本年度は早い時期からインフルエンザがはやるとのニュースを聞き、10月にインフルエンザ予防接種が解禁されてすぐに子どもの1回目を受けにいったわが家。例年は、11月以降に1回目を受けようと病院に電話するのですが、みんなが受けるため集中して、結果的にたいてい1ヶ月待ちくらいになってしまうのです。「こんなことしているうちにインフルエンザにかかっちゃうんじゃないか」とひやひや過ごすのが嫌で、早めに行動をしてみました(私にしては珍しい)。ニュースの予想どおり、第1のピークは、10月から始まったようで、近所の小学校は何クラスも学級閉鎖に。まわりでインフルエンザ感染が出るたびにひやひやしつつも、「予防接種受けてるから、きっと大丈夫、かかっても軽いはず!」と希望を持ちつつ、少し安心して構えることができました。■そんなわが家に起こった異変冬休みも最終日という日、熱は平熱であるにもかかわらず、元気のない娘。普段は熱が38度あっても元気いっぱいでテンションの高い娘なのに、この日はなにか様子がおかしい…。熱があるのかと何度測っても、最高でも36.6度くらいでド平熱です。ほかに咳や鼻水の症状があるわけでもなく、病院に行くのもなんだかなぁということで、家で様子を見ていました。元気はないものの、ごはんはいつもと同じようにたいらげたのであまり気にせずにいましたが、それでもその日は早めに寝付かせました。ところが夜、何度も起き上がっては苦しそうにうめく娘。いつもは1度眠りにつくと目覚ましが鳴っても起きない娘なのに、この夜は30分ごとに何度も起きていました。トイレを我慢しているのかと思い、トイレに行くように促しても、首を横に振るばかり。心配になり再度、熱をはかりましたが、やはり36.8度。平熱高めの娘にとってはいつものことです。あまりに様子がおかしいので、翌日は幼稚園をお休みして、病院に行くことにしました。そのとき、熱が出始めてまだ数時間しかたっていません。じつは、今回行った病院とは別のところなのですが、1ヶ月ほど前に娘が39度の熱が出たとき、高熱であるにもかかわらず、熱が出て6時間ほどしかたっていないという理由で、インフルエンザの検査を断られた経験がありました。「いま検査しても、意味あるのかな…」ふとそんなことも思いましたが、真剣な医師の表情を見て、お願いすることに…。■たった2分で結果が判明…はたして結果は!?これまでだと検査から10〜15分ほどで検査結果が出たように思っていたのですが、今回はすごく早くに結果が!私は、インフルエンザは高熱から始まるという先入観があったため、今回の娘の症状からは、インフルエンザとはつゆほども想定してなくて。医師によると、「予防接種を受けていたため、症状は出ていなかったけれど、おそらく昨日には発症していたと思われます。昨日から今日にかけてどんどん体の中で菌が増殖し続けたころから、結果がすぐに出たんだと思いますよ」とのことでした。インフルエンザの検査は、発熱から12時間以上あけないと検査できないと思いこんでいましたが、そうではない場合もあるようです。インフルエンザ患者ということで、通常の待合では待てず、お会計まで別室のベッド部屋で待たせていただきました。また、薬局でも待ち時間を無くすように(菌を拡散させないために)、事前に医院からFAXで処方箋を送っていただき、スムーズに薬を受け取ることができました。インフルエンザというと「タミフル」というイメージでしたが、今回処方された薬は「イナビル」という吸入薬。普段とは違う形式の薬に戸惑いましたが、1回の服用で効果があり、何度も飲む必要がなくて助かりました。これであとは症状が良くなっていくのを待つばかり…。しかし、もう1つ懸念点が…。■まさか全員アウト!・ 家族に感染してる可能性は…熱が低かったために、まさかインフルエンザだなんて思っていなかった私たちは、娘と接触しまくっていました。また、いつもと違う様子でぐったりしている娘をいたわるように、いつも以上に密に接触していましたーーーー。これはやばい!一応、家族全員予防接種を受けているとはいえ、今回の娘のパターンもあるし、気は抜けない…!時すでに遅しかもしれないけれど、これ以上被害を広げないために、全員マスクをして極力無駄な接触は避けたり、手洗いうがいなど、なんとか感染を食い止めるようにしました。もし発症したとしても、娘のパターンのように、典型的なインフルエンザの経過をたどらないこともあるので、いつもと違う様子があったら要注意。幼稚園に連絡すると、本人は医師の通園許可書が出るまでは休園。兄弟については、症状が出ていなければ登園可能とのこと。ただ息子の場合、症状は出ていないものの、昨日は娘と密に接触したことと、予防接種により典型的なインフルエンザ症状がでるとも限らないので、念のため翌日までお休みしました。翌日朝には娘の熱は下がり、いつもと変わらぬハイテンションな娘に戻りました。ほっと一安心です。すこぶる元気ではありますが、感染を防ぐために、しばらくは自宅待機です。息子が生まれてからは、娘と2人きりで長い時間遊ぶというのもなかなかできずにいたので、今回の自宅待機はここぞとばかりに娘と遊びました。こんな風に娘とベッタリ2人っきりで遊ぶのは久しぶりで、とても楽しかったです。ちなみにその後…やっぱりというか、私は感染してしまいましたが…、夫と息子はセーフでした!2月、まだまだインフルエンザが猛威をふるっています。無用な外出・接触を避け、よく寝よく食べ、手洗いうがい、マスクで予防しましょう。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2019年02月08日こんにちは、ちょっ子です。この冬もインフルエンザが全国的に猛威をふるっていますね。先日、きゃん太が熱を出したのでまさかと思い病院に行ってみたらバッチリ、インフルエンザA型に感染していました。人により症状はさまざまでしょうが今回のきゃん太の場合は鼻の粘膜も弱ってしまったのか挙げ句の果てに可哀想なきゃん太。熱のつらさ、度重なる嘔吐と鼻血が彼を襲いました。鼻血がまた結構な量だったため、寝具や床にはあまたの血痕が…。怖い。絵面も怖い。血染めのインフルエンザとして我が家の歴史に語り継がれてゆくことでしょう。そして感染防止のため、独り部屋に隔離される寂しさでついにきゃん太は泣きました。しかし止まない雨はないように治らないインフルエンザもない。発熱から3日後、きゃん太はすっかり元気を取り戻し残りの出席停止期間を家でのんびり遊んで過ごしました。なんで?何はともあれ通常通りのきゃん太節が戻って来たことに胸をなでおろしています。(ちなみに本当にもまれました)
2019年01月30日毎日厳しい寒さが続くと、インフルエンザと同じくらい心配になるのがノロウイルスやロタウイルスなどの感染性胃腸炎。特に、保育園に子どもを通わせているママ・パパは、お迎え時に「本日、感染性胃腸炎でお休みしたお子さんが2名いました」などのお知らせを見て、「うちの子にも感染したら、仕事どうしよう」とヒヤヒヤした経験はありませんか?感染性胃腸炎の現在の流行状況や症状、実際にかかってしまったときの対処法、登園基準などをくわしく見ていきましょう。■感染性胃腸炎2019「局所的な流行に注意!」国立感染症研究所によると、12月に引き続き、1月に入っても、今シーズンのノロを含む感染性胃腸炎の全国推定患者数は、過去4シーズンと比べても低い傾向にあるようです。だからといって、「今年はそんなに流行っていなそうでよかった…」とホッとするのは早計。都道府県別の推定患者数がそこまで多くなくても、局所的に流行しているケースがあります。例えば、東京都の場合、2019年1月7日~13日の定点当たり患者数は9.12人で過去5年の平均よりやや上回っており、台東区では22.75人と突出して多くなっています。一方で、千代田区では2.0人とかなり少なくなっています。同じ都道府県内でも患者数にかなりばらつきがあるため、自分の住んでいる都道府県だけでなく、地域で流行っているかどうかにも注目してみるのが良さそうです。■ノロウイルス・ロタウイルス「症状や潜伏・感染期間、感染経路は?」 ノロウイルスとロタウイルスではどのような違いがあるのでしょうか? 流行時期や症状、見極め方について解説します。<ノロウイルス>流行のピークは12月~1月ごろが多い。子どもも大人も関係なくかかり、再感染することも。【症状】主な症状は、おう吐と下痢。急に激しいおう吐に見舞われることが多いようです。1日から3日で治るケースが多いですが、脱水症状を招くことがあるので注意が必要です。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は、12時間から48時間と短いのが特徴です。急性期にもっとも感染力が高まりますが、治った後も便の中にウイルスが3週間以上排出されることがあります。【感染経路】経口感染、接触感染、飛まつ感染によって広まります。二枚貝、氷、サラダ、パンなどの食品を介して感染することもあります。便の中に大量のウイルスが排出されています。また、吐しゃ物の感染力も強いのが特徴です。保育園などでの集団生活により、流行することが多くあります。<ロタウイルス>流行のピークは、ノロウイルスやインフルエンザの流行が落ち着く3月~4月にかけてが多い。乳幼児がかかりやすい。【症状】主な症状はノロウイルス同様に嘔吐と下痢です。下痢便が白くなるケースが多いのが特徴です。2日から7日で治りますが、脱水やまれにけいれんや脳症などの合併症を引き起こすことがあります。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は、1日から3日とノロウイルスよりはやや長いのが特徴です。急性期にもっとも感染力が強く、治った後も便の中にウイルスが3週間以上排出されることがあります。【感染経路】経口感染、接触感染、飛まつ感染。【検査方法】厚生労働省によると、ノロウイルス・ロタウイルスともに便の中のウイルスを検出できる検査キットを用いて、一般病院などで調べることができます。3歳未満、65歳以上には健康保険が適用されます。結果が早く出るのは良い点ですが、感染していても陽性とならない場合があります。調べたい場合は、かかりつけの小児科医などに相談してみましょう。検査をしていなくても、流行状況から臨床診断する場合もあるようです。ノロウイルス・ロタウイルス「予防方法は?」ノロウイルスやロタウイルスを防ぐためには、どうすればいいのでしょうか?【予防方法】ノロウイルス・ロタウイルスともに、手洗いやうがいなど一般的な予防法を行うことが大切です。アルコール消毒はノロウイルスには効かず、ロタウイルスにも効きにくいため、きちんと流水で石けんを使って手洗いをするようにしましょう。<ロタウイルス>ロタウイルスは、予防接種により防ぐことができます。2011年から経口ワクチンの接種(任意)が始まりました。 2回接種と3回接種の2種類のワクチンがあります。2回接種の場合、1回目の接種の推奨期間は生後2~4カ月。2回目の接種は生後24週までにすませます。3回接種の場合、1回目の接種は生後2~5カ月の間に、3回目の接種は生後32週までにすませます。生ワクチンのため、接種の間隔は27日以上あけます。ノロウイルス・ロタウイルス「かかってしまったらどうする?」手洗いやうがいなどに気をつけていても、子どもが感染性胃腸炎にかかってしまった場合、どうすればいいのでしょうか?【対処法】ノロウイルスやロタウイルスに効く抗ウイルス剤はないようです。病院を受診すると、症状に合わせた治療が行われるのが一般的です。ウイルスを体内から排出することで症状が改善するので、下痢を止める薬を使うのは避けたほうがいいでしょう。子どもが下痢やおう吐をしたときはどうすればいいのでしょうか? 下痢便やおう吐物には大量のウイルスが含まれていることがあります。下痢便のついたおむつやおう吐物で汚れた床をふき取ったペーパータオルなどは、ビニール袋に密閉して廃棄しましょう。その際、廃棄物がひたる量の次亜塩酸ナトリウム(家庭用漂白剤を薄めたものなど)につけるとなお良いようです。ノロウイルスは乾燥すると、空気中に漂い、口に入って感染することがあります。床等に飛び散った吐しゃ物は乾燥しないうちに、処理しましょう。ふき取った後は、次亜塩酸ナトリウムでひたすように消毒をして、水拭きをします。おう吐物や下痢便のついた衣服は破棄するか、0.1%次亜塩酸ナトリウムで消毒をします。おむつ替えや吐物を処理する時は、できればビニール手袋をし、廃棄物と一緒に処分するのがいいでしょう。もし、直接さわってしまったら、しっかり手洗いをしましょう。【登校(登園)基準】ノロウイルス・ロタウイルスともに、おう吐や下痢症状が良くなり、全身状態が良ければ登校(登園)はできます。園によっては登園許可書が必要となるところもあるので、事前に確認しておくと安心です。症状がおさまってからも、引き続き手洗いをしっかり行いましょう。一度でも感染を経験したママ・パパなら、その恐ろしさを忘れられないのがノロウイルス・ロタウイルス。乳幼児がかかると、脱水症状を起こしやすく、本当に心配になりますよね。手洗いやうがいは予防の基本。もしかかってしまった場合も、適切な処置をして、家族内感染を広げないように気をつけたいですね。参考サイト: ・国立感染症研究所「ノロウイルス等検出状況」 ・東京都感染症情報センター「東京都感染症週報」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」
2019年01月29日RSウイルス感染症は、冬に流行する(ときにほかの季節でも流行)、せきや発熱をおこす呼吸器感染症です。とくに生後3カ月未満の乳児は呼吸困難感が強くなって、入院が必要になることも多いのです。RSウイルス感染症とは、どのようなものでしょうか? 症状や診断、治療・ホームケア、感染予防のポイントなどを解説していきます。RSウイルス感染症、その症状は?最初は、せきや鼻水などの症状が数日続いたのち、発熱したり胸がゼロゼロして呼吸があらくなります。発熱は数日~1週間近く続く場合や、微熱程度の場合などさまざまです。鼻水が多いことが特徴で、のどの奥に垂れ込んできてせきこみ、夜眠れなくなってきて、さらにひどくなると細気管支炎というものをひき起こしてきます。細気管支とは、気管が左右に分かれ、さらに細かく枝分かれした部分。そこが炎症を起こすのが、細気管支炎です。細気管支がむくんだり、分泌物がたまったりしますと空気の通りが悪くなってしまい、笛のようにヒューヒューと音がなる(ぜん鳴)ようになります。空気の通りが悪いと呼吸困難感がでてきて、肩で息をしたり胸やおなかがペコペコ(=陥没呼吸。下のイラスト参照)するような症状が出てきたら酸素投与をしなければなりませんから救急受診してください。この陥没呼吸はとても重要な呼吸困難のサインで、鼻がひくひくしたり、首のところがペコペコしたりする場合も見られます。数日間の軽い風邪症状から次第に呼吸困難感が強まり、数日間の症状のピークがへて、せきや鼻水は徐々に改善に向かいます、全経過で1~2週間以上はかかるものと思ってください。RSウイルス感染症「診断・治療・ホームケア」診断症状や経過を確認し、鼻の綿棒検査で調べます。この検査は、入院患者さんと、外来では1歳未満の赤ちゃんの場合、保険適用にて調べることができます。治療・ホームケアRSウイルス感染症には、残念ながら特効薬はありません。重症化に注意して症状を緩和する治療をしながら、改善するのを待ちます。鼻水や鼻づまりがひどい場合、赤ちゃんは哺乳しながらだと息がしんどくなるかもしれませんから、休みながらこまめに与えてください。脱水にもなりやすいので、水分補給はとても重要です。鼻やせきの症状に対して内服薬の効果は乏しい一方、鼻水吸引は効果的です。鼻水をとることで、のどへの垂れ込みを減らせば、せきを減らすことができますし、鼻づまりが改善すると哺乳もしやすくなります。ちなみに気管支喘息で用いるような気管支拡張薬(吸入、貼り薬、飲み薬)の効果はあまり期待できません。空気の通り道を狭くしている分泌物は気管支拡張薬ではなかなか引かないので、改善には時間がかかるものと思ってください。発熱は1週間くらい続くこともありますし、せきも長引いて数週間におよぶ場合があります。経過中に肺炎や中耳炎を合併してくる場合、抗菌薬を使う必要も出てきます。RSウイルスと診断をうけたら、こまめに受診して小児科医に状態を確認してもらってください。とくに生後3カ月未満の乳児は呼吸困難感やときに無呼吸発作が起こる場合があり、入院治療をするケースが多いです。かわいた空気は気道に刺激が加わり、せきも出やすくなります。加湿器などで適度な湿度をキープしてください。お風呂の中は加湿されていますから、ぐったりした様子などがなければ、入浴することはむしろ良い効果があるかもしれません(注:医師により判断は異なります)。RSウイルス感染症「予防、登園・登校基準」3~5日の潜伏期間があり、発症から7~10日くらいはウイルスを出しています。インフルエンザのように登園停止基準があるわけではありませんが、せきやくしゃみ、接触により感染するため、せきこみがひどいうちは登園・登校はさけたほうが無難です。RSウイルス感染症「よくあるQ&A」最後に、RSウイルス感染症について、よくある質問をまとめました。Q. 大人も感染する?A. 大人も感染します。ただし重症化することはなく通常のせきや鼻の症状です。先に大人が風邪症状を認め、のちに子どもがRSウイルス感染症になることがよくありますので、とくに小さい赤ちゃんがいるご家庭では注意してください。Q. 繰り返しかかるの?A. 年齢があがれば重症化のリスクは下がりますが、残念ながら繰り返しかかってしまいます。Q. 予防法はある?A. 今のところワクチンは開発中ですので、予防は一般的な手洗いや、感染している人との接触を避けることです。ワクチンとは異なりますが、早産児や先天性心疾患を持つお子さんなどリスクの高いお子さんは、重症化や入院を防ぐ目的で、 米MedImmue社のシナジスに代表されるパリビズマブという抗体薬を、あらかじめうつことができます。一部の方にこのお薬の適応があるので、流行期には医師から説明があるかと思います。RSウイルスは毎年多くの人が感染して1歳までにほぼ半数が、2歳までにほぼ100%の人が感染するもので、誰もが通る道です。熱やせきも長引きなかなかしんどい感染症ですが、呼吸困難やとくに小さい赤ちゃんの重症化には注意しながらなんとか乗り切ってくださいね。参考資料※ 「シナジス投与ガイド」(提供 アッヴィ合同会社/制作 リノ・メディカル株式会社)
2019年01月28日お正月休みも終わって、保育園や学校、仕事が始まってすっかり通常モード。都内では連日、真冬の寒さに加えて乾燥した状態が続いたせいか、せっかくの冬休みも親子でインフルエンザにかかり散々だったという話もちらほら…。予防接種をすませていても、保育園や幼稚園、学校での集団生活ではインフルエンザを完全に防ぐことは難しいもの。流行のピーク期を迎えようとしているインフルエンザに、もしかかってしまった場合はどう対処すればいいのでしょうか? その症状や対処法、登園・登校基準をくわしく解説していきましょう。■インフルエンザ2019「患者数が急増! 警報レベルの流行地域が拡大」厚生労働省では全国約5000カ所の医療機関からの報告をもとに患者数を推計しています。発表によると、2018年12月31日から2019年1月6日までの1週間の患者数は約58.6万人(定点あたり16.30人)と、。前の週の患者数である約44.6万人(定点あたり11.17人)を大きく上回り、前週に引き続き、注意報レベルの基準値である定点あたり10人を超え、警報レベルを超える地域も拡大しています。都道府県別に見ると、岐阜県が49.12人ともっとも多く、愛知県が46.42人、北海道が33.57人と続きます。東京都など4都県では前週の報告数より減少がみられましたが、43道府県で前週の報告数より増加がみられ、まさに猛威をふるっています。年齢別では、0~4歳が約5.7万人、5~9歳が約5.0万人と全体の2割近くを10歳未満の子どもが占めています。大人と比べて子どもはかかりやすいので、注意したいですね。■インフルエンザ2019「どんな症状? どうやってうつるの?国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2018年第49週~2019年第1週)ではAH1pdm09、AH3亜型、B型の順となっています。子どものクラスでインフルエンザが流行ってしまうと、なかなか防ぐ手立てはありません。ただし、予防接種を受けていればかかったとしても重症化を防げます。インフルエンザの症状や潜伏・感染期間、感染経路をおさらいしてみましょう。【症状】急激に発病し、爆発的なスピードで感染が広がります。 寒けや頭痛、高熱(39~40℃)により発病します。頭痛とともにせきや鼻水から始まる場合もあります。高熱が数日から1週間近く続きます。全身に倦怠(けんたい)感や筋肉痛がみられたり、おう吐、下痢、腹痛を引き起こす場合もあります。A型やB型などウイルスによっても症状が異なります。合併症として、脳炎、脳症、中耳炎などがあり、乳幼児は重症化しやすいので注意。けいれんや意識障害を引き起こし、後遺症が残るケースもあります。また、異常行動があらわれることがあり、子どもがある程度大きくなってからも見守りが必要といえます。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は1~4日、平均して2日です。感染期間は発病する1日前から3日目がピーク、7日目ごろまで続きます。低年齢児は感染が長引く傾向にあります。【感染経路】せきやくしゃみなどのしぶきによる飛まつで感染します。接触感染もあります。毎年12月ごろから翌年3月ごろにかけて流行。A型は大流行しやすいですが、B型は局地的な流行で終わることが多いとされています。■インフルエンザ2019「かかる前の予防法、かかってからの対処法」インフルエンザを防ぐためにはどうすればいいのでしょうか? また、実際にかかってしまったときはどのように対処するのがいいか、みていきましょう。【予防方法】<手洗い・うがい>飛まつ感染を防ぐためには、手洗いやうがいが効果的です。アルコール消毒もインフルエンザワクチンには効果があります。<加湿>空気が乾燥していると、気道の粘膜のバリア機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。家の中では、加湿器などを使って適切な湿度を保つように心がけるといいでしょう。目安は湿度50~60%です。<睡眠と栄養>十分な休養と栄養バランスのとれた食事は大切です。睡眠不足になりがちな忙しいママも気をつけたいですね。<外出>インフルエンザ流行期はなるべく人混みや繁華街への外出を控えたほうが安心。やむを得ず外出する場合は、薬局やコンビニエンスストアなどで販売されている不織布(ふしょくふ)製マスクをつけるといいでしょう。なお、予防接種は受けてからウイルスに対する免疫がつくられるまで2週間ほどかかるといわれています。これからの接種では、流行のピークには間に合わないかもしれませんが、3月でもインフルエンザが流行っていることはあります。今シーズンの予防接種の受け付けは終了している場合もあるので、まずはかかりつけの病院に問い合わせてみましょう。【対処法】「もしかしたら、インフルエンザかも」と思ったら、早めに小児科を受診しましょう。多くの医療機関に鼻腔(びこう)の粘膜を採取してウイルスの有無を調べる迅速診断キットが置かれています。検査後、インフルエンザと診断された場合、発症してから48時間以内であればオセルタミビル(タミフル)などの抗インフルエンザ薬を服用することで、通常は発熱期間を1~2日短縮することができるようです。発症後48時間を過ぎている場合、服用しても十分な効果は期待できないようです。抗インフルエンザ薬を服用するかどうかは、発症してからの時間や症状により、医師が判断することになっています。日本小児科学会によると、低体重児などを除き、生後2週以降の赤ちゃんも服用できる対象になっています。なお、発症してすぐなどの理由で体内のウイルス量が十分ではない場合、インフルエンザであっても診断キットでは陰性になることもあります。 また、抗インフルエンザ薬との因果関係は不明ですが、インフルエンザにかかった小学生以上の子どもや未成年は急に走り出す、徘徊(はいかい)するなどの異常行動を起こすおそれがあり、少なくとも発熱から2日間は見守る必要がありそうです。■解熱しても登園できない?「登校(登園)基準」 学校保健安全法では、発症した後 5 日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで、登校はできません。幼児においては、発症した後 5 日を経過し、かつ解熱した後3日を経過するまでが、出席停止の目安とされています。抗インフルエンザ薬を使用して早く熱が下がった場合でも、発症してから5日は登校・登園しないほうが望ましいでしょう。保育園や幼稚園、学校によりますが、登園/登校許可書の提出を求められる場合が多いようです。全国的にインフルエンザ注意報が出て、地域によっては警報レベルにまで達し、急速に流行し始めたインフルエンザ。感染を広げないためにも、手洗いやうがいなどを親子で徹底して予防をしましょう。かかってしまった場合も、早期の対応が大切ですね。参考サイト ・厚生労働省「インフルエンザ(総合ページ)」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・日本小児科学会「2018/2019シーズンのインフルエンザ治療方針」
2019年01月15日これから空気が乾燥して寒くなるこの時期、小さな子どもをもつ親が一番恐れているのはズバリ「感染症」ですよね!!実は私は小さい頃から病気に強くて滅多に病院へ行くことはなかったし、感染症で一家全員がダウンすることも記憶の限りではありませんでした。インフルエンザもノロウィルスも、いまだに未経験です。旦那も同じく丈夫な体の持ち主で、感染症に関してはあまり知識がありません。だからこそ怖い!!知らない分めっっちゃ怖い!!私達が病気に強いからってほぺこが感染症にかからないとは限らないし、私自身歳のせいかどんどん抵抗力がなくなって、最近では子どもからの病気は大抵うつされています…。汗ほぺこが感染症にかからないように今わが家で気をつけていることは…1.なるべく外で遊ぶ人が集まる場所…子ども同士で遊ぶ場所などは、どうしてもウィルスが蔓延しやすい気がするので、冬の時期はなるべく避けるようにしています。その代わり、公園などの外遊びが中心です。しかし、親は寒くて逆に風邪をひきそうです。ただでさえ冷え性には辛い季節なのに……冬なんか大嫌いだーっ!!泣それでも親から子どもへ感染するパターンは今までないので、まだ自分だけが犠牲になった方がマシかと。笑2.部屋を暖かくする私は昔から冷え性のくせに暖房をケチる癖がありました。だって冬の電気代ってすごく高いんだもん…。特に1人の時は限界ギリギリまでエアコンをつけずに厚着でしのいでました。しかし体が冷え、免疫力が低下していたタイミングで急性胃腸炎に感染し、慌ただしい年末に救急車で運ばれた事があります…。結局点滴や薬代でエアコンつけるより高くついたという…残念な過去を持つ私。汗今はほぺこもいるので暖房はしっかりとしています。そしてエアコンをつけると部屋が乾燥するので、加湿器代わりに洗濯物を部屋干ししています。加湿もできて服も乾いて一石二鳥!!どうにかして得した気分に浸りたいセコい主婦なのでした。笑3.手洗いの徹底結局一番の感染予防ってこれしかないんじゃないかって思います。外遊びからの帰りとトイレの後は、特に徹底して手洗いさせます。ほぺこにも小さい頃から手洗いの方法を事細かく指導したので、今では「こちらがもういいよ」って思うくらい念入りに洗ってくれます。笑ちなみに手洗いと同じくらい大切と言われているうがいについては、最近「先に口の中をよくゆすいでから、喉でガラガラする」といううがいの方法を知り、ほぺこにも口の中のすすぎから重点的に教えています。こんな感じでわが家なりの感染症予防を心がけています。幸いほぺこはまだ大きな感染症にかかることなく過ごしていますが、来年から毎日幼稚園へ通う予定。色々な病気をもらって帰ることでしょう。汗その時に家族総崩れにならないよう、まずは自分の免疫力をもっと上げる努力をしたいと思います!!
2019年01月04日インフルエンザの予防接種、みなさんおすみでしょうか? お子さんがいやがるなか、接種させるのは大変ですよね。わが家もシーズンの頭にすませたのですが、そのときの予想外な手こずりを紹介します。■いやがるのは分かっていた予防接種だけど■頑張り屋さんの長男が? 動かざること山のごとしわが家もやってきたんですが…予想外なことが起きてビックリです。まさか兄のほうに手こずらされるとは…。そりゃ息子も幼稚園までは、そりゃあ、いやがってました。部屋の隅に陣取ってここから動かねぇぞって大泣きして…大変でした。しかし小学生になってからは泣かずに頑張って接種するようになったのでひと安心…と思った3年目。まさかの事態! 椅子に座ったまま「動かざること、山のごとし!」です。「武田信玄か!」って歴女の私のツッコミは置いといて…笑顔で動かないんで看護師さんと私、2人がかりでなんとか接種させました。息子を赤ちゃんのころから知ってる先生もビックリしてました。(ふだんは頑張り屋さんで痛い検査にも耐えてる)なんのスイッチが入ったのかわかりませんが…まだ9歳。生意気と甘えがまざりあった複雑な歳なのかもしれません。来年はおとなしく受けてほしいな…!
2019年01月04日冬になるとノロウイルス胃腸炎が流行して、下痢やおう吐で小児科を受診する子が増えます。今回は、下痢やおう吐の対策、ノロウイルス胃腸炎を中心に解説していきます。ノロウイルス胃腸炎の症状は? 診断、治療は??ノロウイルス胃腸炎とは、どんな病気なのでしょうか? その症状や合併症、診断のポイント、治療についてご紹介します。ノロウイルス胃腸炎、その症状は?ノロウイルスはおう吐を主な症状として下痢、腹痛、発熱を認め、冬に流行しやすい胃腸炎です。子どもが感染すると、そこから大人にも感染することが多く、家族内で流行することも珍しくありません。数日間の症状ですが激しいおう吐などから脱水になってぐったりしてきたり、おしっこが出なくなったりします。この合併症に注意ノロウイルス胃腸炎の合併症として、けいれんを起こす「胃腸炎関連けいれん」があげられます。これは、ノロウイルス以外の胃腸炎でも起きるものですが、熱性けいれんとは異なり、熱がなくても起こる症状で、数秒~数分の短いけいれんを反復するという特徴があります。熱性けいれんとは治療薬が異なるので、けいれんが見られた時には医師に胃腸炎症状があるかないかを伝えることはとても重要です。ノロ、それとも? 医師の診断ポイントおう吐にはじまり、下痢症状をともない、数日の胃腸症状ののち改善し、周囲でも流行しているようならノロウイルス胃腸炎の可能性が高いと医師は診断します。ノロウイルス胃腸炎の場合、おう吐から始まることが多いですが、おう吐=ノロとは限りません。実は、おう吐=ノロと考えるとほかの疾患を見逃すことになり、思わぬ落とし穴があります。例えば、髄膜炎や心筋炎などでもおう吐の症状があります。ノロウイルス胃腸炎かどうかの診断については、便の検査はあるものの必須ではなく、保険診療での検査も3歳以下や65歳以上の高齢者のみと制限があります(子どもと高齢者は悪化しやすいため)。そのため、便の検査は補助的に用いて、基本的には診察や経過で総合的に医師が判断します。特効薬はなし! ノロウイルス胃腸炎の治療特効薬はありません。下痢としてウイルスが体内から出ていけばだんだんと改善しますので、症状のある数日間、脱水にならないようにしのぐことが最も重要です。薬としては、症状を緩和させるために整腸剤や、漢方薬の五苓散などが使用されます。オーエスワン/OS-1(大塚製薬)など経口補水液による脱水対策が大切ですが、飲めない場合は点滴を考慮します。これらはノロウイルスに特別な治療ではなくて、ほかの胃腸炎でも同じ対症療法です。つまり検査でノロウイルスを確認しなくても治療は可能で、おおまかに胃腸炎ということがわかればそのあとの治療は一緒です。そのため、ノロウイルス胃腸炎かどうか検査するためだけの受診は必要ないといえます。どちらかというと、そのおう吐がほかの病気ではないこと、胃腸炎であることを確認することを一番の目的としたほうがいいでしょう。受診するか、しないか…その目安は?受診するかしないか迷った時は、脱水傾向があるかどうかが目安になります。つまり、水分がとれずぐったりしている、尿が少ない、口がかわいている、などの症状です。脱水の症状があれば、点滴が必要になる可能性があるからです。逆に言えば、脱水の心配がなく水分がとれているようであれば、無理をして受診をしなくても家でしばらく様子をみてもかまわないでしょう(注:医師により判断は異なります)。もちろん不安だったり、ほかの病気の心配があれば受診したほうがベター。ただ、ある程度元気で、脱水の症状が出ていなければ、ホームケアで自然と治っていく病気であるといえます。一番こわい脱水症状を防ぐ「吐き気がある時の水分摂取」ポイントは症状が強い数日間、ここをいかに経口補水でしのぐかです。よく、おう吐するから飲ませないと考える場合があるかもしれませんが、おう吐して水分が少ない状態でさらに経口摂取を絞れば、すぐに脱水になってしまいます。飲ませ方には、ちょっとしたコツがあるので、以下の手順ですすめてみてください。脱水症状を防ぐ水分の取り方1.おう吐直後はすぐまたもどしてしまうので、水分は飲ませないほうがいいでしょう。30分くらい時間をあけます。2.吐き気がおさまったタイミングで、水分を一度口に含ませてみてください。スプーン1さじでかまいません。3.1さじ飲めたら、2さじ、3さじと段階的に様子をみながら水分量を増やしていきます。吐かない程度に少量づつ体に水分をいれていけば、脱水を予防できます。※もし、1さじも受けつけない、数さじでもおう吐するようであれば、病院での点滴を考えたほうがいいでしょう。飲ませる水分は、アクアライト(アサヒグループ食品)など乳児用イオン飲料や、オーエスワン/OS-1などの経口補水液がいいでしょう。ナトリウム(電解質)や糖分が入っていないと、血液中のナトリウムが少なくなったり、低血糖によって倦怠感(けんたいかん)を感じたり、時にけいれんを起こす可能性があります。飲み物はできる限り、電解質や糖分を含むものにしてください。経口補水液が飲みにくいという場合、軽症であればりんごジュースなどと半々で割って飲みやすくしてから与える方法もあります(※)。家族への感染を食い止める! 予防法とホームケア親が感染すると看病を含め2倍、3倍のしんどさになります。下痢、おう吐の処理は手袋をして、可能であればビニールエプロンを使って感染対策をしてください。寝具におう吐すると後片付けが大変なので、ペットシーツなどをしいておくのも一つの方法です(我が家も一度ひどい目にあいました…泣)。子どもがおう吐しそうになったときすぐに受けることができるよう、洗面器やボウルにビニールをかぶせておくと便利です。もし出かける場合はおう吐に備えて、紙袋+ビニール袋や、着替え(親の分も)、手をふくウェットティッシュなど用意しておくことをおすすめします。予防には、手洗いが基本です。できるだけ流水でウイルスを洗い流しましょう。ノロウイルスは飛びやすいので、いろいろなところに付着しているため、ほかの人がさわる可能性のあるところは極力さわらず、どこかさわったあとは手を洗うようにしてください。アルコール消毒は効果が乏しいので、ハイター(花王)といった次亜塩素酸ナトリウム配合の商品で除菌するのがおすすめです。ドラッグストアにはノロウイルス対策と書いていても、成分がアルコールという場合があります。買う時の参考にしてくださいね。参考資料※ Effect of Dilute Apple Juice and Preferred Fluids vs Electrolyte Maintenance Solution on Treatment Failure Among Children With Mild Gastroenteritis: A Randomized Clinical Trial.
2018年12月31日だんだん寒くなってきました。そろそろお子さんがいるおうちでは、鼻がずるずるいいはじめたり、幼稚園、保育園などで「インフルエンザの子がでました」なんてお知らせが出ているところもあるのではないでしょうか。冬にはさまざまな感染症が流行ります。今回は、特に流行りやすく注意してほしい子ども(と大人)の感染症の話をしたいと思います。この記事の著者■相川晴(HAL)内科医。研修中にうつ病を発症し、数年間の療養生活を経て復帰。病気の間支えてくれた医師の男性と結婚。某地方都市で夫、4歳の娘と暮らす。自身の出産・育児の日々をもとに、医学的なエビデンスを交えて女性の健康・育児情報などをブログやTwitter、連載コラムで発信中 インフルエンザインフルエンザは大人も子どももかかりたくない冬の感染症の代表格ですね。インフルエンザウイルスに感染してから1~3日程度の潜伏期間があったのち、38度を超える発熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛や関節痛といった症状が突然現れるのが典型的なインフルエンザです。それから上気道炎の症状(咳や鼻水など)が出て、大体1週間程度で治ります。普通の風邪とわけて考えたいのは「重症化しやすい」ということ。特に幼い子どもや高齢者、妊婦さん、基礎疾患がある人は重症化しやすいことで知られています。二次感染を起こしたり、中耳炎や急性脳症といった合併症を引き起こすこともありますので、乳幼児をはじめとしたハイリスクの方々には特に「予防」に気をつけてほしい感染症ということになります。感染性胃腸炎(嘔吐下痢症/ウイルス性胃腸炎)いわゆる「嘔吐下痢」です。それまで元気にしていた子供が突然げろっと吐いて、びっくりした親御さんも多いのではないでしょうか。娘も1歳の時に、突然テレビ台の前で吐いて、てんやわんやになりました…。冬場に流行する感染性胃腸炎の原因としてはノロウイルスが有名ですが、他にも様々な病原体によって引き起こされます。ウイルスが原因の事が多いので「ウイルス性胃腸炎」ということもあります。年が明けて春にさしかかるとロタウイルスによる感染性胃腸炎が増えてきます。症状は病原体の種類によって差があります。ノロウイルスの場合、1~2日程度の潜伏期間があったのち、吐き気、嘔吐、下痢、発熱、腹痛などの症状が出現します。体力のある大人はあまり大ごとにならないのですが(いえ、もちろん発症すると数日はかなりきついですが)、乳幼児や高齢者、基礎疾患のある方は脱水に注意が必要です。特にロタウイルスは乳幼児に脅威。ひどい下痢から脱水を起こし、場合によっては死にいたることもあります。特に3ヶ月未満の赤ちゃん、吐いたものの色が赤・緑・黒色、激しい腹痛、右下腹部痛(とくにみぞおちから移動したものは注意)、便の色が赤・黒色……といった場合には、単純な嘔吐下痢ではない可能性があり、受診が必要です。脱水がひどい場合も点滴の治療が必要になりますので受診をしてください。RSウイルス感染症もう一つ、お子さんをお持ちの方に気をつけてほしいのがRSウイルス感染症です。感染して4~6日程度の潜伏期間ののち、鼻水や発熱、咳が出てきます。大人や少し大きくなった子は、大体このちょっとした風邪で回復するのですが、乳幼児は注意が必要です。大体7割程度が1歳までに一度は感染しますが、初めて感染した際、1/3は肺炎や細気管支炎といった気道の奥の方(下気道)まで感染が広がり、ひどい咳や喘鳴、呼吸困難を起こし入院が必要になることもあります。中耳炎を合併する事も多いです。近年、RSウイルスは少し流行のピークが前倒しになる傾向があり、今年(2018年)も12月現在、もうすでに流行のピークは過ぎています。しかしまだ報告はありますので、小さいお子さんをお持ちの方は引き続きご注意ください。基本的な予防法これらの感染症は、「飛沫感染」「接触感染」で感染します。ですので、基本的な予防法としては●手洗い、マスク●人混みを避ける●風邪の症状がある人にはできるだけ近づかないといったことになります。「接触感染」に関していうと、特にトイレは要注意。前に使った人が感染性胃腸炎にかかっていた場合、あちこちにウイルスが付着している可能性があります。トイレの後の手洗いは念入りに。食品を扱う前にも必ず手洗いをしましょう!ただ、小さいお子さんにはマスクの付け外しは難しいですし、可能な範囲で手洗いをしてあげる&教えてあげる事が重要かなと思います。また、家族から感染する事も多いので、ご自身やご家族がかからないように予防を頑張るというのも大切な事です。栄養があるものを食べる、睡眠をとる…などをこの時期は普段以上に心がけるのがいいと思います。大人にとっては軽い風邪の症状でも、実は上記の感染症である事があります。特に乳幼児のいるご家庭では、風邪っぽい時にはマスク&手洗いをしっかりし、可能な限りお子さんのお世話を他のご家族などに任せるようにして(実際にはそれが難しいのですが……)、家庭内でお子さんにうつさないようご注意ください。幸いにしてインフルエンザにはワクチンがあります!もうすでにインフルエンザの患者さんがどんどん出ていますが、ワクチン、まだ遅くありませんよ! 流行の本番はこれからです。ワクチンは発症自体を予防する効果もありますが、重症化を防ぐ効果もあります。我が家も娘が1歳の時にインフルエンザをもらってしまったのですが、ワクチンをうっていたからか、発熱もひどくならず、数日で元気になりました。ワクチン大事です。生後6ヶ月から接種可能です。我が家も家族全員、毎年しっかり接種しています。妊婦さんもインフルエンザワクチン、接種できます。ワクチンを接種することで生まれてくる赤ちゃんにも、胎盤を通してインフルエンザの抗体をプレゼントしてあげることができます。妊婦さんは重症化しやすいので、ぜひご検討ください。(赤ちゃんへの移行抗体の話は、手前味噌ですがこちらを参考に) 妊娠中のインフルエンザワクチン接種は生後6か月までの赤ちゃんにも効果があります。 生後2ヶ月のワクチンデビューにロタウイルスワクチンをまた、感染性胃腸炎を起こす原因の一つ、ロタウイルスについてもワクチンがあります。ロタウイルスは感染力が非常に強く、ワクチン以外の予防は困難です。重症化すると、ひどい脱水から死にいたることもあります。ロタウイルスのワクチン(口で飲む甘いシロップです)は生後2ヶ月から使う事ができます。まだ定期接種になっておらず、高価ですが、ぜひおすすめしたいワクチンの一つになります。助成のある自治体もありますのでご検討ください。大変駆け足になりましたが、冬に気をつけたい子ども(と大人)の感染症の話でした。流行するタイプの感染症は感染力が強く、また小さいお子さんは手洗いなども上手にできませんし、手でもなんでも口にいれますので、どうしてもどこかで病気をもらって来がちです。周囲でインフルエンザなどが大流行している時期は、人が多い空間を避けるというのも一つの予防法になります。どうか今年の冬、みなさんがいろいろな病気をもらわずに、そしてもらっても軽く済むことをお祈りしています。頑張りましょう!◆参考サイト インフルエンザとは 国立感染症研究所 Neuzil KM, Reed GW, Mitchel EF, Simonsen L, Griffin MR. Impact of influenza on acute cardiopulmonary hospitalizations in pregnant women. Am J Epidemiol 1998;148:1094–102. RSウイルス感染症とは 国立感染症研究所 感染症発生動向調査週報 (IDWR) 国立感染症研究所
2018年12月10日前回は、我が家の風邪対策について描きましたが、今回はいよいよ本題。実際に子どもたちが体験した“ある”感染症のエピソードについてご紹介します。■目が開かないと訴える娘…一体何が!?最近娘の目やにが多いなと思ってはいましたが、特に気にかけることなく過ごしているとある朝…大量の目やにが上下のまつげにからまっていたので、ぬるま湯で浸したタオルで目やにを優しくこすり取り、なんとか目が開くようになった娘。目やにがなくなればいつもと変わらぬ娘だったのですが、幼稚園に通園してもいいのかがわからず、ネットで検索してみました。眼科のサイトと症状を照らし合わせると、どうやら「結膜炎」のようなのですが、素人目では判断できず、その日は念のため休園し、眼科が開院すると同時に駆け込みました。先生に診てもらうと、娘の症状は「細菌性結膜炎」とのことでした。先生いわく、「結膜炎」には「ウイルス性結膜炎」「細菌性結膜炎」「アレルギー性結膜炎」といった種類に分かれ、感染力の高い「ウイルス性結膜炎」は登園不可ですが、それ以外は登園可能とのこと。ただ、園によって方針が異なるので、「一度園に確認してください」と告げられました。「細菌性結膜炎」の治療として、2種類の点眼薬を1日3回点眼。さらに、感染力は弱いものの感染する恐れがあるため、家族内でのタオルの共有や、過度な接触は避けるほうがよいと指導を受けました。そして、診察内容を園に報告し、その日は午後から通園しました。■やっぱり息子も…デジャブな光景姉弟の接触も最小限にし、これで治っていくかと思っていると…潜伏期間が2、3日あると先生がおっしゃっていたので、すでに息子にも感染していたようでした。いくら感染力が弱い細菌性結膜炎とはいえ、密に生活している家族内では感染してしまうんだなぁと思いました。また、抵抗力のない乳幼児は感染りやすいそうなので、ご注意くださいませ~!再度眼科を受診すると、息子も「細菌性結膜炎」とのことで、娘と同じ点眼薬を新たに2ついただき、目薬にはそれぞれの名前を書いてどちらのものかわかるようにしました。(点眼薬の共有は厳禁なため)そこから1週間ほど続く、目薬地獄が始まりました。■苦戦する子どもへの点眼…コツは!?大人になった私からすると、目薬は慣れたものですが、これまでほとんど目薬をさしたことのない子どもたちからすると、目に異物を入れる目薬はなかなかハードルの高いもののようでした。大人のように目を開いたまま点眼するのはどうしても怖くてできないということだったので、先輩ママさんがお医者さんに教わったというやり方「目を閉じた状態で目頭あたりに点眼し、その後、薄目をあけて目に入れる」を私もためしてみました。目薬の経験が2度目の娘はすぐ慣れたのですが、まったく初めての息子は毎回大暴れしていました。しみる目薬にもだえつつも、大きな目と口をあいて頑張る息子を見ているのはちょっとつらかったです。でも、数日続けると、いつの間にか目やにはすっかりなくなりました。1週間がすぎるころ、眼科に行くと、なんと治っているとの診断を受けました。抵抗力がまだまだ弱い子どもたちは日々いろんな病気にかかります。はじめての病気にはびくびくしてしまいますが、ひとつひとつ乗り越えていくと、なんだか親子ともに強くなったように感じます。1度なると勝手がわかる分、焦らなくなりますからね。これからもいろんな病気にかかるのでしょうが、一歩一歩クリアしていこうと思います。 ※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年12月07日咳は子どもには頻繁に起こる症状で、咳込んだり眠れなかったりして見ていてつらいものです。子どもが咳込むとき、家でしてあげられることは? 受診のタイミングは? と悩むことも多いのではないでしょうか。今回はそんな咳の症状や改善方法について解説します。咳をする仕組みって何??まず咳の仕組みはどのようなものでしょうか。息を吸うと空気が口や鼻から入って、のど、気管を通って肺にいきます。この通り道を「気道」といいます。この気道に細菌やウイルス、タバコの煙やアレルギー物質、食べ物などの「異物」が入ってくると、それらを外に出そうとして「咳反射」が起こります。食事中にむせると咳が出ますが、これは異物としての食べ物が気道に入ってくることで反射的に咳が出ているのです。このように咳は異物を外に出すための生理的な反応といえます。咳の原因って何??では、咳の原因にはどんなものがあるでしょうか?基本的には、気道を通る異物すべてということになります。主な原因は以下です。感染症による咳いわゆる風邪(上気道炎)は気道にウイルスや細菌が侵入して咳を引き起こします。また鼻水がでてきて、のどに垂れ込んでくることでも咳を起こします(=後鼻漏:コウビロウ)。自分で鼻をかむことができない子どもたちにとって、後鼻漏は咳の原因として大きなものです。また風邪により痰がからんでくると、それを出すために生理的な反応として咳がでます。誤嚥(ごえん)による咳食べ物や唾液が気管に入ってしまうことで咳を引き起こし、ときに肺炎を起こすこともあります。胃食道逆流(いしょくどうぎゃくりゅう)による咳胃液の逆流により胃液が気道に入って咳を引き起こします。食後や、仰向けの態勢で逆流は起こりやすくなります。気管支喘息による咳もともと気道が過敏な状態であるために、アレルギー物質やタバコの煙などの気道に入ってきた刺激に対して咳が出やすい状態になっています。受診のタイミングは? 咳で困ったときの判断基準ではこのような場合受診のタイミングはどうすればよいでしょうか? 緊急性のあるものとそうでないものがありますが、以下のような呼吸困難を伴うものは緊急性があり、早く受診したほうがいいでしょう。百日咳とくに3ヶ月未満の赤ちゃんはまだ予防接種をうけていないため重症になりやすいです。コンコンコンコンと連続的に咳をして、顔を真っ赤にして苦しそうにヒューっとうなります。※1 動画参照仮性クループのどの奥のほうにある声門の下が腫れるもので、犬が吠えるようなケンケンした咳を特徴として、呼吸困難を認めます。※2 動画参照一方、風邪の咳は1~2週間ほどで落ち着くことが一般的で、緊急性はないのですが、それ以上続く場合は肺炎や喘息など他の原因が隠れている場合があり、受診したほうがいいでしょう。肺炎の有無の確認にはレントゲン撮影が必要です。咳の特徴としては気管支喘息の場合、日中はそれほどでなくても朝や早朝、運動後などに咳き込むことが多く、肺炎など感染症によるものは、日中と夜の咳のギャップは少ない傾向です。…では治療はどのようなものがあるでしょうか。気管支喘息や百日咳、クループなどは病気ごと個別の治療があり受診が必須ですが、一般的な風邪の咳の治療であれば、ご家庭でできるものもあります。風邪の場合、咳をして異物を出すことで自然に治っていきますから、必ずしも病院で咳止めをもらわなくていいと考えます。咳にはさまざまな治療がなされますが、医学的には「一定の効果があるもの」と「効果が乏しいもの」とが混在しているというのが現状です。以下にまとめてみました。■咳の改善に一定の効果が期待できるもの(1)鼻水吸引:鼻を吸引することが後鼻漏に効果的です。小児科や耳鼻科でもできますが、電動鼻吸引器を購入して自宅で何度も吸うとより効果的です。寝ているときに垂れ込みやすいので、寝る前に吸うとよいでしょう。下記の通り、書籍「小児の咳嗽診療ガイドライン」(日本小児呼吸器学会)にも鼻水吸引が効果的だと記載されています。乳児の後鼻漏は咳嗽のみならず喘鳴や吸気性呼吸困難、無呼吸などの随伴症状をきたしたり、哺乳力低下や不機嫌などの全身症状を合併することもある。鼻汁吸引はこれらの症状の改善にも有用である出典: 小児の咳嗽診療ガイドライン / 日本小児呼吸器学会 P85 (2)ヴィックスヴェポラッブ®:ドラッグストアでも購入できる塗り薬のヴィックスヴェポラッヴは夜間の咳を鎮める効果があるというデータがあります。※3(3)ハチミツ:ハチミツにも咳を鎮める効果があるというデータがあります。ただし、ボツリヌス症の危険性があるため1歳未満の子どもには与えないでください。※4痰切りのお薬も一定の効果があるというデータがあるため使用を考慮していいかもしれません。また乾燥した空気は気道への刺激となる可能性があり、部屋は加湿したほうがいいでしょう。■咳の改善に効果が乏しいもの(1)鼻水のお薬:よく鼻水のお薬として抗ヒスタミン薬が処方されていますが、これはアレルギー性鼻炎のお薬ですので風邪の鼻水への効果は期待できません。後鼻漏の咳には抗ヒスタミン薬より鼻吸引がいいでしょう。(2)気管支拡張薬のテープ:ホクナリン®やツロブテロール®などのテープは気管支喘息のお薬ですので、咳を鎮める効果は乏しいです。咳の時は、わが子にも患者さんにもこのような対策をしています。ちなみにわが子は風邪の時咳き込んで嘔吐しやすいので、寝床にタオルやゴミ袋を用意しています。だんだんと寒くなり風邪が流行する季節になってきました。咳の時にはこれらのポイントを参考にしてくださいね。参考資料※1 Whooping Cough/Indian Health Service ※2 KidMed/Croup: What Parents Need to Know to Breathe Easier ※3 NCBI/Vapor rub, petrolatum, and no treatment for children with nocturnal cough and cold symptoms. ※4 NCBI/Honey for acute cough in children.
2018年12月06日前半で、帰省から自宅に帰る車内でインフルエンザを発症したイチコについて書きました。 「まさかのタイミングで子どもが熱!? それは長い闘いの序章に過ぎなかった」 その後のことです。また子どもの風邪がうつった親2人…。何とかみんな完治しましたが、まだ続きます。以上、2015年1月のわが家のハイライトでした。…そう、1ヶ月の間で、わが家は、インフルエンザ→風邪→ノロのすべてにかかったのです!すべて娘がもらい、それを親がもらう流れ。ワンパターンにも程がある。4コマには描いてませんが、マスクしたり消毒したり、うつらないよう最大限努力はしていたんです!…なのにこれ。旦那、年始の休みもあり、1月の出社は5日ほどでした☆休みすぎ!こんな経験もあり、わが家には、葛根湯、マスク、除菌スプレー、OS1を常備しています。全力で予防をしつつ、それでもうつってしまったときに買い物に行かなくてもいいように…。笑感染症に気をつけて、今年こそ元気に冬を越せますように!(無理な気しかしない)※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年12月03日こんにちは。山本みつ湖です。今回は、感染症をテーマに書かせていただきました。1月下旬のある朝…。長男が「なんだか熱がある」と自己申告してきました。体温計を見たら37度ちょっと。そんなに高い熱ではありません。本人も「そんなにしんどくないんよ」と言う。しかし、学校でインフルエンザが流行していたこともあり、すぐに小児科を受診しました。お医者さまの見立ては、「まだわからないけどインフルエンザではなさそう。検査をしますか、どうしますか?」でした。私としては是非とも検査をして欲しかったのですが、選択権があると知った長男は「しません!」と即答。翌日も病院は診療日だったため、もし熱が上がればまた受診すれば良いかと考え、この日は検査をしないまま帰宅しました。ところが…。翌朝、見事にものすごい高熱が出た長男! 朝一番に受診し、「インフルエンザA型」と診断されました。この時はまだ元気があった長男、「お母さん、近づくとうつるよ!」「あ~しまったな~。インフルエンザになっちゃったらしばらく学校行けないな~。ねっ母さん!」などやたらと饒舌になっていましたが、どんどんなくなってゆく元気…。そして夫は、家族からインフルエンザが出たと知ると「俺は絶対にインフルエンザにかかるわけにはいかない! 他の者にも絶対感染させないぞ」と外に飛び出していき、新しい加湿器とインフルエンザ感染予防に役立ちそうなありとあらゆるグッズを山ほど抱えて帰宅。素早くあちこちに設置しました。もしかしたらもう誰かにうつってしまっているかも…と思いながらも、感染予防のために、長男を一人の部屋に隔離。何が功を奏したのか、ただ単に運が良かったのか、誰にもうつることなく長男も無事回復。よかったよかったと喜んで日常に戻ったのもつかの間…2週間後にまた長男が発熱。受診したら今度はインフルエンザB型に罹っていました。家族で一人だけ、しかもA型とB型両方に罹ってしまった長男がとてもとても可哀想でしたが、また一人別の部屋に隔離したおかげか、他の家族にはやはりうつりませんでした。昨年の冬はボヤボヤしていて、気づいた時にはインフルエンザの予防接種はすでに売り切れ。家族は誰も予防接種を受けられませんでした。その反省を生かして今年こそはと思っていたのですが、9月下旬にはもう予約終了…。ものすごく早くなくなるなぁと毎年思っているのに、毎年忘れる私…。でも11月に病院を受診したら「予防接種再開」のお知らせを発見。無事(子どもの分だけですが)予約することができました。諦めてはダメですね。家族の誰かが発症した時には、もうすでに他の誰かに感染しているかもしれないインフルエンザ。罹ったのは長男だけで誰にもうつらなかったものの、予防が一番大事なんだなと痛感しました。基本的な予防である、うがい手洗いと部屋の湿度に気をつけ、元気に過ごしたいですね!
2018年12月01日少し涼しくなったと思っていたら、あっという間に秋が深まりましたね。急に冷え込んだからか、わが子の通う幼稚園では風邪が流行っています。運動会に音楽会に、各種イベントが盛りだくさんな二学期。とくに体調を崩したくない時期でもありますよね。そこで今回は、わが家で行っている「風邪を寄せ付けない対策」をご紹介します。布マスクは、市販品もあるし、ダブルガーゼなど好きな柄のもので作っても楽しいです。ちなみに、夜用は緩めのゴムにすると寝苦しさもなく、でも喉は適度に潤って快適です。ただ、基本的な対策をしていても、まわりで流行っていたり、少し疲れていたりすると体調は崩れてしまうことがあります。さらに、酷い咳が続くと体力を消耗してしまい、夜の咳で睡眠不足にもつながりますよね。長引く咳で喉は荒れ、しまいには声が枯れてしまった経験がある人も多いでしょう(私はこれで年に3度ほどは声が出ない時期があります)。そうなってしまったときは、「できるだけおしゃべりしない方がいい」と聞きますが、子どもがいるママではそうも言っていられません。私はどうしても声が出ないときは、入力した内容を音声で流してくれるトークアプリを利用しています。が、やはりとっさにしゃべれないのはとても大変。そんなとき、少しでも喉を楽にしてくれるのが、母直伝レシピ!。 母によると、昔は風邪薬の代わりにも用いたとか。食品なので、お子さんも飲めますが、ハチミツは、一歳未満の赤ちゃんにはけっして与えないように注意してください。私は、いつもこれを飲むと母を思い出して元気になる効果もあるのか、治りが早い気がしています。いろんな風邪予防法がありますが、なによりも大切なのは、栄養バランスのいい食事と、質のいい睡眠。生活を整えることで、風邪に負けないで二学期のイベントラッシュを乗り切り、年末まで健康で走り抜けましょう!※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年11月30日それは忘れもしない2015年1月のことでした…。イチコ9ヶ月。ここまで熱も出さず大して鼻水も出たりせず、ほぼ病気はせず育ちました。そのイチコが初めて発熱したのです!そう、まさかの車の中!しかも旦那の実家のある香川から大阪へ帰るところで、道路は年始の休みのため渋滞!夜に自宅に着き、翌日病院へ。まだ三が日だったので普通の病院はお休み。救急へ受診しました。密室した車内で、マスクもせずインフルエンザの子と過ごす…。そりゃうつらないわけない!ということで、年の始めからインフルエンザに苦しんだわが家でした。子どもがいる冬、怖い!この経験から、冬はマスクを持ち歩いています。そして車にマスク、積んでいればよかった…!友達は除菌シートを置いているそうです。…さて、インフルエンザに苦しんだわが家ですが、これだけでは終わらなかったんです!後半へ続く。次回は、12月3日(月)に 「子どもの「感染症」絶対うつりたくない! 全力阻止の攻防戦の行方」 をお送りいたします。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年11月26日こんにちは! イラストレーターのにわゆりです。体調をくずしやすい時期になりましたね。そう…かーちゃんがもっとも恐れる季節です。インフルエンザや胃腸炎など、冬は感染症のオンパレード! いつ病気をもらってくるかわからない子どもたちに、かーちゃんは毎日毎日ヒヤヒヤしています。というのも、わが家の子どもたちは胃腸が弱いのか、毎年、必ずと言っていいほど感染性胃腸炎にかかってしまうのです(涙)。そして感染力の強い胃腸炎で家族全滅! がお決まりのパターン。あ~本当に恐ろしい~!今回は、2歳のモン太が初めて胃腸炎でけいれん(!?)を起こして大パニックになったお話です。この日はおでかけするために準備をしていたかーちゃん。しかし、モン太の機嫌がとても悪く、なかなか準備が進みません…そのとき!突然のおう吐!びっくりしたかーちゃんでしたが、すぐに予定を取りやめ様子を見ることに。その後4、5回ほど吐き、夕方になってから病院で診てもらうとはやりの胃腸風邪とのことでした。「特効薬はなく、とにかく菌を出さないと治らない」と言われ、ひたすら看病…。 次の日、繰り返し続いたおう吐が少しおさまったかなと思ったところで、今度は下痢の嵐!オムツを変えると、白くて水っぽい便! 初めて白いうんちを見たかーちゃんは固まりました…。しかし、水分は取れるようになってきたのでこのまま引き続き様子を見ることに。そして3日目。食欲も出てきたのでおかゆを食べさせてひと安心していたところ…。柵につかまっていたモン太がいきなり後ろに「バタン!」と倒れました。モン太はけいれんを起こしていて、手は突っ張って、口はパクパク泡を吹き目はうつろ…。初めてのことにかーちゃん大パニック! どうしていいかわからず、生まれて初めて救急車を呼びました。 救急車はすぐに来てくれ、着いたころにはモン太の意識は戻っていました。隊員の方にどのくらいけいれんしていたかなどを聞かれ、すぐに病院へ。原因ははっきりとはわかりませんでしたが、「脱水によるけいれんかな?」ということでした。胃腸炎でけいれんを起こすことは、まれにあるようで、お医者さんの優しい言葉に泣きそうになりました。ちなみに、けいれんを起こした場合は時間をはかり、1分くらいでおさまるようなら、焦らずに自分の足で病院に来ても大丈夫とのことでした。もし5分くらい続く場合は、すぐに病院へ行ったほうがいいとも言われました。その後は症状もおさまり、けいれんも起こさず無事に回復したモン太でしたが、また次の年に同じように胃腸炎になり、また同じようにけいれんを起こしてしまいました(涙)しかし! 2度目は、時間をはかって意識が戻るのを確認し、病院に連絡、受診と、取り乱さずに冷静に対処することができました。とはいえ、何度経験してもヒヤヒヤしてしまう冬の感染症。「今年こそはウイルスに負けない!」と消毒スプレーをかけまくっているかーちゃんなのでした…。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2018年11月24日わが家では大体最初に、幼稚園や習い事に行っている長男が風邪や水いぼなどをもらってきて、そこから家族感染が始まります。帰宅時に手洗い&うがいはしているのですが、やはり親子や兄弟間での密着度合いが高めのせいか、感染をとどめることは今のところほぼ一度もできていません。家庭内でマスクをつけていようにも、次男にはぎとられてしまうので無意味で…。(子どもがかかった風邪は大体私もかかる。夫もかかることもしばしば)風邪の場合、なぜか大人のほうが症状が強くなるんですよね、なぜなんだろう…。今のところ軽い風邪ぐらいしか蔓延したことがないので良いのですが、これがノロやもっと重大な感染症だったらと思うとゾッとします。そうなったときは、かかったほうの子を隔離して、もう一方の子をなるべく近づけさせないようにしようと思うのですが、うまくいくのかどうか…。今からちょっと心配です。
2018年11月23日臨月の時に、上のお兄ちゃん2人をインフルエンザの予防接種(2回目)に連れていきました。■インフルエンザの予防接種一人捕まえたら一人逃げて、追いかけて捕まえたらまた一人逃げる…。待ってる方もいらっしゃったので、申し訳ないやら恥ずかしいやら…最後は2人まとめて捕まえて診察室に連れていきました。そしてこの二日後に長女が生まれました。ものすごく動いていたからか、約1時間半のスピード出産でした。必死で受けた予防接種ですが、その年は私を含めて全員がインフルエンザにかかりました。とほほ…。
2018年11月22日さぁこれから冬がやってきますね。 これからの季節は子どもがずっと鼻水垂らしてる季節ですよね(笑)特に小さい子がね。春になって温かくまるまで鼻水との戦い、みたいな。 その他にも嘔吐下痢も嫌ですし、インフルエンザも困るし、冬はなにかとウィルス感染の心配が尽きません。 でも、冬に流行するウィルスって風邪やインフルだけじゃないんです。 実は12月頃から、水疱瘡(みずぼうそう)が流行る時期ってご存知でしたか?!(12月~7月ごろが流行時期)■ある日、次男の体に異変が…今は乳児の無料の予防接種の項目の中に水疱瘡が含まれていますが、長男が生まれた頃にはまだ水疱瘡は実費接種だったんですよ。 だから水疱瘡の予防接種は受けていなかったのですが、実際にかかった人の話を聞いてるとすごく大変そうだったので、4歳になった頃に受けようと思って小児科で予約をしたんです。ついでだから1歳の次男も一緒に受けようと同時に予約をしました。 しかし、ちょうど冬が始まる頃だったので、インフルエンザの予防接種も受けたくて、 どの予防接種から受けるのが一番いいかな~? と思っているうちに、次男がなかなか咳や鼻水が治らず、小児科にはしょっちゅう通ってはいるわりに、予防接種はなかなか打てないまま時間が過ぎていってしまいました。 そして、この日もいつものように咳と鼻水の経過を診てもらおうと小児科へ行ったのですが、なんだか次男の体に小さなブツブツが出来ていることに気が付きました。 そこでお医者さんについでに診てもらうと、 「乾燥肌ですね。保湿剤をお渡ししますのでしっかりと塗ってあげてください」 乾燥肌という診断でした。え~~~!? これ、乾燥肌なんですか!?乾燥肌でブツブツって出るんだな~~へぇ~~と思いながら、薬局で保湿剤をもらって家に帰りました。 そして、お風呂上りと寝起きに保湿剤を塗ってみたのですが、なんだか、昨日よりもブツブツが増えている気がする…。っていうか、 え…これ… 絶対乾燥肌じゃないと思うんだけど… いや~、でも、昨日診てもらったところだし、お医者さんが乾燥肌っていうことは乾燥肌なのかな~~~… う~~~ん。 一度病院に診せて診断をしてもらっているため、今日ももう1回小児科に行く事に気が引けてしまいます。 と、そうこうしているうちに、熱が出てきました。 こ…これはもしや…!! 家にあった家庭の医学を持ち出して、「水疱瘡」の欄を引き出してみました。なになに?■家庭の医学による、水疱瘡の判断ポイントとは? ・水疱瘡の特徴 その1 38度前後の熱!? 出てます~~!!!!今、熱がぐんぐんあがってきていますーーーー!!! ・水疱瘡の特徴 その2 はーーーーい!!赤い水膨れのような発疹がお腹にも背中にもぼつぼつと出ています!! 乾燥肌でこんなに赤いぼつぼつが出来るのか!?と思っていたけれど、やっぱりこれどう考えても違いますよね!! ・水疱瘡の特徴 その3 思い当たる節、めっちゃありーーーーー!!!! 実は小児科に頻繁に通っていたのがちょうど2週間前で、その時そういえば、壁に「水疱瘡が大流行しています」っていう貼り紙がしてあった~~!! これはもう、どう考えても水疱瘡でしょう! ってことで、確信したのが日曜日だったので、休日診療の先生に診てもらったところ、 即・確定いたしました~~~。あーーーあ! 咳と鼻水を治そうと思って足しげく通った小児科で、 しっっかりと水疱瘡貰って帰ってきました~!! それも流行の始まりとぴったりの12月! すごい! でも、水疱瘡って特にこれといってお薬ってないんです。せいぜい塗り薬を塗って、水疱瘡にかかった事とかかった年齢をしっかりと記録しておくぐらい(これ大事)。 あとはもう熱が下がって1週間経って発疹が落ち着くまで自宅謹慎。おうちでゆっくりすることしか治療法はありません。 湿疹の跡が残らないように塗り薬でケアしますけど、湿疹が果てしなく多いので、ひとつひとつ塗るのが面倒で、 いっそのこと全体にベタぁ~~と塗っちゃダメかなぁ~~とかよく思ってましたね(笑)1週間引きこもり生活は上の子の幼稚園の送り迎えもありますし、助けてもらえる実家も近くにないので大変ではありましたが、水疱瘡は一度かかるともう二度とかからないって言いますし、小さいうちにかかっておくと楽っていうから、これはこれでよかったような気もします。 幸いそんなに辛そうではなく、1週間経ってようやく外に出れるようになりました! よかったよかったと思って、元気に過ごしていたら、 なんと、 その1週間後。 長男にブツブツがーーーーー!!!! すごいですね!! 「潜伏期間は2週間」って書いてありましたが、面白いぐらいにきれ~~~いに2週間後に発症しました!(笑) 実は家庭の医学には4つ目のポイントが書かれてありました。 ズバリ、 はい。 おそるべし感染力でした。 あ、ちなみに私たち夫婦は水疱瘡にかかったことがあるかどうか両母親に確認したのですが、どちらも「さぁ~どうだったかな~~」という曖昧な回答しか返ってきませんでした。わが子の場合はいつかかったか母子手帳にしっかりと記入しておくことをお忘れなくです。
2018年11月22日どうもこんにちは、のばらです。さて、この時期になると不安なのが、子どもたちの感染症。…きったない話で申し訳ないですほんとに。でも経験された方も多いでしょ!? ね!?インフルエンザとかはかからないんですよ。検査してもノロとかロタとか陰性だったりするんですよ。でも毎年かなりの確率で胃腸がやられてるわが家です。目に見えない敵と戦うのは難しいもんです。でもこれからの季節、家族の笑顔と健康の為!清潔な布団とトイレを維持する為!!万全な対策で備えたいと思います。
2018年11月22日今回は冬の感染症としてノロウイルスの思い出を描かせていただきます。■長女がノロウイルス発症!まだ次女が小さなころ、長女がノロウイルスに感染しました。マスクをしても、除菌をしても、念入りに感染予防をしても、わが家ではほぼ必ず二次感染を引き起こす、憎き感染病です。洗濯も冬場だとなかなか乾かないので本当に困ります。思い出深いのは小さな次女を抱えながらの長女の看病はとても大変だったこと。家の中はぐちゃぐちゃに散らかり、つらそうな長女の看病に、泣いている次女のお世話と、まさに地獄絵図のような光景でした。主人に「早く帰ってきてほしい」とメールをしたのを覚えています。■ノロウイルスが重症化したことも…毎年のように感染するノロウイルスですが、点滴を打つまでひどくなったことがあります。水分も受け付けない状態で、顔色も悪くぐったりしていました。点滴も嫌がり大変だったのですが、顔色も良くなり心から安堵(あんど)したのを覚えています。二次感染で感染しやすく、重症化することもあるノロウイルス。なるべく感染しないように手洗いうがいを徹底して、今年こそは予防していきたいと思います!
2018年11月21日こんにちは、Arareです。今回は、長男が2歳のときに体験した感染症について描かせていただきます。このころの長男は、高熱が出ても2日以上続いたことはなくだいたい1日で下がっていたのですが、病院でもらった薬を飲んでいてもなかなか下がらずにいました。早く熱が下がって元気になってほしいなーと思っていたのですが…熱が出て3日目の朝。なんと! 両目がボクサーの試合の後か!! というくらいにパンッパンに腫れあがっていたのです!!しかもすごい目ヤニの量で、タオルで何度も吹かないと目を開けられないほど…これはただごとではないと、この日は休日だったので、休日でもやっているこども救急センターへ!!そこで言われたのが…まさかのプール熱(アデノウイルス)との診断。プール熱は職場の保育園でもたまに聞く病名で、夏に流行る、高い熱か何日か続く、喉が痛くなる、ということは知っていましたが、まさか目も腫れることがあるとは知らなかったので驚きました!このプール熱のウイルスに効く薬はないらしく、目の腫れが引くのを待つしかないとのこと…この日は救急だったため、また後日、眼科の方でも見てもらってくださいと言われました…そしてここからながーーいプール熱との戦いが続くことに…■さっそく眼科を受診すると…次の日眼科に行って言われたことは、「潜伏期間は2週間ほどあるので、ご家族の方はうつらないようにするためにタオルや洗濯物は分けた方がいいですよ!」うそーーん!!タオルは分けて使ってはいましたが、洗濯物はそこまで細かく分けておらず…もぉ自分たちの免疫力を信じるしかない… そう思っていましたが、なんと1週間ずつずれて、私たち夫婦にも症状が現れてきたのです…・長男は熱と喉の痛みに目の腫れと充血・旦那は喉の痛みに目の腫れと充血・私は目の充血に少しの腫れと、症状は発症した順に弱まってはいましたが…そして残るは生後2ヶ月だった次男のみとなりましたが… こうして一家全員感染してしまったのでした…幸いなことに次男は一番症状が軽くすみ、目の充血だけで終われました。■まだまだ続く感染症の試練長男の目の腫れ・充血が落ち着くまでには2週間以上かかり、家族みんなの症状が落ち着くのに1ヶ月かかり、さらに長男は保育園に通っていたのですが、目の腫れが引くまでは登園できず外出も控えていたため、2週間以上引きこもり状態。初めは粘土遊びやクッキー作りなど家でできる遊びをいろいろ考えてやっていましたが…いつもはそんなこと言わない長男が次男に当たってしまうほどイライラしていました。長男にはさらに試練が…それは、目薬!!目薬をするのが怖い気持ちは私もよく分かります…私も子どものとき目薬が怖くてなかなか目を開けていられなかったのを覚えています。2歳だった長男は目薬は初体験、案の定大泣きで…暴れる長男を旦那と2人がかりでなんとかあの手この手を使ってなだめ、目薬をさしていましたが、大粒の涙を流していたので薬の効き目があったかどうかは微妙なところです…笑こうして家族全員もれなく感染してしまい、1ヶ月以上プール熱とつき合うことになったのでした…おそるべしプール熱!!!!!
2018年11月21日冬が近づくと心配になるのが、ノロウイルスやロタウイルスなどの感染性胃腸炎。保育園などで次々と感染したり、一家全員かかって散々な目にあったり……。インフルエンザ同様にママたちを震え上がらせる怖い感染症です。ノロウイルスとロタウイルス。どちらも感染性胃腸炎で、その症状から俗に“おなかにくる風邪”“胃腸風邪”と呼ばれて一緒くたにされることが多い感染症ですが、違いはあるのでしょうか? 感染するとどのような症状? 感染を防ぐためにはどうすれば? くわしく見ていきましょう。■ノロウイルス・ロタウイルス「流行時期は?」ノロウイルスとロタウイルス、どちらも感染性胃腸炎の一つですが、何が違うのでしょうか? 流行時期から見ていきます。国立感染症研究所の近年の患者報告数によると、年によって異なりますが、ノロウイルスは晩秋から流行り始め、12月から1月ごろにピークを迎えることが多いようです。子どもも大人も関係なくかかり、再感染することもあります。一方で、ロタウイルスはノロウイルスやインフルエンザの流行が落ち着いてくる冬の終わりごろから流行り始め、3月から4月にかけてピークを迎えることが多いようです。乳幼児がかかりやすいのが特徴です。ちなみに、感染性胃腸炎は一年中かかることがあります。■ノロウイルス・ロタウイルス「症状、潜伏期間、感染経路は?」ノロウイルスとロタウイルスでは症状にどのような違いがあるのでしょうか? また、見極め方や検査方法はあるのでしょうか?【ノロウイルス】【症状】主な症状は嘔吐と下痢。急に激しい嘔吐に見舞われることが多いようです。1日から3日で治るケースが多いですが、脱水症状を招くことがあるので注意が必要です。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は12時間から48時間と短いのが特徴です。急性期にもっとも感染力が高まりますが、治った後も便の中にウイルスが3週間以上排出されることがあります。【感染経路】経口感染、接触感染、飛まつ感染によって広まります。二枚貝、氷、サラダ、パンなどの食品を介して感染することもあります。便の中に大量のウイルスが排出されています。また、吐しゃ物の感染力も強いのが特徴です。保育園などでの集団生活により、流行することが多くあります。【ロタウイルス】【症状】主な症状はノロウイルス同様に嘔吐と下痢です。下痢便が白くなるケースが多いのが特徴です。2日から7日で治りますが、脱水やまれにけいれんや脳症などの合併症を引き起こすことがあります。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は1日から3日とノロウイルスよりはやや長いのが特徴です。急性期にもっとも感染力が強く、治った後も便の中にウイルスが3週間以上排出されることがあります。【感染経路】経口感染、接触感染、飛まつ感染。【ノロウイルス・ロタウイルスの検査方法】厚生労働省によると、ノロウイルス・ロタウイルスともに便の中のウイルスを検出できる検査キットを用いて、一般病院などで調べることができます。3歳未満、65歳以上には健康保険が適用されます。結果が早く出るのはいい点ですが、感染していても陽性とならない場合があります。調べたい場合は、かかりつけの小児科医などに相談してみましょう。検査をしていなくても、流行状況から臨床診断する場合もあるようです。■ノロウイルス・ロタウイルス「ワクチン接種で予防できる?」ノロウイルスやロタウイルスを防ぐためにはどうすればいいのでしょうか?共通していえるのは、手洗いやうがいなど一般的な予防法を行うことが大切です。アルコール消毒はノロウイルスには効かず、ロタウイルスにも効きにくいため、きちんと流水で石けんを使って手洗いをするようにしましょう。ウイルスは、付着した水や食べ物、手を介したり、周辺に飛び散って感染します。そのため、感染した子どものおむつ替え後もしっかり手洗いをしましょう。嘔吐物や下痢便のついた衣服は破棄するか、0.1%次亜塩酸ナトリウム(家庭用漂白剤を薄めたものなど)で消毒をします。【ノロウイルスの予防法】殺菌には、食品の場合、85℃から90℃で90秒以上の加熱。食器類は85℃で1分以上の加熱が有効です。【ロタウイルスの予防法】予防接種により、防ぐことができます。2011年から経口ワクチンの接種(任意)が始まりました。2回接種と3回接種、2種類のワクチンがあります。2回接種の場合、1回目の接種の推奨期間は生後2~4カ月。2回目の接種は生後24週までにすませます。3回接種の場合、1回目の接種は生後2~5カ月の間に、3回目の接種は生後32週までにすませます。生ワクチンのため、接種の間隔は27日以上あけます。【ノロウイルス・ロタウイルスの登校(登園)基準】ノロウイルス・ロタウイルスともに嘔吐や下痢症状が良くなり、全身状態がよければ登校(登園)していいことになっています。保育園によっては登園許可書が必要となるところもあるので、事前に確認しておくと安心です。症状がおさまってからも、引き続き手洗いをしっかり行いましょう。大人がかかってもつらいノロウイルス。一日に何度も嘔吐や下痢になってしまっては、小さい子どもにとってはかなりつらい感染症といえそうです。ロタウイルスは予防接種により防ぐことができます。任意接種のため、費用の負担はありますが、わが子をつらい目にあわせないためにも、また周囲に感染を広げないためにも、決められた期間のワクチン接種をぜひ検討しましょう。また、日頃から親子で手洗いやうがいをしっかり習慣づけておきたいですね。参考サイト: ・国立感染症研究所「ノロウイルス等検出状況」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・日本小児科学会「知っておきたいわくちん情報」 ・厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」
2018年11月20日今年もやってきました、インフルエンザの季節。みなさん、ちゃんと予防接種は打っていますか?わが家は5人家族のため予防接種も家族全員で2万円超え。でも、子どものためと結婚してからずっと欠かさず受けてきました。ところが…ちゃんと予防接種受けたんですけどワクチンの型が合わなかったのか?毎年誰かがインフルエンザにかかり家庭内がパンデミック。特にこの年は全滅。そして…この年も子どもが全滅……(汗)。あれ? ひょっとして、わが家は打たないほうが良いのか…? なんて疑い始め、翌年からやめてみることに。打たないほうが感染者が減るなんて…。どういうこと? 近所のママ友にも聞いたのですが、打たないほうが調子が良いというご家庭も少なくないようで、わが家もそうなのかもしれませんね。普通、健康な赤ちゃんが決められた回数の予防接種を受けた場合、赤ちゃんはその病気に対する免疫力が付くそうです。ただ、予防接種を受ける子どもの体質や体調などによって、抵抗力が得られない場合も。かかりつけの医師に聞くと、統計的に見ると効果はあるが、ワクチンの型が合わなければインフルエンザにはかかる可能性があると聞きました。そんな事言われると、毎年予防接種に2万以上も使っているわが家は、今年もどうしようかとまた悩んでしまうのです。パパンが子どものころは、学校で無料で打ってもらっていたんですけど、予防接種を打つ打たないは自由として、せめて打ちたい人に医療保険が使えるよう、もう一度国には考え直して欲しいパパンなのでした…。=========================================本記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。=========================================
2018年11月18日前回はインフルエンザの概要と予防法についてお話しました。では実際にかかった、もしくはかかったかもしれない時はどうすればよいでしょうか?検査のタイミングは?流行期に発熱があると、「インフルエンザかも?」と心配になり受診されると思いますが、まずインフルエンザウイルスの迅速検査(鼻綿棒)は発症から24~48時間が望ましいということを押さえておいてください。※1中には、「まだ発熱したところなので検査できません」と検査を断られた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。それは発熱してから時間が経過しないとインフルエンザ検査の意義が乏しいからです。例えば、発熱してから2時間後に受診して検査結果が陰性だった場合でも、感染しているのか、していないのか判断できません。あまりに短時間の検査では空振りが増えてしまいます。仮に発熱してからすぐに検査をしても、陰性の場合は翌日熱があれば再検査することになり、大きな負担となります。また受診した待合室などでインフルエンザやあるいは他の感染症をもらってしまう可能性があり、発熱してすぐの受診はリスクが高いと考えられます。インフルエンザの検査は必須ではない実は診断に検査は必須ではありません。鼻綿棒の検査感度も100%ではないため、流行期に発熱、関節痛や寒気などの症状があり、診察上疑わしい場合は検査せずにインフルエンザと診断することがあります。(注:医師により判断は異なります)。治療薬の特徴は?インフルエンザと診断された場合、さまざまな抗インフルエンザ薬がありますが、ウイルス増殖を抑制して発熱の期間を短くすることが期待できます。ウイルスが増えきってからでは効果が乏しいため、抗インフルエンザ薬は発症から48時間以内の投与が原則となります。主なお薬の特徴と副作用主なお薬の特徴と副作用、使い所についてまとめました。■タミフル®(オセルタミビル)内服薬で1日2回、5日間飲みます。1歳未満でも使用可ですが、主な副作用として嘔吐(24.3%)や下痢(20.0%)といった消化器症状があります。※2 以前は10代のお子さんでタミフル®によると思われる異常行動が心配され、厚生労働省から投与を控える措置がなされていました。しかし異常行動はインフルエンザそのものによる症状であり、タミフル®とは直接関係ないことから、今後、措置は見直される方針です。■リレンザ®(ザミナビル)吸入のお薬で1日2回、5日間吸入します。確実に吸うことができれば効果的ですが、吸入薬なので5~6歳以降でないと難しいものです。■イナビル®(ラニナビル)リレンザ同様吸入薬ですが、1日吸入してその後効果が1週間持続する便利な薬です。しかしその反面、吸入に失敗すると(例えば吸入後咳き込むなど)効果が十分得られなくなってしまうというデメリットもあります。※吸入薬のリレンザ、イナビルに共通して言えることですが「乳糖」が添加されているため、牛乳アレルギーの場合は稀にアレルギー症状が出る場合があり注意しなければなりません。■ゾフルーザ®(バロキサビル)平成30年3月から発売された最も新しいお薬で、1回の内服で治療が終了する点がメリットです。今シーズンの流行で使用が増えると思われますが、新しい薬のため医師の使用経験が少ないということが一つのデメリットです(私もまだ使用していません)。■ラピアクタ®(ペラミビル)唯一の点滴のお薬です。1歳未満も使用できます。脳症や肺炎など入院治療が必要な場合や、基礎疾患のために内服や吸入ができない場合などに選択されます。点滴のため使用できる医療機関は限られている点に注意してください。また漢方薬の麻黄湯を使うこともあります。上記の抗インフルエンザ薬とは作用ポイントが異なりますが、治療効果のエビデンスがあるため使用を考慮していいと思います。併用も可能です。※3インフルエンザのお薬はさまざまあり、医師や施設によっても方針が微妙に異なります。ここにあげた情報を参考にしつつ、治療方針は担当医とご相談ください。ホームケアと再受診のタイミングインフルエンザにだけ特別なケアはなく、基本的には発熱時の対応と同じです。( 第3話 、 第4話 参照)。倦怠感が強く食欲が落ちるので水分をこまめに取り、脱水の対策をしてください。タミフル®の消化器症状が出た場合は受診して薬の変更を考慮します。発熱が続く場合には肺炎や中耳炎などの合併症を伴ってきているかもしれませんし、「ぼーっとする」「わけのわからないことを言う」などの症状がある場合は、脳症の可能性があり受診した方がいいでしょう。インフルエンザは倦怠感が強く受診そのものも負担となりますので、この記事を読んで、受診すべきなのか?タイミングはいつがよいか?などの目安にしていただけたら幸いです。参考資料※1 Performance characteristics of a rapid immunochromatographic assay for detection of pandemic influenza A (H1N1) virus in children. ※2 タミフル添付文書 ※3 A randomized, controlled trial comparing traditional herbal medicine and neuraminidase inhibitors in the treatment of seasonal influenza. 2018/2019シーズのンインフルエンザ治療指針(日本小児科学会)
2018年11月16日■集団生活では避けられない? こわい感染症幼稚園に通うようになって、とにかく病気をもらってくるようになった息子。お約束のごとく、園内ではやっていた胃腸炎をGETしてきました(涙)■胃腸炎への対処法を実行! すると…?でも、以前から胃腸炎の対処方法を調べていたので、とにかく「吐しゃ物を隔離&排除」しました。夜だったけど布団を干し、シーツも干し(雨でなかったのが幸い)、洗ったときに使ったゴム手袋、マスクはシーツを入れていたごみ袋に入れて捨てました。親にうつって一家全滅は避けたかったので、とにかくマスク&使い捨て手袋で頑張った結果、なんとか息子だけの感染ですみました。息子も軽い症状だったのが幸いしたのかもしれません。これからの季節、インフルエンザや溶連菌などの感染症が怖いので、手洗いうがいを念入りにしていきたいと思います。=========================================本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。=========================================
2018年11月16日これから猛威を振るうインフルエンザ。予防接種をしたり予防対策をしていても、うつるときはうつってしまいますよね。 前回 に引き続き、わが家の感染症体験を紹介します。■長男が感染したときは…長男が2歳のころ、予防接種をしたにも関わらずインフルエンザになりました。しかも、インフルエンザがはやり始める前の保育園で、一番初めにインフルエンザに感染しました…!長男は鼻炎持ちで頻繁に耳鼻科に通っていたので、もしかしたら耳鼻科でもらってきたのかもしれません。予防接種をしたからといってインフルエンザにならないというのは知っていましたが、いざインフルエンザになると「予防接種したのにー!」と嘆きたくなりました…いや、実際嘆きました(笑)でも予防接種のおかげか症状は軽く熱もすぐに下がりました。私もうつることを覚悟しつつ、家で看病をしていたのですが、うつることなく完治しました。■次男が感染したときは…次男も2歳のときにインフルエンザになりました。感染した時期は2月と猛威をふるっている真っただ中! クラスで「インフルエンザが出ました!」というお知らせの少し後になりました。集団生活での感染は避けように避けられないこともあるので仕方ない部分もありますね。次男も予防接種をしていたからか症状は軽くすみました。ただものすごく残念だったのが、ちょうど生活発表会と重なってしまい次男は出られませんでした(涙)たくさん練習していると聞いていたのでショックでした…!とはいえ、次男のときも家族誰一人うつることなく完治でした!■家庭内での感染拡大を防ぐには感染拡大防止策として、うちではマスクと手洗いうがい、手の消毒、家を乾燥させないようにしました。マスクの効果はあったかよくわかりませんが、感染した子どもにもマスクをつけさせました。子ども用のかわいいマスクが売っていたのでそれを見せたら、喜んでつけてくれました(笑)完全隔離は難しいので、感染してないほうの子どもはパパと寝てもらったりしました。ちなみに念のため寝るときも私はマスクをしてました(笑)予防してもなるときはなるので、対策もなかなか難しいと思いますが、冬はイベントごとも多い時期なので感染しないことを毎年願うばかりです。=========================================本記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。=========================================
2018年11月15日インフルエンザにかかったときの話です。保育園に通いだしたころは、よく熱を出して小児科のお世話になっていました。しかし、大きくなるにつれ、病気になることも少なくなってきました。すっかり安心していたのですが、去年の冬・・・とうとう初めてインフルエンザにかかりました。保育園に行けるのは早くて6日後!!熱が39度あった息子のことはもちろん心配だったのですが、わたしの頭の中は…いっぱいいっぱい。パートとして週4日働いているのですが、パートだからといって簡単に休めるものではありません。正社員であるパパだって休みにくい状況ですし…。子どもが心配だから、ずっとそばで看病してあげたい!! という気持ちと会社を休んで迷惑かけたくないという思いで、頭の中が混乱します(笑)結局この時は会社に相談して、1週間程お休みをいただきました。この時期、何度「すみません」と言ったことか・・・インフルエンザは感染力がすごいので、看病する1週間は自分に伝染らないかヒヤヒヤして過ごしました。なるべく子どもの前ではマスクははずさない、手洗いうがいはやりすぎ! と思うほど徹底しました。感染症は感染力が強いので、なかなか他の家族にも頼めません。自分が倒れないように、日々健康管理に気をつけていきたいです。そして、今年の冬はかからないことを願うばかりです。
2018年11月14日手洗い、うがい、マスクのやり方あってる?ぐっと気温が下がり、体調を崩し始めているお子さんやママもいるのでは?妊娠中は特に、風邪やインフルエンザにかかったら大変!毎日の手洗い、うがい、マスクは大切です。でも、実は手洗いやうがいは〝やってるつもり〟の方が多いよう。今回は、正しい手洗い&うがい、マスクの正しいつけ方などをご紹介したいと思います。小さな子どもでも出来る、手洗いのポイント3つ我が家の兄姉が実践している手洗いのポイントは3つ。①石けんは良く泡立てる流水で手をしっかり濡らしたら、石けんをよく泡立てます。泡状になった状態の方が、汚れが落ちやすく殺菌効果が上がるそうですよ。小さな子は自分で石鹸を泡立てるのが難しいので、泡タイプのハンドソープを使うといいですね。②手洗いのうたを活用以前保育園で、澱粉糊→イソジン液を使って、どのくらい洗い残しがあるのかを実験してみたのですが…「うわぁ~~~!!」ってぐらいに手が紫色に!これは、手に汚れが残ってるということ…。自分では洗ってるつもりでしたが、爪や手首にバイ菌がたくさん残っていました…。他のママさんも手の平は洗えていても、爪や指の間、手の甲の洗い残しが多かったです。そこで、教えてもらったのが、ビオレの「 あわあわ手洗いのうた♪」この洗い方でやったところ、イソジン液をつけてもほとんど汚れが残っていませんでした♪30秒くらいの短いうたなので、是非これを期に覚えてみてください。③タオルは1日1回取り替える人と共有するタオルは菌だらけ。できれば家でもペーパータオルを使うのがベストですが、そうでなければひとりひとり自分専用のタオルを作り、最低でも1日1回はタオルを取り替えましょう。正しいやり方知ってる? うがいのポイント3つ①ガラガラの前に、ブクブクペー口の中のウィルスを喉の奥に侵入させないために、まずはコップ1杯の水で右、左、全体と3回くらいブクブクペーをしてウィルスを外に出します。②ガラガラは「オー」と発声ガラガラするときは「アーイーウー」ではなく、「オー」と発生しながら喉を開いて、奥までゆすぐのがポイント!コップ1杯の水がなくなるまで、繰り返しやりましょう。③外出先では、こまめな水分補給外出先でうがいができないときは、こまめに水分補給をすることで、うがい代わりになります。マイボトルがあると良いですね。しっかりつけよう、マスクのポイント3つ①隙間をつくらないよく鼻がマスクの外からでてる方がいますが、鼻からウィルスが侵入してしまうのでこのつけ方では意味がありません。感染予防、拡散予防のためには、しっかり鼻部分まで覆うようにマスクを着用しましょう。鼻から顎まで覆えるサイズで、鼻部分のワイヤーもしっかり押さえてフィットさせるのがポイントです。②マスク表面は触らないマスク表面(とくに口周りを覆うフィルター部分)にはウィルスがついている可能性があるので、なるべく触らないようにしましょう。③使い捨てマスクは1日1枚で交換使い捨てタイプのものは、目に見えないウィルスがたくさんついてしるかもしれないなで、1日使ったら必ず破棄するようにしましょう。オススメの使い捨てマスクは、立体型やカップ型!どちらとも顔への密着性が高く、感染症予防の効果が高いようです。妊婦さんも打てる、インフルエンザのワクチン皆さん知ってましたか?インフルエンザのワクチンは妊婦さんが唯一打つことができる、予防注射なんです。母体や胎児への安全性や有効性が証明されていて、予防注射をすることでインフルエンザの重症化リスクを10倍も防ぐことができるそう。生後6ヶ月未満の赤ちゃんはインフルエンザワクチンをうつことができないので、妊娠中にママが予防注射することでその期間は、赤ちゃんもインフルエンザにかかりにくいようです。大人も、子どもも!免疫力アップするには?妊娠さんの免疫力はお年寄りや乳児並みに低いと言われています。そのため妊婦さんは、普段よりも風邪をひきやすく、悪化しやすいようです。免疫力を上げるにはバランスのとれた食事や適度な運動、そして質の良い睡眠の3つがとっても大切。妊娠中の食事ではお魚や、お肉のタンパク質とやっぱり不足なりがちな鉄分は、意識して私も摂るようにしていました。つわりで食べれないときでも、こまめな水分補給は忘れずにしましょう。妊娠後期になってくると、トイレの回数も増えて、夜なかなかまとまって眠れないとは思いますが、昼間などにリラックスして休んで。抱き枕があると、お腹が大きくても楽な姿勢がとりやすいのであった方がいいと思います。今一度普段の生活を見直して、風邪やインフルエンザを寄せ付けない体を手に入れましょうね!
2018年11月12日突然ですが私は冬が苦手です。寒い、洗濯物が乾かない、日照時間が少ない、寒い、寒い…。まぁ寒さは私が着込めばなんとかなりますが、襲い来るさまざまな感染症については、私一人の問題ではありません。そこで今回は、娘の初めての休日診療の思い出と、その後の私なりの感染症予防について書きたいと思います。■休日診療での体験が母の意識改革に…休日に発熱し、謎の湿疹が出てしまった娘。週明けまで待ってかかりつけ医にかかるか、休日診療に行くか? 迷った末、休日診療に行くことにしました。きれいな待合室でおじいちゃん先生が丁寧に診てくれるかかりつけの小児科と比べると、利用した休日診療所は快適とは言いづらい…。家から遠いこともあり、願わくばなるべくお世話にならずに過ごしたい!そう思った私は、「連休、特に年末年始は子どもを感染症から守る!!!」という強い決意を抱きました。■ちょっぴり孤独な(?)我が家の感染症対策感染症対策として、基本中の基本であるうがい手洗いは家族全員で徹底。人ごみを避けるために、実家に相談し年末年始の帰省はせず気候の良い春秋にして、ショッピングモールでの買い物は人が少ないオープン直後に行くようにしました。子どもの遊びは、家に飽きたら晴れた日は公園へ。しかし私が住む関東平野のど真ん中、遮るもののないのどかな田園地帯には北風がビュンビュン吹きすさぶのです。そんな日は屋内の遊び場を利用することになりますが…新しくできた遊具が多い児童館はいつも利用者が多いのですが、小さくて年季の入った児童館はほぼガラガラ。ホールにポツンと私たち親子だけがいる図は寂しくはありますが、そこは私がしゃべり倒して盛り上げればOK!■しかし! 話はここで終わらない…こんなふうに、日ごろの習慣やお出かけ先に注意して過ごし、一家で元気に冬を乗り切るゾ~☆――と対策をしていましたが、昨年は5人家族で私だけインフルエンザにかかってしまいました…。息子を妊娠中で、免疫力が普段より弱っていたからかもしれません。というわけで、この経験から得られた人生訓は【自分も労わろう】です!!!わかっちゃいるけど、後回しになるんだよな~。ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
2018年11月07日子育て楽じゃありません
良妻賢母になるまでは。
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々