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子供たちの宿題を見ていたんですけども難しいですね(笑)自分が普段何気なく使っている言葉なんですけども(汗)、詳しく聞かれるとわからない。たとえばこれ↓あ、問題の文章切れちゃった。これ、わたしがまるを付けちゃってから「ん?」って気づいたんですけども「おーい」と呼ぶ。この真ん中の「ー」は「おおい」なのか? 「おうい」なのか?のばす記号でいいじゃんって思うんだけど、1年生は教えることが細かい!正解は「おうい」なんだそうです。(だから私のまるも間違い(笑))おおいは「多い」の意味なんだって。で、そのあとに出てきた問題。八つより十のほうが大きい。この「十」は「とお」なのか「とう」なのか(ウィキぺディアさんより)やっぱりアテにならんかった私の常識!こういう「ん?どっちだ?」って微妙なところ突いてくる1年生の問題。最近スマホ片手に調べながらマルつけをしています(笑)。そして算数も!私が勉強したことのない計算方式がとりこまれてる!さくらんぼ計算方式(一般的に言われてるのかどうかは不明)で、9+5みたいな計算をするとき、9側を「10」にしちゃってから足すというね…。この方法、本当に簡単なの? と思ってしまうんだけど、これに私が慣れない。途中段階の計算まで確認するのがちょっと煩わしい。これだけで時間かかっちゃってます(泣)。宿題のマルつけを親にやらせるなら答えを教えてくれ! 頼む! (心の叫び)そして早くくまさんの忙しい期間終わらないかなぁ…(宿題のために)。
2017年11月18日家族がやっている仕事(家事)を聞くという宿題があったんです。家事を「仕事」と認識するのはいいことだなと思いました。私もくまさんみたいな優等生な回答すればよかったかな(笑)いやしかし、うそはいけない…!
2017年11月04日創作に興味を持ってほしくて…息子とプラ板づくりに挑戦Upload By shiori息子カムはお絵かきや工作といった創作活動にこれまで全く興味を示しませんでした。こういった学校の宿題はいつも悩みの種でしたし、私自身、絵を描くのが好きなので、カムにも創作の楽しさを知ってほしいという気持ちがありました。そこで私は考えました。日頃から、お菓子の袋などカラフルなものや、ペットボトル容器などの透明感のあるものがすきなカム。プラ板なら気に入るんじゃないか?と思い、カムと一緒にプラ板作りに挑戦することにしました。出典 : まずは透明で薄いプラスチックのプラ板シートに、油性ペンで線を描きます。私はカムの手にペンを握らせ、ここに線を描いて!と猛アピール。描いている時は、今まで通り、あんまり意欲を示さないカム。この時はまだ、やらされている感満載の抜け殻状態でしたが…Upload By shiori程よい大きさにカットしてオーブントースターでチンすると小さく縮み、ふにゃふにゃだったシートがしっかり硬い板になりました。ストラップをつけてキーホルダーにしてカムに渡すと、カムはどうやら嬉しそう。このプラ板1号はお気に入りのおもちゃになりました。出典 : プラ板再びしばらくした頃、私はプラ板シートがまだ残っていることを思い出し、またカムと一緒になにか作ることにしました。カムの好きな葉っぱの絵を描き、あとはカムに色でも塗ってもらおうかな…と思ったら、プラ板シートを見たカムが急にペンをつかみ、自分から線を描きたい!と要求してきました。出典 : その絵を描く様子が激しい!とにかく激しい!シャシャシャシャーーーー!!手首を軸にして振り子のようにペンを動かす技法で、次々と違う色を重ねていき作品はどんどん深みを出していきます。小さなプラ板シートには収まらないようで、机にまではみ出すはみ出す…まさに、芸術が爆発状態!カム画伯の誕生です。Upload By shioriカム画伯、もう誰にもその勢いは止められない!こんなに激しくなるとは思わなかったので、机が無防備でした。このままでは机が大変なことに。そうだ、下に紙を敷こう。と思い、一旦画伯にストップをかける。ところがカム画伯、溢れ出る想いを止めることができないようで、ちょっと目を離したすきに、ペンのケースにまで線を描き始めた。他にも、透明なプラスチック容器などに描きまくる!!もう透明なものならなんでもいいのか!?Upload By shioriそうして仕上がったカム画伯の作品Upload By shioriUpload By shiori今まで興味を示さなかったことでも、きっかけさえあればスイッチが入ることもあるんですね。プラ板に絵を描くと大好きな透明感のある作品ができる!ということが経験から理解出来たことや、色鉛筆やクレヨンよりも、色がはっきりしている油性ペンが楽しいという発見、プラ板に描かれた油性ペンの線は焼いて縮むとより繊細な線に変化し、きれいな作品が出来たということも楽しかったようです。やらされる作品作りではなく、自分の作りたいものを作る。これからは、そんな作品作りができるような予感。北海道は夏休み同様に、長い冬休みにも作品を制作する宿題が出ます。次は何を作ろうか。大好きなプラ板でちょっと違うものを作るか?全く違うものに挑戦して、新たな楽しみを見つけてみるか?今からドキドキワクワクです。
2017年10月27日そうだね、うん、たしかにその通りだね今年の夏休みのことです。Upload By ラム*カナ夏休みの宿題、ほんとに手伝わないといけなさそうなもの(読書感想文など)は手伝うにしても、観察日記なら授業でもやっていたし、もしかしたら手伝わなくてもできるのでは?思ったので、ちょっとノータッチで放置してみることにしました。Upload By ラム*カナお、やってるやってる。その後、長男:「おかあさーん、できたよー」私:「どれどれ」Upload By ラム*カナ「水をあげたら、トマトが赤くなったり大きくなったりした。」当たり前のこと、堂々と書く結果と相成りました。(事実を書けるなんて素晴らしいや!)
2017年10月14日「発達障害児=問題児」は本当か?「〇〇くんって、すぐ叩いたりするんだって。」「え~…、それって絶対、発達障害あるよね~」周囲のママたちの会話の中に、こんな言葉がよく聞こえてきます。困った子の話になるや、「それって発達障害じゃないの?」という流れ。発達障害について認知が広まったことは歓迎ですが、「問題がある=発達障害児」という図式だけがことさらに強調されている傾向には、私は戸惑いを覚えます。Upload By 林真紀かく言ううちの息子は発達障害と診断されて4年が経ちますが、幼稚園でも小学校でも「問題児」として扱われたことは、ほとんどありません。息子は、気持ちの切り替えがしづらいという特性があり、ちょっと先生に叱られただけでもパニックになり、そのときの気持ちを何年も忘れずにいます。そんな自分の特性を知っている息子は、「人に叱られる」ことを極度に怖がります。融通も利かず、「先生がダメだと言った」ということを死に物狂いで避けようとします。例えば、息子の小学校では毎日音読が宿題に出ますが、体調が悪かったりする日は音読が出来ない日もあります。そんな日の翌日、息子はパニックになりながら、「お母さん、音読は毎日やらなくちゃいけないのに、昨日は熱があったからできなかった。どうしたらいい?先生に叱られちゃう。どうしたらいい?」と慌てふためいて助けを求めてきます。「今日2回読めば、昨日の分もチェック表に書いておいてあげるよ(注: 本当はいけないのですが)」と私が提案すると、「それは先生に叱られる」「それはズルだ」「先生はダメだと言った!」と言って、頑として聞きません。「じゃあ、体調悪かったから音読はできませんでしたって連絡帳に書いておこうね」というと、「音読は毎日の宿題だから、毎日やらなかったら叱られる!!」と言ってパニックになるのです。この不毛な押し問答が延々続くのです。そして、私が途中で爆発してしまうことになります……こんな感じで、先生に叱られることは何が何でも避けようとし、先生の言ったことは忠実に守る息子ですから、これまで「問題児」として扱われたことはありません。それはそれで親の立場からすれば楽かもしれませんが、でも、それで本当に良いのでしょうか?確かに「問題は起こさない」…けどUpload By 林真紀学校側は、どうしても他害があったり、授業中の立ち歩きがあったりする子どもに対して、神経質になりがちです。人に叱られることを極度に怖がる息子は、他害も授業中の立ち歩きもありません。注意欠陥の傾向があるため、先生の指示を聞き洩らすことはよくありますが、一度「これはやらなければならない」と言われたら、何がなんでもそれを守り通そうとします。幼稚園でも小学校でも、「息子くんは他害も立ち歩きもないですし、パニックを起こすこともありません。本当に全然大丈夫ですよ。」と、先生方にサラッと言われてしまうことが多かったです。確かに、学校側からすれば「問題のない子」なのでしょう。けれども、当の息子は「(全く)問題がない」ことにこだわり過ぎて、心身共にクタクタなのです。「頑張り」が生きづらさを隠してしまうときUpload By 林真紀同様に、テストや発達検査などでも、息子は「やらなければならない」と決められたことに関しては、強迫的に自分を追い込む特性があります。また、点数に対するこだわりや、勝ち負けのこだわりも強く、分からない問題が一問あるだけでも「僕はダメな奴なんだ」とがっくりと落ち込んでしまうところがあります。学校での勉強はもちろんそうですが、発達検査などで「やらなければならないことに関して強迫的に頑張るため、苦手な部分もそこそこのスコアが出せてしまう」というようなところがあります。結果的に、息子が日常で感じている困難は、スコアからは推し量れなくなってしまうのです。周りの評価は関係ない。大切なのは、本人が困っているかどうか。Upload By 林真紀人の何倍もの努力をすることで「苦手」を覆い隠してしまう、そんな生活がいつまでも続くわけがありません。息子は帰宅するとそのまま倒れてしまい、食事もとらずに眠ってしまうことがよくあります。そんな息子の姿を見ていると、問題が表出していなくても、大きな困難を抱えている子どもが一定数いることを思わずにはいられません。つまり、学校生活において「問題のない子」だからそれで良いわけではなく、「問題のなさ」に覆い隠された本人の困り感を見過ごしてはいけないと思うのです。思い返せば、幼稚園の頃も「問題のない子」だった息子は、就学で特別支援学級に通級することを周りに随分反対されました。けれども今は、通常学級でガチガチになっている息子が、唯一気持ちが休まる場所は、特別支援学級のようです。ですから、周囲から見て「問題がない」という評価に左右されず、特別支援学級への通級を選択したことは、今思えば正解だったと思っています。外から見て問題があるかどうかを基準にしてしまうと、発達障害の子どもの困り感が置いてきぼりになってしまいます。他害がなくとも、立ち歩きがなくとも、いや、はたから見て何も「問題がない」としても、本人が困っているのであれば、それは本人にとっては大きな問題なのです。息子に限らず、発達障害のある子どものことを考えるときにはその視点を忘れないようにしたいです。
2017年09月14日さまざまな特性により〈育てにくさ〉を感じることもある発達障害のあるお子さん。家庭で多くのママが困っている「あるあるトラブル」について、川崎市通級指導教室の先生方に具体的な声かけ・働きかけについてアドバイスをもらいました。発達障害の有無に関わらず、子育て中のママのヒントが満載です!基本は「お手本を見せる」「一緒にやる」「ほめる」「お母さんたちから、身の回りのことを自分でしてほしいのにうまくいかない、指示したことをやってくれないという悩みをよく聞きます。大原則は、“お手本を見せる・一緒にやる・ほめる”こと。発達障害のあるなしに関わらず、子どもは親や先生をまねることから学びます。なるべく具体的に見せてあげてください。時間がかかることもありますが、一つひとつの手順を一緒にやることでできることが増えていきます。言われたことを100%できるようになるのは何度も繰り返し練習してから。完璧を求めず、お子さんの行動の中で“できた”ところを見つけてほめましょう」実際の困りごととその対処についてもこまかく教えてもらいました。ケース1:出かけるときの用意が遅い・後片づけができない「何を用意したらよいか、それにはどのくらい時間がかかるかなどを理解するのは難しいものです。まずは親が見本を見せながら、“準備する習慣”をつけさせましょう。親がサポートする量を徐々に減らしていくのが理想的。ひとつ準備ができたら“次は◯◯をしよう”と具体的に指示を出します。片づけも同様。何をどこにしまえばよいのか教えてあげてください。“早くしなさい”など抽象的な指示では伝わりません」そのほか、効果的な工夫・必要な持ち物は1カ所にまとめて置く・持ち物チェック表を作り、見えるところに貼っておく・着替えに時間がかかる場合は、ボタンがないものなどひとりで着脱しやすいものから挑戦させる・物の置き場所を固定し、箱にオモチャの写真を貼るなど、目で見てわかりやすいようにする・一緒に片づける(競争などゲーム形式にするとよい)・「片づけが終わったら◯◯をしよう」など、できたあとのお楽しみを与えるそれぞれのボックスに片づけるものの写真を貼り付けてある通級指導教室のオモチャ箱。ひと目で理解できるよう工夫されていますケース2:宿題をやらない「下校してきてから寝るまでの間、いつどこで宿題をするか親子で相談しましょう。子どもにとってやりやすい時間で、かつ親が関われる時間が理想的。親子で話し合いながら“家に帰ったらやることリスト”を作るとよいです。宿題をやったあとのお楽しみを作るのもひとつの手。あるママはリビングの隅に駄菓子コーナーを作り、宿題が終わると、そこで使える家庭内通貨を渡してお菓子を買えるようにしていました。簡単な計算の練習にもなり一石二鳥。気が散りやすいお子さんなら、宿題をする部屋の環境を整えることも大事です。テレビを消す、ゲームやオモチャは目に入らないところにしまう。きょうだいがいる場合はより配慮が必要ですね」小学校の通級指導教室内はこんなにシンプル。目の前の課題に集中しやすいよう余分な物や掲示物、装飾は一切ありませんまた児童精神科医の先生からは、「定型発達の子と同じ量・同じ難易度の宿題がこなせない場合もあります。ですが、宿題はやらなければいけないこと。みんなやっていること。ただ、“何をみんなと同じにするか”です。まずは、みんなと同じように宿題をやり、提出することを目標にしましょう。その際、みんなと同じ内容の宿題である必要はありません。その子の発達に応じた宿題を出してもらえるよう、担任の先生に相談するとよいでしょう」というアドバイスもいただきました。ケース3:親や先生からの指示が聞けない、言うことを聞かない「指示を聞くプロセスとして、聞く→理解する→行動に移すという過程があります。お子さんによっては耳からの情報が入りにくいことも多く、“言うことを聞かない”のではなく、“聞きとれない、聞きもらしていてわかっていない”ことも。そのため指示を出す側に工夫が必要です」指示を出す際の工夫・指示を出す前に、こちらに注目しているか、聞こうとしているか確認する(子どもの前で声をかける、肩をたたいて視線がこちらに向くようにするなど)・肯定的な言い方で伝える(“◯◯したらダメ”ではどうすればいいのかがわかりません。“◯◯してね”と伝えましょう)・指示は短く具体的に。指示が複数になると忘れてしまいます・「◯◯してくれると嬉しいな」など目を合わせてこちらの気持ちを伝えることも有効ケース4:行動の切り替えができない「得意なことや好きなことには集中力しすぎることがあるため、今していることが止められないのはよくあること。急な予定変更も苦手なので、あらかじめ次の活動の見通しをはっきりさせておきましょう。“何時からどこにでかけるよ”“何時になったらお風呂だからね”と予告をしたり、予定表・手順表を貼り予定が見えるようにしたりするのも効果的。キッチンタイマーや砂時計を使って残り時間を明確にするのも大事です。また、“それを止めたら◯◯ができるよ”など、切り替えができたあとのメリットを伝えるのもよいですね。テレビやゲームの時間などについては、ムリのないルールになっているか、親もそのルールを守れているか再確認してみてください」取材協力:川崎市通級指導教室<文・写真:フリーランス記者森藤理絵>
2017年08月31日楽しい夏休み、実は困りごとがいっぱい!出典 : 子どもと一緒にいられるのが楽しくて、遊びに行く計画を立てたり、親子の時間を大切にしたり…夏休みにしたいこと、わくわくすることがたくさんある一方で、夏休みは親子にとって楽しいだけじゃなく、お悩みも多いようです。ずっとお家でお世話をするパパママにとっては、結構ストレスがたまりますよね。特に、こだわりが強かったり、発達障害の特性がある子どもと過ごす夏休みは、やっぱり疲れてしまうことやうまくいかなくて悩むことだってきっとあるはず。そこで、発達ナビでは、と題して、親子の夏のお悩みをご紹介しました。今年の夏を振り返って、思い当たることはありませんか?夏は時間がたっぷりある分、家庭での計画と見通しが何より大切です。そしてそれがうまくいくには、ちょっと工夫がいることも。親子のストレスがたまらない方法、生活リズムを保つコツ、子どもの特性に合わせた環境調整と接し方など、具体的な対処法も合わせて取り上げています。普段の生活に活かせることもたくさんあるので、今年の夏休み、終わってみたら「ちょっと反省…」という親子も是非参考にしてくださいね!夏休みの宿題、うまく進めるポイントは?出典 : 夏休みの宿題、トラブルなく終わりましたか?楽しいイベントがたくさんあって、しかも暑くて集中できない夏休み。発達ナビで行ったアンケートでは、ユーザーさん自身も子どもの頃には追い込む派が多かったようですが…Upload By 発達ナビ編集部いつの時代も、子どもにとってイヤな宿題を計画的に、うまく進めるのは難しいですよね。また、子どもの特性によっても、苦手なことがあると、なかなか一人で進めるのは難しいでしょう。がんばっていてもできないと、自己肯定感も下がってしまいます。せっかくの夏が、終わらない宿題で台無しにならないよう、夏休みの宿題に悩む親子の役に立つ、さまざまな工夫を宿題の種類別に集めました!夏休みの宿題がうまくいくポイントは以下の3つ。1. 子どもの特性に合わせた環境調整&構造整理どんな宿題が、どれだけ残っているか、宿題の見える化をします。その後、工程をスモールステップに分解します。また、勉強机からおもちゃなどを片づけるなどの環境調整も効果的です。2. 怒らないで済む方法で親のストレスも軽減宿題がうまくこなせていないと、保護者としては、つい注意したくなりますね。でも、叱ると逆効果になったり、親子の仲が険悪になるだけ、ということもあるでしょう。そんなときには夏休みの宿題にも「北風と太陽」式のコツをご紹介します。3. 学校の先生に合理的配慮を相談するがんばっているのにできない場合、学校の先生へ相談してみましょう。宿題を単なるつらい失敗体験にしないことも大切です。取り組み方や教材、量や難易度の調節をしたり、デジカメや計算機などのツールを使ったりするとうまくいくこともあります。この3つの基本となるポイントを押さえ、自由研究のネタ探し、読書が苦手な子の読書感想文に便利なツール、不器用さんの工作攻略法など、個別のトラブルに応えるヒントもたっぷりご紹介していますよ!夏の体調管理。気をつけたい病気もいろいろ出典 : 厳しい暑さが続く夏。この時期の子どもたちは夏バテに始まり感染症や熱中症、皮膚炎などにかかりやすく、健康管理に気を配る必要があります。発達障害の特性による困りごともあるでしょう。そんな夏に覚えておきたい健康管理法をご紹介したのがこの記事です!夏休みで生活リズムが崩れがちだと抵抗力も落ちてしまいます。また感覚過敏が皮膚トラブルにつながったりするなど夏の健康上の困りごともいろいろ。また、体調不良に無頓着だったり、具合が悪くても自分でSOSが出せないなどといった場合、まわりの家族の健康管理がとても重要になってきます。夏には熱中症や感染症、食中毒など重症化しがちな夏の病気もあります。命にかかわることもあるので、何かある前にしっかり予習して対策をたてることがとても大切ですね。夏休み明けも要注意!新学期前後にできることは?出典 : 子どもにとっても自由に過ごしていた夏休みから一転、毎日学校や園に通う生活に急に戻るのはつらいもの。新学期を前に、生活・環境の変化に戸惑いや不安を感じ、学校や幼稚園などに行くのを嫌がる子どもが増える傾向にあります。生活リズムが崩れていたり、休み前から人間関係がうまくいっていないなどのストレスがあると、体調不良や不登校などに発展してしまう場合もあります。この記事では、発達障害のある子どもが新学期前後でつまずきやすいポイントをご紹介しながら、スムーズに新学期を迎えられるように夏休み中にできることをまとめました。もし、すでに新学期が始まり子どもが行き渋りを見せている場合も学校生活や人間関係に不安がある場合、親と離れることに不安がある場合、学校へ行くことを面倒がっている場合それぞれについてヒントをご紹介しています。夏休み、みんなの体験談出典 : 発達ナビでは「夏休み」をテーマにさまざまなアンケートを行いました。ユーザーのみなさんからは夏休みの様子が垣間見えるコメントがたくさん寄せられました。実際にみんながどんなことに困っているのか、共感できるお悩みもたくさん。また、それぞれのお家で実践している具体的な工夫には、今すぐ使えそうな実践的なものも。アンケートの回答をのぞいてみてはいかがでしょうか?いくつか抜粋してご紹介します。【アンケート】夏休みに感じた「やっぱりわが子が1番カワイイ!」と感じたエピソードを教えて!みんなのアンケート|夏休みに感じた「やっぱりわが子が1番カワイイ!」と感じたエピソードを教えて!夏休み中、私が帰ってくるとみーんな私に集まってゴロゴロ、ベタベタ。うざったいような、可愛いような。笑夏休みに長男が習得した、褒めて欲しいときに頭を下に下げて言う、『褒めて』とナデナデ要求ポーズは最高に可愛いです(^^)ちくしょー!可愛いなこのやろー!そうそう。そのキャンプで冷蔵庫付きロッジに宿泊していたのですが、バーベキューの時に、長男に冷蔵庫の中にあるものを取ってきてもらいました。一生懸命取って来てくれたのですが、その後でロッジを見ると、ドアは開けっ放し、冷蔵庫の扉も開けっ放し。これが家なら、怒ってしまったのかもしれないのですが、キャンプという環境のおかげか、笑ってしまい、長男らしいなと思っていました。その時に、不思議と可愛いなあという感情に近いものを感じました。もしかすると、同じ行動や言動でも環境が違うと、全く別の見え方が出来るのかなあと、ちょっと感慨深かったです。【アンケート】夏休みのゲーム事情、1日に何時間ぐらいやってる?みんなのアンケート|夏休みのゲーム事情、1日に何時間ぐらいやってる?ルールを守らなかった事をきっかけに、思い切って「夏休みの間はゲーム禁止」にしてみました。キレて暴れたりするかなーと思っていましたが、意外に穏やかに過ごしています。もちろん、ゲームを取り上げた私の責任として、ゲームに代わる遊びに付き合ったり、お出掛けしたりしています。大変ですが、お互いイライラせずに済んでいます。【アンケート】家族全員が休みのときの「息抜き」「癒やしの時間」を教えて!みんなどうやって息抜きしてる?みんなのアンケート|家族全員が休みのときの「息抜き」「癒やしの時間」を教えて!みんなどうやって息抜きしてる?息抜きが無いんです!朝一でご飯して、子供起こして、食べさせて、ゴミ出して、仕事行って、帰りに買い物するんです。「あぁ…このまま帰っても、座る事も出来ず怒鳴られながらご飯かぁ~」って、毎日、毎日、玄関が怖くてツラいです(/_;)/。タマの休みも1日中家事!家事!家事!こんなに家事をしてるのに、一つも終わらないし、なんでもポイポイ平気で投げ捨てられる…あードコか遠くに行きたい!もしくは、ドコまでも遠くに行きたい!なかなか難しい!でも意識して癒しタイムを作ろうとしなかったら、きょうだいでけんかばかりだし、旦那はムスコにダメ出しばかり。なので、最近は寝る前のおしゃべりタイムで笑ってから寝るようにしてます。笑えるネタがない時は、こどものいい所、褒めてあげたい所を歌にしてあげるとゲラゲラ笑ってくれます。不登校の子どもたちは、「みんなが学校に通っているのに通えない」学期中は自分を責める気持ちになってしまうことも少なくありません。長い夏休みはそうした気持ちからも少し解放されて、友達と遊んだり、堂々と外出する貴重な機会なのです。「夏休みにためたエネルギーはきっと将来の力になると私は信じています。」というライターのヨーコさんの言葉どおり、思い出をたくさん作り、普段できない体験を積むことで、子どもたちは大きく成長するのだと思います。不登校の子どもに限らず、そんな子どもの姿を見る、パパママの喜びに気づせてくれる素敵な体験談です。「夏休み作品展」で子どもの作品をご紹介!出典 : 【夏休み作品展】この夏つくった子どもの作品をみんなにシェアしよう!夏休み、子どもが作った作品を発達ナビのアンケートで募集しました!とことん好きな物を作る喜びいっぱいの作品、大人が思いつかない自由なイメージやアイデアが光る作品、親子でいっしょにすご過ごした楽しさが伝わる作品…どれも力作ばかりです。発達ナビのコラムでは、集まった作品の中から、発達ナビに関わる3人が選んだ作品を表彰!どれもこれも、お子さんの個性が詰まった素敵な作品たち、ぜひご覧ください♪夏休みイベント情報まとめ出典 : 夏休みは、普段より子どもと一緒に過ごす時間が増えるため、子どもを連れてどこか遊びに行きたい、夏の思い出をつくってあげたいと考えている親御さんも多いのではないでしょうか?この記事では発達障害のある子どもが楽しめるような夏のイベントと、イベント参加時に気をつけたいことを中心にご紹介しています。毎年恒例のイベントなどもありますので、興味のある方は来年チェックしてみてはいかがでしょうか?そのほかに、2017年の夏に開催されたイベント情報のご紹介も合わせてご覧ください。まとめ出典 : 長い休み期間をスムーズに過ごすには、さまざまなトラブルや困りごとが隠れている場合もあります。でも、それらのトラブルはちょっとした工夫やアイデアで、その子にあった解決法が見つかることもあるのです。今回ご紹介したヒントに活用していただけるものはあったでしょうか?うまくいった、楽しかった夏休みの経験は、子どもを成長させてくれます。もし、夏休み中にうまくいかないことがあったとしても、そのつまずきの理由を振り返ってみて、これからの生活に活かせるヒントがないか、ぜひ探してみてください。
2017年08月30日夏休みが明けていよいよ新学期…スムーズに迎えるには?出典 : 楽しかった夏休みもそろそろ終わり、再び学校・幼稚園生活が始まります。夏休み明けの新学期は久しぶりに会った先生や友達と夏の思い出話をしたり、学校行事の準備が始まったりと、夏休み前とはまた違う楽しみがあります。一方で、新学期が始まる時期は、夏休みから新学期の始まりという生活・環境の変化に戸惑いや不安を感じ、学校や幼稚園などに行くのを嫌がる子どもが増える傾向にあります。特に発達障害がある子どもは生活や環境の変化に敏感なことが多かったり、切り替えが難しかったりする特性から、夏休み前後での学校生活の変化に強い不安を感じることがあります。また、夏休みに親子で過ごす時間が多かった分、「パパ・ママと一緒にいたい」という思いから学校や幼稚園へ行きたがらなくなってしまうこともあります。このような登校・登園しぶりが続き、夏休み明けに不登校になったというケースも少なくありません。平成26年文部科学省・不登校生徒に関する追跡調査研究会「不登校に関する実態調査」新学期を楽しくスムーズに迎えるには、夏休み中から新学期を見据えた準備が大切です。次から新学期前後に何でつまずくのか、そして夏休み中にどんな対策をすればよいのかについて解説します!発達障害のある子どもが新学期前後でつまずきやすいポイントって?出典 : 新学期前後、発達障害のある子どもは、どんなことに困ることが多いのでしょうか。これらの困りごとが積み重なり、新学期の登校・登園しぶりにつながることもあるため、子どもがつまずきやすいポイントを把握しておくことが大切です。学校や幼稚園のない夏休みは、睡眠が不規則になったり、運動不足になったりすることから生活リズムが乱れることが多くあります。発達障害がある子どもの中でも時間の感覚を上手くつかめず、切り替えが苦手という特性がある場合、それが夏休み中の生活の乱れにつながってしまうことがあります。夜更かしがくせになり朝に起きられない、お菓子や清涼飲料水をたくさん食べたり飲んだりしている、冷房の効いた室内でだらだら過ごしている…このような生活を夏休み期間に送っていると、新学期が始まった途端に規則正しい生活に戻そうとしても難しく、学校や幼稚園へ行くモチベーションの低下につながることがあります。夏休みの宿題は発達障害のある子どもにとって何かと困りごとが起こりやすいと言われています。宿題を進めることが難しく、夏休み終盤になってもたくさん残ってしまうことも少なくありません。宿題が終わっておらず、先生にも出せないことを自覚していると、学校に行くこと自体がおっくうになる可能性も考えられます。また、宿題を夏休み前半に一気に終えた子どもの場合、宿題を終えた以降学習をしない期間が続くと、家庭学習をしない習慣がついてしまい、授業の始まりに憂うつ感を抱くこともあります。新学期は夏休み前の学校生活と全く同じリズムで進むわけではありません。夏休み明けは運動会をはじめとした学校行事の準備や練習が入ってきたり、時間割や担当する先生が新学期をきっかけに変わったりするなど、学校生活のパターンに変更が出てくることもありますよね。このような学校生活のパターンに関する変化に戸惑ったり、切り替えるのが難しかったりすることをきっかけに学校へ行きたくなくなってしまうこともあります。夏休み中は学校・幼稚園がある時より友達に会う機会が減る子どもが多いと思います。久しぶりに会う友達となんだかぎくしゃくしてしまったり、夏休み前に関係がうまくいっていない友達と会うことに不安を感じてしまったりなど、人間関係への不安から学校へ行くことに抵抗を感じてしまうケースも少なくありません。新学期に向けて夏休み中にやっておきたいことって?出典 : 夏休みのような長期休みが続くと、休み明けになかなか身体がついていかなかったり、学校や幼稚園に毎日通っていた時のような元気ややる気がでなかったりします。新学期をスムーズに迎えるには、夏休み中に何を心がければ良いのでしょうか。新学期が近づいてきたら改めて、生活リズムが著しく崩れていないかチェックしましょう。具体的には、きちんと睡眠をとれているか、食事は3食食べているか、運動不足になっていないかなどを確認するとよいですね。睡眠が不規則になり、昼夜逆転してしまっている、食欲がなくなっている、エアコンの効いた部屋でゲームばかりしているなどの様子が見られたら、新学期の始まりに間に合うように少しずつ改善していきましょう。学校や幼稚園のある日を想定して、登校・登園時間に間に合うように起床や身支度を済ませる、きちんと起床できるような時間に布団に入って身体を休める習慣をつける、学校のプールや図書館の夏休み開放日に行ってみる、学校まで親子で散歩してみる、というような夏休み中からの工夫が、新学期を万全な体調でスタートさせるコツです。夏休みの宿題には教科のワークやドリル・プリントから自由研究、読書感想文などさまざまな種類があり、親子で苦労するということもあるのではないのでしょうか。これらの宿題を夏休み終了間近に追い込んで終わらせる…ということを避けるためにも、新学期が近づいてきたら、改めて指定された宿題の内容と、どのくらい終わらせられたかをチェックしましょう。宿題は終わっているものの、しばらく勉強している様子が見られない場合は、新学期に向けて少しでも勉強する習慣を復活させると授業が開始した時に戸惑うことなく学習できます。新学期に学ぶ内容を簡単に予習してみたり、好きな教科のワークから取り組んでみたりするのも良いでしょう。発達ナビ親子のヒント‐小学校‐「宿題をやらない」夏休みが明けた新学期は、学校行事の準備が入って変則的な時間割になったり、時間割の一部が変更されたりすることがあります。このような変化を新学期に入ってから知ると、こだわりや切り替えに対する苦手意識がある子どもにとっては強い不安感につながることがあります。そのため、夏休み明けの学校生活の見通しをあらかじめ子どもに伝えておくことが大切です。新学期に入る前にどのような変更があるのかわかると、子どもの安心感につながります。教えてもらえる範囲で、担任の先生から新学期での変更点を教えてもらうことも良い方法でしょう。親子のヒント‐幼稚園・保育園‐「新しい環境になじめない」親子のヒント-小学校‐「変化に対応することが苦手」およそ1ヶ月ほどある夏休み。その間ずっと友達と会っていないと、新学期に友達とどう接すれば良いかわからなくなり、ついぎくしゃくしてしまう子どももいるかもしれません。子ども自身に抵抗がなければ、夏休み中も友達と遊ぶ機会を設けたり、学童施設や児童館、子ども向けイベントなどの同年代の子どもと関わることができる場所へ出かけたりすることをおすすめします。このような機会をつくることは、子どもが新学期も友達とスムーズに学校生活を送ることにつながるだけではなく、親自身がリフレッシュすることにもつながります。新学期を気持ちよくスタートできるよう、時間のある夏休みのうちに学校や幼稚園などで使う道具や身につけるものがちゃんと使えるかどうか確認することも大事です。文房具や制服・体操服、サブバッグなど、子どもが安全に使うことができるか今一度点検してみましょう。もし新調する必要があるものがあったら休み中に対応することができますし、新学期へのモチベーションアップにちょっとした道具を新調してあげるのも良いかもしれませんね。新学期、子どもが登校・登園を嫌がったらどうする?出典 : いざ新学期に入り、子どもが学校や幼稚園へ行くのを嫌がった時、保護者としてはどのように対応すればよいのでしょうか。対応方法は、子どもが学校や幼稚園に行くことを嫌がっている理由によって異なります。学習や成績に関して不安だったり、友達などとの人間関係に難しさを感じたりしている場合、夏休み明け再び学校へ行くことに抵抗を感じることがあります。学習への不安から学校へ行きしぶる場合、子どもが学習面の何に困り感を抱いていて、それをどのように解消すればよいかを具体的に考え、実践する必要があります。学校と連携し、子どもの学習への自信を高めてあげることが登校につながる可能性があります。人間関係など、学習以外の不安が原因の時は、そもそも原因が何なのかしっかり把握することが大切です。併せて子どもの特性も理解し、その特性に合う解決方法を学校や医師・カウンセラーなどとの連携のもとに考えていくことが重要になります。夏休みは、学校や幼稚園へ通っている時より親子で過ごす時間が増えます。それゆえ、新学期が始まると保護者と離れて過ごす時間が再び増えることに不安を感じ、登校・登園を嫌がる場合があります。これは特に幼稚園に通う年齢の子どもや小学校低学年の子どもを中心に見られます。子どもにこのような保護者との分離不安が見られる場合、親子で過ごす時間を増やし、少しずつ子どもの不安を和らげてあげることが大切です。親子で登校したり、子どもが学校や幼稚園にいる様子を見守ってあげたりして、子どもの安心感を少しずつ増やしていきましょう。学校生活・学習・人間関係どれもこれといった悩みがないにも関わらず学校へ行きたがらない場合、長期休みの間で学校へ行く意欲が減り、無気力状態になっていることが考えられます。このような場合、保護者が家から学校へ送ってあげたり、先生や友達が迎えに来てくれたりすると登校することが多いため、保護者や先生側から積極的に関わっていくことで登校への意欲が戻ってくるかもしれません。他にも学校で新しい遊びやクラブ活動・委員会活動に誘ってみたり、家庭や学校でその子どもに何かしらの役割を持たせたりすることで学校へ行くモチベーションの回復につながることがあります。四日市市教育委員会‐不登校の子どもへの指導の手引き‐01不登校とは(不登校の定義とタイプわけ)親子のヒント‐幼稚園・保育園‐「登園を嫌がって泣く」まとめ出典 : 新学期は学校行事やイベント、またその準備のため生活に変更点が増えたり、同級生や先生と久しぶりに再会し、再び集団生活を送るなど、子どものストレスや心身の不安定につながりやすい時期です。新学期突入をきっかけに心身のバランスが崩れてしまわないよう、子どもの特性に合わせ、夏休み中から新学期を見据えた準備をすることが大切です。また新学期前後は、子どもが学校や幼稚園で過ごすうえで困りごとが起きていないか、特に注意して見守ることを心がけましょう。夏休み中からの準備と新学期前後の目配りを通して、子どもが新学期も元気に学校や幼稚園に行けるよう、サポートしていきたいですね。
2017年08月21日夏休みの宿題、ぜんぜん進んでない!親子のストレスはたまる一方…出典 : 夏まっさかり。イベントやお出かけの予定も盛りだくさんで楽しみな一方、夏休みの宿題がなかなか進んでいない…という親子も少なくないのではないでしょうか?「宿題やったの?」「どうしてちゃんとできないの!」夏休みの最終日までにお家できちんと宿題を終わらせないとと、親としてはあせってしまいますね。毎日、顔を合わせて宿題のことを注意していると、お互いストレスもたまります。そんな時についつい親子げんかになってしまうことも…。ですが、日記や作文、ドリル、自由研究、図画工作…夏休みの宿題は発達障害のある子どもにとって、一筋縄ではいかないものばかり。がんばっていてもできない場合もあるのです。そんなとき、どうしたらうまくいくのか、宿題の困りごとについて、うまくいくコツをご紹介します。お子さんの特性やタイプ、困っていることにぴったりな解決策があるかもしれません。せっかくの夏休み、宿題を楽しい成功体験に変えてみませんか?夏休みの宿題がうまくいく3つのポイント出典 : 子どもが宿題に取り組みやすい環境を整えたり工夫をすることで、親の負担も減ります。・見える化する課題がどのくらいあるのか、これから何をすればいいかがわからず、取り組めないことがあります。今、残っている宿題がどれだけあるかを書きだした表や、スケジュールを作って見える化するとよいでしょう。・「宿題に取り組む」場所・時間を決める机の上におもちゃがあったりすると、気が散りやすくなります。宿題をするスペースを決め、宿題をしている間余計なものが視界に入らないように片づけたり、布をかけたりしてもよいでしょう。また、ゲームの前にドリルをするなど取り組む時間を決め、習慣化するのもおすすめです。・宿題をスモールステップに分解する発達障害がある子は、より具体的な指示の方が理解しやすい子が多いようです。「宿題しなさい!」だとどうしていいかわからないことも。もう少し小さくタスクを分解すると取り組みやすくなります。例えば読書感想文の場合は次のようなステップで挑戦してみるのはいかがでしょうか。1.読んでみたいと思う本を図書館や書店で探す2.本を一通り読む(この際も、子どもが熱中して読めるようであれば子どものペースに委ね、どこまで読んでよいかわからない様子であれば1日に○章まで読む、などゴールを設定してあげると良いですね。)3.読んだ本の中でお気に入りの部分(ページ、セリフ、絵など)を書き出してみる4.読んだ本のタイトル、どんな内容だったかを書けるだけ書いてみる5.お気に入りの部分を紹介、またどうして気に入ったのか書いてみるこのように小さなステップを設けて一つずつ子どもに挑戦させてみると、何をやればよいかわからないストレスが解消され、またステップを積み重ねるたびに子どもの自信にもつながります。出典 : 怒るとイライラもたまります。宿題がうまくいかなくて子ども自身も悩んでいます。親子がお互いにストレスをためない工夫をご紹介します。・叱らずに一緒に考える「なんでできないの」と責めるだけでは解決につながらないことも。うまくいくにはどうしたらよいか、一緒に考えていきましょう。・完璧をもとめない「できた!」の基準をどのレベルに設定するかも大切なポイントです。たとえ答えが間違っていても回答欄がうまったらOK、日記は字が汚くても書けたらOKなど、割り切って子どもに合わせてハードルを設定します。まずは取り組めたその子の頑張りに目を向けられるといですね。・ほめる&ごほうびで達成感とやる気アップやる気にさせることが成功への近道です。スモールステップで目標を設定し、できたらほめるを繰り返します。やることを表にして、できたらシールを張るなどのトークンエコノミーを導入するのもおすすめです。また、ルールを決めて取り組み、ドリルを1ページやったらゲームを何分かやっていいなど、楽しいこととセットにするのもよいでしょう。出典 : 宿題の合理的配慮に関しては学校の先生との連携が必要になってきます。・パソコン・デジカメ・計算機などの利用についての合理的配慮パソコンやデジカメ、計算機をつかうことでうまくいく場合もあります。学校側に相談し使用の許可をお願いしてみましょう。・宿題についての合理的配慮をお願いするドリルや学習帳などの難易度や量が合わない場合もあります。本人が頑張っているのにどうしてもできない場合、答えやヒント、解説を見ながらやってもよいかどうか、別のドリルを使ってもよいかなどを聞いてみるのも一つの手です。発達障害のある子の特性や困っていることは一人ひとり違います。では、宿題の種類別の具体的な工夫をご紹介します!ドリル・プリントの困りごと・対処法出典 : ドリルやプリントは、たまってしまうとやる気もダウンしてしまいがち。モチベーションを保ちながらこなしていくには、どんな工夫ができるでしょうか?国語や算数などのドリルやワーク・プリントを進めるうえでまず大切なのは、ドリルやワークのやらなければならない部分がどのくらいあるのか、全体量を見える化して示すことです。全体像を把握することで、これだけの量を夏休み中にこなさなければいけないんだ、と子どもにとっても実感がわくので、取り組みやすくなることが多いです。また、ドリルやワークの場合、1日に取り組む分ができたらシールを貼ってあげるなど、達成した際のちょっとしたご褒美をあげるという工夫もおすすめです。ドリルが難しかったり、こなせない量だったり、がんばっているのにこなせない場合もあるでしょう。そんなときは学校側と相談してみることをおすすめします。プリント1枚全部を一度にやるのが難しい場合、2問ずつ進めるなど、小さく分割するとよいでしょう。また、「全部じゃなくてこれだけ頑張る」「わからないときは飛ばして後で一緒にやる」など取り組む前に子どもと決めるのも一つの方法です。宿題をやらない|親子のヒント日記・絵日記・作文・読書感想文の困りごと・対処法出典 : 毎日の記録を絵や文字で表現する日記は、発達障害のある子にとってハードルが高い宿題の一つです。毎日取り組まないと、夏休みの終わりごろになって、真っ白の日記帳を前に茫然…という事態になってしまうこともありますね。また、作文や読書感想文も、テーマを決める、本を読む、文字を書くなど苦手なことが含まれているので、フォローが必要になります。毎日決まったスケジュールに組み込むとよいでしょう。遊びに行く前につける、夜寝る前につけるなど、習慣にするとうまくいきます。また、毎日書くことの達成感が得られるように、書けたらシールやスタンプを押すなど、トークンエコノミーを使うのもおすすめです。絵や文字がかくのが苦手な場合、事前に学校に合理的配慮をお願いして、デジカメなどで写真を撮って貼ったり、パソコンやタブレットで文字を打ってプリントし、ノートに貼ったりするのもよいでしょう。今は音声認識で入力できるスマホやタブレットもあります。原稿用紙に手書きでないとダメ、という場合は、タイプしてプリントしたものをお手本にしながら写すとやりやすい場合もあります。「自由に何でもかいていい」という状況では、何をかいていいかわからず困ってしまうこともあります。いきなり日記帳に向かう前に、「今日はどんなことがあった?」「何を書こうか」などとパパ・ママと一緒に振り返ってみましょう。写真や動画を撮っていたらそれを見ながら思い出すとよいでしょう。テーマが決まったら、「まず、いつ、誰が、どこで何をしたか書くよ」などと書きだしをフォローしてあげるとよいでしょう。読書感想文の場合、まず本を読む必要があります。音声を聞くと理解しやすい子は、読み聞かせをしてもよいでしょう。音読の音源がついたオーディオブックや、電子書籍などには音声読み上げ機能のあるものも便利です。映画化されている本は、映画を観ると理解が深まることもあります。日記や手紙、作文を書くのが苦手|親子のヒント自由研究の困りごと・対処法出典 : 自由研究は、子どもの好奇心や問題解決の力をはぐくむ大切な宿題ですが、その自由さが発達障害のある子にとっては悩みにつながる場合も多いもの。また、親がどのくらい手伝うかの見極めも難しい課題です。なかなかテーマが決められないこともありますね。そんな時は、テーマを選びやすくするきっかけをつくってあげるとよいでしょう。子どもの興味のあることや好きなことから選ぶと、モチベーションが保ちやすくなります。自由研究のテーマが載っている書籍もたくさんあります。本を見ながらどんなテーマにしたいか親子で話し合ったり、科学館や博物館へ出かけて探したりしてもよいでしょう。子ども向けの実験や観察会などのイベントを開催している施設もあります。自由研究用レポート用紙のついた3Dペンなど、キットもいろいろあります。市販のツールを使うのもおすすめです。自由研究におすすめ!厳選キット特集|LITALICOワンダー オンラインショップいきなり大きな白い紙を前にすると、何を書いたらよいかわからなくなります。そんなときはノートなどに、どこに何を書くかレイアウトをつくります。実際に書く文章もノートに下書きして写すだけにすると簡単です。模造紙に線が入っていない場合は鉛筆で線を書くとよいでしょう。またタイトルや見出しなど、少し大きな字を書く場合は、バランスが崩れやすいので、鉛筆で目安となるようざっくり枠を記すとよいでしょう。また文字を書くのが苦手な場合は、写真などを撮って、大きくプリントして貼ると、文字を書くスペースも少なくてすみます。何にどのくらいかかるのか、どんな作業が発生するかを見える化します。テーマを決める、必要な物を揃えるなどをリストにしてスケジュールをつくります。続けるのが苦手な場合、毎日観察が必要だったり、取り組みに時間がかかるテーマをあらかじめ避けるのもポイントです。図工の困りごと・対処法出典 : 手先のこまかい作業が苦手な子にとって、工作や絵を描くのは、気が重い宿題です。何を作りたいか聞きだしたり、工作のアイデアが載っている書籍から本人に選んでもらったりしてテーマを決めるのを手助けするとよいでしょう。テーマが決まったら、道具や材料を準備する・制作する工程をスモールステップにして書きだし、一つひとつこなしていきます。また、夏休みには工作や絵を描くイベントやワークショップもたくさんあります。お近くで開催されていないか調べてみましょう。写生が苦手な場合、写真を撮って写すとうまくいく子どももいます。ペンや筆が苦手なら、ちぎり絵やコラージュにするなど、苦手を避ける方法を考えてみるのもよいでしょう。道具の使い方に慣れていなかったり、道具が合っていなかったりしていないか子どもの様子を見てみましょう。手に合った道具を使うようにし、練習してみましょう。切れないハサミやカッターの刃はかえって力が入り危ないのでとり変えます。不器用な子どもが使いやすいハサミや定規、カッター、のりなどの文房具もあります。子どもが使いやすい道具を探してみるのもよいかもしれません。以下にいくつか便利な文房具を御紹介します。長谷川刃物 HARAC カバー付きはさみ Castaモチモノ 滑らない 定規 ピタットルーラーアラビックヤマト色消えタイプハサミがうまく使えない|親子のヒントノリがうまく使えない|親子のヒント参考書籍:谷田貝公昭 /著『不器用っ子が増えている―手と指は[第2の脳] 』(一藝社)まとめ出典 : 「頑張りなさい」だけではうまくいかないことも多い夏休みの宿題ですが、ご紹介したヒントのなかに、子どもにあった方法が見つかるかもしれません。また、発達ナビのユーザーの皆さんの工夫やエピソードの中にもヒントがあるかもしれません。発達ナビアンケート|夏休みの宿題を親子でやりきるアイデア大募集!実践の工夫や、エピソードを教えてフォローをしてあげたり、見える化してスケジュールを決めてあげたり、パパ・ママの負担は決して少なくないかもしれません。ですが、小さなステップを一つひとつこなす達成感は子どもにとって大きな成長の糧になるはずです。また、完璧を目指しすぎないことも大切です。出された宿題をやり遂げるのが難しい場合には学校の先生に相談したり、便利なツールを使ってハードルをさげることも、親子のストレスを軽くしてくれます。残りの夏休み、親子で宿題を乗り切って、晴れやかな新学期が迎えられるとよいですね。
2017年08月16日子どもたちは夏休み真っ只中!楽しい半面、悩ましいのが宿題ですよね。特にこの時期の小学生ママたちは、自由研究や自由工作のネタ探しに困っていませんか?今回は、夏にピッタリの制作「折り染め 」を紹介します。この折り染め、鮮やかな色でどこか涼しげ、見ているだけでもキレイ。出来上がった作品はいろいろな工作の材料としても使うことができるため、自由研究にも使えちゃう。まさに、夏のお楽しみにはもってこいなんです。身近な材料だけで簡単にできちゃうのも嬉しいところ。悩めるママたち、どうぞ参考にしてくださいね!●用意するもの・和紙(障子紙や半紙)・絵の具(水彩絵の具、ポスターカラー)・紙皿または紙コップ作るときに使うのは、たったこれだけ。もしも周りを汚したくないなら、新聞紙を用意して作業スペースに敷き詰めるといいでしょう。また、染めたあとの和紙は洗濯物干しハンガーに吊るす とサッと乾いて便利です。●染め紙の手順とうまく作るコツ(1)紙コップに水を入れ、絵の具を溶かす。(2)半紙を小さく折りたたむ。小さな子どもが行うなら、くしゃくしゃと丸めるだけでもOK(3)折りたたんだ半紙の角を絵の具に浸し、染めていく。(4)全ての角に色を付けたら、半紙をそっと広げる。(5)風通しの良い場所に置き、完全に乾くまで待てば完成♪和紙を広げ、そこに思わぬ模様ができているのを見た瞬間の子どもたちの表情は、喜びと驚きでいっぱい!ママがサポートすれば、2〜3歳の小さな子でも楽しむことができる簡単な制作ですが、うまく作るにはちょっとしたコツがあるようです。『色数は少ないほうが、シンプルできれいに作れます。いつも私たちが制作で行うときは、赤・青・黄の3色 くらいしか用意しません。たったそれだけでも、みんな違うパターンの作品ができますよ』(30代女性/保育士)確かに、子どもは準備の段階から楽しくなってしまい、あれこれたくさんの色の水をこしらえてしまいそうですよね。色数はあくまで少なめに。そのかわり、紙の折り方や色水の濃度を変えていくことで、さまざまな表情の作品を作ることができるそうです。『和紙は、障子紙 があればベストです。水に強く、濡れても破れにくいので失敗を防げますよ。しっかりした厚みもあるので、染めた後に切ったり貼ったりするのも断然ラクですね』(40代女性/幼児教室講師)色水に浸けたあと、いざ紙を開こうとしてビリッといってしまうこともよくあるんですよね。強度のある障子紙を使えば、そんな失敗も防げます。最近では100円ショップでも売っているので、材料探しのときにはチェックしてみてください。もちろん、障子紙がないときは習字用半紙でOKです。半紙は障子紙よりもヨレやすいので、ピンとよく伸ばしてから干すといいでしょう。『本格的な染め紙では、専用の染め粉を使います。でも、家庭で行うときは普通の水彩絵の具やポスターカラーで大丈夫。画材による差はあまりないので、手近にあるものを使ってしまいましょう(笑)』(30代男性/幼児教室講師)大型の画材店に行くと、染め紙用の染め粉セットを売っていることもあります。ただ、お値段はちょっぴり高めなんですよね。さらに、染め粉で作った色水は服につくと落ちないため子どもと楽しむには厄介なシロモノ。普通の絵の具でいいなら、気軽にチャレンジできますね。お子さんが学校で使っている絵の具セットをちょっぴり拝借してもいいかもしれません。●できた染め紙でこんなものが作れる!美しく染まった紙、見ているだけはもったいない!一手間加えると、立派な作品に変身するんですよ。例えば、レースペーパーのように飾り切りをし、黒い紙に貼り付けると……夜空に浮かぶ花火のできあがり。アサガオやアジサイの形に切って、ペーパークラフトを作ってもいいでしょう。鮮やかな色を活かすためには、背景をシンプルにまとめるのがコツですよ。また、手作りうちわの材料 にしても素敵。うちわの骨組みは、家電量販店のプリンター用品コーナーや100円ショップで手に入れることができます。アイディアしだいで無限に楽しめるのが、折り染めの魅力なんですね。----------小さなお子さんから小学生まで、幅広く楽しめる折り染め。ぜひたくさん作って、お気に入りの1枚を残してくださいね!●文/パピマミ編集部●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年08月14日そろそろ夏休みも中旬。お子さんの夏休みの宿題は順調ですか?自由度が高い分、何をすればよいか迷ってしまう「自由研究」。小学校低学年向けに、先生ウケがよく、これからでも間に合う自由研究について、大学で研究職についているAさん、現役小学校教師のBさんにアドバイスをもらいました。先生ウケする小学校低学年の自由研究って?「大きくは、何らかを学ぶ自由研究、創意工夫しながら何かを作る工作に分かれます。工作では、“◯◯するところが難しかったけど、こう工夫しました”などの感想や作り方のまとめが書いてあるとポイントアップ。その子ならではのオリジナリティが出ているものは好感が持てますね」(Aさん)「先生の好みもあるので一概には言えませんが、キットになっている工作などよりは、その子オリジナルの作品のほうが私は好きです。自由研究では“こんな実験をしました”だけより、その実験をしようと思ったきっかけ、実際にやってみてわかったことなどの振り返りがあるといいです」(Bさん)さらに、「何かを調べてまとめるというのは高学年でも難しいもの。本やパソコンから必要なことを選別するのも大変。低学年となると、まだまだ親の手伝いは欠かせません」(Bさん)とのこと。親が手助けしつつも、その子らしさが出ている自由研究が望ましいということでしょうか。具体的なアイデアもいくつか聞きました。調べたり研究したことをまとめる「自由研究」【星や月の観察】ただ「星空を眺める」だけだと自由研究になりません。図書館で夏の星座やその星座にまつわる神話などを読み、自分が興味のある星を探してみるなど、目的を決めて星を見るのはいかがでしょう?もし期間があるなら月の観察もオススメ。1週間もあければ、満月が半月になったり、見える時間が変わるなど、誰が見ても変化がわかります。月の満ち欠けの仕組みは4年生くらいで習うので、低学年の場合は自分が見た月の様子や時間を記録するだけでもいいと思います。【路線図を作ってみる】よく乗る電車、よく使う駅を大きな紙に書き、写真を貼ったり感想を書いたりしている子もいます。窓から見える景色や看板を書き込んでもオモシロイですよ。【国語で習った教材の同じ作者の本を読んでみる】前期で学習したことの発展もとてもよいテーマです。長い感想文が書けなくても大丈夫。同じ作者の本をたくさん探し、気に入ったものを数冊読んで、あらすじや短い感想を添えてみましょう。創意工夫する「工作系」【海で拾ってきた貝殻で工作】100均で買ってきたシンプルなフォトフレームに貼り付けるだけでステキな作品になります。【夏休みの思い出のスクラップブッキング】夏休みの思い出の写真を数枚選び、何をしているところか、どう思ったかなどを書き込んでいきます。子どもが好きな作業でもあり、あとで見返すのも楽しい、思い出のぎゅっと詰まったアルバムになります。【自分で育てた野菜のレシピを調べる】こちらも前期の学習の発展。2年生は野菜を育てている学校が多いと思います。自分で育てた野菜を使ったレシピを調べ、実際に調理をしてみるのはいかがでしょう。「自由研究の意図は、自由になる時間を使って、ちょっと特別なことをしてほしいということ。ですから、“体験・経験”があるとよいのでは?それを記録として残したり人に伝えたりする練習として“調べる・まとめる”があるのです。もちろん、特別な経験でなくても、1つのことにじっくり取り組むこと自体がよい学びになります」(Aさん)とのことでした。ヒントになることはありましたか?宿題を終わらせてスッキリと新学期を迎えられますように。<文・写真:フリーランス記者森藤理絵>
2017年08月14日こんにちは。フリーママライターの横山かおりです。夏休みは子どもだけでなく、ママも毎日何を着ようか悩みます。去年は普通に着ていたTシャツが今年はもう着られない、なんてこともありますよね。衿がヨレヨレになっていたり、形が古くなってしまったり……。そこで今回は、ステキなアイデアでTシャツをリメイクされている、3名のインスタグラマーにお話を聞いてみました!●(1)トレンドのフリンジも自作で出典:売りものかと思うほどの、トレンドのフリンジTシャツ。なんと“切って結ぶだけ ”のリメイクTシャツなのです!こちらを投稿されたAyanoさん(@ayanochi1119)に作り方を聞いてみました。【フリンジづくり】(a)自分の作りたいヒモの太さ、長さに切っていく(長さはしっかり着て計らないとへそ出しになってしまうので注意!)。このとき、必ずヒモの数を偶数にすること。(b)できたヒモを2本ずつとり、バランスを整えながら結んでいく。(c)すべて結べたら2本ずつまとまっている束から片方ずつとり、また互い違いに2本ずつ結んでいく。『どんどん互い違いに結んでいくことで網目ができて、2回でも十分かわいいです。もっと背中を出したい方や露出を多めにしたい方は、長めに切ってたくさん結べば網タイツのようなTシャツになりますよ』(Ayanoさん)切って結んだだけとは思えないほどのクオリティ。今年らしいTシャツが欲しい人にはオススメです!●(2)夫のTシャツがかわいいエコバッグに!出典:ご主人のクタクタになったロンTを、こんなにかわいいエコバッグにリメイクしてしまったというMAIMAIさん(@hinana1717)。こちらも作り方を聞いてみました。【エコバッグづくり】(a)袖を肩の縫い目にそって切り、襟は荷物を出し入れするために大きめに切ります。(b)バッグの底の部分は、まず余分な裾の部分を切り落とします。(c)下から10cmくらい上のところを水平に縫い、下の縫い目の余った布をハサミなどで縦に裂けば完成です。『私は縫い目が見えるのが嫌なので、生地を裏返しにして縫いましたよ』(MAIMAIさん)バッグの持ち手部分は、ロンTの場合切って結ぶだけでも簡単にできますね。切りっぱなしが気になる人は追加で縫う とスッキリするでしょう。夫のクタクタTシャツは迷わず処分という人が多いと思いますが、こんなにかわいく仕上がるなら次回から処分の前にデザインなどチェックしてみてもいいですね……。●(3)Tシャツリメイクは夏休みの宿題にも使える!?出典:プリントやデザインがなんともおしゃれ……と思いきや、なんと夏休みの自由工作の宿題として作ったリメイクTシャツ ということ……!完成度高すぎるリメイクをされたのはchieko odaさん(@gachako125)。こちらも作り方を聞いてみました。【霧吹き染め(写真左)】『本来は硬いブラシに染料をつけて金網を擦って吹き付けるものなのですが、わが家ではキッチンのザルとタワシで代用しました。それだけでは派手さにかけたので、残った絵の具を筆やスプーンでTシャツに散らしました』(chieko oda さん)【マステアート(写真右)】『マスキングテープで四角の枠を作り、その中を布用絵の具で塗りつぶしました。Kの部分もあらかじめマステを貼って、白く抜けるようにしています。絵の具が乾いたらマステを外し、2〜3日乾燥させたらアイロンの熱で色を定着させ完成です』(chieko oda さん)どちらもとても独創的ですが、マステと絵の具を同時に使ってリメイクするとは驚きです。本当にいろいろな使い方がありますね。親子で楽しめること間違いなしなので、夏休みにぜひチャレンジしてみたいですね!----------着られなくなったTシャツや無地のTシャツが、少し手を加えることで世界にひとつだけのオリジナルTシャツに。捨てるはずだったものも、より愛着がわき、さらに長く使い続けることができるかもしれません。夏休みに時間のある人は、親子で楽しんでみてもいいですね。●ライター/横山かおり(ママライター、元モデル)
2017年08月11日夏休みの小学校の宿題で、もっとも頭を悩ませるのは「読書感想文」、という家庭も多いかもしれません。とくに普段から読書が苦手な子だと、ママもどうやって本を読ませればいいのか困ってしまうのでは。子どもが読書を楽しめるように、上手にサポートしてあげたいですよね。■あえて「課題図書」を選ばない夏休み前になると毎年、各学年に合わせた「課題図書」が発表になりますよね。これは、読書感想文の全国コンクールにおける課題図書の対象となる本として毎年選定されるもので、優れた作品も多いです。ただ、子どもによっては「課題図書」と聞いただけで、「読まなければいけない」と読書を強制されているような気持ちになってしまうことも。夏休みの宿題の読書感想文は、必ずしも課題図書を読まなければいけないわけではありません。子どもがあまり興味を示さない場合は、課題図書にはこだわらず、自由に好きな本を選びましょう。■子どもの興味ある分野の本を探すスポーツや音楽、歴史、動物など、どの子にもきっと興味のあることや好きな分野があるはず。本を選ぶ際には、子ども本人が好きなジャンルのものをチョイスするのもよい方法です。感想文を書くからといって無理に小説や物語を選ぶ必要はなく、絵や写真が多めのものでも問題ナシ。自分が熱中する分野に関する本なら、子どもも楽しく読み進めることができるのではないでしょうか。■映画やコミックのノベライズもOKママたちからよく聞かれるのが「うちの子、マンガは読むのに本は全然読まない」という声。普段あまり本を読まない子にとっては、長い物語はハードルが高いものです。そんなときは、映画やコミックのノベライズ作品をすすめてみてはいかがでしょうか。見たことのある映画や好きなマンガのノベライズなら、登場人物やストーリー展開もスッと頭に入るはず。元作品の「外伝」としてのノベライズもあり、読書に親しむ第一歩としておすすめです。■ママも同じ本を読む「本を読みなさい」「感想文を書きなさい」と言うだけでは、子どももなかなかやる気が出ません。夏休みは、親子で一緒に読書を楽しむチャンス。子どもが読む本をママも読んで、親子で感想を話し合ってみては。でも「読んでどう思ったかママに教えて」と聞くだけでは、子どもは“正解”を探そうとして戸惑ってしまうことが。「ママはあそこがよかったと思うけどどうだった?」「あのストーリーにはビックリしたよね」など、友達と映画の感想を語り合うような感じで話すと、子どもものってきてくれますよ。■感想文をスムーズに書くコツとは?本を読み終わって感想文を書こうとしても、いざ原稿用紙を目の前にすると一文字も書けない…という子も多いです。それは最初からきちんとした“文章”を書こうとしてしまうから。白い原稿用紙をどうやって埋めたらいいか分からず、何もできないまま固まってしまうのです。読書感想文の書き方の本などには、「基本の型を決めるとよい」と書かれています。たとえば「読もうと思ったきっかけ→あらすじ→心に残ったこと→まとめ」というパターン。パターンを決めることでポイントが分かり、子どもにとっても書くハードルが下がりそうです。筆者のおすすめは“感想メモ方式”。本を読みながら、そのとき思ったことを、メモや付箋にどんどん書いていきます。たとえば「面白かった」なら、どこが面白かったかもメモ。そしてそのメモを内容ごとにまとめたり、並べ替えたりすれば、何となく感想文の形が見えてくるはず。あとは文章がつながらない部分を補足して、原稿用紙に清書すればOKです。長い夏休みは、本に親しむよい機会でもあります。読書感想文の宿題をきっかけに、子どもが「本って楽しい」と思えるようになるといいですよね。
2017年08月08日こんにちは。ママライターのあしださきです。幼稚園や小学校に通うお子さんをお持ちの皆さん、2017年の夏休みいかがお過ごしでしょうか?楽しい旅行の計画やお出かけの予定もたくさんあるのではないでしょうか。小学生の子どもが2人いるわが家では、旅行のときにとても気がかりなことが毎年あるのです。それは、“植物への水やり ”です。小学校では低学年のうちは“生活科”と呼ばれる、後に“理科”や“社会”へと発展していく科目があります。小学生をお持ちのパパやママたちはご存じの方も多いと思います。その“生活科”で扱う教材が植物です。私の子どもたちは、1年生で“アサガオ”、2年生で“野菜の苗”、3年生で“ホウセンカ”を育てます。それらを夏休み中に育てて観察日記を書いたり、野菜を収穫して食べたりするのが宿題になっています。お盆の帰省、国内や海外へ長期の旅行を計画していると、どうしてもこの植物たちの世話を考えなくてはならないのです。メーリングリストサービス『らくらく連絡網』を提供する株式会社イオレが2016年7月に実施した『夏休みの宿題に関するアンケート』によりますと、「ご家庭での夏休みの宿題“あるある”なのはどれですか」という質問に対して、「家族旅行から帰ってきたら、観察日記の植物が枯れている」と回答している割合が8.8%となっていました。“夏休みの宿題あるある”というカテゴリーに挙げられていることからも、同様のお悩みを抱えるご家庭が多く存在していることが推測されますよね。そこで今回は、1週間ほどの旅行で家を空ける際の植物の水やりテクニックについて、筆者の実体験に基づいた方法をご紹介したいと思います。●家にあるもので簡単にできる、水やりテクニックこの方法は、実家の植木の手入れによく来てくれていた植木屋のご主人から教えてもらったものです。今はこの方法以外にもホームセンターなどに行けば便利な水やりグッズは簡単に手に入りますが、家にもともとあるようなもので十分 だというのが正直な感想だったので、あえて便利グッズの紹介は割愛させていただきますのでご了承くださいね。【用意するもの】・10Lほど入るバケツ(バケツでなくても水がためられるものなら何でも)・ホース(長さは適宜カットして使用)・使い古しのタオルなど・ブロックやレンガなどバケツを乗せることができるもの準備はこれだけです。どれも家にありそうなものばかりですよね。【方法】(1)使い古しのタオルなどを細く切り(裂ければそれでも可)、ひも状にしておく(2)ひも状のタオルをホースの中に通す(両方の端は15cm~20cmほどホースから出して)(3)バケツに水を張り、植木鉢を置いた地面より少し高い台の上に置く(4)ひも状のタオルを通したホースの一端をバケツに入れ、もう一端は植木鉢の土に埋めるこれで1週間程度は水やりをしなくても植物が枯れることはない です。実際筆者の家庭でもこの方法で旅行中を乗り切って、植物は元気に夏を越すことができました。最後にアサガオの鉢を置く場所として注意しなくてはいけないのは、・西日の当たる場所は避ける・夜間に照明が当たる場所も避けるということ。ぜひ参考にしてみてください。----------いかがでしたか?「親は夏休みの宿題にとてもプレッシャーを感じている」というお悩みがコラムのテーマの裏には隠れているということ、お気づきになりましたでしょうか。筆者自身も含め周囲の子育てママたちからよく聞かれる意見でもあります。筆者自身が子どもであったときと比較してみると、子どもが低学年でも高学年でも、夏休みの宿題に対して親の担う役割が多いというのが実感としてもあるのですが、皆さんはいかがお感じでしょうか。自由研究でも読書感想文でも、植物の水やりでも、家庭でのサポートに頼る部分が非常に多く、大変です。わたしも親である以上、子どもの手助けはできる限りしてあげたいと思っていますが、専門外のことは分からなくて困ることも多いのが現状です。その1つとして挙げた今回のテーマ。“植物の水やりを旅行中どうするか”。このコラムを参考にしていただいて悩めるママたちの手助けになるように祈っています。【参考リンク】・夏休みの宿題に関するアンケート(2016年7月) | 株式会社イオレ()●ライター/あしださき(元モデル)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2017年08月07日発達障害のある子どもにとって、夏休みの生活は悩みも多い!?出典 : ヶ月近く学校や幼稚園などがない、夏休み。普段できないようなイベントやレクリエーションなどに参加できる楽しみもありますが、学校がない分、生活リズムの崩れや体調の崩れが起こりやすい時期でもありますし、夏休みに出される宿題を自分の力で進める必要もあります。特に発達障害のある子どもにとって夏休みは、自由な時間が多いだけに何をしてよいかわからない、活動の切り替えができない、宿題を上手く進めることができないなどさまざまな困り感が生じやすく、生活パターンが崩れることも多くあるようです。そのため、夏休みとはいえ計画を立てて、メリハリのある生活を送ることが重要です。この先で詳しく、夏休みに起こりやすい発達障害のある子どもの困り事やその対処法、夏休みの計画の立て方についてご紹介します。夏休みがうまくいかない!3つの要因とは出典 : 発達障害のある子どもとパパ・ママが陥りやすい夏休みのトラブルは様々ですが、その背景には大きく以下の3つの問題が挙げられます。まずはその3大トラブルの解決法を考えてみましょう。多くの保護者の方は、夏休み中子どもと接する時間が増え、食事の用意などの育児負担も増えます。子どもと一緒に過ごせる時間が増えることは楽しいことでもありますが、ずっと子どもと過ごすことにストレスを感じてしまう保護者の方もいるかもしれません。そんな時、次のようなことを意識してみましょう。◇完璧を求めず時々手を抜くことも許容する「夏休み、しっかり計画だてて有意義にしよう!」と意気込むのは大切ですが、あまりに完璧な計画を立ててしまうと、計画倒れに終わってしまったり、親自身が疲れてしまったりすることもあります。時にはパートナー、祖父母、ご近所づきあいをはじめとした周りの人に頼るなどして、親もリラックスできるように心がけましょう。◇子どもに元気がありすぎて、家にいるのがストレスな場合、外で発散させる子どもによっては、元気が有り余っていて家にいるのがストレスで、外出したがったり、家の中で騒いでしまったりすることもあると思います。そんな子どものストレスは、やはり外で発散させることが一番です。発達障害のある子どもの場合、その特性を理解したうえで、子どもがのびのびできるような場所を一つでも見つけることが大切です。学校開放や学童、児童館をはじめ、夏なら福祉センターのプールなどもおすすめです。そのような場所を利用する場合、必ずその場所を使うルールやけが・事故の防止についてしっかり伝えるようにしましょう。また、子どもを連れていくにあたって不安がある場合、事前に施設の職員などに相談しておくとよりいっそう安心できますね。◇一人遊びできる時間をつくる子どもが家で過ごす時間が多い場合、何か1人でも遊べるおもちゃや道具を与えることも一つの手段です。読書好きなら興味のある本、絵を描くことが好きなら落書き帳やぬりえ本などを渡し、家の中でも親子それぞれの時間を過ごすことができるようにするのもおすすめです。学校や幼稚園のない夏休みは、睡眠が不規則になったり、運動不足になったりすることから生活リズムが乱れることが多くあります。発達障害のある子どもの中には、生活パターンが決まっていて、それをきっちり守る傾向がある子どももいれば、時間の感覚を上手くつかめず切り替えができないために生活が乱れやすい傾向がある子どももいます。このような生活リズムに関する困りごとには次のように対応しましょう。◇決まっている生活パターンをできるだけ崩さないようにサポートする発達障害の中でも、自閉症スペクトラム障害の場合、生活パターンが決まっている方が安心でき、本人もそれをきっちり守りたがる子どもが多いと言われています。このような特性を持つ子どもに対しては、今まで送ってきた生活リズムを夏休みに入っても維持することが重要です。予定変更がある場合はできるだけ変更内容を事前に伝えたり、変更があるたびに子どもの様子をよく観察したりすることを心がけましょう。不安やパニックが強く現れたら予定変更の伝え方やサポートの方法を変えて、子どもが少しずつでも変化が受け止められるように支えていくことが大切です。◇夏休みも普段の生活リズムを維持できるようにする生活リズムが乱れることによって、体調を崩す原因になったり、新学期が始まった時に元の生活になかなか戻れなくなったりする可能性があります。基本的に、夏休みに入っても学校や幼稚園がある日と同じ生活習慣を続けることが重要です。起床・就寝時間や昼寝の時間など、睡眠は特に生活リズムが崩れるきっかけになりやすいので気をつけるようにしましょう。また、夏は暑いため冷房の効いた室内で過ごす時間が増える子どもも多いと思います。ですが、それがきっかけで運動不足になって食欲や睡眠に悪影響が出ることもあります。暑いからといって家の中に居続けるだけでなく、夏のイベント参加も利用しながら適度に体を動かすことを心がけましょう。上野 一彦、月森 久江著『ケース別 発達障害のある子へのサポート実例集 小学校編』ナツメ社/2010ここでは自閉症スペクトラム障害(ASD)、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、学習障害(LD)の3つに関して、親と子どもが夏休みの時期に抱えやすい困りごとについて挙げていきます。◇自閉症スペクトラム障害(ASD)自閉症スペクトラム障害の特徴として、対人関係・社会性やコミュニケーション能力に障害があり、物事への強いこだわりが挙げられます。また感覚が過敏(または鈍麻)であったり、柔軟に思考することや変化に対処することが難しかったりするという特徴もあります。夏休み期間では、次のような困りごとが起こることがあります。・やるべきこと(宿題など)へ取りかかるための切り替えが難しい・自由な時間に何をしてよいかわからない・好きなことだけをひたすらやり続けてしまうなど◇ADHD(注意欠陥・多動性障害)ADHD(注意欠陥・多動性障害)は、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)の3つの症状があります。ADHDの子どもは夏休みの間、このような困りごとが考えられます。・夏休みの宿題に取りかかろうとしても集中できない・することがなく、ずっと家にいるとイライラしてしまう・ケガや事故を顧みない行動をしてしまうなど◇学習障害(LD)学習障害は、全般的な知的発達に遅れはありませんが、読む・書く・聞く・計算などのある特定分野における理解・能力取得に極端な困難さがあります。学習障害の子どもは、その特性上、やはり夏休みの宿題に困ってしまうケースが多いようです。・夏休みの宿題を自分の力で進めることができない(計算ドリル、漢字書き取りワークなど)・特性ゆえに不得意な教科の宿題をやる気になれない・絵日記や作文などで上手に物事を整理して書き出すことが難しいなど発達障害がある子どもの場合、上記のような要因から困りごとが生じることがありますが、その子の特性を理解し、なぜその困りごとが起きるのかを考えることで、うまくいくことも多いのです。環境を調整したり、子どもへの接し方を変えたり、スキルトレーニングをしたり、さまざまな工夫をすることで、夏休みの悩みが軽減できるかもしれません。これから、発達障害の子どもとその親が抱えやすい具体的な困りごとと、その対処法を5つ紹介します!発達障害は人それぞれ特性や症状の程度に差があります。また、いくつかの発達障害を合併している人もいるため、全ての子どもにこのような症状・困りごとがあてはまるわけではないということに注意が必要ですが、その子に合う方法をぜひ探してみてください。【困りごと1】夏休みの計画がうまく立てられない出典 : 夏休みは1日のほとんどを子どもと過ごすというと、何かと不安や心配を感じる保護者の方も多いと思います。ですが、夏休みは自由な時間が多いだけに、子ども自身の生活力や自主性をトレーニングするチャンスでもあります。夏休みでもメリハリをつけた生活をするためには、発達障害の子どもに合わせた計画づくりを工夫することがポイントです。計画を立てる際には、具体的に次のようなポイントを心がけてみましょう。発達障害のある子どもは、「いつ何をするのかがわからないと不安」「生活における一つひとつの工程(着替える、顔を洗う、朝ごはんを食べる…)を頭の中で順序立てることが苦手」「時間の流れがうまくつかめず、作業を切り上げることができない」というように、生活のちょっとした場面でも困り感を抱くことが多くあります。そんな子どもたちのために、1日の予定が視覚的にわかるような予定表をつくることをおすすめします。写真やイラストを入れることで1日の中でやるべきことをパッとイメージすることができ、多くの自由な時間がある夏休みも生活リズムを崩さずに暮らすことが見込めます。特に夏休みは学校や幼稚園などへ行く時間などを気にする必要がなくなるので、いつもより時間をかけて、予定表に沿った行動が取れるように見守っていきましょう。目で見てわかりやすい予定表ってどのように作ればいいの?と感じている方は、次のコラムやアンケートの声を参考にしてみてください。【先輩教えて!】夏休み、30日もどうすればいい?起床時間やお手伝い、宿題…みんなの工夫を大募集!発達障害、特に自閉症スペクトラム障害の子どもは、前もって決められていた予定が変更になるとパニックになってしまったり、うまく切り替えることができなかったりすることがあります。予定表をつくったとしても、何かしらの予定変更を余儀なくされることもあるかと思います。その変更を急に子どもに伝えてしまっては、パニックや癇癪の原因になることもあります。ですので、予定変更が分かり次第、できるだけ早く子ども自身がわかりやすい方法で子どもに伝えるようにしましょう。変更点を子どもの目につく場所に書いて貼ったりするなどの工夫もおすすめです。時間のある夏休みに計画を立てることは大事、とは言っても、毎日予定をたくさん詰め込み過ぎていると、親の負担やストレスが溜まってしまうこともあります。また、夏休みの宿題など、家庭である程度の期限を設けたとしても、子どものその日の体調やモチベーションによっては、立てていた計画が崩れることも十分に考えられます。夏休みの計画を立てるうえでは、ある程度余裕をもたせて、無理のない計画を立てるということも大切です。親も子どもも無理のない範囲で夏休みの見通しをもつ、ということを心がけましょう。【困りごと2】自由な時間の過ごし方がわからない出典 : 発達障害の特性を持つ子どもにとって、何もすることがなかったり、何をすればよいのかわからなかったりする時間は苦痛に感じることが多いと言います。自由な時間には自分の好きに遊べばいい、と思ってしまいがちですが、発達障害の特性がある子どもの中には自分の自由に過ごすということがわからず、戸惑ったり苦しくなったりすることが少なくありません。この困りごとには対処法が3つ考えられます。【困りごと1】で紹介したようなスケジュール作りをもとに、することがなくなりそうな時間を事前に把握してみましょう。そしてその時間を読書やお絵描きなど1人遊びの時間、家族とお手伝いをする時間などに割り当てておくと、自由な時間にすることがわからないというような子どもの安心感につながります。子どもの自由な時間にお手伝いをお願いしてみると、自由な時間によって感じる苦痛を減らせるだけでなく、役割や仕事を与えられる嬉しさから積極的にお手伝いしてもらえるかもしれません。そしてそれが生活するための力を伸ばし、自信をつけることにつながることも多くあります。ある程度まとまった時間が空いてしまう場合は、子どもにあった習い事をさせてみるのもおすすめです。発達障害の特性がある子どもには、水泳、ピアノなどの音楽、絵画、習字のような自分のペースで取り組むことができ、勝ち負けがあまり明確でない習い事が向いていると言われています。習い事の教室の雰囲気や先生の性格、子どもの特性に対してサポートしてもらえるかを確認したうえで、子どもに取り組ませてみるのも良いでしょう。田中康雄/著『イラスト図解 発達障害の子どもの心と行動がわかる本』 西東社/2014【困りごと3】夏休みの宿題がスムーズにできない出典 : 勉強への集中力が続かない、夏休みの期間内で計画的に宿題を進めることが難しい、読み書きや計算が苦手でうまく進められないなど、夏休みの宿題に関しては子どもだけでなく親も困ってしまうことが多いかと思います。国語や算数などのドリルやワーク・プリントを進めるうえでまず大切なのは、ドリルやワークのやらなければならない部分がどのくらいあるのかを目に見えるように示すことです。全体像を把握することで、これだけの量を夏休み中にこなさなければいけないんだ、と子どもにとっても実感がわくので、取り組みやすくなることが多いです。また、ドリルやワークの場合、1日に取り組む分をきちんとできたらシールを貼ってあげるなど、達成した際のちょっとしたご褒美をあげるという工夫もおすすめです。自由研究はこれといったテーマが決まっていないことが多いため、子どもが興味を持ち、熱中して取り組めるように子ども自身の特性や関心に合ったものを選択することが大切です。科学や工作の子ども向けワークショップなど、夏休みには各地で自由研究にも生かせそうなイベントが多く開催されています。そのような場に出かけるついでに自由研究のネタ探しをするのもよいですね。読書感想文や絵日記、作文などは「本を読む気になれない」「いきなり書き出しては上手く書けずイライラしてしまう」、などなかなか手をつけづらくなってしまうことも多いかと思います。そのような場合の対策として、文章を書くための工程を細かくわけ、ステップを一つひとつクリアしていくうちに完成できるように子どもに声かけすることをおすすめします。例えば読書感想文の場合は次のようなステップで挑戦してみるのはいかがでしょうか。1.読んでみたいと思う本を図書館や書店で探す2.本を一通り読む(この際も、子どもが熱中して読めるようであれば子どものペースに委ね、どこまで読んでよいかわからない様子であれば1日に○章まで読む、などゴールを設定してあげると良いですね。)3.読んだ本の中でお気に入りの部分(ページ、セリフ、絵など)を書き出してみる4.読んだ本のタイトル、どんな内容だったかを作文用紙の初めに書けるだけ書いてみる5.お気に入りの部分を紹介、またどうして気に入ったのか書いてみるこのように小さなステップを設けて1つずつ子どもに挑戦させてみると、何をやればよいかわからないストレスが解消され、またステップを積み重ねるたびに子どもの自信にもつながります。夏休みの宿題を進める方法に関しても、子どもによって合うものと合わないものがあります。他の保護者の方がおすすめしている方法なども参考にしつつ、自分の子どもに合った方法を見つけていくことも大切です。【先輩教えて!】夏休み、30日もどうすればいい?起床時間やお手伝い、宿題…みんなの工夫を大募集!夏休みの宿題を親子でやりきるアイデア大募集!実践の工夫や、エピソードを教えて【困りごと4】きょうだいげんかが起きてしまう出典 : きょうだいがいる家庭は、子どもたちがみんな家にいることが多くなるため、どうしてもきょうだいげんかが増えることがあります。きょうだいげんかが頻繁に起きてしまうと、その度に親が仲裁に入らなければならなかったり、家の中の雰囲気が悪くなってしまったり、時にはけがの原因になったりすることがあります。きょうだいげんかによる子どもや親のストレスを和らげるためには、次のような工夫が考えられます。きょうだい同士が常に一緒にいると、どうしてもけんかも増えてきてしまいます。祖父母をはじめ、親戚や友達の家にきょうだい一人ずつ遊びに行かせてもらう機会をつくるなど、時にはそれぞれが1人で過ごす時間を設け、のびのびと過ごせるように工夫しましょう。【困りごと5】夏の思い出作りに何をしてあげればよいかわからない出典 : 発達障害の子どもをもつ保護者の方の中には、「せっかくの長期休みだから親子で外に出かけて、一緒に楽しい思い出を作りたい、でもお出かけの道中や目的地で子どもが疲れたり、辛くなってしまったりするかもしれない…」と悩んでいる方も少なくありません。そんな子どもとのお出かけについての不安や心配については、次のようなことを心がけてみてください。発達障害の子どもとお出かけするときは、事前に目的のイベントや施設に発達障害の特性がある子どもへの配慮やサポートがあるのかを確認することが大切です。また、子どもが楽しく元気にお出かけできるよう、子どもの特性から予想される困りごととその対処法を考えておくことも重要と言えます。発達ナビでも、障害のある子どもや、発達が気になる子どもへの配慮・サポートのある夏の子ども向けイベントを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。また、どこかへ外出することももちろん夏の思い出になりますが、そこまでお出かけする時間・余裕がない…という方は、家の中で思い出作りをしてみてはいかがでしょうか。例えば子どもの食べたい料理やお菓子を一緒に作ってみたり、市販されている科学キットや工作キットなどを一緒に作ってみたりするなど、家の中でもちょっとしたイベントをするような感覚で、子どもとの思い出作りを楽しんでみることもおすすめです。まとめ出典 : 夏休みはおよそ1ヶ月もある、長い休暇期間です。夏休みならではのイベントや長期休みならではの過ごし方を楽しみにしているご家庭も多いのではないでしょうか?ですが同時に、学校や幼稚園がないだけに生活リズムの乱れや、子どもと過ごす時間の長さから、親の負担が大きくなってしまうこともあります。発達障害がある子どもの場合、子どもの特性を把握したうえで、夏休みに生活や体調が崩れないようにどう工夫するか考えたり、対策を知っておいたりすることが重要です。親子で元気いっぱいに楽しく夏休みを過ごせるよう、子どもに合わせた工夫を考え、試してみましょう!
2017年08月07日「学校に宿題を忘れたらどうする? 悩んだ末…その2【双子を授かっちゃいましたヨ☆ 第24話】」からの結果報告です。私が作ったプリントと、連絡帳に「すみません」と書き、休み明け月曜に学校に送り出しました。何が事件が起こると、仕事が手につかなくなってしまうのが恒例になってしまいました(笑)大丈夫でした!で、帰宅後連絡帳を見てみると、先生からの返事が書いてあり、どうやらのまめの隣の席の子が2枚持って帰ってしまったようだったんです。「気づかずすみません」と逆に謝られてしまいました(汗)。先生は全然悪くないです。ただ、宿題を学校に忘れた場合の対処がこれで良かったのかどうか、本当はどうするのがベストなのかは結局分からず仕舞いだったので、今度個別懇談のときにでも聞いてみようと思っています。今回はこれで良かったけど、また何回も忘れないようにしっかりチェックしてきてもらおう。ただ以前、学校に提出しなきゃいけない書類を、会社の昼休みに書こうと思って持っていったらそのまま忘れてきてしまったという私もいるので(子供に迷惑かけた)、私の子だなと思ってしっかりサポートしようと思います(笑)。長々とおつきあいありがとうございました!
2017年07月22日こんにちは。ママライターのあしださきです。7月に入り、小学生のお子さんをお持ちのパパ・ママたちにとっては子どもたちの長い長い夏休みが始まる実感がそろそろ湧いてくるころでしょうか?「今年の自由研究、どうする?」なんて会話がママたちのあいだではよく交わされていて、低学年のうちは特にこのテーマ決めを親がアドバイスしていく必要があるため、こうした情報収集は欠かせません。それというのも、実際に夏休みが始まる前に大体の目星をつけておく必要があるからです。「わが子がどんなことに興味があるのか」ということは、日々のお子さんとの関わりの中で十分ママたちはご承知のはずですが、いざ宿題として自由研究にまとめるとなると、「できること」または反対に「難しいこと」がいくつもあります。まだ低学年のうちは、親側からいくつかの選択肢を与えてあげて、その中からお子さんに選んでもらう という方法が良いのではないかと、経験上思っています。2015年に自然科学観察研究所が全国の小学生の母親600人を対象に「夏休みの自由研究」に関するアンケート調査を行いました。その結果、2015年夏休みに小学生が取り組む予定の自由研究は、・1位「植物観察」11.89%・2位「昆虫観察」6.56%・3位「天体観察」と「生物観察(昆虫以外)」ともに4.92%となっていました。1位の植物の観察は、小学校低学年のうちは「生活科」という単元でアサガオを種から育てて観察したり、野菜の苗を植えて実を収穫して食べたりと、夏休みより以前から観察してきていることが多いのではないでしょうか?私の2年生の息子の学校でも、生活科の授業の一環でオクラを育てており、夏休みの宿題にオクラの観察日記2枚がすでに宿題として出されていました。それを考えると、やはり「植物観察」はテーマがかぶってしまうので避けたいと思っています。そこで今回は、“昆虫博士”だった弟の影響で今も昆虫が大好きである筆者が、自由研究のテーマにピッタリな身近な昆虫、「セミ」を楽しく観察できるコツ を2つご紹介したいと思います。●セミの羽化を観察しようどんなに自然が少なくありつつあると言われるような都会でも、夏になれば必ず「セミ」の声が聞こえてきますよね。土の地面があり、周囲に木があるような公園では、7月初め~中旬ごろから夜な夜なセミたちの「羽化」が行われています。「羽化」の現場を探すなら、昼間よく鳴き声が聞こえるような場所がいいと思います。いくつか候補を見つけておいてください。周囲が暗くなる、夜の7時半から8時くらいになると「羽化」の光景がよく見られる ようです。幼虫が地面の穴から出てくる様子をまず観察してみましょう。写真に撮っておくとあとでまとめるときに役に立ちます。●おすすめは家のカーテンにとまらせて観察セミの幼虫が地面から出てきたところを発見したら、そっと捕まえて家に連れて帰りましょう。網戸やカーテン など、幼虫が爪でしっかりとまれる場所にとまらせて観察していきます。●よくある失敗幼虫をプラスチックの虫かごで持ち帰り、その中で羽化を観察しようとすることは避けたほうが良さそうです。なぜなら幼虫がしっかり体を支えられる場所がないので(虫かごはツルツルしているから)せっかく羽化を始めても途中で下に落ちてしまい羽がキレイに伸びないまま不完全な状態になってしまう からです。こうなると助けたくてもどうすることもできず、悲しい結果になってしまいますので注意が必要です。●夜遅い時間は親が写真で記録夜、羽化を始めたら、大体朝には飛び立てる状態になります。ゆっくり変化していきますので、その様子をお子さんと一緒に観察してみましょう。夜遅い時間はママやパパが写真で記録していきます。この観察から分かったこと、思ったことをお子さんにインタビュー して書きおこしてあげると、そのあと本人もまとめやすくなると思います。これは大変興味深い自由研究になるのではないでしょうか。また、持ち帰った幼虫が一体なんのセミの種類になったかを予想し合ってみるというのもおもしろいのではないでしょうか。●成虫になったら空へ放す無事に成虫になったら、空へ放してあげてくださいね。セミは木に産み付けられた卵からかえって地面に落ちると、そのまま幼虫の状態で7年も地中で過ごします。やっと地上に出てきたら、約2週間で命が尽きてしまう生き物です。そのこともこれをきっかけに学ぶことができると大変良いと思いますよ。●セミの抜け殻から種類を判別できる都会で見られるセミは『アブラゼミ』や『ミンミンゼミ』が多いですね。実はこの2種類のセミの抜け殻、とてもよく似ているのです。どちらも抜け殻は茶色くて、姿かたちがそっくりです。分かりやすく説明してある『こどもの国』のサイトを引用して違いをご説明します。見分けるポイントは、抜け殻の「触覚」。**********(1)触角の節(ふし)の長さ・アブラゼミ:触覚の節(ふし)……根元から3番目の節が2番目の節の1.5倍くらいの長さ・ミンミンゼミ:触覚の節(ふし)……根元から3番目の節と2番目の節の長さがだいたい同じ(2)触角の太さ・アブラゼミ:太い・ミンミンゼミ:細い(3)触角の毛・アブラゼミ:毛が多い・ミンミンゼミ:毛が少ない**********このような特徴を持つことを知ったら、いろいろな場所で“抜け殻探し”をしてその特徴がどうであるかを調べてみましょう。観察対象としてもセミの抜け殻はとても興味深いものです。夏休みに自然の多い場所へお出かけの機会がありましたら、ぜひ現地でも“抜け殻探し”をしてみてください。地域によって住んでいるセミの種類にも違いがある という研究ができます。しかも種類は都会よりもかなり多く、珍しい姿の抜け殻に出会うことも期待できますよ。----------いかがでしたか?このコラムをヒントに、今年の自由研究は親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。とても身近な昆虫であるセミですが、研究してみると新しい発見がたくさんありそうです。【参考リンク】・【2015年・夏休み】2人に1人が昆虫に触れない!今どきの小学生と自由研究について | 自然科学観察研究会()・あそびのレシピ | こどもの国()●ライター/あしださき(元モデル)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年07月17日「学校に宿題を忘れたらどうする? 悩んだ末…その1【双子を授かっちゃいましたヨ☆ 第23話】」の続きになります。宿題を学校に忘れてきてしまった、のまめ。さて、私ができることは以下の通り(3択しか思いつかなかった(笑))そして、思い立った結果がこちら忘れてしまったものは仕方ないので、謝らなきゃいけないけれど、「でも自分なりに勉強してきました」って言えば先生もそこまで叱ったりしないかもしんない。結局「過保護かも…」と思いつつも、私がプリントの枠だけ作ってあげることにしました。過去のプリントを参考になるべくマス目の大きさを合わせます。(本物と同じがいいと思ったので)(絵に描き忘れましたが、過去のプリントなので、実際はのまめの文字やら先生の赤ペンも書いてあります。)スキャンして枠をトレースしていくという手もあるし、この辺は作り手それぞれかな。もし作れなかったらこくごのノートをコピーして書いてもいいと思いますし、ひらがな練習用の用紙データをDLできるサイトもありますし、100均にもノートとかありそうですし。なんとかなりそうです。とにかく宿題の内容が分かっているので、どうにかしてさせようって思ったのです。(マルつけも親ですしね)枠だけなので30分くらいで完成。それをのまめが過去のプリント(お手本)を見ながら書きました。あとはきっと先生が学校で何か言ってくれるはず。忘れたことを叱ってくれるかもしんないし、「次から気を付けようね」って言ってくれるかもしんない。そして、私のこの行動が間違ってたら、連絡帳で「次からはこうしてくださいね」って言ってくれるかもしんない。ということで、あとは先生にお任せしちゃいました。さてさて、その結果は…もう一回続きます!
2017年07月15日2年生。本人も気に病むほど、注意欠陥の特性が顕著になって…出典 : 我が家の小2息子、小学校入学以降、注意欠陥障害(ADD)特性が目立ち始め、この年齢の男子のそもそもの特徴もあいまって、順調に「アホ男子化」している今日この頃。授業参観=息子にとってのイレギュラーな環境では、ますます注意力散漫になったことは以前のコラムでお伝えしたが、あんなものははっきり言って序の口だった。「今日の授業で空のペットボトルが必要なんだよ!」と朝に報告したり、「実はあの日、新聞紙が必要だったんだよね」と翌日以降に告白するのは通常運行。最近では宿題など、毎日コツコツと何かをこなすことが困難になってきた。要は、エネルギー出力が安定しないのだ。何日も溜め込み、ある日一気に集中して片付けている。自分も息子同様にADDの傾向があるため、「あれ?私もこんなだったっけか?」と小学生時代を振り返ってみるが、似たもの親子とはいえ別個人。宿題も提出していたし、忘れ物も少なかった。私のチェックが甘かったのかと反省し、一応声かけを繰り返すようにしているが、ままならないことは多々ある。息子自身もそんな自分が歯がゆいと感じているようで、「自分は将来どうなってしまうのか」と不安そうに呟いた夜もあった。親子の心配をよそに先生は太鼓判!?個人面談で耳にした「息子の成長」とは出典 : 担任の先生は、私たち母子に揃って発達障害があることをご理解してくださっている。対策について相談しようと思っていた矢先の6月、個人懇談が行われた。「息子さん、随分と成長しました!」着席するや否や、先生がそんなことを笑顔でおっしゃるものだから、私は面食らってしまった。毎日宿題を提出できないことや忘れ物が増えたことは決して退化ではないが、成長とは呼びにくい。ポカンとする私に、先生はどのように成長したのかを説明してくださった。■成長①以前であれば、苦手な作業(息子の場合は絵など)に関しては遅々として進まず、手すら出そうとしないこともあった。今では「自分ではここまでできるけれど、この先を進めることが難しい。手助けかヒントをもらえないだろうか」というように申告してくる、もしくは自分なりの代替案を提示してくるようになった。■成長②以前は、宿題や忘れ物をしてもこちらから指摘されるまではそのままだった。今では宿題や忘れ物に関しても自分から報告してくる、そして「何か借りられる物があれば貸して欲しい」と自分から願い出てくるようになった。つまり、自分のウイークポイントを把握し、失敗や不得手をリカバーしようという姿勢が見られるようになったということだ。家で息子はそんなことを口にしなかったから、私は更に驚いてしまった。そう言われると…うん、確かに大きく成長している。「できないことや失敗自体は悪いことじゃないんですよね。特性上、受け身になってしまうのも仕方ないと思っていました(息子と私は受身型と呼ばれるタイプの自閉症スペクトラム=ASDも持っている)。そんな息子さんがここまでできるようになったのは、本当に素晴らしいことですよね!」ー昭和50~60年代に、私は学童期を過ごした。そのころといえば、失敗をすれば教師に叱責され、廊下や教室の後方に立たされるなど、見せしめのような懲罰を課せられることが当たり前の時代。出典 : 「私も小学生のとき、あんな先生に出会いたかったな…」我が子の特性を尊重し、温かく見守っていただけているありがたさと、ほんのちょっぴり息子をうらやむ気持ちを抱きながら、私は自転車のペダルを踏み、帰路についた。生きていくために必要なのは、失敗や不得手に対する怯えではないUpload By 鈴木希望ミスしないように注意したり、スキルを磨くことはもちろん大事だが、実際社会に出てみると、失敗や不得手をリカバーしようとする努力を要される場面の方が多いと私は感じている。はっきり言って、うまくできなかった事実そのものに目くじらを立てているのは時間の無駄なのだ。そんな時間があれば、他人に助けを求めることを含め、問題を解決するための具体的な行動を起こした方が良い。成人発達障害当事者の中でも、自分がした失敗を気にするあまりに思考がネガティブスパイラルに陥ってしまったり、また失敗をすることを恐れて行動できなくなってしまうことが少なくないようだ。「あのね、失敗や不得手に怯えて行動しても、何もいいことないからね。かえって失敗が増えるのよ。これ、経験談。注意と怯えは別物。急ぐと焦るも別物でしょ?あ、関係ないか」私も相談を受けることがちょくちょくあって、だいたいこんな風に答えている。と、偉そうに書いているが、かくいう私もつい最近までこれができなかったし、今も少しだけ苦手である。ASDの特性上、抱え込みやすい(誰かに頼るという発想が即座に浮かびにくい)というのもあるが、どこかに「失敗や不得手は悪いこと、叱責されるべきこと」という感覚が残っているのかもしれない。とにかく、「生きていくために必要なのは、失敗や不得手への怯えではなく、それが起こったときに対処しようとする姿勢」ということで担任の先生と意見が一致し、私は嬉しい。もし今もどこかで無意味な懲罰が行われているのだとしたら、一刻も早く滅してほしいと願ってやまない。ーさて、息子の宿題や忘れ物に関する対策だが、「これまでどおりの声掛け、学校と家庭の連携」という話でまとまった。帰宅した息子に早速確認だ。「息子さんや、連絡帳を見せてくれないかい?」「あ、連絡袋ごと学校に忘れてきた」「オイ!!!!!!」出典 :
2017年07月12日いたってシンプル。息子にはちょっと難しめの国語の2択問題です先日こんな宿題が出ました。Upload By ラム*カナこの問題、ゆきつもどりつ逡巡し、結局、問題用紙はしばらく白紙でした…。いまだに書き間違い全盛期の長男にとって、このテの宿題は難易度が高め。モチベーションが下がっているのかな?私がぱっと「こっちじゃないの?」と教えてしまえば済む話ですが、適当に丸印をつけずに立ち止まったのには何か深い理由があるかも?と、一応聞いてみました。「キョウちゃんはどっちだと思う?」Upload By ラム*カナうんうん。率直に、思ったこと言ってみて?Upload By ラム*カナわかるわからないの話じゃなかったみたいです…!
2017年07月08日さて、夏休みより少し前の3連休の出来事です。のまめが、先生が連休用に2枚プリントを出したそうなのですが、2枚あるはずのプリントが1枚しかないとのこと。プリントがあることは覚えてるけど持ち帰ったかどうかの記憶があやふや。同じクラスのママ友さんに聞いたらたしかに2枚あるとのこと。てことは学校に1枚忘れてきたのかな。(もっと早く気づけば良かったんですが、休みの間に起こったことなので、学校にとりにいくわけにもいかず…。)「こくご」と「さんすう」のプリント1枚ずつのうち、のまめが紛失したのは「こくご」のほう。昔からもらってきたおたよりなどの紙類は全部ファイルに閉じてるんですが、そこのファイルに今回と同じ宿題の内容のプリントがあった模様。それを見つけて「これ!これとおんなじのが出たの!」と言うのまめ。おまけにこのプリントには「お手本」もあって(ファイル済)、字を練習する枠さえあれば「お手本」を見ながらすることも可能っぽい。ないなら作ればいいじゃない。枠だけならパソコンで作れるじゃない。そんなことを、ふと考えついてしまったわたしでしたが、そもそもこういうことをして許されるのかどうか、内心心配なところもありました。宿題をしなきゃいけないのはもっともなんですけど、忘れたなら忘れたことを反省して「次は忘れないようにしよう」って思うことも大事なんじゃないかなーと。ここで私が「忘れたならお母さんが作ってあげよう」ってなるのはもしかして過保護かな? と思ったりもして…。いろいろ考えた結果が…続きます。
2017年07月08日みなさま、家を建てるとき、将来のビジョンを浮かべながら家の設計考えますよね。帰ってきて、子どもが即部屋に篭っちゃうような家にはしたくない。勉強や宿題はリビングの机でやってもらって、私は夕飯の支度をしながら2人の勉強姿を見たり、ときにはアドバイスをしたり…。自然と家族みんながひとつの部屋に集まれるような家にしたい。そんなことを思いながらマイホームを建てました。あれから5年…。消す!消す!消す!(そしてケシゴムが粉砕する)とにかくケシゴムをよく使う! 机の上と下が消しカスだらけ!そして、いつの間にかテーブルクロスに鉛筆移りやハミダシなどにより何やら文様が描かれている!(さらにそれを消そうとして消しカスが増える!)リビングでお勉強はいいと思うけど、ここまでになるとは思わなかったなぁ…。夕飯前に「リビングに掃除機をかける」という仕事がひとつ増えたヨー!(泣) そして理想その2の「夕飯の支度をしながら2人の勉強姿を見たり、ときにはアドバイスをしたり」の部分はというと…。 こういうこともよくある。先生に提出したとき、ほんのりおいしそうなニオイが漂ってないといいけど(笑) 。理想の段階では良かったけど、実際その通りになると予想しなかった問題も出てくるもんですね。これから学年もあがってくるとまた違った問題点も出てくるんだろうなぁ~。あ、でも汚れることを抜かせばリビングでお勉強はやっぱりいいと思います。(学校であったこととか話しながら勉強見れたりするので)なのでとりあえず消しカス対策をたてないと…!そして、テーブルクロス買いなおしたい…!
2017年07月01日TEACCHプログラムとは?出典 : 「TEACCHプログラム」は、米ノースカロライナ州で1972年以来行われているASD(自閉症スペクトラム障害)の当事者とその家族を対象とした生涯支援プログラムです。このプログラムは人生を通して行われるもので、「自閉症児の診断・評価」、「構造化を特徴とした療育プログラム」、「家族・支援者サポート」、「就労支援」など様々なサービス群から成立しています。自治体と大学が主体となり、研究機関・専門家・家族・本人・地域コミュニティが一体となってプログラムを運用。その理念、成果には注目が集まり、世界的にその枠組が広がっています。「TEACCH」は「Treatment and Education of Autistic and related Communication-handicapped CHildren」(自閉症及び、それに準ずるコミュニケーション課題を抱える子ども向けのケアと教育)の略で、米ノースカロライナ州で行われているプログラムには下記のような特徴があります。「自治体規模の介入」ノースカロライナ州政府の全面的なバックアップと全州規模での実施。「ゆりかごから墓場まで」幼児期から成人して地域で生活するまで、障害児の一生を地域で生活するための長期的体系的プログラムである。「自閉症児の文化」自閉症の人々の行動様式を文化の一つとして捉え理解しようとする。「親は共同療育者」専門家のセラピストの支援と同等以上に、親の療育への関与が期待される。「構造化された教育」予測不能な状態が苦手である特性を持つ自閉症児に対して、整理され、構造化された環境をつくる。TEACCHプログラムを言い換えると、ASD(自閉症スペクトラム)の当事者の生活の質(QOL)向上の為に、彼らの周囲の物理的環境、及びコミュニケーション環境を生涯にわたって設計し続けるプログラムであるといえます。参考:TEACCHプログラムによる障害児者の地域ケアに関する実践的研究TEACCHの価値観出典 : の人々が持つ「コミュニケーションの困難」「視覚優位」「こだわりの強さ」などの特徴のことを、「自閉症の文化」(Culture of Autism)と肯定的に表現します。自閉症のある人を特異な障害者として見るのではなく、「世界の捉え方が一般の人とは異なる」という態度で向き合います。無理に彼らを世間の常識に合わせるのではなく、周囲の人々がASDの人々の捉え方を理解し、許容し、その上で彼らの特性が社会に適応できるようにすることで、QOLを高めていこうと考えるのがTEACCHの基本的な理念です。TEACCHは、ASDの人々の人生を長期的かつ包括的に支援することで、彼らの自立とQOL向上を目指しています。TEACCHプログラムを実施しているノースカロライナ州立大学のウェブサイトには、TEACCHの目指すところを下記のように表現しています。「地域に根付いたサービス提供を実現すること」TEACCHのスタッフはASDの人々とその家族、コミュニティに科学的根拠に基づくサービスを提供するため、最新の方法論を常に学び続けている。「成人後のその先のニーズに応えること」ASDの成人の人々、家族、彼らの支援者のニーズに応えるためにTEACCHの臨床研究プログラムは日々発展を続けている。「生まれてからすぐのニーズに応えること」TEACCHは、ASDの幼児、その家族、支援者のニーズに応え、ASDの早期発見、介入を行うために臨床研究プログラムを発展させ続けている。「ASDの人々の労働力の質を担保すること」TEACCHは、増加しているASDのある労働者のニーズに応えるため、職業訓練プログラムを就業前の学生、及び現在の就業者に提供する。「継続すること。次の40年を見据える」「TEACCH」はノースカロライナ州、ファンドレイジング活動、研究費助成など、多様な収入源から成立しているプログラムである。以上のような目標からは、人生単位で継続的にASDの人々に関わる姿勢が感じられます。 University of North Carolina TEACCH Autism ProgramTEACCHの「構造化のアイデア」その4つの考え方出典 : の傾向がある子どもは、自分の周囲で「今、何が起きているか」「この後、何が起きるか」「自分は何をすればいいか」が明確に整理されていない場合、状況理解が難しくなり混乱してしまいます。そのため、「構造化」という手法を用いて環境を整理することで、状況理解を容易にします。環境が整理されると、心理的にも安定し、活動や学習へ参加することができるようになります。例えば、活動別に場所を決める。「休む場所」「一人で勉強する場所」など、活動と場所を結びつけることも有効な手段の一つです。これを「物理的構造化」と言います。また、コミュニケーションにおいては、特に「話しかける」などの音声コミュニケーションよりも、イラストや写真で提示する視覚的なコミュニケーションの手法に強みがあります。そのため、指示や、意思表示をイラストや写真を使って行うようにします。これを「視覚的構造化」と言います。これらの、「構造化」の詳細についてさらに見ていきましょう。彼らの周囲を物理的に整理することで不安を軽減し、これから起きることを予測可能にします。この為に、「物理的構造化(Physical Organization)」という手法をとり、環境の意味、構造を整理します。物理的構造化の手法は、大きく以下の2つです。・エリアと期待される行動を対応させる(勉強する場所、遊ぶ場所、落ち着く場所)・エリアを明確な仕切りで分ける(ついたて、棚、囲い、カーペット)また、活動エリアは大きく4種類に分けられます。1.ワークエリア(作業、勉強をする場所)2.プレイエリア(遊ぶ、落ち着くための場所)3.トランジションエリア(中継地、その日あるいはこの後何をすればいいかなど、個別スケジュールが確認できる場所)4.その他、カームダウンエリア(感情的になったとき、冷静になるための場所)などASDの子どもは、時間の概念を理解することが難しく、自分から先のことを見通すこと、先を想像することに困難があり、「Here and Now」(いま、ここ)の世界に生きています。そのため、前もって何が起こるか、何をすればいいかがわからないと不安やパニックに陥りがちです。不安を回避し、安心して学習や作業に取り組むために、「スケジュールを決める」ことが有効です。また、ASDの子どもは、視覚的な理解の方が得意な場合が多いため、写真やイラストを用いてスケジュールを提示すると理解が容易になります。例えば、イラスト入りの時間割のカードを作り、順番にボードに貼るとこの後するべきことが分かります。終わったら外すというルールにしておくと、先に何が待っているのか、何が終わっているのかがわかり安心して行動ができるようになります。今の状況を理解したり、先を見通すことに困難があるASDの子どもでも、「一人で自立して」一連の学習や作業などの活動ができるようにするための方策を、「ワークシステム」といいます。ワークシステムでは下記のような事柄を設定し、わかりやすく伝わるように環境を整えます。①どんな活動(学習や作業)をするのか②どのくらいの時間、あるいは量の作業や活動をするのか③その課題や活動はいつ終わるのか④終わった後は何をするのか、何をしてもよいのか佐々木正美, 『自閉症児のためのTEACCHハンドブック (ヒューマンケアブックス) 』, 2008年, 学研プラスの人々が、教室や作業所で不適応行動(かんしゃく、暴れるなど)を起こす場合、上記のようなことが整理されていないために、困惑や混乱をしている場合があります。逆に先の見通しが立ち、何を期待されているか、できるのかがわかるだけで安心を与えることができます。例えば学習机の左側に棚を置き、勉強の種類ごとに書類入れを作り、やる順番に宿題のプリントを入れます。子どもは上から順番に書類入れを出し、中に入っている宿題をやったら机の右側の「終わったものを入れる箱」に入れていきます。左側の最後の書類入れには、「ゲームをする」など宿題が終わったらやっていいことを書いたものを入れておきます。このように左右に動かすというシステムのほか、色や数字、マーク、文字を使うなど子どもの理解に応じた環境調整をしていきます。発語によるコミュニケーションに困難を抱えているASDの子どもにとっては、「視覚的構造化」が有効です。視覚的構造化とは、会話によるコミュニケーションではなく、「実物」「絵、イラスト」「写真」、場合によっては「文字」を通してコミュニケーションを整理する方法です。Upload By 発達障害のキホンえこみゅUpload By 発達障害のキホンTEACCHのコミュニティ出典 : ノースカロライナ州のTEACCHプログラムでは州の支援のもと、大学が中心となり、当事者、家族、支援者の他、様々な関係者が共同でASDの人々の自立に取り組んでいます。「親は共同療育者」と言うように、TEACCHでは家族への支援も充実しています。家族への教育を行うと同時に、関係機関(教育機関、就職先企業)へのスタッフによるコンサルティングも行っています。学校教育が終了した後も、人生を通しての自立とQOL向上のために、居住、就労支援を実施するなど、自治体、家族、支援者が長くお互いを助け合うコミュニティとして成立しています。このように包括的に人々を巻き込んでいく仕組みがTEACCHプログラムの特徴の一つです。 Support and Education Consultation and TrainingTEACCHとABA(応用行動分析)の違いや関係性は?出典 : 同じくASDのある人への支援の方法として注目される方法として、応用行動分析(ABA)というものがあります。ABAは、人間の行動を個人と環境の相互作用の枠組みの中で分析し、実社会の諸問題の解決に応用していく理論と実践の体系です。TEACCHはASDの人々の自立とQOL向上を目指す包括的な「支援の枠組み」であるため、厳密には比較できるものではありません。TEACCHのプログラムの中にも行動分析の強化の原理や課題分析、スモールステップなどのさまざまな技法やテクニックが取り入れられています。また、ABAをベースにした支援技法を採用している療育施設やサービスで、TEACCHの「構造化」の考え方を組み合わせるなど、必ずしも相反する手法ではありません。TEACCHプログラム自体は、科学的に根拠のある手法ならば広く取り入れる姿勢をとっています。まとめ出典 : はASD(自閉症スペクトラム障害)の人々をその人の一生という長期にわたって、そして家族、支援者、地域を巻き込みながら当事者を包括的に支援する枠組みです。その目的は、ASDの人々の「自立とQOL(生活の質)向上」。TEACCHのプログラムから学ぶことができるのは、指導の方法に留まらず、周囲がASDとその人自身を理解すること、そして当事者や家族だけでなく、教育関係者、就業先なども広く一体となって生活に関与することの重要性ではないでしょうか。参考文献:自閉症児のためのTEACCHハンドブック (ヒューマンケアブックス)ノースカロライナ州TEACCHプログラム公式サイト(英語) to TEACCH(Youtube/英語)
2017年06月28日小学生のころは忘れ物常習犯だった私が、息子の支援をするのは大変で…出典 : 私は小学生だった頃、忘れ物と宿題忘れの常習犯でした。どこかにメモを取れば良いのに、取ってこない…。メモを取ったとしても、どこに書いてあるのか分からない…。挙句の果ては連絡帳を毎日のように学校に忘れてくる…。そして家に帰ると、宿題のことなど綺麗さっぱり頭から消えているのです。翌日の授業中、先生の嫌味と怒号を聞いて「またやってしまった…明日こそは」と決意します。しかし、またその翌日には、宿題やその他の持ち物のことは綺麗さっぱり忘れてしまっているのでした。そんな私も今では母になり、発達障害の診断を受けた6歳の息子がいます。小学校時代には先生から「忘れ物大賞」をもらって泣いて帰った私が、息子の小学校の持ち物の管理をしなければならないなんて、どういうことになるかは火を見るよりも明らか…という感じでしょう。小学校からの連絡袋の中には、毎日大量のお手紙が投入されています。息子はもちろん、何がなんだか良く分かっていません。その情報を読んだだけでも、私の頭は大混乱になります。「○日までに△を持っていって」「×日までに○と△を持っていって」「宿題はこれとこれで…」と何度も何度も復唱しながら、家の中をウロウロするありさまの私。息子を登校させた後も、「今日は忘れ物ないだろうか」「あれを忘れたかも」と気になってしまい、気がそぞろになってしまいます。発達障害児の小学校生活の支援は、同じ特性を持つ私にとって、苦難の連続だったのです。気が気じゃない私をさらに追い詰めた「連絡帳」の内容とは…出典 : こんな状態で疲弊しきっていた私をさらに追い詰めたのは、連絡帳でした。息子の連絡帳には毎日、忘れ物や持ち物のミスについて必ず記載がされていました。息子が小学校でどんな風に過ごしているかのような情報は一切なく、ただひとこと、「○○を忘れていました」「××のサイズが違います」「◇◇の切り方が違いました」というような言葉だけ。これを読むたびに、私は小学校の頃に先生に叱られて、下を向いているときの気持ちが蘇ってきてしまいました。そのうちに、私は息子の連絡帳を開くのも怖くなってきてしまったのです。「また先生に叱られちゃう…」「どんなに気を付けても、いつも何か書かれている」「私はやっぱりダメな人間だ~」私の心は小学生の頃に逆戻りです。さらに、「私がこんなミスばっかりしているから、息子があんななんだって思われているかもしれない」とあらぬ方向に思考がいってしまいました。毎日連絡帳を見てはガックリとうなだれながら、自分の子を通して、自分の過去を思い出してしまう辛さに苛まれました。連絡帳に落ち込んでいた私。でも励ましてくれたのも、また連絡帳だった!出典 : 息子の連絡帳を見るたびに、過去の自分も今の自分も責められているような気がして落ち込んでいた私。しかし、私は途中で大きな励ましを得ることができたのです。それは、息子の支援級通級が始まったことがきっかけでした。支援級通級が始まると、もう一冊、支援級用の連絡帳を準備するのです。支援級は少人数なので、先生は息子の生活や学習について毎日びっしりとコメントを書いてくださっています。そして、支援級の連絡帳には、「息子くんは今日はこんなことを頑張りました」「この問題は自分で頑張って解きました」「毎日楽しそうに学校に通っています」というような、息子を褒める言葉がたくさんたくさん書かれています。息子の支援級の先生は、「通常級で頑張ってきてるんだから、支援級ではとにかく褒めるんです」とおっしゃってくださる方です。それが連絡帳のコメントにもよく表れています。私は支援級の連絡帳を読んでいるうちに、なんだか「お母さんも頑張ってますね」「息子くんは大丈夫ですから、お母さんも肩の力を抜いて」と言われているような気がして、大きな救いと癒しになりました。通常級の連絡帳を見るたびに自分を責めていた私ですが、支援級の連絡帳を読んで気持ちを取り直すことができるようになったのです。「支援」は親の心をも支えてくれる出典 : そして私は気づきました。「支援」とは、子どもだけではなく、ときに親の自信まで回復させる役割もはたしてくれるのだと。発達障害の子どもを育てていると、実は親も自信を失いがちになります。思うようにいかない育児に振り回され、周囲からの視線を気にしているうちに、どうしても「自分はダメな親だ」と自分を責めるようになります。私のように、子どもと同じ特性がある場合は困難はさらに倍々になります。自分の管理ができないのに、子どもの管理まですることは、そうたやすいことではありません。「支援」とは、「こんな風にお手伝いしたら、こんなことができるようになりましたよ!」というものでもあると思います。自分の子どもが「できましたよ」「頑張りましたね」と言われることで、日ごろ自信を失いがちな親も、活力を得ることができるのです。支援級の「連絡帳」の記録、それは親へのエールでもある。そう捉えると、困難が多い毎日を進んでゆくための新たな活力源が生まれたように感じることができました。
2017年06月01日あるとき、ママ友とランチをしていたら学童保育の話題になりました。この春ひとり娘を小学校に入学させたそのママさん。入学と同時に近隣の公立学童に所属させたそうですが、その学童がお子さんに合わず、登校拒否ならぬ「学童拒否」を起こしているとのこと。公立学童ならではの雰囲気にママ自身も戸惑っており、民間の学童へ移ろうと考えている……と話していました。公立と民間、学童はどのように違うのでしょうか?今回は、民間学童にお子さんを入れているママたちから、その魅力やメリットなどを聞いてきました。●(1)夜遅くまで預かってもらえる!公立学童と民間学童、最も大きな違いはズバリ「預かり時間の長さ」のようです。『公立学童は18時までしか預かってくれないんですよね。ウチはどうしても間に合わないので、民間学童に入れました。放課後、スタッフさんが学校まで車で迎えに来てくれるし、帰りは家まで送り届けてくれます。とてもラクだし安心ですよ!』(30代女性/会社員)『3年生の息子を22時まで預けてます 。おやつも夕飯も学童で済ませてきてくれるので、本当に助かっています。試食しましたが、食事はとてもおいしく、栄養面にもちゃんと配慮されたものでした。子どもを長時間預けることに対して他人からアレコレ言われることはあります。でも、仕事を中途半端に切り上げてムリヤリ帰ってきたあげく、冷凍食品だらけの手抜き夕飯を出すよりはずっといいかと思いますね』(40代女性/歯科医師)このように、公立の学童ではカバーしきれない時間帯でも対応してもらえるのが民間学童のメリットです。遅くまで仕事をしているママたちにとっては、なくてはならない存在といえますね。●(2)学習面もフォローしてくれる!一度は公立学童に入れたものの、途中で民間に移ったというママからもお話を伺えました。いったいどのような事情があったのでしょうか。『何も考えず公立学童に入れ、1年生の間そこで過ごさせました。でも、年度末の個人面談で、先生から言われた内容に愕然。うちの子が、宿題をまったくやって来ないって言うんです。予習も復習もしておらず、1年生で既に勉強に取り残されているとのこと。学童に宿題の時間があると聞いていたので、安心して任せていたんですが……あわてて確認したところ、強制ではなく、指導員さんもとくに声掛けなどはしないそう。それじゃ宿題なんかするわけないですよね。そこで、2年生からは民間学童に入れました。そこでは学習指導経験のあるスタッフさんが宿題を見てくれ、丸つけをしてくれます。必要な子には追加で課題を出してくれることもあります。わが子は民間学童に入れてから、学力が飛躍的に伸びました 。あのまま公立に入れ続けていたらと思うと、ちょっと怖いですね』(40代女性/会社員)多くの公立学童は、子どもが自由に過ごす場所となっています。遊ぶのも、勉強するのも、子どもたちの自主性しだい。そのため、宿題や勉強を全くせずに帰ってきてしまうこともしばしばあるんですよね。まだ机に向かう習慣がついていない低学年のあいだは、学習面もフォローしてくれる民間学童のほうが頼りになるのかもしれません。●(3)環境がいい!子育て世帯に大人気のエリアにお住いのママからは、こんなお話がありました。『うちの地域、公立学童が人数オーバーでパンパンなんです。教室たった2つに、100人以上の子どもがあふれてる。それを数名の指導員が、怒鳴りながら制してるんです。遊ぶのも勉強するのも、あの環境じゃムリですよ。せっかく少人数の保育園でのびのび過ごさせてきたのに、学童がコレでは……と思い、わが家は最初から民間学童を選びました。公立と違って広い敷地でゆったり過ごせる し、職員数も十分。学校で疲れたときは、別室で静かに休むこともできるようです』(30代女性/自営業)低学年から高学年が集まる学童は、ただでさえ大騒ぎになりがち。中には、決して環境がいいとは言えないような公立学童もあるようです。民間学童の中には、少人数制を売りにしているところもあります。大勢でざわざわ過ごすのが苦手なお子さんにとっては、そちらのほうが過ごしやすいともいえますね。●(4)お稽古ごとまでしてもらえる!『うちの子が行ってる民間学童は、スポーツクラブが運営母体。だから、預かり時間中にスポーツプログラムを受けることができるんです。ウチでは水泳と体操教室を習わせています。学童にいながらにしてお稽古ごともできる 。一石二鳥ですよね』(40代女性/公務員)学童と習い事、2つを両立させるのは大変。特に低学年の間は、ちゃんと行けるのか心配になるママが多いですよね。その点、学童と同じ敷地で習い事ができる民間学童は安心です。ただ預けるだけでなく、有意義な放課後を過ごさせることができますね。----------いかがでしたか?小学校に入ったとはいえ、低学年の子どもたちはまだ頼りない面が多いものです。公立よりも手厚くみてくれる民間学童は、ワーママにとって重要な選択肢のひとつといえるのではないでしょうか。●文/パピマミ編集部●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年05月24日「キッズウィーク」という言葉が先日取り上げられ、一部で話題になったのをご存知ですか?これは、全国の学校で夏休みなどの長期休暇を地域ごとに分散し、それに合わせる形で大人も休めるようにしていくという政府の方針です。例えば、夏休みの最後の平日5日間を短縮します。そしてその5日間は、別の月に休みとして振り替えるのです。すると、その月では前後の土日と合わせて最大9連休ができるというわけですね。ゴールデンウィークやシルバーウィークに匹敵する長い連休です。政府はこの休暇の期間、大人も休むことができるように企業に強く働きかけるつもりでいるようですが……この方針、すでに賛否両論が巻き起こっています。今回はキッズウィークの賛否について、それぞれの意見を聞いてきました。●賛成派の意見『長期休暇ってどこに行っても混んでるし、旅行も高いですよね。お金を使って人混みにもまれ、帰ってきたらヘトヘトなのってイヤじゃないですか?キッズウィークですいてるときに行ったほうが絶対いいですよ。ぜひ実現させてほしいですね』(30代女性/パート)キッズウィークでは、地域ごとに休みの日程を定めることになっています。つまり、自分たちは休暇でも、世の中は平日 。だから、テーマパークはすいているし、旅行も平日料金で行くことができます。飛行機や新幹線の座席も休日より断然取りやすいでしょう。これはキッズウィークの最大のメリットといえます。小学生のお子さんがいる家庭からは、こんな声がありました。『子どもを見てると分かるんですが、夏休みって長くてダレるんですよね。宿題もやらなくなるし、生活習慣もグダグダになるんです。途中で5日間登校することになれば、中ダレが防止できる とおもいます。その際に、学校で宿題の中間報告とかもしてくれば、子どもたちもピリッとするんじゃないかな』(30代女性/主婦)暑くて長い夏休み。子どもたちが規則正しく生活しつづけるのは、確かに難しいものです。キッズウィークで発生する5日間の登校日は、使い方しだいで夏休みのいいスパイスとなるのかもしれません。●反対派の意見さて、反対派の意見はどうでしょうか。『プレミアムフライデーもスルーされているのに、平日5連休とか叶うわけない でしょ。どうしてこういう発想ができるのか、偉い人の考えることは全く理解できません』(30代男性/会社員)皆さん覚えていますか?2017年2月に施行されたプレミアムフライデーを……。開始当初は話題になったものの、ほんの数か月ですっかり耳にしなくなったプレミアムフライデー。周りを見回しても、その恩恵にあずかっている人はほとんどいないのではないでしょうか。月末の1日、ほんの数時間だけの早帰りさえできていない現状です。平日5日間もの休みが本当に取れるのか、疑いたくなるのも無理はありませんよね。また、共働き家庭のワーママたちは頭を抱えていました。『仕事を休めるかどうかわからないのに、制度だけ先に作られても困ります。最悪、両親とも休みが取れないのに、子どもだけ学校が休みになっちゃうってことありえますよね。そしたらウチはずっと学童 ですよ。そんなのむしろかわいそうです』(40代女性/会社員)おっしゃるとおりです。企業に浸透する前に、学校がキッズウィークを導入してしまったら……行き場を失うのは子どもたちです。もちろん、保育園や学童で働く職員たちの負担にも目を向けなければいけませんよね。キッズウィークを導入するにしても、ひと筋縄ではいかないことが予想されます。最後に紹介するのは、中学生からのこんな声。『夏休みって、連続してずーっと休めるのが楽しいんだよ。それなのに、何で分解しちゃうの?そんなの私たちだって普通にイヤだよ。それに、地域によって登校日がバラバラになったら、運動部の大会とかどうなるんだろう。日程が調整できなくなって、成立しなくなるんじゃない?』(中学3年生女子)学校の長期休暇を誰よりも楽しみにしているのは、当の学生たち本人です。キッズウィークを始めるなら、子どもたちがそれを望んでいるのかどうかもよく考えてほしいですよね。----------いかがでしたか?政府が国を上げ、働き方や休暇の取り方を改革しようとしているのはよく分かります。でも、それが私たちの現状にあっていないものだったら意味がありません。方針では、2018年4月から始まるとされているキッズウィーク。果たして本当に私たちの生活にいい影響を与えてくれるのでしょうか。これからの動向に注目したいですね。●文/パピマミ編集部●モデル/前田彩(桃花ちゃん)
2017年05月23日楽しかったなあ。大満足のお花見ピクニックUpload By ラム*カナ楽しいお花見をして、家に帰ってきました(たぶん息子は花なんぞ見ていませんが)。育ち盛りの子どもたちは、到着してすぐさま、手作りのおにぎりやお花見弁当をぱくぱくかき込みました。お弁当箱は空っぽです。桜をのんびり眺めなどしない息子たちの目の前に広がるのは野原、そして小川…。花見に行ったはずが、ばしゃばしゃ川遊びまで楽しみました。そして、ハヤ弁したお弁当だけではみごと足りませんでした…。そのあとでコンビニでおにぎりや空揚げも買い足してパクつき、子どもたちは大満足の様子でした。全力で外遊びを楽しんだ息子。さあ、日記を書こう!「日記の宿題やったの?」と息子にうながしました。毎週末に出る恒例の宿題です。すると息子は、Upload By ラム*カナちょいまて。ていねいに一日を振り返ってみると…まるで日記に書くようなこと全然してないー!というような口ぶり。いや、ちょっと待てよ。今、思いっきり楽しいお出かけしてきたじゃないか。Upload By ラム*カナどうやら記憶の引き出しから思い出してくれたようです。良かった良かった。さて、なんて書くのかな。まぁ君は桜なんて見てなかったから、小川で遊んだことでも書いたらいいんじゃないかな。すると息子、「あ!」と何かいいアイデアを思い付いたよう。うんうん、何書く?本日のハイライトそれですか!!母さん、君が大好きだょ…Upload By ラム*カナあー…なんかデジャブ!(夏休みの宿題、一行日記もこんな感じでした)母が用意していった手作りおにぎり弁当のこと、水遊びで楽しんだこと。それらの上を行く「コンビニのおにぎり」…。うん。母さん、君の着眼点が大好きだ!
2017年05月21日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。「子どもの国語の成績が上がらない」「勉強の仕方、させ方が分からない」……そんな悩みを持つパパママは少なくないでしょう。そこで今回ご紹介したいのは、少し変わったアプローチの学習方法である“感情学習”。海外の教育課程ではすでに取り入れられている方法で、近年では日本でも耳にするようになってきました。感情学習とは一体どんなものなのか、実例を交えながら見て行きましょう!●幼稚園で感情表現を学ぶことの大切さインターナショナルスクールの授業には“ドラマ”という教科があります。幼稚園でスタートするプログラムでは、読み聞かせや読書、音読などと共に“表現”を学びます。香港在住15年の日本人家庭Hさんの娘Rちゃんは大人しく、ママが言葉の上達が遅いことを心配するほどでした。でも、幼稚園で出会ったイギリス人教諭の感情学習によって、大きく変化したといいます。『ミス・タニア(教諭名)は大きな体を揺らし、大きな目を見開いたりすぼめたり、大げさに泣いたり笑ったりしながら、娘と一緒に本を読んでいました。娘に「ほら怒った顔はどんな顔?」などと感情表現を促している 様子はまるでコントみたいでした』とHさんは言います。ミス・タニアとの出会いでRちゃんは少しずつ変わり、『Rはいつの間にかよくしゃべりよく笑うようになり、本を読んだり物語を書いたりを楽しむようになりました』と教えてくれました。●感情豊かに育つと国語力がつくMさん一家は、長い海外駐在生活を終えて日本に帰任し、現地でインター校に通っていた長女のAちゃんは日本の中学校へと転入しました。Mさんは『国語の成績が意外に良かったのでびっくりした』とのこと。漢字や文法で点数を取るのは難しかったものの、Aちゃんの国語力の高さはその後、他教科の成績がどんどん上向いていったことで証明されたといいます。『最初はどの教科も日本語で初めて習うからという理由で何もわからない状態だったけど、「ママ、教科書を読んでいるうちに分かってきたよ」って』。Mさんいわく『海外暮らしで家の外では英語漬け。だからこそ家の中ではAと1対1でたくさん日本語を話して本を読み、遊びもしたわ。あんまり密着しすぎてちょっと育児ノイローゼ気味だったのかよくケンカもしたの。その後泣きながらごめんねって二人で抱き合ったりね』。Mさんは感情学習について自分なりに、『でもそうやっていろんな感情に触れて育った からこそ、人の気持ちも文章に隠された意味も読み取る力が育ったのかもしれないわね』と結論付けていました。●読書を国語力アップにつなげるにはコツがある読書はいろいろな感情を読み取るチャンスです。たくさんの本を読めば、それだけたくさんの感情表現に行き当たります。でも、読んだだけではただ“知る”だけ。もちろん、それもプラスですが、読んで知った感情表現を“自分が表現する”ことで、国語力への影響の大きさが桁違いに変わってくるようです。インターナショナルスクールで図書館司書、その後教師として働くようになったミス・パメラは、より効果的な読書法について語ってくれました。『本を借りに来る子どもは大きく分けて2種類。一つは黙々と次々に読み続けるタイプで、話しかけてもあまり会話が弾まない子。もう一つは、同じ本を何度も借りたがり、話しかけるとその本の内容をうれしそうに教えてくれる子』とのこと。その後、小学校の教師として教えるようになったミス・パメラは、『読んだ本の話を人にするのが好きなタイプは表現力が豊か である』と気づいたそうです。『ただ読むだけじゃなく、そこに書かれている表現を自分の言葉で表現することが大事なのよ』とミス・パメラは教えてくれました。●ドラマクラスで表現力を磨いて国語力を上げるイギリス人と日本人のハーフ家庭Lさんの娘Eちゃんは、勉強嫌いで宿題はほとんどしないし読書も気に入った本だけ。Eちゃんが小学生のころ、ママはいつもガミガミと叱りつけていたそうです。でも、そのEちゃんが中学に入学するとみるみる成績を上げていきました。その理由がドラマクラスにあった ようだとママが話してくれました。『読んだ本に出てくる感情表現を使って、自分でエッセイやお話を書くというドラマの宿題だけは面白がって良く書いていた』そうです。『そんな役に立たないことばっかりって思っていたけどね』。中学生になると、ドラマクラスで書くのは“脚本”となり、字数も数千から数万字レベルになります。これをスラスラ書ける子は多くありません。『Eにとって、お話を書くのはお手の物。ドラマクラスで褒められて、そこから自信がついたみたい』とのこと。Eちゃんはエッセイ力を求められるIBカリキュラムの学校に通っていたため、ほかの教科への好影響が特に大きかったそうです。●まとめとして国語の成績を上げたい、ほかの教科の底上げもしたい、作文やディスカッションの能力もつけたい、だからこそ国語力を上げたい。学校教育の中でも、受験のためにも、これらは現実的に必要ですね。そして、この国語力アップには“感情学習”がとても効果的です。人の感情がもっとも劇的に育つのがいわゆる“三つ子の魂”の3歳頃。特にこの時期に感情豊かに過ごすことは後の国語力に影響を与えるようです。もちろん、3歳以降、大人になっても人の感情は成長し続けます。感情の表現方法を学ぶ感情学習は、小学生以降も引き続き国語力アップの強い味方として期待できそうです。●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2017年05月04日こんにちは。ママライターのamuです。中学年以降になってくると、ちらほらいじめに繋がるような言動も出てくるな……という印象があります。言われたほうも、それがからかいなのか見極める経験値がなく、なんとなく嫌だなと思いながらも誰にも言えないことが多いそうです。そこで、娘やママ友に、どんな嫌がらせパターンがあるのか聞いてみることにしました。対処法もあわせてご紹介します。●(1)嫌なことを聞こえるように言う『「○○って、服かわいくないよね」「暗いよね」などと聞こえるように言われたらしく、もうその服は断固着なくなった』(30代、小4女の子のママ)『デブとか、巨人とか、嫌なことを言いながら笑われて、泣いていた』(30代、小4女の子のママ)娘もとても細身なため、「骨ゾンビ~」と言われたことがあるそうです。「骨ゾンビだって、ウケる」と笑って流し、言った男の子とも仲良しなので大丈夫だったのですが、繊細な子なら傷つくこともあるかもしれないなとふと思いました。また、ある男の子は、苗字をもじって変なあだ名をつけられて本気で怒っていたそうです。『名前をからかわれたり、バカ、ジジイなどの暴言はあるみたいだけど、男の子だしそこまで気にしてないかな。エスカレートしなければいいなと思う』(30代、小4男の子のママ)というママの意見もありますが、娘には体のことや名前のことなどで、たとえ本人が笑っていてもからかわない よう伝えました。また、もし嫌なことを言われたときは、その場をすぐ去る ように教えています。嫌なことって、言えば言うほどエスカレートすると思うので、本人がその場にいなければいいと思うんです。なかなか難しいけど、すぐに聞こえないふりをしていなくなれば、言う対象がいないのでそれ以上被害を受けずにすみます。追ってきてまで言うならよっぽどなので、そのときは逃げる先を先生のそばにするなど、対策を練る必要があると思います。●(2)バイ菌扱い『触っただけでギャーギャー言うとか、昔もあったと思う』(30代、小4男の子のママ)確かに昔からありますよね。「○○菌~」などと言いながら逃げるというような。これも、笑っていられる範囲というものがあり、やられすぎると悲しいですよね。娘には、みんなでふざけて言い合っている感じだとしても、「やめて」と1度でも真顔で言っていたら本気で嫌がっている証拠 だよ、話を変えたり、やめようと言おうねと教えました。●(3)こそこそ話『笑いながらジロジロ見て、何か言っている。近付くと解散したり、「何してるの?」と聞いても「なんでもない」と言われたり。「見ないで」と隠されたりもしたみたい』(30代、小4女の子のママ)『授業で先生に当てられたとき、複数人からニヤニヤしながら見られる』(30代、小4女の子のママ)これは女子に一番多いタイプの意地悪ですよね。思い切り相手を意識してのことなので、思い切り意識しない ことで回避できます。見ない、気づかないふり、あえて堂々と発表する、「見ないで」と言われたら「わかったー」と何事もなかったかのようにすれば、相手も無駄だと思ってやらなくなるときがきます。悲しいし難しいけど、もし私が相談を受けたら、「そういうことするってことは、どうでもいい人にはしないから、本当は好きだけど何かしちゃったから怒ってるか、もしかしたらヤキモチとかなのかもしれないね。どっちしろ、すごく嫌われているわけじゃないと思うから、しばらく様子をみよう」と言おうと思っています。●(4)仲間はずれ『水を飲みに行くとき、教室移動のとき、4人グループなのに「3人で行こう」と行ってしまうらしい』(30代、小4女の子のママ)『いつも3人で一緒に登校していたのに、置いて行かれるようになり、待ち合わせ時間前に行ってもいなかった。しばらく学校に行きたくないと言っていたけど頑張って一人で通っていた。他の子たちと行くようになった今は、これでよかったと言っている』(30代、小4女の子のママ)『「○○とは口聞いちゃダメだよ」とクラスの女子みんなに言われたり、「あの子嫌いなんだよね」とか、あることないこと言われたり』(20代、小4女の子のママ)『交換日記を娘以外の子たちだけでしていた』(20代、小4女の子のママ)「嫌いな人誰?」など嫌な質問を書くなど、ひどい内容だったそうで、止めるママがいたとのこと。『お前は下手だから無理とサッカーやゲームに入れてもらえない』(30代、小4男の子のママ)仲間はずれは、元々仲良しの友達の間で起きるので、より悲しいですよね。一緒に原因を考えたり、もともと仲間はずれをするのが好きな子もいるのでそれならしばらく他の友達と遊んだりするなど、距離を置くようにアドバイスする といいかもしれません。私なら、「えー!ひどいね……。それはつらかったね。でもそういうことよくあって、今日はこの子だけど明日は違う子とかもあるよ。ママもいるし、幼なじみも習い事の友達もいるし、今はつらいけど頑張ろう。そういうことをしてる子ばかりじゃないし、他の子に声かけてみたら」と言うと思います。でも、そう言われても学校に行きたくないほど悩むなら、1日くらい休ませてしまうかなとも思います。●(5)落書き『トイレの壁に「○○、大嫌い」「ウザイ」などの悪口が書かれていたみたい。先生がポスターを貼って隠したんだって』(30代、小4女の子のママ)陰険すぎる……!これは、もし娘の耳に入ってしまったら、かなりのショックだと思うので、とことん話をします。娘に悪いところがあってケンカをしたなら、仲直りできるようにアドバイスするし、心当たりがないなら、「本当に運が悪かっただけで、普通は嫌いな人がいても書くなんてしないんだよ、そこまで嫌われているから書かれたんじゃなくて、たまたま簡単に書く子に出会っちゃったね 」と言ってなぐさめるしか、思い浮かびません……。●(6)命令される『下校時に、「机の引き出しに鍵忘れたから取ってきて」とか、遊ぶときに、「このジュースとお菓子を持ってきて」とか指定されるなど』(30代、小4女の子のママ)『ランドセルを持たされる』(30代、小4女の子のママ)これは、完全に“パシリ”という名のいじめに繋がると思います。早期発見で注意していきたいことですね。また、子どもの友達と仲良くなったり、親同士筒抜けですよ感を出す だけで回避できることでもあるのでおすすめです。●(7)物を取られる、隠される『宿題のプリントがいつもなくて、「どうしてなくすの?」とか「もらってないの?」と責めていたけど、「ランドセルに入れた」の一点張り。さすがにおかしいと思っていたら、ランドセルから抜かれていた』(30代、小4女の子のママ)遊びに誘ったとき、「宿題があるから遊べない」と断られていた腹いせだったそうです。すぐバレてしまうようなことをして困らせるところが、まだ子どもだなと感じるし、不器用だなとも思いますが、言葉で伝えられたらよかったのになと思います。『あるお友達が家に来たとき、ゲームソフトがなくなった』(30代、小4男の子のママ)これはもう犯罪!本人だけではなく、勇気を出して先生や親御さんに伝えた方が、お互いのため ですよね……。「もしかしたら間違って持って帰っちゃってないかな?」「まぎれてないかな?」と次の日聞いてみるのもいいかもしれません。●(8)暴力『「キモイ!こっち来るな」と蹴られたらしい』(30代、小4男の子のママ)『体の弱い子がいて、少しの引っかき傷もダメなほどだからみんな言いなりになるしかなく。あるとき、その子があまりにもやりたい放題だから、「アホ!」「バカ!」と言ったら、高学年のお兄ちゃんに告げ口され、お兄ちゃんから髪をわしづかみにされて、顔を蹴られた』(30代、小2男の子のママ)これはひどい!保護者同士連絡を取ったようですが、「普段から折り合いが悪く、よく喧嘩するみたいなので、学校を通さずに連絡を取り合いませんか」などと言われ、暴力の件は謝ってもらえなかったそうです。もちろん、友達はその申し出を断ったとのこと。----------こうして見ると、男の子のほうは直接的ですが、女の子のほうは見ていてわかりにくく、意地悪をする子は、表面上は好かれているように見えるけど実は……ということも多いようです。子どもはまだみんなこういったことにどう対応していいかわからないし、自分の意見もうまく言えないので、疑問や不満がありつつ合わせてしまうんだろうと思います。家庭でも、こういう内容を、さもママが子どものころ経験したことのようにサラッと話題に出しながら、「学校どう?」と毎日聞くようにするなど、言い出しやすい環境にしておくことが大切だと思いました。●ライター/amu(ママライター)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年05月03日年長さんはもうすぐ新1年生!子どもはもちろんママも新生活にドキドキしているのでは?そこで、あんふぁんWeb「小学生ママコミュニティ」に集まった先輩ママのお役立ちコメントを紹介します。準備や練習しておくと良いのは?●子ども1人で学校にたどり着けるか確認を入学後しばらくして「通学路が分からなくて、みんなに付いて行っていた」と聞いてびっくり。何度も通った道なので、覚えたと思っていました。[わんたる]●服に穴を開けない名札バッジが便利名札を安全ピンで留めると服に穴が開いてしまうので、穴を開けずに済むクリップタイプの名札バッジの購入をお勧めします![和歌山市のビッグマミィ]●和式トイレで用を足しやすい服装を公立の小学校はまだ和式トイレが主流。娘の小学校には、1フロアに1つしか洋式トイレがないんだそう。ガウチョの裾をぬらして帰ってきたことも…。[のりお♪]●給食セットは2組以上あると安心給食用のランチョンマットと袋は置きっ放しにせず、毎日取り替えることになっているので、洗濯のことを考えると最低2組は必要でした。[enfant_226314]予想外にお金が掛かったことは?●教科書は無料でも副教材費が高額…教科書は無料配布なので入学後の教材費は想定していなかったのですが、実際は学校指定の副教材や文房具代が次々に集金されました…。[じゃがいもくん35]●指定の上履き代は園時代の約3倍に…学校指定の上履きの値段に一番びっくり。幼稚園のころは通販などで1足1000円程度で買っていましたが、今は1足2900円掛かります。[makaronbanana]●こだわりの洋服代はママより高し?入学後におしゃれに興味が出てきた娘。お友達の影響もあり、店で選ぶのは1着3000円弱の服ばかり。上下と靴下までそろえると結構な値段に。[ぴっころりん]●習い事は月謝以外に用具代などがプラス子どもが気に入って始めたスポーツ教室。月謝以外にもユニホーム、靴、練習着などにお金が掛かります。しかもわが家は兄弟2人分…。[mrs_309181 ]子どもとどんな約束をしている?●その日の出来事をママとおしゃべり特に男の子は成長すると無口になり学校での様子が分からないので、なるべく話す時間をつくって会話を楽しめるよう心掛けています。[mrs_189057]●遊びに行く相手や場所を報告お友達の家に遊びに行ったときは、おやつに何をいただいたのかも報告してもらっています。後でお礼をするときに役立ちます。[makaronbanana]●遊びを後回しにして宿題のやる気アップ一度遊びだすと、勉強モードに切り替えるのに時間がかかってしまうので、自由時間は宿題をやった後のお楽しみにしています。[ぴっころりん]●ゲームは決めた時間のみテレビゲームや携帯型ゲームをしていいのは、宿題などのやるべきことを終えてから。外でも習い事への移動中か待ち時間だけと限定しています。[morimama]宿題の面倒、どうやって見てる?●どっちが早く解けるかママと勝負子どもと一緒に同じ問題を解いて、解き終わるまでのスピードを競っています。集中力はないですが、ゲーム形式にすると頑張ってくれます。[しゅうちゃんぱぱ]●毎日の音読チェックは家事をしながら毎日音読の宿題があり、夕飯の準備をしながら聞いています。ただ、新しい単元に入ったときは、一緒に教科書を見ながら聞くようにしています。[のりお♪]先生とのコミュニケーションはどうやって取る?●気になることは連絡帳で質問気になっていることを連絡帳に書いて子どもに持たせると、先生からその日のうちに連絡帳や電話で返事をもらえるので、とても安心できます。[まっき-01]●PTA役員になって先生と直接交流役員をすると、担任の先生と関わる機会が自然と多くなります。話すうちに子どもの苦手をプラスに捉えてくれる先生だと分かり、ホッとしました。[みちじゅん]●友達の個人名が出る内容はお手紙で連絡帳は誰でも見る可能性があるので、わが子以外の個人名やプライバシーに関わる用件は、手紙に書いて連絡帳の間に挟み込んでいます。[tomnatsmom]
2017年02月20日夫婦・子育ていまむかし
育児に遅れと混乱が生じてる !!
4人の子ども育ててます