旦那を影で支える妻の内助の功、甲斐甲斐しく彼女の看病をする彼氏、そんな「尽くし」の美談が語られているからか、多くの人は「尽くすこと=良いこと」だと思っているようです。僕は、こちらに異議を唱えたい。■なぜ人は尽くしてしまうのか?そもそも人がなぜ恋人に尽くしたくなってしまうのか?それは自己重要感を感じたいから、に他なりません。「相手の喜ぶ顔が見たい」と言えば聞こえは良いかもしれませんが、要するに「自分が役に立っている実感を得たくて」尽くしてしまうわけです。その証拠に、彼氏の「ありがとう」がなくなってくると、尽くすことで自己重要感を感じられなくなり、「なんでこんなことをやってるんだろう」という虚無感に覆われてしまいます。逆に言えば「相手の喜ぶ顔が見えない」のであれば、そもそも人に尽くそうだなんて思わないのです。■尽くすことは悪いことではない、が・・・尽くすこと自体は悪いことではありません。尽くしたいと思うならつくしたらいい。ただ、その見返りを相手に唱えるのは間違っています。もし彼氏が「俺に尽くして欲しい。その代わりに最大の感謝を君に送る」という契約書にサインでもしたのであれば、「感謝しろ!」と要求しても良いですが、そうでもなく勝手に自分が良かれと思ってやったことに感謝を求めるなんて自分勝手も甚だしいことです。言い方は悪いですが、それは彼という存在を利用した自己満足です。そんなもの遅かれ早かれ感謝されなくなって当然でしょう。尽くすことは決して「褒められた」行為ではないと僕は思います。■本当の愛情は尽くしている「ように見える」だけこういうことをいうと、「世の中には本当に恋人に尽くし続けている人がいるじゃないか!あの人はきっと毎回相手が感謝しているから続いているんじゃないのか!」と、反論したくなるかもしれません。しかし、世の中に確かに存在している「尽くし続ける女性」たちは、周りから見てそう見えるだけで、本人は相手に尽くそうだなんて微塵も思っちゃいないんですね。ただ、そうしたくてそうしているんです。あるいは半自動的にしていると言っても過言ではありません。これは非常に極端な例ですが、あのマザーテレサが「人からの見返りが欲しくて」あんなに「尽くして」いたのだと思いますか?もしマザーテレサがそのモチベーションでやっていたらここまで偉大な女性として語り継がれなかったでしょう。周囲がどうとか、感謝がどうとか、そういうことを一切抜きして純粋に自分がしたいと思ったからしているのです。だからマザーテレサは「愛の人」だと賞賛されたわけです。■尽くさなくても満たされる方法尽くすという行為は、「認められたい」「役に立っていると思いたい」「大事にされたい」という欲求からきます。であれば、その欲求を「尽くす」という行為以外で埋めてあげれば良いのです。ではどうすればいいか?単純に働けばいい。あるいは趣味をTwitterにアップしていいねやリツイートを貰えばいい。要はその欲求の求める報酬を社会的な対価(お金やいいね!)にすればいいのです。そっちの方がやったことがダイレクトに跳ね返ってきますし、自分の能力も上がって一石二鳥です。え?そうじゃなくて大好きな人からのありがとうじゃなきゃ意味がないって?だ・か・ら、いつまでも苦しいんだ、ということに早く気付いた方がいいですよ。(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)
2018年07月02日子どもの笑顔のためなら何でもしてあげたくなるのが親心ですが、正直どこまで要求に応えるべきか悩みどころ。とくにわが家は息子が1歳を迎え、自己主張が強くなってきたので、少しは我慢を覚えさせるべき? “泣いたらすぐ抱っこ”もわがままを助長するのではと不安になります。そんな疑問を解決してくれたのが、50年にも渡り子どもの精神医療に尽力し、2017年6月に永眠された児童精神科医・佐々木正美先生の言葉。お母さん、お父さん。どうぞ子どもを甘やかすことを決して恐れず厭わず、一生懸命にかわいがって育ててあげてください。出典:『子どもの心の育てかた』P5(河出書房新書)よりこの言葉で「いまは思う存分甘やかしていい時期なんだ」と心が軽くなりました。先生の著書『子どもへのまなざし』(福音館書店)は育児書のバイブルとしてあまりに有名ですが、ページ数も多いので忙しいママや育児書初心者の方には『子どもの心の育て方』(河出書房新書)がおすすめ。亡くなる1年前に書かれたラストメッセージともいえる本で、子育ての軸としたい普遍的な教えがギュッと凝縮されています。今回はそのなかから「自己肯定感」を持った子どもに育てるために親がすべきことをご紹介します。■なぜ自己肯定感が必要?先生が本のなかで繰り返しうたっているのが、“乳幼児期に子どもが望む事をできる限り叶えてやり、親や周囲に依存する経験をさせる”ということ。自分をありのままに受け入れてもらった子どもは“自分は価値のある人間なのだ”と認識し、それが「自己肯定感」を生むというのです。自己肯定感とは、“自分はかけがえのない人間なのだ”と存在意義を肯定できる感情のこと。幸福度にも影響するといわれており、高ければ物事を意欲的に捉えられるといいます。そしてこの自己肯定感が自律心、ひいては自発性、主体性、創造性につながるというのです。子どもの求めになんでも応じる、つまり「泣いたら飛んでいって抱く」といったことをできる限り繰り返すことで子どもは自他に対して「絶対的な信頼感」を知ります。それがなければ「自律心」は育ちません。そして「自律」がなければ自発性、主体性も生まれないのです。出典:『子どもの心の育てかた』P23(河出書房新書)より自主性、主体性、自信、豊かな感性、感謝する心、共感できる力、尊敬する気持ち、創造性。育ててあげたいものが、あまりにもたくさんあるように思うかもしれませんが、それらはすべてつながったものです。英才教育だけで美術やスポーツの能力を育てることはけっしてできませんし、「尊敬心」だけを教えることもできない。すべてを健全に育てるためには、小さなときにじゅうぶんに親に依存する経験を与えてやることが前提なのです。出典:『子どもの心の育てかた』P120(河出書房新書)より■子どもにどこまで依存させるべき?でも、子どもの望みをすべて叶えることは自立とはほど遠いことのように思えます。子どもののぞみ通りにしてあげること、してあげすぎること、というのは「悪い」とされることがあります。なんでも子どものいうことをきいてやったら、子どもは依存心ばかりが強くなり、自立できなくなる、という意見です。 けれど、私はそんな事例を、本当に見た事がないのです。一見、そういうふうに見えるケースというのは、過保護の結果ではなくて、過干渉です。子どもに対して過剰に干渉し、そのあとから保護的な態度をとる、というケースがほとんどなのです。出典:『子どもの心の育てかた』P37-38(河出書房新書)よりそう、気をつけなければならないのは、“過保護”と“過干渉”の違いをきちんと認識して接すること。子どもがのぞむ通りになんでもしてあげすぎることが「過保護」で、いっぽう子どもはのぞんでいないけれど、親が一方的に「こうしたほうがいい」とおもうことをいったり、したりすることが過干渉です。これは決定的に違うものです。出典:『子どもの心の育てかた』P37(河出書房新書)より■叶えていい要求とダメな要求でも、子どもの要求とひと言でいってもその内容は千差万別。無理難題も多いもの。そんなときはどうしたらよいのでしょう。子どもがのぞむことは、親から見たら、全部危険で役に立たないことで体に悪いこと、かもしれません。けれどそれを全部禁止したら、子どもの世界は本当につまらないものになります。好奇心のかたまりのような子どもにとって、欲求不満だけがたまる世界です。 もちろん、本当に危険なことや他人に大きな迷惑をかけること、悪いことはやってはいけないよ、と教えなくてはいけません。けれど、そうでないのなら、なんでもいうことを聞いてあげたらいいのです。(中略) 我が家では、食事は子どもの好きなものを好きなだけ食べさせました。嫌いなものを食べさせようとしたことはありません。全部はムリでも、できる範囲のものはすべて叶えてあげたらいいのです。(中略) 金銭でほしがるものを買い与えることは節度が大切です。物で心を満たそうとする育児は、かえって欲求不満の感情をエスカレートさせることがあるのです。 これさえ心得ていれば、子どもの求めに応じて肥料を水や太陽をいくら与えても、それで子どもに悪い影響がでてくることは絶対にありません。それが基本原則なのです。出典:『子どもの心の育てかた』P42-43(河出書房新書)より■子育てはいつからでもやり直しができる乳幼児期は子どもの欲求に耳を傾け、できる限りのことをして自己肯定感を高める。そんなシンプルな指針ができただけで子育てにちょっと自信が持てるような気がしてきます。「でもうちは乳幼児期をすでに過ぎてしまったんだけど…」という方、ご安心ください。最後に先生はこんなことをおっしゃっています。乳幼児期にやり忘れたから「手遅れ」などということはありません。何歳からでもやり直すことはできますし、また、そうしなければなりません。出典:『子どもの心の育てかた』P136(河出書房新書)より実際に、小学四年生で言語の能力はあるのに言葉がでない「かん黙」という症状がでていた子がカウンセリングをうけ、その後日本一偏差値が高い国立大学に入学したという例もあるそう。子育てに自信をなくしたとき、そっとページを開きたくなる一冊です。・ 子どもの心の育てかた(河出書房新書)
2018年05月19日“自己肯定感”とは、自分は価値のある人間だと感じる心の感覚です。この自己肯定感は、幸福度と密接に関わっているようです。自分の価値を見出すには、モノを見る視点を変える必要があります。自己肯定感を高めて、幸福度をアップさせましょう!自己肯定感を高めるために…出典:byBirth「自己肯定感」とは、自分は価値のある人間だと感じる心の感覚です。価値のない人なんていないのに、私たちは大人になるにつれて自分の価値を見失っているような気がします。目標をクリアできなかったり、恋人に別れを告げられたり…。卵焼きが上手く焼けなかっただけでも、自己肯定感が下がっていくこともあるのです。この少々やっかいな自己肯定感は、幸福度と密接に関わっているといわれています。つまり、自分に価値を見出し、自己肯定感を高めることで、ハッピーな生活を手に入れることができるのです!誰が何と言おうと、あなたは価値のある人間です。それを認めて納得することが、幸せへの近道なのです。これ以上、できないなんて思わないで。「できる」を合言葉に、自己肯定感を高めて幸福度をアップさせましょう!1. 相手の好意を受け取る出典:byBirth心が疲れている原因は、人から“してもらえなかったこと”を数えているからかもしれません。自己肯定感を高めるために、今日から“してもらえなかったこと”ではなく“してもらったこと”を数えるようにしましょう。相手の好意を素直に受け取り、感謝することは、人間関係の基本です。しかし、それをないがしろにし、さらには私には何も与えてくれないのだと被害者意識を持ってしまってはいませんか?あなたのそばにある幸せに気付き、ありがとうを伝えることで一気に幸福度はアップするのです。2. 小さな成功を積み重ねる出典:byBirth成功といえば大きなもののように感じるかもしれませんが、例えば「毎朝、朝食をとる」「寝る前に10分読書する」など、些細なことでよいのです。とにかく、やればできると思うことができれば、自己肯定感は自然と高まっていくでしょう。大きな目標を達成するためには、小さな成功を積み上げ自信をつける必要があります。夢や目標を大きく持つことが悪いとは言いません。しかし、目標を達成できなかったという経験を何度も繰り返しているうちに、自己肯定感が低くなってしまったら元も子もありませんよね。大きな目標を掲げるなら、そこに到達するまでに必要な小さな成功を積み重ねましょう。小さな成功、すなわちスモールウィンには、少し頑張れば達成できる目標を設定しましょう。3. 音楽の力に頼る出典:byBirth悲しいときに悲しい音楽を聴くと、少し気持ちがすっきりしませんか?それは、音楽が自分の気持ちを代弁し、共感してくれているように感じるためです。音楽の力は、想像以上に大きなものです。リラックスしたいとき、奮い立たせたいとき、集中力を高めたいときなど、そのときの気持ちに合った音楽を聴くことで、自己の持つ最大限の力が発揮できるようになることもあるのです。どうしても気持ちが落ち込み、自分に自信が持てないときは、音楽の力に頼ってみてもよいかもしれません。4. 環境をコントロールする出典:byBirthいくらあなたが前向きに、自己を肯定して生きる道を模索していても、周りにネガティブな発言をする人がいると気持ちが引っ張られてしまうかもしれません。そういった人たちと距離を置き、環境をコントロールする力も必要なのです。自己肯定感を高めたいなら、あなたのことをやみくもに否定したり、罵ったりする人のそばにいるべきではありません。あなたのことを思って注意してくれているのか、そうでないのかを見極め、お互いに成長できると思える友人や上司のいる環境に身を置きましょう。あなたの価値は、ネガティブな人に簡単に左右されるモノではないはずです。しかし、環境が人を変えてしまうことがあることも覚えておきましょう。幸福度をアップさせるカギは「自己肯定感」にあった!出典:byBirth自己肯定感が低い人は、過去のトラウマを引きずっているケースが多いといわれています。例えば、親の愛情を十分に受けていなかったり、イジメにあったりすると、自己肯定感が極端に低くなり、代わりに自己否定感が高まります。自分の価値は、自分で決めるものです。他の誰かによって決められるようなヤワなものではありません。まずは今日を振り返り、してもらったことを数えてみませんか?「できる」を合言葉に、スモールウィンを積み上げましょう。そして、ハッピーに溢れた日々を生きるのです!
2018年05月08日いろんな人の恋愛コラムに目を通すと、「自己肯定感」という共通のワードが出てくることに気づきます。それを読んだあなたは、「彼の愛情に不安に感じてしまうのは、自己肯定感が低いからなんだ」とか「好きになった人に好意を寄せられると引いてしまうのは、自分に愛される自信がないからなんだ」と、一旦は納得したことでしょう。でも、思いませんでしたか?「で、その自己肯定感って奴はどうしたら高くなるの?」と。一口に「自分を好きになりなさい」と言われても、「それができなくてこうなってんでしょうが!」とツッコミたくなったのではないかと思うのです。かく言う私も、なかなか自分のことが好きになれない時期が多くて、いつもどこかで誰かに承認欲求を埋めてもらうための言動を取っていました。そんな時、ある人から教わったのです。自分を好きになる前にやらなければならないことがあると。今日はその自分を好きになることに四苦八苦している自己肯定感低い系女子たちに、自己肯定感の頂にたどり着くための最初の3ステップをご紹介いたしましょう。■ステップ1:うまくいかない原因を探さない人生、生きて入れば誰であって凹むことだってありますし、何をやってもうまくいかないことだってあります。そんな時、「どうして自分はこんなにうまくいかないの?」と原因探しを始めるべきではありません。自分が凹んでいる時の「なぜ自分はうまくいかないのか?」の質問に救われた人間はこの世の中に一人としていません。その質問で上を向けるのは自己肯定感が高い時です。低い時はやってはいけないご法度の質問なのです。うまくいかない原因なんて、「うまくいかないと思っていること」ぐらいしかないのです。うまくいかない原因が解明されたところで、解決策が見つかることはありません。ではどうするか?あきらめましょう。「まぁ、いっか」で片付けるのです。無理に改善に乗り出さないで、「大丈夫、自分はいつか回復する」と勇気づけるだけでOKです。無理に行動しようとすると、行動しない自分が出てきたときに自分を責めることになり、「なぜ私は・・・」の無限ループが始まり、自信喪失の蟻地獄にまっしぐらです。下手すると窒息死します。気をつけましょう。待てばいいのです。大丈夫です、いつか必ずやる時がきます。そこまではやる気のない、行動しない自分を認めてあげてください。■ステップ2:他人との比較をしない。この自分と向き合っている間に、あなたを苦しめるのが「誰かと比較しようとする自分の悪魔の囁き」です。「同じ年代のあの子はあんなに楽しそうにしているのに」「自分よりも苦労していないあの子が可愛がられるのは納得がいかない」「はぁ、それに比べて私はどうして・・・」ほら、油断すると自責マンがすぐに顔を出しますよ!気をつけて!苦しんでもいいんです、愚痴をこぼしてもOK、ムカつくなら(他人に迷惑をかけない程度に)罵詈雑言をぶちまけても構いません。泣いて叫んでスッキリしましょう。ただし、自分と誰かを比較するのだけはやめましょう。それがもっとも自分の心を傷つける行為です。あなたはその誰かにはなれないし、その誰かだってあなたではないのです。頭でわかってるレベルでいいので、「こういう時は自分を許すしかない」と割り切って、日々を過ごしましょう。■ステップ3:エネルギー値の高い人と会話しようそうして徐々に徐々にエネルギーを貯めて行って、ちょっと前を向けそうかな、って思ったときに、エネルギーに満ち溢れる人にパワーをもらいに会いに行きましょう。身近にそういう人がいなければ大好きなアーティストのライブに行くのでもいいです。YouTubeで松岡修造の動画を観るのでも構いません。エネルギーは物理的に高いところから低いところに流れてきます。そしてそれができたら自分を褒めましょう。「よくやった!私!偉いぞ!」と励ましてあげてください。ここで、もし自分のことを好きになれそうだったら初めて自分を好きになってみましょう。もし、ここでできなければステップ1に戻って、もう一度待ちます。この繰り返しによって少しずつ少しずつ自分を好きになっていくのです。自分が好きになれないのは、あなたのせいではありません。好きになるための準備が整っていないだけなのです。まずは、できていない自分を認め、許すことからです。そこから始めてみてください。(遣水あかり/ライター)(ハウコレ編集部)
2018年04月26日年を取ってもきれいな人。そんな年には見えないというくらい若々しい人。そういった人にはたいてい共通点があります。それは自己肯定感!基本的にポジティブで、自分に対して肯定的にとらえているのが彼女たちの特徴です。それゆえ、美魔女は年を取らない!というより、ストレスが少なくなるので、悪い老け方をしなくなるのです。そんな彼女たちに学んで、ストレスフリーで自己肯定的な生活を送りましょう。美魔女は総じて自己肯定的美魔女と呼ばれる、年を感じさせない女性たちの多くは、たいてい自己肯定的です。「自分なんて・・・」と卑屈な考え方をしていない人が多く、ほとんどの人が「私はこれでいいの!」と自分の人生を肯定的にとらえ、好きなことを楽しんでいます。そのため、ストレスを感じることが少なく、眉間のしわや顔の縦じわのような嫌なしわが刻まれにくく、このことが彼女たちを若く見せているのでしょう。自分のことを好きでいるということは、どんな美容法よりも効果的に自分に効いてきます。毎日自分の嫌なところや楽しくなかったことばかり思い出していると、どうしたって気分が落ち込み、そのストレスは肌に影響してくることでしょう。そうならないためにも、自己肯定的な考え方をしていくようにしましょうね。何といっても幸せそうな笑顔は、一番女性を魅力的に見せてくれます。毎日笑って過ごせるように、意識改革を始めてみましょう。人生を楽しんでいる美魔女多し、その特徴は?美魔女の多くは人生を楽しんでいます。楽しいことが大好きで、楽しいことを見つけるのが上手な人も多いのでしょう。いつも笑顔で、人を惹きつけるものを持っているので、友達も多いです。単に美容に関して必死であれこれしているだけでは、やはり人を惹きつける魅力は出てきません。いつまでも若々しくいたいのであれば、美魔女の特徴を知って、さっそくちょこっと真似してみましょう。自分の好きなことを目一杯するストレスを感じない方法としては、何よりも「自分の好きなことを目一杯する」ことでしょう。自分の好きなことをしている時は、心は解放されて、一時子供の心を取り戻せることすらあるでしょう。心の底から笑えるような、そんな楽しい時間を過ごせるように、ちょっと工夫してみましょう。忙しくても好きなことをする時間はきちんと見つけて確保していけば、きっと気持ちがリフレッシュできて、忙しい日々であっても気持ちが落ち込みすぎずに済みます。どんな時も、好きなことをする時間は確保!自分の為に時間を取ることは、ストレスフリーには必須なのです。そのために、「ああしなくちゃいけない、こうしなくちゃいけない」といった思い込みはなくしていくようにしましょう。ストレスを「溜めない」、というより「溜まらない」若さを保つ秘訣として、ストレスを溜めないということがありますが、そもそも同じ出来事に遭遇しても、ストレスを感じる人とそうでない人はいるものです。ストレスとの付き合い方が上手な人は、ストレスを感じるような場面に出くわした時の思考がポジティブです。失敗をしても「1度失敗しておいてよかった。次から注意できる」くらい肯定的にとらえるので、ストレスが溜まらないのです。こんな風に、自分の感情をうまくコントロールしていって、ストレスフリーな毎日を手に入れましょう。飲みに行くのも食べるのも大好き美魔女と呼ばれる人は、案外食事制限をしていないものです。もちろん際限なく食べ続けたりなどはしないものですが、飲みに行くのも食べるのも大好きで、美味しいと思うものを自分の好きな時に食べていることが多いもの。意外と毎晩飲む人もいて、驚かされます。共通しているのは、「好きなものを好きに飲み食いする」ということで、ストレス解消やただ口さみしいからといった理由で無心に食べたり飲んだりしているだけではないということ。彼女たちは食事やお酒を心底楽しんでいることがほとんどです。この「楽しい」という感情が、若さへとつながっていくのでしょう。無理しないことが老けないことにつながる無理をしすぎないことも、老けないポイントです。疲れた時は休む。無理なダイエットはしない。運動もつらいならやめてしまう。このくらいのゆるい感じが、アンチエイジングにはぴったりです。ストイックなことも悪いことではありませんが、自分を追いつめすぎない程度にうまくやっていきましょうね。人生を楽しんで綺麗に年を重ねよう自己肯定感を上げて、人生を楽しみましょう。「楽しい」「幸せ」と感じる中で、綺麗に年を重ねていけたらステキですね。
2018年03月28日こんにちは。沙木貴咲です。私は占い師として、たくさんの方の恋愛相談に乗っていますが、顔やスタイル、性格が悪いわけでもないのに、恋がうまくいかない女性が多いと感じています。とても魅力的なのにセフレになっていたり、いい感じにはなれても真剣交際に至らなかったりと、なぜか恋下手・・・・・・。ただ、そうした女性からは、「どうせ・・・・・・」「私なんて」という自虐発言を聞くことが少なくなく、ネガティブさが恋の幸せを阻んでいるんじゃないかと思っています。■■「どうせ私なんて」=自己肯定感が低い男性から本命視されにくい女性には、「自己肯定感が低い」という特徴が少なからずあります。そのきっかけは様々で、初めて付き合った彼氏からぞんざいに扱われて、それが恋愛のスタンダードになったとか、不倫や二番目の彼女になった経験があり、我慢する恋に慣れてしまった、あるいは幼少期に親から長期間に渡って叱られ続けたなど、人によって違うでしょう。ただそうした経験は、「私は存在価値が低い」という刷り込みとなって自信を奪い、ネガティブ思考を植え付けるため、自分を尊重してもらうようなアピールがうまくできません。男性に対しても、「どうせ・・・・・・」「私なんて」という自虐的な発言が多くなり、好きな人の色に染まりたがって、自分の意見や個性が主張できなくなります。不誠実なダメ男に対しても、「私なんかを好きになってくれてありがとう」と必要以上に下手に出たり、「彼を失ったら誰も私の相手をしてくれないかもしれない」と執着したりするんです。自己肯定感が高ければダメ男にすぐ気づけるのに、自分の価値がわからないがために、不幸な恋にハマりがち・・・・・・。自己肯定感が低いことが、男性から大事にされない大きな理由になっているんです。■■自己肯定感が低い女性に対する、男性の本音自己肯定感が低い女性は、自分を大切にできず、男性に依存することが少なくありません。そんな女性を男性は軽く見がちで、本命の彼女にはなかなか選ばないでしょう。謙虚さと自虐、協調性と依存は似てはいますが、まったくの別物。男性もそのあたりをよく理解しているんです。たとえば、男性がせっかくプレゼントしたものに対して、「私なんかに、こんなのもったいない」と言っても、男性はガッカリするだけ。好きな女性のために贈り物をするのですから、素直に笑顔で喜んでほしいのです。また、すべてが彼の言うままで「なんでもいい」が口癖になっている女性は、男性にとって一緒にいても手応えがない存在になってしまいます。ちょっとワガママな小悪魔的女子がモテるというのは、そのせい。ワガママであっても、男性はちゃんと主張してほしいし、喜怒哀楽をちゃんと表現してほしいと思っているんです。そして、そういう女性のほうが、やっぱり男性の目には魅力的に映ってしまうんですよ。■■自分の価値を低く見積もると、デリカシーがなくなる自分を低く見ている女性は、男性の誘いに乗りやすく、肉体関係も持ちやすいかもしれません。尻軽というよりは、「男性から求められるだけ、マシ」「男性にオンナとして見てもらえるだけでもありがたい」という、自分をどこか見下した意識が強く働いているように思います。ただ、そういう感覚は自虐を含んだブラックジョークや、下品な言動として表れ、男性をドン引きさせる要因に。例えば、女性が口にするには品がない下ネタを言ったり、好きと言ってくれている男性に、ほかの男性とのセックスを語ったりと、デリカシーに欠けることを話してしまうんです。自分は“ネタ”として面白がっても、普通の男性は一瞬で気持ちが冷めるはず。もう本命視はしないでしょうし、関係を持ってもセフレか二番目というポジションになるでしょう。■■自信を持つ!自己肯定感さえ高めたなら、幸せな恋を手に入れられるのに・・・・・・という女性は少なくありません。自信をつけることで恋下手を脱出できるんです。「私は男性から尊重されるべき存在」「軽々しく体を許すような女じゃない」こうした言葉を自分に言い聞かせるのも良いですし、仕事や趣味で周りに自慢できるような結果を上げるのも良いでしょう。恋愛に関することでなくとも、私はすごいと思えるようになれば、自信は自然とついてくるものです。そして、自信がつくことで、「どうせ・・・・・・」「私なんて」というネガティブ思考はなくなり、自分を利用するだけのだめんずが正しく見極められるようになります。女性はみんなプリンセスになれる可能性を秘めています。プライドを持って、自分が幸せになれる恋をつかみ取りましょう!(沙木貴咲/ライター)(ハウコレ編集部)(前田怜里/モデル)(島崎雄史/カメラマン)(JYO/ヘアメイク)(辻野祐馬/ディレクション)
2018年02月27日合コンや婚活パーティーなどでの自己紹介ってなかなか慣れないものですよね。どう自分をアピールしたら良いのか、友人の自己アピールが女性でも惹かれる内容で羨ましい…など自分のセールスポイントの伝え方に苦労する方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、男性の印象に残る魅力的な自己紹介のポイントをお教えしていきたいと思います。では早速見ていきましょう。■ ■1、親しみやすさを出すには笑顔がカギ!自己紹介でなんと言っても大切なポイント、それが「笑顔」です。どのような場面でも初対面の人の笑顔は印象が良いですよね。特に出会いの場で大切なのは、相手と”目を合わせること”でしょう。特に誰ととは決めずに、話している時に男性と自然に目を合わせるのがポイント!と言っても、合コンの場では複数の男性がいますからそこは目が合う人だけで大丈夫です。また、なかなか性格上相手と目を合わせるのが恥ずかしいなんて方は職業的な自己紹介にも良くある方法の「相手の胸元を見る」という方法で相手の方向を向いているように見せると良いでしょう。ここで特に男性の視線の心理で言われているのが、目が頻繁に合う行動というのは「気になる」というアピールの現れなんだそう。ですから、自己紹介中に何度も「目が合うな~」という男性はもしかするとあなたに気があるサインを送っている可能性があるかも?■ ■2、言葉の遣い方や話し方で興味を持ってもらう人の話し方にはそれぞれ特徴がありますよね。声が小さめな人、早口で話す人…いろんなタイプがいますが、自分の話し方を理解して相手に伝わるように言葉の使い方を意識すれば、目立つ発言をしなくてもあなたの印象がすんなり相手に届きます。重要なのは、話すスピードとトーンを意識すること!話すスピードは少しゆっくりめで、相手が聞きやすいように言葉はハッキリと話しましょう。また、言葉選びが重要であまり固い自己紹介だと話しかけづらい印象を与えてしまいますし、注目を集めようとウケを狙ったり突拍子もない発言をしてしまったりすると「イジってほしいんだな」と勘違いされてしまいます。自分をアピールするときには「名前と○○」と言った一つ自分を簡潔に説明できることを話しましょう。*出身地でアピールするとしたら…「○○と言います。私の出身地は北海道なのですが、良く鹿や熊が道を普通に歩いていると思われていますよね?でも私は○年間住み続けていたあたしも出会ったことはありません。地元で美味しいものを沢山食べていたので食べ歩きが大好きです!よろしくお願いします。」といったように、出身地の小ネタを挟んでみたり、そこに趣味の話を織り交ぜると良いでしょう。*自分の趣味でアピールするとしたら…「○○と言います。大学時代には”○○”なんてあだ名で呼ばれてました。学生の時から体を動かすのが好きで、最近の休みの日にはボルダリングにハマっています!私もまだまだ初心者なので、一緒に楽しんでくれる人も募集してます♪」自分の好きなことや最近興味が沸いていることを自己紹介と一緒に伝えるのも効果的でしょう。このように伝える事によって、まずはこの人がどんな人なのかという初めての印象を良いものに変えることができますよ!早速実践してみる事をオススメします。■ ■3、共通点が見つかる内容の話題をする次に目を向けるポイントは「相手との共通点が見つかる話題」を話すということです。共通点を見つけるなんて、どうすれば良いのか…と困ることはありません。要は最近自分が良かったと思う映画の話題や、美味しかった食べ物など日常の中で楽しかったことを一言添えるのが良いでしょう。話題のネタになりやすい映画などは、面白かった作品とは別に「自分のオススメ」を用意しておくと良いかも!またそれを掘り下げた話を聞かれても大丈夫なように、なぜそれがオススメなのかも説明できるようにしておくのが大切です。まず話を掘り下げてくれるのは少なからずその話題に興味を持ってくれているというサインでもありますし、逆に全然知らないけれど興味を持ってくれたという可能性もあります。このように共通点を見つけると相手の好奇心をくすぐり会話するキッカケを見つけられるでしょう。■ ■4、緊張している時は「緊張している」の一言が魔法のワードに!緊張している姿を相手に悟られるのは、なんだか恥ずかしいな…なんて思っていませんか?しかし、女性が緊張している姿は男性にとって「頑張っているんだなぁ」と好印象なんだとか!ですから、思い切って自己紹介の際には「実は緊張しています…」なんて一言を思い切って言ってみるのもアリです。その一言で、聞き手の男性は応援モードになってくれるでしょう。また自分の気持ちを正直に話す姿が”親しみやすさ”を感じさせるので、雰囲気が和やかになるのですね。なので、緊張していると言うワードはマイナスな印象よりは素直な態度に好感が持てる言葉ですから、困った時に正直に伝えてみると良いかもしれません。■ ■5、自己紹介は終わり方が大切!おわりに自己紹介の締めというのは、一番重要な部分であると言われています。ですから、終わり方が良ければその印象は相手に残ります。よく自己紹介の時に恥ずかしさから最後のあいさつを言い終わらないうちに席についてしまうなんて場面がありませんか?もちろん、最後の一言は「よろしくお願いします。」で終わっても構いませんが、折角であればもうひと工夫すると印象良く自己紹介が締まりますよ!締めの言葉例として…・「今はいろんな事にチャレンジしたいと思ってます!よろしくお願いします。」チャレンジしたいという一言は、相手の趣味などにも積極的に興味がありますよと伝えられるでしょう。・「自分から話すよりも、聞き役にまわるのが得意です。よろしくお願いします。」話を聞いてもらえるのって、男性にとっては嬉しいことですから好印象を与えることができるハズ!このように、締めの一言にプラスすると印象はグッと変わるはず!折角ですから、最後に一言で周りと差をつけてみてはどうでしょう?いかがでしたか?相手の印象に残る自己紹介について5つのポイントをご紹介させて頂きました。これらを参考にして、是非他の女性よりワンランク上の自己アピールを完成させてくださいね!presented by愛カツ ()
2018年02月14日つきあった途端、やさしくなくなる彼に対して、「彼はわたしのことが嫌いになったの?」とか、昔の言葉を持ち出してきて「釣った魚に餌をあげない男ってどうなのよ」と思う彼女もいると思います。もちろん、いわゆる「ハントするまで」が楽しくて、彼女が自分のものになった途端に飽きる男もいるわけですが、もちろん、そうではない男子だっています。■■いわゆる自己肯定感が低い男子いわゆる自己肯定感が低い男子は、つきあった途端、彼女に対して冷たい態度をとることがあります。自己肯定感というのは、簡単に言えば、自分で自分のことが好きか嫌いか、ということ。自分のことが好きではない人って、情緒不安定です。淋しさを抱えています。そういう人は、「自分で自分の情緒不安定なところや、淋しさを、どうにかしなくてはならない」とわかっています。だから、つきあうまでは、彼女に対してやさしいのです。自己肯定感が低いところや、淋しさを抱えていることを女子に悟られたら、おれはモテないだろうなと、彼は知っているからです。いろんなネガティブなものを隠して、彼女のほうもそれに気づくことなく、晴れてカップルになったら、彼は安心します。「これで、たまには淋しさを癒してくれる相手ができたな」と。■■これを第三者が見たら、「態度が冷たくなった」ように見えますでも彼は、彼女に上手に甘えることができません。彼の低い自己肯定感が、彼から素直さを奪っているからです。自己肯定感の高い人は、甘え上手です。自分を知っているので、相手の気持ちもよくわかります。だから、どのタイミングで、どの程度甘えても許されるのかがわかっています。自分のことが好きではない人は、甘え方が下手です。ふつうに甘えたらいいところを、「鬱陶しく思われるかも」と不安を感じたり、ヘンに男らしさを装って、甘えません。反対に、甘えるときはトコトン、相手が迷惑するくらい甘えたくなります。このへんの葛藤を素直に彼女に言えばいいものを、これも言わないから(言えないから)、彼は混乱します。自分のことが好きではない人が混乱したらどうなるかと言えば、態度が冷たくなります。素直に自分の気持ちを表現したいのにそれができない、となれば、さらなる自己嫌悪に陥って、どうすることもできなくなります。これを第三者が見たら、「態度が冷たくなった」ように見えます。■■「男の子って、見ているだけで切なくなる」男子って、男であるというだけで、女子よりもたくさん孤独を背負っている生き物ではないかと思います。ときどき、男の子をお持ちのお母さんが、「男の子って、見ているだけで切なくなる」と言います。男の子はこれから、受験戦争にさらされ、就活をくぐりぬけ、就職したら出世のために命を削るように仕事を「せざるをえない」。母親として、こういう予測が立つからでしょう。また、実際にそうだからでしょう。女子だって、真剣に勉強したり仕事をしている人は大勢いるはずですが、たとえば結婚を機に転職するなど、いわゆる人生の選択肢を世間がいくつか認めてくれている分、まだ救いようがあると、世間は見ているのかもしれませんね。男は男であるというだけで孤独。この孤独と、うまく折り合いをつけることができない、とくに若いうちは、彼は情緒不安定になることがあります。あなたのことが嫌いになったとか、釣った魚になんとかとか、ということだけではないのです。だから態度が冷たくなった彼を、黙って抱きしめてあげると、それだけでふたりの仲はうまくいくこともあるのです。(ひとみしょう/文筆家)【今夜はちょっと、恋の話をしよう】(ハウコレ編集部)(後藤真由子/モデル)(gaku/カメラマン)
2018年01月31日1月5日、新ドラマ『女子的生活』(NHK)がスタートしました。ヒロインの「小川みき」は、見た目は美しい女性ですが実は男性で、好きになるのは女性というちょっと複雑なトランスジェンダー。一癖も二癖もある登場人物たちと、果敢に「女のバトル」を繰り広げる痛快ガールズストーリーです。ちなみに個性あふれる「小川みき」を演じているのは、2017年のドラマ『きみはペット』(TBS系)で合田武志を演じた志尊淳さん!■みきの魅力は自己肯定力「かわいい女子的生活」に憧れてファストファッションの会社で働くみきは、あらゆるものが規格外。ひょんなことから共同生活を送ることになった高校の同級生・後藤忠臣も、みきの個性に戸惑うことばかりでした。でも、やがて周囲の人々は、否応なく「みきらしさ」を受け入れていきます。それは他でもないみき本人が、「これが私よ」という圧倒的な自己肯定力を持って、ふりかかる困難を片っ端からぶっ飛ばしていくからです。どうしたら、みきのような強さを手に入れられるのでしょうか?今回は、あなたがあなたらしくいられるための「自己肯定」のコツをお教えします!■不適応という思い込み自己評価が不安定な人は「自分はこの場(あるいは相手)に対して不適応な存在だ」という「思い込み」にとらわれがちです。すぐに変えられないような自分の欠点や問題点ばかりに目がいって、「理想の自分」との距離感から自己否定に陥りやすくなっているんですね。でも例えば、あなたはプロスポーツ選手のような身体能力を持ってないからといって、落ち込むでしょうか?生まれ持った美貌や身長など、可変が難しいものを基準にして自分を評価するのはナンセンスです。低くなって当然なので、悩む意味がないとまではいいませんが、建設的とはいえません。そうではなく「変更可能な尺度」で物事を見据えましょう。例えば、物事を豊かに捉える認知力、みずみずしい感受性、しっかりとした倫理観に基づいた判断力、コミュニケーション能力や、日常生活にちょっとした楽しみを見出す創造力などなど。自分の心意気ひとつ、努力ひとつで変えていけるものを、自己評価の基準に取り入れるようにしましょう。■満たすべき3つの欲求自己評価を高めるためには、3つの欲求を満たすといいといわれています。【1つ目】成功欲求みじん切りをマスターする、といった日常生活の小さなことでいいので、自分なりの目標を立ててそれを実行し、成功実績を積んでください。成功したいという気持ちが満たされると、それがあなたの自信につながります。【2つ目】上昇欲求人は成長したいと望むもの。でもただ漠然と生きていると、時間だけが過ぎてしまって進歩を感じることができません。そのため、目標を立てたらその努力の過程をなるべく記録するようにしましょう。一言日記でも構いません。後で読み返したときに、小さくとも着実に躍進していると感じられるでしょう。その達成感が、あなたの上昇欲求を満たしてくれます。【3つ目】承認欲求日々の努力を積み重ねて得た成長を実感できると、自然と他者と正面から向き合えるようになります。あなたが相手と膝を突き合わせて話せば、お互いへの理解が深まります。他者や集団を通して自分の必要性を感じられたら、承認欲求が満たされるでしょう。これらの欲求が満たされたとき、あなたは心からあなた自身を受け入れることができます。確固たるアイデンティティの獲得、それがすなわち「自己肯定」なのです。■まとめあなたがあなたらしくいられるための「自己肯定」のコツ、ご理解いただけましたでしょうか。変えていける世界で、どこまで自分の可能性を伸ばせるか。そんなふうに思って自分の人生を楽しめば、あなたらしく彩り豊かな「女子的生活」が始まることでしょう。ライタープロフィール黒木蜜一般企業に勤めながら執筆した作品が日本文学館のオムニバス本に掲載され作家デビュー。古事記への造詣が深く、全国300ヶ所以上の神社紹介記事を執筆。現在、古事記の観点から紹介する神社コラム/恋愛コラムなども手がけている。
2018年01月06日「死にたいと思ってしまう子どもは、自己肯定感が低い子が多い。その理由はさまざまですが、親から認められてこなかったことが大きいのです」 そう話すのは、自殺願望を抱える若者の支援を行うBONDプロジェクト代表の橘ジュンさん(46)。「死にたい」などとツイッターでつぶやいていた少女らを巧みに誘い出し、残忍な犯行に及んだ神奈川県座間市の9遺体遺棄事件が世間を騒がせている。 橘さんのもとにも、取材当日だけで4人相談があり、そのうち2人が「死にたい」と言うので、急きょ病院につないで救済したという。 橘さんはメールだけで月に千件以上、若者からの相談を受けている。悩みを抱える少女たちから聞き取りした経験から、ネット社会で子どもを被害から守り、自殺に追いやらないために親ができることを教えてくれた。 【1】子どもは親に悩みを話さないものだと認める 橘さんによると、自殺願望を抱えている若者の背景には、親からのDVや、父親からの性的虐待、学生時代のいじめによる引きこもり、さらには過干渉など、親子関係での苦しみがあるケースも少なくないという。 「親に悩みを言えばラクになるけど、『言っても否定される』『親が悲しむ』と思って、話せない子は多いんです。大前提として『子どもは本当に悩んでいることは親に話さない』と思って対策を考えたほうがいい。けれど実際は『恥さらしになるから外で余計なことを言うな』と言う親も多いんです」(橘さん・以下同) 【2】信頼できる相談先を子どもと共有する 「子どもは自分のことをわかってほしい、必要とされる場所がほしいと思っているだけ。だからSNSでつながっている子に一緒に死のうとか言われると、なかなか断れません。そういう子でも表面的に“いい子”を演じている場合もありますから、親は、『親に言えないことは、外の信頼できる大人に話していいんだよ』って、声をかけてやってほしい。『こういう相談先もあるみたいよ』と、信頼できるNPO団体などの情報を教えるだけでも、子どもは救われます。それがお守りになるんです」 【3】大人は、ほかの子どもの面倒も見る 「自分の子どもとの関係がうまくいっていないなら、大人は、他人の子どもの悩みを聞いてあげてほしい。“親の責任”ってよく言われますけど、子どもの悩み事を親だけで解決しようとするのは間違い。子どもは親以外にもたくさんの大人と出会っているわけですよね。そのなかに1人でも、悩みを相談できる大人がいれば、自殺せずにすむんです。親以外の信頼できる第三者に相談できる“斜めの関係づくり”が大切です」 【4】SNSで初対面の人と会うときは、人目につく場所で 「SNSは使うなと言っても無理。それに、SNSを通じて知り合った人と会うなと言っても、子どもは隠れて会ってしまうものです」 SNSを利用しても危険な目に遭わないように、子どもに日ごろから身を守る方法を教えてほしい、と橘さんは話す。 「SNSを介して人と会う場合はファミレスなど人目につく場所で会うようにする、会ったら相手の持ち物だとわかる何かを写メして送らせるということを徹底させましょう。さらに途中で連絡をさせることも必要。そうすれば最低限、身を守れますから」 最後に橘さんは、こんなアドバイスをくれた。 「本当は、子どもが悩みを言いたいのは親だから、親のことをいちばん求めているんです。外に相談できる場所を作ると同時に、親が受け止められるよう、家の中にスキマを作ってあげてほしいですね」
2017年11月24日「好き」を言葉にして欲しい女性 VS いちいちそんな気恥ずかしいこと言えない男性、長年絶えないこの闘いはどうしたら解決できるのでしょう。確かに「好き」という言葉をもらえるのは女性にとっては嬉しいことだと思います。しかしその言葉を信じすぎるのも問題です。言葉を信じすぎて「好きっていったじゃない!」と嘆くことになることにもなりかねません。では女性は男性の何を信じればいいのでしょうか?今日はこの論争に一石を投じるために、女性の皆様にちょっとしたアドバイスをお話しさせて頂ければと思います。■そもそもどうして「好き」と言って欲しいのか?一つは、承認欲求ですね。「好き」と言われることで自分の自己肯定感を埋めたいという思いからその言葉を求めてしまうケースです。恋人からその言葉をもらえないと安心できない、信用できないという人の理由の大半はこの承認欲求が原因になるようです。しかし、それだけでは説明できない理由があります。それは「好き」といってもらえることで、得られる幸福感です。これを読んでいるあなたも、彼氏から「好きだよ」と言ってもらえるだけで、とても豊かで愛されているような感覚に包まれたようなことはあるのではないでしょうか。女性の多くは、男性よりも言葉によって感情にスイッチが入りやすいものです。男性よりも感受性が豊かなので、一つの言葉から色々な感情を受け取ることができます。それによって幸福感と安心感を得ることができるので、女性は男性から「好きだ」と言ってもらいたいんですね。いずれにせよ、その「好き」という言葉によって得られる承認欲求も幸福感も、諸刃の剣です。それをもらえれば嬉しいのは確かですが、それだけを頼るのはあまりいい状態とは言えないでしょう。■残念ながら言葉は信用ならない好きという「言葉そのもの」では、本当に相手が自分のことを好きだと思っているかを判断することは難しいと言わざるを得ません。言葉はいくらでも嘘がつけてしまうので、「好き」という言葉だけで安心してしまうのはリスクがあります。その本当かどうかもわからない言葉を真に受けないで、それよりも嘘がつきにくい「態度」を信用するようにしませんか?「態度」であれば、嘘がつきにくいのです。■「好き」でなければ取らない態度男性が好きな相手にしか取らないという態度があります。それはLINEの返信の早さでもなく、デートの時の愛情表現でもありません。その態度は行動の優先順位の高さに現れます。仕事で疲れていても時間を作って会いにきてくれるか、恋人が困っていたら自分のタスクをさておいて助けてくれるか、あなたと二人のことについてどれだけの優先順位を高く行動できるか、その「態度」で好意を測ることができます。好きをどれだけ口にできても、どれだけの愛情表現をしてくれても、行動の優先順位以上に信用できるものはありません。自分とのコミュニケーションに関して、恋人がどのように優先順位を上げてくれるか?それが相手が自分が「好き」でいてくれるかを判断できる最も信頼できる指標です。「好き」という言葉も確かに大事ですが、それをあまりに鵜呑みにせずに、態度で信じるようにしませんか。(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年11月22日“お嬢様学校”というと、お堅そうだから自分は入りたくないと否定的に感じる人もいれば、反対に「清楚さ」への好感や上品さへの憧れのイメージを抱く人もいるだろう。今回Be inspired!がインタビューしたのは、ある“お嬢様学校”に通った経験があり、そこで感じた「違和感」を原動力に、「21世紀を生きる女性の多様な生き方に寄り添い、サポートする事業」を行なうSHE株式会社を起業した26歳の中山紗彩(なかやま さあや)氏。 彼女は学校という「狭いコミュニティ」の危険性や、人が自分の人生を生きるのに必要な「自己肯定感」を感じられ、自分の価値を発揮できる場所の必要性など、普遍的な問題について改めて考えさせてくれた。“お嬢様学校”で、彼女が初日から感じていた「違和感」「髪が肩についたら二つ結びをする、胸上についたら三つ編みにする、ポニーテールはだらしないから禁止とか、そんな感じでした」。彼女が小学校から高校まで通ったのは、そんな一風変わった校則が存在する、「お嬢様学校」と称されるような私立の女子校だった。彼女は入学した日から学校に対して何かしらの違和感を感じていたそうだ。だから、ある意味で彼女は学校生活を通して「異端児」だったといえるのかもしれない。
2017年10月25日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自暴自棄になった心を立て直したい」という、ひらりさん(28歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の福田とも花さんからアドバイスをいただきました。■ひらりさんのお悩み私は、子どもの頃から自信がなく、自分が嫌いです。嫌いな理由は、「もの忘れが多い」「優先順位がわからず、要領がとにかく悪い」「不器用で注意力散漫」などです。すぐ自分には何もできないと、諦めてしまいます。これらが原因で学校や仕事も何度も挫折し、苦労しましたが、なんとか続けてきました。しかし結婚・出産後、子育ては難しく、自分の嫌なところがまた浮き彫りになりました。うまくできない自分にイライラの連続。また、子どもが私のようになって欲しくない気持ちも大きく、プレッシャーになっています。そして子育てだけでなく、全ての自信を喪失。自暴自棄になってしまいました。自暴自棄になってしまった心を立て直し、自信を持つにはどうしたらいいでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の福田とも花さんよりひらりさん、ご相談ありがとうございます。読みながら、「あーー分かりますー一緒ですーー」と、何度心の声が漏れでたことか…。今まで、生きづらかったですよね…、苦しかったですよね…。それでも、自分だけのことなら、自分が我慢すればいいだけだったから、何とか耐えられたんですよね。だけど、子どもができると、自分のせいで子どもにまで悪影響を及ぼしてしまうように思えて、恐ろしくなったり、子どもの悲しむ姿を想像すると、自分以上に苦しくなりますよね…。今まで、きっと何度も変われない自分を諦めたくなったり、自暴自棄になっていたのではないでしょうか。けれど、今回こうしてご相談をしてくださったひらりさん。ご自分を諦めないでいてくださって、私はとっても嬉しいです!自分が自分を諦めなければ、必ず変わっていけますよ。では早速、幼稚園生の頃のひらりちゃんに戻ったつもりで、次の言葉を口に出して言ってみて下さいね。「私は、人に迷惑をかける人です」「私は、いるだけで邪魔な存在です」「お母さん、お友達みたいに、できなくてごめんなさい」「お母さん、私のせいで嫌な思いをさせて、ごめんなさい」言ってみて、どんな感じがしましたか?もしかして小さい頃から、お友達と同じようにできないことが多かったのかもしれないですね。そんなひらりさんを、お母さんはどんな顔して見ていたのでしょうか?心配して困っていた? もっと頑張りなさいと怒られた?お母さんの様子を見て、ひらりさんはこのままの自分ではいけないのだと、思い始めたのかもしれませんね。これ以上お母さんを心配させないように、これ以上お母さんに怒られないように、他の人と自分を常に比べて、自分のできないところを責め続けて、そのままの自分を否定し続けてきたのでしょうか。大好きなお母さんを、困らせたくなかったですよね…。大好きなお母さんから怒られるのは怖かったですよね…。だから、お母さんから否定される前に、自分が自分を否定しておく。お母さんから怒られる前に、自分で自分に怒っておく。そんな心の癖がついたのかもしれませんね。だけど、そうやって常に人と比べて、自分にダメ出しをし続ける自分が、頭の中に住んでいるのは辛いですよね。今のひらりさんの自信のなさや苦しさは、そんな長年続けて来た心の癖を、もう終わらせてもいいんだよーというサインなのではないでしょうか。お母さんはきっと、他のお友達と同じようにできないと、ひらりさんが仲間に入れなくなったり、社会で困ってしまわないかと、心配したり怒ったりしていたのかもしれないですね。つまり、“ひらりさんに悲しい思いをして欲しくない”から。お母さんの願いはただひとつ、「ひらりさんが、幸せに笑顔でいてくれること」だったのかもしれないですね。ひらりさんが何かができないたびに、困ったり怒ったりしていたお母さんのあの姿は、ひらりさんの幸せを願っている「愛情表現」だったんですね。だとするならば、ひらりさんがやるべきことは、お母さんに怒られないように自分を怒ることでもなく、お母さんを困らせないために人と比べてダメ出しをして、ありのままの自分を否定することでもないですね。お母さんのためにも、できない自分のまんまで、幸せになること。そのまんまの自分を許して笑っていられること、なのかもしれませんね。自信て、何かができるから自信が持てる訳ではないんです。何かができない自分でもいいのだと、そんな自分でいても大丈夫だと信じられることが、丸ごとの自分を信じられる「自信」なのだと思うんです。それでは、最後にこちらの言葉も、言ってみてくださいね。「私はみんなから、助けてもらえる才能にあふれた人です」「私は、みんなから、たくさんの愛情をかけてもらえる能力に長けた人です」「私は根っからの、愛され上手です」「子どもが私みたいに、周りの人から愛される人になってもいい!」言ってみて、どんな感じがしますか?私も、物忘れも激しければ、要領も悪いです…。だから、家族にもママ友さん達にも、いつもたくさん助けてもらい、支えてもらって何とか生きています。けれど、上の魔法の言葉を呟きながら、嫌ってきた自分を自分で受け入れ始めました。すると、我が家の子どもは、こんな子に育ちました。小学6年生の娘は、修学旅行出発のとき、私が「忘れ物ない?」と聞くと、「多分! 忘れ物あっても誰かに借りるから大丈夫~!」と、何の心配もなく、元気に出かけて行きました。ママの私が日々色んな人に助けてもらい、生還していく姿を見続けて育った我が子は、いつの間にか「どうせ困っても大丈夫」「失敗しても大丈夫」「どうせ私は助けてもらえるし」という、揺るぎない安心感を持った子どもに育っていました。完璧ではないママは、完璧を求めずに済む子どもを育てられるプロです! 失敗が多いママは、失敗しても大丈夫だということを、教えられるプロです!どうぞ、ひらりさんはそのまんまで、ご自分の才能と、お子さんの才能を伸ばし続けてくださいね。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2017年10月19日「ホロコースト」を巡る法廷劇を描いた、レイチェル・ワイズ主演映画『否定と肯定』。レイチェルのほか、ティモシー・スポール、トム・ウィルキンソンというイギリスを代表する名優たちが出演する本作から、この度、日本版予告編が到着した。今回公開されたのは、この裁判が当時いかにセンセーショナルで、イギリスをはじめ世界中で注目を集めた大きな事件であったかが伺える予告編。映像では、レイチェル演じるユダヤ人歴史学者デボラ・E・リップシュタットの講演に、ホロコースト否定論者のアーヴィング(ティモシー・スポール)が突如現れ、聴衆の前で奇襲ともとれる口撃を始めるシーンからスタート。その後、リップシュタットはアーヴィングの策略で英国の司法制度のもとで名誉毀損で訴えられてしまう。「起訴された側に立証責任がある」という不利な立場に置かれる中、「なぜ真実を認めない人がいるの?」「負けてしまったら、うそが世界に出回ることになる。真実を伝えなくちゃ!」と、彼女は大きな声で“ホロコーストはなかった”と歪曲されようとする真実、声なき声を正しく世界に伝えるために、法廷という場で立ち向かう姿が映し出されている。果たして、歴史を揺るがしかねない大きな事態となった前代未聞の裁判の行方は――。『否定と肯定』は12月8日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年10月11日飲み会などに参加する機会は多くても、なかなか狙った男性と仲良くなれない・・・・・・と悩んだことはありませんか?出会いの場で他の女性に差をつけてモテるには、最初の自己紹介で強く好印象を持ってもらうことがとても大事なんです。そこで今回は、飲み会で好感度の高い自己紹介について男性の意見を聞いてみました。■1.名前プラスあだ名で「人の名前を覚えるのがすごく苦手なので、自己紹介のときにあだ名や覚えやすい名前も一緒に自己紹介してくれる子がいると、覚えられるので声かけやすいです」(23歳/不動産関係)ただ苗字や下の名前を名乗るだけだと、男性の記憶にはあまり残りません。「名前なんだっけ?」とは聞きにくいので、そのまま呼ぶこともなく、コミュニケーションもあまり取れないままになってしまいます。特に大人数の飲み会では、一気に名前を言われても全員分覚えるのは難しいもの。簡単で分かりやすいあだ名をぜひ活用しましょう。■2.他の女性メンバーを褒める自己紹介をする「女性同士って『この子料理しないんですよ』とか割とナチュラルに友達を貶めるような言い方をすることがあるじゃないですか。そういうのって男は苦手なんですよ。友達を褒めて紹介できる性格のいい子は印象抜群ですね」(29歳/飲食店勤務)「今日は職場の先輩に誘われてきました。いつも優しくて面倒見がいい◯◯さんに頼りっぱなしなんです」などの言い方で、他の女性メンバーとのつながりを話しがてら褒める形での自己紹介をすると男性陣だけではなく女性陣からの好感度もアップ。褒める内容は事前に考えておくとスムーズですよ。■3.あえて面白い『似ている芸能人』を紹介する「この前飲み会で『顔は全然似てませんが、スリーサイズは◯◯という芸能人と同じです』と自己紹介して笑いを取った子がいたんですが、思わずこっそり検索しちゃいました」(23歳/商社勤務)ユーモアのセンスを感じる自己紹介は好感度が高いです。といっても似ている芸能人なんていない・・・・・・という場合は、似ていると言われたことのある動物などを言うのも良いでしょう。身長や誕生日が同じ有名人の名前を挙げるのも印象に残りやすいですよ。■4.飲み会慣れしていない態度を見せる「しょっちゅう飲み会ばかり参加している子よりも、めったに飲み会なんて行ったことがありません・・・・・・という慣れてない態度の子のほうが色々教えてあげたくなっちゃいますね」(26歳/製造業)「普段職場は女性ばかりであまり男性と話す機会がないので緊張してます」などの言い方をサラッと自己紹介に入れ込めば、その「飲み会慣れしていない」感じに男性陣もドキッとしてしまうはず。仮によく飲み会に参加していたとしても、あまり慣れていないフリをするのがおすすめです。■おわりにただ名前を名乗るだけの自己紹介よりも、男性が話しかけやすいきっかけを作ってあげましょう。その場でとっさに思いつこうとするのは大変なので、何パターンか事前に考えておいてその中から話すようにすると楽ですよ。(上岡史奈/ライター)(ハウコレ編集部)(ササキミウ@M_Y_3733/モデル)(Yoshifumi Shimizu/カメラマン)
2017年09月19日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「昔から自分のことが嫌い」という、まるさん(36歳・無職)に、心屋塾認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。■まるさんのお悩み昔から自分のことが嫌いでたまりません。 中学受験をし、入学した学校では「隣人を自分のように愛しなさい。」との教育をうけました。 ですが、全く理解できずにいました。 むしろ、自分自身を愛せない人は、身近にいる友人や大切だと思っている人たちを、心から大切にできていないのではないか? 大切だと思っている感情は、うわべだけの偽物なのではないか、との思いにとらわれて、大変苦しみました。 また、自分を否定している状態では、最後は大切にしている人たちをむやみに傷つけてしまうのではないか、との不安から、自分自身の気持ちではなく、良い子と思われる行動をしてしまいます。 現在も自分を肯定できずにいます。 どうしたら、自分を認めてあげることができますか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の大竹公子さんよりまるさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。昔からご自分のことが嫌いなのですね。それはつらいですよね。私も心屋塾に出会うまでは自分のこと大嫌いでした。さて、まるさんはなぜご自分のことが嫌いなのでしょう? なぜ自分を肯定できないのでしょう? ご質問の文章の中に書かれてなかったので、私の例をお話しさせてもらいますね。私が自分自身のことを大嫌いだった理由は、性格も外見もダメだと思ってたからなんです。ネガティブな自分、真面目な自分、冗談が言えない自分、社交的でない自分、目が小さい自分、頭が大きい自分、足が短い自分、などなどなど。自分のすべてが欠点だらけで、何ひとつ良いところがない。そんな自分なんて大嫌い。この自分のダメなところを変えることができたら、自分のことが好きになれるはず!そう思い込んでました。つまり、「欠点がある→それはダメなこと→だから自分が嫌い→だから欠点を直さなきゃ」という考え方を持っていたのです。だけど残念ながら「自分を変えたい」と思ってるときは、変わらないんですよね。逆に「自分はこのままでOK」と心底思えたとき、自然と変わるんです。では、どうしたら「自分はこのままでOK」だと認めてあげられるのでしょうか?それには、3つ方法があります。(1)ダメ認定をしない(2)自分だけだと思わない(3)あきらめる(1)ダメ認定をしない例えば「ネガティブ」であることをダメだと認定している場合。「ネガティブ」を良い方に解釈すると「思慮深い」だとか、「危機意識がある」になりますよね。そんなふうに、ものごとにはいろんな側面がありますので、ダメなことだと決めつけなくていいのです。(2)自分だけだと思わない人は、他の人と違うことをダメだと思うことがあります。世界中の人がネガティブだったら、自分のネガティブさは気にならないはず。だけど「自分だけがネガティブ」だと思うとつらくなるのです。意外と人は同じだったりしますよ。(3)あきらめるこの方法は、「自分はネガティブなんだー」と開き直る感じです。それがダメだと思って変えなきゃと思うから、認められない。ならば、「はい、そうなんです!」とあきらめてしまうのも有効です。どうでしょう、まるさんもできそうでしょうか?まるさんは「自分自身を愛せない人は、身近にいる友人や大切だと思っている人たちを、心から大切にできていないのではないか?」と苦しまれたのですよね。私はこの文章を読んで、まるさんがご友人や大切な人をとても愛している優しい方なんだなぁと思いました。もし愛してなかったら、大切にしてなかったら、そんなことで苦しまないですよ。そして、まるさんは人を愛しているように、実はご自分のことも愛しているのです。自分のことが嫌い=自分自身を愛せない、と思っていらっしゃるかもしれませんね。だけど、本当は「好き」と「嫌い」が両方あっての「愛してる」なんです。「愛情の反対は無関心」という言葉を聞いたことありませんか? 「嫌い」と思えるのは、愛しているからこそなんです。自分のことが嫌いなのは、もっとステキな自分になりたい! もっと自分を幸せにしてあげたい! という愛情があるから。だからこそ、こうやって貴重な時間を割いてご質問くださったのだと思います。それは、ご自分のことを愛しているからなんですよ。そのご自分への愛に気付いてあげてくださいね。まるさんを心から応援しています。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2017年09月14日レイチェル・ワイズが主演を務め、ホロコーストを巡る歴史的裁判の行方を描く『DENIAL』が、邦題『否定と肯定』として12月8日(金)より全国公開されることが決定。レイチェルが演じた実在の歴史学者で、本作の原作者デボラ・E・リップシュタット本人が10月末に来日することも決まった。1994年、米ジョージア州アトランタにあるエモリー大学で、ユダヤ人女性の歴史学者デボラ・E・リップシュタットの講演が行われていた。彼女は自著「ホロコーストの真実」で、イギリスの歴史家デイヴィッド・アーヴィングが訴える大量虐殺はなかったとする“ホロコースト否定論”の主張を看過できず、真っ向から否定していた。ある日、アーヴィングはリップシュタットの講演に突如乗り込んだ挙句、名誉毀損で提訴という行動に出る。異例の法廷対決を行うことになり、訴えられた側に立証責任がある英国の司法制度で戦う中、彼女は“ホロコースト否定論”を覆す必要があった。彼女のために、英国人による大弁護団が組織され、アウシュビッツの現地調査に繰り出すなど、歴史の真実の追求が始まった。そして、2000年1月、多くのマスコミが注目する中、王立裁判所で裁判が開廷。このかつてない歴史的裁判の行方は――。この裁判は、欧米でセンセーショナルに報道され、議論を巻き起こし続けた。ときに世論には、虚偽であっても個人の感情に訴える者が強い影響力を持ち、客観的な事実は軽視される社会的風潮がある。「ホロコースト」という最大にして最悪の世界史を題材とした本作は、歴史の真実を知り、伝えるという普遍的なテーマから、現代に生きる我々に対し警鐘を鳴らす。昨年のトロント国際映画祭にも正式出品された。主人公となるユダヤ人歴史学者・リップシュタットには、『ナイロビの蜂』でアカデミー賞助演女優賞に輝き、その後も国際的に評価の高い映画監督の新作に次々と出演するレイチェル。自身のルーツにユダヤ人の血が流れる彼女は、撮影前にリップシュタットに何度も会い、リップシュタットの思考や信念に留まらず、彼女の特性や性格まで把握し、演技に臨んだという。また、ホロコースト否定論”を主張し、彼女と対決する歴史学者には、『ハリー・ポッター』シリーズでも知られ、『ターナー、光に愛を求めて』でカンヌ国際映画祭男優賞に輝いたティモシー・スポール、年長弁護士にはトム・ウィルキンソンという老練した名優が競演。さらには、大ヒットドラマシリーズ「SHERLOCK/シャーロック」のジム・モリアーティ役や『007スペクター』の悪役Cで知られるアンドリュー・スコットも出演しており、豪華英国俳優たちの集結に目が離せない。そして、現在もアトランタのエモリー大学で教鞭をとる原作者のリップシュタットが、10月末に来日決定。映画の公開にあわせ、翻訳本が11月17日、ハーパーコリンズ・ジャパンより刊行予定となっている。『否定と肯定』は12月8日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月31日自己肯定感は「自分は大切な存在だ」「自分はかけがいのない存在」と思える気持ちや、自分の存在意義を肯定できる気持ちを指します。幼児期は自己肯定感の基盤を形成するために、とても重要な時期です。母子や父子間はもちろんお友だちとのコミュニケーションを通して少しずつ培っていきます。自己肯定感は自分を信じることにもつながります。人からどう見られているか、どう評価を受けるのか、そういったことを一番に考えるよりも、自分のことを自分で受け止め、次のステップに進める子どもに育ってほしいものです。■1.「やらない」という選択を褒める子どもはとても素直です。常に「褒められたい」という気持ちで動いています。そのため、「これをしたらお母さんは喜ぶのではないか」とさまざまな場所にアンテナを張り巡らせています。でも、「今は自分でぱぱっと家事を終わらせたい」や「お手伝いじゃなくて自分のことをしっかりやってほしい」という大人の本音もありますよね。しかし、意外と忘れてしまいがちですが、やったことだけを褒めるのではなくて、やらなかったことも褒めるようにしましょう。「今日は急いで終わらせたかったからお手伝いしないでくれて助かったよ」そう感謝の気持ちを伝えることで、子どもは人が喜ぶことにはさまざまなパターンがあることを学びます。■2.どんな選択をしても必ず一度は受け入れよう何かを選択して行動に移すのには勇気が必要です。そのため、子どもが自分で決めた選択はどんなものでさえ一度は必ず受け入れましょう。そして、その選択をした理由をしっかり聞くことが大切です。これだけでも「自分のことを受け入れてもらっている」と感じます。頭ごなしに「そうではなくてこうすべき」と言うのではなくて、現状の問題はわかりやすく伝えアドバイスをすることが大切です。アドバイスを踏まえた上での決断は、必ず受け入れてあげましょう。受け入れられない場合は、子どもが納得できるまでわかりやすく説明してあげましょう。■3.失敗をしたら強く抱きしめてあげようたとえ失敗が目に見えていたとしても、子どもが自分で決めたことは最後まで見守ることが大切です。もし失敗してしまったら抱きしめて「よく挑戦したね」と声を掛けてあげましょう。誰かが見守ってくれる安心感を感じれば、また前を向いて再スタートすることができます。成功したら一緒に喜んであげる。とても簡単ですが、とても重要なことです。
2017年07月20日こんにちは。エッセイストで経済思想史家の鈴木かつよしです。今世紀に入ってから行われたいくつかの信頼のおける意識調査で、中学生・高校生の「自己肯定感」や「将来に夢や希望があるか否か」を聞いた内容の国際比較研究の結果をみますと、わが国の中学生・高校生の子どもたちは概して「自分は駄目な人間だ」と思っており、なおかつ「将来に夢や希望など無い」と感じていることが明らかになっています。例えば2010年に『財団法人日本青少年研究所』が実施した調査では、「自分が価値のある人間だと思うか」という質問を米国・中国・韓国・日本の高校生にしたところ「全くそうだ」と答えた子は米国57.2%、中国42.2%、韓国20.2%なのに対して、日本はわずか7.5%という結果でした。また、2001年に『つくば大学留学生センター』で当時の遠藤誉教授が中心となって行った調査では「あなたは自分の将来に希望を持っていますか」という質問を中国・韓国・日本の中学3年生にした結果「大きな夢を持っている」と答えた子の割合は中国91%、韓国46%、日本29%だったのです。●中学生になった途端「現実を見ろ」と言われる社会そういえばわが国では、子どもが小学校を卒業するまでの間だけは“期間限定”で夢を語ることを許してもらえるのにもかかわらず、中学生になった途端に「現実を見なさい 」とか「本気でプロのミュージシャンになれるとか思ってるわけじゃないだろうな」などのように、大人から言われてしまう傾向があります。しかも、より注意深く見てみると幼児期から特定分野の“英才教育”を受けつづけて相応の年齢になってもまだ親の期待に応えつづけている子どもに関してだけは「オリンピックで金メダルを取りたい」とか「プロゴルファーになって賞金王を獲得したい」みたいな夢を語ることが許される。一方で“普通の庶民”の子どもが中学生になっても「俺、ユーチューバーになって動物の面白動画を制作して生活したいんだよね」などと言おうものなら「いつまでもバカなことばかり考えているんじゃない。いくつだと思っているんだ」と一蹴されてしまう。そんな傾向があるように見えるのです。●生命科学の進歩が行き過ぎた“DNA偏重”の思考傾向を生んでいるとすれば問題もうがった見方かもしれませんが、中学生・高校生の子どもが夢を持つことに対する大人たちの不寛容な態度は、わが国における今世紀に入ってからの生命科学分野の飛躍的な進歩と無関係でもなさそうな気がしてきます。とくに生命工学・遺伝子工学等の領域の研究が進んでいる今の日本では、「才能のない普通の子どもがいくら努力をしたところで無駄骨に終わってしまうぞ」といったような“親心”が、大人たちに「現実を見ろ」と言わせてしまっているようにも見えなくはないのです。でも、いくら親心からといってもまだ10代の少年・少女たちの純粋な“希望の芽 ”を摘んでしまったら、この国の未来は暗澹たるものになってしまわないでしょうか。体の小さかった筆者が中学校に入学してラグビー部の入部届を出したとき担任の先生は「鈴木君はお父様がラグビーの選手だったのですか?もしそうでないとしたら、その小さな体でラグビー部というのはいささか無理があるのではないかと思いますよ」と言いました。これはある意味で「鈴木君はラグビーに秀でたDNAを持っていないのだから、ラグビー選手として一流になりたいみたいな夢は持たない方が無難ですよ」と言われたようなものですね。もちろん筆者の血筋にラグビー選手などは一人もいません。ただ、あの楕円形のボールを使った激しい格闘技をどうしてもやってみたかっただけです。筆者はその気持ちだけで担任の先生の反対を押し切り、中3で目の病気を患うまではいつの日か国立競技場でプレーすることを夢見て左センターのポジションを死守していました。その選択と結果に、筆者はいささかの後悔の念も持っておりません。少年や少女の夢は、叶えばいいというものではないのです。叶わなくたって、それに向かって生き生きと過ごしていた日常があるという事実そのものに、計り知れないほどの価値があるのです。●パパとママが立ち向かうべき本当の相手は、世襲格差社会が生む“諦め感”労働経済学者で京都大学名誉教授の橘木俊詔(たちばなき・としあき)先生は、京都大学時代の弟子でもある経済学博士の参鍋篤司(さんなべ・あつし)先生との共著『世襲格差社会~機会は不平等なのか』(中公新書、2016年)を出版しています。その本の中で、今のわが国の経済社会全体に漂う重苦しい“不平等感”“機会の不均等感”の根底には、経済成長の終焉とともに進行した“職業間における人々の流動の停滞 ”と“世襲化を伴う格差社会 ”があると分析しています。この本を読んだとき筆者は、今「自分が価値のある人間とは思えない」「将来に夢だとか希望だとかは無い」と感じてしまっている中学生・高校生のお子さんをお持ちのパパとママにはぜひ、この“「世襲格差社会」が生む諦め感”という見えない敵に立ち向かっていただきたいものだと思いました。周りを見わたしてみれば、政治家となって自分が作りたい法律を次から次に作っているのは親も祖父も政治家だった“世襲”の国会議員ばかりですし、テレビの番組でしょっちゅう目にする人の中には“世襲”のタレント・芸能人がやたらと多いように思います。医師の世界も弁護士の世界も料理人の世界もプロスポーツの世界も同様で、そういった世界を眺めていると“恵まれた練習環境とDNA”を“世襲”している若者でなければ最初から夢や希望なんか持つなと言われているようで、暗い気分になってしまいます。プロの将棋指しの世界が新鮮に映るのは、彼らは親や祖父母から受け継いだ環境やDNAなんかに頼らず、小さな子どものころから人工知能を相手に正々堂々と将棋の実戦練習を積み重ねた結果、自分の力で夢を実現しているからだと思うのです。子どもの成長を阻害する敵に体を張って闘ってやることができるのは、つまるところはパパとママ(ならびにそれに準ずる保護者)しかいません。夢を持てている中学生が3割までいないというのが現実であるわたしたちのこの社会にあって、せめて子どもを持つパパとママだけには徹頭徹尾子どもたちの側に立って子どもたちの夢を応援する人であってほしい と思います。中学生や高校生の段階で「親や祖父母がアスリートでなければ、アスリートになるのは難しいよ」といった諦め感に支配されてしまっているお子さんを、パパとママだけは救ってやってください。「夢に向かって努力さえしていれば、きっと夢に近づくことはできる」と激励してやってください。親がミュージシャンではない中学生が「将来はミュージシャンになって世界中を演奏してまわりたい」と照れずに言える世の中を、子どもたちと一緒に作っていきたいものだと思います。【参考文献】・『世襲格差社会機会は不平等なのか』橘木俊詔・参鍋篤司(共著)【参考リンク】・高校生を取り巻く状況について | 文部科学省(PDF)()●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年06月27日~成長、飛躍のコツはまず自己分析〜「灯台元暗し」と昔から言われるように、自分を知ることはとても大切です。自分をわからなければ欠点も克服できないばかりか長所も伸ばせず、成長/飛躍することも進むこともできないからです。まずは、感情を取り除いて冷静になり自己分析をして長所と短所に点数をつけてみる。その上で欠点は努力し克服、伸びる長所は活かせ、進むべき道筋も方向も目的もわかるというもの。合わせて、自分のコンプレックスの源も過去を逆のぼり原因追及をして見極める。そして様々な方向から考え方を変えたりして具体的に問題を解決するよう努力してください。自分自身で克服するには、手間も時間も心労も伴いますが、確実にやっているうちに冷静な自分に自信がつきます。「自分が嫌い」と嘆く若者が多くなりました。嘆いても一円の得にもなりません。まずは自分自身と冷静に向かい合って、自分を知る。それが実は人生修行の大切な第一歩なのです。
2017年06月19日自己愛性パーソナリティ障害とは出典 : 自己愛性パーソナリティ障害とは、自分に対して誇大なイメージを抱き、注目や称賛を求める一方で、他者からのマイナスな評価に対して過敏に傷つきやすく、他者に対する共感性が薄いことを特徴とする障害です。◇自己愛って?自己愛とは自分を大切にできる能力のことをいいます。自己愛は少なからず誰にでもあるものです。自己愛は年齢を重ねるごとに成熟していくといわれています。この「自己愛の成熟」とは精神医学では自分を肯定して愛することができる状態といわれていて、さらに、成熟すると自分以外の他者にも愛情を注げるようになるといわれています。◇自己愛性パーソナリティ障害は自己愛が未成熟な状態自己愛性パーソナリティ障害の人は、自己愛が未成熟な状態にあると言えます。自己愛が未成熟な状態とは、ありのままの自分を受け入れ愛することができていない状態をいいます。その未成熟さの現れが「自己の誇大化」、「他者からの評価に対する過敏さ」、「共感性の薄さ」になります。例えば自分自身が掲げる理想の姿が高く、「自分は特別」「自分はできる人間だ」という思い込みが強い傾向があります。そのために誇大な言動が表出します。「自分はできる人間だ」と思い込んでいるために他者からの評価を受け入れることができず、怒り出したり、過敏に傷つき、引きこもりやうつ病になったりすることもあります。さらに共感性の薄さによって、相手の立場に立って物事を考えることができず、その場にふさわしくない言動をしていたり、自分の目的達成のために友人を利用したりするような対人関係がみられることをいいます。以上の傾向に柔軟性がなく、持続的で、社会生活が困難になるほどの苦痛を引き起こしている場合に自己愛の歪みや未成熟さがあり、自己愛性パーソナリティ障害と判断されます。参考:狩野力八郎/著『自己愛性パーソナリティ障害のことがよくわかる本』|(講談社,2007)自己愛性パーソナリティ障害の特徴と2つのタイプ出典 : 自己愛性パーソナリティ障害には大きく分けて3つの特徴と、表出する2つのタイプがあります。以下にそれぞれを紹介します。◇誇大な言動・自分は才能がある特別な人間だと思い込み、それに伴った言動が目立つ・有名人や権威のある人と知り合いであることを自慢する(知り合いである自分は特別という裏打ち)◇他者からの評価に過敏・恥をかいたり、屈辱感を抱いたりするとカッとなって激しく怒り出す・ときにはその憤り(いきどおり)を超えて、ひどく落ち込み、自殺を考えだすこともある◇他者への共感性の薄さ・病気で入院している人のところへお見舞いに行って、自分の健康自慢をするなど相手の状況を考えない言動をする・自らの成果や目標達成のために、友人を利用したり裏切ったりという行為をする・わがままかつ傲慢な性格のため、あまり自分の意見を言えない友達を従えてあたかも自分が一番偉いかのように振る舞う自己愛性パーソナリティ障害の人は「3つの自己」を持っているといわれています。・誇大化させて形成された尊大で傲慢な自己・自分は欠陥がある人間だというイメージを持った自己・奥底に隠れている本当の自己この「3つの自己」がどれか一方に偏っていると、「自分は特別な人間だ!」と思い込んだり、「自分は誰よりもダメな人間だ・・・」と思い込んだりしてしまいます。「3つの自己」の偏り具合によって表出する人物像が異なってきます。根本にある自己愛の未成熟さや原因は共通ですが、その表出の仕方によって、自己愛性パーソナリティ障害は次の2つのタイプに分類されます。誇大的・自己顕示的で他者の反応に鈍感な「無自覚型」と他者の反応に敏感で注目されるのを避ける「過敏型」です。◇周囲を気にしない「無自覚型」タイプこのタイプの人は、自分はできる・自分は特別だと思い込み、社交的に振る舞いつつも他人のことには興味はなく自分の利益だけを考えています。このタイプの人が他者と親しく付き合うのは、自分に何かしらの利益があるからだと考えているためですが、自分の意向に沿わないときや責められると激怒することがあります。このような言動は本来の弱い自分を守るための防衛本能だといわれています。その他にも次のような特徴がみられます。・わがまま・傲慢な態度をとる・自分に夢中で他人のことは全く考えない・注目の的でないと気に入らない・他者に対する言葉づかいは常に攻撃的・他者の反応を気にしない/怒りに表わすことで気にしないことにしている・他者の気持ちを傷つけても平気◇周囲を過剰に気にする「過敏型」タイプこのタイプは身の丈に合わない理想化した自分自身を掲げますが、現実の自分との間にあるギャップに悩みます。他者からの評価に過敏ですぐに傷つきますが、自分には本当は才能があるという思いを持ち続けています。それゆえに自分自身を責めて落ち込んでいくサイクルが続きます。他にも次のような特徴がみられます。・内気で恥ずかしがり屋・自分の意見や感情を出さない・傷つけられたと感じやすい・注目の的になるのを避ける・他者の反応に対して敏感に落ち込む・他者からの評価を気にするこの障害がある人が自分を誇大化する理由は、本当の自分に自信が持てないなどの理由があります。本当の意味で自分自身を受け入れることができていない状態なのです。参考:『コフートの自己心理学に基づく自己愛的脆弱性尺度の作成』|パーソナリティ研究 2005 第14巻 第1号80–91 上地雄一郎宮下一博参考:狩野力八郎/著『自己愛性パーソナリティ障害のことがよくわかる本』|(講談社,2007)参考:『パーソナリティ障害いかに接し、どう克服するか』|(岡田尊司,2004)自己愛性パーソナリティ障害の原因はなに?出典 : 自己愛性パーソナリティ障害の原因を「これだ」とはっきり断定することは難しいといわれていますが、現時点では2つの仮説が提唱されています。自己愛性パーソナリティ障害は、生まれながらに持っている気質的要因に環境的要因が影響し、パーソナリティ(人格)が形成されていくという精神分析学者のカーンバーグの説と、環境的要因が最も作用しパーソナリティが形成されているという国際精神分析学会のコフートの説があります。気質的要因とは、人にもともと備わっているものの見方、感情の動きのことを言います。気質は先天的な特性と、あるいは後天的な経験が組み合わさりながら成り立っていると考えられています。例えばある物事をどのくらい細かくみられるか、どのくらい面白がれるか・関心を持てるか、没入できるかなどは人それぞれで、その度合いも異なります。物事に細かい神経質な人もいますし、その反対に大ざっぱな人もいますよね。気質として自己愛が低い人がいることがあってもおかしくありません。その感覚は人それぞれですが、家族でその気質は似ることもあります。参考:『意志気質検査の要因分析的研究』|久芳忠俊 山口大学ここで述べる環境的要因とは親と子どもの関係性や家族環境のことを指しています。環境的要因に関してはコフートとカーンバーグの考え方をそれぞれ紹介します。◇コフートが考える環境的要因コフートは例えば、幼少期の子どもの「お母さん(お父さん)見て!」という承認欲求に対して、親が肯定的に応えて「共感」の態度をとることは、自己愛の形成に大きな影響を与えているといいます。幼い子どもはみな誇大な自己を持っていて、なんでもできる気になっています。そして親に褒められたいと思うようになり、顕示し承認されることで自己愛を育みます。そして成長に伴ってその理想像が変化し、親から褒められることがそれほど重要なことと思えなくなっていきます。それがまさに自己愛の成熟の過程の一部です。しかし親が子どもへの「共感」の態度を示さないと共感不全の状態に陥り、自己愛が育ちにくいといわれています。自己愛が未成熟のまま成長すると親だけではなく他人からの称賛や注目を集めて自己愛を満たそうとしますが、それで自己愛が成熟することはありません。コフートは必要な精神療法を用いて自己愛を成熟させる治療は可能だと考えています。◇カーンバーグが考える環境的要因カーンバーグは本人の気質的要因と家族がつくりだす環境的要因の2つが作用していると考えています。気質的要因はこれまで述べた通りです。環境的要因として過剰な期待をのせて、才能を褒め立てて「特別な子ども」と言い聞かせて育てたり、体の弱い子に対して過保護になったりすることが挙げられます。良かれと思っていても過度にそういった行動をすると自己愛が成熟せず、未成熟の状態が続いてしまいます。以上のことから先天的な気質要因と後天的な環境要因の影響が加わって、人格および自己愛が形成されていくといわれています。参考:『パーソナリティ障害いかに接し、どう克服するか』|(岡田尊司,2004)参考:狩野力八郎/著『自己愛性パーソナリティ障害のことがよくわかる本』|(講談社,2007)自己愛性パーソナリティ障害は見つかりにくい障害出典 : 自己愛性パーソナリティ障害は本人が気づきにくい障害です。もともとの気質や慣れてしまった環境の中で、自らの生きにくさに気づくことはほとんどありません。自己愛性パーソナリティ障害は、その障害によって引き起こされた二次障害が表出することによって後から発覚することがほとんどです。自己愛性パーソナリティ障害が引き起こす二次障害とは、例えば自傷行為、うつ、パニック障害、摂食障害、不眠症、心身症、不安障害などが含まれます。これらの症状が表出することで医療機関を受診し、原因を探っていくと自己愛性パーソナリティ障害があった、ということが多いようです。特に自己愛性パーソナリティ障害がもつ誇大性や他者からの評価へ過敏などの症状は、少なからず誰にでもありそうなことです。しかしその考え方が原因で二次障害や社会生活に困難が生じている場合は「障害」になります。それゆえに、これまでは「そういう性格の人」として周囲からも認識されていることから、家族や周りの人も気づきにくいのです。参考:狩野力八郎/著『自己愛性パーソナリティ障害のことがよくわかる本』|(講談社,2007)自己愛性パーソナリティ障害の診断基準出典 : 自己愛性パーソナリティ障害の診断基準について説明していきます。診断基準は医療機関によって異なりますが、主に世界保健機関(WHO)の『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)やアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)に基づいて臨床的に診断が下されます。ここでは『ICD-10』による診断基準を説明していきます。『ICD-10』では以下から5項目以上が認められれば自己愛性パーソナリティ障害である可能性が高いという基準になっています。次のうち,5項目以上が存在すること.(1)誇大な自尊心をもっていること(すなわり,業績や才能を実際よりも過大視し,相応の実績がないのに自分が優れていると認められているはずだと思う).(2)際限のない成功・能力・才気・美貌,あるいは理想の恋愛について,非現実的な考えにふけること.(3)自分は「特別」で比類がなく,他の特別な,あるいは地位の高い人々(または組織)だけが自分を理解でき,それらの人たちと付き合うべきだと信じている.(4)称賛を必要以上に要求する.(5)権利意識が強い.ありえないのに,自分に好都合な特別待遇を期待したり,または自分の要望がそのまま受け入れられることを期待する.(6)自分の目的を達成するために他人を利用する.(7)共感性の欠如.他人の感情や要求に気づいたり理解したりしようとしない.(8)よく他人をねたむ,あるいは他人が自分をねたんでいると確信する.(9)横柄で傲慢なふるまいや態度.『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版 p494)自己愛性パーソナリティ障害と境界性パーソナリティ障害は見分けるのが難しい出典 : 専門医でも見分けるのが難しいといわれている自己愛性パーソナリティ障害と境界性パーソナリティ障害について紹介していきます。境界性パーソナリティ障害とは対人関係、自己像などの広い範囲において、激しく考え方や感情が変化してしまう障害です。他人から見捨てられてしまうのでないかという不安と、自分が何者でどうふるまえばよいのか分からない自己イメージの不安定さが発症の背景にあるといわれています。「見捨てられる不安」とはどういうことかというと、自身が信頼をおいている相手には依存する症状がある一方で、常に根底では「自分が見捨てられてしまうのではないか」という不安を感じているということです。「自己イメージの不安定さ」とは、自己同一性(アイデンティティ)が確立していないことから、例えば一面的な評価を自分の全人格に対する評価として過剰に受け取ってしまいます。その度にひどく落ち込んでしまったり、同じ人からの評価にも関わらず、褒められたときはその人のことを好意的に思う一方で、問題などを軽く指摘されただけでその人に敵意を示し激しい怒りを感じたりします。境界性パーソナリティ障害は自己中心的で対人関係の問題から情緒不安定をまねくことなどから自己愛性パーソナリティ障害と共通点が多くあります。また原因も自己愛の未成熟が関わってくることから診療の現場では、この2つの障害の区別は難しいとされています。この2つの障害の違いは、境界性パーソナリティ障害は、自己否定を繰り返し考え続けることで情緒不安定を生みます。それに対して自己愛性パーソナリティ障害は、理想と現実のギャップを受け止められず、自己防衛のために誇大化した言動を繰り返し、自信があるようにうかがえるという点です。そもそもパーソナリティ障害はそれぞれ独立して存在するのではなく、重複している共通の症状があるため、複数のパーソナリティ障害が併存しやすくなっています。ですので境界性パーソナリティ障害に限らず、他のパーソナリティ障害が合併していることがあったり、判断が難しかったりする場合があります。参考:『パーソナリティ障害いかに接し、どう克服するか』|(岡田尊司,2004)自己愛性パーソナリティ障害は発達障害と合併している可能性もある出典 : 自己愛性パーソナリティ障害は、必要な親からの共感が得られなかったことが原因のひとつではないかという仮説があります。自閉症スペクトラム障害やADHDをはじめとする発達障害がある人は、その特性から、社会関係や対人コミュニケーションに困難さが生じる場合があるほか、親が育てづらさを感じて親子の関係がうまくいかなかったり、体の感覚が過敏で子どもがだっこを嫌がったりして、必要なコミュニケーションをとる機会を持ちにくかったりする場合があります。こうした、親子や対人関係上の困難さが積み重なることによって、子どもの自己愛が十分に成熟することができず、自己愛性パーソナリティ障害へと発展する可能性もあると考えられています。参考:狩野力八郎/著『自己愛性パーソナリティ障害のことがよくわかる本』|(講談社,2007)自己愛性パーソナリティ障害かも・・・相談先や医療機関、保険は効くの?出典 : パーソナリティ障害の診断は、専門医にも難しいものです。もしご自身やご家族に自己愛性パーソナリティ障害の疑いを感じた場合は、一人で悩む前にまずは専門機関に相談することをおすすめします。医療機関での受診先は精神科、神経科、心療内科などになります。「相談」のつもりであっても、形式は「受診」になるため、できるだけ本人を連れていくようにしましょう。「もしかして自己愛性パーソナリティ障害かも・・・?でも、医療機関を受けるほどのことでもないような気がする・・・」そのような場合は、各都道府県や政令指定都市に設置されている精神保健福祉センター、または各市区町村に設置されている保健所・保健センターの相談窓口へ相談してみてください。もちろん、本人だけではなく家族が電話などで相談することもできます。次のリンクは全国の精神保健福祉センターの一覧になりますので、参考にしてみてください。参考:全国の保健福祉センター一覧また、本人が会社勤めの場合や高校や大学に通っている場合、学校や企業専属のカウンセラーに相談することもおすすめです。企業や学校のカウンセラーは、その人が所属している組織の内情にも通じているため、より適切なアドバイスをもらうことができる可能性が高いです。また、連携している医療機関を紹介してもらえる場合もあります。自己愛性パーソナリティ障害で医療機関を受診する場合は保険診療となります。ですが自己愛性パーソナリティ障害と診断されて治療を開始することは少なく、二次障害として現れるうつ病や摂食障害などの治療から始めることが多いです。この場合でも保険診療となります。参考:狩野力八郎/著『自己愛性パーソナリティ障害のことがよくわかる本』|(講談社,2007)自己愛性パーソナリティ障害の治療法はある?出典 : 自己愛性パーソナリティ障害は、その人の気質・家族環境によって表出する症状なども変わってきます。そのため治療も人によって異なり、さまざまな方法を組み合わせて治療が進められます。医師や心理技術者が患者さんの心理面に様々な働きかけを行い、患者さんの認知や思考、行動パターンなどの偏りを改善して少しずつ社会に適応できるようにしていく治療法です。1週間に1~2回、30分から1時間程度、治療者が患者さんと面接する形で行うのが一般的です。内容に関しては個々の治療者の判断によるところが多く、統一のガイドラインはありません。この治療法においては、以下の3点を患者さんと周囲の人々が理解する必要があります。・効果が表れるのに時間がかかる治療法であり、一般的には数年かかる・誰にでも効果が期待できるものではない・治療者との信頼関係がなければ効果は得られない個人精神療法は、精神科医が行うもっとも基本的な治療法の一つではありますが、「絶対的な治療法」であるという過度の期待を持つと、すぐに効果が出ないと治療を投げ出してしまったり、治療者を疑ったりと逆に治療が困難になってしまうことがあります。その場しのぎではなく問題を根本から改善しようとするものであるため、時間はかかりますが、本人が治療の意思を持って、治療者と信頼関係をしっかり結んで治療を継続していくことが必要です。集団精神療法とは、同じパーソナリティ障害を持つ人が複数人集まり、グループで話し合いをしたり、共同で作業をしたりする活動を通して、社会にうまく適応できない原因を見つけて解決する方法です。他の患者さんとコミュニケーションをとりながら、自分と同じ障害を持っている人を見つめることで問題に気付き、それを自分にあてはめて考えることができるようになります。集団精神療法での仲間体験は、患者さん自身の自己肯定感を持たせることにつながり、他人とコミュニケーションの取り方を練習する機会にもなります。また患者さん本人だけでなく、家族にも治療を行う場合があります。パーソナリティ障害がある患者は、その家族にも認知や思考のパターンに偏りがあることが多いためです。この偏りのために、家族の努力が患者さんの症状を逆に悪化させていることもあります。具体的には、治療者が家族全員と面接を行ったり、患者さんの付き添いで来院した際に話を聞いたりします。患者さんに思いをうまく伝える言葉のかけ方や、患者さんの気持ちを安定させるための振舞い方など、適切な対応法を治療者から指導します。なお家族療法は、患者さんが未成年のときに行われることが多いです。患者さんがある程度の年齢に達している場合は、患者さん自身が家族から自立する方向で治療が行われる傾向にあります。薬物療法は、強い不安や緊張、抑うつなど、程度の強い精神症状を一時的に和らげる目的で使われます。しかし、あくまで対症療法にすぎず、障害を根本から治すことはできません。治療の中心は精神療法で、薬物療法はその潤滑油としての役割を果たします。使われることのある薬の種類と働きは以下の通りです。■抗精神病薬主にドパミン系の神経に作用し鎮静させます。自傷行為などの衝動性が強くみられる場合に使われることがあります。リスぺリドンなどリスペリドン■抗うつ薬気分の落ち込みが続くときなどに用いられます。主にセロトニンなどの神経伝達物質を調整するSSRIやSNRIなどを使用します。・SSRI:フルボキサミンマレイン酸塩(デプロメール)、パロキセチン塩酸塩水和物(パキシル)など・SNRI:ミルナシプラン塩酸デプロメールパキシルトレドミン■抗不安薬不安や焦り、イライラ感が強い場合に使われるが、依存や乱用、衝動的な行動を増すおそれなどがあるのでSSRIのパロキセチン塩酸塩水和物に切り替えていくこともあります。ベンゾジアゼピン系抗不安薬(レキソタン)参考:狩野力八郎/著『自己愛性パーソナリティ障害のことがよくわかる本』|(講談社,2007)自己愛性パーソナリティ障害克服のヒント出典 : 自己愛性パーソナリティ障害の克服に向けては本人だけでなく、家族の協力も必要になってきます。克服していくためには障害と向き合う本人の意欲と家族が何ができるかを考えて実践していくことが重要です。ここでは家族が本人に向けてできること、家族ができることのヒントを紹介していきたいと思います。■家族が本人に向けてできることまずは本人が自分の障害になっていることを突き詰めて考えていくよう促します。その時に自分に障害があることを家族や誰かのせいにする、医師が何とかしてくれるという考え方を捨てて、自分自身の問題だと自覚し、自分で向き合っていくというスタンスをつくっていきます。これはとても時間が必要ですので、何度も何度も繰り返しながら新しい考え方をつくっていくように心がけることが大切です。■家族自身ができることこれまでの育て方や障害になったのは自分のせいだ、と思い悩まずに、障害がある本人のために何ができるかということを考えていきましょう。家族の在り方を見直し、本人だけをみるのではなく家族全体の「関係性」に視点を変えていきます。どのような関係性が出来上がっているのか、それをどのように調整していったら良いのかなど、改善できそうな点を挙げて実践していくことをおすすめします。参考:狩野力八郎/著『自己愛性パーソナリティ障害のことがよくわかる本』|(講談社,2007)まとめ出典 : 自己愛性パーソナリティ障害の原因にはさまざまな説がありますが、どの説にもほぼ共通しているのは自己愛が形成されていく過程には親との関係性が大きな割合を占めているということです。共感が感じられなかったり、逆に過度な子どもへの干渉から自己愛の形成がスムーズに進まないことなどによって自己愛性パーソナリティ障害は発症するといわれています。「自己愛」は自己愛性パーソナリティ障害だけでなく、他のパーソナリティ障害の根本的な原因にもなりうるといわれています。人間がより幸福に生きていくためには心と体の健康を意識しなくてはなりません。幼少期に十分にコミュニケーションをとることやスキンシップをとることは、心の健康を育てていくことと繋がります。とはいえ、完璧な自己愛をもっていると言い切れる人は少ないとも言えるでしょう。どこかに何かしらの欠如があるからこそ、その人らしさが現れることもあります。自己愛性パーソナリティ障害に関しては、自己愛の未成熟さは治療によって成熟に向かうこともあるといわれています。治療はある意味でこれまでの生き方やその人らしい考え方の変化とも言えます。そのため、治療には長い時間がかかりますし、本人がより生きやすくなるためには家族の協力も必要になってきます。家族だけでは難しい場合は周囲の人と協力して環境を調整していく努力も重要です。今まで築いてきた本人や家族のスタイルを見直すことは容易なことではありません。しかしより良い環境へ変化させていくチャンスだと思って積極的に取り組んでいくことで、それぞれにとって生きにくさを解決するきっかけになることもあるのです。
2017年05月29日こんにちは。エッセイストで経済思想史家の鈴木かつよしです。わが国の子どもたちは諸外国に比べると自己肯定感が低く、夢や希望といったものを持っていない傾向があるということは、内閣府をはじめとするさまざまな研究機関や団体による意識調査で明らかになっています。その理由についても、生まれたときからすでにそこにある圧倒的な格差だということまでは、ほとんどの専門家のあいだで一致した見解です。ところが、原因までだいたい分かっているというのに、子どもが希望を持てる世の中にするための解決策については、残念ながら行政レベルでは遅々として進んでいないというのが実態でしょう。筆者はこの状況を改善するための一つの方法として、“家庭環境を超えた友と出会える場所”が自然に存在している状態を意識して作ること が必要なのではないかと思っています。●「邪魔する奴は僕が許さない」~映画『スタンド・バイ・ミー』のゴーディとクリスの友情〜スティーヴン・キング原作でロブ・ライナー監督の手による1986年公開のアメリカ映画『スタンド・バイ・ミー』を見た人は、40代以上のパパとママには多いことと思います。1950年代末、オレゴン州の小さな町に暮らす4人の少年たちは、趣味も志向も家庭環境も違うけれど妙に馬が合い、喧嘩をしながらもいつも一緒に遊んでいました。この少年たちが好奇心から“死体”探しの旅に出るひと夏の物語なのですが、主人公である文学少年・ゴーディはまずまずの恵まれた家庭の子ではあるものの、自慢の兄が事故死して両親から冷遇され、作家になりたいという将来の夢も失いかけています。一方、ゴーディの親友・クリスは非常に賢明な少年であるにもかかわらず、父親がアル中、兄はふだつきの不良という家庭環境から周囲の信用を得ることができず、本来は進学コースに進むべき聡明さの持ち主なのに「うちの環境で進学コースになんか行けるわけがない」と諦めています。旅のさなか、二人は「君には物語を書く才能がある。続けるべきだ」「君が進学コースに行けないなんてありえない。絶対に行けるから諦めないで勉強してくれ。邪魔する奴は僕が許さない」と語り合い、この友情が礎となってゴーディは作家に、クリスは弁護士に成長していくという映画でした。ゴーディとクリスは同じ町に住み同じ学校に通う仲間でしたが、この二人のように“家庭環境はずいぶん違うけれど感性の部分で共鳴できる友人”に出会えるチャンス が今の日本には少ないというのが、筆者の問題意識です。●同質的な環境に育った子ばかりが集まってしまう学校や塾今、わが国の子どもたちが置かれている日常の場所はどうでしょうか。学校はというと、私立学校の場合は完全に同質的な環境に育った子の集団となっているようです。そういう筆者も中学校は私立の慶応普通部という男子校に通ったのですが、当時のその学校には筆者のような潰れそうな町工場の子もいれば、国務大臣の子、医者の子、中小企業のサラリーマンの子もいて、ゴーディとクリスのような家庭環境を超えた友と出会うチャンスがかなりありました。友人たちから聞くところによると今はそうでもないようで、潰れそうな町工場の子や中小企業のサラリーマンの子は、ほとんどいなくなってしまったようです。その意味では、公立学校の方が家庭環境の違う子とは出会えます 。ところが、せっかくいろいろな家庭環境の子がいるにもかかわらず、進学を目指す子は結局一定以上の経済力の家庭の子だけで集団を形成していくため、学校を卒業して職人になる子や無業者になってしまう子たちとのあいだに交流がなく、友情が成立する余地がありません。塾も同様です。このような状況こそが、筆者の問題意識の根底にあるのです。●どこの家の子も好奇心で入っていけるような場所が地域にあるといい人間のことですから、育った環境が違おうと考え方が違おうと、感性の部分で共鳴できるものがあれば友情を築くことができます 。筆者の中学生時代、Kくんという立派な印刷会社を経営している家の子がいました。明日潰れてもおかしくない化学薬品工場の子の筆者とは経済力が全然違いました。でも筆者はKくんの人としての大きさに惹かれてKくんと同じラグビー部に入り、KくんはKくんで筆者が書く作文や感想文を「言葉に魂がこもっている」と褒めてくれました。考え方も、どちらかといえば保守的なKくんとどちらかといえばリベラルな筆者とではずいぶん違っていましたが、尊敬し合っていました。そのKくんは大人になって慶応大学の教授を経て、今は京都芸術大学で教鞭をとっているのですが、慶応の教授時代に東京都の港区と連携して“地域の人たちのための家”のようなものを設立したのです。昭和の一軒家のような日本家屋の空き家を改造して、地域の大人も子どもも、おじいさんもおばあさんも、学生もサラリーマンも商店主も、好きなときに好きなように利用してくださいという“場所” を作ったのです。筆者は50歳になったころ、Kくんに招待されて一度その“家”を訪れました。12月のはじめだったので、家の中には『ここにある材料を好きなように使って自分だけのクリスマス・リースを作ってね』というコーナーがありました。そこで筆者が目にした光景は、「うちはお母さんは一人で働いてるからクリスマスなんてやってもらえないの」と言う低学年の女の子と「勉強で分かんないところがあったらいつでも教えてやるからな」と言う高学年の男の子の、仲良く並んで話しながらリースを作っている様子だったのです。●“場所”作りが行政には期待しにくい理由と“小さな一歩”がとても大切なワケあの低学年の女の子と高学年の男の子の姿を目にしたとき、筆者は「さすがはKくん。今はまだ小さな一歩かもしれないけれど、素晴らしい場所を作ってくれたものだ」と思いました。正直言ってわが国ではもう、行政に任せていたらKくんのような発想は出てきません 。なぜならば、すでに中央省庁のキャリア官僚はほとんど全員と言ってもいいくらいまで首都圏の富裕層出身の人たちで占められているからです。もちろん彼らが悪い人だなどとは申しません。でも、弱い立場にある人や、「努力」や「ハングリー精神」といった言葉がむなしくなるくらいの経済的ハンディキャップを最初から背負ってしまっている子どもたちに対する想像力や共感力を彼らに求めるというのは、やはり難しいことでしょう。その意味ではKくんが作った“家”もそうですが、NPOの人たちの手による「無料塾」や「子ども食堂」なども運営スタッフの人たちと多少の年齢差はあるにしても“家庭環境を超えた友と出会える場所”として機能しているのだろうと思います。最後に、中学から高校1年まで一緒だったNくんの話をさせてください。Nくんは慶応幼稚舎という小学校からエスカレーターで上がってきたお金持ちの子だったのですが、普通部時代にご両親が離婚し飲食店を営むお母さまに引き取られ、そのお母さまの飲食店もNくんが慶応高校1年のときに経営が立ち行かなくなり、私立学校の学費を払えなくなって退学していきました。別れる際に、絵を描くのが上手だったNくんに筆者は「絵だけは描き続けてくれよな」と言い、Nくんは私に「鈴木の作文、またどこかで読ませてくれ」と言いました。今、きっとNくんはこの空の下のどこかで絵を描いているのだろうと筆者は信じています。と同時に、もはやセレブリティーの子弟でほとんどが占められるようになってしまった母校に、あのころの雰囲気はもうないのではないかと思うと一抹の寂しさを禁じえません。「Kくんが残していってくれた“家”あたりから新たな“場所”の作り手が育ってくれたらいいのにな」といった気持ちでいっぱいです。【参考リンク】・今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの~ | 内閣府()●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)●モデル/坂井由有紀(央将くん)、貴子(優くん、綾ちゃん)
2017年05月02日飲み会や自己紹介で「私はこんな性格です」って話すこともありますよね。そういう場で自己申告した性格から、その女性の内面が垣間見えることがあります。今回は女子の自己アピールに見る、本当の性格を分析。また、彼女たちの地雷を踏んでしまう「危険なワード」もお届けします。◆「私、オヤジなんで」「男っぽい」ドラマの役で言うと、女優の天海祐希さんが演じていそうなイメージ。とにかく自分の男っぽさを強調する人ですね。「男っぽいじゃなくて、男です」と言う人もいます。このタイプは実は女度が高く、繊細で努力家。女々しい自分がコンプレックスなので、そこに触れてほしくない、という自己防衛をしています。見た目は努力して女性っぽくしていたりするので、なかなか難しいキャラクターです。【地雷ワード】「本当は女っぽい」女性が言うのはNG。男性は言ってもOKですが、好みではない男性に言われると不機嫌になります。◆「意外と乙女なんです」「実は女子」女優の真木ようこさんのイメージ。見た目はかわいくて女子っぽいのですが、中身は男を通り越してオヤジだったりします。男兄弟の中で育ったサバサバした人も多く、男っぽいのがバレないように「意外と乙女なんです」と自己防衛。特に男性から雑に扱われるのがイヤで、自分で強調しています。【地雷ワード】「中身はオヤジ」これは男女問わず絶対に言ってはいけません。なぜなら本当のことだから。気をつけてくださいね!◆「私、おばちゃんなんで」「BBAだから」女優の真矢みきさんのイメージ。王道の美人ですが、かなりサバけた性格で、48歳の誕生日に「AK(あか抜けた)B(ババア)48を目指します」と言った過去も。このように自ら「おばさん」と言う人は、実は他人に「おばさん」と言われるのがすごくイヤ。言われる前に自分から言ってしまいます。【地雷ワード】「それっておばさん」たとえ本人がおばさんと言っていても周囲は絶対にあおってはいけません。顔は笑っていても、長い間、根に持たれます。◆「サバサバしてるから」「雑だから」こう自己申告するのは米倉涼子さんタイプ。本当にサバサバしたイメージですが、本来は繊細で周囲に気を遣うタイプです。自分が大雑把に見えることを実は気にしているという、ちょっと面倒な人でもあります。【地雷ワード】「男っぽいよね」つい言いたくなりますが、口に出してはいけません。本人は男っぽいつもりはないので気にして落ち込みます。◆「天然だから」「変わってるから」自分の非常識さを自己申告。空気を読まないことや、個性的であることをアピールしたいのですが、なかなか周囲が言ってくれない、という不満があります。モデルの益若つばささんがこのタイプ。実は真面目な自分に嫌気がさしていたりします。「宇宙人だから」と言う場合も。【地雷ワード】「本当は真面目」「努力家だよね」事実なのですが、隠したい部分なので言わないのが優しい対応です。◆終わりに周囲にこんな自己申告をする女性はいませんか?彼女たちの共通点は、わりと繊細な人が多いこと。大雑把な振る舞いをして見せる女性ほど、周囲の目を気にするタイプ、というケースも多いので、注意して接したいですね。「私、言ってるわ…」という人は、こんなふうに見られてる可能性があるってことを覚えておきましょう。そして合コンなどで地雷ワードを言われたからといって、プツッとキレたりしないよう気をつけて!ライタープロフィール天野りり子ライター/編集者大学在学中からライター&編集稼業をスタート。女性誌ではビューティ&ヘルス企画、男性誌では恋愛記事を多数執筆、書籍編集も手がける。趣味は読書とタロット占い、そして恋バナを収集すること。
2017年04月17日みなさんは「ダメ男」とお付き合いしたことはありますか?ダメ男にもいろいろなタイプがあるわけですが、大きく分けると、自己肯定感の高すぎるダメ男と、自己肯定感の低すぎるダメ男が存在しているように思います。■自己肯定感の高さはどうやって決まるの?自己肯定感とは、自分が人から愛されている、必要とされていると感じる心のこと。その高い・低いは、幼少期に本人を取り巻く環境(親などの大人)からいかに肯定・共感を与えられたかで変わってくるそうです。子どもの頃に周囲が愛を持って接し、必要に応じてほめる、抱きしめるといったことを日常的にしていれば、自己肯定感は養われやすいとか。一方、過剰な期待をかけられ、それができなかったことで否定されたり、ダメな部分を指摘され続けたりすると自己肯定感の低い大人に育つ可能性が高くなります。■自己肯定感の高すぎる男は浮気する一般的に、自己肯定感の高い男性はモテると言われています。それは根拠のない自信があり、卑屈さがないから。失敗を恐れずに物事にチャレンジできるので社会的に成功する確率も高いし、屈託がなくポジティブだったら、確かに魅力的に見えますよね。でも彼らは「自分は何をしても許される」と思い、同時に複数の女性と付き合うことも。例えば不倫騒動で話題を呼んだ乙武洋匡さんや、6股疑惑のあった狩野英孝さんは自己肯定感が高すぎると言われています(ちなみに乙武さんは『自分を愛する力』を執筆、狩野さんは「僕イケメン」!)。この手の男性はプライドが高いので、浮気してパートナーに別れを告げられると、わりとすぐに受け入れるようです。そして、そのときは反省の色を見せても恐らくまた同じことを繰り返します。小倉優子さんと離婚ほやほやの菊池勲さんなんかもその一人ですよね。もともと浮気の常習犯だったらしいし。■自己肯定感が低い男性の2パターンそれなら自己肯定感の低い男性のほうがいいかと言うと、こっちもまた曲者。自己肯定感が低い男性には、プライドの高い人とプライドの低い人がいますが、どちらも厄介です。◎自己肯定感が低くプライドが高い人「認められてない」から「認められたい」という想いが強く、口では「俺はダメな奴だ」と言いながらも他人にけなされると、とても傷つく。自分でそのプライドを満たすことができない分、どうにか他人に自分を認めさせようとして、くだらない自慢をする。◎自己肯定感が低くプライドも低い人「認められてない」ことを仕方ないと諦めている。心底、自分はダメな奴だと思っていて、言葉の端々にそれを匂わせるので、母性愛の強い女性にとっては守りたくなる存在。上記のうち、「自己肯定感が低くプライドが高い人」は目立つためイメージしやすいかと思いますが、「プライドも低い人」は意外と盲点ではないでしょうか?これはどんな男性かと言うと…■自己肯定感が低くプライドも低い人の特徴[1] 自分のことをダメだと思っているからこそ、甘え上手。変なプライドがないので女性としても楽。[2] 彼自身は努力しない。その分、努力している人を素直にほめる。[3] 己に甘くて人にも甘い。だから一緒にいる女性のことも徹底的に甘やかしてくれる。こんな感じの人、見たことありませんか?甘くておいしいけど、食べたら食べた分だけ太りそうな、真夜中のケーキのような男性。心が健康な状態だったら「こんな奴はダメだ!」というセンサーが働きそうですが、疲れていたり、何かしらバランスを崩しているときだと、どこまでも甘い彼らにハマり、抜け出せなくなってしまう可能性大。中毒性があり、ハマると抜け出せなくなるので、ここでは仮に「アリ地獄系ダメ男」と名付けてみました。たいしたことをしなくても、日々ほめてもらえるので気分がいい。プライドが低い分、傷つけるようなことを言ってもサンドバッグ状態…こんな人が身近にいたら手放せないですよね…。いわゆるヒモ男には、この手の男性が多いのではないでしょうか。あと、少し違いますが、中毒性があるという意味ではDV男も近いのかもしれません。■アリ地獄系ダメ男は観察眼に優れている?ダメ男にハマる女性と話していて思うのが、その女性本人は「男を見る目がない」けれど、男性側は基本的に「観察眼に優れている」らしい点。無意識のうちに女性の種類を見極めていて、「コイツにはここまでしても大丈夫」「この人にはこれをしてはいけない」ってことを瞬時に判断しているように感じます。それが上手だからこそモテるし、女性に貢がせることもできるという…。そういえば、沖縄で22年以上鑑定を続けている、奇跡の鑑定士・沖縄の父いわく、男性にとって女性は3種類しかいないそうです。男にとっての3種類の女その3種類とは?[1] 遊びの女…一晩限りの付き合いになる女性[2] 恋人…一緒にいて楽しい女性[3] 伴侶…一生独り占めしたいパートナーみなさんは、好きな人にとってどのポジションの女性になりたいですか?願わくば、[3]の「伴侶」になりたい!と願う人が多いのでは?彼の中での「遊びの女」「恋人」「伴侶」がどんな女性か知りたいなら、占いサイト『奇跡鑑定◆沖縄の父』を覗いてみましょう。「3種類の女」のそれぞれの特徴が丸わかりしちゃいます!また、あなたにとって、彼が「選ぶべき」人なのかということも判明します。「選んでOK」と確信できるのなら、どんなことをしてでも彼の伴侶になりたいもの。ちょっと怖いけど…ぜひチェックしてみてくださいね。逆に「この人は違う」ということがわかれば、冷静さを取り戻し、「アリ地獄系ダメ男」から抜け出すこともできるかもしれませんよ。監修者紹介「沖縄の父」こと福田隆昭鑑定歴22年。沖縄発着便の客室乗務員の間で、「コワイほど当たる占い師がいる!」と噂が広がり口コミで評判に。「沖縄の父」と慕われ、本当の父親のように親身にアドバイスをする血の通った鑑定に涙を流す者続出!那覇国際通りにある「喫茶サンフランシスコ」で毎日鑑定中
2017年03月06日やめたくても自分ではどうすることもできない「辛い記憶のフラッシュバック」出典 : 発達障害の診断を受けている方の中には、自己肯定感が低くマイナス思考に陥りがちで、日常の些細な失敗や他人の言動に傷つき、苦しんでいる方が大勢います。私自身、楽しい出来事はたくさんあったはずなのに、鮮明な記憶として何度もフラッシュバックするのは失敗経験や傷ついた記憶ばかりで、当時と同じ辛い・悲しい・恥ずかしい気持ちを何度も反芻してしまいます。そして、「あの時もダメだった」と落ち込み「どうして自分はあんなことを言われなければならなかったのか」と憤り、「ひどい言葉を言われるにふさわしい人間だからだ」と結論づけてしまうことによって、自己肯定感はますます低くなっていくのです。「あれが楽しかった」「これがステキだった」とプラスの記憶を朗らかに語る人をまぶしく思いながら、そんな風になれたらどれだけ楽しい人生なんだろうと、そっと思いを馳せてみたりします。私と同じように、子どもたちも辛い記憶が何度も襲ってくることに疲れ果てたのか、失敗したり怒られたりするのを極端に嫌がるようになりました。人気ドラマでも語られた「自己肯定感」。どうしたら養うことができるの?出典 : 新垣結衣さん・星野源さん主演の人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」、ご覧になられた方も多いと思いますが、第4話で自己肯定感について主人公の女性が分析する場面がありました。---------------セルフエスティーム=自尊感情・自己肯定感とは、自分自身に価値があると思える感覚のことを指す(※ コラム内では「自己肯定感」と表記を統一します)● 自己肯定感が高い人 = 成功体験をより強く認識し、自分をより肯定していく● 自己肯定感が低い人 = 失敗体験をより強く認識し、自分をより否定していく---------------「逃げるは恥だが役に立つ」TBSドラマ出典 : 自己肯定感が低いから失敗体験を強く認識してしまうのか、失敗体験が多いから自己肯定感が低くなってしまうのか…。どちらが先かはわかりませんが、ともかくこの連鎖を断ち切るには「失敗体験を強く認識する」という部分を減らすのが1番良さそうに思えます。しかし、私の経験上、失敗をした時や傷ついた時に投げかけられる「そんなに思いつめなくても」「大丈夫だよ」というアドバイスや、自分でそう思い込もうとする努力も、結局役に立つことはありませんでした。大丈夫ではないから落ち込んでいるのに、何の具体的な解決策もなくただ「大丈夫だ」と言われても、それは「こんなことで落ち込んでいる自分がいけないのか」と、より相手を追いつめる道具になってしまうこともあります。そう仮定した場合、私が子どもたちにしてあげられることは、日々の生活の中で意識的に「成功体験に目を向ける」手伝いをすることぐらいでしょうか。失敗体験と同じぐらい成功体験も強く認識することで、少なくともさらに自己肯定感が低下することを食い止めることができるかもしれません。成功体験へ目を向けるために用意したのは、子どもが「自慢できる場所」だった出典 : そこでわが家では、「ママの前ではいくら自慢をしてもいい」というルールを設けました。「日本では残念ながら自分や家族の自慢をすると煙たがられる」ということをあらかじめ説明し、とりあえず子どもたちが胸を張って何度も自慢話をしてもよい相手は、母親である私に限定しました。「ママの前では謙遜しなくてもいい。思う存分、できるようになったことや誰かに褒められたことを自慢して、一緒に喜んじゃおう!」成功体験を口にして誰かと共有することで、強い記憶にしてしまおうという作戦です。しかし、自慢話をするということに慣れていない子どもたち。初めは「○○ができるようになったね!頑張って練習してきたもんね!」と水を向けても、「大したことじゃないよ」「それほどでもないよ」と謙遜し、なかなか自慢することができませんでした。出典 : そこで、親子で自慢をする練習を始めました。まず「他の人の前では大声で言えないけど…」と前置きをして、「あなたたちが〇〇できるようになって、ママは本当に嬉しい~!!」と私が笑顔で大声で言ってみるのです。「えへへ…」と照れる子どもたち。私「ほら、君たちもママに自慢してみてよ!」子どもたち「えっ、恥ずかしいよ…。」私「いいの、いいの。ママ以外誰も聞いてないんだから!ママの前では何でも自慢していいんだよ!ほら、ほら」息子「えっ、じゃあ・・・、○○ができるようになったよ!」私「わ~、すごい!おめでとう!その調子その調子!」少し自分の殻を破ることができたら、次はインタビュー形式に切り替えます。私「娘さん、○○ができるようになって、どんな気分ですか?」娘「ちょっと、ママ、なにこれ(笑)え~っと、とっても嬉しいです!」私「そうですよね~!○○ができるようになるまで、どんな努力をされたんですか?」娘「自分で毎日少しずつ練習をしました。」私「なるほど!毎日欠かさず練習を!継続するのはなかなか難しいことですが、よく頑張れましたね?」娘「応援してくれるお母さんや弟に良い所を見てもらおうと思って頑張りました!」私「いいですねぇ!ぜひ次回もできるようになったことを教えに来て下さい!本日はおめでとうございました~!」こんな風に堅苦しくならないよう、遊びの要素を入れながら、「何ができるようになったのか」「そのために自分はどのような努力をしたのか」を明確にしていきます。わが家の子どもたちはまだ幼いのでこんな感じでやっていますが、お子さまの年齢に合わせてしみじみとお話しされても良いでしょうし、できるようになったことを箇条書きでノートに書き出して、お褒めの言葉を書き添えるというのもステキだと思います。とにかく、プラス面に目を向ける機会を意識的に多く設け、自己肯定感の低下を抑えてあげることで少しずつ自信がつけば、いつか必ず自分自身を肯定できるようになる…そう思っています。ママ限定自慢OK!で子どもたちの変化は?出典 : そんなことを数週間続けたでしょうか、少しずつ子どもたちに変化が現れました。まず、娘が「ママ、あの…ちょっと自慢してもいい?」と言うようになりました。二つ返事でOKを出すと、娘「大したことじゃないんだけどね、今日弟にムッときて怒ろうと思ったんだけど、ちょっと考えて優しくやめてって言えたんだよ。そうしたらね、弟もすぐにやめてくれて仲良く遊べたの。大したことじゃないと思うんだけど、ちょっと頑張れたかなと思って…」私「えええ~!すごいじゃない!あなたが我慢してくれたおかげで、ケンカになりそうな空気が一変したの!?それで楽しい時間を2人で過ごせたの!?すごく優しく言えたんだねぇ!ママも聞いてみたかったな~。ありがとうね~!」娘「えへへ。なんか褒めてもらいたくてこんなこと自分から言うのもどうかな?と思ったんだけど…」私「いいの、いいの!ママはあなたたちのいいところを見つけた時は嬉しくて褒めるようにしてるけど、見逃してるところはすごく残念だなあと思っていたから、教えてくれてすごく嬉しいよ。ありがとう、また自慢しにきてね。ママも自慢しておこう!ママの娘は今日世界でいちばん優しい『やめて』が言えました~!」出典 : 娘はくすぐったそうに聞いていますが、こんな風に1日に1つでも成功体験を強く意識することで、自分を卑下する頻度が減ってきたように思います。ママに褒めてもらって嬉しそうな娘を見て、息子も自慢話をしてくれるようになりました。なぜか「あのね、ぼくね、今日ね、自分でね、おしっこに行けたの。」とすごくたどたどしい話し方になりますが、自慢していいんだ、ちゃんとお母さんは喜んでくれるんだ、という安心感が芽生えたのではないかと思います。お外ではなかなか言えない自慢話。お父さんもお母さんも子どもたちも、家族の前だけでは思い切り自慢してもいいというルール、取り入れてみませんか?家族と共有できる「嬉しい!」を目標に、少しずつプラスの方へ目を向けることができるかもしれませんよ。
2016年12月27日質問:母が自己免疫性肝炎を発症。一般的に遺伝はしないと聞きましたが、心配しています。母が自己免疫性肝炎を発症しました。肝疾患の中でも女性に多いと聞きました。一般的に遺伝はしないと聞きましたが、詳細原因が解明されていないだけに、もしかしていつか自分も……と心配しています。アルコール摂取量を制限するなどで発症を防ぐことはできるのでしょうか?また、甲状腺の病気も合併症として起こる場合があると聞きましたが、こちらも予防策はあるのでしょうか?兵庫県:yukariさん(28)回答:「自己免疫性肝炎」についてお答えします。――「自己免疫性肝炎」の遺伝自己免疫性肝炎に関するご相談ですね。おっしゃるように、自己免疫性肝炎は40代から50代で発症することが多く、1対7の割合で女性の患者が多いといわれています。欧米と比べて、日本には少ないとされていますが、まれに若い方や高齢者でも発症する方がいらっしゃいます。原因に関しては、はっきりしたことはまだ分かっておらず、免疫をつかさどるリンパ球という細胞が肝臓の細胞を異物と認識して、攻撃してしまうことが原因ではないかと考えられています。このような攻撃が起こるきっかけとして、何らかの薬物やウイルスの感染が疑われますが、それもまだ解明はされていません。ご心配の遺伝に関しては、すでにお聞き及びのように、いわゆる遺伝病ではない、と考えられています。しかし、遺伝の心配が全くないかというと、ほかの多くの病気同様そうではなく、病因と考えられている免疫を担う遺伝子の一部が両親から受け継がれることになるため、どちらかの親、または両親に自己免疫性肝炎の患者さんがいると、そうでない方に比べて発症率は多少高くなるといわれています。ただ、家族内発症はごく一部であり、あくまでパーセンテージの問題です。<「自己免疫性肝炎」の予防>自己免疫性肝炎の予防について、発症原因がいまだに明確でないことから、予防となるような対策もこれといったものがないのが現状です。自己免疫性肝炎とほかの肝炎が同時発症して、肝臓にさらにダメージを与えてしまうことのないよう、B型・C型肝炎といったウイルス性の肝炎にかからないよう気を付けて過ごす、脂肪肝を避けるために暴飲暴食を避ける(特にアルコールの肝臓への負担はかなり大きいものになります)、薬を服用するときは体調に留意し肝機能検査をこまめに受ける、といったことが挙げられるでしょう。また、自己免疫性肝炎に伴う甲状腺の病気に関しては、現在のところこれといった予防法はありません。自己免疫性肝炎は早期診断・治療ができれば、比較的進行も緩やかで副腎皮質ステロイドによってうまくコントロールできることが多いとされています。もし万一、ご相談者さまに倦怠感や食欲不振、皮膚が黄色くなるといった症状が見られた場合は、ぜひ早めに内科専門医を受診するようにしてください。どうぞお大事に。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日好きな人でも友達でも、相手と「もっと仲良くなりたい!」と思った時は、「自己開示」をしていくことがとても効果的です。自己開示の心理テクニックを使って、上手に相手との心の距離を縮めましょう。「自己開示」は自分を知ってもらうため「自己開示」とは、簡単に言うと「相手より先に、自分の情報を相手に伝える」ということです。相手について知りたいこと、例えば「好きな食べ物」だったら、「私はチョコが好きなんだけど、あなたは?」というように、先に自分の情報を相手に知らせていきます。そうすることで、言われた相手は「話してくれたんだから、こちらも話さなくちゃ悪いな」と感じ、「自分はポテトチップスが好きなんだ」と自分のプライベートを話してくれます。さらに今度は、「自分はこんなにプライベートなことを打ち明けているんだから、自分はこの人を信用しているんだ」という気持ちになっていくのです。これは、相手の情報を知ることが目的であっても、同時に「自分のことを知ってもらう」簡単な方法として、親密度をアップしたいときにはとても有効な方法なのです。重すぎる「自己開示」は避ける注意したいのは相手にとって聞くと負担になるような「重たい話」を簡単に打ち明けてしまうこと。「実は前の職場でうつ病になっちゃって・・・」など、あなたの印象をガラリと変えてしまうような深い話は、信頼関係ができていない状態で打ち明けられても相手は引いてしまいます。最初は好きな食べ物や趣味など話しやすい話題を選び、少しずつ距離を近づけていきましょう。人は、無意識に「自分と似たものを好む」ので、あなたと自分の間に共通点が多いと分かれば、相手も自然と心を開いていくものです。相手について知ることも大切ですが、より良い関係を築くには同時に自分のことも知ってもらうことが欠かせません。「自己開示」を上手に使って、信頼のある間柄を目指してくださいね。
2016年12月02日~自己分析の前にやる大胆行動!〜 日本人に一番欠けているものが自己分析をする能力です。本来の長所を取り戻したり、自分の弱点や悩みを克服するためには冷静に自分と向かい合い、深く自己分析をしなければなりません。 自分の祖父母達や父母や自分自身の物心がついてからこれまでの人世の出来事、歴史、学科の得意不得意、好き嫌い、人間関係の好き嫌い、コンプレックスの有無、何が原因でトラウマになったのか、それをどういう見方や考え方を工夫し、変えてみることで克服していくか等々。 長所短所を消去法で書き並べてゆくのです。面白いくらい自分の良さが発見出来るようになります。自信がつきます。まず自分を理解してやりましょう。
2016年11月24日発達障害児を育てているといつも言われる、「子どもの得意を伸ばそう」という言葉出典 : 我が家には6歳になる発達障害の息子がいます。小さい頃からちょろちょろと動き回り、他人の気持ちもお構いなしに自分の好きなことを喋り続け、家族や集団の中にいてもどうしても叱られる回数が多くなります。そんな彼を育てることに行き詰まるたび、言われること…それは「発達障害児は、叱られることが多くて、どうしても自己肯定感が低くなりがちです。この子の好きなこと、得意なことを伸ばしてあげましょう」という言葉です。そして親戚やママ友に、息子が発達障害であることをカミングアウトしたときにも、同じことを言われます。「発達障害の子って、好きなことにはめちゃくちゃ集中しちゃうんでしょ?」「好きなこと、得意なことを伸ばしてあげればいいんじゃない?」極め付けは、いつも最後に聞かれるこの質問。「この子の好きなことって何?」これにはいつも答えが見つからず、私は絶句してしまうのです。気付けば、息子を天才児にしようと奔走していた私…出典 : 「発達障害の子は、好きなことを伸ばせばいいんだよ。で、何が好きなの?」と聞かれるたびに口ごもってしまう私は、いつしか必死に息子の才能探しをするようになってしまいました。ちょっと何かに夢中になっている姿を見れば、「もしかしたらこの子は、これに才能があるかもしれない!」と思って、習い事や道具を探してしまう毎日。そして周囲の目を気にするあまり、私は次第に息子を天才児に仕立て上げることを望む自分がいることに、気付いたのです。さらに、私を追いつめたのは、「好きなことを極めさせ、それを仕事にさせればいいんじゃない?」という周囲の言葉でした。発達障害児を育てていると、必ず頭をもたげてくるのは「この子は果たして自立することができるのだろうか」という遠い将来のこと。私は毎日考えるのです。自分の思いついたことを一方的に話し、相手の質問にまともに答えなかったり、そうかと思えば、相手の気持ちも考えず、思っていることをズバズバと言ってしまったり…。こんなにズレた会話ばかりしている息子は、将来まともに働いて食べていけるのだろうか、こんなすぐに大切なことを忘れてしまう息子は、自活ができるのだろうか…。毎日こんな風に将来のことで頭を悩ませていると、つい「好きなことを仕事にさせれば…」という言葉にすがってしまう自分がいました。そして訪れた、「好きなもの探し」への憤りとむなしさ出典 : 息子に発達障害という診断が下ってから、「この子の好きなことは?」と探し続けた数年間、私には焦りしかありませんでした。けれども、息子の苦手を支援することに追われるばかりの毎日。息子の「好きなこと」「才能」なんて、私にはちっとも見えてきませんでした。次第に、「好きなことを仕事にすれば?」と言われるたびに、「なんで発達障害児ばかり、小さい頃から好きなこと探しをしなければならないんだ」「息子の仕事のことまで、他人に心配されるいわれはない」という風に、イライラするようになってしまったのでした。息子は「好きなこと探し」につき合わされ、新しい本、新しいイベントを次々に私から突き付けられていました。しかし、「新しいこと」が苦手な息子は、そのたびに疲労で座り込んでしまいました。疲れ果てた息子をおんぶして帰宅するたびに、「私は一体何がしたいのだろう…」と思うのでした。好きなことって、こんなに躍起になって探すものなの?出典 : 息子の好きなもの探しをして追い詰められるあまり、次第に息子の何もかもがダメなように思えてきてしまった私。でもある日、ふっと気付いたのでした。「別に、将来の仕事に繋がるような、特別な『好き』でなくてもいいんじゃないか…」と。息子の将来の自立や自己肯定感の低下を心配するあまり、私は息子の飛びぬけた才能を探し続けました。でも、「好きなもの」ってそんな大げさなものじゃなくて良いのです。毎日の生活の中で、ちょっと子どもが楽しいな…と思うことを、否定せずに一緒に楽しんであげる、それが1番大切なのです。親の不安や焦りで見失っていたのは、子ども本来の姿だった出典 : 息子は車が好きです。車の種類はいくらでも覚えます。絵を描くことが好きです。毎日何時間でも絵を描いていて飽きないです。テレビアニメを観ることが好きで、セリフを全部覚えてしまいます。犬が大好きです。そして何よりも、幼稚園のお友達が大好きです。生活の中に沢山散らばっていた息子の「好き」を、実は私は1つも大切にしていなかったことに気付いたのでした。将来の仕事に繋がらないようなことでもいい、他人に誇れるようなことでなくてもいい、極めようなんて思わなくていい、小さな「好き」を大切にし、積み重ねることが大切なのです。発達障害児の「好き」は、別に何か特別なものではないのです。小さな「好き」を大切にしてもらった経験が、大人になってからのこの子たちを支えるのではないでしょうか。
2016年10月27日現代の子育て世代が、育児書を開くと必ずと言って良いほど目にする「自己肯定感」という言葉。子どもの頃に育んだ自己肯定感が、大人になってからの意欲や意志決定能力に影響してくるということで、親としては何としてでも子どもの自己肯定感を高める子育てをしたいものです。しかし、内閣府発表の「平成26年版 子ども・若者白書」によれば、アメリカやイギリスの自己肯定感の高い若者の割合が80%を超えているのに対し、日本の若者で自己肯定感の高い人の割合はわずか45%。各国と比べて最も低い割合になっています。自己肯定感の低い親に育てられた子どもは自己肯定感が低くなる、という説もある中、日本人の私たちが自己肯定感の高い子どもを育てるにはどうすればいいのでしょうか?今回は、『子供の脳力を引き出す ここ一番の言葉』(かざひの文庫)の著書、カウンセラーで一般社団法人自然治癒力学校の理事長でもあるおのころ心平さんにお聞きしました。■自己肯定感を高めるには9歳までの子育てが最重要!おのころ心平さんは、「子どもの自己肯定感を高めるためにとにかくすべきことは褒める、ということです。とくに9歳まではしつけよりも褒めることに重点を置いて子育てすべきです」と語ります。人間の脳は9歳までに約80%が出来上がってしまうのだそう。逆に言えば、9歳までが脳の成長ピーク。9歳までの、フィルターをかけることなく親の言葉にダイレクトに影響される時期に、褒めて育てることで「自分はこのままでも大丈夫な人間だ!」という認識が子どもに根付くそうです。よく、英語などでも9歳までに何らかの形で勉強しておくと、その後の英語の習得が楽になるという話はよく聞きますよね。英語や音楽などを習得するのと同じように、脳が急成長する9歳までのうちに、より多く褒められて育ったか、怒られて育ったか、ということがのちの人生に大きく影響してきます。子どもの自己肯定感を高めたいと思っているなら、9歳まではとにかく褒める!これをすることによって、のちのちしつけに重点を置かなければならない場面に直面しても、子どもの理解に差が出てくるそうです。■親が子どもを褒めないと一体どんな悪影響があるのかでは、褒められることが少なく自己肯定感の低い子どもになってしまうと、具体的にはどのような影響が出てしまうのでしょうか?おのころ心平さんにお聞きしたところ、やはり褒めるよりも、怒られることが多かったり、頻繁にダメだしをされたりしている子は、自分自身を「怒られても仕方のない存在だ」と感じながら自信を失って生きてしまうことが多いのだそう。「9歳以降は自分自身の価値観というフィルターを通して人の言葉を解釈することが多いのですが、そのフィルターが自信のなさというくぐもったフィルターを通ってしまうことで、マイナスな方向に解釈してしまうという影響があります」と話すおのころ心平さん。9歳までに褒められることが少なく、自己肯定感が育まれないことで、大人になっても自分自身がやろうとしていること、やりたいことに関しても、本当にやっていいのか自信を持つことができず、結果的に無気力で自己決定能力に欠ける人間になってしまうのだとか。おのころ心平さんは日々カウンセラーとして多くの人と関わる中、子どものころにたくさん褒められて育ち、自己肯定感の高い人はカウンセリングにかかる比率も少ないと感じるそうです。■我が子を褒めることは子育てを楽しむきっかけになる日本では皆と同じく横並びに規則を守ることや、自分自身を過度に主張しないことが美徳とされることから、どうしても親は子どもに対してしつけという目線で言葉をかけがち。もしかしたらこの日本という国の思想が、日本人の自己肯定感の低さにつながっているのかもしれません。ゆえに、自分が子どもに対してダメ出しばかりしていて褒めることをしていない、ということを認識している親は少ないものです。おのころ心平さんも「日本って人を褒める言葉が少ないんですよね。すごいね!頑張ってるね!という言葉だけではすぐボキャブラリーが尽きてしまうんです」と語ります。このような環境だからこそ、親は子どもに対して意識的に褒める言葉をかける必要があるのだそう。「イケてるね!」「天才じゃん!」など、言葉を工夫して言葉を伝えることによって、子どもも親が褒めていることを作業的に感じることなく受け入れることができるのだそうです。褒めることに重点を置くと、次はどんな言葉で褒めようかと考えたり、小さなことでも子どもの良いところを探そうという目線で子どもを見ることができたり、親自身にも子育てを楽しむことができるメリットが詰まっているように感じますね。「たくさん褒めてあげることって、自己肯定感を育てることでその後の人生に影響する、ということももちろんあるけれど、子ども自身が人生で何度も訪れる辛い場面で“自分にはこれがあるから大丈夫だ”と感じることができる逃げ場を作ってあげることでもあるんですよね」と話すおのころ心平さん。子どもの自己肯定感を育てることは、周囲の言葉や環境で自分自身の軸をぶらすことなく生きていける子どもを育てるということなのですね。*子育てに対してプレッシャーの多い現代。私たち日本人はどうしても周りの目を気にして、あれもダメ、これもダメ、と言ってしまいがち。一度、自分が普段子どもに対して投げかけている言葉を思い返してみませんか?してはいけないこと、できていないことを教えるには多くの言葉が必要ですが、「褒める」ということはたった一言でも気持ちが通じる親子にとって最高のコミュニケーション。「褒める、これだけやれば大丈夫」そう考えて実行するだけで、親自身の自己肯定感も高めることができるはずです。(文/Rina Onodera) 【取材協力】※おのころ心平・・・一般社団法人自然治癒力学校理事長。カウンセラー。著書は『子供の脳力を引き出す ここ一番の言葉』(かざひの文庫)、『最強のココロ整理術ibマッピング』(マガジンハウス)など。 【参考】※おのころ心平(2016)『子供の脳力を引き出す ここ一番の言葉』かざひの文庫
2016年10月24日