さくらしめじが10月18日に3rdアルバム「ゆくえ」をリリースした。2020年3月にリリースされた「改めまして、さくらしめじと申します。」から3年半ぶりとなる。アルバムに収録された10曲はこの3年半のさくらしめじと、過去から未来へとつなぐものとなっている。変化し続けるふたりにアルバムに込めた思い、葛藤、これからについて聞いた。3枚目のアルバム「どんなもんじゃい、っていう感じです」――アルバムのリリースは3年半ぶりとなります。完成して今のお気持ちはいかがですか。髙田彪我(以下、彪我)アルバムはそのアーティストの名刺がわりになるとものかな、と僕は思うんです。僕も初めて知るアーティストはやっぱりアルバムを1枚聴いてみて、「こんな感じの曲なんだ」と思うので。僕たちの名刺が新しく生まれ変わるような感覚もありますし、だから完成できてよかったなって。ホッとしました、本当に。田中雅功(以下、雅功)コロナ禍もあって盤が出せることも当たり前じゃないので、リリースできてうれしい、ということがひとつと、「どんなもんじゃい」っていう感じです(笑)。彪我どんなもんじゃい(笑)。――それは聞き手に向けて?雅功そうですね、僕ら以外というか、「いいだろ?」っていう気持ちですかね。――前回のフルアルバムが2020年、ちょうどコロナ禍の前ですもんね。彪我ほんと、久しぶりに盤を見ますね。――アルバム制作に入る前にお話し合いはされたんですか。雅功そうですね。既存曲が多いということもあったんですけど、どういう曲を入れてみたいとか、そのときはまだできていなかった曲とか、ましてやどんな曲を作るのかも決まってないところもあったので、結構話し合いはしました。――制作期間をどれぐらいだったんですか?彪我え、どのぐらい?アルバムの話が出てからだと……。雅功結構……10ヶ月ぐらい?――ツアーと並行して、という形ですよね。彪我そうでしたね。文面上でもいろいろやり取りしてましたね。――ライブをする脳と制作に使う脳はやっぱり違うものですか?雅功でも、なんならリハやっても、本番やって、の間に作ってたりしていましたね。その切り替えは意外とうまくできた気はします。――フル稼働!雅功確かに!でも楽しかったですね。そのときの目線によって、書ける曲は違う――今回はアルバム全曲紹介をお願いしたいと思います、よろしくお願いします!雅功よーし!(肩をぐるんぐるん回す)彪我なんか緊張しちゃう!(笑)――まず、1曲目の「simple」。ドラマ『高嶺のハナさん2』のオープニングテーマですね。彪我本当に『高嶺のハナさん2』でとてもお世話になった曲の1曲なんですけど、なんですかね……なんかあります?雅功本当に1曲目にふさわしいですよね。このラインナップを見てもトップクラスにキャッチーというか、ポップというか、明るい曲で。これは自分たちで作った曲じゃないんですけど、ある意味、自分たちは作れない曲というか。作れなくない?彪我確かに。このキャッチーさはなかなか。雅功こういうポップな曲はあまり書かないので、そういう意味では1曲目としてはすごくいいなと思いましたし、個人的にもすごい気に入ってます。2人の性格的に、曲調というより、こういうピュアな何かを表現するのがあんまり得意じゃないんですよね。――へえ!雅功だからなのか、新鮮だし、自分たちが恥ずかしくて言えないようなことを歌っている感じがしますね。――続いて、2曲目が「Iroto-Ridori」ですね。彪我僕ら的にこれはもうライブの飛び道具です。雅功ははは!そうね。彪我さくらしめじなりのシティポップの解釈がこの曲に詰まっていると思います。雅功昔の匂いを感じる曲が歌いたくて作ったんですよ。そして結構……結構いったな、って。――ちょっと新しい感じ?雅功そうですね。自分たちで書くのもいいけど、ちょっと違うことがしたいなあ、と思って。でも「こういうのやったことないな」っていうニュアンスで作り始めました。これが言い方が正しいか分からないんですけど、実験的というか。これ、僕らだったらどうなるのか興味を持って作った感じですかね。――そんな実験的な楽曲のあとに「天つ風」が入ってるのもすごいですよね。彪我ははは!雅功確かに!(笑)彪我僕のイメージ的には、「simple」、「Iroto-Ridori」をやって、MCに入って次のブロックに行く感じ。雅功そうだ、言ってたわ、そうだそうだ。彪我「Iroto-Ridori」と「天つ風」の間にちょっと各自MCを入れてもらってね。――改めて「天つ風」についてはいかがですか?ライブでもお話はされていると思うんですが。雅功音源化でいうと、やっとですね。彪我長年温めてきた。雅功うん。嬉しいですね。好きだと言ってくれる人も結構いたので、その声があってこそだな、と言う。――しみじみと良い曲ですよね。雅功ありがとうございます。高1の僕に聞かせてあげたい(笑)。彪我そうか、高1なんだよね、そのときは。このあいだ、データフォルダ漁ってたら、一番最初のデモが出てきた。めっちゃ鼻声なの。雅功ははは!――このタイミングで収録しようと思ったのはどういった理由からなんですか?雅功僕の中ですごく大切な曲だったので、今入れるべきなのか、ってちょっと迷いはしたんです。でも「ゆくえ」が、コロナ禍を経て、20代に入って、さらにこれからのこと、次へ、って考えたときに、1回高校生の自分を清算しておきたいな、という気持ちで入れたんですよね。……ちょっと恥ずかしいんですけどね、これ話すの。――20代に入って、高校時代を思い返すと遠く感じるものですか?雅功いや、遠いですね。彪我めっちゃ遠いです。雅功距離感というより生活の違いというか、落差がありすぎて。高校時代が夢だったんじゃないか、って思います。彪我僕的にも遠いものだな、って感じはしますね。いまのほうがダラけてる。――ダラけてる?雅功体育とかないし(笑)。彪我現代文とか数学をやる時間もないし、試験もないし。そういう意味ではやっぱり高校時代の方がちゃんとしていましたね。――ちなみに今回のように、10代のときに作った曲を聴いて、逆に発見もあります?雅功あります、めっちゃあります。昔のデモを聴いて、「こんな気持ちか」ってなるときあります。彪我わかる!雅功よく、先輩たちに「10代のうちにしか書けない曲があるから、絶対10代のうちに曲を量産しなさい」と言われていたんですけど、当時はなに言ってんだろうな、とか思ってたんです(笑)。でも、やっぱりさっき言ったように落差がすごいので、「そこ」にいないと書けない曲はあるな、と思います。――例えば、10代のときにしかなかったものって何がありますか?雅功ベタなところでいくと、学校というコミュニティがあるかないかがやっぱり全然違うなと思います。あと20代を超えると、関わる友人の幅も変わってきたり、お酒も飲めるようになるとか、今は18歳からですけど、選挙行けるとか、できることの幅が広がるじゃないすか。でも10代はできることの幅が狭い分、そこでいろいろしてやろう、って考えるから見えないところも気づきやすいんですよね。今だからこそ書ける曲あるんですけど、そのときの目線によって、書ける曲は違いますよね。――深堀もしやすかったりするんですかね。雅功そうですね、きっと。今でもイメージとか、思い出をたぐり寄せて書けますけど、そのときじゃないと気づけないですね。彪我僕もさっきの雅功のデモのように見つけたりするんですけど、どれもちょっと恥ずかしくてお聞かせできない。雅功それはあるね。彪我思ったより子どもだな、って。雅功それは思う!当時の自分が思ってたよりも子ども。彪我そうそう。でもその子どもだな、と思うのも少し尊く感じるところもあって。それをなんとか今の僕目線で書けたらな、と思う曲もいくつかありますね。リード曲「エンディング」は「まだまだ育てがいがある」――「ブルースター」は「高嶺のハナさん2」のエンディングテーマですね。彪我「ブルースター」はトップレベルで好きなバラードですね。アルペジオで入ってくる感じが好きなんです。僕たちの一番最初の「いくじなし」(2014年)っていう曲がアルペジオから入るんですけど、それを改めてここに持ってきた感じが僕の中であって。雅功そんなこと思ってたんだ。彪我うん。そこがちょっとエモーショナルな感じがしますね。――今回のアルバムは原点回帰のようなところもある?彪我あると思いますね。振り返るわけではないんですけど、一旦、原点回帰して、新たな自分たちをこのアルバムに繋ぐ、ということはやってきました。――「エンディング」はアルバムのリード曲で9月22日先行配信されていますね。雅功「ゆくえ」を作ろうって決まって、1ヶ月しないぐらいでどの曲を入れるか決まったんですけど、リードだけどんな曲にするか全く決まらず。とりあえず、僕と彪我でコンペ大会をやろうってなって、そこからまた1ヶ月ぐらいでそれぞれ2、3曲ずつぐらい作りました。じゃあこれにしよう、って「エンディング」に決まったんですけど、いい曲ですよね?彪我ははは!すみません、ありがたいですよね。できたてホヤホヤの曲なんですけれども、僕的にはまだまだ育てがいがあるな、と思いました。歌い方もですし。「エンディング」は、僕の中では結構、挑戦的な曲で本当にJ-POP寄りに作りました。普段、わかりやすいJ-POPを作るのが僕的にあんまり好まないというか、得意ではないんです。普段、聴く曲もバンド曲が多くて、ちょっとひねくれた感じになったりもするんですけど、結構ど真ん中を狙って作りましたね。――コンペは「リード曲を作る」こと以外にテーマはあったんですか?雅功いや、全く。彪我本当にノーテーマで作ってくる感じでしたね。――苦労しましたか。雅功やっぱりリードって緊張しますね(笑)。彪我そうね。もう本当に何がリードなんだろう、って。雅功「リード曲を作ろう!」って言って作れたら誰も苦労しないよ、って思いながら(笑)。彪我めちゃくちゃ思いましたね。雅功でも、「エンディング」はデモの時点でも良かったんですけど、アレンジでまた一つ化けたなって感じです。板井直樹さんにアレンジしてもらったんですけど、すごいですね。曲の良さを最大限、120%引き出してくれた感じがしました。――お2人で完結するのもいいけど、他の方の手が加わることで、新たなものが引き出されることも多いですか。彪我多いですね。それで言うと、「天つ風」もアレンジでかなり印象が変わったな、と思います。雅功ちょっと話戻るんですけど、「天つ風」でよくわかんなくなっちゃって。どういうアレンジがいいのか全然わかんねぇやと思って、神佐澄人さんに「全く違うものにして欲しいです」とお願いしました。そうしたらめっちゃいい曲にしてくださって。そういうのはやっぱりありますよね、「エンディング」もそうですけど、自分たちの手が届かない、あと、数センチみたいな。彪我いいよね。雅功数センチと思ってたのが、倍ぐらいあったみたいな、ということは結構あります。彪我「エンディング」は非常にありがたいアレンジで。雅功彪我のデモはもっとシティポップっぽかった。彪我そうですね。雅功彪我がやりたいことやってんな、っていう感じ。彪我効果音を結構入れて機械的な感じではあったんですけど、アレンジでは生音を入れて、J-POPな感じにしていただいています。――曲を作られるときって、今回のコンペのようなときって、自分が作りたいものと、狙って、と言うと違うかもしれないんですが、そういうのはあったりするんですか。彪我あー……。雅功難しい顔してる(笑)。狙うのはやめようと思ってます(笑)。彪我ははは!雅功狙っても書けないものは書けないし。それで言うと、また後で話そうと思うんですけど「なるため」は狙ったんですけど、最初全然好きじゃなくて。狙って作った自分が気持ち悪いというか。彪我ははは!雅功でも、作業を進めていくうちに、聴いてるうちにだんだんと「いっか」って思うようにはなっていました。やっぱり狙って作るって、作った後がきついんですよね。「これ本当に好きで作ったのかな」がずっと引っかかる節があって、最近はなるべく狙わないようにしています。彪我僕はわりと狙いたいところと、作りたいところが近いところにあるのかなと思ったりしていて。でもさくらしめじで、ジャンル的に行き過ぎると戻せるんですよね。さくらしめじのらしさに若干助けられてるところもありますね。雅功上手です、彼は。狙って作るのが。彪我いやいやいやいや(笑)。初めてのセルフカバー曲も――続いて「わがままでいたい」。雅功だいぶ昔の曲で。彪我これがアルバムの中では一番昔?雅功多分。彪我「わがままでいたい」は、ライブでやるの好きなんですよ。ライブでやりたがっちゃう。雅功この曲を作ったときの記憶があんまりなくて。彪我僕もないんですよね。雅功このころ、コロナか。彪我そうそう。本当にメッセージ上で文面のやり取りで。雅功そうだよね。そんなにがっつり記憶があるわけじゃないですけど、ライブでやるのは楽しい曲ではありますし。コロナ禍だからこその曲ではある。彪我そこですよね、「わがままでいたい」は。コロナ禍でなかなかやりたいことができないことが続いたからこそ、響く曲なのかなと。――そうですね、2021年と言うと、一番大変だった時期というか。雅功ライブも結構中止になったり。「わがままでいたい」は中でも、メッセージ性はあるんですけど、ライブでやるときは、あまり考えすぎなくていい曲なので、そういう意味では軽い曲なのでいいな、と思います。今回、全体的にメッセージ性もあったりするので、こういう曲が1曲あるだけで、重くなりすぎなくていいですね。――「コトノハ」はM!LKさんに楽曲提供したものをセルフカバーで。雅功そうです、初めての楽曲提供で。これもギリギリまで入れるかどうか迷ったんですよ。彪我入れちゃいましたね。雅功セルフカバーが恥ずかしいというか。M!LKの曲だしな、という気持ちもあったんですけど、M!LKのスタッフの方も快く言ってくれたので、初めて楽曲提供をやらせてもらえたし、記念に、ということで入れてみました。でも、レコーディングをしてみて、やっぱりM!LKの曲だな、とは思いましたね。M!LKに書いているから、余計そう思うんですけど、やっぱりM!LKのことを歌っている曲なので。彪我レコーディングは不思議な緊張感がありましたね。「ここ、佐野くんが歌ってたな」とか。雅功そう!本人たちのレコーディングにも立ち会わせてもらったんですけど、本人たちは僕が歌っていた仮歌を頭の中で流しながら歌ってた、って言っていたんです。けど、逆に僕らはM!LKを頭で流しながら歌っていましたね(笑)。――また少し異色な感じなんですね。雅功そうですね。アレンジはM!LKや僕らの曲も多くやってくれてる園田健太郎さんでして。作ったときにセルフでやるなら、園田さんかな、と思っていたんですけど、さすがの一言でした。関係値も一番古い方で、曲作りも教えてもらっているのでコミュニケーションが取りやすかったですし、期待以上の仕上がりでした。これからのさくらしめじの楽曲は8分の6拍子ばっかりになる!?――そして先ほども少しお話が出ましたが「なるため」について。あえて彪我さんからお聞かせいただけますか?彪我曲調は明るいけど、歌詞の世界はわりと暗いというか。雅功暗いかなあ(苦笑い)。彪我暗いというかすごく心の中の深いところを書いてる感じがして。でもそれが田中さんの味が出ていて、好きな曲です。雅功ありがとうございます。反動じゃないですけど、曲調はめっちゃ狙って作ったので、反抗心が出たんでしょうね。歌詞はポップにしたくないな、みたいな。好き勝手に書きました。――メロディーから来る歌詞のイメージとは少し違いますよね。雅功最近、よく陽キャだって言われるんですけど、根は暗いんです。陰キャなので(笑)。――「辛夷のつぼみ」は前回インタビューでもたっぷりお聞きしたので一言ずつだけいただけますか。雅功ずっと愛されてたら嬉しいですね。彪我そうですね。制作した経緯的にも、思い入れがある曲なので、それも含めて、皆さんの心に残る曲になっていただけたら。――最後、「花びら、始まりを告げて」はおふたりで作られた曲です。雅功最初のデモが彪我で。これも、8分の6拍子のJ-POPを作ろうっていう、また狙った曲というか。彼は上手なんでしょうね、きっと。デモの段階で86ですごくいいよな、と思う曲を作ってきたので、そこに手を加えて、という感じでした。彪我そのときはなにかミッションのような感じで、「ちょっと変わった拍子の曲ってそういえばさくらしめじないね」というところから始まって作った曲なんですけど、意外とこのノリすごい僕好きだな、と思いました。これからのさくらしめじ、もしかすると8分の6拍子ばっかりになるかもれしない。雅功ははは!また?って。彪我でも新鮮な曲になったなって、思います。ライブでやっていても、この曲を歌うときだけちょっと気持ちが変わる感じがして。披露するのも聴くのも好きな曲です。――全体を通してお話をお聞きしても、やっぱりバラエティーに富んでいますね。雅功ですね。びっくりしちゃいますよね。お得用です。――まさに名刺ってさっきおっしゃいましたけど。彪我そうですね、本当に今のさくらしめじを知りたいなら、このアルバムを聴け!って押し売りしたいですね。頭の中は仕事のことでいっぱい!?――さくらしめじの「今」の音楽についてお聞きしたので、次はおふたりのプライベートの頭の中もちょっと教えていただけたらと思います。雅功頭の中ですか?とんでもないことになってますよ。めちゃくちゃですよ(笑)。――それはそれでお聞きしたい!(笑)。100%のうち、お仕事が例えば70%だったらあとの30%は何考えているのか、について教えていただきたいです。可能性として10割仕事もあり得るんじゃないかなとは思ったんですけど……。雅功俺、最近プライベート何してるっけ?彪我……酒?雅功いやいや、酒豪じゃないのよ(笑)。まあまあ、まあまあなんですけど。――仕事とお酒だけだったらちょっと心配になってしまいすが(笑)。彪我ははは!雅功いや、お酒というより友達といるのが好きなだけなんで。――お友達とどんな話をされるんですか?雅功「ワンピース」の話ですね!……あ、でもマンガはかなり占めてますね。マンガ10%。90%は仕事(笑)。どうしよう、普通に音楽を聴いていても仕事になっちゃうし。彪我わかる!そう!僕は最近ちょっとX(旧Twitter)をチェックするように。雅功いま韻踏んだ?彪我いや、「X」と「チェックする」で踏んでないから(笑)。すごく今更なんですけど、トレンド機能ってすごいな、と思って。雅功あははは!――今!彪我流行が一瞬でわかるんですよね。その瞬間の流行りが、全部並べられてて。僕、単語から曲を作るのが好きで。雅功それ仕事じゃない?大丈夫?彪我あれ!?(笑)雅功難しいよねぇ。彪我でも、そういう知らない単語を見る機会かな、って。じゃあ、Xのトレンドが10%。雅功結構だね!彪我割と最近ずっと見ちゃうんだよね。雅功へえー!あ!散歩!なんか、詰まったら、歩きに行きますね。近所とか。彪我あと芸人さんのYouTube。10%。時間があればずっとジャルジャルさん観てます。雅功そうだ、お笑い共通だ。僕もお笑い10%。――好きな芸人さんも同じなんですか?雅功一番は?って聞かれたら和牛さんですね。多分、彪我がコント派で、僕が漫才派。彪我あー、そうかも!最近、あのシュールなのがすごい刺さってます。――こんな感じですかね。雅功7割仕事で(笑)。彪我8割仕事だ!雅功そうだよね、彪我のほうが絶対、仕事の割合が多い。――結局仕事に繋がっちゃうことになるんですよね。YouTubeもMCとかにヒントになりそう。雅功絶対俺よりYouTubeを見てるよね。彪我YouTubeはめっちゃ見ますね。でもまだ絶対にほかにもある。――ファッションとかは?彪我あ、ありますね。Amazonで買い物!雅功全部、画面観てるじゃん(笑)。彪我やば!確かに(笑)。――最後に来年10周年ということで、さくらしめじのこれから、「ゆくえ」についてどう思い浮かべているかお聞かせください。雅功面白いことはいっぱいしたいな、と思っています。歌をいっぱい歌いたいし、歌をいっぱい聴いてもらいたいな、と。やっぱり歌を歌うのが一番好きだし、一番の仕事だし、なんだかんだそこが全てかな。この仕事以外の30%を捨ててもそれがひとつあればいいかな、というぐらいなので。あとは2人でずっとやりたいな、とは思っていますね。いい曲をいっぱい作りたいなと思います。彪我もちろんこの「ゆくえ」を広めていく年にしていきたいですし、何よりもこれからもどんどん自分たちが作れる、できる限りの表現を届けていきたいという想いもあります。みなさんの行き先、「ゆくえ」になれるアーティストを目指して、活動していきます。雅功かっこいいこと言った(笑)。彪我ははは!取材・文:ふくだりょうこ撮影:友野雄ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼントさくらしめじのサイン入りポラを2名様に!【応募方法】1. 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2023年10月24日「なるべく手間をかけずに食事の準備をしたい…」忙しい日々を過ごしていると、そんなふうに思う時もありますよね。株式会社MizkanのInstagramアカウントが公開した『バター香るしめじパスタ』なら、時短で手軽に作ることができますよ!鍋は使わず、フライパン1つで簡単に作れるレシピがこちらです。『ワンパンで!バター香るしめじパスタ』【材料(2人ぶん)】・スパゲッティ200g・シメジ1パック(200g)・玉ねぎ2ぶんの1個・ベーコン3枚・おろしニンニク小さじ1杯・バター5g・粗挽き黒コショウ適量・水2カップ・『追いがつおつゆ2倍』2ぶんの1カップスパゲッティを半分に折り、シメジは石づきを取って小房に分けましょう。玉ねぎは薄切り、ベーコンは1cm幅に切っておきます。フライパンに、水と同社の商品である『追いがつおつゆ2倍』、スパゲッティ、シメジ、玉ねぎ、ベーコン、おろしニンニクを入れ、強火にかけてください。煮立ったら、火の加減をふつふつと煮立つ程度に調節し、スパゲッティのゆで時間ぶん加熱します。麺の硬さと煮汁の量を確認し、煮汁が多い場合は強火で程よく飛ばしましょう。バターを絡ませたら器に盛り、最後に黒コショウを振れば完成です!※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る ミツカン[公式](@mizkan_official)がシェアした投稿 『追いがつおつゆ2倍』のだしを吸った麺と、仕上げのバターで、風味豊かな仕上がりに。パスタを別でゆでる必要がないため、洗い物も楽になりそうですね!【ネットの声】・ワンパンパスタ大好き!早速作ってみます!・シメジがおいしい季節だし、嬉しい。・おいしそう。簡単だしこれなら私でもできるかも!・時間や体力が足りない時とか、特に助かりそうです。明日の昼食はこれに決まり。さっと食事を済ませたい時や、おいしい和風パスタを食べたい時、料理初心者が作る時など、さまざまな場面で味方になってくれそうな、このレシピ。食べたくなった人は、作ってみてはいかがでしょうか![文・構成/grape編集部]
2023年09月24日2023年6月14日、EX THEATER ROPPONGIにてさくらしめじ「桜TOUR 2023 FINAL」が行われた。3月5日から始まり、早春、晩春と続いてきたこのツアー。結成9周年の記念日、ツアーの締めくくりとなった公演の模様をレポートする。9周年の集大成をステージにぶつける青と緑のペンライトがきらめき、バンドの演奏が響き渡る中、ジャケット姿のさくらしめじのふたりが登場。オープニングを飾った楽曲は『My Sunshine』。力強いギターの音色、歌声、そこに会場の手拍子が重なる。ステージに設置されたスクリーンは、ふたりの表情を捉えている。田中雅功が「さくらしめじです! ファイナルよろしく!」と声をかけ、そのまま『青春の唄』、『ケセラセラララ』へ。時折、目をあわせ、微笑みを交わすふたりの姿に自然と見ている側の口角も上がる。ステージ上に幸せな空間が広がっている。3曲を終えて、田中が改めてあいさつをすると、長く大きな握手が会場に響き、その様子に田中も高田彪我も嬉しそうにわずかに目を細める。早春から始まったツアー。「早春」では弾き語り、「晩春」ではアコースティックとスタイルを変えて届けてきた。FAINALとなる本公演ではバンドスタイルとなる。田中は「いろいろ話したいこともあるんですけど、いっぱい曲を聴いてもらいたいと思いまして」と微笑むと「歌いますか」と言い、『simple』を。バックのスクリーンには淡い風景が映し出される。音が弾み、きのこりあん(さくらしめじファンの総称)のテンションも上がっていくのがわかる。『靴底メモリー』、『届けそこねたラブソング』とポップな楽曲を続けて披露していき、楽しげに手拍子をする客席を見て、田中が嬉しそうに笑みを浮かべる。自然体でありながら、気合いが伝わってくるパフォーマンス。そして、バンドの音が加わることによって、ふたりのパワーが加速していくのが感じられる。この日、田中が多く口にしていたのは「ありがとう」の言葉。「中1の頃からやってて、たくさん曲が増えて。今、なんかね。夢の中にいる気分なんですよ。っていうのも9年、やれてるのがすごいことだなと思うし、ありがたいな、と心から思います。その増えた曲を1曲1曲、みんなと歌えるのが最高に幸せです。ありがとうございます」そんな田中の隣では、高田に音が出なくなるというトラブルが。田中が場を繋ごうとした途端に、音が復活し、安堵の表情を浮かべる場面も。そして改めて、「この人数で声を出せるのが新鮮で」と田中が言うと高田も大きく頷く。「元気―!?」と聞くと会場からは「元気!」の答えが。しかし、「元気?って聞いたのはいいけど、次はそんな明るい曲じゃない……」と苦笑いの田中。「でも嬉しいと思う、次の曲は」と前置きしつつ「高校1年生のときに、僕がベッドの上で作った曲を歌いたいと思います」と始まったのは『天つ風』。スクリーンには田中が楽曲を制作していたと当時のシチュエーションを感じさせるような夜空が見える窓が映し出される。どこかエモーショナルな気持ちが高まっていく中、『合言葉』、『花びら、始まりを告げて』と続き、さらにその感情を掻き立てていく。中学2年生のころから曲を作り始めたが、「作りたての曲ってそんないい曲がすぐに出来るわけではなく、勉強の毎日だったんですけど、しょうもない曲を作っても全部聴いてくれる人ですごくありがたかったな、と思う」と当時を振り返る田中。「昨日の夜も寝れなくて。遠足前の小学生みたいな感じで。昨日の夜も眠れないから曲を作ってたの。寝れない高揚感で作ってるから今朝、もう一回聴いてみたら、駄作中の駄作で。速攻消したよね」と笑う。それに高田が「聴かせて、っていったんだけどね」と返す。ポツポツと言葉を交わすふたりの声が雨だれのようで、それだけでも癒される。中学生のころから歌詞を書いていたというふたりだが、続いては高田が手掛けた楽曲を。中学3年生のときに書いた曲で、田中は「めっちゃ好きなのよ。すごくよくて」というと「ありがたい」と高田。そして田中が「宇宙人なんですけど、彼は。宇宙から見た地球の風景の美しさみたいな。降り立った地球ってこんなに美しいんだ、って思ったんだよね、彪我はね」とニコニコ言うと、「思いましたねぇ~」と高田も乗っかる。「視点がきれいで、綺麗な歌詞で、当時の僕は地球人には書けないかしら、と」とちゃめっけたっぷりに言う。でも、そんな言葉の端々から互いへのリスペクトが感じられる。そして高田の歌い出しから始まる『夕空小道』を。夕焼けに包まれたようなステージの中で、高田の甘い声が響き、時折田中の声が重なる構成はシンプルだが、夏の終わりの物悲しさを感じさせる。まだ夏が始まっていないのに、寂しい気持ちになる。同時に2人の歌声の表現力に感服せざるを得ない。さて、「ワンマンツアーとしては今回が、最多公演数」だそう。ただ、中学生のときに47都道府県は回っている。「今回るのと、中学生のときに回るのと景色が全然違って見える。当時のことってそんなに覚えてなくて。記憶がぐちゃぐちゃになっているというか。それが今回行って全部蘇る感じというか。ここに来たとか」と田中が言えば、高田も「当時と同じホテルに泊まったりね」と頷く。田中は「伏線回収じゃないけど、されいく感じがすごく嬉しかったというか。風情を感じる瞬間が多かった」とツアーを振り返った。昔との違いを比較もできて楽しかったというツアー。そして、早春で弾き語りをやっていたので、今回はFINALということで「せっかくだから弾き語りでも」と『かぜだより』、『かぜいろのめろでぃー』を。ギターだからこそ感じる、2人の歌のパワー。迫力を増したギターの音色に自然と会場からは手拍子が響き、ペンライトが揺れる。本当にできるのかなって思ってたけど、できたねアコースティックで楽曲を披露したあと、田中はジャケットをぬぎ、腕まくりをしながら「あっついな」というと高田が「あっついね」と答える。雨男だというさくらしめじだが、この日は雨は降らず。公演前にも雨が降っていなかったと聞くと、表情をほころばせる。「でも帰りどしゃぶりかも。だったらごめん」という田中に、「帰りがたとえ雨降ったとしても、洋服濡れるじゃん。家に帰ってまだたぶん濡れてるじゃん。濡れてるのを見て僕たちのことを思い出してくださいよ」としっとりと返す。そして改めて「週の半ばに、足元の悪い中、ほんと来てくれてありがとう!」と「今日すげー嬉しいわ。こんなに人が集まってくれて」。「早春」ではカフェやバーでやっていたこともあり、「ほんとにできるのかな、って思ってたんですけど。できたね、ほんとに。ありがたいよ」としみじみと噛み締めるように言う田中。その声、口調から喜びが伝わってくるようだ。隣にいる高田も微笑む。田中が「……うたいます」と静かに言い、『ストーリーズ』へ。歌詞と連動するような映像、客席のピンク色のペンライトが世界観を膨らませていく。キーボードの音色から始まる『ひだりむね』。体を弾ませ、クラップを響かせる会場に“ドキドキ”が高まっていく。さらにここからコール&レスポンスで一体感を高める。そのまま『1・2・3』へ。体を動かし、全員で声を合わせて歌う場面も。会場全体の温度が上がっていくのを感じられ、2人の表情も綻ぶ。バンドメンバーを経て、激しいサウンドで空気を震わせ、ここからは『わがままでいたい』できのこりあんをロックに痺れさせていく。田中はギターをかき鳴らしながら、ステージの端から端へ。ガラッと2人をまとう空気が変わり、ドキリとさせられる。さらに『でぃすとーしょん』で激しさが加速。目まぐるしく変わる照明、たちこめるスモーク。前半とは異なる空気に驚くばかりだ。田中が会場をあおると、ファンもペンライトを手放し、拳を振り上げる。そして、ライブもラストスパート。スピード感のある『同じ雲の下』では青色の照明が満ちる中、ファンも手を振り上げる。パワーを増したふたりの歌声が会場の端から端まで響き渡る。5月8日に配信された新曲『なるため』で会場の盛り上がりは最高潮に。大きく響くクラップ、さくらしめじの叫ぶようなメッセージが会場を熱くする。一生の思い出になりました。ここからまた再発進していきます最後のMCで「本当に今日を迎えられてよかったという気持ちです」と田中。そして、「9年やってずっとコンプレックスだったことがあって」と自身の思いを語った。小学生のときに事務所に入り、中学生のときに出会って、2人で初めて立ったステージは思いのほか大きいものだった、と振り返り、「ほんとに恵まれすぎている環境の中にいて。でも恵まれていることにも気づかず、こんなもんなのかな、と」。そんな田中が憧れていたのは「音楽に小学5年のときに出会い、かっこいい音楽家になりたいとずっと思ってて。平たく言うと、下積みみたいなのが確実にあって」。でも一気に飛び越えた状況にいた彼ら。「やっていくうちに憧れてたものと違うのかな、なんて思ったりもして。思っていたものと全然違う自分でいることがコンプレックスで。最近ようやくそれでもよかったと心から思えてて。下積みって言いましたけど、そんな他人が決めることなんじゃなくて、見方一つで景色が全然違って。なりたい自分になれてないなんて贅沢なことを言って。それすらもカッコ悪くて嫌だな、と最近思って。別に今が下積みでもいいじゃないかと思って、桜ツアーを組みました」とひとつひとつ言葉を選ぶように話していく田中。「思い返してみたらほとんど悔しいことみたいな9年だけど、こうやってステージに立てているのは本当に会場に来ている人、生中継を見ている人、ひとりひとりのおかげだと心から思っていて。本当に皆さんに生かされてると思う日々を今送っています。板の上から降りたらどうしようもない、毎日部屋片付けろって怒られるような人間だけど(笑)、それでも曲が出るたびに『元気出ました』っていうのを見ると本当にやっててよかったな、って思うし、このためだけに生きてるといっても過言ではないぐらい。本気で僕はステージの上で生きてここで死にたいと思っていて。最後の人生の1分1秒までここにいたいと思っていて。皆さんのおかげでコンプレックスを振り払えたし、生きててよかったと本気で思っています」と静かに、でも熱い思いを伝えた。そして、「最後の最後まで僕らの全部をあなたの奥の奥まで届けられればな、と思います」と『お返しの約束』で本編を締め括った。手拍子に呼ばれるようにして再び登場したアンコールでは。「変なこといっぱい言ったけど、次の曲が全部かな、と思いますので。全部、音で伝えたいかな、と思います」という田中の言葉と共に『辛夷のつぼみ』を。煌めく銀テープの中で穏やかな笑顔で歌い上げ、「これからの人生、一緒に歩んでいきましょう」とメッセージを伝えた。さらに、ライブの最期ではさくらしめじの新ロゴ、また、10月18日に3rdアルバム『ゆくえ』のリリースされることが発表され、会場からは大きな拍手が。「まだまだ9歳ですので、新人若手の部類だと思っています。若輩者として一歩一歩進んでいきたい」と田中。高田は「このツアーが史上最多公演のツアー。最初は不安な気持ちがあったんですけど、FINALでみなさんと、素敵すぎるバンドメンバーと一緒に音を奏でられたのは一生の思い出になったな、と思います。これからもまだまだやりたいこともありますし、ここからまた再発進していきます」とこれからへの想いを語った。「きっと僕らなら歩けるよ」とさくらしめじは歌う。目を合わせて、ギターを奏で、奏でる音が違っても、10年目、さらにその先に続く道を共に歩いていく。取材・文:ふくだりょうこ撮影:鈴木友莉
2023年06月15日しめじの石づきを取る際、包丁でざくっと切っていないでしょうか。実は食べられる部分もカットしてしまっているかもしれません。自分磨きのための美容と栄養学を発信している、ほたる(hotaru_eiyou)さんは、しめじの石づきを簡単に取る方法を紹介しています。この方法は、包丁やまな板などの道具を使いません。さっそく石づきの取り方を見ていきましょう。無駄なく食べられる驚きの方法石づきを取って料理するのが一般的なしめじ。しかし、どこからどこまでが石づきなのか分からない人も多いのではないでしょう。実は、包丁を使わないで石づきを取ると無駄なく食べられます。しめじは、1本ずつ中心から引き抜きましょう。ひねりながら取るときれいに引き抜けます。強く引っ張ると途中で切れたり、かさが取れたりしてしまうので、優しくゆっくりと抜くのがポイントです。しめじの石づきに近い部分まで切れずにきれいに取れます。この少し縮れた部分は柔らかな食感が楽しめるでしょう。包丁でカットするよりも、捨てる部分が少ないことが分かります。これを見て「今までなんてことをしていたのだろう」「ゴミを減らせるのがとてもいい」などのコメントが寄せられていました。するっと取れる感覚はクセになるでしょう。簡単に取れるため、お子様と一緒に取るのもおすすめです。包丁で切るより時間はかかりますが、しめじを無駄なく食べられます。今までの1袋より明らかに食べられる量が多いと実感するでしょう。 この投稿をInstagramで見る ほたる⌇ 自分磨きのための美容×栄養学(@hotaru_eiyou)がシェアした投稿 石づきを取ったらすぐに食べましょうきのこは石づきを取ると劣化が早まります。石づきを取ったら早めに食べるか、冷凍保存をしましょう。ジッパー付き保存袋で冷凍すれば約1か月の保存が可能です。さらに、冷凍したしめじは細胞が壊れておいしくなります。引き抜くのがクセになってしまい大量のしめじが残ったら、ぜひ冷凍保存をしましょう。[文・構成/grape編集部]
2023年05月03日お手頃価格で手に入る「ぶなしめじ」は、すぐに火が通り、さまざまな料理に使いやすいですよね。今回は、そんな「ぶなしめじ」の旨味や食感を思う存分、楽しめるレシピを【30選】ご紹介。人気レシピのほか、作り置き、シンプル、主食、ヘルシー、新感覚など幅広いシメジを使ったレシピをピックアップしました。※以下「ぶなしめじ」を「シメジ」と表記しています。もちろん貴重な「ホンシメジ(ダイコクシメジ)」、喉越しが良い「シロブナシメジ」でも代用可能です。■シメジの旨味が効いた人気レシピ6つ・シメジとジャガイモのマヨソテーマヨネーズは、油と調味料の両方の役目を果たしてくれます。それがマヨソテーの美味しさの秘訣に。ジャガイモをレンジで加熱すれば後はサッと炒めるだけです。ジャガイモはお好みの柔らかさで◎。・電子レンジで簡単!たっぷりしめじの3色ナムル電子レンジで簡単に作れる、しめじ・小松菜・ニンジンの3色ナムル。粗熱が取れたら白すりゴマを加えて和え、器に盛りましょう。彩りが良いため、お弁当に入れるのもオススメです。定期的に作りたくなる可能性大。・ゴボウとシメジの煮物食物繊維たっぷりなゴボウの煮物にシメジをプラス。しっかりと味がしみ込んでいて、ご飯のおかずに最適です。子どもがいる場合は、 赤唐辛子を省いても構いません。ゴボウとシメジそれぞれの旨味と食感を楽しめますよ。・豚肉とシメジの甜麺醤炒め豚肉と野菜がたっぷり入った、ご飯が進む炒め物がこちらです。カシューナッツの食感が小気味よいアクセントに。濃厚&コクのある味わいがたまりません。ビールや日本酒、焼酎、紹興酒のおつまみにも良さそうです。・シメジ入りハンバーグシメジをハンバーグで包んだユニークな一品。仕上げに、大根おろしをのせてポン酢しょう油をかけてからいただきましょう。シメジの旨味が効いた、さっぱりとした味わいが魅力です。子どももパクパクと食べてくれますよ。・牛肉とシメジの黒コショウ炒め甘めの味つけに黒コショウがピリッと効いていて、後を引く味わいです。材料を炒めて、味つけするだけなので、時間がないときでもパパッと作れます。お弁当に入れるのもオススメです。ご飯にのせて丼にしてもいいでしょう。■作り置きできて便利なシメジを使ったレシピ4つ・作り置きキャベツとシメジの塩麹もみ日がたつごとに旨味が増す発酵調味料を上手に活用したレシピがこちら。腸にもやさしく、ダイエット効果も期待できる常備菜です。塩麹の量はお好みで調整してくださいね。ツナを加えたり、味つけを変えたり、無限にアレンジできます。・キノコのニンニクしょう油シンプルな味つけで、シメジとシイタケの旨味を引き出す一品です。15分で作れるので、常備菜やお弁当のおかずにもピッタリ。マイタケ、エノキ、マッシュルームなどを加えてもいいでしょう。・ご飯のおともに! 作り置き肉味噌 豚ひき肉を甘辛みそで炒めた万能常備菜。シメジと白ネギ入りで、ほんのり香ばしさを感じます。レタスに包んで食べるのはもちろん、冷や奴にのせたり、ラーメンやうどんに入れたり…冷蔵庫にあると何かと便利です。・キノコのガーリックマリネオシャレで食物繊維たっぷりな常備菜になるガーリックマリネ。前日に作って冷やして食べても美味しいです。冷蔵庫に入れておけば、2〜3日持ちます。副菜やお弁当のおかずとして活躍してくれそうですね。■シンプルで美味しいシメジレシピ6つ・シメジのフライカキの食感にソックリで一口食べると驚きます。キャベツ、キュウリ、プチトマトといった野菜と一緒に盛り合わせましょう。レモンを絞ったり、練りカラシやウスターソースをつけたり、お好みで召し上がれ!・ほうれん草シメジソテーフライパンにバターを熱し、シメジ、ほうれん草を炒め合わせた一品です。バターの風味でまろやかな仕上がりに。ボリュームアップしたい場合は、ソーセージやベーコンを追加してもいいでしょう。手早く作れて、もう一品ほしいときにも最適です。・松菜とシメジの煮浸しやや甘めで、やさしい味わいのだしがたまらない煮浸し。チリメンジャコの食感がアクセントに。お好みで、七味唐辛子を振ってくださいね。粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて冷やしても美味しいです。・シメジのピリ辛のり和え豆板醤のピリッとした辛さがやみつきになる一品です。のり佃煮も入っていて、風味豊か。ご飯がもりもり進みますよ。サクッと作れるため、お酒のおつまみも良さそうです。ぜひお試しを。・シメジとエリンギのオイスター炒めオイスターソースは味に深みをだしてくれる、お助け調味料です。しっかりとした味でご飯との相性も抜群。パンにのせて食べても美味です。シメジとエリンギの旨味と食感も楽しめます。・パパッともう一品! 小松菜とシメジの粉チーズマヨ和え小松菜とシメジをマヨネーズと粉チーズの和え衣でクリーミーに仕上げるレシピです。ボウルで和え衣の材料を混ぜ合わせ、小松菜、シメジを加えて和えるだけで出来上がります。初心者でも簡単に作れそうです。■一度味わうとやみつきに、シメジを使った主食レシピ5つ・豚肉とシメジのつけ素麺、スダチの香りコクのある濃いめのつゆには、さっぱりとした大根おろしとスダチがベストマッチ! たった8分で作れるので、夜食にも良さそうです。お好みで、七味唐辛子を入れながら食べてもいいでしょう。・ツナとシメジの炊き込みご飯ツナの旨味とシメジの風味が効いた炊き込みご飯。炊飯器に洗ったお米、塩、しょうゆ、通常に炊く水量線までのだし汁を加え、ツナ、シメジを入れて、スイッチを入れれば、あっという間に完成します。15分ほど蒸らしてから召し上がりください。・豚シメジのそぼろカレーほんのりショウガが効いたそぼろカレーです。仕上げにお好みで、香菜を散らしてからいただきましょう。バターとみそ効果で、コクがあります。材料を炒めるだけのカレーなので、いつでも気軽に作れそうです。・鮭とシメジの和風パスタ鮭とシメジを使った彩り鮮やかな和風パスタを作ってみませんか? 大葉と刻みのりをかけ、大根おろしをのせて、最後にイクラをのせる豪華な一品です。食べる直前にユズ汁をかけることで、さっぱり感をプラスできます。・豚肉とシメジのつけうどんこちらのレシピを味わいたくなったら、すぐにお湯に昆布をつけましょう。1時間で昆布だしをひけば、あとの工程は簡単です。だしが香るつけうどんを自宅で味わうことができます。七味唐辛子をかけるのも◎です。■ダイエット中にもピッタリなシメジを使ったヘルシーレシピ4つ・ブロッコリーとシメジのホットサラダサラダの具材は電子レンジで簡単に調理します。ベーコンとニンニクのドレッシングが野菜とシメジの旨味を引き出し、リピートしたくなる美味しさ。ヘルシーでダイエット中に味わいたくなる一品です。・さっぱりシメジスープせん切りにした大根、ニンジンの食感が良い、シメジのスープです。卵と貝割れ菜入りで、そこそこ食べ応えもあります。野菜をたくさん食べたいときに作るのも良さそうですね。玉ネギや白ネギを加えるのもアリ。・モヤシとシメジの中華風節約食材のモヤシとシメジを顆粒鶏ガラスープの素で和えた中華風の一品。ゴマ油の香ばしさが食欲をそそります。5分で完成するため、時間がないときのお助けレシピにもなりそうです。カロリーを抑えたいときにもピッタリ。・鶏とシメジのバルサミコしょう油炒め白ネギ1本が入っていて、疲労回復効果が期待できるおかずです。まろやかな甘酸っぱさのバルサミコ酢が全体の味を引き締めます。仕上げに、ドライパセリを散らしてからいただきましょう。疲れた日の夕食にもぜひ。■マンネリ防止にも! シメジを使った新感覚レシピ5つ・冷凍パイシートでつくるホタテとシメジのキッシュ冷凍パイシートで簡単に作れるキッシュです。冷めても美味しいのがうれしいポイント。ホタテとシメジ、玉ネギの旨味が混ざり合い、一度味わうと、忘れられない味です。ホームパーティーの持ち寄りにも良さそう。・マンネリを防げる! 鶏もも肉としめじのケチャップ煮シメジを使った料理にマンネリを感じたら、作りたいのがこちらのレシピ。プチトマトとトマトの2種類を入れた、鶏もも肉とシメジのケチャップ煮です。パンと一緒に味わうのもオススメ。豊かな風味で、リピート必至です。・高野豆腐の卵とじ高野豆腐とシメジ、ニンジンをだし汁で煮て卵でとじます。甘めの味つけで子どもでも食べやすいです。仕上げにお好みで、ミツバを散らし、七味唐辛子を振ってから召し上がりください。体の内側から温まる一品です。・ナスとシメジのみそチーズおやきトロ〜リ伸びるチーズと甘めのみそあんのベストコンビのおやき。ナスとシメジの風味がアクセントに。ピザ用チーズの代わりに、プロセスチーズやモッツァレラチーズを使っても大丈夫です。熱々を召し上がれ! ・シメジ入り茶碗蒸し具はシメジのみのシンプルな茶碗蒸しです。シメジの旨味をとことん堪能できます。最後に、刻みミツバをのせましょう。冷蔵庫のシメジを消費したいときに作るのもいいかもしれませんね。シメジを使ったレシピはバラエティに富んでいます。「美味しそう」だと思うレシピがあったら、ぜひ作ってみてください。旬のシメジを使った料理を味わって、秋を満喫しましょう。
2022年10月10日きのこは一年を通して手に入りますが天然のきのこが旬の秋は特別な魅力を感じて料理に取り入れる方も多いのではないでしょうか。・「蒸し煮」にして味と香りを凝縮!「きのこ」は蒸し煮にして水分を飛ばすと、香りと味が凝縮して美味しい副菜に。出来たてはもちろん冷めても美味しいので、この季節のテイクアウトのお弁当に添えて季節を感じていただいています。今回は「マイタケ」「シメジ」「エリンギ」を合わせましたが、「シイタケ」や「マッシュルーム」「えのき」もいいですね。ただし、シイタケは風味が強くて味を左右するため、控えめの量を合わせてください。・ラップで包んで冷凍保存日持ちは夏は冷蔵庫で3日間、冬は5日間です。冷凍保存もできるので、食べきれない場合は一食で使う量をラップで包んで冷凍保存してください。オープンオムレツにのせたり、炊きたてのご飯に入れて混ぜてきのこご飯にしたり、幅広い料理で楽しめます。■きのこの蒸し煮調理時間10分レシピ制作:保田 美幸 <材料> 4名分マイタケ 1パックシメジ 1パックエリンギ 2本塩 小さじ1/2水 大さじ2 <準備> ・マイタケは食べやすく裂く。シメジは石づきを切り落として食べやすく裂く。エリンギは長さ4等分に切り、縦薄切りにする。鍋に全ての材料を入れて混ぜ合わせる。 <作り方> 1、鍋に全ての材料を入れて混ぜ合わせる。中火にかけ、温まってきたら弱めの中火にして鍋に蓋をし、蒸し煮にしながら時々混ぜる。2、全体がしんなりとして水分が出たら火を強めて水分が飛ぶまで混ぜる。味をみて薄ければ塩で調味し、器に盛る。炊きたてのご飯に入れて混ぜてきのこご飯にしたり、幅広い料理で楽しめます。 料理家・ソムリエ 保田 美幸のコラム バックナンバーはこちら>>
2022年09月21日さくらしめじが7月23日に『辛夷のつぼみ』を配信リリースする。4月に行われたワンマンライブ『春しめじのお花し 二冊目』で披露されたこの楽曲。『春しめじのお花し』は演劇とライブを組み合わせた公演で、脚本はメンバーの田中雅功が担当している。別れと葛藤、そして再び道を共にする決意をするまでの物語のラストに歌われる『辛夷のつぼみ』はその世界観にマッチしており、観客の心を揺さぶった。そんな新曲の制作を通して2人が初めて体験したこと、さくらしめじが伝えたかったメッセージについて聞いた。冬という過酷な時期を経て春に咲く「辛夷」に込めた想い――タイトルの「辛夷(こぶし)」ですが、するっと読むには少し難しいような。お恥ずかしながら、この曲をお聞きするまで漢字を知らなかったです。田中雅功(以下、雅功)そうですよね。髙田彪我(以下、彪我)大丈夫です、僕も知らなかったです。安心してください(笑)――よかった(笑)辛夷はどういうお花なんですか。雅功春に咲く桜っぽいお花なんですよ。詞は僕が書いたんですけど、「辛夷」に思い入れがあって。桜はわりとつぼみになってから咲くまでが早くて、辛夷は冬のころからつぼみになって春に咲くんです。冬という過酷な時期を経て春に咲くってすごく素敵だな、と思ったんですけど、それを中学生のときに当時の学年通信のタイトルで知って。国語の先生がつけたタイトルで、ずっと頭に残っていたんです。すごく好きな花だったということと、曲にマッチしていたので、こういうタイトルにしました。――歌詞にはどういった想い、メッセージを込められたのでしょうか。雅功『春しめじのお花し』というワンマンライブのために作った曲なんですが、別れをテーマにしていて。生きていれば、別れや辛いこと、悔しいことって必ずあるじゃないですか。でも、ネガティブなことも何かに繋がっているはず。「あの出来事があったから今がある」「今があるからこれからがある」って思いたいなあ、と思ったんです。ワンマンライブ自体も「さくらしめじがもし解散したら」という世界観なんですけど、脚本には解散を経たからこそ気づけたことや得たものの中で、2人がもう一度、出会ったときに大きくなっている、ということを書いたので、歌詞にもギュッと詰め込みました。――歌詞の世界観としては冬から春に変わっていくイメージなんでしょうか。雅功実は、冬しか書いていなくて。――あっ、そうなんですね。雅功「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ」という好きな和歌があるんですけど、1本の大きな川があって、そこに大きな石があるんです。石があるということは、水の流れが二手に分かれるんですね。でも、石はずっと続いているわけじゃなくて、必ずまた川の流れは1本に戻る。そういう意味の和歌をモチーフにしています。別れても必ず戻る、という意味なのですが、この歌詞自体は戻るところまでは書いていなくて。――それはまたどうして……?雅功僕は極論戻らなくてもいいと思っていて。今回のワンマンライブの内容は、たまたまあの2人は戻ったんですけど、戻らない未来もあるんですよね。でもそれは悲しいことじゃなくて、それはそれで正解だって言いたいなあ、と思ったんです。最後のほうに「止まるなこの涙」という歌詞があって、別に泣き止まなくたって良いって僕は思っているんです。その涙に意味があるし、無理に止める必要はない、っていう思いですね。――彪我さんは、歌詞を見られたとき、いかがでしたか?彪我作ったメロディーを渡して、それから歌詞ができたよ、って見せてもらったんですけど……なんていうんですかね。今までのさくらしめじの楽曲って、背中を押すというか、支えるというか、そばに寄り添うよ、という歌詞は結構あったんですけど、今回の曲は雅功が言っていたように、ハッピーエンドでは終わっていないというか。でも、ハッピーエンドで終わってないことこそがハッピーなのかもしれないし、歌詞を読んでいるだけでも、いろんな解釈ができるのはすごい。さすが作家・雅功さんだな、って。雅功ははは!いい意味で彪我っぽくないメロディが聴けたのが嬉しかった――作曲はおふたりでされたんですよね。雅功厳密には、1番までを彪我が作って、2番以降を僕が作りました。最初は彪我がメロとコードを僕に投げて、という感じですね。彪我『春しめじのお花し』の演出も進めている中で、この1曲をどうしようか、と。脚本がある状態で、それに合う曲を作りたいな、とは思っていたんですけど、いざ作り始めてみるとやっぱり難しくて。わりとクライマックスで歌う曲なんですよね。感情が昂って、昂って、はい、ここで歌う!という曲なので、そんな重要な役を担っていいのか、というのはありました。雅功(笑)彪我もう2日、3日振り絞って考えて、ようやく夜中3時ぐらいに、メロディーを出しました。――雅功さんは最初に聴かれたときはいかがでしたか?雅功当たり前と言えば当たり前ですけど、ちゃんと脚本を読んでくれたんだな、とか。彪我読みましたよ!(笑)雅功大枠は彪我の色がある中で、いい意味で彪我っぽくないことをしたな、というのが複数個所あったんです。そこはすごく大切にしたいな、と思いましたね。こう言うとあれですけど、僕にしか分からないぐらいの些細な変化というか。僕自身も言葉にしづらいですが、彪我らしくないことをしているのもあって、楽しかったし、嬉しかったですね。――雅功さんがやりたいことを彪我さんが汲み取って。雅功そうですね、そんな感じがしてすごく嬉しかったです。彪我よかった~!雅功脚本を書いているので、僕が曲を作ろうか、みたいな話もあったんですけど、彪我がどう感じたのかをすごく知りたくて。彪我ふふふ(笑)雅功その答えがメロとコードにのって返ってきたときはすごく嬉しかったですね。――言葉だけじゃなくて、作品でやりとりをしていたんですね。雅功初めてでした、こんなこと。彪我そうだね。雅功経験上、2人で1曲作るって結構難しくて。何回かやっているんですけど、うまくいかないことのほうが多いんですよ。だから、最初はどうしようかな、と思ったんですけど、どうしても彪我の声が聞きたくて。彪我書いてくれ、ってずっと言ってたもんね?彪我言ってたね、確かに。どうしても2人一緒にせぇので作ると、2人とも妥協し合って、結果曲が似通っちゃうんですよね。雅功良くも悪くも、色が出すぎちゃう、みたいな。彪我という意味では、今回はよかったんじゃない?雅功うん。新しい発見もありましたし、この曲に関しては、2人で作ってよかったな、と思いましたね。変化した音楽に対するさくらしめじの関係値――今回、初めてのことだった、ということなんですが、ここ1~2年でコミュニケーションの取り方が変わったということもあるんですか?雅功今までも、もちろん曲を作っていたんですけど、お互い、もう一歩踏み込むようにはなりましたね。アレンジもするようになったりして。他の人の曲を聴いたときも、「ここはこうなってるね」とか「この曲はこういう仕組みになってる」という会話はすごく増えました。彪我うん、増えたね。雅功日常的な関係値は中学1年生のころから全く変わってないんですけど、対作曲、対作詞に関しては、ちょっと変わったのかもしれないね。彪我確かにね。雅功あと、2人とも経験値や知識が増えてきたので、自信を持っていい意味でお互いに意見できるようになりましたね。それをちゃんと聞く耳も持てるようになったので、そこは大きいかな、と思います。――音楽に対する技術や知識をお互いに高め合っていこうとした結果、なんですね。雅功教え合ったりもするので。さっきもやってたんです。彪我そうそう、ごはんを食べながら(笑)。まだスキルは全然高くないんですけど。――いろんなアーティストの方とのコラボもいい影響になっていますか?彪我それはありますね。雅功フェスに出ると、20歳になったとは言えまだ20歳なので。周りは年上のアーティストの方が多いので、吸収することばっかりですね。それに2人一緒に話を聞いていても、受け取り方が少し違っていたり。彪我確かに!雅功そういうすり合わせを2人で話していくことは増えた気がします。ふたりで作り上げた『春しめじのお花し』――「春しめじのお花し」は今年2回目の開催でしたが、前回とはやはり変化がありましたか?雅功去年やったお話しは、「お花し」が一発目ということもあって、みんなに受け入れてもらいやすいようにファンタジー寄りにしていました。今回は2作目だったので、より僕たちを知ってもらいたいし、もっと近い距離で見てもらいたいな、と考えたときに、リアリティのあるものにしようと思って書いたのは大きいですね。――役にも入り込みやすかったですか?彪我脚本も、普段の話し方に寄せてあるんですよね。それこそ「一人称はどっちで書けばいい?」とか、「こういうセリフ言う?」って聞かれたり、本当に寄り添って脚本を書いてくれたので、スッと入り込めました。多分、観ている方にも、前回とはちょっと違うな、ということは感じてもらいやすかったんじゃないかな、と思いますね。雅功作品を通して僕たちを知ってもらいたくて。普段のライブでも、もちろん僕たちのことは知ってもらえるんですけど、作品を一つ通すからこそ、知ってもらえる部分っていうのはあるのかな。別に僕らが解散の危機にあるとかそういうことではなくて。言葉にしづらいですが、もっと深く踏み込んで、僕らの素の部分をお芝居に乗せることで、届けられるものがあるんじゃないかな、ということは感じました。だから、逆に大人っぽくしよう、ということもあんまりないです。意識はしましたね。――冒頭の朝食のシーンも素っぽかったですね。彪我そうですね。あれはほぼアドリブシーンでした。雅功そうなんですよ、彪我にアドリブをさせる場面が2~3回あってね。彪我面接の練習をするシーンがあるんですけど、台本を読んでいたら、「面接練習するか」のセリフのあと、「面接練習を始める」というト書きがあるだけ。これ、どういういうこと?って聞いたら、アドリブだよ、って(笑)雅功それにも理由があって、僕だけ、になりたくなかったんですよ。話を作っている流れ上、一言一句、僕が決めてるじゃないですか。それは仕方ないんですけど、そうじゃなくて彪我も一緒にやりたいっていうのがあって、アドリブをいれましたね。彪我ありがとうございます(笑)雅功楽しかったでしょ。彪我楽しかった!(笑)。それ含めての作品になったんじゃないかな。真逆な2人。「足して2で割ったら本当にちょうどいい」――曲の後半にある「前へ」というキーワードがとても印象的だな、と思うのですが、おふたりが悩んだり、立ち止まったときに、また踏み出すためにしていることはありますか?雅功何個かあって……そうだな。大体悩むときって仕事か人間関係じゃない?彪我まあね。雅功僕らの場合は仕事に関しては分かりやすくて、曲が書けないとか、うまく歌えないとかなんですけど、それってわりと自己完結できることなんですよね。気持ちが前に行くかどうかでしかなくて。……ってなってくると、仕事で落ち込んだときは、いろんな音楽を聴きます。世代関係なく聴いて、これだけ俺はインプットしているから大丈夫だ、って言い聞かせるようにしていますね。プライベートとか人間関係は……友達とごはんに行くぐらいですね。どうしてんの?彪我僕、あんまり悩まないタイプなんですよ。雅功あー、そうだよね、そうだ(笑)彪我小学3年生から中学2年生までの期間は、めちゃくちゃ友達と衝突していたんですよ。言い合ったりとか、ケンカ売られて追っかけられるとか。雅功かわいいものですよ、小学生ですから。彪我でも、中学3年生以降、全くそういのがなくなって。なんですかね、言い方があれかもしれないですけど、人への期待がなくなったのか……。雅功ちょっと本当に良くなかったな、言い方が!(笑)彪我稀にあるよね、本当に良くないパターン(笑)。でも人のことは好きだし、喋るのも好きですよ?ただ、なぜか中学3年生からケンカも言い合いもなくなったんですよ。だから、人間関係の悩みがなく。雅功本当に穏やかなんですよ。どちらかというと、僕がすごく落ち込むタイプで、いつも彪我に「どうしよう、どうしよう」って言ってるんですけど、彪我は全く興味がない。彪我はははっ!興味なくないよ、そんなに気にしないほうがいいんじゃないの、とは思うけど。気にしたってしょうがないな、って思う。相手の気持ちを変えられるのには限度があるじゃないですか。根本はやっぱり変わらないし、仕方がない部分はあるかなっては思います。雅功僕は変えられる、話せばわかると思っているタイプなので。真逆だよね。彪我そうだね。でもそれで8年やっていますからね。――バランスがとれている?雅功性格にしても何にしても、2人を足して2で割ったら本当にちょうどいいんですよ。対極ですね。彪我ほどよく悩んで、ほどよく解決して。――じゃあ彪我さんは人に何か言われても、落ち込んだりしない?彪我落ち込んでも、一夜だけです。寝たらもういいやってなっちゃうと思います。――雅功さんは……雅功超ひきずります。彪我あはは!唯一あるとしたら、音楽で何も思い浮かばないとき。ライブに行くとすごく制作意欲が湧くので、ライブとか行って、あとはとにかく曲を作りまくるのが、僕の悩みを解決する方法ではあるのかなあ、とは思いますね。――ちょうどおふたりと同世代の方も社会に出るタイミングだったり、いろいろと環境が変わって落ち込む、なんてこともあると思うのですが、そういう方々にアドバイスはありますか?彪我さっき雅功と音楽ミックスの話、音量レベルの話をしてたんですけど、楽曲って、ギターもベースもドラムも頑張って一気に鳴らしたら、あんまりまとまっていなくて綺麗には聴こえないんですよ。だから、どこかで足し引きをして、ここはギターでここはベース、というふうにバラけるとまとまりも出るし、結果、いい音楽になるんじゃないじゃないかな、って。そんな感じで、頑張りすぎんなよ、って。たまには休んでもいいんだよ、ということを僕は言いたいです。雅功アドバイスか……僕が欲しいぐらいなんですけど(笑)。でも、自分を主人公だと思うことじゃないですか。彪我ああ、それはあるね。雅功やっぱり自分の人生は自分のものなんで、休むもそうですけど。特に日本人って誰かの迷惑とか、誰かのために、っていう自己犠牲が美しいとされがちですよね。もちろん、それもいいことですけど、極論、主人公は自分なんで、自分が納得いくようにとか、苦しくなりすぎないような選択を取ってもいいんだ、だって自分は主人公だもん、ってなれるのが一番いいのかなとは思います。20歳の力を爆発させたい――『辛夷のつぼみ』ということで、おふたりがこれから花開かせたいことをお聞かせください。お話をお聞きしていると、辛夷は開花までに時間がかかるということもあるので、熟成させているものを花開かせたい、などでも。雅功そうですね……(少し言い淀んで)、ちょっと先に言って。今、勇気が出なくて。彪我えっ、えっ!?ちょっと待って。なんですかね。…………。あー……どうぞ(笑)雅功……8年熟成させているので、そろそろ爆発的には売れたいな、とは思っていますね。彪我なるほど、そういうことか。雅功もっともっといろんな輪を広げていきたいな、とは思っていますね。ライブに来てくれる人を、さっきの話じゃないですけど、「自分は主人公なんだ」って思ってもらえるようにはやりたいなと思います。やっぱりライブってそういう場所。僕もいろんなアーティストに救われてきた身なんで、そうなりたいな、とは思います。20歳にもなったんで、ちっちゃい頃に聞いてたあの人たちの年齢にどんどん近づいてるなって思うと、僕もあっち側にもっと行きたい、って。――大人になったからこそ、できることもありますよね。雅功そうですね。『辛夷のつぼみ』を中学生で書けるかって言ったら絶対に書けなかったので。もっと成長して花開かせたいな、とは思います。彪我そうですね。今言っていいのかわかんないんですけど、ちょっと遅ぇよって言われるかもしれないんですけど、ちょっと20歳の力を爆発させたいな、って。雅功遅いな(笑)。あと3カ月で君21だよ。彪我30代も40代もそうだと思うんですけど、体力があり余ってる20代のうちに、今回のお花しのようなライブだったり、もっと違う変わったライブも、やっていきたいです。それに、作詞作曲もやっていく中で、研究して、もっといい曲を作るようにもなっていきたいなと思うので、ハタチの力を。雅功あと3カ月(笑)。彪我はい、頑張っていきたいと思います!<リリース情報>『辛夷のつぼみ』2022年7月23日(土) 配信リリース『辛夷のつぼみ』配信ジャケット配信はこちらから:ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼントおふたりのサイン入りポラを2名様に!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!取材・文=ふくだりょうこ撮影=友野雄
2022年07月23日田中雅功(たなか・がく)と髙田彪我(たかだ・ひょうが)からなるフォークデュオ・さくらしめじが、結成記念日である6月14日(火) に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEで『さくらしめじ結成記念ライブ「しめたん」〜8年目。もう20歳だし少しは大人に。苺みたいに甘酸っぱい恋を。〜』を開催した。さくらしめじは4月1日(金) に東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREで演劇を取り入れたワンマンライブ『春しめじのお花し 二冊目』を行い、5月2日(月) には同会場にて、新企画として、隔月ワンマンライブの第一回目となる「新種しめじの定期便~5月の味覚~」を開催。本公演は実に3カ月連続のワンマンライブとなっており、タイトル通りにコンセプトを“ラブソング”に限定。さらに、全19曲中半分の9曲が新曲、もしくは未音源化の楽曲という意欲的なセットリストで様々なラブストーリーを届け、満員の観客の胸をキュンとときめかせた。開演前の場内には、J-POPの歴史に刻まれてきた数々のラブソングが流れていたが、定刻を5分ほど過ぎた頃に客電が暗転。200本以上のキャンドルが並べられたロマンチックなステージに登場した二人は、向き合って気を合わせ、7年前、13歳の時にリリースした1stシングル「いくじなし」で甘酸っぱい恋の物語をスタートさせた。さらに14歳の時にリリースし、永野芽郁主演の恋愛ドラマ『こえ恋』の主題歌に起用された「ひだりむね」や「はじまるきせつ」と、目が合うだけでドキドキするようなピュアな片想いソングを連発。観客は1曲目から立ち上がり、彪我が首にぶら下げて叩くタンバリンに合わせてクラップを鳴らし、ペンライトを振って盛り上がり、伸びやかな歌声には大きな拍手が贈られた。ここで、彪我は「今日は全曲恋歌でお送りしていきます。皆さんにはキュンキュンしていただきたいと思っております」と元気よく挨拶。「自分たちの今の思いも曲にしたいなと思って」と続けたところで、雅功に「恋歌で、今の気持ちって言ったら、それ、誤解されるやつだよ」と突っ込まれると、客席に目をやって、「みんなの気持ちだから」と弁明。歓声と拍手が上がる中で、恋の喜びだけでなく、痛みや苦しさも込めた新曲「素直」を初披露。さらに、初恋にも失恋にも聞こえる「きみでした」、離れている“君”への想い綴った「天つ風」と、相手のことを思いやる視線を感じるラブソングをステージの左右の端に置かれた椅子に座ってパフォーマンス。女性視点のラブソング「ストーリーズ」では、観客全員がペンライトをピンクにして会場をハッピーなムードで染め上げ、夢の中でしか話しかけられない妄想ラブソング「きのうのゆめ」では爽やかな歌声でオーディエンスを魅了した。田中雅功「実は僕、人見知りなんだ。意外かもしれないけど。君を見つけてから、僕は僕なりに変わろうと思ったんだ。僕が変わらないと君が誰かに取られちゃう気がして」そんな彪我の告白を経て、シンガーソングライターのコレサワ提供の前向きな失恋ソング「届けそこねたラブソング」を熱唱すると、“恋を叶えてくれる月”と呼ばれている六月の満月をモチーフにした「ストロベリームーン」では二人ともアコギを置き、雅功がタンバリン、彪我がピンクのペンライトを持って客席を煽り、フロアの熱気を上昇させた。演奏後には雅功が今日、この日がストロベリームーンであることを語り、「好きな人と見たらその恋が叶うって言われてるけど、外は雨っぽいですね。今日は僕たちがストロベリームーンです」と宣言。さらにここから、言葉とは裏腹の気持ちが表出する「大嫌い」、“でもね”を繰り返しながら心の奥底にある言えない思いを語る「でもね」を情感豊かに歌い上げ、「先に言うね」では、告白直前の心境をドラマチックに表現した。さらに、新曲「推したい」の披露前には、彪我が「“推し活”を始めた思いを歌にしました」と語り、「親には黙ってますが、抱き枕カバーを買っちゃいました」と告白。画面の先にいる“推し”の幸せを願う楽曲を朗らかに歌い、ゆず史上最も“ゆず”らしからぬ夏のエッチな衝撃ポップチューン「いちご」をカバーして観客を驚かせた。そして、Twitterで募集した甘酸っぱい恋愛エピソードを元に制作した「エピソード」では恋の煌めきを放ち、雅功の二十歳の生誕ライブで披露されたロックチューン「愛はまだ」のさくらしめじバージョンでは、《恋なんて簡単でしょ》と吐き捨てるように歌唱した。髙田彪我そして、雅功が「本当はもっとロマンチックで、本当はもっと面白くて、本当はもっとカッコよくて、本当はもっとアーティストっぽくて……。って、君の理想通りになるほど、僕は何者でもなくて。君と出会わなければよかった。君を好きにならなければよかった。君に好きだなんて伝えなきゃよかった」と告白。ルーパーを使ったメロウなR&B「別れた後に僕が思うこと」で失恋後の未練や後悔を吐露。恋の始まりから片想い、恋から愛への変化、そして、別れまでを描いたラブソング集は、《ありがとう。好きだよ。ごめんね》という切ないフレーズで締め括られた。これからも僕たちの恋人でいてくれますか?アンコールでは、8年目にして初となるファンクラブの発足を発表すると、場内から大きな歓声と拍手が湧き上がった。さらに、夏の全国ツアーもアナウンス。最後に、雅功は「僕らにとってラブソングなのかな?これも一種の愛の歌です」とかなり、解散危機をテーマにした『春しめじのお花し 二冊目』の劇中で二人で作り上げた「辛夷(こぶし)のつぼみ」を静かに熱く歌唱。《僕は君で君は僕だから》という夏のツアータイトルにもなっているフレーズには、隣で歌っている相方への思いが込められているだろう。終演後には雅功が「20年目も30年目もみんなと一緒に楽しく生きていきたいと思います」と語ると、彪我は「これからも僕たちの恋人でいてくれますか?」と呼びかけ、「みんなで一緒に歳を重ねていきましょう」と約束し、笑顔で手を振りながらステージを後にした。なお、7月22日(金) にはSHIBUYA PLEASURE PLEASUREで隔月ワンマンライブの第2弾として、『新種しめじの定期便~7月の味覚~』を行うほか、7月30日(土) からは夏の全国ツアー『さくらしめじ 2022夏ツアー「僕は君で、君は僕」』もスタートする。Text:永堀アツオPhoto:鈴木友莉<公演情報>さくらしめじ『さくらしめじ結成記念ライブ「しめたん」〜8年目。もう20歳だし少しは大人に。苺みたいに甘酸っぱい恋を。〜』6月14日(火) 東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEセットリストM1. いくじなしM2. ひだりむねM3. はじまるきせつM4. 素直M5. きみでしたM6. 天つ風M7. ストーリーズM8. きのうのゆめM9. 届けそこねたラブソングM10. ストロベリームーンM11. 大嫌いM12. でもねM13. 先に言うねM14. 推したいM15. いちご / ゆず(カバー)M16. エピソードM17. 愛はまだM18. 別れた後に僕が思うことEN. 辛夷のつぼみ<ツアー情報>さくらしめじ 2022夏ツアー『僕は君で、君は僕』7月30日(土) 宮城・K-port1部:開場13:00 / 開演13:302部:開場16:30 / 開演17:007月31日(日) 宮城・誰も知らない劇場1部:開場14:15 / 開演15:002部:開場17:45 / 開演18:308月6日(土) 大阪・バナナホール1部:開場14:15 / 開演15:002部:開場17:45 / 開演18:308月7日(日) 愛知・名古屋 Club Quattro1部:開場14:15 / 開演15:002部:開場17:45 / 開演18:308月14日(日) 神奈川・Yokohama Bay Hall1部:開場14:15 / 開演15:002部:開場17:45 / 開演18:308月27日(土) 広島・Live space Reed1部:開場14:15 / 開演15:002部:開場17:45 / 開演18:308月28日(日) 福岡・BEAT STATION1部:開場14:15 / 開演15:002部:開場17:45 / 開演18:30【チケット情報】全自由6,600円(税込)※3歳以上チケット必要。※3歳未満のお子様は大人1名につき1名まで膝上に限り無料。但しお席が必要な場合はチケットが必要です。※ご入場の際、別途ドリンク代をいただきます。※ご入場は整理番号順となります。さくらしめじ オフィシャルサイト:
2022年06月15日みなさんは、ブナシメジを調理する時、石づきをどのように処理していますか。一般的なのは、包丁で石づきのあたりをザックリと切り落とす方法でしょう。しまこ(@shimako05)さんがTwitterで紹介した、包丁を使わない、ブナシメジの処理方法が話題となっています。その方法は、ブナシメジを中心から優しく抜き取っていくのです。中心から、ブナシメジを優しく引き抜いていくと…。最後に残った石づきは、たったのこれだけ!普段、包丁で石づき部分をザックリと切り落とすよりも、捨てるところが少なく済みます。ぶなしめじを中心から優しく抜き取っていくと綺麗に石づき(菌床部)が取れます。捨てるところが少なく、まな板と包丁を使わないですむ簡単な方法。アイラップに入れて冷凍しておけば直ぐに使えて便利なうえに、うまみと栄養価が増して良いことずくめですね。 pic.twitter.com/gV8Un8kRYh — しまこ (@shimako05) April 4, 2022 引き抜く時には、片手で押さえながら、利き手で数本まとめて抜くといいのだそう。この方法について、しまこさんはこのように語ってくれました。この方法は失敗してしまうかもしれませんし、包丁で切ったほうが早いかもしれません。でも、しめじがスポッと抜けた瞬間や、ホロホロときれいに最後まで取れると気持ちがいいので、ぜひ一度試してみてほしいです。しまこさんは、引き抜いたブナシメジを、保存用の袋に入れて冷凍保存しています。この方法を知った人たちからは「やってみよう!」などの声が寄せられました。・石づきを切った時「もったいないな…」と思っていました。しまこさんは私の救世主です、ありがとうございます!・うわー!もっと早く知りたかった!石づきの部分がいつも気になっていたので、これは嬉しい情報!・ザクッと包丁で切るよりも楽しそう!今晩やってみます。・これ、やってみたのですが…快感です!!みんなすぐ試してみて!しまこさんが紹介した、ブナシメジの処理方法を試してみてはいかがですか。[文・構成/grape編集部]
2022年04月06日フォークデュオのさくらしめじ(田中雅功、高田彪我 ※高ははしごだか)が、2日〜3日に『春しめじのお花し 二冊目』を東京・SHIBUYA PLEASER PLEASUREにて開催した。本公演は「おはなし」と呼ばれる舞台パートとライブステージが組み合わさった公演となり、脚本はメンバーの田中が手掛けた。アドバイザーとしては『リレキショ』で第39回文藝賞を受賞してデビューを飾り『100回泣くこと』『トリガ―ル!』など映画化された作品も多い小説家・中村航が参加している。物語はさくらしめじが解散するという場面から幕を開け、田中・高田が本人役として出演。中学生の頃から青春を捧げてきたバンドの解散を受け、将来やお互いの事について悩み葛藤しながらも、再び音楽の道を歩んでいく事を決意するまでの様子が描かれている。劇中には「中学の頃からずっと一緒にやっている彪我だから意味がある。他の奴らじゃ意味がない」「2人で音楽を作る事に意味がある」など、事実も織り交ぜつつ2人の音楽や互いへの想いを感じ取れるセリフも随所に散りばめられており、ノンフィクションを思わせるようなリアルさや熱気が終始舞台上から放たれていた。ライブパートではさくらしめじの楽曲の中から、劇中のシーンとリンクした全10曲が披露された。冒頭では2人が昔を懐かしみながらライブでも人気の定番曲「てぃーけーじー」「みちくさこうしんきょく」を楽しそうにパフォーマンスを行う。その後、2人が将来に対する考え方で衝突をしてしまい、田中が1人静かに弾き語りで歌いだす「朝が来る前に」などエモーショナルなメロディが続き、ラストでは劇中の2人が再び音楽を志すきっかけとなった合作曲「辛夷のつぼみ」が新曲として披露された。そして「冬が来ても、春がやってきて綺麗な花が咲くはずです」と観客へエールを送る言葉を投げかけながら「これからも僕たちを見ていてください。僕たち自身も綺麗な花を咲かせます」と、未来に向けたさくらしめじ自身の決意も力強く宣言し、舞台の幕を閉じた。事前に行われた公開ゲネプロの挨拶で、高田は「この作品は、自信を持って色々な方にお話して行きたいものだと思っています。(脚本を書き上げた田中については)自慢の相方を持ったと思っています」とコメントをしており、これを受けて田中は笑顔で照れた様子を見せていた。
2022年04月03日SHIBUYA PLESURE PLEASUREにて4月2日、3日全4公演に渡って行われた、さくらしめじワンマンライブ『春しめじのお花し 二冊目』。演劇とライブを組み合わせた公演となっており、昨年中野サンプラザで行われたワンマンライブ『春しめじのお花し』に続き、2回目となる。アドバイザーには小説家の中村航を迎え、今回もメンバーの田中雅功が脚本を手掛けた。本公演に先立ち、4月1日に行われた公開ゲネプロの模様をレポートする。解散ステージから始まった物語の行方は?「僕たち2人の音楽はこれで最後です」そんな言葉で始まった物語。「ラストコンサート」と銘打たれたステージで高田彪我と田中雅功が「みちくさこうしんきょく」を歌う。時おり笑顔を見せる彪我に対し、雅功の表情は冴えない。そう、雅功は「さくらしめじの解散」に納得できていなかった――。「ラストコンサート」を終え、場面は代わり、ふたりが暮らす部屋のリビングに。もともとは幼なじみ4人でバンドをやるために始めたルームシェア。しかし、ひとり、またひとりとバンドを抜け、部屋を出て行き、残ったのは雅功と彪我だった。大学3年生、将来について考え始める中で、彪我が切り出した解散。最後のコンサートも終わり、彪我は新しい部屋探し、雅功は音楽を一緒にやるルームメイトを探し始める。解散しても、まだルームメイトである2人の日常は続く。寝起きが悪い雅功に対し、先に起きた彪我が「パン食べる?」と声をかけ、一緒に朝食を食べる。どんなふうに2人がこれまで一緒に過ごしてきていたのかが垣間見える。互いに部屋探し、ルームメイト探しの進捗を報告し合うが状況は芳しくない。そのとき、雅功が「1曲だけ歌わない?」とねだる。これから大学に行かなきゃいけないのに、と渋る彪我にギターを握らせ、始まったのは「ティーケージー」。アップテンポなサウンドに、最初は渋々だった彪我だが次第にノッてくる。その表情を見て、雅功は「最高!」と嬉しそうに笑顔を輝かせる。ノッてきた彪我を雅功は逃がさない。「もう1曲やろう!」と「Iroto-Ridori」では2人そろってステップを踏み、エネルギッシュな「たけのこミサイル」では向かい合ってギターをかき鳴らし、ライブ会場でするかのように、ジャンプをしてフィニッシュ。「楽しいなあ」としみじみ言う彪我に雅功も「楽しいでしょ?」と嬉しそうに問い返す。「時間を忘れるぐらい楽しかった」そんな彪我に雅功がためらいながらも声をかける。「ねえねえ、1個、相談があってさ」と、切り出すが、彪我の「やっぱ趣味でやる音楽って最高だなあ、本当に」という言葉にかき消されてしまう。サッと表情が曇る雅功。解散しようと言ったのは彪我。でも、雅功にはまだまだ未練がある。それがはっきりとわかる場面だった。言葉に出さなくても短い時間の中で雅功の心の変化が表情に現されていて、胸が締め付けられる。「やっぱり、もう1回俺とやろう、音楽」一方、彪我は、大学から帰ってきても、家探し、就職活動で忙しそうだ。きっと、彪我が出て行っていけば、本当に終わりを迎えてしまう。でも、いまならまだ間に合うのでは?観ていてそんなハラハラを抱かせる。そこでとうとう、雅功が切り出す。「やっぱり、もう1回俺とやろう、音楽」しかし、彪我の表情は冴えない。「無理でしょ」「俺の中で終わってる」彪我は無理に強い言葉を使っているように見える。でも、雅功だって引き下がらない。解散ライブに来ていたのはたったの6人。6人しか自分たちの解散を知らない、今なら引き返せる。俺は解散に納得していない……。けれど、彪我も頑なだ。解散を取り消させようと説得を試みる雅功、それを拒否する彪我。2人の心が反発し合う。自分の部屋に戻ってしまった彪我。雅功はリビングでひとり曲を作り始める。これまでは彪我が曲を作っていた。だから、自分で作ろうとしても、うまくいかない。「できねぇよ、ひとりじゃ……」うなだれる雅功から伝わるのは、寂しさ。そしてギターを鳴らす。雅功の弾き語りで「朝が来る前に」。雅功から彪我への歌に聞こえてしまって切ない。「言葉だけじゃどうしても足りないんだ伝えたいことが山ほどあるから」2人には伝えきられない想いがたくさんあって、お互いにきっと抱えたままなんだろう、ということがわかる。そのまま「きみでした」へ。上手からは彪我が出てきて、ステージに腰を下ろして2人で一緒に歌う。でも、2人でいるようには感じられなくて、それぞれの寂しさが描かれているような。続いて、「だるまさんがころんだ」。2人の視線は交わらないけれど、ときどき雅功が上手へ視線を向ける。もしかしたら、自然な視線の動きなのかもしれないけれど、セリフがないのに、一緒に音楽を続けたいという、まだ雅功の一方通行の気持ちが伝わってくる。では、彪我はもう音楽をやりたくないのか――。彪我は引っ越し先もほぼほぼ決まり、就活準備にも精を出す。雅功は気分転換に出かけた。ひとりで面接練習をしている姿が微笑ましい。どうやら音楽業界に就職したいらしい。休憩中に自然と手が伸びるのはギターで……。そう、音楽が、嫌いになったわけじゃない。彪我がひとりで歌うのは「お返しの約束」。楽しそうに歌う彪我。窓の外には見慣れた人影。出かけたと思っていた雅功は、実は外で彪我の歌声に耳を傾けていた。やっぱり、一緒にやりたい、と雅功。彪我は突っぱねる。作詞も作曲もできて、引っ張ってくれるような人を紹介するから、と言ってあくまで受け入れない。「きれいな花を咲かせるなら彪我がいい」強い想い。そして、雅功は彪我にある提案をする。彪我が出ていくまでの1週間で曲を作る。その曲がいいと思ったらまた一緒にやってほしい。彪我の主観で決まるわけだが、雅功はそれでもいい、という。もう一度、考え直してほしい、という切ない想い。楽曲制作に悩みつつも励む雅功、着々と就活を進める彪我が1週間のカレンダーと共に描かれる。余談だがここで、2人の衣装が日ごとに変わる演出も嬉しい。約束の日彪我の心を動かした雅功の音楽そして、約束の日。曲ができた雅功は得意げ。朝から彪我を起こして、「聴いて!」と表情を輝かせる。しかし、彪我は「聴かないよ」「正確にはもう聴いた。音漏れでフルコーラス聴いたから」確かに、一緒に暮らしていて、雅功は家で制作を行っていた。聴こえていても不思議ではない。彪我はたっぷりと間を取り、結論を告げる。「全然ダメ、最高とは言えない」一瞬、ピンと張り詰める空気。が、彪我が続けた言葉で変わる。「俺ならこうするな、ってところ何カ所かあるけど、聴く?」パアッという音が聞こえそうな、雅功の笑顔。約束をした時間帯は夕方だった。じゃあ、期限は今日の夕方。それまでに良い曲を作ろう。彪我の言葉に表情を輝かせる雅功。嬉しそうに話し始める彪我。彪我が求めていたのはこんな時間だったのではないだろうか。相談しながら作り上げた新曲。出来上がったのは夜だったけど、彪我は「完成した曲はめっちゃいい曲。夕方に出来ていた曲もすでにいい曲」。つまり、答えは……。雅功の行動が、彪我の心を変えた。いや、頑なになっていた心を溶かしたのかもしれない。もう一度、一緒に音楽をやる条件として彪我が出したのは「何かするときは2人でやる」。これまでだって2人でやってきたけれど、本当はひとりとひとり、だったのかもしれない。それが、彪我が音楽をやめようとした理由のひとつだったのか……。新曲のタイトルは「辛夷のつぼみ」。新曲を奏でるふたりの視線がようやく互いを捉え、この日、一番の笑顔がこぼれた。最後を締める曲は「みちくさこうしんきょく」。劇中のさくらしめじが再スタートを切るライブ、という設定だろうか。「これから先、みなさんに寂しい冬が訪れるかもしれません。ですが、いつか必ず春はやってきて綺麗な花が咲くはずです。僕たちはそのときまで、新しい1歩を踏み出し続けていこうと思います。これからの僕たちを見ていてください」と、彪我。そして雅功が「僕たち自身が綺麗な花を咲かせます」と続ける。物語だと分かっているのに、ふたりが再び一緒に歩き出したことに胸がいっぱいになる。会場からは思わず大きな拍手があふれた。終演後、再び登場したさくらしめじ。さくらしめじとしては、今回のような公開ゲネというのは初めて、とのこと。雅功は「みなさんが拍手をいただいたので僕らも楽しくできたな、と」というと、「一個だけいいですか?」と続け、「楽しかったですか?」と客席に向かって問いかける。もちろん、会場からは大きな拍手が。「(今回のような形式は)2回目ということで、当然アップグレードしていくべきだな、と思いまして。脚本も雅功が、考えてくれて、こういうのもちょっとおこがましいかもしれないんですけど、この脚本を持っていろんな方にお話ししていきたいものだな、と思っております。自慢の相方を持ったなと思っております」と彪我。そんな彪我に雅功も少し照れくさそうに笑みを浮かべた。物語の余韻に引きずられて、そんな場面がより胸に来る。そしてラストは、急きょ前日にバンドサウンドをアレンジして作った「辛夷のつぼみ」を披露し、公開ゲネプロを締めくくった。多くの人がぶつかるであろう壁や迷いを鮮やかに描き、ふたりの心が互いを向き合うさまが丁寧に積み重ねられていた青春群像劇。まちがいなく、さまざまな年代の人たちの胸を打つ物語となっていた。そこに重なる、さくらしめじの曲たち。音楽と演劇によってより厚みのあるステージを見せてくれたのではないだろうか。取材・文=ふくだりょうこ撮影=鈴木友莉
2022年04月03日田中雅功と髙田彪我からなるフォークデュオ・さくらしめじが隔月でワンマンライブを開催するプロジェクト『新種しめじの定期便』が、5月2日よりスタートすることが決定した。同プロジェクトは東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREを舞台に2023年3月まで行われる予定で、毎公演未解禁曲が披露されるほか、隔月毎に違ったさくらしめじが見られるワンマンライブとなる。5月2日に開催される『新種しめじの定期便〜5月の味覚〜』の無料メルマガ会員先行チケットは、4月2日16時より受付がスタートする。■田中雅功 コメント最近まで、定期的にライブをすることも難しくて、たまにやるライブとの予定もなかなか合わない人がいたと思います。隔月でライブをやれるということがこんなに嬉しいんだと噛み締めて、たくさんの人に感謝して、歌います。隔月で会えるなんて。新しいことにも挑戦しがいがあるな。こりゃ。みんなで楽しいことしましょ。■髙田彪我 コメント初の試みの隔月ライブ!さくらしめじはフォークデュオでありながら、時にフォークデュオらしからぬ事もするユニットです。今回のこのライブプロジェクトでは、とにかくさくらしめじの可能性を皆さんに感じていただきたいと思っております。さくらしめじを知らないあなたも、そうでないあなたもより楽しめると思います!「え!こんなしめじもあるんだ」という発見を、是非あなたと共に。ぜひ、新種のしめじを採取しにお越しください。<ライブ情報>さくらしめじ隔月ワンマンライブ『新種しめじの定期便〜5月の味覚〜』5月2日(月) 東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASURE開場17:45 / 開演18:30さくらしめじ隔月ワンマンライブ『新種しめじの定期便〜5月の味覚〜』キービジュアルチケット料金:全席指定6,600円(税込)※3歳以上チケット必要。※3歳未満のお子様は大人1名につき1名まで膝上に限り無料。ただしお席が必要な場合はチケットが必要です。※ご入場の際、別途ドリンク代600円をいただきます。公演に関するお問い合わせ:SOGO TOKYOTEL:03-3405-9999(月~土 12:00~13:00 / 16:00~19:00)詳細はこちら:関連リンクオフィシャルサイト:::
2022年03月30日さくらしめじが、秋のツアー『さくらしめじの秋ツアー〜シイノトモシビ〜』の最終公演を11月28日に東京・USEN STUDIO COASTで開催した。田中雅功(読み:たなか・がく)と髙田彪我(読み:たかだ・ひょうが)からなるフォークデュオ・さくらしめじは、2014年6月14日に“ガク&ヒョウガ”として結成し、同年11月24日に現在のユニット名が決定。音楽活動のみに留まらず、俳優や小説家としても幅広い活躍をみせている彼らは、今年の春には音楽ライブと演劇を融合したワンマンライブ『春しめじのお花し』を中野サンプラザで行い、夏にはロックをテーマにしたワンマンライブ『さくらしめじのゼップでロッ菌! 2021』をZepp Diver Cityで開催。10月から本ツアーを開始し、「シイノトモシビ」=「四位の灯火」というサブタイトル通り、名古屋、福岡、大阪、東京と4つの都市(位置)で灯火を点け、各地で2公演が行われた。さくらしめじとしては、憧れのSTUDIO COASTで最初で最後となるワンマンライブのファイナルとなる夜公演。開演時間になると2人はオープニングSEが流れる中でステージに上がり、ループペダルを踏んでアコギのボディを叩き、リフを弾いて、その場でトラックを制作。この秋から本格的に導入したアコギ2本とルーパーというスタイルで、7月に配信リリースした「わがままでいたい」をクールに歌い、硬質なムードでライブの幕を開けた。しかし一転して、2曲目の「しめじ体操」ではアコギを置いて、センターステージへと元気よく駆け降り、観客全員を巻き込んだ旗揚げゲームを展開。演奏後にはポケットに潜ませていた桜吹雪を撒き散らし、「菌カツ!」で背中合わせて弾き語りながら拳を上げて煽り、フロアの熱気をあげた。メインステージに戻ると、彪我はルーパーについて丁寧に解説。「てぃーけーじー」ではルーパーを使ったトラックで歌いながら、卵かけご飯のイメージで黄色に統一されたペンライトをぐるぐると回し、“T・K・G”の人文字を作って盛り上がった。みんなで一緒に遊べる、ライブならではの楽しさと音楽的な進化の融合を実現させた彼らは、MCで本ツアー中に彪我が20歳のバースデーを迎えたことを報告。雅功からの誕生日プレゼントであるグラスでビールを飲んだことも明かし、まだ19歳の雅功は「二十歳の男の歌声を堪能していってください」とアピールした。ライブ中盤では楽曲の登場人物の年齢や性別が異なるラブソングを連発。永野芽郁主演のドラマ『こえ声』の主題歌「ひだりむね」では初恋のようなピュアな胸の高鳴りを表現。泉里香主演のドラマ『高嶺のハナさん』の主題歌で、「ポケットからキュンです」のひらめが手がけた女性目線の片想いソング「ストーリーズ」はピンクのピンスポットに照らされて甘く切なく歌い、シンガーソングライターのコレサワが提供した「届けそこねたラブソング」では、突然音が出なくなるハプニングにも動じず、急遽センターステージでの弾き語りの生歌に変更して対応する逞しさをみせた。さらに、男性視点の大人の失恋ソング「別れた後に僕が思うこと」では言い訳ばかりで回りくどい、情けなくもリアルな心情を吐露。アコギとルーパーというスタイルからフューチャーベースのようなオケが加わり、最後は再び歌声のみになるというダイナミックなサウンドスケープを作り上げていた。観客が一丸となってタオルやサイリウムを回したレゲエチューン「Bun!Bun!BuuuN!」からは後半戦へ突入。彪我作のラウドなミクスチャーロック「たけのこミサイル」では、リア充カップルに嫉妬のミサイルを発射。そして観客のペンライトの色を紫に統一し、新曲で80’s歌謡のフレイバーを湛えたシティポップ「Iroto-Ridori」を初披露。これまでにないキラキラ感と色彩を湛えた歌声で新しい風を送ると、「あやまリズム」ではキャッチーなメロディにのせて「ごめーん」と声を重ね、激しくアコギをかき鳴らす雅功作の「でぃすとーしょん」では反抗期の苛立ちをギターと歌声に思い切りぶつけた。MCでは、彪我が2022年1月をもって閉館するSTUDIO COASTのステージに立てたことへの感謝を述べ、「今、最高にハッピーです。本当に幸せ者だなと感じています。僕にとってライブは、幸せを感じにきているのと同じな気がします」と語った。「風とあるがままに今を歩こう」で前を向いて進み続ける力強い姿勢を示すと、「My Sunshine」のイントロで雅功が「みなさんにとっての光が僕たちであれるように、これからも歌い続けます。一緒に未来の光を灯していきましょう」と呼びかけ、フロアが眩い光と多幸感に包まれる中でエンディングを迎えた。アンコールでは、昨年の自粛期間中にファンとともにリモートで作り上げた「会いに行こう」をセンターステージで歌唱し、アンプやマイクを通さずに生声の弾き語りで観客1人1人の顔を見ながら真っ直ぐに届けた。終演後に彪我が「改めて、STUDIO COASTでライブするという夢が叶ったんだなと実感した時間でした。もっともっと更なる夢を目指す僕たちについてきてくれますか!」と声を上げるとフロアは温かい拍手で包まれて大団円を迎えた。さくらしめじは年末恒例のライブ『きのこりあんの集い Vol.6』の開催が決定しており、現在チケットは公式ファンクラブ「じめじめ倶楽部」会員を対象に先行抽選受付が行われている。文:永堀アツオ写真:鈴木友莉<公演情報>さくらしめじ『さくらしめじの秋ツアー〜シイノトモシビ〜』11月28日(日) 東京・USEN STUDIO COASTセットリスト■1部M1. わがままでいたいM2. しめじ体操M3. 菌カツ!M4. てぃーけーじーM5. しりとりM6. だるまさんがころんだM7. ストーリーズM8. 別れた後に僕が思うことM9. Bun !Bun!BuuuN!M10. たけのこミサイルM11. Iroto-RidoriM12. スタートダッシュM13. でぃすとーしょんM14. 風とあるがままに今を歩こうM15. My SunshineEN1. きのうのゆめEN2. みちくさこうしんきょく■2部M1. わがままでいたいM2. しめじ体操M3. 菌カツ!M4. てぃーけーじーM5. ひだりむねM6. ストーリーズM7. 届けそこねたラブソングM8. 別れた後に僕が思うことM9. Bun !Bun!BuuuN!M10. たけのこミサイルM11. Iroto-RidoriM12. あやまリズムM13. でぃすとーしょんM14. 風とあるがままに今を歩こうM15. My SunshineEN1. 会いにい行こうEN2. みちくさこうしんきょく<ライブ情報>さくらしめじ『きのこりあんの集い Vol.6』12月29日(水) 東京・大手町三井ホール【チケット情報】■じめじめ倶楽部会員限定先行受付(抽選)11月28日(日) 21:00~受付中関連リンクさくらしめじ オフィシャルサイト:さくらしめじ Twitter:さくらしめじ Instagram:
2021年11月29日さくらしめじが、11月26日・27日にイベント『さくらしめじ“音”の文化祭2021in下北沢~僕たちの歌といっしょに、下北沢を歩こう。~』を開催することが決定した。本イベントは、2日間限定で楽しむことができる特設サイト「SHIMOKITA SoundMap」をスマートフォンで立ち上げ、対象店舗の前でしか聴けない音声コンテンツを聴きながらクロスワードを解く、新感覚の街歩きエンターテイメント。「音楽のチカラで、下北の商店街を元気に」をテーマに、下北沢商店連合会を中心に各店舗が手をとりあって下北沢の商店街を盛り上げる。SHIMOKITA SoundMapで聴くことができる「さくらしめじの下北ブル-ス」(作詞:野田芳希 / 作曲・編曲:青木慶則)は、今回のイベントのために書き下ろされたオリジナルソングで、「WEGO」篇、「金子ボクシング」篇、「きくや文具店」篇などさくらしめじが歌う店舗コラボバージョンが全11曲用意されており、それぞれの楽曲の歌詞がクロスワードのヒントになっている。なお一部店舗の展示観覧はワンオーダー制となっているが、基本的にスマートフォンがあれば無料で参加することができる。さらにイベント当日は先着でさくらしめじの限定ノベルティーもプレゼントされる。■田中雅功 コメント下北沢は、僕も大好きな街です。色々なお店があって、よく友達や家族で出かけに行きます。なので、下北沢を理解している!と、勘違いをしていました……。今回のイベントを通して下北沢の新しい一面を見ることができたと思います。みなさんも、僕達と一緒に、下北沢を満喫しませんか?■髙田彪我 コメント家族で行っても、友達と行っても、一人で来ても楽しめる町、下北沢。僕自身も古着屋さんロードを通って気に入ったものがあれば買ったりしてます!そんな下北沢のイベントに参加出来てとても嬉しく思っております!まだまだ知らない下北沢の魅力をぜひ僕たちと一緒に探しましょう!<イベント情報>『さくらしめじ“音”の文化祭2021in下北沢~僕たちの歌といっしょに、下北沢を歩こう。~』11月26日(金)・11月27日(土) 下北沢駅前特設ブース、下北沢のイベント対象の各店舗開催時間:各12:00~18:00(最終受付は各曜日17時まで)「SHIMOKITA SoundMap」特設サイト:※SoundMapは、位置情報と連携して参加店舗に近づくと自動で音声が聴けるWebサービスです。イベント詳細はこちら:<ツアー情報>『さくらしめじの秋ツアー〜シイノトモシビ〜』※終了分は割愛大阪・BananaHall11月18日(木) 開場 17:45 / 開演 18:3011月19日(金) 開場 17:45 / 開演 18:30東京・USEN STUDIO COAST11月28日(日)1部 開場 14:15 / 開演 15:002部 開場 17:45 / 開演 18:30【チケット情報】全自由:6,800円(税込)詳細はこちら:関連リンクさくらしめじ オフィシャルサイト:さくらしめじ Twitter:さくらしめじ Instagram:
2021年11月11日フォークデュオ「さくらしめじ」が7月18日(日)、『さくらしめじのゼップでロッ菌!2021 in Zepp DiverCity』を開催した。昼の部の『TRACK1』、夜の部の『TRACK2』として1日に2公演が行われた本公演の『TRACK1』をレポートする。Zepp DiverCityのこの日の天気は快晴。真っ青な空が広がっていた。そんな青と同じように、爽やかなブルーの肩にタオルをかけたきのこりあん(さくらしめじファンの総称)が会場前のあちこちで記念撮影を行っていた。その光景は、どこかあのフェスのことを思い出させる。そして会場内。用意された一階席はほぼ満員。ステージ上には『ROCKIN2021』の垂れ幕が。やはりいつものさくらしめじのライブとは違う……そんな雰囲気を感じさせる。開演時間を迎えると、灯りが消え、薄暗いステージ上にバンドメンバーが手拍子で煽りながら登場。観客も立ち上がり、その手拍子に合わせる。そして、さくらしめじのシルエットが――。こらえきれない歓声があちこちから漏れる。響くギター音、ドラム音が空気を震わせる。エレキギターを持ったふたりの姿に、グッと客席の熱が上がるのが分かる。『青春の唄』でギアを入れ、『でぃすとーしょん』でボルテージを上げていく。本当にさくらしめじのライブに来ているのだろうか?と思うほど、普段とは違うアーティストを見ているかのようだ。雅功が「元気かい、Zepp!」と声をかけるときのこりあんたちも手にしたサイリウムを揺らして答える。そんな会場を見て雅功が「まあまあだな」と言ってどこか不敵に微笑む。なんだかいつもよりワイルドだ。みんながまだまだだから歌詞飛んじゃったじゃん!「これからもっとどんどん上がっていくんだと思うけど、ダメだよ、そんなんじゃあ。全然ダメだったから歌詞飛んじゃったじゃん!」と照れ笑いで『でぃすとーしょん』の演奏に触れたあと、『たけのこミサイル』へ。ギターを弾く彪我の表情がとても気持ちよさそうでゾクゾクさせる。4曲目では特徴的なギターリフで始まるRADWIMPSの『会心の一撃』をカバー。彪我のギターに、雅功はハンドマイクでステージ上をところせましと動き回り、歌い上げた。4曲を終えたところで、すでにふたりの顔には汗が光っており、その熱量を感じさせる。彪我は会場を見渡すと、「すごいね、顔が見える。元気?」と笑顔で手を振って見せた。そのあと、雅功に視線を向け、「ツッコんでいいの?」。雅功が「さくらしめじにダメなことなんてないよ」と答えると彪我は少しの間を空け「誰ですか?」。これには、思わず会場からも笑いと拍手が起こる。そう、この日、雅功はガラッとイメチェンしており、髪が金髪になっていたのだ。「おととい染めたの」という雅功に彪我も「すごいね、よくそこまで染まったね」と感心する。2回ブリーチしたと話す雅功に、会場にも動揺が走る。そんな会場に雅功もどこか得意げに「染めたことないから分かんないか!」と言い、イメチェンに対する反応に満足したようだった。そして、「今日ロッキンなんで、ロックは忘れずに、みんなで最後までぶちあがっていきましょう」という雅功の言葉のあとに始まったのは『朝が来る前に』のバンドアレンジ。原曲よりもずっとパワフルでロックだ。そこから息もつかせず『スタートダッシュ』、『先に言うね』、『あやまリズム』を披露。『Bun!Bun!BuuuN!』では2人ともいつものタオルではなく、サイリウムを手に、会場を盛り上げ、一体感を作り上げた。MCでは雅功が「本当に嬉しい。会えてよかった。本当によかった」としみじみ。それから、「ロックの定義ってどう?」と彪我に問いかける。彪我「……髪が金髪なこと?」と言って笑わせたが、雅功はすぐに真剣な表情で「ロックってなんだ、って思うじゃん。ロッ菌をするにあたって。さくらしめじがロック?って思ってる方もいらっしゃると思いますけど。ロックは心のあり方だと思うんですよ。これだけ激しい曲をやっていますけど、僕らは中学1年生のころから変わらずフォークデュオでやってきてる。ってことは、僕らがフォークだって言ったらこれはフォークになる。逆も然りで、僕らが、みんながロックだ、って思えばその曲は、ライブは、全部ロックになるんですよ。だからこのライブを作っているのは僕らの音じゃなくて、みなさんと僕たちの気持ちなんです」と言い切り、会場からは拍手が沸き起こる。ひとりじゃない、居場所はあるただ、ロックナンバーが続くわけではない。「次は全然ロックじゃない曲を」とフォークギターを手にひらめとコラボした『ストーリーズ』、『別れた後に僕が思うこと』とラブソングをしっとりと歌い上げて、その楽曲の幅を見せつけた。「早いんだけど、ここからは終わりに向かっていっちゃう」と雅功が名残惜し気に漏らす。「ここからラストスパートなんで、後悔ないようにみんなでブチ上がって行きましょう!」という言葉通り、クールで激しい『ねこの16ビート』できのこりあんたちを乗せていく。更に雅功が「新曲やりまーす」と『わがままでいたい』を披露。ギターロックに鬱屈とした「今」を蹴り飛ばすような歌詞はどこか前向きな気持ちが感じられる。もっとひとりひとりが「わがままでいいんだ」と思わせてくれて、勇気がもらえる。ラストは「ひとりじゃない、居場所はある」という今の時代にもぴったりなメッセージが込められた『同じ雲の下』で本編を締めくくった。アンコールでは、ライブTシャツ「ロッ菌Tシャツ」に着替えた2人が登場。改めて「今日本当にできてよかった」と噛みしめる2人。そして雅功は「来てくれたのが嬉しい。本当にありがとう」と感謝の気持ちを伝えた。そして、また次に会うことを約束するかのように『合言葉』をさくらしめじの2人だけできのこりあんに贈った。雅功、彪我それぞれが手がけた曲も含めた多彩なセットリストで聴かせた今回の公演。何より、さくらしめじの「ロックな一面」は新たな魅力であることは間違いない。夜公演では「さくらしめじの秋ツアー~シイノトモシビ~」の開催も発表されたが、夏の「ロッ菌」を経て、彼らがまたどのような一面を見せてくれるのか、楽しみである。8/26 23:00~ MUSIC ON! TV(エムオン!)にて、本日のTRACK2(2部)の公演が配信決定!新曲「わがままでいたい」の視聴はこちら( )撮影/鈴木友莉、取材・文/ふくだりょうこ
2021年07月19日フォークデュオのさくらしめじ(田中雅功、高田彪我 ※高ははしごだか)がグループ結成日となる14日、無観客オンラインライブ『さくらしめじ結成記念配信ライブ「しめたん」7周年! 〜今夜19:30にリモートで〜』を開催した。ライブの開始時刻になると、部屋を思わせるセットの中、電話を手にして誰かと会話をするさくらしめじが登場。電話口に向かって「やっと7周年。君がここまで応援してくれたから」「意外と早く感じたな」など、結成7周年を迎えた感想を思い思いに口にする。そして「今日は7周年の誕生日。という事で、歌うね」という言葉と共に、1曲目の「ストーリーズ」のメロディが響き、ライブがスタート。柔らかい色のライトに照らされ、気持ちよさそうにのびのびと音楽を奏でる2人から紡がれるギターの音色と歌声は、オーディエンスを彼らの音楽の世界観の中へと、優しくゆっくり誘っていく。続けてAAAの人気曲をカバーした「恋音と雨空」、雰囲気を一転させ疾走感のあるギターと共に激しいロックを聴かせる「でぃすとーしょん」などを披露すると、再び冒頭の電話を手にした2人が登場し、電話口へ語りかける場面へと戻る。田中が「寝てない? もしかして夢でも見てた? じゃあ続きをやろうか」と柔らかく語り掛けると、アコースティックギターの音色を丁寧に響かせながら、聞き手の背中を押すような歌詞が印象的なエールソング「かぜいろのめろでぃー」「合言葉」を歌い上げた。その後、田中は再び受話器に向かって「今日はこうやって7周年をお祝いできたけど、この先も、どんな形になっても、また一緒にお祝いできたらなって思ってる。今日はありがとね」とはにかんだ様子を見せ、高田も「今日は最後までありがとう。本当にあっという間だったね。みんなで過ごしたこの時間は、何にも変えられない大切なものだから、この先も、ずっと大切にしていきたいなって思うよ」と語る。「もうこんな時間だし……最後に1曲歌うね」という言葉と共に、ラストソングとなる「きのうのゆめ」が力強く響き出した。パフォーマンスを終えた2人は、感無量といった様子で受話器を手に取り「本当に幸せな気持ちでいっぱいです、ありがとう」(高田)、「また来年も、再来年も祝おうね」(田中)と笑顔でそっと受話器を電話に置き、ライブの幕はここで閉じられた。余韻たっぷりの中、コメントやSNSを通じてアンコールが起こり、再び2人が画面上に登場した。改めてオーディエンスに感謝しつつ、ここでいつものさくらしめじらしいマイペースなトークによるMCがスタート。今回のライブ演出に関する話では、2人が電話をしていた相手は画面越しにライブを見ていたオーディエンス1人1人だった事が明らかになったほか、セットには2人の私物も含まれていたそうで、高田はお気に入りのスニーカーと帽子を、田中は本を持ち込んだ事が明かされた。2人は「7周年を迎えられたのは皆さんのおかげです!」「8周年もお祝いできたら良いなと思うし、皆さんの助けや、応援が必要です。色んな所に寄ったりしながら、みんなで一歩ずつ前に進んで行きましょう!」と笑顔で呼びかけ、アンコール曲「みちくさこうしんきょく」で力いっぱい伸びやかなボーカルを響かせる。パフォーマンスを終えると「まだまだ夢を見せて行きたいと思います! 宜しくお願いします!」と今後に対する抱負を力強く宣言し、この日のライブを締めくくった。なお、本公演は6月21日21時まで視聴チケットを購入でき、6月21日23時59分までアーカイブ視聴が可能となっている。○セットリストM1.ストーリーズ(feat.ひらめ)M2.きみでしたM3.ゆめがさめたらM4.恋音を雨空(AAAカバー)M5.でぃすとーしょんM6.てぃーけーじーM7.かぜいろのめろでぃーM8合言葉M9.きのうのゆめEN1.みちくさこうしんきょく
2021年06月16日フォークデュオ「さくらしめじ」が6月14日(月)、結成記念配信ライブ「『しめたん』7周年!~今夜19:30にリモートで~」を開催した。6月14日はさくらしめじの結成記念日。大切な日のひとときをきのこりあん(さくらしめじファンの総称)と共に過ごした。約束の19時半になると、どこか部屋の中にいる様子のふたり。別々の部屋のようだが、それぞれ受話器を耳に充てている。田中雅功が「もしもし、聞こえる?」と問いかけ、やがて「聞こえた」と髙田彪我も笑顔を見せる。雅功が「ありがとう。やって7周年です!」と笑顔でお礼を言えば、彪我も「出会ったのが昨日のことみたい」と言う。雅功「今日は7周年を記念して」彪我「7周年の誕生日ということで」ふたりの声が重なる。「歌うね」。受話器を外したまま、ふたりが歌い始めたのは『ストーリーズ(feat.ひらめ)』。受話器越しに歌を届ける設定はなんともノスタルジックだ。ギターの音色とふたりの甘い歌声が響く。じっとカメラを見つめる雅功。その熱視線にドキドキしてしまったきのこりあんも多いのではないだろうか。続いて、『きみでした』をアコースティックバージョンで。なんとなく、ふたりとの思い出を実際にたどっているような気分になってしまうのはどうしてだろう。どこか切なげに歌い上げられる歌詞に聞き入ってしまう。このまま、アコースティックでどのような曲を聴かせてくれるのかと思っていると、画面が切り替わる。衣装も場所も変わり、歌い始めたのは『ゆめがさめたら』。どうやらストーリートライブらしいが、ふたりのそばには「桜占地」と書かれた手作りの段ボールの看板が。先ほどまでとはふたりの雰囲気も全く違う。じっとカメラを見つめ、カメラの向こうのファンと堂々と目を合わせていた雅功が少し自信なさげだ。そんな雅功を温かく見守るようなメガネをかけた彪我。しかし、その歌声はパワフルだ。「寝てたでしょ。起きた?」再び、画面が切り替わって、どこかのステージ上へ。ゲストに矢嶋由菜とイーチを迎え、AAAの『恋音と雨空』のカバーを歌い上げる。さくらしめじのときとは違う、男女ボーカル。さくらしめじの声が柔らかく響き、女性ボーカルと甘いハーモニーを奏でる。続いての『でぃいすとーしょん』では雅功の激しいギターサウンドと、彪我のパワフルな歌声を乗せ、クールなステージを見せたかと思えば、続いての『てぃーけーじー』ではまさかの歌のお兄さんが登場!雅功お兄さんと彪我お兄さんが子どもたちと一緒に歌い、踊り、ファンを喜ばせた。そして再びシーンは雅功と彪我の部屋へ。受話器に耳を当てた雅功が「寝てたでしょ。起きた?」と語り掛ける。どうやら、先ほどまで観ていた4曲は夢の中の出来事だったらしい。バラエティに富んだ夢だったが、さくらしめじの変幻自在さに驚かされる。アコースティックで『かぜいろのめろでぃー』と『合言葉』を届けたふたり。時間はあっという間に過ぎていく。ふたりは受話器を手に取り、語り掛ける。雅功が「ありがとね。今日、電話してくれてめっちゃ嬉しかった」とお礼の言葉を口にする。「今日こうやって7周年を一緒にお祝いできたけどさ、この先もどんな形になっても、またこうやって一緒にお祝いできたらな、って思ってる」とファンとのこれからについて語った。また、彪我も「今日は最後までありがとう。本当に(7年間)あっという間だったね。一緒に過ごしたこの時間は何にも代えられない、大切なものだと思うから。この先もずっと大切にしていきたいな、と思っているよ。ありがとう」と心を込めて伝え、最後の曲、『きのうのゆめ』をファンに贈った。彪我「7周年の誕生日、一緒に祝ってくれてありがとう。本当に幸せな気持ちでいっぱいです」雅功「また来年も、再来年も祝おうね。次は7月18日にまた会おうね」次の約束を交わすと、静かに受話器を置いて、7周年の『しめたん』を終えた。でも、もう少し一緒にいたい、というきのこりあんの気持ちは膨らむばかり。チャット欄にもアンコールの声が響き渡る。そして、まだ一緒にいたいという気持ちはさくらしめじも一緒だ。アンコールに応えるようにして、ふたりの姿が再び映し出された。みんなで一歩ずつ前に進みましょうアンコールの声に感謝しながらも、彪我が「今回のライブはどうだったのか、と問いたい」と話し出し、ライブの種明かしを始める。「リモートで僕たちと電話をしているそこのあなた、という感じで」と彪我。今なら電話と言えばスマホだが、あえて昔ながらのダイヤル式の電話を使用されることで、「ファンひとりひとりとさくらしめじ」という特別感が強くなったのではないだろうか。他にも、“桜占地”を始めとした4曲はやはりみんなの夢の中だということ、また、セットには彪我や雅功、それぞれの私物がさりげなく置かれていたこと、彪我の部屋は高円寺、雅功の部屋は中目黒という設定だったなど、隠れたこだわりが満載であることが明かされた。雅功は「7周年を迎えることができたのもみなさんのおかげです」と改めて感謝の気持ちを述べ、「また来年の8周年も一緒にお祝いできたらいいな、と思っています。みんなで一歩ずつ前に進んでいきましょう」と伝えた。そして、アンコールとして演奏されたのは『みちくさこうんしきょく』。雅功と彪我、ふたり目を合わせてギターをかき鳴らし、「画面の前のみなさんも声を合わせていきますよ!」と雅功が呼びかける。曲中では、この日、ライブに携わったスタッフと一緒に歌ったり、お礼を伝えるシーンがあったり、非常にアットホームな雰囲気のまま『しめたん』を締めくくった。「7周年のさくらしめじもぜひ期待いただいて、夢を見せていただきたいな、夢を見せていきたいな、と思っています。これからもどうぞよろしくお願いします!」と言い、「次は7月のZeppで会おう!」と来月の再会を誓った。ファンと一緒にお祝いをし、観てくれている人たちを楽しませようという気持ちが詰め込まれた今回の『しめたん』。8年目を走り出した彼らに、期待しかない。※高田彪我の「高」は「はしごだか」が正式表記撮影/鈴木友莉、取材・文/ふくだりょうこ
2021年06月15日フォークデュオ「さくらしめじ」が4月4日(日)、『春しめじのお花しin 中野サンプラザ』を開催した。1部では『おふたり編』、2部は『おなかま編』として行われた本公演の第2部をレポートする。この約1年の間、多くの配信ライブを行ってきたさくらしめじ。有観客でのライブは久しぶりだということに加えて、今回は「お芝居と歌」によるステージという新たな挑戦をするということで自然と期待は高まる。ステージには中央に大きな木がそびえたつほか、ブランコに滑り台、ベンチ。どこかの公園だろうか。そしてステージの真ん中には「きのこ」がどこか意味ありげに存在感を放っている。定刻を迎え、暗転すると、ピアノのメロディと共に「しあわせのきのこの話って知っている?」とさくらしめじの話す声が聞こえる。きのこに向かって幸せを送ると、とってもきれいな花を咲かせる、その花を見ると、幸せになれるらしい……という話だ。ステージ中央にあるきのこはどうやらその「しあわせきのこ」のようだ。ステージ上に登場し、きのこを見つけた田中雅功と髙田彪我はどうすれば花を咲かせることができるのか思案する。幸せなときのことを思い浮かべて念を送ってみるが変化はない。公園に遊びに来たお仲間たち――コスプレをしたバンドメンバーや、客席にいるきのこりあん(さくらしめじファンの総称)に協力してもらうも変わらずだ。幸せなときのことを思い浮かべるって何を思い浮かべていた?と彪我に向かって問いかける雅功。彪我「そんなの決まってるじゃん。こうやって雅功と歌ってるときのことだよ」雅功「マジで?ほんとに?僕も全く同じことを考えてた!」と声を弾ませるふたりに思わず客席からも拍手があふれ出す。雅功「よかったら一緒に歌いませんか?目の前にこんなにたくさんのお客さんがいるんだし!」彪我「みなさんが歌っていいよ、って言うなら歌いますよ!」雅功「みなさん盛り上がれる準備はできていますか?」と2人に応えるように、会場からは割れんばかりの拍手が。そうして始まった1曲めは『えそらごと』。ギターを手に歌い、跳ね、客席にも手拍子を促し、空気を高めていく。ギターを置き、タオルを手にした2人が続けて歌い出したのは『Bun! Bun! BuuuN!』。客席にもタオルが揺れ、風を作り、会場内には一体感が生まれていく。雅功ははしゃいだようにすべり台に上り、彪我も笑顔でタオルを回す。少し遠のいていたライブの空気感を思い出させてくれるようだ。2人の仲が険悪に……そんな2曲目が終わったところで、きのこが何やら楽しげな音を発する。「歌によって幸せが届いたのかもしれない。もっと歌えばきのこに幸せが届くんだ!」という彪我。雅功がきのこに歌いかけるようにして『風とあるがままに今を歩こう』がスタートさせる。そんな雅功に倣うようにして彪我もきのこへ歌を届ける。続いて演奏されたのはドラマ『高嶺のハナさん』の主題歌も決定した『ストーリーズfeat.ひらめ』。きのこに寄り添うようにして背中合わせにして座り、歌う2人の姿はどことなく優しい雰囲気を放っている。そのまま『だるまさんがころんだ』へ。距離がありながらも、2人向かい合って歌う様子は微笑ましく、ほっこりとする。これだけ温かな曲が送られたのだから、きのこも何かしらの反応を示すだろうと思われたが、期待は外れる。「そもそも幸せってなんなんだ?」と深い話をし始める雅功。幸せって自分たちが何かわかっていないと届けられることができないんじゃないか?と思案する雅功をよそに彪我はきのこに話しかけているばかりで雅功の話は聞き流してしまっている。それがきっかけで2人の仲は険悪に……。雅功が「彪我はなんでも人任せなんだよ!」と怒れば彪我は雅功を「周りを見ずに突っ走ってばかり」と非難をする。「もう一回言ってみろよ!」と雅功は彪我の胸倉をつかみ、一触即発の空気に!先ほどまであんなに仲良く歌っていたのに、雅功は「お前の顔なんか2度と見たくない」と言い、彪我は黙って姿を消してしまう。さくらしめじの歌がみんなを幸せにし、その幸せパワーできのこに花が咲かせる……という単純な話ではないのだ。歌なら気持ちが伝えられる一度ステージから立ち去った2人はエレキギターを手に再び登場し演奏したのは『たけのこミサイル』。歌の最中もケンカは収まらない。言葉だけではなく、ギターの音、互いの歌声で殴り合っているようだ。圧倒されたかのように、シンと静まり返る客席。声を発することは禁じられた公演だが、それさえも演出のひとつのように感じられる。ひとり、ステージに現れた雅功は強がりを言う。「ひとりのほうが気楽だな」しかし、そんなのは本心じゃない。静かな中野サンプラザに、雅功の小さな寂しい言葉が響く。本当はケンカをしたいわけじゃない。謝るきっかけさえあれば。後から姿を現した彪我も何か言いたげだ。でもうまく言えない。「言いたいことはきっと似たようなことだよね」と彪我。「じゃあ、歌わない?歌だったら伝えられるかと思って」。言葉の代わりにギターのどこか物悲しい音色が響く。『またたび』だ。彪我のギターに雅功のギターの音色が重なる。音に少しずつ温かみが戻ってきたような気がする、のは2人の演技に魅せられているからだろうか。そして『別れた後に僕が思うこと』。別れた恋人への想いを歌った曲だが、今は雅功と彪我の「謝りたくてもうまく謝れない気持ち、すれ違う気持ち」を表現しているかのようだ。切なげに雅功が歌い上げる「好きだよ。ありがとう。ごめんね」。2人に必要な言葉が、歌の中にはあった。2人の仲直りには『My Sunshine』。夜明けを現すような照明の色が会場を彩り、2人を、客席を照らす。ようやく向かい合い、2人で「一緒に歌う楽しさ」を嚙みしめる。そして、青々と葉を茂らせていた大きな木には、ピンク色の花が咲き誇る。2人で歌うのが一番!「2人でギターを弾いて2人で歌っているときが一番だわ」と雅功が言えば彪我も「だね」と微笑む。そして「大好きなみんなもいるし」と笑顔で客席を見回した。雅功が伝えるのはこの1年の葛藤と愛だった。「会いたくても会えない日がずっと続いていて。でもそんな中でも時間が止まっていたわけじゃない。僕たちの中でもみんなの中でも、ちゃんと時間は流れていて、歌いたい、会いたいけど会えないっていうその時間が僕たちの想いをもっともっとつなげてくれたんじゃないかな、って思ってる。みんなでまた笑って会える日、僕たち、みんながずっと信じてくれていたからこそ、今日こうやって会えたんだよね」。最初の「そもそも幸せってなんだろう?」の解答でもある。一度失いかけたことによって、大切なものは何か改めて実感する。それはこの1年を多くの人が感じていたことなのかもしれない。そして雅功が「ふたりでここにいるみんなに向かって今一番歌いたい歌を思いっ切り歌いたい!」として本編ラストにさくらしめじが演奏したのは『会いに行こう』。会場はピンク色の照明で照らされ、ステージ上には色とりどりの紙吹雪、いや、花びらが舞う。2人となり合わせで歌い切ると、会場は温かな拍手で包まれた。そんな拍手に答え、深々とおじぎをする2人。客席に小さく「せぇの」と言いながら「ありがとうございました」という2人の仲の良さそうな様子に演技だとわかっていたが、思わずホッと胸をなでおろしたきのこりあんも多いのではないだろうか。そんな2人の歌声を、ギターをもっと聞きたい、と暗転するとすぐにアンコールの手拍子が響き始めた。アンコールに応えて再びステージに登場したさくらしめじの衣装にも桜が彩られていた。「この手拍子のアンコールも久しぶり」と雅功が笑顔をはじけさせると彪我も大きく頷いた。彪我は「バンドでライブをするのは1年半ぶりぐらい?本当に久しぶりで。それに久しぶりの中野サンプラザ。会場も嬉しいですし、バンドで編成でできるのも嬉しいですし実は中野サンプラザでバンドをやるのがひそかに夢だった」と充実した表情を見せると、雅功も「わかります!」と大きくうなずき、2人で微笑み合う。そして「みなさんのおかげです、ありがとうございます!」とファンに向けて感謝の気持ちを伝えた。また、雅功は「中野サンプラザ自体に思い入れがある」と語る。「中野サンプラザで(ワンマンライブを)やるのは2回目なんですけど前回のときもめちゃくちゃ楽しくて最高のライブができました。でも僕の中では『もっとできたな』というのがちょっとあって。今回は1部、2部と通して最高だった。みんなの顔も久しぶりに見られて、僕たちのやりたい歌をいっぱいやれてこうやってしゃべりたいことをいっぱいしゃべれて、という環境があるのはすごく嬉しくてありがたいなと思います」と感慨深げに、想いを込めて、客席に向けて伝えた。また、さくらしめじの口からはこれからについてのたくさんのお知らせが行われた。ひとつは7月16日に、Zepp DiverCityでワンマンライブ開催決定のこと。さらに彪我の次期朝の連続ドラマ『おかえりモネ』への出演、『ストーリーズ(feat.ひらめ)』のドラマ主題歌決定、さらに雅功の「プリ小説byGMO」で連載中の小説『302の音』について……とこの1年の歩みの成果を現すように盛り沢山だった。特に、Zeppでのライブは昨年中止になった分思い入れが強い。「やりたくてやりたくてやりたくて仕方がなかったzeppでのワンマンライブがようやく実現する」とふたりからの強い気合いが感じられた。雅功は本編での自身との言葉と重ね合わせるように「本当に長かったな、と。みんなとこうやって顔を合わせる日まで本当に長かったな、と。今、心から思っています」と語った。「でも、この時間があったから僕たちはもっともっと強くつながれたんだな、と思います。あの時間が僕たちの歌をもっともっと深いものにしてくれた。僕たちは高校を1年前に卒業しているんですけど、こうやってみんなで集まって笑って、過ごしていける一瞬一瞬をこれからも作っていきたい。高校を卒業するときらめきがなくなるよね、みたいな話を友達がしてるんですけど、そんなことはないんだぞ、とステージに立ってこれからも叫び続けたいなと思います」という雅功の言葉から始まったアンコール1曲目は『青春の唄』。「夢を夢で終わらせないように全力で踏みしめていこう」という歌詞はさくらしめじのこれまでであり、これからを現しているのかもしれない。そして、ライブは最後の曲へ。『みちくさこうしんきょく』では雅功が客席に向かって「みなさん、立ってみますか!」と呼びかける。彪我も客席に向かって楽しげに歌う。曲に合わせて手を振る会場、さらに雅功は「声には出せないけど、心の中で歌って!」とステージのギリギリのところに立ち、客席の『声』に耳を傾ける。「大丈夫、ちゃんと聞こえてるから!」と客席からの声に笑顔をはじけさせた。「また、会いたいよ、顔見たいよ、という人は7月のzeppで会いましょう。またみんなで盛り上がって楽しんで、完全燃焼しましょう!楽しみにしていください!」と再会を約束した。お芝居と歌で見事に自分たちの世界観を表現し、新たな魅力を見せつけた。きのこりあんとの絆を再確認し、次の約束もしたさくらしめじ。彼らはまた次の舞台でさらに大きくなった姿を魅せてくれるに違いない。-SET LIST-1. えそらごと2. Bun!Bun!BuuuN!3. 風とあるがままに今を歩こう4. ストーリーズ5. だるまさんがころんだ6. たけのこミサイル7. またたび8. 別れた後に僕が思うこと9. My Sunshine10. 会いに行こうENCORE12. 青春の唄13. みちくさこうしんきょく取材・文/ふくだりょうこ、撮影/鈴木友莉
2021年04月05日10代のもどかしい恋や切ない別れ、明るい未来への真っ直ぐな眼差しを歌ってきた、さくらしめじの田中雅功と髙田彪我。ハタチを目前とし大人への階段をのぼり切ろうとしている今、リリースされるのが2021年3月10日発売の2ndミニアルバム『ボタン』である。初期楽曲のアコースティックバージョンあり、SNSで話題となったシンガーソングライターとのコラボ曲あり、インスタライブを通してファンと作り上げた曲ありの充実の内容は、幅広い世代を満足させる完成度だ。今日は2人に、制作秘話や注目ポイントはもちろん、アーティストとしての現状や未来の希望などを、たっぷりと聞かせてもらった。初期の人気曲は、今だからこその歌い方で魅力再発見――2021年3月10日に、2ndミニアルバム『ボタン』が発売されました。まずは、タイトルに込めた思いをお話しください。雅功“ボタン”って結構いろんな意味がある言葉です。花の牡丹、レコーダーなんかについている押せるボタン、服についているボタン……。――確かに最初にタイトルを聞いたとき、「『ボタン』って、どのボタン?」と思ってしまいました。雅功そういうことを踏まえて、複数の意味を込めてタイトルにしました。というのも、去年から急に、今まで出来ていたことができない、会いたい人に会えないっていう状況に、世の中的になったじゃないですか。僕ら含めてみんな、気持ちが沈みがちになることが多かったと思うんです。だからこのミニアルバム『ボタン』で何かが変えられたらなと、願っています。――状況を変えるひと押しの『ボタン』ですね。雅功更に、僕らの曲を聴いた人と僕たち、もしくは聴いた人同士がそれぞれ、『ボタン』でつながれたら、つなぎとめられたらすごいなって。そういう人と人との懸け橋のような、服の布を合わせるボタンのような、ミニアルバムにしたかったんです。――素敵な思いを込めたタイトルだったんですね。この『ボタン』には6曲が収録されていて、うち3曲は以前リリースされた曲のアコースティックバージョンです。例えば『きみでした』は2015年に出された曲ですが、当時と今との違いは何でしょうか?彪我今回、アコースティックバージョンということで、改めて制作していったんですけど、新しく歌う際に歌詞の意味をもう1度、2人で考え直してみたんですね。すると、2015年の『きみでした』リリース時とは違う考え、とらえ方が生まれてきました。――お2人の成長と共に、新たに見えてきたものがあったんですね。彪我当時は「ちょっとまだ好きかどうかわからないけど、これは恋なのかな?」っていう、芽生えたばかりの感情に戸惑う、甘酸っぱい曲だと思っていたんです。でも今回は、失恋って見方もできるんじゃないかって話になりました。そういう新たな視点からこの曲を見つめ直すことによって、同じ曲なのに全く違う曲を制作しているようで、楽しく新鮮な気分で作業が進められました。因みにMVも、今回の解釈で新しくつくりました。――歌い方も、大人っぽくなっていました。雅功アハハ、改めて歌うからには、やはり成長を少しでも見せたかったんです。歌もギターもひと工夫してレコーディングしました。――ギターの工夫は、主にどんなところを?彪我アコギってやっぱり、いろんな表現ができます。それらを引き出すため、優しく弾いたり、強く弾いたり……ギターの繊細な表情を意識してレコーディングしました。雅功ただ僕らは今回、たまたま『きみでした』の解釈を失恋という形に収めましたが、すべての人に失恋曲として聴いてほしいとは思っていません。僕らは今回、アコースティックバージョンを作るうえで、1つの曲でもいろんな考え方ができるっていう可能性に気づけて、それがとても大きな発見だったんです。だから『きみでした』がぜんぜん失恋に聴こえない人もいるだろうし、なんならそういう風に聴いてもらいたい。つまりは、自由にしてもらいたいんです。――解釈が歌い手と違ってもいいって、目からウロコなファンも多いのでは?雅功アコースティックバージョンは、比較的シンプルなサウンドです。自由度が増すので、理想的な形になったと思います。MVの話も先ほど出ましたが、今回のMVは1回見ただけでは結局どういうことなのか、あまり明確になっていません。僕が脚本をさせてもらったんですが、監督と一緒に、「考える余地を残したいね、ストーリーや結末を見た人それぞれが想像できる作品にしたいね」ってずっと話していたんです。MV公開後、私はこういうストーリーだと思う、私はこうだと思うっていろんな感想を持ってくれた人たちがいるのをSNSで見て、すごく嬉しかったです。余白がある作品ってすごく魅力的ですよね――音楽の良さは、余白があることですよね。雅功そうですね、余白がある作品ってすごく魅力的です。1から10まで出す側が説明するものは、ちょっと自分本位じゃないですけど、うーん……。僕らはみんなでつながり合う音楽っていうのを結成当初から大切にしていて、「みんなでさくらしめじだ」って、ずっと言っていたんです。だから余白は必要で、これからは更に必要になってくるんじゃないかな。みんなで一緒に音楽を作るっていう感じを、もっと出せたらなってって思います。――では次に『またたび』についてお伺いします。これにもまた、今だから表現できたことがあったのではないでしょうか。彪我『またたび』リリース時は、「野良ネコとボク」みたいな可愛らしい、でもちょっと切ない曲だと思っていました。ただ今、改めて見るとこれは「ネコとボク」ではなくて家族のことを思う歌なのかなと。サビの歌詞で「温かい家族とか大切な言葉とか」「ぎゅっと抱きしめてくれる人はいるのかな」って、ネコに問いかけるように言っているけど、実は自分が問われているのかなと感じました。雅功この『またたび』っていう歌もアコースティックバージョンにするうえでメチャメチャ2人で話し合ったんですが、先ほどの『きみでした』の新たな失恋解釈と同様、どこかに新たな視点、明確な違いを残したいというのが、共通の思いとしてあって。『またたび』は、彪我の言った通りネコとボクの日常話っていう解釈がリリース時にあったけど、今回もっと奥を見たいねって話になりました。――奥を見る、というのは裏の設定を読むということでしょうか?雅功『またたび』の歌詞の中の一人称の男の子は、何歳で、どういう子で、どういう家族がいて、どういう思いでネコとしゃべっていたんだろう。そもそもなんでこの男の子は、ネコに執着しているんだろうって、彪我と2人で話して詰めていきました。その結果、ネコっていうものを介して自分を見つめ直しているっていう結論になりました。だからネコと自分をちょっと重ねちゃっているんだろうし。――1人でフラッとしているネコと自分を重ねている……確かにそうですね。雅功ネコと自分を重ねて、家族や友達を思ったり、自分にとっての大切な人をまた思い返しているんじゃないかなって、2人で話しました。そういう新しくて明確な解釈が出来たことによって、歌も大いに変わるんじゃないかと。――お2人で、物語の世界観を新たに作ったんですね。彪我そうですね、世界観は広がっていきましたね。話せば話すほど。――それによって演奏も歌も変わった自覚はありますか?彪我全然違いますね。ここをこう表現しようって2人で決めると、自然とそっちに持っていこうというか、そういう表現をしようってなるし、お互いの意見も出てくるし。――方向性がブレなくなるうえ、お互いの交流が活発になる。彪我そういうものを含めて、アコースティックバージョンにしたのは、すごい良かったなあって思いました。――アコースティックバージョンって、シンプルなぶん、演奏力・歌唱力がより問われる気がします。彪我そこは真剣勝負ですね。難しいところもいっぱいありましたが、そこは2人で息を合わせて、はい。さくらしめじの力を見てもらいましょう(笑)――長くやっているお2人だからこそ、できた表現なのだと思います。彪我いやあ、そうなんですかねえ。――『かぜいろのめろでぃー』については、アコースティックバージョンが先行配信されていて、それとは別にボタンバージョンが収録されています。どういう思いでボタンバージョンを作られたんですか?彪我ボタンバージョンは、ちょっと楽器が増えた構成になっていて、その他の細かいところも、結構こだわって制作しています。雅功この『かぜいろのめろでぃー』自体がすごく面白い曲なんです。『きみでした』と『またたび』は結構、ストーリーができている曲ですが、『かぜいろのめろでぃー』はそうではない。ずっと抽象的というか、心の奥を言葉にした歌詞なんです。そこが今回、この曲と向き合ううえで、すごく面白いところでした。――面白いと同時に、難しそうです。雅功『きみでした』と『またたび』は新しい解釈で歌いましたが、『かぜいろのめろでぃー』は理解を深めて歌ったと言ったほうが正しい気がします。中学3年生だったリリース当時にはわからなかったことが、今はちょっとずつわかってきて、ひとつひとつの言葉に「これってどういう意味だ」「この言葉がここにある理由は何だろう」って、お互いに問いかけ合いました。例えば「風」はこの曲のテーマですが、最初のサビと最後のサビの「風」は同じ形なのか?どういう風に気持ちが変化していっているのを書いた歌詞なのか?ここの熱とここの熱は違うのか、逆に同じところはあるのか?――そんなに細かく!雅功歌詞を分解して、彪我と2人で理解を深めていきました。結構サウンドは静かな曲ですが、2人話しているときは大盛り上がりして。彪我「ヤバい!こういうことか!」って、叫びました。――ずっと歌ってきた曲で、そんなに熱くなれるってすごいですね。彪我長く歌ってきた曲でも新発見があるのが、さくらしめじの曲の魅力。僕らがまだ見つけられていない部分も、多分、この3曲にあると思います。それは今後歌っていく中で、見つけていきたいです。――今までライブで演奏してきた『かぜいろのめろでぃー』の、思い出ってありますか?彪我僕は弾き語りも好きですが、バンド演奏が大好きなんですね。なので『かぜいろのめろでぃー』も、バンドでやるのが好きで。細かい所ですが、2Aメロでブレイクが入るところがあるんですけど、そこがバンドだと一斉にキュッ止まって、また再開します。そこが、みんなで一体になって音楽を作っている感じがして、すごく好きです。――それはまたマニアックな!バンドのグルーブ感が心地いいんでしょうね。彪我因みに弾き語りでやると、この曲は2人の歌の掛け合いが結構多いんですが……。――確かに!いつも息がピッタリだなって思っていました。彪我Bメロとか特に、ずっとハモリで歌ったり、掛け合いで歌ったりするんですけど、さくらしめじの2人の仲じゃないと、歌えないなあってちょっと思ったり(笑)自分たちでね、ちょっと思っちゃったりします!ステージ上はお互いの気持ちが目線でわかります!――ライブでお2人で演奏しているとき、お互いの考えていることって、わかるんですか?彪我わかる?雅功わかると思う。彪我本当?雅功わかっていると思う。――目を合わせたら伝わる、という実感があるとか。彪我たまにはこう……ありますね。例えば去年の12月末にやった忘年会ライブで、リクエストを募るコーナーがあったんですが、普段は雅功が歌うところを僕が歌う、みたいに歌い分けをゴチャゴチャにして歌ったんですよ。雅功その場でパートを交換してね。彪我ステージ上で、即興でやりました。そのときは目線で「次、歌えよ」って伝えて、「ええ~っ」ってなりながら歌ったり(笑)そう考えると結構、ステージ上で目線でわかることって、たくさんあるかもしれないです。――「あ、今、ギターミスっちゃった」とか、失敗を伝えたり?雅功そうですね。たまにギターの弦が切れてしまうことがあるんですが、そういう時は、「あの~、ごめん。弾いて」みたい目線を……あとは「次のオチのところ宜しく」みたいな目線を送ったりとか。いろいろやってますねえ。彪我ステージ上での、たいていの相手の気持ちはわかるかな……?雅功たまに「ちげーよ」っていうときもある(笑)「それは求めてねーよ」って。彪我アハハハ。僕は「ここ、ガンガン行ってほしい!」っていうときに、雅功が煽りに行ってくれることは、結構あります。だからまあまあ意思疎通、出来てるんです、多分。――長年一緒にやってきて、お2人も大人になって、前よりもどんどん合うようになったのでしょうか。彪我そうですね~。雅功ずーっと一緒にいるから、あんまりピンとはこないんですけど。まあずっとこんな感じだった気もするし、なんか深まっていった気もするし。彪我ファンの人、きのこりあんたちが一番わかっているんじゃないかな。雅功確かに!――2人の歌唱力、演奏力。作詞作曲力というのも上がっているので、そこでより息が合うっていうのも、あるのかもしれません。彪我曲を作るときも「このフレーズいいよね」って思ったヤツが、たまたま合致することはあります。雅功僕が彪我に、「こういう曲作ったんだけど、どうすればいいかな」って相談することもありますし。彪我そういう意味では、二人三脚というか。2人で歩んでいけているのだと思いますね。新曲は人気アーティストやファンとのコラボ曲!――新曲『別れた後に僕が思うこと』は、SNSで恋愛系の投稿が人気のニャンさんが、作詞に参加されています。雅功ニャンさんに元となる詩を書いてもらって、それを僕が歌詞にして、アレンジャーの永塚健登さんにブラッシュアップしてもらいました。ニャンさんはおっしゃる通り恋愛系の投稿をSNSでたくさんされていて、「一緒にお仕事しませんか」とお声がけしました。ニャンさん、僕、永塚さんの3人の恋愛観が上手い具合にリンクした、切ない失恋ソングになったと思います。――なぜ、失恋ソングを作りたい、歌いたいと思ったんですか?雅功アハハハ、何でですかね。彪我うーん、そうですね~。雅功今回『きみでした』も失恋ソングとして歌いましたが、それは昔とのギャップというか変化を見せたいというのが、第一にあったんですね。それとは別で、恋愛の曲でニャンさんとお仕事出来るのであれば、心に響く失恋の曲がいいなと思いました。――レコーディングはいかがでした?彪我今回の収録曲の中で、1番難しかったかもしれません。というのも、リズムが結構跳ねているというか、細かいというか……言葉が割と、タタタタッと詰まっている曲なんです。歌詞の表現も大事なので、ちゃんとハッキリ聞こえるようにっていう基本を抑えつつ、リズムにも遅れられないしで、ハードでした。――「向き合うには既に遅い感情」とか、胸に刺さる歌詞が素敵です。雅功ニャンさんって本当に、共感を呼ぶ詩を書く方なんです。読んでいて「ああ、確かにな」って思うし、切なくなる。今回、作詞に関わっていただいて嬉しいし、良いものが出来上がったという満足感もすごいです。――雅功さんが特にお気に入りのフレーズはありますか?雅功「胸には埋められない穴だけが残ったんだ」っていうところは、すごくニャンさんが出ていると思い、絶対に歌詞に入れよう、入れる意味があるって思いました。そうしたら永塚さんが素晴らしい感じに収めてくれて。僕的にはすごく聴いてほしいポイントになりました。――お2人はもうすぐ20歳とはいえ、今は10代。10代の失恋って、すごく重たくないですか?2人アハハハハ!雅功確かに!友達も言ってましたね、つらいって。彪我この曲の主人公は失恋をしてしまって、すごく切ないんだけど、歌っていて「素晴らしい表現だな、素敵な曲だな」って思いました。――この曲も何年かしたらまた、違ったとらえ方ができそうですね。彪我そのためにも、ずっと歌い続けていきたいです。――そして『ストーリーズ』ですが、こちらは『ポケットからきゅんです!』で話題になった、ひらめさんとのコラボレーション!2人そうなんですよ~。彪我さくらしめじは、女の子目線の曲というのがほとんどないんです。なので女の子の気持ちを想像して作ってみようと思ったんですが、頑張って努力すればするほど、男くさいというか、なり切れない部分が出てきてしまいました。そうしたら、TikTokでひらめさんが僕らの『きみでした』をカバーしてくださっているのを見て、ひらめさんいいじゃないですか、きゅんですという感じで猛アタックをしまして(笑)そうしたらこの曲を提供していただくことになりました。――ひらめさんは、すごく女の子の共感を呼んでいる方ですものね。理想的な人選でした。彪我更に僕らは、SNSを関連付けた曲も作ってみたいなと思っていたんですね。ひらめさんは歌詞の中に「LINEの既読無視」などの現代的なワードを入れる方なので、そういう面でも、ひらめさんは素敵だな、最高だなって思います。――この『ストーリーズ』、女の子目線で歌ってみていかがでしたか?彪我実は最初は、いざ歌うにあたってどう歌えばいいんだろうって、悩みました。それがレコーディングで、女の子らしさを無理に出さずに、ありのまま、歌詞の通り歌うのが伝わりやすいんじゃないかってことになったんです。それで歌ってみたらやっぱり、この『ストーリーズ』という曲は、ストレートに歌うほうがいいんだって気づきました。――雅功さんはいかがでしたか?雅功今回、レコーディングにひらめさんが参加してくれて、同じ日に一緒にレコーディングをしたんですが、男の僕たちが女の子目線の曲を歌い、そこに女の子のひらめさんの声があることによって、メチャメチャ可愛い曲なのにちょっと切なくなって。色んな可能性が感じられる曲になったと思います。――曲の厚みが増したんですね。雅功あと僕、すごく好きな歌詞があって。Aメロで「信号が青に変わる」っていう部分があるんですけど、ただの風景描写と思いがちじゃないですか。でも青に変わるのは信号だけじゃなくて、気持ちの部分もそうなんじゃないかって、女の子の気持ちになると見えてくるんです。そうなると続きの「あなたに近づいてゆく」も、更にドキッと来ます。Aメロ最初にふさわしい、素晴らしい歌詞だなって思います。――恋心が、芽生えて加速していくのがわかります!ひらめさんとのお仕事で、他にも何か学んだことや感じたことはありますか?彪我実は他のアーティストさんのレコーディングに立ち会うこと自体が初めてだったんですが、ひらめさんはこんな感じでやってるんだ、すごいなって思いながら見ていました。また、ひらめさんがこの『ストーリーズ』に参加することによって、雅功もさっき言っていましたが、輝きが増すというか、ポップな印象が強くなったので、歌のパワーを感じました。雅功ひらめさん自身が持っている可愛さっていうのが、すごくって。僕らが真似してできるワケじゃないんですけど、世界観の出し方とか、伝え方みたいなところは、勉強させてもらいました。――人気の曲になりそうですね。彪我色んな人に歌っていただきたいです。きのこりあんがいたから、できた曲でした――そして最後に、『会いに行こう』についてお聞かせください。さくらしめじ2人での作詞作曲ですが、どのように制作したんでしょうか。彪我『会いに行こう』は、昨年の自粛期間中のインスタライブで、きのこりあんと一緒に作った1曲なんです。なので「作詞/作曲:さくらしめじ」とありますが、本当は「さくらしめじ&きのこりあん」って表記をしたいくらいで。――きのこりあんがいたから、できた曲なんですね。彪我自粛期間中って、大切な人さえなかなか会えないから、こういう曲を作ろうっていうきっかけになったし、この歌詞が生まれました。――人に会えない状況では、ボタンの掛け違いも起きがちです。お2人が考える大切な気持ちを伝える方法を、あればぜひ教えてください。雅功歌ですかね……。彪我一緒に聴いて、一緒に歌って。雅功歌って、ストレートに思っていることを言えるのがいいんです。好きな人に、ダイレクトに「好き」って言えるのがベストかもしれませんが、難しいじゃないですか。でも歌にしたら言える、伝えられることって、たくさんある。メロディが乗るからこそ、ハーモニーがあるからこそ、心の垣根がなくなると思います。――直接の言葉では難しいけど、歌なら言えることがある。彪我それはありますよね。ぜひぜひ、みなさんにも「歌で気持ちを届ける」ことをやってもらいたいです。――たくさんの人がさくらしめじの曲を歌って、気持ちを伝えられたら素敵ですね。最後に、このアルバムを聴くきのこりあんたちに、メッセージをお願いします!彪我いろんな人の支えがあって、出来上がったミニアルバムです。そういう意味でも、僕らは1人じゃないですし、この『ボタン』で皆さんとつながりたいと思っています。ぜひよろしくお願いします!雅功僕らの10代最後の時間は、コロナの自粛期間とかぶってしまいましたが、だからこそ強くなれたこともたくさんあり、『ボタン』はそれを忘れないための大切な1枚になりました。僕たちはみなさんと一緒に成長していきたいですし、また直接会ってラララッて歌える日を楽しみにしています。これからもさくらしめじをよろしくお願いします!さくらしめじのサイン入りチェキを3名様にプレゼント!応募方法ぴあ音楽編集部Twitterをフォロー&本記事ツイートをRTしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、ぴあ音楽編集部アカウントよりDMをお送りします。ぴあ音楽編集部Twitter()対象ツイート:※当選後、お届け先ご住所のご連絡ができる方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。※当選発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。【応募締め切り】2020年3月24日(水) 23:59まで※期間中は何度でも応募可能です。撮影/杉映貴子、取材/藤坂美樹、構成/中尾巴
2021年03月10日フォークデュオのさくらしめじ(田中雅功、高田彪我)のカレンダー『さくらしめじオフィシャルカレンダー2021.4→2022.3』(SDP 2,000円)が、3月19日に発売されることが決定。合わせて、表紙と収録カットが公開された。3月10日にミニアルバム『ボタン』をリリースし、4月4日には東京・中野サンプラザでワンマンライブを開催予定のさくらしめじ。田中が昨年12月に『302の音』で小説家デビュー、高田が春放送のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』で主人公の幼馴染役というメインキャストに大抜擢されるなど、個人でも活動の幅を広げている。カレンダーをプロデュースするのは、日本のモード界で注目されているファッションブランド「kudos(クードス)」「soduk(スドーク)」を手掛ける工藤司氏。デザイナー、フォトグラファー、スタイリストとして活動し、最近では出版レーベルも立ち上げた新進気鋭のクリエーターだ。さくらしめじ側からオファーしたところ、もともとファンだったという工藤が快諾し、コラボレーションが実現した。表紙は少し背伸びした表情の2人が、kudosのスーツを身にまとい不思議の国に迷い込んだようなファンタジックなイメージで撮影。収録カットからは、温泉旅行をしているかのようなリラックスした表情を見せつつも大人の色気が漂う着崩した浴衣姿、息の合ったかわいい2ショットが公開された。結成当時中学1年生だったさくらしめじも昨年高校を卒業し、2021年度には20歳に。少しずつ大人へと向かっている2人の青春ともいえるような、“オトナ未満、コドモ以上。”のきらめく瞬間を工藤氏が捉えたカレンダーとなっている。田中は「今までの成長と、これからの期待を全て、時と共にカレンダーという形で表現しました」とカレンダーに込めた思いを話し、「僕達だけでは気づけなかったものや表現しきれなかったことを工藤さんに引っ張ってもらいながら最高の形で残すことができました」と工藤氏に感謝した。「僕たちが20歳に向かって進んでいく、そんな1年を工藤さんと共にカレンダーに投影しました」と語った高田は、「これからも様々な挑戦を繰り返し、さらに前へ進んでいきますので、ぜひこのカレンダーを手に取って広がっていく可能性を感じていただけたらうれしいです」と呼びかける。工藤氏は「カメラを向ける前の2人は本当に少年と大人を行き来した空気を持つ普通の男の子たち。洋服を着替え、一度カメラを向けたらそこにはさっきとは別人かと思うほどに、とびきり魅力的なさくらしめじがいた」と撮影を振り返り、「12カ月の彼らの奇跡みたいなキラキラを“きのこりあん”にぜんぶ届けられたらいいなと思いながらシャッターを切りました」と、さくらしめじのファンである“きのこりあん”へメッセージを送った。(C)SDP
2021年02月09日フォークデュオ、さくらしめじの田中雅功(たなか・がく)が1月23日(土)に自身初となるソロワンマンライブ「さくらしめじ田中雅功、18歳最後の日」を無観客という形で開催し、東京・下北沢のライブハウスSHELTERから生配信を行った。翌日の1月24日(日)に19歳の誕生日を迎える雅功にとって、タイトル通り「18歳最後の日」となるソロライブは、18時18分に始まり、19時19分に終演。アコースティックギターの弾き語りと、柿澤秀吉(G)と足土貴英(B)を従えたバンドスタイルで、中学〜高校〜現在までを辿るように全10曲をプレイし、19歳の第一歩を力強く踏み出した。蒼い光をバックに、たった一人でステージのセンターに登場した雅功は、現在はライブのみでしか聴けない未音源曲「天つ風」をアコースティックギターの弾き語りのスタイルで歌唱。少し緊張した面持ちながらも“君”の全てを肯定するかのような優しい歌声で視聴者を包んだ雅功は、「初めてのソロです。彪我は今、家で家族と見てると思います。画面越しですが、皆さん一緒に楽しんでいただければと思います」と挨拶した後、2015年6月に2ndシングルとして出荷された片想いソング「きみでした」ではダイナミックな歌声と切実なロングトーンを響かせ、甘酸っぱい微風を運んだ。続いて、昨年12月に「302の音」で小説家デビューした雅功は、ここでオリジナルの朗読を披露。幼い頃に見たテレビアニメに影響を受けた男の子が、「いつかこんな素敵な恋をしよう」と誓い、「この笑顔をずっと守りたいと思うくらい大切な彼女ができた」という報告を果たした……かと思いきや、突然、「なんてな!全部、フィクションだよ!」と絶叫。「守らないといけなもの……あるわ!非リア充としてのプライドがな!!」と吠え、彪我が作った「たけのこミサイル」をバンドスタイルでリア充に向けて発射。ステージ上は彼の姿が見えないほどのピンクのスモークが充満する中、「ずっと彪我がやってたけど、俺もやってみたかったんだ」と本音を吐露。アコギのストロークから始まるベースが効いたアップナンバー「おたまじゃくし」は久しぶりの演奏で、ふと中学生時代の表情を垣間見せる瞬間もあった。「彪我見てるかな?今日の衣装には、野音ライブの時の彪我の衣装も入ってるんです。だから、ソロだけどソロじゃない」というMCを経て、同世代のマルチクリエイターであるVaundyの「不可幸力」をカバー。ダークでシリアスなラップを披露し、これまでに見せたことのない大人の表情と愛と憎が不穏に交錯するフロウを見せてくれた。さらに、サイケデリックでカオティックなムードから、四つ打ちのダンスロック「いーでぃーえむ」を気だるそうに頭を振りながら歌うと、ステージ上は “EDM”ならぬ “えだまめ”カラーの緑のランプとスモークで満ち、妖艶で不思議なムードとなった。ここで、年末年始に一人部屋で引きこもってる時に作ったという新曲「レイ」を初披露。心から漏れた独白のようなロートーンから始まるギターロックで、雅功はまるでロックバンドのギター&ヴォーカルのようなクールでカッコいい佇まいを見せた。ここから一気に終盤戦へ。爽やかながらも蒼い切迫感も漂う「かぜいろのめろでぃー」では、大人と子供の間で揺れ動く聴き手の迷いや不安をも肯定しながら背中を押し、「てぃーけいーじー」は柿澤と足土のコーラスも加わり、まるでパンクバンドのようにパフォーマンス。拳を突き上げたくなるような熱く激しいサウンドとなっており、アコギを弾きながら飛び跳ねた雅功は汗だくのままで大きな笑顔を浮かべた。最後に「一人でやるライブも楽しいし、二人でやるライブも楽しいし、思った以上に早く二人でライブがしたいなと気づきました。ここで吸収したものをさくらしめじに還元できたらいいなと思います。19歳はアーティストとして、もっともっと表現の幅を広げていきたいし、強く大きくなっていきたい」と目標を語り、「青春の唄」を汗を飛ばしながら熱唱。音楽に対する情熱にせっつかれるようなエモーショナルな歌声を放出。刹那の今、この瞬間の大切を体現。一人でのライブを高い熱量の中で終えた彼は、翌日からは10代最後の1年間が始まる。この日、朗読やラップに挑戦した彼は、これからどんなアーティストになっていくのか。1年後にはきっと、さらに成長したステージを見せてくれるだろう。なお、さくらしめじは、この日に披露した「きみでした」「かぜいろのめろでぃー」のアコーティックバージョンを収録した2枚目のミニアルバム「ボタン」を3月10日にリリース。4月4日には東京・中野サンプラザでのワンマンライブ開催も予定。また、本公演は1月30日(土)23:59までアーカイブ視聴が可能となっている。-SET LIST-1. 天つ風2. きみでした3. たけのこミサイル4. おたまじゃくし5. 不可幸力(cover.)6. いーでぃーえむ7. レイ8. かぜいろのめろでぃー9. てぃーけいーじー10. 青春の唄【アーカイブ情報】田中雅功ソロライブ「さくらしめじ田中雅功、18歳最後の日」2021年1月30日(土)23:59までアーカイブ視聴可能■視聴チケット:4,400円(税込)※1月23日(土)00:00より当日料金※1月30日(土)19:19まで視聴チケット購入可能★購入特典:田中雅功からの18歳最後のメッセージ動画■視聴チケットの購入・詳細はコチラ:
2021年01月26日フォークデュオのさくらしめじ(田中雅功、高田彪我)が29日、「きのこりあんの集い Vol.5 〜お久しぶりでございます。〜」を開催した。さくらしめじは今年コロナウィルスの影響により度々オンラインライブを開催してきたが、今回は久しぶりとなる有観客でライブを実施。2部では有観客と併せ、生配信も同時に行った。今回は2部のライブをレポートしていく。「きのこりあんの集い」は2016年以降、同タイトルで “忘年会ライブ”として毎年12月29日に行われており、今年で5回目となる。冒頭、2人は「ずっと会えるのを楽しみにしていました! 僕たちときのこりあん(さくらしめじのファンの総称)が集まれば、今までの嫌な事や不安な事なんか全部吹っ飛んじゃう、そうでしょ!」と語り掛け、約1年ぶりとなる観客との再会を喜んだ。今回のライブは、中央にこたつが置かれたステージを360度観客が取り囲んだ会場で、事前に集められたリクエスト曲の即興演奏や、メドレーの披露などが行われた。楽曲「しめじ体操」では客席とアイコンタクトを取りながら一緒にダンスを楽しんだり、MCの際には客席の反応を拾いながらトークを進行するなど、久々となる観客とのコミュニケーションを楽しむ2人。感染症対策のため、オーディエンスは声援等を上げての応援は禁止されていたものの、終始笑顔と拍手で2人を応援し、ライブを盛り上げていた。リクエスト曲演奏の際には、併せて寄せられたコメントも読み上げられ、さくらしめじとファン双方の信頼関係が垣間見えるような、心温まるやり取りが満載に。「(2人が)生きがい」というコメントに対しては、高田は「こんな事を言って頂けるなんて、本当に僕らは幸せ者ですね」と静かに、噛み締めるように呟いていた。また「コロナで大変な中、さくらしめじの曲を聴くと頑張ろうと思えます。2人もコロナに負けず頑張ってください」という2人を気遣うメッセージには、優しい笑顔を浮かべ、嬉しそうな様子を見せていた。○セットリストM1:風とあるがままに今を歩こうMCM2:ひだりむねM3:菌カツ!M4:届けそこねたラブソング(リクエスト楽曲)MCM5:いくじなし(リクエスト楽曲)MCM6:ヒットソングメドレーM7:しめじ体操M8:たけのこミサイルM9:同じ雲の下MCEN1:会いに行こうEN2:みちくさこうしんきょく撮影:鈴木友莉
2020年12月31日激動の2020年、暗いニュースが多かった1年の締めくくりは、ほっこり笑顔で過ごしたい。そんな思いをかなえてくれたのは、さくらしめじの忘年会ライブ「きのこりあんの集い Vol.5 ~お久しぶりでございます。~」だった。12月29日、大手町三井ホームで行われたこのライブは2部制をとっており、1部は有観客ライブ、2部は有観客&配信ライブという演者にとってはハードなスケジュール。しかしまだ10代とはいえ、さくらしめじがファーストシングルを出して早や6年、田中雅功と高田彪我は、プロの本気を見せつけてくれた。2020年12月29日18時30分・時間ピッタリに始まったさくらしめじの2020年最後のライブ「きのこりあんの集い Vol.5 ~お久しぶりでございます。~」は、暗闇から現れた雅功と彪我のギター演奏で幕開けた。ライトが灯ると、決して大きくはない居間を模したステージ中央に、ドンとコタツがあるのがわかる。そのコタツをバックに2人が歌うは、「風とあるがままに今を歩こう」。青春のひたむきさ、未来への不安、前向きな心を保つ強さ──さくらしめじの世界観がギュッと詰まったこの1曲は、まさにオープニングにふさわしい。途中のギター間奏ではお互いを見つめ合い、笑顔で曲を続ける。「僕の色とか夢のかたちとかまだ見えないけど中途半端な僕らだから感じれることもあるのかな」という歌詞には、等身大の2人をそのまま感じた。曲が終わって、まずはファーストMC。「どうもみなさん今晩はー!」「皆さん元気でしたか~⁉」「配信のみんなも元気かな?今日は配信のみんなも一緒に、この会場にいるつもりで、みんなで楽しんでいこうね!」と、テンション高く語りかける2人。やはり少人数でもお客さんを入れてのライブは、心が浮き立つようだ。この日の衣装は、雅功はパーカの上にブルーベースでオレンジのラインが入った長めのパッチワーク風ジャケットを重ね、ベージュベースにオレンジのニットの折り返し部分がアクセントになったパンツを合わせていた。彪我はオレンジのTシャツの上に、シャツ地やニット地のカラフルな異素材パッチワークのジャケットを重ね、片方だけ茶系に紫のラインが入った濃いグレーのパンツを着用。キュートだけどちょっとエッジが効いている、さくらしめじのイメージにピッタリなデザインだった。「僕たちときのこりあんのみんなが集まれば、今までの嫌なことなんか、不安なことなんかは、全部、吹っ飛んじゃう。そうでしょみんな⁉」「それでは次の曲に行きましょう、『ひだりむね』!」そんな雅功の掛け声で始まった「ひだりむね」は、ことさら美しいハーモニーが特徴だ。幼い恋のもどかしさを表現した歌詞だが、歌い方には円熟味さえ感じる。幼い少年だったはずのさくらしめじが、プロとしてのテクニック、表現力を、このデビュー以来どれだけ磨いてきたのかがわかる。ステージを囲むように立つ観客に、くるくると回りながら、時に目を合わせながらパフォーマンスする姿には、余裕すら感じられた。「ひだりむね」から間髪入れずにノリノリで始まったのは、「菌カツ!」。「毎日収穫キノコノコノコキノコを食べれば頭よくなる~」……1stアルバムに入ったこの曲を、昔は可愛さいっぱいで歌っていたが、今では大人の余裕と茶目っ気で魅せる。会場のファンも手拍子をし、時に歌に合わせて拳を振り上げ、ひとつになっていく。疾走感たっぷりで最後まで演奏し、2人同時ジャンプでフィニッシュ!!全力で3曲駆け抜けた後は、MCタイムに。「疲れちゃうね、いったん座っていいですよ、皆さん」と言った雅功だったが、すぐに「あの~、ちょっと座ってもらったところ悪いんだけど……みんなビックリしすぎて立っちゃうかもしれない」と何やら大発表を匂わせる。「え?何?」と心配そうな顔をする彪我に、「言ってもいいかな、言ってもいいかな」とためにためて発表したのは……3月10日のセカンドミニアルバム「ボタン」発売のお知らせ!直後「気絶している人いない⁉」とボケる雅功だったが、結局、水筒をひっくり返すほど周りが見えなくなったのは、当のご本人というオチに。雅功がこぼした水を拭いている間、彪我が「ボタン」の詳細をチラリと解説。「計6曲収録されて、あの曲のアコースティックバージョン、まだCDに入っていなかったあの曲、あのSNSでとても有名なシンガーソングライターさんとのコラボ曲、色々入ってお得になっています!」と誇らしげ。告知の後、話題を変えてという調子で彪我が、「あの~。この2部が始まる前に、この急須、真ん中に急須があるのを注いでみてって言われたんだけど。一番怖いのが、飲んじゃダメだよって言われてたんだけど……注いでみて」といきなり発言。「え?何?怖いんだけど」と戸惑う雅功にカップを握らせ、コタツの上の急須を傾けると、注がれたのは金平糖!「なんか毎年、水じゃない、お茶じゃないものが急須に入っているけど、とうとう固体になったね」と雅功。「去年は味噌汁だったんだけどね……金平糖はちょっと和な感じでね、縁起がいい気がしません?」と我が道を行く彪我。そんなミニコント的な流れで、ここはひとまずお開きに。雅功の「次は、みんながお待ちかねのヤツをやります!」の言葉で始まったのは、LINEで募ったリクエスト曲でくじを作り、引いた曲を即興で弾くというミニイベント。まずくじ1本目の曲は、「届けそこねたラブソング」。「リクエストバージョンだと思ってくれたら、嬉しいなと」と彪我が言う通り、2人とも探り探りでギターを奏で始める。しかし曲が始まってしまえばじょじょにエンジンがかかり、切なくもキラキラとした青春の失恋ソングを歌い上げた。そしてここで、アドリブと思われる雅功のおふざけが。ギターで即興メロディを弾き、彪我に歌うように促し始めたのだ。彪我は「え?そんな曲あったっけ?」と戸惑いながらも、ラップまじりでファンに対しての感謝を歌う。終わった直後は「何この曲―!」と叫んだ彪我だったが、してやったりの雅功は笑顔。プロの遊びを見せてもらったようで、ファンもきっと得した気分だっただろう。そしてリクエスト2曲目は、なんとファーストシングルの「いくじなし」。久々なのか音の確認に時間がかかり、一度始まりをしくじったのち、再度スタート。しかし流れに乗れれば、やはり思い入れたっぷりに歌ってくれる。ただ途中で「ヤバイ、このままだとお互い投げキスすることになる!」となり、あれよあれよという間に終盤、お互い&ファンに向かって投げキッス!思わず拍手をする会場に、最後はギターで盛り上げ、ジャンプで〆た。突然、久しぶりの曲が出てくるかもしれないこの企画。見る方は面白くともやる方にとってはプレッシャーなはずだが、リクエストにはどちらも熱いメッセージが添えられており、さくらしめじとしては手ごたえと共に嬉しさも感じていたはず。ファンも演者も大満足となった。「曲っていうのは、人の脳みそに、直接語りかけてくるものじゃないですか……そこで僕らはこんなものを作ってきました。ヒットソングメドレー!」。MCをはさんでの次のミニイベントは、今年のヒットソングをさくらしめじで歌う、カバーメドレー。まずは今年のメガヒットといえばこれ、彪我による「香水」(瑛人)!高音を聴かせる彪我に、雅功はコーラスで合わせる。そしてサビが終わると、すかさず「キンモクセイ」(オレンジスパイニクラブ)が始まり、続けて「恋人ごっこ」(マカロニえんぴつ)。他人の曲ながら、2人とも完全に自分のものにして歌えている。そしてギター間奏を挟んだ後は、「Make you happy」(NiziU)。そして「ポケットの中に何か入っている⁉」という雅功の小芝居の後は「ポケットからきゅんです」(ひらめ)、からの「夜に駆ける」(YOASOBI)。最後は、事務所の先輩であるDISH//の「猫」のアコースティックバージョン!9曲休みなく歌い上げた。「たくさんカバーをつなげてみました!」と笑い合う雅功と彪我。そこから雑談的なMCに入ったが、雅功の「友達って大事だなって思った。今まで会えたじゃん、会おうと思ったら。でも会えなくなってさ、電話とかLINEとかすると、あー、友達って大事だったんだな~って」という言葉が、印象に残った。コロナで会えない友達、人によっては親・親戚、そしてファン……いつだって世の中の明るい面を探して歌うさくらしめじだからこそ、暗くならずに「自分が持っているものの大切さ」を、ストレートに話してくれたのが、なんだか胸を打った。MCの後は、ガラリと雰囲気が変わり「皆さん、恥ずかしがらずに!皆でやっちゃったら普通のことだから!」という言葉の後、会場が立ち上がり、始まったのは「しめじ体操」!! さくらしめじとファンが、手拍子と手の振りで一体化して楽しむ、究極のファンソングだ。ギターを置いた2人がカメラに近寄り目線をバッチリ合わせたり、四方のファンたちにステージを回りながら笑顔を振りまいたりで、ライブで一番の盛り上がりとなった。そして続くは、ギターを持ち直しての「たけのこミサイル」。エレキギターを手にした彪我が「この2020年、我慢してきたこと、ブッ放す準備はできているかーい⁉OKそれじゃ一緒に、ブッ放そうぜーっ!!!」と会場を煽り、エレキギターを激しくかき鳴らす。勢いよく始まった曲に、雅功の地声に近い太い歌声が乗る。激しめの曲調にテンションは爆上がり!「嫌なことを全部、ブッ放して」とがなる2人の姿は、1曲前の「しめじ体操」と正反対!このふり幅のすごさも、さくらしめじの特徴なのだ。雅功のギターソロが始まり、次の曲は「同じ雲の下」。力強いメロディに「1人じゃない、1人じゃなかった」という歌詞が流れていくが、2020年の終わりに心の底まで染み込んでいく。本来ならば会場も大盛り上がりで飛び跳ねるところだが、やはりコロナ対策なのか、ファンはすべて椅子に座り動かない。しかし熱い歌、熱いパフォーマンスから、目が離せていないのはわかる。心動かされているのは、配信のファンも一緒だからだ。「あの、みんなに1つ謝らなきゃいけないことがあって。せっかく座ってもらったんだけど、また立たせちゃうかもしれない……」と、先ほどと同じパターンで始まるMC。今度はどんなサプライズ発表かと思いきや、「実は4月4日のしめじの日に、なんと僕たち、中野サンプラザでワンマンやります!」とのビッグニュース!彪我によれば「これは僕らも、さっき聞きました」とのこと。ファンにとっては何よりのちょっと遅いクリスマスプレゼント、もしくはちょっと早いお年玉の気分となった。その後は2人の来年の抱負の発表となり、会場内につるされた丸い掛け軸を、紐を引っ張って広げ大公開。「開いた心、そのままで」(彪我)、「目指すのは作詞作曲リード曲」(雅功)。色んなものに心が開けた2020年だったから、2021年もそのまま開き続けたいという彪我と、来年は自分の作った曲をA面にしたいという雅功。ワンマンライブの発表の後だからか、ファンのからの期待のまなざしも、いつも以上に信頼にあふれている。そろそろライブも終盤。「最後の最後まで、今日こうやってみんなと、配信も含めて、集えたことに、喜びを感じて歌いたいと思います。また絶対来年もみんなと会うから、楽しみにしていてください!」との雅功の言葉に拍手が起き、止んだ後に始まったのはnote限定公開の1曲・「会いに行こう」。きっと気力も体力も限界に近い中、笑顔で歌い、力強さを保つ2人。若さと言えばそれまでだが、とにかく「伝えたい」という気持ちの大きさ、そしてお客さんの前で歌っているという事実が彼らの喜びを支えているのだろう。「会いに行こう」というタイトルは、今だから特にとても象徴的だ。「次で最後の曲です!」の前振りでイントロが流れたのは、「みちくさこうしんきょく」。もう何百回、何千回と歌った曲であろうこの曲を、背中合わせでいきぴったりの演奏で魅せる。最後の一瞬まで全力な彼らに尊さすら感じる。「配信を見ている、君も歌おう」と曲終わりのラララララララ……をカメラ前で歌う雅功。そして会場に向かって語りかける2人。「みんな歌って~!」と言うが、もちろんマスクをしているファンは歌えない。しかし「聞こえるよ!みんなの声が届いているよ!」と雅功。そう、2人の声がファンの胸に届いているように、ファンの心も確かに2人に届いているのだ。曲の終わった後の盛大な拍手が、何よりの証拠だった。「楽しかったですか~⁉ありがとうございました~!」(彪我)、「今年は皆さんのおかげで、さくらしめじ、色んな事があったけど、乗り越えることができました。3月10日はミニアルバムを出すし、4月4日には中野サンプラザでワンマンもできる。それも皆さんのおかげだと心の底から思っています!」「来年は彪我が20歳、僕も来年度で20歳になるので、来年は僕らが皆さんを引っ張って、色んな景色を見せられたらと思います!」(雅功)──そしてライブの最後は、お約束の一本締め。「いよ~(パン!!)」とキメて、全力でファンに手を振り、たくさんの「ありがとうございます~!」と共にハケていく2人……。いつだってひたむきで、明るい未来を見せてくれるさくらしめじ。ライブの後はいつも、飛び切りの贈り物をもらった気になる。2021年もさくらしめじの曲を聴いていれば、きっと大丈夫。寂しいとき、悲しいとき、辛いときに、そっと寄り添う気持ちを届けてくれる。そんな思いが胸に明るく残った、素敵なライブだった。取材・文 / 中尾巴
2020年12月31日フォークデュオさくらしめじとシンガーソングライターの大石昌良による無観客の配信ツーマンライブ「おおいしめじ。感動の再会ライブ!」が12月5日(土)に開催された。大石昌良は、アコースティックギターの弾き語りで日本一を目指すソロのシンガーソングライターとしての活動に加え、オーイシマサヨシ名義でアニメ『けものフレンズ』主題歌の「ようこそジャパリパークへ」や『SSSS.GRIDMAN』主題歌の「UNION」などの大ヒット曲を生み出し、Tom-H@ckとのデジタルロックユニット・「OxT(オクト)」としても活動中。兼ねてより大石を「憧れの人」と公言し、多大な影響を受けてきたさくらしめじの熱烈なオファーが実り、2019年3月8日には東京・WWWにて行われたツーマンライブ『ダブルでワクワク!さぁ!集まれダブダブ!』で初の対バンが実現。その後はお互いにLINEを送り合い、今年の8月1日(土)に配信されたバスライブ「さくらしめじ東京の街からライブしまーす‼」では、大石がトークゲストとしてリモート出演するなど交流を深めてきた。オープニングで揃ってステージに上がった二組は、明るく元気なタイトルコールを経て、「おーいしめじの“おーいし”の方です」「“めじ”の方です」「“し”の取り合いやな」と冒頭の挨拶で笑わせ、大石はさくらしめじのスタッフにもらったというグッズTシャツに言及。スタッフという文字が入ったロングの黒Tシャツに「完全にスタッフ扱いやんけ!」とクレームを入れた。さらに、真っ白な衣装に身を包んだふたりに挟まれた大石は、「白、白、黒で、オセロだったら俺、白になってんで」と突っ込んで笑わせたあと、「それにしても、ふたりは大人になったね」としみじみと語り出し、「貫禄出過ぎちゃって。ふたりの伸び代がありすぎて、そろそろ出る杭を打っとかなあかんかなっていうくらい。リハを見たけど、シンプルに上手くなった」と褒めると、ふたりは照れながら「ありがとうございます」と笑顔で返答するなど、和気あいあいとした空気の中で、約2年ぶり2度目のツーマンは幕を開けた。トップバッターを務めたさくらしめじは、4thシングル「ひだりむね」の収録曲で、12月7日(月)に過去の楽曲をアコースティックバージョンでセルフカバーするリバイバル企画の第2弾として配信リリースする「またたび(Acoustic Version)」で、温かくノスタルジックなムードを届け、アコギデュオの新境地に挑んだナンバー「My Sunshine」では一転して勢いよく駆け出すようなパフォーマンスで高揚感を煽った。ここで、雅功が「僕らの憧れ、最高に尊敬している大石さんとの2回目のツーマンライブ。超嬉しい!画面越しだけど、どんどんテンション上げていきたい。みんなで一緒に遊びませんか?」と呼びかけ、ツアー移動中のふたりの遊びから生まれた未音源のレア曲「しりとり」でユニークなしりとり合戦を展開。大石が「僕の曲の中でも非常に難易度が高い」と語った「幻想アンダーグラウンド」のカバーでは、これまでに見せたことのないメランコリックかつ大人の表情を見せると、彪我は2年前には弾いてなかったエレキギターに持ち変え、アコギとエレキのアンサンブルで「青春の唄」「たけのこミサイル」とロックナンバーを連発。彪我はダークな切迫感を湛えたギターソロも披露し、袖で見ていた大石を驚かせた。そして、最後はふたりともギターを置き、体全体を使って歌って踊る「しめじ体操」の時間に突入。曲の終盤に彪我が「この曲はみんなで踊った方が楽しいよね」と言い出すと、雅功が楽屋にいた大石を無理矢理ステージに引っ張りあげ、大石は苦笑いを浮かべながらふたりの間に入って踊らされ、「なんやこれー!」と声を上げた。さくらしめじのスタッフTシャツから白シャツにネクタイ、ストライプのパンツという衣装に着替えた大石は、ストロークからスラップ奏法、そしてアルペジオと様々な演奏スタイルを織り交ぜつつ、ヴォーカリゼーション的にもウィスパーやホイッスルボイスなど多彩な表現が詰まった「ファイヤー」で、ダイナミックにライブの口火を切った。ヴォーカルにエフェクトのかかったスペーシーなダンスロック「キウイ畑の宇宙船」で視聴者の想像力を広げた。その後のMCでは、さくらしめじについて、「息子くらいの歳の差がある、若い才能溢れるふたりが自分に憧れてくれるのはすごいことです。まだまだ負けてられへんし、すごく刺激的な夜になってます」とコメント。ファンキーなアーバンソウル「ボーダーライン」では、ギターのボディを叩いて様々なビートを鳴らし、超絶技巧の演奏が盛り込まれた「トライアングル」ではシャツのボタンが飛ぶほどの白熱したプレイを見せ、「おおいしめじ〜!」と絶叫。そして、20年ほど前に天国に旅立ってしまったという愛犬への思いを描いたバラード「涙が止まらない」で優しくも温かい感動を誘い、ラストにスキャットやギターソロ、コミカルなプレイを盛り込んだミュージカル調のジャズナンバー「ピエロ」で独自のエンターテイナーぶりを遺憾無く発揮。彼の口から発せられるトランペットソロでは「ジングルベル」のフレーズも飛び出した。最後に大石がさくらしめじを再びステージに招き入れ、さくらしめじの「ひだりむね」と大石の「おはよう」をコラボ。「ひだりむね」は大石のリクエストだったようで、「ふたりが特にピュアな時代の曲でしょ。俺も混ざりたいなと思って。ちゃんとキラキラの中に入れたかな」と問いかけると、さくらしめじのふたりは「最高でした。感無量です」と即答。さくらしめじが「またぜひやりましょう!」とお願いすると、大石は「呼ばれたらすぐに行くよ。これを思い出にせずに繋げて、この輪をどんどん広げたい」と3回目のツーマンの開催を約束し、感動の再会ライブは大団円を迎えた。なお、さくらしめじは12月29日(火)に1年ぶりの有観客となるワンマンライブ「きのこりあんの集い Vol.5 〜お久しぶりでございます。〜」を大手町三井ホールにて開催する。毎年恒例の忘年会ライブで、二部構成となっており、第2部のみ生配信を予定している。大石は来年1月5日(火)自身の誕生日に、オーイシマサヨシ名義でオンラインワンマンライブ「世界が君を必要とする時が来たんだ」を開催する。また、本公演の視聴チケットは12月8日(火)まで購入可能で、同日の23:59までアーカイブの視聴が可能となっている。【setlist】●さくらしめじM1.またたび(Acoustic Version)M2.My SunshineM3.しりとりM4.幻想アンダーグラウンド(大石昌良カバー)M5.青春の唄M6.たけのこミサイルM7.しめじ体操●大石昌良M8.ファイヤー!M9.キウイ畑の宇宙船M10.ボーダーラインM11.トライアングルM12.涙が止まらないM13.ピエロ●おおいしめじM14.ひだりむねM15.おはよう
2020年12月07日田中雅功と髙田彪我からなるフォークデュオ“さくらしめじ”が11月14日(土)に開催された、さくらしめじ×SHIBUYA TSUTAYAキャンペーンを記念した朝の配信ライブ「#シブツタしめじ 最終出菌!? おはようライブ presented by SHIBUYA TSUTAYA」に出演した。さくらしめじ×SHIBUYA TSUTAYAキャンペーンでは、10月15日(木)〜11月14日(土)の1ヶ月間限定でSHIBUYA TSUTAYAのレンタルフロアの担当店員にさくらしめじが任命され、彼らが選んだCDやDVDを手書きPOPで紹介したり、シブツタで撮り下ろした写真を展示。オフィシャルグッズの販売も行われ、たくさんの来場者が訪れたことを記念してキャンペーン最終日にオンラインでのライブイベントの開催が実現した。当日はオープン前のSHIBUYA TSUTAYA7階にあるブックカフェ「WIRED TOKYO」から生配信を敢行。土曜日の午前8時45分という朝早い時間にもかかわらず、さくらしめじは「おはようございま〜す!!」と元気いっぱい挨拶で登場した。まずは、朝の登校や出勤の風景を描いた『スタートダッシュ』を披露。まさに“おはようライブ”の名にふさわしい幕開けだ。続く『はじまるきせつ』で甘酸っぱいラブストーリーを展開すると、雅功が「しょっぱなから楽しいです。最高です」と感想を述べる。また、彪我は「こんなに朝早くライブすることないですよ。初めてです。嬉しくて仕方ないですよ」とコメント。幼き日の思い出を詰め込んだ『だるまさんがころんだ』と、最新アルバム『改めまして、さくらしめじと申します。」に収録された『合言葉』『風邪とあるがままに今を歩こう』を連続で披露した。また、二人はレンタルフロア店員としてお勧めしたい作品を紹介。彪我がアニメ『五等分の花嫁』の魅力について、「全部です。全部!可愛い!最高!」と熱く語ると、雅功はthe peggiesのアルバム『NEW KINGDOM』を挙げて、「何もかもが最高です!10代にはぜひ聴いてほしいアルバムです。」とコメント。彪我は「好きなことについて語ると気分良くなっちゃうね。シブツタサイコー!」と声を上げて喜んだ。そして、10月15日に配信リリースした切ないラブソング『きみでした Acoustic Version』を歌唱すると、彪我は画面の向こうの視聴者に向かって「皆さん、目覚めてますか?今から、俺が朝食を食らわしたる!」と投げかけ、卵かけご飯=TKGをテーマにした『てぃーけーじー』を元気いっぱいに歌い上げる。『えそらごと』を披露した後、「あれ?ヤバイ。もうこんな時間?準備しなきゃ」と慌ててステージを降りる雅功。すると、レンタルフロア店員の制服を着たぬいぐるみマスコットを使ってミニコントを展開する。彪我店長が新人の雅功にあいさつをしっかりとトレーニングすると、実際に真っ白の衣装からシブツタの制服に着替えた二人が登場。「みんなも一緒に体をほぐそう」と呼びかけ、『しめじ体操』を思い切り歌って踊り、「いらっしゃいませ!SHIBUYA TSUTAYAへようこそ!」という挨拶でライブを締めくくった。この日のエンディングでは、さくらしめじ×SHIBUYA TSUTAYAキャンペーンの延長も発表!さくらしめじオフィシャルグッズ販売&おみくじキャンペーンは、SHIBUYA TSUTAYA 2Fにて、11月30日(月)営業終了まで開催されることが決定した。なお、本公演の模様は11月17日(火)23:59までアーカイブ視聴可能となっているので、見逃した方もぜひチェックしてほしい。レポート:永堀アツオカメラマン:鈴木友莉<「#シブツタしめじ 最終出菌!? おはようライブ presented by SHIBUYA TSUTAYA」setlist>M1.スタートダッシュM2.はじまるきせつM3.だるまさんがころんだvM4.合言葉M5.風とあるがままに今を歩こうM6.きみでした(Acoustic Version)M7.てぃーけーじーM8.えそらごとM9.しめじ体操【ライブ情報】◆配信ライブ「#シブツタしめじ 最終出菌!? おはようライブ presented by SHIBUYA TSUTAYA」11月17日(火)23:59までアーカイブ視聴可能視聴チケット: 3150円(税込)【さくらしめじ×SHIBUYA TSUTAYAキャンペーン概要】◆さくらしめじおすすめレンタル作品の展開/写真などの展示場所:SHIBUYA TSUTAYA 3F期間:10月15日(木)〜11月30日(月)営業終了までフィルム写真撮影:守谷拓真◆さくらしめじオフィシャルグッズ販売&おみくじキャンペーン場所:SHIBUYA TSUTAYA 2F期間:10月15日(木)〜11月30日(月)営業終了まで※開催期間は予告なく変更・終了となる場合があります。※「さくらしめじの☆ラッキーみくじ☆」は無くなり次第終了となります。
2020年11月17日フォークデュオのさくらしめじ(田中雅功、高田彪我)が14日、オンラインライブ「#シブツタしめじ 最終出菌!? おはようライブpresented by SHIBUYA TSUTAYA」を行い、アンコールを含め全9曲を披露した。今回はタイトルの通り、朝8時台から生配信のライブを行い「生で"おはよう"のパワーを届けております! 僕たちもこんなに朝早くからライブをやる事は初めてです」と元気いっぱいな笑顔と共にライブをスタートさせた。セットリストも「スタートダッシュ」「風とあるがままに今を歩こう」「てぃけーじー」など朝に相応しいポジティブな空気に満たされた楽曲を選曲。2人の柔らかい歌声とアコースティックギターの音色を楽しみながらも、週末の朝を気持ち良く迎えられるようなひと時を過ごせるライブとなった。またMCでは今回のライブ会場が書店という事で、2人がそれぞれおススメの作品を紹介するコーナーも。高田は自粛期間中にハマったというアニメ『五等分の花嫁』を紹介したが、好きな気持ちを抑えられないといった様子をのぞかせながらも、作品やキャラクターの魅力について熱っぽく語る。これを受けた田中は「途中で話が頭に入ってこなかった」と困惑する様子を見せ、オーディエンスからも「(高田が)何言ってるか分からない」とSNSを通じてコメントが来てしまい、高田は「結構分かりやすく説明したつもりなのに…」と焦っていた。○セットリストM1:スタートダッシュM2:はじまるきせつMCM3:だるまさんがころんだM4:合言葉M5:風とあるがままに今を歩こうMCM6:きみでした(Acoustic Version)M7:てぃけーじーM8:えそらごとMCM9:しめじ体操撮影:鈴木友莉
2020年11月14日2014年、中学生フォークデュオとして結成した当時は、あどけない笑顔がずいぶんと幼く見えた「さくらしめじ」の高田彪我と田中雅功。2020年、彪我の19歳の誕生日である10月23日に開催された配信ライブ「それでも進むから、少しの勇気を。」は、なんと21時スタートという、さくらしめじ初の夜ライブ。もう子供じゃない、でも完全な大人でもない繊細な、そして貴重な時期を駆け抜けつつあるふたりの、「今」をレポートしてみよう。配信時間の少し前にログインすると、モニターには暗い散歩道の画像。しばらくすると、いきなりムービーが始まった。明るい日差しだが、どうやら小雨が降っている中、傘をさした彪我が歩いている。どこかの山の中といった風景で、カメラマン役らしい雅功が姿を見せぬまま「次はどこに行くの?」と語りかけると、「食料調達をしに狩りへ行きます……あ、キノコ!食べれるやつかなあ。食べれなそうだね」と彪我。「本当に食料調達をするつもりなんだ!」とからかい半分な声の雅功。そして始まったときと同じくらい唐突に終わるムービー。これは何かの前振り?約束の時間になると、モニターには暗闇の中でライトアップされる、猫じゃらしなどの野草があらわれた。今回のライブは、自然の中でのパフォーマンスになる様子。リリリリ……という虫の声をバックに、ふたりの声が響く。「さくらしめじ、夜の配信ライブ。『それでも進むから、少しの勇気を。』」──。暗闇に輝くキノコのライトと、星のように見える無数の小さなライトが可愛い、屋外のステージ。茶系のシャツにボタニカル柄のベスト、えんじのパンツの雅功。衿と袖口がボタニカル柄な黒系シャツと、茶色いパンツの彪我。フォークロア調のふたりの衣装が、周りの雰囲気としっくりと合っている。1曲目はアコースティック・バーションの「きみでした」。甘さと力強さが混じるふたりの声、心に直接響くようなギターが心地よい。「夜の配信」を意識してか、高すぎないテンションがじんわりしみる。曲終わりでキノコ柄のアクリル板をはさんで、向かい合うふたり。ギターの音だけを合わせスムーズに2曲目「まよなかぴくにっく」へ。高音を聴かせる彪我、それを支える雅功の低音。「大好きカバンに詰め込んで一番星を見つけだそうおっきなハシゴをひっかけて目指すは三日月夜空を歩こう」……まさに特別な夜にピッタリな、可愛らしい歌詞だった。2曲続けて思い切りパフォーマンスした後で、「どうも、さくらしめじです!皆さんこんばんは~」とMCが始まった。そして今日はキャンプ場からのライブですと、彪我が発表。なるほど、開始前のムービーは、昼間のキャンプ場だったのか。それにしてもモニター越しとはいえ、大自然の中でのライブは抜け感があって気持ちいい。しかし「いつもだったら、『こんにちは~!(ハイテンション)』で始めるけど、今日は夜だから、ね。いつも9時って何してる?」と雅功が振ると、「何していると思う?」と返す彪我には笑ってしまった。「彼女か!」とすかさず突っ込む雅功に、ファンも頷いていたことだろう。「僕たちさくらしめじが、今日は画面越しではありますが、色んな気持ちを皆さんと共有したい、1つになりたいと思います」と雅功がMCを締めくくり、3曲目「届けそこねたラブソング」が始まった。初めてのキス、初めての別れの曲なのに、ネガティブな感情がない、力強く明るい失恋ソング。自分よりも大切なものを見つけた相手のきらめきを、素直に受け入れいるいさぎよさがまぶしい。さくらしめじの、何があっても明日は今日より素敵なはずと信じる世界観は、初恋真っただ中の10代はもちろんだが、いくつかの恋を経た大人の心に、更に刺さるかもしれない。続けて演奏された「きのうのゆめ」は、勇気を出したい「僕」の片思いの切なさを描いた曲だが、ふたりの気持ちが乗っているのがわかる。ファンの心をわしづかみにするハーモニーに、学生は共感し、大人は忘れていたものを思い出しそう。上手いだけではない、雅功の言っていた「色んな気持ちを皆さんと共有したい」を、まさに実感できる1曲だった。雅功がギターを調整している間に、MCに入る彪我。「この自然の中で、僕らさくらしめじがライブをできるのを、光栄に思っています。そして自然に見まもあられら????……噛んだね?」ととぼけてみせる。歌っているときのカッコよさと、天然MCのギャップは、やっぱり彼の大きな魅力。次の曲「かぜいろのめろでぃー」では、畳みかけるような歌詞のコーラス部分をさらりとこなし、デビュー以来着実に積んできたキャリアを垣間見せるふたり。子供から大人になっていく過程の不安、好きな人を応援したい気持ち──今の年齢の彼らを、象徴するような歌詞だった。曲終わりでモニターが暗くなり、たき火の映像が入り、雅功のナレーションが重なる。「自分を出せば、仕切りたがり、出しゃばりだと言われる。何も言わなければ、消極的だ、人任せだと言われる──」。モニターはステージ上のライティングのアップや、キノコのライトのアップなどに切り替わり、その間にも雅功のナレーションは続く。「いつからだろう、そんなことを気にし始めたのは。いつからだろう、欲しいものがあっても、駄々をこねず諦めるようになったのは──」。誰かに話しているというよりも、自分に言い聞かせるような語り口である。「きっと、ここに生い茂る木々たちは、そんなことをちょっとも考えたことないんだろう。不思議と、ここにいると、音楽を聴くと、自分が自分でいられる気がする。明日もまた、変わらない日常が、移り変わる街の景色が、訪れるんだろう。せめて、今日くらいは、自分が自分として、いられるように……」。そして暗闇をはさんで、モニターはステージへ。激しいギターから始まった曲は「でぃすとーしょん」。バックバンドも入った立体的な音の激しい曲調に、ふたりの歌い方も変わる。声に太さが加わり、巻き舌も駆使し、高音も交え、腹に響いていく。「さくらしめじ=優しい曲」と思っていた人は、足元をすくわれた気分になるかもしれない。先ほどのナレーションは、この曲のバックグラウンドとなるフラストレーションを表現したのか。戸惑う年齢のイライラを叩きつけるような曲だった。7曲目となる「青春の唄」は、ふたりのギター、ふたりの声だけのパフォーマンスに再び戻るが、力強い方向への歩みは止まらない。後悔をしたくない、思い出になる前にやりきりたいという、若さゆえのもどかしさや焦りを歌う。後半、ふたり笑顔で一瞬目を合わせ、そして歌に戻るところに、曲への思い入れが見えた気がして、ライブ配信の醍醐味を感じた。キャンプファイヤーのような炎の前で、ギターを奏でながら始まったMCは、彪我のノンビリおしゃべりから。「僕らさくらしめじは、心はいつでも、この炎のように燃え上がっております、いえーい!」「非常に楽しい、こんなに楽しい。いいねえ本当に」と崩さないマイペースに、横で雅功が大きな笑顔を見せる。「失敗したときってさ、結構、落ち込むじゃないですか。そんなときに、僕たちから皆さんに届けたい言葉があるんです」と彪我──そして始まる「ケセラセラララ」。どんな悩みも飛んでいきそうなポジティブさが、見えないファンに対して惜しみなく与えられる。そして曲中で再度、彪我のMCが挟まれたが、ここでも期待を裏切らない。「『ケセラセラララ』、この言葉がどんなに便利なのか、僕は思い知らされました。先ほどですね、僕はある過ちを犯してしまいました。リハーサルの終了時に、キノコのアクリル板を、もう1つあったのを、足を滑らせて割ってしまいました」。笑いながらギターを弾き続ける雅功。それをしり目に天然トークを続ける彪我が「この言葉を知ってるからこそ、このステージに立っていられる!その言葉は、『ケセラセラララ』!」──曲に戻ってまた歌うふたり。始まってしまえば力強いハーモニーは美しく、心を打つ。「ああ、お気に入りのボードを割ったのは取り払えない!そんなときに、これを歌えばいいんだ!!!!!」との彪我の振りから入るのは、ギターを置いてハイテンションで歌う「Bun! Bun! BuuuN!」。雨のしたたる中で走りながら歌う雅功。モニター前のファンも一緒にはしゃげるようなテンション。手を振り回しながら歌う、張りのある各々のソロパートが、お祭り感を盛り上げる。「回せ、回せブンブンブンブーン!」──ふたりピッタリくっついて、モニター=ファンに目線を合わせて歌ったりと、ファンサービスもバッチリ。〆の「よっほーーーい!!!!」の後は、顔を見合わせて「ありがとうございます!」。そして夜の雨が降る中、ゆらぐ炎の前の演奏が、幻想的だねと嬉しそうなふたり。最後の曲前には、雅功がリードするMCが入った。「あと2ヵ月したら2020年が終わります。もちろん僕としては、生でライブをやりたい熱量は変わらないんですけど、同時に、この配信ライブっていうものへの熱さも、どんどん上がってきていて。『配信でもいろんなものを届けられるんじゃないか』って、彪我と話してきました」。確かにライブ配信の完成度は上がり続けているし、独自の良い点もある。生ライブのできないもどかしさはあれど、腹をくくって今できることを盛り上げていくのは、まさにライブタイトル「それでも進むから、少しの勇気を。」そのままだ。「これからも僕らさくらしめじは、いろんなことに挑戦したいし、その挑戦した先で皆さんが笑顔になってくれれば、幸せです」(彪我)、「(今日のライブは)一瞬だったけど、その一瞬を最後の最後までみんなと心の底から楽しめたらなと思います」(雅功)。こんな印象的な言葉から続いたのは、未発表曲「天つ風」。過去に1回だけ公演で演奏したことあるとはいえ、ほぼ知られていないこの曲。「天つ風この曇った空のその先にいる君の元へ」「響けもっと歌おうもっとこの手のひらの雪が溶けないように」という歌詞の部分は、まるでさくらしめじとファンの関係のよう。ふたりの絡み合う歌声が、このライブがもうすぐ終わってしまうという残念さと、めいっぱい楽しんだという喜びを盛り上げてくれた。「天つ風」の余韻に浸っていると、モニターでは火のそばでふたりがしゃがみ、マシュマロを焼く、アンコール・ムービーが始まった。そこで初めて、雅功が「お誕生日おめでとうございます」とお祝いを言い、彪我は「あら、あららららら!ありがとうございます!」とちょっと照れ気味でお礼を返す。そして「カメラに向かって豊富でも」と促す雅功に応えて、「あと1年で20歳になるということで、自立した人間になれるよう、身の回りの整理整頓をしていきたい」と、彪我式ナゾ理論の本領発揮!思わず「ちっちゃ!自立イコール整理整頓なの?」と突っ込む雅功だが、その後はふたりで仲良くマシュマロを食べ続けるのであった。「お腹も満たされて、心も温まりました」(彪我)、「最後に、皆さんのアンコールにお応えして……」(雅功)。雅功の顔についたマシュマロを取るなどしながら、ふたりで相談。そして決まったアンコール曲は、2017年のファーストアルバム「さくら〆地」に収録されている「みちくさこうしんきょく」。さくらしめじの王道、悩んで回り道をしても、横道にそれてしまっても、目指した未来に進んでいこうという人生応援ソング。しかしふたりの表現力がどんどん伸びてきているため、曲自体も成長し、説得力が増している気がする。「さあ、キャンプの会場に来ているみんな、歌おう!」と煽る雅功、「こうしてみんなで歌ってる瞬間を、辛いときほど思い出してください!」と彪我。突然のウィルスでいろんなものが厳しく、キツい状況になっている今、回り道も横道もいつもよりきっと多い。でもひと休みをはさんで、すべて楽しむ覚悟で歩けば、きっとたどり着ける未来があるはず──そんな気持ちでモニターを見つめていたら、いつのまにか曲の終わりに。そして万感の思いを込めたであろう、ふたりのシンプルな挨拶が。「ありがとうございましたー!」「さくらしめじの田中雅功と」「高田彪我でした」「みんなまた会いましょう、ばいばーい!」。エンディングのムービーは、キャンプ場で楽しむふたり。火を熾す彪我。コーヒーをひく雅功。雨の中で歩くふたり。そして手書きのメッセージ。「少しの勇気で、みんなとすすめるんだ。だから、また会おう」──そう、私たちは何度でも、またふたりに会いに行く。【setlist】M1.きみでした(Acoustic Version)M2.まよなかぴくにっくM3.届けそこねたラブソングM4.きのうのゆめM5.かぜいろめろでぃーM6.でぃすとーしょんM7.青春の唄M8.ケセラセラララM9.Bun! Bun! BuuuN!M10.天つ風EN1.みちくさこうしんきょく撮影/鈴木友莉、取材・文/中尾巴※高田彪我の「高」は、「はしごだか」。
2020年10月26日フォークデュオのさくらしめじ(田中雅功、高田彪我)が23日、オンラインライブ「それでも進むから、少しの勇気を。」を行い、アンコールを含め全11曲を披露した。これまで東京の観光地を巡るライブバスを活用するなど、"観る・聴く"だけではない新たな体験を楽しめる斬新なオンラインライブの形を提示してきた彼らだが、今回は「夜のキャンプ場」での公演を実施。冒頭の「自然から得られるエネルギーはたくさんある」(高田)、「今回のライブはスペシャルです。皆さんとは画面超しですが、自然の空気感や感情などを一緒に感じて楽しめたらと思います」(田中)という2人の言葉の通り、今回のライブは金曜日の夜に相応しい、緩やかな時間を体感できるライブとなった。まず開演前にはたっぷりと時間をかけ、森の画像と併せて「今週もお疲れ様でした。肩の力を抜いてゆっくりお楽しみください」とメッセージを表示。さらに鈴虫の音など"森のサウンド"のみを流し続け、画面越しにオーディエンスの気持ちを“夜のキャンプ場”へと誘い込む演出が取り入れられた。ライブが始まると、温かみのあるイルミネーションライトがぽつぽつと灯る中、木で作られたステージやキャンプフラッグを飾り付けたテント風のステージの上で、ゆったりとしたギターの音色に優しく柔らかな歌声を響かせる。15日に配信リリースしたばかりのバラード「きみでした Acoustic Version」、シンガーソングライターのコレサワ提供による大人の失恋ソング「届けそこねたラブソング」、エモーショナルなメロディと歌詞がじんわりと心に響く「かぜいろのめろでぃー」などを披露した。一方、キャンプファイヤーの炎越しに演奏されたスパイシーなメロディと歌声が印象的な「でぃすとーしょん」、疾走感のあるメロディに2人の力強いハーモニーが印象的な「青春の唄」など、バラエティに富んださくらしめじの音楽性も楽しむ事ができるセットリストとなっていた。またMCでは観ているオーディエンスを癒し、元気づけるようなトークが展開された。「なるようになる」という意味の「ケセラセラララ」を唄う前のMCでは、高田がステージセットの1つを壊してしまったことを告白し「失敗したときは落ち込みますよね。そんな過ちや失態もこの“ケセラセラララ”という言葉があるおかげで、今、元気にステージに立てました!」と自身の失敗エピソードを明かしつつ曲紹介を行った。そして「毎日、生活しているといいこともあれば、嫌なこともある。このライブを見て、少しでも明日はいいことがありそうだなって思ってくれたら、僕らは幸せですよ」と口にし、「生のライブへの熱量は変わらないけど、配信ライブへの熱もどんどん上がってきてます」(田中)「皆さんが笑顔になってくれるよう、これからもいろんなことに挑戦してきたいです」(高田)と今後のオンラインライブに対して、更なる意気込みも見せていた。本公演の視聴チケットは11月1日21時まで購入可能で、同日の23時59分までアーカイブが視聴できる。○セットリストM1.きみでした(Acoustic Version)M2.まよなかぴくにっくM3.届けそこねたラブソングM4.きのうのゆめM5.かぜいろめろでぃーM6.でぃすとーしょんM7.青春の唄M8.ケセラセラララM9.Bun! Bun! BuuuN!M10.天つ風EN1.みちくさこうしんきょく
2020年10月24日第276飯「納豆としめじのオイルパスタ」■材料(2人分)重曹小さじ1スパゲッティ150gサラダ油適量生唐辛子1/2本(なければ乾燥の鷹の爪でもよい)にんにく(みじん)1片しょうが(みじん)少々しめじ1/2パック・・・小房に分けておくきゅうり1/2本・・・・・小さめの乱切りセロリ1/2本・・・・・胡瓜と同じくらいの乱切りサラダチキン100g・・・・・1口大のそぎ切り納豆1パック塩・こしょう適量醤油適量ごま油適量<トッピング>ごま・大葉・海苔など■作り方【1】熱湯を沸かした鍋に重曹とスパゲッティを投入。吹き出しそうになっても慌てず火加減を調節する。大きめの鍋だと安心。【2】サラダ油を熱したフライパンに生唐辛子、にんにく、しょうがを入れ、弱火で炒めて香りを移す。【3】2にカットしたしめじ、きゅうり、セロリ、サラダチキンを加え軽く炒め、納豆、塩・こしょう、醤油で軽く味付けをする。【4】茹で上がったパスタを絡め、もう一度サラダ油を回しかけ、塩・こしょう、醤油で味を調え、ごま油で風味をつける。【5】お皿に盛り、ごま・大葉・海苔などお好みのトッピングをかけて完成。【お知らせ】辻仁成さんによる新連載の人生相談「悩めるマダムたちへ――JINSEIのスパイス!」がスタートしました。人生経験豊富な辻さんが、恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日頃の悩みにお答えします!お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】@jinseinospice)、またはお便り(〒112-8011 東京都文京区音羽1-16-6『女性自身』編集部宛)にて絶賛募集中。性別と年齢、居住地を明記の上、お送りください。【YouTubeでもレシピ動画公開中!】
2020年09月29日フォークデュオのさくらしめじ(田中雅功、高田彪我)が1日、オンラインライブ「さくらしめじ東京の街からライブしまーす!!」を行い、アンコールを含め全13曲を披露した。この日のライブはタイトルにちなみ、さくらしめじがバスの中から、渋谷・原宿・東京タワー・レインボーブリッジなど東京都内の様々な風景をステージ代わりにしながら、ギターによる弾き語り生配信を実施した。またこの様子はオンラインだけではなく、バスの外のモニターとスピーカーを通しても楽しめる仕様に。たまたまバスに遭遇した人々がその様子をTwitterなどのSNSへ投稿をする様子も多くみられ、ファンだけではなく、さくらしめじを知らない通行人も巻き込みながらライブが作り上げられていった。さくらしめじの2人は、バスに揺られて時によろめく姿を見せながらも、居合わせた通行人に対して手を振ったり「あんなところにラーメン屋さんあったっけ?」「クレープがおいしそう」など思い思いに、移り変わる景色を楽しむ余裕を見せながら、終始楽しそうにパフォーマンスを行う。合間には映像と電話によるゲストも登場し、さくらしめじのMVに出演し、何度か彼らのライブにも足を運んでいるという女優・永野芽郁などからのリクエスト曲も演奏された。オーディエンスからは「家にいながら、ライブに加えて2人と一緒に東京観光も楽しめる」といったコメントがSNSを通じて多数寄せられ、これを受けて2人もライブの仕上がりに手ごたえを感じた様子。ライブ終盤、田中は「1年前まではこんなライブをするとは思っていなかったし、直前までできるか不安だったけど、実際にやってみて観ている方からも嬉しいコメントを沢山頂けた。今回のライブは僕たちの一種の"決意表明"。僕たちはこれからも皆さんが想像できない事をどんどんやっていきたいし、不可能を可能に変えるフォークデュオ・さくらしめじになりたい。これから先も、もっとみんなでビックリできる楽しい事をどんどんやっていきたいので、楽しみにしていてください!」とオーディエンスに向けて力強く宣言した。写真:鈴木友莉○セットリストM1 朝が来る前にM2 My SunshineM3 ひだりむねM4 かぜだよりM5 てぃーけーじー(#さくらしめじ東京2020 ver.)M6 さんきゅうM7 スタートダッシュM8 青春の唄M9 同じ雲の下M10 靴底メモリーM11 合言葉M12 えそらごとAN1 風とあるがままに今を歩こう
2020年08月02日