家族から「甘やかし過ぎじゃない」と言われていた小さい頃からおとなしくてものすごく引っ込み思案に見えてしまう次女。外出先では、不安が強いこともあり、ほとんど私にべったりでした。そんな幼児期の次女をみて、実母からは「甘やかし過ぎじゃない?」「この子、こんな調子で小学校行って大丈夫なの?」と、言われていました。また、場面緘黙と分かってからも、夫からは「甘やかしたからこうなったんじゃない?」と言われたりもして、その都度、「私のせい……?」と考えずにはいられませんでした。それからずっと「甘やかしている?」「過保護なの?」という考えは私の中から離れませんでした。Upload By まりまり遊園地に行った時……とにかく新しいものが苦手で、最初の一歩までがとても不安が強い次女。遊園地では、いつもみんなで乗れる乗り物しか乗っていませんでしたが、その時は次女の好奇心が勝ったのか、初めて、「一人で乗ってみる」とゴーカートに乗ろうとしたことがありました。そうは決めたけど、どうしても不安になってしまって何度も手順を私に確認する次女。「やっぱりやめようかな……」と何度も並んでいる列から外れて戻ろうとしていました。でも、私としては、次女の中での好奇心とか、「やってみよう!」という前向きさとか、今このタイミングで踏み出そうとしている次女の気持ちをとてもうれしく感じていました。なので、一歩踏み出せるように何度も確認する次女に付き合って背中を押していました。Upload By まりまり過保護親認定?列に並んでいて、次女の順番が来る直前、そのやり取りを見ていた遊園地のスタッフの方に、ため息交じりに「お母さん、そんなに何度も言わなくても、この子自分でできますよ」と、言われました。Upload By まりまり操作が簡単だから次女でもできることや、次女への励ましの意味で言ってくれたのかなあとも思いましたが、その時のスタッフさんのため息や、やれやれというような表情を見て、「ああ、私、いろいろ手を出し過ぎている過保護な親に見られているのか……」と気がついて、なんとも言えない気持ちになってしまいました。おおらかな親でいたい。でも必要なこと。Upload By まりまり「できるできる!何とかなるから大丈夫!」と私もそう言いたい。ただ、それでは人よりかなり不安の強い次女が、全く踏み出せなくなってしまうことをこれまでの経験から知っています。次女が自分でできるようになるためには、周りの人からは「過保護」とか「甘やかしている」と見られてしまうような関わりが、一時的に必要なことがあるのが事実です。そうしてやってきた現在の次女は……この遊園地でのゴーカートは、そのやり取りのあとに、なんとか一人で乗ることができました。それが自信となって、その後からは私の助けなく乗れるようになりました。さらにその後は、ゴーカートだけに限らず、いろいろな乗り物に一人で乗れるようになりました。あの、周囲には「過保護」と思われてしまうようなステップがあったからこそ、その後次女は自分で挑戦できるようになったんだと思います。Upload By まりまり現在6年生の次女は、自分でできることが以前より確実に増えています。できないことを、「助けを借りながらも試行錯誤して一歩踏み出してみる」という経験を積み重ねることで、自分自身で踏み出すための自信になったり、自分なりの気持ちの落ち着け方などのやり方を見つけたりしていっているんじゃないかと思います。未だに周りからの視線は気になってしまうけど……私自身の中で、「これ(周囲に過保護とか甘やかしに見られるような関わり)は、次女が一人でできるようになるまでに必要な一過程」と納得しているけれど、やはり周りの視線とか気になるものは気になる……。たとえ周りに見られていなくても、今まで言われてきた言葉から、私の中で勝手に「過保護って思われてるかも……」とネガティブな気持ちになることも多いです。とにかくそういう時は、周りを見ずに、意識的に視野を狭めて目の前の次女のステップにフォーカスすることにしています。最終目標を「次女が自分でできるようになる」ということを次女と共有して、そのためにはどうしたら良いか、今は何が必要か、できそうにないなら何を助けてもらえばできそうかというのを、積み重ねていくしかないんだろうな~と考えています。執筆/まりまり(監修:森先生より)一つの場面だけを見ていろいろ言う人がいると、気になってしまいますよね。でも、子どもの将来のことを本当に真剣に考えることができるのは、やはり保護者の方です。最終的に、親の手を離れても一人であるいは誰かと協力しながら暮らしていけることが子育てのゴールではないでしょうか。「過保護」と「過干渉」は一見似ていますが、似て非なるものです。「過干渉」は自立の機会を奪ってしまうので良くありませんが、「過保護」は問題ないのではないでしょうか。ゴーカートに興味がない子どもに「ゴーカートをやりなさい」と押し付けるとしたらそれは「過干渉」です。ゴーカートをしてみたいと思った子どもの気持ちを応援して、不安な気持ちに寄り添いながら励まして、やり方を詳しく説明している様子は、他人から見たら「過保護」かもしれません。周りに過保護と言われても何と言われても、子どものやりたいことを尊重して、子どもが達成感を得たのだから、保護者としては100点満点ではないでしょうか。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2023年09月29日専業主婦の千代子さんは、会社員の夫と小学3年生の息子・翔太と3人暮らし。夫の転勤のため引っ越しすることに。千代子さんは引っ越し後の挨拶まわりで、マンションの1階下の階に住む清水さんと、その息子・学に出会いました。学は、翔太よりひとつ上の学年。公立小学校に通う翔太とは違い、私立の小中高一貫校に通っています。学校帰り、毎日のように清水さんの家へ遊びに行く翔太。千代子さんが改めてお礼に伺うと「大歓迎ですよ」と迷惑には思われていない様子。これからいい関係を築く第一歩になると思っていたのも束の間……。 子供部屋で見知らぬ古いナイフのおもちゃを発見した千代子さん。翔太は清水さんがくれたと話します。昔、学がよく遊んでいたおもちゃだと聞き、千代子さんは不気味に感じていました。おもちゃは千代子さんが返すと翔太に話し、清水さん宅を訪ねると…… 興味を持つことは自然だけど…注意しないのかな 連絡先を交換し、翔太が遊びに行ったら連絡してほしいという千代子さんに「防犯対策ですね。わかりました」と快諾した清水さん。それから3日後、また学の家に遊びに行っていたようでしたが、連絡がくることはありませんでした……。 電話をしてみると「あまりにもいつも通りなので忘れてました!」と返事が。連絡すると約束してくれたにも関わらず連絡がこないと、不安になりますね。他人の子どもが連日遊びに行っても迷惑そうにせず、おもちゃを譲ろうとまでする清水さんは、面倒見が良いだけなのかもしれません。ただ、おもちゃをあげるなど良かれと思ってやっていることが、相手にとっては迷惑になる可能性があることも心に留めておきたいものですね。 作画:じゅったむ著者:ライター 千代子
2023年09月08日場面緘黙次女と通級指導教室(ことばの教室)の先生との最初の面談での心配事まず、通級指導教室(ことばの教室)を利用するにあたって、次女と通級の先生と個別の面談をすることになりました。場面緘黙の次女は、クラスメイトとは話せませんが、担任の先生とは必要最低限の会話をすることができ、なんとか自分の意思が伝えられます。Upload By まりまりただ、知らない先生だと、初めての面談でコミュニケーションをとるのはかなり難しいのではないか……と思い、心配していることを先生に話してみました。Upload By まりまり先生からの提案すると、先生のほうから「次女さん、タイピングはできますか?」との質問がありました。次女はタイピングが得意で、少し自信を持っているので「もしかしたらパソコンを使ったほうが、やり取りがうまくいくかも……」と伝えたところ、必要であれば面談時にパソコンを使っていただけることになりました(そして実際使ってコミュニケーションがとれました!)。Upload By まりまりさらに先生から「面談で初対面だと緊張しちゃうと思うので、事前に一度顔を合わせておいたほうが良いでしょうか?」とのご提案があり、とにかく目立つのを恐れている次女のために、みんなに注目されにくい時間ということで、給食の準備の時間に、こっそり声をかけていただくことになりました。こんなに考えてもらえるとは思っていなかったこうして、先生と細かいことまでいろいろお話できたのは、Upload By まりまりと、言っていただけたことが大きかったと思います。正直、ここまで次女や保護者の気持ちを考えて対応してもらえるとは思っていなくて驚きました。もっと早く学校での支援ができていれば…と、同時に、「もっと早く学校内での支援ができていれば……」という気持ちにならざるを得ませんでした。学校での緘黙症状が一番強い次女。1年生で場面緘黙疑い、2年生で場面緘黙の診断を受けて、4年生の終わり頃になってやっと学校で……という気持ちでした。次女自身への支援はもちろんありがたく、さらに、私自身にとっては「学校に理解・協力してくれる先生方がいる」というだけで、何もなかった頃よりかなり安心した気持ちで学校へ次女を送り出すことができるようになりました。Upload By まりまり子どものため、そして、自分のためにも、通級指導教室を利用し始めて良かったなと思いました!執筆/まりまり(監修:室伏先生より)次女さん、ことばの教室での授業をスタートされることになったのですね!先生との初回の面談のご様子や、まりまりさんのお気持ちなど、詳しくお聞かせくださり、ありがとうございました。事前の顔合わせや、タイピングでのコミュニケーションの提案など、授業開始前からさまざまな工夫を取り入れてくださるとのこと、安心できますね。今後、次女さんの安心できる居場所が増えるといいですね。また、通級の先生と考えた工夫が、今後さまざまな場所で活躍してくれるかもしれませんね。通級で場面緘黙に対する支援をしてくれるかどうかについてはまだまだ地域差も大きいというのが現状かと思います。場面緘黙のお子さんが安心して過ごせる支援の場が増えることを願います。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2023年08月30日「ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所」(※以下、IBS)ではグローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を定期的に発信しています。豊橋市立八町小学校(愛知県)は、イマージョン授業の研究授業および研究協議会を2023年6月26日(月)に実施しました。同校は、2020年度より、国語と道徳以外の教科は主に英語を使って学ぶイマージョン学級を開設。公立小学校によるイマージョン教育(※1)の導入は、国内初の取り組みです。 IBSは、イマージョン教育の研究を行う原田哲男教授(早稲田大学教育・総合科学学術院/IBS学術アドバイザー)とともに、研究活動および社会貢献活動の一環として、2021年度から計5回の授業視察や教員などとの意見交換を実施してきました。今回の授業観察をもとに、子どもたちがどれくらい英語を使おうとしているか、という児童の態度について紹介します。(※1)イマージョン教育は、バイリンガル教育の一つの形態。学校の教科を二つの言語(母語ともう一つの言語)で指導し、両方の言語を読み書きレベルまで育て、さらに二つの社会文化を受容できることを目的とする。<インタビュー記事概要>・入学時からイマージョン学級で学んできた4年生の算数授業では、日本語を使って発言できる教室環境でも、知っている英語を使って自分の考えを表現しようとする態度が観察された。・イマージョン生徒は、通常の外国語授業しか経験していない生徒よりも、自発的に外国語を使ってコミュニケーションをとろうとする意思(Willingness to Communicate/WTC)が強いことを示したカナダの研究がある。ただし、WTCにはさまざまな要因が影響するため、一人ひとりの児童理解に基づいた教室環境づくりや授業計画なども重要。・八町小児童の英語使用は、主に教科学習に関する教師とのやりとりに限られる。「地域への還元」を目指す豊橋版イマージョン教育にとっては、英語を使う状況・場面・目的をより豊かにすることが課題。■ 八町小のイマージョン学級の特徴教師が英語を使って学習指導要領に基づいた授業を行う。重要な用語や概念は日本語も使って指導し、子どもたちは日本語で発言したり質問したりすることもできる。子どもたちは、日本語の使用を禁止されているわけではなく、教師が日本語を理解できることを知っている。よって、常に英語と日本語のどちらを使うか選べる状況。■ 子どもたちはどれくらい英語を使おうとしているか?●Yes/Noまたは単語で答えられるような教師の発問に答えるとき→子どもたちはほぼ100%英語を使用●教師から考えや意見を聞かれたとき→手を挙げる子どもたちはクラスの1/3程度だが、その全員ができる限り英語を使おうとしている。●グループ活動で友だちとやりとりするとき→基本的に日本語が使われているが、単元で重要な語彙や数字など、部分的に英語を使っている。●クラス全体へグループの意見を発表するとき→授業で繰り返し使われている英語のキーワードやセンテンスを使おうとしていて「クラス全体の活動では英語を使う」という意識がある。■ 英語を使う機会があれば使おうとする八町小のイマージョン授業で教師が発問したとき、子どもたちには「英語を使って発言する」、「日本語だけで発言する」、「何も発言しない」というように、いくつかの選択肢があります。授業観察からは、子どもたちが少なくともクラス全体の活動では「英語を使って発言する」を選び、自分が知っている英語をできる限り使おうとしていること、さらに、間違いを恐れずに自分なりに文を組み立てて話そうとしていることがわかりました。■ 研究協議会で八町小教員と意見交換5回目の視察となる今回は、「児童」に着目し、子どもたちの英語を使おうとする意欲や態度を観察しました。授業後、原田教授のもとでイマージョン教育やバイリンガル教育について学ぶ学部生・大学院生など計6名も参加。研究協議会で八町小教員との意見交換を行いました。授業を担当した教員も、研究協議会にて以下の感想を述べていました。「子どもたちは、英語コミュニケーションスキルがまだ発達段階にあるものの、恐れずに自分の考えを表現していました。英語でどのように表現するかわからなくても、具体例を挙げて説明したり、ジェスチャーや母語を使ったり、いろいろな方法で表現できることを知っています。このような子どもたちの態度を育て、子どもたちが学習目標を達成できるように支援していきたいです」(日本語訳IBS)※詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記の記事をご覧ください。 ※これまでの八町小のイマージョン授業研究と意見交換会についての記事はこちら■豊橋市立八町小学校のイマ―ジョン授業づくりから考える: ■過去開催の研究協議会での模様: ワールド・ファミリーバイリンガル サイエンス研究所(World Family's Institute of Bilingual Science)事業内容:教育に関する研究機関 HP( )Twitter( )所 長:大井静雄脳神経外科医・発達脳科学研究者ドイツ・ハノーバー国際神経科学研究所(INI)小児脳神経外科名誉教授・医学博士所 在 地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階設 立 :2016年10 月 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月22日ウーマンエキサイト読者の皆さま、こんにちは。我が家の長女ムスメ、最近お友だちと遊びに行くことも増えました。そして少々心配なことが…。私がいないときに出かける、という場面も出てきたんですよね。親バカかもしれませんが、わりとしっかりしてるとは思うんです。が、それでもやっぱり心配は心配! 毎日の玄関の戸締りをムスメにお任せすることに。習慣化してくれたらいいなぁと思いましたが、今のところ、しっかりやってくれています!少々気苦労が増えちゃったようで、ちょっとかわいそうかな…? 私も心配性なのでよくやるのですが…。まぁでも戸締りにはこれくらいの性格の方が安心! ということで今後も頑張ってもらおうと思っています。
2023年08月12日小さい頃は手がかかったけど…乳幼児期におとなしく育てやすかった長女に比べて、次女は癇癪の強い子どもでした。外出先でも嫌なことがあると大きな声で泣くことも多く、親である私たちも途方に暮れてしまうことがありました。そんな次女も成長するにつれて落ち着きが出てきて、年長の学年になる頃には特に手のかかることのない女の子になりました。そして私はそのことに甘えて、してはいけないことをしてしまったのです。Upload By 吉田いらこ長女の発達関連で頭がいっぱいになり……長女が、クラスの担任の先生から発達検査を勧められたのが小学4年生。そして実際に検査を受けたのが小学5年生でした(検査は予約待ちですぐには受けられないのです……)。当時は夫が単身赴任だったので、長女に関わる全てのことを私1人で担当していました。長女の発達に関する検査を受け、学校と情報共有し、不安を感じやすい長女のためにカウンセリングの予約を入れて……と、保護者である私の毎日は格段に忙しくなりました。長女はこの社会にうまくなじんで生きていけるのか、将来経済的に自立はできるのか。そんな未来のことばかり考えてはネット検索魔になる日々を過ごしていました。関心がすべて長女に向いていて(正確に言うと、長女自身ではなく発達障害のほうに向いていて)、特に発達のことで気になることがない次女のことは完全に放置していました。Upload By 吉田いらこ次女から「私に興味ないの?」と言われた長女に障害の診断が出たことで私はショックを受けましたし、長女のことで学校や病院に足を運ぶことが増え忙しくなりました。それでも子どもたちに悟られたくないので、いつも通りふるまうようにしていました。私自身に自覚はありませんでしたが、きっと心の余裕がなくなっていたのだと思います。ある日、次女に言われたのです。「母ちゃんは私にあんまり興味ないの?」次女は深刻な感じではなくちょっとふざけた風に言ったのですが、もちろん本心では寂しかったのだろうなと思います。ふざけた風にしか伝えられなかったのかと申し訳ない気持ちになりました。しっかりしているように見えても、まだ小学生ですので甘えたい部分もあったのだろうなと感じます。きょうだいに等しく子ども全員に気を配ることの難しさを痛感しました。Upload By 吉田いらこ独り占め時間をつくる少しでも次女の不安を取り除けたら……と思い、それ以来「独り占め時間」をつくっています。学年の行事によって、下級生の次女だけが休校や早く下校することがあるので、そのときは次女と2人で遊びに行ったりしています。2人きりでお出かけするのがとても楽しいようで、たくさん甘えてくるので、いろいろ我慢させているのだなと反省しますし、子育ての難しさを感じます。これからも模索しながら姉妹どちらも楽しく過ごすことのできる家庭をつくっていけたらと思います。執筆/吉田いらこ(監修:井上先生より)きょうだいのうちどちらかが発達障害の診断があり、それに関連する不安や情報収取支援の必要性から、親がそれにかかりっきりになってしまうことは多くあります。小学生くらいのきょうだい児の場合、「(私も障害があるきょうだいと)同じくらい親にかまってほしい」など、自分ときょうだいの比較をしてしまいがちになります。また甘えたい気持ちも多くある年齢だと思います。いらこさんがされているようにきょうだい児さんが親を独り占めできる時間をつくってあげることはとても大切です。これをクオリティタイムと呼ぶこともあります。日常生活のなかで習い事の送り迎えなど、短くても無理せずとれるタイミングで行うとよいでしょう。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年08月08日担任の先生と話して通級指導教室の申し込みをした次女は、場面緘黙(選択性緘黙)の診断から2年経過してから通級指導教室に通うことになりました。診断を受けてからすぐに通うことにならなかったのは、当時の相談先で通級指導室などの情報に触れる機会がなく、私自身がそれについて良く知らなかったためです。4年生のときの担任の先生とのお話から、初めて次女の学校に通級指導教室が設置されていることを知り、次女も通えるかもしれないとの話が出て、「これはいい!」と話を進めてもらうこととなりました。「次女が緘黙の症状で一番つらい思いをしている学校の中で、支援をしてもらえる!」と喜んでいたものの、その後、「本当にこの選択で良かったのか…?」と不安な気持ちになってきました。Upload By まりまり通級指導教室を利用するにあたって不安に思ったこと私自身、何を不安に思っているのか、具体的によく考えてみることにしました。私が不安に思っていたことは、・通級指導教室に行くことを次女自身がどう思うのか・通級指導教室の先生は場面緘黙にどの程度知識があるのか・通級指導教室では場面緘黙の児童に対してどんなことをしているのか次女に対しては、のちに本人と良く話し合いをすることにしました。それ以外の不安点は、通級指導教室についての現状を私が知らないことで心配になってしまっているため、相談して解決することにしました!臨床心理士さんに相談してみたまず、次女と私がクリニックでお世話になっていた臨床心理士さんに相談してみました。この臨床心理士さんは、当時発達支援センター(わが家が住んでいる場所とは別の地域)でもお仕事されている方でした。すると、意外にも「少し慎重になったほうが良いかもしれません」とのお話が…。Upload By まりまり臨床心理士さんの答えは…この臨床心理士さんのお話では、学校によって対応にもバラつきがあるとこと。場面緘黙について良く知らないまま対応しているところが一部あることや、みんなの前で無理やり話させるなど間違えた対応をしているケースもあるということでした。Upload By まりまりその点について、学校方と良くお話したほうが良いとのことだったので、特別支援教室の先生方との話し合いの際に、確認してみることにしました。その後特別支援コーディネーターの先生と通級の担当の先生と面談その後、次女の学校の特別支援コーディネーターの先生との面談があり、私が不安に思っている点について素直に質問してみることにしました。Upload By まりまりこういう質問をすると失礼かな?とも思ったりしましたが、先生は、私の不安を良く理解してくれ、丁寧に答えてくれました。通級指導教室には、次女以外にも場面緘黙のお子さんが通っていること、また、場面緘黙の症状の軽減より、まずは次女が安心して過ごせる環境づくりを目指していくこと、さらには、今後、同じ小学校にいる長女の卒業による次女の心理面の変化についてまでお話がありました。Upload By まりまり次女の気持ちを優先してくれる対応に安心した特別支援コーディネーターの先生のお話で、場面緘黙について理解があること、次女の気持ちをよく考えてくれていることが分かり、かなり不安が解消されました。「本当に大丈夫?」という感じの質問をするのは失礼かなと思ったりもしましたが、それが安心して次女を通わせられることに繋がり、思いきって聞いてみて良かったなと思った出来事でした。執筆/まりまり(監修:初川先生より)ことばの教室を利用の前に感じた不安についてのエピソードをありがとうございます。ことばの教室であれ、通級指導教室、特別支援学級などの本来的な役割(どんな目的で設置されているか、定義的な意味合い)は決まっていますが、実際に中でどのように何が行われているかというところは聞いてみないと分からないところではあります。特に、場面緘黙のお子さんに関して、ことばの教室の利用は第一選択肢とは言えない面があるので、クリニックの臨床心理士さんはすぐに決めるのではなくもっと情報収集をするよう助言されたのでしょう。ただ、どんな場合であっても、お子さんが通うかもしれない教室等については、直接面談してお子さんの状態や課題をお伝えすると共に、その教室で何をどのように行っているか、何を大切にしているのかといったことは確認しておくほうがよいでしょう。今回はコーディネーターの先生から、どうして次女さんにことばの教室が良さそうなのかについての詳細なお話をうかがえてよかったですね。ことばの教室というものは良いものらしいから使ってみよう!と決めてしまうのではなく、事前に内情をよく知る先生から実際に次女さんに対してどんなことができそうか、何を大切に指導・支援を行うのかについて知ってから利用の意志を固めるのとでは、だいぶ安心感が違うのではないでしょうか。何かを決断する際には不安が浮かぶことも自然なことです。大人が情報収集することで一歩安心につながりうる。今回のエピソードはそれを伝えてくれているように感じます。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2023年07月31日場面緘黙の診断が出た後、学校では…次女は2年生のときに場面緘黙の診断を受けています。4年生までの担任の先生方は、みなさん場面緘黙について知らなかったので、その都度私の方からお伝えしていました。Upload By まりまり学年が変わるたびに一からの対応で、先生にどこまでお願いしていいのか、私が考え過ぎているだけなのか、でも次女は困っているし…と、いろいろ気をつかうことが多かったです。支援センターでのことを担任の先生に言ってみた次女が4年生になったとき、学校で変わらず話せない次女を心配して、初めて地域の支援センターに相談に行きました。そのときに、支援センターの相談員の方からも、友達とコミュニケーションが取れない次女に対して、「自分から話しかけることが大事」というようなアドバイスがありました。しかし、話したくても話せないことに対する葛藤などを、学校の担任の先生にお話してみました。このとき先生は、できない次女を責めたり、鼓舞したりするのではなく、日ごろの次女のクラスでの様子を見て「どうしてもできない」ということを理解してくれていたように思います。Upload By まりまり私の方から提案してみた先生は、次女の大変さを理解してくれていたけど、先生の方でもどう支援していったら良いかというのは悩んでいました。私としても、学校での次女の困りごとに対して、どうして良いか分からないことが多かったです。そこで、特別支援学級の先生であれば、場面緘黙の支援に関する知識があるのではないか?と思い、特別支援学級に転籍するのはどうか、担任の先生に提案してみました。先生の返答は…現状では、次女は話せないけどクラス内でできることはやれているからということで、「特別支援学級…という感じではないかもしれません」ということでした。Upload By まりまりまた、特別支援学級は少人数制ではあるけれど、交流学級などで児童の入れ替わりもあり、わりと騒がしい環境になってしまうため、次女にはあまり向かないのではないかということでした。次女のような子どもが、学校で支援を受けるのはなかなか難しいのか…と残念に思っていたところ…。ことばの教室そこで私が急に思い出したのが「ことばの教室」でした。次女の学校にあるかどうかも分からなかったけど、場面緘黙に関する本を読んだときに、場面緘黙のある子どもが通える場所のひとつとして紹介されていたのを見たことがあったからです。Upload By まりまり先生に聞いたところ、なんと次女の通う学校でも1、2年前から通級指導教室として「ことばの教室」が始まっているとのことでした!場面緘黙の子どもも「ことばの教室」に通う対象になることを先生にお伝えしたところ、「ことばの教室」は個別での指導のため、次女にはそちらの方が向いているかもしれないとのお話。私自身もそう思ったので、「ことばの教室」の利用を申し込む流れとなりました。なかなか学校での支援に繋がらなかった次女のように静かに困っている子どもに対しては、支援の手がなかなか伸びにくい現状があると思います。そんな中、折に触れて見えにくい次女の困り感を先生に相談していたこと、先生がクラス内での次女の様子をよく見て理解してくれていたことで、「ことばの教室」への申し込みに至ったのかなと思いました。Upload By まりまり執筆/まりまり(監修:初川先生より)場面緘黙のお子さんの困っている状況や気持ちはなかなか見えづらいですね。多くの場合、本人たちも話せるものなら話したいと思っているけれど、どうしても声(言葉)が出ない、話そうとすると硬直してしまう等の状況に見舞われる場合があります。また、気合いでなんとかなるものと思われ、鼓舞されたり、逆に、一人が好きな子どもと思われてそっとされすぎてしまったり、いろいろと本人らの思いとは違う方向にいくこともあります。まりまりさんの次女さんはことばの教室に通級することになったのですね。ことばの教室に通うお子さんは主には言語障害をお持ちの方となるため、地域によっては場面緘黙だけの理由で入ることは難しいかもしれません。特別支援学級も当初検討されたとのことですが、おそらく知的障害の特別支援学級のことであったのかなと推測します。その場合、知的な遅れがあることが前提となるため、次女さんには合わない(担任の先生の見取りで今の教室でできることがたくさんあると)と判断されたのでしょうか。特別支援学級にはもう1つ種類があり、「自閉症・情緒障害」の特別支援学級ですと場面緘黙はあてはまります(この場合、情緒障害というのは、主に場面緘黙のことを指します)。ただ、通級にしても、特別支援学級に移るにしても、お子さんの希望も大切です。場面緘黙のお子さんだと、教室では話さないけれど、一緒に遊ぶのはできるし、そこが学校生活の支えになっているお子さんもいます。お子さんにとってどこで学ぶのがよさそうか、本人や保護者の希望など、多角的に検討することが大切です。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年06月27日小学3年生の息子が公園で友だちと遊んでいると、小学1年生の男の子と公園でトラブルに。公園にはその男の子の母親も一緒にいましたが、まったくトラブルに気づいていません。母親はスマホに夢中で……。 公園で子ども同士がトラブルに!どう対処する!? ある日の放課後、小学3年生の息子はいつものように、近所に住むAくんとBくんと一緒に公園へ出かけました。1時間ほどして、Bくんのママから電話が……。「1年生の男の子が、Aくんのお菓子を勝手に食べてトラブルになった」と、3人が泣きながらBくんの家に帰ってきたそう。私はAくんのママと一緒にすぐにBくんの自宅へ向かいます。子どもたちが言うには、1年生の男の子に勝手にお菓子を食べたことを指摘すると「うるさい! 殴るぞ!」と言いながら追いかけまわしてきたり、背中を押してきたり、しつこく3人に付きまとってきたそうです。 息子たちと一緒に公園に行ってみると、トラブルになった1年生の男の子はまだ居て、またすぐに息子たちに付きまとってきました。すぐに注意すると、その子は「ママ~!」とベンチの方に走って行ったのです。私とAくんママ、Bくんママは「え? 親も一緒だったの?」と驚きました。トラブルの経緯を男の子の母親に説明しましたが、見ていなかった」とひと言。今後は付きまとわないように気をつけてくださいとだけ伝えて会話は終了しました。その後、少し公園に残りましたが、男の子はまた違う高学年の子と揉めていました。しかし、ベンチにいる母親はスマホに夢中……。また今回のようなトラブルが起きたときは、子どもだけで解決しようとせず、まずは親や周囲の頼れる大人に相談してほしいと子どもに伝えました。 作画/yacco著者:田中 里奈
2023年06月23日■前回のあらすじ正社員を辞め、パートで働き始めることに。母である私が下校時に家にいるようになったことが功を奏したのか、ゆいが2学期からひとりで登校できるようになる。ゆいは「ちょっと繊細な子なのかな」と思うのだが…。■遠足行きたくない!?■軽く考えていたけど…「遠足が怖い」と言い出したゆい。「ただの遠足だし、楽しいはず。明日になればいつも通り元気に登校するだろう」と私は軽く考えていたのですが…。次回に続く「療育手帳を取得した話」(全38話)は12時更新!
2023年06月10日息子もついに小学校入学です!上の子の時はさまざまな事にかなり苦労したので、今回も覚悟していました。■私はもう…ひとりじゃない!!お姉ちゃんはは早起きしたいタイプだったので、今までずっと姉弟二人の起床時間がズレていました。しかし、その間にもしっかり成長していたムギ。一緒にハルを起こしてもらったことになんだかすごくホッとして、一人で声掛けするのって意外にストレスだったんだなと気がつきました。本当にありがたかったです(泣)■こんなに違うの!?保育園と小学校では「ラクさ」が段違い送迎をしなくてよくなったので、ここに来てようやく在宅ワークの醍醐味を享受できた感があります!前回に引き続き、これまで毎朝一人でよくやってきたなぁと自分で自分を褒めたくなりました。何より、ムギには感謝しきりです。そして息子よ、もう少し自分から動いておくれ!!!
2023年06月07日場面緘黙疑い「支援センターに行くほどじゃない」と言われていた次女が「場面緘黙かも?」となったのは小学1年生のとき。担任の先生から・担任とはとても小さい声でしか話せない・お友達と話せない、コミュニケーションが無い・注目される場面で固まって動けないことがあるというお話があり、スクールカウンセラーと面談することに。そこで「場面緘黙かもしれません」というお話がありました。その後、小学2年生のときに新しい学校に転校しましたが、場面緘黙の症状は変わらずあったので、新しい学校のスクールカウンセラーに相談しました。Upload By まりまりそこでは、「学校に行けていて、勉強もできているから問題ない」とのことで、支援センターなどに相談したほうがいいか聞いたところ、「支援センターなどに行くほどではない」との判断でした。次女の状況は変わらず、ついに支援センターに行くことにただ、次女の症状は変わらず、進級のたびに担任の先生への引継ぎもなく、継続した支援を受けにくいという状況。小学2年生から通っていた児童精神科のカウンセリング担当の臨床心理士さんに相談したところ、「一度、発達支援センターに行ってみては」と勧められて、次女が小学4年生のときに、ついに支援センターに相談してみることにしたのでした。Upload By まりまり支援センターに行って言われたことさっそく!と思って支援センターに電話したところ、面談の予約が取れたのは1ヶ月先。待ちに待った面談でした。担当の公認心理師さんに、場面緘黙の診断が出ていることと、今までの経過を話して、困っていることを相談しました。しかし…Upload By まりまり「次女さん本当はお友達が欲しいと思ってないんじゃないですか?」「一人が好きなら一人で過ごしたほうが良いと思いますよ」「もう見守っていくしかないですよね」と言われてしまったのでした。場面緘黙についてはまだまだ正しく知られていない…?これまで、学校の先生やスクールカウンセラーにも同様のことを言われたことがあったので、「また同じようなことを言われてしまった…」という感じでした。場面緘黙について、ネットで調べたり、本を読んだりすると、決して一人が好きなわけではないことや、二次障害に苦しむこともあるので、早めの支援が必要なことが書いてあります。次女自身の話を聞いていても、話せなくて一人でいてつらい思いをしている…。Upload By まりまりなので、まだまだ場面緘黙についてあまり知られていないから、あのような発言になってしまうのかな…と思いました。使える支援について聞くことができたただ、利用できるサービスなどについては詳しく教えていただけました。私が住んでいる地域では、支援センターでの活動等は特になく、放課後等デイサービスとか、進級の際に担任の先生への説明に使える個別の支援シートなどがありました。次女はその後、学校との相談で、小学校の「ことばの教室」に通うことになったので、これらのサービスを利用することはありませんでしたが、こういう支援があると知ることができたのは、とても良かったと思います。支援センターに行ってみて場面緘黙が分かってからかなり時間がたったあとに支援センターに行ったのですが、思ったことは、「もっと早く行ければよかったな~」でした。面談では、思ったような言葉は得られなかったけど、相談先が増えたことや、使えるサービスについて分かっただけでも安心感につながりました。Upload By まりまりただ、小学生より、未就学児に対する支援のほうが充実しているので、もし、わが子の発達について気になることがあるのなら、早くから支援を受けられるように動いていくことが、すごく大事だなと思いました。執筆/まりまり(監修:新美先生より)場面緘黙のあるお子さんの、支援センターに相談に行くまでと、行ってどうだったかについて教えてくださりありがとうございます。場面緘黙については、記事内でまりまりさんが教えてくださったように、お子さんに直接かかわる園や学校の現場での理解や対応がまちまちで、不十分なことも実際少なくありません。場面緘黙のあるお子さんは、ほとんどしゃべらなくても、一通りのその場で必要とされることをやりこなしてしまうので、大きな問題があるととらえてもらえないことがよくあるのです。でもその内心どう感じているかについては、一人ひとり違っています。場面緘黙のあるお子さんは、圧倒されやすかったり不安を抱きやすかったりする方が多いですし、そもそも学校という外の世界で、十分に表出できないというだけでとても不便ではあるはずです。しゃべれないだけでなく、行動が固まってしまうこともあります。できれば場面緘黙に詳しい専門家につながって、学校での対応等について相談できたほうが安全でしょう。またまりまりさんのように、インターネットや書籍等で、適切な情報にアクセスしておくのも大事ですね(場面緘黙の相談ができる専門家が近くにいるとは限らないので)。今回お聞かせいただいたエピソードでは、「支援センター」にも場面緘黙に詳しい専門家がいたわけではないようで、すでにインターネット等で知識を得ていたまりまりさんにとっては十分納得のいく相談にはならなかったようです。それでも、使える支援サービス等を知ることができたり、地域の支援センターにつながっておくことでもしかしたら学校のほうの対応がかわることも多少あったでしょうか。まりまりさんのエピソードのように、場面緘黙については相談する人によって、返ってくるアドバイスがまちまちなことはとてもよくあるので、おや?と思ったらまた機会を見て別の相談窓口にアクセスすることもよいことがあります。…というか、場面緘黙の理解が現場で広まっていくようにしないといけないのはやまやまですが…。今回のお話自体が啓発につながると思いますし、私自身もいろんな場所で場面緘黙についてもお話ししていけるようにしたいと思いました。ありがとうございました。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年05月29日4月に小学校に入学した末っ子のすうちゃん。なんだかんだで毎日、元気よく学校に行っています。1学期の一年生は、ほかの学年よりも先生からの連絡が多く、毎日プリントをもらってきます。■宿題に興味津々な子どもたち ■宿題も楽しみのひとつにこのように、すぅちゃんのクラスでは、入学してから1週間後、すぐに宿題が始まりました。一年生にとっては、宿題も楽しみのひとつみたいです。
2023年05月15日小さいころは育てやすく、発達も月齢相当だったもともとおとなしく、育てやすかったゆい。発達も月齢相当で、乳幼児健診で何かを指摘されることはありませんでした。そんなゆいですが、小学2年生の後期からだんだんと勉強が苦手になってきたようでした。けれど私は「勉強が苦手だけど元気に成長しているし、それでいいや!」と、そんなに気にしていませんでした。きっかけは小学4年生のクラス替え。知り合いが誰もおらず…ゆいから笑顔が減ったと感じたのは、小学4年生になってからです。親しい友達とクラスが離れ、初めて知り合いが誰もいないクラスになったのです。私も最初は残念だと思いましたが、そのうち新しい友達ができるだろうと考えていたのです。けれど、ゆいに新しい友達はできませんでした。自分から話しかけることができないゆいは、誰かが声をかけてくれるのを待っているうちに1人になってしまったのです。特に嫌がらせをされているわけではなく、ただ親しい友達がいないだけの状態でした。Upload By 吉田いらこ私は子どもの友達づくりに親が介入するなんて変だし、人間関係は本人が自力で世界を広げていくことが当たり前だと思っていました。ゆいには「勇気を出して声をかけてみたら」なんて、今思えばアドバイスにもならないことしか言っていませんでした。(それができればとっくにやっている…)。そして「いつか新しい友達ができて、楽しく登校するようになるのでは」と、期待していました。しかし、学校に行っても特に楽しいこともないうえに、勉強もだんだんと苦手なものが増えてきて、ゆいにとって学校はとてもつらい場所となっていきました。私と言えば、学校の授業に苦戦しているゆいを塾に行かせることしか思いつかず…。そのような日々のなか、学校の先生から専門機関で発達検査を受けることを提案されました。小学5年生のクラス替えでは…Upload By 吉田いらこ先生と面談し、専門機関での受診を勧められたのが小学4年生の3学期、そして小学5年生のときに軽度知的障害、ASD、場面緘黙と診断されました。その後、小学5年生のクラス替えでは、仲良しだった友達と再び同じクラスになることができました。多分先生が配慮してくれたのではないかと思っています。その友達を介して、ゆいにも新しい友達ができました。以前の私は「友達づくりは自分から話しかけないといけない、自分で克服していかないと」と考えていました。でも、友達を増やすきっかけを学校側がつくってくれた結果、ゆいは学校生活が楽になりました。今は、私の考えが凝り固まっていたなと反省しています。そして先生方が力を尽くしてくださったことを感謝しています。Upload By 吉田いらこ執筆/吉田いらこ(監修:初川先生より)ゆいちゃんが友達作りに苦戦したエピソードと母としての半生的な思いのシェアをありがとうございます。この4月にもお子さんがクラス替えを経験した読者の方は多くいらっしゃると思いますが、まだ年度が始まってひと月というこの時期はお子さんの友達作りに関して不安に思っている保護者の方もいらっしゃることと思います。「友達づくりは本人が自力でするもの」、その通りではあります。ただ、友達づくりに限らず何か新しいことを始めるとき、それが成就するには土台としてその環境がその子にとって安心安全であることが前提にはなります。内気なタイプのお子さんや新しい環境に慣れるのに時間がかかるお子さんだと、友達づくりに時間を要するかもしれません。ですが、それが達成されていくのは、その環境がそのお子さんにとって安心安全だと感じられているからだと思います。安心安全というのは、単に危険がない(例えば、いやがらせされるなど)ということだけではなく、学校という場を考えると、授業場面での参加状況(つまり、授業が「わかる」や楽しいと感じられるか)も大きな要素の1つになりえます。ゆいちゃんは場面緘黙の診断も下りたとのことですが、ベースには「不安」があるとも捉えることができます。友達づくりそのものに苦手さがもともとあったとしても、そこに挑めるかどうかは環境による影響もあるのではと感じます。授業の理解度や友だちの会話のペースの速さなどでお子さんがつまずいていないか確認してみるのも1つです。また、友達づくりを頑張ろうとしてもきっかけがないと難しく感じる子もいます。「1人でいる」ことを周りがどう理解するかによるボタンの掛け違いもあるかもしれません(周りが「あの子は1人でいるのが好きなのかな」と思っているけれど、本人は「1人でいるのがとてもつらい」など)。お子さんがどう感じているかは家で話すことの方が多いと思いますので、担任の先生にそのあたりを伝えてみるのも1つあると思います。お子さんが安心して学校で過ごせるように、(何かをお願いするということではなく)お子さんの苦戦の状況を担任の先生と共有・相談するのはぜひ試みていただければと思います。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年05月09日3年生のとき、話にクラスメイトの名前が出てくるようになった次女はもともと、家で学校のことをあまり積極的に話しませんでした。コミュニケーションを取れないことでクラスメイトとの関わりがほとんどないため、学校のことを聞くと「忘れた」「覚えてない」という感じの答えがほとんど。ただ、3年生になってしばらくたってから…Upload By まりまりUpload By まりまりという感じで、学校の話が増えて、クラスメイトの名前が出てくるようになったりしました。担任の先生に聞いてみたなんで3年生になってからクラスメイトの話が良く出てくるんだろうと不思議に思っていました。もしかして、次女からクラスメイトに話しかけたりとかしてるのかも…⁉などと、少しの期待を胸に、面談のときに担任の先生に聞いてみることに。Upload By まりまり相変わらず言葉でのコミュニケーションは取れていない…先生からは「次女さん自身から友達とコミュニケーションを取っている姿はほとんど(たぶん全く…)見られない」とのことでした。分かってはいたものの、少し残念に思いましたが、先生からは「次女さんはよく頑張っていますよ」とお話がありました。Upload By まりまり担任の先生が工夫してくれていたこと先生のお話を聞くと・グループ学習のときは可能な限り一緒に入るようにしている・席替えのときに、良く話す子や面倒見の良い子を隣にしてみる・決まったことは言えるため、授業中になるべく声を出す機会を設ける・ひとこと交換日記のやり取りを続けるなどを継続して実施してくれていました。それまでは次女が「なんとかクラスにいられる状態」でやってきていました。でも、先生の対応によって、次女が「クラスに参加している」という感じで気持ちが変化してきたのかなと思います。先生のお陰で、クラスが「安心していられる場所」になっていた次女に対する以上の取り組みだけでなく、クラス全体の雰囲気も良く、次女にとってクラスが「安心していられる場所」に変わったのではないかと思います。だからこそ、学校の話が増えたり、3年生の3学期には…Upload By まりまりと、初めて「学校が好き」という発言があったのでした!それまで、次女の口から「学校好きだよ」なんて言葉が聞けることがあるとは思っていなかったので、このときはとてもうれしく思ったのでした…!執筆/まりまり(監修:新美先生より)場面緘黙のあるお子さんが、学校での話をうちに帰ってからたくさんお話ししてくれるようになったというのはとてもうれしい変化ですね。学校での生活に主体的に入れるようになったことの現れですね。学校でたくさん吸収してきたことをその場では話せなくても、家に持ち帰ってお話しすることで、お子さんの学校の一日が完了するのかもしれません。担任の先生の取り組みがとても素晴らしいです。場面緘黙がある場合、気を遣われすぎて何もしなくてもいいよという関わりも、何とかして話させようという関わりも本人にとっては居心地悪く負担になりがちです。今回のエピソードでは、話せなくてもお子さん自身が「そこにいる」ことを実感できるよう、負荷をかけすぎず上手に活動に巻き込んでくれています。先生もお友達も、自分のことを見てくれていると感じられる場面が積み重なって、「学校が好き」という発言につながったのでしょうか。うれしいエピソードをありがとうございました。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年04月27日私には、現在13歳の娘と3歳の息子がいます。年の差、10歳。10年間ママである私をずっと独り占めしてきた娘の赤ちゃん返り。弟の誕生で娘にどのような変化があったのか。妊娠中から、産後の様子までを詳しくお話しします。娘に妊娠を伝えたときの反応は?わが家はステップファミリーで、娘が8歳のときに今の夫と再婚しました。そして、娘が9歳のときに息子を妊娠。娘に妊娠を伝えると「私、サンタさんに弟が欲しいってお願いしてたの……本当にきてくれたんだ!」と大喜び。 ですが、それと同時に「やっぱりお姉ちゃんになりたくない。ママを取られたくない」と急に泣き出すようになったりと、少し情緒不安定になってしまい、「赤ちゃんが生まれても◯◯のこと大好きなのは変わりないよ」と、抱きしめながら娘に伝えていました。 いざ息子が誕生! 娘の様子は…そして息子が誕生し、娘も積極的に抱っこしたりと息子をとてもかわいがっていました。それでも、約10年間ママを独り占めしていた娘にとって、突然のライバルの誕生にとても複雑な気持ちだったと思います。「◯◯(息子)が泣いても抱っこしないで」と言ったり、ごはんを食べさせてほしいと甘えたりすることもありました。 その都度、娘の気持ちを受け止め、息子が泣いていても娘を優先して対応するようにし、1日に何度も娘を抱っこして「ママは○○(娘)のことが大好き」「ママは○○(娘)のこと愛してるよ」「○○(娘)は、今まで通りママにたくさん甘えていいんだよ。お姉ちゃんだからって無理しなくていいの。○○(娘)は○○なんだから」と伝えました。 月に一度は3人で「映画デー」小学4年生の子どもと赤ちゃんでは、もちろん赤ちゃんのほうが手がかかるので、娘がママやパパを独り占めできる時間を積極的に作るようにしました。夫が休みの日には私と娘で買い物に行ったり、カフェに行ったりしてじっくり娘と関わるようにしたのです。 その他にも、月に一度「映画デー」という日を設定し、夜に息子を寝かせたあとに私と夫、娘の3人でレンタルしてきたDVDを観て、映画館ごっこをする日を作りました。日によってはお菓子やジュースを買い、飲んだり食べたりしながら3人だけの時間を楽しみます。この「映画デー」は、頻度は2~3カ月に一度と頻度は少なくなりましたが、息子が生まれてから3年半経った今でも続いています。 娘の赤ちゃん返りは、安定したりまた不安定になったりしながら1年近くは続きました。正直、いつ終わるかわからない娘の赤ちゃん返りと息子の育児でヘトヘトになりましたが、大変な時期にこそ娘とじっくり向き合う時間を作ることで、今も良い関係を続けていけているのかな、と思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:吉川 みきな13歳女の子と3歳男の子の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
2023年04月05日わが家は4人きょうだい。長男は現在小学4年生です。今では頼れるお兄さんですが、生後6カ月から3歳まで、毎日1時間から2時間ほど何かに怯えたようにひどい夜泣きをしていました。新米ママだった私は、理由がわからずにいましたが、4人の子どもを育てて性格の違いを実感し、長男の夜泣きの理由がようやくわかったような気がしました。長男の夜泣きの状況長男が生後半年のとき、私は次男を妊娠しました。そのあたりから、長男が毎日夜に泣き叫ぶように。抱っこをしても何かに怯えたように1時間以上泣いていました。 毎日毎日、それが繰り返されるので、私も寝不足で精神的に不安定になっていました。「1歳になったら落ち着く」「2歳になったら落ち着く」、周りの人からそんな慰めを受けていましたが、結局、夜泣きがおさまったのは3歳でした。 3歳になり、言葉が発達して気付いたこと長男は言葉の発達がゆっくり。長男の性格と次男の性格を比べられるようになると、長男はとても繊細で臆病な性格だということに気が付きました。 アンパンマンのアニメも「怖い」、海が遠くに見えるだけで「怖い」、お風呂の湯船も「怖い」と言って泣いていました。年子の弟に続き3歳下の妹ときょうだいが増えることで、臆病な性格の長男は何とも言えない不安に押しつぶされそうになっていたのかもしれない……と気付いたのでした。 「ごめんね…」それでもやさしく育ってくれた新米ママだった私は、長男の気持ちに気が付いてあげられず、今でも後悔しています。夜泣きの影響で私自身も不安定になり、長男に厳しくしてしまうこともありました。 大きくなった長男に、赤ちゃん時代の話をするときは、毎回「あのときはごめんね」と謝っています。長男は毎回「いいよ」と言ってくれます。当の本人は夜泣きをしたことなど覚えていないようですが、こんな母でもやさしい子に育ってくれてよかったと思っています。 長男が夜泣きをして大変だったころの自分自身にアドバイスできるなら、長男を繊細な性格なのかな~と理解して、できるだけ寄り添ってあげてと言いたいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/sawawa監修/助産師 松田玲子著者:武山あゆみ三男一女の母。ワンオペ育児に奮闘するかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2023年04月03日こんにちは。HugMugフレンズの海老原です。我が家は今年受験生の中学3年生の長女小学4年生の長男幼稚園、年長の次男の3人の子供達がいます。今回は、我が家の子供達の習い事について書きたいと思います。スピード重視!納得できるまで体験をし、子供がやる気なうちに入会わたしは、納得するまで興味のあるものは体験をし親と子供のやる気の温度差が違わない事を確認し入会させました◎子供も素直なので興味のあるものや、すきなことには真剣で集中して楽しんでいたので体験中に、ほぼここだな。とかここ違うな。と分かっていたので興味のあったものに関しては何回か体験をさせました。やるのは子供なのでやる気がないなら、やらない方がいい。と始める前に白黒つけ、子供と話し合い決めました。継続の秘訣は目標を作る!親はそれを全力でサポート!どんなに辛くてもやると決めたら目標を持って続けること。途中で投げ出さないと約束できたら全力でサポートする。そう伝えてます。自分の発言と行動に責任を持ちなさい。といつも言っていて気分で、やめたい。行きたくない。と言う日もありましたが...続けて結果を出す辛さや努力し結果を出した喜びはまず続けないと絶対にダメだよ。と伝えてます。歳の差兄弟も一緒に通える空手娘が小学1年生の時に空手を始めました。小学生になったら何か習い事をさせよう。と考えていて...娘が興味を持った、体を動かすチア、バレエ、新体操、英会話と体験を申し込み参加させるも集中力が続かない。途中でギブアップ...そんな時に、チラシが入っていた空手教室へ体験の申し込みをしたのが始まりでした。1ヶ月の体験をし、ここだ!と思い娘がやる気なうちに入会させました。空手のおすすめポイント!・先生がちゃんと叱り、褒めてくれる・スイッチの入り切りがはっきりとしている・礼に始まり礼で終わる。礼儀作法を身につける・上級の子が指導し、下の子が学ぶ関係性・空手の初段以上を持っていると受験など内申書にプラス初段以上を取得していると、高校入試の特色化選抜に内申として書けるのと大会で成績を上げていれば、特待生として推薦で高校、大学と進学できます。就職では、警備会社や銀行などから内定をもらえると将来的にも長く続けられる習い事だと思っています。姿勢がよくなり、小さい頃から礼儀作法を身につけることができるところが個人的に1番のおすすめpointです◎目標に向かって努力する姿に心からやって良かった娘も入会当初から目標にしていた黒帯の初段を取得しました。黒帯になると自分の名前を好きな色で刺繍できるので黒帯になった時は大喜びでした。小学4年生の長男は兄弟と一緒の空手教室の他にもう一つ違う空手教室に通っています。形も組手も優勝したい!そう言われ兄弟と同じ空手教室では形を学びもう一つの教室では、全国クラスの高校生に混ざって組手を学んでいます。真っ白な白帯から緑帯になり形、組手では共に準優勝娘の空手に一緒に連れて行くうちに興味を示しやる気になり、長男が入会。次男も同じような流れでした。小学生になったらと思っていましたが泣きながら「やりたい!」と言われ本人がやる気なら。と先生と話し合い2ヶ月の体験をさせ年中の時に入会兄よりも早くに黒帯になりたい!と先日の昇段審査で黄帯になり今はかなりやる気みたいです。笑空手には、組手と形があり道着以外に揃えるものがこの一式このセットを我が家は3つやはり習い事はお金がかかるのが現実。正直、スポーツは月謝だけで済まないことが多く大会や昇段審査、認定料などもあり体験の時点でこれからかかる費用やスケジュールなども含めて夫婦会議をしました。わたしは、ここも大切な習い事を始めるポイントだと思っています。コロナ禍にジュニアオーケストラに入団しチェロを専攻コロナ禍での、小学校入学だった長男音楽の授業がなくなったのをきっかけに「音楽がやりたい。ピアノ教室に通いたい!」と言われ体験へ週1回のレッスンで月4回の体験を終えた時先生との相性が合わなかったみたいで...「ピアノやらない。違う音楽にする」と半泣きで。笑しばらくして学校からチラシを持って帰りクリスマスコンサートに行きチェロの演奏会に参加したのがきっかけで小学2年生の時に入団となりました。初心者クラスのレッスンを3回受けて息子がやりたい!と言うのでこの時点で長男は空手と公文をやっていて正直、遊ぶ暇もなく大変だよ!と思ったのもありオケに入団となればコンサートもあるし家族のスケジュールもあり...一度他の習い事のスケジュールも確認し家族会議をしました。音楽を習い事にすることは賛成でした。コロナ禍でYouTubeで見ていた西方正輝さんの演奏に憧れていた息子「どうしても、やりたいと!」何回も説得されたのが1番大きいかな。「空手も公文もチェロも全部頑張る!」と毎週レッスンを楽しみにしています。「チェロを弾いていると楽しくて、幸せな気持ちになるんだよ。」そう息子が言った一言がとても印象的でした。息子の中で帰宅したら直ぐに、集中して問題を毎日解く公文思いっきり体を動かす空手大好きな音楽を奏でるチェロと心と体のバランスが取れているのかもしれません。チェロのおすすめポイント!弦楽器を触れる機会って中々ないし楽譜が読めなくても初心者でも始められるところは個人的におすすめです◎音楽を通じて新しい友達もできすきを習い事にできて良かった。今はそう思っています。学習習慣を身につけるのに最適な公文わたしは、子供2人が公文に通っていたのもあり次男も小学1年生になったら絶対に通わせたいと思っています。公文をおすすめするポイントわたしの個人的意見ですが、おすすめポイントは...1. 自分から学習する姿勢が身につく2. 毎日コツコツ繰り返し問題を解き計算力がつく3. 入室、退室とメールでお知らせしてくれ安心4. 先生との面談もあり教室での様子などが分かる公文に行き、本当にびっくりするぐらい計算力が高くなりそこは本当に公文に感謝しています。入室、退室と携帯に連絡が来るのでわたしは、冬時期の暗くなる時間が早い時はお迎えは途中まで行っていました。これは大助かりでした◎時計を近くに置いてよーいスタート!と掛け声をかけやる気を出させる我が家では帰宅したら、まず直ぐに公文をやらせています。時間が経つと、ついダラダラとしたり後回しにしてやる気がなくなってしまい始まるまでに時間がかかってしまうので...公文が終わったら、おやつタイム!と決めて必ず近くに時計を置き「よーい、スタート!」と掛け声をかけ、何分でできるか。と息子のやる気を出しています。公文から塾に変えたタイミング小学校5年生の時に娘を塾に変えました。文章問題、時間、図形、単位が苦手計算問題は得意だけど、それ以外が苦手に。家でドリルなどを購入し、やっていましたがどうしても怒ってしまい...親が教えるより先生が教える方がお互いいいと思い塾に変えました。高学年になり、苦手をそのままにすると中学校になり大変になるので個人的には、長男も高学年になるタイミングで一度検討しようと思っています。「話し合い最後は、子供自身が必ず決める」長女は、塾と空手と部活長男は、公文と空手教室2つとオケ次男は空手わたしから、やりなさい。と言ったことはなく子供達が自分達で決めた習い事兄弟の間にも、憧れや負けない!という気持ちがあるみたいで...長男は長女の後を追い越せ追いつけと頑張っていて次男は長男に憧れ、頑張っている姿を見て正直、送迎や付きっきりの習い事の時間などもあり大変ですが、子供のやる気や頑張る姿が誇らしく、日々の活力だと思っています♡娘が長男の勉強を教えてくれ長男が次男に空手の形や組手を教えてくれわたしも助かっています。先輩ママから親がサポートできるのは中学生まで。だから全力でサポートし一緒に楽しんでください!そう言われた言葉があり、習い事などで可能性を広げている姿を間近で全力で応援したいと思うようになりました。習い事を通じてわたしも新しいママ友ができたり子供達と楽しんでいます。これから習い事を始めようか悩んでいる人の参考に少しでもなれば嬉しいです♡
2023年03月28日夫・健一さんと息子・正人と暮らしている美里さん。ママ友との関係も当たり障りなくこなし、育児に奮闘する日々でした。しかし、小学3年生のころになると、「中学受験」という言葉が飛び交うようになっていきます。息子の発言に、母アタフタ!?中学受験を視野に入れた周囲の動きに焦っていた、美里さん。 しかし美里さんの息子は、あまり興味がない様子でした。 そして、小学5年生になると、周囲の中学受験のムードはヒートアップし……。 美里さんが家に帰ってくると、息子・正人くんと夫は野球の録画を見ていました。 すると、正人くんが美里さんのもとに来て「俺そろそろ塾に通おうと思って」と報告。 あまりに突然のことに驚く美里さん。 「ダメ?」と聞く正人くんに「お母さんてっきり、正人は受験しないと思ってて……」と言うと、「野球部が強い中学校に行きたいな〜って」と返答。 「そんな安易な理由で、受験なんて乗り越えられるかな?」と悩んでいると、夫は「いいんじゃないか?」「お父さんは応援するぞ」と夫は賛成のよう。 そこから美里さんの息子の中学受験に向けた怒涛の日々が始まりました。 ◇◇◇ 息子・正人くんの言葉から、周囲の中学受験ムードに参入することになった、美里さん。 正人くんの「やるからには、俺頑張るよ!」という覚悟の言葉と眼差しには、応援したくなります。また美里さん夫婦の、子どもの自分で決めたことを尊重する姿は見習いたいですよね。 作画:ちゃんこ著者:ライター ぽんちゃんフォロワーから寄せられたイライラエピソードを、自身のInstagram(@ponkotu852) にて発信中。
2023年03月23日夫・健一さんと息子・正人くんと家族3人で暮らしている美里さん。美里さんはママ友との関係も当たり障りなくこなし、育児に奮闘する日々。しかし、正人くんが小学3年生のころになると、周囲が変化し始め……。 突然の周囲の変化に、焦りが募り…近年で、子育て世代の注目キーワードになっている「中学受験」。 美里さんが周りの変化を感じたのは、息子が小学校3年生のときで……。 大学進学の準備ができるからと、中間一貫校の受験を考え始める親が多くなっている近年。 小学校3年生になった息子・正人くんの周囲は、塾や習い事で大忙し。美里さんも周りのママ友となかなか予定が合わなくなっていきます。 中学受験について気になった、美里さんは夫に相談してみることに。しかし夫は「よそはよそ、うちはうち」と言って、そのまま何も変わりませんでした。 正人くんが小学校4年生になったころには、仲の良いママ友が子どもの勉強に熱を入れ始め、情報収集をし始めます。 その中でも群を抜いていたのは「お受験ママ」と化していた、トモキくんママ・潤子さんでした。 周りのママたちにアドバイスをする様子を見て、苦手意識を感じていた美里さんでしたが、トモキくんのために熱心に行動する姿は同じ子を持つ親として尊敬していました。 しかし、受験のムードが進むにつれ潤子さんは暴走していくことになり……。 ◇◇◇ 美里さんの周りで徐々にはじまっていった、中学受験の情報交換会。ママ友からの情報はありがたいことも多いですよね。 しかし、お受験でもそうなるのでしょうか。ママだけが奔走するのではなく、しっかり子どもと話し合ったうえで受験に向けて一緒に頑張っていけたら良いですよね。 作画:ちゃんこ著者:ライター ぽんちゃんフォロワーから寄せられたイライラエピソードを、自身のInstagram(@ponkotu852) にて発信中。
2023年03月19日3月は卒業シーズンですね。うちの娘達はそれぞれ「はじめての一年」を無事卒業します。長女ほぺこは小学1年生になり長い小学校生活をスタートさせました。幼稚園の頃はちょっとデリケートなところがあって、些細なことでも傷つきやすかったし、小学校では幼稚園の仲間もほとんどいなかったのでそりゃもう心配でした。年少さんの時みたいに登園拒否にならないように、…と魔法をかけるかのように言い聞かせていました。正直うざかったと思います(笑)でもほぺこはそんな私の不安を吹き飛ばしてくれるかのように毎日元気いっぱいで、男の子との絡みが増えたせいかかなりのおてんば娘に成長しました!優しい先生にも恵まれて、とてものびのびとした小学校生活をエンジョイしています。それでも時々ため息まじりに学校の愚痴をこぼすこともありドキリとすることも…。でも悩みのレベルが低過ぎて安心します(笑)2年生はもう少し自主的に宿題を終わらせるように!(ガミガミママに変身させないで〜!)そして次女のはぴちゃんは年少さんから幼稚園デビューをしました。はぴちゃんはマイペースで物おじしない性格ながら幼稚園選びの時にちょっと嫌な思いをしたので、うまく先生やおともだちと馴染めるかこれまたハラハラドキドキ。↓ その時のお話はこちら ↓ 早生まれの次女にまさかの試練! 幼稚園の入園前面接で受けた子育ての洗礼【にぃ嫁さんち 第54話】 幸いはぴちゃんはお姉ちゃんと違って登園拒否もなく楽しそうに幼稚園に通っていましたが、入園当初は家でのパワフルガールを完全封印してすごく大人しい子だったようです。(個人面談の時に聞かされてめちゃくちゃビックリしたなぁ…)それでも少しずつ自分を出せるようになり、大きな声でお歌を歌ったりおともだちとの絡みが増えたり「いつものはぴちゃん」でいられるようになりました。今では家ではぬいぐるみ達に幼稚園で覚えたことを熱心に教えています(笑)どんどんお姉ちゃんへとステップアップしている姿がうれしい反面、赤ちゃんからの卒業がちょっぴり寂しかったり。ちょっぴり複雑な気持ちです。それでもやっぱり幼稚園を嫌がることなくほぼ休みなく登園してくれたことに、ありがとうの気持ちでいっぱいです。さてさて、もうすぐ(意外と長くて厄介な)春休みが終わったらいよいよ2人とも新しいステージに上がります。一体どんなことが待っているのかな?うれしいことも大変なこともあると思うけど、どうか笑顔を絶やさずに頑張っていこうね!
2023年03月17日わが家には小学3年生の長男と年長の次男、2歳の長女の3人の子どもがいます。これは長男が小学2年生、次男が年少、長女が1歳のときのお話しです。長女が特に好きなのは、長男に絵本を読んでもらうこと。長男がふざけて大げさに読むのが長女にとっておもしろいようです。一方で長男は「自分の行動で長女が喜んでいるのがうれしい」のだそう。ある日、小学校から帰宅した長男が宿題をしていると……。机に向かう兄と遊んでほしい長女長男は下の2人よりも大きいとはいえ、まだ小学2年生。宿題を始めるのも、終わらせるのも、親のサポートが必要です。長男が宿題をしている間、次男にお絵かきや、ひらがなの練習を一緒にするように誘っています。次男とは「プリントやドリルをやりきったら、動画を見てもいい」という約束をしているので、自ら進んで机に向かってくれます。 問題は、1歳の長女です。長男のことが大好きな長女は、遊んでほしくて仕方がない様子。長女は机に向かう長男に絵本やおもちゃを持ってきては、「宿題が終わってから遊ぼうね」と言われ、そのたびに不機嫌になっていました。 私がお絵かきやシール遊びなどに誘えば、ときどきは一緒に机に向かってくれますが、すぐに飽きてしまいます。長男と次男の勉強も見たい、しかしその間、長女の相手はどうしよう……と日々悩んでいました。 とうとう長男が爆発!ある日、長女がおもちゃで遊び始めたタイミングを見計らって、長男と次男と私で机に向かいました。その日の長男の宿題は、親子で同じ文を読み、それぞれが感想文を書くというものでした。 そのうちに、長女が絵本を持って長男のもとにやってきました。いつもなら私が代わりに絵本を読んであげて時間を稼ぐのですが、その日はどうしても長男に読んでほしかったようで、泣きだしてしまう長女。 泣きわめく長女をなだめようと私が抱っこしてあやしましたが、なかなか泣き止みません。とうとう、集中して感想文を考えていた長男が「うるさい! 静かにしてよ!」と怒ってしまいました。 次男のやさしさに涙……怒りだした長男と泣きわめく長女。勉強時間のあとには夕食の準備もあるし、どうしたらいいか困っていた私は、長男に「別の部屋でひとりで集中してきたらどうか」と提案しました。しかし、ひとりで宿題をしている中、弟と妹が遊んでいるのが嫌なのか、受け入れてもらえません。 そのとき、ひらがなを書く練習をしていた次男が「僕が絵本を読むから、その間に宿題を終わらせてよ」と言いながら立ち上がったのです。 私は次男はまだひらがなを一文字ずつしか読めないと認識していたので、絵本を読んであげられるとは思っておらず、とても驚きました。長男も驚いていましたが、私に促されると、すぐに宿題に戻りました。 そして次男のまさかの申し出に、機嫌を直した長女。文章を間違えながらではありましたが、長男のまねをしながら長女に絵本を読んでいる次男の姿を見て、目が潤んでしまう私。 絵本を読み終えたあと、「明日は一緒にお絵かきしようね」と長女を誘ってくれている次男のやさしさにも心を打たれました。次男のおかげもあり、無事に宿題を終えた長男。夕食の準備をしている間に、長女には「さっきはごめんね」と言い、次男には絵本の読み方を教えてくれていました。 年が離れている子どもたちを育てているからこそ出てくる、上の子の勉強時間と下の子の対応の両立。1人が遊んでいれば「遊んでいてずるい」となってしまうので、なるべく長女を机に誘うようにして対応しています。しかし、次男のひらがなを読むという経験を育てるためにも、ときどき絵本を読んでもらうようにお願いしてみるのもいいかな、と思った出来事でした。 著者:安藤 はるか小3、年長の男の子と2歳の女の子のママ。カラーセラピストとしてお悩み相談のサービスを運用中。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年03月13日特性のある子ども2人連れての暗闇体験わが家には、こだわりが強い小学5年生の娘と、感覚過敏で不安になりがちな小学1年生の息子がいます。その2人の子どもとある体験に参加したときのエピソードです。私は以前、視覚障害のある方の世界を体験できる「暗闇体験」に参加しました。自分の身体すら見えない真っ暗な部屋に入り、視覚障害がある人が使う白杖をたよりに90分間のプログラムに参加します。普段当たり前に見えているものが「見えない」という状況に怖さも覚えましたが、誘導してくださるスタッフの方の声、一緒に参加している方の声が聞こえてくると少しずつ不安がなくなっていきました。そして、聞こえる音、触れる感覚を研ぎ澄ますことで、知らなかった世界を知っていき、心まで解放されていきました。帰宅後は、わが子たちにもこの体験の話をしました。娘と息子に話すと前のめりに「行ってみたい!」と言いました。怖がりな息子なので、多少の不安もありましたが、私もぜひ子どもたちに体験してほしいと思い申し込みました。申し込みから「暗闇体験」の当日までは1週間ほどありました。当日が待ちきれない子どもたちは「真っ暗な世界ってこんな感じかな?」と家の中で目をつむって歩いてみたり、イメージを膨らませていました。Upload By ユーザー体験談不安なんてない?誰よりも張りきっていた小1息子はいよいよ、「暗闇体験」当日になりました。その日参加していたのは、私と子ども2人、ほかに4人の参加者がいました。真っ暗な部屋に入る前に、アテンドを担当する視覚障害のあるスタッフが事前の説明を丁寧にしてくださいました。待ちに待ったこのときが来たので、娘も息子も真剣に話を聞いていました。特に息子は、誰よりも張りきっていました。いつもは恥ずかしがり屋なのに大きな声でその場にいるみんなに自己紹介をして、「エイ、エイ、オー!」と言いました。Upload By ユーザー体験談事前の説明が終わると、アテンドの方の指示を聞きながら暗い部屋に入ります。体験したことのない暗さ…私が初めて体験したときは「少し怖い」と思ったけど、子どもたちはどんな感想を持つだろう?そんなことを考えていたら、「むり、むり、むりだ」とさっきまで張りきっていた息子の不安そうな声が聞こえてきました。そして、泣き出してしまったのです。小学生になり、人前で泣くことがもうほとんどなかったので、「本当の真っ暗闇」が心底怖かったのでしょう。私は、手探りで息子を見つけ、息子の手を握って「ほら、お母さんここにいるよ。手もつないでるし、大丈夫だよ」と声をかけてみましたが、息子は「こわい、むり、もう出る」と何度も言いました。どんどんパニックになっているのが伝わりました。娘も、一緒に参加していた方々も、アテンドの方も「大丈夫だよ」「みんないるよ」と優しく声をかけてくれましたが、息子は「こわい、こわい、むりだ」と泣き続けました。Upload By ユーザー体験談息子のパニックに焦る母…。スタッフの方はアテンドの方は、息子と手をつないでくれ、優しく声をかけ続けてくれました。もしかしたら暗さに慣れてくれば不安を乗り越えられるかもしれない、とちょっと希望を持っていましたが、パニックは治まることはなく、どうにも難しそうでした。このままパニックが続くと、周りの方たちに迷惑をかけてしまう。せっかくの体験なのに…、一緒に参加しているみなさんも楽しみにしていたはずなのに…。しかし、同じく楽しみにしていた娘(一度決めたら止めたくない)は途中で帰るとは言わないでしょう。頭の中でいろいろなことが駆け巡ります。それに、ここで私たち親子だけが外に出るというのも、プログラムを中断してしまうことになり申し訳ない…。何が正解なんだ…と焦っているとアテンドの方が息子に「難しそうかな?ほかのスタッフのお姉さんが一緒にいてくれるからちょっとお外で待っててみる?」と聞いてくださいました。その言葉を聞き、息子は安心したのか泣くのを止めて「うん」と言いました。続けて「お母さんがいなくても大丈夫かな?」と聞くと「うん、大丈夫」という息子。真っ暗の部屋の中で、声だけでやり取りしているので、息子の表情は全く分かりません。はじめての場所で、親から離れて待っていることはできるのかな、と心配がなかった訳ではありませんでしたが、顔は見えなくとも息子がアテンドの方の問いかけにしっかりと答えているのを聞き、きっと大丈夫だと信じて、私も「よろしくお願いします」と言いました。ずっと息子に寄り添ってくれたスタッフや参加者の方々息子がほかのスタッフの方と明るい別室で待っていることになり、娘と私、4人の参加者の方と暗闇でのプログラムを再開しました。娘はどんどん暗闇に慣れていき、ほかの参加者の方と会話をしたり、楽しそうな声が聞こえました。息子の件で申し訳ないという気持ちを抱えつつも、娘だけでも参加できてよかったなぁと心の中で思っていました。プログラム終了まで残り15分になったころ、アテンドの方が「息子くんが、戻って来れるみたい」と教えてくれました。どうやら、ほかのスタッフの方と過ごすうちに元気を取り戻し「もう一回行ってみる」と自分から言ったようでした。ほかのスタッフの方と、また真っ暗な部屋に戻ってきた息子は「ただいま!もう、怖くなくなった!」とはじめに入室する前くらいに元気な声で言いました。一緒に参加していた方々も「待ってたよ」「よく戻ってきたね」と迎え入れてくれました。最後の15分は、息子も楽しそうに参加することができました。息子のパニックを見極めて、対応してくださったアテンドの方、スタッフの方、あたたかく息子の気持ちに寄り添ってくださった参加者の方々に感謝の気持ちでいっぱいでした。Upload By ユーザー体験談不安になりがちな子どもに新しい世界を見せる勇気息子はもともと、怖がりで、いつもと違う状況が苦手です。幼稚園のときは、避難訓練などのいつもと違う雰囲気と大きな音が苦手で、その度にパニックを起こしていました。加えて多動なところがあったりするので、周りに迷惑をかけてしまう心配や、本人の負担も考えてこれまでなにかを「体験する」というプログラムを極力避けてきました。新しいことを知ってほしいという思いもありつつも、親の私自身がその勇気が出なかったのです。でも、そんな息子も小学生になり、見通しが立たない状況でのパニックが起こりにくくなっており、本人も「行きたい」と言ったので今回の「暗闇体験」は、きっと息子の第一歩になる!と信じて、私は申し込んだのでした。そんな中での息子の体験中のパニック。あのときに私も娘も途中で参加を止め、帰ることになっていたら「やっぱり息子には、このような体験は無理だったんだ。新しいことに挑戦するのはまだ難しいのかもしれない」といろいろなことに対してもまた消極的な気持ちになってしまっていたかもしれません。しかし、今回、そんな息子に対してあたたかく対応してくださったアテンドはじめスタッフの方々と参加者の方々のお陰で、体験に参加することができ、息子にも乗り越える力があると知ることができました。人によって、できることできないことや、できるようになるペースは違うと思いますが、息子の気持ちを聞きながら、周りの方にも協力していただきながら、少しずつ新しいことにも挑戦してみようと思えるような経験になりました。イラスト/にれエピソード参考/カワカワ(監修:初川先生より)息子さんにとっては、想像していた暗闇よりも、もっともっと暗闇だったために混乱してしまったのかもしれませんね。混乱し怖さに打ちのめされそうになっていても、スタッフの方と外に出て待つと言えたのは、怖がりで新しいことが苦手な息子さんからするとおそらくかなりの成長だったのではないでしょうか。さて、お子さんがパニックのような保護者の方からしても予期せぬ展開を見せたとき。親子でその場を撤退するのも1つの対処法ではありますが、今回のように、スタッフの方々のお申し出やご対応に少し委ねてみる、というのも1つですね。お子さんに日頃接しているスタッフの方(こうしたイベントのスタッフのみならず、学校や地域のイベントでも同様に)ですと、さまざまな予期せぬ展開に慣れていたりうまいことご対応くださったりする場合もあります。お子さんによき体験をしてほしいという思いで運営されていると、今回のように息子さんが“よき体験”と思えるよう計らってくれる(最後、また中に戻ってこられるように安心を取り戻し、そう向けてくださる)こともあります。いつもそうなるとは限らないかもしれませんが、そうした大人は結構いらっしゃるんじゃないかなと思います。お子さんの様子によって、また周りの状況によっても変わってきますが、体験者さんが勇気をもってスタッフさんに少し委ねてみたことそれ自体も、よき体験となられたのではと思います。
2023年03月11日私には現在小学3年生の長男がいるのですが、発達障害であるADHD(注意欠陥・多動性障害)の診断が下りたのは小学校2年生のときでした。さらに3年生になった今年、自閉症スペクトラムの診断が下りたのです。私は、小学生になるまで長男の障害を見つけてあげられなかったことを後悔。乳幼児健診のとき、こうしておけばよかった! と思ったことをお話しします。 1歳半健診では育てにくさを伝えられずハイハイをし始めたころから活発な長男でしたが、1歳になるころには多動が目立ち始めていました。他の子とちょっと違うなと感じつつも、気にするほどでもないと思う中で、1歳半健診の日を迎えました。 1歳半健診の質問項目に「育てにくさを感じますか?」とあったのを見て、一瞬戸惑う私……。買い物先や支援センターでよく脱走し、かんしゃくがひどいことに悩んでいたからです。 しかし育てにくいレベルに入るのかわからず、悩みながらも「いいえ」にマルをしたのです。このとき「はい」または「わからない」にマルをしていれば、支援に繋がったのかなと思います。 3歳児健診でも育てにくさを伝えられず!その後長女が生まれ、育児に奮闘しているうちに年月が経ち、長男の3歳児健診の日を迎えました。3歳になるころにはお喋りもじょうずになり、手先も器用になってきていた長男。一方で相変わらずかんしゃくが酷く、2歳下の妹を叩いてしまうこともしばしば……。 しかし私は3歳児健診での問診票でも、「育てにくいですか」の質問に悩み、「いいえ」にマルを付けてしまったのです。さらにあらかじめ相談内容を固めていなかったため、悩みをどう伝えたらいいのかわからず健診は終了。私はまたもや悩みを伝えられないまま、健診をスルーしてしまったのです。 次男のおかげで保健師さんに相談でき…3歳児健診を過ぎると、市の乳幼児健診の場はありません。仕事が忙しくなったこともあり、日々の家事、育児をこなすだけで精一杯の私……。そして長男が小学校に入るころ、転機が訪れました。わが家に次男が生まれたのです。 育てやすい次男ですが体が小さく、4カ月健診で経過観察となってしまいました。おかげで市の保健センターから、よく電話がかかってくるようになりました。長男のかんしゃくに悩んでいた私は、すがるように保健師さんに相談することに! すぐに専門的な相談施設を紹介され、小学2年生になったころにADHDの診断が、さらに1年後に自閉症スペクトラムの診断が下りました。 長男の幼児期を振り返ると、後悔するのはやはり乳幼児健診で悩みを伝えられなかったことです。伝えるべきか迷う程度の悩みでも、困っているなら相談するべきだと思いました。今では主治医や臨床心理士さんに相談しています。次男が3歳児健診を迎えるときには事前に悩みをリストアップし、細かく相談したいと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/みいの著者:河津明香2男1女の母。旅行代理店勤務をしながらの育児を経て、フリーランスのライターへ転身。現在は発達障害の長男のサポートをおこないながら、旅行・育児・生活雑貨などの記事を中心に執筆。
2023年03月02日好きなことを楽しめるように次女は幼少期から、工作したり絵を描いたりすることが大好きでした。Upload By まりまりただ、家で親の手伝いのもと実施するのはどうしても限界が…。2年生のときに、本人に、工作したり絵を描いたりできるようなアートスクールに行ってみてはどうかと聞いてみたところ、「行ってみたい!」とポジティブな返答がありました。そこで、次女に合っていそうな、少人数で、かつ自分のペースでできるようなところを探しました。見学・体験して長女と一緒に通うことにこのとき4年生だった長女も興味を示してくれたので、2年生の次女と一緒に見学・体験してみることに。子どもたちが10人弱で先生が2人という少ない人数だったうえ、ほとんど話さなくても何とかなる状況で、次女にとって負担が少なく楽しめた様子。Upload By まりまり長女も楽しめたようで、2人一緒に同じところに通うこととなりました。長女が辞めてしまって、次女も辞めたがった1年少し通ったころ、長女が「辞めたい」と言い始めました。最初のころのように楽しめなくなったとのことで本人の決心は固く、長女はそこで辞めることに。ただ、次女は、長女が休むときは一緒に休んで一人で行くことは全く無く、一緒だったから通えていたという部分が大きかったので、次女も辞めると言い出しそうで心配していたら、案の定「私も辞める」と言い始めました…。Upload By まりまり好きなことは続けて欲しい次女に詳しく話を聞いてみました。すると、次女は「作ったり描いたりするのは好き」「アートスクールは楽しい」けど、「先生と話ができない」「一人で行くのは不安」との話でした。Upload By まりまりせっかく好きで楽しく通えているので、長女が辞めてしまったとか話せないという環境のせいで辞めてほしくないというのが私の気持ちでした。今の次女なら一人でも行けそうきっと、通い始めのころだったら次女の不安もかなり強かったと思います。ただ、すでに通い始めてから1年以上経過しており、アートスクールの担当の先生もずっと変わらない。さらに、このときは3年生の3学期で、次女自身も成長し、学校での生活も順調に過ごせていて安定している…。今なら少し頑張ったら一人で行けそうだと思いました。次女は漠然とした不安感のことが多いので、具体的に、「今のあなたなら一人で行けそう」という上記の理由を話して、何かあったときは電話してもらえればすぐに駆けつけることを保証して少し無理やり送り出したのでした。Upload By まりまりそれから…迎えに行ったら、いつも通りに過ごせたようで、変わらない様子で帰ってきました…!行ってみて「一人でも大丈夫そう」と感じたようで、その後も一人で通っています。アートスクールに通い始めてから、今年で3年過ぎました。この習い事に関しては、「できるようになる」とか「役に立つ」と考えて始めたのではなく、「楽しめる」のを一番の目的にしたので、次女には負担が無くて継続できたのではないかと思いました。これからも、次女が楽しめる限り、続けていってくれたらいいなと思っています。執筆/まりまり(監修:新美先生より)場面緘黙のある方は、不安を抱きやすいことが多く、環境に慣れるのに時間がかかる場合もあります。話すことができないために、突発的なことが起きたときに困るかもしれないという不安もありますね。今回聞かせていただいたエピソードでは、1年間お姉ちゃんと一緒に通って場に慣れて、ご本人も安定した状態だったのでスムーズに一人で通うことができるようになったというお話でした。一人で通えることで自信もついたことでしょうね。特性によって楽しいことを楽しめる場が制限されるのは残念なので、今回伺ったエピソードでは「お姉ちゃんと一緒に1年間」ということでしたが、例えばお母さんが付き添いをして半年通って、慣れたら付き添いをやめるなどと応用できそうなエピソードかと思いました。ありがとうございました。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年02月28日いろいろ習い事へ連れて行っても長続きしないまだゆいに障害があるとは気づいていなかった幼児期から小学校低学年にかけて、私はゆいをいろいろな習い事に連れて行っていました。水泳、クラシックバレエ、体操、合唱、硬筆…。本人が興味を持ったものから親のエゴで通わせてみたものまで、いろいろな習い事に挑戦したのですがすべて続きませんでした。私のエゴで通わせたものは続かなくても当然なのですが(本当に申し訳ないことをしました)、本人が行きたいと言って習い始めたものも、1ヶ月ほど経つと嫌がるようになり辞めてしまいました。もちろんどの習い事教室のメンバーも明るく迎えてくれたのですが、本人はなかなかなじめなかったようです。今思えば、すでにできあがっているコミュニティに入っていくということが、ゆいにとってはハードルが高く、緊張してつらかったのかなと思います。しかし本人も「やってみたい」と言ってしまった手前、1ヶ月ほどは辞めたいと言い出せずに堪えていたようなので、つらかっただろうなと感じます。Upload By 吉田いらこ小学2年生で習い始めた「バイオリン」そんな中、ゆいが「バイオリンをやりたい」と言ったのは小学2年生のころでした。それまで楽器系の習い事の経験がなかったのですが、テレビで演奏する人を見て興味を持ったようでした。私自身が吹奏楽部だったこともあり、音楽の習い事に興味を持ってくれたことがとてもうれしく、近所のバイオリン教室を探して見学の申し込みをしました。バイオリン教室は先生の自宅がレッスン場所で、完全個別指導でした。今思うとこの個別指導がゆいの特性に合っていたのでは、と思います。もしかしたら今まで続けられなかったほかの習い事も、個人指導タイプだと続けることができていたのかもしれません。Upload By 吉田いらこ障害のある子どもに理解のある先生との出会い初めて先生と対面したゆいは受け答えができず、YesかNoで首を振ることしかできませんでした。当時の私はゆいのことを人見知りが強い子どもだとしか思っていなかったので「この習い事も続かないのかな…」と心配をしていたのですが、実は先生は障害のあるお子さんを何人も受け持っており、子どもの特性に理解がある方で、ゆいに合った進度で指導をしてくださいました。時間はかかりましたがゆいも先生の問いかけに単語で返せるようになり、楽しくレッスンに通うことができるようになりました。この習い事はなにより個人指導ということがゆいにとって安心できる材料だったのかなと思います。ほかに生徒がいるグループレッスンだと緊張が強く通い続けることが難しかったかもしれません。ゆいの楽器練習の進度は一般に比べるとかなりゆっくりとしたペースです。けれど、少しずつできることは増えていて、とても楽しそうです。やはり「好き」に勝るものはないなと感じました。Upload By 吉田いらこ習い事を通して娘が手に入れたものこの習い事を始めて私が一番良かったと思うのは、ゆいが自信を持てたことでした。学校の勉強は難しいし、友達をつくることも苦手なゆいが学校以外の場所でイキイキと楽しめることを見つけられたのは、親の私にとってもうれしいことでした。今、ゆいには居場所が3つあります。自宅、学校、そして習い事教室。どこかで上手くいかなくなることがあっても、ほかの居場所があれば救われることもあるのではと思います。バイオリンを習い始めたことで、音楽がゆいと私の共通の趣味になりました。ゆいは今、私と二人で合奏することをとても楽しんでくれています。これからも音楽を通じて世界を広げ、人生をより豊かにしていってくれたらと願っています。執筆/吉田いらこ(監修:井上先生より)習い事がうまくいくかどうかは、子どもの興味関心だけでなく教室の環境的な要因、例えば、人数が多い、騒がしい、先生が厳しい…なども影響します。先生と1対1で学ぶ環境というのは、ゆいさんのお母さんがおっしゃる通り、非常に安心できると思いますが、厳しく叱責したりする先生は向いていません。ゆいさんが出会われた先生のように、本人のペースを尊重したり上手にほめたりすることで、まずは楽器の演奏を楽しくして、周りの子どもができないことを自分ができるという意味で、本人が自信をつけることができるのはとても良いと思います。みんなの前でお話がしにくい子どもでも、言葉の代わりに音楽で表現できるという点も、良いのではないでしょうか。先生や家族の前で演奏ができるようになったとしても、先に述べた環境的な要因から、大きなコンサートホールや初めての場所だと一気に不安や緊張が増してしまう場合もあります。無理せずスモールステップで、演奏する喜びを感じながら進められると良いと思います。コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的能力障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年02月09日進級時に学校のトイレに行けなくなる次女小学校入学時に、学校のトイレが怖くて行けなかった次女。担任の先生や、長女の協力もあって何とかトイレに行けるようになりました。ただ、その後、進級時には教室が変わり、教室が変わるとトイレも変わる…。ということで、進級時には必ずトイレに行けなくなっていました。2年生のときは、先生に協力を仰いだり、学校で私が一緒にトイレに行ってみたりしてトイレに慣れるようにすることで、何とか行けるようになっていました。こうして低学年のときのトイレ問題はなんとか解決していました。ただ、3年生になると、Upload By まりまり「恥ずかしいから(トイレに行けないことを)先生に言わないで欲しい」「自分で頑張ってみる」と言うようになりました。次女も成長してきて「自分で挑戦したい」という気持ちが出てきたようです。でも、学校の先生の協力を仰げない…。どうやったら学校のトイレに行けるようになるのかと、良いアイデアが浮かびませんでした。そんな中、次女が1年生のときの担任の先生のお話を思い出したのです。1年生のときの担任からのアドバイスUpload By まりまりUpload By まりまりという感じでアドバイスをいただいていました。1年生のときには、次女にそういう物があるか聞いてみたところ「ママが良い」ということで、ほかになかったため何かを持たせることはありませんでした。ただ、3年生になって、以前より学校という環境に慣れたということもあり、その方法が使えるかもしれない…と考えたのでした。トイレに持ち込める物を考えてみた1年生のときの先生は「何でも持ってきても良いですよ~」という感じでしたが、次女はとても真面目な一面があり、ルールから外れることを負担に感じる場合があります。そのため、学校に持って行っても良くて次女を励ませるような物は…?と考えた結果、私が絵を描いた物をキーホルダーにして持たせてみることにしました。Upload By まりまり実際に持って行った結果…最初は「本当に持って行っていいの…?」という感じでしたが、キーホルダーなら…ということで持って行ってくれました。そして、キーホルダーと共にトイレに行ってみた結果…Upload By まりまり「今日トイレ行けたよ~!」と報告があったのでした!成長に伴って難しさが出てくるその後、4年生進級時には「キーホルダーの絵新しくして~」という要望があり、5年生では慣れてきたのもあり、自分でなんとか頑張って学校のトイレに行けるようになっています。成長と共に、特にトイレの問題などでは、担任の先生の協力を得たりすることを次女が恥ずかしく思ったりと、難しくなってくることを実感しました。その都度、子どもの成長に合わせて親も考えていかなくてはいけないなと思った出来事でした。執筆/まりまり(監修:鈴木先生より)昔からトイレは家の中心にはなく、部屋から出た廊下の隅に孤立してあるのが普通です。今は明るくなっていて芳香剤もありますが、昔は薄暗く臭いもあった印象があります。そして、昔も今も「トイレ」という非日常の場所へ行く不安が強く、行けてもドアを開けっぱなしにする子どももいます。また、家のトイレは行けても、学校や外出先の連なっているトイレには行けないという子どももいます。家のトイレなら、その子どもの好きなキャラクターのポスターを貼ったり、ぬいぐるみを置いたりして安心できる工夫をするのがいいでしょう。トイレだけでなく、入学式や冠婚葬祭など初めての場所に行くときにも、今回のキーホルダーのような、ポケットに入る大きさでお子さんの好きな物を入れていくような工夫があると、不安を軽減できることがあります。
2023年01月30日ウーマンエキサイト読者の皆さま、こんにちは!我が家の長女ムスメが、自分の部屋が欲しいと言い出しました。 以前から一応ムスメの部屋はあったのですが、次女の遊び部屋と兼用だったので、この機会にムスメの部屋を整えることになりました。学習机の設置はしなかったものの、一応ムスメの持ち物ばかりとなったお部屋が完成し、嬉しそうに過ごしています。 普段からムスメにベッタリな次女オコメはとても寂しそうでした。(その後勝手に入り込んで入り浸るようになるのでご心配なく)ムスメの成長の速さに驚きと嬉しさを感じる反面、まだまだパパにベッタリ甘えるムスメをみて、ほっとしてしまいました。とはいえ今年の春、小学校も3年目となるムスメ。思った以上に成長は早いものだなと覚悟しておかなければ…とちょっと切ない今日この頃です。
2023年01月28日こんにちは!おにぎり2525です。新年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。■ぬいぐるみ好きの8歳息子ぬいぐるみに話しかけたり、一緒に寝たがったり。これってうちの環境によるものなのかと不安になり…■ハムスターを飼い始めたら…!?(ちょっと自分がほしかったのもあり…笑)ぬいぐるみを可愛がるのは悪いことじゃないので、このまま見守りたいと思います!ママも自分の机にぬいぐるみ飾ってるしね!(笑)
2023年01月13日息子の偏食に気づかなかった未就園児の時期Upload By カタバミ小学1年生のまちゃは、自閉スペクトラム症と知的障害があり、偏食と睡眠障害もありますが、赤ちゃんのころは母乳もミルクもよく飲み、何も問題はないと思っていました。2歳上にいるお姉ちゃんのほうが母乳を飲むのが上手でなく苦労しました。まちゃは、離乳食になってからも柔らかく煮た野菜をよく食べていましたし、お姉ちゃん向けに出したミニトマトやきゅうりのぬか漬けも食べていました。言葉が出ないのが心配で2歳半で入れた預け合いのサークルでも、お弁当づくりにはそれほど苦労はしていませんでした。家ではカレー、納豆、シラス、お鍋のあとの雑炊などを好んで食べていましたし、食欲もあるので、心配していませんでした。あんこやチョコレートなどの甘味は比較的いつでもほしがるので食べ過ぎないように注意をしているくらいでした。就園したら偏食が加速?Upload By カタバミ食事に関して、家庭で困ることがなかったまちゃの偏食がはっきりと問題になったのは幼稚園の年少のときでした。幼稚園の最初の面談で先生から「麦茶と少しのご飯しか食べず、ごくまれにメインのおかずを少し食べる程度です」と報告されたのです。介助が必要な子どもを集めたグループで食べていたそうですが、隣の席の男の子もいつも全く食べずに器を全部よけてしまうそうで、まちゃも同じことをするので2人の間には給食が境界線のように並んでいることがよくあったのだそうです。ただ、まちゃはカレーのときだけは全く介助がいらずよく食べていると聞きました。同時期から、通っていた児童発達支援事業所に持たせるお弁当も残すことが増えました。今まで食べていたウィンナーもミートボールもハンバーグも食べなくなり、食べるものといえば、味つけが塩コショウで脂身のない肉だけ。それまでは食べていたコロコロの小さな丸いおにぎりも食べなくなり、残してくることが増えました。家では朝晩よく食べているから良いかと思っていましたが、長距離ドライブ中にコンビニに寄っても、外食しても、帰省しても、まちゃの食べる物で困りました。空腹でも食べないの?いよいよ偏食と向き合うことにUpload By カタバミ年中からは近所の児童発達支援事業所に週5で通うことにしました。そこでは給食が出ていましたが、まちゃは1ヶ月以上の間全くその給食に手をつけず、毎日廃棄する状況が続いていたので、私がつくったお弁当を持たせることになりました。これには、さすがに焦りました。まちゃは、ご飯よりもパンを食べるので栄養のある食パンを焼き、焼き芋は必ず食べるので毎日お弁当に入れました。サツマイモがあまり売っていない夏の間は焼き芋の代わりにトウモロコシを入れました。毎日同じお弁当でしたが「食べてくれれば…」と全く恥ずかしいとは思いませんでした。まちゃは家でも決まった物しか食べませんでしたが、外の世界ではさらに気難しくなりました。行動療法の本を読んで偏食が治る方法も試しました。まちゃは10分くらい大泣きで嫌がったあとで小指の先程の大きさの苦手な物を食べてくれましたが、毎回大泣きさせてまで続けることに私が疑問を感じてしまい2ヶ月ほどでやめました。年長からは給食が美味しいと評判の療育園に通いましたが、まちゃの連絡帳の今日食べた物の欄には「米3粒」や「お茶のみ」などとよく書かれていました。療育園に参観に行ったとき、まちゃ以外にも海老反りになって給食を激しく拒否するお子さんがいて、先生はその子を抱えて食べさせようとしていました。まちゃはその先生の前でいつも通り静かに全部拒否しているのを見て、私はあきらめる気持ちになりました。偏食は一進一退。それでも、大きく構えて感謝してUpload By カタバミまちゃは、小学1年生になり特別支援学級に通っていますが、なんと登校2日目で給食はほぼ完食して帰ってきました。生徒の数が少ないので、担任の先生は1人ひとりの様子をよく見て少しだけよそったり、小まめに声をかけてくれているおかげだと思います。それからこれは私の考えですが、まちゃは小学校の大きな建物や、大勢のお子さんたちと過ごすことで何か感じ取っているのではないかと思います。学校の給食は食べるようになっても、家でのまちゃの偏食は全く変わらず、毎日家族とは別のまちゃ専用のメニューです。でも今まで食べなかった豚汁は給食で大好物だと聞いたので家で出してみたら抵抗なく食べてくれるようになりました。まちゃの偏食について私が考えていることは、理屈で考えても仕方がないということと、食べてくれる物もあるのだから感謝しようということです。以前好んで食べていた物も急に食べなくなります。少し食べたら思い出すのではないかと無理に食べさせたら暴れて嫌がって吐き出しました。まちゃが見て嫌だと感じたらそれはもう無理なんだとあきらめることにして、大体必ず食べるメニュー(まちゃの場合は納豆、しらす)は冷凍庫に切らさないようにしています。何年か経ったとき、食べるメニューが増えていたらいいなと大きく構えることにしたらだいぶ楽になりましたし、一進一退ですが少しずつ食べる物は増えてきていると思います。執筆/カタバミ(監修:藤井先生より)1日3回ある食事、食べてくれないと心配になりますよね。「米3粒」という記録が、偏食の強さを物語っています。この偏食は発達外来でもよくある相談です。口腔内の触覚、味覚、嗅覚、咀嚼の音への聴覚などの感覚の過敏や、食事をとる環境が落ち着かないなどが関係していることがあります。ご自宅や、療育園や事業所などでさまざまな工夫をしても、食事が進まないときがあります。カタバミさんの表現では「あきらめる気持ちになった」とありますが、偏食はダメということから少し離れて、食べられるものがあることに感謝という視点で、大きく構えることができたのがよかったと思います。
2023年01月08日うちの家族、個性の塊です
夫婦・子育ていまむかし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々