ご夫婦で1年間育休を取得したという、こむぎ(@komugi_baby77)さんによる育児マンガ。今回は寝かしつけのエピソードです。娘さんを寝かしつけていたこむぎさん。(やっと寝た!)と思ってトイレへ行き、部屋に戻ると娘さんと目が合ってしまって……!? やっと寝てくれた! そう思って部屋に戻ると…? 赤ちゃんの寝かしつけは本当に大変で、寝たと思ったら置いた瞬間目を覚ましたり、また抱っこしてユラユラしたり……一時間以上かかることもありました。 その間はずっと、溜まった家事や部屋の掃除、夕飯の支度など、娘がしたらアレをしよう、コレをしよう、と頭の中で考えを巡らせて…… やっと娘が眠り、置くことにも成功すると、まずは気配を消してトイレに向かいます。 さて、家事を片付けるぞ!と意気込んでトイレから出ると、娘が目を開いていた……なんてことがよくありました。 そんな時は、刺激しないように身動きせず息を潜めて見守っていると、そのまま瞼を閉じてまた眠ってくれるときもあります。 完全に覚醒して一からやり直しになるときもあるので、再び寝てくれたときは、思わずガッツポーズをしてしまいました。 著者:ライター こむぎ イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター モイライ
2023年06月01日1人目育児中、毎日子どもの寝かしつけで一緒に寝落ちしてしまっていた私。深夜の0時や1時に起きて残った家事を終わらせ、その後また眠るという乱れた睡眠生活がパターン化してしまっていました。分割睡眠でいつも睡眠不足気味、体調不良の日も多かったのですが、2人目妊活を機に睡眠のとり方を見直したことでたくさん良いことがありました。 寝かしつけ後に起きられない⋯1人目である娘が生まれてから2人目の妊活を始めるまで2年ほど、私は毎日娘の寝かしつけ後に夕食の片付けや洗濯物を畳むなどをしていました。寝かしつけ後に残った家事をおこなうために起きなければならないので、娘がベッドに入る時間の30分後に目覚ましをかけていました。 しかしなかなかここで起きることができず、いつも目覚ましを止めて深夜まで眠ってしまう有様。夜中に起きて家事を終わらせ寝ようとすると、一度寝てしまったのが災いして今度はなかなか寝付けないという悪循環に陥っていました。 妊活を機に睡眠サイクルを立て直す続けて眠る時間が短い日々が続き、いつも眠く、イライラすることも多くなっていきました。娘が2歳になるころから2人目を授かりたいと意識し始めましたが、自然に任せていると妊娠できないまま1年ほど経ってしまい……。 いよいよ妊活に本腰を入れようと思い、1人目妊娠のときもお世話になった漢方薬局で、日々の生活についてヒアリングを受けました。そして、体調を整えて妊娠するのにはまとめて眠る生活が不可欠との助言をいただき、思い切って子どもと一緒に21時台に寝てしまい、朝4時台に起きて家事や雑用をする生活に切り替えました。 早寝早起きで良いことづくめに早寝早起き生活を始めてほどなくすると、日中眠くなることがなくなり、元気に過ごせるようになりました。それまでは朝の時間に余裕がなく、1日の始まりからイライラしていたのですが、自分の支度にも娘の支度にも余裕が持てるようになり、心のゆとりも生まれてきました。 また、以前は娘がなかなか寝つかないとき、「まだ起きてやることがあるのに、早く寝てよ!」とこれまたイライラの原因になっていましたが、一緒に寝てしまえるようになったことでこのストレスもなくなり、良いことばかりです。 睡眠サイクルを立て直したことで身体面にも精神面にもゆとりができたことがよかったようで、ほどなくして2人目を授かることもできました! やはり良質な睡眠は心身の健康に不可欠なのだなあと実感しています。現在は、週末だけ以前と同じように寝かしつけ後に起きて、夫婦の時間や自分の時間を持つようにしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 REIKO作画/加藤みちか著者:澤崎 凪1男1女の母。パーソナルカラーコーディネーターの資格を持ち、色彩関係、ファッション関係のほか、自身の体験をもとにした子育て関係のジャンルを中心にライターとして活動中。
2023年05月30日ゆのさんは娘のゆらちゃん、夫の3人家族。生後2カ月のゆらちゃんは昼夜関係なく目を覚ますため、ゆのさんは睡眠不足で体力も精神も限界にきていました。ある夜、ようやく寝かしつけたと思ったら、2時間もたたないうちにゆらちゃんが起きて泣きだしました。ゆのさんのSOSに、夫は黙って代わってくれたのですが、あっけなくゆらちゃんが寝てゆのさんは複雑な心情に。翌日ゆのさんは、夫に育児がつらいと打ち明けました。すると夫は夜泣いたとき起きてくれることに。さらに、ゆのさんの負担が少しでも軽くならと、欲しかったおくるみを買うことも賛成してくれます。おくるみがゆらちゃんに合っていたのか、すんなり寝てくれて、少しずつ状況が改善されていくのを感じました。そこでゆのさんは、前から考えていた和室の寝室化計画を少しずつ進めていきます。 やがて、助産師訪問の日を迎えたゆのさん。この日を楽しみにしていたのですが、助産師さんの言葉はゆのさんにとって、衝撃的なものだったのです……。 やる気満々で迎えた助産師訪問は… ※ベビーカレンダーでは第2話になります。 ※母乳で育つ赤ちゃんの体重増加は緩やかなことが多く、成長曲線に入らなくても緩やかにでも増加していればよいとされています。体重の増え方やその判断の目安には個人差がありますので、気になる場合は医師や助産師に相談しましょう。 ゆらちゃんに合ったおくるみのおかげか、最大の悩みだった寝かしつけに前進を感じつつあったゆのさん。次は、前から考えていた和室の寝室化計画を進めようと動き始めました。ただ、それにはエアコンを設置する必要があり、費用もかかるので、細かいことは夫に一旦任せることに。そして迎えた助産師訪問の日。事前に聞きたいことをピックアップしていたゆのさんは、張り切って助産師さんを迎え入れます。小柄ながらもしっかりと成長してくれているゆらちゃんの様子にひと安心。しかし、日中の様子を聞いた助産師さんの口から、予想もしていなかった言葉が出てきたのでした。 「満たされてないんじゃない? 」 その言葉に思わず動きが止まってしまうゆのさん。 「満たされていないのはおなか? 心?」「自分なりに調べてやってきたのに、満たしてあげられなかった……?」 頭の中をいろいろな思いが巡ります。助産師さんは育児用ミルクを足してみるように提案しますが、育児用ミルクは拒否されてしまうと最初に伝えたはず……。ゆのちゃんを抱っこしながら、動揺してしまうゆのさんでした。 助産師さんとしては、日中ベッドで眠らないのは、授乳で満腹になっていないからではないかとアドバイスをしたかったのだと思います。けれども初めての育児で手探り状態のゆのさんには「満たされていない」という言葉を冷静に受け止めることは難しいですよね。そのひと言だけで、頭の中がパニックになってしまったのだろうと思います。良かれと思ったアドバイスも表現によって相手を傷つけてしまうこともあるのだと、肝に銘じておきたいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ゆの
2023年05月28日ゆのさんは娘のゆらちゃん、夫の3人家族。生後2カ月のゆらちゃんは昼夜関係なく目を覚ますため、ゆのさんは睡眠不足で体力も精神も限界にきていました。ある夜、ようやく寝かしつけたと思ったら、2時間もたたないうちにゆらちゃんが起きて泣きだしました。ゆのさんのSOSに、夫は黙って代わってくれたのですが、あっけなくゆらちゃんが寝てゆのさんは複雑な心情に。翌日ゆのさんは、夫に育児がつらいと打ち明けました。突然の妻の相談に驚き固まる夫。ゆのさんは寝不足など、つらいことを具体的に伝え、夜ゆらちゃんが泣いたときは一緒に起きてほしいとお願いしました。しかし、 「……それは難しいかな」 と夫。ゆのさんは夫に、育児中は、ごはんもトイレもおふろも睡眠も、何も自由にできない過酷な1日だとわかって言っているのか、とにらみつけました。すると夫は――? 夫の本音は… 夫に、ゆのちゃんが夜泣いたら一緒に起きてほしいとお願いしたところ、「夜泣きのたびに起きるのは難しい」と言った夫。モヤモヤしていたゆのさんに、夫は続けて言いました。「泣き声、ほんと気づけないんだよね。だから起こしてもらいたいんだ」まさかの発言に思わず「へ? 」と声を出してしまったゆのさん。どうやら、夫は起きたくないわけではなく、単純に起きる自信がないだけでした。 起こせば起きてくれるという夫の言葉にホッとしたゆのさんは、寝かしつけをラクにしてくれると評判のおくるみを買ってみたいと相談します。少し高価ではありますが、ゆのさんの負担が軽くなるならと、夫は二つ返事で賛成してくれました。 数日後、ついにおくるみが届き期待しながら開封してみた2人。ゆらちゃんにさっそく着せてみました。すると、 「かんわいいいぃぃぃ! 」 おくるみを着たゆらちゃんのかわいさにメロメロになってしまいます。さらに、おくるみを着たゆらちゃんは寝入りが早く、抱っこで寝た状態からベッドに移してもそのまま寝てくれました!これには、ゆのさんも思わず「やったぁ!」とガッツポーズ。ついに布団で横になってまとまった睡眠がとれたのでした。あとは寝る場所をリビングから和室に変えられたらもっとラクになるなと考えたゆのさんでした。 旦那さんが夜一緒に起きてくれることになり、自分の思いを伝えてよかったですね。やはり話をすることで旦那さんも気付いたようです。いつも間近にいるから大変さをわかっているだろうと思ってしまいがちですが、話し合いは大切ですね。ゆのさんが長いトンネルから1歩抜け出せたようで、本当によかったですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ゆの
2023年05月27日何時間抱っこしていても大泣きしたまま眠ってくれないわが子。おまけに、夫は多忙でワンオペ状態。実家は遠く、転勤してきたばかりだったため周囲の誰にも頼ることができない毎日。夜中まで泣き続ける子どもの声は寝不足の私にはきつく、身も心も追い詰められていったのです……。 なんでうちの子だけ寝てくれないの!?わが子は生まれたときから音や振動に敏感で、とにかく眠るのが下手な子でした。抱っこが大好きで、抱っこしていないとずっと泣き続けます。2時間以上抱っこしながらスクワットしていることもありました。 抱っこのしすぎで手は腱鞘炎になりかけ、腰痛も激しくなりました。寝不足と疲労で体が悲鳴をあげ、やがて、限界を感じるように。抱っこですぐに眠ってくれる赤ちゃんや、ネントレしてひとりで寝てくれるようになった赤ちゃんの話を聞くたびに、「なぜうちの子だけ寝てくれないの!?」とイライラがつのっていきました。 え、うそでしょ…そんなある日、私が掃除機をかけようとしたら、泣いて抱っこをせがむ子どもの姿。仕方がないのでおんぶしながら掃除機をかけることに。すると、数分後、背中から「すう〜。すう〜」と子どもの寝息が聞こえてきたのです! 「まさか! 眠っているの!?」 どうやら、わが子は掃除機のゴーという音が子守歌となって、おんぶの安心感とともに寝てくれたようです。あんなに寝かしつけに時間がかかっていた子が、一瞬で寝てくれるなんて!と、私は抱っこしなくても眠ってくれたことに感動し、それ以来、抱っこに頼らないラクな寝かしつけ方法を模索するようになりました。 寝かしつけを楽しくする方法が見つかった!バランスボールを使って寝かしつけをしてみると、体の負担が軽減されるだけでなく、エクササイズも兼ねて楽しみながらできました。また、なかなかお昼寝をしてくれず、家の中で煮詰まってしまうときは、気分転換に車に乗せてドライブで寝かしつけをすることに。子どもが眠ったら、ドライブスルーでコーヒーを買って休憩です。子どものかわいい寝顔を見ながらのコーヒータイムは私にとって至福のときとなり、笑顔で家に帰ることができました。 また、どうしても寝てくれなくて、寝かしつけに時間がかったときはいったんあきらめたり、翌日は、頑張った自分をとことん甘やかしたりしました。ごはんはデリバリーで済ませ、買い物はネットスーパーを活用、そして大好きなケーキを食べてOKと、自分にご褒美です。なかなか寝てくれなくても、次の日にご褒美が待っていると思うことで、苦痛でしかなかった寝かしつけの時間は少しずつ楽しい時間に変わっていきました。 理想の母親像を追い求め、子どもの要求通りに抱っこで寝かしつけをしていたときは、「こんなに頑張っているのになんで寝ないの!」と、いつもイライラしていました。子どもの要求とは少し違うものの、私自身が楽しみながらできる寝かしつけをすることで、子どもの前で笑っていられるようになったので結果的によかったと思っています。これからも、無理しすぎず、子どもだけでなく私自身もハッピーになれる子育てを続けていきたいと思います。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/しおん著者:斉藤菜々子
2023年05月26日小学生になっても、あいかわらずの癇癪っぷり!ダウン症のある息子きいちゃん。以前、保育園時代のきいちゃんの癇癪について書かせていただきました。あれからどうなったかというと・・・相変わらずの癇癪っぷりです…!!(泣)こだわりもすごい…!!思えばきいちゃんは0歳の授乳期から怒りっぽかったんですよね…。「これは怒りっぽい子に育つのではないか」と、あのころから心配していたのですが、見事的中。Upload By 星きのこ特別支援学級のクラスメイトに他害!一歩間違えれば失明に…自分が気に入らないことがあれば怒る、注意されたら怒る、上手く靴が履けなかったら怒る…って、1日に何回癇癪をおこしてるんじゃい!!という感じです。しかも、前回のコラムのときと状況が大きく違うのは、保育園児から小学生になり、加配の先生もいなくなったことで、きいちゃん自身がより「クラスの中の一員」という立ち位置になったことです。現在、きいちゃんは地域の小学校の特別支援学級に通っているのですが、1年~6年生まで、学年も障害の種類も程度もさまざまな子どもたち8人が、2つのクラスに分かれて学んでいます。授業によっては2つのクラスが合同で学ぶこともありますが、幸い、クラスの子どもたちはすごく仲が良くてありがたいなと思っています。しかし、そこにある日事件が…。私が家で仕事しているときに1本の電話がかかってきました。表示を見ると、きいちゃんが通う学校から。「ん?なんかあったかな?」と思い、電話に出てみると、担任の先生からでした。なんと、きいちゃんが同じ特別支援学級の5年生の男の子の顔を鉛筆でついてしまったとのこと。しかも、左目の近くを…!!本人に悪気はなかったらしいのですが(今回は癇癪ではなくふざけていたようです)、一歩間違えたら目を失明させてしまったかもしれない事態に。聞いたとき、血のけがひきました…。Upload By 星きのこふざける息子を叱ったら、まさかの逆切れ!そしてパパがブチ切れた!!幸い左目の近くをかすっただけで大きな怪我にはならなかったそうなのですが、場所が場所だけに、相手の保護者の方にもどうお詫びをしたらいいのか悩みました。さっそく、相手の男の子のお母さんにお詫びの電話をすると、「怪我もしてないし、元気なんで大丈夫です。こういうのはお互い様なので…」と寛大にも仰って下さいましたが、やはり一歩間違えたら大変なことになっていた事実は間違いありません。「もう少し、家でも厳しくしつけないといけない」と、大反省しました。余談ですが学級で誰かを傷つけた、というのはきいちゃんだけではなく、きいちゃんもクラスメイトから殴られたり、叩かれたり、いろいろあります。そのたびにそれぞれの親はヒヤヒヤです。私もきいちゃんを叩いた子どもの親御さんから謝罪を受けたこともあります。なので、私たち親は、わが子が叩かれたとしても、お互い様だから許さなければと思う気持ちがあります。もちろん、私もです。逆に自分の子どもが誰かを傷つけたらどうしようという思いや心配の方が私自身は強いです。ほかのママさんたちもそうかもしれませんね…。パパにも今日学校であったことを伝えると、パパも深刻に受け止めてくれました。その日の夕食のとき。きいちゃんがふざけながら食べていたので、私が叱りました。そうしたら気が強いきいちゃん、逆切れしてご飯に手を突っ込んでパンチしたのです。Upload By 星きのこ私がビックリして「また叱らなきゃ」と思った矢先、なんとパパがきいちゃんの頭をバーン!!とはたいたのです。Upload By 星きのこ私は、思わず固まってしまいました。パパとは、「何があっても体罰はやめよう」と普段から言っていたのに…。すると、きいちゃんの目から大粒の涙がポロポロと…。Upload By 星きのこ障害がある息子のしつけで思うことパパはきっと今日、私が話したことを深刻に受け止めすぎて、叩くほど怒ることでもないのに、思わず手が出てしまったのでしょう。でも、きいちゃんには、何でいきなり叩かれたのか分からなかったと思います。私はビックリして、パパに「叩くのは間違っているよ!」と思わずその場はきいちゃんをかばいました。パパは「全然強く叩いてないし、これくらいしないと分からない!」と興奮状態でしたが、しばらくしたら反省し、きいちゃんに謝っていました(ちなみにうちでは「何があっても体罰はやめよう」と普段から体罰はしないと2人で決めています)。小さな子どもは、やったことはその場で叱らないとなんで叱られたのか伝わりません。障害があればなおさらです。ときがたって強く怒られても、なぜ自分が怒られたのか分からずパニックになってしまうだけだと思います。だけど、体罰はやはりいけないと私は思います。なぜなら、自分が体罰を受けると、今度は自分がほかの子どもにやってしまう可能性があるからです。体罰ではなく、長い道のりになったとしても、何回も何回も「それはやってはいけないこと」と説いてきかせないといけません。実際にきいちゃんは、本気で叱ったことが通じると、二度と同じことはふざけてやりません(通じるまでが大変ですが…)。障害がある子どもに説いてきかせるのは本当に私たち親にとって根気がいりますし、いつになれば通じてくれるのかと途方にくれることもあります。それでも将来、大きくなったときに本人が困らないように、今のうちから説いていかないといけないと私は考えています。同じ問題で困っている親御さんもたくさんいらっしゃると思いますが、私もその一人です。まだまだ試行錯誤の最中ですが、愛する子どものために、頑張りましょう!執筆/星きのこ(監修:鈴木先生より)基本的には優しく丁寧に具体的に肯定文で接するようにしたいですね。叱られる際に叩かれることが多いと、学校でもお友達を叩くという行動につながる可能性もあります。もしかしたら、お父さんには幼少時に叱られた際に叩かれた経験があったのかもしれませんが、「ダメ」という否定文ではなく、「こうします」という肯定文で話して、上手にできたときだけ思いっきり褒めることが大切です。今、根気よく頑張れば必ずいい将来が待っているはずです。また、他傷行為のある癇癪には投薬で抑えることも可能になってきました。ASDの診断がつけば、それによる易刺激性として治療することは可能です。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年05月25日長男くんが生まれてまもないころ、お義母さんが猫を放し飼い状態で飼い始めました。夫が注意しても、お義母さんは一切受け入れないまま月日は流れ……gachaさんは2人目を妊娠し、長男くんは4歳になりました。久しぶりに訪れたお義母さん宅で、お義母さんが放し飼いしている猫に引っかかれた長男くん。お義母さんは「何もしてないのに猫が引っ掻いた」と言う長男くんの主張を信じないうえ、「大した傷じゃない」と笑ったのです。さらに、「猫の嫌がることしちゃダメよ」と長男くんを注意し、長男くんを心配するような言葉はひとつも出てこなかったのです……。自宅に帰ったgachaさんは、怒りに震えていました。「絶対ババアの家になんか行かん!」放し飼いの猫に、汚れた爪で引っかかれた長男くんは、今のところは傷口が腫れたり赤くなったりしておらず、体調の変化もありません。それでもgachaさんが落ち込むのは、長男くんの言葉を信じてもらえず、お義母さんが孫より猫をとって、ひどい態度をとったからでした……。 傷に驚く夫に義母宅で起きたことを説明すると…? 「えぇ? どうしたの、その傷!」帰宅した夫が、長男くんの傷に驚いて聞いてきました。 gachaさんは義母の猫に引っかかれてしまったことを夫に説明。 すると……「それは痛かったね」と慰める夫。 そんな夫の発言を一言一句聞き逃さない姿勢で見つめるgachaさん。 それに勘づいた夫が、「パパが猫を叱っとくからな」と言ってその場を収めました。 しかし、そんな夫の言葉に猫を叱ってどうこうじゃないのよと思うgachaさん。 根本的な問題は、猫の後ろに立ってる人なのです……。 確かに、猫が人を引っかかないようにしつけることも大事です。しかし、それ以上にその猫をしつけたり管理したりする立場にある人物、お義母さんに問題があるのです。放し飼いの件はもちろん、孫の言葉を信じなかったり、傷を大したことないと言って笑ったり……。ただ、夫にとっては母親なので、「お義母さんに問題がある!」なんて、なかなか指摘しづらいですね……。 著者:マンガ家・イラストレーター gacha
2023年05月23日わが家の双子は、2歳の終わりごろまで一般的な育児スケジュールを参考に1日を過ごしていました。しかし、子どもたちのお昼寝の寝かしつけがストレスに。寝かせるために午前中は公園で体を動かさせますが、それでもなかなか寝てくれない双子たち。寝つく時間がずれることもしばしばあり、お昼寝時間に休憩をとりたい私はイライラ……。寝かしつけが苦痛になっていきました。すべてをお昼寝に合わせたスケジュール子どもたちが2歳の終わりごろまで、わが家ではお昼寝をさせる習慣がありました。昼食後に1時間ほど寝かせることで私自身の休息の時間になること、そして夕方の中途半端な時間に寝てしまうことを防ぐための習慣だったのですが、これが大きなストレスになることもしばしば。 スムーズにお昼寝できるよう午前中はなるべく公園で体を動かさせ、昼食も遅くならないよう気を付け、すべてをお昼寝のために調整していました。順調にお昼寝をしてくれると良いのですが、そううまくいかない日も……。 なかなか寝ない子どもたちにイライラ早く休みたい私の気持ちにはお構いなしに、なかなかお昼寝をしない子どもたち。さらに2人のお昼寝のタイミングがずれることもよくあり、だんだんと私のイライラが募っていきました。また、それだけではなく、お昼寝の時間がずれることはその後のスケジュールにも影響を及ぼし、夜の寝かしつけの時間も遅くなっていってしまいました。 1人は順調に寝てくれたのにもう1人が起きていると、「いつまで遊んでいるの! 早く寝なさい!」と叱ってしまうことも。子どもたちは悪くないのに、自分の都合を押し付けてイライラしてしまう自分に疲弊していました。 逆転の発想そんなストレスをママ友に相談すると、「あえてお昼寝をさせないで、その分早くスケジュールを進めて夜早く寝かせたら?」というアドバイスをもらいました。模範的なスケジュールを意識していた私にとって、目からウロコの逆転の発想でした。試しにやってみると、なんてラクなんでしょう! お昼寝をカットした分、夕飯やお風呂を早め、就寝時間は大幅に繰り上がりました。また、以前の寝かしつけは1時間ぐらいかかっていましたが、お昼寝をなくしてからはすんなり寝てくれるように。寝かしつけにかかる時間は5分ほど! お昼寝がないので日中の休憩時間はありませんが、その分、夜の時間にゆったりと休めるようになりました。 お昼寝をなくしたことで、お昼寝をさせるために午前中ハードに動く必要もなくなり、自分の体もラクになりました。これまで何となく「夕飯は6時」と決めていましたが、今は日によって4時半だったり5時だったりまちまちです。生活リズムを一定にしたり、お昼寝をさせることは、大切なことかもしれません。しかし私にとってはイライラする毎日になってしまっていました。一般的な育児スケジュールに当てはめようとするのではなく、自分がラクできるように柔軟に変えることで、こんなにもストレスが軽減されるのだな、と実感した体験です。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:村上 素子3歳の男女双子のママ。ドタバタな育児生活と並行し、フリーライターとして活動中。
2023年05月23日ゆのさんは娘のゆらちゃん、夫の3人家族。生後2カ月のゆらちゃんは昼夜関係なく目を覚ますため、ゆのさんは睡眠不足で体力も精神も限界にきていました。ある夜、ようやく寝かしつけたと思ったら、2時間もたたないうちにゆらちゃんが起きて泣きだしました。なにをしても寝てくれないゆらちゃんを抱っこしたまま、泣きながら夫にSOSを出したゆのさん。黙って代わってくれた夫を見て、「なにをやっても寝てくれない苦労を夫も味わえばいい」とにやつきました。しかし、夫はあっさりと寝かしつけに成功し、布団で横になったのです。翌朝話を聞くと、なんとトントンで寝かせたと言うのでゆのさんは驚きました。なんだか自分だけが大変な思いをしていると感じてしまったゆのさんは、毎日がつらいという気持ちを夫に伝えてみるのですが……。 夫に育児の過酷さを訴えた結果… 心も体も限界で、育児がつらいと感じてしまうようになったゆのさん。 「ずっとじゃなくていいから、一緒に起きてくれたら気持ちがラクになる気がする……」 言葉を選びながら夫に訴えてみます。しかし、夫から返ってきたのは「……それは、難しいかな」という予想外の言葉でした。ショックで一瞬固まってしまうゆのさん。しかし、再度訴えました。育児は仕事と違って休憩がないこと。自分の意思もペースも関係なく、言葉が通じない人から1日中何かを訴えられる毎日が続くのだということ。大変なのは当たり前だと思っていたのに、想像よりも過酷だということを伝えました。ホッとする暇も自分の時間もない、そんな状況を少しでも夫にわかってほしかったのです。そしてもう一度、育児がこんなに過酷だとわかったうえで、夜少しだけでも起きるのは難しいのかと夫に尋ねたのでした。 ゆのさんは話すのが得意ではなくて、仕事と比べるものではないと思っていつつも、少しでもわかってもらえるかなと比べてしまったそう。けれど、ゆのさん自身、振り返れば出産するまでは先輩ママたちの過酷さをわかっていなかったと言います。そして、たとえば赤ちゃん連れの友だちとの食事では子連れ向けのお店を選べばよかったなど、ママに配慮するべきだったと反省しているのだとか。何事も実際に経験してみないとわからないことは多いですよね。旦那さんにもお休みの日に任せてみたり、育休を取ってもらったりして、もっと育児を経験してもらうとよいのかもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ゆの
2023年05月21日ゆのさんは娘のゆらちゃん、夫の3人家族。生後2カ月のゆらちゃんは昼夜関係なく目を覚ますため、ゆのさんは睡眠不足で体力も精神も限界にきていました。ある夜、ようやく寝かしつけたと思ったら、2時間もたたないうちにゆらちゃんが起きて泣きだしました。なかなか寝てくれないゆらちゃんを抱っこするゆのさんの目の前には、すやすや眠る夫。自分だけが大変だと孤独感を強めてゆのさんは泣きだします。夫が目を覚ましたので泣きながら寝かしつけを代わってほしいと訴えたゆのさん。黙ってミルクを作り出す夫。「どうせミルクは飲まない。何を試してもうまくいかない育児の大変さを夫にわかってもらういい機会」 そう思い、ゆのさんはにんまりします。しかし、最初こそギャン泣きされていたものの、あっという間に寝かしつけて布団に戻ってきた夫……。翌朝、一体どんな風に寝かしつけたのかと夫に聞いたゆのさんは、夫の答えに衝撃を受けることに――。 なんでなんで? ゆのさんから寝かしつけの方法を聞かれた夫は、昨晩の出来事を振り返っていました。久々にミルクを飲んでくれて次はどう寝かしつけようか考えながら抱っこをしますが、夫の顔を見た途端に「とと見知り」が発動! ギャン泣きされてしまいます。 とりあえずベッドに着陸させて策を練ろうとしていると……、ゆらちゃんの目がとろんとしてきます。「寝そう! 」思いがけずやってきたチャンスに、夫はそっとゆらちゃんをトントンし続けます。そして、そのまま寝かしつけに成功したのでした。 「トントンでーー!?」 話を聞き終えたゆらさんの頭の中は、驚きとうらやましさで思考の攻防が繰り広げられていました。 夫なりにとと見知りを乗り越えながら頑張ってくれたのは理解できます。身も心も削りながらゆらちゃんと毎日向き合い、念願かなってなれたはずのお母さんがつらいと思ってしまった自分の気持ちもわかってほしい……。「伝えなきゃ……」そう決心して、夫に自分の気持ちをぶつけましたが、泣きたくなくてヘラヘラとしながら言ってしまいました。 寝かしつけに苦労してきたゆのさん。旦那さんがトントンで寝かしつけに成功したときは、「トントンで寝るなんて」と衝撃を受けたそうです。「抱っこでしか寝ない」「おっぱいでしか寝ない」と思っていても、意外と違う方法でも眠れるものなのかもしれませんね。そして旦那さんに自分の気持ちをわかってもらおうとするゆのさん。いろいろな感情が入り混じった中で、気持ちを言葉にするのは難しいものだと思いますが、少しでも旦那さんにわかってもらえるといいですね。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ゆの
2023年05月19日ゆのさんは娘のゆらちゃん、夫の3人家族。生後2カ月のゆらちゃんは昼夜関係なく目を覚ますため、ゆのさんは睡眠不足で体力も精神も限界にきていました。ある夜、ようやく寝かしつけたと思ったら、2時間もたたないうちにゆらちゃんが起きて泣きだしました。なかなか寝てくれないゆらちゃんを抱っこするゆのさんの目の前には、すやすや眠る夫。孤独を感じたゆのさんの目には涙があふれ、嗚咽してしまいます。すると夫が目を覚ましました。ゆのさんは号泣。そして夫に助けを求めると、夫は黙ってミルクの準備をし始めました。 これまでの経験から、ゆのさんは、「きっとミルクは飲まないだろう」と思いましたが、「飲んでくれないことがわかれば、夫も大変さを理解してくれるかもしれない……」とも考え、とにかく夫に任せることに。寝かしつけに悪戦苦闘する夫を思い浮かべて、にんまりするゆのさん。果たして夫は……!? 妻の悪だくみは… 案の定、ミルクを飲み始めるとゆらちゃんの泣き声が聞こえてきます。 「いつもの寝ぐずり、ギャン泣きだ……」とゆのさんはこれから夫が大変になることを想像してにんまり。しかし、しばらくすると寝かしつけを終えた夫が戻ってきて、スッと布団に入って寝始めました。 「ゆらさんも夫も寝た……? こんなスムーズに??」想像もしなかった状況に、驚きを隠せないゆのさん。 「一緒に育児の大変さをわかってもらうはずだったのに……」 ゆのさんはモヤモヤしてしまいました。 翌朝、夫に、昨晩のお礼を言わないといけないと思いつつ、自分も普段言われていないこともあって「ありがとう」のひと言がスムーズに出てきません。「昨日は……」と言い出したものの、とっさに出てしまった言葉は「どうやって寝かしつけたの?」でした。 「大変さや気持ちをわかってもらえるかも」「自分の頭で考えて試行錯誤する。その連続が育児なんだとわかってもらえるかも」と、目論んでいたゆのさんですが、見事に外れてしまいました。助けてもらったからと、夫に寝かしつけてくれたお礼を言いかけますが出てきません。普段自分も夫からお礼を言われていないゆのさん。悔しくて言えなくなってしまう気持ちもわかる気がします。夫婦は距離が近いことから、つい相手がしてくれることを当たり前と思ってしまいがちですが、日ごろから互いに感謝の気持ちを持ち、言葉にする関係でいることが大切なのかもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ゆの
2023年05月17日ゆのさんは娘のゆらちゃん、夫の3人家族。1歳7カ月になった今では、ひとりで“ねんね”できるようになったゆらちゃんですが、ここまでの道のりはゆのさんにとって、決して平坦なものではありませんでした。ゆらちゃんが大泣きすると、泣き止ませたい一心で抱っこをするゆのさん。生後2カ月のゆらちゃんはまだ昼夜関係なく目を覚ますため、ゆのさんは睡眠不足で体力も精神も限界に……。ある夜、ようやく寝かしつけたと思ったら、2時間もたたないうちにゆらちゃんが起きて泣きだしました。大泣きするゆらちゃんを抱っこしながら、布団で横になって寝ている夫を見たゆのさん。自分だけ育児をしているという孤独感が強まってしまいます。そしてついに感情が爆発して夫の横で泣きだしました。泣き声で目を覚ました夫に、ゆのさんは泣きじゃくりながら、寝かしつけを代わってほしいことを伝えました。すると、夫はまさかの行動に出て――!? 目を覚ました夫の反応 やっと寝てくれたと思ったのに、すぐに目覚めて泣きだしたゆらちゃん。いつもと同じ夜でしたが、ぐっすり寝ている夫を見て、ゆらさんの目には涙が込み上げてきました。目を覚ました夫に「大丈夫?」と声をかけられますが、一体何から伝えればいいのかわかりません。そしてなんとか絞り出して伝えたのは次の言葉でした。 「少し、今、代わってほしい……。私、もう一生横になって眠れないかも」 夫はそれを聞いて、「ミルク作っていいかな?」と答えます。ゆらちゃんは小柄なので、できればおっぱいのあとに追加で育児用ミルクを飲んでほしいと思っていました。しかし夜中のミルクはいろいろ試しても飲んでくれず、あきらめた経緯があります。 育児用ミルクをあげようとする夫を不思議に思いながらも、「うまくいかなくても試行錯誤してもらえば、きっと育児の大変さもわかってくれる……」。そう言い聞かせて、何も言わずに任せることにしました。 当時を振り返り、ゆのさんは「産後のメンタルのコントロールができず、振れ幅がジェットコースターのようだった」と言います。助産師さん曰く、産後は体内のホルモンバランスが急激に変わるため、自律神経系に影響を及ぼすことがあるのだそう。特に産後1~3カ月は産後うつになりやすい時期なので、頑張りすぎないことが大切だと言います。つらいと思ったら早い段階で旦那さんや家族、行政、出産した施設など、周囲に相談できるといいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ゆの
2023年05月15日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、安全な赤ちゃんの寝かしつけやねんねについて教えてくれました。赤ちゃんがよく眠ってくれるから…と良かれと思ってやっている寝かしつけ方法が実は危険な場合も……!?添い寝をすると、赤ちゃんの変化に気づきやすくなり、身体をそんなに動かすことなく赤ちゃんのお世話をすることができます。ママの負担も軽減され、赤ちゃんも安心してよく眠ってくれるので、添い寝をしているという方も多いのではないでしょうか?。しかし、添い寝には危険が潜んでいることもあるんです。今回は、添い寝やねんねについてのお話しをしていきます。 どうして添い寝だと赤ちゃんがよく眠ってくれるの?抱っこしていたり、添い寝をすると寝てくれるのに、ベビーベットや赤ちゃん布団に置いて寝かせようとするとぱっちり起きてしまう……という経験をされている方は多いかと思います。 母乳育児をされている場合、泣いてもすぐに対応することができ、添い寝は夜間の授乳の負担を減らすことができます。 ママやパパがそばにいたり、手を握ったり、身体の一部をくっつけるなどのスキンシップで赤ちゃんが安心することがあります。お腹の中で聞き慣れたママの呼吸音や心音が聞こえることが、安心感につながることもあるようです。 また、月齢が浅い赤ちゃんは眠りが浅いのですが、添い寝をすることで眠り続けることができるという報告もあります。 実は危険も潜んでる!添い寝はSIDSのリスクが上がる?母乳育児がSIDS予防になる!米国小児科学会(AAP)は、乳幼児突然死症候群(通称SIDS)の危険性があるため子どもとの添い寝を控えるよう警告しています。しかしながら、赤ちゃんと一緒に寝ることがSIDS の危険要因であるかは未だ明らかではありません。 各国の関係団体は、赤ちゃんをママと別の布団やベットで寝かせることを推奨していますが、安全に一緒に寝る方法についても明確にしています。 また、添い寝は同床(一緒の布団やベットで眠る)を意味することが多いので、赤ちゃんの様子がわかるように、布団は別で同じ部屋のそばで寝る「同室寝」をすすめています。 母乳育児をしていると眠りが浅く、夜間覚醒する回数が多い傾向がありSIDSの予防になるといわれています。そのために、添い寝をする親子へは可能な限り母乳で育てることを推奨しています。 添い寝する時の寝具などの注意点では、実際に赤ちゃんを寝かしつける際にはどんなことに注意すれば良いのでしょうか?ここでは、注意すべき具体的事例をいくつかあげています。赤ちゃんを寝かしつけの際の参考にして下さいね。こんなことも!?という些細なことが、赤ちゃんにとっては命の危険につながる場合もありますよ。 •飲酒した母親(父親の場合も)は、寝入ってしまうと赤ちゃんの変化に気づきにくいので、添い寝をしない。 •寝具以外の場所で寝かしつけしない。 •両親の間に寝かせない。 •布団は硬いマットレスにして身体が沈まないようにする。(大人のマットレスの上に赤ちゃん用の硬いマットを敷くという方法も) •大人の布団は赤ちゃんにとっては重いためリスクが高い。同じ掛け布団にはせずに、赤ちゃんと別にして、児の体格に適切な掛物をかける。 ・赤ちゃんを暖めすぎず、厚着をさせたり重い布団を使用しない。室温を調節し、赤ちゃんが自由に動けるような着衣、寝具が大切です。 ・同床で授乳した場合、赤ちゃんが眠ったらベビーベットや布団に移動するようにする。 ・タオル類やぬいぐるみなどの窒息の原因につながるようなものを枕元におかない。 最近では、大人のベットの横に置く添い寝ベビーベットや、大人のマットの上において赤ちゃんのスペースを作るベッドインベッドなどもあるので、そういったものを利用するのもおすすめです。 まとめ夜間頻回に起きてしまうタイプの赤ちゃんであれば、添い寝はママの身体を休める方法のひとつです。 添い寝をされる場合は、安全対策を十分に心がけて上手に取り入れてくださいね。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2023年05月12日子どもが1歳を過ぎたころから意識していた「断乳」。本当は早く断乳させたいけれどなかなか決断できず、結果的に2歳11カ月まで授乳をしていました。断乳は母子ともに覚悟を決めなければいけません。果たしてどのように終局を迎えることができたのでしょうか。断乳を決断したきっかけや、断乳できた日のエピソードをご紹介します。 添い乳がやめられない! 断乳決断のきっかけは… ※添い寝授乳をする際には、赤ちゃんを圧迫しないよう十分注意し、赤ちゃんが寝入ったら必ずおっぱいを外すようにしましょう。 娘が生まれてすぐは混合授乳で育てていた私。しかし、生後3カ月ごろから娘は哺乳びんを拒否するようになり、完全母乳に移行しました。娘の育児で疲労困憊していたときに、友人が「添い乳がラクだよ」と教えてくれます。さっそく試すと、横になった状態で授乳できるので体が休まり、次第に疲れも軽減。そのうち娘は、自らおっぱいを探して吸ってくるように。 娘が1歳を過ぎたころ「断乳」を意識し始め、ネットで調べると断乳についての大変そうなエピソードが続々と目に入ってきました……。そのころ娘は、添い乳なしでは寝られなくなっていたため、きっと苦労するだろうと決断を先延ばしに。しかし娘が2歳半のころ、義実家で義母にビールをすすめられた際に授乳中であることを理由に断ると、まだ飲ませてるの?といった表情で苦笑い。私の母からも「3歳までにはやめたほうがいいんじゃない?」とアドバイスされ、だんだん恥ずかしくなっていきました。転機になったのは、保育園入園を控えた2歳11カ月のころです。面談中に私の服をめくる仕草をした娘を見て、まだ授乳していることを察した保育士さん。その際「おっぱいの卒業を頑張りましょう」と言ってもらったことで断乳を決意しました。その日の夜のお風呂上がりに「もうおっぱいはおしまい」と伝えると、少しぐずったものの、真剣な思いが伝わったのか「わかった」とつぶやく娘。しっかり寝てくれるか不安になりながらも、その夜から背中をトントンして寝かしつけました。すると、こちらの予想を裏切るように、ぐっすり寝てくれたのです。 その様子を見て、なかなか断乳できなかったのは、私自身の覚悟が固まらなかったからなのかもと感じました。断乳後はパパも寝かしつけできるようになり、育児の負担が軽くなりました。もちろんお酒もたしなめるように。断乳時期は比較的遅くなりましたが、結果的に2歳11カ月のわが子が自然に断乳できるタイミングだったのかもしれません。 作画/becomachi85著者:伊藤さほ監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年04月27日夜になっても、なかなか寝てくれない生後10カ月の娘。私自身、読書好きだったこともあり、かつて私の母に読んでもらったことがある絵本を、自分の娘に読み聞かせることにしました。私も大好きだった『おつきさまこんばんは』、友人が出産祝いにくれた『だるまさんが』など、好みの本を読み聞かせると、娘はにこにこと笑ってくれます。ですが、少しでも目を離すと、娘は絵本を引っ張ったり、破ろうとしたりしてしまいました。大好きな読み聞かせが苦痛に絵本を読むことは苦にならなかったのですが、寝かしつけのたびに娘から本を守ることに対し、私はストレスを感じるようになりました。「まだ0歳児。絵本なんて、いくらでも破ったらいいよ」と、寛大な気持ちでいられたらよかったものの……もともと本が好きだったこともあり、物を大切に扱いたいという気持ちが自分の中に大きく、どうしても破れてしまった絵本を見ることがつらかったのです。 とはいえ、絵本を読み聞かせると娘の機嫌は良く、寝つきもよかったため、読み聞かせでの寝かしつけ自体は続けたいのにな……と私は悩んでしまいました。 実家で愚痴をこぼしたことがきっかけで久しぶりに、娘と2人で私の実家に顔を出したときのこと。たまたま仕事が休みだった父がいて、「元気か? 孫は最近どうなんだ?」と話しかけてきました。父は、子育てとは無縁の仕事人間でしたが、孫はかわいいようです。 こんな話をしてもな、とも思いつつも、「最近、娘が寝るときに絵本を読んでいるんだけど、何冊もビリビリに破られちゃって困っているんだよね」と少し愚痴っぽく話をしました。そのあと、母がごちそうを用意してくれており、そのままみんなで昼食に。娘に離乳食を食べさせることに必死になっていた私は、父に愚痴をこぼしたことなど、すっかり忘れていたのです。 届いたのは不器用なやさしさ実家に顔を出した日から2日後、私宛に荷物が届きました。差出人は実父。母からお米などの救援物資が届くことはあるものの、父から荷物が届くことは初めてでした。開けてみると、福音館書店の0.1.2えほん『ごぶごぶ ごぼごぼ』。 カラフルな色合いと、さまざまな形が出てくる楽しい絵本です。慌てて父にメールをすると「もうすぐ1歳の誕生日だからな」と。厚紙絵本なので、娘が投げようが、かじろうが、舐めようが大丈夫。不器用な父のやさしさを感じました。 絵本について調べていく中で、動画やスマートフォンアプリなど、探せば紙の絵本以外にも、さまざまな絵本の楽しみ方があることにも気がつきました。父からもらった絵本がきっかけとなり、自分の中にある「こうあるべき」という考えを柔軟に変えていくことが、子育てには必要なことなのだと改めて感じた体験でした。 監修/助産師 松田玲子著者:西垣かおり7歳女児のママ。元転勤族の妻で、子どもは1人だが、3度の保活経験あり。縁もゆかりもない街で戸惑いながらも、初めての子育てを楽しんだエピソード中心に執筆中。
2023年04月26日保育士の中田馨さんが、赤ちゃんの夜泣き対策についてお話ししてくれました。夜泣きの原因や実体験を踏まえた対策などをマンガで解説!こんにちは、保育士の中田馨です。ママのお悩みで多いのが赤ちゃんの夜泣き。寝不足の状態での育児や家事、仕事はなかなかつらいものがあります。「夜泣きは一時的なものだよ」と言われても、「今」の大変さをどうにかしたいものです。 私には2人の子どもがいますが、実は夜泣きに悩んだ経験がほとんどありません。なぜだったかを考えると、「もしかするとあれかな?」と思い当たることがあります。今回は夜泣きに悩んでいるママだけでなく、夜泣きがまだ始まっていないママも読んでほしいと思います。 赤ちゃんの夜泣きとは?赤ちゃんの夜泣きは生後7~8カ月ごろがピークと言われています。多くの赤ちゃんが1歳6カ月ごろにおさまってきますが、なかには2歳まで続く場合もあります。なぜ、夜泣きが起こるのかは、実はよくわかっていません。夢を見ているのか? 不安なのか? 興奮しているのか? 原因の特定が難しく「こうすれば必ずおさまる!」という特効薬がないからこそ、悩んでしまうのが夜泣きです。 夜泣きで近所に迷惑になっているか気になる場合は、昼間にご近所の方に出会ったときに、「最近、夜泣きがひどくてすみません」とひと声かけておくといいですね。夜泣きは、脳が発達している証でもあります。ママが不安にならず「よし来い!」くらいの心持ちで対応してみましょう。 夜泣きの考えられる原因原因の特定が難しい夜泣きなのですが、考えられる原因はいくつかあります。 原因1:興奮している赤ちゃんは起きている時間にたくさんの刺激を受けています。脳は寝ている時間も働いていて、起きている時間に受けた刺激を寝ている間に整理しています。お出かけしたときや、初めての人と遊んだときなどは、特に脳が興奮して目が覚めてしまうことも。 原因2:生活リズムお出かけしたり、お昼寝がいつもより長かったりなど、普段の生活リズムと違う日に夜泣きが起きることもあります。 原因3:不安赤ちゃんは寝ていても突然「不安」を感じることもあります。「あれ? もしかしてママがそばにいない!」と思うと泣いてしまうのです。 私が実践していた方法はコレ私自身、夜泣きに悩んだ経験がほとんどないと最初に書きましたが、子どもたちが夜中に起きて泣かなかったわけではないのです。1歳ごろまでは、夜中に毎回1~2回程度は「ふにゃ~」と泣きました。そのときに私がしていたのは体をやさしくトントンすること。 やさしくトントンしてあげると、そのままスーッと眠りに入ってくれました。抱っこなどと違って、私も寝た状態でできるので半分寝なから、そのまま私も入眠していました。子どもたちが泣いても苦にならなかったのは、起き上がって抱っこしなくても、子どもたちが安心して入眠できる方法を知っていたからです。 夜泣きが始まる前からできる対策私がおすすめするのは、生後3カ月ごろからの寝かしつけを「布団に寝かせてトントン」にすること。多くのママが新生児のころから続けている、抱っこや授乳しながらの寝かしつけをしていると思います。赤ちゃんにとってママの抱っこは一番安心できる場所です。その安心できる場所をもう1つ増やしてみましょう。 「布団も気持ち良くて安心できるんだよ」ということを教えるのです。これまで抱っこで寝ていたのですから、最初はもしかすると泣くかもしれません。ママは慌てず、子守歌を歌って、体をさすったり、やさしくトントンしたりしてみましょう。もし、大泣きした場合は抱っこして落ち着かせます。布団でトントンをくり返ししているうちに、抱っこではなくても寝るようになります。トントンで寝るようになると、夜中に起きたときもトントンだけで安心して寝るようになります。赤ちゃんによっては、ママの耳を触ったり、腕を触ったりして安心する子もいます。私の息子は泣き出しても、小指を差し出せば触って安心して寝てくれました。このように赤ちゃんの安心できる何かを用意してももちろんOKです。 夜泣きが止まらないときの対応方法第一にママが慌てないことが大切。赤ちゃんが寝ぼけて泣いているだけで、すぐにまた寝ることもあります。このときに、慌てて抱っこしたり電気をつけたりすると目が覚めてしまい、夜泣きをこじらせてしまうこともあります。しばらくトントンして様子を見ましょう。トントンでも寝ないとき、うちの子は湯冷ましを飲ませると寝ることが多かったです。枕元に置いておくともしものときに助かりますよ。とはいえ、トントンしても抱っこしても、授乳しても、思いつくすべてのことをしても、泣いて泣いてどうしようもないときもあります。そんなときは「泣き止ませよう」という気持ちを諦めてみましょう。ママも眠たいので、泣きたくなると思いますが、たまには諦めることも大切です。私の場合「そうかそうか。泣きたいんやね。大丈夫やで。お母ちゃんがそばにおるで」と声に出して(半分自分に言い聞かせながら)、泣き声に翻弄されずに落ち着いて抱っこをします。 夜泣きを含め赤ちゃんが大泣きしたときは、ママが慌てないことが一番大切。ママが慌てて不安になると、その不安は赤ちゃんに伝わります。「泣いても平気! ドーンと来なさい!」と思うこと。泣くことは仕方ないとある程度諦めること。泣き声に翻弄されず心を落ち着かせることは、私はわが子にも保育所の赤ちゃんにもかなり効果的でした。 作画/山口がたこ著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年04月25日この記事では赤ちゃんの寝かしつけ方法をマンガで紹介します。絵本の読み聞かせ、背中をトントンするなどを含めて、助産師おすすめの6つの寝かしつけ方法をお伝えします。寝かしつけに悩むママ・パパはぜひチェックしてみてくださいね!赤ちゃんがなかなか寝てくれなかったり、寝かせてもすぐに起きてしまうなど、寝かしつけを負担に感じているママは少なくないと思います。ここでは、寝かしつける方法やコツをお伝えしますのでぜひ参考にしてください。 寝かしつける方法その1 「絵本の読み聞かせ」寝る前に絵本の読み聞かせを習慣にすると、赤ちゃんにとって本を読んでもらうことが入眠儀式になります。ママが絵本を読んでくれることで、子どもは寝る時間を意識できるようになるのです。赤ちゃんにとって、ママの声は安心できるもの。そのため大好きなママが絵本を読んでくれる時間は赤ちゃんにとって楽しみになるでしょう。 絵本の読み聞かせは単にお話を聞かせるだけでなく、ママと赤ちゃんの大切なスキンシップの時間でもあります。さらに寝る前の読み聞かせで本好きになったり、想像力豊かになったりするというメリットもあるでしょう。「ねんね」がテーマになった絵本もたくさんありますので、読んでいるうちに眠くなってくれるよう、寝かしつけ用の本にしてみるのもよさそうですね。 寝かしつける方法その2「背中をトントンしてあげる」悲しいときや疲れたときなど、背中をトントンされると大人でも落ち着くこともあるかと思います。単調なリズムは眠気を誘うことがあるようです。赤ちゃんは背中をトントンされることで、ママのおなかの中にいたときの心音を思い出すと言われています。心地よかった胎内を思い出し、安心感に満たされて眠くなってくるのかもしれません。 寝かしつける方法その3「ママの子守歌や音楽で眠りにつかせる」寝かしつけに子守歌は定番です。背中をトントンしながら子守歌を歌ってあげると赤ちゃんも安心感に包まれるでしょう。しかし、すぐに寝てくれる赤ちゃんならいいでしょうが、なかなか寝ない赤ちゃんに子守歌を歌い続けるのもなかなか大変です。寝かしつけのために作られたCDやオルゴールのCD、寝かしつけのためのアプリなどを利用するのもよいでしょう。 また、赤ちゃんは胎内にいるときに聞いていたママの心音を聞くと落ち着きます。そのためママの心音が聞こえるように抱っこしてあげるのもよいでしょう。音楽と心音で赤ちゃんをリラックスさせて、自然と眠りにつくようにしてあげてはいかがでしょうか。 寝かしつける方法その4「添い寝して寝たふりをする」ママが添い寝をしてくれると、温もりやママのにおいで赤ちゃんも安心できます。しかし、添い寝をしてもなかなか寝てくれない赤ちゃんもいますよね。そんなときは、ママが寝たふりをしてみましょう。寝てしまったら遊びもおしゃべりもおしまいになるので、赤ちゃんもあきらめて一緒に寝るしかありません。 寝かしつける方法その5「布団を温めておく」ママに抱っこされていると安心して眠ってくれますが、布団に寝かせた途端に目を覚ましてしまうことはよくありますよね。やっと寝てくれたと思ったのに、また起きてしまうとママもガッカリしてしまうでしょう。布団に寝かせた途端に目を覚ますのは、寒い季節のひんやりした布団が原因ということもあります。赤ちゃんが気持ちよく寝られるように布団を快適に整えておきましょう。 寝かしつける方法その6「生活リズムを整える」生まれたばかりの赤ちゃんは1日の大半を寝て過ごしますが、徐々に生活のリズムが整っていきます。寝るときはパジャマを着せるようにすると、これから寝る時間だということを意識しやすくなります。朝起きたときは着替えるようにすることで昼夜の区別がつくようになるでしょう。 起きる時間や授乳・食事の時間を一定にすることで、体内時計が整っていきます。昼間は外に連れて行く、夕方に昼寝をさせないようにすることなどでも生活リズムが整って寝かしつけやすくなるでしょう。 ※参考:ベビーカレンダー 基礎知識(ベビー)「ママ必見!赤ちゃんを寝かしつける6つの方法」 寝かしつけの体験談 赤ちゃんの寝かしつけのときに私を救ってくれた「三種の神器」の1つ目はバランスボールです。魔の3週目あたりからは、立ってゆらゆらしないと大泣きするようになってしまいました。ところが、バランスボールに座って抱っこをしながらやさしくゆれると、あら不思議! すんなり寝てくれるようになりました。2つ目は抱っこひも。後追いが日に日に激しくなった生後10カ月の息子を、抱っこひもで抱っこやおんぶをしたまま洗濯を干したり洗い物をしたり。抱っこひもを使うと両手が自由になるので、家事のほかにも、ごはんやカフェタイムにするのもおすすめです。3つ目はチャイルドシート。いつも赤ちゃんとママの2人きりばかりだと、赤ちゃんも退屈してグズグズ……。そんなとき、わが家ではチャイルドシートに乗せてドライブに出かけています!(田中麻奈さん) 当時、わが子は1歳。夜9時には寝かしつけたいところでしたが、なかなか思うようにはいきませんでした。たどりついた方法は「自分も一緒に寝てしまうこと」でした。ママも一緒に布団に入ることで、わが子も安心するのか、この方法だとすんなり眠ってくれるようになりました。あと、夕方に、子どもと活動的な遊びをたくさんすることで寝かしつけがスムーズにいく、というママ友がいました。日中に限らず、お昼寝をしたあとの夕方も活動的な遊びをすることがポイントだとか。そうすると、ほどよく疲れて夜はすんなり眠ってくれると言います。もう1人の私のママ友は寝かしつけの際に、スマートフォンでオルゴールの音楽を子どもに聴かせていました。最初は「あまり意味がないかも」と感じたそうですが、毎日根気よく続けているうちに、スムーズに眠ってくれるようになったと言います。赤ちゃんや子どもが寝るときにおこなう習慣「入眠儀式」をつくり、あきらめずに習慣化するまで続けてみることも大切かもしれません。ほかにも、眉毛や耳たぶをやさしくさわる、ママの鼻息を子どもの顔にフーっと吹きかけると自然と眠ってくれるという話も聞きました。(田中由惟さん) 第一子の長男は、生後半年までは育児用ミルクを与えるとすんなり寝てくれて助かっていましたが、生後半年を過ぎたころに変化がありました。なぜか寝ぐずりがひどくなり、お昼寝や夜の寝かしつけに1時間以上かかることもありました。そんな長男の寝かしつけ成功率が高かったのは、おんぶひもでおんぶです。おんぶでも寝かしつけることができなかったときは、長男を抱っこして童謡を歌いながらリズムを取っていました。長男は横抱きがあまり好きではない、縦抱き派。抱っこの仕方を変えるだけでも落ち着いて寝てくれることがありました。また、わが家の長男は、童謡の「ことりのうた」が好みだったようで、寝かしつけ成功率も高く感じました。このほかにも、赤ちゃんを抱っこしながら体を上下に動かしたり、腰を捻って歩いてみたりと、抱っこしているときのリズムも試行錯誤しました。寝かしつけは体力を使いますね。(武山あゆみさん) 体遊びをしたり、大量の絵本を読んだり、歌を歌ったり。いろいろな手で必死で寝かしつけをして、手ごわい娘もやっと布団に転がってうつらうつらし始めたとき……。ガチャ! バタン! そう、パパの帰宅です。「お父さんだ!」と閉じかけていた目をぱっちりと開け、うれしそうに布団から抜け出ていく娘。「ただいま~」と娘に会えて喜んで喜んでいる夫の声を聞きながら、「なぜ今!」と何度も心の中でつっこんだものです。またよくあるのは、すうすうと寝息を立て始めた娘をみて、添い寝していた布団からそっと抜け出し、部屋を出ようとすると、ぱちりと開く娘の目。もう一度隣にもどる私。また娘が寝入り、やっと部屋を抜け出すことに成功! そう思いきや、ドアを閉める気配でぱちり! 再び娘の隣にもどります。そして今度は長めに時間をおき、そ~っと布団を出てそ~っと歩き、そ~っとドアを閉めて、閉め終わってから数秒中の様子を伺ったあと、ようやく寝かしつけ完了のため息をつけるのでした。 苦戦したときは、「あるある!」と笑いの種にして、育児を楽しもうと心がけていました。(里川まちこさん) 先輩ママたちもやはり赤ちゃんの寝かしつけには苦労して試行錯誤されているようですね。いろいろな方法を試してみて、自分の赤ちゃんに合う方法が見つけられるといいですね。また、ママはなかなか寝てくれないとイライラしてしまうこともあると思いますが、赤ちゃんに伝わってしまいますので、できるだけ大らかな気持ちで接してあげるようにしましょう。 作画/はたこ監修/助産師 松田玲子
2023年04月24日ゆのさんは娘・ゆらちゃん、夫・のっぽさんの3人家族。1歳7カ月になった今では、ひとりで“ねんね”できるようになったゆらちゃん。しかし、ここまでくるのにさまざまな苦労がありました。ゆらちゃんは出生時に、無呼吸発作と低体重が原因で保育器の中で過ごしていました。抱っこしていないと泣き叫ぶわが子を見て、「いつまた呼吸が止まるかわからない」という不安に駆られるゆのさん。その結果、常にゆらちゃんを抱っこしたまま生活するようになっていたのです。ゆらちゃんが泣かないように、ほとんどの時間をソファで過ごすゆのさん。休まないとダメだ!と、頭でわかっていても寝かしつけてもすぐに起きてしまうため「このままでいいか」とすぐにあきらめてしまいます。それにより体の疲労が蓄積され、とうとう体力も精神も限界に……! そんなときねんねトレーニングがあることを知りました。 子どものためにも、自分のためにも環境を変えないと!と思ったゆのさんは、ねんトレを始めることを決意します。が、しかし……!? 子育ての大変さを痛感 ネットで「ねんトレ前にする習慣や環境を整えるポイント」を知ったゆのさん。さっそく、気合を入れて4つのことを実践しました。 1つ目は、赤ちゃんに快適な温度・湿度・服装に整えることからスタート。「着せすぎは怖いし、薄着は風邪が心配だし……」とベストな洋服選びがわからず苦戦! 2つ目は、光の使い方に注意してみました。朝は、睡眠ホルモンを作るために朝日をしっかり浴びさせ、夕方は部屋の電気をオレンジ色に変更、そして夜はたまごライトを使用と徹底します。 3つ目は、親子のふれあいで心の安定をはかることに。「ゆらさん遊ぼう! 床に着陸するよ〜」と、声をかけながら床に置くゆのさん。ゆらちゃんは起きているときだけは、床に置いても泣かなくなってきたのです。それからスキンシップをとり、絵本を読んであげることにしました。 4つ目は、ゆらちゃんがご機嫌でいられる活動時間を把握。「生後2カ月でご機嫌でいる時間は、長くても1時間20分。それよりも起きている時間が長いと寝つきが悪くなるらしい……」と考えながら揺らしていると、寝かしつけを始めてたった10分で寝てしまったゆらちゃんに驚きます。 そして翌日は、ゆらちゃんの活動時間に合わせて散歩に挑戦することにしました。 「イチョウがきれいだね〜」と話しかけながら歩いていると、突然眠ってしまったゆらちゃん。そんな天使の寝顔をスマホで撮影しながら、どこに行こうかと目的地を考え始めますが……。 散歩に出るまでの準備がグダグダ、ベンチに座ったら起きてしまうかもしれないから歩き続けるしかない、人混みは怖い……と、疲れているせいかネガティブな思考に陥ってしまいました。赤ちゃんを散歩しているママにも話しかけられず、ゆのさんは「ひとりぼっち」な気持ちになり始めたのです。 赤ちゃんとの遊びに悩んだり、児童館に行く勇気がわかなかったり、ひとりぼっちのように感じてしまったりしながらも育児に奮闘するゆのさん。多くのママが、そんなゆのさんの心の声に共感されたのではないでしょうか。ママはひとりで抱え込まずに、夫や家族に「助けて!」と本音を言えるようにすることが大切なのかもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ゆの
2023年04月24日長男が生後1カ月ごろのときのお話です。長男はいわゆる「寝るのがヘタな子」で、夜中は抱っこしてもらえるまで泣き続けることがほとんど。私も初めての育児で戸惑うことが多く、長男を抱いたまま朝を迎えたことが何度もありました。しかしそれを知っているはずの夫は、それでも寝かしつけを代わってくれなかったのです。※訂正:(誤)1カ月健診終わり→(正)1カ月健診が終わり 抱っこでないと寝てくれない長男私は長男を出産したあと、長男の1カ月健診が終わるまでは自分の実家へ里帰りしていました。長男は抱っこでないと寝ないことが多く、夜中にずっと長男を抱いて歩き回る私を見て、母は心配し、何度も抱っこを代わってくれました。 そして長男の1カ月健診が終わった3日後、私は夫の待つ自宅へ帰ることに。自宅へ帰ってからも長男が抱っこでないと寝てくれないのは変わらず、私は睡眠不足で疲れ切っていました。 睡眠不足で心身ともに限界に…私は夫に寝かしつけを代わってもらいたいと思っていたのですが、当時夫は仕事が忙しく、帰ってくるのは早くても22時ごろで、日によっては夜勤もありました。夫も疲れているのがわかっていたので、私はなかなか夫に「代わってほしい」と言えずにいました。 長男が生後4カ月になったころ、相変わらず夜中は抱っこでないと寝てくれず、私は心身ともに限界に。抱っこしたまま朝を迎えることも増え、育児がつらいものにしか思えないようになっていました。 寝かしつけを代わってくれない夫当時、夫は私と長男とは別の部屋で寝ていたため、長男が夜中にどれくらいの頻度で起きているのか、夫は知らずにいました。 ですが私が長男を抱いたまま朝を迎えていることや、寝不足が続いてつらいという気持ちは夫に伝えていたので、夫から「寝かしつけを代わるよ」と言ってくれるのを待っていました。夫が寝かしつけを代わってくれることがないまま、長男も生後7カ月に……。 察してはもらえない結局長男が1歳ごろになり、抱っこじゃなくても寝られるようになるまで、夫が寝かしつけを代わってくれることはありませんでした。 そのころには私も精神的に余裕があったので、夫に「どうして寝かしつけを代わってくれなかったの?」と聞くと「え、代わってほしかったの? 1回も代わってって言われなかったから、俺が寝かしつけるのは嫌なのかなと思ってた」とのこと。私はこの返答に驚きましたが、「察してほしい」だけでは何も伝わらないということを身をもって痛感しました。 長男の寝かしつけが1番大変な時期に、結局夫が代わってくれることはありませんでした。しかし夫の言うように、私は1度も「代わって」と伝えたことがなかったので、言葉にしないと伝わらないということを実感。この出来事をきっかけにお互いに気持ちを伝えるようになったため、次男の出産後は夫自ら寝かしつけを代わってくれるようになりました。 監修/助産師 松田玲子作画/ぐら子著者:森井さやか小学生と幼稚園児の男児2人を子育て中。育児の経験やアパレル販売員をしていた経験を生かして、子育て体験談やファッション記事を執筆している。
2023年04月24日赤ちゃんが夜にすんなり眠ってくれると、ママもパパも大助かりですよね。私も産後1カ月半で仕事に出たために、夜は赤ちゃんがすぐに眠ってくれることを願う日々を過ごしていました。しかし、なかなか眠ってくれず……。ところが、あることをするだけで赤ちゃんがすぐに眠るようになったのです。泣き続けて眠らない赤ちゃんじょうずに寝かしつけをするためには、赤ちゃんの体内で昼夜の区別がつくようになることが大切だということを聞いたことがあった私は、生後1カ月ごろから明るい昼間はなるべく散歩に出かけたり、夜寝るときは部屋を真っ暗にしたりして、赤ちゃんが明暗をはっきりと体感できるように心がけていました。 しかし、いくら昼と夜とで明暗の差をはっきりつけても夜になると赤ちゃんがすんなり眠るということはなく、むしろひどく泣き続けるばかり。「一体何がいけないのか……」と悩む日々が続いていました。 赤ちゃんも暗いところは怖い?すでに働きに出ていた私は、睡眠不足を解消すべく、できるだけ早く赤ちゃんが夜ぐっすりと眠れるようになってほしいと考えていました。そこで、インターネットで寝かしつけの方法を検索してみると、こんな言葉を見つけたのです。 「赤ちゃんも真っ暗だと怖くて眠れないことがあります」 この言葉を見た私はとても衝撃を受けました。それまで昼と夜の明暗を体験させることに固執していたので、正反対のことをすすめているこの言葉に驚いたのと同時に、赤ちゃんにももう「怖い」という感情が備わっているかもしれないということに驚いたのです。 半信半疑で常夜灯を付けてみると…「こんなに小さな赤ちゃんにも、もう怖いという気持ちがあるのかな?」と思いつつ、その夜は常夜灯をつけっぱなしにして眠ってみることにしました。すると、いつもよりも赤ちゃんは泣きません。多少ぐずつきはしたものの、比較的スムーズに眠りにつきました。 それからは毎日常夜灯をつけたまま眠るようにしたのですが、やはりスムーズに寝かしつけをできるようになりました。赤ちゃんが本当に「暗いのが怖い」という気持ちになっているかはわかりませんが、寝かしつけがうまくできるようになってとても助かりました。 わが家の赤ちゃんがうまく眠ることができなかったのが、真っ暗な場所だったからなのかはわかりません。でも、昼夜の区別をつけるために真っ暗にすることに固執せず、常夜灯を付けることで赤ちゃんがぐっすり眠るようになるなんてと驚くと同時にうれしい発見になりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:鏡 環2歳の息子の母。現在第二子妊娠中。元高校教員。うつ病と闘いながら夫と二人三脚で育児に励む。
2023年04月23日ゆのさんは、娘のゆらちゃん、夫ののっぽさんの3人家族。0歳のゆらちゃんがひとりでねんねできるようになるまでに起きた育児中の悩みやトレーニング方法をマンガで紹介。1歳7カ月になったゆらちゃんは、今ではママがいなくてもひとりで“ねんね”ができるようになりました。しかし、ここに行き着くまでにはさまざまな苦労があったのです……。初めての育児や家事の両立で、毎日慌ただしい生活を送ってたゆのさん。もちろん自分の時間を確保することもできず、ゆらちゃんを抱っこする日々が続いていました。背中スイッチがなかなか攻略できず、抱っこをしていないと泣いてしまうゆらちゃん。そのためゆのさんは、1日のうちほとんどの時間をソファで過ごしていました。 しかし、このままでは、自分にもゆらちゃんのためにもならない!と思ったゆのさんは、スマホでリサーチを開始。そこである情報を発見したのです! 検索魔になった結果、あるトレーニング試すことに ※誤)擬い→正)疑い※ソファで抱っこしたままママが寝てしまうと、ソファから赤ちゃんが落ちてしまう危険があります。ママが添い寝をしながら赤ちゃんに授乳する「添い乳」などにして、赤ちゃんの安全を確保しましょう。ただし、添い乳の場合は、ママが眠ってしまうと赤ちゃんに覆いかぶさってしまったり、鼻を圧迫したりする危険もあるので、注意しておこなってください。万が一眠ってしまいそうと思ったらおっぱいから赤ちゃんの口を離し、授乳をやめましょう。 ※誤)擬い→正)疑い ゆのさんがソファ住人となってしまったのは、2つの理由がありました。 1つ目は、大泣きが怖く泣かせたくないという気持ちが大きくなってしまったから。 ゆらちゃんは、生まれたときに呼吸発作と低体重が原因で保育器の中で過ごしていました。その後無事に退院。退院したときは「やっと一緒にいられる!」とうれしくてたまらなかったゆのさん。しかし、すぐに育児の大変さを知ることに……。 おむつを替えるときに泣かれたり、授乳のときにうまくくわえさえられず泣かれたり。特に夜の寝かしつけはひと苦労でした。泣き止むと噂されている音楽をかけても抱っこしても泣き止みません……。顔を赤らめて泣く姿に「どこか痛いの?」「また息止まったりしないよね……」と不安に陥ってしまったのです。 2つ目は、少しでもラクをしたい、休みたいという気持ちが大きかったから。生後1カ月になるころ、大泣きは少しずつ減っているものの、授乳間隔は1時間ごとでした。 体を休めたかったゆのさんですが、このまま寝落ちしても1時間後には起きてしまう、ベッドに置いても起きてしまったらイチから寝かしつけだし……と、考えた末「このままでもいっか〜」とあきらめてしまったのです。 その結果、ゆのさんはソファから動くことが怖くなり、ソファ住人と化してしまいます。 そんな日々を送っていたゆのさんに体が悲鳴をあげ始めました。このままではダメだ!と思い、ゆらちゃんのねんトレを始めることを決意。 それからスマホでねんトレ方法を検索していると、「ねんトレ前に習慣や環境を整えよう」という情報を発見! 何事もやってみないとわからないよね!と、自分に喝を入れ挑戦してみることにしました。 赤ちゃんが何をやっても泣いてしまうときは、とてもつらい気持ちになりますよね。保育士さん曰く、そういうときは「今は、こういう時期なんだ」と前向きな気持ちを持つとよいそうです。そして、赤ちゃんの泣いている様子や場面をよく観察し、試行錯誤しているうちに、赤ちゃんの気持ちがわかっていくのだそう。つらいときはママひとりで抱えずに周囲に相談して、パパに育休をとってもらう、行政のサービスを利用するなど、ママが少しでも休めることができるといいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ゆの
2023年04月21日入学式シーズンでしたね。何かとバタつく新生活!今回は新品の制服にまつわるお話です。もしかしたらみなさんの身近でも、あるあるかも……!?こんにちは、ユウコトリトリです。 小学生から高校生まで、3人の子どもを子育て中です。 長女がいよいよ高校生になりました。今回は入学式の当日、あることをすっかり忘れていてやらかしそうになった話です。これ、意外とあるあるのようですね……。 真新しい制服でやらかしそうになった話 わが子の新しい制服姿に浮かれ、大事なことを忘れていました。新しい制服には「しつけ糸」が縫われているということに……! 長女が着たときの違和感を訴えたため、気づくことができましたが、危うく糸をつけたまま入学式に行くところでした。 濃紺に白い糸……かなり目立ちます。 正面からの着こなしは割と念入りにすると思いますが、後ろ姿はなかなか見ませんよね。新生活スタートからもうすぐ1カ月ですが、もしかしたら、未だに「しつけ糸」がついたままの方もいるかもしれません。 「ハッ! もしかしたら……」身に覚えのある方……今一度、お子さまの後ろ姿のチェックをしてみてはいかがでしょうか? 著者:マンガ家・イラストレーター ユウコトリトリ
2023年04月21日3歳のわが子はとても食が細く、ひどい偏食。私は栄養バランスのとれた食事を用意して、子どもの機嫌をとりながら食べさせる毎日にヘトヘト。思い通りにならず、自分で自分を責める日々でした。そんなころ、夫と子どもの食事のしつけについて揉めたときの体験談です。 偏食の長男へ手を焼いていた私偏食で少食な3歳の長男に毎日手を焼いていた私。子どもには栄養のあるものをまんべんなく食べさせたいと思う私は、長男が好きな食材と苦手な食材を組み合わせたり、調理法や見た目の飾り付けをしたりして、食欲が増すようにといろいろ工夫をしていました。 しかしどんなに工夫しても、気分がのらなかったり嫌いな食材が見えると食べない長男。「せっかくこんなに頑張って用意したのに……」と私はイライラして、親子ともに食事の時間を苦痛に感じるほどでした。 パパがいるとご機嫌で…そんなわが家の食卓ですが、パパが一緒にいるときは様子が違うのです。パパは仕事が忙しく、なかなか一緒に食事をとることができないのですが、子どもにやさしく、叱ることはありません。長男は大好きなパパが一緒だとご機嫌で、食事よりもパパと遊ぼうとするほど。 私が「今日はパパが食べさせてね」とお願いすると、夫は長男の遊びの誘いに乗って、歌を歌いながら、そしておもちゃでままごとをしながら、「あーん」とスプーンで食べさせ始めたのです。 夫の気づかいと私の教育方針の対立それを見た私は、夫に対して怒り心頭! 今まで私が食事のしつけをしてきたという自負があり、夫がそれを崩したと感じたのです。 私の怒る姿に夫はすぐに謝ってくれ、自分の考えを話してくれました。「食事は楽しい気持ちで食べないと、長男にとっても食事が負担となるだろう」という考えのようでした。 私も叱ってばかりの楽しくない食卓は嫌です。家族の食卓は楽しいものにしたい。話し合うことでお互いの主張を尊重し、夫婦の意見は一致しました。私が子どもにはきちんとした作法で食事してほしいと思って行動していたことも、夫がきちんと理解し尊重してくれたことがうれしかったです。 これからは、子どもの教育方針について私ひとりで背負い込まず、夫と相談しながら決めていくことにしました。家族が楽しい気持ちで食事できるように、雰囲気のいい食卓をみんなで作り上げたいです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラストレーター/山口がたこ著者:三宅ちよこフリーランスとして働きながら一男一女を子育て中の母。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、株や不動産投資を副業としている。ライターとして主婦のためのお得な情報や子育てに関する体験談を執筆している。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年04月18日たつごろうさんは、育児休暇を取得するなど育児にも積極的に携わり、YoutubeやInstagramで男性目線の育児や子ども用の簡単レシピなどさまざまな発信をしています!今回は、ママが入院した際に、パパと当時2歳目前のきい君が2人で過ごした数日間の動画をご紹介します。きい君はイヤイヤ期真っただ中、パパは体調不良……。無事、ワンオペ育児を乗り切ることができるでしょうか!?ママが入院をすることに ママが入院をすることになり、パパときい君が数日間、2人で過ごすことになりました。普段から育児をしているパパですが、きい君は最近イヤイヤ期の真っただ中!パパも少し不安な様子です。 きい君は早速お昼寝!ママを病院に送り、自宅についた頃にはきい君はすやすやと夢の中。 パパはきい君がお昼寝をしている間に、ごはんの準備をおこない、軽く休憩……と思っていましたが、あっという間にきい君がお目覚めです(笑)。 さぁ! ごはんを食べよう! まずは、お昼ごはんを食べることに。順調にごはんの時間♪ と思っていたのですが…… 雲行きが怪しくなってきた…… あれ? なんだかきい君、ご機嫌斜めです。「わぁぁーーん!!」 きい君は椅子から降りたくなってしまったのか、ごはんを食べる気分ではなくなってしまったのか……大泣きです。 ここからイヤイヤが止まらない……!?ママが居ないことが不安なのか、きい君のイヤイヤが止まりません。 靴下……履きたくなくてイヤイヤ。 着替えもイヤイヤ……。お茶を飲んでもイヤイヤ。何をやってもグズついてしまう時間が続き、パパもお手上げです(涙)。 イヤイヤ期のお子さんを持つ親御さんならみんなパパの気持ちがなんとなくわかりますよね。パパの奮闘ぶりはぜひ、動画でもご覧くださいね。 お外に出て気分転換♪ きい君もパパも気分転換をするために、お外にお出かけです♪きい君、楽しく遊んでいるようでパパも一安心!このまま、気分良くおうちでも過ごせるかな? さぁ! 夕方からも頑張ろう! お外ではご機嫌に過ごすことができたきい君ですが……早速、ちょっと雲行きが怪しい……(笑)。 夜ご飯の時間は、やっぱりイヤイヤが発動してしまったようです。きい君も、いつもと違う環境での初日。色々と頑張ったね。 パパも同じく普段と違う1日を頑張りました! 終わりは見えないけれど、きい君をたくさん抱っこしてあやしています。 パパ、決してきい君に当たらないところがすごいですよね。 寝る前には、きい君もパパも笑顔に きい君は、パパにたくさん抱っこをしてもらい、空腹も満たして笑顔が戻ってきました。パパもそんなきい君の姿を見て一安心♪なんとか、おやすみできそうです。 イヤイヤ期のきい君の育児に手こずっていましたが、2人で無事1日目を過ごすことができました。 2日目も3日目もイヤイヤ期は続く…… とにかくイヤイヤが続いた1日目を終えて、2日目、3日目もパパはワンオペ育児に奮闘中。 保育園にきい君を預けている間に、つかの間の休息を取り、夕方からの育児に備えます! イヤイヤは継続中…… きい君が保育園から帰宅。2日目も3日目も相変わらず、イヤイヤは絶好調です! 何が嫌なのかがわからないから、ママもパパも困ってしまう「イヤイヤ期」。今回、パパもきい君のたくさんのイヤイヤを目の当たりにして、疲労困憊。 それでも、きい君としっかり向き合って育児に励む姿に、視聴者からも「パパお疲れさまです」、「うちもイヤイヤ期なのでわかります!」とたくさんの声が届いていましたよ。 にっこり笑顔で頑張れる! イヤイヤ期真っただ中なので、泣いていたりグズついていることも多いですが、やっぱりにっこり笑顔を見るだけで、疲れた気持ちも吹っ飛んでしまいますね。 ママへのお絵かきのプレゼントも一緒に作ります♪早く、ママに会いたいですね。 ワンオペ育児もラストスパート! いよいよママが帰ってくる日が近づいてきます。ワンオペ育児もやっと終わりが見えてきました。 寝かしつけもいつもよりも気合が入ります(笑)。 寝かしつけを終えたパパは思わずガッツポーズです!3日間、本当にお疲れ様でした。 最後に、飾り付けをしてパパも眠りにつきます。ママもきっと喜んでくれることでしょう♪明日からまたパパとママ、きい君での3人のにぎやかな生活が楽しみですね。 画像提供・協力/たつごろう
2023年04月11日独身のときから不規則な生活だった私。母親になり、娘を早く寝かせ規則正しい生活にしようと思っていました。しかし、いつの間にか娘も遅寝遅起きの生活になってしまったのです……。 独身のときから不規則な生活だった私私は子どものころから早起きが苦手で、娘が生まれるまで不規則な生活をしていました。仕事の日は朝7時半に起きていましたが、休みの日は昼12時起き。寝る時間も遅くなり、毎日夜12時を過ぎていました。仕事中も体が怠く、夕方家に帰ってきて昼寝してしまうこともありました。 また、夫は交代勤務の仕事で夜勤があり、寝る時間も起きる時間もバラバラ。夫婦互いに気にせず、だらしない生活を送っていましたが、娘には規則正しい生活をしてほしいと思い、最初は張り切って寝かしつけをしていたのです。 娘の寝る時間が遅くなってしまった娘が生まれてから毎日夜9時までに寝かせようと、2人で寝室に行き絵本を読み、寝かしつけをしていました。しかし、娘が大きくなり体力がついてくると、寝る時間がどんどん遅くなるように……。その間、夫は別室でゲームをしているので、さっさと寝る支度をして手伝ってくれればいいのにとイライラすることが増えました。 娘が2歳になるころには、私は早く寝かせることを諦めるように……。寝る時間が夫や私と同じ夜11時を過ぎ、起きる時間も朝9時~10時と遅く、娘の生活リズムが大きく崩れてしまいました。 だらしない生活になってしまいごめんね今でも、予定がないと早起きができない私。自分のせいで、娘の生活リズムが遅寝遅起きになってしまったことをとても後悔しています。毎日早起きして娘を起こし、夫と協力して、夜9時には電気を消して寝る環境を作るべきでした。 これから幼稚園や学校が始まるにつれて、娘がうまく生活リズムを作れるのか不安です。新生活に向けて私も娘も、規則正しい生活に改善していきたいです。だらしない母親で娘に申し訳ない気持ちでいっぱいです。 子どもだからといって早寝早起きができるわけではなく、親も規則正しい生活を心がけなければ、生活リズムが崩れてしまうことを身をもって知りました。また、娘が2歳になると、夫が一緒に寝ていないことに気づいて目が覚めてしまうこともあり、寝かしつけは家族の協力が必要だと感じました。幼稚園や学校生活に適応できるように改善していきたいです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:渡邊なつ
2023年04月11日私は19歳で息子を出産し、39歳で2人目となる娘を出産しました。1人目のとき、母や祖母にもらった育児の助言が2人目の寝かしつけにとても役立ちました。自分自身にも余裕ができ、実践してよかった育児法をお伝えします。若いころに言われた祖母の言葉を思い出す1人目の出産は19歳で、そのときに祖母から「赤ちゃんのころから寝る時間をしっかり決めて寝かせたほうがラクだからね」と言われていました。 2人目のとき、私が実際におこなった寝かしつけは決まった時間に布団へ入ること。そして午前も午後も出かけることを心がけました。支援センターに行ったり、公園に行ったりして疲れさせることに必死になっていました。 早く寝る習慣をつけることで、2人目である娘は時間がまだわからないのに、寝かしつける時間になると自然と眠そうにしていました。 生後6カ月から2歳までは19時に就寝娘は生後6カ月から2歳まで、お昼寝をしっかり2時間ほど寝てくれていたので、夜は遅くても19時ころには寝てくれていました。 娘を寝かしつけることで苦戦したことは指で数えるほど。そのおかげで、寝かしつけてから残っていた家事をおこなう時間や自分の時間を持つことができていました。 2歳になった途端昼寝なし娘は2歳になった途端にお昼寝はまったくしなくなりました。一緒にお昼寝していたので、はじめは私のほうが正直つらかったです。しかし、お昼寝をしない分、夜寝る時間がさらに早くなり、18時には寝るようになりました。早いときは17時半くらいに寝ることもあり、習慣づけることはとても大切なんだと感じています。 現在3歳になった娘ですが、相変わらずお昼寝はせず、寝る時間も18時から19時には寝てくれるので、こうして現在はライターの仕事もできるようになりました。 若いころは母や祖母の言葉を「いちいちうるさいな……」と思っていました。しかし、子育てを実際に経験してきた母や祖母の言葉は、間違いないなと思っています。3歳になった娘の子育てはまだまだ続くので、覚えているかぎりの母や祖母の言葉を実践していきたいと思っています。 監修/助産師 松田玲子著者:のろ ゆうこ結婚3回目にして幸せを手に入れた北海道出身ライター。23年前に息子を出産し、20年ぶりの出産を経て現在は3歳の女の子をワンオペで育てています。美味しいものを食べ歩くことが大好きなアラフォーです。
2023年04月03日3歳半と1歳半の男の子をフランスで育てている私。ある日、急な高熱を出して動けなくなってしまいました。夫は夜勤で、子どもの寝かしつけの前に出勤。周囲に頼れる家族や親戚がいない中、夫は近所のママ友を自宅に呼んで子どもたちの世話を手伝ってもらうよう私にすすめました。迷惑だろうと、私は断固拒否したのですが……!? 「できないときは人に頼むしかない!」と夫ある夕方、私は急な悪寒と高熱が出て、横になっていたソファーから動くことができなくなってしまいました。夫は18時30分には出勤しなくてはならず、子どもの着替えや寝かしつけまではできません。夫が提案するママ友の助けは「ママ友に病気をうつしたら嫌だし、人に迷惑をかけたくない」と私は断固拒否。 しかし、夫は「できないときは人に頼むしかない! そんな、自分ひとりだけで子育てできないんだから!」と言いました。体がつらすぎて泣きそうな私は、しぶしぶ承諾したのです。 ママ友が来ると…夫が電話をかけると、近所のママ友は夫が出勤したあとすぐ自宅に駆けつけてくれました。友人の顔を見たとき、私は驚くほど自分が安心したのを覚えています。ママ友はまったく嫌な顔を見せず、私の代わりに子どもたちのおむつ交換や寝る準備を快くしてくれました。 そして、帰りに「何かまた困ったことがあったら電話ちょうだい。近いからまた来るよ」と言って帰っていったのです。熱が下がって少し動けるようになっていた私は、その後子どもたちと一緒にすぐに就寝できました。 助けを求めたからこそ!?長男同士が同じ幼稚園のそのママ友は、翌日長男くんを幼稚園に送ったあと、そっとわが家の玄関先にケーキを置いてくれていました。そして、それからそのママ友とは家族ぐるみで仲良くなり、お互い何か困ったとき、気軽にお願いできる間柄になれたのです。 実はそのママ友とは、まだ知り合って2週間ほどの浅い関係で、散らかった家の中や弱った自分を見せることが恥ずかしかったのですが、気にせず助けを求めたことで新しい信頼関係ができたような気がします。 もともと他人に助けてもらうことが苦手だった私。夫の言葉と緊急的な状況下で初めて誰かに自宅に来てもらって子どもの世話を頼みましたが、結果的に助けてもらったことで新たな友情や信頼関係ができたことを本当によかったと思っています。夫の言葉のように、無理なときは他人の力を借りて子育てすることは必要なことだと学びました。 監修/助産師 松田玲子著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2023年04月02日保育士の中田馨さんが、新生児の赤ちゃんを泣かせずにラクに布団に寝かせる方法をお話ししてくれました。赤ちゃんが安心する体勢、基本の布団へのおろし方などまとめてマンガで解説! 赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! こんにちは、保育士の中田馨です。赤ちゃんとの生活が始まったママたちからよく聞く悩みの1つに「赤ちゃんを布団におくと寝てくれない」ということがあります。そんな赤ちゃんの様子をよく「背中スイッチがある」なんて表現をすることも。本来ならゆっくり休んでほしい産後のママが、赤ちゃんを1日中抱っこしていては、ゆっくり休むこともできません。今回は、生後43日目からの赤ちゃんを受け入れている私の保育所で実践している、新生児の赤ちゃんを泣かせずにラクに布団に寝かせる方法をご紹介します。 新生児の赤ちゃんの「泣く」は自己表現まず、新生児の赤ちゃんが泣くのは、自分の要求を訴えるための自己表現です。布団に寝かせたとたんに泣くのは、ママと離れたことによる不安などを表現しているのでしょう。でも、おっぱいも飲んで、おむつも替えて、考えられることをすべてしたのに、まだ泣き続けている赤ちゃんを見ていると、わけがわからずママも泣きそうになります。これからずっとこんなに泣くのかしらと思ってしまいますが、成長するごとに泣くことは落ち着いてきます。育児全般で言えるのは、「今は、こういう時期なんだ」と思うことです。新生児の赤ちゃんがなぜ泣いているのかがわからないのは初めてのことだから。これから、何度も赤ちゃんの泣いているシーンに出合い、「あれかな?」「これかも!」と試行錯誤しているうちに、赤ちゃんの気持ちがわかるようになりますし、赤ちゃんもママがすることに安心してくれるようになります。そうすることで、徐々に赤ちゃんが泣くことへのつらさが軽くなってきます。 新生児の赤ちゃんの安心する体勢とはまず、新生児の赤ちゃんの安心する体勢を知りましょう。新生児の赤ちゃんの背中を丸く「C」の形にします。腕は「W」、脚は「M」です。つまり、母体にいるときのような体勢にすることで赤ちゃんは安心します。 背中を伸ばした抱き方をしたり、腕や足を屈曲せずに伸びた状態にしたりすると、赤ちゃんはビックリしてしまいます。布団におろすときは、抱っこで丸くなっている背中がまっすぐ伸びますね。そうすると赤ちゃんはビックリします。ビックリすると、手足もビクッと伸びてしまいます。そして起きてしまうのです。なので、布団におろすときは赤ちゃんの安心する体勢のままおろしてあげましょう。 基本の布団へのおろし方まずは、赤ちゃんを布団におろすときの基本です。 【1】 赤ちゃんを横抱きし、布団の前でママは膝を床について腰を落とします【2】 赤ちゃんの首とおしりを支えながら、ママの体ごと布団に寄せていきます【3】 おしりをおろし、頭をおろし、腕をそっと引き抜きます。 これで寝たままならOK。でも、背中スイッチのある赤ちゃんはおしりを下した時点で「あ、おろされている!」とわかります。だから、寝かしつける前に周りの環境を整えましょう。 ラクに布団に寝かせる方法次に、ラクに布団に寝かせる方法です。 ●敷布団の上にドーナツ型の座布団やバスタオルをドーナツ型にして置く赤ちゃんの背中が「C」のまま寝られるようにする工夫です。ドーナツ型の座布団を使う場合は、座布団の上にバスタオルなどをかけます。 ●赤ちゃんの体をおくるみに包む腕を「W」、脚を「M」の状態でおくるみに包んでみましょう。この準備ができてから抱き上げます。そして、寝たら布団におろします。 寒い季節でしたら、厚めの毛布をおくるみにして、布団におろすときに頭と脚に少し厚みを増やして寝かせることで、座布団がなくてもそのまま寝てくれます。 スキンシップで安心させる方法も普段からのスキンシップの中で、全身を触ることも赤ちゃんの不安感を取り除くことにつながります。やさしくさすったり、軽く手を置いてじわーっと触れたりするだけでOK。スキンシップしているときの赤ちゃんの表情を見てください。「あぁ~、そこ気持ちいいいい~」と幸せそうな表情や、「ちょっと! そこはやめてよ!」と難しい顔をすることがあります。スキンシップをすることで、赤ちゃんの好きな場所と苦手な場所がわかります。寝かしつけするときは好きな場所をさすったり、軽く手を置いたりしてあげると、赤ちゃんは安心します。 また、これまで保育所で見てきた多くの赤ちゃんが安心するのが「手」です。寝かしつけするときに、赤ちゃんの手のひらにひとさし指を入れやさしく包みます。赤ちゃんを布団におろすまで手を離さず、最後に手を離します。もし、途中で起きたときも、手を包んでやさしくトントンすると安心して寝入っていく赤ちゃんが多いです。 赤ちゃんを泣かせずにラクに布団に寝かせるには、赤ちゃんが安心する体勢と、赤ちゃんが気持ちいいと思う体の場所を知ることが大事。保育士が実践している方法を、ぜひ活用してみてくださいね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2023年04月01日夫の転勤で、娘が1歳3カ月のときに関西から、縁もゆかりもない関東へ引っ越すことになりました。毎日のように残業があった夫の帰宅時間は、娘の寝かしつけが終わったあと。必然的に、育児はワンオペで、私は孤育て状態に。幸い、引っ越し後にすぐに私の仕事が見つかったものの、慣れない育児、誰も知り合いがいない環境、新しい仕事……。私は孤独な気持ちに押しつぶされそうになっていました。 このままだと、私の心が先につぶれてしまう娘をこども園にお迎えに行って、食事やお風呂を済ませて寝かしつけるまで、毎日すべて私ひとりでおこなっていました。私が目を離すと、娘はすぐに泣き出してしまうため、チラチラと娘の様子を見ながら急いで晩ごはんを作り、とにかくまずは娘に食べさせる。先に娘をお風呂に入れて歯を磨き、絵本を読み聞かせます。寝かしつけが終わったあとに待っているのは、山積みの家事……。一瞬も心が休まらず、常に時間に追われ、どんどん私の心が疲弊していくのがわかりました。 転職後、ドキドキの昼休み新しい会社で働き始めて1週間ほど過ぎた日の昼休みのこと。昼食をとるために部屋を移動すると、そこには初めて会う女性がいました。ドキドキしながら話かけてみると、大学生になるお子様がいると教えてくださり、「子どもが小さいときにたくさん助けてもらったから、今度は私が頑張って働いているママのことを応援したいと思っている」と言われました。その言葉に私は、「ひとりじゃなかったんだ」と、ただただ泣きたい気持ちになったのです。 先輩ママのアドバイスは超有益だった!さっそく、忙しすぎて毎日の食事の用意に困っていた私は、「何か簡単なレシピを知りませんか」と聞いてみました。すると、「レシピというわけではないのだけれど、圧力鍋調理が絶対おすすめ。時短にもなるし、素材の味が生きておいしくできるよ」とアドバイスが。 圧力鍋は、結婚祝いにもらったものの、ほとんど使っていませんでした。そこで、この言葉をきっかけに圧力鍋で煮物を作ってみたところ、圧力がかかると火を止められることに気が付きました。火を止めている間は鍋から離れることができるので、その間にほかの家事ができるように。 大人と話をするだけで、家事や育児のヒントが得られるだけでなく、こんなにも気分が晴れやかになるんだと気がついた私は、自分から積極的に会社の人に話しかけるようになりました。誰かと話をすることで、ひとりで悩んでいたことが、どんどん解決していったからです。待っていても何も変わらない、とにかく自分から動けばいいんだと思った体験でした。 作画/Michika著者:西垣かおり7歳女児のママ。元転勤族の妻で、子どもは1人だが、3度の保活経験あり。縁もゆかりもない街で戸惑いながらも、初めての子育てを楽しんだエピソード中心に執筆中。
2023年03月29日パパとの間に授かった待望の第一子。長男がまだ新生児のころ、私は産後の回復が遅く、そこに寝不足も加わって疲れきっていました。そんな私を気づかい、パパが夜の寝かしつけを担当してくれることに。軽く1時間を超えたであろうパパの初めての寝かしつけ体験談をお伝えします。疲れと戸惑いを感じた初めての育児長男を無事出産し、パパと一緒に私の実家へと里帰りをしたばかりのころ、私は初めての育児に戸惑ってばかりいました。母乳がうまく出てくれず、長男もじょうずにおっぱいを吸えない。産後の体調の回復も遅く、さらに追い討ちをかけるように寝不足も加わって体は疲弊しきっていました。 精神的にも不安定で、うまくいかない育児に対し、すべて私の何かが悪いんだと決めつけて塞ぎ込んでいました。 私を気づかってくれたパパ生後20日ほど経った夜のこと。なかなか寝てくれない長男を抱っこしていると、「俺が寝かしつけるよ」とパパがやさしく声をかけてくれました。きっと私に気をつかってくれたのでしょう。仕事終わりで疲れているにもかかわらず、長男をひょいと抱き上げて「俺が寝かしつけるからゆっくり寝てな」と寝かしつけを代わってくれたのです。 力強いパパの腕の中にいる長男は、居心地がいいのかトロンとした目でパパの顔を見上げていました。 昔話を延々と語る「昔むかし、あるところに……」と、とてもやさしい顔で桃太郎の物語を長男に語りだしたパパ。それから私は1時間ほど眠ることができたのですが、隣の部屋からする話し声で目が覚めました。かさ地蔵の話をしているパパの声です。 ドアを開けると、「寝てくれないんだ」とパパが笑って白旗をあげていました。結局1時間経っても長男の目はらんらん。昔話は一体何話目に突入したのかパパもわからないほどで、私はおなかを抱えて笑ってしまいました。 結局パパの寝かしつけは失敗しましたが、そんな育児の失敗や戸惑いもパパと一緒に笑い合うことで、かけがえのない時間になるということを実感しました。パパの長男を見るやさしい顔は、5年経った今でも目に焼きついています。 イラスト/マメ美監修/助産師 松田玲子著者:堀江ゆうき二男の母。現在第三子を妊娠中。現在はフリーランスとして育児をしながら、体験談・出産・妊娠についての記事を執筆。
2023年03月28日ぽこちゃんです&どんちゃんです
子育てはフリースタイル
両手に男児