ウーマンエキサイトのみなさまこんにちは。ぐっちぃです。2021年が始まって、あっという間に一カ月が過ぎようとしていますね!毎年何かしら目標を決めても、いつも現状維持で達成できたためしがないので悩むところなんだけど、今年はがんばってチャレンジしてみたいことがあります。それは……。40すぎてから「やらなきゃなー」と頭の片隅で思いつつもスルーしてしまう、体の検査。普段特に問題がないとどんどん先延ばしにしちゃうし、「もし何かあったら」と考えると、それもそれで行くのが怖くなってしまうー!でも昨年からのコロナ自粛が始まり、その分ウェブ上での交流が活発になってきて、みんな合言葉のようにこう言うんです。SNSやテレビ電話などでたくさんお喋りはできるけど、やっぱり会いたいもんね!どのくらい先になるかわからないけど、その大事なイベントが開催されたとき「自分が絶対参加できる」って確信の持てる年齢でもなくなったと思うの(悲しいけどね)。なんでしょうね……。昨年悲しいニュースをたくさん見たせいか、「生きる」ことを大事にしようって強く思うようになってきて。今はその「友人に会いたい」のが目標だけど、長い目で見れば娘たちの結婚式には参加したいな、孫にも会えたらいいななど、まだまだ経験したいことがたくさんあるのよね。そのためにはまず、体! もっと自分を大事にしてあげたいな、というのが目標です。まだ胃カメラも未経験で……。コワイけど、がんばりますね……(予約から)。
2021年01月28日みなさんは子どものころ、縄跳びが好きでしたか?私は大の苦手で、小学校の時、体育の授業での縄跳び練習がとても苦痛でした。「自分の子どもにはそんな思いはさせたくない!」という思いで取り組んできたことと練習法が身を結び、わが子は縄跳びが大好き!今回は元幼稚園教諭の私が、縄跳びを苦手にさせない「3歳からの縄跳び遊びや教え方、上手に飛べる練習法」を紹介します。好きな子はより上手に…縄跳びは個人差が出やすい幼稚園や保育園では、年中の3学期~年長で本格的に縄跳びの練習がはじまります。特に寒い冬は、鉄棒やうんていなどの冷たい棒をつかむ運動がやりにくくなります。縄跳びで体を動かすと全身が温まるので、積極的に取り入れる園が多いです。縄跳びカードが配布され目標を持って取り組む園もありますが、「まずは楽しく、好きな時にやってみよう」という場合が多いと思います。そのため、縄跳びが好きな子は園で積極的に取り組みどんどん上手になるけれど、あまり興味がない子はほとんど練習せず小学生になるということもあるようです。小学生になると体育の授業で縄跳びカードが配られ、できた回数の色ぬりをしてカードを埋めていくのですが、これが進まないとなかなか辛いもの。友達がどんどん先に進めていくのがわかると、さらにやる気がなくなってしまうのです…。こうなると、どうしても苦手意識を持ってしまいますよね。私自身がまさにこのタイプでした。苦手にさせないポイントは縄跳びに親しんでおくことそんな自分の苦い記憶をふまえて、自分の子どもたちには、園での縄跳び練習が始まる前に「縄跳びに親しみ、好きになっていること」が大切だと考えました。その甲斐あって、うちの年中の娘は縄跳びが大好き!前跳びは120回ほど、大人が回す長縄は250回ほど、つっかえずに跳ぶことができるようになりました。すでに大人の私よりたくさん跳べるようになっています(笑)。縄跳びが好きになる!3歳からできる縄跳び遊びこれまで娘がどのように縄跳びに取り組んできたかお伝えします。はじめて縄跳びを与えたのは3歳のころでした。STEP1縄跳びと親しむまだ自分で回して跳ぶという、通常の跳び方はできない年齢でも、できる遊びはたくさんあります。・縄跳びを地面においてジャンプで跳びこえる・親が持ち(端を鉄棒などに結ぶ、または2人で)ヘビさんのようにユラユラ揺らして子どもが飛ぶ、少し高くして跳ぶ、下をくぐる・輪にして入り電車ごっこ、おしりにつけてシッポ取りゲームSTEP2大人と一緒に跳ぶ・長縄跳びに挑戦まだ自分で回すのは難しいけれど、ジャンプは上手になったころ、大人が前飛びをして、そこに子どもが入って一緒に跳ぶことは少しずつできるようになりました。・郵便屋さんの落とし物、拾ってあげましょ(左右に揺らす)、1枚…2枚…3枚…と数を数えながら一緒に縄跳びをして、つっかえるまで数える遊びです。・〇〇ちゃん、今なん歳?そーれ!(左右に揺らす)、1歳…2歳…3歳…と数を数えながら一緒に跳びます。もし30回跳べたら30歳!子どもが大笑いしますよ。STEP3縄を回す練習・1回跳びいよいよ自分で回して跳ぶ練習のスタート。ここからは幼稚園教諭時代に子ども達に教えていたやり方を参考にしました。はじめはうまく回せず苦戦しがちなので、その時は片手にまとめて縄跳びを持ち、跳ばずに回す練習をすると◎。スムーズに回せるようになったら、まずは1回跳べることを目標に練習します。1回跳べるようになると嬉しくて何度も何度も跳ぶように。実際は1回1回跳ぶたびに止まっていても、トータルして数えて「10回も跳べた!」と大喜びするでしょう。この時、「続けて跳んでないから違うよ」などと指摘するのはNG。意欲を持って続けていけば、あっという間に連続して跳べるようになるので、子ども自身が「できた!」と喜んでいることは、たくさん誉めてあげるといいと思います。幼児の縄跳びの選び方、長さは?STEP1~2の頃はどんな縄跳びでもOK。大人用のものやきょうだいのものなど、家にある縄跳びでもいいですし、好きなキャラクターや好きな色の縄跳びを用意すると、意欲がアップするかもしれませんね。電車ごっこや長縄遊びをすることを考えると、長めのものが使いやすいです。STEP3の練習をするころは、回しやすい縄跳びを選んであげるといいですよ。幼稚園では、持ち手のしっかりした、太いロープのものを用意していました。長さは、通常だと、手に持った時、肩の高さに来るように調整…と言われていますが、まだうまく回せないころは、それより少し長めにして練習するといいようです。「縄跳びって楽しい!」と思えることが大切STEP1~3すべて共通しての注意点は親が教え過ぎないこと。どんなことも強要されるとつまらなくなってしまうので、あくまでも遊びの中で楽しみながらやってみてくださいね。小さな頃は、すぐに飽きてしまってもいいのです。「縄跳びって楽しい!」と思えることが何より大切だと思います。それと、小学校では縄跳びを自分で結べることが必要になるので、入学前には使い終わったら結ぶ練習もしておくとさらに◎。親が縄跳びに誘っても、子どもがのってこない場合は、子どもの友達と一緒に取り組んでみるのもおすすめです。うちの娘の場合は、小学生のお兄ちゃんがいて、身近で縄跳びをしていたので、憧れもあって興味がもてたことも大きかったです。親が縄跳びをする姿を見せることも効果がありそうですね。コロナ禍の運動不足解消にも!小学生になってからは、縄跳びが宿題として出ることも。しかし、苦手意識を持ってしまうとなかなか取り組まず、練習させること自体がとても大変なようです。小さいころから縄跳びが身近にあり、好きになれば、「次は後ろ跳び!あや跳び!二重跳びもやってみよう!」と自分から、意欲的に練習するようになりますよ。コロナ禍で運動不足になりがちな今、手軽にできる縄跳び。ぜひ親子でやってみてくださいね!<文・写真:ライターnicoai>
2021年01月24日小学生になった娘に、スマホを貸す機会も増えてきたこの頃。個人情報の宝庫なので、定期的に整理していたのですが……。※この記事は、外出自粛要請前の体験談を基にしています。■皆さんも、くれぐれもご注意をのまめは合唱の習い事をしているんですが、発表会のときに特別ゲストで、有名な歌手や楽器を演奏してくれる方をお呼びしたりするんですね。(私はクラシック界に詳しくないので、誰の何を聞いても「すごい」としか感想が出てこないんだけど(汗))。この日は、ピアノのお姉さんが特別ゲストで演奏してくれました。先生……心が……痛いです(←誰)。娘たちには「スマホを貸したとき、LINEの中身や写真フォルダなどはお友だちに見せてはいけないよ」と伝えてはいるんです(このときもスクロール中は見せずに、例の1枚だけを見せていた)。最近は私のスマホで自撮りをすることが増え、その流れでお友だちと「どんな顔だった?見せて」の流れになることが多くてね……。危険そうな写真(オタク的なやつやブログにつながりそうなやつ)はだいたい削除したりパソコンに移したりして、ほぼセーフなやつだけ残してた……はずだったんだけど。娘の自撮りの中に写ってる私は、見逃してた。しかもネコ耳……(痛)。なぜその写真を見せたんだ…娘よ(涙)。
2021年01月23日初めての生理がきたばかりの小学生時代。生理のしくみやナプキンの使い方について教わる機会のなかった私は、正しい使い方がわからず友だちの家で大失敗をしてしまいました。大きなナプキンの付け心地が気持ち悪い一心で、今思うと信じられないような行動をした私の体験談です。 生理やナプキンについて何も知らなかった小学生時代初めて生理がきたのは小学校4年生のときでした。学校によるのだとは思いますが、当時の私の学校では性教育なんてほとんどなく、先生から特に何かを教わった記憶もありません。 他の子は家庭で教わっていたのかもしれませんが、私の家は母がとても忙しく、自分自身も長女だったため、生理について知る機会も相談する人もいませんでした。 そのため、初めて生理がきたときも、なんだかわからないけどパンツを汚してしまった?!と思って誰にも言えず……。あとで、汚れたパンツを見つけた母に「これを使いなさい」とナプキンを渡されました。 大きなナプキンの付け心地が悪くて…家には母が使っていたナプキンが数種類置いてありました。特に説明もなく「ここに置いてるから使ってね」とだけ言われた私。最初は母に言われた種類のナプキンを使っていましたが、生まれて初めてのナプキンはとても付け心地が悪く、なんとかもっと気持ち悪くないものはないかと考えました。 そして、置いてある数種類のナプキンを見てみると、そのなかに1つ小さいものが。これなら付けても気持ち悪くないかも!と、軽い気持ちで使ってみたのですが、なんとそれはナプキンではなく、おりものシートだったのです。もちろん今なら、生理中にナプキンではなくおりものシートを使うなんて無謀だと思いますが、当時10歳の私は全然そんなことはわかりませんでした。 友だちの家でズボンが血まみれ!おりものシートを付けてみた私は、これなら全然気にならないし気持ち悪くない!とうれしくなり、そのまま近所の友だちの家に遊びに行きました。 楽しく遊んでいるうちに、自分が座ったところに赤い汚れがつくことに気が付きます。クレヨンでも付いてるのかな?と思ってズボンを見てみると、赤い染みが! このとき初めて、自分の経血でズボンが赤くなっているのだとわかりました。汚してしまったところを拭いて、友だちには「おなかが痛くなった」と言って大急ぎで家に帰りました。 家に帰ってパンツやズボンを洗いながら、気持ち悪くても、大きなナプキンでないと血を吸収できないのだと学びました。もちろん母も悪気があったわけではなく、きっと学校で教わっているだろうとか、言わなくてもわかると思っていたのだろうなと、今では思います。 でも当時の私はとても恥ずかしく、悲しかったですし、母が忙しいなら妹たちにはナプキンの種類や使い方を私が教えよう、将来子どもが生まれたらきちんと正しい知識を伝えようと誓いました。 その後、妹2人には無事私からナプキンの使い方を教えることができ、また、今では2歳の娘もいます。娘がもう少し大きくなったら、生理や性について家でもしっかり伝えていきたいと思い、今はその伝え方について勉強中です。 監修/助産師REIKO----------文/よっちゃんママ
2021年01月19日今年の春に入学というご家庭では、ランドセルも届き、そろそろ学習机のことも考えている方もいるでしょう。しかし学習机を入学の時期に合わせて買うのは考えたほうがいいケースもあります。子どもが大きくなっても使えるように…と考えて、親の意見だけで机を購入すると、子どもに不満が残ります。逆に、小さな子どもの意見だけを尊重すると、成長したときに本人までもが後悔することもよくあることだからです。ライフーオーガナイザーの森麻紀さんが長女に学習机を購入したのは小学3年生のとき。なぜ、その時期に購入したのか?そして、小3以降がおすすめの時期だと言うその理由を聞きました。■ 学習机は「好みは変わるもの」「買い替えは不可」と理解できる年頃で!筆者の娘が、幼稚園の年少から年中の好きだった色は黄色。ところが年長になると、ピンクを好きになりました。そのため、小学校入学のときの学用品はピンク多め(ランドセルは違います)。でも、間もなく水色が好きになりました。そしてピンク色は嫌いに…。子どもって極端なところがありますよね(笑)。でも買ってしまったモノはもったいないので、最低でも2年は使ってもらいます。好みが変わるごとに買ってあげるわけではないこと、2年間は使うことを購入時に約束しています。そんなこれまでの経験から、「好みは変わるもの」「一度買ったら(机は)買い替え不可」ということを理解して、学習できるようになったと感じたのが、わが家の場合は小学3年生の頃。もちろん小さいモノに関しては今でもすぐ飽きるなどの失敗はしますが、そこに関しては大人も同じではないでしょうか?■ 3年生は小学生としての余裕が出てくる時期。幼いモノから卒業の感覚も加速お子さんが幼稚園くらいの頃、「赤ちゃんみたいでイヤだ」と言って、持っているものを手放したり、買うのを嫌がったりということはありませんでしたか?それと同じように、「子どもっぽいからイヤ」と言い始める時期があります。まだ子どもですが(笑)。小学1年生は、まだまだ幼稚園児の名残があり、夏休みが終わって2学期が始まると小学生らしくなるなと周りの子を見ても思います。2年生は、一番下の学年ではなくなるので「上級生」としての意識が芽生える。そして3年生は小学生としての余裕が出てくる学年。そして、幼いモノからの卒業という感覚が少しずつ加速するのを、私の娘に関しては感じました。■ ランドセルと学習机、時期を分けることで喜びの機会も増える!娘が小3になったとき、「私はもう高学年」と言い出しました。実際には「低学年・中学年・高学年」と分けるとまだ中学年。「低学年・高学年」という分け方でも、低学年になるのですが、高学年に入る学年が目の前に見えてきているからか、高学年というのを意識するようになったようです。これくらいの年齢の子は、「高学年=大人っぽい」と感じているようです。上の写真は、帰宅後に学習机が届いていて大喜びした3年生のとき。特に入学のタイミングは学習机購入を検討する方も多いと思いますが、小学1年生になる子どもは新しいランドセルが手に入る時期でもあります。子どもにとっては、ランドセルだけでも十分満足なのではないでしょうか?2つを分けて購入することで、大喜びする機会も増えるというものです。小学3年生をおすすめするというよりは、上記3つの感覚を持ち始めてからの購入にすることで、親子で納得でき、子どもも大きくなってからも後悔の少ない買い物ができるのではないかなと思います。娘に話すと「確かにそうかも…」と言っていましたよ。学習机を買うタイミングの参考にしてください。●教えてくれた人/森 麻紀さん名古屋市在住のライフオーガナイザー。クローゼットオーガナイザーの資格も持つ。「自分にちょうどいい片づけ方」を実践しつつ、片付けに悩む人へのサポートを行う。Webメディアなどで片付けに関する執筆も
2021年01月18日3学期が始まりました。「席替えしたよ!」と話しているお子さんもいるのではないでしょうか。学校生活の中でも「席替え」は意外と人気のイベントです。くじ引きや自分の好きな席にするなどで決めることもありますが、最近では低学年では先生が決めた席に座る方式が取られていることが多いように思います。私が小学校教諭として勤めていたときにも、いろいろと考えながら子どもたちの座席を決めていました。どんなタイミングでするのか、どうして席替えをするのか、どうやって決めているのかなど、今回は席替えの疑問についてお話しします。席替えはどんなタイミングでするの?どうしてするの?席替えをしないとトラブルが増えることも学級の人数や先生の考え方によって様々ですが、席替えは、1か月半~2か月に1回程度行うことが多いのではないかと思います。私の場合は、給食当番が1周したら、日直が1周したら、というようにキリの良いタイミングを決めてやっていました。席替えのタイミングが近くなると「先生、いつやるの~?」と子どもたちから声がかかります。あるとき、行事が重なったり業務が立て込んだりして、座席決めをする時間が取れず、席替えをするのが遅くなってしまったことがありました。今まで特に問題なくその席で過ごしていたので、多少遅くなっても大丈夫だろうと思っていましたが、目に見えて子どもたちが落ち着かなくなっていってしまいました。授業中の私語が増えたり、友達同士のトラブルが多くなったり…。慌てて席替えを行ったら、また子どもたちは落ち着いて学校生活を送るようになりました。それ以降、席替えはなにがあっても予定通りに行うようにしました。新鮮な気分&友達作りにもひと役席替えをすると、まず見る景色が変わります。学校にいる間の多くの時間は自分の席で過ごすので、場所が変わるだけで新鮮な気分で学校生活を送れるようになります。そして隣に座る子、同じ班の子も変わりますので、新たな人間関係をつくることになります。授業では隣の席や同じ班でペアワークをしたり話し合ったりすることが多くあります。いろいろな人と関わることで、いろいろな考え方に触れることができ自分の思考の幅も広がります。また気が合うお友達と知り合えて、一緒に遊ぶことが多くなるなど交友関係も広がっていきます。席はどうやって決めるの?まずは授業中に困らないよう、配慮が必要な子の席を決めます。視力の弱い子はどこまでなら見えるのか確認する、いろいろな刺激が目に入ると勉強に集中できなくなってしまう子は掲示物が目に入りにくい場所にするなどを考えていました。黒板が見えるようにするには身長が低い子は前、高い子は後ろばかりになってしまいますが、机をななめに配置するなど工夫してなるべくいろいろな席に座れるようにしていました。配慮が必要な場合は早めに担任へ座席に関して配慮が必要な場合、早めに担任の先生に相談しておくと対処してもらえると思います。学校では生活班で行う活動も多いので、スムーズに活動できるよう班編成にも配慮します。男女比を同じにしたり、ケンカばかりする子ども同士は離したり、逆に友達ができないと相談を受けた子は気が合いそうな子を同じ班にしたり。手がかかる子にはしっかりした子にフォローに入ってもらい、フォローに入ってもらった子は次の席替えのときには落ち着いた班の席にするなど負担をかけすぎないようにしたり。おしゃべり大好きな子には環境に流されずに学習できる子をペアにする、まわりに頼りがちになってしまう子にはあえて自分のことしかやらない子を隣にする、先生の手助けが必要な子をあえて1か所に固めて、そこを重点的に見るなど、どうしたら子どもたちの学びに効果的か、毎度試行錯誤しながら決めていました。また、なるべく一度隣になった子とは隣にならないように、前回とは場所が同じにならないようになど、そのほかにも気にしなければいけないことが多く、毎回難問のパズルを解いているようでした。新しい席で授業が落ち着いて進んでいくとほっとしたものです。たくさんの友達を関わって学びを深めてほしい現在は新型コロナウイルス感染症対策で、グループワークやペアワークは少ないかもしれません。子どもたちの座席も一人ひとり離れた席になっていると聞きました。とはいえ学校生活は友達との協力なしでは送れません。たくさんのお友達と関わって、いろいろな友達のいろいろな考え方に触れて、たくさんの学びをしてほしいなと思います。<文・写真:ライターHIDE>
2021年01月16日お正月に街へ出たら、初売りを見かけました。でも「お得さ」が気になってしまうのは、大人だけのようで……。※この記事は、外出自粛要請前の体験談を基にしています。■子どもは「お得」に興味ナシ?毎年、正月は家でゴロゴロしてたんだけど、今年はそこそこアクティブに過ごしています。相変わらずブレない2人!このあと映画観て終わった頃には、福袋なんもなくなってたよ!私は太ってたってのもあるけど、身長的にも合わなくてな…! ほんと娘たちがうらやましい!!福袋ってどんな感じなんだろう? 気になる!
2021年01月02日子どもが小学生になると、悩みの種類も変わってきます。学校での友達関係や生活・勉強面など、悩みは尽きません。白梅学園大学子ども学部子ども学科教授で、28年間小学校教諭経験のある増田修治先生の人気コラム「困ったら増田先生に聞いてみよう 放課後職員室」で。今年もっとも読まれたベスト10を発表します。読者のお悩みや、先生の回答が、みなさんの参考になりますように!【1位】小1息子の自慰行為にとまどっています。どうしたらいいですか?子育てをしていると、想定外のことが起こることも多いですよね。特に異性の子どもに対しては自分には経験がないことだったりすると対策が取れなくて困ることがあります。今回は小1の息子が突然始めた「自慰行為」についてのお悩みです【2位】繊細で優しい小1の息子、帰宅後のひどい癇癪に困っています。どうしたらいいの?小1の息子はとても繊細で、優しく、集団生活ではまわりをよく見ていて、困っている友達がいると助けてあげる姿が見られます。でも自分のこととなると気持ちを言葉で表すことができず、困ったときにヘルプを出せません。そんな息子ですが、家では180度姿が変わります。毎日、帰宅後に癇癪を起こして暴れるのです。例えば「宿題をやりたくない」とイスをひっくり返す。コップに入った飲み物をひっくり返す。用意していたご飯をひっくり返すなど、とにかく暴れます。どうしたらいいの?【3位】担任の怒声に脅える小3の娘が「学校に行きたくない」と言い出して…毎日の学校生活が楽しいものになるか、そうでないかは、担任の先生との相性がとても大切。小3の娘は担任の怒声に委縮してしまい、「学校に行きたくない」と言い出してしまいました。どうしたらいいの?【4位】反抗的な子どもは減ったけれど…「静かな荒れ」が広がる今の教育現場先生に反抗する子は減っているのに、暴力をふるう子が増えている… 。1998年と2019年に『学級がうまく機能しない状況』(いわゆる「学級崩壊」)の実態調査と克服すべき課題を考えるという調査を行いました。そこから見えてきたことは?【5位】見たことないヘアピン…拾った物を自分の持ち物にしてウソをついた小1娘小1の娘がかわいいヘアピンをしていたので「それどうしたの? 買ってあげた覚えがないけど?」と聞くと、「友達にもらった」と答えました。しかし友達の親御さんが買ったものなので、子どもだけのやりとりはいけないと思い「誰からもらったの? 友達のお母さんに聞かないと」と伝えると、娘は「ナイショ」と教えてくれませんでした。先生に聞いたところ「廊下で拾って、かわいいから自分のものにしてしまった」と教えてくれました。落とし物をネコババしたことはもちろん、ウソをついたことにもショックで、こっぴどく怒ってしまって…【6位】2度目の万引きをした小6娘。悪いと思っているのか心の中がわかりません小6の娘は、小4の時と小6になってからの2回万引きをしました。娘から話を持ちかけ、見張り役と実行役にわかれてコンビニのお菓子を盗んだそうです。万引きが犯罪であることは言い聞かせていますが、どこまで悪いとわかっているのか、それとも悪いと思っていないのか…。正直、心の中がわかりません【7位】どうして水が「氷」に変わると、体積が増えるの? あたりまえを疑ってみよう!「非認知能力」を育てるための一番のポイントは「不思議だな」「どうしてだろう?」と感じたり、考えたりするように促すことです。今回は「あたり前を疑う」ということを中心に考えてみたいと思います【8位】毎朝「学校に行きたくない」と泣き叫ぶ小1の娘。どう対応したらいい?毎朝「学校に行きたくない!」と泣き叫ぶ小1の娘。担任の先生に不信感があるようで、いったいどうしたらいいのでしょうか?無理に行かせるのも正解なのかわかりません…【9位】小2の息子は年に2回ぐらい吃音になります。病院に連れていった方がいいですか?小2の息子は話をするときに吃ることがあります。 今に始まったことではなく、年長くらいから定期的に言葉につまり、発語も少なくなるように思います。 吃音があるのは毎日ではなく、年に2回ほど、同じくらいの時期で1~2か月ほど調子が悪くなります。病院に連れていった方がいいですか?【10位】リーダーシップを取りたがる小2の娘。友達関係がうまくいっていないみたい小2の娘はリーダーシップをとりたがる性格で、どうやら友達関係がうまくいっていない様子…。このまま様子を見ていていいのでしょうか?
2020年12月31日寒い冬にぜひ取り入れたい食材ニンニク。ニンニクが入った料理を食べると、「免疫力があがる!」とよく聞きますよね。それは、ニンニクがアリインという特有のタンパク質を豊富に含むから。このアリインは切ったりすりおろしたりして、細胞が壊れたり、酸素に触れたりすることでアリシンへと変化します。このアリシンこそがニンニク独特の香りのもと。そしてアリシンは強い抗酸化作用をもつため、殺菌・解毒の働きをし、結果的に免疫力があがると言われているわけなんです。まさに、冬こそ食べたい食材ですね。子どもが苦手な印象がありますが、私が働く園ではニンニクを使った料理が大人気。そこで今回は、子どもが喜ぶニンニク料理を紹介します。給食の大人気メニュー【お肉のあまから焼き】〈材料〉大人2人幼児2人分・肉(豚肉でも鶏肉でもok)300g・タマネギ1/2個・ニンニク1カケ・しょうゆ大さじ2・みりん大さじ2・片栗粉大さじ2〈作り方〉1.タマネギの皮をむき、薄くスライスする2.ニンニクをすりおろす3.1、2、みりん、しょうゆ、お肉、片栗粉をあわせてビニール袋やボウルに入れ、よく揉み、お肉が常温になるまで置いておく4.3をフライパンで火が通るまで焼く〈ポイント〉常温にしてから肉を焼くことで、肉の急激な温度変化を防ぐことができます。肉が硬くなりにくいので子どもも食べやすいです。3の状態まで事前に下準備しておくと、夕飯前は焼くだけなのでラク!わが家では週末に作ってビニール袋のまま冷凍しておきます。私の勤める園でとても人気のあるメニューで、おかわりをする子がたくさん。年長さんクラスになると、自らごはんにのせて、丼のようにして食べる子もいます。ごはんにも合うし、うどんにのせてもおいしい万能なひと皿です。ニンニクをすりこんで風味豊かに【ニンニク鶏唐揚げ】〈材料〉大人2人幼児2人分・鶏肉(今回は手羽元をつかいましたが、手羽中やモモ肉など、他の部位でも◎)300g・水鶏肉がかぶるくらい・砂糖大さじ1・ニンニク1カケ・塩少々・コショウ少々・片栗粉適量・揚げ油適量〈作り方〉1.食べやすいサイズに切った鶏肉を、20分程、砂糖を溶かした常温の水につけておく2.ニンニクをすりおろす3.鶏肉を漬けておいた水を捨て、ニンニクのすりおろしを鶏肉にすりこむ4.塩、コショウ、片栗粉をまぜた衣をつける5.180度の油で中心に火が通るまで揚げる〈ポイント〉鶏肉を常温の砂糖水につけておくことで、鶏肉が水分を含み、食べたときにジューシーでプリプリの食感に。特にパサパサになりがちな胸肉を使用するときにおすすめで、子どもたちが食べにくさで「鶏肉嫌い!」になるのを防げます。肉の臭み消しにはショウガを使うことが多いと思いますが、それをニンニクに変えるだけ。このレシピも、3の工程までは事前に準備しておくことができるので、鶏肉がお買い得な日にたくさん買って冷凍庫に小分けして保存しておくと便利です。唐揚げにマヨネーズやケチャップをつける人は、それぞれの家庭で塩コショウの量は加減してください。レンジで丸ごとチン!甘くておいしい【蒸しニンニク】〈材料〉・ニンニク1個〈作り方〉ニンニクをさっと洗い、皮が付いたままビニール袋に入れ、600Wのレンジで1分半加熱する。ニンニクの大きさにもよりますが、やわらかくなって生の部分がなくなったら皮をむいて食べられます。〈ポイント〉ニンニクが蒸されることでホクホク甘くなります。また、ニンニクはすりおろしたり刻んだりすることで細胞が壊れ、ニンニクの匂いの素となるアリシンが作られるのですが、このレシピはアリシンが作られないので匂いは弱く、ニンニクの甘い味わいがよく感じられます。そのためついつい進みがちですが、食べすぎは胃が荒れてしまう原因となるので、小学生以下のお子さんは1日1/2個まで、大人も2個程度までにしておくのがいいと思います。わたしは小学生のころからこの蒸しニンニクが大好きで、風邪気味の日には必ず食べてから寝ていた思い出があります。5歳の息子にも食べさせてみましたが、「味は甘いけど強いにおい」とのこと。やはり少しずつかじると匂いがでてくるのですね。パクっと食べてしまうほうが意外に食べやすそうです。今年は人と会うときにはマスクをつけているので、ニンニクの匂いも気になりづらいかもしれません(笑)。子どもが喜ぶニンニクレシピ、ぜひお試しくださいね。<文・写真:ライターゆかダコ>
2020年12月28日12月に入ると、そろそろ年賀状を書かないと!と思う時期。親戚や友人、仕事関係などこれまでお付き合いのある人には迷わず出そうと思うものの、「ママ友はどうしたらいいの?」と悩んだことはありませんか?・わざわざ住所を聞いてまで年賀状を出した方がよいのか・LINE交換している人にはLINEで挨拶をした方がよいのか・何もしなくても問題ないのかママ友との交友関係はできたら円滑に進めたいもの。今回は、企業研修講師として、コミュニケーションやマナーについて専門的に指導・講演を行っている筆者の立場からお答えします。基本は「特定のママ友に」「LINEで」ママ友との連絡は無料通話アプリ「LINE」を使っている人が多いと思います。結論から言うと、基本は「特定のママ友に」「LINEで」をおすすめします。今は個人情報にも厳しい時代ですし、わざわざ住所を聞いて年賀状を出す必要はまったくありません。そして、LINE交換している人、全員に送る必要もありません。「個人的にママ同士でランチに行ったり、子ども同士が遊んだり、お世話になっていると思う人」と「ママ友のLINEグループで繋がっている人」に送れば十分です。年末年始の挨拶はあくまでもお世話になった人にするという考え方でいくと、前者はそれに当てはまります。「昨年はお世話になりました。来年も仲良くしてください」という気持ちを込めて、LINEで挨拶すればよりよい関係性が築けます。後者もLINEグループで繋がっているのであれば、仲の良いママだと想定できます。そのママたちにはグループLINEで一斉に挨拶をすれば十分です。ただし、グループの中で「個人的にこの人には送るけどこの人には送らない」といった差を作るのはNGです。のちのち、ママ友とのトラブルに巻き込まれることも考えられるので、ここは公平に、かつ全員に送るのが無難です。LINE派のママたちの声を紹介します。【LINE派のママたちの声】・わざわざ住所を聞いてまで年賀状は出さないです。仲の良いLINEグループのママ友たちにだけ、一斉LINEで年始の挨拶を送るようにしています。でも自分からは送らず、誰かから年始のLINEが来たら、それに返答する感じにしています。(30代、幼稚園児母)・個人的なやりとりがあったり、子ども同士が仲の良いママ友だけに、年始の挨拶LINEをします。家の行き来があって住所を知っている人にも、書くのは面倒なので、年賀状は出さずLINEにしています。(40代、小学生母)年賀状も状況に応じてあり家を行き来する仲のママ友は、すでに住所を知っているということなので年賀状を送ってもいいと思います。また、仲が良かった家族が転勤になったという場合、引越し前に住所を聞いていれば、もちろん年賀状を送っていいですし、喜ばれると思います。年賀状派のママたちの声を紹介します。【年賀状派のママたちの声】・家の行き来をするくらいに仲が良いママ友には年賀状を出します。子どもにもひと言メッセージを書いてもらうので、文通のような感覚で喜んでいます。(30代、保育園児母)・転勤で離ればなれになったママ友には住所を聞いて書いています。実際に会うことはほとんどありませんが、写真を通じて子どもたちの成長も見られるのでうれしいです。(40代、小学生母)何もしない派も意外と多いママ友とのトラブルに巻き込まれたくない、ママ友はあくまでもママ友という感覚の人も意外と多くいます。顔見知り程度だったり、挨拶程度だったりするママ友には、こちらからも特に年始の挨拶をする必要はなさそうですね。最後に、年賀状もLINEも何もしない、したくないというママの声を紹介します。【何もしない派のママたちの声】・ママ友とのトラブルに巻き込まれるのがイヤなので、あえて年始の挨拶は誰にもしないです。誰かひとりに年賀状やLINEを送ると、「私には来ていない」と思う人もいるだろうし、ママたちのウワサは恐いです。(20代、保育園児母)・誰かから年賀状が来たり、LINEが来たら返事はするようにしていますが、自分からは何もしないです。ママ友は大事ですが、所詮子どもつながりで知り合った方なので、純粋な友達ではないという感覚です。(30代、幼稚園児母)いかがでしたか?ママ友への年始の挨拶を迷っていた人は、今年は「特定の方に」「LINEで」を試してみませんか。ママ友トラブルにも巻き込まれることもなく、円滑なママコミュニケーションにも繋がると思います。<文・写真:ライター秋葉優美>
2020年12月26日前回の連載『「教室での集団授業」ばかりが正解ではない。未来の子どもの学習スタイル予測』では、RISU Japanのオンライン授業サービス「RISU小学生オンラインスクール」を取り上げ、アフターコロナ時代の子どもの学びを見つめました。学校での集団ベースの一斉授業から、個人に最適化された自由度の高い学びへと、教育の主流は変わりつつあります。そんな変化の時代にあって、オンライン教育への注目度はますます高まっています。人々の関心の高まりを反映して、外国でのオンライン教育の取り組みが紹介されるケースも増えました。しかしその論旨は、「外国ではこんなにオンライン教育が進んでいるのに、日本はこんなに遅れている!」というものがほとんど。はたして、本当にそうでしょうか?RISUでは、RISU USAというアメリカ向けのサービスを展開しています。今回は、RISU USAスタッフが見た、アメリカのオンライン教育の現状をお伝えしたいと思います。それらの知見はきっと、日本でも活きてくるはずです。RISU USAのオンライン授業は1クラス7~8人RISU Japanのアメリカ支社であるRISU USAは、英語圏にもRISUの教育サービスを展開するため 、アメリカ・カリフォルニア州シリコンバレーに設立されました。アメリカにおける教育の知見を取り入れるのも目的のひとつでした。RISU USAでは地元のニーズに合わせて、日本のRISU教材と同じようなプログラムに加え、論理思考(Critical Thinking)のプログラムも取り入れた授業を展開していました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大にともない、シリコンバレーでは3月18日から6月末までのロックダウン措置が決定。RISU USAのアフタースクールも、オンライン化を余儀なくされました。RISU USAのオンライン講座では、小学生向けの「Scratch Game Coding」(プログラミング)や中学生向けの「Python coding」(プログラミング)、「Financial Literacy」(金融リテラシー)、それに加えてクリティカル・シンキングの授業など、理数系を軸にした幅広いコースを開講しました。授業では、画面を共有し、機器の使い方のレクチャーを交えながら課題を解いてもらいます。そして、子どもたちの課題への取り組み方を確認しながら、教師がフィードバックを行ないました。対面形式では、1クラス20人近くの子を見ることができましたが、オンラインでは、1クラス7~8人が精一杯。オンライン上でひとりひとりと双方向的なコミュニケーションをとる難しさを実感させられました。Wifi環境がない!?アメリカのオンライン教育の現状手探りで始まった、RISU USAのオンライン講座。試行錯誤のなかで見えてきたのは、アメリカにおけるオンライン教育の難しさでした。一番多かったのは、機材に関連するトラブルです。いくら現代の子どもがデジタル機器に親しんでいるといっても、実際にそれを使ってコミュニケーションをとるには、いろいろな問題があります。Wifi接続や機材のセッティングといった準備は子どもには難しく、通信不良もたびたび起きます。また、子どもが自分のタブレットやPCをもっていない家庭では、親の仕事用PCを使っているため学習時間が限られてしまう、という問題もありました。RISU USAは、もともと学校に出向いて授業を行なうというスタイルをとっていたので、子どもたちは学校のWifiを利用することができました。しかし、オンラインへ移行すると、家庭にWifiがないという理由でRISU USAを辞めてしまう子も出てきました。日本でも、Wifiがない家庭への対処が問題になっていますが、アメリカでも、Wifi環境の整備は大きな課題です。「経済格差が学力差を生んでいる」という事実突然のロックダウン措置によるオンライン教育への移行から半年以上が経ったいま、アメリカの教育事情はどのように変化したのでしょうか。RISU USAのスタッフに話を聞いてみたところ、アメリカの教育現場が直面する厳しい現実が見えてきました。どうやらアメリカのオンライン教育の現状は、あまり変わっていないようです。地域間の格差、あるいは同一地域内でも家庭間の格差が、そのまま子どもの学習機会の差を生んでしまっています。裕福な家庭では、「パンデミック・ポッド」と呼ばれる、固定した生徒数人に対して、教員免許をもった先生1人の組み合わせで対面学習をさせる取り組みをしています。学校が提供するオンライン教育を受けながら、その補填をパンデミック・ポッドで行なうのです。一方で、低所得者層を中心に失業率が上がっており、学年始めからオンライン教育にすら参加できていない生徒も一部いるのが現実。こうした経済格差の問題は、これから先、ますます顕在化してくることが予測されます。アメリカ社会が抱える問題。いずれ日本でも……また、アメリカ社会全体に目を向けると、9月末で立ち退き請求保留の暫定法が失効し、家を追われた家庭も増えています。日本では、生活保護を受ければ最低限の衣食住を保証されています。しかし、アメリカでは住居に関するサポートは非常に限定的です。そのため、親にお金が入ったときは深夜運航のバスで寝て、それ以外は路上かホームレスのシェルターで寝る生活を余儀なくされる子どもたちもいます。アメリカでは、最も裕福と言われるシリコンバレーでも、約1割の家庭は学校給食なしでは3食食べられないのが現実です。学習機能だけでなく、生活サポートの場としての学校、という側面も考えていく必要があるでしょう。これまで見てきたように、最先端のIT企業がひしめくシリコンバレーでさえ、オンライン教育をめぐるさまざまな問題に直面し、その対応に追われています。アメリカで明らかになったこれらの問題は、いずれ日本でも十分に起こりうるものです。しかし、コロナ禍がもたらした「変化の時代」は、従来のやり方を見直し、教育をよりよい方向に変えるチャンスでもあります。コロナウイルス第三波の到来が叫ばれるいま、状況を冷静に分析し、関係者どうしが協力し合って、よりよい学習環境をつくっていくことが大切だと、強く感じています。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年12月25日親はもううんざり!同じDVDだけ見る息子Upload By かなしろにゃんこ。わが家の息子リュウ太はADHDと広汎性発達障害があります。好きになったものはマニアックに追い求める特性があり、そのせいでしょうか?幼少期から同じDVDをくり返し毎日見る!というルーティンぶりに母は少し(いや…だいぶ)うんざりしたのでした。歩きはじめて軽くダンスができる程度になった1歳から、大好きな電車の歌と映像がいっぱい入ったDVDを見ては、TVの前でリズムをとって踊っていました。「運動にもなるしね!」と思い、そのDVDをくり返し見せていました。最初の3か月はよかったのですが…………。2年経過した3歳になっても「電車のお歌の見る!」と要求します。「今日は見ません」と拒否すると、この世の終わりかってくらいに「見る――――うぎゃぁぁぁ――――」とエグイ駄々こねが始まるため、「金切り声を聞くぐらいならDVDを見せよう!」と折れるのでした。自分弱っ!Upload By かなしろにゃんこ。私は「エー―――また!?もう聴き飽きたよ~」と違うDVDも用意して、他のものも見ようと促すのですが、ダメでした。違うDVDを見た後に、やはりお気に入りのDVDを見るのです。私の中に同じものをくり返し見たいリピート願望がないので、息子のこの欲求が謎でした。このころはまだ息子が発達障害であると気がついていないので、普通飽きるよね?見飽きてイヤになるよね?と息子の行動を不思議がる程度でした。およそ1000回近い視聴、しかし息子は平気なのです。そのこだわりは小学生になっても、そして大人になっても...?Upload By かなしろにゃんこ。小学生になっても好きな番組の好きな回をくり返し見ていました。「同じものばかり見て飽きないの?」と聞いてみると、「好きだから飽きないよ!何度見ても楽しさは変わらないから」ということです。私の子どもの頃と違ってアニメも映画もたくさんの種類があるから選び放題なのに、もっといろいろな作品に触れてほしいと思ってしまいますが...Upload By かなしろにゃんこ。Upload By かなしろにゃんこ。22歳となった今でも毎日同じ番組を見ます。ここ数年、飛行機事故の原因を究明するメーデーという番組をくり返し見ています。自動車整備士の仕事をしているので、飛行機であっても事故原因が気になるそうで、全シーズン全話を制覇しています。「1回目では専門用語などわからなかったことがあったけれど、2回目、3回目と繰り返すことで理解ができるようになってくるんだよ。それに日課になっちゃってるんだよね」と言います。それは小さかったときに見ていたアニメなども同じようで、見る度に何か発見があるそうです。「冒険して刺激を得るのもイイけど、だいたいは安定した楽しさがほしいんだよね。同じものを見ているときは癒しに近い感覚なんだよね」とも言うリュウ太。安定かー、変わらない安らぎがイイのですね!変わらない安らぎを求める息子、なんと某アイスショップでも!?Upload By かなしろにゃんこ。安定といえば某アイスチェーン店でトリプルアイスフェアをしていた際に、友人は3種類のアイスを楽しむ中、リュウ太だけはそのアイスショップに行く度に絶対頼む好きなフレーバーを3つのっけて味わい、友人はポカーン……だったそうです。「なぜ他の味を楽しまないの?」とリュウ太に聞いたら「他の味はどうでもいい、オレが好きな味だけを3つ食べたかった」と言いました。うーん変わった子、でもコレがリュウ太の普通!こんなところがおもしろい子だと思いました。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2020年12月25日「父親とのハグがいやだ」と言い始めた娘たち。ついに思春期が来たか……と思いきや!?■ 父の悲しき誤解ああ~~~(納得)こちょこちょ自体がイヤだというのではなく(もしかしてイヤなのかもしれないけど)、ハグしてくれると思ったら、こちょこちょされた、という「裏切り」がイヤだったんだろうなと思う。そして「いやだ、やめて」って言っても、また同じことを繰り返したのが良くなかったと思われ……。本人はスキンシップのつもりだったのかもしれないけど、完全に裏目に出てしまったっぽい。こちょこちょされてキャッキャしていたのは、もっと小さい頃だからね……!ただ「キモイ」とかいう理由だったら救いがなかったけど、「こちょこちょを二度とやらない」って誓えば、「なんかイヤだ」が解消されそうな気がするから、ちょっとホッとしたよ(汗)。
2020年12月19日ボールを奪われると取り返しに行けない子。ドリブルで前へ進むイメージはあるけれど、相手にボールを奪われるとどう動いていいかわからない様子。頭でサッカーを理解していないから、ボールの奪い方が分からない?どんな指導で理解させたらいいのか、というご相談をいただきました。池上正さんは、そういった事を講演などでもよく聞くそうです。また、そのような事象が起こるのは「大人の責任」であるとも。これまでジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、ボールを奪いに行く習慣を身につけるための指導をお伝えしますので、参考にしてください。(取材・文島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<目立たないけどいい選手、なのにセレクション全滅。受かるためにわかりやすい個性をつけさせるべき?<お父さんコーチからの質問>こんにちは。学校の少年団(U-8)で指導をしている者です。チームの中に1人、足が速く身体も大きめな子がいるのですが、ボールを奪われると取り返す動作が出来ない子がいます。これまでの記事で、日本は技術から教えていて頭で理解できていない、海外では幼少期から頭でサッカーを理解しているといったことを提言されているかと思いますが、まさにそうだと思います。ドリブルで前進していくイメージはあるけれど、相手にボールを奪われるとどう動けばいいのかわからず、一瞬立ち止まってしまったり、振り返って眺めているといった感じです。一生懸命に追いかけてボールを奪うように教えているものの、追いついても並走するのみでボールの奪い方がまだ理解できていないようです。攻撃と守備は瞬時に入れ替わるものなので、今のうちから理解してほしいと思っているのですが、おすすめの練習法などはありますか。<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。「ボールを奪われるとそこで諦めてしまい、自分で取り返しに行かないのです」講習会や講演で、指導者の方たちからよく聞く話です。ボールの奪い方が理解できていないというのもあるかもしれませんが、それよりも子どもたちが勝ち負けに注目していないから起こる現象だと感じています。そこは大人たちにも責任がありそうです。■「個を育てる」の意味を取り違えていないか少年サッカーにかかわる大人たち、コーチや保護者の皆さんは「誰が点を取ったか?」に注目しがちではないでしょうか。例えば練習中のミニゲームなどで、どちらかが負けているという場面があります。そこで、大人は「負けてるほうは、どうするの?」と問いかけて、考えさせなければいけません。この場合、「負けてるチームのみんなは、どうするの?」は、しっかりやれと発奮させるための言葉がけではなくてどうすればいいか?に注目してもらうのです。そうすると、おのずとボールを自分たちのものにしなくてはいけないことがわかり、子どもたちは動き始めます。ところが、大人は個人の評価ばかりしているように見えます。日本の育成では、長らく「個を育てる」ことが言われてきましたが、意味を取り間違えてはいないでしょうか?■みんなでボールを奪いに行く意識づけができない背景「個人の技術を高めるために、個人の技術を増やすと、チームを感じられない選手を育ててしまう」そんなことを、ドイツの体育学の学者が論文に書いています。日本では、子どもがボールを持つと「いけ!」「勝負!」と盛んに言われます。ひとりでやるプレーだけでなく、チームのために走る、みんなでボールを奪いに行くといった意識づけがなぜできないのかを考える必要がありそうです。私が考える「奪い返しに行かない理由」は、日ごろの練習がゲームやオープンスキルのメニューが中心になっていないから。点数をちゃんと数える、勝ち負けを子どもに理解させる、など彼らの「勝ちたい」という気持ちを育ててあげることが重要です。「どうしたら勝てるかな?」「点を取っても、取られると負けちゃうよね?」「相手に点を取られないようにするのは、どうしたらいいですか?そんなことを問いかけ続けてください。そうやって練習や試合で勝ち負けをたくさん経験し、負けたくない気持ちに火をつけてあげてください。■勝ち負けに執着する気持ち自体を育てないといけない時代。成功体験を積ませようしたがって、今実践している練習を変えたり、この選手の「大切な時間を潰してしまったのではないか」などと思い悩む必要はありません。この指導をぜひ続けてください。まずは賢い選手を育てることに軸足を置きましょう。それが私の指導の大前提でもあります。自分で考えられる子どもに育てていけば、カテゴリーが進むにつれて次々とハードルが現れても「チャレンジしよう。どんなふうにやればいいかな」と自分で考えられます。指導者の要求にも応えられる思考や創造力を発揮できるはずです。例えば、ここはドリブルで抜くよりもパスを選択しよう、と考えられる。その時々で最も選択すべきプレーを選べるようになります。ドリブルで抜いたり、ゴールを決めることよりも、その力を磨くことのほうが重要です。■個人の特長を伸ばすだけでなく、頭脳を育てるのが指導者の役目ひと昔前ならば、子どもは負けるとみんな泣いてしまい、勝ち負けに執着していました。が、今はそういう気持ちを育てないといけない時代になってしまいました。「あのチームとやってもどうせ勝てない」「あの子と1対1をしても勝つのは絶対無理」そう言う子どもたちには、ぜひ勝ち負けのあるメニューを与えてください。2対1や、3対2などの対人練習、つまり点を取り合うようなオープンスキルの練習を増やすことで変わってきます。勝つにはどうしたらいいか。そこを考えると、自然に自分が奪われたボールを追いかけるようになります。一度追いかけてみて奪い返せたなら、その成功体験をもとに「次も取れるかもしれない」と思うのです。そういった勝ち負けを味わうことなく中学生、高校生になってしまうと、自分がドリブルを止められてボールを奪われると、下を向いてしまいます。コーチから「取り返しに行けよ」と怒られるから仕方なく走る、という場面が多く見受けられます。しかし、この年代になって「自分が奪われたボールは取り返しに行かなくてはいけない」と理屈で教わっても、なかなか浸透しません。この習慣は、小学生時代に身につけておくべきものです。そのためにぜひメニューや指導の在り方を見直してください。■自分が点を取るのは好きだけど、チームの勝敗に興味がない子も先日も小学4年生の試合を観に行きましたが、子どもたちは自分が点を取るのは大好きです。ゴールするのは快感ですので理解できますが、それ以上に大人がそこに注目していることを知っているからかもしれません。積極的にシュートを打ちますが、相手が攻撃し始めると歩いて見ていることが多いのです。自分がシュートを入れると満足してしまい、自分のチームが勝ったか負けたかには興味がなさそうでした。ひとりでいろいろやらせすぎると、そうなってしまいます。■カウンターを食らうと足が止まってしまう子どもたち(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)もうひとつ、ボールを相手に奪われた。パスミスをしてカウンターを食らった。その際に、がくんと腰を落としたり、下を向いて足が止まってしまう子どもが多く見受けられます。けれども、ミスのスポーツといわれるサッカーでは、ボールを奪われたらすぐに取り返しにいかなくていけません。つまり、ミスにタフになる必要があります。そのため、子どもたちには「ミスしてもOKだよ」「できなくても大丈夫」といった声がけを、皆さんに勧めてきました。ミスを責めない。勝ち負けのあるメニューをたくさんやる。そこを心がけながら、子どもたちが「コーチ、もう一回やらせてよ!」と言ってくるように育ててほしいと思います。池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2020年12月18日こんにちは!イラストレーターのにわゆりです。「大事なことは女の子のママに聞け!」と男の子ママの間ではよく話すくらい、本当に男の子って学校の情報や日々の出来事を何も話してくれないんですよね……。そんな今回は小学生男子あるある!?です。学校の連絡手段は基本的にプリントなので、それはもう、わんさか届きます。こちらの管理も母たちにとってはすごく面倒なことのひとつなのですが、そのプリントをゲットするまでもひと苦労。なぜかと言うと……。基本的にプリントはその辺に散乱しているものを拾います……。「ちゃんと渡して!」といってもその時だけ。気づくとそこら中にプリントが落ちてる~!!ガミガミいっても返事せず、「ちゃんと返事しなさ~い!」というと心の中で言ってると……。3年生にもなると反抗的にもなってくるので、平静を保つのも必死です。プリントもそのへんに落ちていればまだマシなほう……。この前はこんな事がありました。部屋を掃除していると、小さく丁寧にたたまれた紙が……。開いてみると、保護者あてのプリントで「7月◯日までに授業に使う◯◯を◯日までに用意してもたせてください」との文字。7月!? 今9月ですけどー!!!2ヶ月後に見つけるかーちゃんもかーちゃんですが、モン太に確認すると「???忘れた!なんだっけ?多分なにも言われなかった!大丈夫!」となんとも不安な返事。基本的に何かを聞いても「忘れた」で返ってくる男の子。もはや会話になりません。大事なプリント類は、メール等で配信してもらいたいと切に願うかーちゃんです。そして、いい加減なのはプリント類だけでは留まらず……。毎日使用する給食袋たちも、至るところに放置されています。未使用なのか使用済なのかわからな~い!! 「ちゃんと洗濯機まで持ってって~!」というと……。中身を出さずにそのまま入れるので、本当に困ってしまいます。これは男子が、というより、うちの子がズボラなのか……!?しかし、ちゃんとやる時はやる時はやるモンキーズ。きちんと整理するのは……。お菓子の仕分け! 自分専用のお菓子ボックスにお気に入りのお菓子を綺麗に整理。キーちゃんもモン太の真似をしてここだけはきちんと整理しています。お菓子の取り合いにならなくて安心ですが、洋服やおもちゃも、そして給食袋やプリントも、このくらい丁寧にやってほしいかーちゃんです……(笑)。
2020年12月12日いまもなお、世界で猛威を振るう新型コロナウイルスは、医療の現場のみならず、教育の現場にも大きな影響を与えています。いまでこそ、ほとんどの学校で通常授業が再開し、子どもたちは学校で授業を受けることができるようになりましたが、緊急事態宣言が発令された2020年4月から5月にかけては、多くの子どもが各家庭で学習を進めなければなりませんでした。長引く休校期間中、「子どもに勉強をさせる難しさ」に直面し、頭を悩ませたおうちの方も多かったのではないでしょうか。そんななか、私が経営しているRISU Japan株式会社では、4月27日から5月27日までの約1ヶ月間、Youtube上で無料の「RISU小学生オンラインスクール」を開講しました。これは、新型コロナウイルスの影響で自宅学習を余儀なくされた子どもたち、とりわけ小学校1・2年生を対象に、無償でオンライン授業を提供するサービスです。ありがたいことに、チャンネル登録者数5,000人以上、合計視聴回数は約13.9万回と、大変なご好評をいただきました。社会が落ち着きを取り戻すまでの期間限定サービスであるオンラインスクールは、5月末に配信を停止しました。その際には、「今年いっぱいは開講してほしい」「長期休みに期間限定で復活してほしい」など、閉校を惜しむ声もたくさんいただきました。今回は、そんなオンラインスクールの経験から見えてきた、「未来の子どもの学び」の姿についてお話ししたいと思います。オンライン授業の実施率、アメリカは83%。日本はたったの5%!まずは、RISU Japanがオンラインスクールを開講した背景からお話ししましょう。2020年2月28日より始まった新型コロナウイルスによる休校期間。感染の恐怖と隣り合わせながら、いつ休校が明けるのか先も見えない状況のなか、多くのおうちの方から、子どもの学習機会の減少や学習の遅れ、学習内容の定着を心配する声をうかがいました。「新型コロナウイルスによる学習機会の減少で、子どもたちの貴重な才能を失いたくない」そう強く思った私たちは、この状況下で、私たちができることはなにか、必死に考えました。RISU Japanの強みを最大限活かしながら、子どもたちの才能を伸ばす方法ーー。ベストアイデアを求めて社内での検討は続きました。そこで考え出されたのが、「RISU 小学生オンラインスクール」でした。私たちは、デジタル教材に専門で携わってきたこともあり、動画制作や配信などのノウハウがあります。また、それだけではなく、10億を超える学習データを分析しながら自社サービス「RISU算数」のカリキュラムを作成したことから、子どもの学習に効果的なカリキュラムを作成することも得意分野でした。加えて、少し視点を広げ、コロナ禍での世界の学習状況にも目を向けてみました。たとえば、中国は国家単位で、無償の教育ツール(教材等)を提供しています。あるいはアメリカでは、「学校が提供するオンライン遠隔教育で子どもが学習している」と答えた親が2020年4月初旬ですでに83%おり(ギャラップ社調べ)、小学校から高校生まで、教師と生徒はオンラインで授業や課題のやりとりをするようになっていました。一方日本はというと、2020年4月16日時点で、休校中または休校予定の1,213自治体のうち、双方向型のオンライン授業を行なっていたのはわずか5%(文部科学省調べ)。諸外国と比較すると、日本の学習状況は明らかに遅れをとっていました。こうした状況を少しでも打破したい、という思いが社内での意見としてまとまってきたのです。そのようにしてやっと、「RISU小学生オンラインスクール」の構想が生まれました。どんな時代でも生き残る人材になるための「基礎力」とは?急ピッチでオンラインスクールの準備を進めるなか、私たちは、オンラインスクールの構想に興味を示してくれるひとりの人物と出会うことになります。それが、RISU小学生オンラインスクールで校長を務めることになる佐藤雅巳さんです。東京大学在学中から、長年にわたって大学受験の予備校講師を務めていたという、佐藤校長。担当した受験生のなかには、算数レベルの計算でつまずく生徒や、簡単な漢字が書けない生徒も少なくなかったと言います。そして彼らを見ているうちに、「本当に必要な『基礎力』を、早いうちから子どもたちに提供したい」という思いが芽生えたのだそう。佐藤校長のそのような思いと、RISUオンラインスクールの構想が結びつき、RISU Japanは佐藤さんをオンラインスクールの校長として迎え入れることとなりました。「コロナ禍で変容しつつある社会において、『どんな時代にあっても生き残れる人材』を育成するには、ひとりひとりに寄り添った低学年教育こそが必要だ」以前、佐藤さんがおっしゃったこの言葉が、私の頭を離れません。小学校1・2年生の子どもたちを対象に、算数と国語の授業を提供したRISU小学生オンラインスクールでは、そんな佐藤さんの「学習における『基礎力』を」という考えも大きく反映されています。たとえば、授業を見ながら自分で問題を書き取るような活動を入れたり、自分で問題や文章をつくったりする活動も授業では行ないました。「オンラインスクール」は受動的になりやすい授業形態です。だからこそ、自分で考え、アウトプットするという「学習にとってもっとも基礎になること」を勉強する時間を設けたのです。しかし、オンラインスクールというかたちでアウトプット主体の授業をつくるのはなかなか難しい作業でした。配信を開始してからも、受講者の声を聞きながら難易度やカリキュラムを調整し、一方的な配信にならないよう、注力し続けました。オンラインスクールで最も力を入れたのは、こうした「アウトプット主体」型の授業とオンラインという形態にどのように折り合いをつけるのか、ということでした。こうした苦労が功を奏したのか、RISUオンラインスクールは開校当初から、多くの好意的な反応をいただきました。TwitterなどのSNSでは、「休校中にもかかわらず、学び続けることができた」「動画での授業なのに、子どもが熱心に取り組んでいた」などの反応をいただきました。「教室での集団授業」ばかりが正解ではない最後に、コロナ禍での教育を見つめたひとりの人間として、withコロナ/アフターコロナ時代の教育について、私がいま考えていることをお話ししましょう。コロナウイルスの影響で、私たちの生活スタイルは以前とは異なるものになりました。それにともない、子どもたちの教育のあり方も大きく変わるに違いありません。西洋で近代教育が始まってからの200年間、「学校」は社会で役立つ人材を効率よく育てる組織として機能してきました。しかし、時代は複雑化し、個人が選択しうる職業やライフスタイルの幅は格段に広がりました。そうした社会状況のなかで、子どもたちの幸せ、あるいは将来を考えたときに、「教室での集団授業」ばかりが正解ではないと私は考えています。以前の連載でもお話ししましたが、これからの時代は、集団ベースの一斉指導ではなく、個人の個性に最適化された学習が教育の主流になっていくでしょう。私たちが提供するタブレットサービス「RISU算数」の学びは、そうしたものに近いと思います。タブレット学習の利点を活かして、それぞれの子どもが各自のペースで学習を進められ、自分の苦手をしっかりとカバーしてもらえる。そしてその過程で、社会で生きるために必要な論理的思考力なども、個人に最適化された形で身についていく。それこそが、私たちが目指す教育の姿なのです。また、現状では教育サービスに最も適したデバイスとして、タブレットが導入されていますが、私は今後、デジタルペーパーなどの紙の代替品が、教育と関わっていくのではないかと注目しています。未来の子どもの学習スタイルは、きっと、いまとはずいぶん異なるものになるでしょう。たとえば、リビングの机に座ると、机そのものがデジタルになっていて、声で呼び出すと机にRISUの画面が現れる。あるいは、自分の勉強部屋に行ったときも、同じように机の上にRISUの画面を呼び出し、勉強することができる。そんな世界が来る日も、そう遠くはないかもしれません。そしてそんな世界では、子どもたちの学びは各自のペースで、それぞれが好きなやり方で進めるものになっているかもしれません。もちろん、これはとても先の、未来のお話です。しかし私たちRISUJapanは、「才能あふれる社会を創り出す」をモットーに、教育でこんな未来を実現するひとつの手助けになれれば、と思っています。『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』今木智隆 著/文響社(2019)■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法
2020年12月11日ついに12月が始まりました。大人は「師走」の文字どおり、やり残したことばかり気になって焦りますが、子ども達はウキウキムード。それもそのはず、もうすぐ楽しいクリスマスですもんね。毎年この時期になると(遅いくらいですが)、子どもに「クリスマスはサンタさんに何をお願いするの?」とやんわり聞いてみるのですが、はっきり決まっているときと、そうでないときがあり、プレゼント選びにも一苦労。サンタさんがプレゼントをくれるというストーリーはまだまだ信じてほしいけど、子どもからの「えー! これほしいヤツじゃないー!」という声も聞きたくないのが親心。はたして世のママ・パパ達はどのように子どものほしいものをリサーチしているのだろう?と考えていたところ、その答えを「HugKum」で見つけました。「HugKum」とは?小学館の子育てサイト「HugKum(はぐくむ)」。小学館の幼児誌・学年誌『ベビーブック』『めばえ』『幼稚園』『小学一年生』や単行本に掲載された情報などをもとに、ママ・パパが、わが子と一緒に「やりたい」の種を見つけたり、子どもの夢を応援できるような、一歩先ゆく知育、科学、アート、スポーツ、食、エンターテインメントなどの最新情報をお届けするサイト。子育て情報満載の「HugKum」はクリスマスプレゼント選びで重視することは?わが家には小1と3歳の男の子がいます。当たり前ですがプレゼントは同じものでいいわけはなく、今どき男児は何がほしいのか、子どもの日ごろの様子と「HugKum」のこちらの記事が非常に参考になりました。▶※「HugKum」の記事を引用して、紹介します。下記のアンケート結果はHugKumで未就学児(3~6歳)のお子さんをもつママパパと、小学生のお子さんをもつママパパにリサーチしたもの。みんながクリスマスプレゼントを選ぶときに重視しているものがよくわかります。◆Q.お子さんのクリスマスプレゼントを選ぶときに重視することをお聞かせくださいふむふむ、やっぱり一番は子どもがほしいものをプレゼントしたい! そして、もちろん予算も大事ですよね。では、未就学児と小学生では、どの程度の予算相場が多いのでしょうか? こちらもHugKumで調査した結果を紹介します。◆未就学児のクリスマスプレゼントの相場◆小学生のクリスマスプレゼントの相場わが家の場合、小学生と未就学児なので、上の子は5001円〜10000円、下の子は3001円〜5000円という範囲で考えていくのがよさそう!さて、みんなの平均的な予算がわかったところで肝心のプレゼント選びを見ていきましょう!続きは「HugKum」で!「HugKum」では、小学生向けおすすめクリスマスプレゼントや、幼児向けおすすめクリスマスプレゼントを具体的に紹介しています。また、ぶっちゃけクリスマスプレゼントはいつまであげる?という気になる情報も。ぜひ続きを読んでみてくださいね。▶こちらもあわせてチェック!▶そのほかにも子育て中のママ、パパにおすすめコンテンツがたくさん!下記の「HugKum」サイトからも見れますので、ぜひチェックしてみて。「HugKum」サイトは下記をクリック↓↓↓↓↓<あんふぁんWeb編集部>
2020年12月07日親になると「○○ちゃんち」で会話が通じることも多いもの。でもなぜかご近所さんとの会話が通じず… …。■ 色々なネットワークがあるもんだわかる人はわかるんだろうなーっていう、ご近所さんとの話です!ペットネットワークすごかった。「ここの地に越してきて何年目だよ」って突っ込みたくなるけど、今まで知らなかったのよ(笑)。言われてみればご近所さん、犬の散歩してる人よく見かけるしなー、そういう繋がりあるんだろうなー、たぶんペットがいるお宅なら「ももちゃんち」や「マロンちゃんち」がどこか分かるんだろうなー。逆に私も「〇〇ちゃんち(小学生のお友だちの名前)」でご近所との会話しちゃうことあるから、小学生の子がいないご家庭はチンプンカンプンかもしれないって気づいたよ(汗)。気をつけよ。
2020年12月05日小学生の娘が最近ウソを付くように。親としては、どういう聞き方をすべきか悩みます……。■ 正直に話せる聞き方とは?最近のまめの「ウソ」が上手になってきたので、私も言葉を考えねばなと思っているところです。「怒らないから言って」が効かない。「やってない」「わたしじゃない」の一点張りなのよね(汗)。「お母さん怒らないって言ってるけど、本当のこと言ったら怒るかもしれない」って思ってのウソなのかなと思ってるけど……。私、そんなに怒ると怖いかなぁ(汗)。娘たちが怖がらずに(?)申告してくれるような聞き方をせねばいけないな、と思いました。(もちろん、怒るような悪いことしたら怒りますけども!)
2020年11月28日■前回のあらすじ亜紗子は、毎日家にやってくる蒼葉の母・美穂子と保護者会で初顔合わせをすることに。そこで連絡先を交換したのですが…。蒼葉くんのお母さんである美穂子さんと面識を持ったことをきっかけに、私自身も放課後の過ごし方についての考えを見直そうと思い始めました。まずは自分なりのルールを決めたことで、子どもの遊び方も前向きに関わっていくことができるようになりました。もちろん相手があることだし、息子の意見もあるので、その時には一緒に考えて、お友だちと仲良く過ごせるよう工夫したいと思っています。子どもが小学生になって環境が変わったのは親も同じです。放課後子どもと一緒に過ごせるママもいれば、そうでないママもいます。今回のことで、これから何か困ったことがあったとき、流されるままにやり過ごすのではなく、その都度子どもに向き合って対応していこうと改めて考えさせられました。※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ ふくみみ 【同じテーマの連載はこちら】 その人って本当にママ友ですか? この連載の全話を見る >>
2020年11月27日人数が少なく全学年一緒に練習せざるを得ないこともあるが、上級生の保護者が納得しない。「低学年にしかメリットがない」「下の子たちと練習しても高学年はうまくならないのでは」「下の子たちのお世話係じゃない」など不満の声が。年齢ミックスで練習することで上級生も成長することをわかってもらうにはどうすればいい?とのご相談です。これまでジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、年齢ミックスで上級生にもたらされる5つのメリットをご紹介します。(取材・文島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<相手をつかんでまで止める、競り合いで負けると「死ね」と暴言を吐く子、どう指導すればいい?<お父さんコーチからの質問>こんにちは。小学校のスポーツ少年団で全年齢を指導しています。これまで何度も紹介されているかもしれませんが、改めて異年齢やレベルがバラバラのチームで上級生(または上手い子)が、下の子たちと一緒に練習することのメリットを教えてください。所属人数が少ないのでどうしても年齢ミックスで練習をせざるをえないのですが、学年が上の子たちの保護者は、「小さい子たちと練習させてもメリットがあるのは下の子たちだけで、上級生にメリットがないのでは?」「レベルの違う(下手な)子たちと練習しても上手くならないのでは?」「小学生年代ではまだ指導者に与えてもらうことがメインなので、5、6年生も下級生のお世話係ではなく、ちゃんと指導してほしい(技術、戦術をコーチから与えてほしい)」という方も少なくありません。一人で全学年を見ているので、時間的にも限りがありますし、年齢ミックスで練習することで上の学年も伸びるということを理解していただきたいのです。異年齢と一緒に練習することで伸びるスキルなど、改めて具体的に教えてください。<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。保護者の方々からなかなか理解を得られず、苦戦している様子ですね。でも、実践されている異年齢での活動は、とてもいいことです。ぜひ横割りに変えたりせずに粘り強く取り組んでください。■「僕らが言うと小学生が文句を言うから、言いたくない」という中学生例えば、私が地元の大阪で行っている「サッカープレーパーク」では、上は中学生から、下は小学校低学年の子どもも来ています。縦割りで一緒にミニゲームをすると、中学生が口をとがらせて苦情を申し立てます。「小学生がひとりで勝手にドリブルで行っちゃうから困る」「ボールをすぐに大きく蹴るから、やりたいサッカーができない」私が「小学生に自分たちから指示を出して動かせばいいじゃない?」と言っても、「僕らが言うと文句を言うから、言いたくない」と言うのです。少子化もあって、中学生、小学生の双方が、兄弟、姉妹やいとこ、親戚といった異年齢の子どもとのコミュニケーションの経験がありません。中学生には、どうやったら年下の小学生を動かせるかを考え、言い方やタイミングを工夫することができない。小学生は、お兄さんたちの言うことを聞いてサッカーをしたら、上手くなったり、いいことがあると思えないのです。経験していないからです。■年齢ミックスで練習すると上級生も確実に成長するそれぞれがもっと小さいときから私の指導を受けて育っていたら、もっと違う状況になるはずですが、一緒にサッカーをしてきていないため理解できません。「どうして小学校の低学年と一緒にやらなきゃいけないんだ?」と戸惑っている姿が見えます。例えばそんな姿を見かけたら、上級生の親御さんは心配になって「みんな同じ学年で能力が似通っている横割りのほうがいい」と思うのかもしれません。しかしながら、縦割り集団で上級生は確実に成長します。年上の子が異年齢で活動するメリットはたくさんあるのです。ここでは五つに分けてお話ししましょう。■コーチングスキルやカバーリングのスキルなどサッカーの技術も高まるまずひとつめ。上級生は、コーチングを覚えられます。「こういうとき、どこに動いたらいい?」と問いかけるコーチングができるようになります。ボールをもらいたいときは、「ほら、ワンツーやるよ」と声を出しながらパスをすればいいとわかります。二つめ。力の差が大きいと能力が高い子のほうが伸びないのではないかと思いがちですが、それは違います。足が速くて技術もある子が、足の遅い子が間に合うようなパスを出してあげたり、試合でその子のぶんもカバーしようと集中し懸命に走ったりするようになります。三つめ。サッカーのスキルも、異年齢集団で十分鍛えられます。例えば、高学年対抵学年のゲームは、高学年にペナルティをつけると白熱した戦いになります。小さなコートなら4対6、もう少し大きければ5人対8人でやるなど、上の学年の子たちに負荷をかけるといいでしょう。負荷のかかった状況で、3人に囲まれたりしてもボールをキープできたり、数的不利のなかで頭を使ってサッカーをするトレーニングになります。ペナルティは、人数以外でもつけられます。「ドリブルはダメ。パスしかできません」とか「すべてダイレクトプレーでやってください」などと厳しめな条件を付けます。技術も判断スピードも必要なので、体格やスピードに劣る下級生が相手でも「頭」が疲労します。どんなペナルティをつけるか、ルールにするかを、どんどん考えてください。何かを教え込むのではなく、そんなふうにルールや方法を工夫できるのが指導者の役目なのです。■高学年で周りに追いついてない子は成功体験を積んで自信をつけることができる四つめ。サッカーに対して、主体的に臨む姿勢が生まれます。低学年の子どもと一緒に練習する際は、いい意味で余裕があるので「自分たちがうまくなるためには、どうしたらいいのかな?」と考えてもらいます。例えば、低学年が保持しているボールを、体をぶつけて奪いに行くのではなく「パスカットでしか奪ってはいけない」という高学年ルールを自分たちで考え出すこともできます。考え出すために、指導者がヒントをあげてください。一から十まで大人が伝えるのが指導ではありません。技術や戦術を磨く方法を、高学年の子どもたち自身が生み出すこと。そういったことも、異年齢のなかで行うことで出てきやすくなります。五つめ。高学年でも能力がまだ同学年に追いつかない子どもにとっては、自分も対等以上にやれて自信がつきます。相手は年齢が下であっても、うまくできたプレーのイメージをつかんだことには変わりありません。そういった子たちは同学年の横割りだと、うまい子に遠慮したり、すぐパスをしてしまって頼ってしまう部分があるので、そういった遠慮の解消にもなります。■指導者が最初から答えを持ってなければいけないわけではない(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)サッカーのコーチングは、指導者があらかじめ答えを持ってやらなくてはいけないわけではありません。逆に答えを持たず、子どもたちの思考や活動に広がりを与えてくれる。それが、異年齢の集団での活動だと思います。こんなこともあるよね。答えはひとつじゃないよ。自分のコーチがそんな見方をしていれば、より多くの学びを子どもたちに授けられると思います。池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2020年11月27日■前回のあらすじ蓮の母・亜紗子は、放課後になると勝手に家に上がってくる蓮の友達・蒼葉に頭を抱えていて…。その夜…ママ友でしっかり者の和子さんにこのことを相談してみました。和子さんとは幼稚園で知り合った先輩ママ。和子さんは上のお子さんが小学3年生なので、こういったトラブルの解決法も知っているかも…と思ったからです。私は和子さんにアドバイスをもらい、今度の保護者会の日に蒼葉くんのお母さんを見つけて話してみることにしました。蒼葉くんのお母さんの美穂子さんは毎日遅くまで仕事をしていて、蒼葉くんが毎日のように家に来ていることを全く知らなかったようです。連絡先を交換し、また連絡しますと言われその場は終わりました。そして後日、美穂子さんからメッセージが届いたのです…。※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ ふくみみ
2020年11月26日最近の悩みごとは息子の友だちが勝手に家に遊びにくること。約束もなく急にくるので、子どもだから仕方ないと思いつつ、迷惑だなぁと思ってしまいます…。それに…結構やんちゃな子で…。子ども相手とはいえストレスが溜まります。この前はなんと…幼稚園までは子どものお友だちのママも知り合いだったし、お互いに連絡先も知っていたのですが…。けれど蒼葉くんのお母さんとは面識がなく、どうしていいかわかりませんでした…。そこで、幼稚園の頃から面識のあった先輩ママの和子さんに相談してみることにしました。和子さんは上のお子さんが小学3年生なので、こういったトラブルの解決法も知っているかも…と思ったからです。すると、あるアドバイスをもらったのをきっかけに、私の悩みは解決へと向かっていったのです。次回に続く※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ ふくみみ
2020年11月25日持久走大会も近いから、と買った新しい靴で参加した娘たち。でもママたちの会話を聞いて大反省した話です。■ 持久走大会、親としての反省以前、 持久走大会用の靴 についての記事を描いたんですが、結果はどうだったかというと……。わたし、新しい靴買ったわ。 言われてみればそうだよな~、慣れた靴のほうが走りやすいよね(汗)。来年は大会が終わってから買いなおそう(それか、もう少し早く買おう)。
2020年11月21日相変わらず次女の宿題に悩まされる日々ですが…その日は、なんだかノリノリで宿題をしている様子そう!次女は自習ノートに、以前やったことのある回答済みのプリントを丸写しにしていたのです…。その後も母の第六感は大活躍!「どうしてわかるの?」と叫ぶ次女に「次女のことは何でもわかるんだよ!」と答えましたが、真実は違うのです…。そう、私も昔は次女と同じようなことばかりしていたのです。こっそり電卓を借りてきて、掛け算の宿題をやったり…押し入れに入っている捨てるはずの雑誌を勝手に読んだり…押し入れに片づけてるおもちゃを漁って遊んだり(そして片付けはしない)などなど…たくさんの悪行を行っておりました。だからこそ、わかったという…。まぁ、次女には内緒ですけどねえ~(苦笑)【関連記事】
2020年11月21日ママ友が仕事に復帰!息子が小学生、娘が幼稚園の年中さんの秋のことです。降園後は公園に寄り道して帰るようになりました。クラスに慣れ、年間の園の行事などの流れがわかってくると、ママたちの間では来年度のことも話題に。仕事に復帰するというママや、今までに経験のない新しい仕事を始めるママがいて、子ども中心の生活が少しずつ変わりつつあるのを感じた私。でも今の自分の環境では、子どもを授かる前のように仕事をするのはちょっと難しいかな…。そこで、ママ友に働きやすいと教えてもらった未経験の仕事を、子どもたちがいない昼間の時間にやってみることにしたのですが…。どうして私はできないんだろう…と悶々ほかのママたちは家のことも子どものこともしっかりこなしながら仕事もしているのに、どうして私はできないんだろう…。私はそう思って、ずっと悶々としていました。でも、何気なく訪れた神社で大きく深呼吸をしたとき、ふと思ったのです。生まれたての赤ちゃんだった息子は24時間ずっとお世話をしないといけなかったな。でも、今は小学生になって、ひとりで帰ってきてカギを開けて家に入ることができるようになった。子どもたちは日々成長して大きくなり、いずれもっと手がかからなくなる。これから大きくなればなるほど、私は自分の時間が増えるのです。きっとさみしくてしょうがなくなるくらい、母の手を必要としなくなってしまうでしょう。そう思ったら、まわりと比べてあせらなくてもいいのかなと思えてきました。私が私であるために心がけていることこの日の気持ちを忘れないように、御朱印帳を持つことにした私。ちょっとした時間を見つけて、自分が今までに行ったことのあるいくつかの神社を訪れ、心を落ち着かせる時間を持つようになりました。受験生の時に合格祈願をした神社。仕事がうまくいくようにお参りした神社。素敵なご縁がありますようにとお参りした縁結びの神社。自分の今までの人生を振り返り、今まで積み上げてきた「私だけの人生」を思い返します。すると「あんなにたくさん悩んだけど、頑張ってきたな私!」と、自分で自分をちょっとだけほめてあげたいような気持ちになってきました。私は私。私のままでいい。そう思うと、まわりのママばかりうまくいってるような気がしていたモヤモヤが、スッとなくなっていきました。きっと自分だけのなにかが見つかる時が来る御朱印帳を持つようになってから、折れかけていた心がちょっとずつ前向きになってきた私。勘が鈍らないように仕事に関する本を図書館で借りてきたり、友達に仕事の話を聞いたり、これだけは忘れないようにしようと思ったことを続けるうちに、少しずつ目標を見つけられるようになりました。そして1冊目の御朱印帳がいっぱいになった頃、このあんふぁんwebのママニュースを書かせていただくというご縁がありました。いつかきっと実を結ぶ時が来る。どんな形になるかはわからないけれど、きっと自分だけのなにかが見つかる時が来る。今はそう実感しています。この御朱印帳は、私が日々悩んだ気持ちや神社まで歩いた時間、そしてそこで出会った気づきがたくさん詰まっています。これからもずっと、私の大切な宝物です。そして今はなかなか外出しづらい日が続いていますが、2冊目の御朱印帳はこれから初めてお参りする神社の御朱印でいっぱいになったらいいなと思っている私です。<まんが・文:しみず宇海>
2020年11月20日娘たちがハマっている怖い話。今どきの話はどんなものか、興味本位で聞いてみたところ……。■ 家族で一番の怖がりは「トイレの花子さん」の比じゃなかった。わたし、刑事ドラマみたいなのは大丈夫なんだけど、ホラーがとにかく苦手で(このときこまめが喋った内容も、実はすでに記憶から消している←怖いから)。できれば「怖い話」の本も家に持ち込んでほしくないくらい、怖いんですけども!「怖い話ブーム早く去ってくれぇ~」と願うばかりです(涙)。でも娘たち、ほんといいこなので、「お母さん怖い話するから来ないでね」って言って別室に移動して話してくれるの……(感涙)。
2020年11月14日小学生になってお小遣いをもらうようになった!という子も多いはず。実は小学校低学年は、お金のトラブルが起こりやすい時期でもあることを知っていますか?わが家の長女が小学2年生の時も、一緒に遊んでいた友達同士でお金の貸し借りが原因のトラブルが生じたことがありました。今回はその時の経験から、小学校低学年の子どもにお金を持たせる際に気をつけたいこと、お金について子どもに教えておきたいことを紹介します。コンビニでおやつを…「私の分も」でトラブルに!わが家では長女が2年生の時、まだお小遣いをあげていませんでした。また、子どもには「親の許可なくお金を持って物品を購入してはいけない」と教えていました。その日、娘は放課後に、近所の友達のAちゃん、Bちゃんと一緒に公園で遊ぶことになっていました。私は知らなかったのですが、友達の中にはお金を持ってきている子もいて、コンビニでおやつを買って、公園で食べることもあったようです。その日は「お金を持っていこうね」という申し合わせはなかったらしく、Aちゃんだけがお財布を持ち、Bちゃんは何も持っていない状態でした。娘は家からおやつを持って出かけていましたが、Bちゃんはおやつも、お金も持っていなかったので、Aちゃんに「私の分のお菓子も買って」と頼み、Aちゃんが2人分のおやつを買ったそうです。公園でおやつを食べ、家に帰る段になって、さっきのおやつは「Aちゃんが買ってBちゃんにあげたもの」なのか「Bちゃんがあとからお金を返してくれるものなのか」がハッキリせず、2人はケンカになってしまったのです。借りたのかもらったのか、子どもの世界では判別が難しい大人でも、お金の貸し借りは望ましくないと言われていますが、それでも“借りたのか、もらったのか”という判別はつきますよね。ところが、子どもの世界ではすぐに、「言った・言わない」になってしまい、どちらが正しいのか判別が難しくなります。夕方になって、Aちゃんは「Bちゃんが、あとでお金を返すと言った」、Bちゃんは「Aちゃんが買ってくれると言った」とお互いの親に訴えたため、トラブルは大人の知るところとなりましたが、結局大人にもどちらが正しいのかはわかりませんでした。その場に私の娘もいましたが、話の流れをしっかり説明できるほど覚えてはいなかったのです。この状態を防ぐためには、子どもに対して「自分がお金を持っていないとき、友達から借りたり、友達に貸してはいけない」と教えるだけでなく、「友達に何かを買ってもらってはいけない、買ってあげてはいけない」と教える必要があります。優しさのつもりで「買ってあげる」ことにも要注意!子ども達には、ものを買ってもらうことが、“借り”であるという意識がありません。特にお店で買い物をするということに抵抗がなくなってくると、まったく悪気なく、まるでお母さんに言うように、友達にも「買って!」と口にしてしまうことも。このとき、たまたまお金を持っていた子は「これくらいなら、お金もまだあるからいいか」という気持ちと、「自分だけ買って、友達が買えないのはかわいそうだな」という気持ちがまざりあって、「いいよ!」と買ってあげるかもしれません。しかしこれが度重なると、次もまた「買ってよ」「この前、買ってくれたでしょ」となることも。大人であれば、一度何か買ってもらったら「お返しを」と考えるところですが、子どもにはそのような考えはありません。中には親に報告をせず、気軽に「買って」と口に出す子もいるようです。親が知らない間に、よその子に何度もおやつを買ってもらっていること、反対にわが子が買ってあげる立場になっていることも可能性として考えられるのです。お金を使い始める時が教え時お金の使い方と言うと、「どれだけの金額を何に使うか」「ムダ遣いをしないように」といったことに意識がいきがちですが、小学生になると友達と一緒に行動をすることを前提としたお金の使い方も、忘れずにレクチャーしたいところです。お金を使い始める時は、お金の使い方の教え時でもあります。「買ってよいもの、ダメなもの」のほかに、「お金を貸さない、借りない」「ものを買ってもらわない、買ってあげない」の2点も忘れずに伝えましょう。子どもには「どうして?」と言われることがありますが、トラブルに発展する可能性があることを丁寧に説明しましょう。予定外の事態は親に報告をするように伝えるまた、断っても買ってくれる、もしくは子ども側が断り切れないという「予定外の事態」が起こるケースも。わが家では「もし、そういうことがあったら、ママがお礼をするから必ず報告してね」と子どもに言っています。実際に最近、2年生になった次女が財布を持たずにでかけたときに、コンビニで友達からアイスを買ってもらうという事態が起こりました。帰宅後そのことを娘が話したので、友達には私からアイス代を返し、「今度からお店に行く時にはお金を持っていかせるから、お店に行く前に教えてね」と伝えました。ちなみにわが家では、あらかじめ「今日は友達と買い物をするからお金を持っていく」という約束になっていない限り、「お金は持ち歩かないし、勝手な買い物もしてはいけない」というルールにしています。お金を使わないときに持ち歩いていると、落とした・なくしたなどのトラブルがないとも限らないからです。公園や友達の家に行く時のおやつは、友達とシェアできるようなものを自宅から持たせるので、困ったことはないようです。お金の使い方に関する考え方は家庭ごとに違うと思います。そのため、「わが家では」という家庭のルールとその理由をあらかじめきちんと伝えておくことが大切。また、時々子ども同士のおやつの持ち寄り方法や買い物の仕方などをわが子と話してみることも必要だと感じています。<文・写真:ライターあん茉莉安>
2020年11月14日小さなころと比べて、だいぶ落ち着いてきた癇癪2歳から始まった娘の癇癪でしたが、2歳…3歳…4歳と、成長と共に少しずつ落ち着く傾向にありました。小学1年生になるころには、癇癪を起こすペースは、2週間に1回ぐらいになっていきました。でも、完全に癇癪が落ち着くことはなく…精神的に不安になる時期(進学や進級時)には一時的に激しくなることもあり、ゲームの時間や約束をしっかり守れるようになって、すっかり安心しきっていると…Upload By SAKURA突然、癇癪を起こしていました。そんな時は娘に対して「今まで大丈夫だったでしょ!?」という言葉は言わないように心がけ、今の娘の心境の変化や体調が影響していると捉えて、受け止めるようにしていました。Upload By SAKURA小学生になると…もう大丈夫になったと思っていた部分で、小さいときのように癇癪を起こすということは、小学4年生になった今も時々あります。しかし、昔と違うのは、話し合いができることです。小さいころ(2~5歳)の癇癪は、自分の気持ちを言葉にできないということもあって、そもそも原因を探るまでにとても時間がかかっていました。そして、原因がわかっても説得というものが通じず、交渉することも難しく、落ち着くまで見守るだけ…という感じでした。しかし小学生になってからは、何が嫌だったのか、納得いかないのかを話してくれるようになり、私たち親の対処が早くなりました。そして理解力が上がって、提案もできるようになったことで、以前より冷静な話し合いにもっていきやすくなりました。Upload By SAKURA娘に聞かれた「大人は、なんで泣かないの?」の問いに...最近では、それが駄目だと理屈でわかっていても、感情がついていかないという自己分析もできるようになってきました。Upload By SAKURAそんな理解からか、『なぜ大人(私たち親)は、泣きわめかないか』が気になってきたようで、ある日、「どうして大人は…パパとママは我慢できるの?」と聞かれました。しっかりとした質問内容にちょっと驚きつつ、私はこう答えました。Upload By SAKURA嫌なことは、言っていい!私は、娘の癇癪をゼロにしようという思いは、正直ありません。癇癪は心の叫びだと思っているので、家の中では出してもらってかまわないと思っています。それに向き合うことで、私たちは娘の叫びを聞くことができるし、自分をそこまで押し殺す必要はないと思っています。その思いは主人も同じようで…Upload By SAKURAただ、家の外や他人にぶつけてしまうと、トラブルになります。家での癇癪、そしてそこでする話し合いは、将来的に外で出してしまわないための練習なのです。娘の個性を受け止めつつ、大人になったときに出ないようにする…それは私の中にある、娘に関して数ある目標の1つになっています。
2020年11月11日このたびサカイクでは、これまでよりさらに読者の皆様に寄り添ったコンテンツを提供するため、リアルな読者の声を聞く場を設けました。今回は読者の生の声を聞く『オンライン座談会』を開催しました。参加者のみなさんは、お子さんのサッカーについて様々な悩みをお持ちで、サカイクのコーチ陣が質問やお悩みに回答させてもらいました。ここでは、その一部を紹介します。「これは私と同じ悩みだな」「こんな考え方もあるんだな」など何かを感じて、少しでもお役に立てたらうれしいです。(構成、文:鈴木智之)サカイクコーチが読者のご相談に回答しました■「戦力外通告」受けているチームから移籍した方が良いの?【お父さんからの質問】(小3、街クラブ所属)息子は小学3年生で、来年度に向けて、チームの選手コースを目指しています。現状は、チームの選抜にギリギリ選ばれたり、外れたりする状況です。本人は4年生になっても、そのチームで友人と一緒にサッカーをしたいと言っていますが、コーチからは「戦力として見ていない」と言われています。また、コーチにびびって気軽に話せないことがあり、コーチとの関係性を築けていないようです。親としては、その状況で来年も同じチームに行かせるかどうか悩んでいます。コーチに厳しめに見て貰えているのはありがたいことなのですが、ちょっとしたことで交代を命じられたり、先発からベンチに変更させられることがあります。その状況下でサッカーを続けて、本当に楽しめているのかな? と思うことがあります。他のチームを探すべきでしょうか?【サカイクコーチの回答】私の子どもも似た境遇だったので、お気持ちはすごくわかります。私の子は小学校低学年のときにスクールでサッカーを始めて、3年生のときに選手コースに選ばれました。最初ははりきっていたのですが、次第に「行きたくない」「足が痛い」と言い出すようになりました。よくよく聞いてみると、コーチにプレーのダメ出しをされることが多く、プレッシャーからサッカーを楽しめなくなっていたのです。私はそこで「もしクラブを辞めたかったら、辞めてもいいよ」と言いました。親としては、子どもがいきいきと楽しんでサッカーをすることが、何よりも大切だと感じたからです。ただし、「クラブを辞めさせることが、はたして正解なのだろうか?」と、たくさん悩みました。そこで思ったのが、「小学生のときに、プレッシャーを感じながらサッカーをすることの是非」です。サッカーを続けるのであれば、中学、高校とカテゴリーが上がるにつれて、嫌でもプレッシャーはついて回ります。だからこそ、何も小学生の時から、厳しい環境でサッカーをしなくてもいいのではないかと思ったのです。最終的には子どもの意見を尊重し、クラブを辞めることになりました。そのことをコーチに伝えると「逃げるのか?」と言われたり、周りの保護者からは「一緒にやろう」と言われましたが、サッカーが嫌いになることが一番良くないことだと思ったので、そのクラブを辞めて、別のクラブを探して入りました。その甲斐があり、いまでも楽しくサッカーをしています。相談者さんは、まずお子さんの気持ちがどうなのかを聞いてあげてほしいと思います。試合に出られなくても、本人が楽しくできていれば、まだ3年生なのでチームを変える必要はないと思います。お子さんの将来、5年後、10年後のことを考えて決断してみてください。■ワンマンで傲慢な指導者のもと、実戦経験を積めないのを何とかしたい【お父さんからの質問】(小3、スポーツ少年団所属)小学3年生の息子が、40年近く続いている少年団に通っています。クラブの代表がかなりのワンマンで、人の言うことを聞きません。昔から傲慢だったようで、他のチームから敬遠されています。そのため、練習試合や招待試合などのお誘いが少なく、試合の機会が限定されています。大会などで知り合った、他チームのコーチから試合を申し込まれることもあるのですが、その旨を代表に伝えても「あそことはやらない!」など一蹴されてしまいます。そのため、実戦経験が乏しい状況です。息子の学年の子たちはみんな意識が高く、保護者も含めていいメンバーだと思っているので、チームを移るのは最終手段だと思っています。子ども自身は楽しくやっているのですが、どうすればいいでしょうか?【サカイクコーチの回答】指導者と保護者の意見が食い違うことは、よくあるケースです。保護者同士の関係性は良さそうなので、子どものために何ができるかを話し合いながら、根気強く、積極的に意見を交換し合うのが、子どもたちのためになると思います。そこでポイントなのが「子どもたちのために」という視点から、指導者に働きかけることです。その際に、言い方や伝え方には、とくに気を配ると良いと思います。ベテラン指導者は保護者に意見されると、自分がやってきたこと全体を否定されていると感じ、感情的になってしまうことがあります。そうではないことをしっかりと伝えて、対話を続けていってみてください。大変だとは思いますが、いまこそ保護者間のチームワークを発揮するときです。■子どもの積極性を引き出す声かけのポイントは「未来の話」【お父さんからの質問】(小3、スポーツ少年団所属)小3の息子は聞き分けが良い一方、親としてはもう少し、積極性がほしいと思っています。その辺りのことを私が指摘すると、すねてしまいます。うまく言葉をかけてあげたいと思いつつ、3年生は自我が出てくるので子どもになんて声をかければいいか、距離感に悩んでいます。【サカイクコーチの回答】お気持ちはお察ししますが、なるべく子どもにあれこれ言わないことです。まずはそこが出発点だと思います。そのうえで、どうしても言いたいことがあるのであれば、試合後に反省会をするのではなく、「次の試合で、どう頑張るか」について話してみてください。良くなかったプレーは、お子さん自身が一番よくわかっています。それについて、お父さん、お母さんがあれこれ言っても「わかってるよ、うるさいなぁ」となってしまいます。なので、できなかったことに対して言うのではなく、「今度の試合はどんなプレーをする?」「どんな気持ちでプレーしたらいいかな?」など、未来の話をしてみましょう。そうすると「3点取る」とか「守備を頑張る」など、子どもは話してくれると思いますよ。■勝ちにこだわる指導になっていじめを受けた。この状態から抜け出すには?【お母さんからの質問】(小3、スポーツ少年団所属)小学3年生長男のことです。赤ちゃんの頃から人一倍敏感で、恐いことや、痛いことが嫌いです。保育園の友達がたくさん入るからと、1年生からサッカークラブに入ったのですが、親から見ると、サッカーが向いているとは思えず、夢中になっているとは言い難い面があります。そのため、上達も遅いです。でも本人は友達とワイワイやっているのが楽しく、友達と遊びたいからサッカーをやっているという状態です。それでも体力はついてきているし、友達と一緒に過ごせて、楽しそうにしていました。しかし、3年生になるとレベル別でチームを分けることになり、お父さんコーチ達がやりたかった、勝ちにこだわるサッカーが始まってからは、練習や試合中に怒鳴られる事が多くなり、チームメイトにも責められるようになりました。ついには、一緒に朝練をしている別のチームの子からいじめを受けました。その時に「この状況から抜け出すには、みんなから離れるか、サッカーが上手くなるしかないんじゃない?」という話をしたら、「みんなと一緒にいたいしサッカーもやめたくない」とのこと。それならば、もう少し練習しようかとなり、朝10~20分程度、一緒に練習をする事になりました。長くなりましたが、うちのような子でもサッカーで変われたケースありますか?また、上達するための練習メニューを知りたいです。【サカイクコーチの回答】サカイクには「親子でできる練習メニュー」がたくさん掲載されているので、ぜひそちらを参考にしてみてください。ただ、ひとつ心に留めておいてほしいのが、「お子さんの気持ちはどうなっているか?」です。ちょうどいま、成長のための根っこを生やしている段階だとしたら、必要以上に水を与えてしまうと腐ってしまうので、保護者のペースで水をあげないようにしましょう。「この子はどういう風に成長していくんだろう」と楽しみに、長い目で見ると良いと思います。突然、試合に負けたことで練習を始めたり 「上手くなりたい!」という気持ちが芽生えることがあるので、その瞬間を見逃さず、大事にしてあげてほしいと思います。<サカイク3分動画トレーニング>「リフティングが苦手」という悩みを改善するトレーニング■「速いだけだな」など傷つく事ばかり言うコーチ【お母さんからの質問】(小4、クラブチーム所属)コーチの声かけがひどいんです。「このやろう、何やってんだ」なんて当たり前。息子は足がすごく早いのでチームで一軍というかトップにいますが、指導者に「お前は早いだけで何もできない」「走ることしかできないんだろう」など、しょっちゅう心ないことを言われるんです。ちょっと体調を崩したら「小さいヤツだな」など、子どものメンタルを傷つけることが多いコーチで。チームは足技を重視していて、技ができなかったり、リフティングも既定の回数ができないと練習に参加させてもらえません。全国を目指すチームなので求める水準が高いのは理解していますが、コーチの指示通りに動かないと次の試合に出してもらえなかったりするので、いつも委縮して思い切りプレーできず伸び悩んでいます。そんなことが日常茶飯事なので、楽しくプレーできていない。折れそうな心を親がどう支えていけばいいのでしょうか。【サカイクコーチからの回答】正直リフティングは時間と努力でみんなできるようになります。サッカーという競技はどうしても数値で表せない要素が多いので、評価ポイントの一つとしてリフティングを重視するチームもあると思うのですが、今現在それほどリフティングができなくても大丈夫です。ボール遊びとしてはリフティングは良いのですが、クラブの規定などを設けることによって苦にならないと良いですね。回数を気にするのでなく、遊びとして楽しくやれれば良いです。私が教えているスクールの生徒たちもそんなにたくさんリフティングできませんよ。10歳ぐらいからゴールデンエイジに突入するので、技術や技の習得はこれから追いついてきます。今は楽しい気持ちをもたせてあげることを優先してください。お子さんにとっては、親御さんが一番の味方でファンであることが大事だと思います。試合後に「どうだった?」「こうしたほうがよかったんじゃない?」など反省会を始めてしまうと、子どもの逃げ場もなくなるので、先ほど別の質問で回答したように「未来の話」をするとよいですね。いかがでしょうか。今回の「オンライン座談会」は、当初の予定時間をオーバーするほど、たくさんのトピックが寄せられました。参加者のみなさんは、お悩みをサカイクキャンプコーチに話すことで、心が軽くなったり、改善のヒントを得ることができたようでした。今後もこのような場を設けていく予定ですので、「私もこんな相談がしたい」「話を聞いてほしい」という方がいらっしゃいましたら、ご参加をお待ちしています。
2020年11月10日ムスメちゃんとオコメちゃん
ドイツDE親バカ絵日記
yopipiのプチプラコーデ〜ときどき育児日記〜