新しい環境では新しい出会いがあり、相手に恋心を抱くこともあるでしょう。なかには既婚者と恋に落ちてしまい、トラブルに発展するケースも…。紗英さん(仮名・28歳)も、以前にそのような経験をしたことがあるそうです。当時いったいどんな状況だったのか、詳しく話を伺いました。上司との出会い「私は、男性の好みのタイプにおいて、とにかく声を重視します。特に、低くてフワッとやわらかい感じの声が好きなんです。2年前に転職したとき、新しい職場の同じ部署で出会った上司は、まさに理想的な声の持ち主でした。声だけでなく対応も穏やかだったので、初対面ですぐに好印象を抱きましたね。ただ、上司は40代の既婚者。見た目が特にかっこいいわけではないので、同性の同僚と男性社員の話になっても話題にもあがらないようなタイプです。私には彼氏もいたので、上司を男性として見ているわけではありませんでした。“いい声だな”と思う程度で、このときは恋愛感情はまったくなかったんです」飲み会で隣の席になり…「転職をして1か月ぐらい経ったころ、職場で飲み会があって、私は上司の隣の席に座ることに。すぐ近くで上司の声が耳に入ってきたとき、あまりにも好みの声質なので、聞いているうちにちょっとドキドキしてきました。脳が錯覚を起こしたのか、その瞬間から上司への思いが好意に変わった感じがしましたね。その後、職場で声をかけられると、やはりドキドキしてしまうんです。何か頼みごとをされると嬉しくなり、つい言うことを聞いてしまいたくなるような感覚に。少々手間のかかることでも苦にならず、上司のためなら何でもしたいと思うようになっていました」初めて二人きりで食事に「ある日、職場で残業をしていると、上司と二人きりになるタイミングがありました。私は思い切って、“食事でも行きませんか?”と声をかけてみたんです。上司は“いいね”と快諾し、“近くにおいしい親子丼の店があるんだよ”と言って、食事に連れて行ってくれました。そこで初めてプライベートな話をしたんですが、お互いの家族や恋人の話をしつつも、最初は探り合うような会話でした。その一方で私は、近い距離で上司の声を聞いているうちに、どんどん彼に惹かれていく感覚があり、“もしかしたらこの人と関係を持ってしまうかも……”と思い始めたんです」独占したいと欲が出てきて「数日後、前回ごちそうしてもらったお返しにと口実をつけて、私から飲みに誘いました。正直なところ、何か起こるのではないかと期待していたんですが、お酒が入っていい雰囲気にはなったものの、何もなくそのまま解散しました。別の日にもう一度飲みに行っても、やはりすぐに解散する流れに…。上司との関係が進展しない日々が続き、私のなかで次第にフラストレーションが溜まっていきました。もう気持ちを伝えたくてたまらなくなってしまい、次に二人で会った日に“好きなんです”と思いを告げたんです。すると、上司は私の思いを受け入れてくれて、私たちはそのまま深い関係になりました。とはいえ、私は彼氏と別れるつもりも妻から奪う気持ちもなかったんです。軽い気持ちでこっそり付き合おうと思っていました。それなのに、上司の声で愛を囁かれると、たまらない気持ちになってしまって……。上司を独占したい、自分だけのものにしたいと、欲が出始めてしまったんです。そこからはもう、どうやって妻から上司を略奪しようかということばかり考えるようになりました」“転職先で出会った上司と不倫に堕ちた女性”の告白をご紹介しました。好みのタイプに当てはまる相手に惹かれるのは、自然なことだと言えます。ただ、相手が既婚者である場合は、いくら好みのタイプであっても関係を持つべきではありません。それは単なる不貞行為であり、破滅を迎える結果になることは免れないでしょう。©polkadot/Adobe Stock ©Monet/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年01月14日夫(克敏さん・仮名・40歳)に不満を感じながらも、仕事と育児に追われる日々を送っていた紀子さん(仮名・38歳)。ある日、上司に仕事の成功と引き換えにカラダの関係を迫られてしまって。そんなピンチを救ってくれた後輩(佑さん・仮名・28歳)に思いを寄せるようになり、二人はやがて不倫関係に。しかし、あることがきっかけで佑さんに上司との不倫を疑われ、紀子さんはあっさり捨てられてしまいます。突然別れを告げられて悲しみに暮れる紀子さん。しかし、誰にも不倫がバレていなかったので元の生活に戻ることにしたのだとか。予想外の形で元不倫相手から復讐されて…「次の日、私は気を取り直して職場へ向かいました。すると上司から『佑さんが君からセクハラを受けたと訴えている』と告げられて。もちろん身に覚えがないので『そんなことしていません』と主張し、とりあえずその場を納めたのですが…。周りから白い目で見られて『二人は仲がいいと思っていたのに』『紀子さんが佑さんに迫っていたのでは?』と噂される始末。すべては私と上司が不倫していると勘違いした佑さんからの仕返しだったのです」その後、紀子さんのセクハラ騒動は、何の証拠もないので大事に至ることなく収束したそう。「まさか佑さんに復讐されるとは思ってもみませんでした。セクハラの事実はないものの、悪い噂に尾ひれがついてしまって…私は職場に居づらくなり退職を余儀なくされることに。元不倫相手の佑さんと顔を合わせるのもつらかったので、もう潮時だと思ったのです」急な決断だったので、仕事を辞めたことを家族にまだ伝えていなかったと言います。「私が退職の話をしようとしたところ、夫も『家族会議を開きたい』と言い出しました。すると娘(朱莉さん・仮名・13歳)の目の前で、突然私と佑さんの不倫の証拠写真をテーブルに並べ始めたのです。以前に増して、週末外出するようになった私を不審に思った夫がスマホを盗み見した様子。そこで動かぬ証拠を押さえるため探偵を雇ったのだとか。完全に不倫はバレていないと思っていたので、私はあまりのことに絶句してしまいました」娘は激しく泣きじゃくり、紀子さんの不倫を責め立てたそう。娘の前で夫に不倫を暴露されて…その時彼が発した驚きの言葉とは…?「すべて私が悪いので娘に何も言い返すことができませんでした。すると夫がたたみかけるように『朱莉が誕生日にもらったネックレス…それはママが不倫相手と選んだものなんだ』と暴露。事実を知った娘は『こんなものいらない』とネックレスを私に投げつけて、部屋を出て行ってしまったのです」予想だにしなかった展開にただぼう然とする紀子さん。なぜ、夫は娘の前でわざわざ母親の不倫を暴露したのでしょうか。「たしかに夫婦で話し合ってもよかったと思います。これまで育児に参加してこなかった夫は、強い絆で結ばれている私と娘を引き離そうと考え不倫を暴露したのだとか。すぐに夫は『これでお前の味方は誰一人いなくなった』とほくそ笑んだのです。『それにしても娘にはあまりにも酷だった』と話すと『全部お前が悪いんだろう』と夫に怒鳴られました。彼の言っていることは間違っておらず、私に言い返す権利などありません」紀子さんはその場で夫に家を追い出されてしまいます。「行く当てもないので、私はとりあえず実家に帰ることにしました。しかし、そこに娘が逃げ込んでおり、不倫の事実を知った両親に『孫を泣かせるなんて許せない』『家庭を大事にしなかった紀子が悪い』と言われ敷居をまたがせてもらえず…。住む場所もなく、退職したばかりで現在職もありません。その後夫とは離婚が成立し、最終的に慰謝料を請求されることに。不倫した結果何もかも失ってしまったけれど、これも全部自業自得だと思います」自ら不倫に走ったことで家族を傷つけてしまった紀子さん。今になっていくら後悔しても以前のような生活に戻ることなどできません。悪いことをしたら巡り巡って自分に返ってくると肝に銘じておきましょう。©MAXSHOT_PL/Adobe文・菜花明芽
2024年01月13日誰かの優しさに触れて嫌な気がする人はいないのではないでしょうか。今回は、上司から自分をかばってくれた年下男性と不倫関係に陥った38歳女性のエピソードをご紹介します。夫に不満を抱きつつも何も言えず…仕事と育児に追われる日々紀子さん(仮名・38歳)は結婚しているにもかかわらず、とある独身男性(佑さん・仮名・28歳)と現在不倫関係にあると言います。なぜ紀子さんは先行き不安な恋に走ってしまったのでしょうか。「うちは夫(克敏さん・仮名・40歳)と娘(朱莉さん・仮名・13歳)の三人家族です。夫は亭主関白の上嫉妬深くて、一緒にいても安らぎを感じることができません。しかも、子育てに協力的でないので私はずっとワンオペ育児を強いられてきました。それでも、おとなしい性格ということもあり、夫に不満を抱いていても文句ひとつ言えず…。ですので、この現状を仕方なく受け入れて生活するしかなかったのです」ここまで話を聞いても、浮気の気配すら感じないのですが…。「私は長年企画部で働いています。自分のアイデアが商品化されることにとてもやりがいを感じていました。しかしある日突然『君の企画を通す代わりに俺とカラダの関係を持たないか?』と上司に言い寄られて。最近私の考えた案はことごとく不採用になっていて…ちょうど自信を失っていたところだったのです。『そんなこと言われても困ります』と誘いを断るも、結局上司にしつこくされることに。それを見兼ねた後輩の佑さんが『あなた既婚者でしょう!なんてことを言うんですか!』と上司に釘を刺してくれました」その日を境に、上司は紀子さんに何も言ってこなくなったそう。「私は、身を挺して守ってくれた佑さんに思いを寄せるようになりました。『自分は既婚者だから…』と気持ちを押さえようとするも、それを止めることができなくて。でも、積極的なタイプではないので、最初は彼と休憩時間に談笑するだけで精一杯。その内容は夫の愚痴から始まり、近頃は悩みを相談する仲に。ある日『「娘の誕生日プレゼントを買いに行こう」と夫を誘ったけれど断られてしまった』と話すと、佑さんが『俺で良かったら一緒に行きますよ』と言ってくれたのです。思いがけない展開に私は心が躍りました」紀子さんは「ただ二人きりで会うだけだから何も問題はない」と考えていたのだとか。「彼は『今どきの中学生は大人っぽいものを好むようですよ』と言って、プレゼントにアクセサリーを勧めてくれて。『これなんてどう?』『もっとシンプルなデザインがいいのでは?』と二人で話し合って、娘に似合うネックレスを購入。その後、プレゼント選びに付き合ってくれたお礼に彼に食事をご馳走して…気がつくとあっという間に日が暮れていました」佑さんと楽しい時間を共にしたことで、紀子さんは家に帰るのが忍びなくなったと言います。「次の瞬間、私の気持ちを察したかのように彼がギュッと手を握ってきました。『もっと紀子さんと一緒にいたい』『これから二人きりになれる場所へ行きましょう』と誘われたのです。私は佑さんに好意があったので、言われるがままカラダの関係を持ってしまって…。『二人で会うのは一度きり』と決めていたのに、気づいたら毎週末彼と密会を重ねるようになっていました」そんなある日、紀子さんは再び上司に呼び出されます。「私はまた上司に誘われたらどうしようと思い悩んでいました。すると『次の企画は君に任せるよ』と言って、上司は私の肩をポンっと叩いたのです。地道な努力が認められ喜んだのもつかの間…私を心配して後を追ってきた佑さんがこの現場を見ていて。それが思わぬ出来事を引き起こすことになりました」上司との不倫を疑われて…その時彼が放った衝撃的な言葉とは…?「翌日、いつも通り彼とデートする予定でした。しかし、佑さんは鬼のような形相で現れて…私が『何かあった?』と聞くと『よくもそんなしらじらしいことが言えるな!』と怒鳴ったのです。さらに『昨日上司と廊下で見つめ合っていたじゃないか』『俺に隠れて二人は付き合っていたんだろう』とすごい剣幕で怒り出して。上司とは仕事の話をしていただけで、カラダの関係はないと説明しても、彼は聞く耳を持たず。『上司と好きなだけ不倫関係を続ければいいだろう』『俺たちもう終わりにしよう…君とは別れる』と捨て台詞を吐くと彼は足早にその場を去っていきました」本来の不倫相手である佑さんに「上司と不倫している」と誤解されたまま、突然別れを告げられた紀子さん。夫に不満があったとはいえ、自ら不倫に走ったのだから悲しい結果になっても仕方ないのではないでしょうか。©Imaging L/Adobe文・菜花明芽
2024年01月13日奈々恵さん(仮名・29歳)は実家の裕福な彼・聡志さん(仮名)と4年の交際を経て結婚を決意。結婚式を目前に控えたある日、職場の元同僚たちに結婚を祝ってもらったそうです。そのとき同僚たちとダーツバーを訪れ、イケメン店員のルカさん(仮名)と出会います。彼に惹かれ、再び二人で密会した奈々恵さんは、結婚式の1週間前に不倫関係に堕ちてしまったそう。その後どんな展開を迎えたのでしょうか?結婚式後も不倫を続行「結婚式は滞りなく終わりました。多くの祝福を受け、笑いあり涙ありのいい結婚式だったと思います。ただ、私の不倫は続行中で、式の1週間後にはもうルカ君と一緒に過ごしていました。そんな日々が続いていたある日、私たちの関係が元同僚の耳に入ってしまったのです。その元同僚は、もともとバーを紹介してくれて、ルカ君をかっこいいと言っていた人。それからも何度かお店に通ううちに、私たちの噂を耳にしたようでした。後日、その元同僚から連絡があり、二人で会うことになりました」元同僚の怒り「最初のうちは結婚生活などについて聞かれ、穏やかに会話をしていましたが、だんだんと元同僚の声のトーンが変わってきました。ついにルカ君の話になると、元同僚は“信じられない”と怒り出したんです。“私が紹介したんだから”と、ルカ君を奪われたような感覚なのか、悔しさを滲ませていました。さらに、“私が不倫の片棒を担いだみたいじゃん”と責めてきたので、私も腹が立ってしまい、“それとこれとは関係ないでしょう”と突っぱねてしまって。こうして元同僚を怒らせてしまったことが、のちに最悪の事態を引き起こすキッカケとなりました…」家族同士のいがみ合いに発展「数日後の夜、夫の聡志に“不倫してるのか?”と言われました。誰に聞いたのかと尋ねても教えてくれませんでしたが、元同僚からの密告であることは明らかでした。その時点では、聡志は呆れているだけのように見えたのですが、すでに不倫の話は聡志の家族にも伝わっていたのです。不倫を知った義母や義父が、“どうなっているんだ”と私の実家に訴えてきました。実は、もともと聡志の家族と私の家族は正反対のタイプということもあり、あまり折り合いが良くなかったんです。そして、私の父が“聡志くんに不満があったんだろう?”と聞いてきたとき、つい私が“うん”と返事をしまったせいで、“向こうの家族も悪い”と対決姿勢を見せ始めて…。その結果、しばらく家族同士のいがみ合いが続きました」家族会議中に訪問してきた人物は…「これからのことを話し合うために、実家で父と母と家族会議を開くことになりました。するとそこに、突然聡志が訪問してきたのです。家に入るとすぐ、聡志は“僕が悪いんです”と父に向かって頭を下げました。聡志の誠意ある態度に心を打たれたのか、父も“こちらも悪かった”と言って謝罪し、いがみあいは収束。当然、悪いのは私です。申し訳なさや後悔の念でいっぱいになり、頭を下げてくれた聡志ともう一度やり直したいと思いました。その後改めて心から謝罪をしたものの、“夫婦としての関係修復は難しい”と言われてしまい、そのまま離婚に向けて話が進んでいきました。今は実家に戻り、ルカ君とも関係を断ち、つつましく暮らしています。聡志を失ったことで、初めてその存在の大きさを感じ、いまだに心にぽっかりと穴が開いたような気持ちのままです。たくさん傷つけてしまいましたが、聡志には本当に幸せになってほしいと思っています」“結婚式直前に不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。夫の機転を利かせた行動により、家族同士の全面戦争という最悪の展開には至らずに済んだようです。夫を見直すキッカケとなったものの、もう手遅れ。日頃からもっとコミュニケーションをとっていれば、良い面を知るうちに相手を大切に思う気持ちが育まれ、不倫に堕ちることはなかったのかもしれません。©polkadot/Adobe Stock ©milatas/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年01月10日愛し合う二人がこれからの人生をともに生きていこうと歩み出すのが、結婚というものでしょう。しかし、そのような局面で、相手に対して「この人でいいのかな」と迷いが生じてしまうことも…。奈々恵さん(仮名・29歳)も、かつて結婚直前に心が揺らぎ不倫に走ってしまったそう。当時の状況をお聞きしました。実家が裕福な彼との結婚「20代前半のころ、のちに夫となる聡志(仮名)と知り合って交際を始めました。その4年後に結婚することになりましたが、交際期間が長かったからか、本当に好きなのかどうか自分の感情がわからなくなっていて…。ただ、聡志の実家は会社を経営していて、とても裕福。聡志は親の会社で働いていましたし、彼は次男だったので比較的しがらみも無さそうで、条件が良かったんです。何をするにも私が主導権を握っていて、ワガママを言っても聞いてくれるので、最終的には結婚を決意しました」元同僚たちと結婚祝い「結婚を決め、式の日取りなども決まったタイミングで、私は仕事を辞めました。その後、結婚式の3週間ほど前に元同僚たちから連絡がきて、私の結婚を祝ってくれることになったのです。元同僚たち6~7人で集まり、お酒を飲みながら楽しく会話をするなかで、一人の同僚が“近くのダーツバーに通っている”と言いました。“そこの店員のなかにかっこいい人がいる”と言うので、その場のノリもあって“今から見に行こう!”となったんです」ダーツバーのイケメン店員と出会い…「ダーツバーはすぐ近くにありました。お目当ての店員さんはルカ君(仮名)という男性で、確かにイケメン。背が高くスッとした顔立ちの、韓流アイドル風の容姿でした。ルカ君にダーツを教わったのですが、みんなお酒を飲んでテンションも上がっていたせいで、かなり失礼な言動もあって…。それでもルカ君は丁寧に接してくれたので、好印象を持ちましたね。それに、途中でルカ君が私を見て、“めちゃくちゃスタイルいいですね”と褒めてくれたんです。そのころは式に向けてダイエット中で、3~4キロ体重を落としていたので自信になりましたし、イケメンに褒められたことにもドキッとしました」結婚式の1週間前に不倫「結婚式まではいろいろとやることが多かったのですが、私は仕事を辞めていたので時間はありました。すると無意識のうちに、ダーツバーでの楽しかった時間を思い返すようになり、次第にルカ君に会いたいという思いが強くなっていって。ただ、またみんなを集めるのは面倒だと思い、一人で行ってみることにしました。夕方の少し早い時間に訪ねると、お客さんがほとんどいなかったので、ルカ君と二人の時間を過ごすことができました。そして、ルカ君と会話するなかで、完全に彼を好きになっている自分に気づいてしまって…。ルカ君から“今度飲みに行きませんか?”と誘いを受けたときは、正直嬉しくてたまりませんでした。約束通り、結婚式の1週間前にルカ君と二人で会うことに。そのまま深い関係になり、私は不倫に堕ちてしまったのです」“結婚式直前に不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。結婚式を目前にして、幸せ絶頂の時期だったはず。ただ、結婚に対する迷いが少しでもあると、不倫という落とし穴にハマりやすいのかもしれません。©kapinon/Adobe Stock ©kapinon/Adobe Stock文・塚田牧夫
2024年01月10日不倫を繰り返す夫への仕返しとして、自分も不倫を始めた紗季さん(仮名)。しかし紗季さんの不倫中に、夫も新たに不倫をしていた事実が発覚。問い詰めたところ、夫はすでに紗季さんの不倫を知っており、「お前も不倫しているんだろう?」と開き直ったのです。その後、夫婦関係は思いもしなかった方向へと進んでいったそう…。心理カウンセラーの並木まきが、30代女性の不倫による転落劇をお届けします。夫から突然「離婚」の申し出「夫と私は、このままお互いに不倫を公認する関係になっていくのかな、と思っていました。しかし夫はいきなり、『もうこうなったら離婚しようよ』と、まるで週末にどこかに出かけようというような軽い口振りで提案をしてきたんです。まさか夫から“離婚”という言葉が出るとは思っていなかったので、この時点でかなり動揺しました」自分も不倫をしている立場なので、夫の新しい不倫を追求することができない紗季さんは、夫の言い分をまずは聞いたとのこと。夫は「もともと夫婦としてしっくりこないから、俺は浮気を繰り返した」、「君が不倫をするほど好きな人ができたなら、俺ではなくその人と幸せになってほしい」と言ってきて、強い離婚の意思を示したそうです。「最初は冗談かと思っていましたが、話を聞いているうちに夫は本気で離婚をしたいのだと感じました。だけど私の不倫は、夫への腹いせから始まったもので本気ではなかったので、夫に離婚をされたら困るのは私です。ここまで事態が悪化して初めて、私は自分がとんでもないことをしてしまったのだと気づきました」結婚してからパートや派遣社員で短期の仕事しかしてこなかった紗季さんは、離婚をしても自立をするだけの経済力がなく、夫と離婚をすれば生活への不安が強かったとのこと。しかし夫は、紗季さんの言葉にはまったく耳を傾けることなく「夫婦双方が不倫しているんだから、もうとっくに家庭崩壊だ」「頼むから離婚してくれ」の一点張りだったとか…。“腹いせの不倫”という理屈は通用しなかった「夫に対して『私の不倫は、あなたへの腹いせで本気ではない』と何度伝えても、夫の離婚意思が変わることはありませんでした。今思えば、夫は本当に家庭にうんざりしていて、息抜きのために不倫を繰り返していたのかもしれません。私が不倫をしていたことで、やっと離婚できる口実ができたとでも思ったのかというくらい、離婚と言い出してからの展開は早かったのです…」最後まで紗季さんは離婚に抵抗したそうですが、夫の提案した離婚条件をのむ形で協議離婚が成立。慰謝料はなく、婚姻期間に応じた財産分与のみでした。「財産分与のお金で、なんとか新生活の準備はできましたが、結婚してからずっとキャリアを中断していた私は、就職も思うようにいかず今もアルバイトをしています。あのとき、自分が腹いせで不倫をしていなければこんなことにはなっていなかったはずだし、夫だって再び不倫をすることはなかったかもしれません。夫婦関係を完全に壊す引き金を引いたのは、私なんだと思うと悔しくて仕方ありません。人づてに聞いた話では、夫も再婚はしていなくて、家事ができないので独り身で大変そうと聞いてはいます。私が不倫さえしなければ、夫婦の再構築だってできたかもしれない…と後悔しています」不倫のきっかけが“腹いせ”だったとしても、不倫は許されることではありません。夫婦としてこれまで築き上げてきたものを一瞬にして破壊してしまうほど、不倫には強い破壊力があるのです。©健二 中村/Adobe Stock ©takasu/Adobe Stock文・並木まき
2024年01月07日ナギサさんは高校時代から付き合っていたタクミさんと長い月日を経て結婚。しかし挙式直後、新居の寝室で不倫の証拠を発見。浮気中の2人を寝室に閉じ込めたナギサさん。出てきたのはなんと50代後半くらいの女性……夫は「これくらいの女性が一番好き」と熟女好きをカミングアウト。さらに、結婚した理由は、ナギサさんの母親目的だったと衝撃の告白。怒ったナギサさんは夫を家から追い出しました。 ナギサさんは夫の不倫を両親に報告するため実家へ。父親は意見を曲げない自分勝手な亭主関白タイプ、母親はその父親の言いなりのため両親とウマが合わず疎遠でした。 父親にはある程度言われる覚悟をしていましたが、夫に不倫されたと報告すると「女が悪い」「女にはわからない苦労が男にはある」などなぜかナギサさんを一方的に責めるばかりで、心配は一切してくれません。 さらに父親と思えない発言は続いて……。 実の娘にそんなことを言う? 「新婚なんだからこんなことで離婚は許さない」「仕事を辞めて家庭に入れば心の余裕が生まれて、こんなつまらないことにいちいち怒らんだろう」と、娘のことを一切心配せず、ひどい発言を続ける父親。 ナギサさんは涙を浮かべながら反論しますが、何も響きません……。「夫のために時には目を瞑るのも妻の役目」「男を見る目がない、自業自得だ」などと女性を見下す発言は止まりませんでした。 そんな父親に限界に達したナギサさんは「昔っからそういう考え大嫌いだったの」と反撃すると、「これだから女はすぐ論点ずらしてギャーギャー騒ぐから嫌いなんだ」と父親とは思えない発言をしてきたのです。 父親の言葉はどれも女性を見下したひどいもの。自分の娘に対して愛情のかけらも感じない発言ばかりで残念ですね。価値観がまったく違う話の通じない父親とは、関わるほどストレスになってしまいそう。これ以上関わらず距離を置くほうがいいかもしれませんね。著者:マンガ家・イラストレーター しろみ
2024年01月05日ナギサさんは高校時代から付き合っていたタクミさんと長い月日を経て結婚。しかし挙式から1週間後、新居の寝室で不倫の証拠を見つけてしまいます。そんな中、ナギサさんが出張で家を空けている間に、自宅の寝室に女を連れ込んでいた夫。怒り心頭のナギサさんは2人を寝室に閉じ込めたのです。扉を開けると、夫の不倫相手は若い男性が大好きな50代の女性が出てきました。夫が熟女好きだったことがわかり、ショックを受けるナギサさん。 さらに、ナギサさんと結婚した理由は、ナギサさんの実母・キョウコさんを「お義母さん」と呼びたかったからだと言ってきたのです。 頭にきたナギサさんは夫を家から追い出し、両親にこの一件を報告することにしました。 被害者に対して許せない発言が! 夫の不倫をひとりで抱え込むわけにもいかない……と、ナギサさんは両親に報告するため実家へ。 父親は自分の意見を曲げない自分勝手な亭主関白タイプで、母親はそんな父親の言いなり。そんな両親とウマが合わず、疎遠になっていました。 夫の不倫を報告すると、父親の第一声が……「ナギサ、お前何かやらかしたのか?」と、ナギサさんを責める発言をしてきたのです。 状況を説明しますが、父親は「昔から結婚に向かなそうだもんな」「不倫はたいてい女が悪い」「男には女にはわからない色々な苦労がある」などモラハラ発言を連発! さらに「不倫は男が誰しも通る道だから許してやれ」と夫の味方をすることまで言ってきたのです。 理解し難い父親ですね。不倫されたのは「お前が悪いからだ」と心配している様子は一切なく、一方的に責めるばかり。こんなにも娘の気持ちに寄り添ってくれない両親と疎遠になってしまうのは仕方がないかもしれません。そして非難されるべきはナギサさんではなく、不倫をした夫です。ナギサさんの父親には何が正しいのか、だれが悪いのか、しっかり考えてほしいものです。著者:マンガ家・イラストレーター しろみ
2024年01月04日不倫をしている女性のなかには、やめるべきだとわかっていても、彼のことが好きでなかなか別れられない…という人が多くいます。ところが、ひょんなことがきっかけで突然目が覚めて、不倫から足を洗おうと決意するケースもあるようです。今回は、既婚男性と付き合った経験のある女性から「不倫をやめようと思った瞬間」を聞いてきました。事が済むと急いで帰ってしまう彼氏「過去に既婚者と付き合っていたことがあります。友達から不倫を猛反対されていたんですが、彼のことが本気で好きだったのでなかなか別れる決断ができず、1年ほど付き合っていました。でも彼、私の家に来ても絶対に泊まらないんです。やることだけやって、すぐにシャワーを浴びて慌てて帰っていく彼を見ていたら、これじゃセフレと変わらないな…とすごく虚しくなってしまって。それで彼と別れることを決めました」(凛花/29歳)どんなに彼と自分が愛し合っていると信じていても、不倫である以上、彼にとっての一番にはなれません。家庭を優先する既婚者の態度に傷つくこともしばしばあるようです。やはり本当に自分を大切にしてくれる男性との恋愛が望ましいです。「取引先」だと紹介された「既婚者の男性と2年くらい付き合っていたことがあります。一緒にいるときはすごくラブラブだったので、そこまで不満はなかったんですが、ある時デートで食事している時に、店内で彼の知り合いにバッタリ会ったんです。そしたら彼が咄嗟に私のことを『取引先の方です』と知り合いに紹介して…。その時は空気を読んで、彼に合わせてあげたものの、後になって怒りが沸々と湧いてきました。きちんと彼女として紹介もしてもらえないなんて、なんだか惨めな気持ちになって、自分から別れを告げました。(梓/32歳)不倫の場合、堂々とデートすることすら許されません。2人でいる時はラブラブだとしても、外に一歩出れば、“日陰の女”扱いをされてしまうのです。自分の価値を下げるような恋愛は、絶対にやめるべきです。結局妻が一番だった「以前、会社の先輩と不倫していました。奥さんとは全然うまくいっていなくて、私のことを愛していると言ってくれるのがすごく嬉しかったんですが…。週末になると、私がどこで何をしているのか彼がやたらと知りたがるんです。最初は、私のことを気にしてくれているからだと思っていましたが、途中で、週末は妻とデートしていることが多く、私とバッタリ会ったりしないように、私の動向を探っていたことに気づきました。口ではうまいことを言っても、結局妻が一番大事なんだなと気づいたら一気に冷めて、不倫なんてやめようと思えました」(友紀/33歳)不倫をしている男性は、妻にも不倫相手にも、どちらにも良い顔をしていることが多いです。「もう妻とは終わっている」と散々言っていたのに、実は円満だった…などというケースもしょっちゅう。既婚男性の言葉巧みなアプローチに惑わされないようにしたいですね。不倫経験のある女性に聞いた「不倫をやめようと思ったきっかけ」を紹介しました。既婚男性と付き合っていると、惨めな思いをしたり、虚しい気持ちになることも多いようです。やはり不倫ではなく真っ当な恋愛をしたほうが、心をすり減らすこともなく幸せになれそうですね。©taka/Adobe文・小泉幸
2023年12月30日ナギサさんは高校時代から付き合っていたタクミさんと長い月日を経て結婚。しかし挙式から1週間後、新居の寝室で不倫の証拠を見つけてしまいます。ナギサさんは不倫の証拠を集めるために、部屋に防犯カメラを設置したりしますが、証拠が集められずにいました。夫はナギサさんが出張中に浮気女と密会を約束。ナギサは出張を早めに切り上げ、荷物を置きに自宅へ戻りました。すると会社にいるはずの夫と浮気女がお楽しみ中だったのです……! ナギサさんは 寝室の前に重い家具を置き、扉にテープを貼って2人を寝室に閉じ込めました。監禁されたことに気づいた夫は「とにかく出せよ!」と謝罪どころか逆上! 扉を開けると、人数的に不利になってしまうと考えたナギきサさんは、味方をつけるため、お風呂場で発見した浮気女のバッグからスマホを取り出し、苗字が同じ人物に電話をかけることに。 妻が連絡をした相手とは? パスワードがかかっていない浮気女のスマホから、相手は『香山サチコ』という人物であることが判明しました。ナギサさんは同じ苗字の人物を探し出し電話をかけることに。 電話に出た男性に「あなたの奥さんがうちの旦那とわが家で浮気の真っ最中なんです」とストレートに伝え、家に来てもらうようにお願いしました。 電話の男性は「申し訳ございません。すぐに向かいます……」とあっけない反応。それから10分後。インターフォンが鳴り玄関を開けると、そこにいたのは中学生らしき男の子が! ナギサさんが電話をかけた相手は、サチコさんの息子だったのです。 衝撃の展開でナギサさんは気が動転してしまいました。まさか息子に電話していたとは……。それにしても中学生の息子を持つ母親が昼間から不倫を楽しんでいるなんて最悪ですね。早くこの問題が解決するといいですね。著者:マンガ家・イラストレーター しろみ
2023年12月30日知人の夫・正志さん(仮名)と不倫関係に堕ちてしまった美奈さん(仮名)。結婚を見据えて他の男性とも交際していましたが、不倫をしていることが知られてしまい、破局したそうです。その後、不倫相手との関係はどうなったのでしょうか…。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、不倫によって地獄の末路を迎えた30代女性のエピソードをお届けします。不倫相手の妻から厳しい要求が…不倫していることがバレて、恋人と別れた美奈さん。その後、恐ろしい事実が発覚したそう。実は彼は、不倫相手の妻である岡山さんと知り合いで、美奈さんが不倫をしている情報は岡山さんから聞いたものだったということ。つまり美奈さんの不倫は、すでに不倫相手の妻に知られていたのです…。「このまま穏便には済まないだろうな…と感じていたところ、すぐに岡山さんの代理人弁護士からの書面が自宅に届き、慰謝料を請求されました」岡山さんから「2度と夫(正志さん)と会わないこと」「美奈さんから岡山さんへの謝罪をしてほしいこと」「120万円の慰謝料を支払ってほしいこと」を要求された美奈さん。知人の夫との不倫の代償は、美奈さんが想像していたよりもとても大きなものだったそうです。「薄給生活で貯金がほぼゼロだった私にとって120万円は大金でしたし、恋人に振られた直後に正志さんも失うことになり精神的なダメージや孤独感も凄まじかったです。でも何よりしんどかったのは、岡山さんに会って謝罪をしなければならなかったこと。指定された日に岡山さんの代理人弁護士の事務所に行くと、岡山さんと正志さんがいて、その場で私は謝罪をしました。岡山さんからは冷たい言葉で延々と罵られました。彼女の目は私への憎しみに満ちていて、人様から恨まれることの怖さを思い知りましたね」全てを失って人生はどん底岡山さんに不倫を知られて以降は、正志さんから美奈さんへの連絡もぱたっと途絶えていたそう。弁護士事務所で久しぶりに顔を見た正志さんはひどくやつれていて、美奈さんが知る正志さんとは別人としか思えなかったとのことです。不倫の経緯についても、全て美奈さんが主導したことになっていて、一方的に正志さんをそそのかした立場にされてしまったとか。信じていた不倫相手の激しい裏切りにも、美奈さんは大きなショックを受けたと話します。「全てを一瞬にして失いましたし、不倫相手を信じていた自分の愚かさを悟りました。この件があってから岡山さんは共通の知人に私の悪口を言いまくり、自業自得ではありますが私の周囲からはサーっと人が離れていきました。お金もなく恋人もいなくて、強い孤独感もあるなか、なんとか仕事だけは続けていましたが、ついに精神的に弱ってしまって体調を崩し、つい先日、長く続けていた仕事も退職しました…。虚脱感というか無力感というか、30代という貴重な時間を不倫ですべて台無しにしてしまった自分が情けないです。新しい恋愛を始める気になんてとてもなれませんし、自分がやってしまったことへの代償が大きすぎて、安易に不倫をした自分の馬鹿さ加減に呆れます」不倫によって人生が狂った末に、なかなか立て直すことが叶わずドン底のまま時間だけが過ぎていく人もいます。そのときになって過去の自分の行動を呪っても、あとの祭り。最初から不倫に足を踏み入れるべきではないのは、言うまでもありません。©yamasan/Adobe Stock ©kei907/Adobe Stock文・並木まき
2023年12月27日友人や知人の配偶者と不倫をした末に、人生を大きく転落させる人もいるようです。30代で知人の夫との不倫を始め、人生計画が大きく狂った女性のエピソードを、女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。旧知の知人の夫と知っていて不倫関係に30代半ばの美奈さん(仮名)の不倫相手は、昔からの知人女性・岡山さん(仮名)の夫・正志さん(仮名)。不倫をする前から、正志さんが岡山さんの夫であることを知っていたそうです。「岡山さんとは旧知の仲でしたが、友だちと呼ぶには遠い関係です。正志さんとは、仕事の関係で知り合いました。最初は知人の夫だから不倫なんて絶対にダメだと思っていたのですが、正志さんとは話もよく合うし、一緒に過ごしているとあっという間に時間が過ぎてしまうほど相性がよくて…。彼からも『この愛は本物だ。妻には申し訳ないけれど、僕は運命の人に出会ってしまったんだ』と言われ、岡山さんには申し訳ないと思いつつも不倫関係になってしまいました」最初のうちこそ正志さんと密会するたびに、知人である岡山さんの顔が浮かんだと振り返る美奈さん。しかしそのうちに罪悪感は薄れ、正志さんとの不倫にどっぷり浸かっていったそうです。ところが、美奈さんがある男性と出会ったことで状況は大きく変わっていきます。新しい彼と不倫相手との二股交際「ある日、他の友人から『美奈もそろそろ婚活したら?知り合いの男性を紹介するね』と言われて、会うことになりました。正志さんと不倫関係は続けていましたが、いつまでも不倫をしていても将来が見えないし、正志さんとの付き合いは続けつつも、結婚を考えられる相手も探していかなくてはいけないなと思って…。友人からの紹介話を受けることにしたんです。友人には、私が不倫中であることはずっと伏せていたので、シングル生活が長い私に友人が同情して男性を紹介してくれるんだろうと思いました」友人の紹介で知り合った男性は、朗らかで仕事もできそうなタイプ。美奈さんは「結婚するならこんな人だな」と好印象を抱いたそう。正志さんとの不倫を続けつつも、その男性とも定期的なデートを続けていったとのことです。そして新たな恋愛も順調に進み、不倫をやめる覚悟を決めた美奈さんでしたが、その矢先にとんでもない出来事が起きてしまいます。「ある日、新しい彼から『話がある』と呼び出され、知人の夫と不倫をしているのかと問い詰められました。どこで情報を得たのかわからなかったのですが、彼の言う内容はおおむね事実でした。誠意を見せたかった私は、不倫の事実をその場で認めたんです。すると彼は『不倫をするような女性とは結婚できないから、2度と会うことはできない』と言い残し、その日を境に連絡が取れなくなってしまいました。でも正志さんへの気持ちが強かったそのときの私は、彼が去ってしまった以上はもう少し不倫を続けようかな、という程度の軽いダメージしか受けなかったんですよね」なぜ彼が美奈さんの不倫を知ることになったのか疑問に思いつつも、すぐに切り替えて正志さんとの密会を続けたそう。当時を振り返り、「今思えば、不倫に溺れて冷静ではなかったんだと思います」と語ってくれました。不倫相手の配偶者が友人や知人であれば、想像もしなかったような地獄のドロ沼を迎えるリスクも上がるでしょう。相手が誰であれ、不倫は許されるものではありませんが、知人の配偶者との不倫となれば、のちのダメージの大きさは計り知れません。©One/Adobe Stock ©rrice/Adobe Stock文・並木まき
2023年12月27日三十代になったことを機に自分のお店を持ったネイリストの杏奈さん(仮名・30歳)。初めて来たお客さま(皐さん・仮名・29歳)の話す夫(正也さん・仮名・31歳)の愛妻家ぶりに強い興味が湧き、正也さんがお店の隣のジムにトレーナーとして勤務していると知るやいなや、すぐに入会。マンツーマン指導を受けて彼との距離を縮めやがて不倫関係に。しかし、ある日突然杏奈さんは正也さんにあっさり捨てられてしまいます。厳しい表情でさよならを告げる正也さんを見て、別れを受け入れるしかなかった杏奈さん。しかし、彼を愛していたというより、その人柄に関心があっただけなので気持ちを割り切るのにそう時間はかからなかったのだとか。不倫相手と別れた後にサレ妻から強い抗議を受けて…「正也さんと不倫していたものの、私は結婚願望がなかったので彼の家庭を壊すつもりはまったくありませんでした。そのため、不倫関係が終わってもすぐに気持ちを切り換えることができて。でも、衝撃的な出来事が起きて奈落の底に突き落とされることに。ある朝、お店の玄関先に彼の妻である皐さんが作った愛妻弁当が置いてあったのです。もう正也さんとは別れたのに…と疑問に思いつつも中を開けると、お弁当箱には皐さんからの手紙が一通入っていました」あまりの恐ろしさに封を切る杏奈さんの手は震えたと言います。「案の定、そこには怒りの言葉がたくさん書いてありました。夫から週末デートに誘われなくなった皐さんは、怪しいと思い探偵を雇ったのだとか。それで証拠を掴み、私と正也さんの不倫を知ることになった様子。『愛妻家の夫が羨ましいからって横取りするなんてひどすぎる』と彼女は強く抗議したうえで『でも、夫はあなたでなく私を選んだのよ!』『私たち離婚しないから』と文面で主張してきて。最後は『これで復讐が終わったと思わないでね』という言葉で締めくくられていました」こんな手紙を受け取ることになったのも自業自得だと痛感した杏奈さん。すっかり気が滅入ってしまったので、憂さ晴らしをするためジムへ行ったそう。サレ妻の怒りは収まらず…その時彼女が下した強烈な制裁とは…?「ジムの廊下に人だかりができていました。不思議に思い近くの掲示板を見るとそこにはある張り紙が…。『スイミング教室中止のお知らせ』とあり『担当の正也先生の退職のため』と理由が書いてあったのです。彼は皐さんから違うジムに勤めるよう言われたのだと確信。次の瞬間、みんなの視線が私に集まって…よくよく張り紙を見返すと赤い字で『ジムの隣でお店をやっている杏奈さんとの不倫が原因です』と書き足されていて。人ごみの中に皐さんの姿があり、これは彼女の仕業だとすぐに勘づきました」大半がジム関係のお客さまだったので、不倫の事実が知れ渡るとお店に人が訪れなくなったのだとか。「ある日『今から行ってもいいですか?』と一本の電話がお店にかかってきました。予約もなかったので『いいですよ』と答えたものの、お客さまの名前を聞き忘れてしまって。私が気を揉んでいるとそこへ現れたのは元不倫相手の妻の皐さん。驚きのあまり何も言えないでいると、彼女は『確認してほしいものがある』と切り出したんです。探偵が集めた不倫の証拠を一つ一つ見せられて、すべて事実だと認めると慰謝料を請求されることに。さすがにここまで追いつめられると私の心も完全に折れました」さらに皐さんは「あなたの実家にも不倫の証拠を送った」と言ったそう。その結果、杏奈さんは完全に逃げ場を失ってしまいます。「あれからというもの、お店は開店休業状態になってしまいました。しかも、毎日皐さんがやって来ては『今日も誰もいないのね…不倫したつけが回ってきたのよ』と捨て台詞を吐くのです。お店をやっている限り、こんな風に彼女の復讐は続くのでしょう。これに耐えかねて私はお店をたたむことに…。でも、慰謝料を支払わねばならないのに職を失って、実家も頼れず。私は一体これからどうすればいいのでしょうか」愛妻家に関心を持ったがゆえに不倫に走ってしまった杏奈さん。軽い気持ちで相手の妻を傷つけたのだから、人生が立ち行かなくなってもすべて背負って生きていくしかありません。何事にも越えてはいけない一線があると覚えておきましょう。©takahiro/Adobe文・菜花明芽
2023年12月22日「隣の芝生は青い」と言うように、他の人のものがやたら良く見えることは多々ありますね。今回は、お客さまののろけ話をきっかけに、相手の夫を略奪してしまった30歳ネイリスト女性のエピソードをご紹介します。結婚願望はないものの…お客さまの夫自慢に興味が湧いて杏奈さん(仮名・30歳)は、ひょんなことから既婚男性(正也さん・仮名・31歳)と不倫関係に陥ったと言います。なぜ、杏奈さんは先の見えない恋愛に足を踏み入れてしまったのでしょうか。「私は長年ネイリストをしています。三十代になったことを機に独立し、小さいながらも自分のお店を持ちました。ただあまりなじみのない土地なので、これから少しずつお客さまを増やしていこうと、お店のホームページを立ち上げてネット予約を開始…するとすぐに数人のお客さまが来店してくれることに。この仕事を天職だと思っているので、お店を大きくしようと躍起になっていました」やる気に満ち溢れている杏奈さん。ここまでの話を聞くと、とてもこの後不倫に走るようには思えないのですが…。「実は、初めてのお客さま(皐さん・仮名・29歳)との会話が不倫のきっかけになりました。ネイルの施術はもちろんですが、相手と話をしながらのコミュニケーションも大事。その日は『結婚』の話題になり『私は独身なんです…結婚願望もなくて』『両親の仲が悪かったから家庭に夢を描けない』と本音を打ち明けたんです。すると、お客さまの皐さんが『結婚っていいですよ!うちの夫は愛妻家なんです』と自慢してきて。さらに『毎食後、皿洗いをしてくれる』『決まって週末は二人でお出かけ』と言ってはのろけるばかり。私は『素敵な旦那さまですね』と褒めつつも、そんな男性いるわけがないと疑念を抱いていました」この話で杏奈さんはお客さまの夫に強い興味を持ったそう。さっそくその人となりを知りたいと思ったのだとか。「それから、聞き役に徹して皐さんからいろいろ情報を引き出しました。彼女の夫である正也さんは、お店の隣のジムにトレーナーとして勤務している様子。私は『愛妻家』と呼ばれる彼を一目見たい気持ちにかられ、すぐにジムで入会手続きをして。皐さんと同じ苗字の男性に近づきそれとなく名前を確認…その場で彼女の夫を誘惑することに。正也さんにパーソナルトレーナーになってもらいマンツーマンで指導を受けることにしたのです。そこで『私の運命の人はあなただったのかも』『私ならあなたをもっと幸せにできるのに』と迫ると、彼はいとも簡単に私の手に落ちました」「本当に家庭がうまくいっているの?」と疑いたくなるくらい、正也さんの心は杏奈さんに傾いていったと言います。その後どんな風に二人は仲を深めていったのでしょうか。「自分でも普段からネイルをしています。少しでもお客さまの見本になれるようにという気持ちからです。ただ私は爪が折れることを恐れ、食事は外食かお惣菜ですませるので料理は一切しません。不倫関係がバレないよう正也さんとは私のお店で密会…それほど予約も入っていないし、お昼休みはずっと一緒にいるといった感じ。彼は『お腹が空くからお弁当を二つ作ってくれ』と妻に頼むようになって。その分を私にくれるように…つまり妻に、私がお昼に食べるお弁当も作らせていたのです。正也さんのために作られた愛妻弁当を食べることに罪悪感はまったくありませんでした」彼の勤めるジムにお店のチラシを置いてもらい、そこで顔見知りも増えたことで多くのお客さまが来店するようになったそう。お店が忙しくなったので、二人は昼休みではなく週末に密会を重ねるようになったのだとか。何の前触れもなく不倫相手が店を訪れて…その時彼が放った驚きの言葉とは…?「そんなある日、彼が久しぶりに店にやって来ました。私の顔を見るなり『君との不倫関係をなかったことにしたい』『別れよう…俺は自分の家庭に戻るよ』と言い出した正也さんの表情はとても険しく、何を言っても彼を引き止めることはできないと悟って。ただ漠然と彼と一緒に過ごす日々が続くと思っていただけに、その言葉に相当なショックを受けました。私は納得できないまま仕方なく別れを受け入れるしかなかったのです」突然の別れにぼう然自失の杏奈さん。興味本位な気持ちから、自ら不倫に走ったのだから何も文句が言えるはずもありません。©mapo/Adobe文・菜花明芽
2023年12月22日玖美さん(仮名・28歳)の職場には、妻から激しい束縛を受ける角谷さん(仮名)という上司がいました。角谷さんに同情した玖美さんは、次第に角谷さんへの好意が芽生え、出張先で関係を持ってしまったそう。その日から束縛妻の目を盗んで密会していた二人は、いったいどのような結末を迎えたのでしょうか。出張と偽って密会を重ねる「出張先で上司の角谷さんと関係を持って以来、私たちは密かに交際を続けていました。といっても、角谷さんの妻が厳しく目を光らせているので、二人っきりになれるのは仕事終わりのわずかな時間だけでした。ときには、出張だと妻に嘘をついてもらって密会をしたこともあります。角谷さんいわく、日帰り出張であればさほど制限されず、少しなら帰りが遅くなっても大丈夫とのことでした。それでも、一緒にいられるのは2~3時間程度でしたね。そうやって限られた時間を有効に使っていたんですが、ある日突然、私たちの関係に幕切れが訪れました」妻から突然の電話「嘘の日帰り出張をでっちあげて、角谷さんとホテルで過ごしていたとき、角谷さんのスマホに妻から着信が。嫌な予感がしましたが、角谷さんは出ないわけにもいかないので応答しました。会話を続けるうちに角谷さんの声のトーンがどんどん低くなっていき、私は出張だと嘘をついたことがバレたんだなと思いました。どうやら、出張の回数が多いと感じた妻が会社に問い合わせ、嘘が発覚したようです。すると突然、“妻が話したいと言っている”と言って、角谷さんが私にスマホを渡してきました」不倫相手の妻から呼び出され…「激しく罵られるかと思って構えていたものの、妻は意外と冷静な口調でした。淡々と何かを言われたのですが、私はかなり動揺していたので何も頭に入ってこず、ただ“はい”と返事を繰り返すことしかできませんでしたね。最後に“一度、二人で会って話をしましょう”と言われ、私は我に返って指定された場所と時間をメモしました。その日の記憶はおぼろげで、どうやって角谷さんと別れてどうやって帰ったのか、ハッキリと覚えていません。そして週末、角谷さんの妻と会う約束をした日がやってきました。彼があれほど恐れている妻です。もしかしたら刺されるかもしれない……なんて恐怖心を抱きつつも、意を決して指定されたカフェに向かいました」束縛妻から提示された条件「角谷さんの妻は強そうなイメージを持っていましたが、実際に対峙すると、小柄で一見おとなしそうな女性でした。私が挨拶をして謝罪の言葉を口にすると、“単刀直入に言いますね”と遮られました。そして間髪を入れず、冷たい口調で“会社を辞めてもらえませんか?”と言われたんです。やはり、角谷さんとはもう会ってほしくないとのことで、そうなると会社を辞めるという選択しかないだろうと。“この条件を飲んでくれるのなら、会社にも伝えないし、慰謝料の請求もしない”と言われました。角谷さんの出世に響くということもあり、会社への報告はなるべく避けたいとのことでした。さらに、“この条件が飲めないのであれば、あなたのご両親にも報告します”と…。私は妻の言うとおり、週明けには退職希望を出して、1か月後には会社を辞めました。角谷さんと関係を持ち、角谷さんの妻を傷つけてしまったことには深く反省しています。角谷さんとはそれ以来連絡も取っていません。ただ、今でも角谷さんは今でも妻から束縛を受けているのだろうか……と、たまに考えてしまいます」“束縛妻を持つ上司と不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。いくら相手を不憫に思って同情したとしても、家庭を壊すようなことをすれば、新たな不幸が生まれてしまいます。相手が結婚している限り、相談に乗るくらいにとどめておくべきだったのでしょう。©Svyatoslav Lypynskyy/Adobe Stock ©beeboys/Adobe Stock文・塚田牧夫
2023年12月20日同じ職場の人たちとは毎日のように顔を合わせますよね。いろんな面を見るうちに、特定の人に憧れを抱くこともあるかもしれません。玖美さん(仮名・28歳)も、かつての職場で上司に特別な感情を抱き、社内不倫へ堕ちてしまったそう…。当時の状況を詳しく伺いました。飲み会に来ない上司「私は以前、ある保険会社に勤めていました。職場に40代前半の角谷さん(仮名)という上司がいたんですが、とても仕事ができる人で社員たちからの信頼も厚く、私も好感を持っていました。ただ、角谷さんは職場の人とはプライベートな付き合いをほとんどしていなくて。飲み会などにはほぼ不参加で、会社主催の大きな忘年会などには顔を出すものの、いつも早々に帰っていました。ほかの社員から理由を聞くと、なんでも角谷さんの妻はとても束縛が激しいとのこと。周知の事実のようで、みんな同情を寄せていました」上司と地方出張へ「あるとき、角谷さんの出張に同行することになりました。1泊2日の地方出張は私にとってほぼ初めての経験です。角谷さんにフォローしてもらいながら、なんとか初日の業務を終了させました。終わったのが夕方だったので、私が“食事はどうします?”と尋ねたところ、角谷さんはチラッと腕時計を見て“どこかで食べようか”と。そこで初めて、角谷さんのプライベートの話を聞くことができました。角谷さんと彼の妻は大学時代からの付き合いで、26歳のときに結婚したそう。当時から束縛は厳しかったそうですが、子どもが生まれて妻が完全に家庭に入ってから、さらにエスカレートしていったようです。話をしている間、角谷さんは妻をけなすことはせず、“いろんなストレスがあるんだろう”とかばうような口ぶりでした」妻に束縛されている上司の姿に…「食事を終えましたが、私としてはもう少し話をしたい気分でした。そこで、“もう1軒行きませんか?”と誘ってみたんです。すると、角谷さんは腕時計を見て、“ごめん。妻から電話がかかってくるかもしれないから行けない”と言いました。“そのときにホテルに戻っていないと大変なことになる”と。さらに、“GPSも付けられているから絶対にバレる”と言うので驚きました。なんでも、出張中はGPSで位置を管理されているらしいのです。私は話を聞いているうちに、角谷さんがあまりにもかわいそうに思えてしまいました」同情心から不倫関係に「誘いは断られたものの、どうしても諦めきれなかったので、“ホテルの部屋で飲むのはどうですか?”と尋ねました。ホテルの部屋ならGPSは問題ありませんし、テレビ電話がかかってきたとしてもすぐに対応できると思ったんです。そんな私の提案に対し、角谷さんは“それでいいなら”と受け入れてくれました。そしてお酒や食材を買い込み、角谷さんの部屋で深夜まで飲みました。幸いにも妻からの連絡はなく、角谷さんは“こんなにゆっくりと過ごしたのは大学以来かもしれない”と嬉しそうでしたね。私は昔から、かわいそうという同情の気持ちから人を好きになってしまうことがありました。その人のために何かしてあげたくなり、そのうちに好きになってしまうのです。角谷さんに対しても、はじめは同情を感じていただけでしたが、次第に好意がわき上がってきて…。アルコールが入っていたこともあり、良い雰囲気に流されるまま角谷さんの部屋で関係を持ってしまったんです。その日から私たちは不倫関係になり、妻の目を盗んで会うようになったのです」“束縛妻を持つ上司と不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。同情したからとはいえ、不倫は不貞行為なので許されるものではありません。二人の関係はあくまで上司と部下であり、苦労話を聞く程度にとどめておくべきだったのでしょう。©kapinon/Adobe Stock ©ah/Adobe Stock文・塚田牧夫
2023年12月20日主人公の正子さんは、彼氏いない歴と年齢が一致している恋愛とは少し縁遠い女性。そんな正子さんのもとへ、ある日「夫との不倫の事実を知っている」という女性が乗り込んできます。まったく身に覚えのない正子さんは必死に否定しますが、女性にはなかなか聞き入れてもらえません。しかし、お互いの情報交換をしているうちに本当に不倫をしていたのは正子さんの友人・キヨちゃんだったということがわかりました。女性に不倫の事実を突き付けられるも、相手(たぁくん)が既婚者だと知らなかったと主張するキヨちゃん。しかし女性は追及の手をゆるめません。なんで私が…胃がキリキリする… 既婚者とは知らずに交際をしていたと主張するキヨちゃんに、女性は夫とどこで知り合ったのかを聞きます。すると話を逸らし、涙ぐみながら「本当にたぁくんと結婚してるんですか?」と話すキヨちゃん。「質問を質問で返さないで」と怒る女性とキヨちゃんの間には、とても険悪なムードが立ち込めています。その状況を見かねた正子さんは、近くのファミレスに移動して話そうと提案するのでした。 女性の問いかけにはっきりと返答しないキヨちゃん。もしキヨちゃんの言っていることが本当だったとしても、そんな態度をとっていては印象も良くありませんよね。そんな2人を見かねて、すかさずフォローする正子さん。当事者ではないにしても、周りで見ているだけでもハラハラしてしまいますね。このまま2人だけで会話を進めると、落ち着いて話ができないようにも思えてしまいます……。正子さんには災難ではありますが、2人のやり取りの行く末を第3者の観点からしっかりと見届けてほしいですね。>>次の話著者:マンガ家・イラストレーター エェコ
2023年12月14日周囲が羨む「セレブ婚」をしても、夫だけでは満足できず、夫の目を盗んで不倫に走る女性がいるようです。新婚早々に年下男性との不倫に溺れた30代女性のエピソードを、女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。周囲が羨むセレブ婚を叶える優菜さん(仮名)は婚活中に12歳年上の会社経営者と出会い、優菜さんからの猛アプローチの末に結婚。20代の頃から「結婚をするなら経営者でお金のある人がいい」と決めていたという優菜さんは、婚活でもターゲットを絞って念入りなアプローチを繰り返してきたと振り返ります。「私はどうしてもセレブ婚がしたかったので、友人も仕事も優先順位を下げて、ようやく高収入の夫をつかまえました。だけど12歳年上の夫とは会話も価値観も合わず、一緒に暮らし始めてみたらストレスだらけで……。しかも夫は、年齢がかなり上というだけで私を見下す発言が多く、モラハラっぽいところがあったんです」結婚生活に不満を抱いていたある日、優菜さんは知り合いを介して2歳年下の独身男性である本田さん(仮名)と出会ったとのこと。本田さんは高収入でもイケメンでもなかったものの、結婚生活に早くも疲れ始めていた優菜さんにとって、本田さんは癒しの存在になっていったそうです。結婚生活への不満を不倫で解消することに「結婚するわけじゃないからハイスペな男性じゃなくてもいいかなと思って、私は本田さんにアプローチすることにしました。夫に生活の面倒を見てもらいつつ、恋愛気分は本田さんと味わえれば私の毎日も充実するかなって。本田さんは私が既婚者だと知っていましたが、まんざらではなかったようで、すぐに付き合うことになりました」不倫関係が始まってからは、週2回ほど夫の目を盗んで本田さんとの密会を続けた優菜さん。「計画は全て順調。私って天才!」と、夫もいて彼氏までいる自分に対して優越感に浸っていたと口にします。「半年くらいは全てが順調でした。本田さんは私が何をしてもニコニコとしていて包容力のある男性。夫との生活にイライラしていた私の心を、本田さんが優しく包んでくれていたからこそ、当時の私は健全なメンタルを保てていたのだと思います。それに……世間では婚活に苦戦している人も多いと聞くなか、私はハイスペ夫もいて、さらに優しい彼氏までいるなんて、世間の女性よりも私のほうが“女性”として優れているんだという錯覚にも陥っていました」ところが、不倫を始めて8か月が経ったとき、本田さんといきなり連絡が取りにくくなり始めます。最初は「たまたま忙しいのかな?」と思っていた優菜さんでしたが、1か月近くもそんな状況が続いたうえにデートの回数も激減。会っていても以前の本田さんのように朗らかな態度では接してくれなくなり、優菜さんは不満を抱き始めました。「家庭も恋愛もうまくいっている私でいたかったので、これでは私の理想が崩れてしまう……と焦りました。そこで、本田さんに直談判をして、どういうつもりなのか問い詰めることにしたんです」しかし、その場で本田さんから衝撃の真実を伝えられ、優菜さんは瞬時に事態の深刻さを悟ったと言います。「本田さんから、私たちの不倫はすでに夫にバレていて、本田さんの仕事に支障が出ていると打ち明けられました。なんと本田さんは、夫の会社の取引先の人だったんです。私の不倫を知った夫は探偵を使って不倫の証拠を集めただけでなく、すでに弁護士に依頼し、離婚の準備を進めていると知らされました……」優菜さんが考えていたほど事態は甘くなく、本田さんの口から衝撃的な真実を伝えられ、大きなショックを受けました。「全てが順調」と思っていたのは優菜さんだけで、優菜さんの周辺は、不倫をきっかけにじわじわと壊れていたのです。不倫を始めたばかりの頃は、すべてがバラ色に見えている人も少なくありません。しかし、人道に外れた行為をすれば因果応報で、自分にその報いが返ってくるのが常。夫を欺いて別の男性との密会を続ける妻には、厳しい制裁がくだっても不思議ではありません。©buritora/Adobe Stock ©kapinon/Adobe Stock文・並木まき
2023年12月13日主人公の正子さんは、彼氏いない歴と年齢が一致している恋愛とは少し縁遠い女性。そんな正子さんのもとへ、ある日「夫との不倫の事実を知っている」という女性が乗り込んできます。まったく身に覚えのない正子さんは必死に否定しますが、女性にはなかなか聞き入れてもらえません。さらに女性は証拠の写真まであると言うのです。しかし、女性が持っていた証拠写真は加工された偽物であることが判明! それだけではなく、本当に不倫をしていたのは正子さんの友人だったということがわかりました。さらに、友人が正子さんを裏切って自分の身代わりにしていたのではないかという疑いまで浮上して……。疑わしい部分がある以上は、きちんと事実をはっきりさせるべきだと主張する女性。正子さんはそれでもどうにか友人のことを守ろうとしますが……。 友だちを疑いながら過ごすなんて…たしかにつらい どうしても友人と直接話がしたいと要求する女性に、困惑する正子さん。 女性からの追及に必死に食い下がろうとする正子さんですが、切実な女性の懇願についに抵抗を断念。友人が自分とルームシェアしていること、もうすぐここに帰ってくることを白状したのでした。 とうとう友人の居場所を明かしてしまった正子さん。悩みに悩んだ末に、友だちを疑いながら生活するより真実を明らかにすることを選択しました。 女性の「友だちを疑いながら過ごすなんて……つらいと思う」という言葉がとても胸に響いたのではないでしょうか。自分の疑いを晴らすだけならすぐに友人のことをしゃべってしまえばよかったものの、ギリギリまで何とかできないかと行動した正子さん。友人も正子さんのこの行動に応え、しっかりと真実を明かしてくれることを願いたいですね。>>次の話著者:マンガ家・イラストレーター エェコ
2023年12月12日自分とそっくりな妹(奈津さん・仮名・34歳)から恋愛相談を受けるふりをして、彼女の思いの人を横取りしていた真里さん(仮名・35歳)。十年ほど前、合コンで出会った男性(航さん・仮名・35歳)との間に子ども(愛理さん・仮名・10歳)を授かり結婚へ。これを機に恋愛も卒業することを決意。しかし、出産後に義母の問題行動で悩みを抱えるようになり、妹の勧めでカウンセリングを受けることに。そのカウンセラー(健一さん・仮名・37歳)と十年間不倫関係を続けるも、あっさり捨てられてしまいます。真里さんは彼に突然別れを告げられても、長年不倫関係にあったので、そう簡単にこの現実を受け入れられなかったそう。でも、不倫が誰にもバレていなかったこともあり、とりあえず元の生活に戻ることにしたのだとか。十年の不倫があっけなく終わって…素知らぬ顔で元の生活に戻るも…「そんなある日、妹の奈津から部屋に呼び出されました。ドアを開けるとなんとそこには何から何まで私にそっくりな妹の姿が…。『私の真似をするなんてどういうつもり!』と思わず大声をあげると、『お姉ちゃんになりすまして、すべてを解決したのよ』と奈津がニヤリと笑ったのです。よくよく話を聞くと、娘から『ママが知らない男の人と浮気している』と相談を受けたのが事の始まりのよう。娘の手には彼からのラブレターがいくつも握られており、それで妹は自分が紹介したカウンセラーと私が長く不倫関係にあると悟ったのだとか。自分がカウンセリングを勧めた手前、奈津も責任を感じたと語りました」妹の話にじっと耳を傾ける真里さん。この後、健一さんとの不倫関係が破綻した衝撃の事実を知ることになります。「妹は私になりすましてカウンセリングを受けに行き『スマホの番号が変わった』と健一さんに伝え、自分に電話がかかってくるように仕向けたのだとか。だから、私がいくらかけても彼に電話がつながらなかったわけです。奈津は電話で健一さんを呼び出してはデートを重ねて…二人はお互い独身なので堂々と外出できたのでしょう。十年間も不倫していたのに、彼は私でなく奈津と一緒にいることにまったく気づかなかったそう。私は健一さんに深く愛されていると思っていただけに、この事実にかなりショックを受けました」しかし、傷心の真里さんにさらなる悲劇が襲いかかります。不倫の事実を知っていた妹…その時彼女から聞かされた衝撃の言葉とは…?「健一さんと奈津はすっかり意気投合していたようです。妹から『実は姉になりすましてあなたに近づいたの』と打ち明けられても、『君のほうが魅力的だよ』と彼はすんなり事実を受け入れたと言うじゃないですか。奈津は『十年も不倫していた相手の区別もつかないなんて、彼もばかだよね』『お姉ちゃんと別れるよう健一さんを説得して…二人の関係が終わったところで、私は彼をさっさと捨ててやったわ』と言い放ったのです。さらに『今まで私の好きな人を横取りしていたでしょ…気づかないとでも思っていたの?今回のこともお姉ちゃんへの仕返しのひとつだから』と詰め寄って来て。妹のあまりの迫力に、私は頭が真っ白になってしまいました」妹は真里さんの夫である航さんにも不倫を暴露していたのだとか。その日、真里さんは自宅に帰るも「もう一緒にはいられない」と夫に家を追い出されたと言います。「話し合いの末、夫に慰謝料を払って娘も手放す形で離婚することになりました。住む場所がないので、ただホテルを転々とする日々。このご時世、簡単に仕事も見つからず、とうとう貯金も底をついてしまって…仕方なく実家を頼ることに。しかし『不倫した娘を家にあげることはできない』と両親につっぱねられて…『今、奈津が愛理の母親代わりになって航さんと三人で家族として暮らしている』と衝撃の事実を聞かされたのです。完全に私の居場所を奪った妹…これが彼女からのさらなる『仕返し』なのでしょう。すべてを失ったけれど、これも自業自得…。背負って生きていくしかありません」十年間も不倫をして家族を裏切り続けた真里さん。妹からの復讐で何もかもなくしても、不倫の制裁が下ったのだと思い全部受け入れるしかないでしょう。それ以上に大切な人を傷つけたことを深く反省してもらいたいところです。©kei907/Adobe文・菜花明芽
2023年12月10日友人の紹介で知り合った男性と結婚した那奈さん(仮名・31歳)。その1年後、大学時代に同じサークルだった親友の結婚式に参加した際、当時付き合っていた桐谷さん(仮名)と再会したそうです。久しぶりに会った桐谷さんに惹かれ、懐かしさも相まって不倫関係となってしまったそう。その後、いったいどんな展開を迎えたのか、話を伺いました。夫から疑われ始める「親友の結婚式の日に桐谷くんと関係を持ったあと、定期的に会うようになりました。付き合っていた大学時代を思い出し、当時の感覚に浸っていましたね。頻繁に連絡を取っていたこともあり、夫から、“最近よく出かけてるよな”と指摘を受けました。どこに行っているのかを聞かれたので、“結婚式で再会したサークル仲間たちと定期的に集まっている”と答えたんです。実際、桐谷くんとの関係はそこからなので、嘘をついているわけではないと思い、さほど罪悪感も湧きませんでした」親友に嘘が知られて…「そんなある日、親友から連絡があり、結婚式後に初めて二人で会いました。そこで、“私に何か噓をついてない?”と問われました。彼女と私の夫は、何度か顔を合わせたことがあります。そういった経緯から、“結婚おめでとう”と連絡を受けたそうなんです。そして、“最近サークル仲間で集まってるみたいだね”と言われたそう。しかし彼女には身に覚えがなく、同じサークル仲間にそれとなく尋ねてみたところ、“そんなことはしてない”と言われ、彼女のなかでピンときたようでした」親友との絶縁「親友はズバリ、“桐谷くんと会ってるんでしょう?”と聞いてきました。黙っていて申し訳なくなり、正直に不倫を告白しました。彼女なら、私の気持ちもわかってもらえるのではないかと思いましたが、ダメでした。だいぶ腹を立てている様子で、“私の結婚式をそんなことに利用したんだ”と憤慨。さらに“私の結婚式を汚さないで”と…。私と桐谷くんがかつて付き合っていたことを知っているわけですから、私もついカッとなってしまい、“だったら同じテーブルになんてしないでよ”と反論。すると彼女も、“10年近く経ってるのに、私のせいなの!?”と言ってきて、口論が続きました。結局、“距離を置きたい”と言われ、しばらく会わないようにしようとなり、事実上の絶縁状態となりました」親友のリークによりすべてが発覚「数日後の夜、“話がある”と夫が私を呼び寄せました。“最近出かけてるのはサークルの集まりじゃないんだろう?”と尋ねてきたんです。“元カレと会ってるんだろう”と。“誰に聞いたの?”と尋ねても、夫は答えてはくれませんでした。でも、リーク先が親友であるのは明らか。夫としばらく話し合ったのち、“離婚したい”との申し出を受けました。このことを桐谷くんにも連絡すると、ずいぶんと狼狽えていましたね。“妻にバレたらどうしよう”と自分のことを心配している様子。そのうち、連絡しても返信がなくなってきました。幸い、夫から桐谷くんへの追及はありませんでした。私との離婚により、この一件は終結。ただ、犠牲にしたものはとても大きかったです。私は夫だけでなく、親友に恋人、いろいろなものを失ってしまいました」“親友の結婚式で元カレと再会し不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。不倫により人間関係が崩壊してしまっただけでなく、過去の思い出までも汚してしまったわけですね。何もかもを廃れさせていく不倫は、本当に恐ろしいものなのです。©buritora/Adobe Stock ©健二 中村/Adobe Stock文・塚田牧夫
2023年12月10日今までの成功体験から「私は男性をすぐに虜にできる」と、自分に強い自信を持っている女性は少なからずいるのではないでしょうか。今回は、出産とほぼ同時に不倫を始め、その男性と十年間関係を持ち続けた35歳女性のエピソードをご紹介します。妹の好きな人を横取りして自尊心を満たす日々…妊娠を機に他の男性と結婚するも…真里さん(仮名・35歳)はすでに結婚しているにもかかわらず、とある独身男性(健一さん・仮名・37歳)と十年も不倫関係にあると言います。なぜ、真里さんは先の見えない恋愛に足を踏み入れてしまったのでしょうか。「私には、見た目が似ている妹(奈津さん・仮名・34歳)がいます。私は華やかで男性にモテるタイプなのですが、それに比べて妹は地味で化粧っ気もなく今まで彼氏すらできたことがありません。それは、妹から恋愛相談を受けるふりをして、気づかれないよう彼女の好きな人を誘惑し、私が横取りしていたからなんですけど…。優秀な妹はいつも両親からの期待を一身に背負っていて…それが内心面白くなかった私は、彼女が思いを寄せる相手を奪うことで優越感に浸っていたというわけです。ちょうど十年くらい前に、当時合コンで知り合った男性(航さん・仮名・35歳)との間に子ども(愛理さん・仮名・10歳)を授かって、そのままゴールイン。男性と遊ぶのをやめて、今後は真面目に結婚生活を送ることにしました」恋愛経験豊富な真里さん。結婚し家族と真剣に向き合うと語っていただけに、この後不倫に走るとは思えないのですが…。「私が出産するとすぐに問題が起きました。義母が娘に会いに毎日家を訪れるようになって…それが負担となり徐々に体調を崩すように。すると妹の奈津が『このままじゃお姉ちゃんが倒れちゃう』と心配して、カウンセリングを受けるよう勧めてくれたのです。評判のいいカウンセラーを妹に調べてもらい、そこへ悩みを相談しに行くようになって。そのうち昔の恋愛の記憶がよみがえり、親身になってくれた先生の健一さんといとも簡単に不倫関係になりました」真里さんは妊娠を機に結婚を決意したので、最初からそれほど夫に愛情はなかったと言います。しかし、出産してすぐというタイミングで不倫に溺れてしまい罪悪感を抱くことはなかったのでしょうか。「どうせ不倫がバレることはないと高をくくっていたので、罪悪感に駆られることはありませんでした。カウンセリングの予約を取って、その時間不倫相手と密会を繰り返す日々。スマホに足跡が残らないようメールやLINEは一切使わず…その代わり、帰り際にお互いラブレターを渡し合うことで愛を育んでいったのです。もちろん寂しい時は、夫や子どものいない昼間の時間帯に健一さんに電話することも…。こんな風に気がつくと十年も彼と不倫関係を続けていました」しかし、ここに来て順調だった健一さんとの不倫に陰りが見え始めます。急に不倫相手と音信不通に…再会後に彼が放った信じられない言葉とは…?「少し前から健一さんの様子がおかしいと思っていました。電話をかけてもつながらず、ネットでカウンセリングの予約を取っても『急な用事が入った』とキャンセルされるばかり。どうにか会う約束を取りつけ、何があったのかと問い詰めると『君より素敵な人が見つかったんだ…俺のことはもう諦めてくれ』と彼が冷たく言い放ったのです。突然の別れにぼう然自失…『私より魅力的な女性って誰よ!』とメラメラ嫉妬心が沸いたものの、結局彼の言葉を受け入れるしかありませんでした」長きにわたって不倫関係にあった健一さんに、突然別れを告げられた真里さん。「不倫していても隠し通せればいい」という気持ちから夫と子どもを裏切り続けたのだから、納得のいかない結果を迎えても文句が言える立場ではありませんね。©Kanazawa photo base/Adobe文・菜花明芽
2023年12月10日かつての友人と再会すれば、懐かしさに喜びが溢れますよね。そこから再び交流が始まることも珍しくないでしょう。那奈さん(仮名・31歳)もある場所での再会をきっかけに、不倫を始めてしまったと言います。当時、いったいどんな状況だったのか、詳しく話を伺いました。友人の紹介で出会い、結婚「もう2年半ほど前、私は29歳のときに結婚をしました。相手は、友人の紹介で知り合った男性。のちに夫となるその男性は、私の4歳上です。見た目はタイプではありませんでしたが、公務員で誠実さもあり、悪くないという印象から交際を始めました。夫は、次に付き合った人と結婚しようと決めていたらしく、自然とその方向に話が進んでいきましたね。当時はまだコロナの影響もあり、親族だけのささやかな結婚式をあげました」かつての恋人との再会「私が結婚して1年後、ひとりの友人から連絡が来て、結婚の報告を受けました。その友人は、かつて同じ大学の同じスポーツサークルに所属していて、親友とも呼べる間柄。卒業後も定期的な交流があり、私の夫を交えて食事をしたこともありました。その親友の結婚式に参加すると、披露宴会場にはかつての懐かしい顔ぶれが揃っていました。サークル仲間で2つのテーブルが用意されていたのですが、私のついたテーブルに、当時付き合っていた桐谷くん(仮名)がいました。何か問題があって別れたというわけではなかったので、昔のまま、すんなり親しく会話をすることができました。歳を重ねた桐谷くんは、まさにタイプの男性になっていましたが……彼の左手の薬指には、指輪がありました」過去の映像に妄想が膨らむ「披露宴が進むと、新郎新婦の過去を振り返る映像がスクリーンに映し出されました。そこで、親友の大学時代のサークルの映像が流れたんです。私たちのテーブルは、“うわぁ懐かしい”と、それぞれに当時を思い出している様子。みんな口には出しませんでしたが、あのころに戻りたいな…と考えていたんじゃないかと思います。私の記憶に、桐谷くんと付き合っていた場面がよみがえりました。あのまま付き合い続けていたらどうなっていたんだろう…結婚とかもあったのかな…と、いろいろ妄想を膨らませてしまったんです」2次会後に二人きりで飲み直し…「式が終わったあと、サークル仲間10人ほどで、近くにあった居酒屋に入り2次会をしました。その途中で、私はトイレに行ったんです。すると出てきたところで、桐谷くんが立っていたんです。どうやら私のことを待ち伏せしていたようでした。“このあと時間ある?”と聞かれ、“よかったら二人で飲み直さない?”と言われました。そして2次会終了後。いったん解散したあと、私は帰るふりをしながら遠回りをして、桐谷くんと合流。そして、近くのバーに入りました。二人で話をしているうちに、大学時代に戻ったような感覚になっていきましたね。そこで、式の様子を振り返りつつ、桐谷くんが言いました。“もし那奈と結婚してたら…って考えちゃった”と。私は、同じことを考えていたんだと嬉しくなり、彼のことをとても愛しく感じてしまって…。“別れたことを後悔している”とも言われ、そこからはもう、恋人同士のような雰囲気に。お互いに既婚者でありながら、ホテルに行き、関係を持ってしまいました」“親友の結婚式で元カレと再会し不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。結婚式での再会が二人の関係をつないだんですね。それだけ聞くと、いい話のようでもありますが、お互いに既婚者。単なる不貞行為でしかないのです。©buritora/Adobe Stock ©Farknot Architect/Adobe Stock文・塚田牧夫
2023年12月10日アパレルショップで働く20代の夏美さん(仮名)は、いずれ本社で広報の仕事を手掛けることを目標に、仕事を頑張っていたそう。そんななか、仕事の相談に乗ってくれた既婚者の店長と不倫関係に堕ちてしまいます。仕事も恋愛も、万事が順調に見えていましたが、あるとき本社から呼び出されて…。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、不倫によって人生を大きく踏み外した20代女性のエピソードをお届けします。本社での面談で予想もしなかった展開に…夏美さんが本社からの呼び出しに応じて人事と面談をすると、良い評価を受け、昇進もチラつかされたそうです。内心喜びながら部屋を出ようとすると、担当者から「帰る前に寄ってほしいところがある」と言われます。人事担当者いわく、広報の山口さん(仮名)が夏美さんに用があるとのこと。夏美さんは山口さんとの面識はなかったものの「昇進後は広報に引き抜かれるのかもしれない!」と期待に胸を膨らませながら、山口さんのもとへ向かいました。「私の期待は大きく外れ、広報の山口さんに会ってすぐに、店長との不倫を指摘されました。なんと山口さんは店長の妻だったんです…。仕事は旧姓のまま続けているとのことで、“山口”という姓を聞いてもまさか店長の妻だとは思っていなかった私は、顔から血の気がひきました。さらに、店長は過去にも不倫をしていたそう。不倫が原因で前職を辞めた店長は、妻の口利きで今の会社に転職してきたことまでわかったんです」山口さんは夏美さんと話しているあいだずっと、取り乱す様子もなく淡々と事実だけを口にしていたとのこと。その場で夏美さんは、安易に不倫をした自分を深く恥じたと言います。仕事の夢も失い、抜け殻のような生活に転落「広報は、私にとってずっと憧れだった部署です。そこにいる社員の夫と安易に不倫をしてしまったとわかり、もう広報への異動の道も絶たれてしまったと確信しました。目の前にいた山口さんは感情を表に出しませんでしたが、内心ではとても怒っていたと思いますし、不快だったはずです。自分が安易なことをしたせいで、入社当時からの夢までも失い、後悔してもしきれませんでした…」その後、山口さんから夏美さんへの慰謝料等の要求は何一つなかったとのこと。しかし自業自得とはいえ長年の夢を絶たれたことを悟った夏美さんは、それからしばらくして退職を決め、店長とも縁を切ったと言います。今は別のアパレルで働いているものの、以前ほどの情熱は失われてしまったうえに、誰かと新たに恋愛するイメージもわかずに、淡々とした日々を過ごしていると悲しそうに話していました。「仕事も恋愛も絶好調!って浮かれていた当時の自分が、本当に恥ずかしいし情けないです。不倫は普通の恋愛ではないし、絶好調に見えても、転落の始まりなんだと思います。もう二度と不倫なんてしないし、失ってしまった信用やキャリアを取り戻すために、これからまたどこかでがんばらなくてはいけないけれど…。私は退職をしたあとずっと抜け殻みたいになってしまっていて、なかなか気力が戻ってきません」不倫をしてハッピーエンドになることは、まずないでしょう。そのときは順調に見える関係であっても、のちに必ず人生への悪影響を及ぼすはず。どんな理由があったにしても、安易な気持ちで不倫に足を踏み入れるべきではありません。©kei907/Adobe Stock ©taka/Adobe Stock文・並木まき
2023年12月06日ひょんなことから職場で不倫をはじめてしまい、人生を激動させる事態になることもあるようです。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、身近な仕事関係者との不倫に堕ちた20代女性の転落劇をご紹介します。新しい店長がやってきて夏美さん(仮名)は、20代のアパレル店員。仕事はきついけれど、大好きなファッションに携わることができて、やりがいを感じていたそう。いつか本社で広報として働くのが目標で、「この先も一人で生きていけるように」と、人一倍仕事を頑張っていたそうです。しかし、そんな夏美さんの人生を一変させる出来事が…。「ある日、定例の人事異動があって、私の店舗に新しい男性の店長が配属されました。顔立ちやスタイルもタイプだったのですが、既婚者だと知ったので、その時点では恋愛対象からは外していました。でも、とにかく服のセンスがよく好印象で…。そのうえ仕事もデキて人望も厚いタイプだったために、その店長に変わってからは店舗全体が団結できるようになり、私の仕事へのやりがいも以前以上に増していました」仕事の悩みを打ち明けるうちに不倫関係へところが、しばらくすると自身の個人売り上げがあがらなくなってきてしまったことに悩み始めたという夏美さん。どうしたものかと自分なりに試行錯誤をしても成績は上がらず、ついに店長に相談するようになったとのこと。「相談は、みんなに聞かれたくない内容も多かったので、仕事が終わってから店長と頻繁に食事へ行くようになりました。そのうちに、店長と私はお酒も飲む仲になって、自然と不倫関係へ発展してしまったのです…。でも、店長と付き合うようになってからは仕事のアドバイスもたくさんもらえるようになって、私の売り上げも順調に回復。当時は恋愛も仕事も絶好調だと浮かれていて、毎日が楽しかったですね」不倫を始めたばかりの頃は、不安感よりも恋愛感情による高揚感が強い人も多いようです。しかし人の道から外れたことをしてしまえば、その後に転落劇が待っていても不思議ではありません。順調に思えるような不倫でも、決して万事が順調ということはないのです。©kapinon/Adobe Stock ©polkadot/Adobe Stock文・並木まき
2023年12月06日不倫にハマってしまう女性は、冷静さを失ってしまい、周囲が見えていないことが多いです。親しい友人を不快にさせたり、迷惑をかけていることにも気づかず、いつのまにか周りから距離を置かれてしまうことも…。今回は、「不倫中の女友達からされた最低の行動」を女性陣に聞いてきました。不倫のアリバイに使われた「私の女友達が、年下の男性とダブル不倫していました。私は不倫の話を聞くのが苦手なので、彼女とも一定の距離を保っていたんです。ところが不倫相手と温泉旅行に行った際に、私の名前を出して『千恵と旅行に行ってくる』と、夫に嘘をついていたことが発覚。不倫のアリバイに勝手に人の名前を使うなんて、本当に最低ですよね。それ以来、完全に縁を切りました」(千恵/33歳)不倫のアリバイのために友人を利用するのは、絶対にしてはいけない行為です。不倫をしているとただでさえ周囲から嫌悪感を抱かれ、距離を置かれてしまうことはよくあること。それに加えて、友人を利用したりトラブルに巻き込んでしまうと、一生縁を切られてしまう可能性もあります。相談されたから本音を伝えただけなのに…「不倫をしている友人からいつも話を聞かされていました。かなり悩んでいるようでしたが、私はあえて賛成とも反対とも言わずに、できるだけフラットな姿勢で話を聞き続けていたんです。でもある時泣きながら電話がかかってきて、彼女が『辛くてもう耐えられない』と言うので、さすがに心配になりました。それで彼女の幸せを思って、『そんな男すぐに別れるべきだよ。でないと一生幸せになれないよ』とハッキリ本音を伝えたんです。すると友人が急にキレ始めて、『マリは本気で人を愛したことがないから、私の気持ちはわからないと思う!』と、なぜか私が否定され…。もう二度と相談に乗らないし、話を聞いてあげるのもやめようと心に誓いました」(マリ/32歳)不倫にハマってしまう女性は、頑固なタイプが多いのも特徴。周囲からどんなに心配されたり反対されたりしても、聞く耳を持とうとしません。最悪なのが、自分から相談を持ちかけておいて、不倫を反対された途端、悪態をついたり意固地になってしまうこと。不倫にのめり込んだ結果、友情を失ってしまうケースは珍しくありません。不倫中の友人からマウントを取られた「幼馴染が既婚者と付き合っていたのですが、不倫相手の彼からこんなプレゼントをもらったとか、どこの高級店に連れていってもらったとか、自慢話ばかり。他に話せる友人がいないみたいで、唯一不倫の事実を知っている私に、何もかも話してくるんです。自分がどれくらい愛されているかをさんざんのろけた上で、私に『咲希も早く彼氏作ったほうがいいよ~』とマウントを取ってきたんです。不倫なのに何を言っているんだろう…とモヤモヤせずにはいられませんでした」(咲希/29歳)不倫相手との自慢話や惚気話を聞かされるのは、大抵の人が不快だと感じるはず。また、不倫は普通の恋愛と違って、誰にでも打ち明けられるわけではないのもネック。話す相手を選ばないといけないような恋愛は、やはりやめておきたいですね。「不倫中の女友達からされた最低の行動」を紹介しました。不倫に夢中になるあまり、友人に迷惑をかけて愛想を尽かされてしまう…なんてことは、絶対に避けたいですよね。不倫というのは、大切な存在を疎かにしてしまうほど周りが見えなくなってしまうので、やはり恐ろしいです。©New Africa/Adobe文・小泉幸
2023年12月03日不倫の末に略奪婚をした優子さん(仮名)。結婚当初は幸せだったものの、1年目の時点で早々に夫が家庭への興味をなくしているのではないかと感じ始めました。さらにある日、夫のスマホに届いたメッセージから、夫が別の女性と親密なやりとりをしていることを知ってしまいます。「略奪婚は幸せになれない」と身をもって体験したという女性のエピソードを、女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。夫の様子がおかしくなり、夫婦関係も悪化夫のスマホを偶然に見てしまい、親密な女性の存在を知った優子さん。離婚問題に発展させないために、夫の不倫は不問にすると決めたとのこと。しかし優子さんが不倫に気づいたことを知らない夫は、それからどんどん行動が大胆になり、帰宅時間が遅くなったり外泊が増えたりしていったそうです。「さすがに、夫に何も言わずに黙っているのは不自然かなと思うくらい、夫は家に寄りつかなくなりました。結婚2年目に入ったばかりでしたが、すでに私たち夫婦はレスにもなっていて…。不倫をしていた頃はラブラブだったのに、結婚をした途端に冷めきった関係になってしまったのです。しかし当時の私はどうしても離婚だけは避けたかったので、じっと我慢をして夫に文句を言うことはありませんでした」夫から離婚の申し出が…夫の行動に我慢を重ねていた優子さんでしたが、夫から唐突に「離婚してほしい」と申し出があり、優子さんは飛び上がるほど驚いたそうです。「不倫をしていると知っていても不問にしてきてあげたのに、いきなり『離婚したい』だなんて、どこまで身勝手な人なんだと思いましたよ。どうせその女性と一緒になりたいから別れてくれみたいな話をしてくるんだろうなと思ったので、私は何があっても夫を手放すまい!と覚悟を決めました」ところが夫の口からは、優子さんが想像もしなかった事実が飛び出してきたとのこと…。夫の不倫相手は予想外の人物「夫から、『前妻とよりを戻すから、君とは夫婦関係は続けられない』と言われたんです…。離婚をするとき、私の存在は隠していたのですが、前妻は不信感を抱いていたよう。そして離婚後に、夫のことを調査していたみたいです。そして前妻は、夫が離婚から半年で私と結婚していたことを知ったそう。それで当時、不倫をしていたから離婚を急いでいたのだと気付いたらしくて…。前妻から『このまま今の妻と結婚生活を続けるなら、慰謝料と新生活の資金を支払ってほしい。お金を払わないなら離婚をして私と復縁してもらいたい』と二択で条件を突きつけられ、夫は前妻との復縁を選んだとのことでした」あまりにも唐突で衝撃的な展開に、最初は頭がついていなかったと話す優子さん。しかし夫の決意は強く、その場で記入済みの離婚届を渡され、その日のうちに夫は家を出ていってしまったそうです。「それから1か月ほど話し合いを試みましたが、まったくダメでした。家を出ていってすぐに、夫は前妻と暮らし始めたらしいです。ゴネて離婚届を出さないこともできたのかもしれないけれど、そもそも自分が略奪した立場という負い目もあったので、最終的に私は彼の要求をすべて承諾することにしました。離婚をして、財産分与も一切なし。その代わりに私からは前妻へ慰謝料を支払わなくていいという内容でした。別れたあともずっと、あの結婚生活はなんだったんだろう…という虚しさが残っています。略奪をして幸せになれると思い込んでいた自分の愚かさに呆れます」略奪婚を画策し、計画通りにうまくいったように見えていても、どんでん返しが待っていたようです。不倫をすれば、相応の因果応報な結果が待ち受けているもの。略奪はもとより、そもそも不倫に足を踏み入れるべきではありません。©Pormezz/Adobe Stock ©yamasan/Adobe Stock文・並木まき
2023年11月29日「略奪婚をしても幸せになれない」は真実かもしれません。2年間の不倫を経て略奪婚をしたものの、結婚後すぐに起こったアクシデントによって人生が大きく狂った女性のエピソードを、女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。略奪婚からわずか1年で日常に異変優子さん(仮名)は、仕事で知り合った年上の既婚者男性・山本さん(仮名)と、2年間の不倫の末に結婚しました。周囲に「略奪婚」だと思われたくなかったため、結婚が決まったと同時に優子さんは職場を変え、生活拠点もこれまでの場所とは距離のあるところへ移住したそうです。「まさか自分が彼を妻から略奪できるとは思っていなかったのですが、想像していたよりも彼の離婚がスムーズに進み、離婚が成立した半年後に籍を入れました。略奪婚のレッテルを貼られるのは嫌だったので、私も夫もそのタイミングで転職し、お互いがそれまで暮らしていたエリアから20kmほど離れた郊外に新居を構えました」結婚をして最初の半年間は、ラブラブな蜜月が続いたとのこと。しかし結婚1年目の終わりを迎える頃から、優子さんは夫の様子に違和感を覚える頻度が増えたそうです。「結婚1年目って、まだまだいろんなことを夫婦で擦り合わせないといけないし、家のことや家庭運営についても決めなくてはならないことがポツポツと出てくる時期ですよね。それなのに、夫は結婚1年目の終わりを迎える前から、新婚当初とは明らかにテンションに違っていて、すべて私任せで家庭に興味がなくなってしまったようなんです。彼は離婚してすぐに私と結婚したので、しばらくはそういう家庭的なことには関わりたくない気分なのかなと思い、当時の私は夫をそっとしておいたのですが…」夫のスマホに女性からのメッセージを発見家庭に協力的ではない夫にじわじわと不満を持ち続けていたある日、深夜に夫のスマホが鳴ったので優子さんがなにげなく見てみると、画面には女性と思われる人物からのメッセージが表示されたとのこと。自分と不倫から結婚をしたばかりなのに、もう別の女性と親密なやり取りをしていることに、優子さんは驚きとともに大きなショックを受けたと話します。「そのメッセージは、夫とけっこう親密な関係であることが一目でわかる文面と内容でした。それで、夫は不倫をしているんだろうなってピンときたんです。結婚1年目でもう不倫をするなんて信じられないという気持ちもありましたが、せっかく結婚したばかりなのに、これで私が騒いで離婚になっても困るので、そのときは不問にすることにしました」不安はあったものの、優子さんは結婚生活を維持することを優先。穏便に済ませることに決めて、夫の不倫には目をつむったそうです。一度不倫をした経験がある人が、たとえ環境や状況が変わったとしても不貞行為を繰り返すことも珍しくありません。不倫から略奪婚へと進んだところで、将来的に幸せになれる可能性は極めて低いのが現実でしょう。©naka/Adobe Stock ©one/Adobe Stock文・並木まき
2023年11月29日既婚者の仕事相手と安易に不倫を始めた結果、略奪婚を考えるほどに彼へ本気になってしまったという奈々さん(30代・仮名)。しかし彼が自分との将来に本気ではないと悟り、ついに復讐を企てます。しかし計画どおりに物事が進まずに、奈々さんはとんでもない結末へと追い込まれることに…。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、不倫をきっかけに人生が転落したバリキャリ女性のエピソードをお届けします。不倫相手の妻を呼び出して復讐をするはずが…奈々さん(仮名)の復讐計画は、不倫相手の飯塚さんとのプロジェクトが終わる日に、飯塚さんとの不倫を彼の妻に暴露して、結婚生活を台無しにしてやろうというものだったそう。当然、奈々さんにもリスクが伴う方法だったものの、飯塚さんを許せない気持ちのほうが強く、冷静な判断力を失っていたと話します。「この方法だと、自分の不倫がバレて慰謝料を取られるリスクはありましたが、そのときには貯金にゆとりがあったので、捨て身の覚悟で飯塚さんを道連れにしようとしたんです。プロジェクトは順調に進み、飯塚さんとの仕事がついに最終日を迎えた日に、私は計画を実行しました。その日に備えて匿名で飯塚さんの自宅に手紙を送って、『あなたの夫の不倫相手について教えたいことがある』と書き、会社に来るように伝えておいたのです」そして計画通りに、飯塚さんの妻は会社にアポなしでやってきたとのこと。ところが、飯塚さんは先手を打っていて、妻に不倫を自白したあとだったのだとか…。奈々さんの計画は脆くも崩れただけでなく、飯塚さんは「俺が自分から誘ったわけではなく、相手(奈々さん)にたぶらかされた」と妻に伝えていたそう。そのため、奈々さんの会社に来た飯塚さんの妻は、奈々さんの話を聞く余地もなく、いきなりその場で奈々さんを罵り始めたそうです。慰謝料を払いキャリアも台無しに「飯塚さんの妻は、私に慰謝料を請求するために会社に乗り込んできただけでした。その場で大声で不倫について罵られ、会社中に私が不倫をしていたことが知れ渡ってしまったんです。復讐を企てたつもりが、逆に飯塚さんにはめられて…。やり返す余裕もなく、追い込まれる立場になってしまいました」その後、慰謝料の支払いは貯金でまかなえたものの、奈々さんは周囲の目が気になって会社に残ることができずに、転職を余儀なくされました。狭い業界なので今後噂が広がる可能性もあると思い、同業の会社には転職しづらく、全く関係のない業界に転職したそうです。これまでのキャリアを不倫のせいで棒に振ることになってしまい、深く悔いている奈々さん。これからどうやって人生を立て直せばいいのか、途方に暮れ続けていると話していました。不倫によって傷ついた女性が、相手の男性に復讐をしたくなることもあるはずです。しかし計画を企てたところで、思い通りに復讐が進まないケースがほとんどでしょう。不倫をしていた落ち度がある以上は、周囲が味方をしてくれる可能性も極めて低く、不倫は百害あって一利なしと言っても過言ではありません。©TMphoto/Adobe Stock ©naka/Adobe Stock文・並木まき
2023年11月26日バリキャリとして自分に自信をもっている女性でも、魔がさしたように不倫に足を踏み入れることがあるようです。不倫からの略奪婚を計画した30代女性の不毛なエピソードを、女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。仕事の関係者と出来心で関係を持ち…新卒からずっと同じ会社で働き、キャリアを積み上げてきたという30代の奈々さん(仮名)。同期と比較して仕事ができて、周囲からの信頼も厚いと自負していたそうです。仕事に集中したい思いも強く、数年前に恋人と別れてから、恋愛はずっとご無沙汰だったとか…。「あるとき、外部のコンサルタントである飯塚さん(仮名)と一緒に、同じプロジェクトで仕事をすることになりました。飯塚さんとは、打ち合わせを重ねるうちに二人だけで食事を行く仲になったんです。飯塚さんは、会話のテンポや物事の進め方が私と似ていて、一緒にいるととても楽しい男性でした。そしてある日ホテルに誘われて…。彼のことを気になり始めていましたし、断るのも野暮だなと思い、軽い気持ちで関係を持ってしまいました」相手が既婚者だと後から知って引き返せなかった奈々さんは飯塚さんと関係を持ったあとで、本人から既婚者であることを告げられたそう。不倫したくはなかったものの「妻とは別れるつもり」という飯塚さんの言葉を信じて、不倫関係を始めることにしてしまったと振り返ります。「一度関係を持ってからは、週1ペースで密会していましたね。やがて私は彼に本気になり、飯塚さんを妻から略奪できないかと、本気で考え始めてしまったのです。何かきっかけがないと彼も離婚をしにくいだろうと思ったので、どうにかして彼の子どもを妊娠できないか…と、真剣に考えるようになりました」奈々さんが「妊娠したい」と考え続けていたある日のこと。たまたま体調が悪い日に、わざと飯塚さんに「妊娠したかも」と嘘を伝えてみると、彼はいきなり真っ青になったのだとか。その表情を見た奈々さんは、飯塚さんが妻と別れることはないと悟り、怒りが湧いてきたと言います。「結局、彼は私との関係に本気ではなかったんだと思います。だけど当時の私は、周りが見えていなくて…。妊娠の嘘をついたとき、私との将来に対して彼は本気ではないとようやく悟ったので、“時間を無駄にされた!”“嘘つき男!”と急激に怒りを感じ始めました。彼のことをどうしても許せなくなって…。当時は、なんとかして復讐できないかずっと考えていました」自分に自信がある人ほど、不倫によって思い通りにならない状況に陥ると、略奪に向けて画策を始めてしまうのかもしれません。「私なら、不倫からでも幸せになれるはず」といった誤った決意が、ドロ沼へと導く場合もあるのでしょう。©kei907/Adobe Stock ©kapinon/Adobe Stock文・並木まき
2023年11月26日