わが家の一番下の息子は2歳半で、イヤイヤ期真っ盛り。特に夫の存在そのものが嫌なようで、夫がいるだけで一切しゃべらなくなり、目が合ったら泣くといった状態に。夫は夫で「男の子だから泣き虫はダメ!」と徹底抗戦。どんどん険悪になる2人をつなぎとめるために私が始めたことを紹介します。 夫の話を聞いていた息子息子が夫に泣いてばかりのことを散々叱られた次の日、一緒にお散歩に行くとどこかから子どもの泣き声が聞こえました。「誰か泣いてるねぇ」と私が言うと、息子がぽつりぽつりと話し始めました。 「○○(息子の名前)もいっぱい泣いたから怒られたねぇ。泣いたらだめけど、おとさん怒ると○○泣いちゃうね」。たどたどしい言葉ではありましたが、息子が夫の言葉をきちんと理解していたことに私はとても驚きました。 夫の気持ちの変化夫が帰宅したあと、私は息子が話したことを夫にそのまま伝えました。夫もやはり驚いていて、「ちゃんと俺の話聞いてたんだ」とぽつり。最近、夫の叱り方が感情的になってきていて心配だったのですが、その日を境に息子が泣いていても、淡々と諭すようになってくれて安心しました。 きっと夫は、自分の言葉が伝わってるのか、叱ることに意味があるのか、どこか不安な気持ちがあって感情を抑えられていなかったのだと思います。 夫にもっと息子の成長を見せよう平日息子とほとんど会えない夫は、私のように息子の成長を感じ取ることがなかなかできません。そんななかで息子に泣かれて満足に対話もできないのは夫にとってとてもつらいことだと思います。 せめて、息子が日々ちゃんと成長していっている姿を見せてあげようと思い、私は毎日息子の動画を撮って夫に見せることにしました。取るに足らない動画ですが、息子の成長を2人で見て、毎日息子について話すことで、少し夫と息子の距離が縮まった気がします。 相変わらず息子は夫が苦手ですが、動画を見せるようになってから夫の息子に対する態度は確実にやわらかくなってきました。少しずつ息子が泣きやむことも増えてきたので、これからも私は息子の成長を夫に伝えられるよう頑張っていこうと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~5歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO 著者:岩崎はるか2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院まで学んだ食についても執筆。
2020年10月26日コミュニケーションが取れる年齢になっても、子ども自身の怒りや感情の高揚を自分では制御できず、「すぐ手が出てしまう」と悩むママは多いです。「暴力はいけない」と言い聞かせても、反射的に手が出てしまうという子も。 そこで、今回は暴力的になってしまう子どもにはどんな声かけや対応をすればいいのか、また、子どもが攻撃的になってしまう理由などを日本女子大学 人間社会学部 心理学科 教授の塩崎尚美先生にお話を伺いました。 子どもが攻撃的になってしまう理由とは 攻撃的になる原因は、家庭環境や子どもの特性などさまざまな要因が考えられ、1つに限定することはできませんが、まだ会話もつたない1~2歳ごろの幼少期の子どもの多くは、自分の気持ちを言葉で表現できないため、子どもによってたたく、噛むなどの攻撃的な行動で怒りや要求を訴えてしまうことが多いです。そのため、3歳以上になって手が出たり、噛みついたりする子は少なくなりますが、3歳以上でも言葉で伝えるのが苦手な性格だったり、反射的に手が先に出てしまう子もなかにはいます。 また、言葉のつたなさ以外では、例えば入園や引っ越しで環境になじめていなかったり、下の子が生まれて赤ちゃん返りしたりなど、大きく環境が変わったときの精神的ストレスで攻撃的になるケースも。ほかには、子どもとの関わりの中で、ママをたたくことで意思表示することを容認していると、お友だちをたたくことで意思の疎通をしようとすることも考えられます。 攻撃的な行動には、こんな声かけを 2歳ごろになれば、親の言っていることを理解できるようになり、会話による意思の疎通も少しずつできるようになってきます。もし、たたいたり噛んだりする行動に出たら、どんな声かけをすると良いでしょうか? ①子どもの言い分を聞いてあげる大人は慌てず、どうして叩いてしまったのかを聞いてみましょう。うまく説明できないときは、大人が「○○が欲しかったのね」「仲間に入りたかったのかな」と、感情をくみ取ったり、子どもの気持ちに寄り添ったりして気持ちを落ち着かせてあげましょう。 ②「たたくのはいけない」ことを伝えるハッキリと「たたくのはいけないこと」をその場で伝えます。叩かれたら痛いこと、悲しいことなど相手の気持ちも教えてあげましょう。 ③たたく以外の解決策を教える「たたかずに貸してと言ってごらん」「こういうときは、ちょっと待っててねって言うのよ」など、たたく以外の解決策を教えてあげましょう。「たたくのは悪い子!」「誰も遊んでくれなくなるよ」といった否定的な言葉は禁物です。 いずれも感情的にならず、冷静に伝えることが大切です。子どもの年齢によって理解できる言葉にかみくだいて説明し、暴力ではなく口で伝えることの重要性を根気強く、いずれも手短にその都度繰り返し伝えるようにしましょう。 第三者に相談するという手段も有効 子どもに叩かれたり、お友だちをたたいたりしたとき、「叩いたらこんなに痛いのよ! 」「ダメでしょ! 」と、大人は決して叩き返してはいけません。叩いた子どもに対して叩き返すことは、欲求を解決する手段として暴力を振るっても良いという誤ったメッセージを与えてしまう可能性もあるからです。 また、子どもの発達上では、戦隊ヒーローのような番組を見て、子ども同士の遊びの中で攻撃性を発散することが大切です。むしろそれをしないことで、攻撃性がコントロールできなくなっている子どもが今増えています。遊びの中で戦いごっこなどをして発散することは、攻撃的な子どもへの対処として必要なほか、それによって手加減を学んでいくことになるからです。 いろいろと試してみても「全然改善されない」という場合は、第三者に相談すると良いでしょう。親族やママ友、保育園の先生など身近な人でもいいですが、身近な人だと相談しにくいという場合は、地域の子育て支援を利用することをおすすめします。専門機関に相談することで、より適切な対処やサポートをおこなってくれるからです。 集団生活では、お友だちに手をあげてしまうと、周囲のママ友からは「しつけが悪い」「一緒に遊ばせたくない」と敬遠され、親子で悲しい思いをすることがあります。例え叩いてもママは焦らず、適切な対処法でサポートしてあげてください。そして、叩かずにいられたら思いっ切り褒めてあげてください。また、どうしても無理な場合は、ひとりで悩まず、第三者の手を借りることも頭に入れておきましょう。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~5歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 著者:井上 裕紀子監修者:臨床心理士 日本女子大学 人間社会学部 心理学科 教授(臨床心理士・公認心理師) 塩﨑 尚美1986年上智大学文学部心理学科卒業、浜松医科大学精神神経医学教室研修生を経て、精神科病院、精神科クリニックに 勤務しながら、保健所発達相談も行う。その後お茶の水女子大学大学院に入学。2002年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科人間発達学専攻博士課程単位取得満期退学2003年相模女子大学学芸学部人間社会学科講師、准教授2007年日本女子大学人間社会学部心理学科准教授2015年同大学教授に就任 著書に「子どもを知る・臨床心理学」(共著北大路書房)「実践に役立つ臨床心理学」(編著北樹出版)「子育て支援の心理学」(共著有斐閣)「保育相談支援―保育内容・方法を知る」(共著北大路書房)「乳幼児・児童の心理臨床」(共編著放送大学教育振興会)などがある。
2020年10月25日2歳10カ月の娘さんはイヤイヤ期に入ったころから野菜を食べなくなってしまったそうです。ママが調理法を工夫してもなかなかうまくいかず……。そんな娘さんが野菜を食べた意外な方法を紹介しています。 私には2歳10カ月と6歳の娘がいます。長女は好き嫌いが少なく食卓に出したものを割と何でも食べてくれたのですが、次女は嫌いなものが多く、特に野菜が苦手でした。そして私が調理法を工夫しても食べてくれなかった野菜を、なんと娘は意外な方法で食べるようになったのです! イヤイヤ期到来と共に好き嫌いをするように次女は1歳8カ月ごろに自己主張をするようになってから、嫌いな食べ物は頑なに食べなくなりました。「おくち、アーンして」と言っても口を一文字に結んだまま。おだてて気分をあげようとしても、ご褒美でつろうとしても、私が怒っても次女は食べず、お手上げ状態。 長女は好き嫌いがなく食べさせることに苦労することがなかったので、私もどうしていいかわからず悩みました。特に野菜が嫌いで、食べてくれる野菜はトマトぐらい。仕方がないので、毎日トマトをあげていました。 食べてもらおうと工夫する日々食べてくれる野菜がトマトだけでは、栄養が偏ってしまうと心配に。他の野菜も食べられるようになってほしいと思ったので、さまざまな調理法を試してみました。例えば、細かく刻んでチャーハンにしたり、野菜を柔らかくなるまで煮込んでスープにしたり、甘いものなら好きかなとにんじんのグラッセを作ってみたり。 でも私の頑張りも虚しく、なんとか次女の口に入れてもべーっと出してしまうのです。ネットでレシピを検索し、細かく刻んで味付けをしてと手間暇かけているのに……。 虚しくなり頑張るのをやめたら…私は次女が2歳になるぐらいまでなんとか野菜を食べてもらおうと料理を頑張っていましたが、ある日、食べてくれないことを虚しく思い、次女向けの野菜のおかずを作ることをやめました。そして、半ばやけくそ気味にきゅうりスティックをお皿によそってみたら、なんと食べるではないですか!! きゅうりのように青臭く、歯応えがある野菜を食べるはずないと思っていた私はびっくり。その後いろいろと試した結果、ブロッコリーも茹でただけで食べることがわかりました。それまでは茹でたブロッコリーを細かく刻み、とろみをつけたりスープにしたりとしていたのに……。 私は常に野菜の存在感をなくそうとしていました。しかしそれがとんだ思い違いで、次女は野菜が嫌いなのではなく、くたくたの柔らかい野菜が嫌いだったようです。細かく柔らかくしたほうが子どもは食べてくれるという先入観にとらわれず、早いうちからシンプルな食べさせ方を試せばよかったなと後悔しています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~5歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:小川恵子6歳と2歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2020年10月22日登場人物■ほにゅ:2018年2月生まれ。泣くのが得意な男の子。薄毛。飽き性。笑顔で母をノックアウトできる。■ねむ:2020年7月生まれ。よく寝る女の子。■つぶみ:ほにゅ&ねむの母。すぐムリっていう。一応一生懸命取り組む。■ぺー:ほにゅ&ねむの父。効率的に動きまくる。優しい。声がでかい。イヤイヤ期が加速した上の子への対応は?編集後記子どもが2歳頃になると、イヤイヤ期に悩まされるという方も少なくありません。子どもをなだめたりあやしたりと、親もヘトヘトになることもありますよね。二人目が生まれてお兄ちゃんになったほにゅくん。イヤイヤ期が加速したようで「ドンしないー」と否定形も上手になりました。少し大変な時期ですが、心も身体も成長しているのですね。そして、そんなほにゅくんを正座して見守るつぶみさんご夫婦…なんともほっこりさせられるエピソードをありがとうございました!ままのて編集部イヤイヤ期の記事はこちらつぶみさんの二人目育児のマンガはこちらつぶみさんの二人目妊娠のマンガはこちらままのて公式SNSアカウントままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひフォローしてください!つぶみさんが描く漫画が動画になりました!ままのてで大人気の育児漫画が動画でも楽しめるようになりました。今後もつぶみさんの漫画動画を随時更新していく予定です。その他の育児漫画や育児に関するお役立ち情報、生活の知恵がたくさん配信されていますよ。どの動画にも字幕が付いているので、赤ちゃんや子どもが寝ているときでも音声なしで楽しんでいただけます。ぜひチャンネル登録してみてくださいね。過去のエピソード著者情報
2020年10月21日ウーマンエキサイトのみなさまこんにちは。ぐっちぃです。ちょっと前の話なんですが、娘たちから絵を描く楽しさを教わった話です。わたしは昔から、作業をしている工程を見られるのがすごくイヤでした。自分が今やっている作業が正解かどうか、わからなかったからです。こんなふうに思われているんじゃないかと思って、進まないんです。こういう仕事に就いて20年近くになるけど(えっ、もう20年…?)いまだに人からの視線は慣れません。そんななか、最近娘たちと一緒に絵を描く機会が増えてきて、2人の描き方に驚いたんです。もしかしたら周りの見ている人たちも、こんなふうに思ってくれていたのかもしれない。絵を描くことに正解はないと言われているけど、自分のなかでいつのまにか正解を探してしまっていて、自分で自分に「もっといい描き方があるんじゃない?」「効率の悪いことしてるなぁ」……なんてダメ出しをしてしまっていたんですよね。なので、周りからの視線も「同じように思ってるんだろうな」と決めつけていました。そうなると結局、ガチガチの面白くないものが生み出されていく。娘たちのように自由に好きなように描いていいんだよと、もちろん絵だけじゃなく家事や料理にも言えることで、「絶対こうしなきゃいけない」なんてものはなく。自分が楽しく好きなように作ったり描いたり、気持ちを変換していけたらなーと思ったのでした。
2020年10月20日こんにちは、かたくりこです。わが家の姉妹・長女こむぎ(4歳)と次女きなこ(1歳)の日常をお届けする「こむぎときなこ」の、第23回です。ただいまイヤイヤ期真っ最中の次女きなこ。「お風呂に入るよ」「イヤ!」「歯みがきをするよ」「イヤイヤ!」「ねんねするよ」「イヤイヤイヤイヤ! いーやーよー!」こんな調子で返事は常に「イヤ!」な次女ですが、長女のイヤイヤ期に比べると、ずっと楽な気がしています。というのも…おねえちゃんがやっていることは自分もやらねばならない、と思っているようで、どんなにイヤイヤごねていても、「こむぎはもうやってるよ」の一言で、ササっと動いてくれます。“自分より少し年上の子”の影響力は絶大です!
2020年10月12日こんにちは! コストコガイドの浜美です。週1ペースでコストコに通う私が、ママたちにおすすめの商品をご紹介します! みなさんは、お子さんの歯みがきはスムーズにできていますか? わが家には8歳と4歳の子どもがいるのですが、いまだに歯みがきに苦戦しています(笑)。そんなわが家に救世主のごとく現れたのが、コストコの子ども用電動歯ブラシです。商品の特徴や実際の使用感、そしてコスパまで徹底検証しちゃいます。 コストコの子ども用電動歯ブラシの特徴 商品名:こどもハピカ はじめてセット セット内容:電動歯ブラシ 本体 + 替ブラシ9本価格:998円(税込)対象年齢:3歳から 電動歯ブラシって、高いイメージがありませんか? コストコで販売している子ども用電動歯ブラシは、本体にブラシ9本とケース・シール付きで998円(税込)。1本あたり約111円というお手頃価格なんです! 歯ブラシの種類は、ピンクと水色の2色から選べます。 さらに日本製で、必要な単3電池1本も内蔵。電動歯ブラシは、お手頃価格のものでも替えブラシなしで800円~2,000円ほどするので、一式セットでこの価格はお得感があると思います。 キャラクターなしのシンプルデザインですが、私的には子どのもの好みは変わりやすいので逆にシンプルな方がありがたいです。可愛いシール付きなので、柄にシールを貼ってアレンジすることもできます。お子さんのお好きなキャラクターシールを貼っても良いですね。 実際の使用感、子どもたちの反応は……!? 電源は底面のスイッチでON・OFFするので、磨いている途中で間違って切ってしまうということもありません。電池式ですが、わりとしっかりとした振動できちんと磨けます。 パッケージには「3~5歳/パパ・ママに磨いてもらおう」「6歳以降/自分で磨けるようになろう」と書かれていています。6歳以降であればお子さん自身で使うこともできますし、親の仕上げ磨きとして活用もできますね。 実際の使用感としては、電動歯ブラシに慣れていないと振動が口や手に伝わるのが少しくすぐったいような感じもしますが、子ども達は大喜び! 手で磨くときとは違った微細な振動が、歯の汚れを落としてくれてスッキリするようです。 歯磨きをすすんでするようになった! わが家の子どもたちは、小さいころよりは歯みがきを嫌がらなくなったものの「まだ遊びたい」となかなか歯みがきをしたがらず、誘導に手を焼いていました。 しかし、こちらの電動歯ブラシを購入してからは、一声かけるだけで歯みがきをするように! 子どもにとって、電動歯ブラシは憧れのアイテムのようです(笑)。 わが家では、まず一般的な歯ブラシを使い子ども自身で磨いてから、親が仕上げ磨きとしてこの電動歯ブラシを使用するようにしています。ブラシ部分が交換できるので、本体1つでブラシを取り換えてきょうだいで使用しています。 試す価値あり!コストコの子ども用電動歯ブラシお手軽価格で買いやすい、コストコの子ども用電動歯ブラシ。割引時であれば、798円(税込)、ブラシ1本あたり約89円で購入することができます。安いですよね~!何より、わが家では子どもたちがすすんで歯ブラシをするようになり、すごく助かっています。ぜひ売り場をチェックしてみてくださいね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~5歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 著者:ライター コストコガイド 浜美静岡県在住の二児の母。コストコ浜松倉庫店オープンをきっかけに、その魅力にどっぷりハマり、ブログを開設。コストコ出現率は、週1以上!ブログでは、子連れコストコのコツから、お得情報や商品レビューなど、ニッチなコストコ情報を発信中。
2020年10月06日保育士の中田馨さんが、保育園で実践している「安全対策」を教えてくれました。今回はイヤイヤ期でもある2歳児の安全対策についてです。自分でしたい、活発になる、興味関心がある時期だからこそ気を付けたいポイントを詳しく解説! こんにちは、保育士の中田馨です。「保育園で実践している安全対策」の第4回目になります。今回は、2歳児の赤ちゃんの安全対策について話します。 自分でしたい時期だからこそ気をつける2歳になると「自分でしたい!」という気持ちがグングン育ち始めます。自立への第一歩を踏み出そうとしているこの気持ちを、できる限り尊重してサポートしたいですね。でも、そんな時期だからこそ気をつけたいことがあります。 たとえば、椅子に自分で座りたがったり、トイレにひとりで行くと言ったり、手を自分で洗うと言ったり……。「ママはこないで! 自分でするの!」とサポートをさせてくれないこともあります。 踏み台などは安定したものを使用し、踏み台の端っこを踏んでバランスを崩しそうなときは、さりげなくママの足で踏み台を支えます。子どもの体に触れていなくても、いつでも支えられるように「じゃあ、ママ見ているね」と言ってそばで見守りましょう。 活発になる時期だからこそ気をつけること2歳になると、これまで以上に動きが活発になり、走って跳んでととても元気です。家の中がフローリングなら、靴下を履いていると滑って転倒することもあります。靴下を脱ぐことは大前提として、滑りにくいマットやカーペットなどを敷いて保護しましょう。テーブルや棚の角は保護してあると安心です。 また、ソファーやベッドの上で遊んでいたら転落して、そばのテーブルで頭を打ったという話もよく聞きます。安全な環境で遊ばせるようにしましょう。 興味関心が強くなる時期だからこそ気をつけること周りの物や大人が普段していることに、興味関心を強くもつ時期でもあります。たとえば、ママが毎日使っている化粧品、パパの髭剃りなどにも興味をもつので「私もやってみたい!」と思うことでしょう。特にカミソリは子どもが使ったら危険です。男性用だけでなく、女性用の眉毛そりなども子どもが触ると皮膚を傷つけてしまうこともあります。子どもに触ってほしくない物や危険な物は、子どもの手が届かないところに置くようにしましょう。 また、窓を開けて換気をしているときも要注意です。窓が開いていると、子どもはのぞき込みたくなります。安易に登ってしまえる踏み台は、窓から転落する恐れがあるので窓のそばには置かないようにします。ベランダも同様です。踏み台でなくても、植木鉢・脚立・段ボールなど、ベランダにあるものに登って、転落につながることもあります。ベランダは見落としがちになりますので、今一度、安全確認をしましょう。 2歳になったら外出先でも注意して外出先での転倒などは、大きなケガにつながることがあります。特に、交通事故は命の危険もあります。気をつけたいのは車道への飛び出しです。大人なら道を渡るときに、右左を見て確認するのが身についていますが、子どもはそうではありません。「あれ、おもしろそう!」と思ったら、一目散に向かって急に走り出します。そんな子どもの発達を知ったうえで、道路を歩くときは必ず手をつなぎましょう。 また、駐車場も油断できません。車のそばに子どもが立っていても、運転手からは見えない場合があります。車が発進したときなど大変危険ですので、駐車場でも子どもの手を離さないようにしましょう。 また、高い場所に上りたがる時期でもあります。自分の背丈よりも高い石垣に上ってみるチャレンジはとても楽しいことですが、必ず大人がすぐに支えられる距離で見守ります。「ここに登るときは、必ずママと一緒だよ」という約束もしましょう。 子どもによって興味関心はさまざまです。今回、一例としてお話ししたこと以外にも気をつけることがあると思います。子どもがケガをする前に、今考えられる大人ができる対策をもう一度見直してみましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年10月05日出したい期・開けたい期のお子さん。片付かない・散らかるとイライラしていたパパとママの体験談を紹介しています。でも考え方を変えてみると、子育てがとてもラクになったそうです。 私は3人の子育てを経験していますが、うちの子どもたちも例外なく大変だったことがあります。それは、子どもがつかまり立ちをし始めた時期。引き出しの物や箱の中に入っている物を見境なく出しまくる、開けまくるで、なかなか家が片付きません。そんなわが家で実践した出したい期・開けたい期の関わり方をご紹介いたします。 出さないでと叫ぶ妻つかまり立ちを始めたわが子。小さな足を一生懸命につっぱって、ゆらゆらと不安定に揺れながらも、こちらを振り向くうれしそうな顔は私たち親の心を癒してくれました。しかし、その笑顔とは裏腹にまるで小悪魔のように扉やテレビラックの戸を開け、ティッシュをはじめ、おむつやおしりふきまでいろいろなものを出すように。 子どもの心の出したい欲求・開けたい欲求が湧き出るたびに、妻の叫び声が……。わが子の後ろを追いかけながら出したものを片付けていく、妻と子どものイタチごっこ。妻も疲労困憊でした。 出さないにようにしてみたついに妻が「扉にはテープを貼って、子どもの手に届くところには何も置かない」という提案をしてきました。保育士をしていた私は、妻の提案に対して「この時期の子どもはたくさんの物に触れて、見て、いろいろな感覚を身に付けるらしいよ。だからもうちょっと様子を見させて。片付けは俺がするから」と、子どもの発達の道すじを伝えました。 妻は、あなたが片付けるのならばと納得してくれましたが、やってみると本当に大変で、仕事と子育ての両立は大きな労力も伴うことを実感しました。 様子を見て気付いたこと子どもの目線を観察していると、何か物を取り出すときに子どもは必ず手を見ていることに気付きました。指先の感覚を養っていると共に「どうなっているんだろう?」という探求心が芽生えているのではないかと思いました。 とするならば、命の危険がない限り多少の痛みも必要な感覚であったり、家が散らかることは、子どもがどれだけ学んでいるのかという物差しになるだろう。 そうやって考え方をプラスに転換していきました。例えば、引き出しに指を挟んでしまったことも、「痛み」と「危険」を覚える良い経験になるだろう。先回りして止めてしまっては獲得できないもので、生きていく上ではとても重要な感覚だと考えるようにしました。 イライラしがちな、子どもの出したい期・開けたい期の考え方を「見てみたいという探求心やできた喜び、痛みや危険などたくさんの経験をしているんだ」とプラスに捉えるようになったことで、私も妻もずいぶんラクになり、笑顔で乗り切ることができました。 イラスト/マメ美監修/助産師REIKO著者:藤田直樹10歳長女・6歳長男・2歳次男の3人を子育て中のパパ。現役男性保育士ならではの保育経験や子育て経験を執筆している。
2020年10月04日イヤイヤ期は、子どもの自立心や自我が発達してくる時期と言われていますが、ママやパパには自己表現ができても、保育園や幼稚園など一歩外に出ると、自己表現ができないという子どももいます。例えば、自分の使っていたおもちゃを友達に取られたのに何も言えない、友達に嫌なことをされたのに「やめて」と言えないなどです。 そんな自己表現が苦手な子どもに対して、「もう少し、自分の思ったことを相手に伝えられたら良いのに」と悩むママも多いと思います。そこで今回は、自己表現をできない子どもに対して、どんな声かけや接し方をすると良いのかを紹介していきます。 自己表現の強い子、弱い子とは? 自己表現とは、いわゆるわがままとは違い、「この服を着たい」「○○で遊びたい」など、自分の意思を伝える力のことを言います。この意思表示をはっきりと伝える子は自己表現が強いと言われ、逆に、自己表現の弱い子とは、意思表示をあまりしない子。 その原因は、「自分はこうしたい」という意見があまりなくこだわりがない、恥ずかしがり屋、緊張しやすい、いい子に思われたいなどで主張できないことがあります。兄弟姉妹の有無や環境、親の接し方と併せて、生まれ持った気質や性格も影響するようです。 自己表現の弱い子は、強くする必要はあるの? 自分の意思をはっきり伝えることは必要ですが、強い子、弱い子のどちらが良いかではなく、子どもの個性だと受け止めることが大切です。自己表現の弱い子は、いろいろなことに我慢をしている、気が弱い、優柔不断とネガティブなイメージを持ってしまいがちですが、一方では協調性があったり、やさしい子であるとも言えます。 ただ、幼稚園や小学校などの社会生活の中で、はっきりと物事を言えないばかりに損をしてしまうなど、マイナスになるシーンが出てくるかと思います。そこで、自己表現が弱い子どもに対しては、まずはママやパパが自分の意見を相手に伝える大切さを教えてあげることが必要です。 親は先回りせず、子どもに考えさせよう自己表現が苦手な子どもは、そもそも自己表現の方法を知らない可能性があります。例えば、「こっちが良いよね?」「○○したほうが良い」、おもちゃを取られたら相手に「返して」と仲裁に入るなど、子どもの考えや行動を待たずに親が先回りをして、子ども自身にどうしたいかを考えさせていないケースが考えられます。 ただ、いきなり自己表現を求めても子どもは戸惑ってしまいます。まずは「AとBどっちが良い?」と選択させ、自分で考えることから始めると良いです。選択したものを承認し、選んだ理由をゆっくりと聞いてあげると良いでしょう。やがて選択肢以外のことを選んだら、それは徐々に自己表現が身についてきた証拠です。 また、対人面で「嫌!」と言えないシーンでは、親が代弁するのではなく静観することも大切です。子どもが我慢したことに対して、「おもちゃを取られて悲しかったね」など子どもの悲しかった気持ちを受け止めましょう。 しかし、あまりにも頻繁にお友達に自分の意見を言えなくて、嫌な気持ちをしてしまうということが多い場合は、自分の思っていることを相手に伝えるのは、とても大切なのだということを子どものペースに合わせて、少しずつ教えてあげましょう。 例えば、くまの人形をお友達に見立てて「おもちゃを取られたとき、お友達に何て言ったら良いと思う? くまちゃんに向かって練習してみようか」など、子ども自身に一度考えさせ、口に出して伝える練習をするなど、実際にお友達との場面を想定してシミュレーションをさせるというのも1つの手段です。子ども自身が自分の頭で考え、何度も口に出すということを訓練するうちに、自然と身についていくでしょう。 もし、子どもの言い方が弱かったり、伝わりにくいという場合は「じゃあ、こうに言ったらもっと伝わりやすいんじゃない? 」など、伝え方のアドバイスをおこなうと良いですね。子どもが相手に伝えられるようになったら、褒めてあげるのも忘れずに。 自己表現が弱いことは、決して悪いことではありませんが、我慢ばかりして自分の気持ちを抑えてしまうのは心の発達によくありません。自己表現を覚えないまま大人になっていくのも心配です。時に、親はハラハラすることもあるでしょう、口を出したくなることもあるでしょう。でも、先回りせず子どもの考えを引き出すスタンスを繰り返すことで、自己表現ができるようになるはずです。そして、何より子どもの個性として認めてあげるようにしましょう。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~5歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 著者:井上 裕紀子監修者:医師 国立研究開発法人国立成育医療研究センターこころの診療部長 小枝 達也 先生鳥取大学医学部脳神経小児科入局。小児神経科、小児科、新生児医療、神経内科、障害児医療の研修を積み、オランダ政府奨学生としてアムステルダムライ大学小児科へ留学。その後、鳥取大学医学部講師、助教授を経て、鳥取大学教育学部教授に就任。その後、鳥取大学地域学部教授、鳥取大学附属小学校長(併任)、鳥取大学地域学部附属子どもの発達・学習研究センター長(併任)を歴任し、平成27年3月鳥取大学退職。平成27年4月より国立研究開発法人国立成育医療研究センターこころの診療部長に就任。平成29年4月より副院長併任。
2020年09月28日現在2歳10カ月の息子は、1歳6カ月ごろから徐々にイヤイヤ期が始まりました。息子のイヤイヤスイッチが入ってしまうと、私がどんな声を掛けようが何をするのも拒否! 泣いて大暴れすることもあるので、息子への対応に困ることも多々あります。そんなある日の夜、まだ寝たくない!と息子のイヤイヤが始まり、もうヘトヘト……。そこへちょうど帰宅した夫が状況を察し、息子へかけた言葉に思わず感激……! そのときの体験談をお話しします。 寝たくない息子vs早く寝てほしい私私は1日の終わりの寝かしつけは、いかに短時間で終わらせるかが勝負だと思っています。早く寝てくれればそのあとの時間は私の自由時間! そのためにも日中はできるだけ散歩や公園で遊んだり、家ではおもちゃや粘土、折り紙をしたりと思いっきり遊び、夜は息子がぐっすり寝られるようにしているのです。 でもイヤイヤ期が始まってからは、息子はどれだけ疲れて眠くても「まだ遊びたい!」「寝たくない!」と言うことが多くなりました。 寝かしつけのころには⋯日中は家事もしつつ息子と同じように遊んでいるので、寝かしつけのころには一緒に寝落ちしてしまうこともあるくらい私もヘトヘトです。そこに息子のイヤイヤが始まると正直イライラしてしまい、「もう知らない!」と思わず言ってしまうことも……。 そんなある日の夜、息子が寝たくないとイヤイヤしている最中に夫が帰宅してきました。「パパも寝ようかな」と夫が布団にくると、息子は寝たくないとさらに大暴れ! あーまた始まった……と私は呆れていました。 笑顔で息子を抱きしめて言った言葉イヤイヤする息子を見て夫はなぜか笑顔。そして息子をぎゅっと抱きしめて「じゃあ朝まで起きていられる? 寝ちゃだめだよ~」と。まさかの夫の対応に私はびっくりしましたが、見ると息子も「起きてられる!」と笑顔になっていました。そのまま夫と息子は布団でごろごろしながらおしゃべり。気づくと息子は寝ていたのでした。 私は、息子がイヤイヤ期だから仕方ないんだと思い込んでいた部分があったのかもしれません。息子に早く寝てほしい、自分が早くゆっくりしたいという気持ちが強すぎたのかな……と反省しました。 このときの夫は息子の気持ちに寄り添ってあげていたから、息子も笑顔になったんだと思います。私はいつも息子のイヤイヤにばかり気を取られ、イライラしがち……。まだまだイヤイヤ期は終わらないですが、ちゃんと息子の気持ちを汲んで声を掛けたり、対応したりすることを日々意識したいです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:小松潤子2歳男の子と0歳女の子の母。幼稚園教諭・保育士資格を保有し、4年間教育現場に携わる。現在は育児、美容の記事を中心に執筆中。
2020年09月25日Instagramで大人気のニシカタさん(Instagram@c_nishikata)の育児エピソードをお届けします。 今回は、イヤイヤ期ピークに行きついた、ニシカタさんのイヤイヤ期の乗り越え方のお話です。 やだって言いたいだけ説。われら大人は、イヤイヤの荒波がおさまるのをただ待つしかない……。そう感じたのでした……。荒波に寄り添っても!荒波をねじ伏せようとしても!荒波を乗り越えようとしても!結局は波にのまれて大ダメージなんだ……。それならもうこれは天災だと思って、ただ静かに見守るのがいいと思った。イライラして子どもに怒っても火に油。 いや、荒波ON荒波。きっと思春期の反抗期とかもこんな感じなんだろうな……。えみりんは2歳半ですが、いま振り返ってみるとイヤイヤ期のピーク(2歳前後)よりすごく大人しくなりました。子育てってこういうことの連続ですね。「気づいたら育てやすくなってた」「そういえば〇〇しなくなった」「そういえば〇〇できるようになってた」成長してくれてありがとうございます。絶賛イヤイヤ期の娘さんには、質問することも、選ばせることもできないと悟り「イヤイヤ期は天災だと思って、ただ静かに見守る」という結論に達したニシカタさん。 イヤイヤ期は親もイライラしてしまい、子育てが特に大変な時期ですが、それぞれのお子さんに合った付き合い方を見つけて、乗り越えていけるといいですね。 ニシカタさんの最新マンガはInstagramやアメブロで更新中です。ぜひチェックしてみてくださいね。 この投稿をInstagramで見る ニシカタ(@c_nishikata)がシェアした投稿 - 2019年11月月15日午後3時54分PST著者:イラストレーター ニシカタ2018年1月、長女を出産。インスタで出産、産後、育児レポートマンガを更新し、人気に。ゲームと海外ドラマとデパ地下が好き。
2020年09月25日わが家には2歳の長男と生後8カ月の次男がいます。次男が生まれてからというもの、長男の赤ちゃん返りとイヤイヤ期が同時進行。ある日、長男が大事にしていたおもちゃを乱暴に扱っていたので声をあげて叱ったところ、後日、長男のある行動で涙が出るほど反省した体験談です。 大好きだったおもちゃを噛み始めたある日、動物の絵が描かれている長男お気に入りのパズルで、長男と一緒に遊んでいました。そのときに次男の授乳時間が重なったため、「ちょっと遊んでいてね」と長男に話し、授乳しながら遊んでいる様子を見守ることに。すると長男は突然ピースを噛み始め、折る、投げるなど今まで見たことがないほど乱暴に扱い始めました。 私は思わず「何をしているの! おもちゃは大切に使いなさい!」と激怒。すると目に涙を溜めて、また同じようにピースを噛み始めたので、ついに私はパズルごとゴミ箱に捨て、「大事に使わない人には、おもちゃはあげません!」と言い放ちました。 叱ったことに後悔はしていなかった長男は私に叱られ、挙句の果てにパズルがなくなったことにショックを受け、しばらく泣き叫んでいました。もうおもちゃを乱暴に扱わないと長男と約束をして、私は一度ゴミ箱に捨てたパズルを返すことに。 この件で私は、長男を叱ったことは間違いではなかったし、ゴミ箱に捨てたことはやり過ぎではあったけれど、これで正しかったのだとひとつも後悔していませんでした。しかし、約1カ月後のある日、私は長男のとった行動で思わず涙が出るほど後悔することに。 長男がパズルをゴミ箱に捨てようとした1カ月後、私と長男でパズルを一緒に楽しんでいると、突然長男の手が止まりました。前回噛んでしまったボロボロのピースを見ると、何も言わずにパズルごとゴミ箱へもっていく長男。長男は、「ママ、ゴミぽいだよね……?」とさみしげな表情で私の顔を見上げ、その姿を見た私はぶわっと涙が溢れてきました。1カ月も前の出来事が長男にとってよほど衝撃的だったのだと思います。 思い返せばあのとき、次男の授乳で長男との触れ合いの時間を中断していたのは私。長男は次男にやきもちをやいて、むしゃくしゃした気持ちをおもちゃにぶつけていたのだと気付かされました。思わず私は「大丈夫だよ、大切に使ってくれてありがとうね」と長男を抱きしめました。 それからは長男がいたずらをするときやイヤイヤが激しいときでも、一度「どうしたの?」と長男の気持ちに寄り添うようになりました。弟のように注目されたい、かわいいと言ってほしいという心のサインをしっかり見逃さないように、私自身も意識して子どもと向き合っていきたいと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~5歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:櫻井せりか1歳と0歳、2男の母。長男の育休中に第二子妊娠、育休を延長し事務職を休業中。現在は子育てをしながらライターとして活動している。
2020年09月24日1歳半ごろから始まったわが子のイヤイヤ期を振り返ってみると、自分でしたいのにじょうずにできないときに、特に泣きわめいたり、怒って地団駄を踏んだりしていたように思います。気持ちや時間に余裕があるときは、「待つ」「代弁する」「笑わせる」という主に3つの方法でイヤイヤを鎮めていました。 本人が納得いくまで待つよく覚えているのは、靴を履くときについ私が手出しをしてしまって、怒らせてしまったことです。子どもが自分で履きたいことはわかっているのに、見ているとまどろっこしくなって手伝ってしまう……。何度これで失敗したことか……。 育児書には「手を出さずに見守る」よう書いてありましたが、私は見ているとどうしても手が出てしまうので、なるべく見ずに、隣に座って「待つ」ようにしていました。じっと見ていなくても隣にいれば様子がなんとなくわかりますし、見ないほうがイライラしなくて気持ちがラクでした。 気持ちを代弁する「1~2歳の子どもはまだ自分の気持ちを言葉でうまく表現できないので、なぜ自分が“イヤ”なのかを伝えられなくて怒っている。気持ちを代弁してあげると落ち着くことがある」と知り合いの保育士さんから聞き、原因がわかるときは「足がうまく入らないんだね」とか「ブロックがなかなかはまらないね」とか、具体的に言葉にしていました。 それで急に泣き止むわけではないのですが、言葉にすることで私自身が「そうか、この子はこれでイライラしているんだ」と納得でき、少し寛容になれました。 笑わせて気をそらせる何が嫌なのか原因がよくわからないときは、笑わせて気をそらせるようにしていました。 具体的には、おなかを指でツンツンつついたり、くすぐったりします。笑うと気持ちが切り替わるようです。ますます怒らせてしまうこともあるので、ギャンブル的要素もありましたが……。子どもが笑ってくれるとこちらの気持ちもほぐれ、私も笑うことができ、お互いにいい影響があったと思います。 こういったイヤイヤ対処法を知っていたからといって、いつもうまくイヤイヤを鎮めたりかわしたりできたわけではなく、まともに向き合って母親の私も怒って怒鳴ったり泣いたりすることがありました。しかし、「この方法でうまくいった」という経験が自信になり、少しずつわが子の扱いがうまくなっていったように思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/manami.koiso監修/助産師REIKO 著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2020年09月19日早い子なら1歳半ばころからはじまる「イヤイヤ期」。なんでも「イヤ!」と拒否し、自己主張する時期ですよね。成長の過程とはいえ、ほとほと疲れてしまったママ・パパの心を軽くしてくる記事を「HugKum」で見つけました。「HugKum」とは?小学館の子育てサイト「HugKum(はぐくむ)」。小学館の幼児誌・学年誌『ベビーブック』『めばえ』『幼稚園』『小学一年生』や単行本に掲載された情報などをもとに、ママ・パパが、わが子と一緒に「やりたい」の種を見つけたり、子どもの夢を応援できるような、一歩先ゆく知育、科学、アート、スポーツ、食、エンターテインメントなどの最新情報をお届けするサイト。子育て情報満載の「HugKum」はわが家の次男は2歳10か月。いわゆる「イヤイヤ期」わが家の次男は絶賛イヤイヤ期。長男(小1)にも「イヤイヤ期」はありましたが、今、考えると「お兄ちゃんのイヤイヤ期はかわいいものだった…」と思う日々。元来の末っ子気質(甘えん坊で生意気とよく聞きます)に、イヤイヤが合わさって、もう本当に疲労困憊しております。私のすることなすこと気に入らないようで、3歳を目前にして知恵のついたイヤイヤを発動するので、やはり「早く終われー!」と叫びたくなります。もしかして次男と相性があわないのかも!?と悩み、2人目なのに余裕のない自分を責め、疲れ果てていた私の心を軽くしてくれたのが「HugKum」のこちらの記事。▶※「HugKum」の記事を引用して、紹介します。世界中の2歳児が「イヤ!」「NO!」朝から夜まで「イヤイヤ!」ばかり、こんなのはうちの子だけ?と悩んでしまうかもしれませんが、心配は無用です。実は世界中の子どもが2歳から3歳ごろにかけて「イヤ!」と言うことがわかっています。アメリカでは「NO(ノー)!」、中国では「不(ブゥ)!」と言うのです。日本では一般的に「イヤイヤ期」と呼ばれているこの時期のことを、発達心理学の世界では「第一次反抗期」と言います。しかし、これはおうちの人に不満があって反抗しているわけではありません。↑ご機嫌の時は、まだまだかわいい2歳児イヤイヤは反抗ではなく自立への第一歩2歳ごろになると、心の発達に伴って「自分でチャレンジしたい」という探求心が芽生えてきます。しかし、なかなかうまくできずイライラしてしまいます。そのもどかしい気持ちをうまく伝えられず、「イヤ!」と癇癪を起こしてしまうのです。「自分でやりたい!」という欲求がどんどん出てくるというのは、発達においてとても重要であり、自立へと向かう第一歩です。この時期を大切にすることで、チャレンジ精神旺盛で意欲的な人に育っていくのです。ふむふむ…世界中の2歳前後の子をもつママ・パパが一緒に苦しみ、奮闘しているということがわかって少し心が軽くなりました。「イヤイヤ期」はまさに発達において重要な時期、今後の子どもの性格形成のためにも、親は大きな心で子どもの心に寄り添っていかねばですね!続きは「HugKum」で!「HugKum」では、誕生から3歳ごろまでの子どもの心の発達の様子を解説しています。またイヤイヤ期がどんなふうに始まって、どう卒業していくのか、年齢別の対処法も具体的に紹介しているので、気になる方は続きを読んでみてくださいね。▶<あんふぁんWeb編集部>
2020年09月11日こんにちは、保育士の中田馨です。「保育園で実践している、子どもへのしかり方・ほめ方」の第5回になります。今回は、睡眠の場面でのしかり方とほめ方です。普段、保育士が現場で実際にどのような声かけをしているかお話します。 良かれと思って言ってしまう言葉を言い換えてみる寝る場面でよく使う言葉といえば、「もう寝なさい!」「早く起きなさい!」ではないでしょうか? 私自身も自分の子どもについ使ってしまうこの2つの言葉。ママとしては子どもの生活のことを考え良かれと思って使っている言葉ですが、「もう」や「早く」と言われると、大人もなんとなく行動するのが嫌になってしまいます。そこで、言葉を言い換えてみましょう。「もう寝なさい!」は「そろそろ寝るよ」に換え、「早く起きなさい!」は「そろそろ起きる時間だよ」などにしてみます。ほぼ同じことを言っているのですが、伝わり方が違ってきます。 夜、なかなか寝ない!睡眠時のお悩みでよくあるのが「子どもがなかなか寝ない」ということ。寝ないにもいろいろなタイプがあり、寝室に行くとテンションがグイーンと上がって、おめめがギラギラになってしまう子や、布団に入っておとなしくしているんだけど、目がぱっちり開いてなかなか寝ない子などさまざまです。ママとしては、子どもが寝てから家事やリラックスタイムを過ごしたいので「早く寝てほしい!」と思うところでしょう。「早く寝なさい!」と言っても寝ずに逆に興奮してしまったり、しつけアプリなどを見せて寝かせることもあるかもしれません。 では、こんなとき子どもにどう声かけをしたらいいでしょうか?保育園のお昼寝では、まずは「さあ、一緒に寝るよ」と誘います。布団に一緒に入ったら「布団に入るとホッとするね、気持ちいね」など心地よさを一緒に感じます。おうちなら「明日は、公園に行こうね」など明日の楽しみをお話ししてもいいでしょう。また、寝る前の儀式をつくってもOK。体を優しくマッサージしたり、絵本を読んだり、布団の中で今日のできごとをお話したりしてもいいですね。 寝ないことでしかる場面は、夜遅くに大騒ぎする場合です。大騒ぎしている子どもを体で止め「もう夜だから、小さい声でお話してね」と言います。子どもが小さい声でお話できたら「小さい声でお話できたね」とほめましょう。強くしかる必要はなく、子どもにしてほしい行動を伝え、それができたらその行動をほめるだけでOKです。しつけアプリなどはその場では効果的ですが、成長と共に恐怖がなくなりますので、効果が薄れてきます。将来のことも考え、幼少期のうちにじっくりと親子で寝ることに向き合うことが大切です。 朝、なかなか起きない!朝やお昼寝から子どもがなかなか起きなくて困ってしまうことがあります。保育園でも、お昼寝から起きるのが苦手な子がいます。子どもたちの様子を見ていると、どの子にも起きにくくなる時期があるように感じます。日中、元気いっぱい、めいいっぱい遊んでいるのでなかなか起きにくいのでしょう。とはいえ、朝にしても昼にしても寝たいだけ寝かしているとその後の生活リズムが崩れてしまうので、ある程度のタイムリミットが必要になります。 子どもがなかなか起きてくれないとき、「早く起きなさい!」「保育園に遅刻するよ!」と言って無理やり布団をはがすと、子どもが泣き始め、時間がさらにかかってしまったなんて経験があるのではないでしょうか? こんなとき、子どもにどう声かけをしたらいいでしょうか?保育園では「おはよう! ○時だよ、起きてね」と、ストレートに淡々と声かけをします。5分に1回程度を数回繰り返します。子どもが目覚めたころに、「今日のおやつ(朝ごはん)はヨーグルトだよ!」と次の楽しみの予告を話します。子どもはまだ、眠そうにしていると思いますので、体を触ったりスキンシップをしています。「おはよう! 大好きだよ!」とムギューッと抱っこするのも効果的! しかる必要はありません。 一日のスタートを気持ちよく切れるように、工夫してみましょう。起きることができたら「起きれたんだね」と、その姿をほめてあげましょう。 寝る前のおっぱいがやめられない!2歳を過ぎ、日中は必要ないんだけど寝る前だけおっぱいがやめられなくて困っているという相談を受けることもよくあります。大好きなおっぱいですので、ママが卒乳したいと思っても全力で嫌がることでしょう。「もう赤ちゃんじゃないんだから!」と言っても、子どもにとっては、赤ちゃんだろうが何だろうが関係ありません。だって、おっぱいが好きなのですから。保育園にも、ママのおっぱいがないと寝られない子が入園してきます。お昼寝の時間になると、ママのおっぱいが恋しくて恋しくて大泣きしますが、保育園にはもちろんママのおっぱいはないので、「ママのおっぱいはないんだよ」と言って寝かしつけます。最初は寝ることができない子も、数日するとあきらめて寝るようになります。ママの場合も同じです。子どもの体調の良い日にチャレンジしてみましょう。まずは、「今日からおっぱいなしで寝るよ」と宣言します。子どもは泣くと思いますが、抱っこして「ママも寂しいんだよ」と言いながら、子どもの気持ちに共感しましょう。大泣きは数日続くかもしれませんが、徐々に子どもはおっぱい以外の安心できる心地よいものを見つけ、おっぱいなしでも寝られるようになります。おっぱいなしで寝られるようになったら「おっぱいがなくても寝られるね!」とたくさんほめてあげましょう。 睡眠は、生活の中の大半を使います。できる限り心地よい環境の中で寝られるように、ついつい思わず使っている言葉を見直してみて、声かけを工夫してみましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年09月07日こんにちは、保育士の中田馨です。「保育園で実践している、子どもへのしかり方・ほめ方」の第4回目になります。今回は、お出かけでのしかり方とほめ方です。普段、保育士が現場で実際にどのような声かけをしているかお話します。 良かれと思って言ってしまう言葉を言い換えてみるお出かけ先でよく出る言葉といえば、子どもの言動を止めたいときに思わず言ってしまう「ダメ!」という言葉。気をつけてほしいのは、「ダメ!」を何度も使っていると、「ダメ!」の効力が薄まっていき、子どもにとって日常の言葉になってしまうことです。「ダメ!」は危険を回避するためにしかるときの言葉としてとっておきましょう。 実は、子どもと生活していても「ダメ!」を使わずに過ごすことはできます。子どもの行動と気持ちにフォーカスを当てていると、「ダメ!」と言う場面はそれほど多く訪れません。今から、普段使っている「ダメ!」を別の言葉に言い換えることはできないかを考えてみましょう。例えば、人の家の花を子どもが取ろうとしたとき。「ダメ!」ではなく、「待って」と言いましょう。そして「きれいな花だから触りたくなっちゃったね。でもこのお花はおうちの人が大切にしているお花だから、見るだけにしようね」と言います。 お菓子を買ってと泣くスーパーに行くとよく見かける光景。「お菓子、買って!」「今日はダメ!」というやり取りです。私自身も自分の子どもで経験していますし、保育園の子どもたちを連れてお買い物に行ったときにも経験しています。 商品を握りしめ「買ってくれるまで絶対に離しません!」と強い意志で向かってくる子どもに、どう対応したらいいか迷ってしまいそうです。ここで、ママが見せてほしい態度は「買うなら買う。買わないなら買わない」と言う明確な態度です。 子どもの訴えが激しいと、周りの目もあるので思わず根負けしてしまいそうですが、「買わない」と決めたなら、自分の気持ちに負けてはいけません。でも「今日は買わないって言ったでしょ!」としからないでください。まずは、「このお菓子が欲しかったんだね」と子どもの気持ちを受け止めます。そして「今日は、卵を買いに来たからお菓子は買わない」と伝えます。子どもは、まだかたくなにお菓子を手に持ち動かないと思いますが、ママの言葉は聞いているのでしばらく待ってみましょう。 そして、こんな提案はOKです。「今日のおやつは、バナナヨーグルトにしようと思ってるの。おいしそうなバナナを選んでほしいな」などです。お菓子を棚に戻すことができたら、お菓子を戻せたことをほめます。スーパーに行っても、お菓子を買ってもらえない経験を積むことで「買わないこと」が日常になります。少し時間がかかるかもしれませんが、じっくりと付き合いましょう。スーパーに行く前に「今日は、お菓子は買わない日だよ」とあらかじめ伝えることも大切です。 遊びに行くと帰りたがらない!公園へ遊びに行ったときなど、「帰るよ」と言ってからがとても長いですよね。「帰るよ」「ヤダ!」のやり取りをいったい何回することでしょう。ママは帰宅してからのことを考えると「早く帰りたい」という気持ちでいっぱいなことでしょう。とはいえ、今遊びがのってきているのに急に帰ると言われても子どもだって困るのです。このようなときは、少し前から予告をしておきましょう。 帰宅の15分前から「そろそろ帰るよ」と伝えます。そのときは、子どもに知らん顔されてもOKです。また5分したら「そろそろ帰るよ」と言います。そうすると、5分前に言われていたので、何となく子どもも「ああ、そろそろなんだな」と思い、ひとつおもちゃを片づけるかもしれません。さらに5分経ったら、自分でおもちゃを片づける子もいます。 子どもの様子を見つつ「行こうか」と言うととすんなりと帰宅の方向へ進みます。そして、「お片づけできてカッコいいね。ママ助かっちゃった!」とほめてあげましょう。ママがやりがちなのは、何度も頻繁に「そろそろ帰るよ」の言葉を使うこと。「そろそろ帰るよ」と1回言ったら、子どもを信じて少し待ってみるのがコツです。 公共の乗り物で騒ぐこれは本当に困ってしまいますね。私の息子と娘は電車に乗ると騒ぐ子どもでした。「どうして電車に乗ると、いつも騒ぐの?」と、泣きたくなったことが何度もあります。電車に乗ることは、子どもにとって最高にウキウキする場面。特に、電車好きの息子はテンションMAXになってしまったのでしょう。とはいえ、「子どもが電車好きなんだから、騒いでも仕方ないでしょ?」というのは違います。 「静かにしなさい!」「走らない!」と言っても、子どもはすぐにおとなしくなりません。このような場合に声かけするときに心がけてほしいのは、ママがしてほしい行動を言葉にするということ。「静かにしなさい!」は「小さな声でお話してほしい」に、「走らない!」は「歩いてほしい」「止まってほしい」「座ってほしい」に変えて伝えます。 そして、騒がしくしている場合は、少なくとも周りの方に不快な思いをさせているかもしれませんので、下記の2つの行動と言葉で、きちんと子どもに気持ちを届けてほしいのです。 ・子どもの動き(声)を体で止める・「座ってほしい」と伝える 保育園での「遠足ルール」保育園では、遠足などで電車に乗るときは、乗る直前にカンタンなルールを2つだけ伝えます。 【1】先生と手をつなぐこと【2】小さな声でお話すること この2つを伝えるだけで、子どもたちの電車に乗るときの気持ちが変わってきます。ぜひ、おうちのルールを決めてから電車に乗ってみましょう。お出かけしているときに子どもが困った行動をすると、体中に冷や汗がダラダラ出ます。家なら泣いていてもしばらくそばで様子を見ることができますが、外だと早期に解決したいのがママの本音です。「この状況をどうしたいいの?」と悩むところですが、基本的には家と同じ対応をすればいいのです。子どもの気持ちを受け入れて、ママのしてほしいことを伝える、そして待つ。もちろん、抱っこもしてあげてください。 お出かけの場で子どもを「ダメ!」としかるのは、2つのときだけ。・ケガをしそうな危ないことをしたとき・走り回ったり大騒ぎして、周りの人に迷惑をかけてしまったとき これらのときは「ダメ!」としかります。しかるときは、短い言葉を心がけます。それ以外の場面の場合は、いかにしからずほめる方向に持っていけるか、言葉の言い換えをしてみましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年08月31日私は3歳の長男と1歳の長女の育児中に第3子の妊娠が判明し、うれしい反面、さまざまな不安を感じました。出産が近付くにつれ、不安やイライラが募ることがありましたが、それを吹き飛ばしてくれるようなできごとがあったんです。 第3子の妊娠長女が生後8カ月になったころ、第3子の妊娠が判明しました。「子どもは3人欲しい」という希望があったのでとてもうれしいできごとでしたが、ちょっとした心配もありました。 当時3歳直前の長男はイヤイヤ期の真っただ中で、自分を見てほしいとアピールする日々。そして長女はハイハイとつかまり立ちをマスターし、目が離せない状況だったのです。 長男、長女と妊娠生活3人目の妊娠ということもあり、ある程度気持ちに余裕を持って妊娠生活をスタートさせた私でしたが、おなかのふくらみとともに子どもたちとの関わり方に変化を感じるようになりました。 子どもの要望にうまく答えられず、ダダをこねる子どもに対して必要以上にイライラしたり、家族からの指摘に対して大きな不安を感じてしまったり。そんなことが増え、気持ちの余裕がどこかへ行ってしまうことが増えていきました。 出産までのカウントダウンと子どもたちの成長産休に入ったころ、ふと子どもたちの様子を見ていると、長男の後ろから長女がおむつを持って走ってきました。長女が私のところまで来て長男を指さし、おむつを渡してきたのです。私が「おむつを替えるの?」と聞くと、長女は首を縦に振りました。そんなささいなできごとでしたが、子どもの成長に感激し、私は涙してしまいました。 それからというもの、私は積極的に子どもたちの成長を見つけられるようになり、出産への気持ちも前向きになっていきました。 さまざまな葛藤のなかで、新しい命の誕生まであとわずかとなったとき、こうした上の子たちの成長と出会う機会が増え、そのことをとてもうれしく感じられるようになりました。出産に向けて、よりいっそう育児を楽しむ気持ちになれたできごとでした。 監修/助産師REIKO著者:簗田智花4歳の長男、2歳の長女、0歳の次男との育児ライフを楽しむ34歳の母。現在は、仕事と家事、育児に奮闘中。ドライブ、スポーツ、スポーツ観戦が趣味のアクティブママ。
2020年08月28日最近何かと話題に事欠かない彼(笑)5人目にして最強のイヤイヤっぷりで、私もまさか5人目でこんなに苦労するとは思ってもみなかったのですが。そんな彼のイヤイヤパターン。今までも色んな進化を遂げてきたのですが、ここ最近【リズミカルジャンピング】にさらなる進化を遂げました。イヤイヤがピークになると本人も何に対してイヤイヤしているのか分からなくなってくるのか、先日はイヤイヤ中に突然ズボンとパンツを脱ぎ捨てて、お得意の【リズミカルジャンピング】イヤイヤを披露してくれました。それまで私も度重なる理不尽なイヤイヤにイライラし始めていたのですが、この光景に思わず吹き出してしまい(そばにいた長男も同時に 笑)更に怒らせてしまうという惨事を引き起こしてしまいました(笑)少しでも自分の要求が通らないと、すぐにイヤイヤを爆発させる末っ子。そんな状態が続くと、流石に私も爆発してしまいそうになるのですが、そんな時は上の子達の時にもやっていたこれ。子どもがイヤイヤしてる様子ってね、わが子だとイライラしてくるのに、他のお子さんがイヤイヤしてると微笑ましくなったりしませんか?その状態に持って行くんです。つまり、【客観的に観察する】んです。もう何しても収まらないし、「完全お手上げ!!」ってなったときはイヤイヤを直視せず、携帯の画面を通して観察するんです。すると、意外と爆発しそうな怒りが収まったりします。※ただし、撮ってる事がバレると『何撮ってんねん!!』と更にイヤイヤさせる危険性があるので注意が必要です(笑)なお、自宅限定の実践方法です!まだまだ続きそうな末っ子くんのイヤイヤ期。お互いに爆発してしまわないように、上手に付き合っていきたいと思います。
2020年08月26日長男が2歳2カ月のときに、次男を出産。2人目の育児に対して不安や心配事はほとんどなく、かなり楽観的に構えていました。しかし、そこには大きな落とし穴が…… 。私が体験した「上の子かわいくない症候群」の恐ろしさについてご紹介します。 楽観的に考えすぎていた2人目育児何の問題もなく、ただただ癒やしでしかなかった第2子の子育て。夜間の授乳で寝不足などはありましたが、毎日幸せな気持ちでいっぱいでした。 ただ唯一問題だったことと言えば、「長男との関係」です。 その当時、2歳過ぎだった長男は、赤ちゃん返りとイヤイヤ期がちょうど重なってしまい、精神的にかなり不安定で深刻な状況でした。積極的に長男と2人の時間も持つなどして、長男の寂しさや不安を消そうと努力をしてきましたが、反抗心は日々増すばかり。長男は、私と次男に対して暴力的な態度をとるようになってしまいました。 その結果、次男を必死に守ろうとするなかで、長男を疎ましく思う感情が生まれてきてしまったのです。 長男をまったくかわいく思えない暗黒時代長男の乱暴な態度に加え、「ママはきらい!」というような言葉を浴びせられた私は、いつしか長男のことをまったくかわいいと思えなくなってしまいました。私の気をひくための態度や言葉だと頭ではわかっていましたが、私の心はどうにもならない状態になっていたのです。「あんなにかわいかった長男のことをこんな風に思ってしまう私は母親失格だ…… 」と、ただただ絶望しました。 そんなとき、ネットで調べてみると「上の子かわいくない症候群」という言葉に行き着きました。その内容は、当時の私の状態そのものだったのです。 恥を承知でSOSを出してみた「こんな風に思ってしまうことは母親失格だ。でもこのままではいけない!」 と思った私は、まずは夫に胸の内を話してみました。自分が息子に対して抱いてしまっている感情。そして、どうにか脱したいと思っていること。それらを包み隠さず打ち明けました。 「長男のことが大好きだった私がまさかそんな状態になっていたとは……」と驚いていた夫ですが、「状況が改善していけるように一緒に頑張っていこう」という言葉をかけてくれました。そのとき、溢れる涙を止めることができませんでした。 夫に相談後、公的な機関に相談をしてみた夫に気持ちを打ち明けたあと、役所に設置されていた「子ども家庭支援センター」という機関に相談することにしました。電話をかけようとしたときは緊張もしましたし、とても悩みましたが、それ以上にこの状況をどうにか変えたいという気持ちが上回っていました。そして、電話で正直にそのときの状況や自分の気持ちを話し、直接面談をする日程が決まりました。 直接面談ではカウンセラーさんや保健師さんがチームになり、親身になって私の話を聞いてくれました。相談中にはファミリーサポートの方が次男を見てくれるサービスもあり、久しぶりにひとりになって大人と話す機会を持つことができました。 そして、「2人目を出産したあとに、あなたのように上の子がかわいく思えなくなる人は結構いる。そうやって思ってしまっていることを打ち明けられるってすごいこと」というやさしい言葉に、私はとても救われました。 私だけじゃない。そうやって思えたことが、この暗黒時代を抜け出すきっかけになったのです。 相談をしたことで気持ちが落ち着き、2カ月ほどで長男に対するネガティブな感情も治っていきました。その後も定期的に面談をし、育児に関する相談に乗ってもらっています。あのとき、SOSを出していなかったら……と考えるだけでゾッとしますし、勇気を出して相談をして本当によかったです。 イラスト/ののぱ監修/助産師REIKO著者:橘りか4歳児と1歳児の母。中学校英語の教員免許を保有。日系航空会社に勤務後、公立中学校の教諭として教壇に立ち、出産を機に退職。現在は、主に育児、幼児教育、グルメ記事を執筆。幼児英語教室やママ向けのマッサージサロンを運営。
2020年08月26日娘は2歳のころイヤイヤが最高潮になり、母親である私には手に負えないときが多々ありました。そんなとき、保育園の先生の声かけはまさに魔法の言葉! 先生たちの神対応や園生活での経験を通して、イヤイヤ期を乗り切った体験を紹介します。朝からぐったりの送り出しわが家では保育園の送り迎えを主に母親である私がおこなっていました。自転車で送り出してそのまま出勤し、帰りも自転車に乗って職場から直で迎えに行くという流れでした。しかし、娘が2歳のときにイヤイヤが最高潮になり、それまでスムーズにできていた送り迎えに苦戦するようになったのです。 朝、「服が気に入らない」「靴を履きたくない」「保育園に行きたくない」……と、出る直前になってもイヤイヤで大暴れしている娘を担いで外へ。自転車に乗っても喧嘩をしながらやっとのことで保育室に送り出し。そんな日が続き、朝からぐったりしていました。 迎えから帰宅までに苦戦する日々お迎え時間も大変でした。イヤイヤ期真っ只中の娘は、保育室に迎えに行くと「まだ遊ぶの!」「ママ嫌い!」とだだをこねて怒り出し、玄関に行くまでにひと苦労だったのです。 さらに、玄関を出てからも大変! 駐輪場でも「自転車に乗りたくない」とのけぞって抵抗したり、自転車の前カゴに乗せても立ち上がったりして大騒ぎ! そのころは、迎えから帰宅まで30分もかかる日が多々ありました。 先生のやさしい神対応に感謝!!娘とうまく関われない不甲斐なさで悲しくなり、保育園の先生に話をすると思わず涙してしまったときもありました。すると先生は、「お母さんも頑張ってるよ。〇〇ちゃん(娘)も頑張ってる。うまくいかないときもあるよね」 と励ましてくれました。 また、いつまでも帰ろうとしない娘に「一緒に帰ろう」 と促してくれたり、「今日もやってるな」 といじりながらもさりげなく声をかけて、自転車に乗せてくれたり。先生の数々のフォローに、感謝する日々でした。 成長とともに乗り越えたイヤイヤ期先生たちの関わりをまねようとしても、親ではなかなかうまくいかず、結局喧嘩になったり甘えモードになったりしていた娘ですが、成長とともに少しずつ話を聞いてくれるようになりました。 また、友だちと一緒に帰ることがうれしくてスムーズに帰れるようになったり、異年齢の子との関わりによって自分を律することができるようになってきたりして、だんだんと激しいイヤイヤ期が過ぎていったのです。 きちんと娘の思いを受け止めてあげなければと思いつつも、忙しさで余裕を持てないことが多くありました。そんなとき、保育士さんのさりげない関わりや、やさしい言葉に救われました。 また、頑張って対応しようと思っていた私ですが、親以外の人が関わることで子どもも気分が変わることに気づきました。また、親が甘えさせてもらえる環境があったことに今でも感謝しています。 監修/助産師REIKO作画/やましたともこ 著者:斎藤ますみ1児の母。保育士として働く傍ら、自身の出産・子育て経験をもとに、妊娠・出産・育児に関する記事を中心に執筆している。
2020年08月24日当時、1歳11カ月でイヤイヤ期だったわが子。何を言っても聞く耳をもたず、イライラしてつい感情的になってしまうこともありました。怒鳴りつけるとぐずりはエスカレートする一方です。今回は、私が冷静になるためにおこなったこと、わが子がぐずったときにやってよかったことをお伝えします。 「大好きだよ」と言って抱きしめるなかなかぐずりがおさまらず、つい怒鳴ってしまうことがありました。しかし、そのあとに「大好きだよ」と言ってわが子をギュッと抱きしめると、ピタッと泣き止んでくれることが度々ありました。 きっと自分のことを大切にしてくれていると安心したのだと思います。私自身にとっても冷静さを取り戻すいいきっかけになりました。子ども自身も「ママは自分のことを思って叱ったんだ……」と気持ちが伝わりやすいように感じます。 子どもの言い分を否定しない当時1歳11カ月だったわが子は自我が大爆発していました。特に大変だったのは食事中です。嫌いな野菜があるとお皿を投げ、泣きわめきます。 ついカッとなって怒鳴ってしまうこともありましたが、「何が嫌だったの?」とわが子の話に耳を傾けると、泣き止んで落ち着くことが多かったです。 自分の気持ちをママにわかってもらえたと、満足するようです。どんなときでも子どもの言い分を否定しないことが大切だと感じました。 どうしてもイライラしたときは別室へ 子どもだけではなく、大人も感情コントロールが難しいときもあると思います。親子ともに頭に血が上っていると、問題は解決しませんよね。イライラが頂点に達する前に、まずは冷静さを取り戻すことが必要だと痛感します。 私の場合は別室へ行き、深呼吸をしてイライラを落ち着かせていました。またお茶を飲んだり、自分のほっぺたをたたくのも効果的でした。落ち着く時間を確保することも大切だと感じます。 「早くしなさい!」など、子どもを突き放して怒ってしまうのは、不愉快な感情を子どもにぶつけているだけだと気づきました。子どもが何歳になっても「向き合うこと」はこれからも変わらず大切なことだと感じています。 イラスト:imasaku監修/助産師REIKO著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2020年08月14日熱中症予防に欠かせない水分補給。特に子どもは定期的に水分を飲んでもらいたいのに、なかなかうまくいきません。あとでもう一度声をかけようと思って他のことをしていると、気がつけば時間があいてしまったことも。ある日、真っ赤な顔の娘を見てこれはまずいと反省しました。どうにかして改善しようと、あることを試すことに。 あまり水分をとらない娘2歳の娘は水分をまとめて飲むタイプ。食事のときにコップ1杯飲んだら、次の食事まではほとんど飲んでくれません。夏でも飲水量は増えず、30分ごとに私が娘に声をかけても「いらない」ときっぱり。 公園などに外出すると少しは飲んでくれるものの、私が飲む回数に比べると少なかったです。イヤイヤ期も重なり、娘を一度怒らせると手におえません。熱中症の心配と飲んでくれないイライラが募り、私は娘の水分補給が憂うつになっていました。 顔が真っ赤! 熱中症の一歩手間にある夏の日。私が窓を開けて部屋の掃除をしていると、娘が寄ってきました。「暑いから他のお部屋に行っててね」と言っても「イヤ!」と断固拒否。仕方なくそのまま掃除を続けることに。朝からイヤイヤ全開の娘との戦いでぐったりしていて、私の注意力は散漫になっていたと思います。 とにかく掃除を終わらせて早く休みたい……との一心で頑張っていました。やっと終わったそのとき、娘の顔は真っ赤で体中が汗びっしょりになっていたことに気づいたのです。 押してダメなら引いてみる?このときはさすがに娘も喉が渇いていたようで、水をごくごく飲んでくれました。すぐに体を冷やし事なきを得ましたが、気付くのが遅かったら……と反省しました。私は娘が楽しく水分補給したくなるような方法はないかと考え、あることを思いつきました。 娘はイヤイヤ期。「〇〇しなさい」という言葉に反抗したくなるのであれば、自由に飲めるようにしておくのはどうか。テンションが上がるようなコップを置いておけば飲んでくれるかもと、期待しながら娘と買い物に出かけました。 自由に飲めるがポイントだった娘が選んだストロー付きのコップに、麦茶を入れてテーブルの上に置きました。「〇〇ちゃん、自由に飲んでいいからね」と声をかけ様子を見ると、娘はコップを手にうれしそうにしていました。そして少し経って中身を確認すると、中に入れておいた麦茶が減っていたのです。あえてそのことには触れずにそっとしておくと、次にコップを見たときには空っぽになっていました。 娘が好きなときに飲めるようにすればよかったのです。それから毎日コップをテーブルに置くことにしました。水やお茶を交互に入れて、時にはジュースにするなど、味を変えて置いておきます。今回は何味かな?という娘の興味が出るようにするのも効果的がありました。 娘は喉が渇いていなかったのではなく、私が促したときは飲みたくなかったのだと気づきました。自分のタイミングで飲めるようにしたことで、水分補給がスムーズになりました。イヤイヤ期には子どもが自由にできるように工夫することも大切だなと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:更田未央子6歳と2歳の子を持つ母。看護師・保健師・養護教諭1種・FP3級の免許を取得。現在、高校生を対象とした学習塾の講師をしながら、FP2級を目指す。育児・教育・医療・金融・不動産について執筆中。
2020年08月06日イヤイヤ期の子どもに手を焼いているママは多いことでしょう。ついイライラして言いたくはない言葉を吐いてしまったり、子どもを否定してしまったりすることもあるのではないでしょうか。このままでは自己肯定感が低い子になってしまうのでは……と不安を抱いている方もいるかもしれません。自己肯定感の高い子を育てるために、言ってはいけないこととは? 一番大事なことは、そのままを受け入れること“自己肯定感が高い子”を育てましょう、という情報をよく目にするようになりました。まず、ひとつ重要なのは、自己肯定感を高く感じることが簡単にできる子もいれば、低く感じやすい子もいるということです。最近、非常に物事に対して気にしやすい性質のHSP(ハイパーセンセシティブパーソン)というのも話題になっています。これも、親の育て方云々だけでは語りきれないものです。 大人だけでなく、子どもにとっての社会も親との関係だけで成り立っているものではなく、子どもの成長にも様々な環境が影響します。そのため、親が子どもに言う言葉を気を付けたからといって自己肯定感が高い子が育つとは限りません。 まずは神経質だったり大雑把だったりという、その子それぞれの性質や性格を否定することなく、ありのままの子どもを受け入れることが大切です。 言わないほうがいい言葉とは自己肯定感が高い子に育てたいと考えても、その子の性質や環境によって左右される部分も非常に大きいので、言葉の選択のみで自己肯定感が高い子を育て上げるのは難しいでしょう。しかし、それでも言わないほうがいい言葉はあります。それは子どもの存在を否定してしまう言葉です。「あなたなんて産まなきゃよかった」「いなくなってしまえばいいのに」というような存在を否定する言葉は避けてください。逆に、「あなたが生まれてくれて本当によかった」「いてくれて本当に幸せ」という言葉は、自己肯定感を高める言葉のひとつになり得ます。 自分が言われたくないことは言わない嫌い、かわいくないなど、自分が言われたくない言葉も避けましょう。自分が言われたくないことを相手に言っているということは、そこに“悪意”が存在します。悪意は子どもの存在を否定しかねません。イライラして、意地悪い気持ちでつい言ってしまったら、きちんと子どもに謝るようにしましょう。 子どもがイヤイヤ言っていてイラッときてしまったら、「我が強くてかわいくない」というような外見や性格など、その子自身の性質について言うのではなく、「そんなに着る洋服を全部イヤというなら、着るのをやめましょう」など事象について焦点を当てるようにすると、存在を否定する言葉を放つことを避けることができるでしょう。 著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2020年08月01日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは! ドイツでひとり息子のフリッツ君を子育てしているぱん田ぱん太です。フリッツ君は現在2歳5カ月。以前の記事 「理不尽さは想像以上…2歳の息子が、ついに「イヤイヤ期」に突入!?【ドイツDE親バカ絵日記 Vol.22】」 でもご紹介したのですが、フリッツ君も軽いイヤイヤ期に入った模様。おそらくイヤイヤ期の兆候だと見られるのは、「とにかくママの言うことを否定する」こと!(笑)自分で絵本を見るときには、きちんと「これ、ママうし! これ、パパしか!」と指差ししながらきちんと言えるので、明らかにわざとやっているようです。わがままを言われて泣き叫ばれるのに比べたら、かわいいものですね。しかし、ある日のこと。私はフリッツ君に隙あらば愛情を伝えるのが日課なので、この日もいつもどおり、こう言いました。すると、返ってきた反応は…。えーーーー!! ナンデ、ナンデェ!?どのママさんも一度は通るであろう、子どもに愛情を拒否される経験を(大抵の場合、本心じゃないとしても)、まさかこんなに早くするなんて!?突然のことに動揺しつつ、お願いしてみると…。え? そーなん…?普通にぎゅっと抱きついてきて、「ママだいすき!」ですって。どういうこと?落ち着いて、情報を整理してみます。え、そっちー!?(笑)どうやら「ママはぼくのこと、だいすきじゃないもん! ぼくがママをだいすきなだけだもん!」という謎の反抗だったようです。なんでも反抗してみたいお年頃とは言え、まさかそう来るとは。とはいえ前述のとおり、本心とは反対のことを言っているであろうことは分かっているので、「ないの~!」と否定してじだんだを踏むフリッツ君にも、いつもどおり愛情をた~っぷり伝えてあげたのでした。
2020年08月01日私は3歳の男の子と0歳の女の子のママです。 長男の妊娠期は切迫早産で長期入院になり、2人目は妊娠がわかった妊娠5週ごろから自宅で安静に過ごすよう医師から指示を受けました。それでも切迫流産、切迫早産になってしまったのですが、そんななかで、私が家族に対して後悔していることをお話ししたいと思います。 急な里帰り安静期間が長くなるにつれ、私は動けないストレスで精神的にもボロボロ。当時2歳になったばかりでイヤイヤ期の長男にも、ちょっとしたイタズラ程度でも大声で怒鳴るように……。一方、夫は仕事と家事をひとりでこなし、とても疲れている状態でした。 そんなとき、妊娠32週の妊婦健診で医師から子宮頸管があと少しでも短くなったら入院だと告げられたのです。私が入院になると、夫の仕事中に長男のことをみる人がいません。夫と話し合い、私の両親に頼んで妊娠32週に里帰りをすることにしました。 イライラが今度は両親に…実家でお世話になり始めると、普段はあまり両親には頼らず子育てをしているせいか、長男も両親もどのように関わればいいのか模索しているようでした。私からも長男の食事の味付けや、してはいけないことをしたときに注意するポイントなど両親に前もって伝えましたが……。「やめて」と言っても隠れてお菓子をあげようとする、スマホばかり見せる父や、長男の食事についてなかなか理解してくれない母にイライラして、何度か怒ってしまいました。両親も私がものすごい剣幕で怒るので、驚いていました。 イライラしないためにしたこと両親にまでイライラしてしまう自分が、情けなくてつらくてたまりませんでした。そんなとき、夫に相談すると「ちゃんとご両親に何でイライラしているか、家でもイライラしていたことを伝えたら?」とアドバイスを受けました。 後日、両親に今は入院せずに過ごせるかとても不安なこと、長男のイヤイヤ期も重なり、育児が自分の思うようにいかずにつらいことなどを伝えると、両親は「わかっているから大丈夫だよ」と言ってくれて、安心と同時に少しイライラが緩和されました。 その後もイライラを抑えることは難しかったですが、正期産の時期に入ると動けるようになり、少しずつイライラは軽減されました。夫は長男と外出、母は私の愚痴を聞いてくれて、父は甘い物を買ってきてくれるなど心づかいがうれしかったです。ひどいことばかり言ってしまった私に寄り添い、気づかってくれた家族のおかげで無事に出産でき、とても感謝しています。 著者:八木さつき2歳男児、0歳女児の母。ケアマネージャーの資格を取得。妊娠・出産・子育てに関する体験談を執筆している。
2020年08月01日2018年2月生まれの男の子を育児中のみーすけです。 なんだよやっぱりお風呂好きなんじゃん。 お風呂っていうワードが出ただけで、ない!やい!が合いの手みたいに入ってくる。 またイヤイヤされるし洗濯物干してるし今日はお風呂やめようとしたら、お風呂おせーよ〜…みたいな感じで脱ぎ出すそま。 お風呂入ると気持ちよさそうなお顔するもんね〜。やっぱり好きなんだね〜。 著者:イラストレーター 絵日記ブロガー みーすけ2018年生まれの男の子を育児中の絵日記ブロガー。日常をマンガにしてブログを更新中! ネットで子育て情報を検索するのが趣味。最近の悩みは赤ちゃんのおもちゃを買いすぎてしまうこと。
2020年07月26日私は2人姉妹のママですが、現在4歳になった長女は、次女が生まれた直後こそは赤ちゃん返りがあったものの、イヤイヤ期がさほどなく、むしろ「イヤだ!」という否定の言葉はほとんど発しませんでした。私自身が心がけていた育児方法をお話しします。 次女が1歳になって気付いた長女の穏やかさ次女は現在1歳3カ月ですが、2人目ということもあってか、すでに「ねんね」「くっく(靴)」「ばいばい」など数十個の単語を話しています。そのなかでも次女がよく発している言葉は「イヤ!」と言う単語です。たとえばこちらがよかれと思ってお茶を差し出すと、次女本人がもういらないの意味で首を振り「イヤ」とはっきり言うものですから、意味もばっちり理解しているなという感じでした。 姉妹の語彙力の違いはどこから?長女は1歳代のころはおろか、2歳になっても「イヤだ」「きらい」といった否定的な単語を発することはほとんどなく、かと言って決して喋れない訳でもなく、2歳のころには「大きい犬(のおもちゃは)、どこにいった?」などと文章で喋れるレベルでした。 そこで私は「姉妹の語彙力の違いはどこからくるのか?」と考えるきっかけとなったのです。私は、長女がなかなか発することがなかった「イヤ!」を、なぜ次女はこんなに早期から言えるようになったのだろう?と、次女の行動についてよく眺めてみることにしてみました。 長女が次女に「イヤ」を連発次女は一緒に遊んでほしくて長女によくちょっかいを出します。そのたびに次女は長女の真剣に遊んでいたおもちゃを取り上げてしまうので、長女はたまりかねて「イヤだ! やめてよ」とイヤという単語を連発していたのです。 数えてみると、長女は1日に10回ほどは次女に向かって「イヤだ」「やめて」と言っていました。「こんなにイヤと言っていたら、そりゃあ次女も覚えるよな~」と思ったのと同時に、私自身の長女におこなってきた言葉づかいについて改めて考え直してみました。 私自身がイヤという単語は極力控えていた一足早くにママになった友人たちからイヤイヤ期について聞いていたので、私自身がなるべくイヤイヤ期が凄まじいものにならないように「まずは自分自身が長女に対してイヤ・嫌いなど否定的な言葉は使わないようにしよう」と心がけていたことに気付きました。 もちろん完璧に「イヤ」という言葉を私自身が使わずにいられるかと言えばそうではなかったです。しかし、少なくとも子どもが悪さをしたときなど、しつけの場面で「そんなことをする子は嫌いだよ」とか「ママは嫌な思いをした」といった言葉は使わないようにしていました。 長女は「これが欲しい」と言って泣くなどの自己主張は当然ありますが、「ママ、きらい!」「ママがイヤ!」など、こちらが悲しくなってしまうような言動は一切なかったのです。「自分たちが声かけしていった言葉で、今の子どもの言語がつくられている」と思うと、より一層言葉づかいには気を付けなければと身が引き締まる思いです。 監修/助産師REIKO 著者:黒井夢乃二女の母。歯科衛生士資格あり。二女出産前まで歯科医院にて勤務。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年07月26日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、助産師の高杉絵理さんからメッセージです。 「あれもイヤ、これもイヤ」と何かにつけて泣きわめいたり、暴れたりするイヤイヤ期。子どもの成長過程のなかでもママたちを悩ませることの1つがこのイヤイヤ期です。思い通りにならない子どもへの対応に手を焼き、いつまで続くの?!とやり場のないモヤモヤした気持ち、不安を抱えて、気力も体力も消耗してしまうママたちも少なくありません。そんなイヤイヤ期の原因やラクにイヤイヤ期を乗り切る方法をご説明します。 イヤイヤ期はなぜ起きる?「お着替えするのはイヤ」「ごはんを食べるのはイヤ」などさまざまな場面でみられるイヤイヤは、一見わがままのような行動ですが、これは脳の成長過程に原因があると言われています。 脳は未熟なまま生まれてきて、成長に伴い機能も成熟していきます。幼児期にはまだ脳は発達途中で、このような本能的な欲求を抑える抑制機能が十分には育っていません。これが「イヤイヤ期」の原因です。脳の発達が進み、抑制機能が育ってくるとイヤイヤも次第に治まってきます。 ラクにイヤイヤ期を乗り切ろう!では、イヤイヤ期には具体的にどのように対応したらいいのでしょうか。脳の発達を促し、ラクにイヤイヤ期を乗り切るには「ダメ」と叱って無理に我慢させるのではなく、「子どもが自分から我慢するように促すことが大事」のようです。 たとえば、子どもにもわかりやすいルールをつくり、なぜ我慢するのかを納得させる方法は効果的です。そして、我慢ができたら、ママやパパがしっかりと褒めてあげましょう。子どもは褒められることで自信がつき、また頑張ろうという気持ちになります。 もう少し具体的にみていきましょう。 ラクに乗り切るポイント 1.子どものイヤイヤな感情をまずは受け止めてあげましょう子どもがイヤイヤを起こしたら、まずは「わかったよ、嫌なんだね」と一旦子どもの感情を受け止めてあげましょう。それから、子どもの嫌だという感情を具体的に言葉で表してあげ、「わかっているよ」ということを伝えてあげましょう。大泣きしている場合は子どもは冷静に物事を考えられないので、ある程度気がすむまで泣かせながら落ち着くまで様子をみましょう。 2.親が譲る親が少し譲ったり、子どもの気持ちを別のものに向けるのも1つの方法。子どもが要求していることを少し叶えてあげたり、注意を別のほうに向けてあげるのもいいでしょう。 3.叱るのではなくて子どもの自尊心に働きかけるたとえば「ママは〇〇くんにこうしてほしいと思ってるよ」などと子どもの自尊心に働きかけるような声かけをしたり、危険なことや社会のルールに反することはダメな理由をきちんと説明してあげましょう。 4.少しでも頑張りが見えたらその場で褒める少しでも我慢できたら子どもの頑張りに対してその場で褒めて達成感を与えましょう。大泣きしたあとでも「できた自分」というのは子どもにとって自信になります。 5.根気強くつきあうことが大切最初は効き目が感じられなくても、1~4を試していくうちに徐々にその子の特徴やコツがつかめるようになってきます。親が理解を示しながら根気強くつきあっていくと、子ども自身の成長もあいまって、徐々に自分をコントロールする力が身についていくでしょう。 まとめイヤイヤ期は事あるごとにイヤイヤされ、毎日そばにいるママはとてもつらいですよね。しかし、毎日のようにイヤイヤを繰り返すこの時期は脳が発達している証拠です。ママやパパがそう理解してあげて、子どもの脳の成長をうまくサポートできればずいぶん気持ちもラクになります。子どもは昨日よりも今日、今日よりも明日と着実に一歩一歩成長していきます。ママがどっしりと構えていれば子どもは安心して成長していきます。こんな風に寄り添えるのも今の時期だけ。 ママもリフレッシュしながら、子どものイヤイヤも楽しんで、成長をのんびり見守ってあげたいですね。 監修者・著者:助産師 高杉絵理大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。
2020年07月21日「子どもはかわいいし、きちんと育てたいと思っている。でも…」家の中でずっと子どもと相対していると、逃げ場がなくなって心が折れてしまいそうになる親は少なくありません。育児ノイローゼ、産後うつなどにならないためにはどうしたらいいのでしょうか?小児科医で2人のお子さんのお母さんでもある森戸やすみ先生は、そういった子育ての不安やイライラ、焦り、迷いを抱えるお母さん・お父さんに向けて、SNSやさまざまな医療メディア、そして著書 『小児科医ママが今伝えたいこと! 子育てはだいたいで大丈夫』 (内外出版社)などで子育てが楽になるヒントやアドバイスを発信してきました。そんな森戸先生に、お母さん・お父さんが日頃感じている子育ての悩みやつらさはどうして起こるのか、それを軽減するにはどうしたらいいかなどお話をうかがいました。●森戸やすみ(もりと・やすみ)先生小児科専門医。一般小児科、NICU(新生児特定集中治療室)などを経て、2020年6月1日、東京都台東区に『どうかん山こどもクリニック』を開業。『小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK』(内外出版社)など著書多数。二児の母。Twitter: @jasminjoy Facebook: ■自分の子育てを自分で責める、あなたの中の「インナー姑」――子育ての悩みにはいろいろありますが、お母さん自身が自分を責めてしまっている、先回りして自分を制してストレスがたまっているケースはないでしょうか。森戸やすみ先生(以下、森戸先生):そうですね。私はそれをインナー姑と呼んでいます。現実に姑から注意されたわけでもないのに、自分の子育てを責める自分がいるんですよね。例えば、お母さんは出産後に美容室へ行くのも申し訳ない、誰に子どもを頼もうかと悩むでしょう。でも、想像してみて欲しいのが、夫も同じ理由で悩むでしょうか? 「子どもが生まれたばかりなのに申し訳ない」と思いながら理容室へ行くでしょうか?お母さんは育児に一生懸命で責任を感じているから、自分ばっかり背負ってしまうところがあります。でも、子どもの親はお母さんだけではありません。1人ですべてを背負いこむことはないのです。――そうですよね。どうしてお母さんの中にはインナー姑が存在してしまうのでしょうか?森戸先生:「子どもの頃から子育てはお母さんがするもの」と刷り込まれているため、そういった社会的イメージにとらわれてしまうのかもしれません。この前、取材で会った方の『子どもができたら以前のように夫にいろいろやってあげられないのが申し訳ない』の言葉に私、ポカンとしちゃって(笑)。家族が1人増えたんだから、今まで通りにはいきません。親になるのはお母さんだけではなくお父さんもなんですから、夫にも自分のことは自分でしてもらうのは当然で、今までのように受け身で待つのはおかしいですよね。――先生のおっしゃる「社会的イメージ」というのは、小さい時から蓄積されてきた良妻賢母のイメージだと思います。それはお父さんとお母さん両方が持っていると思いますが、どうやって切り替えていけばいいのでしょうか。森戸先生:女性は、将来こういう風に子育てをしたい、こういう家庭にしたいと具体的に考えている方が多いように感じますが、男性でそこまで考えている方は少ない印象です。そのため、お父さんは子育てをしながら自分の育児観をつくっていくのでしょうが、その過程で前の世代の刷り込みが出てきてしまうのでしょう。私の場合、小児科医として時短で働いていましたが、夫の衣類をクリーニングに出そうとしたとき、『これって私がしなければいけないこと?』とふと気づいた瞬間がありました。私は子どものために時短勤務をしているわけで、夫のためではない。どうして私だけが仕事をセーブしなければいけないの? これはおかしいと気づいたのです。――でも、お母さんは気づいてもお父さんのほとんどは「それはおかしい」とは気づいてくれませんよね(笑)。森戸先生:それは、誰からも言われないからでしょう。ずっと妻が不機嫌で口をきいてくれないのはどうしてだろう? とは感じることはあっても、それがワンオペ育児で疲れているから、不満があるからとは想像できないのです。だから、『家族が1人増えたのだから物理的に私1人でこなすのは無理です』と伝えた方がいいです。そういう夫へのアドバイスや指導を子どもが生まれる前にできるといいのですが、医療機関にそのインセンティブ(意欲を引き出すための外部からの働きがけ)は残念ながらありません。医療行為ではないから診療報酬につながらないため、ほとんどの両親学級や父親学級でそういった指導は行われていませんね。――「まだ大丈夫」と無理をして体調を崩してしまうお母さんもいますよね。そうなる前に、自分で限界ラインが判断できるポイントはありますか?森戸先生:例えば、食べられない・眠れない場合はかなりつらいい状態だと思います。でも、妻がそんな状態になっていたら、夫に先に気づいてほしいですね。夫がそれに気づかないのは、コミュニケーション不足。育児に大変そうな妻に『大丈夫?』の一言も声もかけられないのだとしたら、それは家族とは言えませんよね。■仕事で子どもに「ちょっと待って」と言う罪悪感――今回のコロナ禍で、保育園から「なるべく登園させないようにご協力ください」と要請されたという話も聞きました。森戸先生:そう言われてしまうと、真面目な保護者ほど『先生たちが大変だから行かせないようにしよう』と頑張ってしまいますよね。そういったときのためにも、預け先の選択肢はなるべく多く持っておくといいです。『預けようと思えばいつでも預けられるけど、まだ大丈夫だからうちで見る』という状態で子どもを見るのと、『私しか子どもを見る人がいないから見るしかないんだ』というのとでは心の余裕が大きく違いますから。――家で子どもを見ながらテレワークをしていたお母さんは「仕事だからちょっと待ってて」と子どもに言わなければいけなかった状況も多かったと思います。そうやってプライベートと仕事が混同する生活は、子どもに負担をかけることになるのでしょうか?森戸先生:それは、『ちょっと待ってて』と言う理由が仕事だから、お母さんが罪悪感を持ってしまっているだけではないでしょうか。どんな場合でも、緊急度の高い順からお母さんは対応せざるを得ないので、それは仕事に限りませんよね。例えば、下の子のお世話をする場合でも上の子に『ちょっと待ってて』と言っていると思います。上の子がいろいろお母さんに話しかけていても、下の子がお椀をひっくり返した、うんちがおむつからはみ出したなどの一大事だったら『ちょっと待ってて』と、そちらにかかりきりになりますよね。それは仕方のないことで、仕事だから特別子どもが傷つくということはないと思います。――確かにそうですよね。それでも罪悪感を持ってしまうお母さんは、自分の気持ちをどうコントロールしていけばいいでしょうか。森戸先生:先ほども言いましたが、『夫も同じように罪悪感を持つだろうか? どうして私はそう感じるんだろう?』と冷静に想像して、子どもや子育てに対して距離を置いてみて欲しいのです。テレワーク中の夫は、ウェブ会議だからと子どもを部屋から締め出しても、おそらく罪悪感は抱かないと思うのです。男性はそれができるのに、どうして私は罪悪感を抱えるのだろうと客観的にとらえるとイライラしなくなるのではないでしょうか。生きていくためにはお母さんも仕事をしなければいけないし、子どもにも協力してもらわなければ共倒れになってしまいます。子どもと仕事、どちらも大切で責任感を持っているからこそ罪悪感が生まれるのであって、一時的にどちらかを優先してしまうことは仕方のないことです。子どもが理解できる年齢かにもよりますが、お母さんもお父さんと同じくらい一生懸命仕事をしていること、だから協力して欲しいことを子どもに伝えるのはいいですね。子どもに説明することで、お母さんが自分で自分を納得させるという効果も期待できます。――コロナ禍のテレワークで、子育てをお母さん1人ですることがどれほど大変か理解できたというお父さんの声も耳にします。お父さんは次にどういった行動に移ればいいと思いますか?森戸先生:今回のことをきっかけに、また保育園が預かってくれなくなった場合はどうするか、もし親のどちらかが病気をしたらどうするか、もし勤務先が倒産したらどうするかなど、もしものときへの備えについてこの機会に話し合ってはいかがでしょうか。■「夜が来るのが怖い…」寝かし方が間違っていたかも!?――なかなか子どもが寝てくれない、夜泣きがひどいなどで「夜が来るのが怖い」というお母さんが多いようです。森戸先生:アジア全域では、子どもに添い寝して家族みんなで寝るのが一般的ですね。日本もしかりで、赤ちゃんが寝るまで親は寝かしつけをし、夜泣きをしたら抱っこしてあやすなどをお母さんはしているでしょう。しかし、寝つくまでに何時間もかかる、夜泣きで度々起きなければいけないなどで、お母さんの多くは「夜が怖い」と感じてしまいます。そういった生活が続き寝不足になるお母さんが陥りやすいのが「産後うつ」や「育児ノイローゼ」です。実は、このお母さんの行動こそが赤ちゃんが寝つきにくく、夜も頻繁に起きる原因ではないかといわれています。子どもとしたら、起きている限りお母さんはずっとそばにいてくれるし、泣けばずっと相手をしてくれるわけですから。なかなか寝なくなるのは当然かもしれません。日本流の寝かしつけや夜泣き対応をしていると、子どもは1人で寝る学習がなかなかできないわけです。――夜泣きについて、先生は著書で「消去法」を推奨されていますね。森戸先生:消去法というのは、欧米で取り入れられている子どもの睡眠方法。生まれて数日したら親子は別々の部屋で夜を過ごし、子どもは1人で寝る練習をするというものです。この消去法では、赤ちゃんが泣いてもなるべく手を出さないようにして様子を見ることが大事。まるっきり一人にする必要はなく、赤ちゃんの様子を観察しつつ、なるべく抱っこしないようにします。そうすることで、一人では眠れない、泣いたらママが来てくれるといった入眠の誤学習を防ぐ方法です。眠りのトレーニングを生まれてすぐすることで、こうやって眠ればいいんだと子どもは生後3〜4カ月までには習得するようです。――泣いても相手をしてあげないと、愛情を感じずサイレント・ベビー(無表情で言葉も遅い赤ちゃん)になってしまうのではないかと心配するお母さんもいるようです。森戸先生:このサイレント・ベビー説は日本で長年信じられてきた育児神話の一つですが、医学的根拠が大変薄いのです。一小児科医が提唱した考えなので科学的根拠もありませんし、その説が正しいとしたら、消去法を取り入れている欧米の子どもはみんなサイレント・ベビーになってしまいます(笑)。赤ちゃんが夜、長時間ぐっすり寝られるように、海外には、夜用の腹持ちのいいミルクもありますよ。日本では、母親が子どものために尽くすことが美徳のようにいわれますが、お母さんも人間なので睡眠はとても大事です。生活リズムを子どもに合わせていたら寝られないし働けないというのなら、そこは大人に合わせてもらうのでいいと思います。子どもの安全を確認しつつ、一人で寝かせてもいいのではないかと考えます。例えば、夜8時に寝かしつけを始めたけれど、結局10時まで寝ないというお母さんが相談に来られるんですけど、その2時間があったらお母さんはいろいろなことができますよね。夜8時に寝かせようと頑張る母親と絶対に寝ないと頑張る子どもの戦いが毎日(笑)。それなら、9時半に寝かしつけるようにしてもいいと思うのです。育児が思い通りにならないと、イライラしてキーっとお母さんもなってしまいますよね。それでは、お母さんも子どももお互いがつらくなってしまいます。それより、多少理想とは違う子育てになっても、お母さんと子どもの両方が楽でうれしい方を選んでいいと思います。例えば『完璧なおやつを手作りしたいからキッチンへ来ないで』と子どもを追い出すよりも、2人でスナック菓子でも食べていた方がお母さんも子どもも幸せではないでしょうか。インナー姑に従って自己満足のためにやる育児ではなく、子どもと親の両方が笑顔で過ごせる方法は? という観点で優先順位を考えた方がいいですね。■「叱った後はやさしく抱きしめる」は本当に正しいの?――子どもへのしつけですが、よく育児書に「子どもを叱った後はやさしく抱きしめてあげましょう」と書いてありますが、その通りなのでしょうか? それは、DV夫が暴力・暴言の後に「ごめんね」と妻にやさしくなるのと一緒ではないかとモヤモヤするお母さんもいるようです。森戸先生:そうですね、叱られてすぐに抱きしめられたら、子どもは混乱しそうですよね。さっきまで叱っていたお母さんが急に抱っこするので「どうして?」と子どもは思います。それに、最終的にやさしく抱っこされるのなら、子どもは何をしたら叱られるかという基準がわからなくなるかもしれません。それに、大きな声やきつい言葉で叱るなどはエスカレートしやすいですし、人前で恥をかかせる行為にもなるので、子どもには逆効果となります。好ましくない言動をしたらお母さんがかまってくれると子どもが誤解しないように、叱るのではなく目を合わせない、話しかけても答えないなど、「無視」が効果的だといわれています。また、タイムアウト法といって、子どもを別部屋に連れていくなど1人にして考える時間を与えるというのも保育園などで取り入れられています。ただし、ほかの人や物、自分自身にも害が及ぶような危険な言動を子どもがした場合には、直ちに止める必要があります。――叱らず相手にしないのが効果的とのことですが、おでかけ先で子どもが泣いたり暴れたりしたとき、親が叱らないと「何だあの親は」と周囲は思いますよね。森戸先生:日本では、周囲へのパフォーマンスとして親の強く怒ってる姿を見せなければいけないというのがあるかもしれませんね。周囲に迷惑をかけるようなら、乳幼児の場合は外に出る、あやすなどの対応をし、言い聞かせることができる年齢の子なら、繰り返し穏やかな声で「静かにしなさい」と短くわかりやすく指令を伝えるブロークンレコードという手法をおすすめします。ただし、周囲へのパフォーマンスとして大声で強く叱ったりする必要はありません。でも、そういった子連れに対して文句を言う人たちは、手を貸してくれるわけではないですし、何か起こったときに責任を取ってくれるわけでもありません。だから、お母さんはあまり気にしなくていいと思います。実は、そういった文句だけの人は少数派だと思います。多くの人が『子どもが泣いてお母さん大変そうだな』『元気な子どもでかわいいな』って思ってる人の方が多いけれど、『うるさいな』というマイノリティーの言葉の方が目立つだけではないでしょうか。だから、そういうお母さんに対する周りの圧力みたいなものは気にしなくていいと思います。――家ではいろいろできそうですが、外では見逃してしまいそうです。森戸先生:それをしてしまうと、子どもは『外なら泣いたり暴れたりしても大丈夫』と覚えてしまうので、お母さんは外でも一貫性を示す必要があるでしょう。場所がどこであっても『やってはいけないことはやってはいけません。お母さんはもう知りません』という態度を示せるといいですね。なかなか難しいとは思いますが…。■イヤイヤ期の子育てがつらい、限界だというお母さんへ――2、3歳のイヤイヤ期の子を持つお母さんで、子育てが楽しく思えない、子どもをかわいく思えないというのは少なくありません。でも、そう感じてしまう自分をまた責めるという悪循環が生まれています。森戸先生:そう思うのは当然ではないでしょうか。例えば、自分もお父さんやお母さんから、いつも100%好かれていたと思いますか? 逆に、自分も親のことはすごく大好きだけど、すごく嫌いなときもありますよね。親から怒られたことがない、親が嫌で家出したいと思ったことがない人の方が少ないのではないでしょうか。子どもだから、家族だから100%好きでなければいけないことはありません。好きだけど嫌いという感情があるのは自然だと思います。――確かにそうですね。でも、頭では納得していてもイヤイヤ期の子どもにはイライラしてしまいます。それをやり過ごすコツや、自分をコントロールする方法はありますか?森戸先生:子どもに尽くそうと思わないこと。人間ですから睡眠も必要ですし、1日に1つは子どものこと以外の楽しみがあるといいですね。イヤイヤ期の子どもは暴言もはきますし、たたいてくることもあるでしょう。親であってもムカッとするのは当然です。そういった楽しみがなければ子育ては続きません。――ときにはお母さんが感情的になってしまうこともあると思います。森戸先生:いつも冷静に大きな声を出さずに子どもを育てるのは無理な話です。それでお母さんが罪悪感を持つことはありません。叱っても子どもに悪いことをやめさせる効果はないかもしれませんが、思わず大きな声が出てしまうのは仕方のないことです。うちもイヤイヤ期は大変でしたけど、当時はタイムアウト法など知りませんでした。でも、子どもが好ましくない行動をしたら無視する、応じられないものには毅然とした態度で受け入れないなど、今から考えるとタイムアウト法に近いことをやっていました。――そうなんですね。先生が子育てで一番悩まれていたのはどんなことでしたか?森戸先生:私は当直があったので『お泊まりで仕事行かないで』と娘が泣くんですよ。うちで子どもが泣いてるのに、病気の子を診なければいけない自分にすごく罪悪感を持っていました。でも、病院には私をすごく必要としてくれる子がいるのに、行ってあげられないというのも嫌だったんです。ですから、2人目が生まれた時には育休を長めにとったり、時短勤務に切り替えたりと働き方を考えました。――ということは、お子さんは0歳から預けられていたんですか?森戸先生:母に預かってもらうこともあったし、職場の保育室へ連れて行ったり、認可保育園に空きがでたら保育園へ。第一子のときは『預けて働くなんてごめんなさい』と思っていましたが、保育園の方が常に複数の先生がいらっしゃるし、相手は子育ての専門家。かわいそうなことは何にもなく、誤解だと気づきました。知らなかったからそんな不安があったんですね。3歳まではお母さん1人で子育てした方がいいといういわゆる『3歳児神話』は厚生労働省によってすでに否定されています(厚生労働省 『厚生白書(平成10年版)』 )。母親だけが育児をするものではないし、むしろ弊害があるケースがあるとはっきり提言を出しているのです。人は社会の中で生きていくのですから、小さい頃から社会に触れるのは大事だと思いますし、むしろ良い面の方がたくさんあると思います。今は、仕事を持つお母さんの方が専業主婦の倍以上いるのですから(厚生労働省 『厚生白書(平成30年版)』 )、子どもを保育園などに預けることは普通のことですよね。■自分の中の「インナー姑」を追い出すには?――自分の中の「インナー姑」を追い出すにはどうしたらいいと思いますか?森戸先生:日本の絶対は、世界の絶対ではないことに気づくことですね。外国人のお母さんに『赤ちゃんは毎日お風呂に入れてますよね?』と聞いたら『いいえ』と言われたことがありました。へその緒が取れるまでお風呂に入れてはいけないという国もあれば、北欧など寒い国では体を冷やさないように毎日お風呂には入れないそうです。子どもは毎日お風呂に入れるものと私にも先入観がありましたが、首も座らない赤ちゃんをベビーバスへ毎日入れるのは大変ですよね。目的は清潔を保つことだから、拭くだけの日があってもいいわけです。『これが絶対』と思わず、いろいろな価値観を知ると、日本古来の『インナー姑』はいなくなるのではないでしょうか。そういった意味でTwitterなどのSNSを利用したり、ネットを活用して情報を収集するのは良いと思います。例えば、母乳をよく出すと言われる食材は国によってバラバラで、決まった食材はないのです。日本ではごはんを食べるように言われますが、じゃがいもとかかぼちゃは食べるけどごはんは食べない国もあります。離乳食も、ヨーロッパはみんなじゃがいもですが、東南アジアはタロイモ、日本はおかゆ。それぞれでいいのだと気づきます。SNSやネットには嘘か本当かわからない情報も氾濫していますが、真偽が怪しいと感じたものは、コメントで質問したりするといいと思います。それで返事がない、リプライがもらえないようなら、そのまま信じずに保留で。そして、同じような意見を持っている人がほかにもいないかリサーチして、総合的に信用できるかできないかを自分で判断するようにしたらいいでしょう。「小児科医はもちろん、産科の先生や看護師、保育園や幼稚園、学校の先生など、子どもに直接関わる仕事をしている人でも、未だに医学的・科学的に根拠のない『育児神話』を唱える人が後を絶ちません。そういったママを追い詰める日本特有の『育児はこうであるべき』が早くなくなればいいと考えています」と森戸先生。その歯に衣着せぬ「子どもを100%好きでいなくてもいいのよ」「お母さんだけが育児を背負いこむことはありません」「できないことは仕方がないから無理しないで」という言葉の数々に救われたお母さんも多いでしょう。森戸先生の著書のタイトルの通り、「子育てはだいたいで大丈夫」。子どもとお母さん、そしてお父さんみんなが幸せなことが、その家族の育児の形なのではないでしょうか。■参考書籍 『小児科医ママが今伝えたいこと! 子育てはだいたいで大丈夫』 内外出版社/森戸やすみ著/1540円(税込)朝日新聞の医療サイト『アピタル』の連載「小児科医ママの大丈夫!子育て」をまとめ、大幅に加筆したた1冊。<参考サイト>厚生労働省: 「厚生白書(平成10年版)」 厚生労働省: 「厚生白書(平成30年版)」
2020年07月20日ムスメちゃんとオコメちゃん
うちの家族、個性の塊です
夫婦・子育ていまむかし