男女における友情や恋愛の悩みは、いつの時代も尽きないところ。女子会でもたびたび取り上げられるテーマのひとつでは? そこで、男女間の友情について描き、高い共感を呼んでいる注目作『月極オトコトモダチ』をご紹介します。今回は、本作についてこちらの方にお話を伺ってきました。写真・黒川ひろみ(徳永えり)主演を務めた徳永えりさん!【映画、ときどき私】 vol. 237主人公の望月那沙を演じたのは、昨年30歳にして連続ドラマ初主演を果たした女優・徳永さん。劇中では、WEBマガジンの編集者である那沙がレンタル友達を使って「男女の間に友情は存在するのか?」を検証するなかで、さまざまな感情に向き合う姿が描かれています。そこで今回は、男女の友情や自身の恋愛観、そして新婚生活までいろいろと語っていただきました。―「男女の友情はあるか、ないか」という長年語られ続けているテーマと、いまどきの「レンタル友達」という組み合わせがおもしろいと感じましたが、最初に聞いたときはどう感じましたか?徳永さん今回はプロットの段階でお話をいただいたのですが、「答えがあるようでないテーマでどうやって物語を作っていくんだろう」という疑問と興味がすごくありました。―では、さっそくですが、徳永さんは男女の友情はアリ派?それともナシ派ですか?徳永さん私はアリ派ですね。取材でもよくこの質問をしていただくのですが、記者のみなさんはナシ派が多くて驚いています。私には男友達もいますし、成り立つものだと思っていたので、そんなにありえないものなのかと。でも、人によって感じ方が違うのがこの映画のおもしろいところだとは思います。―私もアリ派なので、ナシ派が多いと聞いて少し驚きましたが、反対側の意見を聞いてみてどう感じましたか?徳永さん「なるほどな」と思うこともあります。ただ、劇中でも那沙が「どっちかが恋愛感情を抱いたら友達とは言わないと思う」というセリフを言いますが、それは私もすごくわかります。―以前、ナシ派の男性に意見を聞いたことがありますが、「男性は基本的に気がない女性と食事に行かないから、男女の友情はない」と言われたことがありました……。徳永さんアリ派からすると、必ずしもそういうわけではないですよね!むしろ、女友達にちょっと話しにくいことでも男友達なら言えることもあると思うので。夫と私はどちらも男女の友情はアリ派―ちなみに、本作に関わるにあたって、ご夫婦で「男女の友情はアリかナシか」というお話もされましたか?徳永さん男女の友情についてというわけではないですが、「私が男友達とご飯に行くのは嫌?」と事前には聞いたことはありました。そのとき夫は、「全然いいよ、いってらっしゃい」みたいな感じだったので、私たちはどちらもアリ派なんだと思います。―ということは、徳永さんが男友達と出かけることには寛容なんですね。徳永さんそうだと思います。というのも、もしやましいことがあったら私も言わないと思いますけど、そういうことがないからでしょうね。私も彼が女友達と出かけても大丈夫です。―それは、ちゃんと報告してくれれば問題ないということですか?徳永さんそうですね。ときどき事後報告もありますが(笑)。でも、結局は信頼関係の話だと思います。以前、別の現場でそういう話になったことがあるんですが、ご結婚されているある役者さんは自分の妻がほかの男性とご飯に行くのは嫌だというタイプでした。理由を聞いたら、「何のために行くの?俺と一緒にいたほうが楽しくない(笑)?」みたいことをおっしゃっていたんです。私にはその考え方はわかりませんでしたが、人それぞれだし、ご夫婦の関係性もあるだろうから、いろいろな方がいるんだなと思いました。―ご自身は結婚したことによる心境の変化はありませんか?徳永さんいいのか悪いのかわからないですけど、私はけっこうさっぱりしているほうなんです。なので、夫にも、「今回縁があって一緒に過ごす道を選んだけれど、どこまで行っても私は私の人生だし、あなたもあなたの人生だから、お互いに自立していくというのは変わらないと思う」と伝えました。そしたら、「それはすごくわかる」と彼も言ってくれたので、夫婦という形でいろんな経験をしていくとは思いますが、そういう部分はこれからも変わらないと思っています。―おふたりそれぞれがすごく自立していらっしゃるからこそですね。徳永さんたとえば、何かを一緒に楽しめることはいいと思いますが、全部が全部そうではないかなと思うんです。私には私のコミュニティがあって、彼には彼のコミュニティあるので、そこはそれぞれ存分に楽しんだほうが健康的だろうなと思うからです。―とはいえ、やはり一緒に住むと価値観の違いを感じたりすることはないですか?徳永さんもちろん他人同士なので、合わないことは絶対にありますし、価値観の違いというのも出てきますよね。でも、ちょっと特殊なのが、彼は私が怒っていることに気がつかないとてもハッピーな人だったりしまして…。なので、「怒っている時間がすごく無駄だな。やーめた!」と私もなってしまうんです。彼は太陽みたいな人で、私がいままで出会ってきたなかでも珍しい存在なんですが、おそらくそういったエネルギーのほうが負の感情に勝ってしまうんだと思います。そんなふうに力をもらいながらうまくやっているところです。友情と恋愛の境界線は本人たち次第―今回、男女の友情を考えるうえで興味深かったのは、友情と恋愛の境界線を実験するシーン。「手をつなぐ」「キスをする」など段階がありますが、どこまでが境界線だと思いますか?徳永さん難しいですよね……。あまりよくないと言われるかもしれませんが、私はいくところまでいっても2人が友達だと思うなら、友達なのかなと。それによってどちらかが恋愛感情を持ってしまったらアウトですが、それでもお互いに成り立っていて、本人たちがいいならば、それは友達と言えるんじゃないかなと思うタイプです。―では、男友達だと思っていた人を好きになってしまった経験はないですか?徳永さんないですね。友達は友達のまま続いています。―逆に、友達だと思っていたら、実は相手が自分のことを好きだったことは?徳永さんそれも全然ないです。というのも、私は相手に気がないときはあからさまに態度で出してしまうほうなので、もしそういう気持ちを持ってくれたとしても「どうせないだろうな」と思われていたのかもしれません(笑)。―ということは、好きな人の前だとわかりやすいタイプですか?徳永さんそうですね、わかりやすいと思います。私は恋愛として好きだと思ったらイエスかノーか早くはっきりさせたいと思っていて。ダラダラしているくらいなら、自分から言ってしまうか、相手に言ってもらう方向へ持っていきますね。そうじゃないと、時間がもったいないと思ってしまうんです。でも、はっきりしすぎて色気がないかもしれないですね……(笑)。―逆に言いたいけど言えない女性のほうが多いと思うので、何かアドバイスをいただきたいです!徳永さんたとえば、もし2人でご飯に行く機会があれば…2人でご飯に行くというのは “好きエリア” には入れているんだろうなと思うので、そういうところで相手が自分に好意があるかないかはだんだんわかって来ると思うんです。そしたら少しずつパーソナルエリアに入っていくのがいいと思います。とはいっても、別にやましいことはしませんが、ちょっとずつ距離を詰める感じです。気になる人はすぐに食事に誘えるタイプ―そうなんですよね……。ということは、自分から食事に誘えるタイプですか?徳永さん私は興味ある人には、「ご飯行きましょう!」とすぐに言えるほうです。逆に興味ない人と食事に行くほうがつらくないですか?―それはありますが、「好きな人に断られたらどうしよう」という傷つきたくない気持ちが強いのかもしれないです。徳永さんでも、断られるということは割と早い段階で諦めがつきますよね。私は得体の知れない「どうしよう」「どうなるの?」と考える時間のほうがつらいと感じてしまうので、「それだったら、痛みを伴ってでもぶつかってやれ!」という当たって砕けろの精神のほうが早くていいかなと。もちろんダメだったら凹みますけど、人の気持ちなのでしょうがないかなと思います。―落ち込んだときは、どのようにして立ち直っていますか?徳永さん友達になぐさめてもらっています。そこで話を全部聞いてもらって、泣いたら終わりですね(笑)。仕事も恋愛も、仕方がないことは仕方がないというか、やっぱりご縁ってあると思うんです。「これはいまのタイミングじゃなかったんだな」というのが、私のなかで諦めのポイントにもなりますね。―そういう風に考えられるようになったきっかけはありますか?徳永さんちょっとスピリチュアルな話になりますけど、「“上の人”がそうさせているのよ」と美輪明宏さんがおっしゃっていたのを聞いてすごく納得したんです。たとえば、受験がダメでも落ち込む必要はなくて、それは“上の人”が間違った方向に行こうとしているのを正しているだけ。そういう風に考えるようにしたら、嫌なことがあっても、「いまはそういう時期なのかな」と考えるようになりましたし、逆にいいことがあったときは「ご縁があったことに感謝して誠実に向き合おう」と思えるようになりました。―それは、美輪さんから直接聞かれたのですか?徳永さんいえ、テレビで見ました(笑)。でも、そのときに「よし、私もそうして生きて行こう」と思うようになったんです。自分がどうなりたいかに焦点を当てて欲しい―では、最後に仕事や恋愛に悩んでいるananwebの女性たちにメッセージをお願いします!徳永さん結婚する前は取材でも「好きなタイプは?」と聞かれていたのに、30歳を過ぎてから突然「結婚に興味ありますか?」と具体的な質問にどんどん変わっていきました。そのときに、「もしかしたら年齢的なレッテルを貼ってくるのは周りの人なのかも」と気が付いたんです。そんな風に、本人が考えるよりも周りからの圧のほうが強いと思うので、あまり周りに流されずに、自分がどうしていきたいかを考えることが大事だと思います。体力やお肌など、衰えてくることもたくさんありますけど、年齢を重ねたからこそ、10代や20代ではわからなかった楽しみもあるはずです。なので、5年後、10年後に自分がどうなっていたいかということに焦点を当てて、みなさんには人生を歩んでいって欲しいですし、私自身もそうありたいと思っています。結婚すると、次は「子どもは?」と言われるかもしれませんが、子どもがいるかいないかが幸せに関わるわけではないので、仕事でも恋愛でも自分が幸せになるための道を見つけていって欲しいなと思います。インタビューを終えてみて……。幸せオーラ全開で笑顔がステキな徳永さん。悩める女性たちの背中をグッと押してくれるような前向きな姿に、元気と勇気をたくさんいただきました。徳永さんの行動力も含め、ぜひとも見習いたいと思います!共感と胸キュンが止まらない!誰もが一度は経験したことのある男女の友情問題。正解が出ないからこそ、観たあとは話し合わずにはいられないはず。男女間における“最大の難問”を前に、あなたが出す答えとは?ストーリーWEB編集者として働くアラサー女子の那沙は、ひょんなきっかけで「レンタル友達」を生業としている草太と知り合う。そこで、男女の友情は成り立つのかを検証する連載企画のために、草太を1か月15時間まで使える月極プランの契約を結ぶことに。その後、友達以上恋人未満の距離感を保ち続けていた2人だったが、那沙のリアル友達である珠希は音楽を通じて草太と距離を縮めていくのだった。この不思議な関係が行きつく先とは……?ドキドキの予告編はこちら!作品情報『月極オトコトモダチ』6 月 8 日(土)より、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺、 イオンシネマ板橋ほかにて全国順次公開配給:SPOTTED PRODUCTIONS©2019「月極オトコトモダチ」製作委員会スタイリスト:道端亜未ヘアメイク:コール尾口佳奈トップス ¥18,000 (UNITED TOKYO) 問合せ先:ユナイテッドトウキョウ 新丸ビル店(tel 03-6273-4944)スカート ¥13,000(PUBLIC TOKYO) 問合せ先:パブリックトウキョウ ウィメンズ新宿店(tel 03-6258-0533)
2019年06月05日映画『パラレルワールド・ラブストーリー』が今週末に公開されるのを記念して、5月27日(月)深夜の日本テレビ「映画天国」枠では、同じ東野圭吾原作の小説を映画化した『手紙』をオンエアする。本作の同名原作は毎日新聞で連載され単行本化、その後劇場映画版である本作のほか、舞台化やTVドラマ化もされており、犯罪加害者の家族の苦悩を描いた作品。2006年に公開された本作は、主演にドラマ「WATER BOYS」でブレイク、本作の前年に公開された『電車男』も大きな話題を呼び、最近では「dele」や『50回目のファーストキス』などに主演したほか、プロデューサー業や音楽活動も活動的に行なっている山田孝之。共演には、山田さん演じる直貴の兄・剛志役で『逆境ナイン』『NANA』などで当時注目され、その後も『亜人』や大河ドラマ「西郷どん」で活躍する玉山鉄二。「1リットルの涙」「タイヨウのうた」『パッチギ!』などの作品が高い評価を受け、先日放送された「白い巨塔」などでは円熟味を増した演技で見るものを魅了する沢尻エリカ。そのほか、公開当時は大河ドラマ「新選組!」や『着信アリ』などで若手女優として活躍。その後も『ゲゲゲの女房』『永遠の0』などで女優として活躍し続ける吹石一恵らを迎える。物語は川崎のリサイクル工場で働く青年、武島直貴(山田さん)は、兄・剛志(玉山さん)が、弟を大学に行かせるための学費欲しさに盗みに入った邸宅で、誤って人を殺してしまったという経験から、数度にわたる引越や転職、お笑い芸人になる夢やはじめて愛した女性との痛切な別離などを経験。自暴自棄になっていたとき、そんな直貴を由美子(沢尻エリカ)が救うのだが、彼女とのささやかな幸せが再び脅かされるようになっていた。そして、彼は決意する。―塀の中から届き続ける、兄からの忌まわしい「手紙」という鎖を断ち切ってしまおうと…という物語。本作と同じく東野さんの原作を映像化した『パラレルワールド・ラブストーリー』は5月31日(金)全国公開。主人公の崇史は愛する恋人の麻由子と幸せな生活を送っていたが、ある日、目を覚ました世界では麻由子は親友・智彦の恋人として存在。目を覚ますたびに入れ替わる世界を体験するという、パラレルワールド=2つの異なる世界に迷い込んでしまった男が真実を追い求める謎解きミステリーになっており、「Kis-My-Ft2」玉森裕太が主演、吉岡里帆、染谷将太らも出演する。映画天国『手紙』は5月27日(月)25時59分~日本テレビでオンエア。(笠緒)■関連作品:手紙 (2006) 2006年11月3日より渋谷東急ほか全国松竹・東急系にて公開©2006『手紙』製作委員会
2019年05月27日人生に欠かせないものといえば恋愛、そして音楽。そのどちらも堪能できる映画としてご紹介するのは、まもなく公開の注目作『さよならくちびる』です。そこで、こちらの方に作品の見どころや秘話についてお話しいただきました。写真・黒川ひろみ(成田凌)話題作への出演が続いている成田凌さん!【映画、ときどき私】 vol. 235今回は、小松菜奈さんと門脇麦さん演じる人気デュオ「ハルレオ」を支える付き人となるシマを演じている成田さん。青春音楽エンタテインメントとなった本作を通して感じた音楽への思いや青春時代の思い出、そして恋愛観までを語っていただきました。―まずは、シマを演じてみていかがでしたか?成田さん脚本を読んだときに少しセリフが言いにくいと感じるところもあり、最初は難しいなと構えるところもありました。でも、監督からは言われたのは、「キザな感じだけど、ナチュラルにやって欲しい」ということ。なので、気負わずにそのあたりを意識して演じていました。―この役と向き合って、影響を受けたり、感じたりしたことはありますか?成田さん自分のためだけに生きるということは、辛いなとは思いましたけど、そういう生き方や意志の強さはカッコイイなとも感じました。僕の場合は、どうしても家族とか友達とか、大切な人に何かひとつでも恩返ししたいなと考えたうえでの行動になってしまうので。―逆にシマと自分で似ている部分もありましたか?成田さんちょっと異性にいじられがちなところは似ているかなと思いました。だから、ハルとレオみたいに意志の強い2人と行動していたら、僕も板挟みになるんじゃないですかね。―監督は「あの人のようになりたい」という憧れをテーマのひとつに挙げていますが、成田さんが登場人物3人のなかで憧れた人はいますか?成田さん僕は門脇さんが演じていたハルかな。自己犠牲みたいなところもありますけど、自分の才能を差し置いて人のためにできることはすごいことだと思います。しかも、相手を引っ張るだけでなく、支えることもできるし、よくないことはよくないと判断もできる人。もちろん本人としては葛藤もあると思いますけど、勇気があるし、うらやましくも感じます。僕もそういう人になれたらいいなと思うところもありますね。どちらかというと同性よりも異性に憧れることが多い―ご自身の周りで成田さんが憧れを抱く人はいますか?成田さん実は同性に憧れることは少なくて、意外と異性に対して思うことはよくあります。それこそ小松さんと門脇さんにも憧れますが、それは僕がふたりとまったく同じことをしても、同じにもならないし、プラスにもならないかもと感じるからです。それは、「異性だから」ということだけではない部分もあると思っています。ないものねだりかもしれませんけど、そういう異性には憧れを持っていますね。―門脇さん演じるハルと小松さん演じるレオについてはどのような女の子だと感じましたか?成田さん僕個人としては、奔放なレオにちょっと構ってしまいたくなる気持ちはあります。しかも、弱みをたまに見せられると、それが体のなかでろ過されて、きれいな尊いものに見えてしまうところがあるので。ズルいですよね。一方、ハルみたいに自分を犠牲にしてまで人に愛情を持てる人は本当に魅力的だなと思います。僕としては、自分を大切にしている人が好きですけど、そこまで人に対して愛情を持てるほうがかっこよさはあるのかなと。でも、2人とも全然違うタイプの魅力なので、僕としては選べないです。―ちなみに、劇中で描かれているような三角関係に巻き込まれた経験はありますか?成田さんこういう三角関係はないですね。もしかしたら、あったのかもしれないですけど、意外とわからないものだと思います。―今回はそれぞれが報われない相手を追いかけていますが、もし成田さんがその状況なら、諦めるタイプですか?それとも果敢に攻めるタイプですか?成田さんあまりそういう経験はないですけど、どちらかといえば果敢に攻めるほうですかね。なかなか手に入らないほうが燃えますし、追いかけているほうが楽しいのかなとは思うので。―小松さんと門脇さんとの撮影で印象に残っていることを教えてください。成田さん撮影前から演奏の練習を一緒にしていましたが、最後のライブのシーンの前に空き時間があったので、3人でステージに上がって1曲演奏しました。別に言葉を交わすわけでもなく、なんとなく演奏が始まって、なんとなく1つ完成したみたいなことにすごく感動したんです。誰も見ていなかったですけれど、そのときは何とも言えない喜びみたいなものを感じましたね。函館での忘れられない味とは?―各地で行われたライブシーンについてはいかがでしたか?成田さんエキストラで来てくださったお客さんやライブハウスの雰囲気もありますが、それぞれの地域によって、違うんだなというのは感じました。そのなかでも、函館でお客さんが歌うシーンはすごかったですし、ノリノリで楽しんでくれていたので、記憶に残っています。僕たちにとっても最後のライブということで気持ちが乗るところもあったので、おもしろかったですね。―いろいろな場所を巡りながら、オフではその土地のおいしいものを食べたりもしましたか?成田さん今回は、函館の市場で食べたウニいくら丼がおいしすぎてびっくりしました(笑)。朝早くにマネージャーさんをたたき起こしたら、最初は「いまですか?」みたいに言われましたけど、マネージャーさんも帰りには僕に感謝していましたから。どんなお寿司屋さんよりもあのウニいくら丼が一番ですね。あとは、大阪で小松さんと門脇さんと3人で焼肉を食べに行って、帰りにタピオカを飲みながら歩いて宿まで帰ったこともありました。―本作では秦基博さんやあいみょんさんが手がけた楽曲が大きな役割を果たしていますが、それらの曲を聴いたときの印象を教えてください。成田さんハルの気持ちがギュッと詰まっていて、いい曲だなと思いましたし、感じたのは今回の映画が凝縮されているのがこの音楽なのかなということ。撮影の1か月くらい前に、ハルとレオが歌っているのを聞かせてもらいましたが、そのときに「この作品は大丈夫だ」と思いました。―そのなかでも、成田さんがお気に入りの曲はありますか?成田さんやっぱり主題歌の「さよならくちびる」ですよね。今回、音楽というものに密に接してみて、改めて音楽を作る人に尊敬しました。すばらしいものをゼロから作り、そこで思いを伝えることができるのは、やっぱりすごいなと思います。―ご自身は忘れられない音楽との思い出はありますか?成田さんメンズノンノのモデルに決まったとき、高校のみんながサプライズで集まってくれて「もし困ったことがあれば……」といってみんなの名前と電話番号だけが書いてある寄せ書きをもらったんです。そのときに友達がRIP SLYMEさんと MONGOL800さんの「Remember」を歌ってくれて、その曲が好きになりました。すごい愛情だなと感じたと同時に、「これがエモーショナルな気持ちなんだ」というのを知った経験でもあります。30歳になっても病気の話より未来のことを語りたい―「まさに青春!」というステキなエピソードですが、成田さんの青春時代はどのようなものでしたか?成田さん子どものころからずっとサッカーだけをやってきて、高校時代は苦しい思いもしていたので、部活を引退したあとは、解き放たれてしまい、みんなではちゃめちゃに遊んでいましたね。といっても、放課後に水鉄砲を買って土手で本気で遊ぶとかです(笑)。そのときは真夏なのに台風が来てしまったので、ビショビショになったんですけど、それでもガタガタ震えながらみんなでおでんを食べたりしていました。あとは高校の入口に飾ってあった制服の人形のふりをするとか。本当にわけわからないことばっかりなんですけど、僕らは本気でした。(笑)―学生時代ならではの感じがいいですね。今回は青春という要素もありましたが、成田さんが演じたシマは30歳という設定。実年齢よりも上の役を演じてみて、ご自身の30歳の姿も想像されましたか?成田さん5年後ということは、おそらくいろいろなことが急激に変わっていると思うので、明確には言えないですけど、20歳超えたあたりから感じているのは、30歳というのは実はまだまだ若いんだなということです。なので、友達同士で病気の話ばっかりするのはやめたいなと思っています(笑)。すでに最近もそういう話が増えてきたなと感じているので、もう少し未来を持って生きていきたいですね。―いまは多忙な毎日だと思いますが、休みの日はどのように過ごしていますか?成田さんつい寝すぎてしまうので、最近は一回起きたらちゃんと起きようと思っています。なので、「明日これをやるぞ!」と心に決めてから寝るようにしているところです。でも、結局ソファでダラダラしちゃって意味なかったりするんですけどね(笑)。あと、僕も実践していて働く女性たちにもオススメしたいのは、どんなに疲れていても、お風呂にちゃんと浸かることですね。―ということは、家で過ごすことが多いのですか?成田さん友達と動物園に行ったり、映画を観に行ったりもしますけど、休みの日は基本的に家にいるので、バラエティ番組を見て、そのあとにスーパーに行って買い物して、家でご飯を作る、みたいな感じです。―お料理はお好きですか?成田さん自炊はよくするので、好きですよ。作り置きしたいときはミネストローネとかをまとめて作りますけど、あとはお肉を焼いたりとかですね。何かを諦めた人の希望になって欲しい―それでは最後に、作品を通して伝えたい思いをお聞かせください。成田さんもちろん誰にでも観て欲しいですが、たとえば20代を超えた人だと、何かを諦めたことがある人もいると思うので、そういう人たちには希望の映画として観てもらいたいですね。一度諦めたあとの“美しさ”みたいな部分がとてもうまく描かれていますし、終わりから始まるものはなんだろうとか、いろんな愛のカタチも見ることができるので、そういう部分が届けばいいなと思います。インタビューを終えてみて……。一見クールな印象ですが、青春時代の楽しいエピソードを冗談交じりで聞かせてくださった成田さん。劇中では、さらに大人の色気も感じさせてくれているので、成田さんオススメのライブシーンとともにお見逃しなく!自分にしか奏でられない未来がある!心に響く音楽とともに、切ない三角関係に思わず胸が痛くなる青春ストーリー。それぞれの思いを乗せた美しいメロディは、きっと新たな人生の扉を開いてくれるはずです。ストーリーずっと孤独を感じていたハルとレオは、出会った瞬間から心が共鳴し、一緒に音楽を始めるようになる。路上からスタートし、いつしかライブハウスを埋めるまでの人気デュオとなった「ハルレオ」。そんな2人の前に元ホストのシマが現れ、付き人として名乗りを上げる。ところが、予期せぬ恋心が芽生えてしまったことがきっかけとなり、3人の関係は少しずつこじれてしまう。そして、これからというときにハルとレオが出した答えは解散だった。ついにラストツアーへと向かう3人だったが、事態は思わぬ方向へと転がっていくことに……。音楽が心に染みる予告編はこちら!作品情報『さよならくちびる』5月31日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー配給:ギャガ© 2019「さよならくちびる」製作委員会ヘアメイク:NOBUKIYOスタイリスト:伊藤省吾(sitor)ニット¥96,000/パンツ¥135,000/シューズ¥124,000/以上全てプラダ(プラダ クライアントサービス)/その他スタイリスト私物衣装問い合わせ先:プラダ クライアントサービス(tel 0120-45-1913)
2019年05月26日パラレルワールド=2つの異なる世界に迷い込んでしまった男が、真実を追い求める謎解きミステリー『パラレルワールド・ラブストーリー』。近年は俳優としても目覚ましい活躍を見せている玉森裕太だが、本作では監督をも魅了してしまう大人の色気を見せているという。「Kis-My-Ft2」として歌やバラエティなど様々な場所で活躍し、今作では約4年ぶりの映画主演を務める玉森さん。愛する恋人の麻由子(吉岡里帆)と幸せな生活を送っていたが、ある日、目を覚ました世界では麻由子は親友・智彦(染谷将太)の恋人として存在。目を覚ますたびに入れ替わる世界を体験する主人公の崇史を演じている。本作の監督・森義隆は「彼は、どちらかというと感情の発散は苦手なんですけど、そのぶん、ひき込む力がかなり強い。何も語らずに立っているだけなのに、どうしても放っておけない感じというか、その中身を覗き込みたくなる感じというか、ブラックホールみたいな求心力がある」と玉森さんについて語る。そして「嫉妬とか混乱とか悶々としたものを心の内に抱えて、それでいながら作品の真ん中に立っていなければならない役で、そういう玉森くんの資質はすごくフィットしたと思います」とそんな“ひき込む力”は、崇史という役と非常に相性が良かったようだ。また、「この現場のどこかで『映画俳優・玉森裕太』という存在が誕生する瞬間を作り出せないと映画は失敗に終わるだろう。逆に言えば、その瞬間が作り出せれば映画は面白くなる」と確信していた森監督。ゆえに撮影中には玉森さんにかなりのプレッシャーをかけたそう。玉森さんも「撮影期間中はずっと自分の中のどこかに常に崇史がいるようにするため、友達と会うのもやめていました」と明かし、「日頃からずっと智彦と麻由子のことを考えていました。考え過ぎて訳がわからなくなることもありましたけど」とそのストイックな役作りを語る。さらに、撮影中盤に差し掛かると、大体のことが共有でき始め、監督と玉森さんの間でしか分からないニュアンスで演出が行われるまでになったという。玉森さんの中でも崇史像が出来上がってきており、森監督は「その男は確かにいやな奴なんだけど、それ以上に男としてかっこよくて色っぽいんですよね。撮っていてすごく楽しかったし、なんかドキドキして、最後は僕自身が彼の魅力にひき込まれてましたね(笑)」と玉森さん演じる色気炸裂の崇史に魅了されていたと話している。ルックスや知性に恵まれ、誰からも好かれる非の打ち所がない崇史が突如、パラレルワールドに迷い込むことで、混乱や恐怖、嫉妬に駆られる様子を、静かに、そして生き生きと演じている玉森さん。監督をもドキドキさせた“大人の色気”をぜひ、本作でご堪能あれ。『パラレルワールド・ラブストーリー』は5月31日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:パラレルワールド・ラブストーリー 2019年5月31日より全国にて公開©2019「パラレルワールド・ラブストーリー」製作委員会©東野圭吾/講談社
2019年05月19日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。恋の国フランスといいますが、フランス映画の見どころはウィットに富んだお洒落な会話やパリの美しい情景、余韻ある感動でもありますね。【シネマの時間】第65回は、本国フランスで 動員200万⼈超の⼤ヒットを記録した "心ときめくラブストーリー" 映画『パリ、嘘つきな恋』をお送りします!仕事ができてお金持ち、ゲーム感覚で恋を楽しんできたモテ男が、美女の気をひくために咄嗟についた嘘をきっかけに、本気の恋に落ちていく恋愛模様が、ユーモアを交えロマンティックに描かれています。監督・脚本・主演とひとり3役を務めたのは、フランスで大人気のコメディアン、フランク・デュボスク。彼のコメディアンとしての才能が遺憾なく発揮された本作は、洒脱でユーモアあふれた大人のラブストーリーとして、初監督作ながら本国フランスで第1位を獲得、更に5週連続トップ10入りの大ヒットを果たしました。恋のお相手フロランスを演じたのは、『プレイヤー』『グレート デイズ!ー夢に挑んだ父と子ー』のアレクサンドラ・ラミー。車椅子生活を送りながらもテニスやヴァイオリニストとして世界中を飛び回る快活で包容力のある聡明な女性を魅力的に演じ、 フランスの優れた芸術作品に贈られるクリスタル・グローブ賞主演女優賞(コメディ部門)を受賞。フランク・デュボスク監督は、ジョスランを通して「愛をもって相手を見れば、差異に対する偏見は消える」ことを伝えたかったと述べていますが、「恋は遊び」だった彼が、真の恋に出合うことで「弱さ」や「痛み」を知り、思いやりの心に目覚めていく様子が丁寧に描かれ心に残ります。パリやチェコ・プラハの景色も美しく、フランス映画ならではのお洒落なインテリアやファッションも必見。鑑賞後は、誰もがきっと軽やかで幸せな気持ちになれるフレンチ・ラブストーリーです。ぜひ、映画館でお楽しみください。5月24日(金)より新宿ピカデリー、東劇、渋谷シネクイントほか全国ロードショー。■映画『パリ、嘘つきな恋』あらすじートンデモナイ嘘から最高の恋が始まる!?主人公のジョスラン(フランク・デュボスク)は、パリの大手シューズ代理店で働くビジネスマン。イケメンでお金持ちの彼は女性にモテますが、恋愛に求めるのは一時的な楽しさだけ、というプレイボーイ。ある日、他界した母の家に残されていた母の車椅子に座っていた彼は、偶然その場を訪ねてきた美女ジュリーの気を引くため、自分は車椅子生活を送っているととっさに嘘をついてしまいます。すっかり信じたジュリーは、姉のフロランス(アレクサンドラ・ラミー)を彼に紹介します。フロランスは以前事故に遭い、車椅子生活を送りながらも、ヴァイオリニストとして世界中を飛び回る、快活でユーモア溢れる魅力的な女性でした。親友マックス(ジェラール・ダルモン)には興味ないと言いつつも、ジョスランはフロランスが出場する車椅子テニスの試合を観戦したり、彼女が演奏するコンサートを観に、わざわざプラハを訪れます。そして会うたびに新しい一面を見せてくれるフロランスに、本気で恋に落ちてしまいます。ふたりはデートを重ね、距離を縮めていきますが、ジョスランは真実を打ち明けることができませんでした。そんなとき、ついに妹ジュリーに車椅子の嘘がばれてしまいます。「48時間以内にフロランスに本当のことを言わないと、ただじゃ済まさない」と言われたジョスランは、マックスや秘書のマリー(エルザ・ジルベルスタイン)を巻き込んで、嘘を切り抜けるために奇想天外な計画を立てます。一方、実はフロランスにも彼に隠し事があるようで……?果たして、勘違いとトンデモナイ嘘から始まった恋の行方は!?■映画『パリ、嘘つきな恋』作品紹介映画『パリ、嘘つきな恋』2019年5月24日(金)、新宿ピカデリー、東劇、渋谷シネクイントほか全国ロードショー!公式サイト:原題:Tout le monde debout監督・脚本:フランク・デュボスク撮影監督:リュドヴィック・コルボージュスタン美術:ジェレミー・ヴォン・カルラン衣装:イザベル・マチュー製作年:2018年製作国:フランス上映時間:107分日本語字幕:星加久実配給:松竹後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本© 2018 Gaumont / La Boétie Films / TF1 Films Production / Pour Toi Public■映画『パリ、嘘つきな恋』キャストフランク・デュボスク=ジョスランアレクサンドラ・ラミー=フロランスジェラール・ダルモン=マックスエルザ・ジルベルスタイン=マリーローラン・バトー=ルシエンフランソワ=グザビエ・ドゥメゾンクロード・ブラッスール=ジョスランの父【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2019年05月14日2019年5月31日(金)全国ロードショーとなる、映画『パラレルワールド・ラブストーリー』をご紹介。“世界”が変わりまくる、驚愕の108分、2つの世界に迷い込む、東野圭吾さん原作の頭フル回転ミステリーを、ぜひチェックしてみてくださいね。東野圭吾原作『パラレルワールド・ラブストーリー』を映像化!累計発行部数140万を超える大ヒットベストセラー小説『パラレルワールド・ラブストーリー』。映像化不可能と言われてきた、東野圭吾さんの傑作ミステリーが、この春ついに待望の映画化!2019年5月31日(金)に全国映画館にて公開されます。豪華メインキャストに注目主人公・崇史を演じるのは、Kis-My-Ft2の玉森裕太さん。そして、物語の鍵となる謎のヒロイン・麻由子を吉岡里帆さんが、崇史の親友・智彦を、実力派俳優の染谷将太さんが演じます。映像化困難といわれた原作に森義隆監督が挑戦!『ひゃくはち』や『宇宙兄弟』、『聖の青春』を手がけ、発表ごとに評価を高める森義隆さんが監督を務めます。原作の出版から20年。常に誰かが映像化したいと思いながらも実現しなかった困難な作品に「この小説は絶対におもしろい映画になる」という確信のもとに挑戦。“見終わったあとに誰かと語り合いたくなり、もう一回見たくなるような作品”を目指したという通り、誰もが楽しめるエンターテインメント作品に仕上がっています。主題歌は宇多田ヒカル「嫉妬されるべき人生」愛の真実が明かされるエンディングを飾る主題歌は、宇多田ヒカルさんが2018年にリリースしたアルバム「初恋」に収録された楽曲「嫉妬されるべき人生」に決定。曲を聞いた森義隆監督が「サウンドの切れ味や得難く奥深い歌詞の世界観が、自分がラストシーンに込めた思いと驚くほど共鳴し鳥肌がたった。“これだ!これしかない!”」と熱望してオファー。奇跡のコラボが実現しました。映画『パラレルワールド・ラブストーリー』あらすじ“ある日突然、崇史(玉森裕太)が迷い込んでしまった2つの世界。1つの世界は、愛する麻由子(吉岡里帆)と自分が恋人同士。しかし、もう1つの世界では麻由子が親友の智彦(染谷将太)の恋人に・・・。混乱する崇史の前に現れる、2つの世界をつなぐ【謎】の暗号。目が覚めるたびに変わる世界で、真実にたどり着けるのか?”出典:映画『パラレルワールド・ラブストーリー』の一部シーンキャラクター&出演者をご紹介敦賀 崇史本作の主人公。大学院を首席で卒業するほど頭が良くスポーツ万能。学年一の人気者だった中学時代に、智彦と知り合い親友となる。大学院を卒業後、最先端研究を行うバイテック社に入社。付属研究所(カレッジ)にて智彦と研究に取り組む。学生時代、電車越しに出会った麻由子に密かに思いを寄せていたが…。■演:玉森裕太2011年、Kis-My-Ft2としてCDデビュー。歌・ドラマ・映画・バラエティ・舞台などで幅広く活躍している。主な出演映画に『ごくせん THE MOVIE』、『劇場版 私立バカレア高校』、映画初主演作『レインツリーの国』などがある。津野 麻由子1つの世界では崇史の恋人として、もう1つの世界では智彦の恋人として存在するミステリアスな女性。崇史と智彦の後輩としてカレッジに入り、智彦と同じ班に所属している。■演:吉岡里帆2013年より女優活動をスタート。2015年~2016年に放送されたNHK連続テレビ小説『あさが来た』で一躍人気女優となった。ドラマ・映画・CMのほか、ラジオ番組のナビゲーターなど、多方面に活躍中。主な出演映画『幕が上がる』、『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』など。三輪 智彦崇史の中学時代からの親友。足が悪く、子供の頃は友人がいなかった。麻由子は初めてできた恋人。カレッジでは崇史とともに二大天才と呼ばれている。■演:染谷将太子役として活動を始め、2009年『パンドラの匣』で長編映画初主演を務める。『ヒミズ』で第68回ヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞。『永遠の0』、『寄生獣』、『3月のライオン』など多数映画に出演する実力派俳優。小山内 護カレッジでの崇史の教官。■演:筒井道隆1990年『バタアシの金魚』で俳優デビューし、第14回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。主な映画出演作に『魔女の宅急便』や『ママレード・ボーイ』、『洗骨』などがある。桐山 景子カレッジで崇史と同じ班に所属している先輩研究員。■演:美村里江2003年、ヒロイン公募オーディションにて1万人以上の応募者の中から選ばれ、同年『ビギナー』で女優デビュー。2005年『着信アリ2』で映画初主演を果たす。主な出演作品は、映画『後妻業の女』やNHK大河ドラマ『西郷どん』など。2018年、芸名をミムラから改名している。篠崎 伍郎カレッジで智彦と同じ班に所属しており、智彦に心酔している。■演:清水尋也2014年、映画『渇き。』に出演に注目を集める。主な出演映画は『ソロモンの偽証 前編・事件/後編・裁判』や『ちはやふる(上の区・下の句・結び)』、『3D彼女 リアルガール』など。柳瀬 礼央カレッジで崇史と同じ班に所属。篠崎と仲が良い。■演:水間ロン中国出身の大阪育ち。主な出演映画作品に、ショートフィルム『恋恋九州』、『ビジランテ』、『美しい星』などがある。テレビドラマでは『孤独のグルメ Season5 台湾編』や『闇金ウシジマくん Season3』に出演。岡田 夏江崇史の遊び仲間。智彦が崇史に麻由子を紹介する際に同席している。■演:石田ニコル2010年「神コレモデルオーディション2010」でグランプリを受賞、モデルデビューを果たす。女優として『パラダイス・キス』や、映画『シャンティ デイズ 365、幸せな呼吸』、『CUTIE HONEY-TEARS-』などの映画に出演。須藤 隆明カレッジでの智彦の教官。■演:田口トモロヲ1989年、主演を務めた映画『鉄男』で注目を浴びる。近年の出演映画は『PとJK』や『孤狼の血』、『終わった人』など多数。映画監督も務めており、2009年『色即ぜねれいしょん』で新藤兼人賞銀賞を受賞している。原作者:東野圭吾さんのコメント“本作について、「アイデアが生まれたのは20代。小説にしたのは30代。そして今ではもう書けない」とコメントした時、私は40代だったと思います。それからさらに十数年が経ち、もはや別人の作品のようです。ぶっ飛んだアイデアで、よく書いたものだと感心しますが、映像化となればさらにハードルが上がるはずで、一体どんなものができるのだろうと楽しみにしておりました。完成した映画を観てうなりました。複雑な構造を持ったストーリーから逃げることなく、見事に真っ向勝負した作品でした。監督をはじめとするスタッフの皆さんたちの度胸と自信が伝わってきました。主要人物たちの内面がいずれも極めて複雑にもかかわらず、時に繊細に、時に堂々と演じておられる若い役者さんたちの演技力にも圧倒されました。きっと多くの人が、この映画に翻弄されることでしょう。”出典:映画『パラレルワールド・ラブストーリー』詳細公開日2019年5月31日(金)全国ロードショー原作東野圭吾「パラレルワールド・ラブストーリー」(講談社文庫)出演者玉森裕太/吉岡里帆/染谷将太/筒井道隆/美村里江/清水尋也/水間ロン/石田ニコル/田口トモロヲスタッフ監督:森義隆脚本:一雫ライオン音楽:安川午朗主題歌「嫉妬されるべき人生」宇多田ヒカル(Epic Records Japan)配給松竹©2019「パラレルワールド・ラブストーリー」製作委員会©東野圭吾/講談社
2019年05月10日本国フランスで動員200万人超の大ヒットを記録した、心ときめくラブストーリー『Tout le Monde Debout』。本作の邦題が『パリ、嘘つきな恋』で決定し、併せて日本公開日とシーン写真も解禁された。■ストーリージョスランは、パリの大手シューズ代理店で働くビジネスマン。イケメンな上に、お金持ちな彼は常に女性にモテモテだが、女性に対して求めるのは一時的な関係だけ、という軽薄な男だった。ある日、亡くなった母の家を訪ねたジョスランは、部屋に残されていた母の車椅子に座っていた。すると、偶然その場を訪ねて来た美しい女性ジュリーと遭遇、彼女の気を惹くために「自分は車椅子生活を送っている」と思わずうそをついてしまう。そんな彼のうそも知らずに、ジュリーは姉のフローレンスをジョスランに紹介する。フローレンスは以前事故に遭い車椅子生活を送っているが、バイオリニストとして世界を飛び回る傍ら、車椅子テニスプレーヤーとしても活躍する美しく魅力的な女性だった。ジョスランは会うたびにどんどん彼女に惹かれていくが、本当のことをまだ伝えられずにいた…。■監督はフランスで人気のコメディアン!主人公のジョスランを演じるのは、フランスで大人気のコメディアン、フランク・デュボスク。本作は監督デビュー作になり、脚本も担当している。フランク・デュボスクは、ジョスランを通して「愛をもって相手を見れば、差異に対する偏見は消える」ことを伝えたかったとコメントしている。そして、車椅子生活ながらも行動力とユーモア、優しさに溢れた魅力的な女性・フローレンスを演じるのは、アカデミー賞俳優ジャン・デュジャルダンの元妻、アレクサンドラ・ラミーだ。本作ではパリの華やかな風景や、プラハの美しい景色なども見どころのひとつ。見た人誰もが軽やかで幸せな気持ちになれる、大人のための極上のフレンチ・ラブストーリーとなりそうだ。『パリ、嘘つきな恋』は2019年5月24日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年12月18日JILL STUART Beauty『Holiday Collection~White love story~』より、限定コフレ「ホワイトラブストーリー コレクション」が2018年11月2日に発売。幸せなスノードームをイメージした心がときめく限定のポーチの中には、フェイスパウダーやアイシャドウ、マスカラとグロスが入った盛りだくさんなラインナップ。雪のようなキラキラとした可愛いアイテムを、一足先にご紹介します。JILL STUART Beauty『Holiday Collection~White love story~』限定コフレ「ジルスチュアートホワイトラブストーリー コレクション」2018年11月2日発売限定品/7,500円(税抜)出典:byBirthこの冬『JILL STUART Beauty』から限定発売するのは、人の数だけ溢れる様々なラブストーリーをイメージした限定メイクアップコレクション『Holiday Collection~White love story~』。その第一弾商品として、ピュアでスウィートなコフレが2018年11月2日に数量限定で発売。開くたびに、心がときめいて幸せな気持ちになれるデザインのポーチからは、雪のように煌めいた可愛いコスメたちが顔を覗かせます。好きな人とのデートや、家族、友人と過ごす大切な日に、スノードームからあふれ出すアイテムで特別な自分を演出してみて。「ジルスチュアートホワイトラブストーリー コレクション」詳細ジルスチュアートスノーイーラブドロップ フェイスパウダー雪のような透明感あふれるピュアな肌と明るさを演出するハイライト&フェイスパウダー出典:byBirth真っ白な雪の中にあふれるラブストーリーをイメージしたフェイスパウダー。ベージュ、ライトパープル、ライトブルー、ピンク、ホワイトのセットが、ピュアな肌を演出します。出典:byBirthサラサラとした、まるで雪のようなテクスチャーのパウダーですが、エッセンスインベースなので、保湿力も高く、肌にしっかりと密着し、透明感のある肌に仕上がります。重ねても厚塗り感が出ないので、夕方のちょっとしたメイク直しにもオススメ。雪の中からハートがふわっと浮かんでくるようなキュートなデザインも魅力的です!ジルスチュアートスノーイーラブドロップ アイズ溶け込むようなフィット感と雪のようなきらめき、多彩な色と質感で目もとを彩る6色アイカラー出典:byBirthやわらかい光と雪の煌めきをイメージしたアイカラーパレット。使いやすいホワイト、シルバー、ゴールド、ピンク、ブラウンが、真冬の目もとを彩ります。出典:byBirth粉飛びしにくいしっとりとした質感で、なめらかにまぶたに密着し、透明感のあるカラーが綺麗に発色。上の3色のラメはベースに使っても、涙袋に使っても○。下の3色のカラーを引き立てつつ、綺麗な光を放ってくれますよ。組み合わせ次第で、甘めにも、大人っぽメイクにもなれるので、その日の気分でカラーを変えてみて!ジルスチュアートブルーミングブロッサムカールラッシュマスカラ S雪景色に咲く花のように、スウィートなまつ毛に。目もとの印象を深める、上向きカールが続くマスカラ出典:byBirth聖なる夜の温かみを感じるナイトブラックが、目もとの印象を深めてくれるカールマスカラ。出典:byBirthブラウンがかったブラックの色味で、やわらかくもしっかりとした印象の目もとに。1度塗りでもしっかり発色、カールを持続し、チャーミングな目もとも簡単に完成。ぬるま湯で簡単にメイクオフ出来るのも嬉しいポイント!ジルスチュアートジェリーリップグロス Sイルミネーションの輝きと、ときめきを唇へ。多彩なラメと濃密なツヤがきらめくリップグロス出典:byBirthイルミネーションのようにきらめくピンクが、ときめく唇へと導いてくれるリップグロス。出典:byBirthピンク、レッド、シルバー、ブルーのラメがきらめく透明感のあるグロスは、唇に華やぎをプラス。なめらかな質感で唇に密着し、オーロラのような様々な色のラメが角度によって、ちらちら光ります。うるおいを保ちつつ、綺麗なツヤ感を長時間キープしてくれるので、中々お直しする時間のないデートにも活躍するアイテムです!限定ポーチ幸せな瞬間を閉じこめたスノードーム。開くたびに心がときめく冬の限定ポーチ出典:byBirthふわふわとした雪のような柔らかなファーをあしらい、外側には、結晶のようなキラキラとしたスパンコールと真っ赤なハートが可愛らしく動きます。チャームには、JILL STUARTの“J”と、煌めいたクリスタルボールが付いていて、持っているだけで乙女心をくすぐる可愛いポーチです。『Holiday Collection~White love story~』で大切な日を過ごして出典:byBirth『Holiday Collection~White love story~』のその美しい輝きは、手にするだけで幸福ムードと愛を私たちに届けてくれることでしょう。限定コフレを用いたメイクアップで、雪のようなキラキラとした輝きを手に入れて、大切な人たちとこの冬を過ごしませんか。するときっとあなたにも、ロマンティックなラブストーリーが訪れるはず。ジルスチュアートホワイトラブストーリー コレクション2018年11月2日発売限定品/7,500円(税抜)View this post on InstagramGODMake.さん(@godmake_official)がシェアした投稿 – 2018年10月月30日午前1時59分PDT
2018年10月31日10月放送スタートのフジテレビ系月9ドラマ「SUITS/スーツ」に、女優・鈴木保奈美が出演することが決定。主演の織田裕二と「東京ラブストーリー」以来、27年ぶりの共演を果たす。本作は、大ヒット海外ドラマ「SUITS」を原作とし、織田さん演じる“敏腕・傲慢なエリート弁護士”甲斐正午と、中島裕翔(「Hey! Say! JUMP」)演じる“その日暮らしの天才フリーター”鈴木大貴という凸凹な2人がバディを組み、数々の難解な訴訟をあらゆる手段で解決していく、痛快エンターテインメント弁護士ドラマ。今回新たに出演が発表された鈴木さんが演じるのは、日本の四大弁護士事務所の一つ「幸村・上杉法律事務所」の所長(代表弁護士)で、甲斐や大貴の上司・幸村チカ。自腹を切って甲斐をハーバード大学に留学させ、優秀な弁護士に育て上げた経緯があり、甲斐にとっては唯一頭が上がらない人物でもある。1994年放送の「この世の果て」以来、24年ぶりの月9ドラマ出演となる鈴木さんは、「“24年ぶり”という数字を聞くと、“わぁ~(驚)”で終わりなんですけど(笑)、私個人にとっては24年という長いブランクがありながらも、お声がけ頂けるということに感謝しかありません。と同時に、“お前、24年、何をやっていたんだ!”と言われないように(笑)、24年前とは違う“鈴木保奈美”をお見せしなければならないと思います」とコメント。また、主演の織田さんとは恋人役を演じた「東京ラブストーリー」から27年の時を経て、今回は同じ職場の上司と部下役で再共演。「“東京ラブストーリー”の頃は、駆け出しの俳優で、本当に自分のことで精一杯で、相手役の織田裕二さんをはじめ、共演者の皆さんをちゃんと見ることができませんでした。織田さんのその後のご活躍を拝見していて、27年ぶりの共演をとても楽しみにしています」と久々の再共演にわくわくしていると話している。なお、鈴木さんが弁護士役を演じるのは、今回が初。「今回のドラマは原作のドラマを見ていても、良い意味でゲーム感覚のように思います」と作品の印象を語った鈴木さんは、「ものすごくインテリジェンスの高い者同士が、法律を使ってゲームをしているような面白さがこのドラマの魅力ではないかと思うので、堅くて真面目な弁護士というよりは、少し力の抜けた遊び心を感じさせられるようなイメージで演じられれば良いなと考えています」と語っており、どのようなキャラクターに作り上げられていくのか楽しみだ。「SUITS/スーツ」は10月、毎週月曜日21時~フジテレビ系にて放送。(cinemacafe.net)■関連作品:SUITS/スーツ [海外TVドラマ]© 2011 Universal Television. All Rights Reserved.
2018年08月20日芥川賞作家・平野啓一郎の小説「マチネの終わりに」が、福山雅治と石田ゆり子共演で映画化されることが決定。切なくも美しい、大人のラブストーリーを作り上げる。始まりは、クラシック・ギタリストの男とジャーナリストの女との出会い――ともに四十代という、独特で繊細な年齢をむかえていた2人…。初めて出会ったときから、強く惹かれ合っていた。しかし、洋子には婚約者がいた。世界を飛び回る仕事柄、そして時代という大きな波に翻弄され、蒔野と洋子の間にはすれ違いや思わぬ障害が生じ、ついに2人の関係は途絶えてしまう。互いへの想いを心の底にしまったまま、別々の道を歩む2人の運命が再び交わる日はくるのか――。2016年に刊行された原作は、日本・パリ・ニューヨークを舞台に描かれる、クラシック・ギタリストの主人公と海外通信社所属の女性ジャーナリストの大人のラブストーリー。渡辺淳一文学賞を受賞し、純文学としては異例の17万部を突破と大きな話題となった本作が、ついに映像化。平野作品としては今回が初映像化となった。福山雅治&石田ゆり子、初共演で大人のラブストーリー主人公の天才クラシック・ギタリスト蒔野聡史を演じるのは、アーティストや俳優として活躍する福山雅治。今作では、天才ギタリストとして名を馳せるも、現状の演奏に満足ができずに自分の音楽を見失っているという、苦悩を抱える役どころに挑戦する。また、フランスの通信社に所属のジャーナリスト・小峰洋子役には、「逃げるは恥だが役に立つ」「BG~身辺警護人~」の石田ゆり子。婚約者がいるものの、蒔野と惹かれあい叶わぬ恋に翻弄される女性を演じる。福山雅治コメント「無形の感情を、今作は可視化できるのではないか」「それでも、人は人を愛さずには生きていけない」。長く余韻が残る読後感でした。恋愛する、恋愛しないに関わらず、どんな生き方も許容する現代において、“愛”とはどのような意味を持つのか?人が人を必要とするその時に名付けられる“愛”という感情。目には見えない無形の感情を、今作は可視化できるのではないかと感じています。信頼する西谷監督の元で、深く原作に引き寄せられ、まさに洋子そのものが身体に宿っておられるであろう石田さんと、蒔野聡史として向き合えるよう頑張ります。石田ゆり子コメント「かつてこんなラブストーリーがあっただろうか」こんなふうに人を愛せたら…そんな気持ちで一気に読み終えた「マチネの終わりに」の映画化に参加できることに心震える想いです。初めてご一緒する西谷監督のもと、そして初共演の福山雅治さんと共に、この素晴らしい物語の中に生きることはこの上ない喜びです。私の演じる小峰洋子という女性は、人としても女性としてもこのようでありたいと憧れるような存在で、この役を演じることに背筋が伸びる想いです。かつてこんなラブストーリーがあっただろうかと思うほどこの物語は多面体で、知的で社会的でもあります。人を愛するということの素晴らしさと切なさがほとばしっている物語。緊張もしますがクランクインが楽しみでなりません。福山さんと石田さんは、CMやバラエティ番組での共演はあるものの、俳優としては今回が初共演。そんな2人が6年の歳月を通し、大人だからこそ簡単には決められず進められない現実や社会問題にも向き合い、“たった三度しか会わなかった人が、人生で誰よりも愛した存在”になるまでを情感豊かに演じ上げる。監督を務めるのは、福山さん主演の「ガリレオ」シリーズや、「昼顔」「任侠ヘルパー」などを担当した西谷弘。撮影は9月中旬ごろから、日本やパリ、NYで行われる予定だ。『マチネの終わりに』は2019年秋、全国東宝系にて公開予定。(cinemacafe.net)
2018年07月17日運命の糸が紡ぐ、官能的なストーリー(C) 2017 Phantom Thread, LLC All Rights Reserved男は女にドレスを着せることを望み、女は男を丸裸にしたいと願った―。1950年代のロンドン。唯一無二のデザインと職人技術で英国の高級婦人ファッション界の中心に君臨する仕立て屋のレイノルズは、ウェイトレスのアルマと惹かれ合い、彼女を新たなミューズに迎えます。レイノルズにとってミューズは創作に不可欠なインスピレーションと一時の癒しをもたらす存在、それ以上でもそれ以下でもないはずでした。しかし若く情熱的なアルマは、恐るべき愛の力でレイノルズの心に入り込み、彼が長年かけて築き上げた孤高の領域をかき乱していきます。 純粋で美味なる悦びに溢れた傑作(C) 2017 Phantom Thread, LLC All Rights Reserved運命の恋に落ちた男女は、相手をどこまで自分のものにできるのでしょうか?愛の濁流に呑まれ、自分自身を失うことは悦楽か悲劇か?やがて狂い始める二人の関係は、“ある秘密”を抱きながら激しさを増していき、誰もが想像し得ない境地に辿り着きます。極上の恋愛にひと匙の媚薬を垂らし、観るものを虜にして離さない至上のドラマが誕生しました。多くのラブストーリーは困難な状況を設定し、その中で愛の力を際立たせようと試みますが、本作品はその反対。優しく官能的な世界を舞台に、愛が痛みや哀しみをもたらしうることを描いています。 物語を彩る絵画のような衣装(C) 2017 Phantom Thread, LLC All Rights Reserved本作品は、第二次世界大戦後の英国のオートクチュール界を舞台に、仕立て屋とミューズとの関係性に注目していますヒロインやレイノルズの顧客である上流階級の女性たちが着る優雅なドレスは、アンダーソンの全監督作品を手掛けている衣装デザイナーであり、『アーティスト』(11)でアカデミー賞衣装デザイン賞他を受賞したマーク・ブリッジスがデザイン。ブリッジス率いる衣装チームは、1950年代の流行や各登場人物のバックグラウンドを綿密にリサーチし、50点もの衣装をゼロから仕立て上げました。 【情報】ファントム・スレッド5/26(土)シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館ほか公開ロードショー監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン出演:ダニエル・デイ=ルイス、ヴィッキー・クリープス、レスリー・マンヴィル音楽:ジョニー・グリーンウッド配給:ビターズ・エンド / パルコ
2018年06月01日未来を選び直す男と女©2017 Ziegler Film GmbH & Co. KG, Volksfilm GmbH, Pyramide Productions,Savage Productions Ltd, Gaumont S.A., ARTE France Cinema, WDR, BR, ARTE,Barefoot Films GmbH, Senator Film Produktionベストセラー作家のマックスは、実らなかった恋の思い出を新作の小説としてつづり、その小説のプロモーションのためニューヨークを訪れました。彼はこの街でレベッカと出会い激しい恋に落ちましたが、小説のネタを求めて各地にを彷徨うたび、いつしか音信も途絶えてしまいます。しかし、かつての恋人であるレベッカと再会を果たしますが、彼女は別れた後に何があったのかを一切語ろうとはしません。失意のマックスがニューヨークへと発つ3日前、レベッカからモントーク岬への旅が舞い込みます。そこは幸せの絶頂にいた2人が訪れた思い出の場所でしたが......。 艶やかな大人の愛の物語©2017 Ziegler Film GmbH & Co. KG, Volksfilm GmbH, Pyramide Productions,Savage Productions Ltd, Gaumont S.A., ARTE France Cinema, WDR, BR, ARTE,Barefoot Films GmbH, Senator Film Produktion物語は男の情熱で幕を開け、女の拒絶から一点、戸惑いときめきが交差する思いでの地へのショート・トリップへと進んでいきます。日帰りのはずでしたが、突然のアクシデントから一夜を共にする2人。ですが、その翌日に、予想もしない彼女からの告白が待っていました。1つ謎が解けるたびに、夢の女性から現実の女性へと息を吹き返していきます。忘れられないかつての恋人との再会というロマンティックな展開の先に待っているのは、男と女の恋愛観の決定的な違い。違うからこそ求め合い、理解できないからこそ愛おしい、大人の愛の物語が誕生しました。 味わい深い人生のアンサンブル©2017 Ziegler Film GmbH & Co. KG, Volksfilm GmbH, Pyramide Productions,Savage Productions Ltd, Gaumont S.A., ARTE France Cinema, WDR, BR, ARTE,Barefoot Films GmbH, Senator Film Produktionアカデミー賞外国語映画賞、カンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞した『ブリキの太鼓』で世界にセンセーションを巻き起こし、そこ後も重厚なヒューマンドラマや文芸大作で映画史に輝かしい足跡を残してきた、ドイツのフォルカー・シュレンドルフ監督の最新作。78歳になる大監督が長年に渡り企画を温め、艶やかなラブストーリーを完成させました。大切な恋の輝かしい思い出が、未来へ向かう力をくれる、味わい深い物語を是非劇場でお楽しみください。 【情報】『男と女、モントークの岬で』5月25日(土)全国順次公開監督:フォルカー・シュレンドルフキャスト:ステラン・スカルスガルド、ニーナ・ホス、スザンネ・ウォルフ、ブロナー・ギャラガー原題:Return to Montauk
2018年05月29日俳優の神木隆之介(24)が主演映画「フォルトゥナの瞳」(三木孝浩監督、来年公開)で本格的なラブストーリーに初挑戦すると、一部スポーツ紙が報じた。 同作は作家の百田尚樹氏の同名小説を映画化。「死を目前にした人間が透けて見える」という不思議な能力を持つ青年・木山慎一郎(神木)が、明るく優しい女性・葵と出会い展開される切なく美しいラブストーリー。 葵役を演じるのは有村架純(25)。神木と有村は昨年公開の神木主演映画「3月のライオン」など過去3作品で共演しているが、恋人役は今回が初めてとなるという。 「神木さんは95年にわずか2歳でCMデビュー。99年から子役として活動するとすぐに頭角をあらわし、『天才子役』と呼ばれるようになりました。05年から現在も所属する大手芸能プロに移籍。同年公開された主演作『妖怪大戦争』で主演し、日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞。『天才子役』と呼ばれ大成するのはなかな難しいものですが、その後も第一線で活躍し続けています」(テレビ局関係者) 俳優としては続々と話題作に出演。さらに声優としても18年現在、歴代邦画興行収入ランキングTOP3の「千と千尋の神隠し」「君の名は。」「ハウルの動く城」に出演する“ヒットメーカー”なのだ。 「これまではどうしても純朴な青年の役が多く、そのイメージが強かった。しかし年齢を重ね、所属事務所もそろそろ“大人の俳優”としてステップアップをはかろうとしています。それもあって、本格的なラブストーリーのオファーを受けたようです」(映画業界関係者) これまで見せていなかった神木の魅力を発揮してくれそうだ。
2018年05月09日痛みを葬らず、感じた歓びも忘れず©Frenesy, La Cinefacture 1983年夏、北イタリアの避暑地で家族と夏を過ごす17歳のエリオは、大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリヴァーと出会います。一緒に自転車で街を散策したり、泳いだり、午後を読書や音楽を聴いたりして過ごすうちに、エリオのオリヴァーへの気持ちは、やがて初めて知る恋へと変わっていくのでした。 眩しすぎる太陽の中で、激しく恋に落ちるふたり、しかし夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づいてきてー。 激しいセクシュアリティの描写 ©Frenesy, La Cinefacture出版とともに絶賛されたアンドレ・アシマンによる『君の名前で僕を呼んで』は、精神的にもセクシャリティの面においても、成長の真っ只中にある若者が持つ焦燥感を描き、まるで若者の心の中を映しだす窓のような小説です。そんな同名原作を脚色したのは、映画史にも残る『日の名残り』の名匠ジェームズ・アイヴォリー。彼の手腕により新しく生まれ変わった本作品は、20年後も続いている原作の結末とは異なりますが、エリオとオリヴァーの恋愛関係が忠実に描写されています。物語において2人は結びつくものの、幾度となく進展・後退を繰り返し、その部分に焦点を当てることで、ゆっくりと関係を構築しながら、観客の期待感を高めていきます。そして、貪るように互いを求めながら、優しくことを運んでいく官能的なシーンは、ただの行為ではなくキャラクターとしての振舞いが反映され、互いが惹かれ合っていく必然性としての描写です。 ずっと記憶していたいラストショット ©Frenesy, La Cinefacture 本作品で主人公である17歳のエリオを演じるのは、本作品が初主演のティモシー・シャラメ。そして、エリオと恋に落ちるオリヴァーには、複雑な感情を繊細な演技力で魅せてくれたアーミー・ハマー。ティモシー・シャラメは弱冠22歳でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、今やレオナルド・ディカプリオ以来となる、”実力と人気を兼ね備えた才能”とセンセーションを巻き起こしています。その表情だけを描き続ける、かつてない3分30秒にも及ぶ長回し…そのラストショットを見終えた時、心を振り動かされない人はいないでしょう。 1980年代の北イタリアの避暑地を舞台に、17歳と24歳の青年たちの生涯忘れられない、恋の痛みと歓びを描いた『君の名前で僕を呼んで』。誰もが胸の中にある柔らかい場所を思い出すような傑作。是非劇場に足を運んでお楽しみください。 【情報】君の名前で僕を呼んで2018年4月27日(金) TOHO シネマズシャンテ 他 全国ロードショー監督:ルカ・グァダニーノ脚色:ジェームズ・アイヴォリー出演:ティモシー・シャラメ、アーミー・ハマー、マイケル・スタールバーグ、アミラ・カサールほか原題:Call Me By Your Name配給:ファントム・フィルム
2018年04月20日最近ますます増えている国際恋愛。先日行われたanan総研メンバーへのアンケートでも、外国人男性との恋愛経験者は4割、さらに興味がある女子にいたっては7割という結果が出ているようです。そこで、これから国際恋愛をしてみたいという人にオススメの映画をご紹介します。それは……。アカデミー賞にもノミネート『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』!【映画、ときどき私】 vol. 148パキスタン生まれのクメイルは、コメディアンとしての成功を夢見てシカゴで活動していた。そんなある日、ライブがきっかけで知り合った大学院生のエミリーと交際を始めることに。しかし、厳格なイスラム教徒であるクメイルの両親は、同郷の花嫁しか認めず、お見合いをセッティングされてしまうのだった。結局、そのことがエミリーにバレて2人は破局することに。ところがその数日後、エミリーは原因不明の病に襲われ、昏睡状態に陥ってしまう。はたして、2人を待ち受ける運命とは……。実話をもとにした本作は、全米では5館からからスタートするもクチコミで広がり、なんと2600館にまで拡大した話題作。それだけでなく、この作品で注目したいのは、クメイル役をクメイル本人が演じているところ。さらに、出演こそしていないもののエミリー本人もクメイルと一緒に脚本を担当し、自分たちの物語を赤裸々に描いています。とはいえ、日本にいると異文化に触れる機会も少ないので、劇中に描かれている移民たちが抱える問題や異国の宗教観はなかなか理解しにくいと感じるかもしれません。特に、イスラム教に関しては、一部の情報から受ける偏ったイメージをどうしても持ってしまうという人も多いはず。そこで今回は、私がロンドンに留学していた際のエピソードなどを交えつつ、映画の見どころと合わせてご紹介したいと思います。イスラム教徒の結婚観とは?まず、本作のなかでもおそらく多くの人が共感できないところといえば、同じイスラム教徒との結婚でなければ、家族と絶縁するという考え方。正直言って、私も以前は「どうしてそこまでしなきゃいけないの?」と思っていました。でも、イスラム教徒の友人を多く持つようになり、彼らの宗教に対する真摯な向き合い方を見ていくうちに、彼らの考え方に理解するというよりも、こういう慣習がいまも根強くあるということに対する理解はできるようになったつもりです。パキスタンで生まれアメリカで育ったクメイルのように、エジプト人の両親を持ちパリで生まれ育ったというフランス人の友だちがいますが、家族がイスラム教徒という環境で育ったため、結婚相手に求める第一条件は当然同じイスラム教徒であること。とはいえ、彼女はお見合いではなく、イスラム教徒の男性と運命的な出会いで恋に落ち、結婚することになりましたが、そのほかにはイスラム教徒ではない相手とそのまま恋愛結婚したという例も聞きました。若くしてお見合い結婚して幸せに暮らしている友だちもいれば、カトリック国家ポーランドで育つもアラブ人男性との結婚を選びイスラム教に改宗した英語学校の先生もいたし、母親が決めた相手と結婚することを当たり前と思うサウジアラビア人の友だちもいれば、イスラム教とユダヤ教の家庭でそれぞれ育ち家族に交際を言えずに苦悩する異宗教カップルなど、実際にさまざまなパターンを目にしてきました。私自身も彼らに出会う前は、クメイルの母親が言うように「イスラム教は同郷の相手とのお見合い結婚が絶対」なのだと勝手に思い込んでいましたが、同じイスラム教でも宗派や国によっても異なるのかもしれないということを感じ、知ろうとする前に決めつけている自分に気づかされたのです。同じ文化を持つ日本人同士でさえも結婚に関しては、本人だけでなく、お互いの家族のことも大きく関わってきますが、異宗教間となると、どちらかが改宗するか、それとも家族と絶縁するか、といった日本では考えることのない問題が立ちはだかることも多くあります。本作ではそんな葛藤をリアルに感じることができるだけに、国際恋愛をしてみたい女子にとっては、興味深いところといえそうです。移民たちの現実を知る!そして、劇中でもうひとつリアルなシーンといえば、クメイルがパキスタン人というだけでイスラム過激派組織の「ISISへ帰れ!」とヤジを浴びせられるシーン。実は、私自身も似たような状況に遭遇した経験が……。それは、友だちのグループと一緒にロンドン郊外の遊園地に行ったときのこと。イスラム教徒である友だち同士がアラビア語で会話をしていたところ、近くにいた少女たちが「自分たちの国に帰るべきだ」というような心ない発言をし、ケンカになりかけたことがありました。それ以外にも、世間が持つイスラム教へのイメージによって、イスラム教徒であるというだけで彼らが苦悩や葛藤を抱えているのを感じる瞬間もありましたが、一部の過激派によって、まじめに宗教と向き合っている人たちが無駄に苦しまなければいけない現実に悲しくもなりました。そのほか、食事に関する禁止事項や「ラマダン」と呼ばれる1か月の断食時期の過ごし方など、ここには書ききれないほど、いろいろなことを教えてもらい、無宗教の私でさえも人と宗教の関わり方を間近で感じることで、見方が大きく変わったと思っています。なぜなら、それまでの私もイスラム教徒に対する印象は一部の報道などによって偏ったものがありましたが、そんなふうに物事の一部を見ただけで決めつけてしまうことの怖さを同時に感じることにもなったからです。海外生活では私自身もアジア人ということで差別された経験も多少ありますし、海外における日本に対する事実とは異なるイメージに驚かされることもよくありました。でも、そこで気づかされたのは、そのときに感じた嫌な思いは、自分が相手に向けているものと同じだということです。とはいえ、お互いをすべて理解しようと思ってもできないものがあるのも当然のこと。私たちが異国の文化に疑問を感じるように、たとえば、キリスト教徒ではないのにクリスマスを祝い、結婚式も教会でするのに、お正月には神社を参拝し、葬儀はお寺で行うような私たち日本人の慣習も、彼らからすれば理解できないかもしれません。もちろん、ここまでのエピソードはすべて私が経験し、あくまでも私自身が感じたことなので、ほかの人には違って見える可能性もあるでしょう。だからこそ、自分の価値観だけに当てはめて物事を判断するのではなく、まずはほかの文化に触れることの大切さを知ることが必要だと思っています。そういう意味でも、文化の違いをシリアスではなく、コミカルに描いている本作は、誰が観ても楽しめるストーリーにもなっているので、ananweb読者の女子たちにもイチオシの作品です。相手を思う気持ちを信じれば、逆境にも打ち勝てる!お互いの気持ちが第一優先ではあるものの、クメイルとエミリーのように国際恋愛では必ず向き合うことになる文化や宗教観の違い。その “最大の難関” を乗り越え、お互いに歩み寄れるかどうかは、国際恋愛においては切っても切り離せないものだと感じるはずです。というと、「大変そうだから、国際恋愛したくない」という声も聞こえてきそうですが、そこには文化の違いを楽しむおもしろさがあるのも事実。しかも、普通なら経験しないような問題にぶつかることも多いだけに、それを克服したときは、より固い絆で結ばれるともいえます。そして、何よりも “真実の愛” にはそれを乗り越えるだけの価値があるというもの。国際恋愛で起きるであろう問題を突き付けながらも、愛が起こす奇跡に笑いと涙でいっぱいになる本作。観終わったあとは、「やっぱり国際恋愛してみたい」と思うようになるかも!?思わず笑みがこぼれる予告編はこちら!作品情報『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』全国公開中配給:ギャガ©2017 WHILE YOU WERE COMATOSE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2018年03月03日女子にとって一大イベントといえば、まもなくやってくるバレンタインデー。そんななか、ロマンチックな気分をさらに高めてくれる映画としてご紹介したいのは、今“泣ける”と話題のラブストーリー『今夜、ロマンス劇場で』です。今回は、本作で初共演となったこちらの方々にお話を聞いてきました。それは……。綾瀬はるかさん&坂口健太郎さん!【映画、ときどき私】 vol. 141綾瀬さんが演じるのは、モノクロ映画のなから飛び出してきたお姫様の美雪。そして、坂口さんは美雪に密かに想いを寄せる映画監督志望の青年・健司を演じています。そこで、お互いのことや撮影の裏話などについて語ってもらいました。まずは今回が初共演となりましたが、お互いの印象はどうでしたか?坂口さんこれまで何度か同じ作品に出演させていただいたことはありましたが、がっつりお芝居をさせていただくのは初めてだったので、印象は変わりましたね。それまでは、テレビや映画で見る綾瀬さんのふわっとした柔らかい女性というイメージが強かったですが、一緒にお仕事をしてみると、芯のある、ぶれない方なんだというのをすごく感じました。綾瀬さん坂口さんは、すごく優しくて柔らかいんですけど、客観的にいろいろなことを見ているので、勘が鋭くて頭のいい人だなと思いました。あとは、笑顔がかわいいからずるいなとも感じましたね(笑)。最近では原作ありきの映画が多いなか、今回はオリジナルの脚本でしたが、読んだときの感想は?坂口さん僕は最初に台本をもらったとき、ファンタジー要素のすごく強い作品なのかなと思って読み始めたんです。でも、どちらかというとそれはおまけで、美雪と健司の愛の形というのを丁寧に描いているなという印象のほうが強かったですね。綾瀬さん私もファンタジーというよりは、ひとりの人を想う気持ちのまっすぐさが本当に美しくて、心がきれいになるというか、温かくなる作品だなというふうに思いました。奇跡的に運命の出会いをする美雪と健司ですが、ある理由からどうしても触れ合うことのできない2人。好きなのに相手に触れられない恋愛というのは、どう思いましたか?綾瀬さんなかなか難しいですよね。坂口さん僕もやっぱり肌は触れたいし、ぬくもりを感じたいと思ってしまうので、お芝居をしていても、2人の気持ちを考えるとすごいなと感じました。もし、自分がそういう状況になってしまったら、難しいなとは思います。ただ、だからこそ2人の関係性がすごく美しいものに見えるんですよね。綾瀬さんでも、いまよりも娯楽がなくて、物がない時代とかだったら、会話だけで楽しいことが幸せと思うかもしれないですよね。ご飯は一緒に食べられるし、デートもできるし。坂口さん確かに、もっと細かいところにある小さな愛に気がつきそうだなとは思います。たとえば、いままで普通に触れていたことでおざなりになっていた部分とかにもう少し意識が向くというのもあるかもしれないですよね。そんな2人の印象的なシーンが多いなか、特にロマンチックなのがガラス越しのキスシーン。実際に演じていてどう感じましたか?綾瀬さん私は普通のキスシーンよりもすごく恥ずかしかったです!坂口さんそうですね。意外とこっちのほうがドキドキするので、僕も目を閉じて待っているときは緊張しました。透明なものを一枚通すことによって、してはいけないことをしているみたいな感覚になるのかもしれないですね。綾瀬さんあとは、2人だけの特別な感じがするのかな。とにかくすごくドキドキしました。坂口さんは、女性として美雪のようなタイプはどう思いますか?坂口さん僕は好きですね。前半はすごく強い女性にも見えるし、健司は振り回されてはいるけれど、どうしてそういう態度を取っていたのかという理由がわかる瞬間に、全部クリアになって、美雪がすごく愛しくてかわいらしいなと思いました。綾瀬さんにとって健司みたいな男性はどうですか?綾瀬さん一生懸命だし、誠実だし、私も好きですね。あとは、いじったりしてもおもしろそうだなと思いました(笑)。劇中において女子が見逃せないところといえば、綾瀬さんが着こなす25種類もの衣装の数々。どれもステキな衣装でしたが、お気に入りのスタイルは?綾瀬さん今回はいろいろな衣装を着られて楽しかったですが、なかでもピンク色のシルクのブラウスは、レースや縫い目がすごく繊細で、絶妙な色合いも含めてとても好きでした。坂口さん着ているシーンとしては短かったですけど、あれは本当に美しかったですよね。綾瀬さんあとは、ワンピースも好きでしたけど、シャツを入れてウエストをきゅっと細くするスタイルがいくつかあって、それがお気に入りでした。王女を演じるうえで意識していたことはありますか?綾瀬さんヒールを履いて、威厳のある凛とした感じで、王女っぽく美しく歩くのが何気に難しかったです。というのも、やりすぎると慣れていない人がすごくがんばってやってるみたいになってしまうので、そういう意味でも歩くのが一番苦労したかもしれないですね。最後に、本作の舞台でもある映画館の思い出やなかに入ってみたい映画があれば教えてください。坂口さん昔は、僕にとって映画館というのは、アトラクションやアミューズメントパークみたいな感じでしたね。『平成狸合戦ぽんぽこ』が好きだったので、なれるならあのたぬきになりたいです(笑)。綾瀬さん私も子どもの頃は、自分ひとりでは行けない特別な場所だったので、家族でテーマパークに行くのと同じくらいワクワクするようなところでした。なかでも、小さいときは『オズの魔法使い』が好きで、どうしてもあのなかに入って、ほうきで空を飛んでみたいと思っていましたね。インタビューを終えてみて……。初共演だったとは思えないほど、絶妙なやりとりを見せていた綾瀬さんと坂口さん。おふたりのほわっとしたかわいらしい魅力と天然っぷりに、最初から最後まで笑いの絶えない取材となりました。そんな最強コンビの綾瀬さんと坂口さんが繰り広げる息の合ったやりとりは、ぜひスクリーンでもお楽しみください。切なすぎる愛の姿に胸が熱くなる!大人になると、ただ好きな人を想うというピュアな気持ちをつい忘れがちですが、その大切さを思い出させてくれる本作。美雪と健司のように隣にいるだけで幸せを感じられる人と出会えたなら、いますぐその思いを伝えてみては?ストーリー映画監督を夢見る青年の健司。ある日、通い慣れたロマンス劇場という映画館の映写室で古いモノクロ映画を発見し、そこに映し出されたお姫様の美雪に恋してしまうのだった。いまや誰も見なくなったその映画を毎日のように見ていた健司だったが、突然奇跡が起き、美雪がスクリーンから飛び出してきた。その日から不思議な同居生活を始め、同じ時間を過ごすなかで徐々に惹かれあっていく美雪と健司。しかし、美雪には人のぬくもりに触れることができないという秘密があったのだ。好きなのに触れられない2人が出した答えとは……?キュンとする予告編はこちら!作品情報『今夜、ロマンス劇場で』2月10日(土)、大ヒット公開中!!監督:武内英樹脚本:宇山佳佑音楽:住友紀人主題歌:シェネル「奇跡」(ユニバーサル ミュージック)キャスト:綾瀬はるか坂口健太郎 本田翼北村一輝中尾明慶石橋杏奈西岡德馬柄本明加藤剛配給:ワーナー・ブラザース映画©2018 映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会
2018年02月10日いまの時期は、「どんな2018年にしていこうかな」と考えている人も多いと思いますが、「今年はスリリングな一年にしたい!」と思っている女子にオススメしたいのが、話題のサスペンス映画『悪と仮面のルール』です。今回は、本作の主人公とヒロインを務めたあの方々にお話を聞いてきました。それは……。玉木宏さん&新木優子さん!【映画、ときどき私】 vol. 136悪になるために育てられ、愛する人を守るために整形で別人の顔を手に入れた男・久喜文宏を演じたのは人気と実力を兼ね備えた玉木宏さん。そして、女優だけでなくモデルとしても活躍中の新木優子さんは、文宏が命懸けで守ろうとする初恋の女性・香織を演じています。そこで、公開を直前に控えたおふたりに、撮影の裏話や今後の抱負について語ってもらいました。まずは、芥川賞作家でもある中村文則さんの原作を読んだときの感想から教えてください。新木さん私は趣味が読書でよく本を読むんですけど、そのなかでもすごく重くて、濃厚な作品だなというふうに思いました。しかも、最初はミステリーかと思いきや、純粋なラブストーリーとしての結末を迎えるすごく意外な作品。でも、ただ純粋なのではなくて、好きだからこそ犯してしまう罪とか人間の欲望も色濃く描かれた作品だなとも感じましたね。玉木さん僕の印象は、本当に文学的要素の強い作品だなというものでした。ただ、最初は何が言いたいんだろうと思いながら読んでいたんですけど、だんだんとこの世界観に引き込まれていきましたね。閉鎖的な空間であるからこそ2人が象徴的に描かれていますが、恋愛小説かと思うような意外性もある。独特なアプローチの作品ですが、読み終わってようやくこの『悪と仮面のルール』というタイトルが腑に落ちました。現場には中村さんもいらっしゃったそうですが、どんな話をしましたか?玉木さん僕は原作を読んだときに、「幸せな生活を送っていない人なんだろうな」と思っていたので、失礼ながら開口一番に「幸せですか?」と聞いたんです(笑)。すると、どこからこういう世界観や言葉が生まれてくるのか不思議なくらい、ものすごく明るくて意外性のある方でした。でも、逆を返すと普段が本当に不幸だったらこういう作品は生まれないのかもと思いました。新木さん私は現場ではそんなにお話できなかったんですけど、明るい方というのは噂で聞いてましたね(笑)。でも、だからこそ、自分の範囲を超えたところまで、想像が膨らんで書けるのかなと、私もそこはおもしろいと思いました。今回は、演じるにあたっての難しさはありましたか?新木さん私の役に関しては、性格がゆがんでいるようなキャラクターではなかったので、難しいというよりは、普通でいようと心がけました。玉木さん僕の場合は、難しく考えたらいくらでも難しくなってしまう役。結果何を伝えたいかというところに焦点を合わせると、これは2人の恋愛物語であり、文宏の香織に対しての純真な気持ちがすべてのことを起こす原動力になっていたと思うので、そこから逆算することにしたんです。そして、表面的にはポーカーフェイスだけど、内面にある香織へのシンプルで強い思いを大切にしていました。本作では、整形した男性の役ということで、顔に違和感を表現するために、なんと50本もの鍼を顔に打ったという玉木さん。どのような経緯で行ったのかを教えてください。玉木さん整形は経験がないですし、ましてや整形をして他人の顔をまるごと手に入れるというのは、なかなか想像もしにくい世界なのですが、どうにかしてそういう違和感を芝居だけではなく出せないかと考えました。そこで、知り合いの鍼の先生に相談をして、安全の範囲のもと、包帯を巻いている冒頭のシーンの直前に顔中に鍼を打ってもらい、変な違和感を作ったんです。実際に顔がこわばっている感じがあったので、それは成功だったと思います。新木さんは、香織を演じられてみて感じたことはありましたか?新木さんいままでに出させていただいた作品とは違う新しい作品だったので、このなかで香織を演じることができて、すごく楽しかったです。あとは、香織の気持ちや文宏とのシーンについて監督とすり合わせをしたときに、自分が思っていたことと意見が合うことがたくさんありました。そのおかげで、「私の考えは間違ってなかったんだな」とか、「私はこの現場でしっかり香織でいられているんだな」というのを感じられるタイミングがあったのもよかったなと思っています。では、初共演でのお互いの印象は?新木さん私は玉木さんのいろいろな作品を拝見していたので、どれが本当の玉木さんなのかわからず、最初はどういう方なんだろうと思っていたんです。でも、リハーサルに入ったときに、自分が想像していたよりもすごく気さくで、壁がなくて、自然体でいらっしゃる方なんだなと感じました。玉木さん最初に思ったのは、まず顔が小さいなということ(笑)。あとは、スラッとしたいまどきの子でありながら、芯があって物事をまっとうに捉える力のある人。そして、作品に対しては真摯に臨むけど、まじめすぎなくて明るいんだろうなという印象でした。ただ、やはり自分と比べることの方が多いので、「僕が若いときにはもっとフワフワしていたのにしっかりしているな」とも思いました。そういう意味でも変に言葉を交わさなくても、一緒の方向にむかっていける人なんだろうなと感じましたね。今回のクライマックスでもある文宏と香織が車の中で向き合うシーンは、この作品にとっても大きな見どころであり、玉木さんと新木さんの共演シーンのなかでも印象的なところ。ラストシーンはどのような思いで演じていましたか?玉木さん実は、あのシーンはもともと台本上では、空港のロビーという設定だったんです。でも、それまでずっと閉鎖的空間で描かれていたのに、空港のロビーとなるとすごく開放的で、どうしても腑に落ちませんでした。あのシーンは、閉ざされたなかで文宏が香織の匂いや空気を感じながら話すのが一番ふさわしいと思ったので、どうにか原作と同じ車の中という設定にできないかとお願いしたんです。本当に自然のままに感情を乗せられるすごくいいシーンになりました。長回しで何度も撮影を行ったのですが、同じタイミングで涙が出てきたので、計算しているようでしていないような感じでした。新木さんあそこは今回の撮影のなかでも、監督と一番細かく話し合った思い出のあるシーンです。自分が泣くところや文宏のリアクションが台本を読んでいたときと撮影に入ってみたときとでは全然違っていたので、これはやってみないとわからない部分なんだろうと思って台詞だけを覚えて、他は何も準備せずに行きましたが、それがよかったなと思っています。特に予定せずに出た涙とか、こんなところで感情が湧きだしてくるんだなとか思いがけない感情の沸点があったので、そういう意味でもすごくおもしろかったという印象はありますね。そうやって作り上げられたラストシーンは、なんと25分間もカメラを止めずに撮影したというほど。撮影方法に関しては、監督とどのような話し合いをしたのですか?玉木さんすごくデリケートなシーンの連続なので、最後の部分に関しては、僕らの気持ちが途切れない方法はなんですかと監督が聞いてくれて、一連で撮ってもらうのがいいのではないかということになったのです。そのうえで、長回しをして、それをまた別のアングルで長回しをしてというのを繰り返しました。もしあれをカット撮りしていたら、多分成立していなかったと思います。撮影中はハードだと思いますが、気持ちを切り替えるためにしていることがあれば教えてください。玉木さん翌日の予習をすることはありますけど、僕は役を持ち帰ることはまったくないですね。新木さん私も引きずることはあまりないですが、撮影中はお風呂にゆっくり入って自分を取り戻すようにしています。家にいるときこそ、自分の時間をちゃんと作らないと、悪いほうにひっぱられるのはよくないと思うので。玉木さんあとは友だちとご飯に行ったり、走ったりボクシングジムに行ったりしますね。寝る時間を削ってでも毎日2時間は運動しています。2018年は玉木さんにとっては俳優デビューから20周年であり、新木さんにとっても映画デビューから10年という節目の年。改めて振り返ってみていかがですか?新木さん10年と言われてびっくりしましたけど、本当にそれぐらい年数を意識してなかったので、あっという間にすぎていった感じですね。でも、そんななかでも自分ではひとつひとつの作品で成長させていただいているな、と思っています。玉木さん僕も意識して過ごしているわけではないので、気がついてみればこの4月で丸20年。ということは、新木さんが4歳のときということですよね?そう考えるとすごい時間だし、しかもその新木さんと恋愛映画をやっているわけですから、おそろしいなと思います(笑)。それでは最後に、今後チャレンジしたいことがあれば教えてください。新木さん去年はアクションの作品があったこともあり、体を動かすというのが目標でした。ただ、他の撮影に入ってしまうとどうしても滞ってしまって目標を達成しきれなかったなという悔しい思いがあるので、今年は体を動かすというのを新しい角度からやってみようかなと思っています。あと、ボルダリングにも挑戦したいですね。玉木さん日々新しいことの連続でもあるお仕事ですし、人との出会いによって刺激を受けて、変化もしていると思います。特に映画やドラマの在り方も変わってきていると思うので、そこについていきながら、新しいものを生むということにトライしていきたいです。あとは、基本的に趣味はいっぱいあるほうなので、仕事以外のすべての時間をそういうところに費やしてリセットしながら、進んで行きたいと思っています。インタビューを終えてみて……。30代の後半に入ってからますます大人の色気が漂う玉木さんと、若いのに芯の強さを感じさせる新木さん。おふたりが醸し出す雰囲気があまりにステキなので、撮影中も思わず見とれてしまいました。劇中では違う意味で釘付けになってしまう2人の関係性も、ぜひお見逃しなく!人はみな “仮面” の下に本心を抱えて生きている!誰のなかにもある悪の部分を問われるだけでなく、サスペンスとしてもラブストーリーとしても、ズシリと胸に響く本作。目の覚めるような圧倒的な展開に、新年早々心を揺さぶられてみては?ストーリー11歳のときに、「この世に災いをなす絶対的な悪である “邪” になるために創られた」と父親から告げられた久喜文宏。ある出来事をきっかけに失踪していたが、整形によって顔を変えた文宏は、初恋の女性である香織を守るために殺人を繰り返していた。その後、異母兄やテロ組織までもが香織を狙い始め、ついに文宏は自身の運命に立ち向かうこととなるのだった。はたして文宏と香織が迎える結末とは……。ミステリアスな予告編はこちら!作品情報『悪と仮面のルール』1月13日(土) 新宿バルト9ほか全国ロードショー配給:ファントム・フィルム(C)中村文則/講談社(C)2017「悪と仮面のルール」製作委員会写真・大嶋千尋(玉木宏、新木優子)
2018年01月13日大人になると、余計なことばかりが気になって、「好き」という感情だけで突っ走ることができなくなるもの。そこで、10代の気持ちを思い起こさせてくれる話題作『先生! 、、、好きになってもいいですか?』をご紹介します。累計発行部数570万部を突破した伝説的少女コミックの実写映画版となる本作ですが、高校生と教師が繰り広げる “純愛” にはドキドキしっぱなし!そこで今回は、主人公である女子高生を支える友人として重要な役割を務めているあの方にお話を聞いてきました。それは……。若手俳優のなかでも大注目の竜星涼さん!【映画、ときどき私】 vol. 119朝ドラ『ひよっこ』や映画『22年目の告白‐私が殺人犯です‐』など、2017年も話題作に次々と出演している竜星さんは、モデルとしても活躍中で昨年から2年連続でパリコレにも参加するほど。これまで、役ごとにまったく違う顔を見せていますが、本作で演じているはイケメンでモテモテの男子高校生。そこで、若いキャストとの現場で感じたことや自身の恋愛観についても語ってもらいました。まずはこの作品に参加されてみていかがでしたか?竜星さん今回初めて三木組を経験してみて、監督は何回もテストを繰り返してしっかりと固めていく方だなという印象がありました。それはできあがった作品にも表れていて、人が恋していくまでの流れが丁寧すぎるくらい丁寧に描かれていたと思います。でも、そういうラブストーリーは意外と少ない気がするので、新しい感覚を持つことができました。広瀬すずさんと森川葵さんと仲良し3人組という役でしたが、現場での様子は?竜星さん葵ちゃんとはほかの作品でご一緒したことがありましたが、すずちゃんとは今回が初めての共演でした。ただ、みんなで弓道をするシーンがあって、撮影に入る前から一緒に弓道の練習をしていたので、そこで部活みたいにひとつのものを目指すようなところがありました。なので、そこからだんだん仲良くなっていけたかなという感じはありました。恋愛関係のない3人とはいえ、女子2人のなかに入ってみての感想は?竜星さん僕は学生時代には同性の友だちが多かったので、男1人でこういうふうに仲のいいグループ構成ということは、実生活ではあまりなかったです。だから、本当にこの3人が微笑ましいというか、お互いに恋愛感情がないけれど、男女関係なく一緒にいられる仲間っていうのは、やっぱり僕からしたら憧れる部分は多かったです。でも、僕が演じた浩介は男子とは全然話してないから「あれ、友だちいないのかな?」ってちょっと心配しちゃいました(笑)。竜星さんから見たおふたりはどのような印象ですか?竜星さんフレッシュというか、エネルギッシュですよね。特にすずちゃんは撮影しているときはリアルに高校生だったので、葵ちゃんと「僕たちもちょっと年取ったな」みたいな話をしてました(笑)。今回竜星さんが演じた浩介は、好意を寄せている年上の女性教師にも積極的で、高校生とは思えないようなアプローチに女子たちはドキドキすること間違いなし。演じていてご自身と似ているところはありましたか?竜星さん僕もわりと積極的なほうだと思うので、好きになったら「好き」という思いを伝えたくなるんです。だから、浩介みたいに行動に移すタイプに近いものはあったのかなと思いました。あとは、誰かのために熱くなるという部分も似ているかもしれないです。今回はすずちゃんが演じる響と同じ境遇で一番の理解者でもあったので、「響のために何かしてあげたい」と思っていましたが、そんなふうに人のために動ける人間になりたいとよく考えているので共通しているかなと。それから、僕も「おかしいことはおかしい」とはっきり言いたいタイプなので、もしかしたらそういうところを見出してこの役をやらせてもらえたのかなとも思っています。劇中、浩介が先生を好きな理由は「顔」と答えるセリフは正直すぎて、思わず笑ってしまうシーンのひとつ。では、竜星さんが女性を好きになるときのポイントは?竜星さん多くの人がそうだとは思うんですが……まず初めに顔は見ちゃいますよね。でも、最終的にはフィーリングだと思っています。浩介の「顔」という発言については、そこで変に違うことを言わないところが逆に彼のまっすぐで男らしい部分が出ていて潔いなと感じました。それから、浩介は自分のことでも友だちに対しても同じようにまっすぐな情熱を出せるところがあるんです。そういう人は多いようで意外と少なかったりする気がしていて。だから、それがこの作品のなかで少しでもスパイスとして効かせることができていたらいいなと思っています。最近は幅広い役に挑戦されていますが、また高校生に戻ることになって心がけたことは?竜星さんまずはピュアさを取り戻すということです(笑)。そういう部分ではすずちゃんや葵ちゃんのように実年齢が高校生に近い人たちに逆に助けてもらったような気がしました。きらめいている感じということは、やっぱりそういう人たちと一緒にいると自分もまた蘇るところがあるので、だんだん錯覚してくるんです。「僕も高校生かもしれない」って。でも、途中で疲れてくると、やっぱりリアルな年齢が出てきてしまって、ちょっと違うなとか思ったりしてしまいましたが(笑)。あと、撮影のときに僕は23歳だったので、「学生服大丈夫かな」と気にしていましたけど、でもこうやって役をいただけたということは、まだいけるということなんだと信じて演じていました。今回、先生側には生田斗真さんや比嘉愛未さんといった豪華なキャストも集まっていることも話題になっているところ。若手とは反対に、年上の方々とのシーンではどのように感じましたか?竜星さんやっぱり作品を通してすべて引っぱって行ってくださっている感じはありました。ただ、学生たちのパートではなくて、先生たちのパートに僕が参加するときには、僕は大人側のキャストのみなさんとの方が年齢が近かったりもしたので、「僕は大人組なのか?学生組なのか?」と少しふわふわした感覚をもつこともありました(笑)。本作に登場するのは、とにかくまっすぐなかわいらしい年下の女子高生と憧れずにはいられないクールで美人な年上の教師。竜星さんならどちらの女性がタイプですか?竜星さん昔だったらクールな女性を追いかけているほうだったかなと思いますが、最近は追いかけるのはエネルギーが必要だなと感じていて……。って、なんかおじさんみたいなこと言ってますね(笑)。どちらにしても恋するってエネルギーがいるものだと思うんです。でも、そのぶん自分の実生活をも変えるくらいのよりよい影響を与えてくれたりもする気がするので、そういう意味では「ああ、恋愛っていいな」と思いながらやっていました。今回、響のセリフは健気なものばかりでしたが、女子から言われてキュンとする言葉は?竜星さんタイトルにもなっていますけど、やっぱり「好きになってもいい?」はずるいですよね。そんなふうに疑問形で言われたら、男だったら喜ばない人はいないと思いますよ(笑)。僕は「好きです」よりもキュンとするかも。最後に、もし竜星さんが女性をキュンとさせるとしたらどんな言葉を使いますか?竜星さんうーん、なんだろう……。むしろ僕が知りたいです(笑)!でも、さっきスタッフさんに言われたんですけど、僕は甘え上手らしいんですよ。自覚はないですが、自然と甘えるようなことをしてキュンとさせているんでしょうか?確かにたまにわがままを言ってみたりはしていますが……。インタビューを終えてみて……。浩介と同じような熱さを内に秘めつつ、気さくで優しい竜星さん。笑いの絶えないインタビューで楽しませてもらいましたが、女子校出身の私からすると、「竜星さんみたいなステキなイケメンがクラスにいたら、きっと毎日落ち着かなかっただろうな」と思わず妄想してしまいました。ぜひ本作では、そんな竜星さんとクラスメイトになったようなワクワクした気分も存分に味わってみてください。恋する気持ちは誰にも止められない!やっぱり恋愛において大切なのは、自分のなかに芽生えた「好き」ということにどれだけ正直になれるかということ。簡単なようで、大人になるとそれが一番難しいことでもあるだけに、ここでいったん忘れかけてた純粋な気持ちを思い出してみては?ストーリー高校2年生の響は、まだ本当の恋を知らない内気な女の子。それだけに、同じ弓道部に所属するクラスメイトの千草や浩介の恋バナを聞いてもどこかピンとこないままだった。そんななか、響が初めて好きになったのは、世界史の伊藤先生。不愛想だけど、たまに見せる優しい笑顔にどんどん惹かれていった響は、ある日「好きになってもいい?」とまっすぐな思いを告げることに。生徒と先生という “許されない関係” である2人と周囲の思いが交錯するなか、迎える運命の結末とは……?胸キュン必須の予告編はこちら!作品情報『先生! 、、、好きになってもいいですか?』10月28日(土)新宿ピカデリー他 全国ロードショー原作:河原和音『先生!』(集英社文庫コミック版)(※1996年~2003年)主題歌:スピッツ「歌ウサギ」(ユニバーサルJ)監督:三木孝浩脚本:岡田麿里出演:生田斗真広瀬すず竜星涼森川葵健太郎中村倫也比嘉愛未八木亜希子森本レオ配給:ワーナー・ブラザース映画©河原和音/集英社©2017 映画「先生!」製作委員会写真・水野昭子(竜星涼)
2017年10月25日「運命」や「ロマンチック」なんて言葉がリアルに感じられない現代の日本。黄金の国ジパングと称された魅惑とミステリアスの国も、今では先進国として理屈っぽいおじさんたちに支配された、合理性を尊ぶ社会となり、機械的な時を日々刻んでいます。チクタクチクタク…。そんな時代でも、毎日世界中で恋が生まれ、ドラマティックなラブストーリーが織りなされているという現実。そう、「運命」は他人事じゃないのです!◆キセキみたいなラブストーリーたくさんのマイナスワードで否定されてもいい。ただ、運命やロマンチックは必然的に訪れる日常の中のキセキだってこと!これからお話するのは、毎朝同じように起きて仕事に行って…という繰り返しの日々に突然舞い降りた3つのラブストーリーです。◆運命の赤い糸は…インターネット「ネットでの出会いなんて危険だし、相当モテない人がやるんじゃないの?」そんなイメージはもう昔の話。今や出会いのきっかけの上位5位以内に入るのではないでしょうか。とある正反対の男女の出会いのきっかけも「ネット」でした。女性のほうは、海外ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』のサマンサみたいに、男性をスポーツカーのように乗りこなす反面、気前が良く、友人を大切にし、かつユーモアに富んだ性格。男性のほうは真面目に仕事をこなし、出世街道まっしぐら。ルックスはいいのにテレビゲーム好きな奥手タイプ。こちらも家族や友人を大切にし、普段は表に出さないけれど本当は、ユーモアに富んだ人でした。2人はなかなか現れない“運命の人”を求めて、最後の砦として某アプリに登録しました。彼と彼女はすぐに出会い、たくさんのメールと電話を交わし、遂に初めてのデートをします。意外にも、異性に慣れているはずの女性のほうが緊張していました。男性は落ち着いてリードしてくれたそうです。そのお陰で会話が弾み、運命としか言いようのない共通点がたくさんあることがわかりました。そして、2人とも純粋な恋愛を求めていたので、その日のうちにお付き合いすることに。少しの準備期間を経て一緒に住んだ後、ごく当たり前のように結婚しました。もしアプリに登録していなかったら出逢うことのなかった2人。きっかけが何であれ、人生の伴侶と出逢えたのだから結果オーライですよね。ただ、くれぐれも怪しいアプリ&男性には気をつけましょう。◆バーから始まる純粋な愛これはわたしが通っているネイルサロンのスタッフさんから聞いたお話です。大学を卒業したばかりの女の子が、男友達とバーに飲みに行きました。会話も弾み、「男女の友情もいいなあ」と思った矢先、カウンターの奥のほうからものすごく「いい声」が聞こえてきました。彼女は声フェチ。渋くて人生に深みのあるような、なんとも言えない男の声にうっとりします。「顔が見たい!」と体が震えるほど強く思いましたが、その男性は女性と一緒に来ている様子。邪魔をしてはいけないと自分に言い聞かせ、男友達との会話に集中しようとするものの、声の主が気になって仕方ありません。ついに男友達にその想いを伝え、なんとか声をかけるチャンスをうかがうことに。トイレに立ち、ゆっくりと歩を進めながら声の主の顔を確認すると、年の頃は40代半ばくらい。円熟した印象のスーツ姿の男性で、言葉づかいなどから、連れの女性とは仕事の付き合いだということがわかりました。こういう時の女性ってシャーロック・ホームズ顔負けの洞察力と素晴らしい勘を発揮するみたいです。「イケる!」と思った彼女は、声の主がお会計をしている最中にアタック大作戦を試みました。名刺に電話番号を書いたものを渡しながら「ずっと素敵だと思って見ていました。よかったら連絡ください」と言って、とっておきのスマイルで見送ったのです。それから2週間後…やっとのことで連絡がきました。彼女にとって長い長い時間であり、「やっぱり既婚者だよね…」と諦めていたところだったので、これが駆け引きだとしたら、声の主のおじさまはその道のプロでしょう。連絡するまで時間がかかった理由は、20歳以上年下の女の子からナンパなんて、美人局かなにかじゃないかと怪しみ連絡を躊躇していたこと、だそう。ちゃんとした会社の名刺だし…とおじさまが勇気を出して連絡し、デートへ。男性はバツイチでシングル。しかも何年もの間シングル…!すぐに結婚の運びとなり、今は赤ちゃんも産まれ3人で幸せに暮らしているそうです。フェチが運命の赤い糸をたぐり寄せる!あなたにもし何らかのフェチがあるなら、それは王子さまを探す手がかりに違いありません!!◆主治医が恋人になる3ヶ月計画!自分の主治医を意識したことはありますか?しかも相手は歯医者さん。大口を開けて、ヨダレ垂らした顔をさらすような相手です。きっと鼻の穴という名のワンダーランドだって丸見えでしょう。次のお話は、自分の通院している歯医者さんに恋した女の子のお話です。彼女はその歯医者さんに行き始めて5年以上経っていました。歯にアクシデントがあると行く程度なので、通院といってもみっちり通っていたわけではありません。ある日、虫歯と親知らずがWパンチで痛み出して通院することに。久々に会った歯医者さんは、なんだかとても魅力的に見えました。マスクしているのに!!今まで何年も気にならなかったのに、いきなりです。こういうことってあるんですよね。本当に謎ですが…。彼女は3ヶ月の通院を経て治療が終了し、最後の日に彼をお食事に誘いました。なんだか女性のほうが積極的なパターンが多いですね。戸惑いつつもOKをくれた歯医者さん。帰り道はスキップが天まで届くようだったそうです。1ヶ月後に食事に出かけ、お付き合いすることに!こんなふうに、それまで意識してなかった相手が、急に恋人候補になることも結構あるようで。周りにナイスガイなんて誰もいない!絶対にいない!と思っていても、実は近くにいたりするものです。よーく目をこらして!◆運命は実際、近くにある!?「出逢いがない」が口癖になっている女性はたっくさんいますよね。それはたぶん、出逢いがないのではなく、タイミングが今じゃないだけ。ある日突然、訪れます。「えっ…」と思わず、ぽーっと立ち尽くしてしまうようなタイミングで恋はやってきます。まさに「あ、今落ちた」って感じです。だから、ヤケにならないで毎日を大切に。人生を目いっぱい楽しみましょう!ライタープロフィールオクトパス高橋恋愛コラムニスト。様々な媒体にて執筆中。悩める大人女子を救済すべく立ち上がった方向音痴のポジティブ伝道師。料理研究家の高橋わこうと同一人物説が出ていることを物凄く否定している。
2017年08月10日「まっとうなラブストーリーをやるのが初めてなんです」と話し始めた後、綾野剛は「望まれていないのか…」と付け加え、小さく微笑んだ。この春、日本テレビにてスタートする主演ドラマ「フランケンシュタインの恋」では、人間の感情を持つ怪物となり、心の内を映し出すようなピュアな表情を惜しげもなく披露している。それは、間違いなく我々が見たことのない綾野さんの一面であり、また新たな境地を開拓している、この男の演技の幅の広さとボリュームに、うれしい悲鳴を上げてしまう。数々の個性的な役に全力で投じてきた俳優が、いま、王道ラブストーリーに挑戦する理由とは。綾野さんが演じるのは、120年前に、ある事件をきっかけに生み出され、人間から身をひそめて生きてきた怪物。怪物という言葉から想像する乱暴で恐ろしいイメージとは対極にある、穏やかで優しい眼差しを持つことが特徴だ。ラジオから流れてくる人間の生活に思いを馳せていた怪物は、ヒロインの津軽継実(二階堂ふみ)に勧められるがまま、初めて自転車に乗ったり、カレーを食したり、好奇心旺盛に行動する。扮する綾野さんから醸し出すあふれんばかりのキュートさは、そのまま怪物の魅力に通ずる。作品について綾野さんに尋ねれば、オファーの経緯がそもそも面白かったと口を開く。「1年くらい前だったと思います。(日本テレビの)河野プロデューサーから『散々いろいろな役をやってきているよね。そろそろ人間やめませんか?』と口説かれまして。いいですね、とスタートしました」。実験により不老不死の怪物を生み出してしまう、フランケンシュタイン博士の物語がモチーフになっていながら、オリジナル要素が強い本作。当初のプロットから切ない要素が加えられたりするなど、内容はパワーアップしていった。いざ、完成された台本を読んだ綾野さんの第一印象は、「まいったな」。「正直に言いますと、いままでの役の中で一番苦労しています。僕の場合、大体初日で見えてくるんですが、はじめの3日間くらいは、全くつかめませんでした。と言うのも、どういうふうにでも(意味が)取れる台本なんです。現場に任せてくれる余白を与えてくださったことで、正解がとても多い。言葉ひとつをとっても、言い方によって印象が全然違ってきます。でも、現場を信じているので、強いスタッフチームのおかげでやれています」。作品に携わるキャスト、スタッフが一丸となった上で、綾野さんが命を吹き込む怪物が誕生した。作品のことを、「僕は、仕事に慣れている気持ちはこれっぽっちもないんです。僕にとっては映像全般が特別なので、映画が特別、ドラマが特別だとも思っていません」と表現するように、本作のみならず、演じる役と作品への愛をいつも惜しみなく表現する綾野さん。その想いは、怪物が恋をする相手役の二階堂さんはじめ、柳楽優弥さん、川栄李奈さんらにも共通していることだという。そんな後輩たちのことを、綾野さんは、「一生懸命な人は大好きなんです。作品に向き合っている人間を僕は愛したい。それは女性だろうと、男性だろうと」と、ことさら愛おしそうに語るのだ。最強の布陣と共に臨む怪物の恋模様について、改めて、綾野さんに聞いた。「僕は、ややこしかったり、命を懸けたような恋愛ものの経験はありますが、ストレートプレイができるようなラブストーリーをやっていないんです。これは、切なすぎるラブストーリーなんです」と、遠くを見つめる。作家性の強い作品やR-15指定作品などでのバラエティに富んだ役が、綾野さんのフィルモグラフィーの中でも印象に残るが、ここへきて、なぜいま「ストレートプレイ」を選択し演じるのか、欲したのか。純度の高いラブストーリーに出演する理由とは…?「作品によっては、視聴者の方が傍観し続けるタイプの作品もありますが、今回は、自分たちがやっていることを傍観してもらうのではなく、こちらがちゃんと丁寧に、両手で、視聴者の方にお届けするような作品にしないといけないと思っています。『フランケンシュタインの恋』は、ストレートプレイするからこそ、観てくれた方たちの時間が豊かになってほしい。最後の最後まで届けて、観ている方たちが豊かな時間にしてもらえるように…、本当に、ただそれだけです。それこそ、最高のストレートプレイです」。「フランケンシュタインの恋」は4月23日(日)22時より日本テレビ系列にて放送開始。(2話以降22時半より放送)(text:Kyoko Akayama)
2017年04月23日●「イケメンのイェソンです」と自己紹介日本のトップスター・佐々木希と、韓国のトップスター・SUPER JUNIORのイェソンが、沖縄を舞台にハートフルなラブストーリーを繰り広げた、映画『いきなり先生になったボクが彼女に恋をした』(11月3日公開)。並ぶだけでキュートな2人が、韓国語の勉強を通して心を通じあわせていく。イェソンが演じるのは沖縄出張中に会社がつぶれ、急遽語学講師となったヨンウン。そして佐々木はクビ寸前のシングルマザー・さくらを演じた。通訳を介しながらも、一つの作品をつくりあげた2人は互いにどんな印象を抱いていたのか。○満面の笑みで「オッパと呼んで!」――撮影に入って、初めてお互いが顔を合わせたときの状況で覚えていることはありますか?佐々木:イェソンさんは今までも日本で活躍してきたと思うんですけれど、今回は単独でお芝居をされるということで、これまでとは違うプレッシャーや責任を感じられていたり、通訳を介する必要がある環境で演技をする点についても不安に感じられているのかなと思っていたのですが、初めてお会いしたときに、満面の笑顔で「よろしくねー。オッパ(お兄さん)って呼んで!」と明るく言ってくださって。その後も不安な様子を感じさせずずっと裏でも努力されていたので、いろいろな国で活躍されてきたアーティストの方は流石だなと思いました。イェソン:ありがとうございます。韓国で準備をしていたときは大変だったんですけど、沖縄の撮影に入ってからはとても楽しかったです。僕のほうが佐々木さんより5日くらい先に撮影を初めていて、その後に佐々木さんがいらっしゃったんですが、確か事務所のシーンで初めてお会いしたのを覚えています。その時マスクをつけてトイレにいかれるシーンを撮っていたんですが、まだ挨拶をする前で、佐々木さんはどんな方だろうって、すごく気になってたんですね。その後、挨拶して、第一印象がほんとによくて。僕から「よろしくお願いします。SUPER JUNIORのイケメンのイェソンです」って言ったんですけど……。佐々木:あーーー言ってましたね!イェソン:それを佐々木さんが今みたいな感じで率直に、「イケメンだって!」って言ってすごく喜んでくださって。そんな風に第一印象から楽しくて、その後も気分よく撮影ができました。佐々木:優しくて気配りのできる方でしたね。私も距離を縮められたらいいなと思って、恐れ多いんですけど、それからは、「オッパ」って呼ばせていただきました。●ロケバスの前で歌の練習○心で芝居ができた――演技については、何か印象に残っていますか?イェソン:最初は文化の違いがあるので心配していましたが、始まってみたらまったくそういった壁を感じることはありませんでした。撮影の最初は、韓国人の俳優も僕一人ですし、密かに不安もまだ持っていて、自分に「ファイト!」って言い聞かせる感じで頑張ってたんです。気負って頑張ってる感じがあったんですね。でも、だんだん気負わなくてもいい感じになっていきました。周りの方たちもほんとに気遣ってくれて、現場の雰囲気もよかったので、気楽に撮影できるようになりました。佐々木:そうですね、きちんと完璧にセリフを覚えて、それをベースに演技をしていかないと感情がのらないと思うのですが、イェソンさんも同じ気持ちだったようで、今回は、お互いに韓国語と日本語で演じるということが大きな課題で、撮影に入るまでに、お互いに時間をかけて準備をしてきたことで、お互い、母国語での演技ではなかったけれど、心でお芝居できたなという感じはしました。○「素敵な声だな」って思って聴いた練習――映画見て印象的だったのが、カラオケのシーンでしたが、苦労しましたか?イェソン:そうですね。佐々木:撮影の合間の待ち時間に、ロケバスの前の方に座ったイェソンさんが一生懸命に練習されているのを見ていました。覚えるのも早くてらして、なによりも声が素晴らしく、私は「素敵な声だな」って思って聴いていました。イェソン:もともとほかの歌を歌う予定もあったんですけど、監督と話し合った結果、この歌に決まりました。佐々木さんが言われたようにロケバスの中とかで、覚えたんですが、最初のほうは、やっぱりぎこちなかったんですよね。特に、歌いながらふりをつけるのがこの曲に関してはちょっと難しかったし。でも、無事に終わってよかったです。――実際のシーンを見てみると、ぎこちなさはなくて、ヨンウンが日本に来てからずっと歌ってきたカラオケの十八番に見えました。イェソン:じゃあ、撮影がうまくいったということですね!――最後に、ここのシーンがよかったなというところを教えてください。佐々木:完成した映画を観たのですが、効果音も加えられていたりして、面白いポイントがたくさんありました。イェソンさんのシーンだと、佐藤正宏さん、ふせえりさんと3人で尾行しているところが好きですね。変装がむしろおしゃれに見えるくらい決まっていて、本当に面白くて印象に残っています。イェソン:記憶に残ってるのは沖縄の坂道で自転車に乗ったシーンですね。あとさくらとヨンウンがいい雰囲気になりそうなのに……って感じのシーンも好きです。あのときのヨンウンの残念そうな顔とか、さくらの戸惑っているところとか、そういった小さな表情がよくて、そういうことって日常の中でもありそうだし、実際にあったら、やっぱりヨンウンやさくらみたいになると思うので、そこが印象に残っています。
2016年11月01日「東京ラブストーリー」の続編である読みきり作品が、1月25日発売の「週刊ビッグコミックスピリッツ」に掲載された。内容は完結後から25年が過ぎた主人公リカとカンチが偶然出会うというストーリーだという。同作品に関して、中国人も興味津々のようだ。「東京ラブストーリー」は1991年にドラマ化され、最終話の視聴率は32.3%にも達した。そして、1995年前後には中国でも放映された。中国版ツイッターであるウェイボーでは「あの頃は日中関係の蜜月期で、テレビではいろいろな日本のドラマをやっていた」と語られているが、中でも「東京ラブストーリー」は一番の人気だった。「東京ラブストーリー」とは中国人の中でどんな作品なのか、ウェイボーから声を拾ってみた。○「私の日本ドラマへの扉を開いた」「東京ラブストーリー」は中国語で「東京愛情故事」、略して「東愛」と呼ばれて親しまれており、「傑作中の傑作」「女の子なら一度は東愛を見るべき」との評価もある。では、25年後の姿を見てみたいかというと「すごく期待」な人もいれば、「続編はいらない」人もいる。よくも悪くも「東愛」への想いが深すぎるのだろう。続編の是非はさておき、久々の「東愛」の話題に若かりし頃の感動を思い出し、語りだす人も多い。中国人の中で「東京ラブストーリー」はどんな作品だったのだろうか。「東愛は多くの人にとってラブストーリーの最高傑作、日本の神ドラマのひとつ」「一番好きな日本のドラマ。最後にリカが電車で泣く場面では私も泣いちゃった」「私の日本ドラマへの扉を開いたのが東愛」「当時高校一年生の僕にとって、赤名リカこそが都会のきれいな女の子のイメージだった」○大人になって見方が変わった人・変わらない人中国で「東京ラブストーリー」が放映されてから約20年。20年過ぎて見返してみれば、その感想も変わってくるようだ。「見るたびに泣ける。子供の頃は主人公のカンチとリカの別れが残念だと思ったけど、大学生になってから見てみると、2人は合わないと思った。カンチはリカにふさわしくない」「子供の頃テレビで一日中放送されていた。子どもの頃はカンチが嫌いだった。今見てみるとなんでカンチのことが嫌いだったかが分かった。彼が何を考えているのか分からなかったからだ。20年が経ったんだな……」「誰もが20年過ぎて見返すと、リカの恋のライバルのさとみのことが理解できるようになったという」大人になった人もいれば、まだ夢を追い続けている人もいる。「24歳になったら東京で赤名リカと出逢いたいと思っていた。もう24歳は過ぎたけど、まだリカを探している」「赤名リカ、一生一度の恋。あなたのことを思い続けている」果たして彼らのリカは見つかるのかは不明だが、中国人たちの思い出の中にもしっかりと「東京ラブストーリー」は刻まれているようだ。※写真はイメージで本文とは関係ありません
2016年01月29日“恋人たちの季節”といわれている冬にこそ観たくなるのは、何といってもラブストーリー!なかでも、この冬一番の胸キュンラブストーリーとして人気を博しているのが話題作『きみといた2日間』。ニューヨーカーたちのイマドキの恋愛事情とは?ニューヨークに暮らすメーガンは、婚約までした彼氏にはフラれ、仕事も見つからず、さらにルームメイトからは部屋を出て行って欲しいといわれてしまう散々な状況。どん底まで落ち込んだメーガンだったが、そんな現状を打開するためにウェブサイト「ロマンス.com」に登録し、ネット恋活を始めることを決意する。登録してすぐに、サイトを通じて知り合ったアレックのもとを訪ねたメーガンは、そのまま彼の部屋で一晩を一緒に過ごしてしまうことに。翌朝、気まずい雰囲気のまま部屋をあとにするメーガンだったが、突然の大雪が街を襲い、家に帰ることができなくなってしまう。仕方なくもう一晩アレックの部屋に泊まることになったメーガン。一歩外に出れば再び見ず知らずの他人となってしまう2人の間に、本当の恋は芽生えるのか……?メーガンを演じたのは、『ラブ・アゲイン』で長編映画デビューし、高い評価を得ている若手女優アナリー・ティプトン。そのキュートな笑顔と思わず見とれてしまうようなナイスバディには、男女ともに魅了されること間違いなし。そして、アナリーと息の合ったやりとりを見せる相手役のアレックには、『セッション』や『ファンタスティック・フォー』など、話題作に続々と出演し、現在もっとも注目されている若手俳優のマイルズ・テラーが好演しています。その他、大人気TVドラマ「ゴシップガール」のジェシカ・ゾーなども出演しており、注目です。現在、結婚したカップルの1/3がネットでの出会いだといわれているアメリカ。そんな現代のリアルな恋愛事情を描いている本作では、実は男女がお互いに思っているベッドの上での“デリケートな問題”に対して本音をぶつけ合うシーンなど、女性は共感できると同時に男性の本当の気持ちが聞けるので誰にとっても興味深いはずです。まだまだ抵抗のある人も多い“ネット恋活”ですが、人生どこに出会いが転がっているかは誰にもわかりません。アメリカのように日本でもこれからますます普及する可能性も高いので、出会いの幅を広げてみれば、もしかして“運命の人”にヒットするかも!?まずは、アメリカのネット恋活をこの映画で疑似体験してみては?イベントデータ:『きみといた2日間』公開表記:12月23日(祝・水)より、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開配給:ファインフィルムズ(C)2013 APARTMENT TWO, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2015年12月28日脚本家としても活躍し、“新たな才能”として注目度が急上昇しているサム・エスメイルの監督デビュー作がついに登場!その型破りなアプローチで、観る者を虜にしてしまうと話題の新感覚ラブストーリー『COMET/コメット』。彗星が降る夜、デルとキンバリーは運命的な出逢いをする。それは、これから始まる6年にもわたる彼らの激しく、そして儚い恋のはじまりでもあった。初めて出逢ったL.A.の公園からパリのホテル、再会を果たす列車など、ふたりは別れと再会を繰り返すようになる。いつしか、ふたりの記憶の断片と現実、パラレルワールドとの境界線が曖昧となっていくのだった。そして、2つの太陽が昇る朝、再び出逢ったふたりだったが、キンバリーはある衝撃的な言葉をデルに告げる。はたして、ふたりが迎える運命とは?今回、デルとキンバリーを演じたジャスティン・ロングとエミー・ロッサムは、今後ますますの活躍が期待されている実力派俳優。本作では、ファッションや髪型、表情などで6年という年月の移り変わりを見事に表現しており、2人から目が離せなくなること間違いなしです。ちなみに、本作をきっかけに監督とエミーは交際に発展し、なんと今年10月には婚約!2人にとっては、“最高のラブストーリー”となったようです。しかし、そんな甘い2人とは違い、ジャスティンは結婚間近とも言われていた人気女優のアマンダ・セイフライドとの破局が最近になって報じられ、プライベートでは正反対の恋愛模様。はたして、この作品での恋の結末はいかに……?彗星という意味のコメットのように、瞬間瞬間で異なる輝きを見せるラブストーリー。観たことのない美しい映像とともに繰り広げられる斬新なストーリー展開は、まさに“新感覚”。観る人や観るタイミングによっても、感想が大きく異なる話題作をお見逃しなく!イベントデータ:『COMET/コメット』公開表記:12月12日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー配給:キュリオスコープ© 2014 COMET MOVIE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2015年12月16日『MR.タスク』ジャスティン・ロングと『オペラ座の怪人』エミー・ロッサムが共演する、新感覚ロマンティック・ラブストーリー『COMET/コメット』が12月に公開することが決定。併せて、本作のポスタービジュアルが解禁された。本作は、ある恋人たちの6年間をランダムに切り取りながら展開されるラブストーリー。彗星が振る夜に運命的に出逢ったデルとキンバリー。その日から、2人の6年間の恋がパラレルに交差し描写されていく。舞台は出逢いの公園、再会の列車、パリのホテルと目まぐるしく移り変わるが、キンバリーの告白にデルは衝撃を受ける――。幻想的な夜にヒロイン・キンバリーに一目惚れしてしまう青年モデルを演じるのは、ジャスティン・ロング。『そんな彼なら捨てちゃえば?』『ダイ・ハード4.0』などに出演し、最近では『MR.タスク』で“セイウチ人間”を演じるなど多くのコメディ映画に出演。私生活ではハリウッドの有名女優にモテモテのようだ。そしてヒロインのキンバリーには『オペラ座の怪人』でゴールデン・グローブ賞ノミネート、『サヨナラの代わりに』ではオスカー女優ヒラリー・スワンクと共演も果たすエミー・ロッサムが好演する。今回解禁されたポスタービジュアルでは、ジャスティンとエミーが横になって見つめ合う。そこには“彗星の夜、愛の終わりがはじまった。”という文字が書かれ、どこか幻想的で叙情感を漂わせるビジュアルだ。また、本作で長編デビューとなった新鋭の映像作家サム・エスメイルが監督・脚本を担当。『エターナル・サンシャイン』ミシェル・ゴンドリー監督や『her/世界でひとつの彼女』スパイク・ジョーンズ監督のような作家性を感じさせ、終始交わされる恋人たちの会話を「時間」と「空間」を巧みに使い、新感覚のラブストーリーに仕上げた。さらに、エスメイル監督が手掛けた海外ドラマ「ミスター・ロボット」(原題)も話題となり、期待の“新星”に注目が集まっている。さらに、先日婚約を発表したエスメイル監督とロッサムは、本作をきっかけに交際を開始させたことでも話題に。6年間で移り変わる女性の様々な感情を見事に演じ切ったロッサムの演技にも注目したい。『COMET/コメット』は12月、ヒューマントランストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年10月02日愛に迷えるすべての人にオススメの話題作は、笑って泣けるハートウォーミングなラブストーリー『ハッピーエンドが書けるまで』。世代を超えて共感できる感動作として、世界中で注目の的となっているようです。大学生のサマンサは、作家の父ビルと弟のラスティとの3人家族で、父親を捨てて出ていった母親とは疎遠になっていた。そんななか、初めての小説が出版されることになり充実した日々を送るサマンサ。しかし、両親の離婚により愛を信じられず、恋に落ちることからは逃げ続けていた。一方、愛に臆病で初恋に踏み出せない弟と別れた妻に付きまとい続ける父もサマンサと同じく、愛に苦しんでいたのだった。そして、悩みながらも前に進み出したとき、3人の人生が動き始めることに。それぞれが描くハッピーエンドとは……?人生においてはさまざまな人間関係の悩みが尽きないものですが、誰もが直面したことがある恋人や家族に対しての愛を描いており、それぞれの人物に共感すること間違いなし。誰よりも愛を求めながらも、傷つくことを恐れてなかなか前に踏み出せずに強がってしまうサマンサの姿には身に覚えがある人もいるのでは?また、本作の原題である『stuck in love』とは「愛に行き詰った」という意味ですが、人生に行き詰ったときこそ、あなたはたくさんの愛に囲まれていることに気がつくはずです。少しの勇気と視点の転換があれば、あなたの物語を自分でハッピーエンドに書き換えられると教えてくれる本作。愛や人生に迷っているときこそ、前向きでハッピーになれる映画があなたの処方箋になるはず。そして、悩んで傷ついたからこそ、そのあとに迎える幸せを心の底から感じられるのです。あなたが思い描くハッピーエンドはもうすぐそこまできているかもしれません。あとは、あなた自身で仕上げるだけです!イベントデータ:『ハッピーエンドが書けるまで』公開表記:6月27日 (土) 新宿シネマカリテ、渋谷シネパレスほか全国ロードショー配給:AMGエンタテインメント(C)2012 Writers the Movie,LLC
2015年06月23日秋も深まり肌寒さも一層増して、コートやニット姿のファッションが目立つようになってきたこの頃。今回は冬を目前に控え、身も心もふわふわと温まる冬のラブストーリー映画3本をご紹介。まず1本目にご紹介するのは、ファンタジーの世界で繰り広げられる、幻想的な愛の物語『美女と野獣』(公開中)。ディズニーでもアニメーションとして映画化された、フランス発のラブストーリーの実写化作品だ。美しい娘・ベルにはフランス映画界きっての若手実力派にして、ファッション・アイコンとしても注目される女優レア・セドゥ、そして彼女を自身の城へと閉じ込めてしまう醜い野獣役にはヴァンサン・カッセルが扮する。基本的なストーリーは原作に沿って進むものの、神話にインスパイアされたエピソードが盛り込まれ、“美の国”ならではのエンパイア調とプリンセス風がブレンドされた豪華絢爛なドレスにも意味を持たせているのが本作の特徴だ。ベルと野獣の奇妙な出会いから、過去の真実を知り、そして愛おしさが芽生え、恋に落ちる。長年愛され続けたベーシックなストーリーであるからこそ、ラブストーリーとしてのポイントをしっかりと押さえた本作は間違いなくオススメ。恋人と観ても、女子同士で観ても、きっと共感できるシーンがあるはず。日本でも公開を迎えた週の週末興行ランキングは3位、続く翌週は2位と大ヒットを記録中だ。2本目にご紹介するのは、「関ジャニ∞」の大倉忠義と武井咲がオフィスラブを繰り広げるラブコメ作品『クローバー』(公開中)。原作は“オフィスラブのバイブル”と称される、稚野鳥子原作の人気少女コミックとあって、近年の邦画ラブコメには欠かせない、「壁ドン」や「ドSのイケメン男子」といった女子垂涎の“胸キュン”シーン満載の本作。武井さん扮する恋愛オンチな新人OL・沙耶が、大倉さん演じる華麗な女性遍歴をもつイケメンエリート上司・柘植に振り回されながら、惹かれ合っていく姿を描いているのだが、最近の邦画の特徴でもある「モテ男なイケメンが純愛に目覚める」という現代女子の“自分だけは特別”という願望を反映させた共感系の演出で人気を博しており、邦画作品としては観客動員数No,1(11月1日・2日付け)を記録している。男性と…ではなく、女子同士で“胸キュン”ポイントを分かち合いながら観るのがオススメの1本だ。最後は、全世界34か国を涙させたベストセラー小説を、クロエ・グレース=モレッツを主演に迎えて映画化した『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』(公開中)。17歳の少女・ミア(クロエ・グレース=モレッツ)とその彼氏・アダム(ジェイミー・ブラックリー)が辿る恋を描いた作品。だが、それだけに非ず。ある事故をきっかけにミアの魂は肉体と分離してしまい、ある選択を強いられることとなるのだ…。ラブストーリー全般に言えることだが、ポイントとなるのは恋人たちの“2人だけの世界”。言葉がなくても伝わるもの、抱きしめあったぬくもり、そういった2人の間にしか存在しない幸せだった時間を丁寧に描いている。ジャンルとしては“泣ける映画”――胸が締め付けられるような切なさの後、きっと頬には涙が伝っているはずだそれぞれに異なる3本のラブストーリー。あなたは誰と観るだろうか?(text:cinemacafe.net)■関連作品:美女と野獣 2014年11月1日よりTOHOシネマズスカラ座ほか全国にて公開(C) 2014 ESKWAD - PATHE PRODUCTION - TF1 FILMS PRODUCTIONACHTE / NEUNTE / ZWOLFTE / ACHTZEHNTE BABELSBERG FILM GMBH - 120 FILMS
2014年11月13日満島真之介、佐々木希が出演する映画『風俗行ったら人生変わったwww』が間もなく公開になる。タイトルは刺激的だが、とてもユニークなラブストーリーに仕上がっている。そこで満島と佐々木に本作の観賞ポイントを語ってもらった。その他の画像本作は心優しい風俗嬢に恋した童貞青年の胸中をユーモラスに綴ったラブストーリー。満島が主人公の遼太郎を、佐々木が風俗嬢のかよを演じている。繰り返すが本作のタイトルは刺激的だ。しかし、満島は完成した脚本を読んで「驚きしかなかった」と振り返る。「一般の人が思っている童貞や風俗嬢、吃音を持っている人のイメージを完全に覆していて驚きましたし、男女の成長を描いた脚本になっていたので、読み終わった後にはすごく腑に落ちましたね」。脚本と監督を手がけたのは飯塚健。映像だけでなく演劇も手がけており、キャラクターをしっかりと掘り下げる監督だ。佐々木は「原作には描かれていなかった“かよの過去”が脚本にはちゃんと描かれていたので演じる上でもとても想像しやすかったですし、何よりうれしかった」と笑顔を見せる。現場でも監督と俳優が密に話し合って撮影が進められたようだ。「監督はすごく波長の合う人だから、自分が素直でいられるんですよね。撮影中はキャスト・スタッフのひらめきがカタチになっていったので、“ひらめき”にフタをしないでいることができた現場でした」(満島)。「過去と現在のシーンを一連の流れの中で撮ったり、監督の空間の捉え方はとても独特なんです。だから撮影に行く前も、撮影中もずっとかよのことを考えてましたね。でも最後の方は監督の目を見るだけで『あ、これは違うんだな』ってわかるようになった。本当に大きいものを得たな、という気がします」(佐々木)。本作で遼太郎とかよは“店”を通じて出会うが、多くの恋人たちと同じように一緒に食事をして、お互いを理解しようと試み、不要な想像で気をもみながら、様々な局面を乗り越えて、自身の感情を表に出していく。満島は「遼太郎は吃音に悩んでいてゆっくり喋ることしか出来ないけど、そのことが、かよを安心させる。自分がコンプレックスだと思っていることが相手にとってはプラスかもしれない。そんな瞬間がこの映画にはたくさん描かれています」と言い、佐々木は「タイトルで少し引いてしまう人もいるかもしれないけど、観るときっと考え方も変わると思う」と語る。ふたりが「とても純粋なラブストーリー」だと分析する本作。少し風変わりな出会いをしたふたりの普遍的な恋のドラマを観客はどう楽しむのか? 公開が楽しみだ。『風俗行ったら人生変わったwww』ネット先行配信中11月9日(土)より109シネマズほか全国ロードショー
2013年11月08日イタリアオペラを原作にした究極のラブストーリー『愛と革命の詩-アンドレア・シェニエ-』が、宝塚歌劇花組公演として上演。ショー『Mr.Swing!』とともに、8月16日、兵庫・宝塚大劇場で幕を開けた。まず目に飛び込むのが、天使の羽根をイメージした壮大な舞台装置。舞台に幻想的な雰囲気を作り出している。宝塚歌劇花組公演『愛と革命の詩(うた)-アンドレア・シェニエ-』/『Mr.Swing!』- のチケット情報本作は、男役トップスター蘭寿(らんじゅ)とむが「念願だった」という“大恋愛物”。フランス大革命期のパリに生きた実在の詩人アンドレア・シェニエと、貴族の令嬢マッダレーナ、マッダレーナに想いを寄せる革命の闘士ジェラール。時代の波に翻弄されるこの3人の生き様と関係を軸に、物語が展開していく。蘭寿演じるシェニエは、貴族が相手だろうと自分の身に危険が迫ろうと、自分の信念を一切曲げない、熱く強い意思を持った人物。人々が平等に生きられる社会になることを願って、詩を書き続ける。そんなシェニエの詩を読んで生きる希望を見出し、シェニエに惹かれていくのが蘭乃(らんの)はな演じるマッダレーナ。手紙だけでやりとりをしていたふたりが出逢い、一気に愛が燃え上がっていく様は見どころのひとつだ。ハンブルクバレエ団現役ソリスト・大石裕香の振付による、情感豊かなデュエットダンスがより一層温かな空気を作り上げている。内に熱い想いを秘めて革命闘士として生きるジェラールを演じるのは、組替えして初の大劇場公演となる明日海(あすみ)りお。想い描いた“平等な社会”への理想と辿り着いた先の現実との違いに対する葛藤、そして、シェニエとマッダレーナが惹かれ合っていることへの嫉妬と、複雑な感情を繊細に表現する。第二幕のショー『Mr.Swing!』は、幕開きから熱くてパワフル。公演前に蘭寿が「イントロダクションだけでも満足していただけるはず」と言っていたように、スーツにソフト帽を被った男役たちがズラリと並んで魅せるダンスに心奪われ、思わず目が釘付けに。熱狂的なリズムでテンポよくグイグイと観客を引きこみ、野球少年風に扮したコミカルな場面、幻想的なエスニックの場面、妖艶なデュエットダンス、シックな黒燕尾…と、緩急つけた多彩なシーンが繰り広げられていく。蘭寿のキレのあるシャープなダンスをはじめ、“ダンスの花組”の魅力がたっぷりと味わえるステージに仕上がっている。兵庫公演は9月23日(月・祝)まで上演中。また、10月11日(金) ~ 11月17日(日)まで、東京宝塚劇場にて上演される。東京公演のチケットは9月8日(日)より一般発売開始。取材・文:黒石悦子
2013年08月22日関ジャニ∞の大倉忠義が初の単独主演を務める映画『100回泣くこと』が今月末より撮影を開始し、相手役の桐谷美玲とラブストーリーに挑むことが発表された。その他の写真本作は、中村航の同名ベストセラー小説が原作。4年前のバイク事故によって記憶の一部を失った主人公・藤井(大倉)と、彼が出会った運命の女性・佳美(桐谷)の恋、そして病魔におそわれた佳美と藤井の失われた記憶に隠された切なくも悲しい真相が描かれる。映像ユニット“群青いろ”の高橋泉が脚本を手がけ、『余命一ヶ月の花嫁』『雷桜』の廣木隆一が監督を務める。報道陣向けの資料には“号泣ラブストーリー”というフレーズが繰り返し用いられており、繊細な演出で知られる廣木監督が、どのような作品を作りあげるのかも気になるところだ。大倉は「僕自身、これ程深い恋愛ストーリーは初めての挑戦です。素直に嬉しいという気持ちとともに、原作・台本を読ませていただき“本当の愛”ということについて、改めて考えさせられました。主人公の繊細な心の移り変わりや葛藤を表現できればと思います」と言い、ヒロインを演じる桐谷は「はじめて本を読ませて頂いた時、何気ない日常の中にある幸せをとても感じました。以前から、廣木監督の作品は好きでよく観ていて、この作品の素敵な世界観をこれから一緒に創り上げていけることが本当に嬉しいし、楽しみです」とコメントしている。撮影は8月下旬より開始され、ショウゲートの配給で2013年に全国公開される。『100回泣くこと』2013年公開
2012年08月16日