小泉進次郎環境相が育休取得を表明したことで注目が集まっている「男性(パパ)の育休」。家事・育児といった家庭責任が女性に偏っている現状をどうにかしたい!との声は多く聞かれており、そのキッカケとしても男性育休は期待されています。そんな男性育休の実態について、ファザーリング・ジャパン代表の安藤哲也さんとママリ編集長の湯浅大資さんに詳しく聞いてみました!男性の育休取得率は、たったの6.16%安藤:ついに小泉進次郎さんが育休取得を表明しましたね~。湯浅:これでパパの育休取得率が上がるといいんですけれど。安藤:厚生労働省が発表した平成30年度雇用均等基本調査によると男性の育児休業の取得率はたったの6.16%だからね。湯浅:これまで僕は、妊活・妊娠・出産・育児に日々向き合う女性に向けたコンテンツ作りに取り組んできたのですけれど、その中で見えてきたのは「これ以上ママたちにがんばれなんて言えない…」という現状なんです。子どもを産み、育てるという「命を背負う」という大きな責任をママひとりが背負っている家庭があまりにも多すぎます。約4,000人のママリのユーザーを対象に行った調査では、びっくりするような結果が出ました。育休取得のパパの3人に1人は家事・育児に費やす時間が1日あたり2時間以下。約半数が1日あたり3時間以下だったんですよ!安藤:え? 育休中なのに? 育休を取得したのに?夫をあきらめるって…地獄の入り口?!湯浅:アンケート結果を読み解いていくと、さらに驚くことに、パパが育休を取らないで欲しいと思っているママが50%近くいるんです。安藤:どういうこと?湯浅:パパは「外で働く役割の人」になっているということなんじゃないかと…。安藤:パパの育児、家事参加を期待していないってことだよね? ファザーリングジャパンでは、育休を取るパパたちばかりだから、その後の家庭の様子とかもよく聞くけれど、パパが育休を取得したほうが、そのあともいろいろうまくいっている場合が多いんだけどなぁ…。パパも試行錯誤で最初からはうまくいかないけど、家庭では料理が上手くなっていったり、仕事でもマネージメントスキルが上がったり。湯浅:そうなれば、ママの負担も軽くなるし、パパも家事や育児の楽しさに気づいたりできますよね。安藤:僕からすれば「夫(パートナー)をあきらめることは地獄の入り口」ですよ。パパの家事や育児の参加をあきらめたら、その後、ずーっとママ独りでいろいろなことをこなしていかなければならなくなってしまうんだから。もちろん、今役割分担がうまくいっている夫婦に文句言うつもりはないけど。湯浅:ママリのアンケートでは、パパが育休を取得したママたちの約7割以上は満足という結果も出てるんです。安藤:夫の育休を体験していない人たちが、取らないで欲しいと思っているってことか。湯浅:育休を取ったら、家計にダメージがあるとか、どうせ家事育児もたいしてしてくれないだろうな…という予想不安ですね。ただ、その不安はわかるんです。男性が育休を1ヶ月とることが当たり前になる日も!安藤:子ども一人につき、原則1年最大2年の休業期間と、賃金の67%に相当する育児休業給付金(6カ月経過すると50%)の支給という日本の育休制度は、実は世界でもかなり手厚い良い制度だと思うんだけどね。湯浅:制度は良いんですけど、育休は基本女性が取るものとして設計されているので、現状パパの育休取得率は低いんですよね。安藤:でも、小泉進次郎環境相の育休取得宣言もあったし、国は少子化対策や世界から遅れてるジェンダーギャップ解消のため、女性活躍とセットで男性育休の推進を図ってる。だから来春から国家公務員は育休1ヶ月の義務化が始まる。民間企業にもその流れはくるはずだから、5年後ぐらいにはパパが育休を1ヶ月取って家にいることが当たり前になると思うよ。湯浅:男性が育休を取ること自体は進んでいくのが見えているからこそ、パパとママと2人で一緒に「育休を取ることについて」コミュニケーションが増えて欲しいと思っているんです。安藤:コミュニケーション取ってないから、起こる問題って多いもんね。湯浅:今回、作りたいと思っている冊子は、コミュニケーションを取るための、ツールの一つとして、すごく有用だと思っているんですよ。安藤:普段から、夫婦なんだから、話し合えばいいのに(笑)。湯浅:理想はそうなんですけれど(笑)。ママも妊娠して不安が増える中で、新たに「パパと育休についてどうするか話さないと」とママがパパを説得するような構図は、ママに負担が増えてしまう。だから、プレパパに冊子が自然と届くよう、自治体から配布したいなと思っていて。夫婦で話せば、不安は減る!安藤:人ってさ、話せば、不安は減るよね。ファザーリング・ジャパンでも、設立当初は、どうやってパパになったらいいかわからない人たちがいっぱいいたから、よくわかる。パパにとっても、対話は、不安を減らすことになる。湯浅:悲しいことに、出産、育児周りのニュースは、明るいものだけでなく、産後うつとか虐待などを耳にすることも多いじゃないですか。そばにいるパパがママを理解すること。それだけでママの心が救われることも多いと思うんですよ。安藤:育児や家事の大変さを知らないとママに対して横柄になってしまうところを、知っていればママに対して感謝が生まれるからね。湯浅:育休をきっかけに、子どもと向き合えるパパが増えればいいなと思っているんです。安藤:ファザーリング・ジャパンでもよくパパたちに伝えているんだけど、子育てって男性にとっても人生でのメリットが大きいんだよ。湯浅:働くママだと、マミートラップとかありますけど、パパにはないんですか?パパの育休は、パパにとってもメリットが大きい安藤:パパが育休を取得すると、昇進やキャリアに影響するという時代や価値観は変わってきていると思うんだけどね。もちろんまだまだだけどさ…。でも、長い目で見れば、自分の子どもやパートナーとしっかりと向き合うことで人生の充実度が変わってくるよ。ファザーリング・ジャパンのパパたちは、笑顔のパパが多いですよ。湯浅:「機嫌がいいパパがいる」ということが家族としては大事ですよね。安藤:ファザーリング・ジャパンには、育休を取得して、ママの気持ちに寄り添うパパ、笑顔のパパ、子どもと向き合うパパ。そんなパパばかりですよ。湯浅:そこにたどり着くには、まずは、育休の取得率をあげたいですよね。でも、収入が一時的に減ることでパパの育休取得をママが反対することもあるのが悩みところで。安藤:ファザーリング・ジャパンでは、そういうのを「嫁ブロック」と呼んでいます(笑)。湯浅:嫁ブロック?安藤:「育休なんて取らないでいいから稼いでこい!」ともすると、ジジババブロックとセットで構成されていることもある。昭和の旧来の家父長制の中での父親像からくる「男は外で働き、女は家を守る」という価値観をヨシとしているんですよ。湯浅:役割分担ができていて不満がないというご家庭も確かにありますよね。ママリのアンケートでもそのような声はありました。でもそれは、やはり一部でワンオペの大変さなどのママたちの悲鳴が聞こえてくることの方が多いです。今の時代にマッチした子育てを考える安藤:核家族や働くママが増えているんだから「男は育休を取らずに外で働き、女は家を守る」だけが幸せの形じゃないことがわかってきているよね。とにかく自分たちがどんな子育てをしたいのか、どう暮らしたいのかもっと話し合ったほうがいい。湯浅:今の時代にマッチした形で、苦しくない子育てをしてほしい。今回の冊子は、そのためのものです。安藤:この冊子をきっかけに、ママとパパがいっぱい話せるといいね。湯浅:今回は、育休を取ったパパのメリットなども教えていただき、ありがとうございました!ワンオペ育児をなくすために、パパ向け育休本を制作したい!今回のパパ向け育休本を制作するためのプロジェクトがクラウドファンディングにて支援金を募集中です。支援金は、冊子の制作費と印刷費の一部、リターンの原価や発送費、クラウドファンディング手数料に使われるそうです。クラウドファンディングからの制作および冊子配布のスケジュールは、下記の通りです。・2019年11月:クラウドファンディング開始・2020年01月:クラウドファンディング終了・2020年02月:本の制作開始・2020年05月:本の制作終了・2020年05月~:順次リターンの送付・2020年05月~:順次パートナー自治体にて配布開始 プロジェクト支援はこちら
2020年01月18日令和元年8月に結婚した小泉進次郎環境大臣とフリーアナウンサーの滝川クリステルさん。令和2年1月17日、お二人の間に、第一子となる男の子が生まれました。小泉環境大臣は、先日、育児休暇を取得すると表明したばかり。そこでベビーカレンダーでは、4回に渡り「男性の育休」について、シリーズでお送りしていきたいと思います。 そもそも育児休暇って何?「育休」「育児休暇」というワードを聞いたことはあるけれど、詳しくは知らない……という方もいらっしゃるのではないでしょうか? 育児休暇は、育児・介護休業法によって 「子が1歳に達するまでの間(子が1歳を超えても休業が必要と認められる一定の場合には、子が最長2歳に達するまで)、育児休業をすることができる」と定められています。※「一定の場合」とは「保育所等への入所を希望し、申込をしたが入所できない場合」、「配偶者が養育する予定だったが、病気等により子を養育することができなくなった場合」を指します。 育児休暇は、働く女性はもちろん男性も取得可能もともと育児休業に関しては、女性公務員の一部を対象とした育児休業法(1975年制定)がありましたが、一般的なものとして〈育児休業等に関する法律〉が1991年成立、翌年4月に施行され、労働者は男女を問わず育児休暇が取得できるようになりました。そしてこれまでいくつかの改正がおこなわれています。 現在の男性の育児休暇は、①夫婦で取得すると、1歳2か月まで休業できる。(パパ・ママ育休プラス)②妻の産休中に夫が休業した場合、夫は2度目も取得できる。③配偶者が専業主婦でも休業できる。などの特徴があります。 そして育児休業中は、以下のような経済的援助も受けられます。●育児休業給付雇用保険に加入している人が育児休業をした場合に、原則として休業開始時の賃金の67%(6カ月経過後は50%)の給付を受けることができる。 ●育児休業期間中の社会保険料の免除事業主が年金事務所又は健康保険組合に申し出ることにより、育児休業等をしている間の社会保険料が被保険者本人負担分および事業主負担分ともに免除される。小泉環境大臣は「公務に支障をきたさないこと」「危機管理を万全にすること」を条件に育、最も母親の負担が大きいと言われる出産から3カ月間のなかで時短勤務やテレワークを取り入れながら、「2週間分」取得したいとしています。小泉環境大臣の育休取得に関してはさまざまな意見があるようですが、これも1つのケースとして見守れたらいいなと思います。 参考:厚生労働省「育児休業は、男性も取得できます!」 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2020年01月17日最近では、女性の活躍を応援する企業が増え、産休や育休を取得しながら働き続けるスタイルが当たり前になってきています。一方で、男性の育休取得率は横ばいのまま。男性の育児休暇の取得が話題になってきている昨今、どのくらいの男性が育児休暇を取得しているのでしょうか?育児と仕事に関する男性の本音に、日刊住まいライターが迫ります!■ 「男性の育休取得率は?」の質問に言葉を濁す企業筆者は地方紙の取材などもしているのですが、その際企業に「女性社員の産休・育休の取得率はどうですか?」と尋ねると、ほとんどの場合、担当者は胸を張って「取得率は100%です」と答えます。しかし、続けて「男性の育休取得率はどうでしょうか」と質問すると、トーンががらっと変わります。「希望があれば取得できる体制は整えています。ただし、まだ前例がない状態でして……」と言葉を濁される場合がほとんど。詳しく話を聞くと、「希望する社員がいない」というのが最大の理由のよう。うーん、本当にそうなのでしょうか。知り合いの子育て中の男性と話をしていると、「育休をとってみたかったな」なんて言葉もポツリと聞かれます。■ 世代間のギャップが浮き彫りにマーケティング会社のインテージが実施した調査によると、男性の育休取得率は7.9%。数年前の別の調査では1%や2%という結果もありましたから、ここ数年でじわりと増加しているのが現状のよう。取得率を年代別に見ると、20代が20.4%、30代が14.9%と、ほかの世代と比較するとかなりの高水準であることが分かります。最近では、男性の育休取得を必須化する企業が出てきたり、国が男性の育休取得義務化を検討したりと、世の中の動きが後押しする形で、その影響が数字に出ているように感じられます。一方で、40代以上の世代では、そもそも男性の育休制度がなかったり、周りに育休を取る男性がいなかったという事情もありました。もし、管理職の立場になった彼らが「自分たちの時代は家庭は妻に任せて仕事に励んだ」と昔の感覚のままでいたら、「育休を申請したいけれど希望を言い出しにくい」という雰囲気になってしまうでしょう。世代間のギャップを埋めるための企業内の努力も必要とされているかもしれません。■ 女性に比べると短い!男性の育休取得期間女性の育休では半年や1年の長期間の取得が一般的です。しかし、育休を取得しているという男性の取得期間は、4割以上が「1週間未満」。1か月に満たない、数週間の取得が全体の75%以上を占めています。育休取得期間を男女で比較すると大きな開きがあり、「共働きで子育てをする」というスタイルは女性の育休で成り立っているというのが現状だと言えます。■ 「本当は育休を取得したかった」男性の本音では、本当のところ、男性は育児と仕事についてどのように考えているのでしょうか。育休を取得しなかった男性の中には「取得したかったが、取得しなかった/できなかった」という人が23.7%いることが分かりました。年代別に見ると、若い世代で「取得したかった」という人の割合が増えていますが、40代や50代でも一定の割合で同様の思いを持つ人がいることが明らかに。取得できなかった理由として最も多かったのは、「周りに育休を取得している男性が(ほとんど)いないから」(52.7%)、次に「育休中の収入減が不安だったから」(40.3%)、「元の業務/ポジションに復帰できるか不安だったから」(19.9%)というものでした。思い返せば、女性の産休・育休取得率が低く、結婚や出産を機に退職することが珍しくなかった時代、同じようなことを女性も悩みとして挙げ、「だから結婚しない」「だから産まない」という声もよく聞かれたものです。世の中の風潮が変わり、社会や会社のサポートを得ながら仕事と子育てを両立するのが当たり前になった今、女性だけでなく男性に向けてもその取り組みの枠を広げていく必要があるのではないでしょうか。【参考】※ 男性の育休取得率は7.9%、取得できても1週間足らず ~ 取得しなかった人も2割超が「取得したかった」~
2019年12月24日出産・育児に際して、どのような手当・給付金があるかを確認してみましょう。働き方や雇用形態ごとに受け取れるお金について詳しく紹介します。育休中の給料について安心して育休に入るためにも、『手当・給付金』について情報を集めておきましょう。育休はいつからいつまで?基本をおさらいそもそも『育休』とされる期間がいつからいつまでかを確認し、その間にどれほどのお金が必要かを把握することが大切です。育休の期間は『雇用形態』によって大きく変動するため、詳しくは会社に確認する必要がありますが、法廷制度としては『最長2年』と定められています。ただし、この育休制度は自営業者には適用されず、契約社員・パート社員によっても適用期間が異なるため、実際の期間については『勤め先(雇用先)』への確認が必要になります。基本的に給料はなしと考えよう育休期間の給料は基本的にはありません。一部の企業で減額されるものの給料が支払われるケースもありますが、一般的には育休期間の給料は基本的にはありません。最長2年の育休を全て使用する場合、手当や給付金をもらえるにしても、『給料』がないとなれば、余裕を持って過ごすにはある程度の『貯蓄』が必要となりそうですね。ケースによっては手当・給付金がもらえる会社員・パート勤めのように『給料』という形ではありませんが、育休中には『手当』『給付金』として、お金をもらえるケースがあります。育休期間と同様に、この手当・給付金も企業や雇用形態によって変動し、各市町村によっても助成金の額が異なります。また、ここでも注意すべきは『自営業』には適応されない手当がある点です。『出産育児一時金』『児童手当(子ども手当)』は支給されますが、支給先が各企業となる『出産手当金』『育児休業給付金』は支給されないことを覚えておきましょう。もらえる手当・給付金を確認大まかな育休期間・育休手当について理解した後は、『手当』『給付金』を受け取るまでの流れをチェックしていきましょう。職種別での給付額や申請方法について紹介します。正社員・公務員など職種別にもらえるお金育休中の手当・給付金は『雇用形態』によって、大きく異なります。職種ごとにもらえる手当・給付金をチェックしてみましょう。正社員:出産育児一時金・出産手当・育児休業給付金・児童手当公務員:出産育児一時金・育児休業給付金・児童手当派遣・パート社員:産育児一時金・出産手当・育児休業給付金(事業主に確認が必要)・児童手当自営業:出産育児一時金・児童手当雇用会社からのサポートが手厚い『正社員』の一方、『派遣・パート社員』『自営業』は経済面での負担が大きいでしょう。自分がどれくらいの手当を受けられるか事前に調べる必要がありそうですね。給付金をもらうための条件・申請方法育休中の手当・給付金として『出産育児一時金』『出産手当』『育児休業給付金』『児童手当』の4つが挙げられます。それぞれ適用されるには、支払先が定める『条件』を満たした上で、適切に申請する必要がありますよ。各手当・給付金の申請先をまずはチェックしましょう。出産育児一時金:医療機関出産手当:勤め先育児休業給付金:勤め先児童手当:各市町村支給されるための条件は各医療機関・企業、また雇用者の雇用形態・年数によっても異なります。妊娠・育児を考えるときには早めに各申請先に問い合わせましょう。税金や社会保険はどうなる?育休中には、手当・給付金のほかにも『税金』『社会保険』の免除・軽減が適用されます。税金ごとに、どのような制度が適用されるかを詳しくチェックしていきましょう。所得税・各種社会保険は免除される育休中は『所得税』『各種社会保険料』は全額免除されます。給与明細を見ると分かりやすいですが『所得税』『各種社会保険料』は決して安い金額ではありません。給付・手当金のように手元に入ってくるお金ではありませんが、経済的な負担は非常に軽くなるでしょう。住民税は免除されない『所得税』『各種社会保険』は免除される一方で、『住民税』だけは支払う必要があります。そもそも『住民税』は前年の給料をもとに支払いが発生する税金であるため、出産・育児期間であったとしても免除措置はありません。ただし、どうしても支払いができない場合には、条件によって『減額措置』『徴収猶予』を受けられる可能性があります。また、出産・育休に際してもらえる給付金は『非課税』であるため、翌年の住民税には影響しないこともまとめて覚えておきましょう。安心して初めての子育てを楽しむために出産・育児にはお金がかかります。妊娠、出産、育児をサポートしてくれる国や自治体によるサポート制度を有効活用して、経済面での負担と不安を減らしましょう。※2019年11月末時点での編集部調べとなります。
2019年12月21日私は現在33歳で、長男、長女、次男の3人の子どもたちと生活をしています。私は28歳のときに結婚し、結婚後の生活のほとんどが妊娠・出産・子育て期間でした。そんな私が、産休・育休中にやっておけばよかったと後悔していることを3つご紹介します。 後悔していること その1「宿泊を伴う旅行」私たち夫婦はドライブや旅行が大好きで、ちょっとした時間を見つけては2時間程度のドライブから2泊3日程度の旅行などを楽しんでいました。 ところが、家族が増えるにつれて、お出かけの荷物準備だけを考えてもものすごい労力が必要なことを知りました。まして宿泊となると、条件の合う宿を探す、旅費や交通手段を考えるなど労力はさらに増し、現在はなかなか旅行に行けません。産休・育休中に時間を見つけて楽しんでおけばよかったと後悔しました。 後悔していること その2「楽しめる場所の開拓」子どもたちと一緒の時間はとても楽しく充実していますが、時には自分自身のリラックスタイムが欲しいと思う瞬間があります。そんなとき、近所や通える範囲内に子どもも大人もゆっくりでき、おいしいごはんを食べられる場所などがあると、心身ともにリラックスできます。 和室、個室のあるレストランや、日帰りで部屋を借りられるホテルランチなど子どもと一緒に楽しめる場所をもっと開拓しておけばよかったと後悔しました。 後悔していること その3「断捨離」家族が増えるとその分、衣類やおもちゃなどとにかく物が増えていきます。片付けの予定を立てていても、子どもが熱を出したり急な来客があったりと、なかなか予定通りにおこなうことはできませんでした。 気付けばたんすもクローゼットもパンパンで、物が入るところがない状態になっています。産休・育休の時間を使って、自分の衣類や持ち物を整理してすっきりさせておけばよかったと後悔しています。 家族が増えることは、とてもうれしいできごとです。しっかり事前準備をすることで、やっておけばよかったという後悔をできるだけ減らしたいですね。特に産前休暇をうまく活用できたらよかったと感じています。 イラスト/imasaku監修/助産師REIKO著者:簗田智花4歳の長男、2歳の長女、0歳の次男との育児ライフを楽しむ34歳の母。現在は、仕事と家事、育児に奮闘中。ドライブ、スポーツ、スポーツ観戦が趣味のアクティブママ。
2019年12月05日グラハム子さんの書き下ろしコミックエッセイ。今回のエピソードは、出産前に勘違いしていた育児のアレコレについて。王道(?)のものから、ちょっと驚きの勘違いも飛び出します。みなさんは、子育てにまつわることについて、「子どもが生まれるまで勘違いしていたこと」ってありますか?私はけっこうあります。■仕事を休めるから子育てはラク?まずは王道ですが、コレ。産休、育休とは、イコール「仕事を休んでお金をもらえて、子育てオンリーの楽な生活をしている」と思っていました。確かに「休」という漢字がついているので仕事は休んでいますが、別に楽な生活をしているわけではありません。むしろ、赤ちゃんのお世話は仕事以上に大変なことだって多々あります。「子育てだけなんて、楽できて良いなー」と思っていた若き日の自分を殴りたい。子育ての大変さは、自分が子どもを産んで初めてわかったのでありました。次はプレママ教室でのこと。■赤ちゃんが寝ている間は自分の時間?赤ちゃんは2時間おきに起きる。ということは、「寝ている間の時間はフリータイム」と思っていました。しかし実際はもちろん…こんな感じで、全然プレママ教室で教わった通りにはいきませんでした。プレママ教室で習った「赤ちゃんはよく寝る」うちの子の場合、これはまぁ正しかったです。ただ、正確には「赤ちゃんは抱っこしてあげると良く寝る」つまり「赤ちゃんは抱っこしていないと寝ない」だから、「自分の時間なんてほとんどない」なのでありました。■子育て生活の想像はむずかしい〜!3つ目の勘違いは私は若いころ旅行が好きで、フラッとひとり旅によく出かけていました。宿の予約サイトを見ていると、結構な確率で書いてある文章。「添い寝無料!」私はこれを…と、ホテル業界のユーモアだと、盛大な勘違いをしていました。おまけになどと狂った妄想までしておりました。(あ、もちろん実際にはお願いしていませんよ! 今思えば、うっかりやらなくて本当に本当に良かったです…!)添い寝無料、って赤ちゃんのことだったんですね! 今では家族で旅行に行く際、とても助かっております。以上、子どもが生まれる前の勘違いでした。みなさまも何かおもしろい勘違いエピソードがあったらぜひ教えてください。
2019年11月29日日本の労働者は男性でも育児休業(育休)は制度上利用できるのですが、利用率は低いまま推移しています。2019年9月に小泉進次郎衆議院議員が自身の育休取得についてコメントし、賛否の意見が多く上がりました。 また、外国の首相や自治体の首長(知事や市長等)、有名企業のトップなどが育休を取ることが度々ニュースで取り上げられますが、男性の会社員等の育休はどうなっているのか、実態と制度についてお伝えします。 男性の育休の実態 2018年(平成30年)の男性の育休取得率は、厚生労働省・平成30年度雇用均等基本調査(速報版)によると6.16%でした。これは女性の育休取得率82.2%と比べると低い数字ですが、6年連続で上昇しています。なお、6年前の2012年(平成24年)の男性の育休取得率は1.89%でした。 同調査によると、男性の育児休業の取得期間は5日未満が最も多く全体の56.9%で、1カ月以上の育児休業を取得した割合は16.7%に留まりました。一方、女性は6カ月以上の育児休業を所得した割合は88.2%でした。また、育児休業の希望をした男性の35.3%は利用できておらず、育児休業を利用しなかった人の理由を見ると、「会社で育児休業制度が整備されていなかった」「育児休業を取得しづらい雰囲気だった」「業務が繁忙で職場の人手が不足していた」等が上位の理由となっていました。 参考資料::厚生労働省「男性の育児休業の取得状況と取得推進のための取り組みについて」 父親の育休の取得促進の制度と助成金育児休業(育休)は、以下の①~③の要件をすべて満たすと、男女の区別なく取得できる制度です。原則子どもが1歳になるまで(保育所に入れない場合等は最大2歳になるまで)育児休業が取得できます。①同一の勤務先に継続して1年以上雇用されていること、②子どもの1歳の誕生日以降も引き続き雇用されることが見込まれること、③子どもの1歳6カ月または2歳の誕生日の前々日までに労働契約の期間が満了し、かつ契約が更新されないことが明らかでないこと(左記までに労働契約の期間が満了し、かつ契約が更新されないことが明らかな人は育児休業が取得できない) また、父親の育児休業の取得促進の制度として、以下の2つの制度があります。【1】パパ・ママ育休プラス母だけでなく、父も育児休業を取得する場合、休業可能期間が1歳2カ月に達するまでに延長される制度(通常は1歳まで、延長された2カ月分は父が対象・また母と父は逆のパターンも可能)【2】パパ休暇(出産後8週間以内の父親の育児休業取得の促進)出産後8週間以内に父親が育児休業を取得した場合には、特別な事情がなくても再度の取得が可能。育児休業中は男女の区別なく給料は支払われませんが、雇用保険から月給の3分の2相当(180日以降は2分の1)の育児休業給付金が支払われます。父・母ともに育児休業中であれば、それぞれに育児休業給付金が支払われます。 男性の育休取得率は上昇中ですが、これからさらに育休取得をしやすくなるように政府も会社もさらなる制度の充実が見込まれます。ご夫婦のライフプランやキャリアプランによってパパが育休を取得するかどうかは異なると思いますが、取得したいパパや取得してほしいママは、この制度を最大限利用してください。また、定期的に制度は変わりますので、これから出産を控えている人や検討している人は利用前に制度を改めて確認することをおすすめします。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年10月25日共働き家庭が増えたことによって、女性だけでなく男性も育児休暇を取得する人が少しずつ増えつつあると聞きます。そんななか、男性の育児休暇を義務化を目指す動きも見られ始めています。今回は、男性の育児休業について、考えてみたいと思います。■育児休業の義務化には半数以上が「賛成」アンケートでは、男性の育児休業義務化に賛成かどうか聞きました。その結果、「賛成」と答えた人が50%を超え、半数以上のパパやママは男性の育児休業義務化を前向きに捉えていることがわかりました。一方で、「どちらとも言えない」、「反対」と答えた人を合わせると5割弱となり、簡単には結論が出ない問題だということがわかります。Q.男性の育児休業義務化、賛成? 反対?賛成 53.9%反対 10.0%どちらとも言えない 36.1%2016年10月から2017年9月までの間に妻が出産した男性において、2018年10月までに育児休暇をとった人は、全体の6.16%となっています(※1)。10年前は、同様の結果が1.23%だったのに比べると、上昇していることがわかります。この背景にあるのは、共働き家庭の増加。2017年には共働き世帯1219万世帯、専業主婦世帯600万世帯となっていて、共働き世帯は専業主婦世帯の2倍にもなっています(※2)。ただ、女性の82.2%が育児休業を取得しているのに比べると、男性の育児休業取得率は、6.16%という数字は高いとは言えません。そこで、近頃提案されているのが、「男性の育児休業義務化」。今年6月に永田町の有志議員が、男性の育児休業取得の義務化を目指す議員連盟を発足させたことで、注目を集めています。■賛成派意見その1「夫にも育児の大変さを理解してほしい」では、まず賛成派の意見から見ていきたいと思います。「うちは帝王切開だったので、術後熱が出たりで動きづらかったので、1週間でしたが夫がお休みをもらえたときはとても心強かったのを覚えています。おむつ替えもミルクもここで覚えました」(神奈川県 30代女性)「人生のうち何度もあるものではないのだからやってみるといいと思う。子どもを産むことはできなくても子育てを母親だけの仕事という思いを変えるにはいい機会」(茨城県 40代女性)「二人目が生まれたときに1ヶ月とってもらいました。自分の体と赤ちゃんの世話だけで大変な時期なので、上の子の保育園の送迎や買い物、洗濯を心おきなく任せる事ができ、大満足でした」(静岡県 40代女性)「わが家は共働きではなく専業主婦だったので、子育て家事は私がメインでした。産後1ヶ月休暇を取ってもらえたら子育ての大変さがわかってもらえると思うのでお互いに優しくなれそうな気がします。何より子どもの成長を一緒に見られるのは宝です」(宮城県 40代女性)これらの意見の裏側にあるのは、「子育ては夫婦で行うもの」という思いです。また、「かわいい時期を共有することで夫婦関係もよくなるのではないか」という声も集まっていました。たしかに、産後のママは身体的にも精神的にもかなり追い詰められた状況になるため、何らかの助けを必要とすることが多いでしょう。里帰り出産をした場合でも家に戻ってたった一人で育児をすることの怯えからも、頼れる相手のパパがいてくれることは、どれほど心強いことかと思います。■賛成派意見その2「義務化しないと取得率はあがらない」また、制度はあってもなかなか利用が進まないため、義務化すべきだという声も多く集まっていました。「実家が近かったり不要な家もあるとは思うけど、必要な家でも休めないという家が多い。義務化しないと、そういった家が休めないなら、該当の家はすべて休んだ方が幸せな家族が増えると思う」(神奈川県 40代女性)「有休すら取りづらい職種だと、そうでもしないとまとまった休みなんてお互い取ろうとしないので賛成です。2人目出産のときは、私が入院している間夫に休みを取ってもらいました。地味な家事も淡々とこなしてくれたので本当に助かりました」(鹿児島県 30代女性)「仕事ばかりで育児に協力できていませんでした。悔いても取り返せません。ぜひ、義務化を」(千葉県 40代男性)たしかに、職場の環境によってはなかなか育児休業の取得を申し出づらい場合もあるでしょう。先述した議連が目指しているのは、本人からの申請がなくても、企業側から休暇の取得を促すことを義務付ける仕組み。個人からは言いにくくても、企業側から促してもらえることで、制度を利用しやすくなるという側面は大いにありそうです。■反対派意見その1「夫がいてもワンオペ改善にならない」一方、「反対」、もしくは「どちらとも言えない」と答えた人たちの思いを探ってみたいと思います。「あくまでもうちの場合ですが、夫が家にいても私の負担が増えるだけ、ストレスが増えるだけなので嫌だな」(東京都 30代女性)「夫の職場は、生まれてから1ヶ月の休暇制度ができて、二人目のときに夫も休暇をもらった。上の子のときは手伝ってくれなくても、仕事で疲れているから仕方ないと思えた。だけど、『休みなのになんでなにもしないの?』ってイライラするだけだったし、夫は邪魔でしかなかった」(東京都 30代女性)「義務化で休んでもらっても家事や育児を安心して任せられない。仕事に行っててくれた方が安心して自分のペースで子育てができると思う」(広島県 40代女性)「育児休暇はいいが、実際あまりなにもできない。男性は母乳が出ないのが、一番きつい。離乳食時期くらいからならいいと思うが」(神奈川県 40代男性)ほかにも、「ただのお休み状態でのんびり、ぐーたらされたら、大きい子どもが増えただけでイライラしそう」という意見も。たしかに、なんとなく育児休暇に入ってしまったら、パパ自身も手持無沙汰になってしまい、ただの休暇のように過ごしてしまいかねなさそうです。パパからの「実際あまりなにもできない」というコメントには、切なさも感じてしまいます。ここにあがったような夫への辛らつな意見から制度が整うだけでは、夫婦で共同の育児参加、男女での協業体制は難しいように思えます。■反対派意見その2「給料減額、復帰後の待遇悪化が怖い」また、「反対」という考えの裏側には、給料が下がる、待遇が悪くなることへの切実な思いもあることがわかってきました。「サラリーマンの生涯年収は3億とか。私は絶対に稼げません。私はがんばって3人育てていますが、夫だって激務をがんばっています。お互いの役割を果たす時期、私は育児と家事に専念します。私は夫の負担を考えると育児休業は望みません。激務をこなして働いてくれる事こそが育児だと思ってます」(神奈川県 40代女性)「育児休暇を長くとって、会社から不当な人事にあったという記事を見ると、育児休暇を取ることに賛成しかねてしまいます。夫の育児は休日に存分に参加してもらう方が、意外とお互いにありがたみを感じるような気がします」(神奈川県 50代女性)「40代男、3歳の子がいます。 気持ちとしては賛成ですが、夫側の収入の方が高く、家計のウェイトが大きいご家庭もあるでしょうから、一概に義務化と言うのは疑問が残ります。職業や賃金の面ではまだ男性優位の日本社会においては、先にそこを見直さなければ、男性の育児参画も進まないと考えます」(神奈川県 40代男性)ほかにも、「妻も減給、夫も減給されたら、家計はつらい。お金がないとより家庭はギスギスする」というコメントも寄せられていました。夫婦でダブルで育児休暇をとった場合には、2人とも減給となり、生活が立ち行かなくなってしまう場合もあるでしょう。日本ではまだまだ男性の給料の方が平均的に高いため、どうしても夫の給料に頼らざるを得ないという家庭が多く、義務化されたら困るという意見があるようです。また、「復帰後の待遇が不安」という声からは、取得すればいいのではなく、その先までしっかりと見通すことの重要性を実感させられます。■男性の育児休業、どう変わればいい?それでは、男性の育児休業については、現在の状況からどのように変わればいいのか、コメントをもとに考えてみましょう。<その1、父親としての自覚を持ってほしい>●妻の気持ちを受け止め、寄り添ってほしい。女性の自分の時間がないほどの大変さを感じて欲しい●子どもにとっても父親の存在は大きい。子どもを愛おしいと思ってほしい●男性には、「父親」として自覚を持ってほしい<その2、育休よりも継続的に休める制度へ>●出産前後に1週間、健診や予防接種で14日分など休める日を作って欲しい●子どもの風邪や病気で使える看護休暇が欲しい<その3、会社や環境が変わる必要あり>●会社が育休を取りやすい雰囲気に。現在、暗黙で「取ってはいけない」空気、復帰後の冷たい態度、嫌がらせがある●給料や立場が悪くなる状態ではなく、取得した方がより良い方向になる仕組みにしてほしい<その4、夫婦それぞれが役割を果たす>●夫婦でしたいこと、夫に期待するフォローをきちんと話し合わないと、男性にとってはただの連休になる可能性がある●性別関係なく得手不得手がある。女性が家事育児というレッテルを貼らないとうまくいくのでは<その5、上司が育休を後押しする>●自分は育児休暇が取れなかった。だから部下が申し出たときに承認欄には印鑑を押すここまで、男性の育児休業義務化について、さまざまな意見を見てきました。そもそもこの記事でも「男性の」育児休業という言い方をすること自体に、男女差があることをあらためて実感させられたような気がします。こうした議論をしなければならないこと事態にも、改善の必要性があるように思えます。女性の就業状態や、実家や義実家の協力度合い、子どもの人数や住んでいる地域など、さまざまな要因から、夫の育児休業取得の賛否は、家庭ごとで異なるでしょう。またコメントからもわかるとおり義務化しただけで何もかもが解決する問題ではないように思えます。男性側がただの連休となってしまわないようにするためには、意識改革も必要になるでしょう。そのためには男性の家事育児能力の向上のための教室などが必要かもしれませんし、妻としても、どうすれば夫が育児参加をしやすくなるのか十分にコミュニケーションをとる必要があると思います。とくに育児で主導権を握りがちな妻が夫にダメ出しばかりしてしまうと、育児へのモチベーションも下がってしまうかも。さらに育児休業中の給付金、パタハラ(パタニティ・ハラスメント/男性の育児休業制度などを利用で 上司・同僚がいやがらせをすること)が起こらない組織づくり、女性の収入面向上など、問題は山積みのように思えます。でも夫婦でお互いにできることとできないことを再確認して、補い合うことができれば、この先も同じ方向に協力しながら歩いていけるように思えます。子どもたちの大切な一瞬しかない幼い時期を、できれば夫婦どちらかが1人で抱え込み過ぎず、夫婦でいっしょに乗り越えていけるといいですね。Q.男性の育児休業義務化、賛成? 反対?アンケート回答数:6400件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ <参考サイト>※1厚生労働省: 平成30年度雇用均等基本調査 [PDF:4,784KB]※2独立行政法人労働政策研究・研修機構: 専業主婦世帯と共働き世帯の推移1980年~2018年
2019年09月22日働く親が頭を悩ませるのが「待機児童問題」。特に大都市圏に住む場合、居住する自治体によっては競争率が激しく、職場復帰の予定を立てるのが困難になってしまうことも……。では実際幼い子どもを持つ親たちは待機児童問題についてどう考えているのでしょうか?今回は「不満買取センター」を運営するInsight Techが、現在子どもを幼稚園・保育園へ預けている人や子供の入園を検討していたり、家族・親戚に預けようとしたりしている男女1,015名を対象に実施した「2019年待機児童問題」実態調査の結果をご紹介します!■ 7割以上が「待機児童問題が深刻」と回答調査ではまず、「現在、自分を含め周りの状況から待機児童問題は深刻だと思いますか」と尋ねると、「深刻である」と答えた人が最多で45%。次いで「かなり深刻である」が27%で、合わせて72%となりました。「深刻ではない」(18%)、「わからない」(10%)と答えた人は、まだ入園状況を調べていない、あるいは居住する自治体で待機児童問題が深刻ではないという場合もありそうです。CORA / PIXTA(ピクスタ)では、人々が実際にどのような「待機児童問題」に関してどのような経験をしたのでしょうか?皆のエピソードや、「ここを改善して欲しい」という声を聞いてみましょう。「一番下の子が生まれ、現在育休中。次男は今度年長になるが、同じ保育園へ入れなかった。4月までに保育園入所が決まらなければ次男は年長を目前に保育園を出されてしまう」「海外から3月末に帰国し、9月頃仕事復帰のため保育園入所を希望していたが、4月に連絡したら役所の人に無理に決まっていると鼻で笑われた」「保育園や幼稚園に入れないと母親は仕事につけないのに、保育園に入るには共働きであるのが最低条件だと言われた。預けられるかもわからないのに仕事決められない」などという深刻な事情が聞かれました。どうやら日本、特に大都市圏で競争率が高い地域の託児事情は、働く親にとって決してフレキシブルであるとは言えない様子。すず. / PIXTA(ピクスタ)待機児童が多い地域では、「保育園に子どもを預けて働きたい」という母親の意志と、「保育園が決まらなければ雇用できない」という企業側の意向がすれ違っているようです。待機児童の多い自治体は今後、このギャップを埋めるための対策が必要となりそうですね。■ 全国で待機児童が多い地域はどこ?では、今日本で待機児童問題が深刻である都道府県とはいったいどこなのでしょうか?厚生労働省による2018年度の「保育所関連状況取りまとめ」によると、待機児童数の多い都道府県は以下の通りでした。foly / PIXTA(ピクスタ)1位・・・東京都(5,414人)2位・・・兵庫県(1,988人)3位・・・沖縄県(1,870人)4位・・・埼玉県(1,552人)5位・・・千葉県(1,392人)また、待機児童数100人以上で待機児童率の割合が高い自治体は最多が「沖縄県南風原町」(10.11%)、次に「沖縄県西原町」(8.70%)、「福岡県筑紫野市」(8.16%)、「兵庫県明石市」(7.99%)、「福岡県大野城市」(7.55%)という順に。YUMIK / PIXTA(ピクスタ)大都市圏と比較して人口は少ないといえど、確率的に見ると沖縄県が1、2位を占めるという意外な結果になりました。気になる東京都内では7位が「東京都国分寺市」(7.09%)、9位が「東京都目黒区」(5.77%)、13位「東京都三鷹市」(4.95%)という結果でした。東京でも全区域で9割以上は何らかの託児施設に子どもを入園させることに成功していることになります。いかがでしょうか?統計の結果から判断すると、待機児童問題に対処するためには政府の対策と共に働く親としての周到な計画が必要なようです。妊娠したら会社の出産・育児休暇取得と職場復帰のタイミングを計ったり、必要ならば待機児童数が少ない自治体に移住したりするなどの対策が必要になってくるかもしれません。【参考】※ 「2019年待機児童問題」 実態調査ーInsight Tech※ 保育所等関連状況取りまとめ(平成30年4月1日)― 厚生労働省
2019年06月04日こんにちは、2~11歳の3男1女のママをしています、スガカズと申します!今回は、パパの育児休暇(略:育休)についてお話をします。わが家では、4人目(三男)を出産後、旦那に3か月の育休を取得してもらいました。そのお陰で、産後すぐの育児期間を良い思い出にすることができたので、良かったと思っています。そこで、育休を取らなかった時と比べて、良かった点、気をつけたい点など、お話していきたいと思います。その1産後のママの心と体に良かった■育休なし産後すぐは、赤ちゃんのお世話で睡眠もなかなか取れず、普段できていた家事も、思うようにはかどりません。さらには2人目、3人目のママはお兄ちゃんお姉ちゃんのお世話も必要です。■育休あり・パパが加わることで、ママは休養が可能・家事育児の負担が軽減・1番大変な時期の子育てをパパに知ってもらえる休みたい時に休めて、赤ちゃんと向き合いたい時に向き合える。本当にありがたいことです。お陰さまで、産後のメンタル崩壊の危機から逃れることができました……!!そして、パパには子育ての現実も知ってもらえる機会にもなりました。その2ベビー(&ほかの兄弟)の成長を一緒に見られた■育休なし「赤ちゃんが笑ってる!」「沐浴、気持ちよさそう!」感動をパパに共有したい!けど、お仕事中なので仕方ないですがスマホでの共有が多くなります。■育休あり・ダイレクトにベビーの成長の喜びを共有できる育休中は、パパも直接赤ちゃんの成長を見守ることができます。赤ちゃんが笑うと家族みんなに笑顔があふれる…ベビーのいる幸せな時間をみんなで過ごせました。わが家は、その時期に長女(3番目・当時1歳2カ月)の発語が早かったこともありパパとの会話で「今日長女が○○って言えるようになったね」など、ベビーだけでなく、兄弟の成長についての話題も 多かった です。その3夫婦の関係にも良いことが■育休なし旦那さんの仕事が忙しいと、なかなか2人で会話する時間はありません。お互い疲れて話せない。今日1日誰とも話していない。夫婦の時間がなかなか持てず、コミュニケーション不足から夫婦間に溝を感じて「私の気持ちをわかってほしい!」と衝突してしまうなんてことも、「産後あるある」なのではないでしょうか?■育休あり・夫婦の会話が格段に増え、家族の団結力が高まる・ベビー誕生後、生活が落ち着くまでがスムーズ子どもの話も日常会話もできます。わが家は会話も増えたことで言い合うこともなく、穏やかに同じ時間を過ごすことができました。また、ちょっとしたお出かけの時も手助けしてくれた旦那のおかげで、三男が生後3か月を迎えるころは、日常生活を規則正しく送れるようになっていました。パパの育休あれこれ●育休への社内の反応は?うちの旦那の会社は…■育休なし育休をとらない場合でも、定時で帰れたりと調整が可能。忙しい時には残業もありますが、配慮されているようです。■育休あり・育休前のコミュニケーションが円滑だったのもあり、暖かく見守ってくれた休む前に職場の人との関係を円滑にすること が必須 です。わが家は幸いにも、職場が同じ(職種も近い)なのと、4人目の育児と言うこともあるのか、暖かく見守っていただけました。とは言え休暇中にサポートしてくれている人がいるので、復帰後は休暇分を巻き返すために仕事を頑張っていました。●育休を取るのは新生児じゃなくてもOK育休の取得について意外な事実が。育休は、1歳までに1度だけ取得することが可能ですが育休を取るのは新生児の期間だけじゃなくても良い ということです。例えば長期間ママの体調が悪くて充分に育児ができない時に、パパがピンチヒッターとなることも可能なんです。●一方で、パパの育休取得で避けて通れない問題も…育休手当は各地のハローワークが管轄ですが、支給されるのは手続きをしてから約2か月後。その間無収入の様なものなので、ある程度のまとまった貯蓄が必要 です。最後に育休は労働者の権利!!いつもお仕事をがんばっているパパの権利です。「申し訳ない気持ちもあるが、子どもの成長を見守りたい」と願う誰かが 「勇気を出して育休を取る」ことで他の人が取りやすくなるのです。男性が育休を取ることが当たり前の世の中になってほしいなと切に願っています。現在はお互い社会復帰していますし、三男も2歳です。今後育休を取る予定も全くありません。だからこそ育休で一緒に子育てできたことが、かけがえのない思い出 です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!●ライター/スガカズ
2018年10月03日この記事では、育休を取得してくれたものの家事も育児も手抜きばかりだったパパが、ママが病気になったことによって心を入れ替えたという体験談を紹介しています。パパをイクメンにするには、ママの弱さを見せることも大切だと感じたそうです。 育児休暇を取得する男性が少しずつ増えてきている昨今ですが、本当に育児ができている男性は想像以上に少ないように感じています。 実は、私の夫も育休取得当時はダメダメパパでした。そんな夫がイクメンに進化していった軌跡をご紹介します。 育休を取得してくれた夫私の夫は、私が妊娠する前から「絶対に育児休暇をとる!」と息巻いていました。実際、田舎の地方公務員だった夫は産後1カ月は有給休暇をとり、その後半年間は育児休暇を取得してくれました。 妊娠期間中は頼りになる夫だと思っていましたし、周囲からは「育児休暇を取ってくれるなんてすごいね。いい旦那さんだね」とうらやましがられて鼻高々でした。しかし、赤ちゃんが生まれた直後、夫の知られざる本性が露わになったのです……。 1から10まで言わないと動かない夫退院後、赤ちゃんと一緒にわが家に帰ってまず驚かされたのは、部屋の汚さでした。部屋の片づけをお願いしていたのですが、夫は何もしていませんでした。これには私も大激怒。すぐに物を片付けるように夫の尻を叩きました。 ところが、「何をどこにどう置くのか、一つひとつ教えてくれないとわからない」と夫はブツブツ文句を言います。こまごま指示しないと動かないなら……と、産褥期という言葉も忘れ、私がひとりで部屋の片付けをしたのでした。 夫より先に仕事に復帰、しかし予想外の出費がかさんで貧窮したわが家では、私が産後1カ月半で仕事に復帰することになりました。 そのころには、夫ひとりで赤ちゃんのお世話ができるようになっていました。しかし、私が仕事から帰ってくると、夫は私に赤ちゃんを押し付けてぐうたら。しかし、夫は「育児休暇をとったイクメンパパ」と言われ、鼻高々になっていました。 夫が目覚めたきっかけは「その辺の父親よりは育児もできるし、家事もしている」と言って開き直っていた夫でしたが、ある出来事がきっかけで心を入れ替えてくれました。 それは、私が慣れない育児と仕事でうつ病になったことです。昼を過ぎると熱が出る日が続き、ついには耳も聞こえなくなって食べ物の味もわからなくなってしまいました。このことによって病院の先生や看護師さんの指導を受けた夫は、育児はもちろん、家事も真面目にこなしてくれるようになったのです。 ママは意外と弱くて頼りない存在だということを、もっと早く夫にわかってもらえたら……と、今でもたまに振り返ります。ママは育児に一生懸命になりがちですが、夫をイクメンにするためには「もう限界」と、投げてしまうことも必要だと思いました。 イラストレーター/Michika著者:鏡 環2歳の息子の母。現在第二子妊娠中。元高校教員。うつ病と闘いながら夫と二人三脚で育児に励む。
2018年09月24日仕事と育児を両立させてワーキングママを目指すなら、「産休」「育休」について知っておくことは必要不可欠です。筆者も1人目を出産した時に産休を利用し、働く女性が出産しやすい環境が整いつつあることを実感しました。しかし、それまでは「産休」という制度があることは知っていたものの、具体的にどんなメリットがあるのか、そして「育休」との違いなど、分からないことばかりでした。今この記事を見てくださっている方も、きっと同じような疑問を抱えていることでしょう。そこでここでは、産休の期間やもらえるお金、申請方法など産休のいろはを詳しくご紹介します。■知っているようで意外と知らない?! 「産休」とはまず「産休」とはどのような制度なのでしょうか。「育休」との違いもクリアにしておきましょう。▼産休とは「産休」とは厚生労働省が労働基準法で定めた、働く女性が出産する前と出産した後に取得できる休暇のことです。正式名称は「産前・産後休業」。つまり、産休とひと口に言っても、実は産前休業と産後休業の2種類にわかれています。産前休業は出産の準備をするため、産後休業は産後の体力を回復させるための期間として設けられています。▼産休と育休の違い産休とセットで耳にすることが多く混同しやすい「育休」。その正式名称は「育児休業」で、その名の通り、子どもを養育する労働者をサポートするための休暇制度です。産後休業が終わってから、子どもが1歳になるまでの期間で取得できます。また、1歳に達した時点で「保育園に入れない」など条件を満たせば、最長で2歳まで延長することも可能です。■産休はいつからいつまで?産休には「産前休業」と「産後休業」の2種類があります。それぞれいつからいつまで休みが取れるのかおさえておきましょう。▼産前休業の期間はいつからいつまで?産前休業は、出産予定日から6週間(多胎妊娠の場合は14週間)前から出産日まで取得可能。ちなみに予定日よりも出産が遅れた場合は、その分休業期間が延長されるので安心です。▼産後休業の期間はいつからいつまで?産後休業は、実際に出産した翌日から8週間後まで取得できます。産後の休暇であることから「育休」と勘違いしてしまいがちですが、産後8週間は「産休」となるため注意しましょう。▼産後8週間は働けない?!体調がよく、本人が出産予定日ギリギリまで働きたいと希望すれば、産前休業なしで出産に臨むことも可能です。実際に筆者のまわりにも、産前休業をほとんど取らずに働いて予定日を迎えたママがちらほら。産前休業はあくまでも「本人の希望」によって取得できるものなので、絶対に取らなければいけないという縛りはありません。そうはいっても、突然の陣痛や破水などいつ体調が変化するか分かりませんし、体調を優先することが第一です。産前休暇が本人の希望によって取得するのに対して、産後休業は違います。労働基準法の第65条では、「使用者は、産後8週間を経過しない女性を就業させてはならない」とされており、出産をしたら必然的に取得しなければならない休暇なのです。ただし、医師の許可がある場合は、産後6週間を経過していれば職場復帰OK。とはいえ産後にしっかりと身体を休められるかどうかがママの健康を大きく左右するため、無理のないように復帰時期を検討しましょう。■産休中にもらえるお金出産のために仕事をお休みできるのはとてもありがたいことですが、心配になるのがお金のこと。産休中は加入している健康保険組合から「給付金」をもらえるのは有名な話ですが、いったいいくらもらえるのか、現在の収入と比べてどのくらい差が出るのか事前にチェックしておきましょう。▼出産手当金「出産手当金」は、産休中の生活費をサポートしてくれる給付制度です。出産予定日と出産日のズレによって支給期間が異なりますが、最大で98日間、双子以上を出産の場合には154日間が対象です。【対象条件】勤務先の健康保険に加入していて、産休後(あるいは産休・育休後)職場復帰する人。家族の扶養に入っている人、国民健康保険に加入している人は対象外です。【支給条件】産休中に給料や報酬が支払われていないこと。会社から手当が出る場合は、その分を差し引いて支給額を算出します。【支給額】標準報酬日額の3分の2×産休の日数※標準報酬日額とは、支給開始日以前の継続した12ヶ月間の給料の平均月額を、さらに30日で割った日額平均です。1日あたりの支給額の計算方法は、「直近12カ月間の各月の標準報酬月額を平均した金額÷30(日)×2/3」で算出できます。▼出産育児一時金「出産育児一時金」は、高額な出産費用による家計への負担を軽減してくれる給付制度です。赤ちゃんひとりにつき1回のみ受け取ることができます。【対象条件】健康保険、国民健康保険などに加入していて、妊娠4ヶ月(85日)以上で出産する人が対象です。【支給額】生まれてくる赤ちゃんひとりにつき42万円。双子の場合は84万円、三つ子の場合は126万円となります。▼社会保険料の支払いは免除にありがたいことに、産休中は健康保険料や厚生年金保険料といった社会保険料の支払いは免除となります。もちろんその期間健康保険や介護保険の給付が受けられなかったり、将来受け取れる年金が減額されたりということはありません。産休中はお金を払うことなく、制度の恩恵を受けられます。■【Q&A】産休に関するよくある疑問ほかにも産休に関してわからないことはたくさん。「これってどうなの?」と気になる疑問をまとめました。▼【Q】産休中の給料はどうなる?【A】産休は有休とは異なり、期間中はほとんどの場合勤務先から給料が支払われることはありません。ただし会社によっては加入している雇用保険から育児休業給付金が出るケース、事前にしっかり確認しておきましょう。支給されるタイミングも、毎月支払われていた給与とは違い、初回の支給は出産から4ヶ月後になるので、注意が必要です。▼【Q】正社員じゃなくても産休は取れる?【A】産休は働いている女性全員に権利があります。正社員はもちろん、契約社員や派遣社員、パート、アルバイトもOK! また、雇用期間についても縛りはなく、働き始めてすぐに妊娠がわかった場合でも取得可能です。ただし、会社によって労使協定により勤続1年未満は「育休」が取れないというケースもあるので、会社に確認しておくと安心です。▼【Q】男性は産休は取れる?【A】産休は出産前後の女性労働者をサポートするための制度のため、男性は取得できません。なお、育休に関しては、1歳未満の子どもを養育するパパであれば取得の対象となります。■産休の取り方産休を取るためには、基本的に妊娠が分かった後、会社を通して事前に申請する必要があります。その手順を順に説明したいと思います。会社に妊娠の報告何はともあれ、会社に妊娠の報告からスタート。時期としては、妊娠が判明し、赤ちゃんの心拍が確認できて安定してきたころが目安です。まずは直属の上司に報告し、産休や育休の制度を使って産後に職場復帰したいことを伝えましょう。産休の申請申請方法については、基本的にそれぞれの会社のルールに従いましょう。一般的には人事から「申請に必要な書類リスト」を渡されるため、その指示に沿って必要書類を準備し、提出します。ちなみに、産休を申請する期限は会社によって異なり、就業規則に明記されているケースが多いです。「産休に入る1ヶ月前まで」としているところが多いですが、出産が迫ってくると何かとバタバタするため、余裕を持って申請しましょう。育児休業の申請産休後はそのまま育休に入る人が多いでしょう。育休も会社によって必要書類や申請期限が異なります。産休の申請と同時に育休申請ができる場合もあれば、産休期間中に育休に関する書類が郵送されてくるケースも。基本的には、会社の指示に従っていれば問題なく申請できます。ただし、産後は想像以上にバタバタしがちなので、期限を過ぎることがないように気をつけましょう。■産休前に行う社内・社外への挨拶産休に入る前に、最低限やっておきたいのが仕事でお世話になった人々への挨拶。ただ具体的にどうすればよいのか、わからない女性たちも多いのではないでしょうか?ここでは、産休前の挨拶をいつ頃、誰に、どのように行えばよいのかをご紹介します。▼産休前の挨拶は誰にすればいい?直接一緒に仕事をする同じ部署の上司・同僚・部下のほか、仕事で関わる他部署の人や社外の取引先の人にも、産休前には感謝の気持ちを込めて、挨拶をしておきましょう。▼挨拶のタイミングは?社内向けの挨拶は、1ヶ月前を目安に口頭とメールで行います。産休の前日にも一斉メールで挨拶をしておくとなおよいでしょう。社外向けの挨拶も、取引先の企業を訪問する機会があるようなら、1ヶ月くらい前に口頭で挨拶をしておきましょう。直接会って挨拶ができない場合は別途メールで1ヶ月から2週間前には挨拶を済ませておくと安心です。▼社内・社外への挨拶の仕方は?産休に入る前には、漏れがないよう必要事項を伝えておくことが大切です。社内・社外向けにそれぞれ伝えておくべきポイントをご紹介します。社内向けの挨拶のポイントは以下、4つです。・感謝の気持ち・最終出社日・後任者・今後の復帰についてこれらのポイントを挨拶のメールにも盛り込み、妊娠から産休前までサポートしてくれた同僚たちに感謝の気持ちを伝えましょう。取引先など社外向けの挨拶のポイントは以下の3つです。・後任者の詳細・最終出社日・復帰の予定は名言しない産休中に関係先に迷惑がかからないよう後任者への引き継ぎはしっかり行うのが鉄則。後任者の連絡先を伝えた後は、実際に後任者本人から挨拶メールを送ってもらい、事前にコミュニケーションを図るのがよいでしょう。■産休中のおすすめの過ごし方産休、特に産前休業は、出産前に仕事から離れてゆったり過ごせる貴重な期間。筆者の場合は、産前休業に余っていた有給休暇をプラスしたため、通常よりもかなり早くからお休みに入ることができました。せっかくなら…といろいろチャレンジして、とても有意義な時間を過ごせたことを覚えています。なかでも「これはやってよかった!」と思ったおすすめの過ごし方をご紹介しますね。▼家の大掃除普段仕事をしていると、つい後回しになってしまいがちなお掃除。これから赤ちゃんを迎えるにあたって、産前休業中に部屋の掃除や片付けをしておくことはとっても大切です。特にエアコンのなか、床や壁、カーテンなど赤ちゃんに影響しそうなところはしっかりキレイにしておきましょう。また、これから赤ちゃん用品がどんどん増えていくため、不要なもの、産後は使わなくなりそうなものがあれば断捨離しておくといいですよ。▼赤ちゃんグッズづくりもうすぐわが子に会える喜びを感じながら、赤ちゃんグッズを手づくりしてみましょう。「ミシンがない」「お裁縫は苦手」という方にも、手縫いだけでつくれる本があったり、実物大の型紙や材料がセットになったキットがあったり。初心者でも気軽にチャレンジできます。ちなみに筆者は、スナップボタンで数ヶ所留めるタイプのかんたん授乳ケープを手づくりしました。好きな柄の生地を選べて自分好みに仕上がり、世界に1つだけの特別なケープができてとっても満足しています。保育園や幼稚園に入園すると手作りのものを指定されるケースもあるので、これを機にトライしてみるのも良いかもしれません。▼資格の勉強もしも目指したい資格があるなら、産休中は意外にチャンス。まとまった勉強時間を確保できるため、集中的に学習できます。「どんな資格にチャレンジしよう?」と迷ったら、産休中に完結できそうなもの、身体に負担がかからないものを選びましょう。内容としては、職場復帰後に仕事で活用できる資格はもちろん、食育や育児に関する資格もおすすめ。なかには講座の受講から試験の受験まですべて通信で行えるものもあり、産休中の自己啓発にぴったりです。通信講座を受講する際にパソコンの電磁波が気になる場合は、「電磁波防止腹巻き」など赤ちゃんを電磁波から守るグッズの購入も検討してみてくださいね。■まとめ産休は、働く女性の妊娠・出産を応援してくれる心強い制度です。正社員だけでなく、契約社員やパートでも、雇用形態にかかわらず平等に取得できるのがうれしいポイントです。ただし、いくら誰にでも権利があるとはいえ、勤務先への配慮を怠ってはいけません。上司や同僚への報告や相談はしっかり行うことはもちろん、産休前の業務の引き継ぎを円滑にできるように尽力しましょう。職場復帰しやすい環境を整えておくことが、気持ちよく産休を迎えるためのポイントです。のんびり身体と向き合い、赤ちゃんとの時間を満喫できる産休期間。ぜひ事前準備や手続きをスムーズに行って、充実したひとときを過ごしてくださいね。参考URL: 厚生労働省|産休&育休 全国健康保険協会|子どもが生まれたとき
2018年08月31日女性の社会進出が増え、育休が終わって職場復帰するママも多くなってきました。その際に育児と仕事の両立で不安を抱えるママも多いでしょう。そこで今回は育休からの職場復帰にスムーズに移行できるよう、また職場復帰後に直面するであろうママの問題など、事前に知っておくとスムーズに対処できる問題などもあわせてご紹介します。育休後、職場復帰する際の不安を整理してみる育休があけ、職場復帰をするときには多くの不安が付きまといがちです。職場復帰をする際、ママはどんな不安に直面するのでしょうか。子供の不安育休中は子供につきっきりのママも多かったことでしょう。たまに子供と離れても月に数時間程度しか離れてなかったという人もいるはずです。育休が明けてママが職場に復帰するためには、自営業などの方を除けば、子供はどこかに預けることがほとんどかと思います。見知ったおじいちゃんおばあちゃんに預けられる子もいれば、保育園や会社の託児所など、多くの子供は見知らぬ人がたくさんいる場所に預けられ、今までずっと一緒だったママが近くにはいない環境で過ごすことになるのです。初めての慣れない環境で泣きだすかもしれませんし、体調を崩すこともあります。ママの不安子供が生まれるまでは自分の時間をフルに使って仕事をしていた人も、これからは子育てをしながら仕事をしなければなりません。朝は家事をこなし、子供を保育園などに預けてから出勤しないといけませんし、帰りも子供を迎えに行き、家に帰ってからはまた家事と育児を同時進行でやらなければ家庭が回らないという環境にある人も少なくはないでしょう。「時間が足りない!」という不安に駆られるのは当然です。また、子供の急な発熱などで仕事を休んだり、早退してお迎えに行かなければならない日なども出てきます。そんな時に周囲にどう思われてしまうのか…受け入れてもらえるのか?これまで苦労して積み上げてきたキャリアは、これから一体どうなるのかという不安や悩みを抱えているのではないでしょうか。職場復帰の準備をしよう様々な不安を取り除くためには、育休があける前に気持ちを整理をして、できることは事前に準備をしておくことが大切です。子供の予防接種まず子供の予防接種を終わらせておきましょう。任意接種も含めると、子供が受ける予防接種はたくさんあります。保育園では特に他の子供と触れ合う機会が多く、病気が流行ることもあるので任意接種のものもできるだけ予防接種を受けておくと安心です。予防接種は平日のみなど、接種時間が決まっている病院もありますので、時間が融通しにくくなる職場復帰前にできるだけ済ませておきましょう。保育園への通園準備可能であれば、職場復帰よりも1週間くらいは早目のタイミングで保育園に通い始めるのがよいでしょう。保育園によっては、最初は2~3時間の短時間からの預かりで、徐々に保育園に慣れていく慣らし保育期間を設けています。子供によってはママと離れるのが不安で泣き出したり、体調を崩したりする子もいます。職場復帰よりも前に慣らし保育を始めることができれば、ママにも気持ちの余裕があって、慣れない環境で不安になっている子供のケアにも時間をさいてあげることができます。通園〜出社~帰宅までの事前シュミレーションまずは頭の中ででもいいのでシミュレーションをしてみてください。何時に起きれば子供を時間通りに送っていき出社ができるか、仕事から帰ってきた後の家事はどうするのかなどを考えておくだけでも心構えはできます。特に職場復帰の前には、一度は朝の準備から、通園、出社するまでの予行練習をしておくこともオススメです。職場復帰当日からがんばろうと考えている人もいるかもしれませんが、子供のお世話と、家事、自分が出かける支度をするのは、思っているよりも大変で時間がかかるものです。予行練習をしておけば、復帰当日にバタバタすることもありません。無理をしすぎない心構え家事は100%自分でこなさなければならない、という意識を捨てることも大切です。仕事が大変で、育児にも追われるのであれば、食事は出来合いのものを使うなど、無理はしすぎないことです。子供と離れている時間が多いからこそ、良いママでいようと張りきる気持ちはわかりますが、100%完璧である必要はないのです。「たまには手抜きをしていいんだ」と割り切ったほうが気持ちに余裕ができるし、子供にも優しくなれますよ。家事も育児も、まして仕事までも完璧にやろうとしても、それはなかなか難しく、それではママが疲弊しきってしまいます。これまでの仕事のキャリアがあっても、もしかすると育休前とは同じ状況で働けないこともあるかもしれません。でもそこにあまりこだわりすぎるよりも、今は仕事と家庭を両立してまわせるようになることを優先させるのが大切と割り切りきって考えましょう。周囲の理解を得よう育児は特にママ一人でできるものではありません。特に職場復帰をすれば仕事・家事・育児と3つのことをこなさなければならなくなるので、どんなに一人でがんばっても、周りの協力なくしてはうまくこなしていくことはできません。ではどんなことを心がけていけばいいでしょうか。職場で理解を得る心がけ育休明けで仕事をする際、「短時間勤務制度」という制度があります。所属している職場で利用された前例はなくとも「育児・介護休業法」で認められている制度ですので、条件を満たしている人であれば、どの会社でも利用できることが法律で定められています。ただし、そういった制動を利用する場合には、仕事の時間はきっちり業務をこなす、いつも周囲の人に感謝の気持ちを伝えるように振る舞うことで印象をよくして、周りの理解が得られるように心がけましょう。家では家事・育児分担を家庭でもママ一人が負担を強いられる必要はありません。食事もそうですが、食器洗いは旦那さんにお願いをしたり、これを機に食器洗い機を導入するなど、ママの家事を負担を減らすことも大切です。子供はママでなければお世話ができないわけではありません。パパにも丁寧にやり方を教えればお世話をしてもらうことはできます。ママが家事をしている間に子供をあやしたり、ミルクをあげたり、オムツを変えてあげたりと、パパにもできることはたくさんあります。職場復帰が決まったら、「パパの協力が必要」ということを伝えて、時間の余裕があるうちに一つずつパパにも子供のお世話の仕方を教えてあげましょう。パパのお手伝いは特に最初はうまくできずにかえってイライラしてしまうこともありますが、そこは多目にみて、手伝ってくれたことに感謝をして「手伝ってくれてありがとう。今度はこういう風にして欲しい」ということを伝えるようにしましょう。育休からの職場復帰育休が明けて職場復帰をするのはママも子供も不安がいっぱいです。ですが、育休中にいくつか準備をしたり気持ちの整理をしておくだけでも、その不安はぐっと小さくすることができます。職場復帰する際はママの負担が大きく大変なものですが、今は働くママも多いですし、不安なことは先輩のワーキングママなどにも相談するなどして、なんとか乗り切ってくださいね!
2018年06月20日年が開けて、仕事復帰までのカウントダウンが始まる方が多いのではないでしょうか?私も去年、経験した1人です。復帰して約1年経ったことで見えてきた、育休中にやっておいて本当によかったこと、復帰してからの忙しい毎日の支えになっていることを紹介します。続けられるアルバム作りの方法を知るかわいい我が子の写真はあっという間に溜まります。気がつけば携帯の保存容量がいっぱいで、応急処置的にアプリを削除する!という経験をしたことがあるママも少なくはないのではないでしょうか?私自身も、数え切れないほどのアプリを削除してきた1人です。そんな写真を家族が気軽に楽しめるようにと、これまでフォトブックを作成したり、携帯アプリで写真集を作成したり、はたまた高いお金を支払ってプロにアルバムを作ってもらったり、いろいろ試行錯誤してきました。どれも満足いく仕上がりで、我が家にとっては大切な宝物になっています。しかしながら、時間がかかりすぎたり、お金がかかりすぎたりと、どれも継続するには至りませんでした。そこで最終的にたどり着いたのが、「ネットプリントでL版へ印刷して、月ごとにアルバムへ入れていく方法」です。ネットプリントにすることで、1枚当たり8円で印刷でき、L版に決めたことでアルバムに入れるだけで統一感あるアルバムが完成します。この方法がどの家庭にもベストとは言い切れませんが、復帰までに続けられるアルバム作りの方法を模索しておくことは、やっておいて良かったことと自信を持ってお伝えできます。平日のタイムスケジュールを作っておく育休中、育児と家事だけでも大変でしたが、復帰しそこへ仕事が入ってくると考えただけでゾッとしていました。悶々と考えているだけでは、負のスパイラルから抜け出せなくなってしまいそうだったので、実際に【朝の時間割】と、帰宅してからの【夜の時間割】を書き出してみました。実際に書き出してみることで、(1)あきらめなければいけないこと、(2)パパに協力してもらえればどうにかなること、(3)あきらめるつもりでいたけれど意外と続けられそうなことを具体的に知ることができました。また復帰してからは、実際に作成したタイムスケジュールをもとに動くよう努力し、できなかったことをパパと話し合い、1年経った今では、改善したタイムスケジュールが完成しています。タイムスケジュールを作成しておくことは、やるべきことの見える化にもつながっています。手が空いた時に「何をすれば良いかわかりやすい」と、パパからも好評です。かかりつけ医を見つけておく育休中は大きな病気ひとつ、いや、それどころか、小さな病気ひとつかからなかった息子でしたが、いざ保育園へ通い始めると、園から呼び出されることが頻繁になりました。もともと、息子のこととなると心配性な私は、小児科だけではなく、乳幼児を診てくれる内科や耳鼻科も開拓しておきました。いつもの病院が休診日でも、他に診てもらえる病院を知っているだけで、急な呼び出しにも冷静に対応できています。今では、症状によって病院を使い分けられるほどになりました。呼び出し電話で息子の症状を確認して、適すると思った病院へすぐに予約してから息子を迎え、そのまま病院で診察という流れができていてスムーズです。予約してから病院へ向かえるので、待ち時間なく診てもらえるのも忙しいママにとってはありがたいポイントです。いかがでしたか?他にも、息子の飛行機代がかからないうちに海外旅行をしたり、興味があった資格を取得したりと、我ながら満足のいく育休を過ごせたと思います。復帰を目前に控えているママみんなが、残りわずかな育休期間が満足のいくものになり、復帰してからの糧となるように願っています!<文・写真:フリーランス記者かつき>
2018年01月20日初めての妊娠・出産のときには、「バタバタと終わってしまった」という人も多い産休・育休。でも第2子以降の場合には、ママも少し余裕が持てるかもと思いがち。でも「育休になったら、上の子が保育園を退園になってしまった」「子どもが2人になったら、思っていたより世話が大変」など、2人目ならではの悩みもあるようです。「何もしないうちに職場復帰になってしまった」ということのないように、2人目の産休・育休中だからこそやっておきたいことをおさえておきましょう。■きょうだいの保育園問題。保育園を再検討する可能性も!働くママにとっては切っても切れない保育園問題。まず考えなければならないのが「上の子がこのまま保育園に通えるか」ということです。2人目育休中、上の子の在園に関するルールは、自治体によって異なります。育休が一定の期間を超えると退園となってしまうケースもあるので、しっかりと自治体や園に確認しましょう。また、通園についても注意が必要。職場近くの保育園に電車で通園しているなどの場合には、「産まれたばかりの下の子を連れて通えるか」ということも考えておかなければなりません。これら上の子の保育園問題や現在の保育園問題を洗い出してから、下の子の保育園探しをスタートします。すでに上の子が保育園に通っている場合でも、下の子は再度入園申込みが必要です。もちろんきょうだいで同じ園に入ることができればベストですが、希望どおりにはいかないことも。別々の園に通うことになった場合には、送り迎えをどうやって対応するか、年間行事の対策など、事前に家族で話し合っておく必要があります。上の子の年齢によっては、転園しやすい場合もあるので、そこまで視野に入れて考えましょう。■予防接種を受け忘れた! とならないためには子どもが小さいうちに受けた方がよい予防接種、受けなければいけない予防接種がたくさんあります。でも平日の日中に病院に行く時間を取ることは難しく、「まだ大丈夫だろう」と、つい後回しにしてしまいがち。ただ、子どもが2人になると、仕事復帰後はそれまで以上に忙しくなります。赤ちゃんだけでなく上の子も、予防接種でまだ受けていないものがあれば、できるだけ休み期間中に済ませてしまいましょう。■上の子のフォローは、いつすればよい?弟や妹の誕生は、上の子にとっても大きな環境の変化になります。大好きなママを赤ちゃんに取られたように思い、ストレスを感じてしまうことも。「2人目が産まれて、上の子が赤ちゃん返りした」という話は、とてもよく聞く話です。育休中のママは、赤ちゃんの世話で大変ですが、上の子のフォローも忘れずに。たまにはパパに下の子を預けて、上の子と2人で散歩や買い物に出掛けるのもよいですね。赤ちゃんが寝ているときに読み聞かせをしてあげるのもおすすめです。ポイントは、赤ちゃんのお世話をしながらではなく、短くてもいいので上の子と1対1で向き合う時間をつくること。仕事に復帰するとどうしても毎日バタバタしてしまうので、今のうちにしっかりコミュニケーションを取っておきたいですね。■育休中にできるスキルアップまとまった休みが取得できる育休期間。「1人目のときにもっと自分の勉強をしておけばよかった」と思っているママもいるかもしれません。仕事に復帰すると、自分の時間を取ることはさらに難しくなってしまいます。赤ちゃんの世話もコツがある程度つかめている2人目ママだからこそ、スキマ時間をスキルアップのための勉強にあててみてはいかがでしょうか。仕事に役立ちそうな資格の勉強などのほか、時短料理の腕を磨いたりするのもよいですね。子どもが2人になると、子育てと家事、仕事の両立はそれまで以上に大変になります。家事や育児の分担について、パパとしっかり話し合っておくことも大切。仕事復帰してからママがパンクしてしまわないように、育休中にあらためて分担ルールを決めておきたいですね。
2017年10月03日「マミートラック」という言葉をご存知ですか?これは、女性の働き方をめぐる社会現象のひとつ。バリバリ仕事をしてきた女性が、出産し育休明けに会社復帰を果たしたものの、以前のようなキャリアコースから弾かれてしまうことを指しています。才能あるワーママたちが、復帰後は時短勤務やルーチンワークに従事させられてしまう。その結果、やりがいを感じられず、モチベーションも低下してしまう……そんな状態を、まるでマラソンのトラックをグルグル回っているだけの状態になぞらえて「マミートラック」と呼ぶのです。激戦の保活を勝ち抜き、やっと職場復帰したワーママたちの前に、無情にも立ちはだかるマミートラック。今回は3人の女性から、それぞれの体験談を話してもらいました。●(1)時短&ルーチンワークの毎日にイライラ『産前は時間も気にせず働けたし、上司に期待されている中で成果を出せるのは快感でした。まさに天職だったから、出産後も必ず復帰しようと決めていたんです。でも、いざ復帰してみたら、産前の環境と全然違いました。時短で10時〜16時の勤務、仕事内容もファイリングや資料作成ばかり 。派遣社員やアルバイトと同じようなことを、毎日延々とやらされるんです。以前のように働きたいと上司に直談判しても、「無理だよ、だって残業できないでしょ?今だって、お子さんの都合で急に休んだりするしね〜」と一蹴されて終了。延長保育をいっぱいまで使い、主人にお迎えを頼めば残業はできると何度も言いました。病児保育に登録し、その証明書も見せました。けれど、「お子さん小さいんだから、やめときなよ。今は子どもを大事にしてあげて」と不要な配慮をされてばかりです。本当にイライラします』(30代女性/通信)このエピソードは、マミートラックの代表的な一例です。産前は有能な社員として、会社や上司から高く評価されていたのでしょう。だからこそ、復帰後に与えられている仕事が単調すぎてつらくなってしまうんですね。本来持っている力を会社で存分に発揮できず、ルーチンワークを繰り返す毎日。その間にも、子どものいない同僚たちは、どんどん仕事をして評価を勝ち取っていくのです。そんな境遇の中にいるワーママたちが、「職場復帰し、会社に存在している意義」について悩んでしまうのは無理もありません。●(2)辞職を選んだけれど、今でも悩んでいるマミートラックにぶち当たったママたちの中には、仕事を辞める選択をした人もいました。『復帰後は異動になり、毎日同じような面白みのない作業の連続。あんなに楽しかった仕事と会社なのに、出産してママになったとたん、全てが変わってしまった感じでした。ある日、子どもが激しくグズって保育園に行きたくないと暴れたんです。そのとき、子どもにこんな思いをさせてまで続けたい仕事じゃない なと思い、仕事を辞めました。でも、辞めてよかったのか、正解だったのかと今でも悩んでいます』(30代女性/主婦/食品メーカーを退社)退職し、育児中心の生活に切り替えるにしても、100%ハッピーというわけにはいきません。共働きではなくなるわけですから、世帯収入はガクンと減ってしまいます。そして、育児が一段落ついたときに再就職しようとしても、以前のような好条件で雇ってもらえる可能性は高くありません。仕事を続けてもツラい、辞めてもツラい……それが、マミートラックの現実なのです。●(3)在宅やフリー勤務で乗りきった人も最後に紹介するのは、マミートラックをきっかけに働き方を変えたというエピソードです。『マミートラック、私も悩みましたよ。思うような仕事ができないモヤモヤ感と、育児もしなきゃいけない忙しさで、いつも苛立っていましたね。そんな私を見かねた夫が、「何が嫌なのか、おちついて考えてみよう」と声をかけてくれたんです。夫に現状を打ち明けながら考えをまとめていくと、「仕事の裁量権がなくなったこと」「遅刻や早退、急な欠勤をする罪悪感」の2つが嫌なんだとわかりました。夫から「その2つを解決したいなら、自宅で働けばいい んじゃないの?」と言われて、フリーランスになってみようと思ったんです。独立する準備は大変でしたが、マミートラックをグルグル回り続けているよりはずっとやりがいがありました。今も細々ですが、フリーで仕事をしています』(40代女性/IT関連)このように、独立や在宅勤務を選んでマミートラックを乗り越えた人は少ないながらも存在します。中にはお給料が減ってしまったとこぼすフリーランスママもいましたが、自分で納得した道を選んだという点では満足度が高いようです。マミートラックにハマっていると気づいたときに、慌てず焦らず、打開策を自分で考えること。それが重要なのかもしれませんね。----------今回は、三者三様のマミートラック体験談を聞くことができました。いかがでしたでしょうか?大企業の中には問題の改善に乗り出しているところもあるようです。しかし、現状ではまだ多くのワーキングマザーたちが、マミートラックの罠から抜け出せずにもがいています。働き方は生き方にも直結します。一人ひとりがより良い働きかたを選べる、そんな社会になっていくといいですね。●文/パピマミ編集部●モデル/倉本麻貴(和くん)
2017年06月29日子どもが生まれて1歳に達するまでの間、取得可能な育児休業。保育園の入園時期など、さまざまな事情によって1年未満で復職するママも少なくありません。育休明けをスムーズにスタートするために準備すべきこと、また利用すべきサービスやグッズなど、経験者ママに教えてもらいました。育休復帰後に利用した家電やサービスは?・生協などの宅配サービス小さな赤ちゃんを連れて買い物に出るのが大変なママにとって、宅配サービスは基本中の基本。パルシステム、コープデリ、らでぃっしゅぼーやなどを使い分けているのはRAさん(40歳)。おむつの値段や安心食材、野菜のおいしさなどで使い分け。3人の子どもを育てるハムさん(43歳)は、大変なときは夕食食材の宅配も利用しています。・家事負担の軽減につながる便利家電帰宅してからも時間に追われるママ、家事の時短は最大のテーマでもあります!衣類を入れてボタンを押せば乾燥までしてくれる全自動洗濯乾燥機、RAさんはこれを導入して洗濯が劇的にラクになったと言います。その他、ルンバなどのロボット掃除機とハンディ掃除機・コードレス掃除機の両使いで、ちょこちょこ掃除しておくのも時短テクニック。出産前から食洗機と全自動洗濯乾燥機を使っていたうなぎいぬさん(44歳)は、これらの便利な家電を導入することで家事のハードルが下がり、夫がすんなり家事をやってくれるように。便利な家電に任せることは家事負担が減るだけでなく、夫の参加にもつながり一石二鳥のようです!・ファミサポや一時保育子どもの習い事の送迎や急な用事のとき、また自分ひとりの時間をもちたいときは、自治体のファミリーサポートや認可保育園の一時保育、ベビーシッターが便利。自分の資格取得の勉強時間にベビーシッターを利用したRAさんは、復職後も継続して利用しています。同じく育休中から子どもの習い事の送迎をファミサポさんにお願いしているのはうなぎいぬさん。信頼できるシッターさんやファミサポさんに出会えるよう、育休中から登録したり利用しておくのがオススメです。・家事代行サービス風呂場やキッチンなど、手のかかる場所の掃除は大きな負担となります。定期的に家事代行サービスを使うとよいかもしれません。RAさんは隔週で家事代行サービスに掃除を任せています。これも育休中にお試しとしてでも、利用しておくとよいでしょう。・ママ友作り子どもが生まれる前はなかなか近所に知り合いができませんが、子どもの成長とともに育児や地域の情報などを交換できるママ友が必要となってきます。「自治体の広報誌に載っている講座やママ向けの講座に参加すると、近所の参加者と知り合うことができ、復職後も心強いです」とスーチーさん(38歳)。いざというときに近所の人と助け合える関係になっておくのも、忘れてはならないポイントですね。共働き、夫の協力はどうやって得た?生協や家電、便利なサービスを利用したとしても、復職後にママ1人で日常を回すことはかなりハード。一番身近にいる夫の協力は不可欠です。ではどのようにして夫を巻き込むことができたのでしょうか?まず“夫婦での話し合い”は必須。家事と育児の分担だけではなく、互いの仕事について話し合うことも必要なようです。うなぎいぬさんは第1子と第2子のときでは夫婦の仕事のバランスが逆転。第2子のときは夫の仕事の負担が軽くなっていたので、夫の全面的な協力を得られたのだとか。「これまで夫がほとんど家事をしたことがなかったので、連休や週末で練習をしてもらった」のはひろみんさん(40歳)。復職後はママが朝ごはんを作ってから出社、その後の子どもの世話と保育園への登園は夫に任せています。ハムさんは家での仕事をすべて箇条書きにし、夫に「できそうなものはある?」と提示してみました。家事・育児の視覚化で仕事の多さに気づいてもらうことができ、また内容が明確になることで逆に夫への分担も自然に促せたようです。復職後もトータルで70%を目標に、余力を残して!最後に育休中に“育休カフェ”という復職後のワークライフバランス講座のファシリテーターをしていたうなぎいぬさんのメッセージを紹介します。「仕事、家事、子育てそれぞれで100%を目指すのは無理。トータルで70%くらいを目標にし、あとは余力として残せるくらいの気持ちでいましょう。キャリアに関しては目先のことに流されず、10年後を見すえて長い目で考えること。一時的に低空飛行となっても、飛び続けることでいつか報われる日が来ます」と、管理職でもある彼女からの心強いアドバイス。育休中にいろいろと悩んでも、実際に復職してみると、想像と違うことも多くあるのだそう。準備できることは準備をし、それ以外はあまり悩まず育休という限られた時間を満喫する!そういう心がけも大切なのかもしれませんね。<文:フリーランス記者林未香>
2017年05月23日仕事と育児の両立を目指すなら、ママもパパも知っておきたいのが育休のこと。特にこの数年は、女性の社会進出やワークライフバランスなどの流れを受けて、育休制度がどんどん変わってきています。ぜひ最新の情報をチェックしましょう。育休中のお金のこと、基本の期間や延長の条件などについて、2017年の最新情報をまとめました。育休ってどんな制度?育休の正式名称は【育児休業】といいます。育児・介護休業法という法律に定められた休業で、「1歳までの子どもを育てる労働者は、男女問わず希望する期間休業できる」という制度です。「男女問わず」なので、産休とちがってパパもママもお休みを取ることができます。また、法律で決まっていることなので、もし勤務先に育休の規定がなくても、申請すれば取得することが可能です。▼よく混同しがちな【産休】との違い【1】育休はパパも取得できる(産休はママのみ)【2】育休は取得できる人の条件がある(産休は出産する女性ならだれでもOK)【3】育休は条件を満たせば延長もできる(産休は延長できない)【2】【3】については、後ほど詳しくご説明しますね。育休はいつからいつまで?育休の期間は、男女でちがいます。ママは産後休業(出産の翌日から8週間)終了の翌日から、お子さんの1歳の誕生日の前日まで。パパは出産予定日から、お子さんの1歳の誕生日の前日までというのが基本です。また、後でご説明するように、一定の条件を満たせば1歳6ヶ月まで延長することもできます。パートや派遣でも育休は取れる? 取得の条件をチェック!産休とちがって、育休は取得できる人の条件があります。特にパートや派遣などの【有期契約労働者】については、2017年1月1日から条件が緩和されて取りやすくなったので、以下の内容をしっかりチェックしてくださいね!▼パートや派遣で育休を取得できる条件【条件1】同一の事業主に1年以上続けて雇用されていること【条件2】子が1歳6ヶ月になるまでの間に、雇用契約が更新されないことが明らかでないこと以上の条件は「育休の申請をした時点」を基準にしています。これだけではちょっとわかりにくいので、補足しましょう。【1】は正社員にも有期契約の方にも当てはまる条件です。ここで気になるのが「正社員として採用されて3ヶ月で妊娠が発覚したら、育休は取れるの?」といったケース。以前、ネット掲示板などでも相談があり、話題になりました。このケースは正社員でも【1】の条件を満たしていないので、事業主(会社側)は育休を拒否できる権利があります。労使協定という、労働組合と事業主のあいだの取り決めに「【1】を満たさない場合は育休の申し出を拒否できる」と定めてあると、育休は認められません。勤務先の労使協定を確認しておきましょう。【2】は要するに、パートや契約社員などはお子さんが1歳半になるまでに「契約終了することが決まっている」場合は取得できないけれど、そうでなければOKということです。以前はもっと厳しい条件でしたが、2017年1月からこのように緩和されました。 ※参考:改正育児・介護休業法及び改正男女雇用機会均等法の概要|厚生労働省 育休中の給料はどうなる? もらえる手当は?育休中は、産休と同じく、基本的に給料がもらえません。そのかわり、【育児休業給付金】という制度があります。育児休業給付金とは、育休中に給料が支払われない、もしくは給料が大幅に減ってしまう場合に、加入している雇用保険から支払われる給付金です。支払われる金額は、原則として休業前の賃金の67%です。ただし育休開始から6カ月以降は、50%となります。また、育休中も勤務先から80%以上の賃金が支払われる場合は給付対象になりません。なお、つぎにご説明する【育休の延長】をした場合、条件を満たしていれば延長期間中も給付金を支給してもらえます。育児休業給付金の申請先はハローワークです。基本の給付の場合も延長手続きの場合も、必要書類をそろえれば勤務先が代行してくれることが多いですが、自分でハローワークに出向かないといけない会社もあるので、事前に確認しておきましょう。育休を延長したい! 必要な条件は?育休は基本的にお子さんが1歳になるまでですが、以下のような場合には1歳6ヶ月まで延長することができます。▼育休延長の条件【1】市区町村に対して保育所の入所を申し込んでいるが、1歳までに入所できる見込みがない【2】配偶者の死亡、疾病、負傷、離婚などによって子どもの養育が困難になった▼育休を延長を希望する際の注意するポイント注意していただきたいのが、【1】は認可保育施設への入園申込をおこなっていないとダメという点です。たとえば、役所の担当窓口で「待機児童が多くて、あなたの条件では認可園に入るのはむずかしい」と言われたので認可に申込をせず、認証保育所などの認可外保育施設にだけ申し込んでいるケースなどは、育休延長の対象にはなりません。【パパママ育休プラス】ってどんな制度?育休を延長するにはもう1つ、【パパママ育休プラス】という方法があります。【パパママ育休プラス】とは、両親がともに育休を取る場合、パパとママの育休期間をずらすことで最大1歳2か月まで休業できるという制度です。パパとママがそれぞれ1年間まで育休を取ることができ、通常は1回限りの育休を、期間内に分割して取ることもできます。▼パパママ育休プラスの期間ただし、ママは産後休業(8週間)と育休を合わせて1年間が上限です。パパは、お子さんの誕生から8週間の間に育休を取得していれば、その後は特別な条件がなくても再度育休をとることができます。▼パパママ育休プラスのメリット◎出産直後の育児が大変な時期に、両親が一緒に子育てしやすくなる◎ママが職場復帰直後の大変な時期に、パパが育休をとってサポートできる◎パパが育休を取りやすくなり、育児や家事をすることで仕事にもプラスの影響が出る▼パパが育休を取得する、メリット出産という大仕事を終えたママの体は、いわば満身創痍の状態です。ホルモンバランスも不安定になり、肉体的にも精神的にも、回復には早くても半年近い時間が必要になります。その間のママをパパがいかにサポートしてくれたかは、その後の夫婦関係にも大きく影響します。産休・育休中に気づいた信頼関係は、きっとご夫婦にとって大きなプラスとなるでしょう。また、ママの職場復帰後の生活も大変です。さらにお子さんの慣らし保育や本格的な通園がスタートすると、発熱や夜泣きといったトラブルが必ずといっていいほど起こるもの。この時期にパパが育休を取れると、ママも安心して職場復帰できます。▼パパママ育休プラスの具体的な取得パターン【パパママ育休プラス】の具体的な取得パターンを挙げてみましょう。【1】ママの産休中にパパも育休を取り、その後ママの育休が終わってから、パパが再度2ヶ月休業する【2】ママの産休後すぐにパパが育休をスタートし、ママは2ヶ月だけ職場に復帰。その後、パパの育休中もしくは終了後に、ママが再び1歳2カ月まで休業する。【3】ママの産休中にパパも育休を取り、産休明けに一度両親で職場復帰。その後、再び両親もしくはどちらかが育休を取る制度を導入した厚生労働省は、【1】のパターンをメインに想定しているようです。【3】はちょっとイレギュラーな感じがしますが、本格的な職場復帰後の生活を短期間でシミュレーションして、体制を整えられるというメリットがあります。ご夫婦で働き方や育児への関わり方をよく検討して、うまく制度を利用してくださいね。産後に慌てないよう、事前にしっかり確認を!育休は、取得の1ヶ月前までには勤務先に申請しなければなりません。延長する場合は、2週間前までに申請が必要です。それぞれ必要な書類がありますし、会社によっては給付金の手続きなどを自分でハローワークに行っておこなわなければならないことも。出産が近づくと、業務の引き継ぎなどで何かと慌ただしくなるものです。直前になって慌てることがないよう、早めに手続きなどの流れを勤務先で確認しておきましょう。育休をうまく活用して、ママもパパも安心の育児&仕事の体制を今回は、育休の期間や取得できる条件、延長の方法などについて、最新情報をもとに詳しくご紹介しました。いかがでしたか?ママもパパも安心して育児と仕事に取り組めるよう、ワークスタイルやライフスタイルに合わせて、上手に育休を取ってくださいね。【主要参照URL】 働きながらお母さんになるあなたへ(平成28年9月)|厚生労働省 改正育児・介護休業法及び改正男女雇用機会均等法の概要|厚生労働省 雇用継続給付|ハローワークインターネットサービス 育児休業給付金の支給対象期間の延長について|東京ハローワーク 育児・介護休業等に関する労使協定の例|東京労働局 (ライター/本間佳苗)
2017年02月05日■育児休業給付金とは?仕事を続けるママやパパが育休でお給料が出ないときに、雇用保険から生活をサポートする目的でもらえるお金。■育児休業給付金でもらえる金額は、いくら?もらえる金額は、下記の表の通りで2ヶ月分の金額がまとめて振り込まれる。ただし上限があり、それを超えた分は支給されない。基本的には子が1歳(法律的には誕生日の前日)までの支給だが、特別な事情があり育休を延長した場合は1歳6ヶ月まで支給される。●育児休業給付金給付額一覧表(エキサイト編集部で作成)■育児休業給付金をもらえる人は、どんな人?雇用保険に加入していて、育児休業開始日前2年間に、11日以上働いた月が12ヶ月以上ある人。さらに「育児休業期間中、育児休業前のお給料の8割以上のお金を会社からもらっていない」「育児休業期間中、1ヶ月に就労したと認められる日が80時間以下」という条件もある。■育児休業給付金の手続きの概要①産休に入る前に、勤務先に育休期間の目安を伝えて用紙をもらう産休に入る前に、会社に育児休業期間の目安を伝えて「育児休業給付受給資格確認票・(初回)育児休業給付金支給申請書」の用紙を受け取る。②必要事項を記入して勤務先に提出会社の就業規則で決められたときまでに、申請書に必要事項を記入して会社に提出。このときに、振込先の金融機関の銀行印と通帳の表紙のコピーも必要。③振込み・2ヶ月ごとに追加申請産休明けに会社からハローワークに各種書類を提出し、2ヶ月ごとに給付金が振り込まれる。給付金の追加申請は2ヶ月ごとに必要。多くの場合は会社でやってくれるが、自分で申請する場合は申請期限をチェックしておこう。■コラム:育児休業給付金はパパでもOK!育児休業はパパでもとれるし、条件を満たしていればパパでも育児給付金を受け取ることができる。たとえば、ひとりの子に対して、前半はママ、後半はパパというふうに育休をとり、それぞれ給付金を受け取ることも制度の上では可能だ。もちろん職場の理解があってこそ! という部分も大きいのが現実。まずは職場の担当者などに事前に相談してみよう。■育児休業給付金 DATA※この記事は2016年11月末現在の法令・情報に基づいて書いています。(監修:ファイナンシャルプランナー 畠中雅子/文:楢戸ひかる)
2017年01月10日産休や育休を終えて職場復帰するワーママたちは、職場でさまざまな壁にぶち当たることがあると思います。「こんなはずじゃなかった」と思い悩む前に、産休や育休中からの準備が必要です。今回はワーママの体験談をもとに、スムーズに職場復帰するためにやっておきたいことについてご紹介します。目次(1)休みに入る前に復帰時期を決めておく(2)休み中も職場の状況を把握しておく(3)仕事に必要なスキルは鈍らせない(4)スケジュール管理を1か所で行う(5)意地にならない●(1)休みに入る前に復帰時期を決めておく『まず大前提として、産休や育休に入る前から職場復帰する時期を設定しておいたほうがいいです。復帰時期が明確に決まっていれば、産休や育休中にも復帰に向けて保育園探しや仕事の準備などができますから。「保育園が決まったら復職しよう」とか考えてると、なかなかできませんよ』(30代ママ/会社員)休みに入る前に復帰時期を決めておくことで、復帰への準備を計画的に進められるということです。モチベーションの維持にも役立ちそうですね。●(2)休み中も職場の状況を把握しておく『産休や育休に入る前に、職場で仲の良い人と連絡先を交換しておいて、逐一社内の状況や雰囲気、人事異動、担当変え、自分が担当していた仕事の進捗などを報告してもらうといいと思います。社内の状況がわからないまま復職しても疎外感を味わうことになる し、慣れるまでに時間がかかります』(40代ママ/会社員)これは納得ですね!自分が休んでいるあいだの社内の様子を把握しているのといないのとでは、復帰後に大きな違いがあるでしょう。なお、社内の様子を伝えてもらった人には、お菓子などのちょっとしたプチギフトを用意するなど、きちんとお礼することも忘れずに。●(3)仕事に必要なスキルは鈍らせない『私の場合、営業事務なので、休み中もPCスキルが落ちないように表計算とかの練習はしてました。基本的な業務で躓きたくないので…』(20代ママ/会社員)仕事で必須となるスキルは鈍らないようにしておくというのは、大事なことですね。復帰後に「戦力外」となってしまわないよう、休み中にスキルアップをはかるために勉強する など、できることはやっておいたほうが賢明です。●(4)スケジュール管理を1か所で行う『復職後は、仕事に育児や家事などやることが多くて大変。うっかり子どもの予防接種を忘れてしまったり、仕事の締切を忘れてしまったりなんてことがあったら困るので、1か所で仕事のスケジュールも家庭のスケジュールも管理できるようにしておくといいです。「これさえ見ればOK!」というようなスケジュール管理表を作っておくと、便利でオススメ』(30代ママ/会社員)仕事とプライベートの予定は分けて管理している人も多いと思いますが、1か所で管理したほうが良いとのこと。前日に翌日のタイムテーブルを作っておく、というのもいいかもしれませんね。●(5)意地にならない『久々の仕事復帰で、どうしても業務時間内に仕事が終わらず、残業してやってました。同僚から「手伝うよ」と言われても、頑なに「自分のせいだから」と言って拒否していた時期がありましたが、頑張りすぎて体調を崩し、結局みんなに迷惑をかけました 。だから、サポートしてくれる環境があれば、無理しないで頼った方がいいです。無理だと思ったら早めに「ごめんね、お願い」と頼むことも大切です』(40代ママ/会社員)無理をしすぎて周りに余計な迷惑をかけてしまうより、素直に周りのサポートを受け入れ、頼ることが大切。だからといって、「やってもらって当然」という態度はNG。多くの人から反感を買ってしまいます。「ありがとう」という感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。たまにお菓子の差し入れなどをするのも良いでしょう。----------いかがでしたか?ママがスムーズに職場復帰するためには、休みの期間中が勝負と言えそうです。時間に余裕のあるときから、復職に向けてできることをしっかりやっておきましょう!●文章/パピマミ編集部●モデル/倉本麻貴(和くん)
2016年09月30日女性の活躍推進にひもづき男性の子育て参加の重要性がさけばれていても、パパの育休取得率は平成26年度で約2%(※)と、まだまだ低いのが現状です。制度も整ってきているはずなのに、なぜこれほどまでに男性の育休取得率が低いのでしょう。その理由を探るべく、お勤め先で男性として初の育休取得を経験した佐藤さん(仮/42歳)に、育休取得までの道のりから知っておきたい育休中のお金事情、そしてこれから育休をとりたいパパに向けてのアドバイスまでお聞きしました。 ※「平成26年度雇用均等基本調査」の結果概要(27年8月厚生労働省発表)より 「戻ってきたとき、いまのポジションがあるとは限らない」といわれた育休取得結婚後、子どもが生まれても単身赴任や出張で家を空けることが多く、家族との時間がじゅうぶんにとれない生活を送っていた佐藤さん。そんななか、産後も仕事を続けているおくさまがふたり目を妊娠します。「下の子が生まれるのをきっかけに、これまでできなかった妻や上の子のフォローをしたい」と考えた佐藤さんは、育休取得を決意します。しかし、会社には男性の育休制度が整っておらず、会社に制度の整備を打診するところからのスタートだったといいます。このとき、佐藤さんはあえて直属の上司ではなく、より決裁権が高く、理解してもらえそうなもっと上の管理職に直談判しました。男性の育休制度を整える会社としてのメリットや、育休前後の具体的な業務の割り振り、トラブル対応などを用意したうえで説得にあたった結果、制度が整い、社内初の育休取得が認められます。育休期間は、3ヶ月間。長く仕事から離れることへの不安や、周囲の反応が気にならなかったのかお聞きすると、「前例がないことなので、不安がなかったといえばうそになりますし、直属の上司や同僚が快く思っていないことも、伝わってきました。違う部署の人からは、育休明けに同じポジションがあるとは思えない、ともいわれましたし。ただ、何でも初めてのことにはハードルがあるもので、周囲からの風当たりが強くなるのも仕方がないと思うのです。だからこそ、育休前はとりわけ仕事に力を入れ、休んでいる間もスムーズに仕事が回るよう引き継ぎ準備をし、育休明けにはさらによい結果を出すなど、行動で示すしかないと思っていました」と佐藤さん。仕事に取り組む姿勢や具体的な行動で、周囲に認めてもらう。この心構えが、育休を取得したい男性にとって大切なのかもしれません。3ヶ月間収入ゼロに! 育休にまつわる意外な盲点会社でのハードルを乗り越え、おくさまの出産とともに育休に入った佐藤さん。ここでもうひとつの壁に直面します。それが、育休中の収入でした。雇用保険から支給される育休の手当(育児休業給付金)の手続きは、会社がおこなうのが一般的です。佐藤さんの場合、実際の育休期間が確定、つまり「ここまで休みました」という事実ができてから会社が申請する流れだったため、育休期間中に給付されることはなく、おくさまの育休も重なった3ヶ月間は収入がゼロになったのです。佐藤さんは「育休中の生活費を計画的に備えておかないと、キツイかもしれませんね。また、会社によって手続きの方法が違うと思いますので、事前にしっかり把握しておくことも大切だと思います」とおっしゃいます。また、育児休業給付金は、休暇に入る前の6ヶ月の支給額をもとに算出されます(2016年9月現在)。この間の給与が多いほど支給額が増えるケースもあれば、もともと給与が高い人は上限額までしか支給されない場合もあります。もうひとつお金に絡んだ話をすると、会社によっては育休期間が、ボーナスや退職金に影響することも考えられます。育休取得を考えている男性は、これらも頭の片隅においておけるとよさそうです。さまざまな壁はあるけれど…。パパの育休、実際どうだった?佐藤さんへの取材で、手放しでウェルカムとはいかない会社の雰囲気、収入減や退職金への影響といった現実的なお金の話など、男性の育休取得がいまひとつ浸透しない要因がなんとなく見えた気がします。それでも、実際に育休を経験したからこそ得たこと、気づいたことがたくさんあるんです、と佐藤さん。「それまでは単身赴任をしていたこともあり、家族と向き合う時間が本当に少なかったんです。それが3ヶ月間の育休で、妻が日頃してくれていること、そして日に日に成長する子どもの姿を間近でみることで、あらためて家族について考えることができました。自分がどうあったら幸せか、と問うたとき、やはり“中心に家族ありき”の幸せだということが、わかりました。あとは、妻との老後を具体的にイメージすることができたのも大きいです。家族のありかた、夫婦のありかたをじっくり考える貴重な期間でした。男性の育休3ヶ月というと長いと思われますが、人生というロングスパンでみると、たった3ヶ月。そこで濃密な時間を持てたことは、私にとって財産です」最後に、これから育休を取得したいと考えるパパへのアドバイスもいただきました。「どんなに制度が整い会社の後押しがあったとしても、誰にも迷惑をかけず、やっかまれることなく育休をとるのは、不可能だと思うのです。だから、何を言われても自分が決めたことだから、と、ある意味開き直れる胆力の強さと、当たり前かもしれませんが育休後の働きかたを含めて、会社に欠かせない存在だと思ってもらえるよう日頃から仕事に取り組み、土壌づくりをしておくことが大切だと思います」平成26年度から、育児休業給付金の支給率が50%から67%に引き上げられるなど、パパの育休取得のハードルは下がりつつあります。必要なのは、会社や周囲に理解してもらうための日頃の行動と、パパ自身が一歩踏み出す勇気なのかもしれません。
2016年09月24日子どもを産んだ後に仕事に復帰するワーママが増えていますが、さらにその育児休暇中に資格取得をする女性も増えているとのことです。復職後に役立つものを始め、この機会に趣味の勉強をするというケースもあります。育休中のママたちにはどんな資格が人気なのでしょうか。育休中の資格取得が人気の理由産休・育休中の資格取得が人気の理由は、仕事をしながらの勉強と違い、まとまった時間を取れるということです。家事や育児の合間にできるちょっとした時間を積み重ねればかなりの時間を要することができます。1年半の育休中に通信教育で約10種の資格を取ったというワーママもいます!上手に計画をたてて時間を使えば、有意義に過ごせるということですね。人気の資格はこれ!・短期間で取得できるもの・復職後にスキルアップに役立つもの・自分の趣味や教養を広げるものなどが人気です。短期間で勉強できるものとしては、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)、簿記3級、医療事務、調剤薬局事務などがあります。趣味と実益を兼ねるものとして、スキンケアアドバイザー、アロマテラピー検定、旅行業務取扱管理者、販売士検定2級なども人気が高いです。資格とは異なりますが、時間の取れるこの時期に英会話や料理をしっかりと学び、自分のスキルアップにつなげる女性も多いです。仕事につながるかどうか、自分の興味があるか、などを考え、さらにその資格取得のためにかかる時間や費用をまずは調べてみると良いでしょう。無理は禁物仕事をしながらではないとはいえ、小さい赤ちゃんとの暮らしの中で勉強の時間を取ることは簡単ではありません。はかどらない場合でも無理をしないことが大切です。産後すぐは昼夜を問わず赤ちゃんの世話をするので生活リズムが崩れます。生活リズムが整う、生後6ヶ月くらいから少しずつ時間を作るようにしましょう。心にゆとりを持ち、計画通りにいかないことがあってもイライラすることなく取り組みましょう。真面目な人ほど「結果を出さなければ」と自分を追い込みがちです。子どもとの時間を大切に、余裕を持った勉強計画を立てましょう。さらに復職後も勉強を続けたいという場合は、通勤や昼食時などのスキマ時間を活用するなど、うまく時間をつくる工夫をすると良いでしょう。資格取得講座によっては、1歳児以上を無料で託児してくれるサービスがあるところもあります。そういったサービスを調べておいてうまく活用できるといいですね。復職後に勉強の時間を取りたいと思っても、通勤・保育園の送り迎え、育児、家事などでそういった時間を取ることはとても困難になります。さらに「育休中に取りたい」という意識が計画的な勉強にもつながります。育休中に資格取得を迷っているなら、まずは勉強に手をつけてみてはいかがでしょうか。
2016年09月16日パパライターの矢山ユースケ@育休中です。2015年8月、第一子となる娘の誕生と同時に開始した私の育児休業。3月末をもって、いよいよ終了します。思えば「育休を取りたい」と同僚に告げたのがちょうど2015年の春だったので、準備開始から起算すると、なんだかんだ1年になろうとしています。今回は「育休を取って、良かったこと、残念に感じたこと」をお送りしたいと思います(いくつでも挙げることができてしまうので、項目はそれぞれ3つずつとします)。●パパが育休を取って残念に感じたこと3つ先に悪いことを書いてしまいましょう(笑)。●(1)男性の育休そのものの認知度の低さ男性の育休の認知度については、取得率2%台 であることを考えれば、不思議ではありません(残念ですが、それが現実です)。私の場合、職場の理解を得ることは比較的スムーズでしたが、プライベートでは、「ああ、男性の育休は、まだまだ認知されていないんだなあ」と感じることが多々ありました。●(2)パパの育児参加の重要性への理解の低さパパの育児参加の重要性への理解も、認知度と同様に、まだまだだなと感じました。女性の中でも 、パパの育休や育児参加については、意見が分かれていました。----------上記2点に共通して、東京など都市部では徐々に浸透してきている気配があるので、今後は都市部以外の地域にも広がっていくよう、官民ともに努力が必要なのかなと思いました。●(3)復職の難しさと、転職には精神的なハードルの高さ現状、産育休前の部署やポジションへの復帰を希望しても、その通りにいかないケースが少なくないという、非常に残念な状況です。こちらは企業側の問題でもあるため、私たち個人の努力だけではどうにもなりません。ただ、Googleが『Women Will』という働く女性のための運動を立ち上げたり、株式会社メルカリが産育休中の給与の100%保証を打ち出したりするなど、明るい兆しも見えてきました。このような動きが拡散して、「子育てと育児の両立」が理想論で終わらない社会 にできれば、と強く感じます。●パパが育休を取って良かった点3つそれでは、良かった点です。●(a)娘が日々成長していく様子を体感し、共有できたなんと言っても、“一番かわいい時期”と言われている、生後数か月間の日々に寄り添うことができた ことが、最大最高のポイントです。これだけで十分すぎるくらいです。ささいなことで一喜一憂し、またその瞬間瞬間を妻と共有できたことは、とても素晴らしいことだと思います。●(b)ママにはかなわないが、わが家の“育児の2番手”になれた“育児の2番手”という単語は、この原稿を書きながら思いつきました(笑)。良い意味で、パパはママに絶対にかないません 。それは、ママには母乳があるからです。母乳は赤ちゃんに対して“最後の切り札”であり“必殺技”です。パパが何をしてもどうにもならないときでも、ママが母乳をあげたら解決してしまうという場面は、それこそ毎日のように訪れます。しかし、それでいいのです。落ち込む必要なんてありません。育児について、パパはママに勝つ必要はありません。勝ち負けではありませんし、勝ち負けなんてどうでもいいのです。大事なのは自分がきちんと“2番手”であること 。ママが安心して子どもを任せられる相手であることが大切なのかな、と、個人的には思っています。もちろん、2番手には2番手のプライドもあります。私の場合ですと、うんちの処理は私の方が上手だと思っていますし、寝かしつけも負けてはいないと思います。早い段階で得意分野を持つことができると、「ここはオレのほうがうまいぜ!」と、パパも楽しみながら育児ができるかもしれません。そういった意味でも、男性の育休がもっと普及したらいいのにな、と思います。●(c)仕事について、職場から離れた位置で意識をリセットして考えることができ、今後の方向性を見定めることができた自分の仕事について、職場にいて考えるのと、物理的にも精神的にも離れた位置から考えるのでは、まるで違います。第三者的な視点 で考えることもできますし、“自分”や“家庭”を軸にした視点 で考えることもできます。そのような視点で考えたとき、私の場合は、残念ながら所属していた会社に復職して働き続ける価値を見いだすことができず、育休から復職せず、そのまま退職することとなりました。●これから育児休業を取ろうとしているパパへひと言で言ってしまえば、「どんどん取って!」に尽きます。多くの場合、育休を取得するまでは大変だと思います。取れたら取れたで、思ったより育児の序盤は大変です(笑)。そのうえ、元通りの職場に戻れるかどうかもわからないという状況では、「そんな危ない橋は渡れないよ……」と諦めの気持ちが芽生ええてしまうのは、おかしなことではありません。しかし、それでも私は、声高々に言います。「パパよ、育休を取ろう!」----------それでは、一人でも多くのパパが育休を取得して、ママと一緒に生まれてきた赤ちゃんと大切な時間を過ごせますように!またお会いしましょう!【参考リンク】・育児休業取得者割合 | 厚生労働省(PDF)()●ライター/矢山ユースケ(IT系パパライター)●モデル/TOYO
2016年03月31日【パパからのご相談】現在、育休中で、転職を検討しています。もともと会社側は育児休業への理解が乏しく、育休取得の希望を告げると、「戻る場所はないかもよ」と宣告されました。それから、育休の取得はできましたが、会社への不信感がぬぐえず、転職を考えています。「育休中に転職なんて……」と気が引けてしまうのですが、実際にはどうなのでしょうか。問題点やアドバイスがありましたらお願いします。●A. 転職市場での扱いは、基本的には他の休職とあまり変わりません。こういったご相談が増えたな、と常々思う、パパライターの矢山ユースケ@育休中です。育休中に復職できなかったケースについて、その理由を比較したとき、ママの場合は“退職”が多く、パパは“転職”が多いです。ママの場合、「子どもが病気がち」「自分の産後の体力の戻りが思わしくない」「どこの保育園にも入れなかった」という理由での退職がある分、退職>転職となっているようです。●パパママ共通している転職の理由では、転職の場合、パパとママで理由に違いがあるのでしょうか。よく耳にするのは、「戻る場所がなかった」「正社員だったのに、復職後はパートだと言われた」という、“会社との間の問題”で、パパママの違いはない ようです。ご相談を受ける中で感じたのは、育休取得社への会社からの冷遇に関して、「どこかでそんな気はしていた」「復職したママや、復職できなかったママを見てきたので、予測ができた」と、諦めの姿勢でいる人が少なくないという印象でした。なんだかやるせない状況ですね。●“育休中の転職”についての、転職エージェントの見解ご相談者さまが「育休中に転職しても大丈夫なのだろうか」「休職は転職に不利と聞くが、育休も同じだろうか」と思われる気持ちも、同じ育休中の身として、とてもよくわかります。そこで今回は、“育休中の転職”について転職エージェント各社の担当者にお伺いしました。●「育休中」と正直に伝えるべき?『必須ではない。こちらとしては別にどうでもいい情報。問題なのは“休み中に仕事のカンが鈍ることなく、転職先できちんと働けるのかどうか”なので』(33歳、経験8年)『源泉徴収票などであとからバレて心象を悪くしたり、最悪は「職歴を偽った」と退職になることもあるので、正直に告げた方が先方企業に対しても親切』(40歳、経験10年)『こちらから言われなければ、バレることはない。言わないほうがいいのでは』(28歳、経験5年)履歴書などに記載しない限り、面接担当者から「休職したことはありますか?」「休職中ですか?」と聞かれることはまずありません 。ですから、“言わない”という選択肢も考えられます。●育休中は勤務年数に含めてもよい?『労務の考え方では、休職期間を勤続年数に通算するかどうかは“企業側の判断”になるので、転職の場合も、面接官や企業側の判断となるかと』(37歳、経験10年)『病気やケガでの休職も同様ですが、「◯◯の経験3年以上必須」などの年数に引っかかりそうな場合、確認した方が良いかも』(42歳、経験8年)休職中も企業に在籍しているので、基本的には勤務年数に含めて良いようですね。ただし、職務経験の年数 については、ボーダーギリギリで不安な場合、前もって確認したほうが無難でしょう。●“育休中の転職活動”はイメージが悪い?『育休にかかわらず、“休職”という単語がすでにイメージが悪い 。そのため、大きな声では言えないが、ダンマリを決め込むことを推奨している』(33歳、経験6年)『字面としては悪いかも。特に女性は、「子どもができたらまた産休取って転職してしまうのでは」と思われる可能性あり』(39歳、経験12年)『傷病での休職中の転職と変わらないと思いますよ。だから、わざわざ告げない人がほとんどじゃないでしょうか』(30歳、経験2年)どうやらイメージという点では、“休職”の時点であまり芳しくないようです。個人的には、休職及び休職中の転職の理由が正当なものであるのならば、面接時に口頭ベースで伝えても良いと思います。その際、在籍中の企業の悪口にならないように気をつけましょう。●ライター/矢山ユースケ(IT系パパライター)
2016年03月24日【パパからのご相談】育休中のパパです。復職面談時に「元のポジションには戻せない。こちらが指定した部署以外には戻るところがない」と一方的に言い渡されました。産育休に入ったママたちの話を聞いていたので、ある程度は予測していましたが、想像以上でした。転職も視野に入れていますが、一度は会社と戦ってみるべきなのでしょうか。●A. 戦ったところで、その会社で、ストレスなく働き続けられますか?パパライターの矢山ユースケ@育休中です。半年を超えるような長い育休を取得できた場合に顕著なのが、この“復職問題”です。ご相談者さまのように、「元のポジションに戻せないと言われた」「育休前より低い職位や賃金を提示された」「社内待機を命じられた」など、育休取得者に対して不利益な条件を突きつける事業者が、残念ながらまだまだ存在するのです。これは誠に遺憾な状況なのですが、働くママの間では過去より常態化している出来事であり、私たちパパ陣はまたひとつ、「働くママの復職とは、こんなに大変なことだったのか」と身をもって知ることになりました。●育休取得者を元のポジションに戻すことは企業の“努力義務”育児介護休業法では、必ずしも法律で原職での復帰が義務付けられているわけではありません。ただ、育児休業取得後の配置その他の雇用管理等に関し、必要な措置を講ずるように努力義務を課しています。また、育児休業をしたことを理由とする不利益な取扱いを禁止しています。しかし、原職への復帰が義務付けられていない以上、復職後に別の部署や職位への異動を言い渡すことも、違反ではない のです。あくまで“努力義務”なので、「努力したができなかった」ということであれば、“仕方ない”と見ることも可能です。とはいえ、「違法でないから」という理由で、原職復帰を果たせないような会社と戦い居残ることは、長い目で見たときにプラスになるのでしょうか。●従業員満足なくして、顧客満足なし企業はよく“お客様第一”と言い、顧客満足度(CS)に力を入れているとアピールします。私は常々、「従業員がその会社や仕事に満足していなかったら、お客様を満足させることなどできるわけがない」と考えています。つまり、「従業員満足なくして、顧客満足なし」ということです。考えてもみてください。常に不満を内に抱えている人が、他人を幸せな気持ちにできますか?もちろん、「仕事だから」とにこにこしながら接客や交渉もできるでしょう。しかし、心からの笑顔をもって対応ができるでしょうか?不満を抱えつつ、その不満を押し込めて働くことが、メンタル面によい影響を及ぼすとも考え難いです。そんな環境で働き続ることでたまったストレスが、本人の心身をむしばみ、さらにはママやお子さんにも悪い影響を与えてしまう可能性さえ考えられます。そう考えると、従業員のことをきちんと考えられないような会社に、戦ってまで居残ることはないように思えます。●育休から転職・退職をするのは必ずしも“悪”ではないもちろん、会社にも事情はあります。半年以上も不在でいると、よほど密に連絡を取り合っていないと、内情は見えてきません。復職前の事前面談で、原職復帰できないことへの理由や、復職・異動後のサポートなどについての説明がきちんとあり、それが納得できる内容なのであれば、復職しても問題ないでしょう。ここでのポイントは、会社側の説明に対して“納得できるかどうか”ということです。もやもやしたまま復職することなく、すっきりした気持ちで戻れるのかどうか、です。ご相談者さまのように、会社側から一方的に想定外の条件を突きつけられて、納得のいく結果が得られなかった場合は、転職を視野に入れてもよい と思います。会社の制度として、「育休中の給与保障」などのサポート制度があった場合は別ですが(そのような従業員思いの会社であれば、一方的な通告などしてこないと思いますが)、そういった制度がなかったとしたら、育休中の転職や退職は、別に悪いこととは思えません。----------家庭で良いパパとして過ごすためにも、余分なストレスを感じることのない選択を心がけましょう。【参考リンク】・育児・介護休業法のあらまし | 厚生労働省都道府県労働局雇用均等室(PDF)()●ライター/矢山ユースケ(IT系パパライター)
2016年03月17日はじめまして、この度ウーマンエキサイトで政治のコラムを担当させていただくことになりました、政治ジャーナリストの細川珠生です。私生活では一児の母として、子育てに悩み、苦しみ、笑いながら毎日を過ごしています。突然ですが「政治」と聞くと、ちょっと戸惑ってしまいますよね。政治のニュースは小耳にははさむけれど、なんだかよくわからない…、なんてついつい縁遠くなってしまっているのではないでしょうか。お金の問題、女性問題、失言でもめてばかりいるし…と、政治の印象って、あんまりよくないですよね。そうはいっても、確か、「国会は国権の最高機関」なんて学生時代に勉強したことを断片的に思い出しては、政治のことがわからないままでいいのかしらとか、突然不安になったりもするでしょう。しかし、子どもを前に「政治のことはよく分からない!」と声を大にしては言うのもちょっと恥ずかしいと感じる人も多いのでは。子どもを育てる環境がどう変化しているのか、政治を通して知っていくことはとても大切です。そういえば、「主権在民」なんていう言葉も習った記憶がありますね。つまり、国会は国権の最高機関ではあるけれど、そこには国民から選ばれた代表者が、国民に代わって議論をし、さまざまなルールや制度をつくっているということ。だから私たち国民がどんな代表者を送り込むのかがとっても大事なんです。特に今年から、選挙権が18歳以上になって、高校では、いわゆる「主権者教育」というものが行われるようになるのに、気がついたら、「ママだけ何にも知らなかった!」なんていうことになったら大変! そうならないためにも少しずつお勉強を重ねていくことをおススメします。この連載では、ママ目線で気になる政治の話題をみなさまにお伝えしていきますね。気が付けば「あなたも政治博士!」となるのを目指して頑張りますので、引き続きこのコラムを読んでいただけたらと思います。育休制度は今後良くなるの?さて、記念すべき第一回目のテーマは、「男性の育休」について。「育休宣言」をした(今となっては“前”となってしまった)国会議員が出てきて、「いよいよ国政も!」風穴が開くことを期待したのも束の間、自身の女性問題で、「男性の育休」「国会議員の育休」ということ自体、すっかり吹っ飛んでしまったかのような感があります。しかし、女性側からは期待大だったのですよね。私は、英国のウイリアム王子が、シャーロット王女の誕生の時に、6週間の育休を取るということで大いに注目をしました。日本で育休というと、何か1年単位の長期間を想定してしまいますが、いえいえ、そんなに長くなくてもいいのです。出産直後に1ヶ月でも良いからお休みをとってくれた方が、出産直後のママには何かとありがたい。初めての子であれば、不安いっぱいの中、長時間眠れないママの大変さをわかってもらえるだろうし、第二子、第三子であれば、上の子たちの育児に大きな助っ人となります。例えば幼稚園や習い事の送迎など、それから買い物にだって行ってもらえます。以前は、実家の母親や、お姑さんがやってくれていたことも、核家族化、出産の高齢化の流れの中では、自分たちで何とかするしかないのに、パパは相変わらず、残業や飲み会三昧では、ママとしては、「いくら仕事だから」と言われてもやり切れない思いがフツフツとつのるものです。ちなみに、現在、日本の男性の育休取得率は2.8%(厚労省調べ、2012年10月~2013年9月までの一年間)。女性の86.6%に比べるとあまりの少なさです。 そこで、政府も「女性の活躍」を掲げる以上、男性の育休取得率向上に本腰を入れています。以前からあった「育児休業・介護休業法」で、ママが専業主婦でも取得できるようになり、男性が産後8週以内に取得しても、再度取得することができるようにするとか(合算して1年以内)、中小零細企業では、代替従業員の確保などで経済的負担が大きかったことから、男性社員が育休を取った場合、最大で120万円の助成を行うなど、4月から雇用保険法施行規則の変更を行う予定です。「育休議員」で注目された国会議員の育児休業については、現在は制度としては男女共にありません。あるのは女性議員の産休制度だけ。産休明けには、委員会や本会議などその都度、欠席届を出さなければなりません。国会議員は、朝の8時ごろからの部会に始まり、夜の会合をはしごするなど、育児との両立はほとんど不可能といってもいい「勤務実態」があります。「女性の活躍」のためには、国会だけでなく、社会全体の長時間労働の是正なども行わない限り、なかなか難しいのではないかと思います。しかし、良い夫婦関係を築くためにも、男性も取得を工夫しながら思い切って「育休」にチャレンジしてほしいですね。
2016年03月17日【パパからのご相談】6か月間の育休を取得し、そのうち半分が過ぎました。そろそろ復帰に向けて動き出そうかと思っています。会社とは定期的に連絡を取り合っていますが、復帰に向けての話し合いをする以外で、必要な準備があるようでしたら教えてください。●A. 育休の後半は、復職後をイメージして日々を過ごすようにしましょう。パパライターの矢山ユースケ@育休中です。育休期間が折り返しに差し掛かると、そろそろ職場復帰後の生活について考え始めるタイミングになりますよね。私もそうでした。ご相談者様はすでに会社側と復帰についての相談を始めているとのことなので、今回は、“家庭での復帰準備”について、先輩パパママのコメントを紹介していきます。●“育休からの復帰準備”のポイント3つ●(1)生活リズムを組み直す『新生児のころよりは減りましたが、夜中に2〜3回は授乳していたので、復帰直後は午前中眠くて大変でした。育休中は、日中に子どもと一緒に眠っていることもあったので』(ママ32歳・生後7か月で復職)『育休中はなんだかんだ夜更かししてしまっていて、寝るのがいつも2、3時だった。復職の少し前から、7時間は眠れるよう、寝る時間を早めた』(パパ30歳・生後3か月で復職)『子どものお風呂を夕方に入れて、お風呂→晩御飯の順番でずっとやってきましたが、復職後はそうもいかないので、事前に晩御飯→お風呂の順番に子どもを慣らしました。大人たちの慣らしにもなっていたかもしれません』(パパ35歳・生後6か月で復職)育休中は、完全に子どものリズムに合わせて日々を送ってあげることができますが、復職後はそうもいかない場合が多いです。食事や睡眠、お風呂のタイミング など、復職後に慌てないように事前の準備をしておいたほうが、パパママとしてもスムーズにいきます。●(2)体力を戻す『デスクワーカーなので、そこまで影響ないだろうと思っていましたが、想像以上に体力が落ちていてびっくりしました』(パパ37歳・生後9か月で復職)『育休中は、ほとんど自宅か自宅の近所で過ごしていたので、復職直後は満員電車 にヤラれましたね……。あれに乗っていられるだけの気力と体力を整えておくと楽かも』(パパ35歳・生後5か月で復職)『産後の回復が思わしくなく、なかなか体調が戻りませんでした。夫の支えでどうにか日々を過ごし、時短で職場復帰しましたが、フルタイム勤務できる体力が戻るのかどうか、今でも不安です』(ママ40歳・生後12か月で復職)体力の減退は、私も感じています。子どもの成長につれて外出も可能になってくるので、一緒に散歩をするなど、少しでも体を動かすよう心がけたほうがよいでしょう。●(3)家事や育児の分担を確認する『僕も妻もほぼ同じタイミングで復職したので、事前に役割分担を決めました。例えば、保育園の送りは僕で、迎えは妻。朝食の支度は僕で、子どもの支度は妻。共働きの場合 は特に、先に決めておいたほうがいいと思います』(パパ34歳・生後10か月で復職)『私の育休中は、パパはほとんど家のことをしてくれませんでしたが、復職のタイミングでいくつかのことをやってもらうようお願いしました。ゴミ捨てとお風呂掃除と、子どものお風呂くらいですけど、それでも助かりますね』(ママ30歳・生後11か月で復職)復職後は、夫婦の役割分担がさらに重要になってきます。うまく連携プレーを行うためにも、事前に分担を確認しておくとよいでしょう。●いきなり戻す荒療治もアリかも?『うちは、なにも準備しませんでしたよ。習うより慣れろですよ。どうにかなりますよ』(ママ36歳・生後12か月で復職)“習うより慣れよ” の精神であれば、それはそれでシンプルでよいかもしれませんね。----------残り3か月、きっと、あっという間に過ぎてしまいます。復職後の準備ももちろん重要ですが、お子さんと長時間触れ合える貴重な時期を、どうか大切に過ごしてくださいね。ある意味では、それが一番の“心の準備”になるのかも……。●ライター/矢山ユースケ(IT系パパライター)
2016年03月07日こどもと見つけた小さな発見日誌
育児に遅れと混乱が生じてる !!
ムスメちゃんとオコメちゃん
私の初めての出産で、女の子が生まれたときのお話です。たくさんの祝福を受けましたが、特に義母は涙ながらに喜んでくれました。退院後、しばらくの間は実家で過ごし、その後は夫が待つアパートへ、娘と共に戻ることに。その直後、娘も連れて、家族で初めて義実家へ泊まりで訪問したときに、義母からまさかの発言があったのです。 2人目を早く産みなさい!?初めての孫の訪問に義母は大喜びで私たちをもてなしてくれました。そして、すぐに私に「孫は本当にかわいいわねえ! 2人目はいつにするの?」と言いました。私は出産直後ということもあり、2人目のことはまだ考えていなかったので、その旨を話すと「2人目は早いほうがいいに決まってるじゃない! ちゃんと考えなさい!」と言うのです。 そばにいた夫は「まだ生まれたばかりなんだから、母さんも急かすなよ」と笑いながら対応。しかし、私はそのときの義母の顔を忘れられません。孫の前では絶対に見せない、義母の怒りを我慢した表情に背筋が凍りました。 義母の持論「年子のすすめ」翌日、義母と朝食を用意していると、「次の子は年子でいいと思うのよね」と再び2人目の話に。夫には弟がいますが、2人は年子です。「双子みたいに育てられて楽しいのよ! 大変かもしれないけれど本当に充実していたわ!」と義母。 私が「でも大変ですよね?」と答えると「服は上の子のお下がりがあるし、1人も2人も一緒でしょ? 私も、あと2人ぐらいは産んでおけばよかったと後悔しているんだから!」と発言。私は出産や育児は簡単なものではないと考えているので、義母の言葉に違和感を覚えました。 今は生まれたばかりの娘に集中したい義母に何を言われても、今は生まれたばかりの娘の育児で精いっぱいなので、うまくはぐらかしていたつもりだったのですが、私が2人目のことを真剣に考えていないと思ったのでしょう。 義母から「何のために私がいるのよ!? あなたは産めばいいだけなんだから、あとは私に任せなさい。まだまだ育児ならできるんだから!!」と発言した義母は鬼気迫るものがあり、無責任に年子の出産をすすめる義母に、私は開いた口が塞がりませんでした。 その後も義実家に訪問するたびに2人目の催促をされました。しかし夫と私は、まだ2人目を考えられず、義母の言葉を受け流し続けています。義母は初孫の誕生がとてもうれしかったようで、早くも2人目が欲しいと思ったのでしょう。自分が育ててもいいと言うほどに……。義母の思いを、今すぐに受け止めることはできませんが、いつか2人目が授かることができたら、すぐさま義母に報告するつもりです。きっと大変喜んでくれることでしょう。 作画/ぐら子著者:神崎 ハナ2児の母。発達障がい児の育児に奮闘中。育児や健康に関する記事を執筆中のライター。教職員や福祉の資格を持つ。
2024年05月06日家族でショッピングモールへ出かけたときのこと。下の子に授乳をしていたら、夫がまさかの行動をして……。びっくりした出来事です。 いい加減、覚えてほしい…上の子と下の子は12歳離れています。0歳になる下の子が泣き始めたので、私は車に戻って授乳することにしました。 駐車場の後部座席で授乳していたら、夫が忘れものがあったと戻ってきて……。ドアをガッと開けたのです。授乳している姿が丸見え。たまたま誰もいませんでしたが、イラッとしたのは言うまでもありません(笑)。 一度のみならず、それから何度もあったので次第にこちらが気をつけるようになりました。 ◇ ◇ ◇ 安心して授乳しているときに、いきなり車のドアが開いたら驚きますよね。パパにはもう少し気をつけてほしいですね。 イラスト/森田家著者:二宮柚椿
2024年05月06日こんにちは、モンズースーです。今回は去年、知った便利な発見のお話。■ビオトープの水を減らす便利な方法大雨が降ってビオトープの水があふれると、水面の近くで泳いでいるメダカが流されてしまいます。そのため、水を減らさなければならないのですが、ただ水を捨てるわけではなく、泳いでいるメダカや稚魚をすくわないようにしなければいけないので、そこそこ時間のかかる作業…。私は目視で魚がいないことを確認し、網を通してから捨てていました。台風などのときはビオトープの上にカバーをしますが、これも簡単ではなく、ズボラな私はもっと楽な方法がないか考えていました。そんな私の話を聞いた長男が、水があふれない方法を調べてくれたので、やってみることにしました。用意したのは堅めのスポンジとそれを止める洗濯ばさみのみ。スポンジは掃除用具やメダカの巣材として100均に売ってるものもありますが、私は観賞魚のフィルターとして売られているものを買って切って使ってみました。1セット数十円で用意できると思います。仕組みもシンプルでスポンジで吸い上げた水を反対側に流すというものでした。思い返すとどこかで習ったようなやり方ですが、自分では考えられませんでした。 ■大雨が降っても心配なし!あまり期待はしていなかったのですが、一晩でかなり水位が下がりました。魚が入らないよう気をつけながら、手でくみ出していたら数十分かかる量です。ホースや目の粗いフィルターだと、稚魚が不要な水と一緒に排出されてしまうことがあるのですが、スポンジのおかげでそんな心配もなく安心でした。大雨が降ったときも問題ありませんでした!水をくみ出したり、カバーをしたりする必要がないのは、とてもラク!なんとなくサイフォンさんが見つけた原理だと思ってましたが、まったく違いました。サイフォンは人の名前ではなく液体を引き出すためのホースやパイプなどの道具という意味だそうです。スポンジ以外にも水を吸い上げられる素材なら、布や綿などでもできるようです。見た目は正直よくないので、ビオトープを美しく作りたい方は使えない方法かもしれませんが、私はすごく助かりました。これから雨の多い季節になりますね。お庭で金魚やメダカを飼われてる方、これラクですよ~!
2024年05月06日