神奈川県児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報てらぴぁぽけっと淵野辺駅前教室では、さまざまな悩みや不安な気持ちをお持ちのご家族に寄り添い、マンツーマンによる1回2時間枠の中で、個別療育と小集団療育を行っています。お子さんの発達に合わせて、825項目ABAの基準ステップを基に、専門の指導員が一人ひとりにあったプログラムをつくり上げ支援をしています。個別支援で個々の目標や特性に応じた課題に挑戦し、次のステップとして、大きな部屋や小集団、ご家庭でもチャレンジできるようにサポート。どんな小さなことでも、経験豊富なスタッフにご相談が可能です。Upload By 発達ナビ施設情報児童発達支援事業所おれんじハウス西横浜教室では、施設内に訪問看護ステーションが併設されているため、医療的ケアの有無・障害の程度に関わらず、幅広いお子さんにご利用いただけます。また、感覚統合・コミュニケーション支援を中心とした療育を行っており、環境からの刺激を上手に処理できるからだづくりを行うことで、就園・就学後の学習や、身辺自立がよりスムーズに行えることが期待できます。まだ家族以外とかかわったことがない子には、人とのかかわりの心地よさを伝え、気持ちを上手に出せない子には、伝え方と伝わる喜びを教えるなど、それぞれの発達段階に合わせ、その子らしく生きる力を支援します。神奈川県の児童発達支援事業所をもっと見る埼玉県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報放課後デイGranny伊奈町は、重症心身障害のお子さんを対象とした施設です。小児医療機関や福祉施設での勤務経験が豊富な「看護師」、リハビリを担当する「理学療法士」、さらに保育や教育の充実を図るために、学校・医療センター・児童発達支援施設での指導実績がある「病児保育のスペシャリスト」など、専門性の高いスタッフが連携を図り、お子さんの療育をしています。1日5名の超小規模定員で、お子さん一人ひとりに合わせた個別カリキュラムを基に、1対1の手厚い療育を実施。「すべての子どもたちに輝く未来を!!」を合言葉に、お子さんの将来も含めた支援を提供しています。埼玉県の放課後等デイサービスをもっと見る大阪府放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報グッドフレンズでは言語療育、作業療育、プログラミング療育、個別学習、クッキングや創作活動、外出支援など各種療育を行っています。言語聴覚士と作業療法士が常勤し、お子さんの発達段階に合わせた言語や体の発達を支援。また、療育の一環としてプログラミング的思考を取り入れ、段取り良く物事を進めるためのプロセスを学べます。学んだこと、経験したことが、子どもたちの「生きる力」となって、未来につながってほしい。そんな願いを込めてお子さんをサポートしています。Upload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービス グッドサポートは、就労準備型放課後等デイサービスとして、子どもがより豊かに生きる力を身に着けることを支援しています。子どもたちは、遊ぶ・学ぶ・創造する・体験するといった経験をつむことで、コミュニケーション能力・社会性・生活性・働くスキルなどを身に着け、独り立ちできるようになっていきます。また、ヨガ講師など専門知識を持つ講師によるセミナーを定期的に開催し、子どもたちの興味の幅を広げているほか、ハンドマッサージを行い、リラックスや血行促進効果を心と体の双方で感じるアロマ療育を取り入れるなど、楽しみながらさまざまなことを学べるよう、スタッフがサポートしています。大阪府の放課後等デイサービスをもっと見る大阪府児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報グッドフレンズでは、言語療育・作業療育、プログラミング療育、他にも個別学習、クッキングや創作活動、外出支援など、幅広く療育を行っています。作業療法士・言語聴覚士が常勤しており、言語療法では、お子さんの発達段階に合わせた課題を提示し、遊びの中で言語をはぐくむための基礎づくりを支援、作業療法では子どもたちの「仕事」であるあそびをつかって、体や手の発達、日常生活動作の獲得と向上をサポートしています。自ら学び、考え、判断し、行動し、それぞれに思い描く幸せを実現してほしいという想いを持ちながら、スタッフ一人ひとりがお子さんと向き合っています。大阪府の児童発達支援事業所をもっと見る「もっと施設の情報を詳しく知りたい!」「見学をしてみたい!」と思ったら、WEBからもお問い合わせが可能です。施設情報ページでは、掲載されている施設の情報を地域ごとに検索して見ることができますよ。
2021年02月27日新型コロナウイルスの再流行にともない、全国で外出自粛の動きが続いています。せっかくの休日も家族や友達と出かけられず、おうちで過ごす時間が増えているのではないでしょうか。みなさんのお子さまは、おうち時間をどう過ごしていますか?ずっと家にいると、ついゲームをしたりマンガを読んだりして、ダラダラと一日を過ごしてしまいがちです。でも、できることならば、長引く自粛期間も有意義に活用したいですよね。そこで今回は、おうち時間の気分転換になり、お子さまの思考力とやる気がアップするような、算数の発展問題をご紹介したいと思います。ゲームやマンガをいったん置いて、紙とペンを用意してみましょう。ぜひ、おうちの方もお子さまと一緒に取り組んでみてくださいね。<第1問>工夫して足し算をしようまずは、簡単な足し算の問題から。簡単に計算できるよう、工夫して下の足し算を解いてみましょう。【1】1+2+3+4+5+6+7+8+9=【2】2+4+6+8+10+12+14+16+18= 左からひとつひとつ数字を足していくこともできますが、手間がかかりますし、そのぶんミスもしやすくなります。じつはこの2問、式の順番を入れ替えるだけで簡単に解くことができるのです。たとえば、【1】の式をこのように書き替えてみると……?【1】(1+9)+(2+8)+(3+7)+(4+6)+5=1+9=102+8=103+7=104+6=10【1】の式は「10が4つ」と「5が1つ」でできていることがわかりますね。よって、10+10+10+10+5となり、【1】の答えは45です。【2】も同様に、このように順番を入れ替えて計算します。【2】(2+18)+(4+16)+(6+14)+(8+12)+10=2+18=204+16=206+14=208+12=20【2】の式は「20が4つ」と「10が1つ」でできていることがわかります。よって、20+20+20+20+10で、【2】の答えは90です。このように、キリがよく計算しやすいまとまりをつくることで、一見複雑な足し算も簡単に解くことができるのです。<第2問>私は何歳でしょう?下の3つのヒントを読んで、私の年齢を当ててください。【ヒント1】私は50歳よりも若いです。【ヒント2】私の年齢は5で割ると2あまる数です。【ヒント3】私の年齢の一の位の数は、十の位の数の2倍より1少ない数です。 まずは、【ヒント3】から位の表をつくってみましょう。次に、【ヒント1】から私の年齢の十の位は5以下になることをふまえ、それぞれの場合の年齢を考えていきます。以上の5つから、【ヒント2】の条件に当てはまる数を探すと、47÷5=9あまり2 で47歳が正解となります。いかがですか?頭がほぐれてきたところで、最後はもっと複雑な文章題にチャレンジしてみましょう!<第3問>じゃんけんに勝ったのは誰でしょう?次の文章を読んで、じゃんけん勝負に勝ったのは誰か答えましょう。のぞみさんとかなたさんがじゃんけんで10回勝負をしました。のぞみさんは、グーを1回、チョキを6回、パーを3回だしました。かなたさんは、グーを4回、チョキを4回、パーを2回だしました。一度もあいこにはなりませんでした。さて、10回勝負に勝ったのはどちらでしょう? 3問目は少し手ごわい問題ですが、文章をしっかり読んで状況を整理すれば、答えは見えてきます。この問題を解くカギは、まず、のぞみさんがチョキを出した回数に注目すること。一度もあいこになっていないということは、のぞみさんがチョキを出したときには、かなたさんはグーかパーを出していることになります。のぞみさんはチョキを6回、かなたさんはグーを4回、パーを2回出していることから、のぞみさんは、2回勝って4回負けているとわかります。次に、残りの4回の勝負について考えます。のぞみさんはグーを1回、パーを3回、かなたさんはチョキを4回出しています。つまり、のぞみさんは1回勝って3回負けていることになります。これらを合わせると、のぞみさんは3勝7敗。よって、10回勝負に勝ったのはかなたさんです。算数が得意な子でも難しい「少しひねった文章題」この連載でもたびたび触れてきましたが、文章題は多くの子どもが苦手としている単元です。RISU算数で学習する子どものデータを見ても明らかで、特に、このような少しひねった文章題になると、算数が得意な子でも苦手意識をもってしまうようです。しかし、解説を見ていただくとわかるように、このような一見複雑な文章題も、問題文をじっくり読み、順を追って状況を整理すれば、答えを出すのに難しいことは何もありません。「なんだか難しそう……」と決めつけて諦めてしまっては、もったいないのです。また、文章題に取り組むことで得られる力は、算数のみならずほかの科目の学習にも役立ちますし、社会に出てからも強く求められます。なぜなら、文章題を解くときの「必要な情報を読み解き、考える」という行為が、あらゆる問題解決のプロセスの基本だからです。実際に、最近の中学入試では、算数に限らず、問題文の長いものが多く出題されています。受験の場面で長い問題文に面食らって、解けたはずの問題を落としてしまわないためにも、普段からこのようなひねった問題に慣れておくことが大切なのです。次回も引き続き、思考力が身につく発展問題をご紹介します。お楽しみに!子どもの成績アップ 効果で選ぶなら 【RISU算数】『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2021年02月24日子どもたちの学校生活の楽しみのひとつ、席替え。今度は誰の隣かな?どんな席になるのかな?ドキドキしながら待っている子も多いです。でもせっかく新しい席になったのに、わが子がなんだかちょっと困っていそう…ということもあると思います。そこで今回は、席替えで困ったとき、「どこまで先生にお願いしていい?」「どんなふうに相談すればいいの?」という点について、元小学校教諭の経験から対処法をお伝えします。視力が弱いなどの配慮が必要なときは「年度初めに」先生が工夫をしながら席を決めている最近の小学校での席替えは担任の先生が座席を決めるのが主流です。年度初めはなんの情報もないので出席番号順で決めますが、2回目からはみんなが落ち着いて授業を受けられるよう、交流関係や個性、身長の高低や学習態度など、さまざまなことを考慮して決めています。学校では自席での学習が多く、隣の席の子とペアワークをしたり、近くの友達と班を作ってグループワークをしたりといった活動も行われるので、座席によって学習環境は大きく変わります。そのため先生たちもいろいろな工夫をしながら座席を決めています。配慮してほしいことは、できるだけ具体的に伝える「視力が弱くて席が前の方でないと黒板の文字が読めない」「掲示物が目に入る場所だと気が散ってしまって学習に集中できない」など、座席の位置に配慮が必要な場合は、年度が始まったらすぐに先生にひと言伝えておくとよいと思います。できるだけ具体的に「2列目までなら見えます」「一番後ろの席だと見えません」と伝えてもらえると分かりやすいです。小学校入学したてなどでどの程度か分からないときは、「視力が弱く、黒板の字が見づらいと言っているので様子をみてほしい」と、言っておくのがいいでしょう。伝える方法は入学前に提出する書類の備考欄に書く、連絡帳に書くなど。もしくは、個人面談や保護者会のときに話しておけば大丈夫です。子どもは自分では先生に伝えられないことも私が小学1年生を担任していたとき、あれこれ考えて席替えをした翌日、一番後ろになった子の保護者から「一番後ろでは黒板の字が見えません」とお手紙をいただいたことがありました。教えてもらったのはありがたかったのですが、席替えをした後に班の目標を決めたりグループの当番を決めたりして、グループの活動をすでにスタートさせてしまっていたので調整するのに苦労しました。子ども自身が先生にその場で言えればよいのですが、なかなかそれを言い出せない子もいます。また、自分の視力が弱いことに気づいていない子もいます。低学年のうちは気になることがあれば、事前に保護者から担任へ様子をみてもらうようお願いしておくといいと思います。「いつも落ち着きがない子の隣にされてしまう」という悩みには時々、「うちの子がいつもお世話係にされている」という保護者の声を聞くことがあります。学校にはいろいろな子どもがいますし、先生ひとりで30人を手厚くみるのは難しいもの。手伝いをしてくれる子の存在はとても頼りになります。そのため、しっかりしている子、落ち着きがある子、マジメな子は、ちょっとお手伝いが必要な子の隣になりがちです。ですが、お手伝いが必要な子のお世話ばかりで自分のことに手が回らないような状態では、保護者が心配されるのもわかります。私が担任のときは、しっかり者の子どもを、ちょっと対応が大変な子の隣にした場合は、次の席替えでは落ち着ける席に…とひとりに負担がかかりすぎないように工夫しながら座席決めをしていました。しかし、保護者が見ると続けて同じようなお世話係を任命されている子どももいるのだと思います。きっと先生はその子なら大丈夫、頼りになると信頼してその席にしているのでしょう。そこで、まずはわが子の様子をよく見てみてください。子ども自身が「それぐらいなんてことない!大丈夫」と思っているようなら成長するチャンスと考えて、見守ってよいと思います。担任の先生に相談するときはただ、あまりにも授業に集中できていなかったり、負担に感じているなと思ったら、担任の先生に相談してみるのがいいでしょう。そのときは「〇〇くんの隣はやめてください」「△△ちゃんの隣にしてください」というお願いの仕方ではなく、「授業に集中できず、困っているようです」「〇〇くんと以前トラブルがあり心配しています」と情報や状況を伝え、様子を見てもらうようお願いすると、先生も対応しやすいのではないかと思います。かかわり方を子どもが学び、教えられることもパパやママが、子どもから話を聞いて「授業中は話しかけられても気にしない」「片づけの仕方を教えてあげる」など、対処法を一緒に考えてあげることで、子ども自身の成長につながる場合も多いです。また、子どもたちは適応力が高いので、「この子が怒っているときは、ひとりにしてあげるのがいいんだよ」「優しく、ひとつずつ教えてあげるとわかるんだよ」など、その子とどんな付き合い方をするとうまくいくのかを学んでいて、先生である私が教えられることも多かったです。座席がかわると学校生活もかわります。子どもたちは新しい友達ができたり、大変な思いをしたり、さまざまな経験をします。親としては「わが子がいい状態でいられること」を最優先に考えますが、いろいろな面を見ながら、保護者と先生が手を取り合って、子どもたちの成長を協力して見守っていけるといいなと思います。<文・写真:ライターHIDE>
2021年02月21日外国にルーツを持つ子どもの人口変移日本に暮らす外国人は、年々増え続けています。2020年12月に法務省が公開した統計によると、2012年12月時点で約203万人だった在留外国人の総数は2019年12月時点では約293万人となり、7年間で約90万人増えていることが分かっています。そして、在留外国人の人数は今後も更に増える見込みだと言われています。そんな中で、外国にルーツを持つ子どもたちの、特別支援級・特別支援学校への在籍率の高さについて指摘されることが増えてきました。ある調査では、全児童生徒のうち特別支援学級に在籍する日本人児童は2.25%程度であるのに対し、外国人の子どものみで見た場合は5.01%と、日本人児童生徒の約2倍の割合で外国人児童生徒が特別支援学級に在籍しているというデータが示されています。私は、人口の8人に1人(総数およそ4400万人)が移民であるアメリカに、私自身も移民として長年住んでいました。アメリカの国家資格である Speech-Language Pathologist (CCC-SLP)という資格を取得し、言語病理学の専門家として発達障害、先天性の疾患、後天性の脳障害によるコミュニケーション障害や嚥下障害を抱える子どもや成人の検査・評価を行い、訓練や指導も実施していました。また、言語心理学も専門としており、アメリカの大学で外国語としての日本語教育にも携わっていた経験があります。現在は、LITALICOジュニアでシニアスーパーバイザーとして、支援のスーパーバイズや研修を行っています。そしてまた、外国にルーツを持つ子どもたちの支援に特化したプログラムの開発なども行っています。このコラムでは、言語的・文化的に多様なバックグラウンドを持ち、発達障害の可能性も疑われる子どもの支援について検討していきます。外国にルーツを持つ子ども達の抱える困難さ現在日本に住んでいる在留外国人のうち、20歳未満の子どもは約35万人ということが分かっています。2018年に実施された文科省の調査では、今現在日本に住む外国にルーツを持つ子ども達のうち、約5万人が日本語での日常会話が十分にできなかったり、日常会話ができても学年相当の学習言語が不足していることで学習活動への参加に困難さが生じており、特別な日本語指導が必要な児童生徒とされています。言葉の分からない異国の地で学校に通い、現地で生まれ育った同級生と一緒にさまざまな活動に参加することの困難さは想像に難くないでしょう。また、外国にルーツを持つ親御さんにとっても、自分自身が受けた母国の教育システムとは異なる日本の学校に自分の子どもを通わせるとなると、日々の学校生活の中でどんな活動が行われ、お子さまがどのように毎日を過ごしているのか想像しにくく、大きな不安を抱えている人が多いのではないでしょうか。そして、外国にルーツを持つ児童生徒を取り巻く環境として顕著なのが、冒頭でも触れた特別支援学級・特別支援学校の在籍率の高さです。これは移民の多い諸外国でも見られている傾向で、米国でも、英語を第二言語として話す児童生徒の中で特別支援を受けている児童生徒の割合は、ネイティブスピーカーで特別支援を受けている児童生徒の割合よりも高くなる傾向が知られています。なぜこういったことが起こるのか。それは、バイリンガルの児童の言語スキルや知能を正確に測ることの難しさにあります。ある研究では、発達心理検査の一つであるWISC-IVを外国にルーツがある子どもに対して施行したところ、対象児童の第二言語(日本語)で施行した場合は、母語(ポルトガル語)で施行した場合に比べて低いスコアが算出されたという結果が出ています。このように、第二言語で発達心理検査を受けた結果、誤って発達障害の診断を受けてしまう「過大診断」と言われるケースが多く存在します。一方で、発達心理検査の結果子どもが抱える困難さは認められたものの、検査の結果が振るわなかったのは第二言語で検査を受けたことの影響だと考えられ、適切な診断に繋がらないという「過少診断」のケースもあると言われています。こういった背景もあってか、外国にルーツを持つ子どもの支援に関わる際に、ほとんどのご家庭が直面する問題に「家庭内で何語を使うべきか」という疑問があります。子どもに発達障害の診断が下っている場合はもちろん、診断がない場合でも、子どもの発達に不安を抱えている家庭において、「子どもの言語発達を促し、スキルを育むためには、一つの言語に絞った方が良いのではないか」という疑問を持つことは、ごく自然なことだと言えるでしょう。また、ご家族が今後長きに渡って日本に住むことを予定している場合は特に、今後の居住地となる日本で話されている言語である日本語が一番重要だという想定のもと、日本語力を最優先で伸ばすべきなのではないかと考える方も多いようです。しかし、現地語である日本語の獲得を優先させるあまり母語を蔑ろにすることは、長期的な目で見ると、外国にルーツを持つ子ども達と親の間の絆である母語をなくすこと(母語喪失)につながります。母語喪失により、親子間のコミュニケーションが難しくなり、親子の関係構築にネガティブな影響があることも指摘されています。世界規模でみると、人口の約半数が複数の言語を話す「マルチリンガル」であると言われており、複数言語環境下で育つことが子どもの言語発達にどういう影響があるのかは、世界各国のさまざまな言語の組み合わせで研究がされてきています。ここでは、そういった研究で分かっていることを紹介していきます。参考:外国にルーツをもつ児童の発達アセスメントと言語の問題について | 松田真希子・中川郷子(著),(2017)複数の言語を聞いて育つことで子どもが「混乱」することはない複数の言語を聞きながら育つと、今何語を話されているのか理解できず複数の言語を切り分けて理解することができないのではないかという説がよく聞かれますが、複数言語下で育つ子どもがさまざまな言語を聞いているときの行動や脳波を分析した研究では、新生児や幼児であっても、複数の言語を聞き分けており、異なる反応を示していることが分かっています。また、バイリンガルの子どもや大人が二つの言語を混ぜて使う「コードスイッチング」という現象がありますが、これも、どちらの言語を使ったらよいか分からないから混同しているというわけではなく、一方の言語では伝わりにくい概念などを他方の言語で的確に伝えるために、複数の言語をうまく使い分けているという解釈が実情に近いとされています。参考:Evidence of Early Language Discrimination Abilities in Infants From Bilingual Environments | Infancy, 2(1), 29-49. | Bosch, L.&Sebastián-Gallés, N. (2001)発達障害のある子どもの言語発達においても、複数言語環境の悪影響はないASD(自閉症スペクトラム)、発達性言語障害、知的障害のあるモノリンガルの子どもとバイリンガルの子どもの言語発達を比較した複数の研究で、バイリンガル環境自体が発達障害を持つ子どもの言語発達に悪影響を及ぼすことはないという結果が出ています。これは音声言語だけでなく、社会的コミュニケーションの点においてもバイリンガル環境自体が不利に働くことはないとされています。例えば日本語と中国語を使用する環境で育った子どもと日本語だけを使用する環境で育った子どもを比べたとき、語彙数などには差が見られることも多いです。しかしこれは、多くの場合一時的な差と言われています。また、比較している語彙数に関しても、バイリンガル環境で育った子どもの日本語語彙数とモノリンガル環境で育った子どもの日本語語彙数を単純に比べると前者の方が少ない傾向があっても、バイリンガルの子どもが第一言語と第二言語のそれぞれで知っている語彙数を合計した場合、バイリンガルの子どもの方が語彙数が多いという結果が見られています。このことから見ても、言語発達をさまざまな観点から包括的に分析すると、バイリンガル環境で育つことが悪影響を及ぼすことはないというのが、多くの研究で立証されている結果です。参考:Comparative language development in bilingual and monolingual children with autism spectrum disorder: A systematic review | Journal of Early Intervention, 39(2), 106-124. | Lund, E. M., Kohlmeier, T. L., & Durán, L. K. (2017)参考:Bilingual children with primary language impairment: Issues, evidence and implications for clinical actions. | Journal of communication disorders, 43(6), 456-473. | Kohnert, K. (2010)参考:The language abilities of bilingual children with Down syndrome. | American journal of speech-language pathology. | Bird, E. K. R., Cleave, P., Trudeau, N., Thordardottir, E., Sutton, A., & Thorpe, A. (2005).親の第一言語で子どもに話しかけることが、子どもの言語発達に良い効果をもたらす子どもの将来を考えると居住国の言語を習得することが最優先なのではないかという認識のもと、家庭内での使用言語を日本語に絞るようアドバイスされるケースが少なくありません。しかし、親が得意としない第二言語のみを家庭内で使うことは、期待されている第二言語の上達には繋がりにくいとされています。第二言語で話すとなると、親から子に語りかける自然な発話の量が減り、使う語彙や文型も限られてしまい、子どもが触れる言語のモデルが量・質ともに下がってしまうからです。一方で、親の第一言語を家庭内で育んでいた場合、親から得る言語のインプットがより豊かになり、言語発達だけでなく、認知的能力にも良い効果が見られています。また、家庭内で親の第一言語を使ったコミュニケーションを促すことで、親子関係の向上にも繋がり、情緒面のサポートにも繋がるとされています。更には、家庭内で第一言語を使って第一言語の土台を強くすることで、読み書きのスキルが上がり、学齢期以降に学習面で必要となる複雑な概念などの理解もしやすくなり、学習によって得た知識は第二言語へも汎化されるという研究結果が出ています。このように、親の第一言語を家庭内で使用し外国にルーツを持つ子どもの母語支援をすることがさまざまな良い影響を及ぼすということが分かっており、居住国の言語のみに絞る減算型支援ではなく、加算型支援が諸外国でも進められているバイリンガル児童の支援の方向性と言えます。外国にルーツを持つ子ども達の持つ背景や成育歴は非常に多種多様です。何語をどのぐらいの割合で、どんな場面で使っているのか、周りにいる大人の言語習得度はどれぐらいなのか、生まれたときから二言語に触れていた「同時バイリンガル」なのか、それとも後から第二言語に触れるようになった「後続性バイリンガル」なのか…というように、一口に「バイリンガル」と言っても、さまざまな状況が複雑に絡み合って子どもの発達に影響を与えています。外国にルーツを持つ子どもや家族のルーツはアイデンティティそのものです。彼らのアイデンティティを否定することなく、育みサポートしていく方法を、それぞれの家庭の環境に合わせて考えていけると良いでしょう。このシリーズでは、今後複数回にわたって、外国にルーツを持ち発達障害の疑いがある子ども達やその家族の支援について、異文化理解、言語発達理論、第二言語習得論といった観点から検討していきます。参考:What clinicians need to know about bilingual development. | Seminars in speech and language (Vol. 36, No. 2, p. 89), NIH Public Access. | Hoff, E., & Core, C. (2015)参考:在留外国人統計(旧登録外国人統計)統計表| 総務省参考:「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査(平成 28 年度)」の結果について | 文部科学省参考:外国にルーツをもつ特別支援学級在籍児童の複言語能力に関する調査研究|松田真希子(金沢大学 国際機構 准教授)
2021年02月19日中3発達凸凹男子、英語の成績向上の秘密はゲームにあった!?出典 : こんにちは。『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換』他、著者・楽々かあさんこと、大場美鈴です。かつて、小学校時代は学習面で悔しい思いをし、親子で悪戦苦闘の末、自分に合った私立中高一貫校に進学したうちの長男も、今では高等部進学間近な中学3年生。そんな負けず嫌いで努力家な彼は、学校の勉強も地道にコツコツがんばっている様子です。ところが、”英語”に関しては、なぜか、さしたる努力もせずに学年上位の好成績を維持しているのです。正直、母から見れば、毎日ゲームで遊んでるだけのようにしか思えません。そんな、「大好き」を活かした長男独自の英語学習法の秘訣を本人にインタビューし、根掘り葉掘り聞いてみました。長男・〇太郎:15才(中3)。小1のときにASDの診断を受け、ADHDとLDの傾向もある。現在は、日常・学校生活上で大きな支障はなく、「ただの変わり者」「フツーの宇宙人」として、マイペースに生きる日々。※会話中、一部配慮の行き届かない表現があるかもしれませんが、現役中学生のリアルな言葉を尊重したいと思います。どうかご容赦ください。(文責・インタビュアー:母大場美鈴)大好きなMinecraftを英語版でプレイ!Upload By 楽々かあさん公式サイト | Minecraftかあちゃん(以下、母):じゃあ、よろしくお願いします。早速だけど、結構キミは英語の成績がいいよね。でも、かあちゃんから見ると、あんまり必死で勉強しているようには見えないんだけど、何かコツがあるの?長男・◯太郎(以下、長男):うーん、英語はねえ、Minecraft(通称「マイクラ」)とかのゲームで触れてて、知ってる単語も結構多いんだよね。母:確かに、パソコンのゲームで遊びながら、英語が得意になってるようだけど…。じゃあ、特にマイクラについて詳しく聞きたいと思います。始めたのは、いつぐらいのときだったけ?長男:PC版は小4からだけど、その前からiPadでPE版もやってた。だから、マイクラ歴は長いよ。母:そうだね。でも、最初は日本語版でプレイしてたよね。これを小6くらいで、英語版に切り替えた理由はなんで?長男:理由は2つあって、1つ目は日本語のときの英字のフォントが、あんまり好きじゃなかったっていうか、ローマ字表記が読みづらかった。英語表示のほうが大きくて、すごい読みやすかったし、キレイだし、かっこいい。母:へえ〜!フォント表示のこだわりからとは、意外な理由だったね。で、もう1つは?長男:2つ目は、単語が分かるから。アイテム名とか、画面の下に英語で表示されるんだよ。母:どうして、英単語知りたいと思ったの?長男:「マルチプレイ(複数ユーザーが同時にゲームに参加すること)」っていうのがあるんだけど、そのマルチプレイをしてると、アイテムの殆どが英語表示だから、英語版のほうがプレイしやすかった。母:それまで日本語版で十分慣れてたから、英語表示になったとしても、あんまり操作には困らなかっただろうしね。それで、毎日英語版でプレイしてたら、いろんな単語が分かるようになった、ってこと?長男:いつの間にか勝手に覚えてた、みたいな…「勉強」って感じじゃなくて。趣味のことって自然に覚えるじゃん?それと同じ感覚じゃないの。Upload By 楽々かあさん母:じゃあ、「英語が分かるようになりたい」と思ったのは、中学から本格的に英語学習が始まるから?長男:いや、海外ユーザーの人達と話したいから、英語ができるようになりたかった。「この人達なんて言ってるんだろう」ってねえ…。母:なるほど。話したい相手がいるから、興味が湧いたんだね。”話す”というのは、チャット?(※マイクラのマルチプレイで使う、チャット機能のこと)チャットの相手の言いたいことを英語で分かりたかったのかな?長男:うん。あとは、アイテム名も英語で知りたかった。よく出てくるのは鉱石の名前。Obsidian、黒曜石とか!(笑)マイクラ・オリジナルの名詞も出てくるけど、実在する単語との組み合わせがあるんだよね。例えば、マイクラにはネザーっていう裏世界があるんだけど、そこで取れる水晶(Quartz)にネザーをつけて、”Nether Quartz”とか。やっぱり、よく拾うアイテムの単語は頭に入りやすい。だけど、だんだんと、いろんなアイテムに触れてるうちに、それ以外のものも結構覚える。よく使うのだけじゃなくて、プレイしてると勝手に自然と広がってく感じ。母:なるほどね。学校の授業で、マイクラで知った単語が役に立ったことってある?長男:マイクラ・オリジナルな単語は「んー?」って感じなんだけど(笑)、結構役に立ってる。とにかく単語の数が増えるよね。授業でも「あ、これ知ってる」って。でも、やっぱり大きいのは海外のユーザーとのチャットかも。最初は簡単な言葉で会話することが多かったけどね。だんだん、マイクラ以外の場面でも「これ、マイクラで対戦した人が使ってたな」って思ったりして、今まで知らなかった英語表現とかも増えた。例えば、よく使う略語から、「GG = Good game(いい試合だった)」とか、「R.I.P. = rest in peace(安らかに眠れ)」とか、ちょっとした一言、みたいなのも結構覚えた。母:なるほどね。海外ユーザーとの異文化交流で鍛えた「気にしない力」出典 : 母:そのチャットでの交流について、もう少し詳しく聞かせて。いつも「海外ユーザー」っていうけど、具体的には、一体どんな人達?長男:あはは。ホントのこと言っちゃうけど、 9割はしょーもない人!母:9割しょーもないんか〜い!(汗)長男:ほんとに、しょーもないことばっかり言う。意味不明なウケ狙いとか、ユーザー同士の喧嘩とか、放送禁止用語とか…あとは、「こうすると強くなるよ」って、ウソのコマンドを教えてくる人とか(笑)残りの1割の人たちは、ルールを丁寧に教えてくれたり、「こういう風に立ち回りしてくれると嬉しい」とか、具体的に言ってくれたり。母:雑談はする?プレイと関係ない、例えば、「コロナでそっちの国はどうだ?」とか。長男:日本のことは結構話すね。「日本に行くときは、どこ行ったらいい?」とか。あと、ときどき日本語を教えることもある。頑張って日本語を話そうとしてくれてて、「ARIGATO」とか覚えた言葉を「これで正しい?」って聞かれたりね。母:へえ。「海外」って、どこの国の人か分かる?長男:チャットの内容で、おおまかには推測できるけど。英語が母国語の人達と、非ネイティブ・スピーカーの人達もかなりいるね。日本と時差が少ない地域のプレイヤーが多いから、大体はアジア系か、ロシア系かな。ネイティブ・非ネイティブ関係なく、スグにしょーもない喧嘩を始めるんだよ(笑)母:以前、キミは「英語で喧嘩できるようになった」って言ってて、「おお!すごいなあ」って思ったけど、それはどんな感じ?煽り合い?長男:ははは(笑)。まあ、めちゃめちゃ煽ってくる人もいて、前はオレも煽り返すこともあったけど、最近は、あえて相手をほめたり、「ごめんね、悪いプレーしちゃった」とか、煽られても、オレはすごい親切にしたりしてる(笑)。Upload By 楽々かあさん母:相手の言葉をあんまり本気に捉えないようになったのは、煽られ慣れたから?長男:それもあるけど、どういう感覚でそういう言葉を使うのか、想像できるようになったというか…もう、息をするように言ってることが分かったから。まあ、挨拶みたいなモンなんだよ、海外の人にはさ。日本の中高校生とか、友達同士の冗談で、「バカ」とか、「シネ」とか、フツーに言ってると思うけど、それって海外の人にしたら「ものすごい喧嘩だな」って思うんじゃないかな。それと同じような感じってこと。母:あー、それは海外の人達には、結構キツイ感じがするだろうね。長男:でも、最近「BAKA」は、海外にすでに輸出されてる。日本のアニメの会話でもよく使われてるから、その影響もあるかも?母:でも、最近キミは、学校生活の中でもトラブルが減ったよね。他人にちょっとイヤなことを言われても、あんまり怒らなくなってきた気がするけど、それはチャットと同じように、受け流せるようになったのかな?長男:悪口とか、挑発とか、しょーもなさすぎて、返すのがめんどくさいからね。それはその人の意見だから、別に否定もしないし、オレはオレのできることだけやればいいかな。受け流すとか、スルーするとかさえしておけば、「まあ、いいや」ってしてたら、あんまり言われなくなった。母:対人面で細かいことを気にしないようになれたよね。例えば、かあちゃんに小言言われても「OK」って、軽く流すじゃん(笑)あれもチャットの影響?長男:海外ユーザー同士は、どれだけしょーもない悪口を言われても、9割は「OK」で受け流してる。「OK」って、すごい便利な言葉じゃない?「Yes」だと賛成しちゃってることになるけど、「OK」だったら、あくまで「あなたの意見は、分かりました」ってだけの返事だからね。母:これはイラッとしないための工夫なのかもね。海外では、いろんな文化や言語の人とやっていかないといけない環境も多いから、そういう「異文化交流の処世術」も、ゲームからうまく学べたのかもね。伝えたい相手がいるから、学校の勉強も自然と予習復習できる出典 : 母:そうやって、毎日遊びながらしてることは、学校の英語の勉強に、どんな風に活かされてると思う?長男:海外の人達とチャットで話すうちに、「こういう表現するには、どうしたらいいんだろう」って、文法を調べていったら、結構学校でもできるようになった。母:あー!最初にすごく伝えたいことがあるから、単語とか、文法とか、調べてくってことだね。長男:そう。後は、相手の話の流れや状況から、言葉の意味を推測する。例えば、「過去形」を授業で習う前に、チャットで"I killed enemy."って味方が言ったら、「kill」っていう単語は分かるんだけど、「なんで”-ed"がついてるんだろう?」って思った。でも、その人は、たくさん敵を倒してるのが画面で分かるから、「敵を倒し”た”」みたいな意味かなって推測できた。だけど今度は、"I broke〜"とか出てきて、なんで「break-ed」じゃなくて、「broke」なのかな?って、なる。だけど、その人は敵の拠点を破壊してたから、「ああ、この単語の場合はそう書くのか〜」って、見て分かる。母:あー、視覚的な情報もセットだと分かりやすいね。長男:あとは、言われたこととか、伝えたいことがあって、気になって教科書をどんどん読んでた。出典 : 母:へえ!授業より、先取りしてたってこと?長男:うん。オレのオススメの英語学習法としては、テスト勉強以前に、先に文法を覚えてしまって、残りは単語に力を入れたほうがいいと思う。単語は、めちゃめちゃ簡単な言葉でもいいから、分かりやすく覚えた方がいい。文法さえできれば、あとは単語をひたすら増やすだけ。母:なるほど。文法覚えてたら、応用しやすいよね。ゲームで興味が持てたことを、教科書の内容にも広げられたってことかな。長男:あとは、授業で習った内容を早速海外の人とチャットで使ってみる!母:あー!それ、すごくいいと思う!長男:「can」が典型的な例だけど、授業で「can」の表現を習った次の日から、「Can you pass me〜?」とか、「Can you give me 〜?」とか、チャットでスグに使った。母:なるほど。即・実践で繰り返し使うと、定着して身につけやすいよね。授業で習ったこともすぐに使えば、生きた会話になるね。長男:でも、最近の英語の授業内容は高校の範囲に入ってきて、ハイレベル過ぎて、あんまり実践で使いドコロがないやつが多い(笑)。まあ、全く使えなくはないけど…非ネイティブの人には「アナタの英語は難しすぎる」って言われちゃう。母:確かに日常会話なら、中学英語で必要十分だろうね(笑)。最後に、キミの英語の学習法をまとめると、大好きなゲームで遊ぶ中で、すごく知りたいことや伝えたいことがあるから、単語も文法も自然と覚えるし、それが授業の予習復習にもなる。そして、実践で何度も繰り返し使うと、頭の中にも定着するってことだね。確かにコレなら、遊びながら英語ができるようになる気がする。成績UPの謎が解けたよ、ありがとう。長男:Thx(Thanks).「大好き」が、学びの原動力に…ゲームに限らず、子どもが遊びながら楽しく続けられる「大好き」を、親も気長に見守っていると、「勉強しなくては」と意識することなく、自然と意欲的に自ら進んで学べること、身につけられることはたくさんあるような気がします。そして現在、新型コロナウイルスの影響下で、おうちでお子さんがゲームをする時間が長くなって、心配になるご家庭も多いでしょう。もちろん、ゲームやIT機器との上手なつき合い方を、根気よく身につけていく必要はあると思いますが、工夫次第・考え方次第で、この時代だからこその「学びの機会」と捉えることもできるのではないでしょうか。何より、人との直接的な接触や会話が減っている状況下でも、オンラインでもいいから、子ども達が人との関わりの機会や興味関心を失わないよう、広い世界にも目を向けていけるよう、私は願っています。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!大場美鈴(著),『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換』あさ出版, 2020.6.27
2021年02月13日2021年もコロナウイルスの感染はまだまだ終息しそうになく、自宅学習をするご家庭は増えていくかもしれません。でも、おうちでの学習は学校に比べるとなかなか集中しにくいもの。そんなときにおすすめなのが、「目標をしっかりともつこと」です。目標がしっかりと定まっているだけで、これから何をやればいいのかがすぐにわかり、子どもは学習への意欲が増すのです。「算数のテストで満点をとる!」や「1日〇分ドリルに取り組む!」、あるいは「算数検定〇級をとる!」など、目標の立て方は人それぞれ。そして、目標を決めたら、次は「自分に合った学習スタイル」を確立させていきましょう。今回は、「自分のタイプに合った学習スタイル」と、学習を習慣化させるための「勉強が楽しいと思える経験」について考えていきましょう。算数検定合格者たちの “効率のいい” 勉強習慣とは?私が代表を務めるRISU算数では、算数・数学の検定試験である「実用算数技能検定」とタイアップした事業を展開しています。その関係から、RISU算数の利用者のなかには、算数検定を受検される方がたくさんいるのです。そうした方々の多くは、学年を先取りした級に合格しており、その合格体験記をRISU Japanのホームページにまとめています。そして、この合格体験記には、先取りを可能にするような勉強習慣の秘訣が詰まっていることがわかってきました。2020年は新型コロナウイルスによる休校などの影響で、家庭で勉強を行なわなければならない場面が増えました。じつはRISU算数は、家庭での勉強に非常に適している教材で、生活のなかのちょっとしたスキマ時間を使って算数の問題に取り組むことができます。そして、算数検定などですばらしい成績を収めている学習者ほど、このようなスキマ時間の使い方がうまいことがわかっています。算数検定の合格体験記には、毎日、生活のなかの5分・10分ほどの空き時間を利用して意欲的にRISU算数に取り組んでいる例が見られます。たとえば、ある家庭では毎朝ご飯を食べる前の20分にRISU算数に取り組んだり、あるいは習い事に向かう車のなかで取り組んだり……。もちろん、このような毎日取り組むスタイルでなくとも、1週間のなかで数日、しっかりと時間をとって落ち着いて勉強に取り組むのもいいでしょう。重要なのは、自分のタイプにあった勉強法を考えること。短い時間だと気が散ってしまうタイプにもかかわらず、こまめな学習方法をとってしまったり、あるいは、長時間は集中が続かないタイプなのに、机の前で無意味に時間を過ごしてしまったりなど、自分に合わない勉強スタイルでは、勉強の効率も下がってしまいます。では自分に合う勉強スタイルはなんなのか?それは、お子さんひとりひとりによって異なり、年齢とともに変化もします。常にそのことを意識し、お子さんのいまの様子をしっかりと把握することが大事です。「勉強が楽しい」という経験が大切もうひとつ、算数検定の合格者体験記を読んでいて気がつくことがあります。それは、「勉強を楽しんでいる」ということ。たとえば、RISU算数には「スペシャル問題」と呼ばれる問題があります。これは、普通の算数の問題とは異なり、思考力や推理力が問われる問題で、じっくり考えなければ解くことができません。じつは、このスペシャル問題を解くことを楽しみにしてRISU算数に取り組む子どもも多いのです。スペシャル問題はパズルのようなもので、解くのが大変なぶん、解けたときに「できた!」という達成感を味わうことができます。スペシャル問題は、普段の勉強とは異なり、「楽しい」という体験を子どもたちに与えているようなのです。私が重要だと思うのは、この「楽しい」という経験です。普通、子どもは勉強を「やらなければならないもの」だと認識しています。もちろん、勉強を耐え続けて取り組み続けることも成績を伸ばすひとつの手ではあるのですが、やはりそれではどこかで限界が来てしまいます。ここで、勉強を「楽しい」と思う経験があれば、無理なく勉強を進めることができるわけです。実際に、算数検定合格者の多くの方が、勉強を「楽しんで」やっている様子が見受けられます。そのために重要なのは、どのように勉強を「楽しい」と思ってもらうのか。そのためには、RISU算数のスペシャル問題のように、難しい問題を解く楽しさを味わわせてあげるのでもいいでしょう。あるいは、「30分勉強したらゲームを10分やってもいい」などとご褒美を活用するのもひとつの手。ご褒美をあげることに対しては、さまざまな異論もあるでしょうが、ご褒美も使い方によっては効力を発揮します。大事なのは、勉強をどう「楽しんでもらう」のか――。いろいろな工夫を試してみましょう。子どもの成績アップのために親ができることさて、ここまで算数検定合格体験記から見えてきた伸びる子どもの特徴をお伝えしてきました。そこからわかるのは、算数学習の近道に決まった方法はない、ということです。自分にあった勉強スタイルで、勉強を楽しむこと。それに、正解はひとつではありません。それぞれのお子さんがそれぞれのお子さんにあった適切な方法を選んでいることが、子どもの成績アップにつながるようです。したがって、勉強の目標もそれぞれのお子さんが「自分にあった勉強を、楽しく」続けられるようにしてあげたいところです。お子さんとよく相談して、勉強の目標を立ててみてはいかがでしょうか?『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2021年02月09日インフルエンザで学校を休む1週間、先生からまさかの連絡が...Upload By かなしろにゃんこ。「ここではこの式を代用して~」と賢そうに友達に勉強を教える姿に少し憧れてしまうことは、誰でも一度はあるのでは?わが家の万年勉強できない男子リュウ太は、そんな賢い姿とは一生無縁の天然おバカちゃんですが、小学校5年生のときにインフルエンザになり一週間学校を休むことになったときに変化が!Upload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。一週間も休むので、担任の先生から課題が出されました。「直径や半径、円周率の勉強に入るところだったので、お母さんから円周率の説明をして学習させてください」と任務が与えられたのです!こりゃー頑張らないとー!と張り切る母ですが...人の話を聞くことが苦手で、話すリズムが自分のリズムと合わないとキレるリュウ太に、円周率なんて教えられるかな?途中で怒り出す気がしてならない...母は少し不安混じりだったのですが、インフルエンザの峠を越えて元気になってきた息子との学習をスタートさせたのでした。「では、円の長さを測る勉強をしまーす、円の中心から~」不安混じりで始めた学習...あれ?なんだか順調!?Upload By かなしろにゃんこ。ADHDでいつもエネルギーいっぱいの子には、病み上がりの状態が勉強するのに丁度よかったのか⁉起き上がれる程度に元気だけれど動き回ることはまだできないリュウ太。落ち着いて話を聞いてもらうのに丁度いいテンション、よしよし。母はイケそうな手ごたえを感じていました。ちなみに、普段は絶えず思考も身体も何かしら忙しなく動いている族なので、少し長くなる説明をしようものなら「早く言って!早く終わらせて!その話まだ続くの?」と抵抗されてしまいます。事前に円の学習のおさらいをして理解してもらえるように、円の厚紙も用意して臨んだところ、意外に大人しくちゃんと勉強をしてくれて、円周率も覚えられました。ちゃんとやる様子が少し不気味で「アレ?まだ熱あるのかな?」って思ってしまいます(笑)次の日も次の日も、円周率についての勉強は続き、マスターしていったのでした。いつもは教えてもらう側のリュウ太、初めて人に教えてあげる喜びUpload By かなしろにゃんこ。晴れて完治して学校に行ったときにみんなよりも学習が進んでいたリュウ太は、「分からなーい」という女の子に教えてあげたと言います。そのことを本人は嬉しそうに「オレさー女子に教えてあげられた!すごくない!?」と自画自賛しました。これまで人から支援してもらうことばかりで、自分が誰かを助けたことがなかったからか?自分は勉強ができないと感じていたからか?とても嬉しそうでした。続けて家庭学習にチャレンジしたものの...Upload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。母も嬉しい!私は教えることに手ごたえを感じ、立方体の体積の学習にもチャレンジしたのですが...「体積なんかどうでもいいよー!なんで3回もかけなきゃいけねんだよ、だりー!わかんねーよ」と反発されて、私も「たかが3回かけるだけじゃないのよー」と言い返して炎上してダメでした(汗)3回はイヤなのかー???なんでだろう?全ては気分なのか…。やはり、一発毒を抜かれたようなインフルエンザの病み上がりのテンションでないと、スッと入っていかないようでした(笑)立方体の体積の公式を許してあげたのは(計算ルールに寛容になったのは)中学生だった気がします。遅っ!LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年02月08日こんにちは。助産院ばぶばぶのHISAKOです。習い事をさせないと「よい親」「よい子育て」とは言えないのではないか? そんなふうに習い事や早期教育をとらえている大人が多いです。今回は、早期教育や習い事についてお話ししたいと思います。 幼児教室よりも自然体験をさせよう発達心理学や小児行動学、専門的分野の立場で研究を重ね、根拠ある理論思考回路のなかで想定した「遊び」「場所」「学習の方法」は、子どもの健やかな成長のためだとしても、子どもの無限の創造力には敵わないのではないでしょうか。 自然の中に繰り出すと、子どもたちは夢中になって遊びます。落ちている枝1本。蟻1匹。海岸の色とりどりの貝殻。すべてが体験型学習になり、子どもの自主性、積極性、感受性を育てます。習い事や幼児教室に行かせるより、実際の体験や経験のほうがずっと意義のある学びとなると私は思います。 自分がやりたいことを見つけられる力子どもに真っ先に獲得してもらいたいものは、「勉強ができるようになる能力」や「人より優れた何かができるようになる能力」ではないと思います。「やりたいことを見つけられる力」。それこそが、彼らに学ばせたい真髄だと私は思います。自発的な経験を積めば積むほど、積極性と創造的な生き方が磨かれていきます。子どものうちから基礎能力を高めておけば、自分のしたいことが見つかったときに道が開けやすくなるという考え方は、確かにその通りだと思いますが、日本という豊かな国に住み、学習環境としてはかなり高いレベルの中で育ってきているはずなのに、10代後半の子どもたちと関わっていると意欲や自主性、主体性、積極性が低いことがとても気になります。 子どもへの過干渉のリスクとは子どものためによかれと関わる“過干渉”は、不成績を恐れる気持ちや自己肯定感の低さ、評価されないことを避ける、つまらない人生観をつくり上げてしまうリスクや、躍動感のある創造性を潰してしまう可能性もあります。 身につけさせたいのは、何か自分の好きなものを見つけ、それに取り組もうとするバイタリティー、モチベーション、既成概念にとらわれない自分への自信です。誰かが引いた線路の上を歩んでいくより、自分で決めた人生を自分で納得しながら歩んでほしい。まだ自主性が育っていない段階で、大人が「あれしなさい、これしなさい」と求めていくことは、子どもが自分で本当に好きなものを見つけたり探したりという意欲の芽を摘んでしまうマイナス要因を持っています。 習い事や早期教育は必ずしなければならないことではないと思います。自分がやりたいことを見つけ、目標に向かっていく挑戦的な意欲、前向きな自信、根性などがまず育ってこそ、そこに学力が意味を持つのではないかと私は感じています。 監修者・著者:助産師 助産院ばぶばぶ院長 HISAKO総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2020年に12人目を出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。
2021年02月06日4年生に進級。またしても、変化した教室の様子。娘が4年生に進級し、下級生も増えた特別支援学級の教室。担任の先生も替わり、たくさんの環境の変化がありました。3年生でも環境の変化はあったものの、娘は、私が予想していなかった成長を見せてくれたため、あまり心配はしていなかったのですが…4年生に進級してしばらくしたころ、娘が再び、家で特別支援学級内の不満を言うようになりました。Upload By SAKURA娘の思いと、学校の事情。話をよく聞いてみると、クラスの人数が増えたことで先生の対応が追いつかず、娘の授業が中断されることも多くあるそうです。さらに騒ぐ声も大きくなり、娘は不快に感じているようでした。Upload By SAKURA娘がストレスを感じていることはわかります。しかし、学校に対応をお願いしても、おそらく人員の関係などで対応はなかなか難しいでしょう。先生たちも、最大限やってくれているはず。Upload By SAKURA通常学級へ戻るとき?どうしたものかと考えましたが、まったくいいアイディアが浮かばなかった私は、夫に相談しました。Upload By SAKURA夫は、「今が通常学級に戻るタイミング」と言いました。確かに娘の学習は順調に進んでいます。私の目から見てもよく理解していると思うし、成績も悪くありません。しかし、大勢の中に入って先生の話を聞くことができるか…わからないときに自分から聞くことができるか…不安はいくつかありました。担任の先生に相談。通常学級でもいける?そこで特別支援学級の先生に、娘が通常学級で授業を受けられそうか、聞いてみることにしました。Upload By SAKURAパニックの回数は、徐々に減ってきているものの、涙を流してしまうことはまだまだあるようでした。「支援員さえつけば…」と私も思いますが、特別支援学級の事情は、私も理解しています。私たちが望んでも、学校の事情でどうしようもないこともあるのです。それから先生は、「そういう状況ではありますが、あーさんとお母さんが望めば、今すぐ通常学級で授業を受けることはできますよ」と言いました。Upload By SAKURAこのまま特別支援学級で、いいのだろうか…。しかし通常学級に移ると、学習が遅れたり、教室でパニックを起こしたりして、他の子に迷惑をかけるかもしれない…。進学や進級のときなど、選択に迷った経験はこれまでにもありましたが、もう一度その選択のときがやってきました。娘の気持ちと、私の考え。しかし今回違うのは、娘が4年生という学年になっているということ。もう自分の意見だって言えます。先生や夫と話し合った結果、娘の希望を聞いてみることにしました。Upload By SAKURA私は、このまま特別支援学級で受けるか、通常学級で受けてみるかを、それぞれのメリット・デメリットを話してから、娘に選ばせることにしました。Upload By SAKURA娘は少し考えてから、「特別支援学級がいい」と答えました。それから私は、いい機会だと思い、娘に今後の見通しとして私が考えていることを話しました。Upload By SAKURA気持ちは、頻繁に確認。1年生のとき、「2年生になったら通常学級にするか、特別支援学級にするか」の選択ですごく悩みました。それは、娘が本当はどうしたいか、わからなかったからでした。しかし今回は、娘がどうしたいか、不安や心配があるか、しっかりと聞くことができ、娘の大きな成長を感じました。娘に気持ちを聞いてからも、学校での様子は頻繁に聞くようにしています。今回、特別支援学級を選んだ娘ですが、いつ考えが変わるかわかりません。4月からは、5年生。特別支援学級、通常学級、それぞれの状況も今のままではなく、変わっていくでしょう。こまめに様子を確認し、そのタイミングは逃さないようにしていきたいと思います。発達ナビライターによる小学校生活での困りごとエピソードをあつめたまとめコラムはこちらです。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年02月03日自分の好きな時間に、好きな場所で学ぶことが実現できるN高とN中等部中学や高校は定められた時間に学校へ行き、決まった授業を受け、夕方までを学校で過ごす。これまではそんなスタイルが当たり前のように受け入れられていました。でももし、好きな時間に好きな場所で学ぶことができたら…。それぞれが持つ可能性はもっともっと広がるかもしれません。それを実現したのがN高等学校(以降N高)です。N高は、インターネットと通信制高校の制度を利用した新しい高校として2016年に開校しました。N中等部が開設したのが2019年のこと。通学コースからのスタートでした。その1年後、2020年にはインターネットを駆使して学ぶネットコースがスタート。現在は通学コースとネットコース合わせておよそ1,000人が学んでいます。N中等部は、社会で求められる総合力を身につけるための実践型学習を行うプログレッシブスクール。N中等部には、生徒たちが教養、思考力、実践力を身につけるためのさまざまなカリキュラムが用意されているのです。N中等部の特色のうち、代表的な4つを紹介します。1つめが「21世紀型スキル学習」。社会に対して生徒が創造力を発揮していくために、思考スキル、コミュニケーションスキル、情動スキルなどを身につけるためのカリキュラムです。2つめの「コーチング」は、生徒が目標を見つけ、それを達成することができるように自発性を養うためのもの。1対1の面談でコーチングを行っています。3つめが「一流のプロフェッショナル講師による映像授業で学ぶ国語、数学、英語の授業」です。生徒たちは、決められた時間や場所ではなく、好きな時間、好きな場所で学習を進めることができます。4つめが「プログラミング」。初心者から学べる実践的なカリキュラムでプログラミング思考や技術を学ぶことができるのです。多様なニーズに応えるカリキュラムで、社会のなかで生き抜く力を養う今回は、N中等部のネットコースのスタッフと生徒お二人にインタビュー。まず、N中等部設立の背景や、理念、そして生徒への思いなどをN中等部ネットコース運営部部長 熊谷桃子さんに伺いました。Upload By 発達ナビ編集部編集部(以下、――)まずは、N中等部の理念について教えていただけますか?熊谷さん:ITを駆使した未来の教育をつくるということをコンセプトに、社会で求められる総合力を備える生徒を育てたいという思いを持って生徒たちと接しています。既存のフリースクールなどは「居場所」という役割を大切にしているところが多いと思います。N中等部では、生徒にとっての「居場所」であることはもちろん、さらに生徒たちが社会に出てからきちんと生き抜ける力を育むための多様なコンテンツを用意しています。――N中等部の一番の特徴はどんなところでしょうか?熊谷さん:通学コースとネットコースの両方があり、ネットコースは日本全国、あるいは海外に在住であっても、どこにいても学ぶことができる体制をつくっています。N中等部は学校教育法第一条に定められた中学校ではないので、中学校に在籍したままN中等部で学ぶ形になります。中学校に籍を置いて全ての活動をN中等部で行っている生徒もいますし、中学校に通って、部活もやりながら夕方からN中等部で学ぶ生徒もいます。さまざまなニーズに応えることができるというのが一番の特徴です。――無学年制をとっていると伺いました。熊谷さん:はい。中学1年生から3年生まで学年に関係なくクラスが構成されています。中学1年生だけれどプログラミングのスキルが高い生徒もいます。その場合は上の学年のクラスメイトに教えたり、数学が苦手な1年生に3年生が教えたりしている様子も見られますね。年齢や学年にとらわれず自分の得意なことはシェアして、苦手なことは周りから助けてもらうというスタイルが確立されています。――授業のカリキュラムについて教えてください。熊谷さん:ネットコースでは週に二度、一斉学習時間というものを設けています。これはZoomを通じて行う授業のことで基礎学習やプログラミング学習、21世紀型スキル学習などをクラス全員で行うものです。担任のほかに、大学生のティーチングアシスタントが加わり、30人の生徒につき、最大6〜7人のスタッフが入ります。その他は自由選択の時間。それぞれが学びたいことを学ぶ時間としていますが、具体的に学びたいことがまだ決まっていないという生徒は、専用オリジナルアプリ「N予備校」での学習を進めています。Upload By 発達ナビ編集部――21世紀型スキル学習とはどのようなものですか?熊谷さん:自分を知り、思考力を高め、チームで協働する力を学ぶためのオリジナルカリキュラムです。自己認識を促したり、不安や落ち込みの対処、アンガーマネージメントなどを学んだり、傾聴や観察などのトレーニング、デザイン思考やアート思考、倫理思考のトレーニングなど、その内容は多岐に渡ります。またその学習方法もさまざまで、個人で学ぶこともありますが、オンライン上で複数名のワークショップやダイアローグ形式で進むことが多いです。担任や生徒同士がネット上で議論をするなど、ひとつのことにみんなで取り組みながらスキルを獲得していきます。――21世紀型スキル学習は生徒の皆さんにどのような影響を与えているのでしょうか?熊谷さん:たとえば、絵を描くことが大好きで一生それをやっていたいと思っていても、絵がうまいだけでは仕事にならないという側面があります。絵を描くということ以外の部分、たとえば他者とコミュニケーションをとったり、自分をうまくモチベートしていったりということが必要です。そういったスキルを養うことで、好きなことを一生好きでい続けられるのではないかと思っています。――発達に特性がある生徒へのサポートはありますか?熊谷さん: N中等部では自学自習を基本としながら、一人ひとりに合った学びを一緒に考えるというのをすべての生徒に対して行っています。たとえば学習をするうえでの困難があれば、それを解決できるように一緒に方法を探します。発達に特性があるなしに関わらず、すべての生徒たちに行っているので、特別なサポートは行っていません。でも、一人ひとりときちんと向き合うということがおのずと発達に特性がある生徒へのサポートにもなっていると思います。一人ひとり多様な夢や、やりたいことを持つ生徒たちをサポートしたいと語る熊谷さん。そんな熱いスタッフが揃っているところもN中等部の特長のひとつ。この後の生徒インタビューでも、スタッフとの関わりがN中等部の魅力だという話がありました。ネットを通じての関わりのなかで、生徒たちは熊谷さんをはじめとするスタッフや先生方との深い絆を築いているようです。目標を達成するためには、どうしたらいいのか。自分で考えて進められるように、コーチングでサポート続いて、ネットコースの担任をしている小杉 優茉 先生にもお話を伺いました。Upload By 発達ナビ編集部――どのような生徒が在籍されているのでしょうか?小杉先生:本当にさまざまな生徒がいます。 プログラミングに興味を持って入ってきた生徒もいますし、21世紀型スキル学習に興味を持っている生徒も多いですね。そもそもN高に進学したいから、というきっかけでN中等部を選んでいる生徒がほとんどだと思います。――生徒たちと接するうえで心がけていることはありますか?小杉先生:生徒たちとは一斉授業の時間のほか、1ヶ月に一度コーチング面談を行っています。面談では、生徒が悩んでいること、生活習慣や学習のことなどテーマを決めて話をするんです。コーチングのスタイルで話をするなかで、何が目標なのかを明確にして、それを達成するためには何をやればいいのか、どうやるのがいいのかなどを相談しながら、自分で考えて進められるようにサポートすることを心がけています。――どんなときに生徒の成長を実感しますか?小杉先生:多種多様な職業体験プログラムを用意していて、希望する生徒が参加できるようにしています。この職業体験を通して成長する生徒はとても多いですね。また、みんな自分に合ったツールを使ってしっかりと自己学習しているので、本当にすごいなと思っています。今までの学校ではなかなか学習に手が出なかったけれど、N中等部の動画学習だと自分に合っていてしっかり学習できるようになったなどという声を聞くととても嬉しいです。――保護者からの声で印象的なものはありますか?小杉先生:21世紀型スキル学習でコミュニケーション法や他者との関わり方を学んだことで、家庭での家族との関わり方も変わってきたという話を聞きました。また、N中等部には多様な考えの生徒や、さまざまなバックグラウンドを持ったスタッフもいます。そのなかで過ごすことで、これまで囚われていた「普通」から自由になったという話もありました。好きなものを好きだと言っていいんだ。絵を描くことが好きとか、アニメが好きとか自分のことを発信していいんだと生徒が話していたと聞いたのが印象的です。一般的な中学校とは違う、コーチングというスタイルで生徒たちと向き合う小杉先生。決して先生と生徒という画一的な関係ではなく、一人の人間として生徒を尊重している様子がとても印象的でした。同じ時間に同じ教室で、同じ学年のクラスメイトと学ぶ。当たり前を取り払った先に見える可能性最後にN中等部で学ぶ中学3年生の久保さんと中学2年生の鈴木さん(仮名)にお話を伺いました。――N中等部で学ぶことを選んだ理由を教えてください。久保さん:先にN高を知り、絶対にここで学びたいと思いました。そのときにN中等部が開設することを知ったんです。N高と同じ理念の元で中学生のうちから学べるならそうしたいと思って入学しました。鈴木さん(仮名):中学生でも何かお金を稼ぐ方法はないかなと考えていたときに親からプログラミングスキルがあると稼ぐことができそうだと教えてもらいました。それで興味を持ち、ぜひ深く学びたいと思ってN中等部を志望したんです。――N中等部の魅力はどんなところですか?久保さん:インターネットでさまざまなことに取り組むことができたり、無学年制なので学年を気にせずいろいろな人と関われるところです。私は北海道に住んでいるのですが、日本中に、そして海外にも友達ができました。生徒同士はもちろん、先生や大学生のティーチングアシスタントの皆さんなど誰でもフラットな立場で話をすることができます。鈴木さん(仮名):N中等部はインターネットで学習を進めたり、コミュニケーションをとるので、良い意味で人との距離感が取れるところがいいと感じています。 自分のなかにあるラインを踏み越されることがなく、とても過ごしやすいです。また先生や他のクラスメイトたちがフレンドリーで接しやすいところも魅力だと思います。これまでの学校では分からないところがあっても授業を止めて質問をするのは難しかったのですが、今はSlack(※)で簡単に聞けるのも嬉しいです。※ビジネスチャットツールのこと――この学校で成長したのはどんなところですか?久保さん:これまでは負の感情が出てきたときに自分を責めすぎていたと思います。でも21世紀型スキル学習で、たとえば怒りは人間の本能で危険を察知したときにそれを回避するために出てくる感情だと学び、すべての感情に理由があることを知りました。そのことで、負の感情が出てきても自分を責めすぎなくなりました。自分について深く知ることができたのが成長できた理由だと思います。鈴木さん(仮名):以前の学校では、つい人の顔色を伺ってしまい 自分の感情や考えを出すことができませんでした。でも今は自分の考えをまわりに伝えるなど、自分を出すことができていると思います。それは、21世紀型スキル学習で自分の心や感情について学んだからだと思います。――今後の目標を教えてください。久保さん:以前、職業体験をしたときにプレゼンがあまりうまくいかないという経験をしました。そこで、どうすれば人にきちんと伝えたいことが伝わるかなどを自分で学んでいます。N中等部で行われるLT(※)大会に出ることも決めたので、それに向けて頑張っています。私はこれからN高に進み、やれることはすべてやって、そのなかで自分がやりたいことを見つけられればと思っています。(N中等部の)ティーチングアシスタントもやってみたいので、N高を卒業した後は大学に進むつもりです。※LT:Lightning Talkの略で5分程度の短いプレゼンテーションのこと鈴木さん(仮名):N高に進学していろいろなことに挑戦したいです。 プログラミングを学ぼうと入ったN中等部ですが、実は時間を友達と過ごすことに使っていて、まだプログラミングで稼げるほどには学べていなくて…。仕事としては、翻訳に興味があるんです。外国の人の気持ちや感情を日本語で伝えることに憧れがあります。好きでよく見ているアメリカ人のYouTuberが発信していることをもっと理解したいので、英語の勉強にも力を入れたいと思っています。これまで当たり前だった、同じ時間に同じ教室で、同じ学年のクラスメイトと学ぶというスタイルを取り払ったN中等部。その取り組みから、「当たり前」のその先に大きな可能性があるということを感じました。運営部の熊谷さん、担任の小杉先生が生徒たちをリスペクトしている姿が印象的で、またしっかりと自分を持って、自分の言葉で考えを発信できる久保さんと鈴木さんにも驚かされました。N中等部の取り組みはまだ始まったばかり。これからもその挑戦に注目していきたいと感じました。
2021年02月01日神奈川県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービスキッズパークでは、学習を中心に、社会生活に必要な技能・知識・マナーだけでなく、PCスキルの習得にも力をいれています。小学校・中学校でも導入実績のあるゲームを楽しみながら、 PCスキルに加え集中力、計画性、創造性を育てます。 また、プログラミング検定(初級~)の基礎も学べるほか、学習面では、学校の宿題サポート、補習~授業の先取り等、英語、数学、国語、理科、社会で教科ごとの専門スタッフが手厚くサポート。通信制高校のサポート校を併設しているので、進路についても相談可能です。神奈川県の放課後等デイサービスをもっと見る埼玉県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報叱られない教室【らいくす】放課後等デイサービスでは、名前の通り「叱らない」ことをモットーとしています。お子さんの得意不得意を見つけ、得意な事をどんどん伸ばしていき、前向きな気持ちになってから苦手の克服に向け支援をしています。集団でリトミック体操やクッキング等行うレクリエーションのほか、ミニハードルやボール投げなど、体を使った活動で基礎体力と体幹を鍛えます。また読み書きや宿題のサポートも行っており、経験豊富なスタッフが一丸となり、愛と情熱を込めて精一杯サポートしています。埼玉県の放課後等デイサービスをもっと見る栃木県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報ブロッサムジュニア大田原教室では、お子さんのアクションの背景を分析し、お子さん一人一人に合ったオーダーメードの療育プログラムを用意しています。学習支援では、塾での支援経験のあるスタッフも在籍しており、個別に相談を受け付けています。また教室の外でもたくさん遊んで学べる環境を用意しており、理科の実験教室は子ども達に大人気!地域交流の一環としてさまざまなイベントを開催し、地域との交流を大切にしながら、日々子ども達の成長をサポートしています。栃木県の放課後等デイサービスをもっと見る栃木県児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報ブロッサムジュニア大田原教室では、「ただ今ここにいるだけで、あなたはすばらしい」という言葉をモットーに、お子さんの個性を丸ごと受け止めて伸ばしつつ、新しいスキルも身につけられるようインクルーシブ療育を行います。個別療育では、マンツーマンで心身機能面・行動面・生活面をサポートします。集団療育では、自然に得意を伸ばし不得意にも取り組めるように、「遊び心満載」のプログラムを用意。教材の中にはスタッフがお子さんごとにハンドメイドで作成するものもあり、より一人一人に寄り添った支援を目指しています。栃木県の児童発達支援事業所をもっと見る「もっと施設の情報を詳しく知りたい!」「見学をしてみたい!」と思ったら、WEBからもお問い合わせが可能です。施設情報ページでは、掲載されている施設の情報を地域ごとに検索して見ることができますよ。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年01月23日新年が明けて二週間が経ちました。小中学校では冬休みが終わり、3学期が始まった頃でしょう。約2ヶ月半と、ほかの学期に比べてとても短い3学期。うかうかしていると、あっという間に新年度がやってきます。よい新年度のスタートを切るには、これから始まる3学期をどう過ごすかが重要です。以前、算数はRPGと同じ「積み上げ型」の科目だとお話ししましたね。前に習った単元の積み重ねがあって初めて、新しい単元を理解することができる。それは言い換えれば、前の単元でのつまずきが、あとあとまで響いてくるということでもあります。わからない単元を持ち越したまま新年度を迎えたら、進級して早々、学習につまずいてしまうかもしれません。そこで今回は、これまでのポイントを振り返りつつ、3学期を有意義に過ごし、子どもの成績アップにつなげるためのヒントを探っていきたいと思います。朝学習×短時間型=効果的な学習法思い込みや経験則を離れ、データに基づいた科学的な知見を重視する「エビデンス・ベースド」の考え方――本連載では、そんな「エビデンス・ベースド」の視点に立ち、算数のニガテが生まれる原因から効果的な学習法まで、データが示すさまざまな事実を見てきました。3学期になると、学校や塾では子どもに「総復習」をさせます。でもじつは、「総復習」は効率が悪く、おすすめできない方法。第6回連載でお話ししたように、この時期本当に取り組むべきは、算数の理解を支える「2~3桁の位の理解」「図形の組み立て、立体の基礎」「目盛りの読み方」「円と直径・半径の理解」の4つの土台の見直しです。そして、新年度までの限られた時間で効果的に見直しを行なうには、効率よく学習することが欠かせません。第4回、第7回の連載でも触れましたが、効率的な学習の鍵を握るキーワードは、「朝学習」と「短時間型」。朝の10分は、夜の20分にも相当します。集中力が切れにくい朝に、毎日少しずつ復習を進められたら理想的ですね。子どもの「苦手」より「得意」に目を向けてここからは、おうちの方が子どもにできること、そして理想的なおうちの方の「あり方」についてお話ししたいと思います。RISUでの教育事業を通して多くのご家庭と接するなかで、私は日々、「最近の親御さんには本当に熱心な方が多い」と感じています。しかし、なかにはその熱心さが逆効果になってしまっているケースもありました。ひとつめのケースが、「苦手つぶし」です。子どもの苦手を見つけると、それをつぶそうと必死になるおうちの方は多いもの。しかし多くの場合、おうちの方が必死になるほど子どもの成績は下がっていきます。たとえば先日、あるおうちの方から、こんなメールが届きました。「時計の範囲はやっと100点がとれましたが、時間がかかりすぎました。もっと復習を頻繁に出していただきたいです。」教育熱心な方ほど、成功のなかにもマイナス面を探し出してしまうようです。苦手な範囲で100点をとれたのに、きっとこの子はほめられてはいないでしょう。これでは、子どものモチベーションは下がる一方です。「時間はかかったけど、100点をとれたね。やったね!」こんなふうに、「できた」部分をほめてあげることが大切です。子どものために親ができる最大のことは、モチベーションをアップさせること。子どもの「得意」に注目して、自信をもたせることのほうが、「苦手」に注目するよりもずっと効果的なのです。教えるべきは、「解き方」ではなく「考え方」もうひとつ、熱心なおうちの方が陥りがちなケースがあります。それは、「教える」のではなく「自分で解いてしまう」というもの。私たちはよく、ショッピングモールなどで教材の紹介イベントをしています。そこでときどき目にするのが、子どもの代わりに自分が問題を解いてしまうおうちの方です。子どもが問題を解こうと一生懸命考えていますが、なかなか手が動きません。すると、30秒もした頃、おうちの方が後ろから問題をのぞき込み、パパッと解いてしまう。そして、「ほら、こうやって解くのよ」と言うのです。このように、自分自身で解答を出して、それを示すことが「教えること」だと勘違いしているおうちの方は少なくないよううです。しかしこのやり方は、子どもが試行錯誤し、自分で考えるチャンスを取り上げてしまっています。子どもの目の前で解いてみせるのでは、教えたことにはなりません。もし教え方に悩んだ際は、お子さまに合った学習教材や専門家の力を頼っていただければと思います。周りの大人にできることは、ほんのわずかここまで読んでくださったおうちの方は、きっと「子どもの能力を伸ばしたい」「子どもの学力を底上げしたい」など、お子さんのことを本当によく考えていらっしゃる方のはず。子どものためを思うからこそ、つい気になってあれこれ手を焼いてしまう気持ちはよくわかります。でも、ここでひとつ、忘れてはいけないことがあります。それは、「周りの大人にできることはほんのわずか」だということ。これまで見てきたように、おうちの方の熱心さが間違ったほうに向くと、逆に子どものモチベーションを下げてしまうケースもあるのです。だからこそ、おうちの方には、子どもが伸び伸びと興味をもって勉強に取り組めるよう、全力のサポートに回ってほしいと考えています。また、本連載で紹介してきた「科学的に正しい学習」は、正しいからといって子どもに押しつけるものでも、それができない子どもを責めるためのものでもありません。それらはあくまで、子どもとおうちの方の選択肢のひとつです。3学期が本格的にスタートする前に、まずは子どもとよく話し合って、子どもが「おもしろそう!」「やってみたい!」と、興味をもって取り組めるものを選んでみてください。おうちの方は、その習慣が無理なく続くよう、応援とアシストをしてあげましょう。3学期のうちに、自分に合った学習習慣を身につけ、新年度を迎えること。それが、成績アップの一番の近道になるはずです。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2021年01月19日今年の春に入学というご家庭では、ランドセルも届き、そろそろ学習机のことも考えている方もいるでしょう。しかし学習机を入学の時期に合わせて買うのは考えたほうがいいケースもあります。子どもが大きくなっても使えるように…と考えて、親の意見だけで机を購入すると、子どもに不満が残ります。逆に、小さな子どもの意見だけを尊重すると、成長したときに本人までもが後悔することもよくあることだからです。ライフーオーガナイザーの森麻紀さんが長女に学習机を購入したのは小学3年生のとき。なぜ、その時期に購入したのか?そして、小3以降がおすすめの時期だと言うその理由を聞きました。■ 学習机は「好みは変わるもの」「買い替えは不可」と理解できる年頃で!筆者の娘が、幼稚園の年少から年中の好きだった色は黄色。ところが年長になると、ピンクを好きになりました。そのため、小学校入学のときの学用品はピンク多め(ランドセルは違います)。でも、間もなく水色が好きになりました。そしてピンク色は嫌いに…。子どもって極端なところがありますよね(笑)。でも買ってしまったモノはもったいないので、最低でも2年は使ってもらいます。好みが変わるごとに買ってあげるわけではないこと、2年間は使うことを購入時に約束しています。そんなこれまでの経験から、「好みは変わるもの」「一度買ったら(机は)買い替え不可」ということを理解して、学習できるようになったと感じたのが、わが家の場合は小学3年生の頃。もちろん小さいモノに関しては今でもすぐ飽きるなどの失敗はしますが、そこに関しては大人も同じではないでしょうか?■ 3年生は小学生としての余裕が出てくる時期。幼いモノから卒業の感覚も加速お子さんが幼稚園くらいの頃、「赤ちゃんみたいでイヤだ」と言って、持っているものを手放したり、買うのを嫌がったりということはありませんでしたか?それと同じように、「子どもっぽいからイヤ」と言い始める時期があります。まだ子どもですが(笑)。小学1年生は、まだまだ幼稚園児の名残があり、夏休みが終わって2学期が始まると小学生らしくなるなと周りの子を見ても思います。2年生は、一番下の学年ではなくなるので「上級生」としての意識が芽生える。そして3年生は小学生としての余裕が出てくる学年。そして、幼いモノからの卒業という感覚が少しずつ加速するのを、私の娘に関しては感じました。■ ランドセルと学習机、時期を分けることで喜びの機会も増える!娘が小3になったとき、「私はもう高学年」と言い出しました。実際には「低学年・中学年・高学年」と分けるとまだ中学年。「低学年・高学年」という分け方でも、低学年になるのですが、高学年に入る学年が目の前に見えてきているからか、高学年というのを意識するようになったようです。これくらいの年齢の子は、「高学年=大人っぽい」と感じているようです。上の写真は、帰宅後に学習机が届いていて大喜びした3年生のとき。特に入学のタイミングは学習机購入を検討する方も多いと思いますが、小学1年生になる子どもは新しいランドセルが手に入る時期でもあります。子どもにとっては、ランドセルだけでも十分満足なのではないでしょうか?2つを分けて購入することで、大喜びする機会も増えるというものです。小学3年生をおすすめするというよりは、上記3つの感覚を持ち始めてからの購入にすることで、親子で納得でき、子どもも大きくなってからも後悔の少ない買い物ができるのではないかなと思います。娘に話すと「確かにそうかも…」と言っていましたよ。学習机を買うタイミングの参考にしてください。●教えてくれた人/森 麻紀さん名古屋市在住のライフオーガナイザー。クローゼットオーガナイザーの資格も持つ。「自分にちょうどいい片づけ方」を実践しつつ、片付けに悩む人へのサポートを行う。Webメディアなどで片付けに関する執筆も
2021年01月18日発達ナビPLUS会員の”うちの活用術”をお届け!「ほっとして泣いてしまいました…」「目から鱗でした!」「2~3回読み返しました!」などの反響を多数いただいている発達ナビPLUSの個別ケース相談。発達ナビPLUSでは、お子さまやご家庭の個別の状況を踏まえて、個々の困りの原因分析と適切な手立てを回答する個別ケース相談に加え、視聴し放題のオンライン勉強会、子育てヒント動画、ダウンロードし放題の特別支援教材といったサービスが毎月自由に使えます。今回は、発達ナビPLUSを利用中の保護者さま2名それぞれの使い方や使ってみての声をご紹介します。※匿名性を担保するため、一部の内容や流れは改変しておりますのであらかじめご了承ください。オンライン勉強会の動画をパートナーにも見せたことで、子どもへの接し方の共通認識にUpload By 発達ナビ編集部● 佐藤さま(仮名)【お子さま】小学2年生/通級利用/放課後等デイサービス利用【発達ナビPLUS入会当初のお悩み】・宿題に一人で取り組めない・やりたくないことがあると癇癪に・物を投げる、妹への暴言、他害も・親のアドバイスを受け入れない-発達ナビPLUSをご利用いただくきっかけは?夏ごろから、学校への行き渋りが出てきて不登校気味になっていました。家にいても、妹にあたったり、部屋を荒らしたりと…特に宿題など勉強を一人でやらず、教えようとすると対処ができないほど暴れていました。放課後等デイサービスは週1回利用しているのですが、あまり頼るところが分からず…それがきっかけでした。-発達ナビPLUSはどのように活用していますか?最初にオンライン勉強会に参加しました。こちらは、顔出しもないので気軽に参加しやすく、事前に質問を送って当日の講義で答えてくれるのも嬉しかったです。心理士の先生の「癇癪、暴言、自傷、他害との付き合い方・接し方」では、この時期、発達に特性がある子が心と体のバランスを取ることの難しさや、課題の具体的な理由分析、いくつかの対応方法まで学べました。特に良かったのは、パートナーにもオンライン勉強会の過去動画で同じ内容をみてもらったことで、子どもへの対応について共通認識を持てたことです。視聴後に接し方のスタンスを話し合い、夫婦でお互いによくなかったこと、これから実施することを決めてチャンレジしています。参加したことで、学習障害の可能性も感じ、個別ケース相談で相談することにしました。自分たちだけでがんばらない!具体的な提案と寄り添った回答に自信を取り戻せました!Upload By 発達ナビ編集部-個別ケース相談の申し込みはどうでしたか?書くことがそこまで得意ではないのですが、相談フォームに質問項目が整理されていることで、状況を整理する良いきっかけになりました。-専門家からの回答はどうでしたか?まず量にびっくりしました(笑)。思ったより細かい内容で、夫婦で2~3回読み返しました。自分たちがしてきたことで子どものためになっていた対応とその理由も具体的に説明いただき、ほっとして泣いてしまいました…ねぎらいの言葉もありがたかったです。なんというか、優しかったですね。思いがけない子どもの特性など新しい気づきもありました。本人も自覚してない感じで、こっちで気づくきっかけがもらえたのは本当によかったです。できないところばかりに目がいきがちですが、得意なところもあることが分かり、今までの方法では学習を無理強いさせていたかもしれないと気づかされました。子どもの認知の特性と理解のしやすさについて、いくつかの仮説とそれぞれの手立てをいただいたので、より合った方法をこの後の1ヶ月試してみたいです。また、放課後等デイサービスや教育機関への相談の仕方、助けてもらえる福祉・教育の範囲を初めて理解したので、今までより見通しがたって気持ちが楽になりました。抱え込まずに頼れる部分は頼っていこうと思っています。-今後はどのように発達ナビPLUSを活用していきますか?今回は学習について個別ケース相談をしましたが、学習面以外でも色々な分野に関して相談できるとわかったので、来月にきょうだい間のトラブルに関して相談したいと思います。頼れる人がいない…近所からの苦情がこないかおびえる日々Upload By 発達ナビ編集部● 新田さま(仮名)【お子さま】年中/診断なし/児童発達支援利用【発達ナビPLUSに入会当初のお悩み】・こだわりが強い・思い通りにならないと癇癪を起こす・幼稚園で暴れることもある・偏食がひどい-発達ナビPLUSをご利用いただくきっかけは?子どものこだわりが強く、思い通りにならないとすぐに癇癪を起こします。登園してすぐにすべり台で遊ばないと気がすまず、やることの順番が変わると大癇癪。また、その日の予定が少しでも変わったときも泣いて大暴れし、園に行けないこともしばしばあります。偏食もひどく、食べられるものが2~3種類しかないため、毎日の食事作りが苦痛でした。児童発達支援の先生には相談できる時間がなく、話せたとしても立ち話で10分程度。あれもこれも聞ける余裕はありません。頼れる人が他にいればよいのですが、パートナーは単身赴任で家におらず、家のことはすべて自分でやらなければならない状況です。最初は必死にサポートしていましたが、最近は疲れ果ててしまい、子どもが激しく泣いても何もせず立ち尽くしてしまいます。ただ子どもの声でいつかご近所から苦情がくるかもしれないと思いますし、やっぱり何とかしなければとは思うのですが、解決の糸口など見つけるすべもなく…憂鬱でたまりませんでした。そんなときに、見つけたのが発達ナビPLUSでした。心理士の方やOT・STといろいろな専門家の先生方に相談できることが決め手でした。もらった仮説から分かった…癇癪の原因は過敏さだったUpload By 発達ナビ編集部-発達ナビPLUSはどのように活用していますか?元々人と話すのが苦手だったので対面だと聞き忘れてしまったり、言われたことをメモできなかったりしていたので、個別ケース相談をすぐに使わせていただきました。-専門家からの回答はどうでしたか?保護者の私へのいたわりの言葉をかけてくださったことに感謝します。いつも「何とかしなければ」で頭がいっぱいだったのですが「頑張りすぎるくらい頑張っている」という一文に、救われました。児童発達支援以外にも、使える福祉支援が複数あることは知りませんでした。さっそく教えていただいた具体的なサービスについて区役所に利用を問い合わせてみます。アドバイスにあった、癇癪の原因の分析のしかたはとても参考になりました。確かに妹の泣き声や小さい子の声で耳を押さえて辛そうにしています。相手が嫌い、の意思表示かなと思っていたので、苦しさまで想像が及びませんでした。いただいた仮説から、冬服になってから服を着るのを嫌がるのも、感覚の過敏さかもしれないと思い、機嫌の悪い日に着ていた服を交換したら拍子抜けするほどすんなり着替えてくれました。でも本人も何が苦しいのか自覚できてなさそうなので、引き続き様子を見て相談させてください。偏食と予定の見通しの付け方についても、いただいた提案を早速試してみたいと思います。子どもの味方でもありつつ「私のサポーター」としての言葉で返してくださるのが嬉しいです。【無料】体験会で、お得なクーポンGET!Upload By 発達ナビ編集部発達ナビPLUSでは、無料のサービス体験会を随時開催しています。個別ケース相談の回答例や、オンライン勉強会の一部を視聴するなど、詳しくサービスについてご理解いただくことができます。チャットでスタッフに質問することもできます!さらに、オンライン体験会にご参加いただいた方には、初期コンテンツ利用料が【 50%OFF 】のクーポンをプレゼント中!イラスト:かなしろにゃんこ。
2020年12月27日北海道放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawaディードジュニア札幌では、「未来につながる成長体験を」をコンセプトに、中学生~18歳前後の発達障害のあるお子さんで自身の特性を生かしたい方、不登校の方などを対象として、就職や進路実現の準備をサポートする放課後等デイサービスです。「生きる力」につながる3つの力、「はたらく」「くらす」「つくる」の力を伸ばす豊富なプログラムがあり、グループ会社でのさまざまな就業体験もできます。挑戦の先には失敗もありますが、失敗しても次に向けて一緒に考えて支援するスタッフがいます。スタッフや仲間、学校や社会とつながりながら、成長し合い、自立をめざせる場です。北海道の放課後等デイサービスをもっと見る福島県放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawaユニバーサルプレイス きっずでは、就学児が学校授業終了後や長期休暇中に生活能力の向上のために必要な訓練や、社会との交流の促進など多様なメニューを設け、ご本人の希望を踏まえたサービスを提供しています。家庭や学校をイメージした環境の中で療育をし、お子さん自ら自分で考え行動する主体性・自主性を尊重しながら、見守る支援を大事にしています。またお休みの日には外出やイベント等様々な体験をし、保護者様サポートとして定期的な面談や交流会等を開催しています。福島県の放課後等デイサービスをもっと見るUpload By minami.shiozawaユニバーサルプレイスりとるは、未就学児を対象に、日常生活における基本的動作や知識や技能の習得や、または集団生活への適応のための療育や生活の自立の為の支援を行っています。特別支援学校や保育士等、経験豊富なスタッフが日々自身も勉強しながらお子さまの個性や特性に合わせ、できる事やりたい事を支援する中で、自己肯定感を育みます。事業所のこだわりは、発達期から積極的に色々な事にチャレンジし、就労まで一貫して療育が行えるという「将来を見据えた支援」です。福島県の児童発達支援事業所をもっと見る東京都放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawaピースホームタウン駒沢では、運動をメインとし、理学療法士と作業療法士が作成した運動療育のプログラムを用意しています。まずは基礎的な身体作りを行い、脳の発達を促す運動を取り入れることで身体能力や運動神経を向上させることを目指します。また、落ち着きのなさ、動作のぎこちなさなどの発達の遅れの問題に対し、感覚統合の考え方をもとにした運動も取り入れています。その他充実したプログラムでお子さんの「できる!」を増やせるようにスタッフが精いっぱいサポートします。東京都の放課後等デイサービスをもっと見る神奈川県放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawaシュウエール 宮前区平第2では小2・小3を中心とした「コミュニケーション能力の向上」と「学習の支援(主に授業の補習)」を、子どもたちの様子を見ながらサポートしています。ソーシャルスキルトレーニングでは、数名のグループを作り、コミュニケーションカードゲーム等で自分の意見を発表します。学習面では毎日少しずつスモールステップで進め、少しでも出来るようになった事をほめて自信につなげてあげる事が大切です。なのでシュウエール 宮前区平第2では、お子さんが学校で習った事の理解度を把握し、つまずいている部分を見極め、前の学年との関連があればそこに戻ってあげるといった工夫を行います。熱心なスタッフがお子さんについて精一杯サポートします。Upload By minami.shiozawaシュウエール等々力緑地は学習塾運営の指導ノウハウを生かし、学習支援を中心に療育を行っている事業所です。障害特性に合わせた、読み聞かせやワーク、語彙力を高めるゲームなど、楽しみながら学習の習慣が身につくよう支援するとともに、学校授業の補習・進学アドバイス等も行います。その他にも、サーキットトレーニングなどの運動や、コミュニケーション能力向上を目指したソーシャルスキルトレーニングなど、様々な療育プログラムを実施し、興味と関心の幅を広げていきます。できる楽しさを大事にしながら、経験豊富なスタッフがお子さんに合わせてサポートします。Upload By minami.shiozawaきっずあいらんど港南台教室では、学校の宿題への取り組み・個別プログラム・運動プログラム等を行っています。運動プログラムでは、「36の動作」を基本に、お子さんの興味・関心を引きながら、バリエーションを豊富にした運動サーキットに挑戦し、今できることを伸ばし、「またやりたい」とより楽しく活動ができるように楽しみながらからだを動かしていきます。お子さんが、幼児から中高生になるまで一貫して療育ができる多機能型施設となっており、一人ひとりの成長を観察して療育方針を決定、社会性や協調性を培っていくことを目的としています。Upload By minami.shiozawa放課後等デイサービス ハミングバード荏田西では、広い庭で野菜やハーブを育てる体験や、生き物を飼育し共存の仕方を学ぶなど、自然や生き物と関わる中で、季節を感じながらゆったり・じっくり自分と向き合う時間を作りつつ、お子さんの感受性やコミュニケース力を身につけられるよう支援しています。他にも学習が不安なお子さんのために、宿題学習を始め、プリント課題にも取り組み、成績向上を目指しサポートしています。セラピードッグと楽しい時間を過ごしながら、経験豊富なスタッフが支援します。神奈川県の放課後等デイサービスをもっと見る神奈川県児童発達支援事業所Upload By minami.shiozawaヨリドコロ横浜妙蓮寺では、「アートデザイン療育」という正解不正解のない色彩をベースとしたカリキュラムを通し、子どもたちの表現力や創造力を養い、無限の可能性を引き出していくサポートをしています。また、毎回のおやつ作りでは、実際に食材に触れ、楽しみながら食材を切ったり、焼いたり飾り付けたりと、食べる事への興味関心を作るきっかけとなっています。お子さんの現状をしっかりと把握したうえで、「現段階でのお子さんの成長にとって何が一番良いのか」をご家族と一緒に追求し、楽しく個性を伸ばせる環境作りを心がけています。神奈川県の児童発達支援事業所をもっと見る埼玉県放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawa放課後等デイサービスぱすてるでは、運動療育、買い物体験や調理実習、遠出の外出等、幅広く支援・体験ができる場を提供しています。その中でも最新の支援として、VRを活用した発達支援プログラムがあります。ソーシャルスキルトレーニングをより実践に近い状態で体験することができ、効果的な療育をすることができます。喜びや達成感をみんなで共有できる支援を行い、お子さんの「楽しい!」「またやってみたい!」を大事にしながら子どもたちの可能性を引き出し、将来に繋がるような支援をスタッフ全員で提供していきます。埼玉県の放課後等デイサービスをもっと見る千葉県児童発達支援事業所Upload By minami.shiozawaてらぴあぽけっと柏教室は、2021年2月にオープンする新しい事業所です。ABAを取り入れた個別療育を行っており、お子さんの発達段階に合わせて「たくさん・小さく・確実に」を心掛けています。発達段階に合わせた825項目からなるプログラムから、日々目標達成できるようスモールステップでのプロセスを見つけ、その日一緒になるセラピストがマンツーマンでお子さんの成長を見守ります。小集団活動も取り入れ、教室外・ご家庭でも養育に役立てられるよう、保護者との連携をとりながら、日々研修に励んでいるセラピストがサポーしています。千葉県の児童発達支援事業所をもっと見る大阪府放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawa放課後等デイサービスKurumiでは、主に4つのプログラムからお子さんに応じた支援を行っています。学習では宿題を中心にサポート、運動では筋トレ、ストレッチ、生活では制作活動を通して療育を通して見通しを持つことや、集中力、創造力を養います。社会では集団の中で大事になってくるソーシャルスキルトレーニングやジョントレーニング等、ルールや気遣い等を学びます。子ども一人一人の個性やニーズを的確に把握し、主体性と自己肯定感を尊重し、成長や学びにつながる活動から達成感と満足感が得られるような療育に取り組んでいます。大阪府の放課後等デイサービスをもっと見る福岡県放課後等デイサービスUpload By minami.shiozawa療育支援エフ原北教室では、お子さんの将来の可能性を広げ、しっかりとした就労や自立した生活をイメージし学齢期からの積み上げを目的とした療育を行います。具体的には、個別のカリキュラムのもと、テキストやタブレットを使い、将来の就労スキルのベースになる脳機能向上のトレーニングとソーシャルスキルトレーニングを行うことで、学校生活での困りごとや将来の不安を解消していきます。苦労する場面、身に付きにくい能力も熟知した経験豊富なスタッフがお子さんをしっかりとサポートします。福岡県の放課後等デイサービスをもっと見る「もっと施設の情報を詳しく知りたい!」「見学をしてみたい!」と思ったら、WEBからもお問い合わせが可能です。施設情報ページでは、掲載されている施設の情報を地域ごとに検索して見ることができますよ。
2020年12月26日子どもが勉強を嫌がるのには理由がある?一緒に目的を整理する勉強を補ってくれる塾ですが、発達障害のある子の場合、自分に合った学習環境・方法を見つけにくいことがあります。まずは何のために塾に通うのか、整理してみるのも一つです。以下は、発達障害の子どもがいるご家庭が塾に通う目的の一例です。・授業に遅れているので、その遅れを取り戻したい・本人に合った勉強方法がわからないので、それを見つけたい・家で集中がなかなかできないので、勉強する習慣を身につけたい・受験の対策をしたい子どもが勉強をしたがらないのは、もしかすると勉強が嫌なだけではないかもしれません。学校で教わった方法がどうしてもしっくりこない、学校ではみんなができているのに自分だけ理解ができず自信を失ってしまった、勉強をする必要がさっぱりわからない、鉛筆の触感が合わない、誘惑が多く集中できない、など嫌だと思う理由があるかもしれません。勉強を嫌がっている場合は、まずは勉強の何が嫌なのか聞いてみても良いかもしれません。20~50名の大人数クラスから、個別指導、家庭教師。どんな学習スタイルが合う?Upload By LITALICOライフ塾によっても学習スタイルはさまざまです。独自の取り組みをしている塾もあるため、あくまでも目安にはなりますが、子どもに合いそうな学習スタイルを考えるときの参考にしてみてください。■集団授業(大人数)1クラス20~50名で、主な目的は受験です。受験合格に必要なペース配分がわかりやすく、周囲と刺激を受け合う・影響を与え合うことができます。■集団授業(小人数)1クラス4~20名で、受験や学校の授業の補習が主な目的です。大人数のクラスに比べると指導に関する個別相談がしやすく、勉強のフォローが手厚いこともあります。■個別指導生徒は1~3人で、個別に対応してくれます。主な目的は受験や学校の授業の補習です。時間割やカリキュラムをオーダーメイドできることもあり、周りのペースを気にすることもありません。合理的配慮は集団に比べれば頼みやすくなりますが、実際の対応は担当スタッフによりさまざまです。■家庭教師主な目的は受験や学校の授業の補習です。家にまで来てくれるため、外出や送迎の必要がありません。合理的配慮を頼みやすく、教師を選べることもあります。■発達支援系発達障害への専門知識を持ったスタッフが対応してくれる可能性が高いです。目的も本人に合った勉強方法を探す、ソーシャルスキルの獲得など、特性への配慮があります。これらはあくまでも一例です。子どもによっても環境や方法には相性があります。実際には、見学や体験をすることで総合的に判断することが大切です。交通手段や週何回通うかも大事さいごに、現実的な交通手段や、週何回行くかといった頻度によっても、塾の選び方は変わります。例えば保護者による送り迎えが必要かどうかです。必要な場合は、保護者もさまざまな予定があるなか、送り迎えの時間を調整する必要があります。保護者の車などで遠くまで通える場合は、立地はそこまで気にしなくても良いかもしれませんが、子どもが一人で徒歩や自転車で通う場合は、家の近くが安心です。定期的に通う場合は、通いやすさも大切です。子どもだけではなく、保護者にとっても無理をしない選択が大切です。監修:髙橋 基(株式会社LITALICOライフライフコンサルタント。元・学習塾の教室長、1000人以上の受験指導経験あり)“うちの子”に合った学習環境の探し方は?ここまで、塾に通う目的や学習スタイルについてご紹介しました。塾だけではなく学校選びについても、現実的な交通手段や相性、教育費などが関わってきます。何を目的に、どんな環境づくりをしていくのか、考えるのは簡単なことではありません。LITALICOライフでは、子どもの特性や保護者の想いに合わせた学校の選び方を、最新の事例をまじえながら勉強会でお伝えしています。勉強会参加後に希望を出すと、後日、個別で相談をすることもできます。家族にとってどのような選択が良いのか、相談経験豊富なスタッフに話しながら一緒に整理していくことができますので、ぜひ勉強会参加後に相談を希望してみてください。私立中学受験の情報や塾選び、いま準備しておきたいことが勉強会でわかる!Upload By LITALICOライフLITALICOライフの保護者さま向け勉強会「中学受験という選択」は、発達障害のある子に合った私立中学やかかる費用について知ることができる勉強会です。進学先が公立中学でいいのか迷っていたり、既に私立受験をすると決めている方にとって、今知りたい情報から将来に繋がる情報まで、ギュっとまとめてお話ししています。【中学受験のこんな情報がわかる!】・中学校の選択肢・私立中学の特長・中学受験のスケジュール・志望校の選び方・塾活用のポイント・私立中学の学費や塾代、ほか受験にかかる費用など一番大切なことは、子どもにとって合う環境を見つけることです。中学受験・塾選びはその一つです。2020年12月現在は「東京版」「神奈川版」となっていますが、全国から参加・相談を希望することができます。【高校受験】が気になる方は…⇒『よくわかる「高校受験」』LITALICOライフは、お子さまとご家族が「自分らしい人生」を歩んでいくために障害分野とファイナンス、その両方の専門家としてライフイベントやライフプランの見直しを相談できるパートナーです。社会資源やサービス・お金の知識といった幅広い内容を身につけることができる勉強会や、専門領域をもつコンサルタントとの個別面談・プランニングを提供しています。ぜひ皆さまにご活用いただきたいと思っています。
2020年12月25日前回の連載『「教室での集団授業」ばかりが正解ではない。未来の子どもの学習スタイル予測』では、RISU Japanのオンライン授業サービス「RISU小学生オンラインスクール」を取り上げ、アフターコロナ時代の子どもの学びを見つめました。学校での集団ベースの一斉授業から、個人に最適化された自由度の高い学びへと、教育の主流は変わりつつあります。そんな変化の時代にあって、オンライン教育への注目度はますます高まっています。人々の関心の高まりを反映して、外国でのオンライン教育の取り組みが紹介されるケースも増えました。しかしその論旨は、「外国ではこんなにオンライン教育が進んでいるのに、日本はこんなに遅れている!」というものがほとんど。はたして、本当にそうでしょうか?RISUでは、RISU USAというアメリカ向けのサービスを展開しています。今回は、RISU USAスタッフが見た、アメリカのオンライン教育の現状をお伝えしたいと思います。それらの知見はきっと、日本でも活きてくるはずです。RISU USAのオンライン授業は1クラス7~8人RISU Japanのアメリカ支社であるRISU USAは、英語圏にもRISUの教育サービスを展開するため 、アメリカ・カリフォルニア州シリコンバレーに設立されました。アメリカにおける教育の知見を取り入れるのも目的のひとつでした。RISU USAでは地元のニーズに合わせて、日本のRISU教材と同じようなプログラムに加え、論理思考(Critical Thinking)のプログラムも取り入れた授業を展開していました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大にともない、シリコンバレーでは3月18日から6月末までのロックダウン措置が決定。RISU USAのアフタースクールも、オンライン化を余儀なくされました。RISU USAのオンライン講座では、小学生向けの「Scratch Game Coding」(プログラミング)や中学生向けの「Python coding」(プログラミング)、「Financial Literacy」(金融リテラシー)、それに加えてクリティカル・シンキングの授業など、理数系を軸にした幅広いコースを開講しました。授業では、画面を共有し、機器の使い方のレクチャーを交えながら課題を解いてもらいます。そして、子どもたちの課題への取り組み方を確認しながら、教師がフィードバックを行ないました。対面形式では、1クラス20人近くの子を見ることができましたが、オンラインでは、1クラス7~8人が精一杯。オンライン上でひとりひとりと双方向的なコミュニケーションをとる難しさを実感させられました。Wifi環境がない!?アメリカのオンライン教育の現状手探りで始まった、RISU USAのオンライン講座。試行錯誤のなかで見えてきたのは、アメリカにおけるオンライン教育の難しさでした。一番多かったのは、機材に関連するトラブルです。いくら現代の子どもがデジタル機器に親しんでいるといっても、実際にそれを使ってコミュニケーションをとるには、いろいろな問題があります。Wifi接続や機材のセッティングといった準備は子どもには難しく、通信不良もたびたび起きます。また、子どもが自分のタブレットやPCをもっていない家庭では、親の仕事用PCを使っているため学習時間が限られてしまう、という問題もありました。RISU USAは、もともと学校に出向いて授業を行なうというスタイルをとっていたので、子どもたちは学校のWifiを利用することができました。しかし、オンラインへ移行すると、家庭にWifiがないという理由でRISU USAを辞めてしまう子も出てきました。日本でも、Wifiがない家庭への対処が問題になっていますが、アメリカでも、Wifi環境の整備は大きな課題です。「経済格差が学力差を生んでいる」という事実突然のロックダウン措置によるオンライン教育への移行から半年以上が経ったいま、アメリカの教育事情はどのように変化したのでしょうか。RISU USAのスタッフに話を聞いてみたところ、アメリカの教育現場が直面する厳しい現実が見えてきました。どうやらアメリカのオンライン教育の現状は、あまり変わっていないようです。地域間の格差、あるいは同一地域内でも家庭間の格差が、そのまま子どもの学習機会の差を生んでしまっています。裕福な家庭では、「パンデミック・ポッド」と呼ばれる、固定した生徒数人に対して、教員免許をもった先生1人の組み合わせで対面学習をさせる取り組みをしています。学校が提供するオンライン教育を受けながら、その補填をパンデミック・ポッドで行なうのです。一方で、低所得者層を中心に失業率が上がっており、学年始めからオンライン教育にすら参加できていない生徒も一部いるのが現実。こうした経済格差の問題は、これから先、ますます顕在化してくることが予測されます。アメリカ社会が抱える問題。いずれ日本でも……また、アメリカ社会全体に目を向けると、9月末で立ち退き請求保留の暫定法が失効し、家を追われた家庭も増えています。日本では、生活保護を受ければ最低限の衣食住を保証されています。しかし、アメリカでは住居に関するサポートは非常に限定的です。そのため、親にお金が入ったときは深夜運航のバスで寝て、それ以外は路上かホームレスのシェルターで寝る生活を余儀なくされる子どもたちもいます。アメリカでは、最も裕福と言われるシリコンバレーでも、約1割の家庭は学校給食なしでは3食食べられないのが現実です。学習機能だけでなく、生活サポートの場としての学校、という側面も考えていく必要があるでしょう。これまで見てきたように、最先端のIT企業がひしめくシリコンバレーでさえ、オンライン教育をめぐるさまざまな問題に直面し、その対応に追われています。アメリカで明らかになったこれらの問題は、いずれ日本でも十分に起こりうるものです。しかし、コロナ禍がもたらした「変化の時代」は、従来のやり方を見直し、教育をよりよい方向に変えるチャンスでもあります。コロナウイルス第三波の到来が叫ばれるいま、状況を冷静に分析し、関係者どうしが協力し合って、よりよい学習環境をつくっていくことが大切だと、強く感じています。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年12月25日来年春の小学校入学に向けて、この冬から入学準備を始めるという家庭も多いのではないでしょうか。そこで今回は、入学前の息子と一緒に「やっておいてよかった」と実感しているわが家の学習方法をピックアップして紹介します。数字の学習は遊びを交えてわが家では数字の表をよく目につく場所に張っておいて日常的に見て覚えるように。それ以外では、遊びの中で数字を取り入れました。例えば、トランプで7並べや神経衰弱をやることで、数字を覚えることができます。サイコロ遊びでは、●の数を数えるということを覚えました。そのほかにも毎日、子どもと一緒にカレンダーを確認することを続けました。これは31までスムーズに数えられるようになるのでおすすめです。数字を書く練習は、迷路遊びやお絵かきなど、鉛筆を持ってまっすぐな線や曲線が描けるようにすることから始めました。その後、ドリルで書く練習を始めたので、子どもは戸惑うことなく書く練習に取り組んでいました。ひらがなは「お友達への手紙」で数字が書けるようになったら、始めたいのがひらがなの練習。まずは指なぞりから始めていき、慣れてきたら実際に鉛筆で書いていきます。息子が4歳のころ、あいうえお順にひらがなを覚えようとしたのですが、途中で飽きてしまったりして苦戦。その後、「お友達にお手紙を書く」という目標を決めて、自分の名前とお友達の名前を書く練習から始めたらとてもスムーズに覚えることができました。保育園で毎日、見ている文字だから覚えるのも早い!そして、書きたいという意思があるので楽しんで文字を書く練習に取り組むことができました。ひらがなは、全部の文字を書けなくて大丈夫。自分の名前だけは書けるようにしておくと安心です。【ペットボトルキャップの勉強法】ひらがなや、文字の並びを覚えるときに使ったのがペットボトルのキャップ。はじめに無地のキャップにひらがなを1文字ずつを書きます。文字を書いたキャップを使って言葉遊びをします。例えば、「この果物の名前はなんでしょう?」と子どもに問題を出して、文字が書かれたキャップを並べてもらいます。自分の名前になるようにキャップを並べたり、いろいろと楽しめます。イスに座って30分集中して作業をする小学生になったら、イスに座って授業を受けることになります。そこで、入学前に練習しておきたいのが一定の時間、机に向かってイスに座るという練習。わが家では、はじめから長い時間座るのではなく、10分から始めてみました。ドリルなどの勉強だけだと、どうしても集中する時間が長く持たないので、工作やパズルを座って集中して行うという練習をしました。絵本の読み聞かせをするときも、イスに座っている子どもの正面に立って読むようにして、座る練習を続けていきました。その結果、私が近くにいないと学習机を使わなかった息子は、3か月ほどでひとりできちんと座って作業やドリルをするようになりました。入学前にやっておいてよかったことと反省点息子が通っていた保育園では、ひらがな・カタカナ・数字・足し算を教えてくれていたので、入学前の12月頃には、ひらがな・カタカナを読む、簡単な足し算はできるという状態でした。ある程度のことはできるようになっていたのですが、文字を書くのが苦手で、見本を見ながらなんとか書けるくらい。スラスラとできる子を見ているためか、勉強をすること自体に苦手意識を覚えるようになってしまいました。そこで、家ではドリルなどに取り組むよりも、遊びを交えて苦手なひらがなの練習をするようにしていました。遊びながら少しずつ学んだことで、「勉強をする」という構えがなくなり、入学までに苦手意識はなくなっていきました。入学してから、特に困ったという様子はなかったのですが、やはり文字を書くことには苦戦した息子。今思うと、文字を書く練習に進む前にもう少し「線や丸を書く」「鉛筆の筆圧の練習」などをしておけばよかったなぁというのが反省点です。机に向かうことだけではなく、学習も毎日の積み重ねが大切。まわりの子どもができていると、つい親は焦ってしまいますが、入学までにはまだ3か月以上あり、冬休みも春休みもあります。焦らずゆっくり、子どもの性格とペースに合わせて進めていけたらいいですね。<文・写真:ライターやまさきけいこ>
2020年12月12日いまもなお、世界で猛威を振るう新型コロナウイルスは、医療の現場のみならず、教育の現場にも大きな影響を与えています。いまでこそ、ほとんどの学校で通常授業が再開し、子どもたちは学校で授業を受けることができるようになりましたが、緊急事態宣言が発令された2020年4月から5月にかけては、多くの子どもが各家庭で学習を進めなければなりませんでした。長引く休校期間中、「子どもに勉強をさせる難しさ」に直面し、頭を悩ませたおうちの方も多かったのではないでしょうか。そんななか、私が経営しているRISU Japan株式会社では、4月27日から5月27日までの約1ヶ月間、Youtube上で無料の「RISU小学生オンラインスクール」を開講しました。これは、新型コロナウイルスの影響で自宅学習を余儀なくされた子どもたち、とりわけ小学校1・2年生を対象に、無償でオンライン授業を提供するサービスです。ありがたいことに、チャンネル登録者数5,000人以上、合計視聴回数は約13.9万回と、大変なご好評をいただきました。社会が落ち着きを取り戻すまでの期間限定サービスであるオンラインスクールは、5月末に配信を停止しました。その際には、「今年いっぱいは開講してほしい」「長期休みに期間限定で復活してほしい」など、閉校を惜しむ声もたくさんいただきました。今回は、そんなオンラインスクールの経験から見えてきた、「未来の子どもの学び」の姿についてお話ししたいと思います。オンライン授業の実施率、アメリカは83%。日本はたったの5%!まずは、RISU Japanがオンラインスクールを開講した背景からお話ししましょう。2020年2月28日より始まった新型コロナウイルスによる休校期間。感染の恐怖と隣り合わせながら、いつ休校が明けるのか先も見えない状況のなか、多くのおうちの方から、子どもの学習機会の減少や学習の遅れ、学習内容の定着を心配する声をうかがいました。「新型コロナウイルスによる学習機会の減少で、子どもたちの貴重な才能を失いたくない」そう強く思った私たちは、この状況下で、私たちができることはなにか、必死に考えました。RISU Japanの強みを最大限活かしながら、子どもたちの才能を伸ばす方法ーー。ベストアイデアを求めて社内での検討は続きました。そこで考え出されたのが、「RISU 小学生オンラインスクール」でした。私たちは、デジタル教材に専門で携わってきたこともあり、動画制作や配信などのノウハウがあります。また、それだけではなく、10億を超える学習データを分析しながら自社サービス「RISU算数」のカリキュラムを作成したことから、子どもの学習に効果的なカリキュラムを作成することも得意分野でした。加えて、少し視点を広げ、コロナ禍での世界の学習状況にも目を向けてみました。たとえば、中国は国家単位で、無償の教育ツール(教材等)を提供しています。あるいはアメリカでは、「学校が提供するオンライン遠隔教育で子どもが学習している」と答えた親が2020年4月初旬ですでに83%おり(ギャラップ社調べ)、小学校から高校生まで、教師と生徒はオンラインで授業や課題のやりとりをするようになっていました。一方日本はというと、2020年4月16日時点で、休校中または休校予定の1,213自治体のうち、双方向型のオンライン授業を行なっていたのはわずか5%(文部科学省調べ)。諸外国と比較すると、日本の学習状況は明らかに遅れをとっていました。こうした状況を少しでも打破したい、という思いが社内での意見としてまとまってきたのです。そのようにしてやっと、「RISU小学生オンラインスクール」の構想が生まれました。どんな時代でも生き残る人材になるための「基礎力」とは?急ピッチでオンラインスクールの準備を進めるなか、私たちは、オンラインスクールの構想に興味を示してくれるひとりの人物と出会うことになります。それが、RISU小学生オンラインスクールで校長を務めることになる佐藤雅巳さんです。東京大学在学中から、長年にわたって大学受験の予備校講師を務めていたという、佐藤校長。担当した受験生のなかには、算数レベルの計算でつまずく生徒や、簡単な漢字が書けない生徒も少なくなかったと言います。そして彼らを見ているうちに、「本当に必要な『基礎力』を、早いうちから子どもたちに提供したい」という思いが芽生えたのだそう。佐藤校長のそのような思いと、RISUオンラインスクールの構想が結びつき、RISU Japanは佐藤さんをオンラインスクールの校長として迎え入れることとなりました。「コロナ禍で変容しつつある社会において、『どんな時代にあっても生き残れる人材』を育成するには、ひとりひとりに寄り添った低学年教育こそが必要だ」以前、佐藤さんがおっしゃったこの言葉が、私の頭を離れません。小学校1・2年生の子どもたちを対象に、算数と国語の授業を提供したRISU小学生オンラインスクールでは、そんな佐藤さんの「学習における『基礎力』を」という考えも大きく反映されています。たとえば、授業を見ながら自分で問題を書き取るような活動を入れたり、自分で問題や文章をつくったりする活動も授業では行ないました。「オンラインスクール」は受動的になりやすい授業形態です。だからこそ、自分で考え、アウトプットするという「学習にとってもっとも基礎になること」を勉強する時間を設けたのです。しかし、オンラインスクールというかたちでアウトプット主体の授業をつくるのはなかなか難しい作業でした。配信を開始してからも、受講者の声を聞きながら難易度やカリキュラムを調整し、一方的な配信にならないよう、注力し続けました。オンラインスクールで最も力を入れたのは、こうした「アウトプット主体」型の授業とオンラインという形態にどのように折り合いをつけるのか、ということでした。こうした苦労が功を奏したのか、RISUオンラインスクールは開校当初から、多くの好意的な反応をいただきました。TwitterなどのSNSでは、「休校中にもかかわらず、学び続けることができた」「動画での授業なのに、子どもが熱心に取り組んでいた」などの反応をいただきました。「教室での集団授業」ばかりが正解ではない最後に、コロナ禍での教育を見つめたひとりの人間として、withコロナ/アフターコロナ時代の教育について、私がいま考えていることをお話ししましょう。コロナウイルスの影響で、私たちの生活スタイルは以前とは異なるものになりました。それにともない、子どもたちの教育のあり方も大きく変わるに違いありません。西洋で近代教育が始まってからの200年間、「学校」は社会で役立つ人材を効率よく育てる組織として機能してきました。しかし、時代は複雑化し、個人が選択しうる職業やライフスタイルの幅は格段に広がりました。そうした社会状況のなかで、子どもたちの幸せ、あるいは将来を考えたときに、「教室での集団授業」ばかりが正解ではないと私は考えています。以前の連載でもお話ししましたが、これからの時代は、集団ベースの一斉指導ではなく、個人の個性に最適化された学習が教育の主流になっていくでしょう。私たちが提供するタブレットサービス「RISU算数」の学びは、そうしたものに近いと思います。タブレット学習の利点を活かして、それぞれの子どもが各自のペースで学習を進められ、自分の苦手をしっかりとカバーしてもらえる。そしてその過程で、社会で生きるために必要な論理的思考力なども、個人に最適化された形で身についていく。それこそが、私たちが目指す教育の姿なのです。また、現状では教育サービスに最も適したデバイスとして、タブレットが導入されていますが、私は今後、デジタルペーパーなどの紙の代替品が、教育と関わっていくのではないかと注目しています。未来の子どもの学習スタイルは、きっと、いまとはずいぶん異なるものになるでしょう。たとえば、リビングの机に座ると、机そのものがデジタルになっていて、声で呼び出すと机にRISUの画面が現れる。あるいは、自分の勉強部屋に行ったときも、同じように机の上にRISUの画面を呼び出し、勉強することができる。そんな世界が来る日も、そう遠くはないかもしれません。そしてそんな世界では、子どもたちの学びは各自のペースで、それぞれが好きなやり方で進めるものになっているかもしれません。もちろん、これはとても先の、未来のお話です。しかし私たちRISUJapanは、「才能あふれる社会を創り出す」をモットーに、教育でこんな未来を実現するひとつの手助けになれれば、と思っています。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年12月11日前回の連載では、データが示す復習の重要性と、復習効果をアップさせる正しい方法についてお話ししました。今回も引き続き、自宅学習にまつわるお話です。RISUで学習する子どものデータを比較・分析したところ、理想的な学習習慣のヒントが見えてきました。「個々人の経験則ではなく、統計データなどの科学的根拠に基づいた知見を入れて教育をとらえ直そう」という、エビデンス・ベースドの視点に立って、「学習の時間帯」「学習の頻度」というふたつの入り口から、いま一度お子さんの学習習慣を見直してみませんか?夜中まで頑張る子ほど、成績が下がる!?まずは、「学習の時間帯」についてお話しします。みなさんのお子さんは朝型ですか?それとも夜型ですか?子どもが夜遅くまで勉強しているのを見ると、つい「えらい!」とほめてあげたくなりますよね。私も夜型の子どもだったのですが、遅くまで机に向かっていると、よく母親が夜食を用意してくれたものです。 それが嬉しくて、当時は深夜まで勉強を頑張っていました。でもじつは、深夜学習は効率が悪いばかりか、お子さんの成績を下げる原因にもなる、おすすめできない習慣です。思い当たるおうちの方がいらっしゃったら、すぐにやめさせたほうがよいかもしれません。夜学習の効率の悪さを示す、こんなデータがあります。朝型と夜型の子どもの「学習スピード」と「継続力」をそれぞれ比べたあるデータによると、朝型の子どもを100としたとき、夜型の子どもの学習スピードは73、継続力は48まで落ちるという残念な結果が出ています。勉強に取り組む時間帯が遅くなるにつれて、学習理解のスピードも、継続期間も下がっていきます。つまり、夜遅い時間に勉強する子ほど、効率も悪く、続かないということなのです。これは、いったいなぜでしょう。「脳の疲れ」が勉強効率を下げる!夜型の子の勉強効率を下げる大きな要因は、「脳の疲れ」。子どもは日中、さまざまなことに夢中になっています。学校で勉強をしたり、友だちと遊んだり……。朝起きてから12時間以上もたてば、体はもちろん、脳も疲れきってしまいます。一日活動して疲れた脳に、新しい情報を詰め込もうとしても、思うように入らないのは当然のこと。効率よく学習するには、脳のコンディションを整えることが大切です。脳の疲れをとるには、充分な睡眠が欠かせません。これは科学的にも証明されていることですが、たしかに、しっかりと睡眠をとった翌朝は、心も体もすっきりしますよね。朝型のほうが夜型より学習効率がよいのは、朝は、学習内容を吸収するための脳のコンディションが整っているからなのです。また、夜学習の問題点は、効率の悪さだけではありません。夜遅くに学習する生活を続けていると、非効率な夜型の学習習慣がすっかり体に染みついてしまいます。たとえば、試験前の30日間、毎日2時間勉強したとします。朝型の子の習得度を60とすると、夜型の子の習得度は30〜45くらいまで落ちてしまうわけです。単純に考えると、夜型の子は、そのぶんの時間(15〜30時間)を無駄にしてしまっているとも言えます。まして一度身についた習慣を変えるのは、難しいものですから、小学校入学から大学卒業までの約16年間における、夜型の学習習慣が及ぼす悪影響たるや、恐ろしいものです。理想の学習時間は、やはり朝。まずは朝に10分でもいいので、勉強する時間をとれるとよいですね。「たった10分」と思わず、習慣化してみましょう。一度習慣化できれば、その時間を15分、20分と伸ばしていくのは難しくありません。朝学習で脳を目覚めさせれば、日中の活動もスムーズになり、一石二鳥です。ぜひ、朝型の学習スタイルを取り入れてみてください。週1回60分 VS 週3回20分次は、「学習の頻度」のお話です。RISUのデータによると、同じ期間に同じだけの時間学習している子どもでも、学力の向上にはバラツキがあることがわかりました。学習時間はきちんと確保しているのに、成績の伸びがいまひとつの子どもと、学習したぶんだけ成績アップにつながっている子どもの差は、いったいどこにあるのでしょうか。その答えの鍵を握るのは、「学習頻度の違い」です。子どもの学習傾向を「1回に長時間学習する、長時間型」と「短い時間で何度も学習する、短時間型」に分けて比べてみたところ、「短時間型」の子のほうが学習効率がよく、成績の伸びも明らかに大きかったのです。具体的には、短時間型の子の50時間での平均学習スピードは長時間型の1.1倍、という結果が出ました。たとえば、週3回20分学習する子と、週1回60分学習する子の、1週間でのトータルの学習時間は同じです。しかし、前者が2〜3日に一度は学習をしているのに対して、後者は7日に一度。学習と学習の間が、160〜170時間も空いてしまっています。これでは、一度理解した内容もうろ覚えになりがちです。せっかく覚えた公式も忘れてしまうかもしれません。そうすると、前に学習した内容を思い出すのに時間をとられて、結果的に学習効率が下がってしまいます。成績アップのためには、学習の間隔を空けないことが大切なのです。ここまで読んでいただいた方は、「じゃあ、まとまった勉強時間をとるより、スキマ時間で1日に何度も勉強した方が、成績が上がるの?」とお思いかもしれません。しかし、ここで注意してほしいのが、「1回の勉強が10分を切ると、学習効果が薄れてしまう」ということ。1回の勉強時間は、20分は確保できるとよいですね。学習習慣は、日々の積み重ねです。ほんの少しの違いが、のちのちの大きな差につながります。同じ時間勉強をしているはずなのに、ライバルとの差が埋まらない……。そんなときは、「学習の時間帯」と「学習の頻度」を振り返ってみてはいかがでしょうか。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年11月27日埼玉県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービスすくすくすてっぷ朝霞店では、2つを療育方針で支援を行っています。ひとつ目は「子どもの成長」です。さまざまなプログラムからお子さまの興味関心を広げ、得意なことを伸ばすことで、将来の仕事にもつながるよう成長を促します。ふたつ目は「地域の理解」です。年に2回の大きなイベントを開催し、お子様の活躍を披露する場を設けると共に、地域の方々との関わりを持つ機会を増やしています。お子さまがいろいろなことにチャレンジできる環境を整え、保護者様の意見も取り入れながら、知識経験豊富なスタッフがサポートします。埼玉県の放課後等デイサービスをもっと見る埼玉県児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報こぱんはうすさくら川口戸塚教室では、ひとつのプログラムの中に多数の目標を設定し、お子さまのニーズに合わせた療育に取り組んでいます。お子さまの発達段階はアセスメントツールを用いて正確に把握し、スモールステップで支援していくことで、社会生活能力の獲得を目指します。スタッフは経験豊富でチームワークも抜群、研修等には日々積極的に参加しているそう。お子さま一人ひとりの才能を輝かせられるような場所を目指し、スタッフが細かくサポートしています。埼玉県の児童発達支援事業所をもっと見る大阪府放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報就労準備型放課後等デイサービスBe Smile Mastersでは、ソーシャルスキルトレーニングやビジネスマナー、パソコンスキルや学習等を通して、将来の就労という課題に早いうちから意識を向けていただく事で、社会生活への移行を実現することを目的として支援を行っています。また、不登校のお子さまへの配慮にも力を入れていて、生活リズムを整えたり、学習支援を行ったりしているそう。社会経験豊富であったり、教員資格のあるスタッフが、お子さまの状況を確認・理解しながら支援するとともに、個性も伸ばしていけるよう、日々サポートしています。大阪府の放課後等デイサービスをもっと見る神奈川県幼児教室・学習塾Upload By 発達ナビ施設情報LITALICOジュニア幼児教室・学習塾武蔵小杉教室は12月1日に新しくオープン予定の教室です。言葉の遅れや学習やコミュニケーションのつまずき、集団行動などの困りごとを中心に一人ひとりの特性やスキル、好き興味関心、困りやその背景などを専門的に分析し、お子さまへの直接授業だけでなく、ご家庭でも成長を促すためのご家族さまへのサポートやレクチャーも行います。教室スタッフは、日常場面での生活のしやすさやスキルの発揮を見据えた、総合的かつオーダーメイドのサービスを提供し、お子さまの成長をサポートしたいと考えているそう。園・学校、家庭でのご様子を適宜面談等でヒアリングしながら、それぞれの場面で、お子さまの「できた」を拡げられるよう、保護者と密に連携しています。神奈川県のその他発達施設をもっと見る「もっと施設の情報を詳しく知りたい!」「見学をしてみたい!」と思ったら、WEBからもお問い合わせが可能です。施設情報ページでは、掲載されている施設の情報を地域ごとに検索して見ることができますよ。
2020年11月22日特別支援学級、実際はどんなところ?「特別支援学級」とは、障害のある子ども一人ひとりに応じた教育を行うために小・中学校に設置されているクラスです。最大8名の少人数クラスで、子どもの発達や障害の程度に応じた指導を受けることができます。(呼び名は特別支援学級やなかよし学級など、さまざまです)■特別支援学級のメリット・手厚い指導を受けられる可能性が高い・発達や障害に応じたカリキュラムが受けられる可能性が高い■特別支援学級のデメリット・集団行動を学びにくい・通常学級と学習カリキュラムが異なるため、学習の差が出やすい学級の選択は、お子さまの発達や特性に合わせて考えることが大切です。しかし、特別支援学級は全ての小学校・中学校に設置されているわけではなく、なかには遠くの学区に通学しなくてはならないケースもあります。指導内容や体制についても、学校ごとにばらつきがあるのが現状です。子どもが特別支援学級に在籍している、または在籍を検討している方は下記のようなことで悩まれることが多いようです。【子どもが特別支援学級に在籍している、検討している方の悩みごと】・学区をまたいででも在籍するべき?・指導・学習内容を具体的に知りたい・サポートや要望(合理的配慮)はどこまで求めていいの?・友だちづくりや、人間関係を学ぶことはできる?・内申がつかないと聞いたけど、卒業後の進路はどうなる?実際のところ、どうなのでしょうか。特に中学校卒業後の進路は、義務教育が中学校までのため、自ら選んでいく必要があります。特別支援学校と高等学校の進学率、半々にUpload By LITALICOライフ小学校に入るとき、「手厚い学級が良い」と思い特別支援学級を選択。そのまま中学校も特別支援学級…と進んでいくと、高校進学を考える時期に、内申がなく高校受験が難しくなる…という話があります。すべてがそうではありませんが、実際にそういった経験をした方もいるようです。実際のところ、特別支援学級に在籍した子どもの中学卒業後の進路は、どうなのでしょうか?上の図は文部科学省の「学校基本調査」より、中学校が特別支援学級だった子どもの卒業後の進路をまとめたものです。ここから、この10年間で卒業後の進路が大きく変化したことがわかります。10年前の2010年は、7割の子どもが特別支援学校に進んでいました。高等学校に進む子どもは約2割と、少数派でした。しかし2019年になると、特別支援学校に進む子どもと高等学校に進む子どもは、約5割ずつと半々になりました。高等学校に進学する特別支援学級の子どもは、この10年間で約2倍になりました。中学卒業後の選択肢は広がってきています。高卒の資格をとれる通信制高校も増えてきています。10年前と比べて選択肢が増えてきているからこそ、お子さまの将来の可能性も視野に入れながら、最新の情報をもとに学級選択をすることが大切です。文部科学省「学校基本調査 /卒業後の状況調査 中学校」令和元年度版、平成22年度版とはいえ、うちの子の場合は?最新の情報が得られる勉強会も活用してここまで、特別支援学級にまつわるよく耳にするお悩みや、実際の数字データをご紹介しました。しかし、特別支援学級の体制や選択できる進路は、住んでいる自治体やご家庭によってさまざまです。お子さまの特性や好み・考え方もそれぞれです。進学予定校の特別支援学級の現状や、お子さまとの相性など、実際の見聞も参考にしながら考えていきたいところです。将来の可能性もふまえた総合的な判断について、相談しながら整理するのも一つの方法です。そこで、LITALICOライフでは、特別支援学級についての情報や、卒業後の進路の選択肢まで、最新の情報がわかる勉強会を開催します。また、勉強会参加後に希望を出すと、後日、個別相談をすることもできるので、「わが子の場合は?」についての疑問や不安もご家族だけで抱え込まずにすみます。就学時の学級選択、進路相談、お子さまの将来の自立まで、相談経験豊富なスタッフがおりますので、ぜひ勉強会後にお申し込みを検討してみてください。特別支援学級卒業後の情報や、いま準備しておきたいことが勉強会でわかる!Upload By LITALICOライフLITALICOライフの保護者さま向け勉強会「支援級卒業後の進路(全国版)」は、特別支援学級に在籍する方の卒業後の進路の選択肢について、広く知ることができる勉強会です。子どもが特別支援学級に在籍している、または在籍を検討している方にとって、今知りたい情報から将来に繋がる情報まで、ギュっとまとめてお話ししています。【特別支援学級 卒業後のこんな情報がわかる!】・高校進学に内申点が必要か・公立高校での特別支援教育の取組み・通信制高校/サポート校とは・高等専修学校とは・特別支援学校 高等部とは・進路選択するときに手帳が必要か・高校卒業後の生活に関して(仕事やお金)【通級】が気になる方は…⇒無料勉強会『「通級」の活用と進路の選択肢』LITALICOライフは、お子さまとご家族が「自分らしい人生」を歩んでいくために障害分野とファイナンス、その両方の専門家としてライフイベントやライフプランの見直しを相談できるパートナーです。社会資源やサービス・お金の知識といった幅広い内容を身につけることができる勉強会や、専門領域をもつコンサルタントとの個別面談・プランニングを提供しています。ぜひ皆さまにご活用いただきたいと思っています。
2020年11月13日「個々人の経験則ではなく、統計データなどの科学的根拠に基づいた知見を入れて教育をとらえ直そう」という「エビデンス・ベースド」の考え方を手がかりに、さまざまな視点から算数教育を見つめてきた本連載。今回からは2回にわたって、データから見えてきた正しい学習法のヒントをご紹介したいと思います。自宅での学習は、大きく分けて「予習」と「復習」のふたつに分類できます。みなさんは、どちらに力を入れていますか?勉強しているのに成績が伸びない……と悩む人は、じつは「復習」を軽視しているケースが多いことがデータからわかりました。逆に言えば、復習を上手に日々の勉強に取り入れれば、伸び悩んでいた成績をグッと成長させることができるかもしれません。今回は、データに基づいた「正しい復習方法」についてお話しします。学習内容をすべて記憶する「復習のタイミング」まずはこちらのグラフをご覧ください。※画像はRISU Japanにて作成これは、「エビングハウスの忘却曲線」と呼ばれるグラフ。いままでの経験と関係ないことを記憶したときに、人間がどれくらいの期間でそれを忘れてしまうかを表しています。このグラフからわかるのは、「人間は、物事を記憶した1日後にはその74%を忘れてしまう」という事実(本来はもっと複雑なデータなのですが、ここではこれくらいの理解で大丈夫です)。私と同じ40代で、「最近物忘れがひどくって……」と嘆いている人がいますが(笑)、もともと人間の記憶力は、私たちが想像している以上に頼りないものなのです。次に、こちらのグラフをご覧ください。※画像はRISU Japanにて作成グラフの青い線は通常の記憶の定着率、オレンジの線は復習をした場合の記憶の定着率を表しています。このグラフは、「学習から2日目に10分」・「学習から7日目に5分」・「学習から30日目に2〜4分」の復習を行なうことで、学習内容のほとんどを覚えておけることを示しています。適切なタイミングの復習が、記憶の定着率をアップさせるのです。逆に言えば、復習を適切に行なわなければ、せっかく学習した内容もどんどん忘れてしまうのです。これらのグラフから、正しい復習の重要性がおわかりいただけたと思います。やり方によっては「ほぼ無意味」の復習とは?たしかな算数の力を身につけるために欠かせない復習ですが、やり方によっては「ほぼ無意味」になってしまう危険もあります。そのやり方とはズバリ、「総復習」。よく、子どもの算数の実力に不安を感じるおうちの方から、「ちゃんと総復習をさせてください」とお言葉をいただきます。でも、じつは、総復習で得られる効果は微々たるもの。かかる時間の割に、効果が少ない復習方法だと言えます。総復習には、「いい点数がとれて安心してしまう」という落とし穴があるのです。たとえば、子どもが学期末の総復習テストで90点をとってきたら、おうちの方は「うちの子はちゃんと理解できているんだ」と安心しますよね。でもそこで注目すべきは、じつは落とした10点。そもそも、総復習テストの役割は、「わかっている単元」と「わかっていない単元」を明らかにすることだけです。間違えた問題をしっかり見直し、その単元に戻って勉強して初めて、総復習テストは意味を持ちます。本来復習とは、テストで間違えた問題だけではなく、つまずいた単元の土台となる単元を見直して初めて効果があるもの。総復習で理解できていない単元を洗い出し、一から復習するのも手ではありますが、それにはかなりの時間が必要になります。長期休みに総復習を始めたものの、時間がかかりすぎて中途半端なまま新学期を迎えてしまった……なんてことにもなりかねないのです。総復習をする前に、「4つの土台」を見直そうでは、総復習にあまり効果が望めないとしたら、どんな勉強をすればよいのでしょうか。お子さんの算数の実力に不安を感じたら、総復習ではなく、まず次の4つの大きな単元を見直すようにしてください。2〜3桁の位の理解図形の組み立て、立体の基礎目盛りの読み方円と直径・半径の理解第3回連載『10億件の学習データから判明。算数の苦手は「位」「単位」「図形」の3つに分類できる!』でも少し触れましたが、これらはほかの単元と多く関連している、いわば「算数の土台」となる単元。さらに、統計データを調べると、これらは多くの子どもが苦手だと感じている単元でした。つまり、これらの単元を十分に理解できていないために、その先の範囲でつまずいている子どもが多いのです。効率的にいままでの学習を見直したいのなら、この4つの大きな単元を復習させてみることをオススメします。モチベーションアップの魔法「レベル上げの可視化」とはいえ、一度やった範囲をもう一度勉強しなければならない復習は、なかなかモチベーションが上がらないもの。私も、子どもの頃は復習が大嫌いでした(笑)。最後に、復習のモチベーションアップの秘訣をお教えしましょう。算数はさまざまな単元を少しずつ積み上げて、より難しい範囲に進んでいく「RPGゲーム」のようなもの。そして、「復習はRPGのレベル上げ」です。私が提供しているRISU算数では、そのことを子どもにわかってもらうためにある仕組みを採用しています。RISUの問題のクリア条件は50点以上なのですが、50〜99点だと、評価として星3つ中2つがつきます。100点をとるまで、星3つの評価はつきません。100点をとると、星が1つ増える。この仕組みは、いわば「レベル上げの可視化」です。レベル上げを、子ども自身の目に見える形にすることで、成長を実感しながら復習することができるのです。こうしたRISU算数の仕組みは、ご家庭での心がけにも応用できます。たとえば、お子さんが復習で100点をとったら、それをめいっぱいほめてあげましょう。90点から100点への点数アップは些細なことに見えるかもしれません。しかし、その10点分をたっぷりほめてあげることが大切です。場合によっては、復習に対してご褒美をあげるのも効果的でしょう。復習の効果を、子どもに気づかせてあげること。それが、子どもを復習に向かわせるために最も有効な方法なのです。次回は、自宅学習のさまざまな方法について、統計データを比較しながらご紹介したいと思います。お楽しみに。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年11月13日支援の空白期間娘には小学校1年生から4年生までの間、『支援の空白期間(支援を受けていなかった期間)』がありました。主な理由は・小学校入学と同時に引越しをしたため、それまでの受けていた療育機関からの引継ぎが上手く機能しなかった・下の子の妊娠、出産で親が思うように動けなかった・療育センターに相談しても「様子見しましょう」と言われ、療育プログラムを受けられなかった・受動型だったため、学校での本人の困り感が見過ごされていたなどでした。その間、学校の授業で必要な縄跳びや鉄棒などの練習や、定規やコンパスの練習や工夫は家で試行錯誤しながら行っていました。『読める』けれど『書けない』高学年になると、娘は漢字テストを苦痛に感じるようになりました。小さい頃から本を読むことが大好きで、多くの知識を本から吸収してきた娘でしたが、“読む”ことはできても、何度練習してもどうしても“書く”ことができない漢字が徐々に増えきたのです。娘のクラスでは国語の授業時に毎回漢字の20問テストがありました。それは“黒板に先生が書いた問題(ひらがな)を、無地の紙に漢字で書く”という形式のテストで、板書が苦手な娘には二重の苦しみでした。また、学期ごとに50問の漢字テストがあり、こちらは一定の得点が取れるまで再テストを受け続けることになっていました。娘は懸命に書き取りの練習するのですが、どれだけ練習しても書くことができない(または少しの期間は覚えていられるけれどちょっと時間がたつと見事に忘れてしまう)漢字がいくつもあり、何度も再テストを受けました。Upload By 荒木まち子練習すれば練習するほど間違えてしまう傾向さえあり…これは漢字に限ったことではありませんでした。アルファベットのbとd、pとqはほぼ100%間違えましたし、記号や図形なども家で練習しても“書けば書くほど形が崩れていく”こともしばしばありました。Upload By 荒木まち子精神的に追い詰められる娘。親子関係もギスギスし始めて...担任の先生からは「お母さん、家庭での学習をもっとさせてください」と言われました。娘は毎日遅くまで漢字の練習をしましたが、どうしても覚えることができず、精神的に追い詰められていきました。親子関係もギスギスし始め、家庭での工夫やサポートに限界を感じた私は、民間の支援先を探しました。専門家のサポートに救われる幸いにも娘は5年生の時にプロの支援者に出会い、SSTやビジョントレーニングを受けることができました。トレーニングを受けることで魔法のようにすべての問題が解決するわけではありません。でもプロフェッショナルの支援者に出会ったおかげで、親や学校の先生が娘の障害を理解し、適切な接し方やアプローチの方法、日々の生活の工夫などについての知識を持つことができたことで、私達親子の生活に一筋の光が差したことは確かです。専門家のアドバイスのもと、何度もくじけそうになりつつも学校に理解と協力をお願いし、授業毎の漢字20問テストは無地だった解答用紙→問題番号と罫線付きの解答用紙にする(クラス全体で変更)など、本人の負担を軽減する対策をとってもらうことができました。中学校への引継ぎがスムーズに娘がこの時期に受けていた専門家の指導や病院での視覚認知機能の検査結果は、その後の中学進学時の引継ぎの際にとても役に立ちました。娘に適したフォントの大きさも把握できていたので、定期テストの問題用紙や解答用紙の大きさを娘に適したサイズに拡大してもらうなどの配慮を受けることができました。Upload By 荒木まち子この時期の娘は、周りの友達と違うことをとても嫌がっていましたが、このテスト用紙の拡大については「すごく見やすい!」と喜んでいました。親子で話し合ってみると良いかも!Upload By 荒木まち子これは娘が小学生の時にビジョントレーニング指導を受けていた先生がつくってくださった『計算用のマス目プリント』です。娘が一番見やすいサイズになっていて、筆算の時に数字を重ねて書いてしまうことによる計算ミスを防ぐことができました。担任の先生に許可をもらい『マイ計算用紙』として学校にも持参していました。学生の期間は特に“できないことを必死に努力する”よりも、ちよっとした“工夫”や“配慮”で本人の負担を減らすことができるなら、その方が良いと私は思っています。高学年以上になると支援やサポートの内容や程度は親が勝手に決めるのではなく、本人の希望を聞くことが大切になってきます。見やすいと感じる文字のサイズや字体の種類、色などもそれぞれ違うので、例えば親子で“フォント”について話をしてみる機会などをつくってみると、意外なこともわかって楽しいかもしれません。ちなみに現在わが家は、私のプチ老眼の進行によって、娘と私の『見やすい文字サイズ』がシンクロしつつあります(笑)
2020年11月09日今回は少し前に書いたお話の続きとなります。時は2020年6月…。うちの長女も中学3年生になり、だんだんと勉強の難易度が上がってきました。そもそも2年生の時点でかなりの難しさとなり、それまで家庭学習で僕が教えながらどうにか乗り越えていたものの、ついには僕がこれ以上教えることが困難と自覚してギブアップしていたんです。もうこれからは自力で頑張りなさい、と。しかし、そこからどうにも点数は上がらず、それを見かねた僕はとある提案をしたのでした。”仲の良い友達に勉強の方法を聞いてみては?”…と。長女と仲の良いその友達は、同じ部活、そして同じく塾に行っていない。でも成績はとても良い。何か良いヒントを教えてもらえるかもしれないから、聞いてみるのもありなんじゃない?そう思って長女に言ってみたのでした。まぁ、まさかその返答がユーチューブでの学習で、しかもその方法が割と学校で流行っているのには驚いてしまいましたが(笑)■そのお話は コチラ !!中学受験の前からから父と娘で家庭学習を続け、受験を突破できました。しかし、学年が上がり授業の内容が難しくなり、昨年ついにパパ先生は引退をしたのですが… 「長女の勉強がピンチでパパ先生帰還!? まさかのアレに望みを託すことに」 前回のお話をまだ読まれていない方は、ゼヒご覧ください!ユーチューブ授業、開始!!あ、分かったこの人。形から入ってそれで満足するタイプだ…。いや、喜ぶのはまだ早い。成果を出さないと、成果を…。意外だったけれど。意外だったのではあるけれど、確かにかなり有効性のあるやり方だなとは思いました。学校の授業ではどうしてもテンポについていけない時があるかもしれません。そして、その場で質問できればいいのですが、それもできずに次の問題に進んでしまって分からないままに。以前の記事にも書きましたが、英語や数学は1度つまづくとそこから追いつくのが大変なんですよね。でも、動画であれば分からない箇所は巻き戻して理解できるまで繰り返し見ることができますし。おまけにこの方法だと経済的に優しいので我が家としてはとてもありがたい(笑)これは確かに良いかもしれない、教えてくれた長女のお友達。ありがとう!!さぁ、長女よ。頑張ってみるのだ!!しかし…!?そこから数ヶ月後。たび重なる不運の連続!!試験が受けられない!!これは前回までのお話に書きましたけどね。まさかのあれから大きな試験は何ひとつ受けることができていないのです。新型コロナウイルスの影響で全ての中間考査がなくなり、期末考査のみになってしまったのは仕方ありません。でも、さらに右手を負傷してその期末考査すら受けられなかったのは予想外でしたねぇ…。まぁ、本人曰くユーチューブでの勉強は楽しいし結構はかどっているようです。おまけに一応小テストでは成果も出始めているのだとか!?楽しみながら勉強に取り組めているのは親としてちょっと嬉しかったですね。あとは、2学期の期末考査に期待するとしましょう(笑)というわけで、今回のお話はユーチューブ学習のその後でした!ここまで読んで頂きありがとうございました!!
2020年11月02日わが家の家庭学習は、ベネッセの「こどもチャレンジ」を利用しているのですが、2人の子どもたちはチャレンジへの取り組み方がそれぞれ違っています。「こどもチャレンジ」を始めた経緯と、兄と弟が別々のコースを受講している理由をまとめてみました! 長男と初めての「こどもチャレンジ」長男が3歳のとき、子どもにどんなおもちゃを与えたらいいか私はとても悩んでいました。というのも、1歳になった次男は何でも口や鼻に入れてしまう子で、口に入るサイズの長男のおもちゃを飲み込んでしまったことがあり、そのおもちゃは子どもの手の届かない場所にしまうことに。 長男はとても気に入っていたのでかわいそうでした……。手先の発達のためにハサミやクレヨンを使おうとしても、やはり次男の手が気になりました。そのことで悩んでいる私に、母が「こどもチャレンジなら発達に応じたおもちゃを送ってくれるし、子どもに危なくない仕様になっているらしいよ」とすすめてくれました。 こういうおもちゃがいいんだ!初めて届いた子どもチャレンジは長男の好奇心をくすぐり、今まであまり遊ばなかったおままごとや、苦手そうにしていた工作にも楽しく取り組んでいて、見ている私もうれしくなりました。 また、次男のお世話で寂しい思いをさせてしまったときは、次男が寝ている間に長男とチャレンジの工作をすることで2人だけの時間を作り、逆に次男も一緒にテキストの絵本を読むことで3人の時間を楽しめるようになりました。 次男にとっての「こどもチャレンジ」次男も同じ年齢から「こどもチャレンジ」を開始したのですが、取り組み方はまったく違いました。最初は届くおもちゃに興味を示していたものの、その年齢に合わせたおもちゃだからか、長男のときに届いたおもちゃと似ていたので、やがて興味を示さなくなりました。大人から見ると改良されていることがわかるのですが、子どもには似たようなおもちゃに見えたようです。 そこで、思い切っておもちゃの届かない「思考力特化コース」に変更。小学校に入学した長男が時間を決めてワークブックに取り組むのと一緒になって、次男も勉強机に向かってワークに取り組むようになりました。飽きてしまうのではないかと私は心配していたのですが、「お兄さんな感じがする」と言って、楽しそうに取り組んでくれています。 このことを通じて、一緒に育っている兄弟でも遊びや学びへの取り組み方が違うことを実感しました。それぞれの個性に合わせて、これからも「こどもチャレンジ」をうまく利用して自宅学習を楽しんでもらいたいなと思っています。 ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~5歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:田丸あかね現在、小学校2年生と幼稚園年長の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年10月30日特許技術を活用し、そろばんの仕組みをiPadに応用した電子そろばん教材「そろタッチ」。「そろばん式暗算」が効率的に習得できるこの教材が現在注目を集めています。今回は、教育とテクノロジーが融合した教材「そろタッチ」を提供している株式会社Digika社長、橋本恭伸氏(以下、橋本)とRISUの今木(以下、今木)が、Edtech(教育×テクノロジー)が開く教育の新しい姿をめぐって繰り広げた対談の模様をお送りします。そろばんが手元になくても暗算ができる能力を!今木:こんにちは。今日は、こどもまなび☆ラボでの連載「学びノベーション」の特別対談企画として、株式会社Digikaの社長、橋本恭伸さんをお呼びしました。橋本さんは、この連載でたびたび触れてきた「エビデンス・ベースド」の考え方を、そろばん教室に応用なさっています。橋本さん、そろタッチを開発した経緯についてお聞かせ願えますか。橋本:私たちはそろタッチのサービスを始める前にそろばん教室を運営していましたが、そのときの経験がそろタッチの開発に関わっています。そこからお話ししましょう。私たちは、そろばん教室の目的が「そろばん式暗算能力」を身につけることにあると考えています。かつてそろばんは、計算に必要なツールでした。しかし、Excelのような表計算ソフトが普及したいま、もはやツールとしてのそろばんは社会に求められていない。そんな時代にそろばん教室に価値づけをするとしたら、やはり「そろばん式暗算能力」の育成だと思ったわけです。今木:「そろばん式暗算能力」は具体的にはどのような能力なのでしょうか?橋本:そろばんが手元になくても、頭のなかでそろばんの珠をイメージすることで、暗算ができる能力です。しかし、ひとつ課題がありました。当時、私たちのそろばん教室を辞めた子どもの9割は、いざそろばんが手元からなくなると、難しい暗算ができなかったのです。つまり、そろばん教室では、そろばんというツールの使い方は身についても、肝心の「そろばん式暗算能力」を身につけることにはとても苦労していました。では、「そろばん式暗算能力」を伸ばすにはどんな方法が効果的なのか。試行錯誤の末にたどり着いたのが「そろタッチ」です。計算を頭のなかで画像処理する「そろばん式暗算能力」橋本:先ほど、そろばん式暗算とは頭のなかでイメージしたそろばんの珠をはじくことだとお話ししました。そろタッチには、「珠のイメージ力」をサポートする特許技術が入っています。加えて、生徒からリアルタイムで送られる学習履歴データを分析し、カリキュラムに活かすことによって、効率的な能力開発を可能にしています。今木:生徒の学習データを分析するのは、RISUでも同様です。この連載のテーマのひとつに「エビデンス・ベースドの教育」があるのですが、まさに「そろタッチ」もエビデンス・ベースドな教材なわけですね。そろばん教室からそろタッチ教室へ転向したことで、どれくらいの効果が生まれたのですか?橋本:そろばん教室では、4年間で全体の10%の子どもがそろばん式暗算を習得していたところを、そろタッチ教室では、62%の子どもが平均20ヶ月で習得しています。今木:すごいですね……半分の時間で6倍の効果が出るとは。でも、そろばんもそろタッチも、「指を使う」という点は同じですよね。なぜそろタッチのほうが効果が上がったのでしょう?橋本:たとえば、そろばんで桁数の少ない計算をするときを考えてみてください。すると、盤上には計算に使わない珠がたくさんあります。これが、そろばん全体のイメージをするときに邪魔になってしまうのです。一方、そろタッチは、iPadの技術を活かして、計算に使う珠だけが真っ暗な背景に色つきで表示されるようになっているんです。今木:必要なものが必要なときに出てくる。橋本:そうです。両手で操作する「両手式」もひとつのポイントです。片手で操作するより計算スピードも速くなりますし、脳の数字を処理する部分とイメージを処理する部分を同時にバランスよく刺激できるので、脳が活性化して、イメージ力のアップにつながります。きわめつけは、珠をタッチしても色がつかないモードです。このモードでは、頭のなかで珠をイメージしながら計算しなくてはならないので、イメージ力をより効果的に鍛えることができます。今木:前にタッチした珠を覚えたまま、次の珠をタッチする――手前まで戻って考えるというのは将棋みたいですね。橋本:そうですね。囲碁も近いかもしれません。とにかく、タッチすると色がつく「見えるモード」と色がつかない「あんざんモード」、このふたつを反復して行なうことによってイメージ力を鍛え、計算を頭のなかで画像処理する「そろばん式暗算能力」を効率的に身につけることができるのです。今木:機械の特性をうまく活かして、子どもの暗算能力を伸ばせる教材をつくられたわけですね。そしてそれは実際、データとしても成功している。最高のパフォーマンスを出すための「Growth Mindset」今木:最近、スイミングスクールでもそろタッチ教室が導入されたと伺いました。スイミングなど運動系の習い事と塾をかけもちする子どもは多いですが、一方で、「習い事が忙しくて、勉強の時間がとれない」という声もよく聞きます。習い事と勉強の関係について、橋本さんはどのようにお考えですか?橋本:はい。今年の6月から、東京都内のカルチャースクールを併設しているスイミングスクールでそろタッチが導入されました。スポーツに限らず、さまざまな習い事を受けられるこの施設で、われわれがなぜそろタッチ教室を開講したか。その理由からお話ししましょう。じつは、僕らがそろタッチを使って達成したい目標は、いままでお話ししたような「計算力を上げる」というところに留まりません。計算力を上げることは、目標ではなく、手段に過ぎません。つまり、「計算力」というわかりやすい能力が開発される過程を経験することによって、数字に対する自信、ひいては「Growth Mindset(経験や努力によって将来をポジティブに変えられるという考え方)」を獲得すること、それが最終的な目標なんです。スポーツにおいて、Growth Mindsetは非常に重要です。Growth Mindsetをもてず、「僕(私)なんていくらやってもダメだ……」と思っていたのでは、どんなに練習を積んでもよいパフォーマンスは出せない。これは勉強も同じことだと思います。今木:スポーツと勉強は、土台の部分ではすごく近いわけですね。橋本:すごく近い。そろタッチは、90%以上の学習は家で行なわれるよう “仕組み化” しています。だから、スイミングスクール内で提供されているそろタッチコースは、学習の場というよりむしろ、家での勉強の成果を披露する場なんです。そして、それを見守るファシリテーターと呼ばれる大人の役割は、スイミングスクールでコーチをしている人たちの役割にすごく近い。今木:子どもに成功体験を与えることで、モチベーションアップを手助けしている。橋本:そうですね。子どもの能力開発において、やはりGrowth Mindsetの考え方が共通項になっていると感じます。幼少期からこの考え方を身につけることは、子どもにとって大きな価値となります。子どものGrowth Mindsetの獲得にいかに寄り添えるか。それがスポーツ・勉強問わず、すべての教育サービスに重要なことだと思います。今木:なるほど。RISUのタブレット教材でも、子どもひとりひとりに、大学生のチューターによるフォロー動画を送っています。子どもの能力を開発するうえで、周囲の見守りはとても重要なのだと改めて感じました。私が行なっているすべての教育サービスの根幹にあるのは、「子どもの才能を育て、開花させる」という理念です。子どもはそれぞれ伸びしろをもっています。私は、RISUでの算数教育を通じて、子どもひとりひとりの伸びしろを育てるきっかけを提供することができれば、と考えています。橋本さんのお話には、学習データに基づいたエビデンス・ベースドな教材づくりや、周囲の見守りが支える子どもの能力開発など、そうした私自身の教育理念に通ずる点も多かったように感じます。Edtechの明るい未来を予感させる、実りある対談でした。橋本さん、今日はありがとうございました。【プロフィール】橋本恭伸(はしもと・やすのぶ)マイクロソフトにグローバル新卒採用第一期生(MACH05)の一員として入社。The University of Sheffield MBAを経て楽天株式会社へ。PT. Rakuten Indonesia, PT. Rakuten Belanja OnlineのDirectorを歴任し、Rakuten Indonesia Country Headとして海外でのビジネスを現地の最前線で率いる。人々の可能性を最大限引き出す力になることを自身のテーマに掲げ、株式会社Digikaで世界最速の「暗算力」の短期効率的習得を通じて世界中の子供たちの夢の実現をサポート。『新! 暗算学習法そろたっち』の詳細はコチラ。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年10月30日大阪府児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報児童発達支援事業所メモリーでは、未就学のお子さまを対象に、就学前準備を軸として個別・集団療育を行っています。2~4歳は個々に応じて学習療育を行いながら、体を動かしたり、食育・トイレトレーニング等日常生活まで支援。5歳からは、安心して入学できるよう就学準備に向けて療育を行います。専門性の高いスタッフも在籍しているので、療育後には保護者様の悩みを聞いたり、フィードバックや成長の共有等を行うことで、一緒に成長を見守る環境を整えます。大阪府の児童発達支援事業所をもっと見る東京都その他発達支援施設Upload By 発達ナビ施設情報LITALICOジュニア幼児教室・学習塾東銀座教室では、言葉の遅れやコミュニケーション、集団行動などの困りごとを中心に、一人ひとりに合わせた学習計画を作成しています。発語、親子やお友だちとのコミュニケーションスキル、身辺自立をはじめとする基本的な生活スキル・社会性を身につけながら、言葉や数の概念、手先や体の動かし方、読み・書きなどのプログラムを通じて学習を深めます。入塾期から、2か月ごとの面談を丁寧に行い、保育園・幼稚園での具体的な生活場面での様子をヒアリングしながら、お子さまの日常生活での成長をサポートします。小学校に向けての就学移行期にも、訪問や引継ぎなどを通して、お子さまが楽しく過ごせるようにサポートしています。東京都のその他発達支援施設をもっとみるUpload By 発達ナビ施設情報LITALICOジュニア幼児教室・学習塾月島教室は、発達障害や学習障害など発達の遅れが気になるお子さまを対象に、自立に必要なコミュニケーションスキル・生活スキル、学習の支援をおこなう教室です。お子さま一人ひとりのニーズに応え、得意をいかし楽しく学べる環境を提供しています。また、お子さま自身のスキルアップだけでなく、園や学校、ご自宅などの生活環境での様子にも目を配り、必要に応じて日常場面でのアプローチを保護者と一緒に検討しながら、お子さまが自分らしく生きる力を育んでいきます。お子さまの発達や子育てのお悩みなども、気軽に相談できます。東京都のその他発達支援施設をもっとみるUpload By 発達ナビ施設情報LITALICOジュニア幼児教室・学習塾高田馬場教室では、0歳~18歳のお子さまを対象として、学習支援、ソーシャルスキル支援を行っています。指導内容はお子さまのねがいや困りを中心に、オーダーメイドで目標設定し、計画を立て、個々のお子さまの成長を最適にサポートしています。教材や指導員の研修は発達障害児支援の専門家である教授や医師が監修。お子さま、ご家族1人1人に寄り添い、お子さまのできた!やお悩みを一緒に共有していける教室をつくっています。園・学校、家庭での様子を、適宜面談等でヒアリングしながら、それぞれの場面で、お子さまの「できた」を拡げられるよう、保護者と密に連携しています。不安な点や悩みは気軽に教室スタッフに相談することができます。東京都のその他発達支援施設をもっとみる「もっと施設の情報を詳しく知りたい!」「見学をしてみたい!」と思ったら、WEBからもお問い合わせが可能です。施設情報ページでは、掲載されている施設の情報を地域ごとに検索して見ることができますよ。
2020年10月24日最近、子どもの習い事もオンラインでできるものが増えましたね。私の6歳の息子もコロナ禍からいくつかのタブレット学習を始めました。期間限定のつもりでしたが、内容のよさから今も続けています。今回は、タブレット学習のメリット・デメリット、そして実際にやってみて継続を決めたおすすめのコンテンツを紹介します。やってわかった!メリット・デメリットオンライン環境の発展には無限の可能性が広がっていて、日々驚くばかりです。しかし、個人的には数か月前まで「本当にオンラインで大丈夫?」という疑問がありました。特に、幼児の習い事や学習は対面でなければ成り立たないのではという不安があったからです。実際にさまざまジャンルのタブレット学習に取り組み、私が感じたメリット・デメリットはこんなところにありました。【メリット】・時間の縛りがなく、自分たちの都合に合わせて学習ができる・通学時間の短縮ができる分、時間を有効活用できる・進め方も自分次第。子どもに合わせた学習計画が立てやすい・学習に対する意欲を持ちやすくなった【デメリット】・ある程度、親が進度の確認をし、進め方を管理する必要がある・集中する環境作りが必要・わからないところは親が教えなくてはいけない・タブレットの扱い方に気を遣うデメリットに対処しながらタブレット学習を進める方法タブレット学習の大きなメリットは時間に関する部分だと思います。往復の所要時間や準備がなくなり、時間的にも気持ち的にも余裕が持てるようになりました。わが家はまだ0歳児がいるので、送り迎えがないのは本当にありがたいです。デメリットは親の管理が必要な部分にあります。自分で計画的に学習を進めたり、ひとりでスイスイこなしたりするのは難しい場面も。これは幼児ならではの懸念点とも言えるでしょう。親が気を配ることが必要になるタブレット学習を進めるには、ある程度、親が導いてあげる必要があります。また、わからない部分に気づき、教えてあげることも必要です。息子の場合は適当に答えを入力して先に進めていたことがありました。きちんと理解せず進めると途中でつまづき、意欲を落としてしまいます。これはタブレット学習の注意点のひとつだと感じました。しかし、子どもの取り組みを間近で見られるというよい側面も持っています。教室での習い事は子どもの様子や理解度がわからず、先生任せになってしまう部分もありますよね。想像以上につきっきりにならないといけない場面もありましたが、その分、子どもがどう考えているかが分かります。得意・苦手、好き・嫌いなども見えてきたのは収穫でした。タブレット学習では、子どもと一緒に学習計画を立てることがポイントで、やっていてわからない部分は隠さず伝えるようにしておくことが大切だと思います。そろばんで計算力UP!【そろタッチ】年長になり、家庭学習や日常生活で算数の要素が出てきたことから「そろばん」を習うことを検討していました。「暗算での計算力は武器になる」と言う夫の強い要望も理由のひとつです。しかし、近所に教室がないことやスケジュールの関係で通塾は難しい状況でした。そんな時に、ブログの情報で知ったのがこの「そろタッチ」。これはiPadを使ったそろばん学習です。私は小学校のそろばんの授業でまったくついていけず、若干のトラウマを抱えています。教える自信もないし、オンラインで理解できるの?と疑心暗鬼でしたがゲーム感覚で取り入れました。結果、大正解!「そろタッチ」は両手式のそろばんです。段階的に進んでいき、動画や歌で計算方法を学びます。子どもだけで理解できるように構成されているので、親は見守るだけ。約半年でかけ算は7の段、二ケタの暗算も!難易度が上がると親のサポートも必要ですが、そろばんが苦手な私でも教えられます。始めてから半年ほど経ち、かけ算は7の段までクリアして二ケタの暗算もこなせるようになりました。就学前にここまでできるようになるとはびっくりです。楽しいコンテンツがたくさんあるので、毎日欠かさず取り組めています。ゲーム感覚で思考力を鍛える【ワンダーボックス】教科学習以外に、空間認知能力・思考力も身につけてほしいと考えるママパパにおすすめしたいのが「ワンダーボックス」。STEAM教育の通信教材で、アプリとキットのハイブリッド学習ができます。もともと、人気の知育アプリ「シンクシンク」が大好きだったので始めました。算数オリンピックレベルの思考力問題、プログラミングゲーム、空間認知能力を鍛えるパズルなど充実のラインナップ。アプリだけでなく、毎月届くキットで具体物を使った学習もできます。大人でも悩む難問も多く、脳みそフル回転で取り組んでいます。難しい分、できた時の喜びは格別。ゲーム感覚で楽しみながら考える力や成功体験を得られる貴重な教材です。アプリゲームをやりたいと言われるとき、わが家では基本的に「ワンダーボックス」にしています。ネイティブキッズにも人気!英語脳に近づける【楽天ABCマウス】アメリカの幼稚園や学校でも取り入れられていて英語4技能が習得できる「ABCマウス」。まるでインターナショナルのクラスルームに入り込んでいるような感覚で進められます。ネイティブの正しい発音を聞き英語耳が鍛えられ、マネすることで発話の練習にも繋がると思います。身近な英単語から始まり、フォニックス、英会話フレーズもたくさん出てきてバランスのよい英語学習ができそうです。アクティビティを進めるとチケットがもらえます。そのチケットで、アバターの着せ替えやペットのお部屋作りなど、遊び要素もあるんです。このごほうびシステムが子どものやる気を上げてくれますよ。美しい発音で英語絵本の読み聞かせも「ABCマウス」のもうひとつのおすすめポイントは、読み聞かせ機能付きのデジタル英語絵本が読めることです。これまで英語での読み聞かせを日常に取り入れたくても、どうしたらいいかわかりませんでした。このコンテンツでは、きれいな発音で読んでもらえるので、とても重宝しています。ディズニーやピクサーの絵本や生き物の絵本など幅広いジャンルが用意されているので、息子も大喜びです。親子で読み聞かせを楽しんでいますよ。他にもパズルゲームや塗り絵、印刷できるプリント教材などとにかく充実の内容です。まだまだ使いきれていないので、今後も引き続き取り組みたいと思っています。お値段もお手頃なのもうれしいです。タブレットを使った効率のよい学習も選択のひとつニューノーマル時代となり、習い事や学習方法も選択の幅が広がりました。今回子どもの学習の進め方と習得具合を見ていると、その内容や子どもの向き不向きに応じて、タブレットを活用するのもひとつの手だなと感じています。効率よく学習できるので、忙しいママパパにとってラクになる部分もありますよ!<文:ライター秋音ゆう>
2020年10月17日気持ちの切り替えがスムーズにできない…。そんなわが子への対応のヒントを、公認心理師・佐藤めぐみさんが教えてくれました。イラスト/杉浦さやか公認心理師:佐藤めぐみさん育児相談室「ポジカフェ」主宰。欧米で心理学を学び、ポジティブ育児メソッドを考案。ポジ育ラボにてスマホで受講できるママ向け子育て心理学講座を配信中。HP:■あんふぁんママに聞きましたQ.嫌なことがあった後や好きなことに熱中している時、わが子はスムーズに気持ちの切り替えができる方だと思いますか?※2020年6/3~7/1あんふぁんWebアンケート。有効回答数13143人に1人のママが「わが子は切り替えが苦手」と感じている嫌なことがあった後や好きなことに熱中しているときなどに「そろそろ次のことをしようか」と声を掛けても、全く聞く耳を持たない…。子どものそんな姿を見て、途方に暮れたことはありませんか?右のアンケート結果のように、ママの約4割弱が「わが子は気持ちの切り替えが苦手」と感じていることが分かりました。上手に気持ちを切り替えることができれば、親子両方にとってうれしいこと。では一体どのように声を掛けたり、行動したりすれば良いのでしょう。それにはまず、気持ちの切り替えが「早い・遅い」の原因について知ることが大事!その原因について紹介していきます。気持ちの切り替え要因は気質と学習ケンカの後、お友達はすぐにケロッとしているのに、わが子はいつまでもぐずぐず…。同じ環境で育っているはずのきょうだい間でも、気持ちをサクッと切り替えられる子とそうでない子がいます。これはなぜなのでしょうか?気持ちの切り替えの「早い・遅い」には、大きく「気質」と「学習」の2つの要因があります。気質的なことの場合、その気質がどういう場面で使われるかで状況が変わります。粘り強い・集中しやすいタイプの子は、親に指示されることを「自分の意思が妨げられた」と感じ、強く反発することがあります。親としてはとても困るシーンなのですが、前述の通り、ある程度は生まれついたものである、と認識しておくと良いでしょう。気質の見極めには、生後21カ月(1歳9カ月頃)に見られる姿が一番参考になると言われています。自我が芽生え始め、かつイヤイヤ期突入前のこの時期の様子は、子ども本来の気質である可能性が高いようです。その頃の子どもの様子を振り返ってみると、適切な対応の仕方のきっかけが見つかるかもしれません。そしてもう一つの要因が「学習」です。これは、生まれた後の経験などから習得したもののこと。自分の気持ちを自分でなだめるということは、成長する上で必要なことですが、園児の場合、それができる子とできない子の差が顕著な時期でもあります。そのため、「うちの子はできていない」ということが悪目立ちしてしまい、親は余計に気になってしまう…ということになるのです。これら生まれ持った気質的な素因と、生まれた後の学習が掛け合わさることで切り替えの得手・不得手が決まっていきます。例えば、気持ちが一点集中して意固地になってしまう気質を持った子が、さらに「自分が粘ればママ・パパは折れてくれる」と学習すれば、親にとっては一番大変な状況になってしまうのです。わが子はナゼ早い?遅い?気持ちの切り替え、原因はコレ「気のそれやすさ」という気質気質とは、その子が持って生まれた素因のこと。気がそれにくい子は一般的に集中力が高いとされ、反対に気がそれやすい子は、他のことに目が行きやすいです。それやすい=気が散りやすいことはあまり良いイメージを持たれませんが、「他のことを提案すると気がそれる=気持ちの切り替えがしやすい子」ともいえます。集中しやすい子はその逆の素質を持っているので、「切り替えは苦手」という子が多いようです。生まれた後に「学習」したこと0歳時の絶対的依存期(感情を他者によってなだめてもらう期間)を過ぎ、自分で感情コントロールできるようになっていく過程で、誰もがいろいろなことを学びます。切り替えが遅い子の場合、切り替えないことでメリットがあるから遅くなることがありますが、これは「10分泣けば、ママは折れてくる」と学習し、切り替えないことが自分の意思を通すツールになっているケースと言えます。どうしたらいいの? 子どものこんなときあんふぁんママに子どもの「こんなとき困った!」をアンケート。みんなの切実な声を、一部紹介します。● 夜、自分の見たいテレビやDVD、動画を見ていると、「あと1回だけ!」を繰り返してなかなか消そうとしません。● 公園で遊んでいるとき、帰る時間だと声を掛けるとまだまだ遊ぶとだだをこねます。何度もあと10分あと10分と繰り返し、1時間帰れないことも…。● 集中していると声掛けしても聞こえなくなるほど入り込んでしまいます。そういうときは何を言ってもやめないし、自分のタイミングで終わりにしないと泣いて怒ります。● 兄弟げんかをしたりママに怒られたりするとしばらくすねています。最近は「ママはもううちの子じゃない、出ていけ!」と部屋の角で座っています。仲直りだよと言っても拒否。「ママ1人でゲームしよっかなぁ」と言うと僕も!となるのですが、やめる時間を過ぎてもやり続けているとまたママに怒られ、そうすると…繰り返しです。● 仲間に入れてもらえなかったり、おもちゃを貸してもらえなかったり、鬼ごっこで捕まったり…と自分の思いが、通らないと大声でわめき、八つ当たりがひどくなります。● 子どもが眠いとき、疲れているとき、空腹のときなど、切り替えがうまくできません。試してみよう!ケース別、気持ちの切り替え方子どもの気持ちを上手に切り替えるために、声掛けはとても大切。誰かに説得されると反抗したくなる心理を「心理的リアクタンス」と言います。この心理を理解した上で、どういった言葉を掛けると良いのかを紹介します。case.1子どもが熱中していることを無理やり中断させられたとき、いつまでも機嫌が直らない先々の良いことを想像して、今我慢するという「満足遅延耐性」力が、まだまだ低いのが子ども。大人でも、ダイエットしているからとケーキを食べることを我慢できる人もいれば、できない人もいますよね。子どもであれば、目の前にある好きなこと・楽しいことに流れるのは当たり前。その方向を変えなくてはいけないのだから、少し言ったくらいですぐにやめられるわけではない、と理解しておきましょう。その上で、声を掛けるときに気を付けたいのは、突然一方的に中断しないこと。まずは先を見越して前振りをしつつ、先々の楽しみを提示してみましょう。[例]「18時からごはんだよ。タイマーかけておくから、鳴ったらテレビはおしまいね」→タイマーが鳴る5分前に「あと5分でタイマー鳴るからね」と声を掛ける。このときは必ず、子どもと目を合わせて、聞いていることを確認しましょう。→「18時だからテレビはおしまいね。きちんとごはんが食べられたら、食後に大好きなデザートがあるよ」case.2叱られると、いつまでもぐずぐずと気持ちを立て直せない子どもを叱るとき、どんな言葉で叱っていますか?その子の行動を改めようとするあまり、子ども自身を否定していないでしょうか。「あなたなんかいらない」というような、子どもを全否定する叱り方をすると子どもも引きずりがちです。もし言い過ぎてしまった場合は、「ママが間違っていた、ごめんね」ときちんと謝りましょう。親の謝罪は、子どもが気持ちを切り替えるきっかけにもなります。そして、完璧にできていなくても、少し良くなった部分を認めてあげると、子ども自身に対する信頼感が深まり、次はもっと頑張ろうと感情をコントロールする意欲が高まります。[例]「この間より短い時間で泣きやめたね!」「幼稚園のお支度、昨日よりテキパキできたね」など、小さな成長もどんどん褒めてあげましょう。case.3自分の思い通りにならない・こだわりが受け入れられなくて不機嫌に生まれたばかりの子どもはとにかくかわいいもの。だから、好きなようにさせてあげないと傷つけてしまうのでは?と必要以上に丁寧に扱ってしまうことがあります。そうすると基礎的なしつけができず、感情を切り替える機会を得ないまま、園生活に突入してしまいます。結果、自分の思い通りにいかないことに子ども自身も折り合いがつかず、気持ちの切り替えがスムーズにできないことも。我慢を体験せずに育ってしまうと、ママ自身を追い詰めてしまうことになりかねません。子どもが負の感情を持つことをあまり怖がらないようにしましょう。[例]「遊びたい気持ち、分かるよ。楽しいもんね。でも今はこれをする時間だよ」と、まずは受容する言葉を掛け、でも譲れない部分では毅然とした態度は崩さない。→「じゃあ、今ママの言うことを聞いて褒められるのと、聞かないでずっとママがプンプンしているのと、どっちがいいかな?」「今日頑張って遊びをやめておうちに帰れたら、明日もこの時間に遊びに来られるよ」など、選択肢を与えて子どもに選ばせましょう。自分で決めた!と言う感覚に落とし込めると、子どもは行動に移しやすいです。case.4生理的欲求(食欲・睡眠欲など)が満たされないと、怒りだす大人であっても、睡眠を削られればイライラしますよね。生理的欲求が原因で悪くなった機嫌は、その欲求を満たしてあげないことには変えることは難しいもの。だから、そのような状況に陥らないよう工夫するしかありません。お腹が空くのが予想できる時間に子どもをおでかけさせるのならば、その前にごはんを食べる、などです。また、規則正しい毎日を過ごしている子の方が、機嫌が良いという研究結果もあり、就寝時間が遅いとぐずりがちになる傾向も。テレビやゲーム、スマートフォンなどに長時間触れて就寝時間が遅くなると、就学後に歯止めが効かなくなることがあります。園時代にスクリーンとの付き合い方をきちんと導いてあげることは、正しい生活習慣にもつながりますよ。パパ・ママ注意!やってはいけないNG声掛け【1】突き放し言葉子どもが感情的になってグダグダしてしまうと、つい突き放すような言葉を使っていませんか?その子の存在を全否定する言葉はやめましょう。[NGワード]●「どこかに行っちゃいなさい」●「あなたはもう、うちの子じゃない」【2】過保護・過管理・過干渉子どもにご機嫌でいて欲しいがために、先回りして手を出し、失敗を拭ってしまったりするのはNG。失敗を経験しないで育つことで、自立心が育たず、感情をコントロールする機会を失ってしまいます。「寂しい」以外の負の感情を持つことは、いけないことではありません。その状態から学び、自分で気持ちを切り替えるチャンスだと捉えましょう。【3】選択肢を与えるときは「没収系」ではなく 「収穫系・報酬系」気持ちを切り替えるための声掛けとして、子ども自身が決められるよう、選択肢を与えるのは良いことです。しかし、その内容が「片付けないと、捨てちゃうよ」という没収系はやめましょう。注意する割に結局捨てられないことが多く、「ママは本気じゃない」と話半分で聞くように。「片付けたら、ママと遊びに行けるよ」などの収穫系・報酬系にすると、子どもも受け入れやすいようです。【4】物質的欲求を満たすのは、ほどほどにおもちゃを買って~と言われるとつい買ってしまう…。このように、物欲が満たされすぎると「言ったら願いがかなう」と考えるようになり、感情のコントロールが苦手になることも。物を欲しがったら、例えば「お誕生日のプレゼント候補リスト」を子どもと一緒に作り、そこに書いてみましょう。リストを作るだけで気持ちが一時的に満たされます。そして誕生日前にそのリストの中から一つを子どもに選ばせるようにしましょう。頑張るママ・パパに佐藤さんからエール!園という集団生活の中で、わが子だけが気持ちを切り替えられていない場面に遭遇すると、周囲の目が気になってしまうことがありますよね。どうしてうちの子だけ…と自分を責めてしまう親御さんも多いようです。でも、切り替えの得意・不得意は、生まれ持った気質が理由の場合もあるので、自らを責め過ぎないでください。そして子どもは、辛い・しんどい・嫌だ・やりたくないなどの負の感情と向き合うことで、たくさんのことを学びます。親がなんとかしなくては!と思わず、今まさに学習しているのだと考え、立ち直れた時にたくさん褒めてあげることで、良い循環・環境を作っていきましょう。外出自粛などの行動制限で、他の子と会う機会が減っているかもしれません。でも、裏を返せばわが子に集中・知ることができるまたとない機会とも言えます。子どもの昨日と今日を比べて、ここがちょっとだけマシになった!そんな小さな成長を見付けて、どんどん褒めてあげてください。2020年度のあんふぁんは、「幼児期の子どもが“今持っている力“を見つけて育てることが将来を生き抜く力になる」と捉え、「みつけようコドモノチカラ」をテーマにさまざまな情報を発信していきます。「あんふぁん」と姉妹誌「ぎゅって」、そして小学館の子育てメディア「HagKum」では、新しい時代の“つながり”を応援しています。今回は家族(=いえ)の応援がテーマです。
2020年10月17日ムスメちゃんとオコメちゃん
ドイツDE親バカ絵日記
yopipiのプチプラコーデ〜ときどき育児日記〜