私は職場が提供する任意の研修を受講するため、平日に加え、土曜日も研修のある6回だけ、子どもを保育園に預けることにしました。ところが、それを聞いた子どもは「土曜日は保育園に行きたくない!」と大号泣。土曜日の保育園は嫌だと言うのです。子どもが土曜日の保育園を嫌がる理由は……!? 子どもの話を聞いて子どもに「ごめんね」と思ったエピソードです。土曜日も保育園へ子どもを預けることに私の職場で、任意の研修の受講案内がありました。この研修は、平日の夜、平日の昼間、土日の昼間から都合の良い日時を受講者が選び、受講できるというもの。私は以前からこの研修内容に興味がありました。 しかし、仕事以外の時間に子どもを見てくれる人がいないため、研修の受講は難しいだろうと考えていた私。そんなとき、子どもが通う保育園で「預かり保育」をしていると知りました。この預かり保育を利用できないかと保育園の先生に相談したところ、利用可能とのことでした。 子どもからの大反対! 困惑する私土曜日に子どもを保育園へ預けられることになった私は、さっそく職場の研修に申し込みました。そして、研修を受講する6回だけ、土曜日に保育園へ登園してほしいと子どもに伝えました。ところが、子どもはその話を聞くと、たちまち不安と不満が入り混じった表情に……。ついに子どもは大号泣してしまったのです。 「土曜日は園児が少なくて好きなおもちゃを自由に使えるかもしれないよ」、「土曜日の代わりに平日どこかでお休みしてもいいよ」などと子どもに伝えましたが、子どもは土曜日に保育園へ行くことが嫌だったらしく、大反対されてしまったのです。 土曜日の登園を嫌がったのは……土曜日に登園するのはたった6回だけだし、土曜日の代わりに平日に保育園をお休みすれば登園日数自体は変わりません。このため、土曜日に子どもを保育園へ預けると言っても、子どもから反発されないだろうと楽観視していた私。ところが、予想外にも子どもから大反対を受け、子どもにとってはそれでは納得できないことなのだとわかりました。 子どもにとって、土曜日の保育園には仲良しの友だちが登園していないことや、いつもと違う保育室で過ごさなければならないことが嫌だったようです。困り果てた私は、研修をすべて平日の昼間に振り替えて受講できないかと検討しています。 子どもの気持ちをきちんと理解できていないまま、安易に土曜日に子どもを保育園へ預けることを決めてしまった私。この一件があってからは、子どもの生活リズムはできるだけ変えないこと、子どもの気持ちをもっとよく理解することが大事だと肝に銘じ、今まで以上に子どもの気持ちに寄り添おうと心に決めました。 著者:武田 ゆうか3歳女児の母。1987年生まれのミレニアル世代。小さいころから本と歌が好き。就職活動に失敗し、それまで無縁だったIT業界で社会人生活をスタート。20代で結婚し、子どもを授かるも、夫のモラハラに苦しんでいる。
2023年02月10日会社や組織の中で働くうえで、上司と部下のコミュニケーションは大切です。コミュニケーション不足は、ミスの発生や業績の低下などにもつながってしまうので、重要な課題といえます。tmnb(@tmnb45385332)さんは、部下とのコミュニケーションにまつわるエピソードをTwitterに投稿。表現を少し変えるだけで、「やることは同じでも気分が違う」と、話題になっています。部下「俺の仕事が信用できないんですか?」とある工場で働くtmnbさんには、昔、確認作業を複数回行う『ダブルチェック』を嫌がる部下がいました。ダブルチェックは、重大なミスを未然に防ぐためにおこなう大切な工程ですが、そのぶん修正の手間や時間がかかります。tmnbさんの部下は「俺の仕事が信用できないんですか?」と、tmnbさんに反発してきたそう。そこで、tmnbさんはこのように答えました。「粗探しやない。お前がちゃんと仕事できているのを見て『さすがやな!』って、いうためのチェックや」すると、部下は納得したのか、それからは「できました!チェックをお願いします」と、いいに来るようになったそうです。昔、工場でダブルチェックを嫌がる若い子がいた。「俺の仕事が信用できないんですか?」と言うので「粗探しやない。お前がちゃんと仕事できてるのを見て『流石やな!』て、言うためのチェックや」と言うと納得したのかそれからは「出来ました!チェックお願いします」と言いにくるようになった。— tmnb (@tmnb45385332) February 2, 2023 部下が気にしていたのは、作業の出来そのものではなく、「上司に信頼されていないのかもしれない」という不安だったのかもしれません。そこでtmnbさんは、部下への信頼を伝えつつ、ミスなくできたことをきちんと認めることで、部下に気持ちよく仕事をしてもらいたいと考えました。チェックしてOKだった時は「さすがやな、OK」というと、嬉しそうに次の仕事にかかったそう。ダブルチェックの意義を伝えて以来、みるみる変わった部下のモチベーションに、tmnbさんは手ごたえを感じたようでした。もちろんチェックしてOKなら「流石やな、OK」と言うと嬉しそうに次の仕事にかかった。やっぱり「いいね」はモチベーション上げるなぁ。と、モノは言いようだなと思った。— tmnb (@tmnb45385332) February 2, 2023 機転の利かせ方に22万『いいね』と称賛の声同じことでも、伝え方によって、相手が受け取る印象は大きく変わります。だからこそ、相手を励ますような表現の選び方が重要ということかもしれませんね…!tmnbさんのエピソードには、22万件を超える『いいね』と、さまざまなコメントが寄せられました。・いい方1つで相手の態度や行動が変わると、改めて理解しました。・本当に素敵。このような人と一緒に仕事をしたい。・こういう機転の利かせ方が、世の中をスムースに回していると思う。tmnbさんの伝え方のほかにも、「チェックするのは、上司と部下で責任を分かち合うため」「若手がミスをした時は、『惜しい!』というようにしている」など、さまざまなエピソードが集まりました。『伝え方』を工夫することは、仕事上のやり取りだけでなく、日常生活などさまざまな場面でも役に立つはず。周囲とのコミュニケーションに悩みのある人は、tmnbさんの方法を参考にしてみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2023年02月08日年少のとき、絵本にあまり興味がなかった次男。子ども園での読み聞かせに集中できず、連絡帳にその旨を書かれてしまいました。私は、興味のない本を読むことを強制したくはないけれど、一方で、ストーリー性のある絵本に触れ、想像力を豊かにしてほしいとも考えていました。そんな私に担任の先生がアドバイスをくれました。そしてそれを実行してみると……!? 図鑑にしか興味のない次男次男が子ども園の年少のときの話です。園生活にも慣れてきた、5月下旬のある日のこと、連絡帳に「◯◯くんは、絵本タイムにはあまり関心がないようで、友だちに話しかけたり、おもちゃで遊んだりしています」と書かれていました。 わが家では、毎晩寝る前に読み聞かせをしているのですが、当時次男が好んでいた本の大半は、たしかに図鑑や何か指定された物を見つけるといった、読み聞かせるのにはふさわしくない物でした。ただ、当時の私は「そのうちストーリー性のある絵本にも興味が出てくるだろう」と、楽観視していたのです。 強制はしたくないけれど…しかし、それから約半年後、また連絡帳に「楽しさを感じてもらえるよう、工夫しているつもりなのですが、絵本タイムはどうしてもそわそわしてしまいます。」と書かれてしまったのです。私は工夫してくださっている先生方に申し訳ないと思いつつも「本人の興味がある本を読んであげるのが一番良いと思うので、わが家では図鑑の読み聞かせをしています」と返信しました。 本人が興味のない絵本を読み聞かせるのは、本人にとっても、それを聞いてもらえない親にとっても、ストレスになると感じていたからです。ただ「本当は、想像力が豊かになるような、ストーリー性のある絵本を選んでほしいと思っています」とも付け加えました。 先生がくれたアドバイスとはすると先生は「たしかに図鑑などでは、お話のイメージが広がらないかもしれませんね。時間が許せば、そうした図鑑などに加え、ご両親おすすめのストーリー性のある絵本も読んであげるといいかもしれません」とアドバイスしてくれました。 また、次男のクラスにほかの保護者の方が読み聞かせに来たときに、珍しく集中して見ていたという絵本も教えてくれました。私はこれを聞き、「それなら次男も興味を示してくれるかも」と思ったため、さっそくそのシリーズの本や、次男が好きな恐竜や昆虫が出てくる図鑑以外の本を、図書館で借りて読み聞かせることに。 長めの絵本も読めるようにするとその約1週間後、連絡帳に「お母さんの願いが通じました! 読み聞かせのときに、一番前で見て『おもしろかった!』と言ってくれましたよ」と書かれていたのです。私はそれを聞き、その後も同様の方法で、読み聞かせを続けるようにしました。 すると次男は次第に、昔話のような長めの物語でも、最後まで集中して聞いてくれるようになったのです。ストーリー性のある長めの絵本だとしても、本人が少しでも興味のある物が出てくれば、徐々に楽しめるようになる、ということがわかった出来事でした。 ほかの保護者の方が読み聞かせをしたとき、絵本に興味を示した次男のわずかなサインを見逃さず、また、絵本が好きになるかもしれないという可能性を捨てず、根気強くアドバイスをしてくださった先生に、心から感謝しています。これからも息子たちのそのときどきの興味を見逃さず、心や想像力を豊かにする絵本を選んであげたいと思います。 イラストレーター/ねね著者:今岡めい7歳と4歳の超わんぱく兄弟を育てるママであり、フリーライター。「子育てで一番大切なのは母親が笑顔でいること」「幼児期最大の英才教育は遊びである」をモットーに掲げ、日々テキトー育児を繰り広げている。
2023年02月07日3歳と1歳の男の子をフランスで育てている私。最近、夫の夜勤が増え、子どもの寝かしつけを夫に任せていた私は、なかなか寝ない子どもたちに苦労しています。特に長男は、怖いパパとは違って私の寝かしつけのときは気が緩んでいるのか、いくら「寝なさい!」と叱っても、いつまでも遊ぼうとするのです。そんな私が試行錯誤して見つけた、私なりの寝かしつけ方法を紹介します。寝かしつけは夫の役目だった威厳のあるパパの言うことは、わりと聞く長男。わが家では寝かしつけても何度も起きてくる長男を「寝なさい!」と叱り、寝かしつける役目は夫なのです。しかし、夫の夜勤の日は、寝かしつけるのは私。 「ママはやさしいから」と気が緩んでいるようで、長男は私のベッドに来たり、寝ている次男を起こして泣かせたり、全然寝てくれません。翌日は幼稚園があるのに23時を回っても寝ようとしない長男。私のイライラは毎回ピーク、夫がいない夜が来るたび、うんざりしていました。 いつもより1時間早く済ませてみた夜勤の日は、18時に夕飯を食べて会社へ出勤する夫。ある日、いつもは19時に食べる夕飯を、夫の時間に合わせてみんなで一緒に食べてみました。すると、食事が済むと片付けもお風呂もいつもより1時間早く終わり、20時にはベッドに入ることができたのです! みんなが早めにベッドに入れると、私はなかなか寝ない長男の相手をする時間もでき、子どもたちは遅くても22時には就寝してくれるようになりました。そのおかげで私は、22時から自分の時間を持てるようになったのです。 別々の部屋で寝かしつけるわが家にはベッドルームが2つしかありません。そのため、兄弟は同じ部屋で、それぞれのベッドで就寝しています。しかし就寝前は、長男は次男と遊び始め、眠たいのに眠れない次男が泣き、最終的に長男も泣き始めるというパターンに。 「同じ部屋ではいけない」と気づいた私は、次男を子ども部屋で寝かせて、長男はうとうとするまで私たちの部屋で、私と過ごすようにしてみました。すると、お互い邪魔されずに寝つけるためか、2人とも早く眠ってくれるようになったのです。 夫のように叱っても全然寝てくれない子どもたちにうんざりしていた私。しかし、日常生活の中で試行錯誤した結果、自分に合った方法で子どもたちを寝かしつけることができました。成長とともに子どもたちも変わってくるので寝かしつけは簡単ではありませんが、様子を観察しながらじょうずに対応していけたらと思っています。 著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2023年02月07日3歳になった次女が幼稚園に通い始めました。次女にとって2歳年上のお兄ちゃんはライバル! 何でも同じことをしたがるので、お兄ちゃんと同じようにリュックを背負って幼稚園に行くことを楽しみにしていました。とはいえ、母と離れて過ごすのもほぼ初めてのこと。息子には「幼稚園で〇〇ちゃん(妹)のことよろしく頼むね! 」と入園前から話していたのですが……。幼稚園に通い始めた次女の様子入園して最初の週、先生からの手紙によると、次女はやはり寂しくなって「△△(兄の名前)が良い!」と大泣き。年中の教室から息子が呼ばれてお世話を手伝ってくれたとのこと。私も夫もこの手紙を見て笑ってしまいました。 お兄ちゃん好きな次女らしいし、兄妹仲良くてほほえましいなぁと考えていたのです。そして息子にはお礼を伝え、「また頼むね」とお願い。息子も「いいよ! 〇〇ちゃん、お兄ちゃんがいるからね」と頼もしく返事をしてくれました。 妹のお世話がつらい……ところが、10日ほど経つと息子が「〇〇ちゃんのお世話するのつらいから、幼稚園に行きたくない」と言い出したのです。詳しく聞くと、「登園時に妹を教室まで連れて行ってあげることで、朝の遊び時間が少なくなって嫌」「午後の外遊びの時間も妹がくっついてくるので、自分の友だちと遊べなくて嫌」とのこと。 息子の気持ちを聞いてハッとしました。妹のお世話をお願いすることで、息子の幼稚園での楽しい時間を奪うことになってしまっていたのです。最初はお世話に意欲的だった息子にも、限界が来たのでした。 無理のない範囲で妹を助けてくれるように私から先生に息子の気持ちを伝えると、先生から息子に「お手伝いしなくていいよ」と話があったそうです。妹が泣いても息子が呼ばれることはなくなり、息子はまたお友だちと遊べるようになりました。 でも「心配だからちょっとお手伝いした」と自主的に妹のことを気にかけてくれているようです。次女はと言うと、迎えに行ったとき、兄から離れて同じクラスのお友だちと遊んでいるところを目にするようにもなりました。 「お兄ちゃんなんだから」という表現こそ使わなかったものの、当然のように上の子に妹のお世話を頼んでしまったこと、息子がお友だちと遊ぶ時間を奪ってしまっていたことを夫婦で反省しました。これから先も兄妹で助け合ってほしいなという気持ちはありますが、無理やり押しつけることになってはいけないなと考えを改めた出来事でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:青倉みゆ小2長女、年中長男、3歳次女の3児の母。趣味の文房具集めと宅トレで自分を癒やしつつ、実家から離れた土地で子育て中。450gで生まれた長女は、現在元気な小学生。
2023年02月07日以前は子育てをしていく上での母親としてのスタンスが確立できずにブレてしまい、子どもへの接し方に自信がなかった私。子育てに迷いつつも時間に追われる日々の中、これから長く続く子育てをより良いものにできるように今やらなければと、意を決してあることを勉強することにしました。それは……。 自覚していた母親としての立ち位置のブレ私には現在8歳と3歳の子どもがいます。上の子が幼稚園のころ、下の子がまだ小さく手がかかる状態だったこともあり、身心共にいっぱいいっぱいの子育てをしていました。毎日子育てのストレスを感じ、上の子が自分の思うように動いてくれないと感情的に怒鳴りつけてしまうこともしばしば。 そうかと思えばできるだけ子どもの要望に応えようと甘やかし過ぎているような対応をしてしまうこともあり、かなり子どもへの接し方がブレていました。自分のスタンスのブレを実感し、このままでは自分にも子どもにもよくないと感じ、少しでも自分の子育てを改善できればと「コーチング」の勉強を始めました。 意を決して始めたコーチングの勉強「コーチング」とは、自分が相手の上位に立ち何かを教える「ティーチング」とは違い、さまざまなコミュニケーションを通して相手の自発的なやる気や行動を引き出すアプローチ方法。子育ての現場やスポーツ選手の育成などに取り入れられています。 これまで折に触れて子どもとの接し方が書かれた育児書などは読んでいましたが、本を読むくらいではなかなか実践できませんでした。そこで、資格がとりたいわけではありませんでしたが、通信教育の資格取得講座を受講して少し本格的な勉強を始めたのです。 コーチングの基本理念に触れて最初は半信半疑で始めた勉強でしたが、コーチングを学ぶうちに少しずつ自分の中に変化が現れました。コーチングの心構えの大きな基本の柱は、相手の話をじっくり聞く「傾聴」、相手のことを否定せず受け入れる「承認」、相手に考えさせる「質問」の3点。 コーチである自分は決して上からではなく、子どもと対等の立場で相手のサポート役に徹するのが原則です。そして子どもの可能性を信じ、子どもをできる人として扱うことが大切。勉強を始めてみて、これまでの自分がいかに子どもを上から押さえつけようとする、子どもの成長を削ぐようなやり方をしていたかを実感しました。 勉強し始めて変わった子どもとの接し方このコーチングの基本理念を常に頭に置くようにしたことで、徐々にですが自分の、子どもとの接し方が変わってきました。それまで何度言っても言うことを聞いてくれないと子どもの能力を悲観してしまうこともありましたが、「できるはず」と子どもを尊重して接することができるようになったのです。 忙しいと上から制したり、子どもの言い分を聞かずに軽くあしらってしまうこともなくなりました。一時はあまり良くないと感じていた子どもとの関係性も、改善することができてきていると感じています。自分の立ち位置が固められたことで、子育てに迷いがなくなってきたことが本当にうれしいです。 日々の隙間時間で少しずつ少しずつ進めている勉強なので受講期間も大幅に延長してしまっていますが、コーチングの勉強を始めたことはとてもよかったと感じています。まだコーチングの最終目的である「相手の能力をひきだす」などができるまでには至っていませんが、これからも楽しい子育てのために勉強を続けていきたいと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:澤崎 凪1男1女の母。4歳差の姉弟の子育てに奮闘しながら、自身の体験をもとにした子育て関係記事を執筆するママライター。その他、アパレル、地域情報関連記事も執筆中。
2023年02月06日わが家には5歳になる年中クラスの息子がいます。年少クラスから入園して1年以上がたち、息子も私もだいぶ幼稚園の生活リズムに慣れてきたころ、ある事件が起こりました。その日も、いつも通り幼稚園から元気に帰宅した息子。帰宅すると、まず手洗いを済ませます。その後に連絡帳や使用したタオルと給食セットを出し、翌日の幼稚園の準備をするのが、わが家のルールです。息子はルール通り準備をし始めました。しかし、荷物から出てくるはずの連絡帳が出てこなかったのです……。朝はあったはずの連絡帳がない!?この日、息子は連絡帳を出しませんでした。私は息子に「連絡帳がないよ!」と言ったのですが「ないよ!」と息子は答えます。私は通園リュックや手提げバッグなど息子の持ち物を確認しましたが、たしかに連絡帳はどこにもありません。 しかし私はあまり焦ってはいませんでした。息子の幼稚園では、月末などプリントが多い日は連絡帳を1日園で預かり翌日に返却する習慣があり、このときも「今日は連絡帳はお預かりの日だったかな……?」と私は軽く考えていたのです。 たかが連絡帳、されど連絡帳しかし翌日、幼稚園から帰宅した息子の持ち物の中に連絡帳はありませんでした。そして担任の先生から電話があり、幼稚園でも息子の連絡帳だけがない状況で、先生も懸命に連絡帳を探されているということでした。 もしかしたら、そもそも私がリュックに入れ忘れたり、家でなくしてしまったりしたのではないか? と私は家中をくまなく探しましたが連絡帳は見つからず……。不安になった私は誰かが、息子に嫌がらせをするために連絡帳を隠したのではないかと疑うようになってしまいました。 先生の誠意ある態度に感動それから1週間たっても息子の連絡帳は見つかりませんでした。私はますます不安になりましたが「もう新しく買い直そう」と気持ちを切り替えることに。そう伝えるために幼稚園へ行くと、担任の先生が深々と頭を下げて「こちらの確認不足で申し訳ない」と謝られました。 そして「再度連絡帳を買うのはもったいないので、こちらで手作りした物を用意します」とのこと。聞くところによると先生は、幼稚園の隅から隅まで、息子はもちろん他の園児や先生と息子の連絡帳を探し回ってくれているということでした。 家で紛失した可能性もあるのに手を抜かずに対応してくださる先生の行動に私は感動しました。数日後、連絡帳が発見されたと先生から報告が! 息子の幼稚園のロッカーにおいてある荷物の下にあったということでした。発見までに時間を要したことを先生に再度謝罪されました。しかし、一生懸命探してくださった先生の姿やその後の対応に、かえって私は先生への信頼度が上がりました。改めて素敵な幼稚園だと気づいた出来事となりました。 著者:都 うめこ6歳男児と4歳女児のアクティブ転勤族ママ。趣味は公園巡りで、現在公園レポートを20本以上と育児に関する記事を執筆中。元銀行員でFP資格保有。
2023年02月04日ときどき、家の近くの公園で会うUちゃんとUちゃんママ。Uちゃんと5歳の娘は同い年です。最初は話しやすく、子どもと笑顔で遊ぶUちゃんママに好感を持っていたのですが、ある出来事をきっかけに一気に心の距離ができてしまった体験談です。子どもの喧嘩も丁寧に対応するママUちゃんママは子どもたちが喧嘩したとき、間に入って「○○ちゃん、痛かったみたいだからごめんねしよう?」と子どもと話をしながら仲裁をする人でした。最初は丁寧に対応していて素敵だなと思っていたのですが、だんだんと違和感を覚えるようになってきたのです。 あるとき、娘が男の子に追いかけまわされ、何度も嫌だと言ってもやめてくれず、ついには捕まってしまって、その手をはねのけました。すると男の子は転んでしまいました。男の子はすぐに謝ってくれたのですが、このとき、Uちゃんママがズズイと出てきて、「じゃあ、娘ちゃんもごめんなさいしようか」と怖い顔で言ったのです。 この「ごめんね」って必要?娘は言われるがまま、「ごめんね」と謝りましたが、私はモヤモヤ。確かに、男の子を転ばせてしまったことは申し訳ないと思いました。ただ、娘が何度も嫌だと主張しているのに追いかけられ、娘の意図しない形で男の子が転んでしまったという流れです。まるで娘が怒られているような雰囲気で謝罪をと言われたことに、疑問が残ってしまったのです。 また別の日、Uちゃんが「一緒に遊ぼう」と言ったのに、娘が「娘ちゃん、一緒に遊ばない」と言った日がありました。Uちゃんは「娘ちゃんが遊んでくれない!」と大泣き。 私は娘の気持ちを大事にしたいするとUちゃんママは「嫌だって言われて悲しかったって。ごめんねは?」と娘に言ってきました。私としては、子どもだってお友だちと遊びたくない日はあるものだと思います。そんな娘の気持ちを無視して「仲良く遊びなさい」とは言えません。 私は「今日はひとりで遊びたい気分みたい」と代わりに伝えました。そして娘には「ひとりで遊びたいならそれでもいいんだよ」と言いましたが、Uちゃんママは私の言葉をまるで聞いていないかのような態度で、「ごめんねしないと。楽しく遊べないよ」と言います。そのUちゃんママの言葉に娘は、ふてくされた顔のまま「ごめんね」と一言。それを聞いたUちゃんママは「これで仲良く遊べるね!」と満足そうに言いました。 このUちゃんママの、「必ずごめんねで終わらせて丸く収めよう」とする様子にモヤモヤした気持ちが残りました。娘自身はUちゃんのことが大好きなので、Uちゃん親子と疎遠になることはありませんが、Uちゃんママの言動が娘を傷つけることがないよう、注視しておこうと思いました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2023年02月03日私には8歳・5歳・3歳・1歳の子どもがいます。子どもたちには「自分は愛されているんだ」と思っていてほしいですし、「幼少期の愛着形成は重要」と育児書などでも言われているので、なんとか子どもたちとの時間を確保したい!と思ってきました。しかし、下の2人にまだ手がかかって、なかなか上の2人との時間がとれません。自己嫌悪に陥ることもありましたが、私が忙しい中で上の子たちとの時間を確保して愛を伝えている方法をご紹介します。 下の子が寝ているときだけの遊び1歳と3歳の子がいると、細かいおもちゃは誤飲が心配です。カードゲームはカードを折られたりよだれで汚されたりすることもありますし、ボードゲームは下の子たちがルールを理解しないでぐちゃぐちゃにして喧嘩になるので、結局上の子たちはテレビゲームで遊ぶことが増えました。 でも、下の子たちが寝てくれれば邪魔されることなく遊べる!というわけで、下の子たちの昼寝や夜の寝かしつけがうまくいったときは、ここぞとばかりにルールのあるゲームや細かいおもちゃなどを楽しむようにしています。 私は現在子育てサークルやお茶会などでいろいろなママさんと話すことがありますが、仕事をしていたり自分の体調が悪かったりして子どもとの時間がつくれないと、かつての私と同じように悩む方もいらっしゃいました。大切なのは時間がどれだけかけられたかよりも、「どれだけ子どもに愛が伝わっているか」だと信じて、これからも子育てしていきたいです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:小林まり3男1女の母。元小学校教員。夫は土日出勤、出張も多いNPO職員。育児の大変さを実感しながらもコツをつかみ始めてきたところ。自身の経験を中心に執筆している。
2023年02月03日私の夫は土日仕事で、休みは平日にとることが多い職種です。一方、私は土日祝日が休みの勤務形態。いわゆる週末ワンオペのため、土日祝日に家族そろってお出かけすることがほぼありません。未就園児のときはなんとも思わなかったこのあり方が、子どもが大きくなるにつれて家族の大きな問題になったのです。月曜日が嫌いな娘月曜日の登園は大荷物に加えて、3歳の双子の息子たちが行き渋ることが多く、イライラしがちな私。5歳の娘は幼稚園が大好きなこともあり、「行きたくない」なんてことはなく助かっていたのですが、「月曜日は幼稚園に行きたくない……」と、ある日娘がポロッと言ったのです。 何かあったのか聞いてみても、とにかく月曜日は嫌なのだそう。深く聞かずに様子をみていたら、翌週の日曜に涙を浮かべ「月曜日にみんなの話を聞くと寂しい気持ちになる」と打ち明けてくれました。 お出かけしていない……がコンプレックスに詳しく話を聞いてみると、「お友だちが週末にお出かけした話で盛り上がっているのがつらい」とのことでした。週末に家族そろってお出かけすることがない娘は、うらやましさと寂しさで月曜日が嫌いになっていったようです。 このとき初めて我慢させていたことに気づき、「お出かけできなくてごめんね」と娘を抱きしめました。私だけでもお出かけに連れて行ってあげれば……と思いつつ、下2人は手を離せば別方向に走り出す活発さ。3人の子どもを連れて行くのはかなりの試練であると躊躇していました。 週末ワンオペ、お出かけしてみたついに覚悟を決め、いざ! ワンオペでショッピングモールへ。「今日はママだけで3人を追いかけなくちゃいけないから、お約束を守ってほしい」と予め伝えると、想像以上にお利口さんに過ごしてくれたのです。 おもちゃやお菓子を持参し双子を飽きさせないことを重視することで、娘のしたいことができるように動くことができました。もちろん帰りはヘトヘトになりましたが、帰ってイライラしてしまっては、せっかくのおでかけも台無し! 夕食は手を抜くなどして、自分自身も疲れ過ぎないようすることも大切でした。 週末にちょっとお出かけするだけで、娘の月曜日嫌いは解消されていきました。「ママ、ありがとう」という娘の笑顔で、ワンオペ週末も乗り切れます! 歩いて行けるような距離でも、特別なおやつやお弁当を持って出かけるだけで、楽しい思い出となってくれているようです。 著者:梟 うた5歳の娘と双子の3歳息子のママ。双子の出産を機に、東京から地元九州に移住。保育園勤務をしながら子育て、ファッション、旅行、インテリア、お得情報などを執筆中。最近の趣味は、絵本探し。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年02月03日息子のイヤイヤ期で特に私が困っていたのが歯みがきタイム。逃げ回って泣きわめく息子に疲弊していた私ですが、そんな私と息子を見かねた夫が突然意外な行動に出たのです! 私には思いつかなかった斜め上の発想に、とにかく驚いてしまいました。歯みがきタイムは口を開かない息子との闘い2歳半ごろからひどくなった息子のイヤイヤ期。とにかく何をするにもまずは「嫌!」でしたが、その中でも特に手を焼いていたのが、歯みがきの時間でした。逃げ回る息子を追いかけ、やっと捕まえたと思ったら今度は頑なに口を開かず悪戦苦闘。 あと歯みがきさえ終えれば寝かしつけられる……と自分を励ましながら、泣きわめく息子の口をこじ開ける、というのが私の日課になっていました。 夫に相談してみたら突然、裸踊りがスタート保育園から家に帰るのも嫌、ごはんも嫌、お風呂も嫌……と続いてさすがに疲れた私は、夫が早く帰ってきた日に歯みがきに苦戦していることを相談。すると、逃げ回ってから泣きわめくまでの息子の様子をしばらく見ていた夫が、何か思いついた様子で立ち上がりました。 そしておもむろに服を脱いだかと思うと、あっけにとられている私と息子の前で、裸踊りを始めたのです! これにはイライラも飛んでいってしまい、私は大爆笑。息子もゲラゲラ笑ってくれたおかげで口が開き、その隙に歯みがきを終えることができました。 夫なりのイヤイヤ期対策に目からウロコ!3人でおなかがよじれるほど笑ってから息子を寝かしつけ、なんで裸踊りをしようと思ったか夫に聞いてみた私。夫は私と息子の攻防を見て「泣かせずに口を開けさせる方法はないか」と一生懸命考えたらしく、息子が笑えば口が開くのではと思ったそう。 もともとひょうきんな夫ですが、毎日怒ってばかりだった私にとって「笑わせてみる」という発想にはびっくり。確かにその日は久しぶりにしっかり口の中が見られたうえに息子もご機嫌で、楽しく寝かしつけまで終えられたので私も大助かりでした。 その後、夫がいる日の歯みがきタイムは夫のお笑いライブショーになり、いない日はできるだけ私が息子を笑わせられるように頑張ってみることに。おもしろいことを一生懸命考えていたおかげで私もイライラすることが減り、歯みがきタイムは楽しい時間と認識したのか、息子も逃げ出さなくなりました。イヤイヤ期を乗り切るためには、楽しい雰囲気作りも大切だと夫から学んだ出来事でした。 イラストレーター/きょこ著者:大瀬木あさみ炭水化物と漫画があれば生きていける1男1女の母。1人目妊娠でうっかり退職してしまい、産後は職を転々としていたが、現在はライターとして漫画・アニメや子育て、グルメなど興味がある分野を中心に執筆中。
2023年02月01日ある服装がどんな意味をもっているか―それは、そのお洋服自体からは、実はほとんどわからないと思う。そのお洋服の背景(文脈)こそが、実は、本体で本質なんじゃないか。過去との違いと周りとの違いという縦糸・横糸で織りなされる織物が、いま私とあなたが着ているものなのだと思う。たとえば、今年流行ったファッションとして、やはりY2Kがあると思う。この言葉そのものは、Year2000という意味。でもこの言葉がファッションの文脈で使われるときは、(主にウィメンズの)Year2000ファッションのこと。2000年ごろのファッションが昨年リバイバルされた(確かにファッションは20年周期だ)。Y2Kファッションは、タイトさ(ベルボトム・フレアパンツ)、肌見せ(ヘソ出し・オフショルダー・ローライズ・ショート丈)・キラキラ(ラメ)が特徴だと思う。(低賃金労働などの問題を含みながら)格安を実現しているファストファッション通販サイト「SHEIN」に多くあったり、aespaなどのKポップのガールズグループの人が着たりしていた。■みんなと同じようにみんなと違う最近は双子コーデ(細かい部分までおそろいにしたペアルック)よりリンクコーデ(一部のアイテムや色・柄をおそろいにするコーデ)がかわいい―そんな話が、朝の情報番組でやっていた。完全にいっしょじゃないし、完全にちがうわけでもない。ほどよく違うけど、つながり(リンク)はある。——そんなリンクコーデが表すように、友達グループの中で何を着るかは、そのコミュニティの価値観に則ったうえで違うものを着るのがマナーなのだと思う。自分の話になるけれど、中学校は怖い人たちがいっぱいだった。たとえば、男子生徒。不良っぽい生徒たちが、学ランのボタンの裏を「喧」「嘩」「上」「等」とか「天」「上」「天」「下」「唯」「我」「独」「尊」にみんなで変えていた。みんなでする浮かない逸脱が大人や集団への反抗だなんて。私は素朴にノレなかった。■みんなと違う、みんなとの違い性的客体化という言葉がある。他の人のことを性的な機能とか部位だけでとらえてしまうこと。自己客体化という言葉もあって、自分のことを性的な機能とか部位でとらえてしまうことをいう。これらが心身に悪い影響を与える。つまり、不安になったり、自分の体型が恥ずかしくなって摂食障害につながったりするということがたくさん示されている。だから、「女性が自分のことをセクシュアライズ(性的に重視とか強調する)ことは男性からのまなざし(male gaze)に応じることで、女性にとって良くない」という批判もされている。たしかにそう思う。でもそうやって女性が自分をセクシュアライズするのを古臭い価値観から非難するのだって単におじさん臭いスラット・シェイミング(「はしたない」という非難)かも―そういう風にも思う。たとえば、ビリー・アイリッシュはダボダボの服をよく着ていた。そのことでよく話題になってたし、それをやめたときも話題になった。たとえば、「私がオーバーサイズの服を着ているのは、“アナタ”が私の胸を見て気まずい思いをしないため」「胸が小さい人はタンクトップ1枚でも許されるのに、私が同じタンクトップを着ると、“胸が大きいから”という理由だけでスラット・シェイミングされる」――「ビリー・アイリッシュ、3枚の写真に映る「巨乳」が原因で“失ったもの”がケタ違い」よりという風に、ビリー自身語っている。胸を見てくる“アナタ”の目― male gaze ―が、いちいち「エロい」だの「はしたない」だの言うということだろう。だから、「勝手にエロいだのはしたないだの言うのは、やめたほうがいいのかも」ということを言いたいなと思う。■いちいちみてくるふだんの会話やテレビなどで、何かをほめるとき「上からみたいであれだけど」という枕詞がついたり、ほめられたときに「上からだな(笑)」というツッコミが交わされたりすることがときどきある。けなしてるわけではなくても、ほめてくることもたしかに上からだなと私もよく思う。自分がその人をジャッジする立場にあると思っていちいちほめてくる。ナンボのもんじゃいと思う。Y2Kファッションをまとったラッパーが、「するもされるもジャッジがどうでもいいな」とラップしていた。オジサンのまなざしでいちいちほめたりけなしたりする。ほめてるんだからいいじゃん! という風に、セクハラオジサンがみんな一緒に反抗する。みんな一緒に同じ言葉を身に着けて、喧嘩上等というふるまいをしてくる。性的客体化には、称賛的客体化と批判的客体化がある。オジサンのまなざしで性的な部位や機能として見て、称賛してくる。これも客体化。これもセクハラ。いちいち見てきて、エロいとジャッジしたりはしたないとジャッジしてきたりする。ユニバーサルスタジオジャパンでの「露出」に対して、多くの人々がこのどちらかの意味で鼻息を荒くしていた炎上が想起される。■肌を着るリンクコーデの紹介を観た夜、テレビ千鳥の名物企画「面白キャラを作るんじゃ」を偶然観た。中年の男性芸人たちがセット裏のアイテムをいろいろまとって即興でキャラを作るモノボケ企画。「この企画は引き算」というコメントのあと、ななまがりの人がパンイチで出てきた。しかし、露出を増やすことは、引き算じゃなく、皮膚をまとうことなのだと思う。布を脱いだんじゃなくて、肌を着ている。お約束のなかで前例を踏まえながらも、今までの「変」とは違う変な恰好をする。決まった逸脱の仕方から逸脱した仕方で逸脱する。Y2Kリバイバルはその新たな種類なのではないかと思う。オノヨーコのカット・ピースは、見る・見られるという二項対立を揺るがすパフォーマンスだった。ユニバーサルスタジオジャパンのような公共の場を駆け抜けるストリーキングは多くの人の目線を揺さぶるプロテストだった。60年代にミニスカートが大人社会のドレスコードを無効にするファッションとして若者に強く支持された(※1)ように、Y2Kファッションはオジサンが作ったドレスコード(すなわち何を身にまとうかの規範)を無効にする。自分のまなざしがつい揺さぶられるときがあると思う。そういうときに許される唯一のふるまいは、良いだの悪いだのジャッジせず、ただそれに曝されることではないだろうか。積極的に黙ることだと思った。※1:『もんぺからサステイナブル、さらにその先へ、戦後の日本ファッション史をたどる』(監修 国立新美術館・島根県立石見美術館,青幻舎,2020)
2023年01月30日息子が1歳になったころ、4歳の娘が急に指しゃぶりを始めました。これは娘のSOSかもしれない!と思った私たち夫婦は話し合い、娘と私の2人だけの時間が足りないという結論に。そこでわが家では、娘の充電時間を定期的に設けることにしたのです。その後、娘の様子がどう変化したのかをお話しします。下が1歳のとき指しゃぶりを始めた娘下の息子が1歳になるころ、ママの抱っこを求めることが多くなり、それまでよりも手がかかるようになりました。息子を抱っこしたり、かまったりする時間が増えて大変さを感じていた矢先、4歳の娘がそれまでしたことのない指しゃぶりをするようになったのです。最初は「たまたまかな?」と思っていました。しかし、私が息子を抱っこしているときに指しゃぶりをすることが多く、娘もわざとしているというより意識せずに指をくわえている様子です。「これはもしかしたら娘からのSOSかもしれない!」と思い、どうするべきか夫婦で話し合うことにしました。 原因は寂しさ?ストレス?息子にかかる時間が増えた中でも、娘との時間は確保しているつもりでした。しかし娘に「今、何かしたいことある?」と聞いてみると、「ママと2人でどこか行きたい」とのこと。言われてみれば、娘がおでかけするとなると、パパと2人か、私と息子と3人か、家族みんなで出かけるかしかなく、私が娘と2人きりで出かけることはなかなかありませんでした。考えてみると息子は生後11カ月のときに断乳が済んだので、夫に息子を任せてもいいのです。それなのに、今までのおでかけスタイルを変えずに続けていました。娘のこの発言を聞いて、それまでの娘とのかかわり方を猛省し、すぐに2人きりでおでかけする日を決めました。 母と娘の女子会を定期的に!それからは2週間に1日くらいの頻度で、娘と2人で女子会する日を設定しています。行く場所は娘が出かけたい場所。公園に行ったり、映画を見に行ったり、アイスを食べに行ったりもしました。「次はどこに行く?」と一緒に考えるのも楽しく、行きたいところをリストアップしてアレコレと予定を立てるのも、娘にとってはウキウキする時間のようです。そして問題の指しゃぶりはというと、まだ息子の世話をしているときは時々するものの、頻度は減ってきているように感じます。 息子が生まれてから、できるだけ娘のケアもしているつもりでした。しかし忙しい日常の中で娘のお姉さんぶりに頼ってしまうことも多く、配慮が足りなかったなと反省しています。これからも女子会の時間を定期的に設け、娘としっかり向き合う時間を確保していきたいと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2023年01月23日私は4歳と2歳の男の子を育てています。生まれてからずっとパパが大好きで、パパにくっついてばかりいた長男が、3歳4カ月を過ぎたあたりから急にパパのことを拒否するようになりました。そして、何をするのにも「ママ! ママ! 」と私しか受けつけません。反抗期だからと思ってはいるものの、そんな長男の変化にパパはショックと苛立ちで怒り、私は長男とパパの対応に追われる日々。しかし、あるとき、私たち夫婦は長男の変化の理由に気がつきました……。反抗期の長男幼稚園に通うようになった長男は、ここ最近、特に親によく反抗するようになりました。反抗期と並行して、あんなに大好きでくっついてばかりいたパパを拒否するようになったのです。 パパが長男を抱っこしようとすると「やめて! 」と言い、パパが長男に注意すると「ママ! ママ! 」とパパの言うことを聞こうとしません。そして、長男はパパを拒否したあと、パパの表情や様子をジッと観察しているのです。 ショックで怒る夫今までとはまったく違う長男の反応に、長男のことが大好きな夫はショックで仕方がありません。私は夫に「時期が過ぎたらまた長男はあなたに寄ってくるから」と伝えていますが、夫は理解はしているものの寂しい気持ちが強くて受け入れられない様子。 そして、夫の言うことを聞かず「やめて、ママがいい」と言う長男に力ずくで叱ってしまう日々が増えていったのです。長男はさらにパパに対する拒否が強くなっていきました。 夫婦で気づいたことある日、私は夫に「長男はあなたを拒否したあと、あなたの反応を確認しているよ。甘えたいのかも。長男と一緒に遊んでみて」と伝えました。すると、夫は帰宅後、長男と一緒に積み木で遊び始めました。 長男はとてもうれしそうで、夫に「抱っこして」と両手を挙げて全身で夫に甘えています。私たち夫婦は「長男はパパと過ごす時間が少なくて、パパに甘えたいがためにパパを拒否して気を引いてたのかもしれない」と気づいたのでした。 パパを拒否してママばかり求める長男に夫は困惑して怒り、私は夫と長男の対応に追われて毎日のように疲労困憊でした。しかし、夫婦で長男が求めることに気づけたおかげで、今では長男の心の成長や変化にじょうずに対応できるようになりました。子どもの変化についていくことは簡単ではないですが、楽しみながら私たち夫婦も成長していけたらうれしいです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2023年01月18日シングルマザーで娘と2人暮らしの私。仕事が終わって保育園に娘を迎えに行ったあとは、帰宅して急いでごはんを作って娘に食べさせていました。そして娘が食べている間に、私は家事を進めるというのがわが家のいつものパターンでした。しかし、ある日、いつものように1人で食べさせて、家事が終わってから娘のところに戻りました。すると、娘は……!帰宅後は時間との闘いこれは、現在中学2年生の娘が6歳だったときの話です。当時の私はシングルマザーで娘と2人暮らし。夕方に仕事を終えてからは急いで保育園へ娘を迎えに行き、帰宅後もまた急いで食事の支度を済ませて娘にひとりで食べてもらっていました。 私はその間に洗濯ものをたたんだり、次の日の食事の仕込みをしたり、せわしなく動いていました。私の夕食はというと、家事の合間で台所で立って食べたり、娘が寝たあと夜に済ませることが日課になっていたのです。 寝たふり?ある日、いつものように娘を保育園へ迎えに行って帰宅後、夕食を作って娘にひとりで食べてもらっていました。私は、翌日分の夕食の仕込みをしたあと寝室に行き、洗濯物をたたんで洗い終わったシーツを布団にかけ、娘のところへ戻りました。 娘は夕食もそこそこに、椅子に座ったままで上を向いて口を開け、目をつぶった状態。寝ているフリをしていると思ったので、「こらこら、寝たふりしていないで食べなよ~」と声をかけましたが、反応はなく、よく見ると寝息をたてて本当に眠ってしまっていました。 娘の姿に涙寝ている娘の姿を見て、「こんな小さい子にひとりでごはん食べさせて、しかも途中で寝ちゃって……。ただでさえ、平日は保育園と仕事でコミュニケーションの時間が少ないのに」と娘に申し訳なく思い、涙が出てきました。 そして、娘が前に「ごはん食べながらママとお話しする時間、私好きなんだぁ」と言ってくれたことを思い出しました。それからは、どんなに家事がたまっていても、必ず夕食は娘と一緒にとることに。その日あった出来事を2人で話したり、コミュニケーションをとる時間として有意義に過ごすようになりました。 家事を少しでも早く終わらせたくて、夕食は娘にひとりで食べてもらっていましたが、娘が夕食中に寝落ちしてしまった姿と過去の娘の言動から、「夕食の時間、娘に今まで寂しい思いをさせていたのかな……ごめんね」と思いました。この出来事があってからは、どんなに忙しくても一緒に食卓につき、娘との食事の時間を楽しんでいます。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:吉川 みきな14歳女の子と4歳男の子、0歳の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
2023年01月17日私には8歳と4歳の娘がいます。さまざまな習い事をしていますが、今までに「もうやめたい」と言い、やめさせたことも続けさせたこともあります。「もうやめたい」と言われると、どうすべきなのかどうかをすごく悩みます。娘たちが習い事をやめたいと言った理由やそのときに私がとった対応は……。 長女が「スイミングをやめたい!!」長女はスイミングを年長のときに始め、小2のときにやめました。始めた理由は、私が娘にはクロール25メートルぐらい泳げるようになってほしいと思っていたから。最初は友だちと楽しそうに通っていましたが、友だちとクラスが離れてしまったら行きたがらないように。長女は前の晩から「明日行きたくない」と言い、当日も「行かない」と言うのをなんとかなだめて連れて行っていました。 あまりの嫌がり方にやめさせてあげようと決めました。しかし、すぐにやめさせると嫌なことがあったら逃げてもよいと思うようになるかなと思い「15メートル泳げるようになったらやめよう」と親子で目標を変更しました。そして、その目標を達成し、スイミングはやめることになりました。 長女が「チアリーディングをやめたい!」長女は幼稚園年中のときから5年間、チアリーディングを続けています。バランス感覚がある長女に向いていたようで、側転などがクラスで1番じょうずにできます。長女も楽しく通っていて、家でも側転をしたり音楽を流してチアダンスを練習したりしていました。しかしこの夏、スイミングと同様に一緒に始めた友だちがやめることに。 すると長女は自分もやめると言い始めました。このとき、私はやめることに反対しました。チアリーディング自体は好きなようですし、クラス内には他にも友だちがいるのでやめるのはもったいないと思ったのです。長女にそのことを伝えると少しごねましたが、続けることに。今は楽しそうに通っているので、続けさせてよかったと思っています。 次女も「チアリーディングをやめたい!」長女がチアリーディングをしていたので、次女も年少のときにその流れで始めました。でも習い始めて1年経ったころ、バレエの舞台を見に行ったことをきっかけに「チアリーディングよりもバレエをやりたい」と。最初は「チアリーディングも踊りだし、かわいいし、チアリーディングでいいじゃん」と答えていました。 しかし次女はずっとバレエを習いたいと言い続けました。長女がやめたいと言ったときと違い、同じ踊りで他にやりたいことをみつけたのならとチアリーディングはやめさせることに。次女自身が興味を持てることをするのが1番だと思ったのです。 子どもに何を習わせるかも迷いますが、いつまで習わせるかということも判断が難しいと感じました。子どもに習い事をやめたいと言われてすぐは「なんで? 今まで習ってきたのにやめるのはもったいない」と思ってしまいました。しかし、子どもの話を聞くことで、子どもには子どもの思いがあるのだと気づきました。今は、習い事をやめたいと言ったときは理由をよく聞き、理由にあった対応を親子で考えると良いのかなと思っています。 著者:小川恵子8歳と5歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2023年01月16日私は、現在14歳の娘が4歳になるころ現在の夫と出会いました。夫は周りからは「〇〇くん」と呼ばれています。出会いからお付き合いを始めるまでは、娘と複数の友人を交えて食事をしたり遊びに出かけていたので、当然、娘が夫を呼ぶのも「〇〇くん」。お付き合いをはじめても2年以上そう呼んでいた娘は、いよいよ結婚となったとき、すでに「パパ」とは呼べなくなってしまいました。夫の呼び名私は、結婚をするとき娘に「(夫のことを)今まで通り〇〇くんでも、パパでも、どちらで呼んでもいいよ。好きなほうで呼んでね」と伝えました。すると娘は「ほんとはパパって呼びたいけど、すごく恥ずかしいから、しばらくは 〇〇くんって呼びたいな」と照れくさそうに答えてくれました。 元々私も夫も、「ママ」「パパ」と呼んでほしい望みや、呼び名などにこだわりがありません。私たちは、娘が呼びたいように呼んでくれたらそれが1番良いと思っていました。 顔を赤くしながら……結婚して2年ほど経ったころ、そういえば娘は、相変わらず夫を「〇〇 くん」と呼んでいるな、と気づきました。娘に「そういえば、最初パパって呼びたい気持ちがあるって言ってたけど、今はどう思ってるの? 」と聞いてみました。 すると娘は、顔を赤くしながら「今もパパって呼びたい気持ちがあるけれど、今まで呼んだことがないから、本当に恥ずかしいの〜! 」と笑顔で伝えてきたのです。その言葉を聞いて、私は妙に納得してしまったのです。なぜなら……。 現在の娘は私は、娘が物心つく前に離婚をしていたので、娘は生まれてから1度も「パパ」と呼んだことがないのです。人一倍、照れ屋で恥ずかしがり屋の娘は、初めて口にする「パパ」という言葉を、いざ夫を目の前にすると照れくさくなり言えなくなってしまうそうです。 そのため、実は学校で友だちと「パパ」と呼ぶ練習をしているんだ、と照れながらこっそり教えてくれました。その話を私もこっそり夫に話すと、夫も照れくさそうに、笑顔で頷いていました。 今もまだ、娘は「パパ」と呼んでいません。これからも呼ばないかもしれません。それでも娘と夫はすごく仲が良く、娘の1番の理解者は夫です。周りから「パパって呼ばせないの?」なんて言われたりすることもありますが、家族の呼び名なんて、お互い思いやる気持ちがあれば関係ないなと、私は今の生活で学ぶことができました。 著者:原田みづき2010年生まれの女の子、2018年生まれの男の子のワーママ。子育て、ファッションが主な関心ごと。
2023年01月14日SNSなど便利なデジタルコミュニケーションツールを用いて、多くの人と繋がれるようになった昨今。うれしい半面、顔が見えない相手と気軽にやり取りができるからこそトラブルも少なくない。恋愛コンサルタントの関口美奈子さんとSNSカウンセラー・浮世満理子さんがデジタルコミュニケーションの悩みについて答えます。自分を守りながらハッピーなやり取りを。デジタルコミュニケーションが盛んになり、自分のプライベートな部分も包み隠さずにあるがまま発信している人をよく見かける。しかし、「内容をしっかりと精査してから発信すべき」と、恋愛コンサルタントの関口美奈子さん。「自分の行動や思いを多くの人に知ってほしいがゆえに、個人情報を含めて何でもかんでも投稿している方がいますが、それが自分のネガティブキャンペーンに繋がってしまっているケースが往々にしてあります。一度投稿・公開されたものは簡単に消すことができず、『デジタルタトゥー』としてインターネット上に半永久的に残ってしまうことがあるので、しっかりと知識や、誤解を生まないための表現方法を身につけた上でSNSに投稿するのが、結果的に自分を守ることになります」だからこそ常に見られている意識を持つことが大事。さらに「顔が見えないからこそ、デジタルコミュニケーションを円滑に進めていくために、一番必要なのは心理的安全性」と話すのはSNSカウンセラーの浮世満理子さん。「特にプライベートで利用する個人アカウントは、自分がハッピーになるためにやっているものなので、気持ちよくやり取りができるコミュニケーションを心がけましょう。一気に距離を縮めようとすると、こちらに悪気がなくても、突然ブロックされたりと、メンタルに大きなダメージを受ける場合も。だからこそ、ジェンダーを過度に感じさせず、お互いのパーソナリティを尊重して、慎重に警戒心を解きながら距離を少しずつ縮めていくこと。そのためにも相手を敬う気持ちと、感謝を常に忘れずに持って接しましょう」気軽にコミュニケーションがとれるからこそトラブルも多いが、最低限のマナーを身につけていれば、メンタルを守りつつ、自分の世界を広げるチャンスにもなる!お悩み1うっかりLINEで誤爆してしまった…?どう対応すればいいですか?誤爆は起こり得るからこそルールを決めて対応をできるだけ読まれたくないような表現は避ける。“つい、うっかり、ぽろっと”が誤爆のもと。「時間帯や精神状態に気をつけて、習慣的なルールを決めておけば、トラブルは起きにくい。また日ごろから誤爆してもギリギリセーフな表現方法を意識しておくことも大事です。しかし特にプライベートでのやり取りは気が抜けることが多く、誤爆は誰にでも起こり得るので、気にしすぎないにかぎる。それでも誤爆してしまった場合は、既読マークがついたとしても、すぐに送信取消でメッセージを消去しましょう」(浮世さん)お悩み2グループLINEに乗り遅れた!どう反応するのがスマート?リアクションボタンで静かに意思表示返事が欲しい場合は、個別メッセージが無難。複数人でトークできるのが魅力的なグループLINEだが、忙しくてスマホが見られない間に未読件数がすごいことに…、なんて経験は誰しもあるはず。しかし慌てずに対処を。「乗り遅れたとしても、すでにやり取りが完結しているような内容ならわざわざ掘り起こさずに、リアクションボタンを押して反応だけ示しておきましょう。もし自分がいない間に物事が進んでわからないことがあれば、面倒でもどんな内容で決定事項は何か、個別に聞いたほうが、角が立ちません」(関口さん)お悩み3既読スルー、未読スルーをされてしまったとき、追いLINEをしてもいいですか?追い詰めずフランクに反応を窺う相手が答えやすい話題を投げかけてみる。返信が欲しいのになぜかスルーされていると、「あれ私、嫌われている?」と思いがち。「既読・未読スルーで悩むのは、本人が意図的に避けているのか、それともただ返信を忘れているだけか判断が難しい点。しかし、返信が欲しいなら、『あれ読んでくれた?』と、催促じみた文面にならないように気を付けながら追いLINEして大丈夫」(浮世さん)リアクションに困ってメッセージを返せていない場合もあるので、相手が答えやすいような話題や投げかけを心がけることも大切。お悩み4推し活アカウントに見ず知らずの人から攻撃的なコメントが…。適切な対処法は?アンチは相手にせずブロック一択相手の挑発に乗るのが一番のトラブルのもと。SNSをやっている人なら、攻撃的なコメントやネガティブな書き込みが自身に寄せられることもあるかも。「SNSに批判はつきもの。しかし推し活など、特に趣味用は、自分の好きなものを発信するアカウントなので、共感を得られない相手はブロックして問題なし。ブロックするのが失礼だと思っている人もいますが、言い争って炎上にでもなったら、痛い目を見るのはこっち。トラブルは先に回避しておくに越したことはありません」(浮世さん)お悩み5マッチングアプリで相手に負担をかけずに次の展開に繋げるには?共通の話題を見つけて自然と誘い出す無意味なやり取りは避ける。ときには切り替えも必要。マッチしたのにやり取りが続かなかったり、一問一答の質問ラリーになったり、なかなか話が盛り上がらないときの対処法とは?「目的=会うこと。定型的な内容でダラダラとやり取りしても発展しません。共通点を探して、相手への興味関心を明確に示しながら、次のアクションに繋がるネタを提供しましょう。『寒いときにおでんを食べようと誘う』のはあくまで一例ですが、寒いという共通の話題から自然と誘うことで、目的達成にぐっと近づけます」(関口さん)お悩み6意中の人に連絡を取るならLINE?SNSのDM?どれを使うのが適切ですか?年代に合わせて選択。まずは軽めに気まずくならないように友達感を出せるとグッド。10~20代はSNSのDM、30代以降はLINEの利用率が高いといわれているので、相手の年齢に合わせて選ぶこと。「メッセージが送られてきた相手は、まずその人がどんな人なのかを探るためにSNSをチェックする可能性が高いので、清潔感のある写真や自分の人となりがわかるような投稿をアップしておくと、返信率が上がります。ただしブランディングは必要ですが、加工はほどほどに。連絡をする際は相手が誘いに乗りやすい『軽さ』も大切」(関口さん)関口美奈子さん恋愛コンサルタント、結婚相談所「エースブライダル」主宰。元銀座ナンバーワンホステス。著書に『「最初の男」になりたがる男、「最後の女」になりたがる女 夜の世界で学ぶ男と女の新・心理大全』(KADOKAWA)。浮世満理子さんSNSカウンセラー。全国SNSカウンセリング協議会常務理事、全国心理業連合会代表理事。『カウンセラーが悩み解決!SNSコミュニケーション』(日本能率協会マネジメントセンター)など、著書多数。※『anan』2023年1月18日号より。イラスト・福田玲子取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2023年01月13日日常生活の様々なシーンで、デジタルでのコミュニケーションをとる機会が増えた。しかしまだまだ過渡期で、戸惑うことも多い。そこで、身近で起こりがちなお悩みを取り上げて、識者と共にスマートな解決策を探ります。心地よい距離感と、スマートなやり取りが肝。この数年でワークスタイルが大きく変化し、デジタル上の様々なツールを使ったデジタルコミュニケーションが普及。「便利さゆえに一気に浸透したものの、いまだ手探り状態」だと話すのは、SNSカウンセラーの浮世満理子さん。「特にビジネスにおいては、年代によってギャップがあったり、業界や職種によっても異なる部分が大きい。だからこそできるだけ誤解やトラブルを生まないように、自分だけではなく相手も心地よいと思えるような、適度な距離感を保つことを心がけるべきです」その上で、“ストレート・フラット・共感”の3つが、デジタルコミュニケーションの新常識のキーワードになると、ディレクトリジャパン代表の西原勇介さん。「従来のビジネスマナーは、リアルの場を想定しているものばかりでしたが、いったんこれまでの常識は置いておき、デジタルならではの新しい感覚を持つべき。そこで意識したいのが、短文で伝える“ストレート”、どんな立場であっても対等な関係性を築く“フラット”、感動やわくわくを伝える“共感”の3つ。これらがデジタルグローバル社会の基本となり、円滑なデジタルコミュニケーションに直結すると思います」デジタルコミュニケーションマナー仕事上のデジタルコミュニケーションで用いられることが多いビジネスチャットとオンライン会議。この2つのツールを上手く活用していくにあたり、知っておきたい新常識とは?お悩み1ビジネスチャットとメールは使い分けたほうがいいんですか?チャットは即時性、メールは記録用情報を正しく管理するには使い分けは必要不可欠。タスクやスケジュールを一元化でき、気軽に情報共有ができることから、ビジネスチャットの利便性が高まっている。しかし、全てのやり取りをチャットで行うのは避けるべき。「チャットは即時性の高さが魅力ですが、あとからメッセージの編集や削除ができるので、請求書や発注書、仕様書など重要な書類のやり取りには不向き。だからエビデンスとして残す必要がある重要事項の連絡は、送信時刻や宛名がしっかりと残り、電子記録として法的効力を持つメールが妥当です」(西原さん)お悩み2オンライン会議で画面OFFや音声のミュートってマナー違反…?社内のオンライン会議はOFFでもOKプロフィールアイコンを表示するのも手!いまだに話題に上ることが多いオンライン会議の画面OFF・マイクミュート問題。「社外の方なら基本的にどちらもONがマナー。ただ毎日連絡を取り合うような社内チームなら一度話し合いの場を設け、オンライン会議のルールを決めておくと、ストレスがなくなります。ただし毎回完全にOFFにしてしまうと、参加意欲がないように思われるので、画面に写真などプロフィールアイコンが表示されるように設定しておくと、存在感を出すことができます」(西原さん)お悩み3ビジネスチャットの利用に消極的なキャリア世代とのコミュニケーションのとり方は?誘い水をかけて意識の変革を気軽なチャンネルに誘導し、参加しやすい空気を作る。「チャットを使いたがらない人は、単純に使ったことがなく、知らない・わからないという不安があるから。だからきっかけを作ってあげることが大切。おすすめは、送別会など、社内のイベントのチャンネルを立てて招待してみること。『気軽に意見を共有したいので、参加してください』と誘ってみれば、40~50代のキャリアパーソン世代も重い腰を上げるかもしれません」(西原さん)あるいは、顧客や取引先が希望しているなど、第三者を使って誘導するのも有効。お悩み4ビジネスチャットって、メールと同じように文章を書いたほうがいいんですか?140字、5行までで簡潔に伝えよう移動中も返信しやすいよう文章は極限まで短くすべき。リモートワークやモバイルワークが普及し、ビジネスにおける利用デバイスはPCだけでなく、スマホやタブレットがスタンダードに。「特にチャットはスマホなどの小さな画面で見られることを念頭に置いて、情報をひと目でキャッチできるように、いかに短く、簡潔で、明瞭かということが重要に。スマホで瞬時に理解できるテキストは、ツイッターの文字数制限でもある全角140字以内。改行するなら5行までにとどめることを意識すると、相手に伝わりやすくなります」(西原さん)お悩み5プロジェクトを円滑に進めるために、最初にしたほうがいいことはありますか?既読スルー防止にはスタンプの提案を過渡期だからこそ積極的に意見を述べてルール決めを。最初にある程度ルールを決めておくと、トラブルも減ってストレスフリーに。「たとえば即時性が求められるチャットは、スタンプでとりあえず反応を示すと、既読スルーを避けることができます。スタンプもたくさんあるので、こういうケースはこれを使うなど、4~5個を厳選して、チーム全員で共通言語にしておくと便利です」(西原さん)デジタルコミュニケーションマナーがしっかり決まっていない段階だからこそ、ルールを作っていくために様々な提案をしていこう。お悩み6プライベートのSNSアカウントに得意先や上司からリクエストが…相手にせず反応しないが一番の拒否無理に受け入れないことが、心地よい距離を保つ秘訣。いまや仕事とプライベートでアカウントを分けるのは当然なので、承認する必要なし。「仕事の関係者と、プライベートでまで繋がりたくないなら、リクエストが来ても、そのまま放置しておきましょう。もし後日、『どうして承認してくれないの?』と問われても、『いまだにSNSの使い方がよくわかっていなくて気づきませんでした…』と、デジタル音痴を装って切り抜けてみて。それ以上は相手も追及してこないと思うので、関係が悪化する心配もありません」(浮世さん)浮世満理子さんSNSカウンセラー。全国SNSカウンセリング協議会常務理事、全国心理業連合会代表理事。『カウンセラーが悩み解決!SNSコミュニケーション』(日本能率協会マネジメントセンター)など、著書多数。西原勇介さんディレクトリジャパン代表。海外の開発チームとシステムを作り上げるオフショア開発会社を経営。著書に『それでは伝わらない! ビジネスコミュニケーション新常識 デジタルグローバルな作法は若者に学べ』(日経BP)。※『anan』2023年1月18日号より。イラスト・福田玲子取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2023年01月12日朗らかな笑顔と、場を和ます品のある立ち居振る舞いに人柄の良さが滲み出る横澤夏子さん。気遣いを絶やさず、好感度の高い横澤さんが、日々、心がけ、実践していることとは?楽しいトークはもちろん、朗らかな表情や柔らかなムードで見る人を笑顔に導く横澤夏子さん。芸人としてのスキルだけでなく、品のある立ち居振る舞いに好感を持つ人が多いことも、さまざまな番組に引っ張りだこの理由。そう伝えると、「自分にはないものだからこそ品格のある人に憧れる気持ちは強いです」という答えが返ってきた。一つ一つの動きに重きを置くことが大事。「“本棚を見るとその人がわかる”と言いますが、私の本棚を見ると、いかに品格のある人になりたいと思っているかがわかるはずです(笑)。マナーに関する本はたくさん読み、歩き方や所作を学びました。薬指に意識を持ち、そこから思いやりのビームが出ているつもりで動かすと美しく見えるとか。実践すると、銀行員の方みたいな気持ちになれて楽しいですよ」横澤さんといえば、街で見かけた人を再現する“あるある”ネタが人気。自身も、素敵だなと思う人が現れると観察をして、マネするようにしているそう。「以前、番組で共演したアイドルの方を見た時に、登場して一礼してからしゃべり始めていることに気づいたんです。私は『横澤夏子で~す!』と言いながら出ていっちゃってたなと。“おじぎをする”“しゃべる”のように、動きの一つ一つに重きを置くと、せわしなさがなくなって品格が生まれるんだと学びました。ピン芸人という仕事柄、間が空いてしまうことが怖くて。早くしゃべらなきゃ、とずっと焦っていたのですが、人は意外と待ってくれるし、そんなに慌てなくていいんだなって。マネをしてみると、落ち着いて話すことで自然と落ち着いたムードが生まれ、相手の心も落ち着くんだとわかりました。ゼロコンマ何秒の違いですが、品格に大きく影響している気がします」理想の人をマネることを始めたのは、中学生の頃。「卓球をやっていたのですが、父に、『強い選手の戦型だけでなくボールの拾い方もマネをしろ』と言われていたんです。私は地区大会で会う1つ年上の選手に憧れていたのですが(笑)、彼女はスマートにサッとボールを拾っていて、細かいところにこそ内面が出るんだなと。所作をマネすることでその人の鎧を着ることができ、近づけたような気がしていました」TPOに合う言葉は試行錯誤の結果です。出演する番組では、ツッコミなど相手にズバリと言うことも多い横澤さん。それなのに、言葉がキツく響くことはなく、場を明るく盛り上げるのは、話し方や言葉選びへの苦心の賜物だ。「以前、ロケで年配の方に話しかける時、『お元気ですね』と言いたかったのに、『元気いっぱいじゃないですか!』と子ども相手のようなことを言ってしまい、しばらく反省しました。敬語をちゃんと使えるようにしたり、ボキャブラリーを養うために、あえて先輩や偉い人としゃべるように意識しています。試行錯誤と実践を繰り返すしかないのかなって。あと、ちょっと“ん?”と思う人がいた時は、直接的な表現はせず、悪口に聞こえないような言い方にします。例えば『不思議な人だよね』ぐらいにとどめておいたり…。単なる悪口は聞いている方も面白くないかなと思いますし」ロケ番組や取材の時、人の話を前のめりに聞く姿勢も印象的な横澤さん。それも相手に対するマナーの一つ。「婚活パーティに行っていた時に学んだのが、相手に興味がないと質問が思いつかず、話が続かないということ。逆にいうと、質問をすることで話は弾むし、相手に“自分に興味を持ってくれているのかな”と思ってもらえるんです。たくさんの人に会ってコミュニケーション能力は磨かれたと思います。でも、私はもともと、目の前にいる人が送ってきた人生や起こったドラマを知りたいという気持ちが強くあって。人の話を聞くことが好きということは大きいです」お礼の手紙を書くことや内祝いなど、古くから伝わるしきたりも大事にしている。「“そういうことができるちゃんとした人”だと思われたいんですよね(笑)。でも、長く根付いている風習には何かしらの意味があるんだろうなと気になるし、調べるようにしています。すると、“内祝いはおすそ分け”などと出てきて、これってこじつけじゃないの?と思うんですけど、面白いから実践しちゃう(笑)。しかも、自分がした気遣いって、意外と自分に返ってくるんですよね。だからこそ、ちゃんとしようとか、これからも親切のおすそ分けをしていきたいって思うんです」よこさわ・なつこ1990年7月20日生まれ、新潟県出身。芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネでブレイク。『王様のブランチ』(TBS系)などに出演中。小誌で「いい女ごっこ」を連載。著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。ジャンパースカート¥12,100ブラウス¥7,700(共にFREDY&GLOSTER/FREDY&GLOSTER TEL:03・6712・6258)イヤリング¥2,800(pani pani)その他はスタイリスト私物※『anan』2023年1月18日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・大瀧彩乃ヘア&メイク・山内勝博取材、文・重信 綾構成・野尻和代(by anan編集部)
2023年01月12日’90年代後半、カラフルでポップなキャラクターで一躍、時代のアイコンとなった篠原ともえさん。近年、デザイナーとしても目覚ましい活躍を見せ、そのたおやかで洗練された佇まいも話題。「私が品格を感じるのは、芯がある人。尊敬しているアートディレクターの石岡瑛子さんもそうですけど、芯がある人は誰もがそこを目指して付いていきたくなるようなオーラがあって、本当に輝いて見える。だから私も“ものづくりを生業にしていく”という信念を持って生きていこうと思っているんです」品格のある人について、こう語ってくれた篠原ともえさん。ポップでカラフルな衣装を身に纏い、シノラーブームを巻き起こした10代の頃とは一変。今では凛とした美しさが目を引く大人の女性へと変貌を遂げ、デザイナーとして活躍中。この印象の変化に驚いた人も多いはず。「そう思われることが多いんですけど、私としてはとくに何も変わっていないんです。あの頃も今でも、変わらず根本にあるのは、表現することと、ものづくり。ただ、夫と出会ってデザイン会社を立ち上げたことは、自分の人生において一番の大きな変化かもしれません。その職業や立場の変化が見た目にも連動していて、あの頃は華やかなステージに合わせ、鮮やかな衣装を身に纏うことが喜びでしたが、今は裏方の仕事が多いので、自分の存在を位置づけるマナーとして、必然的に今日のようなモノトーンの服が多くなっていったんですよね。そんなふうに、TPOに合わせて自分自身をデザインすることが好きなんだと思います」人生のテーマは学ぶこと。学びは、自信にも繋がる。デザイナーに転身後も、数々の大物アーティストの衣装を手がけたり、’22年には職人たちと共に発表したエゾ鹿革の着物で国際的な広告賞を受賞するなど、その活躍は目覚ましい。それでもなお、驕り高ぶることなく、真摯にものづくりと向き合い、好奇心を持って学び続ける姿勢こそが、篠原さんの品格の秘密。「私の人生のテーマに“学ぶ”があるんです。それこそ、歌の仕事をしていた時はボイトレに通ってレベルを上げたり、お芝居の仕事をいただいた時は演技のレッスンを受けたり。洋服に関しては10代の頃から服飾系の短大に通って縫製のスキルを得ました。今は作るものが多岐にわたるので、デザインの基礎をもう一度培う意味でも、1年くらい前からカリグラフィーを習っています。というのも、夫から“文字を突き詰めることをなおざりにしてはいけない。デザインの基礎は文字にある”と教えられて。それに加えて最近は書道と、プロダクトデザインのために、3Dソフトも習い始めたところです」そんなふうに好奇心を持って学び続ける原動力とは?「ただ、学ぶことが好きなんですよね。学ぶと、それがデザインに生きてくる。私が実践しているサステナブルなものづくりも、環境への配慮はもちろんですが、新しいことにトライすればきっと素敵なアイデアが生まれるに違いないって思ったからなんですよね。そこからいろいろと学び、一反の生地を余すことなく使い切る着物からヒントを得て、四角いパターンで服を作ることを始めたんです」さらに、「学びは自信にも繋がる」と篠原さんは言う。「ステージに立っている時から自分の衣装は自分で作っていましたけど、それを誰かに渡す自信はあの頃はなかった。でもやっぱり、学ぶことで自信がついたんだと思います。オリジナリティだけで勝負していた10代の頃と違って、今はクライアントワークが中心なので、学ぶことは最低限のマナー。プレゼンの時も念入りに調べれば調べるほど、誰より相手を知っているという自信にも繋がりますから」外見は中身の一部だから内面を磨いていけたら。その姿勢は、昔から多くの人に愛される篠原さんのコミュニケーション術にも通ずる。「人がすごく好きなので、愛されるより愛したい…って、KinKi Kidsさんの歌のようですが(笑)、デザインと一緒でその方について事前に学んだり、リスペクトを持って接することは大前提。加えて、好奇心を持って向き合っていくと、その方の魅力もわかるし、相手も心を開いてくれる気がします」何事においてもブレない芯を持つ篠原さんは、まさに自身が思う“品格のある人”そのもの。そう投げかけると、「いえいえ、まだ私は芯をこしらえている最中です」と笑う。「デザインの世界に入って思うのは、人の外見は中身の一部だということ。何かを作り続けている人は手が美しいし、見る目を鍛えている方は目が美しい。中身と外見は連動すると信じているので、これからもものづくりに真摯に取り組むことで、自身の内面も磨いていけたら」しのはら・ともえ1979年3月29日生まれ、東京都出身。デザイナー、アーティスト。’95年に歌手デビュー。現在はデザイナーとしても活躍し、2020年にアートディレクターの夫と共にクリエイティブスタジオ「STUDEO」を設立。この日の衣装も自作。「ブラウスは手の所作が綺麗に見える長めのカフスがポイント。パンツは残布を生まないよう、四角いパターンで作っています」その他は本人私物※『anan』2023年1月18日号より。写真・枦木 功(nomadica)ヘア&メイク・ナリタミサト取材、文・恒木綾子構成・野尻和代(by anan編集部)
2023年01月11日仕事やプライベートなど日常生活の中で使う言葉遣いも、実は品格とマナーを大きく左右するツールのひとつ。いつもの言葉をポジティブに言い換えるだけで、人間関係も良好に。今回は挨拶や返事をアップデート!「プラスな言葉遣いやわかりやすい表現を心がけると人間関係もアップデートされます」と、日本メンタルアップ支援機構代表理事の大野萌子さん。「昨今TPOに応じて使う言葉を切り替えられない人や、書き言葉と話し言葉がうまく使い分けられない人が増えている印象です。タメ口が相手との親しさを表すという思い込みや、言葉の捉え方に世代間でズレがあることが、その背景にあります。ビジネスシーンに限らず、友達や恋人に対しても一定のマナーを踏まえた言葉遣いを意識した方が行き違いが減るはずです」時代にフィットする言葉を身につけるためにできることは?「最初はなじまない言葉も繰り返し使うなかで徐々に自分の言葉に。自分が“嫌だな”と思う言葉は使わないことも大切。また会話を楽しむには何をどう言うかを事前にシミュレーションしすぎず、会話の“波”に乗るのも大事です。まずはその言葉遣いがなぜOK/NGか、要点を押さえることから始めましょう」NG word「疲れてる?」【ポジティブ変換】相手を後ろ向きにさせうるネガティブな言葉をポジティブな表現に。「疲れてる?」と聞く方は相手をねぎらいたい一心かもしれない。「でも言われた方は“疲れてるけど頑張ろう”と精一杯な心境かもしれず、お節介だと感じる可能性も。そもそも人はポジティブな言葉よりも、ネガティブな言葉に感化されやすい傾向があります。よって疲れてるのかなと気になっても“調子どう?”と聞く方が相手も素直に答えられるはず」【類似例】普通に美味しいですねとても美味しいですねNG word「大変ですね」【シンプル反芻法】ザツな相槌は“上辺”な印象に。「話を聞いてほしい」相手に寄り添う。ただ聞いてほしい、大変&笑えるエピソードを話したい…そんな思いで苦労話をする人がほとんど。「それを“大変でしたね”の一言で済まされると話した方はズレを感じ、“わかった気にならないで”と反感を抱くことも。話す側はどんな心境だったかを知ってもらいたいので、印象に残ったフレーズを反芻するのが正解。相手が話しやすい空気をつくりましょう」【類似例】それはがっかりですねそんなことがあったんですねNG word「仕事はうまくいってる?」【オープンクエスチョン】YES/NOでしか答えようのない質問を自粛し、会話をもっと豊かに。聞かれた方がYESかNOで答えられる質問は、答えやすいという利点はある。「ただ会話が深まりにくく、連続すると尋問です。“どう”や“どんな”など、内容を答えてもらうような質問の方が話を深めやすい。また“うまくいっている”前提で聞くと、そうでない場合に相手は本当のことを話しづらく思うもの。相手に答えの選択権を与えましょう」【類似例】彼氏とうまくいってる?二人はどう?NG word「わかるわかる」【共感重視】特に悩みや辛い気持ちを相手が話してくれた時は同意でなく共感を。「これかわいいね」「美味しいね」、そんな日常会話での“同意”はOK。「でも相談や辛い体験談をして“わかるわかる”と同調された方は“あなたに何がわかるの?”と反感を持つことも。よって“同じ意見です”とそのまま同意するよりも“そんなふうに感じたんだね”と共感する方が、フラットな関係を築きやすい。あくまでも相手の意見として尊重しましょう」【類似例】私も同じだから、わかるわかる気がするNG word「そんなことないですよ」【謙遜の回避】相手がわざわざ伝えてくれた好意は素直に受け止めて感謝を示す。「相手も褒めて困らせたいわけではなく、謙遜されると“もっと言うべき?”と逆に気を遣う。謙遜は自信のなさや予防線を張っておきたい気持ちの表れとも捉えられます。よって“ありがとうございます”と素直に答える方がお互い気持ちいいはず。仕事で何か任された時も、本当に断りたい時以外は、まず前向きな意思表示をするのが大事です」【類似例】私なんて無理です私でよければやらせてくださいNG word「勉強になりました」【具体化】社交辞令に聞こえうる言葉に一歩踏み込んだ一言を添える。“勉強になりました”と言うのは悪くないが、具体性に欠ける。「時に社交辞令のように聞こえる可能性も。きちんと感謝を伝えたいなら、何が勉強になったかを一言添えると、具体性が増して相手も“聞いてもらえた”と感じられます。また“なんでも聞いて”と言われるとかえって何も聞けなくなる、というのもよくある話。絞り込んで話をする心がけが大切」【類似例】なんでも聞いてくださいでわからないことがあれば聞いてください大野萌子さん一般社団法人日本メンタルアップ支援機構代表理事。企業などでコミュニケーションなどに関連した行動変容に直結する研修や講演を行う。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)など。※『anan』2023年1月18日号より。イラスト・サヲリブラウン取材、文・門上奈央(by anan編集部)
2023年01月11日現在5歳の娘がいます。娘が4歳になったばかりのころ、自慰行為をするようになりました。子どもの自慰行為自体は悪いことだと思っていません。ですが、股から細菌が入ることなどが心配だったので、娘の自慰行為はできるだけ減らしたいと思いました。娘の自慰行為の回数を減らすためにおこなったことをお話しします。4歳で始まった自慰行為娘が4歳になったころ、幼稚園から帰ってくると、ときどきソファにうつ伏せになりながら股に手を持っていく行為を始めるようになりました。 初めて見たときはビックリしたものの、幼児の自慰行為があることは知識として知っていたので、特にショックは受けませんでした。何より、ぼんやりとですが自分自身も幼稚園だったころに似たような行為をしていた記憶があるからです。 自慰行為をやめさせるためにとは言っても、人前で自慰行為をするのは決して良いとは言えませんし、ひょっとしたら股から細菌が入って感染症などになってしまう可能性もあります。ネットで小児自慰をやめさせる方法を調べると、「声かけする」、「興味を別に移す」といったものがあったので実践。 たしかにその場ではやめさせることができたものの、しばらくしたらソファに戻って自慰行為を再開。根本的な解決にはなりませんでした。 ストレスと自慰行為の関係ただ、娘は毎日自慰行為をするわけではなく、本当にときどき、思い出したように自慰行為をすることに気づきました。どんなときに自慰行為をするのかよく観察したところ、幼稚園で何か悲しいことや嫌なことがあった日に自慰行為をしているのに気づいたのです。 そこで、幼稚園の出来事のなかで娘にとってストレスを感じたことがあった日は、帰宅後にしっかりと抱きしめながら、特に熱心にその出来事を聞くようにしました。 娘の不安に寄り添った結果娘の不安に寄り添った結果、自然と自慰行為の回数が減り、5歳になる今では自慰行為は(少なくとも私が見る範囲では)していません。その後も娘にとってストレスを感じたであろう日は、特に意識的に話をしっかり聞くようにしたことがよかったのかもしれません。 自慰行為をする理由は子どもによって違うと思いますが、娘にとってはストレス解消だったようです。自慰行為自体は悪いことだとまったく思っていませんが、その行為のあとに実は子どもなりのストレスや悩みが隠れていることもあるんだな……と学んだ出来事でした。 これからまた娘が自慰行為を再開する可能性はもちろんあります。そんなとき、ただ強引にやめさせようとするのではなく、その後ろには娘の不安やストレスが隠れているのではないか……など、しっかり観察して対応していきたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:レイトン 愛加5歳の娘を育児中。現在はブラジルに移住しており、海外での子育てと仕事の両立に奮闘中。大学卒業後、ずっと経理の仕事をしており、ブラジルで独立して事務所を構えることが直近の目標。いつか子どもと世界旅行をするという野望も!監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年01月09日子育て方針の違いから、つい夫にイライラしてしまう私。以前から興味のあった占いに友だちと行くことになったので、夫のことを聞いてみました。すると、意外な言葉が返ってきました。そして私はその回答に深く納得したのです。 夫婦としてやっていけるか漠然と不安私と夫は顔を合わせれば話題が尽きることなく話し、たまには夫婦二人でのデートを楽しむ関係。夫婦関係に大きな問題はないと思っていました。しかし子どもへの接し方の違いから、私がイライラし夫に当たってしまい険悪なムードになることが最近しばしばありました。 私は、育児書やネットの情報を頼りに問題を解決しようとするタイプ。対して夫は、自分の直感のみを信じて子育てをしています。夫の育児を見ていると「こうしたほうがうまくいくのに……」と歯がゆく感じ、ついイライラしてしまうのです。付き合っていたころは喧嘩1つしたことがなかったのに、最近は日常的に夫にイライラする日々。このまま夫婦として長年やっていけるのだろうかと漠然とした不安がありました。 「イライラの原因は……」ある日、育児のリフレッシュのために、娘を夫に預けて友だちと遊びに行きました。行き先は2人とも以前から興味があった占い! 友だちが彼氏との相性を占ってもらったのですが、結果が当たっているようでおもしろく、私も夫との相性を見てもらうことにしました。 占い師さん曰く「あなたたちは運命の相手。相性は抜群よ」とのこと。これを聞いてうれしかった半面、最近の関係を振り返るといまいち信じられなかった私。「最近夫にイライラしてしまうんですけど、このまま長年楽しく一緒にいられるでしょうか?」と質問してみました。すると返ってきたのは意外な返事だったのです。「イライラするのは旦那さんのせいじゃない。あなた自身の問題よ。あなたが勝手に理想像を描いて、それと旦那さんを比べるからイライラするの」。 傲慢だった自分のあり方を反省占い師さんの言葉に、私ははっとしました。確かに私は「勉強熱心で素直にいうことを聞く夫」という理想像を勝手に描いていたのかもしれません。夫は私と同じく知識を付けて問題解決をしようとすることはないけれど、娘と2人で出かける時間を作ったり、娘の好きなことを知ろうとしたりと、思い返せば夫なりに努力をしていました。 しかし私はそれを認めることなく、「なんで私ばっかり育児の勉強をしないといけないの?」「私の言ったとおりにしないの?」と不満を募らせるばかり。目の前の夫を見て認めてあげられていなかったな、と自分のあり方を反省したのでした。 帰宅してからは占いの結果を夫に伝え、今までの態度を謝りました。夫は「まさにその通り!」と占い師を大絶賛。現在はイライラすることはもちろんありますが、目の前の夫の努力を認め、感謝を忘れないようにしています。 夫にイライラするのは夫が悪いからだと思い込んでいた私にとって、自分自身に問題があるという指摘は意外で心に刺さるものでした。占いの信ぴょう性は置いておいて、自分とは距離があり、異なる意見を持った他人に相談してみると、意外な解決の糸口が見つかるものだなと感動した出来事でした。これまで私は悩みをひとりで抱えがちだったのですが、これからはもっと気軽に他人に相談してみようと考えています。 著者:榎本まいこ夫は転勤族で、見知らぬ土地にて甘えん坊な2歳娘を育てています。元幼稚園教諭。育児と保育の経験を活かしながら主に子育て・教育ジャンルで執筆中。趣味は古民家カフェめぐり。
2023年01月08日娘は2歳のとき、髪の毛を洗うのがとても嫌いでした。お風呂に入るのは嫌がらないものの、髪を洗うとなると「ヤダ!」。仮に洗うことができても今度は流すときになって「ヤダ!」。そんな娘にうんざりしてママ友に相談したところ、予期せぬ提案が返ってきました。お風呂の時間は娘との格闘娘は2歳のとき、一度シャンプーが目に入って痛い思いをしてから、髪の毛を洗うのが嫌いになってしまいました。毎回お風呂の時間は、髪を洗いたくない娘と何とかして髪を洗い終えたい私の格闘。 あまりにも毎回嫌がるので、歌を歌ったり、私が楽しそうに髪の毛を洗ってみたり、思いつく限りの対策を試みましたが、どれも効果は1回限り。翌日にはリセットされて、やはり髪を洗いたくない娘との格闘の日々でした。 ママ友からの予期せぬ提案お風呂タイムを思うだけで「今日も髪の毛洗うの嫌がられるのかぁ……」と気持ちが沈む毎日だった私。解決策が見つからないでいたとき、公園で一緒に遊んでいた同い年のMちゃんのママに、「Mちゃんって髪の毛洗うの嫌がらない?」と聞いてみました。すると「うちは大丈夫かなぁ」との返事。「そうだよねぇ」となんとなく肩を落とすと、「娘ちゃん洗うの嫌がるの? じゃあ毎日洗わなくてもいいんじゃない?」とMちゃんのママが言うのです。 予想外の提案に、「えぇ?!」と驚く私。Mちゃんママは「さすがに夏は毎日のほうがいいと思うけど、今は冬だし、そんなに嫌がるなら1日おきでもいいんじゃないかな……ってテレビでやってた気がするよ」と言います。 目から鱗…Mちゃんママの提案を受けて、さっそくその日から娘の髪を洗う頻度を2日に1回に変えてみました。娘には「今日は洗わなくてもいいけど、明日は髪の毛を洗うからね」と説明。髪を洗う日は相変わらず嫌がりましたし、洗わなければいけない日に「今日も髪の毛洗わない!」と駄々をこねることがあったものの、毎日洗っていたときよりもずいぶん私の気持ちはラクに。 冬の間はずっと2日に1回で済ませていましたが、フケやかゆみといったトラブルはありませんでした。あのときママ友に相談してよかったと心から思いました。 髪を洗うのは毎日のことだったので、お風呂の時間を思うだけで憂うつでした。ずっと毎日洗わなくてはと思っていましたが、場合によっては無理をしないということも必要なのだと今回感じました。相談したことで自分では見つけられなかった改善方法が見つかり、ママ友には感謝しかありません。夏を迎えるころには娘も少し髪を洗うことに慣れ、日々のお風呂も随分ラクになりました。 監修/助産師 松田玲子著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2023年01月05日現在私は小学生の息子2人を育てています。息子たちはこれまでたくさんのかわいい言い間違いをし、私たち夫婦をほっこりさせてくれました。そんな中でも、今でも時々思い出しては、クスッと笑ってしまう、次男のエピソードをお話しします。次男はなんでも長男のまねっこ当時2歳だった次男は、なんでも6歳の長男のまねをしたがりました。兄が好きなおもちゃは弟も好き。兄がする遊びは、ルールがわからなくても一緒に遊びたいようです。 長男の動きをまねして、言うこともまねします。長男が何かしたり、言ったりしたあとは「〇〇(次男の名前)もーーー!」と言うのがいつもの流れでした。 「僕」を卒業した長男長男は当時、自分のことを「僕」もしくは自分の名前で呼んでいました。しかし、幼稚園で覚えてきたのか、いつの間にか「俺」を使うようになったのです。お兄ちゃんとはいえ、まだまだ幼い長男が少しカッコつけて「俺」と言う姿はとてもかわいらしく、私は「俺」を使うようになった理由を聞いてみたくなりました。 予想通り幼稚園のお友だちが使っていたようで、長男は「お兄ちゃんになると僕って言わないみたい。お兄ちゃんは俺って言ってもいいらしいよ」と言いました。 さっそく次男も挑戦!ここでまねをせずにはいられない次男。ところがうまく言えず「ありぇ? ありぇ?」と苦戦していました。しかし、「俺」は自分のことを言うんだ!ということは理解できた様子。長男が「おやつ食べたい」言うと、次男もさっそくいつもの「〇〇もー!」と言おうとしますが……、「お、お、おいもー!」。おいも?? 「おいも食べるー!」と次男。次男は「俺も」がうまく言えず「おいも」と言ってしまうのです。そのため次男が、長男のまねをして「おいも食べるー!」と言うたびに、周りの人から「次男くんはお芋を持ってきたの?」「次男くん、お芋が好きなんだね!」と勘違いされます。その後も次男は長男が何か言うたびに「おいも! おいも!」と主張を続けます。長男も思わず「次男くんは俺みたいにお兄ちゃんになりたかったんだろうけれど……、お兄ちゃんじゃなくて、お野菜になっちゃったね!」と言いました。私も夫も「そうだね」と言い、かわいい次男の言い間違いを3人で微笑ましく思っていました。 次男はその後も数々の言い間違いをして、家族を笑わせてくれました。すっかり成長した次男ですが、「俺も!」と言うたびに、昔を思い出します。小学生になった今でも「高菜チャーハン」を「田中チャーハン」と間違い続けています。たくさんのクスッと笑える思い出をくれる次男にいつも感謝しながら、これからも楽しんでいきたいです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:山下亜衣10歳と7歳のサッカー小僧の母。子どもたちを応援するため、アスリートフードマイスターを取得。転勤族で現在は地方での生活を満喫中。趣味はキャンプ。
2023年01月05日ある日、「幼稚園へ行きたくない」と泣き出した4歳の息子。息子は泣きながら理由を説明してくれて、お友だちに言われた言葉に傷ついていることが分かりました。しかし、同時にその原因は息子にあることが分かったのです……!!友だちから遊ばないと言われた理由は……!夏休み中、突然息子が「幼稚園へ行きたくない」と泣き始めました。夏休みは息子と一緒に自宅で過ごしていたのですが、急にそんなふうに泣き出すなんて、何か理由があるに違いないと私は思いました。 理由を聞くと「△△くんから、よだれが出てるから〇〇とはもう遊ばない、ごめんねって言われたんだ」と涙ながらに訴える息子。夏休みに入ってから約2週間、息子はずっとこんな悲しい気持を抱えていたのかと考えると、私も思わず涙が出てきました。 4歳でもよだれが出続けている息子たしかに、息子は4歳でも集中したり、笑いすぎたりすると口が大きく開いてしまってよだれが出てきてしまうタイプです。これまで、「よだれゴックンしようね~」と声かけはしてきましたが、なかなか直すことができずにいました。 コロナ禍で飛沫に気を遣っている家庭の子どもからしたら、とても不潔なものに思えたのかもしれません。どのように対応すればよいのか、考えました。 よだれを出さない練習をすることに親子でしっかり向き合うことで、息子は「よだれを出さないよう意識すること」と「友だちに嫌なことを言われたときの対応」を学ぶ良い機会だと感じました。 「よだれが出てるから遊ばないって言われたなら、よだれを出さない練習をしよう、遊べない理由がなくなるでしょ?」と息子に言うと「わかった!」と息子本人もよだれを出さないように意識することに前向きな反応を見せました。 息子に起きた変化は……前向きになったとはいえ、実際には「よだれを出さないように意識すること」は、息子にとってはとても難しいことのようでした。息子はテレビやブロック遊び、本を読んでいるときなど、なにかに集中しているとどうしても口が開いてしまって、よだれが出てしまいます。 よだれを出さないように意識させるために、私が息子を見てよだれが出そうなタイミングで「よだれ、ゴックンしようね」と、その都度息子に伝えるという地道なトレーニングを続けました。そして徐々にですが、息子は集中しているときでもよだれを飲み込めるようになってきたのです。 「友だちに嫌なことを言われたときの対応」に関しては、自分の気持ちと相手にどうしてほしいのかを言葉で伝える練習をしました。始業式の日は、息子に「△△くんに、遊んでくれるか自分で聞いてきてね、応援してる」と伝えました。 始業式の日、私は息子が自分で問題に対処できたかドキドキしながら自宅で待ちました。息子は帰宅すると「△△くん、これからずっと一緒に遊んでくれるって!」と満面の笑みで私に教えてくれました。ひとつのつらい経験を自分で乗り越えられた自信が表情に出ているような気がして、私も誇らしい気持ちになりました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:石垣 まり5歳男児のママ。大学病院で4年間助産師として勤務し、現在は筆耕業務をおこなっている。副業として、妊娠・出産・育児・芸能などの記事を執筆中。
2023年01月04日息子が2歳のときに、「わが子かわいさのあまり暴走するママ」と出会いました。このママとの出来事がきっかけで一時期はママ友を作ることが恐くなってしまったのです。息子が15歳になった今は笑い話ですが、悩み、落ち込み、苛立ち、対処に困ったことを今でも覚えています。 女の子のほうがかわいいという偏見私の息子が2歳のときに、保育園で同じクラスになった女の子、Hちゃんのママ。ママ同士も同い年ということがわかり、息子とHちゃんを連れてランチに行ったときのことです。ランチに行く前は気づかなかった、Hちゃんママの本性を知ることになりました……。Hちゃんママは息子がいる私に向かって「絶対に男の子より女の子のほうがかわいいよね!」と悪気もなく話し始めたのです。 私もはじめは「女の子は洋服とかおもちゃもかわいいしねー」と話を合わせていましたが、男の子をもつ私に「女の子のかわいさ」をずっと話し続けるHちゃんママにだんだん嫌気がさしてきました。「無神経な人だな」というのが私の本音。ランチに行く前は気づかなかったのですが、長い時間話をしたことで、少しずつHちゃんママの本性が出てきたのです。 かわいそうな息子Hちゃんママの自宅に招かれお邪魔したときは、Hちゃんママの「わが子ばかりかわいがる言動」に驚愕しました。見慣れない女の子のおもちゃに興味津々の息子だったのですが、「ごめんね、◯◯君は持ってきた自分のおもちゃで遊んでくれるかな? 女の子のおもちゃで遊んでも、きっとおもしろくないと思うよ?」と、息子がHちゃんのおもちゃを触ることにいい顔をしなかったのです。 2歳の息子は、なぜ目の前にあるおもちゃで遊べないのか当然理解できず、だだをこね始めました。するとHちゃんママは私に「しつけって小さいうちが大事っていうからね! 頑張らないとね!」と苦笑いで言ってきたのです。「ごめん、ぐずっているから帰るね」とすぐに私は帰りました。そして誓ったのです。2度とHちゃんママの自宅には行かないと。 最後の交流となった日Hちゃんママの数々の言動に不満をもちながらも、ママ友とはうまく付き合っていかなければならないと思っていました。私の家なら息子も伸び伸び遊べるのではないかと思った私は、誘いを断り続けていたHちゃんママを自宅に呼ぶことにしました。 すると、Hちゃんは、息子のおもちゃを独占。息子が「貸して」と言ってもHちゃんは貸してくれず、息子は自分のおもちゃでさえ遊べなくなって泣いてしまいました。そんな様子を見てHちゃんママは言ったのです。「◯◯君はすぐ泣いちゃうんだね……。やっぱり男の子の育児って大変そうだね! 私2人目も絶対女の子がいい!」と。 我慢の限界が来た私は、それ以来、プライベートでは距離を置くことにしました。無理して付き合うのは自分にも子どもにも、そして相手にも良くないことだと思ったからです。人それぞれ考えは違うものだと私は思います。子どもも大人も、相手が嫌な気持ちになることはしてはいけないと、改めて感じた出来事でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラストレーター/ムチコ著者:市谷 千春17才男の子、15才男の子と女の子、13才男の子、4才女の子のママ。夫と5人の子どもたちとの7人暮らし。介護職。女性の美容や暮らしが主な関心テーマ。
2023年01月02日長女が年中さんのころ、クラスに馴染めておらず、私はいつも心配ばかりしていました。そして育児書を読み漁っていた時期、たまたま会った友人のお母さんに言われた言葉でハッと我に返ることができたのです。 クラスに馴染めない長女長女は内向的で友だちができるのに時間がかかるタイプです。当時はひとりっ子だったので、家で子どもは長女しかおらず、お友だちとの関わり方がわからないのかなと私はいつも心配していました。 「幼稚園に行きたくない」と泣く日も多く、初めての育児で不安が募るばかりの私。図書館に行っては育児書コーナーの前にかじりつき、どの本も自分に問いかけているかのように感じられました。 育児書を読み漁る私「ひとりっ子の育て方」「心を強くする子に育てる方法」などの類の本はいつも家にありました。「うちの子はこの本に書いてることができていないから友だちができにくいのかな」「こうしたら心が強くなるんだ」など、育児書を読んで長女と照らし合わせたり、育児書通りに実践したりしていました。 もちろんそれでもすぐにうまくはいかず、また次の育児書を借りに図書館に行く……、そんな日々を繰り返していた気がします。 ハッとして泣きそうになった友人の母の言葉ある日、長女を幼稚園に送った後、学生時代から仲の良い友人の家に遊びに行きました。そこで子育てのことをいろいろ話していると、友人のお母さんが立ち寄り、久しぶりに3人でお茶をすることに。友人のお母さんは数年前に引退した、元保育士さんです。 長女のことや育児書のことを話していると、友人のお母さんは、「育児書なんかより○○ちゃんのことを見てあげなよ。育児書には○○ちゃんのこと書いてないでしょ」と言いました。その言葉に私はハッとし、泣きそうになったのを覚えています。 「育児書に長女のことは書いていない」。どうしてこんな当たり前のことに気付かなかったんだろうと思いました。育児書がよくないわけではもちろんなく、参考にするのはいいと思っています。でも、それから私は育児書を読むより長女と向き合い、長女が家では居心地良くいられるように楽しく一緒に遊ぶことを意識するようになりました。そうすることで長女らしくいられたのか、長女の笑顔が増え、私も自然に笑顔が増えたような気がします。 現在小学4年生の長女は、お友だちもいますが1人の時間もほしいのか、あっさりした友だち付き合いをしています。「そんなに悩まなくても大丈夫だよ」とあのころの自分に言ってあげたいです。 著者:石井ゆうき9歳と2歳の姉妹を持つママ。秘書として時短勤務。お金にまつわることに興味があり、FP2級の資格を取得。家計管理・資産運用に生かしている。
2023年01月01日わが家の長女は幼稚園の年中さんです。ある日の夜、急に「嫌なことがあった」と悲しげに言い出した長女。何があったのか尋ねてみると、長女が体験したある出来事を話してくれました。その出来事を聞いて私はビックリ……。長女が悲しそうに話した嫌な出来事とは……ある日夕ごはんを食べているときに、長女が急に「今日ね、幼稚園で嫌なことがあったんだ……」と言いました。どうしたのか尋ねてみると、クラスのお友だちが急に叩いてきて、やめてと言ってもなかなかやめてくれなかったとのこと。 そのときの長女の表情がとても悲しそうで今にも泣きそうだったので、それほど嫌だったのだろうなと思いました。あんなに悲しそうに幼稚園の話をすることは初めてだったので少し驚きましたが、ちゃんと嫌だったことを私に話してくれたことはすごくうれしかったです。 娘がとった対応に感動叩かれてなかなかやめてくれなかったとき、どのようにしたのか聞いてみると、友だちに言ってもやめてくれなかったから、隣のクラスの先生に言いに行ったらやめてくれたとのことでした。そのときちょうど担任の先生は不在だったようです。 自分で解決しようとしたこと、うまくいかなくて周りに助けを求められたことはとても良かったよ! と長女に話しました。親としては、娘が叩かれたことは悲しいけれど、自分で対応しようとした姿に成長を感じました。 幼稚園は小さな社会!長女は引っ込み思案で、なかなか自分の思ったことを周りに言えないタイプだと思っていたので、集団生活をするなかでそこが一番気になっていた点でした。しかし、親から離れてお友だちや先生と過ごすなかでたくさん成長し、自分でしっかりSOSが出せるようになったことは、とても大きな成長だなと思います。 見えないけれど、親から離れて自分なりの社会で生活していくなかで、これからも多くの経験をして、人として成長してほしいと願うばかりです。 幼稚園に通う前はいつも一緒にいたので、娘がどんな経験をしているかほぼ把握していました。そのときとは違って幼稚園に行っている間は娘がどうしているのか見えません。親としては不安な気持ちはあるものの、親と離れた場所だからこそ子どもにとって新しい経験に出会え、成長する機会でもあるのだと考えれば、うれしくも思います。これから親から離れて過ごす時間が多くなりますが、幼稚園という集団生活で自分が生き抜く力をつけていってほしいと思っています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:北川なつみ5歳、3歳、1歳の3姉妹の子育て真っ最中のママ。保育士として約10年認可保育園に勤務し、現在は育休中。子どもたちと毎日たくさん笑って過ごしたいと、日々子育てに奮闘中。
2023年01月01日モラハラ夫図鑑
あの日、私はいじめの加害者にされた
右手に指輪をする夫