7月に急逝した俳優の三浦春馬さん(享年30)。四十九日を迎えても、いまだ悲しみの声はやまず……。その類まれなる才能を、本誌秘蔵カットと座談会で振り返ります。題して、「追悼・春馬さんに届け」――。【’06年】ドラマ『14才の母』中学生の妊娠を扱った衝撃作。思春期の感情の揺れを16歳にして好演。いっぽう取材では「サッカーが得意で、休みの日は友達と映画に行ったりします」と高1らしい素顔をちらり。【’08年】ドラマ『ブラッディ・マンデイ』連ドラ初主演は18歳で。高校生の天才ハッカー役を演じた。当時はパソコンが苦手で「役のためにタイピング練習しました」。同級生役の佐藤健とは鍋料理を食べに行く鍋友とも。【’10年】映画『君に届け』原作は大人気の同名コミック。クラスの人気者・風早くんを演じるにあたり「演技面だけでなく、サラサラ髪にしようと毎日トリートメントしました(笑)」とお茶目に語っていた。【’12年】ドラマ『東野圭吾ミステリーズ』当時22歳にして俳優生活は15年目だった三浦さん。“質問への受け答えは丁寧で、撮影中も気づかいができる気さくな人”というのは、取材した記者たちの共通意見でした。【’13年】ドラマ『ラスト・シンデレラ』「色気がやばい!」と話題になったドラマの瞬間最高視聴率は20.9%!去年の『TWO WEEKS』では父親役を演じ、渋みの増した大人の男性役も見られると思っていた……。【’17年】大河ドラマ『おんな城主 直虎』『武蔵 MUSASHI』(’03年)、『功名が辻』(’06年)に続いて3度目の大河は、ヒロイン直虎の許婚・直親役で登場。太陽のように明るく屈強な体の青年。笑顔も素敵でした。【’19年】ミュージカル『キンキーブーツ』(再演)代表作のひとつにふさわしい’16年の『キンキーブーツ』では第24回読売演劇大賞の杉村春子賞を受賞。再演時もチケットは瞬く間に完売。変幻自在ぶりで私たちを魅了してくれました。記者A(30代)「『14才の母』で三浦春馬という俳優に注目するようになりました。自然体な演技がすごく印象に残っています」記者B(40代)「そういう人は多いと思います。個人的に好きだった作品は『ブラッディ・マンデイ』。緊張感のある演技がよかった!」編集C(20代)「私が10代のころは『恋空』や『君に届け』がとても人気があって、三浦さんは爽やかイケメンの象徴でした」記者B「取材では最初のターニングポイントとなった作品は『恋空』と言っていたかな。『僕のいた時間』もよかったですよね。ALSでだんだん体が動かなくなる演技は大変だったと思う」記者A「好きな作品に『僕のいた時間』を挙げる人は多いですよね」記者B「彼が演技派や実力派と言われるようになった作品かも。『ラスト・シンデレラ』もいい」記者A「ですよね!『ラスト・シンデレラ』では大人の色気を発散していて萌えました。これと『僕のいた時間』で第51回ギャラクシー賞(テレビ部門・個人賞)を受賞して。ふり幅がすごい」編集C「色気の出し入れができる人なのでしょうか?」記者B「そうかもしれない。かっこいい役も情けない役もできる。子役から順調に出演し続けステップアップしてきた、今までにないタイプの俳優だったと思います」記者A「歌も踊りもできて、独自の道を歩んできた。もっと彼の活躍が本当に見たかったです」「女性自身」2020年9月29日・10月6日合併号 掲載
2020年09月26日back numberが10月スタートのTBS系日曜劇場『危険なビーナス』(日曜よる9時〜)に書き下ろした新曲「エメラルド」で主題歌を担当することが発表され、あわせて最新アーティストビジュアルが公開された。ドラマ『危険なビーナス』は、東野圭吾の傑作ミステリーが原作の、16年ぶりに妻夫木聡が日曜劇場の主演を務める話題作。9月13日の『半沢直樹』放送終了後の『危険なビーナス』の予告スポット内で、back numberの主題歌情報が解禁となった。back numberにとっては、2019年2月のTBS系火曜ドラマ『初めて恋をした日に読む話』主題歌に「HAPPY BIRTHDAY」を書き下ろして以来のドラマ主題歌となる。主題歌に寄せて、清水依与吏、ドラマの橋本芙美プロデューサーからのコメントが届いている。清水依与吏のコメントとにかく原作が面白いですし、作品の中の世界や登場人物の持つ空気が好きなので、映像化されるにあたりその一角を担える事がとても嬉しいです。この曲の構想自体は2年前からあって。でも1番重要なパーツが不足していたり、タイミングとしてもしっくり来なくて。ミステリー作品としてのスリリングさとコミカルさを高いレベルで併せ持つ『危険なビーナス』を待っていたんだと思います。清水依与吏(back number)橋本芙美プロデューサーのコメントback numberさんから届いた曲を聴いた時、とっても興奮しました!まずイントロ、初っ端からテンションを気持ちよくガンガン上げてくれて鼓動が激しくなります。そして全体を通して、カッコよさの裏に切なさと哀愁が漂い、どんどんその世界に引きずりこまれます。主人公・伯朗が、決して愛してはいけない弟の妻・楓に惹かれていってしまうどうしようもないラブの要素と、壮大な謎解きに巻き込まれていくミステリーの怪しい要素、それらを全て包括し、このドラマを盛り上げてくれること間違いなしと思いました。「危険なビーナス」をドラマ化させていただくにあたり、この様々な要素の詰まったラブサスペンスに相応しい主題歌はどんな曲がいいか、はじめは非常に悩んでいましたが、想像以上の最高にカッコよくて切なくて心酔できる曲に出会えてとっても幸せです。きっとたくさんの方がこの曲にハマるんじゃないかと思います。ぜひ、オンエアをお楽しみに!。日曜劇場『危険なビーナス』ティザー映像番組概要TBS系日曜劇場『危険なビーナス』2020年10月スタート 日曜よる9時〜原作:東野圭吾『危険なビーナス』(講談社文庫)出演:妻夫木聡、吉高由里子、ディーン・フジオカ、染谷将太、中村アンほか脚本:黒岩 勉(『グランメゾン東京』『メゾン・ド・ポリス』)ストーリー:正義感が強い獣医の主人公・手島伯朗(妻夫木聡)が、突然現れた「弟の妻」を名乗る謎の美女・矢神楓(吉高由里子)と共に、失踪した異父弟・矢神明人(染谷将太)の行方を追ううちに、ある名家の遺産争いに巻き込まれていく。そんな中、伯朗は楓の魅力に惹かれていき…。壮大な謎と人間の欲望が渦巻くラブサスペンス。『危険なビーナス』Official HP number配信ライブ詳細back number live film 2020 “MAHOGANY"※ファンクラブ限定ライブ(アコースティックセット)■配信日時:2020年9月22日(火・祝)19:00~■アーカイブ配信:2020年9月22日(火・祝)22:00~2020年9月24日(木)23:59まで視聴可能※配信期間中は何度でもアーカイブ視聴可能です。■視聴チケット料金:¥3,500(税込)※別途、配信メディアごとに異なる手数料がかかります。※back numberオフィシャルファンクラブ「one room」gold key会員様のみご購入いただけます。(チケット販売時に「one room」gold keyへの入会が完了した方はチケットをご購入いただけます。)■チケット販売期間:2020年8月14日(金)12:00~2020年9月22日(火・祝)18:302020年9月22日(火・祝)19:00〜2020年9月24日(木)22:00※アクセス集中によるサーバーへの負荷軽減のため、配信日当日の18:30~19:00の時間帯は視聴チケットの販売を一時中止いたします。配信開始の19:00より視聴チケットを再販売開始いたします。チケット受付の詳細などは下記の特設サイトよりご確認ください。back number live film 2020 “MAHOGANY” 特設サイト()back number live film 2020 “ASH"■配信日時:2020年10月25日(日)19:00~■アーカイブ配信:2020年10月25日(日)22:00〜2020年10月27日(火)23:59まで視聴可能※配信期間中は何度でもアーカイブ視聴可能です。※こちらの公演は海外からもご視聴可能です。■視聴チケット料金:¥3,500(税込)※別途、配信メディアごとに異なる手数料がかかります。■チケット販売期間:2020年9月22日(火・祝)12:00~2020年10月25日(日)18:302020年10月25日(日)19:00〜2020年10月27日(火)22:00※アクセス集中によるサーバーへの負荷軽減のため、配信日当日の18:30~19:00の時間帯は視聴チケットの販売を一時中止いたします。配信開始の19:00より視聴チケットを再販売開始いたします。チケット受付の詳細などは下記の特設サイトよりご確認ください。back number live film 2020 “ASH” 特設サイト()back numberリンクback number official HP number Official YouTube Channel
2020年09月13日妻夫木聡が獣医役で主演する、東野圭吾原作ドラマ「危険なビーナス」。先日発表されたヒロイン役の吉高由里子に続き、新たにディーン・フジオカ、染谷将太、中村アンの出演が決定した。今回明らかになった3人が演じるのは、主人公・伯朗(妻夫木さん)と、弟の妻と名乗る謎の美女・楓(吉高さん)を取り巻く重要なキャラクター。ディーン・フジオカ、嫌味なヒール役…楓をめぐって対峙!?ディーンさんが演じるのは、名家「矢神家」の養子で若手実業家の矢神勇磨。連れ子として矢神家にやって来た伯朗のことを昔から見下していて、ことあるごとに挑発してくる嫌味な男。楓のことを気に入り、楓と行動を共にする伯朗を尻目に強引にアプローチをかける。コメント東野圭吾さんの作品に初めて出演させていただくので、すごく楽しみにしています。僕が演じる勇磨は、妻夫木さん演じる伯朗を昔から見下している人物です。伯朗にとって“大きな壁”のような存在でもあると思うので、とにかく僕はヒールに徹したいと思っています。そんな勇磨と伯朗の間でどんな駆け引きが生まれていくのか、ぜひ注目してください。妻夫木さんとは初共演になりますが、同じ年なので、芝居以外でも色々とお話させていただけたらと思っています。このドラマは、回を追うごとにどんどん登場人物たちのどろどろした関係性が濃くなっていき、それぞれがどういう思いでそこにいるのかというのが暴かれていきます。毎週目が離せない展開になると思いますので、楽しみにしていてください。染谷将太が物語のキーパーソン!染谷さんが演じるのは、伯朗の弟で楓の夫・矢神明人。伯朗にとっては、母が矢神家の御曹司と再婚してから生まれた弟で異父兄弟。矢神の血を引き、30億の遺産の相続権を持つ明人が突然失踪したことで、伯朗が矢神家と関わることになる、本作のカギを握る重要な役柄だ。コメントこの物語は僕が演じる明人が失踪したことから始まるので、とにかく僕は謎に包まれた人物として存在できればと思っています。妻夫木さん演じる伯朗と明人は兄弟ですが、その関係性は複雑です。ただ、そこにたくさんの人物が絡んでくるという「複雑さ」が本作の見どころでもあると思っています。妻夫木さんと面と向かってお芝居するのは本作が初めてなので、自分がどうなっていくのかが楽しみですし、何か面白い反応が起こるんじゃないかという期待感を勝手に持っています。夫婦役の吉高さんとも、ちゃんと一緒にお芝居をするのは今回が初めてです。予測できないエネルギーを放っていらっしゃる印象なので、どんな“夫婦”になるのか未知数なところを僕自身も楽しみにしています。中村アンが主人公の助手役中村さんが演じるのは、伯朗が副院長を務める池田動物病院の看護師・蔭山元美。一見クールな雰囲気だが、どんな動物にも愛される能力を持つ有能な助手。コメント私が演じる元美は、伯朗さんが院長代理を務める動物病院の看護師です。クールな雰囲気ですが、伯朗さんのために「何かしてあげたい」という優しさも秘めている女性、表には出さないけど、心の中は温かい人なんじゃないかなと思っています。時には助手として鋭い指摘をすることもあったりしますが、いい距離感で伯朗さんを支えていければと思います。また、お芝居の中で動物と触れ合うのは初めてなので、撮影もとても楽しみです。妻夫木さんとは今回が初共演ですが、この仕事をする前から妻夫木さんの作品をたくさん見てきたので、ご一緒させていただけて光栄です。どんな現場になるか、今からとてもワクワクしています。皆さまもぜひ楽しみにご覧ください。「危険なビーナス」は10月、毎週日曜日21時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年09月10日俳優として活躍している妻夫木聡(つまぶき・さとし)さん。その端正な顔立ちと抜群の演技力で、多くの人から支持されています。そんな妻夫木聡さんの妻である女優・モデルのマイコさんについてや、2人の馴れ初め、子供など、さまざまな情報をご紹介します!妻夫木聡の妻・マイコってどんな人?画像やインスタは?妻夫木聡さんは2016年8月に、マイコさんと結婚しました。マイコマイコさんは2006年に、資生堂のCMで芸能界デビュー。2008年公開の映画『山のあなた徳市の恋』で女優デビューし、以降、映画『カフーを待ちわびて』や『ミロクローゼ』、大河ドラマ『龍馬伝』(NHK)、ドラマ『メイドインジャパン』(NHK総合)など、数多くの作品に出演しています。マイコさんは2020年9月現在、インスタグラムやツイッターのアカウントは持っていないようですが、ほかの芸能人の公式SNSに登場。ファンを喜ばせています。 この投稿をInstagramで見る 貫地谷しほり(@shihori_kanjiya)がシェアした投稿 - 2016年 9月月4日午前4時36分PDT この投稿をInstagramで見る 貫地谷しほり(@shihori_kanjiya)がシェアした投稿 - 2016年 8月月5日午前1時58分PDTマイコさんについて詳しく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。マイコが第1子を出産「言葉にならない程の感動」夫・妻夫木聡との馴れ初めは?妻夫木聡とマイコの馴れ初めは?ドラマで共演妻夫木聡さんとマイコさんは、2012年に放送されたドラマ『東野圭吾ミステリーズ』の第6話『シャレードがいっぱい』(フジテレビ系)で共演し、同ドラマの打ち上げで意気投合。その後、交際をスタートさせたといいます。報道によると、妻夫木聡さんは映画『山のあなた徳市の恋』に出演したマイコさんを見て、一目惚れしていたのだそう。そして、2人は2016年8月に結婚。多くの人から祝福の声が上がりました。妻夫木聡とマイコの子供は?妻夫木聡さんとマイコさんは2019年8月に、所属事務所を通じて、FAXで第1子を妊娠したことを発表しました。日頃お世話になっています皆様へ私共のことで恐縮ですが、この度、第一子を授かりましたことをご報告いたします。夫婦共々、日々の変化に驚くと共に喜びを感じております。今後とも温かく見守って頂けましたら幸いです。サンケイスポーツーより引用そして、同年12月に第1子が誕生したことを発表。2人は所属事務所を通じて、FAXでこのように報告しました。日頃お世話になっていますみなさまへこのたび、無事に第1子が誕生いたしました。お陰様で、母子ともに健康です。私たちに言葉にならない程の感動を与えてくれた我が子を全力で守り、愛情いっぱい育てていきたいと思います。今後とも温かく見守っていただけますよう、よろしくお願いいたします。妻夫木聡がパパに!マイコとの間に第1子誕生第1子が誕生し、幸せいっぱいといった様子の妻夫木聡さんとマイコさん。2人のこれからの活躍も応援しています!妻夫木聡 プロフィール生年月日:1980年12月13日出身地:福岡県血液型:O型身長:171cm所属事務所:ホリプロ1998年放送のドラマ『すばらしい日々』(フジテレビ系)で俳優デビュー。映画初主演を務めた2001年公開の映画『ウォーターボーイズ』で注目を集め、以降、数多くの作品に出演している。妻夫木聡と妻・マイコの間に第一子が誕生!明かされた意外な性格や、結婚生活は?[文・構成/grape編集部]
2020年09月08日吉高由里子が、10月放送予定の妻夫木聡主演ドラマ「危険なビーナス」に出演することが決定した。主人公が弟の失踪事件をきっかけに、巨額の遺産をめぐる謎に挑む、東野圭吾の同名ミステリー小説のドラマ化。今回、妻夫木さんと初共演となる吉高さんが演じるのは、主人公・手島伯朗(妻夫木さん)の前に突然現れる謎の女性・矢神楓。伯朗の弟の妻だと名乗り、突然失踪した夫・明人を一緒に捜して欲しいと願い出る人物だ。困っている女性を放っておけない伯朗は、楓と共に明人の行方を追うことになり、巨額の遺産が絡んだ矢神家の争いに巻き込まれていく。そんな中で楓の魅力に次第に惹かれていく…。「妻夫木さん演じる伯朗と楓のやり取りも、ドラマならではのテンポの良い会話劇になると思います。その中で、2人の距離がどのように縮まっていくのか楽しみに見ていただけたらうれしいです」と見どころを語った吉高さんは、「ドラマで描かれる楓は、原作よりも少し人間味のあるキャラクターになっていると思います。勝気な部分もあれば怯えることもあったり・・・。いろんな表情を持っているので緩急つけて演じていければと思っています。その一方で謎めいている部分もあるので、『怪しい?』『怪しくない?』と見ている方にも伯朗と同じように揺れ動きながら見ていただければうれしいです」と演じるキャラクターについてコメント。一方、妻夫木さんは「最初に台本を読んだ時から、吉高さんが楓を演じている姿がすごく想像できていました。普段は明るくて人懐っこいイメージの吉高さんが楓を演じる中で見せるちょっとマジになった時とのギャップは、とても魅力的だと思います」と話し、「伯朗と楓のコミカルなシーンでは、テンポの良い掛け合いをお見せしたいと思っています」と意気込んでいる。「危険なビーナス」は10月、毎週日曜日21時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年09月03日東野圭吾の小説「危険なビーナス」が、TBS新日曜劇場枠にてドラマ化決定。主演は「オレンジデイズ」以来、16年ぶりのTBS連続ドラマ主演となる妻夫木聡が務める。原作は、とある失踪事件をきっかけに、主人公が巨額の遺産をめぐる謎に挑む壮大なミステリー作品。東野氏の小説が日曜劇場でドラマ化されるのは、「新参者」以来10年ぶり。引き込まれる世界観や緻密なトリック、魅力的な登場人物たちで多くの読者を魅了している東野ミステリーだが、本作はそれに加え、“ラストの大逆転”も見どころだ。妻夫木さんが演じるのは、正義感が強く、ウソのつけない独身獣医・手島伯朗。ある日突然、弟の妻と名乗る謎の美女が現れ、弟が失踪したと聞かされる伯朗。彼はその美女と共に失踪した弟の行方を追うことに。そして、30億もの遺産が絡んだある名家の争いに巻き込まれていく…。名家「矢神家」は、実父の死後に母親が嫁いだ先であり、失踪した弟は異父弟。連れ子として肩身の狭い思いをしてきた伯朗は、母亡き後から矢神一族と距離を置いていたが、弟の失踪により矢神家に再び足を踏み入れることになるのだ。「出演させていただくからには、16年前の自分に負けないように、今年40歳となる自分自身ができることをこのドラマで体現していきたいと思います」と意気込みを語った妻夫木さんは、「本作は東野さんの原作が持つ魅力はそのままに、毎週続きが気になる連続ドラマとして、とても面白く描かれていきます」と本作を説明し、「僕が子どもの頃、ドラマを見るために急いで家に帰っていたワクワク感をこの作品で皆さんにも味わっていただけたらうれしいです」とコメント。東野氏は「自分でいうのも変ですが、『危険なビーナス』には面白いピースがたくさん詰まっています。それらを玩具にして、もっといろいろと遊びたかったのですが、小説ではミステリ要素を重視したため泣く泣く我慢をしました。その分ドラマの制作陣、役者さんたちには、思い切り好きなように遊んでもらいたいです。期待しています」と話している。なお、脚本は「グランメゾン東京」や『キングダム』などを手掛ける黒岩勉。演出は「メゾン・ド・ポリス」の佐藤祐市、「4分間のマリーゴールド」の河野圭太が担当する。日曜劇場「危険なビーナス」は10月、毎週日曜日21時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年08月20日METAFIVE(高橋幸宏×小山田圭吾×砂原良徳×TOWA TEI×ゴンドウトモヒコ×LEO今井)がニューシングル『環境と心理』のMVを公開した。METAFIVEは、7月11日に『METAFIVE. STILL ALIVE.』と題したムーヴィング・ロゴの映像を突如発表。その後7月24日に発売されたデジタルシングル『環境と心理』は、iTunesオルタナティブ・チャートで1位を獲得するなど、ファンをはじめとした各所で大絶賛を受けている。今回のMVの監督は、『METAFIVE. STILL ALIVE.』と同じく中村勇吾 (tha ltd.)。開発中のビデオゲーム “HUMANITY”の世界の中でミュージック・ビデオを制作し、数えきれないほどの群衆が織り成す、どこか懐かしい夕暮れの風景が印象的な作品に仕上がっている。『環境と心理』MUSIC VIDEOMETAFIVE(高橋幸宏×小山田圭吾×砂原良徳×TOWA TEI×ゴンドウトモヒコ×LEO今井)ニューシングル『環境と心理』発売日:7月24日(金)0:00()『METAFIVE. STILL ALIVE.』
2020年08月04日お笑い芸人の東野幸治が12日、自身の公式YouTubeチャンネル「東野幸治の幻ラジオ」に公開した動画で、軽度の認知症と診断された漫画家でタレントの蛭子能収について言及した。9日に放送された、東野がレギュラー出演する医療バラエティ番組『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京)で病状が明らかになった蛭子。「【第49回】蛭子さんの診断にショックを受けてます」と題して公開された動画にて、東野は収録の段階では、蛭子が診断を受けるロケが行われていなかったとしたうえで、「気になって、オンエアを観たんですけども、なかなかのショックでしたよ」と感想を述べた。さらに東野は、「(蛭子は)72歳でしょ。だから、僕の20年後ですよ。ちょっと怖くなりましたよね。今は津軽三味線して指を動かしたり、最近だったらプレステ4を買ってゲームして指先を動かしたり、あとは登山したり、ウォーキングしたりしていますけど、他人事じゃないなと思いました」と語った。そして東野は、蛭子が「都内で拘束時間が短いのであれば、まだテレビに出演したい」と意欲を見せていることに触れ、「なんとなく認知症になる前はすごく良い人で、認知症になったら狂暴になるとか、悪いことをするっていう話を聞いたりしますけど。もともと蛭子さんは元気な時から性格もあまり良くなかったから、そんなに変わらないと思うので(笑)。ぜひぜひちょっと一緒に仕事をしたいなと思いました」と共演を願った。
2020年07月14日お笑い芸人の東野幸治が8日、自身の公式YouTubeチャンネル「東野幸治の幻ラジオ」に公開した動画で、お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太が自身の代役を務めたことについて語った。「【第48回】PCR検査、陰性でした」と題して公開された動画にて、仕事で一緒だったスタッフが新型コロナウイルスのPCR検査を受け、陰性だったことを明かした東野。スタッフの検査結果が出る前に、収録日を迎えた医療バラエティ番組『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京)は欠席したという。東野は「テレビ東京のガイドラインでは僕は出てはダメ。まず草野仁さんが70歳超えてますから、万が一、僕が感染していたら草野さんにうつすわけにはいかないし、なおかつ医療番組です。日本の名医が集まる番組ですから、万が一、僕が『陽性だった』ってなったら、『何を考えてるんだ』ってなるから」と説明した。続けて、「『代役を南海の山里さんにお願いしてます』って言われて、『ええの? 山ちゃん、忙しいんちゃうの?』って思って。で、山ちゃんにやっていただくことになって、ショートメールで『ありがとうな』ってお礼を言って」と振り返った。そして「後日、『主治医が見つかる診療所』のスタッフとか近い人に聞けば、山ちゃん自身、そんなにハマらなかったみたい(笑)」と語った。「めちゃくちゃうれしかったですよ。だって、南海の山ちゃんは仕事絶好調でしょ」と述べ、「そんな人に助っ人をやってもらって、バシバシ仕切られたらたまったもんじゃないですよ。俺の中でちょっとしたギャンブルでしたけど、どうやら力発揮できなかったみたいです。やった! ギャンブル勝ちましたよ!」とうれしそうに話していた。
2020年07月10日お笑い芸人の東野幸治が8日、自身の公式YouTubeチャンネル「東野幸治の幻ラジオ」に公開した動画で、仕事で一緒だったスタッフが新型コロナウイルスのPCR検査を受け、陰性だったことを明かした。「【第48回】PCR検査、陰性でした」と題して公開された動画にて、東野は「みなさんの中にも知っている方もいると思いますけど、私、東野幸治、ちょっとコロナウイルス騒動に巻き込まれました」と切り出した。東野は「先週の水曜日にゲーム実況番組の生配信をやりました。で、金曜日の夜、(大阪の)ホテルに着いてウトウトしてたら、マネージャーから電話があった」と回顧。続けて、「いつもはメールで来るんですけど、なんだろうと思って聞けば、『水曜にやったゲーム実況生配信のスタッフの1名に高熱が出た』と。で、『病院に行って、心配やからPCRを受けてる状況です』って説明を受けて、えーって」と振り返った。また東野は、「高熱が出たスタッフと僕は接触もしてないし、しゃべってもないし。吉本のガイドラインでは濃厚接触者ではないんですよ。吉本としては、濃厚接触者じゃないから、体調に変化がない限り問題ないというガイドライン」としつつ、テレビ局にはそれぞれのガイドラインがあるため、出演を見送った番組があったことを説明した。そして「月曜に、マネージャーから連絡が来て、『スタッフは陰性でした』と」と東野。「いやー、本当に自分の中でドキドキしましたけど」と言い、ファンからの心配する書き込みが1通のみだったことについて「好感度が地をはっています。誰も心配していませんでした」と嘆いていた。
2020年07月08日お笑い芸人の東野幸治が6月28日、自身の公式YouTubeチャンネル「東野幸治の幻ラジオ」に公開した動画で、お笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之のYouTubeについて言及した。「【第45回】闇営業騒動から一年経ちました」と題して公開された動画にて、「さあ皆さん、あれから1年でございます。『FRIDAY』という雑誌に闇営業騒動で直撃された宮迫くんが嘘をついてから1年が経ちました」と切り出した東野。続けて東野は「宮迫くんとロンブーの(田村)亮くんは涙涙の会見をして、宮迫くんはいまだ吉本と仲良くなってない」としつつも、「現在、背水の陣でYouTubeを日々更新して。もうすぐ(6月28日時点でチャンネル登録者数)100万人いくんですか。すごいじゃないですか」と称賛。そして、「たぶん、宮迫くん、テレビ戻ろうと思ってないんちゃうかな(笑)。どうなんですかね。でも、結果、大成功して」と評した。さらに東野は、「(闇営業騒動を取り上げた)『ワイドナショー』緊急生放送で、ついつい僕が感情的になって泣いちゃって。ネットニュースになりました。『全米が泣いたよりビックリした東野が泣いた』。ありがとうございます(笑)」と回顧していた。
2020年07月02日お笑い芸人の東野幸治が14日、自身のYouTubeチャンネル「東野幸治の幻ラジオ」を更新。複数の女性との不倫が報じられ、芸能活動自粛を発表したお笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建について言及した。『行列のできる法律相談所』(日本テレビ)で渡部と共演している東野は、「『行列』のメンバー、アンジャッシュの渡部くんが文春砲を食らいまして、木っ端微塵に吹っ飛びました。現在すべての活動を自粛中でございます」と切り出し、「びっくりしたねえ」と率直な感想をコメント。「びっくりしたら笑ってまう性格ですけれども、その笑ってまう、また上行きましたね。めちゃくちゃでしたね、渡部さん」と続け、「憧れの家族みたいな風にやっていたんですけど、まさかまさか浮気しまくっていたとは、私も全くわからず」と話した。渡部の出演シーンをカットした14日放送の『行列のできる法律相談所』3時間スペシャルについても言及。「渡部くんの文春砲でスタッフさんに聞いたら、『編集やり直してる』って言ってました。それの迷惑もかけましたし…」と明かした。また、「ネット見てたら『行列の呪い』みたいな言葉が躍っていて、『行列のできる法律相談所』に出演した人は次から次へと番組を去る、芸能界を去る、何か問題を起こすって言われていて」とネット上の噂にも言及。初代司会者だった島田紳助さんや、雨上がり決死隊の宮迫博之などを挙げつつ、「ネットでは、次は東野か後藤(輝基)かどっちかだって。絶対後藤であってくれ。後藤すまん」と冗談交じりに話した。さらに、「僕と後藤くんはどうスタンバイすればいいのか。渡部が帰って来た時に、『何かあったんですか?』って言っても、世の女性は笑わないでしょう」と予想し、「困ったもんですよね」と吐露。「僕も大至急やることはお祓い。効き目のある神社探してお祓い行って清めて…」と語った。
2020年06月15日最新刊『クスノキの番人』(実業之日本社)も大ヒットとなり、’20年で作家生活35周年をむかえる東野圭吾さん。そんな東野さんから、不安なコロナ禍を過ごす主婦に“プレゼント”が。これまでに刊行された東野作品7作が、4月24日より電子書籍で配信されているのだ。この7作は、「映画、またはドラマ化された映像化されている」かつ「100万部を突破している」作品。いわば、すべてが“東野圭吾の代表作”といえるもの。これまで著書の電子化をしてこなかった東野さんだが、KADOKAWA・幻冬舎・講談社・実業之日本社・集英社・文藝春秋・光文社の担当編集が集結し、電子化が実現。7作の累計部数は、1,288万部にもなる。’07年に光文社から刊行された『ダイイング・アイ』は、「東野作品には珍しく官能表現が多い作品」(担当編集者談)としても知られており、映像化以前に100万部を突破した異色作。’19年には三浦春馬(30)の主演によりWOWOWで連続ドラマ化され、大きな反響を呼んだ 。“最初で最後かもしれない”電子の書籍配信決定にあたり、東野さんはこうコメントしている。「外に出たい若者たちよ、もうしばらくご辛抱を! たまには読書でもいかがですか。新しい世界が開けるかもしれません。保証はできませんが」主婦にとっても先行きが見えないこのコロナ禍、自宅での過ごし方になにか新しさを求めているはず。コロナ禍。ぜひ東野さんの作品を手にとって、ゆっくりとした時間を過ごすのはいかがだろうか。【配信作品】KADOKAWA『ナミヤ雑貨店の奇跡』(2012年)幻冬舎『プラチナデータ』(2010年)講談社『流星の絆』(2008年)光文社『ダイイング・アイ』(2007年)集英社『白夜行』(1999年)実業之日本社『疾風ロンド』(2013年)文藝春秋『容疑者χの献身』(2005年)主要電子書店サイトにて、配信中。
2020年04月27日東野幸治がアクの強い吉本興業の芸人たちをイジり倒した、芸人紹介本『この素晴らしき世界』(発売中)を上梓。2月には公式YouTubeチャンネルを開設するなど、新たな分野へとチャレンジを続けている。そこで「自分発信でやれることをやりたい気持ちになっている」という東野に、芸人がYouTubeへと進出することへの思いを直撃。「芸人はその時代ごとに色を変えていくことも必要。逆に言えば、色を変えない芸人がいてもいい」という懐の深い芸人論を明かした。――吉本興業のハチャメチャな芸人さんたちの、生き生きとした姿がつづられています。『週刊新潮』の連載コラムが書籍となった形ですが、連載当時を思い出したことはありますか?連載当時は書き殴るようにしてコラムを書いていましたが、それをそのまま書籍にしていただきました。僕はスマホで原稿を書いているんですが、書くときは1人1日で書きますね。「書きたい」と思っている人だと、本当に書きやすいんです。親指が踊りますよ! ダイノジの大谷(ノブ彦)くんなんかは、自分もDJをやっていますから、俺の親指までこんなに踊らすかというくらい踊らせてもらいました(笑)。書籍化する上では、それに加えて、キングコング西野(亮廣)くんにあとがきとして、僕のことを書いてもらったり、登場する芸人さんたちにはそれぞれ近況を教えてもらって、そちらも載せています。“ごっちゃ煮”のようですが、どこからでも読むことができるし、普段は読書をしない人にも読みやすいものになったかなと思っています。――書籍を出し、YouTubeもスタートされました。今、“自分の思いを伝えたい”との考えが強くなっているのでしょうか。「なにか話したい」「ラジオをやりたい」というのは、3年くらい前から言っていて。それで吉本興業が持ってきてくれた仕事が、Amazon Audibleという有料音声配信でした。それが終わって、次に「ラジオをやりませんか?」という話をいただいたんですが、スポンサーが見つからなかったので、YouTubeを自分で立ち上げたんです。音声配信のみなんですが、手作りな感じで、新鮮な仕事が増えたなと思っています。吉本興業とはまったく関係なくやっているので、ちょっとエージェント契約気分を味わってもいます(笑)。基本、テレビで僕に求められているのは、いろんな方にゲストで来ていただいて、その人が思っていることを聞いたり、世の中の方が聞いてみたいことを聞き出すような仕事が多くて。それはそれで求められてありがたいですし、本当に楽しいんですが、自分発信で自由になにかできるラジオやYouTubeの存在があるのも、とてもありがたいですね。なんだか、そういうことをやりたい気持ちになってきています。――『この素晴らしき世界』では、1章につきお一人ずつ芸人さんを紹介されています。YouTubeで『この素晴らしき世界』の音声版をやるのも面白いかもしれませんね。まったく考えていませんでした。新潮社さんのご意見もあるでしょうし、YouTubeは、僕が娘に音源を送って配信してもらっているので、娘から「それは止めておこう」とダメ出しを食らうかもしれません(笑)。でも確かに面白いかもしれませんね。頭の片隅に置いておきます!――YouTube内では、「YouTubeは明石家さんまさんにバレないようにやる」とお話されていました。そうなんです。さんまさんは「YouTubeはテレビの敵や!」とおっしゃっているので、バレないように必死ですよ(笑)!もしバレたら「お前、なにやってんねん。敵やろ!」ということになるので、なんとかバレないように続けていきたいです。――東野さんご自身は、YouTubeとテレビの関係はどのように考えていますか?僕は時代ごとに許容していきたい考えです。劇場で漫才や落語をしていた時代から、ラジオが出てきて、ラジオに行った芸人さんは「お前らそれでも芸人か、それより芸を磨け」と言われたり。さらにラジオからテレビになって、テレビに行った芸人さんは「テレビタレントなんか、劇場に出て5分もやったら、お客も飽きてくる。10分やったら、誰も笑ってへんぞ」と言われたり。そこからネットやYouTubeへとメディアが広がって、変わっていって。そうやって考えると、ラジオ、テレビ、ネット、YouTubeと時代が流れてきただけで、芸人がYouTubeをやるのも大した変革ではないと思うんです。芸人というのは、カメレオンじゃないけれど、その時代ごとに色を変えていくことも必要。逆に言うと、色を変えない芸人もいていい。――本書を見ても、「どんな人がいてもいい。それこそが面白い」という東野さんの許容範囲の広さを感じます。お笑いのノウハウを生かして事業を起こす人がいてもいいし、電化製品のプレゼンをする人がいてもいい。面白いことをなにも言わないけれど、日常が面白い人もいる。そういうこともひっくるめて、芸人やお笑いタレントでいいのかなと思うんです。それは見ている人が判断すること。又吉(直樹)なんかも、小説家もやりながら、漫才をやったり、ピンでもお笑いをやっていますよね。ネタを書いたりするノウハウなど、お笑いで培ったことが小説に生かされているかもしれないと思うと、みんな、お笑いのノウハウをベースになにか新しいことをやっているのかなとも思う。だかこそ、テレビもYouTubeも特に分けなくてもいいのかなと、僕は思っています。僕は、これからも流れるまま。行き着く先でいい出会いがあれば、その方と仕事をさせていただくということになるんだと思います。■東野幸治1967年8月8日生まれ、兵庫県出身。1985年に吉本興業に入社。若手時代は心斎橋筋2丁目劇場を中心に活動。1991年にフジテレビ系『ダウンタウンのごっつええ感じ』に出演し、人気を博す。トーク力に定評があり、フジテレビ系『ワイドナショー』や、日本テレビ系『行列のできる法律相談所』など多数のレギュラー番組を持つ。
2020年03月07日“芸能界屈指のゴシップ好き”と言われる芸人・東野幸治。芸歴30年を超える東野が、自身が所属する吉本興業の芸人たちの中から選りすぐりの“奇人変人名人凡人”を紹介した書籍『この素晴らしき世界』(発売中)を上梓した。南海キャンディーズの山里亮太、ピースの綾部祐二ら後輩芸人にはじまり、西川きよし、宮川大助・花子といった先輩芸人まで、東野独特の視点で容赦なく、かつ愛情たっぷりにイジり倒し、読者を大いに笑わせてくれる。東野は「吉本の芸人たちはアクが強い。日常がもう、面白いんですよ」とニヤリ。本書を書いて改めて実感した吉本芸人たちの面白さ、そして吉本興業という会社の魅力について語ってもらった。○■欲望のままの人選「新潮社さんも頭を抱えたと思います(笑)」――自分に自信がない西川きよし師匠や、悪口をエネルギーに突き進む山里亮太さん、貧しい境遇で育ったトミーズ健さん、ダイノジ・大谷ノブ彦さんの嫌われエピソードなど、バラエティに富んだ面々の逸話がつづられています。人選はどのように決めていったのでしょうか。僕が「書きたい」と思った人がこのメンツだったということで。新潮社さんとしては、(明石家)さんまさんやダウンタウンさん、ナインティナインさんなどもっとビッグネームを書いてほしかったと思うんですよ。それなのに僕から毎週送られてくる原稿には、トミーズ健さんだとか、中山功太のことが書いてある(笑)。頭を抱えていたでしょうね。文句を言わずに付き合ってくださった新潮社さんは、すごいなと思います。もし僕が担当やったら、絶対にイヤですもん!――書かれた人で、怒っている人はいませんか?僕はそんなにひどいことを書いたつもりはなかったんですが、こうして見てみると、意外と書いていたんですね(笑)。たぶん、怒っている人もいると思いますよ。もちろん、一応みなさんに確認はしてもらっていますし、なんとなく許可はもらっていると、勝手に思っています。発売するにあたって、僕のマネージャーからそれぞれの方に本を送っているはずですが、「ありがとうございます」と連絡をくれたのはただ1人です。誰やと思います? 藤井隆くん。納得でしょう? あとはまったく来ていないので、僕の本に興味がないのか、怒っているのか、吉本ならではのルーズさで、本が届いていないのか(笑)。この3つだと思います。○■いろいろな人を通して「ダウンタウンさんのことを書いた」――宮川大助・花子さんについては、お二人の笑いにかける執念について書かれています。夫婦の物語に胸が熱くなるようなエピソードでした。もともと大助・花子さんのことはなにかしら、壮大な物語を書きたいなとも思っていたんですが、ちょっと僕の思いが強すぎて、原稿を送ったら「これまでとテイストが違う」とダメ出しをもらいまして。ダウンタウンさんの章を書かない代わりに、大助・花子さんを通して、ダウンタウンさんのことも書こうという気持ちもあって。だからこそ一層熱を帯びてしまったんですが、そこでまさかのダメ出し(笑)。常軌を逸して書いていたのかもしれません。ダウンタウンさんは距離が近いので書きづらいし、あまりにも頻繁に仕事をする人は書かないと決めていたこともあります。僕としては、他にもいろいろな人を通じてダウンタウンさんのことも書いたつもりです。新潮社さんにも、申し訳ないですからね。そうやって誠意を見せたつもりですが、きっともっとダイレクトな誠意がほしかったでしょうね(笑)。――本書を読んでも、吉本興業の芸人さんたちが個性的であることが伝わってきます。東野さんにとって、吉本興業という会社の面白さとはどんなところにありますか。やっぱり、70歳代の師匠から、18、19歳の年齢の子たちが同じ会社に所属して芸人やタレントをやっているわけですから、様々な人がいるというところが面白みだと思います。ジェネレーションギャップもあるし、ジェネレーションギャップという言葉もわからない人もいる(笑)。文化も育ってきた環境も違う人が集まっているから、面白いですよね。本書も、吉本興業の芸人を見つめたからこその幅の広さが出たのかなと思っています。――東野さんご自身も、吉本に入って驚いたことも多いでしょうか。そうです、そうです! 僕も吉本に入ってから、「こんな人がおるんや」という驚きばかりです。20代前半に新喜劇に入ったときには、チャーリー浜さんが奇声を上げているのを見て、「大人になっても奇声を上げるんや…」と驚いたり。みんなでネタを相談していると、「なにやっとんねん!」と熱がこもってきて、「さすが師匠」と思っていたんですが、舞台に上がったらチャーリー浜さんだけ手が震えていたり(笑)。質屋に金のネックレスを入れている人、うどんを食べている横でスプレーを延々と頭に吹き付けている人など、もう日常が面白いんです。僕は若い頃、ダウンタウンさんとその時代を象徴するようなバラエティ番組を経験させていただいて、さらには“花月文化”のような、“半・未来永劫”続いていくような劇場での仕事も経験させていただきました。どちらも経験できたことは、僕にとって大きな収穫だったと思っています。○■吉本興業の懐の深さ「会社批判も許容してくれる」――東野さんが吉本興業に入って、30年以上が経ちました。林正之助会長という“伝説の会長”のような人の姿も見ているし、それは長いことやっていてうれしいことの一つですね。ペーペーの頃に一緒にエレベーターに乗ったこととか、新喜劇では客席の横に会長が立っていたり。その後はみんなが東京に進出したり、東京の事務所も赤坂の小さな1室から転々としている時代もあったし、ポピンズというアイドルグループがいた時代もありますね。吉本興業が大きくなっていくのを間近で見させていただいたのは、いい経験をさせてもらったなと思っています。会社、大きくなったなあと思います。いい思い出も、イヤな思い出もあって、本書にはそういうことは書いていませんけれど、行間からそんなことも感じ取っていただければ、すごくうれしいです。――昔と今で、芸人さんにどんな違いを感じますか?大阪の朝の情報番組で、「お前、女は元気か?」「これこれ!」なんていうやり取りが普通にありましたよね(笑)。みんなもそれを温かく見守っていたりして。あの時代はそれでOKですが、今の時代はそれはダメで。ちゃんと吉本興業も変わらなければいけないし、所属している我々も、変わらなきゃいけないと思うし。でも「吉本は変わらなきゃいけない」と言いつつ、実際はちょっと変わりきれていないところが、僕にとってはまた愛おしかったりもするんですよね。会社が変わろうとしているのに、芸人がいらんことを言って足を引っ張ることもあるし。――本書を読んでいても、「愛おしい」という気持ちが伝わってきます。吉本興業って大きい会社やし、ビッグビジネスもやって、なおかついろいろな芸人のことを考えて、テレビだけじゃなく、ラジオ、劇場、ネットやYouTubeもやって、劇場に出られへんやつは「住みます芸人」をやったり。成功するかしないかは別にして、いろいろな仕事を提供してくれる。会社としては反社チェックや働き方改革など、現代社会が求めることもクリアしながら、なおかつ、芸人たちに仕事を作ろうとしているように見受けられるので、芸人のためにも、吉本興業というブランドが落ちていかないように変わり続けようとしているのかなとは思うんです。我々が生きていける場所を作ってくれているという意味では、文句言いながらも感謝ですよね。でもね、ちょっとスカタンなところがあって。ミスをしちゃうんですよね(笑)。それを許容してくれるような社会であってほしいとも思うし、吉本興業自体、芸人が生放送で会社の批判をしても、それを許容してくれたりする。そこが吉本の一番のいいところかなと思います。今の世の中、一度ミスをするとなかなかもう一度戻ってくることが難しいですけれど、ミスしてもいいのかなと思える。ま、悪口を言われたり、ボロカス言われたりもしますが、居場所は作ってくれるんです。吉本も吉本で、一生懸命、社会に貢献しようとしているので、それが貢献できているのか、できていないのかはわかりませんが、一応頑張っているので、許してもらえませんかね(笑)。■東野幸治1967年8月8日生まれ、兵庫県出身。1985年に吉本興業に入社。若手時代は心斎橋筋2丁目劇場を中心に活動。1991年にフジテレビ系『ダウンタウンのごっつええ感じ』に出演し、人気を博す。トーク力に定評があり、フジテレビ系『ワイドナショー』や、日本テレビ系『行列のできる法律相談所』など多数のレギュラー番組を持つ。
2020年03月05日お笑いタレント・東野幸治が27日、著書『この素晴らしき世界』(新潮社)の発売を記念し、都内でテレビ東京のプロデューサー・佐久間宣行氏とともにトークショーを開催。YouTuberデビューについて言及した。同書は、毒舌を吐き続けても嫌われない男・東野幸治が、吉本芸人についてつづった「吉本バイブル」。自分に自信がない西川きよしから、悪口をエネルギーに突き進む山里亮太、スケールのデカいバカぶりを発揮するピースの綾部祐二、恐ろしいほどの執念で紫綬褒章まで行き着いた宮川大助・花子まで、さまざまな芸人が登場する。トークショーでは、同書に登場するエピソードなど、さまざまな芸人について2人で語り合い、終盤に東野が「東野幸治はどうなんですか? どうなればいいんですか?」と佐久間氏に質問。佐久間氏は「東野さんはどんな番組もできるけど、ラジオに近いけど好き勝手言える番組を変な時間で持ったほうが面白そう」と提案した。すると東野は「めちゃくちゃいいこと言ってくれました。俺、YouTube始めたんですよ! 4月からラジオ始まるはずがなくなって、家で録音してやっているんですよ」と今月23日にスタートさせたYouTubeについて言及。着用していた「幻ラジオ」と書かれたTシャツは、自身のYouTubeチャンネル「東野幸治の幻ラジオ」のPRのために作ったそうで、「自分でTシャツ屋に行って作って、着てきた」と明かした。また、YouTubeについて「家で1人で録音して、リビングで『さあ、始まりました』ってやる。で、娘に送って、娘が配信してくれるっていうシステムでやっている」と説明。「ゲストも呼ばずに1人でやっているだけだから、誰も笑わへんし、気が狂いそうになる。15分限界ですね、1人でしゃべるの」と吐露しつつ、「そういうのも立ち上げているので、こういうのが大きくなっていったらいいのかなと思っています」と語った。
2020年02月27日お笑いタレント・東野幸治が27日、著書『この素晴らしき世界』(新潮社)の発売を記念し、都内でテレビ東京のプロデューサー・佐久間宣行氏とともにトークショーを開催した。同書は、毒舌を吐き続けても嫌われない男・東野幸治が、吉本芸人についてつづった「吉本バイブル」。自分に自信がない西川きよしから、悪口をエネルギーに突き進む山里亮太、スケールのデカいバカぶりを発揮するピースの綾部祐二、恐ろしいほどの執念で紫綬褒章まで行き着いた宮川大助・花子まで、さまざまな芸人が登場する。トークショー冒頭、東野は「吉本興業の人のことを書いているので、吉本興業以外の人がいいなと思っていたんですけど、ここは今ノリに乗っている佐久間さんに。アホほどラジオ番組をやっている佐久間にお願いしました」と佐久間氏を紹介した。佐久間氏が「僕が特に好きなのは、中山功太の景気が悪いエピソードが面白い」と同書の感想を述べると、東野は「メールで原稿チェックしたら『ありがとうございます!』ってめちゃくちゃ喜んでくれて、こんなに喜ぶかっていうくらい」と明かし、「陣内(智則)は一番嫌がっていましたけど」と補足。すろと佐久間氏は「陣内さんのハワイの結婚式の話、最高ですね」と笑い、東野が「『原稿これ大丈夫ですか?』って(確認したら)、ほとんどの方は『何でもけっこうですよ』って言ってくれるんですけど、陣内だけは『僕、ヨゴレみたいな感じになってませんかね。多少原稿変えてください』って言われました」と暴露した。その後も、同書に登場するエピソードについて笑いながら話した2人。東野は「僕の希望としては第2弾、第3弾、違う人がいろんな吉本芸人を書いたら、いろんな人がいて面白い会社やな、エンターテインメントの会社やなっていうのがみなさんに提示できるのかなって」と期待を込め、さらに、「人力舎も書いてほしい。それぞれが書いていただいたらありがたい」とほかの事務所の芸人本も希望した。
2020年02月27日3月6日公開の映画『仮面病棟』のジャパンプレミアが17日、都内で行われ、坂口健太郎、永野芽郁、内田理央、大谷亮平、高嶋政伸、木村ひさし監督が出席した。シリーズ累計発行部数100万部を突破し、ポスト東野圭吾と注目される現役医師・知念実希人の小説『仮面病棟』を実写映画化した本作。主人公の当直医・速水を映画単独初主演の坂口健太郎、ヒロインで凶悪犯に撃たれた女子大生の瞳を永野芽郁が演じる。仮面の凶悪犯に占拠された病院を舞台に、速水と瞳が全ての謎を解くまで病院から逃れられないというストーリーとなっている。映画単独初主演を果たした坂口は「ずっと病院の密室で撮っていたんですが、精神的にもキツイところがあったし、とても大変だったんです。今回は後半にかけて振り絞って速水という役をやらせてもらいましたから、自分でも頑張った甲斐があったと見て思いました」と充実した表情を見せた。坂口について高嶋は「本当にいい方で、(坂口が)朝終わってアップしたんですが、僕たちが朝イチで撮影があったんです。1時間ぐらいしか寝てないのにわざわざ来てくれてあいさつしてくれたんですよ。俺、本当にもう少しで結婚してくださいって言うところだったもん」と笑いを誘いながらも絶賛した。また、20歳になって初めての作品が本作となった永野は「思い入れのある作品になりました」と笑顔を見せ、本作の感想を「展開が早いと思いましたね。2時間ってこんなに早かったっけ? とあっという間の感覚がありました。ミステリーにあまり触れる機会がなかったんですけど、ミステリーって面白いんだと新たな発見がありました」と話していた。謎解き体感ミステリーの本作にちなみ「誰にも話したことのない秘密は?」という質問に「帰京日を伸ばした」と回答した坂口は「この作品は北九州で撮りました。撮影が終わったらよく飲みに行ったりご飯に行ったりしたんですが、そこでエキストラの方やお世話になった方と(帰京を)1日伸ばして飲んで帰りました。撮影は大変でしたが、その分仲良くなったという感じはします」と打ち上げを楽しんだという。「ほぼ床で寝ている」と答えた内田は「毎日床で寝ちゃって腰が痛くて困っています。美容に気をつけていると言っているんですが…(笑)」と苦笑い。そんな彼女に対して永野は「仕事に影響あるんじゃない?」と心配そうだったが、当の内田は「治したい気持ちはあるし、メチャ床ラブという訳ではないんですが、ベッドまで6~7歩あるんですよ(笑)」と弁明していた。映画『仮面病棟』は、3月6日より全国公開。
2020年02月18日3月6日公開の映画『仮面病棟』の公開記念スペシャルイベントが16日、都内で行われ、坂口健太郎、永野芽郁、知念実希人、松丸亮吾が出席した。シリーズ累計発行部数100万部を突破し、ポスト東野圭吾と注目される現役医師・知念実希人の小説『仮面病棟』を実写映画化した本作。主人公の当直医・速水を映画単独初主演の坂口健太郎、ヒロインで凶悪犯に撃たれた女子大生の瞳を永野芽郁が演じ、仮面の凶悪犯に占拠された病院を舞台に、全ての謎を解くまで病院から逃れられないという状況の中、速水と瞳が奮闘するストーリーとなっている。本作で映画単独初主演を果たした坂口は「実際にやっていることは変わらなかったりします。自分ができることはしたいと思ったし、自分にできることをやったという感じですね」と話し、永野は坂口について「すごく素敵で、いつも穏やかで。内容的にはピリつくシーンが多いんだろうなと思いましたが、そんなことはなく、みんなで一つの作品を作る空気感でした。本当に素敵だなと思って、ご一緒できて良かったなと思います」と語った。本作で初めてミステリー作品に挑戦した永野は「色んなところに謎が散りばめられているので、自分の感情とは別に頭で考えてお芝居することが多くて、今までやったことのない体験でドキドキすることもありました」と撮影を振り返り、「最初から撃たれて病院に行っているので、頭から最後まで脇腹を抑えているんです。私生活でも脇腹を抑えちゃって、ずっとこの態勢を取るのは辛いなと思いました(笑)」とエピソードを明かした。続けて、「本当に頑張ったんですよ。今までももちろん頑張ってきましたが、本当に頑張りました」と胸を張り、「毎日悪夢を見ていました。常に撃たれたりするんですけど死なないという夢を見て、それを毎朝坂口さんに報告するのが日課でした(笑)」と明かしていた。映画『仮面病棟』は、3月6日より全国公開。
2020年01月17日アイドルグループ・乃木坂46の白石麻衣が第1回「野間出版文化賞」の特別賞を受賞し17日、都内ホテルで行われた贈呈式に出席。受賞のきっかけとなった2ndソロ写真集『パスポート』の大ヒットを振り返った。「野間出版文化賞」は、講談社が創業110周年を迎えるにあたり記念事業の一環として今年から新設された賞で、出版にまつわるすぐれた表現活動を行った個人・団体などを顕彰することが目的。記念すべき第1回は、映画監督の新海誠氏、作家の東野圭吾氏、漫画雑誌『なかよし』(講談社)と『りぼん』(集英社)が受賞し、さらに特別賞に乃木坂46の白石麻衣と生田絵梨花が選出された。白石と生田は、男女問わず支持される新しい写真集のかたちを提示し、写真集マーケットを活性化させるなど出版文化に大いに貢献したとして受賞。白石は、2017年に発売された2ndソロ写真集『パスポート』(講談社)が女性ソロ写真集として初めて週間売り上げ10万部を突破し、いまなお増刷中で2019年9月に27刷37万部と、写真集市場では異例の大ヒットとなった。生田は、2019年に発売された2ndソロ写真集『インターミッション』(講談社)が現在4刷30万部を記録している。白石は「写真集『パスポート』は、3年前にアメリカのロサンゼルスで撮影しました。女性目線でも楽しんでもらえるものになったらいいなという私の意見も取り入れていただき、衣装やロケ地を一緒に考えて私も本当に満足のいく作品になりました」と撮影を振り返り、「この本をきっかけにさまざまな現場で男女問わずたくさんの方から声をかけていただくことが増えました。私の活動の中でも大きなターニングポイントとなったとても大切な1冊になりました」と語った。そして、「この賞を励みにこれからますます頑張っていきたいと思っています」とさらなる活躍を誓い、「本日は舞台の本番で会場に来られなかった生田絵梨花ちゃんと一緒にこの喜びを分かち合いたいなと思います」と笑顔を見せた。
2019年12月17日今村昌弘によるデビュー作である同名小説を原作に、神木隆之介、浜辺美波、中村倫也らをメインキャストに迎えた映画『屍人荘の殺人』が本日より公開。山奥に佇むペンションを舞台に連続殺人が起こり、若き探偵たちが謎を解き明かしていくというミステリー作品だ。“このミステリーがすごい!”、“週刊文春ミステリーベスト 10”、“本格ミステリ・ベスト 10”と、2017年国内主要ミステリーランキングの1位を獲得し、その後、“第18回本格ミステリ大賞”も受賞という快挙を成し遂げた小説『屍人荘の殺人』。東野圭吾による『容疑者Xの献身』以来の、そしてデビュー作としては史上初となる4冠を達成した作品だ。本作で描かれるのは、ペンションで巻き起こる連続殺人事件と、その解決に奮闘する若き探偵たちの姿。大学生の葉村(神木)と、その先輩・明智(中村)は、謎の探偵少女・剣崎(浜辺)に誘われ、大学生サークルの夏合宿に参加し、とあるペンションに宿泊することになる。そこで連続殺人事件が起こり……と、ここまではミステリーによくある展開だ。しかし本作では、ネタバレ厳禁な、“想像を絶する”状況が若き探偵たちを襲う。闘うべきは、殺人犯と謎だけではないのだ。ここに本作が、“新感覚ミステリー”である所以が隠されている。本作の主演を務めるのは、『桐島、部活やめるってよ』『バクマン。』『君の名は。』『フォルトゥナの瞳』などの神木。若くして長いキャリアを持つ彼が、ミステリー愛好会に所属する葉村役として、そしてワトソンのごとく探偵の助手として立ち回り、作品を引っ張っていく。ヒロインを務めるのは、『君の膵臓をたべたい』で初主演し、各映画賞の新人賞を総なめにした浜辺だ。卓越した推理力で警察からも信頼され、主人公たちを前代未聞の謎へと誘う女子大生探偵・剣崎に扮し、本作でも愛らしさとミステリアスな魅力をいっぱいに振り撒いている。さらに、あらゆるキャラクターを演じ分けてきた中村が、主人公たちが通う神紅大学の中で“神紅のホームズ”の異名をとり、葉村を振り回すミステリー愛好会の会長・明智役を好演。本作で、『孤狼の血』『台風家族』『長いお別れ』といった作品で演じてきたものとはまったく違う表情を見せている。その他のキャストに、矢本悠馬、古川雄輝、柄本時生、山田杏奈、葉山奨之、佐久間由衣ら注目の若手俳優陣が名を連ね、さらに塚地武雅、ふせえり、池田鉄洋らが脇を固める。このキャストたちによるユーモラスなアンサンブルも見どころのひとつと言えるだろう。監督はドラマ『99.9 -刑事専門弁護士-』シリーズをはじめ、『劇場版 ATARU』や『警部補 矢部謙三』シリーズを手がけた木村ひさし。また、『TRICK』シリーズや、『金田一少年の事件簿』シリーズなど、推理モノの脚本に定評のある蒔田光治が脚本を担当している。話題の小説、人気のキャスト、そしてトップクリエイター陣を擁し、はたしてどんな“新感覚ミステリー”が描かれるのか。ぜひとも劇場で味わって欲しい。『屍人荘の殺人』本日より公開関連楽曲を聴く(dpia-app://browser?urlPath=https%3A%2F%2Fau.utapass.jp%2Fchannel%2Fdetail%2F0qmNce_-3lfztxqZrP%3Fmedid%3Dutps_cpn%26srcid%3Dupass%26serial%3D0196)
2019年12月13日Perfumeの新曲「再生」が、2019年11月29日(金)よりデジタル配信スタート。Perfumeの新曲「再生」は、東野圭吾が手掛ける小説『屍人荘の殺人』の実写映画のために書き下ろされた1曲。作詞・作曲は中田ヤスタカが担当した。新曲発表時、クリエイティブなミュージックビデオも注目されるPerfumeだが、今回は、映画に出演する神木隆之介、浜辺美波、中村倫也とコラボレーションを果たした作品となっている。ミュージックビデオでは、アップテンポな主題歌に乗せて“初出し”となる映画本編のシーンをふんだんに使用。冒頭には、神木演じる葉村、浜辺演じる比留子、中村演じる明智の3人が、前代未聞の事件が起こる山奥のペンション・紫湛荘に訪れる重要なシーンも映されている。さらには、怪しい動きを見せるクセモノだらけの“宿泊者=容疑者”たちの姿も……。また、サビの部分ではテロップ演出もあり、何度でも“再生”したくなるミュージックビデオに仕上げられている。【詳細】「再生」デジタル配信:2019年11月29日(金) AM0:00よりiTunes、レコチョク、Apple music、LINE MUSIC、Spotifyなどの配信サイトにて■映画ストーリー神紅大学のミステリー愛好会に所属する葉村譲(神木隆之介)と明智恭介(中村倫也)は学内の事件を推理する自称“ホームズ”と“ワトソン”。しかし葉村はミステリー小説オタクなのに全く推理が当たらない万年助手。事件の匂いを嗅ぎつけては首を突っ込む会長の明智に振り回される日々を送っていた。そんなある日、2人の前に剣崎比留子(浜辺美波)という謎の美人女子大生探偵が現れ、ロックフェス研究会の合宿への参加を持ちかける。部員宛てに謎の脅迫状が届いたこと、去年の参加者の中に行方知れずの女子部員がいることを伝え、葉村と明智の興味をひく。3人が向かった先は山奥に佇むペンション“紫湛荘(しじんそう)”。そこに次々と現れるクセモノだらけの宿泊者。しかし葉村たちは想像を絶する異常事態に巻き込まれ、立て篭りを余儀なくされる。一夜が明け、ひとりの惨殺死体が発見される。それは死因もトリックも全てが前代未聞の連続殺人の幕開けだった――。【作品概要】映画『屍人荘の殺人』公開日:2019年12月13日(金)出演:神木隆之介、浜辺美波、葉山奨之、矢本悠馬、佐久間由衣、山田杏奈、大関れいか、福本莉子、塚地武雅、ふせえり、池田鉄洋、古川雄輝、柄本時生、中村倫也監督:木村ひさし脚本:蒔田光治原作:今村昌弘「屍人荘の殺人」(創元推理文庫刊)製作:「屍人荘の殺人」製作委員会製作プロダクション:東宝映画 ドラゴンフライエンタテインメント配給:東宝©2019「屍人荘の殺人」製作委員会
2019年11月14日玉森裕太主演、東野圭吾原作の謎解きミステリー『パラレルワールド・ラブストーリー』。この度、本作のBlu-ray&DVD豪華版に収録されるメイキング映像の一部が公開された。今回到着した映像では、本作の撮影の様子と共に、敦賀崇史役の玉森さんのインタビューが収録されている。1つの世界では、麻由子(吉岡里帆)が自分の恋人、しかしもう1つの世界では、麻由子が親友・智彦(染谷将太)の恋人という、2つの世界に迷い込んでしまう中、真実を追い求める役どころに挑戦した玉森さん。彼にとって本作は迷いの戦いであったそうで「敦賀崇史という役は、すごく自分の中で挑戦な役どころ。どう演じようかすごく迷っていた」と明かしている。さらに「家に帰っても、ずっと崇史のことを考えて、すごく崇史に魂を込めました」と撮影期間中は常に役と向き合っていたそう。 映像では、監督と試行錯誤しながら話し合う様子も捉えられている。そんな全身全霊で挑んだ本作。映像終盤のオールアップの声がかかった際には、やりきったという感情を隠せない玉森さんの様子が映し出されている。なお、本メイキング映像には、キャストたちが悩みながら役に向き合う姿や、2つの世界を描ききるためにキャスト・スタッフが挑んだ撮影の裏側を押さえた映像も収録。ほかにも豪華版には、未公開シーンやファンの前でクイズに挑戦する玉森さんと吉岡里帆の公開直前イベント、監督が語る本作の裏側を収録したオーディオコメンタリーなど、約2時間の特典映像が収録されている。『パラレルワールド・ラブストーリー』Blu-ray&DVDは11月20日(水)リリース。(cinemacafe.net)■関連作品:パラレルワールド・ラブストーリー 2019年5月31日より全国にて公開©2019「パラレルワールド・ラブストーリー」製作委員会©東野圭吾/講談社
2019年11月13日ポスト東野圭吾と注目される現役医師・知念実希人のベストセラー小説を、坂口健太郎×永野芽郁共演で映画化するノンストップ脱出ミステリー『仮面病棟』。この度、臨場感満載の特報映像が公開された。今回到着した特報映像では、ピエロの仮面をつけた凶悪犯に病院が占拠され、坂口さん演じる一夜限りの当直医の速水と、永野さん演じる凶悪犯に撃たれケガを負った女子大生の瞳がここに監禁されてしまう。鉄格子で閉ざされ、危険な密室と化した病院から脱出を試みる2人だが、病院の不可解な異変に次々と遭遇する様子が映し出されていく。本作が映画単独初主演となる坂口さんは「物語の中での病院は生きている病院、まだ営業している病院ですが、どこか違和感であったり、僕が演じる速水という医師は感じていくんですが、病院って少し怖いという訳ではないのですが、不思議な感覚になるというか、このセットは元々病院だったので、リアルな映像になっているだろうとは思いました」と語っており、本作では1年前まで実際に運営されていた病院を撮影に使用し、リアリティある病院内のたたずまいと、鉄格子で囲まれ、次から次へと謎が押し寄せる病院の臨場感を再現している。また、永野さんとの共演については「彼女と一緒に作品をするのはもう3年か4年振りで、だけど、こうやって全く違うキャラクター同士でお芝居するというのもとても新鮮でとっても難しい役だと思うので、僕も瞳の考え方を尊重したいと思いますし、良い化学反応がまた出来たら良いなと思います」とコメント。一方永野さんは「とても安心感がありましたし、またご一緒出来て本当に嬉しいなと思いました。坂口さんと目を合わせるだけで、そこに居て良いという気持ちになるので、瞳として気持ちを持っていかれ過ぎないように、自分の中でセーブをしながら演じていました」と共演した感想を明かしている。また最初に脚本を読み「早くこの世界に入りたいと思いました」と撮影が楽しみだったという永野さんだが、実際にこのような事件に巻き込まれたとしたら?という問いには、「何もしないです、静かに。あんなに勇気を持ってカルテを探しに行ったりしないです(笑)。ただただ静かに目立たないようにします」と答えている。さらに、追加キャストも発表。警察への通報を頑なに拒む田所院長役を高嶋政伸、院長と共に何かをひた隠す怪しい看護師・佐々木香役を内田理央、同じく看護師・東野良子役を江口のりこ、事件当日に突如速水に当直医の担当変更を依頼した医師・小堺司役を大谷亮平が演じ、怪しく危険な病院の謎をより一層深める。『仮面病棟』は2020年3月6日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:仮面病棟 2020年3月6日より全国にて公開©2020 映画「仮面病棟」製作委員会
2019年11月08日「双子の長男(13)は、耳が少し悪く、発達が普通の子よりも遅かったりしましたが、成長して中学生になりました。大のマンガ好きで、『忍者ハットリくん』や『ポケモン』に夢中です」笑顔でこう話すのは、立憲民主党代表の枝野幸男氏(55)の妻・和子さん(51)。これまでほとんどメディアに登場することがなかった彼女が、結婚20周年を迎え、代議士妻のリアルライフエッセイ『枝野家のひみつ』(光文社)を出版。枝野氏との出会いから結婚、不妊治療の末、双子を出産したこと。子育ての奮闘、永田町では絶対見られない家庭での枝野氏の素顔などが、赤裸々につづられている。「枝野とは29歳でお見合いをして結婚しました。私の父が弁護士事務所を開いていたので、今は政治家だけどゆくゆくは弁護士に戻って実家を手伝ってくれるだろうと思って(笑)。だから政治家の妻になるという感覚は希薄でした」大学卒業後、日本航空のCAとして働いていた和子さん。’99年の結婚と同時に生活が一変するーー。「まずは地元選挙区内での挨拶回り。そして何よりも選挙に慣れること。結婚して3年ぐらいは、代議士の妻としての仕事を覚えることを最優先に考えました」3年の間に選挙も経験し、ひととおり仕事を覚えた和子さんは、そろそろ子どもを作りたい、そう思い始める。だが、いざそうなるとなかなか授からない。このとき年齢は33歳。悩んだ末に、枝野夫妻は不妊治療に挑むことを決意する。「最初は人工授精から始めましたがうまくいかず、半年後に体外受精に切り替えました。でも、着床しても受精卵が定着せずに流れてしまう“習慣性流産”という状態が約2年間続いて……」不妊治療を始めて3年。計10回の体外受精を行い、36歳でついに妊娠。しかも二卵性双生児であることがわかった。ふだん、家事をほとんど手伝わない枝野氏だったが、妊娠後はゴミを出し、洗濯物を干し、畳む作業をやるようになったという。「枝野は田舎の長男で大切に育てられたので、お魚の骨も取ってもらって食べていたぐらい、家では何もしない人なんです。料理は何一つ作れないし、おそらくコーヒーも入れられない(笑)。そんな枝野が妊娠後、土日に地方の仕事を入れていたのを減らしてサポートしてくれました」そして出産を迎えるのだが、なんと議員宿舎のエレベーターの中で破水が始まった。「部屋に戻り、宿舎内に常駐している看護師に救急車を呼んでもらい、1人でエレベーターに乗ってロビーに向かう途中にも破水しました。枝野も病院に駆けつけてくれましたが、出産直後、出張でイタリアに(笑)。結局、予定より1カ月半早い出産となりました」代議士の妻として1人で家庭を守り、子育てをしてきた和子さん。そうして育った長男も今は中学1年生。軽度の難聴で補聴器が手放せないが、公立の中学校に元気に通っている。一方の次男は本が大好きで、「速く本を読みたいから」と、速読教室に通うほどの読書家だ。「小学生のころから伊坂幸太郎や重松清の本などを読んでいて、いまは東野圭吾が好きみたいです」将来の夢は、長男がゲームのプログラマー。次男は弁護士だとか。だが親のホンネは、政治家になってもらいたいのでは?「息子を国会議員にさせたいとは思っていません。将来、もしどうしても政治家になりたいと思ったら、まずは自分で仕事をして稼いで選挙資金をためることが先。親の地盤を継いで、ちやほやされてというのは私も枝野も許さないというか。どこか空いている地盤を自分で探して目指すならいい、と話しています」政界の一寸先は闇、いつ何が起きてもおかしくない世界だ。現在、野党第一党の代表である枝野氏が総理大臣になる可能性もある。代議士の妻として、頭の片隅に“ファーストレディ”への思いがあっても不思議ではないが……。「まったくないです(笑)。わからないことに対しての準備をするよりも、子どもをちゃんと育てて、自立した人間にすることのほうが今の私には大事ですから」
2019年10月24日神木隆之介、浜辺美波、中村倫也ら最も旬な実力派俳優陣により、東野圭吾「容疑者Xの献身」以来、史上初のミステリーランキング4冠を達成した今村昌弘原作の小説を映画化する『屍人荘の殺人』。この度、主題歌を「Perfume」が担当することが決定、主題歌入りの最新予告映像&ポスタービジュアルが解禁となった。「特に力が入ったものができました!」アメリカ最大の野外音楽フェスティバル「The Coachella Valley Music and Arts Festival 2019」に J-POP 女性グループとしては初めて出演するなど、いまやワールドワイドに活躍し、来年デビュー15周年を迎える「Perfume」。今回、中田ヤスタカ氏によって本作のために新曲「再生」が書き下ろされた。9月下旬には、神木さん、浜辺さん、中村さんのキャスト3人と「Perfume」の3人が初対面。あ~ちゃんは「曲のイメージや歌詞にこめられた意味について、レコーディング前に中田さんから言われることはあまりないのですが、今回はいつも以上にしっかりと教えてもらった上で歌わせていただいたので、今回、特に力が入ったものができました!」と楽曲に自信を持ってコメント。同じ事務所に所属しプライベートでも親交のある神木さんは、「普段からPerfumeさんと仲良くさせていただいているのですが、こうやって一緒にお仕事させていただくのは初めてで変な感じがします」と語り、「凄く素敵な曲を歌っていただいて、飛ぶほど喜んでいます!」と感謝をコメント。それに対し「Perfume」も、「私たちの大好きな神木君が主演だったこともあり、(オファーをいただいた時に)二つ返事でOKしました。(笑)」と“両想い”を思わせるやり取りも。また、浜辺さんは「この『屍人荘の殺人』の物語において、『どこが“再生”なんだろう?』『何が“再生”なんだろう?』って考えると、意味が深いなぁ、いいなぁと思いました」と語り、中村さんも「この映画のラストにこの曲が流れるのを聞いて、舞台でいう『幕がちゃんと下りた』というような感じがしましたね」と意味深なコメントを寄せている。主題歌「再生」に乗せた最新予告映像&最新ポスタービジュアル解禁「Perfume」のアップテンポな新曲「再生」をバックに、神木さん演じる探偵助手・葉村と浜辺さん&中村さんがそれぞれ演じるW探偵、比留子と明智が巻き込まれてゆく怒涛の展開と、クセが強い登場人物たちの緊迫感あふれるセリフと表情が畳み掛ける今回の映像。葉村と比留子がキス寸前かと思いきや、「もしかして私のこと疑ってる?」という比留子の姿も。「前代未聞の密室殺人とは…?」「犯人の正体とは…?」謎がさらに深まり、期待感を煽る予告編が完成。さらにポスタービジュアルでは、葉村&比留子&明智を含む“15人の容疑者たち”が顔を揃えている。『屍人荘の殺人』は12月13日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:屍人荘の殺人 2019年12月13日より全国東宝系にて公開©2019『屍人荘の殺人』製作委員会
2019年10月09日東野圭吾の初期の傑作ミステリ「仮面山荘殺人事件」が成井豊の演出、平野綾、木戸邑弥、元乃木坂46の伊藤万理華、辰巳琢郎らをキャストに迎えて舞台化。9月28日に東京・サンシャイン劇場で開幕した。【チケット情報はこちら】成井にとっては「容疑者Xの献身」、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」に続き、3作目の東野作品の舞台化となる本作。舞台は製薬会社社長の森崎伸彦(辰巳)が所有する山荘。数か月前に事故で亡くなった娘・朋美(平野)を偲ぶため、朋美の婚約者だった高之(木戸)や従妹の雪絵(伊藤)、親友だった作家の桂子(星乃あんり)ら、朋美を知る8名が山荘に集まるが、そこに逃亡中の銀行強盗犯2人組が侵入する。やがて一人が死体で発見されるが、状況から見て犯人は強盗犯ではないことが判明し…。時折、高之と朋美の出会いや婚約に至る経緯、そして突然の悲報といった過去の回想が差し込まれる以外は、ほとんどの場面が山荘の広間で展開するため一見すると演劇向きにも思える。演出はシンプルで、前半はゆったりとしたテンポで進むが、殺人事件が起きてからは一気にギアチェンジ!山荘での殺人に加え、朋美の死の真相をめぐる謎とき、犯人の判明、そこからの驚きの行動、そしてまさかの大どんでん返しとジェットコースターのような驚くべきアップダウンが繰り広げられる。東野作品がこれほど絶大な人気を得ている要素のひとつが、ミステリ、推理小説としてのクオリティの高さ、謎解きの面白さだけにとどまらない、人間ドラマのパートがもたらす感動だが、本作でもそれはいかんなく発揮されている。本作でこの部分を大きく担っているのが、平野が演じるいまは亡きヒロイン・朋美の存在である。事故で夢を絶たれた絶望、高之との出会いをきっかけに明るさを取り戻していくさまが、決して多いとは言えない出演シーンの中で感情豊かに表現されているのに加え、そんな彼女を心から大切に思っている周囲の人々(とそう思わない人間)によって、彼女の人間性、そしてこの事件の真相が浮かび上がってくる。山荘での殺人事件は誰が何のために起こしたのか? 朋美の死は本当に事故なのか? それとも他殺なのか? 登場人物のひとりが途中でこう漏らす。「死体よりも生きている人間の方が怖い」――。登場人物たちの仮面が1枚ずつはがされ、その素顔が露わになっていくが、全てが明らかになったとき、観客は東野が紡ぎ出し、成井が組み立てたこの芝居の構造そのものにあっと驚かされる。「仮面山荘殺人事件」は、10月6日(日)までサンシャイン劇場、10月11日(金)から13日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼ、10月19日(土)に新潟市民芸術文化会館・劇場にて上演。取材・文:黒豆直樹
2019年09月30日そのトリックの斬新さと予想を裏切る展開で、東野圭吾作品“初期の名作”と名高い小説『仮面山荘殺人事件』。本作の初舞台化作品が本日9月28日、東京・サンシャイン劇場で幕を開ける。東野圭吾作品といえば、映画やドラマ、舞台化などのメディアミックス作品も数多いのは御存知の通り。しかしこの『仮面山荘殺人事件』は、これまで映像化も舞台化もされてこなかった。1990年刊行の作品ということもあり、ミステリ好きの間では知られているものの、一般の東野作品ファンでも「読んだことがなかった」という人が多いのではないだろうか?そんな今作の演出を手がけるのは、演劇集団キャラメルボックスの成井豊。東野作品では『容疑者Xの献身』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の舞台化を手がけ、高い評価を得ているだけに、今作にかける意気込みは大きい。そもそも、今回の舞台化は成井自身の「この作品を舞台化したい」という強い要望から実現したものなのだ。物語の舞台となるのは、製薬会社社長が所有する山荘。交通事故で亡くなった社長の娘を偲ぶため、娘の婚約者や従姉妹など、8人の男女が集まってくる。ところがその山荘へ逃亡中の銀行強盗が侵入、何度も脱出を試みる8人だが、そこで殺人事件が発生し……というストーリー。この緊張感溢れる密室劇を具現化するため、キャストも実力派が顔を揃えた。主演は声優としてのキャリアはもちろん、近年はミュージカル界で活躍がめざましい平野綾と、2.5次元作品から本格ミュージカルまで幅広い活躍を見せる木戸邑弥。山荘の所有者である製薬会社社長役に辰巳琢郎、従姉妹役には乃木坂46卒業後初の舞台出演となる伊藤万理華らが名前を連ねる。また、5月に活動休止を発表したキャラメルボックスから畑中智行、坂口理恵、筒井俊作、原田樹里らも出演。成井作品の世界観を体現する存在として、しっかりとしたチームワークを見せてくれることだろう。トリックに騙される快楽はもちろん、事件の根底にある人と人との「思い」が判明したときのカタルシス、これこそが東野作品の真骨頂。舞台ならではの熱量で、ぜひその感動を味わおう。舞台『仮面山荘殺人事件』は、10月6日(日)までサンシャイン劇場で公演の後、10月11日(金)から13日(日)までサンケイホールブリーゼ、10月19日(土)には新潟市民芸術文化会館 劇場に上演される。文:川口有紀
2019年09月28日シリーズ累計発行部数85万部を超えるベストセラー「仮面病棟」が映画化されることが決定。「99.9 -刑事専門弁護士-」の木村ひさしが監督を務め、映画単独初主演の坂口健太郎を主人公に迎える。9月下旬からクランクイン、来年に公開される予定だ。原作は現役医師が描くリアルな傑作病院ミステリー本作は、作家でありながら現役医師である知念実希人が描く、精巧で緻密な同名病院ミステリー作品の映画化。ポスト東野圭吾と称されるほど全国の書店員の心をつかみ、2年連続で本屋大賞ノミネートを果たすなど、注目を集めている。ストーリー鉄格子で閉ざされた元精神科病院。一日限りの当直を代わった医師・速水は、目的の見えない事件に巻き込まれる。ピエロ面の凶悪犯が、負傷した美少女・瞳と立てこもり、身元不明の64名の入院患者と職員たちと共に監禁された。病院内で次々と遭遇する不可解な出来事――。そして発見された1人の遺体。犯人からも、得体の知れない病院からも逃げられない、ノンストップ脱出ミステリー。坂口健太郎「楽しみたい」「コウノドリ」「シグナル 長期未解決事件捜査班」「イノセンス 冤罪弁護士」『64-ロクヨン-』に出演し、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞など、これからの日本を代表する若手実力派俳優となった坂口さん。今回彼が演じるのは、主人公の医師・速水秀悟。不慮の事故で婚約者を亡くした過去を隠し、事件に巻き込まれる医師に挑戦する。クランクインを前に、坂口さんは「閉鎖された病院という空間の中で、一ヶ月近くお芝居をすることになります。とても過酷な撮影が続くとは思いますが、役と作品を楽しみたいと思っています」と意気込み、「まだまだ速水に対しては分かっていないことも多いですが、今までと役作りの仕方は同じく、役に寄り添って、彼の考えを理解できるように演じたいです」と役と真摯に向き合いたいと語る。ヒロインは永野芽郁偶然、ピエロ面の凶悪犯に撃たれ、傷を負う女子大生・川崎瞳を演じるのは、大きな反響を集めた連続テレビ小説「半分、青い。」でヒロインを演じた永野芽郁。拉致された先の病院で当直医の速水に治療を施され、救われた速水と共に脱出を試みる。これまでに演じたことのないミステリアスなヒロイン役に挑戦する永野さんは「閉鎖空間だからこそ起こる一つ一つの反応を大切に表現できたらと思います。また、坂口さんとは久しぶりにご一緒するので少し恥ずかしさもありますがとても笑顔が溢れた現場になるんだろうな、と今から楽しみにしています」とクランクイン前の心境を明かす。また「言っていることやっていること、真実は何なんだろう。と思っていただけるように演じられたら」とコメントしている。木村ひさし監督コメント(かんばんは。木村ひさしです。)本作は僕にとって今まで経験のないジャンルであり、出演される坂口さん、永野さんも御一緒したかった俳優さんです。新しい作品にチャレンジするのに、大変良い環境が整いました。仮面病棟は僕にとって間違いなく新境地を開く作品になると思います。原作・知念実希人コメント『仮面病棟』が私の作品の中で初の映画化となり、嬉しく思っております。若手実力派俳優である坂口健太郎さんと永野芽郁さんが本作をどのように演じて下さるのか、今からとても楽しみです。息つく間もないほど緊張感に溢れるサスペンス&ミステリー作品になると期待しておりますので、皆様ぜひご覧になってください。『仮面病棟』は2020年3月6日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年09月20日『神と共に』2部作の興奮も収まらぬ中、韓国映画ファンを中心に注目を集めているのが、北朝鮮に潜入する実在の韓国工作員を描いた『工作黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』だ。ド派手な銃撃戦も、カーチェイスもない“スパイ映画”ではあるものの、“バレたら全てが終わる”極限の心理ドラマでファン・ジョンミンをはじめとする人気俳優たちが熱演を繰り広げる。また、韓国映画に初めてのカンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドールをもたらしたポン・ジュノ監督×ソン・ガンホ主演『パラサイト 半地下の家族』の公開が、2020年1月に決まった。こうした話題作で映画界を牽引し、カリスマ性に溢れた存在感を放ち続ける名優たちに注目した。ファン・ジョンミン作品に外れなし!『工作黒金星と呼ばれた男』日本でも大きな話題を呼んだ『タクシー運転手~約束は海を越えて~』『1987、ある闘いの真実』に続く実話を基にしたフィクション。1990年代、北側に何年も潜入し、当時の最高権力者・金正日に最も近づいたといわれる実在のスパイで、“黒金星”というコードネームを持つ男パク・ソギョンをファン・ジョンミンが演じている。『哭声/コクソン』『ベテラン』『アシュラ』など多くのヒット作で知られ、その圧倒的演技力と気さくな人柄で日本でも大人気のジョンミン。昨年11月に「第4回大阪韓国映画祭」で来日した際にも熱狂を持って迎えられていた。今回、彼が演じた“黒金星”は北朝鮮の核開発について探るため、ケチな実業家になりすまし、外貨を獲得したい北の対外交渉責任者(イ・ソンミン)に近づいていく工作員。『国際市場で逢いましょう』では家族思いの純朴で熱い男、『アシュラ』では冷酷で邪悪な市長という正反対のキャラクターを演じ分けたジョンミンだけに、どこまでも調子のいい実業家を“演じる”スパイの姿は本当の素顔が分からなくなってしまうほど。特に、北側の国家安全保衛部員チョン・ムテク(チュ・ジフン)が自白剤を盛って(!)ソギョンの素性を吐かせようとするシーン、さらに金正日(そっくり!)とついに面会シーンを果たすシーンでの、手に汗MAXの緊張感は彼らの演技合戦があればこそ。また、『神と共に』シリーズの冥界の使者役で人気がさらに拡大したチュ・ジフンは、『アシュラ』ではジョンミン演じる悪徳市長に頭が上がらなかったが、本作では立場が逆転したかのよう。終始、冷ややかな疑いの眼差しをソギョンに向けていく。北朝鮮の対外経済委員会リ・ミョンウン所長を演じたイ・ソンミンは、東野圭吾原作の『さまよう刃』など数多くの作品に出演する名バイプレイヤーで、主演作『目撃者』がスマッシュヒット。本作でも絶賛されており、薄氷を踏むような経験をともに乗り越えてきたことから深まる、ソギョンとの立場を超えた友情も見どころだ。チョ・ジヌンの進化に中毒者が続出!『毒戦 BELIEVER』『工作』で韓国側の国家安全企画部(現在の国家情報院)室長としてスパイ作戦の総責任者を演じているのが、チョ・ジヌン。日本でもリメイクされたドラマ「シグナル」の熱血刑事、映画『最後まで行く』の不気味な不死身男、『お嬢さん』のエロ親父など、幅広い役柄でバイプレイヤーとして名を馳せてきたが、韓国で『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『デッドプール2』を押さえて初登場1位を記録した『毒戦 BELIEVER』(10月4日公開)で主演を果たす。一時は体重120キロ超もあったが、約30キロのダイエットに成功してルックスが劇変したジヌン。傑作ノワール『新しき世界』(ファン・ジョンミンをトップ俳優に押し上げた)を超えて観客動員数500万人を突破した本作では、麻薬組織への潜入捜査で次第に狂気を増していく麻薬取締官ウォノを好演。いまや主演作が相次ぐ存在となっている。そんな彼が演じるウォノ刑事と大胆かつ、危険極まりない潜入捜査に挑むのは、『タクシー運転手~約束は海を越えて~』『リトル・フォレスト 春夏秋冬』などで注目を集め、ドラマ「恋のスケッチ~応答せよ1988~」でもファン層を広げたリュ・ジュンヨル。本作では終始感情を押し殺し、麻薬組織から見捨てられた青年ラクを演じる。是枝裕和監督の大ファンを公言しており、是枝監督も起用してみたい韓国俳優にマ・ドンソクと並んで彼の名を上げているという逸材だ。そのほか、組織の謎の人物で残虐なクリスチャンを演じたチャ・スンウォン(『ハイヒールの男』)や、狡猾なドラッグディーラーを演じたパク・ヘジュン(「ミセン -未生-」)、闇マーケットを牛耳るボスを演じ、本作が遺作となったキム・ジュヒョク(『コンフィデンシャル/共助』)といった濃いにもほどがあるクセ者俳優たちがぶつかり合う点でも見逃せない。ソン・ガンホ、“半地下”からセレブに寄生?『パラサイト』日本で最も知名度と人気のある韓国俳優として、ソン・ガンホを一番に挙げる人も多いだろう。韓国映画の底力を日本に知らしめた1作でもある『JSA』や、実際の歴史的冤罪事件を描いた『弁護人』など、代表作は数え切れない。『タクシー運転手~約束は海を越えて~』では「光州事件」の渦中に巻き込まれながら、ひとりの父親として、人間として、なすべきことをした市井のタクシー運転手役も記憶に新しい。そんな彼が、ポン・ジュノ監督と『殺人の追憶』『グエムル -漢江の怪物-』『スノーピアサー』に続いて4度目のタッグを組んだのが、パルム・ドール受賞のブラックコメディ『パラサイト 半地下の家族』。全員失業中で、“半地下”住宅でその日暮らしの生活を送るキム一家の長男が、ひょんなことからIT企業を経営する裕福な一家の家庭教師になったことから、想像を絶する悲喜劇が展開していく。韓国都市部の“半地下”住宅は日当たりも悪く、薄暗くてジメッとしており、大邸宅や超高層マンションの対極にある、いわば“貧困”の象徴ともいえるもの。日本で例えるなら、『万引き家族』でポツンと取り残された初枝さんの平屋のようなものだ。『母なる証明』(’09)以来、10年振りに韓国を舞台にしたジュノ監督は、信頼の置けるガンホを主演にして格差社会を独特の切り口で、なおかつ見応えあるエンターテイメントとして描いているらしく、すでに世界各国で絶賛を受け大ヒットとなっている。その中で飄々とした父親を演じる(でも絶対に裏の顔がある!?)ガンホにも、ぜひ注目してほしい。共演には『最後まで行く』のイ・ソンギュン、『後宮の秘密』のチョ・ヨジョン、『オクジャ/okja』『新感染 ファイナル・エクスプレス』のチェ・ウシクなど、各世代の実力派も顔を揃える。このほかにも、『神と共に』のハ・ジョンウ、マーベル『Eternals』(原題)にも起用され大ブレイク中のマ・ドンソクら、その名があるだけで心躍る俳優たちの作品が続々と公開されている。チョン・ジェヨン&キム・ナムギルら共演の『感染家族』(公開中)はSNSで大絶賛を受けており、人気俳優ヒョンビンが悪役に初挑戦した『ザ・ネゴシエーション』(8月30日公開)、韓国歴代興収NO.1の記録を作った『エクストリーム・ジョブ』(2020年1月3日公開)なども見逃せない。彼らのみならず、若手注目株たちが選ぶ映画は、エンターテイメント性に富みながらも歴史や社会の暗部と真摯に向き合ったものばかり。韓国映画の気概を感じさせる作品を、彼らの熱演を通じてぜひ覗いてみてほしい。(text:Reiko Uehara)■関連作品:工作黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男 2019年7月19日よりシネマート新宿ほか全国にて公開(C)2018 CJ ENM CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED
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