話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今回は、日本が世界に誇るマンガ、アニメ、ゲーム、特撮、これら4分野を「MANGA」と総称した国内最大級の展覧会に行ってきました!■「MANGA都市TOKYOニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」国立新美術館 企画展示室1Eにて11月3日まで開催(※混雑緩和のため事前予約制)本展は多くの作品の舞台になってきた「東京」を、原画や映像、都市模型でたどっていきます。その数93タイトル、500点以上です。まず、会場に足を踏み入れると目に飛び込んでくるのが幅約17メートル、長さ約22メートル、1,000分の1スケールの東京都市模型です。模型の奥にあるスクリーンでは『シン・ゴジラ』などの映像作品が流れ、この模型を取り囲むようにして3テーマが展開されています。セクション1「破壊と復興の反復」では震災や空襲などから復興・繁栄を遂げてきた東京を『AKIRA』などの作品で紹介。セクション2「東京の日常」では東京の人々の生活を江戸時代から現代まで披露。江戸の遊郭を描いた『さくらん』や’80年代後半の『シティーハンター』、現代の国立新美術館が登場する『君の名は。』などから、当時の東京の景観を作家たちは緻密に描写してきたことがわかります。セクション3「キャラクターvs.都市」では、東京の街にフィクションのキャラクターを召喚。山手線を再現した空間に『ラブライブ!』のキャラクター広告があったりと撮影スポットになっています。多くの作家が表現してきた東京。災禍をくぐりぬけ、変貌を遂げてきた様子をぜひご堪能ください!「女性自身」2020年9月8日 掲載
2020年08月31日「アートアクアリウム美術館」が、2020年8月28日(金)、東京・日本橋にオープンします!常設の「アートアクアリウム美術館」誕生作家・総合プロデューサー木村英智が手掛ける「アートアクアリウム」は、金魚などが美しく舞い泳ぐ姿を展示する水族アートの展覧会。2020年で14年目を迎え、累計来場者数1,000万人を超える人気イベントです。文化庁開催の「日本博」で日本を代表する現代アートとして認定されおり、国内だけでなく海外からも注目を集めています。これまで夏の風物詩として期間限定開催されてきたが、今回は常設展となる「アートアクアリウム美術館」を2階建ての専用施設にオープン。従来の日本橋会場と比較すると約3倍の広さとなり、過去最大の大型展示となります。季節によって展示が変わる「生命の宿る美術館」コンセプトは「生命の宿る美術館」。年間を通して、美術館そのものが生きているかのような、四季折々の空間を演出。また、「五感で感じる」ことにこだわり、「命」「光」「音」「香」「味」の感覚を刺激する“訪れないと味わえない”空間をプロデュース。「アートアクアリウム美術館」の見どころ1.過去最大規模、30,000匹超の金魚を展示「アートアクアリウム美術館」には、「アートアクアリウム」史上最大の30,000匹を超える金魚が展示。縁日などで見かけるなじみ深い金魚から、普段なかなか目にすることができない貴重な金魚まで、様々な種類が一同に集結します。会場が大規模になり、金魚の数だけでなく展示できる作品数も増えたため、一度訪れたことがある人でも、新しく生まれ変わった「アートアクアリウム」の姿を楽しむことができます。2.四季で移り変わるダイナミックな演出「アートアクアリウム美術館」では、訪れるたびに体験が変化するようにと、四季折々で展示内容を変更。作品や空間に対する演出だけでなく、カフェエリアで提供する飲食にも趣向を凝らし、何度訪れても新しい発見が得られるような場を提案。3.五感をフル活用させる演出アートアクアリウムが当初から唱え続けている「五感で感じる」演出を、さらにバージョンアップ。日本の伝統文化と最先端のテクノロジーを駆使し、来場者の五感をフル活用させるような、これまでに無い体験を実現させます。注目の新作煌びやかな超大作「花魁道中」初登場となるのは、アートアクアリウムの代表作である“花魁”を組み合わせた超大作「花魁道中」。1エリアに、様々な光の演出を施した大小異なる大きさの“花魁”を設置することで、煌びやかな江戸の花街を象徴する、豪華絢爛な“花魁道中”を再現。花街の入口にあったとされる大門を蘇らせた新作「金魚大門」も設置。水柱が森のように立ち並ぶ「金魚の杜」等身大以上の水柱が森のように立ち並び、数多の金魚が舞い泳ぐ「金魚の杜」も新作。一歩足を踏み入れれば、水の中の世界と外の世界の境界線があいまいになり、浮遊感に包まれているかのような不思議な感覚を味わうことができます。宇宙の視点で鑑賞する“アースアクアリウム・ジャポニズム”水の惑星である地球を表現したアースアクアリウムは、これまでにない幻想的空間を楽しめる場に。錦鯉が可憐に舞い泳ぐ、宇宙から見た地球を日本の美の神秘で包み込まれます。人気作品も展示その他、三角柱のアクアリウム40個を合体させた大型作品「インフィニトリアム」や、地球をイメージした巨大球体水槽に錦鯉が乱舞する「アースアクアリウムジャポニズム」、水墨画の掛け軸の中を生きた金魚が舞い泳ぐ「床掛け金魚飾り」、”蓮”をモチーフとした荘厳なアクアリウム「ロータスリウム」といった人気作品を展示予定です。スポット情報スポット名:アートアクアリウム美術館(ART AQUARIUM MUSEUM)住所:東京都中央区日本橋本町1丁目3【チケット概要】■チケット料金(税込)一般入場券 2,300円 ※小学生以下無料VIP入場券(混雑時に並ばずに優先入場可能) 5,500円 ※小学生以下無料■オープン記念早割 優先入場券(税込)料金:早割入場券 2,000円、VIP入場券 3,500円、音声ガイド 500円購入方法:公式チケットサイトより申し込み公式チケットサイト:※2020年12月末まで有効※枚数限定のため、なくなり次第終了※小学生以下は要保護者同伴(大人1名につき小学生以下は2名まで無料入場可。3人目より通常料金が発生する。)※メンテナンスおよび特別イベントによる会場貸切により、不定期で休館する場合あり。詳細は公式サイトにて随時公開
2020年08月09日東京国立近代美術館工芸館が、金沢に移転オープン。 通称「国立工芸館」として、2020年10月25日(日)より一般公開を開始する。工芸専門の美術館が金沢へ東京国立近代美術館工芸館は、1977年に東京・北の丸公園に開館した、工芸を専門とする日本唯一の国立美術館だ。そのコレクションは、陶磁、ガラス、漆工、木工・竹工、染織、金工、人形、デザインなど多岐にわたり、全国各地・近現代のあらゆる工芸分野の秀作約3,800点を所蔵する。今回は、日本三大名園のひとつである兼六園を中心に、石川県立美術館、金沢21世紀美術館、鈴木大拙館などの文化施設が集まる「兼六園周辺文化の森」の中に、「国立工芸館」として移転オープン。コレクションのうち、約1,900点の作品も移転予定だ。季節ごとに展覧会を開催明治期に建てられた2つの旧陸軍の施設を移築・復元して活用した館内には、全3室の展示スペースを展開。 季節ごとに展示替えを行い、多彩なテーマを設けた展覧会を開催する。特別展「国立工芸館 石川移転開館記念展I 工の芸術─素材・わざ・風土(仮称)」移転オープンに合わせて、特別展「国立工芸館 石川移転開館記念展I 工の芸術─素材・わざ・風土(仮称)」を開催。国立工芸館の所蔵品から、「素材」「わざ」「風土」をキーワードにした展示を行う。日本の近代化が進むなかで各地方の工芸家がどのように「素材」「自然」と向き合ってきたか、 そして時代とともに「自然のイメージ」をどのように捉え直してきたかをたどることで、時代とともに変化する日本の「風土」を紹介する。屋外には陶芸家・金子潤の大型作品もまた屋外には、国立工芸館が新たに収蔵した、国際的に活躍する陶芸家・金子潤の作品《Untitled (13-09-04)》を展示。3mを超える大型の作品が、エントランスの中庭で来館者を迎える。さらに、東京の工芸館の庭に設置されていた金工作家・橋本真之の作品《果樹園─果実の中の木もれ陽、木もれ陽の中の果実》も、金沢に移転する。詳細国立工芸館(正式名称:東京国立近代美術館工芸館)一般公開開始日:2020年10月25日(日)住所:石川県金沢市出羽町3-2休館日:月曜日(休日の場合は翌平日)、年末年始、作品展示替えのための臨時休館開館時間:9:30~17:30 まで(入館は17:00まで)※展覧会会期などは変更となる場合あり■展覧会予定・特別展「国立工芸館 石川移転開館記念展I 工の芸術─素材・わざ・風土(仮称)」会期:2020年10月25日(日)〜2021年1月11日(月・祝)観覧料:一般 500円、大学生 300円・特別展「国立工芸館 石川移転開館記念展II うちにこんなのあったら展 気になるデザイン+工芸コレクション(仮称)」会期:2021年1月30日(土)〜4月15日(木)・特別展「国立工芸館 石川移転開館記念展III 近代工芸と茶の湯─四季のしつらい─(仮称)」会期:2021年4月29日(木)〜7月4日(日)
2020年08月07日美術館「ヨックモックミュージアム」が2020年10月25日(日)、東京・南青山にオープンします。ヨックモック・コレクションが楽しめる都市型美術館ヨックモック青山本店にほど近い南青山6丁目に誕生する「ヨックモックミュージアム」は、菓子ブランドのヨックモックがコレクションするアート作品などを展示したコンパクトな都市型美術館。館長を務める藤縄利康が精選し、ヨックモックグループが30年以上かけて500点以上収集してきたピカソのコレクションを、様々な企画展を通して紹介。世界有数のピカソのセラミックコレクション同館が所蔵するヨックモック・コレクションは、ピカソのセラミック(陶器)作品を数多く包括的に収集した世界有数のコレクションの一つ。お椀や水差し、食器、大皿など、ピカソが晩年に熟練の職人たちと協働して創り出した、数多くのセラミック作品が含まれています。■ピカソとセラミックとりわけ画家としての側面が広く知られるピカソだが、平面の絵画のみならず立体的な彫刻の分野にも関心を寄せており、1937年の大作《ゲルニカ》で世界的な芸術家としての地位を確立した後、セラミック制作に初めて本格的に着手。フランス南部の小さな村、ヴァローリスのマドゥラ工房で陶芸の魅力に出会ったピカソは、1947年から1973年に死去するまで、工房を運営するラミエ夫妻と緊密に協力しながら、数千点にものぼる作品を制作。初めて扱う素材に苦心したピカソだったが、工房の技術と自身の大胆な発想によって独自の作品群を生み出しています。「ヨックモックミュージアム」独自のラーニングプログラムまた、芸術の心理的、精神的な効用にも着目するアートセラピーを応用した参加型のアートセッションや、企画展示に合わせた学芸員の解説や、若手アーティスト、研究者、有識者とのトークセッションなどで最先端のアート情報に触れるレクチャーシリーズなど、アートにまつわる独自のラーニングプログラムも用意しています。カフェも併設美術館の1階には、ピカソがセラミック制作に取り組んだ町の名前に因んで名付けられた「カフェ ヴァローリス」がオープン。ヨックモックグループ内のハイエンドパティスリーブランド「アン グラン」の菓子や、アートを短時間で楽しめるクラフトキットにドリンクと焼菓子がセットになったアート体験型のセットメニューなどが楽しめます。施設情報「ヨックモックミュージアム」オープン予定日:2020年10月25日(日)開館時間:10:00〜17:00 毎週金曜日は20:00まで※入館は閉館の30分前まで。住所:東京都港区南青山6丁目15-1 ヨックモックミュージアムチケット代:一般:1,200円、大学生・高校生・中学生:800円、小学生以下:無料※価格は全て税込。※障がい者手帳の所持者本人と介護者1名は無料。※大学生・高校生・中学生料金の適用には、学生証等の提示が必要。休館日:月曜日・年末年始・展示替期間※ただし月曜日が祝日の場合、翌火曜日。館内構成:・2階/地下階 展示室・1階 カフェ・グッズショップ・ライブラリー【問い合わせ先】TEL:03-3486-8000
2020年07月29日1976年に東京・新宿に開館した「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」が、新たに「SOMPO美術館」として7月10日(金)にオープンした。SOMPO美術館()
2020年07月10日東京国立近代美術館の展覧会「ピーター・ドイグ展」が、2020年6月12日(金)より日時指定制で再開。会期は10月11日(日)まで延長されました。ピーター・ドイグ、日本初個展「ピーター・ドイグ展」は、イギリスの現代アーティスト、ピーター・ドイグの初期作から最新作まで、約70点の作品を紹介しながら、その制作手法に迫る展覧会。日本では初の個展です。ピーター・ドイグは、ロマンティックかつミステリアスな風景を描く画家として知られ、ロンドンのテート、パリ市立近代美術館、エジンバラのスコットランド国立美術館、ウィーンの分離派会館といった世界有数の美術館で個展を開催してきました。同世代、後続世代のアーティストに多大な影響を与えていることから、過去の巨匠になぞらえて、しばしば「画家の中の画家」と評されています。本展にも出品予定の代表作《のまれる》は、オークションにて、2015年当時の約30億円相当で落札されています。想像力や記憶を刺激する絵画ピーター・ドイグは、ゴッホやゴーギャンなどの近代画家の作品の構図やモチーフ、映画のワンシーン、写真、自らが暮らしたカナダやトリニダード・トバゴの風景、記憶といったさまざまな要素から作品を構築。多様なイメージから成るピーター・ドイグの作品は見る者の想像力や記憶を刺激し、いつかどこかで見たことがあるように感じられるのが特徴です。会場には、日本のニセコのスキー場を描いた《スキージャケット》や小津安二郎の映画『東京物語』を念頭に置いて描かれた《ラペイルーズの壁》、幅3メートルを超える大型作品などの、貴重な作品が集結。映画『13日の金曜日』のワンシーンから発想した「カヌー」モチーフの絵画も登場します。一連の作品からは、人々の想像力をかきたてる、豊かな世界観を体感することができます。映画上映会「スタジオフィルムクラブ」の直筆ポスターまた、ピーター・ドイグがトリニダード・トバゴ出身の友人のアーティスト、チェ・ラブレスと2003年から始めた映画の上映会「スタジオフィルムクラブ」も紹介。近隣住人に上映会を周知するために掲出された、ポスターのドローイングが展示されます。「スタジオフィルムクラブ」では、名画座やミニシアターから着想を得た、過去の名作映画などを上映。上映が終わると作品について話し合ったり、音楽ライブへと展開したりと、ある種の文化サロンのようなコミュニティが形成されていきます。【詳細】展覧会「ピーター・ドイグ展」会期:2020年2月26日(水)~10月11日(日)〈日時指定制〉※2020年2月29日(土)から臨時休館していたが、6月12日(金)より再開※当初は2020年2月26日(水)~6月14日(日)の会期を予定していたが、変更しての開催開館時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)※当面のあいだ、金曜・土曜の夜間開館は実施しない休館日:月曜日(8月10日(月)、9月21日(月)は開館)、8月11日(火)、9月23日(水)会場:東京国立近代美術館 1階 企画展ギャラリー住所:東京都千代田区北の丸公園3-1観覧料:一般 1,700円、大学生 1,100円、高校生 600円※価格はいずれも税込※中学生以下および障がい者手帳持参者とその付添者1名は無料※公式サイトより日時指定チケットを購入(6月10日(水)10:00から)※すでにチケットを購入している場合、あるいは観覧料無料対象の場合、開館時間中に原則いつでも入場可能だが、混雑状況に応じて待つ場合あり※チケットの払い戻しおよび来館に際しての注意事項は、公式サイトを確認のこと※本展の観覧料で入館当日に限り、「MOMATコレクション」(4F~2F、所蔵品ギャラリー)、およびコレクションによる小企画「北脇昇:一粒の種に宇宙を視る」(2F、ギャラリー4)も観覧可※予定は変更となる場合あり
2020年06月28日東京・立川に開業した新街区『GREEN SPRINGS(グリーン スプリングス)』内に、2Fに美術館『PLAY! MUSEUM』、3Fに室内遊び場『PLAY! PARK』を併設した複合文化施設『PLAY!』が6/10に誕生! 子どもから大人まで、世代を問わず魅了するたくさんの仕掛けに訪れたらワクワクが止まらない! 施設内にはカフェやショップも設け、子連れお出かけスポットの新名所として満喫できること間違いなし。複合文化施設『PLAY!』は、当初4月に開業予定だったものの、新型コロナウィルスのため開業延期し、6/10(水)に待望のオープン。2Fは美術館、カフェ、ショップを併設し、3Fは子どもの屋内遊び場。さっそく各施設の詳細をご紹介!#01まるで遊び場のように楽しい!美術館『PLAY! MUSEUM』画像:PLAY! MUSEUM エントランスユニークな視点で作家や作品を特集する企画展と、年間を投資て著名な絵本作家を紹介する常設展の2つの展覧会を同時開催し、絵や言葉、映像や立体物を通じて自由に新しい発見ができる美術館。現在はオープン記念企画展「tupera tuperaのかおてん.」と、常設展「エリック・カール 遊ぶための本」を開催中。施設内に入るとさっそく『PLAY! MUSEUM』の入り口を発見。まずは、人気クリエイティブユニットtupera tuperaの企画展「tupera tuperaのかおてん.」につながります。入場するとカウンターでもらえるのがこの「かおシール」。顔をテーマにした展覧会ということで、一つ目のお楽しみ。まずは入り口の鏡で、シールを顔にぺたり。絵柄は全部で8種類、どれが当たるかはお楽しみ。マスクの上からでも大丈夫!かおシールが貼れたら準備OK! いよいよ中へ。tupera tuperaさんのブレイク作「かおノート」をはじめ、顔をテーマにした人気絵本の原画を紹介するほか、映像作品「かおつくリズム」など、楽しい仕掛けがいっぱい。画像:PLAY! MUSEUM 展示室企画展「tupera tuperaのかおてん.」2メールの大きな顔が並ぶ新作「かお10(テン)」も迫力満点!フォトスポットとしてもおすすめ。まるで絵本の中に入り込んだように、楽しい空間の中に入って遊ぶことができる。平面、映像、立体とさまざまな展示を満喫できるはず。館内には、こんな遊び心も発見。そして、tupera tuperaの楽しい仕掛けを存分に楽しんだ後は、ベストセラー絵本「はらぺこあおむし」でおなじみエリック・カールの世界へ……!これまで絵本の物語と原画の展覧会が多く開催されてきたエリック・カールですが、今回の展覧会「エリック・カール 遊ぶための本」では、絵本をオモチャに見立てた新しい視点で楽しめる。エリック・カールの仕掛けがいっぱいの絵本を、大型の造形物や映像で表現。大人でも楽しい展示が目白押し!オモチャのように絵本で遊びながら、生き物の営みや自然のリズムを学んだり、数や色の楽しさを体感できる。2つの展覧会の最後は、ギャラリーショップ。展覧会オリジナルグッズはもちろんのこと、tupera tuperaやエリック・カールのグッズもずらり。ぜひお気に入りを見つけて!#02絵本、オモチャ、工房……遊びが充実!屋内遊び場『PLAY! PARK』2Fは、楽しい屋内遊び場『PLAY! PARK』。未知との出会いをテーマに、新しい遊びを見つけることができる。画像:PLAY! PARK内観「大きなお皿」写真は『PLAY! PARK』のシンボル「大きなお皿」。1日に3回、少人数の予約・入替制で大空間で贅沢に遊べる。クッションになっていて、思いっきり遊んでも安心。他にも、700冊もの絵本が読めるライブラリーやオモチャコーナーなど充実。24ヵ月未満の小さな子どもが遊べる「小さなお皿も」。また、生演奏やパフォーマンスやワークショップなどを開催予定。いずれも少人数による、予約・入替制とし密集を避ける。内容は公式サイトをチェックして。隣接する授乳室やおむつ替えスペースもユニーク!#03カフェ『PLAY! CAFE』画像:PLAY! CAFE 内観美術館や遊び場でたっぷり遊んだ後は、1Fのカフェ『PLAY! CAFE』へ。『PLAY! MUSEUM』で開催中の展覧会に関連したオリジナルのフードやドリンクを味わえる。可愛くて写真映えもバッチリ。ドリンクの一部はテイクアウトもOK。カフェにはキッズチェアも完備。子連れでも安心して楽しめるのが嬉しい。『PLAY!』では“安心して出かけられる場所”を目指し、入場制限や常時換気など、安心してゆったりと楽しめる環境づくりを実践しながら営業中。公式HPをチェックし、感染対策をしっかりして遊びに行こう!『PLAY!』〒190-0014東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3開館時間:『PLAY! MUSEUM』 10:00〜18:00(入場は17:30まで)『PLAY! PARK』10:00〜18:00※予約・入替制『PLAY! SHOP』10:00〜19:00『PLAY! CAFE』11:00〜19:00休館日:無休(展示の入れ替えおよび年末年始のぞく)入場料:一般¥1,500、大学生¥1,000、高校生¥800、中・小学生¥500、未就学児無料 ※PLAY!料金はプログラム毎に異なります。※入場料で常設展、企画展の2つを観覧可能問い合わせ:042-518-9625(PLAY! MUSEUM)、042-518-9627(PLAY! PARK)info@play2020.jp
2020年06月24日駅から直結。国内最大級の美術館株式会社ひらまつが運営する国立新美術館内の飲食店が、2020年6月11日に営業を再開しました。東京メトロ千代田線「乃木坂駅」から直結している国立新美術館は、国内最大級(14000平方メートル)の展示スペースを誇る新しいタイプの美術館。これまでに新しい美術の動向に焦点をあてた自主企画展などを多数開催しており、2020年6月24日からは事前予約制の展覧会「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」を開催します。展覧会にちなんだ限定メニューの提供もあり。今回営業を再開する館内の飲食店は「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」・「サロン・ド・テ ロンド」・「カフェ コキーユ」・「カフェテリア カレ」の4店舗。3階にある「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」は、ブラッスリー ポール・ボキューズの日本第1号店。基本を忠実に守って丁寧に仕上げられた正統派フランス料理を、気軽な価格で楽しめます。巨大な逆円すいの最上部に広がる「サロン・ド・テ ロンド」は、こだわりの紅茶・ハーブティーと上質なデザートを提供しているティーサロン。1階の「カフェ コキーユ」、地下1階の「カフェテリア カレ」は、美術館めぐりの休憩や待ち合わせにぴったり。サンドイッチやデニッシュ、サラダ、おむすび、アイスクリームなどの軽食を販売しています。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社ひらまつのプレスリリース/@Press※株式会社ひらまつ※国立新美術館
2020年06月12日ポーラ美術館は6月1日より開始したテーマ展示「LEGER&ART DECO(レジェ アンド アール・デコ) 100年前の未来」にて、新収蔵作品のフェルナン・レジェ(1881-1955)《鏡を持つ女性》を初公開しました。レジェはピカソ、ブラックらと共に20世紀を代表するキュビスムの巨匠とされるフランスの芸術家です。今から100年ほど前、パリで建築の製図工として働きながら絵画を学んだレジェは、機械に造形的な美を見出す「機械の美学」を基軸に、急激に産業化した同時代の風景を、製図や工業製品の生産技術を意識した新たな形式で描き出しました。《鏡を持つ女性》は、球や円筒形、直方体などの幾何学的な形が、白、黒、赤、青、黄、緑色に塗られ、複雑に組み合わされた絵画作品です。レジェが示した世界は、技術革新により扉が開かれた進歩への興奮と機械礼賛の輝きに満ちあふれています。今回、レジェの油彩作品がはじめて当館のコレクションに加わりました。当館のレジェ・コレクションは、版画を含め2点となります。テーマ展示「LÉGER&ART DÉCO 100年前の未来」では、新収蔵作品とともにレジェの短編映画『バレエ・メカニック』や版画作品をご覧いただけます。また、レジェの作品テーマである「鏡を見る女性」に関連して、同時代にヨーロッパを席巻したアール・デコの装飾様式の手鏡や化粧道具のほか、この時期に活躍した工芸作家ルネ・ラリックのガラス香水瓶の名品と共にご紹介します。■「LÉGER&ART DÉCO 100年前の未来」展・みどころ今から約100年前、機械を新時代の象徴と捉える機械時代(マシン・エイジ)の到来にふさわしい、ふたつの大きな潮流がパリを中心に生まれました。純粋な造形を目指した芸術家フェルナン・レジェや建築家ル・コルビュジエによる「モダニズム(近代主義)」と、幾何学的なデザインの「アール・デコ」の装飾様式です。レジェと同時代のデザイナーたちがそれぞれ生み出した工業製品に想を得たフォルムや、金属やガラスなど新時代の物質感の表現は、未来を志向する斬新さと力強さに貫かれています。近未来の世界を豊かに想像して創り出された「100年前の未来」の美をご堪能下さい。(本展は「モネとマティス」展の会期中、常設展示室にて、11月3日(火・祝)まで開催します)■作品解説フェルナン・レジェ 《鏡を持つ女性》1920年 油彩/カンヴァス 55.6 x 38.7 cm本作品は、鏡を示す楕円形を中心に、長い髪の女性の平面的な顔、円筒形の腕や指などヴォリューム感のあるパーツが、重力とは無関係に配されています。格子状の構図と、色あざやかな色面の配置からは、レジェが「キュビスム」や、モンドリアンらが所属したオランダの抽象芸術グループ「デ・ステイル」が用いた格子状のコンポジション(構図)を意識していたことがうかがえます。第一次世界大戦後、戦地から帰還したレジェは、1920年に8点の鏡を持つ女性像のシリーズを制作しました。そのうちの5点が本作品と同じく「鏡を持つ女性」と名付けられ、他3点が「化粧をする女性」とされています。鏡をのぞきこみ、美と戯れる女性像のポーズは、西洋絵画の伝統的な主題としてさまざまな意味を込めて描かれてきました。レジェは、1910年代より建築現場や工場で働く労働者など、勇壮な姿に着目してきましたが、1920年に取り組んだ本シリーズを機に、女性像のテーマを開拓していきました。■フェルナン・レジェ Fernand Léger 1881-1955ノルマンディー地方の町アルジャンタンに生まれる。パリで建築の製図工として働き、装飾美術学校や画塾に通い絵画を学ぶ。セザンヌのほか、ピカソ、ブラックのキュビスムや未来派の絵画に触発され、単純なフォルムと明快な色彩を追究する。1911年にキュビスムのグループ「セクシオン・ドール」(黄金分割)のメンバーとなり、都市風景や労働者をテーマに造形の前衛を目指す。絵画、挿絵のほか、建築の壁画やステンドグラス、陶器、彫刻、映画も手がけた。■ポーラ美術館のコレクションについて当館のコレクションはポーラ創業家二代目の鈴木常司が40数年にわたって収集したもので、西洋絵画、日本絵画、ガラス工芸、化粧道具など多岐にわたり、その数は1万点にのぼります。なかでも、コレクションの中核をなす西洋絵画は、19世紀後半から20世紀にかけて、フランスを中心とする近代絵画の流れをたどることができる作品群です。■ポーラ美術館について2002 年に神奈川県箱根町に開館。富士箱根伊豆国立公園という立地を生かした遊歩道では四季折々の豊かな自然を楽しめる。・開館時間︓9︓00-17:00(入館は 16:30 まで)・休館日︓無休(展示替えのための臨時休館あり)・所在地︓神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山 1285・TEL︓0460-84-2111企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年06月11日新国立劇場の記録映像を無料配信するサービス「巣ごもりシアター」。 6月5日15:00からは、巣ごもりシアター第1作としてお届けしたオペラ「魔笛」を、皆様からのリクエストを受けてアンコール配信いたします。モーツァルトのオペラ『魔笛』は次々に美しい曲が登場する、まさに“音の宝石箱”。王子が姫を救い結ばれる愛と冒険のファンタジーが耳なじみの良いメロディーで綴られ、世界中の多くの子供たちのオペラデビュー演目として親しまれています。アート界の巨匠ウィリアム・ケントリッジが映像を駆使して演出したケントリッジ版『魔笛』は、「ビジュアルアートの面白さに満ち、世界中で最も哲学的」と新国立劇場オペラ芸術監督の大野和士も太鼓判。日ごろオペラをご覧にならない方々、特に美術や音楽に興味をお持ちの10代、20代の皆さんへぜひご覧いただきたい、珠玉の舞台です。『魔笛』に続き、『蝶々夫人』『ウェルテル』の配信をもって、「巣ごもりシアター」は6月26日(金)までで終了いたします。再び皆様を劇場にお迎えする日を心待ちにしております。巣ごもりシアター『魔笛』視聴サイト: ケントリッジ版『魔笛』の魅力ウィリアム・ケントリッジは南アフリカ出身、ドローイング(素描)を用いたアニメーション・フィルムや演劇、オペラの演出で活躍するアーティスト。「動くドローイング」と称される、木炭で書いたドローイングを少しずつ描き直しながらコマ撮りしたアニメーション・フィルム、そしてその作品に滲む社会的視線と強靭な知性により世界的に名を馳せ、2010年には京都賞、2019年には世界文化賞を受賞しています。ケントリッジ演出『魔笛』は、ドローイングによるプロジェクションを用いて人間の影と光を対比させ、「善」や「力」についての洞察を込めながら、『魔笛』が内包する啓蒙思想に植民地主義を通して光を当てています。全編に散りばめられた様々な象徴を読み解いていく面白さもあり、「『魔笛』は何十回も観た」という方々も決して飽きさせません。大野和士芸術監督が「ビジュアルアートとしてのオペラの面白さを、そして世界中て最も哲学的な『魔笛』を日本の皆さんに紹介したい」と就任第1作に選んだプロダクションで、「新国立劇場の新しい門出」と大評判になりました。上演には世界中の重要なモーツァルト公演を任される指揮者ローラント・ベーアのもと、キャストにも新世代のモーツァルト歌いとして世界の歌劇場を駆け回っているフレッシュな歌手たちが国内外から集まり、大好評を博しました。新国立劇場「魔笛」ダイジェスト映像:<配信概要>◆W.A.モーツァルト作曲オペラ『魔笛』(アンコール配信)(2018年10月3日上演)2018/2019シーズン全2幕 ドイツ語上演/日本語字幕付【指揮】ローラント・ベーア 【演出】ウィリアム・ケントリッジ【出演】サヴァ・ヴェミッチ、スティーヴ・ダヴィスリム、安井陽子、林 正子、アンドレ・シュエン、九嶋香奈枝、升島唯博 ほか【合唱】新国立劇場合唱団 【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団【配信日時】2020年6月5日(金)15:00~12日(金)14:00巣ごもりシアター『魔笛』視聴サイト:英語版 巣ごもりシアター『魔笛』視聴サイト:◆巣ごもりをもっと楽しく!オペラ『魔笛』関連動画大野和士のオペラ玉手箱with Singers『魔笛』:新国立劇場オペラ芸術監督で世界的指揮者の大野和士自らのピアノ伴奏で、歌手の皆さんと『魔笛』の聴き所や注目ポイントを徹底解説致します。ユーモアと音楽への愛がいっぱいのトークと、オペラ歌手の皆さんとの掛け合いもお楽しみ!『魔笛』鑑賞前の予習に、鑑賞後の深掘りに、ぜひご覧ください。◎新国立劇場 「巣ごもりシアター」とは新型コロナウイルス感染症対策に係る政府等の要請及び緊急事態宣言を受け、現在新国立劇場は2月26日の公演を最後に、主催公演を全公演中止しております。お客様を劇場にお迎えできないこの状況下においても、新国立劇場を応援してくださる皆様と常に共にありたいという思いから、「巣ごもりシアター」として名付けたオンラインでのサービスを、4月10日より開始、これまでにオペラ公演とバレエ公演の計8作品を週替わりで配信しております。これまでの配信作の多くが視聴回数3万回を超すほどの大好評を博しており、この“巣ごもり”期間に舞台芸術を楽しみたいという方がいかに多くいらっしゃるかを伺うことができます。さらには、普段から舞台に親しみのある方々からの声のみならず、「この機にオペラ・バレエを見てみたくなった!」「劇場が再開したらぜひ生の舞台を楽しみたい!」というご感想も多数お寄せいただき、舞台芸術の振興・普及を理念とする新国立劇場にとっても意義深い試みとなりました。また、新国立劇場の演劇作品もご自宅でお楽しみいただくべく、「巣ごもりシアター おうちで戯曲」として、当劇場のために書き下ろされた戯曲を、2週間限定で劇場ウェブサイトにて公開をしております。こちらも多くのアクセスをいただいております。この状況下において芸術を支えようと、寄附という形でご支援くださった皆様、また温かいお言葉を下さった皆様には、新国立劇場関係者一同、深謝申し上げます。再び安心して劇場でお迎えできる日が訪れるまで、「巣ごもりシアター」を通して、少しでも皆様の“巣ごもり”時間を舞台芸術で彩ることができるよう願っております。●「巣ごもりシアター」総合案内ページはこちら:●「巣ごもりシアター おうちで戯曲」はこちら:~新国立劇場について~新国立劇場は、 日本唯一の現代舞台芸術のための国立劇場として、オペラ、 バレエ、 ダンス、 演劇の公演の制作・上演や、 芸術家の研修等の事業を行っています。Web: Page: 企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年06月05日ビームス創造研究所が監修した京都市京セラ美術館のオリジナルグッズが、2020年5月26日(火)よりリニューアルオープンする京都市京セラ美術館内ミュージアムショップ「アートラボキョウト」にて発売される。大幅なリニューアルを施し、新たにオープンする京都市京セラ美術館。オリジナルグッズは、今回のリニューアルを手掛けた建築家・青木淳の美術館の意匠と、新しくなった美術館の新しいロゴから連想し、白と濃いグレーをベースにデザインした。京都の御菓子司「亀屋則克」とコラボレーションした干菓子や、ノート、紙製クリップなど、シンプルかつモダンなビジュアルのアイテムは、来館記念のギフトやお土産にぴったり。また、茶筒や手ぬぐい、バッグなど、スタイリッシュなデザインで日常使いできるアイテムも用意する。【詳細】京都市京セラ美術館 オリジナルグッズ発売日:2020年5月26日(火)販売場所:京都市京セラ美術館 ミュージアムショップ「アートラボキョウト」住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124※京都市京セラ美術館は、当面の間、入館を京都府在住者に限定。事前予約制による入館制限・入館者の体温チェックを実施する。価格例:・缶(茶筒) 大 1,800円+税、小 1,200円+税・A5サイズリングノート 1,300円+税・リングメモ 900円+税・ノートブロック 各2,000円+税・紙製クリップ 550円+税・手ぬぐい 1,500円+税・バッグ 3,500円+税・サコッシュ 2,500円+税・京都の御菓子司「亀屋則克」とコラボレーションした干菓子 1,500円+税
2020年05月29日新型コロナウイルス感染症の影響で開幕延期となっていた京都国立近代美術館にて開催の『チェコ・デザイン 100年の旅』展が5月26日(火)についに開幕。7月5日(日)まで開催される。同展では、家具やプロダクト、ポスター、さらにアニメーションやおもちゃなど、チェコ国立プラハ工芸美術館所蔵作品を中心に約250点の作品を紹介。また、ブックデザインの観点から、大阪中之島美術館準備室の協力のもと、同美術館所蔵のチェコの書籍も関連展示される。展覧会場は、10章に分かれている。第1章では、19世紀後半から20世紀初頭にかけてヨーロッパで起こったアール・ヌーヴォー様式、例えばヴィクトル・オリヴァの「週刊誌 黄金のプラハ」のポスターなどが、続いて第2章では、1900年代前半に生まれた幾何学的形態、さらにチェコ・キュビスムを取り入れたグラフィック・デザインや本の装丁を見ることができる。1918年にチェコスロヴァキアとして独立してからは、民族芸術と地方の伝統が押し出され、アール・デコ様式と重なって発展していった。第4章では、機能主義の影響を受けた工業製品、第5章では、戦争で素材が手に入りにくいなか天然素材を用いた食器といった、貴重な作品が展観できよう。第6章から第8章では、1960年代から現代まで、国家の情勢によって変化が見られる、プロダクトや家具を展示。さらに第9章ではおもちゃ、第10章ではアニメーションを紹介。展覧会を通じて、チェコのデザインが歴史とともにあり、幅広い内容であることを気付かせてくれる。なお、再開にあたり、京都国立近代美術館では新型コロナウイルス感染予防・感染拡大防止についてのガイドライン( )を発表している。感染対策を充分に行い、鑑賞を楽しんでほしい。【関連リンク】 京都国立近代美術館( )アルフォンス・ミュシャ 《ジスモンダ》 1894年チェコ国立プラハ工芸美術館蔵イジー・シュハーイェク 《花瓶<四季>シリーズより》 1999年チェコ国立プラハ工芸美術館蔵パヴェル・ヤナーク 《クリスタル(結晶)型小物入れ》 1911年チェコ国立プラハ工芸美術館蔵ルドヴィカ・スムルチュコヴァー 《小枝模様の花瓶》 1943年チェコ国立プラハ工芸美術館蔵ヴァーツラフ・シュパーラ 《小箱《悪魔》》 1921年チェコ国立プラハ工芸美術館蔵
2020年05月26日東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館が移転・リニューアルし、SOMPO美術館として東京・新宿に開館。なお、当初2020年5月28日(木)の開館予定でしたが、未定となっております。1976年に開館し、アジアで唯一ゴッホの《ひまわり》を見ることができる美術館として親しまれてきた東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館。館内には、ゴッホのほか、ゴーギャンやセザンヌ、アメリカ素朴派画家グランマ・モーゼスの作品などを常設で展示しています。新たに誕生するSOMPO美術館では、西洋絵画や、所蔵する東郷青児などの作品と同時代の近代・現代の美術作品を紹介。オープン時には、常設展示としてゴッホの《ひまわり》を紹介するほか、開館記念展を2期に分けて開催。開館記念展I:珠玉のコレクション一いのちの輝き・つくる喜び“ 珠玉のコレクション一いのちの輝き・つくる喜び ”と題した「開館記念展I」では、見る人に非日常的な感性への気づきを促す約70点の作品を展示。中でも注目は、約10年振りの公開となる自然を愛した日本画の大家・山口華楊の初期の大作《葉桜》。絵画表面の古い腰を除去する洗浄作業など、作品の修復過程を紹介。また、 画面の表面に塗布されていた古いニスを除去する洗浄作業を行ったルノワールの《浴女》《帽子の娘》も公開します。開館記念展II:秘蔵の東郷青児-多才な画家の創作活動に迫る「開館記念展II」では、SOMPO美術館が収蔵する「東郷青児コレクション」の中から、東郷の代表的な絵画や彫刻などの作品約50点、関連作家の作品約50点、そして絵筆やイーゼル等の画材や出版印刷物など、未公開品を含む資料約100点を紹介。会場では、優美な女性を描いた東郷の絵画群「青児美人」の代表作が3年ぶりの大規模展示として公開。また、縦2メートルを超える油彩画の大作《リオ・デ・ジャネイロ》を、 大小の下絵、実物大の下絵を転写したキャンバスと並べて展示。その中から、変更や修正などの制作過程を間近で体感できます。【詳細】SOMPO美術館オープン日:未定※2020年5月28日(木)を予定していたが延期となりました。住所:東京都新宿区西新宿1丁目26-1階数:地上6階地下1階■開館記念展I、II期間:・開館記念展I 会期未定・開館記念展II 2020年7月18日(土)~9月4日(金)休館日:月曜日(8月10日(月)は開館、 7月6日(月)~7月17日(金)は展示替期間)料金:一般1,000円、大学生700円、高校生以下無料
2020年05月19日動画サービス「niconico」の番組で、日本全国の美術館や博物館、ギャラリーから生中継を行う「ニコニコ美術館」。現在は、新型コロナウイルスの影響で休館を余儀なくされている美術館・博物館の展示を積極的に紹介し、全国の美術ファンなどから人気を集めている。2月26日に文部科学省が国立美術館や博物館に対して休館などの対応を求めたことを受けて、全国の美術館・博物館の多くが臨時休館を決定。こうした事態にニコニコ美術館では、2月28日にネット上での展示を呼びかけた。臨時休館を決定した美術館・博物館を応援するべく、放送にかかる費用は運営会社の(株)ドワンゴが負担。陽の目を見ることのなくなってしまった展覧会の救済措置ともいえるこの提案に、現在までに約60件の問い合わせがあり、3月末までに7箇所の展覧会が配信されている。<これまでの休館中の美術館・博物館からの生放送>3月10日江戸東京博物館『江戸ものづくり列伝』3月12日三菱一号館美術館『画家が見たこども展』3月15日東洋陶磁美術館『竹工芸名品展』3月18日東京国立近代美術館『ピーター・ドイグ展』3月20日大宮盆栽美術館『春の花もの盆栽展』3月29日京都国立近代美術館『チェコ・デザイン100年の旅』3月30日東洋文庫ミュージアム『大清帝国展』5月1日すみだ北斎美術館『大江戸歳事記』※18:00より生中継
2020年05月01日新国立劇場(所在地:東京都渋谷区)は、4月10日より「巣ごもりシアター」ページを開設し、新国立劇場主催公演の記録映像を劇場サイト上で無料配信するサービスを行っております。そしてこの度、5月1日(金)からの追加配信内容が決定、新国立劇場バレエ団による珠玉のバレエ公演2作品を、皆様のご自宅でご覧いただけます。 5月の第1週(5月1日 15時~5月8日 14時)の配信作品は、情感あふれるドラマチックな振付で知られる英国の巨匠ケネス・マクミランによる「マノン」。本作品は、新国立劇場バレエ団にとって8年ぶりとなる待望の再演として、去る2020年2月に上演されましたが、残り2公演を前に、残念ながら公演中止となりました。バレエ団プリンシパル:米沢唯と、英国ロイヤル・バレエ・プリンシパル:ワディム・ムンタギロフの卓越した技術力はもちろんのこと、今まさにその時代の人物が生きているかのような表現力と役柄への深い解釈で、作品の世界観を眼前に繰り広げ、当日はスタンディングオベーションが湧き上がりました。新国立劇場屈指の名舞台となった本公演を、ご自宅で、配信期間中何度でもご観劇いただけます。5月第2週(5月8日 15時~5月15日 14時)にお届けする作品は、スペインの港町を舞台とし、セルバンテスの名著を題材としたクラシックバレエの名作「ドン・キホーテ」です。今年のゴールデンウィーク中(5月2日~10日)に上演を予定しておりましたが、新型コロナウイルスの影響により上演を断念しました。スカッとするような超絶技巧を披露する見せ場が随所に散りばめられ、そして新国立劇場バレエ団が誇る美しいコール・ド・バレエ(群舞)も存分に堪能できる、目にも楽しい古典バレエの大人気作は、晴れ晴れとした初夏のご観劇にふさわしいプログラム。異国情緒あふれる音楽とカラフルな舞台美術・衣裳も相まって、きっと、おうち時間を過ごす皆様を軽快なお祭り気分へといざなってくれることでしょう。ぜひ 「#巣ごもりシアター」「#nnttathome」のハッシュタグと共にご感想をお寄せください。●「巣ごもりシアター」のご案内ページはこちら:※動画視聴に伴う通信料は、お客様のご負担となります。<配信ラインアップ&スケジュール>◆バレエ『マノン』(2020年2月23日公演)配信日:2020年5月1日 15:00~5月8日 14:00◆バレエ『ドン・キホーテ』(2016年5月5日公演)配信日:2020年5月8日 15:00~5月15日 14:00※5月15日以降も映像配信を予定しております。近日詳細発表いたします。<配信予定公演詳細>◆ バレエ『マノン』(2020年2月23日上演)【音楽】ジュール・マスネ【編曲】マーティン・イェーツ【振付】ケネス・マクミラン【出演】米沢唯、ワディム・ムンタギロフ、木下嘉人、中家正博、木村優里、本島美和、福田圭吾、貝川鐵夫 ほか【指揮】マーティン・イェーツ【管弦楽】東京交響楽団アベ・プレヴォーによって書かれたマノン・レスコーの物語を、英国バレエの巨匠ケネス・マクミランがバレエ化した、ドラマティック・バレエの最高傑作のひとつです。愛ゆえにひたすら破滅へと落ちていくマノンとデ・グリューの美しくかつ壮絶な物語。デ・グリュー役には英国ロイヤル・バレエ プリンシパルのワディム・ムンタギロフを迎え、8年ぶりに上演し、大喝采を博しました。【配信日時】2020年5月1日 15:00~5月8日 14:00◆バレエ『ドン・キホーテ』(2016年5月5日上演)【音楽】レオン・ミンクス【振付】マリウス・プティパ/アレクサンドル・ゴルスキー【改訂振付】アレクセイ・ファジェーチェフ【出演】米沢 唯、井澤 駿、貝川鐵夫、高橋一輝、菅野英男、マイレン・トレウバエフ、長田佳世、本島美和、細田千晶、五月女 遥 ほか【指揮】マーティン・イェーツ【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団セルバンテス著「ドン・キホーテ」のエピソードを原作にした、楽しさと活気に溢れた古典バレエ。闘牛士たちによるスペイン舞踊、風車のエピソード、ドン・キホーテの夢の中で繰り広げられる美しい群舞、そして最終幕の恋人たちによるグラン・パ・ド・ドゥまで、古典バレエの美しさと陽気で楽しい踊りの数々を堪能できる人気演目です。このたび敢え無く5月公演が中止となった本作の、2016年公演の映像をお届けします。【配信日時】2020年5月8日 15:00~15日 14:00~巣ごもりをもっと楽しく!関連動画~新国立劇場のYouTubeチャンネルでは、バレエ鑑賞の予習にぴったりな「3分でわかる!」シリーズや、その他公演の名場面集などを多数ご紹介しております。「巣ごもりシアター」での配信2演目についても、ぜひ“ご鑑賞”前の予習として、関連動画をご活用ください。◆『マノン』◇新国立劇場バレエ団 3分でわかる!『マノン』◆『ドン・キホーテ』◇新国立劇場バレエ団 3分でわかる!『ドン・キホーテ』新国立劇場 「巣ごもりシアター」とは新型コロナウイルス感染症対策に係る政府等の要請及び緊急事態宣言を受け、現在新国立劇場は2月26日の公演を最後に、主催公演を全公演中止しております。お客様を劇場にお迎えできないこの状況下においても、新国立劇場を応援してくださる皆様と常に共にありたいという思いから、“巣ごもりシアター”として名付けたオンラインでのサービスを、まずはオペラ公演3作品の無料配信から、4月10日より開始いたしました。配信初作品のオペラ『魔笛』の再生回数は、配信期間1週間のうちに3万回以上に達し、そして第2作の『トゥーランドット』も4万回弱と、舞台芸術ファンはもとより、「日ごろ劇場に足を運ぶ機会は少ないけれど、ちょっと見てみたい!」という方にも、今だからこそできる「おうちでできる体験イベント」としてご好評をいただいております。また、新国立劇場の演劇作品もご自宅でお楽しみいただくべく、“巣ごもりシアター おうちで戯曲”が4月23日から始動。当劇場のために書き下ろされた戯曲を、2週間限定で劇場ウェブサイトにて公開をしております。演劇の土台であり、稽古場での設計図である戯曲を、自分流に楽しむことができる試みとして、話題となっています。再び安心して新国立劇場に御来場いただける日が訪れるまで、舞台芸術の力を支えに「巣ごもり」をしていただければと願っております。●「巣ごもりシアター」総合案内ページはこちら:●「巣ごもりシアター おうちで戯曲」はこちら:~新国立劇場について~新国立劇場は、 日本唯一の現代舞台芸術のための国立劇場として、オペラ、 バレエ、 ダンス、 演劇の公演の制作・上演や、 芸術家の研修等の事業を行っています。Web: Page: 企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年04月28日ジャニーズ事務所は14日、5月15日と16日に東京・国立競技場で開催予定だった嵐のコンサート「アラフェス2020」を延期すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大が続く中、政府により「緊急事態宣言」が発令された状況を鑑み、ジャニーズ事務所はこの日、ジャニーズグループ主催の公演について、中止期間を5月末まで延長すると発表。これに伴い、嵐のコンサートも延期が決定した。なお、振替日程等の詳細については、「決定次第、お知らせいたします」としている。
2020年04月14日新型コロナウイルス感染拡大のため、 5月15日、16日に開催を予定していた嵐のコンサート「アラフェス 2020 at 国立競技場」の延期が決定した。14日、ジャニーズ事務所のサイト「ジャニーズネット」で発表された。嵐は08年から13年まで6年連続でライブを行うなど、旧国立競技場で計15公演を開催。新国立では、同公演が単独アーティストとして初めてのコンサートとなる予定だったが、年内でグループとしての活動休止を発表しているだけに、年内にも開催するとみられる。これを受け、メンバーたちは会員制ファンサイトの動画でコメントを発表。櫻井翔(38)は「コロナウイルス感染拡大防止のため、断腸の思いではありますが、安全を確保するため、延期とさせて頂くことになりました」と話した。「緊急事態宣言は5月6日まで出されているが、そこまでは準備もままならない。わずか10日あまりで準備を進めるのはかなり難しく、2日で16万人規模の動員となればコロナの感染リスクが高過ぎる。延期の判断はやむを得なかった」(レコード会社関係者)今回の決断をファンたちも支持。ネット上では《大きな決断をありがとう!中止じゃなくて良かった》《休止までに開催できることを祈っています》《安全のため仕方ない》《当然。何万人もの安全、命が最優先されるべき》などの声があがった。
2020年04月14日国立新美術館にて開催予定の『古典×現代2020—時空を超える日本のアート』展。新型コロナウイルスの影響により、現在は休館中だが、先日行われた内覧会から展示の様子をレポートする。江戸時代以前の絵画や仏像、陶芸や刀剣の名品が、現代を生きる8人のアーティストの作品と組み合わせて紹介される同展。展示室は8つの部屋にしきられ、それぞれの部屋でペアとなった新旧アーティストの作品が展示される。その興味深い組み合わせは、「仙厓×菅木志雄」「花鳥画×川内倫子」「円空×棚田康司」「刀剣×鴻池朋子」「仏像×田根剛」「北斎×しりあがり寿」「乾山×皆川明」「蕭白×横尾忠則」の8組。現代アーティスト側には、美術家、写真家、彫刻家、建築家、漫画家、デザイナーと錚々たる顔ぶれが並ぶ。最初の部屋に登場するのは、「仙厓×菅木志雄」だ。仙厓義梵(1750〜1837)は、「円」で悟りの境地を示す禅画で知られる江戸時代の禅僧。菅は仙厓の《円相図》に呼応するように、亜鉛板で示した円形に木や石などを配置した過去作を再制作。「人とものの在り方」についての新旧の思想が、最もシンプルな形で立ち現れる。古典×現代2020時空を超える日本のアート( )
2020年04月13日「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」が、2020年7月4日(土)から北海道立近代美術館で開催の札幌展を皮切りに、静岡、愛知、東京、仙台、山口、兵庫にて開催されます。尚、九州国立博物館にて予定されていた、2020年4月25日(土)から6月21日(日)までの福岡展は開催を中止。購入済みの前売り券、企画チケットは払い戻し対応を実施します。古代エジプト・コレクション約250点が集結「古代エジプト展」では、世界で最も古い国立博物館の1つであるオランダのライデン国立古代博物館から厳選した、人や動物のミイラ、10数点の棺などを含む古代エジプト・コレクション約250点を展示。ライデン国立古代博物館とはライデン国立古代博物館は、古代エジプト、 ギリシャ、ローマなど総数約20万点にものぼるコレクションを所蔵する博物館。中でも、質・量ともに世界有数のエジプト・コレクションを保有しており、ヨーロッパでは大英博物館、ルーヴル 美術館、ベルリン・エジプト博物館、トリノ・エジプト博物館と合わせて5大エジプト・コレクションに数えられています。古代エジプト文明の様々な側面&最新技術による研究成果を紹介展示を通して、ヨーロッパにおける古代エジプトへの関心の高まりがどのようにして現地での調査へ連なっていったかを示し、発見された遺物から古代エジプト人の生活や社会、死生観など様々な文明の側面を紹介。さらに、最新の科学技術を通して医学的な知識やミイラ作りの過程、色やかたちに対する人びとの美意識などを解き明かしていきます。ミイラのCTスキャン成果を世界初公開注目したいのは、世界初公開となる、本展出品のミイラを使ったCTスキャンの研究成果。完全に布で包まれた非常に良好な状態の、人間のミイラ3体と動物のミイラ1体を選び、最先端の技術を用いた詳細な調査が行われています。棺の立体展示さらに、「アメンヘテプの棺」や「ホルの外棺」など、12点の棺を立体展示。死者のミイラを物的かつ呪術的に保護するために製作され、墓に収められた棺の数々には、多くの神々や死者の安寧を願う呪文が記されています。その他、様々なスタイルの石碑や遺物をはじめ、呪術的な意味を込めて作られた宝飾品などの副葬品、ヨーロッパの旅行者や調査団による遺跡のスケッチや写真なども展示。現在ライデン国立古代博物館が行っている発掘調査の様子を映し出した映像や、出土品も紹介する。装飾や神々の姿、呪文の変化などを比較することで、人々と来世の関わりの移り変わりを浮き彫りに。また、その彩色技術や製作法、文字の書体などを通じ、近年大きく進展している棺の研究の最新プロジェクトも紹介。リラックマ&すみっコぐらしとコラボ「リラックマ」や「すみっコぐらし」とコラボレーションした展覧会オリジナルグッズを、展覧会特設ショップにて販売。古代エジプトの神やピラミッド、ミイラなどをモチーフにした、ぬいぐるみなどが発売されます。また、限定グッズ付き前売券も数量限定で販売。コラボレーショングッズや限定グッズ付き前売券の詳細は、追って発表される予定です。【詳細】※福岡展は開催中止。※札幌展以降の国内巡回展に関しては、展覧会公式ホームページにて最新情報の確認を推奨。会期・会場(予定):・札幌展 2020年7月4日(土)~9月6日(日) 北海道立近代美術館住所:北海道札幌市中央区北1条西17丁目・愛知展 2020年9月19日(土)~12月6日(日) 愛知県美術館住所:愛知県名古屋市東区東桜1-13-2・静岡展 2020年12月19日(土)~2021年3月31日(水) 静岡市美術館住所:静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー3F・東京展 2021年4月16日(金)~6月27日(日) Bunkamuraザ・ミュージアム住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1・仙台展 2021年7月9日(金)~9月5日(日) 仙台市博物館住所:宮城県仙台市青葉区川内26<仙台城三の丸跡>・山口展 2021年9月中旬~11月上旬 山口県立美術館住所:山口県山口市亀山町3-1・兵庫展 2021年11月下旬~2022年2月下旬 兵庫県立美術館住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
2020年04月13日いま気になる名美術館を、俳優・松下洸平さんとカメラマンの矢吹健巳さんと巡ります。今回は「東京都現代美術館」です。かっこいい空間でありながらポップな魅力もある建築。松下:この建築を設計した柳澤孝彦さんが大好きで、何度か来たことがあるんです。1年前にリニューアルしたばかりなんですね。矢吹:僕も、プライベートで一番よく訪れる美術館はここなんです。工藤(美術館広報):設備等を改修したのに加えて、館内外のサインをわかりやすくしました。当館は木場公園に面していて公園側からの出入り口も今回整備しました。その隣にあるオブジェは、英国の彫刻家アンソニー・カロの「発見の塔」(写真上)。時間帯によっては、松下さんのように登っていただくことも可能です。松下:思ったより高くて、上に立つと気持ちよかったです。工藤:中庭一面に広がる象徴的な壁ですが(写真下)、開館当時は人が近づくと音や光が反応する仕掛けがあったと聞いています。おすすめなのは、中庭の階段から下りたところにある「水と石のプロムナード」。知る人ぞ知るスペースなんです。公園からもアプローチできて、ここで読書している人もいますよ。松下:綺麗な空間に光がさしこんで、素敵ですね。なんだかずっといたくなるなぁ。矢吹:エントランスのベンチにずっと座っているだけでもいいし、ミュージアムショップで写真集を見たりするのもいいですよね。松下:天井が高くてかっこいい空間だから、圧倒されそうにもなるけれど、実際中に入ってみるとポップ。かわいらしさもありますね。矢吹:今回撮影した中庭は、今日はお一人で立ってもらいましたけれど、あそこに人が大勢いたとしてもすごく美しい景色になる。そういう空間って、いるだけでワクワクするし、創作意欲が湧く。今日はかっこいい人がいて、かっこいい空間があったらこう撮るしかないという素直な感覚に従って、撮影してみました。東京都現代美術館東京都美術館の戦後美術のコレクションを引き継ぎ、1995年に開館。改修のため3年の休館を経て2019年春リニューアル・オープン。国内外の現代美術、図書資料を体系的に収集する。「オラファー・エリアソンときに川は橋となる」ほか、展覧会を開催中。東京都江東区三好4-1-1まつした・こうへい1987年生まれ。東京都出身。高校時代は油絵を専攻。連続テレビ小説『スカーレット』の十代田八郎役で注目を集める。5月22日公開映画『燃えよ剣』に出演。4月、5月には3年ぶりにライブを開催。やぶき・たけみ1982年生まれ。福島県出身。日本大学藝術学部写真学科卒業。ファッション、広告の分野で活躍。写真集『gengetsu』(2015)は、面識のない50人の人物を30分のフォトセッションで撮り下ろした作品。※『anan』2020年4月15日号より。写真・矢吹健巳スタイリスト・渡邉圭祐ヘア&メイク・五十嵐将寿取材、文・松本あかね(by anan編集部)
2020年04月10日新国立劇場が無料で過去の公演記録映像をストリーミング配信するサービス「巣ごもりシアター」を開始することが分かった。4月10日(金)より期間限定で行われる。新型コロナウイルスの影響を受け、2月28日以降の主催公演を全て中止、また緊急事態宣言を踏まえて5月10日(日)まで中止期間を延長することを決定した新国立劇場。そんな中、「お客様を劇場にお迎えできないこの状況下においても、新国立劇場を応援してくださる皆様と常に共にありたい」という思いから、今回まずオペラ公演から3作品を無料配信。2018年上演、オペラ初心者も楽しめる不朽の名作「魔笛」をはじめ、「誰も寝てはならぬ」が特に有名なプッチーニの傑作オペラ「トゥーランドット」(2019年上演)、そしてチャイコフスキーの「エウゲニ・オネーギン」(2019年上演)。オペラパレスでの感動を、自宅に居ながら体感することができる。なお、この3作品に関連した、配信前の予習にもぴったりなトークイベントやリハーサル映像も新国立劇場公式YouTubeチャンネルにて公開中。また、追加配信についても計画中だという。配信予定公演情報W.A.モーツァルト作曲オペラ「魔笛」(2018年10月3日公演)全2幕ドイツ語上演/日本語字幕付配信日:4月10日(金)15時~17日(金)14時大野和士オペラ芸術監督の就任第1作として上演されたモーツァルト不朽の名作。現代アートの巨匠、ウィリアム・ケントリッジによる素描とアニメーションを用いた美しい舞台が大きな注目を浴びた。名曲に溢れており、オペラ初心者にも楽しめる作品。G.プッチーニ作曲オペラ「トゥーランドット」(2019年7月20日公演)全3幕イタリア語上演/日本語字幕付配信日:4月17日(金)15時~24日(金)14時国際的なオペラプロジェクト「オペラ夏の祭典2019-20 Japan Tokyo World」第1弾として上演されたプッチーニの傑作オペラ。スペインの前衛パフォーマンス集団ラ・フーラ・デルス・バウスの芸術監督のひとりアレックス・オリエが演出を手掛け、その大胆な解釈が話題に。P.チャイコフスキー作曲オペラ「エウゲニ・オネーギン」(2019年10月1日公演)全3幕ロシア語上演/日本語字幕付配信日:4月24日(金)15時~5月1日(金)14時男女の愛のすれ違いを描いたロシア・オペラの代表作を、2019/2020シーズンの開幕公演として上演。モスクワ・ヘリコン・オペラの芸術監督であるドミトリー・ベルトマンが演出を手掛け、指揮者と各キャストにはロシア・オペラのスペシャリストたちが集結。(cinemacafe.net)
2020年04月09日新国立競技場で5月15、16日の2日間にわたって計16万人を動員予定の嵐のライブ『アラフェス』。新型コロナウイルス拡大にともなうスポーツ観戦やイベントの大規模な自粛が未だ続くなか、開催の可否を占う鍵となるイベントがあるという。「5月とはいえ、数万人規模のライブ開催に対して、一部から否定的な意見が出ているのも事実です。そんな状況下で今、注視されているのが、5万人収容の東京ドームで4月4日と5日に開催されるTHE YELLOW MONKEY公演。同会場では3月末まで全公演が中止、および延期されていますが、イエモンは“日本のエンタメ業界のためにも、俺たちが先陣を切る”覚悟を持っているといわれています」(音楽関係者)万が一、イエモンの東京ドーム公演が延期・中止されたとしても、新国立競技場はイベント会場として比較的条件がよいと語るのは、自治体や企業の危機管理に詳しい日本マネジメント総合研究所の戸村智憲理事長だ。「密閉されたライブハウス等とは異なり、新国立競技場は屋外施設。屋根に覆われている部分もあるとはいえ、風が抜ける構造で換気もしっかり行われますから集団感染リスクは下がると考えられます」主催者側だけでなく、観客の意識も大事だと訴えるのは、内科医で医療ガバナンス研究所の上昌広理事長だ。「熱のある人、風邪の症状がある人はイベントに来ないよう徹底することがいちばん。だから、嵐のメンバーから事前にファンに呼びかけることも大事。ファンとメンバーが一体となり『コロナから参加者みんなを守ろう』という強い意識を共有することに尽きます」開催にあたり入場前の手洗いの徹底、サーモチェック、消毒用アルコールの設置も効果的だという。演出を担当する松本潤(36)は連日、事務所の関連施設にこもり、打ち合わせを重ねているという。「歌う曲目はファンからの投票で決める予定です。去年発売した嵐のベストアルバムは330万枚と’19年のセールス世界一を記録しました。2日間でのべ16万人に直接感謝を伝えられる“二度とない晴れ舞台”に臨む準備に余念はありません」(イベント関係者)メンバーもファンも待ち望む開催に向け、前出・戸村さんは最後にこう呼びかける。「観客のマスク着用の徹底に加え、競技場内だけでなく、最寄り駅での感染対策も必要になります。会場内への出入りも、座席ブロックごとに時間差をつけて行ったほうがいいでしょう。憂いに沈んだ状態で長期間家に閉じこもることは精神的によくない。計16万人のファンには嵐のライブ体験こそ免疫を高める“心の栄養剤”なのです。感染症対策の知見と実践度を高める場として堂々と開催していただきたいです」“日本の活力”が、嵐の手でよみがえることを願うばかりだ――。「女性自身」2020年4月7日号 掲載
2020年03月26日「新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」が、東京・京橋のアーティゾン美術館の4階展示室で開催される「コレクション選」特集コーナー展示に登場。2020年6月23日(火)から10月25日(日)まで展示される。20世紀を代表する抽象画家、パウル・クレーの展覧会パウル・クレーは、バウハウスの教授を務め造形理論の研究、講義、著述を行い20世紀に活躍した画家。1910年代に分離派展や芸術家グループ「青騎士」の活動に参加して頭角を現し、第一世界大戦後はバウハウスで教鞭を振るっていた1920年代を経て、没する1940年まで旺盛な創作を続けた。今回開催する「新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」では、アーティゾン美術館に2019年に新たに収蔵された作品24点と、既収蔵作品1点の合計25点のパウル・クレー作品を展示。多様な技法と素材を駆使した造形的実験の軌跡が明確に示されたパウル・クレー芸術のエッセンスと魅力を楽しむことが出来る。パウル・クレーの生涯を横断する作品群展示作品は、パウル・クレーが画家として活動した1910年代から1930年代までを網羅。パウル・クレーが抽象的表現へ移行した初期の作品《抽象的な建築》をはじめ、バウハウス時代の《庭の幻影》、色彩と形を自由かつ効果的に組み合わせた晩年の作品《谷間の花》など、時代の異なる彼の作品を横断的に見ることが可能だ。展覧会概要新収蔵作品特別展示:パウル・クレー会期:2020年6月23日(火)~10月25日(日)※アーティゾン美術館は臨時休館していたが、2020年6月23日(火)から再開。時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)※当面の間、夜間開館は中止休館日:月曜日(祝日にあたる8月10日、9月21日は開館)、8月11日、9月23日会場:アーティゾン美術館 4階展示室 コレクション選 特集コーナー展示住所:東京都中央区京橋1-7-2入館料:日時指定予約制 一般ウェブ予約チケット 1,100円、当日チケット(窓口販売) 1,500円、学生無料 ※入館は日時指定予約制。※ウェブ予約チケットは、2020年6月3日(水)~販売開始※ウェブ予約チケットは、公式ウェブサイトにて、各入館時間枠の終了10分前まで販売※ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケットを販売※指定した時間枠内であればいつでも入館可能、また入館後は閉館まで時間制限なく鑑賞可能※時間枠 (1)10:00〜11:30 (2)12:00〜13:30 (3)14:00〜15:30 (4)16:00〜17:30※中学生以下はウェブ予約不要※上記料金で同時開催の3つの展覧会(「鴻池朋子 ちゅうがえり」および「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」)すべてを観覧可【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2020年03月12日2月22日(土)から、新国立劇場バレエ団がケネス・マクミラン振付による物語バレエの傑作、『マノン』を8年ぶりに上演する。アベ・プレヴォーが18世紀に書いた小説『マノン・レスコー』を原作に、マクミラン率いる英国ロイヤル・バレエ団が1974年に初演した作品。オペラや映画、絵画の題材としてたびたび取り上げられてきた“運命の女”マノンの壮絶な物語を、マスネの音楽と見事に融合した、マクミランの独創的な振付がドラマティックに描き出す。パリ近郊の宿屋で出会って恋に落ち、駆け落ちをした美しい少女マノンと若い神学生のデ・グリュー。しばし共に暮らすふたりだったが、デ・グリューの留守中に富豪のムッシューGMとマノンの兄レスコーが現れ、大金を餌にマノンを説得、彼女を愛人として連れ去ってしまう。ムッシューGMのパーティーで再会し、逃げ出すマノンとデ・グリュー。だがムッシューGMに見つかったマノンは、売春婦としてアメリカに送られてしまう……。マノンとデ・グリューを演じるのは、米沢唯&ワディム・ムンタギロフ(22、23日)、小野絢子&福岡雄大(26日、1日)、米沢唯&井澤駿(29日)の3組。主役ふたりによる“寝室のパ・ド・ドゥ”や“沼地のパ・ド・ドゥ”は、ガラ公演で踊られる機会も多いバレエ史上屈指の名シーンだが、物語バレエのパ・ド・ドゥはやはり全幕で観てこそ。この機会に、愛と破滅の物語にどっぷりと浸かりたい。文:町田麻子
2020年02月20日美術館「プレイ ミュージアム(PLAY! MUSEUM)」が、東京・立川駅北口の新街区「グリーンスプリングス(GREEN SPRINGS)」内に2020年6月10日(水)オープン。“ありそうでない”美術館「プレイ ミュージアム」「プレイ ミュージアム」は、“絵”と“ことば”をテーマに、映像や立体物などの作品を通して、大人から子供まで様々な体験が出来る新たな美術館。一般的な展示のほか、来場者が展示に参加したり、ワークショップを通して作家の制作に関わったりと、“ありそうでない”美術館の楽しみ方を提案していく。館内展示は、年間を通して著名な絵本作家を紹介する常設展示と、ユニークに作家や作品を特集する企画展示の2つを同時に開催。また、ショップとカフェを併設し、展示にちなんだオリジナルグッズやメニューを多数用意する。開館記念常設展「エリック・カール 遊ぶための本」開館初年度の記念すべき常設展は、“絵本の魔術師”とも称され日本でも人気の高いアメリカの絵本作家エリック・カールをフィーチャーした「エリック・カール 遊ぶための本」。アメリカ・マサチューセッツ州のエリック・カール絵本美術館との共同企画で開催 する本展では、絵本を“おもちゃ”に見立てた新しい視点で彼の作品の本質に迫る。会場では、エリック・カールの絵本を“くぐる”“きく”“うごかす”“みつける”など、10の遊び方に分けて紹介。大型の造作物や映像、エリック・カール独自のコラージュ で描かれた『はらぺこあおむし』『パパ、おつきさまとって!』といった作品の原画を展示する。同施設3階「プレイ パーク」でも関連イベントを実施また、同施設3階に併設する「プレイ パーク(PLAY! PARK)」では、エリック・カールの絵本作りにならって、参加者が世界にひとつだけの色紙を作るワークショップ「レッツ!プレイ!ペーパー!(Let’s! PLAY! PAPER!)」を開催。参加者は、紙に絵の具やクレヨン、スタンプ、ローラーなどを使って模様やパターンを描き、オリジナルの色紙を作ることが出来る。開館記念企画展「tupera tuperaのかおてん.」企画展の第1弾は、様々な絵本賞を受賞しする人気のクリエイティブユニット・tupera tupera(ツペラ ツペラ)による“顔”をテーマにした展覧会「tupera tuperaのかおてん.」に決定。『かおノート』『こわめっこしましょ』などtupera tuperaが描いた人気の絵本原画のほか、映像作品『かおつくリズム』、2メートルの大きな顔が並ぶ新作「かお10」など、様々な表現方法を用いた新作を多数展示する。【詳細】■プレイ ミュージアム開業日:2020年6月10日(水)※当初4月10日(金)オープン予定だったが延期。開館時間:10:00~18:00住所:東京都立川市緑町3-1 グリーンスプリングス内W3入場料:一般 1,500円、大学生 1,000円、高校生 800円、中・小学生 500円休館日:無休(展示の入れ替え、年末年始を除く)※未就学児無料。※入場料で常設展、企画展の2つを観覧可能。※会場内は全て写真・動画撮影可。■常設展「エリック・カール 遊ぶための本」会期:2020年6月10日(水)~2021年3月28日(日)■企画展「tupera tuperaのかおてん.」会期:2020年6月10日(水)~2020年12月29日(火)■カフェ「PLAY! CAFE」※展覧会に関連したオリジナルのフード、スイーツ、ドリンクを提供。<メニュー例>・かおカレー(きいろ)1,480円+税・はらぺこあおむしのフルーツパフェ 1,480円+税
2020年02月16日東京国立近代美術館の所蔵品ギャラリーの所蔵作品展 「MOMATコレクション」が、2020年6月4日(木)より日時指定制で再開。会期は10月25日(日)まで延長された。日本の近現代美術をたどる所蔵作品展20世紀初頭から今日にいたる日本の近現代美術の流れを、国際的な関連とともに紹介する「MOMATコレクション」。選りすぐりの名品を一挙に堪能できる「ハイライト」コーナーに始まる展示では、多彩なテーマと切り口のもと、約200点の作品を通して日本の美術の歩みをたどることができる。戦中〜戦後の前衛画家・北脇昇の小企画2階ギャラリー4では、コレクションによる小企画「北脇昇一粒の種に宇宙を視る」を開催。1930年代から40年代にかけて京都で活躍した北脇昇は、身近な植物などを発想源に、幻想的な絵画を手掛けた前衛画家だ。戦中・戦後の激動のさなか、混迷する世界の裏に潜む法則を求めた北脇は、シュルレアリスムに数学やゲーテの自然科学、古代中国の占い“易”などを織り交ぜた作品を生みだした。本小企画では、植物や図式的なモチーフが特徴的な《周易解理図(乾坤)》をはじめ、北脇の作品約40点を紹介する。バウハウス特集また、モダン・デザインの展開を先導したドイツの造形教育学校・バウハウスが、2019年に開校100周年を迎えたことを記念した特集展示も。パウル・クレーやワシリー・カンディンスキーの絵画、マルセル・ブロイヤーの手掛けた椅子《クラブ・チェア B3(ワシリー)》、さらにモホイ=ナジのフォトグラムなどを見ることができる。なお、6月12日(金)からは日時指定制で、企画展「ピーター・ドイグ展」も再開。会期は2020年10月11日(日)まで延長されている。展覧会概要所蔵作品展 「MOMATコレクション」会期:2020年2月11日(火・祝)〜6月14日(日)、6月16日(火)~10月25日(日)〈日時指定制〉※2020年2月29日(土)より臨時休館していたが、6月4日(木)より再開※当初は6月14日(日)までの会期を予定していたが、延長会場:東京国立近代美術館 本館 4〜2階住所:東京都千代田区北の丸公園3-1開館時間:10:00〜17:00(入館は閉館30分前まで)※当面のあいだ、金曜・土曜の夜間開館は実施しない休館日:月曜日(2月24日(月)、8月10日(月)、9月21日(月)は開館)、2月25日(火)、8月11日(火)、9月23日(水)観覧料:一般 500(400)円 大学生 250(200)円※( )内は20名以上の団体料金※高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」所持者、友の会、賛助会員、 MOMAT支援サークルパートナー企業(同伴者1名まで、シルバー会員は本人のみ)、キャンパスメンバーズ、障害者手帳の所持者とその付添者(1名)は無料※公式サイトより日時指定チケットを購入(6月3日(水)10:00から)※観覧無料対象の場合も、日時の予約が必要※来館に際しての注意事項に関しては、公式サイトを確認のこと※予定は変更となる場合あり■同時開催企画展「ピーター・ドイグ展」会期:2020年2月26日(水)〜10月11日(日)〈日時指定制〉会場:東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー※2020年2月29日(土)から臨時休館していたが、6月12日(金)より再開【問い合わせ先】050-5541-8600(ハローダイヤル)
2020年01月25日ブリヂストン美術館を前身とする新美術館「アーティゾン美術館」が1月18日に開館。開館記念展として「見えてくる光景コレクションの現在地」が3月31日(火)まで開催されている。株式会社ブリヂストンの創業者、石橋正二郎が収集した美術品を展示するため、1952年に開館したブリヂストン美術館。2015年から建て替えのため約5年間の休館を経て、この度「アーティゾン美術館」という新たな館名でリニューアルオープンした。新美術館は、23階建ての高層ビル「ミュージアムタワー京橋」の低層階3フロアを展示室とし、その展示面積は旧ブリヂストン美術館の約2倍に。最新の照明や空調設備を備え、快適で明るく開放的な空間が広がる。アーティゾン美術館1階部分の吹き抜け開館に先駆けて行われたプレス内覧会では、館長の石橋寛氏が登壇。新美術館では「創造の体感」をコンセプトに、単に観賞の場を提供するだけでなく、見る、感じる、知ることにより作品の創造性を体感し、そのインスピレーションが新たな時代を切り拓くきっかけとなることを目指すという。アーティゾン美術館石橋寛館長同館では、利用者がより快適に「創造の体感」を味わえるような工夫が随所に施されている。例えば、チケットは日時指定予約制を導入。入館までの待ち時間の短縮や館内での混雑緩和が期待できるほか、一部の作品を除き作品の写真撮影もOK。美術館の情報を閲覧できるインフォルームやレクチャールームが併設され、鑑賞後に湧き出る探究心も満たしてくれる。そして今回、開館記念展として開催されているのが『見えてくる光景コレクションの現在地』だ。約2,800点の石橋財団コレクションの中から、選りすぐりの206点を紹介。第1部「アートをひろげる」で近現代美術を一望し、第2部「アートをさぐる」で古今東西の美術を7つのテーマで掘り下げていく。第1部「アートをひろげる」会場エドゥアール・マネ《自画像》1878〜79年ほか第1部「アートをひろげる」メアリー・カサット《日光浴(浴後)》1901年ほか第1部「アートをひろげる」ピエール=オーギュスト・ルノワール《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》1876年ほか第1部では、1870年代のマネの作品から2000年代のスーラージュまで、約140年間の東西の名品が並ぶ。印象派、ポスト印象派、象徴派、ナビ派、フォーヴィズム、キュビズム、抽象美術、ダダイズム、シュルレアリスム、抽象表現主義と、次々に展開したヨーロッパ美術の系譜を、ルノワール、セザンヌ、カサット、青木繁から、ピカソ、ブラック、カンディンスキー、マーク・ロスコ、猪熊弦一郎、草間彌生まで、石橋コレクションが誇る数々の名作で辿ることができる。第1部「アートをひろげる」左:青木繁《海の幸》1904年中央:ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》1904〜06年頃右:オーギュスト・ロダン《立てるフォーネス》1884年頃第1部「アートをひろげる」ヴァシリー・カンディンスキー《自らが輝く》1924年ほか展示がスタートする6階はフロア全体に柱がなく、それぞれの作品はゆるやかに空間を仕切る可動式の壁に展示されている。アーティゾン美術館の教育普及部長である貝塚健氏によると、その壁を利用することで、作品同士の響き合いを感じとってほしいと言う。「ある地点から見ると、セザンヌによる山の絵と、青木繁の《海の幸》を同時に眺めることができる。場所は違えど同時代に活躍したふたりの、異なる個性がぶつかり合う様を楽しんでほしいと思います」(教育普及部長貝塚健氏)また、注目したいのが休館中に新収蔵された作品。モリゾ、カサット、ボッチョーニ、カンディンスキー、ジャコメッティ、松本竣介など31点が今回初めてのお披露目となる。続く第2部「アートをさぐる」では、「装飾」「古典」「原始」「異界」「聖俗」「記録」「幸福」という7つの視点からアートを掘り下げていく。5階では、人が身の回りを飾りたいという欲望から生まれた「装飾」のアートに始まり、多様な造形を整理しスタンダードを確立した「古典」、人間の欲望や欲求の源となる「原始」、ふとした時に立ち現れる「異界」をテーマに持つ作品を紹介していく。第2部「アートをさぐる・装飾」イランテペ・シアルク《幾何文台付鉢》紀元前4千年紀ほか第2部「アートをさぐる・古典」小杉未醒(放庵、放菴)《山幸彦》1929年第2部「アートをさぐる・異界」古賀春江《素朴な月夜》1929年ほか続く4階フロアでは、聖なるものと俗なるものを併せ持つ「聖俗」、自画像や街の風景を描きとめた「記録」、そして、人と人との出会いによって生まれるアートの「幸福」をテーマに展示は締めくくられる。第2部「アートをさぐる・聖俗」《洛中洛外図屏風》江戸時代・17世紀第2部「アートをさぐる・記録」小出楢重《帽子をかぶった自画像》1924年ほか第2部「アートをさぐる・幸福」青木茂《わだつみのいろこの宮》1907年ほか今後のアーティゾン美術館では、鴻池朋子が石橋財団コレクションと“共演”するインスタレーションを発表するほか、ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館展示帰国展など、現代美術の紹介も積極的に行なっていく予定。この先どんな「創造の体感」をさせてくれるのか。新しいアートの発信拠点として、これからも目が離せない。【開催情報】『開館記念展「見えてくる光景コレクションの現在地」』
2020年01月23日東京国立近代美術館では、桜をはじめ“花”を描いた作品の特集展示などを楽しめる「美術館の春まつり」を開催。尚、東京国立近代美術館が当面の間臨時休館を行うため、開幕時期は未定。見どころは、所蔵作品展「MOMAT コレクション」の1室に集結する“花”の作品の数々。桜を描いた重要文化財・川合玉堂《行く春》を年に一度だけこの期間に公開するともに、奈良吉野の桜が咲き広がる菊池芳文《小雨ふる吉野》、しだれ桜をはじめ40種類を超える桜を描いた跡見玉枝《桜花図巻》、船田玉樹《花の夕》など、花を描いた8点を展示する。ほかにも「MOMAT コレクション」には、菱田春草などの日本画、安井曽太郎などの洋画、ポール・セザンヌやパウル・クレーなどの海外作品が並ぶ。3フロアにわたる約200点の作品から、花を描いた作品を探しつつ鑑賞するのも良いだろう。また、美術館前庭には床几台によるお休み処を用意。皇居・千鳥ヶ淵を彩る桜散策とともに、お花見弁当や甘酒しるこ、スパークリングワインなどを楽しめる。なお同期間には、企画展「ピーター・ドイグ展」やコレクションによる小企画「北脇昇 一粒の種に宇宙を視る」も開催される。こちらもあわせて訪れてみては。【詳細】美術館の春まつり期間:2020年3月17日(火)〜4月5日(日)※東京都国立近代美術館が、当面の間臨時休館を行うため会期は未定。再開予定は公式ウェブサイト等で告知。場所:東京国立近代美術館住所:東京都千代田区北の丸公園3-1開館時間:10:00〜17:00(金・土は20:00まで) ※いずれも入館は閉館30分前まで休館日:月曜日(ただし春まつり期間中の3月30日は開館)■展覧会概要・所蔵作品展「MOMAT コレクション」会期:2020年2月11日(火・祝)〜6月14日(日) ※3月1日(日)、4月5日(日)、5月3日(日)、6月7日(日)は無料観覧日※東京都国立近代美術館は、2020年2月29日(土)~当面の間、臨時休館。再開予定は公式ウェブサイト等で告知。会場:東京国立近代美術館 4〜2F 所蔵品ギャラリー観覧料:一般 500円、大学生 250円 / 金曜・土曜の17:00〜 一般 300円、大学生 150円※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳の所持者とその付添者1名は無料※所蔵作品展入館当日に限り、コレクションによる小企画「北脇昇 一粒の種に宇宙を視る」も観覧可※花の作品の特集は4月12日(日)まで・企画展「ピーター・ドイグ展」会期:2020年2月26日(水)〜6月14日(日)会場:東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー・コレクションによる小企画「北脇昇 一粒の種に宇宙を視る」会期:2月11日(火・祝)〜6月14日(日)会場:東京国立近代美術館 2F ギャラリー4【問い合わせ先】東京国立近代美術館TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2020年01月18日文化庁による海外研修制度を経験したアーティストが成果を発表する『DOMANI・明日2020 傷ついた風景の向こうに』展が、1月11日(土)より開催。2月16日(日)まで国立新美術館にて開催されている。文化庁が1967年から実施する「新進芸術家海外研修制度」を経験したアーティストたちによるグループ展『DOMANI・明日展』。第22回目となる今回は、「傷ついた風景の向こうに/ Landscapes in Our Age: Scarred and Reborn」をテーマに、国際的に知名度の高い作家から新進作家まで11名の作品が紹介される。展示は、プロローグ・エピローグを加えた5章で構成。藤岡亜弥(写真)、森淳一(彫刻)、若林奮(彫刻)、栗林慧(写真)、栗林隆(現代美術)、佐藤雅晴(現代美術)、日高理恵子(絵画)、宮永愛子(現代美術)といったアーティストたちが、自然災害や戦争などにより生じた「傷痕」を独自に表現する。また、プロローグとエピローグでは、「傷跡」シリーズで知られる石内都、歴史的な場所を風景写真として映し出す米田知子、郷里・陸前高田をはじめ津波の刻印が残る風景をとらえる畠山直哉の写真作品が並ぶ。会期中は各作家とゲストによるトーク・イべントも複数回開催。作家それぞれの「傷ついた風景」をつなぐことで、どんな「明日」が見えてくるのか。作品を実際に見たり、作家の言葉を聞いたりすることで、確かめてほしい。【開催情報】『DOMANI・明日2020 傷ついた風景の向こうに』1月11日(土)〜2月16日(日)まで国立新美術館企画展示室2Fにて開催【関連リンク】 DOMANI・明日2020 傷ついた風景の向こうに( )石内都《Scars#26 illness 1961》1999東京国立近代美術館蔵 (c)Ishiuchi Miyako米田知子《道―サイパン島在留邦人玉砕があった崖に続く道》2003 (c)Tomoko YONEDA, Courtesy of ShugoArts藤岡亜弥《川はゆく》2017 (c)Aya Fujioka森淳一《山影》(部分)2018撮影:宮島径 (c)MORI Junichi, Courtesy of Mizuma Art Gallery若林奮《緑の森の一角獣座 模型》1996-97神奈川県立近代美術館寄託 photo by (c)Tadasu Yamamoto栗林慧《カマキリ》2005※参考図版佐藤雅晴《福島尾行》2018 個人蔵 (c)Courtesy of Estate of Masaharu Sato and KEN NAKAHASHI宮永愛子《景色のはじまり》(部分)2011〜高橋コレクション蔵撮影:豊永政史 (c)MIYANAGA Aiko, Courtesy of Mizuma Art Gallery畠山直哉《2019年8月1日宮城県仙台市》2019 (c)Naoya Hatakeyama, Courtesy of Taka Ishii Gallery
2020年01月12日昨年、新国立劇場に史上最年少の芸術監督が誕生した。当時、小川絵梨子さんは39歳。日本での本格的演出家デビューから10年足らずでの抜擢は衝撃的だった。“斬新な舞台ばかりでなく、ベーシックも必要なんです”「小さい時から演劇はよく観ていて、学生時代は演劇部でした。最初は俳優になりたかったんですが、高校3年生の時に演出をやったら楽しくて。私個人の表現より、いろんなセクションからのアイデアを吸い上げて舵取りするほうが性に合っていたんだと思います」そして20歳の時に旅行でNYを訪れたのをきっかけに、向こうで演劇を学びたいと留学を決意する。「その時はまだ、演劇を仕事にしようという強い意思ではなかったけれど、演劇をアカデミックに学びたかったんです。演劇の演出を専門に学べる学校が日本にはあまりないのと、全く知らない世界を体験してみたいという思いもあって、思い切って海外に出ました」NYでの日々は新鮮で楽しかったけれど、将来を考えると展望が見えずに落ち込んだ、とも。「日本で演出家になる方法がわからなかったし、アメリカで演出をやるには言語能力も、何より文化の理解度が足りない。私は、古典を斬新な解釈で再構築するより、戯曲を読み込んで地道に積み上げていくのが好きだしそれしかできないんです。でもそれには、根底にある文化の理解度が必要。例えば阿部定事件とか、ドラえもんとか縁側とか…日本人のなかに共通する原風景や想起される匂いがありますよね。それが向こうではウォーターゲート事件とかなわけです。頭では理解できても、一番重要な匂いや感覚までは理解できないので」転機は突然訪れる。知人に頼まれて携わった俳優養成所の公演を通して知り合った演劇プロデューサーに、ある公演の演出を依頼される。それが’10年の舞台『今は亡きヘンリー・モス』だ。これが大きな評判を呼び、一躍時の人となった。「私はただ台本をやっただけなんですけどね」と言う。しかし、それまで老舗劇団か小劇場出身の演出家が主流だったなか、小川さんは海外で演劇を体系的に学び、そのメソッドに基づいて演出する。センスや個性で創る舞台とは違いオーソドックスだが、それゆえ戯曲自体の面白さが際立つ。「斬新な解釈とか強烈な個性とか、憧れるし大好きだけれど、自分にはできない。ただ、斬新なものばかりでなくシンプルでベーシックな作品があってもいいし、舞台作品の多様性という意味でもむしろ必要だとも思います。その分野ならば、突出した個性や才能のない自分でも学んだことから立ち上げていくことができるのかなって」何より大事にしているのは物語。「ビジュアルにあまりこだわりがない…というかわからず、立ち上げた物語にそぐうものであればいいと思っているだけなので」小川さんの現場では、俳優もスタッフもすべてが対等。全員がプロフェッショナルとして参加し、演出家の役割は全セクションと関わりながら舵取りをすることだ。「いま芸術監督として一番のモチベーションは、次の世代のためによりやりやすい演劇環境を整えること。これまでの現代演劇は、どうしても革新的だったり作家性の強い作品が注目されてきたけれど、そんな特別な才能に恵まれていなくても演劇を創る方法は色々ある。先人たちが何世代もかけてその方法を模索して、積み上げてきた歴史もある。私もただその流れの中で次世代の方々に何か一つでも渡していけたらと思っています」おがわ・えりこ新国立劇場演劇部門芸術監督/演出家、翻訳家1978年生まれ、東京都出身。日本の大学卒業後に渡米。2004年にNYアクターズ・スタジオ大学院演出学科を修了。’10年に初めて翻訳・演出を手掛けた舞台が話題となり数々の舞台を演出。’12年に読売演劇大賞杉村春子賞を、翌年には紀伊國屋演劇賞と千田是也賞を受賞。’18年に新国立劇場芸術監督に就任。※『anan』2020年1月15日号より。写真・土佐麻理子取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年01月09日