お金が貯まる夫婦、貯まらない夫婦 の続きです。「貯蓄ができる家庭とは、お金について透明度が高い家庭です」と話す、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。では透明度の高い家庭を作るため、その具体的な「キホンのキ」を、教えてもらう。■キホンステップ 1:夫婦の手取り収入の把握する家計管理で最初に行うことは、「家計にとっての『収入』とは何か?」を、きちんと整理してみることだ。しかしここが意外と、落とし穴! なぜなら、給料明細からは税金や社会保険料、天引き貯蓄の財形や保険料など引かれているものが多く、何が収入かわかりづらくなっている。「家計にとっての『収入』とは、税金や社会保険料、組合費など、強制的に引かれているもの(自分ではどうしようもない支出)を除いたお金です」(畠中さん)●収入として「考えないもの」「考えるもの」出典:※結婚したら知っておきたいお金のこと(畠中雅子/海竜社)より抜粋■キホンステップ 2:夫婦のお金はひとつにまとめる!最近は共働き家庭が増えているので、共働きの家庭の場合で考えてみよう。共働きの場合は、「キホンステップ1」で整理した手取り年収を合算する。合算した金額が、その家庭の「月の収入」となる。「残業代や特別手当などによって、月の収入に変動がある場合は、少なめの金額をベースに収入を考え、収入が多い月の分は、とりあえず予備費としてプールするのが理想です」(畠中さん)<夫婦の手取り収入を正確に把握する>出典:※結婚したら知っておきたいお金のこと(畠中雅子/海竜社)より抜粋家庭の「月の収入」がわかったら、「家計のお財布はひとつ」にしてみよう。家計のお財布をひとつにすると、家計全体のお金の流れが見えやすくなるからだ。「お金の流れ」については、次回詳しく説明しよう。■キホンステップ 3:夫婦の価値観の違いを確認する「収入を1本化するのとあわせて、お金の使い方についても、お互いの価値観を確認しておくことをおすすめします」(畠中さん) ひとたび「貯蓄しよう!」モードに切り替わると、「夫婦でお互いの趣味や行動にダメ出し」をしたくなってくる。この行動は貯蓄に結びつくのだろうか。「大好きなことを我慢するのは逆効果です。価値観が違うカップルは、価値観をすりあわせる必要はなく、価値観の違いを確認しあっておくことをおすすめします」(畠中さん)たとえば、「私は洋服が大好きなので、被服費は削れないけれど、外食の節約ならがんばれる」「僕は、サッカー観戦には定期的に行きたい。その代わり、飲み会は月1回にする」といった感じ。「譲れないものは何か? そのかわりに譲れるものは何か?」を、夫婦でキッチリ向き会って話しあうことが大切なのだ。次回は、家庭の財布をひとつにできたら、次にすべき具体的なステップを教えてもらおう。必ず貯蓄できる! 「貯蓄の鉄板ルール」もご紹介!■今回取材を受けてくださった畠中雅子さんの著書『 結婚したら知っておきたいお金のこと (畠中雅子/海竜社)』●畠中雅子3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦であり、ファイナンシャルプランナー。数多くの著作を持ち、新聞、雑誌、ウェブに多数の連載を持つ。
2017年02月10日突然ですが、あなたの家は、今、貯蓄をしていますか? 「備えあれば憂いなし」ではないが、幸せな家庭を築くためには、やはり貯蓄は大切。「『結婚してよかったなぁ』と末永く感じるためには、お金でもめない家庭を作るのがポイントです」と語るのは、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。畠中さんは、3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦でもある。そんな畠中さんに、「アットホームな家庭を作るために確実な方法は、お金でもめないルール作り」と言われると、とても説得力がある。「家庭の足固めは、家計から」。これが今回の連載のキーワードとなる。■お金について話しあえるカップル「たくさんのカップルの家計診断をしてきて感じるのは、お金について話しあえるカップルは、貯蓄をしやすい特徴があること」(畠中さん)。そして、ふだんからお金の話をしているカップルは、夫婦仲もいいケースが目立つという。「夫婦ゲンカの多くは、お金の問題です(本当ですよ!)。お金のことを夫婦で共有することは、穏やかな家庭づくりに不可欠なことです」(畠中さん)。畠中さんが家計診断した数千組の中で、生活費を一本化している家庭は貯蓄額が増えているのに対し、それぞれに生活費を出し合うタイプの家庭は、貯蓄の増え方に波があるケースが目立っていたそう。お金でもめない夫婦、ようするに貯蓄ができる家庭の共通の特徴は、『お金について透明度が高いこと』と、畠中さんは話す。 「これは、数多くの家計診断をしてきた中で、強く感じる現実です」(畠中さん)■「教育費」負担が重くなる前にすることたとえどのようなお金の管理方法であったとしても、子どもが小さい頃は、貯蓄ができる家庭は多いものだ。しかし子どもの教育費の負担が重い時期にさしかかる頃(第一子が小学校高学年頃)から、貯蓄ができにくくなってくる。教育費は、減らしにくい支出。だからこそ、夫婦の力を合わせてほかの支出を抑える必要性がある。「教育費負担が重くなってから家計管理の方法を変えようとしても、長年の習慣を変えるのは大変です。ですから、子どもが小さいうちに、夫婦のお金のルールを決めてしまうのがおすすめです」(畠中さん)。 早いうちにルールを決めて、習慣にしてしまえば、あとは家計の状況が変わるごとに夫婦で相談して家計のバランスを整えていけばいいからだ。「協力体制のない家計は、対策も考えにくくなります。早めに家計を透明化すると同時に、夫婦でお金のことを相談できる体制を作って欲しいと切に願っています」(畠中さん)次回は、お金について透明度が高い家庭を作るための具体的な「キホンのキ」を教えてもらう。■今回取材を受けてくださった畠中雅子さんの著書『 結婚したら知っておきたいお金のこと (畠中雅子/海竜社)』(本体1,200円+税)●畠中雅子3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦であり、ファイナンシャルプランナー。数多くの著作を持ち、新聞、雑誌、ウェブに多数の連載を持つ。
2017年02月09日住宅費と同じくらいお金がかかるのが、子どもの教育費。中でも学資保険に加入している人は多くいると思います。子どもが生まれて忙しいし、ちょっと落ち着いてから……なんて考えていると、あっという間に月々の支払額は高額に。妊娠中から考えておきたい「学資保険」について、先輩ママたちに調査しました。Q. 学資保険、入ってる?1.加入している・加入する予定 67.2%2.加入していない・加入しない予定 30.1%3.わからない・どちらとも言えない 2.7%67.2%が学資保険に加入している・加入する予定という結果になりました。学資保険は生まれてすぐに入った方が、毎月の保険料も安くおさえられることが多いので妊娠中から考える人もいるようです。■学資保険なら強制的に貯められる学資保険のメリットはいろいろありますが、多く声があったのが「強制的に貯められるから」というもの。貯蓄に自身がない人や、ついつい使ってしまう人は学資保険の方が確実に貯められそうです。「4人ともかけています。でも、ものすごく家計にひびきます……。でもきちんと貯金できるタイプじゃないので、無理にでも取っていってもらえるとあとあといいのかな」(鳥取県 30代女性)「学資保険は契約者が万が一亡くなったりした場合は、保険料免除になり、保険はそのまま継続できると聞いたので、銀行に預けるより良いかなと思い、娘が0歳のときに入って今16年目。強制的に引かれてなんとか続けることができました!あと2年」(神奈川県 40代女性)「二人とも生まれたときに入りました。お金にあまり余裕はありませんが、貯金しようと思ってもなかなかできないので思い切って入りました。でも、学資保険だけの金額では大学に入れるのには足りないし、卒業まで学費を払い続けられるのか不安です」(千葉県 30代女性)■お金がなくて学資保険は入れなかった!学資保険に入らなかったという人の理由の多くが、お金がなくて入れなかったというものでした。途中で解約すると損をすることになってしまうので、別口座に少額でもいいので貯金をしていくのもいいですね。「余裕がなくて入っていません。お金のない人ほど入っておいた方がいいだろうに……」(神奈川県 40代女性)「お金があれば入ってたかも。将来のことより今が大事だった」(神奈川県 40代女性)「学資保険入りたかったけど、お金がなくて入れませんでした。やっと払えるようになって見積もりをもらったらとんでもない額でした。生まれてすぐに入らないと保険料が考えていた3倍!」(千葉県 40代女性)「入っていない代わりに通帳を作って貯金をしている。毎月子どもの生まれた日に」(千葉県 40代女性)■厳しいときこそ一括払いで確保一括払いという方法もあります。祖父母からの誕生祝いを全て一括で学資保険にしたという人もいました。確実に子どものために使えるように、家計が厳しいときや不安なときこそ確保しておくのも1つの方法です。「子どもが生後8ヶ月のときに母子家庭になり、この先お金もどうなるかわからなかったので、思い切って一括で入りました。そのお金だけでは全然足りないだろうけど、貯めようと思っても難しいので、少しでも足しになればと思っています」(茨城県 30代女性)Q.学資保険、入ってる?アンケート回答数:4933件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2016年12月21日【ご相談】自営業夫婦です。貯蓄がまったくできずに悩んでいます。夫と私は別々の個人事業を営んでいます。もうすぐ3人目の子どもが生まれますが、貯蓄がまったくできていません。最低でも毎月5万円貯蓄するには、どうしたらいいでしょう。神奈川県在住 高野 真美さん (仮名)【回答】毎月決まった金額を貯蓄したいお気持ちはわかりますが、まずは収入の範囲内で生活できるように収支のバランスを整えましょう。借入金やローンの返済が終わったら、それまでの返済分を貯蓄に回し、将来に備えましょう。(ファイナンシャルプランナー 中垣 香代子からのアドバイス)一生懸命子育てと仕事を両立させているのに、思い描くような豊かな暮らしにならないのですね。借入金やローンの返済がある間は、貯蓄よりも、少し暮らしのサイズダウンをして、今以上に借入金を増やさないよう借入金やローンの返済も含めて、収入の範囲内で生活することを目指しましょう。それができれば、借入金やローン返済後は、返済にあてていた金額を将来のための貯蓄にまわすことができるようになります。現在の家計状況を拝見すると、毎月の収入475,000円に対し、毎月の支出が561,000円と、86,000円の赤字になっています。まずはこの状況を脱しましょう。家計の見直しをする際、最初にメスを入れるのは、一度の見直しで効果の大きい「固定費」です。固定費で節約できる費目を一つずつ見ていきましょう。○水道光熱費1カ月の水道光熱費が30,000円。これは筆者宅のピーク時とほぼ同じ金額です。電気代は電力自由化により、電気事業者を選べるようになりました。比較サイトなどもありますので、価格が下がる事業者がないか調べてみてください。また、事業者を変えなくても、契約プランを生活に合ったものに変えることで節約できる場合もあります。筆者宅は日中はあまり電気を使わないため夜間の料金が安いプランに変え、洗濯機、食洗機、炊飯器などはタイマーを利用して安い時間帯に動かすようにしました。また、お風呂も家族が続けて入るようにし追い焚きを減らしたところ、水道光熱費が2割ほど減りました。ぜひお試しください。○保険料万一に備えることは、とても大切ですが、現在の生活を立て直すことを第一に見直しをしてみました。ご年齢が不明でしたので、ご夫妻ともに38歳として試算いたしました。まず、現在加入されている生命保険は、払い済みにして今後の保険料の支払いをなくした上で、今まで支払った保険料に見合う保障を生涯にわたり確保します。万一のときに、お給料のように毎月保険金が給付される収入保障保険を、遺族基礎年金の金額を考慮し、月額給付金額をご主人さま15万円、奥さま20万円にして加入すると、保険料は2人で約8,000円。次に医療保険は、入院給付日額5,000円にがん診断一時金75万円、先進医療特約を付加したプランの場合、4人で月額保険料が約9,000円になります。また、自営業は働けない期間は収入が途絶えてしまいます。そこを補うため、所得補償保険を月額給付金額15万円で加入すると、保険料は2人で約4,000円。保険料の合計は約21,000円になり、約24,000円の節約が可能になります。○保育料教育費の85,000円はおそらく保育料だと推測されますが、認可保育所の場合、保育料は市民税の所得割額で決まります。保育料は市町村によって異なりますが、ここでは横浜市を例として試算しますと、高野さまの現在の住民税は1カ月3万円ですから年間では36万円ですね。この金額から算出した利用料算定の基になる市民税額は約20万円になります。横浜市の「平成28年度保育料表」によると、満3歳以上のお子さまお二人の保育料は39,900円になります。市民税額による保育料の切り替えは9月から(お子さまが2歳から3歳になることによる保育料の見直しは4月から)ですので、今後は45,100円程度下がることが見込めそうです。保育料や認可保育所の状況については自治体によって異なりますので、一度お住まいの自治体に問い合わせしてみてはいかがでしょうか。次に「やりくり費」の代表、食費を見直しましょう。○食費男子中高校生が2人(うち1人は運動部)いた頃の筆者宅の食費より多くかかっています。筆者宅の食費削減策を紹介させていただきます。(1)献立を1週間分考える(昼食やお弁当も含めて)(2)(1)の献立に基づき、1週間分まとめ買いをする(3)買ってきた食材の下ごしらえをしておく食事作りがあまり得意ではない筆者ですが、(1)~(3)のことをすることにより、毎日の献立を考える時間が節約できたことにより仕事の時間が増やせた。献立を考えた上での買い物なので、「安いから買っておこう」「とりあえず買っておこう」がなくなり、本当に必要な物だけ買うようになったため食費が節約できた。下ごしらえをまとめてしているので、毎日の食事の準備に費やす時間と光熱費が節約できた。献立を1週間分考えておくことにより、お弁当を欠かさず作るようになったため、昼食代が激減した。ほんの少しやり方を変えただけで、食費を3割削減することができました。光熱費に続き、ぜひ試していただきたい方法です。以上の見直しをすることで、家計の状況はどのように変わるでしょう。収入の範囲で生活できるようになりますね。さらに、借入金やローンの返済が終了したら、返済にあてていた金額がまるまる残ります。まずは将来のために先取り貯蓄しましょう。今の苦しい時期を乗り越えた後には、毎月5万円以上貯蓄できる日々が待っていますよ。コラム執筆者プロフィール 中垣 香代子(なかがき かよこ)CFP(R)/2級ファイナンシャルプランニング技能士損害保険会社に約10年勤務後、子育てに専念。約20年間の専業主婦の後、ファイナンシャルプランナーとなる。「老後のお金サポーター」として、相談業務の他、40~50歳代女性にお金の知識をわかりやすく伝える活動をしている。また、自身の経験から、経済的理由で進学をあきらめるお子さんが一人でも減ることを願い、就学支援の情報発信にも力を入れている。老後のお金を一緒に考える事務所 所長。コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年08月09日【ご相談】3年後にマイホームを考えています。でも、家計のやりくり方法がわかりません。30歳主婦です。毎年100万円は貯蓄をして、3年後にはマイホームが欲しいと考えているのですが、家計のやりくり方法がよくわかりません。今の状態の問題点を教えてください。埼玉県在住 小林 美和さん (仮名)【回答】毎年100万円の貯蓄を継続し、3年後にはマイホームをとお考えなのに、家計のやりくり方法がわからなくなってしまったのですね。1.目標設定2.現状把握3.予算立て4.実行の順番でお金の流れをガッチリつかみ、マイホームの夢をかなえましょう。(ファイナンシャルプランナー 中垣 香代子からのアドバイス)お金を貯めるときに大切なのは、「使った残りを貯める」のではなく、「必要な分を先に取り分ける」ことです。幸い小林さまの場合、貯めたい金額とボーナスの金額がほぼ同じです。ですから、毎月のやりくりを月収の範囲内に収めればいいのです。それでは、毎月の支出を月収の範囲内に収めながら、住宅購入に必要な金額を貯める方法を考えていきましょう。1.具体的な目標を設定しましょう毎年100万円ずつ貯蓄をして、3年後に住宅購入をしたいとのことですが、購入する住宅を価格3,000万円の新築マンションと仮定してお話しします。住宅ローンを組む際に、金融機関から借りられる金額は年収の30%が目安といわれていますが、それはあくまでも借りることのできる金額です。借りることのできる金額が、無理なく返済できる金額とは限りません。それでは、小林さまが安心して返済できる金額はいくらなのでしょう。現在の住宅関連費は家賃が毎月105,000円、年間では126万円になります。このほかに、年間貯蓄目標の100万円から20%を住宅関連費に加えるとしたら、1年間で住宅にかけられる金額は146万円ということになります。固定資産税、管理費・修繕積立金、駐車場代など、住宅購入後に毎年かかる費用を年間50万円とした場合、ローンの返済に回せるお金は、146万円-50万円=96万円となります。月額にして約8万円です。毎月の返済金額を8万円とし、利率1.5%、元利均等返済で35年ローンを組んだ場合、借りられる金額は約2,600万円になります。3,000万円の物件を購入するには、一般的に物件価格の10~20%を頭金として用意する必要がありますので、400万円ほど準備が必要となります。また、新築の物件を購入する際にかかる諸経費は、物件価格の約5%程度必要です。仮に150万円とすると、住宅購入資金として約550万円を準備しておく必要があります。また、住宅購入後に家計に大きな変化があり、ローンの返済が滞って、せっかく手に入れた住宅を手放さなくてはならないことになったら大変ですね。家計の変化に備えて、生活費の6カ月分を予備費として常に備えておくことをおすすめします。小林さまの生活費は毎月約30万円、6カ月分で180万円です。住宅購入の頭金や諸経費に550万円を支出した後に予備費を180万円残しておくには、730万円必要になります。貯蓄の目標額が決まりました。次は現状把握です。2.今の状況を正確に把握しましょう今回のご相談にあたって家計の収支状況を出していただきました。月々の収支は分かりましたが、「その他の年間支出」は本当にゼロでしょうか。旅行や帰省、特別なイベント、自動車税、火災保険料など、年に数度の支出はありませんか?毎月コンスタントにかかる支出と、年に1度~数度の特別な支出を分けて考えると家計管理はグンとわかりやすくなります。特別な支出は手帳などにメモをしておくと、次の年には「いつ、いくら、何に必要か」がわかり、その時になって「お金がない!」とあわてなくて済みます。3.具体的に予算を立ててみましょうお金を貯める基本は、「先取り貯蓄」です。ボーナス110万のうち、100万円を貯蓄に回しましょう。残った10万円は特別な支出にあてます。毎月の支出は月収の範囲内に収めましょう。家計の見直しをするときには、1度行えば効果が長続きする固定費から行います。小林さまの家計の固定費で削減できそうなものは、「通信費」と「保険料」。通信費の内訳はインターネット回線料(プロバイダーなどに支払う料金)、携帯電話、固定電話でしょうか。インターネット回線料は、月5,000円以下の会社もあります。携帯電話も利用実態と契約プランがあっているのか見直しをした方がいいでしょう。使っていないオプションがついていませんか?スマホをお使いなら、格安スマホなどを検討してもいいですね。格安スマホの事業者によっては、1カ月のデータ通信が10ギガまで3,000円というプランもあります。固定電話やケーブルテレビと合わせても、通信費は2万円もあればお釣りがくるように改善できそうです。保険料については、「保険の加入状況」で提示いただいた保険料と、「毎月の支出」の中の保険料とで金額に差がありますが、保険の加入状況の内容で見直しを考えてみます。医療保険が40歳満期というところが気になります。10年更新型の医療保険でしょうか。更新型であれば、10年ごとに保険料が上がります。死亡保障が250万円付いているので、通常の医療保険よりも更新による保険料アップの影響を大きく受けます。一般的に、医療保障は医療保険、死亡保障は生命保険と切り分けて入ると、効率のよい保険の入り方ができます。たとえば、医療保障のみに絞ると、入院給付金日額が今よりも多い5,000円、しかも一生涯の保障という医療保険で、29歳男性の場合、保険料が1,300~1,500円程度で加入できるものがあります。死亡保障に関しては、現在終身保険と収入保障保険に加入されていますが、終身保険に入られた目的は何でしょうか。終身保険は一生涯の保障となるので、一定期間を保障する定期保険や収入保障保険に比べて保険料が一般的に高くなります。老後も1,000万円の死亡保障をできるかぎり確保したいというご希望なら、終身保険の一部(700万円)を90歳までの定期保険にすることで、毎月の保険料を8,100円程度減らすことができます。医療保険の削減分と合計すると、11,200円ほど支出を減らすことが可能になります。4.実行に移しましょう以上の見直しをすれば、ご希望の通り年間100万円を貯めることは可能です。ただ、住宅購入資金として730万円を貯めるには7年以上かかってしまいます。また、把握していなかった年間支出がある場合にはさらに時間がかかってしまいます。そこで小林さま、少し収入を得るようにしてはいかがでしょう。小林さまが収入を得るようにされ、そのうち、月5万円、年間60万円を貯蓄に加えることができれば、5年後に800万円貯蓄でき、住宅購入がグンと近づきます。今回は、年間貯蓄目標額100万円のうち、20%を住宅関連費に回す計算で予算立てを行いましたが、もう少し住宅関連費に回せそうならば、無理なく返済できる金額が増え、準備する現金が減ります。そうなれば、住宅購入の時期がさらに早くなりますね。老後に必要になるお金、家族構成の変化が考えられるのであれば、それに必要なお金を備えた上で、検討してみましょう。無理のない住宅購入計画と先取り貯蓄で、住宅購入後も今も、心とお財布にゆとりある暮らしを目指しましょう。コラム執筆者プロフィール 中垣 香代子(なかがき かよこ)CFP(R)/2級ファイナンシャルプランニング技能士損害保険会社に約10年勤務後、子育てに専念。約20年間の専業主婦の後、ファイナンシャルプランナーとなる。「老後のお金サポーター」として、相談業務の他、40~50歳代女性にお金の知識をわかりやすく伝える活動をしている。また、自身の経験から、経済的理由で進学をあきらめるお子さんが一人でも減ることを願い、就学支援の情報発信にも力を入れている。老後のお金を一緒に考える事務所 所長。コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年07月05日【ご相談】毎月赤字で貯蓄できません。頑張っているのに、何がいけないのでしょうか?なかなか貯蓄まで手が回りません。切り詰めてやっているつもりですが、どこか改善するところがあれば、教えていただけると助かります。三重県在住 小川 裕子さん (仮名)【回答】貯蓄の王道は先取り貯蓄です。やりくりの前に固定費を見直して削減し、お金との付き合い方を変えましょう。ストレスなく貯まる家計をつくることができます。(ファイナンシャルプランナー 橋本 絵美からのアドバイス)育ち盛りのお子さま2人を育てながらパートもやりくりも頑張っている小川さま、毎日があっという間に過ぎていることでしょう。なかなか貯蓄まで手が回らないというお気持ち、わかります。お金と上手に付き合って、貯まる家計をつくりましょう。ポイント1「使う」と「貯める」の順序を変える貯蓄まで手が回らない!とのことですが、お金が貯まらない理由が実はここにあります。小川さまはお金を「使う」のと「貯める」のとでは、「使う」方が先になっているようです。先にお金を「使う」と、「貯める」分が残るかどうかわかりません。ですが、先に「貯める」と必ず貯まります。当たり前のようですが、その当たり前が貯蓄の王道なのです。給料が入ったらまず「貯める」、そして残りを「使う」ように順序を変えましょう。今は自動車もローンで購入されていますし、他にもローンがおありのようですが、今後ローンで何かを購入するのはやめましょう。住宅以外でローンを組まなければいけないような支出はするべきではありません。必要だと思っても、一括で購入できる資金がない時点で「購入すべきではない」と判断し、お金が貯まってから購入するようにしましょう。ポイント2「貯める」目的、金額、保管場所を決めるまず「貯める」目的をはっきりさせましょう。小川さまはお子さまが2人いらっしゃるので、教育資金を準備する必要があるのではないでしょうか。小中高は月々の収入から賄うのがベストですが、大学進学のための費用を月々の収入から賄うのは大変なことです。国公立大学へ進学し、自宅から通学する場合でも、平均で入学費用(※)として81.9万円、さらに在学費用として毎年93.9万円かかります(日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果」平成27年度より)。自宅外通学をしたり私立大学に通うと、さらに費用がかかることになります。大学進学にかかる費用を全て貯蓄しておくのは難しいかもしれませんが、最低でも入学費用の82万円程度は準備しておいた方がよいでしょう。大学入学までの期間は、ご長男の場合あと13年ですので、毎年7万円(月々約6,000円弱)貯蓄していくことで91万円貯まります。ご次男の場合はあと17年ですので、毎年5万円(月々約4,000円強)貯蓄していくことで85万円貯まります。まずはお2人の大学進学の資金として、毎月1万円を貯めるところから始めましょう。※「受験費用」、「学校納付金(入学金、寄付金、学校債など、入学時に学校に支払った費用)」、「入学しなかった学校への納付金」をあわせた費用。目的と金額がはっきりしたら、貯蓄の保管場所を決めます。給料と同じ口座に入れておくと使ってしまう可能性が高いですので、学資保険等の貯蓄型の保険を利用して貯蓄することをおススメします。貯蓄型保険に加入して払込方法を口座振替にしておくと、自動的に引き落としされるので強制的に貯蓄をしていくことができます。解約するには手続きが必要なため、手間がかかることが流用への抑止力にもなります。ボーナスについても手取りの4分の1は予備費として先に貯蓄しておくようにしましょう。こちらも貯蓄専用口座を設け、現在の貯蓄300万円と合わせて、今後大きな家具、家電の買い替え、引越し等環境の変化や経済状況の変化等、何かあったときの備えとして蓄えておきましょう。ポイント3変動費のやりくりではなく固定費を削減する現在の使い方で改善すべき点を考えてみましょう。月々の支出は固定費とやりくりが可能な変動費とに分けることができます。節約というと変動費にあたる食費や日用品費を減らしたくなるかもしれませんが、貯蓄まで手がまわらない状態で、ここばかり目をむけて節約すべきではありません。まず改善すべきは固定費です。切り詰めているのに貯蓄ができないのは固定費が大き過ぎるせいです。固定費の削減は手続きが少々手間かもしれません。ですが、一度手続きをしてしまえばずっと削減でき、その分貯蓄に回せますから、まずは固定費を見直しましょう。見直しの対象としてまず挙げられるのは通信費です。月22,000円ということは、内訳は自宅のネット回線、固定電話とスマートフォン2台といったところでしょうか。今お使いのスマートフォンによっては、端末をそのまま利用して格安スマホに乗り換えることができます。格安スマホなら、2台で「基本料金3,000円程度+通話料」などに抑えることが可能な場合があります。解約違約金が1台につき1万円程度かかったとしても、2~3カ月で元がとれます。なお、そのままの端末では格安スマホを利用することができないこともあります。その場合は新しく端末を準備する必要があります。また、パソコンやタブレットを利用する際にはスマートフォンのテザリング機能を利用することにして、自宅のネット回線、固定電話の解約も検討しましょう。ただし、テザリングができない端末もありますので、事前にご確認ください。仮に現在の端末のまま格安スマホに変更し、自宅のパソコンやタブレットはスマートフォンのテザリング機能で使用することにしてネット回線は解約、固定電話も解約したとすると、通信費は現在の2万2,000円から6,000円程度とすることも可能ですので、約16,000円も節約できます。次に自動車関連費です。自動車の利用頻度はどれくらいでしょうか?お住まいの地域によって自動車は足代わりで必須ということもあるでしょう。ですが、週末に利用するのみという利用状況であれば、自動車を持たない暮らしをしてみるのはいかがでしょうか?筆者の実家は田舎にあり、自動車は一人一台必須ですので、自動車が必要な暮らしもわかります。ですが、筆者自身は子どもが4人いますが、自動車を持たず、電動自転車を愛用しています。お子さまを乗せられる電動自転車の場合、機種にもよりますが、初期費用は15万円ほどです。その後の駐輪場代、電気代を考えても自動車とは比べ物にならないくらい安いです。また、最近はカーシェアリングも充実していますし、どうしても必要なときだけタクシーを利用するという方法もあります。現在自動車にかかっている費用(月53,000円)ほど、果たしてタクシーを利用するかどうか、考えてみてください。自動車関連費の節約はかなり効果が大きいです。また、支出全体のなかの大きな費用としては住居費が挙げられます。現在、自動車関連費と自動車ローン、住居費を合算すると、9万円+2万2,000円+3万1,000円で14万3,000円かかっています。自動車と住居をトータルで考えてコストが削減できる暮らしを考えてみてください。例えば、自動車を持ち続ける代わりに家賃の安い郊外へ住み替える。または、少し家賃が上がっても便利な場所に住み替えて自動車を手放す。このように両方を併せて考えた上で削減しましょう。住み替えには引越し代や敷金・礼金がかかりますので、大幅に家賃を下げられる可能性のあるUR賃貸住宅(旧公団住宅)等の利用も検討されてはいかがでしょうか。現在の大家さんに家賃交渉をしてみるのも一案です。コスト削減のために住み替えを検討中と伝えれば、値下げに応じてくれることもあります。まとめまずは毎月の先取り貯蓄を始めましょう。そして固定費(通信費、自動車関連費、住居費)については費用を抑えられる方法に至急変更しましょう。極論を申し上げますと、先取り貯蓄をしていれば残りは使ってしまっても構わないのです。ただしローンは絶対に×。欲しいもの、または必要だと思うものであっても、ローンで購入するのではなく、「貯まってから買う」を徹底してくださいね。これで家族4人が豊かに楽しく暮らせる家計が実現できるはずです。コラム執筆者プロフィール 橋本 絵美(はしもと えみ)2級ファイナンシャルプランニング技能士/お片付けプランナー子ども10人の幸せ大家族を目指す、現在4人の子どもを持つママ ファイナンシャルプランナー。「子ども=お金がかかる」という考え方ではなく、子どもは宝であり、ママたちが安心してもう一人子どもを生めるようにサポートしたいという思いから、ファイナンシャルプランナーとなる。お金とモノとの付き合い方を考え、お片付けプランナーとしても活動中。家族が笑顔になれる家計のやりくりとお片付けのアドバイスを行っている。明日から使える節約コラムやママ向けセミナーも好評。慶應義塾大学商学部卒業。ハピママlabo代表コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年06月07日家計を上手にやり繰りするうえで気になる、毎月の貯金額。給料のうち、いくらを貯金にまわせばいいのか知りたい人も多いのではないでしょうか。貯金の目安は目的に応じて異なりますが、今回は「目的に関係なく、毎月決まった額を貯蓄するための目安」についてご紹介したいと思います。■「余ったら貯金」はNGよくありがちな「余ったら貯金する」という考えですが、これはあまり好ましくありません。貯蓄上手は、貯金する分は口座から引き出さず、もしくは貯蓄専用の口座に移し、預金したままの状態にします。こうしておくことで毎月一定額が貯金され、貯金分のお金には手をつけないでおくことができます。貯金分を「もともと無かったもの」として考え、差し引いた金額でやり繰りできるというわけですね。■貯金は給料の○%が目安では、その目安はいくらでしょうか。毎月貯金する額は、家族構成に応じて変わってきますし、共働きなのか専業主婦なのかによっても異なります。 ●ケース1 共働き夫婦で子どもがいない場合・・・給料の20%~30%が目安●ケース2 共働き夫婦で子どもがいる場合・・・給料の15%~20%が目安●ケース3 専業主婦で子どもがいない場合・・・給料の15%が目安●ケース4 専業主婦で子どもがいる場合・・・給料の10%が目安 「え、こんなに?」と高い比率に感じる方もいるでしょう。でも、やり繰りに慣れてくれば自然と一定額を貯める感覚が身についてきます。そのためには、「余ったら貯金」という考えを捨て、先に決まった額を給料から差し引いて手をつけず口座に残しておくことが重要なのです。家賃や水道光熱費、携帯代金といった固定費の見直し、食費や雑費などのやり繰りは、妻としての腕の見せどころでもあるでしょう。あまり節約しすぎて家族に苦痛を強いるのは好ましくありませんが、家計簿を見直せば「無駄な出費」が見えてくるはずです。「塵(ちり)も積もれば山となる」の精神で、やり繰り上手&貯蓄上手を目指しましょう。まずは、毎月の給料から一定額を貯金する習慣を心がけてみてはいかがでしょうか。「備えあれば憂いなし」です。いつ、どのタイミングで急な出費が必要になるかなんて誰にもわからないこと。今のうちから貯金に対する意識を高めておきたいですね。
2016年04月21日真面目で頑張り屋の人ほど、お金が貯まらない 節約よりも確実にお金が貯まる方法 貯蓄を始める前に知っておきたい、お金の使い方の3つのタイプ 90日プログラムで貯金力を10倍アップ【準備編】 の続きです。「強い貯蓄力をつけるには、まず『実行』です」と言うのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。苦しい家計を再生させていくことを得意とするファイナンシャルプランナーで、これまで約9,000人の家計を「再生」させてきた。そんな横山さんに、いよいよ貯金力を10倍アップする90日プログラムの内容を教えてもらおう。■プログラム実行中にする7つのこと気持ちと道具の準備が整ったら、いよいよプログラムのスタートだ。90日間でやるのは、次の7つの項目。●プログラム実行中にする7つのこと本を読む家計簿をつける 新しいモノサシ で使い道を把握する夢のノートに3行日記をつけるクレジットカードは使わないキャッシングがあれば、それを洗い出す自分との小さな約束をする(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋)今回の記事では、上記の7つの中から、代表的なもの3つについて、横山さんに説明してもらおう。 ■家計簿をつける「家計簿の目的は、自分のお金の全体像とその流れを把握することです。すべてきっちり管理し、不明なお金を出さないようにするためではないのですよ(横山さん)」始めた月は、「家計簿=お金のメモ」程度にとらえるだけでOK。自分がイメージしていた数字と現実の数字との差に、愕然とすることがあるかもしれない。でも、その思いをベースに新しい目標を立てればいいだけの話だ。つまり、家計簿をつけるということは現実を知ること。「これくらいだろうか」とか「きっとできるだろう」といった精神論から脱却することで、これまでいかに希望的観測でお金を使っていたかを気付くことになる。■新しいモノサシで使い道を把握する家計簿をつけられるようになったら、次は「新しいモノサシ(消費・浪費・投資)」で自分のお金の中身を計ってみよう。横山さんのおすすめは、蛍光マーカーペンを使って、色分けをすること。モノサシを色分けしておくと、パッと見て一目で分かる。「マズい! 今月は赤が多い!」などと、一瞬で判断できるのだ。「家計簿をつけるメリットは、『消費』『浪費』『投資』のバランスを、自分の目で理解することと言っても過言ではありません」(横山さん)●蛍光マーカーペンを使っての色分け消費:黄浪費:赤投資:青(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋)■夢ノートに3行日記をつけるその日感じたことを思うまま、飾らずに自分の言葉で書く、いわゆる「日記」をつけてみよう。夢ノートに2~3行書くだけでOK。「コンビニで買い物しなくなった。そうしたら、やせられた!」「仕事に目標が持てないのがイヤだ」「不安ばかりが目につく」など思うままに。弱音も含め、思いをこのノートに吐き出してみよう。数日間書き続けることで、自分の気持ちの動きが見えてくるほか、思いを吐き出すことで気持ちのリセットにもつながる。3行日記で気持ちをリセットすることによって、また頑張ろうという原動力にもできるのだ。次回は、いよいよ最終回。これまでの連載を振り返ってみよう。■今回取材にご協力いただいた横山さんの著書 年収200万円からの貯金生活宣言 (横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)
2016年04月18日真面目で頑張り屋の人ほど、お金が貯まらない 節約よりも確実にお金が貯まる方法 貯蓄を始める前に知っておきたい、お金の使い方の3つのタイプ の続きです。「強い貯蓄力をつけるには、まず『実行』です」と言うのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。苦しい家計を再生させていくことを得意とするファイナンシャルプランナーで、これまで約9,000人の家計を「再生」させてきた。■目的をハッキリ意識し、実行する期間を決める横山さんが提案するやり方や考え方を頭で理解するだけでは、「貯める」力には繋がらない。これまでのことをベースにして、「実行」をしてこそ貯蓄力がつくのだ。そのための最初のポイントは、次の2点となる。実行する期間を定める(理想は90日)目標や願望、やりたいことをハッキリ意識する「90日=3ヶ月」と期間を決めているのは、変化を実感しやすいのと、貯められなかったころの自分との比較がしやすいから。もちろん、90日を過ぎても、さらに続けていってOK。90日がひと区切りというだけで、繰り返すことで効果は上がっていく。そして目標や願望は、とにかくハッキリ意識することが大切。「貯金できるようになる人はみな、目標の描き方が現実的なのです」(横山さん)■スタート日とゴール日を設定上記が決まったら、次にスタート日とゴール日の具体的な日付を決める。スタート日=収入が入る日、つまりお給料日ゴール日=3ヶ月後の給料日の「前日」共働きで給料日が違う場合は、家計のメインの収入となるほうに合わせる。ゴールも給料日の「前日」なので、キッチリ90日間である必要はない。 ■プログラムに取り組む前にする4つのことこの記事を読んで、「よし、早速やってみよう!」と思ったとしても、すぐに始めるのではなく、数日待って必ず給料日からスタートさせるのがよい。その間、「プログラムに実際に取り組む前にすること」があるので、ご紹介しよう。●プログラムに取り組む前にする4つのこと(1)目標、願望をハッキリと具体化させる目標として設定しておきたい項目は次のとおり貯めたい金額使い方の内容の割合をどう変化させるか(消費、浪費、投資)生活上、改善したいこと挑戦したいこと(2)夢ノートと家計簿を用意する家計簿はできるだけシンプルなものを。「お金の流れをメモしておくためのもの」程度のゆるいとらえ方で。横山さん監修の家計簿もある。目標や願望を自由に書くことができる「夢ノート」は、特に決まりはないが、B5サイズの大学ノートを使っている人が多いそう。(3)貯金箱と貯金用口座を用意する貯金箱はインスタントコーヒーの空きびんなど、中身が見えてわかりやすいものがおすすめ。わざわざ買う必要はなく、手元にあるもので用意してみよう。貯金用口座は新しく開設して、90日貯金プログラムで貯めた分だけをそこに入れよう。(4)気がかりなことを書き出すたとえば、「何だか最近、楽しくないし、やる気も沸かない。しっかり休んでみよう」「会社のデスク周りがぐちゃぐちゃ。使いやすいように片付けよう」など、何でもいい。とにかく心に思い浮かんだ気がかりなことを書き出してみよう。(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋)準備ができたら、いよいよ次回は横山メソッドの真髄「90日貯金プログラム」【実践編】です。■今回取材にご協力いただいた横山さんの著書 年収200万円からの貯金生活宣言 (横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)
2016年04月17日真面目で頑張り屋の人ほど、お金が貯まらない 節約よりも確実にお金が貯まる方法 の続きです。「貯蓄体質になるためには、これまでの家計管理の視点を変えなければなりません」と言うのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。苦しい家計を再生させていくことを得意とするファイナンシャルプランナーで、これまで約9,000人の家計を「再生」させてきた。そんな横山さんが考える、貯蓄体質になるためのコツとは?■「自分の軸」を持つのが貯蓄の早道同じくらいの収入であっても、堅実に貯めていく人と、いつもお金を使いきってしまい、カツカツな気分で暮らしている人がいるのはなぜなのだろうか? 「その差は、自分の軸があるか、ないかなのです。貯蓄体質になるうえで、大切なのは、あなた自身の価値観です」と、横山さんは言う。自分の軸を作り上げるためにも、ぜひとも知っておいて欲しいことがある。それは、「お金の使い方には3つのタイプがある」ということだ。■「消」「浪」「投」で使い方をイメージ3つのタイプとは、以下の表の3つをいう。「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」と覚えると、覚えやすい。お金を使うときには、この3つのどれに当たるのかを考えながら使うようにしてみよう。●お金の使い方の3つのタイプ(1)消費生活するのに必要なものの購入や、使用料としての支払い全般。生産性はさほど伴わない。【例】食料や住居費、水道光熱費、教育費、被服費、交通費など(2)浪費生活に必要でないもの、今をひたすら楽しむためなどの、無意味な使い方のこと。いわゆる無駄づかいで、もちろん生産性もない使い方。【例】嗜好品(タバコやお酒、珈琲)、程度を超えた買い物など(3)投資将来の自分にとって有効なお金の使い方。資産運用のことだけを指すのではなく、何かを学ぶ、本を読むなどもこれに当たる。【例】習い事、本代など学ぶための費用、投資信託、貯蓄など(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋) ■「いくら使ったか?」より、「何に使ったか?」が大切まずは表を参考にして、家計の支出をあなたなりに「消費」「浪費」「投資」に3つに分けてみよう。なかには同じ項目内であっても、内容が分かれることもあるだろう。たとえば、携帯電話代は、生活や仕事に使っている部分は「消費」だが、過度なゲームの課金や電子書籍の購入は「浪費」。食費も基本部分は「消費」だが、料理をするのが面倒だという気持ちでする外食は「浪費」。こんなふうに同じ項目でも、複数に分かれてもいい。「これだけでも十分、お金が貯められる体質作りへと繋がります。要するに、『いくら使ったか?』より、『何に使ったか?』が大事なのです」(横山さん)■新しいモノサシで、今までの自分を疑う次に、「消費」「浪費」「投資」の割合を適切に把握するため、3種類の内訳が支出全体の中でどれだけの割合を占めているかを計算してみよう。その計算方法は以下の通りだ。各項目(消費、浪費、投資)の金額 ÷ 支出合計たとえば、手取り収入が21万円で、消費が16万5,000円だった場合、16万5,000円÷21万円=0.785…。つまり、毎月の支出のうち78.5%が消費となっている計算となる。横山さんが現場で、「お金とのつき合い方が上手だなぁ」と感じる人の数値をもとに割り出した「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」の目安は以下の通り。●横山さんが考える消費・浪費・投資の理想の目安消費 : 70%浪費 : 5%投資 : 25%(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋)「3つの項目ごとの割合を知るという新しいモノサシを手に入れることで、人は今までの自分の常識を疑い始めます。そして、お金の使い方の中身に意識を向けられるようになるのです」(横山さん)お金の使い方の中身に意識を向けられるようになったら、貯蓄力を始める準備をしよう。次回は横山メソッドの真髄「90日貯金プログラム」の【準備編】です。■今回取材にご協力いただいた横山さんの著書 年収200万円からの貯金生活宣言 (横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)
2016年04月16日真面目で頑張り屋の人ほど、お金が貯まらない の続きです。お金を貯めるとなると、すぐに思いつくのが節約だ。けれども、家計再生コンサルタントの横山光昭さんは、こんなふうに言う。「実はケチケチ節約するよりも確実にお金が貯まる方法があります。それは、固定支出をカットすることです」■「固定支出」と「流動支出」お金を貯めるには、出ていくお金(支出)を抑えなければならない。この時に、最初に覚えるべきことは、支出の内容は2種類あるということ。支出には、毎月決まった支出のある「固定支出」と、月に応じて支払い額が変わる「流動支出」があるのだ。よく雑誌などに載っている節約や、やりくり術は、食費や光熱費など「流動支出」に目を向けたものが多い。でも、これらは節約の「出来」で結果が左右されるので、安定した効果は望めない。一方で、固定支出は毎月決まった金額だけに、一度そぎ落とせば、その分は安定した結果が伴う。見落としがちになるからこそ、固定支出を見直すことで得られるメリットは大きいのだ。●「固定支出」と「流動支出」の例固定支出 : 家賃、生命保険料、新聞代、など流動支出 : 食費、日用品費、光熱費 など(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋) ■あなたの生活をむしばむ固定費ワースト3今回の記事では、厳密な意味の会計用語としての「固定」や「流動」という支出分けではなく、毎月必ず払う必要があるものを「固定費」と考えてみる。横山さんに多くの人が抱えがちなムダな固定費をランキングしてもらった。第1位 ムダな会話やメールのもととなる携帯電話代第2位 意味のないおつき合いに費やされる交際費第3位 保障内容も知らない高額の生命保険料(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋)「ある、ある」「これって、私のことだ」と、心当たりのある人も多いのでは? 解決方法を横山さんに教えてもらった。 ■抑えたい固定費第1位、携帯電話代を抑えるには?「格安スマホがおすすめです。ネット検索などで、大まかな格安スマホの棲み分けなど概要をつかんだら、電気量販店に行って相談してみましょう。機種によっても違いがあるので、『携帯コンシェルジュ』のような存在の店員さんに、個別で自分に適したプランを教えてもらうのが近道です」(横山さん)■合計すると意外と多い!? 交際費を抑えるには?「交際費の回数と金額を書き出してみましょう。たとえば、ママ友とのお茶会。1回1回の金額は小銭程度でも、あらためて書き出してみると結構な金額になっていることも多いものです。『このお金があれば、あれが買えたのに』というふうに、金額を自覚するとムダな交際費を減らすことに繋がります」(横山さん)■保険は大事、でも払い過ぎはNG 生命保険料を抑えるには?「生命保険には、『死亡保障』『医療保障』『貯蓄』の3つの効果があります。もちろん全部に入っていれば安心ですが、それで保険貧乏になってしまうのは問題です。あなたは、3つのうち、どの効果を優先したいですか? つまり、何に対しての備えが欲しいですか? 保険の見直しは、そこを軸に考えてみると、わかりやすいですよ」(横山さん) このムダな固定費ランキング、実は10位まであるのだが、いずれも思い当たることばかり。書籍には詳しく書いてある。次回は、貯蓄体質になるための方法を紹介します。■今回取材にご協力いただいた横山さんの著書 年収200万円からの貯金生活宣言 (横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)
2016年04月15日「真面目で頑張りすぎる人ほど、お金が貯まらないんですよ」と言うのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。苦しい家計を再生させることを得意とするファイナンシャルプランナーで、これまで約9,000人の家計を「再生」させてきた。■「生活下手」と「お金」は密接にリンクするこれといった不満はないが、どこかで気持ちが満たされず、不安や寂しさ、ストレスを感じて、その人らしく生きられない…。最近、このような人が増えていないだろうか?「このような方々は、思いどおりの生活が実現できていないのと同時に、お金の面でも自由ではありません。『生活下手』と『お金』は密接にリンクしてしまうのです。充分な収入があっても、月末になるとお金がない人や貯金ができない人は、生活自体を見直す必要があるかもしれません」(横山さん)。■自分の「お金のステージ」を知ろう生活自体を見直すためには、まず自分の「お金のステージ」を知ることが必要だ。「私が家計相談で目にする現実を平たく言うと、家計をスリム化したり、キャッシングを減らさなければいけない人が、投資関連の本を読み漁り、実際に挑戦してのめり込み、成果に一喜一憂するケースが多いのです。でも、人はそれぞれに合った『お金のステージ』をこなさないと、必ず失敗します」●3つのお金のステージ 第1ステージ お金を管理する実生活に関わるお金をマネジメントしていく段階。家計簿を使ってお金の流れを把握する、ムダな支出は抑える、貯金を少しずつするなど、お金と向き合ってコントロールができるようになるための大切な基礎の時期第2ステージ お金を学ぶ第1ステージでできたお金をどう活用するかを学ぶ段階。知識や情報が足りないと進歩はないので、本を読んだりセミナーに参加したりと時間をかけて「お金」をつかんでいく時期第3ステージ お金を活かす実際にお金を「活かす」段階。興味本位で楽しむ、学ぶためのアマチュア投資から、長期や分散投資による揺るがない組み立てを意識するものまで色々ある(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋) 多くの人は、第1ステージにいる。それなのに、憧れや夢、はたまた勘違いでレベルの違うステージへの向かってしまいがち。抜け道やマジックはない。そのことに気づいたことがいちばんの近道となる。「これからの貯金生活を順調に進めるためは、常に自分は今どのステージだろうか? 何をすべきなのか? を意識してください」(横山さん) ■すべての始まりは、「貯める理由をハッキリさせる」こと「自分は今、何をすべきなのか?」を考え始めたのなら、その第一歩は、「貯める理由をハッキリさせること」。「『何となく』で貯められるほど、貯金はカンタンではないのです」(横山さん)多くの人は、限られた収入で家計をやりくりし、家族みんなで生活していかなければいけない。たっぷりと余裕がある人など、ほんの一握りだ。加えて、人間はお金があれば使いたいし楽しみたい、ラクをしたいと思う生き物。要は、ほとんどの人がお金を使いたい気持ちをコントロールし、自分なりの考え方や価値観を持ち、それを家計に反映させる必要があるということ。だからこそ、「何のために貯めるのか?」が、とても重要になってくる。そうは言っても、貯める理由が今は特に見つからないという人もいるのでは? そんな人はどうしたら良いのだろうか?「今はこれといった目的がない人も、貯金があることで、未来の可能性や選択肢が広がります。だから貯金はして欲しいですね」(横山さん)「貯める目的」にフォーカスできたら、次回からは具体的な方法論について触れていこう。■今回取材にご協力いただいた横山さんの著書 年収200万円からの貯金生活宣言 (横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)
2016年04月14日貯蓄は、どのくらいしておくのが理想的なのでしょうか?気になるところですが、実は貯蓄は「納税準備預金」「目的別預金」「純預金」の3つに分けて管理しなければいけないのです。■1:毎年支払う税金関係のために「納税準備預金」を管理するまず、「納税準備預金」をご存知でしょうか?会社においては一般的かもしれませんが、家計では聞きなれない言葉ですよね。家計における納税準備預金とは、1年に1回・2年に1回くらいの割合で必ず支払わなくてはいけないお金のこと。たとえばいい例が、自動車税や車検代です。また住宅を購入したなら固定資産税が、自動車保険等を年払いしているなら自動車保険などもこれに入ります。悲しいことに自動車税や固定資産税は、3月や4月あたりの春先にまとめてやってきます。人間とは不思議なもので、毎年同じ時期にほぼ同じ金額が請求されるにもかかわらず、「わ~、また来た!」「もう来た!」「こんなに来た!」と焦ってしまいます。でも金額も時期も決まっていて、必ず払わなくてはいけないものなのですから、日ごろから準備しておけばいいのです。■2:いずれ買い替えるもののために「目的別預金」を管理する次に準備しておきたいのは「目的別預金」です。使う目的が明確な貯蓄ですが、金額が大きなものを購入の目的としているので、場合によっては5年、10年かかることもあります。代表格は自動車で、買い替え費用は300万円。11年に一度買い換える場合、月々2~3万円ずつ貯蓄しなければならないことになります。それから、意外な盲点が「家電預金」。たいていの場合、結婚10年目くらいになると、大物家電が毎年ひとつずつ壊れていきますオーディオプレイヤーからはじまり、テレビ、洗濯機、冷蔵庫というように。しかし、家電の値段はバカになりません。まして買い換えるとなると、少しでもいいものが欲しくなるもの。そこで、毎月5千円ずつでも家電のための預金をしておくことをおススメしているのです。他には、旅行積立などを目的別預金として貯蓄している家庭もあります。ポイントは、お金に名前をつけてあげること。お金は、名前をつけておくと、そのとおりに出て行こうとする性質があるからです。つまり、衝動買いが少なくなるのです。特に男性は、自動車や家電などについて「欲しい」とスイッチが入ってしまうと、なかなかスイッチをOFFに戻すことができません。しかし予算化することで、欲しいスイッチが入っても、待つことができる状態をつくっていけるわけです。■3:教育費・老後・いざという時のために「純預金」を管理する最後は純預金、名前のとおり「純粋な預金」です。つまり、使う予定がない貯蓄が純預金なのです。貯蓄とは、そもそも使うあてのないものを指すのですから、これこそが貯蓄だといってもいいでしょう。ただし、「使っていいとき」が人生に3度だけあります1つ目が、教育費のピークの年。子どもが大学に通う数年間は、多くの家庭で、収入より支出が上回る赤字家計になります。この教育費の増加に伴う赤字を解消するために、純預金をあてるわけです。2つ目は老後。収入がなくなった老後のために、貯めてきた純預金を取り崩していきます。そもそも純預金自体、老後のために準備している貯蓄の意味合いが大きいのです。3つ目が、危機的状況に陥った場合。「会社が倒産した」「家族が大きな病気を患った」「自動車が突然壊れてしまった」など、突発的に危機的状況が訪れた場合はこの純預金を使います。ですから純預金を、「生活防衛資金」と呼ぶ専門家もいるほど。人生においては、この生活防衛資金の多さが、リスクを減らす最大のポイントになってくるのです。ではどのくらいの割合で、この純預金をしていけばいいのでしょうか?目安は、年収の約15%。年収500万円の場合はなら、約75万円です。こうして金額で見てみると、できそうな気がしませんか?問題は、この15%の貯蓄をいかにコツコツと続けていくか。一般的な例としてよくお話しするのですが、ご主人年収500万円、奥さんパートで年収100万円の場合、夫婦で合計600万円の収入です。600万円の15%は90万円ですから、奥さんの収入を手つかずで残せば、簡単に15%の純預金はまかなえる計算になります。90万円をコツコツ20年貯めれば、1,800万円。30年貯めれば2700万円にもなるのです。納税準備預金も、目的別預金も、そして純預金も、大事なのは「いかに計画的に貯蓄するか」ということ。もちろん、15%の純預金を実現できたら理想的ですが、子育て真っ最中の場合は現実的に難しくもあります。そこで当面のスタート段階では、目的別預金と純預金の合計で15%の貯蓄ができることを目標にしましょう。たとえば、「ご主人の年収で支出面はやりくりできるようにしておき、奥さんの収入は全額貯蓄回す」という家計をつくるわけです。逆にいえば、奥さんがパートに出かけられない間は、貯蓄を増やすことができないかもしれません。そういう時期もありますから、焦って神経質になりすぎるのもよくないということです。(文/ファイナンシャルプランナー・岡崎充輝) 【参考】※岡崎充輝(2015)『20代・30代で知っておきたい これからかかるお金で困らない本』日本実業出版社
2016年03月23日日本能率協会グループは3月15日、貯蓄と仕事などについての意識調査の結果を発表した。調査は2015年12月28日~1月26日、全国のビジネスパーソン1,000人を対象にインターネットで行われた。○何歳まで働いていたい?何歳まで働きたいか聞いたところ、全体では「51~60歳」と「61~65歳」がともに29.8%と最も多く、次いで「66~70歳」(16.3%)、「70歳以上」(10.1%)となり、過半数の人が60歳以降も働きたいと考えていた。性別でみると、60歳以降も働きたいと考えている人は男性が58.1%、女性が53.9%と、60歳以降も働きたいという意識に男女差はほとんどみられない。年代別でみると、60代の24.1%が「70歳以上」と回答する一方、20代、30代では、「40歳まで」と回答した人がそれぞれ28.3%、15.1%となり、年代別でギャップがみられる。○定年までに貯められそうな世帯貯蓄は?定年までに貯めたい世帯貯蓄額は、回答の多い順に「2,000万~3,000万円未満」(15.5%)、「1,000万~2,000万円未満」(15.3%)、「1億円以上」(12.5%)。貯められそうな貯蓄額は、回答の多い順に「1,000万~2,000万円未満」(17.3%)、「500万~1,000万円未満」(15.4%)、「100万~500万円未満」(14.3%)だった。希望では1,000万円~3,000万円が合わせて約3割とボリュームゾーンになっているのに対し、実際の予想では1,000万円未満が合わせて4割を超えるなど、希望と現実では大きなギャップが見られる。
2016年03月16日【ご相談】娘の夢、高校留学をかなえさせたい!今の家計で実現できる?小学生の娘が、「高校生になったら留学をしたい」と言っています。1年程度の交換留学では、就職にプラスにならないのではと思い、3年間の卒業留学※を検討しています。なお、大学は帰国子女枠での国内大学進学を考えています。留学は大変お金がかかるので、娘の夢をかなえるためには貯蓄がゼロ近くになることも覚悟していますが、今の家計で実際のところ、留学へ行かせてあげることができるでしょうか。娘が中学生になった頃から、パートを増やす予定です。また、渡航先はカナダを希望しており、年200万円(公立高校学費+滞在費)の費用を見込んでいます。※留学先の学校を卒業することを目標とした留学東京都在住 林 葉子さん (仮名)【回答】現在の毎年100万円の貯蓄が可能な生活レベルを継続したうえで、中学は公立を選択し、ご相談者さまのパートを増やせば、高校の卒業留学もギリギリで可能です。ただし、老後資金が枯渇する可能性は高いため、家計収入をアップするなどの工夫が早急に必要です。(ファイナンシャルプランナー 鈴木 さや子からのアドバイス)お子さまが小学生の今から留学したいと思っておられるとのこと、とてもすてきですね。ぜひ本回答を参考に、夢に向かってお子さまと一緒に考えてくださいね。日本の私立高校に進学するよりも、はるかにお金がかかる留学は、資金が大きく減少した後のライフプランまで視野に入れて計画を立てましょう。お子さまの高校卒業後には、大学進学、そして目の前にはご夫妻の老後が迫ってきます。老後の生活費を賄うには、公的年金だけでは十分ではありません。また、住宅は一括で購入されローンはないとはいえ、住居費は改修や老後のためのリフォームなどで、今後も出費が続きます。もちろん医療費や介護にお金がかかる可能性もあります。老後にかかるお金を最低限残しておかないと、結果的にお子さまに頼るはめに陥るかもしれません。そんなことにならないかどうか、今後の貯蓄額の推移を予測してチェックしますね。現在の収支を見ると、毎月13.2万円の黒字となっており、これを毎月貯められれば1年間で158.4万円貯まることに。しかし、現在の貯蓄額は合計で100万円であり、実際は毎月の出費以外の突発的な家電や家具の購入、冠婚葬祭、旅行、または見えない費用といった臨時支出でほとんどなくなっている可能性も。臨時支出にいくらかかっているか洗い出して、その分を毎月の収入から取り分けして、別口座にとっておく方法がおすすめです。もし臨時支出が年間60万円かかるとしたら、毎月約5万円取り分けすると良いでしょう。今後の推移予想は、当面、年間100万円の貯蓄ができるものとして試算をしていますので、もし貯蓄ができていない場合には、早急に臨時支出を見直してください。表1は、お子さまが高校を卒業するまでの貯蓄額の推移です。公立中学に通えば、現在と比較して教育費が格段にあがることはないため、お子さまの中学入学時まで毎年100万円、ご相談者さまがパートを増やした後は約150万円の貯蓄を続けることも可能かと思います。その場合、6年後には約950万円貯まることになります。お子さまが中学を卒業するまでの年間支出金額332万円の内訳は、教育費などお子さまにかかる費用を64万円、それ以外の生活費を268万円と仮定。高校の教育費については3年間カナダの公立高校に通ったとしたうえで、渡航費や滞在中の生活費などを雑費として50万円を上乗せし、年額250万円かかると仮定。これにご夫婦の生活費をプラスして、支出金額を518万円としました。年間収入金額は、ご夫婦の収入より試算((32万円+4万円)×12カ月)したうえで、お子さまが中学入学後、ご相談者さまのパート収入が59歳まで年に100万円得られるもの(現在の収入より年間52万円増)と仮定しています。続いて、お子さまの大学入学・卒業後からご主人が82歳、ご相談者さまが72歳になるまでを見てみましょう。ここでも生活費を年間268万円としたうえで、お子さまが帰国後、大学(私立文系)に自宅から通うと仮定しました。一般的に、大学受験~大学初年度にかかる費用は、私立文系の場合150万~160万円といわれており、その他子どもの生活費(食費や通学費、課外活動費など)として年間60万円かかると仮定します。大学2年生以降は、学費は年間約90万円ですが、子どもの生活費を足すと年間約150万円かかります。また大学卒業後は、住居のリフォームや介護などにかかるお金を想定し、支出額を増やして試算しています(毎月の生活費18万円、年間臨時費用80万円と仮定)。このように、ご相談者さまがパートを59歳まで続けられ、現在の年100万円の貯蓄ができる生活レベルをずっと維持しても、ご主人の退職金がなく、公的年金も国民年金のみと仮定すると、ご主人が82歳、ご相談者さまが72歳の時(2053年)に家計が破綻する結果となりました。もっとゆとりある老後を暮らしたい、お子さまの結婚資金の援助をしたいなどの希望がある場合や、大きな病気をして収入が減ってしまう時期が生じた場合などは、より早いうちに資金が枯渇しかねません。対策は3つ。1つ目は、収入を増やすことです。ご相談者さまのパート収入を年200万円にする、またご主人にも、可能であれば収入が増えるよう工夫してもらうのが良いでしょう。そして2つ目は、支出を減らすことです。お子さまの夢である留学についても、その形態にこだわらず柔軟に検討しましょう。実際に高校に入学するのは7年後。就職事情や留学事情など、世の中の状況が変わっている可能性もあります。留学事情や費用を随時チェックして、その時の家計でできる範囲で、留学する年齢や、留学期間、場所などのプランを検討すると良いでしょう。大学生になれば、留学を対象にした返済不要の給付型奨学金制度も数多くあります。高校生が使えるものとして、代表的な給付型奨学金制度は、「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」。このプログラムは最長1年ですが、月額6万円~14万円の滞在費(現地活動費)に加え、往復渡航費の一部、授業料の一部も支援されます(2021年以降の実施については未定)。他にもさまざまな自治体や企業が、大学生や高校生の留学向け奨学金制度を運営しています。ぜひお子さまと一緒に調べてみてください。制度を利用するために必要な知識、英語力を知ることで、お子さまも夢に向かってなお一層勉強に弾みがつくことでしょう。3つ目はお金を運用することです。節税しながら老後資金を投資信託などで積立運用できる「個人型確定拠出年金」の活用がおすすめ。毎月5,000円から加入できるので、現在の家計から無理なく捻出できる金額で始めるのが良いですね。たとえば、毎月1万円をコツコツ増やすことができれば、2%運用でご主人が60歳になる15年後には209.7万円、ご相談者さまが60歳になる25年後には388.8万円となり、老後資金の足しになります。老後資金準備を早いうちに開始し、毎年の貯蓄目標として、お子さまの中学入学までは100万円以上、中学入学後は150万円以上を頑張って目指してください。パートを増やせれば、貯蓄パワーはぐんとアップします。楽しくお子さまの夢を応援できると良いですね。コラム執筆者プロフィール 鈴木 さや子(すずき さやこ)(株)ライフヴェーラ 代表取締役/mamaTanoマネーサロン 代表/CFP(R)/1級FP技能士/住宅ローンアドバイザー/キャリアコンサルタント(CDA)家族が笑顔になれるための生活に役立つお金の知識を、主に女性向けに、セミナーやコラム記事などを通じて情報発信。保険などの商品を一切販売しないファイナンシャルプランナーとして活躍中。専門は教育費・ライフプラン・保険・住宅ローン・マネー&キャリア教育。女性の心に寄り添う個人相談にも定評がある。企業講演の他、小・中学校や地域コミュニティなどでの講演やワークショップなど、保護者や親子向けイベントも行っている。コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年03月15日【ご相談】もうすぐ2人目が誕生!主人の給料だけでやっていけるか心配です31歳の兼業主婦です。もうすぐ2人目が生まれるので、産休・育休に入ります。今までは、主人の給料でやりくりをし、はみ出た支出、微々たる貯蓄を私のパート代で賄なっておりましたが、産休に入ると私の収入はなくなるため、やっていけるか心配です。静岡県在住 小山美紀さん (仮名)【回答】先取り貯蓄と正しい予算立てで、漠然とした不安を解消しましょう!(ファイナンシャルプランナー 橋本 絵美からのアドバイス)もうすぐ第2子ご出産とのこと、おめでとうございます!家族が増え、にぎやかで楽しくなりますね。さて、今回のご相談は、出産後、収入が減って家計が心配……ということですが、「収入が減ってしまうのに子どもが増え、お金がかかる……どうしよう!」と焦る気持ちもわかります。将来に対する漠然とした不安を解消するための【貯め方】と【使い方】をお伝えいたします。【貯め方】漠然とした不安を解消!何にいくら必要かを知り、先取り貯蓄を実行しよう!月の収支を見てみますと、ご主人のお給料のみでやりくりを頑張っておられるようです。それなのになぜか不安があるのは、先にお金を支出し、余ったら貯蓄ということをされているからではないでしょうか。できれば貯蓄もしたい……ではなく、先に必要額を先取り貯蓄し、残りでやりくりするという方法に切り替えましょう。現在の貯蓄も「何となく貯まったお金」ではないでしょうか。まずは、何のための貯蓄かを明確にしましょう。小山さまは既にマイホームをお持ちで、ローンを返済中ということですね。繰り上げ返済もしたいところではあるかと思いますが、現在の貯蓄は、何かまとまったお金が必要になったときのための「万一の貯蓄」としてそのまま蓄えておきましょう。生活費やカードの引き落とし用の口座とは別に、貯蓄専用の口座を準備し、このお金には万一のとき以外は手をつけないようにしましょう。そして、これから新たに準備が必要な費用は教育費です。高校までの教育費は毎月の収入で賄えるかもしれませんが、大学に関しては、国公立大学へ進学し、自宅から通学する場合でも、平均で入学費用として83.2万円、在学費用は年間107万円かかります(日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果」平成26年度より)。自宅外通学や私立大学に通うと、さらにかかることになります。そのため、なるべく早く積み立てを始めることが肝心です。月2万円を18年間積み立てると、利子が0%だとしても432万円貯まります。今のうちから、進学までに確実に用意でき、かつ積立額よりも増えていく学資保険などで積み立てていきましょう。何かあったときの蓄えと、教育費がしっかり確保できれば、漠然とした不安も解消できるのではないでしょうか。ここまでのポイント・生活費口座(給与が振り込まれる、生活費などが引き落とされる口座)と、万一の貯蓄口座(何かあったときに備える口座)を分けるため、万一の貯蓄の専用口座を準備する・教育費貯蓄(大学進学の費用に備える)として、学資保険など確実かつ利率のよいもので準備する【使い方】正しい予算立てで貯蓄をしながら豊かに暮らす次に考えることは、貯蓄分を確保した後の残りのお金の使い方です。正しく、無理のない予算立てをしましょう。現在の支出状況を見ますと、通信費が大きな割合を占めています。月2万円ということは、自宅のネット、固定電話とスマートフォン2台といったところでしょうか。スマートフォン2台を格安スマホ2台に乗り換えると、2台で「基本料金3,000円+通話料」に抑えることも可能です。PCやタブレットを利用する際には、スマートフォンのテザリング機能を利用することにして、自宅のネット、固定電話の解約も検討できないでしょうか。ただし、動画をよく見る場合は、通信量が多くなり、料金が上がってしまいます。今回の家計の見直しを機に、多少の不便はあるかもしれませんが、優先順位を考えて、通信費を減らすことを検討してみてはいかがでしょうか。反対に予算を上げた方がよい項目もあります。家族が増えるので、食費や水道光熱費が多少上がることが予想されます。また、お子さまが二人に増えることで、交際費なども増えることでしょう。奥さまのお小遣いも少しUPした方がよいかもしれません。小山さまの家計を以下の表のように見直ししてみますと、通信費が削減できれば、これらの予算がUPしても、教育費の積み立ても含めて、ご主人の収入内でやりくりすることが可能であることがわかります。ボーナスについても、まずは先取り貯蓄です。目安として4分の1を万一の貯蓄にまわし、残りを毎月の支出以外にかかる突発的な家電の買い替えや冠婚葬祭・旅行費用などにあてましょう。こうすることにより、奥さまのパート収入がなくなっても、年に44万円の貯蓄を生み出すことができます(「月額2万円×12カ月=24万円(教育費積み立て)」と「80万円(ボーナス)の1/4の20万円」の合計)。仮に、上のお子さまが18歳になるまでの13年間、このペースで貯蓄できたとしますと約572万円になり、国公立大学に通学された場合であれば、その学費は賄えそうですね。先取り貯蓄と正しい予算立てで、漠然とした不安を解消し、しっかり貯蓄をしながら家族4人のHAPPYな暮らしを実現してください。コラム執筆者プロフィール 橋本 絵美(はしもと えみ)2級ファイナンシャルプランニング技能士/お片付けプランナー子ども10人の幸せ大家族を目指す、現在4人の子どもを持つママ ファイナンシャルプランナー。「子ども=お金がかかる」という考え方ではなく、子どもは宝であり、ママたちが安心してもう一人子どもを生めるようにサポートしたいという思いから、ファイナンシャルプランナーとなる。お金とモノとの付き合い方を考え、お片付けプランナーとしても活動中。家族が笑顔になれる家計のやりくりとお片付けのアドバイスを行っている。明日から使える節約コラムやママ向けセミナーも好評。慶應義塾大学商学部卒業。ハピママlabo代表コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年01月19日私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。そして、1000万円貯蓄を達成した人たちに共通して言えることがあるとしたら、彼らは絶対的に"おうちごはん"派です。なぜなら、外食は手間と時間がかからずに便利な分、割高だということを知っているからです。外食三昧ではお金は貯まりません。"おうちごはん"は、1000万円貯蓄達成への黄金道なのです。○まだまだある"おうちごはん"を楽&ラクにする調味料・たれ・ソース前々回の連載で「注目の調味料・たれ・ソース(1)」を掲載しました。今回はその第2弾。"おうちごはん"を楽&ラクにするには、使える調味料、たれ、ソースはマストです。ふつうのスーパーでも、ナショナルブランドはもちろん、プライベートブランドも合わせて種類が豊富ですが、ひと味も、ふた味を違うユニークな商品と出会いたければ、コストコとカルディがオススメです。○肉の下味つけにも使える「和風たまねぎドレッシング」まずご紹介したいのが、コストコで売っている「和風たまねぎドレッシング」。コストコ用に開発されたレシピで作られたドレッシングで、玉ねぎの産地にこだわり、北海道産玉ねぎ100%使用。醤油ベースの和風ドレッシングなのですが、これが使えるヤツなんです。普通にサラダのドレッシングとして使っても、おいしさは間違いなし。オススメの使い方がお肉の下味つけ。これで鶏肉に下味をつけてソテーすれば、簡単にチキンの照り焼きが作れます。醤油ベースで、玉ねぎがたっぷり入っていて甘みがあるので、これだけで味が決まるんです。醤油、酒、みりんを加える必要なしです。豚肉の生姜焼きや鶏のから揚げの下味にも応用できます。○かけるだけで冷や奴がバージョンアップする「もへじ 梅しそのたれ(紀州南高梅使用)」紀州南高梅の果肉が入った、かつおと昆布のだしが利いたたれ。和風だしのうま味がしっかりして、かけるだけで料亭の味になります。定番の冷や奴にかけると、お醤油をかけたときとは全然違う新鮮な味に。サラダドレッシングとしても使えますし、春雨サラダ、おひたし、豚しゃぶのつけだれにも。たこのお刺身とあえると、梅だれ味の和風カルパッチョになります。白身魚のホイル焼きのソースにしてもよし。「もへじ」では、このほかにも、こだわりの商品を多数揃えているので、同社のホームページをぜひ1度チェックしてみてください。○ジェノベーゼパスタが即完成する「ア プティア バジルペースト」原材料は、バジル、ひまわり油、チーズ、カシューナッツ、食塩、じゃがいも、松の実、エクストラ・ヴァージン・オリーブ油、砂糖、乾燥パセリ、にんにくなど。これだけの食材がこの1ビンに入っているという優れモノです。しかも、バジルが全体の4割を占めるというバジルたっぷり感。フレッシュなバジルの風味にチーズのコクが利いたバジルペーストで、そのままパスタにからめるだけで、おうちで簡単に「パスタジェノベーゼ」が完成。パンに挟んだり、野菜スティックのディップにしてもオシャレな味です。「もへじ 梅しそのたれ(紀州南高梅使用)」と「ア プティア バジルペースト」は「カルディコーヒーファーム」で販売しているほか、ネット通販でも購入できます。<著者プロフィール>村越克子フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。
2015年11月23日私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。そして、1000万円貯蓄を達成した人たちに共通して言えることがあるとしたら、彼らは絶対的に"おうちごはん"派です。なぜなら、外食は手間と時間がかからずに便利な分、割高だということを知っているからです。外食三昧ではお金は貯まりません。"おうちごはん"は、1000万円貯蓄達成への黄金道なのです。○"ちょっといいレトルト"がおうちごはんをゴージャスにする"外食エンゲル係数"の高い家計は、お金は貯まりません。家で自炊する"おうちごはん"こそが、1000万円達成への近道なのです。でも、前回の「食費やりくりのトレンド」で書いたように、最近の"おうちごはん"は、以前のようにひたすら食費を切り詰めるというのではなく、多少割高でも、プチリッチ食材を取り入れたり、レトルト食品を使って手間をかけないのがトレンドです。それでも、外食するよりはずっと安上がりですし、家で手軽にご馳走気分が味わえます。そこで、オススメなのが、にしき食品のレトルトブランドの、「にしきや」シリーズです。○「にしきや」のこだわりは、ハンパない!何がきっかけだったかは忘れてしまいましたが、「にしきや」シリーズに出会ったときの感動は忘れられません。それまでは、レトルト食品を使うのは、たいてい、料理を作るのが面倒なときや、忙しくてパパッと食事を済ませたいときなので、"手抜き"の後ろめたさや、「カラダにあまりよくないんじゃないかな~」という思いがありました。しかし、「にしきや」のレトルト食品は、こんな後ろめたさや引け目を一気に吹き飛ばします。温めるだけなので、手抜きは、手抜きなのですが、「ここまで本格的な味なら、手抜きだろうが、なんだろうがいいじゃない!」と堂々と胸を張れます。「カラダによくないかも……」なんて、とんでもない。厳選した素材やスパイスの味を引き出すために、「にしきや」のすべての商品が化学調味料、香料、着色料が無添加。使用する食材にもとことんこだわっています。地元、宮城県の農家で栽培している「カレーリーフ」や、蔵王の麓にあるチーズ工場と一緒に作った「インドチーズ」、沖縄産の塩、雪の中で栽培することで糖分が増してフルーツのような甘さを持った"ふかうら雪人参"など、食材を徹底的に厳選して、納得したものだけを全国から取り寄せています。これだけ、こだわればおいしくないわけがありません。「にしきや」は、「おいしくて体にいいレトルト」を実現したと言っていいでしょう。○にしき食品はレトルト食品ひと筋。カレーだけでも57種類の品揃え「にしきや」の商品を開発しているのは、宮城県岩沼市にある「にしき食品」という会社。ほかの加工食品には目もくれず、レトルト食品ひと筋の会社で、カレーのほかにも、インド料理、韓国料理、シチュー、パスタソースなどがありますが、まずオススメなのがカレー。にしき食品の社員が本場インドに行き、一流レストランから家庭料理、あげくはファーストフードまで毎食がカレーという日々を送った結果、ついに修得した技術が結集しています。種類が豊富なのも特徴です。個人的にオススメなのは、生姜と炒め玉ねぎの甘みのバランスがいい「ジンジャーポークカレー」、トマトのほどよい酸味と牛肉のうま味を活かしたスパイシーな「トマトビーフカレー」、ゆずの香りがさわやかな「ゆずキーマカレー」、レモンのさわやかな風味と生クリームのまろやかさが特徴の「レモンクリームチキンカレー」。どれも、これまでのレトルト食品のイメージを一新する"レトルト食品の革命"といってもいい出来栄えです。さて、話を「おうちごはんで1000万円達成!」の本題に戻しましょう。1000万円を貯めるために、外食せずに、おうちでごはんを作っていても、ときには作るのが面倒になったり、レストランの味が食べたくなったりするものです。そんなときの助っ人が「にしきや」のレトルトカレー。ごはんさえ炊けば、おうちでご馳走カレーが味わえます。通販でも購入できますので、1度試してみてはいかがでしょうか?<著者プロフィール>村越克子フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。
2015年10月24日学資保険のはじまり学資保険(子供保険)とは、お子さまの入園・入学時や大学進学時に必要な教育資金を準備するための保険です。学資保険の歴史は意外と浅く、1971年に郵便局(現 株式会社かんぽ生命保険)が創設した「学資保険」がはじまりです。高度成長期や第二次ベビーブームの影響もあり一気に世に広まり、現在では、15社以上の保険会社がさまざまな商品を取り扱っています。その結果、下のグラフからわかるように、今や「教育資金づくり=学資保険」という考えが定着したといえます。子どもを大学等へ進学させるための教育資金を準備している、あるいは準備する予定の方法(複数回答)(調査対象:高校生以下の子どもの親/調査期間 :2013年12月6日~12月10日)資料:ソニー生命調べ「子どもの教育資金と学資保険に関する調査」をもとに執筆者作成しかし、なぜ学資保険はこんなにも需要があるのでしょうか?みんなが入っているから?知人の保険販売員さんに紹介されたから?また、貯蓄状況・お子さまの進路設定・家計を握る方の性格など、どれも各家庭で異なるはずなのに、一律に学資保険でいいのでしょうか?あなたの貯蓄スタイルはどのタイプ?学資保険の他にどんな貯蓄方法があるのか?も、気になるところですが、まずは、教育資金についての現状やご自身の貯蓄状況を把握することが大事です。近年における教育資金の相場は、お子さまが4年制の大学に進学する場合、入学料と4年間分の授業料等を合わせて、国立大学なら約243万円、私立文系なら約386万円かかります。この金額のうち、半分以上を入学時に準備できていることが理想だといわれています。それでは、現在、教育資金として準備できている貯蓄はいくらありますか?また、現在のお子さまの年齢は何歳ですか?貯蓄に対するご自身の特性と合わせて、下表のどのタイプになるかを選んでみてください。A~I、あなたはどのタイプでしたか?このタイプをもとに、大きく6つに分類した表2から最適な貯蓄方法を導き出してみましょう。学資保険以外にもこんなにも方法が!?さて、冒頭で学資保険の人気について述べましたが、他にも教育資金を貯める方法は、小さな額からコツコツ貯金~資産運用まで、いろいろな選択肢があります。では、表1であてはまったタイプの欄におすすみください。Aタイプに該当される方は、すでにきちんとした貯蓄の術をお持ちです。継続は力なり!ですので、引き続き「預貯金・定期預金」でコツコツ貯めていきましょう。Bタイプに該当される方は、お金の知識とまとまった資金を生かし、「ネット定期・個人向け国債・投資信託」で堅実に運用していくことで、今まで以上に貯蓄を殖やしていけそうです。ただし、リスクの高い商品もありますのでご注意ください。Cタイプに該当される方は、勤務先に「財形貯蓄」の制度があるなら、ぜひご活用ください。給与から天引きされるので、毎月確実に貯蓄ができます。また、解約に制限が設けられている場合が多いので、途中で引き出すことなく目標を達成しやすいでしょう。勤務先に財形貯蓄の制度がない方や自営業の方は、「自動積立定期」も口座から自動的に積立口座に振り替えられるので、毎月確実に貯蓄ができます。D・Fタイプに該当される方は、貯蓄に対する熱意は十分お持ちなので、確実性を重視する意味で「学資保険」が有効です。保険料として毎月決まった額が貯蓄できる上に、返戻率100%を超える商品もあり、支払った金額以上の満期金が受け取れます。加えて、ご契約者が万一のときには保険料の支払いが免除される保険料払込免除特則が付帯し、満期時にお祝い金も受け取れます。E・Gタイプに該当される方は、D・Fタイプに該当される方と同様ですが、「低解約返戻金型終身保険」という選択もあります。学資保険との違いは下記のとおりです。親が保障の対象である親が亡くなったときに死亡保険金が支払われる解約するタイミングを自由に決められるので、教育目的に使用しない場合は老後資金に活用も可能ただし、保険料払込期間が10年以上の商品がほとんどのため、すでにお子さまがいらっしゃる方が学費として使用する場合は、満期と入学の時期を合わせる必要があります。Hタイプに該当される方も、あきらめないで!お子さまが中学生以上の場合や貯蓄が難しい方は、「教育ローン」や「奨学金」を利用されるご家庭も少なくありません。さまざまな種類がありますので、進路に合った制度の情報収集をはじめましょう。Iタイプに該当される方は、かわいいお孫さんに目がないおじいちゃん・おばあちゃんに頼るのもいいと思います。親族一丸となって、お子さまの将来を応援しましょう。無償の愛だけでは進学できません!お子さまにたっぷりの愛情を注ぐことは言うまでもありませんが、経済的にもたっぷりと援助したいものです。「お金がないから、その学校はちょっと……」と言ってお子さまを悲しませないためにも、今すぐ、各ご家庭の貯蓄状況や傾向にあった貯蓄方法をみつけましょう。もちろん方法は1つに限りません。貯蓄+学資保険など、合わせ技を駆使すれば、より多くの貯蓄が期待できます。お子さまに、たくさんの選択肢から将来の夢をつかんでもらいたいと思うのが親心。その夢に少しでも近づくよう、お父さま・お母さまにもたくさんの情報の中から、最適な教育資金の準備方法をお選びいただきたいと思います。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2015年09月14日【ご相談】子どもが生まれました!家も車も欲しいけれど、貯蓄ペースは今のままで大丈夫?27歳男性です。4カ月前に子どもが生まれました。それを機に、もう少し広い家でのびのびと育てたい、いろいろな場所に連れて行ってあげたいと思い、家や車を買うことを考え始めました。現在は、子どもの将来の教育資金準備として、受取金額200万円の学資保険へ加入し、家や車の購入資金として、二人のボーナスを貯蓄に回しています。子どもの進路については、高校までは公立の学校でと考えており、マイホームは3,000万円程度と考えています。今の貯蓄ペースで、教育費も家も車も手に入れることはできるのでしょうか。また、そのためには、収入の何%を貯蓄に回すことが理想なのでしょうか?兵庫県在住 山田数郎さん (仮名)【回答】今のペースで貯めることができたら、教育費準備もマイホームもマイカーも夢じゃない!(ファイナンシャルプランナー 中垣 香代子からのアドバイス)お子さまがお生まれになったのですね。おめでとうございます。日々の成長に目を見張り、一緒に過ごす時間がとてもいとおしいと感じていらっしゃることでしょう。お子さまの誕生を機に家計を見直し、教育費の準備、マイホームやマイカー購入のご検討を始められたとのこと。収入の何%を貯蓄に回せばいいのか知りたい、というご質問ですが、結論から申し上げます。大きな出費の予定がなければ、収入の○○%を貯蓄するという方法もあります。しかし、山田さんの場合は、マイホームとマイカー購入、そして、お子さまの教育費の準備という目標があります。この目標を達成するためには、収入の○○%を貯蓄目標にするのではなく、必要な金額から逆算して貯蓄額を決めましょう!では、マイホーム費用・マイカー費用・お子さまの教育費、どれから貯め始めればいいのかご存じですか?一番初めに準備しなければいけないものは、実はこの中にはありません。一番初めに準備すべきものは「予備費」です。今は何の問題もなく、収入の範囲内で生活が成り立っています。しかし、人生何が起こるかわかりません。突然収入が激減したり、出費が激増したりすることもあるでしょう。そんなときのために、予備費として6カ月分の生活費を用意しておきましょう。山田さんの場合は、既に生活費の6カ月分以上の貯蓄があるので安心ですね。次にお子さまの教育費について考えましょう。高校までは公立でとお考えとのことですので、高校までは月々の生活費の中で賄うようにするといいでしょう。今から準備しておきたいのは、大学の費用です。私立ですと、4年間の授業料と施設整備費および入学料で400万円を超える学校が多いです。安いと思われがちな国立でも、4年間の授業料と入学料だけで約250万円にもなるのです。その他に教科書代、新たに購入するパソコン代、そして自宅から通えない場合は下宿代や寮費、生活費……。とてもとても月々の生活費で賄うことはできません。今からコツコツ貯めていきましょう。では、どのように貯めていったらいいのでしょうか。コツコツ貯めるのに適したものがあります。それは「児童手当」です。第一子の場合、3歳までは月々15,000円、4歳~15歳までは、月々1万円が自治体より支給されます。児童手当を全て貯蓄すると、中学卒業時には約200万円になっています。これに学資保険の祝い金(200万円)を加えると、国立の学費は賄えますね。私立でも、あと少しのところまで来ました。残りは積立預金、積立投資信託などが適しています。毎月5,000円積み立てると高校卒業までに、積立額が約100万円になります。児童手当の貯蓄、学資保険に、月々5,000円を積み立てるだけで大学の費用が準備できることがわかりました。下宿生活や留学の可能性がある場合は、積立額を増やすと良いでしょう。18年間で100万円貯めるなら、毎月5,000円。毎月の支出内容を見直して捻出する金額としては、決して難しくはないと思います。次はマイホーム購入費用です。3,000万円くらいの物件をお考えとのことですね。マイホーム購入時は物件価格のほかに、各種税金・手数料等の諸費用が必要になります。私が相談を受けるときは、新築物件で物件価格の5%を諸費用として見積るようにお話ししています。最近は場合によっては全額をローンで組むことも可能ですが、できれば頭金として物件価格の20%を準備しておきましょう。3,000万円の物件の場合、頭金と諸費用を合わせて750万円。山田さんには今現在400万円の貯蓄がありますが、予備費として生活費の6カ月分を差し引くと、残りは196万円。750万円から196万円を引いた554万円を準備することになりますが、現状で年間242万円の貯蓄ができていますので、約2年半で準備できます。2年半後に2,400万円のローンを年利1.75%、返済期間25年で組んだときの1カ月の返済額は、約10万円。今の家賃74,000円に、毎月の貯蓄10万円のうちの26,000円を加えることで、返済が可能になります。管理費・修繕積立費・固定資産税といったランニングコストも、今の貯蓄額から十分に賄えますね。無理のないマイホーム購入プランになるでしょう。最後にマイカーです。できれば住宅購入後に現金が貯まってから購入したいところですが、新しい家の立地によっては、すぐに必要になることもありますね。そのような、住宅ローンと自動車ローンの返済が重なった場合の繰り上げ返済は、利率の高い方のローンから、ということを覚えておいてくださいね。最後に今までの話を整理しましょう。予備費がない場合は、予備費を確保する(生活費6カ月分)教育費の準備を始める(学資保険+児童手当+積立預金・積立投資信託など)頭金を貯めてから住宅を購入する自動車を購入する(できれば現金が貯まってから。無理なときはローン)今の堅実な家計を続けることと購入の時期を考えることにより、無理なく教育費の準備、マイホームとマイカーを取得することが可能となります。ご家族がそろって笑顔で暮らせるよう、計画的に準備していきましょう。コラム執筆者プロフィール 中垣 香代子(なかがき かよこ)CFP(R)/2級ファイナンシャルプランニング技能士損害保険会社に約10年勤務後、子育てに専念。約20年間の専業主婦の後、ファイナンシャルプランナーとなる。「老後のお金サポーター」として、相談業務の他、40~50歳代女性にお金の知識をわかりやすく伝える活動をしている。また、自身の経験から、経済的理由で進学をあきらめるお子さんが一人でも減ることを願い、就学支援の情報発信にも力を入れている。老後のお金を一緒に考える事務所 所長。コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2015年08月25日結婚や出産、さらにはマイホーム購入を検討……と、将来に向けてお金が大きく動き出す30代。だからこそ、同年代の他の家庭の貯蓄額が気になる人も少なくないのではないでしょうか。ここでは、30代ファミリー層の平均的な貯蓄やその割合について、データをもとに確認をしてみましょう。○30歳代ファミリーの預貯金平均額は370万円30代は前述の通り大きな出費が続く世代です。なかなかお金を貯蓄に回せないという家庭も多いようです。金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査(2014年)」によると、ファミリー世帯が保有している預貯金の平均金額は948万円。保険や株式、投資信託などの預貯金以外の金融資産を含めると平均保有額は1,753万円とより多くなります。30歳代ファミリーでは預貯金の平均額は370万円、その他金融資産を含めると656万円と全体の4割にも届きません。その他金融資産のうち、最も大きいのが生命保険で135万円。次いで株式が51万円、財形貯蓄が33万円、個人年金保険が22万円と続きます。43.5%の家庭が「1年前と比べて金融資産の保有残高が増えた」と答えていますが、その理由として「定期的な収入が増えた」が最も多く、給料などの収入アップを貯蓄に回せた模様です。しかしながら増えた割合は1.6割で、大幅アップとはいかないよう。逆に「1年前と比べて金融資産の保有残高が減った」という家庭は23.1%という結果になっており、増えた家庭より少ないものの、減った割合は3.6割と、増加割合より減少割合の方が大きいのがわかります。減少理由はやはり「土地・住宅購入費用として支出」「耐久消費財(自動車・家具・家電等)の購入」「定期的な収入減少のため預貯金の取り崩し」、そして「子供の教育費用」が上位を占めています。この年代は借入金も多く、平均では1,609万円。平均年間返済額は40万円なので、1カ月当たり約3万4,000円がローン返済のための支出です。一方、この年代が貯蓄に回しているのは年間手取り収入の13%。30歳代の平均年間手取り収入(税引き後)が449万円なので、年間58万3,700円、1カ月当たりでは約4万8,000円を貯蓄に回していることになります。30歳代が考える金融資産目標金額は平均して1,812万円。貯蓄目的はトップは「子どもの教育資金」。「病気や不時の災害への備え」および「老後の生活資金」を抜いての1位です。ローン返済があるうちは目標達成も厳しく感じられますが、貯蓄方法を工夫することも必要でしょう。例えば、給与天引き、自動引き落とし可能な財形貯蓄や投資信託などの「先取り貯蓄」を増やす、ボーナスをまるごと貯蓄に回す、児童手当には手をつけず全額貯蓄することなどがおススメです。小学校入学から中学卒業までの期間、児童手当を全額貯蓄するだけで、子供1人当たり108万円(2015年現在)貯金できることになりますよ。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール武田明日香エフピーウーマン所属ファイナンシャル・プランナー南山大学経済学部卒業後、大手印刷会社に入社。2010年に、法人営業の仕事をしながら自己啓発のためにファイナンシャルプランナーの資格を取得。「女性がライフステージで選択を迫られたときに、諦めではなく自ら選択できるための支援がしたい」という想いから、2013年にファイナンシャルプランナーに転身。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく!トラベル!」、「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「webR25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人生を送るための知識を伝えている。お金の知識が身につく初心者向けマネーセミナー受付中(受講料無料)
2015年08月18日私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。要するに、お金のやりくりが上手なのです。ということは、そのやりくりの仕方を真似すれば、誰でも1000万円貯めることが可能というわけです。ぜひ今日から真似してみてください。○貯まる人には共通点があるお金を上手に貯めている人を、20年以上取材してきてわかったのは、彼らには共通点があるということです。なかには子どものころからお小遣い帳をつけ、お小遣いやお年玉を自分名義の通帳に貯金して、預金残高が殖えていくのを眺めては「ニンマリ! していた」という、天性の貯め上手さんもいますが、大半の人は「あればあるだけ使っていた」のが、挫折を繰り返しながらも貯まる人に成長していった人たちです。その紆余曲折のストーリーは人それぞれですが、たどり着いた「貯めるためにすること」には多くの共通点があります。今回は、その中から、貯め上手さんが実践している、1000万円貯めるためにやっていることをいくつかご紹介します。(1)お財布に入れる金額を決める週末のお楽しみのために毎週金曜日とか、仕事が始まる週のはじめの月曜日など曜日を決めて、決まった金額をお財布に入れます。特別な買い物や予定がない限り、その金額で1週間やりくりするので、自然と週予算が守れる仕組みに。手持ちのお金が足りなくなって、ATMで慌ててお金を下ろし、時間外手数料を払うことはありません。(2)早起きして"朝活"する貯まる人は朝型です。早起きして朝食やお弁当を作り、ついでに夕食の下ごしらえをパパッと済ませます。下ごしらえがしてあると思うと、ムダな外食も防止できます。遅刻しそうになって、タクシーを使うこともありません。朝早く起きるので、夜更かしすることもなく、光熱費節約にも。(3)貯める目標を"ビジュアル化"するお金を貯める目標があっても、世の中、ムダ遣いへの誘惑は多いもの。そこで、今年の夏休みにハワイ旅行に行く、あこがれのブランドバックを買う……などの貯める目標をイメージできる写真をスケジュール帳などに貼り、常に目にして貯めるモチベーションをアップします。(4)カードを限定してポイントを集中的に貯める貯め下手さんも、ポイント集めにはかなり熱心なのですが、貯めっぱなしの人が多いようです。クレジットカードやショップのポイントカードをたくさん持っているので、管理しきれずにショップカードがポイントの有効期限が切れたり。その点、貯め上手さんは、クレジットカードはメイン1枚とサブの2枚が基準。カードを限定しているので、ポイントが効率的に貯まっていきます。また、お財布を定期的にチェックして、過去1年間、利用しなかったショップのカードは処分します。手持ちのカードを限定しているので管理が行き届き、ポイントが期限切れになることもありません。(5)ポイントを使って"錬金"する「どうせお金を使うなら、お得に使いたい」と、電気代やガス代などをカード払いにしている人も多く、特に大きな買い物をカード払いにしなくても、ポイントが貯まっていきます。貯め上手さんは、貯めたポイントは、たとえば商品券などに交換して、必ず使います。「お金を使う→ポイントGET→金券に換える」ことを、最近では"ポイント錬金術"と呼ぶことも。(6)固定費を見直すこれまでにも繰り返し書いてきましたが、保険料やスマホプランの基本料金などの固定費は1回見直すだけで節約効果大。ただ見直しはちょっと面倒なので、ズルズルと放置している人は少なくありません。その1回の面倒をクリアできるか、できないかが、貯まる人と貯まらない人の分かれ目なのです。(※写真画像は本文とは関係ありません)<著者プロフィール>村越克子フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。
2015年07月10日私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。要するに、お金のやりくりが上手なのです。ということは、そのやりくりの仕方を真似すれば、誰でも1000万円貯めることが可能というわけです。ぜひ今日から真似してみてください。○ひとり暮らしなら、貯蓄は月収の1割が目安この連載の第2回で「まずは1カ月の出費を書き出してみる」というテーマを取り上げました。月収-貯蓄-毎月の決まった出費=今月使えるお金というのが、家計の流れを把握する基本の「き」。要は、「貯蓄」、「毎月の決まった出費」、「今月使えるお金」の3つの合計額が、「月収」内に収まっていればいいのですが、これをうまく収めるにはバランスが肝心。家計管理の初心者さんが、行き当たりばったりで予算配分すると、足りなくなるものが出てきて、やりくりに行き詰ります。まずは、一般的な予算配分の例を見てみしましょう。ひとり暮らしの場合の予算配分の例(金額は手取り月収25万円の場合)貯蓄 : 10% 2万5000円住居費 : 30% 7万5000円水道・光熱費 : 5% 1万2500円通信費 : 5% 1万2500円保険料 : 3% 7500円食費・昼食代など必要な外食費・日用品費 : 18% 4万5000円おしゃれ費 : 12% 3万円交際費など : 10% 2万5000円習い事代 : 5% 1万2500円予備費 : 2% 5000円パーセンテージは月収に占める割合で、金額は月収が25万円の場合ですが、自分の月収に合わせて金額を算出してみてください。ひとり暮らしの場合は、どうしても住居費が占める割合が大きくなってしまいます。水道光熱費や食費も、全額、自分の給与から払うことになるので、その分、他の費目にまわせるお金が少なくなります。住居費が家計に与える影響が大きいということは、住居費を抑えれば、家計がラクになるということ。住居費は3割までに抑えるというのが一般的で、分相応な家賃のところに住むのがオススメです。○実家暮らし時代に油断は禁物。ここが1000万円貯蓄の勝負どころ実家暮らしの場合貯蓄 : 30% 7万5000円実家に入れるお金 : 12% 3万円通信費 : 5% 1万2500円保険料 : 3% 7500円食費・昼食代など必要な外食費・日用品費 : 10% 2万5000円おしゃれ費 : 20% 5万円交際費など : 12% 3万円習い事代 : 5% 1万2500円予備費 : 3% 7500円実家暮らしの場合、住居費や水道光熱費がかからないので、その分、貯蓄を増やします。食費など日常的に必要になるものも、家族と共有するものが多くなるので、自分で負担する金額が少なくて済みます。貯蓄を3割確保したとしても、おしゃれ費や交際費などのお楽しみに使えるお金は、一人暮らしよりも多くなります。それをいいことに、ムダ使いしていては、お金は貯まりません。実は、1000万円貯蓄を早く達成するには、この独身・実家暮らしの期間にどれだけ貯められたかが、大きく影響するのです。(※写真画像は本文とは関係ありません)<著者プロフィール>村越克子フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。
2015年07月02日6月も終わりに近づき、夏のボーナスの使い道を考えているという人も中にはいるのではないだろうか。今回はマイナビニュース会員400名に、「在住者・出身者の貯蓄が多そうなイメージがある都道府県」を聞いてみた。Q.在住者・出身者の貯蓄が多そうなイメージがある都道府県を選んでください1位 東京都 39.2%2位 富山県 9.5%3位 愛知県 8.5%4位 大阪府 7.5%5位 北海道 6.8%Q.その理由を教えてください■東京都・「都会だから、稼いでる人が多そう。セレブも多そう」(22歳女性 / 埼玉県出身 / 医療・福祉 / 事務系専門職)・「都会でいい暮らしをしていそうなため」(28歳男性 / 埼玉県出身 / 運輸・倉庫 / 事務系専門職)・「大きな会社が多いし、投資にも積極的な人が多そう」(34歳女性 / 神奈川県出身 / 医療・福祉 / 秘書・アシスタント職)・「アルバイトの時給にしても、ダントツで高いので」(36歳男性 / 大阪府出身 / 機械・精密機器 / 営業職)・「物価や税金は高めかもしれないが、その分収入も多いので貯蓄も多そう」(32歳女性 / 東京都出身 / 学校・教育関連 / 専門職)・「ビジネスと政治の中心地であり、また金持ちも多く居るから。外れ値としては地方にも資産家は居るものだが、全国的に見て外れ値ばかりの場所を考えると至極当然」(21歳男性 / 大阪府出身 / ホテル・旅行・アミューズメント / 営業職)・「特に世田谷区ではベンツのGクラスなど1,000万円以上する地元ではほとんど見かけない超高額外車を見ることも珍しくない」(26歳男性 / 千葉県出身 / その他)■富山県・「一軒家が多いので」(33歳女性 / 愛知県出身 / 食品・飲料 / 事務系専門職)・「日本で一番一戸建てを作っている県と言われているから」(33歳女性 / 愛知県出身 / 学校・教育関連 / 事務系専門職)・「堅実で働き者が多いと思う。家も大きいし」(33歳女性 / 富山県出身 / 団体・公益法人・官公庁 / 事務系専門職)・「倹約しながら家計をうまくやっていそう」(21歳女性 / 神奈川県出身 / 自動車関連 / 秘書・アシスタント職)・「共働きが多いし田舎だから物価が安そう」(31歳女性 / 埼玉県出身 / 機械・精密機器 / 事務系専門職)・「3世帯が一緒に暮らす率が高かった気がするので、貯金ができそう」(24歳男性 / 愛媛県出身 / 学校・教育関連 / その他)・「何かのテレビで、北陸の人は貯め上手、その中でも一番は富山と聞いたことがあるから」(27歳女性 / 京都出身府出身 / 団体・公益法人・官公庁 / その他)・「大家族で三階建ての自宅に住み、地元に勤務。食材は自宅の畑、田んぼで調達。ガソリン代くらいしか、あまりお金を使うことがない」(50歳以上男性 / 広島県出身 / 情報・IT / 技術職)■愛知県・「貯金好きな県民だから」(36歳女性 / 愛知県出身 / 小売店 / 販売職・サービス系)・「東京ほど賃貸であちこちをうろうろする人がいなさそうだし、大阪ほどお金を使ってしまう人もいなさそうだから」(30歳女性 / 神奈川県出身 / 通信 / 事務系専門職)・「名古屋に本社を持つ会社に勤める知人の話から、日頃から何に対しても節約などを行なっていると聞いているため」(30歳女性 / 埼玉県出身 / 情報・IT / 事務系専門職)・「豪華な結婚式を行う文化がある為、普段より貯めていそうだから」(43歳男性 / 東京都出身 / 機械・精密機器 / 技術職)・「結婚費用がかさむから」(30歳女性 / 大阪府出身 / 商社・卸 / 事務系専門職)■大阪府・「節約家が多いと聞くし、物価が安そう」(30歳女性 / 東京都出身 / 小売店 / 事務系専門職)・「商売人が多そうなので」(49歳男性 / 山口県出身 / 医療・福祉 / 専門職)・「値切るイメージがあるから、たくさん節約できてそう」(23歳女性 / 愛知県出身 / 農林・水産 / 営業職)・「お金にケチそうなイメージがあるから貯めこんでそう」(35歳男性 / 北海道出身 / 情報・IT / 技術職)・「大阪の人は一般的にケチといわれるが、それはお金に関してシビアということの裏返しだと思うので、ため込んでいるというイメージがある」(30歳男性 / 兵庫県出身 / その他)■北海道・「あまりお金を使う場面が少なそうだから」(32歳女性 / 大阪府出身 / 学校・教育関連 / 事務系専門職)・「冬の光熱費に備えて貯めてそう」(42歳女性 / 大阪府出身 / 不動産 / 事務系専門職)・「見栄っ張りが少なそうで穏やかなイメージがあるから」(31歳男性 / 熊本県出身 / 食品・飲料 / 技術職)・「ところによっては家賃が低そうだし、遊ぶところの少なさそうなので、貯蓄額が多いと思います」(31歳男性 / 福岡県出身 / マスコミ・広告 / クリエイティブ職)・「北海道の友達がすごい貯金を貯めていたので」(30歳女性 / 東京都出身 / 金融・証券 / 営業職)・「広大な大地で大量に作物を育てて得たお金を、使う場所が無さそうだから」(32歳男性 / 岐阜県出身 / ソフトウェア / 技術職))■総評在住者や出身者の貯蓄が多そうな都道府県、群を抜いた得票率で1位となったのは「東京都」(39.2%)だった。「都会だから、稼いでる人が多そう」「都会でいい暮らしをしていそう」「大きな会社が多いし、投資にも積極的な人が多そう」など、日本経済の中心地としてのイメージがやはり大きいようだ。2位は「富山県」(9.5%)となった。「一軒家が多いので」「日本で一番一戸建てを作っている県と言われているから」など、持ち家の多いイメージがあるようだ。「堅実で働き者が多いと思う」「北陸の人は貯め上手、その中でも一番は富山と聞いたことがある」など、節約・貯金上手という意見も多く見られた。3位には「愛知県」(8.5%)がランクイン。「貯金好きな県民だから」といった意見が多く見られたほか、「豪華な結婚式を行う文化がある為、普段より貯めていそう」「結婚費用がかさむから」など、イベントに多くの費用をかけるために普段は貯金をしていそう、というコメントも。4位の「大阪府」(7.5%)はやはり商人のイメージが強いようで、「商売人が多そうなので」「値切るイメージがあるから」などのコメントが多く寄せられた。「大阪の人は一般的にケチといわれるが、それはお金に関してシビアということの裏返しだと思う」という意見も。5位は「北海道」(6.8%)。「あまりお金を使う場面が少なそうだから」「遊ぶところも少なそう」「広大な大地で大量に作物を育てて得たお金を、使う場所が無さそうだから」など、散財の機会が少ないのでは、という意見が多数挙げられた。また、「見栄っ張りが少なそうで穏やかなイメージがあるから」という声も見られた。もちろん、貯蓄が各世帯や個人の問題であることは言うまでもないが、住む場所によって左右される部分も多少はあるのかもしれない。調査時期: 2015年6月9日~2015年6月11日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 400名調査方法: インターネットログイン式アンケート※画像と本文は関係ありません。当記事で掲載している意見はあくまで個人的なものであり、県民性や地域性には個人差があります
2015年06月27日総務省は19日、2014年の「家計調査報告(貯蓄・負債編)」(2人以上の世帯、平均結果速報)を発表した。それによると、1世帯当たりの貯蓄残高は前年比59万円(3.4%)増の1,798万円となり、比較可能な2002年以降で最高となった。増加は2年連続。貯蓄保有世帯の中央値は同29万円増の1,052万円だった。勤労者世帯(2人以上の世帯に占める割合51.5%)の貯蓄残高は同46万円(3.7%)増の1,290万円。貯蓄保有世帯の中央値は同6万円増の741万円だった。貯蓄残高別の世帯分布を見ると、平均値(1,798万円)を下回る世帯が約3分の2に当たる67.6%(前年68.0%)に上った。また、貯蓄残高が100万円未満の世帯は、全体では同0.3ポイント増の10.3%、勤労者世帯では同0.4ポイント増の12.4%となった。貯蓄の種類については、定期性預貯金が758万円(構成比42.2%)、通貨性預貯金が380万円(同21.1%)、「生命保険など」が371万円(同20.6%)、有価証券が251万円(同14.0%)、金融機関外が37万円(同2.1%)。うち有価証券は2年連続で増加した一方、「生命保険など」は減少した。負債の状況を見ると、1世帯当たりの負債残高は同10万円(2.0%)増の509万円と、3年連続の増加。負債保有世帯の割合は37.8%で、前年より0.9ポイント低下した。
2015年05月20日お金を貯めるための最初の第一歩は積立貯蓄です。無駄遣いしているわけではないのにお金が貯まらない、毎月生活がギリギリで貯める余裕がないという人は、あれこれ考えずにまずは自動積立を始めましょう。○これなら確実! 貯蓄の第一歩は自動積立からスタート銀行などの自動積立は、毎月指定した日に指定金額が自動的に普通預金口座から引き落とされるので、意志が弱くても強制的にお金が貯まる強力な仕組みを持った貯蓄商品。上手に利用するコツは、お給料が振り込まれる口座に積立をセットすること。そして積立実行日はお給料日の翌日にすること。この2点を守れば、お金を使う前に貯蓄を先取りでき、引き落とし日に残高が足りなかったということを避けられます。毎月の最低積立金額は、5000円以上や1万円以上としている銀行が多いですが、ゆうちょ銀行のように1000円以上と少額から始められる銀行もあります。○ちょっと無理して捻出できる額を積立額の目安に余裕がほとんどなかったり、定期的な収入が確保できていないという人には、数千円からはじめるというのもアリですが、あまり少ない金額ではじめても貯まるのに時間がかかりすぎてしまい、継続の意欲がそがれるので注意が必要です。もちろん、お給料が手取りで20万円なのに早く貯めたいからと毎月10万円ずつ積み立てようと思ってもそれは現実的ではありません。今の収支状況を見直してみて、ちょっと無理をするぐらいのさじ加減がちょうどいい積立額です。毎月赤字ぎりぎりの生活をしているなら、無駄な支出はないかチェックしてみて、まずは1万円の積立額を捻出することからはじめてみるといいでしょう。1万円積み立てられれば1年間で12万円貯まります。これに弾みをつけてさらに積立額を増やしていくことで貯蓄のスピードも上がっていくはずです。○お給料が振り込まれる口座にセット! 手間を省くのが継続のカギ自動積立は銀行などの窓口や郵送で申し込むのが基本。自宅のパソコンで何でも済ませてしまうという人にとっては、ソニー銀行など一部のネット銀行をのぞいて手続きにちょっと手間がかかるのが難点です。ただ、一度手続きをしてしまえば、あとは忘れていても自動的にお金が貯まっていくので、面倒くさがらずに手続きをしましょう。はじめるからには少しでも有利な商品を選びたいと思う人もいるかもしれませんが、積立の場合は基本的に金利を気にしなくてOK。それよりも利便性が優先です。お金が入ってくる口座にセットしないと積立のためのお金を自分で移すという手間がひとつ増えることに。それによって長期的に継続が難しくなることもあるので、お給料や定期収入が振り込まれる口座にセットするのが鉄則です。積み立てたお金は定期預金などで運用されますが、現在のようにどこへ預け換えてもわずかな金利しか付かない状況では、あれこれ預けかえることを考えなくて大丈夫。50万円ぐらいのお金が貯まったら、積み立ては継続しながら、たまったお金をもっと有利な商品に預けかえることを考えていい時期です。ネット銀行など同じ定期預金でも金利が高めの商品もあるので、新たな明け先を検討するといいでしょう。それまでは資産を効率よく増やしていくための元手をつくることに徹して、積立額を少しでも多く捻出することに努めてください。<著者プロフィール>ファイナンシャルプランナー 堀内玲子証券会社勤務後、編集製作会社で女性誌、マネー関連書などの編集を経て1993年に独立。1996年ファイナンシャルプランナー資格を取得。FPとして金融・マネー記事などの執筆活動を中心に、セミナー講師、家計相談などを行う。著書に「あなたの虎の子資産倍増計画」(PHP研究所・共著)「年代別ライフスタイル別生命保険のマル得見直し教室」(大和出版)など。
2015年05月15日私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。要するに、お金のやりくりが上手なのです。ということは、そのやりくりの仕方を真似すれば、誰でも1000万円貯めることが可能というわけです。ぜひ今日から真似してみてください。○1カ月に使えるお金の額を知る知り合いの女性に、銀行口座の残高不足でクレジットカードの支払いができず、カード会社からちょくちょく通知がくる人がいます。彼女としては、毎月、給料が振り込まれる口座からカード払い分が引き落とされるようにしているので、残高不足になることはないと思っているのです。しかし、残高不足の連絡が入ります。そのたびに、定期預金を解約して支払いに回し、せっかくボーナスを定期預金にしたのに、水の泡です。こうした"自転車操業"で、なんとかカードが使用停止になったり、ブラックリストに載ったりすることもなく、乗り切っているというわけです。さて、彼女が自転車操業に陥る原因はどこにあるのでしょうか? それは、1カ月に自分が使えるお金の金額を把握していないことにあります。だから、「支出>月収」になってしまうのです。そこでまず、1カ月に使えるお金の金額を知ることにしました。月収―貯蓄―毎月の決まった出費=今月使えるお金です。「月収=自由に使えるお金」ではありません。彼女が見落としているのが、「毎月の決まった出費」。これは家賃、水道光熱費、通信費、保険料、習い事代など、毎月必ず出ていくお金です。月収から、まず先取り貯蓄を差し引き、さらに「毎月の決まった出費」を引いた残りが「今月使えるお金」です。彼女の場合、その金額は8万円。思っていたより自由に使えるお金が少ないことに、ちょっとショックを受けていました。でもそれが肝心。彼女は、初めて自分が"身の丈に合わないお金の使い方"をしている現実を知ったのです。○削れる出費を見つけ出す「今月使えるお金」がわかったら、その金額内に出費を抑えて"身の丈に合った暮らし"をする必要があります。それには、まず1カ月の出費の内容を知ることから始めましょう。1カ月間、レシートを集めるレシートを食費や日用品費などの生活費、外食・交際費、ヘアサロン・ネイルサロン・エステなどの美容費、洋服・バッグ・靴などのおしゃれ費、雑誌・CDなど趣味費などに分類するそれぞれの合計額を算出する……という手順です。そして、この合計額を「今月使えるお金」の金額内に収めます。オーバーする場合は、洋服はセールを狙って、ボーナスでまとめ買いする、毎月、買っている雑誌を減らす、飲み会の回数を減らすなど削れる出費を見つけます。出費合計=「今月使えるお金」にすれば、赤字になることもなく、カード会社から残高不足の連絡が入ることもなく、さらに貯蓄もできるというわけです。<著者プロフィール>村越克子フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。
2015年05月13日私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。要するに、お金のやりくりが上手なのです。ということは、そのやりくりの仕方を真似すれば、誰でも1000万円貯めることが可能というわけです。ぜひ今日から真似してみてください。○「余ったら預金しよう」では一生貯まらない1000万円貯蓄を達成できた人で「先取り貯蓄」をしていない人は、まずいないと断言できます。少なくとも、私がお会いした人たちは、皆さん、先取り貯蓄をしていました。「毎月、預金できたらいいな~」とか「余ったら預金しよう!」と思うものですが、「今月こそ少しは預金できそう」というときに飲み会に誘われたり、たまたま入ったショップで欲しい物を見つけて衝動買いしたり、あるいは風邪をひいた病院代がかかったり……とお金はなかなか余らないものです。その結果、「今月も預金できなかった」ということに。この"負のスパイラル"から抜け出すのが「先取り貯蓄」なのです。「余ったら」ではなく、先に貯蓄を確保するというわけです。先取り貯蓄は、あれこれ考える必要がなく、手間のかからない方法で貯めるのがいちばん。「毎月決まった金額」を給料天引きや自動引き落としで"自動的&強制的"に貯めるのがオススメです。勤務先に「財形貯蓄」や「社内預金」の制度がある場合は、ぜひ利用しましょう。そのような制度がない人は、銀行やゆうちょ銀行などの金融機関の「自動積立定期預金」などを利用します。これは、給料が振り込まれる口座から、毎月、お金が自動的に積立口座に移るというもので、積立金額と積立日を自由に決められます。積立日を給料日やその翌日に設定すれば、給料天引きと同じように"自動的&強制的"に貯めることができます。○「あればあるだけ使ってしまう」人ほど先取りで貯められるこれまで「毎月、給料日前は口座残高がほぼ0円。スッカラカン!」という人は、先取りで預金すると、月の途中で足りなくなるでは……と不安に思うものですが、実は、こういう人ほど先取り貯蓄が向いているのです。というのは、たとえ給料日前に残高が0円になっても、赤字にもならず、クレジットカードでキャッシングすることもなく乗り切っているからです。つまり、「あればあるだけ使ってしまう人」=「なければないで、なんとかなる人」というわけ。先取り貯蓄分は最初からなかったものと考えれば、残りのお金できっとやりくりできるはずです。1カ月の貯蓄は月収の1割が目安。手取りが20万円なら2万円、25万円なら2万5000円が目安です。足りなくなるのが心配なら、最初は無理をせずに、5000円からでも、1万円からでも始めましょう。5000円を先取りしても、1カ月をラクにクリアできたら、翌月から1万円、さらに2万円と少しずつ増やしていけばいいのです。大事なことは、"貯蓄習慣"を身につけることにあります。1000万円も、もとをただせば小さなお金の積み重ね。貯め続けてさえいれば、必ず到達できるゴールなのです。(※写真画像は本文とは関係ありません)<著者プロフィール>村越克子フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。
2015年05月11日「予定通りに貯蓄できない原因はコレ!」 では、貯蓄額が増えて行かない原因を知り、対策も学んだ。今回は、月々の積立額を確実に捻出できるよう、支出を効果的に見直す方法を学び、本気の貯蓄に迫ろう。引き続き、『覚えておきたい! お金と節約の基本88(別冊エッセ)』をもとに、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子先生にお話を伺います。■支出を種類別に考える月々の貯蓄額を捻出するためは、支出を効果的に見直すことが不可欠。その際に支出を、「固定支出」、「変動支出」、「その他の支出」の3本柱に分けて考えてみると、見直しやすくなる。固定支出とは、家賃や住宅ローン、こづかいのように毎月支払う金額が決まっている支出。変動支出は、電気代や通信費のように毎月支払う金額が異なる支出を指す。そのほか、レジャー費など楽しみに使う支出があり、それぞれを分けて見直すことが大切なのだ。■毎月の支出の種類■固定の見直しで節約効果アップ! 「上記3つの支出の中でも、割合が大きい固定支出を見直すと、節約効果が高くなります」と、畠中さん。では、固定をどんなふうに見直していくとよいのか、具体的に見ていこう。■家賃は手取り月収の25~27%に支出の中でいちばん大きい割合を占める住居費。家賃は掛け捨てになるため、手取り月収の25~27%が基本だ。もし超えている場合は、更新時期などに、引っ越しを含めた固定支出削減の方法を検討しよう。住宅ローンに関しては、月の負担だけに注目して負担割合を減らすと返済期間が長くなり、総返済額も多くなる可能性があるので注意が必要だ。■保険は手取り月収の6~8%に! 保険は選び方次第で、大きな節約になる! 毎月の保険料は、死亡保障を掛け捨て型の保険、医療保障を保険料固定の終身タイプの医療保険を選択し、手取り月収の6~8%に収まるようにしたいもの。死亡保障はネット生保を選んで、医療保障と合わせて5%前後にすることも可能だ。■夫婦のこづかいは手取りの10%こづかい額は夫婦の話し合いで決められる費目。まずは、今の金額が手取り月収の何%に当たるか計算し、10%を超えていたら、見直そう。なぜ、こづかいの見直しが必要かといえば、しわ寄せがどうしても貯蓄額や生活費にいってしまうからだ。減らした場合、ボーナスからのこづかい額を増やすなどの調整をするのは〇。■習い事代は手取り月収の5%早期教育や習い事にお金をかける家庭が増えているが、そのために教育資金用の貯蓄が不足してしまうことも。習い事は手取り月収の5%以下を目安にしよう。子どもが小さい時期はお金の貯め時。自治体などが主催している教室に参加するなど、習い事にお金をかけない工夫をし、その分、将来の教育資金を増やしていくことも大切だ。月収に対しての目安数字を教えてもらうことで、なかなかメスをいれづらかった固定費の見直しにも着手できるはず。今年こそ、さまざまな技を駆使して「本気の貯蓄」を頑張ろう! 本気で貯蓄をしようと思ったら…●お金オンチさんでも安心。いちばんやさしいお金の入門書 『覚えておきたい! お金と節約の基本88(別冊エッセ)』 (扶桑社)定価:1,000円(税別) 【連載:貯まる家計の作り方特集】・ 第1回 あなたの家の「貯蓄力」をズバリ診断 ・ 第2回 確実にお金が貯まる貯蓄術 ・ 第3回 予定通りに貯蓄できない原因はコレ!
2015年01月17日「確実にお金が貯まる貯蓄術」 では、貯まる鉄則は先取り貯蓄にあることを学んだ。今回は、毎月貯蓄をしているはずなのに貯蓄額が増えて行かない原因と対策について、「覚えておきたい! お金と節約の基本88(別冊エッセ)」をもとに、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子先生にお話を伺います。■貯蓄が増えない原因は、特別支出にアリ「毎月、貯蓄をしているのに、貯蓄額が増えて行かないどころか減っているという場合、多くの原因は『特別支出』にあります」と、畠中さん。特別支出とは、毎月はかからないけれど、年に何度か必要になる大きな支出のこと。貯蓄やボーナスから無意識のうちに使っている家庭が多く、きちんと把握して準備しておかないと、せっかく貯めた貯蓄を一気に減らしてしまうことに。まずは、どんなものが特別支出になるのかを知っておこう。■こんなものが特別支出畠中さんに特別支出の例をあげてもらった。項目ごとに、ひとつひとつ目で追っていくと、「ああ、コレね」「思い当たる!」「ある、ある」という支出が多いことに驚くはず。こういう支出の積み重ねが、貯まらない原因となっているのだ。■年間の特別支出計画表を作成する年に何度かまとまって出ていく特別支出。このお金をきちんと管理しておかないと、貯蓄が増えない原因となってしまう。特別支出を、かかるたびに用意するのではなく、あらかじめ予算立てしておけば、貯蓄を予想外に使うこともなくなるはず。まずは上記の表を参考に、下の年間の特別支出計画表を書き出してみよう。予定や金額がハッキリわからないという人は、大まかにでも良いので見積もり金額を入れてみて。編集部注:特別支出計画表のPDFファイルも用意しました。ダウンロードは こちら から。■特別支出の準備方法特別支出に備える方法は、大きく分けると「月収から積み立てる」か「ボーナスから取りおく」かの2つ。毎月積み立てる場合は、手取り月収から先取り貯蓄と特別支出の積立額を引いた残りが生活費となる。◆毎月の家計から積み立てる1年間の特別支出予定額 ÷ 12 = 毎月の積立額◆ボーナスから取り置く1年間の特別支出予定額 ÷ 2 = 1回のボーナスで取りおく額特別支出についてもっと知りたい人は…●お金オンチさんでも安心。いちばんやさしいお金の入門書 『覚えておきたい! お金と節約の基本88(別冊エッセ)』 (扶桑社)定価:1,000円(税別) 【連載:貯まる家計の作り方特集】・ 第1回 あなたの家の「貯蓄力」をズバリ診断 ・ 第2回 確実にお金が貯まる貯蓄術
2015年01月13日義父母がシンドイんです!
うちのダメ夫
あの日、私はいじめの加害者にされた