BE@RBRICK 伊藤若冲「牡丹小禽図」 100% & 400%を、2020年7 月1日14時より、セブンネットで販売開始いたします。江戸時代中期に活躍した天才絵師 伊藤若冲。巧みで緻密な技法と鮮やかな彩色により描かれた動植物は、世界中で人気を博しています。その若冲の代表作の一つでもある「牡丹小禽図」をBE@RBRICKに落とし込みました。BE@RBRICK本体へのプリントは繊細な原画のディテールを損なわないよう水転写にて再現。グロス仕上げにより装飾的で華麗なBE@RBRICKに仕上がりました。画面一面が牡丹の花で埋め尽くされており、なかなか気づき難いですが、よく見ると、二羽の小鳥の視線の先には、小さな虫が飛んでいます。美麗な世界に、自然界の弱肉強食によって物事の二面性をさりげなく表しているところが、若冲が単なる技巧だけの絵師ではないことを示しています。<伊藤若冲(1716-1800)>江戸時代中期の京にて活躍した絵師、 写実と想像を巧みに融合させた「奇想の画家」。作風は、多種多様の動植物を繊細に描き、さまざまな色彩と形態が重なることで織り成す、華麗な作品が特徴。そして色彩豊かでありながら絹地に染料と顔料を巧みに組み合わせて表現された全体のイメージは、 淡い色彩にも深みが同居しています。特に、若冲の特徴的な技法「裏彩色」は、絹地の裏からも着色することで全体の立体感や透明感を生み出し、繊細な描写と相まって動植物が生きている瑞々しさに溢れています。『商品情報』【本体サイズ】100%:全高約70mm、400%:全高約280mm【材質】 本体/ABS【価格】15,000円(16,500円税込)【販売開始】2020年7月1日(水)14時~ 先着順【URL】※数量限定の為、無くなり次第販売終了となります。予めご了承ください。※監修中のサンプルを撮影しておりますので、実際の商品と一部異なる場合がございます。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年05月26日新型コロナウイルス感染症の感染予防および拡散防止のため、全国でコンサートが中止や、劇場、美術館、博物館、レジャー施設の休館が発表されている。同時にライブや公演のネット配信や、ネットを通じて美術や動物園の模様を楽しめる企画がスタート。公演中止や休館の知らせによって哀しい想いをしたり、不安を感じている人も少なくない。しかし、みんなで協力しあって、正しい情報を共有しながら事態にあたれば、状況は必ず改善するはずだ。ここに記載したのは一部だが、ネットを通じて楽しめるライブ配信、映像、美術館、レジャーの情報をまとめた。ネットなので歓声や応援の声は直接は届かないが、自宅でネットを通じて“応援”し“鑑賞”することで、ファンの想いはきっと届くはずだ。※本ページの情報は随時更新中!.genre_btn {margin: 24px auto 40px;}.genre_btn1 {margin-bottom: 20px;}.genre_btn2 {margin-top: 20px;}.genre_btn ul {display: flex;margin: 0 24px;}.genre_btn ul li {flex: 1;}.genre_btn ul li img {width: 90%;}.news-contentBox {margin: 24px auto;}.news-contentBox .content-ttl {color:#fff;font-size: 1.8rem; font-weight: bold;margin: 0 24px;padding: 10px;}.content-ttl.genre--msc { background-color: #ff4081; }.content-ttl.genre--stg { background-color: #641fff; }.content-ttl.genre--art { background-color: #ff9201; }.content-ttl.genre--lsr { background-color: #00b1ff; }.content-ttl.genre--cls { background-color: #8e6e63; }.content-ttl.genre--mvi { 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魅惑の印象派2019年9月10日~12月15日に開催された東京都美術館と、2020年3月28日~6月21日に開催が予定されていたものの中止となった神戸市立博物館の展示映像を特別に公開。詳細⇒ 配信中山種美術館山種美術館の所蔵作品から 奥村土牛《醍醐》 や、 川端龍子《鳴門》 などの、12点の日本画に描かれた美しい日本の四季をご紹介する動画「山種美術館の日本画四季を描く」を公開。詳細⇒ 配信中ボストン美術館展芸術×力Hulu特別編コロナウィルスの影響により開催中止となった同展の音声ガイド(人気声優・鈴村健一&櫻井孝宏が担当)と映像で主要作品を紹介する特別映像を公開。詳細⇒ 配信中おうちdeアート スペシャル企画 ねりびちゃんねる練馬区立美術館の担当学芸員とアートテラー・とに~氏が『ショパン―200年の肖像』展の見どころを紹介する動画などを公開している。詳細⇒ 配信中音と造形のレゾナンス-バシェ音響彫刻と岡本太郎の共振川崎市岡本太郎美術館で開催中(※6/2より再開)の『音と造形のレゾナンス-バシェ音響彫刻と岡本太郎の共振』の展示風景や常設展示室などを3DビューやVR映像で楽しめる詳細⇒ 配信中おうちで体験!かはくVRまるで国立科学博物館の中にいるような 3Dビュー+VR映像 を、自宅にいながら鑑賞することができる。詳細⇒ 配信中未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか会期途中で終了となった同展の 3D ウォークスルーを公開。各ポイントで南條史生(森美術館特別顧問)の動画解説を見ることができる。詳細⇒ 配信中ピーター・ドイグ展会期を延長し10/11まで開催されている『ピーター・ドイグ展』の展示風景をVRでも楽しめる詳細⇒ 配信中古典×現代2020―時空を超える日本のアート出品作家である川内倫子、鴻池朋子、しりあがり寿、菅木志雄、棚田康司、田根剛、皆川明、横尾忠則のインタビューを交え展示風景を紹介。詳細⇒ 京都国立近代美術館開幕延期となっている「チェコ・デザイン 100年の旅」の子ども向け解説動画「子どもの目でみた展覧会チェコ・デザイン 100年の旅」が公開されている。詳細⇒ 京都国立博物館トラりん大人気の公式キャラクタートラりんが、展示作品を紹介する動画や、手洗い動画なども公開されている。詳細⇒ 森美術館開催未定となっている「MAMスクリーン013:ムニーラ・アル・ソルフ」よりビデオ作品を特別先行紹介。ほか、新館長、片岡真実氏によるメッセージ動画などを公開。詳細⇒ 国立西洋美術館研究員による同館コレクションの解説動画を公開。詳細⇒ ロンドン・ナショナル・ギャラリー展同展の監修者による全7章の解説動画などを公開。詳細⇒ 東京都現代美術館「MOTアニュアル2019Echo after Echo:仮の声、新しい影」の展示風景などを紹介詳細⇒ 国立国際美術館「ヤン・ヴォー ーォヴ・ンヤ」展より作家のインタビュー動画や、山梨館長や研究員による同館コレクションの解説動画を公開。詳細⇒ ポーラ美術館4月3日に閉幕した「シュルレアリスムと絵画展」の出品アーティストに焦点を当てた学芸員によるギャラリートークを公開。詳細⇒ 【国立科学博物館公式】かはくチャンネル企画展「ボタニカルアートで楽しむ日本の桜 -太田洋愛原画展-」の解説動画や、化石や植物、恐竜などについて同館の研究者が解説する動画を公開。詳細⇒ 福岡市美術館「イチからわかる!陶磁器講座」など過去に行われた講座の模様や、展示風景などの動画を紹介詳細⇒ 川村記念美術館「ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」展の出品作家、さわひらき、杉戸洋、野口里佳、福田尚代、渡辺信子のインタビュー動画と展示風景を紹介詳細⇒ 福田美術館「若冲誕生〜葛藤の向こうがわ〜」で初公開となった伊藤若冲最初期の作品《蕪に双鶏図》の解説動画などを公開。詳細⇒ 三鷹の森ジブリ美術館スタッフによる「休館中特別企画 動画日誌」を公開詳細⇒ Arts & Culture世界中の有名なアート作品・写真・美術品を楽しめるデジタル美術館詳細⇒ 片桐仁がふれる世界の名画たち ~徳島・大塚国際美術館~サンテレビにて放映された特別番組をYouTubeにて公開中。詳細⇒ 横浜美術館「澄川喜一そりとむくり」展、対談イベントの模様や「横浜美術館の西洋美術」担当学芸員によるピックアップ作品解説などを紹介詳細⇒ 東京都写真美術館幕末から明治にかけて、特に関東地方の写真文化に焦点をあてた展覧会「日本初期写真史関東編」(開催休止)の解説動画などを公開。詳細⇒ 東京国立博物館「おひなさまと日本の人形」など、総合文化展(常設展)内の特集展示を担当学芸員が紹介するギャラリーツアー動画を公開。詳細⇒ ストリートビュー&バーチャル・ミュージアムで楽しめる美術館・博物館休館中の美術館・博物館の展示をネットで楽しむことができる東京国立博物館()東京国立近代美術館()国立西洋美術館()東京富士美術館()国立民族学博物館()子供向け特設ページ「おうちでみんぱく」()京都府立堂本印象美術館()三重県立美術館()福岡アジア美術館()(臨時休館になった美術館や博物館の作品を展示する)ニコニコ美術館すみだ北斎美術館『大江戸歳事記』、東京国立近代美術館『ピーター・ドイグ展』など、休館中の美術館などから展示の模様をライブ中継し、アーカイブ動画を公開中。詳細⇒ 東映特撮YouTube Official仮面ライダーやスーパー戦隊など、東映特撮作品のさまざまな映像を配信詳細⇒ 映像作家の柿本ケンサクが手がけるプロジェクト。短編映画を無料公開詳細⇒ 雀色の永訣 / From Here To.Seiya Asano監督作品を無料配信詳細⇒ 短編『十七、』小日向雪が監督・脚本を、竹内詩乃が主演を務めた短編詳細⇒ 座映画会社・太秦が開設した配信サイト(有料)詳細⇒ どこへも行けない僕たち松本窓が原作・監督・脚本・編集を手がけるフルリモート映画詳細⇒ 日で死んだ怪獣の12日の物語岩井俊二による短編シリーズ詳細⇒ 僕等の物語細田佳央太、吉田凜音ら26人の若手俳優が出演詳細⇒ 短編『はじまりの唄』“緊急事態宣言が解除される前日の夜”をテーマに描く短編詳細⇒ リビングルームシアター期間限定のオンラインシアター(有料)詳細⇒ ~男たちの夕日~ウルフルズ主演の短編映画を無料公開詳細⇒ The 映画配給会社プロジェクト配給会社別の見放題配信パックを配信中(有料)詳細⇒ キネコ国際映画祭「おうちでキネコ国際映画祭」を開催中詳細⇒ はるかのとびらリモート短編映画。監督・脚本は松本大樹詳細⇒ カメラを止めるな!リモート大作戦!上田慎一郎が監督・脚本・編集を担当詳細⇒ 若松プロダクションミニシアター応援基金設立し、未DVD化作品を有料配信詳細⇒ キートンのセブン・チャンス山崎バニラによる活弁つき詳細⇒ 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〜11/8ゴジラ・フェス2020 ONLINEゴジラの誕生日を祝う恒例イベントを11/3にオンラインで開催。11/10まで見逃し配信あり(有料/11/3のみ無料配信あり)詳細⇒ 〜11/10【いつでも鑑賞可能&アーカイブ】自宅でステージ、美術館&レジャー!ネット配信情報まとめ(dpia-app://contentAll?contentId=53e70da9-7a59-414d-b0b3-ffed76ade2b7&contentTypeId=2)(#top)
2020年04月10日府中市美術館では、敦賀市立博物館所蔵の江戸絵画を紹介する『春の江戸絵画まつりふつうの系譜京の絵画と敦賀コレクション』が5月10日(日)まで開催されている。府中市美術館で毎年恒例の「春の江戸絵画まつり」。今回は、江戸時代から近代にかけて300点を超える絵画コレクションを誇る敦賀市立博物館の協力を得て、選りすぐりの作品およそ100点が展示される。近年は、伊藤若冲や曽我蕭白など「奇想の画家」が話題になることが多い江戸絵画だが、同展で焦点を当てるのは、メインストリームで「きれいなものづくり」に情熱を傾けた画家たち。平安時代に生まれた「やまと絵」を受け継ぐ土佐派や住吉派、中国伝来の水墨画を展開させた狩野派、そして、西洋画の影響を受けた円山応挙をはじめとする円山四条派といった、江戸絵画を牽引した画家たちの仕事が紹介される。奇想の作品のようにあっけにとられるような衝撃はないけれど、「ふつう」の作品からは、きらきらした美しさや穏やかな夢心地が味わえるはず。日本絵画特有の絵の具の鮮やかさ、墨による表現の雄弁さ、豊かな表情を捉えた動物絵画など、江戸絵画が到達した「きれいなもの」を堪能してほしい。【開催情報】『春の江戸絵画まつりふつうの系譜京の絵画と敦賀コレクション』5月10日(日)まで府中市美術館にて開催【関連リンク】府中市美術館()円山応挙《狗子図》(前期展示) 敦賀市立博物館岸駒《猛虎図》(後期展示) 敦賀市立博物館松村景文《月・山桜小禽・山茶花鴛鴦図》(前期展示) 敦賀市立博物館
2020年03月25日2020年4月から開かれる『ボストン美術館展芸術×力(げいじゅつとちから)』の記者発表会に、俳優の要潤さんが登場!世界有数のコレクションを誇るボストン美術館から来日する作品の見どころや、アートの楽しみ方について語りました。半数以上が日本初公開!『ボストン美術館展』【女子的アートナビ】vol. 1692020年に設立150周年を迎えるアメリカのボストン美術館は、古代エジプトやアジア、ヨーロッパ、アメリカなどの古代から現代までの美術作品を収集し、50万点近いコレクションを所蔵しています。今回の展覧会では、そんな歴史ある美術館から来日した約60点の作品を紹介。その半数以上が日本初公開です!同展のテーマは「芸術と力」。権力を誇示するため芸術の力を利用したり、パトロンとして芸術家を支援してきた権力者たちと、芸術のもつ社会的な役割に焦点をあてながら、さまざまな作品が紹介されます。必見は、お殿さまの作品!来日するのは、古代エジプトのファラオ像や平安時代の貴重な絵巻、イギリスの宮廷画家ヴァン・ダイクによる肖像画など、実に多彩。古今東西のさまざまな時代に生み出された作品が見られる展覧会ですが、今回もっとも注目されているのが増山雪斎 (ましやませっさい1754-1819)の≪孔雀図≫です。この作品は今回の展示に合わせて修復が行われ、この度はじめて日本で公開されます。神戸市立博物館の学芸員、石沢俊さんによると、作者の増山雪斎は江戸時代の伊勢長島藩第5代藩主、つまりお殿さまで、画家などを支援するパトロンだった、とのこと。大名でありながら自らも筆をふるう芸術家だったそうです。さらに石沢さんは次のように解説しました。石沢さんこの≪孔雀図≫は、江戸時代中期以降に流行した南蘋(なんぴん)風花鳥画です。1725年に中国から長崎にやってきた中国人画家、沈南蘋(しんなんぴん)がもたらした新たな花鳥画で、南蘋風花鳥画は、例えば伊藤若冲や円山応挙といった江戸時代を代表する画家たちも魅了しました。≪孔雀図≫は、ただ孔雀や花を美しく写実的に描いているだけでなく、そこには一家一族の吉祥や繁栄への願いが込められていることがわかります。オフィシャルサポーターは要潤さん!記者発表会では、オフィシャルサポーターに就任した俳優の要潤さんも登壇。連続テレビ小説『まんぷく』で画家の役を演じ、さらに『新美の巨人たち』にアートトラベラーとして出演されるなど、アートに関する番組でも活躍されています。要さんは今回の就任について「ボストン美術館は日本との関わりが深いと聞いているので、150年の歴史にこうして携わることができ大変光栄」とうれしそうに感想を語りました。また、楽しみにしている作品について問われると、「増山雪斎の≪孔雀図≫です。増山さんは昆虫を描いたりもされていますし、孔雀も有名なので、孔雀の羽の感じとか色づかいとか、すべてじっくりと見たいです」と回答。美術に造詣が深い要さん、日本画についてもお詳しいです。絵との距離感が大事!さらに、美術作品の楽しみ方については、次のように話しました。要さん番組を通して各国の美術館を訪ねたことがありますが、絵との距離感がすごく大事だと思います。まずは引いたところから見て、どんどん近づいて詳細を見ていく。画家の方は、まず薄いところから色を塗っていく、と聞いたことがあります。引いたところから見ると、まず濃い色が目に入ると思うのです。そして近づいていくにつれて、薄い部分、細かく塗られた部分も見ていく、という楽しみ方があるのではないかと思うんです。家庭の権力者は…また、展覧会のテーマ「芸術と力」にちなみ、現在、要さんが力を入れていることについて問われると、「いま油絵に挑戦しだしたので、これから力を入れたい」とコメント。最後に、家庭での権力者は誰か? と質問されると、「やっぱり妻じゃないですか。妻のおかげで家庭が成り立っています」と少し照れながら回答。夫としてのステキな一面も見せてくれました。東京では4月16日スタート『ボストン美術館展芸術×力』は4月16日からスタート。現在、お得な前売り券が発売中です。特にオススメは、スペシャル音声ガイド付きチケット(税込¥2,200)。同展の音声ガイドは、おもな作品を「オモテ」と「ウラ」の2つの視点で読み解く新しい音声ガイドになっています。見どころや技法などの解説が聞ける「オモテ」ガイドのナレーターは、声優の鈴村健一さん。名品に隠された権力者たちのエピソードが聞ける「ウラ」ガイドは声優の櫻井孝宏さんが担当されるという何ともぜいたくな内容です。ぜひチケットを準備して、春がくるのを楽しみに待ちましょう!Informationボストン美術館展芸術×力(げいじゅつとちから)会期:2020年04月16日(木)〜2020年07月05日(日)会場:東京都美術館料金(当日券):一般 ¥1,600/大学生・専門学校生 ¥1,300/高校生 ¥800/65歳以上 ¥1,000 中学生以下無料
2019年12月25日展覧会「古典×現代2020ー時空を超える日本のアート」が、東京・六本木の国立新美術館にて2020年6月24日(水)から8月24日(月)まで開催される。古典×現代作品で迫る日本美術の“豊かさ”「古典×現代2020ー時空を超える日本のアート」は、日本の古い時代の美術と現代美術を合わせて紹介することで、日本美術の豊かさと魅力を新しい視点から探る展覧会だ。古典と現代の作品計8組会場では、葛飾北斎や尾形乾山、伊藤若冲といった江戸時代以前の巨匠による作品を、しりあがり寿、皆川明、河内倫子といった現代日本を代表するクリエイターの作品と組み合わせた8組を展示。中には、横尾忠則や菅木志雄らの作品も登場する。世界観や主題、造形、制作方法など、時代を超えた共通点を探る。光をあてるのは“古き”と“新しき”の共通点だけではない。北斎を代表する〈冨嶽三十六景〉をもとに、ユーモアや社会批評的な視点を加えて再解釈したしりあがり寿の〈ちょっとおかしなほぼ三十六景〉など、インスピレーションやパロディを通して、過去の美術に現代的な息吹を注ぐ作家たちの姿にも焦点を当てる。デザインや陶芸など幅広く紹介また本展では、狭い意味での美術に限らず、多彩な分野に目を向け、日本の創造性の豊かさを横断的に紹介。近世以前からは、仙厓義梵の墨絵《円相図》や若冲の鮮やかな花鳥画《紫陽花白鶏図》といった絵画だけでなく、尾形乾山の装飾的な陶芸や、江戸時代の僧・円空が手掛けた木彫りの仏像などを展示する。一方現代のクリエイターは、ミナ ペルホネン(minä perhonen)のデザイナー・皆川明や、日本の新国立競技場コンペで出した“古墳スタジアム案”などで知られる建築家・田根剛をはじめ、美術だけでなく建築やデザインの領域からも選出されている。新作やインスタレーションもそうした現代のクリエイターが生み出す、新作や新しいインスタレーションにも注目。破天荒で大胆な作風で知られる江戸時代の絵師・曾我蕭白に着想を得た新作を出品する横尾忠則をはじめ、古典作品に多彩なかたちで応答する現代作家の世界に触れることができる。展覧会概要展覧会「古典×現代2020ー時空を超える日本のアート」会期:2020年6月24日(水)〜8月24日(月)※当初3月11日(水)〜6月1日(月)の開催を予定していたが変更会場:国立新美術館 企画展示室2E住所:東京都港区六本木7-22-2休館日:毎週火曜日開館時間:10:00〜18:00※入場は閉館の30分前まで観覧料:一般 1,700円(1,500円)、大学生 1,100円(900円)、高校生 700円(500円)、中学生以下 無料※( )内はおよび20名以上の団体券※障害者手帳を持参の方(付添1名を含む)は入場無料※都合により掲載作品が出品できない場合あり※会期中、一部作品の展示替えあり※最新情報は公式サイトを確認【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年12月16日岡田美術館から、葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」をモチーフにした新作チョコレート「Okada Museum Chocolate 『波と富士』」が登場。2020年4月5日(日)より、箱根の岡田美術館ミュージアムショップにて発売される。なお、日本橋三越本店で開催される「スイーツコレクション」、および初出店となる伊勢丹新宿店「スイーツコレクション2020」で販売を行う。「Okada Museum Chocolate」は、喜多川歌麿「深川の雪」や伊藤若冲「孔雀鳳凰図」といった収蔵作品をモチーフにした岡田美術館の人気チョコレートブランド。新作は2020年4月5日(日)より開催される特別展『生誕260年記念 北斎の肉筆画 ―版画・春画の名作とともに―』に合わせて、葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」の中から、岡田美術館収蔵の「神奈川沖浪裏」と「凱風快晴」を表現したショコラだ。世界的にも有名な「神奈川沖浪裏」の細かな波涛や大胆な構図、「凱風快晴」の朝日に赤く染まる富士の姿を、スイーツで繊細に再現している。フレーバーは「神奈川沖浪裏」を描いた上段に、和栗にハーブを効かせた「和栗×タイム」や、巨峰とチーズの芳醇な味わいが広がる「ブドウ×ゴルゴンゾーラチーズ」をセット。「凱風快晴」をモチーフにした下段に、まろやかな甘みのバナナに爽やかなローズマリーをプラスした「バナナ×ローズマリー」や、桃の香りをアプリコットが引き立てる「ピーチアプリコット×ベルベンヌ」を並べた。フルーツにハーブやスパイスをコンビネーションさせた新感覚の8粒となっている。【詳細】岡田美術館「Okada Museum Chocolate 『波と富士』」4,801円(税込)発売日:2020年4月5日(日)販売場所:岡田美術館ミュージアムショップ住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1TEL:0460-87-3931フレーバー:上段 和栗×タイム、カシス×ブラッドオレンジ、ブドウ×ゴルゴンゾーラチーズ、胡桃×メープルシュガー下段 ハイビスカスベリー×ココナッツ、バナナ×ローズマリー、ベルガモット×アールグレイ、ピーチアプリコット×ベルベンヌ■日本橋三越本店「スイーツコレクション」期間:2020年1月29日(水)〜2月14日(金)場所:日本橋三越本店本館 7階住所:東京都中央区日本橋室町1-4-1※なお、1月6日(月)〜2月2日(日)の期間でウェブ販売あり■伊勢丹新宿店「スイーツコレクション2020」〈初出店〉期間:2020年2月5日(水)〜14日(金)場所:伊勢丹新宿店 本館6階住所:東京都新宿区新宿3-14-1
2019年11月01日京都市美術館がリニューアルし、京都市京セラ美術館として2020年5月26日(火)に開業。尚、2020年6月18日(木)までは入館を京都府在住者に限定し、事前予約制による入館制限・入館者の体温チェックを実施する。また、6月19日(金)以降は、京都府民限定を解除し、全ての人を対象に前日までの事前予約制にてオープンする予定だ。「京都市京セラ美術館」としてリノベーションリニューアルを手がけたのは、建築家の青木淳と西澤徹夫。新たなコンセプトを掲げ、歴史的美術館建築の、画期的な大規模リノベーションを実施する。「東山キューブ」現代アートなどに対応敷地の北東には、現代アートに対応する高機能な最新設備を備えた展示スペース、収蔵庫、バックオフィス、屋上庭園を備えた「東山キューブ」を新設。現代アートのほか、アニメーションやコミック、ファッション、建築、デザインなど、現代の文化芸術シーンを紹介していく。屋上庭園「東山キューブテラス」からは、雄大な東山を眺めることが可能だ。コレクションルームも新設また、本館の南回廊1階には、コレクションルームも新設。日本画、洋画、彫刻、版画、工芸、書といった近代以降の京都の美術作品を収蔵する3,600点超のコレクションから、四季に合わせた選りすぐりの作品を展示する。さらに、このコレクションルームでは、年間展示計画を事前に発表。いつ訪問すれば見たい作品を見られるのかを事前に把握することができる。スロープ状の広場「京セラスクエア」美術館前には、スロープ状の広場「京セラスクエア」が誕生。開放的な空間を創出することで、日常的な憩いの場となるとともに、アート作品の展示やパフォーマンス、イベントなどの屋外活動も実施することができる。オープンスペースの日本庭園「日本庭園」は、誰でもくつろぐことのできるオープンなスペース。折々に、様々な音楽・光・アートのイベントなどを開催する。カフェやミュージアムショップもさらに、美術館正面のエントランスの左右にカフェとミュージアムショップが開業。ミュージアムカフェ「エンフューズ(ENFUSE)」では、京都の地場の食材や手法を取り入れながらアレンジを加えたメニューや自家焙煎コーヒー、スイーツの他、岡崎公園で楽しめるピクニックセットなども提供される。ミュージアムショップ「アートラボキョウト(ART LAB KYOTO)」は、美術出版社やミュージアムショップ・ナディッフ(NADiff)、銀座 蔦屋書店などを擁するCCCアートラボが運営する新業態。ビームス創造研究所が監修したオリジナルグッズや展覧会グッズ、美術書籍から、京都の伝統文化を楽しめる限定商品や、アパレルブランドとコラボレーションしたファッションアイテム、スイーツまで、多彩なラインナップを取り揃える。開館記念展「杉本博司 瑠璃の浄土」新館「東山キューブ」では、「杉本博司 瑠璃の浄土」を2020年5月26日(火)から10月4日(日)まで開催。大型カメラを用いた写真作品を制作するとともに、古今東西の古美術などの蒐集、建築、舞台演出など幅広い創作活動を行う杉本博司の、京都の美術館における初の大規模展となる。世界初公開の大判カラー作品シリーズ「OPTICKS」や、ガラスにまつわる作品、考古遺物などが展示される。「京都の美術 250年の夢」本館では、開館記念展として「京都の美術 250年の夢」を開催。江戸後期に活躍した伊藤若冲や与謝蕪村、円山応挙にはじまり、明治から昭和にかけて京都画壇を盛り上げた竹内栖鳳や上村松園、小野竹喬、福田平八郎など、全国から集めた京都の美術の名作を揃える。尚、当初は3部構成での展示を予定していたが、臨時休館に伴い展示構成をまとめて再編。「京都の美術 250年の夢 最初の一歩:コレクションの原点」として、2020年6月2日(火)から9月6日(日)までの期間、再展示される。【詳細】京都市京セラ美術館 リニューアルオープンオープン日:2020年5月26日(火) 10:00※5月26日(火)~6月18日(木)は、京都府内在住者限定で事前予約制による入館制限を実施。京都府外在住者が予約をした場合はキャンセル扱いとなる。※6月19日(金)以降は、京都府民限定を解除。全ての人を対象に、7月5日(日)まで事前予約制にてオープン。※事前予約制実施期間中は、前売券、招待券などを所持していても必ず事前予約が必要。住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124TEL:075-771-4334(受付時間 / 12月28日〜1月2日を除く9:00〜17:00)FAX:075-761-0444受付時間:9:00〜17:00■事前予約制 詳細〈京都府内在住者限定 事前予約〉事前予約対象期間:2020年5月26日(火)~2020年6月18日(木) ※月曜は休館受付開始:2020年5月22日(金)~ ※6月9日(木)以降の予約受付は、6月4日(木)10:00〜受付開始。〈限定解除後 事前予約〉※京都府以外在住者含む全ての人が対象事前予約対象期間:6月19日(金)〜7月5日(日) ※月曜は休館受付開始:6月11日(木) 10:00〜〈各期間共通 事前予約詳細〉※複数の展覧会の観覧を希望する場合は、それぞれの展覧会について事前予約が必要。定員:展覧会30分ごと(10:00〜17:00の間)に50人 ※観覧時間は1時間以内。予約方法:予約専用サイト、電話(TEL:075-761-0239)予約受付期間:観覧日の前日まで※ウェブサイトは24時間受付(ただし、受付開始日は10:00から受付開始)、電話は10:00~18:00までの受付。※予約専用ウェブサイトは、期間によってURLを変更。※先着順。定員になり次第、受付を終了。※申込時に予約者及び同伴者全員の住所、氏名、電話番号の確認あり。※予約者を含めて4人まで受付可能。団体申込不可。※館内ではマスク着用。風邪の症状がある場合、入館不可。※最新情報はウェブサイトを確認。※開館予定などは変更の場合あり。■「京都の美術 250年の夢 最初の一歩:コレクションの原点」※第1部から第3部の3部構成としていた展示内容を変更し、展示を予定していた作品の一部を総集編としてまとめて展示。会期:2020年6月2日(火)~9月6日(日)※未公開になった「最初の一歩:コレクションの原点」の再展示※5月29日(金)より公式ウェブサイトにて事前予約受付開始。事前予約対象期間:6月2日(火)~ 6月7日(日)会場:本館 北回廊1階■杉本博司 瑠璃の浄土期間:2020年5月26日(火)~10月4日(日)会場:新館 東山キューブ
2019年09月23日特別展「DOKI 土器!土偶に青銅器展 ―はにわもいっしょに古代のパレード―」が、箱根の岡田美術館にて、2019年10月5日(土)から2020年3月29日(日)まで開催される。“古代”土偶&埴輪、土器などに注目「DOKI 土器!土偶に青銅器展 ―はにわもいっしょに古代のパレード―」は、岡田美術館では初となる、古代に焦点を当てた特別展。土器や土偶、埴輪、中国の青銅器など約80点を展示するとともに、中国との交流の中で発展したペルシア陶器も初公開する。個性派揃いの土偶と多彩な埴輪会場では、人や動物をかたどった縄文時代の人形・土偶5点と、古墳時代に、権力者の墳墓に備えられた埴輪17点を一堂に展示。山形、ハート形の顔をもつ縄文時代後期の土偶や、遮光器土偶など、個性的なルックスの土偶が勢揃いする。また、埴輪は、神聖な鳥である鶏や馬具をつける飾り馬、髪をまとめ顔に赤い化粧を施す女性、冑をかぶる武人など、様々なモチーフが表現されている。縄文土器や生きものモチーフの青銅器土器や青銅器の見所は、装飾的な文様。粘土の上に縄を転がして装飾を施した縄文土器は、縄の形状によって変化に富んだ文様が生み出された。縄の他、棒や竹管、貝殻といった道具も用いられ、文様は多様化していった。一方、中国の青銅器にあしらわれている文様は、想像上の生きものや虫がモチーフになっている。何匹も複雑に絡み合う、蛇のような龍や、鋭いくちばしに大きな眼を持つ鳳凰、生命再生の象徴である蝉などが文様の中に組み込まれている。日本と中国の比較コーナーさらに、日本と中国の名品を見比べて楽しめる展示コーナーも登場。力強い造形と、器全体に規則的に文様が施されている点が共通している深鉢形土器(火焔型土器)と饕餮文方罍(とうてつもんほうらい)は、細部まで比較してみるとそれぞれの違い・魅力をよりはっきりと感じ取ることができるだろう。また、日本の埴輪と中国の俑(よう)も比較。ともに墓の副葬品として作られた土のやきものだが、埴輪は古墳の上、つまり外に並べるもので、特徴だけをとらえた単純な造形と素朴な表情が特徴であるのに対し、俑は墓の中に埋葬されるもの。ゆえに、俑は迫真的な造形と生き生きとした表情に形作られている。【詳細】DOKI 土器!土偶に青銅器展 ―はにわもいっしょに古代のパレード―会期:2019年10月5日(土)~2020年3月29日(日)休館日:12月31日(火)、1月1日(水)場所:岡田美術館所在地:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)入館料:一般・大学生 2,800円(2,550円)、小中高生 1,800円(1,550円)※( )内は前売り料金。前売券(JTB レジャーチケット、チケットぴあ)は、主要コンビニエンスストア並びにチケットぴあにて販売。※常設展では、伊藤若冲の作品を展示する「若冲室」コーナーや、「令和の繁栄と安寧を願って おめでたい絵」コーナーなどを展開する。
2019年09月14日日本美術史を語る上で重要な位置を占める「円山・四条派」。この流派が近代に至るまで、いかに画壇に大きな影響を与えたかをたどる展覧会『円山応挙から近代京都画壇へ』が、東京藝術大学大学美術館(東京・上野)で9月29日(日)まで開催されている。【チケット情報はこちら】18世紀の江戸時代、京都では、近年大人気の伊藤若冲や曾我蕭白をはじめ、伝統的な流派である狩野派、土佐派、池大雅や与謝蕪村らの文人画など、様々な画家や流派が群雄割拠していた。そんな中、円山派の祖である円山応挙が現れたことで、京都画壇の様相は一変。特に応挙が得意とした緻密な写生画は、自然や動物などをありのままに生き生きとした姿を描き、京都の人々を虜にした。その結果、京都の画家たちはこぞって写生画を描くようになり、応挙のもとには多くの門下生が集まり、円山派という一大流派が形成された。一方、四条派の祖である呉春は、初め与謝蕪村に学び、師匠没後に応挙の画風を学んだことで、応挙の写生画に瀟洒な情趣をプラスした画風を育み、四条派を確立。呉春が住居を構えた場所が四条であったために四条派と名付けられたこの流派は、呉春の弟の松村景文や岡本豊彦などの弟子たちに受け継がれ、京都の主流派となる。そしてふたつを合わせて「円山・四条派」と呼ばれるようになり、明治維新後も「円山・四条派」は京都画壇のメインストリームとなっていった。本展は、なぜこの流派がメインストリームとなったのか、その全貌を、応挙、呉春から、竹内栖鳳、上村松園など戦前までの系譜を丁寧にしっかりと追うことで、解き明かしていこうとするのが狙い。会場は「すべては応挙にはじまる。」「孔雀、虎、犬。命を描く。」「山、川、滝。自然を写す。」「美人、仙人。物語を紡ぐ。」という4つのテーマで構成される。本展の目玉作品は、兵庫・大乗寺の応挙の最晩年にして最高傑作と言われている《松に孔雀図》(重要文化財)を含む障壁画。通称「応挙寺」と呼ばれる大乗寺には、応挙とその一門が描いた障壁画が収蔵されている。今回はその貴重な障壁画を、大乗寺の雰囲気をそのままに体感できる贅沢な立体的展示で紹介。ライトの色や当て方にも工夫が施され、細部までしっかりと応挙の筆致や色遣いを確認することができる。なお、《松に孔雀図》は東京展は全体の半分のみの出品となり、残りの半分は京都展での展示となる。そのほかにも、近年大人気の長沢芦雪の作品や、上村松園の美人画、岸駒のリアルな虎などの作品が会場に並び、モチーフは同じであっても、時代や画家によって、その表現の違いを見比べることができる構成となっている。取材・文:糸瀬ふみ同展は、京都国立近代美術館に巡回。※前期、後期、会場ごとに大幅な展示替えあり・東京展前期:8月3日~9月1日(日)後期:9月3日(火)~9月29日(日)・京都展前期:11月2日(土)~11月24日(日)後期:11月26日(火)~12月15日(日)
2019年08月14日展覧会「時を超える:美の基準」が、京都の世界遺産・元離宮⼆条城 ⼆の丸御殿台所、御清所にて、2019年8月31日(土)から9月3日(火)まで開催される。「時を超える:美の基準」は、世界のアートシーン第一線で活躍する南條史⽣と名和晃平をアドバイザーに迎えて開催する、⽇本の現代美術の展覧会。名和晃平をはじめ、デジタルアートを発信し続けるチームラボ、ガラスで粘菌やバクテリアを作る⻘⽊美歌、本物と見紛う草花を⽊彫で表現する須⽥悦弘、⾊を何層も重ねたミニマルな絵画を発表する向⼭喜章といった作家が参加。中には、新作や未発表作品も出品される。また、会場には、細見美術館の強力により、京都にも縁の深い伊藤若冲の《鶏図押絵貼屏⾵》の高精製複製(レプリカ)が登場。さらに、同じく《鶏図押絵貼屏⾵》と、「初⾳ミク」を融合させた⾁筆絵画も出品。過去から現代へと継承され、発展していく日本文化を象徴する、新たな表現を提示する。展示会場は、歴史ある二条城。通常非公開となっている、⼆の丸御殿台所と重要文化財にも指定されている御清所を舞台に、多彩な作品群を通じて日本文化の「美の基準」を紐解いていく。【詳細】ICOM京都⼤会2019開催記念 / ⼆条城・世界遺産登録25周年記念 「時を超える:美の基準」会期:2019年8月31日(土)~9月3日(火)入場時間:2019年8月31日(土) 9:00~17:45、9月1日(日)~3日(火) 9:00~16:45※⼆条城入城時間 2019年8月31日(土) 8:00~17:00(閉城 18:00)、9月1日(日)~3日(火) 8:00~16:00(閉城 17:00)会場:世界遺産 元離宮⼆条城 ⼆の丸御殿台所、御清所住所:京都府京都市中京区二条通堀川西入二条城町541観覧料:無料(ただし⼆条城への入城料が必要)参加作家:青木美歌、小林且典、須⽥悦弘、チームラボ、名和晃平、西川勝人、ミヤケマイ、宮永愛子、向山喜章 ほか※⻘⽊美歌、須⽥悦弘、名和晃平、向⼭喜章は新作および未発表作品を展⽰予定。
2019年08月10日女優の伊藤蘭が、31日(22:00~)に放送されるニッポン放送『伊藤蘭のオールナイトニッポンGOLD』のパーソナリティを務めることが決定した。伊藤はキャンディーズ解散後の1980年から1982年の2年にわたり、同局で『伊藤蘭 通りすぎる夜に』を担当。さらには2012年、1日限りの年末特別番組『伊藤蘭 通り過ぎる季節に』で30年ぶりにラジオパーソナリティを務めた。今回は自身初となる『オールナイトニッポンGOLD』の生放送に挑戦する。当日は、ソロ歌手としてのデビューアルバム「My Bouquet」の紹介をはじめ、キャンディーズ時代の話、仕事や家族、プライベートのことなどについて、トークをするほか、リスナーからのメールのメッセージにも答える予定だ。さらに番組のゲストとして、アルバム『My Bouquet』のプロデューサーの佐藤準氏、作詞家の森雪之丞氏を迎える予定とのこと。伊藤は「6年ぶりにラジオパーソナリティをさせていただくことになりました。しかも今回は生放送! 今からもう緊張でドキドキしてますが、皆さまからのメールを励みに頑張ります」とコメント。そして「ソロアルバムからの曲もたくさん紹介しますので楽しみにしていてくださいね」と話した。
2019年05月24日府中市美術館で『へそまがり日本美術禅画からヘタウマまで』が開催中です。この展覧会では、ユルくてかわいい「ヘタウマ」絵や、思わずツッコミを入れたくなる「おかしな」絵など、破壊力抜群の楽しいアートが勢ぞろい。テレビなどで続々と紹介されている話題の展覧会を取材させていただきました!「へそまがり」に注目!【女子的アートナビ】vol. 144美しく完璧に整った絵だけでなく、ちょっとヘンな絵にも感動することってありますよね。そんな「へそまがり」な感性に注目して日本美術を味わってみようと企画されたのが『へそまがり日本美術』展。入口の雰囲気も、どことなくユル~い感じで期待が高まります!展示されているのは、中世の水墨画や江戸時代に活躍した人気絵師たちの作品、さらに近現代のヘタウマ漫画など約140点。日本美術展のはずなのに、なぜかフランスの画家、アンリ・ルソーの絵も紛れ込んでいる自由な展覧会です。学芸員さんのオススメは…?今回は、展覧会の企画を担当された学芸員の金子信久さんに女子向けのオススメ作品をセレクトしていただき、anan世代の学芸員、大澤真理子さんが解説してくださいました。まず、ひとつめのオススメは、ユニークな絵で知られる仙厓義梵(せんがい ぎぼん)の《豊干禅師・寒山拾得図屛風》。虎に乗って周りを驚かせた禅僧とその弟子たちを描いた作品です。「仙厓は小さな作品が多いのですけど、大作もあります。このテーマの絵で子虎が描かれるのは珍しいんですよ。一筋縄ではいかない虎のかわいさが女子に人気です」と大澤さん。本作は前期のみの展示です。かわいい? 動物たち続いてのオススメは、長沢蘆雪(ながさわ ろせつ)の《菊花子犬図》。大澤さんこの絵の隣には、蘆雪の師匠である円山応挙が子犬を描いた《時雨狗子図》が展示されています。2つの作品を比べると、蘆雪のほうは造形がゆるいところがあり、くたっとしている姿に和んでいただけるかなと思います。ーー次のオススメ作品は、遠藤曰人(えんどう あつじん)が描いた《蛙の相撲図》。江戸時代後期の俳画です。この蛙くんたち、インパクトがありますね!大澤さんどうしちゃったの、とツッコミたくなる絵ですよね(笑)。でも、作者は仙台藩士で、俳句もたしなんでいた人なのです。ーー江戸時代の武士たちは、「たしなみ」のひとつとして絵を描いていたそうですが、こんなギャグマンガのような蛙を描く武士さん、なかなかステキです!ウワサのお殿さまも登場!学芸員さんセレクト、最後はネットでも話題になっている三代将軍・徳川家光公の作品3点です。まずは大人気の《鳳凰図》。あまりにもかわいいので、ネット世界では「ピヨピヨ鳳凰」と呼ばれているそうです!続いては、展覧会のメインビジュアルにも使われている《兎図》。ユルいというかヘタウマというか、なんともコメントしづらいビミョーな作品です。大澤さん家光公の周りには狩野探幽などがいたはずなのですが、狩野派とはまったく違う画風になっています。家光独自のスタイルですが、よく見ると、適当に描いたら絶対に出せないリアリティとか、ふわふわ感とか、ウサギらしさを出そうとしている様子がわかります。まじめにリアルにウサギを再現しようと思って描いています。ちなみに、このウサギちゃんはトートバッグにもなっています。税込み¥1,350。なんともいえない味わいがあり、思わず買ってしまいました!最後は《木兎(みみずく)図》。まるでトトロのような造形で、本当にかわいいです!大澤さんミミズクの目の部分などは単にぐりぐりと描いたのではなく、薄い墨を塗り重ねています。耳のあたりもかなり細い描線を使っているので、丁寧に描いた作品ではないかと思います。お殿さまの貴重な3作品、すべて見られるのは前期のみです。人気の若冲もあります!また、会場では、人気絵師、伊藤若冲の作品も数点見ることができます。特に、《福禄寿図》は新発見されたもので、今回が初公開。貴重な作品ですが、おでこが長すぎて、たまらなくユルいです。『へそまがり日本美術』は前期と後期で大幅な展示替えが行われます。府中市美術館では、2度目の観覧料が半額となるうれしいサービスがあるので、リピートしたほうが絶対にお得。しかも、美術館がある府中の森公園には桜並木があり、春になるとお花見も楽しめます。ぜひ春デートに、足を運んでみてくださいね!Information会期:〜5月12日(日)前期:3月16日[土]~ 4月14日[日]、後期:4月16日[火]~ 5月12日[日]※大幅な展示替えがあります。開館時間:10:00 〜 17:00(入場は16:30まで)開催場所:府中市美術館休館日:月曜日(4月29日、5月6日は開館)、5月7日[火]入場料:一般¥700 、大学生・高校生¥350、中学生・小学生¥150※観覧券を購入すると、2度目は半額になる割引券が付いています(本展1回限り有効)
2019年03月30日話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今回は、「奇想の系譜展江戸絵画ミラクルワールド」のご紹介です!■「奇想の系譜展江戸絵画ミラクルワールド」東京都美術館にて4月7日まで開催中美術史家・辻惟雄氏が’70年に記した書『奇想の系譜』をもとに、江戸時代を中心に活躍した画家たち(岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳)に白隠慧鶴、鈴木其一を加えた8人の代表作が会したのが本展。自由かつ斬新な発想に満ちた江戸絵画の知られざる魅力にふれることができます。なんでもこの「奇想の系譜」で取り上げられた6人は、葛飾北斎など江戸時代のそうそうたる画家と比べ“その他大勢”として語られていたのだとか。辻氏の本が出版されてからはそれぞれが注目され、徐々に評価が高まり、その結果のひとつとして’16年に開催された「若冲展」につながったというわけです。このときは待ち時間が最大4時間とその人気ぶりが話題になりました。さて、肝心の本展。平日に訪れたものの混雑していて「若冲ブーム」「江戸絵画ブーム」「日本美術ブーム」を実感することになりました。8人もの画家のそれぞれの筆使い、色使い、画風などが楽しめて、見どころ満載。写実的で緻密な描写の若冲作品、ポップで遊び心のある芦雪作品、極太の線でユーモラスな白隠作品……など、自分なりの解釈と楽しみ方ができます。奇想天外な発想で現代人をも驚かせてしまう江戸の職人たちの技をぜひご堪能ください!
2019年03月25日近年一大ブームを巻き起こした伊藤若冲や歌川国芳を始め、岩佐又兵衛、狩野山雪、曽我蕭白、長沢芦雪という6名の画家の独創的な作品群を紹介した、美術史家・辻惟雄による著作『奇想の系譜』。本著で取り上げられたこの6名に、白隠慧鶴、鈴木其一を加え、江戸絵画の魅力を再発見しようという展覧会、「奇想の系譜展江戸絵画ミラクルワールド」が、4月7日(日)まで、東京都美術館で開催されている。【チケット情報はこちら】『奇想の系譜』というタイトル通り、8名の画家それぞれの斬新でオリジナリティあふれる作品の数々を、いいとこどりで楽しめる本展。その1番手に登場するのが、2016年の大回顧展が社会現象にもなった、伊藤若冲だ。若冲の代名詞とも言える“鶏”だが、今回はその最高傑作に挙げられる「紫陽花双鶏図」を展示。その細密な描写と大胆な構図には、観る者の目を一瞬にして釘づけにする圧倒的な美しさがある。また近年見出された新出作品「鶏図押絵貼屏風」は、踊るような筆使いとどこかユーモラスな鶏の表情が光る、最晩年の秀作と言えるだろう。精緻なタッチとグロテスクな描写が人気の曽我蕭白。「雪山童子図」などいかにも蕭白らしい作品の中、雄大な富士山に遊び心を加えた「富士・三保松原図屏風」(展示は3月10日(日)まで)など多彩な作品群が並ぶ。さらにエンターテイナーとして観る者を魅了する長沢芦雪は、やはり「白象黒牛図屏風」が圧巻。まず目を奪われるのは、右隻の白い象と左隻の黒い牛の堂々たる姿。だが牛の腹の横で舌を出し、ちょこんと座る仔犬が、実は本作の主役なのではないかと思われるほど、愛嬌たっぷりの存在感を発揮している。白隠慧鶴の作品は、禅僧として仏の教えを伝える手段として描かれているのが特徴。その作風は力強さと軽妙さを兼ね備えており、中でも「達磨図」に代表される達磨を描いた作品が目を引く。「宮本武蔵の鯨退治」などで見せる歌川国芳の錦絵は、まるで現代アートにも通じるようなポップさ。その飛び抜けた発想力は、江戸庶民から現代人までをも魅了する。ほかにも独自の極彩色が印象的な岩佐又兵衛。酒井抱一の弟子ながら、若冲の影響も滲ませる鈴木其一。大作「龍虎図屏風」でダイナミックかつユーモラスな水墨の龍と彩色の虎を描いた狩野山雪。虎図は若冲、蕭白、芦雪も描いており、それらを見比べるのも楽しい。なお会場では、前出した芦雪の仔犬をモチーフにしたものなど、オリジナルグッズの販売も充実している。また、お得な新・北斎×奇想の系譜セット券も発売中。取材・文:野上瑠美子
2019年02月19日六本木ヒルズ森タワー52階の森アーツセンターギャラリーで『新・北斎展 HOKUSAI UPDATED』が開かれています。展示替えをしながら約480件もの作品を展示する大規模展覧会は超必見。お江戸アートを満喫できるカフェもご紹介!新しい北斎に会える!【女子的アートナビ】vol. 140『新・北斎展 HOKUSAI UPDATED』では、江戸時代後期に活躍した絵師、葛飾北斎(1760-1849)の作品、約480件(会期中展示替えあり)を紹介。20歳から90歳までの約70年におよぶ画業を6章にわけて展示しています。誰もが知る傑作や名品はもちろん、アメリカ・シンシナティ美術館が所蔵する肉筆画や、近年国内で発見された貴重な作品などの初公開作品も登場。新しい北斎に出会える展覧会です。最初はうまくなかった…?世界で最も有名な日本のアーティストのひとりである北斎が浮世絵界にデビューしたのは20歳のとき。はじめは勝川春朗と名乗り、当時人気のあった歌舞伎役者の絵をはじめ、美人画や子どもの絵、名所絵、さらには絵本の挿絵など、さまざまなジャンルの作品を手がけていました。展覧会を監修された浮世絵研究家の根岸美佳さんによると、巨匠北斎でも「デビュー当時は絵が拙い部分もあった」とのこと。そこから努力を重ね、最後には世界的にも有名な富士山や波の絵を生み出せるようになっていったそうです。初公開作品は必見!また、『新・北斎展』というタイトルには、新発見・初公開という意味もこめられているそうで、会場には多くの初公開作品が展示されています。なかでも必見は、全118点もある《津和野藩伝来摺物》。保存状態がよかったため、美しい色彩も楽しむことができます。ちなみに、摺物(すりもの)というのは一般の出版物とは異なり、「お金持ちがお金を出し合って作るプライベートの出版物なので、贅沢な絵の具などを使っている」(根岸さん)とのこと。細密に描かれているため、細かい部分まで見てみるといいそうです。この展覧会は、北斎研究の第一人者である永田生慈さんが企画・監修したもので、展示作品件数の約7割は彼のコレクションからなります。半世紀にわたり北斎の研究や作品の発掘、収集を続け、『新・北斎展』の準備も進めていたそうですが、永田さんは2018年2月に他界されました。これまでに収集された北斎作品は2000件を超え、それらは故郷の島根県に寄贈。今展に出品されたあとは、故人の遺志により、島根県のみで公開されることになっています。カフェでもお江戸気分に♪また、会場の森アーツセンターギャラリーと同フロアにある『Cafe THE SUN』では、期間限定で北斎作品から着想を得たオリジナルメニューを楽しめます。特に北斎の「冨嶽三十六景凱風快晴」をイメージした『赤富士カレー』(税込¥1,566)は写真映えすること間違いなし!ほかにも、「冨嶽三十六景神奈川沖浪裏」をイメージした『浪裏デザートプレート』(税込¥1,706)や、わらび餅、白玉、抹茶ムースなど和スイーツを盛り込んだ『北斎漫画パフェ』(税込¥1,404)などスイーツも充実しています。お得なチケットセットも…また、現在上野の東京都美術館で開催中の『奇想の系譜展江戸絵画ミラクルワールド』と『新・北斎展』を会期中に1回ずつ見られるお得なセット券(税込¥2800)も販売中です。美術史家・辻惟雄氏(1932~)が、1970年に出版した『奇想の系譜』で取り上げた画家たちの名品を紹介するこの展覧会でも、伊藤若冲など江戸時代のアートをたっぷり楽しめます。ぜひ両展あわせて、足を運んでみてくださいね!Information展覧会名:『新・北斎展 HOKUSAI UPDATED』期間:~3月24日(日) ※会期中展示替えあり開館時間:10:00~20:00、火曜日のみ17:00まで(最終入館は閉館の30分前まで)休館日:2月19日(火)、2月20日(水)、3月5日(火)会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー 52階)観覧料:一般 ¥1,600/高大生¥1,300/小中学生 600円
2019年02月16日日本文化が織り込まれた和菓子が、いま欧米諸国でも注目されている。美食大国であり、お菓子の国であるフランス・パリで、人びとに愛される和菓子店や和菓子職人から和菓子イベントまで、パリの和菓子を訪ねてみた。柚子やきな粉が定番の味にパリで好まれる和菓子の魅力とは? 日仏友好160周年記念として、7月から来年3月までフランス・パリを中心に開かれている日本文化の祭典「ジャポニスム2018」。伊藤若冲や琳派の展示会、野村万作・萬斎と杉本博司による能舞台、野田秀樹演出の舞台、石野卓球によるテクノイベント、など魅力的なイベントが日々繰り広げられている。日本文化の祭典『ジャポニスム2018』の一環で開催された「和菓子ライブパフォーマンス」。訪れたフランス人たちに大好評だった美しい上生菓子©️ 青木 悠一/Studio Lazuliジャポニスム2018の参加企画として、和菓子文化を伝える実演イベント「和菓子ライブパフォーマンス」がパリ市内で開催された。全国和菓子協会の認定団体・チーム和菓子を代表する三人の和菓子職人が、上生菓子からおはぎやどら焼きまで、さまざまな和菓子づくりを披露した。実演をするのは、全国和菓子協会の認定団体・チーム和菓子の匠©️ 青木 悠一/Studio Lazuli参加者の目のまえでどら焼きを焼き、浮島竿流しをつくる©️ 青木 悠一/Studio Lazuli会場は、フランスでは誰もが知るグラン・セザール(料理高等専門学校)「フェランディ」、そして日本でも有名なブーランジユリー「ポワラーヌ」。料理ジャーナリストやパティシエ、MOF認定のシェフを招いた「フェランディ」では、人びとは上生菓子の美しさや繊細さに驚き、素材や作り方を質問する光景が見られた。授業の合間に参加したフェランディの生徒は興味津々フェランディで指導するMOF有資格ブノワ・ニコラ氏も和菓子を味わう©️ 青木 悠一/Studio Lazuli「ポワラーヌ」では、店のご常連や地元のひとが詰めかけて、練り切りやどら焼きを試食。またヘルシー食材として大豆の人気は高いため、きな粉のおはぎにも注目が集まった。「ポワラーヌ」のパンを買いきて、イベントに参加するひとも©️ 青木 悠一/Studio Lazuliきな粉のおはぎを実演。フランス人の和菓子職人シャルロットさんの通訳もあり、質問が飛びかう©️ 青木 悠一/Studio Lazuliそして和菓子のお供は、お茶ではなくコーヒー! 和菓子にあうことで知られる、日本のコーヒーAGF®「煎」とともに、和菓子×コーヒーという新たな組み合わせでおもてなし。最近パリのカフェでもドリップコーヒーが注目されていて、人々はハンドドリップで淹れた「煎」を愉しんでいた。繊細な和菓子の味を引き立てる、香り高く爽やかな味わいのAGF®「煎」©️ 青木 悠一/Studio Lazuli来訪者の姿に「昔より餡に抵抗が少なくなった気がする。油脂を使わない、ヘルシーなデザートとして和菓子を理解するひとが増えてきました。抹茶はもちろん、柚子やきな粉には一般のひとたちも興味を持っています」とチーム和菓子リーダーの清水利仲さん。美しさとヘルシーさで注目される和菓子。近々、有名和菓子店のパリ出店もあると聞く。小さく甘い日本文化は、食の都フランスでどのような存在になっていくのだろうか。秋日和と名付けられた干菓子や飴菓子。暦や風物を織り込んだ小さく甘いアートは、フランス人の心をとらえていた©️ 青木 悠一/Studio Lazuli取材・文/森 有貴子<プロフィール>江戸の老舗や職人などの取材が多く、相撲、歌舞伎、落語と江戸文化好き。オンラインマガジン「暮らしとおしゃれの編集室」(主婦と生活社)にて「大人の江戸あるき」というコラムを連載中。2019年から和菓子連載を予定。
2018年11月25日岡田美術館から、新作チョコレート「Okada Museum Chocolate『福井江太郎風・刻(かぜ・とき)』」が登場。岡田美術館内ミュージアムショップで販売。岡田美術館のシンボルがチョコレートに喜多川歌麿「深川の雪」や伊藤若冲「孔雀鳳凰図」、神坂雪佳「燕子花図屏風」、尾形光琳「菊図屏風」など、収蔵作品をモチーフにしたチョコレートが人気を博す岡田美術館。2018年10月に迎えた開館5周年を記念して、新たに福井江太郎「風・刻」をモチーフにしたチョコレートが誕生した。モチーフとなった「風・刻」は、岡田美術館の正面に展示されている縦12m、横30mの大壁画。江戸時代より俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一といった琳派の画家たちに描き継がれてきた「風神雷神図」を、日本画家・福井江太郎が現代に蘇らせた作品で、約400年に及ぶ時の流れまでもが描き込まれている。開館以来、岡田美術館のシンボルとして来館者を迎えてきた。「風・刻」をチョコレートで表現するのは、美術館専属のマスターショコラティエ・三浦直樹。イタリアの食文化に造詣の深い三浦ならではのトマト×カマンベールチーズや、和の食材を用いたサワークリーム×梅、柚子×山葵、チーズケーキのような味わいのクリームチーズ×バニラ×レモンなどバリエーション豊かな全8種類のフレーバーをセットにした。ホワイトデーにおすすめな『歌麿・深川の雪』などもなお、岡田美術館では新作の他にも、『歌麿・深川の雪』『若冲・孔雀鳳凰』『雪佳・燕子花』『光琳・菊』など、アートをモチーフにしたショコラを揃える。喜多川歌麿の肉筆浮世絵の大作「深川の雪」をモチーフにした『歌麿・深川の雪』は、雪の上に銀粉を振りかけて華やかに仕上げたチョコレート。ゴルゴンゾーラチーズ×ベーコンチップ、白トリュフ×南瓜など8種のユニークなフレーバーを贅沢に詰め合わせている。大人の雰囲気漂う、ホワイトデーギフトにもぴったりな1品だ。【詳細】■Okada Museum Chocolate『福井江太郎風・刻』4,800円(税込)発売日:2018年9月30日(日)販売場所:岡田美術館ミュージアムショップ住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1TEL:0460-87-3931フレーバー:クリームチーズ×バニラ×レモン、サワークリーム×梅、柚子×山葵、ライム×マンゴー、ラムレーズン×バニラ、ラベンダー×ラズベリー、ゴルゴンゾーラチーズ×ハチミツ、トマト×カマンベールチーズ■三越のホワイトデイ2019※三越公式ホームページにて期間限定販売。期間:2019年2月15日(金)~3月3日(日)商品ラインナップ:・Okada Museum Chocolate 『福井江太郎 風・刻』 4,801円(税込) HSG©FUKUI・Okada Museum Chocolate 『歌麿・深川の雪』 4,801円(税込)・Okada Museum Chocolate 『若冲・孔雀鳳凰』 2,801円(税込)・Okada Museum Chocolate 『雪佳・燕子花』 2,801円(税込)・Okada Museum Chocolate 『光琳・菊』 2,801円(税込)※画像写真の無断転載を禁じる。
2018年10月12日滋賀県甲賀市、緑豊かな湖南アルプスの山中に位置する「ミホ ミュージアム(MIHO MUSEUM)」は、上質なアートと雄大な自然を一度に満喫できる日本最高峰の美術館として人気を博している。「美術を通して、世の中を美しく、平和に、楽しいものに」との想いから生まれた同館は、書画、陶磁器、茶道具、漆工芸を始めとした多彩な日本美術品とともに、エジプト、ギリシャ、ローマ、アメリカ、中央アジア、中国など、世界各地の古代美術品約3,000点を収蔵。常時250から500点が公開され、質の高いコレクションは海外からも高い評価を得ている。しかし、ミホ ミュージアムの魅力はその貴重なコレクションだけではない。圧巻は自然と一体化した建築美。パリ・ルーヴル美術館のガラスのピラミッドなどで知られる建築家のI.M.ペイ氏が手掛けた遊歩道からトンネルと橋を経て美術館へと至るアプローチは、中国の古典『桃花源記』に描かれた桃源郷がモチーフになっている。多くの建築評論家が“時空を越えるトンネル”と評したことからもわかるように、トンネル内部は時を忘れる異空間。銀色の壁が山の緑や桜の薄桃色を映し、季節の中で微妙に表情を変えていく。トンネルを抜け、渓谷に渡された全長120メートルの吊り橋を経て到達する美術館棟。そのエントランスホールは不思議な律動感で満たされている。丸窓のついた大きなドアが音もなく左右に開くと、ルーバー越しに柔らかな光を浴びて、狭い風除室に入る。さらに内側の扉が開くと、ガラスルーフが歩調に合わせてゆっくりと上昇。視界の広がりとともにルーバーが複雑に角度を変えながら、穏やかな山々が連なる大パノラマへと導いてくれる。「自然と建物と美術品の融合」をテーマに、美術館棟の約8割が地中に埋設された構造になっているが、明るい太陽の光や豊かな木々のぬくもりを直に感じられる空間は、それをまったく感じさせない。幾何学模様に張り巡らされたガラスのアトリウム構造は、光との調和に加えて、窓の向こうに見える樹齢180年の松の枝ぶりや、その先に望む湖南アルプスの山並みまでも見事に計算し尽くされており、その幻想的な風景は屏風絵のような美しさだ。また、館内のレストラン、カフェ、ミュージアムショップも訪れる楽しみの一つだろう。レストランとカフェでは、そば、うどん、おむすびなど、和食の魅力を凝縮したメニューの他、季節の和洋菓子、コーヒー、ハーブティー、ワインなどを用意。無肥料・無農薬の厳選食材を使用したメニューはファンも多い。3つのミュージアムショップでは、オリジナルグッズ、ステーショナリー、書籍や雑貨の他、オリジナルワインの販売も行っている。なお、現在は8月26日まで夏季特別展「赤と青のひ・み・つ 聖なる色のミステリー」が会期中。修復後、初公開となる江戸時代を代表する絵師・伊藤若冲筆「達磨図」の展示を始め、古代から近世における美術品に表された赤と青に焦点を当て、人々と色との関わりを紹介する他、色のエネルギーを感じられる様々な体験コーナーとワークショップを実施。夏の休暇を利用して、都会の喧騒から遥か離れた滋賀の“桃源郷”へ足を延ばしてみては。【展覧会情報】2018年夏季特別展 夏休みスペシャル企画「赤と青のひ・み・つ 聖なる色のミステリー」会期:6月30日~8月26日会場:MIHO MUSEUM住所:滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300時間:10:00~17:00 ※入館は16:00まで休館日:月曜日入場料:一般1,100円、高・大生800円、小・中生300円 ※20名以上の団体は各200円割引
2018年08月11日元SMAPの香取慎吾が、日仏友好160年を記念した日本文化・芸術の祭典「ジャポニスム2018:響きあう魂」(以下「ジャポニスム2018」)の公式企画として、9月19日~10月3日にパリ・ルーブル美術館のシャルル5世ホールで自身初の個展となる展覧会「NAKAMA des ARTS」を開催することが決定した。香取慎吾国際交流基金が事務局を務める「ジャポニスム2018」(開催期間:2018年7月~2019年2月)の「公式企画」では、伊藤若冲展や歌舞伎を始め世界から注目される現代美術、映画、舞台までどれも世界的に注目される多様な日本文化が紹介され、香取の展覧会もその一つとして実施される。また、「ジャポニスム2018」全体の広報大使に任命されることも決定。今後は、日本・フランスの両国で様々な広報活動を展開していく。香取は、ルーブル美術館での展覧会開催に「アートにゴールはないと思い続け、描き続けている僕ですが、目指すゴールと言ってもおかしくないルーブル美術館でスタートできることに、僕のアート脳が爆発しています。たくさんの人に僕を感じてもらいたいです」と喜び、広報大使についても「僕の大好きなフランスと日本の“響きあう魂”をパリで世界中の方々に体感してもらえたらうれしいです!」と意気込んでいる。国際交流基金の安藤裕康理事長は「香取慎吾さんは歌手、俳優といった活動にとどまらず、アーティストとして壁画、オブジェ、絵画、さらには自身のSNSなど幅広いメディアを通じ常に表現活動を続け、その姿はあらゆる世代から大きな反響を受けています。その活動ぶり、発信力の強さは日本文化・芸術の祭典である『ジャポニスム2018』の広報大使にまさにふさわしいものであり、また、多様な日本文化の魅力を紹介する『ジャポニスム2018』の公式企画として香取さんの展覧会を実施することとなりました」と説明。「香取さんのなにものにもとらわれない自由な作風、突破力を伴う作品をフランスの皆様にお楽しみいただくとともに、香取さんの広報大使としてのご活躍を期待しています」と語っている。展示内容は、既成の枠にとらわれずあらゆる枠組みを超えていくものとなり、「アートを題材にしてNAKAMAとつながりたい」というコンセプトのもと、絵画、オブジェでだけでなく香取の好きなファッション、そして「新しい建築」とのコラボレーションを紹介する。現在、香取は作品の準備に取り掛かっており、既存の作品からも念入りに選定を行っていく予定だという。
2018年05月28日タトラス(TATRAS)は、日本の伝統工芸を取り入れた新ブランド「リヴィール プロジェクト(REVEAL PROJECT)」のデビューコレクション受注会を、10月20日(土)から10月28日(日)まで、タトラス&ストラダ エスト青山店(TATRAS & STRADA EST AOYAMA)で行う。引き渡しは2019年1月末から2月上旬を予定。リヴィール プロジェクトとは「リヴィール プロジェクト」は、タトラスのクリエイティブ ディレクター坂尾正中が、日本の伝統工芸を未来に伝承することを目的に立ち上げた新ブランド。パリ・ファッション・ウィークにて発表したデビューシーズンの2018-19年秋冬コレクションでは、京都の木村染匠とタッグを組み、京手描友禅の技術を生かしたボマージャケット7種類を製作した。世界遺産・二条城で日本初披露国内では、2018年4月24日(火)、京都・二条城にてプレゼンテーション形式で初披露となった。世界遺産・二条城内に佇む、重要文化財・台所前に出現した特設会場。プロジェクションマッピングにより龍が映し出された建物の扉が開くと、ボマージャケットを身に纏ったモデルたちが姿を現した。絵柄は伊藤若冲の軍鶏や河鍋暁斎の髑髏などシルクを採用したジャケットのバックスタイルには、職人が1つ1つ手描きした友禅の絵が施されている。絵柄は伊藤若冲の軍鶏や、河鍋暁斎の髑髏と蜥蜴、松、姫など7種類。ボディはブラック、ネイビー、グレー、カーキの4色が揃う。和の趣に未来的な要素を合わせたスタイリング京の匠による友禅のジャケットを羽織ったモデルの足元には、日本の伝統を思わせる足袋を合わせて。降りしきる雨をしのぐためモデルが携える番傘も、和の趣を添えている。また、京都が誇るものづくりを未来に伝えていくという強い意志を感じさせる、フィーチャーリスティックなスタイリングも印象的。ヘッドにはネオンのように輝きを放つ装飾をあしらい、ボトムスにはハーフパンツやスウェットといった機能的なスポーツウェアを差し込んだ。なお会場には、このプロジェクトに賛同するとよた真帆、北島康介、窪塚洋介、土屋アンナ、レスリー・キー、国木田彩良が駆けつけ、「リヴィール プロジェクト」のデビューを祝した。「リヴィール プロジェクト」では、今後も年2回、さまざまな日本の伝統工芸が持つ技術を生かしたコレクションを発表していく予定だ。受注会がタトラス&ストラダ エスト青山店で10月20日(土)から10月28日(日)までタトラス & ストラダ エスト 青山店で行われる「リヴィール プロジェクト」デビューコレクションの受注会では、全7柄、ボディカラー6色、4サイズから、自分好みのものをセレクトした、オリジナルの1着を完成させることができる。また、ランウェイで披露された柄の他にも、タトラス&ストラダ エスト青山店限定の柄を用意。渋谷パルコの工事仮囲いのアートウォールなどを手掛けたコラージュアーティスト・Kosuke Kawamuraによるグラフィックを、京手描友禅で表現する。【詳細】「リヴィール プロジェクト」デビューコレクション受注会受注期間:2018年10月20日(土)~10月28日(日)受注店舗:タトラス & ストラダ エスト 青山店引渡時期:2019年1月末~2月上旬(限定の柄は+1ヶ月)価格:100万円+税 ※限定の柄は価格未定【問い合わせ先】タトラス ジャパンTEL:03-5708-5188
2018年04月27日「大江戸展」が、長崎県美術館 企画展示室にて開催される。会期は2018年3月24日(土)から5月27日(日)まで。「大江戸展」には、教科書で誰もが目にしたことがあるような江戸時代を代表する名作の数々が集結。東京富士美術館が所蔵する屏風、襖絵、浮世絵、工芸品など約110点を、前期約70点・後期約80点に分けて公開する。見どころは、琳派の傑作「風神雷神図」。「風神雷神図」は、俵屋宗達や尾形光琳、酒井抱一と琳派の巨匠たちが描き続けてきた重要なテーマの1つだ。今回は、九州で初公開となる鈴木其一の襖絵が、前期のみ特別に展示される。さらに、浮世絵師の葛飾北斎や歌川広重、奇想派の伊藤若冲など、各巨匠の作品を目にすることができ、江戸時代に花開いた日本特有の美意識に触れることができる。【概要】「大江戸展」会期:2018年3月24日(土)~5月27日(日)※前期 3月24日(土)~5月6日(日)/後期 5月9日(水)~5月27日(日)休館日:4月9日(月)、5月14日(月) ※5月7日(月)・8日(火)は展示替えのため大江戸展のみ休場。開館時間:10:00~20:00(最終入場19:30)TEL:095-833-2110会場:長崎県美術館 企画展示室(長崎県長崎市出島町2番1号)観覧料:大人 1,400円(前売1,100円)、学生(小学~大学) 800円(前売500円)、小学生未満無料※15名以上の団体、障害者手帳保持者及び介護者1名までは前売料金。※会期中、本券でコレクション展にも入場可。※前売券は 2月25日(日)~5月6日(日)まで、各種プレイガイドにて販売。詳細は公式サイトにて。
2018年03月04日特別展「名作誕生ーつながる日本美術」が東京国立博物館にて開催される。会期は2018年4月13日(金)から5月27日(日)まで。特別展「名作誕生ーつながる日本美術」では、国宝・重要文化財を含む約130件が集結。作品同士の影響関係や共通する社会背景などの「つながり」に着目した12のテーマ別に紹介する。美術をより深く鑑賞するきっかけとしても、日本美術の入門篇としても楽しむことができる。展覧会のみどころジャンル、時代、地域を超えた名作展示されるのは、奈良時代の仏教美術からは重要文化財「伝薬師如来立像(やくしにょらいりゅうぞう)」や、室町時代の絵画からは雪舟等楊の国宝「破墨山水図(はぼくさんすいず)」、江戸時代の工芸からは尾形光琳の国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱(やつはしまきえらでんすずりばこ)」など。ジャンルや時代、地域を超えた名作たちを楽しむことができるのは、この展覧会の魅力の1つだ。「つながり」にフォーカス「つながり」のテーマは、材質や技法、特徴的な形やモチーフなど様々。名作がどのようにつながり誕生したのか、巨匠たちがどんな物や人とつながり作品を生んだのかを、展覧会を通して明らかにする。「若冲と模倣」では、生涯を通じて同じモチーフの同じ型を繰り返し描き、独自の表現を確立した伊藤若冲を取り上げる。会場では初期と晩年の作品を比較することができる。また、中国の画風を取り入れた雪舟等楊の重要文化財「四季花鳥図屛風」と、同時代の明の水墨画を見比べたり、『伊勢物語』の世界を一望に見渡せる「伊勢物語図屛風」や『源氏物語』をモチーフにした工芸品を見たりすることで、作品同士の「つながり」を感じられる構成になっている。その他にも菱川師宣の「見返り美人図」をはじめとする人物画や風俗画、岸田劉生の「道路と土手と塀(切通之写生)」などの風景画など、数々の名匠による作品が展示される。雪舟等楊「倣夏珪山水図」が東京初公開さらに会場では、1933年以降所在不明だった、水墨画家・雪舟等楊の幻の作品「倣夏珪山水図」を展覧会後期に展示。2017年に84年ぶりに再発見され、話題となったこちらの作品の東京での一般公開は本展が初となる。会期中は展示替えもなお会期中は、4月13日(金)~5月6日(日)の前期展示と5月8日(火)~5月27日(日)の後期展示で展示替えを実施。前期と後期で異なる作品を楽しむこともできる。開催概要創刊記念『國華』130周年・朝日新聞140周年 特別展「名作誕生ーつながる日本美術」会期:2018年4月13日(金)~5月27日(日)※前期展示4月13日(金)~5月6日(日)、後期展示5月8日(火)~5月27日(日)休館日:月曜日 ※4月30日(月・休)は開館時間:9:30~17:00 ※金曜・土曜は21:00、日曜・祝日は18:00まで※入館は閉館の30分前まで場所:東京国立博物館 平成館(上野公園)住所:東京都台東区上野公園13-9料金:当日 一般1,600円 大学生1,200円 高校生900円前売 一般1,400円 大学生1,000円 高校生700円団体 一般1,300円 大学生900円 高校生600円※全て税込、中学生以下無料、団体は20名以上、障がい者と介護者1名無料(入館の際に障がい者手帳などを提示)チケット取り扱い:東京国立博物館正門チケット売場(窓口、開館日のみ)、展覧会公式サイト、各種プレイガイド前売券販売期間:2月1日(木)~4月12日(木)【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2018年02月16日(写真提供:鳥取教育委員会事務局) 「“国宝”は、ひれ伏して見るのではなく『運慶の作品はイケメンだわ』とか『雪舟の構図って変じゃないかな』など肩の力を抜いて見たほうが、本質が見えてきます」 そう語るのは「国宝応援プロジェクト」の応援団をしている明治学院大学の山下裕二教授。今年は国宝の制度がスタートして120年――。芸術の秋には、さまざまな場所で「国宝」がお披露目されている。とはいえ、国宝については、知らないことが多いという人も……。そこで、国宝についてのトリビアを集めてみた。■国宝って、どう決まるの? 文化庁の調査官が、重要文化財のなかから候補を選び、それを4人の委員で構成される文科省の文化財分科会で決定される。 「国宝に指定されるのは、歴史的価値や最高ランクの美術的優れた文化財です。ただ、人気がある伊藤若冲の『動植綵絵』は国宝に選定されてしかるべき作品ですが、宮内庁所蔵、つまり皇室の持ち物ということで、国宝指定の対象外になります」(山下教授・以下同) 国宝の数は現在1,101件。今年は7件の美術工芸品が新たに国宝の仲間入りをした。 ■最大、最小の国宝は? 最大は、世界最大の木造建築物でもある「東大寺大仏殿(金堂)」。幅57メートル、奥行き50.5メートル、高さ46.8メートル。ちなみに奈良の大仏さん(盧舎那仏像)は4階建てのビルと同じ大きさ!最も小さいのは教科書でもおなじみの「金印(漢委奴国王印)」。たった1辺2.3センチ、重さ108グラムしかない。 ■国宝のない県は? 徳島県と宮崎県が、いまだ国宝ゼロ県。国宝をたくさん持っているのは、東京国立博物館がある東京都(277件)。 ■国宝の茶碗は海外産ばかり。 国宝の茶碗は8点あるが、国産は2点だけ。ほか6点は中国や朝鮮半島から伝えられたもの。黒褐色の素地に金を散らしたような「油滴天目茶碗」も南宋時代の中国から伝来したもの。ちなみに茶碗に限らず、国宝に焼き物が少ないのは、“使われてナンボ”で残っていないから。 ■見るのに命懸けの国宝があった 鳥取県にある三佛寺の奥の院「投入堂」は“日本一危険な国宝”とも言われる。標高520メートルの断崖絶壁に張り付く建物は、滑落を防ぐため1人での入山は禁止。ワラジを履いて、1時間以上険しい山を登って、ようやくその姿を目にすることができる。 ■国宝は売買できる? 売買はできるが、文化庁長官の許可が必要。また国宝は国有にしたほうが管理しやすいため、国が優先的に買う権利を持っている。 ■日本で最も愛される国宝は? ’13年に東京国立博物館が行ったWEBアンケートの「あなたが観たい国宝は?」で見事1位になったのが桃山時代に活躍した絵師・長谷川等伯の「松林図?風」。 「余白が多くを占めているのが美しさのポイント。西洋美術に大きな影響を与えました。間近で見ると、荒々しい墨のタッチと繊細な筆遣いに、ため息が出てしまいます」 ■銀閣は国宝で、金閣が違うのはなぜ? 国宝だった金閣(鹿苑寺)は’50年7月に全焼。国宝指定も取り消された。金閣は、再建されよみがえったが、国宝の名を冠することは、いまだかなわない。銀閣は、日本最古の書院造りで、’51年に国宝に指定されている。 トリビアを知って、国宝ともっと仲よくなろう!
2017年11月01日木曜日連載、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店による今読むべき1冊。今週は、現在愛知県美術館にて開催されている「長沢芦雪」展の公式図録『開館25周年記念 長沢芦雪展 京(みやこ)のエンターテイナー』。愛知・名古屋の支店・ナディッフ愛知(愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター地下2階)によるご紹介です。■『開館25周年記念 長沢芦雪展 京(みやこ)のエンターテイナー』本書は、現在愛知県美術館にて開催されている「長沢芦雪」展の公式図録。江戸時代中期に京都で活躍した絵師長沢芦雪は、円山応挙の門下生で、今日では伊藤若冲や曾我蕭白と共に「奇想」の画家と称され、その人を驚かせ楽しませるエンターテイナーとしての資質を特徴とする画家の一人。展覧会では、46年の生涯の中で描かれた、最初期の作品から最晩年までの作品80点超が展示され、本書はその全作品をカラーで掲載。図録の表紙や展覧会ポスターに採用されている虎は無量寺(和歌山県)の襖絵に描かれたもの。一見迫力のある虎のようで、実は水辺の魚の目線から描かれた子猫を表したのだという。その構想の裏付けを解説するため、展示室では畳・柱・鴨居を設置してオリジナルに近い状態で鑑賞できるよう工夫されている。芦雪が「白像黒牛図屏風」で黒牛の足下に描いた子犬の愛くるしさは高い人気を集め、展覧会の解説役としても子犬が度々登場する。芦雪の絵画には他にも多くの動物が描かれており、その豊かな表情の表現力も注目される点である。ナディッフ愛知では、関連書籍や雑貨と共に、芦雪の絵画に登場する動物たちをHANSAのぬいぐるみで構成するフェアを開催中。なお、愛知県美術館の改修工事休館に伴い、ナディッフ愛知は11月20日より休業となる。【書籍情報】『開館25周年記念 長沢芦雪展 京(みやこ)のエンターテイナー』執筆:山下裕二、金子信久(府中市美術館)、岡田秀之(嵯峨嵐山日本美術研究所)、深山孝彰(愛知県美術館)、佐藤晃子(ライター)版元: 長沢芦雪展実行委員会言語:日本語ソフトカバー/220ページ/297×226mm発売:2017年価格:2,222円【展覧会情報】「開館25周年記念 長沢芦雪展 京(みやこ)のエンターテイナー」展会場:愛知県立美術館住所:愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター10階会期:10月6日~11月19日開館時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)料金:一般 1,400円、高大生 1,100円、中学生以下無料休館日:月曜日愛知県美術館「長沢芦雪」展公式サイト
2017年10月12日京都の二条城と京都芸術センターで開催中の「アジア回廊現代美術展」では、8月19日から10月15日の日程で、日中韓のアーティスト25組、約33点の展示が行われている。歴史的建造物×東アジア現代美術が織り成す、幻想的な展示の見どころをお届けしよう。「アジア回廊 現代美術展」は、毎年、日本・中国・韓国の各国政府から一都市が選定され、文化の力で東アジアの相互理解を促進し、開催都市のさらなる発展を目指すプロジェクトのメインプログラムで、2017年は京都市で8月から11月にかけて現代美術の展示の他、舞台、音楽、マンガやアニメなど多様な展示やイベントが催される。二条城の会場で最初に目に飛び込んでくるのは、ソウル在住のアーティスト、チェ・ジョンファの「フルーツの木」。「台所」の前庭に展示されているこの巨大なバルーンは、フルーツや野菜がたわわに実った木で“異次元の憩いの空間を提供する”意図が込められているのだそう。チェ・ジョンファ《フルーツの木》(2015)ほの暗い「台所」に足を踏み入れると、チェ・ジョンファによる2点の作品が出迎えてくれる。普段は非公開となっている「台所」の、高い天井と風通しよく設計された建築に感動しつつ、プラスチック製のボウルを組み合わせてクリスタルのオブジェのように設えた「アルケミー(錬金術)」と、入口の背後に横たわる巨大な大根のバルーン「涅槃」に目を奪われることだろう。「涅槃」は、チェ氏が敬愛する伊藤若冲の「果蔬涅槃図」に描かれている大根をモチーフにしているのだという。チェ・ジョンファ《涅槃》(2017)続いて、草間彌生の「無限の網のうちに消滅するミロのヴィーナス」と、一筋の糸にさまざまな海の水から育てられた塩の結晶が結ばれた、宮永愛子の「結〈二条城〉」。隣の展示室には、キム・スージャによる鏡張りの作品「遭遇 ー 鏡の女」が展示されている。草間彌生《無限の網のうちに消滅するミロのビーナス》(1998)日中韓の3人のアーティストグループ西京人が架空の国「西京」について語る映像作品「第4章:アイラブ西京ー西京国大統領の日常」、台所から望む中庭に展示されているツァイ・グオチャンの「盆栽の舟:東アジア文化都市2017京都のためのプロジェクト」も必見だ。「盆栽の舟」は、東アジア文化都市2016奈良市で、東大寺の境内の池に設置していた木造船を移築したもので、この展覧会のテーマである“東アジアの国々の文化の相互存続”を象徴する作品といえるだろう。ツァイ・グオチャン《盆栽の舟》2017東アジア文化都市2017京都のためのプロジェクト広大な二の丸庭園と本丸庭園を抜けた先にある、お堀の池に展示されている三嶋りつ惠の「光はいつでもそこにある」も印象的な作品だ。水面に浮かぶ約600個のヴェネツィアンガラスがきらきらと輝く様を眺めていると、遥か昔の時代へタイムスリップしたような気分に浸れる。世界遺産「元離宮二条城」の敷地内に忽然と現れた現代美術の展示は、重厚な雰囲気の会場とのコントラストが鮮やかで、忘れ難いアート体験をもたらしてくれることだろう。屋外展示が多く、写真撮影可能な作品も多数あるため、散策しながら“東アジアのアート回廊”を歩く楽しみを満喫してほしい。また、登録有形文化財でもある元小学校をリノベーションしたアート施設「京都芸術センター」にも多数の作品が展示されている。三嶋りつ惠《光はいつでもそこにある》(2017)【イベント情報】「東アジア文化都市 2017京都 アジア回廊 現代美術展」■元離宮二条城会期:8月19日~10月15日住所:京都市中京区二条通堀川西入二条城町541時間:8:45~17:00(最終入城16:00)なお二の丸御殿台所・東南隅櫓は9:00~16:45入場料:現代美術展600円(別途二条城の入場料が必要)■京都芸術センター会期:8月19日~10月15日住所:京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2時間:10:00〜20:00入場料:無料
2017年09月07日展覧会「ぼくらが日本を継いでいく-琳派・若冲・アニメ-」が、2018年1月10日(水)から16日(火)まで、新宿髙島屋で開催される。本展で展示されるのは、400年の歴史を誇る琳派の日本画と漫画・アニメのキャラクターを融合した作品群。「日本古来の絵画の流れを受けているともいえる漫画やアニメを、琳派的手法で描くとどうなるか?」という視点から、日本画と着物を基盤とする京都の老舗工房・豊和堂の絵師が、琳派へのオマージュ作品として描いたものだ。会場では、2015年に京都国際マンガミュージアムで開催された「琳派オマージュ展」などで発表された作品から、若冲の作品に着想を得て2017年に制作された新作まで、計35点を一堂に展示。作品は全て豊和堂の絵師による肉筆画で、約1000点に及ぶ日本美術コレクションを有する、京都・細見美術館の所蔵品に着想を得ている。伊藤若冲「鶏図」と初音ミクを組み合わせた〈初音ミク×若冲鶏〉のほか、〈ブラック・ジャック×富士烏〉、〈リラックマ×軒端の梅〉など、伊藤若冲や俵屋宗達、神坂雪佳らの作品をモチーフに、現代のキャラクターたちが時代を超えて日本画に融合した、ユニークな世界観の作品が楽しめる展覧会となっている。なお、会場には物販コーナー併設。ポストカードやクリアファイルをはじめとするオリジナルグッズ、会場限定の商品などが販売される。【開催概要】展覧会「ぼくらが日本を継いでいく-琳派・若冲・アニメ-」会期:2018年1月10日(水)〜16日(火)会場:新宿髙島屋11階 特設会場入場時間:10:00〜19:30(20:00閉場)※但し1月12日(金)・13 日(土)は20:00まで(20:30閉場)※最終日は17:30まで(18:00閉場)入場料:無料
2017年09月02日細部にまで宿る、東国を旅した画家の魂雪村周継は戦国時代に武将の子として生まれ、出家して画業に専心していました。茨城や福島、神奈川など現在の関東地方の各地を遍歴して活躍し、数多くの水墨画を残しています。大きな屏風から小さな掛軸まで、作品一つひとつの細部に雪村独自の世界観が表現されており、隅々まで目が離せません。大物絵師や知識人も魅了された奇想の世界伊藤若冲に始まり、最近ブームとなっている「奇想」画家。雪村はその元祖といわれ、破天荒でユニーク、大胆で繊細な世界観は、現代に至るまで数多くの画家や知識人を魅了しています。江戸時代の画家・尾形光琳は雪村に憧れて模写などに励み、「マネジメントの父」ピーター・F・ドラッカーも雪村の作品に魅せられ作品を所蔵しているんです。あなたも元祖「奇想」の虜になっちゃいましょう♪取材・文/五十嵐綾子イベント情報イベント名:特別展「雪村―奇想の誕生―」催行期間:2017年03月28日 〜 2017年05月21日住所:東京都台東区上野公園12-8電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年04月08日琳派の伝統美を受け継いだ神坂雪佳の「燕子花図屏風」をモチーフにした「雪佳燕子花図屏風チョコレート」が、2017年2月1日(水)から14日(火)まで、日本橋三越本店で先行販売される。金地の屏風に燕子花の群生を描いた「燕子花図屏風」をモチーフにしたボンボンショコラが誕生した。フレーバーは、桜×抹茶、木苺×イチジクといった和を感じられるものから、マスカルポーネ×コーヒー、ゴルゴンゾーラ×オレンジピールといった洋風なものまで、個性豊かなバリエーションが揃う。今年は食感にもこだわり、サクサクとした歯触りの粒も織り交ぜている。はんなりと美しいビジュアルは、コーヒータイムを至福の時間にしてくれそうだ。そのほか、伊藤若冲「孔雀鳳凰図」や尾形光琳「菊図屏風」をモチーフにしたチョコレートも揃う。 【アイテム詳細】岡田美術館チョコレート販売期間:2017年2月1日(水)~14日(火)会場:日本橋三越本店本館7階催物会場住所: 東京都中央区日本橋室町1-4-1※岡田美術館ミュージアムショップでも販売予定。住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493−1・雪佳燕子花図屏風チョコレート 2,601円(税込)・光琳菊図屏風チョコレート 2,601円(税込)・若冲孔雀鳳図チョコレート 2,601円(税込)・ボンボンショコラセレクション 2,601円(税込)・失恋チョコレートバー 1,801円(税込)・スライスオレンジ 1,001円(税込)・アマンドショコラ 901円(税込)
2016年11月21日写楽インスパイア展伊藤若冲、北斎漫画に続き、今年は写楽。画業はわずか約10か月の江戸で最もミステリアスな絵師 写楽にトップクリエイターが挑んでいます。■東洲齋 寫樂画/古平正義印刷に集中した作品。鮮明な色彩で際だったモチーフが謎の絵師を強く印象づけます。スーパーロボット展■HAKUTO月面探査ローバーフライトモデル/au HAKUTO MOON CHALLENGEベンチャー企業ispace,東北大学吉田研究室、そしてプロボノの多彩なキャリアのメンバーから成るチーム、HAKUTO。GoogleがスポンサーとなりXPRIZE財団が運営する、民間組織による月面ロボット探査の国際賞金レースに、このHAKUTOの含む16チームが参加しています。HAKUTOは日本企業の高い品質を強みに技術の集合体による軽量小型化で挑戦。会場では走行操縦が体験できます。エアテント展広大な敷地に点在するバブル型テントは、NAKED Inc.、河口洋一郎×東京大学などTOPクリエイターが競演する小宇宙。夜ライトアップされると幻想的な空間が広がります。■パタパタアニメーション/トーチカ×大阪電気通信大学サンリツオートメイションが協賛するヒト型レスキューロボットコンテストのために共同製作したパタパタ時計型ソーマトロープ映像作品。映像作家トーチカと大阪電気通信大学とで共同製作。エアーを送るとスケボーや野球など2020年東京五輪で加わる新5種目のアニメーションも。取材・文/武位教子店舗情報店名:ABLE & PARTNERS TOKYO DESIGN WEEK 2016住所:東京都新宿区霞ヶ丘町2-3営業時間:●前期:2016年10月26日(水)〜10月31日(月)●後期:2016年11月2日(水)〜11月7日(月) ※11月1日は終日閉場開場時間11:00〜21:00 ※最終日は20:00まで価格帯:入場チケット ¥2,500(一般当日券)※昨年の入場料3,000円から2,500円に料金改定
2016年10月29日暮らしまわりのスタイリストとして活躍する伊藤まさこさんは、実は「さりげない気配りの達人」。その絶妙な“気配り”の秘訣、そして周囲の人からの、伊藤さんの「気配りエピソード」を紹介します。***18時からのオフの時間は、「友人たちとの食事を楽しむことが多い」と伊藤さん。アトリエにはよく友人が集まり、その楽しそうな様子は彼女のインスタグラムでも垣間見られる。「人を招いたときに気をつけているのが、ゲストを緊張させないこと。我が家に到着したら、すぐに自由に過ごしてもらえるように工夫をしています」例えば、グラスやカトラリーははじめから用意し、誰でもすぐ手にできる場所にセット。食事が始まれば、伊藤さんも一緒にテーブルについて、おしゃべりに興じる。ゲストがくつろげるように、丹念な準備をしているのだ。また、楽しかった様子はSNSにもアップ。「多くの人が目にするものだから、言葉は選んでいます。アップする写真も、見て楽しい、おいしそうって思ってもらえるものだけと決めていますね」とはいえ、耳に心地よいことばかりを並べて済ませているわけではない。言いにくいこともちゃんと伝えるようにしている。「おかしいと思ったら、すぐその人に伝え、それで終わり。引きずりません。思ったことをいつ伝えるかも大切にします」そんな伊藤さんのことを、料理家の坂田阿希子さんは「温かさのあるカジュアルな気配り名人」だと話します。「とにかくフットワークが軽いんです。SNSで彼女が和菓子をアップしていたので“食べたい”とコメントしたら、すぐに差し入れてくれて(笑)。不思議なことに、彼女の行動からは、これは特別なことじゃないのという雰囲気を感じとれるから、お返ししなきゃと思わず、素直に受け取れるんです」つい最近も料理の差し入れをもらったという坂田阿希子さん。伊藤さんには、男らしさと女らしさが共存しているとも話す。「愛猫が亡くなってしばらく経ったとき、“娘と庭で摘んだから”という簡単な手紙と一緒にブーケを玄関のドアにかけてくれていたことがあって。その心遣いが本当に嬉しかったんです。悲しんでいた私と適度な距離を保つ男前な感じと、花や料理にこめられた女らしさと。そんなバランスがちょうどいい人なんです」◇伊藤まさこさん暮らしまわりのスタイリストとして活躍する傍ら、旅や食にまつわる本も出版。ほぼ日刊イトイ新聞のサイトでは、お弁当の連載も担当する。『ちびちび もぐもぐ お酒とごはん』(PHP研究所)は11月に発売。◇坂田阿希子さん料理家。「studio SPOON」主宰。雑誌や書籍で活躍しながら、料理教室も開催。著書『わたしの作りおき便利帖』が発売されたばかり。※『anan』2016年10月5日号より。写真・馬場わかなスタイリスト・伊藤まさこ取材、文・野村紀沙枝
2016年09月29日