモグラフィには映っていなかった」という意味で、「しこりがない」とは言い切れない。超音波検査も併用した方がいいのだが、自治体や企業検診、自由検診でも、デンスブレストか否かが女性に知らされることはあまりなかった。ではどうすればいいのか。マンモグラフィ検診の結果が異常なしでも、「私の乳房はデンスブレストではありませんか? 」と、病院や自治体の検査機関に問い合わせよう。診断のときすでに4段階に分類されているので、調べればすぐにわかる。たとえ面倒くさがられても、自分を守るためであり、検診した自分の乳腺情報を教えてくれないこと自体、おかしな話でもある。そして、もしデンスブレストならば、実費でも超音波を追加してほしい。デンスブレストの問題は、アメリカではすでに「Are You Dens? 」という運動として広がっていて、マンモグラフィでデンスブレストと診断された人には、そのことを伝えて超音波検診の追加推奨を義務づける法整備をしている州が増えている。日本にはそのような法律はないが、2016年に大手一般紙の1面にデンスブレストの問題提起がなされたことをきっかけに、施設や自治体が少しずつ動き出している。ただ、もしもデンスブレストだった場合、マンモグラフィはしなくていいのかというと、そうではない。マンモグラフィは、しこりにならず微細石灰化として見えるがんを見つけ出すのが得意だからだ。真実を知らなければ、せっかくの乳がん検診も中途半端なものになってしまう。デンスブレストの事実を周りの人にも教え、もしもデンスブレストとわかったら、マンモグラフィと超音波を併用するか、両方を交代で受けるとよい。そして乳がん検診で「異常なし」と言われても、何か乳房に変化があったら、迷わず病院へ行き、「検診」ではなく「検査」をするようにしよう。最後に、デンスブレストについて詳しく知りたい人は、NPO法人乳がん画像診断ネットワーク(BCIN)のサイトをチェックするように。からだエイジング
2016年10月09日エムティーアイが運営する健康情報サイト「ルナルナ」はこのほど、「乳がんと検診について」の調査結果を発表した。同調査は8月、10~50代以上の会員3万9,153名を対象にインターネットで実施したもの。乳がんのセルフチェックをしたことがあるか尋ねたところ、35.3%が「ある」と回答。64.7%は「ない」「やり方がわからない」と答えている。乳がん検診についてどのような方法を知っているか聞くと、74.1%が「マンモグラフィー」と回答した。自由回答にも「名前はわからないが胸を機械で挟むもの」といった回答が目立ち、マンモグラフィーのイメージが強いことがわかった。次いで「触診」(66.9%)、「エコー」(49.3%)となっている。実際に乳がん検診を行ったことがあるか尋ねると、30代前半までは受けたことがないと回答した人が大半だった。20~24歳に至っては、94.1%が「受けたことがない」と回答している。30代後半になると、その割合はほぼ半々になり、40代以降は受けたことがあると回答した人が圧倒的に多いという結果になった。50歳以上は83.6%が「受けている」と答えている。検診に行ったきっかけで最も多いのは、「自治体からのお知らせ」(40.5%)で、次いで「年齢と共になんとなく」(36.3%)となった。検診を受けたことがないと回答した人に、その理由を聞くと、最も多かった理由は「面倒・忙しい」(36.2%)だった。以後、「痛そう」(36.1%)、「費用への不安」(35.8%)と続いている。検診を受けてどうだったか尋ねたところ、72.9%が「受けてよかった・安心できた」と回答した。次いで多かったのは、「定期的に受診しようと思った」(38.3%)、「思ったよりも簡単な検診だった」(34.8%)となっている。ルナルナベーシックコース監修医・松村圭子医師によると、乳がんは自分で見つけることのできる数少ないがんであるという。定期的に自己検診する人ほど、小さい段階でがんを発見することができるとのこと。ルナルナファミリーコース監修医・竹内正人医師も、「乳がんは一般的に進行速度が遅いがん。まずは検診を受けてほしい」と自己チェックを含む定期検診を呼び掛けている。
2016年09月27日ギャップジャパンは2016年秋、乳がんサバイバーの支援を目的としたチャリティーキャンペーンを実施する。キャンサーネットジャパンの調査によると、乳がんの治療による副作用や疲労感、体力の低下を軽減するためには、軽度のエクササイズが推奨されているという。現在、アメリカを中心に乳がんとヨガの研究が行われ、乳がん罹患(りかん)後のヨガによる心身への効果が、臨床試験の結果により示されているとのこと。同社では、ヨガをはじめ、さまざまなエクササイズにフィットする機能性とデザインが特長のスポーツウェアライン"GapFit(ギャップフィット)"を展開している。そこで、スポーツウェアを通して、乳がんに対する知識・理解を深め、支えを必要とされている人が希望と共に毎日を過ごせる社会づくりを目指し、9月30日~10月2日にチャリティーヨガイベントを開催する。イベントではモデルやアスリートのヨガ指導をはじめ、インストラクター・大友麻子氏によるヨガクラス、スポーツ科学の第一線で活躍する山内やよい氏を迎えた「乳がん予防・治療にもたらすスポーツの効能」の講演などを開催する。参加者にはGapFitのTシャツのほか、ココナッツ由来の電解質が身体のバランスをサポートする100%ストレートのココナッツウォーター「cocomax」をプレゼントする。会場はギャップフラッグシップ原宿 ホワイトスペース。時間は朝8時~9時40分。参加寄付費は1口1,000円~(ヨガマットレンタル込)。応募は9月18日まで同社公式サイトの応募フォームから受け付けている。なお、参加費は全額、キャンサーネットジャパンへ寄付され、乳がんに関する支援活動に役立てられるという。ヨガイベントのほかにもさまざまなチャリティー企画を実施。GapFitでは9月13日から、米国「乳がん研究基金 Breast Cancer Research Foundation(BCRF)」とコラボレーションしたスポーツウェアを販売する。コレクションの売り上げの一部(15%)は、乳がんの予防と治療研究を行う米国BCRFへ寄付される。9月26日~10月3日は、全国のGapストアで、無料の通常のショッピングバッグに加え、有料(100枚)の寄付金付きピンクチャリティショッピングバッグを展開する。1枚(100円)ごとに、50円がキャンサーネットジャパンへ寄付されるという。
2016年09月06日●「若い人が乳がんになると進行が速い」のは本当なのか「2人に1人が生涯でがんになる」といわれる現代。中でも、日本人女性の12人に1人が発症するという「乳がん」は、どの女性でもかかるリスクがある病気と言えるだろう。あなたのそばにも、周りに公表せずに闘病をしている人や、仕事の合間を縫って通院治療をしている人、そして、がんになった家族のサポートを懸命にしている人がいるかもしれない。今回は、胸部・乳腺外科の法村尚子医師に、乳がんの検診方法や治療について、誤解しがちな点を中心にお聞きした。乳がんについて臆測で語らないためにも、正しい知識をおさえておこう。――乳がんの検診方法について教えてください。日本では乳がんが年々増加し、女性のがんの第1位になっています。現在、40歳以上の女性を対象に集団検診としてマンモグラフィーによる乳がん検診が行われています。しかし、一部の乳がんではマンモグラフィーで写し出せない場合があることも知られており、マンモグラフィー検診を受けていれば万全ということではありません。特に、閉経前の乳腺が発達している人では、マンモグラフィーのみで乳がんを見つけるのが難しいことがあります。その場合、乳腺が発達していても対応できる超音波検査も追加したほうがいいときもあります。ただし、超音波検査は小さな石灰化像を呈するようなタイプの乳がんを見つけにくいという弱点もあり、超音波検査のみでもまた万全ではありません。――「若い人は進行が速い」というのは本当なのでしょうか?結論から述べると、「がんを発症した年齢によって、進行具合に違いが出る」ということはありません。一般的に、乳がんは進行速度が緩やかといわれていますが、その速度は乳がんのタイプによっても違います。大まかには、ホルモンの受容体と「HER2」というタンパク質の受容体の有無によってタイプを分けます。乳がんの多くは遺伝に関係なく罹患しますが、5~10%は遺伝性であるといわれています。ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが告白して日本でも話題になったので、聞いたことがある人も多いかと思います。若い人が乳がんになった場合、この遺伝性であることも多く、特にBRCA1という遺伝子が関わっている乳がんは、予後が悪いといわれている「トリプルネガティブ」というタイプであることが多いため、この場合は進行が速いこともあります。ただし若くして乳がんになっても、予後の良いタイプであった場合は進行は緩やかです。他の側面として、40歳未満の女性に対する検診体制が確立されていないため、見つかったときには進行してしまっていることも少なくありません。また、若い人の乳房は乳腺が発達していて乳房の張りが強く、触診でもしこりがわかりづらいことや、まだ若いため、"乳がんになるなんて思ってもいない"という若年層の乳がんに対する意識の低さなども、発見の遅れに関係しているのかもしれません。さらに、若い人はがんになること自体がまれですので、身近に若くしてがんで亡くなった人がいると印象に残りやすいことも考えられます。――「トリプルネガティブ」について詳しく教えてください。ホルモン受容体も、HER2タンパク質の受容体もないタイプの乳がんのことを「トリプルネガティブ」と言います。乳がんのタイプの中でも予後不良といわれています。ホルモン受容体を持つタイプに適するホルモン療法や、HER2受容体を持つタイプに適する抗HER2療法が使えないため、トリプルネガティブ乳がんは他のタイプの乳がんと比べて治療法の選択肢が少なく、抗がん剤治療が主になります。しかし最近では、他のタイプより抗がん薬がよく効くともいわれています。●抗がん剤の適応とストレスの影響、家族のサポートのあり方とは――抗がん剤の効果はどのくらいの期間ではかるものですか? 適応がないケースもあるのでしょうか?約3カ月を目安に効果を見ます。適応がないケースは基本的にありませんが、乳がんのタイプによって効果のある治療が異なるため、それぞれに適した薬物療法(抗がん剤治療、その他ホルモン療法、抗HER2療法など)を選ぶ必要があります。――一般的な進行乳がんの治療では、抗がん剤で腫瘍を小さくしてから手術する場合もありますか?しこりが大きいがんや、皮膚に浸潤している場合など、そのままでは手術が難しい進行乳がんの場合には、手術の前に抗がん剤治療を行う場合があります。診断時にしこりが大きいために乳房温存手術が難しい場合でも、手術の前に抗がん剤治療を行うことでしこりを小さくできれば、乳房温存手術ができる可能性も高くなります。ただし近年は、検診率が上がるにつれ、進行がんで見つかるケースが少なくなり、それとともに手術の前に抗がん剤治療を行うことも減ってきています。――乳がんの発症や再発にストレスは影響しますか?ストレスが乳がんの発症リスクや再発リスクを高めるということはありません。しかし乳がん患者さんの中には、ストレスを感じながら生活をされている人も多いと思います。特に、若い年齢で乳がんになった患者さんは、同世代で病気になっている人も少なく、孤立感を味わっている人も多いことでしょう。――周りの家族はどのようにサポートをしていけばいいのでしょうか?周りのご家族は、"何かしてあげなくてはいけない"という気持ちでいっぱいになりますよね。そして、患者さん本人に何もさせないくらい、何でもしてあげようと必死になっている人を見かけます。高いサプリメントや「がんに効く」といわれるあらゆるものを必死で探して勧める人もいます。お気持ちはわかりますが、それは患者さんにとっては、病人ということを思い知らされているようでつらいときもあります。思いやりは持ちつつも普段どおりに接してあげてください。つらそうなときには、話を聞いて共感してあげてください。そばにいるだけでいいのです。――ありがとうございました。※写真と本文は関係ありません○取材協力: 法村尚子(ノリムラ・ショウコ)胸部・乳腺外科2005年香川大学医学部医学科卒。現在、高松赤十字病院胸部・乳腺外科副部長。乳腺外科を中心に女性が安心して受けられる医療を提供。また、En女医会に所属し、ボランティア活動や各種メディアにて医療情報を発信している。資格乳腺専門医、外科専門医、がん治療認定医等En女医会とは150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加している会。さまざまな形でボランティア活動を行うことによって、女性の意識の向上と社会貢献の実現を目指している。会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用。また、健康や美容についてより良い情報を発信し、医療分野での啓発活動を積極的に行う。En女医会HPはこちら。
2016年06月30日有名人が乳がんになったことを告白するたび、乳がん検診の大切さが取り沙汰されます。何度も聞いてわかってはいるけど、子どもの定期検診のほうが優先で、自分の健康管理のことは後回しにしがち。なかなか検診に行けない…とお悩みのママさん。乳がん検診は、自宅でもできるんです。■乳がんは自分で発見できる乳がんは、「自分で発見できる唯一のがん」と言われています。早期発見できれば、治癒率は約90%。早期発見するためには専門機関へ定期検診に行くことがベターですが、自己検診でも見つけることが可能です。■知っておきたい、乳がんの自己検診方法・目で確かめる1.両腕を上げて、左右の乳房、乳輪、乳頭の形、大きさなどの変化を確かめます。2.腕を腰にあてて、腕を前後に動かし、胸を変形させて乳房の変化を確認します。 ・手で確かめる3本指の腹で「の」字を描くようにして、腕を伸ばした脇の下から胸全体の乳腺を確かめるようにチェックしてください。前回触った感覚と比較し、硬いところがないかどうかをチェックします。 このとき、素手よりも触感の感度が高められるグローブ、「ブレストケアグラブ」を使えば、より異常を感知しやすくなります。使い捨て式で、焼却時にはダイオキシンが発生しないように作られています。自己検診は、気がついたときにいつでもおこなえますが、生理後1週間あたりがタイミングとしてベター。もちろん、時間を見つけて専門家がいる施設で定期的に検診を受けることも大切です。(情報提供: 株式会社ICST )これなら、いますぐにでも乳がん検診ができます。昔から、子を持つ母に向けて言われる、「あなたひとりの体じゃないんだから」という言葉があります。ひとりの女性としてはもちろん、元気なママ、笑顔の妻でいるためにも、こまめにチェックしておきたいところです。・ ブレストケアグラブ (株式会社ICST)
2016年06月17日メットライフ生命保険はこのほど、契約者向けの新サービス「乳がん検診コンシェルジュ」を開始した。「OECD(経済協力開発機構) Health Data2013」によると、欧米では乳がん検診の受診率は70~80%であるのに対し、日本は30%台とOECD加盟国30カ国の中で最低レベルであるという。また、乳房組織が密着した「高濃度乳腺」のことを「デンスブレスト」と言う。デンスブレストの乳房の場合、 通常のマンモグラフィでは正常な乳腺組織や腫瘍がどちらも白く写るため、 見えにくいとされている。 そして、50歳以下のアジア人の79%がデンスブレストであることは、あまり知られていないとのこと。このような現状を背景に、同社では自身の体や健康について普段から意識し、必要なケア(セルフケア)を行えるよう、新たなサービスを開始した。「乳がん検診コンシェルジュ」は、女性の顧客に特化した「MetLife Club BeGin ビジン」の新しい取り組み。乳がん検診施設の紹介や専用コールセンターでの相談受付・予約代行まで総合的に提供する。乳がん検診施設は、いずれも検診後にデンスブレストであるか否か、今後の検診方針なども含めた結果を説明可能な医療施設を掲載している。これにより、受診結果(陽性 / 陰性)に関わらず、自身の乳房の特性を理解した上で、最適な検診を継続的に受けられるようになるという。また、「各検査機関の違いがわからない」という声も多いことから、検診プランの詳細に加え、「女医による診察」「女性技師による対応」など女性の視点で選んだ情報もアイコンで掲載した。立地や料金などのスペック情報だけでなく、検査内容から施設情報まで理解した上で検査施設を選ぶことができる。専用のコールセンターでは、掲載している医療施設の予約調整以外にも、検査に関する質問や相談も受け付ける。さらに予約手配とあわせて、受診時医療施設に提出する質問票も準備。基本的には医療施設側から検診後に説明が行われるが、「よくわからなかった」という状態を避けるために、理解を促すサポートを行っていく。同サービスは、開始当初は都内15施設からスタートし、順次全国拡大していく予定だという。
2016年05月25日女性なら誰しも可能性があると言われている『乳がん』。がんの中でも年齢は幅広く、20代から可能性があり、将来的にも増加が予想されています。毎日の食生活の中で乳がんを予防することがとても重要です。今回は、美容にも乳がん予防にも効果が期待できる食べ物をご紹介します。◎オリーブオイルオリーブオイルは、他の油と違って美肌効果があるだけではなく、抗酸化物質でがん細胞の増殖を阻止するので、乳がんの予防や再発予防に有効です。更に、オリーブオイルは便秘にも効果的!腸の働きを活発にし、食物繊維も多く含まれます。オリーブオイルを選ぶときは、“ エクストラヴァージンオイル“を選びましょう。◎魚マグロ、サンマ、サバ、イワシ、カツオ、サケなどの魚に含まれるn-3系多価不飽和脂肪酸には、乳癌の発症リスクを抑える効果があります。そして、魚にはアンチエイジングや血管を若く保つために必要な栄養素が含まれています。どれも日本人には馴染みの深い魚ばかりです。なるべく新鮮なものを食べるようにしましょう!◎大豆大豆に含まれる「イソフラボン」という成分は、女性ホルモンの作用に影響して、乳がんや前立腺がんを防ぐ作用があります。主に豆腐や納豆、みそ汁などに多く含まれます。日本人女性を対象にした研究では、毎日みそ汁を「3杯以上」取る人は「1杯以下」しか取らない人に比べ、乳がん発症リスクが約4割低くなることが分かっています。大豆食品を毎日食べる女性では、乳がん発症リスクが約2割低くなっていた様です。また、大豆を使った食事には、美肌効果があります。ヘルシーで高栄養価な食材です。いかがでしたか?どれも手軽に購入できる食べ物ばかりです。日本でも年間に約5万人が診断されている乳がん。乳がんを含め、あらゆる病気の根本には普段の食事が深く関係しています。美容にもうれしい効果のある食品を食事に取り入れて、乳がんのリスクを抑えましょう♪
2015年10月28日毎年10月は「ピンクリボンの月」「ピンクリボン」という言葉を耳にしたことがあるだろうか。ピンクリボン運動は、乳がんの早期発見の大切さを広めるために全世界で行われている活動だ。毎年10月は「ピンクリボンの月」。エスティローダーグループは、毎年「ピンクリボン キャンペーン」を実施している。お買い得なピンクリボン支援ハンドクリームELGC株式会社(エスティローダーグループ)が取り扱うヘア・スキンケアブランド「AVEDA(以下、アヴェダ)」は、「ピンクリボン キャンペーン」の一環としてピンクリボン支援製品「~ピンクリボン~シャンピュア ハンドクリーム」を2015年10月1日(木)より発売した。保湿力が高く、しっとりとなめらかな手肌に導くアヴェダのハンドクリーム「ハンド リリーフ」は通常125gで税抜き3,000円だが、今回発売する限定製品は150g、税抜き3,400円で通常製品よりも25g増量で200円分買い得となっている。香りは誕生以来25年の定番となっている、ラベンダー・イランイラン・プチグレインなどの25種類の植物エッセンスが配合された「シャンピュア」の香り。1製品あたり約600円が乳がん支援に製品1本あたり約600円が支援団体を通して乳がん患者のサポートに役立てられる「ピンクリボン キャンペーン」。今年の秋冬に使うハンドクリームをまだ買っていない人、乳がんの啓蒙活動に共感する人は要チェックだ。(画像はプレスリリースより)【参考】・~ピンクリボン~シャンピュア ハンドクリーム/アヴェダ・ELGC株式会社 プレスリリース/PR TIMES
2015年10月02日先日、俳優の今井雅之さんが大腸がんで、漫才師の今いくよさんが胃がんで亡くなりました。がんは日本人の2人に1人がかかると言われる病気。40歳を過ぎたらがんにかかるリスクが高くなる…とよく耳にしますが、健康な人のがん検診率は20%足らずとか。まだ大丈夫だから、と検診しないでいて、いざ見つかったら大騒ぎ…とならないよう、アラフォー女子が今、本当にやっておくべき「がん検診」についてまとめてみました。お話を聞いたのは、ピンクリボンブレストケアクリニック表参道の島田菜穂子先生です。島田菜穂子先生ピンクリボンブレストケアクリニック表参道 院長。2000年、乳がん啓発団体・乳房健康研究会を発足させ、乳がん啓発団体として日本初のNPO法人認証を受ける。同副理事長。乳がん認定医、放射線科専門医、認定産業医、日本体育協会認定スポーツドクターなどの認定医資格も持つ。乳がん関連の著書、監修が多数。最近の監修は「乳がんから自分をまもるために、知っておきたいこと。」(日本医療企画)。ピンクリボンブレストケアクリニック表参道 「乳がん」のリスクが高い人は、20代からでも検診を!「アラフォー女性が忘れてはならないのが、第一に乳がん。女性が一番かかりやすいがんで、年間に約9万人弱の女性が新たに乳がんになっています。他のがんに比べて、30代や40代といった若い年代からかかる方が多い多いのも特徴で、絶対に検診を早くから習慣として受けてほしいのです。乳がんほど、早期に見つけて治るがんはないのですから」と島田先生。自治体が行う乳がん検診のガイドラインでは、「乳がん検診の対象者は40歳以上の女性、頻度は2年に1度、医師による問診と視触診+マンモグラフィ」となっていますが、早期発見を目的とすれば、40歳未満でも受けるべきだと先生は言います。島田先生が提案する「乳がん検診」のガイドラインは…▼20代でも検診を受けてほしい人・家族、兄弟姉妹、伯父叔母、いとこなど2名以上が特に閉経前に乳がんや卵巣がんにかかったことがある人・家族歴はなくてもピルを長期間使用したことがある人・家族歴はなくても長期にわたって不妊治療をした人▼30代半ばになったら検診を受けてほしい人・女性全員★乳がん検診の重要性と、検診の詳細についてはこちらにまとめました↓「子宮頸がん」「子宮体がん」もしっかり検診をそして20代から気をつけなければならない子宮がん。子宮がんには、主に「頚がん」と「体がん」の2種類があり、若くてもリスクが高いのは子宮頸がんのほう。感染によって発病するため、男性経験がある人なら年齢にかかわらず、必ず検診を受けておきましょう。子宮体がんのほうは、主に閉経後に増えてくる病気です。【子宮頸がん・子宮体がん】「子宮がん検診は、20代以降の女性に2年に1回、自治体でも受診券を配布している検診で、問診・内診・細胞診がセットになっています。柔らかいヘラまたはブラシのような器具を腟内に挿入して、 子宮頸部の表面を軽くなでるようにしながら細胞を採り、検査に回します。ほんの少し出血することはあっても、痛みを感じることはほとんどないので、婦人科に慣れていない人も怖がらずに受けましょう」(島田先生)発見が遅れがちな「卵巣がん」こそ、進んで検診へ!女性特有のがんには卵巣がんもあります。それほど頻度は高くなく、患者数統計の上位には上がっていません。が、卵巣がんは見つかりにくく、見つかったときには怖いサイレントキラーです。卵巣は、さまざまなタイプの腫瘍ができる臓器。85%は良性腫瘍ですが、中には悪性腫瘍もあり、その判別が難しいもの。卵巣がんは早期発見が難しく、痛みもなく大きくなり、腹水が溜まっておなかが張ることでやっと気づく場合が多いため、進行するまでなかなか見つからないケースがほとんどです。しかも、卵巣がんは乳がんとともに家族歴がリスクファクターとなる病気。近い親類(母親、姉妹など)が卵巣がんになった人は、同じく発症するリスクが高くなります。また、若い年齢で家族が卵巣がんと診断された場合はさらにリスクが高まります。【卵巣がんのリスク要因】●家族に閉経前乳がん、卵巣がんになった人がいる●妊娠回数が少ない●出産経験がない、または少ない●授乳経験がない、または少ない●乳がんを経験した●肥満●排卵誘発剤の使用●ホルモン補充療法の長期使用など「家族歴が当てはまる人は、30代になったら必ず一度は卵巣がん検診を受けていただきたいです。でも、残念ながら卵巣がんは、厚生労働省によるがん検診の対象にはなっていません。卵巣は骨盤の奥深くに位置することから、痛みを感じにくく、しこりや腫瘍ができても気がつかず、自覚症状がなかなか現れないんです。進行するとかなり大きくなって、周囲の臓器を圧迫するほどの大きさに腫れることがありますから、他の部分は太らないのに腹部だけがぽっこりふくらんでいる、腹部に圧迫感がある場合などは、検診ではなく、婦人科を受診することをおすすめします」(島田先生)卵巣がんの検診は、内診と経膣超音波で行われます。卵巣は外部と接触していないため、子宮のように検査器具を挿入し、細胞や組織を採取する病理検査は行うことができません。内診は、腟内に片方の手指を挿入し、もう片方の手をおなかの上に置き、子宮と左右の卵巣の大きさや形、位置、腫れの状態などを診ます。超音波検査は、細長い器具を腟内に挿入し、子宮内や卵巣のようすを至近距離から映像で見ることができます。これは、卵巣がん検診だけでなく婦人科では日常的に行われる検査です。「卵巣がんの検査は単独ではなく、『経膣超音波検査』として女性検診メニューに入っていることが多いものです。これは、卵巣がんだけでなく、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫など、子宮と卵巣を両方診てもらう検査。通常はこれで十分だと思います。婦人科では、子宮がん検診と経膣超音波検査がセットになっている検診メニューもあるので、アラフォーになったら一度はこれを受けることをお勧めします」(島田先生)「大腸がん」「肺がん」「胃がん」…アラフォーでやっておくべき検診はどれ?乳がんをはじめとする女性特有のがんがクローズアップされるのは、罹患率(がんと診断された人の数)がとても高いため。でも、乳がんは早期に発見することで治る確率が高いので、死亡率は1位ではないのです。国立がん研究センターが公表した2015年のがん統計予測では、大腸がんはこれまでトップだった胃がんを抜いて、男女合わせて最も患者数が多いがんということに。大腸がんは女性より男性に多いのですが、2013年には全年齢層で女性のがんで最も死亡数が多かったのも大腸がん。2015年のがん統計予測【がんの罹患数(新たにがんと診断されるがんの数)】【がんの死亡数(がんで亡くなる人の数)】*資料:ともに2015年 国立がん研究センター働き盛り年代の女性に限定すると死亡率が最も高いのは乳がんですが、65歳以上の女性も加えると女性の命を最も奪っているがんは大腸がんや肺がんということになります。このように年齢によって、検診に力を入れるべき臓器が変わってくるのも女性のがんの特徴です。年齢が上がるとともに、いくつものがんのリスクが高くなるため、厚生労働省は、胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がんのがん検診を推奨しています。住んでいる市町村によって、多少内容が違いますが、対象年齢になると、自治体からがん検診のお知らせが届くようになります。 例えば、東京都港区を例に挙げると、対象年齢の人には受診券が送付され、以下のようながん検診が無料で受けられます。【女性対象のがん検診(港区の場合)】「頻度など個々のリスクによっては十分ではない場合もありますが、自治体が安価にあるいは無料などで提供してくれる検診は、意外に多くありますよね。ただ、こんなに素晴らしいサービスがあっても、きちんと受診している人は圧倒的に少ないのが現実。利用しないのは本当にもったいないことです。この他に受けたい検診としては、40歳を過ぎたら、胃がん検診のひとつとしてピロリ菌検査も一度は受けたほうがいいですね」(島田先生)アラフォーで、肺がん検診を受けるべき人とは?また、声を大にして言いたいのは、女性の喫煙者の方に対して。男性の喫煙者は減りつつあるのに、女性は横ばい。喫煙は百害あって一利無しです。乳がんのリスクが上がるだけではなく、喫煙はエイジングを加速することになります。「いつまでもキレイで若々しくいたいと、一生懸命に高価な美容液を使ったり、エステや美容外科にお金を払っても、タバコを吸っただけでフリーラジカルが増え、一気に老化。肌年齢も臓器年齢も上がっていきます。すべてが水の泡です。そう、がんも老化による細胞のコピーミスが原因といわれています。喫煙者はまずは禁煙することが何より大切ですね」(島田先生)どうしてもタバコがやめられない人、家族に家の中で喫煙する人がいる場合は、アラフォーなら100%肺がん検診を受けるべき。「日本人女性は、他国の女性より健康意識は高いイメージがあります。サプリメントを飲もう、自然食品を食べようとか、こぞって気を使いますよね。なのに、がん検診には意識が向かない。逆におじさんにしか必要ないような盛りだくさんの項目の血液検査から何でもかんでも画像検査までを取りそろえた、絢爛豪華な人間ドックなどにかかってみたり…。それは全然賢明じゃない。がんにかかったことのない人や、若年の脳出血の家族歴がない女性が、30代で毎年脳ドックやPET検査、全身のMRI検診を受けたりするのも何とももったいない話。検査について、よく必要性を理解していないと、こんなおかしなことも起こります。『毎年遺伝子検査受けてます』って…、遺伝子は一生変わらないですからね(笑)! 1回受ければ充分なのに、知らないとこんな感じで本当に無駄なことをしてしまうことになります。正しい情報や知識をもって自分の年齢やリスクにあった検診を選ぶことが大切。賢く健康を管理することが大事なんです!」(島田先生)私たちに必要なのは、適切で無駄のないがん検診。「時間がないから」「お金がない」から」と理由をつけて、検診に全く行かない人もいますが、病気になるともっとお金も時間もかかります。だからといって検診に何十万円もかける必要もありません。自分に必要な検診だけが無駄なくできる医療機関を見つけるのが先決。なんとなく敷居が高ければ、比較的安価で身近に受けられるサービスから探してみるのもいいでしょう。自治体の検診なら、該当年齢であれば無料もしくは500円、1,000円などの検診料です。それで不十分なら自分に必要な項目を追加して、リスクのある病気だけ忘れずに検診しておく。それだけで安心感が違います。「アラフォー世代になったら、もう自分で自分の体を病気から守るべき。検査も自分で選べるようになってほしいですね。もちろん、体調が悪い、何らかの症状がある場合は検診ではなく”受診“ですよ。検診とは、何も異常を感じない人から、わずかな異常がないか探すのが目的。調子が悪いからと検診を受けるのは間違いです。何か心配な症状や不調があるときは、検診ではなく、その不調を明らかにするために医療機関をすぐに受診をしてください。検診のもう一つのコツは、信頼できる医療機関が見つかったら、毎年同じ医療機関で検診をして、データを蓄積してもらうこと。昨年と違うことは何かなと比較し検討してもらうのが理想です。健康の変化の傾向をすることも出来るし、より軽微な異常を見つけることができます。早く、信頼できる医療機関を見つけて、賢く検診を受けていただきたいと思います」(島田先生)
2015年06月19日乳がんにかかる女性は30代から40代にかけて急増すること、知っていますか? アラフォー女子と乳がんは切っても切れない関係。私たちは何をどう気をつければいいの? 乳がん検診の必要性は? 自分のカラダに関わる大切な問題、しっかりと目を向けていきましょう。乳がんは怖くない病気、必要以上に恐れなくてもいい病気今回教えていただいたのは、同世代の乳がんサバイバー(がんを経験した人)であり、モデルの藤森香衣さん。そして、乳腺専門医で乳がんの知識や検診の普及に長年尽力している島田菜穂子先生にもお話をうかがいました。藤森香衣さん1976年生まれ。モデル。11才からモデルを始め、広告を中心に活動。出演したCMは70本を超える。長年の経験で培った知識や感性を活かし、ユーザーの目線に立った様々なプロデュースを展開。2013年4月、乳がんにより右乳房を全摘出。同時に乳房再生治療を受ける。がんについての知識を広めるため、手術と同時に病気を公表。がん全般の啓蒙活動にも積極的。オフィシャルブログ「白花の薫り」、Doctor’s Me「藤森香衣のがんコラム」 「日本女性の16人に1人が乳がんにかかる」と言われていたのは数年前。それが「14人に1人」に変わり、最近ではもう「12人に1人」と修正されています。「10人に1人」になるのは時間の問題でしょうか?「みなさん、知り合いや身内に、乳がんにかかった人が1人か2人いますよね。私は祖母がそうでした。しかも20代の友人を乳がんで亡くしました。そしてその翌年、私自身、自分の胸にしこりを見つけたんです」淡々と話す藤森さん。乳がんにより2年前に右乳房を全摘出したことが、嘘のようなキラキラした笑顔が印象的です。しこりを見つけた当時、藤森さんは35歳。乳がんにかかるのは40代や50代だけなんて言われていたのは以前の話。確かにピークはそうですが、残念ながら年代にかかわらず、20代30代40代…各年代まんべんなく乳がん患者が増えているのが現状です。乳がんは、日本を含む先進国で増えている病気。昔ながらの生活を営む開発途上国では患者数がさして増えていません。食生活が豊かで、発育や健康状態がよくなったこと、出産・授乳経験が少なくなったことなど、生活様式の変化が乳がん増加の原因になっていることは確かなようです。 さて、藤森さんが自分の右胸にしこりを見つけたのは、亡くなった友人の『ちゃんと検診を受けてほしい』という声がまだ記憶に新しかった時期。すぐに近くの乳腺科を受診しましたが、乳がんではないとの診断。ただ、しばらくするとしこりが大きくなっているような気がして、翌年別のクリニックで検診を受けました。そこで「0期の非浸潤がん」と診断されたのです。その時がんを見つけたくれたのが、ピンクリボンブレストケアクリニック表参道の島田菜穂子先生でした。「ご自分で触って見つけた乳がんが、藤森さんのように0期というのはなかなかないこと。セルフチェックを真面目にされている方でも、発見するのは大抵2cmくらいになってからなんです。早期であれば90%以上、限りなく100%に近く治ります。乳がんは他のがんと比べても、怖いものではないということ、だから早期に発見すべきだということを、もっとみなさんに知ってもらいたいですね」と島田先生。【 乳がんの病期(ステージ)分類 】 Tis:乳管内にとどまるがん。非浸潤がん(超早期)0期:しこりや画像診断での異常な影を認めないものⅠ期:2cm以下のしこりで、リンパ節への転移がないと思われるものⅡ期:2cmを超える5cm以下のしこりがある、もしくはリンパ節への転移が疑われるものⅢa期:しこりが5cmを超えるものⅢb期:しこりが皮膚などに及んでいるものⅣ期:しこりの大きさを問わず、他の臓器に転移がみられるもの乳がんて何? 正しい知識を身につけたい乳がんは乳腺(母乳をつくるところ)にできる悪性腫瘍のこと。初期には食欲が減ったり、体調が悪くなるなどの全身症状はほとんどありません。唯一の変化、乳房の異変に気付かずに放置しておくと、乳腺の外にまでがん細胞が増殖し、血管やリンパ管を通って全身へと広がっていきます。乳房のわずかな変化を見逃さないことが何より大切です。しこりは、1cm〜2cmくらいの大きさになると、自分で注意深く触るとわかります。ただ、しこりがあるからといって、それが必ず乳がんであるというわけではありません。がん細胞が増え始めてからの症状としては、痛み、血液が混じったような分泌物が出る、乳首のただれ、皮膚のくぼみ、赤く腫れたりオレンジの皮のように毛穴が目立つ、脇の下のしこり、などさまざまなものがあります。藤森さんは結局、乳がん摘出手術をするための精密検査によって、同じ胸にあと2つしこりが見つかり、右胸を全摘出する決心をします。自分を奮い立たせ、手術では乳房の同時再建をしてもらおうと気持ちを切り替えました。「落ち込んでいるだけでは何も始まらない。これからどう生きていくかを考えることのほうが重要」だと気がついて。「もちろん怖かったですよ、ずっと。私は仕事柄もあって、以前から女性の体と健康、病気などについては調べているほうだったと思います。それでも、祖母が乳がんによって両胸をなくしていたこともあり、小さいときからがんを怖がっていました。それに、テレビドラマなんかだと、どうしても死んでしまうイメージが強いじゃないですか。でも実際は、早期に発見された乳がん患者の大半は生存しています。正しい知識を持っていれば、必要以上に怖がらなくて済みますし、早期に発見できるようにきちんと乳がん検診を受けておこうと考えるようになると思います。病気に関わる知識は理解するのがなかなか難しいものですが、間違った情報に一喜一憂しないよう、きちんと覚えておきたいものです」(藤森さん)乳がんになりやすい「リスク」を調べて、立ち向かう勇気を「近親者に乳がんになった人がいる人は自分もかかりやすい、と聞いたことがあると思います。研究が進むにつれて、乳がんのかかりやすさはもう少し詳しくわかってきました。乳がんについては日々、情報もアップデートされるので、今わかっていることだけでも知っておきましょう」(島田先生)乳がんの「リスク」、本当のところこれまでの研究で、乳がんに関係すると考えられる危険因子は徐々に明らかになってきています。特に、乳がんの発症は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌と密接な関係があり、月経の回数の多さが影響していると言われます。初潮が早くて閉経が遅い人、出産・授乳経験がない人は自ずと回数が多いということになります。□ 母親、姉妹など家族にがんになった人がいる□ 授乳経験がない□ 乳がんや良性の乳腺疾病になったことがある□ 初産年齢が30歳以上 □ 身長が高い□ 閉経後、肥満になった□ 初潮年齢が早い□ 閉経年齢が遅い□ 生まれたときの体重が重い□ たばこを吸う日本乳癌学会編「科学的根拠に基づく縫う右岸治療ガイドライン2 2013年版」よりその他、家族歴はなくてもピルを10年程度使ったことがある人、不妊治療をされた女性などもリスクは上がることになります。でも、このような危険因子に当てはまる項目が多いからといって、必ず乳がんになるというわけではなく、逆に全く当てはまらないからと言って絶対に安心とも言えません。どんな人にも可能性はある、と捉えるのが賢明です。リスクファクターのうち、家族歴は特に気になるところ。お母さんや姉妹が乳がんになった女性は一般の人に比べて2倍以上、乳がんになるリスクが高いという調査報告があります。乳がんという病気そのものが遺伝するわけではないのですが「なりやすい体質」が遺伝すると考えられています。でも、がんは遺伝要因だけでなく、環境要因も大いに関係があります。環境要因というのはその人の食生活や喫煙、過度の飲酒、ストレス、生活環境など。環境要因と遺伝要因のかけ算の結果によって、発症リスクが上がると考えましょう。やはり気になる「遺伝性乳がん」近年、注目されているのが「遺伝性乳がん」。これは、正常な細胞がガン化するのを抑える「がん抑制遺伝子」が欠如したり変異したりするがんで、両親のどちらかから遺伝します。既に発見されているのは「BRCA1」、「BRCA2」と呼ばれるがん抑制遺伝子で、このどちらかの遺伝子に異常がある女性の7~8割が乳がんになるとい言われています。遺伝性乳がんの特徴は・・・◎若い年齢で発症しやすい◎乳がんと卵巣がんを併発しやすい◎男性が発症することもあるなどです。≪遺伝性乳がんの可能性チェック≫血縁者に乳がんの人がいて、次の項目にひとつでも当てはまると、一般の人よりも乳がんの遺伝子を持っている可能性が高くなります。□ 40歳未満で乳がんを発症した人がいる□ 年齢を問わず、卵巣がんを発症した人がいる□ 男性で乳がんを発症した人がいる□ 父方・母方どちらか一方の家系内で2人以上、乳がんや卵巣がんを発症した人がいるこういったチェックからBRCA遺伝子の変異が疑われる場合には、遺伝子検査が検討されることもあります。ただ、現在は健康保険適用外で、実施している医療機関は限られ、検査の前には「遺伝カウンセリング」を受けることも必要で、費用も高額になってしまいます。遺伝性がんと言えば、アンジェリーナ・ジョリーさんが、乳がんを予防するため両乳房を切除したことはまだ記憶に新しいはず。これについて、藤森さんはこう語ります。「その理由を『母親ががんだったのでリスクが高いから』と単純に受け止めてしまった人は『健康なおっぱいを取るなんてやりすぎじゃないの?』と考えたことでしょう。でも、彼女の場合はBRCA1遺伝子に変異が見つかった。その結果、生涯で乳がんが発症するリスクが87%という診断を受けたそうです。それが自分だったとしたら…? 女としての決断を迫られるほど重大なこと。誰も彼女の行動を責められないと思うんです。実は、私も遺伝子検査をしました。手術の後、ドクターに勧められてしたのですが、手術費や治療費に加えて、高額な遺伝カウンセリングと検査。医療保険に入っておいて本当によかった! と思いました。遺伝子検査は自費なうえ、手術から検査までの合計金額は、医療保険がなかったらかなりの負担です。がんのリスクと保険は切っても切り離せない、それが現実。アラフォー世代は、がん保険や女性特約など、きちんと見直したほうがいいですね。病気になると精神的にも大変だから、お金のことくらいは心配しなくてもよいように。特に、お子さんがいたり、休職しなければならない人は経済的負担も大きくなりますから。これ、大事ですよね」自分の体は自分で守る! 早期発見のためにできることは “検診”早期に発見できれば、9割以上が治る乳がん。藤森さんが自ら発見したことからもわかるようにセルフケア=自己検診はやはり大事です。自分で乳房に触れたり観察して、変化がないかをチェックしましょう。「あまり難しく考えることはありません。バスタイムに石鹸がついた手でやるか、アフターバスにボディクリームなどをなじませるのを兼ねてでもいいのです。乳房の凹凸がわかるように指を動かします。毎日触っていれば、何か異常があったときにわかりますよね。検診では医師が触診しますが、普段のあなたの胸と比べることはできませんから」(島田先生)そして、医療機関で行われる乳がん検診には次のようなものがあります。【視触診】医師が乳房を診察し、しこりの有無を判断する検査。形状や皮膚の変化を目で見て、指で乳房や腋の下などに触れ、しこりの有無を調べます。【マンモグラフィ】乳房のX線検査のこと。小さながん、石灰化のある乳がんの発見に適しています。検査の精度は、約80~90%。乳房をプラスチックの板ではさんで平らにして撮影するため、多少の痛みがあります。また、乳腺密度が高い人や若い人の場合は、わかりにくいのがデメリット。X線による放射線の被曝は、東京からサンフランシスコまで飛行機で移動中に自然のなかで浴びる放射線量と同程度なので、適切な設備と撮影方法、頻度で行えば、健康に重大な影響を及ぼすことはないことがわかっています。【超音波(エコー)検査】超音波により、乳房の病変を検査する方法。医師の触診だけでは発見できない小さいしこりや、しこりの良性・悪性の診断に用いられています。乳腺が発達していてマンモグラフィではしこりと乳腺の区別がわかりにくい人でも、超音波検査なら判別ができます。放射線被曝がないので、妊娠中の方や若い人の検査にも適しています。“検診”は何歳から? その頻度は?自治体が行う乳がん検診のガイドラインでは、「乳がん検診の対象者は40歳以上の女性、頻度は2年に1度、医師による問診と視触診+マンモグラフィ」となっています。島田先生、検診は40歳になったらやればいいのですか?「いいえ。30代でも受けてほしい人はいます。家族歴や女性ホルモン剤の使用歴など、個々で乳がんのリスクは違いますから。自治体の検診は個人の乳がんの早期発見問う観点だけでなく、日本女性を集団で見たときに一番利益の高くなることを考えたガイドラインになっています。どういうことかというと…、国民全体のがん死亡率をお金をかけすぎずに、しかも病気が手遅れにならない時期に発見する方法を考えているということ。乳がんになる頻度の多い年代に対し、早期発見の効果が証明されている方法で必要最小限の費用負担で行った対策なんですね。ですから、40歳未満であっても『多かれ少なかれ誰にでも乳がんのリスクがある。また乳がんのリスクや、乳がんを発見するために必要な検査は人によって違う』と知った人は、ぜひ乳がん検診を受けてほしいのです」(島田先生)島田先生が提案するガイドラインは…▼20代でも検診を受けてほしい人・家族、兄弟姉妹、伯父叔母、いとこなど2名以上が特に閉経前に乳がんや卵巣がんにかかったことがある人・家族歴はなくてもピルを長期間使用したことがある人・家族歴はなくても長期にわたって不妊治療をした人▼30代半ばで検診を受けてほしい人・女性全員「国の指針はあくまでの国民全体の利益を考えたものですので、稀ながんや、通常だと頻度の少ない年代のがんの検診は、国の健康対策として税金をかけて行うのは難しいでしょう。限られた大切な税金ですから、個々のリスクに対するサポートを国に求めるのが難しいのは、国民も理解しなけばいけないところです。だからこそ、私たちは一人一人が病気に対しての関心と知識をもって、自分に必要な検診があれば、自ら進んで早くからスタートすべき。家族に遺伝性がんの人がいる場合は、20代でも半年~1年に一度は、医師による視触診や適切な画像診断(マンモグラフィや超音波検査、MRIなど)を受けることが望ましいと思います。また、30代半ばで検診を受けてほしいと思うのには理由があります。現在発見される乳がんの平均径は2cm前後のしこりで発見されることが多いのですが、2cmになるまでには約10年かかります。そして現在もっとも乳がん発症が判明する年代は40代半ば。つまり、10年前、30代半ばでがん細胞が発生している方が多くいるということです。そうすると、できるだけしこりを作る前の早期の乳がんを発見するには、少なくとも30代半ばからは、コツコツと定期的な検診を続けることが必要なんです」(島田先生) また、自治体の検査が「2年に1回に視触診+マンモグラフィ」というのはなぜ? 超音波(エコー)検査はしなくてもいいの? 島田先生、実際はどうなのでしょうか?「最初はマンモグラフィも超音波も、両方受けてほしいです。家族歴やリスクなども医師と共に見直して、濃い検査を受けてみてもらいたい。そうすれば、次にいつどんな検査が必要かも、自ずと決まってきます。2回目からは、個々の乳房のコンディションやリスクに応じてできるだけ無駄を省いて必要な検査を絞ることもできます。検診を続けるには、無駄に時間やお金をかけすぎるのはもったいないですからね。40歳になれば、自治体から検診の案内が来ます。無料〜3,000円くらいなので、これはぜひ受けましょう。それと併用して、自分に必要な検査があれば自費の検診を賢く受け続けていくことが、早期発見、自分の体を乳がんから守ることになるのです」(島田先生)職場で、友達同士で乳がんを話題にしよう。乳がん検診に行こう!「乳がんで亡くなった友達のメッセージは『とにかく検診を受けて』それに尽きます。0期で発見された私が、自分の経験を公表してみなさんへ伝えていけるのも、同じく検診の大切さなんです。現に私は、最初の受診でがんではないと診断されましたから。自ら進んで2度目の検診に行かなかったらと考えると…、検診の重要性がわかってもらえると思います。それなのに、乳がん検診を受ける人の数はあまりにも少ないんです。ピンクリボン運動は知っている、さらにピンクリボンのキャンペーンやイベントに参加もしているのに、乳がん検診に行っていない、そんな人もいるのが現実。悲しいですよね」(藤森さん)ピンクリボンキャンペーンの認知度が高くなり、乳がん検診受診率も上がったといわれますが、実はまだ30数%。諸外国に比べると、日本の検診受診率がいかに低いかがわかります。 「どうして行かないのか聞いてみると、『私はまだ大丈夫』という人も少なくありません。アラフォー世代は、まだ子供も手がかかるし仕事も頑張る時期。『忙しくて自分のことなんてかまっていられないから』という人もいます。ひどいと『もし乳がんだったらコワイから』なんていう人も! 怖いから行くんですって!」(島田先生)確かにこんな調査もあります。【 なぜ検診に足が向かないのか、その理由 】 1位 受診する機会がなかったから 39% 2位 何の症状も心配なところもないから 36% 3位 撮影中痛かった(痛いらしい)から 26% 4位 費用が高いから 24% 5位 家族に乳がんの人がいないから 22% 6位 時間がないから 22% 7位 仕事が休めないから 22% 8位 どこで受けられるかわからないから 14% 9位 面倒だから 13%10位 医師や技師が男性だとハズカシイから 9%【乳房健康研究会が2013年に行ったアンケート調査】よりでも、いまこれを読んでいる人は、上のような理由で「検診に行かない」とは言えないはずです。行動を起こしましょう。検診が受けられる場所を探しましょう。▼乳がん検診が受けられる場所 By 認定NPO法人 乳房健康研究会あなたの町の乳がん検診実施状況 ▼乳がんの検査設備の整った施設リスト By 認定NPO法人 乳房健康研究会 ▼乳がん検診無料クーポン券の配布対象者 By 厚生労働省乳がん検診無料クーポン券は前年度(去年4月2日から今年の4月1日までの間)に40歳、45歳、50歳、55歳、60歳になった女性のみなさんを対象に、お住まいの市区町村から送付されます。※市区町村により、配布内容は異なります。詳しくは市区町村のがん検診担当窓口にお問い合わせください。市区町村ごとの問い合わせ先を探す↓ 島田菜穂子 先生ピンクリボンブレストケアクリニック表参道 院長。2000年、乳がん啓発団体・乳房健康研究会を発足させ、乳がん啓発団体として日本初のNPO法人認証を受ける。同副理事長。乳がん認定医、放射線科専門医、認定産業医、日本体育協会認定スポーツドクターなどの認定医資格も持つ。乳がん関連の著書、監修が多数。最近の監修は「乳がんから自分をまもるために、知っておきたいこと。」(日本医療企画)。ピンクリボンブレストケアクリニック表参道
2015年05月22日国立がん研究センター18万人以上のデータから推定2014年10月7日、国立がん研究センターは肥満と閉経状況別の乳がんの関連性について、日本人を対象とした大規模な前向きコホート研究をあわせたプール解析の結果を発表しました。この研究成果は「Annals of Oncology」に掲載されています。発表概要今回の研究の対象は今まで行われた日本の8つのコホート研究をあわせた18万人以上となっています。平均追跡期間は12年で、この間に乳がんを発病したのは1,783人でした。約100人に1人の割合で発病したことになります。BMI(肥満指数:体重(kg)を身長(m)の2乗で割ったもの)と閉経前乳がんと閉経後乳がんの発生について、BMIが23~25未満の乳がんリスクを1としたときの、各BMIの乳がんリスクを算出しています。(画像はプレスリリースより)閉経前、閉経後にかかわらずBMIが大きくなると乳がんリスクは高くなりました。閉経前乳がんでは、BMIが30以上でリスクは2.25倍になることが分かりました。閉経後乳がんでは、BMIが1上がることにリスクは5%上昇するという関連がありました。この解析ではBMIが途中で変動している可能性があることから、追跡開始から2年目までに発生した乳がんを除いた解析も行っていますが、結果に変動はありませんでした。欧米人との違い欧米人を対象とした同様の研究では閉経前乳がんの場合には、BMIが30を超えると乳がんのリスクが低下するとしたものが大部分です。これに関してはこの研究からは原因を見いだすことはできませんが、がん研究センターは日本人の場合には無排卵やエストロゲンレベルが低下するような極端な過体重が少ないからではないかと推測しています。また、欧米と日本では乳がんのタイプが違うの可能性があるとも推測しています。上記の推測に関しては、今後の研究を待たなければ結論的なものは言えません。痩せすぎはリスクを下げるのか閉経後乳がんでは痩せすぎの人では乳がんのリスクが減少しています。国立がん研究センターはこの件に関しては以下の用にコメントしています。痩せに至るような栄養不足は免疫力を弱めて感染症を引き起こしたり、血管壁がもろくなり脳出血を起こしやすくすることも知られています。国立がん研究センターが科学的根拠に基づいて提唱する「日本人のためのがん予防法」では、総合的な健康にも配慮し、中高年女性のBMIの目標値としては21以上25未満を推奨しています。(プレスリリースより)【参考】・国立がん研究センタープレスリリース
2014年10月13日(画像はプレスリリースより)日本人女性14人に1人がかかる乳がん株式会社エムティーアイが運営する健康情報サイト『ルナルナ』では、「乳がんとピンクリボンについて」の調査を行い、結果を2014年9月22日に発表した。女性にとっては身近な病気、乳がん。日本人女性は、14人に1人がかかると言われている。しかし早期発見、早期治療で治る可能性が高いのも特徴だ。今回、10月の「ピンクリボン運動」強化月間に因み、調査が行われた。未検診は約7割も!「乳がんの検診を受けたことはあるか?」の問いに、「はい」と回答したのはわずか31.8%。未検診が68.2%であった。「乳がん検診を受けたきっかけ」については、31%が「会社の健康診断」と回答し、最も多かった。「自治体からの案内」が16.7%、「年齢的に気になった」が15.8%と続いた。また、「乳がん検診を受けたことがない」と回答した人に対し、その理由を聞いたところ「年齢的に早い」と答えた人が21.6%だった。「どのように検診を受ければいいか分からない」が21%、「検診に抵抗があるから」が19.1%と続く結果となった。30代から増加し、40代から50代で最も多くが発症する乳がん。乳がん検診の費用は、病院によって異なるが、1万円前後かかる。「乳腺科」や「乳腺外科」、「乳腺外来」など乳腺を専門とする科で受診できる。早期発見し治療すれば90%が治る病気だということを忘れず、受診してほしいと『ルナルナ』では呼びかけている。
2014年09月23日今の時代だから気になる! 美容医療にできること
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