毎月一定額が支出として出ていく固定費。「固定費が安くなったら、もっと貯金も増やせるのに…」と思っている人も多いかもしれません。そこで今回は、削減しにくいといわれる固定費を効果的に減らしていく方法を、4つの項目に分けてご紹介していきます。これで毎月の貯金額もアップすること間違いなし!ぜひ最後までご覧ください。家賃を削減する3つの方法賃貸にしても住宅ローンにしても、一度月の支払額が決まってしまえばなかなか削減するのは難しいもの。しかし、家計の支出の中では非常に大きな割合を占めるので、住宅にかかる費用を抑えることができれば、貯金額を大幅にアップできる可能性があります。【今よりも家賃が低い家へ引っ越す】一般的に、家賃の目安は収入(毎月の給料から保険料や税金などを差し引いた手取りの金額)の約3割だといわれています。しかし、毎月一定額を貯金に回したいなら、収入の2.5割程度で考えるのがベスト。現在これより高い家賃の家に住んでいるならば、引っ越しを検討するのも選択肢のひとつです。「駅近であれば人気の沿線でなくてもいい」「今と同じ程度の広さなら、少しくらい古くてもいい」など、どこかに妥協できるポイントがあれば、希望の条件をクリアしつつ今より家賃が低い家を見つけることはそれほど難しくありません。なかには、「引っ越しするにはまとまったお金が必要になるし…」と躊躇する人もいるかもしれません。確かに、引っ越し時には初期費用として、それなりに大きな金額が一度に出ていきます。しかしそれでも、家賃が安くなるなら、長い目で見ればおトクになるケースが多いのです。たとえば、家賃80,000円の家から60,000円の家に引っ越す例を考えてみましょう。敷金・礼金・仲介手数料がそれぞれ家賃1ヶ月分、荷物の運搬など引っ越しにかかる費用が50,000円だったとすると、初期費用はトータル230,000円になります。そして、今後5年住み続けるとすれば、60,000円の家で合計3,600,000円、80,000円の家で合計4,800,000円の家賃になります。このように計算していけば、引っ越しをしたほうが、230,000円の初期費用を差し引いても5年で970,000円、1年では約80,000円の減額になることが分かりますね。【住宅ローンの繰り上げ返済を活用する】ボーナスなどを利用し、より多くの元金を早い段階で支払ってしまうことで、利息の支払額を減らす方法を「繰り上げ返済」といいます。繰り上げ返済には、毎月の返済額は変わらない代わりに返済に要する期間が短くなるタイプと、毎月の返済額が少なくなる代わりに返済期間はそのままのタイプの2種類があります。より削減効果が高いのは、前者のタイプです。ただし、ローンが安くなるからと無計画に繰り上げ返済を行うのは逆効果。繰り上げ返済に充てるために生活費を削っていては、貯金どころではなくなります。繰り上げ返済費用は、生活に必要な資金ではなく、余剰資金でまかなうことを徹底しましょう。ボーナスや賞与などの収入も、すべてを繰り上げ返済に使ってしまうのではなく、一部を緊急時の資金として取っておくのが、かしこいやり方です。【住宅ローンの借り換えを活用する】「借り換え」とは、契約している金融機関とは別のところでローンを組み直し、現在のローンを一括で支払ってしまう方法です。繰り上げ返済と同じく借り換えでも利息分を減額することができるので、返済額全体の削減につながります。ただし、ローンを組み直す際には新たに保証料や手数料といった諸費用がかかりますし、ローン残高が少なかったり、現在契約している金融機関との金利差がそれほど大きくなかったりすると、返済額を削減できない場合もあります。借り換えを検討する際は、支払いシミュレーションを行ったうえで、メリットがあるかを判断しましょう。<参考>賃貸の選び方と家賃を節約する方法|安い部屋の探し方家賃の節約術3選(1)理想の家賃、月収の何割?|マイナビニュース繰り上げ返済のメリットと落とし穴[住宅ローンの借り換え・返済]AllAbout住宅ローン借り換えのポイント借り換えとは|金融経済用語集通信費を削減する2つの方法固定費の中で最も削減しやすいのは、意外にも通信費。現在、スマホに7,000~8,000円ほどの通信費がかかっているならば、月に5,000円以上の減額が見込める場合もあります。【格安SIM・SIMフリースマホに切り替える】格安SIMとは、MVNOと呼ばれる大手3キャリア(DoCoMo、au、SoftBank)以外の新規携帯電話事業者が、格安で提供しているSIMカードのことです。SIMカードとは、スマホの“心臓”とも“脳”ともいえるもの。SIMカードがなければ、スマホを作動させることはできません。これまでのスマホは、契約するキャリアのSIMカードしか使えないようにロックされていましたが、現在ではこの制限が緩和され、ロックを解除できるようになっています。これにより、SIMカードのみをMVNOと契約することができ、今までと同じスマホを使いながらも月額料金を安くすることが可能になります。一方、SIMフリースマホとは、はじめからSIMロックがかかっていないスマホのことを指します。どのようなSIMカードにも対応しているので、大手3キャリアはもちろん、月額料金が安いMVNOを利用者側が自由に選択することができます。格安SIMやSIMフリースマホを利用して契約をMVNOに切り替えると、月額の通信費はなんと、2,000円程度に。場合によっては、1,000円台で収まることもあります。MVNOは既存のキャリアから回線を借りてユーザーにサービスを提供するため、回線にかかるコストを自社で負担する必要がなく、これまでとは比べ物にならないほど安い料金プランを提供することができるのです。ただし、大手キャリアの回線を利用するといっても、通信速度や回線の安定性が劣る場合もあります。しかし、日常生活で使用するうえで困るほどではないという人は、格安SIMやSIMフリースマホユーザーの6割以上。月額料金が今より半額以上も安くなるなら、大したデメリットにはならないと考えている人も多いようです。【不必要なオプションを解約する】格安SIMやSIMフリースマホに切り替えれば大幅に月額料金が安くなるとはいえ、「何かあったときにサポートの面で安心」「手続きや初期設定が面倒」などの理由で、大手キャリアのままスマホを使い続けたい人もいることでしょう。その場合にも、月額料金を今より安くする方法があります。スマホを契約する際は、料金の割引を受ける代わりに、さまざまな有料オプションに加入させられる場合がほとんどです。契約時に加入するオプションは一定期間無料で利用できるものもありますが、無料期間を過ぎれば以降は毎月利用料が発生します。それぞれのオプション料金は数百円程度なのですが、より高額の割引を受けるためには、それだけ多くのオプションに加入しなければなりません。そのため、解約手続きをしないまま加入し続けていると、オプションだけで毎月2,000~3,000円ほど余計に支払っているケースも少なくないのです。解約手続きと聞くと難しく思えるかもしれませんが、各キャリアのサポートに電話すれば、自分がどのようなオプションに加入していて、何が不必要なのかもすぐに分かります。また、ネットでも加入状況を見ることができるので、時間を見つけて一度確認してみるのがおすすめです。<参考>格安スマホとは?格安SIMとは?デメリットとおすすめと選び方スマホが高いと悩んでいる方必見!携帯料金を安くするための4つの項目-モバレコドコモショップでオプション強制加入の内容・解約・ペナルティについて訊いてみた-おとなのらいふはっく保険料を削減する4つの方法固定費の中でも通信費に次いで削減しやすいのが、保険料です。「なんとなく入った保険にそのまま入りっぱなし」というのが、一番もったいないこと。定期的な見直しを心がけましょう。【生命保険を見直す】加入から数年経てば、貯金額が増加したり子どもが成長したりしているので、死亡時の保障額を減らせる場合がほとんどです。ライフスタイルの変化に合わせて、保障額やプランも変更していくようにしましょう。また、現在加入している保険会社よりも、ネット保険や勤務先企業で加入できる団体保険のほうが、保障は同じでも安くなる場合が多くあります。料金比較サイトなどを有効に活用して、必要な保障を最も安い価格でまかなえる保険会社を選択しましょう。【医療保険を見直す】国の高額療養費制度(月収530,000円未満ならば、1ヶ月あたりの医療費の自己負担額は最大でも90,000円未満)や企業の傷病手当金(病気やけがで働けなくなった場合は、会社を休んでいる4日目から給料の3分の2にあたるお金が健康保険から支払われる)をしっかりと活用していけば、月1,000円台の最低限の保障でも十分です。毎月医療費として高額な出費がある人は、国や企業の制度と現在の保障内容を比べたうえで、国や企業の制度ではまかなえない最低限の部分にのみお金をかけるように変更しましょう。【自動車保険を見直す】対人・対物賠償の無制限補償などしっかりと保障してもらわなければならない部分と、車両保険など場合によっては必要のない部分とに分け、削れる部分はためらわずに削っていくのがベスト。さらに、テレビでもおなじみの「通販型」なら多くの人で大幅な減額が見込めるので、切り替えも検討してみましょう。【突然のトラブル!予期せぬ大きな出費に対応するには】「個人賠償責任保険」をご存知でしょうか?たとえば、最近急増している自転車事故で歩行者にけがをさせ、賠償金の支払いが必要になったときなど、日常生活でのトラブルに対応できるのがこの保険です。加入していれば、契約者だけでなく子どもや同居の親族などに対しても適応されるのも重要なポイントのひとつ。自動車保険をはじめ、火災保険などの特約として設けられていることが多いので、契約内容に含まれているか確認してみてください。<参考>保険料を節約する契約内容見直しのポイント医療保険は月1,000円で十分!?プロが教える保険見直し術|ナースフルらいふ水道光熱費を削減する3つの方法固定費の中でも削減しにくいのが、水道光熱費。節約には取り組みやすいものの、これまでご紹介してきた固定費に比べると、ひとつひとつが大きな削減にはならないのがネックです。とはいえ、毎日コツコツと積み重ねていけば、少しずつでも確実に金額を減らすことができます。【電気代を節約するには】水道光熱費の中でも最も大きな削減が見込めるのが、電気代です。家庭のさまざまな電化製品の中でも特に電気代がかかっているのは、消費電力が大きいエアコンと、24時間稼働し続ける冷蔵庫です。それぞれに効果的な節約方法を簡単にまとめます。<エアコン>・設定温度は夏28℃、冬20℃・弱運転ではなく自動運転を活用・フィルターをこまめに清掃(2週間に一度が目安)・室外機の周りに物を置かない<冷蔵庫>・壁や天井と間隔を空けて設置・庫内温度を強から弱に切り替える(冬場のみでもOK)・庫内に物を入れすぎない消費電力を節約するほか、契約アンペア数を下げて基本料金を安くする、ライフスタイルに合わせて時間帯割引を活用する、といった方法も有効です。電力の自由化でより安く抑えられる電気料金プランが増えているので、シミュレーションサイトを活用して電力会社の切り替えを検討してみてもよいでしょう。【ガス代を節約するには】ガス代は、温度が高くなるにつれて、金額も高くなります。お風呂を使用するときは40℃以上の設定が必要でも、食器を洗う際にはそれほど高い温度でなくても十分です。使用シーンに合わせてこまめに設定温度を変えましょう。また、特にガス代がかかるのが、お風呂の追い焚き。たった1回の利用でも約7円ですから、1日5回追い焚きをしたとすれば、1ヶ月で約1,000円以上になります。お風呂を沸かしたらすぐに入浴する、家族それぞれが間隔を空けずに入浴する、夏場はシャワーだけにする、といった工夫で、追い焚きの回数を効果的に減らしていきましょう。さらに、誰にでも実践できる方法ではありませんが、オール電化を導入することも選択肢のひとつです。オール電化なら、ガス代は0円に。もちろんその分だけ電気代は高くなってしまいますが、電力会社の切り替えで電気料金が安いプランを選べば、トータルの水道光熱費を大幅に削減できる可能性は大いにあります。また、2017年からは電気同様、ガスも自由化されます。利用者側でガス会社を自由に選べるようになれば、料金プランによってはガス代を今よりぐっと安く抑えられるかもしれません。【水道代を節約するには】家庭の中で最も多く水を使っているのは、お風呂です。毎日浴槽いっぱいにお湯を溜めているとしたらかなりの水量になるのは容易に想像がつきますが、だからといって浴槽の水を取り替えないのはちょっと抵抗がありますよね。そこでおすすめしたいのが、シャワーヘッドを節水仕様のものに交換することです。製品にもよりますが、水量を40%ほど抑えることができます。最近では水圧が弱くならないハイスペックなものも多く、ストレスなく利用できる点もメリットのひとつ。加えて、夏の暑い時期だけでもシャワーのみで済ませることができれば、節水効果はさらに高まります。また、お風呂に次いで多くの水を使用しているのがトイレです。最近のトイレは技術力の向上により節水効果が高いのですが、古いタイプであれば、1回で10L以上も余計に水を流している場合があります。長期的に見て、最新式のものに取り替えることも検討してみましょう。<参考>エアコンの設定温度の目安は何度?|エネチェンジ電気代を劇的に節約する7つの方法まとめ電気料金プランを変更する方法は?|エネチェンジガス代を劇的に安くする3つの方法とは?|タイナビスイッチ水道料金を劇的に節約するために知っておきたい全知識水圧が強い!節水も出来る人気のおすすめシャワーヘッドを紹介!まとめいかがでしたか?このように見てみると、減らせないと思っていた固定費も、やり方次第で大幅に削減できることが分かりますね。削減できた分はしっかりと貯金に回して、コツコツお金を貯めていきましょう!
2017年03月30日「よそはよそ、うちはうち」と思っていても、自分と同じくらいの年代や年収の人にどれくらいの貯蓄があるのか、気になるものですよね。貯蓄額は、生活の状況や、これからどのような生活をしていきたいかによってそれぞれに違っていてよいものですが、世の中の相場も参考として知っていて損はありません。そこで今回は、気になるみんなの平均貯蓄額をさまざまな視点から詳しくご紹介します。毎月の貯金額の目安やお金が貯まる貯金の考え方などもまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。※記事内のデータはすべて、総務省統計局の2015年「家計調査報告」によるものです。貯蓄額の「平均値」と「中央値」について総務省統計局が毎年5月に発表している「家計調査報告」によると、2人以上の世帯における2015年の平均貯蓄額は18,050,000円でした。これは、通貨預貯金や定期預貯金のみではなく、生命保険や有価証券などの金融資産も加えた金額です。また、前年と比較すると0.4%、金額にして70,000万円の増加であり、2012年から考えると、3年連続の増加という結果になります。平均の貯蓄額が18,050,000円と聞くと、「我が家の貯蓄額は遠く及ばないけれど、大丈夫?」と心配になる人も少なくないでしょう。それもそのはず、貯蓄額ごとの世帯分布図を見てみると、全体の約7割は平均貯蓄額を下回っています。つまり、貯蓄額が多い一部の富裕層が、全体の平均値を押し上げているかたちとなっているのです。「平均値」という言葉を聞くと、たとえばテストの平均点といったように、全体のおおよそ真ん中に位置する値を想像します。けれども金融資産を考える場合は、このように必ずしも真ん中の値に近くならないことが多くあります。そこで参考にしたいのが、「中央値」です。中央値とは、小さい値、あるいは、大きい値から順に並べたときに、ぴったり真ん中にくる値のことを指します。2015年の家計調査報告でいえば、平均貯蓄額は18,050,000円ですが、貯蓄額の中央値は10,540,000円となっており、大きな差があることが分かります。また、総務省統計局が発表している分布図には貯蓄額が0の世帯は含まれておらず、貯蓄していないと答えた世帯を含めると、中央値の金額は9,970,000円とさらに低くなります。さらに、貯蓄がない世帯を除く全体の11.1%は1,000,000円未満の貯蓄額であり、ほとんど貯蓄をしていない世帯やまったく貯蓄をしていない世帯が一定数あることも、考慮に入れる必要があるでしょう。分布図から考えると、貯蓄がない世帯を除く全体の約半数は貯蓄額が10,000,000万円以下ですから、10,540,000円の中央値のほうが現実的で実感が湧くという人は多いでしょう。金融資産を評価するうえでは、平均値よりも中央値のほうが、より実際に即していると考えられています。しかしながら、アメリカでは金融資産に関わる統計において中央値が最重要視されている一方で、日本では金融資産に関する統計資料において、中央値が言及されることはほとんどありません。最近ではメディアが実感値として中央値を取り上げることも増えてきましたが、まだまだその重要性が認識されているとはいえないでしょう。以下、2015年の家計調査報告をもう少し深く掘り下げていきますが、平均値と中央値の違いを理解したうえで読んでいただくと、より参考にしやすいのではないでしょうか。また、ネットなどで中央値を取り上げたデータを見つけた際には、ぜひ注目して見てみてください。気になるみんなの貯蓄額はいくら?~年代別編~さてここからは、2015年の家計調査報告をより具体的に見ていきましょう。まずは、2人以上世帯における年代別の貯蓄額です。<年代別平均貯蓄現在高>40歳未満6,080,000円40歳以上50歳未満10,240,000円50歳以上60歳未満17,510,000円60歳以上70歳未満24,020,000円70歳以上23,890,000円60代までは、年代が上がるにつれて貯蓄額も増えていることが分かります。50代では多くの人で子どもが独立しはじめ、60代では退職手当などのまとまったお金が入ってくるため、60歳以上になると平均貯蓄額は20,000,000円を超えるという結果になりました。また、貯蓄額の一定の目安となるのが、10,000,000円。上記の結果から考えると、40代のうちに10,000,000円には到達しておくように貯蓄計画を立てることが、ポイントになるといえそうです。さらにここで、「純貯蓄」についても見ていきます。純貯蓄とは、貯蓄から負債を差し引いた、実質的な貯蓄のことを指します。たとえば、10,000,000円の貯蓄があったとしても、未返済の住宅ローンなどが10,000,000円残っていれば、純貯蓄は0円となります。<年代別平均負債現在高>40歳未満9,420,000円40歳以上50歳未満10,680,000円50歳以上60歳未満6,450,000円60歳以上70歳未満1,960,000円70歳以上830,000円<年代別平均純貯蓄額>40歳未満-3,340,000円40歳以上50歳未満-440,000円50歳以上60歳未満11,060,000円60歳以上70歳未満22,060,000円70歳以上23,060,000円負債の中で多くの割合を占めているのは、住宅や土地の購入に関わる費用です。そのため、住宅ローンなどの支払いが多く残っている30代・40代では負債額が大きくなっています。加えて、教育費など子どもにかかる費用もまだまだ高額なため貯蓄額も伸びず、純貯蓄額はマイナスという結果になりました。ただし、このような傾向は毎年大きく変わることはなく、年代が上がれば貯蓄額が増えて負債額が減るため、純貯蓄も増えていきます。注意したいのは、上記は負債がないと答えた世帯も含むデータであるということです。全体の割合でいえば負債なしの世帯のほうが多く、負債があると答えた世帯は4割に満たない数です。そこで、負債がある世帯のみの結果も以下に記しておきます。<年代別平均貯蓄現在高(負債がある世帯のみ)>40歳未満5,280,000円40歳以上50歳未満8,600,000円50歳以上60歳未満13,240,000円60歳以上16,540,000円<年代別平均負債現在高(負債がある世帯のみ)>40歳未満17,960,000円40歳以上50歳未満16,530,000円50歳以上60歳未満11,810,000円60歳以上7,080,000円<年代別平均純貯蓄(負債がある世帯のみ)>40歳未満-12,680,000円40歳以上50歳未満-7,930,000円50歳以上60歳未満1,430,000円60歳以上9,460,000円70歳以上のデータはありませんが、負債ありの世帯だけで見ると、平均貯蓄額はどの年代でも低くなっていることが分かります。また、30代・40代の負債額を他の年代と比較すると、負債なしの世帯を含めた平均値と同様特に高額になっており、純貯蓄額も大幅なマイナスです。さらに着目してほしいのは、50代・60代でもかなりの額の負債が残っているということ。会社勤めの場合は退職金の一部を返済に充てることもできますが、自営業や自由業の場合は、年代が上がっていっても、毎月の定期的な収入以外は期待できないでしょう。また、近年は晩婚化の影響により、子どもの養育費や教育費、住宅ローンの返済、老後の資金準備といった負担が、40代・50代で一気に重くのしかかってくる傾向にあります。20代・30代のうちから、将来を見据えて貯金をしていくことの重要性がうかがえる結果だといえるのではないでしょうか。気になるみんなの貯蓄額はいくら?~年収別編~続いて、2人以上世帯における平均貯蓄額などを、年収別に見ていきましょう。<年収別平均貯蓄現在高>第1階級(3,390,000円)7,710,000円第2階級(5,070,000円)9,160,000円第3階級(6,540,000円)11,840,000円第4階級(8,250,000円)13,960,000円第5階級(12,200,000円)22,780,000円<年収別平均負債現在高>第1階級(3,390,000円)3,450,000円第2階級(5,070,000円)6,360,000円第3階級(6,540,000円)8,270,000円第4階級(8,250,000円)9,810,000円第5階級(12,200,000円)9,850,000円<年収別平均純貯蓄>第1階級(3,390,000円)4,260,000円第2階級(5,070,000円)2,800,000円第3階級(6,540,000円)3,570,000円第4階級(8,250,000円)4,150,000円第5階級(12,200,000円)12,930,000円総務省統計局の家計調査報告では、かっこ内の平均年収別に5つの階級に分けて結果を記載しています。内容を分析してみると、年収が高くなるにつれて貯蓄額も増えていますが、同時に、負債額も増えていることが分かります。そのため、貯蓄額から負債額を差し引いた実質的な貯蓄となる純貯蓄額では、第5階級を除けば、最も年収が少ない第1階級で最多という結果です。さらに、それぞれの平均年収から貯蓄額の倍率を算出すると、第1階級で2.27倍、第2階級で1.80倍、第3階級で1.81倍、第4階級で1.69倍、第5階級で1.86倍です。年収を考慮すれば、第5階級を抜いて第1階級が最も多く貯蓄ができていることになります。また、最も倍率が低かった第4階級が、平均年収8,000,000円程度と比較的裕福であるにもかかわらず、生活に余裕があることでかえって無駄な支出が増えていることを示しているともいえるでしょう。収入がないから貯金ができないわけではなく、支出をコントロールできないからお金が貯まっていかないのです。1ヶ月当たりの貯金額の目安は?定年退職後も再就職をせず、年金と貯金だけで安定した老後の生活を送りたいと考えるならば、老後の資金として30,000,000円貯めておくことがひとつの目安になります。もちろん、土地などの保有資産の有無、持病の有無、家族構成、年金受給額などは人それぞれですから、誰にでもあてはまる金額とはいえません。あくまでも目安として参考にしてください。【退職金がある場合】退職金10,000,000円を老後の資金に充てるとすると、必要な貯金額は20,000,000円です。60代でこの金額を貯めておくためには、年収の金額によっても異なりますが、保険料や税金を差し引いた給料の手取り分のうち、毎月10~15%程度を貯金しておくとよいでしょう。【退職金がない場合】自営業や自由業、勤務先に退職金制度がない人の場合、退職金がもらえないため、30,000,000円全額を貯金でまかなう必要があります。単純に20歳から60歳までの40年間働くとすると、1年間に必要な貯金額は750,000円です。しかし、20代のうちは収入が少ないことも多く、手取りを20万と考えれば、毎月給料の約30%を貯金しなければならない計算になります。しかし、生活費をどうにかやりくりしながら給料の30%を貯金することは、なかなか容易ではありません。そこで、30代、40代と年代が上がるにつれてキャリアやスキルを積み、毎月の給料もアップすると考え、20代で年間500,000円、30代・40代で年間750,000円、50代で年間1,000,000円の貯金を目指せば、毎月手取りの約20%を貯金に回せばよいことになります。20%程度であれば、コツコツと節約を積み重ねるなどの工夫で可能な範囲だといえるのではないでしょうか。働く世代が将来にお金を残すための貯金の考え方家計調査報告や、老後に安定した生活を送るための毎月の貯金額の目安から考えると、20代・30代の若い年代からしっかりと将来を見据えて貯金をしていくことの重要性が認識できます。では、将来にまとまったお金を残すには、具体的にどのような計画を立てていけばよいのでしょうか?最後に、年代別のお金に関する考え方や貯金への取り組み方をまとめます。【20代】給料1ヶ月分からはじめよう家族を養う必要がない独身時代はお金の貯めどき。一人暮らしなら毎月手取りの10~15%、実家暮らしなら30%が貯金の目標額です。ただし、これまで貯金経験のない人がいきなりこの金額を貯めようと思っても、後々生活をやりくりするのが苦しくなって、貯金に失敗する可能性もあります。まずは、臨時の出費に対応できるようにするくらいの感覚で、1~2年で給料の1ヶ月分を貯めることを目標にしてみましょう。最初の目標が達成でき、貯金のクセがついてきたと思ったら、少しずつ毎月の貯金額を伸ばしていきます。【30代】「使うお金」と「貯めるお金」を明確にしよう20代後半から30代にかけては、自分の魅力に磨きをかけ、仕事人としてもスキルアップを目指すべき重要な時期。一定の金額を貯めつつ、必要なところにはお金をかけるメリハリが必要です。将来の資金として貯めていくべきお金は別口座に入れ、どんなにお金が貯まっても、その口座は切り崩さないようにします。貯金用の口座に入れないお金は、必要であれば自己投資のために使っていきましょう。30代後半になってきたら、お金の勉強もかねて、少額を投資信託などに充てるのもおすすめ。ただお金を貯めるのではなく、資産運用で効率よくお金を増やしていく術を学びましょう。【40代】マイホームの買い時はココ!40代でこれまで積み上げてきた貯金がしっかりとあるならば、貯金の一部をマイホームの購入に充ててもよいでしょう。貯金が習慣になっていれば、貯蓄残高が多少少なくなっても、今後の収入から老後の資金まで捻出することは難しくないはずです。40代後半から50代にかけては、30代で得たお金のノウハウを生かし、少し高額の資産運用にチャレンジしてみてもよいかもしれません。まとめいかがでしたか?平均貯蓄額といってもそれぞれに生活の状況は違うので、「必ずいくらの貯金をしておかなければならない」ということではありません。しかし、ある程度の目安として、老後も含め、今後どのような生活を送りたいか、将来設計をどうするか、といったことを考える際には役立ちます。ぜひ参考にしてみてください。
2017年03月30日お金はいくらあっても困らないものですし、将来の備えのためにも誰もが少しは貯金しておきたいと考えるでしょう。けれども、これまで貯金をしてこなかった人がいざトライしてみると、なかなか思うようには貯金が増えていきません。一方で、上手にやりくりしながら毎月一定の金額をコツコツと貯めている人もいます。そこで今回は、貯金ができる人に学ぶ10の貯金術をお教えします。■お金が貯まる貯金のコツとは?収入がそんなにないから…」と貯金をあきらめていませんか?実のところ、収入が少ない=お金が貯まらないわけではありません。毎月の収入が少ないながらその中で生活費をやりくりし、さらに毎月一定の貯金額を捻出している人も多くいます。では、お金が貯まる人とそうでない人の差はどこにあるのでしょうか?お金をコツコツと貯めていける人が実践している3つのコツをお教えします。【貯金額を先取りしよう】貯金ができない人がついついやってしまいがちなのが、毎月の余ったお金を貯金にあてようとすることです。しかし、「毎月○円貯金したいから絶対に使わないようにしよう!」と決めていても、お金が手元にあるとどうしても使ってしまうもの。結局は月の収入を使い切り、「あらかじめ決めていた貯金額が残らなかった」という経験がある人も多いのではないでしょうか?毎月コツコツとお金を貯められる人は、給料が入った時点でそこから貯金額を差し引き、残ったお金で生活をやりくりしようとします。まずは、給料が振り込まれたら生活費が引き落とされる前に貯金額を引き出し、別に貯金用の口座を開設してそこに移すようにしましょう。加えて、貯金用の口座からお金を引き出しにくくすることもポイントです。あえて遠方の銀行に口座を開設するなどの工夫しましょう。また、「毎月貯金額を引き落としたり、別口座に移したりするのが面倒で続かない…」という人には財形貯蓄の利用がおすすめ。財形貯蓄とは、給料から天引きしたお金を企業が代わりに貯蓄してくれる制度です。貯金額が差し引かれた状態で入金されるので、強制力があるという点で「なかなか貯金できない」という人には大きなメリットがあります。加えて財形貯蓄を利用すると、税金が優遇されたり融資を受けられたりすることもあります。勤務先が財形貯蓄を取り入れていない場合は、銀行やネットバンクの自動積み立てを活用しましょう。手続きの手間はかかりますが、一度給料日の翌日に積立金が差し引かれるように設定しておけば、その後は自ら貯金しようとしなくても毎月一定額を貯めていくことができます。【少ない金額からはじめよう】お金を貯めるために大切なことのひとつが、継続していくこと。「今日から貯金をはじめるぞ!」と意気込んで、いきなり50,000円や100,000円といった大きな金額を貯めようとする人がいますが、毎日の生活に無理がある金額を貯蓄しようとしても長くは続きません。たとえ貯金額を先取りしたとしても、生活費が足りなくなれば結局は貯金を切り崩して生活することになるからです。はじめは少ない金額から、生活に支障のない範囲で貯金額を設定するようにしましょう。目安は収入の1~1.5割程度だと言われていますが、今まで貯金が続かなかった人は3,000円や5,000円といった継続しやすい金額からスタートするのがベター。毎月3,000円を貯金していったとすると、1年では36,000円貯まります。5年経てば180,000円ですから、家族旅行を計画しても十分な金額です。たった数千円の貯金ですが、このように考えればバカにならない金額だと思いませんか?慣れてきて毎月の貯金が習慣化してきたら、少しずつ金額を上げてみましょう。【貯金の目的を明確にしよう】貯金も受験勉強やダイエットと同じで、長くコツコツ続けていくためにはモチベーションを保つ必要があります。ただなんとなく貯金するのではなく、お子さんの入学費に充てるため、家族旅行に行くため、車を購入するためといったように、貯金の目的を明確にしましょう。モチベーションが高まり、ちょっとした節約も苦に感じず続けていくことができますよ。もちろん、特に目的などなく「お金があったほうが、将来が安心」という理由で貯金をする人も多いことでしょう。そのような場合は、貯金の目標金額を設定しましょう。このとき、大きな目標から逆算して目の前の小さな目標も設定することが成功のポイントになります。たとえば、1年で100,000円貯めたいなら1ヶ月では約8,500円、1日では約300円を貯金できれば目標を達成できます。1日300円程度なら、仕事の日はお弁当を作って持っていく、水筒を持参して飲み物は購入しないなどのちょっとした工夫で貯金額を捻出することができますね。■家計の支出を把握し、無駄を見直そうここまでお金が貯まる貯金のコツを3つご紹介してきましたが、貯金を成功させるためにはもう1つ大切なことがあります。それは家計の支出を把握することです。毎月一定のお金を貯めるためには、給料から貯金額を差し引いたお金でいかに生活費をやりくりしていくがポイントになります。そのために、何にいくらのお金を使っているのか確認し、無駄な出費をできるだけ減らしていくようにしましょう。家計の支出には、家賃や水道光熱費、食費、通信費、保険料、医療費などさまざまなものがありますが、このうち削減しやすいのは食費と通信費です。それぞれについて、効果的な節約の方法を見ていきましょう。【食費を節約する2つのポイント】1つ目のポイントは自炊を増やすことです。仕事の日はコンビニで昼食を買っているという人は、月20日の出勤時に毎回500円使っているとしたら、1ヶ月では昼食代だけで10,000円も消費していることになります。夕食の場合はさらに高くなりがちで、外食するとなればたった1回の食事で数千円を使ってしまうことも少なくありません。食材にかかる費用や水道光熱費を考えても、自炊したほうがずっと低く食費を抑えられることが分かります。もちろん、「仕事や家事で疲れているし、今日は外食で済ませたい…」という日は誰にでもありますし、そもそも自炊する習慣がない人もいるでしょう。毎日無理して自炊をする必要はないので、まずは週に1回お弁当の日や家で夕食を食べる日を決めて、少しずつ自炊の回数を増やすようにしましょう。2つ目のポイントは、買い物はコンビニではなくスーパーを利用することです。最近ではコンビニに野菜や果物が売られている場合もあり、調味料なども充実しているので、特に1人暮らしの場合であればコンビニだけで必要なものを一通りそろえることができます。しかし、「季節限定」や「期間限定」商品の誘惑も多いコンビニでは、醤油1本だけを買うつもりでも、ついでに飲み物やお菓子、スイーツも…とついついいらないものまで買ってしまいがちです。また、コンビニで手に入るものはスーパーではもっと安く売られている場合も少なくありません。食費の無駄をなくしたいならば、コンビニの利用回数を減らしていきましょう。【通信費を節約する2つのポイント】1つ目のポイントは、無料通話アプリをフル活用することです。頻繁に通話をする人は、通信費が全体的に高くなりがち。最近ではスマホの利用率も高くなり、LINEやSkypeといった無料通話アプリも増えているので有効に活用しましょう。ただし、無料通話アプリを利用した通話はデータ通信を利用するため、仕事での通話が多い人にとっては、通信が不安定になると通話が途切れたりする可能性があることは不安点になるかもしれません。月に50分以上の通話時間がある場合は、通話し放題のプランに変更することで、月額料金を抑えられる可能性があります。ネット上で変更することも可能なので検討してみてください。2つ目のポイントは、不必要なオプションを解約することです。携帯電話やスマホの契約時には、通信費を割り引く代わりに様々なオプションへの加入が条件となっていることがほとんどです。1つのオプション料金は数百円程度ですが、これが3つ、4つと増えていくと、オプションだけで月1,000~2,000円ほどもかかっている場合があります。オプションは、各キャリアのサポートへ電話で問い合わせれば15~30分ほどで解約できます。契約内容をよく確認し、不必要なオプションを契約したままになっていないか確認してみましょう。【水道光熱費の節約はどうする?】毎月一定の支出がある固定費の中で削減しやすいのは、前述の通信費と保険料です。保険を契約した当時と現在ではライフスタイルが変わっていることもあり、契約プランを変更する、あるいは契約する保険会社自体を変える方法で、月の費用が大幅に安くなる可能性があります。一方、固定費の中でなかなか削減しにくいのが水道光熱費。水道光熱費を抑えるには、電気代の場合は契約アンペアを落とす方法もありますが、基本的にはコツコツと小さな節約を積み重ねていくしかありません。けれども、シャワーヘッドを節水仕様のものに交換する、給湯器のスイッチをこまめにオンオフする、使わない家電製品はプラグから抜くといったような節約を、一度に続けていくのはよほどマメな人でない限り難しいでしょう。そこで、水道・ガス・電気の中でも特に料金が高いもの1つに絞り、無理のない範囲で節約するようにしましょう。まずは毎月の明細を確認し、それぞれにいくらかかっているかを把握するところからはじめてみてください。■貯金成功のために身につけたい習慣とは?貯金ができる人には、自然と無駄遣いをしない習慣が身についているものです。もちろん、以下にご紹介することを一度に習慣化するのは難しいでしょうから、まずは取り組めそうなものを1つ選んで実践してみましょう。お金に対する考え方も、少しずつ変わっていくはずです。【明細を見る習慣をつけよう】毎月の水道光熱費、通信費、保険料などの明細に目を通す習慣をつけましょう。また、お金が貯まる人は支出だけでなく、収入についてもきちんと把握しています。口座の入金額だけでなく、会社からもらう給与明細も確認していますか?毎月の給料から税金などがいくら引かれているかも気にしてみるとよいです。また、貯金ができる人の多くはレシートをもらう習慣を身につけています。もらったレシートをもとに家計簿をつけられればベストですが、まずは買い物をしたら必ずレシートをもらうようにするだけでOK。時間があるときにレシートを確認し、無駄な出費はなかったか、あったとしたらいくら使っていたのかを目で見て意識するようにしましょう。【衝動買いをなくそう】貯金ができる人は、何かを欲しいと思ってもその場ですぐに購入することはしません。これは欲しい気持ちを我慢しているのではなく、一度その場から離れることで、本当に今必要なものなのか、どうしても欲しいものなのか考える時間を作っているのです。自宅に戻ってから考えてみると、「やっぱりそんなに欲しいものではなかった」となることは珍しくありません。衝動的に欲しいと思ったら、まずはその場から離れてみることを徹底しましょう。「そうはいってもついつい買ってしまうから”衝動買い”なんだ!」と思う人もいるかもしれません。どうしても購買意欲が抑えられないときは、コンビニなど誘惑が多い場所へは出向かない、ネットで買い物をする機会が多いならばパソコンを開く回数を減らすなど、無駄な消費が発生しそうな場所との接触を物理的に断ってしまうのが効果的です。【クレジットカードを整理しよう】貯金ができる人の多くは、クレジットカードを持っていても極力使わないようにしています。クレジットカードは、「たまたま手持ちがなかった」などの非常事態には持っていると助かるものですが、大金を持ったような気になってしまい、収入を超える大きな支出になってしまうことも珍しくありません。「リボ払いできるから大丈夫」と思っている人もいるかもしれませんが、それは今月分の支払いを来月以降に繰り越しているに過ぎません。いわば、マイナスの貯金をしているのと同じなのです。クレジットカードをたくさん持っている人は、1枚か多くても2枚のカードに支払いをまとめ、極力現金で支払うことを心がけましょう。【臨時収入からも貯金額を差し引こう】「ボーナスが入ったから自分へのご褒美を買おう」「家族でおいしいものを食べに行こう」そのように考えること自体はよいことです。しかし、だからといってもらった臨時収入を全部使い切ってしまうと、せっかくの貯金のチャンスを逃してしまうことになります。ボーナスなどの臨時収入も毎月の給料と同様、先に貯金額を差し引いて残ったお金を楽しみに使うようにしましょう。今後臨時の支出がないとも限らないのですから、そのときに貯金できないかもしれない分を今貯金していると考えてみてください。■まとめいかがでしたか?貯金を習慣化すれば、そのうち意識しなくてもお金が貯まっていくようになります。そして、お金が少しずつ貯まってくるのを見ると自然とモチベーションも上がり、無駄な出費を抑えようという意識が働くようになります。できることからコツコツはじめていきましょう。
2017年03月27日「お小遣いを増やしてほしいと言われるけれど、うちの夫のお小遣いは少ないのかしら」「家計が苦しいのは、お小遣いが多いせいじゃないかしら」。そう思うことはありませんか?働く人のお小遣いはどのくらいが適切なのでしょうか。今回はビジネスパーソンのお小遣い事情について、平均額や使途のほか、やりくり方法も含めてご紹介します。夫にお小遣いはいくらわたしてる?収入に対する割合は?女性にとって、夫のお小遣い額は家計の悩みの種ですよね。世の中の人は夫にいくらくらいお小遣いをわたしているのでしょうか。以下で見ていきましょう。【夫に渡すお小遣いの額】女性が夫に対してわたしているお小遣いの額は、月数千円程度から100,000円近くとさまざまです。さらに申告制でお小遣いがない人もいます。この違いは、まず昼食代が含まれるか含まれないかに左右されているといえるでしょう。またほかにも、職種や業種柄、交際費がかさむ場合はお小遣いの額も大きくなる傾向にあります。【収入に対するお小遣いの割合は?】ひとつの目安として年収の10%をお小遣いとするという考え方があります。たとえば年収7,500,000円だとした場合、ひと月のお小遣い額は以下のように計算できます。年間のお小遣い=7,500,00×0.1=750,000円ひと月のお小遣い=750,000÷12=62,500円。ここでは、月収ではなくボーナスを含めた年収で計算するのがポイントです。お小遣いが収入に対する割合で決まるとすれば、仕事をがんばるモチベーションにもなりますよね。なお夫婦お小遣い制の場合は、夫婦の合計が、夫婦の合計収入の10%となるのが理想的だとされます。このとき、使い道は夫婦共通にするようルールを設けましょう。たとえば昼食代を含むか含まないか、飲み会をのぞいた夕食代を含むか含まないかといったことは夫婦平等にしてください。ビジネスパーソンのお小遣いの平均は?働く既婚の男性に限らず、働く人のお小遣いは平均でどのくらいなのでしょうか。新生銀行がビジネスパーソン1,836人に対して実施した調査の結果を中心に見てみましょう。【ビジネスパーソンのお小遣い平均額】調査によると、男性会社員の平均お小遣い額は月38,873円です。ただし、額には年代別に差があります。20代は40,879円で、前年より2,700円近く増加しているという結果です。一方30代、40代は前年より減少し、36,000円前後となりました。なお女性会社員のお小遣い平均は月33,502円で、男性よりも5,000円程度低い額です。全体的に、ビジネスパーソンのお小遣い額は緩やかな減少傾向にあります。男性会社員のお小遣いについて、ライフステージ別に見てみましょう。未婚者と、既婚・共働き・子どもなし世帯のお小遣いは40,000円を超えています。一方、子どもあり世帯は30,000円を少し超える程度です。さらに子どもあり世帯を細かく見ると、子どもが社会人の世帯におけるお小遣い平均は40,000円を超えていますが、大学生以下の世帯は20,000円台~30,000円台となっています。教育や子育てにかかる費用との兼ね合いで、お小遣いが減っている傾向にあるといえるでしょう。【お小遣いの使い道とやりくり術】お小遣いの使い道については、男性会社員は昼食代約51%、趣味が約29%、嗜好品代が約29%となっており、お小遣いの半分以上が昼食代に使われていることがわかります。一方、女性会社員は身だしなみのための費用が約48%、昼食代が45%、ファッション費用が38%で、化粧品などにかける費用が多くかかっていることがわかるでしょう。限られたお小遣いのなかでのやりくり術については、男性は「昼食費を安くする」「外で飲む回数を減らす」「弁当を持参する」が上位でした。女性も「昼食費を安くする」「弁当を持参する」「水筒を持参する」といった方法が上位に挙がっています。男女とも、昼食代がお小遣いの大半を占めていることを考えると、もっともなやりくり術であるといえますよね。お小遣いが不足したときの対処については、男性は「使わず我慢する」が約62%と大半です。そのほか「預貯金を取り崩す」、「家計から捻出する」が20%前後となっています。女性も「使わず我慢する」が62%であるほか、「預貯金を取り崩す」「家計から捻出する」が20%台です。男女とも、カードローンやクレジットカードを使うという方法は割合が少なく、手元にあるお金で何とかやりくりしようという考えが見て取れました。【今後お小遣いが上がる予定は?】「今後お小遣いが上がる予定はあるか」という質問に対しては、男性会社員、女性会社員ともに「現状維持」が60%前後という結果で、上がったり下がったりする可能性がある層は限定的でした。細かく見ると、男性は若い人ほど上がる予定がある人が多く、年配の人ほど下がる予定の人が多い傾向が見られます。年収が上がっている最中の世代はお小遣い増も期待できるのかもしれません。ビジネスパーソンのランチ代はどのくらい?働く人におけるお小遣いの使途の大半を占めるランチについては、1回あたりどのくらいの金額が一般的なのでしょうか。以下で新生銀行の調査と、マルハニチロホールディングスによる調査の結果を中心に見ていきましょう。【働く人のランチ代の平均】新生銀行の調査によると、男性会社員の昼食代平均(弁当持参時をのぞく)は1回587円です。30代、40代は600円を超える一方、20代は500円台となっています。若い人ほどランチの節約志向が強いといえるでしょう。一方、女性会社員の昼食代は674円という結果です。女性は男性とは違い、20代がもっとも高く762円のランチ代となっています。若い女性は友人と外食する傾向も高そうですよね。男性会社員の昼食代は横ばいですが、女性会社員の昼食代は上昇傾向にあります。男性会社員のランチ代をライフステージ別に見ると、既婚・共働き・子どもなし世帯がもっとも高く643円となっています。なお昼食の内訳は、男性は持参弁当が約35%、社食が約20%、購入した弁当が約20%という結果でした。社食や購入したお弁当の割合が多ければ、昼食代を1,000円以内に抑えられそうです。一方女性は持参弁当が約50%を占めます。男女とも外食は低い数値でしたが、上記の平均昼食代を見てみると、女性のほうが「外で食べるときにはぜいたくに、それ以外は節約」といった志向が強いのかもしれません。【ランチスタイルもさまざま】マルハニチロホールディングスが1,000人のビジネスパーソンを対象にして行った別の調査によると、ランチスタイルもさまざまあることがわかります。たとえば、会議やミーティングをしながらのランチ「パワーランチ」を経験している人は28.8%となっています。また社外の人と交流しながらのランチ「社外交流ランチ」は21.5%、勉強会をしながらのランチ「勉強会ランチ」は19.2%という結果です。これら3つのランチは、課長クラス以上になると経験率が高い傾向にあります。課長クラス以上のパワーランチ経験率は53.4%、社外交流ランチ44.7%、勉強会ランチ32%という結果です。このようなランチスタイルによっても、ランチにかかる費用は変わってくるといえるでしょう。仕事にかかわるランチが多いという人には、多めにお小遣いをわたしたほうがいいかもしれません。【ランチの費用を抑えたい!社食への要望もあり】マルハニチロホールディングス調べによると、ビジネスパーソンのランチに対する考え方は、「ランチの費用を抑えたい」が75.5%を占めています。大多数の人がランチの費用を抑えたいと考えているという結果です。先述したお小遣いのやりくり術にも通じるものがありますよね。一方で、「ランチがおいしくないと、午後からがんばれない」という意見は4人に1人が持っているという結果になっています。お小遣いを使う以上、安くて充実感のあるランチを食べたいと考えるのではないでしょうか。安くて充実したランチについては、社食の評価が高い点が特徴です。社食がない人に対して「社食が欲しいか」聞いたところ、「欲しい」と回答した人が41%を占めました。社食については栄養バランスのよさもメリットとして挙げられています。さまざまなメニューのある社食であれば、財布にも体にもやさしいランチを楽しめるかもしれません。1回の飲み会代はいくら?ランチと並ぶお小遣いの使途が飲み会代です。みなさんは飲み会代にどのくらいの金額を使っていますか?以下では、新生銀行の調査と、キリン食生活文化研究所の調査の結果を中心に見ていきましょう。【飲み会代の平均額】新生銀行の調査によると、男性会社員における1回の飲み会代は平均5,102円、女性会社員の平均は3,915円となっています。男性会社員は50代が5,500円を超えているのが特徴です。男女平均を出すと、1回約4,500円の計算になります。ただし、職場の人と飲むとなると、少し額が下がってきます。キリン食生活文化研究所が行った調査によると、職場の人とお酒を飲むときにおける1回あたり平均予算は、4,208円です。上記の4,500円との差を見てみると、接待のときなど、社外の人と飲む場合に飲み会代が高くなるのではないかと考えられます。年代が上がり責任のある立場になるほど、接待などの場での飲み会が多くなるとも考えられるでしょう。飲む相手によってもこの額は異なります。上司と飲むときは3,899円、同僚とは3,822円、部下とは4,903円という結果です。上司が部下におごっているということが結果からよくわかります。また同僚と飲むときは節約志向が高まっている点も特徴です。飲む相手や飲み方によって、お小遣い代を考えたいものですよね。【飲み会代のやりくり方法】飲み会代のやりくり術としては、「外で飲まずに自宅で飲む」という方法がメジャーです。新生銀行の調査によると、男性会社員は、「自宅で飲む」人の割合が35.1%となっています。外に飲みに行く人の割合が減少しており、40代、50代は自宅で飲む人の割合が飲みに行く人の割合を上回っているのが特徴です。女性も年代が上がるにつれて外に飲みに行かず、自宅で飲むという人の割合が増加しています。自宅で飲む場合の1回の平均飲み代は、男性2,734円、女性2,450円ですから、外に飲みに行く場合と比べて半分程度です。お小遣いをやりくりしたいという人は「家飲み」に切り替えてみてはいかがでしょうか。1か月に飲み会は何回ある?新生銀行の調査によると、男性会社員の平均外飲み回数は月2.3回、女性は平均2.0回で、男女とも前年より減少しています。年代別に見ると、男性は20代がもっとも多く2.6回という結果です。お小遣いの節約のためであればできるだけ減らしたい飲み会の回数ですが、お付き合いから減らせないのが現状です。キリン食生活文化研究所の調査によると、職場の人と飲む機会が「必要」と答えたのは約半数でした。そのうち「上司と」の機会が必要と答えたのは、若い男性がもっとも高く、47.0%という結果が出ています。一方、若い女性は「同僚と」飲む必要があると答えた割合が高くなっていました。また男性ではすべての年代で「部下と」が飲む必要があると答えた割合が高くなっています。職場におけるコミュニケーションの円滑化のために、また人生の勉強のために、飲み会の機会は必要なのかもしれません。それぞれの飲み会に対する考え方や職場の雰囲気を踏まえて、お小遣いを渡すようにするとよいでしょう。まとめ今回は働く人のお小遣い事情について、ご紹介してきました。趣味によるストレス解消やお付き合いなどを考え、お小遣いは無理のない範囲で設定したいものですよね。今回ご紹介した「収入の10%」を目安に、夫婦でお小遣いについて改めて話し合ってみてはいかがでしょうか。
2017年03月27日ガス・電気より請求額が少ない場合もあり、「最低限は仕方ない」と節約を意識しにくい水道代。実は今よりも水道代を削減できると知れば、節約にチャレンジしたくなるのではないでしょうか?今回は水道代の節約について、20〜40代の女性にアンケートを実施しました。真似したくなるような節約術は必見です。ガス代や電気代と同じように「水道代も節約したい」と考えても、実際に何をすればどの程度の効果が見込めるのかが気になります。そもそも、皆さんは毎月の水道代はどれくらいが妥当だと思いますか?水を浪費しがちなポイントや、なかなか聞けない他の家庭の水道代事情について、今回のアンケート結果から明らかにしていきます。無駄遣いの心当たりや自宅でも使えそうな節約術がありましたら、ぜひ水道代の削減にチャレンジしてみてください!■目次1.みんなはどう考えている?水道代の「高い」と「安い」2.水道代の理想とリアル3.水道料金は地域によって異なる!上下水道料金の実態とは4.高い水道代の原因はやはりお風呂!トイレにも要注意5.定番にして効果的!お風呂の残り湯を再利用しよう6.水道代の節約に欠かせない便利グッズまとめ1.みんなはどう考えている?水道代の「高い」と「安い」2カ月分まとめて請求されることも少なくない水道代。ひと月あたりの水道代がいくらなのか明確ではなく、そうした理由で「我が家の水道代が高いのか低いのかわからない」という人も多そうです。アンケートではまず、「自宅の水道代を高いと感じたことはありますか?」という質問をしました。■「毎月2,500円程度なので特に高いと感じたことはありません」(30代・専業主婦)■「これが当たり前で今まで過ごしてきたので、高いと思ったことはありません」(40代・専業主婦)■「水道代よりも電気代が高いためか、水道代はあまり高いと感じていません」(40代・個人事業主)■「値段も電気代と比べ、多い金額でないため」(30代・専業主婦)50人中14人が、「高いと感じたことはない」と回答しました。その理由の多くは、「こんなものか」と納得しているという点にあるようです。半数以上となる残りの36人は「高いと感じたことがある」と回答しています。■「どうしても1カ月5,000円かかります。できれば3,000円に抑えたいです」(40代・個人事業主)■「毎日風呂に入っているので仕方ないと思うが毎月3,000円ほどが望ましいです」(30代・専業主婦)■「だいたい毎月高いなと思います。節約してもなかなか安くなりません」(30代パート)■「高いですが、これ以上なかなか節水ができないでいます。よく掃除をするし、手洗いもこまめにするほうなので、水をよく使っているのかもしれません」(40代・業主婦)■「2カ月に一度明細がポストに入ると、毎回「なんでこんなに高いの?」と思ってしまいます」(40代・業主婦)水道代を高いと感じている人の多くが、毎月の水道代は「3,000円」程度が理想的な金額と考えており、そこまでに収めようと試行錯誤しているようです。多くの人が水道代を削減したいと感じていることがわかりましたが、現状として、毎月の水道代はどれくらいなのでしょうか。毎月の水道代が“理想の”3,000円未満に収まっている家庭は、全体の10%ほど。「5,000〜6,999円」と回答した人が半数近い割合を占めました。理想と現実のギャップについて、みなさんはどう考えているのでしょう。■「お風呂とキッチン水回りで7割くらい占めていると思います。節約の限度があります」(40代・パート)■「大きいサイズの水槽を使っているので、このくらい金額がかかるんだと思います」(30代・パート)■「どうしても、毎月5,000円くらいはかかってしまいます。仕方ないのかもしれません」(40代・個人事業主)やはり水道代の節約に関しては、ある程度はやむを得ない、と考える人が多数見受けられます。以下のような回答も複数ありました。■「うちの地域はまだ下水道料金が取られない地域なのでそのぶん金額が安いです」(40代・専業主婦)■「2カ月でこの安さは、日本で3番目ということだった。ミネラルウォーターいらずの場所に住んでいるので、この安さは本当にありがたい」(30代・個人事業主)■「私の住んでいる地区は水道代が高いので、どんなに節水しても5,000円以上はかかります」(30代・専業主婦)■「水道代は毎月5,000円くらいです。以前は下水道の料金が含まれていなかったので2,000円くらいでした」(30代・専業主婦)■「北国に住んでいるので、寒い時期は特にですがシャワーを長く出しがちになってしまう」(40代・専業主婦)つまり、地域によって水道料金の設定が異なり、節約の効果にも影響するということ。下水道料金が請求されているか否かでも金額が異なってきます。ということは、地域によっては水道代が高いという現状にも妥協せざるを得ないのかもしれません。3.水道料金は地域によって異なる!上下水道料金の実態とは水道代は公共料金のひとつです。しかしながら、消費者庁によると公共料金は、a.国会や政府が決定するものb.政府が認可するものc.政府に届け出るものd.地方公共団体が決定するものに大きく分類され、一般的である公営の水道代はdに当てはまります(*1)。つまり、居住地域によって水道料金には差異が生まれている、ということです。ちなみに水道料金の最安値・最高値については、『最新のデータでは、全国で最も安い山梨県富士河口湖町は835円、北海道夕張市では6841円(平均的な家庭での使用量20m3/月換算)と約8倍もの料金格差が生じています。』というのが実情となっています。(*2)近頃、水道料金がさらに値上げされる地域もあり、その格差は広がっているという声もよく聞かれます。最近の一般的な住宅では、蛇口をひねって水を得る上水道と、お風呂やトイレなどから生活排水を流す下水道を使用しています。水源にある水を家庭で使える状態にするためには浄化作業が必要ですし、逆に人間が使用した水を自然へ戻したり、あるいは再利用したりするためにも、浄化は不可欠な工程です。上下水道を使用する住民は、この水の処理にかかる費用を水道代として支払っています。地域によって上下水道のどちらの料金が高いかは異なりますが、集合住宅の下水道料金に関しては、一般的に居住者全員で負担しているため、水道代として請求されていない場合があります。こうした居住環境の違いによって、毎月の水道代の金額に差が生じているともいえます。出典(*1):「1-1公共料金とは」(消費者庁)()出典・引用(*2):「知っていますか?水道料金が地域により最大8倍も違う理由」(SUUMOジャーナル)()※いずれも2017年3月22日に利用4.高い水道代の原因はやはりお風呂!トイレにも要注意上水道の料金と下水道の使用料が請求されていることがわかったところで、家庭内のどこで最も水を使用している場合が多いのか考えてみたいと思います。Q.水道代が最もかかっていると考えられる場所はどこだと思いますか?■シャワーとバスタブは大量の水を使用する!お風呂は一度に大量の水を使用し、そしてそのまま排水します。そのため、回答者の約7割が「お風呂」と回答しました。回答者の意見からは、お風呂が最も水を消費する場所である、ふたつの主な理由が見えてきます。■「中学生の息子と娘がシャワーを出しっぱなしにすることが多く、それが水道代を上げている原因だと思います」(40代・専業主婦)■「子どもや旦那がシャワーを出しっぱなしにするので、一番かかっていると思います」(30代・派遣社員)■「小学校1年生の子どもがひとりで入る時に、シャワーを全開にして、ジャージャージャージャー流しているから」(30代・専業主婦)■「家族も多く、子どもたちが水を無駄にしているお風呂の入り方をしている。体や頭を洗う時もシャワーを止めず、非協力的なのです」(40代・専業主婦)水は簡単に無駄遣いできてしまうので、水道代の節約は家族の協力を得られなければ難しくなります。特にお子さんはシャワーをなかなか止めてくれないようで、それによって料金が高くなっていると感じている主婦が多くいました。■「家族のために追焚きをしたり、お湯を足したりと一回では済まないから」(40代・専業主婦)■「お風呂が足を伸ばせるタイプで大型なので、とても水道代がかかっていると思います」(40代・個人事業主)■「バスタブが広めなので、お湯の量が結構多目に必要だからです」(30代・専業主婦)使うバスタブによっても、節約のしやすさが異なります。浴槽が大きいと、どうしても一度に使う水の量は増えてしまいます。また、お風呂のタイミングが家族バラバラであった場合、ぬるくなったお湯を温めるためにさらにお湯を使うことになったり追い炊きしたりと、電気代・ガス代にまで響く可能性もあります。■トイレが意外な落とし穴かもしれない■「トイレだと思う。トイレに流す水をお風呂の水で試しに1カ月流してみたら3,000円ほど安くなってビックリした」(40代・専業主婦)■「専業主婦で1日に何度もトイレに行くので一番はトイレだと思っています」(30代・専業主婦)トイレも水道代に大きく関わるスポットのようです。トイレで1日に流す水は、家庭全体で使用する水量の3割に及ぶといわれることもあります。「大」と「小」のレバーを正確に使うことである程度の節約は実現できそうですが、家族が多い家庭ではなかなか手強い相手となりそうです。5.定番にして効果的!お風呂の残り湯を再利用しようそれでは具体的に、水道代を節約するのに効果的な方法を聞いてみました。■「ありがちですがお風呂の残り湯を洗濯に使う。お風呂のお湯が残っている状態で浴槽を洗う」(30代・正社員)■「お風呂のお湯を毎回洗濯の洗いに使用する。茶碗や歯磨き中は水を止める」(30代・専業主婦)■「洗濯は残りお湯を使う。野菜の洗い水、米のとぎ汁は、勝手口の近くにおいてあるバケツに入れて庭の花にまく」(40代・パート)■「浴槽のお湯を次の日洗濯に使用しています。翌日だとそこまで冷たくなっていないので汚れもよく落ちます」(30代・専業主婦)お風呂場やトイレが最も水を使用する場所である以上、そこに着目すると効果的です。洗濯も一度に多くの水を使うことになりますが、お風呂の残り湯を再利用することで節水・節約することができます。また、キッチンやシャワーで水をこまめに止める、という意見も多くありました。6.水道代の節約に欠かせない便利グッズ家族の心がけによってある程度の水の浪費は減らせますが、設備を変えたり節約グッズを導入することで、さらに水道代を削減できる可能性があります。【シャワーヘッド】■「お風呂のシャワーヘッドが節水タイプの物。栓を絞っていても勢いよく出てくるのでいいです」(40代・専業主婦)■「100円ショップで売っている『シャワー蛇口』を使っています。弱くてもたくさん出ているような気がします」(40代・専業主婦)■「シャワーヘッドを通常の3分の1の水量になるというものに変えました。少し水圧が弱いと思うこともありますが、不自由はしていません」(40代・専業主婦)■「出しっぱなしが多いお風呂のシャワーヘッドを節水のヘッドに変えています」(30代・専業主婦)水を浪費しがちなシャワーは、節水タイプのシャワーヘッドを取り付けることで水の使用効率がよくなります。少ない水でも十分な水圧のシャワーが利用できるため、不自由を感じることなく実践できる節約術のひとつです。キッチンなどの蛇口に関しても、シャワータイプに変えることで節水になる場合があります。【バスポンプ・風呂水給水ホース】■「お風呂の湯を洗濯機に入れるためのホース付きの電動ポンプを使用してます」(40代・専業主婦)■「お風呂のお湯を洗濯機に入れる道具を使用しています。簡単にお湯を移せるので助かっています」(30代・専業主婦)■「お風呂の残り湯を使って洗濯出来る電動ホースを使っています。」(40代・パート)風呂水を洗濯に再利用する時に必要となるポンプやホース。中には電動のものや抗菌ホースもあります。楽に残り湯を移動できれば、ほとんど普段通りの家事をしただけで節約を実現することができるのではないでしょうか。【トイレのタンクへの工夫】■「ペットボトル。水を入れてトイレのタンクに沈めると節水になります」(30代・専業主婦)■「トイレの節水リング。タンクに入れると無駄に水を捨てなくてよくなります」(30代・無職)■「トイレのタンクの中に入れて水量を調節できるオモリのようなものをつけています」(40代・専業主婦)トイレはタンクに貯めた水を流すことで洗浄していますが、十分すぎる水の量を適切に調節することで節水することができます。タンクに貯めた水を一回で使い切らないことが目的となりますが、こういった方法を実践する際は、お使いのトイレでも問題ないかどうかを事前に確認する必要があります。7. どのくらいのお金の節約に結びつく?これまで数々の水道代の節約方法をご紹介しましたが、では主婦の皆さんはどのくらいの額の節約に成功しているのでしょうか?約20人の方が、いくらほど節約できているのかわからないと回答されていますが、それでも回答者の半数以上の方が数百円から2000円ほどの節約に結びついていることを実感しています。■「子どもたちにシャワーの時の出しっぱなしを気を付けてもらい、何度も注意したりを繰り返したところ、1,000円以上の節約に成功しました。」(40代・専業主婦)■「お風呂の残り湯を洗濯物に使ったり、除湿機の水を掃除に使ったりしています。1,000円ほどの節約に結びついています。」(40代・専業主婦)無理はしなくても、日頃から少しずつ節約を意識しながら水を使えば、節約には必ず結びついていくことでしょう。まとめ水道代は電気代やガス代よりも比較的安いと感じる人も多い一方で、住む環境によって格差が生じています。お風呂場では、シャワー使用時の心がけや風呂水の再利用。キッチンではこまめに水を止めることなど、日々の小さな努力の積み重ねが節約の大きなポイントとなるようです。さらに効果的に節約をしたい場合は、お役立ちグッズを使うのもおすすめです。今回のアンケートで明らかになった各家庭のアイデアを、ぜひご自宅でも実践してみてください。アンケート期間:2017年3月2日〜3日対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、個人事業主、パートアルバイトの方アンケート総数:50
2017年03月24日夏と冬、年に2度もピークが到来する電気代。毎年節電に徹しているけれど、他の家庭のアイデアも参考にしたい!という声はあちらこちらから聞こえてきそうです。電気代節約の成功例も紹介していますので、ご家庭の生活スタイルに合った節約法を実践してみてくださいね。現代において電気がない暮らしは考えられませんが、電気代はできるだけ抑えたいもの。環境への配慮としても節電は重要ですが、具体的にどのような方法が手軽で効果的でしょうか?今回は家族がふたり以上の世帯に属する20〜40代の女性を対象に、電気代と節約に着目したアンケートを実施しました。毎月の電気代についてのリアルな数字から日々実践されている節約術まで、すぐにでも真似したい情報が見つかるかもしれません!■目次1.みんなはいくら払ってるの?気になるお隣さんの電気代2.ほとんどの女性が「電気代が高い!」と感じている3.快適ではあるけれど…。エアコンが電気代節約の大敵!4.主婦が実践する節約術5.電気代節約には〇〇が必須アイテム6.ズバリ聞きました!何をすればいくら安くなる?まとめ1.みんなはいくら払ってるの?気になるお隣さんの電気代1カ月あたりの電気代は、月によって大きく変動します。全国平均的に最も電気代が増えるのは冬場で、ふたり以上の世帯では1万円前後になります。電気代は冬だけでなく夏にも高額になりやすいため、多くの家庭では年に2度、「電気代が高い!」という季節がやってくるのです。ほとんどの家庭で夏と冬は電気代が高くなるとはいえ、その振れ幅や、1年を通してみた月あたりの電気代はライフスタイルによってさまざま。周りの家庭における電気代の平均を知ることで、「うちももっと安く出来るかも」という可能性も出てきます。まずは、アンケートを実施した50人が、普段どれくらいの電気代を支払っているのか見てみましょう。毎月の電気代として6,000円以上支払っている家庭が全体の8割。「10,000円以上」という世帯だけでも全体の26%を占めています。【10,000円以上】■「ペットがいるので無人でもエアコンがかかってると、1万円は超えてしまいます」(30代・専業主婦)■「家族3人暮らしですが、私が在宅で仕事をしていることと、夜型の夫、超朝型の息子が活動しているため1日20時間は電気をフルに使っている状態です」(30代・個人事業主)月の電気代が1万円を超える理由としては、ペットの健康維持や家族のライフスタイルなどにより、自宅の電気を使っている時間が長いという場合が多いようです。【8,000〜9,999円/6,000〜7,999円】■「春と秋は安くて、夏と冬は高いので、平均して1万円くらいだから」(30代・専業主婦)■「寒い時期や暑い時期にもよるが、だいたい平均するとこれくらいはかかる」(30代・専業主婦)■「お家を新築してオール電化にしたので団地住まいの時よりも高くなりました」(40代・パート)■「オール電化の我が家の電気代は、年間平均すると大体1万円弱なので」(30代・専業主婦)6,000円以上と回答した人の中には、夏・冬の高額な電気代が年間の平均を押し上げる、という意見を持つ人が多いことがわかりました。また、オール電化にすると電気代が平均1万円弱になる、という声もありました。2.ほとんどの女性が「電気代が高い!」と感じている自宅の「電気代が高い」と感じたことがあるかどうか尋ねたところ、50人中45人が「はい」と回答しました。■「クーラーを使用している時期は結構高いなと感じることが多いです」(30代・専業主婦)■「特に暑い時や寒い時は冷暖房を頻繁に利用するので驚くほど高く感じます」(40代・専業主婦)■「夏と冬はとても高いと感じます。3人家族で1万円は超えます。戸建てを購入してから、電気代が跳ね上がりました」(40代・専業主婦)■「冬場は2万円以上もかかり非常に高いと感じている、家計を圧迫している」(30代・専業主婦)■「真冬の電気代は1年で最も高く、1番低い月との差が1万円程あった」(30代・専業主婦)■「クーラーがないとまともに寝られないので、夏はつけっぱなしで電気代が跳ね上がる」(30代・正社員)特に、夏や冬の電気代が「高い」と感じる人が多いことがわかりました。ほとんどの地域において、春・秋は過ごしやすくても、夏・冬は冷暖房機器を使わずにいられません。最低限の使用にとどめたとしても、電気代が多少かさむのは仕方ないようです。3.快適ではあるけれど…。エアコンが電気代節約の大敵!50人中37人が、電気代が高くなる原因として「エアコン」を挙げました。一年中、部屋を快適に保ってくれる便利な家電ですが、使い過ぎには注意が必要です。■「夏と冬は特にエアコンをつける頻度が増えるので電気代が高くなります」(30代・専業主婦)■「夏も冬もエアコンのみなので、かなり電気代が上がります。でもないと生きていけないので、仕方ありません」(30代・専業主婦)■「真夏は健康管理のためにつけていますが、適切な使用であっても高いなと思います」(40代・専業主婦)■「断トツでエアコンだと思う。夏場と冬場だけ電気代が跳ね上がるので。他の電化製品は、年中使うので」(30代・パート)そのほか、「ヒーター」が原因という意見もありました。■「ヒーターを使った時が、一番高くついた。冬場はこたつが一番安いと実感した」(30代・専業主婦)■「床暖房と電気ヒーター。つい消し忘れてしまうので、そのぶん電気代がかさんでいると思います」(30代・パート)■「オイルヒーターを使っていたころ、電気代が2〜3万円かかっていました。使うのをやめてから電気代が安くなったので、原因はオイルヒーターだったのだと思いました」(40代・専業主婦)ヒーターの多くは部屋全体をすぐに暖めてくれるため、居住地域によってはほとんどの家庭で使用されている定番の暖房機器。しかし、電力消費が少ないと思ってヒーターを使うと、逆に電気代がかかってしまう可能性もあります。環境や生活スタイル、部屋の広さなどに合わせて適切な暖房機器を選択する必要がありそうです。4.主婦が実践する節約術エアコンやヒーターはもちろんのこと、家にある電化製品を使えば使うほど、電気代は増えていくものです。意識しなければ、電気代は節約できません。■「使ってない部屋の電気はこまめに消したり、あまり使わない家電はコンセントから抜いておくなどしている」(30代・専業主婦)■「小型家電(スマホの充電器、炊飯器など)は使い終わったらすぐにコンセントから抜く」(40代・専業主婦)電気代削減の一環として、多くの女性が「使わないコンセントを抜く」ということを実践していることがわかりました。こまめに電化製品のコンセントを抜いておくことで、待機電力を節約できます。■「エアコンの使用は最低限(温度設定は夏場30℃)。冬の暖房はこたつで、冷蔵庫は季節によって設定を変える」(40代・専業主婦)■「無駄な暖房は使わない。ユタンポや加湿に気を配り、エアコンに頼り過ぎない。部屋に洗濯物を干すだけで湿度が上がり、あたたかく感じることもできる」(30代・個人事業主)エアコンの温度設定を夏は高めに、冬は低めに設定する家庭も多いようでした。季節に応じて冷蔵庫の設定温度を変える工夫も、1年を通して稼働し続ける家電だからこそ有効です。暖房機器に関しては、他の家電や家族の生活スタイルも含めて工夫するのがポイントとなるようですね。■時間帯を選べば電気代が安くなる!■「電気代の設定が午後11時から午前8時までが安くなっているので、その間に洗濯やお湯を沸かしたり、できることをしています」(40代・専業主婦)■「夜11時から朝7時まで電気代が安いので、その間に食洗機や洗濯機を回すようにしています」(30代・派遣社員)■「最近、夜間10時から朝の8時が電気代が安い契約に切り替えました。夜10時になったら洗濯、朝の8時までは乾燥機を使用し、掃除機も夜10時にするようにしています」(40代・個人事業主)■「オール電化なので、できる限り、食洗器や洗濯物は、夜10時以降、朝8時までに済ませるようにしています」(30代・専業主婦)電気代が安くなる深夜から朝にかけての時間帯に家事をこなす、という回答が複数ありました。家族の行動時間はなかなか変えられませんが、家の中で家事時間をずらすだけで節約につながった、という声もありました。オール電化向けの電力プランやお得な夜間電力を活用できれば、電気代を抑えることができます。昼間は外で仕事をして帰宅後に家事をするという方も、夜間に家事をするメリットがあれば、いくらか気が楽になるかもしれませんね。5.電気代節約には〇〇が必須アイテム節約のためとはいえ、無駄はないかと常に気を張りながら生活するのはひと苦労。モチベーションが維持できずに挫折してしまっては、元も子もありません。そこで、実際に各家庭で利用している、電気代節約に役立つアイテムについて聞きました。■「LED」は環境にも家計にも優しい!■「便利グッズは使っていませんが、家の中の電気をほぼLEDに変えているくらいです。でも変える前より確実に電気代は減っています」(40代・個人事業主)■「家にある電球をすべてLED電球に交換して常に節電を心がけています」(40代・パート)■「LEDライトにすべて替えました。付けたり消したりで電気を無駄に消費しないので節約できている気がします」(40代・専業主婦)一度取り付ければ長い期間使用できる点や、消費電力が少なく済むことで人気を集めているLED電球。すでに取り入れて節約を試みている家庭は少なくないようです。■「節電タップ」もメジャーな節約グッズ■「たこ足配線をしていてもこまめに電気を切られるように、それぞれの機器でON/OFFできるタップのついた配線機器を使っています」(30代・専業主婦)■「延長コードにスイッチが付いているやつを使っている。常に使っていないコンセント(充電器とか)を毎回抜くのは面倒なので、使わない時はスイッチを切って節電しているようにしている。」(30代・パート)■「コンセントは、ひとつひとつにスイッチのついたタコ足を使っているので、使わない時は、プラグを抜かずともオフにできます」(40代・専業主婦)■「節電タップはマストアイテムです。いちいちコンセントから抜かなくてもぱちぱちするだけで大丈夫なので便利です」(40代個人事業主)「節電タップ」とは、コンセントごとにスイッチが付いている電源タップ(タコ足)のこと。スイッチひとつでコンセントを抜いた状態にしてくれるので、待機電力の節約に効果的です。毎日いくつものコードをコンセントから抜く手間を省いてくれますが、危険防止のため製品の電気容量は守りましょう。■消費電気量をこまめにチェックする機能■「パソコンで電気供給会社のホームページでオンタイム(1時間毎)の電気量がモニタリングができます。そのことで何が電気を使っているかを見直すことができるようになって便利だと感じています」(40代・個人事業主)■「小電力機器については、簡易で消費電力を測れるコンセントタップや、手元開閉スイッチがついたテーブルタップなどを使用し、こまめな切り替えを実施しています」(30代・専業主婦)気になった時に使用している電力量を確認できる機能があれば、使い方も調節することができます。日頃から自宅でどれくらいの電力を使っているかチェックしていれば、夏冬に「こんなに?」と驚く必要もなくなります。6.ズバリ聞きました!何をすればいくら安くなる?いろいろな節約方法がありますが、実践することでいくらの節約になるのか知りたい!とリアルな体験談を聞きたい人もいると思います。そんな声に応えるべく、節約に成功したという人に、その方法と結果を聞いてみました。■「すべての照明をLEDに取り替えたところ、1,700円前後電気代が下がりました」(40代・専業主婦)■「オール電化+太陽光に変えて毎月3,000円以上下がった。下がると嬉しくて節電に日々励んでます」(30代・個人事業主)■「先月の電気を3,000円ほど安くできました。エアコンをつけずに、電気ストーブで過ごしたら凄く節約できました」(40代・専業主婦)■「電気代の契約を変えたので、基本料金が1,000円くらい安くなり、安い時間帯に洗濯などをするようにしたので、合計で2,000円弱は節約できています」(40代・専業主婦)■「既存の電気会社から、新規参入してきた電気会社に切り替えたところ年間1万円程安くなりました」(40代・個人事業主)電気代の節約には日々の積み重ねも欠かせませんが、大きな変化を生むには設備や契約といった大元の部分も深く関わってきます。一時的に手間やコストがかかっても、長期的に見ると電気代の節約になるという場合も多いので、気になっている方はこの機会に見直してみるとよいでしょう。まとめエアコンなどの冷暖房機器の稼働時間が長くなる夏・冬は、電気代が増加するのが一般的。体調管理のためにも最低限の使用は避けられませんが、小さなアイデアの積み重ねによって節約を実現している家庭は少なくありません。また、LED電球や節電タップを取り入れる方法は、すでに多くの家庭で実践されています。これらは「電気代が高い」と感じている人がそれだけ多いという証拠でもあります。家族がふたり以上の世帯では、年々ライフスタイルが変わるもの。子どもの成長などで自宅滞在時間や電気の使い方が変わる時期には、電気の契約そのものを見直すというのも効果的です。しかし、節約は無理なく続けることがポイント。各家庭で実践されていた工夫を取り入れて、さらなる電気代の削減にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
2017年03月24日毎月の電気代、いくら支払っていますか?あまり比較などしたことはないため、気になりますよね。そこで今回は、お子さんがいる家庭の電気代について調査するべく、20〜50代の主婦にアンケートを実施しました。他の家庭の電気代や全国の平均値を知ることで、意外な節約方法が見えてくるかもしれません。家族が多いと一人暮らしよりも電気代が高くなることは容易に想像できますが、実際に他の家庭ではどれくらい電気代を支払っているのか、なかなか知る機会はありません。電気代の全国平均はどれくらいなのでしょう。また、季節による変動も気になります。今回はそんな電気代の実情を知るため、子持ち世帯を対象に電気代についてのアンケート調査を実施しました。夏や冬にかさみがちな電気代を節約する方法が見えてくるかもしれません!■目次1.全国平均をチェック!1世帯あたりの月間電気代2.高コストな季節はどっち?夏と冬の電気代を比べてみた3.電力消費量No.1はどの家電?4.普段から実践できる方法は?みんなの電気代節約術まとめ1. 全国平均をチェック!1世帯あたりの月間電気代今回アンケートを実施した女性が所属する世帯の人数について、先に確認しておきましょう。今回のアンケート回答者の多くは3人家族。子ども1人または2人いる家計が全体の約半数を占めています。厚生労働省によると、平成27年(2015年)の平均世帯人数は2.49人(*1)。当アンケートの平均は全国平均より1ポイント高くなっています。総務省統計局による全国のデータを見てみると、2015年度における2人以上の世帯の電気代は月間平均10,594円(*2)でした。また全国的に、毎年1〜3月に電気代への支出が高まる傾向にあるようです(*3)。それでは、これを踏まえて今回のアンケート結果を見ていきましょう。50人中17人の方が、1カ月あたり「8,000〜10,000円」の電気代を支払っていると回答。全体的に見ても、6,000円以上支払っている世帯がほとんどということがわかります。【10,000円以上】■「新築した時に、オール電化にしたので、毎月1万円以上かかります。特に夏と冬は暖房や冷房にも電気代はもっとかかります」(50代・専業主婦)■「我が家はオール電化の家なので、どうしても電気代がかかります」(40代・専業主婦)■「オール電化でガス代がないため電気代のみ払っています。なので毎月このくらいは払ってます」(50代・専業主婦)【8,000〜10,000円】■「夏と冬は1万円を超えますが、春と秋はかなり抑えられるので、平均だと8,000円くらいでしょうか。それにしても高いですけど」(40代・専業主婦)■「冬場は、2万円近くかかります。夏場は、7,000円ぐらいでおさまります」(40代パート・アルバイト)■「春と秋は安いぶん、夏と冬が高いので、平均して1万円くらいになります」(30代・専業主婦)【6,000〜8,000円】■「季節によってまったく違ってくる。冬は2万円ぐらいで、エアコンを使わない季節は5千円ぐらい」(50代・専業主婦)■「真夏と真冬で変動はありますが、平均して1カ月だいたい8,000円未満です」(40代・専業主婦)■「春と秋は安いが、冬が特に電気代が高くつくので、1年の平均額も上がってしまう」(30代・パート)【4,000〜6,000円】■「冬は6,000円を超えますが、春夏は節電して2,000円代に抑えているので平均は5,000円くらいです」(40代・専業主婦)■「以前は1万円以上かかっていましたが、子どもが大きくなって、夜寝ている時に暖房を付けなくなったら安くなりました」(40代・専業主婦)■「日中は太陽光発電を利用していて、夜間の安い電力でお湯を沸かしている」(30代・パート)【3,000円以下】■「夏冬のエアコンをかなり使う時期を除けば大体3,000円くらいです」(20代・専業主婦)■「共働きで平日は家にいる事がないのでそのぶん電気代を節約できていると思います」(50代・パート)全体を総合すると、・オール電化にすることで平均電気代が高くなる・夏と冬に電気代が上がるため平均も上がる・節電を心がけることで電気代は6,000円程度に収まるという意見があがりました。特に「夏と冬の電気代増加が負担」という点は、月間平均の大小に関わらず、多くの家庭が抱える悩みであることがわかりました。出典(*1):「I世帯数と世帯人員の状況」(厚生労働省)()出典(*2):「1世帯当たり1か月間の収入と支出」(総務省統計局)()出典(*3):「電気使用量の推移」(総務省統計局)()※いずれも2017年3月21日に利用2.高コストな季節はどっち?夏と冬の電気代を比べてみた実際のところ、電気代がかさむのは夏と冬のどちらなのでしょうか。まずは、アンケート結果を見てみましょう。「冬の方が高くなる」と感じている人が圧倒的に多いという結果になりました。【「冬」が高い】■「やはり冬のほうが電気代がかかります。特にヒーターは電気代が高いし、夏は冷房、除湿と切り替えられるからです」(40代・専業主婦)■「もちろん冬、コタツや電気カーペット、電気ストーブなど電気を使うことが多いので」(40代・専業主婦)■「暖房の時間が長いのだと思います。また日照時間も少ないので、電気もつけている時間が長くなるので」(40代・パート)■「冷え性なので夏はエアコンは使わない。冬はエアコンを使うのでかかる」(30代・専業主婦)【「夏」が高い】■「冬の暖房はエアコンよりもストーブがメインなので夏のクーラーに比べて電気代が冬のほうが抑えられます」(50代・パート)■「気密性の高いマンションに住んでいるので、夏はエアコンが必要だが、冬は暖かいのでエアコンが必要ない」(30代・専業主婦)■「エアコンを、冬は昼間ほとんど使用しないが、夏は一日中つけっぱなしなので」(50代・専業主婦)冬はエアコンだけでなく、こたつ・電気カーペットなど複数の暖房機器を使用することもあり、それによってさらに電気代が高くなりやすいようです。一方、冬場にエアコンをあまり使わず、灯油ヒーターを主に使用するような家庭では、夏の電気代が高くなる場合が多いことがわかりました。住んでいる地域によっても夏・冬の電気代には差が出てきます。そこで、全国平均の月間電気代(総務省統計局による)について、夏と冬ではどれくらい差があるのか調べました(*4)。下記表は、夏は7〜9月、冬は1〜3月と設定し、2人以上の世帯における月間平均電気代を示したものです。3カ月分の電気代を合計すると、夏と冬では1万円以上もの差があります。やはり全国的に見ても、電気代は冬が最も高くなることが一般的のようです。電気代が高くなりやすい、と感じている夏と冬でさえこれほどの差が出るのが現実。多くのアンケート回答にあったように、夏冬の高額な電気代が月間平均を押し上げているようですね。出典(*4):「2000年以降の時系列結果-二人以上の世帯(2016年のデータ)」(総務省統計局)()※2017年3月21日に利用3.電力消費量No.1はどの家電?次に、「何に電気を消費しているのか」について聞きました。これは電気代節約の手がかりとなります。■「エアコンです。我が家には居間と子ども部屋に、それぞれエアコンが設置してあります。この3台を稼動させると、電気代がグンと上昇します」(50代・専業主婦)■「エアコンは長時間使い続けるのでどうしても電気を食う。最近は熱中症の恐れもあるので、付けないのも難しい」(40代・専業主婦)■「床暖房かエアコンか、迷うところですが時間的には、エアコンのほうが多い気がします」(30代・専業主婦)■「ほぼ1日中つけっぱなしである。消し忘れたりして複数ついていることもある」(30代・専業主婦)このように、「エアコン」が最も電力を消費する原因と考える人が大多数。快適に過ごすためには欠かせない家電ですが、それだけ電気を使っている自覚があるのも事実です。家族が3人以上になると、エアコンも部屋ごとに設置している場合があります。それぞれの部屋でエアコンを使ってしまうと夏冬の電気代が跳ね上がってしまう、という回答が多くありました。エアコンに比べると心配する人は少数ですが、日照時間が短くなる冬場の照明や、IHコンロが電力を多く消費しているという回答も複数ありました。4.普段から実践できる方法は?みんなの電気代節約術一人暮らしでない限り、電気代節約には家族の協力が必要となります。しかし、エアコンが電力を消費するからと言って、無理にエアコンの使用制限をすると体調を崩してしまう可能性もあります。快適な生活を維持しつつ電気代を節約する術があれば、ぜひ取り入れていきたいものです。それでは、アンケートに回答した主婦たちがどんな節約方法を実践しているのか見てみましょう。■まずは「つけっぱなしにしない」心がけから■「基本的なことですが、使わない電気は切ることしかしていません」(30代・専業主婦)■「電気を小まめに消す習慣をすること。ひとつの部屋にみんなで集まり、同じテレビをみたりして過ごすこと。夜間の安い電力を利用すること」(40代・専業主婦)■「使わない部屋の電気は消す。冬は冷蔵庫を強冷にしない。テレビをつけっぱなしにしない」(50代・専業主婦)こまめな行動を続けることで無駄がなくなるとともに、節約への意識が強くなります。塵も積もれば山となる、という考えは、やはり節約の基本です。■暖房の利用方法を工夫■「家の中にいる家族が自分ひとりの時は極力エアコンはつけず、服や飲み物で温度調節をしています」(50代・専業主婦)■「冬は電気カーペットを使っていますが、人が少ない時は面積を半分だけオンにして、節電モードを使っています。それと、電気料金の設定で、午前8時まで安い時間帯なのでそれまでに、洗濯やお湯を沸かしたりしています」(40代・専業主婦)■「ひとりの時は暖房などを使わない。明るいうちにいろいろなことを済ませておく。深夜電力をフル活用する」(40代・パート)できるだけ家族みんなが同じ部屋で過ごす、という節約術は多くの家庭で実践されているようです。暖房器具の使用も減らせますし、リビングなどが家族団らんの場になるのも良い点です。家庭内でも保温水筒を使う方法や、より暖かい服装を着るように工夫するという方法も、暖房を使いすぎないコツとなります。■使わないコンセントを抜く■「している。使わない電化製品のコンセントを抜いて待機電力を減らしている」(20代・専業主婦)■「使わない電化製品はコンセントごと抜いたり、ブレーカーを落としてます」(20代・専業主婦)■「いらない、使わないコンセントは抜くようにしている。携帯の充電もしっぱなしじゃなくて、充電できたらコンセントを抜くようにしている」(30代・専業主婦)こちらも小さな努力ですが、待機電力をなくすことも節約には重要となります。抜き差しが面倒な場合は、節電タップなどを利用するのもありです。■その他のアイデア■「節電といえば、こまめに使わない電気は消す、コンセントからプラグを抜く、自宅の電球はすべてLEDに変えました」(50代・専業主婦)■「節電タップを使ってこまめに電気を切る、トースターなども使ったら根本からコンセントを抜いておく。湯沸しポットは、電気ですぐ沸く保温できないタイプに変えた」(40代・専業主婦)■「照明器具をリニューアルする時にはLEDのものにして、さらに人感センサーをつけて消し忘れを予防しています」(40代・専業主婦)LED電球を導入している家庭もあります。電球に限らず、「節電」「節約」に役立つエコな家電も多く登場しているので、そうした商品の助けを得るという方法も、無理なく節約を継続する秘訣かもしれません。ある程度の設備投資が、最終的にお得になることもあります。普段の家事の中にも節約ポイントはあるようで、炊飯器は保温機能を使わないようにしたり、洗濯のすすぎ機能を1回に設定したりしているようです。まとめ夏や冬はエアコンなどの冷暖房機器を使うため、電気代もかさみがち。全国平均・アンケートのどちらを見ても、特に冬期の電気代が跳ね上がる家庭が多いということがわかりました。日常生活はもちろん、快適な生活を送る上でも「電気」は必要不可欠です。しかし夏・冬は家族ならではの節約方法も実践でき、心がけや工夫しだいでは、電気代が思わぬ負担になる事態を防げます。まずは電気代の平均を知り、自分の家庭ではどんな節約法が有効か考えてみてくださいね。
2017年03月24日「光熱費」は節約可能なものとして、家計改善のために見直される場面が多くあります。こまめな努力はどの程度の効果があるのか、基本料金は安くできるのか。主婦の皆さんがどうやって光熱費削減に取り組んでいるのかアンケートを実施しました。中には月に3,000円以上の節約に成功した、ツワモノもいるようです!家計を見直そうと思った時、果たして何を節約すべきか悩みますよね。その候補として電気やガスなどの「光熱費」がよく挙げられますが、生活には必要不可欠なもの。うっかりするとその月だけ光熱費が高かったり、季節によっても変動が大きいことは家計にとって厄介です。そんな「光熱費」を上手に節約するコツはあるのでしょうか。20~50代の主婦50人にアンケート調査を行いました。実際の節約方法からその成果、基本料金の見直し方まで、光熱費でお悩みの方は、必読です!■目次1.光熱費はできるだけ安く収めたい!2.主婦が実践した電気代・ガス代の節約法3.節約の成果は・・・?4.電気は基本料金から見直そう5.できるだけ安く済む料金プランを検討1.光熱費はできるだけ安く収めたい!まず始めに、主婦の皆さんが「光熱費」についてどう考えているのか。Q.光熱費を安くしようとしたことはありますか?アンケートを行った50人のうち49人が「はい」を選択。9割以上の人が光熱費を節約したいと思っているという結果に。■「毎月支払うのもなので、少しでも安くなれば、年間で考えると結構節約出来ると思います」(30代・主婦)■「光熱費を安くしたら、その分の浮いたお金を他の生活費にまわせるから」(30代・主婦)■「家計を見直し、どうやったら節約できるかをネット検索した時、固定費の節約が大事だと気づいたから」(30代・派遣社員)「光熱費」や「食費」は節約の対象になる場合が多くあります。これらは生活するうえでゼロにすることができません。季節や月々によって変動はするものの、毎月の固定費として家計の一部を占めるものなので、できるだけ抑えたいと考える人がほとんどでした。節約してどうするかという目的意識は家庭ごとにさまざま。しかし大半の人が、「光熱費」の削減を“家計改善のためにやるべきこと”のひとつとして捉えていることがわかります。塵も積もれば山となりますので、日々の心がけこそ、節約の第一歩となるのです。2.主婦が実践した電気代・ガス代の節約法家計改善の対策として上位に来ることが多い「光熱費」ですが、主婦の皆さんがどんな方法で節約を試みているのか調査しました。■「なるべく無駄を省くということ、電気を不必要につけないとか、主電源を切っておくなど」(30代・主婦)■「無駄遣いを削る。そもそも無駄に使ってるつもりはないながらも、さらなる使い方の工夫を考えます」(40代・主婦)光熱費削減のためにまずやるべきは、無駄をなくすこと。無駄遣いかも……と感じる瞬間は誰しもあるはずなので、とりあえずは心がけからスタートしなければなりません。電気スイッチのこまめなオン・オフはもちろん、主電源を切ることや、節電タップなどで待機電力をなくすなど。「多少の不便は我慢する」という声もありました。■「エアコンでの暖房やオイルヒーターの消費電力は大変大きいので、なるべく家族全員がひとつの部屋で過ごすように心がける」(40代・主婦)■「なるべく無駄につけっぱなしにしないこと。あとはエアコンなどは設定温度を上げすぎたり下げすぎたりしないこと」(30代・主婦)エアコンなどの冷暖房機器は、まさに光熱費を圧迫する原因という意識を持つ人が多くいます。快適に過ごすためには欠かせないものですが、それだけ電力を消費していることは間違いありません。できるだけ家族一緒の部屋で過ごすようにするという意見が多く集まりました。また設定温度の見直しや生活リズムの改善、服装を工夫するという人も。■「お風呂のお湯張りは満杯にしない。シャワーは極力使わない。キッチンのお湯の設定温度は最低」(40代・主婦)■「調理をする際に、火力を中火で調理をしたり、ガス代を安くするため予め硬い野菜などは電子レンジで温めて柔らかくします」(20代・主婦)電気料金だけではなくガス料金も要チェック。給湯器については、節水もかねてお湯の使用を控えたり、風呂は追い炊きしなくてもいいように、家族の入浴のタイミングを調整してなるべく集中させるなど。調理時に使うガスについては、レンジ・電気ケトルをうまく併用したり、調理時間の時短を目的に「圧力鍋を使うようにした」という人もいました。■「冷蔵庫が古かったので新しいのに買いかえました。使えるうちは買う予定はなかったのですが、光熱費の節約になると聞き、買い換えました」(30代・主婦)■「オール電化にしなくてもエコキュートに変えれると言われたので、変えようかと思ったけど、機械を置く適切な場所がなく断念しました」(40代・主婦)長期的な観点によって、設備を変更するという方法を検討した人も多くいました。LED電球を導入したり、エコモードがあるものを利用するなど。また製品を買い換えないまでも、冷蔵庫に保冷カーテンを付けたり、エアコンの効率を下げないように窓の保温対策をするなど、設備側からの改善を試みる例も挙がりました。3.節約の成果は……?さまざまな節約術が聞かれましたが、気になるのはやはりその成果。対策してみて電気代やガス代などの光熱費は実際にどの程度、節約できたのでしょうか。ずばり!具体的な数字を聞いてみました。光熱費を節約しよう、と何らかの行動をした人がほとんどでしたが、それなりの効果があったと実感している人はおよそ半数しかいませんでした。まずは「1000円未満(24人)」を選んだ人の意見です。■「そこまで大幅に節約は出来なかった。いまいちどうやって節約していいかわからなかった」(20代・主婦)■「ちまちまとしているだけだからか、月単位ではあまり安くなっていません」(40代・派遣社員)感じ方は人それぞれですが、1000円未満では月々の光熱費が明らかに減ったと認識するほどではないようです。特にこまめな努力を徹底した人は、あんなに頑張ったのに……と数字に反映されていないと感じる人が多く見られました。反対に、小さな積み重ねが功を奏して、微々たるものだけど節約出来た、とプラスに考えている人も。次に「1000~3000円(22人)」を選んだ人の意見です。■「工夫したら思ったより下がりました。結構無駄遣いしていたんだなと実感しました」(20代・主婦)■「こまめに電気を消したり、電源タップで切ったりして待機電力を出来るだけ減らした。節電を意識することで家族がみんな協力してくれて、その他の部分も節約出来た」(40代・主婦)1000円以上の変化が出れば、効果があったと実感できる人が多いようです。1000円未満だったという人に多かった「心がけ」をしただけでも違いが出たという家庭もあり、やはり常日頃の努力が無駄ということはありません。ただ3000円まででは大きな違いと捉えている人は少なく、「それなりの成果だった」という意見が大半でした。最後に「3000~5000円(3人)」を選んだ人がどう感じているか。■「これでも十分な節約に成功したと思います。一番は古いエアコンを買い替えることでした。節約タイプの電化製品を揃えることが早道でした」(50代・主婦)■「常に安くしているので今はそれほど変動はありませんが、数年前よりはこのくらいは安くなっているはずです」(40代・主婦)3000円以上の違いが出れば、ようやく節約に成功したと自信が持てるようです。この選択肢を選んだのは50人中3人のみですが、いずれの場合もエアコンや冷蔵庫、電気ケトルなどの設備を変更したということは共通していました。4.電気は基本料金から見直そう少しでも光熱費を節約するために、主婦は何かと苦労しているんですね。その数ある節約術の中でもベストな方法は何か気になるところ。電気料金に関して言えば、「基本料金」を安くするという方法があります。Q.電気料金の基本料金を安くする方法は知っていますか?この質問に対して「はい」と答えたのは26人。残りの24人はそもそも基本料金に選択の幅があることを知りませんでした。■「基本料金を安くする方法は知りませんでした。使用した電気量で請求が来て考えずにいました。安くするには節約しかないと思ってました」(40代・主婦)■「そのような方法があることを知らなかった。電気会社を変えると安くなるのは聞いたことがあるが」(20代・主婦)■「アンペアを下げたり、電力会社を選ぶと安くなるのは知っている」(30代・主婦)■「契約のアンペア数を下げると基本料金が安くなると聞いたことがあります」(49代・主婦)光熱費の一部、電気代を基本料金から安く出来れば節約にも大いに役立ちます。実際に、電力会社によってはアンペア数を下げることなどにより基本料金が変化するのです。電力自由化による契約会社についても、家庭に合ったプランを選択すると効果的です。しかし、意外にその方法は理解されていないのが現状。そういったシステムがあるのを知っていても、検討して変更するまで至る家庭は少数という結果となりました。5.出来るだけ安く済む料金プランを検討■「アンペア制」の地域なら要検討!それでは電気の基本料金を安くする方法を、主婦の皆さんの意見とあわせて見ていきましょう。■「電気代の基本料金を安くするには、メインのブレーカーの契約アンペアを下げるという方法があります」(50代・主婦)住まいの地域にもよりますが、契約のアンペア数を変更するという方法がひとつ。東京電力をはじめ、北海道・東北・中部・北陸・九州電力は、この変更可能な「アンペア制」の料金システムとなります。アンペア(A)とは電気の単位であり、簡単に言えば“電気が流れる量”のこと。アンペアが大きいほど一度に使える電気も増えます。これは、玄関の壁面などに取り付けられていることの多いブレーカー(配電盤)でも確認できます。アンペアブレーカーは契約のアンペア数によって、赤=10A、桃=15A、黄=20A……というように色分けされており、このアンペア数が大きいほど電気の基本料金が高くなるという仕組みです。東京電力の基本を料金例にとると、10Aでは月額280.8円、20Aでは月額561.6円。これに加えて、家庭で使った分となる電気料金を支払うこととなります。つまり、基本料金を安くするには契約アンペア数を下げればよいのです。しかしそれは、一度に使える電気の量が減るということ。アンペア数を低くしすぎると、たびたびブレーカーが落ちてしまうことになります。電子レンジやドライヤーといった電力消費が大きい機器の同時使用を避けるなど、上限を超えないようにする工夫は出来ますが、そんなギリギリの設定では生活が不便になってしまいますので、多少の余裕は必要でしょう。■「安くしようと思ったが、アンペアを下げるとブレーカーが落ちそうなのでまだ安くしていません」(40代・主婦)■「まもなく引っ越しをする予定なので、引っ越したらできるだけ安くしようと思います」(20代・主婦)■「実際にアンペア数を下げて契約しました。ずいぶん安くなりました」(40代・主婦)今回のアンケートでも、アンペア数を下げて不便になる可能性を懸念する人もいますが、契約アンペア数の変更を実践したところ電気料金の削減に成功した人もいました。自宅で使う電力に対して、契約のアンペア数まではまだ余裕があるという場合は、アンペア数を下げることも検討してみてください。■アンペア制以外の地域は……?アンペア制とは異なる料金システムとして「最低料金制」があります。関西・中国・四国・沖縄電力はこちらを採用していますが、アンペア制よりも自由度は低いといえます。「最低料金制」は電気の使用量に応じて3段階に変化する料金システム。基本料金はなく、段階が上がるほど電気の単価が上がるという仕組みです。余裕のあるブレーカーが設置されるので、ブレーカー落ちの心配はありませんが、電気を使いすぎると割高になってしまうというわけです。関西電力を例にとると、最低料金が373.73円。そして1kWh(1時間分の電力量)あたりの単価が、第1段階=22.83円、第2段階=29.26円、第3段階が33.32円と変化します。通常は「従量電灯A」という契約になりますが、電気をよく使う家では割高な第3段階の料金で電気代を払っている可能性があります。電気をたくさん使用するのであれば、商店や飲食店などに向けた「従量電灯B」という契約に変更することができます。関西電力の場合、60A以上なら「アンペア制」の契約が可能に。ひと月あたり800kWhという基準を超えるようであれば、そちらのほうがお得になりますので検討してみるのもありです。■「電力自由化」も知って得する電力会社の料金システムを変更することで、基本料金を安く出来る可能性があることがわかりました。他にも、2016年4月から適用された「電力自由化」も電気料金や光熱費の見直しには欠かせません。これまでは地域ごとの電力会社を利用するしかなかったところ、さまざまなプランを用意した企業が電力の販売に参入しています。■「電力会社を自由に選ぶことが出来るので、「東京電力」から「J:com電力家庭コース」に変えました。わかりやすくシンプルな料金体系で毎月使った電力量に応じて、段階別に電気料金割引がありました」(50代・主婦)■「電気の自由化しかわからないので、あとはガス会社がどのくらい変わるのか詳しい金額がでたら変えようと思います」(40代・主婦)電力自由化はまだ始まったばかりの制度で、テレビなどでもさまざまなCMが流れていますが、実際どうなのかというところまで考えた人は多いとはいえず、さらに変更するに至った人はほんのわずか。携帯電話やガス代のような他の料金とまとめると安くなるというプランも提示されています。今はまだ様子をうかがっているという人も、今後の評判や具体的な金額・お得感に注目して、光熱費節約のチャンスをつかみましょう。まとめ主婦の皆さんが実践している節約方法と、気になるその結果について紹介しました。電気・ガスなどの使い方は家庭や生活スタイルによって異なりますので、無駄をなくす意識だけでも成果が出たり出なかったり。電気料金については、アンペア制の契約をしている地域の方は特に、基本料金から見直すことでずいぶんお得になることもあります。光熱費節約の一環として、そういった点も検討してみてください。
2017年03月17日お湯やコンロを使うことに対して、ちょっとだけ意識を変えたり、プランの見直しをするだけでガス代の節約ができるのはご存知ですか?最大で年間数万円の節約になるケースも。今日から実践することができる、主婦50人の方から聞いいた節約のコツ。ぜひ参考にしてください!毎日の生活で欠かすことができない「ガス」の存在。最近では、家のエネルギーをすべて電気にするオール電化のお宅も徐々に増えつつありますが、まだまだガスを使用するご家庭はたくさんいます。でも、毎月どのくらいガス代がかかっているのか、ご存知ですか?毎日使うものなので、実はどのくらいかかっているのか、正確に把握していない人も多いようです。そこで今回はどのようにガス代を節約したらいいかわからないという疑問を解決するべく、主婦50人にガスの節約術をお聞きしました。■目次1.お風呂とキッチンはガス代が高くなりがちなの悩みの種2.今日からできるお風呂のガス代節約術3.今日からできるキッチンのガス代節約術4.主婦が密かに実践している家庭内のガス代節約術1. お風呂とキッチンはガス代が高くなりがちなの悩みの種アンケートの結果、合わせて半数以上の方が、「お風呂」と「キッチン」のガス代に問題意識を抱えていることがわかりました。ガス代を節約しようと思っている人は全体の8割にも達しました。【お風呂派】■「お風呂が冷めて沸かし直す時、結構なエネルギーを使うと思うので。」(30代・専業主婦)■「お風呂が大好きで1日に数回入ってたら、初めてのプロバンガスの料金に驚きました。」(30代・専業主婦)■「お風呂がわいたらすぐにお風呂に入り、なるべく追い焚き機能を使わないようにすればそれだけでも少しは節約になるため。また身体を洗っている時もこまめにシャワーをとめて使えば良いと思ったため。」(20代・専業主婦)家族によって、お風呂に入る時間は異なるもの。お湯を張っている場合は、小さなお子さんは夕方ごろに入り、帰りの遅いお父さんは夜10時以降になるなんてこともよくあること。夜遅くにお風呂に入る人が家族にいると、追い焚きや足し湯をするのが日常的ですよね。【キッチン派】■「お料理のガス代が一番節約できそうだから。なるべく弱火にするなどしていろいろ工夫できそうです。」(30代・専業主婦)■「一番ガスを使うところだから。実際はそうではないのかもしれないけどヒーターと違って自分がその場で使うことで、そう思えてしまう。」(50代・正社員)■「煮込み料理を少なくすることで、ガスを使用する時間を大幅に減らせるため。」(30代・専業主婦)コンロの他にも、実はキッチンでガスを使うシーンは多いもの。代表的な例でいえば、食器を洗う時。冬は寒くて、お皿を洗う時も水をぬるま湯にする方も多いですよね。こんなシーンでもばっちりガス代はかかっています。食器洗い機でもお湯を使います。お風呂に料理に。私たちは知らず知らずのうちに、ガスをたくさん使って生活をしているんですね。■ついつい「無意識」にガス代がかさむイマドキの家庭の現状とは意識をしない限り、ガス代というものはなかなか安くなりません。予想以上にガス代がかかってしまう原因の多くは、「ついついお湯を出しすぎてしまった」、「ついつい煮込む時間がかかってしまった」など、無意識的にガスを使用し続けてしまう積み重ねにあるようです。■「旦那がシャワーで体を温めていた(出しっぱなし5分以上は当たり前)せいでガス代がとんでもない事になっていたことがありました。家計簿とガス代の明細を見せ、こんこんと節約の大切さを説いたことがありました。」(40代・専業主婦)このように自分だけでなく、家族の誰かが「ついつい使いすぎている」という声もいくつか見受けられました。主婦ひとりが努力するのではなく、ご家族全員で意識を変えていかないと、節約は出来ません!■「洗髪や身体を洗う時に、シャワーを流しっぱなしにしていることが多いので、それを減らせばガスの節約になるかと思っています。」(30代・専業主婦)■「たとえば石鹸で体を洗う時や、シャンプーで髪を洗う際にシャワーを出しっぱなしだとやはりガス代に負担がかかるので、体を洗う時、髪のシャンプーを流す時だけ使うようにすれば節約になると思います。」(40代・専業主婦)お湯を出しっ放しにすることは「無意識」でやってしまう行動のひとつです。お風呂だけではなく、寒いから食器を洗う時にずっとお湯を出しっ放しにしている人は多いはず。そんなついやってしまうことを少しずつ改善するには、どのようにしたらいいのでしょうか?2. 今日からできるお風呂のガス代節約術「お風呂のガスの節約で気にかけることは何ですか?」という質問に対して、全体の半数以上の方が、「追い焚きをできるだけ避ける」「シャワーを出す時間を短くする」と答えました。■「家族でお風呂の入る時間がバラバラで空いてしまうので、次の人が入るまでに追い焚きを繰り返さないよう、すぐに電源を切る。」(30代・専業主婦)■「シャワーを出す時間を短くする。以前、シャワーを出来るだけ使わないように心がけたら、500円くらい一気にガス代が下がりました。」(40代・専業主婦)このように値段が見えてくると、「こんなにお金がかかっていたのか」とショックを受けることもあるかもしれません。■お風呂とシャワーはどっちが節約できるの?お風呂を沸かすのとシャワーとでは、かかる「ひとり分」のガス代には大差ありません。もちろん、お風呂を沸かし、体を洗う時にもシャワーを使う場合は費用が倍になってしまうことは当然のことですよね。さらに家族の人数が増えれば増えるほど、シャワーを浴びる回数は増えるので、家族がふたり以上いる場合はお湯を張ったほうが経済的であるといえます。また小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、お子さんと一緒にお風呂に入ったほうが、使う水の量が別々で入った時と比べて大きく減るため、よりガス代の節約につながるようです。■温度調整で1分あたり1円以上も変わってくる!お湯の設定温度によって、ガス代が変わっていることは、皆さんはご存知ですか?1℃単位で月に換算すると数千円の節約になることがあったという声もありました。■「45℃から43℃に下げた時、3,000円くらい月額の料金が下がりました」(30代・派遣社員)“お湯は熱いほうがいい!”という人は多いかと思いますが、節約を考えるとお湯の温度は少し低くするのがおすすめ。お湯の温度を高めに保つには、当然のことながらガスの燃料が必要になり、どうしてもガス代はかかってしまうものです。それをほんの少し我慢して、お湯の温度を1℃下げるだけで、1分あたり0.2円、15分あたり3.5円もの節約になります。1カ月30日、毎日ひとりあたり15分シャワーを浴びると考えれば、3.5円×30日で105円をセーブすることが可能になります。温度を下げたり、家族で一緒にお風呂に入ったりするなど工夫を重ねていけばさらに節約が出来ます。■「ぬるめのお湯に長くつかったほうが身体にも良さそうだし、家族の協力なしに勝手に簡単に出来るので。」(40代・専業主婦)お湯の温度調整は今やボタンひとつで簡単にできます。このコメントのように、家族に断りを入れなくても、節約という理由でお湯の温度設定を変えちゃうことも可能かもしれません。■足し湯、張り替え、追い焚きはどれが経済的?この中でもっとも節約に効果的なのは「追い焚き」。少しぬるくなったお湯を温めるので、水を温めることに比べればガスのエネルギーは半分で済みます。1回追い焚きをして、風呂にふたをかぶせるなど工夫をすれば、保温時間を延ばすことが出来ます。1回あたりのガス代は90円ほどです。その次に経済的なのは「足し湯」です。水をお湯にする過程でガスのエネルギーがかかってしまいますが、1回あたり約100円でできます。一番お金がかかってしまうのは「お湯の張り替え」です。一から湯船にお湯を入れる必要があるため、1回あたり130円かかるとすれば、張り替えるとなると倍の260円もかかる計算になります。冷めたお湯が嫌できれいなお湯につかりたい、などという希望がない限りは、できるだけ「お湯の張り替え」は避けるのがいいでしょう。それぞれ数十円の違いしかありませんが、10円も積もれば年間数千円の差が出てくるので、主婦にとってはけっして小さくない節約になるはずです。3. 今日からできるキッチンのガス代節約術続いてはキッチンで出来るガス代を節約する方法についてご紹介します。主婦の皆さんに「キッチンのガスの節約で一番気にかけるところはどこですか?」という質問を実施したところ、意外にも「その他」が12票と、一番票数が多い結果に。主婦の皆さんそれぞれで独自の節約術があるということでしょうか。詳しく見ていきましょう。■ちょっと良いお鍋を使ってガス代節約「その他」に票を入れた方で、もっとも多かったのが“圧力鍋”を使用した時短の工夫。■「煮物料理が好きなので、圧力鍋をよく使います。長時間煮込まなくても大丈夫です。」(30代・専業主婦)■「煮込み料理は長い間ガスを使うので、圧力鍋を使って時短調理を行います。」(40代・専業主婦)多くの圧力鍋の価格帯は数千円から数万円。2万円も出せば、良い圧力鍋を購入することができるといわれています。煮込む時間は通常の1/3で済むことから、ジャガイモや塊肉など火がきちんと通るのに時間がかかるものを煮込む時に最適だといわれています。その他に「節約鍋」を使っているという声もありました。■「熱伝導率の良いステンレス多層鍋を使用しています。実際に普通の鍋より早く具材が煮えるので便利です。」(40代・専業主婦)ステンレス多層鍋は、冷めにくく熱の伝導率が良いため、少ない火力で食材を均一に温めることが出来る効果があるのです。■実はこんなに便利で経済的だった、土鍋の活用術少数派ではありましたが、土鍋を節約のために用いる方もいらっしゃいました。土鍋にはどのような節約効果があるのでしょうか?■「節約だけでなく、おいしいので土鍋を使うようになりました。一度沸騰させバスタオルなどでくるんで節約しています。」(30代・専業主婦)■「土鍋やホーロー鍋など、火力が弱くても料理出来る道具を使っています。」(30代・専業主婦)土鍋は熱伝導率が悪いことから、鍋全体が温まるまでに時間がかかることが欠点。しかし、保温効果は他のどの鍋よりも優れています。主婦の方の回答にもあるように、バスタオルを包んでおけば、保温時間は持続します。冷めた料理をまた温め直さないといけない、なんてことも防げるでしょう。4. 2017年4月から可能になるガスの節約術とはガスにもさまざまな契約方法がありますよね。この件についてアンケートを実施した結果、実に7割近くの方が「ガス代を見直したことがない」と回答されました。■「契約方法の見直しやプロパンガスと都市ガスの変更を考えたことがない。」(30代・正社員)■「1度も見直したことがない。その場所で使えるものを使うものだと思っていた。」(20代・正社員)またプロパンガスの見直しをしようとした方で、引っ越しを機に都市ガスにしたという方がいらっしゃいました。■「プロパンガスを利用しているマンションから、都市ガスのマンションへ引っ越しただけで月7000円くらいガス代が安くなった。」(30代・専業主婦)基本的にはプロパンガスは、都市ガスよりも割高だといわれています。マンションやアパートなどでガスのタイプが決まっている場合は、変更は難しいでしょう。一戸建てなどマイホームに住んでいる場合は、問い合わせと工事が必要になりますが、プロパンガスから都市ガスへの変更は可能です。■これからは簡単にできる?ガスの契約の見直し2017年4月から「ガスの自由化」が始まります。ガスの自由化とは、その名の通り自分でガス会社を選ぶことができるようになる仕組みです。対象は都市ガスのみ。LPガスは対象外です。賃貸アパートやマンションでも、都市ガスを利用しているところはガスの自由化の対象になります。料金プランなどに応じて、自分で好きなガス会社を選べるようになるので、ガスの節約の幅がこれまで以上にグッと広がります。プロパンガスは原則、契約変更ができないことが難点ですが、都市ガスを利用している方は、この機会に節約に向けて見直しを検討してみてはいかがでしょうか?まとめお風呂、キッチン、契約方法と3つのガス代節約術をご紹介しました。すでに実施しているものもあれば、初めて知ったやり方もあったかもしれません。ガス代の節約は意外と簡単です。まずは生活習慣と、日頃の心がけを見直し、さらに現在使っている物や契約をそれぞれチェックしてみてください。今日から意識して節約に取り組めば、数カ月後には目に見える成果が出てくるかもしれません。賢く節約していけば、年間1万円以上の節約も可能ははず。「ガス代が最近高くなったなあ」と悩んでいる方は、ぜひチャレンジしてみてください!
2017年03月17日新しい季節を迎える4月。親元を離れ、初めての一人暮らしをスタートさせる新社会人や大学生も多いはず。そんな一人暮らしで最初に悩むのが、お金のやりくり。一体、他の人はどのようにやりくりをしているのか、気になりませんか?ここでは、一人暮らしの生活費に注目。社会人から学生の一人暮らし事情を調べてみました。実家に住んでいる時とは違い、一人暮らしとなると悩まされるのがお金の使い方。決められた給料の中で家賃に食費、仕送りをどのようにやりくりすればいいのかは、一人暮らしの一大問題です。今回はそんな一人暮らし中の20〜30代の独身の方々に「生活費」についてアンケートを実施。現代の一人暮らし事情について、いろいろと調べてみました。今、やりくりに苦労している人にとって、もしかしたらヒントがあるかもしれません。■目次1.一人暮らしでかかる平均額は○○万円!2.生活費は削れる?それとももう削れない?3.生活費を削ることにあるメリットとは?1. 一人暮らしでかかる平均額は○○万円!まずは、家賃、光熱費、水道代、食費、交際費などを含めた生活費の総額を調査。その結果、一人暮らしの生活の平均額は14万円だということがわかりました。1位:15万円くらい(19票)住む都道府県によって、食料品や家賃の物価は大きく変わってきますが、「15万円くらい」と答えたのが、19名と全体の42%に達する数となりました。■「生活費、光熱費、食費、家賃すべてまかなうとなるとやっぱり15万以上必要になりますね。都内で15万円以下で生活するのは厳しいと思います。」(20代・正社員・埼玉県)■「自炊をあまりしないため、外食が多くなってしまうぶん、他の人たちと比べて少し生活費がかかってしまう傾向があります。」(20代・学生・兵庫県)■「実家暮らしと比較して、外食が増えるのでどうしても10万円以上の生活費がかかる。家賃はどこに住んでいるかによると思うが、田舎に住まない限り、生活費を10万円以下に抑えるのは難しい。」(20代・個人事業主・兵庫県)2位:10万円未満(15票)■「家賃4万円(2DK)、それ以外の生活費は基本的に3万円。合計7万円での生活を心掛けている。」(50代・個人事業主・兵庫県)■「家賃が5万、それ以外に光熱費や食費を入れると大体10万円前後は使ってしまう。」(20代・公務員・和歌山県)物価が高い東京。一人暮らしでも人気エリアとなると、ワンルームの家賃は平均9.5万円(Homes調べ)。東京在住の方で、生活費10万円未満を選択した方はゼロだったことこともうなずけますね。3位:20万円くらい(10票)■「家賃以外にも光熱費や駐車場代も必要ですし、食品はもちろん車の保険やガソリン代も必要だから。あとはプライベートのお小遣いを入れたら20万円近くは必要です。」(20代・正社員・岐阜県)■「家賃は8万円ですが、一人暮らしで自炊をしないため食費に費用がかかります。」(20代・正社員・東京都)都内在住だと、高い家賃の他に、車の維持費や、外食費などがかさばり、生活費は「20万円くらい」と答えた人がほとんどでした。4位:25万円くらい(1票)■「動物を飼っているので、芝生代、エサ代やエアコン代が自分の生活費にプラスしてかかってしまいますね。動物は気温の変化に敏感で、とくに夏場は1日中エアコンをかけておくこともあり、電気代がかなりかかってしまうのは、仕方のないことだと思っています。」(20代・正社員・東京都)たしかに動物を飼っていると、費用はプラスでかかってしまうもの。そのぶん、生活費は圧迫されますが、そうした苦労は動物への愛情でかき消されるのでしょう。■実家からの仕送りはもらうものなの?学生の方々は仕送りをもらうイメージが強いものですが、実際は社会人の方でも実家からの仕送りをもらうものなのでしょうか?アンケートで聞いてみました。【学生】■「学生でバイト代だけではもろもろの生活費をまかなえないため、実家から仕送りしてもらっています。」(20代・学生・京都府)■「一人暮らしをする際に生活費などは自分でバイトをしてやりくりすることになっているから、仕送りはもらっていません。」(10代・学生・岐阜県)【社会人】■「社会人なので、少し赤字になる月があっても、ボーナスなどで補填します。」(30代・正社員・東京都)■「実家からの仕送りはもらっていない。自分の給料のみで生活している。」(20代・パートアルバイト・長野県)学生の多くの方は、生活費のために送ってもらうという人が多く、バイト代だけでやりくりしているという方はごく少数でした。一方、社会人になると、95%の人は生活費は給料でカバー。自立するためにも給料でなんとかやっていきたいと考えている方がほとんどでした。2. 生活費は削れる?それとももう削れない?生活費のうち、家賃がもっとも大きい出費になっていることは、多くの一人暮らしの方にとって共通している点。では、家賃の他に何にお金がかかってしまうのでしょうか?25人という半数以上の方が、「食費」と回答。その後に趣味や洋服を買うなどの「娯楽費」、そして飲み会や誰かと出かけるなどの「交際費」と続きます。しかし食費と娯楽費の差は18票もあり、食費がいかにかかるかがよくわかります。交際費や通信費など他の項目とは違い、毎日お財布からお金が出て行くのが食費。節約のために切り詰める事は出来ても、完全にゼロにすることはできません。■「食事は毎日かかり、贅沢するとすぐに数万円単位でお金が必要となります。」(40代・正社員・福岡県)■「自炊をしないため、どうしても外食が増えてしまうので、食事に一番お金がかかります。」(20代・学生・兵庫県)また、決して毎日使うものではないけれども、一回一回の出費がやや大きくなってしまうのが娯楽費です。お金をかけるものは人それぞれですが、主に女性だと洋服や靴を買ったり、美容院に行ったりするお金、男性だとソーシャルゲームアプリへの課金やタバコなどにかかる費用が多いようです。■「好きなものには妥協したくないので、欲しいものがあれば迷わず購入する。好きなもののために月に何回か遠征もあるので娯楽に伴う交通費などの出費も多い。」(20代・派遣社員・愛媛県)■「一番の娯楽は飲酒。友人と週に2回はお酒を飲みにでかけます。」(30代・正社員・徳島県)趣味に費やすお金は妥協したくないと思う方から、日頃、あまり楽しみがないから趣味だけは全力で楽しみたいという方まで、理由はさまざま。でも娯楽費にお金をかける人は、総じて充実した日々を過ごせている人が多いようです。■食費にお金がかかる現代人のリアルな生活事情とは?食費で出費がかさんでしまうという方に、毎月食費にどのくらいお金がかかるのかを聞いてみました。一番多かった回答が、「5万円以下」。「5万円以下」を含む「6万円以下」を選択した方々の大きな特徴は、「自炊をしない」ということでした。■「月の食費はだいたい5万円以下です。自炊は土日しかしていませんね。平日はなかなかできないです。」(20代・正社員・東京都)■「頑張って自炊をして、切り詰めれば月の食費は3万円くらいです。しかしもともと料理をすることが好きではないので、外食が多くなる月も多いです。その時は、5万円くらいはかかってしまいます。」(20代・正社員・東京都)朝は、家でご飯と前日の夕飯の残りなどを食べたり、目玉焼きやウインナーなど簡単に済ませたり、またインスタントのフリーズドライのスープを食べるという声もありました。簡単に食べられて体も温まり、便利な食材が一人暮らしでは重宝されるようです。昼は仕事場や学校の近くのコンビニで安く済ませ、夜はそのまま飲みに行くというスタイル。また3万円以下と回答した人の中には、「月の食費は2万5000円で、飲み会やご飯に誘われない限りは必ず家で自炊をする」という人もいました。お弁当も毎日作ることで、外食の出費は大きく抑えられるとのことです。■疲れて帰ると自炊をするのが面倒になってしまう自炊をする習慣がない方は、やはりついつい外食やコンビニなどのお弁当で食事を済ませることが多いようです。■「もともと家のキッチンが狭くて、料理をする気になれない。」(20代・正社員・東京都)■「社会人になるまで実家暮らしで、自炊をするのに慣れていないため、コンビニで食事を買うことが多いです。」(20代・正社員・東京都)ご飯は自分が食べる分だけを作るのが一人暮らし。誰かに作るとなると、少し頑張って料理をしようという気にはなれますが、ひとりだとどうしても億劫になってしまいがちです。また、仕事が忙しくて家に帰るのが遅くなってしまう人にとって、疲れて帰ってからご飯を作るのは大変。食事は簡単に済ませ、少しでも早く寝たいというのが本音です。さらに自炊は料理をするだけでなく、食べ終わった後の後片付けもあり、そうしたことにストレスに感じて、ますます自炊から離れていくケースが多いようです。3. 生活費を削ることにあるメリットとは?自炊をするのは億劫だけど、生活費を少しでも切り詰めて節約しようと考えている人は多いようです。「生活費を削ろうと思うことはありますか?」という問いに対し、8割もの人が「ある」と答えました。一方で「いいえ」と答えた人は2割ほど。生活費を削ることが出来ればお金の余裕が出来てメリットが多いように感じますが、生活費を削らなくてもいいと考えるには、どのような理由があるのでしょうか?■「お金に余裕もあり、またしっかり貯蓄も出来ているので削る予定はない。」(20代・公務員・和歌山県)■「結構妥協して今のスタイルになったから、これ以上、無理してまで削ろうとは思わない。」(20代・パートアルバイト・福井県)贅沢はできないけれど、必要十分の生活が出来ている以上、これ以上の無理はしたくないという意見が多く聞かれました。では、もしも生活費を削るとしたら、何を削減しますか?■「一番切り詰められるのが、食費だと思う。交際費や通信費などと違って、頑張れば一番減る部分だと思うので。」(20代・正社員・東京都)■「交際費を削るのは嫌なので、食費が一番減らしやすいです。せっかく食事や飲み会に誘ってもらっても、お金がないなどの理由で断るのは印象が悪い気がします。食費なら工夫して減らしていけるし、美味しく節約できる方法も、ネットにたくさん載っているから今すぐ始められます。」(20代・正社員・東京都)趣味は妥協したくない、友達や会社での付き合いも大事にしたい、そうなると食費をなんとか工夫して削減するしかない、という選択に落ち着くようです。考え方は人それぞれですが、根底の考えは共通するようですね。また、食費を減らすための工夫として、以下のような意見もありました。■「冷蔵庫に何が入っているのかを見える化するために、買った野菜の種類と数をホワイトボードに書きます。料理するときなどに何かがなくなれば、その都度書いた数を減らします。これで野菜が腐るのを防ぐことができるので、食費の節約にもなります。」(20代・正社員・東京都)食材を買ってはみたものの、なかなか料理せずに腐らせてしまうのは、一人暮らしの“あるある”のひとつ。そうした無駄使いをなくすことも食費の節約につながります。食材を腐らせてしまった経験のある人は、ぜひ参考にしたい意見ですね。■あなたは今を楽しむ派?それとも将来のための貯蓄する派?生活費を削ってできたお金を何に使うのかという問いで圧倒的に多かった回答が「貯金」でした。貯金派の回答で多かったのは、「病気などもしもの時に備えたい」という声。■「もしもの時用の治療費、仕事を休まなければいけなくなった時の生活費など。」(20代・正社員・神奈川県)■「病気の他にも、いつ仕事を失うかもわからないので貯金に充てたいです。」(30代・パートアルバイト・埼玉県)■「年金も下がり、消費税は上がり、将来の保障もままならなくなりそうだから」(20代・派遣社員・兵庫県)先行きの見えない経済事情が色濃く反映されているのか、20〜30代の若い世代には意外に堅実派が多いようですね。一方で節約して出来た余剰金を娯楽費や交際費に充てたいと答えた人は、「人間関係を大切にしたい」という声が目立ちました。■「現状に不満はないですが、もしも遊ぶお金があれば、交友の幅が広がるのでできるならばもっと娯楽費にかけたいです。」(20代・個人事業主・愛知県)■「人との交流は人生の中で大事なもの。誘われたらなるべく断りたくないので、交際費は少しでも多く欲しい。」(30代・パートアルバイト・宮城県)何にお金をかけるべきか、どこを削りたいのかという価値観は人それぞれ。生活費を削ることは、自分のライフスタイルや将来どのようにしたいのかをじっくりと考える、実はいい機会なのかもしれません。まとめ生活費はそのままある分で構わないという方もいますが、一人暮らしでは無駄をなくし、少しずつセーブしながら生活することが大切です。将来のためや万が一のために備えたり、より交友関係を広げるべき、切り詰められるところは削っていきたいものです。中でももっともやりくりがしやすい食費を手取り早く削るには自炊をすることが一番ですが、必ずしも自炊をする必要はありません。主食のご飯だけできるだけ炊くようにすれば、あとはコンビニやスーパーでおかずを買うだけでもある程度の食生活は保ちながら節約することもできます。その他にも賢くやりくりする方法はたくさんあるので、快適な一人暮らしができるように、いろいろと試してみましょう。
2017年03月15日水道料金は電気料金などとは異なり、お住まいの自治体の水道局によって管理されています。そのため、料金体系も各市町村で独自に設定されている場合がほとんどです。しかし、どの自治体でもほぼ同じような料金体系をとっていますから、どちらにお住まいであっても料金の算出方法自体はそれほど変わりないといえます。この記事では、基本的な水道料金の計算方法についてご紹介します。これまで水道代を詳しく計算したことがなかったという方も、お住まいの地域の料金体系に合わせて1度算出してみてください。■水道料金の内訳はどうなっているの?各市町村における水道(上水道)料金は、基本的には以下の計算式の合計で請求されます。基本料金+従量料金+消費税=水道料金このうち消費税は8%で全国どこでも変わりありませんが、基本料金と従量料金の設定が各自治体によって細かく異なってきます。また、自治体によっては量水器(メーター)の使用料を加算する場合もあります。ただし、実際にはメーター使用料を別途表示しているか、基本料金に込みで請求しているかの違いにすぎません。また、2か月ごとに水道料金を請求している自治体も多くあります。毎月ではないため、請求があること自体をつい忘れがちになりますが、しっかり予定に組み込んでおきましょう。■「基本料金」はどのように算出されているの?水道料金における基本料金とは、水道を契約している限りは使用量にかかわらず、誰にでも一律で請求される決まった料金です。基本料金の設定基準は、各家庭に設けられている水道管の太さ=口径によって定められており、口径が大きいほど基本料金も上がります。これは、「太い水道管で水を引いていれば、それだけ一定期間に多くの水の使用が可能となる」という理由です。以下が、東京都水道局で定められている、口径によって課金される基本料金の一覧です。■13mm:860円■20mm:1,170円■25mm:1,460円■30mm:3,435円■40mm:6,865円■50mm:20,720円■75mm:45,623円この料金体系から分かるように、口径30mmを超えると基本料金が一気に上がります。しかし、一般家庭で引く水道の場合、現代では20mm、少し以前であれば13mmが主流です。二世帯住宅など、水道を多く使うことが想定される住宅の場合には、25mmを採用していることもあるでしょう。いずれにせよ、普通のご家庭で口径30mm以上の配管を引いているケースはかなり稀ですから、基本料金はほぼ25mm以内での費用に収まる場合がほとんどと考えられます。いっぽう大阪市を例とした場合、基本料金は口径にかかわらず一律850円となっています。このように、基本料金設定の仕組みも自治体によって異なりますから、引っ越しなどで新たに水道契約をする際には必ず確かめておくとよいでしょう。■水道料金の変動にかかわる「従量料金」とは?基本料金は、水道を契約していれば必ず請求がある一律の金額です。しかし、従量料金の場合は各世帯における月間の水道使用量に応じて変動します。つまり「今回の水道代請求は高かった」と感じたときには、請求書にある従量料金の項目を見てみましょう。おそらく、前回よりも高い数値となっているはずです。従量料金を算出する使用量の単位は「㎥」で、「立方メートル(りゅうべい)」と読みます。一般的に水量を測る際に使われている「L(リットル)」とは異なりますから、少し分かりにくいかもしれません。しかし、1㎥の容積をメートル法に換算すると1m×1m×1mとなりますから、1㎥=1,000Lであることが分かります。一般的なご家庭の浴室にあるバスタブの容積は200Lほどといわれていますから、普通の家で5回お風呂に入れば1㎥の水量を使用したと考えられます。自治体によって水道料金が異なってくる場合、主にこの従量料金の部分で差がついていることが多いといわれています。地域による水道料金の差は、主に「飲料水として供用するための浄水にかかるコスト」の違いによりますが、このコストも地域の水質やダムの数、降水量が多いか少ないかなどで変わります。一般的には、水源に恵まれ水質が良好な土地であれば、水道代は安くなる傾向にあるといわれます。従量料金の設定基準は、基本的に「生活に欠かせない範囲内の水量まではできるだけ安く提供しよう」という考え方となります。そのため、水道使用量に応じて1㎥あたりの単価も変動し、全体の使用量が少なければ単価は低くなり、増えれば上がるようになっています。東京都を例にとると、当月利用が20㎥までの場合には1㎥あたりの単価は128円ですが、これがその月のうちに21㎥を超えると、それ以降に使用した水量の単価は163円に上がります。当月の利用料の合計が25㎥だったとすると、そのうち20㎥までは1㎥あたり128円、21~25㎥までが1㎥あたり163円と計算されます。なお、この課金の仕組みは「累進制」と呼ばれます。もし東京都内にお住まいの方が、前月の水道使用量20㎥、当月28㎥で「ずいぶん水道代が跳ね上がったなぁ…」と感じたとします。その場合、翌月には節水を心がけることはもちろん、大幅には減らせない場合でもできれば21㎥を越えないよう気をつけてみましょう。■水道代の計算方法を使って、水道代をシミュレーションしてみようでは、実際に水道料金を計算してみましょう。東京都の料金体系をもとに、1か月あたりの水道料金を算出する場合は、以下の計算方法となります。ここでは、水道(上水道)と下水道の使用量は同じものとします。【口径13mmで、1か月に水道を27㎥利用した場合】■水道料金基本料金:860円従量料金6~10㎥:22×5=110円従量料金11~20㎥:128×10=1,280円従量料金21~27㎥:163×7=1,141円消費税:271円合計:3,662円■下水道料金~8㎥:560円9~20㎥:110×12=1,320円21~27㎥:140×7=980円消費税:228円合計:3,088円【口径20mmで、1か月に水道を50㎥利用した場合】■水道料金基本料金:1,170円従量料金6~10㎥:22×5=110円従量料金11~20㎥:128×10=1,280円従量料金21~30㎥:163×10=1,630円従量料金31~50㎥:202×20=4,040円消費税:658円合計:8,888円■下水道料金~8㎥:560円9~20㎥:110×12=1,320円21~30㎥:140×10=1,400円31~50㎥:170×20=3,400円消費税:534円合計:7,214円この計算結果から分かるように、従量料金の累進制は実際の請求金額にも大きくかかわってきます。なお、東京都水道局の平成24年度の調査によると、各世帯での平均の水道使用量は1か月あたり1人暮らしで8㎥、2人暮らしで16.2㎥、4人家族の場合には25.1㎥となっています。また、この計算方法のほか、ホームページ内に水道使用量と下水道使用量を入力するだけで各料金を自動計算できるシミュレーションページを用意している自治体もあります。「水道料金〇〇市」などと検索して、もし見つかったらぜひ活用してみましょう。一般のご家庭で手軽にできる節水方法としては、まずお風呂で使う水量を減らすことが最も効果的でしょう。夏なら毎日の入浴を1日おきにしてシャワーに切り替える、冬なら風呂水洗浄剤などを活用して風呂水の入れ替え回数を減らすなどの方法で、効果的に節水できます。ただし、風呂水を入れ替えずに追い焚きを利用した場合、給湯方法によっては給湯にかかる光熱費が高くつくことがありますので注意しましょう。また、浴室で使う水量を減らす簡単な方法として、シャワーヘッドを節水タイプのものに切り替える方法もおすすめです。最近では、水量を減らしても水圧は変わらない製品も増えており、使い心地を変えずに済みますから快適なまま節水を実現できます。入浴の次に水道を多く使う家事といえば洗濯でしょうが、洗濯の場合にはお風呂のお湯を入れ替えるタイミングで再利用することで、かなりの節水につながります。また、少量の洗濯物を頻繁に洗うよりは、ある程度多めの洗濯物を長いサイクルで洗う方が節水できるといわれています。キッチンで使う水を減らすには、多少初期コストはかかりますが食器洗い機(食洗器)の導入がおすすめです。最近の食洗器には、普通に手洗いで食器を洗った場合に比べて9分の1まで節水が可能になるものもあるほどです。もちろん食器洗いが使えない場合でも、水を流しながら食器洗いをする習慣がある方は、すすぎ以外にはなるべく流水を使わず溜めた水で洗うように気をつけてみましょう。それだけで、水道の使用量にもかなり変化が出るはずです。そのほかにも、トイレで流す水量を意識して使い分けるようにする、トイレの便器を旧来のものから節水タイプの新しいものに替えるなど、節水の知恵はさまざまなところで生かせます。無意識にだらだらと使ってしまっていた水道も、ちょっとした意識づけひとつで家計節約の大きなポイントになるでしょう。■水道料金の減免制度と支払い方法を知ろう水道料金には、さまざまな状況に応じて免除・減免の制度があります。対象者であっても、申請をしなければ免除・減免が行われませんので、あてはまる方は必ず申請を行いましょう。また、今では水道料金の支払い方法にもさまざまな形態が用意されています。自分に合った支払い方法を選んで、納め忘れをなくすよう気をつけましょう。【免除措置が適用される場合】東京都水道局の場合は、以下の方が上下水道料金の免除対象となります。■生活保護法に基づいて各種の扶助を受けている方■児童扶養手当・特別児童扶養手当を受給する方■中国残留邦人等およびその特定配偶者の自立支援に関する給付を受けている方■東日本大震災の避難で水道局の管轄内にお住まいの方また、老齢福祉年金を受給している方は、下水道料金のみが免除対象となります。【減免措置が適用される場合】同じく東京都水道局の場合、以下の方が上下水道料金の減免対象となります。■公衆浴場■社会福祉施設■メッキ業■用水型の皮革関連企業なお、ドライミスト発生設備については、上水道のみが対象となります。また、医療施設、染色整理業、食品製造業や飲食店など一部の生活関連業種は、下水道料金のみが減免対象となります。これらの免除・減免措置は申請の翌月から適用されますから、対象にあてはまる方はできるだけ早めに申請を済ませておきましょう。【水道料金の支払い方法】水道料金の支払いは、以前は請求書による窓口での納入が一般的でしたが、今ではライフスタイルの変化に合わせてさまざまな支払い方法が用意されている場合があります。ここでも、東京都水道局の料金支払い方法を例に挙げてみていきましょう。■請求書による支払い地域によって、検針時に請求書が発行される場合と、後日請求書が郵送される場合があります。取扱窓口は水道局営業所のほか、都内の各金融機関やコンビニエンスストアでも支払いが可能です。■口座振替指定の口座から、上下水道料金が自動で引き落としされる方法です。利便性や納め忘れを減らせる点から利用が推奨されており、口座振替を利用することで月額50円(年額600円)の割引が受けられるメリットがあります。また、東京都水道局の管轄内で引越しを行った場合には、同じ口座を引き継いで利用できます。■クレジットカード水道局へクレジットカードによる支払いの申し込みを行えば、その後の料金を引き続き月々のカード払いで支払っていく方法です。こちらも利便性が高く納め忘れも防げますが、口座振替と異なり料金の割引制度などはありません。これらは東京都水道局の例となり、他の自治体の場合には支払い方法の仕組みも異なる場合があります。事前にお住まいの自治体の料金支払い方法にはどんなものがあるか確認し、利用しやすい方法を選ぶとよいでしょう。■まとめ「今月は高かった」「安かった」程度の意識でつい見過ごしがちな水道料金ですが、内訳を知って課金の仕組みを詳しく学ぶことで、節水に対するモチベーションもアップします。節水は家計を節約する手段のひとつにとどまらず、限られた貴重な資源を効率よく活用することで自然界と上手に付き合っていく知恵ともいえます。この機会にご自宅の水道の使い方を見直し、まずは簡単な節水のアイデアから暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。
2017年03月08日オール電化にした場合、効率的に電気を使えば、年間の光熱費は30,000円程度節約できます。ガス併用の場合と比べ、夜間のエネルギーコストが低い点と、基本料金が1つ分で済む点がポイントです。エコキュートや蓄熱暖房機の設定を適宜調節したり、IHクッキングヒーターの使い方を工夫したりして、電気料金を上手に節約しましょう。■オール電化にした場合の光熱費を試算!オール電化に対して、便利やお得といったイメージを持っている方は多く見られます。では、実際にオール電化にした場合、光熱費はどのくらいかかるのでしょうか。以下では導入費用とあわせてご紹介します。【オール電化にした場合の光熱費の変化】オール電化にした場合の光熱費は、ご家庭の電気使用量とガス使用量によって変化します。たとえば東京の住宅で、電気料金が月平均12,000円、ガス料金が月平均8,000円の場合、オール電化導入後の光熱費は月17,350円程度になると試算されます。年間で考えると、ガス併用の場合は240,000円、オール電化にした場合は208,280円ですから、約30,000円節約できる計算です。【オール電化の導入費用試算】オール電化を導入する際の費用について、製品ごとに試算してみましょう。まずキッチンをIHクッキングヒーターにするには、以下の費用がかかります。なお、費用の数字は目安です。■IHクッキングヒーター本体(3.0kW×2、ビルトイン型):130,000円~180,000円■設置工事費、ガスレンジ撤去費:85,000円合計:215,000円~265,000円次に急騰を電気で行うエコキュートを導入した場合は、以下の費用がかかります。■エコキュート本体(370Lタイプ):400,000円■基礎工事費:50,000円■エコキュート設置工事費:50,000円■水道関連工事費:150,000円■電気工事費:40,000円■ガス給湯器撤去費:12,000円■調整費、雑費:50,000円合計:750,000円さらに、蓄熱暖房機を導入した場合は以下の費用がかかります。■蓄熱暖房機本体(リビング15畳の場合):300,000円~350,000円■組立費:300,000円~350,000円■電気工事費:50,000円~120,000円■床、壁増強工事費:20,000円合計:670,000円~840,000円以上の3つを導入すると、合計で1,635,000円~1,855,000円程度かかる計算です。■オール電化とガス併用の場合の違いは?オール電化の場合とガス併用の場合では、光熱費はどのくらい差があるのでしょうか。以下で試算してみましょう。【エネルギーコストを比較】ガスと電気のエネルギーコストを、単位を統一して比較してみましょう。ガスで起こせる熱を電気で起こした場合にどのくらいの電力量が必要になるかを計算し、kWhに単位を統一して比べます。たとえばLPガスの発熱量は1立方メートル当たり24,000kcalで、この熱を電気で起こそうとすると27.907kWの電力が必要です。またLPガスの1立方メートルあたり価格は、2016年12月時点で543.52円(石油情報センター公表の一般小売価格「家庭用LPガス50立方メートル小売価格」全国平均額より算出)となっています。したがってLPガスにおける1kWhあたりの費用は「543.52円÷27.907kW≒19.5円」です。同様に都市ガスについても計算すると、都市ガス1kWhあたりのエネルギーコストは9.1円となります(都市ガスの価格は東京ガスにおける東京地区の一般契約料金(2017年3月検針分、月の使用量20立方メートルをこえ80立方メートルまでの料金単価)より算出。都市ガスの発熱量は1立方メートルあたり10,750kcalとして計算)。一方オール電化の電気料金単価については、ある電気事業者のオール電化用プランでは以下のようになっています。■昼間時間1kWhあたり25.33円■夜間時間1kWhあたり17.46円以上を見てみると、1kWhあたりのエネルギーコストだけ考えた場合は、都市ガスが効率的だとわかります。ただし、電気とガスを併用した場合は、基本料金が電気とガスそれぞれにかかる点に注意が必要です。これに対してオール電化の場合は基本料金が1つですむため、月々の電気料金で考えるとオール電化の方が安くつく場合があるといえるでしょう。【基本料金を比較】ガス併用の場合とオール電化の場合それぞれにかかる基本料金の合計を比較してみましょう。都市ガスの基本料金は、あるガス会社で月32立方メートル(全国平均使用量)利用した場合、1,036円です(2017年3月時点)。またLPガスの基本料金は平均で1,584円となっています(プロパンガス料金消費者協会「プロパンガス基本料金の平均と適正料金」2016年1月現在関東エリア)。電気についてはガスと併用の場合、ある電気事業者における契約種別「従量電灯」の30A契約(平均モデル)では月842.4円が基本料金です。オール電化の場合、ある電気事業者によるオール電化向けプランによると、一般的な契約容量6kVAの場合の基本料金は1,800円となっています。以上を踏まえると、ガス併用の場合とオール電化の場合の基本料金合計額は以下のとおりです。■都市ガスと電気併用:1878.4円■LPガスと電気併用:2426.4円■オール電化:1,800円これらの数字から、オール電化の基本料金がもっとも低く抑えられていることがわかります。先述した1kWhあたりのエネルギーコストも考えると、使い方によってはオール電化がもっとも安く光熱費を抑えられるといえるでしょう。■製品別!オール電化での節約アイディア!オール電化で光熱費を抑えられるかどうかは、製品の使い方にかかっています。使い方が適切でないと、予想以上に光熱費がかかってしまうこともあるため注意が必要です。以下では、エコキュート・IHクッキングヒーター・蓄熱暖房機の3つに分けて、オール電化の節約アイディアを製品別にご紹介しましょう。【エコキュート】エコキュートは、おもに設定を工夫することで電気代を節約できます。具体的にどのような工夫をするべきかについて、以下で詳しく見ていきましょう。■季節によってモードを切り替える季節によって設定を使い分けましょう。たとえば「省エネモード」は電気をもっとも節約できる設定ですが、冬はそのままにしておくと日中お湯が足りなくなり、沸き増しが必要になって、逆に多くの電気を使うことになってしまうこともあります。したがって、省エネモードだけでなく、季節ごとのお湯の使用量を適宜確認しながら、その都度モードを切り替えるようにしてください。■日中は休止モードに設定する日中お湯をあまり使わない日は「昼間休止モード」に設定しましょう。エコキュートはタンクの湯量が減ってくると、日中であっても自動で沸き増しをする機能が備わっています。「今日はこれ以上お湯を使わない」という日に沸き増ししてしまうのはもったいないですから、そうした場合は休止モードを活用してください。■ピークカット設定を活用するピークカット設定とは、日中の電気料金単価が高い時間帯には、お湯の残りが少なくなっても沸き増しをせず、電気を節約できる機能です。■追い炊きや自動保温を避けるお風呂のお湯を温めるときは、追い炊きや自動保温ではなく、できるだけ「高温足し湯」をしましょう。追い炊きや自動保温は、タンク内にあるお湯の熱を利用して、循環したお湯を温める方法です。適温で給湯されますが、熱量を利用した分、タンク内の熱が逃げてしまいます。一方、高温たし湯は、タンク内にある熱いお湯をそのまま足すため、お湯の熱を無駄なく利用できる点がメリットです。■不在中は休止モードに設定する数日間不在にする場合は休止モードを利用しましょう。指定した日数、沸き上げをしないように設定できます。■沸き上げの時間帯を調整する「夜間」の時間設定を確認しましょう。使っている電気料金プランの「夜間」時間とエコキュートの「夜間」時間が異なると、電気料金単価の高い時間帯に沸き上げしてしまう可能性があります。■熱効率が高くなる環境を整える熱効率が悪くならないよう、ヒートポンプの周りには物を置かないようにしましょう。【IHクッキングヒーター】IHクッキングヒーターの電気を節約する方法としては、以下のものが挙げられます。■火力を上手に調節する料理によって火力を調節しましょう。たとえば煮物は低めの温度、炒め物は高めの温度といった具合に出力を調整すれば、料理がおいしく仕上がるだけでなく節電にもなります。■お湯を多めに沸かすお湯を沸かすときは多めの量をまとめて沸かしましょう。沸かす水の量が2倍になっても、沸かす時間は2倍にはなりません。こまめに沸騰させるよりもまとめて沸騰させたほうが効率はよくなります。■料金単価の安い時間帯に使用するIHクッキングヒーターを使う時間帯を調整しましょう。たとえば長時間熱する必要のある煮物などは、電気料金単価の安い夜間や早朝などに調理するのがおすすめです。■鍋の水分をしっかりと取る鍋の底の水分をしっかりと拭いてからIHクッキングヒーターにかけましょう。鍋の底がぬれていると、その水分を蒸発させるために余分なエネルギーを使うことになってしまいます。■熱効率の良い調理方法を心がける調理方法を工夫しましょう。たとえばフタや落し蓋を使って熱効率をよくしたり、余熱を利用して保温調理したり、圧力鍋や無水鍋を使ったりしてみてください。これらの工夫をすることで、調理中の余分なエネルギーを節約できます。【蓄熱暖房機】蓄熱暖房機もエコキュート同様、設定を調節することで節電できます。具体的な設定方法について、以下で詳しく見ていきましょう。■蓄熱量を調整する蓄熱量を季節ごとに調節しましょう。寒い日に蓄熱量が足りなくなり、日中の電気料金単価が高い時間に追い焚きしてしまったり、逆に暖かい日に蓄熱しすぎて暑くなってしまったりすることのないようにします。なおシーズンセンサーが備わっている蓄熱暖房機については、蓄熱量の下限値や最大蓄熱時の外気温度を微調整できます。蓄熱開始時の外気温度も手動での調整が可能なので、積極的に活用してみましょう。■料金単価が安い時間帯に合わせて蓄電をする通電時間設定を確認しましょう。エコキュートの場合と同じように、夜間の電気料金単価が安い時間帯にあわせて蓄電するよう、時間を適切に設定してください。■必要がないときにファンを回さないファン付きタイプの蓄熱暖房機については、ファンは必要最低限だけ回すようにし、部屋が十分暖まっているときには切るようにしましょう。ファンを回すとその分熱が逃げてしまうため効率がよくありません。なかには、室温によってファンのオン/オフを自動で切り替えてくれたり、設定した時間帯だけファンを回すようにできたりするものもあります。また夜間に蓄熱する前には、ファンが止まっていることをしっかり確認しましょう。ファンが回ったまま通電すると、放熱してしまい蓄熱量が足りなくなることがあります。■不在中にファンをオフにする数日間不在にする際はファンやファンタイマーをオフにしておきましょう。無駄な放熱を防げます。ただし蓄熱暖房機そのものは停止させないよう注意してください。蓄熱暖房機本体の電源を切ってしまうと0%から蓄熱が必要になるため、多くの電気を使うことになってしまいます。蓄熱量を下げるなどして対応しましょう。■必要がない時期にはブレーカーごと落とす暖房の季節が終わったら、蓄熱暖房機のコンセントとブレーカーをオフにしましょう。ブレーカーが入ったままになっていると、気温の季節にも蓄熱されてしまうことがあります。また蓄熱量も最小に設定しておくほうが安全です。■まとめ今回はオール電化にした場合にかかる電気料金を、ガス併用の場合と比較してご紹介しました。いかがでしたか?オール電化は使い方のコツをつかめば光熱費を節約できます。今回ご紹介した節約方法も参考に、オール電化で省エネ生活を送ってみてください。
2017年03月08日皆さんは一人暮らしをしようと思ったことはありますか?一人暮らし経験者、または一人暮らしをしようと思った人の多くは初期費用の壁にぶち当たったことがあるはず。ここでは、そんな初期費用に関する悩みを、一人暮らし経験者60名にインタビューし、解決策を伺いました。一人暮らしを始めようと思い立ったときに立ちはだかる大きな壁、初期費用。敷金・礼金に加えて、家具などを揃えてしまったら、とんでもない金額になってしまいそうというイメージがあります。そこで一人暮らし経験者の女性50人に、初期費用はどのくらいかかったのか、またその内訳はどのようなものだったのかアンケートを実施しました。その答えには、初期費用を抑えるコツが満載。これから一人暮らしを始めようとする方は必読です!■目次1.初期費用はぶっちゃけどのくらいかかる?2.一人暮らしの先輩たちの初期費用に関する本音3.それでも私は初期費用を抑えた!4.現役一人暮らし女性の声!初期費用は抑えるイマドキのワザ【番外編】1. 初期費用はぶっちゃけどのくらいかかる?■実際はここまでかかった!多くの経験者が負担した初期費用の額とは「一人暮らしを始めるときの初期費用の金額はどのくらいかかりましたか?」という問いに対し、25万円未満で初期費用を抑えることができたという回答がもっとも多い結果となりました。■「一人暮らしを始めるときは、引っ越し業者を頼まずに家族や友だちに手伝ってもらったので、25万円以下と引っ越し費用はほとんどかかりませんでした。ちょっとした家具などを買っただけだったので、あまり費用はかかりませんでした。」(30代・専業主婦)■「家賃そのものも、敷金・礼金も安かった。電化製品もあまりこだわらず最低限の安いもので揃えた。」(20代・専業主婦)25万円以下になった方の意見で多かったのは、引っ越し業者を頼まないことと敷金・礼金が安い、もしくは無料のところを選んだということでした。次に票が多かったのが、「25万円未満」の正反対の選択肢となる、「50万円以上」です。■「2ヶ月分の家賃に敷金・礼金、火災保険に仲介手数料といった賃貸にまつわるものに、洗濯機、冷蔵庫、テレビと一式揃える必要があったため。」(30代・専業主婦)■「家賃が8万の所に引っ越したので、敷金・礼金に引っ越し費用、家具や電化製品を揃えたら貯金が一気に吹っ飛びました。」(30代・専業主婦)50万円以上かかる場合のケースで目立つのは、25万円以下の場合と対比して敷金・礼金の高さや保険、手数料といったものが大幅にかかってしまうということでしょうか。家賃が安めの物件ならあまり費用がかからなかったものが、数万円家賃が上がるだけでもこのような違いが出てきます。■初期費用の内訳敷金・礼金だけじゃないのが、初期費用。では経験者の皆さんは、どんなものにお金がかかったのかを見てみましょう。【初期費用でお金が一番かかったものランキング】1.敷金37人2.家電購入37人3.礼金36人アンケートの結果、敷金・礼金だけではなく、家電購入にお金をかけた人が多いことがわかりました。票数はやや減りますが、家具購入費にお金がかかった人も34人いらっしゃいました。■「家電のほとんどの物を新しく揃えなければならなかったので、特にそこに費用がかかった。」(20代・正社員)■「引っ越し費用はかかりませんでした。身ひとつでしたから。でもその代わり家具や家電購入が大変です。」(40代・専業主婦)■「敷金が16万で礼金が8万、保険加入費が2万近くかかって、前家賃が8万で引っ越し費用が7万、家具は1万で済みましたが、家電に10万ちょっとと、引っ越しの手伝いをしてくれた友人に寸志を払いました。」(30代・専業主婦)このほかにも、初期費用として、鍵交換代、清掃費、必要最低限の食費や調理器具の購入費にお金がかかったという声もありました。これらは、数千円〜数万円で済むものの、同じタイミングで払わないといけないことから、お金の工面に苦労してしまいますよね。特に鍵交換は値段が安そうに見えて、最低でも2万円かかるのが現状。しかし鍵を変えないことによるリスクがあります。前の借主が合鍵を作っていたというケースもゼロとはいえません。そのため、新しい借主が新しい鍵代を負担することがとても多いです。最近は通常タイプに加え、セキュリティ強化しているタイプの鍵を選べることもあるので、この場合だとさらに費用がかさんでしまいます。2. 一人暮らしの先輩たちの初期費用に関する本音■初期費用は抑えようと思った?全体の平均で約35万円かかる、一人暮らしの初期費用。アンケートの結果、多くの人が初期費用を抑えたいと思っていることがわかりました。ただでさえ高額な一人暮らしの初期費用。少しでも節約をしたいと思うのは当然のことですよね。■「できるだけ、自分の貯金でまかなえる範囲でしたかったので抑えられるところは抑えました。」(30代・専業主婦)■「一人暮らしの生活に使えるお金を残しておきたいというのと、無駄なく済ませたかったため。」(40代・専業主婦)■初期費用を抑えたかったけど、現実はそんなにあまくない!?「初期費用はできるだけ少なくさせておきたい…」と思っても、条件をいくつか照らし合わせてみたら、なかなか安くできないという経験をお持ちではありませんか?値段が安いことには必ず理由があるものなんですね。■「いくらかでも安く抑えて、親への負担を軽くしようと思いましたが、なかなか不動産は条件を落とすとセキュリティが低かったり、建物がかなり古かったりで、金額通りだなと感じます。」(40代・専業主婦)■「その後の生活に関係するのでできるだけ抑えたかったですが、結局あまり抑えられませんでした。」(30代・専業主婦)近頃は敷金・礼金が無料の物件が増えてきましたが、それでも無料にすることで部屋が極端に狭かったり、駅から遠かったりと不都合な面が出てきてしまうものです。ある程度、最低限の生活を保つためには「お金」が必要なことが明確ですね。また独自インタビューの結果、「初期費用は抑えようとは思わない」という「いいえ側」でも同じような意見がありました。■「住むところは妥協したくなったので、安全性を第一に考えました。オートロックがあるところと2階以上というのは最低限の条件として部屋探しをしました。」(20代・マスコミ関係)よく人気の物件には敷金・礼金がかかるといわれることが多いですが、それにもやはり理由があります。住むエリア、アパートの建物のセキュリティなど、自分の身を守るということも、値段に大きく関わってきます。このような安全性を重視しながら、他の面で初期費用を抑えるテクニックを見てみましょう。3. それでも私は初期費用を抑えた!初期費用を抑える方法は、敷金・礼金がかからない物件を探すことが一番手っ取り早いです。しかし敷金・礼金がかからないというケースは最近では増えてきているものの、やはり治安や安全面からデメリットを感じる方も多いです。では、敷金・礼金以外でも初期費用を抑え、セキュリティを無事に確保できる方法を見ていきましょう。■簡単にできる初期費用を抑える工夫一人暮らし経験者の皆さんは敷金・礼金を抑えるよりも、「家具や家電を友だちから譲ってもらった」「引っ越し時期を閑散期の平日にした」など、敷金・礼金を抑えようとするのではなく、ほかの要素で抑えたという方が多かったようです。■「家具や家電は最低限のものでそろえ、追々増やしました。また、中古のものを知人らから譲ってもらってしのぎました。最初は荷物が少なかったので、友人に頼んで引っ越しを手伝ってもらい、ランチをごちそうしました。」(40代・専業主婦)■「特に急ぎの引っ越しではなかったので、混雑時の値段が高い時期を避けました。混雑時の半額くらいには抑えられました。」(30代・専業主婦)■「一人暮らしを先にしていた彼氏に家電や家具をもらって費用を抑えました。」(20代・専業主婦)家具や家電も一式揃えるとなると、かなりお金がかかってしまうのが現実的なお話ですよね。ベッド、タンス、棚、テレビ、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジなど。必ずしも新品である必要がないと思う人は、友だちから譲ってもらったり、格安で引き受けたりするという人も多いようです。たとえば、3月の引っ越しシーズンでは、家具を処分したい人と家具が欲しい人のふたつのタイプの人がいます。家具を処分するのにも、粗大ゴミでお金がかかります。その処分したい人の「供給」と、新生活のために家具を揃えたい人の「需要」が見事に合えば、初期費用の大幅な節約に結びつきます。また友だちに不動産業界に勤めている方がいる場合は、そこのつながりで仲介手数料を安くしてもらう、または無料にしてもらうということもあるそうです。このように周りの友だちや知り合いなどをたどってみるのもひとつの手かもしれませんね。■もっとここで抑えればよかった!初期費用をできるかぎり格安にすることに成功した方でも、後々振り返ってみると「もっとこんなところで安くできたなあ」と後悔することも少なくはないみたいです。■「荷物を減らしておくこと(トラックが大きくなってしまうため)、物件探しはあまりやらなかったこと。」(30代・専業主婦)■「引っ越し業者に何社か見積もりを出してもらい、そこから選べばよかったと思っています。あとは閑散期を選ぶことも大事だと思いました。」(30代・専業主婦)■「都心に近くなればなるほど家賃は高くなるので、安く抑えたくて都心から離れたところを選びましたが、交通費がかかりました。もう少しいろいろ調べるべきでした。」(50代・専業主婦)それぞれにいろいろな後悔があるようですね。共通するのは、根底に「住むエリア、家賃、引っ越し業者などもっとリサーチをしっかりやっておけばよかった」という問題です。引っ越しを決めたら、まずは自分が引っ越しにおいて重きを置きたいもののリストを作るといいでしょう。その際に必ずお金の見積もりをすることです。その予算に合わせ、敷金・礼金、家賃、家具・家電購入費、引っ越し業者でどれを削ることができるのかを考えます。またどこならお金をかけられるのかも同時に考えてみましょう。お金を削りたいところは、どうしたら安くできるのかをインターネットや不動産屋を経由して調べてみるといいと思います。急ぎで引っ越しをしなくてはいけない場合は、調べることができる時間は限られてしまいますよね。それでもできるだけ多くの候補エリアや物件を揃えて吟味してみてください。4. 現役一人暮らし女性の声!初期費用は抑えるイマドキのワザ【番外編】これまでは一人暮らしの先輩として、経験者の皆さんの声を紹介しました。経験者の方に加え、ここでは最近一人暮らしを始めた、現役の方々10名にもアンケートを実施しました。■不動産系の便利なウェブサービスを使おう近頃では、不動産に関するアプリがたくさんあります。その中には、お店にわざわざ行く必要がないもの、仲介手数料が無料になるもの、家賃相場をまとめて表示するものなどが数多くあります。■「部屋を契約したときに、大手の不動産屋を利用したため、不動産屋独自の高いルートに見事に乗せられてしまったなと思いました。世の中には今はいろんな不動産のWebサービスがあるので、もっとそれらを有効活用すればよかったなと思います。」(20代・会社員)どの不動産屋を利用するかでも大きく変わってくる仲介手数料や諸費用。不動産を見るついでに、不動産関連のWebサービスも探してみると、値段が安くなるだけではなく、思ってもいなかった素敵な物件に出会えるかもしれません。■シェアハウスに住むという選択肢独自インタビューで10人に話をお聞きしたところ、ふたりの方が現在シェアハウスに住んでいるという結果になりました。■「シェアハウスを選んだ理由は、初期費用を抑えられると思ったからです。社会人1年目でまとまったお金もないし、親に迷惑をかけたくなかったので、自分で払える範囲で抑えたかったんです。」(20代・会社員)シェアハウスの最大の魅力は、家具付きであること。お金がかかったのは、荷物を送る郵送費、布団、食料など。敷金・礼金もかからず、そのため大幅に初期費用を抑えることができ、10万円未満で引っ越しできるそうです。また物件によっては初めの1か月の家賃は無料というところもあるそうです。他人との共同生活になるので、緊張することもあれば、気をつかうこともあることでしょう。しかしこのように平均的な初期費用の1/3で済むということを考えれば、選択肢のひとつに入れるのもいいかもしれません。5.自分のスタイルに合った方法で、初期費用を抑えよう初期費用を抑えるにも、さまざまな方法とテクニック、考え方があることがわかりました。やり方に決まりはありません。人それぞれで何にお金をかけたいか、セーブしたいのかという価値観は大きく変わってくるからです。これから一人暮らしをする予定があるという方は、自分の予算と、引っ越しにおいて何を大事にしたいのかを明確にしましょう。またそれに合わせてリサーチをたくさんすることが大切。新生活に向けて、いいスタートを切れるように頑張ってください!
2017年03月08日一般家庭で使用されているガスは、都市ガスとプロパンガス(LPガス)の2つに分けられます。地域によって普及率は異なりますが、日本全体で見ると都市ガスの家庭のほうが若干多い傾向にあるので、都市ガスの家に住んだことがある方も多いのではないでしょうか?今回は、そんな都市ガスの基本情報やメリット・デメリットなどについてご紹介していきます。■そもそも都市ガスって何だろう?プロパンガスとの違いも解説「ガスホルダー」と呼ばれるガスの供給所から、各家庭に直接販売・供給されているガスのことを都市ガスと言います。都市ガスはプロパンガスのように各家庭にガス容器は存在しておらず、導管や変圧器によってガスが供給されています。日本国内においては、関東・関西・東海・九州の4エリアに大手ガス会社が存在しており、いずれの企業も広域にガスを供給しています。関東エリアの大手である東京ガスを例に挙げると、ガスの供給範囲は約3,100平方キロメートルとなっており、このガスホルダーから広域に供給される点が都市ガスの特徴と言えます。では、都市ガスとプロパンガスには具体的にどのような違いが見られるのでしょうか?以下でもう少し詳しく解説していきましょう。【違いその1】原料プロパンガスの主な原料はプロパンやブタンですが、都市ガスの原料はメタンです。メタンは空気より軽い性質を持っており、冷却して液体化すると体積が気体の600分の1になります。そのため、都市ガスはひとつの施設で広域にガスを供給することができ、事業者の数を比べると都市ガスのほうが圧倒的に少ない傾向にあります。【違いその2】普及率近年の日本では都市ガスの整備が進み、かつてと比べると都市ガスの普及率は上昇しました。それに伴ってプロパンガスの普及率は減少しており、2013年の時点では都市ガスの普及率は53%、プロパンガスは44%とされています。普及率が半数を超えており、さらに普及する可能性がある都市ガスに関する知識をつけておけば、今後の生活で役に立つかもしません。【違いその3】使用されるガスの種類プロパンガスで使用されているガスは、日本全国で統一されています。それに対して都市ガスでは複数のガスが使用されており、地域によって供給されるガスの成分が異なります。ガスの主な種類としては、「13A」や「5C」などが挙げられるでしょう。上記のガスの名称は、冒頭の数字が発熱量を表しており、末尾のアルファベットは燃焼速度を表しています。数字が大きいほど発熱量も大きく、燃焼速度については以下のように定められています。■A…燃焼速度が遅い■B…AとCの中間の燃焼速度■C…燃焼速度が速い2017年現在では13Aが主な都市ガスの種類となりますが、お住まいの地域によっては別のガスが使用されている可能性もあるので、気になる方は一度確認をしてみましょう。ほかにも都市ガスとプロパンガスには、設置方法や安全対策などさまざまな違いが見られます。また、料金のシステムが異なる点も消費者としては見落とせないポイントでしょう。都市ガスの料金については、後述で詳しくご紹介していきます。■都市ガスのメリット・デメリット上記では都市ガスの概要をご紹介しましたが、都市ガスには具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?以下では、プロパンガスと比べた場合の都市ガスのメリット・デメリットについて見ていきましょう。【メリット1】ガス料金都市ガスでは国が許認可料金を定めているので、電気代や水道代と同様に公共料金のひとつとして数えられます。そのため、各ガス会社は自由に価格を設定することができず、どのような地域でもある程度決まったガス料金となります。それに対して、プロパンガスは各社が自由に価格を設定する「自由料金」です。つまり、選ぶガス会社によっては使用料金が高い可能性もあります。また、都市ガスとプロパンガスの基本料金を比較すると、全体的に都市ガスのほうが安い傾向にあります。毎月2,000円前後の基本料金がかかるプロパンガスに比べて、都市ガスの基本料金は700円前後が相場です。1立方メートルあたりの単価についても、プロパンガスのおよそ3分の1にあたる料金設定となっているので、毎月支払うガス料金だけで見ると都市ガスのほうがお得と言えます。【メリット2】ガス会社選びに手間がかからない日本国内にはプロパンガスを提供する企業が約20,000社存在しますが、都市ガスを提供する企業は200社ほどです。お住まいの地域で都市ガスの提供元を調べた場合、候補となる企業はそこまで多くないでしょう。そのため、都市ガスではガス会社選びに余計な手間がかかりません。【メリット3】自宅にボンベを設置する必要がないプロパンガスを使用する場合、自宅にガスを貯めておくためのボンベを設置する必要があります。一方、都市ガスでは地面内にある導管によってガスが供給されるので、プロパンガスのように設置スペースが特に必要ありません。特に一戸建て物件の場合は、プロパンガス用のボンベを設置することで庭のスペースが減少してしまうので、「省スペース」という点は都市ガスの魅力的なメリットと言えるでしょう。【デメリット1】地域によってガスの種類が異なる前述でも触れましたが、都市ガスは地域によってガスの種類が異なります。ガスの種類が異なると使用できるガス機器も変わってくるので、例えば転勤や就職などでお住まいの地域が変わると、以前から使用していたガス機器を使用できなくなる可能性があります。そのため、引っ越しによって提供元のガス会社が変わる場合には、ガスの種類や使用できるガス機器を事前に確認しておくことが大切です。【デメリット2】工事費用が高い導管が整備されていない地域で都市ガスを使用する場合、新たに導管を整備しなければなりません。この際の費用は自己負担となりますが、都市ガスの初期費用はプロパンガスに比べると高い傾向にあります。具体的な金額は地域によって異なるので、都市ガスへの変更を検討している方は、お住まいの地域の初期費用を必ず確認しておきましょう。【デメリット3】故障すると復旧までに時間がかかるプロパンガスを使用している場合は、仮に地震などの災害で設備が故障してしまっても、ボンベを交換すればすぐに復旧します。一方、都市ガスの導管は地面の中を通っているので、導管が故障すると復旧までに長い時間を要します。「地震大国」と称される日本では、この部分は決して軽視できない問題と言えるでしょう。このように、都市ガスには魅力的なメリットがある一方でデメリットも見られます。引っ越しを控えている方、ガスの変更などを検討している方などは、上記のメリット・デメリットを見比べた上で判断をするようにしましょう。■都市ガスの料金の内訳はどうなっている?では、いよいよ都市ガスの料金について見ていきましょう。都市ガスの使用量は、基本料金と従量料金の2つの要素で計算されています。基本料金とは、仮にガスを使用しなかったとしても契約者に毎月発生する料金のことです。都市ガスに基本料金が設定されているのは、契約者がガスを使用しなくても、ガス会社には設備費用や事務費用などのコストが生じているためです。基本料金は一律料金であり、契約者はガスの使用量に関わらず毎月同じ金額を支払います。それに対して従量料金は、ガスの使用量に応じて課される料金となります。0~10立方メートルまで380円、11~20立方メートルまで380円のように使用量ごとに区分分けされており、使用量が多いほど従量料金も高くなります。上記の基本料金と従量料金を合計した金額が、一般的な都市ガスの料金です。ただし、液化天然ガスの大部分を輸入している日本では、ガスの仕入れコストが時期によって大きく異なるので、各ガス会社は定期的にガスの単価料金を見直しています。これを「原料費調整制度」と言います。したがって、都市ガスの料金は常に同じ値で計算できるわけではありません。以下では都市ガスの料金の計算方法をご紹介しますが、原料費調整が加わると具体的な数値は異なるので、その点は意識しておきましょう。■都市ガスの料金の計算方法前述では、都市ガスの料金が以下の式によって計算できることをご紹介しました。都市ガスの料金=基本料金+従量料金基本料金は一律ですので問題ありませんが、都市ガスの料金を算出するには従量料金を明確にする必要があります。まずは、従量料金の計算方法について見ていきましょう。従量料金はガスの使用量と従量料金の単価を使用して、以下の式によって算出できます。従量料金=ガスの使用量×従量料金の単価ガスの使用量は、各家庭に備わっているメーターボックスで確認することが可能です。従量料金の単価とは、前述でご紹介した使用量ごとに区分分けされたガスの単価のことです。従量料金はこの2つの値を掛け合わせることで算出します。では、実際にいくつか例を挙げて都市ガスの料金を計算していきましょう。基本料金は1,500円、従量料金の単価は以下のように設定されていたと仮定します。■0~10立方メートル…400円■11~20立方メートル…380円■21~30立方メートル…350円【例1】1ヶ月間のガス使用量が0立方メートルの場合ガスを使用していなかった場合、従量料金はかかりません。ただし、契約している最中はどのようなケースでも基本料金が課されるので、この場合のガス料金は1,500円となります。【例2】1ヶ月間のガス使用量が9立方メートルの場合ガスを少しでも使用した場合は、前述でご紹介した通り従量料金がかかります。使用量が9立方メートルのケースでは、従量料金は以下の式で算出できます。9立方メートル×400円=3,600円この従量料金に基本料金を加えた以下の金額が、その月のガス料金となります。1,500円+3,600円=5,100円【例3】1ヶ月間のガス使用量が25立方メートルの場合使用量が25立方メートルのケースでは、従量料金は以下の式によって計算されます。(10立方メートル×400円)+(10立方メートル×380円)+(5立方メートル×350円)=9,550円したがって、この場合のガス料金は以下の式によって算出できます。1,500円+9,550円=11,050円ここまで、3つの例について都市ガス料金の計算方法をご紹介してきました。計算方法は上記の通りですが、上記の金額には消費税が加えられていないため、実際に支払う金額は少し異なります。上記で求めたガス料金に消費税を加えると、実際の請求金額は以下の通りとなります。■例1…1,500円×1.08=1,620円■例2…5,100円×1.08=5,508円■例3…11,050円×1.08=11,934円なお、消費税を加えた金額に小数点が生じている場合は、小数点以下を切り捨てた値が実際のガス料金となります。ひとつずつ見ていくと難しい計算ではありませんが、ガス料金を計算する際にはやはり原料費調整制度に注意しなくてはなりません。原料費調整は通常1ヶ月ごとに行われ、3ヶ月前~5ヶ月前の3ヶ月間の平均原油価格を基準として、従量料金の単価に反映されます。つまり、8月の原料費調整では3月~5月の平均原油価格が基準となります。このように原料費調整はリアルタイムの原油価格が反映されないので、現時点で世界の原油価格が安かったとしても、すぐにガス料金が安くなるわけではありません。その点にも注意しながら、ご自身の家庭でのガス料金を一度計算してみましょう。具体的なガス料金を把握しておくと、節約意識が高まるかもしれません。特に引っ越しやガスの変更を検討している方は、都市ガスとプロパンガスの具体的な料金を比較することで、よりお得なほうを選びやすくなるでしょう。■まとめ今回は都市ガスの概要や料金の仕組みについてご紹介してきました。いかがでしたか?プロパンガスに比べると都市ガスの料金は安い傾向にありますが、確実にお得なほうを選びたいのであれば、実際に値を当てはめてガス料金を計算するべきです。今回ご紹介した内容を参考にしながら、ご自身のケースに当てはめて実際のガス料金を計算してみましょう。
2017年03月07日一般的な家庭では、2ヶ月に1回水道料金が請求されます。この水道料金を見て、「思っていたより料金が高い」「少しでも節約をしたい」と感じたことはありませんか?実はどのような家庭であっても、水の使い方を少し見直すだけで大きく節約できる可能性があります。そこで今回は、今すぐに実践できる節水アイデアを場所別にご紹介していきましょう。■お風呂での節水アイデア4選私たちが1日に使用する水の中で、浴室で使用する水は比較的多い傾向にあります。そのため、少しでも節水をしたいのであれば、まずはお風呂で使用する水から見直すべきでしょう。お風呂における節水アイデアとしては、主に以下の4つが挙げられます。【頭髪と身体を一緒に洗う】頭髪と身体を別々に洗っている方は多いかと思われますが、私たちがシャワーで頭や身体を洗い流す際には、意外と多くの水を使用しています。特に髪が長い女性の方は、きちんと頭髪を洗い流すために多くの水が必要となります。「シャワーを多く使用しているかもしれない」と自覚のある方は、頭髪と身体を一緒に洗う方法を取り入れてみましょう。それだけでシャワーの使用時間が短縮されるので、手っ取り早く節約をすることができます。【浴槽の水位を見直す】浴槽に入れるお湯の水位も見直しておきたいポイントです。一般的な浴槽であれば、水位が浴槽の7割ほどあれば肩までつかれるはずです。それ以上の水位は水道代の無駄になってしまう可能性があるので、人が入った時に7割ほどの水位となるように毎日調整しましょう。また、浴槽にお湯を入れる際に水温を熱くしすぎる点にも注意が必要です。熱いお湯を入れると、後々冷ますために水を入れて水位が上がってしまうので、その分の水が無駄になってしまいます。可能であればお風呂に入る直前にお湯を張るようにして、あらかじめ適度な水温となるように調整しておきましょう。【浴槽の水の再利用を考える】浴槽に入れた水は、入浴以外のことにも再利用できます。再利用する方法を見出せば、使用する予定であった水をその分節約できるでしょう。具体的な再利用の方法としては、以下のものが挙げられます。■洗濯■植物の水まき■夏場の打ち水■窓ガラスなどの拭き掃除ほかにも車を洗う際など、水を再利用できるシーンは少なくありません。「そこまで綺麗な水でなくても問題ない」というシーンでは、浴槽の水の活用を検討してみましょう。【節水用のシャワーヘッドを使用する】シャワーヘッドの中には、水流を強くすることで水の使用量を減らしたり、水量を調節できる機能が備わっていたりする製品が見られます。そのようなシャワーヘッドに交換することで、毎日の水の使用量を大幅に減らせる可能性があるでしょう。ただし、シャワーヘッドの機能性はメーカーや製品ごとに異なります。節水を主な目的として購入する場合は、各製品の節水機能をきちんと比較するようにしましょう。■トイレでの節水アイデア3選トイレで使用している水も、全体の中では比較的量が多いとされています。家族が多いほどトイレの使用回数は増えますし、健康的な方であれば1人あたり年間で約1,000回はトイレを使用するためです。では、トイレの節水方法にはどのような方法があるのでしょうか?節水のために節水型の便座を取り付ける方も見られますが、以下では簡単にできるアイデアについてご紹介していきます。【余計なものを流さない】トイレで余計なものを流そうとすると、その分多くの水が必要になります。トイレは一度流すと5リットル以上の水が流れるので、排泄物とトイレットペーパー以外は基本的に流さないことが大切です。中にはティッシュペーパーをトイレに流す方も見られますが、ティッシュペーパーはトイレットペーパーに比べると水に溶けにくい性質を持っています。余計に流す水が必要になるだけでなく、トイレ詰まりの原因になる恐れもあるので、必ずトイレに流さないようにしましょう。【貯水タンクにペットボトルを入れる】トイレを洗浄するために流れる水は、貯水タンクに貯められています。貯水タンクに備わっているレバーを引くと、その貯水タンクから一気に水が流れ出ることによってトイレは洗浄されます。しかし、全てのケースにおいて貯水タンクいっぱいの水が必要になるわけではありません。この余計に流れてしまう水を節約する手段として、水を入れたペットボトルを貯水タンクに入れておく方法があります。この方法であればペットボトルの体積分の水を毎回節約できるので、想像以上に節水効果を期待できるかもしれません。【必要な分だけ水を流す】においが気になるからと言って、ついトイレを2回連続で流していませんか?2度流しは水を無駄にする行為となるので、基本的には避けることが望ましいと言えます。また、レバーの大と小をきちんと使い分けることも大切なポイントです。各メーカーは水が流れる量を確認した上でトイレを製造しているので、小用時には「小」のレバーで問題ありません。もしトイレのにおいが気になる場合は流れる水の量ではなく、衛生状態や水漏れなどが原因になっている可能性があるでしょう。■キッチンでの節水アイデア3選キッチンも、お風呂とトイレに次いで水の使用量が多い場所です。お風呂とトイレ、キッチンの3箇所の節水を見直すことが、水道料金を抑えるのには必須と言えるでしょう。次は、以下でキッチンの節水方法についてご紹介していきます。【ため洗いをする】キッチンで洗い物をする際に、「食器を洗剤につけてから洗う」という動作を何回も繰り返していませんか?この方法では、食器をスポンジで磨いている間に流れる水が無駄になってしまうので、食器はまとめて洗剤につけてから一度に水で洗うべきです。また、食器はこまめに洗うよりも、昼食分と夕食分の食器をまとめて洗うなど「ため洗い」をしたほうが水道料金の節約につながります。ただし、洗い物を長時間放置すると衛生面での問題が生じるので、その点には注意しながらため洗いを意識するようにしましょう。【炊事で使用した水を再利用する】キッチンでは野菜を茹でる際やお米を研ぐ際にも、比較的多くの水を使用します。実は洗い物をする際に、これらの水を再利用できることをご存じでしょうか?例えば、本格的に洗う前に一度油汚れを軽く落としたい場合には、お米の研ぎ汁などでも問題はありません。また、ひどく汚れていない水に関しては、夏場の打ち水や植物の水やりなどにも再利用できるので、積極的に再利用を検討してみましょう。【油料理を減らす】洗い物で多くの水を使用する料理と言えば、やはり油料理です。油は軽く洗っただけでは落ちにくいので、複数回水で洗う方も多いのではないでしょうか?油汚れに悩んでいる方は、一度普段のメニューを見直してみましょう。油料理を減らせば洗い物の手間を減らせますし、生活習慣病や肥満などの予防としても役立つ可能性があります。■洗濯での節水アイデア3選家族が多い世帯であれば、洗濯の際にも多くの水を使用することでしょう。洗濯にも以下のような節水アイデアがあるので、特に家族の多い家庭では積極的な実践をおすすめします。【まとめて洗う】洗濯物についても洗い物と同じようにまとめて洗濯をすることで、水道料金を節約できる可能性があります。洗濯機は量が少なくても毎回洗いとすすぎの工程が行われるので、洗濯機を使用する回数が多いほど水を無駄にしてしまうのです。ただし、おしゃれ着や色物が含まれている場合には注意が必要です。無理をしてまとめ洗いをすると、洗濯物を傷めたり色移りしたりする恐れがあるので、おしゃれ着や色物も同じ種類にまとめて洗うことを考えてみましょう。【洗濯物の量に応じて洗剤を調整する】洗濯物の量に対して、洗剤を多く使用しているケースは珍しくありません。洗剤の量が多すぎると、すすぎに必要な水の量もその分増えてしまうので、洗剤の量は洗濯物の量に応じてきちんと調整するようにしましょう。また、洗濯物があまり汚れていない場合は、洗剤を減らして洗いとすすぎの回数を減らす方法も効果的です。例えば、汗をあまりかかない冬場の衣服、短時間しか着用していない衣服などは汚れにくいので、洗剤の量を少し減らすことも検討してみましょう。【洗濯物によっては部分洗いをする】一度洗濯をしたものの、汚れが気になり再度洗濯をした経験はありませんか?もちろんこの行為も水を無駄にしてしまうので、基本的には避けるべきです。洗濯物の汚れがひどい場合は、事前に部分洗いをする方法が効果的でしょう。特に汚れがひどい部分を事前に洗っておけば、あとは通常の洗濯物と一緒に洗っても問題はありません。■その他の場所での節水、水道料金節約アイデア上記でご紹介した以外にも、一般家庭で節水効果を期待できるアイデアは多く見られます。以下でご紹介するアイデアも実践し、家庭の全ての場所で節水を心がければ、月々の水道料金も大きく変わってくるはずです。【節水コマを使用する】一般的な蛇口に設置することで、通常のコマよりも節水効果を期待できる部品を「節水コマ」と言います。近年では多くのメーカーが節水コマを製造しており、中には50%ほどの節水効果を期待できる製品も見られます。この節水コマをキッチンや洗面所など、よく水を使用する蛇口に取り付けておけば毎日水を節約できるでしょう。ただし、節水コマの取り付け方法には注意が必要です。メーターボックスに備わっているバルブから水を止めて取り付ける必要があるので、必ず水が止まってることを確認してから作業を始めるようにしましょう。【水を汲んで使用することを意識する】水は流しっぱなしにして使用するよりも、コップやバケツなどに汲んでから使用したほうが使用量を抑えられます。この方法であれば無駄に水が流れることはありませんし、足りなくなった際には再度汲めば問題ありません。水を汲んで使用することが望ましい場面としては、主に以下のシーンが挙げられます。■歯磨きをする際に水をコップに汲む■洗車をする際に水をバケツに汲む■洗髪をする際にお湯を桶に汲むまた、バケツなどの容器に水を汲む際には、必要最低限の量を意識するとさらに効果的でしょう。【雨の日に掃除をする】気分が良い晴天の日に掃除をする方は多く見られますが、実は雨の日に掃除をすることで節水できる可能性があります。例えば、以下のようなシーンでは水道水のきれいな水でなくても、雨水で十分に汚れを落とせる可能性があるでしょう。■網戸の掃除■車やバイクなどのちょっとした汚れを落とす掃除■換気扇の掃除また、雨が降っている日に車やバイクを少しスポンジで磨いておけば、洗車の頻度を減らすことにもつながります。上記で挙げた以外にも、雨水で十分に掃除できるものは多く存在しているので、「本当に水道水が必要な掃除なのか」を考えながら掃除の方法を工夫してみましょう。【水道料金の支払いを見直してみる】家庭の節水だけでなく、水道料金の支払い方法を見直すことも節約につながる可能性があります。近年では口座振替だけでなく、コンビニエンスストアなどで現金で支払うことも可能ですが、少しでも節約をしたい方はクレジットカードによる支払いを検討してみましょう。クレジットカードの中には、公共料金の支払いに使用することでポイントがつくカードも見られます。支払い1回あたりのポイントは大したことないかもしれませんが、それが数年続くと想像以上に多くのポイントが貯まる可能性があります。また、水道料金のシステムは自治体によって異なりますが、中には口座振替を選べば割引されるような自治体も見られます。お得な支払い方法は地域によって異なるので、お住まいの地域の情報について一度調べてみましょう。■まとめいかがでしたでしょうか?節水のアイデアは数多く存在しており、今すぐに実践できるアイデアも少なくありません。今回ご紹介したアイデアを積極的に実践すれば、月々の水道料金に違いが表れてくるはずです。ただし、シャワーヘッドや蛇口のコマを交換する際には、事前に交換が可能かどうかや方法などをきちんと調べておくことが大切です。
2017年03月07日一般的な家庭では、2ヶ月に1回の頻度で支払っている水道代。この水道代の内訳を見てみると、下水道料金と呼ばれる料金が含まれていることがありますが、「下水道料金って何だろう」と疑問に思ったことはありませんか?この下水道料金に関する知識をつけることで、実は水道代を節約できる可能性があります。そこで今回は、下水道料金の基礎知識についてご紹介していきましょう。■そもそも下水道って何だろう?上水道との違いを解説一般家庭が支払っている水道代は、上水道料金と下水道料金を合計した金額です。「水を多く使用すると水道代が高くなる」と認識している方は多いかと思われますが、蛇口をひねって使用する水は上記の「上水道」に該当します。では、下水道とはどのような水道を指すのでしょうか?トイレや洗濯、料理などで使用した生活排水には多くの不純物が含まれているので、そのまま川などに流すことはできません。そのため、生活排水は自然に帰す前に「浄化」をする必要があり、この浄化の役割を担っている水道が下水道と呼ばれます。当然ですが、生活排水を浄化するためには様々なコストがかかります。したがって、水道を使用する者は上水道料金に加えて、下水道料金も負担するケースが多くなっています。上水道と下水道には、上記でご紹介した点以外にも違いが見られます。そこで以下では、上水道と下水道の違いをさらに詳しく見ていきましょう。【違いその1】下水道料金は必ずかかるものではない水を使用する分だけかかる上水道料金とは違い、下水道料金は必ずしもかかる費用ではありません。日本国内でも地域によっては、下水道自体が整備されていないためです。2015年3月時点での調査によると、東京都や大阪府などの都会では下水道の普及率が90%を超えていますが、普及率が50%以下の都道府県もいくつか見られます。ただし、下水道が備わっていない地域であっても、「浄化槽」と呼ばれる下水道と同じ役割を担っている装置が存在しています。下水道が備わっていない地域の場合、浄化にかかるコストだけでなく設置コストも発生する可能性があります。【違いその2】料金の消滅時効期間消滅時効期間とは、料金の支払い義務が継続される期間のことを指します。上水道料金の消滅時効期間は2年、下水道料金の消滅時効期間は5年となっています。ただし、消滅時効期間があるからと言って、料金を支払わなくても問題がないわけではありません。特に下水道料金に関しては、支払いが遅れると「滞納処分」と呼ばれる行政処分が下される恐れがあるので、きちんと定められた日に支払う必要があるでしょう。【違いその3】料金のシステム上水道の料金は、当然ですが使用した水の量を基準として計算されます。一方、下水道料金は水の使用量ではなく、下水道に流れた水の量が料金計算の基準となっています。このような違いにより、上水道と下水道の料金に差が生じるケースも見られます。以下では、下水道料金の仕組みについてさらに詳しく解説していきましょう。■下水道料金とは?料金の仕組みもご紹介下水道料金の計算方法は、お住まいの地域によって異なります。自治体ごとに下水道使用量や料金に違いが見られるので、以下では東京都を例として下水道料金の仕組みを解説していきましょう。東京都では、汚水排出量(生活排水の量)と料率によって下水道料金が計算されています。汚水排出量に関しては、水道の場合は水道使用量、地下水の場合は揚水用のポンプに設置した時間計などが基準となっています。料率については、以下のように汚水排出量に応じて細かく設定されています。【東京都の下水道料金の料率(1ヶ月分)】■0~8立方メートル…一律560円■9~20立方メートル…1立方メートルごとに110円■21~30立方メートル…1立方メートルごとに140円■31~51立方メートル…1立方メートルごとに170円上記のように汚水排出量が区分されており、各区分で課される料金が異なります。東京都では1001立方メートル以上まで細かく区分されていますが、ほかの自治体に関しても同じような料金システムを採用しています。では、1ヶ月に28立方メートルの汚水を排出したと仮定して、東京都における実際の下水道料金を見てみましょう。このケースにおける各区分の下水道料金は、以下の式によって計算できます。■0~8立方メートルまで…一律560円■9~20立方メートルまで…12立方メートル×110円=1,320円■21~30立方メートルまで…8立方メートル×140円=1,120円上記の各区分を合計すると、排出量が28立方メートルの場合の下水道料金は以下となります。560円+1,320円+1,120円=3,000円なお、上記でご紹介した東京都の下水道料金の料率は一般汚水の金額であり、東京都では浴場汚水の料率が別に定められています。これは、一般家庭では料理やトイレなどほかの生活排水に比べると、浴槽の生活排水が圧倒的に多いためです。このように自治体によっては生活排水の種類によって料率が異なるので、その点にも注意しておきたいところでしょう。また、上記の例は1ヶ月分の下水道料金となりますが、下水道料金は上水道料金と一緒に2ヶ月ごとに請求されるケースが一般的です。ただし、自治体によっては水道料金請求のシステムが異なる可能性もあるので、お住まいの地域の情報を確認しておくことが望ましいでしょう。■下水道料金が高い場合の原因は?お住まいの地域やご家庭によっては、「想定していたよりも下水道料金が高い」「上水道料金に比べて下水道料金が高い」といった状況に直面することもあります。下水道料金は、ほかの公共料金と同様に継続的に発生するコストなので、できれば節約したいと考えている方も多いことでしょう。では、下水道料金が高い場合にはどのような原因が考えられるのでしょうか?主な原因としては以下の3つが挙げられます。【原因その1】水道を使用していなくてもかかる一律料金上記の東京都の例を見てわかる通り、たとえ水道を使用していなかったとしても下水道料金はかかります。東京都を例に挙げると、仮に水道の使用量が0立方メートルであったとしても、560円の一律料金が課されます。この一律料金の部分は見落とされがちなポイントであり、「旅行中にも下水道料金がかかっていた」といった声も聞かれます。この一律料金は多くの自治体で発生するので、気になる方はお住まいの地域の情報を調べてみましょう。【原因その2】汚水排出量の計測方法下水道料金は汚水排出量を基準として計算されますが、この排出量の計測方法は自治体によって異なります。例えば、東京都では上水道の使用量がそのまま汚水排出量として計算されますが、上水道の使用量より若干少ない量が基準となるケースも見られます。また、前述でも軽く触れましたが水道水と井戸水の場合で計測方法が異なる点も、注意するべきポイントでしょう。このような計測方法の違いにより、下水道料金に大きな差が生じるケースも少なくありません。【原因その3】料率の違い各自治体の料率の違いも、注目しておきたいポイントです。上記では東京都の料率をご紹介しましたが、北海道の稚内市では8立方メートルまでの一律料金が1,200円となっています。このように自治体ごとに料率が異なるのは、下水道料金は「その地域の住民全体で負担をする」といった取り決めがあるためです。したがって、下水道整備に多くのコストがかかり、住民数が少ない地域に関しては下水道料金が少し高い可能性があります。上記3つの原因を見ると、下水道料金は地域によって大きく変動すると言えます。そのため、引っ越し先を決めるタイミングで水道料金の仕組みを調べておけば、月々の水道料金を節約しやすい地域を選べる可能性があるでしょう。住民数が多い自治体、生活用水の貯水池が存在している自治体は下水道料金が比較的安い傾向にあります。また、下水道料金を節約する方法として「浄化槽を設置すること」を検討する方もいるかもしれません。ただし、浄化槽を設置するためにはコストがかかりますし、浄化槽では「浄化槽使用料」と呼ばれるコストが発生します。各自治体の浄化槽使用量を見ると、下水道料金と大きな差が生じないケースも珍しくないので、浄化槽を設置したからと言って必ずしも水道料金を節約できるわけではありません。また、下水道が新設された地域に関しては、「3年以内に下水道に接続する義務がある」と下水道法において定められています。この際の費用は個人負担となるので、無理をして浄化槽の設置をするべきではないと言えるでしょう。■地域によって下水道料金はどれぐらい違う?前述では東京都の例をご紹介しましたが、実際に下水道料金はお住まいの地域によってどれぐらい変わるものなのでしょうか?以下では、いくつかの地域を例に挙げて下水道料金の計算方法と、東京都の例と同じく汚水排出量が28立方メートルであった場合の下水道料金(税抜)をご紹介していきます。【大阪市の下水道料金】大阪府大阪市の下水道料金は、東京都とは少し計算方法が異なります。汚水排出量がいくつかに区分されており、各区分で単価が決められている点は東京都と同じですが、大阪市では以下の通り区分によって計算方法が異なります。■0~10立方メートル…一律550円■11~20立方メートル…1立方メートルごとに61円をかけて、その合計から60円を引いた金額■21~30立方メートル…1立方メートルごとに83円をかけて、その合計から500円を引いた金額大阪市の家庭で28立方メートルの汚水を排出したとすると、下水道料金は以下のように計算できます。(28立方メートル×83円)-500円=1,824円【金沢市の下水道料金】石川県の金沢市では、汚水排出量30立方メートルまで以下のように下水道料金の料率が定められています。■使用していない場合の一律料金…900円■1~10立方メートル…1立方メートルごとに27円■11~30立方メートル…1立方メートルごとに124円金沢市で28立方メートルの汚水を排出したとすると、下水道料金は以下となります。900円+(10立方メートル×27円)+(18立方メートル×124円)=3,402円上記の金額を比較すると、下水道料金は地域によって大きく異なるということがわかるでしょう。また、大阪市のように東京都とは異なる方法で、下水道料金を算出する自治体が存在する点にも注意が必要です。地域によっては、同じ汚水排出量でも2倍近くの料金差が生じるケースも見られるので、「下水道料金が思っていたより高い」と感じる場合は自治体の料金システムが原因となっている可能性が高いと言えます。■下水道料金の減免制度って何だろう?多くの自治体では、下水道料金の減免制度を実施しています。減免制度とは特定の条件を満たすことによって、通常よりも下水道料金が安くなる制度のことです。この減免制度を利用すれば、お住まいの地域を変えなくても下水道料金を節約できる可能性があるでしょう。では、この減免制度を利用するためには、具体的にどのような条件を満たす必要があるのでしょうか?自治体ごとに条件は異なりますが、主な条件としては以下などが挙げられます。■生活扶助を受けている世帯■児童扶養手当を受給している世帯■老齢福祉年金を受給している高齢者がいる世帯■障害基礎年金を受給している世帯例えば東京都であれば、減免制度を利用することで8立方メートル以下(一律560円)の料金が徴収されません。愛知県名古屋市に関しては、下水道料金のうち1,209.60円が減額されます。このように、下水道料金の減免制度も自治体によって仕組みが異なるので、お住まいの地域の情報を確認しておきましょう。■まとめ今回は下水道料金の仕組みについてご紹介してきました。いかがでしたでしょうか?水道料金と聞くと「上水道の使用料金」をイメージしがちですが、一般的な水道料金には下水道の料金も含まれています。自治体によって料金計算の仕組みは異なるので、お住まいの地域の計算方法や減免制度の有無などを確認してみましょう。
2017年03月07日日々の節約は、小さなことから始めることが大切。トイレやシャワーヘッドなど、パーツを変更するだけで簡単に始められる節水方法も多くあります。気軽に初めて、水道代を節約しちゃいましょう!今回は、すぐに取りかかれる節水方法について、お教えします。毎日当たり前に使っている水道水、無駄に使っているつもりはないけれど、でも水道代の明細を見て「もうちょっと減らしたいな」と思うこと、ありませんか?節水はしたいけど、面倒なことは続かない。ラクに、そして継続できる節水方法が知りたい!そんな方へ、おうちで簡単にできる節水ガイドです。■目次1.節水のメリットとは?2.【トイレ】正しい節水方法とやってはいけないこと3.【お風呂】一番水を消費する場所だからこそ、節水しよう4.【シャワー】お風呂よりも水を使っているかも!?5.【洗濯】残り湯を使うことだけが、節水じゃない6.【キッチン】料理での節水方法は3通り7.【洗顔と歯磨き】簡単だから、毎日できる1. 節水のメリットとは?「節水=使う水(水道水)の量を少し減らす・節約すること」ですが、そのメリットは2つあります。■メリット①水道代が減る洗濯、炊事、歯磨き、お風呂やシャワー……どれも日常生活で削れないものですが、水は毎日使っているもの。1回で減らせる量は少しでも“ちりも積もれば山となる”で、年間ではかなりの節約になります。水道の料金体系は自治体によって異なりますが、東京都の場合は1ℓ=0.24円。基本料金にプラスして従量料金が加算されます。(※4人世帯の月平均使用量は25.1m³)1ヶ月あたりの水の使用量が30m³とすると、メータ口径が20ミリの基本料金は1,170円で、従量料金は3,020円。基本料金と合わせると、上水道の料金は4,190円となります。ここで忘れてはいけないのが、水道は下水道代もかかるということ。下水道料金は上水道の使用量によって料率が決まっており、1ヶ月に30m³の水を使った場合、下水道代は3,280円です。水道代の請求が2ヶ月に1回の自治体では、使用量が季節やご家庭の事情で前後しますが、請求金額のおよそ1/2が1ヶ月の平均となります。検針の数値を見て「そんなに使ってないよ!」と思うことがあるかもしれませんが、たとえば、来客があっていつもよりトイレの使用回数が多かったり、ガソリンスタンドではなく自宅のガレージで洗車していたり、そういった“ちょっとしたこと”で増えた水の量が、そのまま水道料金として表れるのです。これを言い換えると、“ちょっとしたこと”で、水道代はダウンできるとも言えます。■メリット②節水=CO₂排出量が減る近年の異常気象は、日本でも水の確保に大きな影響を及ぼしています。異常なほどの少雨はダムの渇水を引き起こし、断水・減圧での給水による不便な生活、工業用水の不足による工場の操業停止や時間短縮、農作物の成長不良なども頻発しています。長期的な気候変動の主な要因は人間が排出したCO₂だというのは、よく聞く話です。NASA(アメリカ航空宇宙局)の発表によると、世界の最高気温は3年連続で更新。気温上昇のスピードは過去1,000年で最速とも言われています。「CO₂と水道は関係ない」と思うかもしれません。しかし、水道水を安定して供給するために浄水場や給水設備で電気が使われており、それによってCO2が発生しています。水道の使用に伴うCO2排出量は、「水道の使用量(m3)×電力各社の排出原単位(kg-CO₂/kwh)=CO2排出量(kg)」で計算でき、水を多く使うほどCO2排出量も増える結果となります。つまり節水は、CO₂排出量の削減・水資源の確保という観点からも重要なのです。2. 【トイレ】正しい節水方法とやってはいけないこと家庭で水をたくさん使うのはどこか、ご存知でしょうか?東京都水道局の平成24年度一般家庭水使用目的別実態調査によると、お風呂40%、トイレ22%、炊事17%、洗濯15%、洗面・その他6%となっており、トイレのほうが洗濯よりも多くの水を利用しています。■節水タイプではない、古いトイレの節水方法賃貸や中古住宅などで「家はリフォームされているけど、トイレ自体は古い」というご家庭では、節水グッズの利用がオススメです。錘をつけてその重さでフロートバルブが閉じることですぐに水を止めたり、最後の方でチョロチョロと流れている水を止めたりして、無駄に流れる水を減らします。「流す水を減らすだけなら、タンクを新しく交換すればいいのでは?」と思うかもしれませんが、最新の節水トイレは、少ない水でも洗浄できる水流に設計されていたり、汚れにくい新素材が使われていたりするので心配ありません。もし、トイレは昔のままでタンクだけを水量の少ないものに換えたら、流しきれずに配管が詰まる原因になる可能性も考えられます。NGなのは、タンクに物をいれること!ビール瓶、ペットボトル、レンガなどをタンクに入れると、入れた物の分だけ水位が上がるのでタンク内の水量はたしかに減ります。しかし、入れた物が倒れて水が止まらなくなることや内部の部品が壊れる恐れがあります。節水どころか修理代を払う羽目になっては元も子もありません。■節水型トイレの節水方法最新の節水型トイレでは、以下のように工夫することが必要です。まず、タンク内の水量をメーカーの規定どおりに調整しましょう。タンクは工場出荷時の時点では水量が調整されておらず、そのままではタンクの水量が規定より多くなっている場合があります。既定のラインまで水位を下げて、しっかり節水しましょう。【必要なもの】・メーカーの取扱説明書・マイナスドライバー【作業手順】1.タンクのふたをはずします2.中蓋がある場合は、やはりはずします3.給水バルブをドライバーで閉めて、給水をストップします4.タンク内にあるマークで、水位がマークと合っているか確認します5.調整ねじをまわして、水位を調整します6.給水バルブを開いて給水します(吐水口の先端がタンクの中の方を向くように手で押さえてからバルブを開かないと、水がタンクの外に出てしまうのでご注意ください)7.水量が適正であることを確認し、まだ水位とマークが合っていなければ3~7を繰り返します8.中蓋を元に戻します9.蓋を閉めて、作業完了!※メーカーによって各部の名称や形状が若干異なるため、説明書を確認しましょう。■知っていてもやっていない?今すぐできる節水方法水を流すレバーの「大」と「小」を使い分けるだけでも、かなりの節水効果があります。東京都の場合1リットル=0.24円なので、これでトイレにかかる水道代を試算すると……洗浄レバーの大が8リットルとすると、1回の洗浄で1.92円。小で5リットルとすると、1回1.2円。一日に4回トイレを利用したとして、すべて洗浄レバーを「大」で流したとすると、使った水は32リットル、水道代は7.68円。4人家族だとこれが4倍になるので、使う水の量は一日あたり128リットルで、料金は30.72円です。これが365日続くと、トイレの水だけで年間約11,213円も支払っている計算になります。一方、洗浄レバーを大1回・小3回で使い分けたとすると、一日に23ℓで水道代は5.52円。4人家族で同じようにすると、使用する水の量は92リットルにまで減り、水道代は一日あたり22.08円。365日続けると年間約8,059円となり、レバーの使い分けをしない場合と比較すると、差額は年間3,154円!元手は1円もかからず何の準備もいらない、今すぐできる節水方法です。3. 【お風呂】一番水を消費する場所だからこそ、節水しようお風呂は入浴方法で節水できます。シャワーを出しっぱなしにしたときの水量は1分間に10ℓ~12ℓ。4人世帯で全員がそれぞれ5分間使用したとすると、20分で200ℓ以上の水(お湯)を使ったことになります。「それでも、浴槽にお湯を張って入るよりも水道代がかからないはず」と思うかもしれませんが、実はファミリータイプのお風呂は平均200ℓで、入ったときにお湯があふれない程度の湯量だと160ℓほどとされています。一日にどのぐらいシャワーを使うかにもよりますが、お風呂に入る人数が多い場合はシャワーよりも浴槽のお湯をみんなで使うほうが水道代をダウンできるでしょう。半身浴にして湯量そのものを減らすのも良いですし、残り湯も洗濯に使えば無駄になりません。4.【シャワー】お風呂よりも水を使っているかも!?シャワーで節水と聞いてすぐ思い浮かぶのは「シャワーヘッドの交換」でしょうか。節水シャワーヘッドとは、通常のヘッドよりシャワーの穴が小さく(細く)、少ない水量でも充分な水圧を確保することで、泡を流す道具です。例えばホースで水を撒くときに、ホースの先端を指でギュッとつぶして、水を細く出し勢いをつけるのと同じ原理です。節水率は商品によって異なりますが30%~50%の節水効果があるものが多く、価格は2,000円前後とリーズナブルなものから、高機能で10,000円近いものとさまざまです。シャワーヘッドによっては交換に専用のアダプターが必要だったり、ヘッドの角度が変わって水(お湯)が出る角度も変わったりしますのでご注意ください。5.【洗濯】残り湯を使うことだけが、節水じゃない洗濯で節水といえば、昔から言われているのが「お風呂の残り湯で洗濯する」という方法。残り湯を使うことを前提にしたポンプ付の洗濯機もあるぐらいです。ただし、入浴剤を使った残り湯では洗濯物に色や匂いが移ってしまう恐れがあります。洗濯の「洗い」は残り湯でOKですが「すすぎ」は水道水(清水)でないと後で洗濯物が臭う原因となりますので、ご注意ください。お湯の臭いや雑菌などが気になる場合は、残り湯に入れる清浄剤の使用もおすすめです。お風呂のお湯も流してしまえばただの排水ですが、洗濯の「洗い」に使えば立派な水資源になってエコですね。それでも残り湯は抵抗がある、あるいはシャワーだけでお風呂を使わないご家庭では、洗剤選びで節水できます。洗濯用洗剤には「すすぎ1回」「スピードコースOK」と書いてあるものがありますよね。そういった洗剤は泡切れが良くすすぎ1回でも洗浄成分が残りにくくなっているので、すすぎの回数を1回で済ますことで節水できます。洗濯の時間も電気代も節約できますよ!ただし、これらはすすぎが「ためすすぎ」ではなく「注水すすぎ」であることが前提です。赤ちゃんやアトピーなど肌が弱い方の衣類は旧来どおり2回すすいだ方がいいかもしれません。6.【キッチン】料理での節水方法は3通り■米とぎで節水炊事にかかる節水方法は、調理での節水と、食器洗いの節水に分けられます。まず、日本人の主食であるご飯ですが、無洗米にすればお米を研ぐ必要がないので、研ぐ分の水はそのまま節水できますね。お米の研ぎ方も、昔と今では異なります。精米機の性能が向上し、現在は研ぐというより軽くかきまぜて数回すすぐような感じで大丈夫です。水が濁っているとヌカが残っている気がして何度もすすぎたくなるかもしれませんが、濁りはお米のでんぷん質によるものです。逆に濁りがなくなるまでやってしまうと、お米が割れて食感が悪くなる原因になります。■「水を使わないレシピ」を覚えよう!お料理は「水を使わないレシピ」で調理することで節水できます。材料にトマトの水煮缶を使う。野菜の水分だけで調理する。“材料としての水”を使わないことで、貴重な水を節約できるのです。非常時はもちろんアウトドアにも向いているので、レシピを覚えて損はないでしょう。■食器洗いも工夫して、水を使いすぎないようにしよう片付けでは、食器を下げるところから節水は始まります。まず汚れた食器を重ねて、食器の裏側にまで汚れを広げないこと!洗うときに水を流しっぱなしにしないのはもちろんのこと、油汚れは古紙などで軽く拭き取ってから洗うのもおすすめです。洗う順番も大事です。始めに油汚れがひどいものを洗ってしまうと、スポンジを介して他のものに油汚れが広がってしまいます。先にガラス類、次に油汚れの少ないもの、最後に油汚れを落とすようにするといいでしょう。洗剤をいきなりスポンジにつけると洗剤液が濃すぎてすすぎに多くの水が必要になるので、予め水に溶かして(つまり適量の洗剤で)洗うことでも節水できます。7.【洗顔と歯磨き】簡単だから、毎日できる水道水は出しっぱなしの状態だと1分間で約10~12ℓの水が流れます。歯磨きで30秒、洗面で30秒を朝と夜の2回とすると、洗面と歯磨きだけで一日に20ℓ以上の水を流していることになります。顔を洗っている最中に水を止めるのは難しいので(手は水を汲むのに使っているため)、水を出すときに、気を使って蛇口を少しだけしか開けないという手があります。それが面倒という場合は、蛇口の中にある普通のコマを「節水コマ」に交換して、出る水量を抑えると良いでしょう。歯磨きは水をコップに汲んでできますし、手を洗う際は、泡で洗っている間は水を止めて流すときだけ水を出すようにすれば、それだけで節水になりますね。「水を出すとき、つい勢いよく出してしまう」という場合は、元栓を少し絞って、出る水量を元から減らすという方法もありますよ。まとめ家計の節約は、公共料金を減らすのが基本です。水道代は公共料金であり、食費やレジャー代と違って固定費なので、これをダウンすれば長期的な節約が期待できます。日常のちょっとした心がけ、家族の協力しだいで節水できそうですね。また、CO₂の排出量を減らし、減地球温暖化を抑制する手段の一つでもあります。皆さんのできることから少しずつでもやってみませんか。
2017年03月07日掃除は面倒なもの。できることなら、ささっと終わらせたいものです。そこで今回は「お金をかけずに、簡単に、すぐに掃除が終わる」コツを主婦50人のみなさんに聞いてみました。その中には今日から始められるテクニックや裏ワザが満載。これであなたも掃除上手の仲間入りです!やり始めたらキリがないけど、やらないと後々、面倒になる部屋の掃除。仕事や家事で疲れているときや、お休みの日は掃除はできるだけ簡単にさっと終わらせて、ゆっくり過ごしたいですよね。そこでここでは「掃除のコツ」をテーマに、20〜50代の女性50名の掃除事情を大調査。普段の掃除を簡単、短時間、お金をかけずにやる方法についてアンケートを実施しました。回答者の8割は専業主婦。また正社員、派遣社員、公務員として働く女性の方にもお答えいただきました。■目次1.主婦が普段の掃除で意識することとは?2.「掃除をやりたくない…」というときのためのモチベーションの上げ方3.掃除を簡単に終わらせるために心がけていること4.お金をかけずに効率的に掃除をするコツ1. 主婦が普段の掃除で意識することとは?皆さんは日頃のお掃除でどんなことを意識しながら掃除をしていますか?何かを意識しながら掃除をするだけで、掃除の効率はグンと上がることもあります。それではアンケート結果を見ていきましょう。アンケートの結果、もっとも回答が多かったのが、「一度に全部を、掃除をしないこと」。「部屋の四隅を入念に掃除すること」「上から下に掃除をすること」のふたつがほぼ同じ票数でした。では主婦の皆さんは具体的にどのようなことを意識して掃除をしているのでしょうか?■掃除をするポイントをしぼることが大切家の中の全体を一気にまんべんなく掃除するのはなかなか大変なことです。主婦の方々が心がけているコツが「全部の掃除を頑張りすぎないこと」です。■「すべてにパーフェクトを目指すと、一日が掃除だけで終わってしまうので、今日はここを重点にと、しっかり掃除するところを決めてやっています。」(50代・専業主婦)■「すべてを完璧にするのではなく、シンクの周りや床など毎日それぞれ1カ所ずつきれいに掃除することを心がけています。」(30代・専業主婦)多くの主婦の方々が実践しているのは、今日は床掃除、明日はシンクなどの水回りの掃除、明後日は窓掃除、など掃除するべきポイントを細分化していること。このように日によって集中して掃除する場所を分けることで、時間や掃除に対するストレスを軽減させる狙いもあります。また掃除のポイントの細分化をしている方々は「気づいたら掃除をする」という点でも共通点が見られました。■「ホコリをためないように、ワイパーのパッドを家具の裏や部屋の隅っこに置いておき、通りかかったときや目に付いたホコリをさっと拭くようにしています。それが汚れたらワイパーにつけて掃除、最後はベランダや玄関のたたきを拭いて廃棄します。」(40代・専業主婦)■「汚れに気がついたら、すぐに拭き取るようにしています。時間が経つとなかなかとれなくなり、強力な洗剤を使ったり、ゴシゴシと力を入れたりしなくてはならなくなります。」(40代・専業主婦)■「掃除の時間以外でも汚れを見つけたら、すぐにきれいにするように心がけています。」(50代・専業主婦)「気づいたら掃除をする」というのは、棚の上のホコリが気になったら、ハンディタイプのワイパーで軽く拭く、キッチンで濡れてしまったところはこまめに拭く、など簡単なものばかり。ホコリや汚れがたまる前にサクッと終わらせることが最大のポイントです。日頃から気になったときに掃除をすることを日々の日課にすれば、掃除を細分化しても部屋は常にきれいな状態を保つことができるというわけです。■主婦の間で定番な掃除のポイントとは?「部屋の四隅を念入りに掃除すること」「上から下にかけて掃除をすること」は投票数が少ないながらも、定番にしている方の声が目立ちました。【上から下に向かって掃除をする】■「上から下に掃除すること。徹底して掃除をする日、ざっくりと掃除をする日に分けて、無理をし過ぎないようにすること。」(30代・専業主婦)■「当然のことかもしれませんが、上から下へ掃除をすることによってホコリがあとから散らないように気を付けている。」(50代・正社員)上から下に向かって拭き掃除や掃き掃除をすることは、掃除の基本のキです。逆に下から上に向かって拭き掃除をしてしまうと、せっかく拭き掃除した場所をまた足で踏んでしまうので、それが汚れへとなっていく恐れがあります。汚れを効率的に取り除いていくという意味で、「上から下に向かって掃除」することはとても重要なのです。【部屋の隅は重点的に掃除する】■「部屋の端にホコリがたまらないように掃除機をかけます。掃除機のコードの長さを考えて、一番効率的に動けるよう考えながら動いて掃除します。」(30代・専業主婦)■「部屋の角にホコリがたまりやすいので、角を重点的にチェックすることを心がけています。」(30代・正社員・女性)■「部屋の四隅は掃除機では取りきれないので、入念にチェックするようにしています。」(30代・正社員・女性)部屋の隅はホコリやゴミがたまりやすいうえに、掃除機や床拭きのワイパーでもなかなかうまくきれいにすることができない悩ましいポイントですね。ミニブラシなどを使って、定期的にホコリやゴミを掻き出すことが大事です。2. 「掃除をやりたくない…」というときのためのモチベーションの上げ方掃除をしなくちゃいけないのに、やりたくない。そんな気分になったことはありませんか?たとえば掃除する気分になれないのに、子どもが散らかしたものを片付けないといけないときなど、みなさんはどのようにして「掃除へのモチベーション」を上げているのでしょうか?アンケートの結果を見てみましょう。掃除を終わらせた後の楽しみを作る人、音楽をかけながらやる人がもっとも多い結果になりました。どちらもそれぞれ全体の23%もの人が回答しています。「わざと汚れを見る」という人や、家族と一緒に掃除をする人の割合も同じくらいになりました。■終わった後の楽しみのために嫌な掃除も頑張れる掃除が終わった後にケーキを食べる、ビールを飲む、録画しておいたドラマを見る、こんな些細なことでもちょっとした楽しみを作っておくだけで、掃除に対しても意欲的に取り組めるようになるようです。■「終わったらおやつを食べる!と決めたり、ご褒美を設定したりして奮い立たせます。毎月、ダスキン交換前大掃除をするのですが、そのときには家全体を磨いたらコンビニスイーツを買いに行こう!とか考えています。それだけで結構幸せになるので単純だなぁ、と思いますが。」(40代・専業主婦)■「掃除が終わったら、お菓子とコーヒーで休憩するというご褒美を用意します。」(30代・専業主婦)学生時代に勉強をするときも、終わった後の楽しみのために頑張っていた方も多いのではないでしょうか?実は掃除と勉強って似ているのかもしれませんね。■好きな音楽を聴きながら一気に掃除を進めよう音楽をかけて、気分を上げる方法も、掃除へのモチベーションを上げるのには効果的ですよね。ステレオで音楽をかけたり、iPhoneで好きな音楽を聴いたり。たとえばGoogleで「掃除音楽」と検索をすると、「掃除がはかどるBGM」「聴くだけで掃除が楽しくなる音楽」という動画が出てきます。ノリノリで掃除をすれば、いやな掃除もあっという間に終わるはずです。■「音楽を聴く方法は、よくやっています。テンションが高くなる曲を聴いています。また掃除の順番を決めて、ひとつひとつクリアしていくというゲーム感覚を取り入れることもあります。」(50代・専業主婦)■「好きな曲をかけながら掃除をする。歌ったり踊ったりしながら掃除をしています。」(20代・主婦)いつも聴いているような音楽はもちろん、ちょっと懐かしい音楽を久しぶりに聴いてみると、気分もまた変わりますよね。新鮮な気分になってから、掃除をするといつも以上にはかどって掃除が楽しくなるかもしれません。■わざと汚くなっている所を見て掃除はしたくなる?掃除をしなければ部屋にはゴミやホコリがたまり、物は散らかっていきます。いつかは掃除をするといっても、時間が経てば経つほど掃除の手間は増えるだけでますます億劫になりますよね。しかし、部屋の汚れや散らかりをあえて見ることがモチベーションの源であると答えた主婦の方が全体の2割もいました。わざと汚くなっている所を見て、果たしてモチベーションはあがるのでしょうか?■「換気扇やガス台など、酷い汚れを見ると自然とモチベーションが上がります。」(30代・専業主婦)■「裸足で床を歩いてホコリのつき具合をみると、思っていたより汚くてやる気になります。」(20代・専業主婦)■「子どもの椅子の下を見るようにしています。絶対に食べカスやゴミが落ちているので、それを見るとやらなくては、という気持ちになります。」(30代・主婦)あえてゴミがたまっているところや、散らかった部屋を見るのは、このまま散らかしたままにしてしまうと後々の掃除が面倒になるという危機感を煽ることが目的。楽に掃除をする最大のコツは、できるだけ掃除をため込まないようにすること。日々の積み重ねが、ひとつひとつの掃除の時間を短くし、手間を省いてくれます。その意味でも掃除をしたくないときでもモチベーションを上げて掃除に取り組むことも大切なのです。3. 掃除を簡単に終わらせるために心がけていること普段の掃除もできるだけ手短に終わらせたいと思うのが主婦の本音。そのためにも、主婦の方々は見えないところで地道な努力と工夫を積み重ねていたことがアンケートからわかりました。一体、主婦の方々は、どのようにして掃除の時短を実現しているのでしょうか?■掃除の時短のための主婦の鉄板ワザは「ながら掃除」■「気づいたときに、汚れを落とすようにしておくと、普段の掃除が楽になります」(50代・専業主婦)■「目についたところはティッシュを使って拭いたり、コロコロを使ってマメに掃除したり、物をやたらと散らかさないようにしていたら、掃除機もかけやすくなります。」(40代・専業主婦)棚やテレビの上などを見て、「あ、ホコリが気になってきたな」と思うことはありますよね。その汚れに気づいたときにサクッと拭き掃除などをすることが「ながら掃除」です。このほかにも「ながら掃除」にはいろいろな種類があります。「ながら掃除」には人それぞれやり方がありますが、いくつか例を紹介しましょう。たとえば台所。何かを茹でていたり、揚げていたりしてて少し手が空いたときに、水回りを簡単に拭き掃除すれば、水垢がたまるのを防止することにつながります。またテレビを見ているときだったら、カーペットの上にたまってしまった髪の毛やゴミくずをテレビを見ながらコロコロで取り除けば、掃除の時間の大きな短縮になるでしょう。■部屋は常に片付けておく習慣を部屋を日頃から片付けておくこと、物の置き場所を決めることを心がけるだけでも、普段の掃除の負担は大きく軽減されます。あらかじめ置き場所を決めることは、その物をいざ使うとなったときにも、わざわざ探したりする手間も省けますね。■「物の場所を決めています。決めておくと元の場所に戻せば良いだけなので。気づいたときに戻しておくだけで、後々楽になります。」(20代・専業主婦)■「使ったものはすぐに片付ける習慣を家族全員に身につけさせるだけで日々の掃除は楽になります。」(30代・専業主婦)日頃からの片付けを家族での共通の習慣にすることは、普段の掃除量を減らすことにつながり、子どもの教育にも効果的といえるでしょう。散らかってから「片付けなさい」と叱ると、子どももあまりいい気分にはなりません。普段から「これは使い終わったらここに置く」ということをお互いに徹底することで、掃除が楽になるだけでなく、良い家族関係も築けるでしょう。4. お金をかけずに効率的に掃除をするコツ■身近にあるものを使うのが、主婦の賢い掃除方法多くの主婦の方が答えたのは、「家にもうすでにあって、お金がかからないもの」を掃除に活用することでした。■「ストッキングやぼろになったTシャツ、雑巾などをストックして、掃除するときは惜しみなく使い切ること。」(40代・専業主婦)■「ボロタオルを使う。古新聞を使うなど、家にあるもので掃除するようにする。」(30代・専業主婦)■「古くなったTシャツや歯ブラシを利用する、洗剤は使わずに重曹やクエン酸でスプレーを作って掃除する。」(40代・専業主婦)家にあるものを再利用し、お金はほとんどかけない主婦の掃除術。洗剤代わりに重曹を使うにしてもお金はかかりますが、100円ショップで買えばコストを格安に抑えられます。また多くの主婦の方が実行しているものの例として、「ストッキングだんご」というものがあります。必要なのは、古くなったストッキングと靴下。ストッキングは電線してしまったもの、靴下は穴があいてしまったものでOKです。靴下をストッキングに入れて丸めるだけで、スポンジ代わりとして使えます。白い汚れがついた鏡などを掃除するときにおすすめです。まとめ多くの主婦のみなさんの知恵と裏ワザを紹介した今回の記事はいかがでしたでしょうか。今回ご紹介したものは、簡単に、すぐにお金をかけずに実行できるものばかりです。ぜひ今日からの掃除や習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか?
2017年03月03日ひとくちに掃除といっても、そのやり方や使用する道具には、主婦のみなさんの知恵や工夫がたくさんあるようです。そこで、定番の掃除道具から、主婦のアイディアが光るとっておきの道具まで幅広くご紹介。主婦の皆さんはどんなものを使って日頃の掃除をしているのでしょうか?皆さんはどんな掃除道具を使って、普段の掃除をしていますか?最近では、雑貨屋さんやバラエティショップでもいろいろなタイプの掃除道具が売られていますよね。掃除機も種類が増え、性能も進化しています。今回は20〜50代の女性50人に、「掃除道具」をテーマにアンケートを実施しました。回答者の9割は主婦、残りの1割は正社員・派遣社員です。■目次1.主婦の本音を覗き見2.定番の掃除道具3.オススメの掃除道具1. 主婦の本音を覗き見掃除は毎日やらないといけない家事の一環。できれば簡単に済ませたいものですよね。そんな掃除に対して主婦の方はどのように思っているのでしょうか。■主婦が毎日掃除をする理由とは?「どのくらいの頻度で掃除をしていますか?」というアンケートでは、実に半数以上の方が「毎日掃除をする」という結果が得られました。しかし「毎日は厳しい」という声も多く、「少なくても週に1回以上」掃除をしている人もたくさんいらっしゃいます。「毎日掃除をする」と答えた方で、もっとも多かった回答が「小さな子どもがいるから散らかりやすい」からというもの。■「子どもがいるので、お菓子や走り回りホコリまみれになり、すぐに床が汚れてしまうため。」(30代主婦)■「まだハイハイをしている赤ちゃんがいるので、ゴミなどを食べないように。」(30代主婦)まだ小さなお子さんがいる家庭では、気づかぬうちに部屋が散らかっているなんてことは日常茶飯事。おもちゃなどが散乱しているだけならすぐに片づけられますが、お菓子のカスなどはそう簡単にはいかないもの。きれいな空間を維持するために毎日掃除機をかける人は多いようです。■意外と手強いカーペットとトイレの掃除では、毎日掃除するのは、どこでしょうか?部屋の掃除をする人が多いのは当然の結果かもしれませんが、意外と目立ったのが、「カーペット」「トイレ」「テーブルや棚の上」という回答の多さでした。【カーペット】■「床やカーペットのゴミが目につくので、掃除機をかけるようにしています。」(30代・主婦)■「猫が2匹いるので、カーペットに毛が付くので頻繁に掃除します。」(30代・主婦)カーペットって細かいゴミや髪の毛が気づかぬうちにたくさん溜まってるもの。週末にまとめて掃除をして、コロコロをかけてみると、すぐにコロコロの紙がなくなってしまうなんてこともありますよね。犬や猫などのペットを飼っていると、ペットの毛がカーペットにたくさん付いているなんてことも。カーペットにはダニなどの虫も溜まりやすいので、こまめな掃除が大事です。【トイレ】■「トイレは汚れてから掃除すると大変なので毎日少しずつ掃除しています。」(30代・主婦)■「掃除しても掃除しても毎日汚れるし、掃除しても完璧にきれいになったという気持ちは実感できない。」(50代・主婦)トイレの便器は、日頃から掃除をしておかないと汚れが落ちにくい場所のひとつです。便器をこまめに洗わずにいると、茶色い汚れが広範囲についてしまい、とても不潔な状態になってしまいます。毎日気づいたときに便器の掃除をすることを日課にするだけでも、まとめて掃除をするときのストレスも大きく軽減されるはず。トイレ掃除には、市販のトイレ用洗剤のほかにも、重曹を使ってきれいに汚れを落とすことができます。日頃からきれいに便器を洗っていても、尿が飛び散ったものが残っている場合もあるので、定期的に念入りな掃除をすることも忘れずに。■私はこんなところ掃除するのが嫌だ掃除と言っても、場所によって負担は変わってきますよね。主婦の皆さんにどこの掃除が億劫になるのかを聞いてみました。圧倒的に多かったのは、台所の換気扇、お風呂場、ガスコンロの3箇所。換気扇やガスコンロは油汚れのベタベタが気になるもの。そして風呂場は水垢やぬめりなどが気持ち悪いですよね。これらの汚れは落ちにくいことにイライラしてしまいがちです。【換気扇】■「頻繁にしているつもりでも、やはり油脂はとるのが大変。取り外すのも面倒だし洗って取り付けるのがひと苦労。」(40代・主婦)■「油汚れの掃除は、ベタつくし、時間がかかるしで、あまり好きではありません。」(20代・主婦)【風呂場】■「お風呂の排水口は髪の毛が詰まっていて触るのが気持ち悪い。」(20代・主婦)■「風呂場のカビをとるのが一番億劫になる。どうしても掃除の頻度が減ってくる。」(50代・主婦)【ガスコンロ】■「毎日掃除をしていても、吹きこぼれや油汚れが蓄積され、なかなかきれいにならないから。」(20代・主婦)■「油汚れや食材の飛び散りがきれいにならずに苦労しています。なかなか落ちません。」(40代・主婦)節約を意識するとなると、自力で解決したい問題ではありますが、換気扇、風呂場、ガスコンロの掃除は面倒さや、汚れの落としにくさから家事代行サービスを利用する人も増えてきています。毎日やらないといけない掃除でも、やっぱり不満や愚痴はたまってしまいますよね。では、主婦の方々はどのような道具を使って掃除をし、ぬめりなどの強敵と戦っているのでしょうか?2. 掃除といえばこれ!定番の掃除道具主婦50人の方に、普段使っている掃除道具についてお聞きしました(複数選択可)。主婦が使う掃除道具のナンバーワンはやはり、掃除機。2位がワイパー、そしてウエットシートとコロコロが同位です。ほうき、モップ、雑巾を使う人は少数派という結果になりました。これは、今や多くの家はフローリングで、和室が減ってきている環境の変化が大きく影響していることが考えられます。■掃除には欠かせない掃除機50人中、31人もの人が「使っている」と答えたのが掃除機でした。■「子どもが毎日外のホコリを家の中に持ち込んできて、ふわふわ浮いているのが目につく。」(40代・主婦)■「カーペットだけは掃除機がないとどうしようもない。髪の毛やほこりなどコロコロだけでは追いつかないので。」(40代・主婦)ホコリなど簡単に掃除することが難しいゴミは、ワイパーやコロコロで取るのは限界があるもの。掃除機で取ってしまうのが一番楽な方法かもしれません。一人暮らしなどで生活スペースが狭い部屋ならば、掃除機がなくてもワイパーやコロコロなどで掃除はすんでしまうかもしれません。しかし子どもが多く、毎日の掃除に使うとなれば、やはり掃除機はマストアイテムと言えるでしょう。数年前からサイクロン式やロボット型など、高性能な掃除機が急速に普及し、最近では一般家庭でも浸透し始めています。吸引力が高いもの、軽いもの、小回りがきくものなど、性能の種類も増えました。ゴミ捨てがややこしかったサイクロン式掃除機もありますが、ゴミ捨てを楽にすることに特化したモデルなども開発されています。■サクッと掃除したいときはすぐに使えるものが光る数は少ないものの、根強い人気を誇っているのがワイパーです。軽くて場所を取らないことから、気軽にサクッと使えることが主婦の方々から愛される秘訣。■「ワイパーが一番手軽で使いやすいので、フローリングにはワイパーを使います。取れたホコリが見えるので掃除した感も得られ、なんだかスッキリします。」(40代・主婦)■「一番手軽でゴミも取れやすく、リビングでも気づいたときにさっとできる手軽さがいいです。」(40代・主婦)ワイパーもさまざまな大きさや形のものが販売されています。テーブルや棚、テレビ台の上などをサクッと拭けるハンディタイプ、エアコンや照明などの高いところにあるものについてしまったホコリを取り除ける長い柄のものなど種類が豊富です。ハンディタイプのものは軽くて持ちやすい種類のものがたくさん販売されているため、小さなお子さんでも使うことができるでしょう。子どもと一緒に掃除をするときにぴったりの掃除道具です。普段使いできる床拭き用のワイパーは、リビングで収納できるボックスも発売されています。カッコよくスタイリッシュに収納することができて、少しでも時間を節約したい忙しい主婦にとっては、さっとすぐに始められるのも嬉しいポイントですね。3. おすすめの掃除道具掃除の定番はあれども、やり方は人それぞれ。面倒な掃除を少しでもやりやすくするためのとっておきの掃除道具を主婦の皆さんにお聞きしました!■メラミンスポンジって何?皆さんは「メラミンスポンジ」をご存知ですか?洗剤を使わずに、水を染み込ませてこするだけで、簡単に汚れが落ちてしまう「白いスポンジ」のことです。コンロの油汚れや蛇口の水アカなども、少し力を入れてこすれば、気づいたらきれいになっている優れものです。多くの主婦が使っている大人気の掃除道具です。■「メラミンスポンジ。こすっても落ちない汚れが、どんどん落ちるから。」(30代・主婦)■「メラミンスポンジをカットしておいて、いつでも気になるところを磨けるようにしています。」(30代・主婦)メラミンスポンジは、100円ショップでも販売されています。手軽に使えることが特徴です。小さく使いやすいサイズにあらかじめ切っておいたものをキッチンや洗面台の引き出し・戸棚にストックしておけば、いつでもすぐに使えて便利ですね。ただし一見便利そうなメラミンスポンジですが、使用する上で気をつけたい点があります。ワックスがけしてある床や、ペンキが塗られているテーブルなどは、塗料が落ちてしまう可能性があるので、注意しましょう。■そのほかの定番アイディア掃除道具■「新聞紙は、身近にあって利用価値があると思います。何か汚れを取る場合、新聞紙の上で作業すれば、そのまま廃棄できます。」(50代・主婦)■「割り箸の先にキッチンペーパーを巻きつけ輪ゴムでとめたもの。狭いところをきれいにしてそのまま捨てられるので後片づけも楽」(40代・主婦)■「一番使い勝手がいいのは、使い古したタオルや着古したシャツを手ごろなサイズに切って使い捨てにする雑巾かな。」(40代・主婦)雑巾は、掃除道具としては汎用性が高く、やはり掃除には必需品。また新聞紙は、軽めに水に浸してよく水切りしたものをちぎってゴミ掃きすることで、ホコリが集まりやすくなります。窓拭きにも新聞紙は有効で、本来の目的ではありませんが、新聞紙も優れた掃除グッズといえそうです。このほかにも、古くなったふきん、洋服、歯ブラシなども定番の掃除道具。身近にあるものを再利用して掃除するのは、“節約上手”の主婦の腕の見せ所です!■主婦のアイディアが光る掃除道具■「沸騰重曹水(お湯を沸かして重曹を入れたもの)。お風呂場などの掃除に重宝しています。」(50代・主婦)こちらの主婦の方が教えてくれた沸騰重曹水は、お湯に重曹を入れてよく混ぜることでできるお掃除アイテム。お湯1リットルにつき、50〜70gの重曹を入れます。沸騰したお湯に少しずつ重曹を入れ、重曹がよく溶けるまでかき混ぜたら沸騰重曹水の完成です。沸騰重曹水は、お風呂場だけでなく、キッチンの掃除にも使うことができます。コストも安く抑えることができるので、毎日使う洗剤としても使うことができます。保存はペットボトルよりも、瓶などのしっかりした素材のものがオススメです。■「セスキ炭酸ソーダ水、クエン酸水を常備しておくと、大体の汚れはどちらかで落ちるのでとても便利。」(30代・主婦)クエン酸水を使うことも掃除の裏技として効果的です。クエン酸は消臭・抗菌効果がある、エコで手頃な掃除アイテム。値段も300〜500円とリーズナブルで、多くの主婦の方が使用しています。クエン酸水はスプレータイプの容器に詰め替えると便利です。洗面台、台所の水場、風呂おけ、トイレの便器などの掃除に効果を発揮し、軽く吹きかけ、雑巾やスポンジでこすったり拭いたりするだけで汚れが落ちます。気軽に使えるものなので、毎日のお掃除で使いたいですね。まとめ50人の主婦の方に、掃除に関するさまざまな質問をしてきましたが、いかがだったでしょうか?ひとくちに掃除といっても、そのやり方や使用する道具には主婦のみなさんの知恵や工夫がたくさん。新聞紙、割り箸、古くなった布、重曹など、家にあるものを上手に再利用すれば、大きな節約にもなります。少しでも家計を楽にするために、主婦は日々努力をしているのです!
2017年03月03日社会的にも省エネ化がうたわれるようになり、家づくりのテーマのひとつとしても省エネが掲げられるようになりました。その中でしばしば聞かれるのが「省エネ基準義務化」という言葉。一体どのような義務で、住宅や生活はどのように変わるのでしょうか。詳しく見てみましょう。■省エネ基準義務化への対応2015年から、現代の住宅における「省エネルギー性」に関する基準が設けられ、省エネが義務化することが決定しました。法案の名称は「建築物の省エネルギー性能の向上に関する法律案」というものです。日本の省エネルギー基準は、当初「新省エネルギー基準」というものが設けられ、そこから「次世代省エネルギー基準」「改正省エネルギー基準」へと強化され、東日本大震災後の2013年、新たに「改正省エネルギー基準」というものに改正されました。そして、これまでは基準でしかなかった省エネルギー基準が2020年にはすべての新築住宅を対象に義務化することが求められるようになりました。つまり、国が定めた省エネルギー基準に則った家でないと建てられないことになっているのです。これまでの住宅では、石油やガスなどのエネルギーが多用されていましたが、国内におけるこれらのエネルギーの自給率はわずか4〜5%。そのため国としては少しでも住宅での消費エネルギー量を減らしたいと考えているのです。また、義務化されることで温室効果ガスの排出量の削減も狙えるため、こうした目的も考えられるでしょう。突如起こったことのようにも思えますが、海外ではすでに省エネ基準の義務化は進んでいて、アメリカ、イギリス、ドイツ、韓国などでは数十年前から適合義務がありました。冬に暖房が必要になる国でありながら無断熱が許されていたという日本の状況は、世界から見ても遅れた状態にあったのです。また、日本で特に弱点だったのが窓の性能。窓の断熱性能は「熱貫流率」が低いほど高性能と言われますが、日本ではこの数値が4を超えるアルミ複層ガラスを用いている住宅が多く見られます。実は窓は、暑さ、寒さの原因と言われるほどに重要なもので、ドイツでは数値が1.3を超えるものは使用禁止となっています。こうした点を考慮すると、これまでの日本は他国に比べると基準が低いと言わざるを得ない状況だったのです。■改正省エネルギー基準は前の基準とどこが違う?改正省エネルギー基準の義務化が重要であることはわかりましたが、省エネ基準自体は昔からあったものです。今回の改正省エネルギー基準が今までのものとどのように違うのかわからないという方も少なくないでしょう。以下では、以前の基準と比較してどのように変わったのかを見てみましょう。【一次エネルギー消費量基準を導入】もっとも大きな違いとしては、旧基準である次世代省エネルギー基準が、壁が開口部などの冷暖房する空間と外気を仕切る「外皮」を断熱性能だけで評価していたのに対し、改正省エネルギー基準では、外皮に加え「一次エネルギー消費量基準」というものを新たに導入した点が大きな変更点です。一次エネルギー消費量とは、住宅の燃費の良さを表すもの。これまでの住宅では主に断熱性能を評価していましたが、それだけでは家の中で使うエネルギー量を減らすには至りませんでした。そこで、設備機器を含めた全体の省エネ性能を評価することで燃費の良い家を増やそうと、一次エネルギー消費量の基準が設けられたのです。戸建住宅の場合、空調や冷暖房、換気、照明、給油、家電調理などの設備のエネルギー消費量を合計することで、一次エネルギー消費量は算出されます。その際、太陽光発電やエコキュートなどの高効率給湯器は、エネルギー削減量として差し引くことができます。こうして算出された一次エネルギー消費量が、旧基準の断熱性と標準的な設備を考慮して割り出された基準値を下回ることが求められます。【外皮の計算方法も新しいものに変更】一方、外皮の評価方法も従来のものとは変わります。これまでは床面積から算出した「熱損失係数」と「夏期日射取得係数」を活用していましたが、それに代わり、外皮表面積から算出する「外皮平均熱貫流率」と「冷房期の平均日射熱取得率」に変更されました。これは、室内の寒暖差によって急病を起こしてしまう「ヒートショック」や結露の防止など、エネルギー消費量だけでは測ることのできない室内温度分布の観点も考慮されています。そしてこれまであった「年間暖冷房負荷」の基準が廃止となりましたが、断熱性能については旧基準に相当する水準が引き続き求められます。【地域区分は6から8に変更】改正前は6つだった区分が8つに変更されました。また、すべての区分で「日射遮蔽性能(日射熱取得率)」「断熱性能(熱貫流率)」の基準が設けられていましたが、改正後は区分1〜4に属する寒冷地においては日射遮蔽性能の基準が設けられておらず、区分8に属する蒸暑地においては断熱性能の基準が設けられていません。省エネ基準の判定は、「建築主の判定」と「設計・施工指針」のふたつのルートで行われます。建築主の判定は複雑な計算を用いる必要があるため、特別な支援プログラムが用いられ、一方の設計・施工指針に用いられる「外皮性能簡易計算法」は、外皮の建材に関する仕様書を使うと簡単に算出することができます。■新しい基準では光熱費が以前と比べてどれくらい削減できる?新しい基準が定められたことで、光熱費にはどのような変化があるのでしょうか。改正省エネルギー基準をすべて満たしている家と無断熱の家で比較してみると、60%近くもの削減が予想されることがわかりました。また、国土交通省が発表している資料によると、昭和55年に建てられた無断熱の家の年間光熱費が133,000円なのに対し、平成28年に建てられた省エネ基準を満たした家の年間光熱費は52,000円という結果が出ています。年間費用で比較しても大きな差額だと言えますが、これが35年も積もると、その差額は2,835,000円にものぼることになるのです。それでは、具体的にどのような部分において費用が削減されるのか見てみましょう。家庭におけるエネルギー消費は「給湯」がもっとも多く、次いで「照明・動力」「暖房」「冷房」という順番になっています。そのため、空気中の熱を集めて熱に変えるヒートポンプ技術を使った「エコキュート」、これまで無駄にしていた排熱を使ってお湯をつくることができる潜熱回収給湯器「エコジョーズ」などを駆使することで、給湯にかかる光熱費をぐんと抑えることができます。また、照明はLEDへの切り替えが進んでいますが、これも省エネに効果的。LEDの消費電力量は白熱電球の4分の1〜5分の1と言われていて、電力の変換効率は最大で34%。蛍光灯が25%、白熱電球が10%なのに比べると節電性が高いことがうかがえます。LEDは寿命の長さも特徴のひとつで、白熱電球の寿命が1,000〜2,000時間、蛍光灯の寿命が6,000〜12,000時間なのに対しLEDの寿命は40,000〜60,000時間。圧倒的に長く、光熱費のコストダウンも狙えるのです。さらに、実際に家を建てる地域よりも1段階寒い地域での省エネ基準に合わせると、節約効果はぐんと向上します。こうした機能の高い住宅を昭和55年の無断熱の家と比べると、年間で光熱費に190,000円もの差が生じるという結果も見られました。この金額が15年積み重なると3,000,000円もの差額になります。省エネ基準を満たすためには初期費用がかかるという懸念がありますが、こうした光熱費の差額を考慮すると、最終的には省エネ住宅の方がずっとお得だと言えそうです。■ゼロエネルギー住宅とは?これからどんどん普及していく?住宅の省エネルギー化を進めるにあたって、政府が最終的な目標としているのが「ゼロエネルギー住宅」です。これは住宅で使用されるエネルギーをゼロにすることを目標としているもので、現在の計画では、2030年に新築住宅の平均をゼロエネルギー住宅に、2050年にすべての住宅がゼロエネルギー住宅となることを目指しています。ゼロエネルギー住宅では、これまで掲げられてきた省エネに加え「創エネルギー」の導入も推奨されています。そして自宅で消費するエネルギー量よりつくりだすエネルギーの方が多い家を「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」、ZEHには至らないものの近い状態の住宅を「NearlyZEH(ニアリー・ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」と呼んでいます。NearlyZEHの定義としては、「ZEHを見据えた先進住宅として、外皮の高断熱化及び高効率な省エネルギー設備を備え、再生可能エネルギーにより年間の一次エネルギー消費量をゼロに近づけた住宅」とされています。数値で言うと、100%以上の省エネを実現したものをZEH、75%以上100%未満の達成率のものをNearlyZEHと定めています。以下では、具体的にZEHと認可されるために必要な条件を見てみましょう。【外皮の高断熱化】ZEHを実現するには、屋根や壁など外皮の断熱性を高めなくてはなりません。「強化外皮基準」で8つに分けられた区分のうち、住宅が該当する区分が定める数値を下回らなくてはなりません。高断熱が実現し、夏は涼しく冬は暖かい家になると、冷暖房の利用が自ずと減ってきます。住宅における冷暖房によるエネルギー消費量は大きいため、この部分が減ることによってエネルー消費量はぐんと少なくなります。ZEHの目的として、単純にエネルギー面がプラスマイナスゼロになれば良いというわけではなく、使用するエネルギー量自体をきちんと減らすことも考慮されていることが窺えます。【高効率な省エネルギー設備】ZEHの住宅では、使用する設備に省エネタイプを選ぶことも重要です。前述のようなエコキュートやエコジョーズといった設備や電球などの設備をはじめ、工夫できるところはたくさんあります。住宅で使用する設備は給湯や照明のほかにも、冷暖房や換気に関するものなど多岐にわたります。これらのひとつひとつに省エネタイプのものを選ぶことで、住宅全体のエネルギー消費量が抑えられZEHの実現へとつながるのです。【再生可能なエネルギーを活用】上記でご紹介した方法のように、極力使用するエネルギー量を抑えることは大切です。しかし暮らしていく上で、エネルギー量を完全にゼロにすることは不可能でしょう。そこでZEHの住宅を叶えるために、消費量以上のエネルギーを生み出すことが求められるのです。ポイントとなるのが、「自然エネルギー」。自然エネルギーとは太陽光や地熱、風力、水力など自然の力を活用して起こすエネルギーのこと。エコキュートなども自然エネルギーを上手に活用した設備となっています。ほかにも屋根に太陽光パネルをつけて発電をしたり地中に管を通したりすれば、家で使う電力をまかなえるだけでなく、余った分は電力会社に売ることもできます。また、こうしたエネルギー量を測るために計測装置を設置することも、ZEHの条件のひとつと言えるでしょう。もし家を建てる際にZEHを希望する場合、高性能な設備などを用意するために追加費用として2,500,000〜3,000,000円ほどかかると言われています。やむを得ない費用とは言え、大きな額の出費となってしまうことが予想されます。そこで国ではZEHの補助金制度を設けています。対象となる設備は高断熱の外皮や窓、高効率の空調や給湯、換気、照明器具などで、2016年度の補助金の額は全国一律で1,250,000円、寒冷地仕様の住宅の場合は1,500,000円でした。この時注意しておきたいのが、ZEHにおいて不可欠な太陽光発電は補助の対象外であるということです。しかし、太陽光パネルの設置費用は補助金の額にほぼ相当しています。そのため、補助金は太陽光パネルの設置費用に充てると良いでしょう。また、対象となる住宅の条件は以下の通りなのでこちらも申請前に確認しておきましょう。・専用住宅で、補助金の申請者自身が常時居住する住宅であること。ただし、住宅の一部に店舗などの非住宅部分があっても、条件を満たせば認められます。・新築建売住宅の場合は、申請者が建売住宅の購入予定者でもあること。・既築住宅の場合は、申請時に申請者自身が所有していること。賃貸住宅や集合住宅は基本的に対象外となりますが、申請者が所有する賃貸住宅・集合住宅の一部に申請者自身が居住する場合、その部分にのみ申請することは可能です。■まとめ国は2020年までに省エネ基準の義務化やZEHの標準仕様化を目指しています。もちろんエネルギー消費量を考えたゆえのことではありますが、これによって私たちの住宅が快適で暮らしやすいものになることが予想されます。省エネ基準の義務化にともない、省エネと創エネを実現していきましょう。
2017年03月01日地球温暖化を緩和させるためにさまざまなエコ活動が見られますが、その活動を住宅に応用したものが「省エネ住宅」です。しかし「実際に住人にはどのようなメリットがあるのかいまいちよくわからない」という方もいるのではないでしょうか。そこで今回は省エネ住宅について詳しくご紹介します。■省エネ住宅って?そもそも省エネ住宅とはどのような住宅なのでしょうか。簡単に言うと、消費エネルギーを極力抑えた家のこと。家庭では冷暖房や給湯器などさまざまなものにエネルギーを使っていて、日本で1年に発生する二酸化炭素は12億トンにものぼると言われています。そして、そのうちの1割が住宅から出ていると言われているのです。こうした点から、消費エネルギーの削減とともに二酸化炭素の排出量を減らすことが省エネ住宅の目的となっています。また、単純にエネルギー消費を抑えれば良いのではなく、省エネでありながら快適であるという点が省エネ住宅におけるポイントとなります。「快適な住宅」とは、真冬や真夏でも過ごしやすい家のこと。中でも、部屋の暖かさを逃さない「断熱」、外からの熱気を入れない「日射遮蔽」が快適さを決めるカギとなります。断熱と日射遮蔽の機能が高い家であれば、冷暖房に頼る必要がなくなり、自然と消費エネルギーの削減にもつながるためです。家の中ではさまざまなことにエネルギーを消費しますが、全体の30%を冷暖房が占めていると言われています。そのためこの部分を改善することで大幅な省エネも見込めるのです。■省エネ住宅で利用される自然エネルギー省エネ住宅において欠かせないのが「自然エネルギー」というもの。あまり聞きなれない言葉ですが、太陽光や風、水の力を活用したエネルギーのこと。これらを二酸化炭素の原因となる電気やガス、石油などのエネルギーの代わりに使うことで省エネにつながります。自然エネルギーは、主に「太陽熱」「風」「地熱」の3つが重宝されています。以下でそれぞれのエネルギーの活用法を見てみましょう。【太陽エネルギーの活用】太陽エネルギーは主に太陽光発電に活用されていて、屋根や庭に太陽光パネルを設置して電気に変換するという方法が採用されています。実際につくられた電気は家庭で使うことができるほか、余ったら電力会社に買い取ってもらうこともできます。また、太陽光とオール電化を併用すれば、節約にもつながるでしょう。つくられた太陽光熱は、冬と夏で異なる活用法が考えられます。例えば冬は、外気を専用のダクトで取り込んで屋根に設置したガラスで暖め、それを床下に送って放出することで家を暖めることができます。夜は外気の取り込みを中止して、床下に貯めた暖かい空気を放出すれば家中が暖かいまま夜を過ごすこともできるでしょう。一方、夏には暑い空気が家に溜まらないように屋外に熱気を放出することもできます。さらに、放出した空気や太陽熱を活用してお湯を沸かす仕組みにしておけば、お風呂や給湯などに活用することもできます。【地熱エネルギーの活用】地熱エネルギーとは、日本の豊かな地熱資源を活用したもの。地下5メートルの地中は一年中安定した温度を保っているため、太陽光発電や風力発電のように天気に左右されることがないという強みを持ったエネルギーです。地中熱の活用法にはいくつかありますが、ひとつめは「空気循環」、ふたつめは「熱伝導」です。空気循環には「クールチューブ方式」と「ヒートポンプ方式」があります。クールチューブ方式は建物の外から地中にかけて管を埋め、地中から建物内にもその管を通すというもの。夏に30度の外気を管に通すと、15度ほどの地中で冷やされます。そしてそれを屋内に持ち込んで室内を冷やすという仕組みです。しかしこの方法にはデメリットもあります。高温多湿な地中で冷やすため結露が生じカビが生えてしまうのです。そこで採用されるのが「ヒートポンプ方式」。管の中には外気ではなく気体の冷媒を通して熱を取り除くことで結露を防ぐことができるのです。また、熱伝導に利用する場合は「伝導型地中熱利用方法」というものが採用されています。床下システムというものを設置しておき、春から夏にかけて暖められた地中熱を冬まで持ち越します。そして冬になると床下に暖気を送り込み家を暖めるという仕組みです。そのほかにも、風車の回転を利用した風力エネルギーや、水の力を利用した水力エネルギーなどが挙げられます。■省エネ住宅の設計ポイント実際に省エネ住宅の建設を考える際に、どんなところに気をつけたら良いのでしょうか。住宅が省エネ住宅に該当するかどうかを判断するには「住宅の省エネルギー基準」というものが基準とされていて、一般的にはこれを満たすと省エネ住宅とみなされています。これは1980年に制定されて以来、法律の改正に合わせて強化されていて、2013年の改正時からは外皮性能と住宅全体で使用するエネルギー量の二面から住宅の省エネルギー性能が評価されるようになりました。また、この基準は日本全国を8地域に分け、エリアごとに基準値を定めています。さらに、省エネ基準を上回る基準として「住宅事業建築主の判断の基準」、「低炭素建築物の認定基準」というものもあります。これらの基準を満たすためには高度な設計が求められますが、以下のような点に気をつけておくと良いでしょう。【断熱】まず大切なのが断熱を意識することです。床、外壁、天井、屋根など外気に接している部分を断熱材で隙間なく包みましょう。室内から熱を逃さず温度を下げないことが大切です。もし断熱材に隙間があると熱が室外へと逃げてしまうだけでなく、逆に外から熱が侵入しやすくなってしまいます。すると室内の温度を一定に保つことが難しくなり、結果的に結露ができやすくなってしまうのです。特に大切なのが、窓など開口部の断熱。冬の暖房時に室外へ出てしまう熱の5割が開口部から、夏の冷房時に外から侵入する熱の7割が開口部からと言われていることからも、断熱のキーポイントであることが窺えます。二重窓にしたり複層ガラスの窓にしたりすることも効果的です。【遮熱】次に大切なのが遮熱です。断熱が進むと今度は熱を外に出すことが難しくなってしまうため、直射日光による熱が入り込むのを避ける必要があるのです。遮熱をすると冷暖房の効きが良くなるというメリットがあります。遮熱の具体的な方法には、窓の内外にブラインドや遮熱ガラス、ひさしなどを設置して太陽熱を遮断する方法が考えられます。ブラインドなどは、窓の内側より外側につける方が効果がぐんと上がります。【換気】そして換気も非常に重要です。絶えず空気が流れる環境をつくっておくことで部屋間の温度を一定に保つことができるようになり、快適性が向上するだけでなく結露予防にもなります。■省エネ住宅のメリット省エネ住宅にすると快適な住まいが手に入ることがわかりましたが、実際にはどのようなメリットがあるのでしょうか。以下で見てみましょう。【コストが削減できる】まずは省エネが実現することによってコスト削減につながるという点がもっとも大きなメリットだと言えるでしょう。住宅の環境が整うことによって冷暖房に使う費用を削減することができます。さらに太陽光発電などでつくった電気を売ればお金をつくることも可能です。【家の中の寒暖差が少ない】前述の通り、省エネ住宅には断熱材が使われていて、家の中の温度差を少なくするように努めています。機密性にも優れているため、外の寒さや気温の変化に影響を受けることが少なくなります。家の中の部屋間の温度差も少なくなるので、高齢者やペット、赤ちゃんにとっても住みやすい住宅が実現します。【空気がきれい】省エネ住宅は気密性にも優れていますが、一方で空気が外へ出て行きにくくなり淀んでしまうというデメリットも考えられます。そこで現在の省エネ住宅では、室内の空気を効率よく換気するシステムを採用。計画的に空気を循環し、いつでも家の中の空気をきれいに保つことができるようになりました。【遮音性、耐久性が高い】気密性の高さゆえに、外からの騒音をシャットアウトするとともに、家の中で発生した音も外に漏れにくいつくりにもなっています。結果、遮音性の高さも兼ね備えた住宅になります。また、断熱性が高く結露を防いでくれるのも省エネ住宅のポイントのひとつ。そのため構造部に腐食が出ることもなく家自体の耐久性も向上します。【環境にやさしい】そして忘れてはならないのが、本来の目的である地球にやさしい家であるという点。自然エネルギーを駆使しているので、問題となっている二酸化炭素や有害物質の排出量を抑えることに成功し、人間だけでなく、環境にもやさしい住宅が実現します。■省エネ住宅のデメリット良いところだらけのように思える省エネ住宅ですが、デメリットもあるのでしょうか。実は使うエネルギーやつくりが通常とは異なっているために初期費用が高くなってしまうのです。例えばオール電化にする場合、自然エネルギーを使った設計にすることからも、一般的にガスの設備に比べると費用は高く設定されています。新築で省エネ住宅にする際はもちろん、リフォームで省エネ住宅を実現する場合でもコストは高くついてしまうでしょう。そのため、窓などの開口部だけに絞ってリフォームをするなど部分的なリフォームからはじめるという方も多く見られます。しかし、初期費用が高いからと言って省エネ住宅を諦める必要はありません。日本では省エネ住宅の普及に力を入れていることからも省エネ住宅に対する補助を拡大しています。実際に以下のような補助があるので、一度検討してみると良いでしょう。【エコキュート補助金】給湯に使用するエネルギーは、家庭で消費するエネルギー量の3分の1を占めていると言われています。そのためエコキュートは省エネ効果の高い給湯器として国から認定され、補助金の交付対象になっています。しかし、国の補助はすでに終了していて、全国一律の補助は存在していません。現在は自治体ごとに補助を行なっていて、補助金額も自治体によって異なります。また、自治体によっては補助を終了しているところもあるので注意が必要です。補助を希望する場合は、まず自治体が補助を行なっているかどうか確認しましょう。さらに補助は先着順となっているため、見つけたら早めに申し込んでおくと良いでしょう。【省エネリフォーム減税】また、省エネ機能が向上するリフォームを行う場合は税の控除が受けられます。例えばすべての窓に二重サッシやペアガラスを取り付けるなどの断熱リフォームと、天井裏に断熱材を設置するなどのリフォームを行った場合などが対象となります。減税には主に、「ローン型減税」、「投資型減税」、「固定資産税の減税」の3つがあり、状況に応じて併用することも可能です。ローン型減税の場合は5年以上の住宅ローンを借りて一定の省エネリフォームをした場合に利用することができ、一方の投資型減税の場合は住宅ローンの借り入れがなくても利用することができるもの。太陽光発電も設置する場合は控除額が増額されます。また、リフォーム完了の翌年にかかる固定資産税を3分の1減額することも可能となります。もし省エネリフォームを検討している場合は、これらを上手に使って賢く省エネ住宅をつくりましょう。■まとめいかがでしたか?省エネ住宅は環境にやさしいだけでなく人間にとっても快適で住みやすい家を実現してくれるものであることがわかりました。初期費用が高いというネックは補助金を活用しながら解決すれば、通常のリフォームと大差ない費用で行うことも可能です。家での時間をより心地よいものにするためにも一度検討してみるのも良いでしょう。
2017年03月01日進学や就職などを機にこれから一人暮らしを始めるという方にとって気になるのが、初期費用がどのくらいかかるのかという点です。せっかくの新生活をゆとりをもって始められるよう、一人暮らしにかかる費用と安く抑えるためのポイントをご紹介します。■部屋を借りる際にかかる費用の種類当然のことながら、まず一人暮らしを始めるために準備しなくてはならないのが、自分が暮らす部屋です。部屋を借りると言っても、敷金や礼金以外にも費用が必要になり、契約する会社や物件によって求められる金額は異なります。以下では、部屋を借りる際に主に必要となる費用と相場について見てみましょう。【敷金】敷金とは、貸主である大家さんに渡す「保証金」にあたるものです。住み始めた後に家賃を滞納してしまった際や、部屋を退去する際に修繕・クリーニングが必要な際などに使われます。そのため、原則として返還されるお金ではありますが、たとえ家賃の滞納がなかったとしても退去時に必要になることが多く、返還されないこともしばしば。もともと敷金が返還されない契約になっている場合もあるので、あらかじめ確認しておきましょう。敷金は、基本的には家賃の1ヶ月分〜3ヶ月分の間で設定されています。家賃70,000円の部屋を借りる場合、敷金の設定が1ヶ月分だったら70,000円、2ヶ月分だったら140,000円という計算になります。また、「敷金ゼロ」をうたっている物件もありますが、退去時にクリーニング代を求められるケースがほとんどなので、先に払うか退去時に払うかという違いに過ぎません。【礼金】礼金とは、その名の通り、大家さんにお礼の気持ちとして渡すお金のことです。昔は、親御さんが下宿先の大家さんに「うちの子どもをお願いします」と言って渡していたため、その慣習が礼金として残っているのです。こちらも敷金と同様、ほとんどが家賃の1〜3ヶ月分の間で設定されています。礼金は敷金とは違い、返ってこないお金なので、借主としては極力抑えたいところです。次のような物件の場合は礼金ゼロにしているケースも見られるため、探してみるのも良いでしょう。礼金ゼロ物件で特によく見られるのが、空室が多い物件。大家さんにとっては空室が長引くほど家賃収入が減ってしまうので、礼金を引くなどして少しでも早く借り手を見つけたいという思いがあり、礼金をなくしているのです。また、礼金はお礼のお金なので、UR賃貸住宅など公的機関が貸主となっている物件の場合は徴収できないという決まりになっています。【仲介手数料】仲介業者を介して契約を結んだ際は、業者に対して支払う手数料も必要になります。こちらは成功報酬なので、契約が成立した時に発生します。物件を紹介しただけでは払う必要はありません。仲介手数料の上限は貸主・借主の双方から家賃0.5ヶ月分ずつと定められていますが、借主が了承した場合は、貸主が全額に当たる家賃1ヶ月分を支払う契約にしても良いことになっています。実際、家賃1ヶ月分の支払いを求められることが多いようです。【前払い家賃】家賃は基本的に前払いなので、翌月分の家賃の支払いが必要になります。さらに、入居日が月初めでない場合は当月分の日割り家賃も発生します。例えば、3月20日に家賃70,000円の物件に入居した場合の日割り家賃は、以下の通りです。70,000円÷31日(3月の日数)×12日(入居日数)=27,097円【火災保険料】火事や水回りのトラブルなど災害による被害に対する保険です。賃貸の契約期間と同じ期間を対象にしていて、相場は20,000円前後となっています。賃貸契約の更新の際には、こちらも合わせて更新しなくてはなりません。【鍵の交換費】前の入居者が使っていた鍵から別の鍵に付け替えるために必要な費用です。鍵を交換しない選択もできますが、交換しておいた方が安心でしょう。費用は10,000〜20,000円程度で、オートロックの場合は30,000円近くかかることもあるようです。入居時ではなく退去時の支払いにしているところもあるようなので、支払いのタイミングはあらかじめ確認しておきましょう。上記を踏まえ、家賃70,000円(他、共益費・管理費3,000円)の物件で、敷金・礼金は各2ヶ月分、仲介手数料1ヶ月分、前払い家賃1ヶ月分として費用の計算をしてみましょう。敷金140,000円+礼金140,000円+仲介手数料70,000円+前払い家賃73,000円+火災保険料20,000円+鍵交換20,000円=463,000円こうしてざっと見積もるだけでも、家賃の半年分ほどの費用がかかることがわかります。■引っ越し屋にかかる費用引っ越しも費用がかかりますが、移動距離や荷物の量によって金額は変わります。3〜4月の新生活の時期は引っ越し業者の繁忙期にあたるため、それ以外の時期に比べると費用は高くなる傾向にあります。一人暮らしの場合は、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、レンジなどの主な家電に加え、布団やベッド、その他の荷物はダンボール10箱程度になることが予想されます。前述の荷物を想定し、以下で引っ越し費用について見てみましょう。【通常期の引っ越し費用】・同市区町村内(〜15㎞)…20,000円前後・同都道府県内(〜50㎞)…2,2000円前後・同一地方内(〜200㎞)…30,000円前後・東京から大阪など他の地方への移動(〜500㎞)…43,000円前後・遠距離移動(500㎞〜)…5,5000円前後同程度の距離の引っ越しでも、繁忙期となると以下のように値上がりします。・同市区町村内(〜15㎞)…25,000円前後・同都道府県内(〜50㎞)…30,000円前後・同一地方内(〜200㎞)…47,000円前後・東京から大阪など他の地方への移動(〜500㎞)…60,000円前後・遠距離移動(500㎞〜)…80,000円前後引っ越す距離や時期によって費用は大きく異なることがわかります。また、家族や友人たちの力を借りてレンタカーで引っ越しをすれば、費用もぐんと抑えることができるので、近距離であれば検討してみるのも良いでしょう。■必要な家具や家電にかかる費用一人暮らしの場合はシングル用の家電や家具で十分に事足りるでしょう。買い揃えるのにかかる費用を見てみましょう。【冷蔵庫】家庭用の大きいサイズの冷蔵庫だと、電気代もかさんでしまいます。そのため200ℓ以下のコンパクトサイズのものを選ぶようにしましょう。一人暮らし用のものであれば、30,000円以内で購入することができます。【洗濯機】一人暮らしになると洗濯の頻度は週に2〜3回程度になるので、こちらも必要以上に大きなものを買う必要はありません。タテ型やドラム式などさまざまな種類がありますが、それぞれメリットは異なります。ドラム式は水道代の節約になりますが、洗浄力が高く洗濯機自体の価格が安いのはタテ型。20,000円代で購入することができるので、一人暮らしの際はタテ型がおすすめです。【オーブンレンジ】一人暮らしをすると、一度に食べられる量なども限られるのでレンジに頼ることが多くなります。実家ではあまり使わなかったという方も、購入を検討しておきたいところです。温めや解凍などの最低限の機能のものであれば5,000円前後から、オーブン付きのものは10,000円以上します。【炊飯器】自炊の際に欠かせないのが炊飯器。最近ではご飯を炊くだけでなく、さまざまな料理に活用するアイディアも人気を集めています。2〜3合炊きの小さなものは5,000〜10,000円ほどで購入することができます。【ベッド】一人暮らしの場合は、毎日布団をたたまなくて済むためベッドを利用する方が多いようです。ベッド下に収納スペースがあるものを選べば、部屋をすっきり見せることも可能です。シングルベッドは15,000〜20,000円前後、下にデスクやソファを置くことができるロフトベッドは20,000〜50,000円ほどします。【テーブル】一人暮らしであれば座卓のテーブルをまずひとつ購入しておきましょう。横幅1mほどのものであれば5,000円以内で購入できます。その他、掃除機やテレビ、照明器具なども必要に応じて購入しておきたいところです。家具・家電には合わせて100,000円ほどは用意しておきましょう。また、冷暖房器具がすぐに必要な場合は、そちらも合わせて購入しましょう。家具や家電や容易に買い替えられるものではありません。あらかじめ部屋の寸法やレイアウトを確認し、失敗のないようにしておくことが大切です。■必要な生活必需品にかかる費用上記の家具・家電に加え、生活に欠かせない細々とした必需品も買い揃えなくてはなりません。どのようなものが考えられるか、以下にリストアップしました。【キッチン】・コンロ・鍋、フライパン・やかん・まな板・包丁・ボウル、ざる・食器・箸、スプーン料理があまり得意でない方は、軽量スプーンやピーラーなどの器具も揃えておくと安心です。部屋によってはガスコンロが使えないこともあるので、契約書で自分の部屋で使えるコンロの種類を確認しておきましょう。【トイレ、バス】・シャンプー、ボディソープ・洗顔料・歯ブラシ、歯磨き粉・トイレットペーパー・タオルタオルは忘れがちですが、バスタオルやフェイスタオルなど複数のサイズを用意しましょう。【掃除、洗濯用具】・ゴミ袋・各種洗剤、漂白剤・トイレ用ブラシ・雑巾、スポンジ・物干し竿、洗濯紐・洗濯バサミ・洗濯ネットその他、カーテンやゴミ箱なども必要になります。それぞれの単価は安いものが多いですが、一度に買うと費用もかさみます。20,000〜30,000円ほど確保しておくと安心でしょう。■初期費用を節約するコツ上記では一人暮らしを始めるための初期費用について見てきましたが、想像以上にお金がかかると感じた方が多いのではないでしょうか。しかし、うまく節約すれば初期費用を抑えることも可能です。以下では、「物件」、「引っ越し」、「家具・家電」それぞれの初期費用節約のコツをご紹介します。【物件費用を節約するコツ】①敷金あるいは礼金をゼロにする初期費用のうち、半分以上を占めるのが物件に関する費用です。ここを抑えると、大幅な節約になります。前述の通り、敷金・礼金がゼロの物件も探せばあります。もし希望の物件に敷金・礼金がついていたとしても「どちらかをゼロにしてもらえたら即決します」と交渉をすればゼロになることも多々あります。即決という切り札が大きな効力を発揮しますが、契約成立後に「やはり住むのをやめる」というのはマナー違反なので、本当に住みたい部屋にだけ交渉しましょう。②直接契約で、仲介手数料ゼロに仲介手数料が発生するのは、仲介業者を介した場合です。そのため、物件の管理業務を行なっている会社と直接契約を結べば、仲介手数料はかかりません。特に、物件の近所に店を構えている地域密着型の不動産であれば、仲介手数料ゼロのケースも多く見られます。また、仲介手数料ゼロの不動産サイトも増えてきているので、そうしたところで探してみるのも手です。③フリーレント物件を活用しようフリーレントとは、一定期間の家賃が無料になる物件のこと。無料期間は数週間から2ヶ月の間で設定されていることが多いようです。フリーレント物件の場合、短期間の契約は受け付けていないこともあるので、希望する契約期間と合うものを探しましょう。【引っ越し費用を節約するコツ】①単身パックなどお得なプランで依頼する引っ越し会社によっては、単身者向けの引っ越しプランを設定しているところもあります。学生なら学割があるところもあるので、そういったものを利用すると安くなります。ただし、設定されている積載量を超えると余計に費用がかさんでしまうこともあるので要注意です。②引っ越し時期の他、時間を譲れば安くなる引っ越しには繁忙期とオフシーズンがあることをお伝えしました。オフシーズンに引っ越しをすれば費用削減になりますが、引っ越し時間によっても費用を抑えることが可能となります。例えば土日の午前中などは人気の時間帯ですが、平日の午後便や、時間を指定しないフリー便を活用すれば、それだけで安くすることが可能です。見積もりの際に比較してみると良いでしょう。【家具・家電費用を節約するコツ】①家電つき物件なら購入の必要なし家具や家電については、最初から物件についているところもあります。すべて新品で揃えると100,000円近くがかかり、さらに次に引っ越しをした際に、前の部屋で使用していた家電が合わないというケースもあります。「家具家電付」という検索方法ができる不動産サイトもあるので、調べてみましょう。②家電のまとめ買いは、値引き交渉のチャンス家電量販店での買い物は値引き交渉ができるチャンスでもあります。特にまとめて家電を購入する場合は、費用が大きくなるので交渉もしやすくなるでしょう。また、配送料の値下げであれば交渉しやすいでしょう。■まとめ一人暮らしの初期費用は想像以上にかかってしまいがちです。しかし、ポイントを抑えれば、ぐんと節約することも可能になります。上記を踏まえた上で、自分にできる節約ポイントから実践してみてはいかがでしょう。
2017年03月01日車を購入するのにお金がかかるのはもちろんのことですが、維持費にもお金がかかってしまいます。少しでも費用を抑えて車に乗り続けるために、車の燃費は良くしておきたいもの。そこで今回は、車の燃費を良くするアイデアとガソリン代節約のコツをご紹介します。■車の燃費の確認方法まずは、車の燃費を知ることからはじめましょう。最近の車には燃費計が搭載されているものも多く瞬間燃費や平均燃費がわかるようになりましたが、燃費計のついていないものではなかなか燃費を知ることができません。また、車を購入する際に見るカタログと実際の燃費の差異に驚いたという方もいるのではないでしょうか。カタログ用の燃費は「JC08モード」という国土交通省が定めた特殊な計算方法を用いていて、実際に道路を走行して計測するのではなく、シャーシダイナモを使ってさまざまなパターンを計測したものを表記しています。そのため、道路状況などの条件が実際とは異なっていることが多く、燃費にも差が出てしまうのです。実際の燃費はカタログに表記されているものの70%程度ほどとなっています。それでは、実際の燃費を計測するにはどのような方法があるのでしょうか。以下では、燃費計の有無にかかわらず燃費を確認することができる「満タン法」という方法をご紹介します。【1.トップメーターをリセットする】だいたいの場合はメーターの横にリセットボタンがあるので、給油前にリセットボタンを押しましょう。【2.ガソリンを満タンに給油する】ガソリンまたは軽油を満タンまで給油します。【3.燃料が減るまで走行する】燃料を減らすことで、燃費の計算がしやすくなります。極力減らしましょう。【4.ガソリンを給油する】燃料がある程度減ったら、再び満タンにします。【5.走行距離を給油量で割る】1の手順でリセットしたトップメーターに表示されている数値を、給油した燃料のリッター数で割ります。例えばトップメーターの数値が「600.0km」となっていて、給料が「60L」だとします。すると走行距離の600を給油量の60で割るという計算になり、これによって算出された10という数値が1リッターあたりの走行距離となり、実燃費「10L/km」ということがわかります。また、最近では燃費の計算ができるアプリも登場しているので、ダウンロードして試してみるのも良いでしょう。前述のトップメーターの数値と給油量を入力するだけで燃費を割り出してくれます。さらには以前計算した燃費との比較もできるので、遠出した際の燃費などを比較してみても良いでしょう。■燃費を良くする運転方法ガソリンが多く消費されるのは、アクセルを強く踏み込むなどパワーを使う時。そのため、運転方法を少し工夫するだけで、燃費を良くすることができます。以下で紹介するポイントを意識して、できることから実践してみましょう。【発進時は徐々にアクセルを踏もう】一番ガソリンを使うのが発進時と言われています。アクセルを踏み込むとエンジンに高い負荷がかかるためです。ブレーキを離してすぐにアクセルを踏み込むのではなく、徐々にアクセルを踏みこんで無駄な加速はしないようにしましょう。AT車の場合はブレーキを離すとゆっくり加速するので、それを利用してアクセルの踏み込みを減らすのも有効です。【できるだけアクセルの踏み加減は一定に】また、アクセルの踏み具合は一定に保つよう留意しましょう。急なブレーキや加速を繰り返すとガソリンを無駄に消費し、燃費が悪くなる一方です。エンジンにも負荷がかかってしまうため、車に長く乗り続けるためにも注意しておきたいところです。速度に気をつけるのはもちろん、車間距離を十分に保つなどの工夫も考えられます。そしてなるべくブレーキとアクセルを多用しなくて済むよう、緩やかな速度で一定な運転をするよう心がけましょう。【エンジンブレーキを活用しよう】車は、エンジンブレーキを使っている間は燃料の供給がストップする仕組みになっています。そのため極力エンジンブレーキを活用してガソリンを節約するよう努めましょう。長い下り坂を下りる時や前方の信号が赤になった時などは、数100m手前からゆっくりアクセルを離しながら減速しましょう。ブレーキペダルは燃料を使ってしまうので注意が必要です。【アイドリングはなるべくしないように】エンジンがかかった状態で停車していることをアイドリングと言います。ガソリンの消費自体は少ないですが、積み重なると燃費が悪化する要因となってしまうので、踏切待ちなどで長時間停車する際などはエンジンを切るようにすると良いでしょう。また、近年発売されているエコカーにはアイドリングストップ機能というものがついていて停車の際は自然とエンジンが止まるようになっていますが、ついていない場合は極力手前から減速するなどの工夫をするとアイドリングをせずに済みます。他にも、渋滞に巻き込まれると加速や減速を繰り返すことになりガソリンが大量に消費されてしまいます。【クーラーは極力使わないように注意しよう】どうしても車内は熱がこもりがちなので、クーラーを活用しているという方は多いでしょう。ところがクーラーはエンジンへの負担が大きく、最大20%ほど燃費を悪くしてしまうこともあります。窓を開けたりするなどして極力使用しない環境づくりに努めましょう。一方、暖房の場合はエンジンの熱を活用して温める仕組みになっているため燃費に影響を及ぼすことはありません。【短距離走行を避ける】日常生活で車を活用しているという方が多く見られますが、実は短距離の走行を繰り返すと燃費が悪くなってしまうのです。というのも、エンジンが十分に温まらない状態で走行することになるため、燃料効率が落ちてしまうからです。短距離走行はガソリン消費量も多くなってしまうので、できるだけ避けたいところです。ひとつの目安は20km。20km以上の移動の時は車を活用するようにして、近場のスーパーなどであれば自転車や徒歩で済ませるようにしましょう。【車内に載せる荷物は少量に】車の中に使わないものまでたくさん積み込んでいる方がいますが、これも燃費を悪くするのでやめましょう。車が重くなるとその分ガソリンを消費してしまいます。どうしても重いものを積み込む場合は、トランクではなくできるだけ前方に積むようにすると車体が上向きにならずに済むので、空気抵抗が軽減できて燃費の悪化が軽減できます。大人数での乗車をする際にも同様に注意しましょう。■燃費を良くするための車のメンテナンス運転方法以外にも、メンテナンスを怠るとエンジンに負担がかかりガソリンを消費しやすくなってしまいます。日常的にメンテナンスを行い燃費の良い状態を維持するよう心がけましょう。【タイヤの空気圧を上げよう】タイヤの空気が少ないと地面との摩擦が多くなります。そのため、余計な負荷がかかりタイヤが一回転するのに必要なガソリンの量も多くなってしまいます。そこでタイヤの空気圧を上げておくと摩擦を減らすことができ、燃費も良くなります。また、「エコタイヤ」と呼ばれる低燃費のタイヤも登場しているので、そちらに買い換えてみるのも良いでしょう。たとえ摩擦が少なくても悪天候の日にブレーキが効きづらくなったり滑りやすくなったりしてしまうため、注意が必要です。【エアクリーナーをきれいな状態に保とう】意外と見落としがちなのがエアクリーナー。油汚れによる目詰まりなどを起こしていると、空気の通りが悪くなりエンジンの性能が悪くなってしまい、燃費にも影響を及ぼします。消耗品の中ではもっとも燃費に影響が大きい箇所でもあるので、定期的にチェックしましょう。【エンジンオイルの点検・交換は定期的に】車のエンジンオイルは人間の血液にもあたる大事なもの。ドロドロの血液が人のカラダに良くないのと同じように、エンジンオイルも汚れていると燃費が悪くなってしまいます。オイルの交換は3,000〜5,000km走行したところが目安だと言われていますが、3ヶ月に1度は点検してもらいましょう。【ラジエター液の交換も忘れずに】ラジエター液の交換も燃費を改善するのに有効です。ラジエター液を交換せずにいると、内部の腐食やエンジンの冷却効果を低下させる原因となってしまいます。車検時に一緒に交換してもらいましょう。【プラグ交換は20,000kmを目安に】エンジン内の発火を担う重要な部位であるプラグ。古く劣化していると火花が弱くなり燃焼効果も弱くなってしまいます。するとエンジンのパワーも落ちて燃費が悪くなってしまうのです。プラグは寿命が長いものですが、消耗品。20,000kmを目安に交換するようにしましょう。■燃費を良くするためのガソリンの入れかた運転方法や車のお手入れ以外にも、車の燃費を良くすることができます。以下では、燃費を良くするためのガソリンの入れかたをご紹介します。【ガソリンは朝入れた方が多く入れることができる】ガソリンも液体なので、気温が高いと膨張し、逆に低いと萎縮します。そのため、同じ量であっても気温が低い時の方がたくさん入ります。さらに、ガソリンは気化することでエンジンを冷やす効果もあるため、これによって燃費にも影響があります。そのため、気温が低い朝一番に入れるのがもっとも多く入れることができて燃費が良いと言えるのです。【満タンにせず少しずつ補給しよう】また、ガソリンを入れる際は必ず満タンにしているという方も多いのではないでしょうか。しかし満タンにすると、その分車が重くなるので逆効果。たとえば30L入れるだけでも子ども一人分の重さに値するので車からしたら相当な重量です。スピードやハンドリングにも影響が出ることが考えられるので少しずつ入れるようにしましょう。■ガソリン代を安くするコツ燃費を良くするのはもちろん大事ですが、車を維持する上でガソリンの費用を抑えることも重要なポイント。以下では、ガソリン代を抑えるコツをご紹介します。【ガソリンスタンドのクレジットカードを使う】ガソリンスタンドでは、専用のガソリンが安くなるクレジットカードを発行しています。リッター2円引きなどの割引ですが、ガソリンの費用が月に10,000〜20,000円ほどになる場合はこうしたクレジットカードを作った方がお得だと言えるでしょう。ただし、ある程度の利用がないと還元されない仕組みになっているため、まずは利用量と照らし合わせて検討してみるのがオススメです。【ポイント還元率の高いクレジットカードを使う】上記でご紹介したガソリンスタンドのクレジットカードではなく、ポイント還元率を重視したクレジットカードを利用するという方法もあります。また、普通のクレジットカードでもガソリンスタンドと提携しているところもあるので、クレジットカードを利用することでお得になる場合もあります。【セルフスタンドを使う】セルフサービスのガソリンスタンドも増えてきましたが、有人のスタンドより費用が安く抑えられるのでこちらもオススメです。給油の他、窓拭きや洗車も自分で行わなくてはなりませんが、不要な勧誘を受けなくて済むなどのメリットもあるので、慣れてしまえば気軽に使えるようになるでしょう。【JALやANAのマイルを貯める】ガソリンスタンドとJALやANAはマイレージプログラムで提携しています。そのためガソリンを給油すると、クレジットカードのポイント以外にマイレージも貯まるシステムになっています。例えばエネオスの場合、JALカードのお買い物で貯まるマイルが2倍になったり、ANAカードであればクレジットカードのポイントとは別にクレジット決済100円で1マイルが貯まったりします。【共通ポイントカードを活用する】上記でご紹介したクレジットカードの他に、Tポイントや楽天ポイントなどの共通ポイントカードともガソリンスタンドは提携しています。エネオスの場合、Tポイントなら200円で1ポイント、ドコモの共通ポイントであるdポイントであれば、通常100円につき1ポイントのところが2ポイント貯まります。共通ポイントとクレジットカードのポイントは併用して貯めることができない場合もあるので、その点だけ注意しておきましょう。■まとめいかがでしたか?車の燃費を良くする方法とガソリン代を安く抑える方法にはさまざまなものがあることがわかりました。どれも費用を抑えるだけでなく、車を長持ちさせる意味でも有効なものばかりなので、ぜひ試してみてください。
2017年03月01日電化製品を使っていなくてもコンセントに接続しているだけで消費される待機電力は、いわばムダな電力です。しかし、もちろんこのムダな電力にもお金はかかっています。そこで今回は、待機電力を削減して電気料金を削減する6つの効果的な方法をご紹介します。■待機電力って?電化製品が作動していなくても、コンセントにプラグを差し込んでいるだけで消費される電力のことを「待機時消費電力」、または「待機電力」といいます。待機電力とはその名の通り、次の作動を“待機している状態のときに消費する電力です。そのため、リモコン操作が必要な機器、受信・通信のために常に通電していなければならない機器、タイマー機能が付いており電源をオフにしても時間などが表示される機器など、常にスタンバイの状態を保つ必要がある電化製品で消費されています。待機電力は、私たちがより便利に電化製品を使えるように工夫された結果だともいるのですが、電化製品を使用しているわけでもないのに電気を使い続けているとすればこれほどムダな電力はないといわざるを得ません。しかしながら、省エネや節電の話になると頻繁に取り上げられるにもかかわらず、待機電力を節約しようという意識を持っている人はとても少ない印象です。その理由は、多くの人が「待機電力で使用する電力量なんてほんのちょっと。大した節約にはならないのでは?」と考えているからではないでしょうか?待機電力は家庭で消費している電力量の約5.1%を占めています。これを電気代に換算すると、4人世帯の場合では年間で約7,200円になります。4人世帯の1ヶ月にかかる電気代の平均が約12,000円なので、待機電力をすべてカットできればおよそ半月分以上の電気代を節約できることになるのです。このように考えると「たかが待機電力、されど待機電力」であり、待機電力のカットによって節約できる金額も、なかなかバカにならないと感じるのではないでしょうか?以下では、待機電力を節約する効果的な方法をご紹介していきます。「もったいない!」と感じた方はぜひ実践してみてください。■待機電力の効果的な節約方法5つ【方法1】待機電力量が大きい家電製品を把握する待機電力を節約するといっても、家の中に数ある電化製品すべてに節電対策を行うのは大変面倒ですし、継続して行うことも難しくなります。また、電化製品の中には、機器の特性としてこまめな電源のオンオフが適切でないものもあります。そこでまずは待機電力を大きく消費する家電製品、または待機電力を小さくしやすい電化製品を知り、それらに焦点を当てて待機電力量を見直していくのが有効です。いくつかの気になる電化製品だけでも節約対策するだけで、待機電力の大幅カットにつなげることができるでしょう。以下にランキング形式で待機電力が大きな家電製品をご紹介しますので参考にしてみてください。ちなみに、各電化製品のワット数(W)はそれぞれの待機電力を示しています。つまり、その数値にプラグをコンセントにつないでいた時間を掛けることで、待機電力による電力消費量が算出できます。1位:【モデムやホームゲートウェイ機器類】(7.34W)ほとんどの人がスマホやパソコンを所有している現代では、多くのご家庭でモデムなどのネット回線に関わる通信機器は生活に欠かせないものとなっています。しかし、通信機器類は精密機器でもあるため、こまめな電源のオンオフが機械の故障につながる可能性もあります。そのため、回線を使っていないときでも常に主電源をオンにする必要があり、必然的に待機電力が大きくなってしまいます。2位:【ガス瞬間湯沸かし器】(7.05W)ガス瞬間湯沸かし器はガスで瞬間的に水を加熱し、蛇口からお湯が出るようにするための電化製品です。「ガスを使ってお湯を沸かしているのに電力が必要なの?」と疑問に思うかもしれません。しかし蛇口をひねったときの水の流れをセンサーで感知し、水を設定温度に温められるようガスの量を調節し、水圧を制御して水量を一定に保つといった一連の細かな動作はすべて電気によって行われているのです。蛇口をひねればいつでも数秒で適切な温度のお湯が流れてくることを考えると、電源が入っているときには常にスタンバイの状態であり、多くの待機電力を消費していることが想像できます。3位:【ガス給湯器付き風呂がま】(6.65W)ガスを利用していることで盲点になりがちですが、ガス給湯器付きの風呂がまも瞬間湯沸かし器と同様、待機電力が大きい家電の筆頭です。ガス給湯器の場合は、夏場であれば入浴時以外に使う必要があることはほとんどありません。もちろん冬場でも、使わないときは電源をオフにすることを習慣づけましょう。待機電力に加えてガス代の節約にもつなげることができますよ。4位:【パソコンネットワーク機器】(5.92W)パソコンネットワーク機器には、ルーターやコンバータなどが含まれます。こちらもモデムなどと同じく電源を落とすことが適切でない場合が多いため、待機電力量を抑えにくい電化製品だといます。5位:【FAX】(3.43W)FAXには専用機のほか、FAX機能付き電話も含まれます。FAXは電源が入っていれば常に受信待ちの状態であるため、待機電力を大きく消費する電化製品の1つです。データの送受信などは、現在ではパソコンなどを通じて行う場合も多いでしょうから、ほとんど使っていないならば思い切ってコンセントからプラグを抜いてもよいかもしれません。6位:【固定電話】(2.46W)家庭に設置している固定電話も、FAXと同様の理由から常に受信待ちの状態を維持する必要があり、待機電力は比較的高くなっています。ご家族全員がそれぞれにスマホや携帯電話を所有しているならば、設置の必要があるかも一度検討してみるとよいでしょう。7位:【温水洗浄便座】(2.21W)エアコンやテレビ以上と意外にも大きな待機電力を消費しているのが、温水洗浄便座です。夏場など便座や温水の温度がそれほど気にならなければ、プラグを抜いて待機電力を節約することも可能です。8位:【ミニコンポなどのオーディオ機器類】(1.91W)AV機器は以前から待機電力が大きな電化製品として知られています。もちろん、製品性能の向上により数年前に比べて待機電力量が飛躍的に小さくなっていることも事実ですが、オーディオ機器の場合は、タイマー機能などの必要性がなければ使わないときはプラグから抜いてしまうことをおすすめします。9位:【DVDレコーダー】(1.77W)AV機器の中でもDVDレコーダーやテレビなどの場合は、実はプラグを抜いてしまうことでかえって消費電力が大きくなる可能性があります。プラグを抜くと、それまで機器に記録されていたさまざまな情報が一度リセットされてしまうことになります。そのため、いざ使おうとしてプラグをつなぎ電源を入れると、失った情報をもう一度ダウンロードしなければならなくなるのです。このときかなり大きな電力を消費してしまうため、あまりこまめにプラグを抜いてしまうと、削減できる待機電力よりも電源を入れた際に消費する電力のほうが大きくなってしまいます。DVDレコーダーなどの場合は、製品に省エネ機能などがあれば積極的に活用していき、プラグを抜くのは長期間家を空けるときなどに限定するほうが無難です。10位:【冷暖房兼用のエアコン】(1.74W)以前は待機電力量の上位にランクインしていたエアコンですが、近年の製品は性能がよく、他の電化製品に比べて比較的待機電力が小さくなっています。とはいえ、エアコンは春・秋の時期など使わない期間も長い家電製品ですから、長期間使用しないときにはプラグを抜いて待機電力の節約に努めましょう。エアコンと同じく、以前は待機電力量が大きいと考えられていたテレビはランク外。エアコンに続く11位で、待機電力は1.66Wになります。テレビも現在では機能性が向上しており、以前ほど待機電力を消費しないようになっています。一方で、従来通り待機電力が大きい電化製品が給湯機器です。給湯機器は通信機器とは違ってこまめに電源をオンオフすることもできるため、とにかく「使わないときは電源オフ!」を徹底していくことが、待機電力節約の大きなポイントになります。【方法2】主電源をオフにする特にテレビなどのリモコン操作をともなう電化製品は、リモコン操作でスイッチを切ってもスタンバイの状態になっているので、より大きな待機電力を消費します。使わないときは主電源からオフにすることをクセづけましょう。これだけで、待機電力量の約33%を節約することができます。【方法3】コンセントからプラグを抜くある期間しか使わない電化製品(エアコンなど)、こまめにプラグを抜いても機械そのものの機能性に問題がない電化製品(洗濯機など)はプラグを抜いてしまいましょう。プラグとコンセントがつながっていなければ通電することはないため、待機電力は0になります。電化製品を使っていないときだけでもプラグを抜いておくだけで、待機電力の約49%を節約することが可能です。ただしプラグを抜く際には、製品の機能性に影響を及ぼさないかを考慮するのが重要なポイントです。先ほどネット関連の通信機器やDVDレコーダーなどのAV機器にプラグを抜く節電方法が向かないことはご説明しましたが、もう1つ注意してほしい電化製品にエアコンがあります。オフシーズンにプラグを抜いておくことはもちろん待機電力の節電対策として効果的です。しかし、あまりこまめに抜いたりさしたりを繰り返すと、エアコンが故障する可能性があります。特に気をつけるべきは、コンセントにプラグをさした直後です。このときすぐに運転をはじめてしまうとエアコン内部の空気の循環が滞り、エアコンが傷つくおそれがあります。コンセントにプラグをさしてから数時間は、エアコンを使用しないようにしましょう。【方法4】節電タップを効果的に活用する待機電力の節約といえば、多くの人が思い浮かべるのが節電タップではないでしょうか?ひとつひとつの電化製品のプラグをいちいち抜く手間が省けるので、取り組みやすく続けやすい節電対策としてもおすすめできます。しかしながら、節電タップを取り入れることでいったいどれほどの節約効果があるのでしょうか?家庭にある主要家電6つを節電タップにつなぎ、就寝時間などを利用して1日8時間スイッチをオフにしたとすると、年間では1,000円以上もの節約になるそう。一方で、スイッチランプをつけたままにしていた場合に6つの節電タップが消費する電力は、年間約136円になります。この金額を考慮しても十分な節電効果が見込めることが分かりますね。【方法5】長期間家を空けるときはブレーカーを落とすもっとも手っ取り早く待機電力の節電効果も高いのが、すべての電化製品の大元となるブレーカーを落としてしまうこと。もちろん、冷蔵庫など常に運転している必要がある部分まで電源を落とすのでは生活に支障が出るので、必要な部屋のブレーカーを落とすだけでOK。出張や旅行などで長期間家を空けてしまう場合は、安全性を確認したうえで実行してみてください。■省エネ家電に買い替えてみようここまで待機電力を効果的に節約するための5つの方法をご紹介していきましたが、実はもっとも待機電力の節約効果が高いといえるのは、現在使っている家電製品そのものを省エネ家電に切り替えることです。さまざまな家電製品の機能は年々向上し、それにともなって待機電力を削減する仕組みも優れたものになっています。たとえばオートオフ機能。一定時間が経つと自動的に電源が落ちる仕組みになっており、待機電力を最小限に抑えることができます。また、DVDレコーダーなどでは表示オフ機能で省エネできるものもあり、プラグを抜くことで設定が毎回リセットされるといった煩わしさもなくなります。もちろん初期投資は必要ですが、省エネ家電に切り替えることで待機電力だけでなく、消費電力全体を抑えることができます。長い目で考えれば、結局は電気代の節約になることも少なくありません。先ほどご紹介したランキング上位の家電を1つでも省エネのものに切り替えるだけで、大きな節約効果が期待できます。ぜひ検討してみてください。■まとめいかがでしたか?今回は消費電力の中でも特に待機電力について取り上げ、効果的に電気代を節約する方法をご紹介しました。何か1つでもできることからはじめてみて、待機電力の削減、そして電気料金の節約につなげていただければと思います。
2017年03月01日毎月の電気料金の支払い方法はいくつかありますが、なんとなく選んでいる人も多いのではないでしょうか。実は電気料金の支払いは、方法を選ぶことで今よりも安く抑えられる可能性があります。そこで今回は、どういう場合にどのような支払い方法がお得なのかについて詳しくご紹介していきましょう。■電気料金の支払い方法を見直すメリット電気料金などの公共料金の支払いは毎月あるため、月々の支払い額がたった10円違うだけでも、その状態が1年間続くと120円の差になります。何年も払い続けることを考えれば、「塵も積もれば山となる」の言葉通りそれなりの額を節約できることになるのです。公共料金の中でも電気料金は支払い額が大きくなりがちですから、できる限り安くなる方法を選びたいものです。また、電気料金には支払い期日が定められていて、遅れるとペナルティが課せられるため、より確実に期限内に支払うことができる支払い方法を選ぶのが得策と言えます。電力自由化の前から存在する大手電力会社10社を例として説明すると、支払い期限は検針日の翌日から30日目となっており、支払い期限を過ぎると年利10%の延滞利息が請求されてしまいます。これは1日あたりに直すと約0.03%にあたる数字です。電力会社によっては期限から10日間に限り延滞利息を猶予してくれるところもありますが、いずれにしても毎月欠かさず期日までに支払うというのが節約するための鉄則と言えるでしょう。ちなみに大手10社のうち、例外として中国電力は現在早遅収料金制度となっていますが、平成29年4月から他の電力会社と同様の延滞利息制度に移行する予定とされています。早遅収料金制度では、検針日の翌日から20日間を早収期間としてその期間の支払いには早収料金が適用され、その後の支払いには早収料金に3%を加えた額が適用されます。このようにうっかり支払い期限を過ぎてしまうと、お金を余分に支払わなければなりません。確実に支払うためにも、支払いの手間が少ない方法を選ぶとよいでしょう。支払い方法の変更は少し時間がかかる場合もありますが、一般的には簡単な手続きだけでできます。詳しくは後半にご紹介します。■電気料金の支払い方法は3つ大手電力会社10社の電気料金の支払い方法は、振込用紙による支払い、口座振替、クレジットカードの3種類に分けられます。【振込用紙による支払い】毎月所定の振込用紙が送られてくるので、それを使って銀行やコンビニなどで支払います。支払いができるコンビニは振込用紙の裏面に記載されています。バーコード付きの振込用紙であれば郵便局でも支払いが可能であり、コンビニの場合は土日祝日も含めていつでも支払うことができます。なお、手数料は無料です。ただし、振込用紙による支払いの場合は支払い期日までに支払いに行かなければならず、万が一遅れると振込用紙が使えなくなってしまう場合がある他、延滞利息が加算されたり、送電が止められてしまったりするので注意が必要です。【口座振替】あらかじめ指定した預金口座から、電気料金が毎月自動的に引き落とされます。口座の残金に注意していれば、支払いをうっかり忘れてしまう恐れがなく安心です。また、電力会社によっては口座振替割引サービスがあるため節約になります。【クレジットカード】クレジットカード会社が電気料金を立て替えて支払い、その分がカード利用代金として後から請求されます。こちらも口座振替と同様に、うっかり支払いを忘れる心配がないという利点があります。また、クレジットカードによっては利用金額に応じてポイントが貯まり、そのポイントをギフト券や各種景品の他、マイルや電子マネーなどに交換できる場合もありとてもお得です。大手電力会社10社で電気料金の支払いに使えるカードは、三井住友VISAカード、JCBカード、DCカード、セゾンカードなどをはじめ、各社十数種類から二十数種類あるため、多くの選択肢の中から自分に合ったカードを選ぶことができます。クレジットカードをこれから作る場合や、クレジットカードを複数持っている場合には、還元率の高いものやポイントが貯まりやすいものを選ぶとよいでしょう。また、電気料金に直接関わる特典がなくても、「普段行くスーパーの割引券がもらえる」「よく使うインターネットショッピングサイトでポイントがよく貯まる」など、自分のライフスタイルに合ったカードを選ぶというのもひとつの賢い方法と言えます。以上3つの支払い方法のほかに、一時的なクレジットカード決済が可能な電力会社もあります。例えば関西電力では、振込用紙を失くしたり、振込用紙の支払い期限が過ぎてしまっていたりする場合に、一時的にクレジットカードで支払うことができる「ワンショットクレジットカード決済」というサービスが用意されています。これは、関西電力のウェブサイトにある「ワンショットクレジットカード決済専用フォーム」から支払うものであり、振込用紙に記載されている11桁と4桁の数字が必要になります。振込用紙を失くしてしまって数字がわからない場合には、関西電力に電話で問い合わせると発行してくれます。この手続きをする際に、クレジットカードによる支払いへの変更手続きも同時に行うことができます。東京電力でも、「クレジットカード一時払い」というサービスを提供しています。このサービスは、カスタマーセンターに電話をして手続きを行います。クレジットカード情報の登録は、携帯電話のSMS(ショートメールサービス)に送られてくる受付画面のURLにアクセスして入力する方法と、電話の自動音声ガイダンスに従って入力する方法があります。このサービスを利用すると、次回以降も登録したクレジットカードから支払うことになります。なお、電力自由化後の新規電気事業者の場合は、クレジットカード払い一択のところが多くなっています。■自分にとって一番お得な支払い方法の選び方では、どの支払い方法が一番お得なのでしょうか。まず押さえておきたいのが、振込用紙による支払いには、特に大きなメリットがないというポイントです。それどころか、先述のように支払いをうっかり忘れてしまうと電気料金に延滞利息が加算されてしまうというリスクがあります。もともとの支払い額が大きい場合には、延滞利息による額も大きくなってしまうため特に注意が必要です。つまり、お得な支払い方法は口座振替かクレジットカード決済のどちらかということになります。次に、口座振替とクレジットカード決済についてそれぞれ見てみましょう。口座振替のメリットとしてチェックしておきたいのは口座振替割引です。大手電力会社10社の中では、北海道電力、東北電力、沖縄電力を除く7社で提供されているサービスであり、口座振替による支払いを選択すると毎月54円の口座振替割引が適用されます。指定口座にお金が入っておらず引き落とせなかった場合には適用されないため、残高には注意しておく必要がありますが、支払いを忘れる心配が少ないばかりでなく、1年で合計648円も安くなるというのは、節約の面でも良い方法だと言えるでしょう。一方クレジットカードには、利用額に応じてポイントが貯まるものが多くあります。ポイントの貯まりやすさはカードによってさまざまであり、100円につき1ポイントが加算されるものを還元率1%と表現しますが、還元率は大体0.5%~1.5%が一般的です。ポイント5倍キャンペーンがあったり、公共料金の支払い手続きをすると年会費が無料になったりといろいろな特典が付いているものも多いので、カードの選び方も節約に大きく関わってくると言えます。以上の情報から考えると、口座振替割引がない電力会社の場合はクレジットカード支払いが良いでしょう。口座振替割引がある場合は口座振替を選ぶと割引額54円分安くなり、クレジットカード支払いでは電気料金額にカードの還元率をかけた分がポイントとして返ってくるということになります。つまり、口座振替とクレジットカードのどちらがお得かは、月々の電気料金額とカードの還元率によって異なるというわけです。以下で詳しく見てみましょう。【クレジットカードの還元率が0.5%の場合】例えば電気料金が10,000円だとするとポイントは10,000×0.005=50ポイントとなり、口座振替割引の方がお得です。電気料金が10,800円以上であれば54ポイント以上貯まることになるので、クレジットカード支払いを選んだほうが節約できるということになります。【クレジットカードの還元率が1%の場合】54ポイント以上貯まるのは、電気料金が5,400円以上のときです。単身世帯の場合や、少人数世帯であまり電気を使わない場合などはこれを下回る場合もあるかもしれません。ただし、電気料金は季節によって大きく変動します。ひと月の平均だけを見て決めるのではなく、年単位で電気料金を把握し、クレジットカードの還元率と照らし合わせて考えるとより確実にお得な支払い方法を選ぶことができるでしょう。■支払い方法の変更手続きをするには【東京電力の場合】口座振替への変更は、銀行、郵便局、東京電力の事業所にある窓口で受け付けています。手続きに必要なものは、お客さま番号、銀行や郵便局への届け印、預貯金通帳です。お客さま番号は「電気ご使用量のお知らせ(検針票)」または「電気料金領収証」に記載されています。クレジットカード支払いへの変更は、インターネット申し込み、申込用紙の郵送、事業所の窓口での手続きの3つの方法があります。インターネット申し込みが最も簡単で、電気の契約情報とクレジットカード情報を登録すれば大抵の場合翌月の支払いから切り替えが可能です。郵送の場合は、申込用紙をホームページから取り寄せ、記入、捺印して、返送します。また、事業所の窓口に直接出向いて手続きする方法もあります。【関西電力の場合】口座振替への変更は、インターネット上での手続きが早くて簡単です。用意するのはお客さま番号、キャッシュカードの暗証番号、預貯金通帳などで、数分で完了します。申込用紙をダウンロードしたり取り寄せたりして郵送する方法もありますが、申し込み完了まで1~2か月かかります。インターネットバンキングを契約している場合はインターネットバンキングのページから直接金融機関に申し込むこともできます。クレジットカード支払いへの変更も、お客さま番号と利用可能なクレジットカードを用意して、インターネット上で手続きするのが最も簡単です。口座振替の申し込みと同様に郵送での手続きもできますが、1~2週間かかってしまいます。■支払い期限を過ぎてしまったときの対処法万が一、電気料金の支払い期限を過ぎてしまうとどうなるのでしょうか。東京電力をはじめとした大手電力会社の多くは、支払い期限は検針日の翌日から30日後に設定されており、支払い期限の10日後までは延滞利息がつかないことは既に紹介しました。それを過ぎると年率10%の延滞利息が加算され、20日後(検針日の翌日から50日後)までに支払わない場合は、事前に通知があった上で送電が止められてしまいます。払い忘れに気づいたら、とにかくできるだけ早く支払うのが得策です。期限が切れてすぐの場合には、コンビニなどで振込用紙がそのまま使える可能性もあるため、支払いを忘れていたことに気づいたらまずはできるだけ早く振り込みに行ってみることをおすすめします。また、振込用紙が使えない場合や失くしてしてしまって手元にない場合などは、電力会社に連絡して振込用紙を再発行してもらうこともできます。支払い期限後10日以内に支払いが完了すれば、特に何の問題もなくそれまで通りに電気が使用できます。支払い期限後10日以降になってしまった場合には、延滞利息を支払う必要性が生じます。延滞利息分は通常、次回の請求時に加算されることになっています。電話での問い合わせや督促状などで電力会社から指示があった場合などを除き、検針時の請求額をそのまま支払います。また、東京電力の場合は最寄りの事業所の窓口で料金を支払うこともできます。ついでに支払い方法変更手続きもできるため、振込用紙による支払いをしている場合には、払い忘れを繰り返さないためにもこの機会に支払い方法を変更してしまうのも良いでしょう。電力自由化後に誕生した新規の電気事業者と契約している場合は、先にも述べたように支払い方法はクレジットカード決済のみの場合が多いため延滞の心配は少ないでしょう。しかし、大手電力会社には最終保障供給の義務があるので延滞しても解約されてしまう恐れはありませんが、新規事業者の場合は電気が一時的にストップするだけでなく、解約となってしまう場合もあります。■まとめ電気料金の支払いは毎月のことなので、ほんの少しの節約でも何年か後には大きな差となります。支払い方法の検討や変更手続きはどうしても行う必要があることではないため、ついつい後回しにしてしまいがちです。しかし、一度手続きをするだけでその後ずっと節約できる上、手続きをするのが早ければ早いほどお得です。ぜひ一度、電気料金の支払い方法を見直してみてください。
2017年03月01日新電力(PPS)とは、電力自由化により電気の小売業に新規参入した電力会社のことです。私たちの生活に大きなメリットを生む可能性もある新電力(PPS)。今回はそんな新電力について、既存の大手電力会社と比較しながら理解を深めていきましょう。■電力会社の種類【一般電気事業者】一般電気事業者とは、電力の小売自由化以前から各家庭に電力を供給している地域の電力会社のことです。北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力の10社があります。【特定規模電気事業者(新電力、PPS)】2016年4月に一般家庭や個人商店なども含め、電力の小売りが全面的に自由化されました。これにともない、新しく電力会社となった電気事業者のことを特定規模電気事業者、または、新電力やPPSといいます。特定規模電気事業者と名乗るには、1.資源エネルギー庁へ「特定規模電気事業開始届出書」を提出する2.「電力広域的運営推進機関」へ加入するという2つの条件を満たす必要があります。とはいえ、特定規模電気事業開始届出書を提出する際に、資源エネルギー庁の認可を得る必要はありません。また、電力広域的運営推進機関とは、消費者が安定して電力の供給を受けることができるように電力供給のバランスを調整する役割を担う機関です。つまり、電力の小売業をはじめるのに電気事業の実績などは必要なく、言い方を変えればこの2つの条件さえ満たせば、誰でも電気の小売事業者になれるともいえます。現在、特定規模電気事業者として電気事業に参入している企業も、通信会社やガス会社、石油会社、自動車会社、商社など、多岐にわたります。【小売電気事業者】電力会社のことを小売電気事業者という場合もありますが、これは電気小売業を行っているすべての電力会社の総称です。そのため特定規模電気事業者はもちろん、これまで各地域の電力供給を担ってきた一般電気事業者も含まれます。より厳密にいえば、一般電気事業者のすべての部門が小売電気事業者に含まれるわけではありません。電気事業は大きく、発電部門・送配電部門・小売部門の3つに分けられますが、全国10社の一般電気事業者はこれまで3つの部門を一手に引き受けていました。しかし電力自由化後は10社すべてにおいて、2020年をめどに3部門がひとつひとつの事業会社として分割されます。つまり、今後1つの会社として分離する一般電気事業者の小売部門と、新たに電気事業に参入する特定規模電気事業者を合わせて「小売電気事業者」と呼ぶことになります。■新電力(PPS)とは?大手電力会社との違いPPSとは特定規模電気事業者のことで、「PowerProducerandSupplier」と英語で表したときの略称からきています。最近では既存の大手電力会社(一般電気事業者)と区別する意味で新電力と呼ばれることが増えており、新電力の名称のほうがなじみのある方も多いことでしょう。では、新電力と大手電力会社にはどのような違いがあり、どちらを選ぶかによって消費者にはどういったメリットがあるのでしょうか?以下で具体的に見ていきましょう。【発電設備】新電力と大手電力会社には、主に2つの大きな違いがあります。その1つが発電設備の違いです。電気事業の中でも発電部門に関しては、小売自由化以前からすでに自由化がはじまっていました。そのため大手電力会社以外の企業も自由に電気を作ることができていたのですが、新電力の中には自社で発電設備を持たないところも多くあります。自社に発電設備を抱えていない企業が電気事業を展開するには、大手電力会社や発電設備を保有している他の企業から電気を買い取って販売する方法があります。しかし、「大手電力会社から新電力に切り替えれば、電気料金が安くなる」と聞いたことがある方も多いことでしょう。他の電力会社から電力を買い取りつつ電気料金も安くするとすれば、その電気事業者に利益は生まれるのでしょうか?結論からいえば、発電設備を保有していない企業が電気事業を行っても、利益を得ることができます。その仕組みを理解するにはまず、電気の特性を知っておく必要があります。電気はたとえばダムに溜まった水のように、どこか1ヶ所に集めて溜めておくといったことができません。そのため発電しても、使われなければムダになってしまうのです。この使われずに余ってしまった電力のことを、余剰電力といいます。余剰電力は需要がない限り捨てられてしまうも同然なので、通常の電力よりも安い価格で購入することができます。新電力は大手電力会社などから余剰電力として電力を安く仕入れることでコストを抑え、利益を得ているのです。加えて自社に発電設備がないために、設備にかかる維持費などのコストも削減できます。そのため、より低価格で消費者に電力を提供することができます。一方で大手電力会社は、原子力や火力、水力を利用した、新電力にはない大規模な発電設備を自社で保有しているのが特徴です。現在、原子力発電所のほとんどは運転を停止していますが、その分の電力の多くは火力発電で補っています。そのため、日々大きな電力を必要とする企業や工場に対しても高電圧で十分な電力を供給することができますし、一般家庭に対しても常に安定的な供給が見込めます。その代わり、発電に必要な燃料費や設備の維持費といったコストも大きくなります。【送配電線の有無】2つ目の違いは、自社で送配電線を所有しているかどうかの違いです。電気事業のうち、発電部門と小売部門は自由化となっていますが、送配電部門は引き続き大手電力会社が担うことになっています。新電力が自社で発電した電力を供給する場合も、大手電力会社が所有する既存の送配電線を借りて各家庭へ電力を届けることになります。いくら発電力があっても、消費者のもとに届かなければ電気を使うことはできません。そのため、電力の安定供給を確保するという意味で送配電部門は非常に大きな役割を担います。言い方を変えれば、送配電部門を引き続き大手電力会社が管理してくれることで、私たち消費者は新電力からであっても安定して電力を受け取ることができるのです。【電力の質や信頼性は?】前述の通り、契約する電力会社が新電力か大手電力会社かにかかわらず、すべての電力は同じ既存の送配電線を通って消費者のもとに届けられます。また、契約した電力会社が十分な電力を確保できなかった場合は、大手電力会社が不足分を補うシステムが整えられています。そのため、選択する電力会社によって電力の質や信頼性が低下することはありません。■失敗しない電力会社選び5つのポイント新電力(PPS)と大手電力会社(一般電気事業者)では、このように電力を供給する仕組みに大きな違いがあります。そのため、両者の違いも把握したうえで、今より生活の質が向上するような電力会社を選ぶことが重要です。私たち消費者にとって新電力に乗り換える最大のメリットだといえるのは、電気料金が安くなる可能性が高いことです。電気料金は生活費に直接関わってくるものであり、もちろん価格が安ければそれに越したことありません。しかし、価格だけで安易に切り替えると後々後悔することも。気になっている部分があればクリアにし、すべてに納得したうえで契約するようにしましょう。以下に、電力会社を選ぶ際に比較したい5つのポイントをまとめています。切り替えを検討する際はぜひ参考にしてみてください。【ポイント1】基本料金で選ぶ電気料金は通常、基本料金と従量制料金を基本とし、これに燃料費調整が加わった金額が請求されます。従量制料金と燃料費調整の金額は発電にともなうコストが関係しているため、新電力と大手電力会社で大きな差はありません。しかし、基本料金の場合は選択する新電力によっては、現在契約している大手電力会社よりも大幅な値下げとなる場合があります。電力自由化以前は、たった10社の大手電力会社のみで国内すべての電力供給をまかなっていました。そのためそれぞれの大手電力会社が抱える顧客数は非常に多く、しかも広い地域に分散しています。また前述の通り、大規模な発電設備を維持していく必要もあります。そのため、人件費や設備費といったコストがかかり、必然的に基本料金も高くなります。一方で新電力の場合は、発電設備にかかる費用はありません。自社で発電設備を保有している場合も、大手電力会社に比べればずっと小さなコストで済みます。加えて、大手電力会社と比べると自社で対応できる顧客数・地域が限定されるため、人件費も最小限に抑えることができます。このような理由から、大手電力会社よりも基本料金を低く設定している新電力が多くあります。【ポイント2】電気料金プランで選ぶ前述した従量制料金について、もう少し詳しく説明しましょう。従量制料金とは、1kWh当たりの電力量の単価で電気料金を計算する料金制度です。電力会社との契約が1kWh当たり25円だとすると、ある月に200kWhの電力を使用した場合は、その月の電気料金は5,000円ということになります。先ほどもご説明した通り、1kWh当たりの単価そのものが大きく変わることはあまりありません。しかし、各新電力は独自の電気料金プランを提供しており、いくつかの時間帯ごとに区切ってそれぞれに異なる単価を設定しています。つまり、1日で平均すると単価が変わることはなくても、ある時間帯に限っていえば単価そのものを安く抑えることができます。まずは1日のうちでもっとも電力を消費している時間帯を把握し、その時間帯において電力量単価が低く設定されている料金プランがないか探してみましょう。【ポイント3】セット割で選ぶセット割とは、現在契約しているガス会社や携帯会社、ネット会社などと同じ会社から電力の供給を受けることにより、それらと電気料金トータルの金額から割引を受けることができるサービスです。基本料金や電気料金プランが今よりも安い電力会社であれば、セット割も加えることで大きな減額が見込めるでしょう。また、基本料金や電気料金プランではそれほど安くならない場合でも、生活費としてのトータルの支出で見るとおトクになる場合があります。しかし、電力以外の契約期間も関わってくる場合があり、自分の好きなタイミングで電力会社を切り替えられなくなる可能性には注意する必要があります。契約を結ぶ前に、それぞれの契約期間と解約金や違約金の発生の有無などをしっかりと確認しておくと安心です。【ポイント4】電気事業の実績で選ぶ前述した通り、電力自由化後も電力の安定供給を確保するシステムが整えられているため、選択する電力会社によって電力の質や信頼性が変わることはありません。もちろん、自分が契約している電力会社だけ停電が頻繁に起こるなどといったこともありません。とはいえ、万が一予期せぬトラブルが起こった場合には、やはり電気事業者としての経験とノウハウを持っている大手電力会社のほうが迅速かつ適切に対応してくれることが予想されます。安心できることを最優先し、大手電力会社と契約することも1つの選択肢ではあるといえるでしょう。また、一般家庭に対しても電力の小売りが自由化されたのは2016年4月以降ですが、企業や工場などに対してはそれ以前から自由化が進められていました。そのため、新電力の中にも電力の販売実績を持つ企業があります。届け出を出しているだけで未だ電気事業に着手していないという企業も少なからずあるので、「名前も聞いたことがない電力会社と契約するのは心配」という方は電気事業の実績を確認してみるとよいでしょう。【ポイント5】発電方法で選ぶセット割と並んで電力自由化ならではのメリットといえるのが、どのような方法を用いて発電している電力を購入するか消費者側が自由に選択できることです。発電設備を保有している新電力には、環境にやさしい再生可能エネルギーを資源としているところが多くあります。エコへの関心が高い方は、そのような視点で電力会社を選ぶことも可能です。■電気料金プランの比較サイトを有効に活用しよう電力自由化により、現在、数百通りもの電気料金プランが存在するといわれています。ここまで5つの選び方のポイントをご紹介してきましたが、これらをひとつひとつの電力会社と照らし合わせ、その中から自分に最適なプランを選ぶのは、時間も労力も必要とする大変な作業になるでしょう。そこでおすすめしたいのが、電気料金プランの比較サイトの活用です。現在の電力の使用状況、契約内容などいくつかの項目を記入するだけで、自分に合った電気料金プランを提示してくれます。ぜひ一度試してみてください。■まとめいかがでしたか?ここまで、新電力(PPS)と大手電力会社(一般電気事業者)の違いや、電力会社を選ぶ際のポイントなどについて解説してきました。2つの電力会社の違いを把握していると、より自分に合った電力会社や電気料金プランを探しやすくなります。ぜひ参考にしてみてください。
2017年03月01日日々の暮らしに欠かせない電気。「月々の電気代はそれなりにかさむけれど、電気料金を節約するためには電気を使わないようにするしかない」と思い込んでいませんか?しかし、実は電気料金プランを見直すだけで、電気代を安く済ませられるかもしれません。そこで今回は、電気料金プランの見直し方などについてご紹介していきます。■まずは契約アンペアをチェックして節約電気料金プランの見直しと言っても、どこから手をつけるべきかわからない人も多いのではないでしょうか?最も簡単にチェックできるものとしては、「契約アンペア」が挙げられます。契約アンペアとは、同時に使用できる電気の量の上限を定めたものです。アンペア数によって基本料金が異なるため、契約アンペアを変更することで電気料金を節約できる可能性があるのです。そもそも、電気料金はどのように計算されるのでしょうか?例えば東京電力の場合、以下の式で電気料金が計算されています。《電気料金=基本料金+電力量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金》上記の電力量料金と再生可能エネルギー発電促進賦課金は、電気の使用量に応じて課金されるため、この部分を節約するためには節電をする必要があります。そこで注目したいのが、契約アンペアによって金額が異なる基本料金です。例えば、東京電力の一般家庭向けプラン「従量電灯B」では、以下のように電力量料金が3段階になっています。・120kWhまで…1kWhあたり12.52円・120kWh~300kWhまで…26.00円・300kWh超…30.02円また、基本料金に関しては以下のように設定されています。・10A…280.80円・15A…421.20円・20A…561.60円・30A…842.40円・40A…1,123.20円・50A…1,404.00円・60A…1,684.80円先ほど述べた通り電力量料金は電気の使用量によって決まるので、同じだけ電気を使用した場合には、40Aから30Aに変更することで月々280円を節約できる計算になるのです。ただし、契約アンペアの見直しはすべての人が行えるわけではありません。実は、電気料金にはアンペア料金制と最低料金制の大まかに分けて2つの料金体系があり、電力会社によってどちらのシステムを採用しているのかが異なります。契約アンペア制では、東京電力の例で見たように契約アンペア数ごとに基本料金が定められており、さらに電気使用量に応じて課金されます。北海道電力、東北電力、北陸電力、東京電力、中部電力、九州電力などはこの契約アンペア制を採用しています。契約アンペアの変更ができるのは、こちらの契約アンペア制を採用している電気事業者と契約している場合です。それに対して最低料金制は基本料金が無く、ある一定の量までは一律の最低料金が定められており、それ以上は使用量に応じて課金されます。例えば関西電力では、一般家庭用の「従量電灯A」というプランの場合、以下のように料金が設定されています。・15kWhまで…一律373.73円・15kWh~120kWhまで…1kWhあたり22.83円・120kWh~300kWhまで…29.26円・300kWh超…33.32円このシステムを採用している電力会社としては、関西電力のほかに中国電力、四国電力、沖縄電力などが挙げられます。これらの電力会社を利用している場合には、契約アンペアによる料金の差は無いので、ライフスタイルに合ったお得な料金プランを検討してみると良いでしょう。■契約アンペアを見直すときのポイントまずは、現在契約しているアンペア数を確認しましょう。玄関や洗面所などにある分電盤を見ると、ブレーカーが色分けされていたり、数字が書いてあったりします。色分けは電力会社によって異なるため、わからない場合は各電力会社のウェブサイトなどで調べましょう。また、毎月の電気使用量のお知らせにも記載されています。次に契約アンペア数を見直しますが、ただやみくもに下げればよいというわけではありません。エアコンや照明、テレビ、電子レンジ、掃除機、洗濯機、ヘアドライヤーなど家の中には電化製品がたくさんありますが、これらを一度に使おうとして契約アンペア数以上の電流が同時に流れると、ブレーカーが落ちる仕組みになっています。ブレーカーが落ちても、スイッチひとつで回復する場合が多いですが、あまり繰り返すとブレーカー自体がうまく作動しなくなる恐れがあるのでとても危険です。そのため、同時に使う電気の量を見定めて、必要な分がギリギリ収まるアンペア数を選ぶのが安全に節約をするコツです。同時に使用する電気の量は、1年のうちで一番電気の消費量が多いときを基準にして考えるとよいでしょう。月々の電気料金を比べてみた場合、どの季節に一番多く支払っているでしょうか?一般的に春や秋の電気消費量は少なく、夏と冬に多く消費すると言われています。特に冬は、日が短いことから照明をつけている時間が長かったり、電気ストーブや電気毛布などの暖房器具を使ったり、長袖や厚手の服で洗濯物が増えることから洗濯回数が増えたり、気温が低くて洗濯物が乾きにくいため洗濯乾燥機を使ったりと、電気消費量が増えやすい傾向にあります。一方、夏場もエアコンによる電気消費量が多く、夏の需要全体のおよそ半分を占めると言われています。また、東京電力エナジーパートナーによると、1日の電気消費量をグラフにしてみたときに、夏と冬では電気需要のカーブが異なるとされています。夏は日中にのみエアコンをつけている場合が多いため、昼夜の電気消費量の差が大きくなり、ピーク時の電気消費量は冬に比べて多くなります。それに対して冬は起きて活動を始める朝と、日が暮れて暗く寒くなる夕方の2つのピークがあり、全体的に緩やかなカーブを描きます。電気の使い方は家によってさまざまですが、契約アンペア数を考えるときに重要なのは「一度にどれくらいの電気を使うか」というポイントなので、ピーク時に何アンペアが必要になるのかを考えるとよいでしょう。では、具体的にどんな電化製品がどれくらいの電気を必要とするのでしょうか?まずは、家の中にあるさまざまな電化製品のアンペア数がどれくらいなのかを把握しましょう。アンペアとは、電気の流れる量を表す単位のことで一般的にはAと表します。電化製品の電気消費量というと消費電力(W)が思い浮かぶ人が多いと思いますが、「電力(W)=電圧(V)×電流(A)」という式に当てはめることで、ワット数からアンペア数を計算することができます。日本の電圧は全国一律100Vなので、例えば1,000Wの掃除機と1,500Wの電子レンジの場合は、以下の式でアンペア数を導き出せます。・1,000Wの掃除機のアンペア数…1,000(W)÷100(V)=10A・1,500Wの電子レンジのアンペア数…1,500(W)÷100(V)=15A東京電力エナジーパートナーによる主な電化製品のアンペア数の目安は、以下の通りとなっています。・掃除機(強)…10A・450リットルクラスの冷蔵庫…2.5A・電子レンジ…15A・ドラム式洗濯乾燥機の乾燥時…13A・IHジャー炊飯器…13A・プラズマ42型テレビ…4.9Aただし、例えばインバータエアコンは暖房使用時の稼働中は6.6Aですが、立ち上がり時などは一時的に20A前後になるなど、使用中に変動がある機器も多いため注意が必要です。さて、これらの電化製品を常に使っているものと一時的に使うものに分けて考えます。例えば、冷蔵庫(2.5A)や照明(1A)、エアコン(6.6A)などを大体いつも使用しているとすると、常時10.1Aは必要だということになります。その上で、一日の生活を思い浮かべてみて、「食器洗浄機(13A)でお皿を洗う一方で洗濯機(13A)を回しながら掃除機(10A)をかける」という場面がある場合、さらに追加で39Aが必要となり総アンペア数は「10.1A+30A=49.1A」となるため、契約アンペアの目安は50Aとなります。一方、一度に使うのはせいぜい「炊飯器(13A)でご飯を炊きながら電子レンジ(15A)でおかずを温める」くらいだとすると、追加で必要なアンペア数は28Aとなり、総アンペア数(10.1A+28A=38.1A)から判断すると契約アンペアは40Aあれば足りることになります。このように、アンペア数の合計が一番大きくなる場合を想定して、現在契約しているアンペア数より一段階下げられそうであれば、その分の基本料金を節約することができるのです。もし、現状ではアンペア数を変更できないというときには、ほんの少しライフスタイルを変えてみてはいかがでしょうか。多くの電気を消費する電化製品を同時に使わないように、食器洗浄機や洗濯乾燥機などは、タイマー機能を使って稼働時間をずらせばアンペア数のピークを抑えることができます。電化製品の機能をフルに使って賢く節約しましょう。■安い時間帯がある電気料金プランで節約契約アンペア制でない場合や、契約アンペアの見直しを済ませてもっと節約をしたい場合には、電気料金プランの変更を検討してみましょう。例えば、時間帯によって電気料金が変わるプランは、複数の電力会社が提供しています。当たり前のことですが、電気の消費は多くの人が活動している昼間に集中しています。一方、発電所はこまめに発電量を調整することができないため、夜間は電気が余りがちになります。そんな電力会社の事情もあり、夜間に電気料金を安く設定したプランが多く見られるのです。夜間以外にも、休日や春・秋など、オフピークに電気料金が安くなるプランは多くの電力会社で用意されているため、ライフスタイルと照らし合わせて検討してみてもよいかもしれません。例えば、以下のようなプランが見られます。【関西電力の「時間帯別電灯」】昼間の電気料金が少し割高になる代わりに、23時から7時の間の電気料金を安く設定しています。関西電力の通常のプラン「従量電灯A」では第2段階(120kWhから300kWhまで)は29.26円ですが、「時間帯別電灯」では日中の料金が31.66円、夜間は13.10円です。電気給湯器を使用している場合はお風呂も夜間に入ったり、洗濯乾燥機や食器洗浄乾燥機などをタイマーで夜間に使ったりすることで節約が期待できます。【東京電力の「夜トク」】夜間の割安になる時間帯が23時から7時と短い「夜トク8」と、21時から9時と長い「夜トク12」があり、夜間の料金がそれぞれ20.78円、22.55円となっています。■自分に合ったお得なプランで節電時間帯別のほかにもお得なプランはあります。特にオール電化の住宅に住んでいる場合には、電気使用量が多い人向けのプランに切り替えた方がお得かもしれません。一般的なプランでは、電気料金は使用量が増えるほど1kWhあたりの値段が高くなります。すると、オール電化住宅などで使用量が多い場合には、電気料金は割高になってしまいます。それに対して、オール電化用のプランはどんなに使っても1kWhあたりの電気料金は変わりません。例えば、以下のようなプランが選択肢として挙げられます。【東京電力の「スマートライフプラン」】1時から6時までの夜間は17.46円、それ以外の昼間は25.33円で固定となっています。夜間蓄熱式機器などを使用したり、タイマー機能で洗濯や食器洗浄を夜に行ったりすれば、効率よく節約することができます。【九州電力の「電化でナイト・セレクト」】昼間と夜間に固定料金が設定されており、夜間10時間が13.02円と割安になるプランです。夜間時間帯を21時~7時、22時~8時、23時~9時から選ぶことができ、夜遅くまで起きている人や朝に家事をする人など、さまざまな生活スタイルに対応しています。また、昼間の電気料金は夏と冬の平日が26.40円、休日が20.88円、春と秋は平日が23.56円、休日が17.55円と平日より休日が安く、夏と冬よりも春と秋に安くなっており、電力需要の少ない時間に電気を使うことで節約ができるようになっています。ほかにも、以下のようにそれぞれの土地の事情に寄り添ったプランが用意されている場合もあります。また、ライフサポートと電気料金がセットになっているプランも登場しています。【北海道電力の「融雪用電力A~D」や東北電力の「よりそうCスノー」など】道路の融雪設備を使用する人向けのプランであり、毎年3か月あまりの間のみ決められた時間に電気を使うことができます。【中部電力の「暮らしサポートセット」】水回りや鍵のトラブルにすぐ対応してくれるサービスや、さまざまな電話相談サービス、ハウスクリーニングの割引などが、電気の基本料金プラス300円で受けられます。注意すべきなのは、電力小売全面自由化した2016年4月を境に、電気料金プランを変更した電力会社が多いことです。それにともなって、今までにあったプランに新規に加入することができなくなっている場合があります。一方で、新しい料金プランができているところもあるので、今まで知らなかったお得なプランが見つかるかもしれません。一度詳しく調べてみることをおすすめします。ここでは紹介しきれませんでしたが、主要電力会社以外にもガス会社や携帯電話会社など新規の電気事業者は多数あり、それぞれさまざまな料金プランやサービスを提供しています。既に集めているポイントがさらに貯まったり、支払いがセットで割引になったりと、自分に合ったプランが見つかる可能性があるので、馴染みの会社が電気事業を始めていたらどんな料金プランがあるのか調べてみましょう。■まとめいかがでしたか?電気料金の節約というと照明をこまめに消したり、エアコンの設定温度を変えたりといった「節電」にばかり目が行きがちですが、電気料金プランを変えるだけでも安く抑えることができる場合があります。電力自由化で選択肢の幅が広がり、これまでよりさらにいろいろな料金プランやサービスが出てきているので、ぜひ一度、調べてみてください。
2017年03月01日引っ越しや部屋の模様替えによって、家電の買い替えを考えている方はいらっしゃいませんか?その際に、新しい家電のサイズや配送とともに気をつけなくてはならないのが、いらなくなった家電の処分方法。特に、まだ使えるものである場合は上手にリサイクルしたいところです。今回は、いらなくなった家電の処分方法について詳しくご紹介します。■購入店やメーカーに引き取ってもらう場合まず家電を処分する際に知っておかなくてはならないのが「特定家庭用機器再商品化法」という法律です。「リサイクル法」とも呼ばれていて、廃棄される家電製品の適切な処理と資源の有効活用を目的としています。対象となるのは、エアコン、テレビ(ブラウン管式、液晶・プラズマ式)、洗濯機、衣料乾燥機の4品目。これらは「特定家庭用機器」に指定されています。さらに「小型家電リサイクル法」も定められ、パソコンや携帯電話、ステレオや電子レンジなども対象になりました。この法律によって、消費者には適正にリサイクルできるよう家電小売店に不要な家電を引き渡すこと、リサイクルの際に必要な収集・運搬料金の支払いに応じる義務があります。一方、小売業者には、自らが過去に販売した廃棄物を引き取り製造業者等へ引き渡す義務と、消費者が買い換えの際に同種の廃棄物の引き取りを求めたら引き取る義務があります。そして製造業者は自らが製造した廃棄物を引き取り、家電リサイクル法に基づいて定められた基準に則ってリサイクルする義務があります。それでは、実際に家電小売店やメーカーに引き取ってもらう場合の手順について見てみましょう。回収の際は、電話かWEBであらかじめ引き取りをお願いするお店に連絡を入れておく必要があります。この時に伝えておかなくてはならないのが、廃棄物の品目メーカーと回収日時です。回収可能なメーカーの一覧は各社のホームページに記載されているので、自分の持っている家電が引き取ってもらえるかどうか、確認しておくと良いでしょう。また、回収を依頼する際に注意しておきたいポイントについて、以下でご紹介します。■新しく購入した家電との引き換えしか行っていない場合がある業者によっては、新たな特定家庭用機器を購入した場合のみ、旧機種の回収を請け負う仕組みになっているところがあります。この場合は、新たに購入した家電を配達してもらった際に、引き換えに旧機種を回収してもらう流れになります。冷蔵庫を購入した際に依頼できるのは旧機種の冷蔵庫の回収のみとなり、冷蔵庫と引き換えにテレビを回収してもらうことはできません。■リサイクル費用をあらかじめ確認しておこう回収の際には、リサイクル費用を払わなくてはなりません。支払いが必要なのは、リサイクル料と収集運搬費、訪問回収費です。【リサイクル料】品目やメーカーによって異なり、例えば同じテレビでも16型以上は2,900円ほど、15型以下は1,800円ほどというようにサイズによっても変わります。この料金を確認するためにも、前述の通り廃棄物の品目とメーカーを一覧で確認しておくことが大切です。【収集運搬費】540円か1,080円のいずかになっていて、回収してもらう廃棄物のサイズによって異なります。【訪問回収費】引き取るお店によって金額設定が異なるので、依頼の際に確認しておきましょう。1,600〜2,900円程度が相場となっていて、台数が増えるほどに訪問回収費は増えていきます。一方、新機種と交換で回収してもらう場合は、廃棄する家電の回収費用はかかりません。また、場合によっては事前にリサイクル券の購入が必要になることもあります。購入をする際は、郵便局に設置されているリサイクル券に必要事項を記入の上、郵便局窓口あるいはATMから料金を振り込んでおきましょう。■リサイクル券は保管しておこう回収当日になったら、上記の費用と引き換えにリサイクル券の控えをもらいます。リサイクル券の控えは、定められた方法でリサイクルをしたという証になると同時に、記されている管理表番号から、回収された家電のリサイクル状況を確認することもできます。家電小売店には3年の保管義務がありますが、回収してもらった人も保管しておくと安心でしょう。■回収してもらう家電は自分で玄関前に移動しておこう回収してもらう家電は、事前に玄関などに移動させておかなくてはなりません。家電回収は、基本的には家の前にある家電を持っていくことしかしていないためです。もし自分で玄関先まで運べない場合は、あらかじめ伝えておきましょう。エアコンのように自分では取り外しできないものについても、現地で別途工事料金が求められることがあります。■不要品回収業者に頼む場合次に、不用品回収業者に頼む場合を見てみましょう。「家電を回収します」といった内容をスピーカーで流しながら回っているトラックや、「無料回収」のチラシをもらったことがある方は多いのではないでしょうか。これらが不用品回収業者になります。依頼をする際は、電話やメールで問い合わせをした上で見積もりを作成してもらいます。この時に、できるだけ具体的にサイズや容量について伝えておくと、より正確な見積もりをもらうことができます。また、訪問見積もりを行っている業者もあるので、問い合わせの際に見積もりの方法について聞いておくと良いでしょう。それから、回収日時を決めましょう。深夜や早朝でも対応してくれるところがありますが、割増料金が必要になる場合もあるので注意が必要です。回収当日には、実際の不用品の増減によって料金に変更が生じます。どのくらい差額が発生したかも確認しておくと良いでしょう。クレジットカードでの支払いができるところもあるので、控えをとっておくと金額の確認ができて安心です。上記が不用品回収業者に依頼する場合の流れですが、この時に気をつけなくてはならないのが、信頼できる業者であるかどうかという点です。無料回収をうたっておきながら費用を請求する業者などもあるので、トラブルを避けるためにも業者選びは慎重に行いましょう。以下では、業者選びのポイントをご紹介します。■許認可を取得しているか廃家電を一般家庭から回収する場合には「一般廃棄物処理業」の許可が必要となります。持っていない場合は無許可での営業となるので、依頼するのはやめましょう。家電リサイクル法において、回収した家電はフロンガスを回収した後に解体して素材ごとに仕分けられ、使える部分を再生利用しています。ところが、無許可の業者の場合はそのまま海外に横流しをしたり、山の中に不法投棄したりしていることもあるのです。■住所が実在する会社かもし許認可を得ている会社であったとしても、活動範囲が市や県を超える場合は自治体の許認可も必要になります。各自治体のホームページでは、行政処分を受けた業者を確認することができるので、どこの不用品回収業者がどのような処分を受けているのか、確認しておきましょう。■プライバシーマークを取得している会社か個人情報が特定されるような不用品がある場合は、特に業者選びには気をつけたいところです。そのため、プライバシーマークを取得しているかどうかは重要なポイント。依頼の際には確認しましょう。この他、業者には、適正に処理することを説明するための「産業廃棄物管理票」を発行する義務があります。これがしっかり発行できる会社であるかどうかも判断材料になるでしょう。■リサイクルショップで売る場合上記でご紹介した方法が、廃棄物を解体して別の物を作る「リサイクル」であるのに対し、そのままの状態で再利用することを「リユース」と言います。廃棄したい家電の状態が良く、まだ使用できそうであれば、リサイクルショップに売ってリユースをするのがおすすめです。リサイクルの場合は費用を支払わなくてはなりませんが、リサイクルショップに売る場合は、逆に査定金額を受け取ることができる点も大きなメリットです。買取方法は主に、店頭買取、宅配買取、出張買取の3つです。以下でそれぞれの流れを見てみましょう。■店頭買取直接店頭へ持ち込み、査定してもらう方法。10〜15分程度で査定が完了し、査定金額に合意したらその場で現金を受け取る流れになります。■宅配買取ネットで申し込んだ上で、売りたいものを梱包して発送し査定してもらう方法です。梱包用のダンボールがない場合は業者に届けてもらうことができ、送料も無料で送ることができます。査定は7〜10日で完了し、査定金額に合意したら指定した口座に振り込んでもらう流れになります。■出張買取こちらは、近隣のリサイクルショップに電話をして出張買取に来てもらう日時を決めます。当日スタッフに来てもらい、その場で査定。査定金額に合意がしたらその場で現金を受け取ることになります。また、どの方法においても買い取ってもらう際には本人確認証が必要となり、荷物を出荷する現住所、生年月日、氏名のすべてが確認できる運転免許証や保険証などが求められます。外国人の場合は外国人登録証明証なども必要になります。これらの本人確認証は、店頭買取や出張買取の場合はその場で提示し、宅配買取の場合はコピーしたものを品物と一緒にダンボールに入れて配送することになります。買い取ってもらう際には、きれいに掃除をしておいたり、付属品は揃えておいたりするなどの配慮をしておくと買取金額が高くなります。次に使う人のことも考えて極力整えた状態にしておきましょう。■自治体に回収してもらう場合家電小売店やリサイクルショップの他に、粗大ゴミとして自治体に回収してもらう方法もあります。自治体で回収してもらえるのは、特定家庭用機器の4品目以外のもので、一辺の長さが約30㎝以上のものが対象となっています。小型家電リサイクル法の対象製品については回収してもらえるものもあるので、あらかじめ確認しておきましょう。まずは自治体のホームページか電話で、回収してもらえる品目であるか否かを確認しましょう。回収できるものであることがわかったら、処分する品目、サイズなどを伝えると、回収日と費用、収集場所についての指示がもらえます。次に、回収日までにコンビニや金融機関で指定された費用を納め、収集シールをもらいましょう。ごみ処理の手数料は200〜1,500円ほどなので、家電小売店などに依頼するよりも比較的費用は抑えることができるでしょう。また、この時にもらう収集シールには担当地域が印字されているため、不用品を出す地域と同じ地域で購入しなくてはならないので注意しましょう。回収日当日になったら、廃棄物に収集シールを貼り、指定場所へ置いておけば引き取ってもらえます。一般的に朝の8時が回収時間になっているので、早めに出しておくと安心です。■自分で指定取引場所に持ち込む場合上記の方法の他、自分で指定場所に持ち込む方法もあります。事前に処分する家電のメーカー名と、テレビの場合は画面サイズ、冷蔵庫や冷凍庫の場合は容量などを確認しておきましょう。次に、郵便局でリサイクル券を受け取り、リサイクル料を窓口あるいはATMから振込みます。この時に、窓口では130円、ATMでは80円の振込手数料が求められます。窓口で振込んだ場合は振込払込受付証明書に日付印を押印してもらい、ATMから振込んだ場合は利用明細の写しを振込払込受付証明書として使用することになります。振込払込受付証明書あるいは利用明細書の写しは、リサイクル券に貼り付けておきましょう。振込が済んだら、「一般財団法人家電製品協会家電リサイクルセンター」のホームページから指定引取場所を確認しましょう。家電リサイクル券を指定のミシン目から切り離したら、残ったリサイクル券を台紙から離して廃棄物の所定位置に貼り付けます。冷蔵庫は右側面上部、液晶やプラズマ式のテレビは背面左上部など決められています。貼り付け位置もホームページから確認することができますが、もしわからなかったら貼り付けずにそのままリサイクル券を引き渡すようにしましょう。回収日当日になったら、廃棄物とリサイクル券を持込み、担当者に引き渡したら完了となります。■まとめ回収の方法に種類があることがわかりましたが、方法によって回収できる品目や状態が異なり、かかる費用もそれぞれ異なります。まずは回収してもらいたい家電がリサイクル法に該当するのか、まだ使える状態であるのかなどを確認した上で回収方法も選ぶようにしましょう。
2017年02月24日一人暮らしを始めるにあたって、一番気になるのはやはり生活費のこと。毎月、家賃の他に食費や光熱費、交際費など様々なことにお金がかかります。また、学生や社会人など、職業などによってもお金の使い方は異なるでしょう。そこで今回は、学生と社会人、それぞれにかかる一人暮らしの生活費をご紹介します。■家賃の目安は?立地や間取り、アパートかマンションかによってどれくらい違う?一人暮らしにおいてもっともお金がかかるのが家賃です。間取りや条件によって家賃はまったく異なるので、条件ごとの家賃を把握し、自分に合った部屋を見つけることが大切です。家賃の目安は、一般的には月収の3分の1と言われています。この時の「月収」とは手取り額のことを指しているので、月収18万円の人は14〜15万円が手取りとなります。具体的な収入と家賃の金額としては以下のようなイメージです。・月収15万円以下…家賃4〜5万円・月収15〜20万円…家賃5〜6万円・月収20〜30万円…家賃6〜8万円・月収30万円以上…家賃8〜10万円また、アパートとマンション、間取りや立地によってどのくらい値段が変わるのでしょうか。以下を参考に、自身のこだわりポイントと予算を検討してみましょう。【アパートとマンションの差額】一人暮らしの場合、住む物件はアパートかマンションの二択から選ぶことがほとんどでしょう。両者の違いは、建物の構造。アパートは・木造・プレハブ・造軽量鉄骨造のものマンションは・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)・鉄筋コンクリート造(RC)・鉄骨造(ALC)のものを指します。一般的にマンションの方が頑丈なつくりになっていて、5階建以上の場合は必ずエレベータが付いています。防音効果もマンションの方が高いので、同じエリアや同じ間取り、同じ築年数であっても、マンションの方が家賃は1万円ほど高くなります。【間取りによる家賃の違い】一人暮らしの間取りは、主にワンルーム、1K、1DK、1LDKの4種です。ワンルームは、トイレやバスルームを除くすべてのスペースがひとつになっている部屋のこと。キッチンも部屋の中に含まれています。一方、1Kはキッチンが部屋とは別で確立されているもの。そのため、1Kで6帖と記載されている場合は部屋のみの広さを指していますが、ワンルームの6帖にはキッチンも含まれているため、実際の部屋のスペースは6帖未満になってしまいます。家賃で比較すると、ワンルームと1Kでは、同じ立地や敷地面積であっても、最大1万円の差額が生じることも珍しくありません。1DKは、部屋とは別で4.5〜8帖ほどのダイニングキッチンがついている部屋のこと1LDKは部屋と別で8帖以上のリビングダイニングキッチンがついている部屋のことです。1Kと1DKの家賃の差額は2万円前後、1DKと1LDKの差額は3万円前後が目安です。【立地による違い】駅からの距離によっても家賃に差が出ます。徒歩5分以下と徒歩6〜10分の物件ではほとんど家賃に差はありませんが、徒歩11分になるとぐっと家賃は下がります。徒歩5分以内の物件と比べると1万円以上の差額が生じ、徒歩16〜20分の物件になると、そこからさらに1万円ほど下がります。また、急行が止まったり始発電車があったりする駅の場合は、隣駅と比べ家賃相場が1万円ほど上がることもあります。■食費の目安は?自炊と外食とお惣菜、どれが安くつく?収入のうちの3分の1が家賃にかかるとして、残りの3分の2のお金の使い方に気をつけたいところです。中でも毎日お金がかかる「食費」は、出費を左右する大事なポイントとなります。総務省統計局が行なった「全国単身世帯収支実態調査(平成26年)」によると、一人暮らしの1ヶ月の食費平均額は男性で41,772円、女性で32,142円という結果になりました。年齢別では、以下の通りとなります。・30歳未満…男性は36,100円、女性は2,8048円・30〜39歳…男性は42,152円、女性は30,217円項目別に見てみると、野菜や海藻などの素材に関しては女性の方がお金をかける傾向があるのに対し、お弁当や冷凍食品を指す「主食的調理食品」は明らかに男性の方が高くなっています。さらに外食の平均額を男女で比較すると、30歳以下では5,000円、30〜39歳では1万円ほど男性の方が高くなっていました。これは、男性は外食が多く、女性の方が自炊をする傾向にあることを示していると言えるでしょう。男女の差額からも自炊の方が安く済むことがわかりますが、実際どのくらい差額が生じるのでしょうか。以下では、自炊と外食、お弁当やお惣菜などの中食を活用した場合をシミュレーションしてみましょう。【自炊の場合】3食自炊でまかなう場合、米1キロ、野菜、肉、魚、卵、調味料などを買い揃えたとしても1週間分は3,000円ほど。中食や外食に比べると食費はぐんと下がりますが、代わりに調理の際に使用するガスや電気代が高めになります。【中食の場合】朝はコンビニでパンやおにぎり、飲み物を買うと想定し300円、昼と夜はコンビニや惣菜屋さんで買ったお弁当500円を食べると想定します。すると1日あたり、300円+500円+500円=1,300円。1週間で9,100円の計算になります。栄養に気を使ってサラダなどを買い足すと、さらに費用がかかりそうです。【外食の場合】朝は中食派と同様にコンビニで買うと想定し300円、昼は定食屋さんで700円のランチ、夜は1,000円で外食していると想定します。すると1日あたり、300円+700円+1,000円=2,000円。1週間で14,000円の計算になります。お酒を飲んだりすると、さらに高くなることが予想されます。上記は3食すべてを自炊や中食、外食にした場合のイメージです。自炊と外食では1万円以上の差が出ました。しかし実際は、一人暮らしで毎日自炊をするのは難しく、一方で外食ばかりというわけにもいかないでしょう。自炊用の食材を1,800円程度に抑え、代わりに中食を週4日、外食を週3日に抑える場合を見てみましょう。1,800円+500円×4日+1,000円×3日=6,800円。すべて自炊をするよりは高くなりますが、中食や外食よりは安く、栄養バランスも整えやすく無理のない方法です。他にも、食材を冷凍したり、お弁当が作れなくてもごはんだけは持っていったりするなどの工夫をすれば、費用は抑えられるはずです。■水道光熱費、通信費、携帯料金の目安食費とともに、毎月必ずかかるのが水道代や光熱費、通信費です。「全国単身世帯収支実態調査(平成26年)」によると、「光熱・水道」の月額平均は、30歳未満と30〜40歳を見てみると、男女ともに7,000〜8,000円。電気代、ガス代、水道代をそれぞれ見てみると以下の通りとなりました。・電気代の平均…3,000〜3,500円・ガス代の平均…2,200〜2,500円・下水道代の平均…1,700〜1,800円通信費に関しては、男女ともに7,000〜8,000円が平均額となっていて、携帯電話の通信料金は5,000〜6,000円程かかっていることがわかります。上記の金額は、住む地域によっても変動します。契約する会社がエリアによって異なることが理由ですが、中でも関西のガス代に関しては、ガスの自由化に向けて各社が料金見直しを行ったため値下げ傾向が顕著になりつつあります。東京と比べても、基本料は半額近くにまで下がっているようです。また、これらの費用を節約するにはさまざまな方法があるので、節約アイディアを以下でいくつかご紹介します。【ガス代】暮らしの中でもっともガスを使うのがお風呂と言われているため、お風呂での節約を心がけるとガス代が大幅に削減できます。具体的には、追い炊きの回数を減らすためにお風呂にフタや保温シートをかぶせたり、シャワーを短くしたりするなどの工夫が考えられます。40度のシャワーの場合、1分短くなるだけで3円の節約につながります。また、キッチンでお湯を沸かす際は電気ポットではなく、やかんで必要な量だけを沸かす方が節約になります。1リットルの水を3回コンロで沸かしたとしても、3リットルの水を電気ポットで1度に沸かして保温するより安く済ませることができるのです。【電気代】一人暮らしの物件では、だいたいが30Aでの契約となっています。しかし、これを20Aに引き下げれば、電気の使いすぎを防ぐことができます。30Aの基本料金が840円ほどなのに対し、20Aは560円ほど。実際に一人暮らしでは20Aでも十分です。他にも、コンセントを抜いて待機電力を抑える、冷蔵庫にものを詰め込みすぎない、テレビの明るさを少し抑えるなどの方法が考えられます。掃除機を使う時間を減らすために、あらかじめクリーナーなどでほこりは取っておくという方法なども効果的です。【水道代】水道代に関しては、主にお風呂とトイレでの工夫が効果的。お風呂でついシャワーを出しっ放しにしてしまうという方が少なくありませんが、10分の洗髪などの間に3分間シャワーを止めるだけで36リットルの節水につながります。これを1ヶ月続けると1,000円の節約になります。トイレでは、流す際の流水レバーに注意。いつも大で流すという方が多くいますが、実はこれを小にするだけで2リットルの節水になります。こちらも金額に換算すると1ヶ月で170円の節約。1年で2,000円削減できます。【通信費】今やスマートフォンは生活必需品のひとつ。利用頻度は抑えられなくても、パケット代を抑える工夫をしましょう。自宅にインターネット回線が引いてある場合は、極力そちらに切り替え、外出時も公共のWi-Fiサービスを活用しましょう。また、電気とインターネット、携帯電話のセット割を提供している電気会社もあります。他にも、2016年4月から開始した電力自由化にともない、各社がさまざまなプランを発表しています。これらを比較し、自分に合ったプランを見つけるのも手です。■学生の交際費、雑費の目安家賃や光熱費などを引いた金額が、自由に使えるお金になります。学生の場合は平均していくらくらい使っているのか見てみましょう。全国大学生活協同組合連合会が行った「第51回学生生活実態調査の概要報告」によると、一人暮らしの学生が受け取っている親からの仕送りは平均で月額71,440円、奨学金の平均は23,270円、アルバイトの収入は平均25,320円。その他の収入などを加味した上での平均収入は、月額122,580円となりました。家賃が5万円、自炊や学食などを利用して食費が2万円、水道・光熱費が7,000円、携帯電話などの通信費が5,000円とします。すると、残りは4万円弱となります。ただし、残りがすべて自由に使えるというわけでもなく、統計によると、主に以下の出費が見られました。・教育娯楽費…8,490円・書籍費…1,680円・日常費…4,800円これらを引いた金額が交際費に充てられますが、その額は25,000円前後。学生の場合、サークルの飲み会などは1回あたり3,000〜4,000円程度。毎週参加するとあっという間にお財布が空になってしまいそうです。また、女子の場合は化粧品や髪型にも気を使いたいところでしょう。こちらは女子の方が金額が多くなる傾向にありますが、それでも2万円以内には抑えておくのが賢明です。その他、交通費なども考慮すると、やはり交際費や雑費は15,000円程度が理想的です。万が一のことなども考えて、最終的に手元には1万円を残しておくことも考えておきましょう。そのためには、上記の書籍費を浮かせるために学校などの図書館を活用することなどの工夫をすることが大切。図書館であれば書籍代を節約できるだけでなく、冷暖房の設備も整っているので、電気代やガス代の節約にもつながるでしょう。■社会人の交際費、雑費の目安社会人の場合は、年齢や経歴によっても収入はまったく異なります。今回は新社会人の場合を見てみましょう。厚生労働省が行った「平成28年賃金構造基本統計調査結果(初任給)」によると大学卒の初任給の平均額は203,000円。これは所得税や社会保険料なども含んだ金額になるので、実際に手元に残るのは16〜17万円ほどになります。住民税も給与から引かれますが、前年度の所得に対してかかるものなので、新社会人の場合はありません。家賃が7万円、外食などが増えるので食費は25,000円、水道・光熱費が7,000円、携帯電話代と自宅での通信費が10,000円とします。すると残りは5万円前後。そこから日用品などに5,000円使い、貯金を15,000円すると、残りは3万円。学生に比べると自由に使えるお金が3万円というのは大きな額に見えますが、社会人の場合は自分でスーツやメイク道具などの身だしなみ費用も捻出しなくてはなりません。さらに、社会人の場合は食事に行くお店も学生に比べ価格が高くなります。すると、交際費に充てられる金額は2万円前後が理想的だと言えそうです。■まとめ学生と社会人では収入が違いますが、必要な支出も異なることがわかりました。両方に共通して言えることは、万が一の時のために、多少は手元にお金を残すことが大切だということ。まずは、自分の中で優先順位をつけながら、生活費のシミュレーションをしてみましょう。
2017年02月24日夏のピーク時には、消費電力の約60%を占めるともいわれるエアコン。賢く使ってしっかりと電気代を節約できていますか?こちらの記事では、今からでもはじめられるエアコンの節約術と、一緒に試したい夏冬の節電アイデアをご紹介しています。■冷房と暖房の節電アイデア3つ【1】基本の設定温度を守ろうエアコンの設定温度は、冷房は28℃、暖房は20℃が基本です。温度がたった1℃変わるだけで、電気代は約10%もアップします。夏場は28℃よりも下げないように、冬場は20℃よりも上げないようにし、基本の設定温度を保つようにしましょう。28℃でも暑いな、20℃でも寒いな、というときには、設定温度は変えずに体感温度で調節するのが、賢いエアコンの使い方です。以下に2つのポイントをご紹介します。【2】風量を調節しよう風量を強にすると、冷房時は体感温度が下がり、暖房時は体感温度が上がるので、設定温度を変えなくても快適に過ごせるようになります。電気代も若干高くなりますが、設定温度を上げるよりもずっと少なく済むため、結果的には節電につなげることができます。また、特に風量を強くする必要がないときには、常に自動運転に設定しておくのがベスト。電気代が安く済むからと、はじめからずっと弱運転にしている方もいるかもしれません。しかし実は、エアコンは、室内の温度を設定温度にするまでにもっとも電力を必要とし、その後はそれほど大きな電力を使うことはありません。そのため、はじめから弱で運転を続けてしまうと、室内が設定温度に達するまでに長い時間がかかり、かえって電気代が高くなってしまいます。自動運転には、はじめは設定温度になるまで空気を一気に冷やしたり温めたりし、その後は送風や微弱運転によって室内の温度を一定に保つ機能が備わっています。ムダに電気代をかけないためにも、自動運転機能を上手に使いましょう。【3】風向きを変えてみよう風量と同時に、風向きを調節することでも体感温度を変えることができます。冷たい空気は下に、暖かい空気は上にたまる性質があるので、冷房時は風向きを水平に、暖房時は下向きにしてみましょう。このようにすると、室内の空気が上手く循環し、部屋全体を快適な温度に保つことができます。それでも部屋が冷えにくい、暖まりにくいと感じたら、扇風機やサーキュレーターをエアコンと併用するのがおすすめです。扇風機やサーキュレーターを上に向けて回すと、空気がより循環しやすくなります。冷房時は、下にたまった冷たい空気をかく拌できるので、扇風機やサーキュレーターを少し下に向けて、首ふり機能を使ってもOK。扇風機やサーキュレーターの電気代は、エアコンの10分の1程度ととてもおトクです。最近のものは性能がよいので、さらに電気代がかからない製品も多くあります。有効に活用して、賢く節約しましょう。■エアコンの節電アイデア5つ【1】電源はこまめに切らないようにしよう電気代の節約のために、暑すぎたり寒すぎたりしたらこまめに電源をオフにしている方もいるでしょうが、実は逆効果。前述したとおり、エアコンは、運転直後から設定温度にするまでにもっとも電力を消費するからです。設定温度を28℃よりも上げたり20℃よりも下げたりするか、風量や風向きで調節し、あとは自動運転でつけっぱなしにしておくのが、賢いエアコンの使い方です。とはいえ、もちろん24時間つけっぱなしにしておくのでは、かえって電気代が高くなってしまいます。目安としては、1時間以内のちょっとした外出の間なら、つけたままにしておくほうが節約になる場合がほとんどです。【2】定期的にフィルターの掃除をしようほこりや湿気などでフィルターが汚れていると風の通りが悪くなり、最大で約25%とより多くの電力を消費してしまいます。掃除機でほこりを吸い取るなど、2週間に一度はお手入れをしましょう。こまめにフィルターを掃除していれば、かび臭いにおいや騒音なども改善されます。それほどこまめに掃除をする暇がない場合は、月に一度を目安に、フィルターをシャワーなどで水洗いすればOK。ただし、フィルターが濡れたままでは、カビや目詰まりの原因になります。しっかりと乾かしてから取り付けることを忘れないようにしましょう。【3】室外機の周りを整理しようエアコンは外気との熱交換によって部屋を冷やしたり暖めたりしているので、室外機の役割はとても重要です。外気の出入り口を植木や物などでふさいでしまうと、熱交換の効率が下がり、ムダな電力を消費してしまうことに。室外機の周りは常に整理しておきましょう。その際、枯れ葉や雑草などが詰まっていないかなどもチェックしておくとよいです。また、冷房の場合は、室内の熱を外へ排出するときにも多くの電力を消費します。しかし、直射日光や照り返しなどで室外機が熱を持ってしまうと、室内の熱を排出する力が弱まり、さらに多くの電力が必要になります。そのため、夏場はすだれやよしずなどで室外機の設置場所に日陰を作ってあげることも、節電対策として有効です。ただし、カバーなどで室外機全体を覆ってしまうのは逆効果。外気の出入り口はふさがないように配慮しましょう。【4】夏場は弱冷房除湿を上手に使おうほとんどのエアコンには冷房と暖房のほかに、除湿機能があります。除湿は冷房よりも電力を消費せず、しかも湿度が低くなることで体感温度が下がるため、同じ温度でも除湿のほうが涼しく感じるというメリットがあります。湿度が高い日は除湿機能を有効に活用し、電気代を節約しましょう。ただし、除湿には弱冷房除湿と再熱除湿の2つのタイプがあるため、注意が必要です。空気中から水分を奪うと、それにともなって空気が冷たくなります。弱冷房除湿では冷たくなった空気をそのまま室内に送りますが、再熱除湿では冷たくなった空気を適温に暖め直すプロセスがあります。そのため、再熱除湿の場合は、冷房よりも余計に電気代がかかってしまうのです。ご自宅のエアコンがどちらのタイプであるかは、取扱説明書で確認してみましょう。【5】長期間使わないときはプラグを抜こうエアコンは、比較的待機電力が大きい家電です。製品にもよりますが、エアコンのみの待機電力で1年間にかかる電気代は、500~700円ほど。たったそれだけだと思うかもしれませんが、夏の冷房を1週間~10日間我慢したのと同じくらいの電気代だと考えれば、バカにできない金額ではないでしょうか?生活スタイルによっても異なるでしょうが、エアコンを使うのは夏と冬、それも特に暑さや寒さが厳しくなる数ヵ月です。多くの場合、1年間を通して考えれば、エアコンを使わない期間のほうが長いといえます。長期間エアコンを使わない春や秋、出張や旅行などで数日家を空けるときなどは、プラグを抜いて待機電力を節約しましょう。■夏にできる節電アイデア3つ【1】窓からの熱を遮断しよう建物外から入ってくる熱のうち、約70%が窓からだといわれています。そのため、窓からの熱をしっかりとシャットアウトすることができれば、部屋全体を効率よく冷やすことができます。夏場は薄手のレースカーテンなどを使用している人も多いかもしれませんが、遮熱の点からいえば、厚手のカーテンや遮光カーテンがベスト。特に日差しが強い場所では、朝顔やゴーヤを利用した緑のカーテンも有効です。日差しを遮ってくれるだけでなく、植物の葉は太陽からの熱も吸収してくれます。また、窓からは熱気だけでなく冷気も入ってくるため、冬の暖房効率を上げたいときにも窓は大きなポイントになります。もっとも有効なのは窓ガラス自体を断熱ガラスに変えることですが、窓ガラスに断熱シートや断熱フィルムを貼ったり、カーテンを断熱仕様のものに変えたりすることでも、室内の熱を逃がさないように工夫することができます。【2】エアコンをつける前に換気をしよう外出先から帰ってきたときはすぐにでも涼みたいところですが、部屋を閉め切った状態では熱がこもっているため、エアコンをつけてもなかなか空気が冷えてくれません。そのようなときはまず窓を開けて換気し、こもった熱を逃がしてあげるのが有効です。繰り返しになりますが、エアコンは運転直後から設定温度にするまでにもっとも電力を使います。そのため換気は、部屋全体が早く涼しくなるとともに、節電にも効果的です。【3】昔ながらの涼を取る工夫を取り入れよう日本には、扇風機やエアコンなどが普及するずっと前から、昔ながらの涼みの工夫があります。たとえば、風鈴。最近では見かけることも少なくなりましたが、涼しげな音を聴いて気分だけでもスッキリすると、意外にも暑さをしのぐことができますよ。風がある日は窓を開けて、風鈴の音を聴きながら、気温が落ち着く朝夕だけでも窓辺で涼んでみてはいかがでしょうか。その際、風邪の通り道に濡れたタオルやシーツを干しておくと、さらに効果的です。水分が蒸発するときに周りの空気から気化熱が奪われるので、心地よい風を取り入れることができます。また、同じ気化熱の原理からいえば、ベランダや庭、玄関先など家の周りで打ち水をするのも効果的。打ち水は体感温度を下げるだけでなく、物理的に周辺の温度を2℃ほど下げてくれます。ポイントは、1日の中でも比較的涼しい午前中のうちに行うことです。気温が高い日中に水をまいても、涼しさが持続しません。朝のうちに打ち水をしておけば、午前中いっぱいは過ごしやすくなるでしょう。■冬にできる節電アイデア3つ【1】換気扇は必要なときだけ動かそうこれは暖房時だけでなく冷房時にもいえることですが、換気扇を動かしたままにしてしまうと、エアコンのおかげで適温になった室内の空気が外に逃げてしまいます。料理などで換気扇を使った後は、こまめに止めるようにしましょう。また、同様の理由で、ドアの開け閉めをきちんとするように心がけることも大切です。これだけで暖房効果も冷房効果もぐっと高まります。【2】エアコン以外の暖房器具を有効活用しようなんとなく暖房よりも冷房のほうが、電気代がかかるイメージがありませんか?しかし実は、暖房のほうがより大きな電力を消費するため、冷房よりも暖房のほうが電気代がかかってしまいます。なぜなら、冬のほうが室内の温度と外気温の差が大きいからです。そのため、暖房の消費電力をいかに抑えられるかが、冬の節電の大きなポイントになります。エアコンと併用したいおすすめの暖房器具は、電気ストーブです。エアコンの電気代が運転直後のもっとも電力を使うときで1時間当たり約50円であるのに対し、電気ストーブは強でも1時間当たり約30円です。エアコンに比べて格段に電気代が安いとはいえないかもしれませんが、ピンポイントですぐに暖めてくれるのが、エアコンにはない電気ストーブのメリットだといえます。そのため、まずは電気ストーブを使ってある程度部屋を暖めてから、エアコンを使う方法がおすすめです。室内が設定温度になるまでの時間を短縮でき、体が温まることから設定温度を下げることもできるので、電気代の節約につながります。ただし、電気ストーブはエアコンに比べて部屋全体の空気を暖める力は弱いので、リビングなど比較的広めの空間ではあまり効果が得られない場合もあります。また、意外にも電気代が安い暖房器具として、こたつや電気カーペットが挙げられます。こたつは強で1時間当たり約5円、電気カーペットは高で1時間当たり約9円です。どちらも直接体を温めてくれるので体感温度が上がり、暖房の設定温度を低めに設定しても快適に過ごせます。【3】加湿器を有効活用しようエアコンの節電アイデアでも触れていますが、湿度が低くなると体感温度も低くなり、反対に、湿度が高くなると体感温度も高くなります。そのため、暖房と加湿器を併用することで、暖房の設定温度を2℃上げるのと同じくらいの効果が期待できます。ただし、加湿器はエアコンよりもずっと少ない電気代で済むものが多いのですが、種類によっては電気代がかかるものもあるので注意が必要です。節電で選ぶなら、消費電力が小さい超音波式か気化式がおすすめ。空気が乾燥しやすい冬場はウイルスなども蔓延しやすいため、加湿器を使うと風邪予防にも有効ですよ。■まとめいかがでしたか?エアコンは数ある家電製品の中でも特に電力を消費します。しかし、ちょっとした工夫をするだけで、電気代を大幅に節約することが可能です。今回ご紹介した節約術はすぐにでもはじめられるものばかりですから、ぜひ日常生活に役立ててください。
2017年02月22日猛暑の日々が続く2018年。暑い夏の気がかりといえば、エアコン代をはじめとした電気料金。これだけ暑いとやはりかかる金額もバカになりませんよね。環境のためにもお財布のためにも少しでも節電したいところ。そこで夏の節電対策についてまとめました。
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