30代の佳織さん(仮名)は、交際3か月で同棲、そして交際半年でスピード結婚したそう。ただ、それまで残業の少なかった夫が入籍1週間後から仕事と言って深夜に帰ってくることが多くなったと言います。その行動に不信感を覚えた佳織さんは、本人を問い詰めても本当のことは教えてもらえないと考えプロに調査を依頼。すると、佳織さんが想像もしていなかった場所に夫が通っていたことが発覚したそう。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、新婚早々に夫婦仲が冷え切ってしまった30代夫婦の悲劇をご紹介します。見知らぬ女性と夫の2ショットが… 夫に直談判をすると驚きの事実が判明「探偵から渡された調査結果には、私が知らない女性と一緒にいる夫の姿がありました。2ショットの写真だけでなく、その女性の自宅と思われる場所に一緒に入っていく様子の写真もありました。その写真を見たときに、私は夫が浮気をしていると思いましたし、探偵の人も『おそらく浮気でしょう』という感じでした。その資料をもとに夫と話をして、相手の女性と別れさせなくてはいけないと考え、その日の夜は夫が帰宅するまで起きて待っていたんです」その日も夫の帰宅は深夜で、どこかに寄ってから自宅に戻ってきた様子だったとのこと。佳織さんは、調査結果を夫に突き出し「説明して」と迫ったそうです。「夫は資料を見た途端に、真っ青な顔になりました。ところが、その後急に冷静な顔に戻り『今は浮気していないから』と私に言ってきたんです」女性と一緒にいる写真がある以上「浮気はしていない」と言われても、にわかには信じられなかったという佳織さん。その場で夫を問い詰めると、さらに驚きの答えが返ってきたとのこと。夫が会っていた女性の正体は…「夫の説明では、その女性は私と並行して交際していた女性だそう。私と結婚を決めたときに別れたものの『肉体関係はなくてもいいから、しばらくは支えていてほしい』と懇願され、今では友人関係にあるとのことでした。最初は嘘をついているのかと思いましたが、夫はその後LINEのやりとりも見せてくれて、実際に相手の女性が夫にそのようにお願いしている文面も読みました。さらに、友人関係を続けないならば妻になる女性、つまり私に対して嫌がらせをする、というようなことも書かれていて、夫は『君との家庭を守るために、元カノが納得するまでは会おうと思った』『自分も本当はもう会いたくないんだ』と打ち明けてきたのです」不倫ではなくとも特定の女性と週に何度も会っていたこと、同時期に交際していた女性がいたことに対して、佳織さんも最初のうちは頭が混乱したそう。ただ、そのあとに夫婦で話し合った結果、この女性がわからない場所に夫婦で引っ越して、携帯電話も新たに契約しようということで話がまとまったとのこと。夫の元カノがコンタクトを取れない状況にすれば、佳織さんに危害が加わるリスクも低くなり、早期に改善できるだろうと考えての結論だったと言います。「引っ越しをしてスマホの番号を変えたら、結果として元カノと夫の縁は切れました。夫がなぜ元カノからの不可解な依頼に応じていたのか、もっと毅然とした態度で断ることもできたんじゃないのか…とも思いますが、いまさらそれを言っても仕方ないので、今は夫のことを許しています。本当は肉体関係もあったのかもしれませんが、今それを突き詰めたところで私たちの夫婦仲に悪い影響しかないと、もう考えないことにしています。本当の意味での新婚生活がやっとスタートできたので、これから夫婦としての信頼関係を築いていきたいと思います」優柔不断だと、以前付き合っていた人から迫られたときに毅然とした対応ができないこともあるのかもしれません。今回は佳織さんが早期に対処をしたことで、事態が早めに解決に向かったケースです。「何かがおかしい」と感じたときには、放置せずに事実を突き止める勇気を持つことが、夫婦仲の改善につながることもあるでしょう。©Chris Jongkind/miya227/gettyimages文・並木まき
2022年09月03日結婚後に、結婚する前には想像もできなかった行動をする人もいるようです。今回は、新婚半年にして、夫の不可解な行動に不信感を抱き夫婦仲が壊滅的に冷え切った…という妻のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。入籍1週間で夫の行動に変化が… 不信感を募らせる妻佳織さん(仮名)は、交際半年の夫と30歳でスピード結婚。お互いに婚活中の出会いだったこともあり、最初から結婚を視野に入れた交際をスタートさせ、交際3か月目には同棲を開始しました。しかし同棲中と結婚後では夫の生活スタイルに大きな変化が生まれ、夫の不審な行動に対して佳織さんはどんどん不信感を募らせていったそうです。「結婚式は挙げず入籍だけだったのですが、入籍して1週間後くらいから私に何も言わずに深夜に帰宅することが増えました。夫はもともと寡黙なタイプなので、付き合っているときも細かく行動を報告してくれる人ではありませんでした。でも同棲中にはそんなことがなかったので、なんだかおかしいなと思っていたんです。『仕事?』って聞くと『うん、そんな感じ』という曖昧な答えしか返ってこないことも不自然で、ずっと私はもやもやとしたものを抱えていました」同棲中は遅くとも午後8時には帰宅していた夫が、結婚後は深夜10時や11時を回ることも増えたそう。佳織さんは「仕事であれば仕方ない」と思いつつ、夫の仕事は残業がほとんどない職場なのにおかしいとも感じていたそうです。食事を作っても夫は食べないまま就寝…佳織さんが帰宅が遅い夫のために食事を準備していても、夫は帰宅後食べずにそのまま寝てしまうことが多かったそう。食費がもったいないし準備をするのも無駄だと感じた佳織さんは、どんどん不満を募らせていきました。「夕方にLINEで『家で夕ご飯食べる?』って聞くと『食べる』って返ってくるので作っていたのですが、食べるって言ったくせに食べなかったことも多くて、それも私にとってはかなり不満でした。生活費は折半していましたが、食べないことを先に言ってくれればその分を貯蓄に回せるのに、と思ってすごく不満でしたね」そんな生活が3か月ほど続いたとき、佳織さんは「やっぱり夫の行動は、おかしいんじゃないか」と不信感も限界に達したとのこと。夫がなぜ深夜まで帰宅しないのか、何をしているのかをきっちりと突き止めようと決意したそうです。「浮気かなっていうのはずっと思っていました。新婚でそんなことをするなんて絶対に許せないけど、ストレートに本人に尋ねたところで本当のことを話すとは思えなくて。そこで私は探偵に依頼して、夫がどこに行っているのか調べることにしたんです」結婚前に同棲をして、相手の生活スタイルを把握したうえで結婚を決めるカップルも珍しくないですよね。同棲中と結婚後でパートナーの生活スタイルが大きく変われば、不信感を抱くのは当然のことでしょう。結婚生活にはお互いの妥協が求められるとも言われますが、度を超えた不信感を抱かせるようなパートナーの行動があれば夫婦仲にも影響を及ぼします。早めに対処をしておくに越したことはありません。©Kilito Chan/K-Angle/gettyimages文・並木まき
2022年09月03日結婚と同時に義母との同居生活をスタートさせた里奈さん(30代・仮名)。結婚前の義母との関係は良好だったそうですが、子どもに恵まれなかったことから、義母との関係は悪化していきます。孫が欲しくてたまらない義母からはついにトンデモないことをされるように…。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、30代妻を襲った悲劇をご紹介します。寝室に侵入し“いやらしい本”を勝手に置いていくように「同居だったので家中どこでも、義母も自由に行き来できました。すると義母はそのうちに私たち夫婦の寝室に勝手に入るようになり、そこにいやらしい本をたくさん置いていくようになったのです。そういう本を義母がわざわざ息子夫婦の子作りのために準備することにも驚きましたが、勝手に寝室に置いていくという失礼な行動に吐き気がしました」夫に直談判をして「義母の暴走を止めて欲しい」とお願いするも「僕は関係ない。母さんと君の問題」と冷たく拒絶されてしまった里奈さん。このままでは「離婚か妊娠かどちらかを実現しないと、私の身が持たない」と感じたと話します。ついに離婚を決意。離れてわかった義母の異常性「義母の行動はその後もどんどんエスカレートして、いやらしいシーンが多い映画を夫婦で観るように勧めてきたり私に豊胸をするように助言してきたりしました。でも夫は子作りにさらに非協力的になっていて、私が義母に言われるがままに夫を誘っても、かえって白い目で見られて夫婦仲は悪化する一方でした。もうこれ以上、この家で頑張っても先はないと感じた私は、ついに離婚を決意したんです」“子どもができれば、何かが変わるはず”と信じていた里奈さんでしたが、異常な義母との共同生活にも疲れ、離婚届を夫に手渡すと、なんと夫はその場でサインをしてきたのだとか。離婚を渋ることもなかった夫に、里奈さんは深く幻滅したと言います。「あっけないほど簡単に離婚が成立しました。離婚後は“1か月以内に家をでていけ”と言われていたので、今は友人の家に居候をしています。私は親との関係がもともと薄く、問題が生じても実家に相談できないのが辛かったですね。実家との関係がよければ、もう少し違う解決策があったかもしれません。結婚前にアルバイトしかしていなくて貯金がなかったこともあり、夫に言われるがまま同居を選ばなくてはいけなかったのも良くなかったなと、今になって思います。義母と暮らしていたときには、悪いのは私で義母がやっていることは孫欲しさゆえに仕方のないことだって思うようにしていましたが、離れてみると義母の行動はかなり異常だったなとわかりました。次に結婚するときは、新婚当時から同居を提案する人は絶対に選びません。自分で稼ぐ力をつけてきちんと貯金も貯まってから、また婚活をしたいと思っています」義実家との同居では、予想もしなかった問題に見舞われるケースも決して少なくありません。同居をすると、義父母と対立した際に夫婦間にも溝が生まれることがあります。義父や義母の性格は結婚前に深く知るのが難しいだけに、安易に同居を了承しないことも夫婦生活を守るうえでは重要なポイントなのかもしれません。©Eriko Koga/west/gettyimages文・並木まき
2022年08月27日結婚を決めたタイミングで、ある程度の未来予想図を描く人もいるでしょう。今回は、妊娠が想定通りにはいかなかったことで義母との関係が悪化し、悲劇に見舞われたという30代女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。同居が結婚の条件… 不安を覚えつつも受け入れた妻里奈さん(仮名)は、8歳年上の夫との結婚を機に義母との同居をスタート。義母はシングルマザーとして夫を育てていて、結婚を決めたときに夫から「うちは同居をするのが結婚の条件」と言われたのだそう。里奈さんは不安を覚えなかったわけではありませんが、夫と結婚したい気持ちが強く、同居の条件を受け入れたとのことでした。「夫のことが大好きだったのと早く結婚したい気持ちがあったので、同居をOKしました。それに交際中に義母とは何度も会っていて、いつも私に優しくしてくれていたし特に問題は起きないだろうって自信もあったんですよね」ところが、里奈さんと義母の関係は、里奈さんが妊活をしても子どもに恵まれなかったことから悪化したと言います。里奈さんは、結婚後3か月~半年ほどで第一子を妊娠できるだろうと考えていたそうですが、実際には子作りをしても思うように妊娠できず、そのうちに夫は子作りに非協力的に。義母の態度によって悩まされる日々孫の誕生を心待ちにしていた義母は、里奈さんがなかなか妊娠しないことによる苛立ちを表に出すようになっていきました。里奈さんとしても早く子どもが欲しいものの、子作りを始めて半年も過ぎたころには夫から「もう(子作りをするのは)面倒くさい」「できなきゃできないで俺は構わない」と言われるようになってしまったのだとか。里奈さんはそんな夫に失望すると同時に、毎日のように「孫はまだなの?」と質問をしてくる義母の存在に悩まされていったそうです。「しばらくして、“孫が欲しくて息子との結婚を認めたのに…”とハッキリと義母本人から言われました。“孫ができないならば、あなたなんて…”と言われたこともあります。そのころにはもう義母と私の関係はかなり悪くなっていて、家で顔を合わせれば冷たい目で睨まれ、事務的な会話をしようとしても義母に無視されることも増えていきました。正直言って、家での居心地はかなり悪かったです。それでも夫は、そんな義母の態度を目の前で見ても何も言ってくれないし、夫と私の関係もどんどんと冷え切ってしまって。子作りしたいけれど協力してくれないどころか、義母との問題も見て見ぬふりをする夫に対して、私の不信感はどんどん大きくなっていきました」結婚前は良好だった関係も、結婚後一緒に暮らすことや義母による孫を心待ちにする気持ちが高まることによって、悪化するケースもあるようです。同居生活はただでさえ難しいとされるなか、子作りなどのセンシティブな問題が入ってくると、余計に問題が深刻化しやすいでしょう。夫が積極的に働きかければ改善が見込める可能性もありますが、見て見ぬふりをする夫だと事態はどんどん悪化するのでしょう。©RyanKing999/recep-bg/gettyimages文・並木まき
2022年08月27日夫との離婚協議中に、夫の浮気を知ったという30代の絵里さん(仮名)。モラハラや浪費癖を理由に夫との離婚を望んでいましたが、浮気を知ってしまった以上は慰謝料を請求したいと、改めて夫と離婚条件を詰めることにしたそうです。しかし誠意のない夫の対応に苦しめられ、離婚協議はドロ沼へと向かってしまったのだとか。メンタル心理カウンセラーの並木まきが離婚協議がドロ沼に向かった女性のエピソードをご紹介します。「慰謝料を払うなら離婚しない」と開き直る夫夫の浮気を知った絵里さんは、夫に対して「慰謝料も支払ってもらいたい」と請求したものの夫は拒否。さらには「慰謝料を払って離婚するくらいなら、離婚はしない」と開き直り、これまで進んでいた離婚協議の内容もすべて白紙に戻ってしまいました。「ただでさえモラハラ、浪費癖がイヤで離婚したいと思っていた相手ですから、浮気まで知ってしまった私は、もはやどうにかして早く離婚したいという気持ちでしたね。それでも夫が慰謝料を渋って支払おうとしないので、仕方がないので浮気の証拠を集めなくてはならなくなったんです」協議離婚で済ませたかった絵里さんですが、夫が慰謝料の支払いを渋ったことにより話し合いが難航したため、一人で対処するには限界だと思い弁護士に相談。すると弁護士からは「調停や裁判となれば証拠が必要なので、浮気の証拠は早めに集めておいてください」と言われたそうです。しかし、すでに絵里さんは夫に「浮気を知っている」と告げてしまっていたので、夫も証拠を残さないようにしており、この時点では浮気の証拠を集めるのも一苦労だったと振り返ります。弁護士費用に探偵への支払い… お金がどんどん減っていく「当初は夫婦間の協議離婚で終わらせられるはずが、浮気発覚後は夫が慰謝料を渋ったせいで、こちら側の出費が増えました。弁護士費用に数十万、さらに浮気の証拠をとるために探偵を依頼しなくてはならなくなり、そこにも数十万円。浮気によって請求できる慰謝料が150万円くらいと見ていたので、出費が増えるほど何のためにやっているのかわからなくなることもありました」それでも、浮気の慰謝料をゼロにしたくない心情から戦い続けたという絵里さん。最終的には探偵が撮影した浮気の証拠写真が夫を観念させたようで、調停や裁判へと進むことなく協議離婚が成立しました。最初の離婚の話し合いから1年2か月もの時間がかかったとのことでした。「離婚の話し合いを始めた当初は、まさかこんなに時間がかかるなんて思ってもみなかったです。しかし浮気をされていた悔しさもあり、慰謝料をもらわないで別れるという選択肢は私にはありませんでした。手間もお金もかかりましたけど、私を裏切り続けていた夫への制裁になったと思っていますし、今ではきちんと離婚も成立したのでホッとしています。離婚の話を始める前に、夫が浮気をしていないか念のため調べておけばよかったという点は今でも悔やみますね。最初から浮気を知っていれば、もっと計画的に話し合いを進めることができたと思うし、余計な労力もかからなくてすんだのではないかと思っています」離婚協議中に浮気が判明するなどの新たな事情が加われば、そこから話し合いが難航してしまうこともあるのでしょう。ドロ沼の離婚協議は、心も体も疲弊します。一度は夫婦になった縁のある二人ですから、できれば離婚のときにも相手を尊重した話し合いができればいいのですが、現実にはそうはいかない例が多いのかもしれません。©yamasan/Denis Valakhanovich/gettyimages文・並木まき
2022年08月21日離婚の話し合いを夫婦間で進めているあいだに、事情が変わったことによって離婚の話し合いが白紙になることもあるようです。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、そんな体験をした30代女性のエピソードをご紹介します。モラハラに浪費癖… 不妊治療の末に離婚を選択絵里さん(仮名)は、モラハラや浪費癖が激しい夫と3年間の結婚生活の末に離婚。結婚1年半を過ぎたころから不妊治療に取り組んだものの子どもに恵まれなかったこともあり「人生をやり直したい」と、離婚を望んだと言います。「夫は4歳年上で専門職。“先生”と呼ばれる仕事をしているのも影響しているのか、結婚後は私にもどんどん横柄な態度をとるようになっていって、モラハラも激しくなりました。交友関係が華やかで周囲に高所得者が多いことが影響して、夫自身はそこまで収入が良くないのに飲み代やゴルフ、釣りなどの付き合いで浪費も激しく、私の頭を常に悩ませてきましたね。それでも、結婚した以上子どもが欲しかった私は、夫にも不妊治療に協力してもらって子作りを頑張ったのですが、結局子どもを授かることはできなくて…。これ以上、そんな夫と生活していくよりも自分らしい人生をやり直してみたいという思いから離婚を切り出しました」夫は最初こそ離婚を渋ったものの、もともと夫婦仲が冷えていたことなどから離婚を了承。できるだけ円満に離婚をしたいという共通の意志があったので、弁護士は入れずに当人同士で離婚の話し合いを進めることにしたそうです。財産分与の話し合いを進めている最中に状況が一変…ところが、ローンの残債が残っている自宅マンションや車などの分与について話し合いを進めている最中に、状況が一変。これにより離婚の話し合いを進めるのが難しくなってしまったのだとか…。「話し合い中に夫の浮気が判明したんです。共通の知り合いに『離婚をしようと思う』って話をしたら、その人が『ずっと浮気されていたもんね。よく我慢していたと思うよ』って言ってきて『え?』っとなり。私は夫が浮気をしているなんて知らなかったのですが、共通の知り合いたちは夫の浮気をずいぶんと前から知っていたようでした。それで何人かの知り合いに話を聞いてみると、夫の浮気が始まったのは結婚2年目からとのことで、夫はずっと私を裏切り続けていたことが発覚したんです」浮気を知ってしまった以上は、進めている離婚の条件では離婚できないと判断したという絵里さん。きちんと浮気の慰謝料をもらって離婚をしたいと思い、それまでの話し合いの内容を白紙にするよう夫に求めたそうです。しかし慰謝料を支払いたくない夫は浮気を認めないどころか「それなら離婚しない」と開き直る事態に…。なんとしてでも離婚をしたかった絵里さんは、ドロ沼離婚へと舵を切ることにしたそうです。離婚の話し合いをしている最中に事情が変われば、それまでの話し合いが白紙になることもあるでしょう。夫の浮気を離婚前に知ったとなれば、妻は見て見ぬふりをするわけにもいきません。離婚の話し合いは一見すると順調に思えても、ひょんなことから予期しなかったドロ沼へと向かうのが現実なのかもしれません。©kitzcorner/yamasan/gettyimages文・並木まき
2022年08月21日息子から子離れできていない義母は、妻に対してとんでもない要求をしてくることもあります。息子が結婚した直後から子離れができないどころか、息子の妻を毛嫌いし、妻から息子を離そうとする義母に悩まされた女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。「離婚か別居をしてくれない?」と要求してきた義母「私たちは結婚式を挙げなかったので、義母と会うのはブライダル写真を撮った日以来でした。義母から『話したいことがある』と言われた時点で、“きっと私にとっては良くない話だろう”とは思っていたのですが、実際に会って話を聞くと『息子と離婚か、せめて別居をしてもらえないか』という内容でとても驚きました」義母の言い分は、独身を貫いてきた息子の世間体を気にして美保さんとの結婚を承諾はしたものの、これからずっと妻と生活させるつもりはない、息子である夫にもその話は結婚前からしてあるとのこと。しかし息子に言っても「離婚も別居も今はちょっと……」と渋り続けていることから、痺れを切らした義母が、美保さんに直談判をしてきたそうです。「“ありえない!”って思いましたよ。子離れできていないにしてもひどすぎるなって。唯一の救いは、夫が私との離婚や別居を義母に対して渋っているという点でした。夫が同意をしていない以上は、まだ頑張れば夫との仲を改善できるかもしれないって感じたんです」夫と腹を割って話し合い、夫婦が出した結論は…その日、美保さんは義母からの話を夫にそのまま伝え、きちんとした話し合いを夫に求めたとのこと。夫は「母さんの言う通りにしたいけれど、今すぐ離婚をするなんて美保にも申し訳ないし」などと歯切れの悪いことを言っていたそう。しかしそこで、美保さんが「あなたが私を愛していない、もしくは必要としていないなら、この先一緒にいても不幸なので離婚したいです」と伝えると、夫の態度が一変したそうです。「それまで夫から『愛してる』と言われたことは一度もなかったのですが、その日は明確に『僕は美保のことを愛している』って言いだしたんです。そして、義母の過剰な息子愛について、本人も面食らっていると打ち明けてくれました。夫が義母に対し、そう感じているのがわかったので、それまで我慢をしていた私も『そろそろ義母と距離を置いて、夫婦の生活を始めよう!』と提案できて、夫もそれを了承してくれました」そのあと、美保さんと夫は義母と物理的に距離を置くために義母には「転勤になった」と嘘をつき、隣の県に転居。義実家とは電車で2時間ほどかかる距離まで離れたとのことです。「そしてだんだんと義母の干渉も少なくなり、今は平穏な生活を送っています。まだ夫は子作りに関しては難色を示していますが、もう少し時間が経てばそれも変わりそうな感じがあるので、私も焦ってはいません。何よりも義母と距離を置いたことで、初めて夫と夫婦らしい生活ができているので、私も今はもう少し夫と二人の時間を楽しもうと思っています」義母の干渉によって夫婦仲に亀裂が入ることは、決して珍しくないようです。美保さんのように夫と妻が本音で話す機会をつくることができれば状況が改善に向かうこともあるのでしょう。義母と妻の折り合いが悪い場合、義母の息子である夫がどんな対処をするかによって夫婦の将来は大きく変わるため、夫にはどんなことがあっても妻の味方であって欲しいものですね。©ururu/Hakase_/gettyimages文・並木まき
2022年07月30日結婚する前にはまったくそんな兆候は見られなかったのに、結婚と同時に義母が夫婦仲に異常に干渉してくることも稀にあるようです。特に子離れできていない義母の場合、その態度が顕著なよう。そこで今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、義母と夫を取り合う壮絶な日々を送った女性のエピソードをご紹介します。まるで義母が夫の浮気相手のよう… 夫を取り合う壮絶な日々に美保さん(仮名)は、9歳年上の夫と交際10か月でゴールイン。夫は独身生活が長く40代後半で初めての結婚。夫の両親は夫が小さいころに離婚をしていて、一人息子の夫は義母に溺愛されて育てられたとのことです。「夫と義母は親子の絆が強いタイプだと、結婚前から思っていました。しかし交際中に義母に会ったときは違和感はなく、まさか結婚後、私たち夫婦に過干渉をしてくるとは全く思っていなかったんです。結婚して1週間後くらいのことだった思いますが、義母がいきなり『なんで妻とばかり食事をして、私とは食事をしないんだ』って夫に怒ったんですよ。私が、違和感を感じ始めたのはそのときからでした。夫が『ごめんごめん。配慮が足りなくて』などと言いながら、その日以来、週に2日は義母と夫二人、つまり私抜きで外食か義母の家で食事をとる生活に変わったんです」結婚前に同棲はせず、もともと美保さんは彼氏の行動を全て知りたいタイプでもなかったため、独身時代に夫が義母とどの程度の距離感で過ごしていたのかは全く気にしていなかったそうです。そしてこの件をきっかけに、義母の異常とも言える息子への執着が目に見えてひどくなっていったとのこと…。子作りの提案をするも「母さんが怒りそう」と渋る夫…結婚して半年が経ったころ、美保さんは「ぼちぼち子作りをしたい」と夫に提案。しかし夫は「うーん」と渋り、その理由として「今、子どもを作ったら母さんが怒りそう」と言ってきたそう。「これには本当に唖然としました。義母のことを大事に思うのもわかるけれど、夫が結婚したのは私ですし…。子育ても一緒にしていきたいと思っていたので、そこで義母の話が出たことが衝撃すぎましたね。そして、私が何を言っても『母さんが嫌がると思う』『今はちょっと無理』の一点張りで、結局夫は子作りに賛成してくれませんでした」モヤモヤした気持ちを抱えながら、義母とベッタリの夫の生活を見守り続けたという美保さん。それから数か月経っても事態は変わらず、子作りの話も進まないまま時間だけが過ぎていきました。そしてある日、義母から美保さんに「話があるから会いたい」と電話がかかってきたそう。実は結婚後、夫と多くの時間を過ごしていた義母は美保さんを毛嫌いし、ほとんど会うこともなければ話すこともなかったそうです。そのため、この電話にはとても驚いたと美保さんは話します。交際中は何の問題もないように思えていたのに、入籍後に過剰に息子夫婦に介入してくる義母もいるようです。そうなると、夫婦だけの努力では円満な夫婦関係を続けていくのが難しくなることもあるでしょう。夫が義母に毅然とした態度をとれば解決するケースもありそうですが、夫にとっては自分の親なだけに、なかなかそうできないことも多いのが実態のようです。©Karimpard/PhotoAlto/Frederic Cirou/gettyimages文・並木まき
2022年07月30日結婚後、家でモラハラをするようになった夫にウンザリしていた香奈恵さん(仮名)。しかし離婚も視野に入れ始めた矢先に、第一子の妊娠が発覚。妊娠を機に夫が変わることを期待したそうですが、なかなか一筋縄にはいかなかったとのこと。メンタル心理カウンセラーの並木まきがそんな女性のエピソードをご紹介します。子育てにも無関心すぎる夫に苛立つ日々「無事に第一子が生まれるも、子育てに無関心な夫に私の苛立ちは募るばかり。それどころか、産後かつ育児で疲れている私に『産休中は暇だからいいよね』『仕事してないんだから、掃除も洗濯もやって当たり前でしょ』と言い放ち、私への負担を強いるばかりでした。そんな夫のせいで心も体もボロボロで、今のまま夫と子育てをしていくのは無理なんじゃないかと考えるようになっていきました」そんなある日、遠くに住んでいる義父母が家を訪ねてきました。その際に、夫が香奈恵さんの料理に文句を言う姿や育児を手伝わない様子を見て、義母が夫にブチ切れ!この件をきっかけに、生活は大きく変化したのだそう。ブチ切れた義母にタジタジの夫「その日の義母は、私が見たこともないような怖い口調で息子である夫を叱ってくれました。産後の女性がどれだけ大変なのか、家事と育児を両立することがどれだけ負担なのかも説明してくれて、本当に頼もしいと思いましたね。夫は私が同じようなことを言ってもまったく聞き入れてくれなかったのですが、義母のすごい剣幕に圧倒されたのか、言い返すこともなくタジタジで。それ以来、夫は徐々に生活態度を改めるようになったんです」義母から叱られたことがこたえたのか、夫はその日を境にだんだんと子育てにも協力するようになり、香奈恵さんの家事に文句を言うことも減っていったそうです。以前の夫のまま改善が見込めなければ、もう離婚しかないと思い悩んでいた香奈恵さんにとって義母が味方してくれたことはとても大きかったと言います。「義母がいなかったら、そしてあの日に義母が家に遊びにきていなかったら、もしかしたら既に離婚をしていたかもしれません。それ以来、私は何かあれば義母を頼るようにしているので、義母との距離もグッと近づきましたし、今では結婚生活になんの不満もありません。いい義母がいてくれて恵まれていると感謝しています」義実家との問題に悩む女性も少なくないなか、義母が妻の味方をしてくれる人だと夫婦関係の問題が改善にむかうこともあるようです。義母との距離感が遠いと、なかなか頼りづらいこともあるかもしれませんが、思い切って相談してみると、夫婦問題を解決する1つの方法となるかもしれませんね。©monzenmachi/Makiko Tanigawa/gettyimages文・並木まき
2022年07月28日婚活が成就し、順調に結婚へと進んでも予想外だった夫の姿に愕然とする妻もいるようです。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、婚活サイトで知り合った男性と結婚した女性の想定外だった結婚後のエピソードをご紹介します。婚活サイトで3歳年下の夫と結婚! しかし想定外の新婚生活に…婚活サイトを通じて知り合った3歳年下の夫と、交際1年で結婚したという香奈恵さん(仮名)。付き合っていたころから、夫は家事だけでなく自分のことまで香奈恵さん任せだったところが気になってはいたそう。ただ、香奈恵さん自身、早く結婚をしたかったことや、結婚したら変わってくれるだろうという期待もあり、彼との結婚を決めたと言います。「出会いも限られていたので、私はとにかく早く結婚をしたいって気持ちが強かったんです。夫は年下なので私に甘えることも多く、“まぁ仕方ないかな”と思っていました。それに、“結婚すればそんな性格も変わるだろう”とも思っていたんですよね。しかし、夫の生活態度は、結婚してから逆に悪化してしまったんです。私が夫の代わりにやったことや、日々の料理にまで文句を言い始めるようになり、ワガママを言い放題…。そんな夫に対して、私はウンザリする毎日でした」いわゆる「モラハラ」を繰り返す夫に対して、香奈恵さんは何度も抗議をしたとのこと。けれど、そのたびに「だって嫌なものは嫌だもん」と言い、状況を改善しようとしない夫に対して、香奈恵さんはだんだん苛立ちが募り「結婚は間違いだったのかも」と考えるまでになったと言います。しかし、そんなときに第一子の妊娠が発覚。香奈恵さんの考えは、この妊娠をきっかけに大きく変わったそうです。夫への苛立ちが募るなか妊娠が発覚… 妻は転機と捉えるも夫は?「結婚したのが間違いだと思いつつも、夜の生活は夫が求めるままに応じていたので、タイミングよく妊娠した感じでした。本当は離婚も視野に入れていたのですが、子どものためにもと離婚は思いとどまりました。そして、“夫も子どもができれば変わるかも”と思って、もう一度そこに期待してみようと思ったんです。けれど、私が“転機”と捉えた妊娠も、夫にとっては他人事のようでした。妊娠中の私を思いやるわけでもなく、ワガママなままで、モラハラを繰り返す夫であることには変わりはありませんでしたね」それでも「お腹の子が生まれれば、何かが変わるはず」と我慢を重ねた香奈恵さん。この時期にはもう夫に対する愛情はほとんど消えていて、ただ「お腹の子の父親だから」という理由だけで結婚生活を維持していたとのことでした。そして出産予定日の少し前に香奈恵さんは無事に出産。結婚前には「このくらいなら目をつむれそう」と思ったパートナーの欠点でも、結婚して生活をともにするようになると目をつむれなくなるレベルまで悪化することもあるようです。夫婦間で話し合い、改善が見込めればいいのですが、今回のケースのように簡単に解決しない場合には、夫婦間の溝は深まっていくばかりなのでしょう。©Watto/Oscar Wong/gettyimages文・並木まき
2022年07月28日38歳の佳織さんは、16歳年上の夫と結婚。義父母に援助してもらい義実家の敷地内のマイホームを建て、新婚生活を始めました。ところが転居をしてまもなく義母から「この家は私たちがお金を出して建てたようなものなんだから、その家にある物は私がどう扱おうが勝手でしょう」と言われ、佳織さんのものを勝手に捨てられるようになり、精神的に限界がきていたそう。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、義母の暴挙の数々に頭を抱えた女性のエピソードをご紹介します。なんと夫はマザコン… 義母を止めるのは不可能に夫に「義母に私の私物を勝手に処分や移動してしまうのをやめてもらいたい」と話した佳織さん。そのときの夫の反応は、佳織さんの想像を絶するものだったと言います。「夫は『なんで?母さんたちもお金を出してくれて建った家なんだから仕方ないじゃん』って言うんです。この夫の発言は、義母が言っていたこととまったく同じ理屈で驚きました。そして、夫も義父母とまったく同じ考えの持ち主なんだと知り、私は愕然としてしまいましたね」私物を勝手に捨てると言う暴挙は、いかなる理由があっても許されることではないと考えている佳織さんに対して、夫はまったく共感をしてくれないどころか「母さんは悪くない」とまで言い切ったそう。「母さんが捨てたいと思うような物を持っている君にも責任があるんじゃない?」とまで言われ、義母の行為を止めるのは不可能だと悟ったと佳織さんは話します。「夫がここまでマザコンだとは思いもしなかったのでショックでしたね。でもその頃の私は、もう義母の行為を許せなくなってきていたので、そのあとしばらく悩んだのちに大きな決断をすることにしました」夫にも義父母にも言わずに別居を決意夫との話し合いから1か月半の間、佳織さんは義実家との関係に悩み続けましたが、悩んでいる間にも義母の佳織さんに対する行為はおさまるどころかエスカレートし続けていったのだそう。最初は私物を移動したり処分するだけだったのが、その頃には佳織さんの行動にも難癖をつけてくるようになり、佳織さんは自由に外出することすらままならなくなってしまったとのこと。義母からの過干渉について、その都度夫に報告しても、夫は「母さんがしたいようにさせてあげてよ」と言うだけで、佳織さんの気持ちに寄り添うことはなかったそうです。「そんな生活をずっと続けていたら、心身共に疲弊してしまうじゃないですか。だから決断するなら早いほうがいいだろうと思い、私は家を出ることにしたんです」そして佳織さんは、夫にも義父母にも言わずに友人の家に避難。すでに私物はかなりの量を処分されていたので、当面の間必要なものだけを持って家を出たとのことでした。「家出をした私に対して、夫も義父母も罵倒するメッセージを送ってくるだけで、寄り添おうとはしてくれませんでした。義父母は『辛抱が足りない』って言うだけでしたし、夫も『わがまま』『自分勝手』と私を非難するだけでしたね。そういう態度を見て、夫との結婚は間違いで、将来的に関係がよくなることもないだろうと思って離婚を決意しました」佳織さんが離婚の意思を固めてからも、世間体を気にする夫や義父母はなかなか離婚に同意してくれなかったそうですが、佳織さんが「調停をする」と言った途端に事態が動き、協議離婚をすることができたと言います。「夫が母親の指示にすべて従うような人だというのは、結婚前には想像もしていなかったです。むしろ私よりかなり年上だし、紳士的な人だと思って結婚しました。ところが、義母が介入してきたことで夫の本性を知った感じでしたね。もしも義実家の隣に家を建てなければ、ひょっとしたら今でも夫とは普通に夫婦を続けていたかもしれません。それほど結婚生活には義母の影響って大きいですし、改善したくても私一人ではどうすることもできなかったんです。そのあと、夫はそのときに建てた家で一人暮らしをしていて、高齢になった義父母は施設に入ったと聞きました。私を介護要員として家庭に迎え入れたかったのかもしれませんが、それならもう少し大事にしてほしかったですね」現在、佳織さんは素敵な恋人もでき仕事もプライベートも充実した毎日を送っているとのこと。将来的にまた誰かと再婚することも考えてはいるそうですが「もう二度とマイホームを建てる際には、義実家からの援助は受けません」と話していました。義実家とのトラブルをきっかけに、夫の見えていなかった部分が見えてくる場合もあるようです。今回のケースのように、見えていなかった夫の一面が原因で協力が得られないとなると、妻一人で義実家とのトラブルを解決するのは難しいでしょう。ただ、お金に関しては親戚であってもトラブルの元になりかねないので、できるだけきっちりとしておいたほうがいいのかもしれません。©maruco/monzenmachi/gettyimages文・並木まき
2022年07月03日義実家との関係がマイホームのお金をどちらがどのくらい出したのかによっても変わってくることもあるようです。今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、義実家がマイホーム代金の大部分を負担してくれたことをきっかけに、威張りだした義母にまつわる体験談をご紹介します。晩婚だった夫の結婚を機にマイホームを新築38歳の佳織さん(仮名)は、16歳年上の夫と結婚。佳織さんは婚歴がありましたが夫は54歳で初婚でした。息子の結婚を喜んだ義父母が「せっかくなので、空いている敷地に家を建てましょう」と言ってくれて、結婚と同時に義実家の敷地内にマイホームを建てることになったそうです。「夫の結婚が遅かったので、私との結婚が決まったことを義父母は本当に喜んでくれて。でも、義父母にマイホームの全額を負担してもらうのは悪いと思ったので、数百万ではありますが私も貯金を出しました。新婚当時から義実家と隣同士で暮らすことには多少の不安もありましたが、マイホームを持てる嬉しさのほうが勝ってしまった感じです。それに、義父母の年齢を考えると介護もそう遠い未来ではない気がしたので、近くに家を構えたほうが後々便利かなという気がしました」予定通りにマイホームの建設が進み、佳織さんは入籍した月に新居へと転居。夫との新婚生活をスタートさせました。「私がお金を出しているんだから」と威張りだす義母…ところが、平穏な新婚生活を送るはずだった佳織さんを悲劇が襲います。「引っ越して2週間くらいたった頃から、義母が勝手に家に入ってきて、私の物を持っていったり処分するようになったんです。洋服やアクセサリー、バッグなども勝手に持って行かれて返してくれなくって。しかも、私になんの断りもなく勝手に捨てて知らん顔なんです」さすがに「ありえない」と感じた佳織さんは、義母に対して「なぜ勝手に私のものを捨てたり持っていったりするのか」と尋ねると、義母からは驚きの答えが返ってきたとのこと。「義母は『この家は私たちがお金を出して建てたようなものなんだから、その家にある物は私がどう扱おうが勝手でしょう』と言うんです。そんなことを言われるとも思っていなかったし、そういう考えの人だとは想像もしていなかったので驚きました。もともと性格はきつめな義母ではありましたが、その頃には私に対して『息子の妻になったくせに持ち物が派手』とか『似合わない服なんて、持っていても仕方ない』といった酷い言い方をするようになっていました」そして、佳織さんは何度も傷つける言い方や勝手にものを捨てることを「やめてもらいたい」と抗議をするも、義母はまったく聞き入れなかったのだとか。独身の頃から大事に着ていた服や靴、思い出の詰まった小物なども勝手に捨てられてしまったのだそうです。マイホームを建てるにあたり、義実家の援助を受ける人も決して珍しくはないでしょう。しかし、援助をしたことを理由に義父母が好き勝手に振る舞うようになれば、大きなストレスがかかることも…。佳織さんと同じ状況の場合、早期に夫が義父母と妻との間に入って調整できれば、深刻化する前に改善が見込めるのかもしれません。©monzenmachi/monzenmachi/gettyimages文・並木まき
2022年07月03日大企業に勤める転勤族の夫と結婚し、第一子に恵まれた純菜さん(仮名)。しかし、夫は仕事を理由に育児も家事も一切協力してくれず、純菜さんにすべて押しつけてきたそう。その生活が続いたことで純菜さんは鬱気味になったと言いますが、その最中に、夫からの強い希望で二人目の妊活に入りました。しかし夫は妻が二人目を妊娠したあとも家庭にまったく関わろうとせず、純菜さんはどんどん追い込まれてしまったと言います。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、そんな壮絶な体験をした女性のエピソードをご紹介します。二人目を妊娠してもワンオペ育児を強いる夫…「二人目ができたら、夫も少し変わってくれるかも」という期待から、夫の希望を受け入れる形で第二子の妊活を開始した純菜さん。そのあと、第二子を妊娠するも生活は変わらず、次第に純菜さんの心と体は悲鳴を上げ始めたのだそう…。「そのころ、私は赴任先で就職した中小企業で働いていました。夫が大企業勤務で十分なお給料をもらっているとはいえ、社会との関わりを持ち続けたかったのと、二人目が生まれたら養育費がもっとかかるだろうと思い、二人目の妊活とほぼ同時に息子を保育園に預けて仕事を始めていたんです。だけど二人目を妊娠したら、どうも体の調子が悪く、思うように働くことができず…。会社と相談して時短勤務に切り替えてもらい、出産までの間も仕事を続けさせてもらうことにしたんです」ところが、もともと夫に対して不満があった純菜さんは、二人目を妊娠しても変わらない夫を見てメンタルが不安定になり、鬱っぽい自分にイライラする毎日を送っていたといいます。さらに、妊娠中の体には仕事とワンオペ育児や家事が負担になってしまったようで、純菜さんは妊娠中に出血してしまい、急いで病院に駆け込んだところ、医者から切迫流産の診断を受けたそう。「このままだと赤ちゃんが危ないかも」「そんな状況で『このままだと赤ちゃんが危ないかも』と伝えても、夫は第一子である息子の面倒を見ないどころか、家事もしないんですよ。それで我慢できなくなった私は実家に相談し、帰省することにしました。夫はそのときですら『帰省したほうが君も楽だろうし、よかったよ』なんて呑気なことを言っていましたね」純菜さんはそのあと、実家の近くの病院で第二子である娘を出産。驚くことに、出産後も夫はほとんど純菜さんの実家に顔を出さないままだったそうです。「そんな夫と離れたことで、私は夫がいなくても生きていけることに気づいてしまいました。要するに、愛想が尽きたってことですよね。今はまだ息子と娘が小さいので離婚に踏み切っていませんが、私がきちんと仕事に復帰できるようになったら離婚しようと考えています。ちなみに、夫は先日、痛風を発症したそうですよ。激烈な痛みで2、3日は全く歩けない状態になったそうです。そんな夫から『家のことができないから、助けてくれ』って連絡がきましたが、それでも私は夫のもとには帰りませんでした。そこで夫は、初めて妻と子どもの存在の大きさに気づいたと言っていましたが、それが本当なのかも疑わしいと思っています。私のなかではまだ夫を許すことができませんし、おそらくこの先も許せないんじゃないかなって気がしていますね」ワンオペ育児をしながら仕事に家事にといろんなことを妻が一人でこなさなくてはならない環境は、想像以上に過酷でしょう。体や心が悲鳴を上げ始めてからも無理をして頑張り続けてしまうと、後悔する結果になってしまう恐れも。夫にきちんと話をしても理解や協力を得られないのであれば、純菜さんのように自分の心や体を最優先に考えた選択をしたほうがいいのかもしれません。©d3sign/golfcphoto/gettyimages文・並木まき
2022年06月25日夫が子育てにまったく協力してくれない場合、妻が過酷なワンオペ育児に追い込まれることもあるようです。今回は、そんな夫と結婚し、出産後に壮絶な体験をした女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。転勤族の夫は育児にまったく関与せず…純菜さん(仮名)は、大企業に勤める転勤族の夫と結婚後、第一子に恵まれました。しかし、夫は仕事が忙しいことを理由に、まったく育児に関わろうとせず、家事までもすべて妻任せ。妻が体調を崩して育児も家事もままならない状況のときですら、「俺は仕事が忙しいから」と知らん顔を続けたそうです。「夫は私が体調不良で寝込んでいるときでさえ育児をしてくれなくて、私は完全なるワンオペ育児状態でした。私が高熱を出していても生理中でお腹が痛くても、どんなときも夫は知らん顔で、『君が子どもの母親なんだから、君が面倒を見て当然でしょう』と私に育児をすべて押しつけていました。それでいて家事もまったくしてくれないので、本当に夫がするのは文字通り仕事だけ。そのうえ、“仕事”を言い訳に結構な頻度で飲み会やゴルフにも行っていて、休日でも家にいないような夫でした」夫が転勤族だったため純菜さんは数年に一度、夫の転勤によって全国を転々とする生活を送っていたそう。もともと明るく誰とでもわけ隔てなく関わることができる性格の純菜さんではありましたが、転勤先のどの土地も地元から離れていたことから、実家や友だちにもなかなか頼ることができず、だんだんと鬱気味になってしまったと言います。育児をしない夫が「二人目が欲しい」と強引に夜の生活を求めるように…夫が家庭のことに非協力的すぎて、鬱っぽくなっていた純菜さん。そんな彼女に対し、あるときに夫はいきなり「二人目が欲しい」と言ってきたのだそう。そしてそのときから、夫は毎晩のように純菜さんに夜の生活を求めるようになったと言います。「こっちは鬱みたいになっていて毎日イライラ。とてもそんな気持ちにはなれないのに、夫はとにかく強引でしたね。本当は夫とそういう行為をするのは嫌だったけれど、子どもには兄弟がいたほうがいいのかなという気もしたので、拒絶せずに夫を受け入れることにしたんです」そして純菜さんは、夫の望み通り二人目を妊娠。そのときに純菜さんは「二人目ができたら、あんな夫でも少しは育児をするようになるかもしれない」と少し期待したそうです。子どもを欲しがるのに育児に協力してくれない夫に悩まされる妻は、まだまだ少なくないのかもしれません。ワンオペ育児に追い込まれた妻は育児に家事に、場合によっては仕事に介護にとすべてを一人でまかなうことになるので、そのストレスは計り知れません。実家や友人が手伝ってくれたとしても、本来は父親である夫が妻と一緒に家事や育児に取り組むべきでしょう。©staticnak1983/Witthaya Prasongsin/gettyimages文・並木まき
2022年06月25日結婚後もマンネリ知らずな男女も多い一方で、深刻な夫婦間レスに悩む男女もいるようです。なかには、結婚してからそこまで時間が経っていないのにレスに陥ってしまったという夫婦も。今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、結婚後わずか半年でレスに陥った夫婦のエピソードをご紹介します。15歳年上の夫と結婚! レスの心配はないはずだったけれど…史華さん(仮名)は、35歳のときに50歳の夫と結婚。15歳の年の差婚ではありましたが、交際中は年齢差を感じないほど楽しい毎日を過ごせており、体の相性も良いと感じていたことから、史華さんはなんの迷いもなく結婚を決めたそうです。「ところが、結婚して半年ほどが過ぎた頃から、夫が夜の営みを拒否するようになってしまったんです。付き合っているときは夫のほうから求めてくることも多かったのに、結婚してからは夫からの誘いがほぼなく…。私から誘うと応じてくれる程度だったのですが、結婚後、半年が経過した頃には私から誘っても面倒くさがって応じてくれなくなっていました」夫の年齢を考え、「子どもは自然に任せよう」と考えていたという史華さんは、不妊治療は考えていなかったもののチャンスがありそうな日には、そのチャンスをいかしたいと思っていたと言います。しかし、そういった希望を夫に伝えても「俺は(子どもは)いらないかな」「そういうふうに狙ってまでやるのは義務っぽくて嫌だ」などと、否定的な答えしか返ってこなかったため、やがて子づくりも諦めたとのことでした。あらゆる努力をしても夫は妻を拒絶… レスだけでなく日常生活にも亀裂が入るように夜の営みがなくなってからは、だんだんと夫婦の関係も冷めてきてしまい、夫婦で出かける機会も激減。家で顔を合わせても会話という会話はなく、最低限の事務的な連絡を交わす程度になってしまったのだとか…。「夜の生活がないことで、夫婦の間に溝ができたというか、亀裂が入った感じがしましたね。夫はそんな関係を改善しようともしないし、私はそんな夫に対し幻滅していただけでなく、愛情すらも薄れていました。そして私は『このままじゃ明るい将来なんて描けない』と考えた末に、夫とレスについて真剣に話し合うことにしたんです」すでにその頃には、夫婦間で笑顔で会話をする機会すらほとんどなくなっていたため、面と向かってレスについての話し合いを切り出すのには、大きな勇気が必要だったと史華さんは振り返っていました。夫婦間のレスは、他人事ではないという人も多いかもしれません。一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センターが実施した日本に暮らす男性と女性への調査では、「1年以上していない」と回答した男性は約41.1%、女性は約49.5%もいることがわかっています。また、夫婦間のレスは解決するのが難しいテーマであることから、長期にわたって悩み続ける人も珍しくないのでしょう。【参考】全国男女5,000人を超える“性”の大規模実態調査!一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センター実施【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ2020調査結果を発表-PRTIMES©ジェクス株式会社©AsiaVision/chachamal/gettyimages文・並木まき
2022年06月18日過干渉な義父母によって夫婦の時間がなかなかとれないとなると、結婚生活は悩ましいものにもなりやすいのかもしれません。今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、そんなお節介な義父母に悩まされた女性のエピソードをご紹介します。過干渉な義父母に新婚生活を邪魔されて…20代後半の朱莉さん(仮名)は、同年代の夫と1年間の交際を経てゴールイン。夫婦仲は順調だったものの、新婚1年目から義父母の過干渉に悩まされていたと言います。「専業主婦の私は基本的に家で過ごすことが多かったのですが、歩いて20分の距離に暮らす義父母がアポなしで最低でも週1で家に来るので、その対応をしなくてはならず…。それが結婚当初から大きなストレスとなっていました。義父母は何か私に用事があるわけではなく、ただ顔を出してはお茶をしていくだけ。もともと義母も義父も思ったことをすぐに口にする性格で、言いたいことを言わないと気がすまないらしく、お茶を飲みながらする話も誰かの悪口だったり社会への愚痴だったりと、聞いていてあまり楽しいものではなかったんです。ただ、たまに手土産を持ってきてくれたり、買い物に一緒に出かけようと誘ってくれるなど、色々と私のことを気にかけてくれることもあったんですが、月に何度もアポなしで訪問されているうちに、だんだんと私が疲れてしまって…。いつの間にか、日々の生活に苛立つようになっていきました」夫婦の時間よりも義父母との時間が長くなり…義父母が自分を可愛がってくれていることに感謝をしつつも、時間が経つにつれて義父母からの過干渉の度合いが深まることに疑問を感じ始めたという朱莉さん。その結果、義父母が近くにいるというだけで憂鬱な気分になり、朝起きるたびに「今日も義父母が来るんだろうか…」と、不安や苛立ちを感じるようになってしまったとのことでした。「私が結婚したのは夫で、義父母ではないのですが、夫は仕事で家にいない時間も長いため、日によっては義父母と一緒に過ごす時間のほうが多かったんですよね。そのうちに、そんな過干渉な義父母のせいで夫との生活も楽しめなくなり、私は夫にも冷たい態度で接するようになってしまったんです。その頃は、もう『結婚しなきゃよかった』という気持ちと、『離婚をして自由な時間を取り戻したい』っていう気持ちが強かったですね」「夫は悪くない」とわかりつつも「この人といる限り、義父母ともずっと一緒に生活することになる」と思うと、夫に対する気持ちも冷めてしまったと朱莉さんは語ります。朱莉さんのように過干渉な義父母の存在に苦労している妻は、少なくないのかもしれません。身内の問題なだけに、周囲に相談をしてもなかなか解決しにくく深刻に捉えてもらいにくい側面もあることから、一人で悩みを抱えて苦しんでしまう人もいるでしょう。しかし、こういった話は我慢をし続けても改善が見込めないケースも多いため、早めに夫に相談するなどして義父母との距離や関係性を改善できるといいのかもしれません。©a-clip/RunPhoto/gettyimages文・並木まき
2022年05月31日結婚すると夫との関係だけでなく義父母との関係も大切になりますよね。朱莉さん(仮名・20代後半)は結婚後にアポなしで最低でも週に1回は自宅にやってくる過干渉な義父母に悩まされていたそう。そんな義父母に不安や苛立ちを感じているうちに、次第に夫との時間よりも義父母と過ごす時間が多くなり、ついには「夫と結婚しなければよかった」とまで考えるようになってしまったと言います。今回は、そんな体験をした女性のその後の結婚生活を、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。夫との関係は良好。しかし義父母の存在がストレスに…過干渉な義父母の頻繁なアポなし訪問や、誰かの悪口や愚痴ばかり聞かされる関係性に疲れてきたという朱莉さん。ただ幸いなことに、朱莉さんと夫との関係は良好で、義父母のことを除けば幸せな生活を送っていたそうです。しかし、義父母に関しての悩みが大きくなるにつれて、「この人といる限り、義父母ともずっと一緒に生活することになる」と思うようになり、次第に夫への気持ちも冷めてしまったと言います。「義父母はとにかく強引で、こちらが『用事があるから』って訪問やお出かけの誘いを断っても、『終わるまで待っているわ』と言ってくるんです。そんな義父母に嫌気がさした私は、夫に『今日もお義母さんたち、アポなしで来たんだよね』って言ったこともありました。しかし、夫はそれに対して何の対処もしてくれず…。その結果、私の中でどんどんイライラが募っていきました」朱莉さんはそんな義父母から解放されたいがために、ついには夫との離婚まで考えるようになったそう。しかし「夫との関係が悪いわけでもないのに、義父母を原因に離婚するのは悔しい」と考えを改め、夫に事情を素直に伝えようと決めたとのことでした。夫に「義父母がストレスだ」とはっきり伝えたら、事態が一変!「それまで夫には、『義父母が来たよ』って嫌そうに伝えていただけだったので、それだと私が嫌だと思っていることが伝わらないのかもしれないと考え、はっきりと『義父母の訪問に迷惑している』『義父母とは距離を置きたい』『義父母が関わってくることが私にとって大きなストレスだ』と伝えました。義父母は夫の実親ですから反論されるかもという不安もありましたし、夫が理解してくれるかもわからないまま話してしまったのですが、結果としてはこれがよかったみたいで、夫からは『そこまで不愉快に感じていただなんて気づかなかった』と言ってもらえたんです」この日をきっかけに、朱莉さんが義父母を疎ましく感じていることが夫に伝わり、夫は朱莉さんに転居を提案。それまでは義実家から徒歩20分の距離に住んでいましたが、電車で1時間以上かかる場所に引っ越すことで、義父母と物理的に距離を置くことができ、その後、義父母の訪問に悩むこともなくなったそうです。「よく家に来ていたときは義父母からの電話も多くて、それもストレスだったんですけど、物理的に距離を置いてからはだんだんと電話もかからなくなってきて静かになりました。今では年に数回しか義父母と顔を合わせないのでかなり楽です。あのとき、勇気を出して夫に『義父母と距離を置きたい』とはっきり伝えて、本当によかったと思っています。我慢していたら、今でも義父母の過干渉に苦しんでいたか、もしくは義父母が嫌すぎて夫とは離婚していたかもしれません」相手の親のことはなかなか言いにくいですし、夫の性格によっては怒られるんじゃないかと不安になることもありますよね。それだけに、義父母との問題は妻が一人で抱えてしまう事例も多いのですが、朱莉さんのように思い切って本当の気持ちを夫に伝えることで、改善が見込める場合もあるようです。結婚すると当人同士だけでは解決できない問題を抱えることもありますが、まずは夫婦が幸せに暮らすことが一番。どうしても折り合いが悪い義父母に関しては、夫に理解を求める勇気が、義父母との関係改善につながるのかもしれません。©PonyWang/takasuu/gettyimages文・並木まき
2022年05月30日夏奈子さん(仮名)は15歳年上のバツイチ男性と結婚。その際、結婚の挨拶をしに義実家へ行くと、義母から必要以上に「本当に息子でいいの?」と聞かれ、戸惑ったと言います。そのときは年齢差があることや、彼がバツイチであることを気にしているのだろうと思っていたそうですが、ある日、不可解な手紙を受け取り、夫が隠していた驚愕の事実を知ったことで、事態は一変してしまったそう。今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、夏奈子さんがその後どのような展開を迎えたのかご紹介します。匿名の手紙に書かれていた衝撃の内容とは…夏奈子さんのもとに匿名で届いた手紙は、文面は印刷されていたものの、封書には宛名のみ手書きで書かれていました。また、そこには夏奈子さんのフルネームが正しく書かれていたことから、夏奈子さんのことを知る誰かからの手紙であると推測できたとのこと…。そして中身を開けてみると、驚くことに「あなたの夫は10年前に浮気をしている、その女性との間に9歳になる子どもがいる」といったことが綴られていたそうです。「その手紙を読んだときはとにかくビックリしましたし、最初は悪い夢でも見ているのかと思いましたね。だけど、手紙の文面はとても丁寧で、私を攻撃するという感じではなく、むしろ私に同情的で、夫に対して憎しみの感情があるようにすら感じました」取り乱した夏奈子さんは、その日の夜、帰宅した夫に真偽を尋ねることにしたそうです。すると、最初のうちは黙っていた夫も重い口を開き、手紙の内容が事実であることを認めたのだとか…。「事実であることが判明したときには、唖然としました。夫とよくよく話をしたところ、元妻との離婚原因は浮気したことだったそうです。そして、元妻との間に子どもがいないことは事実であったものの、浮気相手との間には子どもがおり、その子どものことを夫は認知していました」夫を信頼できなくなり、夫婦関係を続けていく自信がない…「今になって思えば、この手紙は夫の元妻が私に事実を知らせようとして送ってくれたものなんじゃないか…という気がしていますが、今でも差出人が誰なのかはわかりません。だけどそれ以来、夫への信頼はすべて崩れてしまったので、もう夫婦としての関係は冷え切っています。ただ、結婚したばかりなので、すぐに離婚するのもどうかと思い、今は別居をしているところです。夫と結婚の挨拶をしに義実家に行ったとき、義母がおかしな態度をとっていたのは、このことを言いたかったんだと思います。あのときに感じた違和感を流さずに、もっときちんと突き詰めていれば、こんなことにはならなかったのかもしれませんね…」今後のことはまだ何も考えられないし、決められないという夏奈子さん。「夫のことを許せる日が来ればベストだけれど、そう簡単に感情の整理がつけられない」と悩んでいました。その人の性格や感性に惹かれて結婚を決めたとしても、相手に大きな秘密が隠されていたことを後から知るとなれば、ショックを受けて当然でしょう。また、結婚は人生における重大な決断であることから、結婚前に何かしらの違和感を覚えたのであれば、どんなに小さくてもきちんと解決してから結婚を進めた方が良いのかもしれません。©sotopiko/d3sign/gettyimages文・並木まき
2022年05月28日結婚相手の“知られざる過去”が伏せられたまま入籍し、結婚生活が始まってからその秘密が発覚するとなれば、夫婦関係にかげりが生じてしまうことも…。今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、そんな体験をした女性の壮絶なエピソードをご紹介します。15歳年上のバツイチ男性と結婚! しかし、義母の不可解な態度が引っかかる夏奈子さん(仮名)は、周囲や親の反対はあったものの、早く結婚したいと思っていたこともあり、15歳年上のバツイチ男性と結婚。彼には婚姻歴がありましたが、元妻との間に子どもはいないと聞いていたことや、彼の優しさに惹かれ「この人となら幸せになれる」と確信して、結婚を決めたそう。「でも、結婚の挨拶の際に義実家を訪れると、義母と義父がどうも微妙な反応を示していたんです。義父母は結婚を喜んでくれるに違いないと思っていた私は、そこに違和感を覚えてしまいました。しかも、彼が席を外したタイミングで義母から『本当に息子でいいの?正直に話してもらった?』と申し訳なさそうな表情で言われたんです…。私はてっきり年齢差のことを言っているのだと思ったので、そのときは義母に『はい、大丈夫です!』と明るく答えたんですよね」その後の結婚生活は順調だったものの…しかし、義母の態度があまりにも不可解だったことに強い違和感を覚えた夏奈子さんは、義実家を後にしてから彼に「どういう意味だと思う?」と尋ねてみたそう。「すると彼からは、『バツイチのことを言っているのだろう』と言われ、当時はそれに納得したんですよね。だから、『心配性の義母なんだろうな』と思っただけでした」そして時間が流れ、二人は順調に結婚。しかし、結婚生活が始まってしばらくしたある日、夏奈子さんのもとに見慣れない手書きの文字で宛名が書かれた封書が届いたそう。しかも、その封書を開いたとき、夏奈子さんは夫に隠し子がいることを知ったと言います。そして、その事実を知ってからというもの、夫婦の間に溝ができていくことになったそうです…。年齢を重ねれば重ねるほど、誰にも言えないような過去の1つや2つがあっても不思議ではないでしょう。しかし、秘密を隠したまま結婚するとなると、そのことが後から大きな問題になることもあるようです。©SrdjanPav/yamasan/gettyimages文・並木まき
2022年05月28日30歳(当時)の繭香さん(仮名)は、社内での営業成績が優秀なことから周りの社員に妬まれ、「枕営業で仕事を取っている」と嘘の噂を流されることに。また、その噂を信じた上司から「俺とも寝てくれよ」としつこく迫られ続け、ついには強引にホテルに連れていかれそうになったと言います。しかしそこで繭香さんが誘いを断ると、その上司からの職場での嫌がらせはさらにエスカレートしてしまい、ついに繭香さんの精神にも悪影響が出てしまいました。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、その後の繭香さんの状況についてご紹介します。「調子に乗りやがって」と職場でイジメを始めた上司上司にホテルに無理やり連れ込まれそうになったところを、必死で逃げた繭香さん。その日以降、セクハラ上司からは「俺と寝ようぜ」というセクハラに加え、あからさまなイジメも始まったのだそう…。「その上司はみんなの前でわざと大声で私を怒ってきたり、“枕営業をしている”という噂を前提にして『今日はA社と寝てくるのか?』などという酷い言葉を浴びせてくるようになりました。もともと私は、職場の人たちとベッタリとした人間関係を築くことを避けてきたこともあり、こういう状況になっても真剣に相談できる相手が社内におらず…。もはや会社に行くのすら嫌になっていましたが、仕事のためと割り切って無理やり出社していました」不眠、食欲不振、体重減少にめまい… 体が悲鳴を上げ始めたそんな過酷な環境で仕事をしていたせいで、繭香さんはしばらくして深刻な体調不良を抱えるように。不眠、食欲不振、体重減少にめまい…と、日常生活を送るのもやっとという状態になってしまったと言います。さらに、その状況に耐えかねて病院へ行くと、「少し休養したほうがいい」と医師に勧められたそうです。「メンタルも体もボロボロになって、私自身も休養が必要だと判断したので、それからすぐに会社を辞めました。本当はその会社で頑張って、その先には独立することを考えていたので辞めたくなかったのですが、やむを得なかったです。半年ほどは体調もすぐれませんでしたが、最近になってやっと体重も戻り、夜もしっかり眠れるようになりました」体調回復後に繭香さんは別の会社に就職。今度の会社では営業職ではなく、経理として採用されたとのことです。「面接の際に、過去のセクハラとパワハラについて話したんです。すると、転職先の担当者が同情してくれて、本当は営業職で応募していたのですが、しばらくは経理で働いて、心と体が元気になったら営業をやればいいと言ってくれて。おかげさまで今は毎日楽しく働けていますし、前の職場と違って、何でも話せる風通しのいい環境なので、変な噂や派閥もなく安心して仕事することができています」繭香さんはセクハラ上司がいた会社を退社して休養後、転職をしたことで、現在は幸せに暮らしているそうです。なお、セクハラやパワハラをする人は、残念ながらまだ存在するようですが、男女雇用機会均等法で企業はセクハラ対策を行う義務があると定められています。また、会社だけでなく周囲がそういった行為を許さない雰囲気を作ることも大事ですし、思い悩んだときはそこで無理をするのではなく、繭香さんの新しい職場のように風通しのいい環境に移動することも大切でしょう。さらに、今回のケースのように社内に相談することができない場合は、社外の頼れる人や「全国共通人権相談ダイヤル」、各都道府県労働局&全国の労働基準監督署内などに設置されている「総合労働相談コーナー」などを頼るのも手です。勇気がいることではあるかもしれませんが、当事者や周りの人が我慢をせずに声を上げることが、あらゆるハラスメントを許さない社会を作っていくことにつながるのかもしれません。そして、セクハラやパワハラを繰り返している人自身も、仮に今は罰が下っていなくても、そのようなことを繰り返していれば、社会が許さないだけでなく、いずれ必ず何らかの形でそれ相応の罰が下るはずでしょう。©Woraphon Nusen/EyeEm/David Woodruff / EyeEm/gettyimages文・並木まき
2022年05月25日職場や地域コミュニティなど多くの人と関わる機会のある場では、ときに自分が予想もしない方向から対人関係のトラブルに巻き込まれることもあるようです。今回は、職場でセクハラ気質な上司に苦しめられた女性の体験談を、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。「俺とも寝てくれよ」と迫ってきた上司30歳(当時)の繭香さん(仮名)は、営業職で好成績を出していたエース社員。しかし成績がいいことに嫉妬した一部の人からは「繭香さんは枕営業をしている」「取引先に色目を使って、男性から仕事をとってきている」などと、事実とは異なる噂を流されていたそう。しかし繭香さん自身は、そういった営業は一切していないことに誇りを持ち、噂を気にしないようにして、意欲的に仕事に取り組んでいたとのことです。「ところが、あるときに上司から『俺とも寝てくれよ』っていきなり言われて、『はぁ?』ってなったんです。最初は、冗談でも言っているのかなと思ったのですが、それ以来、その上司はタイミング的に私と二人になると毎回『そろそろいいだろ?』『何をもったいぶっているんだよ』などと失礼なことを言うようになりました」その上司は気に入らない人にはパワハラをすることでも有名で、一部の社員たちからは嫌われていたものの、自分が気に入った部下のことは可愛がることから、反対にその上司を熱烈に支持している社員もいたのだそう。繭香さんはなるべく社内で波風を立てたくなかったため、自分がその上司に肉体関係を迫られていることは誰にも言わずにいたそうです。社内飲み会の帰りにタクシーでホテルに連れて行かれそうにある日、社内で飲み会があった帰りに繭香さんがタクシーで帰ろうとすると、いきなり上司がそのタクシーに乗り込んできました。自宅は別々の方向だと知っていたので、繭香さんは瞬時に「これはヤバい」と感じたと言います。「その上司は適度に酔っ払っている感じでしたが、動作はしっかりとしていましたね。そして、上司はタクシーに乗り込んだあと、運転手さんに向かって近くのホテル街に行くように言いました。私は先に運転手さんに自宅方面の行き先を告げていたのに、そのときの運転手さんはあろうことか上司が伝えた行き先に変更し、そのまま車を私の家とは異なる方向に走らせ始めたんです。当たり前ですが、その上司とホテルに行く気はなかったので、何度も運転手さんに『最初に伝えた行き先に行ってください!』と言いましたが、運転手さんはカップルの痴話喧嘩だとでも思ったのか、返事もしてくれなかったんですよ。しかも、そうこうしているうちに、上司が伝えたホテル街に到着してしまって…」その後、上司がタクシー代を支払い、その場で車を降りることになってしまった繭香さん。腕を掴まれ、ホテルに連れ込まれそうになりますが、必死で大声を出して抵抗したところ、周りの人が注目してくれて、それにより上司は繭香さんの腕を離したのだそうです。「私はそのまま走って、別のタクシーを捕まえて自宅に帰りました。後ろから上司が『ふざけんなよ!』『恥かかせやがって!』などと怒鳴っている声が聞こえましたが、私は絶対にその上司と関係を持ちたくなかったので、とにかく必死で逃げましたね」その日は上司からの誘いに応じずにすんだ繭香さんでしたが、その後は上司からのセクハラやイジメがエスカレート。上司は、繭香さんについてあること無いことを部下たちに吹き込むようになり、繭香さんは職場で孤立していくことになったそうです。セクハラ気質、パワハラ気質の上司がいる職場では、人間関係を原因とした問題が大きくなりやすいですよね。「おかしい」と思ったら同僚や先輩に相談できる環境があればベストですが、現実には一人で抱え込まなくてはならないケースもまだまだ少なくないようです。毅然とした態度をとっていても、相手が非常識な行動に出る場合には、まずは話を打ち明けやすい同僚などに伝えると深刻になる前になんらかの対処をしやすいかもしれません。とはいえ、社内の人に話すのが難しい場合もあるはず。そういった場合は、厚生労働省委託事業の「ハラスメント悩み相談室(無料)」や女性の人権ホットラインなどに相談するといいかもしれません。また、そもそも男女雇用機会均等法によって、企業にはセクハラ対策をすることが義務づけられています。もし身近でこのようなトラブルが起きていたら、私たち自身もそれを断固として許さない姿勢を取っていきたいものですね。©Tony Studio/Peter Bannan/gettyimages文・並木まき
2022年05月25日美佳子さん(仮名)は、婚活で知り合った3歳年上の男性とすぐに意気投合し、半年で結婚。入籍後1年も経たないうちに子どもに恵まれ、幸せな毎日を送っていたと言います。しかし、子どもが1歳になる少し前から、夫に怪しい行動が増え、調べてみると夫の不倫が発覚。しかも、不倫相手は美佳子さんの母親ほどの年齢で、さらに夫は美佳子さんと出会う前からその女性と関係を持っていたのです。今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、そんな衝撃的な結婚生活を送った女性のその後についてご紹介します。知りたくなかった夫の秘密を知ることに夫の不倫を知り、「とにかく今すぐ不倫をやめてもらいたい」と夫に話した美佳子さん。しかし夫は首を縦に振らず、困った表情を見せただけだったそう。そして美佳子さんはその日、夫から「もともと母親ほど年齢が離れた女性しか愛せない。君との結婚は実家の両親を安心させるためだった」と打ち明けられてしまったのです。「夫の不倫よりも、夫が母親ほど年齢が離れた女性しか愛せないことと、私との結婚が世間体を意識したものでしかなかったことがショックでした。でも、言われてみれば思い当たる節はありましたね。夫はなぜか私が体を鍛えるのを嫌がりましたし、ファッションも今流行しているのものを着るよりも、昭和時代に流行ったようなデザインの服をすすめてくることが多かったんです。その日の話し合いで、色々今までに不可解に感じていたことの合点がいって、“点が線になった”ような気がしましたね。でもそのころは、まだ子どもが小さかったので、最初はなんとかして夫に不倫をやめさせ、家庭に意識を向けさせたいと思っていました。なので、最初のうちは離婚を考えることはなかったですね」不倫をやめない夫に嫌悪感… ついに離婚を決意そして、夫の不倫発覚から数か月が経過。美佳子さんは夫に何度も不倫関係をやめるように話をしましたが、夫は相手の女性と会うことをやめなかったそうです。「すると、だんだんと夫に対する嫌悪感も大きくなってしまって。子どもが生まれてから夫とはずっとレスでしたが、そのころはもう夫の顔を見るのもしんどいと感じるほど、生理的に夫のことを受けつけなくなっていたんです」そして美佳子さんは、一人で子どもを育てていくことを決意。離婚を決めるまでの間は、たくさん悩み苦しんだと言います。「できれば離婚はせずに解決したかったけれど、夫は夫で“同世代の女性にはどうしても恋愛感情を抱けない”ということで苦しんでいたみたいです。最初は夫のことを恨みましたが、だんだんと夫も苦しいんだなと思えるようになって…。そのまま夫婦でいても誰も幸せにはなれないと感じ、離婚を決めました」そして今、美佳子さんは仕事をしながら一人で子育てをし、充実した毎日を過ごしているそうです。離婚をするべきか迷った時期があったからこそ、今の生活に納得できているし満足だと話していました。「私は今、恋人もいて精神的な支えになってもらっていますが、夫はその後も歳の離れた女性と不倫を繰り返す生活を送っているようです。結婚自体が間違いだったとまでは言わないけれど、何かを隠して結婚すれば、いつかは夫婦間に亀裂が入ってしまうのでしょう。今後私は再婚には慎重になると思いますが、あのまま夫と一緒にいても不幸なだけだったと思うので、今の自分の生活には満足しています」結婚後に不倫をしてしまうくらいなら、夫は美佳子さんを悲しませないためにも、結婚前に本当のことを話しておくべきだったのでしょう。悩んだ末に離婚することになったとしても、お互いにとって前向きに生きていくことができる選択なのであれば、“離婚”という決断は二人にとって必要な選択だったのかもしれません。©Masha Raymers/gettyimages©monzenmachi/gettyimages文・並木まき
2022年05月14日夫の不倫を知っただけでもショックなのに、なかには不倫をきっかけに予想もしていなかった夫の秘密まで知ってしまったというケースもあるようです。そこで今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、そんな衝撃的な体験をした女性のエピソードをご紹介します。出会ってすぐに意気投合!交際半年で夫から夢のプロポーズ美佳子さん(仮名)は、30代半ばのときに3歳年上の夫と結婚。婚活をしていたときに交流会で知り合った夫とは、出会ってすぐに意気投合したそう。その後、夫から熱心にデートに誘われ、交際からプロポーズに至るまでとてもスムーズに進んだそうです。「婚活を諦めつつあったときに、夫と出会いました。登山と旅行が趣味の夫とは、交際中もよく国内旅行に行きましたね。結婚後も、頻繁に旅行に行く夫婦になりたいという考えも一致し、“この人となら楽しい結婚生活を送れるかも”という期待をして、彼のプロポーズを承諾。結婚までは、トントン拍子で進みました」その後、入籍から1年も経たないうちに第一子を妊娠。出産後も母子ともに健康で、美佳子さんはその頃を、幸せを実感できる毎日だったと振り返ります。しかし、子どもが1歳になる少し前あたりから夫に怪しい行動が増え、美佳子さんは「もしかして夫は浮気しているのでは?」と疑うようになったとのこと…。悪い予感は的中「悪い予感は的中するもので、ちょっと調べたら夫が不倫していることがわかりました。そこまでは予想の範囲内だったんですけど、予想をはるかに超えてきたのはその先の事実なんです。なんと夫の不倫相手は、私の母親くらい歳の離れた女性。そのこともショックではありましたが、それよりも驚いたのは私と出会う前から夫はその女性と男女の関係にあったということ。私と結婚直後は不倫関係となるため会うのを控えていたものの、子どもが生後半年を過ぎたくらいから、その女性とのデートを再開していたことがわかりました…」夫が不倫をしていただけでもショックなのに、その相手が自分の母親ほどの年齢でかつ、自分と知り合う前から関係を持っているとなれば驚きは大きく、“これからどうしたらいいのだろう”と不安になってしまいそうですよね。もしかすると夫には夫なりの事情があったのかもしれませんが、だからといってそれは不倫していい理由にはなりません。もし事情があるのなら、それは結婚する前にきちんと話しあっておくべきだったのでしょう。©Shan 﨑 Mika / EyeEm/gettyimages©structuresxx/gettyimages文・並木まき
2022年05月14日結婚してすぐに妊活を始めた瑞稀さん(仮名)夫妻。しかし、なかなか子どもに恵まれず、半年が経った頃には次第に夫婦間で妊活への熱量に差が生まれるように。その結果、二人の関係性にも亀裂が入り始めました。さらに、仕事に集中したい妻に対し、早く子どもが欲しい夫は、これまで以上に妻に夜の営みを迫るようになっていったそうで…。今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、その後夫婦がどのような道を辿ったのか、彼女に詳しく話をうかがいました。妊活に熱心な夫に対し嫌悪感を抱くように…「早く子どもが欲しかった夫は、私が疲れて帰宅したときもすぐにベッドに押し倒してくるほど妊活に熱中していました。一方で、仕事を頑張りたかった私はどんどん妊活に対する熱が冷めていき…。さらに、日に日に私の気持ちをわかってくれない夫に対し吐き気をもよおすほどの嫌悪感や苛立ちを覚えるようになってしまい、ついには“もうこの人とは夫婦でいたくない”とまで思うようになってしまったのです」仕事で責任のあるポジションを全うし、勤務先から高評価を得たいと考えていた瑞稀さんは、何度もそのことを夫に話したと言います。ただいつも口では「わかった」と返してくれるのに、夫から夜に誘われる頻度はむしろ増す一方だったそう。そんな夫に対し「もう話し合いをしても意味がない」とまで瑞稀さんは考えるようになりました。ついに妻が別居を決断!しかし夫への愛情は戻らず…「そしてある日、ついに私は“子どもを作る気は一切ない。あなたとはこれ以上一緒にいたくないから家を出ていく”と夫に伝えたんです。その頃の私はもう夫への愛情がまったくなくて、むしろ独身生活が恋しくなっていました。妊活より仕事に熱中できる環境が欲しかったんです」しかし、夫も妊活への意欲を譲ることはなく、二人は話し合った末に、一度別居して冷静になることにしたそう。その後、月に数回は一緒に過ごすことを条件に、瑞稀さんは家を出ました。「別居をしてからは、以前のような夫への嫌悪感は薄れましたが、愛情が戻ったかと聞かれれば答えに迷ってしまいます。一度冷めてしまった気持ちを再燃させるのって簡単じゃないですよね。今、別居をして半年になりますが、あと半年別居をしてもまた夫婦で一緒に暮らせるほどまでに気持ちが戻らなければ、離婚も視野に入れるつもりです。今は将来のことはどうなるかわかりませんし、別居をしたからといって夫からの夜の誘いに応える気持ちにもなれていません」一度気持ちが離れてしまった相手を「好きになろう」と努力しても、なかなかうまくいかないものなのかもしれません。ご縁があって一緒になった夫婦ですから、そのうちに自然に愛情が再燃すればベストですが、そう簡単にはいかないのも現実なのでしょう。©Peter Cade/gettyimages©d3sign/gettyimages文・並木まき
2022年04月26日結婚するまでは円満な関係だったのに、結婚後に価値観の違いで衝突してしまう夫婦も少なくないのかもしれません。特に、子どもを授かることへの考え方や妊活への熱量が夫婦で異なると、夫婦仲に亀裂が生じることもあるようです。今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、妊活に熱中する夫に翻弄された結果、夫婦間で心がすれ違うにようになったという女性に話をうかがいました。出会いから半年でゴールイン!妊活も夫婦で熱心に34歳の瑞稀さん(仮名)は、2歳年上の夫と恋愛結婚。共通の知人を介して知り合い、いろいろな相性が良かったことから、出会いから半年で結婚へと至りました。「お互いの気持ちが一番盛り上がっているときに結婚できたのは、とても良かったと思っています。そして、もともと子どもが大好きな夫は、結婚と同時に子どもを欲しがりました。私も子どもが欲しかったので、まずは特別な治療はせずに自然に任せる形で挑戦してみようということになったんです。ところが、半年ほど頑張ったのですが、なかなか子どもに恵まれなくて…」その頃から夫は、当初考えていたよりも妊娠するのが簡単ではないことに焦りを抱きだしていたとのこと。しかし一方の瑞稀さんは、仕事が忙しくなってきたこともあり、妊活への熱が少し冷め始めていました。妊活より仕事を優先したい妻と早く子どもが欲しい夫「ちょうどそのとき私は仕事で責任のある立場に就かせてもらえており、仕事の楽しさを感じ始めていたため、少し妊活に消極的になっていました。でも夫はこれまで通りの熱量で子どもを欲しがっていたので、夫婦間で子どもを授かることに対しての価値観が少しズレ始めていましたね。そんななか日を追うごとに夫の焦りは募り、ついには仕事でクタクタになっている私をベッドに押し倒してまで妊活を進めようすることもありました」最初のうちは、そんな夫の強引な誘いにも応じていたという瑞稀さん。しかし、だんだんと夫からの要求を負担に感じるようになり、夫に対する愛情も冷めてきてしまったと言います。「そのうちに、夫がいる家に帰るのが『面倒だなぁ』と感じるまでになっていました。でも結婚してまだ1年ちょっとでしたから、夫とも仲良くしないといけないみたいなプレッシャーを感じていましたね。ただ、夫の相手をするのが“義務”みたいに感じ始めてからは、気持ち的にもしんどくて、家にいても心が休まりませんでした」夫婦間で子どもを授かることに対する考え方が異なると、それが原因となって仲がギクシャクすることもあるようです。一度夫婦間に亀裂が入ると、以前のような円満な関係に戻すまでには、相当の努力や時間を要するケースも珍しくないのかもしれません。©Kohei Hara/gettyimages©bee32/gettyimages文・並木まき
2022年04月26日真琴さん(仮名)は3歳年下の夫と結婚後、間もなくして妊娠が発覚。そのときはとても嬉しかったそうですが、その後激しいつわりに苦しむことに…。しかし、そんな体調が優れないなかでも夫は真琴さんを求めてくることがあり、夫婦で相談した結果、出産するまではそういった行為を一切しないことにしたのだそう。その後、無事出産してしばらくした頃、真琴さんは自ら夫を夜の営みに誘ったそうですが、なんと夫は目を泳がせてその誘いを拒絶。それからというもの、できるだけそのことを気にしないようにして過ごしていたものの、いつまで経ってもレス問題は解決しなかったため、二人目が欲しかった真琴さんは夫と話し合うことを決意。しかし、夫の口からは想像もしていなかった衝撃的な本音が出てきたようで…。今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、そんな出産後のレスに悩んだ女性のエピソードをご紹介します。二人目の子作りを希望するも、夫に聞き入れてもらえず…真琴さんは一人目の育児が落ち着いてきたと感じた頃に、「そろそろ二人目が欲しい」と夫に打ち明けたそう。しかし、妊娠が発覚してからずっと夜の営みをしていなかった背景もあり、夫は困った顔をするだけで、真琴さんの希望に対して明確な返事をしてくれないまま時間ばかりが過ぎていきました。その後、何度も二人目の妊活の話をしても夫に同意してもらえないばかりか、レスも解消できずにいたことに真琴さんは段々と不満を募らせていったと言います。そんなある日、真琴さんは勇気を出して、二人目の妊活に協力してくれない理由を夫に尋ねてみることにしたそう。すると、夫から衝撃的な言葉が飛び出してきたそうで…。「最初のうちはモゴモゴと理由を言いにくそうにしていた夫でしたが、私の真剣な表情を見て観念したのか、“君のことは家族としてしか見ることができない。正直、二人目を作る気になんてなれない”と本音を打ち明けてきたんです…。そう言われた瞬間はショックでしたが、その後二人で腹を割って色々と話をした結果、最終的には子作りは諦めることにしました。というのも、その時点でレスになって3年以上が経っていましたし、簡単に夫婦仲を改善できる状況ではなかったんですよね…」子作りを諦めた途端、予想もしなかった展開に…しかし、夫婦で話し合って二人目の妊活をしないと決めてからというもの、夫の肩の荷も下りたのか、その後はそれまでよりも夫婦関係が良好になっていったのだとか。そして、あれほど真琴さんを悩ませていた夫婦間のレス問題も自然と解消へと向かっていったそうです。「あれだけ悩んでいたのは、なんだったんだろうという感じで、一度夫婦関係が戻ったらそのまま頻繁にするようになりました。もともと夫は性欲が強いほうだったので、子作りのプレッシャーから解放されたことで、自然に私とまたできるようになったのかもしれませんね」そしてその2年後、真琴さんは自然に妊娠し二人目を授かることができたそう。レスに陥っていたときには「もう夫婦関係の修復は無理かもしれない」と深く悩んだそうですが、結果としてまた夫婦関係が良好な状態に戻ったことに「奇跡みたいです。本当によかったなと思っています」と真琴さんは笑顔で話していました。夫婦間に問題があるとき、そればかり意識してしまうと、かえって関係が悪化することもあるようです。真琴さん夫婦のように一度二人の間にある問題から離れて関係をリセットできれば、結果として早い段階での関係修復が見込める場合もあるのでしょう。©PonyWang/gettyimages©Yue_/gettyimages文・並木まき
2022年04月22日結婚してすぐに子宝に恵まれたところまではハッピーだったのに、その後、子どもができたことで夫婦の関係性が大きく変わってしまうこともあるようです。今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、そんな体験をした女性にお話をうかがいました。結婚直後に第一子を妊娠! 幸せを実感する日々真琴さん(仮名)は、3歳年下の夫と結婚。その後、結婚1年目に第一子を妊娠したそう。予定外の妊娠ではあったものの、早めに子どもが欲しいと考えていたので、妊娠がわかったときはとても嬉しかったそうです。「ウチは夫婦ともに性欲が強いほうで、結婚前から頻繁に夜の営みを行っていました。入籍をしてからは避妊をしなくなり、“自然に妊娠したらいいな”と考えていたので、妊娠がわかったときは本当に嬉しかったんです」しかし、妊娠の喜びに浸っていたのも束の間、真琴さんはその後、激しいつわりに耐える毎日に…。つわりが激しく「夜の営みはナシ」と夫婦でルールを「思っていた以上につわりがひどくて、そのときは1日中ベッドで横になっているような状態でした。家事もあまりできなかったですし、そのタイミングで仕事も辞めたんです。それでも夫はもともと性欲が強いせいか、私の具合が悪いのに求めてくることも多くて…。体調がすぐれなくてそんな気分になれなかったことや、お腹の子のことを考えると私はしたくなかったので、素直にそのことを夫に打ち明けたんです」夫とじっくりと話し合いをした結果、出産までは一切そういったことはしないと夫婦で決めたそうです。その後、真琴さんは無事に出産。母子ともに健康で、何の問題もなく夫婦と子どもとの暮らしが始まりました。「出産後、しばらくはしたい気分になれなかったのですが、産後2か月くらい経った頃に、もうそろそろ我慢していた夫に悪いなと思い、私から夜の営みに誘ったんです。ところが、夫はさぞかし喜んでくれるだろうと思っていたのに、とても困惑した表情になり…。“今はそういう気分じゃない”と、断られてしまいました」なんと夫は目を泳がせて、妻からの誘いを断ったのだそう。真琴さんはそこに違和感を覚えたものの、そのときは夫を責めることもなく「時間が解決してくれるだろう」と思い、なるべくそのことを気にしないようにしたそうです。子どもが産まれたことで、夫婦の関係が変わる話は珍しくないのかもしれません。新婚であっても家族が増えると、夫婦だけで生活していたときとは環境も大きく変わります。となると、真琴さん夫婦のように、子どもが生まれる前の生活に戻るのが難しくなることもあるのでしょう。©Forewer/Shutterstock©Saito Fam/gettyimages文・並木まき
2022年04月22日義父が18歳年下の女性と再婚し、その後、“義母”となった女性からの嫌がらせに悩んでいた奏さん(仮名・36歳)。妊娠中や出産後も容赦なく嫌がらせを続ける義母に対して、奏さんは苦手意識を抱くとともに、義父母との円満な親族関係を築くことへの諦めも感じ始めていたそう。今回は、そんな奏さん一家が迎えた結末について、メンタル心理カウンセラーの並木まきが話を聞きました。もう無理…! 子どもへの影響を考え、義実家と絶縁することを決意義父が再婚したばかりの頃は、円満な親族関係が続いていたものの、奏さん夫妻に子どもができてからというもの、義母の態度が一変。初孫の誕生を心待ちにしていた義父が、奏さんのことを今まで以上に気遣うようになったことが面白くなかったのか、義母は奏さんに対して嫌がらせや意地悪をするようになりました。それも、最初は義父にバレないように義父がいないところでしか行われていなかったものの、義母からの嫌がらせがエスカレートした結果、いつしか義父の前でも平然と行われるように。しかし、義母にメロメロの義父はそれを注意することもなかったため、義母はやりたい放題。さらに、娘が生まれてからは、孫に会いたい義父と一緒に義母も奏さんの自宅に来るようになり、義母は奏さんの自宅でも口うるさくイヤミを言うなどして嫌がらせを続けたそうです。「義父の“孫に会いたい”という気持ちは理解できたので、最初のうちは我慢をしていました。しかし、義母が好き勝手に振る舞う姿を見るのにもウンザリしてきてしまい…。夫と相談した結果、義父には申し訳ないけれど、義実家との関係を断つことに決めたんです。というのも、意地の悪い義母が私に嫌がらせをしている姿を、娘には見せたくなかったのが大きいですね。娘の物心がつく前に義母との関係を断ち切ったほうがいいだろうと考え、そのことに夫も同意してくれました」さりげなく距離を置くくらいでは収まらないと判断した奏さん夫婦は、義父に対して事情を説明。「もう義母を連れて家には来ないでほしい。義母と一緒に来るのなら、義父も来ないでもらいたい」と毅然とした態度で伝え、義父も渋々ながらこれを了承したそう。すると、しばらくは平穏な日々を取り戻すことができたそうです。ところが、奏さん夫婦が平穏に暮らしていた一方で、義実家は想像を超える展開を迎えていました。義母の浮気が発覚…! 義父は結婚わずか3年で別居生活へ「私たちが義実家と距離を置いているうちに、なんと義母は浮気を始めていたそうです。しかし、義母のことを理由に息子夫婦とギクシャクしていた義父は、そのことを私たちに相談したくてもできなかったみたいで、あとからそれを知ったときは申し訳ないと思いましたね」その後、義父と義母との間ですったもんだがあった挙句、義父は義母を追い出し、別居することになりました。「義父は義母と離婚したいようですが、仕事をしていない義母は生活のために離婚を渋っているそうで、話し合いは難航していると聞きました。でも、先日義父から義母との離婚について相談を受けた私たちが弁護士を探し、話がスムーズに進むようにサポートしているので、もう少しで決着すると思います。実は私、義母からいろんな嫌がらせを受けていたときに、何度かボイスレコーダーでその様子を録音していたんです。義父が義母と離婚するにあたって、その証拠が義父に色々と有利に働くんじゃないかなって期待しています」現在、奏さん夫婦と義父との関係は、義父の再婚前のような円満な関係に戻っているとのこと。義父は頻繁に奏さん宅に遊びに来て、孫ともよく遊んでくれるそうです。義母が入ってきたことで一度は崩れた家族関係でしたが、親族が結束して乗り越えることで、その先にさらに強固な家族の絆が生まれることもあるようです。©spukkato/gettyimages©Peter Dazeley/gettyimages文・並木まき
2022年03月29日離婚が珍しくない時代になったこともあり、義父や義母が再婚をするケースも少なくありません。しかし、なかには義父母の再婚後に親族関係が悪化するケースもあるようです。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、義父の再婚をきっかけにトンデモない義母と関わることになった女性から話を聞きました。義父が再婚! “おめでたいこと”として祝福したけれど…「夫が高校生のときに義父母は離婚しており、夫は義父に育てられたそうです。義父は夫が私と結婚するまでは女性とお付き合いすることもなく、子育てと仕事だけに向き合ってきたそうですが、一人息子である夫が結婚し家庭をもったことで自分の幸せも考え始めたようです。その結果、仕事関係で知り合ったという女性と交際半年で結婚。義父の結婚が決まったときには、私も実の父のことのように喜びました」こう話すのは、36歳の奏さん(仮名)です。夫は2歳年上で、ふたりの間には最近娘が生まれたばかり。「ところが、義父の再婚相手の女性は義父より18歳年下で、私たちとさほど年齢が変わらないんです。だけど、義父と縁あって結婚した以上は義母になるわけですから、私も義母に対して敬意をもって接しようと決めていました」義父が再婚したばかりの頃は、円満な親族関係が続いていたとのこと。しかし、奏さん夫妻に子どもができてからというもの、義母からの風当たりが強くなってきたと言います。孫の存在に嫉妬!? 義母の妻への嫌がらせはエスカレート「義父は、初孫である娘の誕生をとても楽しみにしていました。妊娠中も、私のことを気遣ってくれていましたね。しかし、そんな義父の様子が義母としては面白くなかったのでしょう。その頃から、義母は私に対して嫌がらせや意地悪をするようになったのです…」義実家に遊びに行くと奏さんの分だけおやつが用意されていなかったり、面と向かって「妊娠中だからって甘えないでよね」と言われた挙句、妊娠中にもかかわらず家事を押し付けられたりしたそう。それでも、奏さんは最初のうちはそんな義母からの嫌がらせを我慢していたとのこと。しかし、嫌がらせは一向に止まないことから、次第に義母に苦手意識を抱くようになったそうです。また、その頃の義母からの奏さんに対する嫌がらせは、義父にバレないように義父がいないところでしか行われていなかったそうですが、そのうち義母は義父の目の前でもイヤミや小言を言うようになりました。「でも、義父はとにかく義母にメロメロ。だから、私に対して義母が嫌がらせをしていても何も言わないんです。明らかに義母がおかしなことを言っていても、義父は知らん顔をしてテレビを見ていたり、別の部屋に行ってしまったりして…。結局、義父が私を助けてくれることはありませんでした」そんな義母からの嫌がらせは止むどころか、どんどんエスカレートしていく一方。そこで、思い悩んだ奏さんは夫にも相談しました。すると夫も「俺もあの態度はないよなって思っていたし、なんでオヤジが注意しないのかイライラしていた」と共感してくれたそうです。そして、夫婦間で話し合った結果、ひとまず妊娠中は義実家に顔を出さず、義父母と距離を置くことにしました。義父や義母の再婚によって、親族関係のバランスが変わってしまう話は珍しくありません。また、再婚相手の性格によっては、息子や娘夫婦にも影響を及ぼすことがあるようです。©jacoblund/gettyimages©fizkes/gettyimages文・並木まき
2022年03月29日紗英さん(仮名・33歳)は休日に家を空けることが多く、育児にも非協力的な夫に対し、次第に不倫を疑うようになりました。しかし、探偵に調査を依頼するも不倫の証拠は全く出てこず…。そこで思い切って、直接夫にその理由を聞いてみることにしたそう。すると、夫が育児に非協力的な真の理由は、不倫ではなく別のところにあったことが発覚しました。今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、紗英さん夫婦が迎えた結末についてご紹介します。夫が背負っていた衝撃の過去… 子育てに非協力的な理由が明らかに探偵に何度調査を依頼しても夫の不倫の証拠は出てこず、どうすればいいのか悩みあぐねていた紗英さん。しかし、あるとき「このままではだめだ」と思い立ち、いつになく真剣な表情で「なぜ子どもの面倒を見てくれないのか」と夫に問い詰めました。すると、最初は黙っていた夫も、しばらくすると「実は…」と理由を話し始めたのです。「夫は『僕は子どもが苦手で、子どもの顔を見るとイライラしてしまうことがある。けど、授かった以上は可愛がりたい。しかし、どんなに努力をしても子どもが苦手なのは変わらず、我が子に対してもどう接していいのかわからない。僕自身も苦しんでいる』という話をしてきました。“子どもが苦手”というのは私も薄々感じていたので驚きませんでしたが、夫がそこまで我が子との接し方に悩んでいたというのは、そのときに初めて知りましたね。そして、そこまで苦しんでいる夫に対して、無理に『育児をして』というのも残酷な気がして、余計にどうしたらいいのかわからなくなってしまったのです…」夫の話を聞いて黙り込んでしまった紗英さんに対し、夫は幼少期の頃の経験も話し出したそう。「夫の両親は早くに離婚していたため、夫に父親の記憶はなく、母親が女手一つで育ててくれたとのことでした。また、兄弟はおらず、親戚のなかで一番自分が年下だったこともあり、子どもと接する機会がほとんどなかったのだとか。そういった背景もあり、子どもとの接し方がわからず、次第に子どもに対して苦手意識を抱くようになったそう。しかし、それも父親になれば変わると思っていたものの、変わらず、苦しんでいたそうです」さらに夫と今後について話していくうちに、紗英さんはある決断をすることにしました。「私は最初、そこまで思い詰めなくてもいいのでは…と思っていました。ただ、そのときにじっくりと話し合いをした結果、私と夫の間で子どもとの関わり方に対する価値観に大きな違いがあることを知ったんです。それと同時に、このままでは家族のだれかが常に我慢を強いられる人生になってしまうと思いましたね。その日すぐには結論を出しませんでしたが、それから数か月“今後の家族のかたち”について悩み続けました。そして最終的に、私たちは“離婚”という選択をしたのです」円満に離婚。離れてからのほうが良好な関係に紗英さんが離婚を提案すると、夫もそれを了承したそう。子育てには今後もふたりで携わっていくという条件で、離婚を成立させました。「意外なことに、離婚してからのほうが元夫は子どものことを可愛がってくれているんです。子どもの親権は私にあるので、元夫とは月に1回、短い時間を過ごすだけ。ですが、一緒に住んでいたときは笑顔なんて見せなかった夫が、今では子どもと楽しそうに遊んでくれています。おそらくですが、子どもと接する時間が限られるようになったことで、夫の肩の荷が少しおりたんでしょうね。離婚を決めるまでは悩みましたが、結婚していたときよりも夫と良好な関係が維持できているので、今となっては満足しています」夫婦や親子のかたちは、ひとつではありません。どんな選択をするにしても、当人たちが納得してこれまでよりも幸せを実感できる環境を整えることが大事なのかもしれません。©JGI/gettyimages©Sasiistock/gettyimages文・並木まき
2022年03月26日リアル・モンスターワイフ、再び
シリーズ・モンスターワイフ
実録・ポジティブな離婚