中学校の『毎日ノート』、その名の通り毎日提出するものだったけれど...Upload By かなしろにゃんこ。ADHD息子リュウ太が通っていた中学校では、全生徒が取り組む宿題、「毎日ノート」というものがありました。この毎日ノートは名前の通り、“毎日書いて提出するもの”です。日々の授業で学んだことを振り返り、印象に残ったことを書くことになっていました。そして、毎日ノートを提出するたび、教室の壁にある「チャレンジシール」の台紙に1つずつシールを貼ることができる決まりでした。「毎日提出するように」と学校から言われていますし、教室の壁に貼ってあるチャレンジシール台紙を見れば個人の提出率もわかってしまうので、大半の生徒がきっちり取り組んで提出していました。Upload By かなしろにゃんこ。しかし、息子は全く提出しようとしませんでした。ナゼやらないのかと本人に聞いてみると、「何を書いていいのかわからない」といいます。「毎日ノートにはその日の印象に残ったことを書こう!」と先生は言っていましたが、息子は印象に残ったことを思い出すことができず、提出できないのです。先生に促されて提出するように。でも中身は!?Upload By かなしろにゃんこ。そして、ほとんど提出できないまま1年生の1学期が過ぎ、息子のチャレンジシール台紙にはシールが3枚だけ...面談で先生から「毎日ノートをちゃんと提出するように」と注意を受けて、さすがの息子もきちんと書いて出すようになったのですが…Upload By かなしろにゃんこ。ある日息子の毎日ノートを覗いてみると、なんと中身がただの日記になっていたのです。先生の言った「印象に残ったことを書く」という言葉を額面通りに受け取り、本当に“学校で1日すごした中で印象に残ったできごと”をそのまま書いていたのです。Upload By かなしろにゃんこ。私は、そうじゃねーーーーよ!(笑)と心の中でツッコミました。毎日ノートはもともと復習のためのものです。先生は「受けた授業の中で印象に残ったことをノートに表現しよう」と伝えたかったのですが、息子はそれを全く理解できておらず、休み時間などに友人とどんなことをしたかを中心に書いていたのです。反抗期なので正面から「書き方が違う!」と否定をすると、その後一切やらなくなる可能性があったので、2学期の面談のときに先生に「息子に書き方の説明をして欲しい」とお願いしました。親の言うことよりも先生の言葉のほうが響くお年頃なので、ここはお任せすることにしました。その後先生から書き方の指導を受けてなんとか書くことはできたものの、毎日提出することは難しく、週1回がやっとです。息子曰く、ノートにみんなのように上手くまとめることができないんだとのこと。『ノートを自分でまとめる』ことがリュウ太には難しかったUpload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。絵やデザインのことなら毎日スケッチブックにキレイにまとめているというのに、授業のことは全くできない子でした。まぁ週1回は提出できるようになったので、それでもいいか~と思うことにしました。大人になってから息子に当時のことを聞いてみると、上手なノートの書き方(左ページに板書、右ページに気になったことや補足説明などを入れる方法)などを教えてもらっても、ピンとこなかったそうです。カラーペンを使って大事な部分を強調したり、囲ったり、線を引いたりという上手な書き方が思いつかず、うまく書けないから自信がなくなり、「あまり人に見せたくない」という気持ちがはたらいてイヤだったと本人は言っていました。過去にはこだわらず今が大事なADHDにとって数時間前のできごとはどうでもよく、さらに書くのも苦手となると、頑張ってノートを出そうとは思えなかったのでしょう。学習方法も人への伝え方も、得意不得意があるからUpload By かなしろにゃんこ。息子「書くのは苦手だけど、口で伝えることは大好きなんだよなー(笑)」文字に起こすことが得意な人、話して聞かせることが得意な人、人に伝えるのは苦手だけど記憶するのは得意な人...伝える方法や学習の方法は何通りもありますから、毎日ノートができないからといってダメなわけじゃないんだなと思うのでした。
2020年05月20日我が家の娘はこの4月で新一年生に。開催が危ぶまれた入学式は、青空の校庭で無事とり行われました。その後は自粛生活で登校することなく、「おうち時間」も長期戦に突入中。幸いにも学校側からは沢山の宿題や課題が。自主性をもって規則正しく生活してくれる事が理想ですが、子どもにとってなかなか難しいもの。緊急事態宣言もようやく解除の動きですが、長期の休みでも子どもが自分でスケジュール管理できるアイテムがあれば助かりますね。今回「おうち時間」を過ごすために、我が家が取り入れて役に立ったアイテムを3つご紹介します。「一日にやること」を見える化しよう一日中おうちで過ごす場合も、学校生活を意識したスケジュール感が理想。起きる時間、勉強をはじめる時間、遊ぶ時間、ごはんの時間などを見える化すれば、子どもにとっても安心です。年長さん時代、小学校へむけて取り入れた「やることボード」。「やることボード」は、「時間」と「やること」を見える化したアイテム。ボード、時計シール、やることシールがセットになっており、「自分で」考えて作っていけることが何よりのポイントです。⇒前回の記事はこちら 【もうすぐ1年生】年長の夏から初めたこと。4月に向けて生活リズムを整えよう 4月に入ると同時に、保育園用だったスケジュールを書き換えました。ホワイトボード用ペンで書いていたので、ウェットティッシュを使えば簡単に書き換えが可能です。おうち生活用に作成したのは、「一日のto doリスト」。あえて時間は入れず、一日にやることを自分で考えてリストアップ。(もちろん、親のサポートと誘導は必要!)“自分で考えて作ったリスト”なら「ゲームまでに、勉強と水やりとお手伝い」など、やること&やったことを指差し確認が可能。繰り返すうちに自然と習慣につながりました。裏側は学童用に書き換えも完了。柔軟に作り変えれるところも◎なアイテムです。 【ご紹介したアイテム】たくさんのやることを整理して、決められた時間までに終わらせる。子供のそんな力を育む、「やることボード」です。⇒ じぶんで予定をくみたてられる「やることボード」/Gakken×OURHOME 一気に増えるプリント類!まとめてかしこく収納休校期間中、小学校から出された宿題、ドリルに、健康管理の紙。小学校に入ると紙が増える!とは聞いていたものの、まだ授業も始まっていないのにプリントの管理にあたふた。そこで取り入れたのが「エセルテソーテッド」。A4サイズのプリントが入るファイルを、縦に並べて壁掛けできる収納アイテム。省スペースながら、収納力も抜群。「あの紙どこやったっけ?」なんて事にならないよう、目のつくところにスマートに収納することが可能です。一番上はママが記載するプリント類、そこから宿題、絵日記シート、習い事の宿題、学童のノート、など多彩な使い方が可能。1ポケットだけ取り外して持ち出すこともできるので、必要な分をリビングに持ってきて勉強、と言った使い方にも活躍しています。 【ご紹介したアイテム】A4サイズのプリントが入るファイルを、縦に6つ並べて省スペースに壁掛け収納。要提出・学校・部活・保管など、自由なカテゴリーに分けて整理できます。⇒ エセルテソーテッドA46段ファイル/Esselte 毎日確認が必要なものは、パッと挟んで気軽に飾ろう進捗確認や記載が必要なプリント。この一枚は常に目につくところに飾っておきたい!そんなものも出てきますね。保育園時代は気軽にマスキングテープで貼っていたのですが、小学校のプリントは提出が必要なものも多いので、なるべくきれいな状態にしておきたい。そんな時はウッドバインダーが便利。お休み中、できたことに花丸をつけていくプリント。目に見えて花丸が増えればやる気にもつながります。使い方は簡単、挟んでフックにかけるだけ。無造作な紙類もギャラリー風に演出してくれます。紙を痛めることもないので、提出が必要なプリントも安心して飾ることができます。今はリビング学習がメインの娘。リビングテーブル横の定位置にプリントを飾り、教科書や教材を収納している棚までの壁に「エセエルテ ソーテッド」を。導線も改善したことにより、学習スタート&片付けが格段とスムーズになりました。それまではテーブルの上をとっ散らかして、終わったら適当なところに放置。次スタート時に大捜索。。ということもままあったので、そこが改善されたのは大収穫です。 【ご紹介したアイテム】プリントも、子供のお絵かきも、挟んで掛けるだけでアートギャラリー風に。まるで木製フレームに飾るように、壁の生活感をなくします。⇒ ウッドバインドホルダー S いかがでしたか?出口が見えるようでなかなか見えない「自粛生活」。子どもだって、世相や親の感情をよみとって、やっぱり不安は感じてしまうもの。大人だって全く仕事がすすまない時があるように、子どもだってダラダラしたり、目標の半分もこなせいな日だってあります。ただ便利なアイテムを上手に取れれて環境を工夫すれば、子どもが「時間」「もの」の管理ができるいい機会にもなりそうです。 ■こどもと暮らす 大西佳葉アンジェ編集部。フードコーディネーター。夫と娘の3人暮らし。家族が笑顔になるレシピを考案中。今日も美味しく、楽しく過ごせますように。
2020年05月15日休校が続き、おうち時間も長くなったある日。こんな出来事がありました。休校が始まったばかりの頃は、子どもたちと一緒にいる時間がこんなにたくさんあるならと張りきって、いろいろなことを計画していた私。早起きをして宿題をしたり、公園へ行って体を動かしたり、子どもたちとおやつのクレープ作りをしたり…。家族時間を笑顔で過ごそう!とがんばっていました。ところが、買い物ではほかのお客さんとの距離が近くならないよう気をつけたり、子どもたちと楽しみにしていたおやつ作りの材料が品薄で買えないことが続いたり、散歩中に公園の前を通ると遊具にテープが貼られていたり…。今までの日常にはない状況に、いつのまにか疲れがたまっていたようで。自分でもびっくり!うっかりグラスにみそ汁を入れてしまいました。迷いが顔に出ちゃったけれど…「お手伝いする!」と娘が言ってくれたとき、実は私、早く片づけてちょっと休みたいな~と思っていたのです。だから、ちょっと迷いが顔に…。そんな私の表情を見て何かを感じ取った息子が、コーヒーをいれようとしてくれたようです。でも、うっかり!電気ポットをやかんと間違えてガスコンロの上に置いた瞬間、間違えたことに気づきあわてふためく息子。そして、口から出てきた母を気づかうやさしい言葉。そう、子ども達は、「散らかすつもり」「間違えるつもり」「時間をいっぱい使うつもり」でお手伝いをしているわけではないんですよね。母が疲れた顔なら元気になってほしい、元気ならもっと笑顔になってほしい。娘もそんな気持ちだったのだと思います。そして私もわずか20分くらい前にうっかりグラスにみそ汁を入れてしまったばかり…。うっかりは私も同じ…。ということは母譲り!?そう思ったらなんだか笑えてきて疲れも和らぎ、癒されていました。娘の「お手伝いする!」の言葉に、ちょっとめんどくさいなぁと思った自分に反省した私です。学びと喜びを育むお手伝い息子が幼稚園の頃、初めて出たお手伝いの宿題は「ごはんの前にテーブルをふきんで拭く」というもの。そしてその宿題にやりがいを感じて、一生懸命にお手伝いをしてくれる息子の姿に感動したものでした。学年が上がるにつれてお手伝いのテーマも難しくなり、部屋のそうじやご飯の支度、片づけなどになりました。ひとつひとつやり遂げながら「できた!」と自信をつけていくのは大人も子どももきっと同じ。お手伝いにはできることを増やすだけではなく「自分がしたことが喜んでもらえる」「自分は役に立っている」という相手の気持ちを想像したり、協力する楽しみや大切さを知る経験などがいっぱいつまっているような気がします。だれだって、喜んでもらえたときにはもっとがんばろうとする力がわいてくるものですよね。休校で増えつつあるお手伝いタイム。大人にとっても子どもから何かを得られる貴重な時間になるんだなぁと実感しています。<文・マンガ:ライターしみず宇海>
2020年05月12日休校延長が決定された自治体も多くなってきましたね。私が住む地区も5月末までの休校が決定しました。休校になってから、子どもの友達のママからは学力についての心配をよく聞きます。学校から宿題や課題が出され、取り組んでいる人も多いと思いますが、小学校の新1年生に関しては具体的に学習を進めるような宿題はあまり出ていないのではないでしょうか。今回は、元小学校教諭で、小学1年生の担任をしていた経験から、この時期に取り組めることを紹介します。これらは、今わが家の新小1の娘がやっていることです。1学期にコツコツと積み上げるものから9月新学年スタートの案もあるそうですが、現段階で考えると、私は夏休みの短縮や土曜授業で補填(ほてん)をしていく可能性が高いのかなと思っています。であるならば、やるべきことは、最初の1学期にコツコツと積み上げる形で身につけるはずだった学習と夏休みの先取りではないかと。そこで、まずはコツコツ系から紹介します。国語:音読と先生あのね毎日短時間でも音読を早い段階で毎日の宿題になるのが音読です。音読が上手な子ほど文章の読み取りが上手だった印象があります。同じ文章を繰り返し読むことで、だんだんスラスラと読めるようになっていきます。音読をやったことがない子や苦手な子は、まず短い文章から始めましょう。国語の教科書がもう手元にある人は、その中から選ぶとよいと思います。お気に入りの絵本を選んでも楽しいですね。全部読むのが大変だったら読むページを区切って、上手になったら次のページへ…と進んでいくとよいと思います。読むのが上手な子、音読を楽しめる子はお母さんと交代で一文ずつ交代で読んでみたり、一緒に声を合わせて読んでみたりして変化をつけるのもおすすめです。テーマを決めて書いてみようひらがながおおむね書けるようになっていれば、作文や日記に挑戦すると書く力がつきます。1年生はよく、「せんせい、あのね」という作文の宿題が出されます。「せんせい、あのね~」から始める作文で、その日にあったことや自分のことで先生に知らせたいことを書いていくものです。「〇〇くんとあそんだよ」「ゆうごはんは〇〇だったよ」などと、先生に話しているように書いていきます。書くテーマはなんでもOKですが、なんでもよいと言われると意外と書くのが難しいという場合もあるので、いくつか提案してみましょう。《テーマの例》・自分の好きなもの(食べ物・スポーツ・歌・人・花・動物など)・今日食べたもの(夕ご飯のおかずでうれしかったもの・おやつで食べたものなど)・今日遊んだこと(どんな遊びをしたのか・どんなことをしてみたいかなど)・学校で楽しみにしていることわが家では「お父さんに伝えたいこと」を書いています。娘は、ですます調で書くほうが書きやすいということなので、そのように書いています。書き終わったものは、父親の前で実際に読んでみます。声に出して読むことで、文章におかしいところがないか、確認にもなります。最初はどんな内容を書きたいのか聞き出して、一緒に文を考えてあげましょう。書き始めのころは自分で文を考えるのは難しいですが、だんだんと慣れていきますよ。算数:計算練習百マス計算にゲーム性をもたせて算数で身につけておきたいのは計算力です。学校で習っていなくても、簡単なたし算、引き算ならできるという子は多いと思います。計算は速くできたほうが、算数が楽しくなります。市販のドリルやダウンロードできるワークシートを使うのもよいと思います。ただひたすら計算するのはちょっと…という子は百マス計算の簡単なものを使ってタイムを計測してゲーム性をもたせるのも手です。手元に算数セットがあるのであれば計算カードも使ってみてください。意外と答えの数字を書くのに手間取ってしまい、それがもとで計算がイヤになってしまうこともありますので、口頭で答えを言っていくだけでもいいと思います。繰り上がりのない足し算、繰り下がりのない引き算なら授業で習っていなくてもできる子が多いと思います。全部やるのが大変だったら、最初はカードの数を減らしたり、簡単なものだけ集めたりして、楽しんでやってみましょう。わが家ではタイムを計測したり、今日は何周やった!なんて言いながら取り組んでいます。生活科:植物の観察とお手伝い植物観察でたくさんの発見をみつけよう以前の記事()でも紹介しましたが、種をまいて、芽が出てきたり、葉っぱが増えてきたりしたら観察をしてみましょう。葉っぱの数はどうかな?大きさは?形は?植物によってそれぞれ違うので見比べてみるのも楽しいです。最初に出てくる葉と次に出てくる葉の形も違います。たくさんの発見をみつかるはずですよ。食事の配膳、雑巾絞りの練習生活科の単元の中にはお手伝いもでてきます。時間のある今、できることは積極的にやってもらえるといいですね。給食当番での食事の配膳や、掃除の時間の雑巾絞りなどは家庭での経験の差がかなり出てくるものです。家の仕事にはどんなものがあるかを一緒に考え、できそうなものを一緒に探してみてください。夏休みの先取り:自由課題夏休みが短くなるかも!?今から準備するのも◎次に、わが家では夏休みの先取りを考えています。夏休みの宿題でよく出されるのが自由課題です。自由研究と言っている学校もあると思います。自由課題ってなにをすればいいの?とよく聞かれますが、低学年のうちは工作・絵画などをやってくる子が多いです。いろいろな材料を準備して、自由に工作をしてみる、日曜大工が趣味のおうちの方がいればパチンコや箱を作ってみる、紙粘土で人形を作る、ビーズでマスコットを作ったり、アイロンビーズでままごとセットを作ったり、フェルトでカバンを作ったりなど手芸もいいですね。作った料理の写真を集めてレシピブックを作ったり、好きな恐竜の絵を描いて手作りの図鑑を作ったりするのも立派な研究です。夏休みが短くなりそうなので、今のうちにいろいろ取り組んでみるのもいいかなと思います。いろいろ挙げてきましたが、1年生は長時間集中するのはまだ難しく、最初のうちは15分続けばよいと言われています。一つの取り組みに関してそんなに長い時間をかけなくて大丈夫です。これからしばらく続きそうな休校期間。子どもたちそれぞれが、好きなこと・夢中になれることをいろいろ見つけられる時間にできればなと思っています。わが家の日々の学習カード。毎日全部はできていませんが、少しずつ取り組んでいます!<文・写真:ライターHIDE>
2020年05月10日こんにちは、エェコです。休校が続いてるなか、お子さんの宿題はどうしていますか? 娘は塾のみで、まだ簡単なのでいいのですが…問題は息子。■大量の宿題、教えるのはもちろん親!?学校と塾とでたっくさん出ました。そして…なんてこった…! 仕方ないとは言え…完全つきっきりで教えねばなりません。■息子とマンツーマンで向き合うも苦戦続き…わが子に勉強を教えるの…難しくありません?親のほうも「なんで真面目にやってくれないんだ」「教えたのに…」ってなるし、子どものほうも「口出ししすぎ」「間違いを言われるとなんかむかつく」って、お互い素直になれないのか意地の張り合いなのか、わが家では毎回こんな感じになってしまいます…。そんななか…ひとりひとりに向き合って勉強を教えてくれる先生って…本当にスゴイ!しかも、勉強だけじゃなくて学校生活だって過ごしやすいように考えてくれてる…。本当にスゴイ! 私はたったひとりの息子にだって勉強でも生活面でも大苦戦しているのに!先生、本当にありがとうございます…! そして今後ともよろしくお願いいたします。
2020年05月10日こんにちは! イラストレーターのにわゆりです。まさかの2ヶ月の休校、休園が続き、在宅ワークが困難になってしまったご家庭も多かったのではないでしょうか?わが家も常に子どもたちがいる状態…とはいえ、午前中は私が仕事をしている横で、宿題や通信教育、工作…など。それぞれがおとなしくやってくれていたので、2歳~3歳のあの頃とは「だいぶ変わってきたな~」と思っていたのですが…■子どもと一緒に在宅で仕事するのは大変5歳児は飽きるとちょっかい出しまくり! 仕方のないことですが、なかなか作業がはかどりません…。そして、一番困ったのがオンラインミーティング!2、3回オンラインミーティングをする機会があり、長時間の予定だったので子どもたちにはしっかり注意して、別室にこもってやることに。子どもたちの顔を見て大丈夫だなと、安心して部屋にこもったかーちゃん。■別室でオンラインの打ち合わせ中…順調にミーティングも進み、1時間がたったころ…長時間(といっても1時間…されど1時間?)こもっていると気になるのか、部屋をのぞきにきたモンキーズ。すぐにドアを閉めてもらったのですが…いたずら盛りのキーちゃん、音をたてずに部屋に忍び込み、床をゴロゴロしたり背後に立ったり、静かにアピールタイム。静かだからまだマシ…!? でも気が散るー!最後はアメをあげて、静かに退出してもらいました(笑)オンラインMTGは、その2、3回で済んだのでまだ良かったですが、頻繁にある方はとっても大変だと思います!(涙)一応子どもたちも、わたしが家で仕事をしていることは理解して、どういう仕事をしているかも興味を持ってくれているのでそういう姿を見せられるのは良い機会だなと思います。こんなふうに、在宅ワークを見て育ったモンキーズが将来どういう職業を選ぶのかも気になるところですが…やっぱり子どもとともに在宅で仕事をこなしていくのはとても大変ですよね。みなさま、本当にお疲れさまです! 早く安心して日常生活に戻れることを祈っているかーちゃんなのでした。
2020年05月09日わが子が小学校に入学!うれしい気持ちが大きいけれど、ママとしては「うちの子、ちゃんと授業についていける?」と心配になることも。うちの息子は小学生に向けて、遊びの中で数や文字に触れてきました。具体的には、年中の冬から家庭用通信教材にも入会し、少しづつ準備をしてきました。その後、入学して授業に慣れていきひと安心。しかし半年以上たったある日「算数はつまらない」と言い出し、すっかりやる気をなくしてしまったのです。そのワケは…。今回は、息子が算数嫌いになったワケと、そこから私が学んだことをお伝えします。順調に自宅学習の習慣ができたはずが、サボりがちに外遊びが大好きで、好奇心旺盛な息子。すぐに目の前のしたいことで頭がいっぱいになってしまうので、小学生になってからの約束として、毎日の宿題と通信教材は必ず帰ってすぐに終わらせるようにしていました。宿題と通信教材の国語と算数を1ページずつやっても10分程度。友達と遊ぶ約束があっても、サッと終わらせてから行くように。本人はそれをイヤがることはなく、「もう終わったよ。遊びに行ってきまーす!」と得意気なくらいで、いい習慣ができてきたと感じていました。毎日の宿題の様子や、授業参観で見た様子からも、授業内容にもついていけているようで、ひと安心でした。「算数はつまらない、やりたくない」と言い出したしかし秋ごろから少しずつ変化が。進んでやっていた宿題を、「宿題は?」と声を掛けられてから始めたり、「通信教材は後でやる」と言ったりと、イヤイヤやるようになりました。字も雑になり、計算問題のミスが多くなりました。ついには最低限の学校の宿題をやったら、通信教材に手をつけることがなくなり、教材が溜まるようになりました。年中からそれまではずっと、とても楽しんで取り組んでいました。しばらく教材を溜めてしまうことがあっても、教材のご褒美や付録を目当てにがんばっていたのに、「全部いらないから、やりたくない」と言うようになり、すっかりやる気がなくなってしまったのです。そして特に、「算数はつまらない、やりたくない」と言い、算数の宿題が出た時には、やらせるのに時間がかかり、大変になってしまいました。息子が算数嫌いになったワケはこのままではよくないと思い、息子に改めて「どうして算数イヤなの?」と聞いてみると「だって本当につまらないんだもん」と不機嫌に答えるだけでした。そこで私なりに考えて、授業の内容が進んでわからなくなってきたのではと思い、その時やっていた引き算の問題の数字を変えていくつか出題してみると、難なく解けました。イヤになってしまった理由が分からず、算数の教科書やワーク、返されたプリントを見てみると、「足し算・引き算」の単元が続いていることに気がつきました。最初は数図ブロックを動かして、次は図に書いて、式の言い回しを変えて…など。式を解く前に図を書く問題も多くありました。「もしかして、同じことをずっとするのがつまらないってこと?」と聞くと、「そう!」と大きくうなずいた息子。どうやら、式の答えが分かっているのに、改めて図に書いたり、似たような問題が続くことが苦になっていたようなのです。学校の授業に加え、通信教材で予習復習をすることでその作業が増えて、さらにつまらなく感じていたのでした。私としては、自信を持って授業に参加できることがなにより大切だと思って、予習の意味合いで学ばせていたのですが、息子にとっては授業の中で新しい発見や学びが必要なのだと気づかされました。意欲が持てるように工夫したこと息子の勉強への意欲が戻るように、まず通信教材はやめることにしました。その時すでに1か月先の教材が届いていて、息子は「これはどうしよう…」と心配していましたが、このまま予習復習を続けては逆効果と思い、未開封のままにすることに。すると「やらなきゃいけないもの」がひとつ減ったことで、気持ちがラクになったようで、宿題を雑にこなすことは少なくなりました。また、私が宿題のプリントを見て、「あ~また同じような問題だね」と共感するようになり、以前のように「イヤがらずにやらなきゃダメ」という責めるような声かけをしなくなったことも、息子にとってよかったようです。声かけを変えて、予習をやめてみたらそして時には「何分でできるか計ってみよう」「最高にきれいな字で書いてみて」などと声かけをしました。同じような問題に飽きてしまっているとはいえ、繰り返し定着するような問題を解くことは大切なので、息子には同じような問題の中にも自分なりの課題を見つけることを伝えていきました。そうして算数嫌いになった気持ちをなんとか繋ぎつつ、過ごしていると、授業が「大きいかず」の単元に進みました。今までと違い、予習をまったくしていないので授業が新鮮に感じたようで、しばらくして「最近、算数楽しくなってきた!」と言うように。それからは、宿題に進んで取り組むまじめな息子に…というような理想的な姿に変わることはなく(笑)、「は~、めんどくさいなぁ、でもやるしかないか!」といった感じに。とはいえ、算数が本当に嫌になってしまった以前の様子と比べると、勉強への意欲はかなり上がりました。その子にあった勉強方法を私は今まで、子どもの勉強は少し先取りをして、自信を持たせることが大切と思っていました。しかし今回のことで、予習復習をしたことで、学校の授業との繰り返しになってしまい、苦になってしまうこともあるのだと知りました。特に1年生の勉強は基礎基本の繰り返しが多いこと、挑戦することが好きな息子の性格も関係していたのかもしれません。また、宿題が苦になってしまっている時に、責めるような声かけをしても、余計にやる気をなくさせてしまうだけということも学びました。本来、新しい発見や学びがある勉強はどの子も楽しいはず。簡単すぎたり、難しすぎたり子どものペースと合わなくなった時に、「つまらない」と感じるのだと思いました。たくさんさせていれば安心ということではなく、勉強への向き合い方は、その時々でその子にあったやり方を見つける必要がありそうです。これからも、子どもが何につまずいているのか様子を確認しながら、学校の授業を楽しめるよう見守っていきたいと思います。<文・写真:ライターnicoai>
2020年04月29日夫の赴任で子ども達とオーストラリアで生活中のわが家。オーストラリアでは、入国も出国も制限されて約1か月。州単位でのロックダウンも行われている状態です。いきなりの学校休校は、オーストラリアでも学校は休校にしないというアナウンスで安心していたのですが、いきなり帰宅させられ、次の日から自宅学習になったのは、3月半ばを過ぎた頃のこと。オーストラリアの1学期が折り返しとなった時期でした。よくよく調べると、「可能な限り子どもを家に留めておくことを強くお勧めします。コミュニティーに対し最前線のサービスを提供している(医療関係者、教育者、スーパー従事者などを示す)保護者について、子どもを適切にケアできない場合は学校で受け入れます」とのことで、表向きは休校とはなっていないものの、実質の休校になってしまいました。現地の私立の学校によっては早くに休校にし、オンラインに移行した学校もあるようです。4月に入り、約2週間のゴタゴタを経た現在、ようやくオーストラリアの公立の学校でもオンラインが整備されつつあります。パソコンスキルが要求されるオンラインの宿題オーストラリアの公立の学校では、オンライン授業はすぐに用意できないにもかかわらず、紙の宿題は出されませんでした。これはオーストラリアでは普通のことのようです。日本では、時間差で宿題を学校へ受け取りに行くなど、紙媒体でのやり取りも多いと聞きますが、オーストラリアでは基本的にオンラインがメインです。メールのPDFで送られてくる宿題は、プリントアウトして解いた後、スキャンして送信することもできますが、それ以外のワード、動画、オンラインクイズなど、多様な宿題はほぼパソコンにかじりついて勉強するしかありません。はじめはある程度のパソコンスキルが必要になるため、どう処理するかに親子で四苦八苦しました。わが家の場合は、自宅でパソコンを触らせてこなかった小学2年生の子は、学校とは違うパソコンを使うことでやや混乱。パソコンの電源の入れ方から教え、パソコンを立ち上げてもインターネットのボタンを押し、学習サイトにログインするところからのスタートでした。キンディ(幼稚園年長)の子は、幼稚園で習い始めたとたんに自宅学習へ移行したため、マウスの扱い方、キーボードを打つといったことから家庭で教えなければなりませんでした。当然、印刷の仕方やどのファイルをどう開けばいいかは、逐一教えなくてはいけません。つまり、はじめはつきっきりの状態でした。とはいえ、子どもの適応力は速く、すぐにオンラインでの学習になじめました。カリキュラムは民間の教育ソフトを使っているゲーム形式であることもあって、今では一人でログインして、勝手に学習を進めています。5分間にジャンプできた回数を書くといった体育の課題や、クロスワードパズルなど、子どもたちが飽きずに楽しみながらいろいろな取り組みができるように工夫されています。チャイルドプロダクトにより、個人の顔出しがないように子どもの顔を他人の親が見れないようにとの配慮の強いオーストラリアでは、画面に子どもたちの顔を出してのやり取りは推奨されません。そのために限られるオンラインの手法に先生方も四苦八苦。ZOOMなどによるやりとりも画面に子どもたちの顔が出ないように、名前だけの画面でのやり取りとなっています。パソコン教育が幼稚園から行われているオーストラリアでは、自宅学習もオンラインへ移行は比較的早かったと思いますが、個人情報保護の配慮のために、会話や授業といった顔を合わせてのオンライン整備は難しい側面もあったようです。今後は、工夫してクラスメイトとの交流もできる仕組みになると連絡を受けています。そんなわけで、長い日は9時前から15時まで、毎日6時間もパソコンを見るようになった子どもたち。ほかの親たちからも目によくないのではないかとの心配も聞きます。たしかに、親が休憩をうまく誘導する必要はあるものの、少しずつオンラインの環境になじんできた今は、わが家的にはオンラインの授業もなかなか快適だと感じています。<文・写真:ライター結生>
2020年04月23日よく耳にする「小1の壁」。これは、主に保育園時代には仕事を終わってお迎えに行くまで保育園で面倒をみてくれていたのが、小学校になると、学童での預かり時間は仕事から帰るより早い時間になることで起こる問題を指します。もちろん、その問題も大きいのですが、今回は、私が実感した、ワーママが小学1年生の子どもと一緒に乗り越えていかないといけない、宿題や学校の準備について考えてみたいと思います。保育園から小学校へ…できると思っていたことが思ったよりもできない!?0歳から保育園に通っていた長女。下に妹弟がいることもあり、年中(4歳)になる頃には、帰ってきたら洗濯物や水筒などの洗い物を出し、明日の準備は自分でやるということがほぼできていました。そのため、てっきり小学校の準備も自分でできるものと思っていました。しかし、毎日同じものを持っていけばいい保育園と違い、小学校は時間割というものがあります。時間割を見て、明日必要な科目に応じた教科書と、けんばんハーモニカやうがい用のコップなど、日によって必要なものが変わってくるということが、思った以上に難しいことだったようです。忘れ物をするという体験も必要だと考えて私は、小学生になって、何から何まで親が手を貸すというのはよくないと思っていたので、まずは自分でできるようにと、自分で準備することを徹底させました。忘れ物をしたら自分が困る、先生に注意されるという経験を経て、気をつけるようになると思っていたからです。でも、わが家の長女の場合は、「自分が困ったから今度から気をつけよう」とは思わなかったようです。宿題に関しても、自分からはやろうとはしないし、していなかったら明日困るという意識もないようでした。これは子どもの性格による差が大きいのかもしれません。宿題をやる一番の近道は「一緒にやろうか」「自分でやらせる」というのをあまりに徹底しすぎたせいで、忘れ物や宿題をやっていないことが多くなった長女。でも、子どもにお任せ状態だったので、実は私は忘れ物や宿題ができていないことに気づいていなかったのです。ある時、先生から連絡帳に忘れ物について書かれていて、子どもに確認して初めて知ったような状態でした。これではいけないと、まず学童の先生に話をして協力をお願いし、宿題は学童でやってくるようにさせました。その上で、帰ってきたら、私が宿題をチェックする時間をとるようにしました。宿題の続きや直しをする場所は、ダイニングテーブル。私が夕飯の準備をしながら、ちらちら見ながら、声をかけるという体制を作りました。完全なお任せや放ったらかしではなく、ある程度の手助けとチェックをすることで、子ども自身に、「宿題をする」という習慣づけをすることができました。「やりなさい」と言ってもなかなか聞かなかったのですが、「一緒にやろうか」と言うと、すんなりと机に向かってくれました。ワーママの帰宅後は、家に帰る⇒ごはんの用意・食べさせる⇒お風呂に入れる⇒寝るとバタバタなので、そんな時間ない!と思うかと思いますが、結局は、「一緒にやる」という形が一番の近道でスムーズでした。宿題と合わせて持ち物の確認も今は毎週決まった時間割というのがない学校が多いようです。長女の学校も毎週金曜日に来週の予定表が配られています。学校によっては毎日次の日の時間割を、自分で連絡帳に書かないといけないところもあるようです。明日はコップがいる日だとか、明日はスプーンがいるなども、1年生ではなかなか自分ではチェックできません。わが家では、子どもたちの予定表を冷蔵庫に貼り、必要な持ち物に印をつけておき、私が家事の合間に「明日、コップがいるけど入れた?」などと声をかけるようにしました。言われたらその場ですぐに準備できるように、冷蔵庫から見える場所の居間に、ランドセル・教科書コーナーを作りました。私の場合、保育園時代に「自分でできているから大丈夫」と過信して、すべてを1人でさせようとしたのが、最初の失敗だったと思っています。小学1年生は親が思っている以上に、習慣づいていないことをやるのが難しいということをまずは理解して、フォローするのがよさそうです。そして、子どもがスムーズに学校生活に慣れていけるようにサポートできるといいですね。<文・写真:ライター鳥山由紀>
2020年04月14日人気イラストレーターのしばたまさんの小学校の頃のエピソードを漫画化!今回は…「スカッとするお話」です!小学校の頃のエピソードです!私は主人公じゃないんですけどね…byしばたま 『1万人がいいね!した 心ゆさぶる本当の話』 イラストレーターしばたまさんのInstagramに集まった、ほんわかゆるーいストーリーから衝撃的なオチや深く考えさせられる話が書籍化。日常の中で起こる心揺さぶられる珠玉のドラマたち!▼前回の記事を見る 【ほっこりする話】名前も知らない男の子。毎日挨拶を交わしていたある日、手紙をもらって 【スカッとする話】小学生の頃、私をバカにした男の子…その時現れたカッコよすぎる彼 【感動する話】父が母にプレゼントした3本の赤いバラ。秘められた父の想いに涙! \おすすめ動画もぜひご覧ください!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年03月28日プロの「まね」をすることなんて簡単か?サッカー・ラクビー・野球・水泳・スケートなどのスポーツ選手、歌手、アイドル、ダンサーなど、活躍するプロたちを見て憧れを持つ人や子どもは多いでしょう。なかには、「自分もやってみたい。『まね』さえすれば自分にもすぐにできるだろう」と考える人もいるかもしれません。たとえば、歌などは聞いて「まね」して歌えば、誰でもそれらしく歌えそうな気がするものです。カラオケで歌ってみることも気軽にできますしね。じつは、学校の先生のなかにも、「まね」はすぐにできると思い込んでいる人がいます(※スポーツ選手や歌手などの「まね」ができると思っているということではありません)。どういうわけか、ほかの先生の授業を1回見ただけで、練習することなく「自分もすぐに『まね』して授業ができるはずだ」と思い込んでしまう先生が意外に多いようなのです。かくいう私も、かつてはそのひとりでした。私が所属している教育のサークル(先生たちが集まり、お互いに模擬授業などをして勉強するサークル)で、ある先生が録音していた授業を一度聞いただけで、ほかの先生方の前でやってみたことがあります。すぐに「まね」できると思ったからです。結果、まったく違うと言われてしまいました。言葉づかい、教える順序、間の取り方、抑揚、スピードなど、すべてが全然違うとのことでした。先ほどの歌の例に戻りましょう。カラオケでプロの歌を「まね」してみると、音程の取り方や抑揚のつけ方が意外に難しいと感じることがあると思います。このことは、自分が歌った歌を録音して聞いてみるとよくわかります。抑揚をつけたつもりが全然抑揚がなく、実際にはまったく「まね」できていなかったことに気づくのです。もちろん、素人で歌が上手な人もいないわけではありませんが……。ここまで読んで、「練習していないのだから、プロの『まね』が正確にできないのは当たり前だ!」と思った方もいるでしょう。ですが、先ほどから書いているように、「自分にもすぐできるかも」と思い込んでしまう人がいることは確か。「『まね』というものは本当はとても難しく、すぐにはできないのだ」というのは、意外と忘れがちなことなのかもしれません。これと同じことが、子どもの学習についても言えます。漢字にしろ計算にしろ、できるようになるためには練習が必要です。たとえ最初は「まね」から始めたとしても、「まね」さえすればいいのではなく、諦めずに練習を続けることが大切なのです。今回は、こうしたことを保護者が子どもにわからせるにはどうしたらいいのか、考えてみることにします。プロはどこかで「練習を継続」している冒頭に挙げたプロたちは、私たちの見えないところで練習を積んでいます。プロの華やかな活躍シーンというのは、絶えざる練習に裏打ちされたものであることがほとんどです。一例をご紹介しましょう。私は以前、劇団四季に13年間在籍して活躍された俳優の重野幸夫さんに、直接話を聞いたことがあります。重野さんが、劇団四季では定番のミュージカル『コーラスライン』に出演されたときのこと。劇中で45秒間だけ踊るダンスがあるのですが、この踊りだけを毎日、毎日、特訓したそうです。本番で演じる時間はわずか45秒なのに、1か月も2か月も、ずっとこの踊りを練習したのだとか。これができるようになってから、初めて歌などほかの練習をしたとおっしゃっていました。プロであっても、「ひとつだけのこと」を長い時間かけて練習しているということが分かります。子どもに「練習を継続すること」の大切さを教えるには?何事も、練習することなくいきなりできるようにはなりませんし、できるようになるには練習を継続しなくてはなりません。これは、プロになる・ならないに関係なく、毎日の学習をしていくうえでも必須のこと。大人でも忘れがちかもしれないこの事実を、子どもに理解させるのはなおのこと難しいものです。私もこれまでに、毎日の家庭学習をコツコツ継続できない子どもや、運動や勉強などができるようにならないからといってすぐに練習を諦めてしまう子どもを、たくさん見てきました。では、保護者は家庭でどのようにすれば、子どもに「練習を継続すること」の大切さを教えることができるでしょうか。方法1.「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやる」「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」という有名な言葉があります。旧日本海軍連合艦隊司令長官を務めた山本五十六氏が述べた、人を統率する立場にある者が持つべき心得を説いたものです。これにならって、子どもに何かを練習させるとき、保護者は下記のようにしてみましょう。保護者が「やってみせる」やり方を「言って聞かせる」子どもにまねを「させてみる」指示したことを子どもが一度でもできたら、大げさに喜んで「ほめてやる」肝心なのは、4の「ほめてやる」です。子どもが一度でも「成功体験」できたなら、「練習したからできたんだよ」と励ましましょう。この声かけが、練習を続ける意欲につながります。ただ、何度練習しても成功できないこともありますよね。子どもがそんな状況に陥ってしまったときは、先に書いたように、「プロは本番のわずかな時間のために、何時間も何か月も練習しているんだ」と話して聞かせてみてください。また、「努力の壺」の話を聞かせるのもいいでしょう。これは、「見えない壺の中に、練習すればするだけ努力した力がたまる。壺が満杯になって努力があふれ出したときが、『できる』ようになるときなのだ」という訓話です。壺が努力でいっぱいになるまでは、何度練習してもうまくできないこともある。でも、突然うまくできるようになる時期が来る(「ブレークスルー」ともいいますね)。このことを子どもに教えておくといいと思います。いまご紹介した方法は、どのような練習にでも活用することができます。筆算の練習、習字でお手本そっくりに文字を書く練習、ボールを遠くまで投げる練習、自転車を転ばずに漕ぐ練習、1,000mを〇分以内で走る練習……。ぜひご家庭で実践してみてください。方法2. 勉強時間は「少しずつ増やす」ここからは、さらに具体的な例をいくつか挙げていきます。「1日たった30分の家庭学習でさえ、続ける努力ができない」。そんな子どものことでお困りでしたら、時間を毎日少しずつ増やすことを意識してみてください。漢字や計算などのワーク、習字、リコーダー、鍵盤ハーモニカ、なわとびなど、学習あるいは練習を30分続けるというのは、子どもにとってはけっこう大変なことです。大人は「たかが30分なのに」と思うかもしれませんが、子どもには意外と長い時間なのです。ですから、今日は10分だけ、明日は15分……など、時間を少しずつ伸ばしていくとよいでしょう。ちなみに家庭学習の目安は、1日トータルで「学年×10分」と言われることが多いようです。6年生であれば「6×10」で60分=1時間。こうしてみると、たとえば1年生が30分も家庭学習をできたら、3年生並みにできたということになります。また、初めのうちは机に向かわせるだけでいいとも言われています。勉強でなくても、「学年×10分」の間、机で好きなことをさせておけばいいでしょう。これで机に向かう習慣がつきます。この習慣がつけば、自然と毎日の学習に取り組みやすくなるはずです。ここでも、まずは短い時間から始めるということを忘れずに。方法3. 勉強の「レベルを下げる、量を減らす」「毎日のドリル学習や宿題を、子どもがやけに億劫がる」のでしたら、やらせる内容を簡単にしたり、量を減らしたりしましょう。まず、子どもがどうして毎日の勉強をそんなに嫌がるのか、理由を確かめます。私がかつて教えていたある塾で、宿題をまったくやってこない、持ってこない子がいました。「ちゃんとやって持ってこないとだめだろ!」と叱って改善するならいいのですが、問題のその子には、いくら言っても効き目がありませんでした。私はその子を見て、もしかしたら「問題がまったくわからないから解けない=宿題をやれない」のかもしれないと考えました。そこで、子どもたちに一律で宿題を出すのではなく、子どもの理解度に合わせて学習内容を改めてかみ砕いて教えたり、宿題のレベルを簡単なものにしたりしたのです。そうすると、全てではありませんが、少しは宿題をやってこられるようになりました。また、ドリル学習や宿題の量の多さがネックになっていそうな場合は、基本問題だけをやらせて応用問題は与えないとか、「今日は1枚、明日は2枚」といった具合に少ない量だけやらせるのがおすすめ。量はだんだん増やしていけばいいのです。家庭での自主学習であれば、保護者が子どもの様子をみてコントロールしてあげましょう。宿題であれば、塾や学校の先生に相談してみてください。宿題の内容や量を変えてもらえるかもしれません。もし、「公平さがなくなるからできない」と言われてしまっても、「このままではいつまでも宿題ができない。少しでも宿題に取り組ませたい」と伝えれば、わかってくれると思います。方法4. 「1歩ずつ着実に」答えに近づけさせる「答えが一発で出せず、諦めがち」な子どもには、1歩ずつ着実に答えに近づく方法を教えましょう。たとえば、割り算の筆算を勉強していると、商(割り算の答え)を1回ですぐに立てることができず、なかなか正解にたどり着けないことが嫌になって、途中で計算を諦めてしまう子がいます。じつはこれは、割り算の筆算の学習のなかで多くの子どもが躓くところ。立てた商が大きすぎたり小さかったりしてしまうのです。そんな子には、「すぐに商が立てられなくてもいい。時間がかかっても、正しい商を出せることが大切だ」と教えてあげましょう。このとき有効なのが、筆算に「×」をつけることを教えるというものです。この方法だと、時間はかかりますが、必ず正解にたどりつきます。(私が先輩教師から教わった方法です。私も実際に子どもにやらせ、効果を実感しました)以下がそのノートの例です。子どもには、「たくさん×を書けば書くほどできるようになる。×が多ければ多いほど一瞬で正解の商を出せるようになる」と話しておきましょう。そうすると、時間はかかっても×が増えることを喜びます。また、1回で商が立てられない子の中には、立てた商が違っていたとき、消しゴムで消してその上に別の商を重ねて書く子がいます。これの何が問題かというと、間違った商をしっかり消しきれないまま新たな商を書いてしまい、新しく書いた数字がいくつなのか読めなくなってしまうケースが多いということ。こうなると、いっそうわけわ分からなくなり、計算が嫌になってしまうのです。この点においても、筆算に「×」をつける方法では消しゴムを使わないので、数字がわからなくなるということはありません。混乱することなく、必ず正解にたどりつくことができますよ。***「練習を継続」することは、何かのプロを目指す場合に限らず、普段の学習においても同じように大切です。これを子どもに伝えるにはどうすればいいか、書いてきました。物事をコツコツ続けるのが苦手な子どもが、継続して勉強したり練習したりできるようになれば幸いです。(参考)池袋ミュージカル学院|講師紹介Wikipedia|山本五十六下野市教育情報ネットワーク「けやきネット」|努力の壺
2020年03月23日小学校入学が近づくと、子どもの学習スペースをどこに用意するかで悩むことでしょう。わが家の2人の小学生は、リビング学習派、子ども部屋派とタイプが分かれました。今回の記事では、小学生2人の子ども両方にリビング学習をさせたことで起きたトラブルと、最終的に学習環境を2つ用意した理由を紹介します。わが家が最初に取り入れたのは「リビング学習」小学校に入学すると宿題が毎日出るため、子どもにどこで勉強させるかを考えておくことは大切な準備の1つです。「有名大学入学者にはリビング学習者が多い」という話題を目にする機会も多く、子どもの学習場所にリビングを選ぶ人も増えていると聞きます。例にもれず、わが家でも第1子の娘が小学校に入学した5年前、学習机は購入したものの、上述の理由でリビング学習を取り入れました。娘自身も、親の目の届くところで勉強できる、分からないときにはすぐ質問できるという環境が心地良かったのか、小学5年生の今でもリビング学習を続けています。そんな背景があったため、第2子の息子が今年小学校に入学した際にも、リビング学習を取り入れました。娘がリビング学習派で学習机をまったく使用していなかったこともあり、息子には学習机の購入を見送りました。すると、予想に反して、きょうだい間でちょっとしたトラブルが発生するようになったのです。リビング学習で集中できる姉vs集中できない弟わが家では、毎日の夕食後、1つのダイニングテーブルで子ども2人と私が着席し、それぞれ宿題や家庭学習を進める時間を設けています。その間、第3子の幼稚園児の息子は、ダイニングルームの横にあるおもちゃ部屋で遊んでいます。息子は小学校入学後、この勉強時間に毎日参加するようになったのですが、1年生で家庭学習慣れしていないということも関係あるのか気が散って、宿題がまったく進みません。1つの宿題を終わらせるのに、想像以上の時間がかかります。弟がおもちゃ部屋で自由に遊んでいる姿も気になるようです。しまいには、姉に話しかけたり、笑わせようとしてしまい、姉から「勉強の邪魔しないで!」と叱られる始末。特に顕著だったのは、夏休みの家庭学習でのこと。私の実家に帰省していたこともあり、学習環境が変わったからか、その日のタスクを終えるまで今まで以上に時間がかかるようになりました。学習スペースを子ども部屋に変えて生まれたよい効果「どうして息子はこんなに集中できないんだろう…」と悩んだ私。気が散る材料を減らすためにと代案を考えた結果、リビングではなく別部屋に置いてある私が学生時代に使っていた学習机で勉強させることを思いつきました。その間、私は息子と同じ部屋の中にいて、読書をしたり、自分の勉強をしたりして待つことに。早速取り入れてみると、あら不思議!まわりの音がシャットダウンされたからなのか、「今までの苦労は何だったんだろう?」と感じるくらい、しっかり集中してあっという間に問題を解くことができました。一方、娘はいつも通りリビング学習をしているのですが、ちょっかいをかけてくる弟がいないことで、より集中して学習できるようになりました。そして、末っ子は、姉の横でおもちゃ遊びを楽しんでいます。それ以来、わが家では、娘はリビング学習、息子は子ども部屋学習というスタイルが定着しました。娘が使わなかった学習机は、弟が使っています。最近では、息子も1人で勉強するのに慣れてきたのか、私もずっと付き添う必要はなくなりました。その代わり、15分おきくらいに子ども部屋にいる息子に声をかけ、進捗具合や質問の有無を確認するようにしています。子どもの性格や好みを見極めて学習スペースを用意しようわが家の場合、娘と息子で適している学習スタイルは、どうやらまったく異なっていたようです。・娘:集中力が高く、まわりの音が気にならない。むしろ人がいる環境のほうが勉強がはかどる⇒リビング学習・息子:まわりがザワザワしていると集中できない⇒子ども部屋学習ちなみに、自分の頃を思い出してみると、私は子ども部屋学習派でした。それなのに、娘での経験から「今の時代はリビング学習が主流」という意識が私の中で先行してしまっていました。息子に対して、小学校入学当初からリビング学習を取り入れてしまったのは、申し訳なかったなと反省しています。夏休みに実家で過ごした際、過去の自分が子ども部屋学習派だったというのをふと思い出し、息子にも取り入れられたのは大きな転機でした。息子には子ども部屋での学習スタイルが合っていたようで、今も集中して取り組めています。なお、リビング学習派の娘は、最近では好きな音楽をイヤホンで聴きながら勉強しています。静かな方が集中できる部屋学習派の私にとって、その姿を見たときは、「それで本当に勉強に身が入るの?」と衝撃的でした。しかし、娘いわく「そのほうがテンションが上がって勉強がはかどる」とのことです。実際、テストなどの成績もよいので、「娘にはその方法が合っているんだな」と割りきり、好きなように学習させています。子どもの集中力が続かないなと感じたら、もしかしたら学習スタイルが合っていないのかもしれません。「リビング学習⇔子ども部屋学習」と学習スペースを変えてみるのも、1つの解決策としておすすめです。<文・写真:ライターnanahi>
2020年03月20日「子どもは嘘をつくもの」そうはわかっていても、わが子の嘘は気になるものです。どうして嘘をつくの?誰かの影響?ひょっとして生まれつき嘘つきなの?「嘘をつくことは悪いこと」だとわかっているからこそ、子どもが嘘をついていると不安になりますよね。今回は、「子どもの嘘」と「親の嘘」の深い関係について調べてみました。「正直さ」を求めてもきりがない自分が子どもだったときを思い出して、「友だちに自慢したくて、つい嘘ついちゃったな」「すごいと思われたくて大げさに言ったこともある」と反省したことがある人も多いのではないでしょうか?また、親に叱られたくないばかりに、宿題をやっていないのに「もう終わった」と言ったり、テストの点数が悪かったときに「まだ返してもらっていない」とごまかしたりなど、一度も嘘をついたことがない人なんていないはずです。それなのに、わが子が嘘をついているのに気づくと、「うちの子が嘘をつくなんて信じられない!」「どこかで悪い影響を受けて嘘つきになったのかも……」などと、過剰に心配したり不安になったりしていませんか?子どもは嘘をつくもの。さらに言うと、大人だって嘘をつくことはあります。ですから、人を傷つけるような深刻な嘘でない限り、あまり神経質にとらえる必要はないでしょう。臨床心理士の井上序子さんは、子どもが嘘をつく原因として次の3つ挙げています。事実と空想の区別がつかない心理的発達が未熟な幼い子どもは、空想や願望を本当のことのように話します。もちろん本人には、嘘をついているという自覚はありません。かまってほしい痛くもないのに「お腹が痛い」と言ったり、学校での出来事を実際より大げさに表現したりと、親にかまってほしいから嘘をつく子も。原因は親子のスキンシップ不足にあるといいます。自分の身を守りたい自分の失敗を「○◯くんのせいでこうなった」と友だちのせいにしたり、まだやっていないのに「宿題はやったよ」と言ったりするのは、親に叱られたくないからです。親としては、子どもに「嘘はダメ」「正直でなければいけない」と教えるべきですが、一方で親自身が子どもの前で矛盾した態度をとってしまうことも。その結果、子どもの「嘘」がますます加速するという驚きの調査結果もあるようです。「子どもの嘘」ひょっとして原因は「親の嘘」?シンガポールにある南洋理工大学の心理学研究者らは、18〜28歳の若者379人に対して「嘘」にまつわる調査を実施しました。その内容は次のとおり。まず、調査対象者に「子どものころに親にどんな嘘をつかれたか」を聞きます。たとえば、なにかをおねだりしたときに「今日はお金を持ってきていないからまた今度ね」と言われたことや、言うことを聞かなかったときに「いい子にしないとおまわりさんを呼ぶよ!」「早く来ないと置いていっちゃうよ!」などと言われたことなど、さまざまなパターンの嘘を例に挙げて、「親に嘘をつかれたことがあるかどうか」を聞き出しました。そして次に、「大人になった今の自分は親にどのくらい嘘をついているか」をたずねたところ、子どものころに親が多く嘘を言っていた人ほど、大人になった現在、親に対して嘘をつく傾向が高いということが明らかになったのです。さらには、攻撃的で規則を破りやすいなど、社会的に好ましくない問題を抱えるリスクも高まると判明しました。調査を行なったセトー准教授は、「親が子どもに『正直でいることが一番』と教えているにもかかわらず、嘘をついて正直でないところを見せてしまうと、子どもに矛盾したメッセージを送ることになる」と指摘したうえで、結果として子どもの正直さを欠いてしまうことにつながったのではと結論づけています。親がつく嘘=「ダブルバインド」もちろん親は、悪意をもって子どもに嘘をつくことはありません。親が子どもに対して嘘をつくときは、「良かれと思って」「しつけのためにしょうがなく」などと、子どものためを思うがゆえに仕方がない場合が多いのではないでしょうか。しかし、心理学に基づいた育児メソッドを提唱している佐藤めぐみさんは「親が良かれと思ってつく嘘であっても、子どもの正直さに影響を及ぼします」と忠告します。悪気があるかないかの判断は子どもには難しく、親の言葉をそのまま素直に受け取ってしまうからこそ、軽い気持ちで嘘をつくことには気をつけなければなりません。親がつい言ってしまうのは、「おもちゃを片づけないなら全部捨てちゃうからね!」「今度またいたずらしたら、もううちの子じゃないよ!」「好き嫌いばかりするなら、もうごはん作ってあげないからね!」など、決して実行に移さない非現実的な内容なのではないでしょうか。これはすなわち “嘘” であり、「ダブルバインド」とも呼ばれます。「ダブルバインド」とは、相反するメッセージの間で板挟みになった相手が、最終的には従わざるをえなくなるコミュニケーションパターンのこと。親は無意識ではあるものの、ダブルバインドによるしつけは、子どもを脅して言うことを聞かせているのと同じです。ダブルバインドを頻繁に行なうようになると、子どもは次第に「お母さんは嘘を言っている」「お父さんは口ではこう言うけど、結局いつも実行しない」と、親を信用しなくなります。「嘘をつく」以外の解決策を用意するすべての発言に嘘がなく、つねに正直であることは難しいものです。しかし、親が子どもに向けた言葉は、思っている以上に子どもの人格形成に大きな影響を及ぼします。だからこそ、子どもの前では「自分の言葉に正直であること」「自分の発言に責任をもつこと」を心がけるようにしましょう。そうすることで、子どもは大人のまねをして自ずと正直になっていきます。南洋理工大学のセトー准教授は、「嘘をつく」以外の方法を考えるべきだと説きます。たとえば、子どもの感情に寄り添って理解を示す、問題を一緒に解決する、情報を提供する、選択肢を与える……。子どもに言うことを聞かせるためにつく嘘のほとんどは、それ以外の解決法があります。お菓子を買ってと言って聞かない子どもに対して、面倒になって「このお店はお菓子置いてないよ」「売り切れだって」と軽い嘘をついてしまうこともありますよね。その場ではその嘘で乗り切れたとしても、ごまかしただけで何の解決にもなっていません。それよりも、「今度の日曜日にお父さんと一緒に買いに行こう」「おうちにまだ食べていないお菓子が残っているよ」と、嘘をつかずに子どもを納得させられる言い方がないか考えてみましょう。***子どもがまだ小さいからといって、嘘をついてごまかし続けていると、いずれ大きくなったときにネガティブな影響が表面化することもあります。子どもに「正直さ」を求めるのなら、まずは親がお手本を見せてあげましょう。(参考)StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもがウソをついたとき、親はどう対応すればいいの?ニューズウィーク日本版|親に嘘をつかれた子は親に嘘をつく大人に?調査結果GetNavi web|「しつけ」のための嘘が逆効果?親が嘘をつくと子供も嘘つきになりやすいことが判明All About|親の嘘、悪気がなければ子どもに許される?StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもの自己肯定感が低下する「ダブルバインド」。“条件付きの愛”は危険です
2020年03月16日こんにちは! イラストレーターのにわゆりです。モン太は誰に似たのか、宿題や明日の準備などをきっちりやるタイプ。「かーちゃんが小さいころって、こんなに毎日宿題あったかな~?」と記憶も曖昧なのですが…モン太の通う学校では、毎日きっちりプリントや音読の宿題がでるんですよね。■終業式の日に宿題を広げはじめる息子モン太の学校は親が丸つけをしないといけないので、そのうち答えがわからなくなっていきそうでドキドキしている算数が苦手なかーちゃんです(笑)そんな宿題のお話ですが、やっぱり宿題といえば長期休みですよね。毎年毎年、長期休みの終わり頃に一気に片付けるタイプのかーちゃんでしたが、モン太はというと…冬休みに突入する前日の終業式、帰宅早々、宿題を広げるモン太。冬休みなので比較的、宿題も少ないのですが、その日のうちに宿題を片付け始めました。そして、かーちゃんにこんなことを聞いてきたのです。■母のひと言に息子からまさかの返し!長期休みの宿題あるあるでしょ~! と、かーちゃんも普通に答えたのですが…「そんな風にはなりたくないから今、全部終わらせる」!!モン太のまさかの返しに何とも言えない気持ちになったのは言うまでもありません…(笑)その言葉通り、絵日記など、初日で終わらせられないもの以外はきちんと終わらせて、冬休みを楽しんでいたモン太。かーちゃんも反省して…これからはやるべきことは後回しにしないように心がけます!
2020年03月14日「〇〇は、どうなった?」「△△は、もう終わったの?」親がいろいろと言ったところで、今やっていることに夢中な子どもはまったく聞く耳を持ちませんよね。わが家でも、当時6歳と3歳の2人の息子との攻防に、毎日疲れ果てていました。悩んだ私は、ある日、先輩ママから教えてもらった「砂時計ルール」を取り入れてみることに。これが想像以上によい効果を発揮しました。今回の記事では、子どものやりたいことと親がやってほしいことの折り合いをつけるためにたどり着いた、わが家のタイムリミット制についてお伝えします。いくら言ってもやらない子ども達に疲れた私が取った作戦寝る前になってもリビングに転がっているおもちゃ。幼稚園の宿題も進まない。なぜなら、子ども達はテレビや遊びに夢中だから。「おもちゃ、片づけないと踏んで危ないよ!」「宿題そろそろやったら?」何度も声掛けをしたところで、子どもの動きは変わりません。すると、大声で「早くやりなさい!」と叱ってしまうことに…。そんな日が続いていました。叱るのは親も体力を使うので、なるべく穏便に済ませたい。どうしたらいいんだろう?悩んでいた私は、先輩ママに相談してみました。すると、「砂時計が結構使えるよ!」という話を聞いたのです。砂時計は普段なじみもありませんし、思い返せば子ども達にも見せたことがありませんでした。「もしかしたら興味を持つかもしれない」と感じ、1つ用意してみることに。自分でタイムリミットを決めさせたら、あら不思議!砂時計を初めて見た子ども達は興味津々。「どうやって使うの?」「砂が全部落ちたら、だいたい3分くらいだよ。カップラーメンができるくらい。使ってみる?」「うん!」砂が落ちるのをじーっとに眺めながら、子ども達は続けます。「で、これってどうやって使うの?」そこで私は、「この砂時計を使って、“あと何分遊んだら片づける”とか決めるのに使ってみたら?砂がなくなったら片づけ始めるってことね」と提案しました。「おもしろそう!じゃ、2人で1回ずつひっくり返そう!」ということで、最初は3分×2回(息子1人1回ひっくり返す)でスタートしました。「砂がなくなったよ!」と声をかけると、慌ててひっくり返しにくる姿がなんともかわいいこと(笑)。2回分終わったら、「あ、お片づけやらなきゃ」と、覚悟したように取り組み始めました。実際、砂時計に興味を示したのは1週間程度。3分は短く、そのうちひっくり返すのが面倒になったようです(苦笑)。そこで、その後はスマートフォンに内蔵されているのタイマーに切り替え、時計を読めるようになってからは、時計を見て制限時間を設定するようにしました。時間設定には寛大に。自分で決めて自分で実行させよう「〇〇やりなさい」といくら言ってもいうことを聞かなかったわが家の息子達ですが、自分で時間を決めさせるようにしたら、意外とすんなり受け入れてくれるようになったのは驚きでした。「〇分後に△△をやる」というのを子ども自身に決めさせていたこともあり、「自分で言ったから、しょうがない、やるか!」とすんなり対応してくれることが増えていったように感じます。とはいえ、子どもが大好きなテレビを見ている時などは、「1時間後にやるから!」とだいぶ長い時間を宣言されることもあります。しかし、基本的には、自分で決めた時間設定でやらせるようにしています。時間に余裕がない日は、なるべく早い時間に声かけをするように私も心がけました。砂時計そのものを活用した期間は短かったのですが、時間を意識するうえでのきっかけとしては、とても有用だったと感じます。デザイン性の高いもの、砂の落ちる時間が長いものであれば、もっと長期的に使えたかもしれませんが、わが家は100均のものでも十分でした。子どもも親もストレスなくいろんな物事を進める方法を探している人は、ぜひ砂時計をきっかけにしたタイムリミット制を取り入れてみてください。<文・写真:ライターnanahi>
2020年03月13日コロナウイルス感染拡大の影響で学校に休校要請が出たこともあり、先週からお休みになった子どもたちが多いと思いますが、保護者の方からは休校中の過ごし方やサッカーができないことの不安なども聞かれました。そこで先日サカイクは緊急読者アンケートを実施し、チーム活動状況、休校中の過ごし方、保護者の不安を伺いました。たくさんの方にリアルな声を寄せていただいたので、その結果を発表します。早くまた子どもたちが大好きなサッカーを楽しめるようになってほしいものです。写真はサカイクキャンプで夢中でプレーする子どもたち(写真提供:オールスポーツコミュニティ)<アンケートの回答>■お子さんのチームの活動状況について当初、「この1、2週間がカギ」ということで3/15(日)までの自粛要請が出ていたこともあって、約半数の答えが「3/15まで」という結果でした。ですが、日々状況が変わる中での判断にゆだねられることもあり、「状況により変わる可能性があります」という声も寄せられました。スポーツ少年団などは学校のグラウンドを使用しているチームも多いため「校庭が使用できない日は中止」など会場確保がカギになるようです。■休校中の過ごし方について休校中は主に自宅で過ごすという回答が最も多く、82%でした。その他の中には保護者の職場にお子さんの居場所を作ってもらったという回答や、どちらかの祖父母宅で過ごしてもらう、などの回答が見られました。もともと在宅ワークが可能だった方や、今回のことをきっかけにテレワークに切り替えることができる職業の方ばかりではないため、子どものお友達も一緒に自宅で面倒を見ている、など保護者が協力しあっているという声もありました。自宅での主な過ごし方については、多くの方が午前中または普段学校にいる時間は勉強、それ以外は遊んだり、サッカーの自主練をするなど自由にすごしているとの回答が寄せられました。ほかには、日常生活で必要な家事や趣味の楽器、お菓子作り、部屋の整理など、サッカー以外の事を親子で楽しみたいと言う声も多数ありましたので、その一部をご紹介します。<回答の一部>・子ども自身が、自宅内でできるジンガと家の前でリフティングと読書、と目標を立てていた・午前中は1時間ぐらい勉強した後読書、そのあと庭で軽く運動。午後は自由時間→サッカーの自主練かボール遊び、縄跳びなどをします。普段出来ないことをする機会として一緒に料理をしたり、ウクレレを始めたりなど、いろんなことを体験させています・親が仕事の時は留守番。運動不足が気になるので毎日親子で30分、縄跳びをする時間を作る事にしました。サッカーのボールタッチの練習もして欲しいのですが、そちらはあまり......(苦笑)・学校から家庭学習の時間割が決められており、午前中は宿題をしている。午後からはゲームしたりサッカーの練習をするなど(サカイク読者アンケートより)中には「家で勉強、もしくはゴロゴロしてます」「テレビ→テレビ→宿題→テレビ」など親御さんたちが「あー、わかる!」と共感しそうな回答や、「提出期限のある課題も出ているけれど、1時間も机に向かっていない。私が仕事の日はきっとテレビ三昧だと思う......」と、親御さんのため息が聞こえてきそうなご意見も見られました。■休校中の不安について一番多かったのは「運動不足・体力低下」で38%でした。学校やサッカーの活動が停止になり、普段の活動量が減ったためエネルギーを発散することができないことや、お友達と遊べないことなどがストレスにつながっているようです。サッカーの面でも「他の子より遅れそうで不安」という声もありましたが、学習面でも「遅れが心配」というご意見が多くありました。子どもたちも休みに飽きてきて、親が色々工夫するのもアイデアが続かない......と疲労が見えるご意見も。中には「学校から外出も自粛するよう言われているので、公園等に行くのもはばかられる」といった声もありましたが、多くのご家庭は人混みは避けているけれど、まったく家の外に出ないという回答は少なく、自宅の庭や公園、近所の河川敷などで身体を動かしたり親子で練習したりしているようです。活動量の低下は生活リズムの乱れにもつながります。文部科学省からも「屋外での運動を妨げるものではない」という見解が出ているので、いきなり活動を制限されてエネルギーを発散する場がなくなった子どもたちのストレス解消のためにも身体を動かしてリフレッシュしてください。学校だけでなく大人たちもいきなり在宅勤務(テレワーク)になったり、東京ディズニーリゾートやユニバーサルスタジオジャパンなど大型施設の休園、Jリーグやプロ野球をはじめとするスポーツの延期、学生の大会は中止になり、食品や紙製品の買い占めが起こるなど未曾有の事態に不安を抱える方も多いかと思います。しかし、このタイミングだからこそできることがあるはずです。今までできなかったことに挑戦してみたり家族の時間を楽しむための参考にしていただければ幸いです。
2020年03月12日新たな学年に向けて1年間のまとめをする時期になりました。いよいよこの1年が終わりますね。お子さんにとってどんな年だったでしょうか?1年を振り返っていただく前に、皆さんにひとつ質問があります。「子どもと大人の違い」とは何だと思いますか?答えは「発達途上か、そうでないか」です。子どもの特徴は、“心身ともに発育・発達していく存在である”ということ。どんなに病気や障害があっても、「その子なりに」「その子らしく」成長しているのです。大人はどうしても、周りと比べたり平均値を気にしたりして、「自分の子どもに足りないこと」を探しがちです。しかし大切なのは、子どもがどれだけ成長したかをしっかりとらえてあげること。「いつまでも逆上がりができない」「九九も間違えるし」と“できないこと探し”をするのではなく、昨年と比べて“できるようになったこと探し”をしてみませんか?親子で話し合ってみれば、きっと親が気付かなかったこともたくさん出てくると思います。それを「すごいね!」と褒めてあげてください。子どもは意外と「乗り越える力」を持っている1年を振り返ると子どもの成長を嬉しく感じる反面、環境の変わり目となるこの時期は、親御さんにとって特に心配事が多いものですよね。進級前だからこそ不安になりやすいことについて、いくつかアドバイスをさせていただきます。【親御さんからの質問 1】子ども以上に、親である自分のほうが新しいクラスへの不安を感じています。毎年クラス替えがあり担任も変わるので、「次はどんな先生になるのだろう」と気になるし、「〇〇先生にまた担任になってほしいよね」とか「若い先生はちょっとね~」などと子どもの前で言ってしまうことも。「いいクラス・先生でありますように」と祈る気持ちでいるのですが、子どもにもこの不安が伝わるのは、やっぱり良くないでしょうか?1年は早いもので、やっとクラスの友だちや担任の先生に慣れたと思ったら、もう新学期がやって来ます。今度は誰と一緒のクラスになるのか、どんな先生が担任になるのか、それは気になりますね。学校では多くの場合、校長先生やそれまで担任だった先生たちが集まってクラス編成会議を開き、新たな担任を誰にするか決めたり、子どもたちのクラス分けを行なったりします。子ども全員をトータルに見てできるだけ偏りがないように決めますので、今まで親しかった子同士が離れてしまうこともあるかもしれません。新学期が始まってすぐの時期は、前のクラスの友だちと遊んでいる子もいます。ですが、2月号『気になる我が子の「友だち」問題。親は介入してもいい?嘘つきな友だちへの対処法は?』でもお伝えしたように、子どもはクラスが変わっても、席が隣になったり、勉強のグループが一緒になったりすることで、次第に新しい友だちを作っていくもの。学校で子どもたちのそんな様子を見ていると、「子どもって、大人が考えている以上にすごいな!」と感心させられます。これは、担任に対しても同じです。担任が変わると、「これまでずっと女の先生だったのに、初めて男の先生になってしまった」とか、「これまではベテランの先生だったのに、今度は新任の先生なんだ」などと、いろいろ戸惑いがあるでしょう。「先生との相性がいいか、悪いか」も心配になりますね。でもこうしたことは親のほうが気にしているもので、子どもは意外に乗り越える力を持っていて、子どもなりの距離感をとって過ごしています。長い人生の中で、この経験はとても大切なんですよ。ですから、親は子どもの前で担任を悪く言わないこと。もし気になることがある場合は、担任に直接話すか、校長先生や教頭先生に相談するといいでしょう。子どもの中には、環境の変化に慣れるのに時間がかかる子もいますが、家庭が落ち着いていて安心できる場所であれば、必ず乗り越えていきます。親御さんは、学校の変化に一喜一憂するよりも、「子どもが家に帰ったらホッとできる家庭づくり」を心がけましょう。いつも「完璧」を求めない。少し「いい加減」になろう【親御さんからの質問 2】親に言われないと学校の用意をしないときや、連絡帳に書いてあるはずの宿題をやろうとしないとき、つい「もう〇年生になるんだよ?このままで良いと思う?」などと言ってしまいます。いつまでも小さい子ではないのだから、親としてはもっと自分で気づいて行動してほしい。でも、発破をかけたらかえってプレッシャーになってしまいますか?成長途上にある子どもにどう声をかけたらいいのか、いつも悩みます。子どもには、子どもの思いや都合があるものです。とは言え、子どもがやるべきことをやらない様子に、いつまでも目をつぶっているわけにもいきませんよね。ですから、年度初めにいくつか約束をしておくといいと思います。たとえば「遊ぶのは、宿題をすませてから」「時間割は必ず前日に整えておく」などの決まりを作り、それを習慣化するのです。でも、いつも決めたとおりにやれないのが子どもの特徴でもあります。たまには「今日はお母さんが手伝ってあげる日(スペシャルサービスデー)」があってもいいでしょう。親も子どもも少し「いい加減」な部分があってもいいのです。最近は、何でも決めたとおりにやらせるべきと考える親や、どんなことも頑張らなくてはいけないと考える子どもが増えているようです。でも、「〇〇をしなければならない」というプレッシャーを背負った子は、いつしか自分の力量を超えてまで頑張ろうとしてしまい、息切れしてしまうおそれがあります。頑張って頑張って無理をしすぎると、学校へ行くためのエネルギーが切れてしまうこともあるのです。(参照:9月号『夏休み明けに「不登校」が増えるのはなぜ?親が知っておくべき子どものSOSサインと対処法』宿題も時間割も、たまには忘れていくこともありですよ。「忘れたときには自分が困る」という体験も貴重です。1・2年生では少し親が手伝いながら宿題をやらせたり時間割をそろえたりさせ、3年生以上になったら手はかけないで声かけだけ、というように、子どもの成長に合わせて大人の関わり方を変えていけるといいと思います。つまずきのサインは、「豊かな親子の会話」から見出す【親御さんからの質問 3】3年生になると6時間授業が増えたり、学習教材が増えたり、勉強が難しくなったりすることを、子ども本人がやけに不安がっています。「あーあ、3年生になるの大変だなぁ……」とため息をつくことも。特に3年生は勉強の面で差がつきやすくなる時期だと聞くので、今からそんなに自信を失っていてはとても心配です。気持ちの揺らぎに早めに気づいてあげたいので、子どもの言動で注意すべき点があれば、教えてください。「9歳の壁」「10歳の壁」という言葉があるくらい、3年生というのは苦手な科目がでてきやすい時期であることは確かです。勉強面以外でも、自分とほかの子を比べて劣等感を抱くなど心理面での問題を抱えやすいのも、この時期の子どもの特徴と言えます。そんな子どものつまずきのサインに気づいてあげるために何よりも大切になるのが、豊かな親子の会話です。まずは「学校に行くことが楽しいかどうか」を子どもに聞いてみてください。会話の中で、子どもが学習に関して「わからないから嫌い」とか「つまらない」というような言葉を言ったら、その理由を聞いてあげましょう。12月号『自己肯定感を育む、親子コミュニケーション。「聞いて!」「あとでね」の正解』でも書きましたが、たとえ短い時間でもしっかりと「子どもに心を向けて」、子どもの悩みや気持ちを受け止めてください。「親に何でも受け止めてもらえる」と感じる子どもは、学校の勉強で感じている戸惑いも正直に親に打ち明けるものです。逆に、話を途中で切り上げたり、「なんでそんな簡単な問題を間違えるの!」などと叱ってしまったりするような親は、子どものつまずきにすぐに気づくことはできないでしょう。そして、子どもがどこでつまずいているのかがわかったら、家庭学習で親が少し手をかけてあげることも必要です。学校公開日などに参加し、授業風景を見て子どもの様子を確認することも大切ですね。また、「寺子屋」とか「放課後補習」といった名前で、授業時間以外で子どもの学習を見てくれる学校もあります。つまずきがあればこれを利用するのもいいでしょう。親として、子どもの学習面のことは大いに気になるところだと思いますが、小学生の学力を高めるのは机上での勉強だけではありません。多様な生活経験が、学力向上の一端を担うのです。家庭の手伝いをさせたり、休みの日には親子でいろいろなところに出かけて自然や動物と触れ合ったりなどして、体験的に学べる機会を増やすことで、子どものトータルな力が伸びていきますよ。子どもたちに「自分は愛されている、大切にされている」という実感を1年間『まなびの保健だより』を連載させていただきました。皆さんの子育てのヒントになるものはありましたでしょうか。ここで、連載の初回、4月号でお伝えしたメッセージを改めて書かせていただきます。「しっかり食べる」「たっぷり眠る」「からだを動かして友だちと群れて遊ぶ」「安心して受け止めてくれる大人がいる」の4つが家庭で保障されている子どもは、少々のことがあっても十分乗り切ることができます。最近は、この4つが崩れていることが多いのですが、これぞ家庭の役割です。4つのことをしっかり満たしてあげれば、子どもは新たなことに挑戦したり、失敗してもまたチャレンジする意欲を持てたりします。これぞまさに、心身ともに健康に育つための「4大栄養素」と言ってもいいでしょう。(4月号『親の心配は子どもの負担になる。新学期に大切な「聞く」より「聴く」の実践法』より)子どもの成長は、本当にひとりひとり違います。周りと比べて一喜一憂するのではなく、我が子の成長を信じて「この子は大丈夫」という信頼の目を子どもにそそぐことがとても大切です。そして、家庭では子どもの成長を支える4大栄養素をたっぷりと供給してあげましょう。これからの社会は、どのように変化していくのか読めない部分がたくさんあります。でも人間は、「自分は愛されている、大切にされている」という実感があれば、たとえ多くの困難があっても乗り越えることができるもの。家庭の役割で一番大切なことは、この実感を子どもたちに持たせることです。子どもたちがこれからも、自分らしく元気に育ち、健やかに学べることを、心から願っています。
2020年03月06日つまずくことの多い毎日の中で、心が折れることも…Upload By 丸山さとこ基本的には「授業も勉強も好きだ」と言うコウですが、実際にはつまずくことや苦手なことは多く、宿題に対しても嫌になってしまうことはしばしばあります。作文の清書の為にお手本の原稿を作って細長く畳んだり、教科書を書き写す時は定規を使ったりと色々工夫をしながら取り組みますが、そのような工夫以外にも、心が折れたコウには“気持ちの立て直し”が必要でした。心の添え木には“ファンタジー”が有効でしたUpload By 丸山さとこコウの心が折れた時は、あまり「なぜそれをやらなくてはいけないのか」の必要性を説くような説教や励ましはしないようにしています。本人もそんなことは分かっているので、かえって落ち込んだり荒れたりする可能性が高いからです。そんな彼の心を添え木として支えてくれるもののひとつが、“ファンタジーな物語”です。自分の失敗について客観的に状況を見たりシミュレートしたりする時に、ぬいぐるみを使って説明をすると落ち着いて話を聞けるくらい、コウはファンタジーな表現が大好きです。ファンタジーな味付けをすると、事実を受けとめやすくなる!Upload By 丸山さとこコウは字を書くことが少し苦手です。空間の把握が難しいようで、”心”の字が部首のようになったり、数字の“8”が横倒しになったりするのです。漢字の書き取りノートや計算ドリルなどの宿題が出ていると、何度も消しては書き直すことになります。面倒な上に、消しゴムかけで紙を破ってしまったりして…彼はすっかり嫌になってしまいます。Upload By 丸山さとこそんな時はファンタジーの出番です。「心が書けない!」とグズつくコウに、「心をゆっくり育ててねー。焦らなくていいんだよ。」「今、心が疲れちゃって横になって休んでるのかな?」と話しかけると、彼は「無理して頑張ると、心もプレッシャーで大きくならないよね…。」と落ち着いて返事をしてくれます。一度冷静になれば、後は「ゆっくり大きくなるんだよー。」と心の字を励ましながら(?)頑張ることができます。上手くいかなかったとしても、「ちょっと今日は『心』がごろんとしてるんだよねー。疲れちゃったのかなー。」と笑いながら“上手くいかないこと”を受けとめることができます。Upload By 丸山さとこ数字の8が横倒しになる時は、「ちょうちょになって飛んでいっちゃいそうだね。」と言ってみたら、それまでは「えー、また書き直し?」と渋っていたコウも、「飛んでいっちゃわないように書き直そう!」とやる気を取り戻していました。工夫をするのは“コウの気持ちを軽くする”ためUpload By 丸山さとこUpload By 丸山さとこ物事が上手くいかずに苦しむ彼を見ていると、「それは嫌になるだろうなぁ…」と思います。「大人である私でも、あんなに上手くいかなければ心が折れるだろう」と感じるくらい大変な様子になるコウなので、最初にファンタジーを使い出したのは“宿題を頑張らせるため”というより、“コウの気持ちを軽くするため”でした。“結果を出すこと”は大事だけれど、頑張っていてもすぐにどうにかならないこともあります。そういう時、上手くいかない現実や自分を責めずに“上手くいかなさ”をふわっと受けとめつつ努力することを、ゆっくりと覚えていってくれたらいいなと思っています。上手くいかなさを直視してばかりいると辛くなりますが、目をそらしていても事態は変わらず、それもまたそれで辛くなってしまいます。すぐに結果が出ない努力を地道に続けていく時、「自分が受けとめられる方法で事実を受けとめること」は、彼を助けることになるのではないかと考えているのです。「努力も工夫もしてみたけれどできなかった」という時も、それを認めることで「じゃあどうしよう?助けを求めようかな。他のことでカバーしようかな?それができなくても困らない道はあるかな。」と、違う道を探すことができるかもしれません。2年生の頃は、九九を覚えていても“順番に言うこと”ができず、宿題の度に泣いている時がありました。3年生の頃は、口形が乱れて「きつつき」を“き”の口のまま発音するようになってしまった時期もありました。「何で僕だけできないんだろう」「頭では分かってるのに何で出てこないんだろう」と荒れたり悲しんだりするコウをなぐさめ励まし、時に取っ組み合いになりながら問題に取り組むこともあります。けれど、いつもそんな調子では親子ともども息切れしてしまいます。「できるようになること」は大事だけれど、それと同じくらい「今すこやかに過ごせること」も大事なのだろうと感じています。明日を笑顔で迎えるために、今日の笑顔も大事にしていきたいな…と思う、心が折れがちな親の私です。親子ともどもポキポキ折れながらの毎日ですが、ゆっくり、歩ける速度で進んでいきたいなと思います。Upload By 丸山さとこ
2020年03月06日3年前まで76㎏だったKawanoさん。当時の彼女は夕食に牛丼+麺類。間食は菓子パン、お総菜パン……。食べたいときに好きなだけ食べる生活を送っていました。その結果、体は風船のように膨張し、夜は息苦しくて眠れず、健康診断でも限りなく糖尿病に近い数値が出たりと体が悲鳴をあげ始めました。そんなKawanoさんが、ある人との出会いがきっかけで-15㎏以上のダイエットに成功した体験談を教えてくれました。 体が悲鳴をあげ始めてダイエットを開始3年前に自己最高体重76㎏を更新。生活が不規則で夕食は深夜に食べるのに牛丼+麺類、朝食は食べず、間食として菓子パン、お総菜パン……などやりたい放題の生活を送っていました。 30代のころなら、なんとか乗り切れたのかもしれません。ですが、40歳を過ぎてこの体重だと睡眠中の呼吸のしづらさ、血糖値の上昇、健康診断では保健師さんによる指導などが入り、健康への不安のほうが大きくなりました。美容のためのダイエットというより、残りの人生を健康で過ごすためにダイエットに踏み切ることにしました。 ある人の言葉でダイエット魂に火がついた私がダイエットを始めたのは、2016年11月。その当時の体重は76㎏でした。最初は食事をちょっと気をつけるだけで体重が落ちていったんです。ところが70㎏がどうしても切れない。切れないどころかリバウンドの繰り返し。なんとか状況を打破しようと、このころ、ホットヨガを始めました。その後、2年ほど68~65㎏をうろうろさまよい、完全にダイエット難民に。 そんなとき私の前に現われたのが、かつて8㎏のダイエットに成功した会社の同僚の中村さん。彼女の第一声は「せっかくここまでやせたのだからもったいない。本気でやるならお手伝いします」でした。たしかにここで諦めては今までの努力が水の泡。自身の経験を元に指導してくれるという中村さんを信じてもう一度、ダイエットをすることにしたのです。 体ではなく脳でやせる、脳で食べる!2019年8月、70㎏からのダイエット再スタートが始まりました。始めるにあたって中村さんから宿題が……。■なりたい自分はどんな姿?■なぜ、ダイエットスイッチが切れたのか?の2つを具体的にイメージすることでした。 私の場合■なりたい自分はどんな姿?・体脂肪率20~23%、体重55㎏。・オシャレなヨガウエアでヨガを極めたい。・自己管理できるようになって、仕事もプライべートも充実したい。・見た目も自信を持てるよう、オシャレもしたい。メイクもこだわりたい。・品格のある女性になりたい。 ■なぜ、ダイエットスイッチが切れたのか?・これまでやっていたヨガクラスのプログラムが変わることで、一度ヨガをやめたこと。・帰りが遅くなったことで、スーパーに立ち寄り、割り引きのお寿司やお惣菜を買い込む悪循環。・毎朝の体重測定で数字が波打ち乱れだし、そこからはズボラぐせに拍車がかかった。 この宿題によって、自分がなりたい姿、ゴールを具体的に思い描くことでモチベーションの維持につながり、ときに軌道修正する指針になりました。 2つの宿題に加え、「〇月までに〇㎏になる」など目標値も具体的に決めました。中村さんのアドバイスにより、毎食、何を食べるかを考え、カロリー、糖質、脂質、タンパク質を計算して記録。始めたころは続けられるのか不安でしたが、食事を考え、細かい計算をすることが食べたい欲求を抑えることに作用したのです。中村さんの言葉を借りると「体ではなく脳でやせる。脳で食べる(考えて食べる)」ため、脳を変えたということです。 毎食、食べた物とそのカロリー、炭水化物量、脂質量、たんぱく質量を記録してInstagram(@akochanka)に投稿。 つまり食べる前にカロリーを調べたり、栄養素を把握することで食べるという行為自体を体でおこなうのではなく、しっかりと脳で考えて食べるということです。教わった知識を元に必要な栄養を適切な時間帯に摂取する、それに伴い生活習慣を見直すことにもつながるという、いい循環を生み出せたことがダイエットを継続できている秘訣のように思います。 久しぶりに会った人からは「もしかして病気? 大丈夫?」と言われるほどやせました。しかも、40代のダイエットにありがちなおなかのお肉がたるむようなこともなく、キレイにやせられていると思います。ちなみに中村さんのアドバイスのもとダイエットを始めて半年、今の体重は60㎏で-15kgの減量を実現しました。 まとめ健康に危機感を感じるほど太っていたKawanoさん。当時の体重はなんと76kg。しかしある人物との出会いがきっかけで、考えて食べるダイエットを実践して生活習慣も見直すようになり、やせることができました。身近に見守ってサポートしてくれる人の存在も大きかったそうです。ダイエットを実践してから半年、現在の体重は60㎏です。目標の55kgを目指して奮闘中です。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!取材・文:橋本優子8歳女児、6歳男児の母。出版社勤務を経て、出産を機に看護師資格を取得。病院に勤務したのち、看護師編集者に。ファンメディケーション株式会社所属。
2020年03月04日息子の小学校入学以来、地味に悩ましい子どもの宿題のタイミング。宿題を自分から進んでやるのはごくたまにで、こちらから声を掛けなければいつまでも放置。やっと鉛筆を持ったかと思えば続かない集中力…。自分で机に向かう習慣をつけるために必要な訓練と思って見守りますが…、夕方から夜にかけてのただでさえ慌ただしい時間帯。こちらとのタイミングが合わないとイライラもしがちです。それでも家庭学習(内容自由・時間だけ決められている)の中身を工夫したり、宿題を外遊びの後にしたり前にしたり。試行錯誤しつつ、何とか楽しく宿題をする流れが自然と身につきつつあったのですが…。年末年始、私のおよそ1ヶ月に及ぶ体調不良により「習慣」になりかけていたその「流れ」は…すっかり乱れてしまいました。■息子が宿題を放置するように「子どもの宿題はいつすればいいのか?」どころか、「どうしたら宿題をしてくれるのか?」くらいまで後退。口うるさく言っても、たいていのれんに腕押しです。完全に振り出しに戻ってしまいました。なので、私も初心に戻り、宿題や家庭学習をする間は同じテーブルにつき(むりやりにでも)くつろぐことに。すると…?■子どもの宿題中、親も一緒に座るだけ?というわけで、宿題を「いつやるか」は、学校から帰ってすぐでも遊びから帰ってからでも、おやつの後でも前でも、習いごとや夕飯あるいは風呂の後でも前でも。家事や娘のお世話のタイミングを見計らいつつ…。あくまで「うちの場合」ですが、とにかく宿題をするのは「親のタイミング」でOKだったんです。息子にとって「いつやるか」はそれほど重要ではなく、とにかく10分でも15分でも「親が一緒」に座ってさえいれば良いようです。(もちろんこれも学年が上がると変わってくると思いますが…)その間、私はぼんやり雑誌を眺めるもよし、お茶を飲みながらスマホをいじるもよし、下の子と折り紙をするもよし。家事やその他の仕事の手をとめ「(自分が)ちょっと座ろうかな」というタイミングで、「宿題やろうか」と声をかけるのが、今のところわが家では一番スムーズです。
2020年02月25日宿題をやったことがなかった小学校時代と将来のために本気で勉強した高専受験出典 : 私は昔から、興味がないことにはまったくやる気が出てこないという特性がありました。おそらく深くて狭い領域に興味を持つASDの特性と、自分にとって刺激的なものでないと集中できないADHDの特性がかみ合った結果なのかなと思っています。例えば小学校のころはよく宿題が出ていたのですが、そのほとんどは提出はおろか手すらつけていませんでした...。先生には毎回怒られ、宿題を集めるときに肩身が狭い思いもしていたので、たまに気が向いたときには誰にも読めなくてもいいからとにかく早く書いて宿題を片付けたりして、なるべく時間をかけずにこなしていた記憶があります。そんな私でも、高専の受験は本気で取り組みました。小学生のころは不登校にもなりましたが、中学生になった私はようやく「将来プログラマになりたい!」と思うようになり、その第一歩が地元の高専に進学することだったからです。それまでは宿題すらろくに取り組まなかった私でしたが、高専受験のときは家で参考書を見ながらほぼ毎日勉強をしていました。自分にとっての目的がはっきりしていれば家でしっかり勉強できることがわかり、自分でも驚きました。得意不得意がはっきり分かれた高専の成績出典 : 高専進学後は、小学校高学年のころからずっと勉強しようと思っていた、プログラミングの勉強ばかりしていました。夏休みのバイトで得たバイト代のほとんどを専門書につぎ込んでいたり、晩ごはんを食べて寝る準備をしたら寝るまでずっとパソコンや専門書とにらめっこしているような状態でした。そのおかげか、プログラミング関連の教科はいつもかなりいい点数を取ることができていました。強い興味がある教科だと、自然と集中して取り組むことができて、少ない時間でしっかり覚えることもできました。さらに意外なことに、プログラミングに関係がありそうだなと思っていた物理などの教科についてもそれなりにいい点数をとることができていました。まったく興味がなかった電気系の教科は、いつも赤点ギリギリのひどい状態でしたが...とはいえ得意なプログラミングを好きなだけできていたので、とても楽しい学生生活を送ることができていました。興味がないことでも成果を出さなければいけない...社会人生活で感じた困難出典 : 学校を卒業してシステムエンジニアとして就職、大好きなプログラミングを仕事にすることができたのですが、仕事の中ではまったく興味がない分野のタスクもこなすことが求められます。例えば説明用の資料作成だったり、他の人と協力してひとつのものを作り上げたり。仕事なので期日もあり、やらないわけにはいかないのですが、どうしても集中して取り組めず、「他の人の倍以上の時間をかけてようやく人の半分くらいのものができあがる」ということがよくありました。社会人になってすぐのころは、この「興味を持てないけれどもやらなければならないこと」へどう取り組むかがずっと自分の中での課題になっていて、数年間悩んでいました。それから色々と試してみて・・・出典 : 「興味を持てないけれどもやらなければならないこと」へどう取り組むかーーそのなかにはうまくいったものもあれば、まったくうまくいかなかったり、逆効果になってしまったりというものもありました。その一部をご紹介いたします。結論から言うと、私にとってこれは全然うまくいかないどころか完全に逆効果でした。思い込みで好きになろうとするのは、興味がないまま自分なりにやってみる以上に疲れるものでした。ただ、数年間試行錯誤してみて『そのタスクが好きな人にどこが好きなのか聞いてみること』は自分にとって少し効果があるように感じました。自分が興味を持てないことでも、得意だったり好きだなと思っている人は誰かしらいます。そういう人に話を聞いて好きなポイントを知ることで、自分の中でそのタスクへの見方が変わり、興味を持てるようになることがありました。興味を持てないタスクをこなしていると、集中できず周りのいろんなことが気になり、ますます作業が進まない...という悪循環に陥ります。そういうときには会議室を借りるなどして、”そのタスクしかできない状況”に自分を追い込んで何とかこなしていました。興味がないことに取り組むとかなりのストレスがかかるので、終わった後には好きなものを食べるなど、ストレス発散するイベントをセットで用意しておくのもポイントかなと思っています。ストレスが溜まる方法でしたが、とりあえず目先のタスクを何とかするためには多少効果がありました。高専のときにプログラミングと関連する教科を好きになったように、興味を持てないタスクについても自分が好きだったり興味があったりする分野と関連する部分を探してみるアプローチです。うれしいことに、これは自分にはある程度効果がありました。例えば興味がない分野の資料作成をするときには、「こういう風に表現するとプログラムの設計書を書くときにも使えそう」とか「もともとの資料のこの書き方、すごくいいな。次に技術系の資料書くときにマネしてみよう」というように、自分が興味を持っている分野に活かせそうなポイントを探しながらタスクをこなすよう意識してみました。この方法は興味があれば集中できる私にはピッタリでした。どうしても集中できなかった仕事もちょっとだけ楽しくなって、それまでよりも集中して取り組めるようになりました。いろいろと試行錯誤してみた結果、いまの私が心がけていること出典 : 十数年をかけて試行錯誤し、私の場合興味がないことに対してはかなりの工夫をしないと集中して取り組めないのだということがわかりました。色々と試してみましたが、興味がないことをやらなければならないときには、もともと興味を持っている分野に関連させて取り組むのが私には合っているようでした。もちろんどうしても難しいときもありますので、そういうときには他のことができない状況にして、無理やりなんとかする方法をとっています。もし私と同じような特性のある当事者の方は、興味がないことに取り組む際にはもともと興味を持っているものと関連する部分を探してみるのはいかがでしょうか。そしてどうしても関連するところが見つからないときには、周りの方を頼ってみると自分ひとりだけでは気づけなかった視点での発見があるかもしれません。サポートする側の方は、その方の興味に関連する部分を探す手助けをしていただけたらなと思います。今回のお話が、発達障害当事者の方とその周りの方のご参考になれば幸いです。
2020年01月31日どうもあかりです。今回も恋愛相談記事を書いていこうと思います。この記事では、女性から恋愛にまつわるお話を聞いていてよく接するお悩みのうち、タイトルにもある「彼氏がいるのに幸せじゃありません。なぜですか?」の他3つの相談を扱います。もちろん恋愛に答えはありませんから、「これが絶対正解です」というつもりはありません。しかし、私なりの経験をもって、少しでもよい状態にもっていけるように頑張って答えさせていただきます。同じような悩みを抱えた人にとって、少しでも役立つことを祈りつつ、早速いってみましょう!■「彼氏がいるのに幸せじゃありません。なぜですか?」「彼氏がいて、ちゃんと彼氏のことを好きだと思っています。彼氏からも好かれています。でも、『心から幸せ』って感じられているかというと、正直微妙です。私の恋には何かが足りないのでしょうか?」(デザイナー/23歳)恋愛のコンディションは決して悪くない。でも、いまいち幸福度が高いと感じられない。少し意外かもしれませんが、そういうときにはその原因は、"恋以外"のことにある可能性が高いと思ってみてほしいです。たとえば仕事がうまくいっていないとか、友達付き合いに少し不安・不満があるとか、家族との関係がよろしくないとか。人は「幸せは恋愛に左右される」と当たり前のように感じてしまいがちです。恋多き女性はとくに。自分が満たされないことの原因を恋愛に求めようとする人に限って、「運命の相手じゃないのかも」とか「よい出会いがないから」などコントロールが難しい考えに至りがちですが、よく考えてもみてください。人が恋人にしてあげられることってものすごく限られています。デートをして、一緒に笑ってあげられることくらいしかないのです。たとえば彼氏に「仕事がうまくいかないんだよね・・・・・・」と相談をされたとき、「話を聞くことくらいはできるけど、私が解決できる問題じゃない」と感じるはずですが、まさにそのとおり。恋愛では、恋愛以外の問題を解決することはできないんです。恋愛は、"幸せを得るもの"というよりも、"今ある幸せを好きな人と分け合うもの"。私生活の部分で幸せじゃない人が恋をしたからといって、急に幸せが舞い降りてくるような魔法ではありません。逆に、仕事その他の私生活部分が充実している人の恋はたいてい決まってちゃんと「幸せ」なのです。恋愛コラムですが、あえて空気を読まずに言わせていただくと「幸せを恋に頼らない」というのは、大人の女性が恋をするうえで欠かせない合言葉だと信じています。「恋はうまくいってるのに、幸せあんまり感じないぞ?どうしてだ?」と感じたときには、このことを思い出してみてください。そうしないと、"あるはずもない理想の魔法の恋"をいつまでも無意味に追い求めてしまうことになりかねないので。■「浮気をされたくありません。どうしたらいいですか?」「彼氏のことが大好きです。とくに証拠を掴んでいるわけでないのですが、浮気をされるんじゃないかってずっと不安です。どうやってこの不安に対処したらいいですか?」(メーカー/26歳)当たり前ですが、「浮気をするかどうか」は彼の問題であってあなたの問題ではないので、その意味で、"浮気を防止することは不可能"という事実をまず見つめましょう。テレビのニュースを見ていたりすると、私たちと比べ物にならないような超絶美人の芸能人やアイドルすら、浮気をされてしまうときにはされてしまうのです。浮気というものが防ごうとして防げるものじゃないということでもあります。そのうえで、"浮気を防止するために彼女にできること"は何か?と聞かれたときに私が必ずお答えしている内容があります。「浮気をされてしまうんじゃないかっていう不安を絶対に彼に見せないようにしよう」というものです。「浮気しないでね?」という不安が彼に伝わってしまうデメリットは、「彼氏を疑うのは彼女としてありえないから」という抽象的なものにとどまりません。その不安によって、彼の浮気リスクをあり得る限り最大化してしまうというかなり具体的なデメリットがあると思っています。まず、彼女が「浮気、してないよね?」とマジ顔で聞いてきたり、あるいは束縛などもっと具体的な形で不安を表明してきたときの彼氏側の心理を覗いてみましょう。「え、俺浮気なんてしてないのに、こんなに疑われてるの?全然信用されてないんだな。じゃあもういいや」あらぬ疑いをかけられた彼氏の心境はだいたいこんな感じです。彼女から浮気を疑われてしまったことで、"自分が信用されていないこと"を知ります。そしてそのことに対して、単に「ショックだな」と落胆するにとどまらず、「じゃあもういいや」とヤル気を失っているところがポイントです。基本的に男性は、「彼女を幸せにしたい」「彼女を傷つけないぞ」という気持ちで恋愛をしています。当たり前で、「彼女を泣かせよう」と思って付き合う男性はいません。ですが彼女が自分を信頼・信用していないとわかった途端、そのせっかくのヤル気が消えてしまいます。みなさんも子供の頃にこんな経験ありませんか?親に「宿題をしなさい!」と言われた途端、あと5分後に宿題を始めようと思っていたそのヤル気がどこかへ行ってしまうのと同じように。「こうしよう」と思っているところに、「どうせこれやらないんだろ?ちゃんとやりなよ」と言われてしまうのは、人間にとって一番やる気が損なわれることなのです。彼女が「浮気してないよね?」と聞くことで、「彼女を裏切らないように、ちゃんとイイ彼氏でいるぞ」というやる気がクラッシュされた直後に彼氏が浮気に走るかどうかはわかりません。ですが、少なくとも、そう聞く前後では、確実に聞く前の方が彼はやる気に満ちていたはずです。浮気を防ぐことは不可能。それは、「浮気しない」のがあなたじゃなくて彼氏の問題だからです。だからこそ、彼氏の問題は彼氏が自分でヤル気をもって達成してもらうしかありません。そしてこのヤル気を可能な限り高いレベルで保っておくためには、"信じてあげること"が最高の処方箋です。「浮気してないよね?」と聞くことよりも、「浮気なんてしてるわけがない」と強く信じて、そんな不安をおくびにも出さないようにするのが、現実的にあり得るいちばん効果的な浮気防止法です。■彼氏に「私とだけエッチしたい!」と思ってもらいたいです「私は特別エッチがうまいわけじゃないと思いますが、彼氏とエッチをするのは大好きです。こんなことを彼氏に言うことはできませんが、彼氏にも『彼女以外とエッチしたくない!』って思ってもらいたいです」(広告/25歳)こういう匿名ベースの相談ですと、エッチ関連の相談がとても多いことから、なんだかんだ女性のエッチへの関心の高さが窺えます。さて、彼氏のことが大好きな女性にはありがちなお悩みだと思います。心がいちばん大切だとは思うけれど、身体の関係も軽視できない。大人の恋愛であれば、これは正しい姿勢だと思います。彼氏から「彼女とだけしたい!」と思ってもらうためには、「彼氏の前でだけエッチな私」を見せてあげることが一番です。男性は、エッチが大好きですが、ヤリ〇ンは嫌いです。ヤリ〇ンを許容できるのは、セフレにする場合だけです。女性と同じです。ですが「俺の目の前でだけエッチな彼女」は大好きです。「本当は私、そんなにエッチ好きじゃないんだけど、あなたとするエッチは大好き」と思われるのがたまらないんです。自分に対する一途な愛情も感じるし、自分のエッチのうまさに対する絶賛も感じるからですね。そして、「あなたの前でだけエッチになってしまう」ような彼女に対して、男性は、単に性欲だけじゃなく「もっと気持ちよくしてあげたい」「もっといろいろ教えてあげたい」という探求心も感じます。「本来はそこまでエッチが好きじゃないはず」というのがここで効いてくるのです。あまりエッチに関する経験が豊かではない彼女が、自分とするのはすごく好きだと言ってくれる。そして、彼女のためにいろいろとしてあげると「気持ちいい」「ヤバい」「こんなのはじめて」みたいな嬉しいリアクションをしてくれる。こうなれば、彼氏としてわざわざ他の女性としようなんて思う動機が全くなくなってしまうわけですよ。かわいすぎて、楽しすぎて。「もともとエッチ好きというわけじゃない」「だけどあなたとするのは大好き」の2つの気持ちを伝えてあげてみることですね。■「最近、人を好きになる方法を忘れてしまった気がします・・・・・・」「ここ数ヵ月人を好きになっていませんが、恋愛願望や結婚願望はあります。自分でもよくわからない状態で、正直どうしたらいいかわかりません」(受付/26歳)月並みな回答ですが、「とりあえず誰でもいいから付き合ってみなよ」と私ならアドバイスしたいと思います。意外にも、お見合い結婚の幸福度・満足度は非常に高いそうです。「結局、大好きになれた」と。こう聞くと、私たちが思うよりも「関係から始まる『好き』」ってあるのかもしれないな、と思うわけです。「自分はどうやって人を好きになるか」のメカニズムって自分自身でもよくわかりません。それなのに、「自然に好きになる感じじゃないと無理」って決めつけるのはもったいない。もしかしたら、「付き合ってみて、徐々に好きになる」の方が自分に合っているかもしれないのに、それを確かめもせずに最初から諦めるのは、自分の人生の可能性を潰すことになる、かも。もちろん、この場合にはキスとかエッチとかは本当に好きになれるまではしなくていいでしょう。そうやってお付き合いをしていくなかで、「エッチとかせずに、こんなに私を大切にしてくれる人って、本当にいるんだ」と真実の愛を知ってしまったりすることってあるかもしれません。「相手がかわいそう」という意見もあるでしょうが、別にどのタイミングで付き合うかは人それぞれですので、「相手のことを騙して不幸にしてやる」という動機でもない限り、かわいそうなんて思う必要はないです。実際にこの方法で好きな人が見つけられたらもちろん万々歳だし、仮にダメでも、「自分はこういうふうには人を好きになれない」とわかっただけでも、「自分が人を好きになる方法」について少しは詳しくなれたということで、それはそれで成功なんじゃないかしら。(遣水あかり/ライター)(ハウコレ編集部)
2020年01月26日小学校の授業は、1コマ45分。児童はイスに座り、机越しに先生の説明を聞くというスタイルが一般的です。その日の授業内容を受けて、毎日宿題も出されます。小学校入学が迫ってくると、「うちの子は、ちゃんと授業に集中できるの?宿題も大丈夫?」と不安になるママもいるでしょう。今回の記事では、小学校入学前に同じように悩んだ経験のある私が、息子が幼稚園年長の冬頃から始めた、わが家の「家庭学習の環境づくり」についてお伝えします。わが息子、小学校で授業に集中できるかな…息子は、とにかく「元気印」が取り柄の男の子。じっとしていることがあまり得意ではなく、幼稚園でも、イスに座って先生の話を静かに聞くことを苦手としていました。先生からは「工作など何か作業をしているときには、すごく集中していますよ!」と褒めてもらうことも多かったのですが、授業参観などでの様子を見るかぎり、先生の説明を聞かずにどこか遠くを見てボーっとしていたり、お友達と話していたり…。「あれ、小学校って、こんな授業の受け方でいいの?」息子の4つ上の長女の入学時を思い出してみても、そんな悩みをもった記憶がないため、今回は胸騒ぎが止まりませんでした。「ちょっとこのままでは不安すぎる!」と、小学校入学前の冬、意を決して家庭学習の習慣づけから始めてみることにしました。家庭学習は「学年×10分+10分」が目安娘の小学校の先生から聞いた家庭学習時間の目安は、「学年×10分+10分」。この中に学校から出た宿題をする時間は含まないそうです。自治体や学校によって目安は異なりますし、この時間にピッタリ合わせて学習する必要もありません。ひとつの基準として参考にしてみてください。1年生⇒20分2年生⇒30分3年生⇒40分4年生⇒50分5年生⇒60分6年生⇒70分上記の目安に則ると、1年生になる息子の目標は「20分」。案外短いと感じませんか?テレビアニメなどは30分ですし、「何かに集中すれば20分はあっという間にこなせるだろう」と、軽く考えていました。しかし、いざ「勉強」となると、話はまったく別。息子はひらがななどの文字そのものに興味を示さなかったため、学習ドリルを見てもつまらなそう。そこで、ひらがなよりも簡単に取り組めそうな学習ドリル(数字、知育、迷路、工作)を数冊用意しました。それにも関わらず、開始数分で「わからない」「飽きた」「遊びたい」と言い出す始末…。20分の長いこと!ここは親として彼の不満を根気強く解消していくしかありません。やりたくない息子をその気にさせる方法とは?彼の思いを受け止め、とにかく「なんだか楽しいかも!」と思ってもらえるような対処法を考えることにしました。・「わからない」⇒「一緒に解こう!」と誘う。正解したら盛大に褒める・「飽きた」⇒数種類の学習ドリルを交換しながら進める(1冊をやり終えることにこだわらない)・「遊びたい」⇒学習系のカードゲームなど、遊びながら学べる教材も用意して、一緒にやる家庭学習に慣れるまでは、ひとりでは机に向かってくれなさそうな予感…。「それならば!」と、子どもと学習しながら、「話している人のほうを向く⇒話を聞く⇒やり方を確認する⇒わからなければ質問する」という授業の流れと、学校が終わったら家で宿題をするという、生活リズムを覚えさせることを意識しました。また、まだ時計が読めなかったので、学習時間はスマートフォンのストップウォッチ機能などを使って、一緒に確認しながら進めました。「学校では何をするのか?帰宅後はどうするのか?」を本人がある程度わかるようになれば、息子の学校生活に対する私の不安も、少しは解消されるだろうと考えました。息子との家庭学習は、うまくいくときもあれば、不発の日もありました。子どもの集中力は「年齢×1分」と聞いたことがあったので、20分の目標時間を5分×4回に短く分けてみたり、親子とも無理をせず、家庭学習をお休みする日を定期的に作ったりもしました。その他の取り組みとして、息子に家庭学習を自分ごととして捉えてもらいたかったので、本屋さんに連れて行き、本人に教材を選ばせたりもしました。すると、息子自身で選んだ教材は案外すんなり学習するということに気づきました。「自分で選ぶ」という使命感が、学習にも良い効果があったように感じます。それ以来、学習教材や文房具などは、予算が許す限りはなるべく本人に選ばせるようにしました。このような親子の奮闘を経て約3か月。小学校入学時には、息子も「家で机に向かう」ことにはだいぶ慣れてきました。入学以降は、自発的とは言わないまでも、私が「宿題した?」と声掛けすると、「あ!」という感じで宿題を始めます。1年生がもうすぐ終わりを迎えますが、宿題をやり忘れたことは今のところ一度もないので、親としても少し安心です。「勉強って楽しい!」と思える方向に子どもを導こう子どもが小学生になるとき、「勉強中心の学校生活に適応できるだろうか」と心配になるのは、親として当然のことです。子どもにとっても、幼稚園から小学校に入学して、いきなり毎日「勉強!宿題!」と言われても、困惑してしまうことでしょう。幼稚園年長は、さまざまなルールを守りながら集団生活を過ごすことにも慣れてきた頃。年長の後半は、そこに学習要素を少し加えつつ、親子で小学校入学に向けて準備を開始するのに最適な時期です。子どもが「楽しくて、もっと学びたくなる!」と思える環境づくりを、子どもと相談しながら進めてみてはいかがでしょうか。<文・写真:ライターnanahi>
2020年01月23日人間関係研究家の稲場真由美さんが、16年間、延べ12万人の統計データをもとに構築したのが、「性格統計学」という独自の理論です。それによると、人間は「ロジカル」「ビジョン」「ピース・プランニング」「ピース・フレキシブル」という4つのタイプにわけることができるのだそう(インタビュー第1回参照)。今回は、それらのタイプのちがいが引き起こす、親子間におけるコミュニケーション・ギャップの具体例を教えてもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)人間には4つのタイプがある人間は、「自分軸か、相手軸か」「計画的か、臨機応変か」というふたつの軸により4つのタイプにわけられる。自分軸とは、「自分のために頑張ることが行動の原動力になる」タイプであり、相手軸は「相手のために頑張ることによろこびを感じる」タイプ。また、計画的とは、「事前に決めた目標やルールを重視して計画的にものごとを進めたい」タイプであり、臨機応変は「その場での直感を重視して行動する」タイプ。「性格統計学」による4つのタイプは、次のふたつの質問で判別可能。【1】話は、Aもとから順を追って聞きたいB結論から聞きたい【2】急な変更は、AストレスになるBストレスにならない【1】B、【2】Aを選んだ人は、ロジカル(自分軸かつ計画的)【1】B、【2】Bを選んだ人は、ビジョン(自分軸かつ臨機応変)【1】A、【2】Aを選んだ人は、ピース・プランニング(相手軸かつ計画的)【1】A、【2】Bを選んだ人は、ピース・フレキシブル(相手軸かつ臨機応変)「ロジカル」は、自分で納得して自分のペースやタイミングでものごとを進めたいタイプのため、急な予定変更などは大きなストレスになる。「ビジョン」は、自分の感性に響いたり可能性を感じたりするものを好み、自分の願望を重視するため、「やりたい!」と感じるかどうかで、ものごとに取り組む集中力に大きなちがいが出る。「ピース」は、行動パターンが計画的か臨機応変かによってさらにふたつのタイプにわかれるが、共通しているのは、和を大事にして人間関係が円滑であることを好むこと。また、ものごとをもとから知りたい傾向があり、「なぜ?」という口癖があることも共通点。幼稚園に持っていくハンカチを選ぶだけで押し問答親子間でうまくコミュニケーションが取れないケースを、わたしが提唱する「性格統計学」を通じて見てみると、なぜコミュニケーション・ギャップが起きるのかという理由がはっきりと見えてきます。今回は、わたしが実際に見聞きした具体例をいくつか紹介してみましょう。まずは、親が「自分のために頑張る」ことが行動の原動力になる自分軸のタイプで、子どもが「相手のために頑張る」相手軸という場合。親が「ロジカル」か「ビジョン」で、子どもが「ピース」というケースです。これは、女の子が幼稚園に持っていくハンカチを選ぶという場面でした。子どもは、相手が求めることに応えることでよろこびを感じるタイプですから、ハンカチを選ぶにも親の意見を優先したい。それで、「お母さん、どっちのハンカチがいいと思う?」と聞きます。でも、親は自分軸のタイプ。ロジカルなら計画やものごとを自分で決めること、ビジョンなら自分の願望を重視しますから、子どもの言葉を聞いて、「この子は自分で決められないのかしら……」と心配してしまう。そして、「きちんと決められる人間に育ててあげなければ」と考え、「あなたの好きな方を選びなさい」といいます。そうして、たかがハンカチを選ぶだけなのに、子どもは「ねえ、どっちがいい?」、親は「だから自分で決めなさいよ」と押し問答になってしまうのです。そこで、子どもが相手の要望によろこびを感じるタイプだと親が知っていたとしたら、対応は変わるはずです。「自分で選んでほしい」という親の考えを押しつけることなどなく、「じゃ、こっちがいいかな」と選んであげられる。そうすれば、子どもは気持ち良く幼稚園に行けるのです。親の「理由を知りたい」という欲求によって生まれる衝突その親からすれば、子どもがその後の人生でなにかを選ばなければならない場面でも「自分で決められなくなるのではないか」と心配しています。子どもの将来を考え、よかれと思って子どもにハンカチを選ばせようとしただけのこと。一方で、子どもからすれば、大好きなお母さんに選んでもらったハンカチを持って楽しく幼稚園に行きたいと思っているにすぎないのです。そもそも、相手軸のタイプである子どもが成長して、実際に自分でなにかを決めなければならない場面になったときのことも、心配しすぎる必要はありません。進学先や就職先を選ぶにも、相手軸の子なりに、「この進学先だったら、お父さんやお母さんがよろこんでくれるかな」「この就職先だったら、恋人は納得してくれるかな」というふうに、大切な人を優先する発想で、結局は自分でものごとを決めていけるのですからね。逆に、親が相手軸で子どもが自分軸の場合はどうでしょうか?親がピースで、子どもがビジョンというケースの事例を見てみましょう。ピースというタイプには、ものごとをもとから知りたいという傾向があり、「なぜ?」が口癖だという特徴があります。一方、ビジョンというタイプには、自分の感性を優先して直感的にものごとを判断する特徴があります。すると、ビジョンの子どもがただ直感的になにかの習い事を「やりたい!」と思ったときにも、ピースの親は「どうして?」と聞きます。子どもからすれば、あえて理由を挙げるなら、「ただなんとなくやりたいと思ったから」ということになるでしょう。でも、その答えに親は納得しない。「『なんとなく』ってことはないでしょう?」と返す。すると、子どもは、「自分がおかしいのかな……」と責められた気持ちになってしまうのです。この場合も、子どものタイプが直感的で自分の願望を優先するビジョンだと親が知っていれば、無駄な衝突は起きません。理由を知りたいというのは親の欲求にすぎないのですから、子どもの直感と願望を大切にしてあげればいいのです。「ロジカル」の子どものペースを乱してはいけないまた、自分軸のなかでもロジカルというタイプの子どもと、とくに子育ての中心である母親とのあいだで起こりがちな衝突についても具体例を挙げておきましょう。この場合は、親のタイプは問いません。ロジカルなタイプは、自分で決めたことを自分のペースで進めていきたいという特徴があります。ですから、子どもになにかをさせたいときも、子どもに選ばせてあげることが大切。たとえば、子どもに宿題をさせたいのであれば、「6時になったら宿題をしようか?6時半からにする?」という具合です。そして、子どもが6時半と決めたのであれば、6時半になるまでは絶対に余計なことをいわないでください。お母さんたちは、6時半が近づいてくると、つい口を出したくなるものです。6時まであと数分となったら、「ほら、あと何分で6時半になるよ」なんて声をかけてしまう。ドキッとした人も多いのではないでしょうか?でも、6時まであと数分あるなら、6時半ではありません。その余計な口出しによって、ロジカルの子どもは自分のペースを乱され、やる気を失うということになってしまうのです。いずれにせよ、親子間のコミュニケーション・ギャップをなくすことは、親自身と子どものタイプを知ることからはじまります。記事冒頭のふたつの質問によって親子それぞれのタイプを知り、みなさんが円満な親子関係を築いていくことを願っています。『人間はたったの4タイプ 仕事の悩みは「性格統計学」ですべて解決する!』稲場真由美 著/セブン&アイ出版(2019)■ 性格統計学による4タイプ診断サイト■ 人間関係研究家・稲場真由美さん インタビュー一覧第1回:性格統計学の提唱者が語る。「親子は考え方も似る? それはただの思い込みです」第2回:子どもが言う「なんとなく……」に、親が「どうして?」と聞いてはいけないわけ。第3回:子どものタイプ別・自己肯定感が本当に伸びる褒め言葉。「すごいね」だけじゃ響かない!?(※近日公開)第4回:「いくら言っても分かってくれない」のは、叱り方がその子に合っていないから。(※近日公開)【プロフィール】稲場真由美(いなば・まゆみ)1965年生まれ、富山県出身。一般社団法人日本ライフコミュニケーション協会代表理事。株式会社ジェイ・バン代表取締役。自身が人間関係の悩みに直面したことから、新しいコミュニケーションメソッドを探求し、16年間、延べ12万人の統計データをもとに「性格統計学」を考案・開発する。以来、このメソッドを「ひとりでも多くの人に伝え、すべての人を笑顔にしたい」との思いから、セミナーや講演、カウンセリングを通じて普及活動を行う。2018年には「性格統計学」にもとづくマルチデバイス型ウェブアプリ『伝え方ラボ』を開発し、ビジネスモデル特許の取得に成功(特許6132378号)。現在は、企業や自治体、学校をはじめ、法人・個人を問わず『伝え方ラボ』を活用した研修やコンサルティングを幅広く行い、多くの人のコミュニケーションスキル向上に貢献する活動を続けている。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2020年01月21日「東大生の8割がリビング学習をしていた!」といった見出しの記事を読んだことがある人も多いでしょう。2010年に上梓した著書『わが子を天才に育てる家』(PHP研究所)が高く評価された一級建築士の八納啓創さんも、リビングやダイニングで子どもに勉強させることをすすめるひとりです。でも、ただ単にリビングやダイニングで勉強させればいいというわけではないようです。リビング学習、ダイニング学習が持つメリットと注意点を教えてもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/玉井美世子(インタビューカットのみ)もともとなかった、子どもが子ども部屋で勉強する習慣いま、「リビング学習やダイニング学習が学習効果を上げる」といったことがいわれますが、ただ単にリビングやダイニングで子どもに勉強をさせればいいわけではありません。その本質的な答えは、「親のそばがいい」ということ。その象徴が、親、とくに母親がいることが多いリビングやダイニングというだけなのです。子どもは、親のそばでお絵描きや宿題をやりたがるものですよね。なぜなら、親のそばにいることで得られる安心感と、自分がやっていることを親に見てもらいたいという気持ちによってモチベーションが保たれているからです。みなさんも、あたりまえのように「勉強は子ども部屋でやるもの」と思っているかもしれませんが、そもそもその習慣が根づいたのはここ数十年の話。いわゆる学習机が日本で生まれたのは1950年代後半です。それまでは、他の先進国も含めて、子ども部屋に学習机を置いて子どもに勉強をさせるという習慣はなかったのです。でも、先に述べたように、宿題も子どもは親のそばでやりたがります。そのとき、親が「せっかく学習机があるんだから」と、子ども部屋で宿題をさせようとしたとします。すると、子どもは「勉強=ひとりきりでやらないといけないもの」と考えてしまう。勉強はつまらなくてつらいものと認識して、勉強に対する興味や熱意を失ってしまうのです。人とのかかわり、喧騒のなかで勉強をする重要性勉強も子どもは親のそばでやりたがるというのは、「人とつながっていたい」という人間の本能なのでしょう。そう考えると、親がいるリビングやダイニングで勉強することこそが自然であって、子ども部屋にこもってひとりで勉強することは不自然ともいえます。しかも、その後の人生を考えてみても、人とかかわりながら必要な勉強や仕事をできることが重要です。社会に出たあと、果たして本当にひとりきりでできる仕事はどれくらいあるでしょうか?仕事をして対価を得る以上、必ず他者とかかわることになる。そう思えば、将来、社会でスマートに生きていける社会性を持った人間に子どもを育ててあげるためにも、リビングやダイニングで家族とかかわりながら勉強をさせることが重要だとおわかりになるかと思います。また、リビング学習やダイニング学習には、喧騒に対する耐性をつけるという効果もあります。とくに子どもにきょうだいがいるような場合なら、弟や妹が大きな声を上げて遊んでいるような状況で勉強をするということもある。似たようなことは、社会に出たあとにも多いのではないでしょうか。オフィスの隣の席では先輩が大声で電話をしていてる。上司に呼ばれれば、すぐに仕事の手を休めて駆けつけないといけない。そういったなかでも、自分がやるべき仕事に集中できる必要があります。そういう力、喧騒に対する耐性が、リビングやダイニングで勉強する経験によって培われるのです。もし、いつも静かな子ども部屋でだけ勉強していたとしたら、どうでしょうか。その子が大人になったとき、他人がたくさんいるオフィスの喧騒のなかでは仕事に集中できないということになってしまうでしょう。このことは、大学入試などの受験のときにもいえます。試験がはじまってまわりから聞こえるカリカリという鉛筆の音が気になって、実力の半分も発揮できないといった受験生もいるのです。リビング&ダイニング学習の注意点あれこれそう考えれば、子どもの性格にもよりますが、基本的にはリビングやダイニングでの勉強がベースと考え、子ども部屋で勉強するのは特別な場合だけと考えていいでしょう。みなさんにも、本当に集中しないといけない仕事は、静かな場所で誰にも邪魔されずにやりたいということもあるでしょう。子どもの勉強もそれと同じことだと考えるべきです。とはいえ、リビング学習やダイニング学習を子どもにさせるにはいくつか注意点もあります。まずは、発達障害の傾向がある子どもの場合です。そういう子は、リビングやダイニングなどまわりにものが多い環境では、すぐに気が散ってしまいます。そのため、机のうえにパーテーションのような仕切りをつくって、勉強に集中できる環境をつくってあげてください。そういう状況でも、顔を起こせばお母さんやきょうだいがそばにいてコミュニケーションを取れますから、リビング学習やダイニング学習の効果はしっかり得ることができます。また、照明にも注意が必要。ダイニングは料理が美味しそうに見えるように、リビングはリラックスできるようにと、照明は暗く設定されていることがほとんど。そのため、調光機能のある照明にしたりスタンドライトを置いたりして、子どもの目に悪影響を与えないようにしてあげてください。それから、椅子にも要注意です。学習机の場合は天板の高さを調節できますが、一般的なダイニングテーブルはそうではありません。大人用の椅子を使わせては、姿勢は悪くなりますし、勉強にも集中できません。そこで、「ストッケ」というブランドの製品など、足を乗せる板も座面も高さを調節できる椅子を用意しましょう。そして、なにより親がリラックスしておくことが大切です。とくに綺麗好きな母親の場合、ダイニングテーブルに消しゴムかすが散らかったりすると、ついイライラしてしまうもの。でも、「そんなに散らかして!」なんて叱ってしまっては、子どもは萎縮してしまいますし、「ここで勉強したら駄目なのかな」と思ってしまう。そうしないためにも、汚してもいい子ども専用のカウンターテーブルを用意するなどして、穏やかに子どものそばにいてあげてください。子どもにとって、勉強に対する最大のモチベーションは、大好きなお父さんやお母さんがよろこぶ顔を見たいという気持ちなのですから。『なぜ一流の人は自分の部屋にこだわるのか?』八納啓創 著/KADOKAWA(2015)■ 一級建築士・八納啓創さん インタビュー記事一覧第1回:子どもの人格形成への影響力大!リビングとダイニングが極めて重要な場であるわけ第2回:一級建築士が語るリビング学習のメリット。「子ども部屋で勉強」ではなぜいけないの?第3回:「日本の子ども部屋」に欠けている大事な思想。子どもの個室が持つ本質的な役割とは(※近日公開)第4回:子どもが賢く育つ家はどうつくる?一級建築士がアドバイスする家とインテリアの使い方(※近日公開)【プロフィール】八納啓創(やのう・けいぞう)1970年6月15日生まれ、兵庫県出身。一級建築士。株式会社G proportionアーキテクツ代表取締役。「孫の代に誇れる建築環境をつくり続ける」を100年ビジョンに、一般建築ではデザイン性と省エネ性能、快適性を追究。住宅設計では、「笑顔があふれる住環境の提供」をコンセプトに、年齢層は20代から80代、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。また、現在では、これまで携わってきた公共・商業建築設計の経験と住環境ノウハウを生かして、商業建築プロジェクトや建物環境再生による商業施設の活性化プロジェクト等にもかかわっている。著書に『「住んでいる部屋」で運命は決まる! 心も空間も、スッキリさせる方法』(三笠書房)、『住む人が幸せになる家のつくり方』(サンマーク出版)、『わが子を天才に育てる家』(PHP研究所)がある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2020年01月16日ロックバンド・Mr.Childrenが、3月4日に両A面シングル「Birthday / 君と重ねたモノローグ」をリリースすることが決定した。「Birthday」は、3月6日公開の映画『映画ドラえもん のび太の新恐竜』の主題歌としてすでに発表されていたが、W主題歌として「君と重ねたモノローグ」も手掛けることが新たに発表された。「映画ドラえもん」の歴史の中でもW主題歌を起用するは史上初であり、Mr.Childrenにとっても1つの作品に主題歌を2曲書き下ろすのは史上初となる。新たに発表した主題歌「君と重ねたモノローグ」は、のび太と双子の恐竜の“絆”を描いた物語にやさしく寄り添う歌詞のバラード。明るく壮大なメロディーの「Birthday」とは、異なる魅力の楽曲に仕上がっている。「Birthday」と「君と重ねたモノローグ」は、W主題歌として桜井和寿が書き下ろし、ロンドンにてレコーディングを行った。シングル作品としては、前作「himawari」より、約2年8ヶ月ぶりとなる。■『映画ドラえもん のび太の新恐竜』主題歌についての桜井和寿コメントハッキリと覚えている。小学4年生の時、両親が僕にドラえもんを買ってきてくれた。家に帰り、自分の部屋のベットに寝転ぶと、頭上にある小さな棚に1巻から5巻がきれいに並んで置かれていた。そしてそれを僕は複雑な思いで受け取った。なぜなら、当時僕は勉強を全くしない子供だった。宿題なんかした事がない。漢字も書けなければ、読書もした事がなかった。当然、通知表に刻まれる数字は体育以外は1と2で埋まった。それを見兼ねた両親はきっと「しっかり勉強しなさい」そう言いたかっただろう。でも、そう言ったところで、素直に勉強するはずがない事をわかっていて、「宿題しなさい」でも、「読書しなさい」でもなく、「まずはここから始めましょうね。はい、ドラえもん」そんな気持ちで買ってきたのだろう。そして、その複雑な親の心情を子供ながらにキャッチした僕は、逃げ場をなくした気持ちになって、しばらく読みも開きもせず、並んだ背表紙の1から5の数字を眺めていた。警戒心の強い猫にオモチャを与えた時のそれのように、僕は3日後くらいにドラえもんを恐る恐る開き、その後、我を忘れ夢中で読みふけった。僕にとってはじめての読書。はじめて好きになった本。はじめて感動で泣いた本。それ以来、背表紙の数字は増えていき、棚に入りきらないくらいのドラえもんが並んだ。中2の夏に音楽と出会うまで。本当はその後も、僕の人格形成に関わるドラえもんとのエピソードがあるのですが、長くなるのでこの辺でやめておきます。ドラえもん50周年、そして僕も50歳となる年に、運命の再会ができた事に心から感謝です。のび太にとってのドラえもんのように、「ドラえもんという存在が、ストーリーが、プロジェクトそのもの」が、弱く情けない自分に寄り添ってくれているのだと、改めて噛み締めながら、音楽でドラえもんに携わらせてもらいました。絶対観てくださいね。聴いてくださいね。■川北桃子プロデューサーコメント(テレビ朝日)実は、初めての主題歌打ち合わせの際に、桜井さんは早くもデモを用意してくださっていました。桜井さんの歌声とギターが響くその音源を聞き、既にこの作品のテーマを丁寧に、しっかりと受け止めてくださっているその内容に、今井監督、川村元気さんをはじめ、私達プロデューサーも非常に感激した事を鮮明に覚えています。そんな雰囲気の中で、もう1曲、違うアプローチの曲も考えてみようというアイデアから生まれたのがW主題歌です。最初のデモがどちらの曲だったのかは、今は皆様の想像にお任せし、劇中での『Birthday』と『君と重ねたモノローグ』、2曲のドラマティックな展開にご期待いただければと思います。
2020年01月09日新年早々、学校提出用の「書き初め」に取り組んだぐっちぃさん。娘さんたちと格闘しながら書き上げたものの、思わぬことに気づき…!ウーマンエキサイトのみなさんこんにちは、ぐっちぃです。ついつい力が入る「書き初め」思わぬ注意事項が…! やーりーなーおーしー(吐血)「落ちる墨」が練習のみでしか使えないなんて知らなかったよ…。便利な墨が発売されたもんだねぇなんて思ってたよ(涙)(よく見たら「練習用」って書いてあるのね)←重ね重ね、よく見ろよな件。学校に展示してある間くらい、なんとか黒を保ってくんないかなと思ったけど、コンクールも出すからやっぱダメだなってあきらめましたわ(一番脱力したのは、のまめ本人だけど)。これから書く人はお気をつけくださいね(涙)。
2020年01月04日「お支度ボード」という言葉を聞いたことがあるママは多いでしょう。3歳ごろから小学生の子どもを持つママに人気で、子どもの自立心を育むために活用できるアイテムです。お支度ボードとは何か・作り方・おしゃれな使い方アイデアについて紹介します。お支度ボードって何?お支度ボードとは、端的にいえば「子ども用のやることリスト」です。子どもの目に付くところに設置して、子どもが自分自身で身支度ができるように促します。忙しい朝や幼稚園・学校から帰ってきたときに、ママは毎回「歯を磨いたの?」「手を洗いなさい」などと子どもに口を酸っぱくして言うことが減り、イライラが解消されると評判です。お支度ボードの特長について、以下で詳しく見てみましょう。子どもの自主性を助けるチェックボード文字で表示される大人向けのやることリストと違って、子ども用のお支度ボードはイラスト・アイコンなど一目で分かりやすいのがポイントです。例えば、歯磨きであれば「歯ブラシの絵」にすることで、一目ですべきことが分かります。まだ字が読めない子どもでも活用できるでしょう。タスクが完了しているかどうかも一目瞭然で、忘れ物について子どもが自分でチェックすることができます。3歳ごろから始めてみようお支度ボードは3歳ごろから小学生までの子どもが使うのに適しています。成長に合わせたタスクや表示方法を考えましょう。保育園・幼稚園の頃は文字は無し、または少なめにして絵柄メインで表示します。小学生向けには、絵柄・文字と一緒に英単語を併記することもグッドです。お支度ボードの作り方とはお支度ボードは市販の物もありますが、手作りしているママも多いです。100均のお店で材料がそろうので、手軽に作れますよ。お支度ボードは子どもが理解しやすい・操作しやすいことをメインに考えて作りましょう。子どもの興味をそそるデザインであることも大切です。さらには、カードを裏返すと「頑張ったね」のメッセージが出てくるなどといったしかけがあると、ゲーム感覚で子どももより楽しくお支度ができます。お支度ボードを手作りする際のコツを3点紹介します。やるべきことをピックアップポイントはタスクの文言をシンプルにすることです。絵柄の補助的に使いましょう。例えば、朝ご飯を食べることは「ごはん」の一言でも十分伝わります。項目も欲張ってたくさん作りすぎないことです。タスクがありすぎると、全て完了させることを子どもが難しく感じてしまいます。全部完了できることを前提としてリストを作りましょう。マグネットを使う簡単な作り方お支度ボードを子どもが上手に活用するためには、シンプルなアクションでできることも大切です。マグネットを使う方法は簡単で汚れず、なおかつ繰り返し使えるのでおすすめです。マグネットを左の「やること」欄から右の「終わった」欄へ移動させるだけ・両面式の物ならタスクを終えたら裏返すだけなど、ワンアクションでできると長続きさせやすいですよ。時計を併用しても分かりやすいタスクの横に時計の絵を描いておくと、時間管理にも役立つので便利です。3歳ごろの子どもであれば、まずは時計の見方を覚えるよい練習となるでしょう。小学生ぐらいになると、何時に始めて何時までに完了するというリミットを入れることで、タスクの所要時間や制限時間を意識してテキパキとこなす手助けとなります。もっとおしゃれなボードにするには?「せっかく作ってディスプレイするならおしゃれなボードにしたい」というママもいるでしょう。インテリアや家具の雰囲気にもマッチするような、ハイセンスなお支度ボードを作るためのアイデア例を3つシェアします。おしゃれで簡単なフック形式に物をかけるフックを利用してお支度リストコーナーを作ると、おしゃれでスッキリした空間になりますよ。ミニマルな空間を好むママにおすすめです。1枚ずつカードの表にタスク・裏には「できた」の言葉を書きます。タスクが見えるようにカードをぶら下げておき、完了したら裏返します。カードはラミネート加工したり、表面をセロハンテープで補強したりすると長持ちします。黒板シートやモノトーンで「普通のホワイトボードじゃつまらない」という人は、黒板シートに白いチョークでタスクを書くと温かみがあっておしゃれなカフェ風ボードになりますよ。シックにキメたい都会派ママは、モノトーンで統一するのもすてきです。インテリアとしても空間になじむ上、ゴチャゴチャ感なくスッキリとディスプレイできます。イラストに凝ってみても手描きのイラストは味わいがあるものですよね。子どもの似顔絵を入れたり、好きなキャラクターや動物を描いたり、より子どもの興味を惹き付けるイラストを考えてみましょう。絵が苦手という人の場合は、かわいいステッカー・ネットの無料アイコン・テンプレートなどを活用するのもよいでしょう。自分でやりたい気持ちを持たせてあげようお支度ボードでは、子どもが自分で身支度をする習慣を身に付けることだけでなく、子どもが自分で気付き・考え・実行し・確認するというプロセスを尊重することが大切です。まだ完了していないタスクなど、ところどころでフォローをすることは必要ですが、なるべく子どもが自主的に実行できるよう、温かい目で見守ってあげてはどうでしょうか。
2019年12月28日冬休みに入った途端、立て続けに風邪を引いてしまった娘さんたち。予定が狂って焦っていたぐっちぃさんですが…。■冬休みの予定が大混乱!クリスマスあたりから続いている娘たちの風邪…。まだまだしつこく居座っています…(ゲッソリ)■だけど子どもたちは能天気で…(ごめん、「地獄」っていう字が間違ってた)のまめは熱は下がったけど、お腹が痛いのが治らなくて、ちょっと食べるとすぐトイレに駆け込む感じです。常温の飲み物かあたたかいスープなどをちょこちょこ飲んでる。2人とも一気に痩せて、母としてはうらやましい心配をしているところです。冬休みの課題、遊んで間に合わないとかじゃなく、こういう状況だから習字のコンクール提出や締め切りがあるものを優先して、他のものは学校が始まってからでもいいんじゃないかなと思ってるところです(間に合えば一番いいけどね!)。せっかくの冬休み、風邪をひいて寝込んだ思い出と、慌てて課題をした思い出だけじゃなんだかなぁって思うもん(汗)。あと、治りきってないのにあれこれやらせるのもね。ほんの昨日くらいまであらゆることが心配で心配でたまらなかったんだけど、「心配」の優先順位を決めたらちょっと楽になりました。とにかく2人とも元気に回復してくれれば!
2019年12月28日就学時健診もおわり、いよいよ入学準備も本格化している頃ではないでしょうか。わが子が小学生になり、入学後半年ほどしてから実感した、事前に準備が必要だと思ったアイテムを紹介します。入学祝いのプレゼントとしてもおすすめです。「小銭入れ&パスケース」小学生になると公共運賃がかかる!小学生になると4月からは公共運賃がかかるようになります。私学や遠方の通学で公共交通機関を使うお子さんの家庭では当然意識すると思いますが、地元の公立小学校に徒歩で通う場合、忘れがちではないでしょうか。お出かけや習い事で、バスや電車を使う場合、子ども料金を支払うために小銭やICカードが必要になります。そこで、用意しておきたいのが「小銭入れ&パスケース」です。小銭入れは、公共交通機関の支払い以外でも、先々使うようになります。徐々にお友達同士で遊びはじめる頃になると、おやつやジュース代として小銭を持たせることも出てくるからです。パスケースは、児童館や図書館などのカード入れとしても使えるので、身に着けられるものを持っておくと便利です。人気のキャラクターや、キッズブランドのもの、小銭入れとパスケースの一体型などもあり、選ぶのも楽しいですよ。「えんぴつ削り」毎日使うから使いやすいものを小学生になると、毎日使うものの代表とも言える、えんぴつ。でも、ちょっと後まわしになりがちなのが「えんぴつ削り」ではないでしょうか。“学校の持ちもの”には含まれないため、あまり気に留められないかもしれませんが、実は重要です。娘は入学して3週間ほどは、以前から持っていたコンパクトな携帯タイプを使っていました。でも、時間もかかるし、なかなかキレイに削れません。1日の授業がおわると、4~5本のえんぴつはあっというまに先が丸くなります。毎日使うことになる「えんぴつ削り」は、使い勝手の良いものを事前にきちんと用意してあげるべきだったと反省しました。わが家では、シンプルで飽きがこないデザインで、価格も手頃な手動式のものを購入しました。削る感触が手に伝わり、自分の加減で削ることができるのも良いように感じました。電動式は早くキレイに削れるので魅力的でしたが、コード付きは置き場所を選んだり、子どもが自動で削れるのを面白がって必要以上にどんどん削ってしまいそうな気もしたので(笑)、手動式を選びました。電動式でも、削りすぎ防止や、オーバーヒート防止、中で折れた芯の自動除去など、かなり多機能のものもあるようです。お子さんに合ったものを選んであげるとよいですね。「スタンプセット」毎日の宿題チェックの必需品小学生になると、音読をはじめとした宿題が毎日出るようになり、親のチェックが必要になります。また、娘の小学校では、生活指導の一環として翌日の時間割や持ちもの・宿題を記入するプリントが配布され、子ども自身が記入したものを親が確認しなくてはならないことも。学校や担任の先生の方針によって違いはあると思いますが、親のチェック欄があり確認印を押す機会が出てくると思います。そんな時、私を含めた多くの保護者が印鑑やサインの代わりに「スタンプ」を利用しています。わが家では、プレゼントとしてもらったスタンプセットが大活躍!毎日使っています。わが家がもらったのは、サイズや絵柄が豊富なセット、日付用のスタンプも入っていて重宝しています。ほかには、幼稚園の卒園記念で贈られた「折りたたみ傘」も重宝しています。ランドセルに入るコンパクトなものがおすすめですよ。いずれも“学校で使うもの“ではないので、入学案内などにかかれていないことが多いというのが盲点。でも、実際は入学後すぐに使うことが多く、事前に用意しておくとよいアイテムです。参考にしてくださいね。<文・写真:ライター石川友美>
2019年11月30日