こんにちは、はしゆです。3歳娘・0歳息子のお母さんをしています。私は小さい頃から人見知りで社交性ナシ、警戒心強めな性格で友達も狭く・深さはまぁ普通。当たり障りなく。。みたいな感じで生きてきました。私のママ友イメージ皆さんは「ママ友」という言葉にどんなイメージを持っていますか?ママ友カースト、ボスママ、嫌われたら子どももろとも仲間外れ。。近年はメディアの影響もあり、このような印象を持たれている方も多いのではないでしょうか。私もそう思っているうちの一人で、ママ友怖い、こんな感じならいなくていいのかも、、ゾワワ〜と感じていました。それと同時に、子どもの話が気軽にできたり、悩みを相談できる友達がいたら子育てがもっと楽しくなるかもなぁという憧れもありました。娘が1歳になる前頃、、支援センター等で顔見知りのママさんと会えば挨拶をしたり、他愛もない話をするということはあったのものの、「ママ友」と呼べるような存在はいませんでした。そんなある日ー。私に突如ママ友ができたのです。そのママ友は超絶綺麗で超絶社交的で、(なぜこんな方が私なんかに話かけてくれたんでしょう、、と思うほど)母親になり自分の殻に引きこもりがちだった私を度々引きずりだしてくれました。しばらく仲良くしていたのですが…そのママ友とは私たち家族の転勤を機に疎遠になってしまいました。が、この秋再会!(A県→B県→A県と、再度同じ地域に転勤になったのです!)転勤したのは丁度幼稚園の入園説明会が始まる時期。どこの幼稚園に通わせようか頭を悩ませていた私にインターネットには載っていないような地元情報をくれたり、二人育児で参っていた時には子ども同士を遊ばそう!とイベントを企画してくれたり。。精神的にもすごく助けられました。この時、ママ友って必要!!(涙)と切実に感じたのでした。これから4月から娘も幼稚園の年少さん。ドラマで見るようなことも、もしかしたらあるのかも。。と怯える気持ちがないこともないです。(あるんかい!)しかし、これから先の人生どれだけの人に出会い、そのうちの何人と仲良くなることができるだろうと考えるときっとそう多くないと思うのです。だから一つ一つの出会いを大切に、気の合いそうなママさんがいたら、今度は私から一歩踏み出してみようかなと思っています。(あ!でもこの性格は今更直らないので、ちょーーーーーっとずつ自分なりに頑張っていくつもりです笑)●ライター/はしゆ
2019年01月08日「子どもにやらせたい習い事」として、しばしば挙げられるスイミング。かつて自分もやっていたという親御さんも多いのではないでしょうか。子どもは保育園・幼稚園でプール遊びを始め、小学校で泳ぎ方を習うことが多いと思いますが、習い事としては何歳から始めさせるのが効果的なのでしょう?今回は、子どもにスイミングを何歳から習わせるべきか、3つの観点から考察します。みんなは何歳からスイミングを習っているの?実際のところ、どれだけの子どもがスイミングを習っていて、何歳から始めているのでしょう?広告代理店の博報堂が2016年3月、「小学生の長子がいる母親」1,428名を対象にインターネット調査を実施したところ、小学生の81.0%が習い事をしていると判明しました。なかでも最多だったのが「水泳教室」(31.1%)。「低学年」では39.8%、「中学年」では35.6%と、3分の1を超える多さでした。一方、「高学年」では17.8%と、第5位にまで落ち込んでしまっています。代わりに第1位となったのが「通信教育、宅配教材」でした。また、「習い事を始めた年齢」の平均について、「水泳教室」は5.6歳。これは「ピアノ、音楽教室」「野球やサッカー等の運動クラブ」など19個の項目のうち、「ダンスなどのパフォーマンス教室(バレエ含む)」と並んで第4番目の早さです。一方、「続けさせたい年齢」の平均は「水泳教室」だと11.3歳で、同じく第4番目でした。「体力作りのために小さい頃から水泳をやらせていたけれど、高学年になったらやめさせて勉強に注力させる」という図がイメージできますね。別の調査結果も参照してみましょう。ベネッセ教育総合研究所が2017年3月、「3~18歳(高校3年生)の子どもを持つ母親」16,170名を対象に行ったアンケートによると、最も人気の習い事はやはり「スイミング」。幼児の23.0%、小学生の33.6%が習っていました。両方のアンケート結果を見ると、およそ3割の子がスイミングを習っていて、就学前から始める子も小学生から始める子も多い、ということですね。スイミングを習うメリットどうしてこんなにも多くの親が、子どもにスイミングを習わせているのでしょう?それは、スイミングを習うことには「泳ぎが得意になる」という以上のメリットが数多くあるからです。体力をつけられる「元・水泳日本代表選手、萩原智子さんに聞いた『習い事としての水泳をオススメしたい5つの理由』」でもご紹介したように、スイミングは健康な体づくりに最適です。健康のためというなら、ほかのスポーツでもよさそうですが、スイミングならではの大きなメリットがいくつもあります。温水プールの水温はおよそ28~30℃ですが、体温より低い水中で運動を繰り返すことで、体温調節機能が強化され、カゼを引きにくくなると言われています。水泳は最高スピードで泳いでも、最大筋力の1/3程度しか使わず、テンポが毎分60回程度であるため、筋の血流量が最大となり、筋の持久的能力の発達を促します。また、最大筋力を必要としないので、筋・腱や関節・骨への負担が小さく、成長期の児童・生徒も安全に運動することができます。水泳はテニスやバドミントン等とちがって、左右両側の筋を交互にバランスよく使用するので、均整のとれた身体の発達が期待できます。また、特定の腕や脚を集中的に使うことがないので、関節が未発達な、幼児や児童にも安心して泳がせることができます。様々なスポーツ傷害に関する報告書をみても、水泳はサッカー・テニス・野球のような、特有のスポーツ傷害が最も少ないスポーツの一つです。(太字による強調は編集部で施した)(引用元:文部科学省|学校体育実技指導資料第4集「水泳指導の手引(三訂版)」)自分もスイミングを習っていたという親御さんなら、うなずける点が多いのではないでしょうか。スイミングは全身を使ううえ、水の浮力のおかげで体に負担がかかりすぎず、腕や脚など特定の部位を傷めることが少ないのです。小さな子にも安心して運動させられますね。空間認識能力を鍛えられる「空間認識能力を鍛える楽しい方法。ゲームとおもちゃが意外と使える!」で詳しくお伝えしたように、「空間認識能力」は「人間が秘めた最大の潜在能力」かもしれないと考えられています。空間認識能力が高いと、各種のスポーツでパフォーマンスを発揮しやすくなったり、設計関係の職業に就きやすくなったりするだけでなく、空間認識能力は創造力・イノベーションと関連しているとまでいわれているのです。この空間認識能力を伸ばすにはいくつか方法がありますが、そのひとつがスイミング。人類学者のグウェン・デワー氏によると、子どもの空間認識能力を育てるには、子どもがものの大きさや方向を意識できるような声かけをするのが効果的だそう。そして、数学教育などを研究するロビン・ヨルゲンセン教授(キャンベラ大学)によれば、スイミング教室のコーチが指導で使う言葉には、家庭ではなかなか出会えない空間的な表現(「突き出しの角にある赤いリング」「背泳ぎできるように向きを変えて、目は上に」など)が多く含まれています。実際、ヨルゲンセン教授が、スイミングを習っている3~5歳の子ども177人に認知機能測定テストを受けさせたところ、「Understanding Directions(方向理解)」分野での得点平均が、一般の平均より約16点も高いという結果でした。集中力がつくスイミングスクール「ケーニーズ」によると、スイミングは「何もしなければ水中に沈んでしまう」ため、一生懸命に泳ぐことによって集中力がつくそう。たしかに、泳いでいるあいだは早くゴールに着こうと必死ですよね。それに、正しいフォームで泳がないと沈んでしまい、適切なタイミングで息継ぎをしないと水を飲んで苦しい思いをします。そのため、泳いでいるあいだは自分の体の動きに全神経を集めるので、集中力がつくのかもしれません。東京大学の学生にスイミング経験者が多いのは有名な話ですが、「スイミングのおかげで集中力がついた」と話す東大生もいるようです。スイミングは何歳から始められるのかさて、スイミングには多くのメリットがあることがわかりましたね。すぐにでも子どもにやらせたくなりそうですが、実際のところ、スイミング教室に通えるのは何歳からなのでしょうか?実は、0歳から通えるスイミングスクールは多いのです。2018年12月時点で29都道府県に展開している「コナミスポーツクラブ」は、4カ月~高校生まで年齢に応じた5種類の子ども向けスイミング教室を展開。4カ月~2歳の子どもが保護者といっしょに参加する「ベビースイミング」は、親子で水遊びをしたり子どもが水に浮かぶのに慣れるのを促したりするコース。泳ぐ練習はしませんが、親子のスキンシップには最適ですし、水への恐怖心を小さいうちに取り除くことには大きな意味があります。スイミングを何歳から始めるべきか1:運動神経を鍛える『栄養・生化学辞典』によると、運動神経とは「筋肉を支配し、身体の運動や姿勢を制御する神経」。運動が上手にできる人のことを、俗に「運動神経がよい」と言いますね。さて、この運動神経ですが、米国の高名な人類学者リチャード・スキャモン(1883~1952)によると、神経の発達は4歳頃に全体の約8割が、6歳でおよそ9割が完了するそう。そして12歳でほぼ10割です。つまり、神経の発達期間が終わってしまう前に、さまざまな経験を子どもにさせて神経に刺激を与えることにより、「運動神経を良くする」ことが重要だといえます。そのため、神経が急速に発達している4歳までにスイミングを習わせはじめるのが特に効果的だといえるでしょう。幸いなことに、スイミングスクールには0歳から通えるので、運動神経を刺激するのに最適だというわけです。スイミングを何歳から始めるべきか2:子どもに意欲はあるか?4歳までにスイミングを始めるのが効果的とはいえ、あくまで目安にすぎません。2016年に引退した水泳のマイケル・フェルプス選手は、五輪で計23個もの金メダルを獲得した伝説的人物ですが、水泳を始めたのは7歳だったそう。ADHD(注意欠陥・多動性障害)だと診断され、「エネルギーをコントロールするため」にスイミングを勧められたそうです。スイミングは神経の発達に効果があるとはいっても、小さい子どもが嫌がっているならば、無理に通わせるのは賢明ではないかもしれません。ベネッセ教育総合研究所が2009年3月、「3歳~17歳(高校2年生)の子どもを持つ母親」15,450名を対象に実施したアンケートによると、小学生の親が運動系の習い事を選ぶ際に最も重視している点は「子どもが楽しんでいる」(95.8%)かどうか。これに対して「成果が目に見える」はわずか18.8%でした。我が子にスイミングを習わせたいと思ったら、まずは子どもの意思を確認してみましょう。「ぜひやってみたい」と前向きならよいのですが、あまり乗り気ではなかったり、スイミングがどんなものかよく知らなかったりする場合、とりあえず体験教室に行かせてはどうでしょうか。そこで水遊びを楽しいと思えたら入会すればよいし、やはり嫌だと思ったらやめればよいのです。以前はスイミングを嫌がった子どもでも、成長とともに興味を持ち、やってみたくなるかもしれません。幼稚園や小学校のお友だちに触発されて「うまく泳げるようになりたい」と一念発起するかもしれませんよ。「運動神経をよくするために、すぐにでもやらせなきゃ!」と焦らずとも、子どもが意欲を持つまで待ってみてもよいのではないでしょうか。スイミングを何歳から始めるべきか3:水を怖がっているか?子どもにスイミングを習わせるメリットのひとつには、「子どもが水に慣れ、水を怖がらなくなる」ことがあります。皆さんのお子さんのなかにも、お風呂を嫌がったり、プールを怖がったりする子がいるのではないでしょうか。そうなると、子どもをお風呂に入れるのに苦労したり、小学校の水泳の授業が心配になったりしますよね。もし今、子どもが水を怖がっているのなら、小さいうちにスイミングに通わせることで水に慣れさせることができるかもしれません。浅いプールで水遊びをしたり、ほかの子どもたちが泳いでいるのに触発されたりして、だんだんと水への恐怖を克服できる可能性がありますよ。もっとも、「小さい頃に無理やりスイミングに行かされてトラウマになり、ずっとプールが苦手」という人もいますので、注意が必要です。スイミングを習うのに必要な費用スイミングが持つ数々のメリットと、習いはじめるのに適切な時期を確認しました。すぐにでも始めたくなったかもしれませんね。そこで気になるのは、お金の問題です。楽器などほかの習い事に比べれば安いイメージがありますが、実際、どれくらいの費用がかかるのでしょう?上述したベネッセによる2009年のアンケートでは、子どもにスイミングを習わせている親が払う関連費用は、平均で6,100円/月。運動系と芸術系を合わせた40種類の活動のうち、9番目の高さです。ほかの運動系の習い事は、野球・ソフトボールが3,900円、サッカー・フットサルが4,200円、空手が4,200円などでした。意外に費用が高めなのはどうしてでしょう?それは、スイミングを習っている子の多くは民間企業のスクールに通っている一方、野球やサッカーを習っている子は地域ボランティアや自治体が運営する団体に所属することが多いから。ベネッセの同調査によると、民間企業のスクールに通う場合の支出平均は、スイミングが6,900円。サッカーが6,400円、野球が6,000円。いずれも安くありません。ところが地域ボランティアが運営する団体だと、それぞれ2,600円、3,300円、3,000円にまで激減します。そして、民間スクールに通う子の割合は、スイミングで86%、サッカーで32%、野球で9%。この差が、習い事にかかる費用の相違に直結しているのです。スイミングにかかるお金を節約したいのなら、地元の自治体やボランティア団体が運営する教室を探すのがよいといえます。***あまりにもメリットの大きい習い事、スイミング。お財布と相談しつつ、ぜひ小さいうちから習わせてあげたいものですね。(参考)StudyHackerこどもまなび☆ラボ|元・水泳日本代表選手、萩原智子さんに聞いた「習い事としての水泳をオススメしたい5つの理由」StudyHackerこどもまなび☆ラボ|東大生の約6割が習っていた「スイミング」。いつから習いはじめるべき?StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもの「集中力」を養う方法。遊びや習い事を活用しよう!StudyHackerこどもまなび☆ラボ|東大生の幼少期の習い事の第1位は「スイミング」!そのメリットとは?StudyHackerこどもまなび☆ラボ|空間認識能力を鍛える楽しい方法。ゲームとおもちゃが意外と使える!ジュニア スイミング スクール ケーニーズ|水泳から得られる効果とはコナミスポーツクラブ|スイミングスクールプレジデントオンライン|水泳で頭が良くなる?東大生の6割が小学生時代にスイミング公立はこだて未来大学|身体的な発達心理学コトバンク|運動神経博報堂|【博報堂こそだて家族研究所】「子どもの習い事・身につけさせたいスキル」レポートベネッセ教育総合研究所|第1回 学校外教育活動に関する調査 2009ベネッセ教育総合研究所|第3回 学校外教育活動に関する調査 2017(データブック)文部科学省|学校体育実技指導資料第4集「水泳指導の手引(三訂版)」Olympics|Michael PHELPSRobyn Jorgensen Consulting | Adding Capital to Young AustraliansEarly Childhood Australia| Australasian Journal of Early Childhood Vol. 37 No. 2 June 2012
2019年01月08日今回は、長女の幼稚園のお弁当事情についてのお話です。…が! クラスの女子の間で流行っていたのは…というわけで、ふりかけを持っていくことになった ひな子どもには子どものコミュニケーションツールがあったようです。もちろん手間のかかった可愛いお弁当も嬉しいだろうし、どんなお弁当にも愛情はつまっているもの。それぞれの家庭に合ったやり方で、楽しいお弁当ライフが送れるといいですね!
2019年01月06日世界中の子どもたちに愛されている絵本のひとつ、エリック・カールの『はらぺこあおむし』。この絵本が大好きな子どもたちはかなり多いのではないでしょうか?さて、この絵本に使われている技法をご存知ですか?「コラージュ」というのだそうですよ。今回は、子どもたちの発想力をぐんぐん伸ばす、親子でできるコラージュ作品の作り方をご紹介します。文・作品提供/芸術による教育の会講師後藤和人想像力を開放できる「コラージュ」の魅力「コラージュ」とは、貼り付けるという意味があり、日本では美術の技法のひとつとして広く認知されています。有名な『はらぺこあおむし』の絵本もコラージュです。絵具以外のあらゆる素材を組み合わせて画面に貼り付けることで、描写するだけでは表現できない「模様」や「素材感」を作品にほどこすことができるのです。たとえば、写真や模様がプリントされている包装紙などを作品に利用して、視覚的な表現に変化をつける。または、段ボールやクシャクシャにした紙を使い物理的な凹凸をつけて、触覚的な変化をつけることができます。このコラージュは、絵画作品に限らず立体作品にも応用できるので、子どもたちは想像力を思い切り開放することができるでしょう。今回は、幼いお子さんでも制作することができる2種類のコラージュをご紹介します。コラージュ<1>:雑誌やチラシの切り抜きを使おう!ファッション雑誌やスーパーのチラシなどに載っている商品写真、それから動物や車など、実際の物の形を利用したコラージュに挑戦してみましょう。切り抜きは大人が行い、貼り付けとお絵かきができるようにしてあげれば、幼いお子さんでも十分に楽しめますよ。このように実際の写真の切り抜きを使う事で、遊びながら考えるきっかけにつながります。例えば、まず犬の切り抜きを貼った場合、子どもは「その犬の周りには何があるだろう?」と考えるのです。エサが必要かな、犬小屋が必要かな、はたまた、ひとりだと寂しいから子犬が必要かな、などと想像力を働かせるでしょうね。お散歩に行きたいと思ったら、庭を描く事もあるかもしれませんし、狂暴な犬だとしたら檻を描く事もあるかもしれません。また、親子で一緒にコラージュをする際は、想像力をかきたてるコミュニケーションを取ってみてください。「この犬はどこにいるのかな?」「犬は何かを見ているね、何を見ているのだと思う?」などの会話が、より一層面白い制作につながるでしょう。このコラージュの方法は、お絵かきに遊び心がある子、工夫するのが好きな子に比較的向いていると思います。<材料>のり、水性カラーマーカーペンまたはクレパス雑誌、チラシの切り抜き<方法>①雑誌、チラシの写真を切り抜く今回のコラージュの主旨は、切り抜きを使っての制作です。まだはさみがうまく使えない子の場合は、あらかじめ大人が切り抜いておいても良いでしょう。②切り抜きを組み合わせてイメージする切り抜きをのりで貼る前に、紙の上で動かしてみたり、いくつもの切り抜きを組み合わせたりして遊びます。ああでもない、こうでもないと組み合わせながら、子どもはいろんな想像を膨らませているのです。のりで貼る事が目的にならないように、とにかく自由に遊ばせてみてください!③お絵かきをしながら切り抜きを貼るお絵かきをしながら切り抜きを貼っていきます。このとき、子どもの描いている物を通じて色んな会話をしてみましょう。「ここに何を描いたの?」「この〇〇は何しているの?」「これからどうなるの?」などです。沢山描く事が目的ではなく、子どもが自然に楽しく想像できることが大切です。その想像を作品に反映できるような会話をしてあげてくださいね。コラージュ<2>:家にある素材を探してみよう!次は、家にある素材でのコラージュです。わざわざ買わなくても、皆さんのご自宅にはきっとたくさんの素材があるはず。たとえば、包装紙やデパートの紙袋にはいろいろなデザインが描かれていますよね。それに、難しい字が並んでいる新聞紙も子どもにとっては素敵なデザインに見えるものなのです。子どもは視覚以外にも触ることで多くの情報を得ようとするので、ビニール袋や段ボールの凹凸も面白い感触を味わえるでしょう。これからご紹介するコラージュの方法は、視覚的な作品の見栄えを意識するのではなく、触った感触やデザインから何を制作していくか「直感的」に考える事ができます。また、見つけた素材の色や形や感触から何に使えそうか考えてみるのも頭を使った良い遊びになるでしょう。いわゆる「見立て遊び」ですね。こちらのコラージュの方法は、直感的に制作をするような子が向いているでしょう。素材を自分で切ったり、貼ったり自分でできる方が楽しめる内容なので、幼稚園年中、年長さんの方が楽しめる内容です。もしくは手でちぎれる素材で、のりやテープで貼りやすい物であれば年少さんでも十分楽しめます。<材料>のり、水性カラーマーカーペンまたはクレパス、はさみ、セロテープ、ボンド段ボール、紙袋、ビニール袋、新聞紙、雑誌、包装紙、和紙、毛糸、折り紙、アイスの棒、布の切れ端、など<方法>①コラージュに使えそうな素材を探す今回はのり、セロテープ、必要であればボンドを使います。「のりやセロテープで付きそうな物を一緒に探そう」と言えば、子どもは何を探せばよいか何となくイメージできるはず。②素材を触って楽しむ見つけた素材を触って、親子で感触を楽しんでみましょう。大きい物や切りにくい物は大人がある程度の大きさに切っておいてあげてくださいね。③素材で遊ぶお絵かきをする紙の上で色んな素材を並べて遊んでみましょう。この時、見立て遊びとして「これは何に使えそうかな」と一緒に考えてみることが大切です。ここで子どもは想像力を掻き立てていくのですから。④切ったり貼ったり描いたりして制作を楽しむ絵を描いてみたり、素材を切って貼ったりして制作を楽しみましょう。子どもによっては、描く行為よりも素材を貼る事に夢中になる時があります。その場合、無理に絵を描かせる必要はありません。素材をじっくり楽しみたい子は、素材を貼るだけでもOKです。「体」という認識が生まれる作業最後にひとつ、子どもが「体」というものを意識する時のお話しをしましょう。とくに幼稚園年少さん、年中さんの子ども達の絵に見られる頭足人(とうそくじん)という表現があります。描いた人間に体がなくて、顔から手足が出ている表現です。一生の内でもほんの数か月しかない表現で、子どもらしい愛らしい表現と言えるでしょう。そんな時期に洋服の切り抜きコラージュをした子どもは、意識が「体」へ向く場合があります。なぜかというと、「体」がある事で可愛い洋服が着せてあげられるからです。子どもは必要と思わない物は描きません。そこに洋服やスカートがあるから「体」を意識するのです。ですから体の描き方を教えるよりも、子ども自身が「体があると面白い」と思えるきっかけをサポートすると良いでしょう。特に女の子の場合はピンクの洋服であったり、スカートであったり興味をひくアイテムが多いと思います。我が子が好きそうな服が載っている、雑誌やチラシを用意してくださいね。【プロフィール】芸術による教育の会(げいじゅつによるきょういくのかい)東京、神奈川、埼玉、千葉、インターネット上に約100教室の美術教室を運営。在籍生徒数約3800人。「世界の子どもたちとアートを通してつながりたい!」を将来のビジョンとし、言葉の壁をアートで乗り越えた未来を目指しています。■芸術による教育の会ホームページ「芸術による教育の会」は、5つの事業と60年以上の実績をもとに美術を通して、子どもたちの成長に寄り添います。■お家でビジュツ!動画で学べる!作品を掲載できる!どこでもアート!!「びじゅつでつながろうどこでもアートきっず」・インターネット美術教室なので、自宅でレッスンが受けられます。必要な教材は発送します。・お子さまに合わせたカリキュラムを作成し、個性を引き出して伸ばします。・それぞれの成長段階や個性に合わせた技術指導を行います。・YouTubeの動画もあるよ。いろんな工作動画を見て下さい。どこでもアート公式チャンネルはこちら
2019年01月05日インフルエンザの予防接種、みなさんおすみでしょうか? お子さんがいやがるなか、接種させるのは大変ですよね。わが家もシーズンの頭にすませたのですが、そのときの予想外な手こずりを紹介します。■いやがるのは分かっていた予防接種だけど■頑張り屋さんの長男が? 動かざること山のごとしわが家もやってきたんですが…予想外なことが起きてビックリです。まさか兄のほうに手こずらされるとは…。そりゃ息子も幼稚園までは、そりゃあ、いやがってました。部屋の隅に陣取ってここから動かねぇぞって大泣きして…大変でした。しかし小学生になってからは泣かずに頑張って接種するようになったのでひと安心…と思った3年目。まさかの事態! 椅子に座ったまま「動かざること、山のごとし!」です。「武田信玄か!」って歴女の私のツッコミは置いといて…笑顔で動かないんで看護師さんと私、2人がかりでなんとか接種させました。息子を赤ちゃんのころから知ってる先生もビックリしてました。(ふだんは頑張り屋さんで痛い検査にも耐えてる)なんのスイッチが入ったのかわかりませんが…まだ9歳。生意気と甘えがまざりあった複雑な歳なのかもしれません。来年はおとなしく受けてほしいな…!
2019年01月04日幼稚園や学校が長期休みに入るタイミングで、帰省や旅行を計画するご家族も多いのではないでしょうか。「おじいちゃんやおばあちゃんと何をして遊ぼうかな~」「行った先でどんな美味しいものを食べようかな~」と、ワクワクした気持ちでいざ出発したものの、長時間の移動で子どもはぐずり親はぐったり……。小さいお子さんをお持ちのご家族なら、長距離移動が旅の楽しみを半減させてしまったこともあるかと思います。そこで今回は、長時間の移動に備えて、子どもが楽しめて知育にも役立つグッズや遊びをご紹介します。「これならうちの子も楽しめそう!」と思えるものがきっとあるはずですよ。2時間おとなしくしていられる子どもなんていない2018年にソニー損保が行った調査によると、帰省の際に利用する交通手段の割合は「自家用車:88.4%」「鉄道(電車・新幹線):13.6%」「飛行機:6%」(回答者1,000名)という結果でした。そして、帰省にかかる片道の移動時間の平均は、自家用車2.3時間、鉄道3.5時間、飛行機4.4時間でした。もちろん住んでいる地域や目的地にもよりますが、旅行に置き換えてみても、日常から離れるということは長距離・長時間の移動を覚悟しなければなりません。2時間~4時間、同じ場所でじっとできる子どもはほとんどいないでしょう。また、年齢が下になるほど、飽きて騒ぎ出してしまう子や、退屈から不機嫌になってしまう子、おしゃべりが好きなのにそれを止められてストレスが溜まってしまう子……さまざまなパターンで親御さんの悩みのタネになっているのではないでしょうか。また、「前回は効果があったのに、今回はまるでダメだわ……」と途方に暮れることも。そんな親御さんの不安を少しでも解消できるヒントをご紹介します。4歳までは道具を使う4歳くらいまでのお子さんは、絵本やおもちゃなどに頼りましょう。その際には、子どもだけにわたすのではなく、親子で一緒に楽しむことが鉄則です。持っていくおもちゃや絵本は、何度遊んでも飽きていない「実績のあるもの」と、念のため用意した「目新しいもの」の両方を持っていくと安心です。■磁石ブック磁石仕様の本ならば、乗り物でもパーツをなくしにくく、貼って剥がして長時間楽しめます。シールブックも同様に、何度でも繰り返し遊べます。■探し絵絵本『ウォーリーをさがせ!』シリーズなど、たくさんのキャラクターの中から指定された一人を見つけ出す絵本は、大人も夢中になってしまうほど集中して楽しめます。親子で一緒に探すだけではなく、「○○はど~こだ?」と問題を出してあげてもいいでしょう。■リングカードあたたかく優しい画風が魅力の人気絵本作家・いもとようこさんが手がける『あいうえおシリーズ』(金の星社)。お子さまが “あいうえお” を覚えるのにぴったりのリング式カードは、手に持ちやすい形でお出かけにも便利です。「まマma」というように、ひらがな以外の書き方も教えられます。■巾着袋おもちゃコンサルタントやあそびプランナーとして活躍中のツバメさんがおすすめするのは、巾着袋を使った「何が入っているかな?」ゲームです。巾着袋におもちゃやお菓子などを入れて、手の感触だけで中身を当てっこすると子どもは大喜び!出先で拾った石やどんぐりなどを入れて、「何個入っているかな?」と応用することも。指先を使うことで集中力がつきますよ。■紙とペン/ホワイトボード小さなメモ帳やスケッチブックと、携帯しやすい色鉛筆、クーピーなどをかばんに入れておけば、持ってきたおもちゃに飽きたときに役立ちます。ホワイトボードやマグネット式のお絵かきボードなどでもいいでしょう。・お絵かきしりとり親子で交互に「りんご」→「ゴリラ」→「ラッパ」……と、次の人にわかるように絵を描きます。しりとり遊びをしながら、伝える力と表現力も身につきます。・親と子でひとつの絵を完成させる子どもに○をひとつ描かせて、次に親が髪の毛を描く。次は……と順番に書き加えていくと、想像もしなかった不思議な絵が完成します。それは旅の思い出とともに、ずっと残しておきたい親子の宝物にもなるかもしれません。・シンプルですが、9マスのマルバツゲームも一緒に楽しめます。簡単なので、ルールを教えれば子どもでもすぐに覚えられるでしょう。5歳以降は頭を使う言葉の読み書きや意味への理解が進むこの時期は、子どもでもわかる簡単な単語をたくさん使って、“ことば遊び” を楽しみましょう。特別な道具がいらず、思い立ったらすぐできることば遊びは、楽しみながら子どもの成長を感じることもできます。■車窓から見えるものを探す移りゆく景色を眺めながら「一番背が高い建物はあるかな?」「赤いものは見える?」など、ゲーム感覚で競争しましょう。親御さんに褒めてもらおうとして、必死になって探すはずですよ。また、子ども自身に問題を考えてもらってもいいでしょう。■限定しりとりただのしりとりよりも、テーマを決めることで難易度が増し、子どもの思考力が高まります。「動物」「食べもの」といったオーソドックスなテーマに限らず、たとえば「ポケモンのキャラクター」など、お子さんが得意なジャンルでもいいでしょう。■最後から2文字目しりとり「やかん」→「かんきり」→「キリギリス」……と、最後の2文字を使ったしりとりです。普通のしりとりよりも、語彙力の豊富さや頭の回転が試されます。小学生からは想像力をフル回転させる小学生になると、乗り物のマナーは身についていることがほとんどでしょう。自分で選んだ本をじっと読んで過ごしたり、時間を決めてゲームで暇つぶしをしたりと、子どもなりに移動時間の過ごし方を考えることができるようになります。この時期からは、子どもの自主性に任せるといいでしょう。ただし、移動時間も家族の大切な思い出のひとつです。楽しみながら一緒に過ごしたい方には、想像力を使う遊びがおすすめです。■旅のわくわくクイズどんな所へ行き、どんな乗り物に乗り、どんなものを食べるのか、これから起きることをクイズにしてみましょう。このゲームは、国立青少年教育振興機構の理事長を務める鈴木みゆきさんも「先のことを見通せる年齢ならではの遊びです」と太鼓判を押しています。「このあと飛行機を降りたら、次に乗るのはな〜んだ?地下鉄?バス?タクシー?」と、子どもが答えやすいように質問することがポイントです。子どものイマジネーションを刺激することで、この行動の先にある楽しみを想像させて、より充実した移動時間を過ごすことができるでしょう。■連想ゲームあらかじめ答えを決めておいて、「それは動物ですか?」「それは大きいですか?」と、どんどん質問してもらいます。質問者と回答者を交互に演じることで、質問力や交渉力、伝える力を鍛えることができるでしょう。大人にとっても、いい「脳トレ」になりますよ。***不安で憂鬱だった長距離移動も、見方を変えれば濃密な「親子時間」です。目的地に着くまでの時間も、楽しい思い出づくりができるといいですね。(参考)リサリサ|2018年お盆の帰省に関する調査All About|帰省で長時間移動中の子どもの退屈にどう対処する?Study Hacker こどもまなび☆ラボ|絵本のさんぽみち|“はじめてのひらがな”はこれで決まり!人気絵本作家いもとようこさんの「あいうえおシリーズ」ベネッセ 教育情報サイト|年齢別・乗り物での過ごし方いこーよ|「スキマ遊び」で長距離移動も待ち時間も怖くない!(3歳以上編)TOKYO GAS ウチコト|【もう焦らない】電車で子供が飽きないための3つの方法とは
2018年12月27日関西人主婦で二児の母のモチコです。4歳の娘イチコは幼稚園の年中さん。朝の準備はバタバタです。そんなとき「模擬時計」 というものを知りました!びっくりするくらい効果なし!初っ端から押し押しです。嘘やん。数字は読めるのになぜ〜!さて、敗因を考えてみました。時計が見にくい我が家の時計は、分刻みが付いていないもの。その上、背景は茶色の木目で針が黒という見えにくいデザインです。そのため時計を見てパッと針の位置がわかりにくいのかも……。大人は全然問題ないんですけどね。子どもも見やすいものを買い直した方がいいのかな……。(サ、サンタさーん! )時計の位置と模擬時計の位置が離れている時計を掛けている壁と、模擬時計を貼っている壁は背中合わせ。そのため、模擬時計を見て時計を見るには振り返らないといけません。ということは、模擬時計の針の位置を記憶しないといけない……! それはイチコにはまだ難しいのかも!そもそも時間感覚が全くない「もう長い針が1に行っちゃうよ! 」「後5分! 」と声をかけても、イチコはまだ時間感覚がない ので、全く焦りません。なんだかんだ模擬時計も早めの時間設定をしているので、スケジュールが押しても毎朝幼稚園には間に合っちゃうし。まだ早かったのかな……。いや、でも模擬時計で時間感覚をつかんでほしい!----------問題点を改善してみて今後どうなるか……。また変化があれば報告しますね!●ライター/モチコ
2018年12月25日2歳になったばかりの子どもや、学年が2歳になる子どものいるママたちのこの時期の話題はきっと、「プレ幼稚園は入る?入らない?」「どの幼稚園が良いの?」ということですよね。筆者の上の娘は今年3歳。昨年の今ごろがちょうどそうでした。その時感じたのは「集団生活の準備は意外と早くから進めるべき」ということ。そこで、筆者の体験を元にポイントを伝授したいと思います。まずは近所の幼稚園を調べよう!最初に大切なのは、自分の住んでいる地域にどんな幼稚園があるのかとその場所を把握することです。幼稚園を調べる時に抑えておきたい項目は・幼稚園?こども園?・給食はある?週何日お弁当?・バス通園は可能?自宅近くにバスが来るルートがある?・制服はある?体操着はある?・プレ幼稚園を行っている?プレ幼稚園に通えると集団生活の練習ができるし、その幼稚園に慣れることができるのでとてもオススメです。在園児や卒園児ママから話を聞こう!近所の幼稚園の場所や特徴が把握できると、だいたい希望の園が見えてくると思います。2.3カ所くらいに絞られてくると、次に気になるのは実際の雰囲気です。筆者は、児童館や近所で行っている子どもサークルのようなイベントなどに積極的に参加をして、同じくらいの子どもがいるママや、少し年上の子どもがいるママに聞いてみるのが一番参考になりました。とはいっても、人見知りで自分から話かけられない方も多いと思います。筆者もそうです。それでも、何回か顔を合わせて挨拶をするくらいの仲になってくると、自然と幼稚園どうするの?という話になります。そこで幼稚園を決める時に聞いておきたい情報はきちんと聞いておきましょう。一度に長く話せないときは、数回に分けて聞いてみるといいですよ。プレ幼稚園選びを重要視する理由は?プレ幼稚園はその幼稚園を決める前段階だから、「ちらっと体験」くらいの気持ちで決めてしまいがち。でもそれは危険なんです。なぜかというと、多くのプレ幼稚園は週1かそれ以上通うことが多く、期間も半年から1年です。そうなると、子どももその園に慣れてだんだんこの幼稚園に来年から通うんだ!という気持ちが芽生えて自然に仲の良いお友達ができてきます。ママ同士も挨拶だけをする仲から、だんだん幼稚園のこと、行事のこと、近所の話題など世間話をするようになり、そこから仲の良いママができるでしょう。子どももママも仲の良いお友達ができると、他の園に移りにくくなることが多く、自然とプレ幼稚園に通ったところに入園することが多いようです。またプレ幼稚園に通っていると、入園願書の時も優先的に入園枠に入れるというところが多いのです。プレ幼稚園募集までに、実際に雰囲気を確かめましょうプレ幼稚園を決める前に、園庭開放に行ってみたり、未就園児が参加できる行事などに参加して、実際に幼稚園の雰囲気を確認するのがオススメです。筆者も引っ越したばかりで知り合いのママがいなかったので、未就園児参加の運動会や見学などに参加をして、実際の幼稚園の雰囲気や先生の対応などで決めました。行事などに参加すると、同じ未就園児のママ、つまり未来の幼稚園ママはどんな方がいるのかを確認できます。幼稚園はママ同士も密な付き合いがあるので、気が合いそうな方がいるかどうかはかなり重要です。同じ幼稚園が良いなと思うママ同士なので、まったく気が合わないということは少ないと思いますが、年齢や服装、雰囲気などを知っておくと安心ですよ。プレ幼稚園の募集はだいたい1月から2月ころが多いと思いますので、参考にしてくださいね。<文・写真:フリーランスライターyuikitiiii>
2018年12月24日ICTとは、Information and Communication Technology(情報通信技術)のこと。広く知られているIT(Information Technology)に代わって使われつつある言葉です。「ICT教育」や「教育のICT化」といった表現を耳にしたことはありませんか?高度に発達したテクノロジーを利用し、より効果的に教育を行おうとすることは一般的になっています。そこで今回は、教育現場でどのようにICTが使われているのか、保護者の皆さんにご紹介しますね。教育におけるICTとは小学校学習指導要領が改正され、2020年度から施行されるのはご存知のとおり。「小学校でプログラミング教育が行われる」として、大きな話題になっていますね。新たな学習指導要領には、以下のような記述があります。第3学年におけるローマ字の指導に当たっては、(中略)コンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得し、児童が情報や情報手段を主体的に選択し活用できるよう配慮することとの関連が図られるようにすること。(国語)児童がコンピュータや情報通信ネットワークを積極的に活用する機会を設けるなどして、指導の効果を高めるよう工夫すること。(国語)コンピュータや情報通信ネットワークなどを適切かつ効果的に活用して、情報を収集・整理・発信するなどの学習活動が行われるよう工夫すること。その際、コンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得し、情報や情報手段を主体的に選択し活用できるよう配慮すること。(総合的な学習の時間)(太字による強調は編集部で施した)(引用元:文部科学省|小学校学習指導要領)このように、コンピュータを積極的に用いた学習が公立小学校でも行われるようになるのです。文部科学省の資料「幼稚園教育要領、小・中学校学習指導要領等の改訂のポイント」では、「コンピュータ等を活用した学習活動の充実」「コンピュータでの文字入力等の習得」「プログラミング的思考の育成」が重要事項として挙げられています。文部科学省は教育におけるICTの活用を推進しています。2016年に策定された「教育の情報化加速化プラン」では、ICT教育の必要性が以下のように述べられました。現代社会において、身の回りのものにICTが活用されていたり、日々の情報収集やコミュニケーション、生活上の必要な手続きなど、日常生活における営みを、ICTを通じて行ったりすることが当たり前となっている中では、子供たちには、ICTを受け身で捉えるのではなく、手段として積極的に活用していくことが求められている。(太字による強調は編集部で施した)(引用元:文部科学省|教育の情報化加速化プラン~ICTを活用した「次世代の学校・地域」の創生~)現代はスマートフォンを持つのが当たり前の世界。スマートフォンは多くの便利な機能や楽しい娯楽の詰まった利器ですが、SNSを媒介とした犯罪、ソーシャルゲーム依存など、スマートフォンによって起こる問題は皆さん知っての通り。ICTとのつき合い方は、ぜひ学校で教えてほしいですよね。2016年度~2020年度を対象とした「教育の情報化加速化プラン」においては、具体的に以下をはじめとした施策が取り組まれるそう。-教員自身が自在にICTを活用して授業を設計できるようにする。-児童生徒に一人一台ずつ教育用コンピュータが行き渡るようにする。-デジタル教材等の開発を官民連携で進める。-情報モラル教育に関する教材や研修を充実させる。-文書の電子化など、ICTを利用した校務効率化を促進させる。このように、「教育でICTを活用する」とは、ただ授業でタブレットを使う・プログラミングを学ぶといったことではないのです。子どもはICTそのものを学び、またICTを利用して従来の教科を効果的に学習します。一方、先生はICTの導入によって学習効果のより高い授業を行え、事務仕事の負担を軽減することもできるのです。幼児教育におけるICT内閣府が2017年、0~9歳の子どもの保護者を対象に実施した調査によると、1歳でタブレットを使う子は2.5%でしたが、2歳になると13.5%に急上昇。その後も年齢が上がるにつれ増加傾向にあり、9歳では28.6%にもなりました。タブレットやスマートフォンなどの機器でインターネットを使う目的として最も多いのは「動画視聴」(85.4%)。平均利用時間は60.9分で、2歳の子ですら65.1分だったそう。また、24.2%の保護者が「注意しても子どもがインターネットをやめない」という経験を持っていたとのこと。読者の皆さんにも、就学前の子どもがインターネットを使うことに抵抗を覚える人が多いのではないでしょうか。しかし、ICTが幼児教育の分野でうまく活用されている事例があります。有名なのが、鹿児島県の「つるみね保育園」。「9割のアナログ保育と1割のデジタル保育」をモットーに、豊かで広大な自然のなか子どもを育てる「アナログ保育」と、タブレットとプロジェクターを使う「デジタル保育」を組み合わせ、個性的な保育が行われています。つるみね保育園の「デジタル保育」では、園児がタブレットとプロジェクターを使って写真を大きく投影し、プレゼンテーションを行うそう。県外や海外の人たちとリアルタイムでおしゃべりしたり、Google EarthやYouTubeを利用して楽しく学んだりしているそうです。園長の杉本正和氏によると、「デジタル保育」は週に1回・15分でも充分な効果が上がっているそう。また、発表会の背景として使う大きな絵を、従来は職員が描いていたところ、プロジェクターで写真を壁に映すようになったとのこと。これによって、職員の負担が大幅に減ったそうです。杉本氏は、タブレットとプロジェクターを用いた保育の魅力を以下のように述べています。プロジェクターを使ってお遊戯で使うコンテンツを大きく映すと、子どもたちからは大きな歓声が上がります。これまでは、A3サイズの紙でコンテンツを表現して見せていましたが、なかなか大きな反応は得られませんでした。やはり、子どもたちにとってプロジェクターから映る大画面のコンテンツは、与える印象が違うのです。(太字による強調は編集部で施した)(引用元:リコー|お客様事例(社会福祉法人上名福祉会 つるみね保育園 様))「大きい」ということは子どもにとって、大人が思う以上に魅力的なのですね。直感的に操作できるタブレットを用い、大画面で画像や動画を共有する。シンプルですが、これもICT。このような使い方であれば、従来のアナログな教育とも組み合わせやすいですね。佐賀県の「高岸幼稚園」も、教育にICTを取り入れています。「創造力・表現力を育む」こと、「グループ活動の中で協力と貢献を意識付け、お互いを認めあう関係を築く」ことを目標とし、「ICTタイム」を実践しているそう。活動内容としては、パズル、プレゼンテーション、別の園とのリアルタイム通信など。「絵本創り」の活動の際は、グループで1台のタブレットを用い、絵本を制作したそう。完成したものは印刷・製本し、ほかのグループと交換して読み合ったそうです。このような活動の結果、子どもたちの集中力が高まり、協調的な活動ができるようになったのだとか。タブレットは直感的に使えるため、子どもの創作活動を後押ししてくれるツールといえるでしょう。アナログの画材ではできない表現を楽しみ、お友だちとコミュニケーションすることは、「カラフルな絵を描きたい」「みんなで楽しみたい」という子どもらしい欲求に合致しているといえます。英語教育におけるICT2020年度から施行される新学習指導要領によって、小学校での英語学習も大きく変わることは、「あなたのお子さんの年は移行期?全面実施期?3分でわかる『小学校英語教育』」でもお伝えしたとおり。新たな学習指導要領には、「外国語科」の目標が以下のように書かれています。外国語の音声や文字、語彙、表現、文構造、言語の働きなどについて、日本語と外国語との違いに気付き、これらの知識を理解するとともに、読むこと、書くことに慣れ親しみ、聞くこと、読むこと、話すこと、書くことによる実際のコミュニケーションにおいて活用できる基礎的な技能を身に付けるようにする。(太字による強調は編集部で施した)(引用元:文部科学省|小学校学習指導要領)つまり、いわゆる「英語4技能」の基礎を小学生のうちから身につけることが目指されているのです。文部科学省による2019年度概算要求において、「英語4技能育成のためのICT活用普及推進事業」として新たに2億5,000万円が計上されました。「新学習指導要領の全面実施に向けて、自治体が民間機関と連携し、各地域の実態に応じた効果的なICTの活用法について事例を創出し、全国各地に普及する」とのことです。では実際、小学校での英語教育においてICTはどのように活用されているのでしょう?英語教育で有名なのが、京都府の立命館小学校。朝の15分間を「モジュールタイム」とし、その一部を英語の発声練習(音声ドリル)にあてています。PowerPointで作成した、英単語の書かれた140~230枚程度のスライドを電子黒板に次々と写しつつ、児童に発声させるのだそうです。同校の英語科アドヴァイザー・田縁眞弓氏によると、ICTをうまく使ったこの活動は「児童の集中を切らすことなく、緊張感を与えながらスピーディに多量のインプットが与えられる」のだとか。たくさんの資料をテンポよく次々と見せるのは、アナログ環境ではできないことですね。また、立命館小学校の英語の授業では、英語の絵本をスキャナーでデータ化し、電子黒板に大きく映しながら読み聞かせているそう。物語の魅力だけでなく、「紙媒体の絵本と比べてデジタルでみる絵本の大きさやカラフルさ、その迫力」が児童を引きつけ、やがて児童全員が絵本のテキストを自然と目で追うようになったそうです。英語の音とスペルが一致して頭に入ってきそうですね。つるみね保育園の例でもそうでしたが、プロジェクターや電子黒板を使って教材を大きく映すということは、想像以上に子どもを集中させやすいようです。また、小学校英語教育などを研究する高橋美由紀教授(愛知教育大学)らは某小学校の6年生を対象に、Skypeを使った英語活動を実践しました。1グループ3~4人で1つのタブレットを使い、「Can you ~?」など特定のフレーズを使ってSkype越しにネイティブ講師とやりとりをしたのです。この活動には以下をはじめとする効果があったそう。①子ども達一人一人の発話機会が多くなったこと、②ネイティブ講師達は目の前の子ども達に合わせて彼らの理解できる表現を使用して授業を行えたこと、③子ども達の英会話を行うことへのモチベーションが高まったこと(太字による強調は編集部で施した)(引用元:愛知教育大学学術情報リポジトリ|ICTを活用した小学校英語教育 ― スカイプを使用した事例研究を基に ―)ICTを利用することにより、少人数で効果的な会話練習ができた、というわけですね。児童の数に応じたネイティブ講師をそのつど学校に呼ぶ、というのは費用などの面から現実的ではありませんが、Skypeならば可能になるというわけです。特別支援教育におけるICTICTの利用は、障害を抱える子どもの教育において非常に有用だと考えられています。目が見えなかったり、耳が聞こえなかったりといった不便さを、デバイスやソフトが補ってくれるからです。独立行政法人・国立特別支援教育総合研究所が、障害のある児童生徒の教育におけるICT活用事例を収集したところ、弱視(視力が正常に発達せず、眼鏡をかけてもよく見えない状態)の小学生がタブレットと漢字練習用アプリケーションを用いて書き取り練習を行う例があったそう。同研究所の共同研究によると、弱視の子はそうでない子に比べ、漢字を正確に書くのが困難なのだとか。文字を間違って覚えていたり、「点画が外れている、二重書きの線がある、不要な突出部分ができてしまうといった傾向」があったりするそうです。そこで、学習アプリケーション「常用漢字筆順辞典」で学ばせたところ、画面を拡大することで、線と線がつながっているか・離れているかなど、漢字の細部を確認しながら漢字を書く練習ができたそう。直感的な操作で画面を拡大でき、画面に直接書いて勉強できることは、タブレット学習の大きな利点ですね。発達障害がある子の学習支援にも、ICTの導入は効果的です。文部科学省の調査によると、アスペルガー症候群・学習障害(LD)・注意欠陥多動性障害(ADHD)などを含む発達障害を抱え、通常学級において教育支援を必要としている子は各学級に少なくとも2~3人いると推定されるそう。ICTを利用すれば、彼らの困難さを取り除きやすくなるのです。たとえば、授業中に集中しづらい子がいる場合、大型ディスプレイを用いるとよいそう。子どもたちの視線が自然と前のほうに向かうほか、それぞれの表情が教員からよく見えるようになるので、集中していない子どもに教員が気づきやすくなるそうです。また、集中が困難だったり聴覚過敏だったりして、教員の指示を聞きもらしがちな子もいます。そのような場合には、タブレットやICレコーダーで教員の話を録音することにより、重要な連絡事項をあとから確認できます。また、ノイズキャンセリングヘッドフォンを装着すれば、人間の声以外の雑音を軽減することが可能なので、空調設備や自動車の音などに煩わされにくくなるのです。さらに、病気や障害などの理由により学校に通えない子が、ICTを利用して自宅や病院から遠隔授業を受けることもできます。公益財団法人・日本財団で行われている「難病の子どもと家族を支えるプログラム」は、2017年から鳥取県で遠隔教育事業を行っています。カメラ・マイク・スピーカーを搭載した、高さ21.5cmのロボット「OriHime」を利用することで、実際に教室にいるように授業を受けられるのだそう。タブレットなどに専用アプリケーションをインストールすると、カメラを通して現場の風景を見たり、「OriHime」を自分の分身のように動かしたりすることができます。2018年4月時点で、鳥取県の養護学校および院内学級で3台の「OriHime」が稼働しているそう。重度の心臓病を持つ小学生のAさんは、感染予防や体調を考慮して先生が自宅に訪問して授業をする訪問学習を受けています。(中略)OriHimeが来たことで、これまで先生のお話でしか聞けなかった学校行事や大人数での授業など、OriHimeのおかげで、「見る」「参加する」「経験する」ことができるようになりました。(中略)また、治療により入院前と違う自分の姿を見られることに抵抗を持つ子どもも多い中、OriHimeが分身になってくれるおかげで、自分の姿を相手に見られることなく友だちと勉強ができることは、子どもにとって大きな安心につながるという効果もあることがわかりました。(太字による強調は編集部で施した)(引用元:日本財団|分身ロボットで、学校へ通えない子ども達に学習の機会を!鳥取県での実践)このような遠隔授業が一般的になれば、事情により学校に通えない子どもたちの大きな助けになりますね。文部科学省は2018年11月、今後の政策の柱のひとつとして「遠隔教育の推進による先進的な教育の実現」を掲げました。病気療養しているなど「特別な配慮」を必要としている子どもや、人口の特に少ない地域に住む子どもたちにも質の高い教育を届けるためです。教育分野において本格的にICTが活用されれば、都会の子も地方の子も、高度な学習をしたい子も学習の苦手を補いたい子も、それぞれが恩恵を受けられそうです。教育のICT化を支援する企業これまで述べたような「教育のICT化」は、先生の個人的な努力や政府の意向だけで成し遂げられるものではありません。教育の現場で使えるデバイスやソフトウェアを開発したり、システムを提供したりする民間企業あってのもの。企業が教育現場向けに打ち出しているICT関連の製品やサービスは「文教ソリューション」と総称されています。たとえば富士通株式会社は、児童生徒向けのタブレットを開発しています。そのひとつ「ARROWS Tab Q506/ME」には、以下をはじめとした特徴があります。-机から落ちにくい設計。-落としても衝撃が伝わりにくい。-家庭科室や屋外でも使いやすい防水・防塵。-鉛筆のように書けるペン入力。-薄暗い体育館でも撮影時にブレにくいカメラ。教育のICT化に意欲的な岐阜県岐阜市では2016年度、このタブレットが全ての市立小中学校に配備されました。児童生徒3.4人に1台の割合だそうです。タブレットを授業で使いはじめたところ、以下のような効果があったのだとか。-言葉での説明では難しいことを、デジタル資料で視覚的に示せる。-大量のプリントをコピーするなど教員側の負担が減った。富士通は文教ソリューションとして、子どもの個別学習をサポートする「手書き電子ドリル」も提供。国語・算数・英語など各教科の問題をタブレットに書き込んで解答すると、自動で採点されます。漢字のテストでは書き順をチェックしたり、計算問題ではかかった時間を計測して前回と比較したりできるのが、紙のドリルにはない大きな特徴。前回間違えた問題のみを表示したり、全問正解すると「合格」マークが表示されたりなどの要素は、子どもの積極的な反復学習につながります。また、教員はテンプレートに沿って自分で問題を作ることが可能。教員の手間を大幅に削減しつつ、子どもが楽しく効果的な学習を行える電子ドリルのメリットは大きいといえます。教育ITソリューションEXPOとは上記のような文教ソリューションを提供する企業が一堂に会する「教育ITソリューションEXPO」という展示会があります。東京・大阪で毎年開催されており、2018年5月に東京ビッグサイト(江東区)で開催された第9回には、ベネッセや東芝など450社以上が出展し、学校関係者など約3万2,000人が来場しました。市場調査を手がける株式会社富士キメラ総研が、教育機関向けICT関連の国内市場規模を2017年に発表したところによると、2021年度は1,920億円の見込みで、2015年度と比べて41.8%増えるそう。市場は大きく「ハードウェア」「教材/コンテンツ」「校内設備/インフラ」「業務支援システム」の4つに分かれ、特に無線LANシステム(2015年度比4.1倍)とタブレット端末(同3.4倍)の市場の伸びが著しいようです。2018年6月に閣議決定された「第3期教育振興基本計画」は、2018年度~2022年度を対象としており、教育政策の目標のひとつとして、「ICT利活用のための基盤の整備」が挙げられています。測定指標として示されているのは「学習者用コンピューターを3クラスに1クラス分程度整備」「普通教室における無線LANの100%整備」など。このように、政府によって教育のICT化が促進されるのであれば、関連市場はますます拡大していくでしょう。「教育ITソリューションEXPO」もさらに活気を呈しそうです。2019年度の開催は、東京で6月19日~21日、大阪で9月25日~27日。あくまで商談の場なので、子どもと見学に行く、というわけにはいかないのですが、教育をもっと進化させてくれる最新ICTが一堂に会しているかと思うと、わくわくしますね。教育におけるICTの課題教育にICTを導入することは、子どもにとっても教員にとっても大きなメリットがあり、政府も推進していることがわかりましたね。とはいえ、教育のICT化のために解決するべき課題は山積しています。上で紹介した事例のように教育現場でICTを活用するには、教室で無線LANが使えることと、できるだけ多くの子どもにコンピュータが行き渡っていることが必要です。文部科学省の「学校における教育の情報化の実態等に関する調査」によると、2017年度における「教育用コンピュータ1台当たりの児童生徒数」は5.6人(前年度5.9人)、「普通教室の無線LAN整備率」は34.5%(前年度29.6%)でした。これを見ると、ICT利用環境は順調に整備されつつあるように思えますが、実は大きな地域差があるのです。「教育用コンピュータ1台当たりの児童生徒数」が最も少ないのは、佐賀県の1.8人。一方、最も多いのは埼玉県の7.9人でした。東京都は平均に近い5.4%です。1台当たりの児童生徒数が多いと、ひとりひとりが充分にコンピュータを利用することができず、狙い通りの教育効果を上げられないかもしれません。また、「普通教室の無線LAN整備率」が最も高かったのは静岡県の68.6%。最低は福岡県の9.4%でした。ちなみに、東京都は47.3%です。普通教室で無線LANが利用できないと、コンピュータは従来どおり、コンピュータ室のデスクトップPCを使うことになるでしょう。そうなると、いつもの教室にタブレットを持ち込んでインターネットに接続することができず、遠隔授業も実現できません。教育のICT化を促進するために、やるべき施策は多くありますが、「教育用コンピュータ1台当たりの児童生徒数」および「普通教室の無線LAN整備率」の地域間格差を是正することが目下の課題だといえるでしょう。***あまり知られていない、教育現場におけるICT事情についてお伝えしました。「タブレット教育」「プログラミング教育」ばかりが注目されがちな昨今ですが、最新テクノロジーを教育に導入することには、もっと多様なメリットがあるのです。お子さんの通う幼稚園や学校ではどうなのか、調べてみてはいかがでしょうか?(参考)コトバンク|ICT文部科学省|小学校学習指導要領文部科学省|幼稚園教育要領、小・中学校学習指導要領等の改訂のポイント文部科学省|教育の情報化加速化プラン~ICTを活用した「次世代の学校・地域」の創生~文部科学省|2019年度概算要求のポイント文部科学省|発達障害のある子供たちのためのICT活用ハンドブック文部科学省|発達障害とは文部科学省|遠隔教育の推進に向けた施策方針文部科学省|「新時代の学びを支える先端技術のフル活用に向けて ~柴山・学びの革新プラン~」について文部科学省|教育振興基本計画文部科学省|学校のICT環境整備について文部科学省|平成29年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(概要)内閣府|低年齢層の子供のインターネット利用環境実態調査リコー|お客様事例(社会福祉法人上名福祉会 つるみね保育園 様)つるみね保育園学校法人高岸幼稚園|園紹介ムービーJ-STAGE|幼稚園におけるICT を活用した保育の検討-高岸幼稚園の事例より-J-STAGE|小学校英語と ICT ―私立小学校での実践から愛知教育大学学術情報リポジトリ|ICTを活用した小学校英語教育 ― スカイプを使用した事例研究を基に ―独立行政法人国立特別支援教育総合研究所|ICTを活用しよう独立行政法人国立特別支援教育総合研究所|弱視児童生徒の特性を踏まえた 書字評価システムの開発的研究日本弱視斜視学会|弱視日本財団|分身ロボットで、学校へ通えない子ども達に学習の機会を!鳥取県での実践分身ロボット「OriHime」富士通|ARROWS Tab Q506/ME 製品詳細富士通|岐阜県岐阜市教育委員会様/岐阜市立岩野田北小学校様富士通|手書き電子ドリル教育ITソリューションEXPO富士キメラ総研|『エデュケーションマーケット 2017』まとまる(2017/5/16発表 第17041号)
2018年12月19日日本でも子どもが楽しめるイベントを企画する美術館が増え、最近は “親子で美術館” の敷居も低くなってきました。その先駆けとも言えるのが「横浜美術館」です。オープン当時からの取り組みは、来年でなんと30年を迎えます。そのため、アートを体験した子どもが、そのときの楽しさを留めたまま成長して親になり、今度は自分の子どもと再訪しているというケースも!長く続く横浜美術館の魅力的な取り組みについてご紹介します。“子どものための施設” を意識した設計横浜美術館は、1989年11月に横浜・みなとみらいにオープンしました。石造りの堂々たる建物は、日本を代表する建築家・丹下健三氏の設計です。国内有数の規模の広さで、左右180メートルの悠々たるファサード、約20メートルの高さの吹き抜けを持つエントランスなど、内部もゆったりと贅沢に作られており、建築そのものも見応えがあります。約1万2千点の所蔵品を有する横浜美術館の理念は、「みる」「つくる」「まなぶ」。そのために、7つの展示室のほかに、2つのアトリエ、美術情報センター、レクチャーホールも併設されています。その中の「子どものアトリエ」となるスペースは設計当初から確保されており、“子どものための施設” を意識した設計は美術館としては珍しいことなのだそう。子どものアート教育への熱意を感じますね。自分の目で見て、自分の手で触れ、自分でする「子どものアトリエ」は、小学校6年生(12歳)までの子どもが対象の、様々な遊びを通した造形体験を提供する場です。その運営は次のような理念のもとに行われています。日本では、明治初頭より、子どもの美術教育は学校で指導するという長い歴史が続いていますが、その目的は、義務教育全体の目的である「自立に必要な基礎的な能力の育成」にあります。子どものアトリエが行う描きつくり鑑賞する活動も、「芸術家の育成」ではなく、「自分の目で見て、自分の手で触れ、自分でする」という自意識の獲得に目的があり、それを楽しい活動として提供するのが私たちの仕事です。ゆえに子どものアトリエでは、美術的な教養として、子どもたちにいろいろな作品の作り方や作家を知ることを性急に求めることはしていません。むしろ、子どもたちの意志的な問題として、見たくなるような、知りたくなるような、コンデションづくりが大切であると考えています。 生涯を通した中で美術館との関わりを考えると、子どもたちはその入り口に立ったばかりです。子どものアトリエはその入り口の案内役として、子どもたちにとって美術館が楽しくかつ親しみのある場になるように、事業運営を心掛けなければならないと考えています。(引用元:横浜美術館|子どものアトリエ 運営理念)※太字は編集部で施したアートを通した人としての成長を促す場として実績を積み重ねた約30年。一貫した活動は本当に素晴らしいものですね。「子どものアトリエ」の活動アトリエだけで約631㎡の広大なスペースの中に、プレイルーム、クラフトルーム、光と音のスタジオ、中庭を有しています。この贅沢な空間の中で毎週行われている様々な活動をご紹介しましょう。【親子のフリーゾーン】毎月3回程度の日曜日に行われている大人気プログラムです。事前申し込みが必要で、先着500名(子どもと家族含む)が定員。小学生以下の子どもは無料、保護者と中学生以上の子どもは一人100円の参加費が必要です。特に決められたプログラムはなく、「ねんどコーナー」「えのぐコーナー」「かみコーナー」があり、用意されたもので自由にどこででも好きなだけ遊ぶことができます。これだけ大人数の親子が一斉に “アートする” 光景は圧巻です!家では汚れが気になってここまで自由には遊べませんから、この開放感はきっと病みつきになるに違いありません。服装はもちろん汚れてもいい格好で。大人になっても忘れられない楽しい思い出だからでしょう、子ども時代に体験した親が自分の子どもを連れてやってくる姿も見られるそう。長年続くのも納得のイベントです。開催日程などの詳細はこちらでチェックしてみてくださいね。■子どものアトリエプログラム 親子のフリーゾーンガイド【ワークショップ】造形プログラムの一環として、年間を通して定期的に講座が開催されています。「幼稚園・保育園の年長児」「小学1・2・3年」「小学4・5・6年」の3つのグループごとに、「わくわく1日造形講座」「わくわく日曜造形講座(3回)」「わくわく1日鑑賞講座」「わくわく日曜鑑賞講座」「夏休み造形講座」「長期日曜造形講座(6回・高学年のみ)」が企画されています。各講座は事前申し込み制の有料で、複数回講座の場合は全日程の出席が必要となります。2018年度の申し込み可能な講座のみ以下にご紹介します。<幼稚園・保育園の年長児>■わくわく日曜造形講座(各3回)2019年2月3、10、17日(親子講座・親子アートクラブ)※申込締切 2019年1月8日<小学生>■わくわく1日造形講座2019年1月19日 親子講座 「音をつなげる、音をひっかく」※申込締切 2018年12月20日■わくわく日曜造形講座(各3回)2019年3月3、10、17日(紙粘土で見て作ろう)※申込締切2019年2月5日各講座定員がありますので、年間スケジュールが出たときにチェックしておいて、興味があるものは忘れないように申し込みましょう。以前の幼稚園年長児対象 “わくわく造形講座”「クリスマス飾りをつくろう」の様子を美術館のサイトで見ると、説明を熱心に聞く姿、集中して作品を作る子どもたちの姿などがアップされています。発泡スチロールでツリー本体部分を作るところまで作り方を指導し、その後の色付けや飾り付けは自由。ツリーだから緑でなければならないという概念や決まりは何もなしです。子どもたちは「サンタさんが見つけやすいようにカラフルにしたよ」「雪だるまが住むツリーだよ」など、自分の思い描くストーリーでオリジナルのツリーを作り上げました。公開されている作品はバラエティ豊か!几帳面に飾りを配置している子、レインボーカラーで彩った子、モールをぐるぐる巻きにしてなんともアートなツリーを作り上げた子などなど、見るのも楽しい作品たちです。学校の授業ではないからこそより自由に感性を発揮できる場として、何より遊びの延長でアートを身近に体験できる場として、とても魅力的な講座となっているのがわかります。【学校のためのプログラム】横浜市内の学校向けの教育プログラムにも力を入れています。個人向けの講座との大きな違いは、“教育現場で活かされる造形活動の試み” を念頭にプログラムが組まれているところです。学校と事前に打ち合わせを行ったテーマで「造形」と「鑑賞」の2つのプログラムが組まれますが、どちらも “アート作品を作る、理解する” というよりは、「造形の仕組みや素材を知ること」を通じて、アートを身近に感じ、実感を持って捉えてもらうための教育なのだそうです。子どもとアートを「親子」「子ども個人」「学校」と、それぞれ違うアプローチから捉え、実際に活動に活かされているところが素晴らしいですね。***3年一度開催される現代アートの国際展「横浜トリエンナーレ」(次回開催は2020年7月)など、芸術文化活動に熱心な横浜市の中心を担う横浜美術館。約30年もの長きにわたり、途絶えることなく子どもとアートをつなぐ架け橋となってきたことに感銘を受けます。横浜美術館の企画展との連携で、参加アーティストとコラボしたプログラムが組まれ、本物に触れるチャンスがあることも魅力のひとつ。親子で感性を解放しに訪れてみてはいかがでしょうか。(参考)横浜美術館|子どものアトリエ創造都市横浜|子どもと芸術文化〜Vol.1 横浜美術館の取り組み横浜トリエンナーレ公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団
2018年12月18日きょうだいの多い親としての悩みの種は「きょうだいゲンカ」。きょうだいだからこそケンカすることもありますね。友達とはケンカなんてめったにしないわが子たちも、家ではきょうだいという甘えもあって小さなケンカは絶えません。特に小さい時期やケガをしそうなときは、親が仲裁や注意をしていますが、最近のわが家では、親は話は聞くけれど「ノータッチ」をベースに対応しています。きょうだいケンカの仲裁は、年齢や年齢差にもよるので、わが家の場合のうまくいった対応を紹介します。3歳までの対応…落ち着くまで引き離す3歳までのきょうだいケンカはモノの取り合いが圧倒的に多かったのですが、そんな時に有効だったのが「気をそらす」こと。3歳以下同士の場合、落ち着くまで引き離すのが一番。どちらに味方することなく、まさしく「仲裁」ということで、「まぁまぁ、まぁまぁ、落ち着いて」と間に入ってなだめることが多いです。結果、子どももその方が安心するようです。幼稚園児時期の対応…状況の確認と解説幼稚園時期の子どもの場合、「状況を確認して、解説する」ようにしました。まずは子どもの話を聞きますが、うまく伝えられないことの方が多いです。細かいことは置いておいて、状況をざっくり把握したら、「こうだったんだね」と状況を確認し、その上で「相手は痛いんだよ、相手はほしいんだよ、相手はこうだと思うんだよ」と相手の思いを説明するようにしています。3歳以下と幼児の場合は、上の子にお兄さん、お姉さんとしての対応をお願いしてみることも多いです。まだ、下の子は幼稚園にも入れないくらい小さい子なんだということを説明します。幼児同士の場合も、年長と年少の場合は、下の子はまだ「幼稚園に入ったばかりの〇〇組さんなんだよ。〇〇組さんのほかのお友達だったら、そういうことしていいのかな」と「年齢差」があるということを特に上の子に自覚してもらうようにお願いしてみます。その時は納得できなくても、あとで「〇〇(下の子)ちゃんはまだ小さいもんね!」と思いやりの言葉や態度につながることもありますよ。小学生時期の対応…本人たちに任せる小学生になれば、わが家の場合「ノータッチ」が基本です。話は聞いて「アドバイスはする」けれど、仲裁や親の判断を告げるようなことはほぼありません。といっても、言い合いが多いので、「うるさい」と伝えることはありますが。幼児と小学生の場合は、幼稚園時代と同様、上の子に下の子はまだ小さいのだということを認識してもらいます。また、小学生同士の場合は学年は違っても「本人たちに任せる」ようにしています。それは、小学生になればすでにお互いに学年の違いを認識しているということに加えて、私自身が上の子で「お姉ちゃんだから我慢しなさい、お姉ちゃんが悪い!」とケンカは上の子が折れるべきという親の対応で傷ついてきた経験もあるからです。小さい時は差が激しく、上の子に譲歩してもらわないと仕方がないことも多くあります。だからこそ、下の子が小学生になったなら、両成敗もしくは、どっちの味方もせず、本人にお任せを貫いています。こうすることで、今のところ上の子は「いつも自分ばかり叱られている感」は持っていないようです。年の差による対応の違い1歳差の場合は対等な対応になることも多いでしょうが、2‐3歳差の場合、この子は下なんだという意識を持ってもらうことで、上の子にお兄さん、お姉さんな対応を「お願い」してみることが多いです。4‐5歳差の場合は、未就園児と小学生ほどに離れているので、やっぱり上の子を「諭す」ことになります。6歳以上の年の差の場合になると、ケンカというより「モノを取られて返してくれない」「いたずらされた」という上の子の被害の訴えが多くなります。わが家では、あらかじめ、きちんと下の子が届かないところに自分が管理するべき・配慮するべきと教えていますので、上の子への注意となります。もちろん下の子にも、「ダメなこと」として教えますよ。きょうだいケンカへの親の介入は、後々に子どもの心にわだかまりを残すようなこともあると思うので、わが家では必要最低限にしています。ママ友同士できょうだいゲンカについて話してみると、いろいろとナイスな対応を聞くことができるかもしれませんね。<文・写真:フリーランス記者小柳結生>
2018年12月15日こんにちは!イラストライターのかままです!今回は娘の幼稚園を選んだ基準について、お話しさせていただきます!2人目出産と重なり、上の子のプレに通えない!長女が2歳になり、来年幼稚園入園を控えた冬、ママ友たちの間で、「どこの幼稚園のプレに入れるか」という話題が出始めました。私は地方の田舎育ちで、「幼稚園は家から一番近いところへ行くもの」という環境で育ったため、複数の幼稚園のプレへ通い、子どもにあった幼稚園を選ぶ という発想にまずビックリ!!私の周りのママ友は第一子の入園を控えたママが多く、みんな幼稚園選びに熱心で、3つの園のプレに通うと言うママもいました。「私も頑張らなければ!」そう思ったは良いものの、実はそのとき第二子妊娠中!プレが開始される4月には実家へ帰省して里帰り出産する予定でいました。仕方がないので出産後から幼稚園選びを開始することになったのです。実際に幼稚園に見学に行ってみた!第二子出産後、自宅に戻ってきてから、近場の幼稚園をピックアップ。資料を請求し、複数の園の中から3つの園を候補に選びました。お勉強に重きを置いているA園 運動に重きを置いているB園 特に何かに特化しているわけではないC園この3つの幼稚園に実際に見学へ行ってみたところ…A園とB園のハイレベルな園児たちの様子にただただ圧倒 されてしまったのです!!「え…?ウチの子、この中でやっていけるの??無理じゃない?」そう思ったものの、周りのママ友の子どもたちは4月からプレに通っているので、着々と入園に向けて園に馴染んでいる様子。私も「早く娘に合った幼稚園を探さねば」と日々悶々と悩みました。そして、必死になって情報収集に励んだ結果、逆にたくさん情報が集まりすぎて、一体何を重視すればいいのか分からない 状態に…。幼稚園選びに行き詰まった私に、夫がくれたアドバイス完全に行き詰まってしまった私は、どの園が一番娘の性格や身体能力に合致するか、夫に意見を求めました。すると夫からこんな質問が…。私はそれぞれの先生たちの印象をザックリと夫に伝えました。すると夫は悩むことなく「じゃ、C園で!」と即決したのです。私はいわゆる《お勉強園》や《運動系幼稚園》など、何かに特化した幼稚園に特別感を抱いていたため、夫の出した答えに思わず慌てました。「え?普通の幼稚園でいいの?せっかくだから特色のある園に入れた方が…」すると夫は一言、その一言を聞いて、目の前の霧がスーッと晴れていくような、「なるほど」と心が着地するような気持ちになり、今までの細々とした情報は、私たちにとって重要な決め手ではなかったことに気付かされました。「そうだ。特別なカリキュラムや園の設備に目が行きがちだったけど、そんなことよりも、娘がプレッシャーを感じずに、毎日笑って通える園 に行かせてあげたい!」そう思えるようになった途端、娘の幼稚園選びはとてもスムーズに進むようになりました。結局C園に入園し、あと半年経たないうちに娘はこの幼稚園を卒園する予定です。この時大切なことに気付けたおかげで、娘は2年半幼稚園を嫌がることなく、毎日楽しく通い続けることができました!保育園、幼稚園選びを経験して感じたこと幼稚園選びをした時、私はついついカリキュラムなどの目に付きやすい情報に振り回されてしまったのですが、そもそも私たち夫婦は、子どもの才能を開花させるために幼稚園に娘を入れたかった訳ではありません。初めての集団生活の場を幼稚園に求めていただけなのに、目的を見失っていました。「活発な子なので、運動に力を入れる幼稚園に入れたい」というのも立派な幼稚園選びの基準だと思います。ただ娘の場合、まだまだ心身ともに発達の途中で、どういう環境が合っているのか明確に分からない状況でした。そんな中で、娘の能力に合った幼稚園を探すことの方が無理があったと分かったのです。そして、夫に幼稚園選びについて相談した時、最後にこんなことを言われました。目から鱗とは正にことことでした。とりあえず初めての集団生活が軌道に乗った上で、娘の伸び代を見つけてサポートしよう! と提案してくれた夫。目の前の情報に振り回されることなく自分の意見をはっきりと示し、先のこともちゃんと考えてくれたことに、とても感謝したのを覚えています。娘の幼稚園選びを通じて、夫のことも見直す良い機会になりました♡●ライター/かまま
2018年12月13日インスタの過去投稿から気になる話題をピックアップし、「その後の話」を聞くこちらの企画。今回は、5歳の女の子と3歳の男の子の育児に奮闘中のかままさん。前触れなく発せられた息子の暴言に、心が折れかけたお話です。心が折れる息子の暴言思わぬところで尖ったネーミングセンスを発揮した長男くんに対し、「『人のことなんだと思ってるの?』というのは、こんな時に使うのだな…」と、遠い目になってしまったというかままさん。卒乳して2年が経つというのに、彼のなかではずっと「ママ=おっぱい」だったのでしょうか。子どものおっぱいに対する執着に凄まじいものを感じます……。さて、その後も息子さんの珍発言にヒヤヒヤするかままさんが遭遇した事件とは?息子の珍発言、その後●恐怖の幼稚園面接!どんな珍発言が飛び出すかと思いきや…普段から、思わず「ええ!?」と聞き返してしまうような珍発言をする息子。そんな息子を連れて、先月幼稚園面接に行ってきました!「お願いだから変なこと言わないでよー!」と戦々恐々と面接に臨んだのですが…息子、まさかの発言拒否!!!息子の思わぬ反応に、逆に私の方が動転してしまうことに!!なんとか途中気を取り直し、パズルやゲームは積極的に取り組めた息子。最後のあいさつまできたところで、母は序盤の無言対応の減点分を取り返すべく、息子にある提案をしました。子どもとは対照的に、母は必死です。菩薩のような笑顔で、使った椅子を元の定位置に戻すよう促したのですが…パパパーン!!!力士並みに腰を落とし、ムッチムチの両手で椅子の背もたれをツッパリ連打!!見事椅子を定位置まで押し出すことに成功しました!!!それを見ていた私、顔面蒼白。面接官の先生はつくり笑顔で乾いた笑い……。息子の珍発言を警戒していたら、予想をうわまわる珍行動をとられ、思わずひっくり返りそうに なりました。まだまだ息子の言動には気を抜けない日々が続きそうです…。あ、因みに幼稚園は無事に合格することができました。とりあえず、めでたしめでたし!●ライター/かまま
2018年12月11日こんにちは。5歳の双子の母、田仲ぱんだです。今回は双子が4歳、幼稚園の年少組だったときのエピソードです。親たちも参加できる幼稚園のクリスマス会がありました。■はじめて出会うサンタさんに驚く双子 双子たち、はじめてサンタさんを見たのでとってもびっくり。うれしいというより怖がっていました(笑)。娘だけではなく、同じ組の年少さんはみんなもそんな感じです。そんななか…一緒にいた年長組のお兄ちゃんが、唐突なネタバレ!■年長さんの指摘にサンタさんは…はじめ先生はなんとかごまかすすものの…お兄ちゃんのさらなる追撃にしどろもどろでした。はじめ先生、クオリティがアレだったのでね…さすがに年長組さんは騙せなかったようです(笑)
2018年12月10日ドイツで生まれた「シュタイナー教育」(インタビュー第1回参照)を、幼稚園から一般の高校にあたる高等部まで、15年間の一貫教育でおこなう東京賢治シュタイナー学校。その幼児部「たんぽぽこどもの園」ではどのような活動をしていて、それらは一般の幼稚園とどうちがうのでしょうか。幼児部教師の池田真紀先生に、まずは1日のスケジュールから教えてもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹(ESS)写真/石塚雅人(インタビュー・校内撮影のみ)記事冒頭画像:東京賢治シュタイナー学校 校内紙芝居や絵本でなく「素話」である意味――たんぽぽこどもの園では、子どもたちがどんな活動をしているのか、1日のスケジュールを教えてください。池田先生:8時15分から8時半までの間が登園時間で、その後、室内で「自由遊び」があります。お絵描きやごっこ遊び、積み木遊び、それから針でなにかを縫うといった手仕事など、さまざまな遊びをします。この時間では、大人から指示されて決められた遊びをするのではなく、子どもが遊びを生み出していくことが大切です。子どもたちは、自分が想像したものを、丸太、積み木、布、木、木の実といった、お部屋にあるさまざまな素材を使ってかたちにしていき、さらに友だちと一緒におこなう体験をしていきます。たとえば、おうちをつくって家族ごっこ、オリジナルの物語による人形劇ごっこといった具合です。代々、子どもたちの中で伝承されて、毎年やるのはお祭りごっこですね。お囃子や獅子、白狐の格好をした子どもたちが、テーブルの上に乗って演じます。まるで本当のお祭りを見ているみたいでとても楽しいですよ。また、3歳から6歳までの子どもが同じ部屋で過ごしますから、兄弟のように関わり合う姿には温かいものがあります。10時になったら、おもちゃなど使ったものの「お片づけ」。その後は「ライゲン」という活動をします。――そのライゲンというのはどんなものですか?池田先生:一般の幼稚園でいうところの、「リズム遊び」に近いものですね。内容は季節を取り入れたもので、歌や音、言葉とともにその物語のなかで想像しながら教師とともに動きます。たとえば、教師がハトになったらハトに、ネズミになったらネズミにと、みんなで輪になって教師の模倣をします。7歳までの子どもは、模倣することであらゆることを身につけることができます。それも、どのような思いでその行為をしているのかという内面のありようまで模倣する。また、ライゲンでは、みんなで「中心に集まる~広がる」「ジャンプ~小さくなる」などの対の動きも取り入れます。それは、「収縮と拡散」「静と動」というリズミカルな動きの体験です。こういった動きも教師と一緒にすることで、子どもたちの体が健全につくられていくのです。――なるほど。スケジュールの続きを教えてください。池田先生:11時になったら「お弁当」の時間。そして、今度は外での「自由遊び」をします。子どもたちはとてもダイナミックに遊びます。のぼり棒にロープを横にかけると、そこはお猿島。てっぺんにはかわいい子ザルに扮した子どもがいます。ブランコも子どもたちは大好き。ふたつのブランコに板を渡すと、何と6人乗りの宇宙船に。ジャングルジムにも板をかけて、2階建てや屋根付きのおうちをつくります。その他、鬼ごっこ、縄跳び、竹馬、砂山つくり、泥だんごやごちそうつくり、などなど、とにかく体を動かし、感覚をフルに働かせて遊ぶ時間です。1時間ほど遊んだら、またおもちゃをすべてもとの場所に戻して、お部屋に入ったら「お着替え」です。みんなが着替え終わるまでお絵描きをして待って、最後に「お話」の時間がある。これは、「素話」です。紙芝居や絵本を見せるのではなく、教師が子どもたちを見渡しながらお話をするということですね。――それにはどんな理由があるのですか?池田先生:わたしたちは「ファンタジーの力」と呼びますが、幼い子どもは、たとえば、雲を大好きなクマに見立てるなど、強い想像力を持っています。教師の素話によって、子どもはたくさんのイメージをつくることができる。そのイメージを大切にすればするほど、内側の世界が豊かになり、その後の思春期における内面形成、思考形成の土台になるのです。お話は10分から15分程度。そして、13時半に降園となります。【たんぽぽこどもの園の1日】08:30 登園、自由遊び(室内)10:00 片づけ、ライゲン11:00 お弁当、自由遊び(戸外)12:30 片づけ・着替え、お話13:30 降園東京賢治シュタイナー学校 校内決まったリズムと繰り返しが健康な体をつくる――このスケジュールはずっと変わらないものですか?池田先生:いえ、わたしたちは「1週間のリズム」と呼びますが、曜日によって少しだけ内容が変わります。たとえば、火曜日は「自由遊び」の時間に「にじみ絵」という絵の具を使った活動、水曜日はライゲンの代わりに「オイリュトミー」という身体表現をします。【たんぽぽこどもの園の1週間のリズム】月曜日:お散歩火曜日:にじみ絵水曜日:オイリュトミー木曜日:みつろう粘土金曜日:お掃除池田先生:でも、朝の自由遊びを、日によって10時までにしたり11時までにしたりするといったことはなく、1日の基本的な流れはずっと一緒ですね。なぜかというと、子どもは「繰り返す」ことで「安心感」を得るからです。いつもより自由遊びの時間が長いなど、やることが変わると子どもはドキドキして不安になってしまう。毎日、同じリズムで子どもが安心して過ごせることは、気持ち良く呼吸できて、脈拍が整うことにもなります。このリズムと繰り返しが、健康な体をつくっていきます。――オイリュトミーとはどんな活動なのでしょうか。池田先生:オイリュトミー用のドレスを着て、専科の教師の話を聴きながらいろいろな動きをするというものです。幼児においては、体を生き生きとさせる効果があります。――ライゲンとのちがいはどういったものになりますか?池田先生:オイリュトミーは、たとえば、言葉なら「く」や「う」の動き、音程なら「ラ」や「ミ」の動きというふうに手や腕の位置、動きが決まっています。一方、ライゲンにはそういう決まりはありません。言葉で説明するのは難しいのですが、ライゲンはイメージしながら動くものですね。スケジュールはただの時間の区切りではない――一般の幼稚園との大きなちがいはどこにあると考えていますか。池田先生:一般の幼稚園も、スケジュールは決まっているかと思います。ただ、わたしたちの園では、それによって「なにが子どもにもたらされるか」という観点をとても大切にしています。どうして絵本ではなく素話にするかということもお伝えしましたが、わたしたちの園でおこなう内容には、一つひとつに意味があります。お片づけもそう。お片づけはみんなが取り組みます。それも、年少さんはひもを巻く、年長さんは大きな積み木を運ぶというふうに役割が決まっている。毎日その時間になると、お部屋中に広がったおもちゃを決まった場所に戻してあげて、お部屋が綺麗になり、全員が「気持ち良くなった」という体験をする。この体験は、一人ひとりに「収縮と拡散」の心地よいリズムを与えます。シンプルですが、すべての行為に意味があるのです。■ 東京賢治シュタイナー学校■ 東京賢治シュタイナー学校幼児部たんぽぽこどもの園■ 東京賢治シュタイナー学校 インタビュー一覧第1回:「点数」で子どもを評価しない――力強い意志を育む「シュタイナー教育」の本質第2回:「模倣となりきり」で想像力が伸びる――感覚がフル稼働する「シュタイナー教育の1日」第3回:お片づけに“小人さん”が登場!?――「豊かなイメージ」が日々の子育てにも生きる(※近日公開)第4回:1年生が「円形の席」で学ぶこと――シュタイナー教育が重視する「学びのベース」(※近日公開)【プロフィール】東京賢治シュタイナー学校1994年、30年以上にわたり公教育に携わった鳥山敏子氏が公立学校を退職し、天地人のつながりのなかに生きようとした宮沢賢治の生き方を理想として長野・美麻に若者のための学びの場「賢治の学校」を立ち上げる。その後、ドイツのシュタイナー学校の見学をとおして「子どものための学校」こそ必要だとし、1997年に東京・立川に拠点を移して前身である「東京賢治の学校」を創設。1999年に幼児部、2005年には高等部を開設。2013年より現校名となる。池田真紀(いけだ・まき)東京賢治シュタイナー学校幼児部教師(クラス担任)。「古くならないいまの時代に合ったシュタイナー教育」を目指す。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2018年12月10日来春幼稚園入園というみなさん、トイレトレーニングは進んでいますか?今回は保育士として園児と接していた筆者が、その進め方とともに、入園前にトイトレを完了するよりも大切にしてほしいことをお伝えします。 どうして?入園前にオムツが取れると良い理由園によっては「入園までにオムツはなるべく取ってきてください」と言われることもありますよね。その理由は、幼稚園が始まると朝の活動や製作、運動遊びなど少しずつ集団行動をすることになるため。みんなで一緒に動くことが増えるので、トイレに自発的に行けると園生活がスムーズに送れるという配慮もあります。事前に園の方針を確認しておくと良いですね。ママたちのリアル体験談!まず、どのようにトイトレを進めていったのか、入園前のママたちに聞いた方法をお伝えします。・1歳過ぎたら声かけをして、1歳半で自然にとれました。布オムツ使用もよかったのかな?・幼稚園プレのバッジをもらったらやる気になったので、お気に入りのパンツを購入。1週間で取れました。でも、寒くなってきたので、夜はおもらしすることもあります。・普段からお兄ちゃんのトイレの様子を見せていました。夏に集中してトレーニングしたらできるようになりました。・3歳過ぎたころから、トイレに誘っていますが、1時間も間が空きません。おしっこが出る感覚もつかめていないみたい…。もぞもぞする姿で分かるので、うんちはトイレでできています。・3歳過ぎて、声をかけたら段々とできるようになりました。お出かけの時や、夜はオムツをはいています。・2歳の夏、できたらシールを貼れるご褒美でトイレに誘いました。おしっこの失敗はないけれど、うんちはちょっぴり出てしまい間に合わないことが多々あります。以上の声から分かるように、トレーニングスタートしたきっかけ、進め方、オムツが外れる時期は本当にさまざまでした。保育園でのトイレトレーニングの進め方は?保育園では、一人ひとりの発達を見つつ、必要な子どもからトイレに誘っていきます。まずはトイレに行き、まだおしっこが出なくても座ってみる、場所に慣れる、という所からスタート。トイレに行くのがイヤという子がいる場合は、たとえば好きな動物の絵を貼っておき「どうぶつさんに、会いに行こう!」「トイレに座れたらタッチしよう!」など楽しくなる工夫もしています。ほかには、お友達と電車ごっこをしながら、「トイレ駅、到着~!」なんて声掛けをすることも。大好きなお友達と一緒なら行ける、この先生と一緒なら行ける、という子もいます。家庭では、大好きなおもちゃやぬいぐるみで代用してもいいですね。このように、一人ひとりにあった方法でトイレに関心を持てるようにしていき、トイレに行けたこと、座れたこと、たまたまでもおしっこやうんちがトイレでできたこと、というように成功体験を重ねて自信をつけていきます。段階を踏むことで、心の準備はバッチリできていくため、身体の準備ができた時に、スムーズにオムツがはずれる場合が多いのです。 トイレトレーニング成功の秘訣とは!?つまずきがちなポイントはズバリ、まだ本人の心と体の準備が整っていないのに、ママが焦って進めてしまうこと。・本人のやる気・身体の成長(排尿間隔が1時間~2時間程あく、排尿感覚がつかめている)成功への道はこの2つがそろっていることが必須です。やる気は、声かけや環境次第で引き出してあげられるかもしれませんが、身体の成長は個人差が大きいもの。失敗することが多いということが続く時は、改めて子どもの様子を観察してみてください。そのうえで入園する幼稚園とも連携を取り、焦らず進めていけるとよいですね。ちなみに、入園したらお友達につられてすんなりパンツに!なんてこともよくあります。何よりも大切なこと何より大切なのはオムツが取れていることよりも、安定した気持ちで入園を迎えること。穏やかな気持ちでいる子どもほどたくさんのことを学び吸収することができるからです。もしトイレトレーニングが入園に間に合わなくても、落ち込む必要はありません。わが子の発達状況に合わせて対応した自分に自信を持ってほしいと思います。ママが笑顔でいると、子どもも穏やかな気持ちで過ごすことができますから。入園までの残り数か月、親子ともに楽しい時間を過ごしてくださいね。<文:フリーランス記者nicoai>
2018年12月05日こんにちは!ぴよととなつきです。幼稚園に通う長男(5歳)と次男(3歳)の育児日記をInstagramに投稿しています。先日、夫が休みの日に家族4人で近所の公園に出かけました。息子たちと和やかにサッカーボールの蹴り合いをしていたのですが、そのすぐそばで小学生の男の子5人が同じようにサッカーをしていました。そのうち成り行きで一緒にサッカーをすることになり、【小学生】vs【ピヨトト家】のゲームが始まったのですが……結果は、大人2人でかかってもコテンパンにやられました…子どもたちが幼稚園児の今はまだスポーツでイニシアチブを取れていますが、小学生になったらついていける自信がない…!!!このままでは母の威厳が保てない…!!!小学生男子に一目置かれる存在となるためには体力で勝とうと思ってはいけないことを早々に悟り、方向転換を決めました。子どもたちが小学校に上がる頃に向けて、私の目指す母親像はこちら。子どもが小学校に行っている間にゲームをやりこんでレベル上げに専念し、体力では勝てない子どもたちに「お母さんには敵わない」ということを示していきたいと思います(笑)●ライター/ぴよととなつき
2018年11月20日「デカルコマニー」って何でしょう?その名を聞いたことはなくても、きっと皆さん知っているはず。幼稚園や保育園、小学校でやりませんでしたか?画用紙に絵の具をポンポンと置き、紙を半分に折って開くと、左右対称の美しい模様が現れる……あれがデカルコマニーなのです。簡単にきれいな模様が作れ、子どもが喜ぶデカルコマニー。もちろん自宅でもできますよ。今回はデカルコマニーの発祥や、作品の作り方をご紹介します。芸術技法としてのデカルコマニーの意味デカルコマニー(décalcomanie)は、フランス語の動詞「décalguer(転写する)」に由来しています。プラモデルの作成や小物のデコレーションなどに使われる「転写シール」をご存知でしょうか?シールを貼って、こすったり水でぬらしたりして模様を写すと、最初からそこに印刷されていたように見える、あのシールです。これは「デカール」とも呼ばれることがありますが、デカルコマニーと同じ語源というわけです。デカルコマニーを芸術表現として確立したのは、シュルレアリスムの画家オスカル・ドミンゲス(1906~1957)です。1920年代に発生したシュルレアリスムは、フロイトの精神分析などから影響を受けた、無意識や偶然の要素を重視する芸術運動。キャンパス上に絵の具を置き、紙を押しつけたりすることによって生まれるふしぎな模様は、まさに偶然の産物です。シュルレアリスムの代表的な画家であるマックス・エルンスト(1891~1976)やサルバドール・ダリ(1904~1989)も、デカルコマニーを用いた作品を発表しました。デカルコマニーのねらいデカルコマニーは前衛芸術のなかで生まれたわけですね。では、なぜ幼児教育で盛んに行われているのでしょうか?近畿大学九州短期大学の研究紀要に掲載された論文「演習講義『デカルコマニー・デッサン』想像から創作へ」(2017年)によると、デカルコマニーは子どもの想像力を養ってくれるそう。予想できないわくわく感と、形態の分からない左右対称画の完成に驚き、何だろうと少ないボキャブラリー(語彙)で必死に探索を始める想像力、物を見つけ出す活動が幼児にとって、楽しんで自由に、思い思いに表現をして、想像力を膨らませる絵画遊び(創作)の基盤となりえるのである。(引用元:近畿大学学術情報リポジトリ|〈論文〉演習講義「デカルコマニー・デッサン」想像から創作へ)デカルコマニーを実践するにあたって、特別な技術や道具は不要。筆を持つ必要すらないので、指先の動きが発達していない幼児でも簡単に「作品」を生み出せるのです。文部科学省の定める「幼稚園教育要領」には、幼稚園修了までの達成が期待される「ねらい」のひとつとして「生活の中でイメージを豊かにし,様々な表現を楽しむ」ことが挙げられています。子どもの感性を育み、芸術表現を楽しんでもらうには、デカルコマニーはぴったりだといえるでしょう。デカルコマニーのやり方デカルコマニーの制作過程は単純明快です。【用意するもの】画用紙、絵の具(マニキュアでも!)【やり方】1.あらかじめ、紙を半分に折って開き、折り目をつけます。これによって、どの線を中心に左右対称となるのかわかりやすくなります。2.紙の上に、チューブから直接、絵の具を出します。パレット上に出して水で溶いてもかまいませんが、色が薄くなりすぎないようにしましょう。3.出した絵の具を、指や筆を使って好きなように伸ばしてみましょう。指も筆も使わず、絵の具を点々と出すだけでも面白い表現になります。4.絵の具が乾かないうちに、折り目に沿って紙を折りましょう。絵の具がきちんと転写されるよう、全体を丁寧にこすります。5.紙が破けないよう、ゆっくりと開きましょう。6.完成です。どんな模様になりましたか?それは何に見えますか?絵の具が乾いたら、色鉛筆や絵の具で描き足して、作品としてさらに発展させるのも素敵ですね。デカルコマニーでちょうちょを作ろう上で挙げた論文によると、高校1年生にデカルコマニーをやらせて「どんな形に見えましたか?」と尋ねたところ、「蝶々」という答えが「人の顔」と並んで最も多かったそう。たしかに、中心線の周りに鮮やかな絵の具が広がっている様子は、蝶の羽に似ていますね。デカルコマニーを利用すれば、きれいなちょうちょのオーナメントが簡単に作れますよ。さっそくやってみましょう!【用意するもの】画用紙、絵の具、ハサミ、カラフルな針金あるいはモール、セロハンテープ【やり方】1.紙を半分に折って開き、折り目をつけます。2.紙の上に絵の具を置いていきます。白い部分をあまり残さないようにすると、鮮やかな蝶になりますよ。3.紙を折って全体をこすり、ゆっくりと開きます。4.絵の具が乾いたら、再び紙を折り、ちょうちょの形に切り抜きます。5.触角を作りましょう。2本の針金(モール)をゆるやかに曲げ、ちょうちょにつけます。裏側からテープで貼るのがよいでしょう。6.完成です!たくさん作って壁に貼ると、目を奪われるほど華やかになります。デカルコマニーでこいのぼりを作ろうデカルコマニーを使えば、ちょうちょの羽だけでなく、魚のウロコもカラフルに表現することができます。魚にもいろいろありますが、四角形に近い「こいのぼり」が作りやすいかもしれません。いっしょにこいのぼりを作ってみましょう!【用意するもの】画用紙、絵の具、ハサミ、のり、黒のサインペン【やり方】1.完成形を想像しやすいそう、先に紙をこいのぼりの形に切ります。2.紙を半分に折って開き、折り目をつけます。ちょうちょは左右対称でしたが、こいのぼりは上下対称です。3.紙の上に絵の具を置いていきます。線よりも点で表現すると、よりウロコっぽく見えますよ。4.紙を折って全体をこすり、ゆっくりと開きます。5.目を作ってあげましょう!別の紙を丸く切り取り、中に黒目を描いて、のりで貼ります。6.完成です。1匹ではさみしいので、たくさん作って仲間を増やしてあげましょう!***簡単だけれど、子どもも大人も楽しめるデカルコマニー。難しく考えず、色が生み出す偶然を楽しんでくださいね。(参考)富山大学学術情報リポジトリ|造形教育におけるデカルコマニーの意義近畿大学学術情報リポジトリ|〈論文〉演習講義「デカルコマニー・デッサン」想像から創作へJ-STAGE|「見立て」によりイメージを媒介させた絵画的アプローチの妥当性を検証するための基礎的研究コトバンク|シュルレアリスムSotheby’s|Max Ernst OHNE TITELSotheby’s|Salvador Dalí ANATOMIES-SÉRIE文部科学省|第2章ねらい及び内容
2018年11月20日冬ごろになると、幼稚園のプレ保育・親子教室の受付が始まります。子どもの就園に向け、プレの入会を検討している人も多いでしょう。娘は早生まれのため、1歳になって間もなく4年保育の園の2歳児クラスの幼稚園プレに入会しました。当初は不安もありましたが、参加して半年経った今では、大きな成果を感じています。今回は、早生まれのわが子の幼稚園プレ体験談を紹介します。幼稚園プレへの入会を決めた理由筆者が住んでいる地域では4年保育を実施している幼稚園・子ども園が多く、子どもを通常の年少クラス(3~4歳)より下の最年少クラス(2~3歳)から就園させる家庭が少なくありません。筆者も在宅での仕事が日中子どもを見ながらでは難しくなってきたという事情があり、4年保育を考えるようになりました。4年保育の場合、幼稚園プレは子どもが2歳になる学年からスタートすることになります。筆者が入会を決めた主な理由は、入園を検討している幼稚園について詳しく知りたかったから。また、同学年の友だちを増やしたかったことや、筆者が出不精で子どもがヒマを持て余しているように感じ、出かけるきっかけがほしかったのも理由です。幼稚園プレのためにそろえた、子どものバッグと上靴、ママ用の上履きひたすら抱っこで大変だった最初の3か月娘の幼稚園プレは春からスタート。月2回の実施で、1年間のカリキュラムです。早生まれのわが子は1歳になったばかりで、同学年で4月生まれの子どもと比べると、1年近くの差がありました。上手におしゃべりできたり、ママの言うことをきちんと理解している子どももいる中、みんなについていけるか不安でした。娘が入会した幼稚園プレでは、ほかの親子と一緒に外国人の先生と英語で遊んだり、リズム遊びや絵本の読み聞かせなどが行われます。プレが始まって3か月くらいの間、娘はほかの子どもがたくさんいる環境が慣れなくてイヤだったのか、常に不機嫌でした。約1時間あるプレのうち、ほとんどの時間がママの抱っこ。まともに参加できたのは大好きな絵本を聞くときくらいで、ほかはひたすら抱っこ…。重い子どもをずっと抱っこしたまま歌ったり、ダンスしたり…筆者はいつもクタクタでした。月齢が上の子どもは比較的きちんと参加できているようだったので、抱っこばかりの娘と比べてしまったり、せっかくの英語やリズム遊びを学べるチャンスなのに…とがっかりすることも。でも、幼稚園の先生の「ママに抱っこされながらでも、子どもはちゃんと耳や体で感じてますよ」という言葉に励まされ、がんばって参加し続けました。プレに参加して半年、わが子の成長が見えた!幼稚園プレを始めて半年、今でも抱っこを求めて泣くことが多い娘ですが、以前よりも楽しそうに参加している時間が増えました。劇的に成長して月齢が上の子どもとの差が縮まったとまではいきませんが、ほかの子どもの言葉や動作をマネしようとしたり、いい刺激を受けているようです。幼稚園の先生から教わった歌あそびを自宅で披露してくれることもあり、そんな姿を見るたび、プレに入会してよかったと感じています。筆者自身もプレに慣れ、ほかの子どもとわが子を比べて落ち込むことがなくなりました。「将来、あんなことができるようになるんだな」「イヤイヤ期ってこんな感じなんだ」と、参考にさせてもらっています。さらに、プレに参加しているママたちと親しくなり、幼稚園についていろいろな話を聞けるようになったのもメリット。上の子がすでに幼稚園に通っている先輩ママや、ほかの幼稚園のプレに参加しているママもいて、今後の幼稚園選びに必要な情報を得ることができました。2歳児の幼稚園プレにはメリットあり!幼稚園の特色や先生たちの雰囲気といったものは、実際にプレなどに参加してみないと分かりにくいものです。評判がいいと聞いていた幼稚園だったのに、子どもには合わなかった…ということもあるかもしれません。今回、私は4年保育の幼稚園プレに参加していますが、4年保育をするつもりがない人にとっても、2歳児の幼稚園プレは何かメリットになることがあると感じています。早生まれだと最初のうちはママのサポートが大変かもしれませんが、子どもにとって良い経験になると思います。気になっている幼稚園がプレをしていないか、調べてみてくださいね。<文:フリーランス記者奥 汐紀>
2018年11月19日真空管電圧計の製造からスタートして日本を代表するAVメーカーに成長。現在はAVやゲームのハードウェア製造にとどまらず、音楽、映画、金融など多種多様な事業を展開するソニー。その、世界に誇る巨大企業は科学教育発展のための助成財団を運営しています。その助成財団「ソニー教育財団」が設立された経緯、その主な活動内容について公益財団法人ソニー教育財団理事長・高野瀬一晃さんにお話を聞きました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹(ESS)写真/玉井美世子(インタビューカットのみ)ソニー創業時から教育振興の重要性を説いた創業者・井深大現在のソニー教育財団という名称になったのは2011年からですが、その大本となる教育助成活動がはじまったのは1946年の創業から13年後の1959年のこと。じつは、ソニーの創業者である井深大は、創業時の『設立趣意書』のなかですでに教育振興の重要性を説いているのです。当時、まずはじめたのは「ソニー小学校理科教育振興資金」というものでした。とはいえ、教育の助成をするにも会社の資金に余裕がないとできるものではありません。ソニーの経営が軌道に乗ることとなった大きなきっかけは、トランジスタラジオ、それからテープレコーダーのヒットでした。当初のテープレコーダーは軍が使っていたような大型のものです。それを小型化し、コンシューマー向けのものを開発した。最初の主なお客は裁判所でした。裁判記録をつくるため、速記に代わってテープレコーダーが採用されたのです。ただ、裁判所といってもそんなにたくさんあるわけではありませんよね。では、次の大きなお客はというと、これが学校だった。1950年から1960年ごろにかけては、NHKが学校向けの教育放送をスタートし、学校では映像や音の活用が加速化するなど「視聴覚教育」が盛んになった時期です。わたしが中高生の頃にもLL教室などにテープレコーダーはありましたが、当時はもっと幅広い使われ方をしたようですね。こうして、学校がテープレコーダーを導入してくれたおかげで、ソニーは大きな利益を得ることができました。そして、その利益をどうしたか。井深大は「学校から頂いた利益は学校に還元しよう」と考えたのです。画像提供:ソニー教育財団こうしてはじまったのが「ソニー小学校理科教育振興資金」でした。現在も「ソニーの教育助成論文」として続いています。これは、小中学校の理科の先生から理科教育論文を募り、優秀な論文を執筆した学校に助成金やソニー製品を贈呈するというもの。論文の内容は、たとえば「てこの原理をこういうオリジナルの手法で教えている」というような授業内容についてのもの、あるいは「いま授業で抱えているこういう問題を解決するために今後はこんなことを試してみたい」といったPDCAサイクルのような、先生方が日常的におこなっているアイデアや工夫についてのものです。子どもたちではなく学校、先生に助成金を贈るということには、明白な理由があります。テープレコーダーが大きな利益をもたらしてくれたとはいえ、資金は限られていました。そういう状況において、どうすればより多くの子どもたちの教育を支援できるでしょうか。答えは、「先生を支援すること」です。50人の子どもではなく、50人の子どもを教えている50人の先生たちに資金を使う。そうすれば、2500人の子どもたちの教育に資金が有効活用できます。こうして、学校の先生たちを支援するというかたちとなったのです。子どもの「科学する心」の芽生えを大人にも共有してほしい当初、小中学校を対象にはじまったこの活動も、現在では幼稚園、保育所、認定こども園にまでその対象を広げています。幼稚園等から募集するのは「『科学する心』を育む保育実践」をテーマとした論文です。「科学する心」とは、わたしたちは7つの項目で定義づけていますが、ここではかいつまんで説明しましょう。幼い子どもにとって身近な生きもののひとつに、ダンゴムシがいます。はじめてダンゴムシに触れ、どんどん集める子どももいれば、なかには半分に折って殺してしまうような子どももいるでしょう。でも、そういうことを子どもがしなくなるためには、大人が「殺しちゃ駄目」と言うのではなく、子ども自身が実感として「命の大切さ」を感じる必要がある。植物学とか動物学といったものだけではなく、道徳に近いようなものも含めて理科をとらえる心――それを、わたしたちは「科学する心」だと定義づけています。そして、子どもの「科学する心」が芽生える瞬間をぜひ大人も共有してほしいのです。そのためにはじめたのが、『「科学する心」を見つけようフォトコンテスト』です。これは、子どもが探求し感動した姿をとらえた写真を募集するというもので、2018年でもう12年目になりました。じつは、カメラを通して見ると、普段は気づかなかった子どもの表情に気づくこともあるものです。自然など周囲のものに触れて、子どもは「これってなんだろう?」「不思議だなあ」といった豊かな表情を見せてくれます。それは、まさに知的好奇心の表れです。幼児の頃には、たとえば九九のようないわゆる勉強をすることよりも、興味を持ったものにぐっとのめり込む、遊び込むことが、のちのちの学習能力を高めることになると思うのです。知能指数などでは測れない集中力や興味関心の強さといった非認知能力が、引いては認知能力を高めていくのではないでしょうか。そのためにも、子どもが周囲のものに興味を持つ瞬間、「科学する心」の芽生えの瞬間を、ぜひ親御さんもしっかりと見つめてあげてください。■ ソニー教育財団理事長・高野瀬一晃さん インタビュー一覧第1回:ソニーが“子ども投資”を59年間も続ける深い理由第2回:世界のソニーが手がける「プログラミング教育サポート」(※近日公開)第3回:卒業生400人、みんな理系じゃないから面白い。ソニーの凄すぎる自然教室の全貌(※近日公開)第4回:日本人教員がビックリするのも納得。豪州が取り組むSTEAM(スチーム)教育の凄さ(※近日公開)【プロフィール】高野瀬一晃(たかのせ・かずあき)1954年1月18日生まれ、東京都出身。早稲田大学教育学部卒業。1990年、ソニー株式会社入社。資材調達のエキスパートとして1993年からドイツ、ハンガリー、フランス、スウェーデンなどヨーロッパ各国に赴任。2005年に本社へ復帰し、DI事業本部、テレビ事業本部の資材部門部門長、調達本部本部長、調達担当役員(SVP)などを歴任し、2015年に定年退職。その後、公益財団法人ソニー教育財団理事長を務める。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2018年11月18日筆者の息子は、4歳だった今年の2月から将棋教室に通い始めて、11月で早10か月。個人で運営している教室と日本将棋連盟が運営している教室に週1回ずつ通っています。近年の将棋ブームで「習わせてみたい」「何歳くらいから始めるのがいいの?」「まだうちの子には早いのでは?」と、疑問に思う人もいるかと思います。そこで、幼稚園児の将棋教室体験談を紹介したいと思います。費用はほかの習い事に比べて安い!将棋教室に通い始めたわけ将棋教室に習い始めたのは、4歳の終わりごろ。将棋のレベルは、駒の動かし方が分かる程度でした。何も習い事をしていなかったので、将棋はどうだろうと思い検索したところ、すぐ近くに個人でやっている将棋教室があることが判明。早速見学へ。その教室は、小学1年生から6年生まで計25名ほど。詰将棋のプリント問題を解いてから先生が大盤で講義、対戦という流れでした。その日の帰り道「楽しかったー」と何回も言うので、「通いたい?」と聞くと「通いたい!」と。習うことになりました。月謝は教室によって違うと思いますが、息子が通っている個人の教室は1回300円。4月から始めた日本将棋連盟が主催している教室は、年会費5千円で会員になれば自由に通えます。将棋はほかの習い事に比べて費用が安いのも魅力ですね。初めての勝ち星と勝つ意味について考える最初はなかなか勝つことができませんでしたが、習い始めて1か月経ったころ。先生も認めるほど急に上達した瞬間が訪れました。初めての勝ち星は、あまりほめられた勝ち方ではありませんでしたが、そこからは勝ったり負けたりの繰り返し。ある日、家で詰将棋の予習をしていると「(将棋は)なんで勝たないといけないの?」とぽつり。あまりに哲学的な質問で返答に困りました。あまり勝ち負けにこだわる性格ではないのは分かっていましたが…。勝つとうれしい! 負けたら悔しい…と思う日は来るのだろうかと思うできごとでした。詰将棋は好きだけど、漢字の書き順がめちゃくちゃ!息子は玉に王手をかけ続けて詰む問題、“詰将棋”が好きです。机に向かって詰将棋を解く姿だけは小学生にも勝るとも劣らない。ただ、教室で詰将棋の問題を解くときは、数字と漢数字、駒の漢字を書かなければいけません。まだ書けない漢字を見よう見まねで書くので、書き順がめちゃくちゃ!漢字に興味を持つことはいいことだけど、間違った書き順を覚えるのはいけないと思い、正しい書き順を教えました。「龍」や「飛」と難しい漢字もあるので、とにかく漢字を書くのに時間がかかる。制限時間内に書き終わらないという悩みも。もちろん、ひらがなで書いてもいいのですが、なぜか漢字を書きたがる息子…。まだ文字を習っていない未就学児には、棋譜を書くのはちょっと難しいかもしれませんね。最初は家で予習して全問解いていた詰将棋も、だんだん予習もしなくなり、回答用紙も白紙で帰ってくる日も…。問題が難しくて分からないのかと思いきや、聞いてみると答えは分かっている様子。子どもだけでは、モチベーションが保てないので、一緒に将棋の詰将棋の問題に向き合ったり、将棋盤を出してきて「将棋しようよ」と誘ったり、大人がサポートしてあげることも必要です。上達の鍵は「家での努力」。でも親子で対戦すると…先生いわく、「家でどれだけ努力するか」が上達の鍵だそう。ただ筆者の場合、息子と対戦しているとついつい口出ししてしまい、子どもが萎縮してしまう…。このままでは将棋を嫌いになってしまうのでは? と危機感を感じ、教えることに向いていない筆者は、親子対戦は封印しました。対戦相手がいない場合、将棋アプリでコンピューター対戦もできます。ただ息子の場合は、コンピューターの打つ速度が速すぎて、それにつられて早く打ってしまい、一手一手考えて打つことができなくなってしまいます。コンピューター対戦は相手がいなくてもできるのは便利ですが、考えずに打ってしまうのは一長一短だと感じています。将棋は何歳から始められる?習い始めるタイミングは?将棋を始めるのは、5歳くらいからがおすすめとされています。なぜなら、このころから子どもは「勝ち」「負け」を意識するようになるから。藤井聡太七段も5歳から始めたと言われています。教室に通い始めるのも、「勝つと嬉しい」「負けると悔しい」と思えるようになってからの方がいいかもしれません。同世代、同レベルの子がいる教室に通うのは、ライバルがいて刺激になりそうですね。将棋は戦法を覚え、考えられる子が強くなれます。戦法を覚え理解できるようになる年齢は人それぞれですが、周囲を見ていると小学校低学年の子は伸びしろが大きいと感じました。将棋教室はマンツーマンで教えてもらえるわけではないので、「向上心がある子」「よく考える子」「家庭でも努力をしている子」が上達しています。将棋に限ったことではありませんが、始めるのが早い=強くなるわけではないんですね。勝ち負けだけが重要じゃない!考える力・論理的思考が身に付く何通りもある手筋の中から玉を詰む手筋を導き出す将棋は、プログラミングと同じ考え方です。対戦中はずっと考えるので、考える力が身に付きます。ただし、考えていればです。考えずに直感で打っていると考える力は身に付きません。先生は「相手がどうしてそこに打ったのか考える」「自分がなぜそこに打ったのかその理由が答えられるように」と日ごろから教えています。勝ち負けだけが重要ではなく、なぜ自分がそうしたのか(そう思ったのか)説明できることは、勉強や実生活にきっと役に立つことでしょう。幼稚園児に将棋を習わせるときは、口うるさく教えて嫌いにならないよう気をつけながら、考える楽しさを教えるといいかもしれません。私はこの10か月を通して、勝っても負けても「考える力」が身に付く将棋は、幼稚園児でも習わせる価値アリだと感じています。<文・写真:フリーランス記者三浦麻耶>
2018年11月17日みなさんこんにちは! まつざきしおりです。連載5回目となりました~!「ズボラ母さん」とタイトルにもあるように、今回は私の、ダメ母っぷりエピソードをお届けします。毎日毎日、幼稚園送る前はバタバタがすごくって、いや~育児って大変だわー! と思ってたけど…。あれ? 他のお母さんたちと、時間の使い方が違う…? 起床から送り出しの間のお仕事内容の密度が違う…?ワタシ、カジ、ナニモデキテナイヨー…???いやじゃあ、何でいつもこんなにバタバタなんだ!?というわけで、まつざき家の朝を振り返ってみましょう!うん…。めっちゃのんびりしてるよねーーーーー!!!!!! うさぎと戯れてる場合じゃないよねーーーーーー!?!?!?いや、これでも、余裕あるときは、洗濯機回したり(干すまでには到底至らない)ゴミの日にはゴミをまとめたりもするんですよ!? (いや、わりと最低限の仕事―!)いつも、おかあさんといっしょの、ブンバ・ボーン! が始まると、「ひいいい、小林お兄さんキターーー!! バスの時間んん!!」と焦り、ドタバタする癖が抜けないわが家です。来年の目標は、「余裕を持った幼稚園の準備」を目指して頑張りたいと思います!(あれ? 家事どこいった?)
2018年11月16日■集団生活では避けられない? こわい感染症幼稚園に通うようになって、とにかく病気をもらってくるようになった息子。お約束のごとく、園内ではやっていた胃腸炎をGETしてきました(涙)■胃腸炎への対処法を実行! すると…?でも、以前から胃腸炎の対処方法を調べていたので、とにかく「吐しゃ物を隔離&排除」しました。夜だったけど布団を干し、シーツも干し(雨でなかったのが幸い)、洗ったときに使ったゴム手袋、マスクはシーツを入れていたごみ袋に入れて捨てました。親にうつって一家全滅は避けたかったので、とにかくマスク&使い捨て手袋で頑張った結果、なんとか息子だけの感染ですみました。息子も軽い症状だったのが幸いしたのかもしれません。これからの季節、インフルエンザや溶連菌などの感染症が怖いので、手洗いうがいを念入りにしていきたいと思います。=========================================本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。=========================================
2018年11月16日人気イラスト作家shirokumaさんの連載「おねーちゃんとおとーと」第13話。きょうだいのほっこりする日常の一コマをお届け! お子さんたちのかわいいやりとりや仕草、表現に癒されちゃいます。 こんにちは。shirokumaです。 当時3歳の幼稚園児の娘と、0歳の息子のお話です。 ある日の朝、おねーちゃんは前の日にたくさん遊んで疲れたのか、幼稚園に行く準備をする時間になっても起きてきませんでした。 そこで、先に起きて遊んでいたおとーとと一緒に、おねーちゃんを起こしに行きました。 おとーとに起こされるのが一番スッキリ目覚められるようで、このときだけは、髪を引っ張られてもなぜかごきげんです。 この朝の場面でもそうですが、おねーちゃんはよくおとーとのセリフを勝手に想像してアテレコします。まだしゃべれないおとーとのセリフが実際どんなものかはわかりませんが、そのセリフによって、おねーちゃんは気持ちを切り替えたり元気になったりしているようです。 この日はおとーとがおねーちゃんを起こしましたが、その逆もあります。おとーともおねーちゃんの声を聞いて顔を見ると、ニコニコしながらすぐ起きます。 おねーちゃんにとって最高の目覚ましはおとーとで、おとーとにとっての最高の目覚ましもおねーちゃんのようです。著者:イラストレーター イラスト作家 shirokuma2児の母。第一子の娘が1歳になった頃から子どもの日常を描きはじめる。第二子の息子が生まれた現在も、娘と息子との日常を描き続けている。
2018年11月12日専門家・プロ:野﨑誠今回は秋によく見られる水いぼの話をしていきましょう。この時期にいまさら?と思われるかもしれませんが、水いぼの新規患者さんが多いのは実は秋だったりするのです。原因は多分プールですね。プールで水いぼに感染した友だちに接触して感染する、プールサイドの床やプールの水の中にいるであろう水いぼから感染するというように、夏に裸になったときに皮膚から直接感染した水いぼが、潜伏期を経て秋に出現するという仕組みです。ちなみにプールのビート板はもちろん感染源となりますが、ほかのプールの品物にたいしては極端に神経質になる必要はありません。空気感染することもありませんので、その点はご心配なく。感染した水いぼが体に広がる原因はひっかくことです。水いぼの部分を気にしてひっかくことで指先に水いぼが移り、そこからさらに別の皮膚に感染するという形で広がっていきます。また肘や膝、男の子のおちんちんなど擦れやすい部分の水いぼは反対側の皮膚に感染を広げることが多く見られます。水いぼの正体はなにか水いぼの正体はウイルスです。「水いぼウイルス」、正式名称は「伝染性軟属腫ウイルス」といいます。このウイルスは、実はより細かく4種類に分けることができます。つまり水いぼウイルス1型から4型まで分けることができるんですね。このことは感染を考えるうえでは非常に重要なお話になってきます。次の項目で詳しく説明していきましょう。水いぼはどうして子どものみにうつるのか毎日外来で診療をしていると、水いぼに感染するのはほとんどが子どもだということに気が付きます。大人で受診する方はほとんどいませんし、いたとしてもその大部分はお母さんです。最近は少しお父さんも見かけますが、高齢者で水いぼの方はまず見ることがありません。その理由は免疫ができているから。大人はすでに子どものときに水いぼのウイルスに感染しています。そしてそのときに免疫が成立します。免疫は一度感染したウイルスに二度と感染しないという体の防御反応ですから、子どものときに水いぼに感染していると、その後、自分の子が水いぼを持って帰ってきても免疫機能がうまく働いて感染を起こさないで済むわけです。大人で水いぼになってしまった場合は、体の中の免疫がうまく動いてくれない状態なのか、過去にかかった水いぼとは別のタイプの水いぼウイルスに感染してしまったか、どちらかの可能性が考えられます。お父さん・お母さんの場合は後者の可能性がほとんどなのですが、もしも高齢者が水いぼに感染した場合は、白血病やガンなど免疫力を落とす病気が体の中に隠れていないかしっかりと検査をしなければいけません。〈コラム〉イクメンだからうつるんだ。水いぼのウイルスは接触で移ります。子どもがもらってくることでお母さんに感染することもあります。その理由は簡単ですね。子どもと直接接触しているからです。外来ではお母さんが子どもから水いぼをうつされる確率は年ごとに見ていても大きな変化はないように見えます。面白いのはお父さんです。昔といっても少し前の話ですが、お父さんが水いぼに感染したという話は全く聞きませんでした。しかし、ここ数年、お父さんの水いぼを時々見かけるようになりました。もちろんお母さんほどではありませんが確実に増えているようです。その理由はお父さんも子どものお世話をしっかりとするようになったからかもしれませんね。今後お母さんとお父さんの水いぼの発生確率がどうなるのか、少し気にして診察している今日この頃です。水いぼはどんな形をしているのか水いぼの診断は簡単です。特徴のある発疹が広がっていることを確認すれば良いからです。発疹の形は1つだけ。中心部が少し白っぽく見える、小さな盛り上がりです。大きさはいろいろですが大きなものは中心部が少しくぼんでいるように見えることもあります。そしてゆっくりと、しかし着実に大きくなっていることも大きな判断材料となります。自覚症状は基本的にありません。最初は痛くも痒くもありません。周囲に湿疹ができることも最初はなく、見た目の変化のみで現れます。そして水いぼの最後は少しずつ枯れて小さくなってなくなっていきます。それまでおおむねね2~3カ月かかります。消えるまでのバリエーションが大きいのも水いぼの特徴です。大きくなった水いぼに細菌が感染すれば赤く腫れ、痛みが出ることもありますし、水いぼに対する免疫ができれば赤く、痒くなることがあります(もっともこの現象は自分の体が水いぼに対して免疫が現れてきた証明でもありますので、治りかけの最後の時期に見られることも多いのですが)。厄介なのは極端な場合です。水いぼは数多く現れるのが一般的ですが、これが1個だけの場合は非常に診断が難しくなります。数センチまで巨大化した水いぼが1個だけ見られるなどということもあります。巨大化した水いぼが皮膚のできものと間違えられて手術されてしまったというお話もある程です。治療はどうすればよいのか。取るべきか取らざるべきか、それが問題だじつは水いぼで結構問題になるのが治療です。診断は比較的簡単ですからね。その問題は取るべきか否か。先程から説明しているように水いぼは時間が経過すれば自然と消えていきます。そして免疫がついてしまえば今後感染を起こす可能性はありません。そのために自然に治るのを待つべきだという考え方も一理あります。しかし待つことによるデメリットもあります。それは今後の経過が読めないこと。どこまでこの水いぼがふえるのか?いつ最後の水いぼが消えるのか?それは診察のときには全く分かりません(赤く痒くなった水いぼは消えかけなので、そういう水いぼであれば判断がつきますが)。その予後の読めなさが問題になってくるのが社会生活との兼ね合いです。特に幼稚園・小学校のプール問題。幼稚園・小学校のプールはかなりの確率で水いぼの子は拒絶されます。水いぼがあるだけでプールの時間に1人で別のことをしているか、見学しているかという状態に追い込まれてしまうのです。皮膚科医小児科医はあまりプールの制限が感染予防につながっているとは考えていませんが、園側・学校側がダメというのであればしたがうしかありません。それが水いぼを巡る問題の中でも一番やっかいなものだと考えています。もう1つ、水いぼのとり方にも問題があります。現状では最も簡単で有効な治療方法はピンセットでつまんで取ることです。こちらは痛みもありますし、出血することもあります(もちろん血液を介した感染症の問題もあります)。当然子どもたちは嫌がりますし、評判の良い治療法ではありません。だから医療者側も無条件に取りましょうとは言えず、最終的は保護者および本人の判断に委ねざるを得ないのです。取るべきか取らざるべきか。この問題にはいつまでたっても答えは出そうにありません。〈コラム〉えっ、取ってくれないんですか?先程のお話の逆のケースとして、プールに行きたい子が水いぼを取ってほしいといって受診することがあります。よくよく話を聞いてみると、近所の先生では水いぼを取ってくれないとのこと。実は水いぼを取るか否かについては医師側の考え方も反映されます。一般的に小児科は取らない先生が多く、皮膚科は取る先生が多いようです。小児科の先生が取りたがらないのはある意味当然かと思います。子どもたちに痛い思いをさせてしまい、今後別の病気の治療のときに差し障る可能性がありますからね。では皮膚科医は水いぼを取る先生が多いのかと思いきや、取らない先生も増えているようです。結果として、水いぼを取ってくれる先生のところに水いぼ治療を希望する患者さんが殺到することになっています。当院では水いぼを取ること自体は別に構わないのですが、最近新たな問題が発生しました。それは医師の目と腰問題です。近頃どうも老眼が出てきたようで、小さな水いぼを取るのが徐々に大変になってきました。また中腰で水いぼを取っていますので、腰の痛みもだんだん出てきたみたいです。これもまた職業病でしょうか・・・。水いぼはいつ治るのか?この問題も結構難しいですね。先ほどお話したように、免疫が成立すれば完治するのですが、免疫の成立は目で確認できません。したがって水いぼの完治を知ることは非常に難しいのです。一般的には水いぼが数カ月間見られなかったら治癒と判断します。潜伏期を考えると数週間で判断するのは早すぎます。2~3カ月後に水いぼが再発する子を何人も目にしていますから。ある日、別の型を持つ水いぼウイルスが感染を起こすこともありますしね。なので、水いぼについては完治をめざすというよりもほかの人へ感染するリスクを最小限に抑えるというのが現実的な対策になると思います。つまり見た目に水いぼがなければ大丈夫だという考え方ですね。社会問題として完治が必要になる状況は合宿などの集団生活とプールです。いずれの場合も他者に感染するリスクがなければ問題は生じませんので、水いぼの症状がなくなることを実際のゴールと考えてよろしいかと思います。そしてしばらく経過を見て、新しい水いぼができたらすぐにそれを取ってしまい、症状がない状態をキープしていくということでよいのではないかと思いますよ。さて水いぼのお話はいかがでしたか?見た目は大したことがないのですが、実は奥が深い病気です。治療の大変さもおわかりいただけたのではないでしょうか。社会を反映する病気の1つともいえるかもしれませんね。野﨑誠(のざきまこと)わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市・皮膚科、小児皮膚科)院長。国立成育医療センター(小児皮膚科)、東京都立東大和療育センター(皮膚科)勤務。2001年山形大学医学部卒業山形大学医学部皮膚科入局山形県公立置賜病院(山形県長井市)、国立成育医療センター(東京都世田谷区)、はせがわ小児科医院(東京都武蔵野市)などの皮膚科・小児皮膚科を経て、2013年、わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市)開院。院長を務めるかたわら、専門家向け、一般向け、教育機関(保育園、幼稚園、小学校、中学校など)向けの各種講演会、勉強会を精力的にこなす。雑誌他執筆多数。広い年齢層の皮膚病、あざの治療やスキンケアに携わる。わかばひふ科クリニックWebサイト
2018年11月07日こんにちは!ぴよととなつきです。幼稚園に通う長男(5歳)と次男(3歳)の育児日記をInstagramに投稿しています。朝のすっぴんが、意外と「イケる」?どこの家庭も朝は忙しく過ごしていると思います。うちでも毎朝、幼稚園のお弁当作りや持ち物の準備などに追われ、私は朝ごはんも食べられず…という毎日を過ごしています。早い話が、早起きが苦手 なんですよね…(泣)子どもたちが通う幼稚園は徒歩で通園しています。なので毎朝たくさんの先生や保護者と挨拶することになるので、時間のない朝にメイクもしなければなりません。それがすこぶる面倒くさい…。(女子力の欠落)ということで、先日幼稚園の送迎にスッピンで 行ってみました。すると意外に気付かれない!普段のメイクが薄いからでしょうか、スッピンをカミングアウトして初めて気付くママ友ばかり。それならば、もう明日からメイクなんてしなくていいんじゃないかと思っていたその夜…思わぬところからスッピンNG が出ました。まさか3歳児から指摘されるなんて…!!となると、スッピンをつっこんでこなかったママ友たちは私に気を遣っていたのか?!先生方が保護者に「今日スッピンですよね?(ニコッ)」なんて言うわけないし…。これでは裸の王様やないか…!!自分のズボラさを反省し、時間のない朝でも最低限のメイクはするようにしようと思いました。●ライター/ぴよよとなつき
2018年11月02日「子どもには情緒豊かな人間に育ってほしい」と、多くの親御さんが願っているはずです。そのために重要となるものといえば、やはり芸術でしょう。その芸術のなかでも音楽による幼児教育研究を専門とするのが、高崎健康福祉大学人間発達学部子ども教育学科教授・岡本拡子先生。2018年4月に新たな幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園教育・保育要領、保育所保育指針が導入された背景、そして幼少期における音楽教育の意義とはどんなものなのかということについてお話を聞きました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹(ESS)写真/玉井美世子(インタビューカットのみ)「連続性」の視点で新たに示された「10の姿」2018年に改訂・改定された幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園教育・保育要領、保育所保育指針では、新たに下記のような「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(10の姿)」が示されました。【幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(10の姿)】1. 健康な心と身体2. 自立心3. 協同性4. 道徳性・規範意識の芽生え5. 社会生活との関わり6. 思考力の芽生え7. 自然との関わり・生命尊重8. 数量・図形、文字等への関心・感覚9. 言葉による伝え合い10. 豊かな感性と表現これまで、幼児期の教育における保育の内容は「5領域」と呼ばれるもので示されてきました。5領域とは「健康・人間関係・環境・言葉・表現」の5つ。ちょっとあいまいでわかりづらいかもしれませんね。ただ、それはあえてあいまいにしたからなのです。5領域導入以前の幼稚園では、小学校の教科と対応しているような言葉で指針を示していました。「音楽リズム」や「言語」、「絵画製作」といった具合です。小学校の教科でいえば、それぞれ音楽、国語、図画工作に対応するということは、誰の目にも明らかですよね。すると、「幼稚園は小学校の準備をする場所なのか」と一部から批判の声が挙がりました。幼児期の子どもは、小学生のように教科ごとになにかを学ぶわけではありません。子どもにとっては、歌でも砂場遊びでもあらゆる活動が学びです。そのため、小学校の教科に対応しないかたちの少々あいまいにも感じられる5つの観点から保育内容が示されてきました。ところが、今度は別の問題が出てきてしまいました。小学校の先生からすると、5領域と言われても、それがどんなものなのかわかりづらいのです。わざわざそうしたのですから、当然と言えば当然です。でも、現在の教育現場でその重要性が声高に叫ばれているのが「連続性」というもの。現在、日本の教育は、幼児期から大学まで共通した言葉で語り、一貫した教育をおこなおうとしているのです。幼児期の保育内容が小学校の先生にとって理解しづらいものだということは、連続性という点からすれば大きな問題です。とはいえ、幼児期の教育はやっぱり5領域の視点からとらえたい。そうして、5領域の内容を誰もが理解しやすい言葉でさらに具体的に示したものが「10の姿」だというわけです。大人がやるべきことは子どもが学ぶための「環境」を用意することこの「10の姿」のなかでいえば、わたしの専門は10番目の「豊かな感性と表現」にあたります。大学では声楽、大学院修士課程では音楽教育、そして大学院博士課程で幼児教育を学びましたので、幼児教育のなかでも音楽と表現や音環境に関わるものがわたしの専門です。いま、保育現場にいる身として強く感じることはふたつ。ひとつは、いまの子どもの周囲にはものがあふれているということ。そして、もうひとつは同じように「音があふれている」ことです。いまの時代、いつもテレビがついていて、ゲームの音やさまざまな機械音が常にしています。本当の静けさはあえてつくらないとありません。ただ、人間の耳というものは都合よくできていて、聞きたくない音を脳の中でカットすることができます。「ルビンのつぼ」はご存じでしょうか?見方によって、向かい合っているふたりの顔にも、あるいはつぼにも見える絵です。人間は、見たいものだけを見て、見たくないものは背景に押しやっていくもの。それは、音においても同じことです。聞きたい音だけを聞いて、聞きたくない音は背景に押しやるので、騒音のなかにいても意外と平気なのです。ところが、幼い子どもはまだそれがうまくできません。子どもにとってはあらゆる音が全部同じ圧力で聞こえるため、いまは子どもにとって非常にストレスフルな時代だと思います。ではどうすればいいかというと、それは「音を選ぶ」しかありません。見ていないときにはテレビは消すとか、あるいは逆に風や雨など自然の音に耳を傾けるとか、意図的に音を選ぶということを子どもに教えてあげてほしいのです。これは、ただ音によるストレスを軽減するためだけのものではありません。子どもの教育にもつながるものです。暮らしのなかでストレスを感じる音というと、たとえばドアを乱暴に閉める音があります。そういう行為をする子どもって、どうでしょうか。ドアは静かに閉めて、ものを人に渡すときにもテーブルに「ドン!」と投げ置くのではなく、相手に「はい、どうぞ」と言って静かに手渡す子どもに育ってほしいですよね。音を選ぶということは、ドアの閉め方やものの扱い方などを通して子どもを教育するということでもあるのです。このように、幼児期の教育というのは、ものや人など、周囲の「環境」を通しておこなうものです。砂場遊びをするなら、砂が環境です。そこに水という環境が加われば、子どもは泥んこになって遊ぶうちにお団子をつくれることに気づくでしょう。最初から「砂に水を入れてこうするとお団子ができますよ」と教えてはならないのです。知識や技術を教えるのではなく、子どもがものや人と関わるなかで自ら気づくことが本当の学びなのですから。そのため、大人がやるべきことは、子どもが学ぶための環境を用意してあげることだとわたしは考えています。赤ちゃんにとっての環境を例に挙げてみましょう。赤ちゃんは最初に口のまわりが発達します。だから、なんでも口に入れて舐めようとする。でも、口に入れてはいけないものもありますよね。そこで「これは口に入れちゃ駄目」とものを取り上げるのではなく、そういうものは最初から排除しておくのです。これも環境を用意するということです。そして、「音楽も環境」のひとつです。ここでお伝えしておきたいのは、「音楽教育」と「音楽家教育」は別のものだということ。音楽家教育はピアニストなど音楽の専門家に育てるための教育で、幼いころからフィギュアスケートを習わせるようなものですね。一方、公教育における音楽教育は「音楽という環境を通した教育」です。確かに音楽教育でも音楽の知識や技術を教えますが、それに重きを置いたものでは決してありません。歌を歌う、聴く、楽器や周囲のもので音を出すといった音楽を通して子どもの感性を磨くことを重視したもの——それが、子どもの成長に欠かせない音楽教育なのです。『感性をひらく表現遊び―実習に役立つ活動例と指導案 音楽・造形・言葉・身体 保育表現技術領域別』岡本拡子 著/北大路書房(2013)■ 音楽教育のエキスパート・岡本拡子先生 インタビュー一覧第1回:幼少期における音楽体験の意味――「音楽という環境」を通し子どもの感性を伸ばす第2回:子どもの感性を育む「歌と五感」――幼い子どもの成長につながる歌ってどんな歌?第3回:「手遊び歌」が子どもにもたらすもの――楽しく歌うことが「学びの姿勢」につながる第4回:【年齢別おすすめ】子どもの想像力がアップする!5つの「手遊び歌」【プロフィール】岡本拡子(おかもと・ひろこ)1962年8月25日生まれ、大阪府出身。大阪教育大学大学院教育学研究科修士課程音楽教育専攻修了。聖和大学大学院教育学研究科博士後期課程幼児教育専攻満期修了。聖和大学助手、美作大学短期大学部講師などを経て、現在は高崎健康福祉大学人間発達学部子ども教育学科教授。大学在学中より幼稚園や小学校などで「歌のお姉さん」として活動。その後、子育てをしながら大学院で幼児教育を学ぶ。現在は保育者養成に携わりながら、幼児やその保護者を対象としたコンサートや保育現場でのコンサートをおこなうほか、子どもの歌の作詞・作曲を手がける、保育者研修の講師を務めるなど、幅広く活躍する。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2018年10月30日専門家・プロ:野﨑誠第3回社会に出ると湿疹ができるの法則秋の湿疹のお話3回目は、「社会生活と湿疹」についてです。社会生活が関係するのは学童期以降であって、それ以前の年齢は関係ない?いえいえ、そうとも言い切れないのです。皮膚科外来をのぞけば湿疹の予測ができる秋になぜ湿疹が悪化するのか?その答えは9月上旬の皮膚科外来にヒントがあったりします。その時期の皮膚科では、一部の年齢層の子の来院が一時的にガタッと減ります。そして、9月下旬から10月にかけて戻ってくるんですね。さて、どの年齢の子たちでしょうか?答えは幼稚園児から小学生にかけてです。とくに小学生にその傾向があります。原因は学校。夏休みが終わると急に慌ただしくなります。通学という生活習慣に慣れるまで、どうしても病院に行く時間が取れなくなってしまうんですね。とくに湿疹の治療は緊急性はあまりありませんので、どうしてもあと回しにされてしまいます。え、夏休みの宿題が終わっていない子もいるのか?さすがにそういう子は耳にしませんが・・・幼稚園児に比較的その傾向が少ないのも同様の理由から。小学生に比べて自発的に生活を組み立てているわけではなく、家族に連れられての受診になりますので、9月になったからといって小学生ほど大きな生活の変化はないようです。ただしお母さんがバテてしまい受診できない子はいるようですね。つまり、夏休みが明けてすぐの時期には皮膚科の受診は減り、その間に湿疹が悪化してしまうパターンが結構多く見られることになります。子どもだってストレスフルなんだ子どもの側から見ていきましょう。夏休みが終わると、どうしてもバタバタします。程度の差はあるでしょうが、夏休みのマイペースな生活習慣を学校生活に合わせて修正していかなければなりません。そしてまた、学校の社会関係の中で長い時間を過ごしていくという、非常に大きなストレスを抱えることになります。ときには眠れない夜を過ごす子もいるでしょう。これは小学生だけではなく幼稚園児にもその傾向はあります。家族と離れて生活する時間が増えるのですから。この生活の変化がストレスとなり、結果として湿疹を悪化させてしまうということも十分に起こりうるのです。いや、子どもたちも大変です。学校行事も湿疹を悪くする秋の学校行事も9月末ごろから続々と入ってきます。その筆頭となるのは運動会でしょうか。最近は春に行なうところも多いようですが、2学期が始まってから運動会の練習がスタートするところも多いようです。運動会の練習は湿疹に対してはくせものです。大汗をかき、泥だらけになります。この時期だけは他の科目の時間まで体育の時間にあてて運動会の準備や練習に取り組んでいる小学校も多いようです。こうした環境は湿疹を治療する立場からすると非常に憂慮すべき状態です。先に述べた行為はすべて湿疹を悪化させる要因となるからです。だからといって練習をやめなさいとは言えないですし・・・皮膚科医にとって悩ましい時期となるのです。また、遠足だったり、おいも堀りだったりといったイベントも汗と汚れから湿疹を悪化させます。とくに指先の湿疹ですね。やっと治ったと思った翌週に遠足に行って指の湿疹を悪化させた子も数多くいます。はあ。治療はすごく大変なのです実は最も治療に苦労するのが、この社会的活動からくる湿疹です。まず厄介なことは、予防がほとんどできないこと。今までのお話のように汗にはシャワーで対抗し、乾燥には保湿剤で対抗するというような単純な対策が取れません。湿疹を治すためだけに運動会に出るなとは言えませんしね。なので、皮膚科医としてはできるだけこのようなイベントで皮膚が悪化しないように願う限りだったりするのです。練習のとき、暑くなりすぎないように、さりとて乾燥しすぎないように。太陽にも程々に隠れてもらって、かといって雨に降られても困ります(スケジュールが遅れてしわ寄せがきて、湿疹も悪化するのです)。ヤキモキする毎日です。と、このように社会活動がダイレクトに影響してくるのが湿疹の特徴ともいえるでしょう。皮膚科医って、実はこんなところにも目配りをしているんです。というお話でもありました。ここ3回は体の外の原因についてお話をしてきました。最終回となる4回目は、体の中の原因について触れていくことにしましょう。ではでは。おまけ気象・社会生活と皮膚についてちょっとだけこぼれ話をしましょう。「手湿疹」という病気があります。子どもたちも結構な頻度で手先や指先が剥けたり割れたりする病気です。この原因はいろいろありますが、その1つが汚れること、力がかかることです。実はこの手湿疹、今年の7月から8月にかけて、比較的良くなる子が多かったです。例年は悪くなる子のほうが多いにもかかわらずです。なぜでしょうか?答えは熱波です。熱波が直接湿疹に作用したわけではありませんよ。気温があまりにも高くなりすぎたので、みんな外で遊ぶことを止めたんですね。子どもの手湿疹の原因は想像の通り、砂遊びからの汚れなので、外遊びに行けなくなったことが湿疹を良くしたのでしょう。また、あまりの暑さのためにうんていや鉄棒で遊べなくなり、結果的に湿疹が良くなったと言っている子もいました。気象条件って、これだけ皮膚に影響してくるんですね。勉強になった今年の熱波でした。関連記事秋 -季節の変わり目‐ になぜ湿疹が悪化するのか第1回夏の戻りが湿疹を呼ぶ第2回冬の始まりが湿疹を招く野﨑誠(のざきまこと)わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市・皮膚科、小児皮膚科)院長。国立成育医療センター(小児皮膚科)、東京都立東大和療育センター(皮膚科)勤務。2001年山形大学医学部卒業山形大学医学部皮膚科入局山形県公立置賜病院(山形県長井市)、国立成育医療センター(東京都世田谷区)、はせがわ小児科医院(東京都武蔵野市)などの皮膚科・小児皮膚科を経て、2013年、わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市)開院。院長を務めるかたわら、専門家向け、一般向け、教育機関(保育園、幼稚園、小学校、中学校など)向けの各種講演会、勉強会を精力的にこなす。雑誌他執筆多数。広い年齢層の皮膚病、あざの治療やスキンケアに携わる。わかばひふ科クリニックWebサイト
2018年10月16日専門家・プロ:松井美香「運動会」が苦手な子に対しての関わり方今年も運動会のシーズンがやってきました。親であるわたしたちも、運動会当日は子どもたちが自分の実力を発揮できるよう、一生懸命応援したくなるものですね。毎年楽しみにしている保護者の方も多いことでしょう。さて、どの学校(幼稚園・保育園)でも、種目として採用されているのが「徒競走」や「かけっこ」。でも、走ることについては、得意不得意、あるいは好き嫌いが比較的はっきりと分かれるように思います。お子さんはいかがでしょうか?もしも、お子さんが急に「運動会で走りたくない」と言い出したら、あなたはどんな声かけをしますか?スポーツは勝敗がつくものいつでしたか、「順位がつくことに問題がある」と、一部の幼稚園や学校で、徒競走やリレーに順位をつけないルールを作ったという話がありました。確かに、なんでもかんでも競争させるのは意味がないと思いますが、そこまで気にする必要もないのではないかと思います。なぜなら、スポーツは競技(ゲーム)だからです。勝敗がつくからこそ楽しい、と感じることもあります。それを認識した上で、真剣に取り組むことは決して悪いことではないのです。ただし、ここで少し気をつけたいことがあります。走ることが苦手、と感じている子に対して、「頑張りなさいよ、○○ちゃんに負けちゃダメよ!」「お兄ちゃん(お姉ちゃん)は1位だったのよ。だからきっとあなたも1位を取れるはず!」「ちゃんと練習しないと、速く走れるようにならないよ!」などの言葉は、避けたいものです。勝敗や結果にこだわりすぎると子どもは力を発揮できない勝敗は目に見えやすいものです。「オンリーワン」よりも「ナンバーワン」の方がわかりやすいので、多くの人がそれにこだわるのもわかります。けれども、スポーツに限らず、勉強などにおいてもそうですが、勝敗や結果だけがすべてではないはずです。おとなが偏った価値観で育ててしまうと、子どもたちは影響を受けてしまいます。まるで、勝敗や結果がすべてであるように感じてしまうかもしれないのです。人生は勝ち負けで決まるものでもありませんし、結果が全てではありません。そういったことを、親であるわたしたち自身が気をつけていないと、子どもたちを苦しめることにもなりかねません。でも、どうぞご安心ください。わたしたちが偏らないよう意識し、言葉かけを工夫することによって、子どもたちは健全に育ってくれます。アドラー流子育てでは、まず子どもの気持ちに共感します話を元に戻しましょう。「運動会で走りたくない」と言う子どもにどう声かけをするか。「何でそんなことを言うの!そんなことできるわけがないじゃない!ダメに決まってるでしょ!今さら、そんな勝手なこと言うんじゃありません!」と言いたくもなりますが、このような言葉を言ってしまったら、子どもは親に対して本音を言えなくなってしまいます。そこをぐっとおさえて、まずは、子どもの言い分をすべて聞いてあげましょう。走るのが苦手だった保護者であれば共感もしやすいですが、ご自分が得意だった場合は、子どもの気持ちはなかなか理解しにくいものかもしれません。「やってみなければわからないじゃない!そんな弱気でどうするの!ビリになっても恥ずかしくないよ。一生懸命走ればいいんだよ!」これはどうでしょう。子どもは「頑張って走ってみよう!」と思い直すでしょうか?多くの場合は違います。親は励ましのつもりで言っているのですが、子どもの心には残念ながら届いていません。正論を語るだけでは、子どものやる気は起きない保護者の言いたいことは、とてもよくわかりますし正論です。でも、子どもだって、本当はよくわかっているのです。それでも、「走りたくない」という気持ちになってしまうのです。だったら、その気持ちに寄り添ってあげましょう。「そうなんだ、なんだか心配になっちゃったんだね。もしもみんなより遅かったり、転んだりしたら恥ずかしくなっちゃうもんね。嫌になっちゃうね。」このように、まずは否定せず、弱気になっているお子さんの気持ちに共感してみるのです。言いたいことを全部言わせてあげることも大切です。そして、全部受け止めたあと、あなたが伝えたいことを伝えてほしいのです。「本当に心配だよね。でも頑張って走れるといいね。勇気を出して走ることが速く走ることよりとても大事だと、お母さんは思うよ。」と、アイメッセージ(「わたしは」を主語にする言い方)で言ってみてください。お子さんはきっと「お母さん(お父さん)は自分の気持ちをわかってくれた」と安心し、運動会では大いに力を発揮してくれることでしょう。走り終わってからのフォローも忘れずに運動会が終わったあとの子どもへの声かけにも、注意したいものです。やはりここでも、人と比較しないこと。そして、勝敗や結果だけに注目しないことが重要です。「やったね!○○ちゃんより早く走れたね!」「○位が取れたね!すごいね!速かったね!」ではなく、「頑張ったね!(あなたが)勇気を出して走れたこと、お母さん(お父さん)、とってもうれしかったよ。」と伝えます。本人が望んでいた結果が出なかった場合も、「残念だったね、惜しかったね、悔しかったね!」と、まずは共感します。そのあと「でも、一生懸命走ったあなたを、お母さん(お父さん)は誇りに思うよ。」と言ってあげてください。お子さんはきっと、勇気を出して走ったことで、少しずつ自分に自信をつけていくことでしょう。苦手なことは誰にでもあるものです。でも、こうして少しずつ困難を乗り越えていくことで、自信は生まれてくるもの。走ることに限らず、わたしたち親は、子どもの心に届く勇気づけの声かけを、日頃から心がけたいものです。松井美香(まついみか)東京音楽大学ピアノ専攻卒業。「勇気づけの音楽家」。大学卒業後約10年間公立中学校に勤務。その頃偶然、教員研修でアドラー心理学に出会い、岩井俊憲氏の元で学び約25年が経過。自身のピアノ教室や子育てにおいてアドラー心理学を実践する中、子どもたちが音楽や部活動を続けながらも有名大学に続々と合格し夢を叶えている。長男(21歳)と双子(18歳)三人の男子の母。現在、保護者や音楽指導者に向け、執筆やセミナーを通して「勇気づけの指導法」を広める活動をしている。*学研「おんがく通信」にて、コラム「勇気づけのピアノレッスン」連載中。*学研プラス出版「あなたの想いが届く愛のピアノレッスン」にて、手記「ある教室のささやかなサクセスストーリー」を執筆。松井美香公式ホームページ:
2018年10月02日共働き家庭が増え、比例して夫婦の負担も大きくなっています。その夫婦の負担を解消するために、国が行なっている子育て支援が充実してきていることを知っていますか?ぜひ利用してほしい子育て支援制度をパピマミ編集部が紹介していきます。子育て支援制度とは「子育て支援制度 」というフレーズを聞いたことがありますか?これは、すべての家庭が安心して子育てをできる環境を作っていく ための厚生労働省の取り組みです。仕事と子育てを両立する環境を整え、支援の量と質を良くすることを目指しています。気になる保育料についても、各家庭の収入や環境、子供の人数によって軽減措置があるので、事前に確認しておくと良いかもしれません。子供を預けることだけではなく、誰でも利用できる利用者支援という制度もあります。自分に利用できる支援制度があるのかはもちろん、子育てで困ったことを気軽に相談 できるので、知っておくだけで役に立つはずです。共働き家庭は保育所の利用を最近では実家と同居する家庭が減っていることに加え、定年退職の年齢も上がったために、両親が現役で働いていて頼れないことも少なくありません。そんな苦しい生活でも、子供を預けられるのが保育所です。保育所は待機児童が多く、入りにくいイメージがありますが、こども園や地域型保育などのの保育施設 ができています。こども園は保育所と幼稚園の両方の良さを兼ね備えていますし、地域型保育のひとつである小規模保育は少人数ならではのアットホームな保育を期待できます。それぞれメリットがありますので、家庭や子供に合った施設を選びましょう。また、求職中でも保育所の申請できる ので、「一度退社してしまったから子供が小さいうちは働けない」と考えず、とりあえず行動してみるのもひとつの方法です。一時預かりも上手に利用しましょう正社員でなければ保育所に入りづらい地域も多いのは事実です。しかし、共働き夫婦に助かる制度である「一時預かりという制度 」を利用できるの知っていますか。保育所のように毎日は預けられませんが、パートや単発の派遣のように週に数日であれば預けて働きに出られます 。預かってもらえる日数はその地域によって決まっているので、確認してみてください。一時預かりも、保育所と同じように慣らし保育から始める施設が多いので安心です。また、空きさえあれば仕事をしていなくてもリフレッシュなどの理由で、誰でも預けられます。しばらくは一時預かりの時間内で働き、保育所の申請が通ればフルタイム勤務を目指すなど、上手に利用していきましょう。困った時はファミサポをファミリー・サポート・センター事業 は、同じ地域の「子供を預けたい」という人が、「子供を預かりたい」という人に有償で援助をしてもらうことができる制度です。援助の内容は様々で、保育所や幼稚園への送迎から急な預かりまで、比較的柔軟に対応してくれます。できるだけ近所の方を紹介してくれますし、援助をする人もきちんと講習を受けているので安心 して預けられます。ただし登録してすぐの利用はできず、まずは援助をする人を探して顔合わせを行ってからになります。援助をする人の都合が悪ければ断られることもあるので、ファミサポにすべて頼るのではなくいざという時の手段のひとつとして利用すると良いでしょう。まとめ子育てと家事と仕事の3つの両立は、想像以上に過酷です。子供が生まれれば子育てに追われ、落ち着いて情報収集する時間も取りづらくなりがち。保育所の申請などは施設を選ぶ時間も必要ですので、早めの行動が大切です。事前に利用できる制度をリサーチし、ゆったりとした気持ちで子育てに臨みましょう。
2018年10月02日めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
ヲタママだっていーじゃない!
ムスメちゃんとオコメちゃん