女友達にカレを紹介したら、略奪された・・・。信じられないかもしれませんが、意外と身の回りに略奪を経験したことのある人は多いと思います。あなたにカレがいて、大切なカレを友達に取られてしまったら、もう何も残らないですよね。考えただけでもゾッとしますが、それでは女友達にカレを略奪されないためにはどうすればいいんでしょうか?そこで今回は、カレを紹介したら略奪してくるかもしれない女友達の特徴をご紹介します!■1.略奪された・したことがある「略奪をしたことある子は癖になって繰り返してる場合が多いし、略奪されたことのある子は略奪の仕方を目の当たりにしているから危険」(19歳/大学生)略奪を繰り返している人は見事成功したときの快感を忘れられず、繰り返してしまうことが多いです。また、略奪の被害者になったことがある人は、今度こそ自分の手で幸せを掴み取りたい!と息巻いています。どちらのタイプも「人の彼氏を略奪すること」に対しての抵抗がなくなっている状態ですから、要注意ですよ!■2.自分の恋バナをしようとしない「自分の恋バナをしたがらないグループ内の友達に略奪されました。私の彼氏に手を出してる話なんてできるワケないですよね・・・」(17歳/高校生)気になっている人といい感じになってきたら、女友達に近況報告をしたりしますよね。自ら進んで報告せずとも、恋バナが盛り上がれば話してくれるのが自然な流れ。しかし、そこで自分の話を一切持ち出してこない友達は要注意。「人には言えない恋愛」をしている可能性が高いので、自分の彼氏の情報を明かさないようにしておきましょう。■3.恋愛相談を積極的に引き受ける「略奪癖のある子って恋愛マスター気取りが多い。『私って略奪できるくらい魅力的な女なのよ』とでも言いたいのかな」(24歳/アパレル)略奪癖のある女はなぜ略奪をやめられないのでしょうか?答えは、「略奪を正当化して自分の恋愛力にうぬぼれているから」です。人に言えるような恋愛はしていないけど、この恋愛力をひけらかしたい!そういう人は積極的に恋愛相談に乗ってきます。人当たりの良さに油断してカレとの間に生じたトラブルなどを相談すると、カレを釣るエサにされかねませんので気を付けましょう。■4.「浮気されるほうも悪い」と考えている「悪いことだとわかってても略奪したくなっちゃう。でも、略奪されるくらいの関係だったんでしょって思っちゃうんだよね・・・」(20歳/大学生)もちろん、浮気はした方が悪いに決まっています。ただし、された方に非がないとも言い切れないもの。略奪をする女は被害者の小さな非につけこみ、浮気と略奪を正当化します。恋バナなどで盛り上がった際、「浮気はされる方が悪い」と考えている友達がいないかどうか、意見に耳を傾けておきましょうね。■おわりにあなたにとって大切な友達でも、友達にとって優先すべきは友情より恋愛かも。いくら仲が良くても、女友達の恋愛癖まで矯正することは不可能です。友達も彼氏も失くしてしまわないよう、自分の幸せは自分で守り抜きましょうね!(桃花/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年07月26日「好きな人と付き合いたい」そんな願いをかなえるにはまず、相手との距離を縮めなくてはなりません!今回は、LINEで出来る彼との距離の縮め方をまとめてみました!彼と直接話すことが苦手な人でも、簡単に彼と仲良くなれる方法をご紹介します。■1.タイムリーな会話「ロードショーをお互いに見ていて、『今のはびっくりした』『○○が犯人に一票!』とかってずっとLINEで話していたのが、かなり楽しかった」(20歳/学生)「応援しているサッカーチームが一緒で、テレビ中継をLINEで会話しながら応援したのが、仲良くなったきっかけだったよ」(21歳/学生)見ている場所は遠く離れていても、LINEで会話することで一緒に見ているかのように感じられます。特にお互いが好きなテレビ番組で盛り上がれれば、心の距離はグッと縮まります。彼が好きなサッカーチームの試合や映画など、放送しているときはすぐに彼にLINEをして、タイムリーな会話で盛り上がりましょう!■2.ペット自慢大会「チワワをお互いに飼っていて、写真を送り合いながら『我が家のペット自慢』をずっとしてた!後日、俺の家に彼女がペットを見に遊びに来てくれて、いいきっかけになったよ」(20歳/学生)彼がもしもペットを飼っていたら、どんな話題よりも先にペットの話に持ち込みましょう。彼のペット自慢を楽しそうに聞くもよし、同じようにペット自慢で対抗するもよし!とにかく彼の好きなモノの話で盛り上がることが重要です。自分の好きなモノの話で盛り上がれる相手には、自然と親近感がわきます。彼に「もっと話したい」と思われること間違いなし!■3.秘密の話「『あいつってあの子と、実は・・・』みたいな話をするのは、ドキドキするしふたりだけの秘密って感じで距離が近くなった気がする!」(20歳/学生)秘密の話で盛り上がるのは女子限定だと思っていませんか?案外、男子も秘密の話は大好物なんです。ですが男子同士では秘密の話をあまりしないので、女子から秘密の話をされるとかなり喜びます(笑)好きな相手には、「実はね・・・」という話を持ち掛けると、彼の中でのあなたの存在感がグッと増すので、ぜひ話題にしてみましょう!■4.恋バナ暴露トーク「過去の恋愛話はやっぱ鉄板!(笑)相手の好みもわかるし、何より話していて盛り上がる!」(20歳/学生)「自分の素の部分にも触れたりするから、ただの友達って感覚じゃなくなるよね。かなり距離は近くなるし、以前よりもなんでも話しやすくなる!」(21歳/学生)距離を縮めるならやっぱり恋バナ!彼の好みのタイプから恋愛観まで深い話をすればするほど、距離が縮まります。遠回しに、彼に気になっていますアピールもできれば、なお良し。好みのタイプを彼に近づけて話せば、次の日からあなたのことを意識すること間違いなし!■おわりにLINEで会話をすることで、トークに履歴が残って後で見返せます。彼が後で見返して、あなたとLINEをしていない時でもドキッとしてくれるかもしれませんよ。(佐久間優/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年07月17日LINEでの会話内容をちゃんと見てみると、男性があなたのことをどう思っているかがわかってくるものです。“女”として意識しているのか、それとも恋愛対象としては見てもらえていないのか、見極めることができるでしょう。そこで今回は、男性が「好きな女性」に送りがちなLINEの特徴を紹介します。■1.返信が遅れたことを「謝罪」する「返信がちょっと遅くなったくらいで、『遅くなってごめんね』ってちゃんと謝ってくれる男性は、誠意を感じますし、私のことを大事にしてくれているのかなとも思っちゃいますね」(27歳/WEBデザイナー)「返事が遅くなっちゃってごめん」というひと言は、かなり愛を感じる言葉ですよね。あなたに対して、紛れもなく好意があるからこそ、出てくる言葉でしょう。「あなたからのLINEは重要視していない」などとは女性から絶対に思われたくないので、まずはとにかく謝罪をする。「嫌われたくない」という男性の思いがすごく伝わってくる行為ですよね。■2.よく「恋バナ」をしてくる「恋愛の話に持っていこうとする傾向が強い男性は、『もしかして私に気があるのかな?』って思っちゃいます。色々と質問とかされると、特にそう思っちゃいますね」(25歳/総務)「恋愛話」をすることで、好きな女性を恋愛モードに持っていきたい。そう考える男性は少なくありません。自分自身が、その女性を恋愛対象として見ているからこそ、恋バナがついつい多くもなってしまうのでしょうね。好きなタイプとか、男のどんなところにグッとくるかなど、具体的な恋愛観に対する質問が多い場合は、かなりあなたのことを意識している証拠かも。■3.「用事がない」のに連絡してくる「特にこれといった用事とかがあるわけでもないのに、LINEを送ってきてくれると、好意は感じられますね。他愛もない話で盛り上がれるのも、気持ちがあるからなのかなって・・・」(25歳/販売員)男性はLINEでダラダラとムダ話をするのが大の苦手。基本的には、用件があるときにしか、連絡などはしない人が多いです。もしも、特に用事もないのに、男性からちょくちょくLINEが送られてくるのであれば、それはあなたのことが気になっている証拠。ガマンしていられずに、思わず連絡をしちゃったってパターンでしょうね。■4.とにかく「褒め言葉」が多い「なんだかとにかくたくさん褒めてくれると、好きだと思ってくれているのかなって感じちゃうかも。嫌いな相手だったら、そんなに褒めたりしないはずですもんね」(26歳/メーカー)ものすごくわかりやすいですが、やっぱり男性は好きな女の子のことは、基本的に褒めてあげるもの。自分に好意を持ってほしいと感じれば、誰だってそうなりますよね。ただ、面と向かって褒めることは恥ずかしくてできないので、LINEでそれとなく褒めてくるケースが多いです。そんなにマメなタイプの男性でもないのに、よく褒めてくれる場合は、あなたに気がある可能性大ですね。■おわりに普段、直接はなかなか言えないようなことも、LINEであれば多少は言いやすくもなるもの。なので、男性の好意などもかなり表れやすいのです。そういったサインをしっかりと見逃さないようにすれば、恋が生まれる確率もアップするでしょう。(山田周平/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年07月07日約2週間前にテイラー・スウィフトとの破局をツイッターで認め、「たくさんの愛と互いへの敬意はそのまま残っている」なんてカッコいいことをツイートしていたカルヴィン・ハリス。メディアはカルヴィンがテイラーを振ったと報じ、カルヴィンが優位に立った別れだと見られていたが、テイラーは別れてすぐにトム・ヒドルストンとのキスを披露し、あっさり「モテ女」の名誉を挽回した。カルヴィンは元カノの早すぎる新ロマンスに気を悪くしたのか、大人げなくSNSでテイラーをアンフォロー、破局宣言やテイラーとの写真も削除してしまった。そんな動揺ぶりが隠しきれないカルヴィンに、さらなる災難が降りかかるかもしれない。「Radar Online」によると、「ある人物がカルヴィンの裸の写真を売って流出させる」との情報を入手。「Radar Online」はすでに写真を確認。その写真には、ベッドの上に寝そべる裸の男性が自分のアソコを持っている姿が写っており、顔は下半分だけだがひげの感じや首筋がまさにカルヴィンそのものだとか。腰の右下部分にあるホクロや、チラッと見える右腕のタトゥーもカルヴィン本人であることを裏付けているそうだ。驚くことに、写真はカルヴィンからある音楽関係の重役女性に送られたものだという。「浮気やいがみ合うこともない円満な別れ」を強調していたカルヴィンだが、この写真を女性に送った時期は、まだテイラーと交際していたのでは…との浮気疑惑まで上がっている。(Hiromi Kaku)
2016年06月17日男性には女心がわからないように、女性だって男性の本心はなかなか理解できませんよね。気になる男性が自分のことを好きかどうか、わからなくて不安に思っている女性も多いのではないでしょうか?でも、男性からのLINEをチェックしてみると、実は「脈ありサイン」が隠れていたりするものなのです。そこで今回は、男性からの「脈ありLINE」の共通点について紹介します。■1.「?」が多く出てくる「好きな子のことは色々と知りたくなっちゃうから、どうしても質問とか疑問形が多くなっちゃうよね。冷静に考えるとウザイかもなって、自分でも思っちゃうんですけどね・・・」(29歳/WEBデザイナー)好きな人のことは何でも知りたくなっちゃうし、聞きたくて仕方がないのは男性も女性も一緒なんですね。だから、必然的に「質問攻め」みたいになっちゃうようです・・・。男性からのLINEで「?」が多く見られた場合は、脈ありの可能性大ですよ。興味のない女性へのLINEだったら、質問なんかしないで、とっとと会話を終わらせようとするだけですから。■2.「恋バナ」になりやすい「自分がその女性との恋愛を意識しているからなのかもしれないけど、気になっている女性とLINEをしているときは、恋愛の話をしてしまいがちですね」(26歳/IT)好きな人の「恋愛観」って気になっちゃいますよね。片思いをしているときには、「どういうタイプの人が好きなのか?」とか「どういうときにドキッとするのか?」という情報は、ノドから手が出るほどほしい情報でしょう。ということは、男性がそれとなく「恋バナ」をしてくる場合は、あなたの「恋愛観」を探っているのかもしれません。そもそも好きでもない女性だったら、「過去にどんな恋愛をしていたのか?」なんて、気にもならないですからね。■3.「酔った勢い」でメッセージが来る「酔っ払っちゃうと、好きな女の子にLINEを送りたくなるんですよね。気がついたらしつこく送っていて、次の日に落ち込むなんてこともよくありますね・・・」(28歳/金融)お酒が入ると、寂しくなるからなのか、気が大きくなるからなのか、気になっている女の子にLINEをする男性ってけっこう多いかも。あなたのことを普段からよく考えているからこそ、酔っ払ったときなどにもふと頭に浮かぶ存在なんですね、きっと。「酔っちゃったー」なんて、どうでもいいような内容のLINEが来たら、脈ありの可能性は高いです。そこでうっとうしいと思わずに、「大丈夫?帰れる?」と心配してあげると、もう完全にあなたにメロメロになっちゃいますよ。■4.「翌日」もやり取りが続いている「前日のLINEの続きを翌日になってもまたできるのは、好きな女の子だけですね。好きじゃなかったら、そんな面倒くさいこと絶対にできませんからね」(30歳/調理師)LINEってなかなか終わらないうえに、終わったと思っても、また翌日に話の続きが始まっちゃうこともありますよね。あれって、連絡を小まめに取るのが苦手な男性には相当な苦痛なんです。なのに、男性の方から続きを話し始めてくれたりした場合は、脈ありの確率がかなり高いかも。「あなたともっと話していたい」と、あなたに夢中になっているというサインそのもですからね。■おわりに男性の「脈ありサイン」をちゃんと見逃さずにチェックできれば、好きな人と両思いになれちゃうかもしれません。LINEにもサインは隠されているものなので、ちゃんとそれを読み取ってあげてくださいね。(山田周平/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年06月02日【オレ様リーマンの非ジョーシキ恋愛入門92】約半年間、爆速でフッたりフラれたりを繰り返した必死すぎる婚活経験を生かして、なぜか上から目線で本音の恋愛論を語ります。ちなみに普段は、どこにでもいそうなただのアラサーリーマン。結婚やら婚活やらについてのコラムを書いているので、後学のために恋愛本をよく読む。人の恋バナも隙あらば聞いている。そんなある日、ふと気づいた。「普通の人の場合は、恋愛について知れば知るほどモテなくなりそうだ…」オレは勉強のためだから、いいんだけど。知識があると動けなくなる今、読んでいる恋愛本には、こんなことが書かれている。自信のつけ方、遊び人の見抜き方、失恋したときの乗り越え方…読んだところ、結構当たっている。だが、それでも読まないほうがいいと思う。なぜなら、面倒くさくなるから。自信をつけるためにあれこれやって、遊び人に引っかからないよう注意して、それでも失恋したときには…なんて考えてたら、恋愛する気がなくならないか?何も知らない人が、合コンに誘われて「楽しそうだから行く!」みたいにしていたほうが、絶対行動しやすい。知識をつければつけるほど、不安や警戒心が増し、行動力が失われる。恋バナはもっとひどい恋バナの中心は、愚痴や悩みなどのネガティブなものだ。「合コンに行っても、いい男がいない」「彼氏と上手くいかない」こういう話は恋愛本を読むより、さらにやる気をそぐ。合コンなんて行く気がなくなるだろうし、付き合っても悩みが増えるだけだと無意識に思ってしまうからだ。挙句、男の悪口などに至っては、「うっかりショボい彼氏と付き合ってしまったら、自分や彼がバカにされるのではないか…」という恐怖心さえ芽生えさせる。当たり前だが、動かなければ恋愛は始まらない。知識や恋バナはその行動力をそぐ可能性が高い。失敗しないとわからないもう一つ言おう。オレは早2年近く、このコラムや自身のブログで、恋愛や婚活について「ああしろ、こうしろ」と書き続けている。その中の一つに「高望みするな!」というのがあるが、言われただけでできる人などほとんどいない。高望みして、フラれたときに初めて、「あれは高望みだったんだ…」と実感できるのである。知識だけで恋愛が上手くいくことは、まずない。それがいかに正しくても、知っているのと実行できるのとは別物だ。失敗して、反省して、一歩ずついい出会いに近づいていくのだ。そのためには、まず行動である。たとえ失敗しようが、動くこと自体に意味がある。知るとやる気がなくなりそうな恋愛本は、最初は読まないほうがいい。恋愛していく中で、必要なときに調べれば済むことがほとんどだ。恋バナは、人間関係を維持するためだけに、真に受けずに話半分で聞くぐらいでいいだろう。あまりにネガティブな話題が多い場合は、距離を置くことを考えてもいいと思う。ちなみに、オレのコラムやブログだけは読んでおこう。(文=オレ様リーマン)【プロフィール】「32歳で結婚する人に出会う」と占い師に言われたことをきっかけに、婚活と名の付くものは片っ端からやってみて、約半年で運命の女性と出会うことができたアラサーリーマン。膨大な婚活経験を生かして、本音の恋愛論を語ります。
2016年05月24日-------------------------------------------大学1年生のみなさん! 「大学デビューのホントのところ」、知りたくないですか? 本連載は、かつて大学デビューに半分成功・半分失敗したトミヤマユキコ(ライター・大学講師)と清田隆之(恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表)が、過去の失敗を踏まえ、時に己の黒歴史を披露しながら、辛く苦しい学生生活を送らないためのちょっとした知恵をお授けする。そんな連載です。-------------------------------------------○最終回を前に、すでに泣きそうになってますさて、早いもので3月……というかもう4月目前です。コラムというのは書き出しが最も難しいところなのですが、私はこの連載を「もう○月だよ! 早いよ!」というパターン一辺倒で乗り切ってきました。そんな『大学デビューの落とし穴』もこれが最終回。もう1年経ったのかよ! マジで早すぎて怖えよ……。私は今、連載のラストをどんな原稿にするか模索するため、過去の全23回をすべて読み返してきました。そしてちょっと泣きそうになっているところです。大学とは基本的に放任主義の場所であり、誰も何も言ってくれない。そういう環境では、閉じた人間関係の中に引きこもったり、マニュアルを提供してくれる何かに飛びつきたくなったりするのも致し方ない。しかし、「自分と向き合う時間がたっぷりある」というのが大学生の特権であり、恐れずトライアンドエラーを繰り返してみよう(もちろん上手なリスクヘッジも忘れずに)!……というようなメッセージを、我々はここで大学生たちに送ってきたつもりです。手前味噌で恐縮ですが、地味ながらもなかなか素敵なアドバイスではないかと思います。○本当に散々だった私の大学デビューそしてトミヤマさんは前回、「学生の心をケアすることも大学教員の大事な仕事になっている」という近年の傾向を紹介しながら、「失敗しない方法を考えているヒマがあったら、失敗をリカバーする技術を磨いた方がよっぽどいい」と述べました。こんな先輩、俺も大学時代にマジで欲しかったよ……と、ここでちょっぴり涙腺が崩壊しかけたわけです。思えば、私の大学デビューは本当に散々なものでした。中高一貫の男子校に通い、大学受験に失敗。そして浪人時代は毎日朝6時から夜12時まで必死に勉強し、念願の大学にめでたく入学。ここから華やかなキャンパスライフが始まるかと思いきや……待っていたのは敗北感と焦燥感に充ち満ちた日々でした。授業にマジでついて行けない、クラスは女子ばかりで何をしゃべっていいかわからない、知らない人が怖くて新歓コンパに参加できない、だからどのサークルにも入れない、友達が全然できない、金がない、やることがない、コネもセンスも才能もない、ないないない、何にもない……。そして5月の誕生日に、高校時代から2年間つき合ってきた彼女にフラれました。○大学は"いること"をただただ許してくれるしかし、大学というのはとにかく"包容力"のハンパない場所でした。スタートダッシュにつまずいてふて腐れてる私になぞ一切の関心も示さず、図書館で一日中スヤスヤ寝てても、キャンパスのベンチでずっとマンガを読んでても、中高時代の友達を呼んで食堂でダベっていても、一向にお構いなし。こんなことが許されるのって、実は人生の中で大学だけなんじゃないかと思います。中学や高校だと先生に叱られるはずだし、実家じゃ親に心配されるし、会社だったら即効クビになるでしょう。しかし大学だけは、私たちのことを子ども扱いも大人扱いもせず、"いること"をただただ許してくれる。こんな場所、よく考えたら大学以外になかなか見当たりません。私は現在フリーランスの文筆業者ですが、近所の公園で日中ぼけーっと座ってるだけで子連れのママさんたちにビンビン警戒されてしまいます。ああ、何も問わず存在を許容してくれた大学の包容力が恋しい……。○社会は結構"穴だらけ"なところだ!ともあれ、あのころ大学が懐深く放置してくれたことは、その後の人生で決定的に役立っているような気がしています。なぜなら、「素材と環境だけ与えてやるからあとはお前の好きなようにやれ」「困ったら言え。少しは手を貸してやるから」という大学の態度は、実は「社会」そのものだからです。これは大人になって実感していることですが、社会というのはさほど精密にできていません。むしろ結構"穴だらけ"です。学校みたいに厳しい規則があるわけじゃないし、受験勉強のように努力と結果が直結するわけでもない。そもそも何をすれば幸せに生きられるのか、誰も教えてはくれません。社会が提供してくれるインフラやシステムを適当に活用しながら、自分なりに生きていくしかない。ルールは「税金を納める」「罪を犯さない」くらいのもんです。もしかしたら、社会というのは大学以上に放任主義な場所かもしれない。そんな社会を生きる上で役に立っているのが、大学時代のトライアンドエラーです。○人生は何でもあり。だから焦るべからず!はっきり言って、大人になったってトライアンドエラーの連続です。会社に入ったって結婚したってTOEICで高得点取ったって「人生これで安泰!」となるわけではありません。トミヤマさんも「大学が就職予備校化している」と書いていましたが、「社会人に求められる能力を大学生の内から身につけておき、即戦力な人材になってなるべくいい企業に就職しよう!」という風潮がかつてないくらい強まっていることは確かでしょう。そんな中で、一回の失敗を"致命傷"と捉え、だらだら過ごすことやくよくよ悩むことを"時間の無駄"と考えてしまう感性が育ってしまうのも、無理はない話だと思います。でも、社会は案外テキトーだし、人生は思いのほか長い。そんな毎日をたくましく生き抜いていくためにも、大学という懐の深い場所に抱かれながら、ぜひトライアンドエラーする力を磨いていってください。変な自己啓発ブロガーに煽られ、「人脈広げなきゃ!」「コミュ力上げなきゃ!」「英語勉強しなきゃ!」「留学しなきゃ!」「フォロワー増やさなきゃ!」「セルフブランディングしなきゃ!」などと焦る必要はありません。何を言いたいんだかわからなくなってきましたが、要するに「人生は結構何でもあり」ということを伝えたかったわけです。それを知り、少しでも肩の力を抜いてもらえたらなと思います。互いにがんばっていきましょう。一年間どうもありがとうございました\(^o^)/清田隆之/桃山商事1980年、東京生まれ。失恋ホスト、恋のお悩み相談、恋愛コラムの執筆など、何でも手がける"恋バナ収集ユニット"「桃山商事」代表。男女のすれ違いを考えるPodcast番組『二軍ラジオ』を更新中。雑誌『精神看護』やウェブメディア「日経ウーマンオンライン」「messy」などでコラムを連載。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)がある。Twitter @momoyama_radioトミヤマユキコライター・大学講師。「週刊朝日」「文學界」でブックレビュー、「ESSE」「タバブックス」でコミックレビューの連載を持つライター。早稲田大学などでサブカルチャー関連講義を担当する研究者としての顔も持っている。「パンケーキは肉だ」を合い言葉に、年間200食を食べ歩き『パンケーキ・ノート』(リトルモア)にまとめた。Twitter @tomicatomica
2016年03月30日女子会といえば恋バナは定番ですが、参加メンバーによっては会話の内容を吟味する必要があります。気を許せる親友ならノロケ話でも盛りあがるけれど、会社の同僚など、2人だけでは遊ばない微妙な関係の人には嫌われる原因にもなりかねません。ちょっとしたグチのつもりが、自慢話と思われてしまうこともあるのです。そんな注意すべき恋バナをチェックしてみましょう。1.彼氏のグチ仲の良い友だちの前でも、彼氏をほめるのは照れくさいですよね。そのため、ついグチをいってしまいがちですが、フリーの人の前では避けたほうがいいでしょう。そもそも恋人がほしいのになかなかできないときは、彼氏の話を聞くだけで「自慢」だと思ってしまうことがあるのです。「彼の仕事が忙しくてなかなか会えない」といえば、「それだけ重要なポストについているっていいたいの?」、「家のことを何もしてくれない」というと、「かいがいしく家事をしてあげているアピール?」なんて、何でもネガティブ変換してしまう人がいます。その場は楽しく盛りあがっても、陰で何を言われることやら…。2.好きな人との恋の行方親友といえる関係なら、恋の進展を報告するのはアリ。適切なアドバイスをもらえたり、応援したりしてくれることでしょう。しかし、微妙な関係の人には要注意。うまくいっていれば、やっかみからありもしないうわさを流されることもあります。また、他人の恋が成就することをおもしろく思わない人もいるのです。ちょっとでもうまくいきそうなら、「それは脈なし」「遊ばれてるよ」なんてネガティブなアドバイスをされることも。恋の相談は相手を選ばないと危険です。3.笑えない失恋話失恋したら仲間とパーッと飲んで騒いで盛りあがる! それは大いに結構ですが、不幸ネタは笑い話に昇華できるまで控えたほうがいいでしょう。会を盛りあげようと失恋ネタを提供したくなるものですが、そこまで仲が良くない人は笑っていいのか判断に苦しみます。「彼の浮気相手が家まで押しかけてきて、とっくみあいのケンカに。でも、話をよく聞くとじつは彼の奥さんで、私が浮気相手だったの。慰謝料をよこせとか修羅場になって大変だった」これは筆者が以前、職場の先輩に聞かされた話。先輩とはプライベートの話をするような関係ではなかったので、いきなりの告白に戸惑いました。他人の恋バナにけちをつけたい人ほど、恋バナが大好物。そのため、微妙な関係の人との集まりでも、「最近どう?」なんて話題を振ってきたりします。恋バナは心を許した相手にしかしない、あまり仲が良くない人がいる女子会には参加しない。これが余計なトラブルを招かないための鉄則といえそうです。
2016年03月25日-------------------------------------------大学1年生のみなさん! 「大学デビューのホントのところ」、知りたくないですか? 本連載は、かつて大学デビューに半分成功・半分失敗したトミヤマユキコ(ライター・大学講師)と清田隆之(恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表)が、過去の失敗を踏まえ、時に己の黒歴史を披露しながら、辛く苦しい学生生活を送らないためのちょっとした知恵をお授けする。そんな連載です。-------------------------------------------○大学教員にとっていま一番大事な仕事とは4月から桃山商事・清田くんと続けてきたこの連載も、あっという間に1年が経とうとしています。時の流れ、早すぎやしないか……。「もうすぐ2年生になる君たち! 1年間ついてきてくれてありがとう! 大学デビューもそろそろ卒業だね!」と明るく送り出したいところなのですが、今回は、ちょっと重い話をしようと思います。「大学教員にとっていま一番大事な仕事は、研究でも教育でもなくて、学生を死なせないことだ」という話を聞いたことがあります。大学は研究機関であり、大学教員は研究者ですから、一番大事なのは研究です。そして、研究を教育という形で学生に還元することも大事。しかし、いまは学生の心のケアも大事な仕事になりつつあります。大学に馴染めないことで、引きこもり状態になり、そのまま退学したり、ひどい場合は自分を殺す方向に行ってしまう学生がいるからです。こういう学生は、たいてい真面目ですし、つねに正しさを求めています。「適当にやり過ごす」ということができません。平均的な学生像をはみ出してしまった自分を許せないのです。○何度でも仕切り直していい大学が就職予備校化していることもあって、レールを外れることなく真面目に学ぶ&正しく生きることばかりが重要視されている現状を、わたしは不安に思っています。真面目に正しくやった奴だけが報われるべきである、という考えもあるでしょう。でも、不真面目でも、正しくなくても、報われることはあります。欠席しまくりなのに学生コンパの仕切りだけはやるとか、論文を酷評されてもヘラヘラしているとか(わたしです)、そういう人間でも、ちゃんと社会人になれるし楽しく生きられるのに、そういう「ダメなりの報われ方」がまるっと「無いこと」にされるのは、ちょっと違うような気がするのです。大学というのは、人生の中で「人と同じじゃなくてもなんとかなる」ことを知るための場所だと、わたしは考えています。何かを学ぼうという気持ちがほんの少しでもあれば、ぼっちだろうと、留年しまくろうと、構わないのです。どんな奴がどんな風に学ぼうと自由。それが大学のあるべき姿です。本連載は「なんでも要領よくこなせるキラキラ系学生は相手にしない」と決めてスタートしました。それよりも「ちょっとしたことで躓いてしまう学生にそっと手を差し伸べたい」と思っていました。ですから、1年生の終わりに「まだ大学に馴染めないな」とか「大学デビュー失敗したわ」と思っているひとには、「何度でも仕切り直していいんだよ!」と言いたい。キャラ変してもいいし、転部を考えてもいいし、大学では適当に過ごして外での活動を頑張ってもいいし。べつに最初の1年間で作った自分に縛られる必要はありません。むしろ、変わっていいのです。自分に一貫性がないことを、あまり恥じないでください。○真面目さと正しさを求めすぎないわたしには苦い思い出があります。学生時代のことなのですが、すごく仲の良かった友だちが、みんなの前から姿を消してしまったのです。勉強がうまくいかなかったのかも知れないし、恋愛がうまくいかなかったのかも知れない。家庭になにか問題があったのかも知れない。でもその友だちは、誰にもなんにも相談しないで、いきなり音信不通になってしまいました。「うまくいかない原因」を知られて、これまで築き上げてきた「優秀だしモテる」というリア充キャラが崩壊することを恐れているように見えました。それは若さゆえの恐れであって、30歳を過ぎれば、笑って再会できるだろう。そんな風に思っていました。でも、いまだに音信不通のままなのです。あのとき、どんな言葉をかければよかったのだろうと、切ない気持ちになることがいまだにあります。教員になってからも、同じようなことがありました。優秀な学生の中に、最後の課題が出せないひとがいます。授業中の発言などで「あいつできるぞ!」というイメージがつくと、それを守ることに必死になってしまって、身動きがとれなくなってしまう。教員からすれば、できる奴でもC評価食らうことはあるよ、ぐらいの気持ちなのですが、本人は絶対A評価を貰わないといけないと思い込んでいる。でも、必ずA評価を貰えるかどうかは、フタをあけてみるまでわからないわけです。そうなると、欠席を繰り返し、課題の提出をせず、敢えて「不可」を食らう作戦に出る。BよりCより、いっそ不可の方がマシだと思うのでしょう。この手の学生を救うのは、なかなか難しいというのが、正直なところです。失敗することや、挫折すること。これを学生時代に受け入れることができれば、後の人生でかなり強みになります。積極的に失敗しろ! とはいいませんが、用心してたって失敗するのが人生だということを、分かっておいて損はありません。失敗しない方法を考えているヒマがあったら、失敗をリカバーする技術を磨いた方がよっぽどいいのです(そのためのちょっとしたヒントを1年かけて伝えてきたつもりです)。いつまでも新品同様みたいな人生はない。傷つき、汚れ、使い込むほどに味が出る人生を目指すべきです。ピカピカの大学1年生にはちょっと想像がつかないかも知れないけれど、10年もすれば、きっとこの言葉の意味がわかりますから、とりあえず、真面目さと正しさを求めるあまり自分を責めたり殺したりする方向はナシでいきましょう!トミヤマユキコライター・大学講師。「週刊朝日」「文學界」でブックレビュー、「ESSE」「タバブックス」でコミックレビューの連載を持つライター。早稲田大学などでサブカルチャー関連講義を担当する研究者としての顔も持っている。「パンケーキは肉だ」を合い言葉に、年間200食を食べ歩き『パンケーキ・ノート』(リトルモア)にまとめた。Twitter @tomicatomica清田隆之/桃山商事1980年、東京生まれ。失恋ホスト、恋のお悩み相談、恋愛コラムの執筆など、何でも手がける"恋バナ収集ユニット"「桃山商事」代表。男女のすれ違いを考えるPodcast番組『二軍ラジオ』を更新中。雑誌『精神看護』やウェブメディア「日経ウーマンオンライン」「messy」などでコラムを連載。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)がある。Twitter @momoyama_radio
2016年03月16日恋愛はある意味「狩り」と一緒ですから、男性も女性を落とすとき、それなりのステップがあります。最初はジワジワ、そして「イケる」と思ったら一気に全速力でアタックをかけてきます。この、男性がエンジンを全開にしてきたタイミングを見逃さないようにしておきましょう。そうすれば、それに合わせてあなたも「私を落として」とうまくアピールできるので、男性もあなたを攻略しやすくなりますから。ということで今回は男性の方々に「女子を本気で落としにかかったときのサイン」について伺ってみました。■1.夜に2人でデート「それまでも普通にそうしてたならともかく、今まではそういうことなかったのに、旧に夜の時間に2人で遊ぼうって行ってきたら、それはサインだと思う。典型的な、『いい雰囲気に持っていってからの~』のパターン」(記者/25歳)やはり男性が、好みの女性とイイ感じの雰囲気に持っていこうとするときに使うのがこの「夜に2人きりでデート」です。そのデートでの告白を視野に入れている可能性も十分にありえますね。■2.急に恋バナを入れてくる「普段あんま恋愛話とかしない男子がいきなり入れてきたら、怪しいって思うべきじゃ?」(公務員/27歳)恋バナをすること自体は別におかしなことじゃありません。しかし、これまではめったにそういう話をしない男性がしてきたら、確実になにかのサイン。あなたにすごく気がある風な返事をしてあげましょう。■3.お酒を飲む&飲ませてくる「女子を落としたいときにはお酒を使う人は多いよ。自分も飲んでテンション上げるし、女子にも飲ませて素にさせて、自分のことをどう思ってるかを聞き出そうとする」(運送業/26歳)男性とご飯を食べているとき、「妙に今日はお酒を頼むな・・・・・・」と思ったらピンときてください。お酒はたくさん飲んだら当然高いですし、男性がごちそうするのならなおさらです。普段からお酒好きな男性ならともかく普通の男性は、よほどのことがない限りたくさん飲もうとはしませんよ。■4.まっすぐ駅まで歩かなくなる「告白のタイミングをうかがってるときには、帰るときにあえて『遠回りして駅行かない?』とか言い出すよね・・・・・・。それで結局告白できずに帰しちゃうことのほうが多いけど(笑)」(公務員/25歳)これをしてきたら、かなり告白が目の前まで迫っているサインと思っていいかもしれません。空気を読んで、「じゃあ公園でちょっとお話しよっか」みたいなサポートをしてあげたら、告白しやすくなりますよ。■5.意味不明なLINEが来はじめる「あんまり恋愛得意じゃない俺みたいな男子は、こういうときには『理想の結婚は何歳?』とか変なことをLINEで聞いたりしてしまう」(大学生/21歳)「え、なんでこのタイミングでそれ?」みたいな恋愛絡みの話題が来たら、いくら「いや~、ただ気になっただけ」とか言い逃れをしても、それはその男性なりの好きですアピールなのかもしれません。急にスタンプだけ送ってくるようになったり、などもそうですね。■おわりにこういうときに鈍感すぎてこれらのサインをスルーしてしまうと、「もうダメだ・・・・・・」と諦めてしまう男性も少なくありません。しっかりと男性のエンジン音に耳を澄ませて、あなたのほうかもガソリンを注いであげられるようにしましょうね。(吉沢みう/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年02月24日-------------------------------------------大学1年生のみなさん! 「大学デビューのホントのところ」、知りたくないですか? 本連載は、かつて大学デビューに半分成功・半分失敗したトミヤマユキコ(ライター・大学講師)と清田隆之(恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表)が、過去の失敗を踏まえ、時に己の黒歴史を披露しながら、辛く苦しい学生生活を送らないためのちょっとした知恵をお授けする。そんな連載です。-------------------------------------------○もうすぐフレッシュな新入生がやってくる……今年は年始からビッグニュースが目まぐるしく入れ替わり、2月の中旬には春一番も吹き荒れました。何とも慌ただしい序盤戦となりましたが、大学1年生のみなさんはいかがお過ごしでしょうか。この時期は大学入試も終盤に差しかかる頃。ちょっと前まで初々しい新入生だったみなさんも、もうじき先輩になるわけです。早いですね。恐ろしいですね。ぼやっとしてるとあっという間に春が来て、キャンパスを占拠するフレッシュな若者たちに嫉妬心を抱くようになるかも……。そうならないために、私からもイケてる先輩になるための必読書を5冊紹介させていただきます。○つき合いやすいのは"弱い先輩"!? 岡田美智男『弱いロボット』(医学書院)本書はロボット研究者による著作ですが、ここに登場するのはPepparやルンバのような高性能ロボットとは真逆の、「役立つ機能が特にない」という風変わりなロボットたちです。例えば本書で紹介されている「ゴミ箱ロボット」は、自分でゴミを拾えません。できるのは、センサーでゴミを見つけて近づくのみ。しかしおもしろいことに、これを見たまわりの人間がゴミを拾ってくれ、結果的に掃除という目的を果たしてしまうのです。つまり、機能の不完全さが他者のアシストを引き出した、ということです。弱い、危うい、つたない、他力本願──。これらは一般的にネガティブな要素と捉えられがちですが、著者はここに新たなコミュニケーションの可能性を見出しています。役割意識や固定観念にとらわれず、自分の弱さや不完全さを認め、後輩たちとしなやかなつながりを作ることができる……。そんな先輩を目指してみるのもありでは?○イケてる先輩は誘惑の構造を見抜く デイミアン・トンプソン『依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実』(ダイヤモンド社)スマホゲーム、クレジットカード、SNS、カップケーキ。これらはみな身のまわりの生活に溢れているものですが、実は人を"依存症"に陥れる恐ろしいものだとしたら……。本書は「依存症」をキーワードに、現代社会のヒット商品やコンテンツを分析していきます。その根底にあるのが「人を病みつきにさせて購買させる」というビジネスモデル。いわく我々は、「やめられないもの」や「つい手を出してしまうもの」に囲まれて暮らしているというわけです。確かに、思い当たる節はありますよね。知らず知らずの内にハマり込んでしまうのが依存症の恐ろしいところですが、大事なのは「背後にあるビジネスモデル」に目を向けるという視点です。問題を社会構造から読み解こうとするのが大人の姿勢です。イケてる先輩になるために、ぜひ本書で視野を広げる訓練をしてみてください。○"幸せ上手"な先輩を目指して エリック・ワイナー『世界しあわせ紀行』(早川書房)自分が幸せに生きるためには、何が必要なのか。それをちゃんと知ってる"幸せ上手"は男女問わず人にモテると思いますが、そのための参考になるのが本書です。これは世界各国の「幸福観」を調査したジャーナリストによる旅行記です。例えばアイスランドは日照時間が極めて短く、国土のほとんどが凍っているような場所ですが、失敗を「名誉」と捉える国民性があり、人々の幸福度は総じて高いそうです。逆にスイスは裕福で国のシステムもしっかりしていますが、特有の勤勉性が「退屈」に通じ、人々の幸福度は低めだそうです。本書を読んでいると、自分と近しい幸福観を持った国、逆にまったく理解できない国が見えてくるはずです。ぜひ、世界を旅しながら自分自身を見つめてみてください。○これからの男子は「ボーイズトーク」を! 桃山商事『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)手前味噌で大変恐縮ですが……自著もぜひご紹介させてください。本書は桃山商事のメンバー(男子3名)が、これまで見聞きしてきた恋バナを紹介・分析していく鼎談集です。タイトルにある「二軍男子」とは自分たちのことですが、旧来的な男性像(プライドが高く、自分のことを変えようとしないメンズ)から脱却しようという気持ちを込めてつけた言葉でもあります。長年女性たちから恋バナを聞いていると、「男のダメな部分」をこれでもかというくらい直視させられます。しかし、それを直視することがイケてる男子への道だとも思います。モテ自慢やエロトークではなく、自分たちの弱さやダメさについて語り合うボーイズトークをぜひ!○可笑しくも哀しい人間賛歌! いましろたかし『初期のいましろたかし―ハーツ&マインズ+ザ★ライトスタッフ』(小学館)最後の一冊は思いっきり私の趣味なのですが、マンガ家・いましろたかしさんの初期作品集をぜひオススメしたいと思います。ここに登場するのは、生き方のヘタクソな人ばかり。誠実に生きているのにまったくモテない、一生懸命働いているのに非正規雇用で未来が見えない、頑張って勉強しているのに公務員試験に受からない……。そのまっすぐで不器用な生き様が可笑しくも哀しくて、心の琴線と笑いのツボを一気に刺激してきます。いましろ作品には、浮ついた消費社会への批判精神が根づいています。その中で翻弄されながら生きる人間たちを描きながら、社会の不条理をえぐり出していきます。これが描かれたのは90年代ですが、現在にも十二分に通じる内容だと感じます。いましろマンガを読めば、人にも自分にも優しくなれるような気がします。とにかくとんでもなくおもしろいマンガなので、騙されたと思って読んでみてください!……以上5冊です。どれもイケてる先輩になるための心構えを学べる良書なので、ぜひトミヤマさんのブックガイドと一緒に、自分なりの先輩像を模索するための参考にしてみてください。清田隆之/桃山商事1980年、東京生まれ。失恋ホスト、恋のお悩み相談、恋愛コラムの執筆など、何でも手がける"恋バナ収集ユニット"「桃山商事」代表。男女のすれ違いを考えるPodcast番組『二軍ラジオ』を更新中。雑誌『精神看護』やウェブメディア「日経ウーマンオンライン」「messy」などでコラムを連載。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)がある。Twitter @momoyama_radioトミヤマユキコライター・大学講師。「週刊朝日」「文學界」でブックレビュー、「ESSE」「タバブックス」でコミックレビューの連載を持つライター。早稲田大学などでサブカルチャー関連講義を担当する研究者としての顔も持っている。「パンケーキは肉だ」を合い言葉に、年間200食を食べ歩き『パンケーキ・ノート』(リトルモア)にまとめた。Twitter @tomicatomica
2016年02月17日こんにちは、木口です。さて、今日はこんな相談メールをいただいたので答えていきたいと思います。『美穂さんこんにちは!16歳の高校1年生の女子です。私は男子との交際経験がなく恋することがどんなものなのか、よくわかりませんでした。そんな私ですがクラスメートの男子が気になり始めて半年が経ち、日に日に好きな気持ちが溢れ出しそうになります。好きな人とはたまに挨拶を交わすくらいで、仲良しなわけではありません。連絡先も知りません。いろんなサイトや雑誌をみて、モテるテクニックみたいなのを研究してみるもののこういうのを実践して好きな人に引かれたりしないかな?って思って実践出来ません。自分から積極的にいくのは勇気が出なくて、でも授業中や休み時間も泣きそうになるくらい好きになってしまって自分で自分がわからないんです。こんな時、どうしたらいいのでしょうか?』好きな人のことが大好きで近づきたいし、仲良くなりたいんだけど勇気がなくて何も行動出来ない・・・・・・女の子ならそんな気持ちになったことが一度はあると思います。「好きな人とどうなりたいのか」にもよりますが!今回は『好きすぎて爆発しそうになったらどうする?』をテーマに、実際にこういう経験をしたことがある女性20人と話し合いました。■1.女友達に相談する「女友達に聞いてもらうだけで楽になることはあると思います。私は爆発しそうになったらとりあえず恋バナする!」(19歳/大学生)女子あるあるですね!でも話して発散するのはかなりの効果が期待出来る!話しているうちに「彼のこんなところが好きだな~」って改めて自分の気持ちに気づけるかもしれませんしね。ただ、恋バナをするのはとてもいいことなのですが相談する相手はしっかり見極めようね!横に流されたくない話も気付いたら広まっていた・・・・・・!ってことがあるものです。■2.自分が一番輝けるものを見つける「好きな人に振り向いてほしくて部活を頑張ってたなあ!私はバレー部で彼はバスケ部だったから放課後は同じ場所に居れて、彼の目に留まるように超絶頑張った(笑)。」(21歳/アパレル)好きな気持ちを原動力に、部活や勉強を頑張るのも良いですね!人って輝いている姿を見ると印象に残りやすいしですし、一石二鳥!■3.まずは連絡先をゲット「好きな人と距離を縮めたいならLINEくらい知ってたほうがいいんじゃないかな?いくら勇気が出ないって言っても、それじゃあ何も進展しない!友達にすらなれないじゃん!」(20歳/大学生)好きな人が出来ると「見てるだけで幸せだわ」って思っていたのがいつのまにか「あの人と仲良くなりたい、付き合いたい」って思うようになるはず。進展を望むのなら連絡先をゲットして、やり取りをするのは絶対ですね。それに、好きな人の連絡先が携帯に入ってるだけでなんだかうれしくなりませんか?「好き!爆発しそう!」ってなっても、にやにやしちゃうような気持ちにさせてくれると思いますよ。■4.恋うたに頼る「相談出来る友達なんて限られてるし、どうにもならない時はやっぱり西野カナさまさまだった・・・(笑)。西野カナのGO FOR IT!!を聴いて、好きな人を誰かに取られるのは嫌だ!って思って勇気を出したよ!」(22歳/ナイトワーク)恋をしたら恋うたの女王、西野カナさんやMACOさんの曲を聴くって方が多かったですね。励ましてくれるような曲から、好きが高まるような曲までとにかく聴き漁って気持ちを落ち着かせてみては?■おわりに恋愛は映画やドラマのようにいかないから、初めての気持ちになった時にすごく戸惑うし、わからなくなると思います。でも、それは決しておかしいことではないし、みんな初めはそうだから初めての気持ちを大切にしてほしいなと思います。(木口美穂/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年02月04日-------------------------------------------大学1年生のみなさん! 「大学デビューのホントのところ」、知りたくないですか? 本連載は、かつて大学デビューに半分成功・半分失敗したトミヤマユキコ(ライター・大学講師)と清田隆之(恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表)が、過去の失敗を踏まえ、時に己の黒歴史を披露しながら、辛く苦しい学生生活を送らないためのちょっとした知恵をお授けする。そんな連載です。-------------------------------------------○春休み中におすすめの本は2月頭から3月終わりまで続く大学の春休みは、長い上にこれといった宿題もないため、夏休み以上のお得感がありますよね! ちなみに、教員は採点とか入試などの業務がてんこ盛りなので、本格的な春休みはごく短いです(泣)。以前、夏休みには「とにかく本を読め!」とアドバイスしました。なので、春休みも長くて難解な本をどんどん読んで欲しいのですが、そればっかだと疲れちゃいますよね。ということで、もうすぐ新入生を卒業し「先輩」となるみなさんにうってつけの本を紹介したいと思います。なにも「こういう先輩/後輩関係が理想的」などと押し付けるつもりはありません。むしろ「いろいろな先輩/後輩がいる(いていい)」ということを知ってくれたら幸いです。○憧れの先輩との距離感が絶妙 又吉直樹『火花』(文藝春秋)漫才師として天才的なセンスを持ちながら、どこまでも不器用な先輩「神谷さん」を、後輩「德永」が観察し続ける物語。借金まみれ、恋愛も中途半端。面白さを追求する姿勢はカッコいいけれど、ときどきやりすぎて、みんなを引かせてしまう……そんな神谷さんに憧れとほんのちょっとの侮蔑を感じている德永。この「ほんのちょっとの侮蔑」というところがポイントです。德永は、先輩を盲目的に信仰したりはしないのです。先輩は神様じゃないし、先輩と自分の人生は、どれだけ密接にかかわりあっていても別物。好きだからって全肯定すればいいというものではないし、逆に、ちょっと相容れないところがあっても、それで絶縁するなんてバカげている。芸人の世界は特殊ですが、それでも、德永の人間関係調整力からは学ぶべき点がたくさんあると思います。○強引な先輩と出会ったら? ジュール=ベルヌ『海底2万マイル』(講談社青い鳥文庫)言わずと知れた少年小説の大傑作。ですが、大人になってから読むと、「とんでもない先輩に振り回される後輩の話」として読めます。潜水艦ノーチラス号のネモ艦長は、好奇心旺盛なアナンクロス教授を乗せ、世界の海をかけめぐります。が、ネモ艦長はなかなか行き先を教えてくれないし、潜水艦から逃げ出したらダメだというし、どこまでも強引。でも、アナンクロス教授が不満たらたらかというと、そうでもないんです。むしろ、これまで見たこともない光景を見せてくれた艦長に感謝している部分も。面白いのは、教授がネモ艦長との冒険旅行について「人々がこの話しを信じてくれようが、くれまいが、わたしにとって、それは、さして問題ではない」と語っていること。この承認欲求の薄さ、すごすぎ。ふつう、誰かに振り回されるとつい愚痴りたくなるし、貴重な経験をさせてくれたら、みんなに自慢したくなりそうなものですが、アナンクロス教授はあえて「自分とネモ艦長」の関係だけを見て、そこから得られるものだけを得ようとするのです。強引な先輩の言いなりかと思いきや、ひそかに経験値を上げている……アナンクロス教授、デキる男です。○人生のモチベーションを引き上げてくれる先輩 林真理子『野心のすすめ』(講談社現代新書)「低め安定」志向の若者を叱咤激励し、とにかく野心を持て、上を目指せと煽りまくってくる一冊。わたし自身「え~、そんなに頑張りたくないよ~」と思いながら読みはじめたのですが、読み終えるころには「野心、だいじ!」とすっかり考えを改めました。彼女の熱心な読者とはいえないわたしでも、こんなに心動かされるのですから、林真理子は「人生の先輩」として、かなり優秀だと思います。なんといっても、就活で40社以上から不採用を食らったところから今日の地位を築き上げ、有名になってからは数々のバッシングに耐え、仕事で結果を出し続けているのですから、説得力がハンパない!○プロ後輩になって先輩から学ぼう 石塚真一『BLUE GIANT』(小学館ビッグコミックススペシャル)本作は、一流のジャズミュージシャンを目指して奮闘する青年「宮本」の物語なのですが、彼が「プロ後輩」みたいなひとなんです。彼と関わったひとは、どういうわけかみんなイイ先輩になってしまう。それは、宮本が人間を好きで、人間を信じているから。「このひとと付き合うことにメリットがあるのか?」といったコスト感覚で人間関係を選択してしまうことってあると思うのですが、宮本にはそれがないんです。そういうコスト感覚をぶっ壊した先に、ものすごい人的財産があることを、彼は本能的に見抜いているのかも。これがプロ後輩のスキル……わたしも宮本の力でイイ先輩に仕立て上げて貰いたいものだよ……。○規格外の先輩に惚れる 加賀まりこ『純情ババアになりました』(講談社文庫)女優・加賀まりこのエッセイ集なのですが、びっくりするほど一般人の暮らしからかけ離れており、たいへん痛快です。父親の仕事の関係で小さな頃から勝新太郎と知り合いだったとか、20代で芸者あそびをしていたとか、妊娠が発覚してすぐにシングルマザーになると決めたとか、もう、人生の全てが、洒脱で、潔くて、かないません。なるべく失敗しないように、なるべくレールから外れないように生きる慎重派のみなさんにしてみれば、彼女の人生はまるで他人事かも知れません。が、わたしは本書を読むと「規格外の人生でも、なんとかなる」と感じ、なんだか安心します。人生、いくら用心していても、予想外のことが起きますが、加賀まりこマインドがあれば、もしすっ転んだとしても、ひとより早く立ち上がれる。慎重派のひとこそ、彼女を「いざという時に頼れる先輩」と思うべきだと思います。……全5作品、いかがだったでしょうか? ここから先輩/後輩関係を知るヒントをうまいこと引き出せたら、あなたの先輩/後輩力がアップするのはもちろん、読書力もアップしているハズですよ。トミヤマユキコライター・大学講師。「週刊朝日」「文學界」でブックレビュー、「ESSE」「タバブックス」でコミックレビューの連載を持つライター。早稲田大学などでサブカルチャー関連講義を担当する研究者としての顔も持っている。「パンケーキは肉だ」を合い言葉に、年間200食を食べ歩き『パンケーキ・ノート』(リトルモア)にまとめた。Twitter @tomicatomica清田隆之/桃山商事1980年、東京生まれ。失恋ホスト、恋のお悩み相談、恋愛コラムの執筆など、何でも手がける"恋バナ収集ユニット"「桃山商事」代表。男女のすれ違いを考えるPodcast番組『二軍ラジオ』を更新中。雑誌『精神看護』やウェブメディア「日経ウーマンオンライン」「messy」などでコラムを連載。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)がある。Twitter @momoyama_radio
2016年02月03日付き合ったものの、いざふたを開けてみたら、「え?こんな人だったの!?」と思うことは男女問わずよくある話です。今回は、男性が「付き合うんじゃなかった!」と後悔した相手について聞いてみました。■1.部屋が汚い「昔付き合った子は、成績優秀でしっかり者だと思っていたんですが、一人暮らしの彼女の部屋に行った時に事件が。ぱっと見、それなりに整理整頓されているように見えたんですけど、クロゼットがミシミシ音を立てていたんですよ。気になって近づいたら、扉が開いて服や本なんかが雪崩みたいに落ちてきました。これがきっかけで彼女も猫を被るのをやめたんですけど、どうやら普段は部屋が汚いようで・・・。掃除しなさすぎて、埃がたまっていたんでしょうね・・・彼女のドライヤーを借りて髪を乾かしていたら、火を噴いたのには驚きました。」(教育関連/28歳)元々ズボラだったり、忙しくて時間がないなどの理由で、普段それほどマメに掃除しない女性もいると思います。でも、埃をかぶるまで何もせず放っておくのは考えもの。何から何までピカピカにする必要はありませんが、小奇麗な状態くらいにはしておきたいものです。■2.料理が下手「10年間付き合った彼女は、料理がド下手。彼女がかつおで出汁をとったという味噌汁が、味噌を溶かしただけのお湯だったんで、よくよく聞いたら、大量のお湯に一つまみかつお節を入れただけだったことが判って。インスタントの出汁か出汁入りの味噌を使うよう遠回しに言ったら、キレられました。彼女は自分の料理下手を絶対に認めなかったんで、いつまでたっても上達しないまま。謎のプライドが理解できず、結局別れました。」(アパレル/26歳)これ以外にも「料理に味がなかった」「米を洗剤で洗っていた」など、彼女のビックリ料理に悩まされた男性は意外に多いようです。男性が付き合ったことを後悔した料理下手女子の共通点は「料理下手を認めない」こと。下手を認めた上で、努力して徐々に上達していく場合は好感度大のようで、「そんな彼女と一緒に料理を作りたい」という男性もいましたよ。■3.女性同士でするような話ばかりする「前の彼女は、ネイルやお気に入りのファッション、自分の友達の恋バナなんかを延々としてくるんですけど、何が面白いのかさっぱり分からず、会話が成立しないことがよくありました。」(IT関連/25歳)女性同士では当たり前のファッションの話や恋バナに対し、「何が楽しいのかさっぱり分からない」と思う男性は多く、「たまに話す分にはよくても、しょっちゅうになるとツライ」という声も。女友達にする話と彼氏にする話は分けた方が良いかもしれません。■4.サゲマン「昔付き合った子が典型的なサゲマンだった。可愛かったけど、付き合う男がことごとくダメになっていくんだよね。分かっていたけど可愛さに負けて付き合ったら、彼女は俺にベッタリで。仕事がうまくいかなくなるわ、試験に落ちるわ、散々な目に。反対に彼女は絶好調だったみたいで、仕事がうまくいって給料も上がり、最終的に他の男に乗り換えられて・・・。フラれる形になったけど、内心ホッとしました。」(金融関係/29歳)「依存心の強い子と付き合っていた時、精神的に疲れてしまって、何もかもがうまくいかなかった。『こういうのがサゲマンなんだな』と思った途端、冷めて別れた。」(デザイン関係/28歳)男性がサゲマンだと思う女性は、相手に対しての依存心が強い女性のようです。精神的に自立するのはもちろんのこと、程よく相手を放っておき、適度に相手を立てることができる女性になることが、アゲマンへの道かもしれませんね!■おわりにいかがでしたか?男性が付き合って後悔した女性は、女性から見ても納得のパターンが多いのではないでしょうか。「こんな相手は嫌だ!」と男性が思う女性のタイプを反面教師にして、男性が「付き合って良かった」と思うような女性を目指しましょう。(恋愛エステティシャン桜子/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年01月14日-------------------------------------------大学1年生のみなさん! 「大学デビューのホントのところ」、知りたくないですか? 本連載は、かつて大学デビューに半分成功・半分失敗したトミヤマユキコ(ライター・大学講師)と清田隆之(恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表)が、過去の失敗を踏まえ、時に己の黒歴史を披露しながら、辛く苦しい学生生活を送らないためのちょっとした知恵をお授けする。そんな連載です。-------------------------------------------○ますますキツくなる"クリぼっち恐怖症"いよいよ12月も残すところあとわずかになりました。まもなくクリスマスを迎えますが、世間が浮かれムードに包まれる一方、"クリぼっち恐怖症"に苛まれている人も少なくないと思います。かつては「一緒に過ごす恋人がいない」ということが問題の中心でしたが、最近はSNSやパーティ文化の浸透もあってか、「楽しむ仲間がいればオッケー」という風潮になりつつあります。ただし、これはプレッシャーを緩和させるものではなく、むしろ「恋人どころか一緒に過ごす仲間すら見つからなかったら余計にみじめ」という不安を生み出したという意味で、クリぼっち恐怖症はますますキツくなっていると言えます。さて、トミヤマさんは前回「偏ることを恐れると何もできない」と書きました。2年次からの専門課程を選ぶにあたり、「なんでもできそう」な道を選ぶと結果的に「なんにもできない」事態に陥ってしまう、だから思い切って偏ってみようと、そう説いたわけです。実はこれ、ぼっち問題にもかなり通じる話だと感じます。そこで今回は、話題を人間関係にまで広げて考えてみたいと思います。○クリスマスに一人ぼっちはなぜ怖いのかクリスマスというのは、多くの人間が「誰と過ごすか」を一斉に考えさせられる機会です。関心の有無に限らず、その火の粉は万人に降りかかります。どんなスタンスを取ろうと、強制的に意識させられてしまうのがクリスマスの厄介なところです。では、このイベントを一人ぼっちで迎えることが、なぜこんなにも「つらいこと」とされているのか。これは単に「さみしいから」というだけの話ではありません。その根底には、おそらく「否応なしに自分の居場所を意識させられてしまうから」という、極めて実存的な理由が関わっているように思います。我々は基本的に、いくつかのコミュニティに属しながら暮らしています。大学1年生であれば、地元の幼なじみ、中学や高校の友達、大学のクラスメイト、サークル、バイト先、趣味のつながりなど、関わりの濃淡が異なる複数の所属先があると思います。こういった中で、みんな一斉に「誰と過ごすか」を考えさせられるのがクリスマスというわけです。すると、どうなるか。ここで人々の脳裏に浮上するのが、「本当の帰属先(=ホーム)はどこなのか?」という問いです。○「アンチ・クリスマス」の集いは実はリア充?これを考えるのは、案外恐ろしいことです。もちろん、確固たる所属先がある人は問題ないでしょう。自分もそこをホームだと認識し、相手も同じ思いだと確信できる。こういった関係がひとつでもあれば安心だし、「恋人」というのもそのひとつでしょう。問題は、これに確信が持てないときです。いろんなコミュニティに所属してるものの、どの所属先でも「自分はコアメンバーである」と胸を張っては言い切れない……。自分が仲良しだと思っている人には、自分よりももっと仲良しの人がいるかもしれない……。結局のところ、自分にはホームと呼べる人間関係などないのではないか……。こういった不安をあぶり出してしまうのがクリスマスというイベントなのです。だから、例えば毎年クリスマスの時期になると「アンチ・クリスマス」を唱えたイベントやデモ行進などが行われたりもしますが、これを「イデオロギーを共有する仲間たち」という視点で見れば、実はわりとハッピーでリア充な集いであることがわかります。これに比べれば、つながりに自信の持てないコミュニティのクリパに参加する人の方が、実存的な不安はずっと大きいはずです。否応なしに「本当の居場所はどこか?」と問いかけられてしまう……。これこそが"クリぼっち恐怖症"の正体ではないかと思うわけです。○人間関係でも「とりあえず偏ってみる」今の大学生はしばしば「マジメ」「バランス重視」「損することを嫌がる」といった傾向を指摘されますが、これは人間関係の作り方にも当てはまるような気がします。日常生活を快適に過ごすためには、人とのつながりが不可欠です。刺激や癒し、有意義な情報などを得られるし、孤独や不安を埋めてくれるといった効能もあります。しかしその一方で、人間関係は面倒くさいものでもあります。コミュニケーションというのは心身にそれなりの負荷がかかるし、それを維持していくためには、お金や時間といったコストを払う必要があるからです。これを要領良くやろうとすると、様々なコミュニティに「浅く広く」関わることで、なるべくデメリットを背負わずにメリットを得るようなつき合い方や、他者とのコミュニケーションを可能な限りSNSなどのオンライン上で行い、リアルな時間とお金はすべて自分自身に投資するといった方法が選択されがちです。コミュニティにしても、コアメンバーとしてイベントや飲み会を"運営"するより、誰かが作ってくれた場に"乗っかる"方が効率的だと見なされます。しかし、実はこういう「コスパ重視」の心構えこそが、クリぼっち恐怖症の原因となる実存的不安へとつながっているのです。トミヤマさんも言うように、何ごとも「浅く広く」というのは意外に難易度の高いもの。様々なコミュニティを渡り歩き、面倒を背負わず器用に生きていくことももちろん可能だと思いますが、その"税金"としてついてまわる「結局のところ、自分はどこにも所属していないかもしれない……」という不安は、案外バカにならないものです。では、どうするか。トミヤマさんと同じ結論になりますが、人間関係においても「とりあえず偏ってみる」ことをオススメします。損得を考えず、とりあえずどっぷり関わってみる。その結果、リターンも面倒も倍になります。そういう時間やコストの堆積が帰属意識の形成につながるかもしれないし、どこかの地点で「自分の居場所はここではない」と感じるかもしれない。どちらにしろ、そこまで行ければしめたものです。必ずや、確固たる仲間や、逆に「自分は一人の方が好きかも」という確信が得られるはず。って、何だかやけに説教くさい話になってしまいましたが……クリぼっちは自分の生き方を見直すチャンスということで、目をそらさずその不安に浸ってみて!清田隆之/桃山商事1980年、東京生まれ。失恋ホスト、恋のお悩み相談、恋愛コラムの執筆など、何でも手がける"恋バナ収集ユニット"「桃山商事」代表。男女のすれ違いを考えるPodcast番組『二軍ラジオ』を更新中。雑誌『精神看護』やウェブメディア「日経ウーマンオンライン」「messy」などでコラムを連載。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)がある。Twitter @momoyama_radioトミヤマユキコライター・大学講師。「週刊朝日」「文學界」でブックレビュー、「ESSE」「タバブックス」でコミックレビューの連載を持つライター。早稲田大学などでサブカルチャー関連講義を担当する研究者としての顔も持っている。「パンケーキは肉だ」を合い言葉に、年間200食を食べ歩き『パンケーキ・ノート』(リトルモア)にまとめた。Twitter @tomicatomica
2015年12月23日-------------------------------------------大学1年生のみなさん! 「大学デビューのホントのところ」、知りたくないですか? 本連載は、かつて大学デビューに半分成功・半分失敗したトミヤマユキコ(ライター・大学講師)と清田隆之(恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表)が、過去の失敗を踏まえ、時に己の黒歴史を披露しながら、辛く苦しい学生生活を送らないためのちょっとした知恵をお授けする。そんな連載です。-------------------------------------------○「なんでもできそう」の罠12月です、師走です。師=教員も大忙しのシーズンですが、学生だっていろいろと忙しいですよね。クリスマスや年末年始のお楽しみで忙しいだけでなく、この時期は、2年生からの専門課程をどうするか決めねばならない大学が多いため、そっちで頭を悩ませているひともいるハズ。ということで今回は、失敗の少ない進級の仕方について考えてみたいと思います。AコースとBコースの2択です、ということならわりと話は早いのですが(それでもかなり悩むとは思いますけど)、5つも6つも選択肢があると、当然一発では決められなくなってきますよね。「やりたいこと」がハッキリしていない学生ほど、悩む時間も長引いてしまいます。その結果「なんでもできそう」なコースの人気が高くなるわけですが、これは大いなる罠です! 気をつけて!「やりたいこと」がまだよくわからないから、いつか「これだ!」となったときに、なんでもやれるような、いろいろなジャンルの学問が学べるマルチなコースにいれば安心……その気持ち、痛いほどよくわかります。実際、マルチなコースの人気は年を追うごとに高まってきています。○「なんでもできそう」は「なんにもできない」しかし「なんでもできる」は、かなりの確率で「なんにもできない」と直結しています。たとえば、和洋中なんでもあるバイキング(ビュッフェ)を想像してもらいたいんですが、あれって結局、料理がどれだけ美味しくても、自分で皿に盛りつけた瞬間から素人感丸出しのゴチャゴチャプレートになっていくじゃないですか? なにこれ、エサ? みたいな感じになってるひと、いっぱいいますよね?あれをキレイに盛りつけるには、相当のセンスと鍛錬が必要。それと同じで、マルチなコースを選択するのであれば、それを使いこなすだけのセンスが学生の側にないとダメなんです。そして、いまの時点で「やりたいこと」が見つかっていないようなぼんやりさんは、たいていそのセンスを持っていない!……となると、マルチなコースには、一部のセンスある系学生と、その他大勢のぼんやりさんが集まってくるのであって、そこで繰り広げられるのは、センスある系学生の台頭と、彼らを見て劣等感を募らせるぼんやりさんの凋落。この格差をみることほど、教員にとって辛いことはありません。だから言いたい。ぼんやりさんこそ偏っておけ! と。バイキングよりもまずはフレンチのコースだけをがんばって食べなさい! と。じつはわたし自身、過去に苦い経験をしているのです。学部生のころ(法学部でした)、なんとなく偏りの少ないコースにいたほうがいいだろうと、自分では賢い選択をしたつもりで民法コースに進み(憲法や刑法はマニアックというイメージが支配的だったため)、その中でもさらに柔軟性が高いことで知られるゼミに入ったのですが、もう柔軟性が高すぎて、「○を極めました」と言えることがなにひとつない!いや、副幹事長として運営とかは相当がんばった……コミュ力もアップした……それは嬉しいけど、でもそれって、ほかの場所にいてもできたことだし、もはや学問関係ないんですよね。いまから考えたら著作権法のゼミとかに入っておくべきだったとわかるのですが、後の祭りでございます(泣)!○ぼんやりさんこそ偏りが必要他のことならともかく、学問に関して、最初から「浅く広く」ができる学生は、そう多くありません。就職への不安などから、ついあれこれ学べるコースに惹かれてしまいそうな時こそ、そうした環境を本当に使いこなせるかどうかを己に問うてみてください。そして、ぼんやりさんに偏ってみることをオススメする理由がもうひとつあります。それは、一回がっつり偏っておいたほうが、本当にやりたいことを見つけやすいということ。ここでいう「偏る」とは、ある系統だった学問領域について専門的に学んでゆくことを指していますが、その過程でかならず「これ向いてる!」「これ無理!」と思う瞬間が出てきます。向いてることに気づけたら、儲けもの。そして無理なことに気づくのも、とてもいいことです。何が好きで、何が嫌いか、何が得意で、何が苦手か。得意を伸ばす方がいいのか、苦手を減らす方がいいのか……こうした自己分析はすべて「とりあえず偏ってみる」ことでしかはじめられないのです。偏るとか、ある一定の型に嵌められる、というのは、抑圧されることです。しかし、抑圧があってこそ、そこから自由になろうとする強い心が育まれると、わたしは言いたい。キツすぎて病んじゃうほどの抑圧からは全力で逃げるべきですが、筋トレだと思えるレベルの抑圧については、引き受けておくに越したことはありません。たぶん、みんな将来が不安なんだと思います。だから自分の中にいくつもの可能性を持っておきたいんだと思います。しかし、偏ることをむやみやたらと恐れるひとより、己の偏りを知り、得意分野ではバリバリ活躍して、苦手分野では誰かに頼ることを恥ずかしがらないひとの方が、重宝されるし、愛されます。なぜ愛されるのか? それは「偏り」というのが「個性」の別名だからです。学生としてどんな偏りを身につけられるか、いかに面白く&チャーミングに偏っていくか。そこを考えることが何より大切なのではないでしょうか。トミヤマユキコライター・大学講師。「週刊朝日」「文學界」でブックレビュー、「ESSE」「タバブックス」でコミックレビューの連載を持つライター。早稲田大学などでサブカルチャー関連講義を担当する研究者としての顔も持っている。「パンケーキは肉だ」を合い言葉に、年間200食を食べ歩き『パンケーキ・ノート』(リトルモア)にまとめた。Twitter @tomicatomica清田隆之/桃山商事1980年、東京生まれ。失恋ホスト、恋のお悩み相談、恋愛コラムの執筆など、何でも手がける"恋バナ収集ユニット"「桃山商事」代表。男女のすれ違いを考えるPodcast番組『二軍ラジオ』を更新中。雑誌『精神看護』やウェブメディア「日経ウーマンオンライン」「messy」などでコラムを連載。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)がある。Twitter @momoyama_radio
2015年12月09日仕事や勉強に追われていて、恋をするのが二の次になってしまっている女性はいませんか?仕事あっての生活なので、仕事を第一優先にすることは避けられないもの。でも、それに没頭するあまり、恋愛することを疎かにしてしまうと、いざ「お恋したい!」となったときに、どうやって恋愛を始めれば良いのかわからなくなることも・・・・・・。そこで今回は、日々恋愛感度を高める方法をまとめてみましたので、ご紹介します。■1.異性との関わりを持つ「男友達がいると、男性の生態が分かっていいですよね。LINEの連絡の取り方ひとつにしても女子とは違うし・・・・・・。異性と関わりを持つことは大事だと思います」(21歳/女性/大学生)よく男兄弟のいる女性は、男性との関わり方が上手といいます。普段男性を目にしていることで、変に男性を美化することなく、男性と付き合えるからかもしれません。ですので、友達同士でもいいので異性との関わりを積極的に持つようにしましょう。年齢問わず接する機会を増やすことで、男性ならではの考え方も分かるはず。好きな人ができたときにも、彼の気持ちが読めるようになるかもしれません。■2.オシャレを楽しむ「オシャレを楽しめないと、女性としての魅力が下がっちゃいそう。忙しくてもメイク、服装、ファッションには気を付けないとダメです」(19歳/女性/専門学生)男性は女性の見た目にこだわる人が多いもの。見た目の女子力を疎かにしていては、恋愛対象になることすら難しいかもしれません。オシャレをすることで、「恋がしたい!」という気持ちも湧き出てくるはず。エチケットやマナーにも通じることなので、「今は恋より仕事」と言い訳せず、女性としての見た目には日頃から気を配りたいですね。■3.友達の恋バナを聞く「仕事が忙しいと友達のノロケ話がうっとうしく感じるけど、参考程度に聞いておいて損はないかも?出会いのきっかけとか、彼との関係に悩んでいることとか。自分が恋した時に焦らなくて済みそうです」(22歳/女性/フリーター)恋愛経験が少ないと、いざ恋をしてもどうやって相手や自分の気持ちと向き合ったらいいのか、困惑してしまうことも少なくないはず。そんな時、恋バナができる友達がいれば、自分の気持ちを上手に整理することができそうです。例え普段はノロケ話だとしても「私もそういう彼氏が欲しいなあ」と感じられればそれだけで、いい刺激になります。初めのうちは「そういうものか」程度でもいいので話を聞いてあげると、自分が恋愛した時に友達の話が役立つことが出てくるはずです。■4.恋愛作品に触れる「ハマり過ぎちゃうと逆効果だけど、『こんな恋してみたいな~』って感じるのはいいことなんじゃないかな。恋愛のイメージが膨らんで、恋愛に前向きになれる」(23歳/女性/販売)恋愛作品に触れると、恋愛の楽しさやトキメキを思い出せそう。モチベーションが上がれば、ここまで紹介した3つのことも実行できそうですよね。また、いろんな形の恋愛を観ることで、自分はどんな恋がしたいか考えてみるのも良さそう。ただ、理想の恋はそううまくはいかないもの。ドラマにハマり過ぎるのも考えものですよ。■おわりにいかがでしたか。忙しい中でも恋愛感度を高めておけば、ちょっとしたチャンスも逃さず、毎日をもっと充実させられそうですよね。日々アンテナを立てて自分の恋愛感度を磨いておきましょう。(柚木深つばさ/ライター)(ハウコレ編集部)(長谷川万射/モデル)(柳内良仁/カメラマン)
2015年11月11日-------------------------------------------大学1年生のみなさん! 「大学デビューのホントのところ」、知りたくないですか? 本連載は、かつて大学デビューに半分成功・半分失敗したトミヤマユキコ(ライター・大学講師)と清田隆之(恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表)が、過去の失敗を踏まえ、時に己の黒歴史を披露しながら、辛く苦しい学生生活を送らないためのちょっとした知恵をお授けする。そんな連載です。-------------------------------------------○高校の文化祭とはまったくちがう「学祭」11月になりました。学祭シーズンの到来です。開催日が近づくにつれて学内全体がザワついてゆくあの感じ、お祭り大好き人間にとってはたまらないことでしょう!また、お祭りなんか嫌いだという人も、学祭に合わせた臨時休講があったりして、夏休みがもう一度戻って来たかのような高揚感を味わえますから、文句は言えませんよね。学祭が中学・高校の文化祭ともっとも異なるのは、できることの規模がデカかったり、幅が広かったり、ということ。全てが先生の許可のもとに進んでいく文化祭とは違って、学祭では、予算の組み方から、出し物の内容まで、かなりの部分を学生だけで決めることができます。そして、学生の身分でありながら「プチ社会人」として外部の人たちとやりとりすることで、経験値を上げたりもできます。とくにイベントサークルなどは、芸能人やミュージシャンを呼んだりできるので「学生なのにこんなデカいことできた!」という達成感を味わえます。バイトやインターンもプチ社会人だと言えますが、その多くは日常的な業務の域を出ません。それに対して、学祭はその名の通りお祭りなので、非日常的だし、苦労もあるけれど、基本とても楽しい。楽しくて経験も積めるなんて、めっちゃお得! ということで、イベントサークルは大変人気があるようですが、かなり危ういところがあるのもまた事実です。○「学生だから」は自分から言ってはいけないたとえば、依頼時に「学生の企画だからノーギャラで」と言い出す学生がけっこういますが「学生=貧乏=ノーギャラ」という図式を素直に信じる大人なんて、そうそういません……。だいたい、イベントが成功したら、打ち上げと称してひとり3,000円くらい使って飲み会とかやるワケじゃないですか。そのお金があるのなら、ギャラ払えるよね? という話です。もしノーギャラでもOKしてくれる人がいたとすれば、それはものすごい聖人君子……である場合はごく少なくて、たいていは、仕事としてではなくボランティアとして、学生のプチ社会人ごっこに付き合ってくれているのだと考えるべきでしょう。まぁ宣伝になるからいいや、ぐらいのテンションで、やっつけ仕事をしている場合も少なくない。相手が学生だろうとなんだろうと、ちゃんと仕事がしたいと思っている人ほど、「学生企画だからノーギャラで」という態度に疑問を持っています。このことについては、文筆家の岡田育さんが「どうして彼らは「お金」を払いたがらないのか」という大変すばらしい文章を書いてらっしゃいますので、各自チェックするように!「少ないかも知れないけどギャラは払います!拙いかも知れないけど社会人と同じように動きます! よろしくおねがいしゃっす!」という気合いを見せてくれたら、多少のことは許せるし、なんなら応援だってしちゃうんですよ、大人は。「学生だから」と言うのは、学生側が言っていい言葉ではないのです。それは、大人たちがあなたたち学生を慰め、励ますために使う言葉なのです。○「社会人気取り」として記憶に残らないためにしかし! プチ社会人ぶりを批判されたくないからといって、決して小さくまとまってはダメですよ! 学生のうちにちょっと背伸びしてプチ社会人的なことをするのは、決して悪いことではありません。野心的な学生は、掛け値ナシに、とてもいいものです。野心的といえば、わたしの大好きな安野モヨコさんの『働きマン』(講談社)の第13話に、こんなセリフが出て来ます。たいていのヤツはボールを「入社」に向かって投げるから/最高でも「届く」で普通はもっと手前で落下する/ところが目標を「入ってから何をするのか」「どうなりたいのか」に設定すれば/自ずと遠くへ投げるから結果として「入社」は飛び越えているこれは就職活動に関することなので「入社」というワードが入っていますが、ここを「イベントの成功」に変えてみてください。イベントがやれればなんでもいいとばかりにいい加減なことばかりする学生の球は、確実に手前で落ちます。でも、目標を遠くに定め、全力で球を投げれば、見える世界は大きく変わります。わたしにも経験があるのですが、イベントを企画した学生が、その後社会人になってかつてのゲストに再会し「ああ、あの時の君か!」となることや、それが新たな仕事につながることは珍しくありません。つまり、「あの時がんばってた君」として好意的に思い出してもらえるか「社会人気取りだった君」として思い出されてしまうかは、過去の自分がどんな球を投げていたかにかかっています。「学生だから」と甘えたことを言えば言うほど、再会したときに恥ずかしい思いをする可能性が高いのです。逆に、めちゃくちゃ失敗して怒られたとしても、あくまで大人のスケールでがんばってさえいれば、再会の恥ずかしさは半減します。たかが学祭、されど学祭。プチ社会人としての投球スタイルには十分注意してください。なお、学祭に一切関わらず、家でゴロゴロしている諸君。君たちもある意味で正しい。どうせ卒業すれば、嫌でも大人の世界で、大人のスケールで生きていくハメになるのですから。全力で学生時代を学生らしく生きるのも、アリだと思います……と学生時代1度も学祭を経験せぬまま大人になってしまった(大学の都合で学祭がなかった)わたしからお伝えしておきますね。ではまた来月!トミヤマユキコライター・大学講師。「週刊朝日」「文學界」でブックレビュー、「ESSE」「タバブックス」でコミックレビューの連載を持つライター。早稲田大学などでサブカルチャー関連講義を担当する研究者としての顔も持っている。「パンケーキは肉だ」を合い言葉に、年間200食を食べ歩き『パンケーキ・ノート』(リトルモア)にまとめた。Twitter @tomicatomica清田隆之/桃山商事1980年、東京生まれ。失恋ホスト、恋のお悩み相談、恋愛コラムの執筆など、何でも手がける"恋バナ収集ユニット"「桃山商事」代表。男女のすれ違いを考えるPodcast番組『二軍ラジオ』を更新中。雑誌『精神看護』やウェブメディア「日経ウーマンオンライン」「messy」などでコラムを連載。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)がある。Twitter @momoyama_radio
2015年11月04日-------------------------------------------大学1年生のみなさん! 「大学デビューのホントのところ」、知りたくないですか? 本連載は、かつて大学デビューに半分成功・半分失敗したトミヤマユキコ(ライター・大学講師)と清田隆之(恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表)が、過去の失敗を踏まえ、時に己の黒歴史を披露しながら、辛く苦しい学生生活を送らないためのちょっとした知恵をお授けする。そんな連載です。-------------------------------------------○幸福の最大の敵は嫉妬さて、10月です。後期が始まりましたね。2か月の夏休みを経て戻ってきたキャンパス。あまりに日が暮れるのが早くなっていて、私は毎年その時間感覚のズレに戸惑いを覚えていました。油断してると一年が終わるよ!「嫉妬が卑屈を呼ぶ」というトミヤマさんのお言葉、心に刺さりましたね……。当時の私は完全にそんな感じでした。嫉妬というのは、自分と他人を「比較」することによって生じる心の動きです。そして、世界の"幸福度"を研究した『世界しあわせ紀行』(エリック・ワイナー/早川書房)という本によれば、「幸福の最大の敵は嫉妬」なのです。当時の私は、まさに周囲の学生との"比較地獄"とも言うべき苦境に陥っていました。それは「勝ちも負けもできない」という地獄で、「二度とあの頃には戻りたくない!」と強く思う理由のひとつです。そこで今回は、同じような苦しみを味わっている大学1年生がいるかもしれないと思い、何かの参考になればと、当時の生活を振り返ってみたいと思います。○上には上が、下には下が……私は早稲田大学の第一文学部(今はもうありません……寂!)というところに入学しました。高校は東京のパッとしない中堅校で、現役時代は受験に全滅。当時の成績からはとても早稲田なんて想像できるものではなかっただけに、我ながら浪人時代はがんばったなと思います。しかし、「憧れの早稲田だワーイ\(^o^)/」となったのも束の間。待ち構えていたのは、マジで授業についていけない日々でした。特にフランス語の授業では、予習しても復習してもチンプンカンプンで、単位を取るのに4年かかりました。なのに、クラスメイトたちはホント平然と100点を取っていく。デキの違いを痛感しました。勉強がダメなら今度は……と、私は別の何かを探しました。自分の強みは何か。人と違うところはどこか。己の個性とは何か。そういうオリジナルなものを求め、いろいろともがきました。が、しかし。スポーツをやろうと、カルチャーに走ろうと、必ず上には上がいる。何か特定の分野に詳しくなろうとしても、一歩分け入ればどんなものにもマニアがいるし、「文章なら書けるかも」なんて思ってライティングの授業を選択しても、すでに詩や小説を書いてる人がバンバンいて、追いつける気がしない。ついには「チキショー、もう何もねえ!」とヤケになり、飲んだくれたり授業をサボったりと自堕落な生活に突入しかけましたが……ここもすでに激戦区で、飲み方のすごい人、サボり方がハンパじゃない人が、うじゃうじゃいる。完全に八方塞がりでした。○「自分は普通」という屈辱の自己認識「男性学」の研究者である田中俊之さんによれば、男性が自身の「男らしさ」を証明しようとするとき、そこには「達成」と「逸脱」という2つの方法があるそうです。意訳すると「エリートかアウトローになることで"俺アピール"を試みる」ということになると思いますが、勝つことも負けることもできなかった私は、そのどちらにも失敗した感覚がありました。そして待っていたのは……「俺、めっちゃ"普通"じゃね?」という自己認識の受容です。喉から手が出るほど個性が欲しかった人間にとって、これは屈辱以外の何ものでもありませんでした。でも、納得感がハンパなかった。自分に特別なところなんて何もない。100点を取る能力はないけど、0点を取るほどの極端さもない。そこそこ器用で、小心者で、バランスを気にし、すぐに眠くなる……。当時の私は、そういう"普通"な自分とまわりの人間を比べまくり、嫉妬心にかられ、卑屈になっていました。○雑多な自分を認めてあげよう!こうして当時を振り返ってみると、何てバカなことで悩んでいたんだろうと思います。こういう"比較思考"に囚われてしまうと、たとえ学校で一番足が速かったとしても、極端に言えば「でもどうせウサイン・ボルトには勝てない」という発想になってしまい、どこまで行っても自分を認めてあげることができない。それは自分に酷なことだと思います。そんな状態では恋愛だってうまく行くはずはなく、自信がないからアプローチできないし、せっかく仲良くなってくれそうな女子がいても、「自分はいかにモテない男か」を必死にアピールして敬遠されるという謎のサイクルを繰り返していました。確かに、劣等感や競争心はときに強いエネルギーを生みますが、それが自己の幸福につながるかというと、はなはだ疑問です。そして、まず自分で自分を幸せにしてやれないと、まわりの人々と良好な関係を築くのも難しい。トミヤマさんは「天才からバカまで、いろんな学生がいる雑多さを楽しんで欲しい」と書いていますが、これはそのまま自分自身にも当てはまることだと思います。「自分は天才か!」と思える瞬間もあれば、「何て自分はバカなんだ」と死にたくなる瞬間もあるでしょう。でも、そういう雑多さを認めることが、「自分の一部分だけを取り出して人と比べてしまう」という極めて一元的な発想から脱却する契機になるような気がしています。自分は自分が簡単に説明できるほど簡単な存在ではない! ということで、ひとつよろしくお願いいたします。清田隆之/桃山商事1980年、東京生まれ。失恋ホスト、恋のお悩み相談、恋愛コラムの執筆など、何でも手がける"恋バナ収集ユニット"「桃山商事」代表。男女のすれ違いを考えるPodcast番組『二軍ラジオ』を更新中。雑誌『精神看護』やウェブメディア「日経ウーマンオンライン」「messy」などでコラムを連載。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)がある。Twitter @momoyama_radioトミヤマユキコライター・大学講師。「週刊朝日」「文學界」でブックレビュー、「ESSE」「タバブックス」でコミックレビューの連載を持つライター。早稲田大学などでサブカルチャー関連講義を担当する研究者としての顔も持っている。「パンケーキは肉だ」を合い言葉に、年間200食を食べ歩き『パンケーキ・ノート』(リトルモア)にまとめた。Twitter @tomicatomica
2015年10月21日-------------------------------------------大学1年生のみなさん! 「大学デビューのホントのところ」、知りたくないですか? 本連載は、かつて大学デビューに半分成功・半分失敗したトミヤマユキコ(ライター・大学講師)と清田隆之(恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表)が、過去の失敗を踏まえ、時に己の黒歴史を披露しながら、辛く苦しい学生生活を送らないためのちょっとした知恵をお授けする。そんな連載です。-------------------------------------------○嫉妬が卑屈を呼ぶ状態は危険10月になり、後期の授業がはじまったわけですが、その前にありましたよね……そうです! 成績発表です! 好成績に喜ぶ者、思わぬ不可を食らい悲しむ者、あれだけ頑張ったレポートがなぜC評価なのか1ミリも納得いかない者……みなさんの顔が目に浮かぶようです。それにしても、不思議だと思いませんか? 大学というのは、一応「同じくらいの偏差値集団」で構成されているハズじゃないですか? それなのに、成績発表というフタをあけると、引くぐらい成績に差がある。もちろん、同級生の中には、上位校に落ちた人も、まぐれで受かっちゃった人もいるんですが、そこを考慮に入れたとしても、成績にかなり開きがあるように思えてならない。受験勉強をがんばって、やっと入った大学で、またしても周囲に差をつけられることを「理不尽だ」と思う気持ち、わたしにはよく分かります。わたしも「浪人中あんなに勉強したのに、入学してたった半期でこの差かよ!」と憤りましたもの! 理不尽!いつもだったら「悔しい……巻き返してやる……」と思えたんでしょうが、長きにわたる受験勉強で精も根も尽き果てていたので「がんばる気も起こらない」というのが本音。そのままズルズルとサボり上手になったわたしは、留年こそしませんでしたが、必修の単位をいくつか落としました。「理不尽だ」「がんばる気も起こらない」といったネガティブモードに突入してしまうと、留年の危険性が高まりがちですが、それよりも危険なのは、デキる学生に嫉妬してしまうこと。そして、嫉妬のあまり、卑屈になってしまうこと。ここをいかに避けるかが、学生生活を楽しくする上で、非常に大切です。○「優秀ではない自分」を受け入れる教員の立場から言わせてもらえば、少人数講義やグループワークの場で、決してコミュ障というわけではないのに、他人との能力差にビビってしまい、授業に出て来られなくなる学生が一定数いますが、非常にもったいないことです。「優秀ではない自分」に耐えられないのかも知れませんが、教員から見れば、その学生が気にしている能力差なんて、ほんの僅かな、気にするだけバカらしいものです。逆に言えば、優秀に見える学生だって、別の授業、別のグループワークの場では平凡な学生として扱われる可能性があります。まあ、教員から見ればその程度の差なんだと思って、とにかく気を楽にしてください。大学に入ってからは、ナンバーワンよりオンリーワンを目指すべきだと、わたしは思います(心のBGMは『世界に一つだけの花』でお願いします)。もし、自分を「大したことない」学生だと感じたなら、その「大したことなさ」を役立てる方向で考えてください。とくに、グループワークなどでは、上を目指すだけの優等生集団ではなく、多様性を目指す雑多な集団の方が、圧倒的に面白い結果を残します。そして、本当の意味で優秀な学生というのは、その雑多な環境を作り出し、楽しむことができるのです。自分以外に頭のいいヤツがいるなら「あえて凡人の係を引き受ける」つもりで動いたらいいのです。のび太がいて、出来杉君がいるから、『ドラえもん』は面白いのです。出来杉君しか出て来ない話は、国民的長寿番組にはならない! みんな、のび太になれ! あるいはジャイアンになれ! しずかちゃんでもいい! アニメのたとえがわからないのなら、バンドでたとえましょう。ドラムしかいないバンドより、ギターがいて、ベースがいて、ボーカルがいるバンドの方が、いろいろな曲が演奏できる! 当たり前!○「勉強できる系バカ」にならないためにつまり何が言いたいのかというと、大学に入ったら偏差値至上主義にしがみつくのをやめた方がいい、ということ。これは、優秀な学生にこそ言っておきたいことです。勉強ができるだけじゃダメ、ゼッタイ。あえて凡人の立場から「バカだからわかりませーん!」「知らないので教えてくださーい!」と言える(イヤミでなく言える)チャーミングな人間になって欲しいのです。そして、天才からバカまで、いろんな学生がいる雑多さを楽しんで欲しいのです。学力ではなく、人間力を高めろと言いたいのです。これは、司法試験や国家公務員を目指す優秀な学生に囲まれつつ4年間を過ごした落ちこぼれ法学部生からのお願いです。模擬裁判とかで「いやそれ、普通のひとには分からないから!」と言う係を引き受け続けた(バカであるがゆえに重宝された)、わたしからのお願いです。でないと、新入社員歓迎会の挨拶で「なぜわたしは優秀なのに希望の部署に入れなかったのでしょう?」と言い出す「勉強できる系バカ」になってしまいますよ。というか、これは本当にあったこわい話なんです……そりゃあ同期の中では優秀だったのかも知れないけど、会社にはあんたより優秀な先輩が一杯いるよ……むしろあんたは今一番下っ端だし一番使えない子だよ……。でも、優等生タイプの学生というのは、わりと視野狭窄なので、うっかりこういうことを言って冷笑を買ったりするものなのです。こわい、こわすぎる。大学に入ってたった半期で成績に差が出るように、この先の人生、どこに行っても差が開き、「できない方」に振り分けられる可能性があります。そのたびにプライドを傷つけられ、引きこもっていたら生きていけません。向学心があること、上を目指すことは大事ですが、もっと自分の中にチャンネルを作り、時と場合に応じて使い分けていくことが、より大事なことなのです。バカにも天才にも、貧乏にも金持ちにも、良いヤツにも悪いヤツにもなりながら、学生生活をサバイブしていってください。頼みましたよ。トミヤマユキコライター・大学講師。「週刊朝日」「文學界」でブックレビュー、「ESSE」「タバブックス」でコミックレビューの連載を持つライター。早稲田大学などでサブカルチャー関連講義を担当する研究者としての顔も持っている。「パンケーキは肉だ」を合い言葉に、年間200食を食べ歩き『パンケーキ・ノート』(リトルモア)にまとめた。Twitter @tomicatomica清田隆之/桃山商事1980年、東京生まれ。失恋ホスト、恋のお悩み相談、恋愛コラムの執筆など、何でも手がける"恋バナ収集ユニット"「桃山商事」代表。男女のすれ違いを考えるPodcast番組『二軍ラジオ』を更新中。雑誌『精神看護』やウェブメディア「日経ウーマンオンライン」「messy」などでコラムを連載。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)がある。Twitter @momoyama_radio
2015年10月07日「焦らし」のテクは恋愛においてとても重要です。焦らされていると、悔しいですけど、余計に相手のことを一生懸命に考えてしまいますよね。LINEでも同じで、「早く返信こい!」と思っている相手をあえて焦らすことで、相手のあなたに対する気持ちを高めることができるはずです。そこで今回は、20代男子30人に「LINEの返信を焦らされたらもっとドキドキしてしまう場面」について聞いてみました。■1.デートのお誘い「『土曜日飲みに行かない?』とか誘った後に、数時間経ってから『いいよ』とか返信くると、即レスで来たときよりも相当嬉しい気がする」(大学院生/24才)あなたもその男子のことが気になっているとしたら、速攻で「いいよ!」と返したくなる場面。だけどそこを踏ん張って我慢して、ちょっと時間を置いてから返信しましょう。「ダメだったかな・・・・・・」と一回思わせることで、男子の喜びを倍増させましょう。■2.恋バナを振った後「『好きな人いるの?』みたいに聞かれて『うん、一応』とか答えた直後の返信をしばらく既読無視されると、待っているうちに『あれ、もしかしてこの子俺のこと・・・・・・』とかいう妄想をしてしまうと思う」(薬剤師/25才)「恋バナ+焦らし」はかなり強力なテクですね。恋バナに突入しただけで男子はある程度ドキドキしてしまいますから、そこに焦らしを加えることで、男子にいろんなことを考えさせることができます。■3.ホメた後「『◯◯君てすごいよね~』とか言われた後に『どこが?(笑)』って返信したのに全然返ってこないと、めちゃくちゃ自分で『あそこかな、いやいや、これか?』とか考えてニヤニヤしそう」(営業/25才)心理学的にも、「あいまいにホメる」って大事らしいです。ピンポイントで「勉強ができてスゴイ」ってホメるよりも「なんでもできてスゴイと思う」とかホメたほうが、相手が自分の頭の中でいろいろと想像してくれるので、ホメられた方の気分がよくなるのだとか。「すごいね」とホメたあと、十分焦らして、さらにそのあと「いや~、なんとなく。すごいな~って思ったの」とあいまいに続けてみましょう。これが一番効果的なホメ方です。■4.普段から「そもそも、いつも返信が遅い子は、なんか気になっちゃうよね。返信来るだけで『やった!』って思ってしまうから不思議」(公務員/25才)普段から返信を遅めにすることで、あなたの価値を上げることができますね。即レス来る子より、ちょっと遅めのほうがたしかに返信が来たときの喜びが違います。でも、必ず遅くなっても返信はすること。既読無視するのは全然逆効果です。■5.告白「告白ってさ、すんなりOKされるより、ためてためてOKされるほうが段違いに嬉しいよね」(大学生/22才)最近は、LINEで告白する男子も増えてるみたいですね。別にそれで告白する勇気がでるならいいでしょう。そしてこれも1と同じで「ダメなのか~!?」って思わせてからのOKのほうが、あなたと付き合えた喜びを噛みしめてくれるはずです。■おわりにどうでしたか? これからは、気になる男子に対してこそ「焦らす」というのを意識してみましょう。カレの気持ちを高めつつ、あなたの価値も上げることができますからね。(遣水あかり/ライター)(新部宏美/モデル)(柳内良仁/カメラマン)
2015年09月23日-------------------------------------------大学1年生のみなさん! 「大学デビューのホントのところ」、知りたくないですか? 本連載は、かつて大学デビューに半分成功・半分失敗したトミヤマユキコ(ライター・大学講師)と清田隆之(恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表)が、過去の失敗を踏まえ、時に己の黒歴史を披露しながら、辛く苦しい学生生活を送らないためのちょっとした知恵をお授けする。そんな連載です。-------------------------------------------○桃山商事に届く女子の相談内容9月といえば、太陽も日に日に短くなり、一年も終盤戦へ突入していこうとするタイミングです。世間は秋冬モードにシフトする一方、大学生はまだ夏休みの最中。毎年この時期になると、焦りとのんびり気分が入り混じった、何とも落ち着かない気分で過ごしていたことを覚えています。さて、そんな大学1年生の9月。トミヤマさんは自身の恋愛体験を元に、「人として」他者と接することの重要性を教えてくれました。これは、特に男子学生にとって非常に耳の痛い言葉ではないでしょうか。ていうか、ぜひとも耳を痛めて欲しい言葉です。なぜなら、大学生男子の恋愛は、しばしば相手を「人として」見ない傾向にあるからです。桃山商事がやっている「失恋ホスト」という活動は、今から14年前、私が大学生のときに始まりました。これは「女子の恋愛相談を複数の男で聞く」という怪しげな活動なのですが、当時、下記のような相談を山のように聞いていました。・つき合った途端、彼氏が怠慢になった・彼氏が部屋に入り浸り、半同棲状態になっている・彼氏が全然話を聞いてくれない・彼氏の嫉妬や束縛が激しく、息苦しい・別れたいのに、彼氏が全然応じてくれない○彼女は俺のもので、いつも俺を受け入れてくれる……いかがでしょう。身に覚えのあるものはありませんか?ありますね。きっとあるはずです。私にもめっちゃあります/(ToT)\これにはおそらく、構造的な背景が存在します。高校までの生活に比べ、大学生になると自由度が格段に高くなる。親からの干渉も減るし、外泊もしやすい。一方、大学は基本的に“放置プレイ”なので、何をするにもすべて自分次第。そういう環境にあって、学生はしばしば目的を見失い、孤独をこじらせる。そんな中で恋愛が始まると、相手に対する依存度が高くなってしまう──。特に男子学生は、「男同士で悩みや弱さを開示できない」という謎のジェンダー規範があるため、感情的なケアを女子に求めがちです。これで恋人がひとり暮らしでもしていたらさあ大変。彼女の部屋に入り浸り、トミヤマさんが言うところの「閉じた恋愛」になっていきます。その果てに……先に挙げたような事案が多発するわけです。怠慢になるのも、話を聞かなくなるのも、束縛するのも、すべて「彼女は俺のもので、彼女はいつも俺を受け入れてくれる」という意識が原因です。端的に言って、これは彼女を「人として」見ていないから起こること。彼女を「女として」しか見ていない。もっと嫌な言い方をすれば、恋人を「セックス付きのママ」と捉えている節すらある。もう偏見上等で言いますが、男の中には「女子に幻想を抱く」と「女子を下に見ている」が同居しています。さらに所有意識があり、その所有権は永続すると思い込んでいます。それは母親に対する感覚と同じです。俺は自由に生きたいけど、彼女にはいつも家で待ってて欲しい。いつも見てて欲しいけど、いつも見られてると鬱陶しい。彼女は俺の世話をするのが大好きで、俺を脅かすようなことは絶対にしない。俺の浮気は大目に見てくれるけど、彼女は絶対に浮気しない……。そう思い込んでいる部分が、我々男には少なからずある。切ないことですが、これは認めざるを得ない事実です。○「色恋だけではない男女関係」を築くためには当然ですが、恋人は「セックス付きのママ」じゃありません。そんな態度で接していると、必ずどこかで愛想を尽かされます。そして、我々男はそうなって初めて事の重大さに気づき、彼女に泣きつきます。でも、時すでに遅し……。一度決意を固めた彼女たちの心は、もう戻ってきません。そうならないためにも、みなさんにはぜひ相手を「人として」見られる人間になって欲しい! 方法はさほど難しくありません。自分自身を知り、相手の話をよく聞く。まずはこれだけちゃんとやれば大丈夫です。恋愛をすると、自分という人間が否応なしに立ち現れます。自分の好み、自分の癖、自分の立ち位置、自分の価値、自分の本性……。そこでは「見たくない自分」ともたくさん出会いますが、目を背けず、真正面から向き合ってみてください。トミヤマさんが「相手の役に立つ」という恋愛観を獲得できたのも、「ありのままでは決してモテない」という冷静な自己分析の結果でした。そして、とにかく相手の話をよく聞いてください。特に男子は、「口説くために女の話を聞く」とかじゃなくて、現代文の問題を解くように、相手の言おうとしていることは何か、想像力を駆使しながら聞いてください。そうすれば、彼女たちが一人ひとりバラバラな個性を持った人間であることがわかります。そうなればしめたものです。恋人と多面的なつき合いができるようになるし、女友達にしても、「かわいい」「ヤリたい」という貧困な判断基準に引っ張られることなく、「この人とは趣味について語り合う仲間になれそうだ」とか、「この人とは一緒に活動するパートナーになれそうだ」とか、いろんな可能性を模索できるようになるはず。トミヤマさんの言う「色恋だけではない男女関係」とは、そういうものを指しているのだと思います。自分と向き合う時間がたっぷりあり、なおかつ身近にいろんな異性がいる大学時代というのは、その修業に打ってつけの時期です。そんな感じで、ひとつよろしくお願いします\(^o^)/清田隆之/桃山商事1980年、東京生まれ。失恋ホスト、恋のお悩み相談、恋愛コラムの執筆など、何でも手がける"恋バナ収集ユニット"「桃山商事」代表。男女のすれ違いを考えるPodcast番組『二軍ラジオ』を更新中。雑誌『精神看護』やウェブメディア「日経ウーマンオンライン」「messy」などでコラムを連載。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)がある。Twitter @momoyama_radioトミヤマユキコライター・大学講師。「週刊朝日」「文學界」でブックレビュー、「ESSE」「タバブックス」でコミックレビューの連載を持つライター。早稲田大学などでサブカルチャー関連講義を担当する研究者としての顔も持っている。「パンケーキは肉だ」を合い言葉に、年間200食を食べ歩き『パンケーキ・ノート』(リトルモア)にまとめた。Twitter @tomicatomica
2015年09月22日-------------------------------------------大学1年生のみなさん! 「大学デビューのホントのところ」、知りたくないですか? 本連載は、かつて大学デビューに半分成功・半分失敗したトミヤマユキコ(ライター・大学講師)と清田隆之(恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表)が、過去の失敗を踏まえ、時に己の黒歴史を披露しながら、辛く苦しい学生生活を送らないためのちょっとした知恵をお授けする。そんな連載です。-------------------------------------------○時間の流れが突如速くなる「カレンダーの錯覚」いよいよ8月も後半に突入しました。毎年、お盆を過ぎると時間が一気に加速するような感覚を抱きます。これはなぜなのかと考えたところ、ある仮説に行き着きました。それは「カレンダーの錯覚」という現象です。一年が始まったとき、私たちは「1月始まりのカレンダー」で時間を認識しています。ところが年度が変わると、いつの間にか時間感覚が「4月始まりのカレンダー」へと切り替わります。夏休みと言うと何となく"真ん中"のような感覚がありますが、それは「4月始まり」での話。忘れがちですが、実はすでに2015年も3分の2が終わろうとしているわけです。おそらく、お盆を境に時間感覚が「4月始まり」から「1月始まり」に戻るのではないか……。それで、真ん中だと思っていた8月が"後半のなかば"であったことを突如認識し、はしごを外されたような気分になる。そして、ここから一気に年末へと時間がばく進していく──。これが「カレンダーの錯覚」という仮説です。すいません、だから何だって話ですね。○現代社会に広がる"実用至上主義"の風潮さて、トミヤマさんは大学1年の8月を「人生のうちでもかなり自由度の高い夏休み」と書きました。さしたる義務もプレッシャーもなく、目の前にはあり余る自由が広がっている。だから時間のかかる読書に挑戦し、マニュアルの整備されていないバイトに勤しみ、目的のない旅に出よう──と、そうアドバイスしてくれたわけです。これを読んで、「ホントその通りだよ!」と、自分も首がもげるほど頷きたい気分になりました。なぜなら、これは超絶"現代的"な助言だと感じたからです。私は以前、印刷物の制作会社に勤務し、様々な大学のパンフレットを作る仕事に携わっていたことがあります。数多くの学生や教職員の方々にインタビューさせていただいたのですが、そこで感じたのは、"実用至上主義"とでも呼びたくなるような傾向の存在でした。例えば授業のカリキュラムには、「TOEICで何点取れる」「○という資格が取得できる」といった具合に予め目的が設定されていました。また、短期留学やインターンのプログラムにも、「こんな体験ができます」「就職に有利な○力が身につきます」とメリットが具体的に明記されていました。そうしないと、学生が集まらないのだそうです。○実用至上主義の"副作用"を回避するためには?勉強も、インターンも、アルバイトも、旅行も、「○のために」する。あらゆるアクションには目的やメリットが設定されており、それがないもの、あるいはコストに見合ったリターンを得られないものは、すべて「無駄」「意味がない」となってしまう……。これが先に"実用至上主義"と呼んだ考え方であり、大学に限らず、この風潮は近年ますます強まっているように感じます。確かに効果はわかりやすいし、「コスパが高くてお得!」と感じられるのかもしれません。しかし、一方でこれは非常に息苦しい考え方だと思います。なぜなら、そこには「余裕」「遊び」「猶予」「余地」といったものが全然ないからです。例えば「関節がガチガチに固い人」や「内部構造に遊びのない建造物」を想像してみてください。……どうでしょう。衝撃を吸収する余地がないため、転んだり揺れたりしたときにものすごく弱そうですよね。実用至上主義も、イメージ的にはそんな感じだと思うわけです。自由を与えられても、何をすればいいのかわからない。イレギュラーな事態が起こると、心身がフリーズしてしまう。失敗すると一気に崩れてしまうし、教えられてないことはできないし、誰かに指示されないと動き出すことができない……。これは実用至上主義の悪しき"副作用"だと思うわけですが、こういった事態を回避するためにも、ぜひ身につけたいのが「探索能力」です。○探索能力=「自分なりに何とかする力」探索能力──。それは自分で意味を見出したり、自分なりに筋道を立てたり、推理したり、試行錯誤したり、状況に適応したりする力のことです。料理に例えるなら、「レシピ通りに材料を用意して調理する力」ではなく、「冷蔵庫の中にある具材で何かを作れる力」というイメージです。トミヤマさんが提示してくれたアイデアは、まさに探索能力を鍛えるにうってつけだと思います。よくわからない本を我慢して読み進めてみる。すると徐々に理解が進んできて、自分なりの意味や解釈が生まれたりする。あるいは、個人経営のお店で非マニュアル系のバイトをしてみる。最初は何をすべきかわからなくても、仕事の流れやまわりの人たちを観察する中で、やるべきことや改善すべき点が段々と見えてきたりする。そういうことが確実に起こるからです。つまり探索能力とは、「自分なりに何とかする力」のことです。確かに具体的で即効性のある能力じゃないかもしれませんが、これをしっかり磨いておけば、就職にも、仕事にも、恋愛にも、人間関係にも、めちゃくちゃ役に立つと思います。さらに、何よりこれがあると、人生が楽しくなります。「未来のために現在を犠牲にする」のが実用至上主義のスタンスだとしたら、探索能力とは、「今この瞬間と向き合う」ためのものだからです。よく考えたら、人生とは"今"の連続でしかありません。それと向き合い続けるのは労力の要ることですが、面倒くささの先にしか楽しさはありません。時の流れが速く感じられて焦るのは、おそらく「何もしないまま一年が過ぎちゃうよ!」という恐怖心が原因でしょう。それを防ぐには、やはり"今"という時間と向き合い続け、自分なりにそのつど意味を見出していくより他はないと思うわけです。そのためにも、ぜひ探索能力を磨いてみてください。「自由すぎる夏休み」の今こそ、その最大のチャンスだと思うので!清田隆之/桃山商事1980年、東京生まれ。失恋ホスト、恋のお悩み相談、恋愛コラムの執筆など、何でも手がける"恋バナ収集ユニット"「桃山商事」代表。男女のすれ違いを考えるPodcast番組『二軍ラジオ』を更新中。雑誌『精神看護』やウェブメディア「日経ウーマンオンライン」「messy」などでコラムを連載。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)がある。Twitter @momoyama_radioトミヤマユキコライター・大学講師。「週刊朝日」「文學界」でブックレビュー、「ESSE」「タバブックス」でコミックレビューの連載を持つライター。早稲田大学などでサブカルチャー関連講義を担当する研究者としての顔も持っている。「パンケーキは肉だ」を合い言葉に、年間200食を食べ歩き『パンケーキ・ノート』(リトルモア)にまとめた。Twitter @tomicatomica
2015年08月19日こんにちは、ぽこひろです。男子とのLINE。これは、恋愛に発展するためには重要なステップですよね。女子のみなさんが男子からの返信を気にしているように、男子も女子からの返信を結構気にしています。みなさんがそんなつもりなくても、「うわ、これ脈ナシだ~」と返信するのを諦めてしまうことも。そうするとみなさんも、「返信来ない~。脈ナシだ~」となって、お互いに損。こんなのって悲しいですよね。そこで今回は、20代男子30人に「気になる女子へのLINE返信を諦めるタイミング」について聞いてみました。■1.質問が2回連続で来ない「質問は、ぜひともほしい! 1回はまだ許せるというか、『そういうこともある』って思える。でも、2回連続で『?』文なしだったら、完全に凹むよね・・・・・・。返信する気が萎える」(公務員/27歳)男子がまず気にするのは、女子からの質問文の有無。これはたとえ男子に聞きたいことがあまりないときでも、頻繁に入れてあげたいですね。■2.スタンプだけ「そこそこ頑張って打った文なのに、返信がスタンプだけだと・・・・・・」(理学療法士/24歳)スタンプは諸刃です。メッセージに付け加えて送ってあげると随分と華やかになりますが、スタンプのみだと、完全に文を打つのが面倒としか思えません。スタンプを使うときには、必ずメッセージと共に。■3.(笑)のみ「同じく、『(笑)』だけなのも嫌。絶対に笑ってないでしょ・・・・・・」(大学生/22歳)これもさみしい返信ですね・・・・・・。あなたがその男子に気がないのなら、バンバン使ってあげるといいですけどね!■4.返信が遅いわりに・・・・・・「返信するまでの時間の長さと、文章の長さは比例させないとダメだよね。即レスなら、短くてもいい。けど、一日後とかに返信来るのに2、3文だとちょっとショック!」(大学生/21歳)こんなところも男子は気にしているんですね。なかなかナイーブな男子。でも、「返信までの長さと文章の長さを比例させる」というのはなかなかいいテクニックかもしれませんね!■5.恋バナ無視「気になる女子には、同時に話してる数種類の話題の中に、さりげなく恋愛話を混ぜ込みます。でも、さりげなくその話題だけスルーされると、『あ、オワタ』って思います」(フリーター/26歳)男子はそもそも恋バナをあまりしません、女子ほどは。そんな男子が恋バナを繰り出したということは、それなりの理由があるはずです。恥ずかしいかもしれませんが、無視だけはNG。恥ずかしいのはカレだって同じですから、なんとか同じ土俵で闘ってあげましょう!■おわりにいかがでしたか?「なんだ、返信来なくなっちゃった」と思って落胆。しかしこれは、実はあなたの素っ気ない返信が原因かもしれません。最近の男子は本当にすぐへこたれるので、少しわかりやすすぎるくらいに男子に「脈アリ感」を出してあげないと、退却されてしまいますよ!(ぽこひろ/ライター)(大倉士門/モデル)
2015年08月15日恋バナを振られると困ってしまう……という女性って意外に多いはず。プライベートの話をするのが苦手な場合もあるし、社内恋愛や不倫など秘密の恋の真っ最中、なんて人もいるでしょう。そういった気持ちを知ってか、知らずか、容赦なく恋バナを振ってくる女性ってあなたの周りにもいませんか?≪恋バナ圧力女子の真意を探ろう≫今回はそんな女性たちの真意を探るべく、20~30代の女性にリサーチ。併せて、恋バナ圧力女子を4タイプに分けてみました。対処方法も紹介しているので、恋バナ圧力に悩まされたときには、ぜひ参考にしてみてくださいね。≪case1:ウワサ好き系≫【被害者の証言】「趣味と実益を兼ねているのか、社内の女の子の恋バナを収拾して、あちこちで尾ひれをつけて、言いふらす先輩社員がいます」(32歳・メーカー)こういう人って、どこの会社にもひとりはいそうですね。ウワサ好き系の見分け方□社内の飲み会などで、そこにいない人のウワサ話や悪口を言う□自分の具体的な恋バナは一切しない□独身であるこのタイプにはとにかく恋バナは黙秘が有効なのですが、あまりに話さないと、逆にターゲットにされる可能性も。【対処方法】「最近どうなの?」と聞かれたら、「〇〇さんはどうなんですか?」と質問で返すのがおすすめ。そうするとこのテのタイプはトーンダウンしますよ。且つ、恋バナを振られたときは嫌そうな顔をしちゃダメ。普通にシレッと質問返しするといいでしょう。≪case2:マウンティング系≫お次は最近流行の?と言っていいのでしょうか。マウンティング(格付け)する女性です。【被害者の証言】「見た目、お洒落さ、モテ度などが自分のほうが上、と思ってるっぽい子が、やたらと話題を恋バナに持っていきますね。それで彼氏がいない、と言うと“え~何で?かわいいのに~”とか言って優越感に浸ったり。すごく感じが悪いです」(29歳・IT関連)出た! こういう人って、相手に彼氏がいたらいたで、写真を見たがったり、仕事や学歴を聞き出したりして、自分の彼氏とどっちがステイタスが上かを比べたがるんですよね……。マウンティング系の見分け方□女子会が大好き□何かと“女子力”を強調する□わざと人がたくさんいるシチュエーションで恋バナを始める一番厄介なタイプかもしれませんね。上手くかわすには、とりあえず彼女を立てるのがよさそうです。【対処方法】基本、“女子力”という言葉が好きなので、「〇〇ちゃんは女子力あるから、かわいいから、モテるから」とほめて、いい気分にさせるのがおすすめ。彼女たちの独断場的な状況をわざと作り出すと、他人へのツッコミが甘くなり、自分の話をするようになります。気持ち良く優越感に浸らせてあげましょう。≪case3:女はみんな恋バナが好き系≫一方で、悪意なく「女はみんな恋バナが好き」と思い込み、共通の話題として恋バナを振ってくる女性もいますよね。【被害者の証言】「悪気がない分、逆に面倒。しかも、特に相手の恋バナに興味があるわけでもなく、挨拶代わりのような感じでしてくるから、ちょっと困ります」(35歳・美容関係)挨拶代わりの恋バナって確かに困っちゃいますよね……。女性は全員恋バナが好き系の見分け方□女性が多い職場にいる□社交的な八方美人タイプ□恋バナを聞いたわりには反応が淡白このタイプと話すときは、当たり障りない程度に恋バナをしておくのが一番かもしれませんね。【対処方法】重たい悩みではなく、「私の彼、ちょっとメタボなのー」など、笑える系の話をさらっとしてみましょう。みんなでウケて、その場が盛り上がればそれ以上は突っ込んでこないはず。彼氏がいない場合は、軽い感じで「誰かいい人いたら紹介して~」でOK。≪case4:もっと仲良くなりたい系≫恋バナや彼氏に、というよりあなた自身に興味があって、もっと距離を縮めたい、と思っている女友達。タイプは違いますが、cace3と同じく、基本的に悪意はないでしょう。【被害者の証言】「職場に、仲良しだったら隠さず恋バナをするはず、というちょっと幼い感覚の子がいて、暇さえあれば彼氏のことを聞いてきます。前にもそういう感じの友達がいたのですが、共通するのは、私のことを一番よく知ってるのは自分、というポジションを確保したがってる感じがすること。親身になって考えてくれるのはありがたいけど、たまに、そんなに密着してこないでって思ってしまいます……」(30歳・サービス業)仲良くしたい!という純粋な気持ちがあるのはわかりますが、これはこれでちょっと厄介ですね。もっと仲良くなりたい系の見分け方□女子校育ち□恋バナは根掘り葉掘り聞く□彼氏に会わせて!とすぐ言うこのタイプには、頼りにしている風を装うため、軽い相談をするのが効果的と言えるでしょう。【対処方法】彼氏がいるのに、その話を避けるとスネたり、変に勘ぐってきたりするので、本当のことを話したくない場合はエア彼氏の話をするのもアリかもしれません。エアの悩みを設定し、ちょこちょこその話をすれば、女友達は彼氏よりも自分のほうがあなたのことをよくわかっていると思い、満足するはず。ただし、その場合、リアル彼氏と鉢合わせしたりすると、余計なことを言いかねないので、そこは気をつけて!親しい女友達と楽しく恋バナができたら理想的ですが、現実はなかなか厳しいですよね……。とりあえず女同士の人間関係は友好に保ちつつ、恋愛も充実させたいものですね。(文=天野りり子)心理診断でわかる「本当は怖いあなたの裏の顔」【無料診断】
2015年08月10日-------------------------------------------大学1年生のみなさん! 「大学デビューのホントのところ」、知りたくないですか? 本連載は、かつて大学デビューに半分成功・半分失敗したトミヤマユキコ(ライター・大学講師)と清田隆之(恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表)が、過去の失敗を踏まえ、時に己の黒歴史を披露しながら、辛く苦しい学生生活を送らないためのちょっとした知恵をお授けする。そんな連載です。-------------------------------------------○過去最高に自由な夏休み8月。待ちに待った夏休みです。大学1年の夏休みは、人生のうちでもかなり自由度の高い夏休み。受験勉強から解放され、仮に宿題があったとしても、過去最高に少ない(小学生の方がよっぽど大変)。就活や卒論に時間を取られることも、まだない。どうしたらいいかわからなくなるほどに自由!むしろ自由すぎる!「この自由を存分に謳歌してください、以上!」と書いて終わりにしてもいいのですが、今から挙げるポイントを押さえておくと、よりよい夏休みになりますよ。まず、文系理系関係なく「ヒマな時はむちゃくちゃ難しい本を読む」ことを習慣化してください。本は、難しければ難しいほどイイです。全く意味がわからなくても、数行読んで寝ちゃってもいいので、とにかく拾い読みをしつつ通読してみてください。「一体なんの意味があるのか?」とお思いでしょうが、これは大変意味のあることなんです。というのも、ひとは大人になるにつれ「仕事などで必要な情報をコンパクトにまとめた本を必要に迫られ急いで読む」ことに時間を取られるようになっていきます。それは「情報収集」ではあっても「読書」ではない。○社会人になると本を読むのがしんどいつまり、情報を受け取るだけで終わってしまって、自分なりに本の内容を解釈したり、そこから新しいアイデアを生み出したりといったことがどんどんできなくなっていく。「そんなこと言ってないで、大人になってからも「読書」を頑張ればいいじゃないか」と思うでしょう? でもね、なんかもうダルさに負けるんですよ。仕事で必要な本を読んだら、あとの時間は寝たりとかゲームしたりとかしたいの。わたしの周りの真面目なサラリーマンたちもそう言ってますので間違いありません。難解な哲学書や、一生かかっても読み終わらなさそうな本(『失われた時を求めて』とか)を手もとにおいて、たっぷり時間を使い、あーでもないこーでもないと考えることは、ヒマな若者だからこそ行使できる特権であり、最高の「思考の筋トレ」です。興味のある本、面白い本を読むのも悪くないのですが、超軽装で富士山に登るみたいな「無謀な読書」をした方が、思考力は確実にアップします。「わからない」ことに立ち向かうことで、思考力が鍛えられてゆくんですね。さらに付け加えておくと、老眼になると活字を読むのがしんどいので、読書は若いうちにするに限る。このことは、わたしも上の世代からさんざん言われており「まさか~」とか言っていたのですが、最近「みんなが言っていたのはこれか……!」と戦慄しております。となると「いいコンディションで本を読めるの、あと何年よ?」という話になりますよね。わたしが今36歳で、そこそこキツくなってきていますから、ハッキリ言って明日は我が身ですよ……。「無謀な読書」はヒマな若者の特権、という意味がわかっていただけましたでしょうか?それと同じような話なのですが、歳を取ると過酷な旅行ができなくなってきますので、インドとか行きたいひとは早めに行っておいて! 青春18きっぷで鈍行列車の旅をするのも忘れずに! 社会人になってお金に余裕ができてからあちこち行こう、とか考えないで、行けるときにできるだけ遠くまで出かけて行く。これも、大学生のうちにやっておきたいことのひとつです。○おすすめは非マニュアル系バイト「読書とか旅行してるヒマなんかない! バイトしなきゃ!」という方にも、是非オススメしたいことがあります。それは「マニュアルが完備されてる系のバイトを避ける」こと。マニュアル系バイトは2年生以降のお楽しみにとっておいて、とにかく自分で考え、判断しなければいけないことが多い非マニュアル系バイトを選んでみてください。めちゃくちゃ鍛えられますから。できれば、将来就きたい仕事に関係がありそうなバイトを選ぶとさらにいいと思います。本格的な就活の前にバイトとして業界をのぞき見することは勉強になりますし、ここで肌が合わなくても今からなら余裕で進路変更できてしまいます。もし肌が合えば、いつか「1年の時から業界に興味をもってバイトをはじめた自分」として就活戦線に出て行けますし、もしかしたら就活を経ずにバイトから正社員になる道もあるかも知れません。ちなみにわたしは「編集っぽいことやりたい!」という漠然とした願い(実際に何をやるのかは知らないけど憧れてた)を口にし続けていたら、知り合いが編集プロダクションのバイトを紹介してくれて、そのバイトをけっこう長い間やった後、フリーライターになって、今に至ります。フリーになる上では、やはり非マニュアル系のバイトで柔軟な働き方をしていたことが有利に働いてるなと感じます(クライアントには色々なひとがいますからね)。○「社会人目線」に気をつけろ!ただし! 非マニュアル系バイトに慣れてくると「もう社会人みたいなもんだ」という気持ちになってきて、うっかりすると周囲の学生を見下す嫌なヤツになってしまうのでご注意を。実際、大学で教えていると「ひと足先に社会を知ったオレがお前らにアレコレ教えてやるぜ~!」的な学生が一定数現れますが、その多くは空気の読めないひとであり、つまり学内で友だちができにくいひとであり、そして社会の側からは「あくまで学生」と思われていることに気付いていない、イタいひとでもあります……仕事にやりがいを感じるのは結構ですが、調子に乗るとロクなことになりませんから気をつけましょう。このようなポイントを押さえつつ、でもまあ、クーラーの効いた部屋でアイスを食べたり、朝方寝て昼過ぎに起きたり、恋愛にハマって我を忘れたりもしてください。「勉強という足枷」がないと、自分がどこまでダメになってしまうのか知っておくのも悪くありません。なんといっても、大学1年の夏休みは、この先2度と訪れないかもしれない「自由すぎる夏休み」なのですから。トミヤマユキコライター・大学講師。「週刊朝日」「文學界」でブックレビュー、「ESSE」「タバブックス」でコミックレビューの連載を持つライター。早稲田大学などでサブカルチャー関連講義を担当する研究者としての顔も持っている。「パンケーキは肉だ」を合い言葉に、年間200食を食べ歩き『パンケーキ・ノート』(リトルモア)にまとめた。Twitter @tomicatomica清田隆之/桃山商事1980年、東京生まれ。失恋ホスト、恋のお悩み相談、恋愛コラムの執筆など、何でも手がける"恋バナ収集ユニット"「桃山商事」代表。男女のすれ違いを考えるPodcast番組『二軍ラジオ』を更新中。雑誌『精神看護』やウェブメディア「日経ウーマンオンライン」「messy」などでコラムを連載。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)がある。Twitter @momoyama_radio(イラスト:谷口菜津子)
2015年08月05日気になる男子と2人きりで遊びに行けることが決まったら、そうとうワクワクしますし、ドキドキもしますよね。正直、その一回でいきなり告白というのはあまりなさそう。なので大事なのは男子に、「次も誘って大丈夫そうだな」と自信を持たせて次につなげること。これを積み重ねれば、きっとそのうち、告白してもらうことができそうです。そこで今回は、20代男子30人に「女子とのデートで言われたら『次も誘おう!』と思えるセリフ」について聞いてみました。■1.「ドキドキする~!」「まずデートはじめに言ってほしいのがこのセリフ。月並だけど、こんなことを言ってもらえたらめっちゃエンジン全開で頑張るし、幸先いいから次もいけそうかなって思う」(大学生/21才)これなら別に「好き」とか言うわけじゃないし、そこまで緊張したり恥ずかしがったりせずに言えてしまうセリフだと思います。それでも効果はテキメン。これを言われたら、どんな男子も存分に張り切っちゃうはず。■2.「ここも行きたいんだよねー」「デート中に、『じつはあそこも行きたいんだー』って言えば? その場所がその日には行けない遠い場所だったりしたら、次のデート確定でしょ」(専門学生/20才)頭いい! これはいいですね。たとえば、夏だし水族館とか涼しそうでいいんじゃないでしょうか。どこの駅にもあるものじゃないですし、「じゃあ次行こうね」と男子が言ってくれそうですよね。■3.「ごちそうしてもらってばっかりで悪いよ」「俺は付き合う前からけっこう女子にはおごったりするタイプ。でもなかには、『悪いから、次のデート私が多めに払わせてね』って言ってくる子がいる。上手だよね(笑)」(営業/25才)この子、なかなかやりますね~(笑)。男子と女子のナイスなコンビプレーが決まったって感じですね。付き合う前の段階でおごってくれる男子は多くはない気がしますけど、覚えておきたいテクですね。■4.「帰るの嫌だな」「帰るのを素直に渋ってくれたら、確実に誘えるよ、次のデート」(大学生/21才)私の経験上ですけど、こういうことを言って「じゃあホテル行く?」というのは、いきなり一回目のデートではあまりない気がします。ちゃんと一回目は、お家に帰してくれる男子が多いですね。なので、安心してこのセリフを言ってみましょう。万が一かりに「泊まる?」と言われたら「今日は帰るけど、また会ってね」と上手にかわしましょう。■5.「好きな子いるの?」「次のデートに弾みをつけるためにも、恋バナは少しでもいいからしておきたいよね。まったく他愛もない話だけだと、『ただの友達って思われてる?』な感じがして次誘いにくくなるかも」(大学院生/24才)そうですね。最初のデートでちょっとでもいいので恋バナをして、お互いを友達じゃなくて異性として意識しあうのはとても大事だと思いますね。■おわりにどうでしたか?デートをするようになった男女2人が、そのままカップルになるかどうかは2、3回目のデートまでに決まるなんて言われてます。それくらい恋愛ってじつは短期決戦なんです。一回目から決めセリフをバシバシ言って、しっかりとカレにあなたを異性として意識させまくりましょうね。そうすれば二回目のデートも内定です!(遣水あかり/ライター)(横田彩夏/モデル)(柳内良仁/カメラマン)
2015年08月03日みなさん、こんにちは。恋愛心理学ヒプノセラピストの相川葵です。幼い頃、友達との恋バナでこんな経験はありませんか?「○○くん、あなたのことかわいいって言ってたよ!」なんて、友達から聞いて、それまで好きでもなんでもなかった○○くんのことが急に気になり、好きになってしまった・・・・・・というようなこと!実はこれ、言葉の力が非常に強く関係しています。今回はNLP(神経言語プログラミング)の観点から、心理カウンセラーの筆者が、相手の心を操る言霊をこっそりお教えします!■1.言霊ってナニ?「言霊」・・・・・・ことだま、という言葉を、普段の生活の中ではなかなか耳にすることはないと思います。言霊は、『言葉に宿るたましい』、という意味の言葉。わかりやすく言うと、口に出したことが現実になってしまうという、言葉の不思議なチカラのことを、「言霊」と呼んでいます。よく、「目標は紙に書き出すといい」とか、「毎日口に出して読むと、目標達成が近づく」などと言いますが、こういった目標達成のテクニックも、言霊の力を存分に利用したテクニックと言えます。言葉には暗示の力もあり、音に出したものを現実化する力もありますから、書き出したり、声に出して読むことで、実現力がぐんとアップするのです。恋愛においてもこれは同じ!特にあなたが今、片思いをしているのなら、言霊の力をあなたの恋に、是非利用していただきたいと思います。■2.相手を褒めることが基本言霊心理学の基本は、相手を褒めること!褒められれば誰だって悪い気はしませんが、実際にちゃんと褒めることができる人は少ないですし、ちゃんと褒めることができている人は確実にモテているんです。ですから、何をしたらいいかわからない・・・・・・という方は、まずは相手を褒めることから始めてみましょう。理由はあとで述べますが、必ずしも直接本人を目の前にして褒めてあげる必要はありません。本人のいないところで褒めるのだって、効果を発揮します。できれば、本人が目の前にいるときに、「○○くんって、考え方ステキよね」ですとか、「○○くんのそういうとこ、尊敬できるなぁ」等、共感を言葉で示してみるとよいでしょう。相手は、あなたが寄り添ってくれたことを喜びに感じ、徐々にあなたのことが気に掛かるようになります。■3.第三者に向けて彼を褒めるテク直接本人を褒める必要はない・・・・・・とお話しましたが、彼の友人や、彼とあなたの共通の友人の前で、彼を褒めることには効果アリ。なぜならば、その友人と彼との間で、恋バナになったときに、あなたの名前を友人が出してくれる可能性があるからです。人間の心理として、直接褒められると嬉しい反面、「お世辞かな・・・・・・」と思う気持ちが生まれるのですが、自分のいないところで第三者に向かって褒められていた、と聞くと、ホンキ度が一気にアップ。彼の友達が、彼に「(あなたが彼のことを)おまえのこと、○○って言ってたよ。もしかして、おまえに気があるんじゃないの?」と言ってくれるだけで、彼の気持ちは急上昇するのです。■4.友達に協力してもらうのもアリこうした効果を狙って、あなたが親しくしている、彼との共通の友人に協力してもらうのも、もちろんアリ!飲み会の席などでもいいので、「○○ちゃん(あなた)、あなた(彼)のこと好きみたいよ~」「○○ちゃんってほんと、女らしくてカワイイよね!」と、それとなく彼に囁いてもらいましょう。彼の耳にはその言葉がいつまでも残り、あなたのことが急に魅力的に見えてくること間違いなし、なのです。そう、例えあなたのことを何とも思っていなかったとしても、明日からは毎日、あなたのことが気になってしまいます。■おわりに彼の気持ちをぐんと惹きつける言霊心理学、いかがでしたか?これはよく言われる「引き寄せ」とはちょっと違います。是非試してみて、その効果を実感してくださいね。(相川葵/ライター)(吉次玲奈/モデル)(柳内良仁/カメラマン)
2015年07月30日-------------------------------------------大学1年生のみなさん! 「大学デビューのホントのところ」、知りたくないですか? 本連載は、かつて大学デビューに半分成功・半分失敗したトミヤマユキコ(ライター・大学講師)と清田隆之(恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表)が、過去の失敗を踏まえ、時に己の黒歴史を披露しながら、辛く苦しい学生生活を送らないためのちょっとした知恵をお授けする。そんな連載です。-------------------------------------------○他者との距離感をキチンと測れる人間になろうぜ!7月といえば、夏が本格化する季節。ところが今年は、どうにもひと月遅れで梅雨が来ているような空模様で、浮かない気分のまま試験期間に突入してしまった1年生も多いと思います。でも大丈夫。テストが終わる頃には晴れてっから! みなさんには無事に試験を乗り切って、海に祭りに花火が待ってる夏休みへと思い切りダイブして欲しいと思います。さて、そんな7月。トミヤマさんは大学教員らしく、問い合わせメールに関するマナー講座を臨時開講してくれました。毎年学生たちから何百通ものメールを受け取る“現場の先生”ならではの、極めて実践的な指摘だったと思います(お、俺もメールの書き方を見直さねば……)。何が実践的だったのかというと、これが単なる「ハウツー」の話に終始していない、という点です。「こういうシーンではこういうメールを打ちましょう」と、ある種の“正解”を示してあげることはもちろん大事です。しかし、もっと重要なのは、「なぜそうする必要があるのか?」という部分を自分なりに納得することだと思います。トミヤマさんがここで強く訴えたかったのは、おそらく「他者との距離感をキチンと測れる人間になろうぜ!」ということです。適切な距離感を見極め、その上でやりとりを進めていく──。これは「コミュニケーション能力」と呼ばれるものの本質であり、その勘やセンスを自分なりに養っておくと、生きていく上で何かと役立つはず。だから実践的なのです。○"コミュ障"と“新型コミュ障”ところで、世の中には“コミュ障”という言葉があります。これは「コミュニケーション障害」(すごい言葉ですが……)の略であり、意味的には「人と関わることが苦手」という感じになるかと思います。男女に限らず、それを自認している人は少なくありません。何を話せばいいかわからない、目を合わせるのが苦手、ヘンな人間だと思われたらどうしよう……。そんな風にいろいろと気にしてしまって、人との距離を詰められないというのが悩みどころだと思います(私もです/(ToT)\)。しかし、コミュ障というのはそれだけではありません。私は「桃山商事」という、人々から恋バナを聞き集める怪しげな団体の代表を務めていますが、主に女性たちからよく聞くのが、「初対面の男子からいきなり『お前』って呼ばれてムカついた!」「合コンで会った男子に肩を抱かれてキモかった!」といった類の話です。男性向けの恋愛ハウツーには、こういった行為を“モテテク”として紹介しているものも多々あります(大抵「女は基本的にドMだから」というしょーもない理屈を根拠に……)。しかし、現に女性たちにウザがられている以上、それは完全なる虚妄です。騙されないで!いきなり「お前」と呼んでみたり、初めて会った人の肩を抱いてみたり……。端的に言って、これは距離を「詰めすぎ」です。だから相手が驚いたりキモがったりするわけです。大胆で勇気あるアクションと誤解されがちですが、適切な距離感を見極められないという点において、これもひとつのコミュ障と言えます。一般的な定義と区別するため、我々は便宜的に“新型コミュ障”と呼んでいますが、先生に馴れ馴れしいメールを送ってしまうのも、もしかしたらその一種なのかもしれません。○“他者不在”のコミュニケーションとは?コミュニケーション論の名著として名高い『わかりあえないことから─コミュニケーション能力とは何か』(平田オリザ/講談社現代新書)には、このようなことが書いてあります。いわく、かつては「一億総中流」という言葉が示していたように、日本人は均質的な価値観やバックボーンを共有していた。しかし、ライフスタイルが多様化した今、状況は大きく変わっている。だとしたら、互いに「わかりあえないこと」を前提に、バラバラな価値観の人間たちがいかにコミュニケーションしていくかを考えるべきである──。これは非常にシビアかつ重要な指摘だと思います。なぜなら、「どんなに近しい人であっても、結局は自分と異なる“他者”なのだ」と言っているからです。コミュ障というのは、おそらく「他者不在のままコミュニケーションしようとすること」が原因です。自分を守ることばかり考えてしまうから相手との距離が詰められないのだし、相手の反応をちゃんと見ないから距離を詰めすぎてしまうのでしょう。もちろん、世の中には「傷つくことを恐れずガンガン行こうぜ!」と語る自己啓発書は多いし、逆に「失敗しないためのマニュアルをしっかり身につけよう」と謳う教則本の類も少なくありません。そういうものに飛びつきたくなる気持ちは痛いほどわかりますが、個人的には反対です! なぜなら、それも結局は「傷つかないこと」「失敗しないこと」が目的になっていて、相変わらず“他者不在”だからです。○どんなに仲良くても、相手は他者(さみしいけど……)自他の区別をしっかりつけるというのは、イコール「甘えられない」ということであり、「常に緊張感を失わない」ということだと思います。これはなかなかシビアなことです。でも、どんなに仲良くても、相手は他者。考え方も感じ方も、自分とはまったく異なっている。何だかさみしいけど、これは厳然たる事実です。だから、コミュニケーションは「怖くて当たり前」です。ビビってナンボの世界です。ビビりながら、ちょっとカタめの態度から始めてみて、恐る恐る距離感を測り、徐々に距離を詰めていく。逆に、近しい人であっても、独立した他者であることを尊重し、一線を引くべきポイントを見定める。そうやって適切な距離感を見極めることができれば、結果的にそのコミュニケーションは気持ちの良いものになっているはずです。ビビらないメンタルを身につける必要も、無数のマニュアルを叩き込む必要も、一切ナシ! そう考えると、ちょっと気持ちが楽になりませんか?……って、何だか7月とは全然関係ない上、妙に説教臭い話になってしまいました。でも、これマジめっちゃ大事なことだと思うので、“トライアンドエラーし放題”という大学1年生の特権をフル活用し、ぜひコミュニケーションの勘とセンスを養ってみてください!清田隆之/桃山商事1980年、東京生まれ。失恋ホスト、恋のお悩み相談、恋愛コラムの執筆など、何でも手がける"恋バナ収集ユニット"「桃山商事」代表。男女のすれ違いを考えるPodcast番組『二軍ラジオ』を更新中。雑誌『精神看護』やウェブメディア「日経ウーマンオンライン」「messy」などでコラムを連載。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)がある。Twitter @momoyama_radioトミヤマユキコライター・大学講師。「週刊朝日」「文學界」でブックレビュー、「ESSE」「タバブックス」でコミックレビューの連載を持つライター。早稲田大学などでサブカルチャー関連講義を担当する研究者としての顔も持っている。「パンケーキは肉だ」を合い言葉に、年間200食を食べ歩き『パンケーキ・ノート』(リトルモア)にまとめた。Twitter @tomicatomica
2015年07月22日-------------------------------------------大学1年生のみなさん! 「大学デビューのホントのところ」、知りたくないですか? 本連載は、かつて大学デビューに半分成功・半分失敗したトミヤマユキコ(ライター・大学講師)と清田隆之(恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表)が、過去の失敗を踏まえ、時に己の黒歴史を披露しながら、辛く苦しい学生生活を送らないためのちょっとした知恵をお授けする。そんな連載です。-------------------------------------------○湿気のせいで血迷い始めた6月早いものでもう6月。梅雨でじめじめしてて、なかなか過ごしづらい季節ですよね。私は前髪が天然パーマ気味なので、湿気の多い日になると、毛先が一斉に内側へとカールし、髪型がどうにもキマりません。また、実家がビルの1階にあったため、洗濯物を干す場所に日が当たらず、Tシャツから生乾きのニオイが漂うこともしばしばでした。ヘルメットをかぶった、クサい男──。メンタルが低下してる日は、そのような自己像に取り憑かれ、学校へ行く足が非常に重くなったことを覚えています。青春の難敵は自意識ですね。さて、そんな6月をトミヤマさんは「入学マジック」が徐々に解けてゆく月と書きました。入学式から続いた刺激と緊張の日々が終わり、いよいよ平常運行の大学生活へ突入していく、そのスタートがこの6月だというわけです。魔法が解けるということは、つまり「現実を直視せねばならない」ということ。自分は何がしたいのか、この先どうなりたいのか、今すべきことは何か──。そういうことを、すべて自分で考えていかなくてはならないわけです。当時の私は、ここで思いっきり血迷った行動を取ってしまいました。○授業をサボって書店通い。そのワケは?前髪をカールさせた私が、授業をサボって足繁く通っていたのが書店と図書館でした。こう書くといかにも文学青年っぽい感じですが、私は本が一冊もない家庭に育ち、文学部に通いながらほとんど読書をしたことのないズブの素人でした。そんな人間が、何をしに書店や図書館へ通っていたのか。この頃、私は新書と参考書のチェックに熱を上げていました。新書というのは2005年に『バカの壁』や『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』などの大ヒットによって一大ブームを迎えますが、これはそれよりも前の話。当時の新書は「経済とは何か?」「哲学とは何か?」みたいな本が多く、私は「一冊読むだけで経済や哲学がわかるのか!」と胸を躍らせていました。また、参考書というのは、漢字検定とか、日本語検定とか、歴史検定とか、そういう資格試験のテキストでした。資格を取れば取るほどイケてる人間になれる……。私は当時、そんな思いに取り憑かれていました。しかし、結果から言うと、新書は難しくて全然読めなかったし、資格ゲッターもなれませんでした。単にお金と時間を浪費しただけ。だったら授業に出ろやって話です。では、なぜこんなことをしていたのか。今ならその理由を説明できるような気がします。おそらく、当時の私は「導いてくれる存在」が欲しかったのです。○「やるべきこと」を与えて欲しい症候群トミヤマさんも言うように、大学というのは基本的に"放任主義"の場所です。「入学マジック」が解けた後の大学には、何の道しるべもない世界が待っています。すべては自分次第という日々にあって、私が求めたのは、受験勉強が示してくれたような「目標」と「カリキュラム」でした。つまり、高校や予備校の先生みたいに「ここからここまで勉強しろ」「そのためにはここから段階的に学んでいけ」と言ってくれる存在が欲しかった。その役割を、私は新書や資格試験の参考書に求めていたのだと思います。このメンタリティは案外笑えないもので、大人になっても消えません。というか、大人になるほど強くなると言ってもいいかもしれない。なぜなら、大学よりも社会の方が、圧倒的に道しるべのない世界だからです。何をすればいいかわからない。だから、「これをやれ」と言ってもらいたい。そして、「ここからここまでやりなさい」という風に、登るべき階段を用意してもらいたい。こういう心構えは、おそらく中高時代の受験勉強に起因するものです。「やるべきこと」が外から与えられ、しかも「努力すればするほど」成功に近づくことができる──。この"受験型モデル"しか努力の方法を知らなかったため、放任主義の大学よりも、道筋のわかりやすい新書や参考書に吸い寄せられたのでしょう。先に「笑えない」と書いたのは、これが自己啓発や新興宗教にも通じる話だと思うからです。○モヤモヤできるのは大学生の特権だ!ここからちょっとだけ、先輩風を吹かせます。大学1年生のみなさん、"受験型モデル"の誘惑にはくれぐれも気をつけてと私は言いたい!このモデルの特徴は、とにかく「わかりやすい」ことです。目標やカリキュラムを与えてくれるわけで、道しるべがハッキリしている。そして、自分が何を目指し、今どのあたりにいるかも確認できるため、実感や手応えが得やすい。だからつい、手を出したくなるわけです。しかし、ここにワナがあります。なぜなら、手段と目的が逆転しているからです。もちろん、何かやりたいことがあって、それに向かって努力するというのは素晴らしいことです。"目的"を見定め、やるべきことを割り出し、それを日々のノルマに落とし込んでいく。そういう"手段"として、受験型モデルは非常に有用なツールです。でも、当時の私みたいに、さしたる目的もないままこのモデルにすがるというのは、要するに、ここで得られる「何かやってる感」が欲しいというだけです。これは麻薬のようなもので、ハマると抜け出すことが難しくなります。常に"充実感"がないと安心できない。モヤモヤした状態に耐えられない。そんな風になっていきます。そういう人、大人にもたくさんいます。さらに、「不安の手っ取り早い解消」が目的化すると、いろんな恐ろしいものに漬け込まれかねません。「自分のことがわからない」という人は、悪い人間にとって絶好の"カモ"ですからね……。みなさんには、決してそうなって欲しくない!大学1年生なんて、堂々とモヤモヤしてていい時期です。存分にモヤモヤして、今の内に"モヤモヤ耐性"を鍛えておきましょう。これ、マジ、大学生の特権だから!!!……最後はちょっと熱くなってしまいましたが、現実を直視するというのは、とにかくモヤモヤする行為です。でも、これやっとくと、後々イケてる大人になれること間違いなしです。自分の心をちゃんとのぞける人間はカッコイイと思います。みなさんもぜひそうなってください\(^o^)/清田隆之/桃山商事1980年、東京生まれ。失恋ホスト、恋のお悩み相談、恋愛コラムの執筆など、何でも手がける"恋バナ収集ユニット"「桃山商事」代表。男女のすれ違いを考えるPodcast番組『二軍ラジオ』を更新中。雑誌『精神看護』やウェブメディア「日経ウーマンオンライン」「messy」などでコラムを連載。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)がある。Twitter @momoyama_radioトミヤマユキコライター・大学講師。「週刊朝日」「文學界」でブックレビュー、「ESSE」「タバブックス」でコミックレビューの連載を持つライター。早稲田大学などでサブカルチャー関連講義を担当する研究者としての顔も持っている。「パンケーキは肉だ」を合い言葉に、年間200食を食べ歩き『パンケーキ・ノート』(リトルモア)にまとめた。Twitter @tomicatomica
2015年06月24日