産休や育休を終えて職場復帰するワーママたちは、職場でさまざまな壁にぶち当たることがあると思います。「こんなはずじゃなかった」と思い悩む前に、産休や育休中からの準備が必要です。今回はワーママの体験談をもとに、スムーズに職場復帰するためにやっておきたいことについてご紹介します。目次(1)休みに入る前に復帰時期を決めておく(2)休み中も職場の状況を把握しておく(3)仕事に必要なスキルは鈍らせない(4)スケジュール管理を1か所で行う(5)意地にならない●(1)休みに入る前に復帰時期を決めておく『まず大前提として、産休や育休に入る前から職場復帰する時期を設定しておいたほうがいいです。復帰時期が明確に決まっていれば、産休や育休中にも復帰に向けて保育園探しや仕事の準備などができますから。「保育園が決まったら復職しよう」とか考えてると、なかなかできませんよ』(30代ママ/会社員)休みに入る前に復帰時期を決めておくことで、復帰への準備を計画的に進められるということです。モチベーションの維持にも役立ちそうですね。●(2)休み中も職場の状況を把握しておく『産休や育休に入る前に、職場で仲の良い人と連絡先を交換しておいて、逐一社内の状況や雰囲気、人事異動、担当変え、自分が担当していた仕事の進捗などを報告してもらうといいと思います。社内の状況がわからないまま復職しても疎外感を味わうことになる し、慣れるまでに時間がかかります』(40代ママ/会社員)これは納得ですね!自分が休んでいるあいだの社内の様子を把握しているのといないのとでは、復帰後に大きな違いがあるでしょう。なお、社内の様子を伝えてもらった人には、お菓子などのちょっとしたプチギフトを用意するなど、きちんとお礼することも忘れずに。●(3)仕事に必要なスキルは鈍らせない『私の場合、営業事務なので、休み中もPCスキルが落ちないように表計算とかの練習はしてました。基本的な業務で躓きたくないので…』(20代ママ/会社員)仕事で必須となるスキルは鈍らないようにしておくというのは、大事なことですね。復帰後に「戦力外」となってしまわないよう、休み中にスキルアップをはかるために勉強する など、できることはやっておいたほうが賢明です。●(4)スケジュール管理を1か所で行う『復職後は、仕事に育児や家事などやることが多くて大変。うっかり子どもの予防接種を忘れてしまったり、仕事の締切を忘れてしまったりなんてことがあったら困るので、1か所で仕事のスケジュールも家庭のスケジュールも管理できるようにしておくといいです。「これさえ見ればOK!」というようなスケジュール管理表を作っておくと、便利でオススメ』(30代ママ/会社員)仕事とプライベートの予定は分けて管理している人も多いと思いますが、1か所で管理したほうが良いとのこと。前日に翌日のタイムテーブルを作っておく、というのもいいかもしれませんね。●(5)意地にならない『久々の仕事復帰で、どうしても業務時間内に仕事が終わらず、残業してやってました。同僚から「手伝うよ」と言われても、頑なに「自分のせいだから」と言って拒否していた時期がありましたが、頑張りすぎて体調を崩し、結局みんなに迷惑をかけました 。だから、サポートしてくれる環境があれば、無理しないで頼った方がいいです。無理だと思ったら早めに「ごめんね、お願い」と頼むことも大切です』(40代ママ/会社員)無理をしすぎて周りに余計な迷惑をかけてしまうより、素直に周りのサポートを受け入れ、頼ることが大切。だからといって、「やってもらって当然」という態度はNG。多くの人から反感を買ってしまいます。「ありがとう」という感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。たまにお菓子の差し入れなどをするのも良いでしょう。----------いかがでしたか?ママがスムーズに職場復帰するためには、休みの期間中が勝負と言えそうです。時間に余裕のあるときから、復職に向けてできることをしっかりやっておきましょう!●文章/パピマミ編集部●モデル/倉本麻貴(和くん)
2016年09月30日子どもが産まれてからも仕事を続ける女性は増えており、時短勤務を利用する方も少なくありません。時短勤務とは、条件を満たせば適用される、子どもが3歳になるまで原則1日6時間の“短時間勤務”が可能 となる制度のこと。出産後の職場復帰にあたって、「フルタイムで働くのは不安」「慣れるまでは短時間で働きたい」というワーキングマザーにとって、この短時間勤務制度はとても便利なものと言えます。しかし、時短勤務ならではの悩みを抱える方もいらっしゃいます。そこで今回は、時短勤務をしたことがあるワーママのみなさんに、時短勤務で悩んでいたことについて聞いてみました。●(1)肩身が狭く居心地が悪い『周りがどんなに忙しくて残業しまくっていても、自分は16時で退社してしまうため、非常に肩身が狭いです。「お先に失礼します」と言うとき、本当につらかった』(30代ママ/広告制作)『営業さんが退社時間ギリギリで私に仕事を依頼してきたとき、隣の女性社員が「○○さんは時短勤務でもう帰っちゃうから、私がやります」と言ってくれた。ありがたかったけど、言い方にトゲがあるように感じて居心地が悪かった。そうやってほかの人に頼まなくちゃいけないことが多くて、いつも申し訳ないな と思っていた』(20代ママ/営業事務)周りが忙しいのに自分だけ……という後ろめたさを感じてしまう人は多いようです。また、自分の仕事をほかの人にサポートしてもらわなければならないというのもストレスになるとのこと。●(2)自分は戦力外なのだと落ち込んだ『時短勤務だとできることがどうしても限られてしまうので、責任のある仕事は任せてもらえません 。産休前と比べて自分でも戦力外なんだなって自覚してしまい、ずっとモヤモヤしてました』(40代ママ/編集)産休前にバリバリ働いていた人ほど、その落差から自分の無力さを痛感して悩んでしまうのでしょうね。●(3)残業ができないから仕事を持ち帰ることになる『時短勤務の場合、残業をしても残業代は出ないし、保育園のお迎えや晩ご飯の支度などもあるため、基本残業はできませんでした。それでも終わらない仕事があって、何度も家に持ち帰った ことがあります。子どもを寝かしつけてから仕事に取りかかるたび、いろいろ考えてつらくなって泣きそうになりました』(30代ママ/企画)配慮が足りない職場だと、仕事の量をコントロールしてもらえず、このように抱え込んでしまうこともあるんですね。●(4)すべてが中途半端な気がして自己嫌悪『仕事も子育ても家事も何もかもが中途半端 な気がしてきて、「本当にこのままでいいんだろうか」と悩んだ。でも結局、「つらいのは今だけだから大丈夫」って同じ道を通ってきた先輩に言われて吹っ切れた。フルタイム勤務に戻った今では、周りに認めてもらえるようしっかり働いてます』(30代ママ/営業)これもやはり、時短勤務ならではの葛藤といえそうです。----------いかがでしたか?時短勤務を経験したことがある方なら、共感できるエピソードだったのではないでしょうか。仕事に一生懸命で真面目な人ほど、時短勤務でいろいろな葛藤を抱えてしまうんだなということがわかりました。しかし、悩みすぎればそれこそ仕事にも子育てにも影響が出てしまいかねません。「できないものは仕方ない!どうせ今だけだ!今はできることを頑張ればそれでいい」と割り切ることが大切 なようですね。そして、時短勤務に限らず言えることですが、ワーキングマザーへの配慮を周りも忘れてはならないなと思いました。●文章/パピマミ編集部●モデル/ゆみ
2016年09月15日男性の育児休業取得率はわずか2.3%(2015年厚生労働省調べ)。期間も2週間未満の短期間が半数以上だという現実。なかなか出会うことのなかった育児休業取得パパ。とうとう見つけました!長くて短い3カ月今年2016年4月から3カ月の育児休業を取得した上田千秋さん。復職して1カ月もたたない7月に、お散歩コースの商店街で待ち合わせをしました。1歳になったばかりの娘のNちゃんと一緒です。47歳でパパになった上田さんが“育休”を取得したきっかけは「疲れた妻をサポートして彼女のストレスを軽減したかったから」。温厚だった奥さんが、産後から少し強い口調になり、厳しい表情を見せ始めたことが気になっていたのだとか。マスコミ関係の仕事をされている上田さん自身も、約2年前に育休について取材。制度を知っていくうちに、実際に使ってみたいという気持ちが芽生え、実際に取得するに至ったそうです。では、取得してみてどうだったのでしょうか?変化や気づきなどを聞かせてもらいました。パパの気付き“世の中のお母さんはなんて大変な仕事をしているのだろうか・・・”「頭ではわかっていたんですよ、大変な仕事だって。でも実際にやってみて“実感”としてわかりました」と上田さん。朝起きて食事を作り、食べさせてから子どもを連れて散歩。合間に洗濯、掃除に買い物。育休中は料理にも挑戦したそう。「育児だけでなく、次から次へと迫ってくる“家事”と“雑事”。読書やランニングの趣味も少しは楽しめるかと期待していたのですが、甘かったです」育休前も休みの日は子どもと過ごしていた上田さんですが、それはただの“いいとこ取り”でしかなかったと言います。「もう1つ誤解していたのは、働いているママだけが大変だと思っていたこと。でも実際はそうではなくて、専業主婦のママもものすごく大変だと知りました」育休に入ってから、大人との会話がめっきり減った上田さん。上田さんの場合は専業主婦の妻が家にいたことで、孤独を感じることはなかったそう。でも妻は毎日、朝から晩まで子どもと1対1。仕事という別の世界、逃げ場のない主婦がひとりで育児と家事をこなすのはとても大変なことだと体感したと言います。「この3カ月でお母さんを見る目が変わりましたね。自分の母親も含め、妻にもより感謝するようになりました」。母親代表の一人として、私まで感謝されている気分になる、うれしい言葉でした。「それと“虐待”などは一部の特別な人がすることだと思っていましたが、問題行動の裏には必ず何かがある。そしてそれは特別なことではなく自分たちの日常にも普通にありうることなのだと、実感しました」。この3カ月で以前より視野が広くなった、と話してくれました。ママの感想“週末のお楽しみ子育てから、一緒に子育てをするスタンス”に変化「育休取得前は、夫にとって子育ては週末のお楽しみ!で細かいことは私におまかせでしたが、育休に入ってからは“一緒に子育てをする”スタンスに変化しました」と妻のYさん。成長著しい1歳前の3カ月間を子どもと一緒に過ごすことで、通常だとパパが見逃してしまいがちな“はじめての○○”を、たくさん見てもらえてよかったと、Yさんもうれしそう。以前から食事の準備以外の家事はやっていた上田さんですが、育休中は料理もがんばりました。クックパッドなどでレシピを調べ、パスタ、煮物、中華も作れるように。「『大きくなったら食べてくれるかな』と、将来娘のために料理を作ってあげたいという思いがあふれていて、微笑ましかったです」。Yさんがパパの変化を一番感じているのかもしれません。同時に「子どもがグズる中での料理が、いかに大変かを知ってもらえてよかった」と、強調。実はどれだけ大変でわずらわしいことかを体感してもらうために、料理中の上田さんの足にNちゃんがまとわりつくよう、あえて放置してみたのだとか!口で伝えるよりも実際に感じてもらう作戦です。これからパパになる後輩たちにメッセージを「育休を取得するかどうか迷っているのなら、取った方がいい。しかし20代30代、私はそういう考えを持たなかったし、正直持つ余裕がなかったです。だから後輩たちに“取るべきだよ!”と大きな声では言えないな...」と上田さん。ある程度の年齢になり、人生を振り返る時期だったからこそ育休を取得できたのかもしれないと。「たとえ育休を取得しなくても30分早く家に帰る、お皿洗いや洗濯物を干す、朝は子どもの世話をしてから出勤するなど、男性がやれることはまだまだいっぱいあります」。会社帰りに居酒屋店に立ち寄ったり、マージャンに興じていた自身を振り返ってのコメントでした。「育休は男性も取るべき!どんどん取りましょう!」というメッセージを期待していたので、この返答に驚きを隠せなかった私。確かに働く男性として、会社での立ち位置や仕事内容もいろいろあって、簡単には言えないでしょう。それに妻の立場としても夫に無理を言えないのは私も同じ。まだまだ男性の育休取得は社会に浸透していないのです。最近は保育園の送迎にもパパの姿を多く見るようになりました。育休取得とはいかなくても、毎日子どもの世話や家事をしているパパの存在、そして上田さんのように勇気をもって育休を取ったパパの存在、こうして取材に気持ちよく応じ表に出てくれたこと、これらの小さな積み重ねにより世の中の流れは少しずつ変わっていくはず。そう信じて、今後もパパ取材を続けていきたいと決心したのでした。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2016年08月18日仕事とプライベートのバランスは取れていますか?忙しくて自分の時間が持てない、有給休暇が取りにくいなど、会社に対して不満を持っている人もいらっしゃるかもしれません。また女性の場合、働き方は結婚や出産によって変化するもの。株式会社オークローンマーケティングの調査によれば、働く女性の約4人に1人が、仕事と育児の両立に課題を感じているそうです。では、海外はどうなのでしょうか?今回は、アメリカの情報サイト『mother nature network』から、世界で最も働きやすい国をご紹介します。■1:ドイツ経済協力開発機構(OECD)のまとめた統計によれば、ドイツ人は週に27.8時間しか働かないそうです。労働時間が短いと、生活水準も低くなると思われがちですが、ドイツはそうではありません。高い生活水準を保つだけでなく、ヨーロッパのなかでもっともしっかりとした経済を持つ国のひとつなのです。■2:ブルガリアブルガリアは子育てしやすい国です。最大410日間の有給出産休暇があり、母親の給料額の90%が支払われます。また2年目の有給育児休暇でも、最低給与の受給資格があります。さらには、必要ならば母親の代わりに父親や祖父母が2年目の有給育児休暇を取ることも可能です。■3:ブラジルブラジルは、世界でもっとも有給休暇日数が多い国として知られています。フルタイムで働く人ならば、41日間の年休が与えられます。このうち有給休暇が30日、国家法定有給公休日が11日です。自分のために自由に使える時間がたくさんあるのです。■4:フランス経済協力開発機構によれば、他の加盟国と比較し、フランス人は年間の労働時間がおよそ200時間少ないといいます。また休暇日数も多く、トータル40日間のうち、30日間が有給休暇、10日間が公休日です。■5:フィンランドブラジルとフランス、そしてフィンランドは有給休暇の日数が多い国です。フィンランドは、年間で最大40日、うち10日間が公休日です。またフィンランド人の0.4%しか、週に50時間以上働いていないそうです。■6:オランダオランダでは、年間の実労働時間が1,378時間、週ではわずか27.6時間。労働時間が短い国なのです。また毎年28日間の有給休暇、100%の給与が保証される16週間の有給出産休暇があります。■7:ノルウェーノルウェーは、労働者に十分な育児休暇を提供しています。期間中は100%の給与が49 週間支払われるか、あるいは80%の給与が59週間支給されます。また毎年35日間の有給休暇が与えられます。■8:デンマークデンマークは、経済協力開発機構が発表する「ワークライフバランス(仕事と生活の調和)の良い国」ランキングでトップに輝いています。52週間の有給出産休暇、34日間の有給休暇があります。また労働者の0.4%しか、週に50時間以上働いていないのです。■9:リトアニアリトアニアでは、寛大な育児休暇が与えられます。1年間の休暇期間100%の給与が支払われるか、仮に2年間休みを取っても、1年目は70%の給与額、2年目は40%の給与額が支払われます。■10:スウェーデンスウェーデンの育児休暇制度は、世界でもっとも充実しているといわれています。母親と父親あわせて480日間、または16ヶ月の有給育児休暇を取得できます。この480日は、子どもの年齢が8歳になるまでに両親の間で使うことが可能。他にも毎年36日間の有給休暇が与えられます。また経済協力開発機構が発表する「ワークライフバランスの良い国」トップ10にランクインしています。*プライベートの時間をしっかり確保できることで、仕事に対するモチベーションも上がるはず。有給休暇が多い、育児休暇制度が充実している環境は、まさに理想的ですよね。もし移住が出来るとしたら、みなさんはどの国を選びますか?(文/椎名恵麻) 【参考】※The 10 best countries to work in-Mother Nature Network※女性の働き方・働きがいに関するアンケート調査-株式会社オークローンマーケティング
2016年06月19日大人になってから自分の足りない知識やスキルを痛感することがあっても、なかなか勉強する時間はとりにくいもの。もし産休・育休に入ることがあれば、この期間はスキルアップが目指せる絶好のチャンスです。私も育休中に資格勉強に励みましたので、今回はスキルアップの機会について紹介します。■まずは資格の下調べをだいたい出産予定日の約1カ月前から産休に入るかもしれませんね。このときからガツガツ勉強するのではなく、まずは「下調べをするぞ」くらいの気持ちで大丈夫です。まずは次のような情報を調べおきます。大切なのは“育児しながら勉強すること”を念頭において、あまり過密スケジュールにならないようにしましょう。・どんな資格がとりたいか・必要な勉強の期間について・勉強方法(独学、通学、 通信教育など)・試験日■つぎは出産に専念!下調べが終わったら、焦らず出産に専念してください。出産直後は体力がなくなっていて、さらに赤ちゃんの夜泣きや授乳ペースなど、不慣れなことだらけです。くれぐれも無理はせずに、ゆっくり出産の喜びにひたりましょう。もし余裕があるときは、資格の参考書や勉強に必要なものをそろえておくといいですね。■忙しい子育て中の勉強にも役立つスマホアプリ産後3~4カ月過ぎには、ママも育児のペースがつかめてくるころ。私は家族が寝てからの夜中~明け方に集中して勉強し、日中は授乳やオムツ替えをした直後に、少し落ち着ける時間が20~30分、数回とれました。この日中のスキマ時間にはスマホアプリの活用がおすすめ。簿記試験に挑んだときには、「パブロフ3級/2級 仕分け問題」のアプリ(無料)を利用しました。その場で問題が解けるようになっていたので、結構使えます。ほかの勉強系のアプリも出ているようですし、参考書とあわせて、ぜひアプリもチェックをしてみましょう。■見逃せないYouTubeの講座動画アプリ以外にも、ママの強い味方はYouTube。親切な人たちが、講座動画を作っています。参考書だけではイマイチ理解しきれないときや、読むほどの時間がないときにYouTubeで講座を見ると、楽々勉強がすすめられます。イヤホンを用意しておけば、寝ている子どもの隣でも視聴できて便利かもしれません。スキルアップのためだけでもなく、大人になってからの勉強は、意外と楽しい一面もあったりします。子どもの笑顔の励ましがあれば、ママは百人力! 機会があれば、挑戦してみてはいかがでしょうか。
2016年06月13日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。子どものためには、誰もができるだけのサポートをしたいと考えます。そして、国や地方自治体では、実際にそのための制度がいろいろと整備されています。これらの公的支援は、資格さえクリアすれば誰もが受けることができますが、一部の制度はその存在が十分に知られていなかったり、手続きが煩雑だったりするために、十分に活用されていないこともあります。ひょっとしたら、あなたも受けられる支援を逃しているかもしれません。ここで一度、子どもと親が受けられる公的支援の見直しをおすすめします。●働くママの『出産手当金』と『育児休業給付金』出産のために仕事を休み給料が支給されない、または給料が減額される場合、月給日給額の3分の2相当額が出産前後約100日分支給されるのが出産手当金です。これは、健康保険被保険者のための制度 。一方で育児休業給付金は、雇用保険被保険者のための制度で、原則1歳未満の子どもの養育のために育児休業を取得した場合、賃金の50~67%が支給されるというものです。●産休・育休中の社会保険料免除産休や育休を取得している間の社会保険料(健康保険や厚生年金など)が免除される制度もあります。毎月の保険料額は数万円と意外と大きいこともあり、ぜひ確認したいポイントです。●児童手当0歳~中学を卒業するまでの子どもを養育する人に支給され、その支給額は所得額、子どもの年齢や人数によって異なりますが、1人につき10,000~15,000円 となっています。児童手当を受け取れるのは、家計を中心として支えている人。夫が働き妻が専業主婦であれば夫が、夫婦共働きの場合は収入の多いほうが、給付を受けることができます。●児童扶養手当など一人親家庭への支援母子・父子家庭を支援する制度も徐々に充実してきています。児童扶養手当は、原則として0~18歳までの子どもを養育する一人親家庭に給付されます。これも、所得や扶養人数によって支給額が異なりますが、全額支給の場合は子ども1人なら42,000円、2人なら47,000円 と手厚いものとなっています。ただ、母子・父子家庭であっても、一定収入のある近親者と同居していると、所得制限にひっかかって支給停止になることがあります。ほかにも、一人親の生活を支援するための給付金として、ひとり親家庭の住宅手当があります。所得制限があるものの、家賃を5,000円程度補助してくれます。市町村によって、制度内容が異なるので、要確認です。●入園祝いや補助金保育園や幼稚園への入園祝いを地方自治体がプレゼントしてくれることがあるのをご存じでしょうか?主に私立の保育園や幼稚園に入園する際にかかる費用の一部を補助金として支給する制度を持つ地方自治体があります。月額で1~2万円、入園料補助で3~8万円 と太っ腹な例もあるので、早速ホームページなどで確認してみましょう。●就学費用補助小学校や中学校の費用は、公立ならば無料だと考えがちですが、実際には制服・給食・文具・旅行積み立てなどで月数千円から1万円程度の支払いが必要となります。この一部や全部を補助してくれるのが就学費用補助という制度です。所得制限がありますが、各学校が提示する支払の多くが対象となるため、家計を大きく助けてくれます。●子ども医療費補助子ども医療費助成制度は、子どもの医療費の一部または全部を補助するというもので、より広い範囲の子どもが受給できます。風邪やケガなどで医療機関を受診する機会の多い子どもを持つ家庭にとって大きな助けとなります。一方で、ひとり親家庭のための医療費助成制度は、所得によって制限がかかりますが、子どもだけでなく子どもを養育する親の医療費も補助される という特徴があります。●まとめとして出産にともなう経済的負担を軽減してくれる『出産育児一時金』や『出産手当金』は、出産する病院などが手続きを代行・説明してくれることも多く、もらい忘れる可能性は少なめです。そのほかの公的支援の多くは、該当者が申請してはじめて補助を受けられるものがほとんどなので、一度市役所などで腰を据えて説明を受ける時間を取りたいですね。ひょっとしたら当然もらえる補助金をもらいそびれている可能性もあります。補助金は、申込み期間が決まっていて遡っては受給できないものもあります。早速、該当する公的機関に相談してみましょう。【参考リンク】・出産や育児への公的な経済支援を知りたい | 公益財団法人生命保険文化センター()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年05月29日女性の社会進出が進み、共働きの家庭も少なくない現代。結婚したら家庭に入るのが普通だった昔とは違い、生涯働き続けることのできる職業を希望する女性も増えています。そんな中、いま人気の職業として注目を集めているのが“看護師” 。国家資格として難関試験を突破した人だけが就くことのできる職業で、大きな責任を伴う仕事でもあります。今回は、看護師の人気の秘密についてスポットを当ててみたいと思います。●看護師が人気のワケ●(1)就職に困らない『何といっても国家資格ですからね。夫の転勤で職場を変わる必要があったときも全く心配することはありませんでした。今後、子どもを産んで産休・育休を取るときも、復職できる安心感はありますよ』(30代女性)大学を卒業しても就職が難しいという現代、よほど細かく条件にこだわらなければ就職先が見つからないということはないでしょう。そのため、家族の事情で住む場所を変わるような場合でも、全国どこでも安心して職場を探すことができます 。特に復職のしやすさは大きなメリットで、医療の現場で働くということからも産休・育休は取得しやすいと言えます。●(2)高収入『責任ある仕事だし、夜勤もあって体力的にも大変ですが、その分お給料はしっかりもらえます。普通のサラリーマンをしている同い年の中では一番もらっていると思いますよ』(20代女性)看護師となるためには国家試験に合格しなければならず、高いハードルを乗り越えなければならないだけあって給与は高い水準にあります。また夜勤があるため、手当てがもらえる ことで一層高い給与をもらうことができるようです。●(3)現場に出るのが早い『医療系の仕事には、医師はもちろん薬剤師なんかもありますよね。ただ、この2つは学校に6年間も通わなければいけないんです。看護師は、大学なら4年、看護学校なら3年で卒業して試験が受けられるんです。この数年の違いは大きいと思います』(30代女性)看護師と並んで人気の職業である薬剤師。薬剤師は国家試験を受験するために6年間の課程を修了しなければならず、現場に出るまでの時間が長くなります。また、試験の合格率も看護師の方が高い ため、「いち早く現場に出て人の役に立ちたい」と考える人にとっても人気となっているようです。----------看護師は魅力的な職業ではありますが、3交代での勤務形態が体力的にきつかったり、女性ばかりの職場で人間関係に悩んだりすることもあるなど、決して楽な仕事ではありません。しかし、感謝の言葉をかけてくれる患者さんに携わることのできる仕事は、やりがいも大きいもの。表面的なメリットだけにとらわれず、本当に自分のやりたいことは何なのか考えて、選択してほしいと思います。●文章/パピマミ編集部
2016年05月22日昨年12月に第1子となる男児を出産したお笑いタレントのなるみが、9日放送の『なるみ・岡村の過ぎるTV』(ABC 毎週月曜 23:17~ ※関西ローカル)でおよそ5カ月ぶりに産休から復帰することが6日、わかった。なるみの出演は昨年の12月27日放送分以来。収録では、番組のメーンをともに務めるナインティナインの岡村隆史に復帰は知らされておらず、なるみがサプライズでスタジオに現れて岡村を驚かせた。岡村は「鳥肌が立った!」と度肝を抜かれながらも、「お帰りなさい!」と歓迎し、復帰を喜んだ。また、なるみが「赤ちゃんに会いたい?」と岡村に持ちかけ、ベビーカーに乗せた長男をテレビで初めてお披露目する一幕も。このベビーカーは岡村が出産祝いとして番組内でプレゼントしたもので、なるみは「『これがあのベビーカー』と赤ちゃんよりも注目された」と笑わせた。そんな「ベビーカーのおじさん」こと岡村が、赤ちゃんの抱っこやベビーカー押しに挑戦。緊張のあまり固まってしまうなど慣れない扱いに戸惑いつつも、赤ちゃんのかわいさに「ずっと見てられる」とデレデレの様子だった。そのほか番組では、なるみが人生初の出産と育児について明かすトークを展開。未来の妻の出産には「立ち会いたい」と望む岡村を「耐えられるかなぁ」と不安にさせる壮絶な出産体験や、子育てに奮闘するママのリアルな実感などを語る。(C)ABC
2016年05月06日1月に第一子を出産したタレントのSHELLYが22日、テレビ東京のスタジオで行われた経済ドキュメンタリー番組『未来世紀ジパング~沸騰現場の経済学~』の収録後、復帰会見を行った。番組では、2015年12月からのSHELLY不在の間、「産休シフト」として大浜平太郎(テレビ東京報道局)がヘルプに入り、”SHELLYフレンズ”として小島瑠璃子、ハリー杉山、ホラン千秋、山口もえ、ユージが交代でゲスト出演していた。SHELLYは、「『番組は守る』と言ってくださったので、戻って来ることができました」と復帰の喜びを語り、「こんな風にサポートしてくれたら、戻って来られる、と伝わってくれれば」と視聴者にメッセージを送った。また、産休中に同番組を見ながら、自分がいなくても番組が成り立っていることに「非常に不安を感じました(笑)」と複雑な心境も吐露。しかし、「普段は発信する側の気持ちで見てしまうけど、視聴者の目線で楽しめて、いいリセットになった気がします」と前向きに話した。久しぶりの収録には「びっくりするくらい脇汗をかいた」と苦笑い。番組では、女性活躍について取り上げたいという希望を持つものの、一度取り上げた際には「そんなに数字が伸びなかった」と明かし、「その問題が、番組を見ている日本の経済を支える人にまだ、ピシッとはまらないのが寂しかったですけど、身近な問題として取り上げていくことができれば」と希望を語っていた。SHELLY復帰の放送は25日を予定している。
2016年04月22日先日とある企業の人事担当者からこんなお話がありました。「エース級と呼ばれていた女性社員が、出産後に復帰したら働きぶりがガラリと変わってしまって……」。このエース級と呼ばれていた女性は、指示がなくとも率先して動いて、同僚の仕事が遅れていたらカバーし、自分がコミットした成果を着実に上げる。そんな働き方を出産前までしていました。産後は予定通り復帰したものの、以前ほど仕事への意欲が感じられないというのです。彼女の働く意欲が本当に減退したのかはさておき、周囲は「以前の彼女とは違う」と感じて少なからず困惑している状況です。きっと彼女自身も、周囲のそんな空気は察知していると思います。○仕事への意欲低下は本当?私たちの働き方、いわば「スタイル」はそれぞれ異なります。そのスタイルは外からも見えやすいので、周囲の人は相手のスタイルを見て「あの人は仕事が好きだよね」といった風に勝手に位置付けていくものだと思います。これとは別に、同じく一人ひとりが持っているものとして、何のために働くのかという仕事における「目的」があります。これはスタイルとは違って、外からは非常に見えにくいもので、基本的には本人が口に出して言わなければ分からないものです。この「目的」が見えないので、周囲はスタイルからその人の目的を勝手に推測します。いわゆるバリキャリ・ゆるキャリと言われる分け方も、外から見た誰かが勝手に分類したものではないでしょうか。このように他人から見えるのは仕事のスタイルでしかないので、産育休から職場復帰したものの、これまでより早く退社するようになったり、今まで1人で完結していた仕事を同僚に振ったりするようになると、周囲は「あの人なんか変わった……」と違和感を感じるようになるのです。実際には「スタイル」だけでなく「目的」も同時に変化していることが多いのですが、ここで問題なのは、スタイルの変化だけが目立って、目的が変化したことに周囲の誰も気づいていないことです。そうこうしている間に、周囲は仕事のスタイル変化から勝手にネガティブな推測を始めます。その結果として、冒頭の人事担当者の発言のように「以前は意欲的だったのに、最近やる気が感じられないなぁ」などと捉えられてしまうのです。○職場では、出産後の価値観の変化を伝えよう出産というライフイベントが母親に与える影響は大きく、価値観がガラリと変わることだって珍しくありません(むしろ、変化して当たり前だと筆者は思っています)。そんな中では、仕事に対する目的だって当然変わるでしょう。そこでオススメしたいのが、出産を経て職場に復帰する際には、産休前から変化した部分を自分自身で捉えて、「今後、私はこんな風に働いていきたいんです」と自分から口に出して伝えることです。そして、そんな女性社員を迎える側の上司や同僚も、以前と同じではない・変化してしかるべきという視点に立って、その変化を知る努力をするべきです。最近では、復帰前に面談をする企業が増えてきました。この面談では、単に条件や業務内容について話して終わるのではなく、この重要な変化について話し合う時間にしてもらいたいと思います。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィールここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2016年04月13日ヴォーカーズは4月5日、4月1日の「女性活躍推進法」施行に合わせて、企業リサーチサイト「Vorkers」において「女性版:業界別 残業時間・有給休暇消化率ランキング」を発表した。今回の調査レポートは、Vorkersに寄せられた女性社員からの会社評価レポート8745件(残業時間8745件、有休消化率8159件)を対象に、平均残業時間(月間)と有給休暇消化率(年間)を業界別ランキングとして集計したもの。「平均残業時間(月間)」を集計した結果、残業時間が短い業界1位の「病院、医療機関(21.13時間)」と、残業時間が長い業界1位の「広告代理店、PR、SP、デザイン(63.64時間)」では、約3倍の開きがあったという。病院・医療機関で働く女性のコメントとしては、「産休、育休制度が確実に取得でき、出産の度にお祝い金を組合から支給されます。産休については、多くの場合は9カ月を過ぎた辺りから取得でき、育休については男女ともに1年間は基本給が支給され、最長で3年間まで取得することができます。また、午前中だけの勤務や週に数時間だけ勤務するなど、希望の勤務形態を申請するなどもの措置もあります」などが紹介されている。コンサルティング・シンクタンクで働く女性のコメントとしては、「男性と同様に徹夜を含む長時間労働をいとわず働くことができるならば機会は与えられるが、あくまでアップオアアウトの世界なので、子供がいるなど個人の事情はあまり考慮されない」などが紹介されている。一方、「有給休暇消化率」を集計した結果、最も有休を取れている業界1位は「官公庁、独立行政法人(63.86%)」、最も有休を取れていない業界は「フードサービス、飲食(31.00%)」となり、約2倍の開きがあったという。官公庁・独立行政法人で働く女性のコメントとしては、「職員は有休の他に夏休みの日数もとても多い。また有休は1時間単位で取得できることがとても良いと思った。事務スタッフも入社してすぐに有休をもらえるし、基本的にいつでも有休は取得できる。繁忙期でなければ前日や当日も可能」などが紹介されている。「フードサービス・飲食で働く女性のコメントとしては、「バイトの急な欠勤のカバーを全てしなければならずライフワークバランスを保つのが非常に難しかった」などが紹介されている。
2016年04月06日【ママからのご相談】結婚してかなりたったのですが、このたびやっと子どもを授かりました。私は人よりもつわりがつらい体質のようで、外出することもままなりません。会社に正社員として勤めているのですが、体調不良で休むことが多くなり、 いっそのこともう産休に入ってしまいたいと思っています。しかし、仕事が立て込んでおり、会社から反対されそうで困っています。産休とは妊娠が発覚してからすぐに取れるものなのでしょうか。また、初めての育児なので、できるだけ子どもと一緒にいてあげたいのですが、出産後に育休も取ることができますよね?最長でいつからいつまで休むことができるのでしょうか。また、そのあいだは無給となってしまうのでしょうか。●A. 出産予定日の6週間前から、子どもが1歳になるまで休むことができます。ご相談ありがとうございます。アディーレ法律事務所弁護士の篠田恵里香です。待ちに待ったお子様とのこと、本当におめでとうございます。出産の前後で産休・育休が取れますので、安心して出産・育児に携われるようこれらをうまく利用しましょう。●産休ってなに?産休とは“産前休業”“産後休業”のことです。産前休業は、出産予定日の6週間前 (双子以上の場合は14週間前)から、会社に請求することによって取得することができます。出産翌日から8週間は就業することができない(産後6週間経過後、本人の請求と医師が認めることを条件に就業に復帰できる)とされていますが、この期間のことを産後休業といいます。●育休ってなに?育休とは“育児休業”のことです。休業開始予定日の1か月前までに会社に請求することにより、子どもが原則1歳に達するまでのあいだ 、育児休業を取得することができます。期間の定めがある労働契約やパート労働者であっても(1)1年以上会社に雇用されている(2)子どもの1歳の誕生日以降も引き続き雇用されることが見込まれる(3)子どもの2歳の誕生日の2日前までに労働契約の期間が満了し契約更新がなされないことが明らかではないという条件を満たせば、育児休業を取得することができます。産休や育休は労働者に法律上認められた権利ですので、会社がこれを拒否することはできません 。また、育休・産休の取得を理由に、会社が労働者に対し減給や解雇といった不利益処分をすることも、法律上禁止されています。●働いていないと、やっぱりお給料はもらえない?産休・育休中の給与は、会社に特段の支援制度がない限り支給されませんが、雇用保険による『育児休業給付金制度 』を利用することができます。この制度は、雇用保険の一般被保険者の方が、1歳(保育所等に入所できないなど、一定の場合には1歳6か月)に満たない子を養育するために育児休業をした場合に、一定の要件を満たすことを条件に、育児休業中に給付を受け取ることができる制度 です。詳細は、公共職業安定所(ハローワーク)のHPやリーフレットを確認いただくと便利かと思いますが、(1)休業前の給与の8割以上が支払われていない(2)就業日数が月に10日以下(10日を超える場合80時間以下)であるなどの条件が定められていますので、これらの条件を満たせば、給付金を受け取ることができます。その他にも、産休・育休中の社会保険料の免除制度や、健康保険による出産手当金などの制度もありますので、これらを上手に使いこなすことが得策ですね。各都道府県の労働局雇用均等室などでも相談を行っていますし、トラブルになった場合は弁護士が対応することもできますので、分からないことはしっかり聞いて、安心して元気なお子さんを産んでくださいね。●ライター/篠田恵里香(アディーレ法律事務所:東京弁護士会所属)●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2016年04月01日会社員と違って、産休育休の手当てがないフリーランスママが、スムーズに仕事復帰するためにはどうすればいいのか? 自分や周りの体験談を元にまとめてみました。保育園探しはできるだけ早めに残念ながらフリーランスの保活は本当に厳しいです。特にライターやイラストレーターなど、在宅作業が中心の職種は「家で子どもの面倒を見ながらできる」と思われてしまうことが多く、かなり不利なのが現状です。わが家の場合は早々に諦め、一時保育で乗り切る方法を選択しましたが、通常保育を選択したママさんたちは「打ち合わせで日中外出することが多い」「自宅とは別に事務所を借りていて仕事をしている」「個人事業主である」などのポイントをアピールし、かなり早い時期から保活を行っていたようです。一方、一時保育は出産後、復帰の目途が立ってから申し込んでも間に合いますが、直前だと予約が取れないことも多いので、先に何日か予約をいれておき、そこに合わせて打ち合わせを組んでいくのもひとつの手だと思います。万が一、打ち合わせがなかった場合も、その分の時間で自宅作業などをすることができます。仕事量は最小限にし、そこから徐々に増やしていくフリーランスママが一番恐れているのは、産休・育休の間に長く付き合ってきたクライアントを失ってしまうこと。しかし、連絡をきちんと取り続けていれば、多少休みを取っても復帰は十分に可能です。それよりもむしろ怖いのは、無理をして仕事を入れ過ぎて体調を崩し、仕事をドタキャンして、クライアントの信頼を失ってしまうこと。最初は打ち合わせ不要の仕事や締め切りまで余裕がある仕事などから少しずつ始め、そこから徐々に増やしていくとよいでしょう。在宅作業の場合、子どもが寝ている間に仕事をするかたちになりますが、1日にできる仕事量は月齢×0.5時間、つまり生後2ヶ月なら1時間、10ヶ月なら5時間くらいが目安です。6時間を超えると睡眠時間が足りなくなってしまうので、その場合は保育園などを検討したほうがいいかもしれません。(この辺りは個人差があると思うので、あくまでも参考程度に)周りの人の力を借りるフリーランスママが仕事を続ける上で大切なのは、1人で頑張りすぎないこと。たとえば出産のときもギリギリまで自分で仕事をするのではなく、早めに信頼できる仲間に引き継ぎをしておいたほうが、いざという時に周りに迷惑をかけずに済みます。また、子どもが風邪をひいて保育園に預けられなかった時や、一時保育の予約が取れなかったときには、近くに住んでいるおじいちゃん・おばあちゃんの助けを借りるのもよいでしょう。大変な点も多々あるものの、時間の調節が効くなどメリットも多いフリーランス。無理をせず、細く長く続けていくつもりで頑張りましょう。
2016年03月23日働く女性の前に立ちはだかる2つの壁といえば、結婚と出産ではないでしょうか。とくに出産時は会社を休まなくてはならず、職場へ復帰してもしばらくは時短勤務をしたりと、残された人たちに負担を強いることになります。残念ながら、出産が心から歓迎されることは少ないかもしれません。そこで、産後、現場復帰したママや、部内に産休ママのいる独身女性の意見から、産休・時短勤務が迷惑だと思われないように、子どもがいないときにやっておくべきことを考えていきましょう。■34歳で第一児出産、1年で職場復帰34歳で長女を出産したYさんは、主任としてある程度、仕事を任される立場になっていました。いつ産休に入ってもチームが混乱しないように、妊活をはじめてから後輩たちに仕事を割りふっておいたそう。「妊娠がわかってから、すぐに引きつぎ資料をつくりました。休み中にも気軽に連絡できる雰囲気をつくったことで、復帰後も問題なく過ごせています」とYさん。自分がいなくても仕事が回るように準備しておくのはもちろん、休み中もメールやLINEで後輩たちの相談に乗ることで信頼を得られたといいます。このような取りくみのおかげで、子どもが熱を出して急に休むことになっても、「後は任せてください!」という頼もしい声が聞けるようになったのだとか。■産休に入った先輩にいいたいこと23歳の独身女性Rさんは、ママになった先輩に困っているといいます。「上司に妊娠報告をしてから、ちょっとした雑用も後輩の私におしつけてくるようになりました。定期検診を理由に突然休むことが多いけど、検診って前日に決まるものなんですか?」先輩は独身時代から、遅刻や早退が多かったそう。復帰後も何かと子どもを理由にして早退するので、誰もフォローしようとしなくなってしまい…。働きにくくなって「辞めたい」と漏らしているそうですが自業自得。これまでの勤務態度が影響しているかもしれませんね。■3人目の子どもを産んだばかりのママKさんは職場結婚だったこともあり、1人目のときはみんなから祝福してもらえました。でも、2人目、3人目と続くと「またか…」という空気に。「産休をとりやすい会社風土はあるけれど、『権利なんだから休んで当たり前』という私の態度が良くなかったのかもしれません。自分の出産前には、産休を取る後輩に冷たくしていたくせに…。来年の春には復帰を考えていますが、さすがに長期にわたって迷惑をかけられないので、企画職から一般事務に異動希望を出そうと思っています」産休を取るのはお互いさま。また、認められた権利とはいえ、謙虚な気持ちを忘れないようにしたいですね。ひと昔前と比べれば出産後も働きやすくなったものの、まだ本当に産休・育休を取りやすいとはいえないのが現状です。快く送りだしてもらうには、妊娠前から人間関係をしっかり構築することが大事。お互いに助けあって、ママたちが働きやすい環境をつくっていけたらいいですね。
2016年03月15日昨年10月に第一子を出産したことを発表し、早くもニューアルバム『TOKYO BLACK HOLE』をリリースする大森靖子さん。2月にはワンマンライブも行い、産休何それ?なダッシュぶりだ。「ある日、『はじめてのおつかい』を見ていて、ひとりのお父さんがめちゃくちゃ子供に慕われている姿に感動してしまって。ああいうふうに誰かに全てをあずけられてみたい、って初めて思ったんです。ただ、産休&育休を取るはずが、結局ほとんど休んでいないんですけどね(笑)」出産したことで「地球がひとつ増えた感じ」とは、大森さん語録。産む直前まで書いていた曲のアレンジが届き、出産後すぐにアルバムのレコーディング。歌詞にちりばめられた言葉、サウンド、シンガーとしての魅力などあらゆる面が更新されている。新しい世界を見せてくれる作品となった。「私の音楽は“メンヘラ曲”みたいに言われていたんですけど、そんなつもりは全然なくて、むしろ現実よりも少し明るくしていたつもりだったんですよ。もともと“自分を出したい”という欲はなくて、ただ歌詞や文章を書くのが楽しいだけ。このアルバムの曲も、“こんな人と関わったからこの歌が生まれた”とか、“こういうものを見たからこの歌ができた”とか、見たものをそのまま書いて、面白いでしょ、だから聴いて!という気持ちなんです」多くのファンから「大森さんの歌を聴いて、こういうことを考えてもいいんだと勇気づけられた」という手紙が届くという。「心の奥にある言いたくないこと、言ったら嫌われるようなことでも、全部大丈夫、と肯定しながら、ずっと歌を書いてきたからだと思う。私はそれをいちばん書き起こさないといけないと感じています。いままでは女の子の感情で歌詞を書くことが多かったけど、オジさん層にも聴いていただいているとわかったので、新作はいろいろな人の“土台”になれる歌を書きました。楽しいです、いろんな人間になれるのは」常々“ファンは友達”と話す大森さん。握手会を開催して気軽にお喋りするなど、リスナーとの距離が近く、その関係や会話できるツールを大事にしている。作品にもそのやりとりが反映されるのは当然だろう。数え切れないほどの誰かの感情を受け止め、歌い、癒す存在だ。「私は歌いたい病気(笑)なので、場所は小さなスナックでも大きなホールでもいいんですよ。どこででも音楽的に面白いものをいっぱい見せたい、と思っています」◇おおもり・せいこ大学在学中に弾き語りライブを始め、注目される。2014年『きゅるきゅる』でメジャーデビュー。詩人・作家の最果タヒとの共著『かけがえのないマグマ大森靖子激白』も好評。◇2nd Album『TOKYO BLACK HOLE』【完全生産限定盤CD+DVD+BOOK】出産の瞬間までの1か月間を綴った初の書き下ろしエッセイ付き。¥4,800【通常盤CD+DVD】 ¥3,800【通常盤CD】¥2,800(avex trax)3月23日発売。※『anan』2016年3月16日号より。写真・内山めぐみ文・北條尚子
2016年03月09日【ママからのご相談】初めての子どもを妊娠中のママです。現在正社員で働いていて、できればずっと辞めずに仕事を続けたいと思っています。産休や育休を取ると、その期間中は社会保険料の支払いがなくなると聞いたのですが、本当でしょうか?少し詳しく教えてください。●A. 働くママが受けられる産休・育休期間中の社会保険料免除制度。はじめまして、ファイナンシャルプランナーの小澤美奈子です。この度はご相談をいただきありがとうございます。働いているママが産前産後休暇(産休)や育児休業(育休)を取ると、その期間中、社会保険料の支払いを免除されるという制度があります。今回は厚生年金と健康保険の保険料免除制度の概要、および雇用保険の保険料についても確認してみましょう。●産休・育休中の社会保険料は免除される働いているママが産休と育休を取ると、休業期間中の厚生年金と健康保険の保険料は免除になります。実はこの制度、以前は育休中のみでしたが、H26年4月からは産休中も免除 されるようになりました。社会保険料の支払いが免除される期間は以下の通りとなります。・産休の場合は、産休開始月から終了予定日の翌日の月の前月(産休終了日が月の末日の場合は、産休終了月)まで。・育休の場合は、育休等開始月から終了予定日の翌日の月の前月(育休終了日が月の末日の場合は育休終了月)まで。●社会保険料免除期間中の資格はどうなるの?社会保険料の支払いが免除される期間は、保険料を納めた場合と同じ扱いを受けることになります。たとえば厚生年金の場合は、免除期間中も保険料を納めた期間として扱われます。つまり、将来受け取る年金額には影響しない ということです。●雇用保険の保険料も免除されるの?雇用保険は、産休・育休の期間中に給与が支払われている場合には、保険料を納めなければなりません。反対に給与の支払いがなければ、保険料の支払いも必要ありません。----------今回ご紹介した免除制度は、基本的には会社側が申請と手続きをすることで受けられる制度です。もし、わからないことがあったら、会社の人事部などの担当部門へ確認してみるとよいでしょう。【参考リンク】・保険料の免除等 | 日本年金機構()●ライター/小澤美奈子(ファイナンシャルプランナー)
2016年03月02日メルカリは2月1日、新人事制度「merci box(メルシーボックス)」の導入を発表した。2月1日に創業3周年を迎えた同社は、これまでも副業の推奨やフレックス制度の導入など、各種支援を行ってきたが、今後さらなるメンバーの採用や、出産・育児をはじめとしたライフイベントを迎えるメンバーへの支援をより拡充するため、同制度の導入を決定したという。新人事制度「merci box」の概要は以下の通り。社員の家族を含めた環境の支援産休・育休支援の拡充産休・育休期間中の給与を会社が100%保障する制度。女性は産前10週+産後約6カ月間の給与を100%保障、男性は産後8週の給与を100%保障。育児・介護休暇の有償化子どもの看護および家族の介護で休暇を取得する場合は、5日間を特別有給休暇とし最大で10日間まで休暇取得が可能(1年あたり)。万が一の時のセーフティライン病気やけがの時のサポート病気やけがにより仕事ができない期間、経済面も安心して入院や治療に専念できるよう支援。全社員の死亡保険加入メルカリで働く全社員に対して死亡保険に加入することで、万が一の時に社員の家族を最大限(数千万円~)支援する。ライフイベントのサポート結婚休暇&お祝い金結婚にあわせて、特別有給休暇(5日間)とお祝い金(5万円)を支給。出産休暇&お祝い金子どもの出産にあわせて、立会いに十分な特別有給休暇(3日間)とお祝い金(10万円)を支給。慶弔時の支援万が一の不幸があった場合には、特別有給休暇(3日~7日)や弔慰金(5~10万円)でサポート。
2016年02月02日茨城県警察はこのほど、所轄署の署長や本部の刑事部長ら78名の幹部職員全員が「イクボス宣言書」に署名したと発表した。同県警察は、いつ起こるかわからない事件・事故の対応に追われるなか、どのようにワークライフバランスを実現しようと考えているのか。担当者に聞いた。○幹部職員の意識改革が子育てしやすい職場作りにつながる「イクボス宣言書」は、ワークライフバランスが実現できる職場作りを目的として、同県警察が作成したもの。宣言書には、「職員が仕事と家庭を両立できる働きやすい職場環境を作り…(中略)…自らも仕事と私生活を充実させる『イクボス』となります」と書かれている。なぜこのような取り組みを実施したのか。この点について警務部の担当者は、「この年代の職員には、これまで仕事一筋に打ち込んできた人が多い」と指摘。ワークライフバランスを推進するためには、職員が休暇を取りやすいよう、幹部職員の意識改革を徹底する必要があると考えたという。宣言書の署名にあたっては、幹部職員全員が、イクボスのアドバイザーによる講義を受講。ただ署名するだけではなく、イクボスについての資料を自分の机に掲示して、意識づけるところまで徹底している。○出産前後の休暇、男性の取得率100%を目指すそれでは子育てしやすい職場作りに関して、具体的にはどのような目標を定めているのか。警務部担当者によれば、最も力を入れているのが男性職員による「配偶者出産休暇」と「育児参加休暇」の100%取得だ。「配偶者出産休暇」とは、配偶者の出産前後に3日間の範囲で休暇を取得できるというもので、現在でも、2015年1月1日~11月5日までに配偶者が出産した男性職員の97.8%が取得している。一方、配偶者の出産前後に育児を目的として5日間の範囲で取得できる「育児参加休暇」の取得率については、同期間で49.6%にとどまっている。担当者は、「まだまだ制度の周知が不十分。子どもがうまれる予定の職員を把握して、積極的に制度を紹介していきたい」と話した。同県警察ではこのほかにも、中学校就学前の子どもを持つ職員については、深夜・時間外勤務を免除できる制度を平成26年4月、独自に創設している(県職員に適用される条例の定めでは、子どもの年齢上限が、小学校就学前までとなっている)。出産時だけでなく、その後の子育てにおいても頼りになる制度が充実しつつあるようだ。○メリハリのある働き方だからこそ、仕事に全力投球できるしかし、事件・事故の対応に追われる警察という組織で、ワークライフバランスを実現していくことは難しいのではないだろうか。この問いに関して担当者は、「緊急事案にしっかり対応するために、逆に必要な働き方だ」と答えた。「何もないときには早く帰宅し、休暇も取得してもらう。ムダを省き、業務の効率化を進めることで、仕事に全力投球できる」という。さらに、育児だけでなく、病気やけが、家族の介護など、多くの職員がさまざまなライフイベントに直面することを想定しているという同県警察。職員が1人欠けても仕事が回るような業務力をつけるという目的からも、今回の取り組みは有効とのことだ。県民の安心・安全を守るという職務を全うしてもらうためにも、これらの取り組みが推進されていくことを望みたい。
2016年01月26日【ご相談】もうすぐ2人目が誕生!主人の給料だけでやっていけるか心配です31歳の兼業主婦です。もうすぐ2人目が生まれるので、産休・育休に入ります。今までは、主人の給料でやりくりをし、はみ出た支出、微々たる貯蓄を私のパート代で賄なっておりましたが、産休に入ると私の収入はなくなるため、やっていけるか心配です。静岡県在住 小山美紀さん (仮名)【回答】先取り貯蓄と正しい予算立てで、漠然とした不安を解消しましょう!(ファイナンシャルプランナー 橋本 絵美からのアドバイス)もうすぐ第2子ご出産とのこと、おめでとうございます!家族が増え、にぎやかで楽しくなりますね。さて、今回のご相談は、出産後、収入が減って家計が心配……ということですが、「収入が減ってしまうのに子どもが増え、お金がかかる……どうしよう!」と焦る気持ちもわかります。将来に対する漠然とした不安を解消するための【貯め方】と【使い方】をお伝えいたします。【貯め方】漠然とした不安を解消!何にいくら必要かを知り、先取り貯蓄を実行しよう!月の収支を見てみますと、ご主人のお給料のみでやりくりを頑張っておられるようです。それなのになぜか不安があるのは、先にお金を支出し、余ったら貯蓄ということをされているからではないでしょうか。できれば貯蓄もしたい……ではなく、先に必要額を先取り貯蓄し、残りでやりくりするという方法に切り替えましょう。現在の貯蓄も「何となく貯まったお金」ではないでしょうか。まずは、何のための貯蓄かを明確にしましょう。小山さまは既にマイホームをお持ちで、ローンを返済中ということですね。繰り上げ返済もしたいところではあるかと思いますが、現在の貯蓄は、何かまとまったお金が必要になったときのための「万一の貯蓄」としてそのまま蓄えておきましょう。生活費やカードの引き落とし用の口座とは別に、貯蓄専用の口座を準備し、このお金には万一のとき以外は手をつけないようにしましょう。そして、これから新たに準備が必要な費用は教育費です。高校までの教育費は毎月の収入で賄えるかもしれませんが、大学に関しては、国公立大学へ進学し、自宅から通学する場合でも、平均で入学費用として83.2万円、在学費用は年間107万円かかります(日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果」平成26年度より)。自宅外通学や私立大学に通うと、さらにかかることになります。そのため、なるべく早く積み立てを始めることが肝心です。月2万円を18年間積み立てると、利子が0%だとしても432万円貯まります。今のうちから、進学までに確実に用意でき、かつ積立額よりも増えていく学資保険などで積み立てていきましょう。何かあったときの蓄えと、教育費がしっかり確保できれば、漠然とした不安も解消できるのではないでしょうか。ここまでのポイント・生活費口座(給与が振り込まれる、生活費などが引き落とされる口座)と、万一の貯蓄口座(何かあったときに備える口座)を分けるため、万一の貯蓄の専用口座を準備する・教育費貯蓄(大学進学の費用に備える)として、学資保険など確実かつ利率のよいもので準備する【使い方】正しい予算立てで貯蓄をしながら豊かに暮らす次に考えることは、貯蓄分を確保した後の残りのお金の使い方です。正しく、無理のない予算立てをしましょう。現在の支出状況を見ますと、通信費が大きな割合を占めています。月2万円ということは、自宅のネット、固定電話とスマートフォン2台といったところでしょうか。スマートフォン2台を格安スマホ2台に乗り換えると、2台で「基本料金3,000円+通話料」に抑えることも可能です。PCやタブレットを利用する際には、スマートフォンのテザリング機能を利用することにして、自宅のネット、固定電話の解約も検討できないでしょうか。ただし、動画をよく見る場合は、通信量が多くなり、料金が上がってしまいます。今回の家計の見直しを機に、多少の不便はあるかもしれませんが、優先順位を考えて、通信費を減らすことを検討してみてはいかがでしょうか。反対に予算を上げた方がよい項目もあります。家族が増えるので、食費や水道光熱費が多少上がることが予想されます。また、お子さまが二人に増えることで、交際費なども増えることでしょう。奥さまのお小遣いも少しUPした方がよいかもしれません。小山さまの家計を以下の表のように見直ししてみますと、通信費が削減できれば、これらの予算がUPしても、教育費の積み立ても含めて、ご主人の収入内でやりくりすることが可能であることがわかります。ボーナスについても、まずは先取り貯蓄です。目安として4分の1を万一の貯蓄にまわし、残りを毎月の支出以外にかかる突発的な家電の買い替えや冠婚葬祭・旅行費用などにあてましょう。こうすることにより、奥さまのパート収入がなくなっても、年に44万円の貯蓄を生み出すことができます(「月額2万円×12カ月=24万円(教育費積み立て)」と「80万円(ボーナス)の1/4の20万円」の合計)。仮に、上のお子さまが18歳になるまでの13年間、このペースで貯蓄できたとしますと約572万円になり、国公立大学に通学された場合であれば、その学費は賄えそうですね。先取り貯蓄と正しい予算立てで、漠然とした不安を解消し、しっかり貯蓄をしながら家族4人のHAPPYな暮らしを実現してください。コラム執筆者プロフィール 橋本 絵美(はしもと えみ)2級ファイナンシャルプランニング技能士/お片付けプランナー子ども10人の幸せ大家族を目指す、現在4人の子どもを持つママ ファイナンシャルプランナー。「子ども=お金がかかる」という考え方ではなく、子どもは宝であり、ママたちが安心してもう一人子どもを生めるようにサポートしたいという思いから、ファイナンシャルプランナーとなる。お金とモノとの付き合い方を考え、お片付けプランナーとしても活動中。家族が笑顔になれる家計のやりくりとお片付けのアドバイスを行っている。明日から使える節約コラムやママ向けセミナーも好評。慶應義塾大学商学部卒業。ハピママlabo代表コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年01月19日厚生労働省はこのほど、妊娠や出産を理由にした職場での嫌がらせ、「マタニティー・ハラスメント」(マタハラ)に関する実態調査の結果を発表した。調査の中では、派遣労働者のうち約半数がマタハラを受けたことがあると回答。マタハラの種類も、解雇や不利益な配置転換など多岐にわたった。この結果について、どう考えるべきか。そして、法律上の対策としてどのようなことができるのか。労働問題を専門としている旬報法律事務所の新村響子弁護士に聞いた。○派遣労働者も産休・育休は取れる同調査は9月14日~10月4日にインターネット上で行われ、25~44歳の女性雇用労働者(雇用された経験がある人も含む)5,000人から回答を得たもの。調査の中では、回答者のうちそれぞれ約2割の人が「解雇」や「雇い止め」にあっていると回答。マタハラの行為者としては男性の上司に限らず、女性の直属上司(11.1%)や「女性の同僚・部下」(9.5%)も上位にあがった。中でも注目すべきは、派遣労働者の48.7%がマタハラの経験があると回答したことだ。これについて新村弁護士は、「同じ仕事をしていても正社員に比べて低待遇で、"よそもの"として扱われがちな職場環境に根本的な原因がある」と指摘。その上で、「派遣社員であっても妊娠・出産を理由とする不利益取り扱いは禁止されているし、育休・産休も取ることができる」とアドバイスした。ただし育児休業を取得するためには、「(1)一の事業主に引き続き1年以上雇用されていること」「(2)子の1歳の誕生日以降も引き続き雇用されることが見込まれること」「(3)子の2歳の誕生日の前々日までに、労働契約の期間が満了しており、かつ、契約が更新されないことが明らかでないこと」の3つの条件を満たすことが必要だという。このうち問題となりやすいのは(2)の条件とのこと。「3カ月など短期の契約の場合、契約書に『更新の可能性あり』(引き続き雇用されることが見込まれる)と書かれていても、(2)の条件を満たすかどうかが不確定」と指摘。契約期間によって、育休の取得可否が変わってきてしまうという。しかし、この3条件を満たすかはっきりしなくても、取得できたケースもある。「事業主と交渉することによって、休みを取得できたという人も多いので諦めないでほしい」として、労働局の雇用均等室や労働組合、弁護士への相談を呼びかけた。○働き続けることを諦めないでさらにマタハラの内容を調査したデータでは、「『迷惑』『辞めたら? 』等、権利を主張しづらくする発言」(47.3%)という回答が最も多くなっている。「解雇」や「雇い止め」とは異なり明確な対処がしづらいケースのように思えるが、新村弁護士は「繰り返し言われた場合や職場いじめのような場合には、不法行為として損害賠償請求ができることもある」と指摘した。「『辞めたら? 』などの提案型の発言は、『迷惑をかけて悪い』と思って受け入れがちだ」としながらも、「働きながら子どもを育てるのは権利。泣き寝入りして自ら辞職を申し出るというのはやめて、働き続けることを諦めないでほしい」と訴えた。これらの現状を踏まえたうえで、マタハラを受けたと感じたときに私たちができることはなんなのだろうか。後編では、増加傾向にあるマタハラの事例や対策についてお伝えする。※写真と本文は関係ありません
2015年12月17日働くお母さん・お父さんの育児支援に向けた制度の中でも、育児休業や短時間勤務(時短勤務)などは特に浸透しており、皆さんの周りにも制度を利用したことがある人がいらっしゃるのではないでしょうか。過去に筆者が主催したセミナーでも「復帰する際には時短勤務を選択する予定ですか」との問いかけ対して、参加していたお母さんの8割近くの手があがったことがあります。しかし同時に、「育休明けに復職する=時短勤務」といったイメージが先行してしまい、実際に時短勤務を選択した後どうなるのかを事前に確認しないまま、なんとなく時短を選択する人が多いのではと感じています。制度利用が当たり前となった今だからこそ、意識しておかなければはまりやすい「時短トラップ」が存在しているようです。そもそも時短勤務には、勤務時間を短くすることで育児との両立がしやすくなるというメリットがあります。通勤時間が長い人などは、時短勤務にしなければ保育園のお迎え時間に間に合わないという場合もあるでしょう。ただでさえ時間に追われる仕事と育児の両立生活において、時短勤務はそうしたメリットがある一方でデメリットもあります。実際に時短勤務で復帰した女性から多く聞かれるのは次の様なもの。○お給料が予想以上に減った産休前の7割程度のお給料が得られれば多い方といえるくらいで、6割、場合によっては半分程度にまで減ったという人も少なくありません。お給料の減少がやる気の減少へと形を変えてしまわないように、事前に確認しておきましょう。○時短のために異動業務内容によっては、実質的に異動しなければ時短を取れない人もいるでしょう。復帰直前になってその事実を知ってもきちんと対処できないので、あらかじめ把握しておかなければいけません。時短を取ることで得られる時間的なメリットと異動先での仕事内容をトータルで考えて、納得して働き続けられるか検討してほしいと思います。産休に入る前に上司や人事とじっくり話し合って、復帰前にも再度話し合うのがベストです。○業務量はそのままで時間内に終わらない勤務時間が短くなっても業務量は以前のままで、キャパシティーオーバーが常態化しているケースもかなり多く見受けられます。そのせいで仕事が度々遅れたりして、周囲に迷惑を掛けているというプレッシャーを強く感じたり、会社を出たあとも自宅で作業せざるを得ない状況になるなど、結果的にストレスが増大する原因になる場合があります。○アウトプットが減ったと評価時短で働いた結果、仕事のアウトプットが減ったと評価されてしまい、昇進・昇格に影響が出たり、社内でのキャリアパスに制約が生まれたり可能性があります。成果主義が根付いた企業も増えてきましたが、まだ今の日本では働いた時間と成果を結び付けて考えやすい風潮があり、時短で働いている人の貢献度合いを正当に評価できていない職場は多いと感じています。時短勤務でも生産性を上げる努力をして成果を出そうと考えている人にとっては、きちんと評価を得られず消耗するリスクがあるといえます。時短勤務は産後に働き続けるにあたって非常に心強い制度です。とはいえ、自動的に適用されるものではなく復帰する人が自ら申し出るというプロセスを経ます。そんな中では、仮に他に選択肢がなく時短を取らざるを得なかったとしても、周囲から見れば「自ら希望して時短勤務をしている」と捉えられてしまう現状があります。だからこそ、少なくとも上司や一緒に仕事する仲間には、あなたがどんな風に働きたいと考えていて、限られた勤務時間でもどんな努力をして成果を上げているのか知っておいてもらわなければ、どんどん自分が苦しくなってしまいます。復帰にあたっては、職場でのコミュニケーションをこれまで以上に大切にしましょう。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社ここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2015年11月25日ディップとSTRIDEはこのほど、「職場でのマタハラ・イクハラの実態」に関する調査結果を発表した。調査は9月18日~10月8日、「はたらこねっと」ユーザーの未婚女性400名と、「Woman&Crowd」ユーザーの既婚女性400名を対象にインターネットで実施された。○「マタハラ・イクハラ」経験者、既婚4割・未婚2割調査ではまず、「マタハラ・イクハラ」の経験について尋ねたところ、既婚女性の4割が「実際にマタハラ・イクハラを受けたことがある(40%)」と回答。また、39%が「周囲の方が受けているのを見たことがある」ことがわかった。一方、「マタハラ・イクハラ」の経験がある未婚女性は19%だったが、将来マタハラやイクハラを受けるのではないかと不安を抱いている未婚女性は、実に7割にのぼった。○未婚者は「いじめ型」、既婚者は「追い出し型」マタハラやイクハラの種類には、大きく分けて4種類あると言われているが、「ご自身、周囲のマタハラ・イクハラは、どの型にあてはまりますか?」と質問したところ、未婚女性は「こっちの仕事が増えて迷惑」「休めていいよね」と言われてしまう『いじめ型(37%)』、一方、既婚女性は「妊婦を雇う余裕はない」「周りの人に迷惑だ」などの『追い出し型(37%)』がそれぞれトップとなった。○マタハラ・イクハラを解決するには?次に、「マタハラ・イクハラの解決には、どのような対処が必要だと思いますか?」と質問したところ、未婚女性は「男性社員への妊娠・出産に関する理解・協力の促進(47%)」が最多、既婚女性は「企業側でのフォロー制度の拡充(54%)」と「企業側でのサポート制度の運用体制を強化(54%)」が同率でトップとなった。○「育休・産休」以外にもある"働く女性の権利"最後に、法律で認められている権利で「知っていた」ものを選んでもらった結果、「育休」や「産休」に関する法律の認知度は高いものの、「勤務時間内でも健診に行くことができる」、「産前産後休業中とその後30日間は女性労働者を解雇することはできない」などは、既婚女性、未婚女性共に30%程度と低いことが明らかとなった。
2015年10月16日ディップとSTRIDEはこのほど、「女性が本当に働きやすい職場」に関する調査結果を発表した。調査は8月24日~9月2日、『はたらこねっと』ユーザーの未婚女性400名と、『Woman&Crowd』ユーザーの既婚女性400名を対象に、インターネットで実施された。○女性7割が「結婚出産後は今の職場で働きたくない」と回答調査ではまず、未婚女性を対象に「今後、自身が結婚や出産を経ても、現在の職場で働き続けたいと思いますか?」と質問したところ、32%が「思う」と回答。その理由として、「今の仕事が好きで、そのまま続けたいから」や「社内の人たちの理解・サポート体制があるから」が共に30%で最多となった。一方、「思わない(68%)」と回答した人は、「今の仕事自体を辞めたいと思っていたから(28%)」や「給与など今の会社の条件がよくないから(25%)」という人が多かった。また、「社内の人たちの理解・サポート体制がないから」や「働くママ・パパへのサポート制度が整っていないから」は共に13%にとどまり、結婚や出産後も今の会社で働き続けるかどうかは、会社からのサポート体制だけではなく、仕事のやりがいも重要であることが分かった。○結婚出産を機に「退職・転職」した人、77%次に、既婚女性を対象に「結婚や出産を機に、退職や転職を経験しましたか?」と尋ねたところ、77%が「経験した」と回答した。退職や転職を選んだ理由については「働くママ・パパへのサポート制度が整っていなかったから(23%)」が最も多く、次いで「当時の仕事自体を、辞めたいと思っていたから(19%)」「社内の人たちの理解・サポート体制が無かったから(11%)」と続いた。○会社に望むサポートは「産休・育休・時短勤務」最後に、未婚女性・既婚女性それぞれを対象に「今結婚・出産・育児を迎える際、職場でのどのようなサポートがあれば、働き続けやすいと思いますか?」と質問したところ、共に「会社が産休・育休を取るように積極的に動いてくれる」「時短・フレックスタイム制の導入などで働く時間を決められる」という回答が上位となった。また、「社内に保育施設がある」という項目に関しては、未婚女性が16%だったのに対し、既婚女性は28%と高く、両者の回答に大きな差がうかがえた。
2015年09月11日韓国人歌手のKとの間の第一子を妊娠中で、年内出産予定の関根麻里がMCを務める日本テレビのトーク番組「誰だって波瀾爆笑」を産休することになり、小林麻耶が代役を務めることが決定!8月29日(土)の収録でバトンタッチを行い、報道陣の取材に応じた。収録後の取材には、関根さん、小林さん、共にMCを務めてきた堀尾正明、溝端淳平も出席した。関根さんは2008年10月の放送スタートよりずっとMCを務めてきたが「7年も経ってたのが驚きです!たくさんの方との出会いやいろんなお話、エピソードは全て私の大切な財産です!」と感慨深げ。今回のMC交代はあくまでも“産休”であり、期間などは特に区切らず、関根さんの復帰を待つことになる。新MCの小林さんは「留守をしっかりと守らせていただきます!」と意気込みを口にした。堀尾さんは改めて「麻里ちゃんの存在は大きかった。我々だけではかゆいところに手が届かないことも多いですが、そこをフォローし、時に母、時に娘となってインタビューをしてくれたし、父親(=関根勤)譲りのエンタテイメント性を発揮してくれた」と関根さんを称賛し、ここまでの7年を労う。そして「赤ちゃんを我々の“家族”に迎えたい。ぜひ元気な赤ちゃんを産んでください」とエールを送った。番組開始当初、まだ10代だった溝端さんも7年の歳月をしみじみと述懐。「7年もやってると勝手に家族のように思い、麻里ちゃんはお姉ちゃんのようで、僕の成長を見守り、優しく包んでくれた」と語り、関根さんの妊娠について「(生まれてくる子の)叔父さんのような気持ちです」と笑った。関根さんは、年内の出産を前に同番組以外のレギュラーを務める番組に関しても、随時、産休に入る予定。すでに「収録中にもゴロゴロと胎動があるんです。ここに命があり、これから生まれてきてくれるんだなと感じます。(番組を通じて)いろんな人の話を聞いて、耳年増な状態で出てくると思います!」とニッコリ。性別はまだわからないというが「父も夫も『元気に生まれて来てね!』と楽しみにしています」と明かした。また新MCの小林さんに対し、堀尾さんは「(関根さんとは)違うタレント(才能)を発揮してくれると思います」と期待を寄せる。かつて、ゲストとして出演した経験を持つ小林さんについて、溝端さんは「男性スタッフがみんなメロメロでした(笑)」と明かし、このすでに堀尾さんや溝端さんとなじんでいる様子をうかがわせた。小林さんは過去のゲスト出演を「家族のようで、話を掘り下げてくださって、親戚のうちに遊びに来たような温かい空間を感じました」と述懐。「関根さんの留守を守るというのは大役ですが頑張ります!」とうなずいていた。様々なゲストの多様な人生観、結婚観などが語られる同番組だが、堀尾さんによると、この番組にゲストで出演後に、結婚や出産など幸せな人生の転機を迎える人が多いとか。今年4月にゲストで出演し、つい先日、女優の堀北真希との結婚を発表した山本耕史の名を挙げ「『カノジョがほしい』なんて言ってたのに、その舌の根も乾かぬうちに…!」と語り場内は笑いに包まれた。小林さんも、そんな同番組の持つ運気が幸運をもたらしてくれることに「ぜひ!」と期待を寄せていた。「誰だって波瀾爆笑」は毎週日曜日、朝9:55より放送。※関根さんの産休前最終回は10月18日(日)、小林さんのMC初回は10月25日(日)放送予定。(text:cinemacafe.net)
2015年08月30日産休後、極力早い職場復帰を望んでいるママも多いことでしょう。しかし、無理な職場復帰は、トラブルのもと。自分にも職場にもマイナスにしかならなかった、なんてならないように職場復帰できる態勢・体調を整えておくことをおすすめします。かわいい赤ちゃん!でも夜は……待望の赤ちゃんが生まれて、この子のためにも子育て、家事、そして仕事を頑張ろう!と張り切るママもいるでしょう。しかし、最初にママを待っているのは、仕事ではなく育児。産休・育休中、夜泣きする赤ちゃんにおっぱいやミルクをあげるのは通常、ママの仕事。パパが会社に行っている以上、パパの睡眠を妨げないようママが面倒を見なくてはいけません。新生児というのは、思ったほど眠り続けてくれないものです。夜、寝かしつけたと思ったら泣き出し、抱っこをしてあやしたり、授乳やオムツを変えたりと一晩中対応に追われて、ほとんど眠れずに朝を迎えることも珍しくありません。ママに必要な睡眠時間は?育児中のママの生活の中心は、自分ではなく赤ちゃん。そのため、自分のペースで眠ることができず、赤ちゃんに合わせた細切れの睡眠しかとれないという人が多くいます。なかには、合計しても1日に3~4時間しか眠れなかったという人もいます。厚生労働省の睡眠に関する資料によると、成人の標準的な睡眠時間は6~8時間とされているので、健康的な20~40代女性の睡眠時間として、育児中の睡眠時間は明らかに足りていません。このように、育児中はどうしても睡眠不足になりかねません。それも踏まえたうえで本当に職場復帰をできるのか考え、対策を練っておく必要があるでしょう。職場と家庭のバランス早く職場に復帰したいという気持ちも大切ですが、無理に復帰しても、結局は効率の良い仕事ができませんし、育児に追われて休まる時間が取れず、疲ればかりがたまってしまいます。ただでさえ職場復帰は長い休みのあと。働いていた頃の勘を取り戻そうとするだけで、時間も体力も使います。職場復帰をするためにただ焦るのではなく、ある程度自分の体を休めることができる環境が整ってから復帰するという気持ちの余裕が大切です。まずは赤ちゃんとの時間を重視して、自分と家族が健康に笑顔で暮らせるスケジュールを考えてみてはいかがでしょうか。photo by pixabay
2015年08月22日女性の高学歴化や世帯収入の低下などもあり、近年は働く女性が増えています。男女関係なく、パートタイムやフルタイムで働くのが当たり前の時代だといえるでしょう。でも、働くことは男女ともにできますが、子どもを産むことができるのは女性だけ。少子高齢化は世界中の先進国で深刻な問題となっていますが、改善のためには女性が働きやすい環境づくりが必要です。しかし、産休や育休の期間や給与は保障されていないのが現実。日本でも、会社に産休・育休の制度はあっても実際には取るのを認めてもらえなかったり、暗に退職を促されたり、ことばでいうほど簡単にはいきません。世界ではどうなっているのでしょうか?『women24』より、世界各国の産休の期間と給与を紹介します。■日本よりも産休が短い国はアメリカとスワジランド!(1)ドイツ:産休14週間/給与100%(2)日本:産休14週間/給与67%(3)アメリカ:産休12週間/給与は州によって決められる(4)オーストラリア:産休18週間/給与100%(5)南アフリカ:産休4ヶ月/給与は失業保険で保障(6)アルメニア:産休140日/給与100%(7)ロシア:産休140日/給与100%(8)ナイジェリア:産休3ヶ月/給与平均の50%(公務員は6ヵ月、給与100%)(9)スワジランド:産休12週間/2週間のみ給与有(10)フランス:産休16週間/給与100%(2人目以上の場合34週間まで)■日本は最高ではないものの最低限は保証されているドイツは日本と期間は同じですが、給与は100%保障されます。対してアメリカは12週間と日本より短い上に、給与は州によって保障が違います。法律の専門家カレル・ヴァン・モーレン氏は「政府による産休中の給与の保障がないのは、パプアニューギニアとアメリカの2ヶ国だけ」と批判しています。ロシアとアルメニア、オーストラリアは日本より期間も長く、給与が100%保障されます。また、フランスは2人目以上の場合34週間まで延長が可能で、子どもがたくさん欲しい人に有利な仕組みになっています。日本の産休の水準は最高とはいいがたいですが、最低限のレベルは維持しているようです。■最長の南アフリカ「産休4ヶ月」は本当に理想的?南アフリカはこのなかで1番長く、4カ月の産休の取得が労働基準法によって義務づけられています。一見魅力的ですが、産休中は失業保険から手当てが支払われます。つまり、企業は給与を払わないのです。よって、収入が充分ではなくなるという問題があるのです。同じアフリカのナイジェリアやスワジランドでも、給与が半分になったり、2週間のみ給与があったりと、経済的に厳しい状況。しかし、最近ではアフリカでも産休中に給与を支払ったり、復帰後にフレキシブルな勤務を認めたりする企業が増えているのだとか。こうした企業はヨーロッパで増加中で、少子高齢化の進むヨーロッパのトレンドになっているそうです。一家の収入源を母親が担う家庭も増えています。産休中の給与が充分でないために早期に職場に復帰せざるを得ない母親もいます。早すぎる職場復帰は母親にも子どもにも悪影響を及ぼします。そうした影響は個人に始まり、家族、国家へと広がっていき、いずれは世界経済にも影響を及ぼすようになると考えられています。子どもを産んだ女性が働きやすい環境が、世界レベルで整備されるといいですね。(文/和州太郎)【参考】※10 best and worst countries for maternity leave―women24
2015年07月22日働く女性にとって妊娠・出産は大問題!出産当日と直後は物理的に仕事を休まなければいけません。また、生まれたばかりの赤ちゃんのお世話はほぼ24時間体制。昼も夜もなく、1時間おきに寝たり起きたりを繰り返す赤ちゃんへの授乳とおむつ替えで一日が終わります。この間、キャリアのほうは一旦停止とならざるを得ないですよね。そこで頼りになるのが、国の産休・育児休暇制度。しかし、国によってびっくりするほど大きな違いがあったのです。今回は、経済関連の情報を扱うアメリカのサイト『MarketWatch』を参考に、日本とアメリカの育児休業取得事情を見ていきましょう。■アメリカ人の産休取得者は3人に1人!このほど、ショッキングなアメリカの産休・育休事情が判明!フルタイム労働者の産休取得率は37%となり、減少に転じたのです。アメリカの産休取得率は、1946~64年生まれのベビーブーム世代の平均が24%、1965~80年生まれの“X世代”の平均が35%、1981~96年生まれのミレニアル世代の平均が48%。取得率は、時代を追うごとに増えていました。それが、直近の調査では再び“X世代”なみの水準に逆戻りしたのです。期間も、女性が平均で4.5週、男性は2.3週(取得した人の平均値)。産前産後を通して約1か月で職場復帰とは、日本ではちょっと考えられませんね。どうやら、産休を取得しなかった65%の中には、出産後数日で子どもをベビーシッターなどに預けて職場復帰するケースもあるようです。■取得率低下の裏にある“失業の恐れ”取得率低下の理由の1つは、経済的な問題です。アメリカでは、出産前後12週を最大とする無給の休業制度があるだけで、政府は休業中の収入を保証していません。これは、先進国では非常にまれなケースです。情報分析機関・世界政策分析センターによると、世界186か国のうち有給の産休・育休制度を持つ国は96%。ほぼすべての国が、妊産婦の休業とその間の収入を制度で保障しています。中でも、EUのほとんどすべての加盟国は少なくとも14週の有給の産休制度を持っていて、給料の3分の2以上が保障されています。同センターによればアメリカは186か国中、有給の産休制度を持たないわずか8か国の1つなのだそう。また、長期の休みはキャリア形成に影響するから、という前向きな理由もあるでしょう。しかし、取得率が下がった最大の理由は失業への恐れです。調査では、働く女性の77%が「パートナーには産休を取ってほしくない」とも回答。その主な理由としてあげられたのが、「休んでしまったら仕事を失うことになるのでは」という心配でした。■日本人男性の育休取得は100人中2人では、日本の育休制度は?実は、日本の育休制度は世界的に見ると充実している方なのです!正規労働者やそれに準ずる労働者は、産前6週から産後8週までの産休が労働基準法で保障されています。また、平成21年に改正された『育児・介護休業法』は出産から1年以内の育休を定め、開始から180日まで賃金の67%、それ以降は50%の『育児休業給付金』を受け取ることもできます。日本の課題は、制度を十分に活用できない職場環境でしょう。厚生労働省の「雇用均等基本調査」によると、2013年の女性の育児休業取得率は83.0%(前年比0.6ポイント減)。ですが、これは出産後も仕事を辞めなかった場合の取得率。第一子を妊娠した女性の6割が離職しているという報告もあります。職場の理解不足や、籍を置きながら長期の休みを取ることが許されない人員不足の現状が、多くの女性に「育休よりも退職」を選ばせているのが実情なのです。また、男性の育休取得率の低さも目立ちます。厚労省の同調査では、男性の育児休業取得率はわずか2.03%(前年比0.14ポイント増)。アメリカでも男性の休暇取得率は30%です。子育てに積極的な男性が“イクメン”として評価される時代になってきましたが、育休取得者は100人に2人と、少々さびしい数字です。アメリカは制度の未整備が、日本は制度を活かしきれない職場環境が働く女性に大きな壁となって立ちはだかっている現状。これを打破して、子育てとキャリア形成を両立する女性が増えてほしいものです。(文/よりみちこ)【参考】※Nearly two-thirds of American workers don’t take paid parental leave―MarketWatch※平成25年度雇用均等基本調査(確報)―厚生労働省
2015年06月10日武蔵野銀行は20日、「埼玉版ウーマノミクスプロジェクト」に賛同し、子育て世代の顧客を支援するため「産休・育休特例」を付加した住宅ローンの取扱いを開始した。同特例を付加した住宅ローンは、産休・育休期間中においても借入れが可能であり、また、産休・育休期間中は、子供一人あたり最長2年間の元金据置が利用できるなど、子育て世代の顧客のニーズに対応した商品となっているという。このほか、男性の顧客で住宅ローンを利用している人も妻が「産休・育休」を取得する場合や自身が「育休」を取得する場合にも同特例を利用できるとしている。同行は、今後も顧客の多様なニーズに対応し、魅力ある商品の提供に努めていくとしている。○「産休・育休特例」の概要内容:産休・育休期間中でも、住宅ローンを借入れることができる。住宅ローンの借入期間中に住宅ローンの利用者またはその配偶者の人が「産休・育休」を取得する場合、子供一人あたり最長2年間の元金据置が可能(現在、住宅ローンを借入れている人も対象)対象商品:ぶぎん保証付住宅ローン対象者:以下の全ての条件を満たす人(1)住宅ローン借入時においては、各商品の取扱条件を満たす人(2)勤務先が発行する「産休・育休期間中であること」や「前年度年収・復職後の見込み年収」などの証明書を提出できる人(3)産休・育休前の勤続年数が1年以上の給与所得者の人取扱店:全営業店(さいたま新都心パーソナルプラザ含む)および住宅ローンセンター(計104か店)
2015年05月21日ジェイックはこのほど、2015年4月入社の新入社員547名(185社)を対象に実施した意識調査の結果を発表した。調査期間は3月30日~4月7日。○女性新入社員88%が「結婚出産後も働きたい」と回答調査ではまず、中小企業の女性新入社員を対象に「結婚・出産後も働き続けたい(復帰したい)と思いますか?」と尋ねたところ、88%もの女性が「はい」と回答した。また、男性新入社員に対して「結婚後、産休・育休を取りたいと思いますか?」と質問した結果、およそ7割の男性が「はい(68%)」と回答。女性の社会進出への意識や理解が進んでいることが伺えた。しかしながら、「上司の性別と働きやすさ」を問う質問に対して、男性37%が「男性上司」のほうが働きやすいと回答し、「女性上司」のほうが働きやすいと考える男性はわずか5%だった。○一緒に働きたくない先輩や上司のタイプ続いて、一緒に働きたくない先輩や上司のタイプを聞いたところ、女性は「人として尊敬できない(73.0%)」がトップだった。次いで「言う事とやる事が違う(66.0%)」「責任を取らない(47.0%)」と続いた。一方、男性のトップは「言う事とやる事が違う(60.0%)」で、次いで「人として尊敬できない(58.0%)」「責任を取らない(48.0%)」という結果に。女性は男性以上に「人間性」を重視する傾向が強いことがわかった。○男女ともに、社会人生活で大切なのは「能力向上と、成長」次に、社会人生活において大切にしたい、実現したいものを選んでもらったところ、男女ともに1位は「自分の能力を高め、成長する(男性52.0%、女性64.0%)」となったが、2位以下の順位に男女差が見られた。女性は、2位「ワークライフバランスを確立する(43.0%)」、3位「幸せな結婚をする(42.0%)」と続き、女性は仕事を結婚やプライベートも含めた"人生の一部"として捉えており、その中で "自己成長"に意欲をもつ傾向が読み取れた。対する男性は、「社会貢献できる仕事に就く(48.0%)」、「年収をあげる(33.0%)」、「今の会社で出世する(32.0%)」といった項目が上位に並び、男性は"大義"に憧れ、その中で年収や出世といった周りからの評価、社会的なステータスを意識する傾向が強いと言える結果となった。
2015年05月12日女性が結婚、出産後も仕事を続けるかどうかは、自分自身のライフスタイル、さらには家計も左右する重要なポイントです。専業主婦、有職主婦、どちらにもメリット、デメリットがありますが、金銭的な面でよりおトクなのは、どちらでしょうか。配偶者控除や将来受け取れる年金などから、総合的に判断してみましょう。○専業主婦には優遇もあるけれど……家計のことを考えると、家庭を持ってからも働きたいと考える女性は多いでしょう。けれど、専業主婦には「配偶者控除」などの優遇があるので、いっそのこと「働かないほうがいいのでは? 」と迷ってしまうかもしれません。専業主婦と有職主婦、お金の面から見ると、どちらのほうがよりメリットがあるのでしょうか。社会保険からの給付、得られる生涯賃金、老後の年金など総合的に考えると、金銭面で有利になるのは、ズバリ、有職主婦がいる「共働き家庭」です。サラリーマンの妻(第三号被保険者)には、夫の所得税が安くなる「配偶者控除」の他、健康保険料、年金保険料の納付が免除される制度があります。もし働いていたとしても、年収が103万円以内なら配偶者控除が適用になり、130万円以内なら健康保険料と年金保険料が免除なので、この額を超えない範囲で働こうと考える人も多いです。配偶者控除を受けると、所得税と住民税合わせて、10万円程税金が安くなります。確かに、妻がパートなどで働いていて、年収が135万円、140万円という額なら、少し働く時間を減らして、控除や免除のメリットを受けたいと思うでしょう。けれど、正社員として働いているなら、安易に仕事を辞めることは、金銭面からはおすすめできません。専業主婦と正社員では、収入の差だけでなく、社会保険からの給付や将来の年金額が大きく異なるからです。もし、結婚や妊娠で会社を退職したら、雇用保険の「出産手当金」「育児休業給付金」が受け取れません。産休中、育休中に受け取れるこれらの給付金額は、正社員で月収24万円の女性のケースで子どもが1歳になるまで育休を取ると、ざっくり計算して200万円程度になります。さらに厚生年金保険料は、産休中と育休中は全額無料となります。正社員のまま子どもを2人、3人産めば、この給付を数回受け取れるわけですから、専業主婦と比べて大きな差になります。将来の年金も大きく変わります。妻が第三号被保険者の場合、65歳から受け取れる年金は、満額で年額約77万円です。妻も第一号被保険者として厚生年金に加入して働き続けた場合、月収20万円、加入期間20年なら、年間30万円前後が上乗せされます(加入時期などにより支給額は変わります)。加入期間が長ければ、年金額はもちろんアップするので、子育てしながら正社員として働き続ければ、それだけメリットも大きくなります。もし、あなたが今正社員として働いていて、老後も視野に入れてゆとりある生活をしたいと考えるなら、保険料なども納めながら働き続けた方が有利になるでしょう。専業主婦や、年収100万円前後のパートタイマーなどの場合、今は配偶者控除の恩恵が受けられますが、配偶者控除は見直しの方向で政府が検討をしています。今後の制度改正にも注目しながら、働き方を選んでください。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール武田明日香エフピーウーマン所属ファイナンシャル・プランナー南山大学経済学部卒業後、大手印刷会社に入社。2010年に、法人営業の仕事をしながら自己啓発のためにファイナンシャルプランナーの資格を取得。「女性がライフステージで選択を迫られたときに、諦めではなく自ら選択できるための支援がしたい」という想いから、2013年にファイナンシャルプランナーに転身。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく!トラベル!」、「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「webR25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人生を送るための知識を伝えている。お金の知識が身につく初心者向けマネーセミナー受付中(受講料無料)
2015年03月27日