有紗さん(仮名)は4年前、当時別の女性と結婚していた夫と不倫の末、妊娠を機に結婚しました。義母が息子の略奪婚を認めないことから、義実家との関係は必要最低限の交流にとどまっていたそう。しかしある日、息子の前で不倫について糾弾された有紗さんは、義母との対立が息子に悪影響を及ぼすことを恐れ、絶縁を決意。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、略奪婚をした30代女性の悲劇的な結末をお届けします。「不倫って何?」と興味を持つ息子義母から不倫の過去に関係する暴言を吐かれた有紗さん(仮名)は、帰りの車の中で息子から「不倫って何?」と聞かれ、答えに困ってしまったそう。有紗さんに対する義母の剣幕がすさまじかっただけに、息子はそんな義母の態度に怯えている様子も見せていたそうです。「息子からの“不倫って何?”の質問には、その場では適当にはぐらかしたのですが、何度ごまかしても息子は納得していない様子でしたね。その日、家に帰ってきた夫にも同じ質問をしていて、夫もはぐらかしていました。子どものことだから、義母とのその日の出来事はそのうちに忘れてくれるだろうと、そのときはあまり気にしていなかったのですが、数日経って再びこの件で我が家に問題が発生したのです」数日後、息子の幼稚園から有紗さんに連絡が入りました。息子が先生や友だちに「不倫って何?」と聞いてまわっているという話があり、幼稚園側も困惑している様子だったとのこと……。幼稚園やママ友にも略奪婚の経緯を知られ…「担任の先生からは、息子が幼稚園で“おばあちゃんがママに、また不倫しているんじゃないの?って聞いていた”という話をみんなにして回っていると聞かされ、私は頭が真っ白になりました。園長先生まで電話口に出てきて、“他の子たちに影響が及ばないよう、家庭でしっかり指導してくださいね”と言われてしまい、その場では“はい”と返事をして、幼稚園からの電話を切りました」しかしそれからすぐに、有紗さんは先生やママ友から距離を置かれていると感じるようになり、ママ友たちも全員が、子どもづたいに事の顛末を聞いたのだろうと察するような、よそよそしい態度に変わっていったとのこと。有紗さんは幼稚園で、だんだん肩身が狭くなっていったそうです。「そんな毎日に私がうんざりして、最終的には幼稚園に通いづらくなり、別の幼稚園に移ることに決めました。事情を知らない息子は、先生や友だちと離れるのが嫌だと何日間も大泣きしていたのがツラかったです。過去の不倫について、自分が責められるならまだしも、それが息子まで苦しめてしまったことを心苦しく思っています。いまさら過去を消すことはできないからどうしようもないのですが、不倫からの略奪婚でなく普通の結婚だったら、私も息子もこんな思いをすることはなかったんだな……と思うと、自分が過去にしたことの罪の重さを、今になって痛感します。義実家と距離を置いたとしても、これから先もきっと義実家は私を認めないでしょうし、これは一生ついて回る話なのだなと、現実を受け止めているところです……」不倫をしているときには、略奪婚に成功すれば幸せな毎日が待っていると錯覚しがちです。しかし、結婚をしたからといって過去が帳消しになるわけではありません。人の道に外れる行為をすれば、その先長い期間にわたって、その罪を背負って生きていくことになるのでしょう。©yamasan/Adobe Stock文・並木まき
2024年04月19日略奪婚をした女性は、結婚してから何年経っても、義実家から認めてもらえないケースも珍しくありません。子どもが生まれて表面的には穏やかな家庭を築いているように見えても、略奪婚の過去が重くのしかかっていることも……。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、略奪婚による厳しい現実に直面した30代女性のエピソードをお届けします。義実家が認めてくれないまま何年も経過有紗さん(仮名)は4年前に、妊娠を機に結婚。夫は当時、別の女性と結婚していたために有紗さんとは不倫関係でした。有紗さんの妊娠については関係者間でドロ沼の様相で揉めたものの、最終的に夫は当時の妻と離婚して、有紗さんと再婚したそうです。「私は略奪婚をした背景があるので、最初からずっと義実家によく思われていません。現在でも、必要最低限の交流にとどまっています。でも、義父母ともに孫のことはかわいがってくれていて、息子も懐いているので、義実家には息子だけで定期的に泊まりには行っていたのです。ところが、いつものように息子だけが義実家に泊まりに行ったある日を境に、義実家と私の関係はさらに悪化し始めました」その日は、義実家に泊まりに行く息子の迎えをいつも担当していた夫が忙しく、仕方なく有紗さんが向かうことになったのだとか。有紗さんは、義母と普段からほとんど会話がなく、会えば毎回何かしら不倫や略奪婚の過去に絡めて嫌味を言う義母を、なるべく避けていたそうです。「短時間とはいえ義母と顔を合わせなくてはいけないので、“今回も何か言われるんだろうな”と憂鬱な気分で義実家へと向かいました。案の定、その日もすぐに“服装が派手すぎる、母親がする格好じゃない”“また不倫してるんじゃないの?”などと暴言を口にしてきました。いつもなら我慢をするのですが、その日は息子の前で言われたので、私も腹が立って。義母に“やめてください!”と、大きな声で言い返したんです。すると義母はヒートアップして、私に対して“不倫女!略奪しておいて図々しいのよ!”などとさらに暴言を吐いてきて、収拾がつかなくなりました」義母と絶縁する決意このまま義母と一緒にいても息子に悪い影響が出るだけだと感じた有紗さんは、怒りながらすぐに義実家を後にしたそうです。しかし帰りながら、「不倫の過去は、何年経っても消えないのだな」と深く落ち込んだと言います。「世間的に後ろ指をさされることをしたのは自分なのですが、すでに結婚をして子どもまでいるのに、まだ過去のことを背負わなくてはいけない現実に、吐き気がしました。結婚をした最初の頃は、義実家との関係も時間が解決してくれると思っていましたが、息子がある程度の年齢になっても義母は私の存在を認めないのです。その日の帰り道では、もう義実家とはこれをきっかけに決別するしかないのかなと考え始めていました。息子には悪いけれど、義実家と付き合っていたら私のほうがダメになってしまうなって思って……。しかも帰りの車の中で、息子から「不倫って何?」と聞かれてしまい、なんと言えばいいか、答えに困りました……」不倫の末に結婚に至った事実を義実家が知っていれば、新たに妻となった女性への心象は悪くなりやすいのも現実でしょう。時間が解決してくれて、いつかは穏やかな生活が送れると期待をしていても、義実家の態度によっては結婚後もずっと不倫の罪を背負い続ける生活を送るパターンは珍しくありません。©maru54/Adobe Stock ©buritora/Adobe Stock文・並木まき
2024年04月19日学生時代から異性関係に悪癖をもっている友人・優菜さん(仮名)を警戒しながらも、完全に距離を置かずにいた佳奈さん(仮名)。結婚した際、披露宴に優菜さん(仮名)を呼ぶことになったそうですが、「絶対に夫に近寄らせたくない」と思ったそうです。古い友人によって亀裂が入った夫婦関係に頭を悩ませる20代女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。夫の密会現場を目撃佳奈さんが結婚をして1年ほど経ったころ、どことなく夫の様子がおかしいと感じ始めたとのこと。表面上は穏やかな生活が続いていたそうですが、「夫は不倫をしているのではないか」と疑うような行動もどんどん増え、内心では落ち着かない毎日になっていたと佳奈さんは当時を振り返ります。「まだ結婚して1年くらいでしたし、まさか不倫ではないよね?と思いながらも、やっぱり夫の様子がおかしくて…。不安を感じていたある日、夫が『残業で遅くなる』と連絡をしてきたので、私は衝動的に夫の身辺調査をすることにしました。会社の前で待ち伏せをしていると、夫は会社を出てからレストランへ向かったんです。ガラス張りのおしゃれなお店だったので、外から見ることができてラッキーだったのですが…。そのレストランで夫を待っていたのは、披露宴のとき以来、しばらく連絡を取っていなかった優菜でした」優菜さんはかつて婚約中の男友だちを寝取った経験があり、それを悪びれもなく話してくるようなタイプ。披露宴でも、夫に近寄らせないようにと思っていたそう。そのため二人の姿を見つけたときには、「なんで夫と優菜が!?」と軽いパニックになったと語ります。関係修復が難しいほど亀裂の入った夫婦関係「思わず密会現場に乗り込むと、夫は慌てて平謝りして、『優菜ちゃんと二人きりで会ったのは今日が初めてだから!』と叫びました。優菜は落ち着いた様子で、『なに慌ててるの?別に食事くらい良くない?』という態度。私が二人を責めても埒が明かない状態でした。自宅に帰ってから夫を問い詰めてみると、優菜が私の結婚式で夫を見てから、SNSのDMを通して徐々に夫に対してアプローチし、接触をはかったことを知ったんです。もちろん、夫にはその場で優菜のSNSアカウントをブロックしてもらって、二度と連絡をとらないと約束させました」その後、佳奈さんは優菜さんと一切の関係を絶ったとのこと。それとなく共通の友人に優菜さんの近況を聞いてみると、いろんな人とトラブルを起こしていることもわかったそうです。「今はとりあえず、夫との関係修復を目指しています。でも、あの場で安易に乗り込まずに、不倫の証拠を掴んでから離婚しても良かったのではないか…と思う日々を送っています。このときの一件以来、私は夫への愛情が急激に冷めてしまい、経済的な理由だけで一緒にいるような感じなので、子づくりをする意欲も湧きません。こんな関係になるなら、不倫の証拠を掴んで、二人にしっかり慰謝料を請求して、そのお金で新生活を始めたほうがよかったんじゃないか…とすら考えてしまいます」夫婦間の信頼関係は一度壊れてしまうと、修復するのは並大抵のことではありません。言葉では「やり直したい」と伝えていても、気持ちがついてこないケースも多いのでしょう。©peach100/Adobe Stock ©kei907/Adobe Stock文・並木まき
2024年03月24日男癖が悪い友人がいると、自分の生活が脅かされることもあります。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、異性関係がだらしない友人のせいで不穏な人生を歩むことになった20代女性のエピソードをお届けします。古い友人を家に泊めコロナ禍が明けた後、久しぶりに会った学生時代の友だちと飲んでいたという佳奈さん(仮名)。遠くに住む友人の終電がなくなってしまい、二人の友人を家に泊めることにしたそうです。そのとき自宅に来た女友だちの優菜さん(仮名)と男友だちのエイジさん(仮名)がまだ飲み足りないと盛り上がっているなか、佳奈さんは途中で寝落ちしてしまったとのこと。実はこの日こそ、将来の佳奈さんを不安に陥れる前兆だったと振り返ります。「翌朝起きたときには、二人ともいつも通りだったので気にしていなかったのですが、それからしばらく経って、優菜とエイジが付き合いだしたことを知りました。でも、エイジは他の女性と婚約していたはず。つまり優菜が婚約者からエイジを寝取った形で交際したということなんです。実際に優菜から話を聞いてみると、私の家に泊めたときに関係を持ってしまったと言われて、気持ちが悪くなりました」優菜さんに対して呆れた感情を強く抱いたという佳奈さんは、それから優菜さんとは距離を置き始めたとのこと。しかし、それからすぐに佳奈さんの結婚が決まり、優菜さんを渋々披露宴に呼ぶことに決めたそうです。男癖の悪い女友だちへの不安は杞憂に終わったように見えたが…「学生時代に仲の良かったグループの人たちを招いたので、優菜だけ呼ばないのも不自然だと思って招待状を出しました。でも、もともと優菜は男好きで、彼女持ちの男性にもガンガンアピールするタイプ。披露宴には呼びましたが、絶対に夫に近寄らせたくありませんでした…。友人としては悪い子ではない、と思っていたのですが、エイジとの件があったのでもう関わりたくないと強く感じましたね」トラブルを招く人物とは適切な距離を置きたいものですが、相手が自分の周囲に関心を向けている場合には、逃げきれないことも。少しでも危険を感じる人には、最初から深入りしないほうが賢明でしょう。©buritora/Adobe Stock ©maru54/Adobe Stock文・並木まき
2024年03月24日3年以上の不倫を清算し、婚活をスタートさせたところ、トントン拍子に結婚へと至ったという32歳の美優さん(仮名)。入籍までは順調に進むも、結婚式の準備を始めたところで過去の不倫が義母にバレてしまい、状況が激変します。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、過去に不倫歴がある32歳新婚妻の悲劇的な末路をお届けします。義母の友人が元不倫相手の知り合いで波乱の展開に着々と結婚式の準備を進めていた美優さんですが、あるとき義母に呼び出され、“あなた、不倫していたの?”と言われます。実は義母の友人が、美優さんの元不倫相手と知り合いだったことから、義母に美優さんの過去の不倫歴がバレてしまったのだとか…。「義母は会社を経営していて、交友関係がとても広い人。若者をターゲットにした商売をしているので、息子と変わらない年齢の友人も多いんですよ。結婚が決まってから、義母は息子の結婚式の準備について親しい友人たちに相談していたそう。私たちの写真も見せながら話をしたところ、なんと義母の友人の一人が、私の元不倫相手の男性と繋がっている人だったみたいで…。その人が義母に対して、私が過去に不倫をしていたことをバラしてしまったのです」その後、美優さんは義母から呼び出しを受けて向かうと、鬼の形相で「不倫をするような人だとは思わなかったわ。息子を騙したのね!」「あなたを息子の妻とは一切認めません」と一方的に告げられました。そして目の前でLINEをブロック、電話も着信拒否に設定されてしまったとのこと。美優さんが必死に謝っても、義母は聞く耳を持たなかったそうです。妻の不倫歴を知った夫から「離婚してくれ」と…美優さんの不倫歴はすぐに夫の耳にも入ったそう。義母と会った日の夜、夫は「式を挙げる前でよかった。今ならまだ間に合うから、申し訳ないけれど離婚をしてほしい」と、美優さんに土下座をして頼んできたそうです。あまりにも急な展開に、美優さんはどうしていいかわからず、夫との話し合いでもひたすら謝り続けることしかできなかったと振り返ります。「夫は将来的に義母の会社を継ぎたがっていたので、義母が認めない女性とは結婚生活を続けることはできないと判断したようでした。どんなに謝っても離婚の意思を変えてはもらえず、『過去のことだから、母さんの知り合いが繋がっていなければまだよかったけれど、母さんが知ってしまった以上は続けられない』と、夫は極めて冷静に頭を下げてきました。そんな夫の姿を見ているうちに、私もだんだん『あぁ、これは本当にダメなんだ。もう今からどんなに謝っても、過去は消えないし許してはもらえないんだ』と悟りました。夫の希望通り、その翌週には離婚届を提出して夫婦関係は終了しました」二人で借りた新居には夫が住み続けることが決まり、「新生活の準備で必要だろうから」と、結婚式のために貯めていた二人の貯金はすべて美優さんに渡してくれたそう。そのおかげで、離婚後はすぐにアパートを借りて新生活を始められたと美優さんは言います。「悪いのは私なのに、離婚後の生活の心配までしてくれるような優しい男性との結婚を、自分の過去のせいでダメにしてしまったのが情けなくて仕方ありません。不倫さえしていなければ、今ごろは夫とも義実家ともいい関係をキープできていたんだろうなと思うと、過去の自分の行動は本当に愚かでした…。今もまだ結婚生活が終わってしまった事実を受け止めきれない毎日ですが、もう二度と不倫なんてしないし、いつかはまた優しい男性とご縁があって再婚できればいいなと思います」過去の不倫歴は別れてしまえば関係ないと思いがちですが、美優さんのケースのように「世間は狭い」としか言えないような展開で、とんでもない事態を引き起こすことも。将来の自分を苦しめないためにも、不倫には絶対に足を踏み入れるべきではないでしょう。©buritora / PIXTA(ピクスタ) ©naka/Adobe Stock文・並木まき
2024年03月17日過去に不倫をしていても、適齢期を迎え、まっとうな恋愛や婚活へと舵を切る女性もいます。しかし晴れて婚活が実って結婚したのちに、過去の不倫が影響して、予想もしなかった展開へと見舞われるケースも…。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、新婚早々に過去の不倫が影響してとんでもない事態に陥った30代前半女性のエピソードをお届けします。3年間の不倫の末に婚活を決意美優さん(仮名)は、7歳年上の男性と3年半もの間にわたって不倫をしていたそう。31歳のときに「このままでは結婚できないかも」と考え、不倫から足を洗って婚活を開始したところ、努力の甲斐もあり半年でゴールインが決まったそうです。「不倫をやめて婚活を始めてからは、いろいろなことがトントン拍子で進みました。私が不倫をしていたことは、ごく親しい友人の数名しか知らなかったので、『結婚したいから誰か紹介してほしい!』と周囲に頼みまくり、そのなかで出会った一人の男性とお付き合いを始めたんです。彼も結婚を意識していたので、交際4か月目でプロポーズを受け、半年後には入籍を済ませました」もともと年上好きな美優さんは、夫となる男性が8歳年上であることも気に入った理由だったとのこと。結婚が決まった当時は「こんなに早く結婚が決まるなら、もうちょっと不倫を楽しんでから婚活をしても遅くなかったかも」と、調子に乗ったことまで考えていたと振り返ります。入籍までは極めて順調に進むも… 結婚式の話が出てくると事態は急変結婚が決まったのが早かったこともあって、美優さんと夫には十分な結婚資金がなかったそう。まずは入籍を先行させて、結婚式は1年後にしようと話し合い、新生活準備に重点を置いて新婚生活をスタートしました。新居を借りて家具や家電を買い揃えると、あっという間に二人の貯金は底をついたそうですが、お金がないことが苦にならないくらい、毎日が新鮮で楽しかったそうです。「安定した愛情を注いでくれる夫にはとても感謝をしていましたし、贅沢はできなくても、人並みに結婚をできたことがとても嬉しかったです。貯金が底をついてからは、前よりも貯金のペースを上げて節約生活を楽しみながら、1年後の結婚式に向けて二人でせっせとお金を貯めました。ある程度、貯金が貯まってきたところで、『そろそろ結婚式場の下見やドレス選びもゆるっと始めたいね』という話に。彼のご両親や私の両親も巻き込んで、式の準備を始めました」結婚式や披露宴、新婚旅行の準備を進めるのは、幸せに溢れた時間だったと当時を語る美優さん。しかし祝福に溢れた時間はそう長くは続かなったそう。「ある日から、義母の態度がよそよそしくなったんです。何かしてしまったのかな?と不安に思いながら過ごしていると、義母に呼び出されました。そして開口一番に、“あなた、不倫していたの?”と。誰かから聞いたのか、私の不倫歴が義母にバレていたんです。義母の言葉を聞いて、目の前が真っ暗になりました。絶対にバレないと思っていましたが、悪いことはできないものですね。このときにようやく、不倫なんかするんじゃなかったと強く後悔しました…」不倫の過去を清算したつもりでいても、あとになってから過去が影響して災いが降りかかるケースもあります。自業自得な結果を招いてしまえば、後悔してもしきれません。せっかく掴んだ幸せも、過去の不倫のせいで台無しになるリスクがあると言えるでしょう。©maroke/Adobe Stock ©yamasan/Adobe Stock文・並木まき
2024年03月17日不倫経験のある人は、何度でも繰り返すパターンが少なくありません。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、何度も不倫をしている女性たちにありがちな理由に迫ります。経済力と自由な時間が魅力的で抜け出せない「私は20代の頃から、ずっと不倫を重ねています。独身の男性と付き合ったこともあるけれど、なかなかうまくいきませんでした。既婚者の彼氏は、経済的に余裕がある人が多いのでチープなデートはしないし、家庭があるからベタベタと一緒にいる必要もなく、恋愛のいいところだけを味わえるので、どうしても抜け出せなくなってしまうんです。恋愛や結婚のためにキャリアを犠牲にしたくない私にとっては、不倫のほうが合っているのかもしれないなって…。もう30代後半なので、そろそろ独身男性と結婚を見据えたお付き合いをしないとダメなのかなと焦りも出てきましたが、そこまでの魅力を感じず、結局は不倫を続けてしまっています」(39歳女性/自営業)自分の時間を大切にしたいポリシーが強く、恋愛では豪華なお付き合いを望む女性ほど、不倫にハマりがちな傾向も。男性に都合のいい関係を求めると、既婚者のほうがしっくりきてしまうという人もいるのでしょう。自分のモチベーション維持のために「結婚3年目から夫以外の男性と関係をもつようになり、今の不倫相手で10人目くらいです。深入りする付き合いはせず、あくまでも都合の良い関係というスタイルを貫いています。夫とレスなわけではありませんが、いわゆる主婦的な普通の生活にどうしても満足できず、刺激がないとダメなんです。不倫をしていないときは化粧もせずにお菓子ばかり食べて、ブクブクと太ってしまい、鏡を見るのも嫌になります。不倫をしているときには急な呼び出しにも応えられるよう朝からメイクもするし、ファッションにも気を使います。食べすぎて太ることもありません。私にとって不倫は、自分のモチベーション維持のために欠かせないものになってしまいました」(44歳女性/パート)夫との穏やかな日常を単調に感じてしまう人は、不倫による刺激を求めがちです。常に女性扱いされていたい願望や、自分自身が夫以外の男性からも求められていると思うことによって、簡単には抜け出せないほどの満足感を得てしまっているのでしょう。仕事でのメリットが大きい「自分でも悪い癖だとわかっているのですが、営業の仕事のために不倫関係に走ってしまうことがあります。周囲にもバレていると思いますが、それよりも仕事の成果が大事なので……気にしていません。立場ある男性はだいたいが既婚者だし、そういう人と恋愛関係になることで仕事に好影響が出るなら、不倫もやむを得ないって割り切っています。相手の男性をすごく好きになることもあったけれど、基本的には私も“仕事のため”と割り切っているので、どハマりすることもありません。でも振り返ってみると、ここ10年くらいはほとんど既婚者とばかり付き合ってきましたね。仕事のチャンスを優先しようと思うと、自分でも止められないので、どうしてもそうなってしまうみたいです」(36歳女性/金融関係)仕事のためとはいえ不倫は不倫なので、非難されてしかるべき行為。しかし不倫がメリットになると思い込んでいると、「仕事のために」と正当化して不倫を繰り返しがちかもしれません。どんな理由があっても、不倫は絶対にすべきことではありません。「やめたい」と思いながらも繰り返してしまう人もいれば、割り切った関係だと開き直って不倫を繰り返すパターンもあるでしょう。ですが、いかなる事情があるとしても、周囲を傷つけ自分たちの信用を落とす行為でもあることは肝に銘じておくべきでしょう。©oka/Adobe Stock ©rrice/Adobe Stock文・並木まき
2024年02月26日男性が女性を恋愛対象として見始める瞬間は、ふとした出来事がきっかけとなる場合も少なくありません。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、男性たちが「思わず惹かれた」と話す、愛され女性の特徴を解説します。愚痴を一切言わないことに気づいた「今の彼女とは長いあいだ同僚だったんですけど、あるときに、みんなが仕事の文句を言っていても彼女だけは絶対に愚痴を言わないってことに気づいて、急に気になり始めました。同僚だと、どうしても仕事や上司の愚痴を話す場面があるんですけど、みんなが愚痴っていてもその女性はうまい具合に話を合わせてその場の空気は壊さず、でも自分は絶対にマイナス発言をしないんですよ。人間力が高い女性なんだな~って感心しましたし、そういう女性が彼女とか妻だったら心強いなって。それからしばらくして僕から告白をして、OKをもらって付き合っています」(36歳男性/サービス)みんなが愚痴を口にしているときに、ネガティブなことを言いすぎない態度は、見ている人はちゃんと見ているもの。性格の良さを感じるエピソードですし、こういった女性に惹かれる人も多いでしょう。弱みをちゃんと見せる「好きになった同僚は、仕事でミスしたときやお客様の前で失敗したときに、きちんと反省してしょぼんとしていたのが印象的でした。失敗しても振り返らない、プライドが高いタイプの人が多い職場だったので、余計に気になって。さらにはどうしたら二度と同じミスを繰り返さないで済むのかを周りに相談していて、そんな姿に惹かれました。年齢を重ねるほど、人って弱みを見せなくなる気がするのですが、自然体なほうが安心できるなと思います」(41歳男性/不動産)強がる姿は凛々しく見えますが、そればかりだと心の距離は近づきにくいのも確かです。人間らしい一面を隠さずに見せることは、キュンとするきっかけにもなるのでしょう。同性の年下に慕われている「しばらく恋愛にご無沙汰だった僕が、久しぶりに好きになった女性は、取引先の管理職。普段は強気な発言が多く、最初はキツい性格の人だと思っていました。しかし、その女性が仕事で関わる同性の後輩からとても慕われていることに気づいたんです。男性もそうですけど、同性から好かれる人って、性格のいい人が多いイメージがあるじゃないですか。それで僕は急にその女性に興味を持ち始めて、その女性を気にするようになりました。キツいことを言うけれど後輩の面倒見もよくて、面倒な仕事も自分から進んで引き受けるタイプ。そんなところに感心して、本気で好きになってしまいました。まだ告白はしていないんですが、そろそろ気持ちを打ち明けたいなと思っているところです」(39歳男性/IT)仮にそれまでの印象が悪かったとしても、人望が厚いことを知れば、どんな人なのか興味が湧くことも。それが結果的に恋愛対象として好きになるケースもあるようです。急に恋愛対象として見るようになるきっかけは、意外と些細なことかもしれません。最初は恋愛感情抜きで「人として素敵だな」と感じた瞬間から恋心が生まれる例も多いので、日頃から振る舞いや態度には気を配っておきたいものですね。©BullRun/Adobe Stock ©peopleimages.com/Adobe Stock文・並木まき
2024年02月13日LINEのやりとりを冷静に見返すと、破局の予兆があらわれているケースも少なくありません。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、カップルが別れを覚悟したLINEにまつわるエピソードをご紹介します。1:一方通行の連絡が増えた「元カレは、もともとLINEを頻繁に送らない人でしたが、破局前の2か月くらいはほとんど返信がなくなり、返ってきてもスタンプのみのときが多かったです。別れてからLINEを見返したら、私が一方的に連絡をしているようなやりとりになっていましたね(苦笑)。ひどいときには『お疲れ!』とか『おはよう!』とかの挨拶も、私から何日も一方的に送っているような状態。その当時はあまり深く考えていなかったので、やりとりの不自然さに気が付きませんでした。ですが、相互コミュニケーションが成り立たなくなっていたので、それからすぐに破局を迎えても無理はなかったな…と思います。今思えば、それが別れのサインだったのかもしれません」(32歳女性/保育士)LINEを送るのが自分ばかりになってきたら要注意。すれ違い始めたカップルは、コミュニケーションが一方通行になる傾向があります。2:相手からの要求が多すぎる「少し前に別れた元カレは、付き合って半年くらい経ってから要求が増えて、連絡がくるたびにウンザリしていました。例えば、『今週末は必ず会おうね!』『今夜は必ず電話してね!』とか、こちらの予定を無視して“必ず”と念押ししてくるんです。破局が近づくにつれて、彼の要求はどんどんエスカレートしていました。最終的に私が彼のことを嫌になってしまって別れたのですが、別れてからLINEを見返したとき、『こんなにしつこくされたら、そりゃあ気持ちは冷めるよね』と、自分でも改めて納得しちゃいました」(30歳女性/地方公務員)相手に夢中になっているときほど、自分のしていることを冷静に見るのは難しいもの。さらに、相手の気持ちが離れているかもしれないと不安になると空回りしがちです。カップル間で要求のバランスが崩れてしまうと不協和音となり、やがて気持ちが離れることは少なくありません。3:結婚の話題をあからさまに無視「最近、結婚前提で付き合っていた彼と別れました。別れ話が出る半年くらい前から、私が結婚の話題を出すとあからさまに無視するというか、その話題にノってこなかったので、なんかおかしいなとは思っていたんですよね…。当時の私は、“彼はマリッジブルーなのかな?”と無理やり自分で納得してたんですけど、どうやら違ったみたいです。別れる直前に、私が思い切って『式場の下見に行かない?』とLINEをしたら、しばらく返信がなくて…。数日経ってから『ごめん、忙しくて無理』という返事がきました。そのときに、この彼との結婚はないし、もう少ししたら別れそうだなという予感があったんですが、それから1か月後に振られました」(32歳女性/ネイリスト)結婚前提の交際でも、付き合っていくうちに気持ちが変わってしまう場合もあります。明らかに結婚の話題を避けている様子があれば、残念ですが破局間近のサインなのかもしれません。破局の秒読み段階になっているカップルは、LINEにもその兆候があらわれる傾向があります。悲しいですが、「これはもしかしたら破局が近いかも」という予感は的中することが多いのかもしれません。©buritora/Adobe Stock©s_fukumura/Adobe Stock文・並木まき
2024年02月02日不倫をしているときには、彼の離婚を願い、あわよくば自分と再婚できたら…と願う女性も少なくありません。しかしそれが現実になったあとで後悔する女性もまた多いのです。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、不倫相手を奪い取った女性たちが「心の底から後悔した瞬間」をお届けします。1:あっという間にまた不倫「2年間の不倫を経て、彼が離婚しました。離婚成立後すぐに私と結婚をしましたが、入籍から半年ほどで、夫が不倫をしている事実が発覚…。以前の離婚では元妻とかなり揉めて、多額の慰謝料を支払ったのに、まったく懲りていなかったようです。不倫がバレたあと反省はしているようでしたが、『別れたければ、別れてもいいよ』と開き直るような発言までされて、ドン引きでした。不倫をする男性は結局、いつまでも不倫をし続けるんだと悟りましたし、結婚するなら誠実な男性を選んだほうがいいと世間で言われている理由を身をもって痛感しました」(39歳女性/専業主婦)不倫をする人は、環境が変わっても本質は変わらないことが多いもの。略奪の末に再婚をしても、また不倫をするリスクは高いと思ったほうがよいでしょう。2:夫から「不倫をする人間のくせに」と言われる「不倫の末に夫と結婚をしましたが、喧嘩をして夫を責めると『不倫をする人間のくせに!』と感情的に言われるのが辛いです。事実ですしお互い様なはずなのに、そんなふうに言われてばかりいると、言い返したいことがあっても言いにくくなってしまいます。普通の恋愛をして結婚をしていれば、喧嘩をしてもそんなふうに罵られることはなかったんだろうなと。でも、夫にまで“不倫をする人間”というレッテルを貼られていると、なんとも言えない悔しさがあって…。略奪婚なんてするもんじゃないなと深く後悔をしています」(40歳女性/メーカー広報)自分も不倫していたことを棚に上げて、不倫相手を見下すような発言をする男性もいるようです。モラハラの気質がある男性に多い傾向があり、妻の過去を引き合いに出して自分に従わせようとする厄介なパターンでしょう。3:前妻と比べられる「彼の離婚が成立したときには、元妻に勝った!という気持ちでしたけど、私が妻になってからは、元妻に対する劣等感を抱かされています。というのも、掃除の仕方や料理の味付けなど家事全般において、夫は元妻と私を比較してばかり。確かに私は家事が得意ではないので、元妻の家事と比べたら、足元にも及ばないのだろうなと思うのですが…。夫は『君が望むから離婚して結婚したのに、もうちょっと家事をちゃんとしてくれよ』と呆れたような顔で言い続けるので、毎日ストレスです。略奪をしたことを心底後悔しています」(39歳女性/ショップ店員)離婚を経て再婚をした男性のなかには、「君が望むから元妻と離婚してあげた」というスタンスを取りたがる人も。過去の結婚生活と比べて文句を言われるのは、なかなかに辛いシチュエーションです。略奪婚をしても幸せになりにくいのは、ある意味で真実と言えるしょう。彼がよほどの“いい男性”ならば、妻は手放そうとはしないはずですし、そもそも不倫をしません。略奪婚に成功した時点で、危うい一面を持つ男性であるリスクも決して低くはないのです。それだけに、結婚後に後悔をする瞬間も訪れやすいのではないでしょうか。©KMPZZZ/Adobe Stock ©pitipat/Adobe Stock文・並木まき
2024年01月19日ひょんなことから職場で不倫をはじめてしまい、人生を激動させる事態になることもあるようです。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、身近な仕事関係者との不倫に堕ちた20代女性の転落劇をご紹介します。新しい店長がやってきて夏美さん(仮名)は、20代のアパレル店員。仕事はきついけれど、大好きなファッションに携わることができて、やりがいを感じていたそう。いつか本社で広報として働くのが目標で、「この先も一人で生きていけるように」と、人一倍仕事を頑張っていたそうです。しかし、そんな夏美さんの人生を一変させる出来事が…。「ある日、定例の人事異動があって、私の店舗に新しい男性の店長が配属されました。顔立ちやスタイルもタイプだったのですが、既婚者だと知ったので、その時点では恋愛対象からは外していました。でも、とにかく服のセンスがよく好印象で…。そのうえ仕事もデキて人望も厚いタイプだったために、その店長に変わってからは店舗全体が団結できるようになり、私の仕事へのやりがいも以前以上に増していました」仕事の悩みを打ち明けるうちに不倫関係へところが、しばらくすると自身の個人売り上げがあがらなくなってきてしまったことに悩み始めたという夏美さん。どうしたものかと自分なりに試行錯誤をしても成績は上がらず、ついに店長に相談するようになったとのこと。「相談は、みんなに聞かれたくない内容も多かったので、仕事が終わってから店長と頻繁に食事へ行くようになりました。そのうちに、店長と私はお酒も飲む仲になって、自然と不倫関係へ発展してしまったのです…。でも、店長と付き合うようになってからは仕事のアドバイスもたくさんもらえるようになって、私の売り上げも順調に回復。当時は恋愛も仕事も絶好調だと浮かれていて、毎日が楽しかったですね」不倫を始めたばかりの頃は、不安感よりも恋愛感情による高揚感が強い人も多いようです。しかし人の道から外れたことをしてしまえば、その後に転落劇が待っていても不思議ではありません。順調に思えるような不倫でも、決して万事が順調ということはないのです。©kapinon/Adobe Stock ©polkadot/Adobe Stock文・並木まき
2023年12月06日平穏だった生活が、夫の不倫によって一変することもあるでしょう。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、予想もしないきっかけで夫の裏切りを知った30代妻のエピソードをお届けします。気づかないうちにじわじわと平和な日常が崩れていた…里香さん(仮名)は結婚4年目の30代女性。シフト制で夜勤のある仕事をしている関係で、夫と過ごす時間が少ないときもあったものの、夫婦の関係は良好で特に不満のない毎日を過ごしていました。ところが、ある出来事をきっかけに、突如として平穏な日々が壊れていったそう…。「職場でよく会話をする後輩の女性から、食事に誘われてOKしたんです。ちょうど私も、その後輩ともっと仲良くなりたかったので、いい機会だなと思いました。食事での話題は、後輩の恋愛相談がメイン。最近好きな人ができたらしく、どう進展させればいいか相談を受けました。私は結婚してから、なかなか他人の恋愛相談を受ける機会がなかったこともあり、後輩から恋愛相談をされたのが嬉しくて。自分のことのように親身になってアドバイスをして、うまくいくように願っていました」その日から後輩の恋愛事情について話す機会が増え、二人は急速に仲良くなったそう。里香さんは後輩と好きな人とのあいだに良いことがあれば一緒に喜び、後輩の恋愛を応援し続けました。それからしばらくしたある日、後輩から「好きな人と付き合えることになった!」と報告があり、自分のことのように嬉しくなったそうです。後輩の「恋人」は自分の夫だった…「そのときの私は、後輩の片想いが実ったと知り、本当に嬉しかったですね。幸せになってほしいなと心から思いました。それで『彼の写真はないの?』とたずねると、その後輩が恥ずかしそうにスマホを見せてくれたのですが…。その写真に写っていたのは、なんと私の夫だったのです」これには里香さんも驚くとともに、後輩がなぜ自分の夫を堂々と「彼氏」と言っているのか、理解ができなかったそう。しかも、これまでの話ぶりを思い返すと、後輩は既婚者に恋をしている雰囲気がなかったことから、強烈な違和感を抱いたそうです。その瞬間、「ひょっとして、夫が独身だと嘘をついているのでは?」とピンときたと言います。里香さんは思いもよらない形で、夫の裏切りを知ってしまったのでした…。既婚者であるにもかかわらず、妻以外の女性と平然と関係をもつ男性もいます。自分の夫と知人が偶然に関係をもつのは数奇な巡り合わせではありますが、夫婦の行動範囲が近い場合などは、こういった事例も起こりかねないのでしょう。©japolia/Adobe Stock ©smile/Adobe Stock文・並木まき
2023年11月10日「価値観の違い」は、離婚の原因としてよく聞くものの一つ。離婚の決定打となったという夫婦間の「違い」について、女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、3つご紹介します。1:住宅ローンに関する考え方の違い「元夫とは、結婚5年目で破局しました。1番の理由は、お金や貯金に関する考え方の違いです。元夫は『住宅ローンは借金のうちに入らない』という考え方で、身の丈以上のローンを組んで家を買いたがりました。しかし私はその考え方には反対で、そもそも住宅ローンを組みたくないし、組むとしても返済に余裕をもった額しか借りたくありませんでした。この違いが原因で、結婚しているときも何度も大喧嘩になりましたね。すぐにでも家を買いたい夫と、お金を貯めてから家を買うのでも遅くないと考える私で、正面衝突でした。住宅ローンへの考え方だけでなく、お金全般への価値観も違うところが多く、結局はそれが原因で不協和音が大きくなり、離婚に至りました」(35歳女性/専門職)住宅ローンを組んで家を買う場合には、長期にわたって責任と負担が継続します。ここの価値観が異なると、住まい選びでも意見が衝突しやすくなるので、夫婦仲に亀裂が入りやすいでしょう。2:子づくりへの考え方の違い「元夫とは結婚2年でスピード離婚しました。理由は、子づくりへの価値観の違いです。結婚したら若いうちに最低でも二人は産んでおきたいと考える私と、結婚してもしばらく子どもはいらないと考える夫との間で、新婚当初から喧嘩ばかり。そのうちにレスにもなってしまいました。夫婦として同じ方向を向かなくなっただけでなく、ただの同居人のような感じになって…。そうしているうちにも私は歳をとってどんどん出産リミットが近づくと焦りだし、私から夫に離婚を切り出して別れることになりました。夫婦間で子づくりへの意見が合わないと、致命傷だなと痛感しました。結婚前にもっとちゃんと相手の意見を確認しておけばよかったです」(33歳女性/サービス)出産や育児に対する考え方が大きく異なると、夫婦でぶつかる場面も多くなるでしょう。話し合いをして歩み寄りができればベターですが、どちらも譲れないほど価値観が相反してしまうと、一緒に暮らしていくのが難しくなっても無理はありません。3:「浮気」の定義の違い「元夫とは“浮気”の定義が違うせいで、結婚しているあいだはずっと喧嘩ばかりでした。私は夫が女友だちと二人きりでお酒の入る食事をしたら、浮気をしているのと同じだと思うタイプ。しかし夫は『肉体関係がなければ浮気ではない』と言い張り、結婚後も私以外の女性と二人きりで食事に行くのをやめませんでした。もちろん法律的な不貞の話となれば肉体関係の有無が重要なのでしょうが、私は、妻が嫌がるのをわかっていて女性と会うのをやめない夫の態度が疑問で…。『パートナーが嫌がることはしない』というのは円満な関係を続けていくためには絶対に必要だと思うので、そこを理解してくれない夫に対してどんどん気持ちが冷めましたし、腹が立って仕方なくて、大げんかの末に離婚することになりました」(32歳女性/ネイリスト)異性との関係も、夫婦が崩壊するきっかけになりやすいもの。不倫をしているわけではなくても、パートナーの交友関係がどうしても受け入れられない場合は、別れる選択をするしかないのかもしれませんね。ひとくちに「価値観の違い」と言っても、その内容はさまざまです。「どうしても許せない」と感じることには個人差があります。夫婦間で致命的となる価値観の違いが発覚すれば、家庭崩壊へと突き進んでしまっても仕方ないのでしょう。そうならないために、結婚前に相手の価値観をよくチェックしておくに越したことはありません。©siro46/Adobe Stock ©ponta1414/Adobe Stock文・並木まき
2023年11月05日表面上はうまくいっているように見える夫婦でも、すでに家庭崩壊に至っているケースがあります。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、家庭崩壊のきっかけになったという「夫婦のひと言」をご紹介します。1:「君の顔は好きじゃなかったから」「うちはすでに家庭崩壊して10年以上です。崩壊のきっかけは、夫が浮気をしていたのが発覚したときですね。相手の女性が若くて美人な人だったのですが、夫に浮気をした理由を問い詰めたら『もともと君の顔は好きじゃなかったのに結婚してしまった』『顔がタイプの人がいたので、つい浮気をしてしまった』と言われました。そんな理由で浮気を許せるはずもありませんが、子どもがまだ成人していないので、今も離婚はしてないというだけの夫婦関係です。そもそも妻の顔が好きじゃないからなんて浮気を正当化する理由にならないし、本当に失礼な男だなって夫に呆れています。今でも、そのときの言葉を許してはいません!」(34歳女性/埼玉県)家族だからといって、思ったことをなんでも口にしていいわけではありません。相手への思いやりに欠ける言葉が飛び出せば、たったひと言であっても信頼関係が一瞬にして壊れることもあるでしょう。2:「あの親に育てられたなんてお気の毒」「うちの妻は僕の実家と折り合いが悪く、普段はほとんど行き来がありません。どうやら妻は心の中では僕の実家を馬鹿にしているようなところがあります。それで妻と僕が喧嘩になると、必ずと言っていいほど妻から『あなたはあの親の子だから、理解できなくても仕方ないね』って見下すような発言をされています。『あの親に育てられたなんてお気の毒』という言い方をしてくることもあります。親のことは関係ないことでも、喧嘩のたびに僕の実家を引き合いに出す妻に対して気持ちが冷めてしまい、もはや仮面夫婦です」(40歳男性/神奈川県)直接的に義実家の文句を言うわけではなくても、相手の親を見下すような節が見受けられれば、言われた側は気分を害しますよね。夫婦と実家との関係は慎重にはかるべきでしょう。3:「あなたの子どもじゃないかもしれないし」「妻と子どもの教育方針について意見が対立してしまったときに、いきなり妻から『あの子はあなたの子じゃないかもしれないし』と言われてびっくりしました。うちは授かり婚で妻の妊娠をきっかけに籍を入れたのですが、言われてみれば当時の妻は独身だったわけで、僕以外にも性的な関係のある人がいても不思議ではないなってそのときに思いました。後から妻に『あの言葉はどういう真意だったの?』と聞きましたが、『頭に来ていたから、テキトーに言っただけ』と言われて、真実は闇の中です。でも、いくら喧嘩をしているからってそんな言葉が飛び出すなんて不自然だし、もしかしたら本当にうちの子は僕以外の男性の子なのかも…なんて考えてしまいます。その言葉を聞いて以来、妻のことが信頼できなくなってしまい、事実上の家庭崩壊に至っています」(35歳男性/東京都)我が子と思って育ててきた子を「あなたの子ではないかも」と言われれば、仮に冗談であったとしても気分を害するはず。夫婦関係に亀裂が入っても仕方ないほどの暴言でしょう。4:「前の妻のほうがマシだった」「夫は再婚で私は初婚です。3年ほど前に激しい喧嘩をしたときに、夫からポロッと『前の妻のほうがマシだった』と言われたのが、今でも頭から離れません。別の女性と妻を比べるなんてとても失礼だと思うし、そもそも“マシだった”なんて言い方をすること自体が嫌だなと思いました。夫は普段は温厚な紳士という感じの人なので、そういう失礼な言葉を口にすることにも驚きました。その後も普通に夫婦として生活をしていますが、それは経済的な事情があるからというだけ。あの日、夫からそう言われたことは私の中にずっと傷として残っています。結婚した当時のように夫への愛情もなければ、信頼もありません」(36歳女性/愛知県)いきなり過去のパートナーと自分を比較されれば不快になるでしょう。たとえ喧嘩中の失言だったとしても、信頼関係を修復するのは難しいのではないでしょうか。当事者にとって「許せないひと言」が発せられれば、夫婦であったとしても関係が崩壊するのは目に見えています。発言にはくれぐれも気をつけたいものですね。©KMPZZZ/Adobe Stock ©Yuliia/Adobe Stock文・並木まき
2023年10月19日アプリで知り合った年下のイケメンと不倫をしていた30代の優香さん(仮名)。ナルシストで美意識の高い彼から、整形など美容に使うお金をねだられ、優香さんは貯金を崩して援助をしていたそうです。レス状態だった夫に不倫がバレたものの、大きな騒ぎにはならず、夫に許されたと思い安堵した優香さん。しかし夫はひそかに反撃を考えていたのです…。不倫で全てを失った30代女性のエピソードを、女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。夫から慰謝料請求と離婚を突きつけられて夫に不倫を打ち明けたあと、その場で咎められることがなかった優香さんは、夫が自分のことを許してくれていると誤解したそう。しかし、現実には夫は優香さんを許しておらず、その後すぐに夫婦間に大きな問題が生じました。「夫は私の愚行を許してくれませんでした。その後夫は家から出て行ってしまい、二度と自宅に戻ってくることはなかったのです。そして夫が家を出てから1か月くらい経った頃、弁護士事務所から慰謝料請求と離婚について書かれた封書が私のもとに届きました」夫と直接話して弁解をしたくても、「すべて弁護士と話してくれ」と突っぱねられ、夫と話す機会は二度となかったとのこと。粛々と交渉を進める相手の弁護士に対して、「とてもじゃないけれど私の意見なんて通らない」と判断した優香さんは、夫の請求額どおりの慰謝料を全額支払うことに同意し、さらに離婚にも合意したそうです。実家に泣きつくも絶縁を言い渡され…「慰謝料の額はいわゆる相場でしたが、貯金がゼロになっていた私にはそんなお金を払う余裕がなかったので、実家に泣きついて借りました。お金を借りるにあたって父や母にも事情を話さなくてはならず、お金は貸してくれましたが、『そんな恥知らずな娘は絶縁だ』と言われてしまい、それからは実家にも行けなくなってしまいました。それに、不倫相手も私が離婚問題で悩んでいることを知った途端に手のひら返しで…。ある日、いきなり携帯電話の番号が変わっていて、SNSのアカウントも削除されていたんです。自宅には行ったことがなかったのでどこに住んでいるのかもわからず、彼といきなり連絡が取れなくなったことがかなりショックでした」慰謝料を払い離婚が成立した優香さんは、新生活を送ろうにも先立つものがなく、昼間の仕事に加えて現在は深夜もアルバイトをして、なんとか生活を立て直そうとしているとのこと。しかし「なかなか生活は安定しない」と言います。「結婚していた頃は在宅で短時間働いていただけなので、ほぼ専業主婦みたいな感覚でした。離婚をきっかけに就職活動をしてなんとか働くところが見つかりましたが、予想していたよりも給料が低くて…。今は学生が住むような狭いワンルームのアパートで暮らすのが精一杯。ここからまたきちんとした生活に戻れるのか不安で仕方ありません」不倫をすると、ひとときの快楽の代償として、これまで築き上げてきた全てのものを失うこともあるのです。「私ならうまくやれるはず」と思っていても、そう現実は甘くありません。気の迷いが起きても、不倫には絶対に足を踏み入れるべきではないでしょう。©Kanazawa photo base/Adobe Stock ©takasu/Adobe Stock文・並木まき
2023年10月18日イケメン好きを公言する既婚女性のなかには、顔がタイプというだけで不倫に走ってしまう人もいるようです。優香さん(仮名)も、顔がタイプの男性に出会って不倫に堕ちてしまった一人。ナルシストなイケメンとの不倫に溺れた30代女性のエピソードを、女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。暇つぶしに始めたアプリで理想の男性と出会う優香さん(仮名)は結婚3年目のときに、暇つぶしで始めた出会い系アプリで理想的な顔立ちの年下男性に出会ったとのこと。そのころ、すでに夫とはレスの状態。子作り計画についてもあやふやになっていたことから、毎日が退屈で仕方なく、軽い気持ちでアプリを使って出会いを求めたそうです。「まさか理想のイケメンとアプリで簡単に出会えるとは思っていなかったので、彼を見つけたときは大興奮でした。すぐにメッセージを送ってみると彼からも返信があり、その翌日にはデートをすることになったんです。正直、夫の顔はあまりタイプではなく、収入で結婚を決めたようなところがあったので、不倫とはいえ、若いイケメンと出会えたことに浮かれていました」出会ったその日から不倫関係に「実際に会ってみると、彼は思っていた以上に自分のカッコよさに自信を持っているようでした。とはいえ、かなりのイケメンですし、ナルシストでも仕方ないかなと許せてしまって…。彼と一緒に街を歩けるというだけで、私にとっては幸せだったんです。体の相性も悪くなくて、ずっと夫とレスだった私は、久しぶりに“女性”である自分を思い出すことができた気がしました。不倫であることを忘れるくらいにのめり込んでいましたね」彼との不倫が始まって数週間が経った頃、優香さんは「整形したいからお金をちょうだい」と彼に言われたとのこと。不倫相手の彼は定職についておらず、アルバイトや在宅ワークをしていて、あまりお金に余裕はなかったそう。イケメンにさらなる磨きをかけてほしかった優香さんは二つ返事でこれを了承し、お金を渡したそうです。「彼に渡したお金は30万円くらいだったと思います。当時はまだ独身時代からの貯金があったので、夫にはバレずにお金を渡せました。これで彼がもっとイケメンになってくれるなら私も嬉しいな、くらいの軽い気持ちでしたね。それに、私の夫は同年代に比べると収入がいいほうだったので、それに比べて質素な生活を送っている彼をかわいそうに思う気持ちもあって…。30万円で彼が喜んでくれるなら、寄付みたいなものだと考えていました」ところが不倫相手の彼は、このあとも何度も優香さんにお金を要求するようになっていったそう。1か月に数回はまとまった金額をせびられ、そのたびに優香さんは自分の貯金を崩して彼にお金を渡したそうです。「貯金が目減りしていくのは、あっという間でした。お金を渡したときの彼の嬉しそうな顔を見ると、どうしても断ることができなくて……。だけど、やっぱり現実はそう甘くはないですね。不倫を始めて3か月目に、夫が私の様子がおかしいことに気づき、問い詰められてしまいました」嘘をつくのが苦手な性格だという優香さんは、夫から不倫を疑われたとき、正直に彼との関係を打ち明けたとのこと。そして彼にお金を渡してしまい、貯金がほぼゼロになっていることも話したそうです。「夫婦仲はラブラブとは言い難い関係でしたし、夫もクールでさっぱりした性格だったので、なんだかんだ許してもらえるだろうと思ったんです。実際に、私の告白に対して夫はしばらく沈黙したあと、“わかった”と言っただけでした。お金のことは何も解決していませんが、夫に隠し事をしていた罪悪感はなくなったので、一安心しましたね」結婚後に自分が理想とする相手に出会ってしまい、熱に浮かされたように不倫に走ってしまう人もいます。しかし、どんな事情があったとしても、配偶者を裏切ってしまえば制裁が下されても無理はないでしょう。軽い気持ちでの不倫をきっかけに、人生が大きく転落する人は決して少なくありません。©UTS/Adobe Stock©hanack/Adobe Stock文・並木まき
2023年10月18日義母が夫にお金を無心していた事実を知った30代の沙耶さん(仮名)。義母は年下の男性と不倫をしており、不倫相手に貢ぐためにお金を要求していたと発覚します。息子夫婦にバレてもなお不倫を続ける義母に対して、沙耶さんは直談判をする決意をしました。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、義母の不倫問題と向き合った30代女性のエピソードをお届けします。不意打ちで義実家に突撃!「夫はもう義母にお金を渡さなくなりましたが、だからといって問題が解決したわけではありません。夫はもう匙を投げてしまったので、私が詳しく話を聞くしかないと思いました。事前にアポイントメントをとってしまうと、義母は私を避けるかもしれないと思ったので、不意打ちで義実家に突撃。義母は最初こそ驚いたような様子でしたが、やがて観念してポツリポツリと事情を話し始めました」義母の話によると、年下の男性とは近所の集まりで出会い、不倫関係になったそう。その男性には借金があり、日々の暮らしは義母がお金などを渡してあげていることがわかったのです。義父に知られないように、最初はパート代から引いたお金を渡していましたが、だんだんと不倫相手が求める金額が上がり、息子に頼るしかなかったと義母は涙ながらに語ったそうです。「義母は義父と離婚して、その男性と再婚したいと考えるほど入れ込んでいました。だけど私は、義母がその男性に利用されているだけなんじゃないかという気がして仕方ありませんでしたね。けれど義母にそう言っても認めないし、これからも息子からお金をもらわないと生活していけないと泣くばかり…。これでは埒があかないと思い、私は義母の不倫相手に直談判するしかないと覚悟を決めました」義母を尾行し不倫現場に突入「義母に『不倫相手に会わせてほしい』と言っても受け入れてもらえなかったので、義母に気づかれないように不倫現場を押さえるしかないと思いました。義父が不在で義母のパートが無い日、私は不倫相手とのデート現場まで尾行することに成功したのです」密会現場に突入し、不倫相手に対して“義母とどういうつもりで付き合っているのか”と、問いただした沙耶さん。不倫相手は、その場で「本気ではない」とハッキリ告げたそう。「既婚者の暇つぶしに付き合ってあげているだけだ」と言い放ち、沙耶さんは怒りしか湧かなかったと振り返ります。それならば今すぐに義母と縁を切ってもらいたいと迫ると、あっけないほど不倫相手は即答で了承したそうです。「一連の会話を横で聞いていた義母は、静かに涙を流していましたね。でも私の思った通り、相手の男性は義母を利用しているだけだったので、手遅れになる前に真実がわかって良かったと思います。さらに、結婚当初から私たち息子夫婦に無関心だったのは、不倫相手と駆け落ちをする目標に夢中で、家族のことはどうでもよくなってしまっていたと告白されました。義父には義母から正式に謝罪をしたようで、一旦は丸く収まったようです。義母がどこまで話したのか、さすがにそこまでは介入しませんでしたが…。でも、あのとき私が面倒がって義母の不倫について見て見ぬふりをしていたら、今頃はもっと深刻な問題を抱えていたかもしれません」義実家の問題に介入するだけでも勇気が必要なのに、不倫問題に切り込むとなれば、その覚悟はなおのことでしょう。しかし沙耶さんのように勇気をもって関与することで、今後起こったかもしれない深刻な問題を未然に防ぐ術につながるはずです。義実家の問題は「お節介かもしれない」とためらってしまいがちですが、必要に応じて介入すべきシーンもあると言えるのでしょう。©buritora/Adobe Stock ©naka/Adobe Stock文・並木まき
2023年09月17日結婚後、義実家との関係性に悩む人は少なくないでしょう。そこにお金の問題が絡んでくると、さらにトラブルが大きくなってしまうことも…。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、“夫にお金を無心する義母”と30代妻の間に起こったエピソードをお届けします。息子夫婦に無関心な義母沙耶さん(仮名)は、3歳年上の夫と交際半年で結婚しました。結婚の挨拶のために義実家を訪れたときから、沙耶さんは義母に対して違和感を抱いていたと振り返ります。「初めて義実家に行ったとき、急な仕事で義父には会えず、まずは義母に挨拶することになりました。義母に結婚をすることを伝えても『あぁ、そう』と言うだけで、息子をお願いしますとか、これからよろしくねという会話すらなくて。私はおろか息子である夫に対しても、一定の距離をとっている感じがして、すこし心配になりましたね」結婚後の義実家との関係性に不安を抱いたと話す沙耶さん。結婚の準備に関してもまったく関与してくることがなく、結婚式や新生活の準備も相談をする機会すらなかったそうです。息子にお金を無心していた事実が発覚「結婚式や新生活への義実家からの援助は1円もなく、私の実家からのお祝いと二人の貯金で新生活をスタートさせました。借金があるわけでもないし、慎ましく暮らしていけばなんとかなると思っていたのですが…。あるとき共通の友人の結婚式が重なった時期があって、夫に生活費がキツイという相談をしたら、夫は夫で『家に入れる分のお金がない』と言い出して…。その理由を聞いてみたら、義母からお金を無心されていたことがわかったのです」義母はパート、義父も働いているにも関わらず、そこまで生活に困窮しているのだろうか?と不可解に思った沙耶さん。夫を通じて義母の周囲を探ってみたところ、なんと義母は年下の男性と不倫をしていたのだそう。その不倫相手のために、お金を無心していたことが発覚したのです。「両親の生活を心配してお金を渡していた夫も、さすがに激怒していましたね。夫が義母を問い詰めて、不倫の事実を明らかにしました。義母は年下男性に捨てられたくなくて、必死にお金やプレゼントを渡していたようです。その後、義母が夫にお金を要求することはなくなりましたが、不倫相手との関係は切れていないようで…。私は義母に不倫をやめさせようとしましたが、夫は匙を投げて『放っておけばいいんじゃない?』と言うんです」結婚して早々に義母の不倫に巻き込まれてしまい、沙耶さんは「結婚する前にきちんと話し合っておけばよかった」と後悔したといいます。義実家が金銭的な問題を抱えていると、息子夫婦に影響が及ぶ場合も少なくありません。その理由が不倫となれば、息子の妻は納得いかない気持ちが強いことでしょう。義実家の話に介入するのは面倒な面もありますが、放置をして問題が大きくなる前に対処できれば、トラブルを最小限に抑えることに繋がるはずです。©kei907/Adobe Stock ©sakura/Adobe Stock文・並木まき
2023年09月17日新婚当初はラブラブでも、結婚して時間が経つにつれて、人には言えないような夫婦間の悩みを抱える男女は少なくありません。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、人知れず夫婦間の悩みを抱えているという女性の声を3つご紹介します。義実家と絶縁状態「結婚当初は、義実家とそこまで仲が悪かったわけではありませんでした。しかし、孫がなかなかできないことがきっかけで、義母があからさまに文句を言うようになってから、義母と私の口論が絶えなくなりました。夫が仲裁に入ったこともあったのですが、義母も私も気が強いので和解に至らず…。結局、義母と私が怒りに任せて『絶縁状』の書面を交わし、そのままもう5年以上も疎遠です。義母と疎遠になってからは子宝に恵まれ、今では娘が一人居ますが、義実家に連れて行ったことはありませんし、年賀状すら交わしません。義実家との関係は周囲に言いにくいですし、興味本位で根掘り葉掘り聞かれるのも面倒なので、表面上は義実家との交流があるようなフリをしています。帰省の時期になるとママ友の間で帰省の話が出るので、適当に話を合わせています。義実家と私のイザコザがきっかけで夫婦仲も冷めてしまい、今では仮面夫婦に。娘のために離婚をしないで頑張っていますが、家庭内も義実家との関係もすべて冷え切っていて、もはや夫とも精神的には他人同士のような生活を送っています」(33歳女性/東京都)義実家との折り合いが悪い場合、深刻であるほど周囲には話しにくい面もあるかもしれません。周りに無責任な好奇の目を向けられるくらいなら、夫婦間だけの秘密にして、平穏な関係を演じてしまうのも無理はないでしょう。普通の夫婦を演じているが実は別居している「夫とは結婚6年目ですが、結婚2年目の終わりからずっと別居生活を送っています。だけど周りには言いにくいので、同居生活をしているような演技をしています。夫と不仲になった理由は、夫が職場の女性と不倫をしていたことが発覚したからです。当時は離婚も考えたのですが、そこで離婚すると夫が不倫相手と再婚するだろうと思ったので、離婚せずに粘りました。私はプライドが高く、周りに『夫が不倫をしていた』と言い出せないまま時が過ぎてしまいました。夫婦仲が悪いことを周囲に悟られるのも嫌なので、SNSでは夫婦仲がいいように見える写真を投稿して幸せな妻を演じています…」(36歳女性/神奈川県)結婚するときに生涯の愛を誓い合った関係でも、その後に気持ちが冷めてしまうことは珍しくありません。とくに相手の不倫を知れば、二度と信頼関係は修復できないと思う妻も少なくないのではないでしょうか。しかし周囲に話したところで、その苦しみを理解してもらえるとは限らないだけに、誰にも告げずに胸に秘めている女性がいても不思議ではありません。夫婦ともに公認の恋人がいる「ウチは結婚11年目にして、夫婦公認でお互いに恋人を作っています。もともとレスになるのが早く、結婚2年目に入る前には夫婦の営みがほとんどなくなりました。解消する努力をする気にもならないまま時間が過ぎていくなかで、夫から『お互いに恋人を作ることを容認し合おう』と提案があり、私は了承。それからすぐにお互いに恋人を作りました。お互いが不倫をしている関係でもあるので、おそらく周りの人に言っても理解されないだろうなって思ってますし、夫婦ともにこのことは誰にも話していません。夫婦仲は特別に悪くもないですが、良くもないですね。必要な事務的連絡はしますが、普段のコミュニケーションはゼロです。でも、親戚の結婚式など夫婦で参加をする場には必ず二人で出席していますし、お互いの実家にも年に1回は一緒に帰ります。いわゆる仮面夫婦って、こういう感じなのかなと思います」(40歳女性/東京都)レスに関する悩みなどは、周囲に言いづらいですよね。夫婦間で合意した特殊な取り決めは周りに理解してもらえないことも多いので、誰にも言わず夫婦だけの秘密にしているケースは少なくないでしょう。表面上はうまくいっているように見える夫婦でも、実は秘密や隠し事を抱えているという話は、そこまで珍しいものではないのかもしれません。長い結婚生活ではいろいろな事情が生じることもあるものです。周囲に理解されないであろう事情に抱えている夫婦ほど、人知れず頭を悩ませ続けているのではないでしょうか。©fizkes/Adobe Stock ©DimaBerlin/Adobe Stock文・並木まき
2023年09月12日別れ話でドン引きするセリフを言われると、付き合ってきた過去すら後悔したくなるでしょう。女性たちが「別れて正解だった」と思ったほどのドン引きセリフを、元議員であり女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。1:「俺の妻には向いていない」「自称ハイスペな彼と付き合っていたんですが、実際に付き合ってみたらそこまでハイスペじゃなかったパターンでした(苦笑)。彼は浪費癖がすごくて、貯金をせずに稼いだお金は全部使ってしまうタイプ。浪費家な人と結婚すると、お金の面で苦労しそうだなと思ったので、7か月くらい付き合ったあとに私から別れ話をしたんです。すると彼は、『君は俺みたいな男の妻には向いていない。賢明な判断だよ』と、上から目線で言ってきたんです!すでにその時点で彼への気持ちは冷めていたので、このセリフを言われても怒りをぶつけたりはしませんでしたが、内心は『あなたはそこまでハイスペじゃないし、貯金をしないから生活が派手に見えるだけでしょ!』と思ってドン引きでした…」(32歳女性/役員秘書)ハイスぺを自称している時点でイタいですが、浪費により愛想をつかされた彼の捨てゼリフ。負け惜しみ感がヒシヒシと出ていますね。2:「母親も気に入っていなかったみたい」「別れ話のときに『僕の母親も君のことは気に入っていなかったみたい』と言われたことがあります。付き合っているときにはマザコンっぽい感じはなかったのに、いきなり母親の話をされてドン引きしましたね。その人とはちょっとだけ結婚も考えていたので、彼のお母様にも2回だけ会ったことがありました。会ったときには『母も君のことが気に入ったみたい』と言っていたくせに、なぜ別れ話のときには真逆のことを言ってきたのかわかりません。別れ話で急に親のことを出してくるような人は親離れできていない感じもして、別れて正解だったと思っています」(34歳女性/アパレル)交際中と別れ話のときで真逆のことを言われれば、どちらが本当だったのかわからなくなりますよね。悔しまぎれのセリフでしょうが、二人の別れ話に母親の話題を出してくるあたりに、マザコン臭を感じざるをえません。3:「君の友人とも付き合っていたことがある」「女性との遊びが激しいタイプの男性と付き合っていたことがあります。付き合っているときもいろんな女性との浮気疑惑があり、そんな毎日に疲れて私から別れを切り出しました。彼は私から別れ話をされて悔しそうな感じでしたが、最後に『実は、君の友人とも付き合っていたことがあるんだよね~』とヘラヘラしながら言われてドン引き…。しかも、名前が出た女性は確かに知り合いでしたが、苦手なタイプで距離を置いていた人だったので、さらに引いてしまいました。その男性とは半年くらい付き合ったのですが、まさか私の知っている女性とも深い関係だったなんて思ってもいなかったですし、知っていたらそもそも付き合わなかったと思います。すごく嫌な気持ちだけが残ってしまい、『わざわざ別れるときに教えてくれなくてもいいよ!』と怒りがわいてきましたね」(31歳女性/マスコミ)自分の知っている人が元カノだったと知れば、それなりにショックを受けるでしょう。別れるまで教えてくれなかったあたりに、あえて黙っていた意地の悪さも見受けられます。別れ際にはその人の本性が出ることもあります。悪い意味で忘れられなくなるほどドン引きなセリフを口にするような男性とは、別れて大正解でしょう。©Dean Drobot/shutterstock ©wavebreakmedia/shutterstock文・並木まき
2023年09月04日気になっている人とやりとりをしているなかで、彼から「本命視されているのかな」と気になることもあるでしょう。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、女性たちが“脈あり”に気づいた瞬間を3つご紹介します。1:深刻な仕事の悩みを打ち明けてきた「知り合って1か月くらい経ってから、頻繁にLINEのやりとりや雑談をするようになった男性がいます。その人のことを『いいかも』と思っていたのですが、相手が奥手なのかなかなか進展せずにヤキモキしていたんです。でもあるときに、彼から深刻な仕事の悩み相談を受けて、これは脈ありかも!と思いました。上司からパワハラを受けているという内容だったのですが、普段はプライドが高そうな男性だったので、これを私に打ち明けてくれるってことは心を開いてくれたんだろうなって。それから2週間後には彼から告白されて、お付き合いがスタートしました!」(34歳女性/メーカー)2:事故の後遺症を教えてくれた「元カレとまだ付き合う前の話です。付き合う前に話をしていたら、彼のほうから『実は…』と過去に大事故に遭っていてその後遺症で足の一部が動かしにくいという話を打ち明けられました。体のことってなかなか人には言いたくないことだと思うので、それを話してくれたときに、私とこれから真剣にお付き合いをしてくれようとしているんだなって感じました。彼は足のことを負い目に感じていたみたいで、『付き合う前にちゃんと伝えておきたいと思っていた』と言っていました。でも私は全然そんなこと気にならなかったし、むしろ打ち明けてくれたことで、心の距離が近くなった気がしました」(31歳女性/ネイリスト)3:地元の友達との飲み会に誘ってきた「まだお付き合いをしていないのに、地元の友だちと集まる飲み会に誘ってきた男性がいて、脈ありサインだなって思いました。社会人になると、地元の話ってなかなか話す機会がないし、昔からの友だちに私を会わせたいってことは彼女候補として考えてくれているんだろうなって思ったんです。誘われた飲み会に参加した帰りに、彼から告白をされて付き合うことに。それで彼に、私をその日の飲み会に誘った真意を聞いてみたら『俺の好きな人を連れていくから、みんなでキューピッドになって!』ってお願いしていたことが判明しました(笑)。飲み会に誘ってきた時点で私は気づいていたよって話したら、彼は大笑いしていましたけどね」(33歳女性/小売)心を開いた相手にしか話させないような内容を打ち明けてきたときには、脈ありと見ていいでしょう。気になっている男性からプライベートや悩みにまつわる話をされたときには、関係が進展することを期待していいかもしれません。©Stockbakery/shutterstock©DavideAngelini/shutterstock文・並木まき
2023年08月28日元カレと再会して復縁し、結婚を見据えた真剣交際をしていたはずの30代・実里さん(仮名)。しかし彼の妻を名乗る女性から電話がかかってきたことで、状況は一変します。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、実は既婚者だった元カレとの復縁で不倫に足を踏み入れてしまった女性のエピソードをお届けします。彼の妻が会社の前で待ち伏せ「彼の妻(Aさん)を名乗る女性からの留守電を聞いてみると、『話し合いがしたい』『夫が不倫しているのはわかっている』『穏便に済ませたいので、今日あなたの会社の前で待っているから時間を作ってほしい』という内容が残っていました。まさか彼に妻がいるなんて思ってもいなかったのでびっくりしてしまい、すぐに彼に電話やLINEをしました。でも、まったく連絡がとれなくて…。Aさんは私の職場も知っている様子。待ち伏せをしてまで話をしにくると言っている以上、逃げないほうがいいなという気がしたので、彼女が指定した時間に会社の前に行ってみたんです」彼の妻から聞いた衝撃的な真実実里さんは、Aさんと勤務先近くの喫茶店で話をすることに。そこでAさんから、彼にまつわる衝撃的な真実を聞いたと振り返ります。「彼とAさんは結婚5年目に入っていました。私と別れたあと、すぐに付き合って結婚したのがAさんだったようです。Aさんによると、彼は不倫の常習犯だったそう。仕事も安定せずに転職を繰り返し、年に何度か不倫の兆候がある夫に対して、Aさんは離婚をするか迷った時期があったそうです。迷っているうちに妊娠がわかり、ひとまず子どもが生まれてくるまでは離婚をしない方向で頑張っていたと話していました。ですが私との不倫がわかり、Aさんはかなり動揺したらしいです」Aさんは、彼が既婚者であることを実里さんが知らなかったと理解してくれたそう。そして「慰謝料の請求はしない。ただし、二度と彼とは連絡を取らないでほしい」と念を押され、実里さんは了承したそうです。「Aさんは私を罵るわけでもなく淡々とした様子で、『出産前に家庭内の揉めごとは避けたいから協力してほしい』というスタンスでした。話をしていて、Aさんも被害者だと思いましたし、私自身が不倫に加担していたことも忘れて同情していまいました。そしてAさんからは、『慰謝料を請求しない代わりに、今後彼と離婚の話を進めるにあたって、不倫の証拠が必要になったときには協力してほしい』とお願いされたんです。彼が妻の出産前に不倫をするような人だったんだとわかった途端、私の気持ちはスーッと冷めていましたし、不誠実すぎる彼に対して許せない気持ちが強くなっていたので、私はAさんの申し出を受け入れることにしました」そして今、出産を終えたAさんは離婚に向けて準備を開始したそうです。彼の不倫の証人になる話について、今のところ具体的な依頼はきていないそうですが、いつでも動けるように実里さんはAさんと連携を続けているそうです。「想定外の結末でしたが、不倫をするような男性は絶対に許せません。今回はAさんが理解ある人だったので私への慰謝料請求はありませんでしたが、相手が違えばもっとドロ沼になっていたかもしれませんよね。彼にはしっかりと償いをしてもらいたいと思っています」実里さんのように、妻が不倫相手とタッグを組む話は極めて稀でしょう。隠れ既婚者と交際し、既婚だと知ったあとも関係を続けてしまってドロ沼へと進む話は後を絶ちません。交際している相手に少しでもおかしな点や不可解な行動が見受けられれば、きちんとチェックをしてから交際を進めたほうが安心です。©ノンタン/PIXTA(ピクスタ) ©USSIE/PIXTA(ピクスタ)文・並木まき
2023年08月27日昔の恋人と再会し、よりを戻すこともあるでしょう。相手が独身であれば何の問題もありませんが、相手が既婚者であることを伏せているケースも…。実里さん(仮名)も、相手が既婚者だと知らずに復縁してしまったそう。思いがけず不倫へと足を踏み入れてしまった30代女性の悲惨なエピソードを、女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。旧友が主催したプチ同窓会で元カレと再会30代の実里さん(仮名)は、旧友が主催した同窓会で昔の恋人と再会。未練があったわけではなかったのに、「やっぱりいいかも」とときめいてしまい、その日のうちに関係を持ってしまったそうです。「彼と再会したのは、旧友がノリで開いた15人程度のプチ同窓会でした。彼と付き合っていたのは、別れた理由も忘れてしまうほど昔のことです。それまで特に思い出すこともありませんでしたが、同窓会で再会した彼はキラキラしていて、『こんなにイケてる男性だったっけ?』と不覚にもときめきました。彼も私に懐かしさを感じたようで、同窓会ではずっと隣の席を死守してくれていました。そして二次会の途中に、『このまま二人で抜けて、飲み直そうよ』と誘ってきたんです。彼の誘いに乗り、二人きりでたくさんお酒を飲んで、そのままホテルに行ってしまいました」結婚も視野に入れた復縁交際だったはずが…当時、実里さんは婚活をしていたわけではなかったものの、「いい人がいれば結婚したい」という思いは常にあったそう。元カレと復縁してからは、「この人となら結婚してもいいかもしれない」と感じたそうです。交際2か月目には、将来の結婚も視野に入れたお付き合いをしていたと話します。「二人のあいだで結婚の話題も出るようになっていたし、行動圏が似ていたこともあって、デートもかなり頻繁にしていました。だいたいは食事をしてそのままホテルに行き、翌日の仕事に備えて宿泊はせずに解散というパターンでしたね。毎週末ではないですが、休日もプチ遠出のデートをしたりしていて、お付き合いはかなり順調だと思っていました」ところが、そんな実里さんの幸せにかげりが見え始めます。「ある日、スマホに知らない番号から着信があったんです。私はスマホを仕事で使わないので、知らない番号から電話がかかってくることは滅多にありません。最初は間違い電話かと思いましたが、着信は一度だけではなく何度もかかってきていて、さすがに怖くなりました。そのまま放置していると、留守電は残っているものの、何かメッセージが入っているわけではなく…。誰かにストーカーされる覚えもなかったですし、相手が誰なのかまったく見当がつかなくて不気味でした」ある日、いつものように知らない番号から電話がかかってきて、実里さんが出ずに放置をしていると、初めて留守番電話にメッセージが残っていたそう。そのメッセージを聞いた実里さんは、驚きの真実を知ることになったのです。「留守電のメッセージは、“彼の妻”を名乗る人からでした。そこで初めて、私は彼が既婚者だと知ったんです。“夫が不倫しているのはわかっている”という言葉に唖然としました…。将来を見据えた交際だと思っていたのは、私だけだったんです。」既婚者であることを伏せて、昔の恋人に近づく男性もいます。共通の友人との交流が途絶えている場合は、相手が結婚したことに気づかないこともあるでしょう。少しでも「変だな」と感じるところがあれば、見過ごさずに身辺をチェックしたほうが安心です。©jessie/PIXTA(ピクスタ) ©プラナ/PIXTA(ピクスタ)文・並木まき
2023年08月27日気になる男性とLINEをしていて、「これは脈なしだ…」とがっかりすることもあるはず。女性たちが脈なしを悟った残念なLINEにまつわるエピソードを、女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。1:「行けたら行きたいね」「仕事の関係で知り合って、いいなと思っていた男性がいて、私から声をかけてLINEを教えてもらいました。LINEをするとノリもいいし返信も早かったけれど、私がどこかに出かけようと誘うと『いいね!行けたら行きたいね』って返してくるから、“あぁこれは脈なしだなー”と。それでも何度か誘ってみたけれど毎回そんな返事が返ってくるから、私は都合よくキープとして扱われているか、もしかしたらまた仕事で絡むかもしれない関係だから角が立たないように返信しているんだろうなって思ったので、それ以上追いかけるのはやめました」(34歳女性/マスコミ)2:「好きなタイプは俺みたいな人」「めちゃくちゃ見た目がタイプな男性がいて、LINEも交換できたのでとても舞い上がっていました。毎日のようにくだらない話をやりとりできる仲にまで進んだときに、勇気を出して『好きなタイプは?』って聞いてみたんです。すると速攻で『俺みたいな人かなー。なかなかいないからシングルが長くて。今度、相談乗ってよ!』って言われたので、私は完全に恋愛対象外なんだなって知ってガッカリ…。けっこう深い話もしたし親密な感じのやりとりもしていたけれど、一人で脈ありだと勝手に舞い上がっていたので、とても落ち込みました(笑)」(32歳女性/アパレル)3:「彼氏と仲良くしたいな」「知り合ってからLINEで頻繁に連絡を取っていて、私はいいなと思っていた男性がいたのですが…。彼から『今フリーだって言っていたよね?君に彼氏ができたら仲良くしたいな』というLINEが届いて、大ショックでした。好きな女性にはそんなこと絶対に言わないと思うので、まったく私のことを恋愛対象として見てくれていないことがわかって、急にテンションも下がりました」(33歳女性/保育士)気になっていた男性といい雰囲気でLINEが続いていても、脈なし臭がプンプンにおうLINEが届けば、その時点で悟る女性は多いですよね。どんなにいい感じだと思っても、こんなLINEが届いたら本命になるのは諦めたほうが安心かもしれません。©Luis Molinero/shutterstock文・並木まき
2023年08月22日婚約していた彼が、インターネットで特定の相手を誹謗中傷していたことを知った20代の玲奈さん(仮名)。さらには慰謝料を請求され、玲奈さんに黙って二人の貯金からお金を出していたことを知ります。一度は彼を許し、一緒に罪を償っていこうと決意しますが、事態は玲奈さんが想像していたよりもひどいものだったそうです。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、彼の愚行によって婚約破棄をした20代女性のエピソードをご紹介します。どのような誹謗中傷をしたのか問い詰めると…彼が被害者に対して慰謝料を支払ったのはつい最近のことだったそう。玲奈さんが彼に対して、どのような誹謗中傷をしていたのかを問い詰めると、その内容は玲奈さんが想像していたよりもひどいものだったと言います。「彼に事情を聞いてみると、最初は女性インフルエンサーにファンとしてメッセージを送っていたそう。だんだんとセクハラまがいの内容になり、相手にされないことに腹が立って、徐々に内容が誹謗中傷になっていったとのことでした。実際にメッセージを見せてもらったのですが、女性インフルエンサーは彼のことをまったく相手にしていないのに、彼が一方的にしつこく連絡を取り続けている様子がよくわかり、それを見て呆れるやら情けないやら…。しかも、私と婚約しているにもかかわらず、彼は独身で彼女もいないと嘘をついて、女性インフルエンサーにコンタクトを取ろうとしていたんです。彼のしていたことは誹謗中傷だけでなく、私への裏切りでもあるので、しばらくは怒りが収まりませんでした」婚約破棄を決意して新たな道を歩み出す玲奈さんはそれからしばらく考えたあとに、彼に婚約破棄を言いわたすことを決意。最初は「一緒に乗り越えよう」と思っていたものの、実態を把握するにつれて、そんな気持ちも失せていったと話します。そして、一人で抱えているのがつらいと感じた玲奈さんは、彼と同じ職場に勤める共通の友人に相談したそうです。「友人は、最近の彼は職場でも人が変わったような感じで、仕事でもミスが増えていて周囲からの評価も下がっていると教えてくれました。おそらく誹謗中傷と慰謝料の件がバレたことでメンタルに余裕がなくなり、仕事にも差し障りが出ていたんだと思います。友人も『今の彼なら、結婚しないほうが正解だと思う』と言ってくれたので、自分の婚約破棄の判断は間違っていなかったんだなって安心しました」婚約を破棄するにあたって、最初は世間体が気になったと振り返る玲奈さん。しかし我慢をして結婚をしても、その先に幸せはないだろうと判断したのが婚約破棄の決め手となったようです。彼の愚行はやがて職場にも知れわたってしまい、婚約破棄から半年後には、彼は居心地が悪くなってしまって職場を退職したとのこと。現在玲奈さんは、彼がどこで何をして暮らしているのかまったくわからないそうです。婚約を破棄するには大きな勇気が必要でしょう。悪いのは相手であっても、自分が婚約を破棄することで親や職場などの周囲に与えるダメージを考慮すると、我慢してそのまま結婚するべきなのかと悩む人もいるはずです。しかし結婚は一生の選択ですから、添い遂げるのが難しいと思うような出来事が発覚した場合は、その時点でリセットをしたほうが結果的にダメージを最小限に抑えられるケースも多いでしょう。©torwai/gettyimages©yamasan/PIXTA(ピクスタ)文・並木まき
2023年08月13日SNSの普及により、さまざまな人と気軽に繋がることができる現代。しかし、SNSによって恋人の本性を知り、愕然とするケースもあるようです。そんな体験をしてしまった20代女性のエピソードを、女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。入籍目前に彼が貯金を使い込んでいた事実が判明!結婚を前提に恋人と交際していた20代後半の玲奈さん(仮名)は、お互いの親への挨拶もすませ、仕事が落ち着いたタイミングで籍を入れようと考えていたそうです。ところがある日、二人で貯めていた新婚旅行費用が減っていることに気づます。不審に思った玲奈さんは彼を問い詰めました。話を聞くと、玲奈さんに一言もなく勝手に貯金を使っていたことが発覚し、二人の間に不協和音が生じ始めたとのこと…。「しかも、彼を何度問い詰めても、何に使ったのかなかなか口を割らないんですよ。新生活に向けたお金として、二人でコツコツと貯めてきたものだったのに、どう考えてもおかしいじゃないですか?家具も家電も買っていないし、式場もまだ検討中だったのでお金もかかっていなかったし…。それで、ちょっとおかしいと思って彼の身近なところを調べてみたら、思いもよらない理由が判明したんです」婚約者は誹謗中傷の加害者だった…貯金の使い道が気になった玲奈さんは、彼のSNSアカウントを特定して、くまなくチェックしてみることに。すると、彼が特定の人物に誹謗中傷のメッセージを送っていた痕跡を発見したのだそう。それを手がかりに追及すると、彼が慰謝料を請求された事実が判明したそうです。玲奈さんは、最愛の彼が自分の知らないところで犯していた罪にショックを受けるとともに、新生活に向けた二人の貯金から慰謝料を出したことに激怒するしかなかったと振り返ります。「まさか自分の身近な人が、誰かを誹謗中傷しているなんて思いもしなくて、ただただショックでした。普段は穏やかで優しい彼が、SNSでそんな言動をしていたなんて信じられなかったんです。それに慰謝料を二人のお金から勝手に出したことにも呆れるやら悔しいやら。とにかくいろんな感情がぐちゃぐちゃになってしまい、彼に対しては数日間にわたって激怒するしかできませんでした」身近な人がSNSなどで誰かを誹謗中傷していたと発覚すれば、その人間性を疑う人も多いでしょう。自分の婚約者という将来を誓ったばかりの相手がそんな愚行をしていたと知ったとき、許そうと思ってもなかなか許せるものではありません。婚約前に、彼のSNSアカウントやネットでの振る舞い方を把握しておけるといいですね。©SunnyVMD/junce/gettyimages文・並木まき
2023年08月13日経済的な理由から、義実家での同居生活を送ることとなった香織さん(仮名)。息子を溺愛する義母は、香織さんの夫が社内不倫をしていた事実を知っても息子をかばい続けたそうです。家庭内で孤立した30代妻の壮絶なエピソードを、女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。離婚もやむを得ないと腹をくくり親族に相談「夫の不倫がわかってから、私のストレスは限界に達していたのですが、私の実家は飛行機に乗らないと帰省できない距離だったので、すぐに頼れる人が近くにいませんでした。それでも現状をなんとか変えなければいけないと思い、それまでに何度かLINEで会話をしていた夫の従姉妹に連絡をして、夫と義母との問題を相談することにしたんです」香織さんの話を聞いた従姉妹は、香織さんに全面的に同情し、「おばさん(香織さんの義母)は、昔から息子を溺愛しすぎていると親戚の間でも有名だったのよ」と教えてくれたそうです。そして「香織ちゃんがあまりにもかわいそう。私が力になれることはなんでもする」と、心強い申し出もあったとのこと。親戚の集まりで夫と義母の醜態を暴露!「従姉妹の提案で、次の親族の集まりのときに夫と義母の醜態をみんなに暴露することになりました。私はそのあと離婚をする覚悟で臨んだのですが、従姉妹は『経済的なことがあるだろうから、すぐに離婚せずにひとまずは別居をして、生活費は夫から貰えばいいよ』とアドバイスをくれました。新生活の基盤ができるまでは離婚しないほうが私もありがたかったので、従姉妹に相談をしながら、別居計画を進めることにしたんです」従姉妹との計画通りに、親族が集まった席でこれまでの醜態を暴露したという香織さん。夫と義母は唖然としつつも、証拠があるため香織さんの主張を否定はできませんでした。すると、夫側の親族であるにもかかわらず、多くの人が香織さんに同情し、夫や義母をその場で責めてくれたそうです。「その後すぐに、私は夫に別居を申し入れました。別居中の生活費も、裁判所の婚姻費用算定表に基づいて請求して、しっかりと払ってもらいました。別居をしてから私は就職先を探して、きちんと新生活の基盤ができたところで離婚をしました。あのとき、従姉妹や夫の親族が私の味方をしてくれなかったら、今でも義実家で悩みながら暮らしていたか、突発的な離婚をして路頭に迷っていたかのどちらかだと思うので、冷静にアドバイスをしてくれた従姉妹にはとても感謝をしています。従姉妹の話によると、私をいじめていた義母や身勝手な不倫をしていた夫に対して、親戚からの目がさらに厳しいものに変わったそう。親戚の中でも、もはや二人はかなり孤立しているらしいです」義実家で同居生活を送る場合、家庭内で孤立を強いられると居場所がなくなってしまうでしょう。一人で解決が見込めないときには、自分の実家や友人、夫側の信頼できる親族など、誰か一人でも話を聞いてくれそうな人に相談してみることも、有効な打開策のひとつかもしれません。©Kayoko Hayashi/gettyimages©buritora/PIXTA(ピクスタ)文・並木まき
2023年07月23日義実家と同居をするだけでも大きな負担になるケースが多いのに、そのうえ夫が不倫をしていたとなれば妻の心労は計り知れません。そんな状況に陥った末に、家庭内で孤立したという30代の香織さん(仮名)の壮絶なエピソードを、女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきがお届けします。結婚3年目から義実家で同居「結婚3年目のとき、夫の経済的な事情から義実家での同居が始まりました。義母は息子である夫をものすごく溺愛する人だったので、同居をする前から不安は大きかったんですよね……。お金の問題があるのでやむをえず同居を了承しましたが、同居前に抱いていた嫌な予感は的中。同居を始めた直後から、義母はとにかく夫だけを可愛がり、私を敵視するような態度で接してきました」義母は、息子にだけ高級な食材を使った料理を作って香織さんには食べさせなかったり、息子のものだけを買ってきたりと、香織さんに対してあからさまな嫌がらせをし続けたとのこと。そんな生活にうんざりしていた矢先に、なんと香織さんの夫の不倫が発覚したそうです。必死に息子をかばう義母に辟易「夫は職場の既婚女性とダブル不倫をしていました。不倫相手の配偶者が不倫に気付き、その相手を突き止めたら私の夫だったとのこと。不倫相手の配偶者から連絡があり、私は夫の不倫を知りました。ところが、不倫について夫を問い詰めると、『経費が出ない接待費をその女性に払ってもらっていて、代わりに体の関係を持っている。だから不倫関係は仕事の一環だ』と意味不明な理屈を主張し始めたのです。夫は営業職をしており、会社の業績がそこまで良くないので接待にあまり経費が使えないという話は以前から聞いていました。ですが、接待費が出ないからといって、そのお金を捻出するために女性と関係を結ぶなんて滅茶苦茶ですよね」しかし義母は、このトンデモない屁理屈を疑うどころか、全面的に支持。そして不倫を許さない香織さんに対して、「我慢が足りない。家計のために仕事と割り切って不倫をしている息子の立場にもなりなさい!」と、さらにトンデモない指導をしてきたそうです。「あまりにも理不尽な親子がそばにいるので、あの頃の私は頭が変になりそうでした。母親がそんなふうに不倫をかばうものだから、夫も調子に乗って反省する様子はゼロ。不倫相手の家庭にバレたあと、夫は相手の配偶者から100万円の慰謝料を請求されたのですが、それも義母が肩代わりして払ったようでした」息子が何をしてもかばう義母が近くにいると、夫婦関係にも悪い影響を与えやすいでしょう。本人たちで解決できる問題も、義母が介入することによって複雑化するケースは珍しくありません。©itakayuki/kumikomini/gettyimages文・並木まき
2023年07月23日不倫相手から予想もしなかった恐怖のLINEが届いた男性もいるようです。今回は、女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、男性が恐怖した「不倫相手からの仕返しLINE」を3つご紹介します。1:あなたの子どもを…「不倫をしていたころ、家庭にバレそうだしそろそろ別れたほうがいいと思っていた矢先に、相手の女性から『あなたの子どもを……』と書かれたLINEが届き、ギクっとしました。きちんと避妊はしていたつもりだったのですが、もしかして妊娠させてしまったのかなと思ってゾッとしたんですよね。でも、そのLINEには『子どもを……』のあと何も書かれていなかったので、なんだか変だなと思って本人に続きを聞いてみたら、なんと『あなたの子どもを恨みます』って返ってきて、さらにゾッとしました。僕が別れを考えているのを察した不倫相手が、うちの子どもに対して嫉妬をしていたみたいです。子どもと会わせたことはありませんでしたが、それからしばらくは子どもの身に何かが起こらないかハラハラしっぱなしでした」(36歳男性/マスコミ)2:奥様の連絡先を入手しました「職場で不倫をしていた相手と別れた直後に、『あなたの奥様の連絡先を入手しました』とLINEで連絡がきて、かなり焦りました。実はその不倫相手は僕と妻の離婚を望んでいて、自分と再婚してほしいとずっと言っていたので、別れたとはいえ妻に不倫をばらす気なんだろうなと直感的にわかりました。このままじゃマズイと思った僕は、不倫相手としっかり話し合いをする場を設けました。そのときに、僕が一方的に別れを告げて目の前から消えたことが許せなかったと言われ、その腹いせに妻の連絡先を共通の知人経由で入手したと知りました。不倫であっても、自分勝手な別れ方をすると恨みを買うんだと思いました」(40歳男性/不動産)3:上司に話したよ!「社内不倫をしていて、相手の女性が妊娠してしまいました。でも僕は離婚をする気持ちになれず、その女性には子どもを諦めてもらったんです。それからしばらくして関係が終わったのですが、別れてから1か月以上経ったときに『上司に全部話したよ!』ってあっけらかんとしたLINEが届きました。とっさに僕は、職場で上司からなんらかの処分を受けるだろうと覚悟を決めたのですが、後から知ったところによると元不倫相手は、僕の次にその上司と不倫を始めていたらしいです。上司も不倫をしているので僕に公の処分はありませんでしたが、“不倫相手の元カレ”の立場になってしまったので、仕事でじわじわとその上司から嫌がらせをされる日々を送っています」(38歳男性/サービス)相手の心を踏みにじるようなことをすれば、後になって仕返しをされるケースもあるでしょう。そもそも不倫は人を傷つける行為であるのは事実ですから、最初から足を踏み入れるべきではないのは言うまでもありません。©mapo/gettyimages文・並木まき
2023年07月14日結婚当初はラブラブの夫婦でも、年月が経つにつれてすれ違いが起こり、離婚に至ることもあります。離婚をする夫婦には、夫婦関係が悪化する前に兆候が出ていることも。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、離婚に至りやすい夫婦の共通点に迫ります。日常におけるリスクの捉え方が違う「結婚当初はラブラブでしたが、子どもが生まれてから夫婦仲が悪化。夫も育児や家事に積極的なタイプでしたが、私とはリスクの捉え方が異なるんです。私が『それは危険』『危ない』と思うようなことも、夫はなんの問題意識もなくやってしまうので、いつもハラハラしていて大きなストレスを感じていました。そのうちに、そんな夫のことを頼りないと思うようになり、愛情も冷めてしまって…。その頃から離婚に至りそうな予感はありましたが、結婚前にちゃんと確認しておけばよかったです。私とはリスクの捉え方が違う男性に、いざというときに私や子どもを守れるのだろうかという疑問が生じてきたことから、結局は離婚しました。今はシングルマザーで息子を育てていますが、夫がいたときよりも自分のペースで子育てができるせいか、大変なことはたくさんあるけれど当時よりストレスは減った気がします」(34歳女性/自由業)夫の交際関係が許せない「友人は、結婚して1年半が経った頃に夫と別居。理由は夫の交友関係がどうしても許せなかったからと聞きました。その夫には、結婚後も独身時代と同じようにお酒の席に誘う友人や、休日に妻が家にいてもアポなしで遊びにくるような人が多かったそうです。友人夫婦は交際期間が半年と短く、交際中は仲が良かったようですが、結婚後に相手の生活環境を知り、合わないと感じたようです。喧嘩も多かったみたいで、子作りをするような雰囲気でもなくなってしまった結果、3年弱で離婚に至っていました。相手の交友関係って結婚後にも深く関係してきますし、私も相手の交友関係はきちんと把握しておかないと怖いなって思いました」(35歳女性/IT)隠れマザコンを見抜けなかった「姉は、夫のマザコンが発覚してからかなり苦労した挙句に離婚をしました。結婚前はマザコンの様子を少しも見せなかった義兄は、結婚して1年くらい経った頃に突然姑との同居を提案。子作り前の同居は避けたかった姉がその提案を断ると、平日の夜だけでなく休日も義兄は自分の実家に入り浸るようになり、姉と食事すらとらなくなってしまったのです。姉は交際中に『マザコンかもしれない』と思ったことはなかったそうで、これにはかなり参っていました。振り返ると、同居の提案をされた時点でマザコン具合がヒートアップする予兆だったのでしょうね。夫婦関係の修復を試みたものの、義兄が姉をないがしろにする状況は変わらず、離婚に至りました。結婚前にマザコンの兆候がなかったかどうか、もっと真剣に観察するべきだったのではって思います」(35歳女性/通信)結婚すると一緒にいることが日常になるので、考え方の違いがあると大きなストレスや不仲に発展しがちです。いわゆる「価値観の不一致」にも発展しやすいだけに、結婚を考えた相手とは将来の結婚生活を想定した上で、相手の考え方を知っておいた方が賢明でしょう。©kei907/miya227/shutterstock文・並木まき
2023年06月30日リアル・モンスターワイフ、再び
シリーズ・モンスターワイフ
実録・ポジティブな離婚