両親の離婚を知らされた20代後半の優香さん(仮名)。さらに母親から長年の不倫を打ち明けられ、不倫相手との再婚を宣言されてしまいます。なかば諦めのような気持ちで再婚を認め、母親の幸せのために再婚相手との関係を構築しようと考えますが……。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、母親の再婚によって衝撃的な体験をした20代女性のエピソードをご紹介します。母の不倫相手は娘と同世代母親にお願いされ、母親の再婚相手である彼氏に会うことにした優香さん。なんと彼氏は自分と同世代だったそうです。母親が娘と同じくらいの年齢の男性と5年間も不倫をしていたと知り、さらに衝撃を受けたとのこと。「それまで不倫相手の年齢の話は一切出てこなかったので、会ったときにはとにかく驚きました。話を聞くと、彼氏は自分の会社を立ち上げようとしていて、母も金銭面でのサポートをしているようでしたね。私は、再婚後の生活を安定させるために二人でいろいろと考えているのだろうと思った一方で、母がこの男性に騙されているのではないかと心配にもなったんです」優香さんが母親に対し、彼に不安を感じていることを素直に伝えると、母親は「なぜ再婚を喜んでくれないの?」と激昂。さらには、数日後に母親の彼氏から優香さんに対して個人的な関係を誘うようなLINEが届き、唖然としたと言います。母の不倫相手からまさかのお誘いが…「母はおそらく彼が私をデートに誘ったことを知らなかったと思います。もちろん私は、彼からのLINEは無視をしました。何度か連絡が来たけれど、無視をしているうちにLINEは来なくなりました。そして母との関係もかなりギクシャクしてしまい、ほとんど連絡をとらなくなってしまったんです」結局、母親の再婚を止めることができなかった優香さんは、そのまま母親と疎遠な関係に至ってしまったと話します。「再婚の話も、入籍を済ませてから『結婚しました』って母からそっけないLINEがきただけです。私からは“おめでとう”を言う気になれず、『幸せになってね』とだけ返信しました。今ではすっかり母との関係は疎遠です。ただ唯一救いなのは、母からトラブルが起きたという話が入ってきていないので、それなりに安定した再婚生活を送っているんだろうなと思えることだけですね。このまま何もなく平穏な生活が続いていくことを切に願います」「親の心子知らず」ではなく、「子の心親知らず」に陥ってしまう家族関係もあるのでしょう。離婚や不倫は当人同士のみならず他の家族にも大きな影響を与えます。それまで築いてきた家族関係が一瞬にして壊れてしまうために、新たな生活がスタートしても家族間の雰囲気が以前とは大きく異なってしまう話も少なくありません。©kokouu/Bronek Kaminski/gettyimages文・並木まき
2023年05月31日両親の離婚や不倫によって、突然、平穏な生活が壊されることもあります。今回は、20代後半で両親が離婚し、さらには母親の不倫まで知ってしまったという女性のエピソードを、女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。前触れもなく両親が離婚20代後半の優香さん(仮名)は、両親が離婚することになったと突然知らされたそう。当時はすでに優香さんが独り立ちして久しく、二人が納得しているならと、受け入れることに決めたと言います。「両親の離婚が成立した直後に、母が落ち込んでいるかもしれないと思って実家に帰ったんです。すると母は予想外に機嫌がよく、さらには『実はね、彼氏がいるのよ』と打ち明けられました。しかも、よくよく話を聞いてみると、その彼とは5年来の関係だというので、要するに母は父と結婚している間も不倫をしていたってことだったんです……」母親からの話にショックを受けた優香さんは、その場で母親をきつく問い詰めたとのこと。しかし母親は、あっけらかんとした様子で「不倫のことはバレていないから大丈夫。来年には彼氏と再婚する予定だから」と優香さんに言い放ったそうです。真面目だったはずの母親の裏の顔を知り…「ずっと母のことを真面目な人だと思っていたので、裏の顔を知ってしまい、かなりの衝撃を受けました。だけど、もう父とは離婚した後で、母からは『祝福してくれるよね?』と言われてしまって。戸惑いながらも、私が反対をしたところで母の決意が変わるわけでもないだろうし、今さら父親との復縁も模索できないだろうと諦めたんです。母が再婚をすることに苦言は呈したものの、特別に反対はしませんでした」しかしその日以降、母親に対する信頼がどんどん薄れていったと振り返る優香さん。数年にもわたり父親を裏切り続けていた母の本性を知り、父親がかわいそうだという思いも強まったと言います。けれど、そんな優香さんの気持ちをまったく気にしていない様子の母親は、着々と再婚に向けて準備を進めていったとのこと。「最終的には、母が幸せならそれでいいのかなと考えるようにして、自分のメンタルを安定させました。もう私も大人だし、母の再婚相手とも表面上はいい関係を築いていく必要があるだろうとも思ったし。それで、母から『再婚相手に会ってもらいたい』と連絡がきたときにも、一度は会っておく必要があるだろうと思って承諾したんです」そして、優香さんは渋々ながらも母親が再婚を考えている不倫相手と会ったそうです。再婚が決まり、浮かれている母親に対しては、この時点ではもう優香さんから苦言を呈することはできませんでした。両親が離婚を決めただけでも衝撃を受けるのに、親が不倫をしていたと知れば、ショックは計り知れません。両親と離れて暮らしている場合には特に、両親がどんな生活を送っているのかが見えにくいため、予想外の話が飛び込んできたときにはショックも大きいものでしょう。©Susumu Yoshioka/yamasan/gettyimages文・並木まき
2023年05月31日気になる相手と2回目のデートまで進んだら、お付き合いまであと少し!と期待に胸をふくらませることもあるでしょう。でも、初めてのデートとは異なり「2回目」だからこそ気をつけたいポイントも。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、「2回目のデートで避けたいデートプラン」を3つご紹介します。長い行列に並ぶ場所にいく「気になっていた彼と、2回目のデートで某テーマパークに行きました。でも、思った以上に混雑していて、何をするにも何時間も行列に並ぶ羽目に…。最初のうちはおしゃべりの話題にも困らなかったのですが、並ぶことに疲れて会話も途切れがちに。デートが終わった後は“とにかく疲れた”という感想だけ。疲れて不機嫌になった彼の顔を見るのも嫌だったし、きっと自分も同じ感じだったんだろうと思うと、アプローチするのが面倒になって自然消滅しました」(31歳女性/アパレル)人気のテーマパークや話題の飲食店など、長い行列に並ばないといけない場所での2回目デートは避けた方が無難です。なぜなら、まだ打ち解けていない相手と立ちながら会話をしなくてはならないシチュエーションは、思っている以上に負担がかかるもの。「楽しい」よりも「疲れた」が強くなってしまうのは悲しいですよね。ダブルデートまたはグループデート「片思い中の彼との2回目のデートで、私の友人カップルとのダブルデートを企画しました。友だちに彼をジャッジしてもらいたいと思ってのことでしたが、結果的に大失敗…。帰り際に『知らない人たちと一緒にいて疲れた』と言われ、その後は一切デートに誘われなくなりました。あのときダブルデートをしていなければ、今ごろは付き合えていたかも、と思うと後悔しかありません」(29歳女性/エンターテインメント関係)友人カップルを交えて遊ぶダブルデートは、友だちに恋人候補を見定めてもらうのにはいいチャンス。けれど、2回目デートではまだ避けた方が安心です。“自分の友だちに会わせる=交際を急いでいる”という印象を相手に与えてしまったり、第三者がデートの場にいることで二人の相性を見極めにくくなる恐れもあります。自分の家で「おうちデート」「飲み会で知り合った男性との2回目デートで、スタート時間が遅かったこともあり、私の家でご飯でも食べようと家に招きました。その日はそれなりに楽しく過ごしましたが、付き合おうという話に進展しなかったので私の気持ちもだんだんと冷めていき。ところが後日、彼が何度も家に押しかけてきて『付き合ってよ!』『家に入れてよ!』と騒がれて…。結局、警察に相談する事態にまでなったのですが、付き合う前の人に気軽に家を教えるべきではないと学びました」(33歳女性/秘書)よく「深い仲になるのは3回目のデートから」という言葉も聞きますが、早い段階でのおうちデートは避けた方が安全でしょう。相手のことをよく知らないうちに自宅に招き入れてしまうと、予期せぬトラブルを招く場合もあります。2回目のデートは、まだまだ二人の時間を大切にしながら相性を見極めていきたいタイミング。必要以上に疲れたり、予想外の展開になったときにトラブルを招いたりしないように、ぜひ参考にしてみてくださいね。©d3sign/Motortion/gettyimages文・並木まき
2023年05月19日初デートでの印象は、その後の展開を大きく左右すると言えるでしょう。万全に準備を整えて臨んだのに、お店の選び方ひとつで印象がダダ下がり……なんて可能性も。そこで今回は、女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、「初デートで選ばない方が良いお店」の特徴を解説します。蛍光灯の光が強い蛍光灯の光が強いお店だと、座っている位置によっては肌のアラが不必要に目立ってしまう可能性が。青白い光の下は顔色が悪く見えたり、コスメの発色がイメージと異なって見えたり……といったアクシデントにも見舞われやすくなります。“美肌見せ”を狙うなら、自然光やオレンジ色がかった柔らかな照明のお店を選ぶだけでも、視覚的な美肌効果が期待できます。お肌がきれいに見えれば、相手の印象も良くなるだけでなく、自信を持って話すこともできるでしょう。座りにくい椅子しかない背もたれがない椅子や、座り心地が悪い椅子は姿勢が乱れやすく、初デートの印象をダウンさせてしまう原因にもなり得ます。また、お酒を飲みながらのデートであれば、お酒がまわってきたときに猫背になってしまう恐れも。初デートはお互いに相手のことを見極めようとジャッジが厳しくなる人も多く、できればだらしない印象を与えたくはないものです。そのため、お酒を飲むとわかっているときや、長時間にわたって美姿勢をキープする自信がないときには、座りやすそうな椅子があるお店をセレクトしたほうが安心でしょう。隣の席との間隔が近すぎる自分の生い立ちや仕事の話など、パーソナルな話題に触れることもあるでしょう。大切な話を不特定多数の人に聞かれるとなると、話しづらいという人も多いはず。初デートでは隣の席との間隔が近すぎるお店も避けた方が無難です。仮にBGMが大きくて隣席の話題が聞こえにくいお店だったとしても、その分大きな声で会話をする必要が出てくるので、初デートには不向き。また、席同士が近いということは、隣の会話も自分たちによく聞こえてしまうということ。もしも隣の人たちが下品な話や不愉快な会話をしていたら、自分たちの雰囲気も悪くなってしまうかもしれません。初デートの印象によって、2回目以降のデートに繋がるかどうか決まることも多いでしょう。相手に好印象を与えられるデートにするためにも、場所選びはとても大切です。気になる相手とデートに行く際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。©Artem Zakharov/Tom Werner/gettyimages文・並木まき
2023年05月10日30代の専業主婦・美香さん(仮名)は、中学受験を控える子どもの塾通いをきっかけに、担任の男性と不倫関係になってしまったそう。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、30代不倫妻のエピソードをご紹介します。子どもの塾通いがきっかけで30代の専業主婦・美香さん(仮名)は、夫と小学生の息子の3人家族。中学受験を控えていた息子は、あるときから進学塾に通うようになったそうです。塾の担任は20代のイケメンで、「目の保養になる!」と胸がはずんだという美香さん。ある日、子どもの忘れ物を取りに塾へ向かうと、たまたま教室に担任が。美香さんは咄嗟に「息子の進路相談がしたい」と担任に持ちかけ、話の流れからLINE交換をしたそうです。息子の担任と急接近! やがて不倫関係に…「そのときは、イケメンとLINE交換できたという軽い気持ちでいました。次第に彼とは砕けたメッセージのやり取りをするようになり、『おはよう』や『おつかれ!』といった挨拶が頻繁に送られてきて。そのうち私は過去の恋愛話や結婚生活の愚痴まで打ち明けて、急速に親しくなっていきました。すると、彼から実は私のことが気になっていたと打ち明けられたんです…。そこからプライベートで会うことになり、間もなく不倫関係になりました」最初のうちは夫や子どもに対して罪悪感があった美香さんでしたが、次第に感覚がマヒしてきて「進路相談をしてくる」「息子の成績が下がったみたいで呼び出された」などと夫に嘘をついては、息子の担任である彼と密会を重ねる日々を過ごしていたとのこと。しかし、あるとき美香さんの不注意から、夫に不倫が知られてしまったと言います。不安になりながらも彼と密会「いつもは彼からのLINEは通知をオフにしているのですが、たまたま夫が出張に出かけたため解除したんです。でも、夫が出張から帰った後に通知をオフにするのを忘れていて…。深夜、私がお風呂に入っている間に彼からLINEが届いていて、スマホの待ち受け画面に表示された内容を夫に見られてしまったのです」夫はその場で「誰だ、この男は。なんでこんな時間にLINEが届くんだ。しかもずいぶんと親しそうなメッセージじゃないか」と美香さんを責めたそうですが、「昔の男友達」とごまかして難を逃れたつもりだったとのこと。美香さんは内心「夫に不倫がバレたかも」と不安になったそうですが、それでも彼と会いたい気持ちが勝ってしまったそう。そして、不倫相手との密会はその後も続けたのだといいます。真面目な人でも、魔が差したように不倫を始めてしまうことがあります。しかしどんな背景があったとしても、不倫は不倫。家族を裏切る行為をすれば、報いを受けるのが常でしょう。©west/Michael H/gettyimages文・並木まき
2023年04月30日専業主婦をしていた妻が再び仕事を始めたことによって、不倫の道へと堕ちてしまうこともあるようです。新婚のときに不倫が始まり、ドロ沼の夫婦関係へと転落してしまった30代女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。暇を持て余して再び会社員に綾子さん(仮名)は当時、結婚2年目。結婚と同時に勤めていた会社を寿退社して、一度は専業主婦になりました。しかし結婚当初から夫の仕事が忙しく、家に一人で居る時間が多くなり、綾子さんは再び働くことを決意します。「せっかくなら、今までやったことのない新しい仕事に挑戦してみようと思って未経験の業界に飛び込みました。新しい職場はベンチャーで社員同士の距離感が近く、同僚や上司から食事に誘われる機会も多くて。毎日が楽しい刺激の連続でした」働き始めた会社でまさかの不倫関係に普段からよく食事に誘ってくれる男性上司との何度目かの食事の席で、綾子さんは私生活の悩みを漏らしたそう。夫の忙しさを愚痴ると「俺が寂しさを埋めてあげるよ」と言われ、その日から不倫関係に至ってしまったのだとか……。「不倫はダメだって、もちろんわかっていました。でも、結婚してからずっと私をほったらかしにして、ほとんど家にいない夫に本気でウンザリしていて……。久しぶりに私を“女性”として扱ってくれた上司の言葉に、いけないと思いつつフラフラと流されてしまったんです」それからは週1回、ホテルに行く関係に。綾子さんは夫に不倫がバレないように細心の注意を払っていましたが、あるとき、うっかり夫と不倫相手の名前を呼び間違えてしまったのだそう。“夫に不倫がバレたのではと、心底焦りました”と当時を振り返ります。まるで沼にハマるように不倫に堕ちていく人もいます。「私は不倫なんてしない」と思っていても、心の隙間に入り込んできた相手と思いがけず不倫に発展することもあるのでしょう。しかしどんな理由があるにせよ、不倫は決して許されるものではありません。©Rawpixel/maruco/gettyimages文・並木まき
2023年03月05日ひょんなことから義母の不倫現場を目撃してしまった有紗さん(仮名)。その後、不倫を知られた気まずさから有紗さんに嫌がらせをするようになった義母に対し、有紗さんは反撃を計画することに…。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、義母の理不尽な嫌がらせに制裁をくだした30代妻のエピソードをご紹介します。義母の密会現場に夫を連れていき「義母の不倫を夫に告げるだけでは、嫌がらせに対する反撃としては弱いと思いました。そこで義母の不倫現場に夫を連れて行き、息子である夫にその現場を見せることにしました。夫は私に非があると思って義母の味方をしていたので、真実を見てほしかったんです」義母がいつ不倫相手と会っているのか見当がついていた有紗さんは、あるとき「義実家に荷物を忘れてきたようだから、取りにいきたい。でも私一人じゃお義母さんは家に入れてくれないから、あなたも一緒に行ってほしいの」と夫にお願いをして、夫婦で義実家に行くことに。そして面倒くさそうにしながらもついてきた夫は、義母と不倫相手の密会現場を目の当たりにします。「私が予想したとおりの曜日と時間に、義母は不倫相手を家に連れ込んでいました。義父が趣味の会合に出かけて半日以上も留守にする日なので、不倫をするならそのタイミングだろうと見当がついていたんです。案の定、実の母親の不倫を知った夫は泣き崩れながら義母を罵り、修羅場と化しました」夫に事実を打ち明けると謝罪の言葉が「夫にずっと前に私が義母の不倫現場に遭遇してしまい、それをきっかけに私への嫌がらせが始まったこと、キツく口止めされていたので誰にも打ち明けられなかったことなど洗いざらい話しました。すると夫は、義母の言うことを信じて私のことを疑ってしまったことを謝罪してくれました」これをきっかけに、夫とのわだかまりを解消できた有紗さん。現在は夫婦仲良く暮らしており、妊活も成功して間もなく第一子が生まれるそうです。一方、義母の不倫は息子から義父に話が伝わり、話し合いの末、半年後に義両親は離婚に至ったと言います。「正直、夫の両親が離婚してしまったのは残念です。けれど義父や息子を裏切り、自分だけ良い思いをしようとしたことや、不倫を知られた気まずさから私にひどい嫌がらせをしてきたことは許せません。義父とは今も良好な関係が続いていて、もうすぐ生まれる孫の誕生をとても楽しみにしてくれています。義母とは離婚に至ってしまった義父ですが、義母は義父にもしょっちゅう暴言を吐いていたようで『離婚してやっと平穏になった』と言っていたのが印象的でした」親の不倫が息子や娘の家族にまで影響が及ぶというケースは少なくありません。有紗さんの場合、最終的に穏やかな暮らしを取り戻せたようですが、長引くドロ沼によって親子の絆が壊れてしまうケースもあるでしょう。不倫は自分たちだけでなく、周りにいる家族の人生までも狂わせてしまうものなのです。©yamasan/tuaindeed/gettyimages文・並木まき
2023年02月26日ひょんなことから義母の秘密を知ってしまったことで、夫婦仲に悪影響を及ぼすこともあるようです。そんな悲劇的な体験をした30代女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。義実家で不倫の密会を…33歳の有紗さん(仮名)は3歳年上の夫と結婚後、妊活のためにそれまでの仕事を辞めて、自宅近くのパン屋でアルバイトをしながら暮らしていました。夫婦の新居は義実家から徒歩10分ほどの距離。有紗さんはアルバイトの帰りに、焼きたてのパンをお土産にして義実家を訪れる機会も多かったそうです。「義母はパンが大好物。結婚したばかりの私は少しでも義母に気に入られたくて、パンを持っていって喜んでもらおうとしました。いつもは連絡を入れてから義実家に行くのですが、あるとき事前の連絡を忘れてしまいました。『しょっちゅう行っているし、断られたことがないから大丈夫かな』と思い、そのまま向かったんです。ところが義実家に着いてインターホンを鳴らしても、義母は出てきません。“変だな”と思ったんですけど、玄関のカギが開いていたので家の中に入ったところ、なんと義母はリビングのソファで見知らぬ男性と情事の真っ最中だったんです…」偶然、義母の不倫現場を目撃してしまった有紗さん。慌てて義実家を飛び出そうとしたところ、義母が血相を変えながら追いかけてきて「このことは誰にも言わないで!夫はもちろん息子にも絶対に内緒よ」と、見たこともないような怖い顔ですごまれたとのこと。有紗さんは義母の申し出を受け入れざるを得ず、「わかりました」とだけ答えて逃げるように帰宅したそうです。秘密を知られた義母が意地悪をするように「それから急に、義母の私への態度が豹変しました。今まで優しく朗らかに接してくれていた義母が、不倫現場を見られてしまったのがよほど気に入らなかったのか、私に意地悪をするようになって…。息子である私の夫にも私の悪口を言うようになり、事情を知らない夫は『母さんに何かしたの?君への風当たりが強すぎる気がするんだけど』『母さんがあんな露骨な態度をするなんて、よほどのことをやらかしたんじゃないの』などと言い始めて。義母の不倫を打ち明けたくて喉元まで出かかったけれど、キツく口止めされたので言えません。どうすればいいのか悩み続けて時間ばかりが過ぎていき、その間も義母の嫌がらせはエスカレートしていきました」嫁に不倫を知られてしまった気まずさからか、有紗さんに対して「ダメな嫁」「息子がなんでこんな女性を選んだのかわからない」などと言うようになり、義母との間に深い溝ができてしまった有紗さん。そのうち「もう有紗さんはウチ(義実家)に来ないで」とまで言われるようになり、夫も有紗さんを責めるようになっていったのだとか…。義母の不倫を知ってしまえば、戸惑いと困惑を覚える妻は多いでしょう。義父や息子には内緒にしてとお願いされれば、ますますどうすればよいのか悩んでしまいます。人の道に外れたことをしておいて自分だけが逃げ切ろうとしても、うまくはいかないのが世の常でしょう。©chinaface/Kohei Hara/gettyimages文・並木まき
2023年02月26日夫がマザコンであることを結婚後に知り、今後の生活に暗雲が立ち込めたと話す理恵さん(仮名)。30代後半で10歳年上の夫と結婚したこともあって、マザコン発覚後も離婚に踏み出すべきか、たくさん悩んだそうです。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、30代女性の苦悩の末の決断をご紹介します。夫がマザコンと知ったあとも我慢を重ねる日々… しかしコロナ禍で状況が一変「夫がマザコンだとわかってからも、言えば本人と喧嘩になるだけで、何にも解決しない日々を送っていました。相変わらず夫は義母にべったりで、休みの日には私を家に置いて一人だけ実家で過ごしていましたし、夜の生活もないまま時間ばかりが過ぎていましたね。“このままでいいのかな、こんな人と結婚しちゃった私はこの先どうなるんだろう…”と考えていた矢先に、世間がコロナ禍になって状況が変わりました」ウイルスによって社会の様相が変わっていくにつれ、理恵さんの心境にも変化が。そして感染を恐れる義母の口からのとんでもない提案が、理恵さんが離婚の覚悟を決めるきっかけになったそうです。コロナ禍の義母の言葉をきっかけに離婚を決意「あるときに義母が、“理恵さんは接客業をしていて感染リスクが高いから、別居婚をしたほうがいい”と言い出しました。IT関連の仕事をしている夫はテレワークに移行していたので、私のほうが感染リスクが高いのは事実です。ただ、単に夫が感染することを心配しているのではなく、夫と頻繁に会う義母たち自身の感染リスクが上がることを懸念していたようです。理屈としてはそうだろうなという気もしましたが、私はこの義母の言葉を聞いて、“この人たちにとって私は結局、邪魔者でしかないんだな”と思いました。これがきっかけで、急速に気持ちが離婚へと傾いていったんです。それまでは“年齢のせいで再婚は厳しいかもしれない”と思って離婚に踏み出せなかったんですけど、このときの義母の言葉には、そういう心配を吹き飛ばすほどの破壊力がありました」そして理恵さんは、結婚1年半で夫に離婚を提案。夫からはすぐに「そうしよう」と合意があったそうです。「離婚のときに夫から『世間体を気にして結婚を決めたけれど、僕は結婚には不向きだから離婚したいと言ってくれて助かった』と言われました。『僕は血のつながりがないと家族だと思えないことも、今回の結婚でよくわかった』とも言っていましたね。ハイスペックで見た目もそこそこの夫が、なぜあの歳まで独身だったのかが、遅ればせながらもそのときになってよくわかった気がしました」早期に決着をつけたかった理恵さんは、慰謝料も財産分与もなく離婚届を出すだけで協議離婚。別れるときは涙ひとつ出なかったそうで、夫と過ごした1年半は、空虚で“おままごと”のような結婚生活だったと振り返ります。「当時、私も年齢を気にして勢いで結婚を決めましたが、“結婚したからといって、もともと絆のない二人の間がなんとかなるものでもないんだな”ということがよくわかりました。夫には、『僕はもう二度と結婚しないけれど、君のおかげでバツイチになれたことに感謝する』と言われました。それまで夫は、周囲から“なんで結婚しないの?”って聞かれることが多く、それにウンザリしていたから結婚したと言っていたので、私と一度でも入籍したことで彼は得たいものを得たんだと思います。私もバツイチになってしまったけれど、あの結婚が“おままごと”みたいなものだったからこそ、次はちゃんとした結婚生活を送れる相手と再婚したいなって思います」長らく独身を続けてきた人の中には、“世間体”だけを理由に結婚を決める人もいるようです。理恵さんの夫のように筋金入りのマザコンの場合には、適齢期に母親からの干渉が強く、婚期を逃しがちな面も否めません。幸せな結婚生活を送るためには、できるかぎり相手の素性や本性をよく知っておくことが大切といえるでしょう。©yamasan/sot/gettyimages文・並木まき
2023年01月22日結婚をしない理由は人それぞれありますが、なかには複雑な理由で独身を貫く人もいるようです。10歳年上の夫と交際1年で結婚した理恵さん(仮名)は、夫がずっと独身だった衝撃的な理由を結婚後に知ることに。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、30代妻の苦悩を招いた年上夫の衝撃的な秘密をご紹介します。知人を通じて知り合った10歳年上の男性とゴールイン理恵さんは37歳のときに、知人を介して出会った10歳年上の男性と結婚。婚活をしていたわけではなく、たまたまカジュアルなお酒の席で意気投合したのを機に交際がスタートし、1年間のお付き合いを経てゴールインしたそうです。「夫は高収入で仕事もしっかりしていたし、見た目も清潔感があるタイプ。47歳まで独身だった理由がわからないほど、第一印象では素敵な人だと思いました。今の時代は、特別な事情がなくても“なんとなく結婚しないで50歳目前になっていた”という人も結構いると思うので、夫もそのタイプなのかなと、当時はあまり気にしていなかったんです。ですが、夫がなぜその歳まで独身だったのか、結婚してから嫌というほど思い知らされました…」入籍前まで猫をかぶっていた夫と義実家結婚前に同棲はせず、お互いの家を週末に行き来する交際を続けてきた理恵さん。結婚が決まってから義実家に挨拶に行った際にも特に問題は起きず、順調に結婚まで進みました。そんな理恵さんが夫や義実家に違和感を覚え始めたのは、入籍した直後のこと。夫の様子が入籍前と入籍後でガラリと変わってしまったのだとか。「入籍してすぐ、夫が義実家との電話中に『ママ~』と言っているのを聞き、“あれ?”と思ったんです。それまで夫は母親を『おふくろ』って呼んでいたのに、なんだか変だなって。それからしばらくして、夫が週末になると義実家に泊まりがけで出掛けてしまい、私だけが新居に残されるという生活に。休日に夫婦でどこかに行くこともなく、ものすごく寂しい毎日でした」その後も夫と義実家の距離感がだんだんと縮まるにつれ、理恵さんの不信感は増していきます。耐えかねて友人に現状を相談したところ、「それって典型的なマザコンなんじゃない?」と指摘され、ハッとしたそうです。「まさか夫がマザコンだとは思っていなかったのですが、友人の言葉で“これがマザコンってことなのか!”と気づきました。確かに、結婚後の夫は私よりも義母を優先してばかりだし、夫が義実家に入り浸っているから夫婦の営みもなくて…。時々、義母と私を比較して私を非難するような発言をしていたのも嫌だったのですが、すべては夫がマザコンだからなのかと気づき、妙に納得しました」夫が筋金入りのマザコンだと気付いたものの、どう対処すべきなのかがわからなかったと理恵さんは当時を振り返ります。マザコン男性との結婚では、妻が苦しむケースが少なくありません。相手がマザコンかどうかは、義実家との距離感を近くで観察しないとわからないことも多く、結婚前にはなかなか見抜きにくいのも現実といえます。理恵さんの夫のように、入籍後に本性を出すマザコン男性も少なからずいることから、見抜くのにも限度があるのは事実でしょう。©maruco/Maki Nakamura/gettyimages文・並木まき
2023年01月22日夫の不倫が判明し、義母に相談をしたところ、全面的に息子をかばう義母に唖然としたという純子さん(仮名)。「このままでは埒が明かない」と、純子さんは状況を変えるべく行動に出ます。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、息子をかばう義母と不倫を続ける夫との関係で孤立した30代女性のエピソードをご紹介します。まともに話したこともなかった義父を呼び出して協力を依頼「義母が夫をかばい続けることで、夫も調子に乗って不倫を続けているのだと思った私は、勇気を出して義父に相談することにしました。当時は結婚4年目でしたが、義父とはあいさつ以外の会話をほとんどしたことがないような関係でした。ただ、携帯電話の番号は知っていたので、“義母には内緒で会ってほしい”とお願いして、義実家近くのカフェで待ち合わせをしたんです」純子さんとの約束を守り、義母には行き先を告げずにカフェに来た義父は、純子さんの話を聞いてとても驚いたのだそう。なんと、息子の不倫について義母から一言も知らされていなかったのだそうです。「まじめな性格の義父は、息子の不倫に本気で腹を立ててくれました。そして、そんな息子をかばう義母のことも“理解に苦しむ”と言って、私に同情してくれたんです。そこで私は、義母をいさめてほしい、息子に不倫をやめるよう説得してほしい、とお願いしました。最初のうちは、義母や息子に何かを言うことをためらっているようでした。ただ、私が置かれている状況を理解してくれたみたいで、最後には“協力する”と言ってくれたんです」義父の介入後、事態は少しずつ好転純子さんとの約束通り、義父が義母や息子と話をしてくれた結果、少しずつ状況は好転。義母は息子の不倫を肯定する発言をしなくなり、夫も純子さんの前で堂々と不倫相手に会いにいくことはなくなりました。しかし、夫はその時点でも不倫相手と会い続けていた様子。義母がかばうことはなくなったものの、純子さんは夫の不倫について更なるストレスを覚えるようになっていきます。「ここまで家族の問題になっているのに、まだ不倫をやめないのか……と夫には呆れましたね。結局それから1年ほど経って、“もう夫なんてどうでもいいや”と思い始めた頃に、気づいたら不倫をやめていたような感じでした。ただ、あのときに義父が介入してくれなければ事態はもっと面倒なことになっていたと思いますし、場合によっては離婚になっていたかもしれません。だから、あのときに義父に思い切って相談してよかったなとは思っています。でも、夫が不倫をやめたからといって私の気持ちは夫には戻らず……。残念ながら今は、仮面夫婦みたいな関係が続いています。今後夫との関係が改善するのかはまったくの未知数ですが、ひとまずは義父の助けで義母からの失礼な言葉がおさまったこと、最終的に夫が不倫をやめたことにはとても感謝をしています。そのおかげで当時の私のストレスは大きく改善されました」なかには家族の問題には介入したがらない義父もいますが、純子さんのケースのように“鶴の一声”を発してくれる義父もいるのでしょう。今回のように義母が頼りにならない場合には、義父の力を借りるのも選択肢のひとつかもしれません。©kazuma seki/SunnyVMD/gettyimages文・並木まき
2023年01月15日息子の不倫が発覚した際に、息子の妻の立場に立ってサポートをする義母もいる一方で、息子の失態を全面的にかばい、妻を孤立させる義母も存在するようです。夫の不倫を機にそんな壮絶な体験をした30代後半女性のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。結婚4年目で夫が不倫! 相手の女性は略奪を画策…現在42歳の純子さん(仮名)は、30代後半のときに夫の不倫に気づいたそう。純子さんが知ったときには、すでに夫と不倫相手の交際期間が1年以上に及んでいたそうです。「なんだか変だなと思いながら、夫の様子をチェックしていたんです。あるとき夫のバッグをのぞくと、不倫相手の女性と撮った写真や女性からの直筆の手紙が何通か入っていて……。それがきっかけで不倫を確信しました。そのとき結婚4年目でしたが、私たち夫婦には子どもがいなかったので、お互いに休日は好きなことをして過ごすような放任主義の夫婦関係。そのせいで、夫は不倫関係を続けやすかったのかもしれません」不倫を知った純子さんが夫を問い詰めるも、「ごめん。相手との付き合いもそこそこ長いから、うまく別れられるかわからない」と、歯切れの悪い返事しか返ってこなかったそう。「これじゃあ不倫黙認の夫婦関係になってしまう」と危機感を覚えた純子さんは、義母に相談して協力を求めることにしたそうです。一方、純子さんに関係を知られたことを機に、不倫相手は本格的に略奪を画策。夫が自宅にいるときでも電話に出るまでコールを鳴らし続けたり、SNSに夫への感情を綴ったりと、妻への挑発ともとれる行動が目立ち始めたとのこと……。義母の口からまさかの言葉が飛び出し唖然「不倫相手と別れるよう説得してもらおうと思い、私は意を決して義母に連絡しました。普段はそこまで親密な嫁姑関係ではないので、不倫の報告をするだけでも私にはけっこうな勇気が必要でしたね。義母に電話をかけ、夫の不倫の実態と今後の話をしたのですが、義母の口からは想像もしなかった言葉が返ってきて……」息子の不倫を知った義母は、なんとその場で息子を擁護する発言を繰り返しただけでなく、「夫が浮気をするときは妻に責任があるのよ」と、純子さんを責めるような口調で迫ってきたのだとか。あまりにも想定外の対応に、純子さんは唖然とするしかなかったそうです。その後も夫は不倫相手と別れる気配がなく、一度バレたことで開き直っているかのような行動が目立つように。自宅を空ける時間も以前より増えていったそう。困った純子さんは何度か義母に相談するも、義母は決まって息子を擁護し、純子さんを責め立ててきたのだそうです。夫に不倫をされ、さらに義母にも理解してもらえず、純子さんは精神的にどんどん孤立していきました。息子の不倫が判明した際、客観的に対処できる義母ばかりではないでしょう。純子さんの義母のように“息子びいき”が激しい相手だと、妻は孤立してしまうことも。義母と話し合っても解決の糸口が見出せなければ、不倫問題もさらに深刻になりやすいかもしれません。©1306629974/Panupong Piewkleng/gettyimages文・並木まき
2023年01月15日結婚の準備を進めている「婚約中」に、浮気をする男性もいるようです。結婚式を間近に控えた幸せの絶頂のタイミングで、婚約者の浮気を知ったという女性の衝撃的な体験談を、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。新居に浮気相手を連れ込む彼真由香さん(仮名)は、3年付き合った彼と婚約。入籍に向けて、結婚式の準備や家族の顔合わせを済ませ、すべてが順調に進んでいたそうです。「新居も決まり、彼が先にそのマンションで暮らすことになりました。私はずっと実家暮らしだったのと、家族との時間を楽しみたいと思い、結婚式を終えてから新居に引っ越す段取りにしていました。そうは言っても、新生活の準備があるので、週に何日かはマンションに泊まって、彼と過ごす時間も作っていました。でも、結婚式の1か月前に彼が新居に浮気相手を連れ込んでいたことが発覚して、状況が大きく変わってしまったんです…」真由香さんは新居に通い出すと、違和感を感じる日が増えたといいます。そこで、部屋の中を整理していると、真由美さんが実家に帰っている日のレシートを発見。近くのコンビニエンスストアで「2人分」の食事や飲み物を購入した形跡を見つけました。何かがおかしいと感じ、勇気を出して彼を問い詰めると、彼はあっさりと浮気を認めたそうです。「まだ結婚前じゃん」と開き直る彼に不信感「ところが、彼は浮気を認めたうえで『俺ら、まだ結婚前じゃん。そんなに怒ることじゃなくない?』と開き直るようなことを言ってきたんです。これにはかなり驚くとともに、こんな人と結婚して本当に大丈夫なのかな…と不安になりました。だけど、彼が浮気していたことをウチの両親に言ってしまえば、2人とも激怒して大変なことになると思ったので、ひとまず私と彼の間で解決しようと決め、彼とは浮気相手と縁を切ってもらう約束をして、予定通り入籍を進めることにしたんです」不安は拭えなかったものの、その後の彼は浮気を続けている様子もなかったので、とりあえずホッとしたと真由香さんは振り返ります。その時点で、すでに挙式まで1か月を切っていたこともあり「式場のキャンセル料で揉めるのも嫌だったし、周囲に婚約破棄をしたと報告するくらいなら、浮気に目を瞑ったほうがマシって思いました」とのこと。結婚前から浮気をする男性は、結婚後も不倫をする可能性が高いと言えます。結婚はゴールではなくスタート。周囲への体裁や挙式のキャンセル料を理由に結婚へと舵を切っても、やがて離婚問題にも発展するほどの深刻な問題が勃発する可能性も少なくありません。結婚直前であっても、不信感を覚える行動が相手に見える場合には、冷静になって踏みとどまる勇気も必要と言えるでしょう。©RyanKing999/monzenmachi/gettyimages文・並木まき
2022年12月17日婚活アプリで出会った男性とトントン拍子で交際が進んだものの、同棲後に彼が既婚者であることを知ってしまった文香さん(仮名)。相手を独身だと信じて疑わず、結婚前提で同棲をしていただけに、かなりのショックを受けたそうです。30代婚活女性が、独身と偽ってきた交際相手にどんな制裁を下したのか、ご紹介します。「離婚するから待って」と懇願する彼「彼が既婚者であることがわかり、じっくり話し合いを進めると、『必ず離婚するから待ってほしい』と言い出しました。そして彼から、妻との間に子どもがひとりいることや、妻がメンタルの不調を理由に仕事を辞めてしまったので、すぐに離婚するのは難しいと言われました。彼の境遇に同情はしましたが、だからといって、独身と偽って私と同棲していることは許せる話ではなく…。その後も、しばらく彼と一緒に暮らし続けましたが、仮に彼が離婚したとしても、大きな嘘をついていた彼を許せる自信がありませんでした。それに、“そもそもそんな男と結婚しても幸せにはなれない”という結論に至ったので、私は彼に制裁を下すことにしたんです」彼の妻にコンタクトをとり、彼を引き取ってもらうことに彼との別れを決断した文香さんは、彼に「家から出て行ってほしい。別れたい」と告げたそう。しかし、彼はなかなか別れ話に応じてくれず、家から出ていく様子もなかったため、文香さんは次の手段に出ます。「彼の妻の連絡先を調べて、直接連絡をしました。メンタルが不安定とは聞いていましたが、私も彼と暮らしていくのはもう限界だったんです。なので、妻に事情を話し、彼を引き取ってもらいたいとお願いしました」彼の妻に実際に会った印象を「メンタル不調には全然見えませんでしたし、私と彼が同棲していると知っても怒ることはなく、『うちの夫が迷惑をかけて申し訳ない』と平謝りでした。法的には、私は“不倫をしている立場”だったので、謝られたのはとても意外でした」と、文香さんは振り返ります。そして、妻は責任をもって彼を引き取ることを約束。その言葉通り、1か月後には文香さんの家に彼を迎えに来て、嫌がる彼を無理やり連れて帰ってくれたそうです。「彼の妻と何度も電話で打ち合わせをして、彼が私のところに戻ってこないよう、最大限の協力をしてくれました。本当は彼に慰謝料を請求したい気分でしたが、奥様が私に全面的に協力してくれたことや、私に不倫の慰謝料を一切請求しようとしてこなかったことから、私も穏便に解決できるよう努めました。今は平穏な日常を取り戻せましたが、心身ともに疲れてしまったので、しばらく婚活はお休みしようと思っています。婚活に焦っていたから、相手の素性をよくチェックしないで同棲に進んでしまったんだと反省しました。今は婚活よりも自分の好きなことをして、自然な出会いがあればいいなと願っています」とんとん拍子に物事が進んでいるように見えても、とんでもない落とし穴が隠れていることもあるようです。文香さんのケースでは、彼の妻の理解ある行動によって穏便に解決できたことが、不幸中の幸いだったのかもしれません。©PonyWang/Puttipat Aneakgerawat/gettyimages文・並木まき
2022年11月24日5歳年上の夫と2人の子どもの4人家族で平和に暮らしていた孝恵さん(仮名)に、突然降りかかった“義両親の離婚問題”。義父の浮気を発端に、義母から孝恵さん夫婦への干渉がエスカレートしていきますが、義両親の離婚と同時にさらなる問題へと発展したそうです。義母に振り回された孝恵さんのエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。義両親の離婚が成立…同居を望む義母から逃げる日々「義両親の離婚が成立して以降、義母の私たち家族への干渉はエスカレートしていきました。寂しさからなのか、義母はとにかく早く私たちと同居を始めたいと言い出して……。だけど私は義母と一緒に暮らすのだけは避けたかったので、あれこれと理由をつけては先延ばしにしてきました。夫に相談しても『母さんはああいう性格だから、俺が何を言っても変わらない』とまったく間に入ってくれず、私が矢面に立って義母をあしらう毎日。そのうちに、義母がアポなしで我が家に遊びにくることが増えて、私のストレスはますます大きくなっていきました」一人っ子の夫は、マザコンではないものの義母に対して放任主義を貫いており、妻と義母の間に入りたがらない性格だったことから、義母と話をするのはいつも孝恵さんだったそう。そして、同居話が中々進まないことに苛立ち始めた義母は、孝恵さんに対して露骨に文句を言い出すようになったそうです。義母との関係が悪化…最悪の状況に現れた救世主「義母がズケズケと私に文句を言ってくるので、私も段々と我慢できなくなり、きちんと反論するようにしたんです。当然、義母との仲は険悪になっていきました。それでも義母は同居へのこだわりが強く、早く引っ越そうとしつこく迫ってきました。その後、義母が私たちへの干渉をパタっとやめたので、何があったのかと思っていたら、なんと義母に新しい彼氏ができていたんです」もはや義母との同居は避けられないと諦めかけていた矢先、義母に10歳年下の彼氏ができたことで事態は急展開。その義母は年下の彼氏と同棲を始めることになり、義母との同居話は白紙に戻ったのです。「義母の彼氏が救世主に見えましたね。どこで知り合ったのかと思ったら、古くからの友人の紹介だったらしいです。義母は、義父に裏切られたことでやっぱり寂しかったのでしょうね。今の彼氏とはラブラブな状態が続いていて、毎日楽しそうにしています。私もそんな義母を見て、ホッとしました。もしも義母が彼氏と別れてしまったら、また同居話が浮上しそうなので、二人にはずっと仲良く続いてほしいと願っています」息子夫婦に対する義母の干渉の度合いは、義母が置かれている環境によっても変わってくるのでしょう。自分が満たされているときには息子夫婦に干渉しない義母でも、孤独を感じているときにはつい必要以上に執着してしまうのかもしれませんね。©SunnyVMD/PLASTICBOYSTUDIO/gettyimages文・並木まき
2022年11月19日結婚後に、義実家との距離感が予期せぬ方向へと変化するケースもあるでしょう。孝恵さん(仮名)の場合は、義父の浮気がきっかけで義母が過干渉になったそう。義実家との関係性に悩まされた孝恵さんのエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。義父の浮気が発覚後、義母の性格が豹変孝恵さん(仮名)は30歳で5歳年上の夫と結婚。2人の子どもにも恵まれて、平穏な日々を過ごしていました。しかし、義父の浮気が発覚してから、義実家との関係性に悩まされることになってしまいました。「義父が10年近くにもわたって、ある女性と不倫を続けていたことが判明したんです。それを知った義母は感情のコントロールが利かなくなってしまったようで、義父のことで毎日私に電話をしてくるように……。義父は相手の女性に本気らしく、義母と離婚して浮気相手との再婚を望んでいました。しかし、義母が断固として離婚しないという姿勢を貫き、『どうにかして相手の女性と別れさせたい!』と私に相談をしてくるようになったのです」“浮気をした義父が悪い”“義母は被害者だ”と思った孝恵さんは、最初のうちは親身に義母の話を聞き、相談に乗っていたそう。しかし、段々と義母の関心が義父から自分たち夫婦へとシフトしていくのを感じ、ストレスを覚え始めたと話します。離婚して息子夫婦と同居すると言い出した義母「義父の浮気発覚から半年ほど経過した頃だったと思います。まだ義父は相手の女性と別れていないどころか、浮気が発覚したことで離婚を切り出し、開き直った態度をとるようになりました。そして、義父は家に帰る日が少なくなり、相手の女性の家に入り浸り始めたんです。さすがに義母も、そんな義父との結婚生活を続けることに疑問が膨らんでいったみたいで、『離婚しようかしら』と言い出すようになりました。そこまではまぁよかったのですが、私の頭を悩ませたのは、義母から飛び出した『同居しましょうね』の言葉です。“自分は哀れだから優しくされて当たり前”“一人息子しかいないから、離婚後の私の面倒を息子夫婦が見るのは当然”という理屈でした。こちらには検討の余地もない言い方で、同居が当然であるかのように話を進めたがる義母に、本当に困ってしまって……」“離婚して息子たちと同居する”ことを前提に、一方的に話を進めようとする義母への対策が見つからず、孝恵さんは途方に暮れてしまったそう。夫に相談しても、「母さんは昔から強引なんだよな」と困った顔をするだけで、義母と話をする気配はなかったそうです。義母夫婦の離婚話が具体的に進む様子がなかったので、あくまでも義母の“願望”として話を聞いていればいいのかと孝恵さんが開き直った矢先、なんと義母夫婦が離婚することに。義母夫婦の離婚をきっかけに、孝恵さんを取り巻く環境は大きく変化したそうです。義母と義父の関係性によって、義実家が息子夫婦に与える影響も変わってくるのが現実でしょう。長い結婚生活では、義実家との関係が一時的におかしくなったり、何かの出来事をきっかけに大きく関係が変わることも珍しくないのでしょう。©maruco/Longhua Liao/gettyimages文・並木まき
2022年11月19日幸せな生活を夢見て、不倫相手と結婚した玲奈さん(仮名)。しかし結婚して早々、夫にマザコン疑惑が浮上します。不倫の末に地獄のような結婚生活を経験した玲奈さんのエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。「俺は母さんが好き」と開き直る夫「新婚なのに、夜の生活以外は夫からまったく相手にしてもらえないことに、私はどんどん不満を募らせていきました。それで、夫に『お義母さんが大事なのもわかるけれど、私との時間も大事にしてほしい』と話をしたんです。ところが夫から返ってきた返事は、私の想像を絶するものでした…」不満を口にする妻に対し、夫は「でも俺は君よりも母さんが好き」「せっかく離婚して再婚したのに、前の奥さんみたいなことを言わないでくれ」と、ただ反論をするだけで玲奈さんの話をまったく聞こうとしません。話していくうちに、前妻もそんな夫に愛想を尽かしたから、夫から離婚の申し出があったときもすぐに了承したということがわかったようです。現在は別居中。夫は義母と仲良く暮らしているが…「それで結局、結婚半年で夫と別居をし、再び一人暮らしを始めました。夫は今、義母と一緒に暮らしています。しかも義母も義母で、息子である夫にべったりなんですよ。前の奥様が、夫が離婚を申し出てからすぐに離婚したのも納得です。何度となく夫婦間で話し合いを進めましたが、夫は『君より母さんのほうが大事』と言うだけで、話にならなくて。新婚なのに、ふたりで出かけたこともほとんどないし、新婚らしいことも何ひとつありませんでしたね。“略奪婚は幸せになれない”って聞きますけど、本当だなって痛感しました。あの頃に戻れるなら、絶対に略奪なんて計画しません。相手のことをよく知らないうちに、“好き”という感情だけで突っ走ってしまったことを深く後悔しています」玲奈さんは、今後は離婚に向けての話し合いを進めるつもりだと話します。わずか半年で別居へと進んだ結婚生活に、後悔しかないのも無理はないでしょう。「いつ離婚が成立するのかわからないけれど、とにかく早く離婚したいです。生活費ももらっていないし、ただ籍が入っているだけの状態が続いています。夫とは顔を合わせない日々が続き、なんでこんな結婚を選んでしまったのかと、自分のことを馬鹿だとしか思えません。戻れるなら、1年前に戻って結婚なんて選ばなければよかったです」略奪婚ではなくても、マザコン男性を見抜くのは難しいケースもあるでしょう。しかし不倫は“限られた逢瀬”で見る相手の姿しか知り得ないことも多く、普通なら気づくような欠点を見逃しやすいのかもしれませんね。©seb_ra/recep-bg/gettyimages文・並木まき
2022年11月08日不倫の末に略奪婚をしても、幸せになれる可能性は限りなく低いでしょう。さらに、不倫という限られた時間しか相手を見ることができない環境下では、とんでもない欠点を見逃したうえで結婚に至ってしまうリスクも上がるよう。2年間の不倫の末に結婚へと至った玲奈さん(仮名)が経験したすさまじいエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。職場の先輩と2年間の不倫…「結婚したい」と言うと彼はすぐに前妻と離婚玲奈さんが不倫を始めたのは32歳のとき。相手は6歳年上の職場の先輩だったそう。最初の頃は結婚願望がなかった玲奈さんでしたが、次第に「この人と結婚したい」と略奪婚を夢見るようになったのだとか。「34歳になって周囲の友人がほとんど結婚した頃には、もう独身は嫌だ!という心境になっていました。それで、彼に『今の奥様とは離婚して、私と結婚してほしい』という話をしたんです。ダメ元での提案でしたが、なんと彼はすぐにOKしてくれて…。しかも、言葉だけではなくそれから数日後には奥様に離婚を切り出し、翌月には彼が自宅を出てアパートに一人暮らしをする形で、別居までしてくれたんです」まさか、そんなにすんなりと略奪婚計画が進むとは思っていなかったと話す玲奈さん。「これはもう運命だ。奥様には申し訳ないけれど、私が彼を必ず幸せにする」と心の中で決意をしたと振り返ります。そして彼の離婚は、別居から4か月後に成立。玲奈さんはその2か月後に、不倫相手と結婚しました。幸せだと思えたのは一瞬だけ。夫は毎日のように義実家で食事を済ませる日々「大好きな彼が奥様ではなく、私を選んでくれたということが当時はとにかく誇らしくて。とんとん拍子に結婚まで進んだのも、運命だと信じて疑いませんでした。結婚前に、彼のお母さんに会いに行ったときにも『前の奥さんより可愛くていい子でよかったわ』と言われたので、そのときの私は前妻に勝ったような気持ちにすらなっていました」結婚後は、一人暮らしの義母が暮らす家の近くにマンションを借りて生活をスタート。しかし玲奈さんが幸せを感じたのは一瞬で、夫と一緒に暮らし始めて1週間後には異変を感じはじめたそうです。「夫が仕事帰りにまっすぐうちに帰らず、義母の家に寄ってから戻ってくるんです。私は新婚なので夫と食事をしたいのに、夫は義母の家で食事もお風呂も済ませて“寝るだけ”の状態で帰宅するだけ。当時は新婚だったせいで夫から夜の求めも多かったので、まるで“セックスをする”ために夫を待つような生活になっていました」夫と義母の関係に違和感を覚えても、「母親思いなのかな」「前妻と義母との関係が悪かったから、今は自由に会えるのがうれしいのかな」と夫を気遣い、じっと我慢を重ねた玲奈さん。しかし、このような違和感を抱えたままの結婚生活は上手くいかないことが多く、略奪婚後に別れてしまう夫婦が一定数いるのも現実のようです。©Yuichiro Chino/Tom Merton/gettyimages文・並木まき
2022年11月08日ゲームアプリで知り合った男性と安易に不倫関係に走ってしまった里香さん(仮名)。裕福な不倫相手とのデートに溺れていたある日、実母によって全てが明るみに。そこから里香さんの人生は大きく狂い始めました。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、里香さんの不倫後の結末をご紹介します。子どもを預かってくれていた実母が不信感を抱く「不倫相手とデートをするときは、実家の母に子どもを見てもらっていました。いつも『友だちと会ってくる』『前職の同僚とご飯をしてくる』などと嘘をついて子どもを預けていたのですが、実母は私の服装やメイクを見て『何かがおかしい』とずっと違和感を覚えていたようです。それで、あるとき突然『あなた、男性と会っているんじゃないの?』って聞かれて…。その場ではもちろん『違う』って言い返したのですが、なんと母は、私に探偵をつけて尾行をしていたようで、不倫相手と一緒にいるところの写真を突きつけられたんです」証拠が出てきた以上は嘘を突き通せないと考えた里香さんは、母親に不倫を白状したそう。すると、実母が夫に全てを打ち明け、里香さんの不倫が夫にも知られたとのこと。「まさか実母が裏切るとは思わなかったので、当時は本当に母を恨みました。夫からも罵られ、母親からは『そんな娘に育てた覚えはない!』と泣かれましたね。そして、夫はその後すぐに私との離婚を決め、家を出て行ってしまったんです」まさか離婚にまで発展するとは想像もしていなかったという里香さん。そして何よりつらかったのは、実母が娘である自分ではなく、全面的に里香さんの夫の味方をしたことだったと振り返ります。夫、子ども、実母、全て失った女性の末路「母は、父の浮気が原因で離婚をしているんです。だから私が不倫をしていたことが本気で許せなかったみたいなんです。離婚の際、子どもの親権について夫と揉めたんですが、実母は私ではなく夫が育てるべきだと夫の味方をしていました。仕事をしていない私は調停になってもおそらく不利かなという気がしたのと弁護士を頼むお金もなかったので、最終的に夫に親権を渡して離婚をしました」その後、母親から絶縁宣言までされた里香さん。現在は、アルバイト生活をしながら就職活動を続けています。「あのとき、ゲームで知り合った相手と不倫さえしなければ、今でも夫や子どもと幸せな日々を送っていたと思います。暇だから、刺激が欲しいからというだけで、なんて馬鹿なことをしたんだろうって思いますが、後悔しても何も変わりません。元夫のインスタを見ると実母と夫、子どもはたまに会っているようですが、私には誰も連絡をくれないし、こっちから連絡しても無視され続けています。たった数か月とはいえ、贅沢なデートに溺れたくて不倫をした自分が馬鹿すぎて…。後悔してもしきれません」幸せな日々に退屈し、刺激を求めた結果、不倫に走ってしまった女性の末路をご紹介しました。安易な気持ちで人の道を外してしまえば、その後に転落人生が待ち受けているのは周知の事実。不倫は関わった人の人生を大きく変えてしまう恐ろしい行為なのです。©Alvaro Medina Jurado/SunnyVMD/gettyimages文・並木まき
2022年10月12日里香さん(仮名)は30歳のときに1年間交際した2歳年上の男性と結婚。すぐに子を授かり、産休や育休を活用しながら子育てに励んでいました。しかし気楽な気持ちで始めたゲームアプリで出会った男性と不倫関係に。里香さんの人生は、これをきっかけに大きく狂い始めていきます。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、里香さんの人生が転落したきっかけとなるエピソードをご紹介します。理想の夫と結婚! 子どもにも恵まれ幸せな毎日を送る「夫とは食事会で知り合い、すぐに交際をスタートさせました。夫も当時は、結婚を意識していたようで交際半年の記念日にプロポーズされました。そこから結婚式や新生活の準備を進めて、交際して1年ちょっとのときに入籍したんです。すぐに子どもを授かることができ、私は仕事を辞め、子育てに集中できる環境を整え、子育てに苦労しながらも楽しい日々を送っていました。でも、子育てに慣れてきたら家にずっといるのが暇になってきて…。仲の良い友だちはみんな仕事をしていて、ママ友がいなかった私は暇を持て余してしまったんです。それで気軽に始めたゲームのアプリで知り合った人と交流を深めていきました」優しい夫と可愛い子どもに恵まれ「第三者から見れば、当時の私は何不自由ない幸せそうな日々を送っているように見えていたと思う」と振り返る里香さん。しかし、内心では「ずっと家にいるのも退屈だな。もっと刺激が欲しい」と思うこともあったようです。高額課金者の彼に惹かれてしまい… デートに応じてから生活が一変「私が子育て中にハマったアプリは、親しくなった相手に課金したアイテムをプレゼントできる仕組み。ゲームを始めてからしばらくすると、40歳だという男性が私に高額なアイテムを頻繁にプレゼントしてくれるようになったんです。私は仕事をしていなかったので、課金をしたくてもなかなかできなくて。それで、その人が送ってくれるアイテムを使ってゲームを楽しんでいました。プレゼントをもらうようになって1か月くらい経った頃には、アプリ内のメッセージで毎日やり取りをしていて、住んでいるエリアが同じことや彼も私も既婚者だということがわかりました。それで『既婚者同士、やましい気持ちは抜きにうまいものでも食いに行こう』と誘われて、息抜きもかねてその人と会うことにしたんです」相手の男性と会ってみると、見るからに余裕がありそうな雰囲気で、その日も里香さんの好きなものを好きなだけご馳走してくれたとのこと。そして、意気投合してしまったふたりは、その日のうちにホテルに行ってしまったんだそうです。「カラダの関係を持ったら不倫だというのは分かっていましたが、一度だけならいいかなって。夫とは比べものにならないほどのお金持ちで、その人とのデートは私にとって刺激的で私はつい舞い上がってしまったんです」この日のデートを境に、相手の男性との距離がグッと近付いた里香さん。最初こそ「一度だけ」と思っていたものの、それから月に数回は会って食事をし、ホテルに行くデートを繰り返すように。しかしそんな毎日は、あっけなく終わりを迎え、里香さんの人生は大きく狂うことになるのです。「出会い系」や「お見合い系」アプリではなく、趣味を通じて知り合った相手と不倫関係になってしまう人も少なからずいるようです。ネットでの出会いが日常的になってきた昨今では、どんなきっかけも不倫の出会いになりかねないリスクをはらんでいると言えるのでしょう。しかし、不倫に走ってしまうとは愚かな選択をしてしまったと、里香さんは後悔してもしきれないのでしょう。©Ippei Naoi/MIXA/gettyimages文・並木まき
2022年10月12日「仕事が忙しい」を理由に、妻から妊活を拒絶され続けてきた貴行さん(仮名)。夫婦仲も冷めていくなかで、妻から衝撃的な事実を告げられ、人生が狂い始めました。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、そんな貴行さんの体験をご紹介します。「子どもができた」と妻から報告を受けるも“父親は別の人”「珍しく帰宅が早かった妻が、随分と思い詰めた顔をして『話がある』と言うので、これはただごとじゃないという予感がしました。そして、妻の口から『妊娠した』『父親はあなたではない』『あなたと結婚する直前から、付き合っている人がいる』と打ち明けられたんです。まぁ、ずっと僕らはセックスレス夫婦でしたから、妻が妊娠をした時点で僕の子ではないことは明白なわけで……。それよりもショックだったのは、僕との結婚が決まったあとに知り合った男と、僕と結婚する直前からずっと浮気を続けていたという事実でした」妻は激しく泣きながら、貴行さんに対して「お願いだから離婚して欲しい。慰謝料は相場より多く支払うから」と告げてきたとのこと。お腹の子どもを諦める気はなく、貴行さんと離婚して子どもの父親である男性と再婚したいため、出産の半年ほど前までには離婚を成立させたいと言ってきたのです。「女性は3か月の再婚待機期間がありますからね。出産時に相手の男性と籍を入れた状態にしておきたいと考えた妻には、僕と離婚するためのタイムリミットは短いわけです。僕自身この話を聞いたときには大きなショックを受けましたが、しばらくして落ち着いてくると妻のお腹にいる子どもには何の罪もないから、ここは僕が身を引くのが、これから生まれてくる赤ちゃんのためなんだろうなと考えるようになりました。それから1か月後には妻から相場の倍額の慰謝料を受け取り、離婚を成立させました」不倫相手に捨てられた元妻から衝撃的な依頼が届く大きなショックを受けた貴行さんでしたが「起きてしまったことは仕方ない。僕の女性を見る目がなかった」と過去を断ち切り、前向きに暮らし始めていたある日、なんと別れた元妻からとんでもない連絡が入ったのだとか。「なんと元妻が、不倫相手だった子どもの父親に裏切られてしまい、出産前に結婚できなくなったと連絡をしてきたんです。正直、もう僕には関係のない話なので、まったく同情心も湧きませんでしたけど、驚くことに元妻は『だから出産前にあなたと再婚して、お腹の子どもはあなたの子どもとして一緒に育てたい』とわけのわからないお願いをしてきたんですよ」非常識極まりない元妻からの依頼を、貴行さんは毅然とした態度で断ったとのこと。しかしそれからしばらくの間は、元妻から貴行さんに懇願するような連絡が何度も届いたと言います。「自業自得というか、考えが甘いというか……。最終的に僕は元妻が僕に連絡をしてこれないように携帯電話の番号を変えたので、その後どうなったのかは知りません。だけど、散々僕を傷つけてきて、自分の思い通りにならなかったら今度はまた僕を利用しようとした元妻のやり方は最低だと思います。そんな女性と少しの時間でも関わってしまったことを後悔していますが、縁があって一度は夫婦になった仲です。僕とは関係のないところで自分の人生にしっかりと向き合って、これからは真面目に生きてもらいたいと切に願いますね」誰かを傷つけて自分だけが幸せになろうとしても、そんなことはありえないのです。貴行さんのケースでは、貴行さんが元妻の非常識な依頼を毅然とした態度で拒絶できたからこそ、その後の更なるトラブルを回避することができたとも考えられます。誰かの同情を買って自分の思い通りに物事を進めようとする人は、見捨てられても仕方がないのかもしれませんね。©RyanKing999/xijian/ArtMarie/gettyimages文・並木まき
2022年10月08日貴行さん(仮名)は、結婚前に半年間交際した女性とスピード結婚。新婚当初から夫婦仲はよく、結婚2年目に「そろそろ子どもが欲しい」と考えていました。しかし、妻から夜の生活を断られる日々が続いたそうです。そして、妻が夫との夜の営みを断る背景には驚きの事実が隠されていたのだとか……。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、妊活を望んだ夫に降りかかった衝撃の体験をご紹介します。結婚2年目にしてセックスレスに…「結婚して1年間は、頻度こそ多くないものの夫婦の営みもそれなりにありました。だけど当時は妻が『まだ子どもは欲しくない』と言うので、ちゃんと避妊をして妊娠しないように気をつけていたんです。結婚2年目になり、うちの両親が『そろそろ孫の顔が見たい』と言い出したこともあって、僕はぼちぼち子作りを始めたいと思いました。しかし、なぜか妻がその頃から『仕事が忙しいから毎日疲れていて、それどころではない』と言うようになりました。それからは、あっという間にセックスレスになってしまったんです」妻の仕事への努力を尊重したかった貴行さんは、妻が「嫌だ」と言うのを受け入れ、しばらくは夜の生活を誘うのも控えていたのだそう。しかしそんな生活が3か月続いた辺りで、「そろそろ子作りを始めたい」と妻に伝えたところ、妻は逆ギレ。「そんなに“したい”なら、外でしてくれば?子どもも外で作ればいいじゃない!」と罵られたのだとか……。不可解なキレ方をする妻に違和感。夫婦仲はどんどん冷めて…「結婚2年目でそんなキレ方をする妻に、違和感しかなかったんですよね。でも、仕事が忙しいからストレスが溜まっていて、人に対して優しくできないのかなぁって気もしたので、それ以上、当時は妻のことを追求しなかったんです。今思えば、もうちょっとそのときに妻としっかり話し合うことができれば、そのあとの出来事は回避できたかもしれないなって思いますけど……。当時の僕は、とにかく妻が大事で仕方なかったし、妻が嫌がることを無理に説得してまでさせたくないという気持ちが強かったんです」貴行さんが妻を思いやる一方で、妻の貴行さんに対する態度は日増しに冷たくなっていったとのこと。そのうちに妻の帰宅時間も遅くなり、夫婦で夕食を食べる機会も激減してしまったのだそうです。「妻は深夜0時を回ってから疲れた顔をして帰ってくることも多くなり、“そんなに仕事が大変なんだな……”と思うようになりました。手伝ってあげたいけれど、妻の仕事は専門職で、僕が家で手伝えるようなことはなかったので、そっとしておくしかできなかったですね」「この人だ」と運命を感じて結婚した後に、夫婦仲に亀裂が入ることは決して珍しくありません。結婚後にそれほどの年月が立っていなくても、日常生活におけるすれ違いから、夫婦仲が冷めていくこともあるのでしょう。夫婦で話し合いながら改善できるのがベストではありますが、現実には話し合いすらままならず、どうするべきかを考えているうちに時間ばかりが過ぎてしまうことも少なくないようです。©Pranithan Chorruangsak/ArtMarie/gettyimages文・並木まき
2022年10月08日浮気癖が激しいモテる男性と覚悟のうえで結婚をした30代の彩花さん(仮名)。しかし、想像以上に夫は浮気を繰り返し、過酷な結婚生活にうんざり。ついに夫に対して浮気を止めるよう話をすることに。ところが夫婦の話し合いの結末は、彩花さんの想像を大きく超える衝撃的な展開になってしまったそうです。メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。不特定多数の浮気相手と遊び続ける夫「同僚からのアドバイスに従って夫の不倫相手を調べたところ、驚くことにいろんな女性と遊びまくっていました。私は、夫には常に特定の女性がいて、その女性たちと短期サイクルで付き合って浮気をしているのかなって思っていたのですが、そんな甘いものではなく、ほぼ毎日のようにいろんな女性と会ってホテルや相手の家に行って帰宅するという、私の想像を超えた交友関係を繰り広げていました」さすがにこのまま夫を自由にさせるわけにはいかないと、彩花さんは浮気の証拠を見せながら、夫を問いただしました。ところが夫は、反省するどころか「ただの遊び」「俺は昔からこうじゃん」と、謝ることもせずに「なんで今更?」と平然と言い返してきたのだそうです。「これには、私の怒りが爆発しました。浮気の証拠を見せているのに、妻である私に謝らずに反省しないのはおかしいし、これから子どもだって作りたいのに夫がそんな調子では子作りもまともにできないと思いました。それで、義姉に頼んで夫に注意をしてもらうことにしたんです。夫は私の言うことは聞かないけれど、義姉の言うことなら聞くだろうと思って、恥をしのんで義姉にお願いをしました。義姉は弟が昔から女好きだと知っていて『結婚したんだから、落ち着かせるわね』と私に協力してくれました」義姉が介入し事態は好転!しかし夫婦仲には致命的な傷が…義姉が夫に注意をして以降、夫は大っぴらには女遊びをしなくなったのだそう。けれど、彩花さんから見て「完全に浮気をやめたわけではないと思う」とのことで、妻にわからないようにコソコソと浮気している気配はあるようです。「今回、離婚には至りませんでしたが、私はもう『私が一番なら夫は何をしていてもいい』とは考えなくなりました。一連の出来事があって、今もずっと夫は信用できないと思っています。夫婦って信頼関係がないと、なかなかうまくいきませんね。ちょっとしたことでも私は夫に疑いの目を向けてしまうし、でもそれをいちいち口に出せば雰囲気が悪くなるので黙っています。夫は夫で、浮気の件を義姉に注意されて以降、私のことをチクリ魔のように思っているようで、大事なことを何も話さなくなり、夫婦なのに距離ができてしまったように思います。安易に『私が一番なら、いいよ』と考えていたこと、そしてそれを結婚前に夫に伝えてしまっていたことは今では深く後悔しています。昔の私は、甘かったですね」浮気に限らず、何かの出来事がきっかけとなり夫婦間での信頼が完全に崩れてしまうと、そこから関係を修復するのはずっと難しいものになるでしょう。今回の彩花さんのケースでは結婚後も浮気をやめなかった夫に責任があるとはいえ、夫婦関係の基盤を作る新婚当時に女遊びを容認してしまったことも、後々の夫婦関係に影響が及んだようです。ふたりの間で信頼関係をキープしていくことが、安定した結婚生活には欠かせない要素であることは間違いありません。©Photographer, Basak Gurbuz Derman/monzenmachi/gettyimages文・並木まき
2022年09月25日黙っていても女性が寄ってくるほど人気な男性を夫にすると、何かと苦労が絶えないもの。そんな“モテる男性”と、覚悟の上で結婚を決める女性もいるようです。30歳ジャストで、6歳年上の夫と結婚した彩花さん(仮名)もそのひとり。しかし、結婚生活には想像を超える苦労が待ち受けていたようです。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、彩花さんのエピソードをご紹介します。「私が一番ならいい」と覚悟の上でモテる男性と結婚彩花さんの夫は、付き合っている頃から女性によくモテる人だったそう。彩花さんは、そんな夫に対して、交際中からずっと「私が一番ならいい」と、浮気を容認していたのだとか。そして結婚後も、そのスタンスを変えずに夫との生活を送ろうと決め、モテる夫の妻になることを選んだと話します。「ちょうど彼が仕事で遠方に引っ越すことになって、そのときに『彩花にもついてきてほしい』と言われたのがプロポーズでした。夫は自分からアプローチしなくても女性が寄ってきてしまうほどモテる人で、正直なことを言うと、付き合っているときから私が知っているだけで何回も浮気をしていました。でも私は、そんなモテる男性の“彼女”というだけでも自慢だったんですよね。そして、彼と結婚することで私が“妻”になれば、これからは一生ずっと彼の一番でいられると思い、結婚を決意しました」ところが、モテる夫の浮気癖は結婚後も直らず、新婚当初から浮気疑惑にまみれた夫との生活に彩花さんは疲弊していったとのこと。「夫が赴任した引越し先は、私には縁もゆかりもない土地。身近に頼れる人もいなければ、友だちもゼロ。そんな環境でも、すぐに夫は不倫相手を見つけたようで帰宅は遅いし休日にも行き先を言わずに出かけてしまうし、私はどんどん孤独になり、心身ともに追い詰められてしまったんです」彩花さんはテレワークでも勤務ができる職種で仕事をしていたため、見知らぬ土地に引っ越してもこれまでと同じ仕事を続けられたのだそう。出社日もなく、常に家でひとりで過ごす彩花さんにとって、夫の浮気は想像していたよりもダメージが大きかったと振り返ります。夫の身辺調査で発覚した「乱れた交友関係」「誰にも相談できなかったある日、リモート会議が終わってから同僚に夫のことを軽く打ち明けたら、“不倫相手のことをきっちりと調べたほうがいい”とアドバイスをもらったんです。それまでは、私も友人と遊んだり飲みに行くことが気軽にできる環境にいたから、夫が自由にしていても孤独を感じることはなかったんです。でも、引っ越しをしてからは毎日が孤独で、久しぶりのオンライン会議の場でも、すごく思いつめた顔をしていたみたいです。同僚は私の様子を心配してくれて『夫のことは早く調べたほうがいいよ。浮気から本気になっていたら面倒だし』と助言してくれました」この同僚からの助言をきっかけに、彩花さんは夫の身辺調査を本格的に開始。すると、夫の生活は彩花さんが思っていた以上に乱れたものだったそうです。すでにメンタルもズタボロで限界を迎えていた彩花さんは、夫に浮気について初めて直談判をすることに決めました。しかしその話し合いの結末は、彩花さんの期待を大きく裏切るものだったのです。過去にモテていた男性でも、結婚後には家庭や妻を大事にする人もたくさんいます。しかし、もともと浮気症のある男性は、結婚後も不倫を続ける可能性が。こういった男性を夫に選んでしまうと、妻は想像していたよりも精神的に過酷な日々を強いられることになるでしょう。結婚生活は日常そのものなので、付き合っているときにはギリギリ許せたことでも、結婚生活では許せないと感じてしまっても無理はありません。©Maksim Chernyshev / EyeEm/yamasan/gettyimages文・並木まき
2022年09月25日浮気癖のある義母とセクハラを繰り返す義父に悩まされてきた麻子さん(仮名)は、義父から押し倒されそうになったことをきっかけに、義母へ打ち明けようと決意。結婚生活を波乱万丈なものへと巻き込み続けた義実家に対して、麻子さんは大きな決断をすることにしました。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、麻子さんの結婚生活の結末を紹介します。義母に真実を伝えると状況が一変「義母の性格を考えると、義父のセクハラを告発すれば義実家と我が家とで大きな溝が生まれるだろうなという不安がありました。だから、なるべく穏便にしておきたいと思っていたのですが、義父が夫の出張中に家に押しかけてきて、押し倒されそうになったことで、私の中では何かがプチンと切れましたね。その翌日には、義母にアポイントメントをとり、義母が経営する会社の社長室でふたりだけで会って、これまでの義父のセクハラをすべて打ち明けました」最初のうちは「そうなのね」と穏やかに話を聞いていた義母も、義父が麻子さんを押し倒そうとしたという話を聞いてからは顔色が変わり、義父に対して「ありえない!ケモノ男!」と憤慨し始めたのだそう。そして、その場で義父に電話をかけ「今すぐ社長室に来て」と呼び出したそうです。「義父は、血相を変えて飛んできましたね。自宅と義母の会社は車で10分の距離なので、まさに義父はすっ飛んできたのでしょう。そしてその場で、義母は私から聞いた話を義父にひとつずつ確認し、義父が事実だと認めると『役員を外して、給料も減給します。自宅からも出て行って』と、その場で別居を言い放ったんです」これまで義母の経営する会社の役員として、ほとんど仕事もせずに高額な給料を受け取っていた義父は、このことをきっかけに事実上、義母から捨てられる形になったとのこと。そして、義父が何を弁解しても義母の考えが揺らぐことはなかったそうです。義母との関係が予想外に良好に「それから半年くらいして、義母は義父と正式に離婚しました。経済力があって外見も美しい義母には、義父と離婚することにためらいはなかったようです。意外だったのは、セクハラを告発するまで私は義母に嫌われているとばかり思っていたのですが、一連の流れを経て実はそうではなかったんだということがわかりました。義母は義父の行為を完全に否定してくれましたし、私の味方となって寄り添ってくれるようになったんです。今も義母の周りにはいろんな男性が寄ってくるので自由に恋愛を楽しんでいるようですが、すでに独身になっている義母が誰と恋愛をしようが自由だし、義父と結婚していたときよりも義母のメンタルが安定しているように見えます。とんでもない義父の行動を私が義母にぶちまけたことによって、不幸中の幸いとでも言うのか、義母と私の関係が大幅に良くなったのは本当に意外でした。あのとき離婚覚悟で義母に打ち明けてよかったとしみじみ思います」表面上の交流しかなかった義実家と、何かのトラブルをきっかけに、関係が強固になることもあるのでしょう。一見すると親族関係が崩壊しそうな出来事でも、結果として「雨降って地固まる」となったのです。麻子さんは離婚も辞さない覚悟で、全てを告白したことが結果的にプラスに働きました。行動に移したからといって必ずしも結果が良くなるとは限りませんが、勇気と覚悟のある行動が功を奏することも少なくないのかもしれません。©Kiwis/Justin Pumfrey/gettyimages文・並木まき
2022年09月17日義実家がトラブルメーカー揃いだと結婚生活にも影響を及ぼしやすいでしょう。浮気癖のある義母やセクハラ義父に悩まされ続けてきたという30代女性の衝撃的な実体験を、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。結婚1年目から義母のトラブルに巻き込まれ続ける日々麻子さん(仮名)は、年齢は30代後半で結婚9年目。結婚当初からトラブルメーカーの義母に翻弄され続けてきたそうです。「義母はとにかく派手な人で、あちらこちらで浮気をしているほかに、金銭トラブルも多いんです。今の義父は義母の3回目の結婚相手で、夫の実父ではありません。夫が社会人になってから義母が再婚した相手なので、夫としても形式上は“父親”として扱っていますが、育ててもらったわけでもないので、それなりに距離のある関係ですね。そんな義母は若い頃から美容系の会社をやっていて、交友関係も華やかなのは憧れるところがあります。しかし、浮気して揉めるたびに私たちに泣きついてきて、息子である夫が浮気相手との別れ話の場に同席させられたこともあるんです。それに、あちこちでお金を貸したり変な投資話に騙されたりして、義母絡みの金銭トラブルは結構多くて、いつも心が休まりません」夫と血のつながりがない義父からセクハラを受けるように麻子さんは、あるときから義父にセクハラを受けるようになりました。これも頭を悩ませたタネだったと話します。「義父母の夫婦関係は、もはや義母の経済力目当てで義父が家に居座っている感じなんです。だからあのふたりの間に愛があるかと聞かれれば、私が見ている限りではなさそうなんですよね。義父は義母の会社の役員になっていて給料をもらって生活していますが、実態としてはほとんど仕事に関わっていないので暇人。それで、私に対して関心が強いみたいで『うまいものを食わせるから、一緒に食事に行こう』とか『親族内で血のつながりのない者同士、二人だけでのんびり温泉でも泊まりに行こう』などと誘ってくることもあって、とても困っていました」夫に義父からのセクハラまがいな誘いの数々を打ち明けるも、もともと他人に対して無関心な性格の夫は「困ったねぇ、放っておけば?」と言うだけ。そうしている間にも義父からのセクハラはエスカレートし、麻子さんのLINEに「麻子は体のラインが美しいね。抱きたくてたまらないよ」などの気持ち悪いメッセージが入るようになったそうです。「だんだんと、そんな生活にうんざりしてきて。このまま夫と結婚を続けていても、義父や義母の存在に悩まされるのか……と思ったら、離婚したいという気持ちが強くなっていきました。でも義実家の経済力を捨てる勇気もなく、どうしようかと悩んでいるうちに月日が過ぎていきましたね」しかし夫が出張の日に、アポイントメントなしで義父が麻子さんの家に押しかけてきたことで状況は激変。義父に無理やりに押し倒されそうになり「もうこんなのは嫌だ!」と我慢の限界を迎えた麻子さんは、義母に義父からのセクハラを打ち明けることにしたのです。結婚は恋愛と異なり、当人だけではなく両家の親たちも深く関係してきます。問題のある義実家によって不必要なトラブルが持ち込まれれば、結婚生活そのものに疑問を抱き始めても無理はないでしょう。義実家問題は、夫婦だけで解決することも難しいため、なかなか改善が見込めずに時間ばかりが過ぎてしまうケースも少なくないのかもしれません。©Tinnakorn Jorruang / EyeEm/Bundit Binsuk / EyeEm/gettyimages文・並木まき
2022年09月17日夜の営み以外には無関心の夫にうんざりしていた佳奈さん。義実家のアクシデントによって、さらに夫への嫌悪感が増す事態へと発展しました。そのあと、佳奈さんが下した決断とは?メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。夜の営みがゼロになり「無気力」になった夫「私が夫からの夜の生活の誘いを断るようになってから、だんだんと夫は生活そのものに対して無気力になっていきました。それまでは“無関心”だったのですが、夜の営みがなくなってからは“無気力”という状態で、仕事も休みがちに。当然、職場での信頼も下がって、夫は役職を外され減給になっていました。そんな夫との結婚生活をいつまで続けるべきか…。私はこのころから離婚を考えるようになっていました」週に1~2日は仕事を休むようになった夫は、家にいるときにも布団でゴロゴロしているだけで家事は一切しなかったとのこと。話しかけても無視または「ふーん」という無気力な返事が返ってくるだけで、夫婦のコミュニケーションもとれない状況だったと佳奈さんは振り返ります。そして、義母が骨折をしたことで、義理の両親からは入院費と治療費の負担の件でお金を貸してくれないかと相談を受け、数日に1回は佳奈さんが義実家に行って家事を手伝うという負担の大きな生活を続けていたそうです。回復した義母が離婚へとサポートしてくれた「義母のことは嫌いじゃなかったのと、骨折すればやっぱり色々大変だろうと思ったので、夫とのことは考えずにやれることはやりました。でもお金のことだけは、夫が減給されたこともあってどうにもならなかったですね。夫は日が経つにつれて無気力になっていき、でも病院に連れて行っても診断がつかず、特に悪いところはありませんでした。これはもう性格なんだなと思って離婚をすると決めたんです。しばらくして義母が仕事に復帰できるくらいまで回復してくれたので、そのタイミングを待って私から夫に離婚を切り出しました」佳奈さんが離婚を切り出すと、最初のうちは「絶対に嫌だ!」と言っていた夫。しかし、佳奈さんが義母にこれまでのことを打ち明けると、義母は「ごめんなさい」と謝ったのちに「私が息子に離婚を了承するよう説得する」と言ってくれたのだそう。義母は「本音では離婚してほしくないけれど、息子が迷惑をかけ過ぎているので佳奈さんは自由になるべき」と言ってくれたそうです。義母が介入したこともあって、そのあと、佳奈さんの離婚は成立。現在は東京都内で一人暮らしをしながら、自由な生活を満喫しているそうです。「あのとき義母が泣きながら謝ってくれたことが、今でも忘れられません。義母が夫と話をしたときに『あなたがしっかりとすれば、まだ佳奈さんとやり直せるかもしれない』と諭してくれたそうですが、夫には響かなかったらしいです。いい人だと思って結婚したので、まさか結婚後にあんな夫になるとは想像もしていなかったですね。くよくよしていても仕方ないので、今は独身生活を謳歌すべく、趣味や仕事に没頭する日々を送っています。夫と暮らしていたときと比べたらストレスがかなり減って、体調も良くなった気がします」義実家など周囲が手を差し伸べても夫婦仲が改善しない場合には、離婚を決断する人も少なくないのでしょう。結婚相手をしっかりと見極めたつもりでも、実際に結婚してみたら想像とは違ったということはあります。佳奈さんのようなケースでは夫が何にでも無関心である以上、夫婦仲を改善することが難しかったのでしょう。©Kayoko Hayashi/maruco/gettyimages文・並木まき
2022年09月07日結婚後に「こんな夫だとは思わなかった…」と、絶望的な気持ちになる妻もいるようです。今回は、夜の営み以外にはまったく関心を示さない夫との結婚生活に悩んだ30代妻のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。結婚してから豹変した夫にうんざり佳奈さん(仮名)は、3歳年上の夫と交際1年で結婚。交際中には「思いやりのある男性」だと思っていたものの、結婚してから夫の態度が豹変し、想像とはまったく異なる結婚生活を送ることになったそうです。「付き合っているときは私の話もよく聞いてくれたし仕事の相談にも乗ってくれていました。それが結婚してからというもの、私が何かを話しかけても無視または『ふーん』とつまらなそうに言うだけ。帰宅を知らせるLINEも毎日『今から帰る』という定型文を送ってくるだけで、その他のメッセージは一切なし。なんだかロボットと結婚したような気持ちになりました。それなのに夜の生活にだけはとても熱心で、週に3~5回は求められて…。夫婦としてのコミュニケーションが夜の生活だけで、そのほかのコミュニケーションはゼロというおかしな夫婦関係でしたね」家庭内の問題にも無関心な夫… 妻が限界に達した出来事とはあるとき、義母が骨折をしてしまい看病が必要になったことから佳奈さんが仕事を減らして義実家に通うようになったのだそう。義母が仕事を休まなくてはならなくなったこともあって入院費や治療費のことで義実家が苦労していて、佳奈さん夫婦にお金を貸して欲しいという話が出たといいます。しかしそのときも夫は想像を超えるほど無関心だったそうで…。「うちだって裕福ではないし、毎月生活はカツカツ。でも“義実家が困っているならなんとかしないと…”という思いがありました。それなのに、夫にその話をしても『ふーん』という返事が返ってくるだけ。自分の親の話なのに、無関心なんです。意見も言わないし、とにかく『ふーん』の一言だけ。そのときに私のなかで何かが壊れ『この夫とは、もうやっていけないかもしれない』と思いました」その日の夜も、夫は熱心に夜の生活に誘ってきたそうですが、佳奈さんは断固として拒否したのだそう。その日を境に、佳奈さんは夫の求めに応じたくない気持ちが強くなり、その日以降は夫から誘われても拒否することが増えたと言います。すると、夫の様子がだんだんとおかしくなり、夫婦仲はとんでもない方向へと進んでいくことになりました。結婚する前には想像もできなかった本性が結婚後に発覚する人もいるようです。そんな人を結婚相手に選んでしまったら、自分の力だけではどうしようもできず途方に暮れることになるかもしれません。結婚前に相手を見極めるとしても限界があるので、佳奈さんのように予想外の事態に見舞われると苦労が耐えない結婚生活となるのでしょう。©prpicturesproduction/Five/gettyimages文・並木まき
2022年09月07日職場の同僚と不倫関係になり、社内で噂が広まるのを避けるために転職までした奈緒さん(仮名)。不倫相手に「私と結婚すると約束してほしい」と迫り、将来を前提とした関係を続けていたのですが…。彼が妻と離婚の話し合いを始め、略奪婚も間近と思っていた矢先に、奈緒さんの人生は大きく狂い始めました。妻が不倫の事実を知ってから事態が急変「離婚まであと少しというタイミングで、離婚を急ぐ彼に不信感を抱いた妻が、離婚の話し合いと同時進行で探偵をつけていたことがわかりました。そのころの私たちは、もう彼が離婚をする寸前まできていたので不倫デートも大胆なものになっていたんです。外で会うときは変装せず、ホテルに泊まるときも周囲を気にせずに独身カップルのようなデートをしていたので、妻が不倫の証拠を集めるのは簡単だったかもしれません。彼が『今日、離婚届を出せると思うよ』と出向いた話し合いの場で、妻から不倫の証拠を突きつけられ『不倫をしているというなら離婚の話は白紙に。相手の女性に慰謝料を請求し、ひとまず離婚はしません』と宣言されたのです…」そのあとすぐ、奈緒さんの自宅に妻の代理人弁護士から慰謝料を請求する文書が届いたとのこと。しかし奈緒さんは慰謝料を払うだけのお金がなく、途方に暮れたと話します。「あまり貯金をしてこなかった私は、彼の妻に言われた慰謝料を払うだけのお金が手元にありませんでした。それに、まさか離婚寸前になって慰謝料を請求されるとは思ってなくて、そもそも離婚が成立しないなんてことも想像しておらず…。彼から離婚が中止になったと聞いて頭が真っ白になりましたし、慰謝料を請求する文書が届いたときもどうしたらいいのかわかりませんでした」妻に不倫を知られ家庭に戻った彼… 全てを失い人生が狂った「それからまもなく、彼は『妻に知られた以上、すぐには離婚をできないし、君ともお別れだね』と言い、私の元から去っていきました。慰謝料を半分払ってもらいたいと彼に伝えましたが、『この慰謝料は妻が君に請求しているものだから、僕は無関係だ』と言って、払ってはくれませんでした。仕方がないので、私は借金をして彼の妻への慰謝料を支払いました」結局、それから彼が奈緒さんの元へ戻ってくることはなく、現在も奈緒さんは借金の返済をしながら独身生活を続けているとのこと。奈緒さんは都会での一人暮らしにかかるお金に加えて借金の返済が必要となり、かなりの節約生活を強いられているそうです。「節約生活をしていますが毎月いっぱいいっぱいで、利息が高くて借金がなかなか減りません。お金がないから友だちから飲み会に誘われても会費がもったいなくてでかけられず、新しい出会いもなくて。ひょっとしたら彼がそろそろ離婚しているんじゃないかと思ってLINEをしてみましたが、未読のまま無視されました。2年間、全力をかけて彼のことを愛していたのに、終わるときはあっけなかったですね。本当なら今頃は、彼と結婚して妊娠もしていたかもしれないのに…。不倫をしていた私が言うのもおかしな話ですが、人生ってときに残酷だなと痛感しています」不倫の末に幸せになることを望んでも、叶わないケースのほうが多いはずです。誰かから奪ってまで得られる幸せなどない、と思ったほうが賢明かもしれません。言うまでもなく、不倫をすれば相応の代償が待っていますし、略奪を望めばその分だけ代償も大きくなるでしょう。©RUNSTUDIO/bee32/gettyimages文・並木まき
2022年09月04日不倫関係の末に略奪を画策する人はいますが、一見順調に進んでいても、最終的に悲劇的な結末を辿ることも多々あります。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、略奪婚寸前で人生が大きく狂ったという30代女性のエピソードをご紹介します。2年におよぶ不倫の末に… 彼が離婚をすることに奈緒さん(仮名)は29歳のときから、2年間にわたり5歳年上の男性と不倫。出会いは職場だったそうですが、不倫の噂が社内に飛び交い、噂から逃げるように奈緒さんは転職をしたのだそう。そのあとも不倫相手との関係を続けてきたと言います。「運命の出会いと言っていいくらい、私は不倫相手に夢中でした。前の職場では、付き合って半年も経たないうちに私たちの目撃情報が増えてしまって、これ以上は不倫を隠せないと判断したので私が転職をして噂をおさめた形です。彼にはその職場で仕事を頑張ってほしかったし、私が職場から消えればそのうち噂はおさまるだろうと思っての決断でした」“本気モード”で不倫相手に恋していた奈緒さんは、前職を退職する際、不倫相手に対して「自分は遊びではなく、本気で愛しているからこそ転職までする。だからあなたもそこまで遠くない未来に離婚をして、私と結婚すると約束してもらいたい」と迫りました。不倫相手もこれを了承し、妻と離婚して奈緒さんと再婚する前提で、不倫交際を続けていたそうです。「不倫をして2年を迎える直前に、彼が離婚の意思を固めてくれました。妻との間に子どもはおらず、夫婦仲も悪いと聞いていたので、彼が離婚の決断をしたら進展は早いだろうと思っていました。実際、彼が離婚を申し入れたところ『私もあなたとは一生一緒にはいたくない』と言われたそうで、その日から離婚に向けての話し合いをスタートさせたと聞いています」財産分与の話し合いが難航する彼… しかし信じて待っていた先には不倫相手の離婚話は、財産分与の部分で難航。離婚には双方が合意しているものの、離婚後の生活に経済的不安を感じていた妻が「もっと私にください」と主張し、なかなか話し合いがまとまらずにいたそうです。「彼は私が結婚したがっていることをよくわかっていたので、しばらくすると『もう全て妻に渡してでも離婚しようかな』と言い出し、私も了承しました。“全部を渡す”ということは、彼が一文なしになって私のもとへ来るということですが、それでもいいから私は早く彼と結婚をしたかったのです」そして、次の話し合いでおそらく協議離婚がまとまるだろうとなったタイミングで、まさかの事態が起きました。略奪婚を夢見る不倫女性は、少なくないかもしれません。しかし略奪は成功せず、深く傷ついて不倫を終える人も多いでしょう。奈緒さんのように略奪婚に向けて着々と進んでいるように見えても、最終的に幸せが待っているとは限りません。むしろ「不倫をしていた代償」は忘れた頃にやってくることも…。誰かを傷つけた先に自分だけが幸せになることを望めば、その代償も大きなものとなって不思議ではありません。どんなに相手のことが好きでも、不倫の道には足を踏み入れるべきではないでしょう。©west/Virojt Changyencham/gettyimages文・並木まき
2022年09月04日リアル・モンスターワイフ、再び
シリーズ・モンスターワイフ
実録・ポジティブな離婚