こんにちは。海外在住プロママライターのさとうあきこです。国会議員の育児休暇取得に関する報道の盛り上がりを機に、育児休暇取得の是非や可不可がよく話題に上っています。法律的にも世間一般でも一応は認められている育児休暇ですが、実際に取得している男性はそれほど多くありません。その原因は、育児休暇取得になんらかのマイナス面があるからだと想像できます。せっかくの制度が十分に運用されないのは何故なのか?育児休暇取得の前に立ちはだかる壁と今後の課題についてまとめてみました。●男性の育児休暇取得を阻止するのは、パタハラと家族からの反対パタハラとは、父性を意味するパタニティにハラスメントをプラスした造語。平たくいうと、上司の理解や同僚の協力を得ることができず、育児休暇を取得できない・しにくい環境が作られている状態をいいます。「男は外で働き、女は内を守る」 という考えがまだ日本社会に根強くはびこっていることを思い出させてくれます。では、“家族からの反対”とは何か?夫が育児休暇を取れば、妻からは「経済的な不安」、親や兄弟といった親族からは「男なのに?」というパタハラと「出世に響くのでは?」という心配の声があがり、育児休暇取得を後押しするどころか、反対される ことも少なくないようです。●女性の育児休暇取得を阻止するのは、“復帰保証”が不十分だから男性の育児休暇が数週間から2、3か月といった短期間であることが多いのに対し、女性の育児休暇は半年から1年以上と長期間になることが多いです。育休を取得させる企業側としてはその間の穴埋め人事が必要となり、取得する本人が戻りづらい状況に陥りやすいという特徴があります。また、育児休暇から職場復帰した後も子どものための“休暇・遅刻・早退”や“時短勤務”が必要となりますが、それを理解してくれる企業は多くはありません。そのため、育休を取りたい人は「取得前と同じポストに戻れるのか?」 「取得前と同じだけの仕事内容をこなせるのか?」と不安を感じて取得を断念する傾向もあります。●パパの90%近くが育児休暇を取得するスウェーデンの例ちなみに、男女ともに育児休暇取得率の高い国スウェーデンでは、育児休暇は「取得するため」の制度として受け入れられているため、国民たちは法律で定められている夫婦で合わせて480日間という育児休暇を、「取らなきゃ損」と考えています。そう、彼らにとって、育児休暇は公的サービスや税金還付のように“当然の権利” なのです。スウェーデン人たちがそう考えるように至った経緯には、政府が“あの手この手”で後押しを続けていることが関係しています。480日間のうち男性だけが取得できる日数を設定することで、男性の取得を進め、取得期間も子どもが8歳になるまでと長期的視野に立っています。このような、政治的な決定という後押しが取得者数を押し上げ、その結果社会全体が「育児休暇を取得すべきだ」という風潮へと流れていく好循環を作りだしているのです。●日本の問題は育児休暇取得者例の少なさにあるこのように、日本で育児休暇が取りにくいという問題の根っこにあるのはシンプル極まりない事実、“ 育児休暇取得者数が少ない” ことにありそうです。日本政府もそれなりの後押し政策を考えていますが、スウェーデンに比べるとまだまだです。日本政府には、さらに強力なリーダーシップとパフォーマンスとで、育児休暇取得を盛り上げてもらいたいものです。そして、子どものいる親は育児休暇を取得するのが当然の社会が育てば、上司も同僚も親族も育児休暇を取得する可能性が高く、職場ではお互いに協力して穴埋めをするのが当たり前になってくるはずです。【参考リンク】・男性の育児休暇の取得に関する意識調査結果 | ユーキャン()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年05月08日こんにちは!海外で1歳児の育児に奮闘するママライターなかやまあぽろです。ママ友と、よく妊娠中の症状や出産時についての話になることはありませんか?ひと口に“妊娠”と言っても、つわりが重かったり、逆に全くない人など十人十色ですね。妊婦さんに特に多いのは、眠気やだるさが続いたり、常に空腹でついつい何かを口にしてしまい、産科に行けば体重コントロールで注意の嵐……なんてことも。後期に入るとおなかで足元が見えないし、赤ちゃんに膀胱(ぼうこう)が圧迫されて思わず尿もれ。妊婦生活は、思った以上に大変!でも、そんな妊娠中にしか体験できないこともあるはず!今回は妊娠中のおもしろエピソードをママたちに聞いて、まとめてみました。現在妊娠中の読者様も、育児真っ最中の忙しいママたちも、しばしの間楽しんでいただけたら幸いです。●夫とのエピソード:イクメン誕生のきざしが見えるかも?『おなかがふくらんで靴下がうまく履けなくなったとき、旦那さんが手伝ってくれるようになりました。ありがとうと伝えると、「僕の老後の介護は頼むよ」 と一言。思わずクスリと笑っちゃいました』(3か月の男の子のママ)『妊娠がわかってから、フィルムカメラでおなかが大きくなる様子を撮っていって、子どもが産まれてから現像して記念にしようということになり、夫が撮影をしてくれることに。私はてっきり全身が写っていると思い込んでいましたが、いざ現像してみるとおなかの部分しか写っていなくてショック。「幸せそうな顔も写ってないと意味ないじゃん!」と夫に言ったら、「赤ちゃんのことしか考えてなかった……」 とのこと。その返事になんだか気が抜けて笑っちゃいました』(1歳の女の子のママ)旦那様との間では、ほっこりするようなエピソードが特徴でした。妊娠中の奥様への気づかいは、パパとして目覚める重要なキーとなり、出産後の子育てへの協力にも影響すると言われています。皆様、イクメンと呼ばれているのでは!?●家族とのエピソード:孫の誕生が待ちきれない両親の、おちゃめな一面『里帰り中のある日、父が畳み終わった洗濯物をキッチンにいるわたしに渡しながら「これ台拭き用のふきんだからしまっておいてね」と一言。何気なくふきんを見たら、なんとわたしの妊娠中に愛用していたデカパンツが…… 。「ちょっと、これわたしのパンツだよ!」と言ったものの、父はわたしがこんな大きなパンツをはいているとは想像もつかないという様子。他の家族は大笑いでした』(2か月の男の子のママ)『息子はおなかにいるうちから名前を決めていて、里帰り先では家族がみんな名前を呼びながらおなかに話しかけていました。特に母は初孫の誕生を待ちわびていて、毎日おなかの息子の名前を呼んではうれしそうにしていました。ある日、母が間違えて実家暮らしのわたしの兄をおなかの息子の名前で呼んだ ときには、家族全員大爆笑でした』(1歳の男の子のママ)孫の誕生を待ちわびるご家族の熱気は、本当に熱くありがたいものですね。出産後に知る両親のありがたみは計り知れないものです。これからお子さんと一緒におじいちゃんおばあちゃん孝行をしたいですね。●外出先でのエピソード:妊娠中は、意外と大胆になる?『妊娠中、わたしはおなかをなでてもらうとすごく幸せな気持ちになって、いろんな人によくなでてもらっていたのですが、他の妊婦さんもきっと同じ気持ちだろうな、と思っていました。ある日、外出先で母のパート仲間の女性に会い、おなかがふくらんでいたのでニコニコしながらなでたのですが、後から母が青ざめた顔で「あの子妊娠してないよ……」 と一言。どうやら元からふくよかな体型の方だったよう。あとから母を通じて謝りましたが、ご本人も爆笑だったみたいで救われました』(1歳の女の子のママ)『健診で産院に行くと、予約をしていなかったので1時間半待ちと言われました。わたしは妊娠中、常におなかがすくタイプだったので、待っている間も何かを食べたい衝動にかられていました。あまりにも待ち時間が長いので、ついに近くのコンビニでおにぎりを買い、待合室でむしゃむしゃ。顔見知りの助産師さんが近づいてきて、「ここでおにぎりを食べたのは、私が知る限りあなたが始めてよ」 と。急に恥ずかしくなり、思わず隅の席に移動しました』(2歳の男の子のママ)妊娠前の自分からすれば、思ってもみなかった行動をとってしまった……というおもしろいエピソードでした。子育てをしている現在では、さらに大胆になっているのでは!?----------妊婦生活は、目まぐるしく変化する自分の体に戸惑いつつも、毎日が赤ちゃんの誕生を待つ幸せな気持ちでいっぱいですね。普段子育てに忙しいママたちも、たまにはパパと妊娠中の出来事を思い出して語ってみては?●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
2016年05月03日「おむつなし育児」を知っていますか?聞いたことはあるけれど、大変そう?私も第一子の育児中は、「無理!」と決めつけてまったくチャレンジしませんでした。でも、第二子の育児でゆる~くチャレンジ。今思えば、二人目の育児がとても楽だったのは、「なんちゃっておむつなし育児」のおかげかもしれません。「おむつなし育児」ってなに?「おむつなし育児」とは、「なるべくおむつをつけないで排泄させる育児法」です。近年、日本でも「おむつなし育児」が広まりつつあるようです。「おむつなし育児」の本を読むと、「ホーロー容器やおまるを用意しましょう」「排泄のパターンを記録しましょう」「家にいる時はおむつなしで」などと書いてあって、ハードルが高そう。「ただでさえ忙しいのに部屋が汚れそうだし、お出かけもするから無理!」としり込みしてしまいますよね。でも、普通におむつをつけて生活していても、無理なくできる「おむつなし育児」があります。実践!「なんちゃっておむつなし育児」わが家で試したのは、「赤ちゃんが小さいときから、ひんぱんにトイレに座らせる」ということだけ。生後3カ月ごろから、気がついたときに赤ちゃんをヒョイと抱えて、トイレの上に乗せていました。うまくタイミングがあえば、赤ちゃんは気持ちよさそうにおしっこやうんちをしてくれます。当たればラッキー。それだけで、おむつ交換の手間が減ります(おむつはパンツタイプを使用。汚れていなければ、パンツと同じ感覚で同じおむつをはかせても大丈夫です)。だんだん、条件反射のように、座る→出るというパターンができて、成功率も上がりました。ダントツで当たる確率が高いのは、寝起きです。大人も同じですよね。そのほか、授乳前後、お着替え前後、抱っこやおんぶから降ろしたあとも出やすいようです。夜の就寝時は無理をしません。ママも赤ちゃんも、ぐっすり眠ることが大事なので、普通におむつをつけて寝ます。外出するときも、もちろんおむつで。ママがお手洗いに行くときに、ついでに赤ちゃんも座らせてみるだけです。赤ちゃんとのコミュニケーションも「おむつなし育児」は世界的にみても珍しくない育児法です。 私は第一子を中国で育てていたのですが、中国人も、生後2~3カ月の新生児を洗面器の上に座らせて「シーシー」とやっていました。おむつなしで、おしりの上から直接「股割れズボン」をはいている赤ちゃんの姿も珍しくありません。アメリカでは、おむつなし育児はEC(Elimination Communication=排泄コミュニケーション)と呼ばれ、「排泄を通じて赤ちゃんとコミュニケーションをとる手段」とされています。たしかに、成功率を上げたくて、自然に赤ちゃんを観察したり、「出る?」「出ない?」とコミュニケーションを取ったりしていたように思います。私は、赤ちゃんに「おしっこ出たね」「うんち出たね」と話しかける際、おしっこならお腹の下をポンポンと叩く、うんちならおしりをポンポンと叩くサインを見せていました。そうすると、いつの間にか、赤ちゃんが自分でポンポンとジェスチャーしてくれるようになり、とってもかわいかったですよ。成功しました!!「なんちゃっておむつなし育児」さて、「なんちゃっておむつなし育児」の結果、わが子は1歳以降うんちをトイレでできるようになりました。2歳で夜の就寝中を除いておむつがほぼ必要なくなりました。おかげで子育ての負担が随分減ったと思っています。おむつやおしりふきシートの節約にもなりますね。良いことづくめでストレスフリーな「なんちゃっておむつなし育児」、気軽にチャレンジしてみては!?<文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年04月28日私は、子どもを出産してから生後6ヶ月まで「育児日記」をつけていました。最初は、出産した病院に勧められてつけ始めたのですが、「おしっこ」や「うんち」「授乳」「睡眠」を細かく管理しているうちに、子どもの体調管理に役立っただけでなく、「どのタイミングでお昼寝をさせたら機嫌良く過ごしてくれるか」など、育児が少し楽になるヒントがたくさん見つかりました。そんな育児日記のつけ方や活用方法を紹介します。■私がつけていた育児日記育児日記にもいろいろと種類があるようですが、どんな物を使っても良いと思います。私がつけていた日記は、病院でもらったもの。見開きが1週間分になっていて、縦の軸に24時間分の時間軸が刻まれています。尿や便、睡眠の枠が設けられていて、オムツ交換や授乳のときには、わかりやすくマークをつけていくタイプ。1日の最後には、コメントを入れられる欄が設けられていました。私は、時々しかそこにコメントを書いていませんでしたが、「昨日も眠れなかった」とか「熱が出た」とか、読み返すと育児の大変さが昨日のことのように思い出されます。■検診や風邪のときに活躍日記をつけていて役立ったと最初に感じたのは、1ヶ月検診のときでした。検診では、1日の授乳の回数、便の回数などを聞かれます。私は慣れない育児と寝不足で、いっぱいいっぱいだったため、日記をつけていなければ答えられなかっただろうと思います。息子が風邪をひいたときも同様で、嘔吐の時間や授乳、便の様子などを医師に伝えるための記録になりました。また、息子は哺乳びんが苦手でミルクを飲んでくれず、母乳育児だったため、尿の回数を把握することで「水分が足りているか」という確認にも役立ちました。 ■離乳食やねんねのリズムが育児日記でつかめる生後5ヶ月ごろからは、離乳食の記録もつけ始めました。離乳食開始時は、おかゆや野菜をペースト状にしたものを、ひとさじから与えていきます。幸いアレルギーは見つかっていないのですが、万が一アレルギー症状が出たときに日記につけていることで原因が早くわかることもあるようです。私の友人の中には、「乳児湿疹だと思っていたら、乳アレルギーだった」という子もいました。アレルギー症状が軽いとわかりにくいこともあるので、何を与えたかを記録しておくと役立つはず。また、徐々に生活リズムが整ってくると、お昼寝や夜のねんねの時間も決まってきます。1日中グズついている日と、1日中機嫌の良い日では、お昼寝や外遊びの時間が違っていたりするんです。これも、育児日記のお陰で気づいたこと。息子の生活リズムが整ったのは、生後5ヶ月頃だったと思います。その頃の生活は、午前6時起床、8時お散歩、9時お昼寝、10時~室内遊び、午後1~3時お昼寝、4時お風呂、8時就寝(夜間授乳があったので、深夜に数回起きていましたが…)。この生活リズムが息子には合っていたので、保育園に入るまでできる限り同じ生活を送るようにしていました。そのお陰もあってか、2歳になった今でも、6時には勝手に起床して、お昼寝は午後1時~、夜は8時頃に就寝します。■思い出の1冊に何と言っても、育児日記は思い出のノートになります。子どもが生まれたときの感動や、睡眠時間を削って向き合った時間、初めて笑った日や寝返りを打った日など、たくさんの記念日を記録できます。生まれたばかりの頃の育児は、本当につらくて、泣いてしまうこともありましたが、そんなことも良い思い出。ノートを見返すと昨日のことのように思い出せます。今では、大切な宝物になった育児日記。みなさんも子どもの生活リズムが整うまでの6ヶ月間、育児日記を試してみてはいかがでしょうか。あまみや(OFFICE-SANGA)
2016年04月25日こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。突然ですが、質問です。“愛情”の反対は何でしょう?憎悪?いいえ。違います。答えは“無関心”。「子どもは褒めて育てましょう」。そう言われ始めてから久しくなりますが、子どもが何かに成功したときや新しいことにチャレンジしたときにだけ褒めてはいませんか?今回は、心理カウンセラーとして、食育インストラクターとして長年、さまざまな子育てを見てきた筆者が、幼児期にその欲求が満たされるか否かで成人後にも大きな影響を与える“承認欲求”から子育てを考えてみたいと思います。●承認欲求ってなに?今回は子どもの承認欲求(心理学者・マズローが提唱)に特化したお話しになりますが、哺乳類の中でも人間の赤ちゃんだけが、自分の力だけで母乳を飲みに行くことができません。母親に抱かれ、乳房に口が届くところまで持っていってもらわないと母乳を飲むことさえできないのです。そのために赤ちゃんはお腹がすくと泣くのですが、泣いて自分の存在、状況を主張しているのですね。ここですでに承認欲求が出てくるのです。この場合はもう命がけ と言ってもいいでしょう。成長して少しおしゃべりできるようになると、しつこいくらい話しかけてきます。同じことを何度も聞くこともあります。これも「甘えたい」「かまって欲しい」といわれる承認欲求のひとつ。自分の気持ちが満足するまで、その存在を認めて欲しい わけです。決してママを困らせたいわけではありません。●無意識に子どもに無関心になってはいませんか?仕事をしながらの家事や子育ては本当に大変。掃除機をかけよう、洗濯をしようと思ったときに限って足に絡みついてくる。SNSでのやり取りをしているときに限って泣かれる。そんなとき、どうしていますか?もし家事やSNSを優先しているのなら、その手を10秒だけでもいいので止めて、子どもに視線を向けてあげてください。子どもに触れてあげてください。そうするだけで、子どもは満たされます。忙しいのに家事の手を止められない!そう思った方は家事の目的を考えてみてください。家事は家族が快適に生活するためのことではないでしょうか?そう考えたら何を優先すべきか分かるはずです 。子どもが食事をしている間に家事をするのは効率的かもしれませんが、子どもはその間、とっても寂しいツラい気持ちで食事をしているかもしれませんよ。そのまま中学生、高校生になったら、自分の存在を認めてくれるネットの中の世界や、いわゆる“悪さ”をする友達といることに心地よさを感じてしまうかもしれません。小さなうちに時間をかけるか?大きくなってから時間を取られるか?極論を言ってしまえば、そんな選択になってしまう可能性もあります。●褒める育児の落とし穴子どもを褒めて育てることも確かに大切です。しかし、そこには落とし穴があります。それは「何かができたとき」「頑張ったとき」だけにしか褒めてもらえないと、子どもは「何かができないと、認めてもらえない」「頑張らないと認めてもらえない」そう刷り込まれてしまうのです。もっと突っ込めば、「何もできなければ自分はダメな人間なんだ。」「頑張らないと自分は認めてもらえない、ママの笑顔さえ見れない存在価値のない人間なんだ」、そう刷り込まれて成長してしまうため、自己肯定感の低い大人になってしまう 可能性があるのです。褒める育児よりも“認める育児”を。難しく考える必要はありません。視線を向け、微笑みかけ、スキンシップと何もなくても「大好き!」と声をかけてあげるだけで、子どもの承認欲求は満たされ、自己肯定感は高まります。親子の信頼関係の“根っこ”、人間性が育まれる“根っこ”は認めることから始まるのです。●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年04月21日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。昨今、イクメンがもてはやされていますね。しかし、仕事が忙しくてなりたくてもなれないという男性が多いという話を、ちらほら耳にする機会があります。イクメンになるのは大変です。無理をすると、ママを怒らせてしまったり、ケンカになってしまったりとややこしいことがたくさん出てきます。乳幼児を抱えたママにとって、パパが手伝ってくれることがどんなに心強い か知っていますでしょうか。パパが知っていたら実践できることや、何をしたらママが喜んでくれるか、男女間の考え方の違いなどをまとめてみました。イクメンの第一歩が踏み出せる参考になればと思います。●ママが喜ぶねぎらいとお手伝い5選●(1)子どもと遊ぶパパが子どもと遊んでくれているあいだに、家事を終わらせたり自分の時間を持ったりすることができます。ママはかなりストレスを減らすことができます! それと同時に子どもに関わってくれることを喜ぶでしょう。●(2)子どもと入浴これも上記と同じ理由です。自分の身一つなら動きやすいので、さっと済ませることができます。パパが積極的に子どもと関わりを持ってくれることにうれしさを感じます。●(3)オムツ交換普段はママしかしないことをパパがやってくれたらうれしいものです。ただし、しっかりお尻をふくなどの大事なことをおろそかにしないようにしましょう 。●(4)話を聞く「こっちの話を聞いてほしいよ」と思われるかもしれませんが、ママは日中誰にも話せずにいることが多いです。それに、自分たちの子どものことなど夫婦でしか共有できない悩みもあるでしょう。否定せず、結論を急がず、相づちとねぎらいの言葉(ありがとう、お疲れ様など)をお願いします!●(5)片付け・皿洗いなどの家事地味ですけど、これが本当に助かるんです。子どもを寝かしつけてから、皿洗いがあったり部屋が散らかっているのを片付けたりするのは結構しんどい もの。それを代わりにやってくれたら感謝ですね。●パパが勘違いしてしまいがちな“ねぎらい”男女のあいだでは、ねぎらいの方法や「してほしい、やってあげたい」の思いがすれ違ってしまうことがあります。ママの場合、それがねぎらいと捉えることができず、イライラをぶつけてしまうこともあるのです。たとえば、映画や旅行などの外出に誘うこと。これは勘違いのねぎらい になります。気分転換になっていいと思われるでしょうが、ママの気持ちは気分転換にはなりません。“子どもを置いてきてしまった罪悪感”や“子どものことが心配になる不安感”を抱いてしまいます。だから、せっかく連れ出しても楽しむことができません。奥さんが楽しそうな顔をしていないと、「なんだよ!せっかく連れてきてやったのに!」という思いが湧いてきて、お互いがイライラしケンカになってしまうこともあるでしょう。ここが子を持った後の男女間の違いです。同じ外出でも、近くの公園などに子どもと一緒に散歩に出かける というのは大正解です!子どもが目の届くところにいていつでもお世話ができますし、パパが育児を手伝ってくれているという感じをママは感じることができます。そして何より、外の空気を吸うことでママの気分転換になります。勘違いのねぎらいをしてケンカにならないように、最初に「こんなのはどう?」と相談をしてみるといいですね。●何をすればいいかわからないときは……しっかり者のママの場合、自分のやり方とちょっとでも違うやり方をされるとイライラしてしまって、「もう何もしないで!」となってしまうことがあります。そう言われれば、せっかく手伝おうと思ってもやりたくなくなってしまいますよね。しかし、乳幼児がいる時期はママのストレスは相当なものです。精神的にまいってしまうママもいるくらいですから、配慮が必要だとあらかじめ思っておきましょう。何をすればいいかわからないときは、「何を手伝ったらいい?」「何か手伝わせて」と聞いてあげてください。これが一番です。そうすれば、本当にお願いしたいことを頼んできてくれる でしょう。もし、手伝いをしていたときに「やり方が違う!」と注意されることがありましたら、そのときは「ごめん、やり方を教えてくれる?」と素直に言うだけで丸く収まります。●おわりに出産を終えて、慣れない育児・泣きやまない赤ちゃん・自分の時間が取れないストレスなどが想像以上の早さでママを襲ってきます。しっかり者のママでさえ大変だと感じるのですから、パパの支えは必要不可欠です 。無理してイクメンになる必要はありませんが、子どもと関わりを持つことや、ママを助けることはできるはずです。子どもは二人で作って、二人で育てていくものですからね。少しずつでいいので、ママに寄り添って支えてあげましょう。そうすれば、心に大きな負担を抱えすぎてしまうことやうつの手前なんてことにならなくて済みます。全国の乳幼児がいるパパには、この時期にぜひママとお子さんにたくさん関わっていただきたいと思います。【参考文献】・『子育てハッピーアドバイス 妊娠・出産・赤ちゃんの巻』吉崎達郎/明橋大二・著●ライター/桜井涼(フリーライター)
2016年04月06日子どもがうまれてから何かと出費が増え、思うように貯蓄ができなくなってしまった。夫の給料だけではやっていけないので私も働きに出たいけど、保育所はどこもいっぱいで子どもを預ける場所がない。このままやっていけるか不安……。今回は、マイナビニュース会員のうち子どもを持つ既婚の男女191名(男性: 126名、女性: 65名)に、「日本の子育てに関して行政に言いたいこと」があるか質問してみた。Q.日本の子育てに関して行政に言いたいことがあれば教えてください。回答は、「経済的負担の軽減」が23%、「保育所の充実」が14%、「働きやすい環境づくり」が8%、「教員、保育士の待遇改善」が3%となった(それ以外は、その他)。■経済的負担の軽減・「高校卒業時までの助成を分厚くしてほしい」(43歳男性/農業協同組合/公共サービス関連)・「養育費がかかるので、もっと税金を投入してほしい」(41歳男性/精密機器/メカトロ関連技術職)・「子どもを持っている夫婦にもっと手厚いサポート(お金を含めて)が必要」(39歳男性/その他/クリエイティブ関連)・「子育てにお金が解決かからなければもっとうみたいと思っている人はたくさんいますよ、と伝えたいです」(34歳女性/その他/その他・専業主婦等)■保育所の充実・「保育園に入れて! 学童増やして! 」(33歳女性/化粧品・医薬品/営業関連)・「希望時に保育所に入所できるような環境を整備してほしい」(42歳男性/官公庁/公共サービス関連)・「保育園はもちろんのこと、実家が近くにない人のために病児保育を充実させてほしいです」(39歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「保育園の待機児童問題は本当にどうにかしてほしい。保活のことを心配して、子どもをうむかどうかや、うむタイミングを考えなければならない今の状況では少子化はますます加速すると思います」(36歳女性/生命保険・損害保険/営業関連)■働きやすい環境づくり・「母親の勤務時間減少を実現してほしい」(57歳男性/建設・土木/事務・企画・経営関連)・「結婚退職、出産退職を迫るブラック企業には労働法や各種行政刑法で鉄ついを振り下ろしてもらいたい」(67歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「子どものことで会社を休みづらい状況をなんとかしてほしい」(32歳女性/ソフトウェア・情報処理/その他・専業主婦等)・「男性は育児休業を上司が取らないと部下は取れない、会社から勧められるだけでも違うから市の方から通達してほしい」(50歳男性/輸送用機器/営業関連)■教員、保育士の待遇改善・「保育士の給料をあげてくれ! 」(29歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)・「保育、教育に従事する方々の待遇改善」(41歳男性/化粧品・医薬品/専門サービス関連)・「議員の数を減らし、保育士の給与をあげてほしい」(37歳女性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)・「先生のやる気を適正に評価し、報酬に反映すること」(55歳男性/設計/建築・土木関連技術職)■その他・「少子化と言いながら対策がまったくお粗末」(64歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)・「ヨーロッパ、特に北欧に見習った福祉の充実」(46歳男性/通信関連/IT関連技術職)・「支援などの内容が分かりにくい。もう少し分かりやすくアナウンスしてほしい」(46歳男性/専門商社/クリエイティブ関連)・「うめる環境にしても、うみたがらない女性が多いことが問題」(51歳男性/医療用機器・医療関連/営業関連)・「子育ては女性がするものという考えがまだまだ主流だと思うので、固定観念にとらわれることなくいろいろな家族の形態を応援してほしいです」(54歳女性/その他/その他・専業主婦等)■総評行政に望むこととして最も多かったのは「経済的支援」だった。保育所や幼稚園の保育料、学校教育費、塾、医療費などなど、子育て中は何かと出費も多く経済的な負担が大きいもの。そのため「補助金をもっと出してほしい」「子ども手当の増額を! 」といった金銭的支援を望む声が多く寄せられたが、給付金だけでなく医療費や教育費の無料化、税金の減額などを望む声も多かった。次に多かったのは「保育所・幼稚園」に関する意見。最近、待機児童数の増加が社会問題となっているが、実際に入りたくても入れる保育所が見つからず苦労する親は少なくないようだ。「うちは運よく入れたが、施設を選べる状況ではなかった」といったリアルな声も寄せられている。この他にも、「遊び場の充実」や「女性の社会復帰支援」「児童虐待の防止対策」などさまざまな意見が寄せられていたが、なかには「恩恵を受けたこともない」「言っても無駄」といった悲観的な意見も……。将来への不安が尽きない子育てだが、今後子どもを取り巻く環境が少しでもよくなることを期待したいものである。調査時期: 2016年2月23日~2016年3月7日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 既婚男女191名調査方法: インターネットログイン式アンケート※写真と本文は関係ありません
2016年04月06日【ママからのご相談】2児の子育て中のママです。育児に忙しくイライラしがちで夫とのコミュニケーションもぎすぎすしがちです。もっと夫にも育児や家事に参加してほしいのですが、夫も仕事が大変なこともわかります。お互い気持よく分担できるようにするにはどうすればいいでしょうか。●A. ちょっとしたことから褒めてみましょう。こんにちは、遊びと学びの専門家大根はじめです。育児や家事の分担子育て家庭には頭が痛いですね。分担表を作ってタスクを確認するのもよいですが、わが家で試してみてうまくいった方法を、芦澤多美著『夫をお金持ちにする64の習慣』からご紹介します。●まずは感謝してほめる子育てや仕事で忙しいと、イライラしてついつい感謝や褒め言葉より先に責めてしまう言葉が出てしまいがちですね。ちょっとしたことでいいので、感謝やほめる言葉をかけるタイミングをみつけて「○○してくれてありがとう」などと伝える ことからはじめてみてください。●細かいコミュニケーションが家事を頼むカギゴミ出しや簡単な食器の片付けでも手伝ってもらえばうれしいものです。「とにかく家事を手伝って!」と言われても何から手をつけていいかわからないとどうしようもありません。最初は面倒くさいですが、何をどうしてほしいか伝える ことから始めるとよいでしょう。できるだけ気持ちよく取り組んでもらえるよう、「やっておいて」ではなく「お願い」を語尾に付ける。やってもらったら感謝の言葉を伝えるのも長続きするポイントです。●ほめて伸ばして子育てにも参加してもらう子育てに関してナーバスになって夫にやってもらっても注意してしまいがちですが、とにかく褒めて伸ばすことがポイントです。たとえオムツを逆につけても、いきなりがみがみ注意するのではなく、とにかく感謝して褒める ことがうまくいくポイントです。私の経験からも、褒めるのは大事だと感じています。子どもを通わせていた保育園はイクメン率の高い保育園でした。入園当初はママや保育士の皆さんがパパを褒めるのが上手でおどろいたものです。保育園のお迎えにパパがやってきたら、すかさず「すごいですね」「うちの保育園はイクメンが多くて」などと、ママや先生が皆でパパのイクメン化を褒めている雰囲気で、わが家の育児参加かなり積極的になりました。お友達のママに褒めてもらうのも効果的です。----------いかがでしたか?まずは一日一回褒めてみることから始めてみるのもいいかもしれませんね。【参考文献】・『夫をお金持ちにする64の習慣』芦澤多美・著●ライター/大根はじめ(マンガ家)
2016年03月26日【ママからのご相談】4月から娘が小学校に通うママです。短時間でも働けないかなと思い、近所でパートを探してみたのですが、母の介護もあるため、なかなか条件に合うパートが近所にはありません。そこで、在宅ワークについて調べています。具体的に在宅で働くメリットを教えてください。●A. 生活状況によっては在宅ワークのメリットがたくさん!ご相談ありがとうございます。在宅ワーカーの川中利恵です。私自身はシングルになり、子どもたちを抱えて生活をするためには就職するよりも収入的に有利だと考えたため、在宅ワークを選択しました。在宅ワークの働き方は、基本自由です。自由には責任が伴いますが、自由であるがゆえに、自分のライフスタイルを優先させた働き方が可能になります。主収入源がほかにあれば、収入は扶養の範囲内でよいでしょうし、一人で仕事をし続けることがつらい方もいるでしょう。ネットを見ていると、相談者さんをはじめ、在宅で仕事を始めれば解決するのになあと思うことが多々あります。そこで今回は、私が常々「在宅ワークでよかった!」と感じている理由をお教えしますね。●在宅ワークのメリット3つ!ライフスタイルや働く目的によっても異なりますが、私自身が実感している在宅ワークのメリットはおおまかに以下の3つです。●(1)子どもに「おかえり」を言える日が圧倒的に多い出勤を伴う仕事の場合、子どもが早く下校する日はお留守番をしてもらう必要があります。私はフルタイムで在宅ワークをしていたため、学童なども利用していましたが、それでも平日に学童保育がお休みになったり、風邪をひいてしまって学校を休んでしまったりすることがあります。そんなとき、よほど急ぎの打ち合わせなどがない限り、在宅で仕事をしていれば「おかえり」を言ってあげられます 。保育園や幼稚園の間はお迎えになりますが、入園したてはどの子も熱が出やすいもの。そんなときも周囲に気を遣ってお休みをもらうという必要もなかったことも、大きなメリットでした。●(2)自分の裁量や家庭の事情で仕事量や収入、仕事をする時間を決められるほとんどの在宅ワーカーは、業務委託契約を結びます。これは多くのケースで時給制ではありません。成果物を納品して初めて収入を得られる仕事です。仕事の数をこなせばこなせるだけ、報酬を得られるシステムです。つまり安定した収入という面では難しくなりますが、逆に言えば、自分のスキルや努力次第で時給3,000円以上を狙うことも可能であるということです。もちろん最初からそのレベルの仕事をすることは、もともと専門性の高いスキルをお持ちでなければおそらく難しいでしょう。しかし、それは同時に、ママにとって大きなチャンスでもあります。子どもが学校へ行っている間だけ、寝ている間だけ、など、自分が働ける時間を逆算してその時間内でこなせる仕事だけ請けることもできるということです。またスキルさえ伴えば、やりたいと思った仕事だけ請けて趣味と両立することだって可能です。私のように収入重視であれば「いただける仕事は何でもやります!」 ということもできますよ。●(3)仕事の合間に家事が、家事の合間に仕事ができる!いつどのような形でどのタイミングで仕事をしているのか問われず、定められた納期までにクオリティを保って依頼された仕事を納品できればいい 、というのが在宅ワーク最大の特長です。つまり、時間で拘束されないのです。これもそれぞれの働き方によって立ち位置が変わります。私の場合、洗濯を干してから仕事をして、メールの連絡を待つ間に掃除して、仕事をしながら煮込み料理を作ることができることはとても助かりました。雨が急に降り始めたら、干していた布団をすぐに取り込むこともできます。仕事と家事のウエイトが家事や育児への比重が高い、子育て中のママであれば、「子どもが寝ている間に、家事が終わったらすぐに仕事に取り掛かれる」ことがメリットといえるでしょう。●みんなどれぐらい在宅ワークを続けているの?平成25年度厚生労働省委託事業における『在宅ワーカーに関する調査』では、『在宅ワークの経験年数』について聞いています。その結果、1年から3年の方が35.7%、過半数以上の方が10年未満 であることがわかりました。意外と勤続年数が短いことにお気づきでしょうか。ITの発達とともに広がった働き方であるため経験年数が短い、ということもあると思いますが、クライアントに迷惑をかけない範囲であれば自由に働き方を変えられる のも在宅ワークのメリットです。実際に私の周囲でも、同時期に在宅ワークをスタートした方々が、起業したり就職して在宅ワークを引退したりしているケースも少なくありません。子どもや介護の手が離れたり、やっぱり出勤して仕事をしたほうが向いていると考えたり。その理由は千差万別です。私自身はと言えば、在宅ワークを初めてもう13年。ありがたいことに仕事も途切れず、ひとり親でも子どもたちを希望の高校に進学させられる程度には収入を得ることができています。収入や働く時間をフレキシブルに変えられること、成果制のため自らの努力がそのまま収入に直結すること、学歴を問われることなくさまざまな仕事に携われることが、私にとっては大きなプラスで、この働き方が向いているだと思います。----------自宅で仕事をするメリットは他にもまだまだあります。東日本大震災のとき、私が住んでいる場所は都内ですが震度5.5でした。もし出社する仕事だったら、間違いなくお迎えに行くどころか帰宅さえできず、子どもたちを二人きりにしてしまっていた ことでしょう。個人的には、企業にもメリットは大きいため、もっと企業側からも普及させるべき働き方なのではないかと思うぐらいです。在宅で仕事をするから在宅ワークと呼ばれるだけで、仕事そのものの内容は多岐にわたります。あなたのできることはなんでしょうか?自己管理が問われる世界ではありますが、ぜひチャレンジしてみてくださいね。【参考リンク】・データでわかる在宅ワーク「在宅ワーカー編」 | ホームワーカーズウェブ()●ライター/川中利恵(在宅ワーカー)
2016年03月12日【ママからのご相談】もうすぐ出産予定のプレママです。よく「スマホ育児はダメ」とか、「子どもにはテレビを見せない方がいい」と聞きますが、本当にそんな風にできるのか不安です。旦那が、よくスマホもいじるし、テレビも大好きな人なんです……。●A. スマホとテレビは“意識的に”使えるようにしましょう。こんにちは、ライターの佐原チハルです。テレビを見せることの是非については、昔からよく話題になっていたようです。この数年はスマホが身近なものになり、最近では“スマホ育児”についての話も聞かれるようになってきましたね。テレビやスマホとは、どのような距離でいるのがよいのでしょうか。ポイントをまとめてみました。●「“スマホ育児”ができるなら苦労はしない」というたくさんの声「スマホ育児はよくない」と言われることが多い一方で、「そもそも“スマホ育児”なんて、できるなら苦労しないよ!」という声も多く聞かれます。『スマホを渡したぐらいで親が楽になるなんて言ってる人、本当に育児したことあるのかな。スマホを触らせたら、気をつけなきゃいけないことも増えるんだよ』(30代・ワーキングマザー)『気づいたら子どもが何度も職場に電話かけちゃってたことがあった。子どもがスマホ持ってる間は、怖くて目を離すなんて無理 』(30代・ワーキングマザー)『うちの子は、おままごとの電話としてスマホを使うので、相手をしないわけにはいかない』(20代・専業ママ)スマホ育児で楽をするのは、現実にはなかなか難しいことも多いようです。●テレビは子どもには悪影響なの?子どもにテレビを見せることについては、日本小児科学会などでも調査が行われ、注意喚起されています。「特に2歳以下の子どもには、長時間テレビを見せない方がよい」ということをはじめ、どんなとき・どんな風にテレビを見せるのがよくないのか、いくつかポイントがあげられています。ただし、同じ年、日本小児神経学会から、この喚起に対する緊急声明も出されています。テレビが言語の遅れや発達障害の原因になる、というような“根拠のない不安” が広がることを懸念したためです。『児童精神科医ママの子どもの心を育てるコツBOOK』によると、テレビの利用で気をつけるべきは「受動的に長時間テレビを見続けてしまう」「テレビを見る以外の経験が阻害されてしまう」というような点だそうです。●スマホもテレビも、“コミュニケーションツール”として使うのが大切スマホもテレビも、必ずしも育児を楽にしてくれるわけではありません。しかし、一緒に遊ぶツールになったり、コミュニケーションのきっかけ になったりするのであれば、育児を助けてくれる強い味方です。子どもへの教育を目的として作られたテレビ番組の場合、子どもの年齢や発達段階に応じた内容を放送していることもあります。テレビをきっかけに、さまざまなものへの興味関心や、想像力を高めてくれるようなものもあるでしょう。スマホで家族と通話したり、録画した子どもの動画を子ども自身が見られたりするのは、家族にとっても子どもにとっても有意義なことも多いです。「長時間テレビを見せっぱなしにする」のはよくありません。しかし、たとえば夕食の準備中に少し注意を向けていてもらうだけで、随分と楽になることも多いはず。そんな短時間のものまでは、注意喚起されてもいません。----------大切なのは、スマホもテレビも、“ツールとして意識的に使える”ことです。それぞれの使い方について、旦那さんとも一度お話ししておくことができるといいかもしれませんね。【参考文献】・『児童精神科医ママの子どもの心を育てるコツBOOK』白尾直子・著●ライター/佐原チハル(フリーライター)
2016年03月04日【パパからのご相談】4月にパパになる予定です。育休を取ることになりました。以前、「運動不足になる」と書かれていましたが、その他体調面で気をつけたほうがよいことがあれば、教えてください。●A. 各種の体調不良に注意しましょう。相変わらず運動不足な、パパライターの矢山ユースケ@育休中です。コラム『ジム通い必須!? 育休中のパパが「運動不足」になるワケ』をお読みいただき、ありがとうございます!さて、冒頭で“相変わらず運動不足”と書きましたが、子どもが成長するに連れて、徐々に運動量も増えてはいます。娘はちょうど6か月になりますが、重さで言えば倍以上に育ったので、だいぶ重くなりました。近頃はバランスボールの揺れがお気に入りのため、“抱っこして一緒にバランスボール運動”をすることが増えました。これで体幹が鍛えられると良いのですが……。●パパママが育児で発症/悪化した不調とはさて、先輩パパママたちは、育児によってどのような不調を体験したのでしょうか。●フィジカルの不調『けんしょう炎。ひどいときは包丁を握るのも大変で、パパに晩ごはんの支度を手伝ってもらいました』(38歳・ママ)『子どもが重くなるにつれて、肩こりがひどくなって大変でした』(32歳・ママ)『もともと腰痛持ちなのですが、子どもが重くなっていくにつれて、悪化する一方です。ぎっくり腰っぽくなることも増えました』(パパ・38歳)いずれも、“子育てあるある” な症状です。それぞれ常態化しやすい症状なので、続くようならば専門機関の受診を考えましょう。運動不足による血行不良が原因の場合、運動することで改善することも。●メンタルの不調『夜泣きと夜中の授乳が続いて、うまく眠れなくなりました。子どもは最近だいぶ落ち着いたのですが、私は相変わらず眠れません。疲れやすいし、不眠症なのかなと思っています』(ママ・28歳)不眠症状は、うつ病の第一歩 です。産後うつや育児ノイローゼにつながりかねないので、改善が見られない場合は専門医などのカウンセリングを検討しましょう。また、産後うつはママのみならず、パパにも発症することがありますので、夫婦ともに注意が必要です。●内臓などの不調『子どもが生まれてから、今までみたいにゆっくりご飯を食べていられなくなり、早食いを繰り返すうちに、胃を悪くしてしまいました』(パパ・35歳)『日中ひとりで子どもを見ているため、なかなかトイレに行くタイミングがつかめずにいたところ、ある日急に高熱が出て、病院に行ったら腎盂炎と言われてしまいました』(30歳・ママ)子どもをひとりで見ているママがトイレに行けなくなり、ぼうこう炎や腎盂炎、腎盂腎炎を患ってしまうことが珍しくありません。子どもが泣いてしまっても、できるだけトイレは我慢せず行く ようにしましょう。胃腸不良は早食いのみならず、ストレスが原因の場合もありますので、こちらも続く場合は専門家へ相談しましょう。●育児はカラダが資本!なんと言っても、育児はカラダが資本 です。育休に入られるとのことなので、ママと上手に連携・分担して、お互いを労わりながら育児を楽しんでくださいね。●ライター/矢山ユースケ(IT系パパライター)
2016年03月03日【ママからのご相談】3歳の子を持つワーキングマザーです。仕事は短時間勤務なのですが、仕事、家事、育児で1日が終わってしまい、自分の時間をなかなか上手に使えません。周りには2人きょうだい、3人きょうだいのワーママもたくさんいて、みなさんそれぞれ充実して過ごしているようですが、どうやって時間をやりくりしているのでしょうか?●A. 少しの工夫を積み重ねましょう!こんにちは。ライターのNANARUKAです。「趣味の裁縫で子ども服をたくさん作ってあげたい」「育児中だって大好きな映画をたくさん観たい」「幼稚園の役員に選ばれて作業が山積み」などなど、その理由はさまざまですが、家事、育児、仕事と自分時間のバランスは、多くのママたちが抱える永遠のテーマ。家庭を持ち、子どもを育てている身では、自分のことはとかく後回しになりがちですよね。それでも、ママだってひとりの女性であり一人の人間。趣味や自分磨きに没頭する時間、さまざまなことに考えを巡らせる時間というものは、わずかな時間であっても必要なことです。そこで、先輩ママさんの時間捻出術をリサーチしてみました。どの方も2人以上のお子さんを育てているお母さんですが、少しの手間と少しの工夫で、みなさん驚くほどの時間を手に入れていることがわかりました。●ひと手間、5分の手間で30分獲得! 食事準備編『朝ごはんの支度時に、夕食に使う野菜をすべて切って調理するだけの状態にしておけば、夕食はあっという間に仕上がります。残った野菜は翌日の味噌汁に入れて使い切れば、翌朝も包丁いらず』(3歳・7歳のママ)『晩のおかずと汁物は翌朝も出せるように多めに作っておきます。そうすれば翌朝はお茶をいれてご飯を盛るだけでOK』(1歳・3歳のママ)『残り物のおかずは次の食事ですぐ出せるように食器で保存します。それまではプラスチック製のタッパーを使っていましたが、油汚れが落ちにくいしそのまま出せないのですべて処分しました』(2歳・5歳・9歳のママ)『野菜は、面倒でも買ったその日に下ごしらえして冷凍保存 。次の使用時には必ず「やっててよかった!」って思います』(4歳・9歳のママ)●そのときできる作業を後回しにせず5分獲得! 洗濯編『洗濯前の仕分けに時間がかかっていたので、カゴを3つ用意し、家族に“肌着類”“洋服類”“タオル・ハンカチ類”に分類しながら脱いでもらうことに 。そのおかげで、忙しい朝もワンアクションですぐに洗濯機を回せるようになりました』(5歳・7歳・9歳のママ)『乾いた洗濯物は取り込む際に収納場所ごとに分けておき、一気に畳んでいます。畳みながら分類するより早いです』(8歳・11歳のママ)『干す時点で、ハンカチやタオルは角をそろえたり、半分に折って干すようにすれば畳むときにとても簡単』(8歳・12歳のママ)『汚れ物がたまってからまとめて洗うより、こまめにスピードモードで洗濯機を回す方が時短になります。干すのも畳むのも大量だとその都度時間がかかりますが、少量ずつなら合間時間をうまく使えます』(4歳・8歳・10歳のママ)●プチ掃除の積み重ねで掃除時間を大幅カット! 掃除編『トイレを使うたびに便器と床をサッと拭く、洗面所を使い終わったら水跳ねを拭き取る、帰宅時すぐに玄関の泥や砂を掃き集める、など、自分が行く先々でちょこちょこ掃除する習慣を付ければ、わざわざ掃除時間を確保する必要なし !』(2歳・4歳・6歳のママ)『それまで、掃除時間に毎日20分は要していましたが、コードレス掃除機にチェンジしてからは気付いたときにこまめに掃除しているので、20分の掃除時間がなくなりました』(5歳・9歳のママ)『床や卓上用の掃除シートを各所にそろえておき、気になったその場で掃除するようにしています。掃除機の出し入れや雑巾がけの手間を省けてすぐにキレイにできるので、私にはこの方法がベスト!』(2歳・5歳のママ)----------取り入れられそうな方法やアイデアはありましたか?どの方もその都度、少しずつの積み重ねで大きな時間を手に入れていました。どんな家事もたまれば億劫になるし、手数が多いと煩わしくなりますよね。そうなる前に処理できて時間も得られるベストな方法、ぜひ見つけてみてください。●ライター/NANARUKA(フリーライター)
2016年03月02日【パパからのご相談】もうすぐ里帰り出産を終えた妻が戻ってきます。職場の先輩や子どものいる友人たちから、家事の分担はきっちり決めたほうが良いとアドバイスを受けました。これまで特に分担せずやってきてしまったのですが、 子どもができたらやっぱり決めたほうがよいのでしょうか?●A. 最初にガチガチに決めすぎず、日々を過ごすうちに決めるのもアリです。パパライターの矢山ユースケ@育休中です。先日、「家事育児を『やっているつもり』の旦那へ見せた執念の分担図」という画像が話題になりましたが、家庭での家事・育児の分担 はもはや“永遠のテーマ”と言えますよね。子どもが産まれると、なおさら重要になってきます。しかしながら、「がっつり分担すべき」「分担なんて必要なし」と、けっこう意見が真っ二つに分かれるのも、このテーマの特徴でもあります。ということで、分担派・非分担派のそれぞれのパパママよりコメントをいただきました。●分担派のコメント『パパができることはパパの分担にしています。ありがちですが、家事だったらゴミ捨てとお風呂掃除、育児だったら子どものお風呂、みたいな感じです』(33歳・2児のママ)分担派でもっともポピュラーな意見がこの「パパができることはパパに」 ですね。“できることからやってもらって、徐々に増やしていく”場合もあれば、“できることだけやってくれればいい”という場合もあります。『うちはどちらも放っておくとなにもしないので、小学校の係決めレベルで決めましたよ。玄関掃除とか庭の水まきとか、いくつかのことは月決めで持ち回りにしています。子どもが大きくなったら、持ち回りメンバーに加えてもいいかなとか思いますね』(35歳・1児のパパ)お子さんが大きくなったときに、持ち回りメンバーに加えるのは、いいアイディアかもしれません。『最初は特に何も決めていませんでしたが、お互いの得意分野を引き受けていたら、自然と分担が決まった感じですね。トイレ掃除は僕、風呂掃除は妻、みたいな』(30歳・1児のパパ)無理やりではなく自然に、というのが良いですね。お互いに苦手なことがあった場合、どうするのかが気になりますが……、『結婚当初、お互いの収入差や残業を含めた勤務時間を考慮して、家事の分担を決めました。妻が妊娠して体調の変化があったので、負担割合を調整しました。出産後、実家から戻ってきて今度は育児を追加した新しい分担を決めました。今は妻が育休中なので、彼女が復職したタイミングでまた調整が必要だと思っています』(34歳・2児のパパ)かなりきちんと考えてるご様子。収入差 や勤務時間 など、分かりやすい指針を基準にするのもよさそうです。●非分担派のコメント『気がついたときに気がついた方がやる ようにしています。決まりごとってなんか好きじゃないので』(29歳・2児のママ)非分担派のメジャー意見はこちらでした。「わざわざ家でまでルールに縛られたくない!」という声も。『面倒臭いと思うことは相手も同じように思っているだろうから、率先してやるようにしています。思いやりが大切ですよね』(37歳・1児のパパ)ステキな心がけですね。お互いがこのように思っていれば、家庭円満、家事育児もスムースに行えそう。『分担を決めてしまうと、何かの理由でそれができていなかった場合に、文句言っちゃいそう なのであえて決めませんでした』(32歳・1児のママ)確かに、「なんでゴミ捨ててないの?」「なんで洗い物してないんだよ!」などと夫婦で言い合ってる姿は、子どもに悪影響を与えそうですね。●お互いに無理がかからないようにわが家の場合、基本的には“非分担派”に属すると思います。ですが、朝食の主な担当は私で、夕食は妻が主に作ります。お風呂の準備はもともと私がメインでしたが、最近は妻がすることのほうが多いです。コーヒー豆をひくことが趣味のひとつなので、コーヒーは私の担当です。逆に、紅茶や日本茶の場合は妻がいれています。これらは、“なんとなく”過ごしてきた結果です。“はじめにルールありき”でももちろん良いとは思いますが、“結果的にルールっぽくなってきた”でも、“ルールはないけど、問題なく過ごせている”でも、別に構わないと思うのです。たとえ文句のつけどころのない素晴らしいルールでも、守ることが苦痛となってしまっては、本末転倒になってしまいます。一番大切なのは、家族みんなが無理なく過ごせること です。それを忘れずに、がんばってくださいね。●ライター/矢山ユースケ(IT系パパライター)
2016年02月25日「会社、辞めておいでよ」サラリと出た言葉だったけれど、思い返すとびっくりする。こどもが産まれたばかりで、妻から夫に言う言葉とは思えない。でも、わたしも仕事をしている身だ。幸いにも、現段階でイラストレーターの仕事は忙しく、このままいくと育児との両立につまづく事も考えられる。子育ても夫と分担できれば助かるのでは?夫は長い間サラリーマン生活を送っていたことだし、辞めてすぐは退職金や失業保険でどうにか次のステップまで持つだろう。翌日、わたしの説得もあり、夫は出社し、上司に辞める事を告げてきた。何度も引き止められたらしいが、夫の意志は固かったようで、引き継ぎの終わる2カ月後を目安に退社することを決めた。大学卒業後、ずっと続けてきた仕事をこのタイミングで辞めることになるとは、こどもの誕生がわたしたちの運命を大きく変える鍵になっているようにしか思えない。どうなる? わたしたち!!もともと夫も転職したがっていたし、これはきっと良い選択に違いない。そう自分に言い聞かせながら、わたしは不安と戦っていた。そして「真面目にやってきたんだ。転職だって頑張ればきっとうまくいく」と自分に言い聞かせた。学生時代、イラストレーターの卵で、まだまだ仕事のなかったわたしを影ながら応援してくれたのは彼だった。10年が経ち、こうして仕事が忙しいのは彼のおかげもある。好きな仕事に就きたいのなら、就けばいい。努力したら報われるはずだ。今度はわたしが夫を応援する番じゃないか。共に働こう、共に育児もしよう、夫よ!それから、2カ月が経ち夫は会社を辞め、息子は生後4カ月になった。その間、育児をする上でのトラブルもなく、すくすく元気に大きくなっていった息子。もう出社する必要の無い夫は、朝起きてからずっと息子にデレデレしている様子。何をしても可愛いらしい。わたしが仕事で作業をしている間は、ミルクをあげるのも、オムツ替えも、家事も全部やってくれた。 夫と育児を分担することでわたしの仕事は円滑になった。これまで、授乳をしながら仕事は猫の手も借りたい状態だったので、夫の助けは、とてもとても大きかった。毎朝満員電車に乗り、毎日のように頭を下げ、頑張っていた夫。わたしには到底出来ない。夫が息子を抱き上げ、満面の笑みであやしている姿を見ると、会社勤めをしていたころよりも、確実に良い顔をしているなぁと思う。ちいさな手、むちむちのあんよ、ふわふわの甘いおっぱいの香り…。赤ちゃんと呼べるこの貴重な時間を、こうして家族3人過ごすことができるのは「しあわせ」そのものだ。夫が会社を辞めた。安定を捨てた。お金は入ってこない。でも、今この瞬間は誰がなんと言おうと「しあわせ」だと言える。不安は大きい。でもきっと大丈夫、なんとかなる。わたしたちは家族なんだ。信じよう。息子のためなら、夫婦力を合わせてきっと頑張れるだろう。つづく
2016年02月11日みなさん、こんにちは。おかっぱちゃんです。突然ですが、育児中のみなさん、お仕事ってどうされていますか?私の場合でいうと、産前産後、一度もまとまった休みをとらずにここまでやってきた。それがよいのか、悪いのはさておき、うちの場合は共働き。夫は外で汗水たらして、がむしゃらに働いている。ここで夫の仕事を紹介すると、彼は大学卒業後ずっと、小さな銀行の営業でサラリーマンとして働いてきた。わたしのイラストレーターの仕事と比較するとずっと安定しているし、世間からの信用と言ったらすごいもの。銀行員とイラストレーター。完全に庭が違う。友達に夫を紹介すると、どうやって知り合ったのか?とよく聞かれる。もともと高校の同級生だった彼は、学生時代からの親友だった。親友から夫婦になるとは誰も予想していなかったことだけれど、あらゆるチョメチョメ(笑)を介し、10年という親友関係を逸脱し、わたしたちは夫婦になった。「結婚するならワイルドな人が良い」そう思い込んでいたわたしは、これまでヒッピーのような容姿の“難あり男子”とばかり恋愛をしては失敗してきた。男運のなかったわたしにとって、こうして真面目で、優しい彼と結婚できたことは奇跡といってもいい。当時わたしは生涯を共にする人が、こんな身近にいたなんてびっくりしたものだ。話は戻るが、わたしの仕事は自宅でもできてしまうので、基本わたしが育児と仕事を両立せざるおえない。しかし、これがなかなか難しい。平日は仕事で夫は夜まで帰って来ない。わたしは締め切りに追われ、授乳しながら筆を走らせる日々…。「あぁ、もっと余裕をもって育児に向き合いたいものだなぁ。でも仕事のキャリアを失いたくはないし…」と、この生活に憤りを感じ始めていた。 そんな中、息子が産まれて2カ月が経った夜のこと。夫がいつもにも増して疲れてた表情で家に帰って来た。普段ならドアを開けるなり、息子を抱き上げ、お決まりの赤ちゃん言葉で「ただいま~かえりまちたよ~」と笑顔を見せるのに、今日は息子の顔を見てもニコリともしないのである。心配した私は、あまりにも元気がない夫に「どうしたの?」と聞くと、どうやらこの春人事異動があってから、仕事量が増え、人手不足でかなりつらい状況だと言う。真面目で、忍耐強さが売りの夫が、珍しくまいっている。こんなこと今までなかった。息子が産まれる直前に、今の部署になってから忙しいと話は聞いていたけれど、まさかここまで疲れきってしまうとは。忙しさから心を無くしているように見えた。大学卒業後、あまり興味の持てない金融の仕事を、真面目に7年も勤めてきた彼が初めて愚痴をこぼした夜だった。思い返すと、わたしは毎日仕事と育児に追われ、自分のことばかり話して、不満をぶつけ、夫の変化に気付かずにいた。夫がSOSを出す前に、なんでもっと気にかけてあげられなかったのだろう。わたしは好きな仕事をしている一方、夫は仕事を楽しんでいるのだろうか。つらい事ばかりではないのか? 話を聞いて「面白そうな職場だねえ」と言ってあげられたことは一度もない。人生の楽しみ方は、いろんなところに転がっているはず。仕事もひとつではない。意志さえ強く持てば、選ぶ権利あるはずだ。人生のほとんどを締める仕事の時間を夫にも、もっと楽しんでもらいたい。小さな息子を抱きながら、わたしは夫にこう言った。「会社、辞めておいでよ」。つづく~おかっぱちゃんの夫の仕事はどうなる? 乞うご期待!次回は「夫が脱サラ!? ~仕事と育児~後編」をお届けします。
2016年02月05日双子育児は、ひとり育児とは違う部分がたくさん。実際に双子の育児をしてみて、役に立ったもの、個人的にはそうでもなかったと感じたものについて紹介します。そもそもひとり育児とどんな点が違うのか大きなお腹を抱え、早産の危機にさらされながらも、ようやく産まれたかわいい双子たち。でも、育児となるとなかなか大変です。当然ながら育児をする時間、お金、労力、何でも2倍かかります。2人同時に泣いたり、1人を抱っこして寝かせつけ、その間にもう1人のおむつを替える必要がでてきたり。でも、ママの手は1人分しかありません。そんな双子育児に必要なものとは…?双子育児で役に立ったもの・おやすみたまご双子を育児する中で一番嬉しいのは同時に眠ってくれること! しかし、特に生後3ヵ月に入るまでは、どんなにすやすやと腕の中で眠っていても、ベッドや布団に寝かせると、まるでスイッチが入ったかのように泣きだすことが多々ありました。片方が泣きだすともう片方もびっくりして泣きだす始末。そんな状況を改善してくれたのが、この「おやすみたまご」。簡単に言うとビーズ入りのクッションです。このクッションが、赤ちゃんが安心して眠れるカーブをつくってくれます。双子に限らず、子どもの「寝かせつけ神グッズ」といわれている、素晴らしいアイテムでした。・食洗機ミルクを使って双子を育児している人ならばわかるかと思いますが、とにかく哺乳瓶が大量に必要となります。1日7回のミルクだとしたら、消毒や洗うことを考えて3~4本×2人分は必要です。そのためにも食洗機があるのは助かりました。・乳母車(ベビーカーではありません)双子ともなると、散歩する時にそれぞれをツインズベビーカーに乗せるだけでもひと苦労。散歩をはじめても、エレベーターや少し細い道は通れなかったり、線路を超えるときにひっかかったりして、思ったよりもストレスがたまります。そこで見つけたのが乳母車でした。これだと、普通に抱っこして入れることができるので、余計な装着物もなく、かつベビーカーほど幅や長さも取らずに2人一緒に移動できるので大変便利です。車輪も丈夫なので多少の段差もスイスイと進めます。少し値段は張りますが、専用の安全枠を付ければ3歳くらいまでは使用できるそうです。だから、良い買い物ではないかと思います。参考: 東京乳母車 ・母乳ミルク代だって、2人ともなるとばかになりません。母乳育児が可能な方は、出産後忙しい毎日の中でも、なるべく母乳を与えるようにしておけば、トータルコストがまったく変わってきます。個人的にあまり必要ではなかったもの・双子用のベビーベッドもちろん便利なアイテムの一つです。今でもおむつ替えの時には使用しているくらいです。ですが、あえて双子用でなくてもよかったのかもしれません。もしくは、布団でもよかったな? と思っています。ペットを飼っている方や、双子でも大きめに産まれた方にはおすすめです。・バウンサー同時泣きを回避させるのによいと聞いていたので購入したのですが、うちには合わなかったようで、むしろ大泣きされてしまいました。もちろん、ご機嫌ですやすや眠る赤ちゃんもたくさんいます。この2つは個人的にはあまり役に立たなかった、というだけで、どちらも世間では役立っているといわれているものです。特にバウンサーは、合う赤ちゃんには本当に助かるアイテムと聞きます。まずは、短期間のレンタル等をしてみるのもよいかもしれませんね。なくてはならないもの・配偶者の手助け当然ながら必要です。世には「イクメン」という言葉が浸透してきていますが、双子の場合はいやでもイクメンにならざるを得ません。パパママふたりで育児をしないとママが疲れ果ててしまいます。育児そのものだけではなく、食器を洗ったり、洗濯物を干したり、簡単なお手伝いをするだけでママはとっても助かります。日中、パパがいない間はママしかいません。できるだけ便利アイテムを使って、赤ちゃんたちと過ごす時間をつくりたいものですね。そしてお休みの日は、パパも一緒に育児を楽しみましょう!(田中かなた)
2016年01月16日現在、双子育児で産休中の私、ついに初めて家人に宿泊出張が入ってしまいました! 週末はかなりのイクメンぶりを発揮している家人が泊まりで不在! さあ、どうする…。慣れない双子育児で心配な私は、家人不在の間、シッターさんを頼むことにしました。ベビーシッターの探し方初めてベビーシッターを依頼するにあたり、依頼先を以下の4つに絞り込みました。それぞれのメリット・デメリットを、感想とともに挙げてみます。<方法1>シッター会社に依頼 ~とにかく高い!でも、お金で安心を買える・メリット:シッターの登録人数が多いため、よほどの緊急でない限り依頼が可能。何か起こった時にも保険加入等での対応が可能。・デメリット:高めのシッター料金(1時間2,000円前後)以外にも入会金や年会費がかかる。<方法2>マッチングサイトで探す ~比較的安価。でも、信頼性の見極めが難しい・メリット:比較的安価(500~1,200円)、保育士・幼稚園教員経験者が意外と多い・デメリット:相手が本当に信頼できる人なのかどうかの見極めが難しい<方法3>シルバー人材センターを利用 ~行政の公的機関なので安心・安全・メリット:公的機関なので安心 なおかつ料金が安い・デメリット:高齢の方が対応されるので、深夜帯は対応不可<方法4>友人・知人に依頼する ~気楽である一方、クレームはつけにくいかも・メリット:気をつかわなくて良い・デメリット:こちらの希望する時間に必ずしもシッターできるとは限らない当初、シッター会社は高いので、友人に依頼するかマッチングサイトで検討しました。しかし、友人は都合がつかず、マッチングサイトで交渉した方は遠方からの交通費が高額ということであきらめ、結局シッター会社に依頼することにしました。シッター業務の詳細(1) ~実際に来てもらってシッター会社に依頼したところ、いらしたのは「ザ・母性」といった雰囲気の優しそうな女性。すでにギャン泣きしていた下の娘をシッターさんはすぐに手洗いをし、抱っこしてくれました。それはまるで神の手! あっという間に娘は眠りにつきました。ミルクも、特にこちらから説明はせずともスムーズな哺乳。娘たちが寝ていて、特に何もすることがない時間は、日報を記入されたり私からの育児相談に乗ってくださったりとフランクな感じで、あっという間に時間は過ぎていきました。お帰りの際は、記入をした日報を手渡ししてくださり、あざやかに終了。私も精神的な不安が取り除かれ、その後の時間も安心して過ごすことができました。料金が高いので頻繁に依頼はできないかもしれませんが、プロの手技を見ることができ、お金で安心を買うことができたという感想です。シッター業務の詳細(2) ~シルバー人材センターに依頼した友人の場合友人の場合は、兼ねてより家事援助をお願いしていたシルバーさんに、在宅時のシッターを依頼したそうです。なんと、この友人のお宅は三つ子ちゃん! すでに1歳を超えているので、離乳食を与えてもらったり、お散歩を一緒にしてもらったりしているそうですが、育児経験のあるベテランさんなので何も言わなくても動いてくれるし、逆に「この年になってこんな小さな子たちのお世話ができるなんて」と喜ばれるそうです。ただ、シルバーさんが育児をしていた頃に比べ、便利なグッズが増えたので、おしりふきウォーマーや抱っこひもなど、グッズによっては使い方の説明が必要だったとのこと。地方でのベビーシッターの現状今回、初めてベビーシッターを依頼して感じたことですが、シッターをしたいという方はたくさんいます。しかし、それは関東や関西の大都市でのお話です。私が住んでいる、そこそこ大きい地方都市でさえも、マッチングサイトに掲載されている人は10名にも満たないほどでした。地方では、ベビーシッターの需要はあるのに供給はないというのが現状のようです。現在シッターをしている人の多くは「自分が育児をしている時に困ったので、何かお役に立てれば」という志を持った方です。私も子育てが一段落したらどなたかのお役に立てればと思っています、そうした人たち思いが循環しながら、より良い子育て環境が作られていけば良いなと願うばかりです。(田中かなた)
2015年12月06日初めてのお産を終え、やっと出会えたかわいい赤ちゃん。「おっぱい! おむつ! なんでも私がやってあげる!」と生まれたての我が子を病院で見つめる日々も終わり、我が家へ帰ってきた新米ママたち。「赤ちゃんは泣くのが仕事」と頭ではわかってはいるけど、毎日の育児に気持ちがついていかないと悩んではいませんか。赤ちゃんが泣けば「なんとかしないと! 私はお母さん! 私がなんとかしないと…!」と母としての責任を全うしようと頑張るママたちの姿が目に見えます。しかし、そんなママたちこそ自分を追い込みすぎて辛くなってしまいがち。そんなときは、頭の片隅に「諦め」も肝心ということを置いておいてください。我が子がかわいいあまりに、こんなこと思うときはありませんか? 「私と赤ちゃんは繋がってるから大丈夫…! 私が冷静になればきっと泣き止む…!」。でもそんな気持ちは一旦心の奥にしまってみませんか? 酷な言い方に聞こえてしまうかもしれませんが、心が繋がることで泣き止んでくれるのならば、「泣き止んで!」と思った瞬間泣き止んでくれるはず。しかしそう簡単にいかないのが現実です。次は赤ちゃんがどんな理由で泣いているのかを詳しく教えます。泣き顔も我が子ならば愛おしい生まれたての赤ちゃんが泣くということはどういうものか詳しく考えたことはありますか? 産科医院の新生児室で、一人の赤ちゃんが無くと周りの赤ちゃんも泣き出します。これは一種の「共感性」と呼ばれる反応なのです。わかりやすく説明すると、一人の赤ちゃんが泣き、その泣き声に驚いてとなりの赤ちゃんが泣くのではなく、一人の赤ちゃんが「お腹すいたよ~」と泣くと隣の赤ちゃんが「わたしも! わたしもお腹空いたのよ! ウェ~ン!!」と共感して泣いているということです(もちろんただ驚いて泣く事もあります)。新生児の赤ちゃんの前で、母親が感情に合わせて表情を変えると赤ちゃんが模倣するという実験結果もでています。そして、赤ちゃんだけでなく、お母さんも出産後から誰に教えられるわけでもなく、赤ちゃんの泣き方のトーンを自然と判別し対応を考えるのです。この赤ちゃんの「共感性」と母さんの「判別能力」が合わさることで前ページで出た「私と赤ちゃんは繋がっている」という感覚が生まれるわけです。赤ちゃんは"喜怒哀楽"をママやパパの表情から学び取ります。だから、「母親だから!」なんて肩肘張らず、「これが人間の喜怒哀楽よ!」と力を抜いた、自然体のお母さんを赤ちゃんに見せてあげてくださいね。そうすることで赤ちゃんが泣いている姿も違ったものにみえてくるでしょう。泣き顔だって、かわいい我が子ならば愛おしくてたまらないもの。力を抜いて育児を楽しんでくださいね。
2015年07月01日このところ「おむつなし育児」という育児法が話題になっています。多くのママは、「おむつなし」と聞くと、まった全くおむつをしないの? 床や部屋が汚れはしないのかな? などと疑問に思うかもしれません。そこで今回は話題の育児法、「おむつなし育児」について解説、検証してみます。■「おむつなし育児」は、かつては日本でもやっていた「おむつなし育児」は、決して目新しいものではなく、布おむつも紙おむつもなかった時代、当たり前にやっていた方法です。いつのまにか日本では途切れてしまいましたが、今再び注目されています。簡単に言えば、「おむつの中でおしっこやうんちをすることを当たり前にせず、なるべくおむつの外でさせることで、赤ちゃんのうちに排せつの気持ちよさを伝えてあげる方法」です。言い換えれば、「おむつでうんちやおしっこをすると気持ち悪い」という感覚を当たり前にすることだといえます。■おむつをまったくしないわけではありません「おむつなし」とは言っても、普段はおむつをしています。赤ちゃんをよく観察して、おしっこやうんちが出そうかな? というタイミングでおむつを外し、なるべくおまる・トイレなどでさせてあげるのが、おむつなし育児の基本です。とはいえ、何がなんでもおむつなしで! と気合いを入れ過ぎる必要はありません。家ではおまるでしていても、外出時は紙おむつでしてOK! くらいの緩やかな気持ちで取り組むことがポイントです。「おむつを外す」ことが目的ではなく、赤ちゃんの頃から排せつの仕組みや楽しさを親子で共有することが最も大切な目的。そこが、いわゆるトイレトレーニングとは違うところでもあります。歌を歌ったり、掛け声をかけたり、時には遊んでみたりと、コミュニケーションしながら行うのもおすすめです。■ママにとって子育ての自信につながります! 出産してすぐは、赤ちゃんがどうして泣いているのか、何を求めているのかがわからなくて戸惑うママがほとんどです。でも、時間を重ねて赤ちゃんに向き合っていくうちに、だんだんと赤ちゃんの欲求に気付きやすくなっていきます。これと同じように、おむつなし育児を続けていくと、徐々に子ども自身のサインやタイミングが、自然にわかってくるようになるそうです。しかも赤ちゃんは自分の欲求がすぐに満たされるとご機嫌な時間が長くなります。それは、ママにとって育てやすさを感じることにも繋がります。また、排せつ以外の欲求も気付きやすくなることが多く、結果的に子育ての自信に繋がることにもなります。とある国では、生後数ヵ月間は、家の床に赤ちゃんを置いてはいけないという風習があり、赤ちゃんはずっと、スリングのような布の中でママに抱っこされて過ごすそうです。すると、赤ちゃんとママがずっと密着しているため、五感で感じ合うようになり、排せつのタイミングがわかるようになる、という話を聞いたことがあります。おむつなし育児とは、まさにこうした感覚なのでしょうね。■おむつなし育児を実践しているママに聞いてみました!「いつの間にか子どもの排せつのタイミングがわかるようになって、親として自信が持てたような気がします!」(6ヵ月の子のママ)「ずっと便秘がちでしたが、おむつの外に出すほうがたくさん出るようで、便秘も自然に解消できました!」(7ヵ月の子のママ)「以前は布おむつを使っていましたが、だんだんおしっこの量が増え、洗濯が大変になってきたので、おむつなし育児に切り替えました。今では助かっています」(5ヵ月の子のママ)「オムツ代が節約できます! しかもエコですよね」(8ヵ月の子のママ)「トイレでうんちやおしっこをすることに抵抗を感じることがなかったので、トイレトレーニングに苦労せずに済みました」(1歳6ヵ月の子のママ)おむつオムツなし育児とはつまり、赤ちゃんとじっくり丁寧に向き合うこと、そして、親子のコミュニケーションを豊かにするためのひとつの方法だと感じました。軽い気持ちで構わないので、興味がある人はぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
2014年09月19日私たちの母親世代が育児をしている頃は、抱っこに関して「抱き癖がつくからしょっちゅう抱っこしなくてよい」という説があったように思われます。これは19世紀末、ヨーロッパで産業革命が始まり、女性にも「労働力」が求められるようになった際、赤ちゃんを親がコントロールする「抱かない、触れない育児法」という説を学者が提案したのがきっかけといわれています。この説はアメリカをはじめとした先進諸国にも広まり、やがて第2次世界大戦敗戦後の日本にも浸透したという歴史的背景があるようです。しかし、近年では抱っこをはじめとしたスキンシップを頻繁に行った赤ちゃんとそうでない赤ちゃんを比較したところ、発達や情緒面の安定で大きな差異が生じたため、「しょっちゅう抱っこしない」説は世界的にも否定されるようになってきています。こうしたことからもわかるように、実は「抱っこする」「肌に触れる」ということは、赤ちゃんにとっても親にとっても大変魅力的な行為なのです。■親とのスキンシップは、赤ちゃんにとって最高の愛情注入!ママやパパに優しく触られたり、抱きしめられたりした時に感じる「心地よさ」。それが副交感神経に作用すると、ストレスホルモンのレベルが下がり、安心して満ち足りた気持ちになるといわれています(情緒の安定)。また、「愛されている」という感覚はまだわからなくても、親が自分を「大切にしてくれている」ということは赤ちゃんにもしっかり伝わるので自己肯定感が高まり、心に余裕が生まれていろんなものに興味を持てるようになります。いっぱい抱っこされたり、スキンシップされたりした経験を持つ赤ちゃんは癇癪(かんしゃく)を起こしにくいという研究成果もあるのです。■親子のコミュニケーション能力を高めます!「触れ合う」ことは、言葉を話せない赤ちゃんと親との最大のコミュニケーション方法です。抱きしめたり、撫でたり、さすったりすることで、赤ちゃんは親のことを自分の意思を受け止めてくれる相手と認識し、泣いたり、笑ったりなどの行為で意思を伝えることができるようになるのです。■心に余裕がうまれ、周囲のいろんなことに興味が広がっていきます!大人だって、自分が悩んでつらい時、周囲の人や物事に気持ちを向けられないことがありますよね? 赤ちゃんだってそうです。心にゆとりがないと、興味を広げることはできません。ですから、赤ちゃんがママ、パパに抱っこされてたくさん触れ合い、愛情を一身に受けて満たされた気持ちでいることは、とても大切なことなのです。愛情を一身に受けて満たされた気持ちでいることにより、周囲のいろんなことに対して興味を持つ心のゆとりが出てきます。そうして広がった興味が自己肯定感を育て、周りからいろんなことを吸収しようとする意欲にもつながっていきます。いずれ、幼稚園や保育園に入った時、周りの子に気遣えるお子さんにも育つでしょう。■身体のコアを鍛えます!生まれた赤ちゃんが最初にする身体的な動きは、「しがみつく」という行為。抱っこされた時、身体全体を使って、親にしがみつくことで安定感を身につけていくといわれています。つまり、たくさん抱っこされることで、最初ぐねぐねしていた赤ちゃんの身体は、身体のコアな部分が定まっていくというわけです。これはそのうち、スポーツ選手がよく口にする、「体幹を鍛える」ということに繋がり、運動神経の発達を促すことができるのです。情緒の安定、運動能力の発達など、親子スキンシップはお子さんの成長にとっていいことづくめ。たくさん触って、抱っこして、お子さんの成長を応援してあげましょう!
2014年08月17日暮らしの中の必需品が安く手に入る100円均一ショップ、100均。実は子育てに役立つものがたくさん売られているのです!! 今回はママと子どもが楽しみながら作って、子どものやる気を伸ばす育児ができる「ご褒美シール」をご紹介します。まず手に入れて欲しいものがカラーシールですこちら! 一見オフィスで使われる事務用品としか思えないカラーシール。このシールを一体どのようにして子育てに役立つアイテムに変身させるのでしょう?■100均カラーシールで、早速「ご褒美シール」を作ってみよう!用意するもの:100円ショップのカラーシール、ボールペン(色はお好きなものでOK)、子どもが好きなキャラクターの写真やイラスト作り方はとても簡単! 子どもが好きなキャラクターの写真やイラストを見ながら、カラーシールにそのキャラクターを描いていくだけです。男女問わず子どもが大好きなアンパンマンや男の子が好きな戦隊ヒーロー、機関車トーマス、女の子ならプリンセス…など、挙げればキリがないくらいのバリエーションのシールができるのです!出来上がりがこちらです。少しくらい似てなくても、我が子がわかってくれるだけで大丈夫! 絵が苦手なママも、是非チャレンジしてみてくださいね。■子どものやる気を伸ばす、「ご褒美シール」活用法ママが頑張って作ったこの「ご褒美シール」、こんなシーンで活用してみてはいかがですか?・トイレトレーニング用意するものは「ご褒美シール」と、シールの台紙。台紙はご家庭にあるカレンダーや、ママお手製の台紙など何でも構いません。インターネットで「トイトレ 台紙」と検索すると、見本がたくさんヒットするので参考にしてみてもいいですね。どのように使うかというと、・トイレでおしっこができたら「ご褒美シール」1枚・自分から言えてできたら「ご褒美シール」2枚など、親子間でルールを作ります。ルール通り上手く出来たら、シールを貼ります。この時、自分で貼らせるとより達成感が湧くようです。我が家の長男が2才の頃、なかなか進まなかったトイトレがこの「ご褒美シール」作戦を取り入れると一気に進みました!! ・お手伝いカードお手伝いカード台紙にお手伝いをしたらシールを貼ります。とはいえ乳幼児の場合はできることが限られていると思います。例えば「帰宅したら靴をそろえる」「食事の前に家族のお箸を並べる」など、小さなことでも子どもにとっては「出来た!! 」という達成感が自主的な行動へとつながるはずです。その他にもさまざまなシーンで活躍する「褒美シール」。親子で描いて、楽しみながら使ってみてくださいね。
2014年07月31日こどもと見つけた小さな発見日誌
育児に遅れと混乱が生じてる !!
ムスメちゃんとオコメちゃん
私たち家族は、昔ながらの商店街の近くに住んでいます。老若男女が行き交う下町の雰囲気は活気があって、夫も私もお気に入り。赤ちゃん連れで通りを歩くと、中高年の方に「かわいいわね」と声をかけられることも。ただ、以前から言われて引っかかる言葉が1つだけあります。 通りすがりに「かわいそう」私は子どもにかけられる「かわいそう」という言葉が、どうしても気になってしまいます。初めて「かわいそう」と言われたのは、息子が生後5カ月のころ。8月の暑い日でした。13時からの保育園の見学のためにベビーカーを押して歩いていると、前から歩いてきた高齢の男性に「こんな暑いときにかわいそうに」と言われました。私は、周囲から子どもにかわいそうなことをする親のように見えるのかとショックだったことを覚えています。 また別の日。雨の中、傘をさして1歳の娘を連れてお店の列に並んでいると、「雨が降ってるのにかわいそうに」という高齢の女性の声が。 さらにある2月の寒い日の商店街で。1歳半になった娘が靴下を何度履かせても嫌がるので、あきらめて素足の状態で抱っこしていました。すると通りすがりの年配女性が突然、娘の足をつかみ「こんなに冷たい足になってかわいそうに」と……。 引っかかる一言も良いように解釈!子どもについて「かわいそう」と言われるたびに、私が親として至らないのだろうか?と責められる気持ちに陥ってしまいます。この経験を近所のママ友に話したところ、私と同じように声をかけられて、傷ついたことがあると聞きました。 そこで私は、通りすがりにかけられる「かわいそう」という一言は、地域の人と親しみやすい下町だからこそかけられる言葉なのかもしれない、とプラスに解釈することにしたのです。 「かわいそう」という言葉は、きっと声をかけた人なりに、子どものことを考えての発言なのだと、良いように受け取りつつ、自分の何気ない言動には気を付けていこうと思っています。 作画/キヨ 著者:境まいこおちゃめな4歳男児と声が大きい1歳女児を育てるナースママ。ライターとしてさまざまなジャンルの記事を執筆している。
2024年05月08日「赤ちゃんは母乳で育てましょう」と、出産前から、家族、友人、さまざまな人から言われていました。免疫力を高めて感染症などにかかりにくくなるなど、母乳育児の良さを聞いていたので、私も母乳育児を頑張ろうと期待に胸をふくらませていたのですが……。思うようにはいかない母乳育児…待望の第1子の娘を出産後、口をパクパクさせながら懸命に泣く娘を見たとき、私は母乳育児を頑張ろうという気持ちが大きく湧き上がりました。出産した病院で授乳指導を受け、母乳をあげ始めましたが胸は張らず、授乳指導をしてくれた助産師さんには「母乳が生成されにくい体質かもね」と言われてしまいました。母乳が出ていないせいか娘はうまく哺乳できず、娘の泣き声で母乳が出ないことを責められているように感じてしまい、さっそく行き詰まった私。 そして、娘が生後2カ月になったときには、母乳と育児用ミルクの混合となりました。周りの友人は母乳育児が順調な人が多く、胸が張って痛いから寝ていた赤ちゃんを起こしてまで母乳を飲んでもらった話を聞いてはため息をつきそうになりました。なんで私は母乳が出ないんだろう、そんな気持ちを常に持ち続けていました。 見知らぬおばあさんに母乳育児か聞かれてその後、娘はすくすくと成長し、外にお散歩へ行くようになりました。生後4カ月になったある日、娘をベビーカーに乗せてバスに乗ったとき、隣に座っていたおばあさんが「赤ちゃんかわいいわね、この子、母乳よね?」と突然話しかけてきました。気の利いた相づちが苦手で、またバスの中で娘が泣き出さないか気を張っていたため、混合で母乳もあげていたので私は「はい」と言葉少なめに返事をしたのです。 すると、そのおばあさんは「母乳が一番よ! ミルクはなるべく使わないでね。私も4人母乳で育てたから、母乳で育ってる子は見るとわかるの。母乳の子のほうが健康に育つわよ」と言い、次の停留所でバスを降りて行きました。 赤ちゃんを見て完母かわかるの?見知らぬ人から突然、母乳で育てた子のほうが健康に育つときっぱり言われ、母乳の出が良くないことがまた気になり、重たい気持ちになってしまいました。その後、私もバスから降り、ベビーカーを押して歩きながらもおばあさんの言っていたことが頭から離れずにいました。 そういえば、おばあさんが母乳かどうか見るだけでわかると言っていたけれど、それってあり得るの? あるとしたらすごい特殊能力……。けれども、その特殊能力をもって完母と思われた娘は、実は母乳と育児用ミルクの混合。つまり、4人母乳で育てた大先輩であっても結局、完母か混合かの見分けはつかないということなのです。 ベビーカーに目をやると、娘がニコッと笑顔で私を見上げていました。新生児のときから大きく成長した娘を改めて見ていたら、母乳か育児用ミルクどちらが良いと決めるのではなく、娘の成長には両方が必要だっただけ、という気持ちになった私。それからはすっきりとした気持ちで、娘の成長により一層喜びを感じるようになりました。 著者:山下かおる子13歳と10歳の2児の母。両実家は遠方、夫婦共働きの完全ワンオペ育児継続中。趣味はヨガと英会話とイラストで、現在デジタルイラストを勉強中。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年05月08日偶然を装い、車に乗せてもらおうとするママ友。たまにならいいですが、毎日のように……となると、さすがに嫌ですよね。でも断るのも難しく……。今回はそんな「車に乗せてもらいたがるママ友」を撃退した話を紹介します。お金を払わされると思ったから…!?「たびたびウチの車に乗り、自分の家まで送ってもらおうとするママ友がいました。そのママ友は近所に住んでおり帰る方向も同じなので、なかなか断りにくく。『○さん(私)って運転上手よね~』とか言っておだててきたし……。でもあまりに頻繁で、さすがに嫌だと思っていたある日のこと。車を運転していたらそのママ友とすれ違い、『また乗るのかな……』と思いきや、『あ、今日は大丈夫……』と言いその場を立ち去りました。実は私、個人タクシーの運転手をしているんですが、そのとき乗っていた車が仕事用のタクシーだったんですね。だからでしょうかね……」(30代女性)▽ このママも、タクシーに乗るのはさすがに……と思ったんでしょうか。それともお金を払わされると思ったから?でしょうか……。
2024年05月08日36歳で初めて子どもを授かった長谷川みはるさんは、妊娠6カ月目の妊婦健診で上の血圧が180を超えたことから、NICU(新生児集中治療管理室)のある大学病院へ緊急搬送。その後、緊急帝王切開で501gの赤ちゃん・すずを出産しました。産後、体調は万全とは言えないながらも、保育器の中で懸命に生きる娘のために、母乳がよく出るようマッサージをしたり、退院後は片道約1時間かけて面会に行ったりする日々を送るみはるさん。娘のことも心配でしたが、みはるさんは母乳量が思うように増えないことが不安の種になり始めます。この日も娘のために搾乳をするみはるさん。毎日3時間おきに搾乳しますが、その母乳量に対して不安と焦りが増すばかりで……? 娘にしてあげられる、数少ないことなのに…※「はるえ」⇒「みはる」 母乳量に不安を抱いたみはるさんは、家に来ていた母親に不安を打ち明けます。すると、自分もそんなに母乳が出なかったこと、そのうち出なくなることを笑いながら話しました。深い意味はないとわかってはいるものの、これはみはるさんには突き刺さる言葉で、落ち込んでしまったのでした。 母乳量を増やすためにいろいろと試してみたものの、変化は表れません。そこで、娘の面会に訪れた病院で、みはるさんは思い切って看護師さんに相談してみることに。すると助産師でもある師長さんが、不安な気持ちを理解してくれて、マッサージやアドバイスをしてくれます。このことで、少し心が軽くなったみはるさんは、再び頑張ってみようと思えたのでした。 ◇ ◇ ◇ 母の何気ない言葉に深く傷ついてしまったみはるさんでしたが、看護師さんたちの温かい対応で前向きな気持ちになれたようで、本当によかったです。みなさんの中にも、妊娠中や育児中にネットで心配ごとについてたくさん検索した、という人も多いのではないでしょうか?今回のみはるさんのように、看護師さんや医師に相談することも大切ですので、何か心配なことがあれば遠慮せずに打ち明けてみてくださいね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 >>次の話 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。著者:マンガ家・イラストレーター いもやまようみん
2024年05月07日結婚10年を迎える夫婦に訪れた離婚危機。離婚すべきか、我慢すべきか、そもそも離婚して生活できるのか―。さまざまな思いが交差するお話です。義実家に娘を奪われそうなことに危機感を感じていた妻・景子さん。すると娘の結菜ちゃんに「従兄弟ときょうだいになるの?」と聞かれ、びっくり! 否定すると、残念がる娘に「ママは一緒じゃないけれど、従兄弟のところにいく?」と聞いた景子さん。結菜ちゃんは驚いた様子で「結菜はママと一緒がいい」と言い、景子さんは心底ホッとすると同時に、改めて、娘の未来を最優先に考えないと!と思ったのでした。 離婚後の生活を見据え、実家へ相談に行くと… 離婚後は、実家に戻って生活することを考えていた景子さん。しかし、母にはあっさりと断られ、さらに離婚まで大反対されました。景子さんは、離婚歴のある母なら現状のつらさをわかってくれるかと思ったのですが、離婚して子どもを育てた経験があるからこそ、お母さんは「死ぬまでくらいついて、妻の権利を主張しなさい」と景子さんに告げたのです。それでも景子さんは、不倫はなかったことにはできないと離婚を決意しつつも、「今は離婚の時じゃない。いちばんいいタイミングで離婚届を突き付けてやる」と誓うのでした。 娘の養育費、将来の年金、就職問題…。離婚して苦労した経験があるお母さんは、利己するデメリットについて、リアルに伝えました。娘の未来を最優先に考えたいと思っていた景子さんには、きっと重く響いたでしょう。 あなたなら、景子さんのお母さんの現実的な話を聞いても、離婚話を進めますか?それとも…? 紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2024年05月07日生後10カ月の娘が保育園からもらってきた風邪が、私にもうつりダウン。発熱した私は、夫の帰宅前に晩ごはんを用意することが難しくなってしまいました。仕事中の夫に連絡をすると驚きの返信が……。 なんでそんなことが言えるの!?熱と娘のお世話で体がきついことを、私は仕事中の夫にメールで連絡します。すると、昼休み中の夫から「今日は晩ごはん作れてなくても許す!」と返信が。「許す」というあまりにも上から目線な返答に、とても驚きました。そのメールに返信はせず、帰宅した夫に「私はあなたに許しをもらわないと、休むことができないの? あなたが雇ってる家政婦じゃないんだよ?」気持ちを伝えると、夫はハッとして「冗談のつもりだったんだ……。ごめんなさい」と謝罪。夫は、平日は仕事で家にいないため、育児の大変さや、娘の面倒を見ながら晩ごはんを作る難しさが想像できなかったと教えてくれました。私の風邪が治ったあと、夫に平日の私のスケジュールと、している家事の内容をシェア。すると夫は私の大変さをわかってくれたようで、ゴミ捨てや風呂掃除などは夫が担当してくれることになり、「夕飯が作れないときは遠慮なく言って! ほかの家事もこれからは積極的にするよ!」とも言ってくれました。 夫からあんなにひどい言葉が出たのは、大変で手助けしてほしいのに、そのことを伝えず1人ででモヤモヤしていたことにも原因があると思い反省。その後はきちんと自分の気持ちを夫に伝えるようにしました。最近では家事を積極的にしてくれるようになって、私に気づかいの言葉をよくかけてくれます。 作画/yoichigo著者:越智みのり
2024年05月07日美人な妹に夫を略奪された私。「年収2000万の彼と夢のタワマン暮らしが同時に手に入るなんて最高!」と妹は舞い上がり、夫も私と別れて妹と再婚したい様子。お望み通り離婚してやったのですが……?美人で気が利いて、やさしい私の妹。そんな妹が、私の夫と半年も前から浮気をしていたというのです……。 妹の勘違い「彼ほど私にぴったりの人はいないと思うの!」「お姉ちゃんじゃない他の誰かの夫でも、奪ってたもん!」と妹。妹にとって夫のどこが魅力的なのか、正直わかりませんでした。 「だって、彼すごいじゃない!年収が2000万もある一流商社マンだなんて!」「平凡なお姉ちゃんより、ミスコンで優勝して仕事もできる私の方がお似合いじゃない!」 「お姉ちゃんには悪いけど、彼だって『もうブスの顔は見飽きた』って言ってたし……」と妹はさらに続けました。たしかに、私は妹と比べたら平々凡々。それでも、夫とは良い関係を築けていると思っていました。 「できるだけ早く彼と離婚してね!」「そしたら私、すぐに彼と結婚するから!」と妹。妹と夫、両方から裏切られた私は、しばらくショックで動けませんでした。 離婚の条件その後――。 夫からも離婚を迫られた私。もう何を言っても無駄なようです。 それにしても、義母を施設に入れた途端に離婚を切り出されるなんて……。夫と義母を支えてきた私の努力はなんだったのだろうか、と思わずにはいられませんでした。 財産分与のほかに、私は夫に慰謝料として500万円を、妹には200万円を請求しました。夫は「新生活にお金が必要だから……」と渋りましたが、妹の「お姉ちゃんに慰謝料全額払ってあげて、じゃないといつまで経っても私と結婚できないよ?」という言葉でようやく支払ってくれました。 妹からは「年収2000万の彼からできる限りお金を絞り取りたいだなんて……お姉ちゃんがそんなに強欲だなんて知らなかったよ」とも言われましたが、慰謝料請求は当然の権利だと主張したのが良かったようです。 嘘は言ってないその後――。 慰謝料の件が片付き、私たち夫婦はそのまま離婚。元夫はすぐさま妹と入籍していました。 「年収2000万の彼とタワマンは美人の私に相応しいの!」「ブスなおね絵ちゃんは貧乏人がお似合いなのよw」「彼、年収200万以下だけど」「え?」「一流商社マンで、タワマン最上階で暮らせる人がそんなわけないじゃない!」と一笑されましたが、元夫はただのサラリーマンです。 「彼、私に言ったもん!収入はざっくり200万くらいって」「月収でそれなら、単純計算で年収2000万は手堅いでしょ」と妹。 「彼、収入って言ったのよね?月収とは言ってないんじゃないの?」「信じられないなら、本人に確認してみたら?」と私が言うと、妹は「確認してくる!2000万円は無理でも、さすがに1000万くらいはあるはずよ!」と言って荒々しく電話を切りました。 30代後半の元夫が年収200万以下だとは、妹には信じられなかったのでしょう。しかし、認知症の義母の介護のために介護休暇を取っていた元夫の月収は、新卒時とあまり変わっていませんでした。自宅介護で腰を痛めた元夫はさらに休暇を取っていたため、年収は200万にも満たなかったのです。 そして、私たちが住んでいたタワマンは義母が借りていたもの。同居で介護するために、私たちが移り住んだのです。 認知症になる前の義母はバリバリのキャリアウーマンで、タワマンに住めるくらいの収入があったそう。その義母の貯金や年金はすべて施設への支払いに消えるので、とくに遺産があるというわけでもありません。 その後――。 真実を知った妹は「こんなの結婚詐欺だ、離婚しろ!」と言ったそうですが、夫は「嘘はついていない、君が勝手に勘違いしただけだ」と離婚にはがんとして応じませんでした。元夫は妹をつなぎとめるため、仕事に打ち込んでいるようですが、妹の心はすでに離れてしまっているようです。 誤解を生むような発言をした元夫も元夫ですが、その言葉を自分の都合の良いように受け取り、勘違いしていた妹も同罪です。相手に余計な勘違いをさせないように、言葉の使い方には気を付けようと思いました。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年05月07日休日に家族と庭で過ごしているとき、突然そこへ知らない子どもが勝手に入ってきてびっくりした私たち。あとから現れたその子の親の言動に、モヤモヤしてしまって……。見知らぬ男の子が玄関先に!?長女が1歳のときのことです。天気が良い日曜日で、夫は庭でDIY、私と長女は庭にある小さな砂場で遊んでいました。 わが家は駐車場から玄関まで少し階段があるのですが、私たちが気づかない間に、2歳くらいの男の子が入ってきており、玄関前に立っていたのです。 近所の子ならある程度は顔がわかるのですが、見たことがない子だったので私も夫もびっくりしました。 何を聞いても返答してくれない私は急いでその子に「どこから来たの? お母さんは?」と聞き、夫も「お家はどこらへん? 誰と来たの?」と聞きましたが返答してくれません。 そして急に座り込むと、わが家の玄関の前のタイルに埋め込んである小さな小石を指で触りながら、「取れないの? これ」と聞いてきました。 やめてほしいなと思いながら、もう一度「お母さんは?」と聞いたところに、男の子のお母さんらしき女性が「こんなところにいたの?」と玄関先まで階段を上ってズカズカと入ってきたのです。 非常識な言動にあぜん…男の子のお母さんの行動に、私も夫もあぜんとしてしまいました。「お邪魔します」や「勝手に入ってすみません」などのひと言が一切ないのです。男の子のお母さんは、うちの長男を見てニコニコしながら「何歳ですか?」と聞いてきたので、「1歳です」とだけ伝えた私。 その後、男の子は少しの間、玄関タイルの小石を取れないか触って「バイバイ」と言い、お母さんに手を引かれてわが家の斜め前の家へ帰って行きました。どうやら、斜め前の家の親族か友人のよう……。驚いて何も言えない夫と私は、子どもの行動は仕方ないとはいえ、保護者の方の対応には正直あきれてしまいました。 非常識な親子が帰って行ったとき、斜め前の家のご家族も外に出ていて、子どもがわが家に来ていたのを見てたのに、私と目が合っても全員知らんぷり。普段から、夫婦共にあいさつなどもなく、そっけない方たちという印象だったのですが、今後の関わりは最低限に留めようと思った出来事でした。 イラスト/森田家著者:やまぐち さき
2024年05月07日亮太さんは妻の麻耶さん、4歳の息子・和馬君の3人家族。亮太さんは、麻耶さんに対して不満があり、会社で寝泊まりして1週間になります。亮太さんが家を出ることになった理由とは……?何を伝えてもいつも屁理屈ばかりの麻耶さんに、亮太さんはいつしか「話し合うだけ無駄」と考えるように。しかも、麻耶さんは隠れて浮気をしているようで、和馬君をしっかりと見ていないこともしばしば……。夫婦の溝はますます深まるばかりです。そのうち亮太さんは、家庭のことを考えるだけで体調不良を感じるようになってしまいます。そんな亮太さんを見かねて、社長はメンタルクリニックへの受診を提案。「この先どうなるんだろう……」と不安に思う亮太さんでしたが、たまたま仕事帰りに立ち寄ったコンビニで、和馬君と同じ幼稚園に通う凛ちゃんのママ・保奈美さんと遭遇。立ち話から彼女が離婚したことを知った亮太さんは、離婚した保奈美さんを羨ましいと感じてしまうのでした。 数日後、社長の提案どおり、メンタルクリニックを受診した亮太さんは……? 亮太さんについた病名は… 診察室に呼ばれた亮太さんは、自分に起きている体調不良や違和感、これまでの経緯などを医師に詳しく説明していきます。 さらに、家での生活が息苦しいこと、生きる意味を見出せなくなることなどを隠すことなく打ち明ける亮太さん。 結果、話を聞き終えた医師からその病名を「ヒステリー球」と診断されるのでした。 これまで内科や胃腸科、循環器内科などさまざまな種類の病院を受診した亮太さんですが、はっきりとした診断がつくことはなかったようです。 明確な異常がないと言われても、体調不良が続けば不安になるのは当然のこと。亮太さんはこれまで医師から「異常なし」と言われるほど、どこか釈然としない思いを感じていたはずです。 そういう意味では、初めて自分の今の状態に病名がついたことは、亮太さんにとって大きな安心感につながったかもしれませんね。 信頼できる医師のもとで適切な治療を受けられれば、きっと亮太さんの体調は快方に向かうはず。 麻耶さんとの今後を考えるためにも、まずはしっかりと元気な状態に戻ってもらいたいですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター くろねこ
2024年05月07日