編集部:学研キッズネット編集部ソニー生命保険株式会社は、2020年2月28日~3月2日の4日間、大学生以下の子どもがいる20歳以上の男女に対し、今年で7回目となる「子どもの教育資金に関する調査」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開した。親の6割半が「子どもの学力や学歴は教育費次第」大学生以下の子どもがいる20歳以上の男女1,000名に、子どもの教育や教育費に関する内容について自身の考えや状況がどの程度あてはまるか聞いたところ、≪子どもの学力や学歴は教育費にいくらかけるかによって決まると感じる≫では、「非常にあてはまる」は17.2%、「ややあてはまる」は48.3%で、合計した「あてはまる(計)」は65.5%となった。≪老後の備えより子どもの教育費にお金を回したい≫では63.8%となり、教育費が子どもの学力や学歴を左右すると考える親や、老後の備えより教育費を優先する親が多数派であることがわかった。また、≪早期の知育や英才教育は子どもの将来のために重要だ≫では73.0%、≪スポーツや芸術の習い事よりも学習塾に教育費をかけたい≫では44.2%となり、親の多くが幼い頃から子どもの能力を高めるような取り組みを行うことが、子どもの将来のためになると感じていることがわかった。また、習い事よりも学習塾にお金をかけたい親は少数派であることも明らかとなった。「子どもの教育費の負担を重いと感じる」親の7割、昨年よりも負担感が増す傾向全回答者に、≪子どもの教育費の負担を重いと感じる≫か聞いたところ、「あてはまる」は69.4%となった。子どもの就学段階別にみると、「あてはまる」と回答した人の割合は、未就学児の親では56.5%、小学生の親では65.7%、中高生の親では73.4%、大学生等(予備校生・浪人生・大学生・短期大学生・専門学校生、以下同様)の親では81.7%と、子どもの就学段階が上がるにつれて負担を重いと感じる人の割合が高いという結果に。子どもの成長に伴い、学費や塾・習い事の費用といった教育費の負担が増大しているのではないか。子どもの教育費の負担を重いと感じる人の割合を過去の調査結果と比較すると、2018年71.4%→2019年66.6%→2020年69.4%と、昨年の下降から今年は上昇に転じ、家計の厳しさが垣間見える結果となりました。妻より夫が教育熱心な家庭では“教育のことで夫婦喧嘩をよくする”傾向配偶者がいる人に、夫婦間で教育方針が一致しているか、異なっているか聞いたところ、「一致している」(「非常に」と「やや」の合計、以下同様)は81.2%となり、子どもの教育には夫のほうが熱心か、妻のほうが熱心か聞いたところ「夫のほうが熱心」は34.0%、「妻のほうが熱心」は66.0%となった。また、子どもの教育のことで夫婦喧嘩をよくするか、全くしないか聞いたところ「よくする」は29.0%に。夫婦の教育方針の状況別にみると、「よくする」と回答した人の割合は、教育方針が一致している人では26.0%、異なっている人では42.0%となり、教育に対する意見のくい違いから、ぶつかり合ってしまうことがあるのではないか。さらに、夫婦の教育熱の状況別にみると「よくする」と回答した人の割合は、夫のほうが教育熱心という家庭では40.7%、妻のほうが教育熱心という家庭では22.9%となった。「子どものインターネット・SNS利用に不安を感じる」小学生の親の8割弱全回答者に、子どもの将来に関する項目を提示してどの程度不安を感じるか聞いたところ、≪学校生活≫では「不安を感じる」(「非常に」と「やや」の合計、以下同様)が54.7%に。子どもの就学段階別にみると、「不安を感じる」と回答した人の割合は、未就学児の親では68.1%、小学生の親では62.1%とどちらも6割を超える結果となった。≪インターネットやSNSの利用≫では、「不安を感じる」が64.7%に。子どもの就学段階別にみると、「不安を感じる」と回答した人の割合は、小学生の親(77.0%)が最も高いという結果に。近年のスマートフォンの普及などに伴い、インターネットやSNSが小学生にも身近なものとなり、多くの小学生が利用できるようになっています。小学生の親には、自身の子どもがインターネットやSNSをめぐるトラブルに遭遇するのではないかと不安を持っている人が多いのではないか。親の大半が子どもの受験や就活に不安を抱く「子どもの就活に不安を感じる」母親の7割強受験・進学や就職活動といった子どもの進路については、どの程度不安を感じているのでしょうか。高校生以下の子どもの親に、≪受験・進学≫についてどの程度不安を感じるか聞いたところ、「不安を感じる」は77.9%に。父母別にみると、父親では73.4%、母親では82.3%と母親のほうが8.9ポイント高くなりました。子どもの受験や進学に対しては、父親より母親のほうが不安を感じていることがわかる。全回答者に、≪就職活動≫についてどの程度不安を感じるか聞いたところ、「不安を感じる」は69.9%となりました。父母別にみると、父親では68.6%、母親では71.2%と、母親のほうがやや高くなりました。子どもの教育資金に不安を感じる理由1位「教育資金がどのくらい必要となるかわからない」全回答者に、≪教育資金≫について、どの程度不安を感じるか聞いたところ「不安を感じる」は70.6%に。子どもの就学段階別にみると、「不安を感じる」と回答した人の割合は、小学生の親(76.6%)、中高生の親(76.2%)ではどちらも7割半となった。教育資金に不安を感じている人に、子どもの教育資金に不安を感じる理由を聞いたところ、「教育資金がどのくらい必要となるかわからない」(56.8%)が最も高く、次いで「収入の維持や増加に自信がない」(37.4%)、「収入が不安定」(23.1%)となった。子どもの就学段階別にみると、未就学児の親では「教育資金に関して相談する人がいない」(22.5%)が他の層より高い結果になり、未就学児の親では、教育資金に関する悩みを相談できず抱え込んでいる人が少なくないようだ。小学生から社会人になるまでに必要な教育資金平均予想金額は再び上昇し1,381万円にでは、子どもが小学校に入学してから社会人になるまで、教育資金はどのくらい必要になるとイメージしている人が多いのだろうか。未就学児の親に、子どもが小学生から社会人になるまでに、教育資金はいくらくらい必要だと思うか聞いたところ、「1,000万円~1,400万円位」(29.4%)に回答が集まり、平均予想金額は1,381万円となった。平均予想金額を過去の調査結果と比較すると、2018年1,348万円→2019年1,339万円→2020年1,381万円と、上昇傾向が落ち着いた昨年から再度上昇に転じ、2014年の調査開始以来最高額に。大学等への進学のための教育資金準備方法「銀行預金」「学資保険」のTOP2が突出高校生以下の子どもの親に、大学等への進学のための教育資金を、どのような方法で準備しているか聞いたところ、「銀行預金」(58.3%)と「学資保険」(42.5%)が高くなり、次いで「財形貯蓄」(11.8%)、「(学資保険以外の)生命保険」(9.2%)、「金融投資(株式投資や先物取引など)」(6.6%)となった。銀行預金や学資保険で計画的に教育資金を準備している人が多いようだ。また、大学生等の親(予備校生・浪人生を含まない)に、大学等への進学のための教育資金を、どのような方法で準備してきたか聞いたところ、「銀行預金」(58.5%)と「学資保険」(49.6%)が特に高く、以降「奨学金」(19.9%)、「財形貯蓄」(13.0%)、「教育ローン」(12.2%)が続きました。親の7割強が、大学等への進学で「費用にこだわらず子どもの希望を優先させたい」と回答全回答者に、子どもの大学等への進学に関する意識について聞いたところ「多少費用がかさんでも進学させたい」(「非常に」と「やや」の合計、以下同様)が81.2%、「費用がかさむなら進学させなくてもよい」が18.8%となった2019年の調査結果と比較すると、「多少費用がかさんでも進学させたい」と回答した人の割合は、2019年86.3%→2020年81.2%と、5.1ポイント下降したものの、依然高い傾向がみられた。次に、子どもの大学等の入学金・授業料等の費用について聞いたところ、「費用にこだわらず子どもの希望を優先させたい」が73.8%、「費用が極力抑えられる学校を選択させたい」が26.2%となり、子どもの進学先を選択する際の条件は、入学金・授業料等の費用よりも子どもの希望を第一に考える親が多いようだ。2019年の調査結果と比較すると、「費用にこだわらず子どもの希望を優先させたい」と回答した人の割合は、2019年77.4%→2020年73.8%と、やや下降したが、子どもの希望を第一に考えたいという親が依然として多いことがわかる結果となった。子どもの海外留学や海外研修は「多少費用がかさんでも経験させたい」と考える親が多数派子どもの学校への通学については、「自宅から遠ければ下宿や寮生活をさせてもよい」が44.3%、「自宅から通える学校を選択させたい」が55.7%となった。子どもの学生時代のアルバイトについては、「アルバイトはせず学業に専念してほしい」が43.6%、「アルバイトをして学生生活の費用に充ててほしい」が56.4%に。海外留学や海外研修については、「多少費用がかさんでも経験させたい」が54.3%、「費用がかさむなら経験させなくてもよい」が45.7%と約半数の結果に。子どもに対して、自宅通学やアルバイトなど、節約を意識した学生生活を希望している親が多数派となりました。他方、海外での留学や研修については、たとえ多額のお金がかかるとしても、海外で得られる様々な経験には価値があると考えている親が多いことがわかる。小学校高学年での英語の教科化未就学児の親の8割が認知2020年度から、小学校でのプログラミング教育必修化、小学校高学年での英語の教科化が実施される。これらにあたり、小学生以下の子どもの親にこの制度改正について知っているか聞いたところ、≪2020年度から、小学校でのプログラミング教育が必修化されること≫では、認知率が82.7%に。認知率を子どもの就学段階別にみると、未就学児の親では79.4%、小学生の親では85.9%と、小学生の親のほうが6.5ポイント高くなりました。また、≪2020年度から、小学校高学年では英語が教科化されること≫では、認知率が81.5%となった。認知率を子どもの就学段階別にみると、未就学児の親では80.3%、小学生の親では82.7%と、どちらも8割以上となった。近年のグローバル化を意識してか、小学生の親だけでなく未就学児の親も小学校での英語の教科化に大きな関心を寄せていることがうかがえる結果となった。大学入試共通テストの導入未就学児、小学生の親の7割以上が認知2021年度からは中学校で、2022年度からは高等学校で、プログラミング教育の必修化が実施されます。高校生までの子どもの親にこの制度改正について聞いたところ、認知率は≪2021年度から、中学校でのプログラミング教育が必修化されること≫では62.0%、≪2022年度から、高等学校でのプログラミング教育が必修化されること≫では55.6%となった。また、≪大学入試センター試験が廃止され、2020年度に大学入学共通テストに変わること≫では、認知率が76.2%となり、大学受験に関する改正については親の多くが関心を持っているようだ。認知率を子どもの就学段階別にみると、中高生の親(86.1%)では8割半と高い割合に。また、未就学児の親(70.5%)と小学生の親(71.8%)でも7割以上となりました。子どものプログラミング教育にかけたい金額かけたいと思う人の平均額は5,752円/月全回答者に、子どものプログラミング教育に今後かけたいお金について聞いたところ、お金をかけたいと思う人の割合は45.6%となりました。お金をかけたい人に、子どものプログラミング教育に今後1ヶ月あたりいくらくらいお金をかけたいと思うか聞いたところ、「5,000円~10,000円未満」(37.3%)に回答が集まり、平均額は5,752円という結果に。また、全回答者に、子どもの英語教育に今後かけたいお金について聞いたところ、かけたいと思う人の割合は、58.1%と、半数以上になり、お金をかけたい人に、子どもの英語教育に、今後、1ヶ月あたりいくらくらいお金をかけたいと思うか聞いたところ、「5,000円~10,000円未満」(39.1%)や「10,000円~20,000円未満」(24.6%)に回答が集まり、平均額は6,988円となりました。子どもに目指してほしい“理想の大人”有名人では1位「イチローさん」2位「所ジョージさん」全回答者に、自分の子どもに目指してほしい“理想の大人”のイメージに合う有名人や、歴史上の人物について質問したところ、有名人1位「イチローさん」、2位「所ジョージさん」、3位「タモリさん」となりました。1位の「イチローさん」は、2015年の調査から6年連続の1位となり、選んだ理由をみると、1位の「イチローさん」については、「自分の信念をしっかりと持ち、仕事にストイックな人だから」など、強い精神力について、多くの回答が挙げられました。2位の「所ジョージさん」については、「好きなことを仕事にするアイデアを持っているから」、3位の「タモリさん」については、「好きなことをして、人生を満喫しているから」などが理由として挙げられました。また、歴史上の人物では、1位「織田信長」、2位「坂本龍馬」、3位「徳川家康」となり、「織田信長」は、2019年まで5年連続1位だった「坂本龍馬」を超え、初めての1位となった。1位の「織田信長」について選んだ理由をみると、「大胆な発想力と行動力を持っているから」などの回答が挙げられました。自分の子どもに就いてほしい職業1位「公務員」、「医師」「看護師」「薬剤師」など医療関係も上位に最後に、全回答者に自分の子どもに就いてほしい職業を聞いたところ、男子の親では「公務員」が圧倒的多数で1位に。2位は「医師」「会社員」という結果に。選んだ理由をみると、1位の「公務員」については、「不景気でも安定しているから」などの回答が挙げられ、子どもに安定した職業に就いてほしいと希望する親が多いことがわかりました。2位の「医師」については、「色々な人を助けてあげてほしいから」など、社会に貢献できる職業である点が多く挙げられました。「会社員」については、「好きな会社で働いてくれれば良いから」などの回答が挙げられました。女子の親では、1位「公務員」、2位「看護師」「薬剤師」という結果に。また、5位までに入った職業のうち3つは医療関係の職業となった。選んだ理由をみると、1位の「公務員」については、「安定が一番、安心だから」など、男子の場合と同様に、安定性を理由に挙げる人が多い結果に。2位の「看護師」については、「手に職をつけることができ、今後も必要とされる職業だから」、「薬剤師」については、「結婚や引越しをしても仕事を続けやすそうで、働く場所に困らないから」などの回答が挙げられ、手に職をつけることで、キャリアを長く保つことができると考えている人が多いことがわかる結果となった。学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月01日StudyHackerこどもまなび☆ラボでは、これまで多くの専門家の意見を参考に、多角的な視点で、効果的かつ実践的な教育法を提案し、子どもたちにとって、また保護者の方々にとって有益な情報を発信してきました。なかでも人気が高いテーマは、「科学的なデータに基づいた効果的な教育法」です。じつは今、個々の経験をベースにした教育法や学習法よりも、さまざまな分析によって導き出された科学的根拠に基づく教育法が注目されています。教育経済学を専門にしている慶應義塾大学の中室牧子教授は、「個人的な経験に基づく主観的な議論を展開しがちな教育界だが、活躍している人と同じことをすればその人のような成果をおさめられるわけではない」と断言しています。その理由は、「人間の成功にはあまりにも多くの要因が影響しているため、一般化することはとても難しい」から。だからこそ中室教授は、データに基づいた分析によって、成功へと導く教育法を科学的に明らかにする必要性を説いているのです。今回は、これまでご紹介してきた「科学的なデータに基づいた教育法」にまつわる記事のなかで、とくに人気の高かった6本をまとめました。どれも納得できる内容ばかりなので、ぜひ参考にしてください。「科学的に正しい教育」おすすめ記事1■科学的に正しい子どもの教育――最高の学習ツールは〇〇〇だった!いま注目を集める「ビッグデータ」。なかでも私たちが気になるのは、子どもの学習にまつわる「教育ビッグーデータ」です。この記事では、教育ビッグデータをもとにした最新の「効果のある早期教育」「効果のない早期教育」について、詳しく解説。精神論ではなく、“科学的に正しい”とされているデータばかりを集めています。「Society 5.0 時代」という新社会が到来するなかで、人々に必要になっていくのは適応していく能力です。適応力のある大人に成長するには、子どもが自分で考え、判断し、行動しながら学んでいけるような環境をつくり、思い切りあそばせることが大切とのこと。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|科学的に正しい子どもの教育――最高の学習ツールは〇〇〇だった!)さまざまな調査から導き出される教育ビッグデータの結果を紹介しているこの記事。たとえば、「習い事をしている子どもは語彙力が高い」という調査結果をさらに深堀りすると、その習い事は学習系であってもスポーツ系であっても、さほど関係ないということがわかっているそう。またほかにも、「運動する時間をたくさん詰め込んでいる子どもほど、むしろ運動能力が低くなる」など、衝撃の結果が次々と明かされます。私たちが当たり前だと信じて疑わなかった教育法は、じつはそれほど強い根拠に基づいていなかった、ということがわかるでしょう。さらに、有識者が口をそろえて否定していて、かつ大規模な調査などでも否定された“効果のない早期教育”は、ずばり「詰め込み型の早期教育」。子どもたちが遊ぶ時間をなくしてしまうほどの早期教育は逆効果であり、可能性を奪うことにもつながります。就学前の子どもにとって一番いいのは、自由な時間をたくさん過ごすこと。これは、教育ビッグデータの結果を見ても明らかです。「科学的に正しい教育」おすすめ記事2■非認知能力が高い子どもは、「認知能力」も伸びていく。ではその逆は――?この記事では、今注目の「非認知能力」の伸ばし方を、あるデータをもとに詳しく解説しています。子ども教育のエキスパートである増田修治先生によると、世帯年収120万円ほどの相対的貧困層の子どもは、見た目は普通であっても、教育におけるさまざまな機会を奪われているそう。しかし、そういった環境で育ちながら学力が高い子どもは確実に存在します。彼らの共通点は、「非認知能力が高い」こと。これがなにを表しているかというと、「非認知能力が認知能力を発達させる」ということです。2000年にノーベル経済学賞を受賞した経済学者、ジェームズ・ヘックマンらは、40年にわたる長期追跡調査の分析により、「非認知能力がその後の認知能力の発達を促し、その逆は確認できない」と結論づけました。非認知能力が高い子どもはテストの点数もあがるが、テストの点数がいいからといってその子どもの非認知能力が伸びるわけではないのです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|非認知能力が高い子どもは、「認知能力」も伸びていく。ではその逆は――?)非認知能力には、生活習慣や学習習慣、コミュニケーション能力といったものも含まれるため、これからは家庭でも「非認知能力を伸ばす教育」を意識する必要があります。増田先生によれば、子どもの非認知能力を高めるヒントは、親子のコミュニケーションに隠されているとのこと。まず大事なのは、「子どもの話をきちんど聞く」こと。教育熱心な親ほど、“子どものために” と勉強や習い事を押しつける傾向が見られますが、先に「なにかやりたいことある?」と子どもに聞いてから一緒に考えるほうが効果的だそう。増田先生は、「子どもに選択権をわたすことで、子ども自身の自発性や意欲、責任感を養うことにつながる」といいます。多くの保護者は、ついその過程を省きがちですが、親と子がお互いに納得できる「一致点」をつくるコミュニケーションを意識すると、子どもの非認知能力がぐんぐん育まれますよ。「科学的に正しい教育」おすすめ記事3■遺伝子か環境か。子どもの “学力と運動能力” はどちらで決まる?――「行動遺伝学」の答え子どもの能力や身体的特徴などは、親からの遺伝でどのぐらいの影響があり、育った環境はどのくらいの割合で影響するものなのか、気にならない親御さんはいないはず。この記事では、子どもの学力や運動能力、芸術的センス、性格、体格といったあらゆる能力と遺伝の関係、また周りの環境からの影響について、詳しく解説しています。安藤先生によると、知的能力を図るIQは17~18歳ごろに向かってだんだんと遺伝の影響が大きくなっていき、ひとりで行動する時間が増えていくにつれて遺伝的な個人差が現れてくると言います。一方で、0~6歳ごろまでは遺伝の影響はまだそれほど見られず、家庭環境の影響が大きいと言えるそう。このように、学力の場合は年齢によって、遺伝の影響が大きい時期と、環境の影響が大きい時期が異なるようです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|遺伝子か環境か。子どもの “学力と運動能力” はどちらで決まる?――「行動遺伝学」の答え)では、そのほかの能力に関してはどうでしょうか?「運動能力」の場合、“66%は遺伝要因で決まる”といわれるほど、ほかの要素に比べて遺伝の影響が大きいそう。「芸術的センス」については、科学的な判定は難しいとしながらも、リズム感や絶対音感にいたっては“50%程度の影響がある”といわれています。さらに「性格」に関しては、遺伝的要因は30~40%程度、環境の影響は60~70%ともいわれ、環境的要因のほうが大きいことがわかります。このように、あらゆる能力は遺伝と環境が複雑に絡み合い、それぞれ重要な役割を果たしていることがわかるのではないでしょうか。記事では最後に、「良い環境を整えるためのコツ」をご紹介。早寝早起きといった規則正しい生活はもちろん、ワークショップや自然体験を積極的にさせることや、好奇心を育む本や図鑑をリビングに置いて、いつでも手に取れるようにするなど、子どもの能力を引き出すアドバイスが満載です。「科学的に正しい教育」おすすめ記事4■「勉強しろ」は逆効果!統計でわかった、親が本当にやるべき3つのことこの記事では、子どもに対してつい言ってしまいがちな言葉を、心理学的根拠をもとに分析し、さまざまな統計をもとに確実に効果がある親の対処法を紹介しています。ある調査によると、子どもに「勉強しなさい」と言うのはじつはあまり効果的ではなく、むしろ逆効果な場合もあるそう。それには、ある心理的な要因が深く関わっているといいます。心理的リアクタンスとは、「個人が特定の自由を侵害されたときに喚起される、自由回復を志向した同期的状態」。つまり、人間は「○○しなさい」「○○してはいけません」のような命令・指示を受け、自由に行動できる権利を制限されたと感じると、自分には自由があるのだと確認するために反対の行動をとる傾向があるのです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「勉強しろ」は逆効果!統計でわかった、親が本当にやるべき3つのこと)これが、「勉強しろ」と言われると反発したくなるメカニズムです。では「勉強しろ」と言わずとも、子どものやる気を引き出して、自発的に学習に向かわせるには、どうしたらいいのでしょう。そのヒントは、統計のなかにあるといいます。「子育て生活基本調査」によってわかったことは、親子が将来について話すことと、子どもの勉強時間の関連性です。「子どもと将来や進路について話す」母親と、将来について話をしない母親の子どもを比べると、平均勉強時間に17分もの差が生まれたそう。この結果から、将来について親子で話をすることで、子どもは自分の進路に対して具体的なイメージを抱き、勉強への意欲が増していることがうかがえます。またほかにも、「一緒に勉強の計画を立てる」「夢中になれる体験をさせる」など、今すぐにでも取り入れられる“子どもをやる気にさせる”コツが紹介されています。どれも「勉強しろ」の一言よりも、確実に効果を発揮しますよ。「科学的に正しい教育」おすすめ記事5■「スマホが学力を破壊」は本当?脳に良くない根本理由いまや私たちの生活に欠かせないアイテムとなった「スマートフォン」。小さい子どもたちにとっても例外ではありません。この記事では、科学的根拠をもとに、スマートフォンとの上手な付き合い方について解説しています。また、驚くべきことに「2時間以上勉強していながらスマホを4時間以上使っている子」の平均点が「30分未満しか勉強していないけれどスマホを使わない子」の平均点よりも低いという結果も出ています。せっかく勉強しても、スマホを使う時間が長ければ、勉強した時間がムダになってしまうといっても過言ではありません。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「スマホが学力を破壊」は本当?脳に良くない根本理由)学習状況とスマホの利用状況の関連性を調査したところ、少なからず影響を及ぼしていることがわかりました。その最も大きな要因として、「睡眠不足」が深く関わっていることが指摘されています。動画やゲームの時間が長くなると、どうしても睡眠時間が削られてしまいますよね。その結果、学習への意欲低下や集中力の欠如、また記憶にも支障が出るという弊害も。スマホ使用が引き起こす学力低下は、さまざまな要因が絡み合った結果だといえるでしょう。また、子どもの脳の発達や学力向上は、スマホの使用時間の長さよりも、「人とのやりとりがあるかどうか」が大きく関係しているとの意見もあります。やむを得ずスマホを利用する場合も、使い方さえ注意すれば影響を最小限に抑えることができるそうなので、気になる方はぜひ参考にしてください。「科学的に正しい教育」おすすめ記事6■文部科学省や海外の調査から紐解く「本好き」な子どもと学力の深い関係読書が子どもの学力に与える影響を、文部科学省の調査や海外の研究結果から解き明かしているこの記事。「本を読むのはいいこと」だとはわかっているけど、実際に子どもの学力に結びついているのだろうか?と疑問を感じている保護者の方におすすめです。たとえば記事のなかでは、イギリスの調査結果を例に次のような結論を出しています。楽しいから読書をするという本好きな子どもは、そうでない子どもよりも、知能の発達、語彙力、スペリング力、数学の能力すべてにおいて優れていることが明らかになりました。(中略)親の学歴・収入や、遺伝として受け継ぐIQに関わらず、子どもの学力を高める秘密兵器。それが「読書習慣」なのです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|文部科学省や海外の調査から紐解く「本好き」な子どもと学力の深い関係)さらに、アメリカ合衆国教育省の調査でも、「余暇に自分の楽しみのために本を読む子どもは、読解問題でより高い点数を取る」「家で多くの本を読む子どもは、英語・数学のテストでより高い点数を取る」ことがわかったそう。日本でも同様に、文部科学省の調査で「読書好きは国語と算数のテストの得点が高い」と報告されています。なぜこれほどまでに、読書が学力の高さに結びついているのでしょうか。教育コンサルタントの松永暢史氏によると、本を読むことで得られる「日本語了解能力=国語力」が大きなカギを握っているとのこと。松永氏は、「国語力がない子は、算数の文章問題が解けないし、社会・理科の授業や総合的な学習において自分の考えをまとめて発表するこができない」と指摘します。このように、学力の基盤となる「国語力」を身につけるには、読書が最も効果的だというわけです。***科学的根拠に基づいた教育法は、どれも納得するものばかりですね。これらの記事を読んで、「勉強しなさい、とガミガミ言わないようにしよう」「習い事を詰め込みすぎないようにしよう」と、お子さんへの接し方を見つめ直すきっかけになりますように。(参考)リクルートマネジメントソリューションズ|日本の教育には科学的根拠が必要
2020年03月31日突然始まった長い春休み――。子どもたちにとっても、悲喜交々の複雑な想いがあるでしょう。でも、マイナスにとらえすぎないように!こんなときだからこそ、たくさんできた時間を活用して、普段できないことをするなど有意義に過ごしたいですよね。そんな子どもたちのことを第一に考え、期間限定でサービスの無償提供などの取り組みを行なっている企業が増えてきています。その中から、今回は楽しんで学べるツールをご紹介しましょう!期間限定で無料公開中のポケモンコンテンツ!ポケモンは、今や世代や国を超えた人気者。誕生から20年以上、多くの人に愛され続けています。そのポケモンのコンテンツが今、期間限定で無料公開中です。活用しない手はないですね!人気動画シリーズと合わせてぜひご覧ください。■ポケモンイラストラボぬりえやひらがなの勉強などが楽しめる「ポケモンイラストラボ」が、期間限定、利用対象範囲を拡大して公開。通常は、保育園や教育、医療施設向けの素材無償提供サービスですが、5月31日(日)まで、小学生以下のお子さんをお持ちのご家庭でご利用いただけます。100種類以上の素材が揃っているので、ピカチュウをはじめとしたたくさんのポケモンたちと触れ合えますよ。【ぬりえ素材】さまざまなポケモンのぬりえを楽しめる素材です。印刷して、そのまま使用できます。ポケモンは大きく、背景は少し細かめにデザインしてあるので、未就園児~小学生まで楽しめるはず。【お絵かき素材】ポケモンといっしょにお絵かきを楽しめる素材です。そのままお絵かきをして楽しむことはもちろん、文字を書き加えても〇。大切な人へのお手紙を書いてもいいですね。【ポスター素材】みんなで守るマナーやきまりが、ポケモンたちからお子さまへのメッセージとしてデザインされています。洗面所や本棚横に貼ったら、子どもたちの行動に変化が見られるかも!?ひらがなの勉強にぴったりな「あいうえお表」もあります。くわしくはこちら↓ポケモンイラストラボ公式ウェブサイト■ポケモンKids TVポケモンの歌や世界の童謡、英語や知育系動画など、子ども向けのコンテンツを中心に配信している、ポケモンの公式YouTubeチャンネル。その中でも人気の動画をご紹介します!【体験探検ピカチュウ部】“あこがれの仕事を体験しよう!”をテーマに、ピカチュウがいろいろな職場を訪れます。絵本作家さん、アイドルの衣装デザイナーさん、警察署などなど。絵本や洋服がどうやって作られるのか楽しく見学したり、警察署で指紋のこと・交番の豆知識・交通ルールなどを学んだり。それぞれのプロがとてもわかりやすくお仕事について説明してくれているので、子どもたちの“すき”がきっと見つかるはず。工作や遊びのヒントもいっぱいなので、興味を持ったら、ぜひまねしてやってみましょう!お子さまの自発性と積極性も育める、おうちアクティビティの強い味方です。【こどものうた】昔懐かしい童謡に合わせてピカチュウの世界が広がります。可愛いアニメに夢中になるのも、一緒に歌を歌うのも楽しいですね。このシリーズで特に人気なのが、「ロンドン橋」。日本語版と英語版があり、英語のお勉強にもなります。話を派生させて、ロンドンのこと、イギリスのこと、外国のことを親子で調べて、“妄想旅行”してみるのも楽しそうですね♪「ポケモンKids TV」は、このほかにも季節のイベントについての動画や、ピカチュウ人形劇版「モンポケ」など、子どもが喜ぶコンテンツが満載です。可愛いポケモンを相棒に学びながら、楽しい時間を過ごしましょう!くわしくはこちら↓ポケモンKids TV©2020 Pokémon. ©1995-2020 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc. ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。キッズデザイン賞受賞の大注目企業が「ARぬりえ」を無料公開!■リトルプラネット発ARぬりえVR(ヴァーチャルリアリティ)やAIの技術は、どんどん進化し、身近で珍しいものではなくなってきました。AR(拡張現実)もそのひとつ。デジタル技術を駆使した遊びを提供して人気のテーマパーク『リトルプラネット』が、家庭でも楽しめるツール全27種を無料公開中です。通常はパーク訪問者限定のサービスですが、「テーマパーク体験にかかわらず、全国の子どもたちに、自宅でデジタル体験してほしい!」という気持ちからの無料公開。スマートフォンにアプリをダウンロードすれば誰でも簡単に遊べます。AR体験をしてみたい!という方はぜひチェックしてみてくださいね。「ARぬりえ」の遊び方提供されているぬりえをダウンロードして印刷好きな色でぬりえを楽しみますスマホにアプリ「AR PLAYGROUND」をダウンロード(無料)して、ぬりえを読み取りますこれで遊びの準備はOK。読み取りが完了すると、ぬりえが3Dアニメーションで飛び出します!スマホの角度を変えたり、指で動かしたりすると、ぬりえの裏側まで見ることができます。大きくしたり、小さくしたりも自由自在。また、ぬりえを一度読み込むと、画面を切り替えるまでアニメーションは消えないので、いろいろな背景でぬりえと一緒に写真を撮って楽しむことも可能。不思議なAR体験を自宅で手軽に楽しめるので、AR初体験にはもってこいです。ダウンロードできるぬりえは、飛行機、船、カメなど「空や海の生き物・乗り物」や、スポーツカーやクレーン車などの「車のぬりえ」、紙相撲をモチーフにした「力士のぬりえ」など全27種類から選べます。いろいろダウンロードして、未来体験を楽しみましょう!くわしくはこちら↓休校期間も自宅で楽しめる「ARぬりえ」全27種【リトルプラネットってこんな場所】“遊びが学びに変わる次世代型テーマパーク”として2017年にスタート。6つのエクスペリエンス、「体感」「探究」「思考」「創造」「交流」「協力」を理念に、アトラクションが開発されています。アトラクションは、テクノロジーと遊びを学びに落とし込む新しい発想のものばかり。キッズデザイン賞を受賞した砂を掘れば発見満載の「SAND PARTY」(AR砂遊び)をはじめ、跳べば飛ぶほど空高く舞い上がれる「FLAPPY」(デジタルトランポリン)、自分だけのスーパーカーで競い合う「SKETCH RACING」(お絵かき3Dレーシング)など、子どもの想像力と行動力の両方を育み、好奇心を刺激する、リピーター続出の大人気施設です。新しいアトラクションも随時追加予定とのこと。現在臨時休館中ですが、再開したらぜひ訪れてみていただきたい“まなび場”です。くわしくはこちら↓リトルプラネットこどもまなび☆ラボ関連記事↓■“遊びが学びに変わる”次世代型テーマパークで、「脳」も「体」も使って思いきり遊ぼう!■リピーター続出!“テクノロジー×遊び” を体感できる『リトルプラネット』の秘密***長いお休みは、視野を広げるチャンス!時間にゆとりがある今だからこそ、新しいこと、興味がありつつもやっていなかったことなどに、ぜひチャレンジしてほしいですね。子どもたちの可能性を広げるためのきっかけとして、多様なツールを活用してみてはいかがでしょうか。(参考)ポケモンイラストラボポケモンKids TVリトルプラネット
2020年03月18日「逃げる・噛む・暴れる・口を開けない」。嫌がる子どもの歯磨きを変える歯ブラシがあります。「そもそも口を開けてくれず、歯磨きの体勢にすらならない…」「歯磨きはさせてくれるけど、途中でふざけたり暴れたり…」「歯磨きを最後までさせてくれず、磨きのこしがある」毎日の子どもの歯磨きで、このような悩みを持たれている発達ナビユーザーの方は多いのではないでしょうか?子どもにとっては一定時間じっとしていなければいけない歯磨きは、大人が想像する以上にハードルが高いもの。かと言って歯磨きを諦めてしまうのは虫歯も心配だし、暴れる子ども心を鬼にして歯磨きをすることは、おうちの方にとっても負担の大きいものです。そんな大変な親子の歯磨きを、楽しい時間に変えてくれる歯ブラシがあります。Upload By 発達ナビ編集部「Sony Startup Acceleration Program」を通じて、京セラ株式会社とライオン株式会社が共同開発した子ども向け仕上げ磨き専用歯ブラシ「Possi」。こちらの動画では、「Possi」が変えていく親子の歯磨きの未来が描かれています。「Possi」はブラシの振動による骨伝導で、歯を磨いている間だけ音楽が聴こえる設計になっています。大好きな曲をスマートフォンなどで流してあげることで、大人しく歯を磨かせてくれる状態を目指す歯ブラシです。Upload By 発達ナビ編集部子どもが好きな音楽を聴くために、口を開けてくれる。今まで大変だった子どもの歯磨きが、なんだか楽しい。そんな風に、みんなを笑顔にしてくれるのが「Possi」です。クラウドファンディングでは2か月間で目標額2000万円を達成し、親子の大きな期待と共に今後一般販売されていきます。Upload By 発達ナビ編集部自主的に歯磨きしたくなるように、子どもの好きな曲でプレイリストを作ってみてください。また、ブラシを子どもが噛んでしまったらミュートボタンで音をストップすることで、「ブラシ噛んだから音が止まっちゃったよ」とスムーズに口を開けるためのコミュニケーションをすることもできます。暮らしに馴染むようなデザインに仕上げ、細かな所まで親子のための設計が行き届いた「Possi」。この歯ブラシには、開発者の「親子の歯磨き時間」に対する想いが丁寧に込められています。「歯磨きを親子の楽しい時間にしたい」。自身も歯磨きで苦労していた開発者の願い。「子どもが通っている園の中でも、『虫歯ができた=親がちゃんと子育てしてない』となってしまうような風潮があって、それってとても辛いことだなと感じていました」3児の父親でもあるプロジェクトリーダーの稲垣さんは、子どもの歯磨きで毎日苦労していました。嫌がる我が子に無理やり歯磨きをしなければいけないことに頭を悩ませる日々。決してサボッている訳ではないのに、もし虫歯ができたら親子の関係性にまで拡大解釈して見られてしまうようなことにも。多くの親が大変な思いをしている歯磨きですが、当時はこの課題について解決してくれる商品が見つかりませんでした。1日の中でお風呂と同じくらい子どもとのコミュニケーションの時間となる「歯磨き」を、もっと楽しいものにすることはできないだろうか。Upload By 発達ナビ編集部「育児に参加できないパパたちにこそ「Possi」を使ってほしいと思って、開発をしてきました」稲垣さんの描く未来に、京セラ、ライオン、ソニー3社の想いも重なり、オープンイノベーションで「Possi」の開発が進められます。その中でも稲垣さんが大切にされたのは、パパでも歯磨きに参加しやすいこと。シンプルで使いやすい設計で、役割が限定されがちなパパが育児に参加するきっかけにもしたいと考えていました。自身と同じく歯磨きに苦労しているパパにとって、子どもとの歯磨き時間を今よりもっと豊かにしたい。開発途中では体験イベントも実施し、最初は半信半疑だった保護者の方からも喜びの声が寄せられることで、自信に繋がったといいます。クラウドファンディングでも約1300人の方の支持を集めたことで、その自信は確信へと変わっていきました。Upload By 発達ナビ編集部「「Possi」は単なる歯ブラシではなく、親の気持ちにゆとりをつくってくれるもの。今しかない親子の歯磨きの時間を、楽しく過ごしてほしいです」歯磨きという日々のルーティンに楽しいコミュニケーションが加わることで、きっとその時間は親子にとってかけがえのない時間になるはず。「Possi」には生活習慣としての歯磨きの域を超え、親子の関係性や一緒に過ごす時間までをより良く変えていきたいという願いが込められています。毎日大変な思いをしていた「歯磨き時間」が楽しく変わることで、どれだけ親の心に余裕が生まれ、子どもの笑顔が増えていくでしょうか。そんな「Possi」をもっとたくさんの人に使ってもらいたい。稲垣さんの想いを受け、今回特別に、発達ナビで先行モニターを募集いたします。発達ナビユーザーに嬉しいお知らせ!一般販売に先駆けて「Possi」を使ってみませんか?今回、「Possi」のモニターにご協力いただける、2〜12歳のお子さまの保護者20名を募集いたします。ご家庭で「possi」を使っていただき、どのように役立ったか教えてください。ぜひこの機会に、「歯磨きが親子の楽しい時間になる」という体験をしていただければと思っています。■調査概要【対象】2〜12歳のお子さまの保護者【人数】20名程度【「Possi」使用期間】2019年4月25日~5月8日の14日間※期間は変更する場合がございます【条件】「Possi」モニター募集につきまして、①特別な理由がない限り、2週間使い続けるお約束ができる②事後アンケートへの回答が可能③モニター終了後に必ずご返却いただく④Possiは仕上げの歯磨き用なので親子でご利用いただくことを推奨している商品である⑤アンケートの内容やエピソードは匿名で開示する予定です(Possiのホームページ、パンフレット等、SNSやオウンドサイト、その他プロモーション利用)。という5つの条件に該当しますか?【調査の流れ】・モニターをお願いする方に郵送で商品をお送りします。・商品到着後、ご自宅でご使用いただきます。・調査期間終了後にWEBアンケートへのご回答をお願いいたします。なお、アンケートの内容は匿名で開示する予定です(コクヨ株式会社のホームページ等、SNSやオウンドサイト、その他プロモーション利用)。・今回モニターで使用する「Possi」はテスト用商品のため、調査期間終了後、ご返却いただきます。【応募〆切】2020年4月9日(木) 18:00※応募者多数の場合、応募時に頂いた情報を基に選定させていただく場合がございます※当選のご連絡は、商品の発送をもってさせていただきます。【費用】無料すでに活用された方からも、喜びの声が届いています。■2歳の女の子のママ【使用前】「歯磨きはときどき嫌がります。そういうときは『虫さんがいるよーやっつけよう!』と言って、なかば無理やりやってますね。パパがやったときにすごく痛かったことがあったみたいで、それ以来はママがいいと言われますが、なかなかうまくやらせてもらえなくて・・・」【使用後】「はじめこそ嫌がっていましたが、少し体験したら、落ち着いてきました。いつもより全然素直にやらせてくれました!助かります!」■1歳の女の子のママ【使用前】「自分で磨くのはやってくれるんですけど、仕上げ磨きをしようとするとめちゃくちゃ嫌がります。もう毎日ギャン泣き(苦笑)なかなかさせてもらえないので、だいたい押さえつけたり、羽交い絞めみたいな状況でやるのですが、こっちも力が入っちゃって血が出ちゃうこともあります」【使用後】「全然おとなしくてびっくりです。こんなに変わるとは・・・。これは感動しました」後日、ママから「Possiを一度体験してから、歯磨きへの抵抗が少なくなったみたいで、やめると、もっともっとって言うようになりました」と連絡がきました。多くの方々のご協力をお待ちしております!
2020年03月16日「〇〇は、どうなった?」「△△は、もう終わったの?」親がいろいろと言ったところで、今やっていることに夢中な子どもはまったく聞く耳を持ちませんよね。わが家でも、当時6歳と3歳の2人の息子との攻防に、毎日疲れ果てていました。悩んだ私は、ある日、先輩ママから教えてもらった「砂時計ルール」を取り入れてみることに。これが想像以上によい効果を発揮しました。今回の記事では、子どものやりたいことと親がやってほしいことの折り合いをつけるためにたどり着いた、わが家のタイムリミット制についてお伝えします。いくら言ってもやらない子ども達に疲れた私が取った作戦寝る前になってもリビングに転がっているおもちゃ。幼稚園の宿題も進まない。なぜなら、子ども達はテレビや遊びに夢中だから。「おもちゃ、片づけないと踏んで危ないよ!」「宿題そろそろやったら?」何度も声掛けをしたところで、子どもの動きは変わりません。すると、大声で「早くやりなさい!」と叱ってしまうことに…。そんな日が続いていました。叱るのは親も体力を使うので、なるべく穏便に済ませたい。どうしたらいいんだろう?悩んでいた私は、先輩ママに相談してみました。すると、「砂時計が結構使えるよ!」という話を聞いたのです。砂時計は普段なじみもありませんし、思い返せば子ども達にも見せたことがありませんでした。「もしかしたら興味を持つかもしれない」と感じ、1つ用意してみることに。自分でタイムリミットを決めさせたら、あら不思議!砂時計を初めて見た子ども達は興味津々。「どうやって使うの?」「砂が全部落ちたら、だいたい3分くらいだよ。カップラーメンができるくらい。使ってみる?」「うん!」砂が落ちるのをじーっとに眺めながら、子ども達は続けます。「で、これってどうやって使うの?」そこで私は、「この砂時計を使って、“あと何分遊んだら片づける”とか決めるのに使ってみたら?砂がなくなったら片づけ始めるってことね」と提案しました。「おもしろそう!じゃ、2人で1回ずつひっくり返そう!」ということで、最初は3分×2回(息子1人1回ひっくり返す)でスタートしました。「砂がなくなったよ!」と声をかけると、慌ててひっくり返しにくる姿がなんともかわいいこと(笑)。2回分終わったら、「あ、お片づけやらなきゃ」と、覚悟したように取り組み始めました。実際、砂時計に興味を示したのは1週間程度。3分は短く、そのうちひっくり返すのが面倒になったようです(苦笑)。そこで、その後はスマートフォンに内蔵されているのタイマーに切り替え、時計を読めるようになってからは、時計を見て制限時間を設定するようにしました。時間設定には寛大に。自分で決めて自分で実行させよう「〇〇やりなさい」といくら言ってもいうことを聞かなかったわが家の息子達ですが、自分で時間を決めさせるようにしたら、意外とすんなり受け入れてくれるようになったのは驚きでした。「〇分後に△△をやる」というのを子ども自身に決めさせていたこともあり、「自分で言ったから、しょうがない、やるか!」とすんなり対応してくれることが増えていったように感じます。とはいえ、子どもが大好きなテレビを見ている時などは、「1時間後にやるから!」とだいぶ長い時間を宣言されることもあります。しかし、基本的には、自分で決めた時間設定でやらせるようにしています。時間に余裕がない日は、なるべく早い時間に声かけをするように私も心がけました。砂時計そのものを活用した期間は短かったのですが、時間を意識するうえでのきっかけとしては、とても有用だったと感じます。デザイン性の高いもの、砂の落ちる時間が長いものであれば、もっと長期的に使えたかもしれませんが、わが家は100均のものでも十分でした。子どもも親もストレスなくいろんな物事を進める方法を探している人は、ぜひ砂時計をきっかけにしたタイムリミット制を取り入れてみてください。<文・写真:ライターnanahi>
2020年03月13日テクノロジーの発展で世の中はとても便利になりましたが、デジタル機器の長時間使用による脳や体への悪影響も指摘されています。私たちは、子どもとテクノロジーとの距離感をどう保っていけばいいでしょう。そのヒントは、IT業界を牽引してきた中心人物たちが教えてくれるかもしれません。子どもにデジタル機器を与える際の注意点などについて説明します。「ネオ・デジタルネイティブ世代」とは?幼いころから自然に英語を使う環境にあり、英語を母語としている人を「英語のネイティブスピーカー」といいますが、現代の子どもたちは総じて「デジタルネイティブ」と呼ばれているそう。幼少時からゲーム、スマートフォン、タブレット、パソコンといったデジタル機器に慣れ親しんでいるからです。金沢学院大学文学部教授で教育へのICT活用などが専門の今田晃一氏によれば、そのなかでも1996年以降生まれで、2015年前後に大学に入学した世代のことを「ネオ・デジタルネイティブ」と呼ぶそうです。その特徴は、デジタル機器が自分の体の一部になっているかのように機械との親和性が高いこと。加えて、1日中動画漬けになっていて、言葉よりも映像や音楽を重視する傾向にあるといいます。そんなネオ・デジタルネイティブ世代より後に生まれた、今はまだ幼い子どもたちは、彼らをも超えるハイテク世代になり得るわけです。これから先、いったいどんなふうに子どもたちがデジタル機器と接していくことになるのか、あまりにも未知のことで想像がつきませんよね。じつはゲイツやジョブズの子どもはローテク育ちこうした状況を考えると、IT業界を牽引し、今のようなデジタル世界をつくり上げた人々の子どもたちは、さぞかしハイテク三昧だろうと想像してしまいますが――じつはまったく逆なのだそうです。彼らの子どもたちは意外にも「ローテク育ち」なのだとか。いくつかエピソードを紹介しましょう。ビル・ゲイツ氏(マイクロソフト社の共同創業者):子どもが14歳になるまで携帯電話を持つことを許さず、夕食時にはとりあげていた。テレビやデジタル機器などを見る時間も制限していたため、子どもたちが夜更かしすることはあまりなかった。故スティーブ・ジョブズ氏(アップル社の共同創業者):最初のiPadが発売されたころ、「自分の子どもたちのテクノロジー使用時間を制限している」とニューヨーク・タイムズ紙の記者に話し、驚かせた。クリス・アンダーソン氏(3Dロボティックス社CEO):自身の子どもに対し、自宅にあるすべてのデジタル機器使用の制限時間を設けている。竹内健氏(フラッシュメモリ開発者、中央大学教授):子どもたちが普段携帯電話を持つことを許さず、どうしても必要なときだけ通話機能だけに絞って持たせている。デジタル技術をつくり出した張本人でありながら、彼らがここまで厳しく制限するのは、いったいなぜなのでしょう?彼らが子どものデジタルを制限する理由彼らが子どものデジタル機器の使用を厳しく管理しているのは、その世界を知り尽くし、危険性についても熟知しているからです。子どもがデジタル機器を使用しすぎることの危険性は、近年の調査や研究でも示されています。子どもはスマートフォン中毒になりやすいということが明らかになっているのです。2019年5月に『International Journal of Mental Health and Addiction』で発表された海外の研究では、スマートフォン中毒になるリスクがもっとも高い世代として若年成人(19〜24歳)と、就学前の子ども(3〜6歳)が示されました。また、東京大学大学院情報学環教授・橋元良明氏の研究室が2018年10月に実施した、乳幼児を育てる母親約2,000人を対象とした調査では、スマートフォン依存の傾向にある子どもは1歳児で9.9%、2歳児で13.3%だったそう。1~2歳にしてすでに、スマートフォンをすぐに使いたがったり、取り上げられると機嫌が悪くなったりするなどの依存状態にある子が、1割ほどもいるのです。こうした状況で心配されるのは、乳幼児の言葉や目への悪影響です。カナダ・トロント大学の研究者らは2017年5月に小児科学会で、「生後6カ月~2歳の乳幼児は、スマートフォン、タブレット、ゲームなどで遊ぶ時間が長いほど、言葉の発達が遅れる可能性が高まる」と発表しています。また、中央大学文学部教授で乳児の脳と心の発達について研究する山口真美氏は、赤ちゃんがスマートフォンなどの画面を長時間見続けてしまうと、近視になったり立体視が弱くなったりする原因になると述べます。国立成育医療研究センター小児眼科医の仁科幸子氏も、0~6歳頃までは目の機能が育つ大切な時期だとし、デジタル機器を長時間使用することを問題視しています。それに、インターネットを利用している限り「有害なコンテンツ」に触れてしまう可能性は大いにありますし、「ネットいじめ」も深刻な問題です。スマートフォンなどを長時間使用し続けることが、子どもの心身の健康にいいはずがありませんよね。子どもとデジタルとのほどよい距離感とはいえ、子どもたちからデジタル機器を完全に遠ざけることは難しいはず。そこで、ITの先駆者や専門家からのヒントをもとに、子どもとデジタル機器との距離感を良好に保つ方法を3つまとめました。■方法1:年齢に応じて使用時間を制限する10歳、13歳の子どもには平日夜30分だけデジタル機器の使用を許し、5歳の子どもには平日の使用を禁じていたアウトキャスト・エージェンシーCEOのアレックス・コンスタンティノープル氏のように、子どもの年齢に応じ、デジタル機器の使用時間を制限してみるのはいかがでしょう。世界保健機関(WHO)は、スクリーンタイム(※テレビやビデオの視聴、スマートフォンの操作、コンピューターゲームをプレイする時間)について、0~1歳児には推奨しないこと、2~4歳は1時間以内にとどめ、その時間は短いほど良いことなどを盛り込んだガイドラインを、2019年4月に提示しています。また、前述のように子どもはスマートフォン中毒のリスクが高く、目の機能の育成の観点からも長時間使用は推奨されません。5歳以上の子どもについても、「スクリーンタイムはなるべく短く」を常に心がけるとよいでしょう。■方法2:内容に応じて制限を変えるアイライクの創業者でフェイスブックなどの元アドバイザーであるアリ・パートヴィ氏は、デジタル機器によって「消費される時間」と、デジタル機器上で「創造する時間」は区別すべきだと説きます。YouTubeを見たりゲームしたりするのは単なる「消費」だとして厳しく制限する一方、コンピューター・アートやプログラミングなどは「創造」にあたるので、制限する必要はないといっているのです。そんなパートヴィ氏にならい、子どもがスマートフォンやタブレットを使いたがったときは、YouTubeを見せるのではなくて、プログラミングを体験させてはどうでしょうか?折しも、子どもがプログラミングを学べる講座やアプリ、ツールがどんどん登場しています。たとえば、未就学児でも楽しめる「Viscuit」や、文部科学省が提供する「プログラミン」などはその一例です。デジタル機器を使う時間が、ただの「消費」の時間ではなく、「創造」の時間、「学び」の時間になるのなら、親としても納得して子どもに使わせてあげられますね。■方法3:制限にメリハリをつける以前ツイッターのCEOであったディック・コストロ夫妻はかつて、子どもがリビングにいるあいだは好きなだけデジタル機器を使うことを許可している、と語ったそうです。その理由は、過剰な制限によって反動的なデジタル依存に陥らないようにするため、なのだとか。コストロ夫妻のこの方針は、子育ての専門家の意見と照らし合わせても理に適っているといえそうです。教育学者で東京大学名誉教授の汐見稔幸氏によれば、親が「指示」「命令」「禁止」をしすぎると、子どもは自分で考えられなくなるほか、親に反発するようになったり、必要以上にストレスを溜め込んだりしてしまう場合があるのだそう。ですから、コストロ夫妻の家庭のように、親の目の届く範囲でなら、デジタル機器をある程度自由に使わせてみる、というのもありかもしれません。ただし、長時間使用はもちろんNG。そこで、汐見氏が勧める「提案」「依頼」の声かけをしながら、子どものデジタル機器の使用状況をうまくコントロールしましょう。たとえば、「あと10分で終わりにできる?」「YouTubeを見続けるのではなくて、お絵描きツールで遊んだら?」といった具合です。「スマートフォンやタブレットを触ってみたい!」と思っている子どもに向かって、「ダメ!」と言って禁止ばかりしていると、子どもに必要以上の我慢を強いることになりかねません。何事も、やりすぎは避けたほうが懸命ですね。***テクノロジーを熟知する人々の、子どもに対するデジタル制限について紹介しました。よろしければぜひ参考にしてみてください。(参考)FUTURE IS NOW|第43回 ネオ・デジタルネイティブ世代NewsPicks|ジョブズとゲイツが我が子のテクノロジー使用を厳しく制限した理由現代ビジネス|ジョブズは自分の子どもにiPadもiPhoneも触らせなかったハフポスト|自分はエレクトロニクス・ITの研究者だけど、子供にはスマホもパソコンも使わせない理由SpringerLink|Analysis of Problematic Smartphone Use Across Different Age Groups within the ‘Components Model of Addiction’東京すくすく|2歳児の1割超がもう「スマホ依存」母親2000人の調査で判明専門家「リスクは未解明、ほどほどに」CNN.co.jp|乳児のモバイル使用、言葉の発達遅れるリスクも学会で発表AERA dot.|「スマホ育児」で言語の発達が遅れる可能性使い方のポイントとはNHK生活情報ブログ|「スマホ育児」発育に影響は?World Health Organization | To grow up healthy, children need to sit less and play moreStudyHackerこどもまなび☆ラボ |8割以上の親が不安に感じている「プログラミング教育」。その理由とは?StudyHackerこどもまなび☆ラボ |子どものプログラミング入門に最適!文部科学省提供の無料ツール「プログラミン」とは?StudyHackerこどもまなび☆ラボ |ある日突然 “爆発” する!?子どもに口出ししすぎてはいけないワケ
2020年03月08日「障害があるお子さんの将来について考える」動画公開障害がある子や、発達が気になる子の将来について考えるときに気になる「お金」「仕事」「暮らし」のこと。具体的にどのような制度やサービスがあるのか、今から備えておきたいことは何か。「親なきあと」をテーマに全国各地で講演活動をされている、行政書士の渡部先生に分かりやすくお話しいただきました。障害があるお子さんについて、一番気がかりなのは「お金」という方も多いのではないでしょうか。渡部先生によると、「たくさんのこすこと」よりも、「のこし方」が大切とのこと。お金がお子さんのためにしっかり使われる仕組みにはどのような選択肢があるのか、具体的な「のこし方」についてヒントをいただきました。――こんなキーワードが気になる方へ:生命保険信託・家族信託・遺言代用信託・障害者扶養共済「働く」「暮らす」を支援するさまざまな制度やサービスがあります。主なものについて、特徴や違い、2018年4月に改正された障害者総合支援法を踏まえた最近の傾向について教えていただきました。――こんなキーワードが気になる方へ:就労継続支援・就労移行支援・就労定着支援・入所施設・グループホーム・日中サービス支援型グループホーム・ホームヘルプ・自立生活援助・重度訪問介護「成年後見制度」は、判断能力の不十分な方々を保護し支援する制度です。聞いたことはあるけれど、どういった制度か分からないという方も多いかもしれません。成年後見人には誰がなれるのか、成年後見人の選任方法や役割について教えていただきました。――こんなキーワードが気になる方へ:成年後見制度・法人後見・財産管理・身上監護「成年後見制度」と両輪の制度と言われる社会福祉協議会が実施主体の「日常生活自立支援事業」。具体的にどのような困りごとに対応してもらえるのか教えていただきました。また、「成育歴を記録しておくこと」「家族会などのつながりづくり」「離れて過ごす練習をすること」の大切さについても教えていただきました。――こんなキーワードが気になる方へ:日常生活自立支援事業・成育歴・つながりづくりスマートフォンでも見やすく!動画には、スマートフォンで再生しても見やすいように大きな文字で字幕をつけています。・移動中の電車の中で・外出中の待ち時間に・ご自宅での隙間時間にぜひご覧いただければと思います。また、動画の最後に渡部先生がお話されたことを記載した「まとめ」を設けています。ぜひチェックしてみてください。約30年間出版社に勤務後、独立。2014年行政書士、2018年社会保険労務士登録。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。世田谷区手をつなぐ親の会会長。「親なきあと」相談室主宰。著書に『障害のある子の「親なきあと」~「親あるあいだ」の準備』(主婦の友社)、監修に『障害のある子が将来にわたって受けられるサービスのすべて』(自由国民社)などがある。
2020年03月06日【1】生協のサンプルがもらえる&豪華商品が当たるキャンペーンままのて×おうちco-op×co-opdeliままのてと「おうちco-op」「co-opdeli」がタイアップで行っているキャンペーンでは、資料を請求いただくと抽選で豪華賞品が当たります。アンケートフォームより必要事項をご記入のうえ、ガイドラインに沿ってご応募くださいね。ままのて専用フォームからこのキャンペーンに応募いただくと、妊娠中や子育てママにおすすめの生協サンプルがもらえますよ。「おうちco-op」「co-opdeli」の商品は、カタログによって時短や離乳食の食材も充実しているので、この機会にぜひ試してみてくださいね♪キャンペーン期間2020年3月31日(火)まで抽選で当たるプレゼント・テディハグ1名様・ジェラートピケルームウエア3名様・ピジョン体温計3名様・PUPPAPUPO サニーラグマット5名様応募対象者・おうちコープ、コープデリを利用していない方・半年以内に資料請求(および延び同様の資料請求に伴うキャンペーンに応募)していない方対象エリア・妊娠中もしくは子育て中の東京都/埼玉県/千葉県/茨城県/栃木県/群馬県/長野県/新潟県 にお住まいの方・妊娠中もしくは1歳未満のお子様をお持ちの神奈川県/山梨県/静岡県にお住まいの方【2】幼児教室体験(8,800円→0円)+選べるギフトが全員もらえるキャンペーンままのて×ベビーパークベビーパークの親子教室に参加&アンケートに答えた方全員に、子育てママのお役立ちグッズがもらえるキャンペーンです。ベビーパークとは0~3歳の子どもと親のための幼児教室で、全国に教室があります。本格的に始める前に、まずはメニューが異なる2回の体験レッスンを受けることができますよ。ままのて専用フォームから体験レッスンをお申込みいただくと、8,800円相当の体験レッスンが無料で受けられるキャンペーンも行っています。ぜひこの機会に、プロの指導で子どもとのコミュニケーションを楽しんでくださいね。キャンペーン期間2020年3月16日(月)まで全員もらえるプレゼント(下記のうちから1つ)・バンブーファイバーおくるみ・今治タオルよだれカバー・Amazonギフト券1,500円分応募対象者ままのて×ベビーパーク専用フォームから体験レッスンにお申込みいただき、体験レッスン後に応募完了メールに記載のアンケートにお答えいただいた方対象エリア全国のベビーパークの教室※一部の県にはベビーパークの教室がありません。近隣他県でご応募ください。【3】資料請求でハーゲンダッツが全員もらえるキャンペーンほけんの窓口インズウェブほけんの窓口インズウェブで資料を一括請求すると、さまざまな学資保険を比較してもっともお金が増える保険を選べるというメリットがあります。2014年のキャンペーン開始以来、40,000名以上のママ・パパが学資保険の資料請求をしたという実績を持つ信頼のおけるサイトですよ。資料請求はたった1分程で簡単に申し込むことができます。申込者全員プレゼント・ハーゲンダッツの電子ギフト券(2個分)は、スマートフォンで受け取ることができます。ギフト券の画面をローソン店頭で見せるとハーゲンダッツのミニカップと交換できますよ。全員もらえるプレゼントハーゲンダッツミニカップ2個と交換できる電子ギフト電子ギフト券交換時の注意点※ハーゲンダッツミニカップのバニラ・ストロベリー・グリーンティのいずれかと交換できます。※電子ギフトは全国のローソンのみで引き換え可能です。※電子ギフトでお引き換えいただく商品はお持ち帰り専用となります。※電子ギフトはパソコンからはお受け取りいただけません。スマートフォンのみでご利用いただけます。また紙に印刷されたQRコード等を店頭で交換することはできません。応募対象者専用ページから学資保険一括資料請求を最後までご利用された方※正しくキャンペーンの受付を完了すると、最終画面にて[キャンペーン:応募を受付けました]と表示されます。対象エリア全国【先着23万人限定】さとふるに登録してギフト券をもらおうさとふる「さとふる」に会員登録すると、2月、3月限定で先着23万名様にAmazonギフト券がもらえるキャンペーンです。「さとふる」とは全国の指定した市町村にふるさと納税を行えるサイトで、寄付金額によってさまざまなお礼品を選ぶことができます。人気ランキングは週間、月間と検索できるので、人気が高いお礼品を探すのも簡単でしょう。見やすく手続きが簡単なので、はじめてふるさと納税をする方にもおすすめのサイトですよ。キャンペーン期間2020年3月31日(火)までもらえるプレゼントAmazonギフト券300円分(先着23万名様)応募対象者キャンペーン期間中に、ふるさと納税サイト「さとふる」に新規会員登録(携帯電話番号の登録および、メールマガジンの購読を希望することが必須)していただいた先着23万名様対象エリア全国ままのてのメルマガも配信中ままのてでは、お得な情報をお知らせするメルマガも配信中です。キャンペーンの応募フォームによって、メルマガ登録をすることができますよ。ぜひ「ままのてからのメルマガ配信を希望する」の「はい」にチェックしてご応募くださいね。妊娠中や子育てママのお役立ち&お得情報をおおよそ1ヶ月に1度配信予定です。妊娠・育児に関するお役立ち情報発信中!ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひチェックしてみてください。
2020年03月06日今年1月、香川県議会で素案が提出された「子どものスマートフォンやゲーム機の利用を平日の1日60分までに制限する条例」。センセーショナルな内容は広く注目され、さまざまな議論がメディア各所でなされました。そんななか、株式会社Wizleapがこの条例案についての意識調査を実施。小学生以下の子どもがいる親の意識が浮き彫りになりました。■ 「条例で決めてもらうのは助かる」という声もタニホ / PIXTA(ピクスタ)調査の回答者は、次のような1,178名。まずは率直に、今回のゲームのプレイ時間を制限する条例についてどう思うかについて聞きました。「良いと思う」「どちらかと言えば良いと思う」を合わせた肯定派が49.8%、「良くないと思う」「どちらかと言えば良くないと思う」を合わせた否定派がその約半分となる25%となりました。「どちらとも言えない」も25%。肯定派の具体的な声としては、「本来なら各家庭で教育すべき事柄だが、共働き世帯などでは育児に時間をかけていられないのが現状なので、条例で決めてもらえれば負担が減るから」という親の負担に関する見方がありました。一方の否定派には、「条例にしてしまえば、親の言うことを聞かない子どもへも説明ができる。ただ条例にしてまでやることなのかと、思う部分もあります。各家庭で考えれば良いとも思います」「今はゲームも職業になっている時代なので」といった、複雑な思いや時代の流れを感じている声があがっていました。■ ゲームプレイ時間についてルールを決めているのは約半数seregam / PIXTA(ピクスタ)次に、子どものゲームのプレイ時間を制限すべきかどうかについて調査。47.2%と約半数の人が「制限すべき」と回答し、次いで「どちらかと言えば制限したほうが良い」は36.2%。8割以上の人がゲーム制限の必要性を感じているようです。それでは今回の調査対象の家庭では、子どものゲームプレイに関して制限したりルールを設けたりしているのでしょうか。「ルールを設けている」と答えたのは45.2%。そのほかにも「ルールはないが、やりすぎたら注意をしている」、「ルールをこれから設けるつもりだ」という回答がそれぞれ25.0%と15.0%となったことから、基本的に多くの家庭でルールは定められていることが分かりました。■ 単純な時間制限よりも大事なことは何かgritsivfoto / PIXTA(ピクスタ)最後に2番目の質問で「制限するべき」もしくは「どちらかと言えば制限したほうが良い」と回答した方に、実際に家庭で何時間のルールがあるのか聞きました。調査の結果、12.7%が「30分」、約半数となる47.6%が「1時間」と、今回話題になった条例で定めていた「1日60分まで」と同じような基準となっています。一方で、「1.5時間」、「2時間」もそれぞれ10%以上、さらに「2.5時間以上」も4.2%だったことから、条例の「1日60分まで」という時間制限は、現在子どもに設けているルールより短くなる家庭も決して少なくないことが分かります。また具体的なルールを設けていない「その他」という回答も意外に多く、8.4%に。深掘りしていくと、「平日は1時間、休日はとくに制限しない」「習い事など予定がない日に2時間。家族やお友達とやることを条件にしてます」「1日何時間というルールはないがその都度時間を約束して守るようにさせている」といった詳細が明らかになりました。スマートフォンやゲームなどのデジタルデバイスが、物心ついたときから身近にある今の子どもたち。大人も毎日のようにネットやゲームに触れているなか、子どもにだけ「ゲームを止めなさい!」と教育することの説得力もなくなりつつあるともいえます。また保育園や習い事、親の就労状況など、子どもたちのライフスタイルや各家庭環境が多様化しているなかで、単純な時間制限を設けることが果たしてネットやゲームの依存対策になるのかどうか…。今一度子どもがネットやゲームに触れるうえでのルール作りを家庭内で見直してみてはいかがでしょうか。【参考】※ ゲーム規制条例案に賛成が49.75%?子育て世代の親に子供のゲームのプレイ時間について聞いた結果を発表
2020年02月27日小学校入学まであと少し。新入学生説明会が行われ、入学までの準備についての説明を受けた人も多いのではないでしょうか。私は元小学校教諭だったので、この時期になるとよく聞かれるのが、「勉強は、先取りしておいた方がいいの?」「ひらがなって全部書けないといけないのかな?」という質問。小学校1年生の担任をした経験から、感じたことをお伝えします。意外とスピーディーな国語・算数の進み方小学1年生はまだなにも学習していないことを前提に、国語はひらがなの読み書きから、算数は数字の読み書きや1.2.3と数を数えるところから勉強がスタートします。なので、家では何も勉強していなくて…というお子さんでも大丈夫。とはいえ、国語は、1学期に50字のひらがなの学習が行われ、2学期はカタカナと漢字が同時進行するという感じで、わりとスピーディーに進みます。文字以外にも助詞の使い方、文章の読み取り、人前で話す練習と話す内容を考える「スピーチ」についてなどを学ぶので、学習内容は盛りだくさん。算数は、数の数え方から始めますが、すぐに足し算・引き算の学習に入り、1学期には繰り上がりの足し算、繰り下がりの引き算に進むなど、こちらも進みは早めです。この進み具合を考えると、できれば入学前に準備しておいた方が、自信をもって学習に取り組めたり、スムーズに進めたりできるのではないかと思います。では、どんなことに取り組んでおくのがいいでしょうか。国語:ひらがなは読んで書けるとベスト文字に興味を持つタイミングは個人差があります。特になにもしていなかったけれど、気づいたらあらかた読めていたということも多いです。読むことになかなか興味を示さなくて…というときには、遊びながら触れていくのがオススメです。わが家の子どもたちは、かるたや音の出るおもちゃで覚えました。書くことに興味を持ったら、ワークを買ったり、無料でダウンロードできるプリントを使うのもいいですね。そのときに注意したいのが書き順です。保護者に話を聞くと「正しく書けていれば、書き順なんて気にしなくていいでしょ」という人もいれば、「正しく書くよう言ってもなかなか素直に聞いてくれなくて」という人もいました。書き順は文字を一番キレイにスムーズに書くための順番です。漢字学習にもつながっていきますので、正しく書く習慣をつけたいところ。ただ、書くたびに「そうじゃない、間違っている」といちいち言われていては子どもたちも楽しくないですね。正しい書き順で書けるようにするにはまずは文字を書くときには書く順番があることを伝えます。「こうやって書くのが小学生の書き方なんだよ」「順番通りに書くときれいに書けるんだよ」などと、声をかけて盛り上げながらできるといいですね。ワークやプリントには数字や色で書き順が示してあったりします。一緒に、「どこが1番かな?どこから書くのかな?」と確認したり、「ここは横に」「これはまっすぐおろすんだよ」など、正しく書けるよう声をかけてあげると、楽しんで書き順を身につけることができます。書き順通りにかけたら◎をつけてあげたり、特別きれいに書けたら花丸を描いてあげたりすると、子どもが喜んで取り組みますよ。正しい書き順である程度書けるようになっておくと、余裕をもってその他の学習にも取り組んでいけると思います。算数:数・形・時計、身近にあるものにたくさん触れあって1年生の算数で大切なのは実体験です。数を数えてみたり、比べてみたり、並べてみたり…がたくさんできるといいのですが、授業の中だけではなかなか時間が取れません。できれば、毎日の生活の中で、実際に手を動かして数えたり、比べたりといった機会が多くもてるといいですね。食卓に並んだミニトマトの数を数える、お兄ちゃんと弟のイチゴの数を比べて同じにしてもらう、など工夫次第でいろいろなことができると思います。時計と図形に触れる機会を多く作る経験の差が出るのが時計と図形です。家にアナログ時計があればいいのですが、最近はスマートフォンが時計代わりの家庭やデジタル時計しかない家庭も多いようです。できれば、アナログの時計を見る機会を増やしてください。最近は100円ショップでアナログ時計を購入することもできますし、自分専用のお気に入りの目覚まし時計や腕時計を準備してあげると、喜んで見る機会も増えると思います。図形で差が出るのが、四角形を三角形に分けていく問題です。何も考えずにすっとできる子もいる一方、何度説明しても頭にハテナがたくさん出ている子もいます。市販のモザイクパズルやタングラムを利用するのもいいですが、おりがみやマグネットで形遊びをするのもオススメです。四角や三角をたくさん作って自由に形遊びをするだけで、図形を身近に感じることができるようになると思います。小学校生活は、それまでの毎日とはガラリと変わって、授業中心、勉強中心の生活です。何にでも前向きに挑戦できる子、慎重になる子、いろいろな子がいますが、「あ、これ知ってる!」「これならできるよ」が多い子の方が余裕をもって学校を楽しんでいるように感じました。入学前に少しずつ知っていることや見たことがあることを増やしておくと、心に余裕ができ、「勉強って楽しい!だから学校が楽しい!」と感じられるのではないかなと思います。ワークやドリルで勉強の先取りを…というよりは、親子で楽しみながら、国語や算数につながる学びの機会をたくさんつくりましょう。何かしておいたほうがいいのかな?と思っているママやパパは参考にしてみてくださいね。<文・写真:ライターHIDE>
2020年02月19日編集部:学研キッズネット編集部2020年2月6日、イオンモバイルは2020春新サービス発表会を開催。壇上のイオンリテール株式会社・イオンモバイル事業部事業部長井関定直氏が、この春からスタートする様々なサービスについて説明を行なったスマーフォンの利用料金を抑えたいというユーザーから近年注目を集めているのが、MVNO(Mobile Virtual Network Operator=仮想移動体通信事業者)、いわゆる「格安スマホ」です。様々な事業社が独自のサービスを提供しているこの格安スマホの中にあって、全国に実店舗を持つことでシニア層やファミリー層を中心に人気を集めているのがイオンモバイル。この3月でサービスの提供開始から4周年を迎えるというイオンモバイルが、春からスタートする様々な記念キャンペーンや新サービスを2月6日発表しました。子どもがスマートフォンを使う際に必須とされるフィルタリングサービスが、すでに好評を得ているというシニア向けサービスの新プランと同時に発表された子どもをネット犯罪から守る、新たなフィルタリングサービスを提供開始今回の発表の目玉とも言えるのが、ここ最近社会問題にもなっているSNSなどを介して子どもが犯罪に巻き込まれるリスクを軽減し、安心・安全にインターネットを利用できるようにするフィルタリングサービス「イオンモバイルセキュリティPlus」です。「イオンモバイルセキュリティPlus」の概要。イオンモバイルでは子ども向けの安心サービス「子どもパック」をすでに提供しているが、使い勝手を向上することで、中高生などSNSの利用率が高い年齢の子どものフィルタリングにも対応できるように子どもがスマートフォンを使ってインターネットを利用する機会は、2014年から2017年の3年で約20%も増加している(内閣府「平成30年度青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果」)といわれており、それにともなってSNS等を介して犯罪に巻き込まれる子どもの数も2018年には1,811人に及ぶなど、この10年で60%も増加しています(警察庁生活安全局「平成30年におけるSNS等に起因する被害児童の現状と対策について」)。子どもがスマートフォンを利用することについての同社独自のアンケート。約80%もの保護者が不安に思い、フィルタリングの必要性を感じているというこういった現状を受け、2018年2月には「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」の改正案が施行。18歳未満が使用するスマートフォンには、有害なサイトやサービスの利用を制限するフィルタリングサービスを提供することが事業社に義務づけられました。すでに義務化されているフィルタリングサービスではあるが、認知度、利用率ともに低く、従来のアプリやサービスでは利用する子ども達からの不満も多いというその一方、子どもが使用するスマートフォンに、実際にフィルタリングをかけているというユーザーの割合は、2016年には44.6%、2018年には36.8%と減少傾向にあり、またサービス自体の認知度もこの10年間、ほとんど伸びていない状況です(内閣府「平成30年度青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果」)。イオンモバイルでは、子どものためのスマートフォンを契約する顧客に向けて、その利用に関してのルール作りをすることを提案。契約時に保護者と子どもが一緒にルールを決める「私たちのスマホルール」を用意しているこれには、フィルタリングサービスを利用することでスマートフォンが使いづらくなり、子どもから「利用したくない」という不満が出てしまう点や、「うちの子は大丈夫」「利用状況をちゃんとチェックいるから」といった親御さんの考えが、背景にあるようです。「イオンモバイルセキュリティPlus」利用時のイメージ。従来のサービスではすべてブロックされていたSNSブラウザのリンクも、有害サイトのみがブロックされるように今回発表された「イオンモバイルセキュリティPlus」は、専用ブラウザでしか有害サイトへのアクセスをブロックできない点や、WEBサイトの閲覧に制限をかけるとSNSで送られてきたリンク先のサイトを見ることができないといった、これまでのフィルタリングの不満点を解消した新しいサービスです。インターネットでWEBページを閲覧する際も専用ブラウザは不要。独自の仕組みで、Chromeブラウザなど一般的なブラウザでも有害サイトのみをブロックできる例えば、LINEなどを使って友だちとのやりとりを楽しんでいる時に送られてきたURLのリンク先を開こうとした場合、従来のフィルタリングアプリではそのすべてが遮断されてしまいます。これでは使い勝手が悪く、会話のテンポを乱してしまうため、子どもが不満に思うのも当然といえます。エースチャイルド株式会社のサービス「Filii」の提供も併せて発表。プライバシーを考慮しつつ、SNSでのいじめや出会い系などを使った犯罪などから子どもを守る一方、「イオンモバイルセキュリティPlus」では、SNSブラウザやChromeブラウザなど、ほかのアプリ内でもフィルタリングが機能するため問題のあるサイトのみをしっかりとブロックし、問題のないサイトはそのまま閲覧することが可能。子どもはストレスなく安心してスマートフォンを利用することができます。またアンチウイリスなどのセキュリティも一体となっているという点も魅力です。「イオンモバイルセキュリティPlus」は月額200円(税抜)、「Filii」は月額364円(税抜)で、2020年3月1日(日)からの提供が予定されている加えて、イオンモバイルでは、子どもがどんな友だちとSNSでやりとりをしているかの把握やメッセージのやりとりを、その危険度に応じて保護者にアラート通知する、エースチャイルド株式会社のサービス「Filii」(フィリー)の提供もスタート。投稿やメッセージの内容自体は通知されないため、プライバシーを尊重しつつ、SNSを使ったいじめや犯罪から子どもを守ることができます。親子向けのスマートフォン勉強会も実施当日は「イオンモバイルセキュリティPlus」の発表に合わせるかたちで、今後イオンモバイルの各店舗で実施が予定されている、親子向けの「スマホ及びフィルタリング勉強会」の模様も報道陣に公開されました。スマートフォンの利用について、保護者と子どもが一緒に考える場としても最適な勉強会。今後も全国のイオンモバイル各店での実施が予定されているというこの勉強会は、いわゆるスマートフォンの使い方教室ではなく、子どもがスマートフォンを使う上で知っておきたい現状や、そのメリットとデメリット、フィルタリングサービスの意味などを保護者と子どもとが一緒に学び、スマートフォンをこれから使う上でのルール作りを目的としたもの。勉強会の最後には、先ほども紹介した「私たちのスマホルール」の各項目にチェックを入れながら、それがちゃんと守れるかを親子で話し合った参加した保護者は「すでに親のスマートフォンを使ってゲームや動画の視聴などはしてはいるが、実際に子どもに持たせるとなるとやはり心配」と語っており、スマートフォンを利用する子ども達が増えていくことが確実と見られる今後、このような親子揃っての勉強会は、フィルタリングサービスとともにさらに注目を集めていくことになりそうです。学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年02月17日子どもに「早寝早起き朝ごはん」を定着させようといろいろな運動が広がっている現代ですが、多忙な親の生活に合わせ、おのずと就寝が遅くなってしまっている現代っ子はまだまだ多いようです。しかし、早寝早起きが脳の発達にも影響すると聞けば、どうにか早寝をさせたくなるもの。夜遅くまで勉強机に向かっている姿に感心している場合ではないようです。ここでは、早寝のメリットと早寝をさせるためのコツについてまとめてみました。幼児期から遅寝の習慣がついている子も国立精神・神経医療研究センター病院の医師、三島和夫氏によると、現代っ子の4、5人に1人は、睡眠習慣の乱れや睡眠障害など何らかの睡眠問題を抱えていると言います。財団法人日本小児保健協会が実施した調査によると、「夜10時以降に就寝する子ども」の割合は、1歳6ヶ月・2歳・3歳で半数を超えており、子どもの生活時間の夜型化の実態が明らかになってきました。これは10年20年前に比べて、顕著に増加しています。また小・中・高校と学年が進むにつれて就床時刻が遅くなること、睡眠時間が少なくなり「睡眠不足を感じている児童生徒」の割合が増加していることなどが示されています。(引用元:厚生労働省e-ヘルスネット|睡眠不足や睡眠障害、子どもへの大きな影響)また、厚生労働省が行なっている21世紀出生児縦断調査では、4歳6ヶ月時点での最も多い就寝時刻は21時台(50.1%)、次いで22時台(21.9%)であり、21時前に就寝する子どもは5人に1人以下しかいなかったというデータも。これには、親が残業などで帰宅が遅いことも少なからず影響していると思われ、大人側のライフスタイルのほうを問題視する見方もあるようです。また、小・中学生となると、テレビ・ゲーム・勉強などに遅寝の原因を探しがちですが、「なんとなく夜更かししてしまう」子どもが最も多いことがわかっていると三島氏は言います。だからこそ、夜更かしは改善の余地があると言えるでしょう。遅寝・夜更かしが生む悪循環毎朝学校に行く時間は決まっているわけですから、遅寝をすれば寝不足になるのは当たり前。寝不足になると気分が悪く集中力がなくなります。それでも大人であれば、多少の寝不足状態でも理性が働き、ある程度抑えて取りなすことができますよね。しかし、未成熟な子どもは眠気をうまく意識することができず、そのせいで、イライラする、友だちと仲良くできない、多動・衝動行為などの心の問題が表面化してしまうことも少なくないのです。そして、睡眠時間の不足は、学力や記憶力にも悪影響を与えるようです。記憶のコントロールや、考えたり、学んだりと、脳の中でも、とても大切な働きをする「海馬」の体積が、睡眠時間によって変わってくる、ということが明らかになってきました。具体的には、8,9時間寝ている子どもたちは、5,6時間しか寝ていない子どもたちに比べて、海馬の体積が大きく、海馬による働きの能力が高いということがわかったのです。睡眠時間に関しては、寝る時間の遅い子どもや、睡眠時間の少ない子どもは、学校の成績がよくない、あるいは、記憶力があまりよくない、ということも、世界中から報告されています。(引用元:瀧靖之 (2019年),『最新の脳医学でわかった!こんなカンタンなことで子どもの可能性はぐんぐん伸びる!』, ソレイユ出版.)それに加えて、睡眠不足は成長の遅れや食欲不振・注意や集中力の低下なども引き起こします。また、将来の肥満の危険因子になることも示されているとあれば、睡眠時間を削ることは百害あって一利なし。では、早寝の習慣をつけさせるには、どのような工夫が必要なのでしょうか。まずは「早起き」から始めよう眠くないと言っている子どもを無理に寝かすのは難しく、親も子どももプレッシャーとなってストレスを抱えてしまっては本末転倒。まずは、起きる時間のほうを少しずつ早めるのが効率的のようです。「早寝・早起き」ではなく「早起き・早寝」から始めましょう。まず1週間、頑張って早起きをさせましょう。そして歯磨きでもしながらベランダに出て日光を浴びる。それが無理なら窓辺で顔を戸外に向けるのでも結構です(室内方向を見てしまうと体内時計の時刻合わせには不十分です)。1~2週間ほども続けると子どもたちの体内時計は徐々に朝型に変わり、早起きの辛さは減ってきます。早起きさせた分の睡眠時間は早寝になった分で取り返せるでしょう。早起きから始めることで、太陽と朝食を効果的に使って体内時計の時刻合わせを行うわけです。(引用元:厚生労働省e-ヘルスネット|子どもの睡眠)ただし、起きる時間をいきなり1時間単位で早めてしまうとお子さまの心身の負担も大きくなるので、15~30分単位で段階的に早めてあげましょう。早く起きたぶん、その夜は早く眠くなるはず。この好循環から規則的な生活につなげていければベストです。早寝を定着させるためにできること早起きするという取り組みとあわせて、早寝に向けてできることもたくさんあります。実践できれば気持ちよく早寝早起きができるようになるはず。明治薬科大学で心理学の教鞭をとる駒田陽子准教授によるお話を中心に、早寝のコツをまとめてみました。■日没後は白熱灯色の照明の部屋で過ごし、寝る前のスマートフォンやゲームも避けるスマートフォンやゲーム、パソコンなどから出るブルーライトを寝る前に見るのがよくないことは、広く知られています。それは、眠りを促すための「メラトニン」というホルモンの分泌を妨げ、体内時計を狂わせることにつながり、寝つきに影響が出てしまうため。また、子どもの目の水晶体は大人より澄んでいるため透過性が高く、光の影響をより強く受けてしまうことから、寝る直前に蛍光灯や明るい白色LEDの下で過ごしてしまうと体内時計が夜型化しがちになります。家では、日没後はできるだけオレンジ色がかった白熱灯色の光の間接照明やダウンライトなどを利用するのがおすすめです。■お風呂を夕食の前にしてみるヒトの1日の体温のリズムとしては、夕方に体温が高く、だんだん下がってくると眠くなってきます。そんなとき、熱いお風呂に入ると、下がりかけた体温がまた上がって眠りにくくなることも。寝つきが悪い場合は、夕食とお風呂の順番を逆にしてみるとうまくいくこともあります。寝る前のお風呂は、お湯の温度はぬるめにしましょう。■親も一緒に早寝をする夕食後は親と子どもが一緒に居間でテレビを見て過ごすことも多いかと思いますが、親が寝ないでテレビを楽しんでいれば、子どもも「まだまだ寝たくない」となるのは当然です。また、寝かしつけをしようとして親も一緒に寝てしまって、慌てて起き出して深夜に残りの家事を片付ける……ということもあるかと思いますが、ばらばらに分断された睡眠はかえってつらいもの。思い切って子どもと一緒に早く寝て、がんばって朝早く起きたほうが、まとまった睡眠時間が確保できてよいでしょう。■週末や長期休み期間中も夜更かししない週末や長期休暇中ならいいだろうと、夜更かしをしたり朝になってもダラダラと寝ていたりすると、時差ボケと同じような状態になってしまいます。体内リズムの乱れは翌週の前半まで続き、日中のパフォーマンスを低下させてしまいます。また、子どもの学習に影響が及ぶことも。休日だからと言って遅くまで寝ているのではなく、平日朝と同様の時間に起きて活動を始めるように心がけましょう。ただし、人は1時間程度であればその日のうちに体内時計の誤差を修正できると考えられているので、どうしても……というときは、1時間以内の寝坊に留めておけるといいですね。また、何かのきっかけで学校を休みがちになった場合でも、朝起きて、夜寝るというリズムを大切にするべきと言うのは、江戸川大学社会学部人間心理学科教授で同大学睡眠研究所所長の福田一彦氏。学校に行かないとなると、夜遅く寝て朝遅く起きるという生活になりがちですが、そうした生活が続くと、だるさが強くなり無気力になっていき、ますます学校に行けなくなってしまうそう。学校に行く日も行かない日も、生活リズムをなるべく変えないように気をつけましょう。****子どもの睡眠習慣は、大人のライフスタイルを映す鏡とも言われます。予定のない日も平日と同じ生活リズムで過ごしたり、早寝早起きのお手本を見せたりするなど、大人が率先して習慣作りをすることが一番の成功のコツ。家族みんなで意識を高めていけるといいですね。文/酒井絢子(参考)StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「昼寝のせいで夜なかなか寝ない」問題の解消法。朝のグズグズ防止にも効果大!StudyHackerこどもまなび☆ラボ|“世界一寝不足” な日本の子ども。「11時間37分」が示す、眠りにまつわる切実な問題StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「起きる時間」を意識させるだけ!子どもの早起きを楽にするちょっとしたコツベネッセ 教育情報サイト|子どもに早寝早起きの習慣を定着させるコツベネッセ 教育情報サイト|親と子、両者のために!早寝早起きのススメ【後編】規則正しい生活のポイント厚生労働省e-ヘルスネット|子どもの睡眠厚生労働省e-ヘルスネット|睡眠不足や睡眠障害、子どもへの大きな影響東京都生涯学習情報|早起き・早寝が大切なわけ東京都生涯学習情報|子どもの生活リズム改善作戦瀧靖之 (2019),『最新の脳医学でわかった!こんなカンタンなことで子どもの可能性はぐんぐん伸びる!』, ソレイユ出版.
2020年02月08日私の妊婦生活はつわりも落ち着いていて順調でした。そのため、妊娠9カ月ごろまでフルタイムの立ち仕事をしていました。 妊娠前とほとんど変わらず業務をこなしていた私に突然起こった、少し恥ずかしい体験を紹介します。 早朝、突然おなかに激痛が!妊娠7カ月ごろのある日。早朝4時ごろ、突然のおなかの痛みで目が覚めました。今まで感じたことのない痛みだったので、とりあえずベッドから起きてトイレへと急ぎ、便座に腰をおろすと、次に襲ってきたのは体のだるさでした。私は座っているのもやっとで、壁に手をついて支えていなければならないほどだったのです。 今まで大きな病気もしたことがなく、順調だと思っていた妊婦生活に、一気に不安が襲ってきた瞬間でした。 トイレで動けず夫の名前を必死に呼ぶその後、数十分間トイレに座っていたと思います。 意識がもうろうとしてきたところで、これはやばいと思い、寝ている夫の名前を一生懸命に呼んで起こしました。 下着もおろしている状態だったので恥ずかしさもあったのですが、不安だったのでとにかく必死でした。 すぐに病院に電話をして救急外来に駆け込んだのですが、スマートフォンを操作するのもやっとの状態だったことを覚えています。 病院で医師に言われたことは…病院の検査の結果、腹痛の原因は「便秘」! あんなに痛かった原因が便秘だとわかりびっくりしましたが、赤ちゃんには何の問題もなかったのでひと安心。 家族に心配をかけたことが申し訳ないやら、原因を説明するのが恥ずかしいやら……。3日くらい便通がないのはよくあることだったので、自分が便秘である認識がなかったのです。その後、水分摂取と薬の服用で便秘は改善されました。 赤ちゃんに何かあったのかと思い、事態を大げさにしてしまったことを後悔しました。それからは便秘にならないよう意識して水分を摂ったり、食生活に気をつかうようになったので、良い経験だったとも思っています。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:倉本美桜二歳の娘の母。二人目妊娠中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年02月05日サカイクに届く「うちの子は運動が苦手で、動きが鈍いように見えるんです......」という悩み。運動が苦手な子は、何から始めれば良いのでしょうか?いわきスポーツクラブのアカデミー、ドームアスリートハウスアスレティックアカデミー(以降DAHAA)のアドバイザーを務め、選手育成に長年携わる小俣よしのぶさんに聞く、運動能力向上のポイント。後編では、運動の基礎となる身体機能である姿勢維持と重心コントロール機能、運動が上手になるための能力である自己観察能力、運動好きを育てるために必要な「運動有能感」の重要性と大切さについて伺いました。(取材・文:鈴木智之写真:)裸足なのもポイント。DAHAAではあらゆるスポーツの基礎となる体力運動能力向上を図る長期育成プログラムを通してスポーツ万能キッズの育成を行っています<<前編:「うちの子運動神経が悪くて」と悩む親必見!「サッカー以前」に必要な運動スキルとは■猫背はイライラ、エネルギー不足の原因に小俣さんは運動が上手になる前提として「まずは姿勢ですね。猫背などが運動に必要な身体機能の低下を引き起こしたり、あるいはその現れと見ることができます。姿勢は運動が上手になるためには必要なんです。ここから改善する必要があると思います。」とアドバイスを送ります。「いまの子どもたちは携帯ゲームやスマートフォンなどの利用時間が多く、その間は長時間にわたり下を向いていることが多いです。このような姿勢が猫背につながると言われています。猫背は身体機能低下やケガ障害につながるとも考えられていますから猫背である場合は、改善が必要だと思います。まずは背筋を伸ばして骨盤を立てるイメージを作ること。これが運動の基本姿勢になります」人間は地球上で生活する限り重力の影響を受けています。立ったり、座っている、歩いたり、飛び跳ねたりする時にも身体を支える、言い換えると重力に抵抗しながら姿勢を維持しなければなりません。その姿勢を支える筋肉群(抗重力筋群)があるのですが、猫背などによってそれらの筋力や柔軟性が低下します。それによって身体を支えられなくなる、重心のコントロールが苦手になるということが現代の子どもに起きているそうです。「筋肉の中には姿勢を支えたり、重心をコントロールするために必要な身体の状態を感知するセンサーが入っています。運動不足などによる姿勢を支える筋群などの低下はこれらのセンサー機能の低下にもつながります。重力に抗って姿勢を維持できなくなってくると、それが猫背となって現れます。長時間、猫背でいると身体にさまざまな弊害が起こります。例えば、猫背になると前かがみ姿勢になるので胸が圧迫されます。これは言い換えると肺も圧迫されることになり、肺をしっかりと膨らませることが難しい姿勢です。酸素を体内に取り込む器官が肺で、それが圧迫されると呼吸が浅くなります。その結果、酸欠になったりしてイライラしたり、疲れやすくなるとも言われています。さらに人間は酸素を利用して活動のエネルギーを作ります。酸素を取り込む量が少なくなったり、その器官がうまく働かないと運動スポーツに必要なエネルギーも不足してしまいます。」また、腹圧を高めて踏ん張ることができないため、ボールを蹴るときやヘディングなどでジャンプ、あるいはコンタクトするときに力の発揮が弱くなるそうです。「良い姿勢を作ったり、維持することは、運動を行う上でとても大切です。いわきFCでは食事中の姿勢なども注意するようにしています。またDAHAAでは裸足で運動を行い姿勢維持機能の強化を図っています」■運動能力を高める3つのポイント、平衡、リズム、定位とは?姿勢維持が前提要件として整った上で、あるいはそれを改善するために様々な運動をすること。それが結果として、サッカーのパフォーマンス向上につながります。運動能力を高めるための3つのキーワードが「平衡」「リズム」「定位」です。平均台を渡る子どもたち。運動ではバランスが崩れながらもコントロールできることが大事まずは「平衡」とはどういう事を指すのかと伺うと、こんな回答をいただきました。「平衡(へいこう)」というのは、バランスと言えますが、バランスを安定させるだけはなく、バランスを崩したり、崩れたバランスを立て直したり、目まぐるしく変化する運動の中で姿勢を維持するなど、どのような体勢であっても姿勢と重心をコントロールする能力です。これはすべての運動の基礎となります。」と教えてくれました。さらに「器械体操のウルトラH難度やフィギュアスケートの4回転ジャンプ、サッカーのオーバヘッドキックやGKのダイビングキャッチなどは、この姿勢と重心コントロールが適切であるから成せる技なんです。バランスを鍛えるエクササイズというとバランスボードなどの不安定な物の上に乗ってバランスを崩さないようにするエクササイズや、身体の安定性をねらって体幹トレーニングなどをします。これらのエクササイズは、静止状態でのバランスの安定性を作るものであって運動やスポーツに必要なバランスとは異なります。本来、バランスは崩れないと運動できません。走ったり、跳んだり、投げたり、蹴ったりなどの運動はバランスの安定と不安定が目まぐるしく変化する中で行われるのです。したがってバランスを安定させるエクササイズや体幹を強化するだけではなく、バランスが崩れながらもコントロールできる能力が必要なのです」続いては「リズム」について。小俣さんは「運動が上手、運動の勘が優れた選手の特徴として、運動の変化の中における力を入れたり抜いたりする能力に優れています。熟達者のスキルなどが流れるような、あるいは力感を感じられないのはスキルの流れの中で適切に力の出し入れ、それに伴う動きの速度の抑揚とメリハリがスムーズであるからです。サッカーのドリブルで相手を抜くときは、動きの経過と力発揮の強弱が動きの速度の抑揚を生み出し、この動きがリズミカルに見えるので、メッシやネイマールのドリブルの中にリズムを感じ取るのです。力発揮の強弱がぎこちない、あるいはバラバラだと、スムーズに動くことができません。幼児の運動、例えば走ったり、投げたりなどの複雑な運動を見るとロボットのような動きをすることがありますが、あれは動きの中での力発揮の強弱ができていないために、あのようなぎこちない動きなるのです。リズムと言っても、これは音楽のリズムとは異なるものです。例えばダンスをやったところで養成できる能力ではありません。音楽のリズムは『二拍子』や『三拍子』などのビートという単位で構成され、アクセントを持つ音の強弱が連続するものです。音が基本となります。運動のリズムは身体の動きの中に現れる力の強弱と速度の緩急によるものですから、運動と音楽のリズムは根本的に異なります。最近では音楽に合わせてステップワークを行うエクササイズを見かけますが、あれが上達しても運動スポーツの上手さにはつながりません」最後に「定位」ですが、自分と自分の周辺の状況や状況の変化を把握する能力で、例えば自分がグラウンドのどのあたりいるのか、ボールと自分、相手との位置関係はどうかといったことを感覚的に捉えて運動や姿勢を変化させる能力のことを言うのだそうです。小俣さんはサッカーのスキルで例を示して「ドリブルでディフェンダーの間を突破する際に、この定位能力が必要となります。自分をカバーしているディフェンダーとの距離感(間合い)やディフェンダーの動きの変化、それに対して、どちらに切り返してカバーを外すのかを判断して自分の運動(ドリブル)とそれに伴う姿勢や体勢を適切に変化させます。あるいは相手ゴールを背にしてパスを受け、反転してゴールに向かってシュートを蹴る場合、自分とゴール、カバーしているディフェンダーとの位置関係を瞬発に判断してカバーのいない方向に反転します。その際にトラップから反転しながらキックへの運動の変化があり、それに伴い姿勢と重心が変化し、振り返ってゴールまでの距離を瞬時に読み取りながらシュートを打つために適切な力発揮度合いの変化が生じます。このような振り向きざまのシュートにも定位能力が関わっています」「これらの能力が整っていない、あるいは統合されていない、未発達であったりすることが、運動ができない=運動神経が悪いとみなされているのだと思います。これら3つの能力は、運動の基礎をなす要素ですから、これらの発達度合いや養成は非常に重要だと思います。その中でも特に平衡は運動のすべての根幹となります。姿勢の維持と重心のコントロールが適切でないとリズムや定位にも狂いが生じます。これらの能力を鍛えるには、前編で紹介した36の運動にある『姿勢の変化や安定性を伴う運動』と『重心の移動を伴う運動』が効果的であると言われています。サッカーがうまくなるためにドリブルやリフティングなどの練習だけをするのではなく、体育でやっているような器械体操、マット運動、鉄棒、さらに遊びの中に含まれるさまざまな運動など、一見サッカーと関連しない、あるいはサッカーから離れた運動が大事なのです。サッカーがうまくなりたいからといってサッカーばかりしすぎると、特定の能力は鍛えられますが、体力や運動能力が偏ったり、身体形態の健全な発育を阻害したり、それらがロコモティブシンドロームやケガ障害の要因になったりします。サッカーの基礎はスポーツ万能、言い換えると高い基礎体力運動能力です」■自己観察能力は、自分で体験しないと身に付かない小俣さんはスポーツが上達する上で欠かせないのは「運動の最中に、自分の身体や運動を常に感じ取る、自分自身を観察する能力」だと言います。動物の動きをする子どもたち。自分の身体をどう動かせばいいのか常に意識する能力は、子どもが体験の中で身につけていくしかない「このような行為を内省や自己観察と言うのですが、自分の体はどうなっているのか、どう動いたのか、どこに力が入ってるのか。そして、どうやったらうまく出来たのかということを常に意識したり感じ取る能力です。これは動画などの映像を使って自分の運動を見ることとは違います。動画もスキル習得にとって適切な方法ではありますが、そもそもこの自己観察能力がない、あるいは低い選手や、特に競技経験の浅い子どもには適していない指導です。自分の身体と運動の感覚が備わっていない選手に動画を見せて動きを指示したり、イメージを伝えても、それらを理解して指示やイメージ通りの運動に変えることは非常に難しいです。自己観察能力が備わるとスキル習得や運動学習の効率も高くなると言われています。こればかりは、大人が教えるものではなく、子どもが運動体験する中で身につけていくものです」「遊びやスポーツ活動の中で、自分の身体と運動に向き合い自己観察を行いながら感覚を研ぎ澄まし習得するものです。しばしば選手たちに、例えば、練習中にシュートを打った後などに、直ちに蹴った時の感覚を振り返れと言います。チームメートとおしゃべりしたり、ほかのことを考えていると感覚を忘れてしまいます。自己観察は感覚を通して行うものですから運動の最中や直後の感覚の振り返りが重要なのです。また指導者が1プレーごとに細かく指導したり、動きを指摘することも感覚を失わせる行為です。指導者は、選手の動きに変化が見られた時などに『今、どんな感じだった?』とか『今の動きと、さっきまでの動きは、どのように変わった?』などの質問をして選手が自己観察するきっかけを作ることが自己観察能力の養成には肝要です。ブリース・リーの有名なセリフに『Don’t think!Feel!』というのがありますが、正にあれです」「人間は本来、走ったり、投げたり、蹴るなどの複雑な運動を行う能力を持っています。運動ができない子、苦手な子は体験機会がないことが原因のひとつで、運動機会を与えるうちにできるようになるんです」そのときは、なるべく大人がやり方を教えず、自分でチャレンジすることで、自然と身につけていくと言います。「例えば、ボール投げ運動であれば、ボール投げが上手、あるいはフォームが整っている場合は野球のピッチャーの投げ方を指導することも可能で、その際には大人が介入して教えることはできると思います。しかし、元々ボール投げが苦手、あるいはその運動体験や運動感覚が乏しい子どもに高度な体力運動能力が要求されるボール投げ運を教えるのは難しいです。投げる運動が苦手な子どもには投げ方を教えるのではなく、先ずボール投げの楽しさに気づかせて、その後は自分の好きなように投げさせてみることが大事です。投げる運動を繰り返す中で投運動に必要な体力運動能力が鍛えられ、かつ運動の感覚が養われていきます。投運動の基本が備わってきたら、高度な投げ方を指導するというように段階的に取り組むほうが合理的です。これはサッカーのスキル習得も同じです」もともと運動体験が乏しいのに専門的な指導をしてもつまらないのでやる気も出ないし上達しません。まずは「楽しさ」に気づかせてあげましょうスポーツ教室などに行くと、子どもたちが取り組む姿を、近くで保護者が見守っています。微笑ましい光景ですが、小俣さんはその際「できたことを褒めるだけでなく、認めることがポイント」と言います。「子どもは何かの運動に取り組んで、上手にできると保護者の方をチラっと見ます。『いまできたよね、すごいでしょ』という感じで。これは、認めてもらいたいという要求があって、それを認めてもらうと自信ややる気につながります。運動を通して自信や動機が高まることを『運動有能感』と言います。自分はうまくできたんだ、やればできるんだ!という気持ちは心身の健全な成長にとって欠かせません。特に子どもは、運動を通してこれらの能力を身につけやすいと言われています。運動が、子どもの自信や性格を作るんです」■子どもを伸ばす褒め方のコツ登ったり、跳んだり、様々な遊びを通して運動能力を高めていくのです。そして、自信を持つことで積極的にチャレンジするようになりますそして保護者に向けて、次のようにアドバイスを送ります。「子どもの頃は自分に自信を持つことが大切で、この頃に形成された精神構造などは、それ以降の自身のあり方に影響するということも聞きます。うまくできたときに、子どもが『見て!見て!』と言うのは、自分の有能感を示して褒めてもらいたいからなんです。有能感が芽生えると、次はこういうことをやってみようという、チャレンジする気持ちが沸き上がってきます。それが積極性を生み、苦手な運動にも積極的に取り組むようになり、結果として体力運動能力の向上につながるのです」子どもを褒めるときにも、コツがあるようです。それは「他の子と比べずに、できたことを見つけて褒めること」です。「ただし褒めすぎると、子どもは褒められることが目的になり、褒められないと刺激になりません。つまらなく感じてしまいます。だからこそ、認めることが大事で、『いま、できたね。どうやったらできたの、ママに教えて?次はこれをやってみれば』というふうに持っていってください。それが、運動が好きになり、上達するためのひとつの方法です」いかがでしょうか。運動神経云々ではなく、運動機会が子どもたちの体力運動能力の向上につながるのです。前編でもお伝えした36の基本運動は、親子で海や山、川などの自然体験をしたりアスレチック体験など一緒に楽しみながらできるものです。遠出しなくてもご家族で近場の自然でアクティビティを楽しんだり、公園などで一緒に運動体験をしてみてはどうでしょうか。そして楽しみながら「褒めるポイント」を実践して、お子さんのチャレンジする力を引き出してあげましょう。<<前編:「うちの子運動神経が悪くて」と悩む親必見!「サッカー以前」に必要な運動スキルとはドームアスリートハウスアスレティックアカデミーとはアンダーアーマー日本総代理店である(株)ドームのトップアスリート専用のパフォーマンス開発機関「ドームアスリートハウス」が運営するスポーツ万能キッズを養成するアカデミー。その特徴は、①あらゆるスポーツや運動の基礎となる体力運動能力からパフォーマンスアップのための専門的フィジカルを鍛えるプログラム、②日本最高レベルのトレーニング施設、③トップアスリートを指導するパフォーマンスコーチによる専門性の高い指導。育成年代のスポーツや運動についてのご相談やお問い合わせは下記までDAHアスレティックアカデミー>>小俣よしのぶ(おまた・よしのぶ)いわきスポーツクラブ(いわきFC)アカデミーアドバイザードームアスリートハウスアスレティックアカデミーアドバイザーWaisportsジャパン(筑波大学発ベンチャー企業)研究員石原塾アドバイザー筑波大学大学院修了体育学修士育成システム、競技スポーツの一般トレーニング学の研究を専門とし、その知見を活かしJリーグ、競技団体、プロ野球、自治体などの指導者研修や講演活動を行っている。
2020年01月29日常に親が「先回り」して、子どもにとって障害になるものを片づけたり排除したり、手を差し伸べたり、口出ししたりする育児のことを、カーリング育児というそうです。投げたストーンが氷の上をスムーズに進むよう「先回り」し、ブラシでゴシゴシとリンク表面をこするスポーツ、カーリングとかけているわけですね。名前はなんだか楽しげですが、カーリング育児は、子どもに対して必要以上に干渉する「過干渉育児」を指しています。親が何かにつけ「先回り」して手出し口出ししていると、子どもの成長の大きな妨げになってしまうのだとか。先回りをする親の心理や、そのリスクと、親がとるべき行動などを紹介します。先回りしてしまう親の心理プロ家庭教師集団「名門指導会」代表の西村則康さんによれば、何でもかんでも先回りしてしまう親が増えているそう。たとえば「〇〇をやっておくといいらしいので、早いうちから子どもに〇〇を習わせておく」といったことです。こうした傾向は、特に、子育てのプレッシャーを感じている親に見られるのだとか。「わが子を成功させたい」「わが子に失敗をさせてはならない」といった心理が、親を先回りさせるのです。一方で、「子どもの先回りをして手出し口出しするほうが、じつは親として楽」だという見解もあります。これは、ベストセラー『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)の共著者で、哲学者の岸見一郎さんが述べていること。その理由について岸見さんは、先回りしてあれこれやってあげると、「わたしは育児をしている」という気分になれて、周囲からも「子どもの面倒をちゃんとみている」と思われやすいからだといいます。つまり、先回りしてしまう親の心理には、わが子を成功させたいわが子に失敗をさせてはならないちゃんと育児したいちゃんと育児していると思われたいといった思いがあるのだと考えられます。先回りする親に育てられた子どもの未来しかし、子育て心理学を発信する公認心理師の佐藤めぐみさんは、何でも先回りして、わが子が進む道を地ならししてしまう親のもとで育った子どもは、ほんのちょっとした困難でさえも乗り越えられなくなる、と注意を促します。何の障害もない真っ平らな道しか知らないと、初めてのことや難しいことに挑戦して失敗する経験、ここで頑張らなきゃとプレッシャーに耐える経験、失敗やできなかったことのつらさ、不安などを乗り越える経験、そして自分で考えることの経験が欠如してしまうからです。それらを経験せずに育った子どもは、次の状態に陥ってしまう可能性があるのだとか。我慢できない待てない踏ん張れないすぐにあきらめる自分で考えないだからこそ、YSこころのクリニック 院長の宮島賢也さんは、親の先回りが子どもの「生きる力(危機管理力や問題解決力など)」を弱めかねないと警鐘を鳴らします。明治大学文学部教授で、教育・心理関係の著書がある諸富祥彦さんも、過干渉育児が子どもの「主体性」を奪うと述べます。加えて心理学者の根本橘夫さんいわく、典型化して言えば、過保護は「お前は無力だ」という暗黙のメッセージを送り、過干渉は「お前のままでは駄目だ」というメッセージを送る。このために、過保護は子どもを無力化することで無価値感をもたらし、過干渉は子どもの自我を奪い取ることで無価値感をもたらす。(引用元:ダ・ヴィンチニュース|「自分には価値がない」と考えてしまうメカニズム―親の過保護や過干渉から解放されるには?)※太字は筆者が施したとのこと。つまり、先回りする親に育てられた子どもは、忍耐力も、粘り強さも、主体性も、危機管理能力も、問題解決力も、自立心も、自主性も、意欲も、自信もない大人に成長してしまう可能性があるわけです。親は、先回りするよりもこうすべき!先述のとおり、何でも先回りして子どもに “あれこれ” やってあげることは、決していい未来を子どもに与えません。そこで、今日からさっそく気をつけられるよう、親はどんなシチュエーションで先回りしてしまいがちなのか、さらに、先回りする代わりにどうするべきなのか、探っていきましょう。1.子どもに何かを選ばせるときお店などで、子ども自身に洋服やおもちゃを選ばせようとしているときこそ、じつは非常に先回りしやすいシチュエーションです。子どもがなかなか決められない様子を見かねて、「これがいいんじゃない?」などといってしまったことはありませんか? あるいは子どもの選択に対し、「こっちがいいんじゃない? 前もあとで『ピンクが良かった』って、いってたじゃない」「こっちのほうが絶対に似合うよ」などと、ついつい口出ししてしまったことはないでしょうか。常にこんなふうでは「子どもの決断力や自立心が育たない」と諸富祥彦さんはいいます。どんなに時間がかかっても、子どもの決断をじっと待つことが大切なのだそう。それに、たとえ子どもが洋服やおもちゃ選びに失敗したとしても、それがいい教訓となり、次回は子どもなりにリスクをシュミレーションし、自分で判断していくようになるはずです。子どもが自分で選ぶ経験を、しっかりと与えてあげましょう。2.子どもに「どんな感じ」か聞くときたとえば「寒いでしょ? もう一枚着なさい」「暑いでしょ? 一枚脱ぎなさい」「お腹空いたでしょ? これ食べなさい」といったり、あるいはプレゼントをもらった子どもに「うれしいでしょ? すごく欲しかったんだよね」といったり、もしくは、アニメを鑑賞した子どもに「おもしろかったでしょ? 〇〇だからおもしろいよね」などといったことはありますか?じつはこれ、子どもに「どんな感じ」か聞いておきながら、結局は親が先回りして、子どもの感情や感覚を言語化してしまう状況を表しています。根本橘夫さんによれば、こうした先回りは子どもから「感じたことや欲求の体験」――いわゆる感覚を奪ってしまうため、子どもの身体感覚や、感情、好みまで希薄化させてしまうのだとか。もちろん、子どもを不快感や危険から守り、社会のルールに従うよう導くことは必要ですが、大切なのは、子どもの欲求や感情、意思、願望などを尊重しつつ、守り導くことだと根本さんはいいます。子どもが自分自身で、感覚や感情を言葉にするまで、「〇〇でしょ?」などと先回りせず、根気強く待ってあげましょう。3.子どもが遊んでいるとき子どもが目の前で遊んでいるときも、親が先回りしやすいシチュエーションです。もちろん、子どもが気づかずにぶつかってケガをしかねない突起物や鋭利なもの、倒れ落ちそうなものなど、明らかに危険な因子は取り除いたり、子どもを安全なほうに導いたりすることは必要です。しかし、たとえば子どもが何かをつくって遊んでいるとき、「こっちから組み立てると早くできる」「この道具を使うと上手にできる」などと、親が先回りして物事の因果関係を考え、子どもを手助けするのは避けるべきです。その理由は、子どもがあまり失敗を経験できなくなり、自分の頭で考えなくなってしまうから。一般社団法人TOKYO PLAYの代表理事である嶋村仁志さんは、子どもの “遊び” に大人が関わりすぎるべきではないと説きます。「へー、そんなふうに遊んでもいいんだ」「こうするとおもしろいんだ」と子ども自身が気づけるよう、「あ、あっちにもおもしろいのがあるねぇ」などとヒントを与える程度がいいのだそう。自分で “遊び” をコントロールできてこそ、子どもは “遊び” を存分に楽しめると嶋村さんはいいます。それに、“遊び” は子どもが試行錯誤を重ねる大きなチャンス。「こうしてみようかな、ああしてみようかな」「さっきは失敗したから、今度はこっちにしてみよう」といった思考やチャレンジが、子どもの成長において重要な学びとなるのです。それらがないと、子どもの自主性や意欲、自立心に好奇心が育たず、能力開発の機会まで失われてしまいます。諸富祥彦さんいわく、子どもが失敗しようが何をしようが、余計な手出し口出しをせずに、じっと根気よく見守り、自由に遊ばせておくことが大切とのこと。もちろん、だからといって子どもから目を離し、スマートフォンをいじっていいわけではありません。遊んでいる子どもが振り返り、親の姿を確認したとき、「しっかりと見守っているからね」と表情や視線で示すことも大切です。それにより子どもは安心して、自分の感性を豊かにする “遊び” に、再び没頭できるでしょう。***先回りをする親の心理や、そのリスクと、親がとるべき行動などを紹介しました。「先回り」をやめて、どんどん子どもを成長させてくださいね。(参考)PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)|子供を潰してしまう、高学歴な親の口グセ日経DUAL|「過干渉育児」の恐ろしい弊害子育ては根気が一番All About|「カーリングペアレント」とはどんな親?東洋経済オンライン|「普通の家庭の子」の精神が追い詰められるワケStudyHacker こどもまなび☆ラボ |過干渉していませんか?子どもの「自主性」を伸ばすための4つの声かけStudyHacker こどもまなび☆ラボ |危険にも種類がある。挑戦が達成感に変わる「リスク」と「ハザード」はどう違うのか?StudyHacker こどもまなび☆ラボ |「本当に自由に」試行錯誤する機会を子どもたちに――“本気の遊び場”プレーパークダ・ヴィンチニュース|「自分には価値がない」と考えてしまうメカニズム―親の過保護や過干渉から解放されるには?根本橘夫著(2007),『なぜ自信が持てないのか―自己価値感の心理学』,PHP研究所.
2020年01月25日小学校の授業は、1コマ45分。児童はイスに座り、机越しに先生の説明を聞くというスタイルが一般的です。その日の授業内容を受けて、毎日宿題も出されます。小学校入学が迫ってくると、「うちの子は、ちゃんと授業に集中できるの?宿題も大丈夫?」と不安になるママもいるでしょう。今回の記事では、小学校入学前に同じように悩んだ経験のある私が、息子が幼稚園年長の冬頃から始めた、わが家の「家庭学習の環境づくり」についてお伝えします。わが息子、小学校で授業に集中できるかな…息子は、とにかく「元気印」が取り柄の男の子。じっとしていることがあまり得意ではなく、幼稚園でも、イスに座って先生の話を静かに聞くことを苦手としていました。先生からは「工作など何か作業をしているときには、すごく集中していますよ!」と褒めてもらうことも多かったのですが、授業参観などでの様子を見るかぎり、先生の説明を聞かずにどこか遠くを見てボーっとしていたり、お友達と話していたり…。「あれ、小学校って、こんな授業の受け方でいいの?」息子の4つ上の長女の入学時を思い出してみても、そんな悩みをもった記憶がないため、今回は胸騒ぎが止まりませんでした。「ちょっとこのままでは不安すぎる!」と、小学校入学前の冬、意を決して家庭学習の習慣づけから始めてみることにしました。家庭学習は「学年×10分+10分」が目安娘の小学校の先生から聞いた家庭学習時間の目安は、「学年×10分+10分」。この中に学校から出た宿題をする時間は含まないそうです。自治体や学校によって目安は異なりますし、この時間にピッタリ合わせて学習する必要もありません。ひとつの基準として参考にしてみてください。1年生⇒20分2年生⇒30分3年生⇒40分4年生⇒50分5年生⇒60分6年生⇒70分上記の目安に則ると、1年生になる息子の目標は「20分」。案外短いと感じませんか?テレビアニメなどは30分ですし、「何かに集中すれば20分はあっという間にこなせるだろう」と、軽く考えていました。しかし、いざ「勉強」となると、話はまったく別。息子はひらがななどの文字そのものに興味を示さなかったため、学習ドリルを見てもつまらなそう。そこで、ひらがなよりも簡単に取り組めそうな学習ドリル(数字、知育、迷路、工作)を数冊用意しました。それにも関わらず、開始数分で「わからない」「飽きた」「遊びたい」と言い出す始末…。20分の長いこと!ここは親として彼の不満を根気強く解消していくしかありません。やりたくない息子をその気にさせる方法とは?彼の思いを受け止め、とにかく「なんだか楽しいかも!」と思ってもらえるような対処法を考えることにしました。・「わからない」⇒「一緒に解こう!」と誘う。正解したら盛大に褒める・「飽きた」⇒数種類の学習ドリルを交換しながら進める(1冊をやり終えることにこだわらない)・「遊びたい」⇒学習系のカードゲームなど、遊びながら学べる教材も用意して、一緒にやる家庭学習に慣れるまでは、ひとりでは机に向かってくれなさそうな予感…。「それならば!」と、子どもと学習しながら、「話している人のほうを向く⇒話を聞く⇒やり方を確認する⇒わからなければ質問する」という授業の流れと、学校が終わったら家で宿題をするという、生活リズムを覚えさせることを意識しました。また、まだ時計が読めなかったので、学習時間はスマートフォンのストップウォッチ機能などを使って、一緒に確認しながら進めました。「学校では何をするのか?帰宅後はどうするのか?」を本人がある程度わかるようになれば、息子の学校生活に対する私の不安も、少しは解消されるだろうと考えました。息子との家庭学習は、うまくいくときもあれば、不発の日もありました。子どもの集中力は「年齢×1分」と聞いたことがあったので、20分の目標時間を5分×4回に短く分けてみたり、親子とも無理をせず、家庭学習をお休みする日を定期的に作ったりもしました。その他の取り組みとして、息子に家庭学習を自分ごととして捉えてもらいたかったので、本屋さんに連れて行き、本人に教材を選ばせたりもしました。すると、息子自身で選んだ教材は案外すんなり学習するということに気づきました。「自分で選ぶ」という使命感が、学習にも良い効果があったように感じます。それ以来、学習教材や文房具などは、予算が許す限りはなるべく本人に選ばせるようにしました。このような親子の奮闘を経て約3か月。小学校入学時には、息子も「家で机に向かう」ことにはだいぶ慣れてきました。入学以降は、自発的とは言わないまでも、私が「宿題した?」と声掛けすると、「あ!」という感じで宿題を始めます。1年生がもうすぐ終わりを迎えますが、宿題をやり忘れたことは今のところ一度もないので、親としても少し安心です。「勉強って楽しい!」と思える方向に子どもを導こう子どもが小学生になるとき、「勉強中心の学校生活に適応できるだろうか」と心配になるのは、親として当然のことです。子どもにとっても、幼稚園から小学校に入学して、いきなり毎日「勉強!宿題!」と言われても、困惑してしまうことでしょう。幼稚園年長は、さまざまなルールを守りながら集団生活を過ごすことにも慣れてきた頃。年長の後半は、そこに学習要素を少し加えつつ、親子で小学校入学に向けて準備を開始するのに最適な時期です。子どもが「楽しくて、もっと学びたくなる!」と思える環境づくりを、子どもと相談しながら進めてみてはいかがでしょうか。<文・写真:ライターnanahi>
2020年01月23日「うちの子は運動神経が悪くて......」「他の子と比べて、動きが鈍いのよね......」。そんな感想を持つ保護者の方から、サカイクに相談のメールがよく届きます。そこで今回は、子どもや成長期のスポーツ選手たちの育成について多くの知見を持つ、いわきスポーツクラブアカデミーアドバイザー、ドームアスリートハウスアスレティックアカデミー(以降DAHAA)アドバイザーの小俣よしのぶ氏に話を聞きました。(取材・文:鈴木智之写真:新井賢一)DAHAAではあらゆるスポーツの基礎となる体力運動能力向上を図る長期育成プログラムを通してスポーツ万能キッズの育成を行っています■サッカーをするための基礎的な運動体験が大事スポーツの現場でよく使われる、運動神経が良い、悪いという表現。耳慣れた言葉ですが、小俣さんは「そもそも、運動神経に良いも悪いもありません」と穏やかな笑みを浮かべて言います。「運動は神経を介して筋肉、骨、関節などの運動器が脳と繋がって行うものなので、神経が良い、悪いというものではないんです。人間の基本構造に優劣はありません。」では、運動ができる子と苦手な子の違いはなんでしょうか?小俣さんは「一番の大きな違いは、運動体験です。運動の得意な子どもは遊びなどの運動を通して、運動に必要な体力と運動能力を身につけています」と教えてくれました。しかし、近年、子どもが外で遊ぶ機会や場所が減り、遊びを通した運動体験を得ることが難しくなっています。代わって、身体活動による遊びではなく、スマートフォンやTVゲームなど運動量の少ない静的な活動時間が多くなっていると言われています。昨年12月、スポーツ庁より平成31年(令和元年)の体力運動能力調査の結果が発表されましたが、それによるとスマホやゲーム機、パソコンの利用増加が体力運動能力低下要因の一つではないかと報告されています。「子どもたちをサッカースクールに入れると、サッカーも運動もできるようになると考える保護者の方もいると思いますが、そもそもいまの子どもたちはサッカーをするための基礎的な運動体験から得られる体力運動能力が低いため、サッカーのスキル習得を中心とした練習や運動をしても、サッカーの難しいスキルをなかなかうまくできないし、体力運動能力も向上しないんですね。その様子を見て、うちの子は運動神経が悪くて...と思う人が多いのではないでしょうか」そのような現状を踏まえて小俣さんがアドバイザーをしている、いわきスポーツクラブが運営する『いわきFC』の中高校生はボールを使ったサッカーの練習と並行して、基礎的な運動体験による体力運動能力の向上を図るトレーニングを行っており、サッカーのスキル練習よりも重要視しているそうです。さらにDAHAAでは、あらゆるスポーツの基礎となる体力運動能力向上を図る長期育成プログラムを通してスポーツ万能キッズの育成を行っています。■じっと立っていることすらできない子が増えている小俣さんによると、現代の子どもたちには、運動スポーツ活動や日常生活に影響を与える大きな3つの問題があるそうです。1つがエネルギー系体力不足、2つ目が子どもロコモティブシンドローム、3つ目がそれらに伴う運動に必要な身体機能の低下や未発達です。小俣さんは、それぞれどのようなことなのかを説明してくれました。「まず、エネルギー系体力とは、大きな力を発揮したり、力の発揮を維持する能力です。体力テストでは握力や立ち幅跳び、持久走などがそれらにあたります。エネルギー系体力不足とは筋力の不足とも言い換えられ、その現象が例えば、すぐに疲れたと言って運動を止めてしまったり、体がフニャフニャしていて運動に力強さを感じられない、あるいはサッカーに多く見られますが腕立て伏せなどの筋力発揮運動をしっかりとできない、ロングパスを蹴ることができない、ジャンプしてのヘディングが苦手というものです。エネルギー系体力不足による運動への影響は、身体活動の基礎となる姿勢維持にも及びます。これは言い換えると立っているときに身体を支える力が弱いんです。人間は重力の影響を受けているので、身体に力を入れないと倒れてしまいます。サッカーの基本である走る運動も身体を支える力が必要です。走運動は、片足ジャンプを交互に連続する運動で、50m走なら50mにわたって交互連続ジャンプをすることと言い換えられ、この間ずっと姿勢を維持し続けなければなりません。そう考えると一見単純に見える走る運動でも、かなりの体力が必要であることを理解できると思います。走るフォームを直してほしいという要望をよく聞きますが、走る運動は総合的な体力運動で、子どもにとっては高負荷の運動なんです。さらに昨今は学校体育のゆとり化の影響、外遊びから得られる運動体験による体力運動能力向上が見込めないため、運動の基本である姿勢さえも維持できない子どもが増えています」。続いては「子どもロコモティブシンドローム」です。以前、サカイクでも取り上げましたが、ロコモティブシンドロームとは、骨、筋肉、関節、靭帯などで構成されている運動器に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった日常生活を送るために欠かせない機能が低下している状態のことを言います。片足ジャンプをする子どもたち。一見単純に見える「走る」運動は、総合的な体力運動なのです小俣さんは「ロコモティブシンドロームは、本来高齢者の疾患として認知されていましたが現在では子どもにも蔓延している疾患なんです」と注意をうながします。ある報告によると中学生の約1割が目を開けて片足立ちを5秒以上できない、約4割は前屈して指先を地面につけることができない生徒がいたりするのだそうです。さらにはロコモティブシンドロームはスポーツを専門的に行っていても起こるそうです。そのような観点から幼少期から競技に専門特化することは危険なのです。3つ目が「運動に必要な、身体機能の低下や未発達」です。「いまの子どもたちは遊びの中で運動をする機会が少ないこともあり、運動が苦手な子が多く、運動をしたがりません。その結果、運動に必要な機能が低下するという悪循環に陥っているケースも少なくありません」小俣さんはいわきFCアカデミーやDAHAAのほかに、若年層向けフィジカルトレーニングの指導をしていますが、そこでは運動に必要な「運動動作スキル」の習得に役立つ、基礎運動をメインに取り組んでいるそうです。「運動をするためには筋力や持久力、スピードなどの体の力、いわゆる『体力』と、身長や体重、体型や体格などの『身体形態』が密接に関わってきます。これら体力と身体形態を総合したものが『フィジカル』となります。そして、このフィジカルをまとめて、難しい運動やスポーツを行う、あるいはスポーツの難しいスキルを習得したりする力を『運動能力』と定義されています。運動能力は、言い換えると『コオーディネーションや巧みさ』でもあり、走る、投げる、跳ぶ、蹴るといった運動を器用に行う能力です。この体力と運動能力を一体化させることで運動動作スキルが向上しますから、これらを総合的に養成することが大事になります。さらに、こう続けます。「体力と運動能力は、異なる要素です。よって保護者の方は、お子さんが運動が苦手なように見えたら、体力が低いのか、あるいは運動能力が低いのかという視点で見るといいと思います。例えば、体力や身体形態が同年代の子どもと比べても大きいほうであるが、速く走ることが苦手だったり器用さに欠ける場合は、体力は高いが運動能力が低いと判断できます。逆に身体は小さくて力も弱いが、すばしっこかったり器用だったりする場合は、体力は低いが運動能力は高いと見ることができます。」■家庭でできる身体機能を整える運動そう言って、運動が苦手なお子さんの運動機能を向上させるために、家庭でもできる「身体機能を整える運動」を教えてくれました。36の基本運動(出展:『あんふぁん』 フジサンケイ新聞社 2008年10月号より)36の基本運動で、次のような運動があります。【姿勢の変化や安定性を伴う運動】立つ/両手を相手と組む/乗る/逆立ち/渡る/起きる/ぶら下がる/浮く/回る【重心の移動を伴う運動】走る/登る/歩く/跳ねる/泳ぐ/垂直に跳ぶ/くぐる/滑る/這う【人や物を操作する運動】持つ/支える/運ぶ/押す/当てる/操る/蹴る/押さえる/捕る/振る/漕ぐ/渡す/投げる/倒す/引く/打つ/つかむ/積む※36の基本運動についてはNHKエデュケーショナルの「遊育(あそいく)」ページなどでもご確認いただけます上記の運動をどのように取り入れているかを伺うと、いわきFCやDAHAAで実践していることを明かしてくれました。「これらのアカデミーでは、姿勢の変化や安定性を伴う運動と、重心の移動を伴う運動が整ってきたら、人や物(ボールなど)を操作する運動へと移っていきます。サッカーをするためには、姿勢と重心のコントロールを無意識に行いながら、ボールなどを巧みに操作する能力が必要です。姿勢や重心のコントロールができずに、フラフラした状態でボールを扱っても上手くいきませんよね。運動経験の少ない現代の子どもたちにとっては、基礎的な運動ができるようになってから、サッカーなどの専門種目に取り組むのが良いと思います。算数の難しい問題、例えば四則計算や文章問題なども九九を暗記しているという基礎があるから解けます。運動スポーツも一緒で基礎体力運動能力が整っているから上手くなったり、楽しくなります。36の基礎運動を遊びを通して体験することで体力運動能力を向上させ、それがサッカーなどのスポーツに活かされるのです。現在、サッカー界で流行している例えば体幹トレーニング、ファンクショナルやムーブメントトレーニングは、そもそも基礎体力運動能力が備わっている大人がやるものです。運動体験が未熟だったり体力運動能力が低い子どもがやっても、ねらった通りの効果を得ることは難しいと思います。」次回は、サッカーがうまくなるために必要な姿勢と、子どもが運動が好きになるにはどうしたら良いかについて紹介します。ドームアスリートハウスアスレティックアカデミーとはアンダーアーマー日本総代理店である(株)ドームのトップアスリート専用のパフォーマンス開発機関「ドームアスリートハウス」が運営するスポーツ万能キッズを養成するアカデミー。その特徴は、①あらゆるスポーツや運動の基礎となる体力運動能力からパフォーマンスアップのための専門的フィジカルを鍛えるプログラム、②日本最高レベルのトレーニング施設、③トップアスリートを指導するパフォーマンスコーチによる専門性の高い指導。育成年代のスポーツや運動についてのご相談やお問い合わせは下記までDAHアスレティックアカデミー>>小俣よしのぶ(おまた・よしのぶ)いわきスポーツクラブ(いわきFC)アカデミーアドバイザードームアスリートハウスアスレティックアカデミーアドバイザーWaisportsジャパン(筑波大学発ベンチャー企業)研究員石原塾アドバイザー筑波大学大学院修了体育学修士育成システム、競技スポーツの一般トレーニング学の研究を専門とし、その知見を活かしJリーグ、競技団体、プロ野球、自治体などの指導者研修や講演活動を行っている。
2020年01月21日今どきの子どもたちのコミュニケーション能力低下は、学校や新卒採用などの現場において、ずいぶん前から言われ続けてきました。また、学校生活から卒業して社会人になれば、さらに高度で複雑なコミュニケーションに対応できる力が求められるでしょう。将来、社会人生活を送るのに十分なコミュニケーション能力を育むためには、日頃の家庭でのコミュニケーションの在り方が大きく影響します。子どものコミュニケーション能力がなぜ低いと言われるのか、そして家庭でコミュニケーション能力を育てるために親ができることについて紹介します。子どものコミュニケーション環境は、今と昔で大きく変わっている子どものコミュニケーション能力が低くなったと言われる背景には、社会の大きな変化があります。たとえば、翌日使う持ち物を確認し忘れていたことを気づいたとき、子どもたちはどうするでしょうか。かつては友だちの自宅へ電話をかけ、応答した家の人に友だちへの取次ぎをお願いし、代わって出た本人に確認をしていましたが、今ではメールアプリなどでダイレクトに、しかも声を発することなく確認することができます。また、わからないことがあれば、親や先生に聞くよりも、先にネットで検索して調べたほうがより早く、そして多くの情報を得ることができる、と考える子も少なくないでしょう。もうひとつ、普段の家庭での過ごし方をイメージしてみましょう。学校や園から帰ってきた子どもたちが、友だち同士、近所で集まって遊ぶ姿を見ることは少なくなりました。そもそも子どもの数が少なくなっているうえに、習い事でお互いに遊ぶ時間を合わせにくい現状があります。夕食時には、同居するおじいちゃんおばあちゃんも含め大人数で食卓を囲んで、その日あったことを話し、いろんな世代の意見を交えながら団らんする――そんなシーンも、昭和を描いたドラマやアニメでしか見かけなくなりました。ITの発達と少子核家族化が、子どもを取り巻くコミュニケーション環境を変えたと言えるかもしれません。言葉が足りないことが原因でトラブルに社会の変化に合わせるように、今どきの子どもたちは、小さなコミュニティの中で仲間内や家族とやりとりする比重が大きくなっています。そして学校生活では、単語レベルでの短い言葉のやりとりが、クラスメートとの意思疎通を不十分にさせてしまい、そこからトラブルになってしまうことも。教育ジャーナリストの斎藤剛史氏は、現代の子どもたちのコミュニケーション能力について、「良好な対人関係をつくる能力が低下している」という “否定的な見方” がある一方で、「周囲の人間関係を的確に把握して、それに自分を合わせるなど高い能力がある」という “肯定的な見方” もあるとしています。しかし、全体的なコミュニケーション能力はやはり低くなっているようです。ただ、今時の子どもたちには、仲間同士では必要以上に気を使うのに対して、大人など異世代や仲間以外に対する人間関係には無関心という傾向もあるように思われます。いずれにしても、昔に比べれば、全体的なコミュニケーション能力は低くなったと言っても過言ではないでしょう。(引用元:ベネッセ教育情報|就職も左右!?「コミュニケーション能力」は家庭から)「やばい」「うざい」「きもい」などの無思慮な短い言葉でやりとりを許し合える身近な関係から一歩外へ出た途端、お互いの言葉が足りないことで、子どもたちの間にトラブルが生じていると考えられます。コミュニケーション能力は就職までも左右する学校生活でのトラブルだけでなく、社会人生活、とりわけその第一歩となる就職にもコミュニケーション能力は大きく影響を及ぼします。全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)が2009(平成21)年秋に実施した「学生生活実態調査」によると、以下の特徴がある学生ほど、就職内定率が高いことがわかりました。目上の人との会話が得意家族との会話が多い友人の数が多いリーダー経験がある周囲の意見を尊重できる幅広い人間関係を形成して、自分から積極的に働きかけ、周囲に共感できること、つまりコミュニケーション能力の高さは、就職活動の結果までも左右するわけです。また、『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』の著者であり、現役東大生の西岡壱誠氏は、「友だちが多いヤツが東大に合格する」と話しており、“勉強に限らずさまざまな面で活躍している、成長スピードの速い人”の 共通点として、以下のことを挙げています。どんなに意見が違う人の話でも、話を遮るのではなく「いったんは聞いてみよう」という姿勢を持っている。そして、そのなかからなにかを得ようとしているように思います。(引用元:Study Hacker|現役東大生が「友だちが多いヤツが東大に合格する」と言う根拠。やっぱり “性格がいい人” が伸びていく)これは前述した「周囲の意見を尊重できる」という性格に当てはまるのではないでしょうか。どうやら、コミュニケーション能力は「学び」にも影響を与えるのですね。家庭でできるコミュニケーション能力アップ術子どもたちの将来を考えるうえで必要不可欠なコミュニケーション能力は、家庭でも意識することで向上できます。次に紹介するコミュニケーション能力アップ術でピンときたものがあれば、ご自身のお子さまに合わせて取り入れてみてはいかがでしょうか。■子どもの話を最後まで聞く帝京短期大学・生活科学科学科長である宍戸洲美教授は、子どもの話に「しっかり心を向ける」ことが大切だと言っています。まずは、「子どもの話を最後まで聞く」「スマートフォンを見ながら返事をしない」、この2つを心がけてみてはいかがでしょう。話を聞いてもらった経験が多い子どもだけが、話を聞ける子どもになるのです。また、親に話を聞いてもらうと、「お父さんお母さんは私を見ていてくれている、わかってくれている」と感じ、子どもの自己肯定感が高まります。■長い文章で話す「あれとって」「早くして」――親の私たちも、簡単な言葉で話しかけていることが多いのではないでしょうか。「次世代教育のグランドデザイン」を描く研究機関、内田洋行教育総合研究所が配信する「学びの場.com」は、親子間での会話こそ気をつけるべきだとしています。「リビングのテーブルに置いてあるレシピ本を取って」「〇時に家を出ないと用事に間に合わないから、それまでに出かけられるように準備しよう」など、親子で長い文章をやりとりしてみましょう。■学校や習い事以外の場所に出かける地域の行事や、公園や駅前で開催されるイベントなど、さまざまな人と触れ合える場に出かけてみましょう。その際、子どもだけにコミュニケーションを促すのではなく、親の私たちが積極的に声をかけてコミュニケ―ションを図るようにします。教育ジャーナリストの中曽根陽子氏も、「さまざまな価値観への理解とコミュニケーション力は、経験からしか学べない」と言っています。家庭や学校・習い事以外の場所にどんどん子どもを連れ出しましょう!***子どものコミュニケーション能力は、現代の社会の仕組みを見ても、自然に任せていてはなかなか伸びないようです。とはいえ、親が何でも先取りしてヒントを出したり代弁したりするのは禁物。じっくり焦らず見守っていきましょう。(参考)文部科学省|コミュニケーション教育推進会議(第1回)「コミュニケーション能力」に関する指摘・調査等内閣府|情報誌「子どもと若者」~子どもと若者への支援に向けて~コミュニケーション力を高めるためにベネッセ教育情報|就職も左右!?「コミュニケーション能力」は家庭からStudy Hacker|現役東大生が「友だちが多いヤツが東大に合格する」と言う根拠。やっぱり “性格がいい人” が伸びていく学びの場.com|子どものコミュニケーション力は落ちているのかStudy Hackerこどもまなび☆ラボ|自己肯定感を育む、親子コミュニケーション。「聞いて!」「あとでね」の正解Study Hackerこどもまなび☆ラボ|学校と習い事以外の世界はありますか?「生きる力」を育てる “第3の居場所”
2020年01月16日ミキハウス子育て総研が2018年に行なった、子どもの習い事に関する調査の結果によると、男の子・女の子ともに1番人気はスイミングなのだそう。「なんとなく楽しそうだから」「お友だちも通うから……」といった理由で、お子さんを通わせ始めたという方もいらっしゃることでしょう。スイミングスクールの楽しみのひとつといえば、進級テストに合格し、帽子の色が変わったりワッペンをもらえたりする瞬間ではないでしょうか。一方で、なかなか合格できず「やめたい」と言い出すお子さんもいるかもしれません。子どもがスイミングで進級できないとき、親はどう対処すればよいのでしょうか?習い事に通わせることの意味も視野に入れて考えてみましょう。スクールごとに異なる、進級テストの基準スイミングの進級テストの基準は、スクールによって違います。たとえば、セントラルスポーツの進級項目は、25級から1級までの全25段階(1級のさらに上には、基準タイムの突破を目指す特1~特5級がある)。「25級:ジャンプ→24級:顔つけ→23級:もぐる→22級:浮く」といった具合に、スイミングを習い始めた子どもは水中の動作をひとつひとつクリアするたび進級し、やがて泳ぎの習得へと移ります。ほかのスイミングスクールを見てみると、20~30段階程度の進級基準があるようです。比較的段階が多いところでは、基準が細分化されているぶん進級しやすいかもしれません。ですが、上級クラスに到達するまで時間がかかります。一方で段階が少ないところはひとつずつのハードルが高いため、途中までは順調に進んでも、あるタイミングで大きくつまずく可能性も。どちらも一長一短といえそうです。また、4泳法(クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ)を習う順番もまちまちです。ルネサンスのジュニアスイミングスクールでは「クロール→背泳ぎ→平泳ぎ→バタフライ」の順ですが、大宰府スイミングクラブでは「クロール→背泳ぎ→バタフライ→平泳ぎ」の順で進みます。子どもが4泳法を順序良くスムーズにマスターできるとは限らないので、順番のめぐりあわせでつまずくこともあり得ます。テストを実施する頻度もさまざまで、2か月に1回のところもあれば、3か月に1回のところも。さらにスクール独自の標準基準を突破しないと進級できないケースもあります。このように、進級テストの内容との兼ね合いで進級が思うようにいかないことは、じゅうぶん考えられるのです。スイミングでつまずくのは、どのタイミング?技術面で見ても、スイミングを習う過程でつまずくタイミングはさまざまです。まず、最初の壁は「顔に水をつけること」。日本水泳連盟会長・青木剛氏は、「水に慣れていない人は、顔を水につけるのを怖がる」といいます。しかし泳げるようになるためには、水に顔をつけて、目も開けられるようにしなければいけません。次に気をつけたいのが「水に浮くこと」。おぼれることへの恐怖心があると、体に力が入り水に浮けないことがあると青木氏はいいます。しかし、水に浮いた状態から立ち上がれるようになれば、恐怖心は一気に和らぐとのこと。スムーズに立つためには、浅いプールで練習すること、そして目を開けて上下の区別が付けられるようにすると良いそうですよ。「いつでも立ち上がれるのだ」という安心感があれば、不思議と水が怖くなくなる。怖さがなくなってしまえば、どんどんと泳ぎも上手になっていく。(引用元:青木剛 (2005),『水泳―オリンピックのスーパースイムでうまくなる! (めざせ!スーパースター)』, ポプラ社.)いよいよ泳ぎ始めるとなったら、次は「息つぎ」という壁が立ちはだかります。息つぎが上手くいかないと、進級基準の距離やタイムに届かない原因になります。青木氏によると、意外と苦労するのがクロールと平泳ぎの息つぎなのだそう。クロールでつまずく人は息つぎの際に上体を起こしてしまい、水の抵抗で体が沈んでしまうといいます。平泳ぎの息つぎはクロールより難しくないものの、うまくできないとスピードが落ちる原因になるとのこと。一方で、バタフライの息つぎはそれほど難しくないそうです。親の声かけで子どものやる気は上下するでは、進級テストになかなか合格できず、子どもがスイミングスクールに通うのを嫌そうにしていたら、親はどのように声をかければよいのでしょうか?■無理やり続けさせようとする言葉はNG「頑張るって言ったじゃない」「あと1年は続けなさい」「簡単に辞めたら癖になるからダメ」といった、習い事を無理に続けようとさせる言葉はNGだと、教育評論家の親野智可等氏はいいます。脳が急激に発達し、さまざまことを吸収する時期にある子どもにとっての1年は、大人の5年に相当するのだそう。そんな貴重な時期に、やりたくないことを無理にやらせるのは、子どもの成長を妨げると親野氏は述べています。やりたくないことを無理やりやらされると、子どもの成長にとって悪影響しかありません。嫌なことでは頑張れませんし、叱られることも増えます。能力も伸びませんし、自信もなくなります。暗い気持ちでいる時間が長くなるのは、性格形成のうえでも良くありません。(引用元:日経DUAL|「習い事をやめたい」と言われたら、やめさせるべき)※太字は筆者が施した■子どもの頑張りや挑戦を認める言葉はOK一方で、子どもの頑張りや挑戦を認めるほめ言葉は積極的にかけてあげましょう。教育・子育てアドバイザーの鳥居りんこ氏によれば、「頑張ったね(頑張ってるね)」「ナイストライ」「いい経験をしたね」「結果を気にせず楽しもう!」などの言葉はとても有効だとのこと。こういった声かけは、進級テストの合否を問わずできるのではないでしょうか。また、これらの声かけが励みになって、目の前の壁を乗り越えられる可能性もあります。子どもはきっとやる気を取り戻すことでしょう。そもそも、なんのためのスイミング(習い事)なのか前出のとおり、子どもがスイミングスクールに通うことを嫌がっているのであれば「辞める」という選択肢も視野に入れるといいでしょう。子どものSOSサインをきっかけに、「そもそも、なんのためのスイミング(習い事)なのか」を考えてみるのも悪くありません。親野氏は、「習い事をとおして子どもの“好き”を応援してあげてほしい」といいます。子どもは夢中になる体験によって、思考力や集中力、創造力、記憶力などを総合的に発達させるからです。さらに、親がいつも応援してくれることで、子どもは感謝の気持ちを覚え、親子関係がより良いものになります。これらは、無理やり通わせていては実現しないことですよね。また、スイミングのみならず多数の習い事に通わせている場合は、詰め込みすぎという点にも注意が必要です。教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏は、「子どもにさまざまなスキルを身につけさせようとすることは、必要かどうかもわからないアプリをスマホに入れているようなもの」といいます。アプリを入れすぎたスマートフォンが動作に不具合を起こすように、過度な負担は子どもに悪影響を及ぼすおそれがあるのです。そこでおおた氏がすすめるのは、「子どもにあれこれ習い事をさせるより、ぼーっとする時間を与える」ということ。ぼーっとする時間は子どもに考える時間を与え、自発性を育み、自分で自分の進むべき道を決められる人間に成長させるのです。習い事を辞めたり、減らしたりすることは、必ずしも悪いことではありません。***進級テストにつまずいたときは、子どもがスイミングを習う意味をじっくり考える良い機会です。無理をさせず、子どもの声に耳を傾けてあげましょう。こちらの記事「子どもがスイミングで進級できないときに “親ができる” 4つのこと」では、目標設定や練習内容の見直しのしかたをご紹介しています。練習に励むお子さんを応援するために、ぜひ参考にしていただければと思います。文/かのえかな(参考)ハッピー・ノート.com|通わせてますか?習い事セントラルスポーツ|25段階の進級項目東急スポーツオアシス広島店キッズブログ|スイミングクラス進級基準案内スポーツクラブ ルネサンス|ジュニアスイミングスクール 進級基準・レッスン大宰府スイミングクラブ|ジュニアクラス青木剛 (2005),『水泳―オリンピックのスーパースイムでうまくなる! (めざせ!スーパースター)』, ポプラ社.日経DUAL|「習い事をやめたい」と言われたら、やめさせるべきプレジデントオンライン|子供が見違える「短い声かけフレーズ10」 賢い親が繰り返し言う魔法の言葉こどもまなび☆ラボ|「教育虐待」のやっかいな実態。今の子どもには “決定的に足りない” 時間がある
2019年12月29日登場人物おかめ:ワーキングマザー。息子の成長記録にと日々育児マンガを描いている。夫:普通のサラリーマン。最近の悩みは『息子のパパイヤ期』おまめ:2015年夏に生まれた我が家の長男。プラレールとトミカに夢中。最近の欲しいものは『プラレールのレール』ママのお悩みを解決したのはあのアイテム…!2歳になるとイヤイヤ期を迎える子どもが多く、癇癪(かんしゃく)や自己主張にどう対応すれば良いのか、いつまで続くのかと悩むママもいるでしょう。タイマーを取り入れるといおかめさんのユニークな対応は今すぐにでも真似したくなりますね。スマートフォンのタイマー機能などを駆使して、みなさんも実践してみてください!(編集部)おかめさんの次回の公開は1/10(金)を予定しております。お楽しみに。妊娠・育児に関するお役立ち情報発信中!ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひチェックしてみてください!過去のエピソード著者情報
2019年12月20日お金に関する知識は学校で教わることが少なく、ご家庭の環境や考え方による部分が少なくありません。そのためご両親や義理のご両親の知識や考えを参考に住居を購入したり、保険に加入したりするケースも多いと思います。しかし、黒電話がスマートフォンに、ブラウン管のテレビが液晶テレビになったように、お金の知識や考え方、金融商品も大きく変化しています。今回は、親世代(50代~70代)と考え方や状況が異なるポイントを4点お伝えしようと思います。 ゆうちょ銀行・かんぽ生命は民間企業です ×:郵便局は国が運営しているから安心↓○:ゆうちょ銀行・かんぽ生命は民間企業郵便局は以前、お金の預け入れは郵便貯金、生命保険は簡易保険として、全額政府保証があるなかで運営されていましたが、2007年(平成19年)の郵政民営化に伴い、郵便貯金はゆうちょ銀行に、簡易保険はかんぽ生命保険として民間の金融機関になりました。 民間も金融機関、預金保険機構・生命保険契約者保護機構での一定の補償はありますが、政府保証は無くなりました(民営化前に加入した簡易保険は満期・消滅まで政府保証があります)。親世代は安全だから郵便局を選ぶ傾向がありましたが、現在は民間の金融機関ですので、商品性や利便性などの観点から他の金融機関と比較して選ぶと良いでしょう。 リスクを受け入れつつ運用を組み合わせよう×:預貯金を積み立てればお金は増える↓○:リスクを受け入れつつ運用を組み合わせる 1970年代~1990年代前半は普通預金の金利が2~3%、定期預金の金利が3~6%程度あった時期もあり、預貯金に預ければ資産運用ができていた時代もありました。バブル崩壊後の低金利、2016年2月からはじまったマイナス金利(個人には適用されていません)の影響で、2019年11月の普通預金金利は大手銀行を中心に0.001%、定期預金金利は0.01~0.2%程度となっていることがほとんどです。 現在で預貯金をすれば、元本相当を積み立てることはできますが、利子が増えることは期待できません。バブルで運用の失敗経験のある親世代は運用には否定的な人も少なくありませんが、現在はリスクをコントロールした上で運用を組み合わせて資産を増やすことが必要になりつつあります。 ライフプランに合わせて購入・賃貸を選択する×:住宅は資産になるので購入した方が良い↓○:ライフプランに合わせて購入・賃貸を選択する 親世代は物価も地価も上昇し続けていたため住宅はローンを組んでも資産になるという考え方が中心でしたが、バブル崩壊後は地価が下がっているエリアも多く、住宅が資産になりにくいケースも増えています。そのため、子どもの人数や学校、本人や配偶者の勤務先の都合、退職した後などのライフプランに応じて、住宅を購入するか賃貸にするかを検討すると良いでしょう。 これから住宅を購入する際には、人気エリアは地価や物件価格が上がったり、下がりにくかったりするケースもありますが、人口が減少傾向の日本全体では地価が上がらない前提で検討しましょう。 カード・キャッシュレス決済の使い分け×:現金の管理・支払いが安全・安心↓○:状況に応じてカード・キャッシュレス決済の使い分けを 世代を問わず現金の管理・支払いを好む方も多いのですが、特に親世代はその傾向が強いようです。しかし、状況によっては、安全性の面からも利便性の面からもクレジットカードやキャッシュレス決済を利用することを検討してみましょう。 現金での管理は使うたびに手元から無くなるので、使い過ぎが防げる面は最大のメリットですが、盗難や紛失時は手元に現金が戻ってくる可能性は低く、災害の際にも無くなってしまう可能性もあります。そのため、不必要な現金は手元や自宅には置かず、金融機関等の補償のあるところで保管する方が安全です。また、クレジットカードやキャッシュレス決済で使い過ぎが不安な方は、チャージするタイプ(電子マネー等)や即時払い(デビットカード)がお勧めです。使い分けできるように、無理のないことから始めると良いでしょう。 親の意見は子や孫のためを思ってのことが少なくありませんが、お金に関しては親世代の経験や知識だけでは対応できない点も少なくありません。上記の4点だけでなく、細かい点まで見ていくと多くのギャップがあると思います。親の意見も参考にしつつ、インターネットの情報やお金の専門家(税理士やファイナンシャルプランナー等)も活用しつつ、よりよくお金を使うことができるように心がけていただければと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年12月11日初めての出産でわからないことだらけだった私。いざ陣痛が来たときに自分は冷静な判断できるのだろうかと、とても不安でした。今回はそんな私が出産前に準備しておいてよかったこと、しておけばよかったことをご紹介したいと思います。 陣痛が来る前兆私が出産したのは出産予定日の2週間前でした。健診で順調だった私は、出産予定日の17日前に「そろそろ本格的に準備しないといけないな」とやっと思い始めたばかりで、今思えばとても呑気だったと思います。 陣痛が来た日、私は背中の違和感を少し覚えていましたが、いつものおなかの張りがちょっとキツイだけだろうと気にもとめず普通に生活していました。その日の夜中0時あたりから頻繁におなかが張り始め、4時ごろには痛みが耐え難くなり病院へ向かうこととなりました。 準備しておいてよかったこと私が準備しておいてよかったと思うことは、「病院にすぐ連絡できるようにしておいた」ことです。私は焦ると、物をどこに置いたか忘れてしまう癖があります。陣痛当日も不安と焦りで病院からもらったしおりをどこにしまったか忘れてしまいました。 しかし、連絡先をスマートフォンに登録していたのでスムーズに電話することができ、病院から指示をもらうことができました。入院の準備などはある程度していましたが、荷物は後日夫に持ってきてもらったため、後からでも困ることはありませんでした。 早く準備しておけばよかったこと私が準備しておけばよかったことは、「陣痛記録アプリ」です。おなかの張りは夜中に少しずつあったのですが、陣痛なのかがわからなかったので夫を起こすかどうか判断ができず、長い時間不安でした。そこで痛みの間隔を計ろうとアプリをダウンロードすることに。陣痛が来たとき、終わったときにボタンをタップするだけで陣痛の間隔を自動でメモしてくれるので助かりました。 当時はまだまだ先だと思っていた陣痛。早め早めの準備が大切なんだと身にしみました。入院時の荷物の準備に加え、当日に必要な行動などをあらかじめ確認しておくことでスムーズに病院へ行くことができ、安心・安全な出産へつながると思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:秋山みか0歳男児の母。夫と二人三脚で子育て中。息子の写真を撮るのが趣味。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年12月09日これからを「生き抜く」力となるライフスキル。サカイクでは、サッカーを通じて「生き抜く」力を育むことを目的に、2017年の春キャンプより、ライフスキル研究の第一人者である慶應義塾大学・東海林祐子先生の監修のもとライフスキルプログラムに基づいたトレーニングをキャンプで行っています。ライフスキルに共感してキャンプに参加してくれる親御さんから「家庭でもライフスキルを伸ばす方法が知りたい」とのお声をいただくことも多いので、サカイクキャンプのヘッドコーチ・高峯弘樹さんに、家で実践できる5つのライフスキル(考える力、チャレンジ、コミュニケーション、リーダーシップ、感謝の心)を伸ばす方法を教えていただきました。第三回目は、コミュニケーション力についての提言です。子どもたち本人はもちろんですが、親がすべきこと、できることを教えていただきました。(取材・文:前田陽子)<<第二回:「チャレンジする力」の育て方相手の言い分を理解して、自分の意見を口にできることが大事なのです(写真はサカイクキャンプ)■大人しい、内気=コミュニケーションが苦手、ではない!サッカーはチームでプレイする競技なので集団の力を上げることが最重要です。もちろん個の力があってこそですが、その個の力をつなげるための力=コミュニケーション力が必要不可欠です。サカイクキャンプには、恥ずかしがりやで自分から声をかけられない子もたくさん参加してくれています。高峯コーチは、キャンプでライフスキル講座も行っていますが、「声をかけられない=コミュニケーション力がないわけではありません。人の話を聞けて、それについての意見を口数の多い少ないではなく、発言できたり態度で示すことができれば、コミュニケーションができていると考えていいと我々は考えています」と断言します。お父さんお母さんの中にも、コミュニケーションスキルというと「明るい」「社交的」などのイメージを持つ人も少なくありませんが、コミュニケーションの本質はそうではないことを理解してください。これまで「親自身もあまり社交的ではなくて......」と自信がなかった方も、子どものコミュニケーション能力を家庭で高められる方法ですので、ぜひ実践してみてください。コミュニケーション力とは、思っていることを伝えることができる力です。思いや考えていることは、伝えなければ相手に届きませません。それは態度でも構いませんが、言葉で伝えるのが一番わかりやすいはず。思いを伝えることは、サッカー以外でもこれから先、生きていく上でても大事になってきます。グローバルな社会になればなるほど重要とされるスキルですが、多種多様な人材が働く企業などで働く方々を見ても、内容が正しい、間違っているではなく、相手の言い分を理解して、自分の思いを伝えることに長けていて、そこは見習いたい部分です。自分の思いを他者に伝えるためには、やはりベースとなる「考える力」が大事だと高峯コーチは言います。■リアクションは大げさに。興味を持って話を聞く口数の多い少ないではなく、自分の意見を言えることがサッカーにおいても大事なことなのです(写真はサカイクキャンプ)家でおしゃべりの中心が親御さんになっていませんか?一方的に話しをするのではなく、親子でディスカッションをしましょう。子どもは時に的外れな事を言うかもしれませんが、それでも興味を持って聞いてあげることが大事なのです。「すごいね」「そうなんだ」「それで、どうしたの?」などと話しについてリアクションを取ってあげると、話も盛り上がります。高峯コーチは、「どういう質問をしたら子どもが答えやすいかを考えてあげてください。そして言っていることに対してリアクションをしっかりと取ってあげることが大事です」とアドバイスを送ります。わかりやすい例でいうとTVの司会者などです。たとえば明石家さんまさんのように大げさなリアクションで上記した「相手への興味を伴う質問」をすると、相手は話しやすくなるのだそうです。自分の話しを聞いてくれていると実感すれば、話はどんどん盛り上がるのです。そのために、親は話を聞く体制を整えることが大事だとコーチは言います。親御さんも毎日忙しいとは思いますが、家事をしながらやスマートフォンの画面を見ながらの対応でなく、きちんとお互いの目を見て話す時間を作っては、とアドバイスを送ります。時間に追われる日々の中では難しいかもしれませんが、1日1時間ぐらい時間を作って子どもの目を見て、大げさなぐらいのリアクションを取りながら子どもの話を聞く。そうすることで、話を聞いてもらっている実感ができ、積極的に話ができるようになるはずです。自分の意見が言えないと、プレイにも影響が出ます。ボールが欲しいと言えなかったことで、得点チャンスを逃すこともあるでしょう。大人の世界でも、不満を持ちながらも「誰かがやってくれる」と意見を言わない人はたくさんいるのが現状です。けれど、なりたいもの、欲しいもの、変えたいこと、叶えたいことなど要望があるのに何も意思表示せず行動もしなければ、希望を実現することはできません。これからはその「誰か」に自分がなることが大事だとサカイクは考えています。会話がポンポン弾む、会話のキャッチボールがコミュニケーション能力ではないのです。口数は多くなくてもきちんと相手の言い分を理解し、自分の考えを示すことができる。これは日常の会話の中で実践できることなので、ぜひご家庭で習慣にしてみてください。<<第二回:「チャレンジする力」の育て方
2019年11月25日男性用作業着のイメージが強い「ワークマン」ですが、最近になって女性からの人気が上昇しています。アウトドア・レインウェアに特化した店舗である「ワークマンプラス」は、さまざまなメディアで特集されていますね。ワークマンの製品の特徴は、高性能でありながら安価という点です。さらにデザイン性も向上し、ファッションに敏感な若者からの支持も得ています。ここでは、ママやパパにおすすめしたい最新のワークマンアイテムを紹介します。あたたかく便利なワークマンウェアをぜひ日々の生活に取り入れてくださいね。1.防風ダブルボアフーディー抜群の肌触りとかわいいデザインふわふわとしたボアは、着心地が良く見た目もキュート。ぎゅっと抱き着きたくなるような肌触りは子どもにも好評です。左右と胸にポケットがあり、収納力も抜群です。カラーはアイボリー以外にもピンクや紫、黒などがあり、好みの色を選べます。オーバーサイズにすれば、赤ちゃんの抱っこ時にも活躍しますよ。ラミネート加工で寒い冬にも大活躍ボアの表地と裏地のあいだに防風ラミネート加工が施されていて、強い風があたっても身体が冷えません。公園や夜の買い物などでも暖かさをキープできますよ。持ち運びやすくどんな服にも合わせやすいので、一枚持っておけば秋冬のおでかけに大活躍です。2.クッション性抜群!キャンパスシューズシンプルであわせやすいデザインさまざまな製品を取り扱うワークマンでは、おしゃれなシューズまでそろってしまいます。隠れた人気のキャンパスシューズは、入荷してもすぐに売り切れてしまうほどです。シンプルでどんなスタイルにも合うデザインなので、普段使いにもオフィスカジュアルにも使えます。ベージュと黒があり、それぞれ靴紐の色まで変えてあるのがポイントです。長距離歩いても疲れない!作業靴でつちかわれた技術を採用したダブルクッションは、軽いうえに履き心地も抜群です。足が疲れにくいので、長時間赤ちゃんを抱っこするときにも活躍しますよ。これだけ優れた機能なのに、値段が1,000円以下というコスパにも注目です。3.ストレッチ性抜群!イージーパンツよく伸びてアウトドアに最適ハイストレッチイージーパンツは、よく伸びて動きやすいのが魅力です。ウエストはゴムになっているので、産後でまだへこんでいないお腹にもおすすめですよ。カチャンとはめるタイプのベルトは二段階構造なので、体形の変化に柔軟に対応できます。アウトドアはもちろん、家でのんびり過ごしたいときやちょっとしたおでかけにも活躍します。スマートフォンポケット付きで便利!斜めにカットされたスマホ用ポケットがあるので、いつでもすぐにスマホを取り出せます。子どものシャッターチャンスを逃しませんよ。ぴっちりしたストレッチ素材なので、しっかりポケットの中身をホールドし、スマホを落とす心配もありません。4.着て感じるストレッチレインウェアカジュアルだから普段使いにもOKさまざまなメディアで紹介され、レインウェア不動の人気ナンバー1となっているのが、ワークマンのストレッチレインウェアです。細身のカジュアルなデザインは、雨の日だけではなく普段使いでも活躍しますよ。サイズの展開も豊富で、S〜3Lまでそろっており、子どもから大柄な男性まで着ることが可能です。防水でも蒸れない素材カッパの弱点は着続けていると中が蒸れてしまう点ですが、こちらのストレッチレインウェアは透湿性にすぐれています。雨は通さず、汗は中にこもらないので、とても快適です。対水圧は10,000mmということで、かなりの大雨でも染み込まない仕様になっています。子どもの公園での雪遊び程度なら対応できますよ。同じストレッチ素材のレインパンツもあるので、あわせてチェックしてみてください。5.耐久・撥水ウォームジャケット(メンズ)好みが見つかる豊富なデザインおしゃれでアクティブなパパにおすすめしたいのが、ワークマンの耐久撥水ウォームジャケットです。クリスタルブルーやカオスピンク、和柄グレーなど、12柄もカラーバリエーションがあります(2019年11月現在)。大きさはSから3Lまでそろっているので、どんな体形の方にもぴったりのサイズが見つかりますよ。裏地はブロックフリースで、ソフトで温かな肌触りになっています。背中や肩に反射プリントがついているので、夜のワークアウトにもおすすめです。50回洗濯しても水をはじく高性能!ワークマンの耐久撥水ウォームジャケットは、50回洗濯しても水を弾く加工が続きます。防水ではありませんが、急な小雨に便利ですよ。さらに、袖にはサムホールがついていて隙間風を防止してくれます。しっかりしたフードは首周りや顔まで覆ってくれます。外出時に持っていけば、どんな天候にも対応できますね。ワークマンのおすすめアイテムを動画でチェックここでご紹介したワークマンのアイテムは、動画でも観ることができます。質感や実際に着てみた雰囲気など、ぜひ動画でもチェックしてみてくださいね。妊娠育児に関する情報をお届け!ままのてチャンネルままのてでは、YouTubeで「ままのてチャンネル」を更新中!妊活・妊娠・出産・育児・ママのライフスタイルに関する悩みや疑問について、専門家の方々へインタビューしています。ままのてで人気の育児漫画動画や、家事・育児をしながらでも楽しめる耳で聞く動画を更新していく予定です。「なるほど!」「知らなかった…」といった情報を手軽に知ることができますよ。ぜひ、チャンネル登録してみてくださいね。
2019年11月22日息子の6歳の誕生日に旅行に行ったときのこと。宿泊しているホテルの温泉に入りながら、6歳になってやってみたいたいことを聞いてみました。すると、「ぼく、ユーチューバーになりたい!」との答えが。今や、小学生のなりたい職業ランキングに必ずランクインするというユーチューバー。息子も普段からよくYouTubeを見ていたので、いつかはこんな日が来るかもとは思っていましたが、6歳で言い出すとは!やりたいことを宣言した息子は、気分もノリノリ。「今日撮影してみたい!」と言い出したので、物はためしと、さっそくホテルのロビーで動画を撮ってみることにしました。撮影してはみたものの…「3、2、1、スタート!って言ったら撮り始めてね」というので、言われた通りスマートフォンで撮影。泊まっているホテル説明の動画を1本、息子が最近ハマっているスポーツ「パルクール」の説明の動画を1本、合計2本を撮影しました。20秒ほどの動画でしたが、それを見た息子は「本物のユーチューバーみたい!」と大喜び。この撮影だけで満足してくれることを期待していたのに、なんと、「どうしてもYouTubeにアップロードしてお友達に見せたい」と言い出しました。親目線で見ればほほえましい動画ですが、どう見ても人気ユーチューバーになれるとはとても思えないうえに、顔も含めた個人情報をYouTubeで公開するのはさすがに抵抗が…。「パルクール」を紹介したあと、実際にやってみているところYouTubeに「限定公開」でアップロードしてみたらYouTubeへの動画アップロードについて調べてみたところ、アップロードする際、「公開」「限定公開」「非公開」の3つのプライバシー設定があることが分かりました。「限定公開」はその動画のURLを知っている人だけが見ることができます。これなら、家族やお友達にだけ動画を見てもらうことが可能。さっそく撮影した動画を「限定公開」でアップロードし、興味をもってくれたお友達にはURLを送って見てもらうことにしました。お友達からは大好評!すっかりやる気に見てくれたお友達や、お友達のママやパパからは「すごいね!」「本物のユーチューバーみたいだよ!」と言ってもらえた息子。お世辞まじりの意見に刺激されたのか、さらにユーチューバー熱が加熱。それからはヒマさえあれば次の動画のテーマを考えるようになりました。最初は「困ったな、早く飽きてくれないかな」と思っていたのですが…。最初の撮影から数週間すると、少しずつ息子に変化が見え始めたのです。まず、最初は棒読み状態だったセリフにメリハリがついてきました。また、その時の動画のテーマに関連するモノを持って撮影に挑むなど、事前に準備をするように。できあがった動画を見ながら、見る人側からの見やすさや分かりやすさ、面白さを意識するようになってきたのです。親目線ではありますが、素人ながらもどんどんクオリティーが上がっていくのにビックリ。もうひとつ嬉しかったのは、英語のスピーキング能力の向上。普段アメリカのユーチューバーのチャンネルばかり見ている息子は、自分の動画もすべて英語で行っていたため、英語のスピーキング能力が飛躍的に伸びたのです。息子がユーチューバーになりたいと言い出したとき、私としては口に出さないながらも、宇宙飛行士になりたいとか、研究者になりたいとか言ってほしかったなと思い、複雑な心境でした。しかし、今回、息子が自ら工夫を重ねて変化していく様子を見ながら、これから何かを発表などする場が出てきたら、このユーチューバー体験が生かせるに違いないと思っています。子どもが何かをしたいと言い出したときは、たとえ賛成できないような内容だったとしても、頭ごなしに反対せず、今回のように上手く解決策を見つけられれば、思わぬ形で子どもの成長を見られるものだなと私も勉強になりました。<文・写真:ライター芳賀千歳>
2019年11月21日子どもが小学校高学年になってくると、多くの親が直面する子どものスマートフォン(以下、スマホ)問題。友達がスマホを持ち始め、おねだりされるものの、親としては心配な面もありますよね。子ども2人をもつhanaさんも、そのなかの一人。子どもがいつスマホデビューをしたか、ルールづくりやリスク回避の方法、家計への影響はどうかなど、hanaさんの場合を紹介してもらいましょう。■ スマホデビューはいつ?「〇〇ちゃんはスマホを買ってもらったって」「うちはいつ買ってくれるの?」という子どもの声を幾度となく聞いていました。そして筆者宅の子どもは、小学校卒業を控えた2月の終わりにスマホデビューをしました。学校やメディアから漏れ聞こえてくるのは、スマホ絡みのトラブルです。塾の保護者会では先生が「現在の敵はスマホです」と仰っていて、スマホを子どもに持たせるのは憂鬱でしかありませんでした。しかし今の時代に生きている以上、遅かれ早かれ持たせることになります。腹をくくり、ルールを決めて持たせることにしたのです。■ 所有者をはっきり示したうえでルールづくりmits / PIXTA(ピクスタ)ルールづくりの大前提となったのは「あなたが使うスマホは親からの貸与である」ということ。所有者は親であることをハッキリ示し、目に余る行動が見られたときは、すぐに契約を解除することを伝えました。その上で・自室には持ち込まない・22時以降に使う場合は許可を取る・親に見られて恥ずかしいと思うようなやり取りはしないという大枠のルーづくりをしました。ロック解除のパスワードもあえて筆者と同じパスワードを使うことにし、いつでも親が見ること、親の所有物を借りている意識を持つように仕向けました。スマホでのやり取りはとても便利ではあるけれど、一歩間違うとお友達を傷つけたり、お友達を失ってしまう恐れがあることを何度も言い聞かせているため、幸い今のところ大きなトラブルには遭っていません。■ Googleファミリーリンクで使いすぎを防止Googleファミリーリンクは、子どもの端末がアンドロイドであれば利用可能なアプリです。例えば子どもがゲームなど新たなアプリをダウンロードしたいときには、親の端末に連絡が入り、許可しないとダウンロードができないようになっています。ライン等の使用時間を親の端末で確認できたり、今何処にいるのかが分かる機能もついていたりと非常に便利なアプリです。ここで使用時間を確認して、使いすぎのときには声を掛けるようにしています。■ 家計への影響はどのくらい?親のスマホでは格安SIMを使用し、子どもは大手キャリアのキッズ携帯電話を利用していたのでキッズ携帯を解約し、格安SIMを新たに契約しました。新規契約の特典で端末料金が割り引かれたため端末代はかからず、通信費のみが請求されています。そのため大幅にアップすることなく、キッズ携帯とほぼ変わらない料金で子どものスマホを用意することができました。子どもはまだスマホを使い始めたばかり。これからさまざまな問題に直面するかもしれませんが、その都度対処できたらと考えています。
2019年11月05日消費税増税からしばらく経ちましたが、増税をきっかけに節約を考え始めた方もいらっしゃると思います。キャッシュレス・ポイント還元事業で安く買えるものもありますが、これも期間限定の施策ですので、家計を安定的に継続させるには記録をつけて収支の過不足を確認することが有効です。初めて家計の記録を付けようと思う方、過去に家計簿を付けようとして挫折した方向けに家計の記録の付け方をお伝えします。 自分に合った家計の記録方法を探しましょう毎年10月頃から新年の手帳が書店や文房具店などで売り始められますが、家計簿そのものや雑誌の付録の家計簿も同じころ売り始められます。まずは、いくつか手に取ってデザインやレイアウト、値段などでご自身が気に入ったものがあればまずは1冊購入してみましょう。最近では、一部の100円ショップでも取り扱いがあるので、探してみると良いかもしれません。 また、手書きが苦手な方は、スマートフォンのアプリでもレシートを撮影するタイプのものや銀行口座・クレジットカードと連動しているものもありますので、ご自身に合ったものを試されると良いでしょう。App StoreやGooglePlayなどで“家計簿”アプリを検索してみましょう。一方で、データや連動するアプリは便利なのですが、家計のデータは個人情報でもありますので、アプリがどの程度の情報を利用するかは使う前に確認してください。 記録を付けた後は、どのような費用か、月単位で黒字か赤字か等を判断するのですが、以下に“家計記録シート”の見本を載せておきますので、項目の判断が難しい方は参考にしてみてください。まずは1カ月から始めてみましょう家計を記録する目的は、細かく記録を取ることではなく、無駄な出費がないか、貯金ができているか、赤字なら解決できる金額かを確認することです。多くの方が月単位で収入を得たり、支払いをしたりされているので、まずは1カ月の記録を取ることから始めてみましょう。毎月の支払い額が決まっているもの、ほぼ決まっているものを固定費、月によって変わりやすいものを変動費とします。固定費が高止まりしている場合はプランや支払う内容の見直しを、変動費が多い場合は無駄がないかを中心に確認しましょう。月額収支がマイナスであれば、貯金を取り崩している状態ですので、この状態が継続すれば貯金がなくなってしまう可能性もありますので、たまたまその月だけマイナスなのか、しばらく続きそうなのかを見極める必要があります。 そのため、まずは1カ月記録をつけ傾向を見ましょう。また、季節の傾向や臨時の支出やボーナス等の毎月でない収入を含めて家計を把握するためには1年記録を続けるとより分かりやすくなると思います。 「収入―貯金=支出」の家計を目指しましょう家計の毎月の収支の傾向が分かったら、次はライフプラン(長期にわたる収支の計画)に目を向けることができればより良いと思います。 お子さんに掛かる支出は長期間に渡ります。そのためにも、2019年10月から幼児教育・保育の無償化で3歳児~5歳児の利用料が無料となる分や児童手当などで家計に入れなくても良い分があれば、将来の教育費等に向けて貯金することも検討されると良いでしょう。そのために、毎月のやりくりで残った金額を貯金するより、あらかじめ貯金をする金額を決めてから残った分で支出額を決められれば、効率よく貯めることができます。できるところからはじめて、収入-支出=貯金の家計から収入-貯金=支出の家計を目指しましょう。消費税が2%増税することにより、例えば20万円を使った場合軽減税率を考慮しないと4千円の負担増となります。収入が変わらないとすると、この4千円がまるまる負担となってしまいますが、固定費の削減や変動費の見直しでその負担を軽減することも可能です。そのためにも家計を記録して傾向を把握することで、対策がしやすくなります。まずは1カ月おおまかに家計の記録をつけるきっかけにしていただければと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年10月11日赤ちゃんがなかなか寝てくれなかったり、寝かせてもすぐに起きてしまうなど、寝かしつけを負担に感じているママは少なくないと思います。ここでは、寝かしつける方法やコツをお伝えしますのでぜひ参考にしてください。 寝かしつける方法その1 「絵本の読み聞かせ」寝る前に絵本の読み聞かせを習慣にすると、赤ちゃんにとって本を読んでもらうことが入眠儀式になります。ママが絵本を読んでくれることで、子どもは寝る時間を意識できるようになるのです。赤ちゃんにとって、ママの声は安心できるもの。そのため大好きなママが絵本を読んでくれる時間は赤ちゃんにとって楽しみになるでしょう。 絵本の読み聞かせは単にお話を聞かせるだけでなく、ママと赤ちゃんの大切なスキンシップの時間でもあります。さらに寝る前の読み聞かせで本好きになったり、想像力豊かになったりするというメリットもあるでしょう。「ねんね」がテーマになった絵本もたくさんありますので、読んでいるうちに眠くなってくれるよう、寝かしつけ用の本にしてみるのもよさそうですね。 寝かしつける方法その2「背中をトントンしてあげる」悲しいときや疲れたときなど、背中をトントンされると大人でも落ち着くこともあるかと思います。単調なリズムは眠気を誘う効果があるようです。赤ちゃんは背中をトントンされることで、ママのおなかの中にいたときの心音を思い出すといわれています。心地よかった胎内を思い出し、安心感に満たされて眠くなってくるのかもしれません。 寝かしつける方法その3「ママの子守歌や音楽で眠りにつかせる」寝かしつけに子守歌は定番です。背中をトントンしながら子守歌を歌ってあげると赤ちゃんも安心感に包まれるでしょう。しかし、すぐに寝てくれる赤ちゃんならいいでしょうが、なかなか寝ない赤ちゃんに子守歌を歌い続けるのもなかなか大変です。寝かしつけのために作られたCDやオルゴールのCD、寝かしつけのためのアプリなどを利用するのもよいでしょう。 また、赤ちゃんは胎内にいるときに聞いていたママの心音を聞くと落ち着きます。そのためママの心音が聞こえるように抱っこしてあげるのも効果的です。音楽と心音で赤ちゃんをリラックスさせて、自然と眠りにつくようにしてあげてはいかがでしょうか。 寝かしつける方法その4「添い寝して寝たふりをする」ママが添い寝をしてくれると、温もりやママのにおいで赤ちゃんも安心できます。しかし、添い寝をしてもなかなか寝てくれない赤ちゃんもいますよね。そんなときは、ママが寝たふりをしてみましょう。寝てしまったら遊びもおしゃべりもおしまいになるので、赤ちゃんも諦めて一緒に寝るしかありません。 寝かしつける方法その5「布団を温めておく」ママに抱っこされていると安心して眠ってくれますが、布団に寝かせた途端に目を覚ましてしまうことはよくありますよね。やっと寝てくれたと思ったのに、また起きてしまうとママもガッカリしてしまうでしょう。布団に寝かせた途端に目を覚ますのは、寒い季節のひんやりした布団が原因ということもあります。赤ちゃんが気持ちよく寝られるように布団を快適に整えておきましょう。 寝かしつける方法その6「生活リズムを整える」生まれたばかりの赤ちゃんは1日の大半を寝て過ごしますが、徐々に生活のリズムが整っていきます。寝るときはパジャマを着せるようにすると、これから寝る時間だということを意識しやすくなります。朝起きたときは着替えるようにすることで昼夜の区別がつくようになるでしょう。 起きる時間や授乳・食事の時間を一定にすることで、体内時計が整っていきます。昼間は外に連れて行く、夕方に昼寝をさせないようにすることなどでも生活リズムが整って寝かしつけやすくなるでしょう。 ※参考:ベビーカレンダー 基礎知識(ベビー)「ママ必見!赤ちゃんを寝かしつける6つの方法」 寝かしつけの体験談 赤ちゃんの寝かしつけときに私を救ってくれた「三種の神器」の1つ目はバランスボールです。魔の3週目あたりからは、立ってゆらゆらしないと大泣きするようになってしまいました。ところが、バランスボールに座って抱っこをしながらやさしくゆれると、あら不思議! すんなり寝てくれるようになりました。2つ目は抱っこひも。後追いが日に日に激しくなった生後10カ月の息子を、抱っこひもで抱っこやおんぶをしたまま洗濯を干したり洗い物をしたり。抱っこひもを使うと両手が自由になるので、家事のほかにも、ごはんやカフェタイムにするのもおすすめです。3つ目はチャイルドシート。いつも赤ちゃんとママの2人きりばかりだと、赤ちゃんも退屈してグズグズ……。そんなとき、わが家ではチャイルドシートに乗せてドライブに出かけています!(田中麻奈さん) 当時、わが子は1歳。夜9時には寝かしつけたいところでしたが、なかなか思うようにはいきませんでした。たどりついた方法は「自分も一緒に寝てしまうこと」でした。ママも一緒に布団に入ることで、わが子も安心するのか、この方法だとすんなり眠ってくれるようになりました。あと、夕方に、子どもと活動的な遊びをたくさんすることで寝かしつけがスムーズにいく、というママ友がいました。日中に限らず、お昼寝をしたあとの夕方も活動的な遊びをすることがポイントだとか。そうすると、ほどよく疲れて夜はすんなり眠ってくれるといいます。もう一人の私のママ友は寝かしつけの際に、スマートフォンでオルゴールの音楽を子どもに聴かせていました。最初は「あまり効果がないかも」と感じたそうですが、毎日根気よく続けているうちに、スムーズに眠ってくれるようになったといいます。赤ちゃんや子どもが寝るときにおこなう習慣「入眠儀式」をつくり、あきらめずに習慣化するまで続けてみることも大切かもしれません。ほかにも、眉毛や耳たぶをやさしくさわる、ママの鼻息を子どもの顔にフーっと吹きかけると自然と眠ってくれるという話も聞きました。(田中由惟さん) 第一子の長男は、生後半年まではミルクを与えるとすんなり寝てくれて助かっていましたが、生後半年を過ぎたころに変化がありました。なぜか寝ぐずりがひどくなり、お昼寝や夜の寝かしつけに1時間以上かかることもありました。そんな、なかなか寝てくれない長男の寝かしつけ成功率が高かったのは、おんぶひもでおんぶです。おんぶでも寝かしつけることができなかったときは、長男を抱っこして童謡を歌いながらリズムを取っていました。長男は横抱きがあまり好きではない、縦抱き派。抱っこの仕方を変えるだけでも落ち着いて寝てくれることがありました。また、わが家の長男は、童謡の「ことりのうた」が好みだったようで、寝かしつけ成功率も高く感じました。このほかにも、赤ちゃんを抱っこしながら体を上下に動かしたり、腰を捻って歩いてみたりと、抱っこしているときのリズムも試行錯誤しました。寝かしつけは体力を使いますね。(武山あゆみさん) 体遊びをしたり、大量の絵本を読んだり、歌を歌ったり。いろいろな手で必死で寝かしつけをして、手ごわい娘もやっと布団に転がってうつらうつらし始めたとき……。ガチャ!バタン!そう、パパの帰宅です。「お父さんだ!」と閉じかけていた目をぱっちりと開け、うれしそうに布団から抜け出ていく娘。「ただいま~」と娘に会えてよろこんでいる夫の声を聞きながら、「なぜ今!」と何度も心の中でつっこんだものです。またよくあるのは、すうすうと寝息を立てはじめた娘をみて、添い寝していた布団からそっと抜け出し、部屋を出ようとすると、ぱちりと開く娘の目。もう一度隣にもどる私。また娘が寝入り、やっと部屋を抜け出すことに成功!そう思いきや、ドアを閉める気配でぱちり!再び娘の隣にもどります。そして今度は長めに時間をおき、そ~っと布団を出てそ~っと歩き、そ~っとドアを閉めて、閉め終わってから数秒中の様子を伺ったあと、ようやく寝かしつけ完了のため息をつけるのでした。 苦戦したときは、「あるある!」と笑いの種にして、育児を楽しもうと心がけていました。(里川まちこさん) 先輩ママたちもやはり赤ちゃんの寝かしつけには苦労して試行錯誤されているようですね。いろいろな方法を試してみて、自分の赤ちゃんにとって効果があるものを見つけられるといいですね。また、ママはなかなか寝てくれないとイライラしてしまうこともあると思いますが、赤ちゃんに伝わってしまいますので、できるだけ大らかな気持ちで接してあげるようにしましょう。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年10月07日サッカーやスポーツをしている人であれば、「もっと速く走れるようになりたい!」と思うもの。「スピードアップ」は永遠のテーマと言えるでしょう。そこで今回はスピードアップのスペシャリストである、ヴァンフォーレ甲府のフィジカル・コンディショニングコーチの谷真一郎さんに「スピードアップのための5つのポイント」を教えてもらいました。タニラダーを使った、速く走るための練習法も動画でご紹介しますのでご覧ください。動き自体はシンプルですが、速く走るために、とても大切なコツを紹介してくれています。これを読んで実践することで、スピードアップにつながること間違いなしです!(取材・文:鈴木智之撮影:藤森悠ニ)<短期集中連載>【今日からできる】運動会でも速く走る方法<<第二回は、「女の子走り」、肘が伸びすぎ改善!速く走るための正しい腕の振りを身につける方法顔や身体が力んでしまうのはスピードを落とす要因になってしまうと谷コーチは教えてくれました■足を速くするトレーニングの前に知るべき「スピードを落とす5つの要因」今回は「直線的な走り」にテーマを絞って、谷さんに教えてもらいます。サッカーの試合中のスプリントやダッシュ、運動会の100m走や徒競走などで役立てることができるテクニックです。最初に谷さんは「スピードを落とす原因になる5つの動き」について解説します。「足を速くするためには、速くするためのトレーニングももちろん必要ですが、その前に『無意識的にやってしまっている、スピードを落とす動きの改善』から入ることが大切です。私がトップレベルのプロ選手や子ども達を指導して感じる、スピードを落とす代表的な5つの動きがあります」それが、次の5つです。(1)力んで走る(2)腕を斜めに振り、肘を伸ばして走る(3)上半身が前傾しすぎる(4)大股&かかと着地でブレーキが掛かる(5)膝が上がらず、狭いストライドで走るまずは1つ目の「力んで走る」ことから。どうしても「速く走らなければ」と思うと、体に力が入ってしまうもの。しかし、この「力み」から来る姿勢の悪化が、スピードを落とす原因になってしまっているのです。「速く走るためには、地面を踏んで得られるエネルギーを、前へ進むパワーに変換することが重要です。そこで大切なのが、正しい姿勢で走ることです。姿勢が悪いと力みにつながり、地面から得たエネルギーを走りのパワーに効率よく変換することができません」谷さんはそう言うと、正しい姿勢を実演します。「骨盤を起こして、肩甲骨を寄せます。そうすると、顔が上がりますよね。視線は足下ではなく、進行方向を向けて、顔を下げないこと。そして、足の指の付け根に体重をかけます。これが、速く走るための姿勢です」実際に子どもたちに、何もアドバイスをせずに「まっすぐ立ってみよう」と言うと、ここで紹介した正しい姿勢とは反対の立ち方をする子が多いそうです。「つまり、背中が丸まって猫背になり、骨盤が後傾し、かかとに重心が乗った状態です。これは、日常生活の過ごし方に原因があります。スマートフォンの見過ぎや勉強などで机に向かう時間が長いことから、猫背気味になるのだと思います。日常生活で、無意識のうちにしている楽な姿勢のまま、足の裏で地面を押しても、大きな地面反力を受け取ることはできません。これはすべて、速く走る動きとは対極にあります。アスリートを目指すのであれば、日常生活から正しい姿勢で過ごすことを意識してみてください」■良い姿勢の作り方、意識するポイントここからは、良い姿勢を作るためのエクササイズを紹介します。「良い姿勢とは、肩甲骨を寄せて背筋が伸び、骨盤が前傾し、顔が上がり、足の指の付け根に重心がかかっている状態です。この姿勢を作るために、まず両手を揃えて上にあげます。そうすると肩甲骨が寄り、骨盤が立ち、足の指の付け根に体重が乗ります。その状態で両手を下ろすと、正しい姿勢ができます。頭の上から髪の毛を真上に引っ張られるようなイメージを持つと、顔と胸が上がり、良い姿勢になります」【小学生でも簡単にできる良い姿勢の作り方】良い姿勢を作っているにも関わらず、走り出す瞬間に「速く走らないと!」と思うと、身体に力みが生じてしまいます。しかし、その気持ちこそが、文字通り足を引っ張る原因になっているのです。「速く走るためには、80%の力で走ることがポイントです。リラックスすることで、速く走ることができます。陸上選手はスタート前に足先や指先を揺らしたり、首を回したりして体から力を抜く動作をしていますが、それも力みを取り除くためなのです」速く走るためには、身体の力を抜いてリラックスすること。それはラダーを使ってトレーニングするときも同じです。「ラダーをするときに足下に目が行ってしまうと、顔が下がります。そして『ラダーのマスに足をしっかり入れよう』と思うと、猫背になり、足先だけの運動になってしまいがちです。結果として、身体に力が入った状態で、動きが小さくなってしまいます」この姿勢でラダーをすると、トレーニング効果が得られるどころか、遅くなるための身体の使い方が染み付いてしまいます。【この姿勢になってたら注意!遅くなる身体の使い方】足元を見て、猫背になってしまっているのはNG「そこで、まずは息を吐いてリラックスし、前方に視線を向け、顔を上げます。そして、肘を曲げて腕を前後にコンパクトに振りながら、ラダーを通過していきましょう。ラダーをするときこそ、良い姿勢を心がけることが大切。これはぜひ覚えておいてください」【力みを取って速くなるラダートレーニング】リラックスして行いましょうせっかくトレーニングするのだから、効果的にしたいもの。速く走るために大切な姿勢を意識し、力まないように心がけて、ラダーを駆け抜けましょう!次回の記事では、「スピードを落とす原因になる5つの動き」の中から、「腕を斜めに振り、肘を伸ばして走る」動作の改善トレーニングを紹介します。<短期集中連載>【今日からできる】運動会でも速く走る方法<<第二回は、「女の子走り」、肘が伸びすぎ改善!速く走るための正しい腕の振りを身につける方法谷真一郎(たに・しんいちろう)筑波大学在学中に日本代表に招集され、柏レイソルで1995年までプレー。引退後は筑波大学大学院にてコーチ学を専攻し、その後、15年以上に渡りJリーグのクラブでフィジカルコーチを務める。500試合以上の指導経験を持ち、2012年にはJ2で24戦無敗のJリーグ記録に貢献。 『日本で唯一の代表キャップを持つフィジカルコーチ』20年間のフィジカルコーチとしての経験をもとに考案したラダートレーニング『タニラダー』はJリーグのチームなどにも導入されている。
2019年10月07日ベビーカレンダーは、2,047名のママを対象に、「子育てママのスマートフォン利用状況」に関する調査を行いました(調査期間:2019年9月21日〜9月24日)。調査・分析の主なポイントは以下の通りです。 99.4%のママがスマホを保有!そのうち約67%はiPhoneユーザー、約22%は格安SIMを契約2,047名のママに、スマートフォンを持っているか質問したところ、2,035名が「持っている」と回答。今回の調査では、実に99.4%のママがスマートフォンを保有していることがわかりました。 また、スマートフォンを持っているママのうち、66.9%がiPhoneユーザー、32.0%がAndroidユーザーでした。iPhoneユーザーママの使用率がもっとも高い機種は「iPhone 8/iPhone 8 Plus」29.8%という結果に。「iPhone X」以降の新しい機種はそれぞれTOP3には入らなかったものの、「iPhone X」「iPhone XR」「iPhone Xs/iPhone Xs Max」を合わせると24.3%を占めます。さらに、本調査開始の前日(9月20日)に発売された「iPhone 11」「iPhone 11 Pro/iPhone 11 Pro Max」ユーザーも合計11名と、最新機種や比較的新しい機種を保有するママも少なくはないことがわかります。 さらに、使っているスマートフォンのキャリア(通信会社)について質問したところ、1位「docomo」29.4%、2位「au」26.7%、3位「3大キャリア以外の格安SIM」21.7%という結果に。格安SIMが3大キャリアの「SoftBank」をわずかに上回りました。格安SIMを使用することで、毎月の通信費を安く抑えることができるため、節約への意識が高い子育て中のママならではの結果と言えるかもしれません。 「3大キャリア以外の格安SIM」と回答したママのうち、もっとも使用率が高かったのは「Y!mobile」。続いて「楽天モバイル」「UQ mobile」「mineo」という順に人気でした。そして、スマートフォンを持っているママのうち、「データ定額プラン」に契約している方は95.6%にのぼりました。契約している月間データ通信量は3GBまでというママが多数でした。 スマホの使用時間は1日2〜3時間未満が多数派!よく使う時間帯は夜=ママのひとり時間!?スマートフォンを持っているママに、1日のスマートフォンの使用時間を質問したところ、もっとも多い回答は「2〜3時間未満」23.1%でした。続いて多かったのが「3〜4時間未満」20.2%、その次に「1〜2時間未満」18.5%という結果になりました。1日の使用時間は1時間以上4時間未満というママが大半のようです。 また、スマートフォンをよく使用する時間帯についても質問したところ、「夜(19:00〜23:00台)」69.9%がもっとも多い回答率に。子どもの寝かしつけや家事を済ませたあとの、“ママのひとり時間”にスマホを使うことが多いようです。その次に回答率が高かったのは、「昼(12:00〜15:00台)」43.6%。こちらは、子どものお昼寝タイムが含まれる時間帯。この結果から、ママがスマホを使用するのは、子どもが寝ているときや、つかの間のひとり時間・休憩時間が多いことがわかりました。 妊娠・出産を機にスマホの使用頻度が増えた用途は、子育て情報さがしの次にネットショッピング!妊娠・出産を機にスマートフォンの使用頻度が増えた用途は何かを質問したところ、やはり1位は「子育てに関する調べものをする(お世話/体調・病気/離乳食・レシピ/悩み・解決策など)」でした。続く2位は「ネットショッピングをする」57.0%です。妊娠中や子育て中のママは、思い立ったときにすぐに買い物へ出かけられないことも多いので、ネットショッピングを活用する頻度が高くなるようです。片手で手軽に買い物ができるスマホでのネットショッピングは、家事や育児に忙しいママにとって特に便利な用途なのかもしれません。僅差で3位となったのは「妊娠中の様子や子どもの成長を記録する」54.9%でした。スマートフォンを持っているママに、子どもの写真をスマートフォンで撮影する頻度をたずねたところ、約6割のママが「ほぼ毎日」と回答したことからも納得の結果です。 ママたちはスマホで何を調べている?知りたいのは、子育て情報のほかに“リアルタイムな情報”普段、スマートフォンを使って調べることが多い情報について聞いたところ、1位「子育てに関する情報」86.0%、2位「レシピ・献立」72.1%と、ママ・主婦ならではの項目が上位に。続く3位には「気象情報」70.6%、4位には「ニュース」43.2%と、今日の天気や、今起こっている出来事など、リアルタイムな情報収集をしていることがわかります。そのほか「運行・遅延情報」や「おでかけ先の混雑状況」、「渋滞情報」なども“リアルタイムな情報”です。知りたいと思ったその瞬間の最新情報を調べることができるのも、スマートフォンの強みであると言えます。ママたちは、忙しい毎日の中で効率よく情報収集をするために、スマートフォンを活用しているようです。 3人に1人はInstagramで情報収集!検索エンジン以外に「SNS」で調べものをするママが多数!最後に、スマートフォンで情報を調べる際によく使っているツールについて質問をしたところ、もっとも回答率が高かったのは、「Google」67.9%。続く2位は同じく検索エンジンの「Yahoo!」43.3%でした。2位に迫る勢いの回答率だったのは、SNSの「Instagram」36.3%でした。この結果から3人に1人のママが、Instagramを使って情報収集をしていることが明らかになりました。 さらに、20〜29歳のママに絞った調査結果では、「Instagram」の回答率は53.2%となり、「Yahoo!」を抜いて2位に浮上。なんと、20代ママの2人1人がInstagramで情報収集をしていることになります。 以前は、何かを調べる=検索エンジンが主流でしたが、昨今はSNSで情報収集をするのが当たり前となってきました。ママたちの間でも、SNSの利用率は非常に高く、投稿したり、交流したりするだけでなく、子育ての情報収集にも活用していることがわかっています。(ベビーカレンダー「子育てにおけるSNS利用」に関する意識調査)特にSNSは、前述にある“リアルタイムな情報”を見つけやすいことも、利用率が高い要因かもしれません。 今や1人1台保有することが当たり前となっているスマートフォン。今回の調査から、多くのママが、子育て情報や、リアルタイムな情報の収集にスマートフォンを活用していることがわかりました。また、ママのひとり時間を比較的確保しやすい夜や昼の時間帯にスマートフォンを使用している方が多く、1日の使用時間は2〜3時間未満が多数派であることも明らかに。少ない時間の中でスマートフォンをうまく利用することで、効率的に情報収集をおこなったり、買い物を済ませたりしているようです。 <調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2019年9月21日(土)~2019年9月24日(火)調査件数:2,047件
2019年10月01日めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
こどもと見つけた小さな発見日誌
育児に遅れと混乱が生じてる !!