感染症予防のために自宅で過ごす時間が多くなり、学習ツールとして子どもがZoomを使う機会があるというご家庭も多いのではないでしょうか。今回は、小学3年生と幼稚園年長のわが子がZoomを活用している方法や、実際に使ってみて感じたことをレポートします。友達とのコミュニケーションツールとしてZoomを活用まず、簡単にZoomについて説明します。Zoomとは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどを通して複数人でビデオ通話ができるサービス。無料で気軽に楽しむことができるので、リモートワークやオンライン授業などでもよく活用されています。私も仕事のミーティングなどでよくZoomを使っています。今年の春、わが家の子どもたちは初めてZoomを活用しました。きっかけは、友達の顔を見て話をするため。そんなに遠くに住んでいるわけではないけれど、なかなか顔を合わせられなくなってしまった友達の元気な顔を見て、子どもたちはとても嬉しそう!近況や最近好きなアニメの話をしたり、新しく買ったおもちゃを見せ合ったりして楽しんでいました。2回目はグダグダになってしまい…初回は、ママやパパが操作をして子どもたちがメインで話すという感じで、つきっきりの状態。初めてなので盛り上がりましたが、親が誘導しないと何を話したらいいのか悩んだり、操作方法に戸惑ってしまうようでした。数週間後、「またZoomで友達とお話したい」という子どもたちからのリクエストに応えて2回目をセッティング。1回目ほど親が干渉せず、子どもたちだけにまかせたところ、なんだかモジモジ。話したいことがうまく伝えられずグダグダになってしまいました。そこで、3回目を開催する前に話したいことや、やりたいことを決めることにしました。飽きずに楽しめる工夫を考える実際に子どもたちが、Zoomで友達と遊んで盛り上がった方法を紹介します。【ジェスチャーゲーム】ジェスチャーをする人と答える人に分かれて、動物や食べ物などのテーマに合わせてクイズ形式で楽しみます。【チャットしりとり】キーボードを使ってチャットを使ってしりとりします。少し苦戦しましたが、キーボードを使うことで、タイピングやローマ字の勉強にもなるのもよかったです。【間違い探し】画面に映っている部屋にあるものを移動したりして、間違い探しをします。クイズを出す人は、一度ビデオをオフにして行います。はじめは、親が提案したゲームをやって楽しんでいたのですが、Zoomのやり取りを何度か体験すると、子どもたちから面白いアイデアがたくさん出るように。初めてのZoomから4回目には、親がつきっきりにならなくてもきちんと計画を立てて実行できるようになりました。Zoomを利用するようになってよかったのは子どもたちがZoomを使うときは、始まりと終わりの時間を決めておきます。そうすることで、子どもたちが自分で時間の使い方をちゃんと考えるようになりました。ラインでビデオ通話をすると、エフェクト遊びに夢中になってしまい会話もきちんとできないまま終わってしまうということがあったのですが、Zoomを使うときは先に話したいこと、やりたい遊びなどを考えてからスタートするので、時間を有効に使えているようです。子どもたちの環境も新しい生活様式が始まっています。今後、学校や塾でZoomなどを使ったオンライン学習に、抵抗なく参加できるようになるために、まずは遊びからオンラインでのコミュニケーションをはじめてみるのもおすすめです。<文:ライターやまさきけいこ>
2020年10月16日思い込みや経験則を離れ、データに基づいた科学的な知見を重視する「エビデンス・ベースド」の考え方。前回連載、『10億件の学習データから判明。算数の苦手は「位」「単位」「図形」の3つに分類できる!』では、そんなエビデンス・ベースドの具体例として、RISU算数のデータから見えてきた算数のニガテにまつわる事実をご紹介しました。実際の学習データという「エビデンス」を通して、算数教育の現状が見えたのではないでしょうか。新型コロナウイルスの影響で、分散登校やオンライン授業を行なう学校が増えた昨今、子どもの自宅学習について悩む保護者の声をよく聞くようになりました。そこで今回は、エビデンス・ベースドに基づいた「効果的な自宅学習の方法」についてお話ししたいと思います。データで判明!効率的・効果的な自宅学習あなたのお子さんは、自宅で集中して勉強できていますか?テレビやゲームなど、勉強以外の誘惑が多い自宅での勉強は、子どもにとって難しいもの。しかし、学校で習った内容をしっかり定着させるためには、自宅での復習は欠かせません。自宅でどれだけ集中して効率よく勉強できるか。それが、学校の成績や、ひいては受験の結果をも左右すると言っても過言ではないのです。効率的・効果的な自宅学習のカギを握るのが、「時間」「体調」「目標」の3つの要素。それぞれについて、データとともに詳しく見ていきましょう。■「短時間×複数回」の学習で効率アップ!はじめに、自宅学習の「時間」についてお話しします。私が運営しているRISU算数は、子どもの学習を常に記録しています。学習内容の理解度はもちろん、学習習慣についても細かくデータをとることで、子どもひとりひとりに合ったきめ細やかな指導を可能にしているのです。このデータから、学習習慣に関するおもしろい傾向が明らかになりました。同じ期間に同じだけ学習している子どもでも、学力の向上にバラツキがあったのです。なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。その答えは、「勉強時間の長さと回数」の違いにありました。1回に長時間学習する「長時間型」と、短い時間に何度も学習する「短時間型」の子どもの平均学習スピードを比べたところ、短時間型の子どもは、長時間型の子どもの1.1倍のスピードで学習を進められていることが分かりました。このデータは、「勉強は、ただ長い時間やればよいのではない」ということを私たちに教えてくれます。長時間だらだらと勉強するより、短時間の勉強をコツコツ積み重ねたほうが、効果が出やすいのです。子どもの集中力が続かない……とお悩みの方は、「今日は20分だけ勉強しようか」や、「この問題だけ頑張って解こうか」などと声かけをしてみるとよいかもしれません。■朝の10分=夜の20分!?朝学習の効果「体調」も、自宅学習の効率を左右する重要な要素です。そして、体調を整えるためには、生活リズムを整えることが大切。夜更かし続きで寝不足のまま勉強をしても、なかなか集中できませんよね。しかし、RISU会員の学習データによると、コロナ以降、学習時間が後ろ倒しになっているご家庭が多いようです。夜に勉強する「夜型」の子どもが増えているのです。じつは、夜に勉強するより、朝に勉強するほうが学習効率がよいことがデータからわかっています。具体的には、朝型の子どもの学習スピードと継続率を100%としたとき、夜型の子どもの学習スピードは73%、継続率は48%という結果が出ているのです。朝の10分は夜の20分にも相当します。子どもの生活リズムを整え、「朝に勉強する」という習慣を身につけさせてあげることが、自宅学習の効率アップの近道だと言えるでしょう。また、このような子どもの学習管理を行なうにあたっては、保護者の方自身の生活リズムの管理も欠かせません。リモートワークを導入する企業も増え、運動不足や夜更かしなど、大人でも生活リズムが乱れている人が多いようです。大人が率先して規則正しい生活を送ることで、子どもに健康的な生活リズムを身につけさせ、効率のよい自宅学習をサポートできるでしょう。■目標をもって勉強すると学習効率が上がる!もうひとつ、自宅学習を行なううえで重要なのが「目標」をもつこと。明確な目的意識がないまま、ただやみくもに量をこなすのは、効率的な勉強法とは言えません。それに、やるべき内容が決まっていない状態で机に向かうと、「今日は何をしようか」と考えるところから始めなくてはいけませんよね。何をするか考えているうちに時間だけが過ぎ、やる気がなくなってしまった。そんな経験はありませんか?目標があれば、それを達成するためにやるべきことが自然と見えてきて、毎日の学習計画も立てやすくなります。計画を立ててから机に向かうことで、何をするか考えていたぶんの時間を勉強に回すことができ、学習効率が上がるのです。まずは、お子さまと一緒に「目標」を考え、学習計画を立ててみてください。自宅は算数の学びにあふれている!前述した「時間」「体調」「目標」の3つを意識するほかに、自宅だからこそできることもたくさんあります。ここでは肩の力を抜いて、自宅にあるもので気軽にできる算数学習をご紹介したいと思います。たとえば、時計。当然、ほとんどのおうちに時計はあると思いますし、子どもも日常的に時計を読んでいるでしょう。普段の生活に大きく関わるこの単元は、ドリルを使って学習するより、自宅の時計を使って、実体験として学んだほうが身につきやすいと私は考えます。しかも、「時計の読み方」は、多くの子どもがつまずきやすい単元のひとつ。つまり、日常生活のなかで苦手な分野を得意にできるかもしれないのです。「おやつは3時からなんだけど、あと何分で3時になるかな?」こんな質問を子どもにしてみるのはどうでしょう。おやつの時間は、子どもにとって楽しみな時間。そんな楽しい時間に、子ども自身の生活とリンクさせて時計の読み方を学習してもらうのです。ほかにも、ホールケーキを等分するときに「角度」について考えたり、料理の調味料の配合で「比」について考えたりすることもできます。「このケーキを3人で分けるときって、1人分の角度は何度になるかな?」(角度)「30度ずつ、このケーキを分けたら、何人分のケーキができるかな?」(角度)「さとう、みりん、しょうゆを2:1:2で混ぜるとき、さとうが10グラムだったら他の調味料の量はどうなるかな?」(比)「レモンジュースとお酢を4:1で混ぜたソースを100グラム作りたいんだけど、それぞれ何グラムずつ入れればいいかな?」(比)そう、自宅は算数学習のきっかけにあふれているのです。このように、生活のなかで具体的に理解することで、抽象的でわかりにくかった数の世界が身近になり、算数という科目がもっと好きになるかもしれません。特別な教材がなくても簡単にできる算数の自宅学習、ぜひ取り入れてみてください。次回は、iPadを使った新しい暗算学習法「そろタッチ」を開発された株式会社Digikaの社長、橋本恭伸さんとの対談を掲載する予定です。お楽しみに。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年10月16日中学1年生の冬に初潮を迎えた私でしたが、最初のころは生理の間隔が不規則で、経血も薄いナプキンにおさまるくらいの少量でした。母もいつ・どの大きさのナプキンを使うかなどは教えてくれず。私もなんとなく恥ずかしく、ナプキンをつけることにもまだ抵抗があり、大きめのナプキンを使ったことがありませんでした。そんなお年頃の私に、困ったタイミングで本格的な生理が来てしまった苦い体験をお伝えします。 1泊の体験学習で生理が来てしまい…それは中学2年生の春、1泊の体験学習でのことでした。持ち物リストにはもちろんナプキンもありましたが、準備していたのは軽い日用の薄いものでした。生理が来たとしても、いつものように少量だろうとたかをくくっていたのです。 そして活動が終わり宿舎に着くと、生理が来ていました。それもなんだかいつもより量が多いような……。不安には思いましたが、かなりの恥ずかしがり屋だった私は、先生や友人に大きめのナプキンをもらうことができませんでした。 生理が来たということを必死で隠し通すひとまず薄いナプキンをつけた私でしたが、臭いがしたら困るからとデオドラントスプレーを多めに使ってごまかしました。また、入浴も生理の人はみんなのあとから入る決まりでしたが、生理だと知られるのが嫌で、裸が嫌とか面倒だから入らないというような友人と同じふりをして入りませんでした。 しかし翌朝起きると、宿舎のシーツに小さなシミが……。なぜかシミ取りシートなる物を持っていたので、これ幸いとシーツの汚れを取り、隠し通しました。 職業体験中、挙動不審に2日目の職業体験は、ナプキンの上にトイレットペーパーを重ねて臨みました。しかし休憩時間にトイレに行くと、ジャージのズボンに経血がついていることに気が付き、真っ青になりました。もちろん同じ班には男子もいます。 上の服を引っ張って、できるだけお尻を隠し、人に後ろを見せないように歩いたり、座るときも椅子を汚さないようにお尻の下に手を挟むなど、かなり挙動不審だったと思います。早く家に帰りたい……そればかりの体験学習になってしまいました。 私にはまだ幼いですが、娘が2人います。2人には私のような体験はしてほしくないので、年頃になったら生理用品を一緒に選び、使い方などを教えたいと思います。また、家庭内でもある程度オープンにして、生理が恥ずかしいものではなく、これから付き合っていく大切なものだとさわやかに伝えたいと思っています。 監修/助産師REIKO文/やましたくるみ
2020年10月10日「3年生くらいまでは勉強面で心配することなんてなかったのに……」「高学年になった途端に授業についていけなくなったみたい……」このように、それまで優秀だと思っていたわが子が、学年が上がるにつれて成績が落ち込んでしまうケースはよくあるといいます。今回は、高学年で成績が伸びなくなる原因と改善策について解説していきましょう。優秀だった子が高学年で急に伸び悩むのはなぜ?小学校4年生くらいまでは成績が優秀で、家庭学習もしっかりできていたのに、高学年になって急に伸び悩んだり、勉強面での悩みが出てきたりするケースがよく見られます。『5歳から始める最高の中学受験』(青春出版社)の著者で教育専門家の小川大介さんも、長年の経験から「さまざまな家庭の教育相談を受けてきたが、『高学年になってから成績が伸びなくなった』という相談が非常に多い」と述べています。当然ですが、高学年になると学習内容自体が難しくなり、抽象的な概念を理解して読み解かなければならない問題も増えてくるでしょう。3年生くらいまでは「なんとなく」で解けていた問題が、4年生以降ではしっかりと理解できていなければ正解できないような学習内容へとシフトしていきます。だからといって、全員が伸び悩むわけではありません。むしろ、それまでは特に勉強面で目立っていなかったのに、学年が上がるにつれて、めきめき成績アップするような子もいます。「高学年から伸び悩む子」と「高学年から伸びる子」、その違いについてひもといていきましょう。高学年で成績が伸びなくなる子の共通点高学年で成績が伸びなくなる子には、いくつかの共通点があります。それには、親の関わり方が少なからず影響しているようです。■習い事でスケジュールがぎっしり!前出の小川さんは、「小さい頃からたくさんの習い事をさせている家庭では、小学4年生ごろから成績が伸び悩むケースが多い」と指摘します。月曜は学習塾、火曜は水泳教室、水曜はサッカー、木曜は……と休みなく習い事をさせていませんか?小川さんによると、「こういう子はみんな、低学年まではいい成績を取り続ける」のだそう。しかし4、5年生あたりから、一生懸命勉強しているのになぜか成績が伸びにくくなるといいます。■好奇心を育む経験が不足している小川さんは、高学年で伸び悩む子と学年が上がるにつれてぐんぐん伸びる子との違いについて、「小さいときにどれだけ夢中になれる体験をしてきたかどうか」であると述べています。学びの根っこにあるのは “好奇心” 。楽しくて夢中になれるものに対する「もっと知りたい」と学習意欲をかき立てられるような経験が、その後の勉強への向き合い方に深く通じるのです。■親に言われるから勉強していただけ学習習慣を身につけるには、自らの意志で勉強しているのだという意識が不可欠です。千葉大学教育学部附属小学校の松尾英明先生は、「誰かに命令されて嫌々やるのは習慣ではない」と話します。それまで親の言うことに従順だった子どもが、高学年になり自我を主張し始めると、「親に言われたから勉強するなんていや」と反抗するようになるケースも。■なんのために勉強するのかを理解していない上で述べたように、「親に命令されたから勉強する」という意識を持ち続けると、高学年になって物事を深く考えるようになり「そもそも、なんで勉強しなきゃいけないの?」「なんの役に立つの?」「これって意味あるの?」と自問自答するように。勉強の目的が「よい成績をとるため」でストップしていると、その先の未来を思い描けなくなります。その結果、勉強する意欲がみるみる低下していくのです。「高学年にぐんぐん伸びる子」になるために学年が上がるにつれてぐんぐん伸びる子は、幼いうちから “伸びる素地” を育んでいます。それは、親のちょっとした声かけや接し方、休日の過ごし方といった日常生活で育めるものばかり。ぜひ参考にしてみてください。■夢中で遊ばせる!小川さんは「子どもは楽しくて夢中になれるものに対しては、学びのセンサーが全開になる」と話します。好奇心が刺激されたものに興味をもち、それを知りたいと行動に移すことで、身をもって勉強への取り組み方を学べます。その際に親が心がけるのは、「夢中になっている子を否定したり邪魔したりせずに温かく見守る」こと。小川さんによると、「親の愛情を感じながら好きなことをして遊ぶというのは、なによりの安心感と幸福感をもたらす」そうです。さらに、幼少期に「たっぷり遊んだ」「納得がいくまでやり遂げた」という経験をした子は、ここぞというときにものすごい集中力を発揮するといいます。■振り返りの時間を大切に習い事でスケジュールを埋め尽くしてしまう弊害として、「振り返りの時間がなくなる」ことが挙げられます。なにかを学んだら、それを振り返り、反復することで吸収できます。つまり、習い事でもなんでも「やりっぱなし」は意味がないのです。毎日のように習い事に通い、家でのんびりする時間がなくなってしまうと、大事な振り返りの時間が失われてしまうでしょう。時間の使い方にもっと余裕をもたせれば、学んだことをより効率的に吸収できるというメリットもあります。■積極的にお手伝いをさせよう!高学年でも伸び続ける子にするために、小川さんは「日常のあらゆるシーンを学びの場にする」ことをすすめています。その代表的なものが “お手伝い” です。料理、洗濯、掃除、買い物……お手伝いには学べることがたくさんあるそう。特に買い物は計算力を高め、料理は段取り力を高めるので、ぜひ積極的に手伝わせましょう。小川さんは「勉強ができる子はたいてい段取り上手」と断言しています。高学年で重要となる “勉強のスケジュール管理” ができるようになるには、家事を手伝いながら段取り習慣を身につけるのがおすすめ。親子の絆も深まります。■勉強したくなる環境をつくる前出の松尾先生は、「『勉強しなさい』と親はひとことも言っていないのに、きちんと勉強する子は一定数いる」と述べており、その親の共通点として、「子どもが勉強するようにうまくリードしていること」を挙げています。具体的には、博物館や科学館に連れて行ったり、普段の親子の会話のなかに、うまく勉強の要素を取り入れたりしているそう。たとえば、子どもが学校で習ってきたことをクイズにするといいでしょう。「難しいけどできるかな?」と子どもの興味ややる気をくすぐり、日常会話のなかに自然に学びの要素を取り入れることで、日々の暮らしと勉強がより密接につながります。***高学年からも積極的に勉強に取り組めるように、幼いうちから「知らないことを知るのは楽しい!」という経験をたくさんさせましょう。どんな小さな子にも、知識欲や学習意欲は備わっています。親のちょっとした声かけや接し方で、子どもの「学びたい気持ち」はぐんぐん育まれますよ。(参考)プレジデントオンライン|「教育熱心な親の子」が4年生で潰れる根本原因東洋経済オンライン|中学受験「高学年で伸び悩む子」の典型パターンプレジデントオンライン|自ら机に向かう子の親が欠かさない習慣STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「勉強しなさい」といい続けたら将来どうなる!?子どもの才能を摘まないためにーー
2020年10月09日発達障害のある子どもが抱えがちな困りとは出典 : 発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達の偏りによる障害です。得意・不得意の特性と、その人が過ごす環境や周囲の人との関わりのミスマッチから、社会生活に困りごとが発生します。発達障害は外見からは分かりにくく、その症状や困りごとは十人十色です。特性や現れる困りごとによって、大きくASD(自閉症スペクトラム)・ADHD(注意欠陥・多動性障害)・LD(学習障害)の3つのタイプに分けられます。●自閉症スペクトラム障害(ASD)自閉症スペクトラム障害は、自閉症やアスペルガー症候群、広汎性発達障害などが統合されてできた診断名です。英名のAutism Spectrum Disorderの頭文字をとってASDと略されることもあります。主な特徴として、以下のようなものがあります。・言葉のコミュニケーションが難しい(言葉の裏にある意味を汲み取るのが難しいなど)・人と関わることが苦手(目を合わせない、空気を読むのが苦手など)・こだわりや興味に偏りがある(予定が変わるとパニックになってしまう、同じ動きを繰り返すなど)また、感覚に関する過敏性や鈍感性を伴うこともあります。●ADHD(注意欠如・多動性障害)ADHDは、注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害とも呼ばれ、以下のような特徴があります。・不注意…物事に集中できず、忘れっぽい・多動性…落ち着きがなく、じっとしていられない・衝動性…自分の感情や行動をコントロールできず、衝動的に動いてしまうこれらの要素の現れ方の傾向は、「不注意優勢に存在」「多動・衝動優勢に存在」「混合して存在」というように人によって異なります。●学習障害(LD)学習障害(Learning Disabilities:LD)とは、全般的な知的発達に遅れがないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力に困難が生じる発達障害のことです。主に以下のような特徴があります。・ディスレクシア(読字障害):文字を読むのが苦手など・ディスグラフィア(書字障害):文字を書くのが苦手など・ディスカリキュリア(算数障害):計算や算数が苦手などと呼ばれることもあります。発達障害のある子どもには、その特性から困りごとが生じることが多くあります。発達障害のある子どもが抱えやすい困りごとの例を紹介します。●自閉症スペクトラム障害(ASD)がある子どもの困りごと・言葉の遅れ周囲の大人や同年代の子どもたちと言葉でやりとりすることができず、自分の希望を伝えたり、相手が何をしてほしいのか理解することが難しい。・周囲とのコミュニケーションが苦手周りの子どもとコミュニケーションを取ることが苦手で、一人遊びをしていることが多い。そのため周りの人から仲間外れにされたり、集団で活動をすることが上手くできずに注意されたりすることがある。また相手が何をしてほしいのか理解できずにケンカになったり、自分の気持ちが分かってもらえないためにかんしゃくを起こしたりして対人トラブルが生じることもある。・こだわりが強い・変化が苦手同じおもちゃでないと遊ばない、スケジュールが急に変わると活動できないなど、日常生活に支障が出るような強いこだわりがある。周囲の人からどれだけ注意されてもこだわりを直すことは難しいので、わがままだと誤解されたり、無理やりこだわりをやめさせられそうになってパニックを起こしたりすることもある。・癇癪・自傷行動思いがけないことや気に入らないことがあるとパニックになったり、激しい癇癪(かんしゃく)を起こしたりする。また、頭を壁などにぶつける、髪の毛を抜く、手や爪を噛むなどして自分を傷つけてしまうこともある。・感覚過敏光や音に敏感で、そういった刺激を嫌がることがある。感触にこだわりがあり、決まった服以外着られなかったり、食べ物の好き嫌いが多くて偏食があったりする。過敏であるがゆえに刺激を避けようと活動範囲が狭くなったり、人との関わりを避けることもある。・感覚鈍磨感覚の反応が鈍くて刺激や痛みを感じにくいことがある。そのため声をかけられても気づかなかったり、ケガをしても気にしないことがある。また、自分からより強い刺激を求めて危ない行動をとったりすることもある。●ADHD(注意欠如・多動性障害)がある子どもの困りごと・課題に集中できない話を聞いたり、本を読み続けたりすることが苦手。やるべきことがあっても、少ししたら他のことを始めるため、周囲の人から注意されることがある。・忘れ物や不注意が目立つ忘れ物や、うっかりミスが多い。片付けや整理整頓も苦手で、どこに何をしまったのかも忘れてしまうことがある。約束や課題の〆切なども忘れてしまうことが多いため、対人トラブルや周囲から叱責されることが多くなりがちである。・我慢ができず、感情がコントロールできない:じっと座っていることが難しかったり、順番を待つことが苦痛である。そのために周囲の人とケンカになってしまうこともある。感情のコントロールが苦手で、カッとしたりイライラしたりしやすくて、些細なことでもつい手が出てしまうことがあるので、対人トラブルになりやすい。・行動がコントロールできない刺激に敏感ですぐ気が散ってしまったり、おしゃべりがやめられない。先生の指示で動いたり周りと合わせて行動したりするのが苦手なので、集団行動をとったり、周りと同じペースで物ごとに取り組むことが苦手である。●学習障害(LD)がある子どもの困りごと・読むことが苦手読み間違いの多さや、読むことの遅さ・たどたどしさがある。また、読めたとしても非常に疲れてしまうことがある。・書くことが苦手文字の形を正確に書くことができない。文法やマルや点の打ち間違いが多い。文章で表現することが苦手。・算数が苦手数を理解したり、覚えたりするのが難しい。計算ミスが多かったり、計算が遅かったりする。数式を用いて考えるのが苦手なので、複雑な計算などがなかなかできない。・なぜできないのか理解してもらえない学習障害の子どもは苦手なこと以外はそれなりにこなせることが多く、「なぜ他のことはできるのに、これだけできないのか?」と困りごとを周囲の大人に理解されにくい。怠けているのではと誤解されて注意されることで、ますます意欲が低下するという悪循環が生じやすい。※リストは行動の一例です。その障害があるすべての子どもに該当するとは限りません。発達障害とは?種類・症状・進路・発達支援の重要性について発達障害のある子どもには、どんな関わり方が必要とされている?出典 : 発達障害のある子どもは、特性が理解されないまま、「困った子」「できない子」として誤解され、叱られることで、やる気や自信をなくしてしまいがちです。不登校や引きこもり、うつ、反抗挑戦性障害といった二次障害を防ぐためにもこれらの兆候を見逃さないことが重要です。その子の困りごと・発達状況や障害特性に合わせた関わり方をすることにより、できることを増やしたり、隠れている力を引き出したりすることができます。「困った子」ではなく「困っている子」と考え、早期にサポートしていきましょう。その際、発達障害のある子ども自身のスキル獲得を求めるのみでなく、環境を整えたり、支援をする側の対応を工夫することが大切です。発達障害のある子どもへの声かけでは、以下のことに気をつけてみましょう。①否定語を使わず、肯定語を使った声かけ「〜しないで!」「〜はダメ!」といった否定語を使った声かけは、人には伝わりづらいと言われています。また発達障害のある子どもの場合、その特性による困りごとから周囲に注意されたり否定されたりする頻度が高く、自信ややる気をなくしてしまうこともあります。「その行動の代わりにどんな行動をしてほしいのか?」を考え、否定語ではなく肯定語を使った声かけに変換して伝えるようにしてみましょう。(肯定語を使った声かけ・例)「走らないで!」→「歩いてね」「一人で机を運んじゃダメ!」→「友達と一緒に運んでね」②具体的で、短い指示を出す何度伝えても、子どもの行動が変わらない…そのようなときは、指示が本人に伝わっていないのかもしれません。発達障害のある子どもは、空気を読んだり、口頭指示を理解したりすることが苦手である場合も多く、指示はできるだけ具体的に、短く伝えることが大切です。(具体的で短い指示・例)「ちゃんと片付けて」→「ブロックを、あそこの箱にいれてね」「ランドセルと水筒と帽子を片付けて、宿題をやるまでゲームはなし」→「(指示を一つずつ分解する)ランドセルをしまってきて。(できたら)水筒と帽子も片付けてね。(できたら)宿題をやろうね。(始めたら)終わったら、ゲームしようね」特性による困りごとが生じている場合、特性に応じた環境がないと、いつまでも失敗を繰り返してしまうことになります。怠けたりふざけたりしているわけではないのに、失敗して叱責を受けることが多いと、子どもは次第に自信ややる気をなくしてしまいます。そのため、発達障害の特性に応じて「失敗しづらい環境」を大人が設定することが必要です。(特性に応じた環境設定・例)こだわりが強く、いつもと違うスケジュールになると癇癪を起こしてしまう。また、口頭指示を理解することが苦手な子どもの場合→予定の変更がある場合は、事前に伝えておく。その際、表や写真を使って視覚的に伝えるようにする衝動性が強く、宿題をしていてもすぐに離席して別の遊びを始めてしまう子どもの場合→あらかじめ、気になってしまうものを視界から除いておく。机は、壁など他のものが目に入りづらい場所に設置する例えば宿題のプリント3枚を仕上げられるよう、子どもをサポートするとします。最終的な目標は「プリント3枚を綺麗に仕上げること」ですが、初めからそこをゴールにして子どもと関わっていると、「字が綺麗に書けていない」「まだ半分しか終わっていない」など注意ばかりになってしまい、「もうやりたくない」と子どもが取り組まなくなってしまうことも。そこで「スモールステップ」の考え方で子どもと関わることで、少しずつ子どものできることを増やすことができます。「まずは3問解く」「10分は集中する」など小さく分解した目標を設定し、それができたらほめたり息抜きの時間を取り入れたりする。その後も少しずつ高い目標を設定していくことで、子どもの「できた!もっとやりたい」という気持ちを引き出しながらゴールに向かうことができます。このように、ひとり一人異なる子どもの発達状況や特性、困りごとに応じて関わり方を変えることで、困った行動が減り、できることが増えていきます。しかし、これらの関わり方を家庭のなかで実践しようとしても、親の忙しさや余裕などの状況によって難しい場合もあるでしょう。また、保育園や幼稚園・小学校ではこういった個に合わせた関わりをしてもらえないというケースもあるはずです。そこでおすすめなのは、家族だけで困りごとを抱えず、さまざまな専門機関やサービスを利用してみることです。家族だけで抱えず、専門機関やサービスを利用することが大切出典 : 世の中には、子育てや発達障害のある子どもをサポートする、さまざまなサービスがあります。上手に活用することが子どもの力を育み、家庭での生活の質向上にもつながります。家族だけで抱えず、専門機関やサービスを利用してみましょう。発達障害者支援センターとは発達障害のある子ども、大人、またその関係者をサポートするための専門機関です。現在は全国に67個のセンターがあり、保健・医療・教育・福祉などの機関と連携を取りながら、発達障害のある方やご家族からの相談に応じています。全国各地にある施設に直接通うことで、発達障害のある子どもが必要なサポートを受けることができます。原則的に、小学生未満の未就学の子どもが通うことができるのが児童発達支援、小学生~高校生の就学児童が通うことができるのが放課後等デイサービスです。自立支援や、遊びや学びの場の提供、習い事に近い活動を行っている施設もあれば、専門的な療育を受けることができる施設もあります。また、民間の幼児教室や学習教室で、発達障害やその傾向のある子ども向けの療育を行う場所もあります。保健センターは、地域住民に対し、総合的な保健サービスを提供する施設です。乳幼児健診で保健センターを利用する方が多いようですが、そのほかにも子育てに役立つさまざまなサービスを受けられます。児童相談所は、子育ての悩みや障害児福祉といった、子どもに関わるあらゆる相談に応じる機関です。子育て支援センターは、主に乳幼児の子どもと子どもを持つ親が交流を深める場です。気軽に遊びに行くことができ、子育てについての不安や悩みも相談することができます。発達障害のある子ども向けの幼児教室・学習教室や、オンラインサポートも利用できる出典 : ジュニアの幼児教室・学習塾では、発達の気になる子どもへの指導を行っています。その特徴を紹介します。・完全個別指導:お子さまだけのオリジナルカリキュラムを作成し、徹底サポート・発達の専門家が監修の教材:10,000点以上の充実教材とプログラムをベースに、お子さまの特性や興味に合わせたプログラムで支援・学習面、ソーシャルスキル面いずれもにアプローチする授業・科学的理論に基づくアプローチ:お子さまと関わる指導員による、科学的理論に基づいた最適なアプローチ・ペアレントトレーニング講座:ペアトレや面談等により、教室と家庭の両輪でサポートする体制LITALICOジュニアの幼児教室・学習塾では、「マンツーマン特化型」の9ヶ月コースを開講しています。このコースは、子どもたちへの指導だけでなく、保護者向けペアトレや面談も充実しています。9ヶ月を一区切りとしてゴールを設定し、教室と家庭の両輪でサポートしながら、スモールステップで「できた!」を積み重ね、子どもが無理なく楽しく力を育めるよう支援をしています。・問合せ先LITALICOジュニア幼児教室・学習塾(※)は、関東を中心に展開しています※LITALICOジュニアの幼児教室・学習塾は、診断の有無にかかわらず利用可能な教室です。福祉サービスではないため、通所受給者証は必要ありません。電話でのお問合せ:0120-901-835受付時間:月~金(祝日除く)10:00~17:00発達ナビPLUSは、 発達障害や凸凹に関する専門家チームによる、オンラインサポートサービスです。「発達ナビPLUS」の会員になると、4つのサービスラインナップすべてにアクセス・参加することができます。勉強会や教材でさまざまな知識・情報を得られたり、悩みをメールで相談することができます。・ 質問もできる!オンライン勉強会(毎週開催)・専門家にメールで個別ケース相談・ペアトレの考え方を取り入れた子育てヒント動画・専門家監修!支援のプロも活用する特別支援教材オンラインなので、お住まいの地域に関わらずご自宅でサービスを受けることができます。まとめ発達障害がある子どもは、得意・不得意の特性と、その人が過ごす環境や周囲の人との関わりのミスマッチから困りごとが発生します。環境を調整し、特性に合った学びの機会を用意することで、困りごとは軽減されると言われています。家庭のみで困りごとを抱えず、専門機関やサービスを利用しながら、その子に合ったサポートをしていくことが大切です。
2020年10月03日前回の『生徒への質問までマニュアル化された教育法「ディレクト・インストラクション」の驚くべき効果』では、「エビデンス・ベースド」の考え方を紹介し、データに基づいた科学的な教育マニュアルであれば子どもの成績は上がるということをお伝えしました。なんとなくの思い込みや経験だけでなく、科学的なデータをもとにして教育への提案を行なうこと。それこそが、エビデンス・ベースドに基づいた教育観です。私が運営しているRISUのタブレット教材である「RISU算数」も、この考え方をもとに設計されています。今回は、エビデンス・ベースドの具体例をみなさんにご紹介することにしましょう。算数や勉強に関する驚きのデータで、エビデンス・ベースドの底力がわかるはずです。10億件の学習データから見えてきたことこれからお伝えするデータは、RISU算数を学習した子どもたちの、10億件を超える学習データを分析して導き出されたもの。「ある段階までは算数でいい成績をとっていたのに、あるとき突然、成績が悪くなった子」のデータ分析なども正確に行ない、「なぜ算数でつまずいてしまうのか」ということを定量的に突き詰めました。なぜ、子どもは算数でつまずいてしまうのか――。これを解く鍵は、「ある段階で突然成績が悪くなってしまう子」の成績データにありました。データを見るとそういう子は、何学年も前に学習していたところにつまずきのタネがあったという場合がほとんど。算数のつまずきは、本人さえ気づかないはるか昔に原因があったのです。この事実は、算数の特徴をよく考えれば簡単に理解できるものでした。算数がほかの教科と大きく異なるのは、「さまざまな単元の習得を積み上げなければ、次の単元に進めない」ということです。極端な話かもしれませんが、たし算やひき算が理解できていない子どもに、四則演算をさせようとしてもできないわけです。あるいは、かけ算が理解できていない子どもに、かけ算を用いる円周率の計算はできませんよね。算数はさまざまな単元を少しずつ積み上げて、より難しい範囲に進んでいく、いわば「RPGゲーム」のようなもの。子どもが、ある単元を理解できないときは、その単元を解くために必要な単元の理解ができていない、あるいは忘れてしまった場合がほとんどなのです。学校の算数と算数学習の「悲しい関係」この背景には、学校の算数の授業では普通のことである「とびとびの授業」もあると考えられます。最も顕著なのは、「図形」の範囲。例えば、立体図形を初めて学校で習うのは「箱の形」という単元で、これは2年生に学習します。でも、その後の授業に立体が登場するのは、なんと4年生! 2年もの歳月が経ったあとに、内容がつながっている単元を習うわけです。4年生で再度図形の学習をする前に、しっかりと学校で2年生の復習をしてくれればいいのですが、残念ながら忙しい学校カリキュラムでは、そううまくいきません。また、自宅学習で2年前の復習をしている子も珍しい。したがって多くの子が、2年前の授業の内容を忘れたまま、4年生でもう一度、図形の範囲に入るのです。これでは、4年生の内容がわからなくなるのも当然ですよね。このように、算数の苦手の原因が昔の学習にあることは考えてみれば当然です。 しかし、データ分析をすることで、あらためてはっと気づかされたのでした。算数の “苦手” は、たった3種類に分類できるさて、ここからが今日のメインテーマです。算数がRPGゲームのような積み上げ型の教科であることはよくわかっていただけたと思います。これは別の言い方をすれば、「算数は単元ごとのつながりが重要な教科」だということ。単元ごとのつながりを意識することが、算数を効率よく勉強するための近道なのです。そして、そのつながりが「たった3つ」に分類できることを、RISUは発見しました。10億件の学習データを分析した結果、そのつながりの姿がはっきりと見えたのです。その3種類とは、「位」「単位」「図形」の3つ。拍子抜けした人もいるでしょう。そうなのです。この3つ、算数を学習するにあたってはあまりに基本的な単元すぎて、多くの方がそこまで重要だと思わない単元。しかし、この3つの単元がメインストーリーとなって、算数というRPGは構成されています。つまり、3つの基本さえしっかり押さえておけば、算数でつまずくこともないですし、もしつまずいてしまっても、その3つをよく復習することでつまずきの原因を知ることができるのです。そして、算数の苦手もこの3種類に分類できる! 「その3つなら、正しく理解できて当然だろう」と思う大人は多いでしょう。しかし、データはそうは言いません。実際の教育現場や家庭学習の様子をのぞいてみると、この3分類が原因となって算数が苦手になるお子さんが非常に多いのです。ここがエビデンス・ベースドの強み。学習についての先入観を取り払ってくれるのです。具体的なデータとして、以下のランキングを見てください。多くの子どもがつまずきやすい単元や問題例を調べてみたところ、次のような順位が得られたのです。【子どもがつまずきやすい単元・範囲ランキング】ワースト12~3桁の位の理解:「位」ワースト2図形の組み立て・立体の基礎:「図形」ワースト3単位、メモリの読み方:「単位」ワースト4文章題ワースト5円と半径・直径の理解:「図形」子どもがつまずきやすい単元・問題例のワースト5位のうち、ワースト4位の「文章題」を除けば、すべて先ほど書いた「位」「単位」「図形」に関係するのがおわかりいただけるはずです。だんだんと、エビデンス・ベースドの考え方の特長が理解いただけているのではないでしょうか。詳しく知りたい方は、こどもまなび☆ラボのインタビュー記事をチェックしてみてくださいね。「ワースト2:図形の組み立て・立体の基礎」と「ワースト5:円と半径・直径の理解」については、『10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題』で実際の問題を使って説明しています。また「ワースト4:文章題」については『「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法』をご覧ください。拙著では、このワースト5位の範囲のそれぞれについて、かなり詳しく苦手の克服法を記載していますので、そちらもぜひ。もし、お子さんが算数のどこかの範囲でつまずいていたら、この3つのどこかにその原因が求められるはずです。逆に、算数の復習をするときは、この3つの範囲を重点的に見直せば効率よく復習ができるとも言えますよね。エビデンス・ベースドの考え方を用いれば、効果的・効率的に学習が進められるのです。次回も、エビデンス・ベースドに基づいた効果的な学習法について見ていきたいと思います。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年10月02日私が小学校で1年生の担任をしているときに、保護者からよく相談されていたのが「宿題」に関してです。小学校に入ったばかりのころや新学年になった初めのころは張り切って取り組んでいても、だんだんとやるのを嫌がったり、忘れてしまったり、後回しにしてしまったり…ということが出てくるものです。今回は、宿題の対策と取り組みについてお話しします。低学年の宿題は家庭学習の定着が目的1年生の宿題は、ひらがなの練習、運筆、音読、数字の書き取り、簡単な計算練習といった内容が多いと思います。高学年や中学生のようにやっておかないと授業についていけない…なんてことはなく、やってもやらなくても授業内で十分理解できる子がほとんどです。では、「なぜ宿題が出されるのか」というと、家で勉強をする習慣をつけることが目的です。学年が上がるにつれて、勉強の内容が難しくなり、予習や復習が必要になっていきます。そのときに家庭で学習することが当然になっていると、自分でどんどん勉強を進めていけるようになります。この習慣は、一朝一夕には身につきません。そのため、低学年のうちに短時間から練習しておくのがいいとされています。なので、1年生の宿題の内容自体はそんなに難しいものではなく、自分の力でできるものが中心です。宿題についてのルールは自分で決めさせる宿題は先生との「約束」「やりなさいと言わないと、一向にやらないんです」「毎日、宿題をやるやらないでケンカになってしまいます」そんな相談をよく受けました。毎日そんなやり取りをしていると、子どもも大人もストレスになってしまいますね。まず、「宿題は先生との約束である」ということを説明しましょう。1年生は1週間先、1か月先…という見通しは立てるのが難しいですよね。とはいえ、社会に出れば書類やレポートなど定められた期限までに提出を求められます。その練習として、「次の日までにこの宿題をやってくる」と先生と約束をし、それを守り、期限内に提出することを繰り返していくのです。子どもの考えを尊重しましょう次に、宿題についてのルールを一緒に決めます。一方的に親が「ゲームは宿題が終わってから!」「宿題が終わるまでは遊びに行くの禁止!」などと決めてしまうと、子どもは納得していないので、そのルールを守ることを渋ります。そして親は守らせるために必死になり…ということになりかねません。ルールは子ども主体で決めるのがいいと思います。「宿題はいつやるの?」と聞いて、子どもの考えを尊重します。「おなかがすくとできないから、おやつを食べたらやる」「すぐ終わる宿題だから、夜寝る前にする」「今日は友達と遊びたいから、帰ってからやる」など、子どもなりに考えられると思います。寝る前なんかにしたら、眠くなってできないじゃないか、遊びに行ってからだと忘れてしまうのではないかなど、大人は先を見通してやきもきしてしまうものですが、失敗も含めて、どんどん経験させましょう。サポートは子どもから求められたことだけをやる時間を決めるには、「〇時からやると時間を決める方法」と「〇〇が終わったら(帰ってきたら、夕飯が終わったらなど)とタイミングを決める方法」があります。どう手伝ったらいいかを確認し、言われたことだけ手伝いましょう。タイマーをセットしておいてあげる、忘れていたら1回だけ声をかける…といったように。宿題の時間になったら、親も近くに座って、一緒に過ごしましょう。子どもの勉強を見張るのではなく、自分も本を読んだり、家計簿をつけたり、これを機に資格の勉強をするのもいいですね。もしやらなかったらどうなるかも経験させるそれでもやらなかったら、しつこく声をかけるのではなく、忘れたらどうなるかを経験させましょう。先生に怒られてしまうかもしれません。休み時間にやるように言われるかもしれません。放課後に残ってやることになるかもしれません。次の日の宿題に前日の分のものがプラスされるかもしれません。宿題を忘れたことでどうしようとドキドキするかもしれません。一方でちゃんとやってきたクラスメイトは、先生に褒めてもらえるかもしれません。そして、休み時間は最初からお友達と遊べることでしょう。そういったことを経験したり、先生と忘れないためにどうしたらいいかを話し合ったり、自分でも考えたりしながら工夫して、家庭学習の習慣がついていけばいいと思います。できたときはそれを認める声かけを「今日は自分から宿題をやることができたね」「ひらがなが丁寧に書けたね」「毎日やっているから、音読が上手になったね」など、できたことを認める声かけをしていくと、子どものやる気が引き出されると思います。量が多いときは相談してみるのも一生懸命やっているのに、宿題に時間がかかってほかのことをする時間がないというときは、その子にとって宿題が多すぎるのかもしれません。家庭学習の目安は「学年×10分+10分程度」と言われていますので、1年生は20分ほどです。遊びながらダラダラやっているわけではなく、頑張ってやっているのに、1時間も2時間もかかるようであれば担任の先生に相談してみてもいいと思います。ただ、そのときに「先生の出す宿題の量が多すぎます!」と批判的に言ってしまうと、よかれと思って出している先生はショックを受けてしまいます。そこで、「宿題を一生懸命やっているのに2時間もかかり、寝るのが遅くなってしまいます。どうしたらいいでしょうか」というように、困っていることを具体的に伝えてみてください。当然ながら、宿題は子どもを苦しめるために出しているのではなく、学力をつけてほしいと願って出しているものです。上手につきあって、家庭学習の習慣を身につけ、将来につなげていけるといいなと思います。<文・写真:ライターHIDE>
2020年09月24日\チェック!/うちの子どうしたら勉強してくれる?こんな場合はオンライン学習が合うかもUpload By LITALICOライフUpload By LITALICOライフUpload By LITALICOライフ「学校の勉強に集中できない」「マイペースすぎて学校を窮屈に感じている」というお悩み。LITALICOライフの勉強会や個別面談でも、よく耳にします。Upload By LITALICOライフオンライン学習ってどんな学習スタイル?過去の学年の学び直しもできる2019年、文科省は「GIGAスクール構想」を打ち出しました。タブレットやインターネットを使い、それぞれのお子さまに最適な学習スタイルを実現させる構想です。オンライン学習の良い点は、自分のペースで進められること。そのため、苦手な科目を重点的に学んだり、好きな科目を先取りして学ぶこともできます。大人数で同じペースで進めることが苦手なお子さまも、主体的に取り組める良さがあります。Upload By LITALICOライフUpload By LITALICOライフ通学するスタイルのオンライン学習もある!「オンライン学習」というと、どんなものを思い浮かべますか?学校から帰ってきた放課後、自宅でタブレットなどで学習する…というイメージもあるかもしれません。実は今、授業そのものがオンライン化しているものもあります。高校の選択肢では「通信制高校」はずいぶん認知されてきましたが、中学でも一部出てきました。家で一人でもくもくと机に向かうスタイルのものもあります。一斉指示が通りにくかったり、周りがガヤガヤしていると集中できない、というお子さまには良いかもしれません。先生やお友だちと関わるタイプだと、スクールに通学し、自習室で自分のペースで進めるスタイル、家で、ビデオ会議を用いて朝礼やグループワークをするスタイルなどもあります。Upload By LITALICOライフUpload By LITALICOライフUpload By LITALICOライフオンライン学習はあくまでも選択肢の一つ。他の選択肢や、お子さまに合った環境の整理は、無料勉強会でお伝えしていますもちろん、オンライン学習は、あくまでも選択肢の一つです。学習方法や合うと感じる環境は、お子さまによってそれぞれです。Upload By LITALICOライフLITALICOライフでは、保護者さまに向けた無料勉強会を開催中です。オンラインでの開催なので、ご自宅からご参加いただけます。「グレーゾーン向け 個性を伸ばす「中学・高校受験」発達に特性のある子にあった個性を伸ばす進路の選択肢勉強会」では、STEAM教育やものづくりの特色がある学校、海外留学についてなど、多様な学びの環境についてもお話します。「個別でより具体的に話したい」という場合は、勉強会参加後に希望すると、個別面談で進路や教育費など幅広い話をすることもできます。Upload By LITALICOライフ「不登校の支援と将来への準備」がテーマの勉強会は、不登校だけではなく、“お子さまが学校を行き渋っている”“不登校ではないけれどさまざまな選択肢を知りたい”、という方にもおすすめです。義務教育以降の高校進学の選択肢として、通信制・サポート校や高等専修学校、チャレンジスクールなどについてもお話します。Upload By LITALICOライフどの勉強会でも、チャットで質問できる機能や個別面談の案内をしています。少し興味がある、という方はお気軽にご参加ください。LITALICOライフでは、幼児教育や中学・高校受験、キャリア支援など、さまざまな専門領域をもつコンサルタントが、年間2,000以上のご家庭へ勉強会や個別面談を行っています。これらの知識やノウハウを基に、より多くのご家庭の困りごとや将来への不安を、少しでも「安心」に変えていけるような情報をお届けするメルマガを配信しています。想定配信内容・発達障害のある子にあった進路や自立に関するヒントやイベント情報・発達障害のある子の特性や個性を活かす手立てやお役立ち情報・読者からの子育てのお悩みQ&AなどUpload By LITALICOライフLITALICOライフはお子さまとご家族が「自分らしい人生」を歩んでいくために障害分野とファイナンス、その両方の専門家としてライフイベントやライフプランの見直しを相談できるパートナーです。社会資源やサービス・お金の知識といった幅広い内容を身につけることができる勉強会や、専門領域をもつコンサルタントとの個別面談・プランニングを提供しています。Upload By LITALICOライフ
2020年09月13日授業中にぼんやりしている子のつらさこれまで私は児童精神科医として少年院に勤めながら、自治体の教育相談、学校コンサルテーションなども行ってきました。教育相談の場を通じてお子さんの知能検査などを行うこともあり、その際に、お子さんの「見る・聞く」といった認知機能に弱さが見つかれば、それが学業不振につながっている可能性を保護者の方に説明してきました。すると、保護者の方の多くは、「それじゃあ、この子が授業中にぼんやりしていたり勉強が苦手なのは、ふざけていたりなまけたりしているせいではないのですね」と納得がいった様子を見せます。なかには、それまでの子どものつらさに思いをはせてか涙を流される方もいらっしゃいます。認知機能に弱さがあるのはどうしたら?そのあと、決まって保護者の方から受けるのはこんな質問です。「認知機能に弱さがあるのは、どうしたらいいですか?」しかし、そうたずねられても、以前の私は、なかなかいいトレーニングを紹介できずにもどかしい思いを抱えていました。当時も書店に行くと「見る・聞く力を育てる」という書籍もありましたが、効果検証が不足していたり、包括的に力をつけさせるものではなかったり……。学習ソフトやオンライン教材で「見る・聞く力を育てる」トレーニングを提供しているものもありますが、とても高額であったりしました。そこで、私自身が約5年間にわたり、当時勤務していた医療少年院でトレーニングを実施し、少年たちに対して手応えの得られたトレーニングを『コグトレ』として提供するようになったのです。認知機能を強化する『コグトレ』『コグトレ』とは、「認知○○トレーニング(Cognitive 〇〇 Training)」の略称です(○○には「ソーシャル(社会面)」「機能強化(学習面)」「作業(身体面)」が入ります)。コグニティブ(Cognitive)とは日本語で「認知」のことで、社会面・学習面・身体面から包括的に子どもたちを支援するプログラムが『コグトレ』です。認知機能強化もその1つです。私たちは、五感(「見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触れる」の感覚)を通して外部から入ってきた情報を処理しています。これが「認知機能」です。認知機能によって、自分の置かれている状況を認識したり、言葉でコミュニケーションをしたり、問題解決の手段を考えたりして、日常生活を送っています。先生の言うことも聞き取れないことも認知機能が弱いと、学習や対人関係にも弊害が生まれます。例えば、見る力が弱かったら、板書を写せなかったり、漢字の書き取りができなかったり、算数のうっかりミスにつながっているかもしれません。聞く力が弱かったら、先生が言っていることをきちんと聞き取れないこともあります。もしも、お子さんがまじめに勉強に取り組んでいても、テストでいい点が取れない、苦手意識がある、覚えられないというケースでは、認知機能のどこかにつまずきがある可能性があります。認知機能は、子どもの見る力、聞く力、想像する力といった、いわば「学習の土台(スポーツでいう基礎体力)」なのです。分かっていなくても「はい」と答える子の心理相談を受けたお子さんのなかには、先生の言うことが聞き取れていないのに、「分かりましたか?」という問いに、とりあえず「はい」と答えてしまうような子もいました。その子なりのプライドで、「分かっていない」と周囲に知られるのが嫌なのです。そうなると、あとになってできていないことが発覚したときに「ウソつきだ」「ふざけているんだ」「なまけたいからだ」などと誤解を受けてしまいかねません。授業についていけない子が「コグトレ」をすると教育相談では、市内の学校から、授業についていけない、黒板が写せない、漢字を覚えるのが苦手、計算が苦手といったお子さんが、保護者とともにやってきます。年齢はだいだい小学2~3年生が多く、なかには高学年のお子さんも見えます。わが子の発達を心配してわざわざ相談に来られるくらいですから、やはりなんらかの課題が見つかります。多いのが境界知能(明らかな知的障害ではないものの支援が必要な水準)や能力の偏りといったものです。その後は、お子さんの発達の特徴をより詳細に見るために、『コグトレ』のワークシートの問題をやってもらいます。計算が苦手、漢字を覚えられない、黒板を写せない背景「まとめる」「点つなぎ」「形さがし」といった課題シートに取り組んでもらいますと、黒板が写せない、漢字を覚えるのが苦手、計算が苦手といったお子さんは、いずれかの、またはすべてのシートがうまくできないことが多いです(課題シートの例題は、追って紹介します)。「まとめる」問題で、5つまとめて囲む力がなければ、繰り上がり・繰り下がり計算のときに必要となる「数を量としてみる力」が育っていないため、計算が苦手になってしまいます。「点つなぎ」問題で、見本を見ながらそれを模写することができなければ、漢字はもっと難しいのでなかなか習得できないでしょう。漢字を覚えられないのは、「形を認知する力」が育っていないことが原因の1つです。また、「形さがし」問題で、いくつもの点々のなかから三角形や四角形を見つけることができなければ、場所や大きさが変わってもある形を認識できる「“形の恒常性”という力」が育っていないと考えられます。“形の恒常性”が育っていないと、黒板に書かれた図形などをノートに小さくまとめて写すといったことが難しいのです。できないことの練習で苦しい子どもこういった「数える」「写す」「見つける」といった基礎的な認知能力の弱さが背景にあれば、どうしても勉強についていくのが難しくなります。しかし学校では、計算が苦手ならばひたすら計算ドリルを、漢字が苦手ならばひたすら漢字のドリルをやらせる場面もあるでしょう。そんなふうに苦手を克服させようとしても、子どもは苦しいだけかもしれません。計算や漢字といった学習の土台には、「数える」「写す」といった基礎的な認知機能が必要なのです。そして、基礎的な認知機能はトレーニングにより高められる可能性があります。子どもが楽しい「コグトレ・パズル」を紹介それでは次に、お子さんがもっと楽しんで取り組めるように再編した『コグトレ・パズル』の問題から、いくつか紹介しましょう。まずは「数える」問題からです。以下の問題は、5人のオバケ(コバケというキャラ)を5人ずつ、〇でかこんでいく「まとめる」問題です。数のまとまりを感覚的に身につけていきます。Upload By 宮口幸治「写す」の「点つなぎ」問題は、見る力の基礎力を強化していきます。以下の問題は「点つなぎ」で正確に形を見る力をつけていきます。漢字や黒板の書き写しのトレーニングになります。Upload By 宮口幸治「見つける」問題では、見る力の応用力を強化していきます。以下の問題は「形さがし」です。Upload By 宮口幸治また、「同じ絵はどれ?」では、複数ある絵のなかから同じものを見つけることで、物事を見るときに共通点や相違点を把握する力をつけていきます。Upload By 宮口幸治最後に、「想像する」問題です。以下の問題「スタンプ」ではイメージを反転させる力を強化します。ほかにも、他者視点で考える力、論理的な思考力、時間的思考力を強化する問題もあり、幅広い思考力や推理する力、物事を判断する力をつけていきます。Upload By 宮口幸治これらの問題は、スピードが遅いせいで時間内に課題を達成できないお子さん、記憶力は悪くないはずなのに暗記が苦手なお子さんの処理速度のアップや記憶力のアップも期待できます。また、中学生や高校生でも教科学習にミスの多いお子さんにも、力になることでしょう。ぜひ一度お試しいただければ幸いです。
2020年09月12日こんにちは、RISU Japanの今木智隆です。前回記事『10億件の学習データからわかったこと。「無学年制」という新しい学習のカタチとは?』では、この連載が目指している方向性を、私自身の教育観などとも絡めてお話ししました。今回はその続きです。200年続く「集団授業」に意味はあるのか前回の連載では、近代教育が誕生から200年変わらず集団授業のスタイルをとり続けていることに言及しました。本来、子どもの個性は千差万別。そんな個性豊かな子どもたちを一斉授業のかたちで教えることは、はたして現代社会で本当に意味をもつのでしょうか?――じつは、「画一的であること」は悪い面ばかりでもないのです。今回は、「画一的であること」のプラスの側面を紹介しつつ、私が教育において最も重要だと思っている「エビデンスベースド」(evidence based)の考え方に触れようと思います。のちほど詳しく紹介しますが、私の著書である『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』は、この「エビデンスベースド」に基づいて、教育への提言をしています。先走って結論を簡単に述べるなら、私は「エビデンスベースドによる画一的な教育」は肯定したいと考えています。授業はすべてマニュアル化!それってあり?まずは、アメリカで行なわれている、ある教育法の紹介から始めましょう。ある教育法とは、「ディレクト・インストラクション」(Direct Instruction)(※以下、DI)。これは、ジークフリード・ジグ・エンゲルマンによって発明された手法で、最大の特徴は、授業がすべてマニュアル化されていることです。教師が生徒に投げかける質問(=発問)すらマニュアル化されています。授業の進行は「脚本」のように決められており、教師はその脚本を進める役者とでもいったところでしょうか。そこには、教師のオリジナリティが入り込む余地はありません。この教育法は、衝撃的にすら思えるかもしれません。日本で授業といえば、教師それぞれのオリジナリティが求められるものだという認識がありますから、そう感じるのは当然でしょう。私も当初は、この教育法に関して懐疑的でした。しかし、驚くべきはそのマニュアル化された授業の効果。その有効性は、79,000人の低所得者コミュニティの児童を、20年間追跡することで裏づけられています。この調査では、DIのような教育法から、子どもが自主的に学ぶようにつくられた授業モデルなど、17種類の授業パターンを比較しました。すると、ほかの授業モデルに比べて、DIで学習した子どもの学力が圧倒的に上回る結果となりました。しかもそれは、基本的な読み書きにとどまらず、思考力や高度な数学的能力にまで及んでいたのです。驚きますよね。僕も、最初にこの結果を見たときは驚きました。この調査からわかったことは以下です。・優れた内容のマニュアルのもと、教師がそのマニュアル通りに教えることで、子どもの成績は圧倒的に伸びる。・読み書きなどの基本的なリテラシーだけでなく、「思考力」や「類推能力」(ある事柄から物事を推測する力)に関しても、マニュアル通りに教えたほうが、成績がよくなる。教師のオリジナリティあふれる授業こそ優れた教育だと思う人からすると、信じがたい結果かもしれませんが、これがデータから得られる「画一的であること」のプラスの側面なのです。先生個人の経験則とデータに基づいた知見をもちろん、この結果を受けて「なんでもかんでも画一的にすればいい」と思うのは早計です。そもそも子どもは千差万別。全員が同じような授業でいいはずがありません。重要なのは、このDI教育マニュアルがたいへん優れているということなのです。DIの教育法では、「少人数」で「学力が同程度」の生徒たちに授業を行ないます。それぞれの発達に合わせた教育マニュアルがあるわけですね。そして、そのマニュアルをつくるときに重要なのが「エビデンスベースド」という考え方です。これは文字通り、そのマニュアルが「エビデンス(=証拠)」に基づいているということ。さまざまな実験で統計的に得られた結果をしっかりと受け止め、それに基づいて生徒たちの学習カリキュラムを形成するわけです。最近ではこの考え方もだんだんと教育界に浸透してはきましたが、ひと昔前であれば、先生個人の経験が学習カリキュラムに影響を及ぼすことが多く、統計学的に実際の効果があるのか保証されてはいませんでした。もちろん、先生の経験をすべて否定するわけではありませんし、それぞれの先生の経験も貴重なデータのひとつです。ただし、「個々人の経験則ではなく、横断的なデータに基づいた知見を入れて教育をとらえ直そう」というのがエビデンスベースドの基本的な考え方。つまり、「エビデンスベースド」に基づいた科学的な「画一性」であれば、子どもの成績を上げるのに有効なのです。算数の苦手はたった3種類に分類できる!RISU Japanで提供している「RISU算数タブレット」は、明確に「エビデンスベースド」に基づいた算数教材です。会員の方がタブレット上で問題を解いた時間や頻度、点数などを見て、そこからデータを収集し、その大量のデータを教材作成に生かしています。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』も、このデータから得られた話がメインです。エビデンスベースドの具体的な利点として、RISUタブレットからわかってきた、算数の驚くべき特徴についてお話ししましょう。タブレット学習をしている子どもたちの成績を解析したところ、子どもが算数でつまずくときに問題となる単元、つまり「苦手の原因」はたったの3種類に分類できることがわかりました。エビデンスに基づくなら、この3種類を重点的に学習させれば子どもの苦手の大部分はカバーできるのです。いずれ詳しくお話しすることになると思いますが、このきわめてシンプルな事実も、じつは算数という科目の特徴をよく考えればわかることなのです。しかし、データとして解析するまで、はっきりとは私もわかっていませんでした。データの力、恐るべしです。「画一性」を有効活用するエビデンスベースドに基づいた画一性の利点がおわかりいただけたでしょうか?もちろん、どんなにすばらしいカリキュラムを組んでも、個人でつまずいてしまう部分はどうしてもあります。RISU算数タブレットでは、そうした個人に説明が必要な部分は、大学生チューターなどがサポートに入るなどして、「画一的に行なう部分」と「個人に合わせる部分」を使い分けています。「エビデンス」に基づくなら、「画一性=悪いこと」と簡単に決めつけることはできないわけです。どうでしょうか。エビデンスに基づいて教育を展開する意義がおわかりいただけたでしょうか?この連載では「エビデンスベースド」の考え方から見えてきた算数や勉強にまつわる、さまざまな「事実」をレポートしていきたいと思います。次回は、今回後半に少しだけ紹介した「算数の苦手は3種類に分類できる」ということから始めていきたいと思います。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年09月11日この記事では、助産院ばぶばぶ・院長のHISAKOさんが赤ちゃんの指しゃぶりについて解説しています。赤ちゃんは生後4~5カ月ごろになると、自分の手に意思を持って興味を示すようになり、遊びと学習の両方の意味を持ってしゃぶるようになってくるそうです。 こんにちは。助産院ばぶばぶ・院長のHISAKOです。ほとんどの赤ちゃんがする、指しゃぶり。でも、あまりしすぎるのは愛情不足、母乳不足などと言われることもあり、ママが不安に思うこともあります。そこで、今日は「指しゃぶり」についてお話しします。 個性ある赤ちゃんの指しゃぶり生後2カ月ごろになると、赤ちゃんは自分のげんこつをなめる仕草を始めます。生後3カ月を過ぎるころからは、特定の指をリズミカルにしゃぶるようになり、手が口から離れると泣き出すようなことも出てきます。 いわゆる「指しゃぶり」は、赤ちゃん全員がするわけではなく、しない子もいれば、どの指を吸うかもその子によってレパートリーはさまざまです。 指しゃぶりは、「母乳不足」「愛情不足」のサインだと育児書などに書いてあることもあって不安になりますが、どんなに愛情をかけていても、ちゃんと母乳や育児用ミルクを飲ませていても、指しゃぶりをするときはします! 口に触れたものに吸いつく原始反射赤ちゃんは、口に触れたものに吸いつく原始反射を持っています。さまざまな体の感覚器のなかでも口と舌の感覚が最初に発達するので、なんでも口に入れて吸いつくことでいろいろなことを感じ取ります。 このような反射があるからこそ、母乳や育児用ミルクを飲むという生きていくうえで絶対必要な本能的行動ができるのです。すごいですよね。 指しゃぶりは遊びと学習生後4〜5カ月になると、自分の手に意思を持って興味を示すようになり、物の形や大きさ、感触を確かめ、手と目の協調運動を学び、遊びと学習の両方の意味を持ってしゃぶるようになっていきます。何かを吸う行動には不安や緊張を解消させる効果があり、鎮静作用があるということも明らかにされています。脳の発達においても、指しゃぶりは大きな効果があります。好奇心旺盛の赤ちゃんの自然の摂理である行動は、無理にやめさせる必要はないし、悩むことでもありません。 少し大きくなって1歳以上になると、歯並びや噛み合わせに影響することから、指しゃぶりが習慣化している子は注意が必要だという意見もありますが、12人の子育ての経験上、そんなに目くじらを立てなくても時期がくれば自然にしなくなります。 ゆっくりのんびり、指しゃぶりをしなくなるその日を待ってあげましょう。神経質にならずに子どもに安心感を与えてあげること。それさえ心がけていればOKです! イラスト/(c)chicchimama 監修者・著者:助産師 助産院ばぶばぶ院長 HISAKO総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2020年に12人目を出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。
2020年09月06日新型コロナウィルスの世界的な流行を受け、世の中のしくみが一変した2020年。子どもたちにとっても、休校期間中の学習の遅れを取り戻すために夏休みが短縮されるなど、明らかに負担が増している様子が見受けられます。大人もみな不安を抱えている状況のなか、どうしても余裕を失いがちになりますが、元気に振る舞っている子どもたちもじつは大きなストレスを抱えていることを忘れないでくださいね。例年の半分にまで短縮された2020年の夏休みご存じのとおり、2020年の夏休みは全国的に短縮傾向にありました。新型コロナウィルス感染拡大を防ぐため、多くの小・中学校では3月上旬から5月末までおよそ3ヶ月にも及ぶ休校措置をとりました。その結果、学習の遅れを取り戻すため、夏休みを短縮せざるを得なかったのです。どのくらい夏休みが短くなったのかは各自治体によってさまざまですが、平均で2週間〜3週間程度に短縮されたようです。ただし、各都道府県の感染状況によって臨機応変に対応しなければならなかったため、子どもたちはもちろん、保護者も先生たちも不確定なスケジュールをもとに不安を抱えながら過ごしていたのではないでしょうか。通常であれば、7月20日頃から8月末までおよそ40日間、6週間はたっぷりとあった夏休み。おじいちゃん・おばあちゃんの家に遊びに行ったり、旅行に出かけたり、キャンプ、夏祭り、海、プール、と楽しいことが盛りだくさんだったはずなのに……。悔しくて悲しい気持ちでいるのはみんな同じだと我慢すればするほど、子どもたちは「自分だけが大変なわけじゃないんだ」「わがままを言ってお母さんやお父さんを困らせないようにしなきゃ」と自分の気持ちに蓋をして、この状況を受け入れているようでした。無事に新学期を迎えたいまも、先の見えない不安のなかで過ごさなければいけない子どもたち。もちろん大人も不安でいっぱいですが、まずは傷ついた子どもたちの心のケアを優先すべきなのではないでしょうか。子どもたちのストレスは限界に達している!?国立成育医療研究センターによるアンケート調査の結果、コロナ禍における生活のなかで、4人中3人の子どもがストレス反応を見せていることがわかったそうです。7歳〜17歳の子ども2,591人の回答結果によると、「すぐにイライラする」「コロナのことを考えると嫌な気持ちになる」などのストレス反応を示していた子が全体の75%を占め、「最近、集中できない」「寝つけなかったり、夜中に何度も目が覚めたりする」との回答も多かったそう。教育評論家の親野智可等さんは、「子どもの現状に対する大人たちの無理解」に苦言を呈しています。新型コロナウィルスの流行以降、子どもたちがどのような状況に置かれてきたか、思い出してみましょう。自粛期間中、友だちと遊ぶことはおろか外出もままならず、3月の思い出づくりや4月の新学期のわくわく感も失われ、学年によっては卒業式も入学式も中途半端なまま終わってしまったかもしれません。学習面でも、大量のプリントだけを渡された子、初めてオンライン授業に挑戦した子、なかなか自主的に取り組めなかった子など、学校の方針や家庭の事情によって大きく差が開いてしまったことも事実です。このような状況に置かれて、ストレスをまったく感じないほうが珍しいのではないでしょうか。さらには、学校が再開されても休み時間が短くなったり、土曜日に授業をする学校もあったりと、自粛中に続いて自粛が開けても子どもたちは緊張状態を強いられていました。そのうえ夏休み短縮ともなれば、ストレスが限界に達してもおかしくありません。非認知能力を伸ばすための夏休みは短縮すべきではない!みなさんは「授業時間が減って学力が落ちているぶん、授業時間を確保して学力をつけることが子どものため」と思い込んでいませんか?親野先生は、「日本の教育は、点数化できる認知能力のみを大切にする傾向が強く、狭い範囲で考えすぎている」と警鐘を鳴らしています。そのうえで、次のように考えることをすすめています。しかし、将来大きく伸びるためには狭い学力だけでなく、もっと広い意味での学力が必要です。例えば、自分がやりたいことを自分で見つけてどんどんやっていく自己実現力、「自分はやれる」という自己肯定感、他者の気持ちへの共感力など、点数化できない非認知能力が高いことが大事なのです。(引用元:オトナンサー|「授業は子どものため」は大人の思い込み夏休みを絶対短縮すべきでない理由)非認知能力を伸ばすには、自由な時間に思いきり遊んだり、やりたいことに熱中したり、ときにはぼーっとして過ごしたりすることが何よりも重要。だからこそ、自由な時間をたっぷりと確保できる夏休みは、子どもの能力を引き出すよい機会になるのです。「子どもの学習ペースが半年や1年ほど遅れても、そんなに大きな差にはならない」と話すのは、学習に困難を抱えた子をサポートしてきた公認心理師の緒方広海さんです。心に負荷がかかりすぎると、自分の意思に反して勉強が手につかなくなる子もいます。ストレスを抱えたまま無理に勉強させるよりも、本人の好きなことや得意なことを楽しみながらやらせましょう。子どもはストレスを抱えながらも “いま” を生きている大人でも適応するのが困難なこの状況において、子どもたちも変化し続ける日常に一生懸命合わせようとしています。だからこそ、無理をしていつの間にか心の不調を抱えてしまうことも少なくないのです。精神科医の井上祐紀さんは、「新学期が始まってから体調不良があれば遠慮なく休んでほしい」と強く発信しています。さらに、「周囲からの期待に100%応えることで健康を害するかもしれない」ということをもっと周知すべきとも述べています。私たち大人がまずすべきことは、子どもたちが「休みたい」という意思表示がしやすくなるような環境をつくること。「休むことは悪いことではないんだよ」と、休むことへの罪悪感を抱かないような言葉がけをしましょう。最後に、発達心理学者の浜田寿美男先生の言葉をご紹介します。「今の子育て感、教育観では『子どもは大人になるための準備の時代』であるかのように思われていますが、そもそも人生に準備の時代というものがあるでしょうか。子どもは『子どものいま』という本番を生きています」(引用元:YAHOO!ニュース|コロナ禍でいつもと違う「夏休み明け」75%の子どもにストレス反応【#コロナとどう暮らす】)私たち大人は、わが子の将来ばかりを考えてしまいがちです。しかし、“いま”を大切にしてあげないことには、未来の幸せを手に入れることは難しいでしょう。重要なのは、“いま” 子どもが幸せに過ごしているか、充実した毎日を送っているか、つらい思いをしていないか、ということ。過密スケジュールに合わせることが難しいなら、少しくらい休んでも大丈夫です。勉強の遅れを気にするよりも、子どもの心の安定を優先してあげましょう。***これまでの当たり前の日常が一変してしまったことで、子どもたちも想像以上のストレスにさらされ続けています。しかし、子どもたちは日々成長しています。大事な一瞬を見逃さないように、いままで以上に子どもの気持ちに寄り添い、親子で過ごす時間を充実させていきたいですね。(参考)コエテコ|2020年の夏休みはどうなる?お盆休みはある?小学校・中学校具体例まとめHugKum|2020年の夏休みはいつからいつまで?コロナ禍でどうなる?夏のコロナ対策、勉強のコロナ対策まとめYAHOO!ニュース|コロナ禍でいつもと違う「夏休み明け」75%の子どもにストレス反応【#コロナとどう暮らす】国立研究開発法人 国立成育医療研究センター|「コロナ×こどもアンケート」第1回調査報告書オトナンサー|「授業は子どものため」は大人の思い込み夏休みを絶対短縮すべきでない理由withnews|子どもの「有休」奪った自覚ありますか?精神科医が恐れる異常
2020年09月05日神奈川県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービス心音~ころん~では、運動プログラム、創作、クッキング、畑作業、ソーシャルスキルトレーニング等、様々なプログラムを通して、子どもたちの「脳」と「五感」を最大限に刺激し、発達を促しています。スタッフ間では日々検討会議を行い、支援のあり方や情報共有に努め、定期的な研修も取り入れ専門性を深めながらお子さんの支援を行っています。経験から得られる知識や知恵に繋げられるよう、世界の喜び・感激・神秘などを、子どもと一緒に再発見し、感動を分かち合うことで、様々な体験から得られる気付き、宝物を発掘します。神奈川県の放課後等デイサービスをもっと見るUpload By 発達ナビ施設情報Solverde global kids(ソルヴェルデ グローバル キッズ)は、療育と英語が学べる多機能型療育施設です。療育にあたるスタッフは日本人バイリンガルであり、かつ2年以上の療育経験者の為、お子さんも安心して学習が進められる環境が整っています。また、サイエンス(科学)、テクノロジー(技術)、エンジニアリング(工学)、アート(芸術)、マセマティックス(数学)にも取り組み、楽しみながら学習を進めています。英語ではお子さんの好きを見つけて伸ばし Specialist を、またはお子さんの好きを増やして伸ばし multi-potentialite を目指します。神奈川県の放課後等デイサービスをもっと見る神奈川県児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報LITALICOジュニア中山教室では、言葉の遅れやコミュニケーション、集団行動などの困りごとを中心に、一人ひとりに合わせた指導計画を作成します。発語、親子やお友だちとのコミュニケーションスキル、身辺自立をはじめとする基本的な生活スキル・社会性を身につけながら、言葉や数の概念、手先や体の動かし方、読み・書きなどのプログラムを通じて学習を深めています。また、保育園・幼稚園との連携も積極的に取り入れていますので、包括的にお子様の生活や成長を支えていくことが可能です。小学校に向けての就学移行期にも、訪問や引継ぎなどを通して、お子様の未来もサポートしていきたいと考えています。神奈川県の児童発達支援事業所をもっと見るUpload By 発達ナビ施設情報Solverde global kids(ソルヴェルデ グローバル キッズ)は、英語を中心に支援を行う多機能型事業所です。科学や芸術、数学等様々な療育を取り入れながら、多角度からお子さまが楽しく英語を学べるよう自己肯定感を養います。航海をテーマとし、スタッフは旅のプランナーとして保護者様と旅のプランニング(経路、目的地)を行い、お子さんと航海(輝く未来)への夢を巡らすことで、錨をあげてお子さんの背中を押し、旅立ちを応援していきます。神奈川県の児童発達支援事業所をもっと見る千葉県児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報LITALICOジュニア流山おおたかの森教室では、0歳~6歳(年長)のお子さんを対象とした児童発達支援をおこなっています。指導内容はコミュニケーションから集団参加、学習まで多岐にわたり、お子様に合わせた支援を提供しています。教材や指導員の研修は発達障害児支援の専門家である教授や医師に監修をいただいています。教室スタッフの思いとして、お子様、ご家族1人1人に寄り添い、お子様のできた!やお悩みを一緒に共有していける教室をつくっていきたいと考えています。また、保育園・幼稚園等への訪問支援を取り入れていくため、日常生活の中にも、よりお子様のできたを拡げていけたらと思っています。不安な点やお悩みは何でも教室スタッフにご相談ください。千葉県の児童発達支援事業所をもっと見る埼玉県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報オレンジスクール越谷教室では、学習を主体とし、一人ひとりのレベルにあった教材に取り組む中で、学力の基盤づくりを行っています。また、少数のグループで支援を行う事で、お子さんも安心して質問ができる環境を整えています。学習の時間と遊ぶ時間を分け、その日のスケジュール管理はお子さん自身で行うことで、自己決定力や気持ちの切り替えなどの力を養う事にも繋げています。学校での指導経験や、福祉施設での勤務経験のあるスタッフが、お子さまが楽しく学べるようサポートします。埼玉県の放課後等デイサービスをもっと見る大阪府放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービス スマイルでは学習面から、運動・音楽・ソーシャルスキルトレーニングなど幅広く支援を行っています。思いっきり体を動かすことのできるプレイルームと学習スペースを分けることで、気持ちの切り替えができるよう環境整備。療育は担当制となっており、お子さんとスタッフ間の信頼関係を築きながら、療育の進み具合や変化等もしっかり把握します。個々に合わせた支援方法で、得意なことを伸ばし、笑顔で過ごせる環境を提供します。大阪府の放課後等デイサービスをもっと見るUpload By 発達ナビ施設情報児童発達支援 スマイルでは、就学前の準備や生活習慣のサポート等から運動療法・音楽療法、また個別支援から集団支援まで、幅広く支援を行っています。個別の支援計画とは別に学習支援計画を作成し、お子さんのペースに合わせて活動できるようサポートします。スタッフ同士が密に連携を図り、その日の様子や進み具合を確認、また親御様への日々の活動報告や支援内容の進め方等も確認・共有しながら療育を進めていきます。子ども達が大人になり、社会生活をしていく上で必要なスキルを習得できるように指導します。大阪府の児童発達支援事業所をもっと見る「もっと施設の情報を詳しく知りたい!」「見学をしてみたい!」と思ったら、WEBからもお問い合わせが可能です。施設情報ページでは、掲載されている施設の情報を地域ごとに検索して見ることができますよ。
2020年08月24日とにかく今日1日だけで自由研究を終わらせたい!子どもが意欲的に取り組むことをさせたい!どちらもかなえたいなら、100円ショップで購入したアイテムを分解して、その構造の仕組みを調べてみませんか。ちょっと変わった視点で楽しむ自由研究を小学3年生の息子が実際にやってみたので、その様子を紹介します。100円ショップで分解できるものを探す今回紹介する自由研究は、ものを自分で分解して仕組みを調べてレポートにまとめるというものです。【用意する物】・分解するもの・分解に必要な道具(あれば)・レポートをまとめる筆記用具まずはじめに、分解するものを100円ショップに探しに行きます。商品を選ぶときには、いくつかのポイントがあります。1.接着材で貼りつけられていて、分解できないものは選ばない2.なるべく子どもがひとりで分解できるものを選ぶ※分解するときにドライバーなどの工具が必要なものなどは、年齢に合わせて選ぶ3.分解したあとに自分で組み立てられるものを選ぶお店で商品を見てみると、自分で分解できるものが意外と少ないことに気がつきます。分解しやすいおすすめの商品は、巾着・ネクタイ・マスクなど糸で縫って作られているもの。糸を切って外して分解して、最後は縫ってもとに戻すことができます。また、お店によっては分解できる時計もあるので、年齢に合わせて商品選びをしてみましょう。息子が今回選んだのは、「ボディウォッシュ」という商品です。選んだ理由は、工具を使わずに小学生の手で分解できること、息子がこの商品は何に使うものなのか興味を持ったという点です。レポートを書きながら分解してみよう!1.完成形を観察分解する前に、どのように作られているのか完成形をよく観察して、図にかいておきましょう。詳しく書いておくと、最後に組み立てるときの設計図にもなります。2.分解してみる実際に分解してみます。買ってきたものを分解するという経験したことがない行為に、息子はとてもわくわくしている様子でした。3.分解したものを並べる分解したら部品を並べてみます。そして、それぞれの部品を触って観察して、素材の特徴をノートや紙に書いておきましょう。輪っかになったスポンジを広げてどんな形をしているのか、どのようにして輪にしたのか調べました。最後は組み立てて実際に使ってみる4.もとに戻す最後はどのように作られたのかを意識しながら、もとの形に戻していきます。5.実際に使ってみる組み立てられたら、実際に使ってみます。そうすることで、ものの仕組みの理由を知ることができます。「お風呂に入って身体を洗うときに、伸びるひもだったら背中が洗いやすい」「スポンジがたくさん使われているからよく泡立つ」など、自分で使った感想もレポートにまとめました。これで自由研究レポートの完成!毎年夏休みの自由研究は、何をするかということだけではなく、子どもが興味を示して意欲的にできることを探すのに苦戦するのですが、今回の自由研究は大成功。息子がとても楽しそうに、調べたり、書いたり、考えたりしている様子が印象的でした。ものがどう作られているかの仕組みを知る、そして組み立てるという作業は、プログラミング的思考力の学習にもつながります。用意するものが少なく時間もかからないので、自由研究としてだけではなく、自宅学習にもおすすめです。<文・写真:ライターやまさきけいこ>
2020年08月21日はじめまして。RISU Japanの今木智隆です。このたび、STUDY HACKERこどもまなび☆ラボにて、連載『学びノべーション』を始めることになりました。この連載を通して、「いま本当に必要な教育」をお伝えしていきます。成績を超えた人材育成へ――エリートコースはもう古いまずは自己紹介をさせてください。私は、タブレット型学習サービスを提供するRISU Japan株式会社(以下、RISU)を運営しています。タブレット型学習サービス以外にも対面塾であるRISU塾を運営しており、対面・オンラインの枠にとらわれない、広い意味での「理数系教育」を扱っています。このように書くと、「算数や数学の成績が優秀な子どもを育てること」が目的の会社だと思われがちです。もちろん、学校の成績がよいことは算数の理解が深まっている証ではありますが、私の理念は少し違います。私が目指すのは、「成績より先の人材育成」です。現代では、勉強していい学校に入り、いい会社に入り、いい年収を稼ぐことがかつてほど魅力ではなくなっています。生活必需品の値段が劇的に下がり、欲しいものがそれほど苦労せずに手に入るようになったからです。また、人生における選択肢の幅も広がったため、かつてはたくさんの人が憧れていた「エリートコース」の魅力が相対的に低下してしまったのでしょう。「ただ試験のためだけに算数を勉強する」ということは、もはや現代社会においてあまり意味がなくなっているのです。だからこそ、子どもたちには、目先の問題が解けるだけでなく、問題を解くことを通して、「学ぶことそのものの楽しさ」を知ってほしい。私はそう願っています。「才能あふれる社会」を創り出す教育RISUのスローガンは「才能あふれる社会を創り出す」ですが、このスローガンには私の願いが込められています。それぞれの子どもが学ぶ楽しさを知り、自分を高めていくことで、その子にしかない才能が開花するのです。「才能あふれる社会」についてもう少しだけお話しさせてください。そのビジョンが、この連載ではとても重要になるからです。ここで、少し視野を広げて、「教育」の歴史を考えてみましょう。近代教育が誕生したのは200年前、産業革命と同じ時期です。そこで目指された教育は、工場で大量に均質な商品がつくられるように、学校という工場で大量の生徒をつくり続けるものでした。それは、現在も続く「教室での集団授業」という学びの形に強く現れていますよね。恐ろしいのは、この200年前のモデルがいまもって教育のスタンダードであり続けているということ。これは昨今、教育界を騒がせている新型コロナウイルスによる感染拡大に対する学校の対応からもおわかりいただけるでしょう。今回、日本で初めてオンライン教育の本格的な導入が模索されましたが、その議論がなかなか進まないのは、この集団授業のモデルが現場に強く作用しているからです。考えてみてください。集団授業のモデルは現代において、いまなお有効な方法でしょうか?言うまでもなく、産業革命の時代と現代では、社会の構造も、それを支える産業の構造も大きく変化しました。それにともなって、大人のライフスタイルも、子どものライフスタイルも大きな変化を遂げています。なかでもインターネットの普及による情報化社会の進展は、教育を考えるうえで外せないテーマです。そもそも、オンライン教育の議論も情報社会でなければできないわけですから――。このように変化している現代社会において、200年前の教育を子どもたちに提供し続けることは、正しいとは言えないはずです。多様化した社会に必要なのは、「その子だけの才能」なのだから。子どもひとりひとりの才能をもっと伸ばしてあげられるような教育が必要になってきているのです。「無学年制」という新しい学習のカタチそんな現代社会を生きる子どもたちにマッチした教育法・教材はないものか。そのようにしてつくったのが、RISUタブレットです。2015年にスタートした「RISU算数」は、個別フォロー・無学年制によるタブレット学習サービスです。生徒の学習状況が逐一記録され、それに基づいて子どもへの学習アドバイスがメールで送られます。タブレット学習の利点を活かし、集団学習では不十分な生徒への個別フォローを行なっているわけですね。また、学年の枠を飛び越えてどんどん進む子もいますから、無学年制を採用しました。これによって、意欲ある子どもの先取り学習が可能になっているわけです。子どもひとりひとりに合った学びをそれぞれのペースに合わせて提供しているため、効率的な成績アップだけでなく、学ぶ楽しさまで感じられるのです。つまりRISUの教材は、集団授業を軸とした近代教育に対するアンチテーゼなのです。集団で画一的な教育を行なうのではなく、それぞれの子どもがそれぞれのペースで、それぞれに必要な学力を身につけ、よりよい未来をつかむ。それこそが、RISU Japanが描く「才能あふれる社会」です。私は、子どもたちが自分自身の本来の才能に気づき、それを伸ばしていける教育についてずっと模索してきました。逆に言えば、私の目からは、いまの教育はそうした、子どもの未来にとって重要なことが置き去りになっているように見えるのです。学ぶことの楽しさに気づき、自分自身の才能を伸ばしていける子どもを育てる教育はいま、どこにあるのか。この連載では、そうした問題意識をみなさんと共有していければいいと思っています。「子どもの才能を伸ばす教育」を探しに行こう「算数に特化した無学年制のタブレット教材」という、これまでになかったサービスを提供するなかで、蓄積したデータから、これからの「学び」にイノベーションを起こせるような学習法や教育法にあらためて気がつきました。そして去年、それらのデータや学習法についてをまとめた書籍『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方(文響社)』を出版しました。人生で初めて執筆した本で、構想から出版に至るまで約2年……。執筆が終わったときには「もう本は書かないぞ!」と強く思いました(笑)。書籍では、RISUタブレットから得られた10億件を超えるデータや、海外の研究機関や文部科学省が出している統計をもとに、「算数や勉強について私たちが知らない残念な真実」などについて詳細に説明しています。たとえば、以下のような残念な真実です。9割の子どもが間違える問題はたった「3つ」に分類できる算数でつまずく子どもが、必ずといっていいほど間違えてしまう問題があります。「位」「単位」「図形」です。これらの問題は、恐ろしいことに、ただ「この問題ができない」だけでなく、「その単元そのものを理解できない」につながってしまいます。今後の算数の理解度や成績をも左右する間違いは、早めにクリアしておきたいものです。 宿題をさせると、子どもの学力は下がる!?じつは、いくつかの統計によって「宿題をしても学力は上がらない」という結果が出ています。それどころか、「宿題は学力にマイナスの影響を及ぼす」という衝撃のデータもあるのです。だから、「宿題やりなさーい!」と親が叫ぶ必要はありません。(※子どもが勉強嫌いにならない「宿題のやらせ方」も紹介していますのでご安心を) 本連載では、上記のような「RISU算数」から得られた知見はもちろんのこと、私が世界から集めた多くの事例をできるだけわかりやすく、かつ実用的にお伝えできればと思っています。さあ、真に子どもたちの豊かな才能を伸ばす教育を探す旅に出かけましょう。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年08月20日夏休みの自由研究、どうしよう…と悩むママやパパもいるのでは?私がおすすめしたいのは、「牛乳パックの紙すき」です。材料費や時間があまりかからず、学年に合わせて応用がきくので、きょうだいで取り組むのもおすすめですよ。低学年は工作として!郵便の仕組みと組み合わせても◎低学年なら、紙すきで作ったハガキなどを、「自由工作」としてそのまま提出することができます。作る工程で、着色したり、押し花などを使って華やかにするのも楽しいですね!もし、「作るだけでは物足りない」と言う場合、どうやって(紙の丈夫さや厚さ、色や柄を)工夫して作ったのかレポートのようにまとめてもいいでしょう。もっとしっかり学習したい場合、工作と社会科を融合した調べ物にすることもできます。例えばハガキを作ったのであれば、実際に自宅や祖父母の家に送ってみる方法も。郵便局へハガキを持っていくと「切手」を購入する必要があり、「消印」を押され、最寄りの郵便局から自宅や祖父母宅まで何日間で届くのか?といった「郵便」の仕組みを体感することができます。さらに、子ども自身が疑問に思ったことを図書館で調べてまとめたら、れっきとした調べ学習になります。高学年は「紙」の比較やリサイクルなど理科や社会と絡めて高学年なら理科や社会の内容と絡めて、研究レポートを作ることができるでしょう。理科としてやるなら、牛乳パック以外の素材で紙すきをしたらどうなるのか比較し違いを考察しても面白いですし、普通のノートやコピー用紙のような紙と比較し、「紙」はどうやってできているのか調べてみる方法もあります。社会としてやるなら、紙すき以外の身近な紙のリサイクルは何があるか?を探したり、リサイクルの観点からSDGsに絡めた切り口にしてレポートを作成できそうです。あるいは、現代使われている紙がどういう過程を経て今のような紙になったのか、「紙の歴史」をまとめてもいいでしょう。牛乳パック紙すきのやり方紙すきのやり方は下記の通りです。今回、市販の紙すきセットを使用せず、家である物で代用できないか試してみました。やはり市販品を使った方が簡単できれいですが、代用品でもなかなかの出来ばえ(笑)。時間のある人は試してみてください。1.紙すきセットを用意しておくバットの上に、水切りネットなどをできるだけピンと張るようにして固定(裏側でガムテープで貼り付けています)し、上に、ハガキ大の穴を開けたプラスチックトレイを置きます。できれば丈夫な網目(網戸の網のようなもの)だとうまくいきそうです。2.洗って切り開いた牛乳パックをバケツなどに3日程度入れてふやかして、透明なシート状のものをはがす外側だけでなく内側も同様に。はがしたシートは廃棄し、白い部分(パルプ)だけ集めます。3.パルプを細かくちぎって、水を足し、ミキサーで細かくするすり鉢を使い、すりこぎですりつぶしてもOK。細かいほどきれいな仕上がりに。画像はミキサーにかけたあとのパルプを少し取り出したもの。4.紙すきセットのプラスチックトレイにパルプ液を流し込みます。水が出てくるので、バットをそっと傾けて流します。5.ある程度水が切れて乾いてきたら、ネットからそっと剥がして乾かす今回は、梅雨明けで天気が良かったのでベランダでバットごと日光にあてて乾かしてみました。わが家は窓に貼って放置することもありますが、早く乾かしたい場合は半紙などに挟んでアイロンをかけます。※ハガキに色をつけたい場合は、3の段階で水で溶いた食紅を入れてください※押し花や刺繍糸などを入れたい場合は、4の過程で入れ、上から再度パルプ液をかけます※市販の紙すきセットを使う場合は、そのやり方に従ってください※幼稚園児の場合は、写真のような大き目のクッキー型に流し込んで作るのも◎牛乳パック紙すきの注意点・ミキサーを使う場合、パルプを入れすぎるとミキサーが壊れることがあります・パルプ液を水道に流すと詰まってしまうので、流さないでください・事前準備でしっかりと牛乳パックをふやかすと、透明なシートがラクにはがせます・早く乾かすために、アイロンを使用する場合、熱で押し花などが変色することがあるので注意を・実際のハガキとして郵便に出すときは、重さや破損に注意してください。郵便局へ持参し、測ってもらうと安心です。ポロポロと崩れそうな場合は、封筒に入れて送りましょう・刃物やアイロンを使うときは大人がそばにいて、ケガややけどに注意してくださいチャレンジしやすい自由研究!牛乳パックは簡単に用意でき、事前に準備さえしておけば、あとはそれほど時間をかけずに作れるので、夏休みにチャレンジしやすいと思います。紙すきをした後のまとめも、視点を変えて、テーマを学年別に設定すれば、きょうだいで取り組めるのもいいですね!<文・写真:ライターeurope>
2020年08月15日なにかに失敗して、落ち込んでいる子どもの姿を見るのはつらいものです。「こんな思いをさせるくらいなら、失敗しないように導いてあげなければ」と考える親御さんの気持ちもよくわかります。一方で、「これからの人生において、つらいことや苦しいことはたくさんある。いまのうちに失敗を経験させるべき?」と悩むこともあるでしょう。今回は、「失敗したことがない子」にはどのような将来が待っているのか、また失敗することの大切さについて解説していきます。子どもは「失敗する機会」を奪われている!?現代では、「ちょっと壁にぶつかるとすぐに諦める」「打たれ弱い」「失敗を恐れて新しいことに挑戦しない」若者が多い傾向が見られるといいます。その原因として最も大きいのは「幼い頃からの環境」であり、日本の学校特有の教育方針にも問題があるようです。「日本の教育は、子どもたちから失敗の機会を奪っている」と指摘するのは、花まる学習会グループ「西郡学習道場」代表の西郡文啓先生。日本の教育では、失敗を避けて効率的に生きることを子どもたちに教える傾向が強く、社会に出てからもそれを求められるため、子どもたちは自然と「失敗したらいけないんだ」と思い込んでしまうのです。西郡先生は「日本の教育は、自分のやり方ではなく『正しいとされている』やり方を教えられる」と言い、「学校では、成功の方法は教えてもらえるが、失敗したあとの方法は教えてもらえない」と苦言を呈しています。そして、「失敗を奪っているのは教育現場だけではなく、親も知らず知らずのうちに子どもを失敗から遠ざけようとしている」とも話します。子どもから「失敗する機会」を奪い、それが正しいと信じているのが、「ヘリコプターペアレント」と呼ばれる親たちです。ヘリコプターペアレント過保護かつ過干渉な親の総称。わが子が失敗しないように見張り続け、困難に遭遇しようものならすぐさま飛んでいって助ける親を指す。すべての失敗や困難から子どもを遠ざけて、傷つかないように守るヘリコプターペアレント。その過剰な愛情は、子どもの内面的な成長や将来の成功の機会を奪います。「子どものために」失敗から遠ざけた結果、子ども自身の自立を阻んでしまっているのです。失敗しなかった子は「他人の判断に依存する」失敗を避け続けて成長した先に、いったい何が待ち受けているのでしょうか。『メンタルが強い子どもに育てる13の習慣』(講談社+α新書)の著者で、サイコセラピストのエイミー・モーリン氏は、「些細なことまですべて親が決めてしまう “ヘリコプターペアレント” に育てられた子どもは、基本的な意思決定能力すら備わらずに大人になってしまう」と述べています。ヘリコプターペアレントの子どもは、ほかの子どもたちに比べて圧倒的に「決断する機会」が減ります。そのため、ちょっとしたことでも自分では決められず、「ママ、どうしたらいい?」「パパはどう思う?」と、親や他人の判断に強く依存するようになるのです。また、幼少期に失敗を重ねなかったことから、「完璧な自分」しか認められない、自分を好きになれないなどのネガティブな価値観形成が見られるケースも多いそう。実際に、親がヘリコプターペアレントである人はうつ病になりやすく、人生への満足度も低い傾向が見られます。子育ち研究家の長岡真意子さんは、「失敗を恐れる完璧主義の人は、周囲に対しても完璧さを求める傾向が強くなり、相手に対して否定的・批判的になってしまう」と述べています。ゆえに人間関係がうまく築けずに、孤立してしまうのです。さらには、失敗したくないがために挑戦することを避け、自分が確実にできることにしか手を出さなくなることも。これではせっかく成長の機会が訪れても無駄になってしまいます。失敗をしたことがない子や失敗を恐れる子は、一見「おとなしい優等生」のように見えますが、自らの成長の機会を避け続けているため、どんどん周囲との差が開いてしまうのです。失敗は脳にとって最高のエクササイズ!前出の西郡先生は、「これからの時代を生き抜くための力を育てるには、『失敗』が不可欠」と断言しています。そして、「失敗をしたうえでの成功体験をもっている子どもは、わからないことそのものを楽しく感じる。その差が、将来の学力の差になる」とも述べています。できなかったことができたとき、前に失敗したことを克服できたとき、子どもは大きな快感を味わいます。その快感が、学習意欲や、もっと学びたいという向上心にもつながっていくのです。「失敗は脳にとって最高のエクササイズ」と話すのは、性別や年齢別の脳の違いを分析し、独自のマーケティング論を展開している(株)感性リサーチ代表取締役の黒川伊保子さん。黒川さんによると、失敗は脳の “直感力” を高めるそうです。「勘が働き、パッとひらめく脳」は、失敗がつくるものと言っても過言ではありません。また、『東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?』(文響社)の著者で、進学塾VAMOSの代表である富永雄輔先生は、「親はつい成功体験を重視しがちだが、成功体験と同様に失敗体験も子どもの挑戦力を育てるためには欠かせない」と述べています。富永先生いわく「理想は、成功が51・失敗が49」。49の失敗体験があってこそ、51の成功がより生きるのだと考えましょう。私たち親は、つい「失敗しないように手助けしなきゃ」と考えてしまいますが、「その失敗が子どもの挑戦力につながる」と意識を変えなければならないのかもしれませんね。「あなたなら失敗しても大丈夫!」と励ましてわざと子どもが失敗するように仕向ける親はいませんが、「失敗しそうだな」と察知して事前に止めることを我慢するだけで、子どもにとっては成長のチャンスになることも。前出のエイミー・モーリン氏は、「手を出すことをやめ、『あなたなら失敗に耐えられる』と子どもを励ますことに心を注ぎましょう」とアドバイスしています。大事なのは、子ども自身が「自分で決められる」「失敗しても立ち直れる」という自信を身につけることです。自分で麦茶を入れようとしてこぼしてしまった、ふざけて走っていたら転んでしまった……。そんな子どもの様子を目にすると、とっさに「なにやってるの!」「まったくもう!」「危ないって言ったでしょ!」と強い言葉が出てきがちです。しかし、このような場合に必要以上に叱ってしまうと、子どもは「失敗は恥」だと感じてしまいます。子どもが失敗を恐れなくなるためにも、「次はどうしたらいいかな?」「今度はうまくいくように自分で考えてごらん」と、次のチャレンジにつなげられるような声かけを心がけましょう。また、失敗して落ち込んでいるようなら、親御さん自身の失敗談を話してあげるのも効果的です。失敗からどう立ち直ったのか、失敗しても結果的にはいい方向に物事が進んだ、など子どもの気持ちが前向きになるエピソードを話してあげるといいでしょう。大事なのは成功したかどうかではありません。一生懸命取り組むことや、楽しみながらやり遂げることのすばらしさを、自分の体験を通して学ぶことが、子どもの自信につながるのです。***親御さん自身も、「あのときの失敗があったからこそ、結果的に成功することができた」といった経験はありませんか?失敗を恐れずに、積極的にチャレンジする力を育むことは、お子さんの将来に必ずプラスになるでしょう。(参考)ウーマンエキサイト|なぜ親は子どもが失敗することを恐れるのか?【「ちゃんと失敗する子」の育て方 Vol.2】STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|過保護に育った子どもの恐ろしい将来。我が子の成長を奪う「ヘリコプターペアレント」現代ビジネス|メンタルが強い子の親が、子育て中絶対に「しないこと」があった!STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|失敗を恐れる「完璧主義」の子ども、なぜそうなった?4つの予防・改善方法All About|完璧主義の子供は成長に悪影響を及ぼす?子育てでの対処法PHPのびのび子育て 2020年8月特別増刊号, PHP研究所.STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|“49”の失敗体験が子どもの挑戦力につながる!過干渉にならない会話のコツ『これからの未来を生き抜くできる子の育て方』(2018年), 洋泉社MOOK.
2020年08月11日新型コロナウイルスの影響で、私たち家族の住む東京都でもおよそ2か月もの間、子どもたちは学校へ通うことができませんでした。特に、新1年生は学校生活が始まる前に休校になってしまったので、授業の遅れに不安を抱える保護者も多いのではないでしょうか。そこで、今回は現在高学年になる私の娘が、小学校1年生の夏休みにやっておいてよかったと感じる学習についてお話します。夏休み、漢字検定と算数検定を目標にしてみよう!私の娘が通う小学校では、先日保護者会が行われ、担任の先生からは、「1学期の学習範囲はほぼ終わったものの、休校で登校日数が少なく、駆け足で進んでしまった感があります」とお話がありました。また、逆に低学年などは、進度が遅く学習すべき単元が終えられなかった学級もあるかもしれません。親としては、わが子が1学期の授業内容をきちんと理解できているのか、覚えているのか不安になりますよね。算数は、わからないまま放っておくと苦手意識がついてしまうかもしれないし、漢字も1学期の範囲を覚えきれていないのに、新学期どんどん新しい漢字が出てくるのも負担になります。そこで、おすすめしたいのが、夏休みにスタートする算数検定と漢字検定の勉強です。検定を受けることで苦手意識が薄くなった娘は1年生の時に漢字検定と算数検定の両方を受験しており、その後も何回か漢字検定を受けています。検定後は、いつも母子ともども「やってよかった!」と強く感じています。初めて検定を受けた1年生の時。夏休みから少しずつ勉強し、10月に算数検定を受験し、11級に合格できました。当時は、算数の宿題にはとても時間がかかっていたのですが、その後は「算数はおもしろい!」と言うようになりました。また、漢字検定も、1年生の2月に10級を受験しました。結果は、漢字が苦手だったにも関わらず満点合格でした。どちらの検定も、受けた後に娘の勉強に対する苦手意識が薄くなっているのが感じられました。どちらの検定も対策しやすいのが◎漢字検定は、低学年の場合は試験範囲になる文字数も少なく、1年生に該当する10級では合格率が95%を超えることも。算数検定は、公式サイトで過去問をみることができます。1年生に該当する11級は、計算問題以外は、一見パズルのように見えるので、子どももそれほど抵抗なく問題に取り組めると思います。つまり、どちらの検定も、子どもの学年に該当する級を受ける場合、子ども自身も比較的勉強しやすく、親も教えやすいのです。結果的に、高得点を狙うこともできるかもしれません。継続は力なり!検定を利用して自信を養おう子どもに勉強させ続けるのは、とても根気がいります。しかし、算数検定や漢字検定対策を夏休みから無理のない範囲で少しづつ続けておけば、2学期に「夏休みの間がんばった!」という自信につながると思います。実際に検定を受けてみたら、子どもにも目に見えてわかりやすい成果がでるかもしれません。そこでもし高得点が取れたら、さらに自信になるし、また、残念ながら結果が出なかったり、得点が低かったとしても、目標に向かって頑張れたことはよい経験になると思います。新型コロナウイルスが流行している現在、状況によっては中止になるおそれもありますが、現時点ではどちらの検定も10月に試験日が設定されています。夏休みから漢字検定や算数検定を受けられるよう準備しておくことで、2学期に自信を持って臨めると思います。■日本漢字能力検定■日本数学検定協会(幼児・小学生)<文・写真:ライターeurope>
2020年08月08日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! ママたちを悩ませる「夜泣き」。赤ちゃんの表情が豊かになったり、ハイハイができるようになったり、子どもの成長がうれしく、ますますかわいくなる一方で、夜泣きが負担になり、終わりが見えない不安感を覚えるママたちも少なくありません。ここでは夜泣きの原因やラクに乗り切るポイントを紹介します。 夜泣きは脳が成長している証!?赤ちゃんの脳は生まれたときは未熟ですが、成長とともに成熟していきます。生後7カ月ぐらいになると記憶の脳が育ってきます。このころに人見知りが起きるのも記憶する力が育ってきた証拠です。夜泣きの原因はまだ解明しきれてはいませんが、記憶する脳が育ってきているためという説があります。 この時期には2~3日間の記憶ができるようになってきます。脳は、日中の活動からたくさんの学習をして、夜寝ている間に日中に学習した記憶を整理します。しかし、赤ちゃんの脳の発達は未熟なので、整理が追いつかずに脳がくたびれて興奮し、夜泣きを起こしているのではないかと考えられているのです。しかし、多くは脳の成長とともに1~3カ月程度でおさまります。 夜泣きをラクに乗り切る秘訣とは?夜泣きをラクに乗り切りたい……そう思っているママも多いですよね。少しでもラクにするには生活リズムをつけることが大切です。生活リズムをつけるポイントを紹介します。 ①起床時間は朝7時を目安に。毎日決まった時間に起床しましょう。人の体内時計は毎朝光を浴びることで調整されます。電気をつけて明るくするだけでも大丈夫です。毎朝決まった時間に明るくして、起きる時間であることをお知らせしてあげましょう。「おはよう」など声かけをしながらコミュニケーションをとります。赤ちゃんが起きたことを確認したら、顔を拭いて、お着替えをしましょう。 ②日中はしっかり活動して、お昼寝時間は調整を日中はお散歩やお部屋でしっかり遊ばせてあげましょう。そして、お昼から午後3時くらいまでの間は家でゆっくりする時間を作りましょう。そうすることでこの時間帯にお昼寝をするようになることが多くなります。また、夕方の眠りはなるべく控えましょう。ママが夕食の支度をしている間に眠ってしまうこともありますが、この時間に寝てしまうと夜の眠りが遅くなる原因にもなります。なるべく夕方は起こしておく工夫をしたり、どうしても眠ってしまうときは30分間を目途にして起こしましょう。 ③就寝時間の目標は夜8時。眠る前のスキンシップも大切に。就寝時間の30分くらい前からゆったり一緒に過ごしましょう。抱っこして静かに話しかけたり、絵本を読み聞かせてあげたり、しっかりスキンシップの時間を作ります。毎日同じようにすることでもうすぐ眠る時間なのだと赤ちゃんも学習していきます。そして、赤ちゃんの目は大人よりも光に敏感なので、就寝時間になったら明かりを消して静かな環境を整えましょう。 どうしても泣き止まないときは?生活リズムを整えても、夜、赤ちゃんがどうしても泣き止まないということもあると思います。そんなときは、・熱や鼻づまりはないか? 赤ちゃんがいつもと違う様子はないか?・おむつや衣類、布団の調整は? 暑すぎたり寒すぎたりしないか?・喉は渇いてないか?などほかに原因がないか探ってみましょう。また、興奮がおさまらないときは別室に移ってみたり、時には車などで外に連れ出すのも効果的です。そして、ちょっとつらいかもしれませんが、どんなに夜泣きがあっても朝は決まった時間に起こすことが大切です。 まとめ赤ちゃんの毎日の成長はかわいく、うれしいものですが、目を離せない時期にもなってきて昼夜ともにママの負担感が増す時期でもあります。パパと協力して家事の負担を減らしたり、休日にママがリフレッシュすることも大切です。夜泣きは永遠に続くものではありません。脳がしっかり成長している証拠で、必ず終わりがあります。息抜きをしつつ、夜泣きを少しでもラクに乗り切れるといいなと思います。 監修者・著者:助産師 高杉絵理大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。
2020年08月03日休校期間、中学生いっちゃんの家庭学習は...今年の3月下旬から新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、多くの全国の小中学校が休校となりました。でこぼこ兄妹の兄、タケルの大学は急遽リモートのみの授業となり、妹いっちゃんの中学はなんと無期限休校というロングバケーション。これまでは不登校気味とはいえ、週に1~2度は学校に行って総合学習室で支援スタッフの先生と勉強したり、授業で使ったプリントなどをやったりしていたいっちゃんですが、休校期間は出された宿題を家でやり進めることに。提出日の遠い宿題を毎日少しずつ家でこなすのは難しく、次第にお絵かきやMMDなどの"自主学習"に熱を入れるようになりました。元々、夏休みの宿題はカンタンなところは最初にやって、残りはギリギリまでやらないタイプです。必然的に学校での勉強の方は積み残しが多くなってきました。「いつ学校が再開して総合学習室に行けるかわからないんだから、おうちでも宿題をやっておかないといけないよ。」と言っても、「いつもよりはしてるよ!」と涼しい顔。そりゃあ、いつもは平日の自宅学習は0ですから、ウソではないのでしょうけど…。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロずーっと家にいますし、リラックスするところと勉強するところ、場所が変わらないとなかなかけじめがつきにくいということもあるのでしょう。しかし、塾などに行かせようにも、この時期、見学などもなかなか行けませんし、子どもが集まって一緒に勉強するような場所はどこも閉まっている…困ったなとは思いつつも、大物の動画づくりに挑戦する娘を見て、「時間が自由に使える今しかできない事に熱中しているのだから、まあいいか。そのうち学校も再開するだろう。」と思っていました。長引く休校、そろそろまずいかも!?そこで現れた助っ人はしかし、ゴールデンウィークを越えたあたりから「これはまだまだ学校再開は先になるんじゃないか?再開したらすぐ目の前が期末試験!やばいんじゃないか?」という気がひしひしとしてきました。テストで良い点を取ってほしいというわけではないのです。再開したときに、他の子どもたちとあまりに勉強の進度が違うと、一緒に授業を受けることが難しくなるんじゃないか…という思いが頭をもたげてきたのでした。睡眠障害のある娘にとって、週に1~2回しかないクラスのみんなと一緒に受ける授業の時間が、ただただ時間をやり過ごすだけになるのは辛すぎる…やはり、学校の勉強も少しは…いえ頑張ってやらせなければ!!でもどうやって??Upload By 寺島ヒロタケル「練習を兼ねて、私がいっちゃんに授業をしますので、その時間分のバイト代をください。」わたし「それだー!!」実はお兄ちゃん、この新型コロナ流行のあおりをくって、バイト先の塾が休みになっていたのです。灯台下暗し、渡りに船とはこのこと。時給を払って、お兄ちゃんに丸投げすることにしました。これが思った以上に大はまり!さくさくと…とはいきませんが、宿題の山が目に見えて減ってくるようになりました。また、調子の上がり下がりの大きい娘の様子を、常にタケルが気にして見ていてくれるので、大変私が楽になりました。兄妹のことでも、時給制!そこにはいくつもメリットがUpload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロあまり意識していなかったのですが、休校になってから、わが家ではいっちゃん一人がハイテンション(そしてしばしば調子が上がりすぎて真っ青な顔で倒れる)な中で、息子が静かにストレスを溜めていました。私もまた、子どもたちのどちらかが倒れないように、爆発しないように、仕事をしながらも常にカットインするタイミングを計っていたりするので、いつも以上に疲れていたようなのです。この「時給を出す作戦」を始めて、家の中がすーっと明るく、空気も軽くなったのを感じました。年が上の子どもに年下の子どもの面倒を任せるというと、年長の子どもの負担が大きいことや、親の代わりができるのか、任せてよいのかという問題が出てくると思います。私の年代でも「"お兄ちゃんでしょ、お姉ちゃんでしょ"と言われて辛かった」と、大人になってから言う人もいますから、恨みは深いものと思われます。(ちなみに私自身は一人っ子です。なんか申し訳ない。)しかし、私はその「恨み」は、妹弟の面倒を押しつけられて自分の遊ぶ時間がなくなったとか、責任を負わされて困ったということではないと思います。親が負担を負担と認めず、「自分の弟妹なんだから可愛いでしょう?可愛いんだから負担なんて言っちゃダメ」という訳の分からない理屈で、当たり前のように自分の時間を奪われ、労働を強いられているように感じるという、ぼんやりとした悲しい想いが正体なのではないでしょうか。年若い血縁を可愛く感じることと、作業の負担が重いことは別の話です。私たちは母親の権利の話となるとそれに思い至るのに、子どものこととなると少し鈍感になってしまうのかもしれません。私は息子に「仕事をするから時給を払え」と言われ、「全くその通りだ!さすがタケルさん!」と感心しました。負担を負担として認め、対価を払うことにしたのです。(対価を現金にしたことについては、まだ議論の余地があるかもしれませんね…。)しかし、いっちゃんは自分の仕事(動画づくりなど)で忙しいので、勉強時間を確保するのも大変です。声掛けをしてもなかなか捕まってくれません。おかげで時給もあまり稼げていないのですが、それでもタケルはそれなりにやりがいを持ってやってくれているようです。Upload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロところで、この雀の涙のような時給の使い道ですが...タケルはいつもいっちゃんを連れて動物園や水族館に出かけます。そして、出かけた先でパフェを食べたり、動物園とコラボしているアニメのグッズを買ったりするのです。もちろん、いっちゃんの分も…!「私が時給を稼げば、自分が良いところに連れて行ってもらえると認識させるのです。こうして、勉強へのモチベーションを強化するのです。」と言うタケル。さすがすぎます…。
2020年07月27日どうもこんにちは! のばらです。幼稚園の年少さんになった我が家の末っ子。入園するかなり前からひらがなやローマ字を習得してて、周りの大人をよく驚かせてくれました。今回はそんな息子の文字の習得に一役かってくれたアイテムをご紹介します!このカードには本当に助けられました。上の子の習い事を待っている間や外食のときなど、落ち着きのない息子が夢中になってくれる遊びがコレでした。おかげでひらがなもローマ字も難なくクリア!今はこのカードを真似して作ったカタカナのカードで楽しんで覚えてくれています♪そして…息子の覚えたい欲を利用し、カタカナカードに掛け算を紛れ込ませ、なかなか掛け算を覚えようとしない次女に「ほ~れ、3歳のモモが掛け算覚えちゃうよ~追い越されちゃうぞ~~」と次女の負けず嫌いを逆撫でする母であります…(笑)
2020年07月24日10年以上の少年院勤務経験から私は児童精神科医として、2009年から現在まで10年以上、少年院に勤務し、非行少年と言われる多くの少年たちに出会ってきました。勤務当初は、凶暴な子ばかりいるのではと身構えていましたが、そんなことはありませんでした。実際には、成功体験が少ないために自信のもてない子、また、学習面では「簡単な計算ができない」「漢字が読めない」「簡単な図形を書き写せない」ということで「困っている」少年たちが大勢いたのです。彼らは見る力、聞く力、想像する力が弱く、そのせいで勉強ができないばかりでなく、周りの状況が読めなくて対人関係で失敗し、自信を失い、被害的になり、それが非行の一因にもなっていたのでした。生きていくために必要な『学力以前の力』私は率直に言って、「この子たちには生きていくために必要な『学力以前の力』が備わっていない」と感じました。しかし、これは非行少年だけに限った話ではありません。私は現在、幼稚園や小・中学校で教育相談も受けています。そこで出会う子どもたちの相談は、発達や学習の遅れに関するものが多く、その状況は非行少年たちの学校時代の様子と似ているところがあるように感じました。そこで、今「困っている」子どもたちの今後の人生が少しでも生きやすくなるように、子どもたちが生きていくために「学力以前の力」を身につける必要性を強く感じました。そうして考案したのが、注意して見る力・聞く力、想像する力(認知機能)を鍛えていく「コグトレ」です。認知機能を高めるトレーニングコグトレとは、「認知○○トレーニング(Cognitive 〇〇 Training)」の略称です。○○には「ソーシャル(社会面)」「機能強化(学習面)」「作業(身体面)」が入ります。認知機能には、「注意」「記憶」「言語理解」「知覚」「推論・判断」という5つの要素が含まれます(下図)。その5つの要素に対応する「数える」「覚える」「写す」「見つける」「想像する」力を伸ばすことが、コグトレの目的です。Upload By 宮口幸治次に、認知機能の弱さがどのように勉強の苦手さにつながるか、例を出して紹介しましょう。出された問題を解くために必要な力たとえば、授業中に先生がこんな問題を口頭で出したとします。「Aさんは10個の飴を持っていました。4個をあげるとAさんは飴を何個持っているでしょうか?」これに答えるには、まず先生の話に「注意」を向けることが必要です。外を見ていたり、ノートにお絵描きをしていたりしては聞き取れません。次に、先生の話したことをしっかり聞きとって「知覚」し、個数を忘れないように「記憶」します。また、先生の話した問題の「言語理解」も必要です。さらに、ここから答えを考えていきますが、暗算するためにはほかに考えごとなどせずに「注意(集中)」する必要があります。認知機能すべての力をフル稼働最後に大切なのが、この問題では次の2通りの解釈ができることです。「Aさんは誰かに4個の飴をあげたのか?」「Aさんは誰かから4個の飴をもらったのか?」いったい先生はどちらを意図したのか「判断・推論」する必要があります。以上から、先生が口頭で出した問題を解くためには認知機能のすべての力が必要なのです。もしその中の1つにでも弱さがあれば、問題を解くことはできません。学習につまずきを抱える子どもは、認知機能の働きのどこかに、または複数に弱さをもっている可能性があるのです。そのような弱さを見つけトレーニングしていくのが、コグトレなのです。紙と鉛筆があれば始められるトレーニング具体的には、「数える」「覚える」「写す」見つける」「想像する」という5つの分野を対象にしたトレーニングを行います。紙と鉛筆があれば、今日から始められます。次に実際に、コグトレの問題をご覧いただきましょう(8月刊行の『医者が考案したコグトレ・パズル』より抜粋)。まずは「写す」問題から。問題に取り組むことで、「見る力」の基礎力を強化していきます。下の図は、「写す」問題の一部で、「点つなぎ」「くるくる星座」です。「点つなぎ」では正確に形を見る力、「くるくる星座」は考えながら見る力をつけていきます。「写す」問題全体を通して、漢字の書き取りや図形問題の基礎力をつけるのに役立つでしょう。見本の通りに点をつないで、上の絵を下に写します。Upload By 宮口幸治上の星座と同じ形になるように、下の★〇●を線でつないでいきます。Upload By 宮口幸治次に「見つける」問題です。この問題では、「見る力」の応用力を強化していきます。下の図は、「見つける」問題の一部で、「黒ぬり図形」「違いはどこ?」題です。「黒ぬり図形」では形の輪郭を見る力、「違いはどこ?」では形の違いを見つける力をつけていきます。「見つける」問題全体を通して、広い観点で物事を見る力、図形問題の応用力をつけるのに役立つでしょう。ある形の影を見つけます。①~④の図を黒くぬったものを、1~10から選びます。Upload By 宮口幸治上の絵と下の絵には、3つの違いがあります。違う部分に〇をつけましょう。Upload By 宮口幸治答えはこちらです。Upload By 宮口幸治子どもの心を傷つけない課題に取り組んでみると、もしかしたら「見つける」は得意だけれども、「写す」は苦手という得意不得意が出てくるかもしれません。苦手意識が強ければ、できるところの課題から取り組んでもらえればいいと思います。なお、テストができなくて傷つく子どもはいますが、コグトレができなくて傷ついたという話はあまり聞いたことがありません。コグトレはパズルやゲームのような課題なので、学習という感覚があまりしないのでしょう。子どもたちは楽しみながら取り組んでいます。自然に認知機能を鍛えていけるのです。勉強嫌いな少年たちが変わった瞬間また、学習は楽しんで取り組める工夫があると、子どもの力を伸ばせるはずです。そう感じるのは、私の経験にもとづきます。少年院では、勉強嫌いで授業などまともに聞いたことのない少年たちに多数、会いました。私は彼らに教えることをあきらめて、「じゃあ、私の代わりに授業をやってくれ」と、教師役を肩代わりさせたことがあります。そうすることで、私の苦労を実感させようとしたのですが……意外な展開が待っていました。なんと、授業をまともに受けようとせず、妨害すらしていた少年たちが「ぼくが教えます!」「ぼくがやります!」と率先して、教える役に就こうとしたのです。前に出て「教える」彼らの姿はとても楽しそうでした(実は、人に教えてみたい、頼りにされたいという気持ちを強くもっていたのです)。教わる側の少年たちも、変わっていきました。自分と同じ立場の少年から出される問題に答えられないのでは面目がないのでしょう。まじめに取り組むようになりました。図形の模写から知る、発達の目安最後に、子どもの発達が遅れていないか、ちょっと不安という親御さんへ。不安を抱えつつ、かといって、知能検査を受けさせるのも抵抗がある…そんなとき、発達の程度に目安をつける簡単な方法をお伝えします。お子さんに次のような正方形、三角形、ひし形を、見本を見ながら書かせてみましょう。Upload By 宮口幸治正方形は4~5歳、三角形は5~6歳、ひし形は7~8歳くらいまでに描けることが目安です。これらが描ければ、さらに次のような立体図や蜂の巣も書かせてみましょう。Upload By 宮口幸治立体図や蜂の巣は、8~9歳くらいまでに描けることが目安です。これらの図形が、該当する年齢を超えても描けないことが明らかであれば、そのときは念のため、発達専門外来や教育センターなどでご相談されることをお勧めします。適切なサポートで子どもの力は伸ばしていけるUpload By 宮口幸治発達や学習の遅れがあったとしても、適切なサポートをすることで、お子さんの力を伸ばしていける可能性があります。たとえば上の絵は、コグトレ前後の変化を示すものです。学校の勉強についていくのがしんどいと訴えていた中学生が、見本の立体図を見ながら写した絵です。4ヵ月コグトレをしたところ、図の立体感が増し、かなり正確に写せるようになりました。その子は、小学生の頃から黒板を写すこと、漢字を覚えること・書くことに苦手さをもっていました。コグトレ後は、正確に形を覚える力・見る力(形の輪郭や構成も)が増したのでしょう。立体図の模写ばかりでなく、漢字の読み書きも上達しました。紙と鉛筆があれば今日から始められるコグトレで、まずは学習の土台づくりをサポートしてみてはいかがでしょうか?
2020年07月22日お子さんたちは、元気に学校に通っていますか?わが家の小学1年生の娘は、学校が再開されてから毎日楽しそうに通っています。保護者のみなさんは、わが子が学校ではどう過ごしているのかな?と気になることも出てきたのではないでしょうか。学校によって時期は異なりますが、夏休み前から夏休み中にかけて個人面談が行われるところが多いように思います。個人面談は、子どもたちの学校での様子を知るチャンスです。個人面談ってどんなことを言われるの?何を話せばいいの?という人のために、今回は元小学校教諭の立場から個人面談についてお伝えします。先生から伝えたいこともちろん、先生によって話す内容は異なりますが、基本的には学校での様子、学習の定着具合、授業態度などをお伝えしていきます。普段使っているノートや図工などで作った制作物、テストなどを実際に見せてお話しすることもあります。高学年になってくると学習のことがメインになりますが、低学年のうちは給食の時間のことや休み時間の様子、掃除の時間のことなど、学校生活全般について話します。ただ、先生も数十人をひとりで見ていますので、問題なく過ごしている子は「特に問題なく、楽しそうに過ごしています」程度で終わってしまうことも。本当にそうなの?家とは違う!と思うこともあるかもしれませんが、学校での顔と家での顔は違うことも多いものです。逆に先生から見ると、学校ではこんなにしっかりしているのに、家ではそんな様子なんですか!?と驚くことも多いです。保護者に話してほしいこと保護者の方には、主に家での様子をお聞きします。困っていること、悩んでいることがあれば遠慮せずに話してみましょう。先生たちはいろいろな子どもたちを相手にしてきていますので、解決するための方法もたくさんもっています。学校と家で協力してサポートすることで解決できる問題もあるかもしれません。楽しみにしていること、不満に思っていること、やってほしいと思っていることなど話してもらえるととても参考になります。習い事について聞くこともあります。ピアノを習っていれば伴奏を頼んでみようかなとか、水泳を習っていればプールの授業でお手本をやってもらおうかなと目星をつけたり、空手を習っている子に休み時間に型をみせてもらって会話の糸口にしたり。学校で疲れている様子を見せたり、宿題の提出があまりできていない子は、習い事と学校のバランスはどうかな?なんて探っているときもあります。習い事でなくても家で頑張っていることを伝えておくと、学校で声をかけるときのヒントになります。頑張っていることを先生に認めてもらえるのは子どもたちにとって嬉しいことです。私は面談で、その子のお母さんから「ひらがなの練習を一生懸命頑張っています」と聞いたことがありました。宿題にとっても時間をかけて丁寧に取り組んでいたそうです。お手本みたいな字を書く子だなと思っていたのですが、努力あってのものだったんだなということがわかり、学校でも積極的に「今日も頑張って練習してきたんだね!」「たくさんきれいな字が書けたね」などと声をかけていきました。その後もその子の努力は続き、冬の書初め大会では学校代表に選ばれ、区展に展示されることになりました。本人もお母さんもとても喜んでいたのが印象的でした。どんなことを相談する?困っていること、悩んでいること、なんでも話してみて大丈夫です。「学校でなんとかしてください!」と言われると困ってしまうこともありますが、協力して解決していこうとタッグを組めればとても心強いです。「好き嫌いが多い」「宿題を自分からやってくれない」「きょうだいとの関係が悪い」「朝起きられない」「学校に行きたがらない」「友達がいないので心配」…。宿題は、「親から言われてもやらなかったのに、先生に言われてできるようになった」という子もいましたし、学習面で心配されている保護者に「学校ではちゃんとやれているので大丈夫ですよ」と伝えて安心される場合もありました。また、この話は担任と保護者だけではなく、ほかの人の協力も必要だと感じれば、スクールカウンセラーを紹介したり、専門機関につなぐこともできます。話した内容で気になるものはほかの先生とも共有するので、担任の先生以外からも声をかけてもらえるようになることも。ちょっと気になるという程度のことでも話してみてくださいね。話すことがないときは家で困ったこともないし、学校も楽しそうに通っているため、特に話すことも浮かばない…ということもあると思います。そんなときは家で熱中していることや頑張っていること、子どもの自慢話でもいいのでざっくばらんにいろいろお話してみてください。雑談をして、先生と仲良くなっておくのもよいと思います。今後、なにかあったときに相談しやすくなると思いますし、先生からもこの保護者の方なら話しやすいなと安心してもらえると思います。双方が話しやすい環境をつくっておくことで、問題が小さいうちに相談しあって解決できるようになります。先生だって人間ですから、なんでも学校のせいにして怒ってくる保護者より、ともに前向きに子どものことを考えられる方とお話ししたいと思うものです。個人面談は、何を言われるのだろうと緊張することもあると思いますが、意外と先生も緊張しているものです。せっかく先生とゆっくり話ができる機会ですので、うまく時間を使って、子どもたちのよいところを伸ばせる時間にしてくださいね。<文・写真:ライターHIDE>
2020年07月20日編集部:学研キッズネット編集部学研グループの一員であるアイ・シー・ネット株式会社は、外国にルーツのある子ども向けの教育事業「てならひ」を、2020年8月1日からスタートします。「てならひ」は、外国にルーツを持つ子どもたち(※1)に向け日本語・各教科の学習機会を提供するとともに、独自のサポート体制による高い学習効果が得られるサービスです。当面の間、無償で提供され、自治体・教育委員会・学校等と連携して今後サービスが展開されていく予定です。※1 外国にルーツのある子ども:両親または親のどちらかが、外国出身者である子ども。第1言語が日本語以外の言語であることから「JSL」(Japanese as Second Language:第2言語としての日本語)とも言われています。「てならひ」が提供される背景日本で暮らす外国人は年々増加、現在では約300万人(※2)にもなり、このうち義務教育相当年齢の子どもは約12万人とされています。2019年に行われた調査(※3)では、全体の半数近い約5万人が日本語がわからないまま学校で授業を受けており、約2万人は学校に通っていない(通えていない)不就学状態であることもわかっています。これまで、外国ルーツの子どもたちへの日本語教育は、各学校や地域ボランティア・NPOが担ってきました。しかし、今回の新型コロナウィルス感染症の蔓延により、活動場所である公共施設などの閉鎖で支援が届かず、多くの子どもが学習機会を失っています。「てならひ」は、今後予想されるコロナの第2波、その後の新たな社会状況においても外国にルーツのある子どもたちが継続して学習を続けられるようサポートするサービスです。※2「令和元年末現在における在留外国人数について」出入国在留管理庁※3「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査(平成30年度)」文部科学省「てならひ」の事業概要「てならひ」は、義務教育の学習内容を理解度に合わせてレベル分けがされているのが特徴です。例えば中学1年生であっても「国語(日本語)は小学1年生レベル」「数学の計算問だけなら中学2年生レベルだが、文章問題は全然できない」といった理解度のバラ付きを考慮し、実学年での学習内容に縛られず、個人の学力に合わせて学習が進められます。学研エデュケーショナル・学研教育みらいより提供された豊富な学習教材の中から最適な教材を選び、各個人に合わせた学習カリキュラムを作成、課題が提供されます。また、オンライン授業を受講するためのパソコンやタブレットなどが整っていない家庭を考慮し、課題はプリントの郵送と、スマホからアクセスできるオンラインテストを併用。十分な通信環境が整っていない家庭に対してはエヌ・ティ・ティ・メディアサプライ株式会社より提供されたモバイルSIMブロードバンドサービス「DoRACOON(ドゥラクーン)」()を使用することも可能となっています。オンライン説明会を開催すでに複数の自治体・学校などと導入に向けた協議を進めている「てならひ」ですが、1人でも多くの外国ルーツの子どもに学習機会が届くよう協力団体の募集もしています。また、下記日程にて、「てならひ」のさらに詳しい内容についてオンライン説明会の開催が予定されています。●日時2020年7月17日(金)16:00-17:00(定員30名)2020年7月19日(日)14:00-15:00(定員30名)●参加費:無料●予約申込:●問い合せ:yamanaka.yuta@icnet.co.jpアイ・シー・ネット株式会社〒330-0081 埼玉県さいたま市中央区新都心11-2明治安田生命さいたま新都心ビル27階TEL:048-600-2500URL:学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年07月15日子どもの勉強、親が教えないとダメ!?出典 : こんにちは。「発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換」著者・楽々かあさんこと、大場美鈴です。毎日の宿題に加えて、新型コロナウイルスの影響による休校や夏休みなど、何かと家で親が子どもの勉強を見る機会が増えていますね。でも、子どもが自主的にサクサク進めてくれればいいのですが、なかなか「そうもいかない」「ちっとも捗らない」ってご家庭も多いんじゃないでしょうか。親のほうも、テレワークやきょうだい児のお世話があって「そんなに気長に教えられない」ってこともありますし、「子どもに勉強を教えるなんて、どうしたらいいか分からない」って方もいるでしょう。大丈夫。学習内容自体は親が1から10まで教えなくても、検索すれば大抵のことは分かりやすい動画や学習サイトがあります。それに、2019年4月施行の改正学校教育法で制度化されたデジタル教科書が今年の4月からより本格的に導入されるようになり、教科書会社も各種のデジタルコンテンツを用意しています。お子さんがお使いの今年度の教科書をよーく見てみると、ところどころQRコードがついていたり、巻頭や巻末にURLが掲載されていませんか?(もし、見当たらなければ、教科書会社の名前で検索を!)すると、お使いの教科書に合わせた、「コンパスの使い方」などのワンポイント動画や解説アニメーション、観察・実験動画、国語の教科書のお話をプロが朗読した音声、ダウンロードしてプリントできる補助教材などを、誰もが利用できるようになっているんですよ。ですから、親は「教える」よりも、もっと大事な「その子の目線に合わせてあげること」に限られた時間とエネルギーを使って、子どものやる気をUPさせていくといいでしょう。子ども目線の簡単アイディアと声かけで、宿題はずーっとラクになります!出典 : では、宿題がちっとも進まなかったり、がんばってるけど上手にできなかったり、途中で投げ出したりする子を前に、親はどうしたらいいのでしょうか。実は、子どもが宿題や勉強をサクサク進めない時、そこには、ちゃーんと理由があるんです。もちろん「暑い!」「ゲームやりたい!」「アイス食べたい!」なんて雑念が次々と浮かんでいることもありますが、ちょっとした動きが苦手だったり、ほんの少しのことでつまずいていたり、「メンドクサイ」「つまらない」「漢字キライ」など、今までの経験による勉強のイメージから戦意喪失していることも…。そこを、子ども目線で気づいて、簡単な工夫やちょっとした声かけをしてあげるだけで、宿題への取り組みハードルが下がれば、ずーっとラクに取り組めますし、ちょっとのことで「できた!」が増えればやる気UP。自分でサクサク進められる、学習の好循環に入っていけます!最初だけ、親はひと手間かかりますが、長い目で見ればこれが夢の「自学自習」への近道かもしれません。では、宿題がサクサクできちゃう、子ども目線に合わせたとっておきの簡単アイデアと声かけのコツを3つ、お伝えします。Upload By 楽々かあさん子どもがなかなか「できない」「うまくいかない」という時は、その「動き」をよーく観察してみると、サポートのヒントが見えてきます。例えば算数の宿題で、定規や分度器を問題用紙の図形の線にうまく合わせられない…なんて場合。その子の目線では透明のアクリルの線が見えづらいのかもしれません。こんな時は、定規や分度器の「フチ」を赤や黒のマジックでキューッと塗ってあげれば一発解決することも。他にも、分度器のメモリが2つあって読みづらい時には、片方をマイナスドライバーで削ってあげたり、真ん中に赤い刺繍糸をテープでくっつけてあげるだけでも、とても見やすくなります。Upload By 楽々かあさんまた、ちょっとした数字や文字・記号の暗記が「そんなに覚えらんない!」って場合は、子どもが覚えるまでは、カラーシールなどに書いて貼っておけばOK。例えば、三角定規のそれぞれの角度や、時計の「分」の表示、鍵盤ハーモニカやキーボードのキーの配置など、結構幅広く応用できます!そのうち子どもが見慣れて覚えたら、シールをはがせばいいだけですしね。こんな『小さなつまずき』に気づくには、子どもがなかなかできない時も、まずは先入観のない目で、「どこで困っているのかな」「何が難しいのかな」と、行動に注目して見てあげるのが大事です。そして、じっくり観察しても子どもがどこでつまずいているのか分からない時は、「どこが難しい?」「どうしたらできそう?」など、本人の話をよーく聴いてみるのもテ。意外な部分で困っていることって、案外多いんですよ。Upload By 楽々かあさん日々の漢字書き取りや計算ドリルの宿題や、夏休みの課題などがたーくさんあると、誰だってやる気ぐらいなくします。こんな時は「ゲームの前に5分だけ、がんばろうか」などと短時間で区切ったり、「ここまでできたら、おやつにしよう」などのゴール設定、あるいは、宿題の範囲全ページにふせんを貼って「今日は何個くらい、ふせん取れそう?」と本人に都合を聞くなど、声かけしながら課題を小分けにするのがいいでしょう。それから、個別の宿題内容でも、「小分け」作戦は有効です。例えば、子どもが「筆算のケタが増えちゃって、難しい〜!!」なんて時には、指やエンピツ、下敷きなどで、一桁ずつ隠しながら、順番に一個ずつ解けば、ずーっと簡単になります。計算問題のプリントに問題がずらっと並んでるのを見るだけで戦意喪失しちゃう子は、プリントを折りたたんだり下敷きで隠したりして、数問だけ見えるようにすれば、「これぐらいなら、できそうな気がする」かもしれません。そして、子どもが1コずつでもがんばれたら、「OK」「できてるよ」「がんばったね」と、わんこそばの合いの手のように声かけしてあげると、膨大な宿題も最後まで完走できる確率UPです。Upload By 楽々かあさん子どもが勉強に対して自信をなくしがちな時や、うっかりミスが多い子には特に、親が意識して『できてるところに気づいてあげる』ようにするといいでしょう。休校中の自宅学習や夏休みの課題では、親が解答の丸つけをする機会も増えると思いますが、そんな時もちょっとしたコツで、ペケが多い子も自信回復したり、やる気UPすることができます。例えば、筆算の答えが間違っていても、途中の計算を一つひとつ、『合っているところまで』マルをつけてあげると、精神的なダメージも軽減される上、どこで間違ったのか気づきやすいので、だんだん計算ミスが減ることも。Upload By 楽々かあさん同様に、漢字の語句の添削なども、『合っている字、合っている部分』まで、部分的にマルをつけてあげるとGood!(そして、お子さんが自分で『どこが間違っているのか』気がつけば、尚ヨシ)誰だって、ペケや訂正ばかりでは自信をなくすのは当たり前です。少し遠回りでも、親に時間の余裕がある時だけでもいいので、できたところまで丁寧に丸つけして、ほめコメントを書いてあげると嬉しいと思いますよ。そして、言葉でも「ココまでは、できているよ」「ここは、よく書けているね」など、その都度『小さなできた』に気づけるように声かけしてあげるといいでしょう。夢の「自学自習」は、急がば回れ!出典 : こうやって、親が子どもの目線に合わせた簡単な工夫でサポートしたり、ちょっとした声かけを続けてあげたりすると、宿題や勉強のハードルが下がって、学習習慣が定着しやすくなります。そして、最初はちょっと手間がかかるように思えても、子どもの目の前で、苦手なことも工夫次第でできる方法を見せたり、できないことより、できてることに気づく声かけを続けたりすると、次第にお子さん自身が自分でも同じように工夫したり、ものの見方を変換できるようになったりするかもしれません。憧れの「自学自習」への近道は、「急がば、回れ」なんじゃないでしょうか。いつかはお子さんから、「宿題?ああ、もうとっくに終わってるよ」なんて言葉が返ってくる日も、夢ではないかもしれません。大場美鈴(著),『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換』あさ出版, 2020.6.27
2020年07月13日新年度から2人の子どもはそれぞれ小学校・保育園に入りました。市の発表が二転三転するなか、私たち夫婦は子どもの健康を守り、学習や精神面のサポートができるよう情報収集しながら懸命に考えました。不安と焦りで、私たち夫婦は子どもたちの顔を見て話を聞くことが少なくなり、肝心な子どもの気持ちを置き去りにしてしまったのです。それに気づいた経緯とわが家での対処法をお伝えします。 どうなる!? 小学校と保育園…必死に情報収集6歳と2歳の子どもは、新年度から小学校、保育園に通う予定でした。わが家は夫婦共働きの自営業なので、6歳の息子は学童保育を利用。市の発表が日々変化するなか、子どもの居場所はどうなるのか、仕事はできるのか、夫婦でできる限り情報収集しました。 ライフライン関係の仕事なので休むことはできず、休んだ場合は収入の心配も。どうにかして先を見通したいという一心でした。テレビを観たり、インターネットで検索したりしましたが、決め手になる情報は得られず。調べても答えが見つからず……お先真っ暗でした。 夫婦は新型コロナウイルスの話ばかり仕事の調整はどうするか、子どもを登校・登園させるかどうか、他の人はどうしているか。私たち夫婦は顏を合わせればそんな話ばかりでした。時には、政府への批判的な気持ちをぶつけあうことも。わからないことが多く、小学校や保育園からの通知内容も変わり、途方に暮れる毎日。 子どもが「ちょっと聞いて!」と言っても、「今は大事な話をしているから無理」と答えることも増えました。先が見えない不安と焦りで、夫婦ともに「思うようにいかない」とイライラが募る一方でした。 食卓で怒った息子ある日の夕食。息子が「僕ね、もうコロナウイルス飽きたよ。楽しくないよ。違う話をしようよ」と。家族団らんのひとときが新型コロナウイルス一色になってしまっていたことに気づきました。「ごめんね、そうだよね。今は大変な時期だけど、他にも大切なことたくさんあるよね」と子どもたちに謝りました。 その後夫婦で話し合い、新型コロナウイルスの情報を集める時間を決める、話し合うときは子どもがいないとき、もしくは時間を決めてすることを約束。また、大変な時期は家族で協力するしかない、家族が元気でいられるように前向きなことを考えるようにしました。 夕食は今日のよかったこと発表会にそこで、わが家では毎日夕食のときに「今日のよかったこと発表会」をおこなうことに。すると、今日は何を言おうかと、私は良いこと探しをするようになりました。天気がよかった、信号が青だった、仕事がうまくいったなど、うれしいことはたくさんあるのだなと気づけるようになったのです。 1人が発表してみんなで拍手をする。「今日も良い1日だったね」と、お互いに確認することで、食事の時間が楽しくなりました。夕食のときだけは家族みんなで新型コロナウイルスから離れることができるようになったと思います。子どもも楽しいようで、「今日はね、いっぱいあるよー」とたくさん発表してくれるようになりました。 感染状況、予防方法、休業要請など重要な情報はたくさんあります。しかし、情報収集にとらわれ過ぎると、不安ばかりが募ることに。悩んでいる親を見ている子どもは、もっと不安なのかもしれません。1日のうち、短い時間でも日常を感じることが大切。これからも家族が一丸となれるように、「よかったこと」に目を向けていきたいです。 著者:更田未央子6歳と2歳の子を持つ母。看護師・保健師・養護教諭1種・FP3級の免許を取得。現在、高校生を対象とした学習塾の講師をしながら、FP2級を目指す。育児・教育・医療・金融・不動産について執筆中。
2020年07月12日「読むこと」に苦手意識のある、ディスレクシアや発達が気になる全てのお子さんのために。学校で教科書を読む、知識を得るために本を読む、解くために試験問題を読む。お子さんの現在から将来に渡って必要となるのが、この「読む力」です。そしてこの「字を読むこと」に困難がある学習障害のひとつに、ディスレクシアというものがあります。字を読むスピードの遅さ、読み間違いの多さが特徴です。ディスレクシアに限らず発達が気になるお子さんにとって、「読む力」を育むことは生きる力を育むことに繋がります。でも一体、その「読む力」はどのように育むことが出来るのでしょうか?そこで今回は、医学博士の平岩幹男先生を中心として結成された「読みの学び直し」を支援するプロジェクトチームの代表の方に、ディスクレシアのことや「読む力」の育て方、そして今回開発された新しい学習法について、お話を伺いました。Upload By 発達ナビ編集部平岩幹男 先生医学博士。Editorial board: Austin Journal of Autism and Related Disorder。発達障害にかかわり続けて、これまでに多くの子どもたちと出会ってきました。1976年東京大学医学部医学科卒業。三井記念病院小児科、東京大学医学部研究生を経て帝京大学医学部小児科助手〜講師。1992年戸田市立健康管理センター母子保健課長〜参事・健康推進室長。2009年Rabbit Developmental Research開設(代表)。2012年〜2019年国立成育医療研究センター理事。専門領域:発達障害(自閉症)、乳幼児健診、思春期医学など。著作多数。脇坂龍治 様Team読むトレGO!代表、Edtech企業の(株)サムシンググッド社長。プリキュアなどのキャラクターを使った知育アプリの開発や英語学習ソフトを開発。発達性協調運動障害を抱えるお子さん向けにUooh!(ウー)運動療育ラボを2施設運営。「読む力」を楽しく伸ばすために開発された、「読むトレGO!」とは?この「読みの学び直し」を支援するプロジェクトチームが開発し、7月10日に発売開始されたのが『読むトレGO!』。ディスレクシアや読みの学び直しのために開発された、Nintendo Switch(TM) 対応のゲームアプリです。※1Upload By 発達ナビ編集部画面に表示された文字をマイクに向かって声に出して練習していきます。マイク+音声認識AIプログラム使用することで、正しく読めたかというフィードバックが即座にされることで、お子さんにとっての理解の促進だったり、もっとやりたいという意欲の向上につながります。Upload By 発達ナビ編集部その他にも、文字をバラバラに捉えるのでは無く一つのまとまりとして読むことや、音を聞いて正しい文字を使い分けるトレーニングをすることを通して、「読む力」を定着させていくことができる学習法です。開発チーム代表の脇坂氏に伺った、「ディスレクシアのお子さんにとって本当に意味のある学習の形」とは?ーーディスレクシアのお子さんの「読む力」をどのように伸ばしていけば良いか、悩まれているおうちの方も多いと聞きます。脇坂さん:「読む力」については学校のサポートにも期待したいところですが、日本の義務教育では「読み」と「書き」を同時に学習していきます。それは読みに困難を抱える子どもにとって、とても大変な学習法であると言わざるを得ないでしょう。その意味でもご家庭での関わりが大切となってきます。「読む力」を伸ばすために、私たちソフト開発陣が一番最初に先生方に教わった2つのことは、①まずは読みのトレーニングを中心にすること、 ②読みの学び直しの機会を提供すること、でした。ーーその2つの方法の実践として発売された、Nintendo Switch 対応のゲームアプリ「読むトレGO!」について教えてください。脇坂さん:「読むトレGO!」の特徴は3つあります。一つ目は発達障害分野の第一人者である医学博士の平岩先生との共同研究であること。専門家が一から十まで膨大な時間を割いて開発にあたるケースはとても珍しいと思いますし、それだけにディスレクシアのお子さんにとって価値あるソフトが開発できたと考えています。二つ目は、音声認識によるトレーニングであるということです。読みが苦手であれば少なからず書きにも困難が伴うはず。ですので、文字を見て→ノートに書いて→覚えるという学習方法は難しいこともあるのではないでしょうか。だからこそ、文字を見て音声で答える、これをリズムよく繰り返す事で、まずは読みに集中したトレーニングを積み重ねることができます。三つ目は、実証実験による効果をきちんと確認したのちに製品化していることだと思います。Upload By 発達ナビ編集部ーー実証実験の結果はどのようなものだったのでしょうか?脇坂さん:「読むトレGO!」では、ディスレクシアの診断(DSM-5thに基づく)を受けた児童10名程度を対象にした実証実験を、2回に渡り実施しています。4週間の実験用ソフトを活用したトレーニングを通して、なんと全ての児童の読みのスピードが向上し、2/3の児童は20%以上向上の数値が出ているんです。※2ーー確かな結果が出ているのですね。この「読むトレGO!」ですが、そもそも何故つくろうと思われたのですか?脇坂さん:私たちは教育×ITに特化した開発を行っているのですが、当社の役員の息子さんが自閉症ということがあり、以前から発達障害分野は身近に感じていたんです。私たちのIT開発力を、発達障害、ディスレクシアの分野に活かせないか?という相談を、平岩先生と始めたのが開発のきっかけでしたね。Upload By 発達ナビ編集部ーーそして平岩先生を中心に開発される中で、特にどのような点に気をつけながら進めたか教えてください。脇坂さん:やはり全ては子どもたちの反応を大切にすることですね。ディスレクシア診断のお子さん、そうでないお子さんにソフトを利用いただき、本当に多数の意見を頂戴しました。その中で先ほどの実証実験の結果も得ることができたので、それを自信に変えながら開発を進めていくことができたと思います。開発途中でご協力いただいた皆さまに、とても感謝しております。ーーゲーム機という形を選ばれたのには、何か理由があったんでしょうか?脇坂さん:企画初期段階、「教科書を見ただけで泣き出す子もいるんだよ…」と平岩先生から言われた言葉がずーっと頭にこびりついていて。最終的にNintendo Switch用アプリとして開発することにしました。Switchなら、ジョイコンで剣を振り漢字の勉強ができる。こんな無駄な動作を入れ込むことが出来るのが良いことですね。ゲームは無駄の集まりとも言うことができますし、それがお子さんにとっての楽しさに繋がっていきます。コンセプトは机に座らない=勉強っぽくない学習ですね。Upload By 発達ナビ編集部ーーその他にもご家庭で「読む力」を育むために出来るトレーニングはありますか?脇坂さん:読みの学び直しのトレーニングブックもあるので、それを活用してご家庭で力を伸ばすこともできます。「読むトレGO!」の共同研究を頂いた平岩先生は、今年の6月に書籍版の「読むトレGO!(合同出版)」を出版されています。こちらの本では、まずは何をすべきなのか?などの基本をおうちの方が理解することからスタートします。その後にワークブックでお子さんの練習に取り組んでいく、という一連の流れで構成されているので、初めてでも取り組みやすいと思いますよ。ーーお話をいただきありがとうございました。最後に、ディスクレシアのお子さんをお持ちのおうちの方へメッセージをお願いします。脇坂さん:お子さんの将来の話で言えば、例えば小学2年生の漢字の読み書きができると簡単な日誌などが書けるようになり、単純に就労機会が広がっていきます。小学4年生の漢字を読むことができれば、さらに広がり収入が増えることにつながります。何より子どもたちの自己肯定感の向上が望めるでしょう。平岩先生は良く仰います。「読みの学び直しは何歳からでも遅くない」と。これからも多くの方々から意見を頂戴しながら、ソフト開発に邁進する所存です。どうぞ応援よろしくお願いいたします。『読むトレGO!』でご自宅にいながら「読む力」を伸ばしませんか?Upload By 発達ナビ編集部開発者の脇坂氏の想い、いかがでしたでしょうか。「読むトレGO!」は、合計6コンテンツ、54レベル、227ステージの反復練習を通して、「読む力」を飽きずに楽しく育めることも大きなポイントです。本を読んだり教科書に向かったり自分一人での学習を続けることが難しい場合でも、リアクションがありゲームとして楽しめる学習なので、より効果的に継続的に「読む力」を育むことができます。ディスレクシアや発達が気になるお子さんの成長を応援する、『読むトレ GO!』という新しい学習教材。きっとお子さんの「読む力」を楽しく伸ばしていく、強い味方となってくれるはず。この『読むトレGO!』ですが、いよいよ一般販売がスタートします。下記のボタンより直接購入することも可能ですので、ぜひご自宅で「読む力」を楽しくトレーニングしてみてください。※1 Nintendo Switch Lite には対応しておりませんので、ご注意ください。※2 第1回目は2019年8月から1ヶ月程度。第2回目は2019年12月から1ヶ月程度。論文は小児科医の専門誌『小児科診療2月号』(2020/2/1発行:診断と診療社刊)に掲載。
2020年07月11日新型コロナウィルスの影響で、娘が通う小学校ももれなく休校に。私と夫が仕事をしている間、娘は学校や学童の預かり保育に通い頑張って自習をしてくれていましたが、家ではだらけて勉強へのモチベーションが続きませんでした。そこで、少しでも意欲的に学習へ取り組めるよう、娘との関わり方を工夫しました。 学校の先生のようにはいかない4月7日に緊急事態宣言が出されるまでは私も夫も仕事に行くことが多く、娘は学校でしてくれていた一時預かりと学童保育に通っていました。そのときは自習の道具を持っていき、しっかり勉強して帰ってきました。しかし、私たち夫婦のテレワークや自宅待機が多くなってくると、自宅で勉強をさせなければいけなくなったのです。 学校の授業は1コマ45分。最初はその時間通りに勉強させようとしました。しかし娘は5分と集中力が続かず、教えようとすると喧嘩に……。私は勉強へ気持ちを向かわせることにほとほと疲れてしまい、「学校の先生のようにうまく勉強させるのは難しいなあ」と、がっくりでした。 短時間でもオッケー学校の授業時間と同じくらいを目標にして勉強させようとすると、自宅ではなかなか目標通りにいきません。勉強に集中せずイライラぐだぐだしている娘を見ていると、私もイライラ。そこで、10分でも15分でも短時間の学習を1日のうちに何度かおこなうようにしました。 娘が勉強して息詰まったあとは、体を動かしたり遊んだりとイライラした気持ちを発散させてあげました。すると、娘は自らタイマーをかけて、いくらか集中して学習するようになってきたのです。 机に向かうだけが勉強じゃないわが家は小学生向け通信教育を受講していて、算数、国語などのテキストが届きます。自宅学習のときにはテキストをさせていたのですが、娘はだんだんと机に向かう教科の学習に飽きてきてしまったのです。「テキストをしようか」と声をかけると、「やだ!」と一蹴されてしまうので、学習の種類に柔軟性をもたせてみることに。 たとえばごはんのメニューを一緒に考えて料理をしたり、レゴブロックやゲームを使って創作したり、近所の公園で縄跳びをしたり。机に向かうことだけではなく普段の生活のなかで知識や経験の幅を広げる活動をしたら、「できたね!」と娘をたくさん褒めてあげるようにしました。 親子で一緒に勉強勉強を“させようとする”と、娘は抵抗感を感じるようでした。そこで、わが家では親が仕事をしている間にそばで勉強してもらったり、娘が過去にやったテキストの丸付けをしながら勉強を見守ったりと、一緒に机に向かうようにしています。 親のほうもやることがあると、程よい距離感をもって勉強を見守ることができるので、喧嘩をすることが少なくなったのです。娘も、私たちが一緒に机に向かっていると満足するようで、一時勉強に集中してくれています。 休校期間が長引いているため、学習力の上下は親の責任に左右されてしまうと焦っていた私。しかし、娘は勉強を強いると抵抗感が増す様子でした。工夫をするなかで、娘にとって楽しみながら一緒に勉強することを考えてあげると良いのだなと感じました。早く元の生活に戻れることを願いつつ、親子で乗り切って行きたいものです。 ※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、外出の際には自分だけではなく周りの方への感染防止対策を十分におこない、安全性に配慮していただくなどご注意ください。外出を楽しめる日が1日も早く訪れますように! 著者:斎藤ますみ1児の母。保育士として働く傍ら、自身の出産・子育て経験をもとに、妊娠・出産・育児に関する記事を中心に執筆している。
2020年07月08日発達ナビPLUSに子育てヒント動画がラインナップ!どうしたらいい?のヒントを動画で分かりやすく解説Upload By 発達ナビ編集部発達ナビPLUSは、有料の会員さま向けサービスです。すでに、・発達支援の専門家によるオンライン勉強会(毎月8回程度開催 ※アーカイブ動画の視聴も可能)・専門家が監修!メールで個別ケース相談(毎月1回までご利用)・発達支援施設で活用されている特別支援教材の3つのサービスをご提供していましたが、6月24日に「子育てヒント動画」が待望のリリース!発達ナビPLUSの全4つのサービスラインナップがそろいました。子育てヒント動画は、特性の凸凹があるお子さまへの基本的な関わり方のコツ、困ったときの虎の巻。具体的な手だてを動画で分かりやすく解説します。どんどん増えるラインナップの第一弾は、次の3つのこのカテゴリ15本!◆3つのカテゴリ・子どもと大人のストレスとケア・カンタン!お家で運動・宿題・学習サポートのコツUpload By 発達ナビ編集部お家での宿題・学習時の工夫や、学習をする上でのつまずきポイントと手助け方法、楽しく取り組める教材の工夫を動画で解説!・お子さまに学習への興味を持ってもらいたい・宿題をしてもらうことに大変さを感じている・学習時のつまずきポイントと手助けを知りたいというときにお役立ちの動画ラインナップです。Upload By 発達ナビ編集部個別ケース相談でも、新型コロナの影響での突然の休校・休園や、外出がしづらい状況の中、ストレスを強く感じたり、かんしゃくやパニックの頻度が増えたことへの悩みや相談なども多くありました。その中で、ぜひご家庭で取り入れていただきたいストレスケアや対応方法について動画でご紹介しています。Upload By 発達ナビ編集部発達ナビPLUSのサービスを詳しく解説!無料体験会を開催。体験会参加後入会で1.5万円分ギフト券進呈もUpload By 発達ナビ編集部すでに約500家庭が入会し、大変ご好評いただいている一方、「どんなサービスかいまいち分からない」「まず無料で体験してみたい」という声も多くいただきました。そんな皆さまの声にお応えし、4サービスがそろった今、無料オンライン体験会を開催します。無料体験会は、ビデオ電話形式で、実際のサイト画面をお見せしながら各サービスについての詳細をお伝えする「無料オンライン体験会」です。※スタッフの画面を共有する形でのご紹介となるため、画面操作はスタッフが行います。オンライン勉強会の一部、個別ケース相談の回答イメージ、教材サイトなどを実際に閲覧していただきます。 その場で、スタッフに対する質問(チャットでも、口頭でも)も受け付けます!無料オンライン体験会に参加した方限定のお得な特典(※)もご用意しているので、ぜひこの機会にご参加ください。※キャッシュバックの方法についてギフト券から変更となる場合もあります。7/5(日) 11:30-11:507/7(火) 19:30-19:507/9(木) 11:30-11:507/12(日) 11:30-11:507/15(水) 19:30-19:507/17(金) 11:30-11:507/19(日) 11:30-11:50※参加する日程を1つお選びください1:サービス概要のご紹介2:各サービスの詳細※実際のサービス画面をお見せします3:入会方法/特典のご案内4:質疑応答Q.自分の顔は映る?参加される皆さまの映像や音声はオフになっており、スタッフのみ映し出されます。Q.質問はどうやってするの?質疑応答の時間に、以下どちらかの方法で質問を受け付けております。・ご自身で音声をオンに切り替えて口頭で質問する・チャット機能を使って質問を記入する
2020年07月03日子どもたちが求められる能力のひとつに「思考力」があります。思考力とは考える力のこと。いま、小学校から高校までの学校教育と、大学入試が大きく変わってきています。そう、教育改革です。これからは、学習したことをしっかり理解するだけでなく、理解した内容を駆使して自分で考え、表現し、判断できるかどうかが求められるようになります。言い換えれば、「思考力」の高さが子どもたちの将来を決める時代がやってきているのです。社会に出てからもずっと必要になる「思考力」を子どもたちに身につけさせるには、学校教育だけでなく家庭教育が必須になってきます。今回は、「思考力」とはどのような能力のことか。そして、子どもの思考力を育むために、親が身につけるべき習慣を3つ紹介します。「思考力」は、学校と家庭との連携で育む先ほど、教育改革の影響で、子どもたちは考える力をより求められ、思考力の高さで将来が決まると書きました。じつは、教育改革の移行期間として、平成30年度から新しい学習指導要領に沿って授業が進んでいます(プログラミング体験など一部を除く)。いま、子どもたちは「思考力」を問われる教育の真っただ中にいるのです。学校での教育内容について、最も重要な基準となる学習指導要領の第1章総則には、「第1 小学校教育の基本と教育課程の役割」として以下のことが書かれています。基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力等を育むとともに,主体的に学習に取り組む態度を養い,個性を生かし多様な人々との協働を促す教育の充実に努めること。その際,児童の発達の段階を考慮して,児童の言語活動など,学習の基盤をつくる活動を充実するとともに,家庭との連携を図りながら,児童の学習習慣が確立するよう配慮すること。(引用元:文部科学省|学習指導要領 第1章総則「第1 小学校教育の基本と教育課程の役割」2(1))いままでと同じように、知識や技能はきちんと身につけたうえで、思考力、判断力、表現力を育んで問題を解決することを求められているのです。そして、学習の習慣づけは家庭と連携を図るようにとはっきり記されています。子どもたちは学校で、クラスメートと課題を見つけ、仮説を立て、資料を調べ、時にはインタビューをし、それをまとめて発表するといった、いわゆるアクティブラーニングを行なって思考力を鍛えています。では、家庭ではどうでしょう。子どもが家に帰った途端、「あれをしなさい」「それはだめ」「こうするのよ」「いつまで〇〇しているの」「あなたは△△の道へ進むべき」など、子どもに考えさせる時間を与えず、口や手を出していませんか?もし、「子どもの考える時間を奪ってしまっているのかも」と感じるのであれば、次に紹介する3つの習慣を上手に取り入れてみませんか?思考力を鍛える習慣1:たくさんおしゃべりをさせるお笑いコンビ「パックンマックン」として活躍しながら、相模女子大学と東京工業大学で教鞭をとるパトリック・ハーランさんの専門は「コミュニケーションと国際関係」。パトリックさんは、ご自身のお子さんふたりが通う日本の小学校の授業参観で、お友だちどうしでのおしゃべりが禁止されていることに驚いたのだそう。しゃべる場面が少ないから、しゃべる技術が身につかない。議論が生まれない。討論ができない。問題提起ができない。指摘されても反論ができない。(引用元:朝日新聞DIGITAL|子どもの「思考力」を伸ばすために、親ができること~パトリック・ハーランさん)「しゃべる場面が少ないために、必要なスキルが身につかない」。パトリックさんは、そう指摘します。おしゃべりでの基礎トレーニングがあってこそ、議論や討論といった応用スキルを身につけられるのです。学校でおしゃべりができないなら、家庭でたくさんおしゃべりをさせましょう。パトリックさんは、「大人が当たり前に思っていること」について、子どもに質問することをすすめています。「交番はどうしてあると思う?」など、大人にとっての常識を質問すると、子どもからは予想の斜め上をいく答えが返ってくるのだそう。思考力を鍛えるためには、普段の会話から子どもに考えさせる機会をつくることが大切です。思考力を鍛える習慣2:親は子に “具体的に” 問いかける私たち大人は子どもに対して、すぐに「考えたらわかるでしょう?」「なんでもすぐ聞かずに考えなさい」と言うことがよくありませんか?しかし、この「考える」という言葉がどういうことを意味しているのか、大人もよく理解していないのではないでしょうか。言っている本人が明確にわかっていない言葉を子どもが受け取ったところで、理解できるはずがありません。長年、学習塾を経営して都留文科大学特任教授を務める石田勝紀さんは、「考える」の定義として以下を挙げています。【「考える」とは】「自分の言葉で語れること(What)」「疑問に思うこと(Why)」「手段や方法を思いつくこと(How)」のいずれかのことをしているときに、「考えている」という状態になると考えます。(引用元:東洋経済オンライン|「考える力がない子」を変える3つの問いかけ)そして、この考え方を教えないかぎり、子どもは考えられないし、応用力を身につけることもできないと指摘します。つまり、「考えなさい」と言いたくなったとき、一度、私たちは子どもに対してどのような考え方をしてほしいのか咀嚼し、「これってどういう意味なんだろうね(What)」「なんでそう思ったの?(Why)」「じゃあ、どうすればいいかな(How)」と具体的に問いかけるべきなのです。思考力のトレーニングには、具体的な問いかけが必要になりますよ。思考力を鍛える習慣3:「なぜ・どうして」を考えさせる具体的に問いかけても、子どもからは「わからない」と返ってくることもあるでしょう。それを「なんでわからないの」と責めるのはNG。子どもの「自分はできる」という自己肯定感を低くしてしまいます。大手進学塾で数学の指導経験がある教育クリエーターの秋田洋和さんは、子どもに倫理的思考力を身につけさせるために、「答えをあえて見せ、正解までの途中経過を考えさせる」ことがあるのだそう。よくありがちな「結果だけを見て叱る」ことを100回繰り返すよりも、「なぜ・どうして? を自力で考える習慣づくり」を仕掛けたほうが、子どもは算数・数学好きになるし、急激に成長していく。(引用元:プレジデントオンライン|中国の「子どもの論理的思考力」が高い理由は?)親がやりがちな「結果だけを見て叱る」よりも、「なぜ・どうして」を考えさせるほうが、子どもは成長するのです。たしかに、親に「どうしてわからないの」と叱られたところで、「わからないんだから、その理由なんてもっとわからないよ!」となりますよね。子どもが「どうしてもわからない」と言うときは、答えや親の考えを先に伝えて、どうしたらそこへたどり着くのか考えるように促すとよさそうです。子どもの思考力を高め、「わかった」という経験を積ませることが自信につながり、自己肯定感も高めることにもつながるでしょう。***思考力がついてくると、自分で考えて判断することができて、「自分はこう思う」「自分ならできる」「自分は任されている」と自信がついてきます。この自信は「自己肯定感」につながり、意欲的に学ぶ土台を形成するという相乗効果を生み出してくれますよ。(参考)文部科学省|学習指導要領 第1章総則「第1 小学校教育の基本と教育課程の役割」2(1)ベネッセ 教育情報サイト|子どもの「考える力」と「自己肯定感」を育む[やる気を引き出すコーチング]朝日新聞DIGITAL|子どもの「思考力」を伸ばすために、親ができること~パトリック・ハーランさん東洋経済オンライン|「考える力がない子」を変える3つの問いかけプレジデントオンライン|中国の「子どもの論理的思考力」が高い理由は?
2020年06月30日ムスメちゃんとオコメちゃん
ドイツDE親バカ絵日記
yopipiのプチプラコーデ〜ときどき育児日記〜