【ママからのご相談】夏休みに主人の実家に帰省するのが、毎年恒例の行事です。主人の実家は子どものしつけには大変厳しい家です。行くと必ず、親戚の方々が多く集まる席に子どもを参加させなければなりません。私は毎年、 わが家のやんちゃな2人の子どもにヒヤヒヤさせられっぱなしです。子どもには、大きくなるにしたがって徐々に“親戚の家でのマナー”も覚えていってほしいと思っています。親として心がけるべき点は何かありますか?●A. 基本的生活習慣をいま一度チェックする、良い機会です。ご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。普段は遠くに暮らすご主人のご両親に、久しぶりの帰省でお会いするときに気になることといえば、やはり“子どものマナー”ですよね。義理のお母様からの厳しいチェックもママたちの頭を悩ませてしまいます。核家族化が進み、家に祖父母が同居している家庭が少ない現代では、日本人が昔から大切にしてきた礼儀やマナーなどについて注意してもらえる機会が少ないと思います。私も夫と3人の子どもと暮らしております。幸いにして、近所に主人の両親や祖母がおりますので、子どものマナーや礼儀について怒られることがよくあります。よく言われることは、“あいさつ”“食事のマナー”“和室での作法” です。「幸いにして」と思えたのは、少し時間がたってからです。怒られたその場では恥ずかしい気持ちが先行して、とても「怒られて良かった」なんて思えませんが、何かの折に他人から子どものマナーを褒めていただき、結果的にはあのとき怒られて良かったと思うことが多いのです。今回は、子どもの生活科学研究会が編集した『子どもとマスターする49の生活技術(3)』という本を参考に、簡単で子どもにも分かりやすく、親も教えやすい生活習慣に基づくマナーを2つご紹介したいと思います。●(1)あいさつ基本的な生活習慣であるあいさつができる子どもが少なくなったと言われています。前出の『子どもとマスターする49の生活技術(3)』の中に、以下のような記述があります。**********『最近は、幼稚園や学校などで、名前を呼ばれても返事をしない子どもがいるという話をよく聞きます。「はい」という短い受け答えの声を出しおしんでいるのでしょうか?また、アメリカ、イギリス、韓国などの国々の子どもと比べて、日本の子どもは、日常のあいさつができていないともいわれています。日々のあいさつがきちんとできているか、あいさつをかわすゆとりのある生活をしているか、家庭で生活を見直してみる必要がありそうです』**********わが家の子どもたちも、主人の両親の家であいさつができずに注意を受けることがよくあります。注意されて気をつけるので徐々に良くなっていますが、“大きな声で”というのがどうも苦手です。特に主人の祖母にあいさつするときは、大きな声でないと聞こえないということもありますから、大変なのでしょう。しかし、回数を経るごとに徐々に大きな声で「こんにちは」ができるようになってきました。子どもにとってはあいさつひとつでも“訓練” なのかもしれません。もし、あいさつが苦手なお子さんがいらっしゃるならば、地道な作業ではありますが、“あいさつの回数を意識的に多くする生活”で改善していくという方法はどうでしょうか。たとえば、・朝は玄関先を一緒に掃除しながら近所の家の人にあいさつする・買い物に連れて行き、その都度「こんにちは」や「さようなら」を言ってみる・家庭内では、誰かが出かけるときや帰ってきたときに大きな声で「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」を欠かさないなどです。●(2)食事のマナー主に食事のときに注意すべきは、“箸の正しい使い方” であると思います。**********『1995年に子どもの生活科学研究会が行った子どもの正しい箸使いに関する調査では、箸を正しく持って使える子どもが小学6年生で20%ほど、小学1年生では5%にも達していません』(『子どもとマスターする49の生活技術(3)』より)**********箸の正しい使い方や持ち方については、ご家庭でお父さんやお母さんがお手本となって示していくことが基本ですが、どのような箸をお子さんに使わせているかということはいま一度チェックしてみると良いと思います。プラスチック製の箸は食材が滑りやすく子どもは食べ物がつかみにくいと思いますし、また断面が丸いものも同じで食材が滑ってしまいます。長女が通っていた幼稚園では、園児たちがお箸で苦戦する状況に直面し、竹でできた六角箸 の推奨をし始めました。竹の六角箸はとても軽くて持ちやすく、六角の形は食材がつかみやすいのでオススメです。箸の長さも子どもの手のひらの大きさに合ったものでなくては使いにくいということも分かりました。キャラクターものの箸でないとお子さんは喜んでくれないかもしれませんが、箸の練習には使いやすい道具であることが最重要なのではないかと思います。次にご紹介したいのはやってはいけないお箸のルールです。“忌みばし”をご存知でしょうか?大人の方なら、名前まではわからなくてもひとつやふたつは聞いたことがあるはずです。忌みばしは非常に多くの種類があるそうですが、ここに挙げる9つはぜひ覚えておくとお子さまの将来きっと役に立つことでしょう。**********(a)刺しはし……滑りやすい食材を箸で突き刺して食べる行為(b)かきはし……皿のふちに口をあてて食べ物をかき込む行為(c)ねぶりはし……はし先を舐める行為(d)かみはし……はし先をかむ行為(e)寄せはし……はし先で皿などを自分の方に引き寄せてくる行為(f)握りはし……はしを握ったままの手で茶碗などを持つ行為(g)迷いはし……何を食べようか迷って、はしであちこちを指す行為(h)探りはし……底の方に何が入っているかかきまわしてさぐる行為(i)渡しはし……食器の上にはしを渡す、また食器のふちにかける行為(『子どもとマスターする49の生活技術(3)』より)**********これらを日々の生活の中で少しずつ覚えていけるといいですね。帰省先のご主人のご両親と食事をするとき、知っているのといないのとでは印象が違う ように思います。----------いかがでしたか?あいさつも食事のマナーも、私が子どもだったころは自然と近くにいた祖父母が教えてくれたように記憶しています。日々子育てに追われる中、他のことも注意しなくてはならないママたちにとって、細かいマナーをひとつひとつ教えていくのも大変です。親戚の家にお邪魔する機会は、もしかしたらママたちにとっては“わが子のしつけが行き届いていないと指摘される憂鬱な日”かもしれませんが、そういう場にお子さんが実際に居合わせ、そこにいる年配の方々から注意を受けることがあっても、それを機にマナーを身につけることができれば良いと思いませんか?注意されたことが記憶として残り、自然とできるようになるのですから。子育ての一端を親戚の方々にも担っていただき、子どもの成長を楽しみに感じてもらえるといいですね。【参考文献】・『子どもとマスターする49の生活技術(3)(イラスト版 子どものマナー)』子どもの生活科学研究会・編集●ライター/あしださき(元モデル)
2016年08月08日毎日を慌ただしく過ごしていると、自然に触れる機会はなかなかないですよね。ちょっと疲れているときは、自然体験型レジャーがおすすめ。広い青空と豊かな緑、すがすがしい空気に包まれるリフレッシュタイムをぜひ!収穫体験をしたのは読者の片山さんファミリー今回、野菜の収穫体験に挑戦したのは、片山博子さん、剛さん、綾ちゃん(4歳)。綾ちゃんは「ニンジンは好きで、葉っぱ(葉物野菜)は嫌い。畑で蚊に刺されたらイヤだな〜」と、虫よけスプレーを入念にシュッシュッ。収穫、楽しめるかな…?Let’s 収穫体験♪片山さんファミリーが訪れたのは、千葉県木更津市にある「農業公園ぽんぽこ村」。ガイドの三上徳之さんからその日に採れる野菜の説明を受け、手袋と長靴を装着して収穫開始!採れ頃の野菜の見分け方や、収穫方法、おいしい食べ方などを教えてもらいながら、1時間ほどかけて順番に数種類の野菜を収穫していきます。まずはヤングコーンを収穫。「皮を優しくむかないとコーンが折れちゃうよ」と教えてもらいます。3人とも生のヤングコーンを食べるのは初体験。無農薬だけに虫が付いたものもありましたが、取り除いて味見しました。一本ずつ甘さが違い、野菜にも個性があることを発見!「キャベツの根っこはこんなに立派なんだね」と、スーパーでは見る機会のない、野菜のありのままの姿に感動!ママやパパも初めて知ることがたくさん♪「ジャガイモはどこにあると思う?」の問いに「土の中!」と綾ちゃん。宝探しの感覚で掘っていくと、出てきました!自分で採った野菜をいただきまーす!「採れたてを味わおう!」と、 施設のバーベキューセットをレンタル。野菜が焼けていく、甘く香ばしいにおいに、みんなの食が進みます。食べきれなかった分はお持ち帰りに。予想以上の楽しさに大満足でした!始めは虫刺されを気にしていた綾も、だんだん収穫に夢中になって、途中からは虫の存在を忘れるほどでした。大好きなニンジンは抜くのに意外と力が必要だったのですが、一人で頑張って引き抜いている姿にちょっと感心。親子で力を合わせてキャベツを抜いたり、ヤングコーンの味の感想を言い合ったりと、家族みんなの心に残る、とっても楽しい一日になりました!●取材協力農業公園ぽんぽこ村年間を通して約50種類もの野菜を収穫できる観光農園。野菜はすべて無農薬。年に数回訪れるリピーターも多い。旬野菜収穫コースは、大人(中学生以上)2800円、子どもは保護者同伴で無料。この他、バーベキューレンタル(3240円)や、収穫する野菜に応じた別コースもあり。DATA千葉県木更津市牛袋野506TEL090 - 1666 - 2616自然体験は子どもの「生きる力」も育む自然体験は子どもにとって「なんとなくいいイメージ」がある人も多いでしょう。近年では、学術的な研究でも「幼少期からの自然体験は子どもの『生きる力』を育み、将来の『社会に生きる力』にも通じる」という報告があるそう。自然体験で育まれる「生きる力」とは…?【1】感じる力絵や活字で得てきた知識が、自然の中でホンモノに触れて「実感」として結び付きます。この経験が物事を「自分事」として捉える力=「感じる力」を伸ばします。【2】共有する力見て、触れて感じたことを家族と話し合うことが情報を「共有する力」に。いろいろな感じ方があることを受け入れていくことが「協力し合う力」に発展します。【3】チャレンジする力自然の中では初めての体験もたくさん。「挑戦」「失敗」「成功」を繰り返しながらやり遂げる喜びを感じ、いろいろなことに「チャレンジする力」が強まります。【4】発見・工夫する力不思議な現象に触れると、「なぜ」そうなっているのかと、自ら考える機会に。主体的に考えることは、「発見する力・工夫する力」を育みます。【5】思いやる力自然環境はさまざまな生き物と出合う場所。それらが人間と共に生きていることを実感し、お互いに「育ち合う・支え合う」大切さを学ぶことにつながります。【6】自らの身を守る力規則やルールを守って行動することを通して、自然の中の危険だけでなく、日常生活でも危険が潜んでいることに気付き、「自らの身を守る力」が身に付きます。●お話を聞いたのは池田まさみさんいけだまさみ/十文字学園女子大学教授。専門は認知心理学、実験心理学、発達教育工学。幼少期の自然体験と成人後の養育態度との関連等についても研究。読者ママのオススメ! 親子で楽しむ自然体験スポット貴重な休日、「さて、どこに行こう?」と迷ったとき、参考になるのはやっぱり保育園ママの口コミ。ここでは読者アンケートで「子どもと行ってよかった!」とお墨付きがあった自然体験スポットを紹介します。味覚狩り、水遊び、キャンプ…どこもお手軽で魅力的!■旬の味覚を収穫!●山梨南八ヶ岳 花の森公園DATA山梨県北杜市高根町長沢760TEL0551-20-7222年間を通じてさまざまな野菜や果物を収穫8~9月はトウモロコシ、ナス、キュウリなどの夏野菜収穫と、“完熟”トマト狩りが体験できます。押し花を使った工作や、ピザ作り(要予約)などの体験イベントもあり。公園には駐車場からリフトカーに乗っていくので、アトラクション気分も味わえます。ママの声:広々とした園内で、一日中楽しめます。至るところにきれいな花が咲いていて、ステキな家族写真も撮れました!(埼玉県/3歳と5歳のママ)●東京内沼きのこ園DATA東京都青梅市成木1-90TEL0428-74-4528肉厚シイタケを採って食べられる!3月と10月は林の中、その他の時期はハウスでと、通年でシイタケ収穫が楽しめる農園。昔ながらの自然原木栽培にこだわって育てられたシイタケは、味や香り、食感も格別。収穫したてを炭火焼(要予約)で食べれば、うま味がジュワーッと口いっぱいに!併設のカフェでは、園で育てたキノコを使った料理も味わえます。9月下旬頃から期間、数量限定でさまざまなキノコの直売もあるのでチェックしてみて!ママの声:わが子はキノコが苦手ですが、自分で採ったものはうれしそうに食べていました。収穫後は併設のキノコ専門カフェでランチや休憩ができます。(東京都/4歳のママ)■川や海で遊ぶ●千葉九十九里 海釣りセンターDATA千葉県山武郡九十九里町細屋敷663-5TEL0475-76-8678釣り初心者でも高級魚が釣れるかも!?マダイ、カンパチ、ヒラメなどの高級魚を含め、50 種以上を放流している“海の釣り堀”。エサや持ち帰り用の箱もその場で購入でき、貸し竿もあります。釣った魚は全て持ち帰りOK、釣れなければマダイ1匹をプレゼント。潮風を感じながら、家族で釣果を競ってみては?ママの声:手ぶらで釣りが楽しめます。初心者ですが、マダイが3匹釣れました!(千葉県/2歳のママ)●埼玉ケニーズ・ファミリー・ビレッジDATA埼玉県飯能市上名栗3196TEL042-979-0300都心から1時間で川遊びを満喫利用者の多くがファミリーという人気スポット。遊び広場や温水シャワー、炊事場など、子連れにうれしい設備が充実しています。夏季の目玉は、名栗川をせき止めた天然プール! 水深は深いところでも70cm 程度です。ニジマス釣り&炭火焼きも人気。ママの声:川をせき止めてつくった天然プールがスゴイ!水が透き通っていて、魚が見られることも!(東京都/3歳のママ)■手軽にキャンプ♪●神奈川パディントン・ベア・キャンプグラウンドDATA神奈川県相模原市緑区若柳1634TEL0555-30-4580(PICA 予約センター)遊園地・キャンプ場・温泉を備えた複合施設「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」の敷地内にあるキャンプ場。宿泊施設はコテージやトレーラー、オートキャンプサイト、常設テントサイトなど多種多様。園内にはプールや遊園地、アスレチックもあるので、子どもも一日中遊べます。夜は温泉で日頃の疲れを癒やすのも◎。ママの声:宿泊施設はきれいで設備も整っているので、小さな子どもでも安心して楽しめます!(埼玉県/2歳と5歳のママ)●栃木日光だいや川公園オートキャンプ場DATA栃木県日光市瀬川773-3TEL0288-23-0201キャンプデビューにおすすめ!宿泊用のトレーラーハウスには冷蔵庫や寝具などの装備が充実していて、初心者でも気軽に利用できます。フィールドアスレチックや、キャンプ場では珍しいキッズコーナーもあり、子どももたっぷり遊べます。稲刈りや燻製作りなどの体験学習(要予約)にもチャレンジしてみて。ママの声:ちょっと足を延ばせば日光江戸村などもあり、観光の拠点としてもおすすめです。(東京都/1歳と4歳のママ)●神奈川BOSCOオートキャンプベースDATA神奈川県秦野市丹沢寺山75TEL0463-75-3273ビギナーからもベテランキャンパーからも人気人工的な造成をしていない、本来の森林を満喫できるキャンプ場。水汲み場は天然の湧き水で、飲用OK。自然が維持されているから味わえる、このスポットの魅力の一つです。常設のピザ釜を使えば、手作りピザや肉料理なども調理可能。おいしい料理と冷たい天然水、澄み切った空気を存分に味わって。ママの声:キャンプ仲間の家族と行きました。遠すぎず、集まりやすい程よい距離です。ピザ釜で作るピザがとてもおいしい!(神奈川県/3歳のママ)●栃木ツインリンクもてぎ森と星空のキャンプヴィレッジDATA栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1TEL0285-64-0001(代表)森の中で贅沢なグランピング体験をしよう!今年3月にグランピングエリアを導入し、リニューアルオープンしたニュースポット。ソファやベッドなど、ホテル並みの設備が整ったテントでキャンプをする“グランピング”が楽しめます。バーベキューもホテルのシェフが厳選した食材を使う贅沢仕様。おしゃれな空間でリッチに過ごすキャンプは、いつもとはひと味違った思い出になりそう!ママの声:施設内の「ハローウッズ“遊びの森”」には、アスレチックや迷路、探検コースなど子どもの好奇心を刺激するアクティビティ̶が充実!(埼玉県/4歳のママ)
2016年08月03日運動の発達も遅かった長男Upload By モンズースー息子が3歳頃のことです。もともと発達が遅く、療育を受けながら言葉が増え、他の人と少しづつ話せるようになってきたとき、運動面の発達の遅れが目立ってきました。トランポリンの上では立てず平均台は登れません。走り方も独特でダバダバ走るので遅いのです。ジャンプができない、体育座りができない…どれもそれほど気にすることでもないかな、と様子を見ながらも「しつけの問題」なのか「療育が必要」なのか迷いました。姿勢が維持できず食事中に机に脚を上げたり、顔を乗せるようになり、このままでは小学校に入ったら困るのでは…と思い主治医に相談しました。すると、理学療法を勧められました。理学療法士の先生に見て頂くと、筋力が弱く姿勢の維持が困難であることがわかりました。坂道や階段を上ったり下りたりする練習や、やわらかい素材のマットを踏み込む練習などをして体の使い方を教えてもらいました。Upload By モンズースー運動は不得意なことなので本人も積極的ではありませんでしたが、少しづつですができることが増え、4歳頃には両足のジャンプができるようになりました。姿勢が悪いと「なまけている」「しつけが悪い」ように見えてしまいますが、中には姿勢の維持が困難な子もいるのです。
2016年07月29日平成ママ vs 昭和かあちゃん 食い違う子育てセオリー!?お義母さまとの子育てギャップエピソードお義母さまの時代では「しつけ」で通ったことも、今の時代は虐待やネグレクトなどと言われかねません。「風邪引いたら厚着をさせる」「夏でも外で遊ばせる」などの考えも、今では古いとされていますよね。このように時代とともに子育て法も変化しているため、お義母さまと平成ママの間にギャップが生じてしまうこともしばしば。今回はみなさまから寄せられた「平成ママ vs 昭和かあちゃん! お義母さまとの子育てギャップエピソード」を紹介します。イラスト:春吉86%《昭和 vs 平成》時代が違いますからー!!赤ちゃんへのご飯の食べさせ方。昔は白飯を親が噛み砕いて赤ちゃんに口移しで食べさせていたとのことで、やりたがって困った。虫歯がうつるから絶対にやめて!と言っても、「私は虫歯ないわよ」と言い張る始末(そういう問題じゃないよ…)。後になって、義母がピロリ菌の保菌者であることがわかって戦慄した…!(オレンジ)昔はおむつがとれるのが早ければ早いほど優秀という考えだったらしく、1人目の子育て中は毎回電話のたびに、「おむつは外れたか、トイレトレーニングはまだか」と生後3カ月(!)の頃から言われ続け、ホトホトうんざりした(オレンジ)子どもの手足が冷たいと「風邪をひくわ。何か着せてやって!」と言う義母。最近は「子どもは薄着させて健康に!」という流れなのに…(ひーちゃん)風邪の時にお風呂は絶対ダメだと思っている。「熱が高くなければ衛生を保つために汗を流した方がいいんですよ〜」と言っても聞く耳もたず。薬も飲めば飲むほどいいと思っていて、自分が病院にかかった時に多めにもらった抗生剤を溜めておき、子どもが風邪を引いた時に飲ませようとする。ビタミン剤や胃薬も一緒に勝手に調合して… 危ないから本当に止めてほしい!(ぽこ)孫にはとにかくあま〜いお義母さま夫の実家に行った時、何度言っても子どもたちがソファーで跳び跳ねたりドタドタ走り回ったりしていたので、きつめに叱ったところ、「ちょっと退屈して動きたかっただけなのにね〜」と義母が子どもの味方アピール。子どもたちがせっかくおとなしくなったところだったのに、すべてが水の泡になった(匿名)やってはいけないことや約束ごとを守らないので叱ると、「そんなことで怒らなくもいい」と義父母に止められる。約束ごとは大事だし、危ないこと・人に迷惑になることはしてはいけないと教えてるのに、それを止める理由がわからない…(わんぱく3人の頑張りママ)子どもがどんなに悪いことをしても絶対にダメと言わない義母。いたずらをしてる我が子に私が注意をしているそばから「いいのよ〜、元気な証拠よ〜」と。おかげで義父母の家にいる時の子どもは、やりたい放題。寛大なのはいいけど、危険なことも「いいのよ〜」なので子どもを預けることは絶対に出来ないと思っている(ぽこ)しつけは大事だけれど… それってどうなの?子どもが1歳の時、冷蔵庫を開けたら無言で手の甲をつねられた。理由は「電気代がかかるから、二度とあけないように。痛い思いをしたらもうしなくなる」と言ったことに驚愕。開けてはいけない理由を子どもに話していると「言ってもわからない年だから、体で覚えさせるのよ」と言い放った(ポン子)子どもが小さい頃、義母から「悪いことしたときは手を叩いてでもわからせるように」と言われたが、私は叩くよりも悪いことを言葉で伝えることを選んだ。子どもは小学生になったが、いまだに小さい頃のことを言われる(こうあゆママ)義母の甘やかしのせいで子どもがわがままに…義母は危ないことをしない限り何でも言うことを聞くというスタンスなので、娘は義母と一緒にいるとわがまま三昧。義母の家でイチゴを食べた時、ヘタが上手に取れないと娘が駄々をこねたら、すべてのイチゴのヘタを包丁でそぎ落として出してくれた。それ以来、我が家でもヘタを包丁でそぎ落としてから出せと娘が言い、ヘタくらい自分で取りなさいと毎回私が怒っている(りっちゃん)義母の家に遊びに行った時、3歳の息子に「遊んだものを片付けなさい」と注意したら、義母に「まだ片付けなんて無理や」と言われた。それ以降、家で「片付けなさい」と息子に言うと、「おばあちゃんがしなくていいと言ってた」と返され、片付けをしなくなった(ももこ)おかあさまは孫にとにかく甘く、私が子どもを叱ったり「ダメでしょ!」と軽く頭を叩くと理由がどうであれ「何でそんなことするの!?」と子どもをかばう。そのため、おばあちゃんのところに行けば自分を守ってもらえるという意識が強く、甘やかされ過ぎないかが心配(まなを)そのしつけ、ちょっと待った—!!子どもがいうことをきかない時、なぜダメなのかを根気良く話してほしいが、「いうことをきかないのなら、〇〇買ってあげないよ」と物で釣ってみたり、脅す様な話し方が困ったなあと思う(アリス)義母が非常識すぎる。なんでもグズったら買い与え、疲れたと言えば買い物カートのカゴに小学生にもなる子を入れる。後で払うからと精算前に子どもが開けてしまったお菓子を取り上げず食べさせる。外食先での子どもたちのマナー違反にも、子どもだからと知らん顔(あー)子どもが悪さをしたとき「○○に怒られるよ!」という叱り方をするのは、何が悪いのかが伝わりにくく良くないので止めていただきたい(ぽんせん)食べ物にまつわる子育てギャップ食事の時、子どもが嫌いなおかずも食べさせたいが、義母は「無理に食べる必要はない」という考え(みうたろう)アレルギー持ちの子にアレルギーのある食べ物を与えること。昔はそんなの関係ないし、アレルギーの物を食べたら抗体が出来てアレルギーがなくなると言ってきかない(わんぱく3人の頑張りママ)離乳食を張り切りすぎて、塩でまぶした塩辛い魚を与えようとしたり、たくあんを与えようとしたり、サジを舐めて口移ししたり、ダメなことをしてくれる! 「やめて」というと不機嫌になる(てやんでい)これは参考になった!お義母さまの子育て法子どもがごはんを食べなかった時、義母が「私が食べちゃうよ」とうまく競争心を煽って食べさせていた(みい)「もしあなたが逆の立場だったらどう思う?」と子どもに直接問いかけること(あんふぁん大好きふみこ)高価なおもちゃなんてなくても、家にあるもので親が子と一緒に楽しんで遊ぶだけで子どもはとっても楽しい!ということ。義母はアイデアマンで家の中のいろいろな物がおもちゃに変身する(りっちゃん)お礼はその時に言ってもまた次の日に会った時にもう一度言うことを学んだ。子どもたちもちゃんとそれができるようになった(PAN)子どもが何かたずねてきたら、まずはやさしく「はあい」と返事をして相手を受け入れてあげることが大事だと身をもって教えてくれた。話をしっかり頷いて聞いてあげることの大切さを学んだ(ブーやん)
2016年07月20日「うちの子、寝付きが悪くて」とお悩みのママさん・パパさんは多いことでしょう。子どもにとって睡眠時間は成長のための大切なもの。なかなか眠ってくれないと大きくならないのではないか? 健康を害してしまうのではないか?と心配になってしまいますよね。ガンコな寝グズリや夜泣きにつきあい続け、気づいたらずっと睡眠不足だった。いつもイライラしているし、いつか子どもにあたってしまいそうで怖い……という話もよく聞きます。簡単に子どもを寝かし付けられるテクニックがあればぜひ知りたい!そんな声にお応えして、今回は寝かしつけのコツや小ネタを、街の保育士さんたちに聞いてみました。さて、プロはいったいどのようなスゴ技で子どもたちを眠りに導いているのでしょうか?●(1)小ワザその1:足マッサージ作戦『足をマッサージすることですね。土ふまずの柔らかい部分を親指の腹でやさしく押してあげるといいです』(28歳保育士)『足の指を軽くつまんで、ゆっくり5〜10回程度くるくるとまわします。親指から小指まで順番に行いましょう。とても気持ちいいようで、全部の指が終わるころには眠ってしまっている子もいるほどですよ』(32歳保育士)子どもは眠たくなると手足の先があたたかくなります。裏を返せば、体の末端をあたためると眠ってしまうのです。マッサージで手足をポカポカにしてあげましょう 。きっとすぐに夢の中にいざなわれているはずです。もちろん、ギュッと強く押さないように気をつけなければなりません。子どもはオトナよりもずっと刺激に弱くできています。あくまでも様子をみながら続け、痛そうな素振りを見せたらすぐに力を弱めましょう。●(2)小ワザその2:眉間グルグル作戦『仰向けに寝かせ、指の腹で眉間をそっとなでます。そうすると自然に目が閉じるんですよね。そのまま円を描くようにグルグルこすり続けているとコロっと寝ちゃいますよ。力もいらないしすごくラクな方法です』(32歳保育士)『鼻筋からおでこまでのラインをなでなで するといいです。かわいいねっていう気持ちを込めることが大事かな(笑)』(29歳保育士)こちらも多くの先生があげた小ワザでした。眠くないと主張してなかなか目を閉じないお子さんたちによく使われているようです。マッサージと同様、力の加減には注意しましょう。ソフトなタッチでリズムよくなでてあげるのが効果的なんだそうです。●(3)小ワザその3:相手と呼吸を合わせちゃう作戦『どんなに寝グズリしている赤ちゃんでも、呼吸を合わせれば眠りに誘うことができるんですよ』(45歳保育士)自信たっぷりにそう言ったのは、この道20年以上の先生です。いったいどういうことなのでしょうか?『やり方は簡単。まずは顔を寄せて、子どもの呼吸をよく聞いてください。そして自分の呼吸を、その子の呼吸に合わせるんです。そのまましばらく、子どもの呼吸と同じタイミングで吸ったり吐いたりを続けます。このとき、自分の呼吸を子どもに聞かせるように、耳元で息をするのがポイントです。しばらくそれを続けたら、自分の呼吸をだんだん遅く、深くしていきます。するとなぜか、それにつられて子どもの呼吸もゆっくりになっていくんですよ。そうなればシメたもの。ゆっくりした呼吸を繰り返しているうちに、早ければ数分で子どもは眠ってしまいますよ』これは聞いているうちに呼吸が同調していくという人間のふしぎな性質 を使ったテクニック。言葉が通じず、なぜ早く寝なくてはいけないのか頭で理解できない赤ちゃんには、この小ワザがぴったりだそうです。●焦りは禁物!寝かしつけは大らかな心ですべての先生が共通して言っていたのは、『寝かし付けるときに焦りは禁物』ということ。『私たちプロでも、会議が迫っていて1分1秒でも早く眠って欲しいと焦っているときに限ってうまくいきません 。いっしょに寝ちゃってもいいや、くらいの大らかな気持ちであるほうが、子どもも安心しているのかすぐに寝付いてくれますね』いつまでも眠ってくれないとイライラしてしまいがちですが、そんなときこそいったん深呼吸。ゆったりした気持ちでお子さんに寄り添ってみましょう。----------いかがでしたか?特別な道具もいらず、誰でもすぐにできる寝かしつけの小ワザ、子育てに早速取り入れてみてくださいね。●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)●文/パピマミ編集部
2016年07月12日先日、しつけで置き去りにされた子どもが行方不明になるというニュースが報道されました。しつけや叱り方について様々な議論がされていますが、何が正しくて何が間違っているのかに悩むママも多いことでしょう。「こうすれば正解」というものはありませんが、やってはいけない叱り方や、叱る時のコツを知っておけば子どもへの対応も変わってくるかと思います。感情的にただ叱るのではなく、より効果的な方法を探ってみましょう。しつけに悪影響のNGワード「ママ怒るよ」「ごめんなさいは?」「ママもう知らない・勝手にしなさい」などは、しつけによくないNGワードです。知らず知らずの内に親の権力をかざしてしまう言葉は、単に「怖いから、ママに嫌われたくないから」と一時的に言うことを聞くだけでしつけとしての効果はないでしょう。どうしても感情的な言葉を発してしまいそうな時は、冷静になるために時間や距離を少し置くということも大切です。しつけによくないNGワードとしては叱る時に注意したい態度と言葉親が叱る時に少し気を付けると子どもが受け入れやすくなるポイントをまとめました。すべてを実践しなければいけない、ということではなく、まず1つでも良いので取り入ることから始めましょう。・理由をしっかり説明する「降りなさい」だけではなぜそうするのかが分からず反発を招くだけです。「それ以上登ると頭をごっつんして痛くなるから降りなさい」など理由をしっかりと伝えた上で言うと素直に受け入れやすいでしょう。2歳児などまだ言葉が分からない内であっても「言葉が分からないから説明しない」のではなく、説明を続けることで徐々に理解が深まります。説明する時はくどくどと長く言うのではなく、短く簡潔に伝えましょう。・共感する子どもがなぜその行動をとるのか、を考えた言葉かけをして共感する態度をしめしましょう。「自分の気持ちをわかってくれている」と子どもが思うことが大切です。「まだ遊びたいよね、でも・・・」などの前置きをするだけで、子どもがその後の言葉を素直に聞き入れやすくなるでしょう。・自主性を育てる言い方「~しなさい!」を「~しようね」に変えることで、自主性が育ちます。やらされた感がなく、自分で頑張った気持ちが残るので行動に移しやすくなります。・ワクワクする言葉を使う「掃除しよう」→「掃除したらピカピカになるね」、「野菜も食べなさい」→「野菜を食べたら強く(大きく)なれるよ」など、子どもがワクワクするような言葉を付け足しましょう。子どもにもイメージしやすくなりますし、「それならやってみたい」という気持ちが育ちます。・褒めることも忘れずに一番大事なのに一番忘れがちなのが褒めるということです。普段から行動を褒めてもらっている子どもの方が、親からの注意を素直に聞き入れやすくなります。いいことができた時はもちろん、普段できないことをできた時、自主的に行動した時などにも褒めてあげましょう。頑張りを認めてもらったことは自信へとつながります。執筆していて、「ママもう知らない」などは、私も言ってしまうことがあると反省しました。逆に「ご飯を食べたら強くなれるよ」などと言うと、確かに頑張って食べようとすることが多いと感じます。頑張って食べた時はその場で褒める、ということも大切ですね。悪いことは悪いと教えながらも、子どもの気持ちを大切に、感情的に叱らないということを肝に銘じていきたいと思いました。少し言葉を変えるだけでも印象は変わります。普段から意識してみましょう。
2016年06月24日人とコミュニケーションを取る上で、話す・聞く力は大切なもの。臨床心理士の伊志嶺美津子さんが答えます。illustrationKAWAZOE MutsumiQ.話をしっかり聞ける子になるにはどうしたらいいですか?4歳の息子は人の話をしっかり聞いて行動するのが苦手です。園でも先生の話をよく聞いていないため、工作活動が特に苦手です。絵本を読み聞かせるときも聞いていないことがあります。[東京都・よもぎこ]A.家庭でのコミュニケーションを丁寧に行いましょう4歳はまだ自己中心性が抜けていないので、自分の興味がない話には注意が向きにくい年齢です。また不安なことがあるときも、人の話に集中できない場合があります。話をしっかり聞ける子になるためには、まず家庭でのコミュニケーションを丁寧に行うことがとても大事です。日頃からママが一方的に話して、「分かった」と言えば済んでしまうようなやりとりが多いと、人の話を聞き流すようになってしまいます。また、子どもの顔を見て、子どもの興味や関心に合った話をすることも大切です。自分のことを分かってもらえたという経験をたくさん積み重ねて、子どもは人の話を聞く姿勢を身に付けていくものなのです。工作が苦手なのは、手先が不器用だったり、空間を把握する力が発達途中なせいかもしれません。褒め過ぎる必要はありませんが、「ここはよくできたね」「すごいね」とお子さんの作品を認めて自信を育てていきましょう。園の先生はお子さんの個性を理解しているはずですから、相談してみるのもいいと思います。お子さんがやりたいことや、泥んこになって遊ぶなど、園でさまざまな経験ができるといいですね。そしておうちでも、興味を持ったことに取り組める環境を用意して、お子さんが自分の意思で選び、行動できるように見守っていきましょう。
2016年06月22日子どもはかわいいはずなのに、子育てをしているとイライラして、つい大声を出してしまったり、手を上げてしまったり。そんな自分に自己嫌悪におちいっているママも多いのではないでしょうか。さら助産院(埼玉県)のベビーマッサージクラスで開催されたミニ講座「たたかない・どならない子育て」にて、NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事などを務める高祖常子さんに話を聞きました。子育て中はイライラするのが当たり前講座に集まったのは0歳児の赤ちゃんとママ12組。講座は、ママたちに、「たたかない、どならない育児」と聞いて思うことを、一言ずつ話してもらうところからスタート。「しつけに厳しい父にたたかれて育った。子どもとどう向き合ってよいのかわからない」、「よその親が怒鳴っているのを見ると、将来ああなるのはイヤだなと思ってしまう」、「上の子がイヤイヤ期。毎朝、『今日は怒らない』と決意するのに、夕方には怒ってしまい、自己嫌悪になる」などの意見が出ました。うなずきながら聞いていた高祖さんは、「これから子どもが成長する過程で、イライラする瞬間は絶対にあります。そのときの対処方法を知っておくと、どなったり、たたいたりすることを避けられます」。赤ちゃんが泣き止まないときは?~これだけはやらないで!「0歳時の赤ちゃんに対しても、『泣き止まない』などの理由でイライラすることはありますよね。未熟な状態で生まれてくる人間の赤ちゃんにとって、泣くことは生きるための手段なのです。お腹がすいた、眠いといった理由だけでなく、なんとく気分がすっきりしない、という理由で泣くこともあるでしょう。何をしても泣きやまないときは、『泣きたい気分なのね』と泣かせてあげればいいのです」。高祖さんが挙げた、赤ちゃんが泣き止まないときでも、やってはいけないこと。・強く揺さぶる・投げる・口をふさぐ・たたく以上は、赤ちゃんの命を守るためにも、絶対にやめてくださいとのこと。イヤイヤ期はどうする?~「たたかない」と決める「自我が出る2~3歳は、『イヤイヤ期』と言われますが、これは成長のステップ。自分の気持ちを表現できるようになったということです。ただ、相手のことを考えたり、場の雰囲気を察したりすることはできない、気持ちを切り替えることも難しいので、大人にとって大変な時期であることは確かです。でも、子どもの主張を『ダメ!』と押さえつけてしまうと、自己表現の機会を奪ってしまいますし、たたいて言うことを聞かせる方法を取ると、親の顔色を見て行動する子になってしまうかもしれません。『軽くたたく』のつもりが、エスカレートする危険性もあります。とにかく、『たたかない』と決めてください」。子どもの困った行動には?~まずは子どもの気持ちを受け止めるでは、子どもが自分勝手なことを言ったり、迷惑な行動を取ったりした場合、どうすればいいのでしょうか。「怒る前に子どもの感情を受け止めることが大事です。たとえば、靴を履かない子に、頭ごなしに『履きなさい!』とどなるのではなく、『そうなんだね。履きたくないんだね』と気持ちを代弁してあげる。『じゃあ、これとこれ、どっちを履きたい?』と本人に選択肢を与えてあげるのもいいですね。部屋で棒を振り回そうとする子に、『ここでは危ないからやめてね』と制止するのはもちろん。でも、何度もやるのなら、それはやっぱりやってみたいから。『ここは危ないけど、人がいない公園ならいいよ』、『風船で作った棒ならいいよ』など、代替案や条件を示してあげたり、『どこならいいかな?』と一緒に考えたりするのもいいですね。威圧するのではなく、自分で考えて行動するように導いてあげることができれば、社会に出てからも、自分で判断・行動できる子になります」。上の子に厳しく当たってしまう場合は?~上の子に向き合う時間を作る「ママが赤ちゃんのお世話で大変なときに、上の子にわがままを言われて、イライラして当たってしまうことも多いですよね。そういう場合は、たとえば、『おっぱいが終わったら、二人で絵本を読もうね』のように、具体的な約束をしてみましょう。月一回でもいいので、下の子をパパに任せて上の子に向き合う時間を作ってあげるのもいいですね。おいしいおやつを食べて『ママと○○ちゃんとの秘密だね』と伝えたら、上の子はきっとうれしいはず。頭をなでたり、下の子に優しくしてくれたら『ありがとう。うれしそうだよ!』とほめて、下の子の気持ちを伝えましょう。心を満たされると、下の子にも優しくできるようになります」。ママのイライラを逃す方法を知っておこう「イライラしてたたいたり怒鳴ったりしそうになったときに、クールダウンする方法を知っておくといい」ということで、高祖さんのおすすめは、たとえばこんなこと。・子どもから離れる・深呼吸する・数を数える・お皿洗いなどで心を浄化する「触ってはいけないものは高い場所に片づけておく、お菓子売り場を通らない工夫をするなど、イライラする要因を排除することも大切ですね。また、日頃から少しでもリラックスする時間を作って、ガス抜きすることも必要です。一時託児サービス利用したり、パパに預けたりして、1時間でも2時間でも、一人になる時間を作ってください。家事もがんばりすぎないで、疲れた日はお惣菜を買うなど、手抜きをしてもいいのです」。相談できる人を見つけよう「日中一人でがんばっているママには、大人の会話をしたり、小さなことを相談したりできる人が必要」と高祖さん。「まずは、パパと向き合うことをあきらめないで。二人で、『子どもにはどんな大人になって欲しいか』を話し合ってみることも必要です。一時的な感情を子どもにぶつける対応が、思い描く将来のわが子の姿につながるのか、ということも見えてきます。でも、パパは帰りが遅かったり、話を聞いてもらえなかったりすることがあるかも。そういう場合は、両親でも、ママ友でも、行政の担当者でもいいので、とにかく相談できる人を見つけて欲しいですね」。私も7歳と3歳の育児中。毎日、仕事も家事もするべきことは山ほどあって、そのうえ子どもたちが思い通りにいかないと、ついつい大きな声に。子どものためにはならないと、わかってはいるのですが。早速、「どなりそうになったら深呼吸」を実践してみようと思います。取材協力:さら助産院特定非営利活動法人児童虐待防止全国ネットワーク<文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年06月20日長男5歳。小学校入学も控え、いよいよ本格的に「しつけ」を考える年齢になってきました。以前より口うるさく言う機会が増えてきたのですが、正直、心の中はモヤモヤでいっぱいです。子どもが言うことを聞いても嫌なムードが残り、何だかスッキリしない…。そもそも「しつけ」って、何だろう?子どもに偉そうに指示を下し、「あなたのためよ」とお決まりのセリフで押し付けるのが、本当のしつけなんだろうか?そもそも私って、子どもをしつけられるほど立派な人間だったっけ…そう、悩み始めたのです。 ほんとうに「子どものため」?悩みながら気付いたのが、まず自分が「しつけ」という言葉をうまく飲み込めていないということ。それは、子ども時代の記憶があるから。子どもの頃は、「しつけと称して偉そうにしたり、怒る大人」に嫌悪感を感じていたのです。同時に思い出されるのが、「あなたのため」と口うるさく言われた記憶。たしかに親になってみれば子どものためを思って言うのですが、子どもの頃を思い出すと、親の言う「あなたのため」が時々「押し付け」に感じるときもありました。そういうときに限って、よく考えると「親のため」も絡んでいるのです。たとえば「親の体裁のために勉強してほしい」というように。では、本来のしつけって何でしょうか?それは「子どもが自分で自分の身を守り、また他人と社会でうまくやっていくための習慣作りの基盤」となるものです。たとえば、子どもが健康で、安全に生きていくために。友達と遊んだり、ケンカをしても仲直りして、信頼関係を築いていくために。社会に出て周囲と協力して夢を叶え、恋人や家庭を作り、やがて我が子を育てていくために。そうやって子どもが自分らしい人生を歩める基盤を、いま形作ることがしつけなのです。子どもにどう育ってほしいのかじっくり考え、しつけの定義をしっかり定めておくと、「しつけと称して偉そうになる」ことは防げると気付きました。本来の自分とのギャップもう一つ引っかかるのが、「自分は子どもをしつけられるほど、きちんとしていたかな?」ということ。そこまでひどい人間だとも思いませんが、独身時代は夜更かしが好きでしたし、休日はパジャマのままダラダラ、テレビだって付けっぱなしでした。「本来の自分」だって、子どもに威張れるほど立派な人間ではないのです。だからさも偉そうに口うるさく言う「ママとしての自分」とのギャップを、気持ち悪く感じていたのでしょう。そして子どもはその違和感にも、必ず気付くものです。そのギャップをなくすためには、まず本来の自分がしっかり生活することです。早く寝てもらいたいなら、自分が早く寝る。勉強して欲しいなら、自分が勉強する、という風に。子どもは親の真似が大好きですし、親の背中を見て育ちますから、効果はあるでしょう。基本は自分がしっかり生活をし、子どもに声をかけるときはしつけの定義を思い出すこと。そうすることで「偉そうに」「口うるさく」「押し付けるように」ならず、自然としつけることができると思うのです。ライター:宮野 茉莉子
2016年06月17日ぶっちゃけうまくいってる? 困った? 助かった?実録! お義母さまとの同居・近居エピソード「スープの冷めない距離」とはよく言ったもので、同居・二世帯同居・敷地内別居・近居など、さまざまな形態でおかあさまと暮らしているヨメのみなさま、いつもおつかれさまです! 今回はそんなみなさまに「お義母さまとの同居・近居で困ったコト、助かったコト」を教えてもらいました。近い将来、そうなるかもしれないママたちも、そうではない人も必見のエピソードをたっぷり紹介します。イラスト:春吉86%近くてヨカッタ! お義母さまに感謝家族みんなでインフルエンザにかかった時、自分が動けなかったのですごく助かった(、p、p)私が大病を患って緊急入院し、2カ月病院から出られず。子ども3人と夫は、実家で食事をしてなんとか乗り切ってくれた。退院後も、お裾分けをくれたり食事に呼んでくれたりしたので、リハビリや療養に専念することができ、本当にありがたかった(あのしゃ)仕事中に子どもが体調が悪いと連絡があると、私の代わりに迎えに行ってくれるのでとても助かる(モコモコ)こ、こ、怖すぎる〜! 監視しないでっ夜、窓の外が気になったので窓のカーテンを開けたら、白い顔がボーっと浮かび上がり思わず悲鳴をあげてしまった! 義母がうちの様子を覗いていたことがわかった…(nana)自転車ですぐに来られる距離なので、監視されている感じ。「こないだ通ったけど、夕方は出掛けていたみたいね」など常々言われる(ここてぃ)義理の家族が隣に住んでいる。最初の頃はやたらと玄関チャイムを鳴らされたり、まだ赤ちゃんだった長女を勝手に連れて行かれたりした…。また、窓から覗かれることもよくあり、とても怖かった(つぼゆ)何は無くとも同居はツライよ…義母はいつも自分の部屋ではなくリビングでテレビを見ながら着替える。下着姿でウロウロしている時があり、見たくないし困る…(ぽとと)子どもが悪いことをすると、義母と夫が一緒になって叱るので、私が子どもの逃げ場になってあげないと…と思い子どもをかばうと、「そんな甘い態度ではだめだ」とWで説教をされる。トホホ…(よっしー)とにかく過保護で心配性な義母。娘が幼稚園の頃、冬は風邪を引くからと公園遊びを禁止された。母親の私の意見は全く聞き入れてもらえず、かなりストレスが溜まった(くいしんぼ)私の子育て方法にケチをつけてくる!(あひと)突然の訪問はヤ・メ・テ・ッ!!よく孫に会いに来るのはいいが、事前に知らせてほしい。突然だと慌ててしまうので…(みうみう)歩いて15分の距離に住んでいて、毎週一度は必ず会う。土日はアポなしで来るので困る。部屋がハチャメチャで家族全員パジャマでダラダラしている時でも突然来るので、土日は朝からいつ来るかとドキドキする(みーぶ)雨が降った時に洗濯物が干しっぱなしだと、頼んでもいないのに家に入って取り込んでくれる。それはそれでありがたいけど、勝手に入られるのは微妙な気がする…(あっちゃん)同居・近居も悪いことばかりじゃない食費をかなり負担してもらい助かっている。メニューを考えて買い物してきてくれることも多い(はるタン)野菜をたくさんお裾分けしてくれて家計が助かる。晩御飯のおかずを分けてくれたりする(ハセ)子どものお弁当作りとか家事を手伝ってくれるので本当に助かる(リンリンちゃん)雑草が生え放題の庭の草抜きをしてくれたり、垣根を切ってくれたりする。指定のごみ袋も同じなので、ゴミ袋に入れてあとは捨てるだけの状態にしてくれるので、とっても助かっている(hani)いくら近いからって頻繁に呼び出さないで!電車1本で行ける距離なので、「おいしいお肉いただいたのよー食べにきて!」とか「庭のお花がきれいに咲いているのよ〜」などしょっちゅう呼び出しがある(汗)(たか)「家に来て〇〇を入力してほしいんだけど」「プリンターを買っておいてくれない?」「ワインを注文してくれない?」などなど、やたらと使われる。私も仕事が忙しい時は断るけれど、年に数回子どもを預かってもらうこともあるので、無理して頼みを聞いたりもする(なお)ちょっとしたことで呼び出されることがツライ。体調が悪いと夫に電話してきて、結局私が様子を見に行くことになる。行ってみると意外と元気だったりして…(大ママ)気を遣わないはずの実母との同居でもトラブル多発!?実母と毎日のようにケンカになる。母は私(1人っ子)を育てた経験しかないが、孫は男の子2人兄弟。子育ての大変さに驚いている。子育ては口を出さないでほしい(MO2)留守番をしてほしい時に自分の用事をどんどん入れてしまっていたり、お願いした日を忘れてしまっていて出かけてしまう。母がいるものと思って子どもにカギを持たせていない日に母はそれを忘れて出かけてしまい、子どもたちが家に入れなかったことがある(こだぬき)うまくいく秘訣は“つかず離れず”近くに住んでいるが、お互いあまり干渉しないように心がけている(はずきさん)家が近くお互い行き来していることもあり、義母は我が家の合いカギをほしがる。夫にも言っているようだが、私は断固拒否! 合鍵が作れない特殊なカギなのでと説明しているがどう思っているのか…。カギは渡さない、それだけは譲れない!(そらてり)同居は無理だと判断し近居にした。週末は気軽に遊びに行ける距離なので、子どもと夫だけで行くことも。お互い干渉しすぎないし、自分の生活のペースが保てるので、仲良くできているのだと思う(ぴっころりん)
2016年06月15日こんにちは、ママライターの木村華子です。北海道七飯(ななえ)町東大沼付近の林で、田野岡大和君(7歳)が行方不明になっていた事件は、2016年6月3日朝、陸上自衛隊駒ケ岳演習場内の小屋で雨宿りする大和君を隊員が発見する、という嬉しいニュースで幕を閉じました。大和君の無事が確認され、同じ世代のお子様を持つパパ・ママたちの中には、ホッと胸をなでおろした方も多いのではないでしょうか。私自身、もしも山中で一人きりになっているのがわが子だったら……と、遭難中の大和君が抱く心細さや恐怖を思い、他人事とは思えない1週間を過ごしました。大和君の行方が分からなくなった時点から、ちまたでは“置き去り”を虐待だとする意見 が飛び交っています。『山の中に子どもを置き去りにするのは、しつけではなく殺人同等!』『あきらかに虐待。または、ネグレクトの一つだと思う』などなど……。と同時に、ネット上では「自分も子ども時代、置き去りにされたことがある……」という声も少なくはない様子。大和君と同じく、ドライブ中に車から降ろされた経験談や、ソフトなものでは買い物中にスーパーで置き去りにされたなど、これらのエピソードを見ていると、確かにありがちなしつけ方法であるかのようにも思えます。「私もそうだった!」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?児童虐待が叫ばれるようになった現代だからこそ問題視されるしつけ方法ですが、一昔前までは決して珍しい行為ではなかったのかもしれません。そこで今回は、現在子育て中のママたちが幼少期に受けた“自分の子どもにはしたくないしつけ体験” を取材いたしました。●自分の子どもには絶対にしたくない“しつけ”の体験談●(1)おばあちゃんにお灸を据えられた『おばあちゃんちでイタズラすると、文字通り“お灸を据えられていた”。指のつけねにモグサを据えて、そこに火をつけるんだけど、子ども心にスゴい恐怖だった……。あんな教育法が、古き良き風習っぽくなっているのが理解できない!完全な体罰で、虐待だと思う』(30代・小2のママ)●(2)先生に全力でビンタされた『小学校に、怒ると全力でビンタしてくる先生がいた。でも、なぜか生徒には懐かれていた。怒るととても怖いけど、褒めるべきときにはしっかり認めてくれる先生だった。今では考えられない。たとえ良い先生だとしても、私なら一発でもわが子をビンタした時点で訴えそう。当時の先生はスゴいけど、全てを任せていた親もスゴい』(30代・3歳児のママ)●(3)父親に木刀を持って追いかけられた『わが家の父は、怒ると木刀を持って追っかけてきてた。実際に木刀で殴られた記憶はないから、多分追っかけていただけなんだけど、今考えれば、子どもをしつけるのに“脅す”って必要かな? と疑問に思う。下手な体罰よりも悪質な感じがする』(40代・小2のママ)●(4)母親に無視されたり悪口を言われたりした『体罰はまったくない家庭だったけど、悪いことをしたときの母親による精神的な攻撃がキツかった。「そんな子は私の娘じゃない!」と言って、ずーっと無視されたり、聞こえる場所で父親に私の悪口を言ったり……。それが虐待だったとわかるまで、結構な時間がかかった。自分が30代になった今、当時の母親がいかに幼稚だったか痛感している。ああはなるまい、と思う』(20代・6歳児のママ)●(5)置き去りや閉め出しが日常茶飯事だった『今回の事件と同じように置き去りにされたり、押入れに閉じ込められたり、玄関から閉め出されたり……というのは日常茶飯事だった。自分が親になって思うのは、正直わからんでもない……ということ。イラッとして、ベランダに子どもを出してしまいたくなることもある。でもそういうときって、しつけとかとは別の感情に支配されてるから、理解はできるけど正しいとは言えない 』(30代・5歳児のママ)●自身が受けたしつけを振り返り、子育てを見つめ直してみては?実際に子育てをしていると、虐待としつけの線引きに悩まされる瞬間は多々あります。そしてその答えはとても主観的で、個人差が生じやすいものでしょう。しかも、時代によって変化しやすいものでもあります。ある親子にとっては些細な教育方法の一つであったとしても、別の親子にそれが適応されるとは限りません。それぞれの親子に、それぞれの経験に、その答えがあるのだとすれば、「どこからが虐待なのか」を問い続けることに意味があるように感じます。ママたちが経験した「子どもにはしたくない!」エピソードは、それぞれの親子の答えが見え隠れするヒントのようにも感じられました。時には自身の幼少期を振り返って、当時どう感じたかを思い返し、現在の子育てを見つめ直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。●ライター/木村華子(ママライター)
2016年06月14日【ママからのご相談】最近戸建てを新築し、同時に夫の両親との同居が始まりました。6歳の娘と、もうすぐ1歳の息子がいます。同居前は気づかなかったのですが、夫の両親が男子ばかりを構いたがり、かわいがる傾向が強くて参ってしまいます。それだけならまだいいのですが、育児についてことごとく口を出してきて、しかもその内容が時代錯誤で……。「1歳過ぎたら、お尻を叩いてでもオムツをやめさせなさい」と言われたり、「母乳があまり出なかったから、この子は体が弱くなるかも」という嫌味まで言われて、はっきり言って同居を後悔しています。夫に訴えても「年寄りに、いちいち目くじら立てるなよ」のひと言で、まったく頼りにならないです。もうそろそろ精神的に限界で、義父母相手にキレてしまいそうな自分がいます。●A. “育児の世代間ギャップ”を感じているのはあなただけではありません!初めまして、ライターの月極姫です。2人のお子さんを育てるだけでも大仕事なのに、同居をきっかけにストレスが増えて大変な状況ですね。旦那様も頼ってみたとのことですが、今のところ義父母さんの味方のようでちょっとお気の毒です。気を取り直して、同じ悩みを持つ方々のデータを見てみましょう。●ママが育児の世代間ギャップを感じる相手は、“義母”が1位【アンケート(1):古い育児法を押しつけてくるのは誰ですか?】・1位:義母……35%(43人)・2位:実母……27%(33人)・3位:義父……9%(11人)・4位:近所の方……8%(10人)・5位:祖母……7%(8人)・6位:その他……5%(6人)・7位:実父……4%(5人)・8位:その他の親戚……3%(4人)・同率9位:お世話になった恩師……1%(1人)・同率9位:祖父……1%(1人)※有効回答者数:122人/集計期間:2016年5月13日〜2016年5月18日(パピマミ調べ)このアンケート結果では、育児の世代間ギャップを感じる相手は圧倒的に義母さんが多く、次に実母、義父さんと続いています。ご相談者様のように同居だと、そのストレスも煮詰まる一方かもしれませんね。●どうして押し付けるの? しつけ、出産に関する世代間ギャップにお悩み多数次に、どんなことに関して“育児の世代間ギャップ”を感じるのかを見てみましょう。【アンケート(2):父母・義父母・親戚の育児法に対して、世代間ギャップを感じたことはありますか?ある場合、特に感じたことはなんですか?】・1位:ある/しつけに関すること (厳しすぎる、甘すぎる、昔風のしつけを押し付けてくるなど)……32%(24人)・2位:ある/子どもの人数や性別、出産に関すること(男子を好む、一人っ子に対して否定的など)……17%(13人)・3位:ある/授乳に関すること(母乳にこだわる、授乳中に高カロリーな物を食べさせようとするなど)……16%(12人)・4位:ある/その他……12%(9人)・同率5位:ない……8%(6人)・同率5位:ある/食べ物、飲み物のことに関すること(アレルギーや好き嫌いに対する無理解、栄養バランスよりカロリーを重視するなど)……8%(6人)・同率5位:ある/遊びや勉強に関すること(早期教育に否定的、塾や習い事への無理解など)……8%(6人)※有効回答者数:76人/集計期間:2016年5月13日〜2016年5月18日(パピマミ調べ)しつけに関すること、子どもの人数や性別に関する干渉も多いようですね。最近のパパさん、ママさんには女の子を欲しがる傾向が強いようですが、古い世代では男子の誕生を極端に喜ぶケースも多い のです。●いっしょくたに「古い」と決めつけないで! じーじ&ばーばタイプ別対応法筆者は以前、介護療養型病棟に勤務していた時期があり、そこでたくさんの高齢者の方々とお会いしました。「高齢者は押しつけがましい」といっしょくたにまとめてしまうのもまた乱暴であり、当然ながらお年寄りにもさまざまなタイプの方がいらっしゃいます。90歳を過ぎても若々しく、柔軟で、若い職員たちにも人気があり、タブレットやスマホを華麗に操るオシャレなおばあちゃん。昔の苦労話を切々と語るのが日課の、ちょっと近寄りがたい雰囲気のおじいちゃん。現役時代大企業の社長さんだったせいか、いまだに誰に対しても命令口調のおじいちゃん。定年まで看護師として勤め上げ、介護を受けるようになった現在もできる限り体を動かそうとし、職員の手伝いをしたくてたまらない様子の活発なおばあちゃん。当然職員はすべてのお年寄りに対して平等に接しなければいけないのですが、タイプに合わせて“接し方”を変えなければうまく信頼関係が築けない ということも痛感しました。古い育児法を押し付けられそうになったとき「そんなの古いから」だけでは角が立ちますよね。人間ある程度年齢を重ねると、性格が激変することはまずありません。お相手の個性と人格を受け入れて、上手に接していくことで世代間ギャップによるストレスも軽減されることでしょう。タイプ別の対応法を少しご紹介します。●時代感覚高めのイマドキタイプ一緒にいて最もラクで、楽しいタイプかもしれませんね。こういう方は精神的に自立しているので、古い育児法を押し付けたりはしません が、不安になったときは喜んで相談に乗ってくれます。ぜひママの方からどんどん質問して、先輩の叡智を積極的に吸収しましょう。●頼られるのが大好きなハイスペックタイプ高い地位を築いた方には、揺るぎない自信とリーダーシップがあるものです。接し方としてはとにかく尊重し、立て、同時に媚びない こと。こうした積み重ねで信頼関係を築くと、逆にご相談者さまの“時代感覚”を受け入れてくれるようになります。「うちの嫁が言うなら、最近の育児はそうなのかもな」と思っていただけたら、しめたものです!●記憶と共に生きる生き証人タイプ苦労人タイプの方は、ある意味もっとも接し方が難しいかもしれません。『義父はすごく貧しい環境から這い上がった人で、尊敬はしているんですが、子どもにフルーツ缶のシロップを全部飲ませようとしたり、ラーメンの汁を残させないとか、とにかくもったいない精神が極端で困ってます…… 』(20代ママさん)『義母の生家が極端に男子を尊重する家だったらしく、今義母は私の息子ばかり溺愛するので、はっきり言って気持ち悪い です。自分が女子として生まれてツラい思いをされたなら、逆にどの孫にも平等に接して欲しいと思ってしまう』(40代ママさん)『義父母が、紙オムツを「不経済だ」と……無理やり布オムツにさせられました。布オムツにも良いところはたくさんあるのですが、正直面倒で疲れました』(30代ママさん)このような悩みも多く聞かれるタイプですが、真っ向から反発してもあまり良いことはありません。自分の親であれば意見しやすいかもしれませんが、義父母さんの場合は旦那様に上手にお願いし、間に立ってもらいましょう。また、日ごろからママさんが義父母さんの苦労話をよく聞き、受け入れることでお相手の態度もかなり軟化するはず です。育児に関して何か押し付けられた場合、子どものためにはっきり断るべきこともあるでしょう。しかし、“日ごろから信頼関係ができていて断る”のと、“日ごろの関係が険悪な状態で断る”のではまるで違ってきます。●まだまだ活躍したい張り切りタイプ家事、育児に関して「手伝うわよ!」と言ってくれる頼もしいタイプ。孫を外に連れだして遊ばせたり、預かってくれたりということにも積極的ですが、子どもに積極的に関わってくれるぶん衝突も多い 傾向があります。注意すべきは、衝突を面倒くさがるあまり、調子に乗ってお任せし過ぎないことです。気持ちは現役のおじいちゃん、おばあちゃんでも、無理をすると急に心身の調子を崩してしまう こともあり得ます。たとえば元気な義母さんが「ゲームばかりさせてないで外で遊ばせなさい。私が連れて行くから」とおっしゃったとします。たまに近くの公園ならお任せしてもいいでしょうが、頻繁な場合は疲れを考慮してママさんが自分で行く、または「私も外に出たいので一緒に行きます」とみんなで出かける。基本、子どもの安全を守る責任者は親です。父母や義父母さんにお任せする場合も、お気持ちとプライドを尊重しながら“任せて任せず”の精神で、遠くから見守ることをお忘れなく。毎回任せすぎるのは疲労の元、毎回お断りするのは関係悪化の元と心がけましょう。“孫疲れ”が社会問題にもなっている今、自分たちの都合でじーじ&ばーばを酷使しない配慮も必要です。●不変の真理もたくさん! 先輩の子育て論を上手に生かしていこう世代が異なると感覚や価値観も違い、どんな分野でも衝突が起こるのは当然かもしれません。しかし、世の中は先輩なくして成り立たないもの 。子どもの安全や権利を最優先にしながらも、やはりおじいちゃん、おばあちゃん世代とうまくやっていく方法を考えなければなりません。もちろん子どもの健康が脅かされるような極端なケース(アレルギーに対する無理解、危険な遊ばせ方など)では、ママが戦わなければいけない場面もあります。その場合は自分の意思を貫きましょう。そして、アフターフォローと寛容な態度をお忘れなく 。「相手に完璧を期待するから、腹が立つ」という面もあるかもしれませんね。「いろいろあるけど、最後にこの子を守れるのは私」と腹をくくれば、さまざまな価値観を受け入れる余裕も出てくるものです。【参考文献】・『年寄りの話はなぜ長いのか』高田明和・著●ライター/月極姫(フリーライター)
2016年06月09日音楽教育が、子供の情緒や感受性、社会性や知能の発達にとても良い影響を及ぼすことは、すでに広く知られている事実です。また、子供たちが音楽を集中して聞くことで、言語を聞き取る能力もアップし、語彙力や語学力がつきやすくなるとも言われており、昨今ますます幼児のための音楽教室の人気があがっているようです。「音楽教室に通わせたいけれど、経済的な事情や、時間的な問題で難しい」というご家庭は、ぜひ家庭で音楽教育をしてみてはいかがでしょうか。今回は、家庭でもできる音楽教育についてご紹介したいと思います。つけっぱなしのテレビを消して、良い音楽を聞かせよう音楽教育というと楽譜を読んだり、楽器を弾いたりすることを想像しますが、 幼児期の子供にはまだまだ難しいもの。さらに楽器を演奏するにも、手が小さすぎますよね。ですから、乳幼児期はよい音楽をたくさん聞かせて、「耳つくり」をしてあげることが最も重要な音楽教育なのです。普段、リビングで子供と過ごすときなど、テレビをつけっぱなしにしているママも多いかもしれませんが、これからはテレビの代わりに良い音楽を流してみませんか。では、どんな音楽が子供にとって「良い音楽」なのでしょうか。クラシック音楽やジャズ・ポピュラー・日本の伝統音楽・童謡など、音楽といってもさまざまなジャンルがあります。もちろん、どのジャンルにもすばらしい音楽は存在していますが、子供におすすめなのが、それぞれの国の歴史とともに、長く生き続けてきたような音楽です。いくら流行しているとしても、機械的な音楽では、子供の想像力や情緒を育てることは難しいのです。手始めに、ママやパパが小さいころから聞いていた日本の昔ながらの童謡や、モーツアルトのクラシックなどの歴史ある音楽を選んで、部屋でゆっくりするときや、食事中のBGMとして流してみませんか?日常生活や遊びの中に音楽に取り入れる音楽教室ではなく、家庭で音楽教育をするメリットは、遊びや生活の一部として自然に音楽に親しめる点ではないでしょうか。子供が遊んでいるときに音楽を流してあげていると、無意識に子供の心に音楽が刻まれていきます。他にも食事中、寝かしつけの際、朝起きるときなど、その状況に相応しい音楽を選んで、自然な形で生活に取り入れていきましょう。また、子供が元気のないとき、イライラしているときは、まずは静かな音楽を流し、気持ちを落ち着けてから、活発な音楽を流すようにすると、子供たちの気持ちが明るくなったり いらだちをやわらげたりする効果があるとも言われています。このように、子供の気分を変えたり、気を紛らわせたりする手段として音楽を使ってみても良いでしょう。家族で一緒に音楽を楽しもう!子供の情緒や知能の発達に役に立つからと、一方的に子供に音楽環境を与えるだけでは、家庭での音楽教育は物足りないものになってしまいます。大切なのは、ママやパパの心にも、音楽を楽しむ余裕を持ってもらうことなのです。親子一緒に、童謡を歌ったり、音楽を聞きながらリズムを取ったりして、「音楽は楽しいものだ!」と子供が思えるようにしてあげましょう。ママやパパがピアノなどの楽器が弾けるのであれば、童謡やクラシックを演奏して子供に聴かせてあげることができますが、楽器が苦手だったとしてもハーモニカや鈴など、かんたんに演奏できる楽器を用いて、家族で歌いながら合奏するのもおすすめです。また「とんとんとんとんひげじいさん」や「いとまきまき」など、子供たちが大好きな手遊び歌を一緒に歌ったり、音楽に合わせて飛んだり跳ねたりすることも、立派な音楽教育です。このように、家族で音楽に親しみ、楽しんでいるという環境こそが、子供の音楽的感受性を育ててくれるのです。いかがでしたか?音楽が子供の心や脳に良い影響を及ぼすからといって、一方的に楽器を与えたり、子供が嫌がる音楽を聞かせようとしたりするなど、やみくもに「音楽」を押しつけることはやめましょう。子供たちが音楽に親しみを感じ、楽しめるようになってこそ、音楽が子供に良い影響を与えてくれるのです。まずは、親子で音楽を楽しみながら、子供が音楽に興味が持てるような環境づくりから始めてみましょう!
2016年06月08日あんふぁんママの質問箱とにかくおしゃべりで作り話も多い息子が心配です人とコミュニケーションを取る上で、話す・聞く力は大切なもの。臨床心理士の伊志嶺美津子さんが答えます。illustrationKAWAZOE MutsumiQ1. 4歳の息子はおしゃべりで、寝るまでずっとしゃべり続けています。作り話が多いのも心配です。[埼玉県・りんれい]A .ママがお話をしたり全て子どもに聞いてみて大人は言葉に出さずに頭の中で考えることができますが、4歳くらいの子どもは、しゃべることによって考えます。とはいえ、こんなにもしゃべり続けるのは何か理由があるのかもしれませんね。例えば、何らかの不安感からママを独占したい場合、おしゃべりはママを自分に引きつけておけるツールになります。もしくは、単に話をするのが楽しくて口から言葉がどんどんあふれてきているのかもしれません。子どもの行動には必ず意味があります。ママも自分の子ども時代を思い出して、お子さんの気持ちを考えてみてください。作り話も度重なると心配になりますね。でも今はまだ、現実とそうではないものが混同する時期なので心配ないですよ。「そういうこともあるのかな」「不思議だね」と半分は認めつつ、「ママは見たことないな」「ママもそういう夢を見たよ」というように、「あれ?」と子どもが思うような言葉掛けをしてあげるといいと思います。それとなく現実は伝えても、全否定はよくありません。普段の生活の中で、ママが作った物語を話したり、童話を読んであげるのもいいと思います。同じ年頃の男の子が主人公のお話や、お子さんが好きそうな本を探してみましょう。時には面白そうな遊びに誘ったりして、外に連れ出すのもいいかもしれません。おしゃべりに対するエネルギーを他の方向に向けられるといいですね。
2016年06月08日いまや人間にとってなくてはならない存在となったペット。とはいえ、自宅で飼うことができなかったり、日中家をあけるために世話ができなかったりと、飼いたくても飼えないという人たちもいるはずです。そんななか最近人気を集めているサービスが“レンタル犬”。 数時間という短い時間から、家に連れ帰って数日間など、希望に合わせて犬をレンタルできる というものです。かわいい犬との触れ合いを手軽に楽しめるということから利用者が増えているようですが、決して良いことばかりではない様子。ここでは、レンタル犬を利用した人たちの声を紹介したいと思います。●レンタルして良かったと感じた人の声『夫婦で働いているので日中にお世話をすることができなくて……。犬につらい思いをさせるのは嫌だから、休みの日だけレンタルで楽しむようにしています。短い時間ですが本当に癒されますよ』(30代男性/塾講師)『本当に子どもたちが世話をできるのか、練習のつもりで2週間ほどレンタルしました。きちんと役割分担して最後まで面倒を見てくれたので、安心してワンちゃんをお迎えすることができましたよ。今でもきちんと世話してくれています』(40代女性/主婦)一人暮らしの人や共働き世帯などであれば、日中に面倒を見ることができないため犬を飼うことを諦めなければならないでしょう。そんなときでも、レンタル犬であれば都合のいい時間に思う存分かわいがることができます。また、レンタル犬を扱うお店のなかには、気に入った犬がいればそのまま購入することができる というところもあるようです。子どもたちとの相性に不安をかかえる場合であれば、事前のトレーニングの場として利用するのもいいのではないでしょうか。●レンタルに疑問を感じた人の声『子どもたちが気に入ってしまって、お別れさせるのが心苦しかったです。「今日だけだよ」と言ってレンタルしたのですが、泣きわめく子どもたちから引き離さなければいけないことを考えると安易に利用できないですね』(30代男性/不動産)『ペットをレンタルするって、ちょっと考えられません。最近飼い主の無責任な行動が問題になっていますが、レンタルなんてやると余計に無責任な感覚が生まれそうで怖いですね。世話やしつけなどの大変な部分は無視して、かわいいという良い面しか見ていない気がします』(20代女性/大学生)『一緒に遊んでいるときはすごく楽しかったです。でも後から考えてみると、毎日のように違う場所に連れて行かれて、違う人に連れ回されて、犬にとってはものすごいストレスなんじゃないかなと。レンタルする側が楽しければいいという考えには少し疑問を感じます』(30代女性/美容師)レンタルという手軽さが、生き物の尊さを失わせる可能性もあるでしょう。また、レンタルされる犬はきちんとしつけられているため、「ペットを飼うって簡単なことなんだ」と勘違いしてしまう人もいるようです。実際に犬を飼えば、トイレをはじめとしたしつけをする必要もあります。レンタル犬がかわいかったから犬を飼おう!と思って安易に考えていると、「思っていたのとは違った」 ということにもなりかねません。----------レンタルというサービスは、犬と触れ合うハードルを低くしてくれる反面、本当の意味で命の大切さを学ぶ機会になるのかは疑問が残るところです。飼い犬として迎え入れるにせよ、レンタル犬として交流するにせよ、相手が生き物であるということは深く心に刻んでおかなければならないでしょう。●文章/パピマミ編集部
2016年06月07日お子さんと焚き火をしたことはありますか?最近は、焚き火ができる場所も少なくなり、火を見たことがないという子どもも珍しくありません。「子どもが焚き火体験から学べることは多い」という日本焚き火コミュニケーション協会代表理事の三宅哲之さんに、「焚き火の効用」「手軽に楽しむ方法」を聞きました。効用1:焚き火を囲むと親子の絆が深まる三宅さんは、3年前に「日本焚き火コミュニケーション協会」を設立し、チームや仲間の大切さを学ぶ「焚き火研修」などの企画運営を行っています。そもそも、どうして焚き火を広めようと思ったのでしょうか。大学時代は野外活動研究会に所属し、仲間と焚き火をする機会が多かったという三宅さん。「数人で車座になって焚き火を囲んでいると、なぜかみんな普段は口にしないような本音を話し出す。焚き火がつくり出す独特の空気感が好きだった」と振り返ります。その後、社会人になって人間関係の問題に直面することもあり、本音でコミュニケーションすることの重要性を痛感。そのときに思い出したのが、焚き火。協会を設立し、焚き火を囲む場を提供する中で、焚き火の効用を再認識し、「ぜひ親子のコミュニケーションにも活用してほしい」と三宅さん。「毎日忙しい中で、親子が向き合ってフラットにふれあう機会は少ないのではないでしょうか。親子で焚き火を囲むと、普段できないような体験や会話ができて、絆が深まります」効用2:大人も童心に帰って、親子が同じ目線で遊べる最近は、親も焚き火をしたことがないということも珍しくありません。火のつけ方がわからない人もいるそうです。「一度体験すると、親の方が夢中になることが多い」と三宅さんは笑います。大人が焚き火にはまるのは、童心に帰ることができるから。夢中で枝を組み、火がついたら歓声をあげたり、子どもと一緒に走り回ったり。普段の親としての立ち位置から解放されて、子どもと同じ目線で遊ぶことができるそうです。子どもをガミガミと怒る必要もないし、自然の中で仕事や育児のストレスも解消されます。焚き火の場は、親子が声をそろえて笑うことができる、そういう場所なのです。効用3:自然体験で生きる力を育む三宅さんが主宰する親子向けの「きこり&焚き火体験」では、森の中に入って木を切る場面を見学したり、薪を割ったりという準備段階から始まります。子どもたちはみんなで声をかけながら協力して薪を運んだり、手のこぎりで枝を切ったりします。そんな体験を通して、人と協力すること、相手を思いやることなどを学んでいきます。もちろん、火を知ることも大事なこと。着火にはあえてバーナーではなくマッチを使うそうです。日常生活で火を見る機会がない子どもたちは、焚き火の中でできた焼き芋を棒でかき出すときも、どうしていいかわからないことが多いとか。「どこまで火に近づけば熱いと感じるのか、自分で体感するしかない」と三宅さん。「生きていくために人と協力することも、火の熱さを知ることも、昔は当たり前に体験していたことですが、今の子どもたちにとっては、当たり前ではなくなってしまっている」と言います。三宅さんは、参加者にルールを課すことはしていません。大人が「危ないからだめ!」と言っていては、子どもは成長できないからです。「焚き火体験では、自由な環境の中で、子どもたちが自身に必要なことを自主的に感じてほしい」という思いがあるのです。手軽に焚き火体験をするには?さて、焚き火はどこでできるのでしょうか。三宅さんによれば、一番お手軽なのが、大きな公園にあるバーベキュー場。バーベキューコンロを使い、木炭ではなく、小枝や薪を組んで火をつければ、焚き火体験ができるそうです。あるいは、キャンプ場。焚き火台を持参すれば、焚き火ができます。とはいえ、「本当の焚き火の醍醐味は直火ですること(地面の上で直接火をおこすこと)」。ただ、直火で焚き火ができるキャンプ場は非常に限られています。「直火・キャンプ場」などのキーワードで探してみてくださいね。私も子どもの頃は、よく庭で両親と焚き火をしていました。焼き芋を入れたり、落ち葉を拾ってきたり、本当に楽しかった思い出があります。今は条例ができて、焚き火は禁止されていますが、三宅さんの話を聞きながら、子どもたちと焚き火をしたくなりました。怒ってばかりの毎日ですが、焚き火を囲って、ゆっくり話を聞いてあげようと思います。一般社団法人日本焚き火コミュニケーション協会<文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年05月30日昨今はモンスターペアレンツの増加が問題視されており、先生が子どもたちに教育をしづらくなってきていると言われています。一昔前までは先生からゲンコツされたり叩かれたりといったことが普通でしたが、今では絶対禁止となっていますよね。少し過保護にも思えますが、2012年に大阪市立桜宮高校で起こった体罰による生徒の自殺問題を考えると、必ずしもそうとは言えませんよね。この子どもに対する体罰問題、人によって意見が異なるため、なかなか結論を出すことは難しいです。実際に子どもを育てているパパママは体罰問題についてどう考えているのでしょうか。そこで今回は、パピマミ読者のみなさんに「どこからが体罰か」という質問をぶつけてみました!●「子どものしつけ」でどこからが体罰だと思いますか?・1位:殴る/蹴る……25%(139人)・2位:すべて体罰であり、問題である……18%(103人)・3位:チョークや物を投げつける……14%(80人)・4位:他の人(生徒)の前で罵倒する……13%(73人)・5位:近くの机や椅子を蹴る……11%(60人)・6位:必要があれば、どれも体罰というほど大げさなものではない……9%(51人)・7位:正座させる/廊下に立たせる(肉体的苦痛を伴う姿勢の強要)……5%(30人)・8位:怒鳴る……3%(18人)・9位:頭などを軽く叩く……2%(12人)※有効回答者数:566人/集計期間:2016年5月20日〜2016年5月24日(パピマミ調べ)●1位:殴る/蹴る『どんな理由であろうとも、殴ったり蹴ったりはただの暴力。教師ならちゃんと言葉で説き伏せてほしい』(30代ママ)『論外。前に体罰を受けた小学生がPTSDを発症したという話もあったし、アザのあとは消えても心の傷は一生残る 。暴力は絶対許せない』(40代ママ)体罰だと思う基準として一番多かったのは、『殴る/蹴る』になりました。たしかに殴ったり蹴ったりというのは“しつけ”の最終手段であり、子どもの心に傷を残す可能性が高いので避けてほしい行為ですね。暴力は相手に恐怖を与えることで手っ取り早く“しつけ”をすることができますが、根本的な解決にはなりません。本当に子どもの成長を願うのなら、じっくりと言葉で諭し、体ではなく心に訴えかける必要があるのではないでしょうか。とはいえ、どんなに言葉で叱っても言うことを聞かない子どももいます。子どもの価値観は親からの教育で決まるため、言葉ではなく体罰を受けて育った子どもには言葉での説教が効果を持たないとの指摘もあります。どんな状況であっても一切手を出すべきではない、と断言できるかというと難しいところではあります。●2位:すべて体罰であり、問題である『殴る蹴るはもちろんのこと、怒鳴ることさえ体罰だと思う。子どもを萎縮させた時点で心に傷が残るわけだから、やってほしくない』(20代ママ)『全部ダメ。人様の子に手を上げるなんてどんな精神してるんだろって感じ』(40代ママ)続いて多かった回答は『すべて体罰であり、問題である』で、18%(103人)となりました。約2割のパパママが、“怒鳴る”ことを含めて子どもを萎縮させる行為は体罰だと感じている ことが分かりました。昔の熱血教師もののドラマなどでは生徒と先生がぶつかるシーンが美談として描かれる傾向にありましたが、今だとすべてただの体罰として片付けられてしまう可能性がありますね。でもたしかに、自分のかわいい子どもが嫌な目にあってほしくないという気持ちはとてもよく分かります。最近では教師が手を上げられないことをいいことに、やりたい放題やる『モンスターチルドレン』が話題となりましたが、体罰の基準が厳しくなれば、教師はこれまで以上に手を焼くことになるかもしれません。●3位:チョークや物を投げつける『私が子どものころ、やたらイスを投げてくる先生がいて怖かったw。あれは完全な体罰』(30代ママ)『チョーク投げる先生って今はもういないと思うけど、もし目に当たったりしたら失明の可能性もある し、体罰だと思う』(30代パパ)3番目に多かったのは『チョークや物を投げつける』で、14%(80人)となりました。たしかによく物を投げる先生っていますよね。ほとんどの先生は本当に生徒に当たってしまわないように配慮していると思いますが、それがチョークであれノートであれ、当たりどころによっては大きなケガにつながる可能性もあります。とくにイスを投げるような先生であれば、殴る蹴るなどの暴力よりも危険だと言えます。小学校の場合では生徒がマネすることもあり得るので、これは避けてほしい行動ですね。----------いかがでしたか?あなたはどこからが体罰だと感じたでしょうか。子どもへの体罰の基準は一概に定義づけることができないため、なかなか解決するのが難しい問題です。しかし、日頃から先生とコミュニケーションを十分にとっておくことで過剰な体罰を防ぐことができると思います。もし、それでも先生から体罰を受けているようであれば、しっかりと先生と話し合い、場合によっては校長先生に訴えるなどの手段をとるようにしましょう。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜9位)】「子どものしつけ」でどこからが体罰だと思いますか?()●文/パピマミ編集部
2016年05月26日上司や同僚、取引先の相手など、仕事で「嫌だな」と思う人がいても、上手にお付き合いしていますよね。それは “仕事モード” の自分がいるので、気持ちのコントロールができているのではないでしょうか。実は、その手法が育児にも役に立つのです。疲れていたりうまく事がすすまないと、ついイライラしてしまう育児ですが、“ママモード”を作ることでストレスが減るかもしれません。■子どもは “お客さま” と一緒!?言うことをきかない子どもにはすぐ怒ってしまったり、ついキツい言い方をしてしまいませんか? 怒鳴ってしまい自己嫌悪になることもあると思いますが、「お客さま対応」のように接すると、気持ちのバランスがとりやすくなります。たとえば、電話にでるときに少し高めの声を使いませんか? また、取引先から納期を早めて欲しいとか、理不尽なクレームを言われても、その場では怒らず、最後まで丁寧な話し方を心がけますよね。それは普段の自分と話し方が違うので、自然とお客さま対応モードに入っているからです。同じように、子どもがワガママを言ったり、言うことをきかずにぐずったときは、少し声色を高くしながら優しく「どうしたの?」「それはダメだよ」と話してみましょう。そうすると、自分でも「今はママモードになった」と自覚できるようになります。 ■子どもは “小さなボス” !声色を高くして、優しく子どもに接しても、すぐには要求がおさまりません。それは時々、無茶ぶりをしてくる職場の上司に似ているかも…。そんなときは上司を相手にしているかのように、子どもにも丁寧な口調で話しましょう。「◯○しましょう」「それはできません」と、時折、「です・ます調」をいれること。丁寧語を使うことで、ママの気持ちを抑える合図になりますし、子どもに言葉使いを教えるきっかけにもなります。■ママモードの「ON/OFF」で、気持ちを切り替えるこのように声色を高くして、丁寧語を使うようにすることで、子どもへの接し方を変えていきましょう。いわゆる外向けの自分がいるように、子ども向けの自分を作ればいいのです。ママモードのON/OFFのスイッチがあれば、気持ちを切り替えるきっかけになるでしょう。ママモードでは優しい言い方をするので、子どもにはいつも“優しいママ”の姿を見せられそうですね。
2016年05月11日大人とは違い、子どもにとってお風呂に入ることは一大イベント。素直に入ってくれれば助かりますが、愚図り始めてしまったら戦いの始まりです。毎日繰り返されるので、できることなら平穏にやり過ごしたいですよね。実は「うちの子はお風呂嫌い」と思っていたことも、少しの工夫で「お風呂好き」の天使に生まれ変わるかもしれません。今回はそんな “子どもがお風呂嫌いにならない” ためのポイントを紹介します。■お風呂のお湯の温度は“ぬるめ”に基本的なことのようで、案外見落としがちなのはお湯の温度。新生児のころには、夏は38~39度、冬は40度を目安に沐浴をしていませんでしたか? そのため、子どものなかでは“その温度”しか知りません。我が家は子どもが2歳になった現在でも、40度くらいを基準にしています。子どもがお風呂を嫌がるようなら、好みの温度を探ってみましょう。 ■「お風呂=遊べる場所」と思わせる!次に大切なのは、どうやって毎回お風呂に誘うかです。「お風呂の時間だよ」と言っても、「嫌だ!」と頑なに拒む子には、「あっ、お風呂でバシャバシャしない?」と遊びに行くかのように声をかけてみましょう。お風呂で遊べる水鉄砲やボールすくいなどの簡単なおもちゃがあると助かります。「おもちゃはちょっと…」と抵抗があるなら、泡シャンプーを用意しておくのも一つの手。頭や体を洗いながら、泡遊びができます。大切なのはお風呂に入ることなので、当面は遊び場のように思わせましょう。■歌をうたって、楽しい雰囲気づくりお風呂の最難関は、頭や体を洗うときではないでしょうか。洗わせてくれない、泣く、シャワーを嫌がるなど、苦労のオンパレード。そこでオススメしたいのが、体を洗うときに歌をうたうこと。お決まりの歌があれば、子どもも「体を洗うんだ」と心の準備ができますし、何より楽しい雰囲気になります。歌は適当で大丈夫! 我が家では「泡があわあわ、わわわわわー! 体ごしごし、ごっしごっしー!」と思いついた言葉で歌っています。■「1日くらいOK」と時々見逃してあげるたとえ順調だった日が続いても、どうしても嫌がる日はあります。そんなときはママも1日くらい見逃してあげる余地を残しておきましょう。あまり無理強いをすると、それこそ子どもにとって、お風呂が「嫌なもの」と認識されてしまいます。見逃すときは、ママのなかでルールを決めておくといいでしょう。私は「2日連続はNG」「お風呂に入らないなら、寝る支度をすぐさせる」ようにしています。子どものペースにほどよく合わせて、お風呂は“いいこと”だと教えていきましょう。
2016年05月08日こんにちは、ライターの佐原チハルです。「子どもを産んだら、ママは趣味を“卒業”するのが当然」というようなプレッシャーを感じることはありませんか?趣味の内容が、たとえばBLだったり、アイドルの追っかけだったりすると、このプレッシャーはより強く働くようです。そうしたプレッシャーだけではなく、“物理的に難しくなる”こともまた多くありますね。“読書”はそんな趣味の一つ。本好きママの中には、(一時的にとはいえ)本から離れることを余儀なくされてしまった、という人もいるのでは?そんな子育て中の人にとって“電子書籍”は、とても強い味方になってくれる可能性があります。●(1)電子書籍なら「収納場所に困らない」家族が増えた分、その家族のための“モノ”もまた増えますね。ベッド、洋服、オムツ、おもちゃ、ミルクや離乳食のグッズ、ベビーカーにベビーバスなどなど、さまざまです。本を置いておくには、場所が必要です。日本の住宅事情では、子どものための物品の場所を確保するため、優先順位として本棚の数を減らさざるを得ない……というご家庭も少なくないようです。『電子書籍なら、タブレットひとつあればいいから場所をとらない』(30代・2歳児のママ)『いわゆる“肌色シーン”の多いマンガを読むので、子どもに見られてしまうことを考えると、隠し方に気を使わなきゃと思っていた。電子書籍なら、端末にパスワードロックかけちゃえばいいから助かる』(20代・3歳児のママ)●(2)電子書籍なら「破られない・かじられない・汚されない」『小さい子どもって、紙を“破る”とか“かじる”とかして遊ぶのが好きなので、紙の本じゃ安心して買えない 』(30代・1歳児のママ)『息子が最近、お絵描きにハマっている。高い所とか棚の奥とかにも手が届くようになったこともあって、この間、大切にとっておいた雑誌を引っ張り出されて、落書きされてしまった』(40代・3歳児のママ)読書好きの人の中には、“本”というもの自体が好きで、大切に・きれいにしておきたい、という人も少なくありません。愛好の方向によっては、“読む用”“保管用”“布教用”をそれぞれ購入するケースもありますよね。このうち“保管用”の部分だけは電子に変える、などしている人もいるようでした。●(3)電子書籍なら「寝かしつけ中に片手でも読める」「乳児育児中は忙しくて睡眠時間も全然ない、なんて言いながらSNSに書き込むヒマのある母親は多い」というような批判が見られることがあります。でも、そうした状況が起こるには“理由”がありますよね。SNSなら、寝かしつけ中の暗闇の中でもスマホで閲覧できますし、授乳中やゲップをさせている最中に片手で書き込みもできます。“スマホさえあればいい”ツールは、育児の強い味方ですね。『電子書籍なら、アプリさえ入れればスマホで読めるのがとにかく便利』(20代・3歳児のママ)『授乳が大変だったとき、同じく苦労したって人のエッセイを読んで、わかるーーーって泣きながら授乳してた。精神的な支えだった』(30代・5歳児のママ)“子どものために全てを犠牲にする”育児は、最近ではデメリットが言われることも増えてきました。保護者にとってももちろん、その姿を見て育つ子どもにとってもいい影響とは言えない、という声も多いです。----------ただでさえ、大変なことも多い毎日。便利なツールは積極的に利用して、“自分のため”の趣味・時間も大切にしたいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)
2016年05月02日こんにちは。ライターの川中利恵です。最近、ソーシャルネットワーク上で、多くの学生が研究内容などを報告した際、教授に「どうして?」と問われると委縮してしまい、理由を答えるのではなく、自らの意見を翻したり、謝ったりする、というエピソードが話題になっていました。もともと「どうして?」は、意見を問う表現のはずです。それなのに、なぜ子どもたちは、まるで叱られたかのように委縮してしまうのでしょうか。それではコミュニケーションも有意義な意見交換もできなくなってしまい、議論を深めたくても、できなくなってしまいますよね。●「どうして!?」と怒鳴っていませんか?わが家の高校生たちに、先生に意見や問題の解答を求められて答えたあと「どうして?」と聞かれたらどう感じるか尋ねてみました。すると、子どもたちはしばらく考えたあと、『自信があれば理由を言うけど、なかったら「間違えたから理由を聞かれたのかな」と思って意見を変えちゃうこともあるかも。言い方によっては最初から怒られているように感じる 』と答えたのです。そこで、私なりに理由を考えてみました。言葉はコミュニケーションです。同じ言葉でも、伝え方が異なれば受け取り方も違いますし、習慣的に言われ続けた言葉にネガティブなイメージがあれば、多くの方にとってポジティブな内容であろうと、ネガティブな言葉と受け止めてしまうこともあります。ですから、「どうして」の言い方がきつければ叱られていると感じてしまうのも仕方がありません。では、穏やかに「どうして?」と問われても叱られてしまうと感じてしまうケースがあるのはなぜでしょう。子どもたちは何度叱っても同じことをすることがあります。そんなとき、親だって人間ですから、イライラしたり、腹が立ったりするわけです。私も経験があるのですが、「頭ごなしに叱ってはいけない」という思いがあるものの感情を抑えきれず、「どうしてそんなことをするの!」とつい怒鳴ってしまっていたように思うのです。親としては魂の叫びに近いものがあるのですが、結果的に小さいときから、叱られるときに「どうして?」と言われ続けてきた子どもには、「どうして」=「怒られている」 という認識になってしまっている可能性があるのではないでしょうか。●叱り方3つのポイントって?京都市の教育委員会で作成された『規範意識を育む ほめ方・叱り方』という資料があります。教員向けの資料ですが、ここに「叱り方3つのポイント」として以下が記載されていました。1.人間性を否定しないように具体的に叱る2.一貫性をもって叱る3.成長をうながすために叱るおそらくこれら3つは気にされているママが多いのではないでしょうか。たとえば、“片づけをしないこと”を叱りたいのに、「あんたは本当にダメな子ね」などと存在を否定するような言葉をかける必要性はありません。人格や存在そのものを傷つける言葉を投げ続ければ、自己評価が低い子どもになってしまうでしょう。公共の場で騒いだり走り回ったりしたとき、叱ったり放っておいたりと、対応が変わるようであれば、子どもは「なぜ今日は怒るんだろう?今日は機嫌でも悪いのかな?」と思って終わりになってしまいます。叱るときの一貫性はとても大切です。そして、成長をうながすため以外のことで叱る必要はないはずです。しつけのために叱ることは社会性を身につけ、大人になっても困らないためですし、安全に関することで叱るときは命を守り無事に大人になるために必要です。いずれも子どもの成長をうながすためという原則があります。つまり、叱る親がなぜ叱るのかを説明できないときは、叱っているのではなく、怒って当たり散らしている状態にある と言っていいでしょう。しかし、叱らなければならないときはわかっていても、具体的にどうしたらいいのか、どういう叱り方をすればいいのか、というと、少し難しいかもしれません。●叱ったことが伝わらなくなる! NGワード3つ叱るときのノウハウは、たくさんの書物に記されています。基本的に、叱るときのタイミングは、叱らなければならない出来事があったときにすぐ叱るほうが適切ですし、ママでもパパでも叱るべきと感じた人が人任せにせず、かつ冷静に叱るほうがよいでしょう。後回しにすると、子どももなぜ叱られているのかがわからないことが多いですし、叱るべきときに叱らない人を軽視するようになります。そして感情的になれば、伝えたいことが伝わりません。さらに、どうやら叱るときには、NGワードがあるようなのです。●(1)「~に怒られるよ」「~が嫌な思いをするよ」叱るとき、注意しなければならないとき、誰かのせいにしていませんか 。主に子どもを叱り、育てなければならないのは親であるママやパパです。そして子どものしつけもしていない親だと周囲に思われるのも、ママやパパです。親が責任転換をすると、子どもも安易に責任転嫁するようになります。●(2)「~しちゃダメ」「~しないで」子どもはストレートに言葉を受け取るものです。「散らかさないで」と叱られても、ではどうしたらいいのかわからない、ということも少なくありません。保育園・幼稚園の先生や子ども番組のお兄さんお姉さんたちをよく見てみてください。おもちゃを散らかさないようにしたいときは「このままきれいにしておこうね」と伝えますし、静かにしてほしいときは「しゃべっちゃダメ」ではなく「しーってしようね」と、してほしいアクションを言葉にしている はずです。そのほうが、子どもに伝わりやすいのです。●(3)「なんでこんなことするの!」「どうしてこんなことしたの!」行動の理由を問う必要がある場面は確かにあります。でも、叱るべきシーンで「なんで」「どうして」と問い詰めて、子どもが理由を答えたとしても、それがただの言い訳だった……ということはありませんか?その場合、さらに腹が立ちますし、なにを言われようが叱ることになるのではないでしょうか。それが繰り返されれば、子どもは「なんで」「どうして」という言葉を“怒られる前触れ” だと認識するようになり、やがて「どうせ本心を言っても怒られる」と、ネガティブな方向へ進化して、ウソをつくようになってしまいがちです。私は反省すると同時に、改めて人を叱るのは難しいなと感じました。NGワードに挙げた言葉は、カッとしたときほど口に出やすい言葉だと思いませんか。なるべく冷静に叱らなければ、と心がけてきましたが、多分言ってしまっていたような気がしてなりません。親が責任を放棄する言葉を口にしないようにするのは当然としても、「~しちゃダメ」という言葉や、「どうしてそんなことしたの!」という言葉をつい口にしてしまいがちです。しかし、本来、「どうして?」と問うのであれば、理由を聞いたあと、子ども本人に解決方法を考えさせ、本当はどうしたらいいのかを考えさせる 必要があります。このとき、親が答えを与えたり誘導したりすれば、意味がないどころかウソや責任転嫁がうまい人を育てるだけになってしまうので、気をつけなければなりません。叱るときに使うには、かなり高等なテクニックが求められる言葉なのです。----------筆者の場合、子どもたちが高校生になった今、しっかりと叱らなければならないことはほとんどなくなりました。とはいえ、これからもNGワードを改めて肝に銘じて、叱る前に心の中で深呼吸を一つして、冷静に叱れるように努力しようと思いました。親業って、いくつになっても、親自身も成長しないといけないものなのだとあらためて感じる毎日です。【参考リンク】・規範意識を育む ほめ方・叱り方 | 京都市教育委員会(PDF)()●ライター/川中利恵(在宅ワーカー)
2016年04月21日【ママからのご相談】44歳主婦、小学校6年生の息子がいます。主人が子どもに手をあげることがあり、悩んでいます。主人には何度も「たたくのはやめて!」と言っていますが、「言ってもわからないからだ、オレが子どものころは普通だった」と聞いてくれません。 親から手をあげられたことがない私は、違和感しかありません。将来子どもに悪い影響はないのでしょうか。●A. 体罰は子どもに思いがけない影響を及ぼします。ご相談ありがとうございます。ライターの渦マキです。親御さんからたたかれたことがない相談者さまにとって、ご主人さまのそういった教育方針に疑問を感じることは当然のことと思います。ご主人さまは「言うことを聞かない」とおっしゃっていますが、子どもさんの言い分を聞くことはされたのでしょうか?言うことを聞かないわけではなく、息子さんなりの意向はあるはずなのです。まずは、お子さんの声を聞き出すようにしていきたいものですね。●なぜ、手をあげてしまうか?ご主人さまは「体罰はしつけの一環」だという意見をお持ちで、相談者さまは体罰に違和感があるのですね。ご主人さまは子どものころから“体罰はしつけ”という育ち方、相談者さまは親御さんから手を上げられたことがなかった……というそれぞれの成育環境の差によるものです。親から体罰を受けて育った子どもは、「それが普通である」と刷り込まれ、そのまま大人になります 。そして、再びわが子に同じことを繰り返していきます。●体罰を受けると、家族以外の他者にまで影響が及びます「言ってもわからないから」という理由で暴力で言うことを聞かせる教育の弊害は、家庭の外 にまで影響が及ぶ恐れがあります。体罰を受けた子どもは、クラスメートが間違った言動をすれば、手をあげて言うことを聞かせるという行動をとるようになります。「言ってもわからなければ、たたいて言うことを聞かせる」親が自分にやってきたことが“正しいことである”と刷り込まれてしまうからですね。●体罰を受けると高まるリスクとはアメリカで体罰を受けた人たちに行った調査で、以下のリスク が高くなる結果が出されました。(1)攻撃性が高くなる(2)反社会的な行動に走る(3)精神疾患を発症する日本でも成育環境に体罰が存在した場合、社会性の発達に大きな影響を及ぼすことが調査から明らかになっています。中には大声を出されたりたたかれたりすることで、必要以上に恐怖心をおぼえる子どももいます。親も人間ですから、カッとなることもあるでしょう。そこをグッとこらえて、まずは子どもの目をじっと見てください 。気持ちをくみ取る努力をするだけでも、子どもの心はほぐれて親の話に耳を傾けてくるはずです。食事中にたわいのない会話をしたり学校でどんなことがあったかを聞き出したりして、お子さんと日常的にコミュニケーションをはかっていくことも大切ですね。【参考文献】・『忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス』明橋大二・著●ライター/渦マキ(フリーライター)
2016年04月20日2016年に相模原市で起こった、中学2年生の男子生徒が両親の虐待を苦に自殺するという事件。原因には児童相談所が助けを求めた少年の保護を見送ったことなどもあり、悲しい結末を迎えることとなりました。少年の母親は手を出したことは認めつつも、「虐待ではない」と答えるなど、 しつけのための体罰に関して線引きは難しいものがあるようです。学校や家庭での子どもへの体罰が問題になるたびに、“しつけとしての体罰 ”の是非が問われますが、未だこのような事件がなくなることはありません。そこで今回、パピマミ読者のみなさまに「子どものしつけに体罰は必要だと思いますか?」という質問を行ってみました。あなたはどの考えに賛同しますか?●子どものしつけに体罰は必要だと思いますか?・1位:一切必要ない……47%(156人)・2位:愛情を持って行えばよい……25%(83人)・3位:口で言っても聞かないときにはよい……21%(71人)・4位:怪我を負わせなければよい……5%(15人)・5位:絶対に必要……3%(9人)※有効回答者数:333人/集計期間:2016年3月24日〜2016年3月28日(パピマミ調べ)●大多数が「一切必要ない」と回答するも、過半数は超えず最も多かったのは『一切必要ない』という回答で、47%(156人)でした。『「必要なときもあるのでは」という気持ちもあるが、どこからどこまでを良しとするか線引きが難しい以上、全てを禁止するというのが筋ではないかと思います。問題が起きてからでは遅いので、一切不要というスタンスで子育てに当たるべきでしょう』(40代パパ)『殴って分からせるなんてしつけとは言えない。教える力に乏しいから暴力に訴えるのであって、「言っても聞かないから体罰で」というのは言い訳だと思います』(30代ママ)一見、体罰を否定する人が多いようにも見えますが、それ以外の選択肢が体罰を認める回答であることを考えると、“体罰が必要だと考える人の方が多い ”という結果に。一口に体罰と言っても、お互いの関係性や状況によってその受け止め方は変わるものです。しかし、あいまいな表現しかできず一線を越えてしまう可能性がゼロではない以上、体罰を一切禁止するという考え方にならざるを得ない気もします。特に、加減が分からずにやりすぎてしまったという印象を抱いてしまう事件も多く、一定のルールを決めるか一切禁止にするか 明確なルールが必要なのではないでしょうか。●状況によっては体罰を容認するという層が最多条件付きで体罰を容認するという回答3つ全てを合わせると、51%(169人)という結果になりました。【愛情を持って行えばよい】『親子の関係でしか分からないラインというものがあると思うし、中途半端な子育てで最終的に困るのは子ども。しないに越したことはないが、親として正しい判断ができるのであれば許されると思います』(30代パパ)【口で言っても聞かないときにはよい】『ママが言っても聞かないのにパパが言うと素直に聞くんですよね。力でねじ伏せるというのはしつけとは言わないと思うけど、口で言っても分からないことっていうのがやっぱりあるんじゃないでしょうか。もちろん、大人側にも相応の責任は伴うと思いますよ』(40代ママ)完全に体罰をなくしてしまうと、子どもが親や先生をなめてしまって教育ができないという理由が多いようです。近年、モンスターチルドレンなど、手出しできない先生に対して高圧的な態度を取り、教育の場を荒らす生徒が出現し始めたこと も背景としてあるでしょう。また、場合によってはやむを得ないという意味の回答の中では、「怪我を負わせなければよい」という回答が圧倒的に低い結果となりましたが、これは“怪我をするかどうか”という表面的な判断で体罰の可否を決めるのは良くない ということの表れではないでしょうか。“まずは口で言って聞かせる”“愛情を持って行う”といった気持ちの部分で判断された体罰は許されやすい、という傾向にあるようです。●「絶対に必要」という回答は3%にとどまるしつけに体罰は『絶対に必要』という回答をした人は、3%(9人)でした。『人として許されないことをしたときには、事の重大さを分からせるためにも必要だよ。自分が子どものときにそうだったからね。少なくとも、子どもが「絶対に殴られない」と思っている状況はあんまり良くないと思うよ』(50代パパ)学校や家庭で体罰が普通だったという世代では、しつけに体罰が必要と考える人が多いようです。「自分がやられた経験を持っていることで限度を知っている 」と考えると、このような意見も一概に非難すべきものではないのかもしれません。しかし、実際に体罰によって命を落とす子どもがいる以上、「絶対に必要」という考えに手放しで賛成することはできません。「自分だけは大丈夫」「加減を知っているから」という気持ちが慢心を生み、取り返しのつかないことになってしまうのではないでしょうか。----------いかがでしたか?子どもと親、生徒と教師。主従関係があることで、しつけをついやり過ぎてしまうということもあるはず。教育という面がある以上、時には厳しい姿勢も見せなければなりません。特に家庭では、どのような方法でしつけを行うのか、親にその全てが任されています。幸せを願って行うはずのしつけで子どもの将来を奪ってしまうことがないよう、責任を持って対応することが求められるのではないでしょうか。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜5位)】子どものしつけに体罰は必要だと思いますか? | パピマミ()(文/パピマミ編集部・豊田)
2016年03月30日【ママからのご相談】3か月の赤ちゃんのママです。子どもの寝つきが悪くて困っています。まとまって眠ってくれることもあるのですが、寝入りだけは毎晩大騒動です。インターネットなどで各種寝かしつけの方法を調べましたが、何が良いのかよくわかりません。どうしたらよいのでしょうか。●A. 効果には個人差もあり、成長度合いによっても変わります。パパライターの矢山ユースケ@育休中です。寝かしつけ問題、わが家でも絶賛対応中です。寝てくれさえすれば、比較的長く眠ってくれる子なのですが、寝入りについては日々状況が変わり、「昨日まで効いてたのに……」と、有効だった手段がまるで通用しなくなることもしばしばです。先日、そんなわが子の“入眠問題”について話した際、子育ての先輩である友人(男の子2人のパパ)は、「ああ、あいつら、すぐに法律変えるからね。法改正しましたって言ってほしいよね」なんて言ってました。●100%テキメン! な必殺技は存在しない!?わが家での実体験からの感想ですが、「毎日、毎回成功するワザは存在しない」「昨日通用した方法が今日も成功するとは限らない」「とはいえ、数日前に失敗した方法が、今日は復活して有効な場合もある」というのが実情です。寝かしつけに限りませんが、「育児ってそんなものかな」と思いながら、対応しています。しかしそれでは解決になりませんよね。提案としては、寝かしつけについての引き出しを増やしておく と良いのではないでしょうか。引き出しが多ければ、「あれがダメでもこれがある」とすぐに切り替えることができます。また、いくつも試している間に、体力のない赤ちゃんが根負けして眠ってしまうこともあるでしょう。いろいろ試すことが、赤ちゃんとのコミュニケーションにもなる、というプラス効果もあります。●成長度別! 実際に効果的だった“寝かしつけ”方法それでは、わが家で実際に効果的だった“寝かしつけ方法”をご紹介します。その方法を主に使い始めたころを併記しますので、ご参考になさってください。●(新生児・退院直後〜)部屋を移動する娘が産まれてしばらくの間は妻の実家に滞在しており、妻と娘の寝室、私の寝室、義母の寝室とソファのあるリビングがありました。深夜に夜泣きがはじまり妻では寝かしつけられなかった場合、義母がひょいっと娘を連れて自室に戻り、一緒に眠ってくれました。それをまねて、私の寝室へ連れて行ったり、それでもダメならばリビングのソファに移動したりしてみました。現在は自宅に戻ってしまったので、移動先がソファくらいしかなく、この方法は用いていません。ただ、後述のバランスボールや大人用の布団など、少しの移動でも眠ってくれることはあります 。●(1か月~)パパのお腹の上に寝かせるある日ふと試しに仰向けに寝転んだ私のお腹の上に娘を乗せてみたところ、そのまま眠りに就いてくれました。以後、比較的強力な手段として通用してきましたが、5か月を超えたころから効果が薄れてきたかも……。子どもが寝返りをうった際に落とさないよう注意が必要 です。そのため、自分はなかなか一緒に眠れません。最近は先に寝落ちしてしまうこともありますが(汗)。●(2か月~)コンビニ袋、専用絵本? をくしゃくしゃコンビニ袋などを丸めてこすったときの「くしゃくしゃ」という音が、赤ちゃんを眠りに誘うようです。それ専用のビニール絵本なども販売されていますよね。こちらも強力で、ギャン泣きしていても音を鳴らすと泣き止んでくれます 。わが家の場合、この方法で泣き止まないときはほぼ空腹時なので、ミルクの準備をします。●(3か月~)抱っこしながら口笛・鼻歌音ネタが続きますが、3か月を超えたころから、口笛や鼻歌で落ち着いてくれる ことが増えました。抱っこして揺らしながら、というのも良かったのかも。このころから重さがこたえるようになってきました。長い時間となると、鼻歌も結構疲れます。●(4か月~)ベビーカー、抱っこひもで散歩に出るベビーカー&抱っこひも導入後は、宅内でぐずって治らない場合、外出を取り入れてみました。どうもお出かけが好きらしく、おでかけ準備の途中から機嫌が直ることがほとんどで、高い確率で散歩中に眠ってくれます 。最近の困りごととしては、帰宅した途端に「ぱちっ」と目を覚ますことでしょうか……。●(5か月~)バランスボールの上に座り上下、前後運動ママがママサークルで覚えてきた運動を、娘も気に入ってしまったようで、以来頻繁に登場します。抱っこの体制を変えたり、運動の方向を変えたりしているうちに、寝落ちしてしまいます。これ、なかなかいい運動になります。激しく上下しなくても、数分で汗ばんでくることも。産後の体力低下の改善にもよいかもしれません 。●(5か月~)大人用の布団に寝かせるこのころから、赤ちゃん用の小さな布団に寝かせても泣いてしまうのに、大人用の布団に寝かせたらぐっすり 、ということが割と増えてきました。新生児期のころを思い出すのか、あるいは、大人用布団のほうが大きいので暖かく感じるのか。早朝、あまりにも早い時間に起きてしまった際、パパとママの間に寝かせると、そのまま眠ってくれることもあります。どうやら今の彼女のお気に入りの場所のようです。●(6か月~)子守唄を流すこれはつい先日、上記全てに加えておむつを替えてミルクを与えても泣き止まず、途方に暮れた際にスマホで検索し、辿り着いた動画サイトの子守唄を流したところ、それまで大暴れだったのにすやすやと…… 。市販のCDや、専用アプリもあるので、いろいろ試しみるのもよいかもしれません。この方法、私にとっては“最強”で、ついさっきも一緒になって眠ってしまいました……。【参考リンク】・赤ちゃんの睡眠 | ムーニー ユニ・チャーム()●ライター/矢山ユースケ(IT系パパライター)
2016年03月10日授乳・おっぱいおっぱいを求めるとき、子どもの心には「ママともっと一緒にいたい」という気持ちも隠れています。小児科医の川上一恵さんにお話を聞きました。Q、2歳を過ぎたら断乳した方がいい?2歳すぎの息子は、いまだに夜寝るときと朝方のおっぱいがやめられずにいます。断乳を決意できず卒乳を待っていたのですが、なかなか卒乳してくれず、このままではいけないと焦っています。無理にでもやめた方が良いのでしょうか。[神奈川県・kuri]A、おっぱい以外の方法で安心感を与えて生活リズムが整っていて、朝ご飯をしっかり食べられるなら、急いで断乳しなくても良いと思いますよ。卒乳を待つ場合は、子どもが求めてきたときにだけ、おっぱいをあげるようにしましょう。昼間たくさん体を動かして遊び、疲れ切って布団に入るように心掛けると、いつの間にかおっぱいがなくても眠れるようになっていきます。しばらくの間、寝かしつけをパパにお願いしてもいいですね。その代わり、ママは寝かしつけ以外の時間に、たっぷり抱っこしてあげましょう。卒乳の目安は年齢ではなく、おっぱい以外の方法で子どもが安心感を得られるかどうかです。例えば抱っこで十分安心できるようになれば、不安なときは「ママ抱っこ」と言うようになります。そんなときは、子どもが満足するまで抱っこしましょう。多くのお母さんは「おっぱい」と言われると15分くらい抱っこするのに、「抱っこ」と言われたときは1分くらいなんですよね。これでは、子どもはおっぱいの方が良いに決まっています。優しく抱っこしたり、手をつないだり、添い寝したり、子守歌を歌ったりして、子どもがママから守られていると安心できるようになれば、無理なく卒乳できると思います。Q、おっぱいを続けながら食に興味を持たせるには?保育園に通う1歳5カ月の息子。おっぱいが好きで、食事は1食につき平均3口くらいしか食べません。おっぱいは私もまだ続けてあげたいですが、もっと食に興味を持ってもらいたいです。現在の体重は11.5㎏で小さくはないです。[東京都・YayoG]A、ご飯を少しでも食べたら褒めて食べる楽しさを教えてもし夜中におっぱいを飲んでいるせいで、朝ご飯が食べられないのだとしたら、夜中のおっぱいはやめた方が良いですね。夕ご飯前のおっぱいも、小腹を満たして食べる気力をなくしてしまいます。朝も夜も、あくまでもご飯が先、おっぱいはその後という順番を守ることが大切です。食事は初期食レベルからもう一度仕切り直してみましょう。少しでも食べたら「よく食べたね。おっぱいにしようね」と褒めて、食べられる量を一口ずつ増やしていきます。園では頑張って自分で食べているのですから、おうちではママが食べさせてあげて構いません。また、味付けや固さが発達に合っていないせいで食べない可能性もあるので、時にはベビーフードを参考にしてみましょう。食に興味を持たせるには、ママも一緒にテーブルに着いて、「おいしいね」と食べることが一番です。おなかがすいていて、ママがおいしそうに食べている姿を見たら、自分も食べてみたくなりますよ。ママの気持ちに余裕を持たせるため、下準備に時間のかかる根菜類は休日にまとめてゆでる、ご飯は炊いて冷凍などしておくといいでしょう。illustrationKAWAZOE Mutsumi
2016年03月09日【ママからのご相談】もうすぐ3か月になる息子をもつ母親です。赤ちゃんがいる生活にもだんだんと慣れ、産後すぐのことを思えば少し気持ちに余裕がでてきたような気がします。とはいえ、授乳やオムツ替えなど日々のお世話や家事につい追われがちで、「もっと子どもと丁寧に関わった方がいいのかなぁ」と悩むこともあります。しつけというと早いのかもしれませんが、この時期の子どもとの関わりで工夫した方がいいことはありますか?●A. ねんね期の今はしつけの準備段階。日々のお世話を通じて対話を。こんにちは、ママライターのacoです。ご相談ありがとうございます。日々の子育てや家事、本当にお疲れさまです。ねんね期のお子さんにしつけは少し早いですが、実はこの時期は今後しつけをするうえで大切な土台となる“愛情・安心・信頼”の感情を育む準備段階 です。準備段階というと身構えてしまうかもしれませんが、特別なことは必要ありません。日々のお世話を通じて対話することで、自然と土台はつくられていきます。●「うれしい」「幸せだ」と思ったことを積極的に伝えようしつけの土台には、「ぼく(わたし)はママに大事にされている」という“愛情”「ママのそばなら大丈夫」という“安心”「何か不自由があってもママがなんとかしてくれる」という“信頼”があり、この3つが満たされていると、ママが子どもに関心を寄せるように、子どももママに対し自然に関心が向くようになります。つまり、ママと子どもが互いに関心を寄せ合う関係 がしつけの土台になるのです。この土台づくりに欠かせないのは、毎日のお世話の中でお子さんの様子に反応し、声かけやスキンシップでママから積極的に働きかけることです。例えばお子さんが笑ったら笑い返し、授乳の後に「たくさん飲んだね、お腹いっぱい?」と声をかけてみます。また、泣かずにお風呂に入れた日は「今日は泣かずに入れたね、すごいね」とほめるのもいいでしょう。要は、日々お子さんと過ごす中で、ママが「うれしい」「幸せだ」と思ったことを伝える のがポイントです。「こういったコミュニケーションなら普段からやっている」というママもいれば、「ついお世話がルーチンになってしまって、最近はあまりできていなかった」というママもいるかもしれません。ちなみに私は後者だったので、声かけの大切さを再認識してからは意識して言葉に出すようにしていました。●土台がしっかりできていれば、スムーズなしつけにつながるねんね期のお子さんも、次第に寝返りやハイハイができるようになり、動けるようになってきます。8~9か月ごろになると好奇心も旺盛になり、自ら危険なものに向かっていくこともあるでしょう。このころがしつけの準備期間から初めてのしつけへの転換期になります。つまり、危険を回避するためのしつけ が必要になってきます。しつけの準備段階で、土台となる“愛情・安心・信頼”がお子さんにしっかりと芽生えていれば、「危ない!」といってわが子を守ろうとするママに関心を寄せるでしょう。もちろん、これですぐに危険行動がなくなるわけではありませんが、ママのただならぬ様子に何かを感じとることと思います。そして、もしママの一言でやろうとしていた手を止めてくれるようなことがあれば、しっかりとほめてあげましょう。【参考文献】・『NHKすくすく子育て 育児ビギナーズブック(1) しつけ』岩立京子・監修●ライター/aco(フリーライター)
2016年03月05日こんにちは、保育士ライターのyossyです。皆さんは、子どもがぐずったときにどのように対処していますか?落ち着いて諭そうと思っても、興奮した子どもをなだめるのは大変。なかなか言うことを聞いてくれません。つい声を荒げてしまうことがある……という人も多いでしょう。子どもが言うことを聞かないとき、アメリカでは“タイムアウト ”という方法を使うのがメジャー。日本でも実際に取り入れている家庭はあるはずです。しかし、近年タイムアウトに対しては批判も出てきています。今回は、その理由や新しく注目されている“タイムイン ”についてご紹介しましょう。●“タイムアウト”は子どもを1人にしてクールダウンする時間では、そもそもタイムアウトとはどのようなしつけ法なのでしょうか。よくスポーツの試合でタイムアウト中に作戦会議や水分補給を行いますが、まさにあのようなイメージ。子どもがぐずったときに、一旦その場から離れてクールダウンする時間を設ける のです。より具体的な方法をご紹介しましょう。子どもが何かよくない行いをしたら、まずはそれをやめるように伝えますよね。そして、何度か言っても聞かなければ、「やめなければタイムアウトだよ」ということを伝えます。このとき、終始親は落ち着いていることが大切です。それでもやめない場合、家庭であればどこか決められた椅子など、指定の場所に子どもを1人にします。ただし、狭いところや暗いところに閉じ込めることはせず、親の目の届く場所で。そして、なぜタイムアウトを行うのか、何を考えてほしいのかをきちんと伝えます。タイムアウトの時間の目安は“年齢×1分 ”。5歳なら5分というわけです。泣き叫んでいて冷静ではない時間はカウントしません。タイムアウトが終わったら、子どもに理解できたかどうかを確認します。まだわからないようであれば、しっかり説明しましょう。●本来の意味から離れて“懲罰”になってしまう家庭が多いタイムアウトは、本来、親子ともに冷静になれる時間のはずです。しかし、懲罰的な意味合いで使用している家庭が多いことに対する批判的な意見も出てきています。特に子どもが幼い場合や親が冷静さを欠いている場合はうまくいかない ことが多いのです。下記のような例は不適切な使用方法だと言えるでしょう。・子どもが「親につきはなされた」と感じて怖がる、孤独感を感じる・親が脅すように「もうタイムアウトだからね!」などと言ってしまう・タイムアウトの時間が単なる“罰”になっている●“タイムイン”の時間を設けて子どもの言い分をしっかり聞こう代わりにダニエル・J・シーゲル博士らが推奨しているのは、“タイムイン ”という方法。タイムインでは、子どもを落ち着かせるために、まずは親が近くで静かに寄り添いながら子どもの言い分を聞きます。ここではどんな言い分も否定せず、受け止めるようにしましょう。そして、ある程度子どもが冷静になったら、今後はどうしたらいいか親子で話し合うようにするのです。すぐに正しい行動をさせようとせず、冷静になる時間を設けるという意味ではタイムアウトと同じですね。でも、しっかり親がそばにいて支えてあげることで子どもが孤独感を抱くことはありません 。また、話をしっかり聞いて受け止めることで親子の信頼関係も築けるのです。●子どもに寄り添う“タイムイン”は日本の育児観に近いアメリカ流のタイムアウトに比べて、タイムインのほうが日本のパパ・ママにとっては挑戦しやすいかもしれませんね。興奮したり泣いたりしている子どもが落ちつくまで親が寄り添っている家庭は多いでしょう。また、近年は「頭ごなしに叱ってはいけない」ということを意識している家庭も増えているのではないでしょうか。心理セラピストの星一郎氏も、『親があれもダメこれもダメ、と禁止事項ばかり増やしていると、子どもがやる気を失ってしまう』と述べています。また、ひとつの答えを与えるのではなく、複数の選択肢を与えて子ども自身が今後どうすべきかの道を選ぶ ことが重要なのだとか。タイムインにおいては“親子で話し合う”ということが重要視されていますが、親が完全に主導権を握ってしまってはあまり“話し合い”の意味がありません。ぜひ、子ども自身に考えさせてあげたいものです。子どもの叱り方は、親にとって永遠の課題ですよね。タイムインはしっかり子どもと寄り添える利点がある一方、親にとっては少し手間がかかり簡単ではないかもしれません。しかし、叱っても子どもが言うことを聞かずに悩んでいる人は試してみる価値があるのではないでしょうか。【参考文献】・『アドラー博士が教える 子どもの「くじけない心」を育てる本』星一郎・著●ライター/yossy(フリーライター)
2016年02月24日知らず知らずのうちに行っている子どもへの「しつけ」によって、子どもの能力に大きな差が出てしまうことがわかりました。発達心理学が専門の内田伸子先生に、詳しく説明していただきました。しつけスタイルは大きく2種類●共有型しつけ子どもの気持ちを中心に考え、子どもとのふれあいや会話を大切にし、楽しい経験を子どもと共有しようとする、しつけスタイル。●強制型しつけ大人中心で、言いつけ通りに子どもを従わせようとする、しつけスタイル。罰を与えたり、力によるしつけを行ったりすることもある。似たような家庭環境で、しつけスタイルだけが違うとどうなるのか「年収900万円以上の高所得層で、母親が四年制大学あるいは大学院を卒業し、現在は専業主婦をしている家庭の中から、共有型しつけと強制型しつけの極端な例を30組ずつ計60世帯選び、親子のやりとりを観察しました。すると、図形を組み合わせるブロックパズル課題で、こんな場面が見られました。共有型しつけを行っているお母さんは、お子さんをじっと見守っています。一方、強制型しつけを行っているお母さんは、何かと口を出し、指図します。子どもがパズルをやろうとすると、『そっちは難しいわよ。こっちからにしなさい』『左右の色を同じにしたらキレイでしょう』などと言うのです。また『きつねのおきゃくさま』という絵本の読み聞かせにおいても、違いが見られました。『きつねのおきゃくさま』は、優しいきつねがほかの動物たちを守るために死んでしまうお話です。共有型しつけを行っているお母さん方は、子どもがどんな反応をするかと子どもの顔を心配そうに見ています。子どもは『きつねさん、どうして死んじゃったの? あんなに親切なのにかわいそう』などと言います。それを受けてお母さんは『そうね、かわいそうね』と共感的なサポートをします。一方、強制型しつけを行っている母親は『はい。今のお話はどういうお話だった? 言ってごらん』、子どもが答えると『違うでしょ。お話の記憶、テストに出るわよ』などと勝ち負けの言葉を投げ付けます」強制型しつけのもとでは、高所得層であっても語彙得点・リテラシーともに低い「この子どもたちの学力を調査したところ、共有型しつけを受けている子どもは語彙得点、リテラシー(読み書き能力)ともに高く、強制型しつけを受けている子どもは語彙得点もリテラシーも低かったのです」しつけスタイルと語彙力は関連する(内田・浜野,2012より)なぜ、しつけスタイルが学力に影響するのでしょうか。「子どもの学力を高めるためには、お父さんやお母さん、保育者たちが、子どもの主体性を大事にするかかわり方をすることが重要です。共有型しつけをしている親は、こどもに考える余地を与える援助的なサポートが多く、子どもをよく褒め、子どもに合わせて柔軟な対応をしていました。そうした親のもとで、子どもは伸び伸びと活動していました」 叱られながらやる勉強はなぜ身に付かないのか ~「幸せ力」の育て方vol.6~ でご紹介したように、自分から興味を持ち、楽しいと感じているときは脳の働きが活発になります。「強制型しつけは逆に、子どもに考える余地を与えない、指示的・独断的な介入が多い、しかも過度に介入する、情緒的なサポートが少ない、褒め言葉が少ないという特徴がありました。こうした親のもとでは、子どもは主体的に行動することができず、親の顔色を見ながらおどおどと行動していました」これでは脳の働きが低下するうえ、言われたことしかできない「指示待ち族」になる危険性があります。しつけスタイルは母親の思いひとつで変えることができます。子どもが伸びる共有型しつけを心がけていきたいですね。(佐々木月子)今回取材に協力してくださったのは内田 伸子先生十文字学園女子大学特任教授・お茶の水女子大学名誉教授・学術博士。専門は発達心理学、認知心理学、保育学。国立教育政策研究所「幼児の論理的思考の発達調査プロジェクト会議」(主査)、最高裁「裁判員制度の有識者会議」(委員)、文化庁国語審議会委員なども務めるほか、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」の番組開発やコメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、創造力知育玩具「エポンテ」(シャチハタ)の開発なども担当。著書は、『発達心理学―ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(ミネルヴァ書房)、『 子育てに「もう遅い」はありません 』(冨山房インターナショナル)など多数。
2015年12月31日最近、親が子どもに対して虐待をする痛ましい事件がニュースで取り上げられます。その一歩手前、すなわち子どもに体罰(暴力)を与えている疑いをもたれている家庭に然るべき機関の専門員が訪ねると、ご両親の多くは「しつけです!」と答える場合が多いそうです。しつけと体罰(暴力)の線引きは非常に曖昧な点が多いのも事実です。では、その違いについて考えてみましょう。■「しつけ」の目的とは?簡単に言うと、しつけとは、「集団社会のルールにあった行動ができるように、トレーニングすること、そのサポート」です。サポートの結果、子どもが自分で自分をコントロールすることができるようになったり、自分で考える力を育めたりするように、大人が導くことを目的とします。決して、子どもを抑制したり、威圧をしたりすることではありません。縫い物をする際の「しつけ糸」には、同じ「しつけ」という言葉が使われています。しつけ糸の役目は、本縫いの縫い目が曲がらないように、事前におおまかな形を定めておくことです。それと同じように、大人が子どもへおおまかなガイドをしてあげることによって、自分で自分を律することができるようになってきます。しつけにとって重要なのは、自律心を育てていくことです。怒鳴ったり、叩いたりすることは決して有効な方法ではなく、反対にしつけの目的を削ぐことに繋がってしまうのでNGです。■「体罰」の目的とは?体罰とは、恐怖や痛みで子どもの言動をコントロールして従わせることです。体罰の多くは、単なる大人の感情のはけ口となっている場合があります。大人の感情を“暴力”という形で爆発させながら、「この子のしつけのためだ!」と思い込む、それは大きな間違いなのです。子どもが体罰から学ぶことは、「腹が立ったら暴力をしてもいい」ということ、それだけです。反省や謝罪の思いよりも、恐怖や不安な感情のほうが大きくなってしまいます。体罰には即効性はありますが、恐怖で子どもの行動をコントロールしようとしているだけにほかなりません。子どもにとっては「なぜいけないのか?」を学ぶことができず、痛いからこの行為を止めるという意識になってしまいます。そして、大人のいない所で同じ行為を繰り返すことにもなるのです。体罰では、しつけの目的、すなわち自律心を養うことを果たせないのです。■怒鳴ったり、叩いたりしないしつけ方を子どもにとっても本来、安心を与えてくれるはずのパパやママが、怒鳴ったり、叩いたりして自分へ恐怖を与えることで、心に混乱が生じ、アタッチメント(愛着)の形成が阻害されてしまいます。怒鳴ったり、叩いたりする前にまず、お子さんがどんな大人に育って欲しいのかを、よく考えてみてください。人にやさしくできる人、親切で人の手助けができる人、思慮深くて礼儀正しい人、賢い意思決定ができる人、正直で信頼される人、暴力を振るわない人、愛情深い人… などなど、いろいろと思い浮かぶでしょう。そうすればおのずと、どういう声かけや注意の仕方をしたらいいのかが見えてくるはずです。子育ては即効性がある方法は少なく、少しずつ一歩一歩積み重ねて成長していくものがほとんどです。場合によっては、同じ言葉を何度も繰り返し伝えることも必要です。いまの子どもの姿だけを見て、その場の解決策を考えるのではなく、大人になった姿を見据えて、しつけをしていきたいものですね。
2014年08月16日あり子のワーママ奮闘記
PUKUTY(プクティ)只今育児奮闘中!
たんこんちは ボロボロゆかい
息子はなかなか首がすわらず、ハイハイもおすわりも遅めでした。歩けるようになってからも、あまり体を動かしません。勝手にどこかへ行ったりしない分、面倒を見るのはラクだったのですが、どこか体に良くないところがあるのではないかと心配になっていました。しかし、息子が2歳になったころ、体を動かさないのには理由があったことがわかったのです――。 息子が運動をしたがらなかった衝撃の理由ある日、「お母さんと運動しよう」と子どもに声をかけた私。しかし、子どもから「お母さんが動いちゃダメって言ったんだよ」と言われたのです。 子どもが生まれてから、「動いちゃダメ」なんて言った記憶はありません。「動いちゃダメって私が言ったの?」と尋ねると、子どもは「うん」と頷きました。 「おなかにいたときに言ったんだよ」「『おなか痛いから、もう動かないで』って」 それを聞いた私はぞっとしました。たしかに、おなかにいたときはよく動いていたのです。あまりに激しく動くものだから、よく言っていました。でもまさか、聞こえていたなんて……そして、生まれてからもそれを守っていたなんて、にわかには信じられませんでした。 子どもには「体を動かすと気持ちいいんだよ」「今はお母さんのおなかは痛くならないから、気にしないでいっぱい体を動かしてね」と伝えました。 すると、だんだんと体を動かすように。かけっこも大好きになっていきました。私の言ったことを守って、体を動かさないようにしていたとは思えないものの、偶然の出来事にドキッとした私。今後も子どもといろいろなお話をしながら、他にどのようなことを覚えているのか聞いてみたいと思っています。 イラスト/まげよ著者:井本桜子監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年04月29日