今、エンタメの世界では『鬼滅の刃』が社会現象を巻き起こしている。コミックはシリーズ累計4,000万部を突破、アニメも人気の作品で、家族4世代にわたって楽しめることから「朝ドラのようだ」とも評される。物語は、鬼に家族をみな殺しにされた少年が、唯一、生き残りながら、鬼にされた妹を人間に戻すため“鬼狩り”の道を進みながら成長していく、というもの。「しかしそれが“正義 vs. 悪”という勧善懲悪の構図ではなく、悪=鬼にも悲しい理由があり、悪側にも気持ちを寄せているのが、この作品の特徴なのです」爆発的人気の理由をこう解説するのは、日経BP総研の上席研究員を務める品田英雄さんだ。『鬼滅の刃』が誕生し、ヒットしたのは、閉塞感やストレスを感じやすいこの時代だからこそ、と品田さんは分析する。「ここ10年、つまり、スマホの広がりと表裏一体ですよね。集団の多数派が少数派に対して、意見を合わせるよう圧力をかけてくる。仲間内で違う意見をもっていると、いじめの対象にされやすい。企業でも、コンプライアンスやルールの厳守を強く求められる。息苦しい時代です。その反動で“否定しない”ものを強く求めるのは、心理的に当然のことではないでしょうか」加えて、「エンタメは、人の気持ちを少しだけ先取りした世界」と品田さん。フィクションだけでなく、視聴者の心に響いた次の事例にも、きちんとその傾向が表れているのだという。ひとつが、中居正広(47)のジャニーズ事務所退所会見だ。「これまでの大きな組織から外れて、会見も司会もすべて個人で責任を負うという形でした。どんな質問にもNGを設けず、一度すべてを受け入れて、けっして否定しない。会場は温かな空気に包まれ、応答の内容も中居さんらしさがよく伝わるもので、視聴者からも絶賛されました」そしてもうひとつが、’19年の「M-1グランプリ」で3位に入賞した、ぺこぱの漫才だ。「漫才というと、ツッコミがボケを否定して笑いが生まれる、というのがセオリーです。絶対的ともいわれるダウンタウンが登場してから30年、人は次なるものを求めていたのかもしれませんね。そこに登場した彼らの漫才は、ボケ担当がどんなにボケても、『悪くないだろう』『それもある』と、否定をしません。ボケがスベッたときでさえ、『時を戻そう』と笑いにもっていく、全肯定のスタイルが視聴者の心をつかみました」ぺこぱの漫才は、じつは“意識高い系”の自己啓発、ポジティブシンキングと同じことを言っているのだそう。「現実では鼻につくようなことを、新しい笑いに変えたのが、ぺこぱのすごいところ。ギスギスした時代に、気持ちよく笑わせてくれる貴重な存在です」くしくも、在宅時間の長くなるこの時期。“否定しない”エンタメ作品に触れ、笑い、泣き、感動し、自分も他人も否定することなく、健やかに毎日を過ごそう。「女性自身」2020年4月28日号 掲載
2020年04月17日●口をそろえて「辞めちゃう人が出てきそう」新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、さまざまな職業が打撃を受けているが、その中でも死活問題に直面しているのが、まだテレビでの活躍が少ない若手のお笑い芸人たちだ。メインの活動の場であるライブが休止を余儀なくされ、アルバイトの仕事もないという状況が続いている。それでも、いつか来る活動再開に向けて、SNSを使った発信やネタ作りなど、前向きに日々を過ごしているのだという。お笑いコンビ・こじらせハスキーの橋爪ヨウコ(太田プロダクション)に、話を聞いた――。○■舞台に立てない不安テレビへの露出が少ない若手芸人たちがネタを披露し、芸を磨く場でもあるライブ。この会場はまさに“3密”の典型で、現在は一切開催されていない。「50人とか100人規模のお客さんの小さなライブは、やらなくてもいいと感じる方も多いと思うんですけど、芸人は舞台に立ってないと、しゃべる間や、頭の回転、瞬発力が衰えてしまうんじゃないかと、すごく不安になるんです。私たちには大事なものなので、『あ、なくなっちゃう…』と思いましたね」と振り返る橋爪。それでも、大阪のライブハウスでクラスターが発生したというニュースを知って、まだライブ開催が続いている状況の中で、いち早く出演自粛を申し出たという。また、新宿ゴールデン街のバーで一日店主のアルバイトをしていたが、こちらも休止。飲食店が密集するゴールデン街は、1店舗のスペースが狭く、「近い距離で不特定多数の人と会いますし、いろんなお店をハシゴするお客さんも多いので、もし自分が感染してたらうつしちゃダメだと思って、3月半ばにはお休みをいただきました」。さらに、「お店のお客さんからいろんな情報を聞いて、『新型コロナは思ってた以上に危ないな…』と感じるようになったんです。それも、お笑いライブを早めに休もうと思ったきっかけでした」と明かす。その後、「人と対面しないアルバイトも探してみたんですけど、不可能でした」と道がふさがれ、「無収入」という現状に。橋爪の場合、家賃は直前に支払いを済ませ、群馬の実家から野菜など食料を送ってもらっているため、なんとかしのいでいる状況とのことだ。○■フリーランス助成金、芸人は…飲食店のアルバイトは他の業種に比べて時間の融通がきくため、多くの若手芸人がやっていたが、この状況で軒並み収入が絶たれている状況。「もともとお金がないところで無収入になって、生活が厳しいっていう仲間が結構多くて、みんな今焦ってます」という。政府は、フリーランスへの助成金政策を打ち出しているが、お笑い芸人については「すごく微妙なところなんです。芸人は、月によって収入が全然違ったりするので、『今月はこれだけ仕事をするはずだった』という見込みが分からないんですね。だから、制度の対象になるのか、いろんな芸人と話をするんですけど、『もらえるらしい』と『難しいらしい』という話があって…」と情報が錯綜。「アルバイト先が潰れてしまった人もいるので、収入の証明をもらうにはどうすればいいのか悩んでる人もいます」という問題もある。○■最大の不安は賞レース芸人仲間とグループLINEなどで互いの状況を確認すると、「実家に帰ったという話は聞かないですし、スーパーに買い物も行かないほど、みんな全然家から出てないです。お金がないというのもありますけど、外出はいけないことだというのを、結構芸人たちは自覚を持っていますね」と、不要不急の移動自粛が意識されているようだ。そんな芸人たちにとって最も大きな不安は、賞レースのスケジュールだという。『M-1グランプリ』『R-1ぐらんぷり』『キングオブコント』『女芸人No.1決定戦 THE W』という4大大会は、予選やそれに向けたネタ作りの期間を含めると、年間を通して芸人たちのモチベーションになっている。例年では、6月に『キングオブコント』の予選が始まるが、「お客さんじゃなく、(放送)作家さんにネタを見せることになるのか、そもそも開催できるのか…と話しています」と心配の声が高まっている。「みんな口をそろえて、『芸人を辞めちゃう人が出てきそうだな』と言っています。まだ、実際に辞めたという話は聞いてないですけど、アルバイトもできない状況ですし、それだけ、賞レースは大きい存在なんです」●LINE上でネタ作り、SNSで積極発信橋爪はコンビとして活動してきただけに、「もともと不安定な職業とは理解していたんですけど、1人になるとここまでやることがなくなっちゃうんだな…と思いました」と心境を吐露。そんな中でも、今できることを見つけて活動している。まず、相方のドイツみちこと、LINE上でネタ作り。「貧乏芸人の悲しい性なんですが、私もドイツも、家の壁が薄くて声が出せないので(笑)、通話ではなく、テキストでネタ合わせをして作ってます。今まで1つのネタにこんなにゆっくり時間をかけることはできなかったんですが、いつもは作ったネタをライブで披露して、お客さんの反応を見て判断していたので、(方向性が)合っているのかどうか、不安があります」。ピン芸人は、1人でネタが披露できるというメリットがあるが、「コンビでもZOOM(ビデオ会議アプリ)でやった漫才をYouTubeにアップしてる芸人がいたりします」。しかし、こじらせハスキーの場合、「相方がすごいアナログ人間なので、ZOOMができなくて…(笑)。今、いろいろやり方を考えています」と試行錯誤しているようだ。また橋爪は、「SHOWROOM」や「ツイキャス」で生配信を実施しているほか、「note」で近況を報告し、ファンとの交流も図っている。「本当に今の時代で良かったなと思います。私がお笑いを始めた頃だと、ブログもないし、Twitterもないし、何もできなかったので、家にいて発信できるものがこれだけあるというのが分かって、ありがたいなって思いました」。○■「若手芸人はみんな元気そうです」苦境の中でも、「若手芸人はみんな元気そうです。ライブ以外にやれることをみんな模索して、『やらなきゃ!』っていう気持ちになってますね。お笑いの勉強や、趣味や特技を習得する時間にしてる人もいるし、私は節約レシピを考案したりしてます(笑)。今は無収入だけど、もしかしたらこれが新しいことで稼げるチャンスかもしれないし、こうやって人間はいろんな知恵をつけていくんだなと思いました(笑)」といい、「不安だけど、希望はあります」と前向きな声を聞かせてくれた。このコロナ禍が収まったらやりたいことを聞いてみると、「やっぱりお笑いライブですね」と即答。「『スナックこじらせ』というスナックネタで2時間やるソロライブを2月1日にやって、今後も定期的にやる予定だったんですけど、それが全くできなくなってしまったので、ぜひやりたいですね」と意欲を示し、それに向けたネタ作りにも余念がない。また、篠原涼子主演のドラマ『ハケンの品格』(日本テレビ系、スタート日未定 水曜22:00~)に、舞台となる営業企画課の社員として出演する約10人の芸人キャストの1人でもある橋爪。すでに撮影を行っており(※現在は休止中)、「篠原さんが除菌ブロッカーをくださったり、勝地涼さんは撮影初日で芸人全員の名前を覚えてきてくださって、『ライブとかどうなの?』『打ち上げでみんなのネタ見たいよね』と言ってくれて、泣きそうになったんですけど(笑)、本当にすてきな現場なので、早く再開してほしいです」と、期待に胸を膨らませていた。●橋爪ヨウコ1985年生まれ、群馬県出身。14年に、ドイツみちことお笑いコンビ「こじらせハスキー」を結成し、『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ)などに出演。ピンでも『新・週刊フジテレビ批評』(フジテレビ)に出演し、1日12時間のテレビ視聴をノルマと課す超テレビっ子。マイナビニュースでコラム「こじらせハスキー・橋爪ヨウコの三度の飯よりテレビが好き!」連載中。ツイッター「@dumeko」ブログ「橋爪ヨウコの群馬大好きなんさー」YouTube【こじらせハスキー公式ちゃんねる】
2020年04月14日「青山は愛情深くて、すごい強い人だなと思います。1回や2回なにかがあったくらいじゃ、その人を見放すことができないってところは私と似てますね」又吉直樹の恋愛小説を映像化した映画『劇場』(4月17日公開)。客足が伸びずに悩む劇作家・永田(山崎賢人)の友人で、元劇団員の青山を伊藤沙莉が演じた。「永田はプライドが高くて、ここまで不器用かってくらい人と接するのが苦手な人物で。そんな人でも青山は事あるたびに気にかけて、それた道から戻してあげようとするんです。私自身も、永田と同じで、俳優の世界で立ち止まれないっていうプライドはありますね」(伊藤・以下同)いちばんお気に入りのシーンは青山と永田が“業界飲み”に参加する場面だそう。「とにかく業界臭がすごいんです!エキストラで本物の業界人の人も出演していて、これがリアルだと思って見てほしいです。楽しんでいる人と、そうでない人の差が表情に出ているところに注目してください(笑)」これまでコメディからシリアスまで幅広い役柄を演じてきた伊藤だが、役がプライベートに影響することはないという。「毎回カットってなったら『イエーイ』ってテンションになってます(笑)。役にはあまり左右されないですね。ただ、ふだんから自分はこう!というのがないんですよ。基本的に情緒不安定で……よく大人子供って言われてます(笑)」今作では面倒見のいい役を演じたが、プライベートでも唯一“青山”のようになる人物が。「お兄ちゃんに対しては、“青山すぎ”ってほど青山ですね!この前も遅刻したんで長文メールで叱ってやりましたよ(笑)。今、遅刻癖を正している最中なので見限んないでやってください」兄は昨年の『M-1グランプリ』で決勝に進出したお笑いコンビ・オズワルドの伊藤俊介。現在も2人暮らしを続けている。「ボロボロの家に住んでいたお兄ちゃんがほっとけなくて……1人暮らしをするタイミングで同居することにしたんです。同じ業界にいるので話も合いますし。あと、全然頼りにならないけどセキュリティですね。オリジナルアルソックって感じで家にいます(笑)」昨年から声優にも挑戦。今後も新しい経験をしていきたいという。「基本的にドMなので壁にぶち当たりたいんですよ。それが壊せなくても向き合っている時間が楽しいんです」「女性自身」2020年4月14日号 掲載
2020年04月06日久本雅美、いとうあさこ、「Hey! Say! JUMP」伊野尾慧、村上佳菜子、石塚英彦ら出演でおくる「メレンゲの気持ち」。その4月4日(土)放送回に、女優の桜井ユキをはじめタレントの山口もえ、お笑いコンビの「和牛」がゲスト出演する。昨年はアイドルオタクに目覚める会社員役を演じ、連続ドラマ初主演を務めたNHKよるドラ「だから私は推しました」に出演。山口紗弥加らと共演した「絶対正義」、高橋一生、斎藤工、滝藤賢一ら注目のキャストと共演した「東京独身男子」、いくえみ綾の人気原作をドラマ化、話題となった「G線上のあなたと私」などのドラマで一躍注目を集めた桜井さん。『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』『マチネの終わりに』といった映画も話題になり、今年に入っても1月クールに「ケイジとケンジ」へ出演するなど、出演作が続いている。90年代後半からバラエティ等でタレントとして活動、現在の情報番組などでコメンテーターを務める山口さん。「M-1グランプリ」で3年連続準優勝および敗者復活戦2度勝利の記録を持つ「和牛」の2人もゲスト出演。番組では山口さんが夫でお笑いタレントの田中裕二の家事特訓を告白するほか、桜井さんは村上さんと婚活プロフィールで対決。人気企画の通りの達人では石塚さんがコンビニチェーンのローソンで、人気ホットスナック&スイーツの秘密に迫る。「メレンゲの気持ち」は4月4日(土)12時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2020年04月04日お笑いコンビ・アンタッチャブルの山崎弘也と柴田英嗣が、26日より放送される地方競馬・競輪・オートレースのインターネット投票サイト「オッズパーク」の新CMで、12年ぶりにコンビでCM共演を果たした。商店街を舞台に全編ロケで敢行された同CMは、山崎がお茶の間、電車内などさまざまに転換するシチュエーションで「オッズパーク」を利用する姿を通じて、「競馬・競輪・オートレースがいつでも・どこでも楽しめる」という魅力を伝えるという内容。柴田は「オッズパーク」を楽しむ山崎の様子を遠巻きにのぞき、また、山崎からお尻ぺんぺんされるなどの演出も。2004年に「M-1グランプリ」で王者にも輝いたアンタッチャブル。2010年に柴田が女性トラブル等で1年間休業して以降、コンビでそろうことはなかったが、昨年11月にフジテレビ『全力! 脱力タイムズ』で10年ぶりにコンビ復活を果たした。
2020年03月25日お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきお(45)が、人目に触れない場所で行った“善行”が話題だ。伊達の後輩芸人・田中光(37)が2月4日に、Twitterでこう明かした。《事務所の洗面所のドアを開けたら、手洗い場を綺麗に拭き上げているサンドウィッチマン伊達さんがいた》と報告。続けて、《「まぁ、たまにしか事務所来ねぇからこれくらいはな。変なとこ見られちゃったなぁ」と照れ臭そうに言った。なんてかっこいい先輩なんだろう》と称賛した。このツイートは、5日18時の時点で14.5万件の「いいね」を記録。フォロワーからも伊達を称賛するコメントが相次いだ。《かっこ良すぎるわ。俺も真似しよう》《本当に素晴らしい方ですね…!素敵なエピありがとうございます》《典型的な「人は見かけによらない」人。もともと好きだけど更に好きになりました。かっこいい…》07年の『M-1グランプリ』で優勝し、確かな実力と愛されキャラですぐさま大ブレイクしたサンドウィッチマン。いっぽうで、彼らが育った宮城県も大きな被害を受けた東日本大震災が発生した際は、震災孤児等を支援する『東北義援金』を開設。今も、ファンと一緒に被災地に行く『東北応援バスツアー』を実施するなど、慈善活動にも力を入れてきた。そして、『好きな芸人ランキング』では1位を獲得するまでにいたった彼らだが、伊達の“人格者ぶり”も注目を集めてきた。「伊達さんは芸人になる前は、福祉用具を扱う会社で営業をしていました。芸人になってから、耳が不自由な知人に『お笑いDVDを見たことがない』と言われたそうです。そこからヒントを得て、ライブDVDに日本語字幕を付けるといった工夫も。さらに今後に活かすために、全国にある聴覚障害者の団体にDVDを送って感想を募ったそうです。こういった誰かを思いやる行動に、人気の秘訣があるのでしょう」(テレビ局関係者)伊達の小さな行動が、ますます好感度を上げたようだ。
2020年02月05日「うちの“おかん”がね、好きな○○があるんやけどね、その名前を忘れたらしくて」そんな言葉から始まる漫才で、昨年12月22日に行われた漫才の日本一を決める大会『M-1グランプリ2019』(ABC朝日放送系)で優勝を果たしたミルクボーイ。じつは今年で芸歴15年目。長い苦節の時代を乗り越え、一夜にして“シンデレラボーイ”となった2人が、“フィアンセ”と最愛の妻への愛を語った。ツッコミ担当の内海崇(34)を支えてくれたのは、交際8年となる恋人(28)の存在だ。内海「もともと彼女はライブを見に来てくれたお客さんですね」駒場「ファンです」内海「平たく言えばね。でもそんな簡単には言うてほしくない。単独ライブでも整理番号1番を取るような人です」駒場「ゴリゴリのファンやん!ミルクボーイのファンだったんですけど、それに手を出したんです」内海「もともと、お笑いファンなんで、笑いに対してめちゃめちゃ厳しい。(決勝に出られなかった年の)M-1の放送日、お菓子や飲み物を買いこんで、パーティ気分で見ようと、浮かれて帰ったことがありました。そしたら彼女が『何をM-1を楽しもうとしてんねん。後輩が出て、あんたが出れてないのに』って怒られました(笑)」駒場「ほんま言うとおりやわ!」ボケ担当の駒場孝(33)は’18年3月に1歳年下のフードコーディネーターの女性と結婚。料理で“闘い”をサポートしてくれたというが……。駒場「オムライスがうまいとか肉じゃががうまいとかじゃなくて、冷蔵庫に残っている食材で作ってくれるものが、めちゃくちゃうまいんです。全部うまい。完璧!」内海「うふふ……何かあったんか?ほめなあかん、何かが」駒場「僕はボディビルをやっているんですが、その食事面をサポートしてくれているんです。入籍した年に大阪のボディビル大会で優勝したんですよ」内海「それはM-1じゃなくボディビル大会のサポートやん!」それぞれの“最愛の人”の支えもあり、’19年は毎日2人でネタ合わせをするなど、人生でいちばん漫才に真剣に取り組んだ年に。その結果、10回目のM-1挑戦で見事に栄冠に輝いた。優勝決定直後から仕事が次々と舞い込み、駒場が自宅に帰れたのは大会翌日の夜だった。妻と一緒にスマホで、駒場の実家で“おかん”と家族が、M-1の中継を見て、狂喜乱舞している動画を見た。最高の親孝行。夫婦の目から大粒の涙がこぼれた。駒場「ホンマに泣きました。でも僕が40分泣いたんで、奥さんは途中で泣きやんだんです。それで、後はずっと背中をさすってくれて」内海「そら、奥さんもそんなに泣かれへんよ(笑)。ウチの彼女も『よかったね』って喜んでくれました。けど二言目には『調子乗んなよ』って言われましたけど」駒場「厳しいな!」内海「僕の彼女と(駒場の妻は)今までは照れくささもあって面識がなかったんですよ。でもM-1も優勝させてもらって仕事も目まぐるしくなったので結束してワンチーム頑張らなあかんなと。それで僕の彼女と駒場の奥さんがLINEを交換して『今度ご飯行こう』とか言うてます」内海は彼女と付き合って9年になる4月をめどに結婚を考えている。ミルクボーイファミリーの新たな戦いは始まったばかりだ。(取材・文:インタビューマン山下)「女性自身」2020年2月11日号 掲載
2020年01月29日昨年12月22日に行われた漫才の日本一を決める大会『M-1グランプリ2019』(ABC朝日放送系)で優勝を果たしたミルクボーイ。ボケ担当の駒場孝(33)とツッコミ担当の内海崇(34)のこのコンビが、’19年に初めて漫才をテレビで披露したのがM-1の舞台だった。超新星のように現れたかに見える2人だが、じつは今年で芸歴は15年目。長い苦節の時代があった――。内海「一時、本気で芸人を辞めようとしたことがあったんですよ。’16年、“おかん”がくも膜下出血で倒れて、意識がなくなったんです。目覚めたとしても、後遺症が残って介護の必要があるかもしれない状況でした。大阪から実家の姫路に帰ろうと思った。でも、ICUに入ったおかんは次の日に奇跡的に目覚めたんです。病院にかけつけると、看護師さんから『芸人さんをやられてるんですよね?』って言われて。『なんで知ってるんですか』って聞くと『お母さんは目覚められてすぐに、“息子が芸人をやっている”と自慢してましたよ』って聞いたんです。おかんを喜ばせるためにも頑張らなあかんなと思いました」大阪芸術大学の落語研究会で出会った2人。アマチュア時代から活躍し、鳴り物入りで吉本興業に入ると、プロ転向4年目にM-1グランプリ準々決勝に進出する。キャリア当初は順風満帆だった。内海「でも(’10年に)M-1がいったん終わってしまって。目標を見失ったんです」それから5年ほど、内海はギャンブル三昧。駒場は自分をかわいがってくれていた今田耕司(53)ら、先輩芸人たちと遊びに興じる日々。いつしかネタを作ることもなくなっていた。駒場「正月と夏は今田さんに毎年旅行に連れて行ってもらって」内海「僕はいつも競馬場かパチンコにいました」駒場「でも、’15年ごろ、海原やすよともこさんに『今はあんまり漫才やってないらしいね。ミルクボーイって昔は面白かったって聞いたよ』って言われて……。その一言を聞いて恥ずかしくなって『これは変わらなアカンな』と思うきっかけになりました」’15年にM-1が復活したことも追い風になり、真剣に漫才に取り組み始めた。駒場は先輩からの誘いを断るようになり、内海はギャンブルを断った。その結果、10回目のM-1挑戦で見事栄冠に輝いた。内海「2年前、彼女から今までになく真剣にM-1の決勝にホンマに出てほしいと言われて。それから目標を書いた紙を部屋いっぱい張るようになったんです。一昨年は『橋本環奈ちゃんと共演する』と書いたんですけど、『そんな欲望は書くな』と怒られたんで、去年は『親孝行する』とか真面目なことしか書けなかった(笑)」駒場「そこは、ボケさせてあげて」(取材・文:インタビューマン山下)「女性自身」2020年2月11日号 掲載
2020年01月29日『M-1グランプリ2019』で優勝したお笑いコンビ・ミルクボーイ(駒場孝と内海祟)が、コーンフレークの販売メーカーであるケロッグの公式サポーターに就任し、28日に都内で行われた「ミルクボーイ ケロッグ公式応援サポーター就任式」に出席。『M-1』優勝後の変化を明かした。ミルクボーイは、『M-1グランプリ2019』決勝のファーストステージで「お母さんの好きな朝食がコーンフレークなのか、違うのか」をひたすら考えるコーンフレーク漫才で同大会史上最高得点となる681点をマークし、1位通過で最終決戦に進み見事優勝。その漫才の影響で、コーンフレークがSNSで話題沸騰し、実際に売り切れる店も。そしてこのたび、ついに日本ケロッグから正式にオファーを受け、「ケロッグ公式応援サポーター」に就任した。優勝後の変化について、内海は「変わりました。2019年、4回しかテレビ出たことなくて『M-1』が5回目だったんですけど、『M-1』後1カ月で54本テレビに出させていただきました」と明かし、「1カ月で10年分働いています」と堂々とコメント。ちなみに、『M-1』後の仕事の本数は、1月23日時点で149本だという。内海はまた、「年末年始は紅白歌合戦に出させていただいて、まさか『M-1』の9日後に紅白に出られるなんて」と目を輝かせ、駒場も「その数週間前までアルバイトしていましたから」と変化に驚いている様子。内海は「中華屋さんの出前」、駒場は「トレーニングジムで」、それぞれバイトをしていたそうで、バイト生活から生活が激変した。優勝後は休みはなく、大阪と東京を行き来する生活を送っている2人。内海は「昨日の夜から東京に来て、今日から4日間東京に」と説明した。ただ、東京の街を出歩く時間はないそうで、「品川駅しか行ったことない。新幹線で品川降りて、タクシーで現場に。歩いてない」と打ち明け、「楽しいですけどね」と加えた。就任式では、漫才の中で「浮かんでくるのは腕を組んでいるトラの顔だけ」と表現していたトニー・ザ・タイガーも登場し、3ショットが実現。そして、トニーから公式応援サポーターの証である真紅のスカーフが授与されると、2人は「これはうれしい」「もらえると思わなかった」と喜び、腕組み3ショットを披露した。
2020年01月28日『M-1グランプリ2019』で優勝したお笑いコンビ・ミルクボーイ(駒場孝と内海祟)が、コーンフレークの販売メーカーであるケロッグの公式サポーターに就任し、28日に都内で行われた「ミルクボーイ ケロッグ公式応援サポーター就任式」に出席した。ミルクボーイは、『M-1グランプリ2019』決勝のファーストステージで「お母さんの好きな朝食がコーンフレークなのか、違うのか」をひたすら考えるコーンフレーク漫才で同大会史上最高得点となる681点をマークし、1位通過で最終決戦に進み見事優勝。その漫才の影響で、コーンフレークがSNSで話題沸騰し、実際に売り切れる店も。そしてこのたび、ついに日本ケロッグから正式にオファーを受け、「ケロッグ公式応援サポーター」に就任した。就任式で2人は「コーンフレークボーイです」と登場し、司会者から「媚びてる」とツッコまれると、「違いましたか」「どっちでもいいです」とボケ倒し。冒頭から会場を笑わせた。また、2020年の意気込みを聞かれると、「ケロッグ一色の赤と白の衣装にしようかなと。ケロッグさん一色で」と宣言した。その後、漫才の中で「浮かんでくるのは腕を組んでいるトラの顔だけ」と表現していたトニー・ザ・タイガーが登場し、3ショットが実現。そして、トニーから公式応援サポーターの証である真紅のスカーフが授与されると「これはうれしい」「もらえると思わなかった」と喜び、腕組み3ショットを披露した。さらに、工場直送の「コーンフロスティ」を試食。また、工場長から、“栄養バランスの五角形”というフレーズについて、「本当は十角形」と修正レクチャーを受ける場面も。最後には、ケロッグ公式後、初披露となるコーンフレーク漫才を、ケロッグ公式バージョンにアレンジして披露し盛り上げた。
2020年01月28日夕刊フジのイメージガール「初代ミス夕刊フジ子」の表彰式が27日、東京・大手町の産経新聞東京本社で行われ、グランプリのねむいりさ、準グランプリの堀このみ、特別賞の林加奈子がお披露目された。産経新聞社発行の夕刊フジは、創刊50周年を記念したイメージガール「初代ミス夕刊フジ子」の選考オーディションを実施。ライブ配信スタジオ、マシュバラ、撮影会、居酒屋酔っ手羽イベントを通じて、グランプリにねむいりさ、準グランプリに堀このみ、特別賞に林加奈子を選出した。この日はその表彰式が行われ、グランプリのねむいりさたちが水着姿で登場。これまでミスコンやオーディションはもちろん、幼い頃から夢中になっていた卓球の大会でも1位になったことがないというねむいは「今回は初代ということもあり、歴史にも残るものだと思います。ファンの皆さんと一緒になってグランプリを掴むことができて本当に良かったです」と笑顔を見せ、「一筋縄では行かないオーディションでしたが、応援してくれたファンの方はもちろん、新しく知ってくださった方にも感謝の気持ちを忘れずこれからも活動していきたいです」と決意新たにした。今後の活動については「グランプリを獲得してから1番最初の仕事が競馬場での予想とトークイベントでした。初めてだったので緊張したし難しかったんですがとても楽しかったです。これからもそのようなお仕事をしたいし、雑誌や新聞、テレビなどのメディアに露出する機会があればうれしいですね」と抱負を語った。準グランプリに輝いた堀このみは、昨年の目標としてミスコンでグランプリを獲ることが目標だっただけに、喜びもひとしお。「周りの子たちが頑張っている中、私は何も出来てないと思ったので、オーディションを受けました。予選はギリギリでしたが、最後の決勝で頑張ってミス夕刊フジ子の冠が獲れてすごくうれしいです」と笑顔を見せて、「NGが基本ないので、何でもやらせていただきたいと思っています」と気合十分。女優志望からグラビアの世界に飛び込んだ林加奈子は、イベント中に綾瀬はるかのモノマネを披露するなど芸達者なところも見せたが、「特別賞ということで、皆さんにとって特別な存在になれるように頑張りたいと思います」とアピールしていた。
2020年01月28日“笑顔で人々を幸せにする”をコンセプトに吉本興業が主催した女性タレント発掘オーディション「美笑女グランプリ」で、初代グランプリに輝いた高野渚。大阪在住でお笑い好きだという彼女は、まぶしい笑顔が実にチャーミングな高校2年生だ。すでに、優勝特典である品川ヒロシ監督によるWOWOWの連続ドラマ出演が決定しているほか、24日にスタートした岡田結実主演のテレビ朝日系ドラマ『女子高生の無駄づかい』(毎週金曜23:15~)にも出演。早くも女優としてスタートを切った高野にインタビューし、令和を担う原石の素顔に迫った。○■吉本主催の「美笑女グランプリ」を受けた理由――2歳でモデルをした経験もあるそうですが、女優を目指したいと思ったのは、いつ頃からですか?小学校の低学年くらいからだと思います。映画やドラマを観るのが大好きで、いつかは自分も女優になりたいと思っていました。――今回、「美笑女グランプリ」に応募しようと思ったきっかけを教えてください。「美笑女グランプリ」のコンセプトを聞いて、自分の笑顔で誰かを幸せにできたらいいなと思って応募しました。いつも笑顔でいたほうが楽しいと、自分自身も思っているので。――大阪人は、お笑いのDNAが備わっていると思いますが、やはり吉本興業に対しても特別な思いがあったのでしょうか?やはり家族全員が、お笑い好きです。吉本は当然ながらお笑いのイメージが強いので、オーディションを受けた時も「芸人を目指してるの?」と聞かれましたが、私自身は女優志望です。何かオーディションを受けたいと思った時、ちょうど見つけたのが「美笑女グランプリ」だったので、タイミングも良かったかなと思います。――2019年は、いろいろなことがあった吉本興業ですが、不安に思ったことはなかったですか?ちょうど、いろいろな騒ぎがあった頃にオーディションを受けましたが、私自身はそんなに気にしてなかったです。そこはやっぱり、大阪出身という点が大きかったと思います。――オーディションは緊張しましたか?実は、全然緊張しないタイプなんです。とはいえ、ほどよい緊張感は感じていました。○■目標とする女優は二階堂ふみや杉咲花――吉本所属だからこそやってみたいことはありますか?バラエティ番組などで、芸人さんと絡める機会をいただけたらうれしいです。私自身は芸人を目指したいわけではないのですが、芸人さんと一緒に仕事がしたいです。――ちなみに、ご自身はボケとツッコミでいうと、どちらのタイプですか?友だちからは、よくツッコまれます(笑)。また、どちらかというと、自分が話すというよりは、聞き手に回るほうが多いです。――憧れの女優さんはいますか?二階堂ふみさんや杉咲花さんのような、自然体の演技が素敵な女優さんを目指したいです。また、いつか共演してみたいのは石原さとみさんです。かわいさもカッコ良さも両方見せることができる女優さんだし、たくさんの人から愛されている方だなと思います。――女優としてどういう作品に出演してみたいですか?普段、少女漫画をよく読むので、いつか人気コミックの実写映画に出てみたいです。いつも、漫画の映画化作品を観に行く時は、漫画のとおりになっているのかな? と気になりますが、観るととても面白いと感激します。――品川ヒロシ監督のWOWOW連続ドラマも楽しみですね。まだ、監督とはあまりお話ができていないのですが、演技を頑張って、どんどんステップアップしていきたいです。○■記憶力に自信「台本も何回か読んだら」――得意なことや、ご自身の武器についても教えてください。記憶力はいいほうだと思います。テスト勉強も、一夜漬けでバーッと覚えられるタイプだったので、台本も何回か読んだら頭に入る感じです。また、クラシックバレエを3歳から中1くらいまでやっていて、バスケットボールも小学校の3年間やっていました。あとは、寝起きもいいです(笑)。そして、嫌なことがあってもポジティブに捉え、あまり落ち込まないようにしています。ずっと凹んでいてもしょうがないので、常に前向きに頑張っていこうと思っています。――2020年の目標を聞かせてください。いま高校生なので、高校サッカー選手権の応援マネージャーをやってみたいです。それは高校生にしかできないことで、ラストチャンスになるので、もっと頑張ってトライしたいです。■プロフィール高野渚(たかの・なぎさ)2002年4月15日生まれ、大阪府出身。趣味は映画鑑賞、音楽鑑賞、クラシックバレエ。特技は、どんなに朝早くても目覚ましが鳴るすぐに起きられること、どこでも寝られること。スポーツ経験はバスケットボール(3年)。楽器経験はピアノ(2年)、習い事は英会話、体操。
2020年01月26日関西テレビ制作のトークバラエティ『グータンヌーボ2』が、1月4日に新春スペシャルを放送。滝沢カレン(27)に代わる新MCとして満島真之介(30)が初登場した。男性タレントがMC陣に加わるのは初。今後は長谷川京子(41)、田中みな実(33)、西野七瀬(25)らと順番で、毎回2名のゲストとトークを繰り広げる。『グータンヌーボ2』は一見すると“ただのゆるいトーク番組”に思えるが、熱い視聴者に支えられている。それを象徴するように、Amazon Prime Videoのレビュー件数は161件にのぼる。『M-1グランプリ』104件、『相席食堂』30件と比べると、いかに熱心なファンに支えられているかがわかる。なぜ、ここまで熱心なファンが存在するのだろうか。■誰も仕切らないトークだからこそタレントが本音をこぼす番組序盤で繰り広げられるトークは、一般的な「ガールズトーク」像と大差ない。第一印象の褒め合いや、「わかる~」という表面的な共感で展開する会話。しかし徐々に視聴者がハッと共感できる話や、笑ってしまうほどの専門的すぎるこだわりなどが繰り出され、「台本がない」感じが魅力的に思えてくる。そんなゆるく自由な雰囲気だからこそ、ゲストのタレントも本音のトークをする。たとえば第46回ではソニン(36)が、19歳のときに出したCD「カレーライスの女」のセクシーなジャケットについて、MCらとこんな風に語った。田中みな実:ああいうのって自分の意志は全く反映されないんですか?ソニン:何もわからず。私の場合は、権限はなかったですね(笑)。田中みな実:やらされたわけじゃないと思いますけど、演出として疑問は思わなかったんですか?ソニン:若いし芸能界のこと分かってなかった。言われたことを一生懸命やることがすべてだと思っていた。「司会者とゲスト」「上手と下手」という序列がないからこそ、危ういタレントの本音がこぼれるのだ。■理想のコミュニケーションが学べる実用番組としての一面も『グータンヌーボ2』は、ファッションやライフスタイルを勉強するように「憧れのコミュニケーション」を学べる番組と言ってもいい。それも出演者たち三者三様の思惑と、関係性が構築される様子を出演者と同じ目線で眺められる実学性が魅力だ。例えば出演者は、順に一人ずつスタジオに入る。最初に入った人が二番目の人を迎える際の「誰も来ないかと思ったぁ~」なんてボケは、視聴者が明日の飲み会でそのまま使えたりできるのではないだろうか。このように『グータンヌーボ2』は「本音のトーク」、「魅力的なMC」によって視聴者を惹きつけて離さない。そしてそこに「理想のコミュニケーション」があることで、視聴者に憧れられる番組としての側面も持っている。そうした「純粋な面白さ」と「実学性」がトークバラエティ番組として独特の位置を築き、多くの視聴者を惹きつけているのである。■キャスティング・構成が絶妙!出演者全員のファンでなくても楽しめるまたMCとゲストのトークは、「芸能界」の裏側を見せてもくれる。たとえば第44回では、『あなたの番です』女優の三人(西野七瀬、奈緒・24、金澤美穂・25)が「朝ドラオーディションには筆記試験がある」という裏側を語っている。テンポのいい編集とツッコミ調なテロップは、出演者たちのファンでない視聴者をも確実に楽しませてくれる。第15回で夕方の情報番組で活躍するホラン千秋(31)が畠山愛理(25)に恋愛観にズバズバと斬り込んだ際、テロップがホラン千秋の表情に「キャスター顔!」とわかりやすくツッコミを入れてくれる。そのため知らないゲストが登場する回でも、毎週安心して視聴できるのだ。■スタジオトークで垣間見えるMC陣の魅力番組後半、MCたちが織りなすスタジオトークは毎回新鮮で視聴者を飽きさせない。昨年1年にわたりMCを務めていた滝沢カレンは、他番組のような「ツッコミ待ちの天然キャラ」ではない姿を見せていた。たとえば第41回のスタジオトークでは、滝沢カレン:顔はなにでエロいって決めるんですか?田中みな実:やっぱ目じゃない?西野七瀬:(顔がエロいって)私も思ったことないかも。長谷川京子:じゃあ二人が思う顔がエロい有名人は?滝沢カレン:志村けんさん。一同:(笑)のように、「オチをつくるための積極的なボケ役割」としての新たな一面がこの番組では見られる。以上のように、滝沢カレンの「積極的なボケ」キャラは『グータンヌーボ2』ならではの姿だった。今回発表された新MCにも、視聴者がまだ見たことない一面を披露して欲しい。本音が飛び出しやすく自由にふざけられる『グータンヌーボ2』は、タレントの新たな挑戦の場に最適であることは間違いない。【PROFILE】アララ東京の大学生3人によって運営しているエンタメnote。毎週末、テレビ、ドラマ、お笑い、映画、音楽にまつわるエッセイ、コラムを掲載している。1月には雑紙刊行予定。Twitter:@alalanote
2020年01月04日19年の「M-1グランプリ」(ABC・テレビ朝日系)で3位となり話題を呼んだお笑いコンビ・ぺこぱが1月1日、「第53回 新春!爆笑ヒットパレード2020」に出演した。その際に披露したネタで「女同士が結婚したっていいじゃないか」と発言したことが、大きな反響を呼んでいる。ぺこぱは「爆笑ヒットパレード」で「ショートノリツッコまないコント・プロポーズ」を披露した。女性のような仕草をした松陰寺太勇(36)が「大事な話があるってなに?」と聞くと、シュウペイ(32)は「私、あなたのこと愛しているの」「結婚しておくんなまし~!」と返答。すると松陰寺は嫌がる素振りを見せながらも「いや、女同士が結婚したって別にいいじゃないか!」と力強く語り、「愛はせんべいだ。いろんな形がある」と続けた。そしてスタジオではそのキザな話ぶりに笑いが起こりながらも、歓声が上がった。ぺこぱの笑いは、どんなものも否定しないことで多様性を認めている。そのことについて12月29日に放送された「オードリーのオールナイトニッポン」(ニッポン放送系)で若林正恭(41)は「M-1グランプリ」を回想し、「多様性とツッコミって相性が悪いと思うのよ。常識が強い時代のほうがツッコミって強いけど、多様性とツッコミの食い合わせって悪いから」と持論を明かした。しかしぺこぱの「ツッコまない」ながらも笑いを生む手法について「時代の転換点みたいなもの」を目の当たりにしたと話し、「ものすごい発明」と評していた。Twitterでは「女同士が結婚したっていいじゃないか」「愛にはいろんな形がある」というセリフを盛り込み、多様性を尊重しながら笑いを生み出したぺこぱを讃える声が上がっている。《様々な視点や立場を否定しないで認め合う「多様性」という現代社会でとても大切なテーマを誰も傷つけない形で表現している点がすごいと思います。ぺこぱを多くの人が前向きに感じるなら、日本は多様性を受容する社会に向かえると思います》《周りが変に冷やかさずに、歓声を上げていたのも良かったですよね。社会は変わりつつあるのかもしれない》《ぺこぱさんはノリツッコまないですが、ある意味やんわりと社会にツッコんでますよね》
2020年01月02日「ミス東スポ2020」の記者発表イベントが25日、都内で行われ、緑川ちひろ、川瀬杏南、安井まゆがグランプリを獲得。準グランプリには空城のん、特別賞には枢木むつがそれぞれ選ばれた。今年で9回目を迎える東京スポーツ主催のミスコン「ミス東スポ2020」。今年は約100人がエントリーし、8月からサバイバル予選ステージを展開。その結果、8人のファイナリストが最終選考となったこの日のイベントに登場し、緑川ちひろ、川瀬杏南、安井まゆがグランプリに選ばれた。総合ポイント1位でグランプリに選ばれた緑川は、昨年11月にレースクイーンとしてデビューし、今年6月にグラビアデビューを飾った26歳。レースクイーンをする前はOLをしていたという。「このオーディション期間中は、プライベートも睡眠時間を削ったりしてすべてを我慢しました。それが1位につながってファンの方にはものすごく感謝しています」と支えてくれたファンに感謝の言葉を口にし、「これからも私の活躍を見ていただきたいですね」とファンにアピール。今後の目標は「グラビアの枠から飛び出して、タレントとしてマルチな才能を発揮できるように頑張ります。目標は橋本マナミさんです。世間的にはエロいイメージが強いですが、色んな分野で活躍しているタレントさんなので、エロい中にも品がある橋本マナミさんを目指したいですね」と目を輝かせた。総合ポイント2位でグランプリとなった川瀬杏南は、勤めていた製薬会社を辞めてアイドルユニット・蒼天のグルームのメンバーに。製薬会社勤務時代はガン細胞の研究をしていたというリケジョだ。「もともとアイドルになりたかったし、今しかできないと思い、決心して2年前に会社を辞めました」とこれまでの経緯を明かして、「オーディションの期間は辛いことや大変だと思うこともありましたが、ファンの方や事務所の方々に支えられました。グランプリを獲れて本当にうれしいです」と喜んだ。さらに「応援していただいた方の期待に恥じないように、精一杯頑張っていきたいと思います」と意欲を見せた。川瀬の魅力は90cmのGカップバスト。だが、目指しているグラドルは「川崎あやさん」と全くタイプが異なる名前が出て、「引退発表の時に川崎さんは『グラビアがゴール』と仰っていました。自分はまだゴールが見えていませんが、そこに情熱を賭けられる何かを見つけて、川崎さんのように引退できたらと思います」と話した。総合ポイント3位で最後のグランプリを射止めた安井マユは、福岡を活動の拠点にしているモデル。バストはBカップと小ぶりだが、上からB75・W59・H87というスレンダーボディーが魅力の25歳だ。「オーディションで東京に滞在していましたが、グランプリを獲れたのでこっちでお仕事ができたらなと思っています」と上京も視野に入れているようで、「グランプリを獲れなかったら泣いて帰ろうと思いました(笑)」と告白。「私は頑張ることが苦手でしたが、こうやって皆さんが応援してくれたお陰で本気になって絶対にグランプリを獲ろうと思えるようになりました。今回は3位でしたが、本当にうれしいです。自分のことが好きになりましたね」と笑顔を見せていた。
2019年12月26日12月22日に開催された「M-1グランプリ2019」(ABC・テレビ朝日系)。初出場で優勝を果たしたミルクボーイに大きな注目が集まったが、審査員・上沼恵美子(64)も負けず劣らず話題を呼んだ。昨年開催された「M-1グランプリ2018」の直後、スーパーマラドーナ・武智(41)がインスタライブを配信。その際、とろサーモン・久保田かずのぶ(40)は「自分目線の自分の感情だけで審査せんといてください」「お前だろわかるだろ、一番右側のな!」と上沼を揶揄。すると武智も「右のオバハンにはみんなうんざりですよ」「更年期障害かって思いますよね」と暴言を吐いた。すると今年の「M-1」のオープニングで司会の今田耕司(53)から「今年もありがとうございます!来ていただいて」と声をかけられた上沼は、会場から大きな拍手が送られるなかで「更年期障害を乗り越えまして」とコメント。スタジオが笑いに包まれると、「将来が決まるわけですから、それを私たちが担ってるわけですから」と告白。出演芸人に気を使いながらも「いつも真剣にやってるのに、いらんこと言うなよ!」と画面に向かって啖呵を切った。さらに歌がモチーフとなったネタを披露したニューヨークの審査後、「たった4分のネタの中で歌だけで、あれだけ引っ張っていくっていうのはすごい」と絶賛。しかし「歌は難しいから……」「あら、こんなところにこんなものが」と、おもむろに自身のCD「時のしおり」を宣伝。「Amazonでずっと1位でございます」「よろしく!」と呼びかけた。その奔放ぶりにネットでは《自分のCD宣伝しないでほしい》《ちっとも面白くなかったし場がしらけた》といった声が。そのいっぽうで《「審査員という立場にも関わらずCDの宣伝をする大御所」というボケ。大御所であそこまで爪痕残そうとする姿勢は拍手ですね。批判を恐れてない》と感嘆する声も上がっている。さらにはからし蓮根の審査中に突如、和牛に怒り出した上沼。和牛に対して「このステージは僕のもの、リサイタル!みたいな」「緊張感のない、そういうぞんざいなものを感じました」とコメント。さらに「大御所みたいな出方して」と揶揄。和牛がチャンピオンになるよう期待してきたと明かし、“敗者復活”で決勝に挑戦した和牛に対して「決勝まで残りくさらんかった!それが腹立つ」と非難。そして「いいぞー!頑張れー!」とからし蓮根にエールを送った後に「私は寝る!」といい、“上沼劇場”の幕を下ろした。Twitterでは上沼のコメントに《私情挟み過ぎで見ててあまり良い気しなかったな》《なんで好きな芸人を上げるために和牛を落とす必要があるの?》と否定的な声が上がっている。いっぽうで、こんな声も上がっている。《こなれたようにやってる和牛思い出して、何度も出てるだろうけどM1は和牛の庭じゃない、漫才師が目指す最高峰の舞台だって言いたかったのかなって思った。M1リスペクトを感じたよ》《上手さじゃなく、一生懸命かける熱量が何より大事だと思う》批判をものともせず自身のスタイルを貫く姿勢に、《上沼無双乱舞》《傍若無人上沼無双》といった声も放送中に上がっていた上沼。「M-1」で審査を務めるたびに注目を集めており、やはり外せない存在なのかもしれない。
2019年12月24日「M-1グランプリ2019」(ABC・テレビ朝日系)に初出場し、優勝を果たしたミルクボーイ。過去最高となる681点を記録したこともあり、異例づくしの優勝はお笑い業界のみならず様々な分野で余波を生んでいる。ミルクボーイは、すべての審査員から96点以上を付けられた。松本人志(56)は「これぞ漫才っていう、久しぶりに見してもうた感じがしましたね」と唸り、上沼恵美子(64)は「一番笑いました。ネタのセンスが抜群ですよ」と絶賛した。ファイナルで戦ったかまいたちの濱家隆一(36)もTwitterで《ミルクボーイ本当におめでとう!めちゃくちゃ面白かった!》とツイート。また昨年の王者・霜降り明星のせいや(27)は《M-1すごすぎた!めちゃくちゃ熱なった!ミルクボーイさんほんとにおめでとうございます!僕らも漫才頑張ります!!》と意気込んだ。また審査員を務めたオール巨人(68)が放送終了後、Twitterで《昨日のM-1はいい形で終われたと思います!》《ミルクボーイ君おめでとう》と祝福したいっぽうで、立川志らく(56)は《人情的にはかまいたちに勝たせてあげたかった》と告白。《ただミルクボーイの受け方が半端なかった。人情や私の思い出で選ぶのは失礼と思いミルクボーイを押した》とその苦心を明かした。そんななか、思わぬ反響も上がった。ミルクボーイがファーストラウンドでコーンフレークにちなんだネタを披露したところ、“腕を組んでる虎の顔”といったセリフからケロッグが反応!同社のTwitterアカウントが《ミルクボーイさんのコーンフレークのネタ、腹筋崩壊レベルでわらったw 史上最高点での優勝おめでとうございます》とツイートし、現在1.4万件ものリツイートと5.7万件もの“いいね”を記録している。さらにつるの剛士(44)はTwitterで《無性にコーンフレークが食べたくなった朝》と投稿し、ケロッグ・コーンフロスティの写真をアップ。同様にネットでは《やっぱり今日の朝ごはんはコーンフレークになるよね》《M1グランプリ2019にあやかって朝ごはんはコーンフレークにしよう》《朝から楽して腹を満たしたいという煩悩の塊》と朝ごはんにコーンフレークを選んだという声が続々と上がっている。またファイナルラウンドでミルクボーイは、最中をテーマにネタを繰り広げた。そのため各地にある和菓子店は《昨夜の令和初『M1グランプリ2019』ミルクボーイさん、優勝おめでとうございます》《ボロカスに言われてましたが最中を取り上げてくれて嬉しいw 誰も最中の口になってないと思いますがw》《皮の模様がちょっと怖い「最中」です。模様は怖いかもしれませんが、とてもやさしいおいしさです》とツイートし、自店のもなかを紹介している。初出場にして偉業を成し遂げたミルクボーイ。一夜にして大スターとなった。
2019年12月24日お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきおが23日、オフィシャルブログを更新し、前日にテレビ朝日・ABCテレビ系で生放送された漫才王座決定戦『M-1グランプリ2019』決勝戦の感想をつづった。過去最高となる5,040組が参加した今年の『M-1グランプリ』。ファーストラウンドで7番目に登場したミルクボーイが『M-1グランプリ』史上最高得点でトップ通過し、最終決戦でも勢いそのまま勝利した。2007年の『M-1グランプリ』で7代目王者となったサンドウィッチマン。伊達は、「いやぁ、今年のM-1グランプリも楽しかったなぁ」と振り返り、「(相方の)富澤が今年も審査員で出演している為、僕は家でピザを食べながら家族とTVで観ていました」と自宅で見守っていたことを明かした。続けて、「本当に、全体的に例年よりもレベルの高いM-1だったと思います」と絶賛し、「みーんな面白かった! 漫才ってまだまだ色んなスタイルや切り口があるんだなー」と発見もあった様子。中でも驚いたのは「『ぺこぱ』の大きな成長」で、「数年前、NHK『笑ら削り』という番組で共演した以来かなぁ。本当に漫才が巧くなり面白かった!」と共演時からの急成長に感動する。また、優勝したミルクボーイのネタを見たのは初めてで、「笑ったなぁ。島田洋七師匠みたいなしゃべり方で…堂々として滑舌も良いし面白かった! 優勝、おめでとうございます」と祝福しながら、「まったくの無名で、オッサンみたいなコンビが優勝か…ん? なんか12年前と少しかぶるなぁ」と自身とも重ね合わせた。伊達が「一番笑った」のは、かまいたち。「元々、彼らのネタは好きで…漫才の技術力とセンスと安定感はぶっちぎりでしたね」と高く評価し、「『かまいたち』『和牛』しかり、コンテストものは新参者が比較的有利。でも、和牛もかまいたちも…ちゃんと決勝戦常連の意地は見せた」と両組が不利な立場だったことも補足した。「しかし、あれからもう12年か。。。過去の振り返りのVTRにも俺ら少ししかうつらなくなってきたもんな(笑)」と少々寂しげな伊達。「決勝に出場した全組! みんな素晴らしかったです」と決勝戦出場組を称賛しつつ、「敗者復活戦、カミナリと東京ホテイソンもしっかりウケてたし! 残念ながら復活はならなかったけど…。でも、そうやって悔しさを積み上げて行くのも経験、後に必ず自分達の時代はくるから。頑張って!」と惜しくも決勝の場に立てなかったコンビにも激励の言葉を送っている。
2019年12月23日●学生の漫才大会で賞を総ナメ22日に決勝戦が生放送される若手漫才師日本一決定戦『M-1グランプリ2019』(ABCテレビ・テレビ朝日系、18:34~)。過去最高のエントリー数となった5,040組から勝ち抜いた10組が王者を争うが、最後の1枠をかけて行われる敗者復活戦に臨むコンビの中で注目したいのが、唯一のアマチュアである「ラランド」だ。上智大学のお笑いサークルSCSで2014年に結成したツッコミのニシダ(25)とボケのさーや(23)が組む男女コンビだが、アマチュアとは思えない本格派の漫才はプロの芸人からも評価が高く、すでに複数の芸能プロダクションが目をつけている。この2人は一体何者なのか。その正体を探るべく、M-1敗者復活にかける思いや今後の展望なども含めて、話を聞いた――。○■アマチュアとして活動を続ける理由2人は上智大学外国語学部イスパニア語学科の同級生。さーやがニシダをお笑いサークルに誘ったが、「本当は女子コンビを組みたいと思ったんですけど、同期の女の子はみんな裏方のスタッフになっちゃったんです。ほかにエネルギッシュな子がいないし、まあいいかと思って泣く泣く…」とコンビを組むことになった。そんな軽いノリだったが、入学翌月の5月に行われたデビューライブで、早くも頭角を現す。「“彼女がスマートフォンになっちゃう”っていう今考えたらキモいネタをやったんですけど、先輩たちの前でネタ見せしたときから『革命だ!』とか言われて(笑)。本番もめっちゃウケました」(さーや)その後も、学生の漫才大会で賞を総ナメにし、「就活で履歴書に賞歴を書いたら、『こんなに獲ってたっけ!?』って思いました」(さーや)という活躍ぶり。学生芸人のライブは芸能プロダクションも視察しており、楽屋で名刺を渡されることは何度もあったそうだが、なぜ現在もアマチュアとして活動を続けているのか。その理由の1つは、ニシダが現在も在学中のため。「2年連続で取らないと強制的に退学させられる単位があったんですけど、そのメキシコ人の先生とケンカして1回退学になって、再入学したんです」という経緯から、まだ現役の学生なのだ。一方のさーやは、昨年無事卒業したが、「そこまで裕福な家じゃないんですけど、中学・高校・大学まで私立に通わせてもらった恩義があったので、奨学金の返済も考えるとさすがに『プロでお笑いだけでやっていく』とは言えず、就職するのはマストみたいな感じで決めてました」。仕事と並行してお笑いをやっていくことを在学中から決意し、当時からよくライブ出演オファーをくれていたK-PROの代表・児島気奈氏にも「応援するよ」と言われたことから、広告関係の会社に就職。会社員をしながら芸人もやるという“二足のわらじ”で活動することになった。○■“カップルネタ”は嫌だったそんな生活スタイルの違う2人だが、ネタ作りはどうしているのか。「大学と私の職場が歩ける距離なので、私が仕事の終わる直前に『ガストに来い』って連絡して来てもらいます」(さーや)というが、「それでガストに行ったものの、仕事が終わらなくて解散ということもよくあります」(ニシダ)。それでも、ニシダは「俺は待ってるだけなんで、その間にサウナ行ったりして楽しく過ごしてます(笑)」とストレスにならないようだ。ガストで落ち合うと、2人で設定を出し合い、それに合うボケを考えて即興で合わせ、ツッコミを組み立てていくという手法でネタを作成。声を出して稽古するのは、「上智に卒業生でも使える場所があるので、たまに忍び込んでやったり。あとはライブ前に早めに集まって合わせてます」(ニシダ)という。こうして、現在はほぼ毎週末ライブに出演。男女コンビと言えば、南海キャンディーズ、メイプル超合金、ゆにばーすなど、女性側が強烈なキャラクターを発揮している場合が多いが、ラランドの場合、さーやをイジるやり取りはない。また、男女コンビということで「カップルネタをやるのもすごく嫌だったというのもあります。お互いにお笑いが大好きでそのパターンを見過ぎちゃったというのもあって、男同士の漫才みたいなのをずっとやってました」(さーや)と、自然と本格派の漫才になった。●M-1準決勝進出…躍進への転機ラランドの漫才はテンポが早く、ボケの手数が非常に多い“しゃべくり”スタイルだが、「私たちはネタを作ると最初は7~8分のができちゃうんです。そこからギュッと詰め込んでいるので必然的にボケ数が多く見える」(さーや)というのが、その理由だそう。それに加え、さーやは「社会人になって自分たちを商品として見る目が備わってきた部分もあると思います」と、ネタ作りに変化が。「『ファンベース』(佐藤尚之著)という、広告界隈の人がみんな読んでる本があるんですけど、どういうところに刺すために何をしたらいいのかを意識するようになりました。また、今までお笑いのコアファン向けに作っていたものを、だいぶマス向けにしたというところはある気がします」と、養成所では得られない強みが生かされた。さらに、アマチュアの大会に出場した際、心に突き刺さるダメ出しをもらったことも転機に。「あんまりニシダのツッコミに文句言ったことはなかったんですけど、『もうちょっと印象に残るようにしよう』って提案したら、ニシダも『俺もちょっと悩んでたんだよね』って言ってくれて」(さーや)。こうして改善を重ねた結果、これまで2回戦止まりだった『M-1』で、今回一気に準決勝まで勝ち進むという躍進を遂げたのだ。○■芸人であることを家族に黙っていたが…さーやの勤務する会社は、芸人との両立について理解があるそうで、「むしろ人事の人は“二足のわらじ”を面白がってくれて、それをリクルーティングに活用しようとしてたくらい(笑)」とのこと。それだけに、今回『M-1』で準決勝まで勝ち上がったことで、反響も大きかったといい、「売れたらお前をキャスティングできるから頑張れ」と期待をかけられている。一方のニシダは、芸人をしていることを家族に黙っていたそうで、勘付いた妹に突然「ゾフィーって会ったことある?」と聞かれても、「ハーフタレントですか?」としらを切っていたそう。だが、ちょうどこのインタビューの日の朝に「親に『M-1落ちたんでしょ?』って言われました」とバレたそうで、「準決勝まで行くと親バレするんですね(笑)」と苦笑いしていた。2人にお笑い遍歴を聞いてみると、ニシダは「中学生のときから地下のお笑いライブに行ってました」というほどのお笑い好きだったが、芸人になりたいという思いは持っていなかったという。漫才を披露するのも、大学のサークルに入って初めてだった。それでも、「クラスの中心メンバーじゃないですけど、ちょけたりしてましたね(笑)」と振り返る。さーやは、幼少期から『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ)のビデオを何度も見て育ち、中学生時代に文化祭で初めて漫才を披露すると、「それでプロになりたいと思いました」と自覚。高校を卒業したらNSC(吉本興業の養成所)に入ろうとも考えていたそうだが、「親に『大学には入ったほうがいい』って言い負かされました」と進学した。2人とも中高6年間、男子校・女子校にそれぞれ通っていたが、さーやは「異性の目を気にしなくていいので、お笑いをやりやすい環境があると思います」と分析する。●互いへの“恋愛感情”は…これまでほとんどケンカもせず、コンビ解消を考えたこともないという2人に、互いの魅力を聞いてみると、さーやは「低いけど通る本当にいい声をしてて、ツッコミのための声なんじゃないかと思うくらい。それから先輩芸人さんにも好かれるので、飲み会とか外交的な役割をやってもらって助かってます。あと、男女コンビにとって大事なことなんですが、女遊びを全然しない。めっちゃ遊んでたら見られ方がだいぶ違うと思います」とニシダを称賛。そのニシダは「月並みな言葉ですけど、やっぱ一番おもろいと思ってます」とクールに話し、さーやが「ダウンタウンさんみたいじゃん(笑)」と謙そんすると、「でもずっとそれは思ってますね。それが組んでる理由でもあるし」とリスペクトの気持ちを語ってくれた。そんな2人に、互いへの“恋愛感情”というベタな質問をぶつけると、「本当にいやらしいくらいビジネスパートナーで(笑)。利害が一致してるだけです」(さーや)、「仲は悪くないですけど、そういうのはないです(笑)」(ニシダ)と即答した。ちなみに、コンビ名の由来は、フランスの天文学者、ジェローム・ラランドが発見して、その名前を付けられた星から。2014年に結成したが、16年に映画『ラ・ラ・ランド』が大ヒットしてしまい、「エゴサができなくなっちゃったんです。『すごい面白かった』っていう感想はだいたい映画のこと言ってるし、『オチがちょっとなあ…』っていうツイートを見てヒヤッとすると映画で良かったって(笑)」(さーや)、「たまに『感動した』っていう感想が、俺らのことだったっていうのもあります。映画じゃないんかい!って(笑)」(ニシダ)。○■将来的には芸人に軸足を今回の『M-1』は、惜しくもストレートでの決勝進出を逃したが、まだ敗者復活戦(ABCテレビ・テレビ朝日系で22日13:55~生放送)が残っている。2人にとってこれが初めてのテレビ出演で、和牛、ミキ、アインシュタイン、カミナリ、四千頭身、トム・ブラウンといった決勝経験者や売れっ子芸人の強豪と争うことになるが、さーやは「気持ちを切り替えて頑張りたいと思います」、ニシダは「決勝に上がれるかどうかは考えずに臨もうと思います」と意気込みを語った。アマチュア唯一の準決勝進出ということで、すでに注目を集めているが、気になる今後について聞くと、ニシダは「大学生だからよく分かんないです(笑)」と、さーやの意向に従う方針。そのさーやは「まだ奨学金の返済もありますし、親孝行もしたいし、会社員と芸人を両立できる世の中になってきているので、今のところはどっちも頑張るという感じです。ただ、プロ一本でできる環境になったら、芸人に軸足を置きたいという気持ちはすごくあります」と意欲を示した。●ラランド上智大学のお笑いサークルSCSで2014年に結成。『NOROSHI2018』など、数々の学生漫才大会で受賞し、『M-1グランプリ』は16年と17年に2回戦進出、18年はさーやの仕事のため欠席し、今年準決勝まで勝ち進んだ。1月1日(午前0:30~)放送の日本テレビ系『おもしろ荘』への出演も決定した。ボケのさーやは、95年生まれ、東京都出身。憧れの芸人は、マヂカルラブリー、天竺鼠、ジャルジャル。ツッコミのニシダは、94年生まれ、山口県出身。憧れの芸人は、南海キャンディーズの山里亮太。
2019年12月20日落語家の春風亭小朝が1日、オフィシャルブログを更新し、お笑いコンビ・アンタッチャブルが先月29日放送のフジテレビ系『全力!脱力タイムズ』で約10年ぶりにコンビ復活を果たしたことについてコメントした。アンタッチャブルが優勝した『第4回M-1グランプリ』(04)で審査員を務めていた小朝は、「脱力タイムズで復活したアンタッチャブルさんの漫才の映像を観ました」と報告し、「大はしゃぎしている柴田さんがめちゃくちゃ可愛いかった」「漫才に入る直前、山崎さんに対してありがとうございますって深々と頭を下げた瞬間に泣きそうになりました」と感想をつづった。また、「アンタッチャブルさんといえば思い出すのが第4回のM1ですね」「あの時、僕も審査員のひとりでしたが、本番前の山崎さんの顔がかなりこわばっていたんですよ」と回顧。「番組が始まってすぐ今田さんが僕に、今回のM1はどうですかと訊いてきたんですよね」「思わずアンタッチャブルさんvs他の漫才さんみたいなことを言ってしまい、吉本の関係者がスッと引いた瞬間をよく覚えています」と明かした。「だって、絶対に勝つと思ってたから、つい口が滑っちゃった」「アハッ」と裏話を披露した小朝。「近々、THE MANZAIにも出演するみたいですね」と今後の活躍にも期待を寄せている。
2019年12月01日ご当地グルメを楽しみ、地域の魅力に迫ることができるイベント「B-1グランプリin明石」が23日(土)と24日(日)に兵庫県立明石公園と明石市役所周辺で開催される。この催しは、各地域おなじみのフードを楽しんで、エリアそれぞれの魅力を知ることができる日本最大級のまちおこしイベント。今年は明石市制施行100周年にあたるため、兵庫県立明石公園と明石市役所周辺に全国55のまちおこし団体が集結。各地の郷土料理や、ご当地グルメを楽しめる。会場への入場は無料で、料理の購入には専用チケットが必要。様々な料理を気軽に食べ比べることが可能で、こどもたちが遊べる“こどもSOUZOUスタジアム”なども設置される予定。第11回ご当地グルメでまちおこしの祭典!B-1グランプリin明石11月23日(土)と24日(日)9時30分から15時30分まで入場無料(料理の購入には専用チケットが必要)兵庫県立明石公園(お城エリア)明石市役所周辺(海峡エリア)
2019年11月23日「徳井さんは俳優顔負けのルックスで下ネタを話しても視聴者に嫌われないので、ゴールデン帯から深夜帯まで幅広く愛される唯一無二の存在でした。しかし、騒動後でも起用を続けるのはさすがに難しく、各局の編成は頭を抱えています」(テレビ局関係者)10月下旬に、東京国税局から1億3千800万円の無申告と所得隠しを指摘されていたことが発覚したチュートリアル・徳井義実(44)。釈明会見では「意図的ではない」と説明するも、事態を重く見たテレビ各局は降板や出演シーンをカットするなど対応していた。多数のレギュラー番組でMCをこなしていた徳井だけに、その影響も甚大。そこで各局も“ポスト徳井”探しに水面下で奔走しているという。別のテレビ局関係者はこう語る。「徳井さんの穴は大きく、現時点では各局ともにまだ決定的な代役は見つかっていないそうです。しかし来春の改編期を目安に、本格的な後継者探しに向けて調整しているといいます」今回、本誌は複数の関係者の証言をもとに、“ポスト徳井”が期待されるタレント15名のゴールデン帯の番組1本あたりのギャラを独占取材!長らく第一線で活躍し続けた徳井の後継者探しは一筋縄ではいかないようだ。「そもそも徳井さんはバラエティから情報番組まで幅広くこなすMC力に加え、華のあるキャラを持っています。博多大吉さん(48)や麒麟の川島明さん(40)といったベテラン勢の名前はよく上がりますが、多忙でオファーも簡単には通りません。すべてを満たす代役はかなり限られるのでギャラが安価で注目度の高い若手を複数起用する案が出ています」そんな若手芸人の中で頭ひとつ抜けているのが霜降り明星の粗品(26)だ。「粗品さんは昨年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)と今年3月の『R-1グランプリ』(フジテレビ系)で史上初の二冠を達成し、“お笑い第7世代”と称される20代で一番の有望株と言われています。『衝撃のアノ人に会ってみた!』(日本テレビ系)では徳井さんと共演しており、未来の後継者候補です。また少し上の世代にはなりますが、オリエンタルラジオの藤森慎吾さん(36)も経験豊富な恋愛エピソードトークなどに定評があり、徳井さんがコメンテーターを務めていた『TERRACE HOUSE』(フジテレビ系)の後任にはぴったりでしょう」(ある放送作家)非吉本の若手も負けていない。「メイプル超合金のカズレーザーさん(35)は、数々のクイズ番組で優勝するなど博学なので、オファーを考えている情報番組が多いそうです。歯に衣着せぬ発言でゲストにもずばずば切り込めるので、ワイドショーでの活躍も期待されています」(前出・放送作家)未来の徳井候補となれる若手はいったい――。
2019年11月22日「嵐」チームとゲストチームが体感型ゲームで対戦する「VS嵐」の11月21日(木)今夜放送回に、俳優の佐藤隆太がゲスト出演。佐藤さんはプラスワンゲストとして嵐をサポート、嵐のリーダー、大野智と同世代で構成された「リーダーと同級生チーム」と戦う。今回、嵐の5人が戦うのは“破天荒キャラ”芸人として活躍中の「平成ノブシコブシ」吉村崇、世界3階級制覇王者の元プロボクサー・長谷川穂積、元プロ野球選手の村田修一、タレントの眞鍋かをり、「M-1グランプリ」覇者の「銀シャリ」橋本直、おなじく「M-1」3年連続準優勝の「和牛」水田信二といった、全員が大野さんと同じ“1980年生まれ”で構成された「リーダーと同級生チーム」。対する「嵐チーム」は、「木更津キャッツアイ」「ROOKIES」などの作品で人気となると、『THE LAST MESSAGE 海猿』や『TOKYO TRIBE』『鋼の錬金術師』などの映画から放送中の連続テレビ小説「スカーレット」に「4分間のマリーゴールド」といったドラマまで多数の作品で活躍し続ける、こちらも大野さんと同じ1980年生まれの佐藤さんを助っ人に迎え応戦する。「クリフクライム」では「リーダーと同級生チーム」から長谷川さんと水田さんが挑戦、元プロボクサーということで長谷川さんの身体能力に期待がかかるも「自信がない…」とまさかの弱気発言が飛び出す。一方の「嵐チーム」は大野さんと佐藤さんの同世代コンビが挑戦することに…果たして勝負の行方は!?また今回の特別対決は出されたお題に対してイメージされるポーズを決め、どれだけチーム内でそろえられるかを競う「ポーズde嵐」を実施する。今回、プラスワンゲストとして大野さんはじめ嵐のメンバーをサポートした佐藤さんが出演する舞台「エブリ・ブリリアント・シング~ありとあらゆるステキなこと~」が、来年1月より上演開始となる。出演者は佐藤さん1人、観客が出演者を取り囲んで物語に参加しながらある男の人生を紡いでいくという舞台となり、2020年1月25日(土)~2月5日(水)の期間、東京芸術劇場シアターイーストで上演されるのを皮切りに、新潟、松本、名古屋、大阪、高知と全国を回る。大野さんと同世代の俳優、芸人、アスリートらが揃って対戦を繰り広げる「VS嵐」は11月21日(木)今夜19時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2019年11月21日松竹・松竹芸能・松竹エンタテイメントによる大型合同オーディション「松竹ジャパングランプリ 全国オーディション 2019」の最終審査&グランプリ発表会が17日に都内で開催され、神奈川県出身の古川あかりさん(13歳)がグランプリを受賞した。古川さんは涙を浮かべながら「幅広く活躍できるミュージカル女優になれたらいいなと思っています」と目標を掲げた。幼少の頃からミュージカルを学んできたという古川さんは、モーツァルトの『ダンスはやめられない』におけるコンスタンツェの歌を最終審査で披露。伸びやかな歌唱で会場を魅了した。グランプリを勝ち取った心境を問われると「いただけると思っていなかったので、本当に幸せな気持ちでいっぱいです」と喜びを語り「本番前に緊張してしまって、自分の力が出せるか心配だったんですけど、グランプリを獲れて安心しました」と襟元を開いた。「幼少期の頃から、お父さんとお母さんの影響で、ミュージカルを見ることが多くて、今も好きで見ています」という古川さんは、好きなミュージカル作品を問われるとモーツァルトや『レ・ミゼラブル』だと返答。自身がミュージカルに感じる魅力を問われると「ダイナミックに物語を伝えられるところが好きです」と語った。そんな古川さんは、映像作品や、ミュージカル以外の舞台作品などに対する意欲を聞かれると「いろいろなことに挑戦していきたいので、ぜひやりたいなと思っています」とニッコリ。ミュージカルを学んで「今年で8年目」とのことで、当日のパフォーマンスについては「95点」と自己評価。なぜ5点足りなかったのかについては「緊張して、少し力が入ってしまったところがあった」と冷静に振り返っていた。この日は、ともに松竹芸能に所属している木本武宏(TKO)と倉沢しえりがMCを担当。結果発表では、審査員特別賞(2名)を花岡芽佳さん(20歳/東京都)と戸谷莉菜さん(15歳/大阪府)が獲得した。
2019年11月18日相方・浜田雅功(56)とのコンビ・ダウンタウンで5本、ピンで2本のレギュラー番組を抱えるなど超多忙な松本人志(56)。そんな彼が今月10日放送の日本テレビ系「行列のできる法律相談所」にスペシャルゲストとして初登場することになった。また今月8日に放送される、上沼恵美子(64)が司会を務めるカンテレのバラエティー「快傑えみちゃんねる」にも出演。上沼との対談が放送されるという。松本は4日に自身のツイッターを更新。ゲスト出演が続く状況について《まっちゃんがゲストとして番組出演するのは後輩の尻ぬぐいの意味もあるのかな~?》と自らネタをフリ、《当たり前じゃー》と相次ぐゲスト出演の理由を明かした。「『行列のできる法律相談所』には闇営業問題で活動自粛中の宮迫博之さん(49)が出演していましたし、申告漏れと所得隠しによって活動自粛した徳井義実さん(44)も同局で複数のレギュラー番組を抱えていました。また上沼さんと松本さんはともに昨年の『M-1グランプリ』の審査員を務めていましたが、大会終了後にとろサーモン・久保田かずのぶさん(40)とスーパーマラドーナ・武智さん(41)がSNSで暴言動画を配信して騒動になっていました」(芸能記者)松本の投稿に対してネット上では《ギャラ出てる時点で尻拭いじゃない》《こんなのは黙っているからいいのに》などの意見も上がっているものの、《松本さんの優しさが感じられてすごくいい》《いい上司》《後輩はだらしない輩が多いのに、よくやってるよ》と“男気”を絶賛する声があがっている。後輩たちは松本にあまりにも大きすぎる借りをつくってしまったようだ。
2019年11月04日タレントのスザンヌ、お笑いコンビ・トム・ブラウンの布川ひろき、みちおが10月31日、都内で行われたアクア「ユーグレナから生まれた麹酵素」PRイベントに出席した。アクアは、同社で発売している日本初の新素材・ユーグレナから生まれた生酵素サプリ『ユーグレナから生まれた麹酵素』のイメージキャラクターにスザンヌを起用。同商品のPRイベントに登場したスザンヌは「妊娠中に太ってなかなか戻りませんでした。メイクさんや友だちから麹酵素がいいと勧められて飲み始めたいなと思っとあ時にこのお話をもらってラッキーと思いました」とイメージキャラクターのオファーを喜んだそうで、「体調がよくなってすごく元気になりました。これは良いぞということで皆さんにオススメしたいです。自信を持って勧められるサプリ。ダイエットだけじゃなく、肌ツヤもよくなって色んな効果が感じられますね」とアピールした。10月28日は33歳の誕生日ということで、イベントには事務所の後輩にあたるお笑いコンビ、トム・ブラウンの2人がお祝いに駆けつけてバースデーケーキを贈呈してネタも披露。「こんなに近くで見せてもらうとは思わなかったので面白かったし迫力満点ですね。一生忘れられない誕生日になりました」と喜ぶも、今年のM-1グランプリ決勝でこの日のネタを披露すると宣言したトム・ブラウンには「それは止めた方がいいよ」と冷静に忠告。また。昨年のM-1決勝進出でブレイクした彼らに「長いものに巻かれてニコニコし、あいさつと一生懸命なところを見てもらうことに尽きます。明るく巻かれて逆らわないことが大事です」とアドバイスを送った。スザンヌは現在、シングルマザーとして息子と地元・熊本で生活しながら仕事の度に上京するスタイルをとっている。「息子と2人なので、私が叱ったりする時にお父さんみたいな人がいたら甘えらと思うんです。その分、私の母と妹に甘やかせてもらっているので良かったかな。2人でいるとぶつかった時に息詰まるところがあるので、そこはシングルだと大変ですね」と赤裸々に悩みを告白するも、「オンオフがしっかり出来ているし、昔よりちょっとのことで幸せに感じることが多くなったような気がします」と充実している様子。再婚については「いつかはとは思います」と意欲を見せていた。
2019年11月01日ジャニーズJr.でもなければCDデビューもしていない。そんな異色のユニット、ふぉ〜ゆ〜のメンバー、福田悠太(32)と辰巳雄大(32)が、漫才コンビ・つ〜ゆ〜を結成。ジャニーズ史上初めて「M-1グランプリ」に出場し、見事予選2回戦突破を果たした。もともと「自分たちにしかできないことをやりたい」と、ライブでのコントやMCなど、アイドルらしからぬ本気度でお笑いに取り組んできた彼ら。コンテストへの出場は、以前から熱望していたことだという。「事務所には何度か出たいって伝えてたんですけど、取り合ってもらえなくて。僕ら『本当にうちの所属?』ってくらいの知名度だから(笑)」(辰巳)「今回やっと出られたけど、事務所OKなのか『もう知らないよ!』って感じなのかはわかんないです(笑)」(福田)そう自虐するが、芸歴21年の実力は本物。数々の舞台で主演も務める2人なら、漫才披露も朝飯前では?「いやもう、緊張感がぜんぜん違うんですよ。『僕たちは絶対かなわない』って尊敬している芸人さんたちが、ライバルとしているわけですから。1回戦の出番が終わったあと、めちゃくちゃ汗かいてましたもん(笑)」(辰巳)それでも力を出し切れたのは、ほかのメンバー2人の存在があったから。「昨日も『明日2回戦だ〜!』って話してたんですけど『頑張れ』とかは言わずに、軽く『いってらっしゃい』って。緊張させないようにしてくれてるのがありがたいです」(福田)
2019年10月28日●リスペクトし合っていた2人今月3日、あるタイトルの復活の報に、SNSがザワついた。それは、お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太とオードリーの若林正恭が出演する『たりないふたり』。「人見知りで社交性・恋愛・社会性の“たりないふたり”が、毎回さまざまなテーマを元に各々のたりない部分を暴露し合いながら、最後はそれらの恥部を漫才に落とし込んで披露する」という内容で、2012年4月から日本テレビで放送された番組だ。シーズン2やライブを経て、今回5年ぶりに『さよなら たりないふたり ~みなとみらいであいましょう~』と題したライブが、11月3日に横浜ランドマークタワーホールで開催されることが発表されたのだ。いまやゴールデンタイムでMCを務めるまでになった人気者の2人だが、この番組が立ち上がったのは、2人ならではの性格に起因していたのだという。今回のライブでも企画演出を務める日テレの安島隆氏に、『たりないふたり』の歴史から、今回の復活の経緯も含めて話を聞いた――。○■階段の端っこでうずくまっていた山里まずは、安島氏と2人の出会いからひも解いていく。2004年の年末、『M-1グランプリ』に彗星のごとく現れた南海キャンディーズに衝撃を受けた安島氏は、バナナマン、おぎやはぎ、ドランクドラゴンや、新垣結衣も出演していたコント番組『落下女』に「どうしても入れたい」と強く思い、南キャンが最年少芸人メンバーとして加入することになった。そこで、山里をフィーチャーすべく、他のメンバーたちがシュートという名の“ムチャぶり”を打ってくるのを、彼がゴールキーパーとなって言葉で返していくという設定のコントを収録。「山ちゃんは切り返しの切れ味がすごいから、そこを生かしたかった」という狙いだったが、いまいち跳ねなかったという。その撮影が終わり、次のコントのリハーサルをしようとするも、山里の姿が見つからない。各所探し回って発見した場所は、現在取り壊されている、日テレ麹町スタジオの階段の端っこ。そこでうずくまっていた山里は「僕、もう折れちゃいました」と落ち込んでおり、「ちゃんと計算もできないままこういう場を作っちゃった僕が悪いんだよ」と励ました安島氏は、この番組で引き出しきれなかった山里の良さをいつかきちんと演出したいという思いを持って、付き合いが続いていった。そんな中でスタートしたライブが『潜在異色』。心の中にある違った色を出していくというコンセプトで、当時はキモいとイジられるイメージが強かった山里が、1人でガッツリ本格派の漫談を披露し、集団コントも作るなど、深く仕事をしていく中で、人間関係などの悩みも聞くような関係になった。○■さまざまな共通点が判明この『潜在異色』に、後に参加したのがオードリー。彼らがブレイクを果たす前に漫才を見た安島氏は「圧倒的に新しいし実力がある」とオファーし、2008年の『M-1グランプリ』で敗者復活から準優勝を成し遂げた状態でメンバーとなった。こうして、若林と仕事をするようになると、「ブレイクしている中でも、人間関係だったり社会の慣習などに悩みを持ってることが分かって、『あれ? これ、山ちゃんに前から聞いてるのと一緒だ』と思って、僕の中でつながったんです」。ほかにも、「相方の個性的なキャラクターをプロデュースしている」「当時いわゆる “じゃないほう”」など、さまざまな共通点があることに気づいた。さらに、若林がふと安島氏に「山里さんってすごいですよね」「YouTubeのツッコミまとめ集を見てるくらい好きです」と声をかけ、一方で山里も「若林くんってすごいよね」と互いにリスペクトし合っていたことが判明。そこで、2人のユニットを作り、スピンオフのライブをやることになった。「若林くんによれば、僕は、山ちゃんと若林くんを結びつけた坂本龍馬だそうです(笑)」と、“キューピッド”になったのだ。○■予想外の地鳴りのようなウケ方当初は、「2人とも言葉のセンスがすごくて知的なツッコミだと思ったので、そこに焦点を当てたおしゃれな(笑)ライブを作ろうと思ってたんです」というが、いざ打ち合わせを始めると「『飲み会がとにかく嫌だ』とか『テレビが面倒くさい』といった話がすごい盛り上がって(笑)、じゃあ、これをそのまま前面に出したほうが面白いなと思ったんです。お互い芸人という世界に入って、テレビに出て人気者になっても素直に順応できず、いろいろ思っちゃう人たち。そんなことをコンセプトにしようと、ユニット名も『たりないふたり』にしました」と方針が決まった。こうして行われたライブでは、「『飲み会で相手の話を咳(せき)してとめる“ストップ咳”という技がある』『コンタクトを忘れたと言って片目を覆いながら飲み会からいなくなる“伊達政宗”という技がある』とか、そんな話をしたら地鳴りがするようなウケ方をしたんです」と大反響。しかし、「実は、ここまで笑ってもらえるとは思ってなかったんです」と本音を打ち明ける。「『飲み会が嫌だ』とか『バラエティのひな壇が嫌だ』とかいう話を延々と言ってるんですよ。お客さんはみんな楽しく飲み会に行ってるはずだし、ひな壇のバラエティも面白く見ているはずなのに。でも、ウケたってことは、みんな本音では飲み会、嫌なのかなと(笑)。今までスポットライトが当たっていない面白そうな部分を引きずり出したんだと思いました」と分析し、その後、『たりないふたり』が番組化されることになった。これは、まだ若林が『アメトーーク!』で“人見知り芸人”を打ち明ける以前のこと。「今だと僕も経験を重ねて、そんな構成でウケるのだろうかって躊躇(ちゅうちょ)しちゃうと思うんですけど、2人に熱がすごくあったから、面白いからいいかと思ってやっちゃった部分もありましたね」と振り返る。●きっかけは山里亮太&蒼井優結婚そして、14年に行われたライブ『たりふたSUMMER JAM ’14 ~山里関節祭り~』から5年が経過。この間、次の展開をどうするのかと聞かれると、安島氏は「どっちかが結婚するか、40歳を超えたときじゃないですかね」と話していたという。その理由は「『たりないふたり』は、2人の天才が生き様をぶつけ合うドキュメンタリーなので、描くべき考え方や境遇の変化がないと、次はないなと思っていました」。そこに2019年初夏、突如舞い込んできた、山里亮太&蒼井優結婚という大ニュース。「山ちゃんに『結婚おめでとう』って話したら、『これは“たりないふたり”、行けますかね?』って来たんです。若林くんからは、定期的に『山ちゃんとこんな漫才の設定ありますかね?』と言ってくるくらい、2人で漫才をやりたい気持ちがずっとあったので」と、今回の復活が決まった。すでに本番まで1カ月を切り、打ち合わせを重ねているかと思いきや、「たまたまなんですけど、山ちゃんの結婚の前から、2人は一切顔を合わせてないんです。2人ともMCになってるから、番組で会うことがないんですよね。そのことは感慨深いんですけど、プライベートでは僕が入って初めて会うという謎の関係性のままで、全然会ってないということなので、このまま会わずに本番の日を迎えることにしました。実際、スケジュールも全然合わないですし」と、大胆な設定を打ち出した。ポスタービジュアルも、センターマイクに向かって2人が出会うかのような構図になっているが、「若林くんは、山ちゃんが笑顔で自分が無表情。差をつけられたのが気に入らないみたいですけどね(笑)」とのことだ。シーズン1では、山里が夜中まで打ち合わせしてADが使う仮眠室で寝て、翌朝『スッキリ』に出るというスケジュールで、全12回分の漫才をみっちり作り込んでいたが、シーズン2では、客前で40分間打ち合わせして漫才を1本作るという構成でも成功していたため、ぶっつけ本番でも2人に全幅の信頼を寄せる安島氏。一方で、公式ツイッター上で、山里と若林が互いに投稿してやり取りを行っているため、この内容が本番に反映されることにもなるだろう。○■タイトルに“さよなら”の理由それぞれとは打ち合わせをしている安島氏が、今回の最大の見どころとして挙げるのは「やっぱり山ちゃんの結婚になると思いますね。素敵な女優さんと結婚した山ちゃんを若林くんがどう切り刻んでいくのか(笑)。『たりないふたり』での若林くんは、山ちゃんが“若林クレイジー正恭”と命名したくらいヤバい奴ですから(笑)」と予想。「若林くんは長年の戦友ですから、山ちゃんは信頼もしているし、覚悟もしてると思います。そして反撃の牙も研いでいると思います(笑)。きっと“漫才の形”でしか聞けない話や本音のぶつかり合いがあると思うので、それがすごく楽しみですね」と期待を込める。『潜在異色』で2人と最初に打ち合わせをした際、山里と若林は隣同士に座っても直接しゃべらず、向かい側に座る安島氏を通して意見を言い合う、見事な“たりないふたり”っぷりを見せていたそう。「山ちゃんいわく、“スカッシュトーク”です(笑)」と回想するが、今回のライブ復活決定から打ち合わせの現状も、そこから実質変わっていない2人。だが、今回のタイトルは『さよなら たりないふたり ~みなとみらいであいましょう~』と“さよなら”が頭に付いているのが気になるところだ。これについて聞いてみると、「いろんな意味が考えられますよね。2人の状況が大きく変わって、もう“たりない”ところから“さよなら”したのかな?ということ。ということは、『たりないふたり』も最後という意味での“さよなら”というのも考えられますし…。ライブを見終わった後、お客さんにこういうことか、と感じていただければ。現状、明確な答えはないです(笑)」と答えてくれた。○■お笑いコンテンツの可能性は広がったテレビでのレギュラー復活は、多忙な2人のスケジュールもあり「簡単ではないと思います」というが、一方で「今は漫才やコントなど、作り込んだお笑いのコンテンツにとって、少し前よりも環境としては良いんじゃないかと思います。動画配信のプラットフォームなどもできて、可能性が広がったと思うんです」と力説する。そして、「あとはやはりライブですね。見てくださるファンの方にチケットやグッズを購入いただいて、活動資金にしてやっていくというのは、お笑いを作る上で原点なので、今回は本当にその大切さを実感しますし、復活を待ってくださっていたファンの方の存在が何よりありがたいです」と感謝。それに加え、今回は全国の映画館でライブビューイングも行われ、規模が大きく拡大することになる。そんな『たりないふたり』を、「今手がけることは僕にとって、とても大きなテーマです」と語る安島氏。「やっぱり自分が寝食を削りたいと思うほど熱のある仕事しか、自分の中に残らないし、世の中の人にも届かないと思うんです。YouTuberにしても、それが伝わるから人気が生まれるという部分もあるんじゃないですかね。今回のライブを通して、あらためて自分に熱があるものを本気で作って、それと同じくらい皆さんに届ける努力もしなきゃいけないなと思うようになりました」と、気を引き締めていた。●安島 隆1973年生まれ、東京都出身。早稲田大学卒業後、96年に日本テレビ放送網入社。『落下女』『潜在異色』『たりないふたり』『ぜんぶウソ』『コレってありですか?』『ヨロシクご検討ください』『解決ナイナイアンサー』『ウーマンオンザプラネット』『得する人損する人』『犬も食わない~ディスり合いバトルコント~』などを担当し、現在は『行列のできる法律相談所』のディレクターを務める。『さよなら たりないふたり ~みなとみらいであいましょう~』開演:2019年11月3日17:30【ライブ】会場:横浜ランドマークタワーホール料金:5,940円(全席指定、税込)チケット先行抽選:10月10日12:00~23:59、当落発表:10月11日18:00予定チケット一般先着:10月12日10:00~【ライブビューイング】会場:全国各地の映画館料金:3,000円(全席指定、税込)チケット先行抽選:10月12日11:00~17日10:00、当落発表:10月31日13:00チケット映画館販売:11月1日~3日
2019年10月09日●全国ツアーは「毎年やり続けたい」芸歴20年を越えて今も新ネタを作り続け、毎年全国1万人に生のお笑いを届けているお笑いコンビ・トータルテンボスの大村朋宏と藤田憲右。今年も9月29日に全国ツアーをスタートさせ、全国17会場18公演を巡る。そんな2人を直撃し、自分たちの成長のためにも欠かせないというツアーへの思いをはじめ、漫才の魅力、今後の目標などを聞いた。――今回のツアータイトル「CHATSUMI」について、大村さんが「お茶どころ静岡県出身ということもあり、今までの芸歴21年間で、種を蒔き、太陽を浴び、水をやって育ててきた、漫才を構築する1つ1つのスキルを、ここいらで摘みとっていこうという意味です」とコメントされていましたが、今年は特別な思いが?藤田憲右:タイトル考えたの僕らじゃないんですよ。大村朋宏:毎年ツアータイトルを決めるタイミングで、マネージャーに「何考えているの?」って急に振るんです。食いしん坊の女の子のマネージャーのときは「餡蜜(あんみつ)」を考えていたので「餡蜜」にしたり。それで、社員の中でトータルテンボスについたらツアータイトルを振られるって噂になっていたみたいで、今年振ったら「もう考えてあります」って言われて、意味も説明されたんです。藤田:タイトルをこういう意味でこうしようって、思いを込める年齢ではないなと思って。――マネージャーさんが考えたタイトルとコンセプトだったんですね。では、お二人は特に集大成の時期と考えているわけではないのでしょうか?藤田:まったく思っていないですね(笑)。22年目ですから。25年とか区切りだったらわかりますけど。大村:マネージャーの説明を聞いて、いいじゃんいいじゃんっていう感じで(笑)藤田:あのコメント通り受け取って「大村さんかっこいい」ってなると恥ずかしいよね。――そう思っている人は多いかもしれません。藤田:恥ずかしいね(笑)大村:でも熱い思いがあると勘違いしてもらって全然問題ないので(笑)――ではリアル話として今回のツアーにかける思いをお聞かせください!大村・藤田:それは毎年変わらないです。大村:全力投球。今年に限ったことではなく、毎年去年を超えたいと思ってやっています。――トータルテンボスさんはツアーを毎年開催し、しかも公演数も多く、ツアーに力を入れている印象が強いです。藤田:1回2回で終わる人も多いけど、もったいないなと。大村:20カ所くらいは毎年やりたいですね。何か所もやるとこんなに仕上がってくるんだっていうことを若手はやったことがないから知らないと思うんですよ。やったほうがいいぜと言ってはいるんですけど。藤田:ツアーはやりながら仕上げていくものかなと。全部で3カ所だと、最初からガチガチに仕上げないといけないじゃないですか。――いろいろ挑戦もしながら仕上げていくんですね。大村:だから、前半、中盤、後半という感じで来ていただけたら、同じツアーなのかっていうくらい変化があると思います。藤田:全然違うと思いますね。――コンビとして成長していくためにもツアーはやはり重要だと実感していますか?大村:欠かせないですね。ツアーの中で成長できていると思うので、毎年やり続けたいです。藤田:去年より最初が上がっていたらもっと成長できるということなので。大村:毎年結果的にツアーができているので、簡単にできるんだって思ってしまうかもしれないですけど、当たり前じゃなく、お客さんに来てもらわないとできないこと。お客さんは楽しんでもらわないとリピーターにはなってくれないので、当たり前じゃないと自分たちに言い聞かせています。●M-1燃え尽き症候群から原点回帰「笑わせたい」――お二人は、結成初期の頃はコントがメインで、途中から漫才中心に変えていったんですよね?藤田:コントをやっていたのは初期の3年くらい、2000年までですね。大村:2001年から『M-1グランプリ』が始まったんです。その頃はまだ漫才1本ではなく、2002年くらいまではコントも少しやっていましたが、それ以降はまったくやらなくなりましたね。――漫才に絞った理由と、お二人が感じている漫才の魅力を教えてください。藤田:最初のきっかけは、楽だったからだよね? コントだと小道具や衣装を持っていかないといけなかったけど、当時漫才は私服でやっていたのでめちゃくちゃ楽だったんですよ。大村:聞こえが悪いな(笑)。漫才のほうが魅力があったというのが正直な話ですね。漫才は、素の俺と藤田で笑わせられる。もちろんキャラに入って笑いをとるコントもすごいんですけど、素の自分たちでできるというのが新鮮だったんです。コントしかやってなかった分、同じウケでも漫才のほうが気持ちいいなって。あと、コント師は衣装や小道具を用意しておくので当日ネタを変えられず、このお客さんにはこのネタじゃなかったっていうのがよくあるんですけど、漫才はすぐにネタを変えられるという手軽さもいいなと思いました。藤田:ただ、今はスーツで漫才をやっているので、スーツを持っていくのは面倒ですけどね。大村:楽な方で選ぶな(笑)。でも、コント時代に藤田が小道具を持っていた時期があって、「手の長い転校生」のコントで使う腕の棒を車で運んでいるときに、警察に職質されたことがあったんですよ。藤田:もちろん何も問題ないから「調べてください」って言って、「トランク開けてください」って言われて暗がりでトランク開けたら腕の棒が出ていて、警察官に「ちょっと!」ってバラバラ殺人犯だと思われたんですよ。それで、「これはネタで使うんです」って説明して、「やって見せて」って言われたので警察官の前で披露したっていう…(笑)。大村:そんなこともありながら(笑)、漫才の魅力に気付いて漫才にシフトした感じですね。――職質は藤田さん災難でしたね(笑)。その後、M-1に挑戦し続け、出場資格がなくなったときに目標を見失った時期があったとか?藤田:M-1優勝のためだけにやっていたのに目標がなくなってしまい、ツアーも続けていましたが、何のためにやっているのっていうことにはなりましたね。大村:その気持ちもわかりましたけど、別にコンテストのためにお笑いやっているわけじゃないじゃんって。お客さんを笑わせたいというか、全国に行っていろんな人を笑わせたいっていうのが原点だろって。藤田:原点はね。でも、M-1のためにやっていたというのは大村も同じで、そこから大村はすぐ切り替えられたけど、俺は切り替えられなくて燃え尽き症候群になって、なんでツアーやるんだろうって。――藤田さんはそこからどう切り替えていったんですか?藤田:徐々に徐々にですね。世の中も変わっていって、M-1も1回なくなったりして、でもネタはずっとやっていかなきゃいけないという気持ちになって、コンテストのためだけにやるのではなくお客さんのためにやっていくんだなって。地方に行くとすごい喜んでくれるんですよ。「東京・大阪は行けないけど地方まで来てくれたから楽しめた」って言ってくれて、日本人の心に触れる感じがあるんです。大村:あと、僕がネタを考えて、僕がイタズラを勝手に仕掛けて編集してっていう感じなので、自分でやっている感がなかったってよく言っていました。藤田:9割くらい作られたものをただやるだけだったので、参加している感がなくて。大村:それで、藤田に役割を何か与えたほうがいいのかなと思って、ツアーの中で流れる音楽を決めていいよって。それまでは音楽も俺が決めていたんですけど、それを与えたら生き生きとやり出して。最初からこうすればよかったなと(笑)――音楽を藤田さんが担当するようになったのはいつ頃からですか?大村:ちゃんと覚えてないですけど、完全にやるようになったのは4、5年前くらいかな。藤田:あと、オープニングの映像の構想とかも同じタイミングで考えるようになりましたね。――藤田さんもツアーへの関わりが増えて、お客さんを楽しませるという原点に戻られたということですね。藤田:今はそれが当たり前だと思っているんですけど、そういえば当時はそんな感情だったなって感じです。●“おじさん化”期待「より笑えてくると思う」――2017年からは「SUSHI☆BOYS」というコンビ名でYouTubeも開設されて海外に向けてイタズラ映像などを発信されていますが、登録者数も30万人を超えましたね。大村:ゆっくりゆっくり上がっている感じですね。――海外への意識は?藤田:海外の向けて始めたけど、ふたを開けてみたらほとんど日本人っていう。大村:でもネット上は何が起こるかわからないので。1個ずば抜けてすごい600万再生くらいされている映像があるんですけど、最初は日本人で再生回数が増えたんですけど、そのあとまた増えたときがあって、調べたらインドでバズっていたという変な現象がありました。藤田:なので何があるかわからないですけど、鼻息荒くやるというより、楽に楽しんでやっていけたら。大村:そうですね。それで伸びてくれたらうれしいです。――改めてお互いにすごいなと思っているところも教えてください。大村:彼の魅力は人間性。恥ずかしいことも全部さらけ出すという人間力。だれでもいいのになんでそれお前食らうの!? っていうのも彼だし(笑)藤田:大村はしっかりしていますね。しっかり者で計画性あるから、段取り踏んでいろいろやってくれるのがありがたいなと思います。――小・中の同級生のお二人ですが、コンビ円満の秘訣はなんでしょうか?藤田:言いたいことを溜めずに言っているからじゃないですかね。大村:そうですね。不満を持ったままやるのが一番怖い。そういう関係はいつか爆発してしまうので、なんか嫌だなと思ったらそのときに解決するようにしています。――最後にコンビとしての目標をお聞かせください。藤田:このスタイルのまま年を取るだけだよね? このまま変わらず年を取る!大村:年取るほどより笑えてくると思うんですよね。中学生ノリみたいなのをおっさんがずっとやっていたら微笑ましいじゃないですか。漫才にしろイタズラにしろ。もう44歳で十分笑える年なんですけど、55歳とかでイタズラして「テッテレー!」「愛くるしいな」とか、漫才でキャッキャやっているのが理想形ですね。藤田:そうですね。だから“老い”がほしい。見た目の老いが出てはっきりおじさんがやっているほうが面白いと思うので、老いは来ているんですけど、もっとわかりやすいおじさんになりたいです。■プロフィールトータルテンボス大村朋宏(1975年4月3日生まれ、静岡県御殿場市出身)と藤田憲右(1975年12月30日生まれ、静岡県御殿場市出身)によるお笑いコンビ。吉本興業所属。小学校・中学校の同級生。ともにNSC東京校3期生で、1997年4月にコンビ結成。結成当初はコントが中心だったが、2000年頃から漫才中心に変更し、「ハンパねぇ!」などのフレーズで知られている。『M-1グランプリ2007』準優勝、『爆笑オンエアバトル チャンピオン大会』(2008)優勝など数々の大会で実力を発揮。『くさデカ』(テレビ静岡)、『げなパネ!』(長崎放送)、『トータルテンボスのぬきさしならナイト!』(東北放送)など、地方のテレビやラジオでも活躍している。
2019年10月05日せいやさんが跳びはねてハイテンションでボケて、粗品さんがキラーワードで突っ込む。若さとセンスと笑いへのパッションがまぶしい漫才コンビ。平成生まれ初の『M-1グランプリ』チャンピオン。お笑い界期待値No.1の霜降り明星が『M-1』優勝後の変化や、今後の目標について語ってくれました。――’18年『M-1グランプリ』初の決勝進出にして、優勝となったんですね。せいや:嬉しかったです。去年1年は『M-1』のことだけ考えてふたりで死ぬほど努力したんで。寝る間を削って毎日ネタ考えて、作戦会議もいっぱいしたよなぁ。粗品:自分らの個性とか、『M-1』の性質とか、あらゆること考えて、どの段階でどのネタをするかもかなり話し合いました。――凄い。おふたりともとてもクレバーで、しかも努力家ですね。粗品:でないと、激戦の『M-1』は取れないと思います。――優勝して人生変わりました?粗品:変わりましたね。誇りを持って仕事できるようになりました。家族も喜んでくれたし。――そういえば、粗品さんは1000万円の賞金で親孝行するって宣言されてましたが。粗品:僕、高校時代に父ちゃんが亡くなってるんですけど。お墓買えてなくて、ずっと母ちゃんの部屋にお骨があったんですよ。だから、賞金でお墓を買いました。けど、お墓ってめっちゃ高くて、賞金だけでは足らんかったです(笑)。――優勝してモテるようになったとかは、ないですか?せいや:モテかぁ……。粗品:モテるようになったかどうかはわかりませんけど、女性ファンは増えましたね。ただ、20代のコンビにしては、女性ファンの比率は高くなくて、シブいですけど。せいや:うちはわーきゃー言わず、ネタをしっかり聞いてくれるファンが多いんで、ありがたいですね。――せっかくなので、読者に「相方のここがモテ要素だ」というアピールをしてもらえますか?せいや:粗品はスタイルがいいんで。もっとファッションとか気をつかったらモテると思うんですけどね。はっきり言って“イモい”。しかもオタク気質やから、アニメのTシャツを着たりする、“イモオタ”なんですよ(笑)。粗品:“イモオタ”って言うな!これは理由があんねん。『M-1』優勝してから急にオシャレになったりしたら、気持ち悪いやろ?だから、あえて昔から持ってる服ばっかり着てるんですよ。――対して、粗品さんから見たせいやさんのモテ要素は?粗品:せいやは母性本能をくすぐるところがあるじゃないですか。見た目、ほぼ2歳児ですから(笑)。せいや:2歳児よりは大きいわ。――では、相方より自分のほうがモテるぞと自信のあるところは?せいや:僕は粗品より女性に対して優しいという自信があります。粗品:えー、そうかぁ?せいや:僕は妹が2人いる長男なんで、女の子に優しくするのが当然 と思ってるんです。だから女の子に顔蹴られても、怒らない。粗品:それは怒れよ。っていうか、好きなプレイってだけやろ(笑)。せいや:僕は女性には思いっきり甘えてほしいタイプなんですよ。粗品:それをいうたら、真っ向からかぶるけど。僕は、父ちゃん亡くなってからひとりで、母ちゃんを支えてきたんで。女性ファーストでいったら、僕のほうが意識高いと思う。――どちらも女性に優しいということで。では、最後にこれからの目標を聞かせてください。粗品:テレビやいろんな場で活躍していきたいというのもあるんですけど、劇場でお客さんの前で漫才をすることは、ずっと大切にしていきたいと思っています。どんな時も、漫才は僕らの味方やから。せいや:僕も同じ気持ちです。僕らは出会ったきっかけも漫才、人生を変えてくれたのも漫才。根っこに漫才があって、その上でいろいろな活動があるわけですからね。――本当に漫才が好きなんですね。ひょっとして『M-1』にもう1回出たいと思ってますか?せいや:出られるなら出たいです。あの緊張感の中で漫才するのは好きなんで。でも、難しいのがわかってるから、出ませんけど。その分の熱量を「しもふりチューブ」で燃やしていきたいんです。まだ慣れないメディアですし、また下積みからやっていく覚悟です。粗品:そしてゆくゆくは、劇場でトリを務められて、大きな笑いもとれる“最高峰の漫才師”になりたいというのが、僕らの目標です。しもふりみょうじょう2013年結成。『霜降りバラエティ』(テレビ朝日系)が毎週木曜25:59~放送中。ボケ担当のせいやは1992年東大阪市生まれ。高校時代いじめられた時にお笑いでハネ返した経験があるタフなハートの持ち主。ツッコミ担当の粗品は’93年大阪市生まれ。ピン芸ネタを競う『R-1ぐらんぷり』2019年で優勝した、卓越したセンスとテクを持つ実力派。「しもふりチューブ」という公式YouTubeチャンネルを開設し、毎日18時にアップ中。目標としている「漫才100本」を披露していくほか、オリジナルゲームや、さまざまな企画にも挑戦している。最新情報は、Twitter(@shimofuri_tube)で発信。企画や質問、コメントはメール(shimofuri@omo.jp.net)にて随時受付中。※『anan』2019年9月4日号より。写真・小林真梨子インタビュー、文・伊藤愛子(by anan編集部)
2019年09月01日うちのダメ夫
あの日、私はいじめの加害者にされた
東京マウントガールズ