【ママからのご相談】近頃、2歳の息子の「歯磨きイヤイヤ」が激しくて困っています。1歳くらいまでは歯ブラシを見せると自分から横になって口を開けていたのに、あるときから急に仕上げ磨きを嫌がるようになりました。嫌がる子どもの歯磨き、どんな方法がおすすめでしょうか?●A. 泡歯磨き剤やフッ素スプレー、キシリトールを利用するのも手。ご相談者様と同じく、末っ子の仕上げ磨きで毎朝毎晩格闘中のライターNANARUKAです。わが子も赤ちゃんのころから歯磨きは問題なくできていたのに、2歳直前くらいから突然嫌がるようになりました。時に心理作戦で、時に力ずくで、あれやこれやと試しますが、たいてい最後は汗だくギャン泣きで終了……。ちゃんと磨けているのかどうかも不安なので、そろそろ小児歯科デビューしようかと思案中です。今回は、お子さんとの歯磨きに格闘中のママさんへ、嫌がる子どもの仕上げ磨きテクニックをご紹介します!●(1)歯ブラシを見ただけで逃げてしまう子には……歯磨き恐怖症に陥っているかもしれません。歯磨きに関するしつけ絵本などを利用しながら、あえて「歯磨き」「歯ブラシ」などの言葉は伏せ、「シャカシャカしようね」「シュッシュでピッカピカ!」など楽しくなるような声かけ をして、子どもが自然と受け入れられるようになるまで何度も読み聞かせてあげましょう。●(2)歯磨き剤の味を嫌がる子には……歯科医院で購入できる泡歯磨き剤 を試してみましょう。フッ素は入っていますが研磨剤が入っていないので、ほとんどが空気。そのため味も感触も優しいので、歯磨き剤を使っているような感じがしません。●(3)首を振ったり暴れたりして嫌がる子には……抵抗して暴れる子どもにまともな歯磨きはしてあげられないうえ、歯肉や口内を傷つけてしまう恐れもあるため、磨いてあげる大人が左右の腿と膝で子どもの頭と腕を固定 します。激しく抵抗する場合も、頭をしっかり固定し、他の人に腕を押さえてもらうなどして手早く磨きましょう。●(4)歯ブラシを噛む子には……子どもが口を開けるまで歯ブラシを構えてじっと待ちます。または、鼻をつまんだりあやしたりして口を開けた瞬間に狙いを定めて素早く磨きます。●(5)どうしても磨かせてくれない子には……歯磨きの代わりに、フッ素スプレー を使ったりキシリトール を食べさせたりすることも虫歯予防に効果的。どうしても毎日歯磨きできない場合は、小児歯科で定期的なクリーニングをしてもらいましょう。----------お子さんに効果が期待できそうな方法はありましたか?子どもが歯磨きを嫌がる原因として、実は歯ブラシや歯磨き剤が合っていない、歯ブラシにかかっている力が強すぎるために痛がっている、という場合も多いようです。今一度、ブラシの握り方や動かし方、ヘッドや毛先の大きさ、磨くときの姿勢などを見直すとともに、キッチンスケールに歯ブラシを押し当て、子どもの仕上げ磨きの力として理想の150グラム を体感してみるといいかもしれません。小さな子どもの小さな歯、心地よく磨いてあげるための参考になれば幸いです。【参考文献】・『はじめての歯みがきレッスンー強い歯・いい歯は幼児期が決め手!』倉治ななえ・著●ライター/NANARUKA(フリーライター)●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2016年09月10日【ママからのご相談】イヤイヤ期の2歳男の子のママです。最近、ささいなことですぐに頭にきて、子どもを叱ってばかりいます。主人や実母などにも「最近どうしたの?」と心配されるほどです。自分でも気をつけたいと思っているのに、 どうしても怒ってしまうので嫌になります。●A. アンガーマネジメントで上手に自分の気持ちをコントロールできますよ。ご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。いけないと分かっているのに、ついイライラして子どもを叱ってしまうこと……ありますよね。子育て中のママのこのお悩みに、「あるある」と頷く方はきっと大勢いらっしゃることでしょう。私の周りの子育てママたちに、「子どもを叱ってしまいそうなとき、何か怒りを鎮める方法を試したことがあるか?」 という質問をしてみました。●子どもを叱ってしまいそうなときに怒りを鎮める方法『大きい声を出す前に深呼吸する。子どもが兄弟喧嘩を始めたら、怒る前に意識して深呼吸してみることに。夏休みに毎日怒鳴っていたら、さすがに自分でも嫌になってきて、自己流だがこの方法を試すようになった。多少気持ちが落ち着くかな』(小学3年と小学1年の兄弟のママ)『“怒鳴らない”と書いた紙を冷蔵庫に貼って、日に何度か見ては気をつけるようにしている。祖父母の家の中で“鍵を忘れない”や“薬を飲む”など書いて貼ってあるのを見て思いついた。変なやり方かもしれないが、私は結構効果を実感している』(6歳と2歳の兄妹のママ)『自分でもどうにも怒りを鎮められなくて、アンガーマネジメントの本を読んだ。怒りすぎだと自覚していたから、素直に書いてあることを試すように心掛けている。まだ効果を感じるまでうまくいっていないが、日々気をつけているつもり』(小学1年と3歳の兄弟のママ)このインタビューで、皆さんが試行錯誤しながらうまく自分の怒りをコントロールしようと心掛けているのがよくわかりました。今回は3人目の方のお話の中に出てきた、“アンガーマネジメント” というキーワードに注目してみたいと思います。『読売家庭版』にもこのアンガーマネジメントについての記事が掲載されていましたので、引用しながらご紹介したいと思います。●アンガーマネジメント(怒りを制御する方法)●自分の“許容ゾーン”を広げる日本アンガーマネジメント協会代表理事、安藤俊介さんの見解によると、**********『人が怒りを覚えるのは、自分が「~するべき」や「~するべきではない」と思っていることが裏切られたとき。イラっとしたら、自分の許容ゾーンがどこまでOKでどこからがNGかを頭の中で把握しておくと、怒りの感情にのまれなくなります。不要な怒りにさいなまれないためには、“許容ゾーン”を広げることが重要です』**********とのことです。●怒りのレベルを数値化する**********『人はカッとなってから最初の6秒間が一番怒りの度合いが強いと言われています。この6秒間をいかにして過ごすかがポイントです。もしカッとしたら、まずはその怒りの度合いに点数をつけてみましょう。怒りを数値化している間に気持ちが落ち着いてきます。また、その場にあるものを観察して、怒りを別の方向に向かわせる方法もあります』**********このように、自らの怒りとうまく付き合う方法がアンガーマネジメントなのです。無理なガマンをし、怒りの感情にフタをするのはただストレスを増やすだけで、健全とは言えませんよね。自らの感情に客観的な視点 を加えることで、自分がどんなことで怒りを覚えやすいのかパターンが分かるのです。するとその怒りへの対処が可能になるのです。ご相談者様のおっしゃっていたように、「自分でも気をつけたいと思っている」のに、ついまた同じことをしてしまうときには、このアンガーマネジメントが効果を発揮するのではないかと思います。----------いかがでしたか?子育てのさなか、完全で完璧な母親でいられないときもありますよね。人間ですからその日の気分も体調もいろいろです。私も自己嫌悪の繰り返しでなんとか子育てしています。ただこのコラムでご紹介したように、少しの工夫で今までの怒りの感情が楽になるかもしれません。知識として知っておくことで、役に立つこともあると思います。みなさんのご参考になれば幸いです。【参考文献】・『読売家庭版(2016年9月号)』読売新聞社・発行●ライター/あしださき(元モデル)
2016年09月05日厳しい方が息子に合う!そう思って塾に通わせていたけど…Upload By かなしろにゃんこ。ADHDのある息子。勉強が苦手で、周りの子たちに比べて学習が遅れていました。「息子には、厳しい先生が目を光らせる塾が合っているのかも」と思い、小3のときに塾に通わせ始めました。しかし息子は、「塾の先生がイヤだ!」「教室に入りたくない!」と塾を嫌がるようになりました。私は息子が「ワガママを言っている」と思い、 無理やり塾に通わせましたが、息子は塾の日になると部屋の中の柱を蹴ったり、転げまわったり、悪態をついたり…それでもなだめて「頑張ろうね」と送り出しましたが、ある日塾から帰ってくるなり、もう我慢できないようで泣きながら大声で「行きたくない!」「家で勉強したい!」と吐き出しました。これは何か理由があるな?とゆっくり話を聞いてみると…。凸凹のある息子にとって、塾は苦手なことばかりUpload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。息子を通わせていた塾では、プリントを丁寧に扱う、学習は静かに行う、先生には敬語で話すなどの決まりがありました。私はそれを、息子が身の回りに気を遣うことを学べていいかな、と思っていました。しかしその厳しさが、息子には合わなかったようです。じっとしていることが苦手で、人一倍不器用な息子ができないことばかり求められるので、何をやっても先生に怒られてしまいます。さらに、「分かるまで自分でやり方を考えましょう!」という塾の方針も息子にとってはつらいものでした。指導やお手本がないと覚えられないタイプの息子は、何日たってもプリント1枚すら終わらせることができなかったそうです。それでも静かに考えているフリをしなければいけない時間は、息子には苦痛だったでしょう。息子がパンクしたところでようやく、荒れまくっていた原因にたどり着きました。息子のつらさに気づくまで、2年の月日を費やしてしまいました。自分自身の焦りが、息子に苦痛を与えていた出典 : 私は今まで息子にこんなツライ思いをさせていたのか…。息子が嫌がるサインを見て見ぬふりをしてきたことにと気がついて、ようやく塾を辞めさせることに決めました。今思えば、息子が勉強ができないことに私が一番焦っていたのだと思います。その焦りから、「厳しく鍛えてもらえる塾がよい」と思いこんでしまいました。塾のような学習方法が合う子と合わない子がいるとは考えもせず、「我が子は大丈夫!通っていればデキるようになる!」と信じていたのです。もし過去に行けるとしたら、塾の扉を叩く前の自分自身を止めにいきたいものです。思い出すだけでも息子に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。これからは、息子に合ったやり方で、息子のペースで成長してほしいと思っています。
2016年09月02日【ママからのご相談】次男が2歳半になりました。長男のときはイヤイヤ期の対応が本当に大変だったので次男でも覚悟を決めていたのですが、いまだにそれらしい兆候がありません。それどころか、一人でじーっと遊んでくれることも多く、私の相手もあまり欲していないようです。次男は言葉数も少なく、世話は楽なのですが、発達障害じゃないかと心配になってきました。どこで診てもらえるでしょうか?●A. 専門機関があるので安心してください!ご相談ありがとうございます。子育て研究所代表の佐藤理香です。「うちの子が発達障害だったらどうしよう!?」と焦る気持ち、よくわかります。毎日、子どもの様子をみているママだからこそ、「長男のときと違う!」「何かが変わっている気がする」などと感じるのだと思います。ただ、2歳の子どもは個人によって成長の度合いが大きく異なる年齢 です。一般的な発達障害の基準では、専門家でも決定づけるのが難しいと言われています。まずは、発達障害の基礎知識についてお伝えしたうえで、専門機関等をご案内しますね。●『発達障害』ってなんだろう発達障害をもつ子どもは、一般的にコミュニケーションをとるのが苦手で、人間関係を築くのが大変 だと言われています。かつては誤解されることも多く、「困った子ども」「言うことを聞かない子ども」などと、親の教育が不足しているかのように言われたものです。その後、脳の研究が進んだことで、発達障害の認知が広まりました。今では、多くの人が脳の障害であることを理解しています。発達障害といえば、代表的なものが『自閉症 』。一度は聞いたことがあると思います。近年では、『アスペルガー症候群 』や『広汎性発達障害 』『学習障害(LD) 』『注意欠陥多動性障害(AD/HD) 』と、障害の種類も多様になってきました。発達障害の種類や特徴については、以前『ウチの子そうかも? ママが確認すべき「発達障害」の種類&特徴』でまとめましたので、ご参照ください。●2歳児が発達障害!? 判断は慎重に発達障害は早期発見が大事だとは言われていますが、乳幼児期の子どもには慎重な判断が求められます。乳幼児の場合は、心も体もまだまだ未熟な状態です。月齢によって成長度合いも大きく異なります。このため、多くの専門機関でも、早期に発達障害の診断をくだすのは慎重になっている 現状があります。低年齢の子どもにみられる発達障害の特徴としては以下のことがあげられるようです。・相手を求めずひとりで遊ぶことが多い・視線を合わせない・人見知りをしない・指さしで伝えようとしない・触れられることを嫌がる・偏食・言葉の発達が遅い・音に敏感である育児書を読んだりネットを見たりして、知識や情報をもっている親ほど、「うちの子、大丈夫?」と心配になるところですが、まずは焦らずに子どもの様子を見守りたいところです。●どこで診断してもらえるの?発達障害は早めに気づき、適切な療育(りょういく)を受けることで、さまざまな能力を伸ばしていくことができます。「うちの子は発達障害なのだろうか」など、気になることがあれば、次の機関に相談してみましょう。●各市町村の専門機関各市町村など、自治体には子どもの発達障害を診断する専門機関があります。専門機関の名称はさまざまで一概には言えませんが、「発達障害者支援センター」や「子ども支援センター」などが多いようです。また「児童相談所」でも発達障害の相談ができます。「療育施設」や「保健所」で対応していることもあり、まずは自治体の窓口に問い合わせてみる ことをオススメします。●病院などの医療機関子どもの発達障害の診断は「小児神経科」や「児童精神科」で行っています。成人向けの「精神科」などでも子どもの診断をしているところもあるので、各医療機関に確認が必要です。『日本小児神経学会』では、子どもの発達障害について診療を担当する医師のリストを公開していますので、参考になさってくださいね。【参考リンク】・発達障害って、なんだろう? | 政府広報オンライン()●ライター/佐藤理香(株)
2016年08月25日「のびのびと育ってほしい」そう思ってはいるものの、子どもが言うことを聞かなったり、できるはずのことができなくなったりすると、つい感情的に叱ってしまう。“怒る”と“しかる”のちがいはわかっているはずなのに、どうも気持ちがついていかない…。そんなママへ向けて、エキサイトお悩み相談室の 日高千香子(ひだかちかこ)先生 が質問に答えてくれました。Q:「しかる」と「怒る」のちがいは何ですか?「しかる」という言葉は、自分より目下の者の言動に対し、まちがいをとがめ、戒めるという意味があります。子育てにおける「しかる」とは、子を思い、「指導する」「教える」ということです。一方、自分の思いどおりにならない不満から感情的になることを「怒る」と言います。子どものわがままについカッとなってしまう気持ちもわかります。しかし、「怒る」のではなく「しかる」ためには、上手に感情をコントロールすることが大切です。Q:「怒らない」ために、どうしたらいいですか?まずは、ママ自身がつねに冷静でいられるよう、ご自身のストレスをためないように心がけるといいでしょう。たとえば、少しでもいいのでひとりになる時間を持ったり、誰かと会話をしたり。ストレスをためないように、うまくガス抜きするといいですよ。子どもは守るべき存在です。同時に、「親と子は、ともに成長する」という認識をつねに持っておきましょう。親と子は鏡のようなもの。完全な親もいなければ、完璧な子どももいません。失敗して当たり前、気づいたときが“成長のチャンス”です。「完璧な親であろうとしない」ということを覚えておくといいでしょう。Q:「つい怒ってしまった…」子どもへの正しいケアとは?「ついカッとなって怒ってしまった…」ママも人間ですから、つい感情的になってしまうこともあります。幼少期はとくに、心と体の成長期です。感情で怒られても、なぜ親が怒っているかが理解できず、「こわい」と怯え萎縮してしまうことがあります。そうなれば、子ども自身の人生にも影響があるので注意が必要です。怒ってしまったときは、子どもと同じ目線になり、すぐに「怒ってごめんね」と謝りながら愛情をこめて抱きしめてあげてください。なでる、抱きしめる、など、素直に子どもと向きあう姿勢が大切です。子どもは、敏感に親の感情や気持ちを察する能力があります。親子の信頼関係(絆)も、向きあうことで深まるでしょう。「親はこうでなければならない」「こうすることが当たり前」という枠をつくるよりも、愛する我が子ときちんと向きあう姿勢が大切なのだと日高先生。日々のストレスをためこまないよう、お悩み相談室を有効活用してくださいね。・取材協力:エキサイトお悩み相談室 日高千香子(ひだかちかこ)先生
2016年08月04日離乳期の赤ちゃんや小さな子どもには、何でもよく食べる子もいれば、なかなか食べてくれない子がいますよね。昨日はパクパク食べていた食べ物なのに、今日は一口も食べてくれない、なんてことも。3歳くらいまでは言葉も未発達な時期なので、本人から理由を聞くこともできず、悩んでしまうママは多いはず。そこで、私自身や周囲のママの経験を元に、考えられる原因を紹介します。■おかゆはイヤ!離乳期の赤ちゃんの主食であるお米のおかゆ。アレルギーの心配が少ないことから離乳食のファーストステップとされているため、これを食べてくれないとママはなかなか次のステップに進めません。ところが中には、おかゆの食感が嫌いな赤ちゃんがいます。我が子もそうでした。炊き方や水の分量を変えたり、炊いたご飯を煮てみたり、塩味を付けても食べてくれず…。ところが、1歳を過ぎてから試しに大人と同じごはんを与えてみると、茶碗一杯分をみるみる完食。我が子の場合、お米以外の野菜や果物も、すりつぶしてベチャッとしたものはあまり好きではないようで、固形の食べ物を与え始めるとよく食べるようになりました。■味付け、料理のしすぎ離乳食本のレシピを見ると、白身魚のグラタンや豆腐入りのチキンナゲット、とうもろこしのポタージュなど、離乳食とは思えないほどおいしそうなメニューがたくさん載っています。実際に作ってみると、薄味だけど味もばっちり。それなのに子どもは、ちょっとかじっただけでプイ。ちらっと見た後、まったく手を付けないことも…。その場合は、もしかしたら、味付けや料理のしすぎが原因かもしれません。小さな子どもには、ただの塩味やダシだけなどシンプルな味を好む子が多く、大人にはおいしい洋風のバター味や甘辛醤油味は、薄味でも口に合わないことがあるようです。また、いろいろな食材や調味料を混ぜ合わせた複雑な味わいが苦手で、野菜なら茹でただけ、魚なら焼いただけの方が、食が進む場合もあります。 ■同じ果物でも酸味が強いとダメ果物や野菜は、ものによって食べたり食べなかったりすることがあります。イチゴが大好きだからせっかく買ってきたのに、一口で口からベーッと出してしまった、という場合は、買ってきたイチゴがちょっとすっぱかったのではないでしょうか?赤ちゃんや小さな子どもの味覚は、一般的に、大人よりずっと鋭いといわれています。大人は気にならない程度の酸味や苦味でも、子どもには思わず口から出してしまうほど強い味に感じられるのかもしれません。■冷たすぎるものは苦手大のうどん好きだったのに、夏場になったら急に食べなくなったという場合は、うどんが嫌いになったわけではなく、冷やしたうどんが苦手な可能性があります。子どもの舌は敏感なので、熱さだけでなく、過剰な冷たさも嫌がることがあります。冷やしうどんやそうめんを食べさせる場合は、氷を使わずに水だけで冷やすと食べてくれるかもしれません。もちろん、あくまで温かいうどんが好きで、うどんは温かくないと食べないという子もいます。子どもにも大人同様に好みがあり、味覚や嗅覚の敏感さもその子によって違います。誰にでも当てはまるわけではありませんが、子どもが食べてくれないときは、上記を参考に、一度、味付けや調理法を工夫してみましょう。
2016年07月23日夏のイヤ〜な風物詩ともいえるのが、“蚊”。プ〜ンという音を聞くだけでもかゆくなってしまいますよね。蚊はデング熱や日本脳炎、ジカウイルス感染症、チクングニア熱、マラリアなどの感染症を媒介するため、刺されると「かゆい」だけでは済まない場合も……。河原や草むら、公園などは特に蚊が多いため、出かける際にはしっかり虫除けスプレーをする、肌を露出しないなど対策が必要です。とはいえ、同じ場所にいても、蚊に刺されやすい人と刺されにくい人がいるのも事実。両者の違いは何なのでしょうか?●蚊に刺されやすい人の特徴●(1)汗をかいている人蚊は、汗の中に含まれる成分『乳酸 』や『ノナナール 』などを感知し、人に寄ってくるそうです。そのため、運動直後や汗っかきの人は、そうでない人に比べて刺される確率が高くなるとのこと。虫除けスプレーをして出かけても、外出先で汗をかくと流れてしまう可能性があるので、汗をかいた際にはよく拭き取ってから再度虫除けスプレーをしましょう。●(2)体温が高い人蚊は人の体温も感知するため、体温が高い人のほうが低い人より刺されやすいそうです。妊娠すると女性は体温が上がる ため、妊婦さんは要注意。赤ちゃんも体温が高いため注意が必要ですね。●(3)飲酒している人蚊は呼吸によって排出される二酸化炭素 からも人の位置を特定しているそうです。アルコールを分解するときは二酸化炭素の排出量が増えるため、お酒を飲んでいる人も蚊に刺されやすいというわけですね。アルコールが入ると体温も上がり、呼吸数も増えるので、蚊にとっては格好のターゲットとなります。●(4)色黒の人、黒い服装をしている人蚊は色を白と黒しか感知することができず、濃い色を好む そうです。そのため、色黒の人や、黒い服装をしている人のほうが蚊を引きつけやすいとのこと。蚊がいるところへ出かける際には、なるべく白系の服装で行くといいですね。●(5)体臭が強い人蚊は人のたんぱく質や脂質といった成分の匂いにも反応するそう。そのため、体臭が強い人は蚊を寄せ付けやすいとのこと。また、香水や化粧品に含まれる香料や化学成分 にも蚊を引きつけるものがあるそうなので、香水の匂いがキツい人やバッチリメイクの人も注意したほうがよさそうです。----------さて、あなたは蚊に刺されやすい特徴、いくつ当てはまりましたか?蚊は、汗や匂い、体温などを感知し、血を吸うターゲットを決めているとのこと。蚊を引きつける要素を多く持った“太っている人”や“妊娠中の女性”は、特に注意が必要です。また、O型の人は蚊に刺されやすい という研究結果も出ているようですが、まだハッキリとした結論は出ていないそう。蚊に刺されやすい人は入念に、刺されにくい人も油断せず、しっかり対策をして外出するようにしましょう。【参考リンク】・蚊が媒介する感染症(デング熱、ジカウイルス感染症など)について | 横浜市保健所()●文/パピマミ編集部
2016年07月17日怒鳴らない子育て練習講座「そだれん」。テレビなどで話題にもなり、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。怒鳴らない子育てと聞くと、抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、「怒鳴らない=叱らない」ではありません。今回は「そだれん」の提唱する「叱るときのコツ」を4つ紹介します。普段の子育てに取り入れることで、ほんの少し楽になるかもしれません。■「そだれん」とは?「そだれん(怒鳴らない子育て練習講座の略)」は、アメリカで開発された児童虐待防止プログラムCSP(コモンセンス・ペアレンティング)を応用した講座。平成17年に神戸でCPSの日本版が作成され、児童相談所を中心に普及が進んでいます。CPSは、暴力や暴言を使わずに子育てをする技術を両親が身につけることで、虐待の予防や回復を目指すプログラムです。暴力や暴言による子育ては、一時的な効果(子どもが驚いて黙る、怖がって静かになる)はあるかもしれません。しかし、子どもは怒られたことは理解できても、「なぜ、怒られたのか」を理解できず、同じ問題行動を繰り返してしまいます。そうすると、「何度言ったらわかるの!」と、親は繰り返し叱らなければならなくなり、イライラも増幅。暴力や暴言が徐々に激しくなってしまう可能性もあるのです。「そだれん」は、保護者が子どもに「伝える」ための練習することで、怒鳴る頻度を減らし、子育ての負担感を軽減することを目的にしています。受講後のアンケートでは、毎日10回怒鳴っていたのが受講後は平均6回程度に減ったという結果もでているようです。■叱るコツ1:「行動を具体的に表現する」「何度言ったらわかるの!」「いいかげんにしなさい!」など、感情的になると言ってしまう人もいるかもしれませんが、この言い方では肝心の「どうして欲しい」ということが伝わりません。伝わらないので、子どもは同じ行動を繰り返してしまいます。「お出かけするから、オモチャをお片づけしようね」など、して欲しい行動を具体的にわかりやすく伝えることが重要です。■叱るコツ2:「肯定的な表現を使う」ひとつめのコツをさらにわかりやすくするのが、「肯定的な表現」です。「◯◯しないで」という否定的な表現では、「やめて欲しい」ということは伝わりますが「代わりにどうすれば良いのか」が伝わりません。例えば、旗揚げゲームでも「赤あげて、青あげて」は伝わりますが、「赤あげないで」と言われると大人でも一瞬考えてしまい行動が遅れてしまいます。子どもにも「◯◯しないで」という言い回しは、とても難しいのです。肯定的な表現で「◯◯して欲しいな」と伝えると、意味もわかりやすく、指示に従いやすくなります。「テーブルに乗らないで」と伝えていたのを、「テーブルから降りて、こっちで遊ぼう」と言い換えると、代替行動を提案できます。子どもは、「こうしたら良い」という理解がしやすくなるのです。■叱るコツ3:「共感表現を使う」「もっと遊びたいのはわかるけど、お片づけしようね」など、共感表現を使って子どもの気持ちに理解を示します。親が一方的に叱る形を避けることができ、子どもも「認めてもらえた」ことで、素直に話が聞けるようになるのです。また、共感表現を使うことで、親は「気持ち」と「行動」を切り離して扱うことができます。子どもの「気持ち」を大切にしながら、「行動」のみを指摘することで、「人格を否定する」ような言い回しや叱り方を避けることができます。■叱るコツ4:「環境を整える」普段、家で子どもを注意するときに、家事をしながら叱ってしまう人も多いのではないかと思います。親がキッチンで料理をしながら「テレビを消しなさい」と声だけで注意しても、なかなか子どもには伝わりません。しつけをするには、「伝える」ことが重要です。家事の手を止めて子どもと目線を合わせ、「もうすぐご飯の時間だから、テレビを消そうね」と言う方がずっと伝わりやすくなります。また、友達やきょうだいと遊んでいる最中は、廊下などに連れて行き2人で向き合って話をするのが効果的です。そして、いい行動ができたときには、しっかり褒めてあげることも大切。褒められることで子どもは「◯◯すると褒めてもらえる」と、良い行動を覚えることができ、良い行動を繰り返すようになります。家でも「そだれん」の4つのコツを取り入れて子どもと接することで、子育てはずっと楽になるのではないでしょうか。
2016年07月15日長男がイヤイヤ期に入った頃からだろうか、「子どもにイライラしない/感情的に怒らない方法」などの記事を読み漁るようになった。最近ではアンガーマネジメントという言葉もよく目にする。ためになり実践中のものもあるが、大抵はその場限りで、うまくいっても三日坊主。目まぐるしい日々の中で根本的な解決は難しいと悩んだし、怒りをコントロールできない自分をダメママだと思っていた。ところがここ2〜3ヶ月でようやく「子どもがどう感じ、何を考え、どう行動するか」まで考えて叱る機会が増えてきた。そこで気付いたのが、イライラするママが悪いのではないということだ。 住まいと夫の変化結婚7年目、5歳と1歳の兄弟のいる筆者。結婚してから今年の3月まで、夫の転勤について千葉・奈良・山口で子育てをしてきた。夫の平日の帰宅時間は夜10時前後。平日の育児家事は全て1人で行い、休日も夫は非協力的だった。筆者は元来人見知りで、マイペースで、友達の少ないタイプ。支援センターに通ったり地域の子育て支援にも関わったが、友達という友達はいない6年間だった。頼れる人のいない環境で「孤育て」をしてきた。それが今春、地元に戻ることになった。実家・義実家ともに車で1時間半と、近くもないが行き来できる距離。会う機会が増えることで、ちょっとした話も親にできるようになった。さらに夫の帰りも夜7時前後になり、少しずつ協力的に。平日子どもをお風呂に入れ、お米を研いでくれるだけでも心に余裕が生まれるものだ。この2つの環境の変化でイライラが減り、子どもの気持ちまで考えられるようになったのである。今すぐ「環境」を変えることを真剣に話し合おうママのイライラの根本的な問題は、「ママの感情の問題」ではない。「ママが心の余裕を持てない環境」こそが問題である。ここを解決しなければ、イライラしない方法やアンガーマネジメントを勉強しても元の木阿弥、焼け石に水だ。そうはいっても、どうしても変えられない環境もある。それなら今できることから真剣に考えたい。今回効果が高いと思われた順から、具体的に3つ考えた。家庭内でパパとの共有を増やす実は今回1番効果を感じたのは、定住より夫が家事に参加したことだった。平日お米を研いでくれるだけで物理的に楽になる。しかしそれ以上に「夫と家事を分かち合える」ことが嬉しい。全国のパパに伝えたい。男性の家事育児参加が求められる昨今だが、物理面だけでなく「パパと育児や家事を共有できる」ことが特に女性は嬉しいのだ。地味で手間暇根気のいる24時間365日の家事育児だからこそ、小さなことこそ分かち合えるのが嬉しい。たとえば「新生児のオムツ替えって気を遣うね」「そうなのよ〜細くて折れちゃいそうで、いつもドキドキしちゃうの」こんな会話を交わすだけでママの気持ちは楽になる。ママはパパと、家事育児を通じて「共有・共感し合いたい」のだ。そう考えて、改めて協力を考えてみてはいかがだろう。子どもを預ける以前Eテレの「すくすく子育て」で、「子どもを預けないでママがストレス発散する方法」について聞かれた専門家の方が、「ストレスの原因が子どもですからそれは無理です。子どもを預けて下さい」と勧めていた。子どもを預けると言っても、離したがらないママは多い。筆者も1人目のときは「可愛い我が子を肌身離したくないし、預けるのは心配だし、かわいそう!」と思っていた。しかし2人目を抱えた今はウンウン激しく頷くし、1人目のときから利用すべきだったと思う。日本ではまだ「子どもを預けるのは良くない」イメージが残るが、それは大家族時代のこと。核家族の今は違うし、1番良くないのは「ママがストレスを抱えている」状態。根本を見つめ、一時預かりやファミリーサポートといった支援をより気軽に受けて欲しい。「可愛いけど大変」と話せる人を作る子育てほど愚痴の言いにくいものはない。「みんな同じ」で返されたり、「ダメママレッテル」を貼られるのが怖いからだ。しかし愚痴でも言わなければやってられないのも子育て。だからこそ「可愛いけど大変」と言える人を作りたい。まずは自分の親や姉妹、旧友もいいだろう。ママ友でもいいし、支援センターの職員さん、保健センターの保健師さんでもいい。筆者は子育て支援をしていたが、地域の子育て広場に関わるママたちも真剣にママのことを思っているのでお勧め。広い世界、「この人」と思う人が1人はいるものだ。探してみよう。「まずは環境ありきで、イライラしない方法論はオプションである」と、今回の経験では学んだのである。ライター:宮野 茉莉子
2016年07月01日親の言うことを聞かない、何でも自分でやりたがる…。自己主張が強くなる“魔の2歳児”に「食事をさせるのもひと苦労」なんてママも多いのでは? 体力が奪われる夏場だからこそ、しっかりと栄養のあるものを食べさせたいですよね。そこで今回は、エキサイトお悩み相談室の 長野美奈子(ながのみなこ)先生 に、どうしたらすんなり食べてくれるようになるのか、具体的な方法を聞いてみました。■夏バテorわがまま? 子どもの「食べない!」を解決する5つの方法1.食事時間をずらして喉ごしの良いものを水分を多くとったら、食事時間を少しずらして涼しいところで喉ごしの良いものを出してみましょう。夏場は水分を多くとることが重要ですが、その反面、水分によって食べられないことがあります。様子を見て、麺類などを少量ずつ食べさせてあげましょう。2.ごはんが楽しみになる仕掛けをつくるたとえば、ニンジンが嫌いなお子さんの場合、ハンバーグの奥に好きな食べ物を入れて、食べながら宝探しができるような仕掛けをつくってみましょう。宝探しをしている間に、細かく刻んだニンジンなどをいつの間にか食べている状況をつくりだします。グチャグチャにしないように、ルールを決めてあげてくださいね。嫌いな食材に気づかれないように、好きな食材に目を向けられる環境をつくってあげることが大切です。3.自己主張の強い時期を利用して、自分でさせてみるサンドイッチや冷やし中華など、色とりどりの食材を使った料理の盛りつけを子どもにやらせてみましょう。「自分でやりたい」という気持ちと、「自分でつくった食事」は、子どもの好奇心と達成感を満たしてくれます。その具材のなかに、見た目や味つけを工夫したものを少量混ぜこんでみると、より効果的です。4.食べ物のお話しをつくる子どもは、絵本の読み聞かせのように、夜寝る前や二人でいるときにママが話してくれる物語が大好きです。食べ物のお話しをママがつくり、食事に楽しみを持たせてあげましょう。たとえば、嫌いな食べ物がニンジンだった場合、「ニンジンさんは、たまねぎさんやお肉さんと仲良し。だから、一緒に食べると体のなかで、みんなで○○ちゃんを元気にするお手伝いをしてくれるんだよ。『ニンジンさんだけひとりでお皿にいたらかわいそうだから、呼んであげて』ってほかの食べ物が言ってるよ」と、脅しではなく擬人化しながら、思いやりも一緒に育んであげましょう。5.親ががんばりすぎない。できないときは無理強いしないどんな方法をとっても、食べない場合もあります。それは、子どもにも、そのときの気分や体調があるからです。自己主張の強い時期はなおさら、それらのことが顕著に出てきます。親が「なんとかして食べさせないと」と思っていると、うまくいかないとき、自分も子どももイライラしてしまいがちです。多少食べられないことがあっても、無理して食べさせることによって食事が嫌いになってしまったり、お互いにストレスになってしまう場合も。うまくいかなくても、自分自身も子どものことも責めないことが大切です。この時期に特有のことですから、「心配しすぎず、がんばりすぎない」でくださいね。心配していた先輩ママたちのお子さんも、ちゃんと元気に育っているのですから。大人でさえ、暑いときは食欲が落ちてくるもの。「食べさせなければいけない」のではなく、「一緒に食事を楽しむ」工夫が必要なのですね。“魔の2歳児”との暑い夏、少しでも心の負担を感じたら気軽に相談! が一番の近道。ひとりで抱えこまないようにしてくださいね。●取材協力:エキサイトお悩み相談室 長野美奈子(ながのみなこ)先生
2016年06月23日子どもはかわいいはずなのに、子育てをしているとイライラして、つい大声を出してしまったり、手を上げてしまったり。そんな自分に自己嫌悪におちいっているママも多いのではないでしょうか。さら助産院(埼玉県)のベビーマッサージクラスで開催されたミニ講座「たたかない・どならない子育て」にて、NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事などを務める高祖常子さんに話を聞きました。子育て中はイライラするのが当たり前講座に集まったのは0歳児の赤ちゃんとママ12組。講座は、ママたちに、「たたかない、どならない育児」と聞いて思うことを、一言ずつ話してもらうところからスタート。「しつけに厳しい父にたたかれて育った。子どもとどう向き合ってよいのかわからない」、「よその親が怒鳴っているのを見ると、将来ああなるのはイヤだなと思ってしまう」、「上の子がイヤイヤ期。毎朝、『今日は怒らない』と決意するのに、夕方には怒ってしまい、自己嫌悪になる」などの意見が出ました。うなずきながら聞いていた高祖さんは、「これから子どもが成長する過程で、イライラする瞬間は絶対にあります。そのときの対処方法を知っておくと、どなったり、たたいたりすることを避けられます」。赤ちゃんが泣き止まないときは?~これだけはやらないで!「0歳時の赤ちゃんに対しても、『泣き止まない』などの理由でイライラすることはありますよね。未熟な状態で生まれてくる人間の赤ちゃんにとって、泣くことは生きるための手段なのです。お腹がすいた、眠いといった理由だけでなく、なんとく気分がすっきりしない、という理由で泣くこともあるでしょう。何をしても泣きやまないときは、『泣きたい気分なのね』と泣かせてあげればいいのです」。高祖さんが挙げた、赤ちゃんが泣き止まないときでも、やってはいけないこと。・強く揺さぶる・投げる・口をふさぐ・たたく以上は、赤ちゃんの命を守るためにも、絶対にやめてくださいとのこと。イヤイヤ期はどうする?~「たたかない」と決める「自我が出る2~3歳は、『イヤイヤ期』と言われますが、これは成長のステップ。自分の気持ちを表現できるようになったということです。ただ、相手のことを考えたり、場の雰囲気を察したりすることはできない、気持ちを切り替えることも難しいので、大人にとって大変な時期であることは確かです。でも、子どもの主張を『ダメ!』と押さえつけてしまうと、自己表現の機会を奪ってしまいますし、たたいて言うことを聞かせる方法を取ると、親の顔色を見て行動する子になってしまうかもしれません。『軽くたたく』のつもりが、エスカレートする危険性もあります。とにかく、『たたかない』と決めてください」。子どもの困った行動には?~まずは子どもの気持ちを受け止めるでは、子どもが自分勝手なことを言ったり、迷惑な行動を取ったりした場合、どうすればいいのでしょうか。「怒る前に子どもの感情を受け止めることが大事です。たとえば、靴を履かない子に、頭ごなしに『履きなさい!』とどなるのではなく、『そうなんだね。履きたくないんだね』と気持ちを代弁してあげる。『じゃあ、これとこれ、どっちを履きたい?』と本人に選択肢を与えてあげるのもいいですね。部屋で棒を振り回そうとする子に、『ここでは危ないからやめてね』と制止するのはもちろん。でも、何度もやるのなら、それはやっぱりやってみたいから。『ここは危ないけど、人がいない公園ならいいよ』、『風船で作った棒ならいいよ』など、代替案や条件を示してあげたり、『どこならいいかな?』と一緒に考えたりするのもいいですね。威圧するのではなく、自分で考えて行動するように導いてあげることができれば、社会に出てからも、自分で判断・行動できる子になります」。上の子に厳しく当たってしまう場合は?~上の子に向き合う時間を作る「ママが赤ちゃんのお世話で大変なときに、上の子にわがままを言われて、イライラして当たってしまうことも多いですよね。そういう場合は、たとえば、『おっぱいが終わったら、二人で絵本を読もうね』のように、具体的な約束をしてみましょう。月一回でもいいので、下の子をパパに任せて上の子に向き合う時間を作ってあげるのもいいですね。おいしいおやつを食べて『ママと○○ちゃんとの秘密だね』と伝えたら、上の子はきっとうれしいはず。頭をなでたり、下の子に優しくしてくれたら『ありがとう。うれしそうだよ!』とほめて、下の子の気持ちを伝えましょう。心を満たされると、下の子にも優しくできるようになります」。ママのイライラを逃す方法を知っておこう「イライラしてたたいたり怒鳴ったりしそうになったときに、クールダウンする方法を知っておくといい」ということで、高祖さんのおすすめは、たとえばこんなこと。・子どもから離れる・深呼吸する・数を数える・お皿洗いなどで心を浄化する「触ってはいけないものは高い場所に片づけておく、お菓子売り場を通らない工夫をするなど、イライラする要因を排除することも大切ですね。また、日頃から少しでもリラックスする時間を作って、ガス抜きすることも必要です。一時託児サービス利用したり、パパに預けたりして、1時間でも2時間でも、一人になる時間を作ってください。家事もがんばりすぎないで、疲れた日はお惣菜を買うなど、手抜きをしてもいいのです」。相談できる人を見つけよう「日中一人でがんばっているママには、大人の会話をしたり、小さなことを相談したりできる人が必要」と高祖さん。「まずは、パパと向き合うことをあきらめないで。二人で、『子どもにはどんな大人になって欲しいか』を話し合ってみることも必要です。一時的な感情を子どもにぶつける対応が、思い描く将来のわが子の姿につながるのか、ということも見えてきます。でも、パパは帰りが遅かったり、話を聞いてもらえなかったりすることがあるかも。そういう場合は、両親でも、ママ友でも、行政の担当者でもいいので、とにかく相談できる人を見つけて欲しいですね」。私も7歳と3歳の育児中。毎日、仕事も家事もするべきことは山ほどあって、そのうえ子どもたちが思い通りにいかないと、ついつい大きな声に。子どものためにはならないと、わかってはいるのですが。早速、「どなりそうになったら深呼吸」を実践してみようと思います。取材協力:さら助産院特定非営利活動法人児童虐待防止全国ネットワーク<文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年06月20日もうすぐ、子どもが2歳のお誕生日を迎えます。1歳のお誕生日では、子どもはもちろん自分も親として初めての誕生日だったので、ケーキを手作りしたりスタジオ写真撮影をしたり、 飾り付けを頑張ったりいろいろしました。今年は去年ほど頑張れないと思うのですが、ケーキやプレゼントは本人がまだリクエストできないのでどんなものにしようか、迷っています。●A. ケーキ、プレゼント共に家庭の方針で用意するものが分かれます。ご相談頂きありがとうございます。ママライターのましゅままです。2歳のお誕生日は、まだ心も体も半分赤ちゃんで、さらにイヤイヤ期でもある難しいお年頃。どんなお祝いをしてあげるか悩んでしまいますよね。2歳のお誕生日は家庭それぞれの方針によってお祝いの品がかなり分かれてきます。今回は、先輩ママたちによる2歳のお誕生日体験談をご紹介します。●2歳のお誕生日プレゼント『2歳のお誕生日プレゼントは、大好きなキャラクターが決まっていたのでそのグッズを。DVDはまだあまり見せたくなかったので、キャラクターデザインのリュックをプレゼントしました 。赤ちゃんサイズのものではなく、これからピクニックなどで大活躍しそうな大きさのものです』(30代/男の子ママ)『2歳のお誕生日プレゼントはイヤイヤ期のストレスを発散してもらおうと、体を動かせるものをプレゼントしようと決めていました。じいじ、ばあばからは部屋に置けるジャングルジム、パパママからは三輪車をプレゼント! 大喜びで使ってくれています』(20代/女の子ママ)『2歳の誕生日では本人はまだアレが欲しいコレが欲しいとか言わないので、おじいちゃんおばあちゃんは現金をくれて正直助かりました……パパママからは下の子が産まれるため新しくかわいい食事用の食器とイスをプレゼントしました 。本人は大喜びでしばらく食事も楽しくなったようです』(30代/男の子ママ)『おままごと系のキッチンセットを買いました 。うちは女の子ですが、男の子でもこれぐらいのころはキッチンセットにも興味を示すようなので、下に弟ができても使えるかなーと思っています』(20代/女の子ママ)2歳のお誕生日では、まだ本人は明確に欲しいもののリクエストができないので、基本的にはパパママの考えに合わせたセレクトになりますね。その他、ブロックセットや手作りのお洋服、雨具なども人気でした。●2歳のお誕生日ケーキ『1歳のお誕生日のときは手作りしましたが、2歳の今年は大好きなキャラクターの絵が書かれたホールケーキ をオーダーメイドして、箱を開けた瞬間大喜び。大好物のプリンも用意しました。とっても喜んで食べていましたよ!』(20代/男の子ママ)『1歳からホールケーキを一緒に食べてたので今年もホールケーキを、と思いましたが今年はちょっと変えてみて、暑い時期なのでアイスケーキにしてみました 。見た目もかわいくて、口溶けも良くて本人も食べやすかったみたいです』(30代/女の子ママ)『2歳でもホールケーキは大して食べられないので、本人用にあっさり目のケーキを手作りしました。大人のは人数分のカップケーキを用意しましたよー!』(20代/女の子ママ)『うちの子はアレルギーがあるので、本人が大好きなフルーツたっぷりのケーキを手作りしました 。レシピを調べてクリームはヨーグルトで作りました』(30代/男の子ママ)好きなキャラクターが決まってきているので、そのデザインのケーキなら見た目だけでも大喜びしてくれますね。1歳のころよりいろいろ食べられるようになっているので、大人と同じケーキを一緒に食べることができるのがうれしいですね。しかし、ケーキは高カロリーなので、主役の本人はあまりたくさん食べられないことも。アレルギーがあるお子さんや、本人専用のケーキも用意してあげたい!というママは手作りを頑張ってみるのもいいですね。「2歳誕生日ケーキ手作り」などで検索をすると、失敗知らずの簡単なケーキレシピがたくさん紹介されていますよ。●2歳でもお祝いしてもらっている、という喜びは味わうことができますいかがでしたか?2歳のお誕生日は、記憶にこそまだ残りませんが「今日はなんだか特別な日だ。みんなにお祝いしてもらっている」、「大好きな家族とおいしいものを食べられる」「大好きな家族からプレゼントをたくさんもらえる」ということは実感することができます。ぜひ、パパママの時間が許す限り、心のこもったお祝いをしてあげてくださいね。●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年05月23日【ママからのご相談】2歳半の子どもがいます。毎朝起きるとまず、「着替えがイヤ」から1日が始まります。「朝ごはんを食べるのがイヤ」、「公園まで自転車に乗るのがイヤ」、「手を洗うのがイヤ」、「お風呂もイヤ」……イヤイヤの連続で、正直疲れてしまいました。今の時期だけの辛抱、成長の過程でみんなが通る道……つらくなって身近な人に相談しても、同じようなセリフが返ってくるだけで、なんの解決にもならずイライラしてしまいます。●A. ママに必要な武器は、“ユーモア”と“ゲーム感覚”!ご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。「魔の2歳児」という言葉にぴったりのこの時期の子どもの言動……。わが家の次男も、イヤイヤ期真っ盛りの2歳5か月です。毎日同じようにあれもこれもイヤイヤと言っては、望みがかなわないと癇癪(かんしゃく)をおこして泣き叫ぶ。私もこの半年余りですっかり老け込んでしまいました。ストレスフルな毎日、怒ってばかりの自分の姿にもうんざりしていました。そんな中で、発想の転換をしてみようと思わせられる本に出会ったので、今回はその本からいくつかのアイデアをご紹介していきたいと思います。●子どもの“イヤイヤ”を上手にかわすコツ2つ今回参考にするのは、デビッド・ボーゲニクト&ジェームズ・グレース著の『「イヤイヤ」ばっかり言わないで!』という本です。この本ではイヤイヤばかりの子どもと付き合うためには、ほんのちょっとした作戦が必要だと教えてくれています。「この時期の子どもを甘やしてはいけない」、というようなママたちを苦しめる厳しい言葉は全く見当たらない ので安心してください。ユーモア満載、ゲームで分かりやすく子どもを導いてくれるのです。●(1)選択肢を与え、子どもが主導権を握っているような気にさせる例)着替えをスムーズにするアイデア【作戦準備】1.起きたらすぐに着替える習慣をつけること2.何を着るか、毎日子どもに選ばせます(親はアドバイスのみ)→本人を巻き込んでやる気にさせることが大切。3.シャツは着やすいデザインのものを選ぶ→小さい首周りに無理やり頭を通さなくてもいいように工夫。4.服は体に合ったものを着させる【基本のテクニック】1.どれだけ早く着替えられるか競争2.「お着替えしないと、動物園に連れて行けないよ」→いわゆる“あめとムチ”作戦。3.できるだけ自分で着替えられるように教えること→どこに何があるか分かるように、引き出しにシャツやスカート、ズボンの絵を貼っておきます。【こう話しかけてみよう】・「今日はこの服にする?それともあっちがいい?」・「ズボンとシャツとどっちを先に着ようか?」・「起きて着替える?それとも寝転がったままで着替える?」【ゲームにしてみよう】・洋服屋さんごっこ→“ごっこ遊び”を使えば、着替えが楽しい遊びに早変わり。もちろんママが店員で、子どもがお客さん。----------お着替えを例にご紹介しましたが、必要なことは“選択肢が用意されている” ということです。着替えることがイヤなのではなく、自分でしたいという欲求が全く満たされないからではないかという仮説に従い、子ども自身が何かを自分で決めることができる、ということが必要なのかもしれません。●(2)別のことに気をそらせる、不満を忘れさせる例)かんしゃくを静める【作戦準備】1.言葉で気持ちを表現させましょう→かんしゃくを起こしたら、「そんな風に泣かれても、どうしたらいいかわからないよ。落ち着いて、ちゃんと話して。」と言います。2.子ども自身にものごとを決めさせます→何をするかは選べなくても、やり方くらいは本人の好きにさせてあげては?3.次の予定があるときは前もって十分に言い聞かせます→時間の概念がない子どもには「あと何分」ではなく、「この歌が終わったら」などと言うようにしてあげるといい。【基本のテクニック】1.別のことに気をそらせます→おもしろい顔をつくる、転ぶまねをする、ヘンテコなダンスを踊るなど。あの手この手で不満を忘れさせるのがコツ。2.場所を変えます→トイレ、店の外、車の中に連れ出せば少し落ち着くはず。3.人形などの声色を使って話しかけてみましょう【こう話しかけてみよう】・「気分がおさまるまでもう少しここにいる?それとも今すぐ外に出たい?」・「それじゃどうしたいのかわからないよ。何が気に入らないのか教えて。口で言ってみて、指でさしてもいいよ」かんしゃくに振り回されないことが重要 です。親が相手にしなければ、子どももヒステリーを起こしても無駄と悟るはず。【作戦が失敗したら】かんしゃくを起こしたからといって、罰を与えてはダメ。言葉で自分の要求や気持ちをはっきりと伝えるように教えます。----------いかがでしたか?一部をご紹介しましたが、2歳児との日々が息苦しく殺伐としてきたママには、何事もゲームに変えてしまおうという作戦は、試す価値のある方法ですよ。頑張っていたママにとっては気が抜けてしまうようだし、こんなことでいいのかと心配に思う方もおられるでしょう。しかし、子育てにユーモアは必要だと思うのです。ぜひ、参考までにお試しくださいね。【参考文献】・『「イヤイヤ」ばっかり言わないで!』デビッド=ボーゲニクト/ジェームズ=グレース・著●ライター/あしださき(元モデル)
2016年05月09日【ママからのご相談】先月、第2子を出産しました。上の子とは2歳3か月違いの男児です。イヤイヤ期と重なるので、上の子の赤ちゃん返りを心配していました。 思いのほか頑張ってお兄ちゃんをしてくれているな、と思っていたら、風邪をひいて治ったとたん、すさまじい赤ちゃん返りを始めました。授乳やおむつ替えの邪魔をされて、「ダメ!」と言うとそのたびに泣きわめいて癇癪(かんしゃく)を起こすので上の子をかわいくない、とさえ思ってしまうこともあります。何か良い対処法は無いでしょうか。●A. まわりに頼りながら、上の子・下の子それぞれに向き合う時間をつくってみましょう。ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。産後の疲れも癒えぬまま、下の子のお世話に加えて上の子のケアまで、となるとさすがのママもクタクタになってしまうと思います。この時期は特に無理をせず、まわりに頼って上の子・下の子それぞれとのんびりした時間を過ごすだけで十分です。今回は、上の子の赤ちゃん返りを経験した先輩ママの体験談をご紹介します。●赤ちゃん返りとは赤ちゃん返りとは、それまでできていたことができなくなったり、赤ちゃんと同じような行動をとったりなどの行動で寂しさを示す症状です。「もっと自分を見て欲しい」、「自分より赤ちゃんのほうがママは大切なのでは?」、「成長したいけど、ママのもとから離れていくのが不安」という感情から赤ちゃん返りをする子が多いようです。赤ちゃん返りをするきっかけはさまざまで、ママが妊娠したり、下にきょうだいが生まれたりという理由だけでなく、卒乳やママの仕事復帰、トイレトレーニングの開始など、親から自立していく成長の区切り であらわれることもあります。●先輩ママの赤ちゃん返り体験談『上の子(女の子)が2歳4か月のとき2人目(男の子)を出産。産後何をするにしても思い通りにいかないとすぐにギャン泣き。イヤイヤ期だからかな?と思っていたのですが、突然ハイハイをしだしたり哺乳瓶を吸ってみたりしていて、赤ちゃん返りしてるんだ!と気づきました。「おむつを、とってきて」、「赤ちゃん泣いてるね、いいこいいこしてあげよう!」などお手伝いしてもらうようにして、成功したらとことん褒めました 。すると少しは気持ちが落ち着いたようで、手がつけられないほどの癇癪はなくなりました。女の子は世話好きなので、お手伝い作戦成功しやすいかも』(20代/2児のママ)『6歳、3歳、0歳の育児中、真ん中の子が赤ちゃん返りしてました。わたしの前ではふつうに見えたのですが、母の家に上の子2人が泊まりに行った際指しゃぶりを、突然しだしたらしく、母に「赤ちゃん返りしてるんじゃない?」と言われました。そんな馬鹿なと思ってたのですが、わたしのいない隙に赤ちゃんを叩いているのを目撃してしまい……そこでようやく寂しい思いをさせていることに気づきました。そこから毎日真ん中の子を抱きしめたり真ん中の子の好きなメニューを続けて出してあげたり、いろいろがんばりました』(30代/3児ママ)『トイレトレーニングを完了していたはずの長男でしたが、下の子が産まれると途端にトイレでできなくなりました。「オムツを履きたい」と訴えてきたのですが、ここで振り出しに戻したら意味がない! と思い、何度も漏らしながらも半年間またトイトレをさせて、何とか克服しました!』(30代/2児ママ)●上の子、下の子2人を同時に完璧にお世話しようとしないことがコツいかがでしたか?手のかかる小さい子どもを2人同時に100%対応する、ということはどんなに要領のいいママでもほぼ不可能 。上の子との時間に下の子が泣きだしたら、少し下の子には待ってもらって必ず上の子に何度も声をかけて下の子のお世話をする。時にはパパやおばあちゃんに下の子を預けて上の子とお出かけする、なども効果的な方法。ママにとって赤ちゃん返りは本当に困惑してしまう悩みの種ではありますが、それだけママがお子さんに愛されている証拠。そして、今までママに愛されていたことが十分に伝わっていた証拠でもあります。落ち込む必要は何もありませんよ。●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年05月09日可愛くて仕方がないはずのわが子、でも日常生活では子どもにイライラしっぱなし! 気が付くと鬼の形相で叱り飛ばしてばかり…そんな経験ありませんか? 「いいママになりたいけど、私なんて全然ダメだわ」とヘコんだ時の心の持ちようをお伝えします。■そもそもイライラしない・怒らないなんて無理!どれだけいいママになろう、ゆったりとした気持ちで子育てしよう…そう思っていても、日々の育児はイライラの連続です。思い描いていた通りに、段取りよく一日を過ごせることはまあありません。イライラだってするし、怒りたくもなります。それは当然のこと、ぐらいの気持ちで、自分を必要以上に責めないこと。余計な落ち込みは新たなイライラを生みます。ママは日々食事を作り、洋服を洗濯し、お風呂にも入れて清潔にしてあげていますよね。赤ちゃんのころはおむつを替え、汚れ物も毎日処理していたはず。自分では当たり前だと思っているかもしれませんが、実はじゅうぶん立派に頑張っているんです! 自信を失っているときは、できていないことにばかり意識が向きがちです。そんなときこそ、逆にできていることを自分で認めてあげましょう。 ■怒ってもいい。大事なのは後のフォロー怒ってしまった。イライラをぶつけてしまった。落ち込んだところでその事実はもう変えられません。そんなときは、後からでもいいので、しっかり子どもをフォローするよう気持ちを切り替えましょう。そのとき、「さっきは大きな声で怒ってしまってごめんね。こわかったよね。」だけではなく、「ママはあなたのことが大好き。あなたは大切な存在なんだよ」ということを伝えましょう。ママの機嫌が悪くて怒られただけだとしても、子どもはそんな事情を知りません。ママから嫌われてしまったと不安にならないよう、まずはそこのフォローが大切です。■約束守っていますか?こんな会話をしていませんか?「○○して~」「今忙しいからあとでね」「○○に連れてって~」「また今度ね」「○○がほしい~」「いい子にしてたらね」さらにこの続きとして、子どもが延々駄々をこねる → ママ激怒 → 怒っちゃったと落ち込む…というパターンもよくあるのではないでしょうか。こういう場面で子どもが納得しないのは、「こう言ってるけど、どうせママは約束守ってくれない…」と思っているからでは。日ごろから曖昧な返事でその場しのぎをせず、約束したことはしっかり守るように心がけてみましょう。そうすれば、子どもも安心感を持てるようになり、「ママはちゃんと約束を守ってくれる。だから今は我慢しよう」と思ってくれるはず。日常生活で少しぐらい怒ったりイライラしてもOK! それよりも子どもが「ママは自分を大切な存在だと思っていて、約束もしっかり守ってくれる」 そんなふうに安心できるよう、愛情をしっかり伝えていきましょう。
2016年05月07日こんにちは!魔のイヤイヤ期を半年後に迎える娘を子育て中のママライターなかやまあぽろです。すでにいろんなことに対して「イヤ!」と言い始めているのですが、これは序の口なのでしょうか……。温かい気候になり、公園で子どもたちとピクニックを楽しめる時期となりましたね。 公園デビューやお出かけデビューを計画しているママたちも大勢いるのではないでしょうか。今回は、お出かけの場所やスケジュールのアイデアを、育児センターの方よりアドバイスしていただきました。赤ちゃんの月齢別にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてくださいね。●“赤ちゃん第一”のお出かけスケジュールを立てましょうお出かけのスケジュールを立てるときは、第一に赤ちゃんの体調や生活リズム を見直してみてください。だいたいどの時間に授乳や食事をしているか、赤ちゃんがお昼寝をするかなど、お出かけの時間帯を選ぶことがポイントです。また、低月齢の赤ちゃんは、夏は暑すぎない夕方ごろや、冬は寒すぎないお昼前後のお出かけなど、気候も見計らって行動しましょう。●3~6か月の赤ちゃんは、五感を刺激してあげて一般的に赤ちゃんの視力は、3か月ごろから色の認識ができるようになったり、動くものを目で追ったりするようになると言われています。このころから積極的にお出かけし、赤ちゃんの五感を刺激してあげましょう 。おすすめなのは自然が豊かな公園です。まだまだ遊具で遊べなくても大丈夫。木の幹の感触を楽しんだり、色とりどりの花の景色や、鳥のさえずりを聞かせてあげることによって、赤ちゃんは少しずつ外の世界に慣れていきます。いきなり長時間の外出は赤ちゃんが疲れてしまうので、最初は1時間前後 を目安にしましょう。慣れてきた様子であっても、最長2~3時間で切り上げるようにすることがポイントです。その他、真夏や真冬などは授乳室やおむつ替えルームなどの施設が整ったショッピングモールもおすすめです。●7~11か月の赤ちゃんは、午前中からちょっと長めのお出かけにトライ7~11か月の赤ちゃんは離乳食も安定し、おすわりやハイハイができるようになったりと、成長が著しいころです。このころからは、ぜひ午前中から昼食をはさんだお出かけ にトライしてみてください。公園はもちろん動物園や水族館など、赤ちゃんも大人も楽しめる場所がおすすめ。視力もだんだんとついてくるころなので、ベビーカーに乗せっぱなしにしないで、抱っこで視界を変えてあげることがポイントです。滞在時間は5~6時間程度が目安ですが、赤ちゃんが疲れすぎないように適度に休憩を取って。●1歳からの赤ちゃんは、自由にたくさん歩かせてあげて1歳~1歳3か月の8割の赤ちゃんは、自分で歩けるようになっているころです。歩き始めの赤ちゃんはまだ自分でバランスがうまく取れないこともあるので、外出先では特に注意してあげましょう。行動範囲が広がるので、広い公園や遊園地などのテーマパークがおすすめです。いつもとは違う、広い場所で自由に歩き回ったり走ったりするだけでも赤ちゃんは楽しめます。そのとき、他人の通行の妨げ にならないように、パパとママがフォローするのはマナーですね。また、いちご狩りなどの体験もトライできるようになるころ。「いちごさん、真っ赤でおいしそうだね」「いくつ食べられるかな?」など、たくさん声をかけてあげて赤ちゃんの好奇心を育てましょう。6~7時間のお出かけでも平気なころですが、途中でお昼寝 してしまうことも。そのときは大人もゆっくり休憩を取るなど、臨機応変な無理のないスケジュールを立てることがポイントです。----------お出かけのたびに、赤ちゃんもパパもママもきっと新しい発見があると思います。家族や外部とのよいコミュニケーションの場にもつながるので、ぜひ積極的に計画を立ててみてくださいね!【参考文献】・『育児新百科 泣きやまないときの解決! ヒント集』ベネッセコーポレーション・編●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
2016年04月15日4月になり、入園や入学、進級など子どもたちも新しい環境での生活が始まると、ママと離れられなかったり、新しい環境に緊張してしまったりで「園や学校に行きたくない」という行き渋りが多くなります。だからといって行かせないわけにもいかないし、頭ごなしに叱ってしまっては逆効果。園や学校に楽しく通えるように、子どもの不安をうまく和らげてあげましょう。■子どもに不安な顔を見せない保育園や幼稚園に入って、初めてパパやママと過ごすことになる子どもの場合、「行きたくない」と泣いたりグズったりしてしまうのはよくあること。朝の忙しいときに泣かれてしまうと、ママも困ってしまいますよね。でも、ここで不安な顔を見せるのはNG。とくに登園前は笑顔を絶やさないように意識して、子どもを安心させてあげるようにしましょう。「今日のお弁当は大好きなハンバーグだよ」「今日は○○あそびがあるよ」など、その日園に行くのが楽しみになるような声掛けをするのも◎。「元気に帰ってきたら、おやつは○○だよ」といったお楽しみを作ってあげるのもよいでしょう。■連れて行くと決めたら心を鬼に「園に行きたくない」という理由が、体調不良やお友だちとのケンカなどハッキリしている場合は、その問題に対して働きかける必要があります。具合が悪いなら無理せず休ませたほうがいいですし、お友だちとのトラブルは仲直りのサポートをしてあげたいですよね。そうではなく「何となく不安」「ママと離れたくない」といった場合は、とにかく連れて行ってしまいましょう。そして、園で先生に子どもを預けたら、すぐに立ち去るのがポイントです。ママの姿がいつまでも見えていると、子どももなかなかさびしい気持ちがおさまりません。ここは心を鬼にして、あとは先生にお任せしましょう。登園するまでは大泣きしていても、ママの姿が見えなくなると楽しく遊び出す、なんてことも案外多いようですよ。■「行きたくない理由」を問いたださない卒園して小学生になると、子どもを取り巻く環境は、また大きく変わります。新しいお友達や先生、学校の雰囲気に、不安を感じることも多いものです。入学後、「学校に行きたくない」と子どもが言い出したとき、ついやってしまうのが「どうして行きたくないの」と理由を問いただしてしまうこと。でも、大きくなったとはいえまだ小学1年生です。不安な気持ちをうまく言葉にすることができず、「行きたくないから行きたくないんだ!」ということになってしまいます。行き渋りが朝だけの場合は、ママが一緒に通学するのもひとつの方法です。学校に相談すれば、教室まで付き添うことも可能なケースも。時間をかけて段階的に、教室まで、校門まで、通学路の途中まで…というように、別れるタイミングを早めていきましょう。行きたくないからといって学校を休ませてしまうと、子どもが「嫌なら行かなくてもいいんだ」と思ってしまい、休んだ分ますます学校になじめない…といった悪循環になることも。どうしても不安が強い場合は、「家の都合で早退」「病院に行くから遅刻」というように、あくまで親の都合ということにして、学校にいる時間を少なくしてみては。通園・通学の行き渋りは、入園や入学後だけでなく、夏休みなどの長期休暇のあとにも起こりやすいようです。新しい環境が不安になるのは大人も子どもも同じ。心配な気持ちをぐっとこらえて、楽しく園&学校生活が送れるようにサポートしてあげてくださいね。
2016年04月04日【ママからのご相談】1歳8か月の男の子のママです。最近、息子のイヤイヤが激しくなってきて、自分のされたくないことをされると泣きわめいて癇癪を起こすようになりました。物を投げることもあります。家の中ではご近所の目が気になり、家の外では周りの人の目が気になります。一日中息子のイヤイヤに振り回されてわたし自身ストレスです。何かいい対処法はないのでしょうか。●A. “イヤイヤ期”はある程度の諦めが肝心。ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。筆者自身も、ごはんイヤイヤ・おむつ替えイヤイヤ・お着替えイヤイヤ・公園から帰るのイヤイヤ・ねんねイヤイヤな1歳9か月の長女の主張に毎日戸惑いながら、なんとか対応しています(対応しきれていないこともしばしばありますが)。イヤイヤ期の子どもをママの計画どおりに動かすのはほぼ不可能に近い です。はじめから、諦めは肝心と割り切る心構えを持っているとかなり楽です。筆者もまだまだイヤイヤ期対応の勉強中でありますが、今回はイヤイヤ期を乗り切った先輩ママの対処法をご紹介します。●1歳後半のイヤイヤはなぜ起こる?大人が言っていることはだいたい理解していますが、自分自身の主張や感情をうまく言葉にできず、癇癪を起こしやすいのが1歳代後半の特徴です。床をのたうち回ったり、大きな声で泣き叫んだり、物を投げたり、噛みついたり。はじめはママもビックリしてしまうと思いますが、1歳代後半からの子によくある正常なことですので、冷静に受け入れるようにしましょう。そして、このころから子どもの抱える大きな不満が、「自分でやりたいのにさせてもらえない 」ということです。また、「イヤ」という主張と言葉を新しく覚えて、単純に「○○しよう」「イーヤ!」と言葉遊びやママのリアクションを楽しんでいるだけのケース もあるので、見極めも必要です。●先輩ママのイヤイヤ期体験談『とりあえず子どものイヤ!という気持ちは否定しないようにしてました。「○○嫌なのね、ゴメンネ」とか「○○したかったんだよね」とか。どうにもならないときは、子どものイヤイヤを叱るより笑い飛ばしてました 。「何で嫌なの○○ちゃん~!」って」(3歳、6歳のママ)『前もってする予定の行動を何度も予告しておくようにしていました。「これ終わったらごはんよ」「○○の番組始まったら△△するよ」「あと○回遊んだら帰るよ」など。予告しても泣くときは泣きますが、強烈な癇癪は予防できた ように思えます。はじめは泣きながらでも、毎日の習慣にしてしまえば泣きわめくほどにはなりませんでした」(4歳のママ)『物をいろいろ擬人化して話をすると興味を持ってくれたので、そのように言い聞かせをしていました。靴を履かないときは「靴さん、早く履かないと逃げちゃうって言ってるー!」とか、ドングリや葉っぱを家に持ち込もうとしたときは「○○さん、おうち帰りたいって泣いてる……」とか。あとは人形を使って着替えやおむつのお手伝いをしたり、着る服を選ばせてみたり、いろいろ知恵を絞りましたね」(1歳、4歳、7歳のママ)●シーン別のイヤイヤ対応策もご紹介します●オムツ替えイヤイヤ『おむつに絵を描いたりお気に入りのキャラクターのものを用意したりして興味を引かせる』(5歳のママ)『おむつを自分で選ばせて、自分のタイミングで 自分で履かせる。ママは少し介助するのみ』(2、4歳のママ)『うんちをしたら「オムツ替えだ!」と勘づかれ逃げ回るので、とりあえず追いかけ回すことはせず、好きなテレビが始まる前だったので「うんち変えられたら○○見れるよ」と何回も何回も説明』(3歳のママ)●お着替えイヤイヤ『お風呂上がりに裸でうろうろしていたので、「お着替えしよっか」と言うとお決まりの「いや!」。「じゃあここ置いとくから着といてね」と言ってその場を去り、しばらくして様子を見てみるとあと1歩のところまで自分でズボンを履いていた。「イヤ!」と言われても「イヤじゃないの!」「でも履くの!」と言うより「嫌なんだ。じゃあ履こうね 」と言った方が効果的なようです』(5歳のママ)●イヤイヤは今までの子育てが間違っていなかった証拠いかがでしたか?イヤイヤ期はお出掛けの準備をして連れてお出掛けするだけでも一苦労。よその子は大人しくカートに乗ったり手をつないだりしているのに、うちの子は外出先で大泣きしながら地面をのたうち回っている……そんなことが続くと母親としての自信がなくなってしまいますよね。しかし、イヤイヤ期はそれまで十分な愛情を持って育てられたからこそ、「こんなに大切にされている自分の主張がなぜ通らないんだ」という戸惑いが表れているそうなのです。ママの予定がつまって焦っているときほど子どもが言うことを聞かないのは、「自分優先になっていない」と感づかれている証拠 なのですね。また、よその子がいい子に見えるのはたまたまで、どこのお子さんも時期やタイミングは違えどさまざまな育てにくい面を持っています。今回さまざまなイヤイヤ期の対処法をご紹介しましたが、うまくいくことの方が実際少ないです。絶対に効く!という魔法の言葉は残念ながら存在しません。ママの気持ちに余裕がないとき、時間がないときなどつい強く叱ったり泣かせたりしてでも強制的に言うことを聞かせることもあります。その場合は、子どもの心が少し落ち着いてから、ギュッと抱きしめてあげて、「さっきはごめんね、ママはあなたが一番大好きだから」と愛情を伝えるようにしましょう。結局のところ、子どもはママが一番愛してくれてさえいればいい のですから。●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年03月28日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。「2歳までは天使、2歳からは悪魔 」。ベビーグループで知り合った西洋人のママたちがよく口にしていたセリフです。2歳を境に、子どもが急に反抗的になるのを表現した言葉ですが、 実際に自分の娘が2歳になるまでは「何のことやら」と思っていました。ところが、確かに2歳を過ぎたあたりから、「やー!」とか「No!」をやたらと繰り返すようになり、「ああ、これか」と思い当たったのです。これこそが、英語では「テリブル・ツー」、日本語では「魔の2歳児」または「2歳のイヤイヤ期」などと呼ばれる第一次反抗期 なのです。天使から悪魔に変身した子どもに、多くの親がオロオロしたりイライラしたり。でも、2歳児には2歳児なりの理由があることを知ると、すんなりと受け入れられるようになります。●2歳は言語能力がつくとき乳児のうちは、大人にされるがままが当たり前です。たとえイヤだと感じているとしても、それを伝えるすべは泣くことだけなのです。それが2歳になるころには大きく変わってきます。第一に言葉を覚えて、「イヤだ」と主張できるようになります。●2歳は運動神経が発達するときさらには、イヤなものをはねのける腕や走って逃げる足も発達してきます。自分で身動きできない赤ちゃんやハイハイやヨチヨチ歩きしかできない乳幼児とは違って、イヤなことを体を使って拒否できるようになる のです。●2歳は自我が目覚めるときこのように、自分の意思を良くも悪くも周囲に伝える方法を身につけるのが2歳児です。生まれて初めて自分の言葉や行動で自分の自我を通すことができると知った子どもが、「イヤイヤ」を連発して自己主張したくなる のも当然かもしれませんね。●まとめとして2歳の子どもが「イヤイヤ」と反抗する理由が見えてきたと思います。彼らは、「反抗したいから反抗する」思春期の少年少女とは違い、学んだばかりの言葉や行動で意思表示しようと一生懸命なだけなのです。もちろん、イヤイヤの中にはただのわがままもたくさん含まれていますが、2歳児たちがそれまでできなかった自己主張を練習中なのだ と思えば、何を言っても「イヤ」、何をしても「イヤ」を繰り返す2歳児が、悪魔は悪魔でもかわいい悪魔に見えてきます。【参考リンク】・病気の話 | こばやし小児科()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年03月22日【ママからのご相談】2歳児のママです。最近、保育園や病院など、「遅れたくない」と思うお出かけのときに限って「行かない」とグズられてしまうことが多いです。目的地に着けば、楽しそうにしたりけろっとしていたりするのですが、到着するまでがとにかく大変です。何かスムーズにお出かけできるコツはないでしょうか。●A. 子どものペースを作る・ペースに合わせる作戦を立て、やり過ごすのみ!こんにちは、ライターの佐原チハルです。2歳児といえば、いわゆる“イヤイヤ期”の真っ最中 。ある程度の会話ができるからこそ、難しいものですよね。「こうすれば絶対に大丈夫!」という技は残念ながらありませんが、イヤイヤ期を乗り切った先輩ママたちに「私たちはこうしたよ」という体験談を聞いてみました。●“持って行かせる”作戦『お気に入りのおもちゃを持っていけば大抵ゴキゲンなので、持って行かせることにしていた』そう語ってくれたのは、現在6歳・4歳の2児のママさんです。『上の子は車のおもちゃ、下の子はぬいぐるみが好きだったので、出かけるときはそれを持たせるようにした。最初は「片付けなさい」って言っていたんですが、この時期の自己主張は大事に受け入れてあげたほうがいい って聞いて、じゃあまぁいいかな、と』ということです。『朝ごはんをなかなか食べてくれなくて。「じゃあもう今朝は諦めて保育園に連れて行っちゃおう」って思うくらい保育園に出発するギリギリになると、急に食べたいって言い出すので困っていました』こちらは、20代ワーキングマザーYさんの言葉です。『食べさせてから行くことにして、遅刻したりお腹空かせたまま保育園に連れて行っちゃったりしたんですが、最近は、両手にご飯を握らせたまま登園することにしています。だから朝ご飯は、持ちやすいパンとかおにぎりばかり。栄養のバランスは、園の給食と夕ご飯でカバーできるからいいかなって』その態勢にしてから朝の時間に余裕を持つことができるようになり、今はこの方法で満足しているとのことでした。●“行き先に楽しみを作る”作戦『うちの子は電車が好きなので、踏み切りを通る道を選んでる』(30代・ワーキングマザー)『好きなキャラクターのグッズをディスプレイしているお店があるので、それを見に行こうって言って誘い出す』(30代・専業ママ)『自動販売機にハマっているので、いくつあるか一緒に数えようって誘う』(30代・専業ママ)『病院の後は、近くのベンチでおやつを食べてもいいことにした。最近では「病院に行くよ」と言うと喜ぶようになった』(40代・ワーキングマザー)大切なのは“子どもの興味に気付ける ”こと。また、子どもが楽しいと感じられるものを外に作れるように、日頃から一緒に遊んだり話しかけたりして下地を作っておくことだそうです。●“諦める”を前提に事前準備をしましょう“イヤイヤ期”を超えた・超えている最中のママたちの声には、いくつかの共通点がありました。『いつかは言ってわかってもらえるようになるので、この期間はなだめつつ、諦める』ということです(ただし、大切なことはちゃんと言って伝え続けることも大事だそうです)。また、“諦める”と言っても、“持って行くおもちゃのメンテナンスをしっかりすること”や“持って行く食べ物は精査すること(糖分・塩分に気をつける、ある程度は食事の代替になるものを選ぶ)”や“興味の対象はすぐに変わるのでローテーションや新規開拓ができるように日々探しておくこと”など、すべきことは多々ある ようでした。どんな方法が合っているのかは、お子さんやママ、ご家庭によって変わってくるものと思います。“イヤイヤ期”の大切な自我の芽生えを潰すことなく、見守りながら、負担のない方法を探したいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)
2016年03月18日2歳から3歳にかけての、イヤイヤ期の子どもにどう接するかは、どの親にとっても難しい問題でしょう。私自身の子育てを振り返っても、もっとも難しかった時期のひとつは、娘が2歳から3歳のころの「人生最初の“反抗期”」=「イヤイヤ期」でした。ことらが、何をしようとしても、いちいち拒否してくるのです。たとえば、私が娘を抱こうとしても「ダ~メ~な~の~!!」「ヤラも~ん!」「かあちゃん、いいの~!」「とうちゃん、キライ~!!」の大連発。さすがにお風呂だけは「とうちゃんと入るの~」と言ってくれましたが、ほかはすべて拒否、という時期がありました。あまりに何度もそうされてしまうと、かつてつきあっていた女の子にふられた場面と重なって、「パパとしてだめなのか」と落ち込んでしまうこともありました。しかし、大丈夫です。安心してください。それは、あなたがパパやママとして、だめだからではありません。子どもの「自分づくり」の第一歩として、「イヤイヤ期」は重要な意味を持っているのです。子どもが「イヤイヤ期」に入ると、どうやら、母親より父親のほうに動揺が大きく、どう接すればわからなくなることが多いようです。日本の家庭では、子どもを叱るなどの役割はもっぱら母親が担い、父親はと言えば、一緒に遊ぶ、お風呂に入るなど、楽しい役割専門、といった傾向になりがちです。このことも手伝って、子どもが「イヤイヤ期」に入ると、ふだん叱りなれていない父親は、どう接すればいいかわからなくなるのです。私も、遊びとお風呂中心の、楽しい役割専門の育児化していなかったので、子どものイヤイヤに戸惑ってしまったのです。 いまでもよくおぼえているのは、電車の中で、くつをぬいで投げ始めた時です。さすがに「やめなさい!」と叫んだ私を面白がるように娘は、くつを投げ続けました。子どもがイヤイヤ期になると、どうしていいかわからなくなった親は、突然きびしい態度をとりがちです。しかし、そうすると、子どもの反抗は、ますます大きくなってしまいがちです。では、どうすればいいか。「わたしメッセージ」を使うことです。子どもを否定するような、押しつけがましい言葉は、その隠れた主語が、二人称(お前、あなた、など)になっています。同じ内容の言葉を、一人称(わたし)に変えて言ってみると、それだけで、押しつけがましくなく伝わりやすい言葉になるはずだ、と。たとえば、「どうしてそんなことするのぉ!」と叱り飛ばすのではなくて、「お父さん、それはとってもいやだなぁ」と、穏やかに、けれど目をみてしっかり伝えるのです。「だめでしょう!」と怒鳴るのではなく、「もっと●●してくれると、うれしいな」と、しっかり真剣に伝えるのです。この時期の子どもは、親の困った顔を見るのがうれしくて、わざと困るようなことをしてきます。たとえば、ぐったり疲れているのをわかっているのに、いつまでも「おんぶ、おんぶ」といってきたり。こんな時、「いい加減にしなさい!」とどなるよりも、「パパ、つかれちゃった。自分で歩いてくれると、助かるな。お願いできるかな」と、真剣にこちらの気持ちを伝えるのです。子どもは、否定された気持ちにならず、「パパを助けてあげよう」と前向きな気持ちで、自分で歩こうとしはじめます。これは大きな成長の証です。ぜひお子さんにもパパやママの「わたしメッセージ」を伝えてみてください。(諸富祥彦)
2016年02月24日子どもと同じレベルで対応したら、大人の負け反抗期に入った子どもに「イヤ!」「自分でやる!」を連発された時、忙しいとどうしてもイラッときてしまいがちです。しかし、ここで感情的になって、子どもと同じレベルで怒鳴りあったのでは、ますます反抗が長引いてしまいます。ここは、自分の子どもが「思いや感情を周りに言葉で伝え始めるほど成長したんだ」といった捉え方をして、少しおおらかに対応するように心がけたほうがよいでしょう。たとえば「お風呂に入る?」と聞いたところ、「イヤ!」と返されたとします。このまま入らなかったらどうしようと思うと、焦って叱りつけてしまいそうですが、実際のところ、1回ぐらいお風呂に入らなかったからといって、どうということはありません。「そう言うなら1回ぐらいお風呂抜きでもいいか」というように、一歩引いて考えてみることです。また、別に子どもはお風呂に入りたくなくて「イヤ!」と言っているわけではないので、「○○ちゃんは入らないんだよね?」と逆のことを言うと、「やっぱり入る!」などと手のひらを返したりします。それでも「入らないもん!」などと言うようであれば、「ふ~ん。お風呂はすっごく楽しいんだけどな~。お母さん、もう入っちゃうよ?」と言いながら、お風呂に入る素振りをすればいいのです。はじめのうちこそ「入らない!」などと言っていても、実際にお母さんがお風呂の用意をし始めれば、そのうちに「楽しいの?」などと尋ねてきたりします。そこを捉えて、「~ちゃんといっしょに入れれば、もっと楽しいんだけどな~」などと誘えば、ほとんどの場合、お風呂に入ろうとします。大切なのは、「イヤ!」と返された時に叱りつけないことです。子どもと同じレベルで対応したらこちらの負けだ、と考えるようにしましょう。同様に、「イヤ!」の後で感情的になって怒り出してしまったり、泣き出してしまったりするような場合にも、周囲の大人まで感情的にならないようにすることが大切です。叱りつけたりせずに、何か別のことに気持ちを向けさせるような工夫をすれば、そのうちに収まります。「だいっきらい!」と言われても、成長を喜ぼうここで注意したいのは、子どもが感情的になって、「お母さんなんかだいっきらい!」などと口走った時です。「そんなこと言う子はうちの子じゃありません!」などと言い返すような場面も時折目にしますが、これは一番やってはいけないことです。大人にとっては些細な売り言葉に買い言葉かもしれませんが、子どもはこうした言葉を真に受けて真剣にとらえてしまうからです。子どもにこういうことを言われて感情的になってしまうのは、親の側も子どもと同レベルで相手をしているからに、ほかなりません。子どもに「お母さんなんかだいっきらい!」と言われたら、「もう『嫌い』なんて言えるぐらい成長したんだなあ」と、逆に喜ぶぐらいでいいのです。それが大人というものです。基本的に、これぐらいの年齢の子どもがお母さんを嫌うなんてことはまずありません。これぐらいの子どもにとってお母さんは世界で一番好きで大事な人です。それでも「嫌い」と言うのは、お母さんがどう反応するか見たいだけだったり、「嫌い」という概念や言葉を理解したので、それをただ使ってみたかったりというだけのことなのです。子どもの「嫌い」に惑わされず、逆に「お母さんはあなたが大好きよ」と言えるぐらいの余裕を持ってください。子どもがそうしたお母さんの態度に安心すれば、反抗期も短く終わるものなのです。(子育ての達人)次回は、子どもをわがまま放題にさせないための方法について解説します。
2015年11月18日子どもの「やりたい!」気持ちを見守ろう子どもが第1次反抗期にさしかかった場合、子どもがやりたがっていることはできるだけ自分でやらせるようにしてみてください。ぐずぐずしているので苛立つかもしれませんが、そこはぐっとこらえて、子どもがやり遂げるのを見守ってください。また、親は直接的な手助けをせずに側面支援に回るとよいでしょう。たとえば、「ボタンをかける」という動作はかなり難しい作業です。そのため、最初のうちはやってのけたいという思いがあるのになかなかうまくいかず、子どもはかなりイライラするかと思います。親ができることは、子どもの代わりに手を出すのではなく、そもそもボタンかけのしやすいような服やパジャマを準備することです。見た目がどんなにかわいいものであっても、ボタンホールが背中にあるような服や、細かいボタンが数多くついているような服はやめたほうが無難です。また、うまくできずにイライラしてカンシャクを爆発させそうになったら、そこでちょっとだけ手助けしてあげる、という手もあります。この時、親がやるのは「ちょっとだけ」にして、あくまで主導権は子どもにあるようにするのがコツです。大切なのは、子どもがいらついてきたタイミングで手を貸すことです。子どもの様子をきちんと観察できていれば、難なくわかることでしょう。子どもが満足感を得られれば、感情の爆発は減っていく子どもが自分1人で全部やり遂げた時も、親がちょっとだけ手助けをした時も、いずれにしてもできたところで、手放しで褒めてあげるようにします。反抗期で「イヤ!」「キライ!」ばかり言ってはいても、この年齢の子どもは、親に褒められるとうれしいものです。何かを自分1人でやり遂げたという充足感を得るとともに、「ほかにも何かやってみよう」という意欲にもつながっていきます。それから、子どもがやり遂げて得意そうな顔をしている時は、できばえが少々微妙であっても、それを指摘しないことも大事です(そして褒めるのです)。もしかするとボタンをかけ違っているかもしれませんが、そこですぐに直してしまうと、感じていた充足感が傷ついてしまいます。そうなると、子どもは落ち込んだり、不機嫌になったり、怒り出したり、果ては泣き出してしまうかもしれません。どうしても直したいと思うのなら、しばらく時間をあけてからそっと直してあげるようにしましょう。このようなかたちで、「自分1人でできた!」という充足感を感じ、親に褒められて良い気分になるといったことを繰り返すうち、子どもが感情を爆発させる場面は減っていきます。(子育ての達人)なぜ、子どもが「やりたい!」と言ったら、やらせたほうがいいのか? 次回、詳しく解説します。
2015年11月16日子どもが2歳にさしかかったころ、何に対しても「イヤ!」と駄々をこね、言うことを聞かなくなるようになります。これは「魔の2歳児」とか「第1次反抗期」などと呼ばれる現象で、たいていの子どもが示すものです。「反抗期」というと何か悪いことのように捉えがちですが、実際にはこれは子どもにとっては大事な成長のプロセスです。この第1次反抗期をはじめ、反抗的になった子どもにどう接していけばよいかについて見ていきましょう。「魔の2歳児」がやってくる子どもは2歳から3歳ぐらいの時期になると、それまで素直に言うことに従っていたのとは打って変わって、親が言うことに対していちいち反抗するようになります。この時期の子どもには以前よりも知恵がつき、自分のことを自分でしたいという意識、すなわち自我が表れ始めてきています。それによって、このような反抗をするようになるのです。ただでさえ育児や家事で大変なところに駄々をこねられたら、親は疲れてしまうものです。しかし、親からすればただの反抗的態度に見えるものも、子どもにとっては成長していくために欠かせないもの。子どもの反抗を「悪いこと」「やめさせるべきこと」ととらえずに、子どもと同じ次元でやりとりしてしまわないように注意したいものです。子どもの反抗に対して対応する際に注意したい点を3つほどあげてみましょう。反抗期が来たことをむしろ喜ぶ子どもが反抗するのは、覚えた言葉も増えて、知恵がついてきたからです。つまり、すくすくと成長してきた結果なのです。子どもの駄々を悪いものと捉えるのではなく、「無事にここまで成長したんだなあ」という思いを持って見るようにしてみてください。ただし、子どものわがままの言いなりになるような対応は後に禍根(かこん)を残しますので、「子どもがもっと成長していけるように」という点を考えて対応をすることが、大切になってきます。子どもと同じ次元で怒らない子どもの成長をより促すための対応として大事なのは、子どもが反抗した時に、親も一緒に感情的になって怒らないように気をつけることです。それでは子どもの駄々こねと同じ次元で怒っているだけのことになってしまいます。子どもとは違って、親は成熟した大人であるわけですから、子どもの反抗の理由や背景についても冷静に考えることができるはずです。どうして「イヤ!」なのかについてちゃんと理由を尋ね、子どもの主張にも一理あると感じたのであれば、子どもに共感を示してみせることも必要です。守らなければならない社会のルールがあるのであれば、共感を示すのとは別に、教え諭せばいいわけです。親子でよく考え、納得させる子どもがわがままを言い出した時に、頭ごなしに「ダメ!」とやってしまうのではなく、どうしてそういうわがままを言うのかをきちんと聞いた上で対応するというやり方です。たとえば、子どもが店頭でドーナツを食べたがって駄々をこねた時、「とにかくダメなものはダメ!」とはせずに、何故ドーナツを欲しがるのかの理由を尋ねるようにします。「今日は、おうちに帰ってからケーキを食べようって約束したはずだけど、今じゃないとダメなの?」であるとか、「さっきアイス食べたいって言ってたんじゃないの?」といったように、子どもにいろいろと尋ねながら、ドーナツを欲しがる理由を探っていくようにしてみてください。ただし、注意点として、矢継ぎ早に次から次へと質問をしたり、厳しい口調で問い詰めたりしてはいけません。また、何か1つの正しい結論を出すことが目的ではないので、そこそこの答えが見えてきたところで切り上げるようにするといいでしょう。そういったやりとりを通して、場合によって子どもの立場でものを見たり、親の気持ちを子どもに伝えたりすることが大事なのです。(子育ての達人)次回は、子どもの反抗期について、掘り下げていきます。
2015年11月14日ママにとってのイヤイヤ期の難所は「食事」と言っても過言ではないのでしょうか。「うちの子ご飯食べなくって」「だらだら食べるので時間がかかるんです」なんて、なげくママたちの声をよく聞きます。何を言ってもこちらの話を聞いてくれない上に食事すらまともに食べてくれない。そんなときの必殺技をご紹介したいと思います。1.我が子の食事を観察してみようまず、子どもの食事の順番を観察しましょう。好きなものから食べる子をパターンA、好きなものを最後に残す子をパターンBとします。■好きなものを最初に食べる子の場合好きなものから食べるパターンAのお子さんには、食事の順番を変えてみましょう。好きなものを食べられれば、そこで欲求が満たされてしまいます。嫌いなもの、苦手なものを食べるまでに時間がかかったり、スムーズな食事から一転し遊び食べに流れる子が多いです。我慢すればするほど好きなものはおいしく感じるはず。「大嫌いなピーマンを乗り越えたさきに大好きなハンバーグがある! 乗り越えた分だけ好きなものがいっそう美味しい!」といったような体験をさせることが大切です。■好きなものを最後に残す子の場合好きなものを最後に残す子が食事に時間がかかる理由として、食事の量に問題があるケースが多くあります。もしかしたら、「ちょっと量が多かったかも」なんてことがよくあるんです。そのため、いったん量を減らしてみましょう。これだけで、きれいに食べきることがあります。もし全部食べられたら「お皿ピカピカになったね! ママ、すごく嬉しい!」と食事に対する達成感を感じられるようにしてあげることが重要です。2.いったん食べさせないという選択をしてみる以前、 「正しい子ども叱り方って? 良く使うあの一言が躾にはNGだった」 という記事にも書きましたが、子どもの学習能力を刺激するためには、経験を元に予測できるようなサイクルを作ってあげることが必要です。これはさまざまなことに共通しているので、今回は食事サイクルを作ってあげればよいということになります。せっかく一生懸命作ったごはんを楽しく「さぁ、食べよう」と言ったものの、まったく食が進まないわが子を見ると、カチンと来ることもありますよね。そんなときは、食べ始める前にまず声をかけます。「ママ、○○ちゃんのために一生懸命ご飯作ったからおいしく食べてほしいな」「一生懸命ご飯作ったのに食べてもらえないととっても悲しい」。それでも食べなければ「ご飯食べたくない? 食べたくないなら食べなくていいよ」と伝えます。そこで「食べる」と言うならそのまま食べるのを見届けてあげましょう。大体イヤイヤ期間中の子どもは「食べる」と言って食べないでだらだらしているのがほとんどです。こうなったら最終手段を告げることを伝えます。「だらだして食べないなら、もうご飯下げるね」5分待てど10分待てど、必死に食べようとする気配がなければ王手、食事を下げます。ちなみに、2歳児の食事時間は平均20分~25分に設定するのがおすすめです。「やだやだ? なんで! 食べるよ! 食べる?!!」と相手は全力で泣くなり騒ぐなり反抗します。ここで、トドメの一言「ママはもう○回もお話したよ。それでも食べないなら無理して食べなくていいよ。だから今日はご飯おしまい!」自分の行動に対する責任は自分で取るべきだと教えてあげます。夜寝る前に「お腹すいた?」と泣いたときには「だから、ママは何度もあのときお話したんだよ?」と話し寝ます。ご飯を食べない→下げられる→お腹が空く→楽しく遊べない、夜寝れない→次は絶対最後まで食べよう→もりもり食べる→ママが喜ぶ→楽しく過ごせる→お腹いっぱい幸せな気持ちで寝る…。こんな感じのサイクルを作ってあげてください。サイクルが出来上がるまで平均2週間です。何度も何度も付き合ってあげることで信頼関係も自信も学習能力もついていきます。(ポセイドン・ヨーコ)
2015年09月19日子どもがイヤイヤ期を迎えるということは、精神面や理解力も育ってきている証拠。しかし、なんでも「イヤイヤ!」となってしまうから、ママはとにかく大変です。そこでおすすめなのが、どこかお出かけする前や一日の始まりに子どもと約束をする、ということ。ただし、長々と約束ごとを話すのは逆効果です。「ママがいろいろなことを言ってるけど、よくわからなかった…」となってしまいます。例えば、「これからスーパーに行くよ。○○ちゃんに一緒に行ってほしいのだけど、ママとのお約束守ってほしいの。イヤイヤしないで欲しいの、ママは楽しくお買い物したいんだ」といった感じで、・目的・場所・約束ごと・理由(なぜ約束をするのか)の4つを端的に伝えましょう。これらを踏まえて、イヤイヤ期を楽しく過ごす2つの方法をご紹介したいと思います。真正面から受け止めず、ちょっと横から見つめてみる子どもと1日一緒にいるだけで疲れてしまい、精神的にも限界を迎えているママたち。子育てをする上でまず大切なことは「諦める」ことです。思い通りにいかないのが子育て。「自分の子どもだから自分でなんとかしないと」と、肩肘を張るほどつらくなってしまいます。例えば「◯◯ちゃんのお腹のなかにイヤイヤ虫がいっぱいいるみたいだね…。ママ悲しい! イヤイヤ虫どっかいけー」と気分を変えてあげるのも一つの手段。いつも「イヤイヤ!」と言うと怒られていた子どもも、違う反応を見せてくれます。大人も「イヤイヤ」になることを伝える子どものイヤイヤ期に、大人も同じような気持ちになることはありませんか? そうであれば、その気持ちを子どもに伝えることも大切です。しかし、そこで大人の本音と建て前を見せてはいけません。例えば、スーパーなどで「買って、買って!」と体をふんぞり返して泣き騒ぶ子どもたち。周りの人に見られて恥ずかしい! という気持ちは少し忘れて、全力で対抗しましょう。「いやだ!ママは買わない!って言った!ヤダヤダ!!」と、大人の本気を見せると大抵の子どもはキョトンとします。他には散歩の途中歩きたくないと泣いて座り始める子どももいますね。そんなとき「じゃあママ帰るよ」と置いていくことも一つの方法ですが、それを繰り返していると「どうせママは戻ってくるし、どこにもいかない」と効果は必ず無くなります。「やだ!」「だっこして!!」と座り込み、こちらの様子を伺う子どもに屈してはいけません。膝を折り曲げ同じ目線に立ちこう言うのです、「やだ」「だっこしない」「ママだって疲れたからだっこできない!」。もしも子どもが泣きだしたら、まず泣き止むまで待ちます。「えんえんが終わったらお話しよう」と伝え、そこからはひたすら待ちましょう。この時間がとにかく長く感じますが、待つということで子どもにママがあなたを信頼しているという意思表現となり、精神的自立の背中を押すことにつながります。泣き止んで少し落ち着いたら、改めて話をすることが重要です。「ママがイヤイヤしたら、困っちゃうよね。◯◯ちゃんがイヤイヤするとママ同じ気持ちになるんだ。だから、イヤイヤしないでママとお話ししようよ!」と伝えてあげてください。この、方法には以下の効果があります。・子どもがイヤイヤしたときに親がどういう気持ちになるか擬似体験する擬似体験を通し、人の感情を理解します。「ママは困っていたんだ。ママはちゃんとお話しを聞いてくれるみたいだ」と自分の気持ちを伝えることの大切さを感じるきっかけになったり、人の気持ちを理解できる大人への入り口になるきっかけはこういうものの影響だったりします。・子どもの気持ちに寄り添っているという子どもへのサインになる子どもは寄り添ってもらうことで安心感を得ます。心理学でいうミラーリングです。自分と同じ行動を取る人に心をを開くのと同じ効果です。「あ、今ママは私の気持ちを分かろうとしてくれてる」と母子間の信頼関係も強まります。子どもが本気で感情を表現してくるときは、大人も本気のやり合いを楽しんでください。それが子育てのヒントになるかもしれません。
2015年07月25日子どもが何か悪いことをした時、つい怒鳴ってしまうことってありませんか? 息子がイヤイヤ期のころ、主人の仕事の関係でアメリカに住むことになり、驚いたことがあります。それは、アメリカでは外で声を荒げて叱るママの姿をほとんど見かけないのです。そこで教わったのが、欧米流の叱り方「タイムアウト」でした。「タイムアウト」とは、スポーツの試合などで、監督がとる「タイム」からきています。子どもが何か悪いことをした時に、その場で叱らず静かな所で一人にして反省させる。その後、教えるというやり方です。それでは、その「タイムアウト」はどうやって行えばいいのでしょうか。子どもを叱らない「タイムアウト」のやり方とは「タイムアウト」をする時、まずは場所を決めておきます。部屋の隅に立たせたり、静かなところに椅子を用意してそこに座らせたりするのが一般的です。親の目の届く、静かな所を選びましょう。そして、「今からタイムアウトしますよ」と言い、どうしてタイムアウトしなくてはいけないのかを子どもに伝えます。この時大切なのが、冷静に落ち着いた声で伝えることです。タイムアウトの時間は「子どもの年齢×1分」。静かに一人で反省させます。時間がたったらなぜタイムアウトをしなくてはならなかったかの確認をします。それで子どもが納得したら、タイムアウトは終了です。ぎゅっと抱きしめてあげましょう。実際に「タイムアウト」をやってみると、まず静かにさせることに苦労します。癇癪(かんしゃく)を起しているので、「タイムアウトしなさい」と言ってもなかなか聞いてくれません。しかも家の外でトラブルが起こることが多く、決まった場所でのタイムアウトが難しいことも。そこで、私流の簡単タイムアウトを考えて実践していたので、お教えしましょう。例えば、レストランでぐずり、泣きだしました。さあ、タイムアウトの始まりです。迷惑がかからないトイレ前に移動し「まずは泣き止もうね」と言い聞かせます。泣き止むまで何も聞きません。そしてその間にイライラする自分もクールダウン。泣き止んだら言い分を聞いてあげ、また気持ちが高ぶり、泣き出したら「泣いたら聞かない」という繰り返し。すると、子どもはだんだん冷静になってきます。そして落ち着いた時にルールを教えてあげると、すっと納得がいきやすくなるようです。最後はハグで、お互い笑顔に戻ります。これを繰り返していると、不思議と癇癪(かんしゃく)の時間が短くなっていき、大人のストレスがずいぶん軽くなりました。親も子も、心が軽くなる叱り方かもしれません。「最近子どもを叱ってばかり…」と悩んでいるママたちは、一度試してみてはいかがでしょうか。
2015年07月18日ママになると一度は「イヤイヤ期」という言葉を聞いたことがあるかと思います。このイヤイヤ期、大抵のお子さんが通る道。ママにとってもかなりの試練の時期といえるでしょう。今回は、イヤイヤ期の意味、対応の仕方や接し方について触れてみます。■年齢別イヤイヤ期、1歳と2歳、3歳の違いは?イヤイヤ期は、早い子だと1歳台から始まります。自我が目覚め、自分のやりたい!を常に優先したくなったり、ダメ!と行動を遮られると泣いてしまったりすることがあります。ただ、この時期はまだ、ほかのことへのすり替えが通用するので、「これやってみる?」と興味を別のことにうつすことで大抵の場合、解決できることが多いでしょう。■魔の2歳児だんだん厄介になってくるのが2歳頃からです。「魔の2歳児」という言葉があるように、とにかく徹底的に自我を通します。言葉を話せるようになってくる一方で、伝えたいことをうまく言葉で伝えられないストレスも抱えるようになってきます。自分でできることもかなり増えてくるので、ママがよかれと思って手伝おうものなら大変です。洋服を着替えさせてあげたら、「イヤー!」、靴を履かせてあげたら、「イヤー!」なんて話は、ママたちからもよく聞きます。中には、「どうしてもパジャマを脱がなくて仕方ないから保育園にパジャマのまま連れて行った」「私(ママ)が洋服を選んだのが気に入らなくて裸で1時間大泣き」ということも。2歳になると「意地を張る」ということも出てくるので親子にとっても持久戦になってきます。■3歳になると言い聞かせてみる3歳以上になると会話も成立してくるので子ども自身のストレスも減ってきますが、中には自分のこだわりを残し、そこを遮られると怒る子どももいます。例えば、子どもがいつも決まったテレビ番組を観てから着替えているのに、用事のために早く出かけなくてはいけなくなったとします。そこで急かしたり、テレビを見せなかったりすると怒り出す子どももいます。その場合、いつもの流れでは支度が間に合わないので、先回りして前日の夜などに、「明日は早く家を出るから、テレビ観る前にお着替えをすまそうね」と、お話しして言い聞かせておいたり、早く起きて先にご飯を食べ、テレビ→着替えで間に合う流れをつくったりするなど、お子さんのこだわり行動を崩さずに対処する必要があります。■イヤイヤ期は自我の目覚め、成長に必要なぜイヤイヤ期は存在するのでしょうか? それは、今まで受動的だった子供が、「自我」を確立し、周囲の大人に対して「僕は(私は)ひとりの人間なんだよ! 選択権を持っているんだよ!」とアピールしだす時期ともいえるでしょう。自分という個を主張→欲求に対して抑圧を受ける→怒りを生じる、ということを繰り返すことで、自分の気持ちや行動をコントロールするスキルを学ぶ大切な時期でもあります。■イヤイヤ期の対応・接し方イヤイヤ期の時、ママは「お子さんが自分で選択することを認める」というヘルプをしてあげることが一番です。そして、お子さんの感情が爆発してしまった時には、ママはできるだけイライラを抑えながら、「●●したかったのね」「ママがこうしちゃったから嫌だったね」などと考えられる理由を挙げて、お子さんの気持ちを代弁してあげましょう。その上でどうしても欲求に応えられないことに対しては、「でも●●したら危ないよ」などとさとすゆとりが大切です。ただやみくもに抑制したり、怒ったりしてしまうとお子さんは「自分で選択することはいけないことだ」と思ってしまい、近い将来、伝えたいことをママに言えなくなったり、ママに反抗することで興味を引こうとする、という行動を取りがちになったりしてしまいます。ママも人間だからつい目の前のことに困ったり、イライラしたりしてしまいますが、そこは一呼吸おいて、「どんな子に育ってほしい?」と自問自答。ぐっとこらえて子どもに寄り添ってみてくださいね。
2014年08月13日yopipiのプチプラコーデ〜ときどき育児日記〜
あり子のワーママ奮闘記
PUKUTY(プクティ)只今育児奮闘中!
イヤイヤ期真っ最中の娘を育てながら、正社員として働くりささんは、現在第2子を妊娠中。平日はワンオペ育児でヘトヘトでした。妊娠4カ月を迎えて会社の上司に報告をしたところ、参加していたプロジェクトのメンバーからも外されてしまいました。さらに休日は義実家で家事を押し付けられ、まったく休む暇がありません。自由気ままに過ごす夫が羨やましく思えて、つい夫に「入れ替わりたい」と非現実的なことを言ってしまいました。すると、なんと本当に入れ替わってしまい、夫はりささんとして過ごすことに。覚悟を決めたものの、ひどいつわりに耐えながらの家事や育児は想像以上に大変……。しかし、手探りで娘との生活を続けるなかで、りささんの頑張りや思いやりに気付き始めます。りささんとして過ごす日々が続く夫。ここ最近は、娘の超ハードモードなイヤイヤ期に困っています。インターネットで見かけた対処法も通用せず、何かいい方法はないかと悩むばかり。同僚に相談すると「自我が芽生えた証拠」と言われ、まだしばらくは頭を抱えることになりそうで……。ちょっとだけわかってきた! 娘お着替えを嫌がる理由を探るべく、観察を続けていた夫。ついに、星柄のパジャマの日は着替えを嫌がるということに気付きます。保育園の先生に話を聞いてみると、蛍光塗料で星が光るのが保育園のお友だちにも人気なようです。 りささんは一足先にそれに気付いていたようで、同じパジャマを2着用意していて「星柄パジャマから星柄パジャマへのお着替え」ができるようにしていました。お着替えの拒否は、ただのイヤイヤ期ではなく、ちゃんと理由があってしていた行動だとわかった夫は、その後の対処もバッチリ! しかし、イヤイヤ期は絶賛継続中。油断をすると地雷を踏んでしまうため、ちょっとしたことがきっかけで遅刻確定になってしまいました……。 お着替えを嫌がるのは、イヤイヤ期だからではなく、まさしく「自我が芽生えた証拠」でしたね。着ている洋服を褒めてもらったり、自分のまわりに人が集まってきてくれたりするのがうれしいのは、大人も子どもも同じようです。みなさんはお子さんのイヤイヤ期をどのように乗り越えましたか? 著者:マンガ家・イラストレーター しろいぬしろ 著者:原作者 中澤夕美恵
2024年04月30日藤井爽子(そうこ)はやさしい夫・拓也、3歳の娘・未来(みくる)と慌ただしくも幸せな毎日を送っていた。ある日、爽子は家の掃除中に、娘と同じ「未来」という名前の女性に宛てた夫の手紙を発見。さらに身内の形見だと言って結婚指輪の代わりに身につけている指輪に「MIKURU」という刻印があることを知ってしまった。どうやら、夫には娘と同じ名前の恋人がいたようだ。不信感を抱えたまま、2人目の妊活を考え始めた爽子だが、娘が慕う保育園の先生の先生の下の名前が未来(みくる)であることを知ってしまう。夫はこの保育園の先生と昔付き合っていたのだった。 どうしたらいいかわからない…未来(みくる)という女性に向けた手紙を見つけたこと、指輪の裏に「MIKURU」と刻印がしてあるのを発見したこと、そして大学時代のアルバムにカナエ先生の写真を見つけたことを夫に問い詰めた爽子。 夫はたしかに大学のときにカナエ先生と付き合っていたという。そしていまはメンタルが不安定なカナエ先生のために「支えになりたい」と思って会ったこと、娘の名付けの際は「そのときはその名前が1番いい名前だと思っていた」と告白した。 これを聞いてショックを受けた爽子は、娘とともに家を出て先輩の家に身を寄せた。 そのころ、カナエ先生は爽子の義母に接触を始めていて……。 v 夫のことを許せない気持ちと、娘と父親を引き離してしまう申し訳なさに悩む爽子。 一方の夫は、友人にお灸を据えられていた。夫は「妻と子どもを失うことは考えられない。けれど元恋人を放っておくこともできない」と悩んでいるよう。 そんなところに、義母から電話が。別居がバレたかと焦る爽子だったが、それは娘の未来の誕生日をみんなで祝おうというお誘いだった。夫とも話し、娘のために誕生日はこれまで通りに過ごすことに決めた。しかしその影で、実はカナエ先生は義母に近づいていたのだった。 ◇◇◇ 自分の気持ちと、娘の気持ちの両方を考えなければいけない爽子さん。きっと、とてもつらい状況ですよね。それなのに夫の拓也さんは、別居したあとも元恋人を「放っておけない」と言っています。一見やさしいように思える拓也さんですが、それは真のやさしさとは言えないのではないでしょうか。大切なものは何なのか、きちんと考えてほしいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター 樹ユウマ
2024年04月30日