日本で今、どれだけの人が自分らしくいることができているのだろう?日本に自己表現の選択肢は多い。2016年の時点でGDPは世界三位、経済的に比較的恵まれた国だから、そのぶん消費の選択肢も広がる。でも文化的には「出る杭は打たれる」と言われるように、突出したものを煙たがる風潮があることも事実。マスメディアが作り出す大きな流れに身を任せることが“普通”なのだと、日本に住んでいれば肌で感じるはず(そのおかげでカウンターカルチャーが盛んなのもまた事実だけれど)。今回、Be inspired!は「自分らしくいてもいい」という選択肢を保守的なケニア、ナイロビに生み出した姉弟クリエイター2manysiblings(トゥー・メニー・シブリングス)に取材した。選択肢はあるものの「自分らしさ」を追求できていないことがある私たち日本人は、彼らの言葉から学べることがあるかもしれない。ローカルな「好きなことの追求」が、SNSを介して世界へ左・姉ヴァルマ右・弟オリバー2manysiblingsはケニア・ナイロビを拠点に活動する姉のヴァルマ・ロッサと弟オリバー・アシケによるクリエイターデュオ。2013年、大学と仕事のために住んでいた南アフリカから帰ってきたヴァルマと大学を卒業したばかりのオリバーがナイロビで再会。「企業の人形になりたくない、好きなことをやりたい」と、それまで取り上げられることのなかったナイロビのアーティストやストリートスタイルを記録し、Tumblrに投稿し始める。自分らしくいることに徹底した彼ら自身のスタイルや視点は国際的に注目を浴び、現在ではSNSだけでも約7万人を超えるフォロワーを世界中に持つ。これはケニアのクリエイターとしては異例の規模だそう。ヴァルマ:Tumblrにはバイラルを生む力がある。しかも多くの人に長い間リーチする。2年前に私たちが撮ったものが未だにシェアされたりするぐらい。そうやって私たちに興味を持ってくれる人が増えていくの。SNSは成功の大切な要素だったと言えるわ。今回2manysiblingsを日本に連れて来たのは以前Be inspired!でも取材した、デザインを通じて、アフリカのクリエイティブな視点を発信する革新的なブランド、Maki & Mpho(マキ & ムポ)。ブランドのビジュアルストーリーの共同製作を目的に、来日プロジェクトを立ち上げた。「アフリカ的でなくても、日本的でなくてもいい。2ManySiblingsという彼ら個人の視点、そしてナイロビという特定の環境がおもしろいと感じた」と共同創設者のマキさんは話す。左から、PRや新しいコレクション作りに参加している友人のティム、オリバー、ヴァルマ、マキさん気づいたらケニアの「自由な自己表現」の象徴となっていた姉弟「アフリカは保守的」と口を揃えて言うヴァルマとオリバー。ヴァルマ:アフリカでは慣れていないことを歓迎しない傾向があるの。「自己表現の方法は変わっても私は同じ人間だよ」って証明しないといけない。でも国際的に関心を持たれ、成功したあとケニアに戻るとクリエイティブシーンのアンバサダーみたいになった。これまで自由に自己表現をすることに抵抗を感じていた人たちに「大丈夫だよ」って示せたんだと思う。意外だけれど、「出る杭は打たれる」という精神は日本とケニアに共通しているのかもしれない。そのなかで生きづらさを感じている人たちが日本と同じようにケニアにもいて、2manysiblingsは図らずともそんな人たちの希望となった。活動を通してどんなことを人々に伝えたいの?と聞くと、弟のオリバーからこんな答えが返ってきた。オリバー:自由。自由に自己表現できるというアイデア。自分らしくいられること。箱に押し込まれないこと。ケニアには保守的な人が多い。ファッションでは特にね。みんな同じ「普通」なことをしていた。誰も自由に正直に自己表現をしている人がいなかった。2manysiblingsは“オーガニック”なアフリカ的視点を持っている。「他のメディアの取材でアフリカの伝統的な模様をいまどきに着こなすと言っていたけど…」と質問しようとすると、オリバーがすぐに「俺そんなこと言った?テキトーなこと言ったかもね(笑)」と一言。取材に立ち会っていた友人のティムが「お前いつも着てるじゃん」と笑いながら言うなか、ヴァルマが冷静に上手くまとめてくれた。ヴァルマ:でもそう、(オリバーがアフリカ的な服を選んでいると自覚がないくらい)私たちが選ぶものは“あえて”ではないってことは真実よ。全てオーガニックなの。つまり、いうまでもなくアフリカのカルチャーが自然と彼らの「自分らしさ」に影響しているということ。ファッションデザイナー・イベントオーガナイザー・写真家、そういった肩書きに縛られたくないという2manysiblings。今後のプランを聞くと、「アップサイクル」という言葉が出てきた。ヴァルマ:ケニアにきてみればわかると思うけど、ケニアは欧米からたくさんのものがくる。まるで欧米のゴミ箱みたい。クレイジーなの。長い目で見たときの目標は、そういうものをアップサイクルして、全く新しいものと価値を生み出すこと。オリバー:それで循環を作る。西洋から古着がケニアに来るから、新しい服を作る代わりにその古い服を使って作り変え、それを西洋に売り返す。弟の言葉を聞いて「それできたらジョークだよね、“ハハハ!”って感じじゃない?」といたずらに笑うヴァルマだが、アフリカに対する真摯な思いが二人の言葉から伝わってきた。***Maki & MphoWebsite|Facebook|Twitter|InstagramMaki & Mpho(マキエンドムポ)は、南アフリカ人テキスタイルデザイナーによるオリジナルの柄デザインを使ったインテリア・ファッション雑貨のブランド。デザインを通じて「アフリカの視点」届けることで、オルタナティブな文化や価値観を世界に発信する。まだあまり知られてないアフリカ人クリエイターたちの視点を紹介する活動の一貫として、今回ナイロビ発のクリエイティブ・ユニット2ManySiblingsとのコラボレーションプロジェクトをプロデュースした。
2017年12月21日「京都には、商人の家などで代々伝えられてきた、“お金の神さん”に愛されるためのおまじないがあるんです――」 そう語るのは年収220万円の派遣社員から、資産5億円を築いた京都出身の起業家・熊谷和海さん(47)。熊谷さんが起業家として成功した秘訣は、幼いころ身近で接した3人のおばあちゃんの教えにあったという。 「父方の祖母である“金ばあちゃん”は資産家で、豪快にお金を使う人。彼女からは有意義なお金の使い方について学びました。“銀ばあちゃん”は呉服店の女主人で、徹底的に吉数と付き合い、福を呼び込む人。そして、うちわ店の“縁ばあちゃん”は貯蓄と投資の達人。縁ばあちゃんの顔が見たいと多くの人が訪ねてくる、人徳のある人でした。この叡智にあふれた3人のおばあちゃんたちとの幼少期が、私を育み導いてくれているのです」(熊谷さん・以下同) そんな熊谷さんも、社会人になったころは、忙しさを言い訳に、おばあちゃんたちの教えから遠のいたこともあったという。だが、「これではアカン!」と27歳のときに一念発起。教わったことを胸に、個人事業主としてPRや広告の仕事に従事。日々精進したところ、1年目にして売り上げは2,480万円に到達。その後、法人化し、年商1億7,000万円に。そして3年後には4億5,000万円までに急成長を遂げ、「まさにジェットコースターのようでした」と熊谷さんは振り返る。 そして39歳のとき、体調を崩したのを機に会社を後進に譲り、不動産投資とコンサルティング業に着手。5億円の資産を築くまでに。そうした経験をもとに、初の著書『京都のおばあちゃんに学んだお金の神さんに好かれる5つの知恵』(サンマーク出版)を出版した。 そこで今回、熊谷さんに実践してきた“財布まじない”を教えてもらった。 【1】財布には「感謝半紙」を 「感謝」と書いた半紙を常に財布に入れておき、次の3つのルールを徹底すること。 (1)週に1度、感謝半紙と一緒に、その後の1週間で使う予定の金額を全て入れる。新札など、なるべくきれいなお金が望ましい。(2)お金を支払うときには、必ず「ありがとう」と言葉に出す。(3)お金を払いたくないお店にわざわざ立ち寄らない。 半紙の作り方は、半紙を縦に等分に3つ折りにしてカットし、筆ペンなどで気持ちをこめて「感謝」と書く。半紙の代わりに、一筆箋などでも可だ。 【2】財布に「志半紙」を入れる 「志半紙とは、自分の願いをかなえるために、お金にたまってもらえるよう『心の土台』を作っていくものです」 作り方は、半紙をカットするところまでは感謝半紙と同様。半紙の右側に目標を記し、左側には「志」と書き入れる。 「効果的に願望を達成するには、期限を入れることも有効です」 【3】小さな貯金箱でためる 大きな貯金箱にお金をためようとして、挫折する人は多い。熊谷さんは「小銭を敬うことは、お金の神さんに好かれる近道ですよ」と説く。 【4】「3,000円封筒」をつくる 1万円札を一度崩すと、とめどなく使ってしまう癖はないだろうか。そんな流れをせきとめるのが3,000円封筒だ。1万円が崩れて3,000円ができたら、それをすぐに取り出し、封筒に入れ替えるだけ。 【5】吉数と付き合う 吉数とは1・3・5・7・8といった、縁起のよい数字。運のよい人になるためには、運のよい人やモノに囲まれる習慣づけが肝心だという。 「運とはよい気の集まり。数にも吉数と凶数があります。商売をやっていたおばあちゃんたちからは、『忌み数は相手に不快感を与えるから避けるもんや。偶数は割り切れるから別れる、切れるや』と教えられました。ご祝儀などはもちろん、出し入れするときは常に吉数を意識して、よい気を取り入れるようにしています」 これらのおまじないを実践して、“お金の神さん”を呼び寄せよう!
2017年12月07日いまや女性の働き方や生き方を選べる時代。ロールモデルにならうより、自分で新しい生き方を生み出す人が増えています。「好き」を仕事にして、自分らしい幸せのカタチを見つけた女性たちがどうやってそこにたどり着いたのか、インタビューしていきます。第1回目は同世代の女性の生き方をバックアップしようと起業した福田恵里さんです。コスメポーチのお気に入りアイテムも公開!企画・ZENKUMI /ライター・ITO(Mediajo)【好きなことで未来を創る】私がこの仕事をしている理由 ~ワタシらしい幸せの形~ vol. 1現在までの経歴と仕事の内容を教えて下さい。SHE株式会社 取締役CCO福田恵里さん大学生の時に立ち上げた、初心者の女性向けのWEBデザイン講座『Design Girls』を運営しながら、新卒でリクルートホールディングスに入社し『ゼクシィ』や『リクナビ』のUXデザイナーをしていました。今年の夏に同社を卒業し、現在はSHE株式会社を創設し、女性のためのレッスンクラブ『SHElikes』とコワーキングスペース『SHEworks』を運営しています。あなたが仕事に活かした「好きなこと、やりたいこと、大切なこと」は何ですか。私が仕事をする上での理想はをで実現できている状態です。私自身に置き換えるとが同世代の悩める女性たちのエンパワーメントや課題解決で、がデザインやクリエイティブでした。前職で結婚情報媒体を扱っていた時も実現できていたのですが、だんだんとを追求したいと思うようになりました。私が介在しなくても成り立つものではなく、私にしか作れない新しい文化を作ってみたいと思い、独立を選びました。「好きなこと、やりたいこと、大切なこと」を仕事にしたいと思ったきっかけを教えて下さい。一番最初は、中学生の時の経験ですね。「ホームページ作り」がすごく流行っていて、私もインターネットの掲示板などを通じてバナーや携帯の待受画像を作る職人のようなことをしていました。その時に、依頼された人から「期待以上の可愛さです!」と感謝や感動の言葉をもらえることが増えていって。オーダーに自分なりの解釈を加えて、さらに良いものを作ることで、人をワクワクさせたり感動させたりできる…。それが楽しくて、当時は寝る間も惜しんで夢中になっていました。それでも当時はそれが将来の仕事になるとは全く考えていなかったんですよね。転機となったのは、サンフランシスコに留学した時のシリコンバレーでの出会いでした。同世代で起業している人たちがインターネットビジネスを通じて新たな文化や価値の創出に挑戦していて、その彼らの姿を見て「私のやりたい事はこれだ!」とふっと腹落ちしましたね。帰国してからはWEBデザイン、プログラミング、ビジネスの勉強を始め、とにかくインプットを増やしました。また、日本でスタートアップをしている人と繋がるために関西から東京に出て来て…。気になる人にはSNSでDMを送って会いに行く、といったことを繰り返しました。そうしていくうちに段々と知識や人脈も増え、学生の頃からWEBデザイナーとして受託でお金を稼げるレベルになっていました。「好きなこと、やりたいこと、大切なこと」を仕事にするために工夫したことはありますか。私が女性のためのレッスンクラブ『SHElikes』で、に伝えている3つのステップがあります。・STEP1-まずいろいろなことを自分で体験して、自分の好き嫌い、得意不得意を理解する・STEP2-見つけた ”好き” をもっと深堀りして、仕事にできるレベルまで学ぶ・STEP3-好きを仕事にできる環境や人脈を作る自分自身を振り返ってみても、この3つのステップを踏襲していたなと思います。学生時代は1つ目が定まっていなかったので、留学やインターンなどとにかく自分の手と足を動かして行動して、自分の好きなことと嫌いなことが納得感を持ってはっきりわかるようになりました。そこで働き方の取捨選択ができたんですね。そしてデザインというところに軸足が定まってからは、制作会社でのデザイナーアシスタントのアルバイトを通じて、自分一人でも仕事ができるレベルにスキルを深化させていきました。その最終的に辿り着いたのが初心者の女性にWEBデザインを教える『DesignGirls』です。これを始めたことで、自身の知識の定着はもちろん、対外的にも私はどういう人なのかというアイデンティティを示せるようになりました。そこから繋がった仕事や人脈は今でも活きていて、私の現在の独立を後押しするものとなりました。これからの未来への展望を教えて下さい。自分自身の人生の目標は、5年、10年前になかった新しいアタリマエを創ることです。そのためにSHEが女性の新しい未来を切り開き、文化を作るサービスになるのが一番の目標です。現代の女性は「仕事」か「家庭」か二者択一の時代ではなく、両方両立させるという価値観が一般的になりつつあります。それを誰もが違和感なく実現する後押しができればいいなと思います。好きなことで未来を創るためのヒントがあれば教えて下さい。自分が作ったものや提供できるスキルに、第三者からお金を払ってもらう経験をしてみること。今の時代、ECサイトもBASEやSTORES.jpを使えば無料で簡単に作れるし、SNSやブログを使って発信もできます。ローコストでビジネスの仮説検証ができる時代なので、頭で本当にできるのかなぁと考えるより、まずやってみることで良い気づきがあると思います。プライベートで最近はまっていることを教えて下さい。糖質制限ダイエットを頑張っています。それに加えてパーソナルトレーニングでマシーンを使ったり、ダンベルをあげたり、筋力トレーニングにはまっています。アラサーになって、筋トレにはまる女子が周りにすごく増えて来た気がします。体の調子が本当に良くなるのでおすすめです。コスメポーチの中身で欠かせないアイテムを教えて下さい。SHE設立の際にリクルートの先輩から頂いた、イヴサンローランの名前の入ったリップがお気に入りです。Inforomation取材協力:SHE株式会社SHEは、21世紀を生きる女性のためのサービスです。好きなことを見つけ、深堀り、そしてそれを仕事にするためのステップをさまざまな角度からお手伝いしていきます。企画:ミーズハー株式会社MESHER (ミーズハー) とは「ミーハー」と「私(ME)」「彼女(SHE・HER)」を掛け合わせた造語で“ミーハーな女子ゴコロ” = “女性の情報源” という意味が込められています。(C)Julia_Sudnitskaya/Gettyimages(C)oatawa/Gettyimages(C)LoveTheWind/Gettyimages
2017年12月06日サービス付き高齢者向け住宅『そんぽの家・姪浜』(福岡市)の集会場。毎週水曜日は「脳を若返らせる『みつおか式脳若トレーニング』」の日。入居者は午前10時半から1時間、参加費300円で利用できる。 11月1日の参加者は11人。脳若コミュニケーター(講師)の指導の下、それぞれ手にしたiPadで「反射年齢」トレーニングに興じていた。画面中央に表示されたイラストの手で、落ちてくる棒をつかむゲームだが、落とさずキャッチする反応の速さで、反射年齢が出る。 会場内は和気あいあい。みんな楽しそうだ。その様子をトレーニングの開発者で、株式会社サムライト社長の光岡眞里さん(52)が、ほほ笑みながら見守っていた。身長153センチ、ショートカットがよく似合う。通る声で、滑舌よく、ハキハキと話す。 「男性の参加者が多いでしょう?iPadを巧みに操れることは、男性の自尊心をくすぐるみたいですね。男性やご夫婦での参加が多いのが、脳若の特徴のひとつです」(光岡さん・以下同) 光岡さんが独自に開発したみつおか式脳若トレーニング(以下・脳若)のプログラムは800種類以上。その日、どんなメニューで行うかは、参加者の顔ぶれを見て、講師が現場で、興味を引きそうなものを判断し、提供していく。 姪浜では、「反射年齢」のほか、講座開始時に覚えたキーワードを、終了時にみんなで復唱する「遅延記憶」、6分割画面に写真表示された卵やメガネなど、6つの物を記憶して、iPad上の黒板に指で文字を書いて答える「短期記憶」、体と脳を鍛える「BB体操」など、6種類のトレーニングが行われていた。 専用のアプリと教材がインストールされた端末を個人で購入することもできるが、光岡さんは、開発当初から、姪浜のような高齢者住宅や介護施設、自治体などが主催する認知症予防講座での導入に力を入れてきた。 「なぜなら、脳若は単なる脳トレゲームではないからです。大切なのは、ゲームではなく、iPadを通じたコミュニケーションなんですね。一人の部屋から、集会場に出てきて、みんなで会話したり、助け合いながらトレーニングをする。それが脳を若く保ついちばんの秘訣なんです」 日本の高齢化率は年々、上昇を続け、「2025年問題」が深刻に取り沙汰されるようになっている。団塊の世代が全員75歳以上になる’25年。厚労省の推計では、’15年に500万人だった認知症患者数が、’25年には最大730万人になるという。政府は、’25年に向けて、高齢者が住み慣れた地域で、最後まで暮らせる「地域包括ケア」の構築を目指している。それは、まさに光岡さんが脳若を通して、目指してきたものでもあった。 「脳若を通じて出会った高齢者たちの手で、地域のコミュニケーション作りが進んでいます。お互いに助け合い、元気を維持する輪が広がっているんです。高齢者が自主的に、しなやかに生きる。そのためのお手伝いをするのが脳若です」 光岡さんは元専業主婦。パソコンを覚えたのは、子育てが一段落して派遣会社に登録をした’01年からだ。 「当時は、起業なんて、まったく考えてもいませんでした。大学卒業後、田舎の堅実な会社に就職し、単純な経理の仕事だけして、2年弱で寿退社。それからずっと専業主婦。その経歴で、起業なんてありえないと思うのが普通でしょ」 派遣の仕事で、パソコンの使い方を覚えた光岡さんは、近くの公民館でパソコン教室を始めた。’03年のことである。そのとき集まった7人が、全員シニアだったため、最初からシニア向けの教室として定着。現在の脳若トレーニングの原点になっている。 「生徒さんたちと話すうちに、パソコンの操作技術はもちろんだけど、講師や仲間とまた会いたくなるような、楽しい教室を目指そうと考えるようになりました。『覚えたことを忘れてもいいんです。みんなでワイワイやりましょう』と、話していました」 テキストは、当時から、オリジナルの手作りだった。シニア生徒の反応を見ながら、わかりやすく、楽しめることを重視したテキスト作りの経験は、後の脳若の独自プログラムの基礎となっている。 ’05年ごろから、光岡さんは、ただパソコンを使うだけではなく、元気な高齢者を増やす「介護予防」にならないかと考えるようになる。きっかけは、教室で、70代の男性がいきなり立ち上がり、ズボンを下ろすという事件が起きたことだった。 「認知症の始まりでした。このことから、高齢者の尊厳を守りながら、認知症を予防できないか。そのためのツールを開発できないかと、真剣に考えるようになったんです」 ’06年、光岡さんは、女性起業家塾で経営を一から学び、’09年12月、資本金300万円で株式会社サムライトを立ち上げた。iPadの日本販売開始はその翌年の5月。 「これだ!と思いました。高齢者にはマウスの操作って、難しいんです。でも、iPadなら指で簡単に操作できる。高齢者も使いやすいと、飛びつきました(笑)」 こうしてiPadを使った認知症予防ツール「脳若」が誕生する。脳若の特徴は、なんといっても、受講者が楽しみながらできること。姪浜の講座でも、「ああ、できん!」と、頭を抱える受講者がいると、講師がすかさず声をかけていた。 「間違ってもいいんですよ。『あっ、間違えた』と思った瞬間、脳は活性化するといわれていますから」 失敗してもいい。できなくてもいい。ワイワイガヤガヤ、みんなで楽しく笑い合うことで、脳は若返る。短期記憶のトレーニングなどでも、答えが出てこない受講者がいたら、両隣の人が、ヒントを出して助け合うのが脳若だ。講師もヒントを出すことを積極的に勧めていた。 「どうやってヒントを出そうかと頭をひねるのも、すごい脳への刺激になるんですよ」
2017年11月19日「男性の参加者が多いでしょう?iPadを巧みに操れることは、男性の自尊心をくすぐるみたいですね。男性やご夫婦での参加が多いのが、脳若の特徴のひとつです」 そう語るのは、「脳を若返らせる『みつおか式脳若トレーニング』」の開発者で、株式会社サムライト社長の光岡眞里さん(52)。サービス付き高齢者向け住宅『そんぽの家・姪浜』(福岡市)の集会場。毎週水曜日は「脳を若返らせる『みつおか式脳若トレーニング』」の日。入居者は午前10時半から1時間、参加費300円で利用できる。 11月1日の参加者は11人。脳若コミュニケーター(講師)の指導の下、それぞれ手にしたiPadで「反射年齢」トレーニングに興じていた。画面中央に表示されたイラストの手で、落ちてくる棒をつかむゲームだが、落とさずキャッチする反応の速さで、反射年齢が出る。 会場内は和気あいあい。みんな楽しそうだ。光岡さんが独自に開発したみつおか式脳若トレーニング(以下・脳若)のプログラムは800種類以上。その日、どんなメニューで行うかは、参加者の顔ぶれを見て、講師が現場で、興味を引きそうなものを判断し、提供していく。 姪浜では、「反射年齢」のほか、講座開始時に覚えたキーワードを、終了時にみんなで復唱する「遅延記憶」、6分割画面に写真表示された卵やメガネなど、6つの物を記憶して、iPad上の黒板に指で文字を書いて答える「短期記憶」、体と脳を鍛える「BB体操」など、6種類のトレーニングが行われていた。 専用のアプリと教材がインストールされた端末を個人で購入することもできるが、光岡さんは、開発当初から、姪浜のような高齢者住宅や介護施設、自治体などが主催する認知症予防講座での導入に力を入れてきた。 「なぜなら、脳若は単なる脳トレゲームではないからです。大切なのは、ゲームではなく、iPadを通じたコミュニケーションなんですね。一人の部屋から、集会場に出てきて、みんなで会話したり、助け合いながらトレーニングをする。それが脳を若く保ついちばんの秘訣なんです」(光岡さん・以下同) 光岡さんは元専業主婦。パソコンを覚えたのは、子育てが一段落して派遣会社に登録をした’01年からだ。 「当時は、起業なんて、まったく考えてもいませんでした。大学卒業後、田舎の堅実な会社に就職し、単純な経理の仕事だけして、2年弱で寿退社。それからずっと専業主婦。その経歴で、起業なんてありえないと思うのが普通でしょ」 派遣の仕事で、パソコンの使い方を覚えた光岡さんは、近くの公民館でパソコン教室を始めた。’03年のことである。そのとき集まった7人が、全員シニアだったため、最初からシニア向けの教室として定着。現在の脳若トレーニングの原点になっている。 「生徒さんたちと話すうちに、パソコンの操作技術はもちろんだけど、講師や仲間とまた会いたくなるような、楽しい教室を目指そうと考えるようになりました。『覚えたことを忘れてもいいんです。みんなでワイワイやりましょう』と、話していました」 テキストは、当時から、オリジナルの手作りだった。シニア生徒の反応を見ながら、わかりやすく、楽しめることを重視したテキスト作りの経験は、後の脳若の独自プログラムの基礎となっている。 ’05年ごろから、光岡さんは、ただパソコンを使うだけではなく、元気な高齢者を増やす「介護予防」にならないかと考えるようになる。’06年、光岡さんは、女性起業家塾で経営を一から学び、’09年12月、資本金300万円で株式会社サムライトを立ち上げた。iPadの日本販売開始はその翌年の5月。 「これだ!と思いました。高齢者にはマウスの操作って、難しいんです。でも、iPadなら指で簡単に操作できる。高齢者も使いやすいと、飛びつきました(笑)」 こうしてiPadを使った認知症予防ツール「脳若」が誕生する。最近では、パソコン教室や介護事業者、地域コミュニティなどでも脳若講座を開くところが増え、受講者は、延べ2万人を超える勢いだ。なぜ、光岡さんはここまで頑張れるのだろう? 「なんとなくですが、77歳までは社会のなかで働いていたいという思いがあります。母は74歳まで、現役で保険の外交をしていましたから」 50代で運転免許を取り、外を回って、人と会い、家にいたことなどなかった母は、常に光岡さんの人生のお手本だった。 「母は90代になるまで元気で、新しいことにチャレンジするバイタリティのある人でした。’14年に、倒れたのですが、その前日までメールをしていましたからね」 脳梗塞だった。約1年半の闘病の末、昨年2月17日、92歳で亡くなった。入院して、まだ、意識があったときに、母が書いたメモ《大変だとおもいます。ありがとう》の写真を、光岡さんは携帯に大切に保存している。倒れた直後から、話すことも難しくなっていた母の直筆は、乱れてはいたが、最後まで、娘にメッセージを伝えようとする強い意志のこもった文字だった。 「まだ、元気なころ、母は『命をいただいて長生きするのは、それなりの使命があるから。あなたも、使命感を持って、世の中の役に立って、生きなさい。頑張りなさい』と、言っていましたね……」 光岡さんは、母から受け継いだ使命感に支えられ、今日も全国を駆け回る。 「脳若を通じて出会った高齢者たちの手で、地域のコミュニケーション作りが進んでいます。お互いに助け合い、元気を維持する輪が広がっているんです。高齢者が自主的に、しなやかに生きる。そのためのお手伝いをするのが脳若です」
2017年11月19日この秋、“世界一ゆるい70歳”となった蛭子能収(70)。大反響の「ゆるゆる人生相談」を一挙108本収録した、世界一ゆるい自己啓発本『笑われる勇気』(光文社・900円+税)を刊行したばかりの蛭子が、読者からの相談に答える! 【Q】「起業家を目指している大学生です。ベンチャービジネスには、先見の明や流行を先取りする能力が必要と教わっています。人気者の蛭子さん、時流にうまく乗るコツを教えてください」(アイテツさん・20・学生・東京都) 【A】「『先見の明』はうまくいった人の後付け」(蛭子能収) オレが漫画家として稼げるようになったのは、当時、流行していた「ヘタウマ」という流れにうまく乗れただけ。それに追われるように、必死にマンガを描いたからです。将来のことを見通す力なんて、オレにはありません。むしろ先見の明なんて、誰にもないと思っています。うまくできた人が、後付けしたものですよ。 時流といえば、警視庁が〈パチンコの勝ち額の上限を5万円以下に規制〉というニュースを聞いて、ビックリしました。オレは、パチンコでの「換金」は、ずっといけないことだと思っていました。だから、パチンコ玉を金に換えるときはコソコソしていたし、やましい気持ちでいっぱいでした。でもいつの間にか社会の流れが変わって「換金」は国のお墨付きをもらってたんです。 そこで、これは、パチンコで「大勝ち」する人が減って「中勝ち」する人が増える方向だと読んで、久々にパチンコ店に行ってみましたが、5,000円も「大負け」……。規制は、来年2月からスタートでした、てへっ! 【蛭子能収70歳記念出版】心が楽になりすぎる、“世界一ゆるい自己啓発本”爆誕! この秋、“世界一ゆるい70歳”となった漫画家・蛭子能収さんが、世界一ゆるい自己啓発本を刊行。「人からどう思われるか」ではなく「自分がどう生きるか」のみに大切に考えて生きてきた蛭子さんが贈る、心が楽になりすぎる一冊『笑われる勇気』(光文社・900円+税)は、好評発売中! 詳しくは特設ページへ。
2017年10月30日フランス発ナチュラルミネラルウォーター「エビアン」から、ファッションブロガーのキアラ フェラーニ(Chiara Ferragni)が手がけるブランド「キアラ フェラーニ(Chiara Ferragni)」とのコラボレーションボトルが登場する。2017年11月20日(月)より順次、全国の量販店、オンラインにて数量限定発売される。キアラ・フェラーニは、イタリア人のファッションアイコンであり、起業家でもある女性。現在インスタグラムのフォロワー数は1,000万人以上にも及ぶ。数多くのファッションブランドともコラボレーションしており、ファッション界で影響力のある人物としてあげられる。「エビアン」と「キアラ フェラーニ」のコラボレーションボトルは、キアラの象徴的なブルーアイモチーフを中心に、エビアンのブランドストーリーに着想を受けて新たに開発したオリジナルアイコンでデザインしている。そのアイコンとは、フレンチアルプスを表す山脈と星、ハートとボトル、星と水、そしてエビアン アチュラルウォーターのひとしずくの4つ。これらを散りばめらたボトルは、手に取るだけで“ファッショナブル”なアイテムだ。【詳細】エビアン×ChiaraFerragni 限定グラスボトル750mlメーカー希望小売価格:750ml 756円(税込)発売日:2017年11月20日(月)全国で順次販売場所:全国の量販店、オンラインにて数量限定販売【問い合わせ先】「エビアン」お客様相談室TEL:0800-170-1100
2017年10月19日Sponsored by リクルート ホールディングス最近よく耳にするオープンイノベーション。「異なるアイデアを結合させ、価値を創造すること」だ。前編でも触れたが、近年プロジェクトベースで大企業とスタートアップが提携する場面が増えている。大企業ではイノベーションを起こしにくいという風潮が存在していることや、社会でスタートアップの柔軟な発想が求められていることが背景にある。そんななか生まれたのが、社会をよくするために明確なビジョンとチャレンジ精神を持った人々に手を差し伸べるリクルートの会員制コミュニティスペース「 TECH LAB PAAK 」だ。テクノロジーをベースとした、 社会課題解決に取り組むオープンイノベーション活動を支援する場で、“この社会をよくするイノベーションの創造”を応援している。TECH LAB PAAKが支援するスタートアップのひとつがLaboratik。この後編では、変革に挑戦し続けているLaboratikのCEO三浦豊史さんと、TECH LAB PAAKのコミュニティマネージャー岩本亜弓さんに、「オープンイノベーション」について語ってもらった。TECH LAB PAAKのコミュニティマネージャー岩本さんとLaboratikのCEO三浦さんTECH LAB PAAKがすすめるオープンイノベーション。オープンイノベーションのためには、企業の精神として「変わらなければいけない」と強く自覚することが重要。リクルートは、期初の社長メッセージにも「イノベーション」という言葉が出てくるほどイノベーションに貪欲である。2012年のIndeed買収はその姿勢を物語っているだろう。大企業がなかなかオープンイノベーションを起こしにくいなか、リクルートが成功した理由を岩本さんに伺った。岩本:まだ「起こせた」と明確に言えるかというと難しいのが正直なところですが、できた理由があるとすると、「変わらなければいけない」ということを強く自覚し、常に変化をしてきた企業だからだと思います。他者に何かを提供したり、逆に他から影響を受けたりして変わることを恐れないからこそ、オープンイノベーションに取り組むことが可能になったと思います。「リクルート=イノベーション」のイメージがありますが、リクルート単体でのオープンイノベーションの幅はまだまだ狭い。だから、いろんな人と連携していきたいんです。「リクルートという大企業がもつ強み」を生かし、世の中へ還元するのがオープンイノベーションの一歩だと思います。近年、大企業のスタートアップへの捉え方が柔軟になってきている。さらにムーブメントは広がると三浦さんと岩本さんは言う。岩本さんが働く「TECH LAB PAAK」も、オープンイノベーションに取り組むITクリエイターを支援する会員制のコミュニティスペースだ。「まだない接点をより多く創る」ことを掲げ、新しいことを始めたい人が普段接点のない様々な人と出会う場になるよう、渋谷に進出した。そんなTECH LAB PAAKが支援するのが、三浦さんの会社Laboratik。十分な資金や実績がない中、少人数で開発を続けるスタートアップは、苦労の連続だ。三浦:うちの会社のメンバーはほとんど男性で、お互いに意見をぶつけ合う時も多々あります。そんな時にTECH LAB PAAKで、岩本さん含めスタッフの皆さんや、他のスタートアップチームと接してアドバイスをもらうと、雰囲気が和やかになるしアイデアが具体化しやすくなる。ここでは小さな飲み会も定期的に開催されて、悩み相談したり。スタートアップコミュニティができるようなサポートスペースは大切だし、リクルートという看板も僕たちの大きな武器になります。岩本:コミュニティに毎日来てくれると、うまくいってないときには顔つきで如実にわかりますよね。そんなときは、「コーヒー飲みますか?」と聞いたり、相談にのったりしています。かなり開放感のある場所なので、話しかけやすい環境になっているんです。TECH LAB PAAKのコミュニティマネージャー岩本亜弓さんいまだ日本ではオープンイノベーションの成功事例が少ないが、それゆえに伸びしろがある。最近では、大企業とスタートアップとのコラボなど、新しい可能性を広げているのだ。日々スタートアップに関わっているお2人に、オープンイノベーションのポイントを伺った。岩本:“多様性を受け入れる姿勢”が一番大切だと思っています。①まずは新しいものや自分と違う考えのものをキャッチする心の敏感さや余裕(受け止める)②次にそれを拒否したりすぐに否定せずに受け入れて客観的に見つめて、自分ごと化すること(育む)③最後にそれを他に活かしたり他につなげたりできること(生み出す)。これを繰り返すことで、自分にも自信がつき、どんどん幅が広がっていくと思います。三浦:岩本さんがいるリクルート社は、安定志向の人が少なく、新しいことを受け入れたり、今までに無いことに挑戦したりする起業家志向が会社の文化として根付いているのではと思います。LaboratikのCEO三浦豊史さんなんのためのオープンイノベーション?日本は戦後大きな進化を遂げ、世界を牽引してきた。これをイノベーションと呼ぶこともできるが、いまだ日本ではオープンイノベーションが起きにくいと二人は口を揃える。スタートアップにとって大企業との連携は、資金力や信用の面でのメリットが大きい。しかしもちろん、良い面ばかりではない。スタートアップ独自の先進的なカルチャーが失われることや、海外のオープンイノベーションの追い風に日本人が乗り切れないという困難さがある。三浦:ひとつは、よく言われる「成長のジレンマ」だと思います。会社が大きくなると、ステークホルダー(株主や顧客などの利害関係者)が増えて、動きが遅くなることがある。打開策として、海外では戦略的にスタートアップを買収して新しい技術や人を社内に取り組むことが多いけど、日本ではまだそこまで一般的ではないですね。岩本:ネットの進化で世界に垣根がなくなった今、変わらねばならないと自覚をすれば日本の大企業は変われると思います。本当に日本らしいオープンイノベーションの正解はまだどこにもない。正直私達も模索中ですが、現時点で思うことは必ずしも海外の真似をする必要はないということ。真面目で誠実な国民性や、企業のために尽くそうとする保守的な姿勢は、マイナスに語られることも多いけど、目的が一致すれば必ず強い結束が生まれます。これまでよりも少し広い視野を持って、自分の所属企業だけではなく、日本、世界へと影響を広げることを考えたいと思います。オープンイノベーションが社会に生み出す価値はさまざま。どんな人を巻き込み誰にとっての「良い」社会を目指すべきなのだろうか。三浦:テクノロジーが本当の意味で人間を幸せしているのか?を考える必要があると思います。テクノロジーの進歩で便利になった点は多々あるけれど、例えばテロや貧困などの課題は相変わらず解決できていない。でも、近年AIを中心に、テクノロジーが人間に近いレベルに近づいてきたおかげで、根本的に人間の課題を解決できる可能性が出てきたのではと思います。個人的には、まずは経済の多くを担っているビジネスパーソンに対して、仕事をよりスマートにこなすための手段を提供したいと思っています。岩本:自分は関係ない、と思っている人を巻き込みたい。社会とは、それぞれの個人が形成するコミュニティだと思います。その範囲が狭い人もいれば広い人もいますし、まずは自分の範囲を見つめることは必要かなと思います。そこには必ず課題が眠っていて、それを一つずつ解決すればその人にとっての社会は必ず良くなります。そしてそれを解決する術はほとんどの場合どこかに転がっていますし、まだない場合それを新たに創り出すことができれば、他の人が活用できる術が増え、他の人の社会が良くなり、その人の社会は広がることになるのではないかなと思います。TECH LAB PAAKは、オープンイノベーションを実現したい人々の背中を押す試みを続けている。2017年から、スタートアップ企業と協働した新規事業開発プログラム「MEET SPAAC」を開始。スタートアップとリクルート社員が混成チームを編成して活動し、スタートアップの持つアイデアと、さまざまな事業分野のリクルート社員の経験やノウハウ、アイデアを掛け合わせながら事業開発を推進できる。このMEET SPAACから生まれた取組みは、今後リクルートで事業化される見込みがあるという。「働き方改革」や「オープンイノベーション」。最近日本でもその重要性が注目されはじめている。「海外を見習え」と一言でいうのは簡単だが、改めて日本で「働くことの意味」を問うことで、日本人に合った働き方やイノベーションの起こし方がみえてくるのではないだろうか。自分らしい自由な働き方をしながら、社会貢献する。お2人のお話から、そんな働き方がこの社会で主流になる日も近いのではないかと期待が膨らんだ。
2017年09月29日20代が終わり、30代に差し掛かる節目で、人生をリスタートさせたいと思う人は多い。特に男性は、サラリーマンをやめて一念発起で起業を目指したり、転職に意識を向けたりと何かと落ち着かない様子。女性はそんな彼を見て、「結婚はどう考えてるの!?」とつい言いたくなってしまいますよね。今回は、アラサーにして夢見る夢男くんとの関係の進め方についてご紹介します。脱サラを考える男性の“結婚観”とは【リアルな夫婦生活】vol. 53実は私は以前、起業家コミュニティに所属していました。起業するために必要な経営術を学ぶ場所で、たくさんの “起業家の卵” なる男性と出逢ってきました。年齢はさまざまですが男性は平均して25歳~33歳くらいが多かったです。普通で言えばそろそろ結婚を考える年齢。彼らに本音を聞いてみたところ、やはり「結婚は考えられない。まず自分が稼げるようにならないと」と、みな口を揃えるように話していたのが印象的でした。イバラの道を進もうと決心をつけている男性にとって、結婚とは少々重い約束のようで、この問題がキッカケで彼女と決別することになったカップルも非常に多く見受けられました。彼を応援したいけど、複雑な気持ち…どうすればいい?彼の人生は彼のもの。好きに生きて欲しいし、自由にして欲しい。だけど、これから新しい道を目指すとなると自然と結婚への道は遠ざかる……。応援はしたいけれど、彼女としては正直複雑な気持ちですよね。もし、彼が「おれ、事業始めたいんだ」と言ってきた場合、どうするのが良いでしょうか。まずは、彼の一世一代の決断を応援してあげる姿勢は忘れないでください。過去に出逢った脱サラ組の男性たちが、彼女に言われてショックだったひと言が「起業なんて、そんなの無理に決まってる」という否定や「私との結婚は考えてくれないの?」だったそう。「難しい挑戦だけど、頑張ってね」程度で良いので、前向きなひと言を最初にかけてあげることで、不穏な空気が流れる展開を防止しましょう。期限をつけた約束と管理を徹底するしかし、ただ応援するだけでは彼との将来は不確定なまま。それどころか、彼女であるアナタの気持ちに不満だけがたまっていきます。彼からのカミングアウトを良い機会に、これからの二人について事前に話し合っておきましょう。「将来結婚を考えているなら、〇〇までに事業を成功させて」と、期限を設けてみると良いでしょう。この期限はできれば1年~2年というスパンの約束のほうが良いです。あまり長いと、気持ちが折れてしまいます。そしてその期限までに具体的な事業プランと、それに伴う行動をしているかを徹底的に管理してください。やっていくうちに、それを実行できる男性とできない男性にわかれていきます。約束を守れない男性ならすぐに見切りを男の「起業する」は、「オレ、芸人になる!」というくらい将来への不確定要素が高く、それを実現できる力が備わっているかどうかは人によって大きくわかれます。なので、最初は半信半疑で受け流すことが良いでしょう。やっていくうちに、それを実現できる力があるかどうかは、時間が経てば自ずとわかります。そのためのテスト期間として彼との関係に期限をつけることで、女性側も時間を無駄にしません。また、見切りをつけて次へ行く準備もできますので、彼を応援しながら本当に自分に合っている人かどうかをじっくり見極めていきましょう。
2017年09月28日まだまだ残暑が厳しい今日この頃。日中の日差しは、美肌の天敵ですよね。でも、実は見落としがちなのが目。紫外線による目の影響やこの季節のアイケア事情は、女性なら誰しも知っておきたいところ。そこで今回は、美容にも詳しい現役眼科医として人気の村上沙穂先生にお聞きしました。●この時期、目の病気にならないために対策したいこととは――まず、紫外線を浴びることで目はどのような影響を受けるのでしょうか?村上沙穂先生(以下、村上先生):長期間浴び続けることで、瞼裂斑(白目の一部が黄色く変色し盛り上がる)、白内障(主に加齢が原因で水晶体が白く濁る)、翼状片(結膜=白目の細胞が異常増殖し、角膜=黒目に侵入する)などに影響があると言われています。短期間でも紫外線を一気に浴びると、電気性眼炎(いわゆる「雪目」)になりやすくなります。晴れた日の海やプールでは、太陽からの直接的な紫外線に加えて照り返しも強く、目の表面の細胞がダメージを受けて充血したり強い痛みを生じたりします。――それらの病気を防ぐための予防策はあるのでしょうか?村上先生:紫外線カットのサングラスやコンタクトレンズ、耳まで覆うツバの広い帽子、日傘などが有効です。ただ、紫外線はしみやシワの原因となりますが、全く浴びないことが健康に良いという訳でもありません。人は紫外線を浴びることで体内でビタミンDを合成しています。過剰な紫外線対策はビタミンDが不足する可能性もあるのです。国立環境研究所によれば、夏場の晴天時、1日に必要なビタミンDを体内で作るために必要な日光浴の時間は、顔と手の甲で4~5分。また、最新の研究では日光浴は近視を抑制する可能性もあると言われています。適度な紫外線対策が全身の健康には良いと考えられます。――その他に、暑かったり汗をかきやすかったりすることで気を付けるべきアイケアはありますか?村上先生:眼瞼炎やアトピー性皮膚炎など、まぶたの炎症が強く出ることがあります。やさしく洗ってなるべく清潔な環境を整えましょう。また、冷暖房環境で過ごす時間が長いとドライアイ症状が出やすくなります。その都度目薬をさす、目の周りを温める、加湿器を使う、ゴーグル型のメガネで目の周りを保湿環境にする等が大切です。また、まつ毛より内側のアイメイクや喫煙もドライアイを悪化させるので注意して下さい。そしてコンタクトレンズの管理には気をつけましょう。レンズを付けたり外したりするときの手洗いが不十分だと、感染性の結膜炎やものもらいの原因にもなりえます。そのほか、つけ置き洗いだけではなく、こすり洗いやすすぎもしっかり行う・人差し指か中指でレンズを動かすように両面を20回程度軽くこする・保存ケースは1ヶ月を目安に交換する、といった対策が必要です。●どうしたら白目、黒目をキレイに保てる?――白目や黒目を美しくするために必要なことを教えてください。村上先生:白目の表面は結膜、黒目の表面は角膜です。それぞれを健康に保つことが、目力アップの秘訣ですよ。まず白目のトラブルで最も多いのが結膜充血です。単なる結膜充血は、睡眠不足や加齢、ドライアイが原因であることがほとんど。充血以外に症状がなければ、しっかり睡眠や休養を取ること、目薬で目に潤いを与えることが大切です。 一方、痛みや目やに・まぶしさ・視力低下・頭痛などを伴う充血は、流行性角結膜炎や緑内障・ぶどう膜炎等の目の病気のことがあります。早めにお近くの眼科を受診しましょう。 また、白目が黄色い「黄疸」は肝臓や膵臓、胆嚢系の疾患の可能性があります。いずれも異常を感じたら早めに内科で相談しましょう。――一方で黒目はどうでしょうか。村上先生: 角膜の平均直径は約11~12mmで、肉眼的な個人差はごく僅か。黒目をキレイに見せるためには、大きさではなく質、つまり目の潤いが重要です。ドライアイが続くと目の潤いが減少し、表面に傷がつきやすくなったり充血したり、異物感や眼精疲労を生じることも。ドライアイは、水分、油分、ムチン(糖蛋白)で構成される涙と関係しています。涙の水分減少の予防には、目薬(場合によっては防腐剤のないもの)で補うことが重要です。また油分減少の予防には、「マイボーム腺」というまつげの根元~まぶたの内部にある脂腺がカギ。化粧品や加齢、炎症などによってマイボーム腺の機能低下や脂腺が詰まると、涙中の油分が減って涙が蒸発しやすくなります。また、アイライナーやアイシャドウをやりすぎるとマイボーム腺の出口をふさぐことがあります。――黒目のケアですぐできる対策はありますか?村上先生:まつげの根元を清潔にするためにアイライナーを内側に引き過ぎない、マイボーム腺の油分を分泌しやすくするためにホットアイマスクを使って目元を温めることなどが有効です。また長時間PC作業に集中する時は、1時間に10分程度の休止時間を設けたり意識的にまばたきをしたりしましょう。PCのディスプレイをより下方に置いたり、コンタクトレンズの装用時間をなるべく減らして眼鏡を使用したりして、日常生活でも気を付けることが大切です。メイクやカラコンで目を大きく見せるのは簡単ですが、自分自身の澄んだ目を綺麗に保ち、目力を鍛えることが一番です。●今からでもできる、シミ、シワ、目の下のくまの対策!――目元のシミやシワ、まぶたなど、瞳の印象や目元周りを綺麗に保つために大切なことがあったら教えてください。村上先生:まぶたの皮膚は体の中でも最も薄く、なんと0.6mmしかありません。皮膚の老化に主に影響を与えるものは加齢による内因的なものと、紫外線による外因的なものの2つ。皮膚を構成する表皮、真皮、皮下組織の3層が、加齢・紫外線・乾燥・物理的刺激などの影響で萎縮し、薄くなります。そしてそれらの層の結合組織も弱くなり、シワが生じます。紫外線対策やなるべく目をこすらないこと、皮膚の保湿や室内の加湿が重要です。また、シミに関しては、加齢よりも紫外線を浴びることで、表皮の角化細胞や色素細胞の遺伝子が傷ついた結果生じると考えられています。また喫煙も皮膚の老化に関係します。喫煙者はシワが目立ち、皮膚も黄ばんで見えるため、年齢の割に老けて見えてしまいますよ。目の下のくまに関しては、原因が血行不良、脂肪のたるみ、くぼみ、色素沈着があると考えられています。後者3つは加齢や物理的な刺激、やせすぎ等が原因。血行不良は、十分な睡眠を確保すること、目元をホットアイマスクなどで温めるなどで対策してください。(取材秋山悠紀)<プロフィール>村上沙穂日本眼科学会会員、日本医師会認定産業医、着物着付け師範。 1987年生まれ、宮崎県出身。京都大学経済学部、岡山大学医学部を卒業。 ハーバード公衆衛生大学院への短期留学、医療系コンサルでのインターン、文部科学省の起業家育成プロジェクトでのイスラエル派遣等、国内外で幅広く活動する。予防医学、ヘルスケア事業、スタートアップ界隈などでアクティブに活動する中で、「人間が生きる時間の満足度や幸福感、日々の生活の快適さを最大限に高めたい」との思いから、「美しい世界を見ることのできる喜び」に関わりたいと決意し、眼科医の道を選択。医師免許取得後、岡山県倉敷市の「日本一救急車の多い病院」で2年間臨床研修。現在は都内病院にて、患者さんに見える喜びを提供すべく眼科医として日々奮闘中。 趣味は温泉、美味しいもの、ヨガ、散歩。
2017年09月15日「離党を考えたことはこれまで一度もありませんでした。感謝の気持ちでいっぱいであるのと同じだけ、大変申し訳なく、苦しい思いでおります」 9月7日、『週刊文春』での不倫報道を受け、民進党を離党した山尾志桜里議員(43)。会見に臨んだ彼女の目には、無念の涙が浮かんでいた。 山尾議員は74年、宮城県に生まれ、東京都武蔵野市で育った。幼い頃から利発で、常に注目を浴びる存在。“勝ち組人生”のスタートは小6のとき、応募者1万数千人のオーディションを勝ち抜き、舞台『アニー』の主役を射止めたことだった。舞台関係者が振り返る。 「ほとんどの“アニー”は1年で卒業しますが、志桜里ちゃんは2年連続で務めました。演劇界に留まっていれば、いまごろ大女優になっていたかもしれませんね。でも、ご両親の教育方針もあって、学業に専念する事になりました」 山尾議員は中学、高校は都内でもトップレベルの国立大学付属校に進学。学校の最寄り駅沿線では“すごい美少女がいる”と有名な存在だった。才色兼備の山尾議員は高校3年生の9月に裁判の傍聴を機に、検察官を目指し、東大法学部に進む。99年に大学を卒業し、司法試験に合格したのは02年。その後の司法修習生時代、“食事会”をきっかけに夫のA氏と交際を始める。前出のA氏の知人が言う。 「志桜里さんが司法試験の勉強中、Aは就職した大手通信会社を辞めて起業家になっています。2人が出会ったのは、まさにAが新進気鋭のIT会社社長のときでした。志桜里さんは見た目がワイルドなAにぞっこんになって、すぐに交際に発展したようです」 山尾議員は検察官として、A氏は経営者として頭角を現していく。A氏の知人は言う。 「Aは起業した会社を約2億円でライブドアに売却して、同社の役員にも就任しました。ところがライブドアは06年1月、不正な株取引をした容疑で社長だったホリエモン(堀江貴文)が東京地検特捜部に逮捕されています。Aの勤務先に特捜部が内偵しているのだから、志桜里さんの上司もそれとなくAとの交際を注意していたようです」 それでも2人の意思はかたかった。周囲の反対を押し切り06年に結婚。披露宴に出席した司法関係者は、こう語る。 「夫が元ライブドアという肩書きでは、検察で出世は望めなかったと思います。それが政界転身のきっかけとなったのではないでしょうか」 07年、山尾議員は退官し政治家の道を歩み始める。選挙資金を手助けしたのも夫のA氏だった。09年、縁もゆかりもない愛知7区から出馬するが、“小沢ガールズ”の一人として旧・民主党の追い風に乗って初当選を果たした。前出の司法関係者が明かす。 「ところがまったくの落下傘候補のため、山尾さんは次の選挙では落選しています。そんな彼女を金銭面、精神面で支えてきたのがAさんです。長く資金管理団体の会計責任者でもありました」 そして16年に山尾議員は国会で、個人ブログに書かれた『保育園落ちた日本死ね』という言葉を取り上げ、待機児童問題について安倍首相に鋭く切り込み、一躍時の人となる。そして民主党の幹事長へ……という矢先に、自らのスキャンダルで失脚をしてしまった。A氏の支えもあって、順調にステップアップしてきた山尾議員。彼女のサクセスストーリーは「誤解を生じさせるような行動」(会見でのコメント)で終わろうとしている。
2017年09月12日あなたの周りに、起業ママはいますか?実は、筆者の周りには何人もいるんです。パン作りやお花の教室を開いたり、お片づけをアドバイスしたり、子育てマインドをレクチャーしたり……自分のスキルを生かし、モチベーション高く仕事を楽みたい!という、意識の高いママさんたちです。しっかりしたビジョンを持ち、堅実に売上を出している方はもちろんいます。でも、一部にはキラキラした毎日をアピールすることに必死の「キラキラ起業ママ 」もいるんですよね。今回はそんな「キラキラ起業ママ」にスポットを当て、その実態にせまりました。●(1)謎の肩書&事業内容……一体ナニをやってるの?『「実は私、ついに起業したの!」ってドヤ顔のママ友、ツッコミどころ満載なんですよね。まず、名刺の肩書が意味不明。“ライフスタイル”だとか“オーガニック”だとか“マインド”だとか“ハッピー”だとか、そんな文字が並んでいるんだけど、仕事内容が全く見えてこない んですよね。何をしたいの?って尋ねたら「ん〜、いつか自分のブログを本にして出版したいの」だって。ざっくりしすぎじゃないですか?』(30代女性/金融)キラキラ起業ママたちが配り回る名刺は、とってもオシャレでハイセンス!でも、文字は見にくいし肩書も意味不明……。業務内容を聞くと「頑張るママたちを応援したい」とか「人と地域をつないでいきたい」なんていう、ふんわりした答えしか返ってこないこともしばしば。おせっかいなのは百も承知ですが、それで本当に大丈夫なの?と感じてしまうこともよくあるんですよね。●(2)ランチミーティングでキラキラ自慢♪『私の知人は、なにかというと“ランチミーティング”してますね。お仲間のキラキラ起業ママたちと集まっては、高いランチを食べて「今日もいい話ができました!仲間に感謝♪」 なんてインスタにアップしてます。儲かってるんだろうなぁ、素敵だな〜と素直に思ってたのですが、先日ご主人と話す機会があって現実が見えましたね。「あんなの全然儲かってない。俺は毎日ワンコイン弁当だよ」だって。何だかかわいそう』(40代女性/主婦)キラキラ起業ママたちは、ランチミーティングが大好き。ランチの光景をSNSに載せるまでが“お仕事”ですから、ロケーション選定は最重要ポイントです。適当なファミレスやフードコートなんて論外。誰もがうらやむフォトジェニックな高級店やホテルへ、こなれ感満点のトレンドスタイルで集まらなければいけません。考えただけでもゲンナリしてしまいますが、それがキラキラ起業ママの毎日なのです。●(3)いつでもどこでもSNS!『ああいうママって、いつも自撮りしてて、いつもSNSを更新してますよね。たまに顔を合わせても、スマホをいじってばっかり。 「仕事だからごめんね〜」って一応言ってくるけど、正直いい気持ちはしません。どんなことを書いているのかな?って一度覗いたことがありますが、文章がお粗末で何をいいたいのかよくわかりませんでした。それにもかかわらず、仲間たちからは激励コメントと“いいね”の嵐。なんだか変な世界だな〜と思います』(40代女性/通信)SNSは、キラキラ起業ママの命綱。自己アピールと集客の大事な場なんです。世の中には、彼女たち向けの「“いいね”がつきやすくなる文章の書き方レッスン」や「インスタ映えする自撮りレッスン」まであるほど。これらを何万円もはらって受講してこそ、真のキラキラ起業ママといえるのかもしれませんね。----------ママが会社を起こすときに気をつけたいのは、「何のために起業したいのか」を熟考することです。自分にしかできない事業を起こして、新しい価値を創造したいのでしょうか?それとも、いま置かれている状況「子育てがあるからフルタイムで外勤できない」、「家庭の中で孤立感があり、満たされない」などを打破したいのでしょうか?前者なら、ビジネスモデルをしっかりと考えてから会社を立ち上げるようにすべき。そして後者なら、起業以外にも目的を果たす方法がないか、いま一度立ち止まって考えてみましょう。また、資格の取得やセミナーの受講はほどほどに。それらにやっきになると、実務経験を積む時間がどんどん減ってしまいます。資格や知識も、実務あってこそ。ある程度で見切りをつけ、実際の業務に入ったほうが得策といえるのではないでしょうか。仕事が軌道にのれば、キラキラオーラは自然と出てくるはず。まずは堅実で着実な1歩を積み重ねていきましょうね。●文/パピマミ編集部●モデル/ゆみ、SAYA
2017年09月05日会社員として雇われるのではなく、自分の会社をもち事業を拡大していく「起業家男子」。みなさんの周りにも一定数いるかもしれませんね。独立して自分の力で会社を大きくしていく起業家男子は、「普通の男性と付き合っても刺激が足りない」という女性にこそオススメ。というわけで、起業家男子と付き合っている女性たちにその魅力を聞いてみました。■■生命力が強い「会社員をやめて起業家になった彼。極限までお金がなかったから生活水準も低くなって、ご飯も、ひたすらもやしを調理して食べたりしてた。今は軌道にのって収入もアップしたけど、お金がなくても生きていけた経験があるのって男らしく見える!」(20代/IT)会社からお給料をもらうのではなく、自らお金を生み出していく起業家男子。お金がなく貧しくなったり、今後の収入のめどが立たずに不安になったりすることもあるでしょう。そんな経済的危機を乗り越えてきた起業家男子たちは、生命力が強い人たちが多いのもまた事実。生活水準を極限まで下げた経験もあるので、どんな生活になっても順応できる強さがあります。そんな姿が、なよなよしている男性よりもずっと男らしくうつるのです。■■話が面白い「起業家の彼は、今まで付き合ってきたどの人よりも話が面白い!つねに自分の事業について考えているからか、見ている世界が違う感じ。発想が柔軟だし、将来のビジョンとかを聞いているとすごいなって素直に尊敬する」(20代/医療)与えられている仕事をまっとうする以上に、自分で今後の仕事について考えていかなければいけない起業家男子は、普通の男性以上に頭がキレることが多いです。つねに将来を見据えてさまざまな展開を考えているので、発想も柔軟。何か相談に乗ると、目からウロコが落ちるようなアドバイスをくれることもあります。話の引き出しが多く面白いので、一緒にいて勉強になることだらけです。■■夢を叶える様子をそばで見ることができる「起業家の彼とはお金がない学生の頃から付き合ってるけど、目標をクリアして大きくなっていく姿をそばでみていられるのがすごく幸せ。経済的には私がまだ支えているけど、一緒に夢を見させてもらっているなって思う」(20代/看護師)多くの人は大人になるにつれて夢を忘れていきがちになりますが、起業家男子たちは年齢関係なく夢を追い求め続けます。何かに挑戦し、夢を叶え続ける姿をそばで見続けることができるのはゾクゾクするもの。刺激不足の女子にとっては魅力的にうつるでしょう。お金がない頃から頑張って成長していく、その過程をそばでみることができるのは彼女ならではの特権です。■■うまくいけば億単位のお金が入る「よく結婚するなら年収1000万ある人がいい!っていう子がいるけど、会社員で年収1000万を稼いでいても子どもができたらあっという間になくなると思う。その点起業家はリスクも高いけど当たれば億単位のお金が入る。夢があるなぁと思う」(20代/学生)会社員であれば、安定が手に入りますがお給料の上限も知れています。一方で起業家男子であれば収入がゼロ、借金をするときすらありますが、億単位のお金が入ることもあります。リスクがありますが会社が軌道にのったら普通に生きていれば手に入らないような額を手にすることができるのも起業家男子の魅力。そんな夢に賭けてみたいという女性もいるのです。■おわりにリスクも夢もどちらも大きい起業家男子。刺激が大きいからこそ恋愛で得られる喜びや悲しみも多いでしょう。普通じゃ物足りない・・・と恋愛に飽き飽きしてきた女性は、起業家男子に近づいてみるのもいいかもしれませんね。(小林リズム/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年08月29日学校は何のために通うものなのだろうか。学校に通う理由について考えたことはあるだろうか。就学時の年齢になれば誰もが学校へ行くことになり、それを当然だと思ってきた人は多いだろう。それゆえ、なぜ自分は学校に通っているのかと普段意識的に考えてこなかったかもしれない。しかしその当然の枠組みがあるがゆえ、学校に来ない者は怠けている、ずる休みをしていると決めつけられることもしばしばある。不登校は決して稀なことではなく、2016年度の文部科学省の調査では全国に約12万人の不登校者がいると示している。(参照元:文部科学省)学校はみんなが通わなければいけないものなのか。不登校から起業家へ不登校とは年間30日以上の欠席者のことを指すが、小幡さんは全く学校に来ない子から、学校に行きたくないけど行かされている子たちまで、不登校に対してグラデーションのような見方をとっている。つまり、学校に来れない、いわゆる不登校の子たち以外にも本当は学校に行きたくないけど行かされているような子たちもプロジェクトの対象としているということだ。それは例えば、たまに学校に来たり来なかったりする子や、保健室を多く利用する子、本当は学校に通うことが辛いと感じているのにそのサインが全く見えない子どもたちである。不登校という選択を自分でできた子どもはとりあえず大丈夫だが、学校へ行きたいのに行かされていたり、行きたくないと言い出せない子が少なからずおり、そのようなタイプの子どもにこそ手を差し伸べる必要があると彼は考える。居場所とは…。小幡さんは学校に行けるならもちろん行った方がいいけれど、学校に行かないという選択をすることのメリットもあると考える。学校以外にもたくさんの世界があって自分の居場所を見つけられることを自身の経験から伝えようとしているのだ。彼自身が当時、学校に居場所を見出せず家でゲームばかりしていた。しかし、フリースクールなど学校以外のコミュニティで楽しく過ごせ、高校生時代の人との出会いをきっかけに企業してしまった。彼は学校以外の世界に目を向ければ、他の場所で自分の居場所を見つけることができるということ、あるいは自分で自分の居場所が作れるということを本で伝えようとしている。不登校を経験した者だからこそ、伝えられることを小幡さんは伝えようとしている。そして「今ではこんなに楽しいよ」と自身が居場所を見つけたことを行動で示している。大人と比べると、子どもにははるかに制限が多い。閉鎖された子どもたちの社会のなかで、見えなくても苦しんでいる子がいるかもしれない。だから不登校=ずる休みと考えるのではなく、休まざるをえなくなったその背後に隠れている原因を探すべきではないだろうか。学校に居場所がないと感じているならその子が居場所を見つけられるようにサポートをするべきなのではないだろうか。いろんなんことを経験してきた大人だからこそ、改めて学校に行く理由を考えてほしい。子どもにたくさんの選択肢があることを教えてあげることが大人の役目なのだから。 小幡さんの不登校に対する考えに共感した方、彼と同じように自分も居場所に悩む子どもたちをサポートしたいと考える方は、彼の実体験を書いた本を学校の図書館に届けるクラウドファンディングプロジェクトにぜひご協力をしていただきたい。「見ず知らずの僕が学校に送っても、おそらく相手にしてもらえない」と考えた小幡さんはみなさんの力をお借りしたいそうだ。ご支援いただくと、リターンとして完成した本を2冊お返しする。1冊はみなさんの分。そしてもう1冊はみなさんの母校に寄贈して欲しいそう。見ず知らずの誰かが書いた本ではなく、卒業生からの贈り物として学校に届けることで、図書館に置いてもらえるのではないかと考えているからだ。詳しくはこちら。
2017年08月15日男性から「ほっそりして魅力的な女性」と見られるためには前提条件がつきます。それは、「若さ」です。若く柔軟でウエストのくびれたしなやかな肉体を、男性は本能的に「細くて綺麗」と思うのです。でもこれ、実は目の錯覚。バストとヒップについた重力に負けることを知らない上向きの皮下脂肪の丸みが、ウエストの細さを強調しているのです。だから実際には、若い女性の方がしっかり体重があることも。特に、男性にとってウエストのくびれの細さとその下につながるヒップの丸みが大事です。なぜならウエストのくびれは、その女性に内蔵脂肪がついていないことを感じさせ、内蔵脂肪がないことは妊娠中のお腹の中に赤ちゃんにとって十分なスペースを確保できることを意味するからです。そして、皮下脂肪のついた丸みのあるヒップは外部からの衝撃を吸収し、体温を保温するという赤ちゃんの保育スペースである子宮をしっかり守ることを意味するからです。■30代を過ぎたら「痩せよう」と思わないで若さより賢さが女性の魅力となる30代以降の女性が、体重減を求めて過度な食事制限や運動で痩せることは、ウエストのくびれを作るのに大事なボンキュッボンのボンの部分(バストとヒップの皮下脂肪)をそぎ落とし、総じて「虚弱系、老化系」というような印象を与えてしまいます。また、人として成熟度が低い男性ほど、痩せている女性を好む傾向があります。これはテレビやネットによる影響で、「細い女性が美しい」と脳に視覚的インプットが繰り返し行われた結果。さらに女性を選ぶ基準をその女性を隣に連れて歩いたときに、自分がどういう男として他者の目に映るかという自我のステイタスの満足を求めるからです。しかし、男性は30歳前後から上になってくると、メディアの影響や他者への影響力を求める傾向が弱まり、むしろ気持ちふっくらして、癒しのおおらかさと安らぎを演出している肉体の方に魅了され、そういうカラダにより本能的な女性の美しさを求める傾向が出てきます。決して過度に痩せようとする必要はないのです。むしろ、痩せすぎによる不健康さが与える「生命力の貧しさ」こそ女性の魅力にほど遠いものです。■「近づいてあったかい、触って柔らかい体」が魅力的私のお店のお客さまで、仕事で成功し余裕たっぷりのダンディーで素敵な男性がいます。その方はとてもストイックに体を鍛えているので、女性もスリムでモデル体型のような人が好きなのかと質問したら、「いやいや、女性の魅力は接近戦だよ」と教えてくれました。スタイルの良さは遠くからみたらわかるもの。でも、本当に自分の近くに置きたい女性に求めるのは、「近づいてあったかい、触って柔らかい」。これが成熟した男性が女性に求めていることなのです。男性が恋人の二の腕やお腹などプニプニしているところを触るのは、単純に柔らかくて触っていて気持ちがいいからです。おっぱいが好きなのも同じ理由です。つまり、柔らかさと丸みに男性は本能的に女性らしさを感じ、触っていて心地よく落ち着くのです。決して「この部分痩せた方がいいよ」という意味ではありません。ここで言う「近づいてあったかい」というのは、癒やしと優しさ。ニコニコしていて近寄りやすいスキがある雰囲気。前回のコラムでご紹介した「5歳児理論」の実践がもたらす精神的な安心感やぬくもりのことです。さらに、物理的な皮膚感覚として、皮下脂肪は体温の維持の役割があるので、適度に脂肪がある女性は近づくとあったかいのです。そして、「触って柔らかい」というのは、皮下脂肪を包む潤いのある柔らかいお肌と筋膜がもたらします。柔らかい皮膚の作り方多くの女性が勘違いしているのは、柔らかい皮膚を作るためには、古い角質を落とすことが大事だと考え、スクラブで皮膚をゴシゴシすることです。皮膚は刺激を与えるとメラニン色素を出して肌の色を黒く、そして皮膚を固くして、刺激から保護しようとします。だから、スクラブで古い角質を落とす行為は、一見良さそうに思えるのですが、実は逆効果。古い角質は、お風呂に浸かり、血行を良くして保湿していれば、自然と剥がれ落ちていきます。だから、柔らかい皮膚の作り方はこすらず、とにかく優しく洗うこと。ナイロンタオルやブラシなど使わずに、手のひらで石鹸の泡を撫でるようにして、滑らせるだけで十分なのです。そして、肌の上には常在菌という菌が生息していて、洗いすぎると常在菌を落としすぎてしまいます。この菌が肌の適度な潤いとなる油分を保ち、また不要な菌が繁殖するのを守ってくれているので、洗いすぎは乾燥の原因、そして無菌状態は逆に菌の過剰繁殖を促し、体臭を悪化させる場合もあります。女性の場合、匂いが気になる部分は、脇、乳首、股、足の裏です。この部分だけ石鹸を使って優しく洗い、それ以外の部分はサラッとお湯を流すくらいでも十分。実は誰も大きな声では教えてくれませんが、本当に皮膚がきれいな女性はあまり石鹸をつけて洗わないのです。柔らかい筋膜とあったかい皮下脂肪の作り方皮膚を触ったときに脂肪が柔らかい人と硬い人、あったかい人と冷たい人がいます。実は皮下脂肪自体の硬さは変わりません。硬くなっているのは、筋膜という体の外側を包み込むネットのようなもので、第二の骨格とも言われる部分です。もし触った部分が硬くてしかも冷たかったら要注意です。硬くなっているということは血流が悪く、血中酸素がしっかりと循環していない可能性が高いということ。つまり、筋膜が硬くなっている部分の皮下脂肪は溜まりやすく、冷えやすいのです。脂肪には内臓脂肪と皮下脂肪の2種類があります。手で掴めるのが皮下脂肪で、お腹の中にあって、触れないのが内臓脂肪です。二の腕やお腹のプニプニした皮下脂肪を落としたいために一生懸命ジムに通う方がいますが、運動で落としやすいのは内臓脂肪です。皮下脂肪の役割は体温の維持、外部からの衝撃から体を守る、また体のエネルギーの貯蔵庫としての役割があるため、体がかなりのエネルギー不足状態にならないと使われません。触って柔らかい体のポイントは、柔らかい皮膚と筋膜を維持することで、適度な皮下脂肪を維持することにあります。その方法は、呼吸とストレッチです。呼吸のポイントは、息を吸うときに肋骨を広げ上に引き上げるイメージをすること。深い呼吸で酸素摂取量が増えれば全身に酸素が渡り、血流とリンパの流れが良くなります。また、肋骨を引き上げることでお腹に内蔵が収まる空間ができ、内蔵が下がって前に出てしまう下腹部のぽっこりお腹を解消することができます。さらに、手のひらで体の部位を包み込んで軽くゆすったり、ひねったり、伸ばしたりするストレッチの動きで、柔軟性を失った筋膜を柔らかく伸ばしてあげましょう。■脳を操作する「やめられない止まらない」食品を避ける「やめられない止まらない」コマーシャルで聞いたことがあるフレーズ。お腹いっぱいなのに、なぜか食べたくなる、やめられない止まらない食べ物というのが実際に存在し、それは次の4つで構成されています。1)糖質(砂糖、炭水化物)+2)脂肪(油)+3)塩分+4)香料・添加物そして最終的に「やめられない止まらない」を決定するのは、この4つの材料の混合量です。食品会社は、膨大なリサーチをし、試作を繰り返し、この中毒性を生む最高の混合量(これをブリスポイント=至福点といいます)を追求して、やめられない止まらない食べ物を日々開発しているのです。だから、一度食べ始めたら、やめられない止まらないのは、当たり前。これを避けるには、加工している食品はなるべく避けるようにし、素材から調理するものを買うように心がけることしかありません。脳は「不快を避けて快楽を得る」ように働きます。一度食べて美味しくなかったものも記憶していますが、逆を返せば、一度食べて美味しいという快楽を得た食べ物も覚えていて、それを見ると食べろと司令を出すのです。コンビニで無意識にスイーツに手が伸びてしまうのはそのためです。美容業界の方々が集まる個人塾「大峰塾」で教わった怖い話があります。美味しいと感じるものを食べて脳内で放出される快楽ホルモンのドーパミンを受け取るD2受容体という部分は、同じものを食べ続けると20%減少することがわかっているのだそう。つまり、同じものを同じ量食べても、過去に感じた快楽が20%減少するので、脳は100%の幸福感を求めて、もっと食べろと要求してくるようになります。次第に摂取量が増えるのはそのためです。ラーメンが大好きな人が週2〜3回ラーメンを食べるよりも、1カ月に1回だけラーメンを食べる方が、ラーメンで得られる幸福感は多いのです。だから、好きな食べ物は、なるべく食べないようにすると、脳が飽きずにずっと好きで美味しく食べることができます。これは恋愛と似ていますね。世の中に溢れるやめられない止まらない食品を適量を守って食べるなんて、いくら頭で意識しても無理です。快楽を求めて暴走する脳を、私たちの意思でコントロールするのは簡単なことではありません。つまり、私たちの脳と食品会社の攻防を制する方法はひとつだけ。加工してないもので、おいしいと感じる食品を増やし、それらの食べ物をまんべんなく食べることに尽きるのです。■ダイエットをやめると自分史上最高にきれいになる理由私は運動が苦手ではありませんが、運動する時間があるなら読書をしたい人間です。私の脳は、運動の爽快感より知識欲の快感に敏感なようです。また私は、過去にさまざまな食べ方ダイエットを試してきましたが、そのうちのすべての方法でリバウンドを経験し、最終的に私が出した結論は、好きなものを好きなだけ、好きなときに食べることが最も優れたダイエット方法であるということです。運動ゼロ、食事制限ゼロの私は、37歳の今、自分にとって一番心地よい体型になったと感じています。その理由は、運動や食事制限などのストレスから開放されて、自分の正常な感覚が感じられる体の状態に戻ったからだと思います。人間は制限をせず、頭で「これを食べたら太る」などのの善悪を判断せず、本能のままに暮らしていれば、自分の今の健康状態に必要な栄養素を含む食品を食べたいと思うようにできています。また、同じ食べ物を食べ続けるとD2受容体が減少し幸福感を減らすのは、偏食をせずにさまざまな食品から栄養を摂るために長い年月をかけて人間の中に備わった、感覚特異性満腹感という脳の仕組みなのです。このように本能に抗わずに生き、外の情報に流されず、徹底的に心から自分の体を信じ切ること。これが最も素晴らしい健康法であり、美を保つ方法です。しかし、先述のように、食品業界は脳の仕組みを逆手にとり、生命維持に必要な栄養以上のものを食べるように仕向けてきます。それを避けるためには、2つの提案があります。ひとつは、はじめから危険な食べ物には近寄らないこと。コンビニは、水を買う場所。スーパーは生鮮食品売り場だけを見て、あとは素通りすること。そしてもうひとつ大事なのはテレビを見ないことです。いくらテレビで最新のダイエット情報を仕入れても、その間に流れる「やめられない止まらない」食品のコマーシャルを見ていたら、本末転倒です。新商品を食べたいと思った瞬間、やめられない止まらない罠に片足ハマったと同じなのです。毎日狩りに出かけたり、農業に勤しむことなく、常に新鮮で欲しい食べ物が手に入る現状は、食品業界、流通業界、電化製品を作るさまざまな工業とインフラの発展の恩恵です。そこに携わってきた人々に敬意を表し感謝するとともに、少し行きすぎた食品ビジネスへの正しい関わり方を考え直すときがきました。自分の快楽や体型への執着を超えて、この先の未来を子供たちの健康や地球の自然環境への関心に切り替え、今、何を選択し何を変えていくのかを、美しく生きることを通して考え実践していきたいものです。その方法はとても簡単です。女性として生まれた自分の体の力を信じることです。すべての不安やストレスや○○すべきから開放されたとき、自分も心地よくて、男性も大好きな「近づいてあったかい、触って柔らかい」女性になれるのです。■植村絵里の情報発信ポッドキャスト:植村絵里の恋愛相談「男はみんな5歳児である」最新電子書籍:「革命力−仕事と愛と運に恵まれる女性が考えている18のこと」ブログ:「Beautiful Wisdom」メルマガ:「会うたびに美しく」:植村絵里:eripecoでのコラム連載の過去記事:vol.1「「戦略的気配り」で人の本音をデータ化、かわいがられる人になる」2「今すぐできる。運がいい女になる7つの習慣」3「年下男性との恋を育むコツは「3つの感情」を刺激し続けること」4「自分を成長させる恋愛をする人が、よい結婚・よい人生をつかみとる」5「女性が仕事をする意義は、次世代に生きる知恵を伝えることにある」6「美しい人に聞く、植村絵里さんの6のきれい習慣 #6 起業家」7「女37歳。自分主催・ご招待の誕生日パーティを開催して気づいたこと」8「「いい男は結婚している」のはあたりまえ。だから私たちがすべきこと」「「男はみんな5歳児である」と思って生きれば、多くの問題は解決する」
2017年08月14日こんにちは、島本薫です。完全に光を遮断した真っ暗闇を、体験したことはありますか?闇の中には、見えないからこそ感じ取れる世界の匂いやざわめき、人とのつながりがあるのです。本日は、暗闇のソーシャルエンターテインメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」をご紹介します。■「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」――視覚障碍者が案内する“真っ暗闇の中のエンターテインメント”ダイアログ・イン・ザ・ダークとは、視覚障碍者の案内で「純度100%の暗闇」に入り、さまざまな事柄を体験する暗闇の中のソーシャルエンターテイメントです。「ダイアログ(Dialogue)」とは「対話」の意。真っ暗闇の中で人や世界と触れ合ううちに視覚以外の感覚が研ぎ澄まされていきます。そして次第に、闇の中のあたたかさやコミュニケーションの多様性に気づけるほか、”目が見えないことはその人の属性にすぎない”ということを知るきっかけを与えてくれます。まさに、心の目を開く体験、といっていいでしょう。何といっても、ここでは「見える人」が「見えない人」に、「見えない人」が「見える人」になるのですから……!とはいえ、背筋を正して臨むようなものではなく、笑い声の絶えない楽しい“冒険”というのがぴったり。参加者は最大8名のグループになり、光のあるうちに簡単な自己紹介をした後は、まず自分の身長にあった白杖を選びます。薄暗がりの中で白杖を使い、前方をさぐってみたり、トントンと足元をたたいてみたり。扱いに慣れてきたところで、完全な暗闇の中へ。このとき先頭に立って案内してくれるのが、「アテンド」と呼ばれる暗がりのエキスパート、視覚障碍者の皆さんです。■五感のすべてを使ってみると……?誰かの声が聞こえる安心感「完全な暗闇」では、文字通り何ひとつ視界に入るものはありません。目を開けているのに、何も見えない。周りの様子どころか、隣にいる人のことすらわからない。感じるのは、足もとの床の堅さと、手の中の白杖の感触だけ。心細さが募るところへ、アテンドさんがすかさず声をかけてくれます。「皆さん、緊張してますか?暗闇では、声を出して感じたことを伝えてくださいね」はぁい、という声があちこちであがり、ああ、周りにはこんなに人がいてくれるんだと実感。声を出すって大事なんだと、改めて気づかされます。片手を前の人の肩に置き、もう片方の手で白杖を突きながらゆっくり前に進んでいくと、辺りの様子が変わっていくのが感じられます。足元がやわらかい。草の匂いがする。あれ?広いところに出た?鳥の声が聞こえる。水の流れる音も。「そうなんです。皆さん、どうぞ歩いてみて、いろんなものを感じてみてください」アテンドの言葉にうながされ、おそるおそる散策を始めると……いつの間にか、わくわく気分のほうが高まって、暗闇の中の冒険に夢中になっています。ぽろぽろした土の手ざわり。カサコソ音を立てる枯れ葉の感触。葉っぱの匂い。ちくちくする木やごつごつする木。かと思えば、「こっちにおもしろいものがあるよ!」という声や「こっちってどこ~?」という声も。誰かの声が聞こえるだけで、こんなにほっとするなんて――。それだけでも発見なのに、「どう伝えるか」についても考えさせられることが度々です。たとえば、「橋を渡って向こうに行きましょう」と言われたはいいものの……暗闇の中で橋を渡るなんて、足がすくんでしまいそう。そこへ、先に渡った人たちが「次に段がありますよ」「だいたい3歩で渡り終えますからね」と声をかけてくれるので、安心して前に進めます。もしも足を踏み出すところがわからなければ、「どこですか?」と尋ねていいのです。伝えることがいかに大切か、どうしたら具体的に伝わるか、ひいては、普段の自分はどれだけ相手の声に耳を傾けているか、考えずにはいられません。ブランコに乗ったり、お絵かきしたり、特設カフェでお茶したり(アルコールもあります!)。もちろん、お会計も暗闇の中で。90分間の冒険の間に感覚が研ぎ澄まされ、いつしか暗闇はあたたかく居心地のよい場所に変わっています。そして、不思議と人や世界とつながる力を取り戻していることに気づくのです。■こころのバリアフリーを目指して:違いをわかり合う場から、人材研修の場としても利用が進む2度目に参加したときのアテンドさんが、こんな話をしていました。「ダイアログ・イン・ザ・ダークは、障害者疑似体験のような福祉的イベントではありません。立場の違い、年齢、性別、国籍、障害の有無……。わたしたちは、知らず知らずのうちに、さまざまな違いに縛られて暮らしています。そうした違いを超えて、すべての人が対等に対話する機会を提供すること。ダイアログ・イン・ザ・ダークは、こころのバリアフリーを感じてもらえる場作りをしたいと思っているんです」共感覚があり知覚過敏の傾向を持つわたしにとって、暗闇は「感覚をひとつ休ませることのできる場」だったので、とても心がゆったりする空間でした。安心して他の感覚に頼っていいし、何より、楽しさや安全といった気配が伝わってくるので、自由に感覚をのばすことができます。同じような感覚を持つ方や、気配に敏感なお子さんをお持ちの方は、こうした場で感覚を遊ばせ、体験をシェアするといいかもしれません。さまざまな“気づき”を生むことから、ダイアログ・イン・ザ・ダークは、チームビルディングやリーダーシップ研修、五感を活かした商品開発・マーケティングなど、ビジネス・ワークショップとしての利用も進んでいます。■ダイアログ・イン・ザ・ダーク誕生の背景と、日本での開催情報1988年にフランクフルトで開催されて以来、ダイアログ・イン・ザ・ダークは世界39カ国以上で開催され、800万人を超える人々が体験してきました。発案者のアンドレアス・ハイネッケ博士は、ユダヤ系の母とドイツ系の父の間に生まれました。母の親族がホロコーストの犠牲者であるのに対し、父の親族はナチスの支持者だったことから、人が人を排斥する過程には何があるのか、人は何をもって優劣を決めるのか、排除を生まないためにはどうすればいいのかという疑問が頭から離れずにいたそうです。ハイネッケ博士が辿り着いた答えが、「対話」でした。元々ジャーナリストだったハイネッケ博士ですが、事故で視力を失った男性への取材がきっかけで、障碍に対する意識が変わり、視覚障碍者に対する差別を変えていこうと、社会起業家(ソーシャル・アントレプレナー)の道を歩み始めます。こうして、ダイアログ・イン・ザ・ダークが誕生。日本での初開催は、1999年11月。以来、約19万人が体験し、その輪を広げてきたのです。現在の東京・外苑前会場は、残念ながら今月いっぱいでクローズとなりますが、大阪の「対話のある家」は今後も来場が可能です。参加には事前予約が必要となります。チケットの購入方法や空席情報などは、ダイアログ・イン・ザ・ダークのサイトでご確認ください。新宿では、8月20日までの期間限定で、聴覚障碍者がアテンドする「ダイアログ・イン・サイレンス」も開催されています。東京での新たな常設展開催に向け、クラウドファンディングも始まっています。さらにパワーアップして帰って来られるよう、口コミや体験のシェアなどダイアログの輪を広げる活動に、あなたも参加してみませんか?参考ダイアログ・イン・ザ・ダークダイアログ・イン・サイレンス
2017年08月13日こんにちは、金融ライターの齋藤惠です。近年、自宅やネットで起業をする女性が増えていますよね。セレクトショップやハンドメイドのお店、ネイルサロンなど。自分の特技や個性を活かして自立する女性たちのキラキラした姿を見ていると、 「自分も何か始めたい!」という気持ちが起こってきませんか?今回はこれから起業を考えているママたちに知ってほしい補助金の話をしようと思います。資金面で起業へのハードルが下がれば、夢の実現もグッと近づくかもしれません。●補助金と融資の違いって?ひと昔前は起業するならまずは銀行へ行き、融資を受けるのが一般的でした。そのため、補助金=融資と勘違いしている人も多いようですから、最初に違いを理解しておきましょう。融資とはお金を借りることを指し、返済義務と利息があります。一方で補助金は返済義務がなく、決まった募集期間内に審査を受けて行政などから資金援助をしてもらうという仕組みです。さらに補助金の場合は、あらかじめ募集枠が決まっているので、おのずと複数の起業家と競争形態になります。その点に関しては、融資よりも補助金を受ける方が難しい と言えますね。●補助金でママ起業家をサポートする団体が増えています!ここまで読むと「補助金を受けるなんて無理そう……」と思ってしまうかもしれませんが、そんなこともありません。なぜなら、補助金はたくさんの行政や団体で募集しており 、ひとつの募集に受からなかったとしてもまだまだチャンスはあるからです。「頑張っている女性やママをサポートしたい!」という声は年々増えていて、どんどん新しい団体が補助金を募集しているようです。2017年7月現在の情報ではありますが、これからその一部をご紹介しますね!●会社が行っている補助金『ちふれ女性起業家支援制度』団体:ちふれ化粧品内容:資本金と貸付金(返済義務・利息あり)を合わせて最大1,000万円まで支援募集期間:2017/08/01~2017/08/31●行政が行っている補助金『「女性活躍トップランナー企業」支援事業』団体:金沢市内容:補助金(求人採用活動費、移転費、住居費)の給付、子育て支援等の情報提供募集期間:~2017/08/10『創業補助金』団体:創業・事業承継補助金事務局(経済産業省中小企業庁)内容:補助率2分の1以内で、外部資金調達がなければ50~100万円、あれば50~200万円の援助募集期間:2017/05/08~2017/06/02(すでに今年度の募集は終了していますが、毎年行われるようです)----------いかがでしょうか?上記はほんの一部です。特に地方行政では、地元で起業しようという女性を積極的にサポートする取り組みが広がっているようです。起業を考えているママさんは、お住まいの市町村に問い合わせてみてくださいね!【参考リンク】・女性起業家支援制度 | ちふれ化粧品()・「女性活躍トップランナー企業」支援事業 | 金沢市()・創業補助金 | 創業・事業承継補助金事務局()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)●モデル/ゆみ
2017年08月07日◼︎”怪物か、英雄か。”――『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』のストーリー1954年、アメリカ中西部。ミルクシェイクをいくつも同時に作れる最新式のマルチミキサーのセールスマンとして、売り込みのためレストランを回っていた52歳のレイ・クロック。ある日、とあるドライブインレストランから8台ものミキサーの注文が入る。興味を持ったレイが、どんなお店なのかと向かった先にあったのは、マック&ディック・マクドナルド兄弟が経営する革新的なハンバーガー店「マクドナルド」だった!通常20〜30分かかる注文をわずか30秒で仕上げる合理的な流れ作業の「スピード・サービス・システム」や、コスト削減・高品質というコンセプト、マクドナルドの頭文字である「M」のゴールデンアーチのデザインなどに千載一遇のチャンスを見出したレイは、壮大なフランチャイズビジネスを思いつき、マクドナルド兄弟を説得。契約を交わす。次々にフランチャイズ化を成功させていくレイだったが、利益を追求するレイと、品質を大切にするマクドナルド兄弟との関係は急速に悪化。泥沼の全面対決へと突き進んでいき……。◼︎【見どころその1】映画で明かされる「マクドナルド」ができるまで世界最大級のファーストフードチェーンを作り上げた、レイ・クロック。座右の銘は「継続に勝るものはない」という彼の自伝『成功はゴミ箱の中に』(プレジデント社刊)は、日本国内でも多くの起業家たちに影響を与えています。本作では、そのレイ・クロックが、50代でマック&ディック・マクドナルド兄弟と出会ってから、その革新的なシステムに勝機を見出し、手段を選ばずにのし上がっていく姿を描きます。彼はどのようにして、巨大企業を作り上げたのか――?手に汗握るスピーディーな物語が展開していきます。◼︎【見どころその2】レイ・クロック V.S.マック&ディック・マクドナルド兄弟の闘い本作のタイトルにもなっている「ファウンダー(創業者)」。マクドナルドにおけるそれは、マクドナルドの第1号店や、オリジナルの「スピード・サービス・システム」を作り出した、マック&ディック・マクドナルド兄弟のはず……。ですが、レイは自らをマクドナルドの「創業者」と名乗ります。「レイ・クロックなくしてマクドナルドは世界的ブランドにはなっていなかっただろう」と言われる彼のフランチャイズ化の発想は、それほどまでに桁外れだったのです。レイとマクドナルド兄弟が「マクドナルド」に関する権利を巡るやりとりは、本作の一番の見どころです。残念ながら数年前に亡くなってしまったというマック&ディック兄弟。弟のディックは、誰かから電話があればこの話をしたいと50年も待っていたそうです。ディックの孫のジェイソンは「祖父と大伯父は、今や世界中のファストフード店の標準となる調理システムを編み出した偉大な革新者だった」と語ります。今のマクドナルドのイメージとは真逆で、品質にこだわり、それ故にマクドナルドの商標権を失ってしまうこととなるマクドナルド兄弟。本作では、レイ・クロックの活躍とともに、マクドナルド兄弟の切ない胸の内も描かれます。◼︎【見どころその3】1950年代を再現したロケ地や衣装ストーリーはもちろん、DRESS読者のみなさんの目を惹きそうなのは、ロケ地となったアトランタとその周辺の街の美しさや、本作に登場するさまざまな衣装たちです。本作の衣装デザイナー、ダニエル・オーランディが「あつらえて作ってない感じで、リアルで自然にしたかった」と語る衣装は、実際の1950年代の市井の人たちを捉えた資料映像を元に作られたそう。「若く、自然で、健康的に」なったという衣装は、色使いひとつとっても、ハッとするようなかわいさです。また、マクドナルド厨房スタッフの衣装も、実際のものに忠実に再現するため、年代モノのマクドナルドのスタッフ帽子をオークションサイトで見つけ、業者に100個ほど作ってもらったそう。帽子やハンバーガーの包み紙、紙袋などに印刷されたキャラクターロゴも、思わずじっくり見てしまうかわいらしさです。誰もが知っている「マクドナルド」の、知られざる誕生秘話を描いた『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』。知的好奇心を満たしてくれる「ビジネスムービー」としても楽しめる本作は、今週末7月29日(土)より角川シネマ有楽町、角川シネマ新宿、渋谷シネパレスほか全国公開です。◼︎『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』公開情報『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』7月29日(土)より角川シネマ有楽町、角川シネマ新宿、渋谷シネパレスほか全国公開監督:ジョン・リー・ハンコック『しあわせの隠れ場所』、『ウォルト・ディズニーの約束』出演:マイケル・キートン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、ニック・オファーマン、ジョン・キャロル・リンチ配給:KADOKAWA上映時間:115分公式サイト:© 2016 Speedee Distribution, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2017年07月28日「未来を担っていく若者」である私たちは物心ついたころには「失われた20年」がはじまっていて、ゆとり教育を受けて育った。この失われたといわれる「時代の産物」である私たちは成長期を終え、さとりがちな大人になりつつある。「不遇の世代」「欲がない」「内向き」など様々なレッテルを貼られることがあるが、「社会を良くしたい」と願い、立ち向かう人はいつの時代にもいるように、私たちの世代にもいる。 確かに過去の世代とは違って、熱が失われがちな、引きこもりがちな、スマホと向き合いがちな世代かもしれない。でもそこから私たちのスタイルで起こすレボリューションがあるのだ。この連載では、さとり世代なりの社会を良くする方法とはどんなやり方なのかを紹介していく。そして、イラストから執筆まで、記事製作を「失われた20年」「さとり世代」でおこなっていく。その名も『さとり世代が日本社会に起こす、半径5mの“ゆる”レボリューション』。ゴミからも、高級なものからも「美」を見つけ出したいアーティスト、Kathimi連載第二回目に登場するのは女性を描く23歳のアーティスト、Kathmi。ミステリアスな印象を人に与えるかもしれないが、口を開いた彼女から紡ぎ出される言葉は素直で、純粋なものたちだった。私の描く女性は理想の女性像。凛として女性として芯をもっていて、女性として美に溢れているのが理想の女性。自分がなりたいというよりも、この女性の理想を通して夢を与えられたらいいし、空間に彩りができたらいいし、何かひとつの気付きになればと思う。彼女の描く数々の女性は、彼女にとって女性を描いているというよりは「美」の表現であるようだ。しかし、彼女がしていたのは芸術を通して「美」を創り上げることではなくて美を見つけ出すことだった。人が気持ち悪いとか嫌だって思うモノだって美しいものがあるし、キラキラした高級なものや意匠が凝らされたもののような美しさも好き。自然界の何かしらのモノも、創り出された美からもインスパイアされているものも多い、目に入るものから見出したい。噛み砕いて、的確に魅力を伝えることができるのが芸術だと思う。だから日頃から道端のゴミからだって、もちろん高級なものからも美しさを見つけ出したい。自由そのものよりも、自由に生きていいという選択肢に気づいたことが「幸せ」ウォールアートからイベントのビジュアルまで、幅広く手がけており、私がうらやましいと思うほどにアーティストとして「自由」な生き方をしているKathmiもかつては自由ではなかったという。生まれてから20年くらい辛かったので、これ以上辛いとかはないんじゃないかな。今は自由という選択肢を知って選ぶことができてる。自由そのものよりも、「自由に生きていい」という選択肢に気付くこと自体に彼女は幸せを感じているという。7人兄弟の下から2番目。母子家庭で育った彼女は小さい頃から“社会”の中で生きてきた。7人の中でバランスを取りながら生きてきた故、今の彼女の深みがある。そして大学を中退し、アーティストとして起業をした。大学を辞める前にメリットとデメリットを書き出した。メリットの方が大きかったので辞めた。起業をしたということはあまり意識していない。自分が好きでやっていたことが仕事になってきたのでその受け口をつくろうっていう感覚。「起業家」と世間では囃し立てられるが、彼女にとって起業とは「何にも囚われずに、自身で自由な世界を創り出す手段」でしかないようだ。まわりと比べても仕方ない。大事なのは自分が持つ手札をどう活かすか。彼女にも些細ながら「さとり世代」としての意識はあるという。死ぬほど不幸ではないし、生きてはいけるっていう中で、周りはいつも自分より幸福そうに見えた。経済ばっかり下がっていくのと同時に何だか幸福度も下がっていった。現代はSNSなどで身の回りと比べやすいからこそ、ないものねだりに陥りやすい。でも上を見たら青天井でしょ?でも比べる範囲を狭くして、上手くライバルを見つけたら成長においては燃料になる。そもそも人はそれぞれ与えられた手札が違うから、比べても仕方がない。人と比べるよりも自分の持っている手札をどう活かして生きていくかが大事。話すのが苦手だから、アートで伝えたい。彼女に将来の夢を聞いてみた。日本ではまだアートの文化が根付いていない。まだまだ街中に溢れているわけではない。創造性が高くて、バリエーションが無限のアートに小さい頃から触れられるような機会をつくって、感覚的なところから心が裕福になる人を増えればいいな。でもすごく個人的には皆がアッと驚く何かを創りたい!彼女はまだアーティストとして幅を広げていくようだ。最後に、かなりベタだが、Kathmiにとってのアートとは?という質問をしてみた。心が動けば何でもアートだと思う!アートのそういうところがいい。と笑顔を見せた。今回の記事、または彼女の活動を見てみると、彼女について浮かぶワードは「アート」「女性」「自由」といったものだろうか。私自身も取材前、限定的なイメージを持っていた。しかし、Kathmiはそれだけに留まらないだろう。彼女の言葉を借りると、彼女の持つ「手札」は私たちかみるKathmiからは想像出来ないほどたくさん“隠し”持っているように思える。それほどに自由な人間であった。過去や未来、型にとらわれずに自由に「自分」について話す彼女は眩しかった。そして、ミステリアスさから垣間見えるKathmiのアートへの純粋さは私にとって「美」だった。***KathmiHP:: photos by Ken NagasawaText by Hinako OnoーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!1発目:「ムカつくから」。怒りを原動力に“命”をいただく野生児大学生 菅田悠介が考える「いただきますの意味」│さとり世代が日本社会に起こす、半径5mの“ゆる”レボリューション Illustration byPOTECHI「未来を担っていく若者」である私たちは物心ついたころには「失われた20年」がはじまっていて、ゆとり教育を受けて育った...
2017年07月27日最新実写版『ダンボ』に、コリン・ファレル、ダニー・デヴィート、エヴァ・グリーン、マイケル・キートンが出演することが決定した。ディズニーの公式ファンクラブD23のイベント「D23エキスポ」で公開された短編ビデオに登場したティム・バートン監督は、同実写版の制作開始を発表し、ニコ・パーカーとフィンリー・ホビンズも含めたキャスト陣を明かした。同作の公式のあらすじによると、コリン演じるサーカス団のスターだったホルト・ファリエが戦争から帰還し、ダニー演じるサーカス団のオーナーによって耳の大きい象の子どもの面倒役に配属されたことで、人生が大きく変わっていく様を描いているという。サーカス団は困難を迎えているものの、ニコとフィンリー演じるホルトの子どもたちが、その子象が飛べることを発見したことで、起業家V.A.ヴァンディヴァー(マイケル)と空中曲芸師コレット(エヴァ)が手を組み、子象をスターにのし上げるべく乗り出す。実写をベースにアニメの要素も組み込む同作は、イギリスで撮影されることになっており、現在のところ2019年3月29日に全米公開となる予定。アーレン・クルーガーが、脚本を執筆しているほかジャスティン・スプリンガーと共にプロデュースも担当している。オリジナル版『ダンボ』は、耳が大きいことで周りからいじめられていた一人ぼっちの子象が、自分の力を証明しようと奮闘する姿が描かれている。(C)BANG Media International
2017年07月18日同じアパートに何年も住んでいるのにご近所さんの顔も知らない…。これは都市ではよくある話ではないだろうか。親の世代は「寂しい社会になったもんだ」というけれど、子どもの頃から「知らない人に話しかけられたら逃げなさい」と学校でも教えられてきたし、どうしたらいいのか分からないという人も少なくないだろう。しかし近所の人と仲が良くても損はないことは確かである。安全面でもそうだろうし、単純に自分の住んでいる地域の人と付き合いが深まれば楽しい上に、地域への愛着も湧く。日本だけでなく、イギリスでも近年の「ご近所さん離れ問題」は同じようで、ある女性起業家二人がご近所さんと出会えるアプリを立ち上げた。しかも、「食料廃棄の問題」に挑戦することで出会えるアプリを。
2017年06月28日雑誌やネットでお気に入りのブランドやスタイルをチェックして、休日にショッピングに出かけて服を買う…。そんな光景は日本の若者のありふれた日常のように思えるかもしれない。でも実はそれが「特権」だったと聞いたらあなたは驚くだろうか?好きな服が着れるという「特権」値段的に気に入った服が買えない、というのは規模は違うにせよ誰もが一度は経験しているかもしれない。しかし今回は経済面の話ではない。日本を含む世界のファッション業界が、服のターゲットを限定しすぎているという事実について考えたい。 サイズ一つをとってみても、大抵のショップは一定以上“細い人”のものしか用意していない。プラスサイズの人や、トランスジェンダーで身長の高い人が女性の服を着たい時はどうすればいいのだろうか?また、健常者だけを考慮して作られた服が市場を埋めているという事実を否定できる人はいないだろう。 ファッション市場が設定しているスタンダードに当てはまらない人々にとって買い物は一種、「挑戦」と言ってもいいのかもしれない。そういった意味で、好きなように好きな服を着れるのは「特権」なのだ。 そんな不平等なファッション業界に立ち向かうため、みんなが着れるファッションブランド「REBIRTH GARMENTS」を立ち上げたのが、アメリカ在住のSky Cubacub(スカイ・クバークブ)。スカイ・クバークブ Photo by Matthew Butlerシカゴ在住のデザイナー兼服職人のスカイ・クバークブは生まれてきた体と心の性別が必ずしも一致しているわけではないジェンダー・クイアである。また、“有色人種”であり、精神障がいを抱えているため、健康な白人異性愛者が“社会の普通”とされているアメリカではいくつにも重なるマイノリティというわけだ。 そんなスカイ・クバークブだからこそ、生み出せるのがカラフルで奇抜なスタイルのクールな服たち。100%オーダーメイドなためこれまでメインストリームのファッション業界が無視しつづけてきた人々の希望を完璧に具現化できる。Photo by Grace DuValPhoto by Armando Lozanoみんな違ってみんな美しい。スカイ・クバークブの服を実際に購入した人々のリアクションはポジティブなものばかりだという。 REBIRTH GARMENTSの服はマイノリティ・コミュニティにポジティブな影響を与えている。服を買った友達はみんな自信と希望が持てたと言ってくれる。クライアントやモデルと一対一で徹底的に話し合い、彼らに合った服を作っているからファッションデザイナーっていう要素は自分の活動の一部にしかすぎなくて、どちらかというと自由に服を選ぶ権利のないマイノリティの人々に必要なものを提供するのが使命って感じる。 そう話すスカイ・クバークブはRadical Visibility(ラディカル・ビジビリティ:「過激に目に見える」という意)というムーブメントの先駆者である。ラディカル・ビジビリティとは社会が目にしたくないところ(体型、セクシュアリティ、身体障がいなど)にスポットライトを当てるようなイノベーティブなデザインを用いた服。あらゆる理由でマイノリティとされる人々を社会に無理やり溶け込ませるのではなく、胸を張って主張させるのだ。Photo by Grace DuValそんなスカイ・クバークブのファッションの裏には揺るぎない信念がある。 全ての人が美しいって、心の底から信じている。みんな自分の美しさを認め、他人の美しさを受け入れられるようになればいいだけ。美に多様性があるのは当たり前だって知ればいいだけ。社会に埋め込まれた「美の基準」から意識的に解放される必要があるかもしれないけど。Photo by Armando Lozano変わらなければならないファッション業界様々な理由でマイノリティとされる人を考慮した服を作るのは、精神的な面で非常に大事だが、同時に地球のためにも必要である。ファストファッションブランドの服は長く着れないし、買うべきではないのだ。 ファストファッションは安いし買いたくなるのはわかる。でもそれを続けたら、限界に達して、資源はなくなる。ファッション業界は、石油業界の次に環境に悪いんだ。製造の過程でも多くの人の命が奪われているのにも関わらず、未だに続いているのがおかしいぐらいだよ。Photo by Grace DuVal環境面、労働環境面そして消費者に差別的だという面でもファッション業界には改革が必要だ。REBIRTH GARMENTSは将来のファッション業界があるべき姿を見せてくれているのかもしれない。あなたがこのブランドの服を買って着るかどうかは個人の自由だが、スカイ・クバークブの言う「全ての人は美しい」という信念から私たちが学べることは多いのではないだろうか。 ***REBIRTH GARMENTSAll photos by REBIRTH GARMENTS unless otherwise stated. Interview by Nanao ImazuText by Noemi Minami ーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!あの高級ブランド「フェラガモ」が目をつけた。女子大生のときに世界初の「オレンジのゴミ」からできた服を作った女性起業家。 イタリアの女子大生二人が大学在学中に開発したのは、世界初の果物からできた生地だった。2012年、Adriana Santanocito(アドリアナ・サ...
2017年06月16日あなたの理想の男性はどんな人ですか?頭が良くて、かっこよくて、高収入で…と考えだしたら、きりがないかもしれませんね。時代の流れと共に理想の男性像も変化しているようですが、今の時代に即した理想のタイプとは?もしもそんな男性と実際に付き合うことができたらラッキー!いったいどこに行けば出会えるのでしょうか?◆「理想的!」と思う男性とは?世の女性たちが「理想の彼氏」として挙げる男性には、どんな特徴があると思いますか?アラサー女子の意見をもとに、ポイントをまとめました。【容姿】・身長が180㎝以上・シュッとしたスマートなスタイル・シンプルなファッションが似合う・爽やかな髪型・清潔感あふれる肌【職業(年収)など】・年収1000万円以上・将来性のある業界を引っ張る若手社長や海外進出も目論む起業家・大手企業勤務【趣味】・テニスやスイミングといったスポーツ・グルメでおいしいお店を知っている・旅行やドライブに連れて行ってくれる【性格】・穏やかで細かいことは気にしない・明るくて一緒にいて楽しいバブル期にもてはやされた“3高男子”の特徴は「高身長・高学歴・高収入」。最近は学歴に特筆すべき点がなくとも成功している実業家や実力重視のベンチャー企業も多いからか、学歴に関するワードは出てきませんでした。それなりに恋愛経験を積んでいるので、「学歴が高い=頭が良い」ではないことをよく知っているのかも!?なお、「理想」という形でヒアリングしてみると、以前話題になった“3低男子”(低姿勢・低依存・低リスク)や“3同男子”(金銭感覚・仕事の環境・育ってきた環境が同じ)といったワードもあまり聞こえませんでした。今回は結婚ではなく、彼氏(=恋愛)という視点で見ていることもあり、多少は男性をアクセサリー的に捉えている部分もあるのかもしれません。◆そんな完璧な男性、本当にいるの?理想通りの男性に簡単に出会えたら女性はみんなハッピーですが、なかなかそうもいかないもの。王子さまのような男性を拝みたいなら、パソコンやスマホを見るに限る!?というのもAmazonプライム・ビデオにて配信された『バチェラー・ジャパン』に、イケメンで高身長・高学歴・高収入・性格もいい…という女性たちの願望を結晶化したような男性が出演していたから。『バチェラー・ジャパン』とは2002年に米国でスタートした『The Bachelor』の日本版で、1人のバチェラー(独身男性)が美女25人の中から運命の相手となる1人の女性を選ぶ恋愛サバイバルのドキュメンタリーです。この番組で初代バチェラーを務めた久保裕丈さんは、東大大学院を卒業し、設立した会社を売却した後、現在はコンサルなどをしている実業家で、資産は数億~数十億という素晴らしい経歴の持ち主。番組の中で、彼の心を奪おうと熾烈なバトルを繰り広げた女性たちならずとも、「彼こそ理想的な彼氏」とその魅力にハマった人は少なくないでしょう。◆「理想の彼氏」をゲットする女性って?そのようなハイスペックな男性とお付き合いし、結婚までたどり着く女性は「やっぱり特別なのかな?」と思いますよね。前述した『バチェラー・ジャパン』でバチェラーが選んだのは、やわらかな雰囲気の現役女子大生でした。どちらかというとおとなしく、かわいらしいタイプ。目立ちたがり屋ではないけれど、聡明で気遣い上手な女性です。モテる男性はこのように、控えめながら自分をしっかり持っている芯の強い女性を好むのかもしれません。◆現実とのギャップについてもしも、見た目・性格・職業…全てがパーフェクトな男性に出会ったら、あなたはどう感じますか?女性陣の声を聞いてみました。・「そこまで完璧に理想的な要素がそろっていると、何か裏がありそう」(33歳/カフェ店員)・「男性はお金を持ったら、絶対浮気する!」(31歳/公務員)・「いい!と思ったら、既婚者だった…」(28歳/看護師)理想通りの男性に「素敵」とメロメロになってしまうのかと思いきや、案外冷静なようです。希少な存在だからこそ、安易に近づこうとはしないのかも?◆好きな人=理想の彼氏が最高!?20~30代の女性たちの話を聞いていると、白馬の王子さま的な理想像はあっても、結局は「好きになった相手が理想!」というケースが多く見られます。確かに、自分を丸ごと愛してくれる誠実な男性は、いわゆる「理想の彼氏」以上に価値がありますよね。それに、実在の男性のことを「彼こそ理想の彼氏」と思い込むと、『あなたのことはそれほど』(TBS系)のヒロインみたいに不倫に走ってしまう危険性も…。理想の彼氏は、映像や漫画の中など、手に届かない場所にいてくれたほうがいいのかもしれません。『バチェラー・ジャパン』シーズン2を楽しみに待ちつつ、あなたにとっての「理想の彼氏」はどんな人かを考えてみてはいかがでしょうか。ライタープロフィールsacchi異色の経歴をもち、現在は一児の母とピアノ講師、ハンドメイド作家をかけもちするライター。音楽、美しいものや可愛いもの、綺麗な景色などが特に好きで、何にでも好奇心旺盛なアラサー女子です。人やものとのさまざまな出会いの中で、さらに人間を磨いて日々精力的に活動中。
2017年06月15日Mette Touborg|メッテ・テュボーライア(Lejre)市長社会主義人民党(SF)所属2009年より現市長。2度の再選を経て、現在3期目。社会主義人民党では副党首を務めたこともある、自他共に認める有力議員。20年以上国会議員だった父を持つ、いわゆる二世議員でもある。本党は、社会民主主義と環境保護を掲げ、国会では約9%の議席を持つ。国内計98市あるうち、女性市長はわずか12市のみ。シェラン地域北部のライア市は、そのうちの一つ。市のホームページはこちら。Photo from Lejre Kommune―デンマークでは2週間後(当時、6月18日)に総選挙を控えていますが、メッテさんは出馬されていませんよね?自分で言うのもなんですが、私は党内で唯一の市長だということもあって、出馬すれば当選がほぼ確実。なので、政党からは「頼むから出てくれ」と、何度もお願いされて。でも今回は「ごめんなさい」と。私にはLejre(ライア)市でやることがまだたくさんあるので。―市政に対する思いが強いんですね。ここはどんな地域なんですか?ライア市は、49の小さな町と村からなる、人口2万7千人の小さな地方です。一番大きな町でも人口はたった4千人弱。デンマークというとても小さな国の、さらにその中の小さな場所。56万人もいる首都コペンハーゲンと同じように国を動かすほどの力はありませんが、ライアはライアの強みがあります。それは、首都まで自動車で1時間以内という近さにあって、かつ自然豊かだということ。特に水資源が豊富で、コペンハーゲンで供給される水全量の15%は、ライア市が供給しています。採れたての新鮮な食品だって、鮮度を落とすことなく即座に届けられますし。Photo by VisitLejre―「仕事は都心だけど家は田舎」という人が多いのはいかにもデンマークらしいですが、起業家が多いのにはビックリしました。シェラン地方にはライア市を含めて17の市があるんですが、その中で最も起業家が生まれているのがライアなんです。何をやっているかというと……みんな本当にバラバラで(笑)。デンマーク国内で初めてのドローンを開発し始めた起業家とか、特殊な技術を持ったボーリング会社とか、国内で有数のクラフトビール会社も2つありますね。―なぜわざわざライア市で起業する人が多いんでしょうか?もちろん理由は一つじゃありませんが、都市で起業するより、ここで起業した方がコスト的に安いからです。デンマークには国税と地方税の二つがあるんですが、ライア市では、個人事業主でも法人でも地方税は一切取らないので。これは戦略というより、「どうやったら都市と差別化できるか?」「より魅力的な地方になれるか?」と現実的な判断をした結果でした。なので、そういう会社や組織とコミュニケーションを取る、専属の自治体メンバーが常駐しているんですよ。私だって、週に一度は直接会って、不満を聞いたり、要望を聞く時間を取っていて。これは小さな地方だからこその強みですよね。ただ無農薬だけじゃない、地方のオーガニック革命の可能性Photo by Lejre Kommune―「オーガニック」というキーワードを媒介として、コミュニティができたように、デンマークではコミュニティがとても重要視されていますよね。そうですね。こうやってある程度似通った価値観を持つ人が集まって、狭い範囲で生活していると、もうみんな知り合い状態なんですよ。近所の人が困っていたら「私に何かできることがある?」とすぐに声をかけるし、バスに乗って知らない人がいたら「どこから来たの? 困ったことがあったら言ってね」と。そうすると、市民はもっと安心して、より豊かな暮らしができるんです。オーガニックに力をいれ始めて数年して、不思議なことが起こりました。コミュニティができただけじゃなくて、「ライア市はオーガニックに力を入れている」という事実が、市民のアイデンティティになって、市民の結束力が強まったんです。Photo by VisitLejre―お話を聞いていると、メッテさんも信頼できるし、なんか僕もここに住みたくなってきました!(笑)ありがたいことに、市民はすごく私を信頼してくれているんですよ。つい最近、「政治家についてどう思っているか?」というEUによる国勢調査があって。その結果、デンマークでは、国会議員よりも地方議員の方が好意的だとわかったんです。私の感覚的にも、共感できる結果ですね。―デンマークは僕が思っていた以上に地方の権限が強いように感じました。少なくとも中央と対等な立場にはありますね。たしかに私たち地方は、中央政府が作った枠から逸脱することはできません。でも、その枠が大きければ問題ないし、狭めようとするならそれに抵抗すればいい。地方の人はみんなそう思っています。たとえば、なぜ無農薬野菜を作って販売するのが難しいのか調査したところ、それは政府による規制や法律が障壁となっているからだとわかったんです。そこで、私は政治家と直接話したりして、いかに規制を緩和させるか、オーガニック食材が流通しやすくするにはどんな法律が必要なのか調べて、実際にいくつかの法律を改正することができました。どんな地方にも、都市にはない可能性があると思います。私たちはたまたま「オーガニック」に着目しただけ。そして、中央にすべての引導を渡さないように努めることもまた、地方の存在意義だと私は思います。ライアって、すごく魅力的でしょう? ほら、これで私たちのところへ移住する決心は固まった?(笑) ※この記事はウェブメディア「EPOCH MAKERS」の提供記事です。EPOCH MAKERS – デンマークに聞く。未来が変わる。世界の片隅で異彩を放つ、デンマーク。この小さな北欧の国は、情報化がさらに進んだ未来の社会の一つのロールモデルになり得る。EPOCH MAKERSはその可能性を信じて、独自の視点から取材し発信するインタビューメディア。URL: by Taiga Beppu ーBe inspired!この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!今日が今日のためにある国デンマーク、無料だらけの社会福祉の実態とは? 福祉国家として有名な北欧の国、デンマーク。消費税率25%、国民負担率約70%(日本は約40%)と、かなりの高納税国である。その一方で、医療費無料、出産費無料、教育費無...
2017年06月05日次々といろいろな方法が登場するダイエットですが、今どんなダイエット方法が注目を集めているのでしょうか?いろいろなダイエットを試したけれど、効果がなく悩んでいるという方にオススメ!今人気を集めているダイエット本を厳選してご紹介します。運動したくない人のために。日常で気をつけられるちょっとした痩せるためのコツPhoto by Amazon■『痩せグセの法則』 工藤孝文著減量外来(ダイエット外来)の医師である、工藤考文先生が監修。肥満の原因は運動不足ではなく、ほとんどが「食べ過ぎ」だそう。要するに痩せたいなら、食べることについての考え方や習慣を改善することが大切ということ。夕食後や寝る前にお腹が空いて眠れないときは間食でなくホットミルクにしたり、グラスやお皿を変えてみるなど日常生活の中で気をつけたいこと、すぐにできそうなコツが紹介されています。また、素直であること、上品であることなど痩せ体質になるためのマインドも解説されています。膨大な科学的研究から考案された、仕事効率をあげるダイエットPhoto by Amazon■シリコンバレー式 自分を変える最強の食事 デイヴ・アスプリー (著), 栗原 百代 (翻訳)シリコンバレーで成功を収めたIT起業家の著者が、自費を投じて研究し考案したという食事メソッドが紹介されています。起業家の提案するメソッドということで、ただ「痩せる」ということだけでなく、ダイエットや食事の改善で「健康になること」、そしていかに「仕事のパフォーマンスをあげることにつなげるか」ということにもフォーカスされています。全てを実践するのは難しいかもしれませんが、普段聞かないような食材が紹介されていたり、あまり他では見かけないダイエット法が紹介されています。著者も書いているように、万人に効果的なダイエットはありません。それぞれの体質や体にあった方法を自分で試しながら見つけていきましょう。ノートに記録することで毎日痩せグセを意識するPhoto by Amazon■あなたらしくヤセる 太るクセをやめてみた 本島 彩帆里 (著)1年3ヶ月で20キロのダイエットに成功したという、ダイエットアドバイザーである著者。産後太りを解消するのに効果があった、太るクセを痩せるクセに変えるというダイエットが紹介されています。ダイエットのきっかけは息子さんにいいものを食べさせたいという思いから、食事や栄養について学ぶようになったことだったそう。ダイエットで大切なのは、新しいことを始めたり追加することではなく、無駄なものをそぎ落としてシンプルで質のいいものを選ぶこと。ながら食べや濃い味付けなど、なんとなくやっていることが太る原因になっているかもしれません。自分の生活習慣を一度見直してみては?ダイエットは毎日の小さなことの積み重ねが大事です。人気のダイエット本を参考に、日頃の意識や習慣を改善してみてはいかがでしょうか?少しでも痩せやすい生活ができるように、できそうなことから試してみてください。
2017年06月03日マザー・テレサじゃなくてもあなたは世界を変えられると知って欲しいそう話すのはオーストラリアの女性社会起業家、Jacqueline Haines(ジャクリーン・ヘインズ)氏。それでは私たちに何ができるのか?彼女の提案はなんと、大人のオモチャを買うこと。一体、大人のオモチャで世界を変えるとはどういうことだろうか?Vavven創始者のJacqueline Haines(ジャクリーン・ヘインズ)氏重工エンジニアリングの業界で高い地位を築いたヘインズ氏は、自身の会社を立ち上げるためにキャリアチェンジを行った。そしてその新しいキャリアとは、セックス業界。 「セックスは売れる」というんだから、売れるだけ売って、そのお金をいいことに使おうと思った。 ヘインズ氏の会社Vavven(バベン)は「エシカル」な大人のオモチャを売る会社。デリケートな部分に触れる大人のオモチャだから何よりも安全で良い質であることが重要。Vavvenは製品の製造過程の透明性を重要視し、質はどこにも負けないと自負している。そして、売り上げの3分の1は全て非営利の「性と生殖に関する健康と権利」のための団体に送られる。これが彼女の言う「私たちにできること」。Vavvenの製品を買えば買うほど、十分に病院や性教育にアクセスできない人々を救えるのだ。また、“正しい性教育”の発信に力を入れているのがこの会社。ウェブサイトのブログではマスメディアでは目にできないような「生理中にセックスを楽しむ方法」などリアルなセックスの話、また映画やポルノが作り上げたセックスにおいての「男性視点」を打破するコンテンツが盛り沢山。サービスは年齢、ジェンダー、性的趣向に関係なく全ての人を対象としている。あまりにオープンな性のぶっちゃけトークにクスッと笑ってしまうが、それも計算の上。自分たちのことを大真面目に捉えているわけではありません。世界は変えたいけど、興味のない人に考えを押し付けてもうまくいかないでしょ。深刻な問題を面白おかしくライトにとらえて、みんなが考え始められるようにしたいのです。セックスとは人間の基本的なニーズで喜びだと考えるVavvenは、人々がオープンにセックスを楽しめる社会作りに貢献しようとしている。セックスを「タブー視」しない世界では、正しい避妊の方法が教育され、性病で病院に行くのにも気まずい思いをしなくても済むようになる。もちろん、パートナー内でコミュニケーションが増えればセックスの喜びも増えるだろう。以前Be inspired!でインタビューをした「演技一切なしのポルノビジネス」を切り開くCindy Gallop(シンディー・ギャロップ)とそういった面では思想が重なると言えるかもしれない。 セックスは人間の基本的なニーズです。生と喜びを運んでくれます。でも人によってはセックスが恐怖と恥そして痛みの元となっているでしょう。私たちの目的はそれを変え、人々の健康を重要視し、教育やキャンペーンを通して「人と親密な関係を持つ」平等な機会を皆さんに与えることです。人を「性の道具」のように扱うことは絶対にしません。私たちはただ、セックスについて話し、楽しむのが重要だと伝えたいだけなのです。(Vavvenのホームページより)創設者ヘインズ氏は、このビジネスを成功させることで資本主義の世界でも「良いことをして稼ぐのは可能」だとビジネスの世界に知らしめたいそうだ。 ビジネスパーソンとして「お金を稼いで良い生活をしながら社会に貢献する」、カスタマーは「自分への快楽を通して他人を救う」。彼女の目指す「自分への喜びの上に成り立つ社会貢献」なら多くの人が興味を持てるのではないだろうか? ***VavvenAll photos by VavvenText by Noemi MinamiーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“禁断”のセックスについて考えるキッカケを作る「23人の色褪せない裸」。 2017年4月29日〜5月7日はジェンダーやセクシュアルアイデンティティーに関係なく、すべての個人が自分らしく幸せに生きられるような社会を目指しイベントを行うレインボーウィ...
2017年06月02日イタリアの女子大生二人が大学在学中に開発したのは、世界初の果物からできた生地だった。2012年、Adriana Santanocito(アドリアナ・サンタノチト)はファッションデザイン学科の卒業論文として、インターナショナルコミュニケーション&コーポレーレション学科で勉強をしていたEnrica Arena(エンリーカ・アレナ)と共に新しいサステイナブルな生地の開発を決意する。 その際に彼女たちが目につけたのが、柑橘類。イタリアでは毎年70万トン以上の柑橘系のゴミが捨てられているからだ。また、既存の植物性の生地によく使われる木や麻、竹などは自然にあるものを生地制作ために刈ってしまっているのが問題だった。柑橘系の植物の皮などの「捨ててしまう部分」をアップサイクルすれば、水、土地を無駄にすることなく、環境汚染にも加担しない環境に優しい生地が実現できる。努力を重ねて試行錯誤を繰り返し、2014年のミラノのVogue Fashion’s Night Outで彼女たちはついに柑橘類のゴミからできた生地を発表。その生地はシルクのように柔らかくて軽く、染めることもできる。そして同年、デザイナーや経理、弁護士などを含む5人で株式会社Orange Fiber(オレンジ・ファイバー)を立ち上げた。 これまでに環境、ファッション、起業などのあらゆる分野のコンテストで勝利し、個人投資も受け、集めた資金は総額約370万円。最近でも、112ヶ国からエントリーが行われ、2700プロジェクト以上が提出されたH&M基金のGlobal Change Awardで見事受賞。15,000ユーロ、日本円にして約185万円を獲得した。 さらになんといっても2017年4月にはイタリアのトップブランドSalvatore Ferragamo(サルヴァトーレフェラガモ)に目をつけられ、コラボレーションを実現。歴史と権威あるコンパッソ・ドーロ賞を2016年に受賞したマリオ・トリマルキがデザインを仕掛ける美しいコレクションをEarth Day 2017で発表した。彼女たちの原料から生産過程まで全て「メイド・イン・イタリー」にこだわる姿勢も魅力のひとつだろう。環境保護と透明性を徹底的に重視したイタリア初のファッション企業となることを目標としているそうだ。 ファッション業界は、長年「エシカル」という単語からは遠い存在だった。シーズンごとに変わるトレンド、それに伴いゴミとなるまだ着れる服たち。発展途上国で行われる児童労働、クオリティが低くすぐ着れられなくなるプラスチック製のファストファッション…。しかし、環境問題を考慮し、透明性を貫く強い信念を持ったフライターグやパタゴニア、若手ではINHEELSやEVERLANEなどのブランドを見てみれば、ファッション業界もゆっくりだが確実に変わってきていると言えるだろう。今後もOrange Fiberのような起業が増えていき、「サステイナブルではない服がおかしい」という新しい常識が生まれるよう、企業も消費者も一丸となって前に進めたらいい。***Orange FiberAll photos by Orange FiberText by Noemi Minami ーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!「服をたくさん持つことがおしゃれではない」。“普通のバイヤー”じゃなかったからこそ気づけた「服を大切にする精神」 10年程前に日本のファッション業界に進出してきたファストファッション。低価格で流行の服が買えるからと若者を中心に人気が高まり、ファッション界において無視できない存在となったと言...
2017年05月30日メキシコに住む少年ジュリアン・ライオス君。彼は若干18歳にして仲間とともに立ち上げた会社「Higia Technologies」のCEOを務めている。彼が仲間と共に開発し、グローバル学生企業家アワードでグランプリを受賞した商品「EVA(エヴァ)」はなんと女性用の「ブラジャー」。 なぜ18歳の少年が「ブラジャー」を開発したのか。世界中が注目するその理由とは?Photo by Higia ThechnologyPhoto by julianrioscantu患者と家族を繋ぐ「靴下」の秘密ニューヨークに住む日系アメリカ人、ケネス・シノヅカもまた家族への愛から画期的な発明品を生み出したティーンエイジャー起業家の1人。(参照元:TED TALKS)Photo by Safe WanderPhoto by Safe Wander成功の秘訣は「誰かのため」十代の若さで自らの会社を立ち上げCEOとなったジュリアン君とケネス君。2人の共通点は決して自分の成功やお金のために商品の開発や起業をしたのではないということ。母親や祖父という身近な人と過ごす時間の中で「自分以外の誰か」を思う気持ちが彼らのアイディアの源となり、研究への情熱となったのだ。世界的成功を収めているマーク・ザッカーバーグ氏のFacebookも彼が学生時代に「友達を楽しませるため」に学校のシステムをハッキングして作ったサイトが始まりであることは有名な話。もしもあなたが今、「成功」したいと考えているのなら、ただ闇雲に大きな夢を見るのではなく、まずは家族や友人など、身近にいる「誰かの笑顔」を作ることを考えてみてはいかがだろうか。きっとそこにはまだ見ぬ私たちの未来をより豊かなものにする新たな発見の種が無数に転がっているはずだ。Text by Chisato TanabeーBe inspired!
2017年05月23日母として妻として、仕事では責任ある立場として。朝から晩までフル稼働なはずなのに、なぜか魅力的に映る女性がいます。そんな気になるあのヒトの「きれいの裏舞台」に迫ります。第9回目は、アパレルブランド「DURAS」のディレクターとして活躍した後、アーユルヴェーダの考えにもとづいたヘルシー粥ブランド「キッチャリークレンズ」を20代で立ち上げ、プライベートではつい先日ママになったばかりの起業家、工藤万季さんです。健康的な食生活のプロフェッショナルである工藤さんが実践するきれいの秘密、気になります。■工藤万季さん プロフィールアパレルブランドのPR・ディレクターを約8年務めたのち、美容と健康を学ぶため単身ハワイへ渡米。ハワイ諸島の中でもっとも古い神秘の島、カウアイ島でMyla Lewinのもと、インドの伝統医療アーユルヴェーダとヨガを学ぶ。食が与える心やカラダへの影響を強く実感し、アーユルヴェーダを取り入れた食事と意識改善で、自身も10キロのダイエットに成功。アーユルヴェーダ・ヨガとの出会いにより、内側に潜む自身のコンプレックスを克服。現在はBeauty Health Conscious Lifeを提唱し、一般社団法人ビューティヘルスコンシャスライフ(略:BHCL)を設立。フードアドバイザー、食事と意識改善指導、アーユルヴェーダのデトックスメニューをベースにした「キッチャリークレンズ」のプロデュース、指導などをおこなっている。また、日本各地で料理教室や食事講座のイベントを開催するほか、雑誌等への出演等、精力的に活動中。HP: Facebook: Instagram: @makikudooo twitter : @MAKIKUDOOO お子さん : 4月23日に出産運動など : ピラティス・ヨガ・ストレッチ食生活 : 消化にいい組み合わせで食べるお悩み : 消化不良が起こるとすぐに吹き出物ができる■工藤さんの一日(プレママ期・平日)7:00 : 起床・身支度(オイルうがい・鼻洗浄)8:00 : 弁当作り・朝食の準備9:00 : デスクワーク11:00 : 昼食づくり12:00 : 昼食13:00 : ミーティング16:00 : 夕食づくり17:00 : 夕食20:00 : お風呂21:00 : スキンケア・ストレッチ・読書23:00 :就寝人気ファッションブランドでディレクターとして8年も活躍していた工藤さん。その知名度をいかしたキャリアアップの道ではなく、健康と美容の世界に転身した理由は、ハワイに訪れたとき、「本当の幸せや豊かさ」についての価値観が大きく変わったことにあります。仕事が好きで、忙しいことが当たり前だった工藤さんは、ある日、ハワイ・カウアイ島でアーユルヴェーダを学びます。ここで工藤さんの心と体は大きく揺さぶられ、人生の価値観が180℃変化。自然と寄り添った生きかたを勉強するキッカケになったそうです。自身の体を改善し、健康的な妊活にも取り組み、2017年4月、無事に第一子を出産した工藤さんが、健康美のために愛用しているコスメを教えていただきました。▼Heritage Products 100% ピュア ホホバオイル「オイルですが、ブースターの役割をしてくれます。洗顔後に顔、首全体に塗り、その後で化粧水を塗ります。肌が柔らかくなり、化粧水が肌に入る力を高めてくれる感じがします。肌がもっちもちになるところも気に入っています。ホホバオイルは、分子が髪や肌の皮脂に似ているため、肌に余計な負担をかけることなくスキンケアができます。オイルなので、クレンジングとしても使えます」▼ドクターハウシュカ クラリファイングトナー「健康的な食生活を心がけていても、仕事でライフサイクルが乱れたりするなどして、消化不良になることもあります。消化不良をおこすと吹き出物が出来やすい私には、本来の肌のバランスを整えてくれる、この化粧水がぴったりなんです。使い始めてまだ半年ですが、今までよりも自分の肌力が上がったような気がします」▼Flora セサミオイル「食用としても使えるくらいなので、肌への負担を気にせず使えます。ごま油で全身をマッサージ、保湿すると、体が温まります。ベトベトせず、香りもナチュラル。時間がたつとともに、体にじんわりと入っていく感じがあります。お風呂に入る前、全身にオイルを塗ってお風呂でひと汗かくと、肌の角質層までオイルが浸透して、体内の要らないものを溶かしだしてくれます」今回おすすめの3アイテムは、どれも子どもと一緒に使えるものをセレクトしてくださったそう。ヘルシーフードをプロデュースする立場からの食育アドバイスもお願いしたところ、「子どもの食育は親の食育から」との回答が。「小さな子どもは、親の食生活の影響を受けます。子どもの体に負担をかけない、健康的な食事をさせてあげたいと思うなら、まずは親が、本当に体に必要な食事を考え、健康的な食生活をおくってほしいと思います」工藤さん自身、妊娠中は甘いものを今までより控え、月に1回3日間、アーユルヴェーダ粥「キッチャリークレンズ」で体内リセットをしていたそうです。 ●工藤さんプロデュース「キッチャリークレンズ」販売中アーユルヴェーダ粥「キッチャリークレンズ」は、工藤さんがプロデュースするヘルシーダイエットフード。3日間、5日間、7日間のコースで販売しています。詳しくは HP をご覧ください。・Heritage Products ・ドクターハウシュカ ・Flora
2017年05月01日23歳で年商100億円超えのファッションサイトのオーナーとなったソフィア・アモルーソ。彼女が自らの奮闘を綴ったベストセラー原作をドラマ化した「ガールボス」でエグゼクティブ・プロデューサーを務めるケイ・キャノンから、日々頑張る女性たちにエールを贈るコメントが到着した。本作は、ネットオークションサイトeBay(イーベイ)で古着販売をしたのをきっかけに、ファッションサイト「ナスティ・ギャル」を立ち上げ、カリスマオーナーとなったソフィアの著書「#GIRLBOSS」をベースにドラマ化。学歴なし、職なし、金なし、あげくに万引きの常習犯…。いつまでも大人になりきれない女の子が、年商100億円越えのファッションサイトを立ち上げるまでの破天荒な実話を、友情や恋、家族との交流を織り交ぜながらユーモラスかつファッショナブルに描き出す。本作でエグゼクティブ・プロデューサーを務めているのが、誰もが予想だにしなかった世界的大ヒットとなり、社会現象を巻き起こした『ピッチ・パーフェクト』シリーズの脚本家ケイ・キャノンだ。「CNNマネー」の“40歳以下の起業家40人”、「フォーブス」誌の“30歳未満で最も影響力が大きいファッション・リーダー30人”に選出されるなど、女性からカリスマとして仰がれているソフィア。そんな彼女の奮闘を、『トゥモローランド』でジョージ・クルーニーと共演したブリット・ロバートソンが個性豊かに演じている。そんな2人の共通点を踏まえて、キャノンは「2人とも威勢がいいところがあるの。劇中でも“戦闘的”なところが描かれているからピッタリだわ」と、本作が“女子パワー全開”であることを明かす。続けて、「視聴者がソフィアを愛し、彼女の生き方が刺激になってくれることを願っているわ」というキャノン。「彼女が思い切って最悪なことをして、失敗するところを観てほしい。“自分の人生のボスになるために”恐れに直面したら、少しでもトライしてくれることを願っているわ。深すぎるメッセージかしら(笑)」と、作品に込められた熱い思いを語った。そのメッセージを受け取ったかのように、ロバートソンは「ソフィアというキャラクターがファッションについて学ぶにつれて、私もキャラクターと一緒にたくさんのことを勉強したわ」と、知識を学ぶことにトライしたことをふり返っている。負け組女子のまさかの大逆転ともいえる成功を、ありのままに描いた本作は、まるで“アメリカ版ビリギャル”ともいうべき、女子パワーMAXの必見サクセスストーリー。きっと、世のあらゆる女子たちに元気を与えてくれそうだ。Netflixオリジナルドラマ「ガールボス」は4月21日(金)より全世界同時配信開始。(text:cinemacafe.net)
2017年04月19日