カナダ「National accessArts Centre(NaAC)」とはUpload By 発達ナビニュースカナダの障害者芸術団体「National accessArts Centre(NaAC)」。発達障害、身体障害、後天性障害のある人々に芸術的トレーニング、創作、展示の機会を提供しています。その活動は、障害のある人への経済的自立支援にもつながっています。NaACは、カナダで最も歴史ある障害者芸術団体です。創立から45年経った2020年、現代表・ジョンソク・リュウ さんが中心となり団体のコンセプトや支援の仕組みを刷新。団体名を「National accessArts Centre(NaAC)」とし、さらに躍進的に、障害者芸術の新しい支援の形を作り出し、唯一無二のアーティストたちを輩出する団体へと進化しました。NaACで最も大切にしていることは所属するアーティストが「障害のある人」として作品を提供するのではなく、「アーティスト」として仕事をし、適正な対価を得るということ。実際に芸術に関するサポートを受けた人々はすばらしい作品を生み出し、それらは芸術作品として高い評価を得ています。NaACの活動は、海外から見ても障害者芸術への支援の先駆けであり、その支援の仕組みや所属するアーティストたちの芸術性は、カナダ国内にとどまらず注目されています。その活動は芸術的支援のみならず、2021年の国連気候変動会議(COP26)では、カナダの代表として展示会「Conference of the Birds 」を開催しました。のホームページNaACの代表、ジョンソク・リュウさんに活動について伺いました。発達ナビ編集部(以下、ーー)NaACの活動を通して伝えたい思いを教えてください。Upload By 発達ナビニュースジョンソク・リュウ:NaACでの仕事を通じて私が学んだことは、機会を提供すると、驚くべきことが起こる可能性があるということです。長い間、障害のある人のコミュニティは無視され、差別されてきた印象があります…特に芸術の世界では。私たちはこれを変えるべく活動を始めましたが、これからもたくさんやるべきことがあると考えています。私たちはNaACのアーティストと、世界で活躍するさまざまなアーティストとのコラボレーションする機会もつくっています。今ではNaACに所属する12人以上のアーティストが、海外を旅して文化交流活動に参加しています。活動を通し、今までにないすばらしい芸術作品がうまれ、新しい価値を創造していると感じています。また2021年からNaACでは、音楽に関する活動も始めました。障害のある人々によって革新的な音楽が次々に作曲されています。さらに世界中でアーティストの作品を展示しています。アートの力で、障害のある人に対する社会の誤解や偏見を変えたいと思っています。NaACは、障害者芸術団体にとどまらず、よりよい社会をつくる最前線にいると感じています。展覧会「マイ・イマジネーションー創造性は無限だ!」の見どころそのNaACの展覧会「マイ・イマジネーションー創造性は無限だ!」が、東京都港区にあるカナダ大使館高円宮記念ギャラリーで022年5月25日(水)まで開催されています。※新型コロナウィルス感染拡大防止のため2022年1月17日(月)より一般公開を一時休止しています。今回日本で行われている展覧会では、発達障害のある5人のアーティストが手掛けた約20点の作品が一堂に並びます。Upload By 発達ナビニュースアーティストの一人、ジェーン・キャメロン(1949―2000)は、「発達障害のある芸術家が活躍できる」という道を開きました。 展覧会「マイ・イマジネーション ー創造性は無限だ!ー」というタイトルは、彼女の記した「My imagination is so many things」という言葉に由来しています。そして、アディール・サディク、デビッド・オポン、ドナルド・グリノー、レイ・ワンの4人は、ジェーンと共通する創造性を持って新たなメディアやその組合せを開拓している注目のアーティストです。世界中でこの2年の間に生活様式が変わり、今までのような制作活動が難しい面もありました。その中で彼らは新しい方法での制作に挑戦し、心ゆさぶられるような作品の数々をつくりだしています。キュレーターを務めるカーリー・モーティマーさんにこの展覧会について伺いました。Upload By 発達ナビニュースーー展覧会「マイ・イマジネーションー創造性は無限だ!」の見どころを教えてください。カーリー:全て注目してほしい作品なので、お気に入りをひとつ選ぶのは難しいですね。ジェーン・キャメロンの「Calgary Boy」は、パワーにあふれ、私たちが暮らすカルガリー市(カナダの都市)がよく表現されており大好きな作品です。Upload By 発達ナビニュースまたデビッド・オポンの作品は、自然災害からの復興という観点でも重要だと思います。 2013年、カナダのカルガリー市では約10万人が避難を余儀なくされる洪水があり、私を含めて多くの人々が家を失いました。デビッド・オポンは、困難に見舞われたあともアーティストとして芸術作品をつくり続けました。その前向きに進もうとするアーティストの力は、人々に希望を与えるものであると思います。Upload By 発達ナビニュース私はアーティストには世の中を変えていく力があり、あらゆる問題の捉え方を変えていく存在だと思っています。そして作品をつくるためには、アーティストたちは多くの課題に取り組む必要があります。 ドナルド・グリノーの作品「Sheriff Rug」は、それを強く印象づけるものです。 彼はこの作品を完成させるのに、なんと8年の年月を費やしました。彼が作品を完成させた日、私たちは作品を誇らしげに掲げる彼の写真を撮りました。Upload By 発達ナビニュース障害のある子どもたち、そして保護者へ伝えたいことジョンソク・リュウ:ぜひ展示会を見に来てください。今回ギャラリーまで足を運べない場合でも、インターネットで障害のあるアーティスト、ダンサー、ミュージシャンの芸術を見ることができます。きっと、芸術を通して自分自身の価値観を表現している人がたくさんいることに気づくでしょう。芸術にふれ、「やってみたい」と感じているか、ぜひたしかめてみてください。あなたの視点と創造性にワクワクして、あなたが持つその価値観をすばらしいと感じている人たちが、身の回りや世界中にいることを忘れないでくださいね。表現することを恥ずかしがらなくて大丈夫。障害があってもなくても、あなたはあなたなのです。もし『自分の感じていること、思っていること、表現したいことを誰かと共有したい』と思うのならば、ぜひ一歩踏み出してみてください。そこに共感してくれる人がきっといますよ。のYouTubeチャンネルはこちらカーリー:価値観を限定せず、思い切ってのびのびと作品をつくること、表現をすることを恐れないでくださいね。今回の展覧会でアーティストたちは、今までにない新たな挑戦をしました。私はそこから今まで以上に彼らの力強さを感じ、とても胸を打たれました。世界中の人たちが、発達障害のある人々の視点や価値観からもっと多くのことを学ぶ必要があると感じています。あなたが何かをつくり出すことで、あなたのすばらしい視点や価値観がきっとたくさんの人に伝わると思います。ジョンソク・リュウ:私たちはみんな、障害のある人々にとってより良い世界をつくろうと思っている仲間です。私はたまたま、発達障害のある人々が驚くべき創造性と可能性を持っていることを世界に証明しようとしている芸術団体の代表をしています。障害のあるお子さんを育てる保護者のみなさんも、いろいろな形でより良い世界をつくるための行動をしていらっしゃることでしょう。やっていることが何であれ、それがときには挑戦的で、落ち込んでしまうようなことがあるということを私は知っています。私たちの挑戦や苦悩を知らない人たちは、「どうして、さらに求めるの?」と聞くかもしれません。 私はNaACの活動する中で「今のままでも十分ではありませんか?」とこれまで何度も聞かれました。難しいことではあるのですが、そんなとき「いいえ、まだまだ」と言う勇気と力を持ち、子どもたちにとって最高のサポートと環境を求めることが大切ではないかと思っています。お子さんは、やがて成人へと成長し、その可能性を開いていくことで、自分らしい充実した生活を送ることができます。お互いに、そして私たちのようなグループや団体からインスピレーションを得てみてください。良い世界をつくっていく勇気と力をみんなが持てることを願っています。カーリー:みなさんのお子さんは世界を変えていく存在であり、将来の仕事などにつながる新しい方法を見つけるでしょう。彼らはイマジネーションの力と考える力を秘めていて、私たちがこれまでに見たことのないような芸術的な表現をすることがよくあります。保護者の方はお子さんや、そのほかの障害のある方たちの一番のサポーターになることができます。彼らのために一番よい方法に出合ったら、それが今までにないサポートだとしても怖がらず挑戦してみてください。障害のある人たちの才能と能力がたくさんの人たちに知られることで、みんなにとっての壁がなくなるのではないかと思います。NaACは、いつでもその味方になります。※クリックすると発達ナビのサイトからカナダ大使館のホームページに遷移しますUpload By 発達ナビニュース〈詳細〉【会期】:2021年12月6日 (月)~2022年5月25日(水)10:00~17:30(入場は17:00まで)休館日:土曜、日曜および、2022 年 3 月以降は、3 月 21 日(月)、4 月 15 日(金)~18 日(月)、5 月 3 日(火)~4 日(水)※新型コロナウイルス感染予防のため、同時のご入場は 5 名まで※2022年1月17日(月)より一般公開を休止しています。詳しくは以下へお問い合わせください【会場】:カナダ大使館 高円宮記念ギャラリー(東京都港区赤坂7-3-38)【観覧料】:無料※ ご入館に介助を必要とされる方は事前にご連絡ください。【問い合わせ】:カナダ大使館広報部(tel) 03-5412-6310現在、オンラインでも展示会の紹介動画を公開しています
2022年03月06日癇癪と発達障害って関連はあるの?Upload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンたびたび癇癪が起こるからといって発達障害があるというわけではありません。ですが発達障害のある子どもに強く見られる傾向が癇癪が起こるきっかけと絡んでいる場合があります。自閉スペクトラム症、ADHDなど発達障害のある子どもによく見られる4つの傾向と癇癪の関係自閉スペクトラム症のある子どもには、感覚過敏がある場合が多くあります。周りの子が大丈夫な刺激でも過敏に反応して癇癪を起こしてしまうことがあります。また、自閉スペクトラム症のある子どものこだわりや不安の強さによって、普段と違うことが起きたり、突然の予定変更に気持ちがついていかず、癇癪に繋がってしまうこともあります。強い癇癪の背景には、言葉の理解と表出の発達に関するアンバランスさが影響している場合があります。また、知的障害を合併する場合は言葉の発達全般に遅れが見られたり、身振りや手振りなど言葉以外での表現も苦手であることで、その伝わらないもどかしさや要求を伝えるための手段として、癇癪を起こしやすくなると考えられます。このほかにも感覚の過敏性がある、決まったパターンが乱れることが苦手(同一性保持)、余暇の乏しさなどが、癇癪の背景にある場合もあります。私たちは、自分の意思と相手の意思の両方を考えながら、時には譲ったり、自分の願いを優先させるために交渉したりして、他人との関わりの中で生きていきます。発達障害のある子どもたちは、他者の意思と自分の意思を調節することが難しい傾向があります。自分と他者の意思を調整するためには、まず相手の気持ちを把握した上で、「これぐらいなら譲れる(または要求できる)」という2つのステップが必要です。自閉スペクトラム症といわれる発達障害のある子どもの場合、まず最初に必要な相手の気持ちや意図を理解するというステップを通過することが難しく、そのために自分と相手の意図を調節するための材料を持ち合わせていない状態に陥りやすいのです。こだわりがある、他人のペースに合わせるのが苦手、ということもあります。また、ADHD(注意欠如・多動性障害)がある場合は、「やりたい」という気持ちを抑えるのが難しいために、相手の気持ちが分かったとしても、その気持ちを譲ることができないことと、感情がすぐに表面化することで、爆発的に怒ってしまうことがあります。成長するにつれて人は自分のストレスを減らすために工夫を行います。発達障害のある子どもたちは、この自己調整や衝動性のコントロールを行うことが難しい傾向があります。このような行動の工夫を行うことが苦手なので、不快な状況をそのまま経験することになり、ストレスが蓄積されていきます。最後には自分の気持ちをコントロールすることができずに不満や怒りが爆発して癇癪を起こすことがあります。まとめ癇癪の原因は必ずしも子どもに発達障害があるから、というわけではありません。ですが発達障害のある子どもに強く見られる傾向を知っておくことで、子どもに癇癪が起きたときにより良い対応が取れる可能性があります。イラスト/かなしろにゃんこ。
2022年03月05日「アール・ブリュット」とは、専門教育を受けていない人がつくり出すアートアニエスベーといえば、ボーダーのTシャツにスナップボタンが特徴的な「カーディガンプレッション」といった、フランスらしいタイムレスなスタイルを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。流行に左右されないオーソドックスなデザインだからこそ、その人らしさを引き出す服というイメージがあります。そのアニエスベーの青山のショップには、ギャラリーが併設されています。ここで2022年4月17日まで開催されているのが、BRUT展。アール・ブリュットの展覧会です。Upload By 発達ナビ編集部アール・ブリュットというと、日本では障害のあるアーティストがつくり出す作品というイメージがあるかもしれませんが、障害がある人によるもののみを指すのではありません。アートの専門教育を受けていない人が、独自の表現で生み出したアート、「アウトサイダーアート」のことを意味します。アニエスベーでは次のように定義しています。アール・ブリュットとは、1940年代にフランスの画家 ジャン・デュビュッフェが考案した既存美術や文化潮流と異なるコンテクストによって制作された芸術作品の総称で、一般的にアウトサイダーアートとも称される。 "ART=芸術""BRUT=生の"を組み合わせた言葉で、自身から湧き上がる衝動をそのままに、教育や社会的,文化的な通念から自由な思考で表現した芸術と定義されている。出典:アニエスベー ニュースリリース今回のBRUT展で作品が展示されるのは、13組の日本人アーティスト。ドローイングありペインティングあり、立体作品あり、個性は色とりどりです。パリが本拠地であるアニエスベーのギャラリーで、日本人のアール・ブリュットのアーティストの作品展が開催されるに至ったのは、ブランドの創始者でありデザイナーであるアニエス本人と作品との出合いがあったからでした。南仏ブルターニュのギャラリーで出合った日本人アーティストの作品から始まる今回のBRUT展に参加しているアーティストの一人が菅原康匡(すがわらやすまさ)さん。彼は、東京にある福祉サービス事業所「やすらぎの杜」でパン職人として働いています。Upload By 発達ナビ編集部アニエスの娘が、ブルターニュのギャラリー・プレインジュール(Gallery Plein-Jour)で菅原さんの作品と出合いました。ギャラリー・プレインジュールで開催されていたのは、ギャラリーのキュレーションによる展示「Art Brut Japoinais(日本のアール・ブリュット)」。そこで購入した1枚の絵を、彼女にプレゼントしたのです。娘から贈られた菅原さんの作品をアニエスはとても気に入りました。その後、彼の作品のオリジナルプリントのTシャツも販売しました。それと同時に「いつか日本で、日本のアール・ブリュットの作品展を開催したい」という思いを抱き企画が動き始めたのだそうです。それから2年、コロナ禍の状況もあり、ようやくこの春、開催にこぎつけたのでした。世に知られていない、若手アーティストを応援したいという思いこれまでも、アニエスベーはアート展の開催や、サポートなどを行ってきました。でも、アール・ブリュットの展覧会を独自で開催するのは初の試みです。アニエスベーがアート作品を購入したり、アーティストを応援したりするのは、投資のためではありません。応援してきた人たちの中から、有名になった人たちもいますが、有名になりそうだから応援している、ということではないのです。彼女のアートへの思いの根底には「若い人たちを応援したい」という気持ちが常にあります。「若い」というキーワードから、グラフィティ・アートやストリートアートが関連していきますが、そのひとつが「アール・ブリュット」だったのです。今回の展示も、障害がある人による作品だから、アール・ブリュットだからという視点で開催を企画したわけではないといいます。「アニエス自身が出会って好きになった」という、感情の動きが大事なのだと言います。アニエスベーの作品やグッズの中で自然と知りえる、社会への思い今回はBRUT展について取り上げていますが、アニエス自身は創業当時から、持続可能な社会への意識をもって環境問題や人権問題などの社会課題解決活動をし、発信してきました。たとえば、コンセプトにある「GIVE LOVE」という言葉は、商品のキャッチフレーズでもありますが、これは彼女がずっと発信しているメッセージです。たとえば、海洋科学探査船タラ号プロジェクト。Upload By 発達ナビ編集部青山の店舗にディスプレイされている、タラ号プロジェクトにまつわるアート作品と商品のコーナータラ号プロジェクトは、アニエスベーフランス本社のCEOであり、Tara Océan財団共同創設者兼会長であるエティエンヌ・ブルゴワが、アニエスベーと共に支援しているプロジェクトです。二人は2003年、科学的、環境保護的ミッションを遂行するためにスクーナー船タラ号を購入しました。科学探査船タラ号は世界中を航海し、海が直面する環境的脅威や気候変化の影響を調査しています。タラ号の航海が始まったのが2003年。世界中の海を訪れ、海洋科学の調査研究に貢献しています。当時はまだSDGsという言葉はほとんど知られていません。海洋汚染というテーマに人々が見向きもしなかった時代。サンゴ礁の調査から、最近はマイクロプラスチックの調査も進めています。日本には、2017年、2018年に寄港し、海洋環境に関する多くの講演会やワークショップが開催されました。タラ号が特徴的なのは、研究者や海洋環境に関する専門家だけでなく、アーティストも同船していること。青山のショップには、タラ号のクルーを撮影した作品たちやタラ号に関連する書籍やグッズが、タラ号の解説とともに展示されています。また、1998年より30年以上にわたって、HIV/AIDS患者の支援を続けています。赤いエシャルプ(えり巻き)を販売し、その収益はエイズ患者を受け入れる組織や病院に寄付。赤いエシャルプは、ウールのマフラーとコットンのスカーフがあり、通年で販売しています。Upload By 発達ナビ編集部コンドームのパッケージは、アニエスベーが支援するアーティストの作品やブランドに縁りのあるロゴやモチーフがあしらわれ、スタイリッシュ。啓発メッセージと共に、無料配布されており、ショップを訪れた人は自由に持ち帰ることができる。HIV/AIDS患者支援の活動の一環として、1995年からはコンドームを無料配布。旗艦店を始めとする一部のショップには「ご自由にお取りください」というメッセージとともに、おしゃれなミニカード風のパッケージに入ったコンドームがさりげなく置かれています。自分の体を大事にするということを積極的に考えてほしい、そんなメッセージを感じます。これらの活動は、アニエス自身の想いそのものから生まれたもの。それがまた、ショップのコンセプトを形づくっていると言えるでしょう。彼女は子どものころ、毎週訪れていた日曜日の教会での記憶が根底にあると言います。体が不自由な人や困っている人のために、自分にできることを捧げる、という体験。そこから生まれたのは、人と分かち合うという精神でした。アニエス自身が若くてまだビジネスで成功する前にたくさんの人から助けてもらったように、今度は自分が出会った若い人、まだ世の中に出ていないアーティストを応援するということは、呼吸をするように当たり前のことと言えるのでしょう。服を買うということはライフスタイルを選択するということでもあるUpload By 発達ナビ編集部ネオンサインの形は「ポワンディロニー」と呼ばれる感嘆符の一種。同名のアートフリーペーパーを不定期に無料配布している。「ポワンディロニー」は19世紀の終わりにフランス人作家のアルカンテール・ド・ブラームによって提唱され、皮肉めいた内容を指し示すために文章の最後に使われる。このようなメッセージやアートが店内にもディスプレイされている。アニエスベーのショップにある洋服やファッションアイテムたち。それらは商品であると同時に、メッセージがこめられた作品でもあります。BRUT展が開催されるのはショップ併設のギャラリーですが、ショップ自体もギャラリーのようです。壁にはメッセージが書かれ、映画の大きなポスターがあり、タラ号の活動記が展示されています。こうしたディスプレイが訪れる度に様変わりするのも楽しみの一つ。私たちは服を選ぶとき、「おしゃれに見える」「流行っている」「着心地がいい」ということがポイントとなりますが、服は自分を表現するものだからこそ、服がもつメッセージや背景も選ぶポイントとなるのだと、今回の取材を通じて感じました。文/関川香織撮影/鈴木江実子日本在住のアウトサイダー・アーティスト13組のグループ展。開催日時:2022年2月25日(金)~4月17日(日)(定休日無し)11:00~20:00開催期間中無休(※ただし新型コロナウイルスまん延防止措置の状況によります)会場:【agnès b. galerie boutique | アニエスベー ギャラリー ブティック】住所:東京都港区南青山5-7-25 ラ・フルール南青山2F電話:03-3406-6010Instagram: @agnesb_galerie_boutique※詳細ボタンをクリックすると発達ナビのサイトからアニエスベー ギャラリー ブティックのサイトに遷移します
2022年03月04日癇癪の予兆をつかむむっくんは小さなころから癇癪を起しやすい子でした。最近では以前と比べると自力でコントロールできるようになってきましたが、相変わらずときどき元気いっぱいに癇癪を起しています。パニック状態になり叫んだり暴れたり、周囲の言葉が届かなくなるので勘弁してよと言いたくなるむっくんの癇癪ですが、起こすときは必ず理由があります。むっくんの場合は周囲からの強い刺激(騒がしい音などの不快な感覚)や疲れに眠気。また、物事が思うようにいかないフラストレーション、他者から怒られるという恐怖、周囲に自分の想いを伝えられない苦しさ、自分を理解してもらえない悲しさなどが多いです。Upload By ウチノコこういった経験を重ねるうちに、私はむっくんの中にストレスや不快感をためておくコップがあってそれがあふれるときに癇癪が起こるイメージを持つようになりました。一度コップがあふれはじめると、むっくんはある程度発散し終わるまで落ち着くことが難しくなります。だけど癇癪を起こしたいと思っているわけではありません。それしか発散方法がない所まで追い詰められるから、癇癪で放出するしかなくなるのだろうと感じています。そのため、わが家の癇癪対応のカギのひとつは【コップの中身をあふれさせない過ごし方】であると考えています。Upload By ウチノコクールダウンアイテムむっくんの癇癪の予兆は、イライラしていたり家族の生活音を嫌がるなどがあります。基本的には不快、恐怖、不安などがストレスの成分なので、予兆を感じたら安心安全心地よさを感じられるアイテムを発動します。むっくんの大好きな揺れや包まれた感覚、浮遊感などの感覚刺激を入れることができます。そこで本を読む時間がとれると、最高に落ち着けるようです。体重を預けて横になると、とてもリラックスできるようで本人も疲れると自分から横になっています。周囲を囲まれた段ボールの中などの狭い空間は落ち着く様子で、イライラしてくると自分からソファーの下に潜り込んだり、静けさを求めて自分の部屋にこもったりすることもあります。そういうときは家族みんなむっくんが落ち着くまで刺激を与えず、そっと見守るように心がけています。好きな音楽はむっくんにとってクールダウン効果の高いアイテムです。好きな音楽はむっくんのタブレット端末に入れてあり、自分の判断で聞けるようにしてあります。また、好きな音楽を使った音楽ゲームなども視覚、聴覚から心地よい感覚を入れることができる様子です。Upload By ウチノコこれはむっくんが小さなころから大好きな4原則。この要素を含んでいてぼんやり眺めることのできるおもちゃは8歳の今も相変わらず大好きです。こういった同じ動きを反復するものを静かに眺めることはクールダウンにつながりますむっくんは大人向けの宇宙の番組が小さなころから好きでいくつかお気に入りがあるのですが、疲れを感じるときほど好んで見ている様子です。興奮したりワクワクする番組ではなく、何度も繰り返し見ている静かな宇宙の番組を選ぶのは安心できて落ち着くからなのだろうと感じています。全身でお湯の心地よさを感じることができるお風呂やシャワーは小さなころからクールダウン効果の高いアイテムです。癇癪を起こしてからでも水に触れると落ち着きやすいのでよく利用しています。むっくんは空腹感で癇癪を起こしやすくなることがあります。彼には感覚鈍麻な一面があり空腹に気づきにくいことがあるので、イライラしていたらラムネやチョコなどで血糖値を上げることを意識しています。むっくんはどこへ行くにも決まったお気に入りのおもちゃ(ぬいぐるみやブロック)を持っていきます。これは遊ぶためではなく、かばんに入っていると思うだけでとても安心できるから持ち歩きたいのだと教えてくれました。年齢にそぐわない行動かもしれませんが、外出時はいつも以上に不安を感じやすいので彼なりのお守りなのかな?とその習慣を尊重するよう心がけています。Upload By ウチノコ自分と折り合いをつけていく小さなころは癇癪を自制することがとても難しかったむっくんですが、現在は一生懸命自分の中にある激しさと折り合いをつける努力を重ねるようになりました。癇癪は問題行動とレッテルを張られてしまうこともありますが、何より、誰より、本人がそれと折り合いをつけたいと思っているように感じています。むっくんが7歳になったころから、ストレスにうまく対処する方法【ストレスコーピング】を意識してどんなときに緊張が高まるか、どんな方法をつかうと緊張が和らぐかということを一緒に話し合うようになりました。自分の感覚を共に言語化していくことで、自分を知り少しずつ対処できることも増えてきたむっくん。これからも相談し合いながら心地よい環境を整えていけたらと思っています。執筆/ウチノコ(監修:初川先生より)癇癪を起こすことを“コップに注がれるストレスや不快感があふれるイメージ”と捉え、癇癪を起こしたくて起こしているのではなく、そういう方法しかないところまで追いつめられているからそうなっているのだ、という理解。その理解によってどれほどむっくんは救われていることか…!と思います。癇癪を起こされると、保護者や周りの関わる大人はご自身が困ってしまうため、いかにして癇癪を起こさないようにするか、だって癇癪が起きたら迷惑…そんな風に考えてしまうこともあると思います。しかし、癇癪を起こしたくて起こしているのではなくそうせざるを得なかったから、という理解があるだけで、お子さんへのまなざしはとてもあたたかいものになっているだろうと感じます。不快感やストレスを減らし解消する具体的な方法も、同じように困っている子や保護者の方にはとても参考になりますね。さまざまなところで言われているように、触覚、聴覚、視覚に働きかけるものが多いですね。お子さんの好みに合うものをぜひ探してみてください。持ち歩けないものは写真で持ち歩き安心感を得る、というのはなるほどそういう方法もあるんだなと勉強になりました。むっくんはまだ子どもですが、大人になるにつれて、自分自身でどういう場面でどう疲れてしまうのか、そのためにどうしたらよいか、ということを理解していく(自己理解を深めていく)ことが求められていきます。その準備として、親子で試行錯誤してみることはとても大切ですね。親子での理解、自己理解が深まるにつれ、「折り合いをつける」ことがどんどん上手になってゆくことと思います。
2022年03月04日次男が3歳半のころ、市の3歳児健診を受けたときのことです。当時人見知りが激しかった息子は、3歳児健診での保健師さんからの質問に終始無言。まったく話さない次男を見て、保健師さんが発達障害を疑ったのです。 せまる3歳児健診次男が3歳半になったころ、市の3歳児健診を受けることになりました。次男は普段からよく喋る子で、4歳上の長男とも言い合いをするほど。保育園の同じ歳の子と比べても口数が多いほうで、自分の要求をうまく伝えるタイプでした。 でも当時の次男は人見知りの絶頂期。知らない人に話しかけられると泣いてしまうこともあるほどで、3歳児健診でうまく保健師さんの質問に答えられるか、私は心配していました。 3歳児健診当日3歳児健診前日のこと。健診の内容は長男のときに経験しているので、身体測定や歯科検診、積み木や保健師さんからの質問があることを、あらかじめ次男に伝えておきました。もともと活発なタイプなので、健診内容を伝えたときはやる気満々の次男。 そしていよいよ健診当日。次男と一緒に待合室で待機していましたが、人が増えてくるたびにおとなしくなっていきました。話しかけても無言で、私は「まずい。これは保健師さんの質問にも答えないかもしれない」と心配に。そうこうしている間に次男の順番がきました。 無言の次男健診は、まず体重測定から始まりました。知らない人から積極的に話しかけられるわけではないので、体重測定や歯科検診は無事にクリア。しかし保健師さんの待つ部屋に入って座った途端、次男は私にしがみつき、明らかに嫌がっている様子。 保健師さんから名前や年齢、好きな色や好きな食べ物を聞かれても、次男は無言を貫いていました。私は思わず「普段はよく喋るんですけど、人見知りで……」とフォローを入れました。その後も終始無言で、積み木をしようと提案されても、まったく触ろうともしませんでした。 発達障害を疑われるあまりにも何も反応しない次男に保健師さんは発達障害を疑った様子で、「本当に普段は話しますか? 発達障害の可能性もあるし、まだひと言も聞けてないので、このまま終えるわけには……」と言われる始末。焦った私は、「保健師さんの代わりに、私が息子に質問してもいいですか?」と提案しました。 それでも良いとのことだったので、私から次男に名前や好きな物を聞くと、次男はスムーズに返答。積み木も私からお願いすると進んでやってくれたので、保健師さんは「お母さんだとこんなに話すんですね! これなら全然心配いりませんよ! 人見知りの時期なんでしょうね」と理解を示してくれたようでした。 人見知りが激しいがゆえに発達障害を疑われた次男ですが、私が代理で質問をするという提案でなんとか乗り切ることができました。4歳半になった次男は「あの人見知りはどこへ?」と思うほど、知らない人にも自ら喋りかけるように。健診当時は激しい人見知りにとても心配していましたが、今では次男の成長をひしひしと感じています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:森井さやか小学生と幼稚園児の男児2人を子育て中。育児の経験やアパレル販売員をしていた経験を生かして、子育て体験談やファッション記事を執筆している。
2022年03月03日子どもをうまく愛せない……。そう深く思い悩み、心療内科を受診した私の行き着いた先は「愛着障害の疑いがある」という診断でした。なぜ愛着障害になったのか? それは私自身の生い立ちにありました。 なぜ無性にイライラするの?私は現在2児の母親ですが、上の子どもを出産したときは実家との折り合いが悪く、里帰り出産をしませんでした。したがって、退院してからは自分ひとりで子育てをしなければならず、毎日とても必死だったのを覚えています。そんなストレスフルな環境で、上の子どもが1歳半くらいのときから、子どもに対して無性に腹立たしくなってしまうことがありました。 子どもは特にかんしゃくがひどいとか、何か成長に関して大きく気になることがあるといった問題もありません。冷静に考えてみれば、ごく一般的な子どもが、ごくごく普通にママに愛情を求めて泣いたり、自己主張したりしているだけなのに、それだけでもイライラしてしまう自分がいたのも事実です。 2人目もワンオペ。そして精神の限界へ本格的に上の子に対して嫌気がさしてきたのは、下の子を出産したときでした。このときも里帰りはせず、退院直後から3歳になった上の子と新生児をワンオペで見る毎日。もう私の精神も限界に達していたのでしょう。思わず感情的に怒鳴り散らしたり、またある日は突然涙が止まらなくなったり。 そんな状態が下の子を出産して半年。私の情緒は落ち着くばかりか、ますます不安定になっていき、ついに意を決して心療内科を受診することに。結果は「適応障害」と「産後うつ」。おまけに「発達障害の疑いがある」とも言われ、後日心理テストを受けることになったのです。 発達障害を調べるテストを受けた私発達障害などを詳しく調べる検査は2日かかりました。1日目は臨床心理士さんとの面談があり、具体的にどのような家庭で生まれ育ったか、また学業成績など客観的な私の過去のデータについて話したのです。2日目はIQテストや、日常生活においてどれほど困難さを感じるかの自己記入式テストをしました。 2日合わせて3~4時間ほど費やして、精密に検査をしていただきましたが、結果は「発達障害はない」との所見でした。しかし、私の症状や実親からの虐待などの出来事から「愛着障害である可能性がある」と聞かされたのです。 検査を通してわかったこと「愛着障害」とは、乳幼児期において暴力やネグレクトなど適切な愛情を持って育てられなかった子どもが、社会人になったときに対人関係や仕事、そして育児などに支障が出る障害のことだそうです。 愛着障害と聞かされたときは「やっぱりな」と腑に落ちる私がいました。しかし、この検査を通して愛着障害と判明したことで、今までの生きづらさの理由がわかり、それを私の子どもたちに味合わせたくないと強く感じたのです。 イライラの理由が明確にわかったことで、これからは自分のつらかった過去とも向き合いながらも、子どもたちを育てていこうと心に決めることができたので、私は検査を受けてよかったと感じています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラストレーター/あさうえさい著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2022年03月03日3月21日は世界ダウン症の日!チャリティーTシャツ、2/28〜3/6の期間限定でオンライン販売Upload By 発達ナビニュース3月21日は、国連で定められた「世界ダウン症の日」。世界中でさまざまな啓発イベント・活動が行われます。日本ダウン症協会(JDS)では、啓発活動として毎年オンラインでチャリティーTシャツを販売。オリジナルTシャツをつくるブランドJamminとのコラボレーションにより、毎年新しいデザインのTシャツが販売されています。ダウン症は、染色体の変異によるものです。ヒトの46本(または23対)の染色体はそれぞれ、母親から1本、父親から1本受け継いで2本で1対になっています。3本あるのは突発変異でトリソミーといいます。このトリソミーが21番目の染色体に起こることがダウン症となる原因のほとんどであると言われています。チャリティーTシャツでは、その染色体の特徴をデザインにし「1つだけ3つある」というシリーズで販売しています。それぞれ2つ描かれたアイテムが23組並び、そのうち21番目だけ3つある、というものです。2022年に販売するTシャツは「靴」がテーマになっています。販売期間は、2022年2月28日(月)〜3月6日(日)。Tシャツのほかにもトートバッグなどのアイテムもあります。購入額の一部(700円~)は日本ダウン症協会(JDS)に寄付され、キックオフイベント開催、啓発ポスターの印刷費・発送費の一部に充てられます。これらのJamminオンラインショップより購入することができます。ぜひチェックしてみてください。※詳細ボタンをクリックすると発達ナビのサイトからJamminのホームページに遷移します障害のある人から寄せられた50編の詩を紹介する「第26回NHKハート展」東京展、3/2~3/13BunkamuraギャラリーにてUpload By 発達ナビニュース全国の障害のある人から寄せられた3,502編の詩の中から選ばれた50編を紹介する第26回「NHKハート展」東京展 ~ DIVE TO THE HEART!(ハートにとびこめ!) ~。展示される詩には、作詩者の日常のひとコマや、素直な思いがつづられています。作詩者の“ハートにとびこんで”、詩に込められた思いを感じてみてください。会場では、50編の詩の展示のほか、人気声優による50編の詩の朗読を聞けるコーナー、ハート展のテーマソング「ありふれたい」の上映コーナー、会場を訪れた方々が詩を通して感じた気持ちを共有できるデジタル寄せ書きのアートコーナーなどが設けられています。ぜひ足を運んでみてください。また第26回「NHKハート展」は、全国巡回も予定されています。詳しくはホームページをご確認ください。※詳細ボタンをクリックすると発達ナビのサイトからNHKのホームページに遷移します〈詳細〉会期:2022年3月2日(水)~13日(日)10:00~19:00※感染状況や荒天などで、開催時間の変更や中止をする場合があります。会場:Bunkamuraギャラリー(東京都渋谷区道玄坂2-24-1)入場料:無料(入場自由)主催:NHK、NHK厚生文化事業団、全国社会福祉協議会後援:内閣府問い合わせ先:「NHKハート展」事務局電話:03-6804-9295(平日/10:00~18:30)日本人のアール・ブリュット作品展「BRUT」、アニエスベー ギャラリー ブティックにて開催Upload By 発達ナビニュース「アール・ブリュット」とは、アートの専門教育を受けていない人がつくり出すアートのこと。そのアール・ブリュット作品展が東京・表参道にあるアニエスベー ギャラリー ブティックで開催されています。展覧会「BRUT(ブリュット)」に並ぶのは、日本在住の13組の発達障害や知的障害のある人たちによるアート作品です。展覧会に参加するアーティストの一人、菅原康匡さんは東京にある福祉サービス事業所「やすらぎの杜」でパン職人として働いています。その菅原さんのアート作品が遠く離れたフランスのとあるギャラリーに展示され、ブランド創設者のアニエス本人の目に留まったことが展覧会「BRUT」開催のきっかけだったといいます。アニエスベーでは1975年の創業当時から、持続可能な社会への意識をもって、環境問題や人権問題などの社会課題解決活動をし、発信してきました。この展覧会が行われているギャラリーが併設されたアニエスベー青山店では、海洋環境に関する作品の展示、HIV/AIDS患者支援の赤いエシャルップ(えり巻き)の販売など、アニエスベーのフィロソフィーがあふれています。ぜひ足を運んでみてください。※詳細ボタンをクリックすると発達ナビのサイトからアニエスベーのホームページに遷移します〈詳細〉会期:2022年2月25日(金)~4月17日(日)(定休日なし)11:00~20:00開催期間中無休(※ただし新型コロナウイルスまん延防止措置の状況によります)入場料:無料会場:【agnès b. galerie boutique | アニエスベー ギャラリー ブティック】(東京都港区南青山5-7-25 ラ・フルール南青山2F)問い合わせ:電話:03-3406-6010Instagram: @agnesb_galerie_boutiqueカナダの障害者芸術団体による展覧会「マイ・イマジネーション ー創造性は無限だ!ー」、東京都港区にあるカナダ大使館高円宮記念ギャラリーで開催Upload By 発達ナビニュースカナダの障害者芸術団体、「 National accessArts Centre(NaAC)」による展覧会が、東京都港区にあるカナダ大使館高円宮記念ギャラリーで2022年5月25日(水)まで開催されています。※新型コロナウィルス感染拡大防止のため2022年1月17日(月)より一般公開を一時休止していますNaACは、発達障害、身体障害、後天性障害のある人々に芸術的トレーニング、創作、展示の機会を提供しています。その活動は、海外から見ても障害者芸術への支援の先駆けといわれています。今回の展覧会には、カナダ在住の発達障害のある5人のアーティストが手掛けた約20点の作品が集結。国境を超えるイマジネーションに満ちた作品をぜひご覧ください。※クリックすると発達ナビのサイトからカナダ大使館のホームページに遷移します〈詳細〉【会期】:2021年12月6日 (月)~2022年5月25日(水)10:00~17:30(入場は17:00まで)休館日:土曜、日曜および、2022 年 3 月以降は、3 月 21 日(月)、4 月 15 日(金)~18 日(月)、5 月 3 日(火)~4 日(水)※新型コロナウイルス感染予防のため、同時のご入場は 5 名まで※2022年1月17日(月)より一般公開を休止しています。詳しくは以下へお問い合わせください【会場】:カナダ大使館 高円宮記念ギャラリー(東京都港区赤坂7-3-38)【観覧料】:無料※ ご入館に介助を必要とされる方は事前にご連絡ください。【問い合わせ】:カナダ大使館広報部(tel) 03-5412-6310
2022年03月03日太郎に発達障害があると告げられた日Upload By まゆんある日、医師から「発達障害」とハッキリと伝えられた。「発達障害…アスペルガー症候群疑い(※診断当時の名称、現在は自閉スペクトラム症)ということになりますね」と、太郎を出生後からずっとみてきてくださってる主治医の先生から柔らかい口調でゆっくりと伝えられた。そのあとに先生は続けて言った。「まゆんさん、良く頑張ってきましたね。きつかったでしょ?」Upload By まゆん自分自身の子育てに対して、労われるのは初めてだった。周りのお母さんを見ながら苦しくなる自分もいた。「先生…私…太郎に対して…育て難いとか思っちゃいけないと思ってて…」Upload By まゆん自然と涙があふれてきて…「でも、やっぱり、きついことが多くって。太郎のことがかわいいと思える余裕もなくなることが増えてきて…。外出もすごく疲れて追いかけ回したり、癇癪起こしたりするんで人の目も気にしたり…」今まで蓋をしていた私の本音が涙と一緒にポロポロポロポロと…。そうやって話している間もずっと、太郎は私の周りで回転する椅子を回したり、ベッドに上がろうとしたり、つま先歩きを楽しんだりとしていた。Upload By まゆんそして、先生はうんうん、とうなずきながら私の話を聞いていた(太郎の多動にはもう慣れている)。「今日、こうやってハッキリと診断されて、ああ、今までのきつさは間違いではなかったんだなって…きついって思ったり、誰かに口に出してもいいんだなって、どこかでホッとしている自分がいます」自分の気持ちを言葉に表しているうちに、自分自身の気持ちに気づいた。こんな風に思っていたんだと。自分の言葉なのに自分に気づかされた。言葉にするって相手に伝えるだけではなく、自分の心の整理にもつながるんだと…。「まゆんさん、これから周りの人たちと一緒に太郎くんとの関わり方を考えていきましょうね。太郎くんを変えていくのではなくて、周りの大人たち、関わる人たちがどんな風に関わって行くか、柔軟に動けるのかというところがポイントになっていくんじゃないかなと思います」太郎を変えるのではなく、周りの人たちの関わり方を…。そうか、そうするためには太郎の現実をまずは見る必要があって、認めなくてはならない。そして私自身も何に困ってるとかきついとか、蓋をせずに表に出すことでやっと周りが問題に気づいてくれるわけで。問題が明確になると、対策も具体的なものになるわけで…。自分の気持ちを表に出すこと、太郎の現実から目を逸らさないことが、太郎の今後にも大きく関わってくるんだということを知ったできごと。Upload By まゆん健診時のアンケートの中に「子どもを育てにくいと感じることがある」という欄があったのを覚えています。そのときの私は、この質問欄を読んでドキドキしたのを覚えてます。答えがYESだったのです。でも、「子どもに対してそんなことを思うなんておかしい…私はおかしいんだ…」そう思う自分がいて正直に答えることができませんでした。診断をされる前までは、きつい心を隠して「こんなの平気、あたりまえ」と大丈夫なふりをしてる自分もいました。実際はイライラしたり涙流したりしていたのに、それを「大丈夫」と隠そうとしていました。診断をされ、ドーンとショックを受けるのかと思っていたのですが、すごくホッとしている自分がいました。太郎のことも、自分のことも、認められるようになった瞬間でした。自分の気持ちに嘘をつくのはすごくきついことで、自分で自分を労えなくなるわけで…。診断を受けたタイミングが「発達障害」「私の気持ち」「太郎」を受け入れる体制に入った瞬間だったんだと今振り返ると思います。執筆/まゆん(監修:井上先生より)診断を告げられたときの気持ちは、診断自体に「大きなショックを受けた」という方や、まゆんさんのように「今までどうして子育てが大変だったかが分かった」、「分かることで気持ちの整理がついた」など、感情や捉え方はさまざまです。共通するのは、まゆんさんが書かれているように、「診断後にどうしていくか?」ということだと思います。コラムにあるように、一人で悩むのではなく、診断を支援のスタートとして、療育や相談も含めて周りの人たちが親御さんと一緒に支援できる体制をつくれるのが良いと思います。「子どもと親の応援団」をつくることで、子育ての孤立感が軽減されてくるかもしれません。
2022年03月03日そもそもダウン症って?世界ダウン症の日はどういう日?ヒトの46本(または23対)の染色体はそれぞれ、母親から1本、父親から1本受け継いで2本で1対となっています。3本あるのは突発変異でトリソミーといいます。このトリソミーが21番目の染色体に起こるほとんどがダウン症候群(ダウン症)です。染色体が異なることから、さまざまな特性が生まれます。<ダウン症とは>この染色体の突然変異は誰にでも起こり得ます。(中略)ダウン症の特性として、筋肉の緊張度が低く、多くの場合、知的な発達に遅れがあります。発達の道筋は通常の場合とほぼ同じですが、全体的にゆっくり発達します。心疾患などを伴うことも多いのですが、医療や療育、教育が進み、最近ではほとんどの人が普通に学校生活や社会生活を送っています。(JDSホームページより)こうした特性のあるダウン症のある人ですが、当然のことながら、一人ひとり個性が異なります。ダンスが好き、人懐こい、ということもよくいわれますが、人前で何かすることが苦手で引っ込み思案の人もいます。秀でた才能をもって活躍する書家の金澤翔子さんのような人もいますが、みんながみんな書家になれるわけではありません。筋力が弱いと言われ、スポーツで活躍している村井海人さんのような人もいますが、スポーツが苦手な人もたくさんいます。個性がさまざまであることは、ダウン症のない人たちと同じです。今年の世界ダウン症連合(DSi)のテーマは「What does inclusion mean?」ところで、3月21日は世界ダウン症の日ですが、その理由を知っていますか。それは、染色体23対のうち21番目が3本だから。この日は4月2日の世界自閉症啓発デーと同様に、国連で定められた記念日です。ダウン症の「ダウン」は、最初の報告者である19世紀のイギリスの医師、ジョン・ラングドン・ダウン博士の名前からとられたものです。そして、ダウン博士の誕生日は11月18日ということから、11月には、世界ダウン症会議や隔年で開催される日本ダウン症会議が開催されます。世界ダウン症の日には、日本だけでなく世界中でさまざまな啓発イベント・活動が行われます。ダウン症についての国際的なNGO、世界ダウン症連合(Down Syndrome International:DSi)では、毎年のテーマを、世界ダウン症の日に合わせて制定します。2022年のテーマは「What does inclusion mean?」、「インクルージョンってなんだろう?」。疑問形となっているのは、多くの人に、インクルージョンの意味を考えてほしいから。Upload By 発達ナビニュース障害者の権利に関する国連条約(UNCRPD)では、「インクルージョンとは、教育を受けること・就労することに関して、障害者がほかの人たちと同じように平等に、自由に受ける権利があるということ」を示しています。でも、現実には、ダウン症や障害がある人々は社会参加が十分にできていません。実現できない理由の一つは、「インクルージョンとは何か」ということに対する多くの人の理解が一致していないから。だから、みんなで「インクルージョンとは?」と考え、ことばにして発信していきましょう。(WDSD 2022: Inclusion Means...より冒頭文を抜粋・意訳)「インクルージョンとはどういうことなのか、普段モヤモヤと頭のなかで考えていることを具体的なことばにしてみませんか?」と、世界ダウン症連合では、#inclusionmean?(インクルージョンとは?)というハッシュタグをつけての発信を呼びかけています。世界ダウン症の日2022イベント情報「本人」からの発信が注目されている!JDSが運営する世界ダウン症の日記念イベントは2012からスタートし、「キックオフイベント」という形での開催は2016年から開催されるようになりました。このなかで、初回からの定番企画が「ダウン症のある本人による発表」です。発表者はダウン症のある人自身。好きなこと、頑張っていること、困っていることやそれを乗り越えた話も、自分の言葉で発表します。表情豊かなプレゼンテーションをする人もいますが、なかには発語のない人もいます。その場合は写真のスライドショーなどを使い、保護者や代弁者が本人の意思を確認しながら、本人の思いを言葉にして発表します。本人発表は、2017年から隔年で開催されている「日本ダウン症会議」でも注目のプログラムとなっています。こうした本人による発表、セルフ・アドボカシーへの注目は世界的な流れで、2021年11月にUAE(アラブ首長国連邦)発信でオンライン開催された世界ダウン症会議でも、たくさんの当事者が発表をしました。世界ダウン症連合のサイトには、各国のセルフ・アドボカシーをまとめたページもあります。 Syndrome International / Self-acvocacy誰でも参加できる啓発活動、ダウン症啓発ポスターとチャリティーTシャツJDSでは、啓発活動のひとつとして、2013年から毎年啓発ポスターを発行しています。趣味や仕事、さまざまなことに取り組むダウン症のある人たち、赤ちゃんから大人までいきいきとした表情を捉えた写真が中心のポスターです。Upload By 発達ナビニュースUpload By 発達ナビニュース2018年のポスターに登場したのは、熊本県天草市の40~50歳(当時)の方々の元気な姿でした。Upload By 発達ナビニュース医学の進歩とともに、ダウン症のある人の平均寿命は60歳台ともいわれるようになりました。ダウン症独自の成人期の課題はさまざまなことがありますが、元気に暮らす壮年、高齢、さらには後期高齢者の方もいます。Upload By 発達ナビニュース2021年と2022年のポスターは、各地から送られた写真をつないで作成しています。2022年はスポーツを楽しむ姿が集まりました。陸上、スキー、サッカー、鉄棒、野球、自転車、水泳、ジャンルもさまざまです。スポーツを楽しむ人たちもたくさんいることが伝わってきます。今年のポスターテーマは、「結んでつつんで動き出そう。」。つながりを大事にしながら活動し始める感じをあらわしています。「インクルージョンとは?」と同じく、思いを大切にしながら外に向かって自分から働きかけるイメージがわいてきます。このポスターを学校や会社、地域の掲示板などに貼ることで、ダウン症について知ってもらう啓発活動につながっています。※ポスターは送料無料での配布、またはサイトからダウンロードも可能。送付を希望する場合はJDS事務局に申し込みを。もう一つ、ダウン症協会が毎年取り組んでいるのが、オリジナルTシャツをつくるブランドJamminとのコラボレーションでのチャリティーTシャツ。テーマに沿って、それぞれ2つ描かれたアイテムが23組並び、そのうち21番目だけ3つあるという「1つだけ3つある」シリーズです。2016年から、葉っぱ(1組だけ3枚)、自転車(1台だけ三輪車)、窓のあるおうち(1軒だけ開口部が3つ)、時計(1つだけ秒針もある)、音楽記号(1つだけ三連音符)、乾杯(1組だけ3つのグラス)、そして2022年は「靴」。Upload By 発達ナビニュースコンセプトは、2022年の「世界ダウン症の日ポスター」のテーマに合わせ、スケート靴やシュノーケリングの足ひれ、スパイク…いろんなスポーツシューズだけでなく、みんなが街中に出て行く時に必ず履く「靴」を描いています。どこに行くのかな?誰に会いに行くのかな?…街の中に溶け込み、楽しく暮らす様子が伝わってくるようです。一つだけ3つ描いたのは、「メダル」。ダウン症のある人たちの暮らしを周囲の人たちが温かく見守る様子、挑戦や社会参加に「ありがとう」を表す象徴として描きました。(Jammin「3月21日は「世界ダウン症の日」!今年のテーマは「インクルージョンって何?」〜公益財団法人日本ダウン症協会」より)年ダウン症啓発チャリティーTシャツは2022年2月28日(月)〜3月6日(日)の間、販売されます。ほかに、トートバッグなどもあります。購入額の一部(700円~)はJDSに寄付され、キックオフイベント開催日、啓発ポスターの印刷費・発送費の一部に充てられます。Upload By 発達ナビニュース世界ダウン症の日キックオフイベント2022をはじめ、各地でのイベントに参加してみませんか?JDSは3月21日を含む3月をダウン症啓発月間としています。2~4月にはダウン症に関連したイベントが、各地で開催されます。これに先立って、2月26日には「世界ダウン症の日キックオフイベント2022」が開催されました。司会進行には、フリーアナウンサーの笠井信輔さん、“ダウン症のイケメン”タレントとして活躍するあべけん太さん、フジテレビ・上中勇樹アナウンサー。さらに今年は、ダウン症のある詩人・村上有香さんが新たに加わりました。Upload By 発達ナビニュース村上さんは、力強くユニークな詩を書き、同じくダウン症のあるアーティストの伊藤美憂さんとともに詩集「弱いはつよい」を出版しています。Upload By 発達ナビニュースオープニングアクトにはダウン症のあるマジシャン・ジャニー/本名・高井萌生(たかいほうせい)さんが、手品ショーを披露。「本人発表」では、30代の金澤悠太郎さんがアパレルブランドでの勤務の様子やボッチャを楽しむ様子などを動画を交えてプレゼンテーションしました。実は台本にはなかったセリフも登場し、エンターテイナーとしての可能性を感じさせる場面がたくさんありました。司会もパフォーマンスも含めて、このイベント自体がダウン症のある当事者の発信の場にもなっているのです。世界ダウン症の日キックオフ・イベント2022 “インクルージョンを知っていますか?”ダウン症啓発月間の3月を中心に、各地でイベントが開催されます。ダウン症のある人たちによるパフォーマンス発表や、写真展や作品展を開催するところも多くあります。また、ダウン症のある人と一緒に歩く、アメリカ発のウォークイベント「Buddy Walk(バディウォーク)」は東京3月19日を筆頭に通年で、全国各地で開催される予定です。ここ数年は、オンラインやハイブリッドでの開催も増えています。世界ダウン症の日2022イベント一覧知ることは、インクルージョンの第一歩になるはずです。「啓発イベント」というと堅苦しく考えがちですが、一緒に楽しむことができるイベントがたくさんあります。世界ダウン症の日を機会に、ダウン症について考えたり、触れ合う機会を持ってみませんか。たくさんの人にダウン症について知ってもらうことは、すべての人にとって暮らしやすい社会への一歩となるはずです。※詳細ボタンをクリックすると発達ナビのサイトから日本ダウン症協会(JDS)のホームページに遷移します
2022年03月02日発達グレーの娘、初めての習い事。体操教室の見学へ活発で動くことが大好きな娘。そして昔から何故か英語にも興味を持っていました。娘が3歳になったころから体操か英語教室に通わせてみたいな…となんとなく思っていました。しかしこの時期、娘の癇癪はまだまだ現役。参加できるのか不安だったのと育児疲れで結局見学にも行けずじまいになっていました。幼稚園に通い始めると、集団生活にも慣れ少し情緒も落ち着いた娘。通うなら今かも、と思い見学を申し込むことに。体操と英語どちらにしようか迷いましたが、日本語がまだままならなかったため一旦体操教室の無料体験を申し込んでみることにしました。でも娘はこのとき完全に落ち着いたわけではありません。申し込むときに私はあることを相談しました。Upload By とまぱんスタッフの方にそう言っていただき早速申し込みました。Upload By とまぱんUpload By とまぱんUpload By とまぱんUpload By とまぱんUpload By とまぱんUpload By とまぱん1時間の体験が終わり、恐る恐る先生に尋ねてみました。私「あの~こんな感じで落ち着きがないのですが大丈夫でしょうか…?」先生「大丈夫ですよ!最初はみんなこんな感じです。とまちゃんはでんぐり返しも上手にできてましたし。ぜひ入会していただけると嬉しいです」先生の優しい言葉に救われ入会することにしました。いよいよ体操教室初日。娘を教室まで送り、終わるまで近くのカフェで待っていました。体験では先生に大丈夫と言われたものの、ちゃんとやっているか不安でいっぱいでした。迎えに行くと元気そうに教室から出てくる娘の姿が。すかさず先生に聞きました。私「あの…今日ちゃんと参加できていましたか?」先生「はい!大丈夫でしたよ。頑張ってやっていました」娘も成長したな、体操教室通わせてよかった…そう思いすっかり安心しきっていました。言ってたことと違う!?参観日に目の当たりにした娘の自由っぷりある日、体操教室の参観日の案内がきました。Upload By とまぱん少し不安もありつつ参観日を楽しみにしていました。そして参観日当日。ほかのお母さんもゾロゾロと教室の中に集まりました。初めはとび箱、次に縄跳び。ちょこちょこ列から離れてヒヤヒヤしましたが、なんだかんだ参加してる娘の姿にほっとしました。しかし時間が経つに連れて列から大きく離れていき…。Upload By とまぱんUpload By とまぱんみんなが並んでいる間、娘はトランポリンで遊び始めてしまいました。先生は手を止め娘を元の位置へ戻してくれましたが、その後も娘は度々トランポリンへ行ってしまいました。その度に授業がストップしてしまうため周りのお子さんとお母さんに申し訳ない気持ちでいっぱいに。いてもたってもいられず途中から私が娘を元の位置へ戻しました。授業も後半になり親と子どもが一緒に体を動かすゲームをしました。娘はというと、不機嫌になっていて私を叩いてギャーギャーと癇癪。このとき周りはゲームでワイワイしていたため娘の癇癪が目立たなかったのが唯一の救いでした...。Upload By とまぱん参観日を楽しみにしてた分、想像と現実の違いに打ちのめされる私。クラスが終わると先生に早速聞きにいきました。私「今日はご迷惑たくさんおかけしてしまってすみません…。いつも娘はこんな感じでしょうか?」先生「う~ん、いつもはもう少し参加できてるんですけどねぇ」様子を見ながら引き続き通わせてみることに。それから半年経ち、今も娘は体操教室に通っています。少し教室の様子を覗いてみると楽しそうに参加してる娘の姿が。この間は「今日先生に手伝ってもらってとび箱できたの」「もっと体操したい!」と話してくれました。でもたまにまた娘が自由行動をしていて、先生から「とまちゃんコラ~!」と言われてたりもしてます…(汗)ハラハラすることもありますが今となっては習わせてよかったと思っています。幼稚園、療育そして体操教室。いろいろな先生や環境に関わってこれからも娘の長所が育っていってくれると嬉しいです。執筆/とまぱん(監修:初川先生より)保護者がずっと様子を見られるわけではない場所でわが子が集団活動に参加するとなると、どうにもどきどきひやひやしますね。とまちゃんの入った体操教室は、先生方のまなざしがとても寛大で、元気に参加していることやできていることに目を向けてくださるところだったようで何よりだなと感じます。私たち大人からすると、集団で何かをするとなったら、待つときはしっかりと列から乱れずに静かに並んで待つこと、飽きてきてもそんな素振りは見せずに最後まで積極的に参加すること、それがマナーである…と学習済みなのだと思います。しかし、まだまだ発達途上にある子どもたちは、元気さがあふれて多少逸脱したり、飽きたらそれを素直に行動で示したりします。そうしたことについて、関わる大人がどう見るか、ということなのだと感じます。おそらくその体操教室の先生方は、体操や体を動かすことを楽しく取り組むことが大事で、まずはそこができることを目指すといったように、いい意味で「子ども」はいろいろな行動を取るけれど、それは「子ども」だから当然であると捉えていらっしゃるのかもしれませんね。保護者として、わが子のできないところ、周りの子や大人に迷惑をかけているかどうかに目を奪われがちですが(それは当然のことだと思います)、だからこそ、ちょっと違ったまなざしで見てくださる大人の存在はとても意味のあることだろうと思います。成長につれて、求められるものが高くなってくるため、またそこでいろいろと摩擦や問題が起きてくることもあるかもしれませんが、まずは、今こうして楽しく体操に取り組めていて、寛大な先生方と出会えたこと、とてもよかったなぁと感じます。
2022年03月02日レデックス株式会社(本社:東京都町田市、代表取締役:五藤 博義)は、子どもの発達を支援する施設向けに個別相談サービス『となりの専門士~いざという時の相談パートナー~』を2022年3月1日(火)から開始します。想定する対象は、放課後等デイサービスや児童発達支援施設です。子どもの困りは、人とのかかわり方やこだわりの強さ、文字の読み書きから感覚の困りや不器用まで多岐にわたります。それらに対処するためには、作業療法や特別支援教育、医療など様々な分野の専門知識やノウハウが必要で、そのような人材を各施設が擁することは困難です。そこで、それらの問題を解決するための、幅広い分野の専門家によるサポートが受けられる顧問サービスを開始します。施設の支援レベルを向上させると同時に、著名な顧問の名前を施設の対外情報に明示することで、施設への信頼度のアップと利用者の獲得に貢献します。サポートの方法としては、施設の要望に柔軟に応えるために、施設ごとにビジネスチャットツールの専用チャンネルを用意しました。その中で個人情報を気にせず、気兼ねなく質問ができ、それに高度な専門性と経験をもつアドバイザーがタイムリーに答えることで、施設の支援の高度化に貢献します。となりの専門士概要■顧問としての専門家の明示による質の高い支援のアピールアドバイザーは十分な経験とスキルを持つ発達系作業療法士が担当します。アドバイザーを統括するスーパーバイザーとして鴨下 賢一氏を配置します。鴨下氏は静岡県立こども病院での27年間のキャリアを皮切りに、多数の講演や著作、優れた支援ツールの原案・監修をするなど、子育て支援のカリスマの一人として活躍を続けています。さらに、バックアップする専門家チームを組織します。チームの主なメンバーは、多職種連携による子ども支援で実績のある本田 真美氏(小児科医、みくりキッズくりにっく院長)、感覚や不器用さに関連した支援の権威である岩永 竜一郎氏(長崎大学・大学院教授)、心理士として多方面で活躍する馬場 悠輔氏(こどもとかぞくのサポートルームKNOT代表)、自治体での特別支援教育の教員研修の講師などを歴任する五藤 博義(レデックス株式会社 代表取締役、主幹研究員)です。スーパーバイザーと専門家チーム・メンバーのプロフィール等を施設の資料等に明示することで、この施設に任せれば安心という信頼感を与え、施設利用者の確保と継続利用を実現します。■ビジネス・チャットツールを使った双方向コミュニケーションによる問題解決ビジネス・チャットツールSlack(スラック)※の仕組みを利用して、本サービス契約者ごとに専用チャンネルを設けます。その中で、施設を利用する子どもの発達(学びや生活機能・社会機能の獲得)や困り(感覚過敏や不器用さ)の解決、それらに関連した家庭や学校とのかかわり等について、自由に質問ができます。それぞれの質問はスーパーバイザーの判断で、その解決にもっとも適したアドバイザーが、自身の専門知識と経験に基づき、あるいは専門家チーム・メンバーの助言を仰ぎながら、双方向コミュニケーションで解決します。様々な問題を解決して、施設の支援の質を高度化し、利用者の発達や困りの改善を支援します。※Slackは、米国Slack Technology社が開発したビジネスチャットツールです。双方向コミュニケーション例■助言の質を高める個別評価ツール支援の対象となる子どもの特性を知るために、感覚・動作アセス・キッズ※を用意しました。子どもの行動や態度に関する質問に、施設の支援者が回答することで、視覚、聴覚、触覚などの感覚の困りや、書字や描画、両側運動(両手や両足を交互に、あるいは同時に動かす)などの不器用さを発見することができます。加えて、認知機能のアセスを行う当社サービス(脳バランサーキッズや生活機能発達支援プログラムLife Skills等)を利用している場合は、カウンセラーがそれらの結果も合わせて参照することで、子どもの特性の理解を深め、その子どもに最適な支援方法を助言します。※感覚・動作アセス・キッズは、本サービスの専門家の一人、岩永 竜一郎氏の原案・監修で当社が開発したクラウド・サービスです。■契約者の業種に関連する最新情報を解説配信困りのある子どもへの支援制度等は昨今、揺れ動いています。加えて新型コロナウイルスの影響もあり、施設支援についても様々な施策が行われています。ただ、それらの情報の中からポイントになる部分を読み取ることは難しいため、本サービス契約者専用メールニュース【顧問からの業界最新情報】を用意し、施設が知っておくべき情報をタイムリーに提供します。■オンライン相談(オプション)希望に応じて、Zoom等を使ったオンライン相談にも対応します(有料)。要望に応じて子どもと直接面談をするなど、文章だけでは伝えることが難しい内容の伝達も可能になります。■サービス概要名称 : となりの専門士~いざという時の相談パートナー~利用環境 : Windows、MacOS等の搭載されたパソコンやiOSまたはAndroidの搭載されたタブレット、スマートフォンブラウザ : Google Chrome、Microsoft Edge、Safari、Firefox(※それぞれ最新版を推奨)料金 : 月額 35,000円(税込38,500円)月額25,000円(税込27,500円、脳バランサーキッズまたは生活機能発達支援プログラムLife Skills利用者向け特別料金)最短利用期間: 3か月間利用方法 : 下記Webページからお申込みください。 ■となりの専門士スーパーバイザー:鴨下 賢一専門作業療法士(特別支援教育・福祉用具・嚥下障害)。静岡県立こども病院で27年間勤務した後、リハビリ発達支援ルームかもんを設立。発達の困りを持つ子どもと関連施設へのサポートに加え、支援に必要な教材や機器の開発も手掛ける。・著書と開発した用具・福祉機器発達障害の作業療法(基礎編・実践編)(共著) 三輪書店発達が気になる子へのスモールステップではじめる生活動作の教え方 中央法規出版発達が気になる子への読み書き指導ことはじめ 中央法規出版Qシリーズ 株式会社ゴムQ凹凸書字教材シート 株式会社オフィスサニー顧問代表 鴨下 賢一■専門家チーム・メンバーの紹介下記4名を中心に、それぞれの人脈から必要な情報を得ながらメンバーが施設の幅広い問題を解決していきます。・本田 真美 医学博士、小児科専門医、小児神経専門医国立小児病院にて研修後、国立成育医療研究センター神経科、都立多摩療育園、都立東部療育センターで勤務、現在、みくりキッズくりにっく院長専門家・医師 本田 真美・岩永 竜一郎 医学博士、作業療法士発達の困りをもつ子どもたちの支援するために様々な活動をエネルギッシュに行っている。現在、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 教授、長崎大学 子どもの心の医療・教育センター 副センター長。専門家・発達障害研究者 岩永 竜一郎・馬場 悠輔 公認心理師、臨床心理士、UCLA PEERS Clinic Adolescents Provider、William Glasser International Practicum Supervisor、スクールカウンセラー世田谷区総合福祉センター児童係スーパーバイザー、Benesse 進研ゼミ監修などを経て現在、こどもとかぞくのサポートルームKNOT代表。専門家・心理士 馬場 悠輔・五藤 博義 教育コンテンツ・プロデューサー学習環境について長年、研究開発を続ける。複数の自治体で特別支援教育担当教員研修の講師や都立特別支援学校の外部専門員(アセスメント)を務める。ベネッセーコーポレーション ニューメディア研究所長、株式会社不思議ネットワーク社長などを経て現在、レデックス株式会社代表取締役、主幹研究員■レデックス株式会社概要本社 : 〒194-0002 東京都町田市南つくし野1-3-6代表 : 代表取締役 五藤 博義設立 : 2005年7月資本金 : 2,200万円主要事業内容: 認知機能関連コンテンツの企画・開発、教材ソフトの企画・開発、教育機関・療育施設・高齢者施設等へのコンサルティングURL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月01日21歳になった息子の様子現在、自閉症(自閉スペクトラム症)のある息子は21歳になりました。以前は多かった腕を噛むなどの自傷や、パソコンのマウスを思い切り叩きつけるなど物に当たり散らすこともたまにありますが、そうしたことは減ってきました。Upload By 立石美津子自分自身を傷つけるという行為は、形を変えながらも今も続いているのではないかと感じています。幼児、小学生のころの自傷身体への自傷が最も激しかったのは幼児期です。息子は6歳になるまで言葉が出なかったので、思い通りにならないとき自分の身体を傷つけるしか、方法を知らなかったのではないかと思います。Upload By 立石美津子例えば・自分の頭を叩く・腕を思い切り噛む・(普段は適切な量を口に入れることができるのにもかかわらず)入りきらない量の食べ物を口に押し込む・壁に頭を打ちつける・顔を叩くただ、「これ以上やると痛いぞ」のギリギリのところまでのラインでやっているように見えました。ですから、大けがをするようなことはありませんでした。言葉で自分を傷つけている?言葉がでるようになってからは、自分の身体を傷つけるだけでなく、言葉によって自分を傷つけるようになってきました。例えば、気持ちと反対のことを叫び、そして癇癪をおこすのです。「もう、帰る!」と家に居ながら叫ぶ。(←どこに帰る?)「入院する」(←入院したくない)「注射する」(←注射したくない)「家出してやる」(←家出したくない)「死んでやる」(←死にたくない)「9時58分に寝る!」(←毎日必ず10時に寝るこだわりがあるのに、僅かに時間をずらして叫ぶ)心にもない言葉を言うときの対応法これらの言葉は、実は息子の心にもないこと、望んでいないことだろうとわかるので、息子の言った言葉をオウム返ししながら、共感の形をとるようにしています。息子「もう、帰る!」と家に居ながら叫ぶ。私「もう、帰りたくなっちゃたんだね」息子「入院する」私「入院したくなっちゃったんだね」息子「注射する」私「注射したくなっちゃったんだね」息子「家出してやる」私「家出したくなっちゃったんだね」息子「死んでやる」私「死にたい気持ちになっちゃったんだね」息子「9時58分に寝る!」私「9時58分に寝たくなったんだね」火に油を注がないようにもし、「家出する!」と言ったとき、「気をつけていってらっしゃい」と家出を推奨するような言葉をかけたとしたら、特性のある息子は字面通り受け止めて、出て行ってしまうかもしれません。ですので、そのような言い方はしないようにしています。Upload By 立石美津子また、以前、次のように言ったことがあるのですが…「なんでそんなこと言うの!」「いい加減にしなさい!」これらは、火に油を注ぐ結果になってしまい、息子は激しい癇癪を起こしてしまいました。切り替えの手段を探す私は、身体への自傷も言葉での自傷も、自分の混乱した心の安定を図るためにやっているような気がしています。そんなとき親が止めようとすればするほど、混乱して自傷が続くことがあります。先に述べたように、癇癪をおこし自傷までするときは、共感する言葉をかけるのも一つの方法ではありますが、状況によっては、その言葉がけ自体が刺激になることもあるかもしれません。そんなときは時間経過によりクールダウンするのを待つしか方法がありません。わが家は共感の言葉でも息子が落ち着かないときは、黙って見守りながら、ぬるめの湯加減のお風呂を用意し、入浴を促します。息子の場合は、風呂につかり気分が変わると、気持ちの切り替えがしやすくなるようです。お子さんによって、切り替えられるきっかけはそれぞれだと思います。それを一緒に探してあげるのも大切なことだと感じています。執筆:立石美津子(監修者・鈴木先生より)思い通りにならないときの癇癪は自閉スペクトラム症の易刺激性からきていると考えられます。マンションの壁を蹴って穴をあけたり、ドアを壊したりするケースも多いです。自傷や他傷は抗精神病薬で調整することも可能です。爪をかむお子さんには、「爪はばい菌がたくさんついていてきたないよ」と説明したりしますが、それでも難しい場合は、逆に透明なマニュキアを塗ってきれいにして「噛まないでおきたい」と思わせるようにしてみるのも一つの手です。いい景色を見て散歩したり、何か運動したり、音楽を聴いたりするのもいいですね。また、リズムが乱れると癇癪をおこしやすくなるので、サーカディアンリズム(睡眠覚醒リズム)を規則的にすることも重要です。
2022年03月01日神奈川県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報りんく 読売ランド前駅教室は令和4年2月にオープンした小田急線「読売ランド前」駅から徒歩2分のところにある施設です。こちらでは、心理学の専門知識を持った「公認心理師・臨床心理士」や「保育士」がつくったオリジナル教材などを活用し、数の認識・文字の読み書き・指先を使った細かい練習を行い、「できない」が「できた」となるように一人ひとりに寄り添った支援を提供しています。こちらの施設のプログラム(集団活動)は、「SST(ソーシャルスキルトレーニング)/コミュニケーション」「運動」「工作」を中心にしています。さらに活動の中で「ルールの理解」「お友達との関係構築・対人スキル」の向上を目指しています。神奈川県の放課後等デイサービスをもっとみる神奈川県児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報2022年1月に開所したCosmoリバシティは、『お子さまとそのご家族が安心して暮らせる”明日”をつくる』という思いを持っています。こちらでは、作業療法士、理学療法士、公認心理師、保育士などの専門職のスタッフがチームを組んで、お子さんの育ちや特性をさまざまな角度から多面的・多層的に把握し、課題や目標を保護者の方と共有しながら支援をしています。個別支援、小集団支援、集団支援の中で、お子さん自身が楽しめるオンリーワンの療育プログラムを行います。「楽しい!」「もっとやりたい!」「できた!」を積み重ねることを大切にしている施設です。神奈川県の児童発達支援事業所をもっとみる千葉県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報ふれあい児童発達支援・放課後等デイサービス 浦安教室は、学習習慣をつけることや療育を通してコミュニケーション能力を育んでいます。成績アップが目的ではなく、ロボット制作・工作・芸術などのお子さんの興味を主体とした「ものづくり」を通して「自ら学ぶ力」を育てることに重きを置き、「自立」「自律」につながるように支援しています。休日や祝日などはおやつづくり、簡単な昼食づくり、子どもたちが楽しめるハロウィンパーティー、クリスマスパーティーなども行っている施設です。千葉県の放課後等デイサービスをもっとみる兵庫県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービス ガリレオ六甲道は運動療育を主としたプログラムを提供している施設です。児童福祉・障害福祉サービスの経験者、保育士、学校教諭など、経験豊富な職員を配置し、専門講師によるレッスンも行っています。この施設では、片側壁面全面に鏡を設置し、自分の動きを確認しながら表現や表情に気づくことができる環境で、SST(ソーシャルスキルトレーニング)を取り入れた音楽リズム療育、外部講師による筋力アップ・ダンス療育・体幹トレーニング、動体視力や力加減の習得を目的としたテニス・卓球を行っています。Upload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービス ガリレオオリンピアは、自発性や創造性が育てることを目的とした五感を研ぎ澄ます療育に取り組んでいる施設です。平均台などを使用した体幹トレーニングやトランポリン・バランスボールを使用した感覚統合・ボールを使用した、眼球運動、空間認知能力、反射神経を鍛える療育を提供しています。また、認知トレーニングやSST(ソーシャルスキルトレーニング)も行っています。お子さんの「できた!!」という気持ちを大切に、何事にもこわがらずにチャレンジする心を育む支援を行う施設です。Upload By 発達ナビ施設情報キッズ sports Lab 柔 ~YAWARA~は2022年1月開設した施設です。柔道指導員、スポーツ整体師、スポーツトレーナーの資格を持ったスタッフが在籍しています。こちらの施設では、柔道や運動を通し、脳を活性化することで、幸福感や自尊心をもたらし、前向きな姿勢へと繋げたり、集中力アップやワーキングメモリの向上が期待できると考えています。また、活動量が増えることにより、興奮を抑えたり、ストレスや緊張を軽減させ自律神経のバランスを整えられるよう、お子さんが楽しみながら運動機能の向上を目指せるよう支援を行う施設です。Upload By 発達ナビ施設情報児童デイサービス・アニマートつかぐちは令和4年2月にオープンした施設です。こちらでは、支援経験が豊富なスタッフが在籍し、日常生活の中で自然と成長を促せるよう、明るく優しい雰囲気づくりやお子さんがリラックスして過ごせる環境を整えています。学習・生活スキルの向上・安らぎの場の3つをバランスよく提供し、学習・工作・お料理、ダンス、レクレーション活動を通して、小さな「できた!」を大切にしています。この施設では、お子さんと一緒に喜び、褒めていくことで成功体験を積み重ね、自信が持てるよう、個別支援、集団支援、外出支援を行っています。兵庫県の放課後等デイサービスをもっとみる福岡県放課後等デイサービスUpload By 発達ナビ施設情報放課後等デイサービス ガリレオふくおかでは、「一人ひとりに寄りそい夢を実現化する」「できることからはじめよう」をモットーにSST(ソーシャルスキルトレーニング)やLST(ライフスキルトレーニング)、学習、運動をバランス良く提供しています。この施設では、現在抱えている問題だけではなく、自立に必要な日常生活習慣や、感情コントロールなど、生活に必要な技術を習得するための練習を行っています。また、学習では「つまずいたところまで戻りスタートし直し」、運動では「体幹トレーニング」を遊びの中に取り入れるなど、お子さんに合った支援を提供しています。福岡県の放課後等デイサービスをもっとみる沖縄県児童発達支援事業所Upload By 発達ナビ施設情報児童サポートハウス ユニコーンは、個性の違う子どもたちが一人ひとりの花を咲かせることができるようサポートを行っている施設です。SST(ソーシャルスキルトレーニング)や室内外で楽しみながら全身運動を行う運動療育を行っています。遊びの中でコミュニケーション力を身につけられるよう、お子さんが安心して過ごせる環境づくりを行っています。こちらの施設では、お子さんと保護者の方がより良い生活が送れるように、また、社会との交流や生活能力の向上のため、年間を通して、制作あそび、おやつづくり、親子リトミック、遠足、誕生日会などさまざまな行事を体験する機会も提供しています。沖縄県の児童発達支援事業所をもっとみる「もっと施設の情報を詳しく知りたい!」「見学をしてみたい!」と思ったら、WEBからもお問い合わせが可能です。施設情報ページでは、掲載されている施設の情報を地域ごとに検索して見ることができますよ。
2022年02月28日人づき合いが苦手な息子は、中学校でもトラブル多発Upload By かなしろにゃんこ。ADHDと広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)がある息子、リュウ太。小学生のときは、意見が合わないと周りの子と衝突してしまい、うまく人間関係を築けなかったり、人づきあいの悩みがありました。不器用な息子を見ては、親の私も心配で悩んでいました。小1から小6まで息子は、「からかい甲斐がある」と同じ学年の男子からケンカを売られることが頻繁にありました。息子がからかいに対してすぐ反応するのを面白がっていたようです。そんな息子も中学生になると気の合う友達ができて、グループ行動になり、楽しい学校生活を送っていました。しかし、仲の良い友達以外の人との小競り合いは中学校になってもありました。息子は、目立ちたがり屋で、状況を考えずに大声ではしゃいでしまうところがあります。そんな息子をよく思わない同級生もいて、それがトラブルに発展してしまうことがよくありました。違うクラスの話したことがない同級生から、突然文句を言われることもあったようです。息子は「なんで急に関わりがあまりない人に文句を言われなくちゃいけないんだろう?」と家に帰ってきてはいつもグチを言っていました。中2のころ、大けがをするトラブルがUpload By かなしろにゃんこ。人づき合いが苦手な息子は、小学生のときは同級生に暴力をふるってしまうというトラブルが何度もあり、親子でその謝罪ばかりしていました。そのときに「今後は何があっても絶対に暴力はふるわないこと、手を出さないこと」を約束しました。ケンカっぱやい息子ではありますが、中学生になってもそのことだけは、ずっと守ってくれていました。そんな中2のころ、息子は当時足を骨折していたにもかかわらず自分よりも体格のいい男の子とトラブルになり、さらにケガさせられてしまいました。息子は手は出さなかったものの、相手を言葉で挑発して刺激してしまったのです。息子は「お母さんとした『相手に手は出さない』って約束を守ると、逆に自分を守れないよな~」と不満気でした。このトラブルでは、相手のお子さんが学校から厳しく指導される案件となりました。Upload By かなしろにゃんこ。相手は、わが家まで親子で謝罪に来てくれました。息子とトラブルになった同級生は(オレは謝りたくない)というような顔をしていて、頭を軽く下げた程度の謝罪でしたが、保護者の方は誠心誠意謝罪してくださいました。私は、「ケンカは両成敗」「相手がけがをしてもおあいこ」と思っています。ケガをさせてしまった方だけが悪いとは思っていないので、謝りに来てくれた保護者の方には「うちも悪いんです。すみません」と言いました。「申し訳ない…」と頭を下げる相手の保護者の方の気持ちがとても分かるので責める気になれませんでした。小学生のころは、息子が友達に手を出してしまい謝罪をするということばかりでしたが、このトラブルで”けがをさせられた親”の立場になりました。息子にはヒドイと思われるだろうと思い、本人には話せませんでしたが、「うちの子が傷ついて悲しいな、イヤだな」という気持ちよりも、「息子が相手にケガをさせたのではなくてよかった」とホッとしてしまったのが本心でした。ケンカになる前に感情をコントロールするUpload By かなしろにゃんこ。このトラブルのあと、ケンカを売られても怒らずに気持ちをコントロールする方法を改めて息子と話し合いました。息子は、性格上イラっとしたときにスルーすることはできないけれど、相手に嫌なことを言われたら文句で返すことはやめて、“相手にしたくない”という態度で受け流すことにすると言いました。その甲斐があってか、文句を言われたり、「からかいがいがある」と思って声をかけられたりしても、あまりケンカにならずに済むようになっていきました。Upload By かなしろにゃんこ。それでもなお、ケンカを売られるようなことがなくなったわけではありませんでしたが、受け流すことで相手とこじれることはなくなりました。全てをうまくコントロールができるわけではなく、売られたケンカの3割くらいは受け流すことができたというレベルですが、“腹が立って、相手を強く攻撃したい気持ちが消えずにイライラしてしまっていた”という以前に比べて、息子はだいぶ我慢できるようになりました。息子に聞いたところ、ケンカを仕掛けてくるような人は「退屈でイライラしてしまう幼稚な人」というキャラクターに置き換えることで、感情のコントロールが少しずつできるようになったのだそうです。それからしばらくして息子は中3になり、卒業前はなんと、中2までしょっちゅうケンカをしていた子とゲームの話で盛り上がり、家に遊びに行くほど仲良くなりました。もしかしたらお互いに気になっていて素直に仲良くなれずにケンカという関わりになっていたのかもしれないな?なんて思いました。中学は人づきあいで子どもの気持ちもいろいろ複雑になりますが、その後、わが家では息子に「つき合いのコツ」だけを提案して、あとは本人に任せるという方法にしました。反抗期なので、親のアドバイスに対して「干渉してくるなよ!」と息子は文句を言っていましたが、あとから「お母さんのアドバイスは大事な場面で取り入れてた」と教えてくれました。Upload By かなしろにゃんこ。現在、23歳になった息子は23歳になった現在、息子は、混んでいる商業施設などの駐車場で2台分の駐車スペースに斜めに停めている(通称:番長停め)人に腹が立って仕方がないんだそうです。そんなときには「車の持ち主は、トイレのために急いでいて、きちんと停められなかった可哀想な人」というキャラクターに置き換えて「怒りの気持ち」を「笑い」に転換する方法でイライラしないように工夫しているそうです。執筆/かなしろにゃんこ。(監修:井上先生より)感情のコントロールは、とても大きな課題だと思います。本人は頭で理解していても、その場では感情をコントロールするのが難しいということはとても多くあることだと思います。かなしろさんのお子さんが言われるように、怒りの感情が起き上がりそうになったときに怒りの対象をユニークな捉え方に変換するというのはとてもいい方法だと思います。また受け流し方を具体的に学ぶこともすごく大切です。それも具体的なセリフを考えてあげるのはお子さんにとってすごく分かりやすいと思います。またうまく感情がコントロールできたとこに対して周囲の人が「よく我慢したね」と伝えるように、肯定的な態度で接することもとても重要だと思います。
2022年02月28日子どもの癇癪とは?何故起きるの?Upload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホン癇癪(かんしゃく)とは、声を荒げて泣いたり、激しく奇声を発したりするなどの興奮を伴う混乱状態を指します。怒りや不安などの感情を持つこと自体は誰にでも起こる自然な現象ですが、気持ちのコントロールがうまくできないときに癇癪は起こります。具体的な癇癪行動としては以下のような状態がよく見られ、子どもによって一人ひとり異なります。・床にひっくり返って泣きわめく・物を投げたり、自分の頭をものにぶつけたりする・周りの人を殴ったり蹴ったりするそれまでは問題なく穏やかに過ごしていた子どもが突発的に癇癪を起こすこともあります。また過度な場合だと癇癪を起こしているときに、自制できない衝動的な行為として自分を傷つけてしまったり(自傷行動)、物を壊したり、他者を傷つけてしまう(他害)こともあります。癇癪は、乳児期には空腹や眠気、痛み、おむつが濡れたりといった不快な刺激や状況によって不快な刺激や状況によって生理的に引き起こされるものですが、成長に伴って子どもにとっての何らかの不都合を親や周りの人へ伝え、それを取り除く社会的なコミュニケーションの機能をもってきます。例えば、おもちゃを取り上げられてしまって癇癪を起している子どもの状況を考えてみましょう。おもちゃを取り上げられた子どもにとっては「おもちゃが自分の手元からなくなったこと」が不都合なことです。そのおもちゃを取られたという状況をなくすために、手段として癇癪を起こすという行動の流れになります。ですので子どもの癇癪をただ「怒っている」「泣き叫んでいる」という単なる一つの行動ではなく、「不都合な現実(原因)」→「不都合を取り除く方法(手段)」→「目的の達成」というグループ化された行動のまとまりとして捉えていくことが大切です。上の例でいうとおもちゃを自分の手元に取り戻すことが「目的の達成」です。もう一つ大切な点は、癇癪を起こす子ども自身も怒りの爆発を抑えられず困っている場合があるということです。泣き叫ぶ子どもを見ると「どうして早く泣き止まないの?」とイライラすることもあるかもしれませんが、癇癪がひとたび始まると本人も感情を抑えようとしても抑えられないのです。詳しいことはあとで述べますが、これは子どもの癇癪を理解するために重要な、もう一つのポイントとなります。癇癪は赤ちゃんから幼児期、児童期にも見られ、思春期や大人になっても続くこともあります。発達段階やその場の状況によって原因は異なるものの、癇癪が起きているときには、「何か不都合を取り除こうとしている」そして「困っているよとサインを発している」という二つの点を思い出してみてください。癇癪を起こす原因は?その場の状況や子どもの気質によって、癇癪を起こす原因はさまざまです。癇癪を起こす子どもにはどのような背景があり、癇癪がどのような目的を達成するための役割を果たしているのかを考えていきます。子どもが生まれてからしばらくの間は、保護者の養育のもと、眠ったり、おっぱいを飲んだりします。その際に「眠たいのに眠れない」、「お腹が空いた」、「痛い」、「オムツか濡れた」などの生理的な不快を泣くことで表現します。赤ちゃんが泣くと、保護者はあやしたり、ミルクをあげたりといった生理的な不快を解消するお世話をします。この関わりによって、赤ちゃんはコミュニケーションを学んでいきます。ですので、赤ちゃんが癇癪を起したり泣いたりすることは、この時期に必要なことです。※自閉スペクトラム症のある子どもの中には、感覚過敏がある場合が多くあります。周りにいる子どもが大丈夫な刺激でも、過敏に反応して癇癪を起こしてしまうことがあります。1歳ごろになると、保護者のしてほしいことと子ども自身がしたいことが違う場合があることをぼんやりと分かり始めるようになります。このころから、保護者の行為に対して拒否的な反応を示すようになっていきます。癇癪を起してしまうのは、どうしても不都合で回避したい出来事があるようなときでしょう。これらの反応は、自分が保護者とは別の意図をもった人間であるということを子どもが学習し、次第に気付いてきたという成長のあらわれです。これはだいたい1歳ごろから始まるとされており、2・3歳になると言葉も加わって「いやっ!」といいながら自分の意見を主張します。これがイヤイヤ期といわれる時期です。周囲の人と言葉でコミュニケーションができる子どもであれば、苦痛や拒否、要求などを適切に表現して伝え、助けを求めることができるでしょう。前に述べたように、乳児期の不快な状況に対する生理的な泣きは、成長とともにコミュニケーションの機能を持つようになります。特に言葉をまだ覚えていない乳幼児期の子どもの場合には、泣き叫んだり、暴れたりするなどの行動によってしか、自らの気持ちを伝える手段がありません。このような学習性の癇癪には、大きく分けると注目、要求、拒否の3つの場合があります。【注目】注目を引きたい、かまってほしい【要求】物が欲しい、活動を行いたい【拒否】活動をやめたい、ある状況を避けたい等、嫌だという気持ちを伝えたいつまり過去に、癇癪を起こすことによって結果的に要求を叶えたり、嫌なことしなくて済んだりしたといった経験があった場合にはコミュニケーションの手段として癇癪が習慣化してしまっていることが考えられます。例えば、癇癪を起こすと母親が駆けつけて抱きしめてくれた、癇癪を起こしておもちゃを貸してもらったなど、親にとっては癇癪をやめさせようとしてとった行動が、子どもにとっては「癇癪を起こすことで望ましい結果が得られる」というご褒美になっていることもあるのです。癇癪はそれぞれの子どもの状況において別々の原因がありますが、こうした経験が重なることで、かまってほしいときに行うコミュニケーション行動として「泣き叫ぶ」「暴れる」ことが学習され、定着してしまっている可能性もあります。まとめ子どもの癇癪の原因は一人ひとり違います。乳児期には生理的な不快感や状況によって引き起こされる生理的な刺激に基づいた癇癪が多いですが、成長するにつれて学習性の癇癪へと変化していきます。まずは子どもがどのような状況で癇癪を起こすことが多いのかを理解し、癇癪が起きる前に子どもの癇癪の原因の「不都合」や「困り」をできるだけ取り除くこと、癇癪に変わる適切なコミュニケーションを教えていくことがポイントです。イラスト/かなしろにゃんこ。
2022年02月27日ガバナー登場!ガバナーに会えれば…という思いでクラブ・ルーツに通うサシャ。居心地の良さからすっかり常連になりました。そんなある日…Upload By 荒木まち子Upload By 荒木まち子執筆後記ガバナーにチラシを渡したのは“H2Aの仲間だから”ではなく、クラブ・ルーツが障害者支援事業として助成金を受けて運営しているからなのでした(^^)☆(執筆 / 荒木まち子)
2022年02月26日「両面すべり止めクッション&足元マット」の商品開発モニターに!発達ナビ×フェリシモコラボの、発達が気になるお子さんや保護者さまが便利で快適に過ごせるためのグッズづくり。私は『両面すべり止めクッション&足もとマット』のモニターを担当しました。※詳細ボタンをクリックすると発達ナビのサイトから株式会社フェリシモのサイトに遷移します「両面すべり止めクッション&足元マット」とは?座り姿勢をサポートする座面クッションと、正しい足の位置がひと目で分かる足もとマットのセットです。サンプルモニターや試作を繰り返し行い開発しました。右足と左足と、おしりの3点で体重を正しい位置で支えて、姿勢をキープしてくれます。「ちゃんと座りなさい」と曖昧に注意するのではなく、目に見えて足の位置を具体的に指摘する伝えることができます。クッションは両面すべり止めつきなので、体幹が弱い子どもでも安定感が持続します。Upload By ひらたともみ気になっていた子どもたちの座る姿勢一昨年から、私はアフタースクールの運営に携わっています。毎日の風景を見ていると、子どもたちの姿勢は決していいといえるものではありませんでした。姿勢というのは、注意してもなかなか直らないんですよね。特に低学年のお子さんは、筆記や読書も一生懸命なあまり、どんどん前屈みになってしまいがち。椅子が悪いのか、机のサイズか…など気になっていたところ、このモニターのお話がありました。Upload By ひらたともみアフタースクールの年齢、性別、体格の違う子どもたちに協力してもらい、実際に商品サンプルを使ってみることを繰り返しました。座っている画像と一緒に子どもたちの感想などお送りしたり意見交換をしたりしながらどんどん進化していく様は、子どもたちからも「おぉ!」と声があがるほど。ついに完成!Upload By ひらたともみなによりも違いを感じたのは、足を置くマットの存在。一見すると、足の置き場なんて…と思われるかもしれませんが、「ここ!」と決めておくことで、 自然と腰の位置が定まり、クッションと固定ベルトをすることで、今度は背筋がきれいに伸びるという実感が湧きました。Upload By ひらたともみマットの裏面にはすべり止めがついているので、学習中でもずれることがありません。ベルトも窮屈感のない素材なので、長時間でも使用できると実感しました。 子どもだけでなく、毎日デスクワークで、腰に負担のかかりやすい大人の私たちも、オフィスやパソコン作業時に使用すると、猫背や姿勢の改善につながって、腰への負担も減るのでは?と思います。もうひとつのおすすめポイントは、どんな椅子でも使用可能なこと(おすすめは足が床につく椅子)。私の娘いわく、とても軽いので、 持ち運べるのは便利。塾などのパイプ椅子にも使用できるので、長い時間座っているのがラク!とのことでした。確かにパイプ椅子って、落ち着きませんよね。(納得!)執筆/ひらたともみUpload By ひらたともみUpload By ひらたともみ※詳細ボタンをクリックすると発達ナビのサイトから株式会社フェリシモのサイトに遷移します【NEW】LITALICO×CCP 3点で姿勢を支える! 両面すべり止めクッション&足もとマット1セット¥3,280(+10% ¥3,607)→うち5円は「CCPチャレンジド応援基金」として運用されます。(基金部分は非課税)※この商品は、お申し込みいただいた月だけお届けします
2022年02月25日手伝っても着替えが難しかった理由は…長男けんと(6歳)は、自閉スペクトラム症があります。けんとが4歳になる少し前。自分で着替えをする気がまったくなく、いつもママが着替えをしていました。ズボンをはくのは大丈夫だったのですが、問題は上着!腕を上にあげる「バンザイポーズ」ができないので、脱がすのも難しいし、自分で着替えられる気もしていませんでした。発達支援施設でお友達が上手に自分で上着を着替えている姿にビックリ!思わず「どうやって脱ぐの?」とママ友に聞いたら「腕をクロスして…」と教えてくれたのでチャレンジしてみました…が、案の定うちの子はできませんでした。Upload By ゆきみ年中から地域のこども園に通うことになっていたので、自分で上着が脱げないと…と思い、少しずつ練習。なんとか、転園前に脱げるようになって安心しました。いつかいろいろなタイプの洋服を着れるように…と、発達支援施設のバザーでゲットした手芸のボタンをとめたり、はめたりするオモチャで遊びながら指先を使うのを意識しました。Upload By ゆきみ制服のボタンに苦戦!細工をしてみた年中で転園したこども園には制服がありました。その制服はボタンがとてもかたいため、指先の力が弱いけんとにはとても難しく、首元のボタンは見えない場所についていたので、更に難易度アップ。ネットで調べてボタンに細工をして、少しの力でとめられるようにしてみました。そして、毎日1回5分程度、着替えの練習をしました。けんとは「自分で着たい!」と思ったようで、誘うと嫌がることはなく練習をしてくれました。最初は1番下の見やすいボタンを1つはめるところから。親がサポートして、「できたね」をひたすら続けました。できるようになったら、下から2番目のボタンを追加。これを地道にくり返し、半年かかって全部のボタンをはめられるようになりました。途中、あまりの難しさに親子で何度か心が折れそうになりました。普段「悔しい」感情を出さない子なのですが、1度だけ、悔しくて号泣。今でもそのときの泣き顔を忘れられません。初めて全部を自分ではめられるようになったときは、家族みんなで拍手喝采の大感動に包まれました。Upload By ゆきみ前、後ろを間違えるのは日常茶飯事着替えは年長になった今でも大の苦手です。そもそも洋服がどのような状態なのかを見ないで着るので、前後を間違えて着てしまうのは日常茶飯事。たまに表裏が違うこともあります。さらに…上着、ズボン、下着、パンツ、全ての前後を間違えているときがあり、裸の状態から着替えなおしになるときもあるほどです。上手くいかなくて、けんともイライラがはじまります。園の制服はポケットが前についているので「ポケットがついている方が前だよ」と教えたら、私服のジーパンもポケットがついている後ろ側を前にしてはいていました。着替えなおそうとすると「ポケットがついてるからこっちが前!」と…。これが、こだわりになってしまい、号泣。今は地道に、洋服ごとに前と後ろを教えています(それでも間違えますが…)。Upload By ゆきみUpload By ゆきみ園に着ていく上着は予め前側に名札をつけて、着る前に「名札が前よ」と説明しても…やはり間違えてしまいます。来年度の小学校入学に向けて、そして将来できるようになるのか…心配で悩んでいる最中です。着替えで怒って…自己嫌悪さらに悩まされているのが…着替えている最中に遊び始めたり、ボーっとしてしまったりして、全然着替えが進まないこと。園のバスの時間もあるので、毎朝ママはイライラ!怒ってしまうことも多々…。そのたびに自己嫌悪に陥ってしまいます。そこでやり始めたのは…、タイマーを使って「4分以内に着替えましょうゲーム」や、「みんなで競争!誰が1番に着替えられるかな?ゲーム」を開催すること(ママと次男も参加)。ママのよーいドンのかけ声で、子どもたちはテンション大上昇!「いそげー」と笑いながらも真剣に着替えをしてくれます。急いで着替えるので前後を間違えてしまうことも多いのですが、楽しいようでイライラすることは少なくなりました。Upload By ゆきみ「ママに余裕がないとき」にイライラしてしまうことが多いと思うので、なるべく「余裕をもって行動する」を心掛けていきたいな…と思っています。実際はなかなか難しいですが…。将来、親なきあとのことを考えて、着替え問題が少しでも解決できたらいいなと願っています。執筆/ゆきみ(監修:鈴木先生より)着替えている最中に遊び始めたりボーっとしてしまったりということは、ADHDの特性である不注意からくることが多いです。いっぺんに全部はできないので、少しでもできたことから褒めてあげてください。ボタンも大きめのものから始めて徐々に小さくしていくといいでしょう。ボタンやヒモが難しい場合はマジックテープという使い方もありです。洋服が着られなかったり、靴を左右逆に履いたり、ボタンができなかったりと、衣食住の「衣」に関する問題は多く聞かれます。一つのヒントを以下に示します。無理をせずできることからやっていきましょう。(引用)くふう3さゆうのくべつをつける“みぎ”と“ひだり”をはっきりさせたら しっぱいせずに着替えることができました。Upload By ゆきみ
2022年02月25日「夜ご飯を食べて行って」とまだまだ長男・きいくんの発達障害に関する話を聞きたい義母が、なんとか引き留めようと必死でパパを誘うのですが……パパが「今日はもう帰るかな。きい明日保育園だし」と断ってくれました。すると、義母が「きいくん、小学校大丈夫だよね?」と、きいくん本人の前ではちみつこさんに聞いてきました。あまりに無神経な質問に、はちみつこさんも怒りの感情が湧いてきて…… 孫の発達障害を知った義母第6話 結局義実家では夕食を食べず、帰宅途中のファミレスで夕食をすませたはちみつこさん一家。 「今日のきいのことだけど、パパから話してほしかった」と静かに訴えるはちみつこさん。 「ごめん、母ちゃんはちと話したそうだったからつい……」と謝るパパ。 「2人が帰ってくるまでずっときいの話だったんだよ! お義母さんから発達障害なのかって聞かれちゃったし」とはちみつこさんが責めると、「え。マジか……」予想外の展開に驚くパパ。 「気にかけてくれているんだろうけど……あとはパパがお義母さんに話してくれないかな。私はちょっともうしんどい」次からは絶対パパから話して欲しいという思いが強く、言い方がきつかったかも……と反省するはちみつこさん。 そんなところに義母からメッセージが…… 「きいくんのこと、またゆっくりはちちゃんと話したいです。きいくんとあおくんはお父さん(義父)と息子(パパ)に任せましょう」 お義母さんに今度は何を聞かれるんだろう何を話さないといけないんだろう私だってまだ振り返りたくないこと消化しきれないことだってたくさんあるのに はちみつこさんの気持ちがどんどんよどんでいったのでした……。 著者:マンガ家・イラストレーター はちみつこ
2022年02月24日最初の相談は担任の先生、専門家はスクールカウンセラーが窓口だった私が最初に相談した専門家はスクールカウンセラーでした。次女が小学1年生のときに相談したスクールカウンセラーは、私が不安に思っていることへのアドバイスを具体的にしてくれて、とても助かったのを覚えています。そのあと小学校2年生のときに引越しをして、環境の変化などで何か変わるかも?と思っていましたが、そこでも次女の場面緘黙の症状は変わらずでした。新しい学校でも相変わらずしゃべることができない次女。そんな次女に対しての環境や担任の先生の対応、今後親としてどのように見守っていけばよいかなど、とても悩んでいた私は、新しい学校のスクールカウンセラーに藁にもすがる思いで相談したのでした。しかし、そこで言われたのは「学校に来られていて、教室にいることができていれば問題ない、見守るしかない」という言葉でした。「クラスメイトと話せないだけだから大丈夫、5年生くらいになったら話せる子もいるから今は見守るしかない」などと言われました。確かにそこまで心配しなくてもそのうち自然としゃべるようになるかもしれない…でも個人的にはどうしてもそう思えず、ほかの支援先について聞いてみました。支援センターには行く必要がないと言われるUpload By まりまりUpload By まりまりUpload By まりまりこんな感じで、「支援センターはもっと大変な状態のときに相談するところ」ということで、「学校に行けていて、勉強もできている」次女には必要ないというお話でした。今なら、そうは言われても…と疑問に思うところですが、このときは「そういうものなのか…」と素直に受け取ってしまいました。なぜかというと、私自身この問題に対しては初心者で、このときはどうしていいか分からず、どこに相談して、どうするのがベストなのか、なにが普通なのか全く分からない状態でした。そんな中、初めて相談した専門家から言われる言葉の影響はとても大きかったのです。※支援センターは都道府県・市区町村など管轄により相談できる内容が違う場合があります。都道府県:地域の支援の情報を提供してくれます。センターによっては直接的な相談を行っていない場合があります。市区町村:相談などを行っている場合が多いですが、相談種類、件数、予約状況などそれぞれの地区ごとに違うので一度問い合わせてみてください。最初の相談先として病院を選んだ理由Upload By まりまりUpload By まりまりただ、もう自分一人では抱えきれないと思ったことと、場面緘黙の本を読んで、場面緘黙の裏に隠れて発達障害が潜んでいる場合も多かったりするということを知り、その精査のためにもまず病院に行った方が良いのではないかと思い、最初から病院へ行く決断をしました。合わなかったらいろいろなところに相談してみると、選択の幅が広がるこうしてわが家の場合は支援センターには行かずに病院へ行ったわけですが、結局そのあと、継続した支援を受けるためだったり、学校との連携のために、病院の臨床心理士さんの紹介で支援センターにも相談に行っています。次女は病院の医師、臨床心理士、学校の先生、支援センターの担当の方、いろんな方にお世話になっています。ですが、人間同士なのでもちろん相性もあるし、専門性が違えば視点も変わってきます。このことから、もし相手と自分の考えが違ったりした場合、また別の、いろいろな場所に相談してみることも視野を広げるために大事なんだと思いました。そして、自分も分野は違えど支援に携わる者として(作業療法士です)、まずは支援を必要としている方の意見を受け入れ、そのあとにいろいろな選択肢を提示していくことが、安心につながっていくんだな、と改めて思ったのでした。執筆/まりまり(監修:井上先生より)場面緘黙症は不安症の一つに分類されており、単に特定の場所や人と話せないだけではなく、対人関係やそれに関連する不安が強いお子さんも多いです。また、まりまりさんが書いておられるように自閉スペクトラム症との合併がある場合もあります。年度替わりなどの環境の変化に対して困難を感じるお子さんも多いので、引継ぎのために複数の機関の相談先を持つことは、本人や親御さんの安心につながると思います。
2022年02月24日6歳で発語ゼロ、たとえ発語しても言葉でのやりとりは難しそうわが家の息子ほぺろうは現在保育園の年長さん。自閉スペクトラム症と中度知的障害の診断を受けています。ほぺろうはもう6歳ですがいまだに発語がなく…。私としては「喋ったとしても意思疎通として言葉を使いこなすのはまだまだだろうな。だったら発語にこだわらなくてもいいかも…」という気持ちもありつつ、「どこが痛い、具合が悪いくらいは教えてくれるようになってほしい」という願望もあります。なので発語を促すべく『言葉を浴びせる』ことも日々行っていますが、言葉以外のコミュニケーションに力を入れるべきか悩んでいます。Upload By ぼさ子ほぺろうはツールに頼ると発語しなくなるかも?ぼさ子(以下、――): 以前「ほぺろう君は絵カードなどに頼りきると発語しなくなるかも」と言われた経緯があり、わが家では積極的には絵カードを使用していません。もっとちゃんと取り組んだほうが良いでしょうか?三木先生:言葉以外の方法となると、『ジェスチャー』や『ハンドサイン』などがあって、喋らないお子さんのいる家庭で使っている方は多いですね。言葉以外のツールを使うことで喋らなくなってしまうかは正直分からないですが、障害のあるお子さんに限らず1~2歳くらいの子どもだとほかの簡単なツールがあると言葉が伸び悩むというのは理屈としては分かります。ですが、言葉を使う必要性は何か?と考えると「思っていることを伝えたい・相手のことを分かりたい」という『意思疎通したい』欲求なんですね。それに、『頭の中のことを相手に伝える→相手のことを受け取って理解する』という複雑なコミュニケーションが必要・できるという感覚が分からないと、そんなに複雑な意思疎通をする必要性を感じないものです。例えば、絵カードやジェスチャーならしてくれるけど言葉は使わなくてもいいや~くらいのニーズレベルのお子さんだと、絵カードがなければコミュニケーションしなくていいと思っちゃう…なんてことも見られます。Upload By ぼさ子『理念より行動』、良い体験の積み重ね三木先生: ほぺろう君はジェスチャーで意思を伝えてくるんですか?――「ちょうだい」と「ごめんなさい」の2つだけです。Upload By ぼさ子三木先生:二ーズからやっているのか、ものごとがスムーズに進むからやっているのか。『理念か行動か』という議論が子育て全般でよくあるんですけど、子どもは小さければ小さいほど『方法から入らざるをえない』んですね。なんかよく分からないけどこの行動をしたら褒められた→またやろうみたいな。現象からスタートするものなんです。やりとりする経験を積み重ねることで「人とコミュニケーションするのっていいかも!」と思える貯金をしています。絵カードにしろジェスチャーにしろ、やりとりした結果が自分にとって気持ち良いものでなくてはならないので、ほぺろう君に合ったツールを使いながら欲求を満たしてあげて、やりとりが楽しいという経験を積んであげると良いでしょう。自閉の窓が開いたときの経験が心地よければ、閉じていた窓が開きやすくなったり窓が大きくなったりしますよ。Upload By ぼさ子鍵は『欲求と信頼関係』――方法はどれにしろ、「コミュニケーションしたい」という気持ちになる所を目指していくということですね。三木先生: そうですね。それには、閉じた世界の子どもが「コミュニケーションっていいな」と思える構造をつくっていく必要がありますね。例えば、お腹が空いた・喉が渇いた・かまってほしい…など、ニーズを満たしていくことで、安心してもらいつつ、提供者である我々を信用してもらう。赤ちゃんに対して行うことと近しいかもしれませんね。―― この人とならコミュニケーション取りたい!という信頼関係ですね。三木先生:そうそう、カッコ良く言えば『信頼関係』ですね。まぁ子どもには「自分にとって得!」と思ってもらえればいいかな。――なるほど~、今まで『発語がゴール』みたいに目指してましたが、そうじゃないって思えてきました。三木先生:コミュニケーションしたくなるのって『ニーズ』とか『伝えたい』もそうですが、『誰かが喜ぶ』というのも大切な動機なんですよね。ただそれは、「自分のアクションに対して発せられた、相手のリアクションを受け止められる」という態勢ができているかもポイントなので、もしかしたらせっかく親が「わー、すごーい!」とやったとしても反応が薄いこともあるかもしれません。でも、反応が薄くても、「周りが喜んでくれた和やかで穏やかな空気を浴びる」という経験の積み重ねは良いことだと思います。お子さんのアウトプットに対してこちらが反応したとき、期待するほど沁み込んでいないときもあるかもしれませんが、お子さんにどんなインパクトがあったのか観察してみると良いですね。Upload By ぼさ子感想Upload By ぼさ子私は今まで「ほぺろうにとにかく喋ってほしい」「発語が無理ならツールでコミュニケーションしてほしい」と思っていましたが、三木先生のお話を聞いているうちに、「そうか~、ほぺろうは『まだ今は』その段階じゃないかも」と思い、焦っていた自分に気づくことができました(たしかに、ほぺろうは発達年齢が2歳ですし)。でも、いつか出る芽を育てるために「お母さんとやりとりすると楽しい」とほぺろうに思ってもらいたい。そしてそれには私自身がほぺろうとの関わりを楽しむことが鍵という気がしました。対談の中で三木先生が要所要所で、「お母さんが無理しない程度に」と仰っていたのが印象的でした。発達ゆっくりのほぺろうの育児は焦燥感との戦い…なんてこともありますが、力を抜いてユル~く接していく方が、案外コミュニケーション欲求を育てる近道なのかもしれません。Upload By ぼさ子執筆/ぼさ子
2022年02月23日発達の後退?保育園から言われた言葉Upload By まる初めて息子から言葉が出たかな?と思ったのは1歳半すぎ。「バイバイ」や「デンシャ」「アンパンマン」のようなことを言っていた気がしていたのだが、2歳ごろに気がつくとそれらの言葉すら発しなくなっていた。これに関して保育園から「発達の後退が見られる」と言われたときはとてもショックを受けた。発達って後退するの…?もっと話しかけないといけなかったの?などの考えが頭の中をぐるぐる回っていた。しかしその後相談をした支援センターのSTさんに「そもそも発語があったか分からない。なんとなくそう言っているように聞こえていただけの可能性もあるから、発達の後退と言われたことは気にしなくていいよ」と言われほっとした。確かにバイバイに対して毎回「バイバイ」と答えるわけでもないし、「デンシャー!」と言っていた気がしたのもほんの数回だ。ただそうなると2歳過ぎてまだ1つも単語がでてないのかぁ…と新たな不安が生まれたのだ。なかなかない発語に焦るママUpload By まるそれから数ヶ月後、息子は簡単な発音のオウム返しをするようになった。「ぶー」や「ママー」などの一文字だけのオウム返しで、気分がのっているときにしかやってはくれない。一日一回やってくれればいい方だ。一文字だけのオウム返しでも、出てきてくれたことが嬉しくてこちらも必死になる。「ママーて言ってみな!ママー」と言ってくれるまで風呂場でしつこく詰め寄ったり、抱っこしてほしくて手を出して待っている息子に対して「ッコー!(抱っこ)って言ってみな!ほらっ!ッコー!!言うまで抱っこしないよ!」と無理強いして泣かせてしまったりした。私は何をしているんだろう…焦ってイライラしてしつこくして、息子に対して申し訳ない気持ちが溢れ、泣いている息子を抱きしめながら私も泣いた。ついに出た!初めての単語Upload By まる初めて自信を持って言葉が聞き取れたのが2歳11ヶ月のころ。保育園からの帰り道に車でバス停の横を通り過ぎたときだった。「ほらバスがいるねー。バース」その道を通るときは決まって同じことを言っていたので、なんの気もなしにいつものように独り言のつもりだった。「パフ」と息子が言った。え、うそでしょ??私がまた「バス」と言うと「パフ」と返してくれる。ええええええええ!言えるの??急に??本当に急でびっくりした。あれだけ毎日喋りかけていたことが無駄じゃなかったんだ、この子は喋れるようになる。喜びと安心感で泣き叫びながら帰宅した。好きなものから広がる言葉Upload By まる「パフ」が出てから数ヶ月、ものすごく単語が増えてきた。オウム返しも最初は一文字しかできなかったが、徐々に真似する文字数が増えていっている。驚いたのは大好きな電車の種類を覚えたり、電車の塗装から色を覚えだしたりしたことだ。黄色い電車が来ると「キイロー!」青い電車が来ると「アオー!」と叫んで教えてくれる。そしてついに、電車を見ながら初めての二語文「デンチャ、バッバーイ!」が出てきた。これも突然だったので駅のホームで驚き、泣きながら息子を抱きしめたのを覚えている。好きなもの、興味があるものから世界は広がっていくんだと実感し、今では休みのたびに電車を見るために駅へ行っている。これからの成長が楽しみUpload By まる現在は単語は少しずつ増えていっているが、二語文は増えないし会話をすることもまだまだできない。「◯◯はどこ?」などの問いかけにまったく答えられない状態だ。前の私ならこの状況に焦りを感じていたかもしれない。でも一年前にはまったく出ていなかった単語が、今はどんどん増えている。私が焦っても仕方ないし息子は確実に成長しているのでゆっくりと見守っていきたい。私も心に余裕ができて成長したなぁと思う。また数ヶ月後、一年後にはどんな言葉を話しているか、どんなやり取りができるようになっているか今から楽しみだ。(執筆/まる)(監修:初川先生より)発語の遅さについてのご心配、臨場感を感じながら読ませていただきました。共に過ごす時間が長い家族だからこそ、保護者からすると、不明瞭な言葉・音であっても、それなりに聞き取れてしまうけれど、あたらめて考えてみると言葉と呼べるほどのものではないかもしれない…という不安をお持ちの保護者もいらっしゃるかと思います。体はすくすく育っているのに、言葉が出ないままだったらどうなるんだろうという不安は、発語の遅いお子さんを育てている保護者の方にとって強烈に感じられることもあり、焦るのも自然なことに感じます。ただ、まるさんも語られているように、お子さんに迫ったところで発語できるわけでもない(だからこそつらい面もありますね)。具体物の名前を教える、子どもに分かりやすい言葉を聞き取りやすく話すなど、言葉が育つ土壌を地道に耕しながら、また、言語聴覚士の先生などのご助言もうかがいながら、言葉が発せられるときをゆったりとした気持ちで待てるといいですね。まるさんの書かれているように、お子さんはお子さんのペースで成長していると思います。保護者の方はそこをぜひ見逃さず喜べるといいなぁと思います。
2022年02月22日担任と加配の先生から発達検査を提案されてゆいは勉強のつまずきや友達がなかなかできないなどあり、担任の先生と加配の先生から「発達検査を受けてみては?」と提案があり、発達相談センターに連絡を取ったのが4年生の3学期。すぐに検査をお願いしたのですが、予約が取れるのが一番早くて3ヶ月後と言われ驚きました。実際に検査を受けたのは5年生になってからです。Upload By 吉田いらこゆいに発達検査を受けることを言うと…検査の数日前、ゆいに発達検査を受けるよう話をすると「私がバカだからそのテストを受けるの?」と落ち込んでいました。焦って違うと説明しましたが、私の言葉が全く響いていないようでした。もうこの年齢になると、学校で友達と比べて、自分にはできないことが多いのではないかと少しずつわかってくる年齢なのだと思います。ゆいは完全に自分はダメだと思っているようでした。どれだけ親が訂正してもそのように受け止めてしまうんだな、と悲しくなってしまいました。確かに原因としては勉強につまずきがあるから発達検査を受けることになったのだけど、自分のことをダメな子だとは思ってほしくない。高学年になり、いろいろな物事を理解できるようになったゆいに発達検査を受けることに対してどのように説明したらよかったのか。今でも正解が分からず、悩んでいます。Upload By 吉田いらこ発達検査の結果は発達検査当日は学校を休み、新版K式という検査を受けました。発達検査を受けることに対して落ち込んでいたゆいでしたが、当日は落ち着いて検査を受けられたようでした。 そして検査の結果は『通常より2年程度の遅れがあり、療育手帳の申請対象に当たると』いうことでした。このときに、事態は自分が考えているよりもっと大ごとなのだと分かりました。ちょっと勉強が苦手なだけだと思っていたのに…うちの子は手帳が発行されるくらい遅れがある…?胃がギュッと縮まった感覚がありました。Upload By 吉田いらこただひとつ、このときに『療育手帳ってなに?』という疑問があったのですが、質問できませんでした。そのことを質問する余裕もないほど頭がいっぱいになっていたのです。この時点では、障害者手帳は聞いたことがあっても療育手帳というものがあることは知らず、療育手帳が知的障害のある子に発行されるものだというのは、帰宅後にネットで検索して知りました。(※自治体によって「療育手帳」の名称が違う場合があります。)参考:療育手帳について(厚生労働省)Upload By 吉田いらこ検査結果の説明のときにはっきり「軽度の知的障害があります」と言われるのではなく「療育手帳を申請できます」と言われるのが私としてはキツイいなあと感じました。手帳を取るか取らないか、保護者が自由に選べるということなんですよね。これがまた、『わが子を障害者にするもしないも保護者次第』と言われているようで、自由に選べる反面、責任が重くしんどいなと感じました。一通りの説明が終わったあと、スタッフの方に「この結果についてどう思われますか?」とクールに問われたのですが「どうと言われましても…」と固まってしまいました。そのときの私は事実を受け取ることだけで頭がいっぱいで、感想どころの話ではなかったからです。Upload By 吉田いらこでも逆にスタッフの方がとても事務的だったのが、私にとっては嬉しかったです。淡々と事実だけを説明してくださる、それだけでいいのです。説明された側は少なからず動揺している状態なので、ここで変に慰められたり、励まされたりしていたら感情の壁が決壊して大泣きしていたと思います。Upload By 吉田いらこまた、この日検査を受けた発達相談センターでは、発達障害の診断までは下りないと言われたので、後日発達障害の診断をしてくれる個人クリニックを探すことになりました。やっと見つけて予約を入れましたが、ここでも一番早くて検査は3ヶ月後と言われ、どこも混んでいるのだなと笑ってしまいました。執筆/吉田いらこ(監修:井上先生より)いらこさんが仰っているように、検査の前にお子さんに検査の内容を説明するのは難しいですね。発達検査や知能検査をするメリットは単に数値を得るだけでなく、検査結果を支援に活用できることです。目から入る情報処理は得意だけど耳から入る情報は苦手など、自身の知的能力の強みや苦手さの特徴がわかることで、適切な支援や配慮に役立てることができます。検査からわかる具体的な認知特徴や適切な支援について教えてもらえるとよいと思います。相談機関や発達検査、知能検査の種類によっても異なりますが、ある程度は答えてもらえると思います。すぐに質問をする余裕などないときには後日改めて問い合わせをしても良いと思います。
2022年02月21日1クラスが、2クラスに!?しのくんの誕生日は3月30日。ちょうど3歳になったころに、年少さんへのクラス替えがありました。今までずっと、しのくんの同年齢クラスは1クラスしかありませんでしたが、年少さんから幼稚園枠のお友達が増えて、2クラスになりました。Upload By keiko集団行動が苦手で、一人遊びが好きなしのくん。そんなしのくんにも、一人だけお友達がいました。その子の名はYくん。一緒に手をつないで園庭で遊んだり、Yくんがキックスケーターで遊んでいるのを見て、しのくんもキックスケーターに乗れるようになったりと、とても仲がよかったそうです。当時しのくんにはいつも遊ぶような特定のお友達がいないと思っていた私は、この話を先生から聞いて、とても嬉しかったのを覚えています。ですが…Upload By keikoその、唯一と呼べるYくんとは、クラス替えで別のクラスになってしまいました。そして、担任の先生も変わってしまいました…。またそのころ、しのくんが集団行動できるように療育にも力を入れ始めたりと、しのくんの周りの環境が目まぐるしく変化していきました。Upload By keiko環境の変化からか、しのくんに異変が…?!新しいクラスになって3日ほどたったある日……。環境の変化からか、しのくんに異変が起きました。Upload By keikoお昼寝しているときに、急に大泣きし始めたのです。Upload By keikoしのくんは、寝ながら大泣き。「しのくん!」と声をかけても起きません。全く起きる気配もなく(どうしよう?)と焦る気持ちばかりが膨らみました…。普段、こんな風に泣くことはなかったのでとても心配しました。Upload By keiko10分ほどすると、スーッと嘘のようにしのくんは泣き止み、何事もなかったかのように寝ました。こんな様子が毎晩続きました。当時、病院には行ってないので、ハッキリとは分からないのですが…今思えば、ストレスや不安から、寝てる間に大泣きする「夜驚(睡眠時驚愕症)」だったのかもしれません。参考:睡眠不足や睡眠障害、子どもへの大きな影響|e-ヘルスネット(厚生労働省)Upload By keikoしゃべることができなくても、いろいろなことを感じとり、それがしのくんにとって、ストレスや不安の原因になっていたのかもしれません…。何日も夜中に大泣きをする様子が続いていたので、このことを保育園の先生にも連絡しました。どうなることかと思いましたが、幸い一週間ほどで症状は落ち着きました。現在あれから一年経ちますが、再発はありません。家では、自分の気持ちを話すことが難しいしのくんの気持ちに寄り添うように努めています。保育園の担任の先生が、なにかあるたびに「しのくんの気持ちに添ってやっていきますね!」と言ってくださいます。また、加配の先生も一人しのくんについてくださっているのもあって、しのくんはとても楽しそうに、保育園へ通っています。これからもいろいろな方のサポートに感謝しながら、しのくんの気持ちに寄り添って頑張っていこうと思います。執筆/keiko(監修:初川先生より)環境の変化は子どもにとってなかなかのインパクトがありますね。自分の気持ちを言葉で表現できないからこそ、また、自分のその不安や戸惑う気持ちが何であるかまだ分からないからこそ、泣くという形で表出したのかなと思います。ほかにも、怒りっぽくなるなど出し方はさまざまあります。しのくんのそういう姿に、保護者も戸惑いますし、不安にもなりますね。保育園の先生にご連絡されてよかったです。変化に戸惑うことを園とも共有し、できるだけ変化の大きさを小さくしてゆく、あるいは安心できるように声掛けなどに工夫するなどができると思います。仲の良いお友達とクラスは別れてしまっても、隣のクラスにはいるのだ、と目で見て確認したり、新しいクラスではそもそも不安でいっぱいになりがちなので先生から見通しをこまめに声掛けしてもらったりするなどができるかもしれません。変化の時期はどうしても不安と戸惑いが高まりやすい時期です。大人でも変化の多い「春」が苦手な人は結構いるのではないでしょうか。変化への準備をしつつ、来た変化の幅を小さくしつつ、変化というものを経験してゆくことが成長の1つになってゆくと思います。変化の多い時期は子どもは一時的に不安定になりやすいという大人側の心の準備も次第に上手になってゆくことと思います。
2022年02月20日特性、不登校…わが子の進路、どうしたらいいの?小学校、中学校と違い、高校、大学選びは選択肢も広がり迷ってしまう方も多いと思います。今回はそんな進学についてのコラムをまとめてご紹介いたします。今振り返る勉強に取り組めなかった理由、就職率と高卒資格で迷ったとき、ASD息子の大学選び、私立中高一貫校のメリットデメリットなどなど…進路に迷ったときのヒントになりそうなコラムがたくさんです。興味はあるけれど一体どんなところなの?と思っている方も多い「通信制高校」についての特集サイトも期間限定でオープンしています。発達が気になる子の進路選びに役立つ「通信制高校特集2022」高校選びは保護者さまにとってもお子さんの大きなテーマの一つ。発達ナビではそんな保護者のみなさんの関心の高い「通信制高校」について紹介する特集サイトを期間限定でオープンしました!4つの通信制高校について、特徴やサポート例などを紹介。3/26(土)には無料オンラインセミナーも開催予定!発達が気になる子、不登校の子の進路選びをサポートします。通信制高校ってどんなところ?勉強や日常生活を大公開!「感覚過敏研究所」を立ち上げ、感覚過敏当事者として課題解決に取り組んでいる加藤路瑛さん。加藤さんはその特性から私立中学を中退、公立中学校に籍を置きながら角川ドワンゴ学園のN中等部に通いました。その後、S高等学校のネットコースへ進学した加藤さんのリアルな学校生活を紹介します!頑張る時期が周りより5年ズレてた!?ADHD息子の見つけた勉強法とはADHDと広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)があるリュウ太くん。感覚過敏などの特性から教室にいることがつらかったり、教室での勉強に集中できないことがほとんどでした。現在23歳になったリュウ太くんに高校受験の時期に受験勉強に真剣に取り組めなかった理由を改めて聞いてみました。就職率?高卒資格?障害のあるわが子はどちらが良い?「特別支援学校高等部卒業だと、就職するとき中卒扱いとなってしまうから不利になると聞いたよ」と知人から言われたことのある立石さん。果たして本当にそれは企業就労するとき「不利」なのでしょうか。特別支援学校高等部に入学した知的障害を伴う自閉スペクトラム症の息子さんの進路指導エピソードです。「楽しい勉強しかしたくない」ASD息子の大学選びASDがあり、得意科目と苦手科目の差が激しいタケルくん。苦手な英語に対して「楽しくないから勉強したくない」と爆弾発言!そんなタケルくんの大学選びのポイントや、先生からの特性を生かした苦手科目克服のためのアドバイスなどを紹介します。ASD当事者が振り返る、私立中高一貫校のメリット、デメリットASDの特性もあり、周囲となじめずにいじめられていた公立小学校時代。お兄さんが両親に頼みこみ私立中学校に進学した宇樹さんが、当事者として私立進学校のメリット・デメリットや進路選択についてを振り返ります。まとめ公立高校、私立高校、通信制高校など学びの選択肢はさまざま。セミナーやオープンスクールを活用して、お子さんに合った進学先を一緒に相談して決めていけると良いですね。お子さんにも保護者のみなさんにとっても前向きな選択ができますように。
2022年02月19日突然スイッチが入る「頑なモード」…譲れないコウとの押し問答!Upload By 丸山さとこ先日、コウが調理実習の宿題をしていたときのことです。「教科書の手順を見ながら料理をつくり、その過程をタブレット端末で撮影し提出する」という宿題なのに、材料の段階で撮るのを忘れていたコウは「もう切っちゃった…」と大慌て!パニックになりかけている彼に「材料の残りを撮れば大丈夫だよ」と言うと、コウは「それは今つくっている料理の材料じゃない」と頑なに拒みました。Upload By 丸山さとこ「じゃぁもう一度つくり直す?」と聞くと「ここまで作ったのに!」とは言うものの、”宿題として今つくっている料理”と、”調理された食材の調理前の写真”にこだわるコウ。しばらく押し問答したのちに、しぶしぶ納得してくれたコウは、その後調理が進むにつれて落ち着いていき、無事に宿題のレポートも提出することができました。調理前の食材を撮るという課題に対して「今使っている食材」と「袋にまだ残っている食材」を”同じ物”と認識しないコウを見て、『今でもこういうことってあるんだな~!』と少し驚きました。「食材の状態で写真を撮ったあとで、それを調理するという段取りだったはずだ」「もう切ってしまった食材の”調理前”の状態を撮ることはできないのだ」というコウの認識そのものは正しいだろうと思います。ですが、次善の策として”残っていた食材を撮る”という選択をできないほど強固に「この食材(調理済)と、あの食材(袋に残った物)は別の物」と考えるのは、小学6年生の子どもとしては融通のきかない認識の仕方だな…と感じます。Upload By 丸山さとこそのような融通のきかなさは、小学1年生のころまで多く見られましたが、今では大分減ってきました。そのことにより本人も周りも楽になった反面、”抜け道を探して解決しようとする行動”が増えたことで、新たに増えてきたトラブルもあります。かつてはルールに厳密過ぎて困ったときもあったのに、今度は「勝手なルール変更」で手を焼くことになるとは!…と思うと頭を抱えたくなりますが、それもまた成長の過程の一つなのだろうなと思います。上に載せた”融通がきかないコウ・抜け道を探すコウ”を対比したイラストを見たコウは、「これ、どっちの僕も『人の話』を聞いてないね」と言いました。Upload By 丸山さとこ私も、その通りだと思います。融通がきかないほうのコウは、一見すると”自分の外にある条件”に合わせて行動しているように見えます。ですが、”自分が取り込んだ条件”に従って行動している状態のため、外から条件を変えようと働きかけても中々通りません。そのことに気づいたコウは、以前より自分を客観視するようになったのだなと思います。改めて”コミュニケーションは大切”なのだなと思いました”融通がきくかどうか”について「変更を受け入れて柔軟に対応することができるかどうか」という点から振り返ってみると、コウは少しずつ確実にその力をつけているのではないかと思います。Upload By 丸山さとこ「融通がきかない状態」から「融通はきくが、自分に都合のよい解釈や思い込みが多い状態」を経て、「人の話(都合・考え・気持ちなど)を聞き、自分の話を伝えることができる状態」「お互いに納得できる点を探したり交渉したりできる状態」になっていけたらいいなと思います。『人を認識して、人と社会と自分との間で情報交換をして意思の疎通をはかることは大切なことなのだな…』と、コミュニケーションの意義の深さを改めて考えた調理実習の一コマでした。執筆/丸山さとこ(監修:初川先生より)融通の利かない自分、抜け道を探す自分の絵を見て、客観的に「どっちも人の話を聞いてないね」と言えるコウくん、素晴らしいですね。まさに成長してきているのだなと感じます。調理実習時のエピソードは、たしかに久しぶりの“融通の利かない”エピソードなのだと思いましたが、それほどに調理実習への真摯な思いもあったのかなと感じました。幼いころに融通が利かなかったのは、発達段階的にその域で留まっているという面もあると思いますが、一つひとつの出来事への並々ならぬわくわく感や緊張などもあったのではないでしょうか。成長するにつれ、初めてのことであっても、だいたいこんな風な展開になるだろうとざっくりとした予想ができたり、これまでの経験から、初めてあるいは経験の浅い事柄自体へのゆとりも持ちやすくなってきているのもありそうだなと感じました。認知様式もコミュニケーションも、さまざまな段階を経て変化し続けるものであると思います。成長という大きな方向性もある一方で、経験によって向きが変わることもあるかもしれません。ともあれ、その段階がゴールなのではなく、変化し続けると周りの大人が思えることも、お子さんにとってはおおらかな眼差しで包まれることとなり、きっと成長の一助となるでしょう。
2022年02月19日1週間ToDo タスクチェックリストボードの商品開発モニターを担当発達ナビ×フェリシモコラボの、発達が気になるお子さんや保護者さまが便利で快適に過ごせるためのグッズづくりに参加させていただきました!私は『できたらチェック!色が変わるから一目瞭然(りょうぜん) 1週間ToDo タスクチェックリストボード』を担当しました。※詳細ボタンをクリックすると発達ナビのサイトから株式会社フェリシモのサイトに遷移しますUpload By 寺島ヒロ曜日ごとに異なる日々のルーティンを、ワンタッチでチェックすることができるタスクボード。お薬の管理や、曜日ごとに入っている習い事の準備や、勉強の目標などを可視化して、習慣化するお手伝いアイテムです。裏にマグネットがついており、冷蔵庫など目につきやすいところに貼って使えます。Upload By 寺島ヒロ見本のタスクボードが到着したので、早速、息子のタケル(21歳・ASD)と、娘のいっちゃん(14歳・ASD)にお披露目。「色がかわいい!」「薄いのにつくりがしっかりしてる!」と反応は上々です。いっちゃんには、非24時間性睡眠覚醒症候群という睡眠障害があります。生活時間が毎日少しずつずれていくので、「朝7時だから朝ごはん」「夜7時だから晩ごはん」などと時間を目安に生活習慣をつけることが難しいのです。また、絵を描いたり、ピアノを弾き始めると、お腹が空いたことにも気がつかず何時間でも熱中してしまう特性があります。そのため、しばしばごはんを食べ忘れたり、薬を飲むタイミングが分からなくなったりします。Upload By 寺島ヒロタスクは以下の5項目でつくりました。・朝ごはん・昼ごはん・晩ごはん・発声練習・薬朝ごはんを食べたらチェックをして、ボタンの色のついた面を表示させます。昼ごはん、晩ごはん…と順にタスクを達成して、チェックをしていくとカラフルなボタンが並んで見えるようになるという仕掛けです。いつでもふと目をやれば、まだやってないタスクがわかるので、いっちゃんにはとても向いているようです。モニターをやっていた1週間の間、ごはんを食べ忘れることもなく、薬も一人できちんと飲むことができました。※カタログなどではスライドして色を消す提案をしていますが、逆にするなど好みに合わせて自由な使い方ができます。さて今回は、実際に見本のタスクボードを娘と使いながら、気になったところや、もっとこうだったら嬉しいなどの要望を、いくつかフェリシモさんに伝えてさせていただきました。例えば、冷蔵庫や玄関などに取り付けるためのボードの裏のマグネット。マグネットつきはとても良いアイデアだとは思いますし、ない方がいいというわけでは決してないのですが、実は、わが家には冷蔵庫がありません。もう一回言います。冷蔵庫はありません。詳しくは上記のコラムを見ていただきたいのですが(笑)、私はフタのある収納がとにかく嫌いなのです!冷蔵庫がないというご家庭は今どき珍しいとは思いますが、すでにほかの掲示物が定位置になっている場合も多いと思いますし、今ある掲示物が移動させられてタスクボードに変わると、環境の変化に弱い発達障害のあるお子さんには、思わぬ負担になってしまうかもしれません。そこで「マグネットで冷蔵庫に貼る以外の選択肢が用意されていてほしい、例えば紐を通して吊るせるようになっているとかはどうか?」と、企画担当者さんにお伝えしました。すると、次に見本ができたときには、紐を通せる金具がついていました!企画担当者さんに聞くと「お手持ちの紐を取りつけてもらえるように改善しました」とのこと。フェリシモさんのユーザーに寄り添った商品づくりへの情熱を感じた出来事でした。Upload By 寺島ヒロ一方、お兄ちゃんのタケルは、メールチェックとゴミ出し、それから運動不足解消のために時々やっていたランニングをタスクにしました。元々きっちり物事を進めていかないと気が済まない性格のタケル。やるべきことを忘れることは、ふだんはほとんどないので、今回はまあ使い心地をみるだけって感じかな、と思っていました。が、初めてみると意外な効果があらわれました…!ランニングは毎日やっていたわけではなかったのですが、タスクボードにチェックを入れていくと、ランニングのボタンだけ白いまま残ってしまうので、なんとなく気になってしまうようです。毎日ランニングに行くようになり、1週間を過ぎたころには目に見えてお顔がスッキリ!測ってみると4kgも痩せていました!いつも見えるところにタスクボードがあると、良い習慣をつけることにも繋がっていくんですね。Upload By 寺島ヒロ執筆/寺島ヒロUpload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロUpload By 寺島ヒロ※詳細ボタンをクリックすると発達ナビのサイトから株式会社フェリシモのサイトに遷移します【NEW】LITALICO×CCP できたらチェック! 色が変わるから一目瞭然 1週間ToDoタスクチェックリストボード1セット¥2,980(+10% ¥3,277)→うち5円は「CCPチャレンジド応援基金」として運用されます。(基金部分は非課税)※この商品は、お申し込みいただいた月だけお届けします【発達ナビ×フェリシモ】 発達障害フレンドリーなグッズづくり第4弾が始動します!発達障害があったり、発達障害グレーゾーンであることによる日常の困りごとをぜひ教えてください。
2022年02月18日聴覚過敏の指摘聴覚過敏とは感覚過敏の一つで耳に入ってくる環境音に対して、不快感や苦痛をともなう状態を指します。むっくんが聴覚過敏を指摘されたのは診断を受けた3歳半のころでした。それまで音によく反応する耳のいい子だなとは思っていましたが、耳をおさえたり音を嫌だと訴えたりすることはなく音でつらい思いをしているなんて考えたことはありませんでした。だけど、音と癇癪を記録してみると音に晒されると過度に疲労してしまうようで、いつも以上に癇癪を起こしがちになっていたことが分かりました。Upload By ウチノコむっくんの苦手な音むっくんは大きな音や特定の音が苦手というよりは、人の会話に長時間晒されることをつらく感じるようです。自分に関係のない周囲の人の会話を次々と聞き取り脳内で理解し反応するため、それが長時間になると疲れ果ててしまうのです。また、怒りを含んだ声なども全て自分に向けらているように受け取りがちで、関係ない時も必要以上に恐怖を感じてしまいます。また、むっくんの音に対する反応は不安感の強さや体調によって変化するようで、不安や緊張を感じていたり疲れや眠気があったりするといつも以上に音に過敏になりストレスを感じるようです。Upload By ウチノコ音を減らす工夫4歳のころに21db程度の遮音性のあるイヤーマフを購入しましたが好んで使うことはなく「イヤーマフで音が聞こえにくくなることも不安だ」と訴えていました。生まれ持って音を聞き取りやすい特性があるため、暮らしの中で聴覚情報に頼る場面が多いからではないかと感じています。ただ、弟が泣くと自分からつけることもあり一定の効果はあるのだと思います。Upload By ウチノコイヤーマフで音が小さくなることが不安だけど、音をつらく感じるときは遮音性の低い耳栓を好んでつけています。私が付けてもさほど変化を感じませんが、本人は「ないのとあるのは違う、あると安心できる」と話します。外出時は耳栓を好むことが多いのでカバンに常備していますが、イヤーマフよりも持ち歩きやすいので助かっています。6歳のときに買いましたがイヤーマフと同様にあまりつけることはありませんでした。ところが、8歳になった今はヘッドホンをつけて好きな曲をかけながら自宅学習しています。普段なら気になってしまう周囲の雑音が聞こえないので学習に集中しやすいと話しています。高額なため購入時に家電量販店の店員さんに相談しましたが、その方が聴覚過敏をご存じでその上で商品説明をしてくださって。それがとても嬉しかったことを覚えています。Upload By ウチノコ音の少ない環境づくりむっくんは長時間音に晒されると疲れるので、テレビを長時間つけないなど音の少ない暮らしを心がけています。小学生になり自室をつくったことで、家族の生活音に疲れたら自分から部屋へ行き静かに過ごす様子も見られるようになりました。また、音に晒される時間が2時間を超えてくると疲れて自制が難しくなる傾向があるので、外出や友達と遊ぶ時間などは2時間を目安にするなど疲れすぎないように計画的に過ごしています。Upload By ウチノコむっくんは人が多いところ苦手なため一緒に出かけるときはできるだけ人の少ない場所や時間帯を狙い、買い物などは30分~1時間くらいで終える努力をしています。また、外出はできるだけ車を使います。というのも、車は静かな個室になるのでどこへ行ってもすぐに休むことができるからです。集団生活はやはりつらいようで、周りがうるさくてやりたいことに集中できないと訴えていました。少しでも楽になるように集団生活の場にはイヤーマフや耳栓を持っていきました。また、むっくんは園時代に声の大きい友達を過度に怖がり他害に至ることもあったため、保育所等訪問支援をしていただいた専門家から「声の大きい子とは別のクラスにしたり席を離す」「教室が騒がしいときは別室で休める」などの配慮を行い安心できるようにしてあげてとのアドバイスを受けたこともあります。小学校ではむっくんは特別支援学級を選択しましたが、これも音を意識した部分が大きいです。特別支援学級は通常学級よりも人数が少ないので音も少なくてすみますし、音に疲れたときに休むスペースが確保しやすいのです。現在は不登校を選んでいますがそれでもときどき学校に行けるのは特別支援学級だからだと感じています。音に敏感なことは強みにもなる感覚過敏と聞くとデメリットが浮かびやすいかもしれませんが、一方でむっくんは耳からの情報だけで学ぶことが得意で聴覚情報を使った学習に強い人だなぁと感じています。英語の発音などの聞き取りも得意で、調子がいいときは複数の人の会話を同時に聞き取り理解できることもあるようです。こういった部分はむっくんの人生を豊かにする力を秘めているように感じています。今はまだ聴覚過敏との付き合い方を模索している途中ですが、さまざまなツールの力を借り環境を整えながら持って生まれた聴覚の力と上手に付き合って生きていけたらと思っています。執筆/ウチノコ(監修:初川先生より)冒頭「音と癇癪を記録してみると」が、まず素晴らしいですね…!保護者の方の感覚として、“こういうときはこんな風になる気がする”という法則性ももちろん大切ですが、そこに客観的に見てみるために記録をつけられたのですね。自分の感触の裏づけ、予想との違いなど、さまざま気づくことができるので記録をつけてみるのはおすすめです。聴覚過敏に限らず感覚過敏は一般的に、本人のコンディションによって、特に不安によって増悪することが研究からもここ最近指摘されているところです。コンディションがよくないときには、いつも以上に過敏になってしまう面はその通りです。そして、聴覚過敏とうまく付き合うためのツールとしてのイヤーマフなどを試してみたことの詳細も、同じように悩む親子の方にとって、とても参考になりますね。もちろんどれを好み、使っていくかはその子次第ですが、情報として知っておくと導入しやすくなりますね。
2022年02月18日認知能力と非認知能力の違いって?みなさんは、「非認知能力」という言葉をご存じでしょうか。昨今は、学力やIQといった数値では計れない、協調性やコミュニケーション力、思いやりなどを指して「非認知能力」と称し、「非認知能力が大事だ」という風潮もあるようです。でも、実は、「非認知能力」という言葉はあいまいで、何を指すのかといった決まった定義がありません。それにわざわざ非認知能力という言葉を使わなくても、協調性などが大切なのは誰でも知っていることです。一方で、例えば、相手の表情をしっかりと見て、あわてているのか、怒っているのかを察するには、「見る力」も「想像する力」も必要でしょう。見て、想像する力は認知の力そのものです。相手の表情を読んだり、人の気持ちを想像したり、次に何をしたらいいのかを考えるには、すべて「認知の力」が土台になっているはずなのです。「認知の力」には5の要素が含まれるでは、「認知の力(認知機能)」とは何でしょう?それには、「注意」「記憶」「言語理解」「知覚」「推論・判断」という5つの要素が含まれます。そして、この5つの要素を強化させるために、考案されたのが「数える」「覚える」「写す」「見つける」「想像する」力を伸ばすトレーニングです。題して「コグトレ」です。コグトレとは、「認知機能に特化したトレーニング」で、Cognitive(コグニティブ:認知)とTraining(トレーニング)の頭文字をとったものです。Upload By 宮口幸治開発までに5年かかったトレーニングこれまで、児童精神科医として少年院で勤務をしたり、とある自治体の教育相談などを受けたりして、子どもたちと向き合ってきました。すると、「見る・聞く」「数える・想像する」といった認知機能が弱くて、学業不振につながっているケースが多いことに気づきました。現在、提供しているコグトレは、約5年間の歳月をかけ開発し、医療少年院でトレーニングを実施して検証し、手ごたえの得られた認知機能強化トレーニングをアレンジしたものです。勉強ができなくてつらいのは子ども自身教育相談を受けていると、「勉強ができない」ために一番つらいのは子ども自身だとよく分かります。学校には、基本的には授業を受けて、教科学習をしに通っているわけですから、毎日長くいる場所で、肝心のことができていないのだとしたら、それはつらいでしょう。将来の進路にもかかわってきますし、自分の力で生きていくためにも、勉強は大事なのですが……。「学習の土台」はトレーニングで高められる例えば、簡単な図を見ながらそれを正確に写すということができなければ、漢字はなかなか覚えられないでしょう。漢字が覚えらなければ教科書がだんだんと読めなくなってきます。そこで、漢字の練習の前にしっかりと形を認識して模写する力、いわば「学習の土台」となる力をトレーニングで高めていく必要があります(課題例「点つなぎ」「くるくる星座」)。Upload By 宮口幸治また、記号や絵柄を5個、6個とまとめて囲むといったことができなければ、計算で必要な「数を量としてみる力」が育っていないため、計算が苦手になってしまいます。コグトレではそこをトレーニングしていくのです(課題例「コバケをまとめる」)。Upload By 宮口幸治ほかにも、共通点、相違点を見つけるトレーニングは、算数で数字の並びからパターンを見つけることにも役立ちますし、人の顔や表情を見分けるのにも役立つでしょう(課題例「違いはどこ?」)。Upload By 宮口幸治「できないこと」をひたすらやらせるよりも簡単な計算ができない、基本的な漢字が覚えられない、などがあれば、どんどん難しくなっていく勉強についていくのはどうしても難しくなります。だからといって、ひたすら漢字の練習をさせる、ひたすら計算ドリルを解かせるというふうに「できないこと」をやらせようとしても、効果的ではありません。漢字や計算といった学習の下には、「写す」「数える」「見つける」といった土台があります。そこはトレーニング次第で伸ばしていける可能性があるのです。「できないこと」をやらせるよりも、まずは遊び感覚でできるパズル問題からチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
2022年02月17日いつか片づけができるようになる?みん(以下、――):自閉スペクトラム症のある6歳のPは、自分の身近なところにお気に入りの絵本やおもちゃを置いておきたいようで、いつも机の上やベッドの上にそれらを並べていっぱいにしています。寝るときも寝るところがないくらいおもちゃを広げてその上で毎日寝ています。片づけようと頑張ってみたのですが、片づけたら片づけたでパニックになってしまうので、安心して遊んだり寝たりするために今はもう片づけないようにしています。いつか片づけができるようになるのでしょうか?Upload By みん三木先生:何かで片づけの動機づけをすることが大事ですね。でも家で片づけをするモチベーションや理由をつくるのは難しいですよね。外(療育園)では、片づけに苦痛を感じている様子はあるのですか?――外(療育園)では嫌そうにしながらも習慣づけとしてできてはいます。片づけないと給食が食べられない、外へ遊びに行けないなど、療育園で過ごしていると片づけをする理由があるので、何とかしぶしぶと片づけをしているようです。なので、家でも同じように、片づけたらおやつが食べられる…など動機づけをしようと頑張ってはみましたが、出しているおもちゃの量が量なので、全部片づける気にはならないみたいです。でもそれなら私が片づけをしてしまおうとすると、「それは片づけないで!」と怒ってしまいます。Upload By みんもうすぐ小学校1年生のPに効果的な動機づけは…三木先生:いきなり全部を片づけるのは難しいと思うので、段階的におもちゃの数を減らしていくのはどうでしょう? 最初は例えば10個あるとしたら、そのうちの2つは片づけて、8個は置いておいて良いことにする。次のステップで7個…次は6個…と最初から全部片づけようとしなくてもいいかもしれません。おもちゃを8個に減らしたら しばらく8個で様子をみて、8個に慣れたらまた減らしていくなど、スモールステップで徐々に習慣づけをしていく。あとはおもちゃを減らしていく場合、可能であればルール説明をあらかじめしておくと良いと思います。1週間前くらいから「この日からおもちゃを減らしていくよ」と確認をするなどですね。また、何であれ理由があると人は納得しやすいので、例えば「7歳になったから片づけしようね」と言ってみるのはどうでしょう?本人が急に変わるというよりは自覚やマインドの問題で、その子が納得さえするなら大人から見たら納得できないような理屈でも動機づけをすればOKだと思います。――なるほど!例えばPはもうすぐ小学校1年生になるので、「1年生になったんだから」という動機づけの仕方も、もしかしたら効果的かもしれません。三木先生:環境も大きく変わり良いタイミングだと思うので、今から「1年生になったらどんな風にする?」と親子で話し合い本人のモチベーションを上げてみては?気分を上げることができれば理屈が真っ当じゃなくても良いと思います。「小学生は10個しかベッドにおもちゃを置かないんだよ!」などと伝えてもいいかもしれません。良いこだわりに置き換えてくれたら良いのですが…。また、本人の中にあるこだわりの総量は変わらないと言われているので、いかに害がない社会適応的なものにこだわりの内容を置き換えられるかがポイントですね。――そうですね!片づけを頑張る理由を与えるのは良いかもしれませんね!Upload By みんなぜ片づけたくないのか三木先生:それから、ベッドに物をたくさんおいて寝るというのは、何かが体に触れてた方が良い場合もあるかもしれません。布団で優しく包み込んであげたりすると落ち着くかもしれませんね。――たしかにPは狭いところにお気に入りのものをたくさん入れて、感情が不安定になったときなどは、そこで過ごすことで気分を落ち着かせたりしています!もしかしたらベッドにも自分なりに落ち着く空間を作っているのかもしれません。三木先生:例えば片づけのエリア分けをしてあげるように、ベッドもエリア分けをして「ここからはお母さんのスペースだからはみ出たらおもちゃは片づけるよ」と伝えて、でも自分のスペースなら置いても良いとしていくのも良いかもしれません。あとは少しずつベッドの上のおもちゃを減らしながらもそれは捨てずにとっておいて、ベッドの上ではなく、寝る場所から見えるほかの場所に置き「ほかのおもちゃもPくんのことを見てるよ~」と伝えることでベッドに置かなくても安心につながるかもしれません。――時間はかかるかもしれませんがやってみようと思います!それにしても、そもそもPは何故このように片づけたくないというこだわりがあるのか?単純に片づけが面倒くさいというだけではない理由があるのでしょうか。どうして?と不思議に思うことがあります。三木先生:やはりPくんはいつもと同じ状況が落ち着くのではないでしょうか?目の前からなくなっても隠れているだけでそこにあるということが理解できる(例:いないいないばあで顔がかくれてもその下に顔があることがわかる)、上に物を被せても見えなくなっただけでそこに物があると認知できるのが大体1歳過ぎたあたりくらいなので、そういう発達段階が原因で不安になることはあるかもしれません。本のページを閉じたくないのも、見えていないとお気に入りのページがあるのかないのか?分からなくなってしまうのかもしれません。――そうかもしれません!Pがまだそこまでの発達段階になっていないのも理由なのかもしれません。例えばPはテレビが消えると不安になります。もしかしたら消したらもう見れなくなってしまうと思っているのかもしれないですね。片づけや絵本を閉じるのが嫌なのもそれと同じ心理で自分の目の届くところに見えていないと、ないものと思ってしまい不安になるのかもしれません。何だかとても腑に落ちました!Upload By みん感想片づけたくない物を片づけするためには動機を作るのが必要で、本人が片づけをしよう!と思えるように理屈をつけて意識づけをする方法はとても面白いと思いました。例えば私が「年末だから大掃除をしなきゃ!」と思うのと同じように、Pにも「1年生だから頑張ろう!」と思ってもらえるように、促して行きたいです。さまざまな原因、理由を想像しながら、Pの発達に合わせてゆっくり対応していけたらと思います。執筆/みん
2022年02月17日