今の時代、「キャリアも結婚も諦めたくないし子どもも欲しい!」と思う女性は多いはず。あるいは「専業主婦になりたいけど、経済的事情で出産後も働く予定」という女性もいるでしょう。そんな女性たちにとって気になるのが「育休」と「保活」の問題。最近問題となっているのは、最初から育休延長をしたくて人気がある保育園に入園申請し、わざと落選を狙う「落選狙い」の家庭が多いことだとか。そこで今回は、『しゅふJOB』の調査機関しゅふJOB総研が650人を対象に実施した「育休2年と落選狙い」の調査結果をご紹介します!■ 保活の結果に関係なく「2年間育休が欲しい」は3割!OrangeMoon / PIXTA(ピクスタ)日本では2017年10月より、改正育児・介護休業法で育休が2年まで取得できるようになりましたが、実際に働く女性は2年間の育休を取得しようと考えているのでしょうか?そこでまず、「もしあなたが育休をとるとしたら、2年まで延長したいと思いますか?」と尋ねると、最も多かったのが「保活の結果に関係なく思う」という意見で32.8%。次いで、「わからない」(30.9%)、「保活がうまくいかなければ思う」(22.8%)、「思わない」(13.5%)という結果でした。保活の結果にかかわらず、「許されれば2年間の育休を取りたい」と思うのは意外にも3割と少数派。「なるべく早く仕事に戻りたい」と希望する人もいるでしょう。ABC / PIXTA(ピクスタ)しかし、はっきりと「思わない」と回答し、早く仕事に戻ることを希望する人以外は、「落選すれば2年育休が取れる……」と心が揺れる場合も多いかもしれません。もしそう思っても、もちろん誰もが実際に「落選狙い」の行動を起こすわけではありません。主婦たちがこの「落選狙い」についてどう思っているのかを検証してみましょう!■ 「落選狙い」の原因は育休2年取得のルールが問題?makaron* / PIXTA(ピクスタ)「育休の延長を目的に、いわゆる『落選狙い』が起きていることについてどう思われますか?(複数回答)」という質問では、最も多かった回答は「落選しなければ育休延長できないルールが問題」(60.2%)。「落選すれば育休を延長できる」と考える人が出てきても仕方がないシステムだと問題視する女性が多いことが分かりました。次いで多かったのは、「本当に保育所に入りたい人に迷惑をかけている」(47.2%)。そして、「自治体が保育所を十分提供できていないことが問題」(31.7%)と、こちらも政府や自治体を責める声。maroke / PIXTA(ピクスタ)一方、「育休延長するためには致し方ない」という人も14.9%いることが判明。しかし、これでは本当に職場に戻りたかったのに、保育園に落選してしまった人にしわ寄せがくることにもなりかねません。■ 政府の「落選狙い対策」は適切?調査では次に、女性たちに「育休延長のための“落選狙い”対策として、政府では申し込み段階で事前に保育ニーズの高さを把握する方法を検討しています。あなたのご意見をお聞かせください」と尋ねました。すると「わからない」と答えた人が最も多く41.4%という結果に。次いで「適切な対策だと思う」が30.8%、「適切な対策だとは思わない」が27.8%でした。Graphs / PIXTA(ピクスタ)「適切な対策だと思う」と答えた人からは、「公的なお金がかかわるので公平性が必要だから」(50代SOHO/在宅ワーク)「本当に保育を必要としている人の当選する確率が少しでも上がると思うから」( 40代パート/アルバイト)「どうしても保育園に預けなればいけない事情の人を優先すべきだと思うので、職場で育休が延長出来るなら譲るべき」(50代パート/アルバイト)などという意見が寄せられました。Graphs / PIXTA(ピクスタ)逆に、「適切な対策だと思わない」という人からは、「育休の延長は可能だが今回保育園に入れたい、という場合も不利になってしまうから」(40代契約社員)「人それぞれ事情が違うので、どういう基準で保育ニーズの高さを決めるのか疑問」(40代今は働いていない)「希望する時期に復職できるよう全入を保証してほしい」(30代正社員)「育休延長が可能かどうか確認する公平な方法なんて無いと思うから。うまく誤魔化す人はいると思うから」(40代パート/アルバイト)という声が聞かれました。Graphs / PIXTA(ピクスタ)以上、育休と落選狙いについての調査結果をご紹介しましたが、いかがでしょうか?何事も肝心なのは事前のプランニング。妊娠・出産を考え始めたら、保活がしやすい自治体を事前に調査して引っ越しを考えたり、会社と国の育休制度をよくリサーチしたり、自宅で働くオプションを考えたりするなど、準備を整えてみるのも一手です!【参考】※育休延長のための“落選狙い”について、働く主婦層に意識調査 “いまのルールが問題”60.2% ― ビースタイル
2019年03月20日平成も終わりを迎える2019年。日本のどこかにあるベッドタウン「あさひが丘」を舞台にくり広げられる、3人のママたちの日常ストーリー。前回からのあらすじショッピングモールの遊び場で、たまたま居合わせた谷口ちさと親子から「娘さん、お喋り上手ですね」と話しかけられた山岸みさ。その胸の内とは?■第3話 余計気にさせちゃうかもしれないし…目の前で不安そうにしている初対面ママ・谷口ちさとに対して、何か言ってあげたいと思う山岸みさ。けれど相手の気持ちを思いやるあまりに…何も言えなくなってしまうのでした。>> 「山岸みさ」のエピソード一覧
2019年03月12日『夫の扶養からぬけだしたい』 ゆむい著(KADOKAWA)結婚もしくは出産をきっかけに仕事を辞め、専業主婦としての道を選ぶ女性たち。「仕事もしないで気楽でうらやましい」「家事と育児だけで大変だなんて甘え」彼女たちがいかにも“お気楽”な存在として誤った批判を受ける反面、専業主婦として生きる現実は決して生ぬるいものではありません。なかでも、「夫婦間のパワーバランスの乱れ」や「家事・育児への非協力体制」といった家庭内の問題に苦悩する専業ママたちは、決して少なくないはず。「仕事をしていない」という理由から、妻に家事・育児を押し付ける夫。夫の収入で生活することに負い目を感じているからこそ、心から反論できない妻。そんな専業主婦家庭が抱える苦悩と闇を生々しく描き、Twitterでも波紋を呼んだWEB漫画 『夫の扶養からぬけだしたい』 (KADOKAWA)が、ついに書籍化を果たしました。本作は、ウーマンエキサイトでも連載を持つ人気コミックライター ゆむいさん が 「ママの求人」 で連載していた作品。そのあまりの衝撃的な内容から、公開されるやいなや大きな反響を呼んだ話題作でもあります。専業主婦からの脱却をテーマに、夫婦それぞれの苦悩や親になった後も抱える人生への葛藤、結婚生活における幸せの定義について、思わず誰もが考えさせられるような深い内容に仕上がっています。■僕と同等に稼いでみなよ! 専業主婦を生きる「ももこ」の日常主人公の「ももこ」は、会社員で転勤族の夫「つとむ」と2歳の息子「たると」と暮らす専業主婦。かつては漫画家になる夢を追っていたものの、子どもが生まれたことで家事と育児との両立が厳しく、夢を諦めた過去があります。現在は専業主婦として、家事、育児を一手に引き受けているものの、毎日のワンオペ育児で心身ともに疲労困憊。夫のつとむに協力を求めるも、「家事は僕の仕事じゃない」と一蹴され、逆に「甘えている」、「努力不足」と責め立てられてばかりいます。つとむにとって、家事・育児は専業主婦なら完璧にできて当たり前のもの、“昼間にたっぷりあるはずなのに、できない理由がわからない…”と疑いもなく信じているのです。ももこが助けてほしいと心からお願いしたところで、「働いて家族の生活を支えていること」を盾に、全く耳を傾けようとはしません。そして、「収入の有無」を争点にももこに対して容赦ない言葉を浴びせかけます。「努力が足りない」「社会人失格」つとむにとって社会から離れ、専業主婦として生きるももこは、社会の厳しさを知らない、まるで世間知らずのような存在。社会に出て働いていないという一点で、夫婦の間に上下関係を持ち込み、厳しい言葉で妻をねじ伏せようとします。そして、ももこはといえば、夫の収入で暮らしていることに罪悪感を感じ、「働いていないこと」、「収入がないこと」へのコンプレックスをどんどん増幅させていくばかり…。ある日、夫と距離を取りたい一心で、思い切ってアパートを探してみるも、無収入の専業主婦では自分名義の物件は借りられず、ただただ無力感にさいなまれるのでした。“私の社会的信用は夫の上に成り立っている”夫という存在がなければ、個人として社会から認められないという厳しい現実をつきつけられたももこは、自分自身の人生について自問します。そして、再び自らの生き方を取り戻したいという強い気持ちを持つことで、専業主婦からの脱却を目指すのです。 ■「つらさを知らないくせに…」背負いすぎて壊れていく夫と妻心ない言葉でももこを追いつめ、“モラハラ夫”として、その言動がネット上でも反響を集めたつとむ。しかし本作は、ワンオペ育児に苦しむ専業主婦ももこの姿だけでなく、仕事のストレスで追い込まれ、居場所を失う、つとむの姿にもスポットライトを当てています。業務過多による長時間労働、理不尽な上司、押し付けられる責任とプレッシャー、育児に無理解な職場環境。夫もまた、仕事と家庭の狭間で悩み、ストレスのはけ口を見出せないまま、日々をやり過ごしているのです。妻と夫、どちらも決してラクをしているわけでもないのに、大変さの種類があまりにも違うことで、夫婦2人の言い分はすれ違っていきます。母親として、父親として「自分が頑張らないと…」という責任感がいつしかプレッシャーに変わることで、「なんで自分ばっかり…」という不公平感にさいなまれるようになる夫と妻。社会的にまだまだ根強く残る男女の役割の違いを押し付けられ、夫婦それぞれが無理をしながらも責任を全うすることで、家庭内にしわ寄せが生まれているという事実は決して否めません。ももことつとむも、苦しみを1人で抱え込み、相手の事情など想像すらできない状況にまで追い込まれることで、ますます溝が深まり、争いの渦にのみ込まれていくのです。 ■強くなりたかった…“ふよぬけ”で妻が手にしたかったものその後は「自立する」と決めたももこがさまざまな現実に直面しながらも、奮闘する様子が描かれていきます。“仕事にやりがいを求めるなんて贅沢だ”“母親なのに、何夢見てるの?”批判的な言葉にさらされるなか、ももこが最終的にたどり着いた答えとは?そして、そんな夫婦を襲う、思いがけないトラブルとは…!?最後の1ページまで目が離せない展開が待っています。■本書が問いかける「結婚生活」と「生き方」の問題結婚とは、ときに自分の人生を変えてくれるような幸せの象徴として描かれることもあるけれど、実際は、いかに現実と折り合いをつけながら、他者とともに人生を歩むか…というまるで修行のような時間。自らの心の安定を手にいれるためにも“自分自身を飼いならす術”を学び、人生の満足度はあくまで自分自身の手の内にあることを自覚する必要があるのです。そんな結婚生活を踏まえて、本書はあなたに「どう生きるか?」を問いかけ、1人の女性として、母として、妻としてたくましく生きるためのエールを送ってくれるのです。■作者ゆむいさんからスペシャルメッセージ夫つとむの衝撃的な言動や思わぬストーリー展開で大きな反響を集めた『夫の扶養からぬけだしだい』。作者であるゆむいさんから作品への想いについてなどをお伺いしました。「夫の扶養からぬけだしたい」ご興味を持ってこの記事を読んでくださった皆様、ありがとうございます。タイトルと帯のコピーを始め、作中にも破壊力強めのセリフが出てきますが、大きなテーマは「働くこと」です。どう働くかは、その人の生き方、家族のあり方に直結します。つとむの叫びは日々の苦しみから滲み出てきた本音でもあるしももこの不安や悩みも人によっては「甘ったれ思考」と捉えられるかもしれません。でも当事者にならないと見えてこない問題ってたくさんあるんですよね。この物語は、読む人の立場によって感想がガラッと変わってくると思います。立場が違っても、最終的にはどこに行き着くのか?何があればいいのか?夫婦だけでなく、就活中の学生、これから結婚を控えた男女にも働き方、生き方を考えるキッカケとして、読んでいただければ嬉しいです。ゆむい 『夫の扶養からぬけだしたい』 ゆむい著(KADOKAWA)1,050円(税抜)出産・育児を機にマンガ家になる夢を諦めた過去を持つ専業主婦のももこ。収入がないことに引け目を感じ、言いたいことを我慢する日々を贈っている。家事・育児の大変さを理解しようとしてくれない夫の態度や発言に傷付き、すれ違っていく夫婦の関係。扶養から抜け出し自立することを決意するももこだが…。WEBサイト「ママの求人」連載され、Twitterで波紋を呼んだ話題作が待望の単行本化。●ゆむいさんのブログ: ゆむいhPa ●ゆむいさんのTwitter: @yumuihpa ●ゆむいさんのInstagram: yumui_hpa ●ウーマンエキサイトの連載: みつ&みの すくすく兄弟劇場
2019年03月07日iDeCo (イデコ)は「もう一つの年金」とも呼ばれます。ただ、専業主婦の方からすると「所得控除がないからiDeCo (イデコ)に加入しても意味がないでしょ?」と思われているかもしれません。本記事では、専業主婦の方がiDeCo (イデコ)に取り組むことのメリットについて考察します。※本記事での専業主婦(主夫)とは、課税される所得がない専業主婦(主夫)を指しています。以下、専業主婦で統一します。専業主婦とiDeCo (イデコ)の所得控除の効果iDeCo (イデコ)のメリットの一つは、掛け金が全額所得控除になるという点です。そのため、掛け金と所得が多い人によっては、生涯で900万円以上もお得(節税)になるという、大変に有利な制度です。ただ、本記事の定義する専業主婦は課税所得がない方です。そのため、iDeCo (イデコ)のメリットの一つ、掛け金が全額所得控除(※1)になる、がまったく効きません。そもそも所得にかかる税金がないのですから、こればかりは仕方がありません。(※1)掛金が全額所得控除:大変に乱暴に言うと、掛け金に応じて税金が返ってくるということ。本来減るお金が返ってくるのだから、当然良いこと専業主婦は所得控除がないから、する意味がない。は大間違い?それでは、専業主婦の方はiDeCo (イデコ)に加入するメリットと意義がないのでしょうか?筆者はそうは考えません。なぜなら、iDeCo (イデコ)最大の目的は老後のための資産形成にあるからです。iDeCo(イデコ)に加入する気がない専業主婦も、老後にいくらかかるのか、ザックリ計算してみましょうちょっと簡単な計算をしてみたいと思います。いま、女性の4人に一人はおよそ100歳まで生存します。今後はもう少しづつ伸びていくかもしれません。仮に65歳から、世帯の収入がなくなったとします。すると、100歳までは35年ほどあります。公的年金が、執筆時点の一般的な世帯では22万円(※2)くらい受け取れます。ですが、将来的には、現在価値で13万円くらいにまで減る(※3)かもしれません。(※2)公的年金が世帯平均で22万円:これは、あくまでも平均で22万円という「高い」数字です。誰もが22万円を受け取れているわけではありません。個別相談などをお受けしていると、22万円に届いていない世帯は多いものです。おそらく、今後の「私たち」にとっては「受け取れる年金額はほぼ確実に減っているだろう」という心構えで臨むことが重要かと思います。(※3)公的年金が減る:可能性としては大いにあります。そのためにiDeCo (イデコ)やつみたてNISAなどの、自分の老後のお金は自分で用意する制度が非課税で優遇されているのではないでしょうか。あなたはどう思いますか?仮に、Aさんの世帯が65歳から、毎月30万円の生活費で生活していたとします。そして、公的年金が18万円だったとします。そうすると、12万円毎月足らないということになります。どうしたら生活ができるでしょうか?答えはカンタン。貯金を毎月12万円取り崩せばよいですね。では、65歳から100歳までの35年間ではいくらあればいいでしょうか?12万円×12か月×35年=5040万円正解は5,040万円です。この金額は、ちょっと普通では用意できません。特に低金利の現在、そして未来においても厳しい数字です。どうしたら良いでしょうか?その答えの一つがiDeCo(イデコ)です。専業主婦がiDeCo (イデコ)をしても節税にならないのは間違い!その他のメリットの考え方iDeCo (イデコ)は普通の銀行口座や、証券会社の口座とは違う大きなメリットがあります。運用益が非課税で再投資される特に専業主婦の方にとって大きいのはこの「運用益が非課税で再投資される」です。これはとてもすごい効果があります。下記シミュレーション記事では、数百万円~1,400万円までの節税効果も算出されました。専業主婦がiDeCo(イデコ)をするメリットの理由①iDeCo (イデコ)で投資をすると、通常の証券会社での口座・ロボアド・ラップファンドより絶対にお得この、「運用益が非課税で再投資(※4)される」は、どこの証券会社の通常口座で資産運用を行うよりもお得です。(※4)非課税で再投資:お金は雪だるま式に増やすのが効率が良い。複利効果という。そうである以上、最も有利なのは、非課税で再投資されるiDeCo (イデコ)ということになる。なぜなら、通常口座では税金が一般的に利益のおよそ2割も引かれてしまうからです(仮に利益が1000万円ならおよそ200万円も引かれてしまう)。それが、非課税で、しかも再投資されます。また、どこのロボットアドバイザーやラップファンドで行うよりも、やはり有利です。なぜなら、ロボットアドバイザーやラップファンドに任せると、コスト(※5)が一般的に年1~3%かかります(プラス信託報酬が別途かかる)。もちろん、税金も普通に課税されます。ダブルパンチです。つまり、iDeCo (イデコ)よりも効率が良くありません。(※5)コスト:資産運用の世界においては、コストは利益を押し下げるだけの、ただのマイナス要因。例えば、読者の方が百万円を私に渡して、運用を任せたとします。コストとしての3万円が私のお財布に入ります。そうすると、97万円から運用が始まります。にもかかわらず、世界の株価と私の頑張り・なまけ具合は全く関連性がありません。そうである以上、自分で100万円のままコストを抑えて運用したほうが、どうしたって運用成績は改善します。もちろん、合理的な投資対象で、合理的な運用をすることが前提です。詳しくは、このマネタス内の関連記事をいろいろとお読みいただければ幸いです。ですから、資産運用をお考えであれば、iDeCo (イデコ)は選択肢としてトップにあるべきではないでしょうか。このように、税制面での有利さを最大限に引き出すのが専業主婦の方もiDeCo (イデコ)を行うメリットの理由①です。ちょっと確認!iDeCo (イデコ)で専業主婦の掛け金の上限はいくら?それでは、ここで専業主婦の方のiDeCo (イデコ)の掛け金上限がおいくらなのか、確認をしてみましょう。それは、毎月2.3万円です。年間27.6万円ですね。専業主婦の掛け金上限は、毎月2.3万円専業主婦がiDeCo (イデコ)をするメリットの理由②限度額を夫婦の合計で上げる(夫の所得控除のメリットは生かせる)先ほどの「運用益が非課税で再投資される」を最大限に使うには、専業主婦の方もiDeCo (イデコ)を行うことが重要です。仮に夫の会社に企業年金がない場合、夫のiDeCo (イデコ)の毎月の掛け金限度額はやはり2.3万円です。このケースで夫が20歳から60歳まで、毎月2.3万円を拠出し、平均利回り5%で60歳まで行ったとします。そうすると、シミュレーション上はおよそ3,500万円くらいです。前述の老後の生活費5000万円までまだ足りません(現実的にはその他の預貯金や退職金もありますが)。どうしましょうか?普通の証券会社の口座で行う?課税されてしまいます。それでは?そう、専業主婦の方の限度額2.3万円が残っていますね。もし、妻も20歳から60歳まで、毎月2.3万円を拠出し、平均利回り5%で60歳まで行ったとします(相当金融リテラシーが高い世帯でないと20歳から二人とも行わないかもしれませんが)。すると、二人の合計は?・3,500万円くらい×二人=7,000万円くらいこれなら、65歳から毎月12万円ずつ取り崩しても、100歳までなんとかなるのではないでしょうか。このように、世帯全体での掛け金額を上げることが、専業主婦の方もiDeCo (イデコ)を行うメリットの理由②です。平均利回り5%:とても高い数字です。みんながこうなるとは限りません。一般的にリスクとリターンはおおむね比例すると考えられます。そのため、リスクを恐れて、預貯金や債券を中心にしていては長期分散投資をしても平均1%程度かもしれません。ファイナンシャルプランナーの使う期待リターンを求めるソフトなどを使っても、低リスクすぎると、やはりその程度になりがちです。まとめ専業主婦がiDeCo (イデコ)を行っても、課税所得がない場合、所得控除メリットはない専業主婦がiDeCo (イデコ)をすれば、運用益非課税で再投資されるのメリットがある世帯で専業主婦もiDeCo (イデコ)に取り組めば、やっぱり一番お得に資産形成ができる今回は、専業主婦がiDeCo (イデコ)を行うメリットについて考察してみました。もちろん、現実的には「毎月出すお金がない」などの問題が常に付きまといます。しかし、いま「お金がない」ということは「老後はもっとない」可能性があります。本当に難しい問題ですが、できるだけ早いうちに改善策を見い出したいところです。「未来のあなた」を助けるのは、やっぱり、「いまのあなた」なのかもしれません。
2019年02月22日ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。明日はバレンタインですね。皆さんはパートナーにどんなチョコレートを渡す予定ですか?我が家は毎年、娘と作ったチョコレートやクッキーを主人に渡しています。昨年渡したクッキーは「娘が作ったクッキーなんてもったいなくて食べられないよー」と言って、いまだに冷凍庫に保存してあります(笑)そして、バレンタインということで…今回は「この人と結婚してよかった」と思ったエピソードを描きたいと思います。■“専業主婦”に向けられる言葉に傷付いたあの日うちは転勤族ということもあり…私は出産してから現在に至るまで専業主婦をしています。専業主婦は楽だと思われがちで「どうせ暇でしょ?」とか「三食昼寝つきでいいね」とか傷つくことを言われることもあります。酔った男友達に言いたい放題言われてしまい…なんだか存在や生き方を否定されているみたいでとても悲しかったです。冷静に考えてみれば、育ってきた環境や現在置かれている立場が違うのだから、簡単に分かり合えるはずなんてないんですよね。でもこの日は客観的に物事を考えられなくて、ショックで専業主婦でいる自分にとても罪悪感を感じながら帰宅しました。■夫がかけてくれた温かい言葉に…大号泣主人の優しい言葉に涙が止まりませんでした。この人と出会えたことが私の人生で一番幸運な出来事だったなと思います。夫婦で足りないところを補いながらこれからも頑張っていこうと思いました。明日はバレンタイン! 日頃の感謝の気持ち、パートナーに伝わるといいですね。
2019年02月13日皆さん、夫婦げんかしてますか?うちは、最近はだいぶ落ち着いてきましたが、新婚~子どもが乳児時代はしょっちゅうけんかしていました。それぞれ別の家庭で生きてきた者同士が結婚を機に同居を始めると、どうしても価値観の違いが出てきて、お互いに大きなストレスになってしまいますよね。さらに当時は、夫は役職がついて激務な毎日、私は慣れない育児に四苦八苦、お互いに余裕のない時期でした。他にも私は、「夫は独身時代と変わらず気楽でいいよね(連日飲み会行ったり、気軽に休日友人と遊んだり)。」と思っていました。夫はというと、「目先のことばかりじゃなくて、もっと将来見据えて家計管理してよ。(できないなら、俺が家計管理する)」と思っていたよう。そこでしばしば険悪ムードが巻き起こっていました。しっかりと話し合いの場を持てばよかったのかもしれませんが、「子ども中心生活の私」と、「帰りの遅い夫」とは、生活時間のズレもあり、お互いに不満がたまっていくばかりで、しっかりした話し合いもできずにずるずると冷戦をすることもありました。平日に話せない分、休日に意見をぶつけるとお互いが大爆発して、俗にいう、「禁句ワード」も飛び出す始末。ああ、思い出しただけで腹が立ってくる。また、専業主婦というワードを出されると「ぐ…っ」となって言い返せないのもまたつらいところで。それをわかってて言ってくるから、さらに腹立たしいというか…。また、これは男性の特性なのかもしれないですが、けんか中に論理的に正論を述べてくるのもイライラしてしまうんですよね。なんでもかんでも教科書どおりにはできないし、今のバタバタした状態がいいとは私自身も思っていないけれど、でもうまいことできなくて、自分でもどうしたらいいのかわからなくて苦しくて…。そんな時にも、さらっと「●●したらいいじゃん?」とか事もなげに言われると余計にイラっとしてしまうんですよね。「たしかに、そうなんだけど…そんなことは私だってわかっとるわーい!」ってなっちゃう。そうじゃなくて、「大変だね」の一言が欲しいだけなんだよ…。難しいですよね。お互いにいっぱいいっぱいで、相手の状況を把握したり思いやったりする余裕がなくて、お互いに「自分ばっかり大変だ」と思い続けていました。お互いに別のステージで大変なのに。が、そんな不毛な衝突を繰り返すうちに、お互いに理想と現実の違いを悟り、ある程度譲歩できるようになってきたことで、理想を押し付けるような衝突は減りました(まだまだゼロではないですが)。また、衝突を繰り返すたび、人生の先輩である実母や、先に結婚した妹、そして友人たちに相談すると、皆同じようなことに悩んでいることがわかり、それでも夫婦で前に進むために心がけている事をアドバイスしてもらえました。それが、なんて、言葉でいうのは簡単だけど、実践するのはなかなか難しいですよね。私も偉そうに書いておいて、頭ではわかっていてもなかなか割り切れなくてモヤモヤすることもまだまだ多々あります。他人同士が一緒に生活する上で、ギャップはどうしても出てきます。そしてそれは、これまでの長い人生で培われたものだから簡単に変わるものではなく…結婚生活はある程度スルー力も大切だと思いました。すべてを真剣に受け止めていたら、いちいちイライラしたり、衝突したり、大変です。心穏やかに過ごすために、ある程度「はいはい」と受け流せることも大事かな。また、在宅ではありますが私自身も仕事を持ち始めたことで、仕事をすることの大変さがわかるようになりましたし、自分の自信にもつながりました。子どもが生まれることで生活が180度変わるけれど、それは今だけの話。子どもの成長とともに余裕もできてきて、いずれ残るのは夫婦だけ。
2018年11月16日今どの主婦の家事事情は、どうなっているのでしょうか。主婦の方がパピマミで書かれた「家事」の記事をまとめたのでご紹介します。あなたの家事事情と比べるなり参考にするなり、ぜひ使ってみてください。家事の大惨事毎日家事を行っていれば、失敗の1つや2つありますよね。パピマミに寄せられた主婦からの投稿でも、失敗談を多くいただきます。例えば「共感率120%! ママたちがやらかした“家事の失敗”あるある16選」のような頻繁にやってしまう失敗について書かれているので、同じ失敗をしないためにも読んでおいてください。失敗から学べることはたくさんありますが、失敗は最小限で抑えたい。先人からの知恵を拝借するのは大切なことです。家事の大惨事と言っても、「ありがた〜い「家事休みの日」に起きた、わが家の事件簿 」のような少しほっこりするような記事も。人の振り見て我が振り直せと言いますが、他人の失敗を見ると引き締まる思いがしますよね。ただ、失敗だらけを経験しているとストレスを感じてしまいます。そんなときは、「家事に育児に介護まで?現代ストレスを解消する5分の技」を活用してください。イライラしていては、失敗も楽しめません。夫婦で家事をこなす方法共働き夫婦で家事を両立するのは至難の技。とくにフルタイムで働いてくれている夫の家事参加率を上げる方法が気になりますよね。そんなときは、「共働き夫婦の我が家が家事分担ができていなかった理由とは?」で夫と家事分担ができない理由を考えてみましょう。理由がわかり傾向がつかめてきたら、「共働きでも大丈夫!旦那さんと仲良く家事分担する方法」や「あなたは知っている? 夫婦で上手に家事育児を分担する方法とは」を読んで、夫への家事参加率をあげる試みを試してみてください。ただ、どうしても夫がやる気を出してくれない…と思ったりしますよね。であれば、「家の隅に”あれ”を置くことが効果的?旦那に家事をやる気にさせるコツ体験談 」に書かれているコツを実践してみましょう。参考になるはずです。家事あるある恋愛あるあるがあるように、家事にもあるあるがあります。例えば、「意外とシェアしない方が楽?夫婦のリアルな家事シェア事情」のような夫婦のリアルな現状など、それって当たり前だったの?という話が意外と多いもの。他にも、「お金で解決もアリ! 共働きママが家事を上手に“手抜き”するコツ 」や「家事を時短でラクに! 共働き世帯が「買ってよかった」と思う家電4選」もあります。この2つの記事の特徴は、「やっぱり手抜き大事だよねー」という主婦の声が多大に漏れていること。最初は一生懸命で完璧にこなそうとしているのですが、やはり惰性が働いてしまいます。ただ、それもあるあるなのです。家事テクニック家事はスピードが命です。毎日の反復作業になるからこそ、時短は心がけなければいけません。「面倒な家事を少しでも時短したい人向け! ユニクロ式綺麗なシャツのたたみ方 」や「毎日キレイ! “予防家事”で掃除の手間を減らすためのコツ」のような細かいテクニックもあれば、「「できた!」を育ててあげたい…ちいさな”お手伝い上手さん”におすすめの家事 」のように子どもをお手伝いさんに変身させてしまう方法なども紹介されています。テクニックとは少し外れますが、「明日も明後日も…やってみたい「ノー家事デー」のメリットデメリット」や「時短家事の究極形?私がいくつかの家事をやめた日 」なども、家事を減らすという意味では役に立ちます。家事をいかに楽しんで終わらせるのか、その点を踏まえて一読してみてください。まとめ主婦が家事に対して抱えそう問題とその解決策をご紹介しました。今の自分に合った解決策を参考にしてみてください。あなたの生活がより良くなることを願っています。
2018年11月14日結婚後、専業主婦になりたいか否か。その答えは、時代とともに変化しています。平成最後のいまを生きるアラサー女子たちはどうなのか、彼女たちの思う「専業主婦」への価値観を聞いてみました!文・オリ子【アンアン総研リサーチ】専業主婦はお断り!? 20~30代女性の意識調査結果発表!anan総研調べ平成最後の年を生きるアラサー世代の女性は、昭和の時代、専業主婦が一般的だった考え方と異なり、なんと全体の86%が結婚後も仕事を続けたいと望んでいるようです。専業主婦になりたい人、なりたくない人はどのように考えているのでしょうか。具体的に、意見を聞いてみました。まずは少数派! 専業主婦になりたい女子の意見は?「仕事が今一番のストレス。男に甘えたいとは思わない。けれど、仕事というストレスから一度離れる生活を過ごしてみたい」 (32歳・公務員・会社員)「家庭に専念したいし、働くことと両立できないから」(29歳・公務員・会社員)「お教室にいったり趣味する時間をたくさんとりたいから」(27歳・公務員・会社員)「趣味をずっと家でしていたい」(25歳・学生)「既婚ですが働いています。でもやっぱり子どもができたら専業主婦になりたいです」(26歳・契約)パートナーの給与に家計はお任せして、「自由に自分の趣味を楽しみたい」 、「家事・家庭に専念したい」、「子育てに専念したい」、「仕事というストレスから離れてみたい」 など理由はさまざまですが、みなさん決してただ怠けたいのではなく、「仕事意外の場を完璧にこなしたい」または「自分の大切な物とちゃんと向き合いたい」という思いを持って、専業主婦を望んでいるようです。多数派! 結婚後も仕事を続けていきたい理由は?「キャリアをつぶしたくない。結婚は人生の通過点でしかない。ゴールのように捉えたら、将来的に自分が後悔すると思う」(27歳・公務員・会社員)「自分の生活は自分でしたい。結婚して、夫とは別れられても、自分とは死ぬまで別れられないので、自分の自立は常に意識しています」(31歳・自由業)「家計が苦しい状況で働くのは嫌ですが、家庭以外での居場所も欲しいと思うので、自分のために好きな仕事ができるなら仕事をしていたいです! 私の母も仕事をしていて尊敬できるので、私も働いていたいなと思います。また社会で活躍されてる女性のは若々しいイメージがあります」(30歳・公務員・会社員)「1日中家のことをする毎日は、一気に老け込みそう。独身時代の今は周りからの刺激によって内面・外見の成長できているのでそれが無くなったらどうなるのかと不安。自分はそうなのに、旦那がどんどん成長する姿を見るのは嫌かもしれません。いつまでも自分の世界は持っていたい」(30歳・自営業)「仕事が大好きだから、世帯年収は高いほうがいいから」(30歳・公務員・会社員)「社会とつながっていたい」(30歳・公務員・会社員)「自由に使えるお金がなくなるのが困る。キャリアは、一度やめたら復活させられないと思ったほうが良い」(31歳・自由業)「離婚率が高くなっているので、別れた後に仕事が何も無いのは怖い」(33歳・無職)「自分の欲しいものや、自分のしたいことをするのにお金はかかると思うので、気兼ねなくそれに対してお金を使いたい。自分自身でお金を稼がなくなってしまったら、いろいろと生活やお金のことで相手から言われた時に、対等な発言権を持てなくなりそう」(33歳・自由業)今回のアンケート結果によると、「キャリアを積んでいきたい!」、「自分の欲しい物は自分のお金で買いたい!」という前向きな理由も聞かれたいっぽうで、「家計が苦しいのは嫌」、「ダブルインカムでないと不安」、「暇になるのがつまらなさそう」、「専業主婦は老け込みそう」、「社会から隔離されそう」、「離婚するとなったら不安だから」など、専業主婦という立場のあやうさを危惧する声も多く聞かれる結果となりました。不安感から働き続けていたいと願う女性が実は多いようです。ちなみに、今回はご紹介できなかった意見の中にも、かなり「離婚を意識して継続的に自分の収入が欲しいから」という声が多数聞かれました。これも、離婚率が増えた平成最後を生きるアラサー世代ならではの声かもしれませんね。©evgenyatamanenko/Gettyimages©imtmphoto/Gettyimages
2018年11月12日以前は専業主婦が多かった日本にも、バリバリ仕事をする女性が多くなりましたよね。結婚しても寿退社はせずにそのまま正社員でいるという場合も多く、女性の社会進出化が進んできている証とも言えるでしょう。そんな中、結婚相手には専業主婦になってほしいと願う男性が今もなお多いんだとか。では、なぜ未だ専業主婦に憧れる男性が多いのでしょうか。その憧れる理由を聞いてみましょう。■ 1:家庭的な女性が好き「料理上手なだけでポイントアップなのに、掃除もテキパキこなしている姿を見ると、やっぱり女性らしさを感じますよね。」(30代・会社員)女性は家事が出来なければならないなんて、もはや時代遅れとも言えますが、やはり家事をテキパキこなすというのは女性からしても憧れの的ですよね。最近では家事が得意な男性も多いですが、昔ながらの“家事=女性の仕事”というイメージは払拭できなさそうです。ということは、ある程度の家事が出来れば結婚したい女性の範囲内に入れるということでしょうか。■ 2:「おかえり」と言われたい「仕事から帰ってきて「おかえり」、「お疲れさま」って言われたら幸せなんだろうな~。その一言で疲れが全部吹っ飛びそう」(30代・会社員)疲れて仕事から帰ってきたときにお出迎えしてもらえるというのは、ホッと するものがありますよね。家に帰ればエプロン姿の奥さんと暖かいご飯。考えただけで気持ちがホカホカしてきます。■ 3:子どもと一緒にいてほしい「小さいうちは子どもと一緒にいてほしいですね。大きくなって、1人で留守番するのも平気になったときに働くことを考えてほしいです」(30代・公務員)いくら保育園や幼稚園に通ってるとはいえ、すぐに熱を出してしまう幼少期。母親が仕事をしていて家にいないということでストレスを感じてしまう子どもも少なくありません。さまざまな家庭の事情や価値観もありどうするのが正解というのはありませんが、母親が家にいても生活出来るほどの収入があるのなら期間限定の専業主婦も悪くはないのかもしれませんね。■ 4:男としてのプライド「働いてくれだなんて、自分の給料が少ないって言ってるみたいで言えない。俺のプライドが許さない(笑)」(20代・会社員)今の時代、女性でも男性並みに稼ごうと思えば稼げてしまいますよね。しかし、いくら男女平等と言われていても、同じだけ稼ぐには並大抵の努力では稼げず、やはり男女格差を感じずにはいられません。そのため、自分の収入だけで生活し、頼りがいのある男になりたいと感じる男性が未だ多いのかもしれませんね。■ 5:母親が専業主婦だった「俺の母親が専業主婦だったんで、母親が家にいるのは当たり前でした。だから、俺にとっての普通は女性が家にいることなんです」(30代・会社員)専業主婦に特別な感情があるわけではなく、もともと母親が専業主婦だったのが理由という男性もいるようです。いくつになっても、男は奥さんに自分の母親像を求めてしまうのですね。“男はみんなマザコン”説、あながち間違いではなさそうです。いかがでしたか?イマドキ専業主婦に憧れるなんて、家に閉じ込められる女が大変!と言いたくなりますが、その理由を聞けばなんとなく納得してしまいますよね。女性の社会進出化が進むにつれ、ふたつ返事で専業主婦を選ぶ女性は少なくなっていますが、男性の想い次第では考えてみても良さそう。結婚するときには仕事をするのか家に入るのか、1度話し合いをしてお互いの考えを共有することをオススメいたします。(コンテンツハートKIE/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2018年10月29日日本人の2人に1人がかかる「がん」。今年9月上旬、国立がん研究センター(東京都中央区)が初めて公表した「がん患者の3年生存率」は、71.3%で、乳がんはステージ1では100%、乳がん全体でも95.2%となった。「かんの摘出手術をしたとしても入院期間は短くなり、通院しながら抗がん剤治療を受けるケースも増えてきました。“がん”と宣告されても、治療をすれば社会復帰できる時代になりましたので、慌てて仕事を辞めないこと。医療費の支払いという経済的な負担が伴いますので、治療を金銭面で支えてくれる公的制度を知っておくと安心できます」そうアドバイスするのは、『大図解届け出だけでもらえるお金』(プレジデント社)の著者で社会保険労務士、ファイナンシャルプランナーの井戸美枝さん。そこで、がんなど病気にかかったときの、経済的負担を支える制度について教えてもらった。■払い過ぎた税金が戻ってくる1月から12月までに自己負担した医療費が10万円(または所得の5%)以上かかった場合、確定申告をすると、10万円を超えた分が所得から差し引かれる「医療費控除」が受けられる。計算方法は、「1年間に医療費として支払った額」から高額療養費の給付や医療保険の給付金など「補てんされる額」を引き、さらに「10万円」を引くと医療費控除の額になり、税率に応じて税金が還付される。たとえば、医療費控除の30万円の人が、所得税の税率が10%だった場合、3万円が還付される計算になる。通院の交通費、医師の処方による医薬品は医療費控除の対象になるが、疲労回復のためのマッサージ代は対象外など、細かく分かれているので国税庁のホームページを参考にしよう。なお、専業主婦の妻ががんになった場合は、夫が加入する保険の被扶養者なので高額療養費制度、付加給付は利用できる。会社勤めしていないので傷病手当金はもらえないが、障害年金は夫が会社員の場合は、妻は「第3号被保険者」として国民年金に加入しているので障害基礎年金がもらえる。夫が自営業の場合は、専業主婦の妻自身も国民年金に加入しているので障害基礎年金を受け取れる。医師は医療費や使える制度について教えてくれるわけではない。そんなとき、病院内の「医療ソーシャルワーカー」や、全国400以上あるがん診療連携拠点病院にある「がん相談支援センター」では、社会福祉士や看護師らが、生活面での相談に乗ってくれる。気になること、わからないことはそのままにしないで、何でも聞いてみよう。
2018年10月17日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「専業主婦になり、むなしさを感じている」という、星の子さん(29歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。■星の子さんのお悩み子どもが生まれてからすぐに離婚し、7年間ひたすら働いてきましたが、このたび晴れて再婚。仕事を辞めて4月から新しい土地へと引っ越し、専業主婦として家庭に入っています。子どもは自分で小学校へ行き、夫は仕事に出かけます。私は掃除をしてごはんを作り、2人の帰りを待つ…という生活が初めは新鮮で楽しかったのですが、最近は夫の飲み会や出張が続くとイライラしてしまいます。「私はなんのためにここにいるのか?」「このまま人生が終わってしまうのか?」と悲しくもなります。子どもがいる私を受け入れてくれたことをとても感謝しているのに、キツく当たってしまうこともあります。ぜいたくなことを言っていると思われてしまうかもしれませんが、むなしくて、悲しくなるんです。どうしてこんな気持ちになるのでしょう。もうイライラしたくありません。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより星の子さん、ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。今回は、私がお答えさせていただきますね。子どもが生まれてすぐに離婚して、女手ひとつで子育てを7年間、本当に大変だったことと思います。よく頑張りましたね。そして再婚し、専業主婦になられたとのこと、おめでとうございます。どんなに良い環境でも、人から見れば「うらやましい」と言われるような状況でも、夢見ていたものが手に入ったとしても、その人の心が満たされるとは限らないものです。むしろそういう状況だからこそ、人に言えず苦しかったり、自分を責めたりもしてしまうものですよね。よく打ち明けてくださいました。ありがとうございます。星の子さんのお悩み解決のキーワードは「尽くしすぎ」です。夫に感謝しているのはとてもすてきなことですが、苦しくなるくらいなにかをしたり、我慢することでその恩を返そうとしなくていいのです。夫がしてくれることにただただ喜んでいれば、それでいい…。それでいいと言いますか、それがなにより、ご主人にとってうれしいことでしょう。むなしくなったり、悲しくなったり、イライラしたりしてしまうのも、この点が潜んでいるように思います。星の子さんは、「相手の役に立つこと(必要とされること)で、一緒にいてもらえる」といった感覚をお持ちなのではないでしょうか。自分と幼い子どもを受け入れてくれ、素晴らしい環境を用意してくれた夫に感謝と愛情を伝えるために、家事を一生懸命して尽くしている(役立とうとしている)。それなのに、ご主人が飲み会や出張で留守が多いと、なんだかなおざりにされているような、気持ちを受け取ってもらえていないような気がして、むなしくなったり悲しくなったりしているのではないかと推測しますが、いかがでしょうか。あわせて、お子さんも夫も自分の知らない世界に行ってしまい、自分から離れていく、自分だけが取り残されていくのではないか…といった不安も根底にあるのかもしれませんね。そんな自分を分かってもらえなくて、自分すら自分がわからなくて、どうしていいか分からなくて、イライラしてしまうのかもしれません。そういった意味では、もしかしたらひとりで子育てを頑張っている時のほうが「私がいないとダメ」と思える生きがいや充実感は得られていたのかなとも推測します(状況的には苦しかったかもしれませんが)。そうして、これまで「人の役に立つこと」に忙しく、がむしゃらに時間を使ってきたから、今のようにゆとりがある時間をどうしていいかわからない。そのくらい「自分のために時間を使うこと」をせずに、ずっと頑張って生きてこられたのかな、という可能性を感じました。もし思い当たるようであれば、まずはその呪縛から解放されましょう。「人の役に立たなくていい」「私がいるだけでみんな幸せ」「私が楽しいとみんな楽しい」と何度もつぶやいて、自分に浸透させてみてください。そして、空いているひとりの時間をぜひ楽しんでみましょう。妻としての時間、母としての時間、それ以外に自分としての時間(もしくは、ひとりの女性としての時間)を意識してみるのです。習い事でも、働くことでも、ボランティアでもなんでも構いません。新しい土地での関わりも含め、“自分の世界”をぜひ持ってみましょう。そんなふうに過ごしていると、夫が飲み会や出張となると「わー、それじゃその時間、なにをしよう?」とワクワクするようになっていくことでしょう。離れている時間も星の子さんが楽しく過ごしていることは、夫にとっても幸せであり、働くパワーになるものです(ただし「楽しく過ごさなければならない」と強迫観念のように受け取らないでくださいね。また苦しくなる原因になりますから…)。もちろん、そうは言っても「夫がいなくて寂しい」と感じる時は、素直にかわいく伝えて、甘えてくださいね。星の子さんが、楽しく幸せに過ごしていかれることを応援しています。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年10月16日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。まずは「就活」に勤しみ、その後「婚活」も闘い抜いた女性たちの次なる闘いは「妊活」…。社会に、世間に、次から次へと「○○活動」を押し付けられているような気がして、息がつまるような思いをしている女性も少なくないのではないでしょうか。ある行動が「○活」と呼び名を持つようになると、それは「みんながしていること」と認識されるようになります。するとメディアによる情報提供が増え、個人間で体験や意見を交換し合う場も一気に増加。SNS全盛時代の今、その傾向は強まる一方です。スマホひとつあれば24時間、いつでもどこでも、あらゆる情報が流入してくる時代。もちろん、情報というものは、うまく活用できればとても有益なものです。けれど、世間に氾濫する情報に流され、溺れ、SNSにあふれる「体験談」と自分の現状を比較して苦しむ…そんな女性が増えている気がしてなりません。特に「妊活」中の女性は、そんな情報社会の犠牲者にならないよう、ご自分の身を守ってほしいと思います。今回は、そんな思いをこめて、麻子さんのケースをご紹介しましょう。■妊活のはてに…「なにもかも、どうでもいい」「妊活系モンスター 専業ベビ待ち」代表:麻子(仮名)36歳の場合「あぁ、またソファで寝ちゃった…」午後3時。リビングのソファで目覚めた麻子は、ぼんやりつぶやいた。おかしな姿勢で長時間寝ていたせいで、体のあちこちが痛い。そうでなくても、最近の麻子は全身が絶不調だ。いつもだるくて気分が悪く、体が重くて仕方がない。眠い目を開けると、目に入って来たのは散らかり放題の部屋。床にはビールや酎ハイの空き缶と、いかにも体に悪そうなおつまみの空袋が転がっている。ダイニングチェアには、洗ったままの洗濯物…いや、あのトレーナーはまだ洗濯してなかったっけ。ゴミ箱もいっぱいで、今にも中身があふれそうだ。でももう、なにもかもどうでもいい、と麻子は思った。眼前のカオスをこれ以上見ていたくなくて、目をつむる。そして、窮屈な姿勢のまま、彼女は再び眠りについた。■学業、就職、結婚…「努力さえすれば夢はかなう」麻子はこれまで、ずっと優等生だった。大人にやりなさいと言われたことには疑問を抱くこともなく、いつでも素直に従う子ども。おとなしく真面目で勉強もできたから、親や教師の覚えもめでたいタイプだ。そして、そこそこのレベルの公立大学に進学する。料理自慢の母に似て、趣味は料理とお菓子作り。周囲からはいつも「いいお嫁さんになりそう」と言われていた。そして麻子本人も、「私は特別、興味のある仕事なんてないけれど、家事は苦にならないタイプ。子どもが大好きだし、早く結婚して幸せな家庭を築きたい」と思っていた。ところが大学入学後、ほどなくして出会ったあるアクセサリーブランドが、麻子の人生を大きく変えた。若い女性を対象としたそのブランドのアイテムは、どれも繊細でかわいらしい。お値段的にも、アルバイトを頑張れば学生でも手が届く価格だ。麻子は家庭教師のアルバイトに励むかたわら、暇さえあればこのアクセサリーショップに通いつめ、バイト代がたまるたびに1つずつお気に入りを増やしていった。大学3年生になる頃には、ショップの店員全員と顔見知りになるほどだった。そんなある日、麻子は、このショップが販売員を募集していることを耳にする。大好きなアイテムに囲まれて働くことができたら、どんなに幸せだろう。麻子は、早速ショップの責任者に懇願したが、「うちでは学生のアルバイトは採用していない」という回答。それでも麻子はあきらめられなかった。自分がどれほどこのブランドに夢中か、どれほどブランドのコンセプトを熟知しているか、もしも採用してもらえたら、どれほど骨身を惜しまずに働くかを熱弁した。すでに麻子と何度も顔を合わせており、麻子のブランドへの熱烈な愛着を理解していたこの責任者は、麻子の希望を本社にかけ合ってくれた。「この子はうちの商品のことは、もう社員並みに熟知している」という責任者の推薦のおかげで、麻子は例外として学生ながらアルバイト採用されることになる。採用時に誓った通り、麻子は本当によく働いた。大好きなブランドのショップで働くのが、楽しくて仕方なかった。彼女の熱心な働きぶりは本社にもたびたび伝わり、麻子は大学卒業後、正社員としてこのブランドで働けることになった。麻子にはさらに大きな夢が芽生える。今は販売部にいるけれど、いつかはデザイン部で働きたい。そんな思いを胸に、24歳の麻子は新たな目標に向かって走り出した。忙しく働きながら、アクセサリーのデザインの勉強を始めたのだ。そして27歳の時に、ついにデザイン部へ異動。すべてが思い通りに運び、麻子は有頂天になってしまう。「私の人生、なにもかもうまくいっている。努力してるから当然よ。頑張ればなんだってできるの。努力さえ惜しまなければ、どんなことだって達成できるんだから」麻子は充実感でいっぱいだった。デザイン部でも人一倍努力し、成果を認められた麻子。「いいお嫁さん」という以前のゴールを忘れたわけではなかったが、仕事に没頭して気づけば29歳。しかし、人生が充実している時には、忙しく過ごしていても良縁が転がりこむものだ。麻子に人一倍目をかけていたデザイン部の先輩が、夫の大学時代の後輩を紹介してくれたのだ。麻子より2歳年上の俊は、小さな雑貨輸入会社勤務。こだわりを持つ大人を対象とした文具の輸入を担当しており、自分の仕事や扱う商品に誇りを持って生き生きと働いていた。仕事に情熱を傾ける2人は、あっという間に意気投合。精力的に仕事を楽しみつつ、料理上手で家事もテキパキこなす麻子に、俊がプロポーズするまでに時間はかからなかった。やさしく思いやりにあふれ、自分のことも自分の仕事も尊重してくれる俊からのプロポーズに、麻子は「はい!」と即答した。30歳の秋だった。■「妊娠しない…」結婚3年目の不安仕事と結婚生活の両立もうまくいった。ブランドの新作発表前になると、麻子はオフィスに泊まりこみ徹夜で働くこともあったが、俊は麻子を応援してくれた。学生時代から一人暮らしをしていた俊は、家事も自分でこなせる。多忙な麻子が家事に手が回らない時にも、2人が衝突するようなことは皆無だった。そして、互いに仕事が落ち着いている時期には、一緒に旅行へ出かけ、おしゃれなショップやカフェを回ったりして、楽しい時間を過ごした。ところが、結婚3年目。麻子はある不安を抱き始めた。夫婦生活は普通にある。そして子どもが欲しい麻子は、避妊をしていない。それなのに、3年たっても妊娠しない。危機感を抱いた麻子は、ネットで「タイミング法」や「妊娠しやすい体の作り方」について調べ、実践し始めた。「妊活」と銘打ったサイトが、山のように見つかる。「私はこうして妊娠した」といった成功者のアドバイスを、あれこれ試す日々。けれど1年続けても、効果はあらわれなかった。病院嫌いの麻子だったが、さすがに専門のクリニックにかけこんだ。さまざまな検査の結果、ホルモンのバランスが原因で、麻子は妊娠しづらい体質であることが判明。目の前が真っ暗になった。結婚して、子どもを生んで、温かい家庭を築く。それはもう、ずっと昔から当たり前に実現されるべき幸せの形として、いつも麻子の心の中にあった。全力で情熱を傾けられる仕事に出会って、優先順位が2番目になっていただけのこと。忘れたわけでも、あきらめたわけでもない。けれど、私ももうすぐ34歳。「第1子は35歳までに」と、みんなが言っている。仕事は相変わらず最高に面白いけれど、そろそろ「妊活」にも時間を割くべきではないのか。そうしなければ、きっと後悔する…。そう考えた麻子は、ホルモン治療を受け始めることにした。夫の俊は「子どもは好きだけれど、授からなければそれでも構わない」という考え方だが、麻子の願いを知っていたため、「2人で治療を頑張っていこう」と言ってくれた。翌週から、麻子のホルモン療法が始まった。■不妊治療「仕事と子ども、どっちをとる?」副作用に関する説明は受けていた。受けてはいたのだが…。いざ治療が始まると、麻子は想像以上の苦痛にさいなまれることになった。頭痛と吐き気に悩まされ、体が重くて仕方がない。そんな体調不良のせいなのか、それとも精神面への副作用なのかわからないが、気分もひたすら重く、鬱々としてしまう。そんな状態なので、なかなか仕事に集中できない。ただでさえクリニック通いで、以前より職場に迷惑をかけているのに…。麻子は肉体的にも精神的にも追いつめられ、ギリギリと歯を食いしばりながら毎日仕事に通っていた。そんなある日。新作発表前の怒涛(どとう)のスケジュールについて行けなくなった麻子は、とうとうオフィスで倒れてしまう。連絡を受けて、あわててかけつけた俊の車の助手席で目を覚ました麻子は、消え入りそうな声で「ごめんなさい」とつぶやいた。涙が流れて止まらない。普段ならすぐにやさしい言葉をかけてくれるであろう俊が、この日はいつになく強張った顔のまま、麻子のほうを見ずに黙って運転を続ける。そして重苦しい沈黙の後、思い切ったように俊は口を開いた。「麻子にとって仕事がどれだけ大切か、俺も分かってるつもりだよ。でも、最近の麻子はあまりにしんどそうで、俺、見てられなくて…。こんなこと、本当は言いたくないけど…」「待って」苦しそうに、慎重に言葉を選びながら話す夫を麻子がさえぎる。「分かってるの、私も。仕事も子どもも、本当は両方あきらめたくないのよ。でも、両方同時には手に入らないんだとしたら、タイムリミットが迫ってる妊活のほうを優先しないといけないのよね…」麻子の顔は、涙でグチャグチャになっていた。俊は人気のない場所に車をとめると、麻子にハンカチを渡し、彼女の手を握った。「麻子、ずっと忙しかっただろ。いくら楽しんで働いていたとはいえ、やっぱり激務は体にこたえたと思うし、ストレスもあったと思う。一緒に見た妊活サイトにも『ストレスは大敵』とか、『リラックスできるライフスタイルになった途端、妊娠』とかって話が載ってただろ。麻子もあっさり、そんなことになるかもよ。それに麻子、『時間に余裕があれば、もっと気合いを入れて料理したいのに』っていつもボヤいてたじゃないか。そういうことを、のんびり楽しんだらいいんじゃないかな。俺も豪華な料理が食べられるようになるの、楽しみだなぁ」努めておどけたようにそう言う俊のやさしさに、麻子は泣き笑いの顔で応えた。こんなにやさしい人が夫で、本当によかった。今まで仕事を全力で頑張ってきた分、これからは妊活を全力で頑張ろう。大丈夫。きっとうまくいく。これまでずっとそうやって、なにもかもうまくいってきたんだから…。夫の手を握り返しながら、麻子はそう心に誓った。そして、その翌日には、会社に退職届を提出する。■結果が出ない妊活「好きだった仕事まで辞めたのに…」その3カ月後に退職して、麻子は生まれて初めて専業主婦になった。それまで朝から晩までオフィスで働いてきたため、最初の1週間は戸惑いがあまりにも大きく、なにもできないまま終わってしまった。が、翌週からは気を取り直して、妊活成功のためのスケジュールを練り始めた。ネットで妊活情報をリサーチしていてしょっちゅう見かけた「温活」スタジオや、ヨガ教室。「これまでは時間がなくて無理だったけど、これからは行けるのよね」妊活に効果的なメニューも毎日用意するのは難しかったけれど、これからはレシピを検索する時間も、買い物に行く時間も、料理する時間もいくらでも取れる。「あ、お野菜はできるだけ、農薬が使われていないものを選ぶべきなんだった。有機野菜のお取り寄せサービスも、契約しちゃおうかな」こうしてあっという間に、長い長い「妊活To Doリスト」が出来上がった。これを一つ一つきちんとこなしていけば、必ず妊娠というゴールにたどり着けるはず。ただの大学生だった私が大好きなブランドの正社員になって、デザイン部にまでたどり着けたように…。麻子は再び、自分の中にやる気とエネルギーが満ちあふれるのを感じた。ところが、やる気が大きければ大きいほど、費やした労力や金額が大きければ大きいほど、それが報われなかった時の絶望感も大きい。なんの成果も得られないまま、妊活に専念する生活が半年も過ぎると、麻子は仕事を辞めたことを激しく後悔するようになった。あんなに大好きだった仕事をあきらめて…今の私は毎日毎日、温活のために退屈で死にそうになりながらよもぎ蒸しに通って、授かりヨガに通って。大好きなお酒もコーヒーもダメ、お料理だって塩分ひかえめじゃなくちゃダメ、苦手な発酵食品も食べなくちゃいけない。仕事を辞めればストレスがなくなって妊娠しやすくなるなんて、大ウソよ。ネットの「妊活成功体験談」なんて、信じるんじゃなかった。働いていた頃よりこの妊活生活のほうが、私にとってはよっぽどストレスだわ。ストレスと欲求不満と後悔で、麻子は頭がおかしくなりそうだった。それでも必ず赤ちゃんを授かれるというのなら我慢できる。でも、そんな保証はどこにもないのだ。仕事の繁忙期はキツかったが、いつでも終わりが見えていた。けれども妊活はいつ終わるのか、いつ終えることができるのか、誰にも分からない…。でも大事な、大好きな仕事をあきらめてまで妊活を選んだのだ。なにがなんでも、絶対に成功させなければならない。いや、絶対に成功させてみせる。「これまでずっと、そうやって欲しいものを手に入れてきたんだから。もっと頑張らなくちゃ。頑張れば、必ず道は開けるんだから」麻子はそう思い、より強力なホルモン療法を希望した。医師には「あなたは副作用が強く出るタイプだから、あせらないほうがいい」と言われたが、麻子は譲らなかった。治療の副作用が以前にも増してひどくなってからも、麻子は日々熱心に妊活に励んだ。毎日何時間もネットサーフィンを続け、「コレで妊娠!」といった情報を見つけては、サプリメントであれエクササイズであれ、なんでもとり入れた。それでも妊娠できないまま1年が過ぎると、麻子は精神的にひどく追いつめられていった。日々の努力もむなしく無情にも生理が来てしまうたびに、麻子は荒れるようになる。普段「健康的なライフスタイル」「健康的な食生活」を徹底している反動で、まるで体を傷めつけるかのような暴挙に出るようになったのだ。生理が来たその日にはお酒を浴びるように飲み、塩辛いおつまみや油分でギトギトのファストフードを、気分が悪くなるまで胃につめこむ。よもぎ蒸しもエクササイズも当然すっぽかして、ひたすら飲み食いしながらテレビの前でボンヤリ…。翌日は、強烈な二日酔いと自己嫌悪に襲われて、無気力感でいっぱいになり、なにもできずに1日が終わる。そしてこの「なにもできない日」の日数が、毎月次第に増えていく。気づけば生理が来てから1週間は病的な無気力感に襲われて、妊活もまったく再開できないような状態になっていた。そして「魔の1週間」が終わっても、体や心は常に重い。麻子の頭にはもう、妊活以外のことはなにひとつ思い浮かばなくなっていた。妊活をしている時以外は、空気が抜けた風船のように、常にソファに寝そべっているような状態。基本的な家事も手につかず、洗濯物、洗い物、ゴミがどんどんたまっていく。この頃になると、麻子は自分の感情をコントロールすることができなくなっていた。毎日欠かさずチェックしている妊活ブログで妊娠の報告を目にして、手にしていたマウスを壁に投げつけて壊してしまったことがある。麻子の現状を知らない友人からメールで妊娠を知らされた時には、ベッドに潜りこんで金切り声を上げて怒り狂い、メールにはとうとう返信せずじまいになってしまった。献身的に麻子を支えてきた夫の俊も、急激に変わっていく妻をもてあますようになっていった。俊は基本的に残業や出張が少なく、また多くの夫が苦手とする「排卵日セックス」にもいつも協力的だったはずなのに…。■ついに夫から「排卵日セックス」拒否「今日は絶対に早く帰ってきてね」と麻子が念を押していたある日、俊から電話が入る。「麻子、本当にごめん! イタリアから来た新しい仕入先のお偉いさんのフライトが、急にキャンセルになっちゃって。彼、日本は初めてだし、日本語も全然分からないし、俺がアテンドしないといけないんだ。本当に申し訳ないけど、今夜は…」俊が言い終わる前に、麻子はものすごいけんまくで怒鳴り始めた。「冗談じゃないわ! こっちは年にたったの12回しかチャンスがないのよ! そのたった12回のために、私が毎日どれだけつらい思いをしてるか、俊は全然分かってない。そんな外国人なんかほっといて、とっとと帰って来なさいよ!」その時「イタリア人のお偉いさん」は、俊の隣にいたらしい。低い声で短く「悪いけど」と一言告げて、俊は電話を切ってしまった。麻子は背中を震わせ、しゃくりあげながら泣いた。事の重大さを、夫はまったく分かっていない。チャンスは月に1度だけ。そして私は、刻一刻と年を取っている。妊娠できる可能性は、どんどん低くなっていく。だから少しでも早く結果を出すべく、私は最大限の努力をしているのだ。それなのに夫はなぜ、私の全身全霊をかけた努力を無にするようなことができるのか…。気づけばクッションカバーが破れ、写真立ては倒れ、コップも床で粉々になって、リビングは惨憺(さんたん)たる状態。麻子はソファに倒れこみ、涙でぬれた顔のまま目をつむる。毎日毎日、つらいだけ。楽しいことなんて、なにひとつない。妊活のための運動、妊活のための料理…私はまるで、妊活のためだけに生きながらえているゾンビみたい。それでも…それでも努力が実るその日まで、なんとか、どうにか、頑張り続けなければ…。麻子はスマホを手に取り、毎日何度となくチェックしている『ベビ待ちコミュニティ』のページを開いた。そして無表情のまま、深夜まで妊活情報を探し続けた。スマホはもはや、地獄の入り口に化していた。順風満帆な仕事を楽しみ、幸せな結婚も果たした麻子さん。真面目な努力家で家庭的な奥さんです。そんな麻子さんが、突如、妊活モンスターに変身。妊活というのは重大なテーマだけに、事がうまく運ばないと、それまで「いい奥さん」だった妻まで一気にモンスターワイフと化してしまう恐れがあります。あなたも麻子さんのように、妊活モンスターの泥沼に引きずり込まれないように。次回の後編をチェックして、注意点を確認してください。
2018年10月13日結婚して、仕事をやめて専業主婦になると、育児と家事だけの生活にモヤモヤを感じることが多くなり、特に生活に不満はないけれど「私このままでいいのかな?」と漫然とした不安に襲われることがあるようです。そんな、なんとなく自信が持てないと感じている主婦の方に向けて打開策を紹介します。1. SNSで新しいコミュニティに参加してみるあなたが普段何気なく作っている料理、もしかするとその情報を共有したい!と求めている人がSNS上にいるかもしれません。実際毎日の家事の様子をInstagramなどに投稿をして人気を博している方々は大勢います。そのほとんどが一般の主婦の方です。自分がスターになれなくても、そのような人たちのコミュニティに参加することで料理や掃除などの家事をよりレベルアップして取り組めるようになりますよ!さらにその様子を投稿すれば、あなたを評価して応援してくれる人たちがきっと現れます。毎日の家事が自信につながるきっかけとしてSNSを使うのはいかがでしょうか。2. 本を読んでみる言葉にはとても強いパワーがあります。読書好きの方ならばわかると思いますが、たった一行の言葉に触れただけで世界が変わって見えることもあるほどです。私にはそんなこと起きないわ、と思っている方にも、必ずあなたの世界を変えてくれる一冊があるはずです。それは美容本かもしれませんし、自己啓発本や哲学書、小説、絵本かもしれません。人の深い思いに触れることが簡単にできるのが読書という行為です。自分の毎日を変えなくても、見方を変えるだけで自信がつくこともあり得ますよね。ぜひ、本屋や図書館へ足を運んでみてください。3. 自分には不釣り合いだと思っていたおしゃれをしてみる憧れのブランド、ショーウィンドウでときめいた洋服、いつか欲しいと思っていたジュエリー…。不釣り合いだと思っている今こそ、手に入れましょう!あなたが持っていてときめくものは、さらにあなたをときめかせてくれる状況を運んできてくれます。私なんかにもったいない!と思わずにたまには背伸びをして、自信が持てない気持ちを切り替えましょう。何となく自分に自信がないという女性は、あなた以外にもたくさんいます。そんな人たちと気軽に繋がれるのがSNSです。役立つ情報を交換したり、お互いに励まし合える仲間が見つかるでしょう。また、お互いに特別でないことが親近感として活躍します。特別でないあなたが自信を持つためのツールとしてSNSをおすすめします。あなたを変えるのはSNSでのコミュニケーションだけではありません。作者との本を通じてのコミュニケーションかもしれませんよ。なんとなく落ち込んでモヤモヤしている時、ぜひ図書館や本屋さんでピンとくる一冊を探してみてください。外国のことわざに「素敵な靴はあなたを素敵なところへ運んでくれる」という言葉があります。素敵な装いに身を包んだら、逆にあなたの自信のなさが「おしゃれに不釣り合い」になって、自信が持てるようになるはずですよ。written by まこと
2018年09月24日自宅で開業したいけれど、何から始めていいのかサッパリ分からない主婦も多いのでは?そこで、主婦が自宅で開業するにあたって必要なことや、おすすめの資格を紹介します。また、主婦が開業すると、夫の扶養家族から外れてしまう場合も。所得税や社会保険料についても紹介しますので、準備万端の体制で開業にのぞみましょう。主婦が自宅で開業するのをおすすめする理由とは?自宅で開業するべきか、自宅外で働くべきか、迷っている主婦も多いのでは?そこで、主婦が自宅で開業するメリットを紹介します。1.家事や育児の合間に仕事ができる主婦が自宅で開業する最大のメリットは、好きな時間に仕事ができること。自宅外で働く場合、通勤や勤務時間中は拘束されてしまいます。自宅で開業すれば、家事や育児の時間を確保しながら、空いた時間に仕事ができます。また、小さい子どもがいると、病気をしたり学校行事に参加する必要があったり、仕事を遅刻・休まざるを得ない機会が多々訪れます。勤務先に都度申告することに、負い目やストレスを感じる場合も。自宅で開業すれば、自分で時間をやりくりできるので便利です。2.少ない資金で開業できる自宅で開業する場合、敷金や家賃、光熱費を払う必要がありません。青色申告すれば、家賃や光熱費の一部を経費として計上できるメリットも。ただし、経費として計上した部分は、住宅ローン控除の適用を受けられないので注意しましょう。3.人間関係によるストレスがない自宅外で仕事をすると、上司や同僚との人間関係に悩まされる場合があります。自宅で開業すれば上司も同僚もいないため、人間関係のわずらわしさに悩まされないのも大きなメリットです。4.収入を自分で調整できる自分で収入を得ると、夫の扶養家族から外れてしまう可能性も。配偶者控除を受けられなくなったり、自分で社会保険に加入したりする必要があります。自宅で開業すれば、自分で収入を調整し、配偶者控除などの優遇を受けられます。具体的には、「所得税」「社会保険」「夫の会社からの手当」の3つに注意しましょう。所得税夫の合計所得金額が1,000万円以下であれば、配偶者控除と配偶者特別控除を受けられます。配偶者控除は合計所得金額38万円以下、配偶者特別控除は38万円超123万円以下の場合に適用されます。配偶者控除を受けたいなら、自分の所得を38万円以下におさえましょう。社会保険料自分の「収入-最低限の経費」が130万円未満であれば、夫の社会保険に引き続き加入できます。130万円以上になると、自分で国民健康保険に加入しなければなりません。国民健康保険料は、地域や自分の所得によって変わります。例えば、江戸川区在住の30歳で所得が150万円なら、1ヶ月あたりの保険料は13,707円です。夫の社会保険に加入し続けたいなら、「収入-最低限の経費」を130万円未満におさえましょう。ただし、「最低限の経費」の解釈は健康保険組合によって異なるため、夫が加盟する組合に確認することが大切です。夫の会社からの手当会社によっては、扶養手当などを支給しています。扶養から外れると支給されない手当もあるため、夫の勤務先に確認しましょう。5.いつでも閉業できる開業すると個人事業主となるため、自分の判断でいつでも閉業できます。自宅で開業している場合は、事務所を引き払う手間もないので便利です。 主婦が自宅で開業するにあたって必要なことは?自宅で開業するにあたって、提出するべき書類があります。次に、自宅で開業する上で、おさえておきたいポイントを紹介します。開業届を提出する必要がある新たに事業を開始したときには、開業届を税務署に提出しなければなりません。正式には「個人事業の開業届出・廃業届出等手続」と呼ばれています。[提出時期]事業の開始等の事実があった日から1月以内に提出してください。なお、提出期限が土・日曜日・祝日等に当たる場合は、これらの日の翌日が期限となります。国税庁:確定申告する必要がある自宅で開業して所得が38万円を超えた場合、税務署に1年間の収支を申告しなければなりません。前年1月1日~12月31日までの収支を、2月16日~3月15日の期間に申告します。確定申告には「白色申告」「青色申告」の2種類あります。青色申告の場合、帳簿づけが複雑になりますが、最高65万円の特別控除を受けられたり、赤字を3年間繰り越せたりするメリットがあります。青色申告する場合には、「所得税の青色申告承認申請書」を税務署に提出しなければいけません。(1) 原則新たに青色申告の申請をする人は、その年の3月15日までに「青色申告承認申請書」を納税地の所轄税務署長に提出してください。(2) 新規開業した場合(その年の1月16日以後に新規に業務を開始した場合)業務を開始した日から2か月以内に「青色申告承認申請書」を納税地の所轄税務署長に提出してください。国税庁:主婦の自宅開業でおすすめの資格-ネイリストネイルサロンは、主婦が自宅で開業しやすい仕事のひとつです。開業するにあたって最低限必要なのは、ネイル道具一式・テーブル・椅子だけ。大がかりな機材を購入する必要がないので、狭い部屋でも開業できます。ネイリストになるためには、美容師のように国家資格は必要ありません。ただし自宅で開業するにあたっては、ネイルについての知識や技術を習得していることを証明するため、資格を取得しておくのがおすすめです。次に、ネイリストの代表的な民間資格を紹介します。JNECネイリスト技能検定試験「公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター」が実施しているネイリストの検定試験。平成29年12月現在で約76万4千人が受験し、約46万人が資格を取得しています。ネイルの検定試験としては最も多く、業界を代表する資格のひとつです。検定試験は、1~3級まで準備されていて、各級共通で筆記と実技試験を行います。試験は例年、春・夏・秋・冬の4回実施されます。各級の合格基準は次の通りです。1級を最高とし、1級、2級、3級の段階に分かれています1級トップレベルのネイリストとして必要とされる総合的な技術及び知識。2級サロンワークで通用するネイルケア、リペア、チップ&ラップ、アートに関する技術及び知識。3級ネイリストベーシックのマスター。ネイルケア、ネイルアートに関する基本的な技術及び知識。公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センターネイリスト技能検定3級【受験資格】義務教育修了者【受験料】税込6,600円【合格率(2018年・春)】92.2%JNECネイリスト技能検定2級【受験資格】ネイリスト技能検定試験3級取得者【受験料】税込8,800円【合格率(2018年・春)】50.2%JNECネイリスト技能検定1級【受験資格】ネイリスト技能検定試験2級取得者【受験料】税込11,000円【合格率(2018年・春)】42.9%JNAジェルネイル技能検定試験1985年に設立された「NPO法人日本ネイリスト協会」が実施しているジェルネイルの検定試験。検定試験は初~上級まで準備されていて、全国で10万人以上が取得しています。各級共通で筆記と実技試験を行い、試験は例年、春・冬の2回実施されます。各級の合格基準は次の通りです。・初級 ネイルケアのベーシックマスターとジェルネイルを施術するために必要な基礎的知識と技術の修得・中級 ネイルケアとジェルネイルを施術するためにプロとしてサロンワークに必要な専門知識と技術の修得・上級 ジェルネイルのスペシャリストとして必要とされる総合的知識と技術の修得NPO法人日本ネイリスト協会ジェルネイル技能検定初級【受験資格】義務教育修了者【受験料】税込9,720円JNAジェルネイル技能検定中級【受験資格】JNAジェルネイル技能検定初級合格者【受験料】税込12,960円JNAジェルネイル技能検定上級【受験資格】JNAジェルネイル技能検定中級合格者【受験料】税込16,200円JNA認定ネイルサロン衛生管理士「NPO法人日本ネイリスト協会」が、ネイルサロンにおける衛生管理自主基準と、安全で安心なネイルサービスの普及、公衆衛生の向上に資することを目的として導入している資格制度。平成30年3月末日現在で、62,802名が資格取得しています。この資格と「ネイリスト技能検定2級」or「JNAジェルネイル技能検定中級」を取得し、賠償責任保険加入などの条件を満たせば、「JNA認定ネイルサロン」として認められます。約180分の講習会を受講し、確認テスト(筆記)に合格すれば資格を取得。講習は毎月実施されていて、資格取得者には認定証と資格バッジが授与されます。【受験資格】18歳以上【受験料】税込16,200円 主婦の自宅開業でおすすめの資格-野菜ソムリエ主婦が自宅で開業する場合、お料理教室もおすすめのひとつです。一度に数名のお客様を相手にできるため、収入アップも見込めます。自宅のキッチンと道具を活用すれば、開業するにあたって準備するものはありません。ほとんどのお料理教室は予約制のため、食材や調味料を無駄にすることがないのもメリットです。お料理教室を開くにあたって、特別な資格は必要ありません。ただし、何らかの資格を取得すれば、信用と顧客獲得につながります。なかでもおすすめの資格が、野菜ソムリエ。一般社団法人 日本野菜ソムリエ協会」が認定する民間資格で、野菜・果物の選び方や栄養、素材に合わせた調理法など幅広い知識が身につきます。資格取得者は、「日本野菜ソムリエ協会認定料理教室」のライセンスを取得できるのもメリットです。【資格取得までの流れ】・講座受講全7科目(1科目2時間)・課題提出・修了試験【受講料】税込148,000円講座は、全国各地にある協会指定の会場で受講できます。全通信制でも学べるため、近くに会場がない主婦も便利です。 おすすめの資格を取得して自宅開業を目指そう主婦が自宅で開業すれば、自分のライフスタイルに応じた働き方ができます。開業にあたっては、扶養控除も考慮することが大切です。おすすめの資格も参考にして、主婦でも自宅開業を目指しましょう。
2018年09月12日結婚や出産を機に専業主婦になったけれど、やっぱり働きたい。家計のために、自分が自由に使えるお金のために、自分の収入がほしい。こうした願望を持つ女性は少なくないでしょう。しかし、もともと専門職に就いていたというわけでもなければ、新たに好条件の仕事にありつくのは難しいもの。「何か資格があればなあ……」と思ったことがあるかたもいるのではないでしょうか。ライフスタイルが変わりやすい女性にとって、仕事に活かせる資格は、長い目で見ても取っておいて損はありません。このページでは、主婦が働きやすい職種に必要な資格をご紹介します。主婦が資格を取るときの条件仕事につながる資格には色々なものがあります。しかし主婦にとっては、自分の好きな資格であれば何でもいいわけではありません。「主婦業と資格取得勉強との両立ができる」ことと、「その後の仕事が子持ち主婦でも採用されやすく、続けやすい」ことが重要なポイントです。時短勤務ができるいざ資格を取ってから働き始めようとしたときに、時短勤務を導入しているところが極端に少ないと、結局働き始められません。業界全体の傾向として、時短勤務がしやすいかどうかをざっと把握しておくと良いですよ。在宅で勉強できる資格を取得するにあたり、専門学校への通学が必須であったり、スクーリングや実習が頻繁にあったりすると、子育て中の主婦にとってはハードルがぐんと上がってしまいます。資格を取るなら、在宅で勉強できるものを選びたいところです。高収入である資格の取得にもお金がかかります。また、ただ資格を取りたいから取るわけではなく、仕事のために取るんですから、その後の収入面も大きな条件。資格不要で働くものよりも、資格があることで高収入が見込める仕事を狙っていきましょう。 おすすめの資格宅地建物取引士どれくらい稼げる?月給にして約22万程度からのところが多いようです。アルバイトや派遣の場合、時給1,200円~1,500円程度が相場です。仕事内容不動産業界で働く仕事です。不動産・土地の売買は、一般人にとってはわからないことだらけ。不当な契約を結ばされてしまうリスクも伴います。 宅建士は、契約に際してお客様に必要な事項を説明することが仕事です。そもそも、そうした説明は宅建士しかしてはいけないのが法的なルール。宅地建物取引士は不動産取引に関する専門家です。資格取得難易度試験は全部で50問。過去の傾向から、正答率約7割が合格の基準です。登録販売者どれくらい稼げる?正社員雇用で月給は21万円以上が可能なようです。登録販売者の資格があることで、手当が別途つくことも。アルバイトやパートでは、時給1,100円以上が目安。登録販売者の手当てがあるところや、持っている人の採用を優遇しているところなど、さまざまです。仕事内容登録販売者とは、ドラッグストアや薬局で一般用医薬品の販売ができる資格です。一般用医薬品は、風邪薬や鎮痛剤など。薬剤師との違いは、第一類医薬品の販売ができないことと、処方箋に記された薬の調剤ができないことが挙げられます。 登録販売者は、薬のうち9割を占める第二類・第三類医薬品の取り扱いができるため、今後ますますニーズが高まると考えられています。資格取得難易度合格ラインは、各科目のおよそ7割以上。基準点は都道府県により異なります。上位から何人といった定員がないため、しっかり勉強しておくことで取得しやすいといえるでしょう。調剤薬局事務どれくらい稼げる?正社員雇用で月給15~18万円が目安。アルバイトや派遣では、時給800円程度のところから時給1,700円程度まで、幅が広いです。仕事内容調剤薬局で、窓口に来たかたの保険証やお薬手帳、処方箋を確認後薬剤師に渡し、会計をして見送る一連の接客を行います。 薬剤師が調剤した薬のレセプト(調剤報酬明細書)を作成するのも調剤薬局事務の仕事です。資格取得難易度調剤薬局事務の試験は丸暗記をしなければならないわけではなく、働くうえで必要な知識が身についているかを確認する試験内容となっています。暗記が苦手な人でもチャレンジしやすい資格試験だといえるでしょう。他に稼げる資格ほか、仕事につながる資格としては、以下に挙げるものなどがあります。電気工事士社会保険労務士保育士中小企業診断士しかしこれらは資格取得後、実務経験が就職に必要であったり、正社員雇用がメインだったりと、柔軟な働きかたが難しい傾向。主婦がゼロから始めるにはハードルが少し高いかもしれません。 気になる資格は見つかりましたか?就職に有利になったり、資格手当がついたり。資格を持っていることで、選択の幅が広がるはずです。気になる資格があれば、まずは資格サイトで資料請求をするなど、行動を起こしてみてくださいね。 参考:宅建とはどんな資格?宅建士はどんな職業?資格の概要や仕事内容・活躍業界|コラム|宅建ユーキャンの登録販売者講座|登録販売者とはユーキャンの調剤薬局事務講座|調剤薬局事務とは
2018年08月16日育休明けの職場復帰や、子どもの進級により新たに仕事をスタートしたり……。仕事を始めると多くの主婦があらゆる「壁」にぶつかると聞きます。「家庭を持つ前のようにバリバリ働けるはず!」と思い描いていると、思わぬギャップにストレスを抱えることがあるかもしれません。今回は、主婦が仕事を始めて降りかかった”家庭での想定外”のお話です。■ 約9割の働く主婦が”想定外”の事態を経験主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』の調査機関しゅふJOB総研が、”仕事をスタートしたことで降りかかった想定外”をテーマにアンケート調査を実施しました。「働く前には想定外だった出来事が起きたことはありますか?」という質問をすると、「ある」と答えた主婦の方はなんと全体の87.5%!子どもの風邪で思った以上に欠勤しなければならない、夫が非協力的でイライラMAX!、家事ができずに家の掃除まで手が回らない……、誰もが抱く仕事復帰後のあるあるネタが、想定外の内容として浮かんできます。プラナ / PIXTA(ピクスタ)これらのレベルが想定していた以上であったために”想定外”と答える割合がこれだけ膨らんだのでしょうか?photomai / PIXTA(ピクスタ)しかし、どうも”悪い”想定外ばかり起きているわけではなさそうなんです。■ “良い”想定外の出来事とは?想定外と聞くと、マイナスイメージを思い浮かべてしまいますが、仕事を始めて降りかかった“想定外”は、「良いことと悪いこと」両方あったと答える割合が52.1%にものぼります。アンケート調査の、想定外の良い出来事として以下のことが挙がりました。生活にハリがでた子どもがお手伝いを積極的にしてくれるようになった収入が増えたことでイライラしなくなったなどphotomai / PIXTA(ピクスタ)筆者は、働き出したことで、お金の無駄遣いをしなくなった(自由な時間が少なくなるため必要なものしか買わなくなる)、夫への感謝の気持ちが倍増したことは良い想定外の出来事と感じています。tomcat / PIXTA(ピクスタ)良い出来事と悪い出来事の起こる割合が気になるところですが、良い出来事を見てみると、子どもとの良い意味での距離ができるために、子どもは自立するようになりますし、規則正しい生活への期待もできます。世帯収入は確実に増えるので、買い物やレジャーなどの選択肢が増えることも嬉しいですね。tomcat / PIXTA(ピクスタ)■ 仕事をしたい理由1位は「自分又は家族の生活を豊かにするため」そもそも主婦が働く理由とは何でしょうか?グラフを見てみると一家を支えてくれている男性と違って、働きたい理由がかなり細かいように感じます。ふじよ / PIXTA(ピクスタ)社会と繋がりたい、出産しても子育て以外で評価され成長したい、こういった思いが重なることで、想定外が生じやすくなるのかもしれません。最近は女性が働き出すと以下のような問題が生じてきます。育休前とは違う部署に配属される、保育園が見つからない希望の勤務時間帯の仕事がない、パートの面接に受からないしかし、この時代にあらゆる壁を乗り越えて、働くことをスタートさせた女性はそれだけで才能がある、と筆者は思います。働き出しやすい環境の整備にも今後は期待したいですね。【しゅふJOB総研調べ】【参考】※仕事を始めて降りかかった家庭での想定外って?「良い想定外」14.8%、「悪い想定外」25.8%、「良いことと悪いこと両方」52.1%
2018年08月06日女性が結婚を考える時、将来子供ができた事を想定して、できれば専業主婦になりたいなと考える人も多いようです。 確かに、少し昔の日本であれば、結婚したら女性は家庭に入り、男性が外で働くというのが理想でした。しかし、最近では働くママも増えていて専業主婦になることで逆に色々なデメリットが出てきてしまうというのです。専業主婦を目指して高収入の男性をゲットしたいと婚活に取り組んでいる女性は、今一度未来について考えるべきかもしれません。専業主婦になれたら幸せでしょうか?結婚後に働かないと陥る落とし穴とは何でしょうか?見ていきましょう。1. 専業主婦になっても幸せにはなれない専業主婦になった女性300人に行ったアンケート調査では、「専業主婦になって良かった」と回答した人はわずか10%程度に留まる結果となりました。加えて、結婚後の幸せ度を調べる調査でも、専業主婦をしている女性よりも、外に働きに出ている女性のほうが幸せ度が高くなっているのです。30代女性の中には、「もう働きたくな」「子供を作る準備をしたいから」という理由で専業主婦になる事を結婚前から希望している方も多いようですが、実際に結婚して専業主婦になった女性の多くは幸せではないと答えているのです。その理由は一体どんな所にあるのでしょうか?2. 専業主婦になると出てくるデメリット (1) 世間から取り残されている気がする今の時代、専業主婦をしている女性の方が少なく、共働き世帯は専業主婦世帯の2倍以存在します。景気回復などと言われてはいるものの、実際お給料がそれほど良くなっているわけではく、共働きせざるを得ないというのが実情でしょう。専業主婦をしていると、家事をして子供の世話をして夫の帰りを待ってという1日になります。話し相手が子供と旦那さんだけになり、自分だけ世間から取り残されたような気持ちになる事があるといいます。 (2) 共働きの女性に「働かなくていいね」と言われる共働きをしている女性の中には、旦那さんのお給料だけでは食べていけないから働いている場合もある為、専業主婦の女性に対し妬み嫉みを抱えていることがあります。「○○さん家は、旦那さんが高給取りだから家にいられるんでしょ?」とか「楽できていいね」なんて言葉を投げかけられ傷ついてしまう人もいます。専業主婦をしている女性の中には、旦那さんが「女性には外で働いて欲しくない」という考えの為、家にいるという場合もあり、精神的に追い詰められてしまうことも。 (3) 外に出るきっかけが出来ない外に働きに出ている女性は、仕事関係の人との接点があり、仕事の残業や会社の飲み会などの理由で、「今日は一人でコーヒーを一杯飲んで帰ろうかな」「独身の友達と飲みに行こうかな」と少しのウソで自分の時間を作ることができるのです。でも、専業主婦の毎日の行動範囲が自宅から最寄り駅圏内などと狭いため外に出る理由を作りづらく、お出かけする場合でも旦那さんに報告して許可を得らなければなりません。旦那さんに後ろめたい気持ちで時間を作ることしか出来ないのは専業主婦のデメリットと言えるでしょう。 (4) 家事を完璧にこなさなければならないプレッシャー専業主婦は外に働きに出ていないため、「私はお金を稼いでいないのだから」と引け目を感じ、家事を完璧にこなさなければいけないと自分にプレッシャーをかけてしまう人も多くいます。中には完璧にこなせない自分を責めてうつ状態になってしまう事も。旦那からも「俺は外で働いて疲れているんだから」「家事はおまえの仕事だろ」と家事のお手伝いを拒否され、具合が悪い日も家のことは自分がしなければならなくなってしまいます。「具合が悪いから寝ていたい」と思っても、専業主婦のプレッシャーから言えなくなってしまう主婦も多いようです。 (5) お金を使うと文句を言われる旦那さんの稼いだ給料で生活しているわけですので、基本的に無駄遣いは厳禁。中には、レシピ本を1冊買うのも旦那の許可がないと買えないという主婦の方もいるようです。子供の学費などが沢山かかる月などは、生活費が苦しくなって節約でやりくりしても、旦那からは「俺がこんなに働いているのにどうして生活が苦しいの?」と無駄遣いを疑われることも。そんな旦那に愛想笑いを繰り返す毎日に嫌気が差す事もあるようです。 ( 6) 友達が出来ない昔は専業主婦の女性が多かったため、子供が出来たら公園デビューと言って公園に行けばママさんのお友達が出来たものです。でも、今は働いている主婦が多く、子供は保育所で預かってもらうというのが一般的。そうなると、公園に子供を連れて行っても出会う機会が少なく、子供の友達もママ友も出来ずに孤立してしまう主婦もいます。3. おわりに専業主婦にはもちろん、家事に専念できたり、家にいられて子供と長い時間を過ごせるという大きなメリットもあります。大切なのは、メリットだけに注目してデメリットを見落としてしまう事。デメリットを無視してしまうと後で痛いしっぺ返しが来るかもしれなことを心に留めておきましょう。婚活で専業主婦にしてもらえそうな男性ばかりを狙っている女性は、必ずしも専業主婦になれば幸せになれるというわけではないという事を学びましょう。ただ闇雲に専業主婦に憧れるのではなく、今の世の中の流れを考えた上で自分がどういう結婚生活を送りたいのかを考えながら相手探しをする事が大切ですね。written by 亀ぱんだ
2018年07月15日結婚して子どもを生み、家庭を守ることこそ女の幸せ。そんな私こそが勝ち組…。 前回 は、ちょっと旧式の価値観を振りかざし、友人相手にマウンティングに走る小百合さんのエピソードをご紹介しました。小百合さんは夫と話す時も、「イヤな女」丸出しです。このまま彼女の態度が変わらない限り、夫は結婚相手に幻滅感を抱き、将来はおそろしい展開になるでしょう…。マウンティング妻になってしまっては、夫の愛も急速に冷めていくことは時間の問題。あなたの中にも「マウンティング系モンスター」の芽がないか、チェックテストで確認しましょう。■「マウンティング系モンスター 勝ち組はワタシ」度チェックここでは、あなたの「マウンティング系モンスター 勝ち組はワタシ」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?1. 子どもの頃から順位にこだわるほうだった。2. 子どもの頃、ライバルと思える女子がいた。3. ブランド品、限定もの、レア物を5点以上持っている。4. 自分のやり方が正しいと思うと、ほかの人が言うやり方は受け入れられない。5. メディアにアップされる同世代女性のブログやSNSを週3回以上見てしまう。6.嘘をついて自分を大きく見せる時がある。 7. 芸能人、ハリウッドセレブ記事やワイドショーが好き。8.家族や友人に、自分の正当性をムキになって主張してしまう時がある。9. 自分と違う価値観を持った人は、幸せにはなれないないと決めつける。10. 自分の幸せの尺度を決めていて、点数が低くなりそうだと夫を責める。 ■あなたの「勝ち組はワタシ」度は何レベル? 「モンスターワイフ」判定結果「マウンティング系モンスター 勝ち組はワタシ」度をチェックする質問に、あなたはいくつ〇がありましたか? 下の判定結果と照らし合わせて、自分のモンスターワイフ度を確認しましょう。○の数が3個以上6個未満は、勝ち組はワタシ度「C」(友だちが減り始め、夫の視線も冷たくなり始めていませんか?)○の数が6個以上8個未満は、勝ち組はワタシ度「B」(自分の実生活や気持ちより、他人と張り合うことに重きを置くあなたに、夫はゲンナリしています)○の数が8個以上は、勝ち組はワタシ度「A」(人をけなして自己満足にひたる「イヤな女」になっています。夫の心も離れる一方です)「女性は25歳までに結婚して、30歳前に子どもを」と真剣に考える人が大多数だった時代は、もはや終わりました。女性のライフスタイルは、どんどん多様化しています。結婚や妊娠を機に家庭に入る選択をする女性もいれば、バリバリ働き社会で大活躍する女性もいます。結婚しない、結婚はしても子どもは持たないなど、女性の選択もいろいろ増えてきました。社会も多様化を認めようとする風潮になってきているのです。ところが、自分の人生に満足できていないと、そうも言ってはいられません。女性は同性に負けたくない生き物ですし、見栄を張ってしまいがちなところもあります。自分が満たされていない、幸せを感じられない時に、自分と違った人生を歩んでいる女性がとても輝いて見えたら…うらやんだり妬んだりという感情が生まれます。「私だって頑張って幸せになるわ」と思えれば、何も問題はありません。ところが、不満や不幸に心を蝕まれている場合そうはいきません。自分の境遇を他人と比べて卑屈になったり、あるいは「ほかの人たちは間違っている。自分の人生こそ正しい」「自分のほうが上!」と、ムキになって他人と張り合おうとします。マウンティングによって、自分の人生、自分の選択の正当性や優位性を誇示して、自分の言うことにうなずいてくれる家来的な人を作りたくもなります。マウンティング妻は他人と比べ、他人を否定することで、「自分のほうが上」だと証明したいのです。人の暮らしぶりをスパイのようにうかがい、あれこれケチをつける妻の姿は決して美しいものではなく、夫の心は離れていきます。しかも、最近ではSNSにより、簡単に他人の生活をのぞき見ることができます。自分の生活そっちのけで長時間スマホとにらめっこし、他人の生活を監視してはダメ出しを続ける妻…夫にとっては、まさに理解不能のモンスターワイフです。自分の結婚生活に満足している幸せ妻になれば、他人の暮らしぶりなど、いい意味でどうでもよくなるものです。もしも今、あなたが結婚生活に不満を抱いているとしたら、他人を相手にマウンティングなどしている場合ではありません。自分の人生や自分の抱える問題に向き合ってみてください。「足るを知る」のがマウンティング感情を切り捨てるコツです。
2018年05月27日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。拙著『モンスターワイフ―幸せなふりはもうしない』が出版されてから10年。この間に、私たちを取り巻く環境は大きく変化しました。女性が一線で働くようになり、寿退社の激減、そして年収格差もろもろ。それにともない、より複雑かつ強力な『新型モンスターワイフ』まさにモンスターワイフ2.0が増殖中です。誰でも陥りそうな不安定な結婚生活から現れ始めた新型モンスターワイフは、急激な社会の変化による犠牲者といえるかもしれません。目まぐるしく変化する現代社会の中で、気付けば自分もモンスターワイフと化していた…そんなことはありませんか?■一番幸せなのは絶対にワタシ! 新型マウンティング妻、現る「マウンティング系モンスター 勝ち組はワタシ」代表:小百合(仮名)31歳の場合「亜美、ニューヨーク赴任決定おめでとう!」久しぶりに集まった4人組は、汐留のイタリアンレストランで乾杯した。大学時代、いつも一緒だった4人。それが今では、バラバラの世界に散らばっている。ちゃんと結婚して子どもを2人生み、正統派の女の幸せをつかんでいるのは私だけ…小百合はワイングラスを片手に、しみじみと感慨にひたった。「ありがとう」パリッとしたスーツに身を包んだ亜美は、祝福に笑顔で応える。大手銀行に就職し、海外勤務を志望していた彼女は、とても幸せそうだ。「さすが、亜美」「ニューヨーク、遊びに行きたいな!」はしゃぐ2人を横目に見ながら、刺々しい声で小百合は言い放った。「でも、3年は向こうにいなくちゃいけないんでしょ? 戻ってきたら高齢出産のお年頃よ…結婚は? ちゃんと考えてる?」「うーん、今は仕事がすごく楽しいから、仕事優先かなぁ」スッキリとセットされたセミロングの髪に手をやりながら、亜美が曖昧な笑みを浮かべて答える。そして話題を変えるように言った。「そうそう、直美、テーブルマナー講座始めるんだって?」直美は結婚後、仕事を辞めて夫のイギリス赴任に同行していた。イギリス滞在中にテーブルマナーを学び、帰国後、日本でも資格を取ったという。「そうなの。今は準備で大忙し」大忙し、と言いながらも、直美からは優雅な余裕が漂っている。直美の質のいい素材のブラウスをにらみながら小百合は思う。幾何学模様のスカートはイタリア製か…頭の中のブランド辞典がパラパラめくれる。テーブルマナー講座? 子どものいないヒマな主婦による、ヒマな主婦のための講座でしょ。こっちは2人も子どもを育ててるのよ。そんなヒマつぶしで「大忙し」だなんて、笑っちゃう。本音がにじみ出ないよう注意しながら、小百合は言った。「直美、せっかく大企業に就職したのに、旦那さんの赴任で辞めちゃって、惜しいことしたよね。イギリスでは働けないから、その間に出産ってプランかなと思ってたんだけど…そっか、マナー講座かぁ」直美も亜美と同様、微妙な表情を浮かべながらも、おっとりと答えた。「そうね、そういう考え方もあったかも…。でも向こうで学んだことを生かしてみたいと思って」小百合はなおも何か言い出そうとしたが、恵美子が直美に助け舟を出した。「マナー講座、楽しそう! 私も最近、習い事を始めたんだ。ほら、ジェルネイル」屈託なくそう言うと、縦ロールが揺れる長い髪を耳にかけながら、ピンク色に輝く指先をヒラヒラしてみせる。小百合は呆気にとられた。ネイル? 結婚して家事をするようになったら、ましてや子どもでも生まれたら、ゆっくりハンドクリームを塗る時間すらないんだから!「恵美子は昔からオシャレだったもんねー。でもさ、今は実家暮らしだからいいけど、結婚して家事をするようになったり、子どもが生まれたりしたら、爪なんて伸ばせないよ」誰も反論できない正論を突きつけたつもりだった。ところが恵美子の反応は、小百合が予想していなかったものだった。「だったら私、結婚も出産もまだ先でいいやー。やってみたいこと、まだ山ほどあるし。服とか髪とかネイルとか、自分の好きなように選べないのって、辛くない?」小百合は全身がカッと熱くなるのを感じた。好きなようにファッションを選べない…。恵美子、私がダサいって言いたいわけ? 確かに青山の美容院には長いこと行けていない。服もずっと動きやすさ重視のものばかり選んできたけど…。でも、バリキャリの亜美や、子どものいない有閑マダムの直美、ファッション誌から飛び出してきたようなOLの恵美子たちと比べられてはたまらない。私は主婦業にママ業と、フル稼働してるんだもの。そしてそれこそ、女の真の幸せでしょ?「全然、辛くなんかないよ。子どもは宝物だし、子どもたちと過ごす時間が一番幸せよ!」■浅ましいマウンティング妻に夫も友人もウンザリ■特別、趣味や特技もなく、大学卒業後は小さな会社に就職し、そこで出会った夫と結婚。2人の子どもが生まれ、大忙しの毎日を送っていた。夫の仕事は忙しいわりに、お給料が良いとは言い難い。けれども、それを理由に、夫は家事や育児に消極的だ。小百合は家で孤軍奮闘。いわゆるワンオペ育児で、正直、辛い。それが小百合の人生だった。だけど、自分で自分をあわれんでしまったら、それこそ救いがない気がする。だから「結婚、出産、育児に専念」という昔ながらの女性の生き方こそ、女の真の幸せなのだと自分に言い聞かせてきたのだ。しかし、そのジレンマで小百合はどんどん「イヤな女」になっていった。久しぶりに女友だちと会った後は、嫉妬丸出しの愚痴をぶつけた。「亜美ってば海外赴任だって。帰って来てから婚活始めて、手遅れにならなきゃいいけど」「直美は講師を始めるとか…。20代のうちに子作りすればいいのにね」「恵美子なんて、まだ独身でネイルがどうとか言ってるのよ。ちゃんと将来のこと考えてるのかしら」お前はお節介な親戚のおばちゃんか? どうして人のことばっかり、あれこれ言いたがるんだ? 夫からすれば、小百合が友人たちを妬んでいるようにしか見えない。そこには、かつて愛した妻ではなく、トゲのある言葉しか吐かない、うっとうしい、浅ましい女がいるだけだった。「こんなやつだったかなあ…」自信のなさの裏返しなのか、マウンティングに走り周囲を見下すことによって、自分の生き方こそ幸せ、自分こそが勝ち組だと思い込もうとして、イヤな言葉やオーラを周囲にまき散らしている小百合さん。この「イヤな女」むき出しの姿は、女友だちから引かれるだけではなく、夫の心も遠ざけていました。次回は、あなたの中にも潜んでいるかも知れないマウンティング系モンスター度を調べてみませんか? チェックテストをぜひお試しください。
2018年05月26日「専業主婦希望ってだめなんでしょうか?」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんと彼は、就活中の大学生カップル。就職後すぐに結婚を考えているそうですが、妊娠後は専業主婦になりたいというトピ主さんに対し、彼は育休後はフルタイム復帰してほしいという意見。「こどもはさびしい思いをするだろうなと思うとかわいそうに思えてなりません」とのこと、この価値観のズレでは結婚生活は厳しいでしょうかと問いかけています。「自分目線」で、長い人生を想像してみよう数多くの育児指南書を書かれている心理学者・諸富祥彦さんから以前、こんな話をうかがったことがあります。子育てをする女性には次のようなタイプがある。(A)24時間子どもと一緒にいて大丈夫な女性(B)1日に3時間程度は“外の世界”が必要な女性(C)子どもと過ごすのは1日3時間程度がちょうどいい女性うまく子育てをするには、自分のタイプに合ったバランスを見極めることが大事……といった内容のお話でした。トピ主さんも、まずは「自分がどういうタイプなのか」「どういう人生を送りたいのか」という観点で、ぜひ考えてみてください。間違いなくAのタイプで、「子育てに専念できる人生を送りたい」というのが最優先で絶対に譲りたくないならば、それに心から賛成してくれる相手と結婚したほうが、夫婦ともに満足いく家庭生活にはなりやすいかもしれませんね。また、働くことの意義についてもぜひ考えてみましょう。人が働くのは、誰かの役に立てるやりがいや喜び、経済的余裕や安心など、何かしらのリターンがあるから。「本当は子どもともっと一緒にいたい」と思いながらも精一杯仕事と両立させている女性もいますし、そうした環境でも心身すこやかに、しっかり育つ子どもも沢山います。現に彼は、ワーキングマザーのもとで育った子どもですよね。「かわいそう」ではなかったからこそ、かつ共働きが家庭にもたらした“いいこと”も実感しているからこそ、賛成なのではないでしょうか。女性にも、そして子どもにも、いろいろなタイプがいる。自分の価値観をしっかり持っていることは賢明ですが、「絶対に彼と結婚したい」とのこと。落とし所を見つけたいならば、自分の経験だけに縛られて「かわいそう」と決めつけず、ほかの人の育った環境や意見も聞きながら、もう少し柔軟にこの問題を考えてみるのもおすすめです。価値観は変わる可能性も。色々な選択肢を持っておこう彼は共働き家庭で育ち、料理上手で家事も一通りでき、公平に分担するスタンス。一方のトピ主さんは、専業主婦の家庭で育ち、「幸せだったので、子供にも同じ環境でいさせてあげたい」という考え。共働きをするかどうかは、世帯収入や暮らしのレベル、生き方や価値観などにも関わる重要なテーマではありますが、とはいえ、二人はまだ就職前。今後、実社会や人生の先輩たちを見るなかで、価値観が変わる可能性もあります。親世代が働いていた時代より給料水準も下がっていますし、トピ主さん自身、子どもを育てるためにも収入が必要だと思い始めるかもしれません。彼のほうだって、フルタイム復帰をしている女性の実情を見て意見を変えるかもしれません。歩み寄る気持ちもあるようですし、先々専業主婦になるにしろ、共働きをするにしろ、今のところは「出産後も働ける可能性」は残しておくのも一案。出産後の女性が働く環境の整備に力を入れている企業も増えていますし、そうした企業を積極的に探してみてもいいと思います。「想いあっていれば、最適な形に落ち着くはず」と信じてみよう就活中は、いろいろ不安や迷いもあるとは思いますが、「いずれ専業主婦になるからいいや」と適当に就職先を選び、後になってひどく後悔して再就職し直した友人を知っています。不安を煽りたいわけではないですが、万が一、結婚がうまくいかなかったら、もしくは子どもを授かれなかったら、トピ主さんはどうしますか? 結婚もまだ口約束段階である今、選択肢はできるだけ残しておいたほうが安心ではありますよね。結婚生活のことは社会に出てから、せめて就職先が決まってから、改めて話しあってみても遅くはないもの。「お互いに想いあっていれば、最終的にはベストな形に落ち着くはず!」と信じて、当面は悩みすぎないと決めておくのもひとつです。お金の大切さを心底実感するためにも、将来子どもに社会のことを教えるためにも、まずはしっかり独り立ちをすることを目標に、「自分が一番、満足のいく形で社会に出ること」に注力してみてもいいように思いました。その上で、二人にとってのベストな着地点が見つかるといいですね。応援しています!(外山ゆひら)
2018年04月16日「専業主婦だって立派な仕事のひとつだ!」という声をちらほら聞きます。結婚し家庭に入った女性は、家事、家計の管理に、子育て・育児…大変な日々を送っていますよね。もし、『家庭』が旦那を社長とした『会社』で、専業主婦が『従業員』だったら…。2016年に新垣結衣さんと星野源さんが出演した『逃げるは恥だが役に立つ』というドラマが流行しましたね。そのドラマの中の2人は『雇用主』と『従業員』という形で夫婦になろうとしていました。主婦といえど仕事人だ、というも1つの考えですよね。『定時』なんてものが存在しない専業主婦は毎日が残業の嵐。「規定時間外の残業代はどうなっているんだ!」と未払い残業代を請求したらどうなるのか!?というのを筆者独自の見解で計算してみました。もちろん、法的にそんなものが認められているわけではありませんし、実際に請求しても払ってくれる旦那さんは極めてまれでしょう。あくまでお茶会の話題の1つにでも、という気軽な気持ちで読んでくださいね。残業についても少し掘り下げて紹介しますので旦那さんの残業事情も把握するのにも役立つかもしれません。この記事は、パロス法律事務所の櫻町直樹先生に監修いただきました。 ■専業主婦の収入を計算してみよう!今回は世帯年収700万の世帯のおおよその生活費を計算してみました。 ★収入モデル夫:年収700万妻:専業主婦子供1人(高校生)夫の手取り 月37.5万円ボーナス約100万円(年2回)金額備考妻に割り当てられる分月収(手取)375,000年2回のボーナスが計約100万円家賃95,000郊外マンション47,500食費50,000家での食事が多い17,000外食費30,000月に数回程度10,000水道光熱費21,0007,000通信費20,000子供の携帯代も含む6,600日用品5,0001,700衣料品10,0003,300家具・家電20,000たまに購入する程度6,800医療費10,0003,300夫お小遣い30,0000妻お小遣い20,00020,000交通費10,0003,300貯金24,000ボーナス別途貯金8000 合計375,000124,000 参考) 年収700万円サラリーマンの手取り額と生活レベル【年収700万円の割合】 専業主婦の仕事の価値を数値化するのには、『賃金センサス』や、家事代行サービスの金額を参考にするなどさまざまな方法があります。この記事ではあえて、妻(従業員)が夫(会社)に給料(生活費)をもらっていると仮定しました。上の表の一番右、『妻に割り当てられる分』というのは、夫の収入から捻出された生活費を家族3人で均等に割り、それを妻の分としたもの。(百の位以下省略)(家賃は子供を省き計算、お小遣いは妻の分だけ含む。)その合計を『専業主婦としての手取り額』として計算を。 12万4,500円、これはあくまで『手取り』です。これに加え、住民税や社会保険も夫に支払ってもらっているとして合算して出します。 (夫は、妻・子供などの扶養者がいることで社会保険料、住民税は下がりますが、ここでは単純にそれらの額を3人(本人・妻・子供)で割った額を妻が支払ってもらっているものとします。) 年収700万、妻、子供(高校生)の社会保険料・住民税は年間 社会保険料99万6,000円住民税31万4,000円 となっているので、 (99万6,000円+31万4,000円)÷3(夫・妻・子供の3人)÷12ヶ月=約3万6,000円 妻は社会保険と月におおよそ3万6,000円を夫に支払ってもらっていることになります。 つまり妻が専業主婦としてもらっている額面での月収は 12万4,500円+3万6,000円=16万500円 となります。 ■本題!専業主婦の残業代は!?前項では、妻の月収は14万1,400円という計算結果が出ました。 残業代の計算をする前に、前提とする条件を把握しておきましょう。 今回は規定就業時間(定時)は9:00〜18:00 休憩1時間(週40時間の法定時間)規定就業日は月曜日〜金曜日の平日妻は朝の6:00〜22:00(うち休憩2時間)で就業土日祝日は残業として8:00〜21:00(うち休憩2時間)で とします。 残業代といっても、残業した時間や日によってそれぞれ割増がされます。 それらの代を割り出すにあたって基準となるのが基本時給。 基本時給は『月給の額÷1年間における1ヶ月の平均所定労働時間』で計算します。完全週休2日制の2018年の休日日数を124日(※)として1ヶ月の平均所定労働時間を計算すると、(※)参考) (365日-124日)(1年の労働日数)×8時間(就業時間)÷12ヶ月=約160時間 となります。つまりここでの妻の基本時給は 16万500円(妻の月収)÷160時間(1ヶ月の平均所定労働時間)=約999円 おおよそ時給1,000円といったところですね。キリがいいので1,000円で計算しましょう! 残業代は割増賃金となり、 就業時間が1日8時間、週40時間の場合、定時〜22:00の残業は基本給の1.25倍《時間外労働割増》22:00〜5:00の残業は時間外労働割増にさらに25の割増、つまり基本給の1.5倍《時間外労働割増1.25+深夜労働割増0.25》法定休日(日曜・祝日)の残業は35倍《休日労働割増》法定外休日(土曜日)の残業は会社の規定による(今回は8時間までは基本給のまま、以降は1.25倍とする) と法律で決められています。 では、早速残業代の計算! 妻は平日6:00うち休憩を2時間取り、実質14時間就業しています。つまり、実質残業時間は1日6時間。深夜残業はないので、平日の1日の残業代は 1,000円(基本時給)×1.25(法定外労働の割増)×6時間(残業時間)=7,500円(①)土日は8:00〜21:00のうち2時間休憩を取っているので、残業時間は11時間。 土曜日は1,000円(基本時給)×8時間(就業時間)+1,000(基本時給)×1.25(法定外労働の割増)×3時間(残業時間)=11,750円(②) 日曜日は1,000円(基本時給)×1.35(法定外休日労働の割増)×11時間(残業時間)=14,850円(③) つまり、1ヶ月の妻の残業代は7,500円×20日(平日)+(②)11,750円×5日(月の土曜日)+(③)14,850円×5日(月の日曜日)=28万3,000円 なんと基本給を大幅に上回る額に!年間では(単純計算となりますが)28万3,000円×12ヶ月=339万6,000円残業代だけでものすごい額ですね…。ちなみに残業時間は月に230時間。労働基準法違反です。これが本当の会社なら完全なるブラック企業です。 ■まとめ専業主婦の未払い残業代…驚きの額が出ましたね。実際に請求はできませんが、専業主婦にはこれだけの価値があるんだ!とお友達とのおしゃべりのネタにはなるはずです。年間にして約340万円分の残業、これをこなせるのはきっと家族への愛があるからこそなのでしょう。 *弁護士監修/パロス法律事務所櫻町直樹先生(私が弁護士として仕事をしていく上でのモットーとしているのは、英国の経済学者アルフレッド・マーシャル(Alfred Marshall)が語った、「冷静な思考力(頭脳)を持ち、しかし温かい心を兼ね備えて(cool heads but warm hearts)」です。) *取材・執筆/鈴木萌 * 画像tomos/PIXTA画像はイメージです専業主婦の残業代は340万!?もし専業主婦が夫に未払い残業代を請求したらはシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。専業主婦の残業代は340万!?もし専業主婦が夫に未払い残業代を請求したらはシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年03月16日昔は「男が仕事をして、女が家庭を守る」なんて考え方もありました。でもいまは、女性の社会進出に注目が集まり、ママが働いていることは珍しいことではありません。とはいえ、男性の本音はどうなのでしょうか?自分のパートナーには仕事をしてもらいたい?それとも家庭を守ってもらいたい?専業主婦よりも共働きを支持する男性が多い仕事をしてキャリアを積みたい。老後のために貯金をしたい。または、仕事はせずに専業主婦として夫をサポートしたり、育児に専念したいなど、女性側の考えも気になるところではありますが、今回は男性の考えに注目!本音を探ったところ、恋愛・婚活のマッチングサービスアプリ「pairs(ペアーズ)」を運営する株式会社エウレカが、2015年10月に同サービスに登録している全国の男性会員2669名を対象に実施したアンケート調査を発見。結婚する妻には、「専業主婦」と「共働き」どちらを希望するか質問したところ、結果は以下の通りに。1位:こだわらない(61.5%)2位:共働き(35.1%)3位:専業主婦(3.4%)1位の「こだわらない」をいったん除外すると、「専業主婦」よりも「共働き」を望む男性が圧倒的に多いことがわかります。結婚して将来子どもが生まれれば教育費がかかったり、自分たちの老後のことを考えると、少しでも貯金を増やしておきたい。そんなとき、妻にも仕事をしてもらい、2人で家計を築きたいというのが、男性の本音かもしれません。一方で「専業主婦」を望む男性がいるのも事実。2人で仕事をするよりも掃除や洗濯、毎日の食事の用意など、仕事をする自分をサポートしてもらいたいと考えている人もいるようです。とはいえ、今回のアンケート結果の大多数を占めているのは、「こだわらない」で約6割。「専業主婦」になるか「共働き」になるのかは、自分と相手の状況や希望などをじっくり相談して、2人の理想的な夫婦像に近づけたいと考える男性がもっとも多そうです。専業主婦といっても「家事だけ」、「家事、育児」、「家事、育児、介護」など、いろいろ。もちろん、共働きも「正社員勤務」や「パート勤務」など、さまざまな働き方があるので、一概にどちらがいいとは言いづらいかもしれませんが、みなさんは「専業主婦」と「共働き」、どちらがいいと思いますか?(文・山手チカコ/考務店)
2018年03月06日夫も妻も仕事をする「共働き世帯」、妻だけが仕事をする「主夫世帯」など、夫婦のカタチは様々ありますが、夫だけが仕事をする「専業主婦世帯」は、代表的な夫婦のカタチのひとつ。専業主婦世帯では、家事や育児の大部分を主婦である妻が担うことがほとんどですが、とあるネット掲示板には、「専業主婦がこれをやったら夫がキレていいのはどれですか?」との投稿が…。「家事をしない」妻なら夫がキレても無理はない?この投稿は、(1)「家事をしない」、(2)「部屋を散らかしたまま片付けない」、(3)「夫の両親との付き合いを拒否」、(4)「夜の営みを拒否(半年以上)」、(5)「夫の言うことに対し、常に反対」という5つの項目が提示され、複数回答形式で回答するスタイル。どれもよくあるシチュエーションに思えるけれど、はたして結果は…?1位:家事をしない(9票)1位:夫の両親との付き合いを拒否(9票)3位:夫の言うことに対し、常に反対(8票)4位:部屋を散らかしたまま片付けない(7票)5位:夜の営みを拒否(半年以上)(5票)※票数は筆者が回答コメントを確認したもので、あいまいなコメントについては、近しい項目に点数を入れています「夜の営み」は慎重派が多いでは、それぞれの項目には、どのようなコメントが寄せられているのでしょうか?いくつかピックアップして紹介します。(1)「家事をしない」、(2)「部屋を散らかしたまま片付けない」に関しては、「家事は、手抜きであっても、しないと主婦ではないですね」との意見がある一方で、「妊娠中のつわりやうつ病などの精神的な理由でできないこともある」と、専業主婦とはいえ様々な事情があることを考慮し、理解を求めるコメントが散見されました。(3)「夫の両親との付き合いを拒否」では、「夫の親とのつきあいは必要。結婚するって、そういうこと」と、元は他人であるものの、結婚すれば家族になるため、義実家との付き合いを拒否することへ疑問の声もチラホラ。ただ、(4)「夜の営みを拒否(半年以上)」に関しては、「『夜の営みを拒否(半年以上)』はキレられて無理やりするものでもないし。これは話し合いやカウセリング、夫婦間の取り決めが必要」、「『夜の営みを拒否(半年以上)』はお互いの話し合いで解決。しなくても夫婦でありえます」といったように、しないことが悪いことではなく、話し合いやルール作りをすればいいとの意見が多い様子。なかには、「うちの主人でしたら、5項目すべてキレます(笑)というより、離婚届渡されちゃいますね」といったコメントや「6 夫の稼ぎに文句を言うこと」と、おそらく男性と思われるユーザーからの新たな項目を付け加えるコメントもありました。今回は、わかりやすくするためにあえて数値化し、コメントを紹介しましたが、家事が得意な人がいれば苦手な人もいて、「専業主婦」って、ひとくくりにはできないもの。また、気にする夫とそうでない夫がいるから、一概には上記の結果通りとは言い切れない部分もあります。おそらく大切なのは、それぞれの「得意・不得意」や「性格」、「家庭環境」などを鑑みて、“我が家のスタイル”を作り上げること。家事や育児のことでモヤモヤしているなら、一度夫婦でゆっくり話し合ってみてはいかがでしょうか?(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年03月02日ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事 「専業主婦もストレスフル! 『預けられない子育て』を経験した私の願い」 で実施したアンケート。「母親が1人で抱え込みがちな育児の現状『預けられない子育て』について、ご意見をお聞かせください」の問いに、専業ママ、働くママの双方から多くの意見が集まりました。ちゅいママさんは、「働いていても働いていなくても、誰でもいつからでも子どもを保育園に預けられるようになったらいいのに」と言います。この意見に賛成、反対と表明する人、「どうすればいいのか?」と問題提起する人など、「小さい子どもを預けること」について、多くの人(とくにママ)が関心を持っていることがわかりました。■専業ママが思っていても口に出せなかったこととは「働いていなくても保育園に預けたいと思ってはだめでしょうか?」と問うちゅいママさんに対して、「涙しながら共感しました!」「思ってはいけない! と思い込んでいたことを書いてくれてありがとう」と、自分の気持ちを代弁してくれたと感動する声が、もっとも多く集まりました。筆者の意見に賛成です。0~2歳児は保育園、3~5歳児は幼稚園をなかば義務にしてしまえばいいのに、と思います。雇用も促進されるし、「女性ももっと働こう!」という国の方針にも合うと思います。一人でいる時間は人間ならだれでも欲しいものです。子育てや介護の最中でも、その状況から離れられる環境が用意できなくては、だれだってストレスでつぶれます。みんな思っていても口に出して言えなかっただけだと思います。現代の育児は人の手を借りることが難しいです。父親も帰りが遅くクタクタで、育児に参加したくても仕事だけで精一杯の日が大半をしめていますよね。ずっと預けっぱなしにしたい訳じゃない。少しだけでいいんです。もし子どもを預けられるようになれば、虐待が減るのではないか、少子化が止まるのではないかという意見もありました。核家族化が進み、ママとイヤイヤ期の子ども、産まれたばかりの赤ちゃんだけが部屋の中に閉じ込められてしまったかのように感じるママたち。ちゅいママさんは、「同じ景色の中で終わりのないマラソンを走り続けているような感覚」と言い表しましたが、アンケートでは「生き地獄」と評した人もいます。■「専業ママを自分で選んだ」というストレスちゅいママさんは専業ママも働く主婦も経験したうえで、「圧倒的に専業主婦の方がストレスフルだった」と話します。「働いていないのだから育児・家事は完璧にこなす」ことを自分で課してしまったり、「専業ママなのだから子どもを預けること」をみずから制限してしまったりするママも多いよう。すべてを選んだのは自分という責任感、夫から理解してもらえない専業主婦のせわしなく退屈な毎日、働いていないという家計への無力さからの遠慮、夫や義母からの小学生までは家にいて子育てしてほしいという希望、言いきれないほどの理由があり私も一時保育を利用できない1人です。「母親なんだから」、「専業主婦なんだから」、「自分が選んだんでしょ?」夫にまでも言われてしまう現状。保育園の一時保育を利用したくても、リフレッシュで使うには何時間までと決められ、予約は常に取れない。疲れていても24時間休めない。下の子がイヤイヤ期になり、上の子に我慢させることも多くなり、体力的だけでなく精神的にも追い詰められても、だれも手を差し伸べてくれない現状です。預けることがいけないことのように、「お母さんといるのが一番だよね」なんて言われたり。少しの買い物にも何時間もかかり、子も親も最終的には険悪に。だれか助けて。子どもと過ごす時間を「ヒリヒリと常に焼かれるような感覚。朝、目が覚めるとまた今日が始まってしまったという絶望感」とまで書いた方も。どうしてこれほどまでに専業ママは追い詰められてしまっているのでしょうか。そこには、世の中に蔓延(まんえん)する「母性神話」の存在があります。女性だったらだれもが子どもを出産すれば「母性」が宿り、「子どものためならどんなことでもいとわない」なんてことを男性のみならず、同じ性である母からも圧力がかかり、ママたちは追い詰められていきます。私も本当に苦しかった。「子どもと、いつも一緒にいられていいね」といったパパを嫌いになるくらいに。国の前に、パパにわかってもらえなかった。10年かけて、理解してもらいました。もう子どもは大きいですが、あのとき理解してほしかった。仕事してないのに子どもを預けるのは良くないとか三歳児神話とか日本特有の「尽くして我慢して子を愛するのが母親」みたいな考えやめてほしい。子育て経験者世代の「あなたの育て方が悪いんじゃない?」とか「愛するわが子を育てて何がつらいの?」とか 押し付けもやめてほしい。一時保育を利用する理由を記入しなくてはいけないのはなぜなのか。理由なんてなんでも良いじゃない。こんなに子育てにストレスあると少子化は止まらないよ 私は小さいとき親から、「保育園に預けられている子はかわいそう」とか、「子どもの成長が見られなくて親もかわいそう」と言われて育ちました。だから、いざ私が子どもを預けたいと思ってもなかなか周囲からいい顔もされず、結局ワンオペ育児中です。保育園は悪者だというとくに自分の母親世代の風潮も何とかして欲しいです。■働かずに預けるのはぜいたくな意見か?しかし専業ママが「保育園で子どもを預かってほしい」と考えることに反対する意見もありました。子育てと家事(仕事)の両立が大変なんだから、家事の方を頼む方向性はないの? 子育て大変だけど母の愛は唯一無二。家事から解放されたら朝から眉間にシワは寄らないんじゃない? 私も子育てしたから言いたいことはすごくわかる。でもそこは子どもを預けるより先に、家事代行の話をしてほしかった。個人の受け止め次第ですが、ほんの一時期の問題であり、専業主婦が預けるなんてワガママとしか思えません。国費を投入するべきは、高齢者を含む介護や不妊治療が優先されるべきです。これらは、個人の受け止めとか、キツいキツくないの次元の話ではないからです。現在預けられない育児中です。誰かに見てほしい、一人でゆっくりお風呂に入りたい。でも思うのと実行するのは別。働いていないのに毎日保育園に預けている人がもし周りにいたら、私はその人のことを親になる資格がないと心底思います。月に何度か一時保育に預けて美容室やショッピングなどリフレッシュはとてもいいことだと思いますが、それだけでは不十分なのでしょうか。また、専業ママからは、「『仕事してます』と言ってPTAを専業ママに押し付けないでほしい」、「共働きの家の子どもがわが家に入り浸っている」といった「面倒なことをタダで押し付けられている」という声も聞かれました。「専業ママVS働くママ」「時短ママVSフルタイムママ」というように、なぜか日本では同じ女性同士が対立構造になってしまいがちだと感じます。本当はどんな立場であれ、自分の望む形で生活をしたいはずなのだと思うのですが。■幸せな国デンマークの子育て事情今回、専業ママが子どもを保育園に預けることに反対する人の多くは「ぜいたくな意見」というものでした。医療費、年金問題、介護など、日本では莫大(ばくだい)なお金を必要とする問題が山積みとなっています。だからこそ、だれでも預けたい人が保育園に預けることが「ぜいたく」となってしまうのかもしれません。ちゅいママさんは、デンマークでの「働いていなくても保育園に預けられる」という政策に共感し、「あぁ…日本もこうなればいいのに!!」といいます。デンマークといえば、国連が調査する「幸福度ランキング」で常に上位となっている国。そして高い税金を徴収する代わりに育児制度も充実しているといわれています。アンケートでは実際にデンマークで子育てしているという方からも意見をいただきました。デンマークで子育てしています。こちらはむしろ1歳前後(8ヶ月頃から)から預けないと、「社会性が身につかん!」と言って、なかば強制的にまわりからとやかく言われて預けるにいたります。保健婦など公の人にもです。日本人の私は最初ものすごく抵抗ありました。語学学校に週3で数時間ずつしか通っていなかったので、学校のない日は申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でも、こちらの人たちはなぜ申し訳なく思うかまったくわからない感じでした。ただ「日本もデンマークのようになればいい」とは簡単に言えない問題についての指摘もありました。筆者の方はデンマークを引き合いに出していますが、デンマークの手厚い社会保証は高額納税あってこそと考えます。保育園に2人預けてフルタイムで働いていますが、月11万かかっています。それでも、保育士さんの労働環境(お給料)はいいとは言えないと、当の保育士さんから聞いています。気軽に預けられる環境作りはもちろん重要ですが、金銭的な負担をだれが背負うかは、この問題で避けてとおれないと考えています。高納税の国デンマークだから実現できた仕組みかもしれませんが、日本ではまったく実現できない制度なのでしょうか。デンマークで子育て支援が充実する背景には、女性の社会進出を促す目的があるともいわれています。日本でも働き手が不足する状況で、女性が社会に出ていくことは必要不可欠な問題だろうと思われます。だからこそ国として少子化対策、女性への社会への進出については、同じ土俵で検討してほしいと切に願いたいです。■ママが「つらい」と言ってもよい社会では、私たちが目指すのはいったいどういった社会なのでしょうか?半年間の育児休業を経験した今1歳半の息子の父親です。父親目線で見ていても母親の育児実態がちゅいママのいうとおりであることがよくわかります。2人目以降を考えると、専業主婦で年の近い子どもを一日中相手するのは相当つらいというのは容易に想像できます。子どもにはそれぞれの個性があり、複数の子どもを育てる場合、夜泣きがひどく数年間ずっと慢性的な寝不足、日中は一時も目を離せないというプレッシャーと対峙(たいじ)します。日本にも預けられる環境が整うことで母親が笑顔でいられ、それで子ども父親も笑顔でいられるという良い循環となるよう切に願いますやっぱり理想の母親像がだれの中にもあって、それが自分がお母さんになった後により一層重くのしかかってきます。お母さんだからわかるつらさがあるんです。それを経験したことのない人、国を変えることができる政治家などに訴えていかないといけない。そこが一番難しいところだと思うんです。日本は経済先進国だけど、いろいろな面で発展途上国だと思います。転勤族の妻の子育ても、またつらいものがあります。キャリアは中断、子連れで新生活だけでも大変なのに、仕事や保育所情報求めるのも一苦労。日本企業の仕組みが専業主婦を作ってます。イクメンしたくても無理な男性もたくさんです「選べることができる国=幸せな国」と書いた方もいました。選ぶということは、もう一方を否定することではないはず。もちろん税金や費用の問題は大きいのですが、それだけではないと思います。ママ自身が作ってしまった「ママの檻」。そしてそんなママを閉じ込めてしまうような世間の風潮。それらも変えていかないと、日本で子育てすることが「つらい」ままなのではと思います。なぜ預けることが悪なんでしょうかね。そういう空気感があると思います。たまには騒ぐ子どもがいない、ゆっくりランチしてもいいじゃない。ホントに大変なんです、家で3歳までみるのは。でも、こんなこと言ったら言われるでしょ…「子どもがかわいくないの? かわいそう」って。母親が子どもを預けやすい環境にするには、世論として子どもを預けても「良い!」という声をもっと一般的にする事がだいじかなと感じています。私自身や周りのママたちの何人かは一時保育に預けることを家族に反対され断念した経緯があるのです。気軽に預けることがあたり前という社会にしていく必要があると思います。働いていても働いていなくても、預けることに否定的な人、肯定的な人がいます。ちゅいママさんは、「いつか働く、働かない、預ける、預けない、人それぞれ好きなように組み合わせられるような世の中になればいいにな…と祈るばかりです。」といいます。今回のアンケートでは、多くの専業ママから「無給で365日働いて、それでも『食べさせてもらってる』扱い」というような悲痛な叫び声がたくさん聞かれました。そして働くママも保活であじわう苦悩、仕事・育児・家事に追われている人がたくさんいます。「ママが疲れたときは休める場所があること」を望むことは、けっして「悪」ではないはず。今回のちゅいママさんの記事を読んだ方から「ママが疲れたなら『疲れた』『つらい』と愚痴をこぼしてもいいんだ」「だれかが私と同じ気持ちを持っていると知ることができただけで救われた」という意見がありました。ママが子どもを預けることは、子どもに愛情がないということとは違います。「ツラいと感じている」ということを夫や周りの人に理解されない…、または自分が言ってはいけないと思っていることが、追い詰められる原因ではないでしょうか。 一時保育が利用しやすくなるなど制度面の改善にも期待したい! ですが、まずはつらかったら「助けて」と言える家庭、社会であれば、ママが感じる閉塞感も少しは薄らぐのではと思います。母親が1人で抱え込みがちな育児の現状「預けられない子育て」について、ご意見をお聞かせくださいアンケート回答数:875(アンケート集計期間:2018/2/15~2018/2/19)
2018年02月22日幼稚園といえば専業主婦家庭の子どもが通うイメージが強いですが、実際には働くお母さんもたくさんいらっしゃいますよね。かくいう私も、幼稚園に通わせている働くお母さんのひとりです(自宅でライター業)。私がなぜ幼稚園を選んだのかといいますと、長男次男の時には専業主婦だったので幼稚園一択でした。三男の時には保育園を探そうと思ったけれど 以前の経験 もあり、とてもじゃないけれどわが家の勤務形態では入園できそうもなかったので幼稚園に決めました。幼稚園を選んだのも自分。自宅で働くことを決めたのも自分。決めたのは全部自分だけれど、本音を言えば働いていても働いていなくても、誰でもいつからでも子どもを保育園に預けられるようになったらいいのにと思っています。働いていなくても保育園に預けたいと思ってはだめでしょうか?■専業主婦だけど、上の子を誰かに預かってもらいたい専業主婦の幼稚園ママさんの中には共感していただける方もいるかもしれませんが、私にとって、わが子が幼稚園に入園するまでの最後の1年は、とても長く感じました。0歳よりも1歳よりも、2~3歳。この最後の1年が長男次男ともものすごくつらかったです。この1年は、ちょうどイヤイヤ期にあたる時期ですが、私としてはイヤイヤよりも、子どものあふれんばかりの好奇心と、とどまることを知らない体力についていくことが一番大変でした。家の中でおとなしくなんてさせられないので、毎日何かしら外に出ないといけません。うなぎ登りの体力に比例して、どんどん短くなっていくお昼寝。自分の時間もどんどん短くなっていくし、自己主張も激しくなってきて何をするにも一触即発。それに合わせてちょうどこの時期に下の子が生まれるご家庭も多いですよね(わが家もそう)。そんなわけで、私は専業主婦ではあるものの上の子を誰かに預かってもらいたいと何度も思っていました。専業主婦でも保育園に入れる土壌が日本にあれば、上の子を保育園で見てもらえたかもしれない…という気持ちもありました。■「平日の協力者がいない専業主婦の母親」はストレスフルわが子は3人兄弟。次男だけでも保育園に行ってくれれば、私は三男のお世話に集中できるし、次男にとっても思いっきり遊べる環境を与えてあげられます。ちなみに、産後一時的に上の子を預けられるサービスはありますが、私の住んでいたところでは産後1ヶ月などわりと短い期間でした。「産後×赤ちゃんのお世話×イヤイヤ期の上の子」の組み合わせの育児ってどうしても密室化しやすいから、第3者の目に触れやすいという意味でも保育園に預けてガス抜きできたらいいのになと思ったんです。あまり話題になることはないけれど、私と同じようなことを考えている専業主婦のお母さんも一定数いらっしゃるんじゃないかと思います。じゃあそんなママたちがなぜ声をあげないのかというと、おそらく一種の自己肯定感の低さみたいなものがあるからではないでしょうか。専業主婦で暮らすことを選んだのは自分ですし、何より私は働きながら子どもを育てることのほうが絶対大変だと思っているので、文句なんて言っちゃいけない、もっと大変な人はたくさんいるんだから、働いていないのに保育園に預けたいって望んだら贅沢だ、そんなことばかり考えていました。しかし、最近の研究結果で、イヤイヤ期の子どもをもつ親で一番ストレスを抱えているのは「平日の協力者がいない専業主婦の母親」だという結果が出たそうです。(参照: 博報堂広報室「イヤイヤ実態調査」 )私は専業主婦でずっと子どもと一緒にいる生活も、子どもを預けて働く生活も両方経験しましたが、これまさにその通りだと思います。圧倒的に専業主婦のほうがストレスフルでした。専業主婦にも、向き不向きがあるんだなと感じたのはこのときです。子どもとずっと一緒にいる生活には母性とか宝物とか愛情とかそういう正しい理論では片付けられないしんどさがある気がします。まるでずっと同じ景色の中で終わりのないマラソンを走り続けているような感覚です。■親に職がなくても保育園に預けられる、デンマークの子育てどうやら調べたところによると、デンマークでは、母親が働いていなくても保育園に預けられるようです。0歳から保育園に入ることができて、費用も自己負担は3分の1(3分の2は自治体が負担)。国が子どもを預ける場所を保障していて、保育園や保育ママなど日中に子どもを預かってくれる場所は必ずあるんだそうです。そしてこれが少子化を防ぐひとつの力になっているとのこと。あぁ…日本もこうなればいいのに!! 心の底から叫びたい(笑)今の日本では、母親が働いていないのに0歳から子どもを預けると言ったら、「育児放棄だ」と指摘されそうな空気感がありませんか?しかしその指摘は、子どもを預けられないことで悩むママの気持ちに寄り添えているのでしょうか。0歳から日中ちょっと保育園に預かってもらって、その間に洗濯したりご飯を作ったり掃除機をかけたりして、家のことが済んだら迎えに行って…。いつか日本にも保育園全入時代がくれば、働いている・いないにかかわらず、平等にそういう生活があってもいいような気がしませんか?私、子どもを背中におぶいつつも、足元にギャーギャー泣きながらまとわりつかれている中必死に家事していましたけれど、朝起きた瞬間から眉間にシワ寄せてる母親と一緒にいるのと、優しい先生や楽しい友達に囲まれて保育園に行っているのとどっちが子どもにとって楽しかっただろうって思うのです。私たちは無意識のうちに母親神話が刷り込まれていて、なんだったら3歳児神話にもとらわれています。この「母親の愛がすべて」みたいな観念、いっそのこと脱ぎ去りたいと私は思います。正直言って重い。ただでさえ頑張ってるのに、そんなもの乗せられたらもう沈没しそうです。今、もしも働いてないのに1歳からどこかへ預けるとしたら、私に与えられている選択肢は、ベビーシッターを雇うか、もしくはプレスクール的なものを探すかだと思います。ただ、働いてないのに子どもを預けるというのはいわゆる自己都合なので、ものすごく高額なお金がかかります。いわゆる贅沢品の一種のような扱いです。デンマークでは3分の1の自己負担で預けられるというのに…。デンマークにできてなぜ日本でできないんでしょう。■「預けられない子育て」をした私の願い今は働いている家庭の子どもでさえ保育園が見つからなくて困っているような最悪な状況なので、こんな話は夢のまた夢なのは十分わかっているのですが、いつか、誰でもいつでも預けたいと思った時には子どもを預けられる仕組みになったらいいのになって心から思います。「私は子どもとずっと一緒にいたい」って思う人はそうしたらいいし、「私はちょっと子どもと離れたいわ」って思う人はそうしたらいい。どっちでも好きなようにできたなら(願)。いつか働く、働かない、預ける、預けない、人それぞれ好きなように組み合わせられるような世の中になればいいにな…と祈るばかりです。そして、今の私が、こういうことを望んでいるんだって発信することは贅沢でも、無責任でもないはず。自分で産んだのだから責任持って育てなくちゃいけないことは、十分わかっています。子どもはかわいいし、愛しています。それでも大変な時は大変だし、辛い時は辛いんです。母親が1人で抱え込まなくたって、みんなで育てたらいいじゃない。預けるところいっぱいあるよ!預けることは悪いことなんかじゃないよ!子ども預けてゆっくり休憩してもいいじゃない。子ども預けるのに理由がなくたっていいじゃない。いつか将来日本のママたちがこういう環境で子育てできるようになればいいなって、「預けられない子育て」で苦労した私は思います。
2018年02月15日ニュースなどで「あらゆる仕事が将来、AI(人工知能)に奪われる」と小耳にはさみ、内心、「私の仕事、正直AIでもできそう。マジヤバいかも」と思っていませんか?そんなあなたの不安がよりいっそう高められてしまうおもしろいサイトが登場しました。 それは、求人情報サイト「マッハバイト」による診断ページで、“自分の仕事が、将来どのくらいの確率で、どのようにその仕事が奪われるかを診断できる” というもの。さっそく、女性たちの仕事の未来を調査してみました。文・椎原茜「何コレ意味わかんな~い」と思いつつ超不安に!何にも知らずにこの「シンギュラリティ(※)駆逐度診断 」のサイトを訪れ、自分の仕事を入力してみると、大変な目にあいます。※シンギュラリティとはAI(人工知能)が人間の能力を超えること。2045年にその転換期がくるという通説があり、人間の仕事がAIに奪われると予測されている。例えば、「秘書」と入力してみると、いま話題のメディアアーティスト・落合陽一さん扮する、人工知能にとても詳しいという「落AI陽一」が、絶妙な表情やポーズで登場し、診断結果と共に次のように表示されます。いきなり「秘書はオウムにより89.3%駆逐されます」のひと言。意味不明な言葉を突き付けられ、息を飲む暇もなくスクロールしてみると「なるほど秘書ですか、気になりますよね。秘書は、オウムによって駆逐されます」と、さとすような落ち着いた口調でその理由が語られていきます。「海賊の船長はしばしば肩にオウムを乗っけていることがありますが、あれは船長のスケジュールを完璧に把握したAI秘書です。他のバリエージョンとして、頭に乗る目玉タイプの秘書もいます。というわけで、秘書は、オウムによって89.3%駆逐されます」……。まるで壊れたロボットのような回答に「何コレ意味わかんな~い!」と口をついて出そうになりつつも、胸の内に黒い不安が確かにうずを巻くのはなぜでしょうか。将来、オウム型や “目玉のおやじ” 型のAIロボットが登場し、秘書が不要になる……。そんな時代は、意外と想像に容易いのでリアルに怖いです。受付嬢の “愛嬌” は「猫」に取って代わられる!?他の女性たちの職業の未来についても不安になり、あらゆる駆逐度を調査。結果、思わぬ診断結果が次々と出てきました。「OLは接待ゴルファーロボにより89.6%駆逐されます」「受付嬢は猫により90.4%駆逐されます」「丸の内OLは企業アカウントにより90.7%駆逐されます」「キャビンアテンダントは蒸しタオルにより78.5%駆逐されます」「専業主婦は好奇心の芽生えに78.7%駆逐されます」「インスタグラマーはグラマーなお姉さんにより75.4%駆逐されます」いずれの診断結果も、相変わらず同じようなトーンと発想で展開されていましたが、ドキッとするような内容も。例えば、「受付」については、「簡単な受付業務を全て人工知能が行うようになると、受付に求められるのは愛嬌です」とのこと。愛嬌さえあればAI時代も乗り切れるのかと思いきや、「最終的には最強愛嬌生物の猫が適任、ということになるでしょう」と、愛嬌すら猫に奪われるという厳しい結末が!今の自分の仕事を診断してみると、「このままではヤバいかも?!」と良い意味で気づきが得られるかもしれません。本気で楽しんでいた落合お兄さんところで今回、「落AI陽一」としてこの診断に協力した落合陽一さんは、ただのお兄さんではありません。「現代の魔術師」と呼ばれ、今、とても注目を集めている人なのです。東京大学大学院の博士号を取得し、筑波大学学長補佐、大阪芸術大学客員教授などの数々の肩書きを持ち、さらに世界最先端の研究者に贈られる賞を受賞。AI時代の人の働き方について、さまざまな角度から予見する著書もあり、まさに「落AI陽一」にふさわしい人です。ただ、診断を行っている「落AI陽一」のコンピューターはマッハバイトがつくったとのことで、落合さんは完全無監修。とはいえ、「落AI陽一」として協力している撮影中、落合さんは本気で楽しんでいたようです。自身のTwitter公式アカウントでも、「この落AI陽一,ポーズは現場のアドリブです」とツイートしています。ちなみに「恋人」と入力すると、「恋人は落AI陽一により100%駆逐されます」と出てきます。そして「恋人というと、憎しみですよね。憎しみは、落AI陽一によって駆逐されます」と意味深な内容がつづられ、AI時代にはコミュニケーションそのものがなくなるため、憎しみそのものもなくなるという、良いのか悪いのかよくわからないものの、素晴らしい締めになっていました。想像もつかない未来の姿に唖然としつつも、自分の仕事を客観的に見直すきっかけを与えてくれるこのシンギュラリティ駆逐度診断。あまり深刻にとらえすぎない程度に楽しむのが良さそうです。Informationシンギュラリティ駆逐度診断(C)Goran13/Gettyimages
2018年01月31日ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいママです。長男(小3)、次男(年長)、三男(年少)3兄弟の母です。■理想的な子育てのカタチとは?この少子高齢化ってどうやったら改善すると思います?(突然すぎるわ!!)いや、この間ニュースを見ながら夫と話してたんです。どうすればこの少子化に歯止めをかけれるのかって(真面目か)。お金がもらえると生もうと思う人が増えますかね? 保育園がもっと増えたら? 子どもを育てながらもキャリアを積むことができるなら?私には既に3人の子どもがいるので少し違ってくるかもしれませんが、仮に「どうすれば4人目の子どもを生もうと思いますか?」と聞かれたとします。それに正直に答えるとするならばこうです。「つわりが全くなくて、未修園児の上の子を幼稚園なり保育園に預けることができて、出産が無痛で、産んだあとは24時間サポートしてくれる人がいて、保育園にも難なく入れて、仕事もできて、子どもがグズってもすみませんすみませんと肩身の少ない思いをしないで済む寛容な社会の中で、小・中・高・大まで十分育てられるだけのお金があったら生みたいと思います!!」私にはとてもじゃないけど、4人目を生む体力も気力もありません。もうおなかいっぱいです。今、若い人たちの間では子育てにたいしてあまり良いイメージがないそうです。もしかしたら…その要因は私たち現役子育て世代にあるのかもしれません…。子育て真っ最中の私たちが、子どもを育てるってこんなに素晴らしいよ! こんなに楽しいよ! と伝えるよりも、「大変」「しんどい」「忙しい」そんなイメージばかり発信してしまっているせいなのかもしれません。では、わが子の赤ちゃん時代を振り替えってみたとき、真っ先に思い浮かぶ思い出は何ですか?■ひとりで頑張るお母さんが多すぎる思い出は美化されると言いますが、私の場合、わが子が赤ちゃんだった頃を思い出してみて真っ先に思い浮かぶのは、いつもひとりで孤軍奮闘していた姿です。美化されるどころか時間が経てば経つほど美しい部分を思い出せなくなっています。泣きじゃくる三男を床に転がして次男にパジャマを着せ、裸のまま脱衣所で三男に授乳する姿。背中に三男をおんぶし、足元には泣き崩れる次男をからませながら、晩御飯を作る姿。布団に置けば起きてしまう三男を抱えながら、寝息をたてる長男次男を眺め、真っ暗な部屋でどうしようもなく座っていた姿。そしてどのシーンにも夫の姿はありません。きっと日々の生活の中にはかわい姿、楽しい思い出いっぱいあったと思うんです。でも、たった数年前のことなのに、長男、次男、三男とも思い出す記憶はどれもみなしんどかった思い出ばっかり。かわいい盛りであるはずの時期が黒い記憶で埋められていること自体が、そもそも悲しいことだと思いませんか?少し前におむつメーカーのネットCMが炎上した件がありました。(赤ちゃんのお世話に孤軍奮闘するお母さんを写し出し、「今はしんどいかもしれないけれど、いつかきっと素敵な思い出になるよ」的なメッセージを込められたCMでした)フラットな立場から見れば、「だよねだよね。いつかきっと素敵な思い出になるよね!」と違和感もなく受け入れられるものだったと思うのですが、母親がひとりで赤ちゃんのお世話に一生懸命になってる姿を見て自分の思い出と重ね合わせて辛くなったり、当時を思い出してしんどくなってしまった人もたくさんいたようです。この反応が今の子育て世代の本音を表しているように思います。ひとりで頑張るお母さんが多すぎます。当時の私がいつも望んでいたことがあります。■「こっちが泣きたいよ…」自己嫌悪の日々「家の中にもうひとり大人がいてほしい」でした。切実な願いでした。自由な時間が欲しいでもなく、ゆっくり寝たいでもありません。とにかく家の中に私以外の大人にいてほしかったんです。そりゃもちろん夫にそばにいてほしいですよ。でも仕事で家にいないんですもの。こうなったら友達でも、義理の母でも、なんなら隣のおばさんでもいい。私と子どもっきりの密室だと息が詰まるんです。自分の感情がコントロールできなくて、歯止めが効かなくなってしまうんです。やめたいと思っても止められないんです。小さな子どもに向かってヒステリーに怒鳴ってしまう自分が嫌でしょうがありませんでした。特に次男2歳~3歳、三男0歳~1歳の時なんてほんっっっと~~~に修羅の家状態で、何をするにも一筋縄に行かず、2人3人同時に泣かれた時にはこっちが泣きたくなりました。私の場合は転勤族だったので近くに頼れる両親もいませんし、夫はとにかく帰りが遅くて23時過ぎて帰ってくるなんて当たり前でした。おまけに専業主婦なので24時間365日みっちり子どもと一緒です。私は途中から働きだしましたが、はっきり言って専業主婦のほうがよっぽどきついです。子どもとずっと一緒な上に、夫にたいしては「外で働いてくれてるんだから、疲れてるんだから…」という妙な遠慮まで抱えてしまい、自らより厳しい環境で頑張ろうとしていました。子どものかわいさも、子育ての楽しさも経験してる私でさえも、真っ先に思い浮かぶのがこんなことばかりなのですから、子どもを持っていない若い人たちが、漠然と子育てにたいして不安を抱くのも無理がないという気もします。↓後編につづきます(最後のページで、ワンオペ育児についての読者アンケートを実施中!)
2017年11月02日こんにちは、こじらせ美容オタク家のともです。「将来は専業主婦がいいな」と結婚前の夢を語る女性に「苦労したくない」という感情が見え隠れしているように、「専業主婦は楽である」という固定観念がやはり世間的には未だにはびこっている、というのは事実。しかし実際は“悠悠自適”とはほど遠いのが専業主婦という仕事。ただそうであるにも関わらず、働いている友人、ママ友、親戚等に「私は専業主婦」と言うと、「暇そう」のような目で見られてしまうことは多々あるものです。そこで専業主婦が言われた嫌な言葉をリサーチしてみました。●「一日中家に居られていいわね」と義母に言われる『近所に住む義母が毎日のようにイキナリ家に訪問してくる。そのとき、家事の合間にたまたまテレビを見ていただけであからさまに嫌な顔。「いいわねー、あなたは働かなくても食べていけて」が口癖。義母の溺愛する息子を働かせてお金を散財しているようにしか見えないのだろう。息子が毎日会社で働ける生活の基盤を作ってあげているのは誰か一度きちんと考えてほしい』(20代女性/専業主婦)『義母は新しい服を着ているとそれだけで「え?その服新しくない?」とチクリ。夫は好きなものを好きなだけ買っているのに、私は自分の好きなものなんて全く買えない。「息子さんが家事が全くできないように育っているようなので、働きたくても働けないんです」と言い返したくなるがグッと我慢。自分で働いてない、って何も自分のものは買えない(買うと反感を買う)んだな、とただただ息苦しい毎日』(30代女性/1児のママ)専業主婦と言うと、「一日中家に居られていいわね」と、テンプレートのように言われる言葉。しかもそれが他人ならまだしも、義母からのそのような言葉はダメージは何倍にも。暗に「ウチの息子は働いているのに、あなたは息子の稼いだお金で毎日楽しているんでしょ。働けば?」と言われてように聞こえてしまう、または本当にそう思っているのか……どっちにしろ「働かざるもの食うべからず」の精神に基づいての嫌味、だとは思われます。ただ声を大にして言いたいのは、「専業主婦は働いている」ということ。たとえ働かざるもの食うべからずは正解としても、専業主婦は定時に起きて夫の朝食、お弁当の準備、帰宅前までに家事をすませて、また夕飯の準備……ととにかくバタバタ。しかも“ここまですれば終わり”という明確なゴールもありません ので、完璧主義な女性は働き蜂のようにセコセコと働き続けなければいけないというワケ。また夫がどれぐらいの家事のクオリティを求めてくるかによっても仕事量は変化します。もしかしたら休憩時間がある夫よりも仕事量が多いのでは?という妻もたくさん存在するのです。「自分の子どもの働いた金を使って遊んでるんでしょ」的な義母の発言には「家事をしていればあっという間に一日が過ぎちゃうので……」と、柔らかいニュアンスで自分の忙しさを訴えるのがベター。また働いたら働いたで何かしら文句を言ってくるのが義母という生き物ではありますので、あまり気にしないようにしましょう。●専業主婦なのに子どもを預けるの?『パパは病気になれば電話一本で会社を休み一日中寝ていられるが、私は誰も助けてくれない。私と子ども2人同時でインフルになったときも病人が病人の世話をしている状態で精神的にもノイローゼ寸前に。専業主婦だから預けるにも預ける理由を周囲が認めてくれず、「専業主婦なのに子ども預けるの?」ってママ友に真顔で聞かれたときは、涙がでそうになった』(20代女性/2児のママ)子持ちの専業主婦は文字通り“年中無休”。そもそも子どもがずっと家にいるあいだはずっと子どもの面倒を見ているワケですから、土日は休む、ということはできません。幼稚園に行き始めたとしてもその時間に家事をしていればすぐにお迎えの時間。また集団生活に入れると、金銭が発生しない親の仕事や園との関わりも増えますし、しなければいけないことは右肩上がり。その上、自分が病気になっても子どもは通常営業。「ママはゆっくり寝ててね」なんて乳幼児が言ってくれるハズもなく、容赦なく「お腹すいた」「遊んで」と絡みついてきます。薬を飲んで(病院に行く時間すら与えられないこともあるのですが)、対処慮法でその場をしのぐ、という道しか残されてないのです。どんなに高熱があろうが、ゲロを床に吐き散らしてようが、子どもは子どものテンションで親に接してきて、これほど「空気読んでくれ……」と子どもに対して懇願する瞬間はないでしょう……(泣)。また病気は家族中に蔓延することもありますので、パパは寝ているのにママだけは病病介護と子どもの看病をしなくてはいけないことすらあり、まさに背水の陣。真面目なママほど自分を追い込んでしまいがち なので、「専業主婦もたまにはゆっくりしてもいい」と、一時保育を使ったり、夫や双方の親を頼ったり……とにかく周囲の目は気にせず、自分を大切にすることを優先し逃げ場を作っておくことも大事です。----------確かに家事等は自分のさじ加減で楽しようと思ったらできる部分もありますが、やはり夫が仕事から帰宅するときにはきれいな部屋で、栄養バランス満点の料理で迎えたい、と妻は思ってしまうのです。子どもが産まれれば年中無休どころか睡眠さえとれずに、不眠不休までプラスされて体はボロボロに。専業主婦は職業だ、とたまには休むことも忘れないようにしましょう。●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)●ライター/とも
2017年09月28日中小企業を中心に人手不足が深刻化するなか、即戦力として主婦の力を求める企業が増えている。“主婦力”を生かした仕事といえば、これまでは依頼主の家で掃除や料理などを行う家事代行や、スーパーやコンビニのレジ打ちなどが定番だった。だが、最近は営業や受付などの「コミュニケーションスタッフ」としての活躍が期待されているという。 人材サービス「しゅふJOBパート」の調査機関「しゅふJOB」所長の川上敬太郎さんは、次のように語る。 「営業職と聞くと、靴のかかとがすり減るくらいお客さまのところを回り、ノルマがあったりする大変な仕事というイメージを抱きがちです。しかし最近、求人数、応募数ともに増えているのは、ドラッグストアやスーパーなどを定期的に訪問して自社商品の販売企画を提案・実践するラウンダー営業や、マンションのコンシェルジュ、ホテルや企業の受付、マンションのモデルルームでの接客などの仕事です。共通しているのは“コミュニケーション能力”を生かす仕事ということです」(川上さん) 主婦は日ごろから、ママ友や近所の人、義父母など、さまざまな立場の人とバランスよく付き合っている。この“コミュニケーション能力”は、日々の生活のなかで自然と培われたスキル。たとえ出産などでブランクがあったとしても、「仕事をするうえで必要なスキル」として高く評価する企業が増えてきているのだ。 日本マクドナルドでは9月5日から10月末まで、全店舗で主婦向けの作業体験会を実施し、大量採用を目指している。コンビニ大手のファミリーマートも5月、「2年以内に約1万8,000店舗で10万人の主婦を採用する」と公表した。 主婦から見ても、仕事現場に直行し、会社に立ち寄らず直帰できる企業が増えるなど、家庭や育児と両立しやすい労働環境が整ってきている。とくにラウンダーだと、仕事の合間に家に立ち寄るなど、臨機応変にスケジュールを調整することも可能で、主婦にはおすすめだという。 また、最近では仕事探しや、応募もインターネットを使ってできるようになり、勤務時間や勤務場所などの希望に合った職を見つけやすくなった。そこで、川上さんや実際に働いている人たちに、自分に合った仕事を見つけるコツを聞いた。 ■役立ちそうな経験や能力を志望動機に 埼玉県在住の吉川美由紀さん(仮名・37)は、東京都内でマンションのコンシェルジュとして働いている。仕事探しはインターネットを使い、パート専門の求人サイトで探し、希望の会社へ応募フォームに必要事項を書き込み送信した。 「後日開催された合同説明会に履歴書持参で参加し、その場で面接を受けました。前職はインテリア雑貨の店頭販売員。接客のほか、ディスプレーをチェックしたり、顧客の1日の来客数のデータを集めたりしていました。人の顔と名前を覚えるのが得意なので、その経験を生かしたいと伝えました」(吉川さん) お菓子メーカーのロッテで、ラウンダーとして働く長野県在住の高野仁美さん(52)は、15年目のベテラン。 「入社当初は子どもはまだ中学生と小学生でした。手がかからなくなったとはいえ、家庭を優先しようと、土日休みの仕事を探しました。ラウンダーは未経験でしたが、前職の結婚式場の営業で培ったコミュニケーション力を生かせることをアピールしました」(高野さん) ■資格がなくても、得意なことはアピールを とくに資格がなくても、前職のスキルや得意なことをアピールすれば、即戦力として採用される可能性も高まる。 「資格は仕事の効率やレベルを上げるために取得するもので、ステップアップのための手段。とくに資格を持っていなくても引け目を感じる必要はありません!」(川上さん) 高野さんのケースでは、自家用車で移動することが条件だった。長野県内のスーパーを1日4〜5件、週に5日訪問する。その走行距離は1カ月800キロに及ぶ。 「スーパーのお菓子担当者さまに連絡を取り訪問、目玉商品用の棚に新発売のいち押し商品を展開させてほしいと商談しています。1週間のうち、どのスーパーに訪問するのかは自分の裁量で判断できるので、仕事を続けやすかったです」(高野さん) こうしたラウンダーは、とくに車を利用する機会が多い地方で需要が高いのだとか。 ■言葉遣いに気をつけて 面接のときだけでなくふだんの生活から気をつけておきたいのが“言葉遣い”。敬語を使い慣れていないと、とっさのときについ乱暴な言葉が出てしまう。 「部屋の中の電球を替えてほしいという要望があっても、コンシェルジュの私たちが直接、出向くことはなく、サービス会社に連絡していただくことになります。そういったときこそ『少しお待ちください』と、より丁寧な言葉遣いで接するように心がけています」(吉川さん) ■長く勤めるためにも柔軟な対応を! 仕事をするうえでタブレット端末やスマホなどが貸与されるケースもある。面接などで「ITはわからないので」などと、かたくなな態度を見せてしまうと、「やる気がない」と思われてしまうので注意! 「入社したころは私物の携帯電話で、仕事先に入るときと、作業終了時、会社に報告していました。その後、会社の携帯、タブレット端末を持つようになり、そのたびに操作法を一生懸命に覚えています(笑)。世の中の変化に対応できないと、仕事は続けられませんね」(高野さん)
2017年09月28日主婦のみなさんは、どのようにして自身の健康状態を管理していますか?義務がないからといって健康診断を怠っていては、将来に大きなリスクを残します。前編に続き、主婦の健康診断の実態を見ていきましょう。会社に属していない主婦は、自ら動かないとなかなか健康診断を受ける機会がありません。そのため、もう何年も健康診断を受けていないという方も少なくないでしょう。しかしそれはすなわち、病気を早期発見する機会を自ら断っているということでもあります。そんな主婦の健康診断の実態に迫るのが、今回のテーマ。前編では、約6割の主婦が健康診断を受けていることがわかりました。後編では、さらにその実情を見ていきます。【主婦の健康診断・前編】はこちらから■目次1.費用は5,000円以下。無料で受けられる場合もある2.地方自治体や夫の会社の健診が人気3.女性に多い病気への警戒が高まっているまとめ1. 費用は5,000円以下。無料で受けられる場合もあるまずは、やはり気になる「お金」の話。1回の健康診断、主婦のみなさんはどのくらいのお金をかけているのでしょうか。結果は、半数近くの方が「1,000〜4,999円」。1,000円未満の方も含めると、全体の6割以上が5,000円未満で健康診断を受けているという結果が得られました。【1,000円未満】■「主人の勤務先の会社がおこなっている健康診断の配偶者検診を受けたから、実質無料でした」(30代・主婦)【1,000〜4,999円】■「生活習慣病などの基本的な健診は、配偶者の企業が全額費用を負担してくれます。がん検診は含まれていません。がん検診は自治体の健診を毎年受けています」(40代・主婦)■「通常は無料で受けられるのですが、オプションで気になる項目を追加したらプラス4,000円くらいになりました」(40代・主婦)企業が配偶者向けに実施する健康診断や、自治体が条件を満たした住民向けにおこなっている健康診断ならば、無料や安価で受けられる場合が多いようです。ただし、それらは基本的な検診のみにとどまるので、より詳細な検査や部位を絞った検査が受けたければ、もう少し費用が必要になりそうです。【5,000〜9,999円】■「家族が高血圧と脳溢血でなくなったので、とくに血液検査とMRIをお願いしています。脳神経系の検査は割高になります」(40代・主婦)【10,000円台】■「年齢的に、人間ドックを世帯主の会社を通して受診すると10,000円程度かかります。40、45、50とキリのいい年は無料です。50歳以上は無料になるそうです」(40代・主婦)【30,000円台】■「通常の健診は自治体実施のもので無料。脳ドックを受けたので35,000円かかった」(40代・主婦)一般に、脳の検査や人間ドックを受ける場合は、費用も高額になりがち。しかし、お金で健康は買えません。40代、50代と年齢が上がってきたならば、多少お金をかけても詳しい検査をしたほうが安心です。2. 地方自治体や夫の会社の健診が人気健康診断にかかる費用は、健康診断を受ける「方法」にも左右されます。地方自治体や夫の会社の健診ならば比較的安価で受けられます。その実態は、以下の通り。【地方自治体の健診】■「主婦になるとなかなか個人ではお金もかかるので、健康診断はいかなくなりますね、地方自治体の健診は補助が出ますので利用します」(50代・主婦)■「夫が定年退職したので、地方自治体がおこなっている検診を受けている。それが一番安い」(50代・主婦)■「近所に検診車が来てくれるので、混んでいる病院にわざわざ出向かなくていいので、利用しています」(40代・主婦)4割以上の支持を集めた「地方自治体の健診」には、次点の「夫の会社の健診」と比べ、夫が定年退職してからでも利用できるというメリットがあります。また、検診車を利用できれば、病院まで足を運ぶ手間が省けます。【夫の会社の健診】■「夫の会社の健康診断の場合は、個人的に受けるより費用がかなり安くなるから」(40代・主婦)■「毎年、特定検診の受診券が送られてくるので、それで受けてます。足りないがん検診は自治体の補助がおりるので受けてます」(40代・主婦)夫の会社の保険が適用される場合は、その健康診断を利用する方も多いようです。ニーズに応じて自治体の健康診断と使い分けるケースも。【個人的に病院で】■「個人的に病院へ行きますが、市から配布されたクーポンを使用することが多いです。気になる症状がある時や、気が向いた時にフラッと行きたいので、集団健診は受けません。疲れそうなイメージもあるからです」(40代・主婦)やや高額になる可能性もありますが、自分が気になったタイミングで個人的に診断を受けるのもひとつの手。意見で出たように、自治体から配られたクーポンを利用できることもあります。3. 女性に多い病気への警戒が高まっている最後に、健康診断で詳しく検査で検査する部位を聞いたところ、女性が病気になりやすい部位が挙げられました。【胸(乳房など)】■「一昨年、母が乳がんで一つ乳房を切除して以来、敏感になっているので乳がん検査は積極的に受けています」(40代・主婦)■「最近、有名人の方々が乳がんなどで亡くなられているので。自分もそういう年になってきたし受けたいから」(20代・主婦)有名人や身近な人が乳がんになったことで検査を受けるようになったという声が多く聞かれました。乳がんはある程度の自己検診ができるので、わずかでも気になったら積極的に検査を受けるとよいでしょう。【子宮】■「女性特有のものであるし、年を重ねて気になる部分などもあるので定期的にチェックしておきたい」(30代・主婦)■「若い人に多い、子宮頸がんは毎年しっかり受けています。胸は2年に一度マンモを受けています」(30代・主婦)乳がんと同様、女性なら気になる子宮の病気。子宮を検査しているという方の多くが、胸も検査をしていました。また、そのほかの部位については下記の通り。現在の生活習慣から将来のリスクを考えて検査する方もいるようです。■「頭痛が頻繁にあるため、隠れ脳梗塞などを起こしていたら怖いので、脳を特に調べてもらいたいです」(30代・主婦)■「バリウム検査の効果は、重い病気しか分からないそうなので、胃腸を胃カメラで調べたいです」(30代・主婦)■「昔タバコを吸っていたので、今はどうなのか気になっています。将来的にもどうなのか」(40代・主婦)まとめ病気の早期発見は早期治療につながります。今は何も異常を感じていなくても、気づかない間に病気があなたの体をむしばんでいる可能性もゼロではありません。会社に属していない主婦でも、自治体や夫の会社など健康診断を受けられる場所はあります。できれば、年に1回は病院や健診センターに足を運んでみてくださいね。アンケート実施期間:2017年8月9〜10日対象:20〜50代の専業主婦の女性の方アンケート総数:50
2017年09月21日