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四天王寺大学みらい科学教育推進室(所在地:大阪府羽曳野市学園前三丁目2-1、室長:佐藤美子)は、令和7年7月26日(土)に、株式会社ゴールドラットジャパンとの共催により小中学生を対象とした自由研究おうえん講座『ペーパータワーに挑戦』を開催します。株式会社ゴールドラットジャパンが運営する子どもイノベーター塾は、思考のためのツールを使い子どもの考える力を育てる塾です。本講座は、紙だけを使ってどこまで高くタワーを積み上げられるかという課題を通じて、子どもたちの創造性、問題解決能力、そしてコミュニケーション能力を楽しく引き出すことを目指します。ペーパータワーを作る過程で、子どもたちは、「どうすればうまくいくか?」を考えるプロセスを体験。考え方を整理する道具を使って順序だてて考える力を養い、制作における成功した理由や失敗した部分を分析することで、問題解決能力を高めることにも挑戦します。この夏、子どもたちの知的好奇心と創造性を刺激する特別なイベントにご注目ください。■開催概要自由研究おうえん講座『ペーパータワーに挑戦』日時 : 令和7年7月26日(土)9:30~12:30場所 : 四天王寺大学9号館(看護棟)参加対象: 小学3年生~中学生(保護者同伴歓迎)参加費 : 無料(無料駐車場有)参加定員: 30名(先着順)申込 : (締切:7月24日(木))持ち物 : 筆記用具、飲み物主催 : 四天王寺大学みらい科学教育推進室共催 : 子どもイノベーター塾(ゴールドラットジャパン)子どもイノベーター塾(ゴールドラットジャパン)詳細はHPへ「子どもイノベーター塾」で検索 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年07月11日近年、教育分野において広く浸透してきたキーワードのひとつに、「非認知能力」が挙げられます。「非認知能力」には、協調性、粘り強さ、自尊心、自己肯定感といった多岐にわたる資質が含まれており、「社会のなかで豊かにたくましく生き抜く」ための基盤になると捉えられています。そして、この重要な非認知能力を高めるうえで、「運動こそが最適な手段」と提言するのは、全国にスポーツスクールを展開、また部活動支援をはじめとするスポーツを通じた社会貢献をミッションとして活動するリーフラス株式会社の市川雄大さんです。運動が非認知能力の育成に果たす本質的な役割を語ってもらいます。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)非認知能力=社会のなかで豊かにたくましく生き抜く力子どもの運動能力が高まることには多くのメリットが伴います。小学校以降なら体育の成績が向上することは当然として、たとえば、自転車が転倒しそうになったような場合でも、うまくバランスを保つなどして自分の体を危険から守れるといったこともあるでしょう。また、運動能力は、いわゆる「非認知能力」との関連が強いことも見逃せないポイントです。非認知能力とは、簡単にいえば、「知能検査や学力テストでは測定できない能力」を意味します。非認知能力の種類は場合によって200以上ともいわれ、協調性、粘り強さ、自尊心、自己肯定感、勤勉性など、挙げればきりがありません。ただ、わたしが所属するリーフラス株式会社では、科学的な解析を経て、子どもにとってとくに重要な非認知能力として、「挨拶・礼儀」「リーダーシップ」「協調性」「自己管理力」「課題解決力」の5つを選定しました。非認知能力については、「社会のなかで豊かにたくましく生き抜く力」と定義されることもありますが、これら5つはいずれも社会のなかで豊かにたくましく生き抜くために欠かせないものであると思います。人とのかかわりなくして非認知能力は育たない非認知能力についての説明が長くなりましたが、運動能力との関係の話に戻しましょう。非認知能力を世界に大きく普及させたひとりが、アメリカの経済学者であるシカゴ大学のジェームズ・ヘックマン教授です。ヘックマン教授は、非認知能力と社会的成功(学歴や年収)との関係についての研究で知られていますが、非認知能力について、「taught by somebody(誰かに教わるもの)」とも定義しています。非認知能力は、机に向かってひとりで学んで身につけられるようなものではなく、「人とのかかわりのなかでしか身につけられないもの」だというのです。たしかに、あいさつの習慣や礼儀にせよ、集団のなかで他人との協調を大切にする姿勢や気持ちにせよ、自分以外の人がいないと学べるものではありません。では、そもそもスポーツとはどのようなものでしょうか?スポーツもさまざまで、団体競技もあれば個人競技もあります。でも、団体競技はもちろんのこと、個人競技をするのでも、そこにはコーチやライバル、応援してくれる家族など、多くの人が必ず関与します。非認知能力が「人とのかかわりのなかでしか身につけられないもの」であり、スポーツが「多くの人が必ずかかわるもの」だからこそ、スポーツなど運動をすることで、結果として非認知能力とともに運動能力も高まると、私は考えるのです。一例を示しましょう。ライバルに負ければ、誰だって悔しい。すると、「今度は絶対に勝ちたい!」といった気持ちを抱きます。そうした競争意識が、たとえば「勝つためにはどうすればいいか?」と課題解決力や自己管理力を伸ばしていくということにつながります。もちろん、スポーツに限らず人とのかかわりのなかで非認知能力は身につきますが、「必ず人がかかわる」という点において、「非認知能力向上にはスポーツが最適だ」とお伝えしているのです。運動習慣がない子は、将来メンタル不調におちいりやすい先に触れた5つの非認知能力を見てもらってもわかりますが、非認知能力は基本的にすべて「心」にかかわる力です。そのため、非認知能力と強い関連がある運動習慣は、メンタルヘルスにも大きく関係してきます。これまで、幼児スポーツの指導などを通じて多くの子どもたちとかかわってきた私の個人的な考えですが、「運動習慣がなかった子どもはメンタル不調におちいりやすい」ということも言えそうです。ただ、子どもに運動習慣がないからといって、その子がすぐにメンタル不調におちいるということはありません。なぜなら、幼いあいだは親という保護者が基本的にはすぐ近くにいてくれるため、心理的な安全性がつねに担保されているからです。問題となるのは、その先の人生です。小学校に入れば、なんらかのスポーツをはじめる子どもも増えてきます。そういった子は、勝ちや負け、それに伴う目標があるなかで、チャレンジする、成功する、失敗する、落ち込む、悔しくて泣く、諦めそうになる、諦めないでまたチャレンジするなど、心の動きを伴う多種多様な経験を積んでいきます。そうしたなかで、スポーツの技術や体とともに心も自ずと鍛えられることは明白です。一方、そのような経験を一切しないまま大人になったとしたらどうでしょうか?ちょっとした失敗をしただけでも深く落ち込んでしまったり、場合によっては心が折れてしまったりすることも十分に考えられます。将来的にわが子をそうした事態におちいらないためにも、子どもが日頃から運動に親しめるような働きかけをしてほしいと思います。■ リーフラス株式会社・市川雄大さん インタビュー一覧第1回:子どもの運動能力が飛躍的に伸びる「ゴールデンエイジ」よりも重要な、「プレ・ゴールデンエイジ」の過ごし方第2回:「好きにやらせる・遊ばせる」が運動能力を育む最短ルート。親が子に「やらせる運動」はメリットなし!第3回:運動能力とともに「非認知能力」も高まる。運動習慣がない子は、将来メンタル不調におちいりやすい?【プロフィール】市川雄大(いちかわ・ゆうだい)1986年1月17日生まれ、埼玉県出身。リーフラス株式会社マーケティング部課長。中学から大学卒業までイギリスへ留学。筑波大学大学院修士(体育学)。その後、留学時に感じたスポーツのもたらす素晴らしい力を子どもたちに発信すべく、スポーツを通じた教育、指導に携わるために、リーフラス株式会社に入社。入社後、指導者としてサッカーや幼児スポーツを指導し、2014年に指導員個人部門年間最優秀賞を獲得。その後、支店長などの経験を経て、現在、子どもたちの非認知能力を育むための指導メソッド開発や非認知能力測定をする「みらぼ」の開発責任者や上智大学非常勤講師を務める。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2025年07月11日株式会社日本教育クリエイトは、大阪府堺市からの委託を受け、「令和7年度 堺市幼児教育・保育の質の維持・向上研修会(人材育成研修)」を実施いたします。幼保連携型認定こども園要領、幼稚園教育要領、保育所保育指針のもと、多様化・複雑化する保育の現場で求められる専門性の向上と、職員同士の学び合いや対話の場を提供いたします。昨今、保育現場では、多様化・複雑化する子育てニーズへの対応が求められており、専門的知見のさらなる向上が不可欠となっています。「幼保連携型認定こども園要領」「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」においても、教育・保育の質の維持・向上が強調されている中、現場の職員同士が互いの経験や専門性を共有し、学び合うことの重要性が増しています。本研修では、保育の現場で働く職員が一緒に学び、語り合う場を通して、相互の専門性を高め、横のつながりやコミュニティの醸成を促進します。これによって、個々の職員の資質向上だけでなく、堺市全体の保育の質向上、さらには未来を担う子どもたちの豊かな成長・発達へとつながることが期待されます。《詳細はこちら》 【研修概要】○受講の対象者堺市内の就学前教育・保育施設(特定教育・保育施設、地域型保育事業施設 等)の職員○受講料無料※研修で使用するテキスト等の印刷費は自己負担となります。○定員各研修 60名※定員を超える場合には堺市と調整の上、決定いたします。○受講方法対面での集合研修となります。会場:堺市産業振興センター セミナー室4○研修内容・日程《保育教諭研修》・こどもへのより良い関わり日時:2025年6月23日(月)14:30~16:30締切:募集を締め切りました・保育者として良い仕事をするために日時:2025年7月23日(水)14:30~16:30締切:2025年7月9日(水)《管理職研修》・働きやすい職場づくり日時:2025年11月26日(水)14:30~16:30締切:2025年11月12日(水)《詳細はこちら》 ◆会社概要株式会社日本教育クリエイト代表者 : 代表取締役 鳥居 敏所在地 : 〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエスト7階設立 : 1975年10月事業内容: <生涯学習事業>医療事務・介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修・登録販売者受験対策講座・カラーコーディネーター等、医療・福祉・薬剤・ カラーに特化した生涯学習事業<人材紹介・派遣>医療・福祉・ITに特化した 人材紹介・人材派遣・委託事業の運営<法人向け研修事業>医療・福祉に特化した法人向け研修事業資本金 : 5,000万円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年07月09日株式会社教育と探求社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮地 勘司、以下「教育と探求社」)と三菱UFJフィナンシャルグループは、以下日程にて、金融経済教育の更なる普及を目的として、小学生高学年を対象とした、探究型金融経済イベント「マネージーニアス(Money Genius) ワンダーラボ」(以下 本イベント)を開催することをお知らせします。2025年春に続き、マネージーニアス第2弾として、東京、名古屋、大阪の3都市で、子どもたちが「お金」について楽しく、本質的に学ぶ探究型イベントを開催します。ゲームやワークショップを通じて、「お金ってなに?」「お金とどう付き合っていく?」など、親子で考える1日。未来を自分らしく、真に豊かに生きていくために必須となるマネーマインドセット(お金に対する基本的な姿勢や態度)を育む学びの場を体験できます。マネージーニアスの様子■イベントのおすすめポイント◎ゲームで体験!お金の「力」と「つながり」を探究しようおこづかいを貯めるだけじゃない、お金の力や社会とのつながりをゲームやワークショップで楽しく体験!知識を身につけるだけでなく、自分の考えを深める探究型プログラムです。◎「マネージーニアス受講証明書」プレゼントがんばった証として、参加者全員に修了証をお渡しします。◎親子で一緒に学べる!お子さま1名につき、保護者1名の同伴が必要です。■本イベントの目的金融経済教育の必要性が年々高まる中、子どもたちがお金について話し合い、探究する機会を創出し、単なる知識の習得を超えて、お金に対する意識やリテラシーを育む体験型のイベントです。知っているようで知らない、お金の力や可能性、お金との付き合い方を、本イベントならではの、体験的なゲームやワークショップで学ぶことができます。参加した小学生には、探究活動に取り組んだ証として、「受講証明書」が贈られます。また、夏休みの自由研究にも使える「自由研究シート」をご提供します。■探究型金融経済イベント「マネージーニアス(Money Genius) ワンダーラボ」開催概要<主催>三菱UFJフィナンシャル・グループ<協力>・教育と探求社・一般社団法人ティーチャーズ・イニシアティブ<日程と会場>・みなとみらい会場2025年8月3日(日) 13:20~16:00(13:00開場)MUFGグローバルラーニングセンター神奈川県横浜市西区みなとみらい4丁目8-1・名古屋会場2025年8月9日(土) 13:20~16: 00(13:00開場)三菱UFJ銀行 名古屋ビル愛知県名古屋市中区錦3丁目21-24・大阪会場2025年8月23日(土) 13:20~16: 00(13:00開場)三菱UFJ銀行 大阪ビル大阪府大阪市中央区伏見町3丁目5-6<対象>小学校高学年(5・6年生)*必ず保護者1名の同伴が必要です。<参加費>無料<募集人数>各会場40名(保護者を含め合計80名)<申込期限>・みなとみらい会場 2025年7月25日(金)・名古屋会場 2025年8月1日(金)・大阪会場 2025年8月15日(金)*応募多数の場合は抽選となります。<応募方法>以下のQRコードもしくはお申込みフォームからお申し込みください。各会場ごとにQRコードが異なりますのでご注意ください<お申込みフォーム>8月3日 みなとみらい: 8月9日 名古屋 : 8月23日 大阪 : イベント中で使用するカードゲーム「VALUE」(1)イベント中で使用するカードゲーム「VALUE」(2)イベント中で使用するカードゲーム「VALUE」(3)イベント中で使用するカードゲーム「VALUE」(4)■教育と探求社について所在地 : 〒102-0081 東京都千代田区四番町4-9 東越伯鷹ビル 6F設立 : 平成16年11月26日資本金 : 1億6,338万円事業内容: 「クエストエデュケーション」など探究学習プログラムの企画開発・制作販売、教育支援業役員 : 代表取締役社長 宮地 勘司取締役 米倉 誠一郎(一橋大学名誉教授)取締役 杉浦 治取締役 土屋 恵子URL : ■本件に関するお問い合わせ株式会社教育と探求社 金融経済教育担当Email: bim@eduq.jp Tel : 03-6674-1234 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年07月09日無料で印刷して遊べるカードゲームとしてスタートし、海の生き物ファンや教育関係者から親しまれてきた『カードゲーム海の仲間たち』シリーズは今年で2年目。累計ダウンロード数は間もなく10,000件に到達し、現在も多くのご家庭や教育現場で活用されています。そんな話題のコンテンツが、第1弾、第2弾の商品化を経て、続く第3弾を2025年7月7日(月)に発売決定!さらにこの夏は、ブラウザで遊べる新サービス「タイピングゲーム海の仲間たち」の公開や、書店イベント限定ホログラムカードの配布など、楽しい取り組みが盛りだくさん。遊びながら学べる、海の学びを広げるコンテンツとして注目です。トレーディングカードゲーム海の仲間たち~クールな仲間たち●「知らないうちに身についていた」を引き出すカードゲーム『海の仲間たち』は、子どもたちが夢中になって遊ぶ中で、気がつけば海の生き物の名前や特徴が頭に残っているような、自然な学びのきっかけを大切にしています。「勉強感」を前面に出さず、ただ遊んでいたら知識がついていた─そんな実感が広がるよう、カードのわざには生き物の特徴や生態を模した効果を掲載。今回の第3弾では、サメや深海の生き物などユニークな生態をもつ種が新たに仲間入り。子どもたちの「もっと知りたい!」を引き出す仕掛けが満載です。【販売店舗】・SAKANA BOOKS サカナアパートメント(海の仲間たち枠内) ・1/144マニア模型 ※トレーディングカードゲーム海の仲間たちの最新弾の在庫状況につきましては、事前にお問い合わせのうえご確認ください。「トレーディングカードゲーム海の仲間たち」 トレーディングカードゲーム海の仲間たち~クールな仲間たち カード一覧●カードゲームだけじゃない!タイピング練習でも「海の仲間たち」『海の仲間たち』の世界をもっと広げる、新作タイピングゲームも登場!登場するのは、「メンダコ」「コウテイペンギン」など、カードにも登場する海の生き物たち。ついつい繰り返し遊んでしまう設計で、気づけばタッチタイピングでの、ローマ字入力も上達していきます。教職員・保護者の皆様にも、お子様のITスキル上達の入り口として導入をおすすめしています。BGMは、国内外で活動するJAZZシンガーMisa Sugiyama氏によるオリジナル。 リラックスできる音楽とともに、子どもたちが楽しく集中する空間を作ります。タイピングゲームで遊ぶ( )タイピングゲーム海の仲間たち(1)タイピングゲーム海の仲間たち(2)●クラウドファンディングも実施中!ホログラムカード確定特典あり現在、『海の仲間たち』は第3弾のリリースと重ね、クラウドファンディングを実施中。支援者には、ホログラムカードが確定でもらえる特典付きプランを展開しています。数量限定、「ジンベエザメ」「ミズウオ」などコレクターにも人気のホログラムカードが手に入るこの機会をお見逃しなく!クラファンページを見る( )●7月12日限定イベント!「シロワニ」ホログラムカードをゲットしよう新宿にある魚専門書店「SAKANA BOOKS」で開催されるサメがテーマのイベント「お誕ジョーズ」にて、店内サカナアパートメントの『海の仲間たち』棚内の商品トレーディングカードゲームをご購入の方対象に特典キャンペーンを実施します。当日、カードゲームを3,000円以上ご購入いただいた方には、特典として「シロワニ」のホログラムカードをもれなく全員にプレゼントします。またイベントでは、新進気鋭の水族館写真家や、小笠原群島でシロワニの調査・保全活動を行う団体によるトークイベントも開催予定。本物の研究者からも直接話を聞ける、貴重で“リアルな海の世界”体験が待っています。詳細はサカナブックス公式サイト・SNSで公開予定 ●SNSで話題になったあの人気アイテムも!?ハンズ新宿店で好評だった「尾ひれの鉛筆キャップTail Line(テイルライン)」も、サカナブックスのサカナアパートメントでも販売中。クジラの尾ひれをモチーフにしたユニークなデザインは、子どもたちの勉強時間も楽しい時間に!?ちょっとしたプレゼントにもぴったり!「学習」要素を感じない。でも身につく。その夢中が生きる力になる―『海の仲間たち』が目指すのは、「学ばせる」のではなく、夢中になって遊んでいたら、いつのまにか力が身についていたという体験です。カードで遊ぶ、タイピングをする、トークイベントで話を聞くどれもすべて、“子どもの好き”から始まる自発的な学びのきっかけ。ゆっくりと自らの力を解放するように大人になる過程を見守ってください。この夏、「楽しい!」が子どもたちの未来につながる体験を、ぜひ親子でどうぞ。「尾ひれの鉛筆キャップTail Line(テイルライン)」 尾ひれの鉛筆キャップTail Line(1)尾ひれの鉛筆キャップTail Line(2)●海の仲間たちについて無料イラスト提供サイトとして始まった海の生き物専門フリー素材サイト「海の仲間たち」は、2025年5月30日時点で利用者数10万人を突破。海に関連した従事者をイラストで支援することを目的にリリースされたWEBサービス。現在は、教育支援を目的にボードゲーム大会を実施するなど、地域での活動や無料のデジタルコンテンツ配信を中心に活動中。【詳細】海の仲間たち公式サイト: X : Instagram : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年07月03日株式会社ミニマックス(所在地:東京都目黒区、代表取締役:藤井 由美子)は、全国の「英語カリキュラム導入検討園」を対象とした個別相談会を2025年7月より開始します。on-lineクラスロゴ当社が運営する「ミニマックスインターナショナルスクール」は、英検2級に小1で2名が合格し、さらに2025年度第1回実用英語技能検定で、新設級「準2級プラス」に小学生8名が合格、知る人ぞ知る芸能人や文化人の子どもが多く通う完全紹介制のインターナショナルスクールです。未来を担う子どもたちに必要な「生きた英語力」を提供するため、当スクールが培ってきたノウハウを凝縮して生まれたのが、幼稚園向けオンライン英語プログラム「Spin Up Class English」です。2024年4月より逗子市の老舗幼稚園で正式導入され、現在2年目に突入。この1年間の確かな実績と子どもたちの成長を背景に、全国への提供をスタートいたします。次世代のリーダーを育む英語教育を多くの子どもたちに届けます。■「Spin Up Class English」が描く、新しい英語教育のカタチ完全紹介制ミニマックスインターナショナルスクールのカリキュラムを凝縮してオンライン化。未来を見据えた幼稚園向け英語レッスンです。●毎朝30分×平日5日、LIVE形式でネイティブ講師が指導!毎日英語に触れる習慣が、自然な英語力の定着を促します。●歌・単語・フォニックスなど、年齢に合わせたコンテンツ!子どもたちの好奇心を刺激し、飽きさせない工夫が満載です。●1セッション5~7分の“回転型授業”!子どもたちの集中力を最大限に引き出し、保育現場での導入もスムーズ。●受講料は1人月額3,500円と園にとっても、導入しやすい価格設定。実際の画面向こうの子供たち■7月より「個別オンライン相談会」開始!子供の未来のための英語教育をご一緒に!「幼少期からの英語教育の重要性は理解しているけれど、どうすればいいか…?」とお悩みの幼稚園さまへ。Zoomによる“個別相談会(1園ずつ)”を2025年7月より随時開催いたします。導入園の具体的なレッスン内容、子どもたちの驚くべき変化を詳しくご紹介しながら、貴園に最適な導入方法をご提案させていただきます。●形式:Zoom(個別対応)●時間:30分程度●英語レッスン相談申し込みURL: ■実際の「Spin Up Class English」導入園のリアルな声●保護者の声:「保育時間内に、これほど本格的な英語教育を受けられるなんて本当に驚きです。家でも楽しそうに英語の歌を口ずさみます。保育時間だけで自然にこんなに身についているのは本当にありがたい。」●教員の声:「毎日30分という短いセッション形式なので、行事の多い日でもスムーズに実施できます。保育士の英語力に左右されず、質の高いネイティブのレッスンを届けられるのは本当に画期的で、現場の負担も少ないのが嬉しいです。」●子どもたちの変化:導入から数か月で、英語の“音真似”が、自発的なコミュニケーションへと変化しました!「遊びの中での表現ツール」として英語を吸収しています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年06月25日天外塾事務局(所在地:神奈川県茅ヶ崎市、代表:岡)は、セミナー「教育を深掘りするフォーラム2025」を2025年8月22日(金)より全6講、開講します。また、各セミナー終了後には、録画配信も予定しております。教育を深掘りするフォーラム2025【「教育って、もっと面白くていい」――その“感じ”を、確信に変える6つの出会い。】子どもたちが、生き生きと目を輝かせて学校に行く、授業に取り組む、興味をさらに膨らませ、積極的になんでも取り組んでいく…そんな教育がすでに始まっています。試験でいい成績を取らねば、落ちこぼれないように…などと歯を食いしばって頑張る教育とは、もうおさらばです。この新しい潮流は、世界的に広まっていますが、日本の中で最も進んでいる5校を訪問します。二つのオルタナティブ教育、二つの一条校(国が認めた学校)、ひとつのインターナショナル校です。いずれも、プロジェクト学習、探求学習、フロー教育、自由進度学習、自然の中での身体性をフルに発揮した学習など、とてもユニークな学びを提供しているところばかりです。いまのように、社会が大きく変容しつつあるときの子育ての難しさは、大人が必ずしも子育ての目標にはなり得ないことです。いまの時代の子育て・教育は、親や教師のサイドの意識の成長なしでは語れません。このセミナーでは、天外伺朗と最先端教育実践者と共に、自らを見つめながら、皆さんで次の時代を支える 子育てのあり方を熱く語ります。このエクサイティングなオープン・ダイアログの場にぜひご参加ください。参加者を下記の通り、募集いたします。天外塾「教育を深堀するフォーラム2025」では、教育の未来をただ語るだけでなく、実際の現場に足を運び、見て、感じて、そして“対話”する学びの旅をお届けします。【セミナー概要】<全講共通>・ファイヤーキーパー:「茅ケ崎湘南癒しのヒーリングスペース」/かえつ有明中・高等学校/ヒロック初等部/白馬インターナショナル・スクール(Zoomも可)※終了後 懇親会予定・オブザーバー:Zoomにて講師 :天外 伺朗(てんげしろう)参加費:A. ファイヤーキーパー 15万円B. ファイヤーキーパー(寄付) 15万円*C. オブザーバー 6万円D. オブザーバー(寄付) 6万円D. 再受講/ファイヤーキーパー 7万5千円E. 再受講/ファイヤーキーパー(寄付) 7万5千円*白馬インターナショナル・スクール全額寄付8名様*全講Zoomによるリモート受講が可能です。*全6講の詳細は順次お知らせいたします。宿泊先はご自身で手配いただく必要がございます。●第1講 2025年8月22日(金)13:00~17:00/リアル開催@茅ケ崎湘南癒しのヒーリングスペース所在地 : 〒253-0055 神奈川県茅ケ崎市中海岸1-1-12アクセス: 中海岸デンタルクリニック内 講師 : 天外 伺朗●第2講 2025年9月6日(土)13:00~17:00/リアル開催@白馬会場 白馬インターナショナル・スクール所在地 : 長野県北安曇郡白馬村北城アクセス: 白馬駅(JR大糸線)より車で数分 講師 : Chris Balme(通訳あり)/草本 朋子●第3講 2025年9月19日(金)13:00~17:00/リアル開催@兵庫県市川町会場 まっくろくろすけ | 一般社団法人デモクラティックスクールまっくろくろすけ所在地 :兵庫県神崎郡市川町坂戸592アクセス:JR 甘地駅より徒歩10分 講師 :黒田 喜美●第4講 2025年10月3日(金)13:00~17:00/リアル開催@東京都用賀会場 ヒロック中等部所在地 : 東京都世田谷区上用賀5丁目23ー2アクセス: 用賀駅(東急田園都市線線)より徒歩で15分 講師 : 蓑手 章吾●第5講 2025年10月15日(水)13:00~17:00/リアル開催@山梨県南アルプス市会場 南アルプスきのくに子どもの村学園南アルプス子どもの村小学校・中学校所在地 : 山梨県南アルプス市徳永1717アクセス: JR甲府駅下車 タクシーで約25分、JR竜王駅下車 タクシーで約15分甲府駅バスターミナルよりバスを利用される場合、山梨交通バス 1番乗り場【34・39】御勅使行【35】大草経由韮崎行き野牛島下バス停(甲府駅から約25分)にて下車野牛島下バス停から徒歩20分 講師 : 堀 真一郎●第6講 2025年11月7日(金)13:00~17:00/リアル開催@東京都江東区 東雲二丁目会場 かえつ有明中・高等学校所在地 : 東京都江東区東雲2丁目16-1アクセス: 最寄り駅は「東雲」「豊洲」から学校まで都営バスで約8分 講師 : 佐野 和之●懇親会:17:00~希望者(各セミナー終了後)その他、Zoomでの配信や終了後には録画配信も予定しております。※録画は仕上がり次第、参加者に配信させていただきます。また、天外は、教育は人の一生に関わる課題だと捉え、子育てはもとより、社員教育にもつながる機会として、さまざまな立場の方々とこの機会を作り上げていきます。皆さまのご参加を歓迎します。■お申込み、詳細はこちらから「教育と子育てを皆で探求しよう!ダイアログ2025」(会場/Zoom/録画)【peatix(クレジットカード支払いのみ)】 【HPお申込みフォーム(銀行振込支払いのみ)】 ■お問合せ主催: 天外塾事務局MAIL: officejk@onyx.ocn.ne.jp 【講師プロフィール】■Chris Balme プロフィールFounding Principal Hakuba International School in Japan/「白馬インターナショナルスクール初代校長」Chris Balme is an education leader and writer, passionate about helping young people discover more of their human potential.As Co-Founder and Head of School at Millennium School, a lab school in San Francisco, Chris helped pioneer new learning methods for middle schoolers, based in developmental science. Chris then founded Argonaut, an online program to bring social-emotional learning to more students.He now serves as the Founding Principal of Hakuba International School, in Japan, developing learning approaches that foster human and environmental well-being.Chris received the Ashoka Fellowship as a leading changemaker in education, and regularly speaks, trains, and writes for parents and teachers around the world. He's the author of the book Finding the Magic in Middle School, and writes a regular newsletter called Growing Wiser about parenting and teaching adolescents. More about Chris at www.chrisbalme.com.2022年9月に開校した白馬インターナショナルスクールの初代校長。クリス・バルムは米国で高名な教育指導者、作家であり、若者が人間としての可能性をより多く発見できるよう支援することに情熱を注いでおります。新しい教育実践で注目を集めたサンフランシスコのMillennium Schoolの共同設立者兼初代校長として、クリスは発達科学に基づいた中学生向けの新しい学習方法を開拓し、実践しました。クリスはその後、より多くの学生に社会的感情学習を提供するオンラインプログラムArgonautを設立しました。現在は日本の白馬インターナショナルスクールの初代校長を務め、地球環境に配慮し、生徒の幸福を育む学習アプローチを展開しております。クリスは教育界をリードする変革者としてアショカ・フェローシップを受け、世界中の親や教師のために定期的に講演、トレーニング、執筆を行っています。彼は『Finding the Magic in Middle School』という本の著者であり、Growing Wiserという定期的なニュースレターで子育てと青少年の教育について書いております。クリスについての詳細は を参照してください。人気アクセスのWEBサイト「Growing Wiser」ブログ執筆者。<著書>「Finding the Magic in Middle School: Tapping Into the Power and Potential of the Middle School Years 」Chris Balme(著)■堀 真一郎 Shinichiro Hori/「きのくに子どもの村学園理事長」プロフィール「学年がない、テストも通知表もない。学校は楽しくなければならないのです」昭和18年、福井県生まれ。学校法人きのくに子どもの村学園学園長。京都大学教育学部卒業、同大学院博士課程中退。元大阪市立大学教授。A・S・ニイルを日本に紹介した霜田静志に私淑、自らもニールの著作の翻訳者、「ニイル研究会」を設立、その代表を務める。大学の教授職を辞めて、ニールのサマーヒル・スクールを範とした新しい学校を目指して平成4年、学年も宿題もテストもない、体験学習中心の「きのくに子どもの村小学校」を1992年4月、和歌山に開校。現在、福井、山梨、福岡、長崎に5つの小中学校と高等専修学校を有する。著書に『体験学習で学校を変える』など。同校は、『夢みる小学校』という映画になった。月曜は長崎、火曜は福岡、水曜は山梨、木曜は福井、金曜は和歌山……と全国の学校を三菱パジェロで回る。「現住所、なし、住所は、パジェロ!」「きのくに子どもの村学園」「南アルプスきのくに子どもの村学園」■黒田 喜美/Yoshimi Kuroda くろちゃん/「デモクラティックスクールまっくろくろすけ代表」プロフィールデモクラティックスクールまっくろくろすけ代表兵庫県出身、市川町在住、一児の母(成人済み)1988年甲南女子大学 文学部卒業、卒業後、神戸YMCA,台湾台南YMCA,大阪インターナショナルスクールで勤務。1996年3ヵ月間、アメリカでオルタナティブ教育を視察。1997年「日本にデモクラティックスクールを創ろうと呼びかけ、まっくろくろすけが生まれる。2005年「デモクラティックスクールを考える会」(現デモクラティックスクール・ネット)を他の2講とともに立ち上げる。2009年「学校外で学び育つ子どもの権利保障をすすめる会・ひょうご」の世話人となる。2014-2015年「ふりー!すくーりんぐ」理事を務める。娘は4歳から17歳(2005年-2018年)までまっくろくろすけに通い、卒業。渉外担当、行政、議員に政策提言等の働き掛けをしたり、講演会にでかけたり、新設しようとする人への研修を行ったりしている。英語等科目別の勉強も担当。<コメント>大学時代は4年間、宝塚市の野外活動員をしました。その経験を通して「子どもの成長に必要なことは何か」を考え、デモクラティックスクールの「自由な学び、自治」にいたりました。生涯をかけて、他の人たちと協働していく大切なことが見つかり、またそれが「まっくろくろすけ」という場と存在していることに心から感謝しつつ、毎日を過ごしています。■草本 朋子 Tomoko Kusamotoプロフィール「白馬インターナショナルスクール理事長」東京大学経済学部卒。モルガン・スタンレー東京支店、NY本社勤務後、カリフォルニア大学バークレー校で経営学修士号(MBA)を取得。ゴールドマン・サックス東京支店、NY本社のプライベイートエクイティ部門で投資業務に従事。長女の出産を機に金融業界を引退し、三児の母となる。長野県白馬村の大自然に魅了され、子育てのためオーストラリア人の夫と2009年より白馬在住。2022年9月に中高一貫のインターナショナルボーディングスクール、白馬インターナショナルスクールを開校。持続可能性な未来の担い手を育成する新たな学校モデル創造を目指して生徒や教職員と奮闘中。2019年4月より共同代表として白馬SDGsラボを主宰し、白馬で持続可能な社会を創造すべく様々な委員会や協議会に参画。長野県が主宰する「信州学び円卓会議」委員や、白馬中学校・白馬高校の運営協議会委員として、公教育にも深く関わる。2022年に中高一貫の全寮制白馬インターナショナルスクール開校。■佐野 和之 Kazuyuki Sano/「かえつ有明中学・高等学校」プロフィールかえつ有明中・高等学校 副校長埼玉県私立高校での勤務を経て、2014年同校で「学ぶことの喜び」を追究する新クラスの立ち上げを牽引する改革の担い手として赴任。中学ではアクティブラーニングをベースに論理的思考力・表現力を育てる「サイエンス科」、高校では生徒が自分と向き合うマインドセットから知的欲求を喚起する「プロジェクト科」など、「新しい学び」を次々に展開する中心的な役割を果たす。また共感的コミュニケーションやU理論、マインドフルネスなど多岐にわたる分野に関しても造詣が深く、さまざまな視点から教育のあり方を模索し、先進的に実践している。「共感的コミュニケーション」や「チームビルディング」「パターンランゲ―ジ」などを使った研修の依頼が全国の学校から寄せられている。「かえつ有明中学・高等学校」■蓑手 章吾 Minote Shogo/「ヒロック初等部・中等部」「世田谷の砧公園から徒歩30秒にあるオルタナティブスクール「HILLOCK初等部中等部」のヒロック初代学院長。代々木校、吉祥寺校、中等部の4校全体の学院長も兼任。東京学芸大学の非常勤講師(「教育の情報化基礎」の授業を担当)、文部科学省学校DX戦略アドバイザー、デジタル庁デジタル推進委員も勤める。元公立小学校教員で、教員歴は14年。<著書>「『個別最適な学びを実現するICTの使い方』』(学陽書房)蓑手 章吾(著)」「『子どもが自ら学び出す!自由進度学習のはじめかた』(学陽書房)蓑手 章吾(著)」■天外 伺朗(てんげしろう)プロフィール元ソニー上席常務。工学博士(東北大学)、名誉博士(エジンバラ大学)。2006年まで42年間ソニーに勤務。その間、CD(コンパクトディスク)、NEWS(専門家向けコンピュータ・ワークステーション)、AIBO(犬型ロボット)などの開発を主導した。その後、ソニー・インテリジェンス・ダイナミクス研究所 株式会社所長兼社長などを歴任。ホロトロピック・ネットワークを主宰、医療改革や教育改革に携わり、瞑想や断食を指導し、また「天外塾」というセミナーを開いている。次第にすべての人の意識の変容と、社会の進化を加速することを主眼にした塾に変わっていっている。さらに2014年より「社員の幸せと生きがい、社会貢献を大切にする企業」を発掘するための「ホワイト企業大賞」も立ち上げ10年間代表を務めた。著書に『運命の法則』、『「ティール時代」の子育ての秘密』、『「生きる力」の強い子を育てる』、『「人類の目覚め」へのガイドブック』、『実存的変容 人類が目覚め「ティールの時代」が来る』、『「ザ・メンタルモデル」痛みの分離から統合へ向かう人の進化のテクノロジー』(由佐美加子・共著)、『自然経営 ダイヤモンドメディアが開拓した次世代ティール組織』(武井浩三・共著)、『幸福学×経営学 次世代日本型組織が世界を変える』(小森谷浩志・前野隆司・共著)、『人間性尊重型 大家族主義経営 新しい「日本型経営」の夜明け』(西泰宏・共著)、『無分別智医療の時代へ』、『日本列島祈りの旅1』、『出雲王朝の謎を解く』、『融和力』、『シン・コミュニティ論』『あけわたしの法則』『鳥の瞑想で開く第三の視点とメタ認知の奇跡』『治癒を目指すがん患者のための瞑想ワーク』など多数。他、瞑想や断食を指導。現在、医療改革、教育改革、企業経営改革、人間力を高めること、最新の組織、コミュニティを深掘りすることにも取り組んでいる。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年06月24日親として子どもの将来についてしっかり考えているつもりでも、日々の忙しさのなかでは、食事の準備や片づけ、子どもの送り迎えに健康管理、宿題のサポートなど、目の前のやるべきことに意識が向かいがちです。ただ、そんな子育てにもいずれ「ゴール」が訪れます。「ゴールをしっかり見据えておかないと、誤った子育てをしてしまいかねない」と指摘するのは、米ハワイ州でバイリンガルスクールを運営する教育家の船津徹さん。船津さんの考える「子育てのゴール」、そこに至るために必要なこととはどのようなことでしょうか。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)目指すべきゴールは、子どもを「自立させる」こと冒頭から大きな質問になりますが、みなさんは「子育てのゴール」をどう考えていますか?なかには、大学受験がゴールだと考えている人もいるでしょう。以前であれば、その考え方も正しいといえたかもしれません。強い偏差値至上主義のなか、しっかり勉強をしていい大学に入れば、いい企業に就職できました。そのまま年功序列制と終身雇用制に守られ、頑張って定年まで勤めあげれば、まずまずの人生を歩めたのです。ところが、時代は大きく変わりました。そのきっかけのひとつは、バブル崩壊です。教育に携わる以前に金融機関に勤めていた私も、身をもってバブル崩壊を体験したひとりです。しかも、ちょうどそのタイミングで私にも子どもができたため、否が応でも子育てについて考えることになりました。子育てに関しては、子どもが生まれた瞬間の状況だけを考えればいいわけではありません。将来的に子どもが社会できちんと活躍できるよう、想像力を働かせて20年先のことを考えながら行なわなければならないのが、子育てというものです。当時の私が行き着いた答えは、「とにかく勉強だけさせておけばいいという時代ではなくなる」というものでした。バブル崩壊により、「なにが起こるかわからない」という現実を突きつけられたからです。いい大学を出て就職した企業だって、いつ倒産してしまうかわからないのです。そう考えると、子育てのゴールについてひとつの形が見えてきます。社会環境がどのように変化しようとも、自ら人生を切り開いていくことができる子どもに育てること。つまり、「自立させる」ことこそが、子育てのゴールだと思うのです。子どもの自立に必要なのは、「知識」と「技能」子どもが自立するには、なにが必要でしょうか?そのひとつは、生きるための「知識」です。先に、「勉強だけをさせておけばいいわけではない」とお伝えしましたが、「勉強だけ」では不十分ということであって、勉強が必要ないということではありません。生きていくために必要な知識というものは、やはりきちんと身につけなければならないでしょう。あるいは、自分がやりたいことを追求したり新たなものをつくったりするにも、ゼロからの独学だけではなかなか難しいものです。先人たちが遺してくれた知識をしっかりと吸収したうえで、自分なりの思考力や創造力を発揮する必要があります。そして、生きるための「技能」もまた、子どもが自立するにあたって必要なものです。ひとことで技能といってもさまざまですが、これからの時代にもっとも重要なものとなると「コミュニケーション能力」だと私は考えます。生きるために必要不可欠の仕事が人とのかかわりのなかで成り立っている以上、コミュニケーション能力は間違いなく必須の技能です。他人と信頼関係を築くためのヒントをAIが与えてくれることはあるかもしれませんが、信頼関係そのものをAIが築いてくれるわけではありません。そして、子どものコミュニケーション能力にもっとも大きな影響を与えるのが、親子関係です。考えてもみてください。親と仲がよくない子どもが、家庭の外でいい人間関係を築けるでしょうか?もしかしたら、嘘をついたり偽りの自分をつくったりして、表面的に人と仲良くすることはできるかもしれません。でも、そういう嘘はすぐにバレてしまうものであって、本当の意味でのいい人間関係は築けないでしょう。ですから、まずは子どもと良好な関係を築くことを強く意識してください。子どもは、どのような場面でどのような言動をするのかなど、親の姿を見て学んでいます。そうして学んだことを、幼稚園や小学校という外のコミュニティーのなかで実践しながら、自分なりのコミュニケーションの術を身につけていくのです。そのため、ベースにある親子関係が良好な子どもは、家庭の外でも比較的いい人間関係を築ける傾向にあります。「根拠のない自信」を得られれば、「自立」に近づけるまた、そうしたいい親子関係を築くためにも、子どもに「自信」をもたせることを考えてほしいと思います。自信には、「根拠のない自信」と「根拠のある自信」があります。前者は、乳幼児期に親からの愛によって得られるものです。親が子どもに対して、「あなたが大切」「あなたには価値がある」「私はあなたの味方だ」といった愛を伝え続けることで、子どもは「なにがあっても、お父さんやお母さんは私を守ってくれる」と考えるようになります。そのように、自分の存在そのものに対する自信を与えてくれる親に対して、信頼を寄せない子どもはいません。こうして、親子関係はいい方向に向かっていくのです。そして、根拠のない自信を得た子どもは、学童期以降になると「根拠のある自信」も身につけていきます。根拠のない自信によって、「もしなにかに失敗しても、お父さんやお母さんは私を絶対に否定しない」「必ず守ってくれる」と考えるため、いろいろなことに積極的にチャレンジを続けることができるからです。チャレンジを続けていれば、ときには失敗を経験しながらも、同時に成功体験も積み上げていくことができます。そこから、「私にはこれができた!」という根拠のある自信を得ることができます。これは、根拠のない自信をもっていないためにチャレンジできない子どもには絶対に得られないものです。さらに、その自信は「やる気」も生み出します。「私にはきっとこれもできるだろう」「今度はこういうこともやってみよう」と、周囲からなにか言われるまでもなく自ら動ける人間になれるのです。つまり、子育てにおいて最終的に目指すべきゴールである、子どもの「自立」にぐっと近づけるということなのです。『「強み」を生み出す育て方』船津徹 著/ダイヤモンド社(2023)■ 教育家・船津徹先生 インタビュー一覧第1回:子育てのゴールは「自立」にあり。グローバル教育の第一人者が「根拠のない自信」を重視する理由第2回:一生変わらないからこそポジティブに伸ばす。「気質」に着目することで、「我が子らしさ」は生まれる(※近日公開)第3回:子どもの才能は「5つの領域」にあった。わが子の「強み」の見つけ方・伸ばし方【診断シートつき】(※近日公開)【プロフィール】船津徹(ふなつ・とおる)1966年8月18日生まれ、福岡県出身。明治大学経営学部卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育会社に勤務。その後独立し、米ハワイ州に移住。2001年、ホノルルにTLC for Kidsを設立。世界で活躍できるグローバル人材を育てるための英語教育プログラム「TLCフォニックス」を開発。同プログラムは全米25万人の教師が加盟する「OpenEd」で第2位にランクイン。25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成。同校の卒業生の多くがハーバード大学、イェール大学、コロンビア大学、ペンシルバニア大学、東京大学など世界トップ大学へ進学しグローバルに活躍している。著書に『強みを生み出す育て方』(ダイヤモンド社)、『世界標準の子育て』(ダイヤモンド社)、『世界で活躍する子の<英語力>の育て方』(大和書房)などがある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2025年06月23日株式会社日本教育指導総合研究所JET(所在地:東京都新宿区、代表取締役:屋口 京子)が運営する中学受験専門の個別指導塾・家庭教師派遣の受験Dr.は、中学受験生である6年生保護者対象の「夏の過ごし方セミナー」を、2025年6月30日(月)に開催します。夏の過ごし方セミナー■「夏の過ごし方セミナー」とは受験Dr.の最上位コースであるクラウン講師が講演。志望校合格を左右する夏期の過ごし方、中学受験生が「夏」やるべきことを算数・国語・理科・社会・全般に分けて教えます。■開催概要セミナー名:夏の過ごし方セミナー日程 :2025年6月30日(月)時間 :10:00~12:55受講方法 :対面受講・オンライン受講対象 :6年生保護者【セミナー受講料】11,000円(税込)【お申し込み】電話(03-5304-8225)もしくは下記申し込みフォーム 【担当講師】*安部 公一郎 講師(写真中央左)受験Dr. 塾長 京都駅前校校長 クラウンドクター講師*春野 陽子 講師(写真中央)国語科講師指導最高責任者 国語科御三家最高責任者 クラウンドクター講師*海田 真凜 講師(写真中央右から2人目)四谷本部校校長 校長総責任者 クラウンドクター講師*亀井 章三 講師(写真左)算数・理科御三家最高責任者 自由が丘校校長 教科総責任者 クラウンドクター講師*清水 栄太 講師(写真右)社会科御三家最高責任者 スーパードクター講師【アンケート回答特典】<対面受講>教科別 講演資料、セミナー内容に即したトレーニングブック<オンライン受講>教科別 講演資料の当日閲覧、セミナー内容に即したトレーニングブック送付【注意事項】・同業他社の参加禁止・セミナー中の撮影・録音・録画禁止■受験Dr.について「受験Dr.」は【目の前の1人を勝たせる】をモットーに、お子さん一人ひとりの性格や学習状況に合わせたオーダーメイド指導の「個別指導塾」「プロ家庭教師の派遣」「オンライン授業」のサービスを提供。開成中学校の合格者数は2020年、2021年、2022年、2023年、2024年、2025年の6年で計65名となり、個別指導No.1の合格実績を達成しています。■会社概要商号 : 株式会社日本教育指導総合研究所JET代表取締役: 屋口 京子所在地 : 〒160-0004 東京都新宿区四谷1-2-8 四谷THビル7階設立 : 設立 1998年2月/法人化 2003年10月事業内容 : 中学受験プロ講師による個別指導塾・家庭教師 受験Dr.校舎 : 四谷本部校、麻布十番校、代々木校、自由が丘校、吉祥寺校、東京校、成城学園校、横浜校、京都駅前校資本金 : 1,000万円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年06月19日5日間通して通っても、1日だけ体験してもOK日本モンテッソーリ教育綜合研究所は、学研ホールディングスのグループ財団である、才能開発教育研究財団の傘下です。附属する『子どもの家』にて、幼児と小学生を対象とした「モンテッソーリ教育」の特別体験教室を開催します。同教室は、子どもの興味関心を引きつける教材・教具が整えられた環境で、子どもが楽しく活動できるように、モンテッソーリ教師がサポートします。5日間通して通っても、1日だけ体験しても大丈夫です。実施日程申し込みは、日本モンテッソーリ教育綜合研究所の公式サイトで受け付けています。イベント概要イベント名:モンテッソーリ教育 特別体験教室日程:8月18日~22日会場:日本モンテッソーリ教育綜合研究所付属「子どもの家」対象:満3歳~小学生参加費:1回3,850円~詳細・申し込み:学研ホールディングス(マイナビ子育て編集部)マイナビ子育てでは、「子どもにとっておきの体験をさせたい!」と考えるパパとママのための会員限定・無料のコミュニティサイト・とっておき体験部!を運営しています。くわしくは▶こちら
2025年06月16日東京都教育委員会は、2025年7月27日(日)に新宿住友ビル 三角広場・住友ホール(東京・新宿)にて、「都立工科高校ドリーム・フェスタ2025」を開催します。本イベントでは、「ワクワクが未来を創る」をコンセプトに、都立の工科高校が一堂に会し、工科高校の魅力がわかるステージの開催や、ものづくりやデジタル技術の体験機会を提供します。パンフレットだけでは分からない、工科高校のリアルな雰囲気や魅力を肌で感じることができます。当日は、豪華出演者が参加するステージイベントも開催予定です。イベントビジュアルイベントロゴ東京都ではものづくりが迎える新たな局面に向き合い、社会からの期待に応える工業高校を目指すため、「Society5.0を支える工業高校の実現に向けた戦略プロジェクト Next Kogyo START Project」を2022年に策定しました。本イベントは、Society5.0時代に、創造的な活動により、新しい価値の創出や都市課題の解決に貢献できる人材を輩出する工科高校の魅力を伝える施策の一環となります。ものづくりやデジタル技術に興味・関心のある小中学生や保護者の方、教育関係の方など、皆様のご参加をお待ちしております。■日時2025年7月27日(日)10:00~17:00■会場新宿住友ビル 三角広場(1F)・住友ホール(B2F) (東京都新宿区西新宿2-6-1)■内容【ステージイベント】・宮坂副知事と須知 高匡さん(Zip Infrastructure株式会社 代表取締役CEO)による「工科高校の学びの先にあるものづくりの未来」をテーマにしたトークセッション・工科高校生による各学校の魅力紹介※スペシャルサポーターとして、ぺこぱさんが出演【フロアイベント】・先端技術コーナー :強化外骨格ロボット「SKELETONICS」体験 等・体験・実演コーナー:ものづくり・デジタル技術の体験や在校生による実演・工科高校ブース :工科高校がブースを出展し、在校生が各校の特色を紹介・作品展示コーナー :工科高校生が製作した作品の展示■入場料無料■参加方法以下の公式サイトから事前受付をしていただくと、スムーズに入場することができます。また、ステージイベントの座席予約もできます。なお、当日受付も可能です。 ■その他・託児サービスを実施いたしますので、家族そろって是非お越しください。・本イベントの取材に関しては、別途ご案内いたします。会場HP公式サイト《イベントビジュアル》イベントビジュアルイラスト制作 都立八王子桑志高校 仲野 佳奈さんイベントロゴイラスト制作 都立工芸高校 野中 郁未さん《出演予定ゲスト》お笑い芸人 ぺこぱ・スペシャルサポーターお笑い芸人 ぺこぱさんZip Infrastructure株式会社 代表取締役CEO 須知 高匡・ステージ出演Zip Infrastructure株式会社 代表取締役CEO 須知 高匡さん《ステージイベントタイムテーブル》ステージイベントタイムテーブル当日はステージイベントの様子を生配信でお届けします!公式HPよりご視聴ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年06月13日さまざまな企業が、自由研究にぴったりなテーマの授業を展開同イベントは、これまでに累計約7万人の親子が参加した、夏休みの課題を解決するためのオンライン特別授業。今年も、算数・理科・歴史・アート・天体観測・ものづくりなど多様なテーマをそろえ、全国どこからでも無料で参加できるオンライン形式で開催します。7月26日には、未来に「あったらいいな」と思うアイディアをみんなで考える「あつまれ!未来の発明家~子どもアイディアコンテストワークショップ~」(本田技研工業)を開催。応募者全員にランチバッグをプレゼントします。7月27日には、クイズや実験などの体験を通して「レモン」の知られざるチカラを発見できるプログラム「レモン実験教室」(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)を開催します。夏休みの自由研究にもぴったりです。そのほか、「建設機械レンタルの仕事を大公開」「コーヒーのヒミツ~工場見学&クイズ大会~」「小学生でもできちゃう☆本格的な自由研究をプロが伝授!」などのプログラムや、魚、恐竜、宇宙、アートをテーマにした授業も予定しています。開催概要名称:夏のオンライン自由研究フェス2025期間:2025年7月1日(火)~8月31日(日)※授業によって開催日・時間が異なります。開催形式:オンライン参加費:無料参加方法:各講座の募集ページより申込みURL:キッズウィークエンドマイナビ子育てでは、「子どもにとっておきの体験をさせたい!」と考えるパパとママのための会員限定・無料のコミュニティサイト・とっておき体験部!を運営しています。くわしくは▶こちら
2025年06月12日周囲からの情報やほかの親の考えなどに惑わされ、子育ての「軸」がぐらつくなど悪影響を受けていないでしょうか。インターネットを通じてかつてとは比較にならないほど多くの情報に触れる現代では、とくに注意が必要かもしれません。そのような状況において、高い小学校受験の合格実績をもつスイング幼児教室を運営する矢野文彦さんは、「子どもの名前の由来を思い出す」ことをすすめます。その効果は、どのような点にあるのでしょうか。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)子どもの名前の由来は、親の教育方針の第一歩子育て中の親御さんは悩みがつきないでしょう。子どもの性格や行動に関する悩み、発達や学習度合いに関する悩み、しつけ方に関する悩みなど多種多様だと思います。そうした悩みにさいなまれているときは、「軸」ともいえる教育方針を見失い、袋小路に迷い込んでしまいかねません。すると、子育てに多くの悪影響が表れます。たとえば、わが子に対して「周囲に流されず自分自身の力で力強く人生を切り開ける子になってほしい」と願っていたのに、「子どもに失敗させたくない」「いい学校に行かせたい」といった目先の思いが先行してしまうと、もともとの願いとは矛盾した育て方になってしまいます。そのような、軸がブレた育て方のもとでは、子どもも「結局どうすればいいの?」と混乱し、精神的にも不安定になってしまうでしょう。あるいは、親のなかで「なにを大事にしたいのか」という軸が明確でなくなれば、周囲の情報や他の親と自分を比較して親自身が迷いや焦りを感じ、ストレスを溜めやすくなることも考えられます。親が強いストレスを感じることは、子どもにとっても好ましいことではありませんよね。そのような状況にいる親御さんには、改めて「わが子の名前の由来」を思い出してほしいと伝えています。子どもの名前をつけるとき、すべての親は「こんな子に育ってほしい」と願いを込めます。それは、それぞれの親の教育方針の第一歩に他なりません。それが、まさしく子育ての軸なのです。わが子の名前の由来を思い出し、子どもが生まれたときの気持ちに立ち返ることで、「そうだった、この子の名前にはこういう願いを込めていたのだった」と自らの教育方針を思い出すことができ、あるいは教育方針を立て直して今後の子育ての方向性を決めることもできるのです。「軸」を見失えば、自分らしい判断ができなくなる少し話が逸れるようですが、仕事だって同様ですよね。私は、子育てと仕事はとてもよく似ているものだと考えています。理想としていた職業に就くことはできていないとしても、みなさんが現在の仕事をはじめたときには、「こういう理由でこの仕事をするんだ」「この仕事を通じて将来的にこんなふうになりたい」「そのためにはこういうことを大事にしよう」という初心をもっていたはずです。この初心は、子育てでいえば、子どもが生まれたときに決めた教育方針です。でも、同じ仕事に長く携わるうちにその初心を見失ってしまうと、モチベーションの低下や判断のブレなど、多くの悪影響が出てきます。もちろん、そうなると成果も出づらくなって当然です。そうした「なにを大事にしたいのか」という軸は、普段の仕事の進め方にも顕著に表れます。「なによりも人の気持ちを大事にしたい」という人なら、パートナー企業がなんらかのトラブルを起こしたときに「パートナー企業の要望に柔軟に対応しよう」と考えるでしょうし、「契約や計画といった取り決めを守ることこそ優先しなければならない」という人なら、「パートナー企業に多少の負担をかけることも仕方がない」と考えるでしょう。もちろん、子育ての教育方針にも仕事における軸にも正解というものはありません。ただ、その内容は問わず、軸を見失ってしまっては自分らしい判断をすることが難しくなるのです。子育てでは「ふたつの顔」を使いわけるただし、子育てにおいては、「ふたつの顔」を使いわけることも大切です。仕事においては、先のトラブルが発生したときの例ではありませんが、場面に応じた仕事の進め方や対処法を、「自らの軸」に照らし合わせて打ち出さなければなりません。このことについては、子育ても同じです。子育てにおいても、理想通りにうまくいくことはほとんどないでしょう。うまくいかないことがあれば、自らの教育方針に立ち返って打ち手を見出す必要があります。たとえるなら、アスリートをサポートするトレーナーの顔であり役割のようなものです。「礼儀を重んじる子になってほしい」と願う親が、玄関で靴をそろえることを子どもに教える場面をイメージしてみてください。「靴をそろえておくと、お客さんが来たときに『すてきなお家だな』と思ってもらえるよ」といったほうが響く子もいれば、「靴をそろえるのがマナーだから」とシンプルに伝えたほうが納得する子もいます。「いまこの子にはどのような伝え方が最適なのか」と考えるのは、アスリートの個性や状況を見極めて成長をサポートする、まさにトレーナーのような役割です。仕事はもちろん、子育てにおいても、このような冷静な見方が欠かせないのです。でも、そういった関わりだけではやっぱりさみしいですよね?子どもの誕生日や旅行など特別なときには、「かわいい、かわいい」と徹底的に甘やかしてもいいと思うのです。「トレーナーの顔」と、子どもに甘い、いい意味での「親ばかの顔」、ふたつをうまく切り替えながら適切な関わりをしていくことで、より深い親子関係を築けるはずです。『スイング幼児教室が教える 冒険力の育て方』矢野文彦 著/光文社(2024)■ スイングアカデミア代表取締役・矢野文彦先生 インタビュー一覧第1回:「できない」を「できる」に変える冒険力!小学受験のプロに聞いた、子どもの力を伸ばす親とは?第2回:親自身が迷いや焦りを感じたら、「わが子の名前の由来」を思い出して。どんな願いを込めた?第3回:【冒険力の育て方】スイング幼児教室が教える、乱世を生き抜くための「4つの力」(※近日公開)【プロフィール】矢野文彦(やの・ふみひこ)1973年生まれ、東京都出身。株式会社スイングアカデミア代表取締役。大学卒業後、広告代理店やインターネットプロバイダを経て大手通信会社に入社。ブランドマーケティング、広告宣伝等を担当。2011年に退社して独立。WEB制作、アーティストマネジメント、教育事業をはじめ、東京都港区にスイング幼児教室を開校。2014年に株式会社スイングアカデミアを設立。社会経験を経て、学力だけではない社会で活躍するために必要な本当の力に気づき、「未来につながる学び」を、学びのスタート地点にいる子どもたちに伝えたいという思いから小学校受験業界に参入。培ったマーケティングノウハウを活かし、教育トレンドを速やかに分析して反映するなど、効率的で信頼性のある独自のカリキュラムが定評。講師やスタッフたちとのチームワークを大切にしながら、自らも授業やセミナーを行い、生徒や保護者に学びの本質である「冒険力」を伝えていくことを続けている。【公式X】矢野文彦 (スイング幼児教室)【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2025年06月09日食育を中心とした書籍・教材の出版を手がける株式会社群羊社(本社:東京都文京区、代表者:藤原 広一郎)は、2025年6月7日(土)、8日(日)に徳島県徳島市のアスティとくしまにて開催される日本最大級の食育の祭典「第20回食育推進全国大会 in TOKUSHIMA」に出展いたします。当社ブースでは、3月25日(火)にリリースした新感覚の献立&食育アプリ「チョイスごはん」をご体験いただけるほか、6月6日(金)発売の新刊書籍『シンプルだけど体にいい! 主菜×副菜』をいち早くお手にとっていただけます。2022年参加時の様子【開催情報】食育推進全国大会は、食育に関する理解と実践の輪を広げるために開催されている全国規模のイベントです。イベント名: 第20回食育推進全国大会 in TOKUSHIMA日程 : 2025年6月7日(土)10:00-17:00、8日(日)10:00-16:00会場 : 徳島県立産業観光交流センター(アスティとくしま、徳島市山城町東浜傍示1番地1)料金 : 入場無料公式サイト: <当社展示内容>●毎日の献立が楽しくなる!新感覚の献立&食育アプリ「チョイスごはん」体験コーナー新感覚の献立&食育アプリ「チョイスごはん」アプリの画面上で、主食・主菜・副菜を選ぶだけでバランス献立が完成。ブース内に設置した端末で体験可能です。「3・1・2弁当箱法」※ をベースにした、組み合わせ自由の献立機能を搭載。主食・主菜・副菜を選んで(チョイス)、弁当箱に詰めるだけで、あっという間にバランス献立ができ上がります。新感覚の弁当箱画面で毎日の献立決めを簡単にし、健康的な食生活をサポートします。群羊社で人気の食育絵本から再編集した「食の学び」を深めるコンテンツも多数収録。親子で楽しみながら、食への理解や興味を自然と育むことができる、知育と食育が融合したアプリです。いまなら1ヶ月無料トライアル実施中です。※「3・1・2弁当箱法」は、NPO法人食生態学実践フォーラムの登録商標です。いまなら1ヶ月無料トライアル実施中! ●栄養バランスが簡単に!新刊『シンプルだけど体にいい! 主菜×副菜』を会場で初披露6月6日発売の新刊『シンプルだけど体にいい! 主菜×副菜』組み合わせるだけで栄養バランスが整う。献立に悩まないヒントがつまった新刊をお手に取ってご覧いただけます。主菜41品、副菜45品、一皿料理11品、もう一品(50kcal以下の小さなおかず)14品を掲載。料理を自由に組み合わせるだけで、自然と栄養バランスのとれた「おいしい健康ごはん」が完成します。キッチンで使いやすいA5ヨコ型レイアウト、減塩でも満足できる「おいしいうす味」、調味料がひと目でわかる「味つけワンポイント」付き。主食・主菜・副菜がそろった理想的な食事を、もっと手軽に。毎日の献立に悩んでいる方、家族の健康を考えたい方、料理初心者の方にもぴったりの一冊です。群羊社オンラインストアでも発売中! ■株式会社群羊社概要群羊社は、食育に特化した書籍や教材の企画・編集・製作・販売。子どもの食と健康、教育を支えるコンテンツを多数展開しています。会社名: 株式会社群羊社所在地: 〒113-0033 東京都文京区本郷2-12-4 中村ビル3階代表者: 藤原 広一郎設立 : 1981年1月10日URL : ※アプリに関してのお問い合わせは、お電話では受け付けておりません。以下のフォームよりお問い合わせください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年06月03日阪急阪神ホールディングスグループの株式会社ミマモルメ(本社:大阪市福島区、社長:藤井啓詳)が、讀賣テレビ放送株式会社(本社:大阪市中央区、社長:松田陽三)と共同で構成するプログラボ教育事業運営委員会は、この度、オリコン株式会社が発表した「2025年 オリコン顧客満足度(R)調査」において、「子どもプログラミング教室 総合ランキング 第1位」を受賞しました。「オリコン顧客満足度(R)調査 子どもプログラミング教室」における総合ランキング第1位は、2024年に引き続き2年連続での受賞となります。また、同調査における複数の項目においても1位を受賞しました。※※結果詳細ページURL: 《調査概要》 2025年 オリコン顧客満足度(R)調査 子どもプログラミング教室■発表日:2025/06/02■調査方法:インターネット調査 ■調査主体:株式会社oricon ME■サンプル数:1,749人 ■規定人数:100人以上 ■調査企業数:24社■定義:未就学児および小学生を対象に、PCもしくはタブレットを使用したプログラミング教育を提供している企業■調査期間:2025/01/23~2025/02/12、2024/03/01~2024/03/21、2023/03/20~2023/03/30■調査対象者 性別:指定なし 年齢:18~69歳 地域:全国条件:以下すべての条件を満たす保護者1)過去5年以内に、対象の教室に未就学児(4歳以上)または小学生の子どもを通わせた2)月に1回以上の頻度で、3ヶ月以上継続して通わせた3)主に、対象の教室での対面授業で、PCもしくはタブレットを使用したプログラミング教育のコースに通わせた4)通わせる教室の選定に関与し、サービスに関する支払い金額を把握している「プログラボ」は、2016年に『私たちは、ロボットプログラミング教育を通じて、未来を担う子ども達の「夢を実現するチカラ」を育みます。』の教育理念を掲げ、「知識・技能」だけでなく「思考力・判断力・表現力」を持ち、「主体性をもって多様な仲間と協働できる」真に社会に求められる人材を輩出したいという思いでスタートし、実践しています。直営校・フランチャイズ校合わせて全国80校以上を運営し、これまで約20,000名の子ども達に教育をお届けしてまいりました。「プログラボ」では、様々な活動を通じ、今後も1人でも多くの子ども達の「夢を実現するチカラ」を育めるよう取り組んでまいります。【参考】株式会社ミマモルメの概要1 本社 大阪市福島区福島3丁目14番24号2 資本金 1億円(阪神電気鉄道株式会社100%出資)3 設立 2017年8月8日4 代表者 代表取締役社長 藤井 啓詳5 事業内容 あんしん事業(ミマモルメ)・教育事業(プログラボ)6 ホームページミマモルメ プログラボ 株式会社ミマモルメ リリース 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年06月02日特定非営利活動法人オペレーション・ブレッシング・ジャパン(事務局:宮城県仙台市 以下 OBJ)は、2025年7月21日(月・祝)に、臨床心理士・行動療法士である奥田健次氏を迎えた特別講演会「さやか星小学校の実践から学ぶ~ぶれない子育て、ゆるがない歩み」を東京都内で開催します。ぶれない子育て、ゆるがない歩み■教育現場が抱える課題と、新たな選択肢不登校や発達特性の多様化が進む中で、従来の一斉指導だけでは対応が難しいケースが増えています。そうした中、子どもの特性に応じた「行動科学に基づく教育支援」や、家庭と連携した心のケアが、教育現場や保護者から大きな注目を集めています。本講演では、子ども一人ひとりの学習ペースや個性を尊重し、行動分析学とデジタル教育を融合させた実践事例をもとに、子どもが安心して自分らしく育つための教育について考えます。■講師紹介:奥田健次(おくだけんじ)氏臨床心理士・行動療法士。日本行動分析学会理事。2018年4月、日本初の行動分析学を取り入れたインクルーシブ教育の幼稚園「サムエル幼稚園」を開園。2024年4月には、行動分析学とデジタル教育を組み合わせた「さやか星小学校」を開校。聖書を土台にした人間理解と心理学の知見を融合させた教育と支援を実践し、教育現場の新しいモデルづくりに取り組んでいます。■講演概要・日時 : 2025年7月21日(月・祝)14:30~17:30(開場14:00)・会場 : お茶の水クリスチャン・センター 8F(東京都千代田区神田駿河台2-1)・対象 : 教育関係者、保護者、福祉・心理支援関係者、教会従事者、一般・定員 : 250名(先着)・参加費 : 無料(このセミナーは、心の支援事業の一環として、皆さまからのご寄付により開催されています。ご支援にご協力いただけますと幸いです)・詳細・申込: ■主催・お問合せ先主催 : 特定非営利活動法人オペレーション・ブレッシング・ジャパン所在地 : 宮城県仙台市泉区泉中央1-13-4 泉エクセルビル3FWEB : お問合せ: seminar@objapan.org 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年06月02日子どもには幸せでいてほしい。笑顔で、自分らしく、健やかに生きてほしい。きっと、そんな願いを胸にこの記事にたどり着いたのではないでしょうか。もしかしたら、「今の子育て、本当にこれでいいのかな……」「もっといい教育方法があるなら、知りたい」そんな想いが、あなたの心のどこかにあるのかもしれません。それなら、ほんの数分だけ、お時間をください。きっとこの記事との出会いが、あなたとお子さんの毎日を変えるヒントになります。じつは、子どもの「よりよく生きる力」を伸ばす方法は、100年以上も前にすでに見つかっています。ですが、残念なことに日本ではまだ一部のご家庭にしか知られていないのが現状です。はじめまして、神原えみと申します。私はAMI(国際モンテッソーリ協会)認定のモンテッソーリガイド(教師)であり、2児の母です。普段は、「ママもこどもと同じくらい自分を大切に」を軸に活動をしています。この連載では、私が子どもたちと関わるなかで日々感じている「モンテッソーリ教育の本当の意味」をとらえ、それをご家庭での子育てのなかにどういかしていけるのか、丁寧にお伝えしていきます。今回のテーマは「吸収精神」です。監修者プロフィール神原えみ(かんばら・えみ)AMIモンテッソーリ教師小学生2児の母。AMIモンテッソーリ教師ディプロマ取得。「ママも子どもと同じくらい自分を大切に」をテーマに活動。代表著書『0~2歳 分かりやすい!モンテッソーリ教育』『幼児教育をはじめる前に読む本』、バイリンガル書籍『ORIGAMI はじめてのおりがみ』シリーズなどを出版。著者名「モンテッソーリガイドえみ」として海外にも発信中。Udemy・ストアカ講師として、子育て中のママが自分らしく過ごすための講座を展開しています。 「吸収精神」とは何かこの考え方を知ったあなたは、子どもへの接し方がきっと変わる。それが、モンテッソーリ教育の中核にある考え方、「吸収精神(The Absorbent Mind)」です。吸収精神とは何なのでしょうか。一言で言うと、吸収精神とは子どもが「環境からあらゆることを全て吸収する能力」のことです。私たち大人が何かを学ぶとき、それは「意識的」に学習します。本を読んだり、ネット上で調べたり、時間をかけて記憶します。一方、子どもは“努力せずに” “自然に” “意識せずに” 吸収します。“私達大人とこどもは違う”のです。「誰も教えていないのに、いつのまにか仕草やしゃべり方がママにそっくり」そんな姿に見覚えがありませんか。それこそがこの “吸収精神” です。目で見たもの、耳で聞いたこと、周囲の大人の振る舞い……あらゆる環境をそっくりそのまま吸収し、無意識に取り入れ、やがてそれが「その子らしさ」になっていきます。「吸収精神」がはたらくのは0~6歳まで吸収精神がはたらくのは、0歳から6歳までです。それ以降は、この特殊な能力は消えてしまいます。吸収精神の時期に子どもが無意識に吸収するものには、たとえば以下のようなものが含まれます。大人が何気なく使っている言葉感情の表し方食事のマナーや生活リズムこの力を意識するか、もしくはまったく知らずに過ごすかで子どもの将来や、親のありかたが変わります。この時期にどんな環境に身を置くかが、子どもに直接的な影響を大きく与えるのです。モンテッソーリ園での「吸収精神」を生かした教具吸収精神を知るため、モンテッソーリ園を少しのぞいてみましょう。ここで、モンテッソーリ教育の基本的な概念をご説明します。「教具」とは、モンテッソーリ教育で利用する特定の道具のことです。これらの教具は、子どもが自分で間違いに気づけるように作られており、大人が教えなくても子どもが自然に学べるよう工夫されています。また、「お仕事」とは、子どもが取り組む活動のことを指します。モンテッソーリ教育では、子どもの学習活動を「遊び」ではなく「お仕事」と呼びます。吸収精神の特性を生かした教具に、“幾何タンス”というお仕事があります。子ども達は、幾何タンスという教具を利用して、「台形」、「ひし形」、「鈍角不等辺三角形(どんかくふとうへんさんかっけい)」などの名称を、指で触りながら、言葉の名称を全く苦労することなく吸収します。公立の小学校では高学年で初めてでてくる言葉も、モンテッソーリ園では触れる機会があるのです。環境からすべて吸収するこども◆大人の言葉たとえば「ワンワンかわいいね」「ブーブーが通ったね」「○○でしゅか(赤ちゃんことば)」。あなたは子どもにこんな言葉を使っていませんか。モンテッソーリ教育では、犬のことを「ワンワン」と教えると、子どもは「ワンワン」と「イヌ」という別々のものが存在すると誤解し、混乱すると考えられています。先程の例でもお伝えしたように、子どもは、「鈍角二等辺三角形(どんかくにとうへんさんかっけい)」という言葉も「こんにちは」と同じ感覚で吸収します。あかちゃん言葉を使わず、大人が使う言葉をそのまま子どもに伝える必要があります。◆親の生活態度吸収精神の力は言葉だけではなく、人の動き、生活態度にも働きます。冷蔵庫の下のドアを無意識に足で閉めていませんか。とてもお恥ずかしいことに、私は以前、無意識にやっていました。ある日、気が付くと2歳の子どもがそっくりそのまま真似をしていてハッとしてすぐに行動を改めたことを思いだします。子どもは、言葉だけでなく、あなたの日常の態度、所作をまるごと、しかもとても細かいところまで吸収します。◆親の表情マリア・モンテッソーリ氏は吸収精神を書籍のなかでカメラにたとえています。「カシャッとシャッターが押されると、全ての物が突然にカメラに入ります」(引用:マリア・モンテッソーリ(2016),『1946年ロンドン講義録』, 風鳴舎.)子どもの心は、アプリで加工することのできないカメラです。何もかも、すべての現実をまるでカメラに写したかのように、詳細に吸収します。たとえば、ママがいつもニコニコしていればその表情を吸収します。そして、その逆ももちろんすべて吸収してしまうのです。あなたは、どんな表情や態度を子どもに吸収してもらいたいですか。子どもの吸収精神を働かせるために家庭ですぐに取り組めること◆吸収してもらいたい環境を整えよう子どもにどんな表情を吸収してもらいたいですか。いつもイライラ、怒りっぽい。もしくは、穏やかに笑っている……。後者の方が圧倒的に多いですよね。まずは、ご自身が子どもに対してどんな表情や態度で接しているか少し立ち止まって考えてみましょう。家のなかの環境はいかがですか。シンプルで清潔、整った環境、もしくはちらかった部屋、子どもにどちらの環境を吸収してもらいたいですか。環境の詳しい整え方はまた別の記事でお伝えしますね。◆積極的に家事に参加させよう洗濯、料理、掃除——日々の家事は、じつは子どもにとって学びの宝庫です。歩き始めたばかりのお子さんは目が離せなくて大変ですよね。決まった場所にいてもらい、安全を確保するのも、大切なことです。でも、もしおんぶ紐を使って、あなたが料理をする姿を見せてあげられたら、それはお子さんにとって、とても貴重な吸収する環境になります。もう少し年齢が上がってくると一緒に料理つくりを楽しむこともできますよね。「環境から吸収する」ことこそが、子どもにとって、自然で深い学びになります。積極的に家事に参加できる環境を意識してみてください。◆正しい言葉遣い、豊富な語彙を意識しよう大人の言葉づかいや表情、態度は、すべて子どもの心に染み込みます。正しい言葉遣い、豊富な語彙を意識しましょう。「あれ」ですませず、正式な名前を意識してみてください。また、「うちの子なんて……」という謙遜を使うのをやめましょう。子どもは、言葉をそのまま受け取り、吸収します。大好きなママ・パパが「ぼく、私のことをよく思っていない」と無意識に吸収してしまうことは避けたいですよね。***心に余裕をもち、笑顔でいることを意識してみてください。すると、不思議なほど、子どもも自然と笑顔になります。これはとてもシンプルなことですが、じつは非常に大切なことです。吸収精神が働いている子どもは、私たちが想像する以上に、多くのことを学び、日々蓄積しています。親の笑顔、言葉、しぐさ、それらすべてが、子どもにとっての「環境」そのものです。そして何より、ママ・パパがこの吸収精神の存在を理解し、自らの「あり方」に意識を向けることこそが、吸収精神を育むための最大の環境なのです。0~2歳わかりやすい!モンテッソーリ教育: 子供の才能が伸びていくモンテッソーリ園の選び方【7つのポイント】神原えみ著参考価格:1,870円Amazonで見る 新生児のママへ:幼児教育を始める前に読む本【子どもと同じくらい自分も大切に】神原えみ著参考価格:1,650円Amazonで見る 関連記事【専門家監修】モンテッソーリ教育完全ガイド:子どもの可能性を引き出す方法子どもの自然な発達を尊重し、その可能性を最大限に引き出す教育法「モンテッソーリ教育」。世界110カ国以上で実践さ…(参考)マリア・モンテッソーリ(2016),『1946年ロンドン講義録』, 風鳴舎.
2025年05月30日子どもの好奇心を育てる驚異の理念を徹底解説子どもに「勉強しなさい」と言うのはうんざり、という人は必読!渋谷教育学園幕張中学・高等学校、通称「渋幕」。東大をはじめとする国内の難関大学のほか、海外大学の進学実績も豊富な、いまいちばん注目のスーパー進学校で、一体なにが行われているのか。同書では、その教育の秘密を解説します。子どもの中学受験を考えている人、「勉強しなさい」と言うのはうんざりという人は必読の一冊です。“ゆるい”「渋幕」でなぜ、圧倒的な進学実績や多彩な進路が叶うのか?東大合格者数14年連続TOP10入り。海外大学への進学実績も豊富かつ、アナウンサーの水卜麻美さん、サッカー元日本代表の田中マルクス闘莉王さん、直木賞作家の小川哲さんなど多彩な卒業生を輩出する渋幕の特徴と言えば……・チャイムが鳴らない・修学旅行は現地集合、現地解散・メイクも服装も自由・校則はほとんどない・進路指導なしと、ある意味“ゆるい”ことがわかります。「東大に行きなさい」という進路指導もなし、「勉強しなさい」もなしで、なぜ圧倒的な進学実績や多彩な進路が叶うのでしょうか?「渋幕の奇跡」と言われる躍進の影にあったもの渋幕の進学実績は開校からの40年間で驚異的な伸びを見せており、この現象は「渋幕の奇跡」と呼ばれるほどに。徹底した教育理念と、「真に学ぶ力をつける」カリキュラムを教員一人ひとりがしっかり理解することで、子どもたちの学びたい気持ちはぐんぐん伸びます。同書では「3つの秘密」をじっくり解説他校ではもちろん、各家庭でも実践できるエッセンスが散りばめられているので、「渋幕は憧れだけど、偏差値が高すぎて受けるのはムリ」「遠くて通えない」と受験を諦めている人にもぜひ、読んでもらいたい内容です。学校長、教員、在校生、卒業生を1年半にわたって密着取材!今回、1,000人以上の教員を取材した教育ライターが渋幕に初潜入。「英語が強い」と言われる秘密や、多彩な進路の裏側には、とにかく忍耐強く子どもたちに向き合う大人の姿がありました。「勉強しなさい」「宿題やりなさい」をグッとこらえて好奇心の芽を育てる方法と、勉強のポイント、入試問題からわかる「渋幕が求める生徒像」を解説。実際の問題を例に出して、求められる生徒像を導き出しています。渋幕の受験を考えている人には必読の内容です。書誌情報『渋幕だけが知っている「勉強しなさい!」と言わなくても自分から学ぶ子どもになる3つの秘密』著者:佐藤智定価:1,760円刊行日:2025年5月29日飛鳥新社(マイナビ子育て編集部)
2025年05月28日「いじめは絶対に許されない」——それは世界共通の価値観です。けれど、その “いじめっ子” に対する対応には、国ごとに大きな違いがあります。日本では、加害児童への指導が「謝罪」や「反省」に偏る傾向がありますが、海外では “なぜそうしたのか” を一緒に考える国や、 “もう一度教育をし直す” ことに力を入れている国、またいじめを「犯罪」として厳しく罰する国もあります。今回は、アメリカ・フィンランド・オーストラリア・フランス・韓国など、いじめ対策に取り組む各国の対応を比較しながら、「いじめっ子にどう向き合うか」という視点から、日本の課題を探っていきます。なぜ「いじめっ子への対応」に注目するのか?いじめの問題がニュースになるたびに、注目されるのは「なぜ学校は気づけなかったのか」「どうして止められなかったのか」といった被害者側の視点です。もちろん、それは非常に大切な問いです。しかし一方で、どうしていじめを起こしたのか、その後、本人がどのように変化したのか、再びいじめを起こさないためにどんなサポートがされたのかは、表に出にくいまま終わってしまいまっているのが現状です。文部科学省の調査からも、加害者側の子どもには感情のコントロールが未熟だったり、家庭や学校でのストレスを抱えていたりと、背景には多くの要因があることがわかっています。子ども同士の関係性のなかで「加害者になってしまった」場合もあり、一方的にラベルを貼るだけでは問題の本質に届かないこともあります。では、他国ではどのようなアプローチがとられているのでしょう?それぞれ各国のいじめっ子への対応をまとめました。アメリカ|罰から教育的アプローチへアメリカでは言葉による攻撃や暴力を伴ういじめが多く、サイバーいじめも増加傾向にあります。おとなしい性格の子どもがターゲットになりやすい特徴があるようです。この問題に対し、現在は98%の州で「いじめ反対法」が制定され、法的枠組みが整備されています。厳格な地域では加害児童が犯罪者として扱われるケースもあります。また、かつての「ゼロ・トレランス(不寛容)」政策では即座に停学などの処分を下していましたが、現在は教育的アプローチが主流になっています。「ポジティブ行動支援」では禁止よりも望ましい行動を積極的に奨励し、校内に前向きなメッセージを掲示。加害児童には感情コントロールや他者理解のプログラムを提供し、「叱る」より「責任をとる」体験を重視する方向に変化しています。フィンランド|学校全体で防ぐ「キヴァ・プログラム」フィンランドは、いじめ対策の先進国として知られています。小学校1年生から導入されているKiVa(キヴァ)プログラムでは、いじめが起きたときだけでなく、”起きない環境づくり”に重点を置いています。月1回90分の授業とオンラインゲームを通じて、全員参加型の学びを展開し、特に「傍観者」の役割に注目します。加害児童には「どうしてその行動に至ったか」を一緒に考える時間を設け、単に責めるのではなく行動の背景を理解させます。学校には「KiVaチーム」を常設し、約9割の学校が導入する同プログラムは、いじめ被害の減少という効果が科学的に証明されています。オーストラリア|問題行動への取り組み「SWPBS」オーストラリアでは、問題行動を単なる罰の対象ではなく、支援が必要なサインと捉える取り組み「SWPBS(School-Wide Positive Behaviour Support)」が広まっています。この制度は、生徒の行動を3段階(Tier1〜3)に分類し、それぞれのニーズに応じて支援を提供します。特にビクトリア州では積極的に導入されており、専門のコーチによる指導やオンラインリソースの活用など、充実した支援体制が整えられています。州によって導入状況や具体的な支援内容に差がありますが、このSWPBSの導入により、生徒の学校への帰属意識の向上やいじめの減少など、ポジティブな効果が報告されています。フランス|「いじめ行為は犯罪」と厳格に対応フランスでは、いじめを厳しく罰する法的枠組みが確立されています。2022年の法改正では、いじめ被害者が自殺した場合、最高で懲役10年・罰金15万ユーロという重い罰則が設けられました。また2023年9月からは、校長と自治体首長の判断で加害児童を強制的に転校させることも可能になったそうです。いじめ防止措置は3段階に分類され、第1レベルは話し合いによる和解、第2レベルは専門家の介入、第3レベルは被害者の安全に重大な脅威がある場合の強制転校などの措置が取られます。同時に「道徳と市民性」の授業では「なぜいじめがいけないのか」を子どもたち自身が考える機会を設け、すべての教職員にいじめ対策の研修が義務づけられています。韓国|罰則と専門分担を徹底した「法と制度による対応」韓国では、2004年に「学校暴力予防法」が制定され、いじめへの対応が法制度として厳格に運用されています。加害者への処分は、保護観察や転校、特別教育などがあり、2026年からは加害記録が大学入試に反映される制度も導入予定です。特徴的なのは、担任の教師が原則として調査や判断に関与せず、「学校暴力責任教師」が中立的な立場で対応する点です。重大事案では、地域の審議委員会(弁護士・医師・保護者など)によって裁定され、学校の裁量に任せない仕組みが整っています。ただ、制度化が進む一方で、「教師と生徒の関係が希薄になる」「本当の意味での関係修復が難しい」といった教育的な課題も指摘されています。法的対応と教育的関わりのバランスが、今後の焦点となりそうです。日本|「叱る」「謝らせる」中心の対応と課題日本の小学校では、いじめが発覚すると担任を中心に「保護者を呼んで謝罪させる」「反省文を書かせる」「学級で話し合う」といった対応が一般的に見られます。この方法は加害者に責任を自覚させる点で重要ですが、一方で他の国と比べると、いじめの背景(家庭の問題、自信のなさ、ストレスなど)を探る取り組みは少なめです。また「叱って終わり」「謝って終わり」では、根本的な解決にならないことも多いでしょう。さらにスクールカウンセラーは週に数日しか来ない場合が多く、加害児童の行動変容につながる継続的な支援も不足しています。こうした点から、日本のいじめっ子への教育的アプローチはまだ発展途上の段階と言えそうです。対応の違いは “文化” と “教育観” の違いいじめっ子への対応が国によって異なるのは、単なる制度や法律の違いだけではありません。そこには、その国の教育観や子ども観、そして社会的な価値観の違いが深く関係しています。1. 「子どもをどう育てたいか」の違いたとえば、フィンランドやオーストラリアでは、「子どもは自分で考えて行動できる存在」として尊重されています。たとえ間違った行動をしても、そこから学ぶチャンスがあると考え、「排除より再教育」が基本です。一方で日本では、集団の和やルールの順守が重視されやすく、「問題行動を起こした子ども」に対しては、早く反省させ、集団の秩序を保つことが優先されがちです。そのため、加害児童に対しても“反省させること”が主眼となり、「その子がなぜそうしたか」にまで踏み込めない場面が多くあります。2. 教師の役割とサポート体制の違い欧米諸国の多くでは、教師とスクールカウンセラーが明確に役割分担されており、いじめに関わった子どもたちへの心理的支援がしっかりと用意されています。一方、日本の小学校では、担任がすべてを背負う形になりやすく、「加害児童への継続的なフォロー」まで手が回らないのが実情です。子どもの行動の背景にあるストレスや家庭環境まで、十分に見つめ直す時間が取れないこともあります。 3. 規律重視 vs. 自己理解・感情教育重視フランスや北欧諸国では、子どもに対して「どうして傷つくのか?」「なぜ自分はそう思ったのか?」といった問いかけを日常的に行ないます。日本でも道徳の授業などで「思いやり」や「相手の気持ちを考える」ことは教えられていますが、欧州の一部では「自分の感情と言葉で深く掘り下げる」体験がより重視され、子ども自身が “考えを深める” プロセスに重点が置かれています。***海外のいじめっ子への対応を見ると見えてくるのは、国によってアプローチが大きく異なるという事実です。日本では「叱って謝らせて終わる」対応が中心になりがちですが、一方で海外の一部では加害児童の内面理解や支援的関わりを重視する傾向も見られます。しかし、支援的アプローチを重視することは加害者擁護につながるのではないかという懸念もあります。被害児童の保護が最優先であり、加害行為への明確な姿勢を示すことも重要です。フランスや韓国のように厳格な対応を取る国々の例は、そうした観点からの一つの答えとも言えるでしょう。度や教育体制はすぐに変えることは難しいものですが、子どもとの関わり方については様々な選択肢を検討する余地があります。子どもの乱暴な言動に対して毅然とした態度を示しつつも、「何があったの?」「どんな気持ちだったの?」と背景にも目を向けることで、表面的な解決に終わらない対応が可能かもしれません。ただし、それが加害行為を正当化することにならないよう、バランスを取ることが重要と言えそうです。(参考)kivaprogram|Let’s stop bullying together!Oakland Unified School Distric|Restorative JusticeNSW Government EducationPositive|Behaviour for Learning (PBL)vic.gov.au|School-wide positive behaviour supportJ-stage|学校規模ポジティブ行動支援(SWPBS)とは何か?文部科学省|いじめの問題に対する施策文部科学省|児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要』読売新聞オンライン|フィンランドの教育改革・中いじめを「傍観」させないNHK みんなでプラス|海外のいじめ対策を取材 アメリカとノルウェーの取り組みNHK みんなでプラス|“あえて”担任が関わらない韓国のいじめ対策東洋経済オンライン|フランス、いじめ厳罰化「加害者を転校させる」背景J-stage|オーストラリアにおけるいじめの実態とその対策について
2025年05月26日(この記事はアフィリエイトを含みます)「中学受験」は、子どもの将来を見据えて親ができるサポートのひとつと言えます。しかし、20歳で学習塾を創業して以来、35年以上に渡って子ども教育に携わってきた石田勝紀さんは、中学受験に伴うリスクも指摘します。中学受験に向いている子、そうでない子の特徴について、それぞれ解説してくれました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)親の都合で中学受験をさせても結果は伴わない「中学受験」の話題を見聞きすることが増えていますが、首都圏など一部の地域で過熱状態にあることは間違いありません。中学受験向けの模擬試験や教育情報の収集を行なっている首都圏模試センターの集計によれば、2024年に首都圏1都3県で中学受験をした小学6年生の割合は、推計18.2%と過去最高を記録しています。しかし、「みんなが受験するから」といった同調圧力、あるいは「自分が子どもの頃に受験に失敗したから」といった劣等感、はたまた「自分が楽しかったから子どもにも私学に行ってほしい」といった気持ちから子どもに中学受験を強いるのは避けたほうがいいでしょう。それらはいずれも親の勝手な都合でしかありません。当の子どもにフォーカスしていないのですから、よく考えてみればおかしな話です。子どもの気持ちが伴っていなければ、勉強の成果だってついてこないのは目に見えていますよね。そもそも、「塾」というものの存在を勘違いしている人も少なくないようです。多くの親が、「中学受験をさせたいが、うちの子は勉強が苦手だから」といった気持ちから子どもを学習塾に通わせます。でも、学校のテストや宿題があるうえに塾でもテストや宿題が課されるのですから、勉強が苦手な子にとっては大きな負担となり、親が思うような結果にはつながらないというのが実情です。塾とは本来、「学校の勉強は簡単すぎて退屈だ」「もっと高度な勉強をしたい」と思っている子どものためにあるものです。中学受験を目指す子どもが通うような学習塾は、その最たるものと言えるでしょう。「中学受験に向く子」と「中学受験に向かない子」そのような視点から、中学受験に向く子のタイプが見えてきます。先に述べたような「学校の勉強が簡単すぎる」という子は、中学受験に向いています。「高度な勉強をしたい」と思っているのですから、一度塾に通わせれば楽しさを見出して熱心に勉強に取り組むはずです。ほかには、たとえば「英語が好きで、国際的な仕事に就きたい」「将来的にITの分野で活躍したい」など、将来の方向性が定まっている子も中学受験に向いているタイプです。それぞれに独自性を打ち出している私立校には、自身の将来像が明確な子どもの希望に沿った学習環境が備わっている学校もあるので、夢に向かって邁進できるからです。将来像が明確なタイプと重なる部分もありますが、特定の分野に対する知的好奇心が強い子も中学受験に向いているタイプですね。公立校の場合、学習においてはバランス型が求められます。要するに、あらゆる教科で好成績を残せる子のほうが内申点は高くなるわけです。すると、興味や能力が特定の分野に偏っている子はのちの高校受験で不利になりますから、中学受験を考えてもいいかもしれません。あるいは、ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如・多動症)といった診断をされている子にも、中学受験をおすすめします。発達障害の子どもたちに対して適切なフォローや学習指導ができる学校もあるので、親としては安心です。詳しく調べてみるといいかもしれません。中学受験をしないほうが普通のルート!?これらのことから言えるのは、残る大半の子どもたちは無理に中学受験をする必要はないということです。「学校の勉強が簡単過ぎる」という子、小学生のときから明確な将来像を抱いている子、興味や能力が特定の分野に偏っている子、発達障害の子どもたちは、全体から見れば少数派です。「まわりもみんな中学受験をするから」と焦る気持ちも理解できますが、中学受験をしないほうが普通のルートなのです。もっと言えば、東京など中学受験が盛んな地域の場合、公立のほうがのちのち子どもにとって有利に働くこともあるほどです。「学校の勉強が簡単過ぎる」といった優秀な子どもたちが中学受験で私立校に行って抜けるため、公立校でしっかり勉強することで内申点が上がることも考えられます。そうして上位の都立高に進学し、最終的には中学受験をした子どもと同レベルの大学に進むことも珍しくありません。親の立場としては、経済的にもお得だと言えるでしょう。それとは別の視点からも、中学受験をしないほうがいいと言える点があります。受験をする場合、「自分の学力よりも上位の学校を目指す」のが一般的です。わざわざ、現状の学力で行ける学校は目指しませんからそれは当然ともいえます。しかし、そうすると合格者のなかの下位でどうにか入学できたという子が出てきます。「まわりはすごい子たちばかりだ」「自分も頑張ろう!」と刺激を受けて高みを目指せる子もいますが、「小学校では優秀だったのに、ここではビリだ……」と自己肯定感が大きく低下し、勉強に対するモチベーションを失ってしまうケースも多いのです。仮にその子が公立校に進んでいたなら、「自分はできるんだ!」という気持ちをもって意欲的に勉強を続け、大きく学力を伸ばせたかもしれません。そのようなリスクがあることも、ぜひ知っておいてください。そして、中学受験をするしないにかかわらず、子どもが小学生のときにしかできないことを思いっきり経験させてあげてほしい。中学生になれば、学習内容もより複雑になったり部活を始めたりして、自由に使える時間はぐっと少なくなります。特に、なんらかの挑戦を伴うような自然体験は子どもの自己肯定感を大きく高めてくれるという研究結果がいくつも存在します。そうした体験は、子どもの生涯にわたって大きな財産となってくれるはずです。『10年後、どんな親子関係でいたいですか?子どもを育てる7つの原則』石田勝紀 著/大和書房(2024)■ 教育専門家・石田勝紀先生 インタビュー一覧第1回:後天的にだって「賢い子」は育てられる。わが子のタイプに着目すれば長所は確実に伸びていく第2回:中学受験に「向いている子」「向いていない子」。教育のプロが教える4つの判断ポイント第3回:「人間力」が高い子の親がしていること。完璧を目指さない7割の子育てが子どもを伸ばす(※近日公開)【プロフィール】石田勝紀(いしだ・かつのり)1968年生まれ、神奈川県出身。教育者、著述家、講演家、教育評論家。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。国際経営学修士(早稲田大学)、教育学修士(東京大学)。1989年、20歳で起業し学習塾を創業。4500人以上の子どもたちを指導する。35歳で東京の中高一貫私立学校の常務理事に就任し、大規模な経営改革を実行。2016年からは「カフェスタイルの勉強会〜Mama Café」という子育て・教育の学びの会を全国で年130回以上主宰し、これまでに1万3000人以上の母親から相談を受けている。東洋経済オンライン連載「ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?」は、累計1億3000万PV。音声配信メディアVoicy「Mama Caféラジオ」は、1500日以上連続で配信しており、フォロワー数は1万8000人を超える。著書は『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『頭のよい子が育つ家のしかけ』(日本文芸社)、『のびる子はやっている 最大効果を出す 小学生の勉強法』(新興出版社啓林館)、『勉強しない子に勉強しなさいと言っても、ぜんぜん勉強しないんですけどの処方箋』(ダイヤモンド社)など全30冊。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2025年05月23日思考力を伸ばす教育方法として過半数が「読書習慣をつける」と回答調査の結果、「子どもに最も伸ばしてほしい力」を聞いたところ、半数の保護者が「思考力」とあげており、自分で考える力を伸ばしてほしいということがわかりました*2。さらに「『子どもに伸ばしてほしい力』の構築につながった、またはつながると思う教育方法はなにか」という問いに対し、「思考力」の構築につながった、またはつながると思う教育方法として、過半数の保護者が「読書習慣をつける」と回答しました*3。また、「デジタルデバイスを教育ツールとして使用する際の用途」について聞くと、「動画・映像学習」が50%、「読書」が29.6%、「インタラクティブ教材・ゲーム学習」と「辞書」がそれぞれ26.2%という結果となりました*4。約3人に1人が電子書籍の用途に使用しているという結果が出ており、デジタルデバイスが子どもの教育に活用されている傾向があることもわかりました。一方、「子どもの教育に積極的に投資したいとは考えているものの、何に投資をするべきか悩んだことがある」と回答*5した保護者は70.4%に上り、多くの保護者が“子育て迷子*6”の状態に陥っていることもわかり、子どもに合った学びの場を見極めることの重要性が示されました。「難関中学校」に通う子どもの保護者が「最も伸ばしてほしい力」とは?半数が、子どもの「思考力」を伸ばしたいことが明らかに!「難関中学校」*1に通う子どもを持つと申告した保護者を対象に「子どもに最も伸ばしてほしい力」について調査を行ったところ、半数の保護者が「思考力」と回答しました。また、「思考力」や「コミュニケーション能力」「行動力」「想像力」などの力を伸ばしたことにより、「将来どんな大人になって欲しいか」という質問には、「社会で円滑にコミュニケーションが取れる人になってほしい」(71.4%)が最も多く、続いて「問題解決能力を身につけてほしい」(51.5%)が2番目に多い結果となりました*7。これらの結果から、「思考力とコミュニケーション力の両立を重視する」傾向があると考えられます。「思考力」構築につながったと思う教育方法1位は「読書習慣」“教育投資”成功のカギとは?偏差値60以上のいわゆる「難関中学校」*1に通う子どもを持つと申告した保護者の56.8%が「子どもに伸ばしてほしい力」の中から「思考力」の構築につながった、またはつながると思う教育方法として「読書習慣をつける」と回答*3。一方、本のジャンルの調査では、「どのジャンルを与えたら子どもに受け入れられ、学びに繋がりましたか?(繋がると思いますか)?」という質問に対して、最も多く選ばれたのは「学習漫画」(53.9%)で半数以上を占めました*10。また、学習漫画に限らず図鑑や読み物、娯楽漫画、なぞなぞ、クイズ本など子どもに受け入れられ学びに繋がった、または繋がると思うジャンルについて、その理由としては「カラーで分かりやすく、子どもが飽きずに読むことができた」「ストーリー性があり、夢中になって読み進められた」「クイズやなぞなぞなど、遊び感覚で学べた」といった回答が多く集まり*11、「子どもの興味を惹きつつも学びにつながる」本が好まれる傾向にあることもわかりました。教育に使用したツールは何かという問いに対しては、31.6%が「デジタルデバイス(教育タブレット・電子辞書など)」と回答し、「デジタルデバイスを教育ツールとして使用する際の用途」について聞くと、「動画・映像学習」が50%、「読書」が29.6%、「インタラクティブ教材・ゲーム学習」と「辞書」がそれぞれ26.2%という結果となりました*4。約3人に1人がデジタルデバイスを教育ツールとして使用する際には、電子書籍の用途に使用しているという結果も出ており、デジタルデバイスが子どもの教育に活用されている傾向もわかりました。保護者の7割が「子育て迷子」を実感!約3人に1人が「費用対効果が見合うか不安」と回答70.4%の保護者が「子どもの教育に積極的に投資したいとは考えているものの、何に投資をするべきか悩んだことがある」と回答*12し、「教育投資に関する最も大きな悩み」について聞くと、「費用対効果が見合うか不安」が37.9%、「身につけたい力を伸ばせる教育がわからない」が27.7%という結果に*12。教育に積極的に投資したいと考える保護者は多く、約4人に1人が教育費*8に年間50万円以上をかけている一方で、約7割の保護者は「現状の教育費の使い道が最適であるか不安になることがある」と回答*9しました。子どもに教育の機会を与えたいが、実際にどの分野に費用をかけるべきか、どの教育を選択するべきかといった判断が難しいという現状が浮き彫りになりました。調査概要調査方法:インターネット調査(webアンケート)調査対象:偏差値60以上の中学校に通う子どもを持つと申告した保護者/人数:206人調査期間:2025年4月4〜5日アマゾンジャパン(マイナビ子育て編集部)*1:偏差値60以上の中学校に通わせている子どもを持つ親であると申告している人を対象に調査。調査会社が対象者に対しヒアリングを行い、回答者本人の認識に基づいて分類されたものであり、特定の偏差値データを用いたものではありません。また、本プレスリリースにおいて「保護者」とは、本調査において偏差値60以上の中学校に通わせている、または通わせていた子どもを持つ親であると申告している人206名を指します。*2:「想像力(創造的な発想、表現力)」「思考力(論理的思考・批判的思考・問題解決能力)」「行動力(チャレンジ精神・主体性)」「コミュニケーション能力(他者との関係構築、会話力)」「その他」から単一選択方式*3:「読書習慣をつける」「体験型学習(旅行・ワークショップなど)」「親子での会話やディスカッション」「習い事(スポーツ・アート・音楽など)」「オンライン学習(アプリ・動画・通信教育など)」「その他」から複数選択可能方式*4:「電子書籍」「動画・映像学習」「プログラミング」「インタラクティブ教材・ゲーム学習」「辞書」「その他」「デジタルデバイスを教育ツールとして使用しない」から複数選択可能方式*5:「子どもの教育に積極的に投資したいとは考えているものの、何に投資をするべきか悩んだことはありますか?」という質問に対して「よくある」と「たまにある」と回答した人の合計*6:「子育て迷子」とは、子育てに対して迷い事があり、子育てに対して悩んでいる状態を指す言葉を想定*7:「社会で円滑にコミュニケーションが取れる人になってほしい」「創造的な発想ができる人になってほしい」「AI時代に活躍できる人になってほしい」「問題解決能力を身につけてほしい」「その他」から複数選択可能方式*8:学費など義務教育に関わる費用を除く。*9:「現状の教育費の使い道が最適であるか不安になることはありますか?」という質問に対して「よくある」と「たまにある」と回答した人の合計*10:「図鑑(動物、恐竜、宇宙、昆虫、科学など)」「学習漫画(日本の歴史、世界の歴史、偉人伝、科学、ことわざ、英語、数学など)」「読み物(児童文学、名作童話、小説など)」「娯楽漫画(ギャグ・コメディ漫画、スポーツ漫画、バトル漫画、ファンタジー漫画など)」「なぞなぞ、クイズ本(脳トレ、ひらめき問題など)」「学習本(プログラミング入門、英語学習など)」「ことわざ・四字熟語・辞書系(ことわざ辞典、漢字辞典など)」「絵本」「その他」から複数選択可能方式*11:「カラーで分かりやすく、子どもが飽きずに読むことができた」「イラストや図解が多く、直感的に理解しやすかった」「ストーリー性があり、夢中になって読み進められた」「クイズやなぞなぞなど、遊び感覚で学べた」「子どもの興味関心に合っていたため、自発的に取り組めた」「学校の授業や宿題と関連しており、理解を深めやすかった」「文字量や文章の難易度が子どもに合っていた」「家族や友達と一緒に楽しめる内容だった」「その他」から複数選択可能方式*12:「子どもに合う教育方法がわからない」「身につけたい力を伸ばせる教育がわからない」「費用対効果が見合うか不安」「子どもが楽しんで学べる方法を見つけられない」「その他」から単一選択方式
2025年05月22日小中学生の教育旅行(エドトリ)を行う株式会社Transfers(所在地:沖縄県那覇市、代表:川上 知恵)と、30年のベテラン教師・重吉の算数(オンライン、代表:本村 昌嗣)は、小中学生を対象にした、新しいオンラインアカデミー「モーカレ」を開校いたします。モーカレは、子どもたちの生活リズムと集中力に着目し、朝・夕・夜の1日3回、各20分という短時間で効果的な学習を提供します。■提供背景現代の子どもたちは、学力だけでなく、時間の使い方や自己管理の力も求められています。一方で、保護者は忙しく、塾の送迎やスケジュール調整に悩まされがちです。私たちは、学ぶ時間と生活の調和をとる新しい学習の形が必要だと考え、モーカレの開発の至りました。AI技術やオンライン環境の進展により、短時間でも高密度な学びを実現できる時代が到来しています。■開校時間・朝の部(朝クラ) 6:15~6:30・夕の部(夕クラ) 17:30~17:50・夜の部(夜クラ) 19:30~19:50、20:00~20:20(2コマ)■サービスの特徴1. 集中力にフィットする設計子どもの集中力の持続時間(年齢の2~3倍)に合わせた無理のない20分構成2. 家庭の時間を大切に短時間集中により、自由時間と家庭の団らんをしっかり確保3. 通塾不要・送迎不要完全オンラインで移動の負担ゼロ。保護者のサポート負担を軽減4. AIと人のハイブリッド教育AI活用により学習を最適化しつつ、温かい指導で子どもをサポート■今後の展望今後は、全国の小中学生に向けて、参加のハードルをさらに下げ、経済的・地域的な格差を超えて学べる機会の提供を目指します。また、保護者・学校・地域との連携を進め、AI学習の効果検証や個別最適化の研究も行ってまいります。将来的には、学習の枠を超え、生活習慣・社会性・自己表現を育むプログラムへと進化させていく計画です。■ご利用の流れモーカレの参加はとても簡単。わずか4ステップで、毎日の学びを始められます。1. LINEでモーカレを友だち登録2. 朝・夕・夜それぞれクラスLINEへ移動3. メニュー画面の「クラス参加」をタップでZoom参加URLを受信4. 時間になったらZoomで参加するだけ!■サービス概要サービス名 : モーカレ|未来を創る朝夕20分の挑戦提供開始日 : 2025年(令和7年)6月2日(月)提供時間 : 平日|朝クラ 6:15~6:35、夕クラ17:30~17:55、夜クラ 19:30~19:50、20:00~20:20場所 : オンライン(Zoom&LINE)申込方法 : モーカレLINE公式アカウントからモーカレサービスURL: 参加LINE URL : ■会社概要商号 : 株式会社Transfers代表者 : 代表取締役 川上 知恵所在地 : 〒900-0014 沖縄県那覇市松尾1-10-24 ホークシティ那覇8F設立 : 2021年4月事業内容: 教育旅行の企画・運営、教育プログラムの企画・開発URL : 商号 : 算数の重吉代表 : 本村 昌嗣事業内容: 個別指導塾・オンライン指導塾URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】株式会社Transfers お客様相談窓口MAIL: oshiete@transfers.academy 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年05月22日「うちの子の習い事、多い?少ない?」「教育費っていくらかかるの?」「将来のために、どれくらい貯めておけばいいの?」子育て中のパパ・ママなら、こんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。特に未就学児から小学生の時期は、「これからどんどんお金がかかるって聞くけど……」と不安になることも多いはず。この記事では、最新の統計データやアンケート調査をもとに、子どもの年齢別にかかる教育費や習い事の費用、そして将来に向けた貯金の目安をファイナンシャルプランナー監修のもとわかりやすく解説します。監修者プロフィール水野圭子(みずの・けいこ)株式会社K’sプランニング代表取締役1級ファイナンシャルプランナーとして15年以上の相談実績を持つ。家計の見直しや教育資金の準備、資産形成についてわかりやすくアドバイスし、企業向けの確定拠出年金やライフプランセミナー研修など、大人のための金融教育にも力を入れている。 教育費って、どこまでが「教育費」?「教育費」にはどんな費用が含まれているのでしょうか。文部科学省の「子どもの学習費調査」では、以下の3つの費用を合計したものを「学習費総額」としています。学校教育費:教材費、学級費、PTA会費など学校給食費:小中学校の給食代(保育園・幼稚園は除く)学校外活動費:塾・習い事・通信教育・スポーツ・文化活動など未就学児であっても、「保育料」の他に「習い事」や「園外活動費」などがかかります。また、実際には食費や衣服費、医療費など日常生活全般にかかる「養育費」も別途必要です。教育費は子育てにかかる費用の一部に過ぎません。【年齢別】2〜3歳(保育園・未就園児)の月額教育費保育料・教材費など:月約1.5万円(無償化対象外の世帯の場合)習い事費:月約4,000〜5,000円(1〜2個程度)保育料は家庭の収入によって変わります。住民税非課税世帯などは無償化の対象となり、ほとんど負担がありません。またベネッセ教育総合研究所の「第6回幼児の生活アンケート調査(2022年)」によると、3歳児の約40%が何らかの習い事をしています。この時期に人気なのは「水泳(スイミング)」「英語教室」「リトミック」。1つか2つの習い事をさせている家庭が大半のようです。ある調査によると習い事を始める平均年齢は5歳2か月とのことですが、近年は3歳前後から始める家庭も増えています。お子さんの興味や体力に合わせて、無理なく続けられるものを選ぶのがポイントです。この時期から始める習い事は、「楽しく体を動かす」「音感を養う」といった基礎的な能力を伸ばすことが目的になることが多いようです。【年齢別】4〜6歳(幼稚園・こども園)の月額教育費園にかかる費用:月約1.3万円(公立・無償化後)私立習い事費:月約6,000〜8,000円(2個が最も多い)幼児教育・保育の無償化制度により、3〜5歳児の保育料は原則無料になりました。ただし、私立幼稚園の場合は無償化の上限を超える部分や、給食費・行事費・バス代・延長保育料などは別途負担が必要となり、月約2.6万円と公立の倍の費用がかかります。また、この時期になると、「ピアノ」「体操教室」「英会話」「通信教育」などが加わり、2つ以上の習い事をしている家庭が増えてきます。未就学児全体では平均1.8個の習い事をしています。子どもの体力も増し、興味の範囲も広がるこの時期は、「体を使う習い事」と「知的好奇心を満たす習い事」をバランスよく組み合わせている家庭が多いようです。【年齢別】小学1〜3年生の月額教育費学校関係:月約1.8万円(公立、給食費・教材費・PTA会費など)習い事費:月約9,000〜1.2万円(2〜3個)文部科学省の「子供の学習費調査(令和3年度)」によると、公立小学校の学習費総額は年間約35万3千円、私立では約166万7千円と大きな差があります。この時期は「通信教育」「プログラミング教室」「そろばん」「サッカーやバスケなどのスポーツ」「バレエ」など、選択肢が広がります。学校生活が始まり、子どもの個性や好みがはっきりしてくるこの時期は、子ども自身の興味に合わせた習い事を選ぶ家庭が増えます。また、学校の勉強を補完するための通信教育や学習系の習い事を始める家庭も多くなります。【年齢別】小学4〜6年生の教育費学校関係: 月約2.2〜2.8万円習い事費: 月約1.3〜1.8万円(3〜4個も珍しくない)高学年になると修学旅行や宿泊学習などの行事費が増え、教材費も上がる傾向にあります。文部科学省の調査では、小学校6年生の学習費総額は年間約40万円を超えています。この時期は中学受験を見据えて塾通いを始める家庭が増え、一気に費用が上がります。中学受験用の塾は月2〜5万円程度かかるケースもあります。また、中学受験をしない場合でも、「学習塾(補習目的)」「英検などの検定対策」「部活動を見据えたスポーツ」など、将来を見据えた習い事にシフトする傾向があります。文部科学省の調査によると、6年生の「学校外活動費」(塾や習い事)は年間26万円以上にのぼるそうです。「貯めどき」はいつ?教育費の貯金ペース文部科学省の調査やファイナンシャルプランナーの実感値としても、教育費は小学生までは「まだ余裕がある時期」とされています。言い換えれば、この時期にこそ”教育費を貯める”チャンスでもあるのです。目安となる教育資金の積立未就学児〜小学生で年間30〜50万円の積立(月額2.5〜4.2万円)児童手当をベースに上乗せできると理想的6歳〜12歳の期間で約180〜360万円の教育費を準備可能この時期に計画的に貯めることで、中学以降の教育費増加に備えることができる年齢別:大学入学までの貯金シミュレーション2〜3歳児の家庭:月2.5万円×15年 = 約450万円(児童手当1万円+追加積立1.5万円)4〜6歳児の家庭:月3万円×12年 = 約432万円(児童手当1万円+追加積立2万円)7〜9歳児の家庭:月4万円×9年 = 約432万円(児童手当1万円+追加積立3万円)これらの金額は大学教育費を見据えた目標額であり、日本政策金融公庫の「教育費負担の実態調査(2023年)」による「大学入学までの平均貯蓄額420万円」を目指したものです。大学の種類(国立/私立)や進学先(文系/理系)によってさらに調整が必要です。また、中学受験や高校受験、大学受験の際には塾や予備校などで大きな支出が発生します。そのため、子どもが小学生のうちから計画的に貯蓄を始めることが重要です。教育資金の賢い貯め方:3つの主要な選択肢子どもの教育資金は将来の大きな支出です。調査によると、子どもひとりの教育資金は公立校でも総額約1,000万円が必要とされています。どの方法で貯めるかは家庭の状況やリスク許容度によって異なりますが、それぞれの特徴を理解して最適な組み合わせを選ぶことが大切です。教育資金の貯蓄方法をいくつかご紹介します。学資保険学資保険は教育資金準備の基盤として、エフピー教育出版の「サラリーマン世帯生活意識調査」によると約58.6%の世帯が選択しています。契約時に設定した年に祝金や満期保険金を受け取れるため、教育資金の「ベース」として安心感があります。メリット:契約者(親)に万一のことがあっても満期保険金が確保される保障性。デメリット:途中解約すると元本割れする可能性が高い。新NISA(つみたて投資)2024年から始まった新NISAは年間投資上限額が引き上げられ、非課税保有期間も無制限になりました。教育資金の積立には特に「つみたて投資枠」(年間120万円まで)が適しています。子どもの入学までに十分な期間があれば、インフレに負けない資産形成が期待できます。メリット:非課税で運用でき、長期的には高いリターンが期待できる。デメリット:市場変動により元本割れリスクがある。普通預金・定期預金もっとも基本的な教育資金の貯め方で、調査では「定期預金」が31.3%、「積立預金」が18.5%と人気があります。給料日直後に自動で引き落とされる積立定期預金を利用すると、生活費に使ってしまうことなく確実に貯められます。メリット:元本保証で安全性が高く、いつでも引き出せる。デメリット:金利が極めて低く、インフレに対応できない。そのほかの補完的な方法児童手当の活用:子どもが中学校卒業までに受け取る児童手当を全額貯金すれば、約200万円の貯蓄になります。贈与制度の活用:祖父母から孫への教育資金一括贈与は1,500万円まで非課税となる制度があります。毎年の暦年贈与(110万円まで非課税)も計画的な節税になります。これらをバランスよく組み合わせることで、安全性と収益性の両立を図ることができます。家庭の収入やライフスタイル、リスク許容度に合わせて、最適な組み合わせを考えましょう。***教育費は家庭環境や価値観によって大きく異なります。他の家庭との比較より、自分たちの状況に合った無理のない計画を立てることが重要です。子どもの成長に合わせて柔軟に見直しながら、幼児教育・保育の無償化や児童手当などの公的支援も積極的に活用しましょう。長期的な視点で家計と教育のバランスを取りながら、子どもの可能性を広げる教育資金プランを家族で考えていくことが大切です。(参考)文部科学省|子供の学習費調査(令和3年度)日本政策金融公庫|教育にかかる費用はどのくらい?ベネッセ教育総合研究所|幼児生活実態調査(2023年度)エフピー教育出版|サラリーマン世帯生活意識調査(令和3年度)
2025年05月22日今の教育方針、本当に子どもに合っている?親になって悩むことのひとつが、子どもへの教育方針ではないでしょうか。子育てや教育に関してさまざまな情報が飛び交う今、「今の教育方針が子どもに合っているのか」と不安になる人も多いことでしょう。そこで実施された今回のアンケート調査。結果をランキング形式でまとめました。子どもの教育で後悔していることがある人は約9割子どもをもつ親500人に「子どもの教育で後悔していることはあるか」と聞いたところ、「ある」が「かなり」「少し」を合わせて90.4%にのぼりました。大多数の親が、自身の子育てに何らかの後悔を抱えているとわかりました。子育てには明確な正解がなく、すぐに結果が出るものでもありません。そのため子どもの成長や親自身の価値観が変化していく中で、「こうしておけばよかった」「やらなければよかった」と思う瞬間が多くあることを示しています。子どもの教育で後悔していること1位「早期教育すればよかった」「子どもの教育で後悔していること」の1位は「早期教育すればよかった(16.6%)」でした。2位「干渉しすぎた(10.0%)」、3位「好きなことをさせなかった(9.4%)」が続きます。「親の考えを優先しすぎたこと」と「子どもに任せすぎたこと」という、相反する後悔がランクイン。育児のトレンドは「子どもの気持ちを尊重し、過度な干渉はしない」ですが、親としての経験を活かした適切な干渉やサポートは必要です。そのため、適切な干渉の程度に悩んでいる人が多くいました。<1位早期教育すればよかった>・英語の勉強をもっと早くから始めておけばよかった。先に日本語をしっかりと思っていたので4年生頃から始めたが、聞き取りの能力は落ちているようで、なかなか発音が身につかない(40代 女性)・中学時代は部活優先でと思っていましたが、もう少し早めに塾に通わせていればよかったと思います。結果的にはなんとか志望校に合格できたのですが、もう少し早く塾に通っていれば、受験時にもう少し楽だったのかなと感じています(40代 男性)早期からの習い事や学習が子どもの学校生活や将来に影響すると認識したことにより、「もっと早く始めていれば」と後悔した人も多数。早期教育することによって、子どもが自信をもてたり、受験期に苦労が少なく済んだりしたのではという思いがあるようです。<2位干渉しすぎた>・何をするにも、自分で考えるよりも先に「何したらいい?」と聞くようになってしまった。失敗を怖がって、積極性に欠ける性格になってしまった(30代 女性)・厳しく干渉しすぎたかもしれない。引っ込み思案気味で、失敗を恐れる性格になってしまった。本当は、もっと逞しい性格で、明るく積極的になってほしかった(50代以上 男性)干渉しすぎたことで、子どもの自主性や自己決定力が育たなかったという後悔が多くなっています。過保護や過干渉をすると、子どもが「失敗からのリカバリー体験」や「自分で考えて行動する経験」を得られなくなってしまうからだと考えられます。過干渉が学校での人間関係に影響を及ぼしているケースもあり、強く後悔している人が多くなりました。<3位好きなことをさせなかった>・最近になって本人が「本当は違うことをやってみたかった」と話すようになり、もっと早く気持ちを汲んであげればよかったと後悔しています(30代 女性)・本人の希望は真剣に考えず両親の独断で習い事をさせたので、行きたがらないことが多かったです。あとで本人に「無理やり行かされた」と言われ、子どもの可能性を潰したことに気づいたので、今後は他の面でも自由にさせてあげようと思います(50代以上 女性)親の思う正解や期待、身につけてほしいことなどが優先され、子どもの本音に耳を傾けなかったと悔やんでいる人も多いようです。子どもに期待をかけたり、将来役立ちそうなスキルを身につけてほしいと願うのは親の性。しかし子どもとの合意がないと、子どもの不満や抑圧感につながることがわかります。子どもの教育でやっておいてよかったことは「本に触れさせる」「子どもの教育でやっておいてよかったこと」の圧倒的1位は「本に触れさせる(30.8%)」でした。2位「子どもの興味を優先する(11.8%)」、3位「運動をさせる(9.8%)」が続きます。早期の豊かな体験が、子どもの成長にいい影響を与えたと考えている人が多くなっています。<1位本に触れさせる>・活字に触れる機会を多くしたので、本が大好きになった。ジャンル問わずさまざまな本を読むので、知識や好奇心はある(40代 女性)・読書習慣をつけたことです。小さい頃から毎晩読み聞かせを続け、自分から本を読むようになりました。語彙力や想像力の面でも役立っていると思います(50代以上 男性)読書や読み聞かせが、国語力や知的好奇心の基礎になったと認識している人が多数。読み聞かせの時間や、読んだ本の感想について語り合う時間は、親子のコミュニケーションタイムにもなりますね。<2位子どもの興味を優先する>・好きな習い事をさせたことで、幼稚園・学校以外でのつながりをもてたし、楽しみながら自信をつける体験ができた(40代 女性)・やりたいと言う習い事はすべてさせた。すぐ辞めたのもあるけどいい経験になり、自分で選択することがあたりまえの価値観に育った(40代 女性)「親の価値観より子どもの選択を尊重することで、成長につながった」と感じている人も多くなっています。親に無理やりやらされているのではなく自分のやりたいことなら、意欲も湧きやすいからです。また「自分でやるかやらないか選んだ」という経験自体が、自己決定の経験として前向きに捉えられている面もあります。<3位運動をさせる>・3歳から体操教室に通ったことで、ジャンプや鉄棒など、体の使い方が上手になったように感じた(30代 女性)・サッカーとスイミングを習わせ、体力的にも精神的にもよかったと思う(40代 女性)子どもの運動には、身体づくりや健康面と精神面の成長の効果があると実感している人が多いとわかります。運動系の習い事をしたことで、体が丈夫になったり健康的になったりしたという経験談がありました。子どもの教育で今後大切にしたいことは「子どもの意思を尊重する」「子どもの教育で今後大切にしたいこと」を聞いたところ、トップは「子どもの意思を尊重する(54.8%)」でした。2位には「多様な体験を積ませる(9.0%)」、3位には「親の姿勢を見せる(7.4%)」がランクインしています。全体として「押しつけない」「詰め込まない」といった点を意識する人が多くなっています。<1位子どもの意思を尊重する>・子どもの自主性を尊重したい。結局本人が興味をもたないと、意味がない。私自身子どものとき、半ば強制的に習い事をさせられていたが苦痛だったから(40代 女性)・自分で決めて頑張ることじゃないと後悔すると思っているので、相談には乗りますが、何でも自分で決めるようにさせたいと思っています(50代以上 女性)過去の失敗や成功から「子どもが自ら選ぶと、成長と自信につながる」と感じ、子どもの思いを尊重しようと考えている人が多いのですね。子育てや教育の中心に、子どもの自主性を据える方針だと言えます。<2位多様な体験を積ませる>・子どもにたくさんの経験をさせて、感じさせることを大切にしたい(30代 男性)・教科書に書いてあることだけなく、社会のことを知ってほしい。体験活動を通して、見て聞いて感じたことを考えてほしい(40代 女性)知識を詰め込む教育ではなく、リアルな体験を通じて子どもを育てようとする人も多くなっています。体験活動を通じて、机上の教科学習だけでは得られない自己肯定感や社会性を育みたいと考えている人が多いのですね。<3位親の姿勢を見せる>・親が積極的に本や新聞を読むことで、子どもも興味をもつようになりました。一緒に図書館に行くことも増えたので、積極的に取り入れたいと思います(40代 男性)・親も一緒に勉強することで、どの年齢になっても勉強が必要だと知ってほしい(50代以上 男性)親自身が学ぶ姿を見せたいと考えている人も。親がやっている姿を見せることで、子どもの興味や意欲を引き出したいという考え方です。背景には、「親が積極的に本や新聞を読むことで、子どもも興味をもつ」など、子どもは親の行動から学ぶという実感があります。調査概要調査対象:子どもがいる人調査期間:2025年4月14日〜28日調査機関:自社調査調査方法:インターネットによる任意回答有効回答数:500人(女性395人/男性105人)回答者の年代:20代 9.0%/30代 44.8%/40代 29.6%/50代以上 16.6%アタムアカデミー/アタム(マイナビ子育て編集部)マイナビ子育てでは、「子どもにとっておきの体験をさせたい!」と考えるパパとママのための会員限定・無料のコミュニティサイトを運営しています。くわしくは▶こちら
2025年05月20日今、子育てや教育は危機の時代。取材の中でその現状と課題、人間教育における乳幼児期の重要性が見えてきました。※この記事は全2回でお送りします。<1回目はこちら>。学校を学びの場へ日本の学校教育は多くの課題があります。その一つに、「平均値を伸ばすことは得意だけど、子どもの得意なことや好きなことをどんどん伸ばしていくことができない」ということがあります。みんなで足並みをそろえて進もうとするので、伸びてきた子は叩かれてしまいます。私が子育てをしていた時代、息子の友だちで算数が得意な子がいました。小学1年生のあるとき、毎日1枚ずつやっていくドリル帳を、彼は楽しくなって一晩でやったのです。それを先生のところに持って行くと、「これは毎日1枚ずつやるの。先にやってしまったら後でできないでしょ!全部消しなさい!」と言って叱られてしまいました。「○○くんは算数がとっても好きなんだね。次はどうしようか。もう一度やってみる?違うドリルに挑戦してみる?」というような対応がどうしてできないのだろうと、情けなく思った覚えがあります。これは数十年前の話ですが、今でも似たような話はあるような気がします。これでは、おもしろい人間が育ちません。最近は「学校は勉強するところ」という考えを見直す動きも出てきました。「勉強」というのは明治時代につくられた言葉で、「強いて勉める」という字の通り、我慢してやることです。その時代には、国民一丸となって我慢してやらなければならなかったのでしょう。だから、無理して頑張ってやることがえらい、という価値観も生まれたのかもしれません。でも、その時代はとっくに終わっています。実際に、偏差値が高くても「好きなことがない」「何をやりたいかわからない」という人がたくさんいますよね。今の時代は好きなことを一生懸命やってそれを得意にして仕事につなげたほうがいいと思います。もちろん勉強することが好きで、やりたいことが勉強ならば、それもいいでしょう。体験で学び得たものこそ自分のものになる最近、東大で「折り紙サークル」が人気のようです。折り紙を組み合わせた作品は小さく折りたためるので、NASAに注目されて宇宙にも持ち込まれています。彼らは外で群れて遊ぶ世代ではないので、パズルやブロック、ゲームなどで手先を動かしていたのかもしれません。そのうちもっとおもしろいことをやりたいと思って行き着いた折り紙で、こうした成果を上げるのは素晴らしいと思います。折り紙を得意とするのに学力は関係ありません。そこまで極めることができるのは、偏差値以前に、試行錯誤する力や集中して取り組む力、挑戦する力や想像する力など、優れた非認知能力を持っていたからです。やりたいことをより高いレベルでやろうと思ったときに数学がヒントになると思えば、数学への興味も出るでしょう。これからは、そうやって何かにこだわっておもしろいことを追求した人が評価されていきます。うまくいけば、それで食べていけるようにもなります。これだけ複雑で不安だらけの社会だからこそ、勉強をして偏差値を上げることが一番の保障だと思ってしまう親は多いかもしれませんが、人間の育ちに大切なのは、学問に触れるもっと前の段階にあるのです。では、その非認知能力を育てるのは何か。それが「体験」です。大切なのは、目と耳で情報処理をする「二感情報」ではなく「五感情報」による体験です。においや味、触覚など五感を使った記憶はとても強く残るものです。たとえば子どもの頃、外で遊んだ帰り道に周囲の家から美味しそうな夕飯のにおいがしていたことは、その季節の気温や風と一緒に、そして懐かしさや家庭のあたたかさといった感覚とともに思い出すことができます。においから料理の味を想像したりもしたでしょう。五感が全部はたらいて情報処理をするこういう素朴な感覚こそ、印象強いのです。反対に、学校で教科書や資料映像を見たり聞いたりして言葉だけで勉強したことは、すっかり忘れてしまっています。でも、修学旅行で訪れた歴史的建造物のことや留学して現地で学んだ英語だと、身についているものがあるでしょう。五感を使った体験を通して得たもののほうが、確実に自分自身の力になり、社会に出たときにずっと役に立つのです。子どもの今と未来のためにできることもう一つ大切なのは、親がさせたいことよりも、子どもがやりたいことを体験させることです。たとえば、最近は親の世代も自然の中で豊かに遊んだ体験がない人が増えています。保育園で子どもが思いきり遊んでいると、「ケガしませんか?」「危なくないですか?」と心配される方も多いと思います。でも子どもの遊びにケガは付き物です。だから、じょうずにケガできるようになればいいわけです。ケガの仕方はもちろん、ケガをしたときに自分が何を考えてそのあとどうするか、あるいは友だちがケガをしたときにどうするか、子どもたちにとってそれも体験なのです。それがどれだけ大切か、大人も遊びをたくさん体験すればわかってもらえるので、大人ももっと遊んでほしいと思っています。本にも書きましたが、子どもの体験は「やりたい」「やってみたい」と思ったことでしか脳の神経回路も強化されません。やりたいことに没頭したり、その中で試行錯誤して成功したり失敗したりすることで様々な力が多様に身につきます。体験のチャンスは大人が提供してあげてほしいですが、それを選ぶかどうか、そこでどうするか、それは子どもが決めるものだと思っています。親や周囲の大人にできることは、子どもの体験を豊かにすることに尽きるのです。ただ、現代のすべての子どもたちは貧困を負っています。これはお金がない貧乏という意味ではなく自由な空間や時間のことであり、人間関係や言葉の貧困化も深刻です。これらは社会全体で、そして私たち大人の一人ひとりが考えていかなければなりません。汐見先生の書籍はこちら子どもの生きる力をのばす5つの体験詳しくみる汐見 稔幸東京大学名誉教授、白梅学園大学名誉学長、全国保育士養成協議会会長。一般社団法人家族・保育デザイン研究所 代表理事。専門は教育人間学、保育学、育児学。子どもの教育に幅広くかかわる教育者であり、NHK教育テレビをはじめとする子育て番組などにも出演する。『さあ、子どもたちの「未来」を話しませんか』(小学館)、『これからのこども・子育て支援』(風鳴舎)、『教えから学びへ教育にとって一番大切なこと』(河出新書)など著書多数。『アイラブみー じぶんをたいせつにするえほん』(新潮社)では監修を務める。→記事一覧へ
2025年05月19日今、子育てや教育は危機の時代。取材の中でその現状と課題、人間教育における乳幼児期の重要性が見えてきました。※この記事は全2回でお送りします。本記事は1回目です。画一化された日本の学校教育今の日本の学校というのは社会に選抜していくためのシステムのようで、言ってしまえば、多少の無理難題を与えたときに頑張って耐えた人を優秀と評価するかたちになっています。残念ながら学校教育の勉強で得た知識はその選抜を通過するためであって、社会に出たときのためのものではありません。アメリカの調査において、「仕事力が高い」「リーダーシップがある」「新しいアイデアがどんどん出せる」というような人は学校の学力が高かったのかを調べたものがありますが、結果はNOでした。「仕事力が高い」「人間力が高い」「信頼されている」という人は “非認知能力”が優れている人だったのです。次に何が起こるかわからないことや、答えが決まっていない問いなどに対して、的確に判断できるかどうか。そうしたときには、非認知能力が試されます。社会に出ると、正解のない世界で自ら考えて適切な答えを導き出し、自分なりの答えをつくらなければなりませんが、そういうことができる人が仕事力も人間力も高いのです。学校での訓練は、社会で生きる力のベースのほんの一部しか身につきません。それよりも、子どもの頃から遊びや探究を始めとした正解のない世界で多くの体験をしてきた人のほうが、社会的な力が身につくのです。子どもを取りまく根深い格差問題「体験格差」という言葉がよく聞かれるようになりましたが、そういうことをようやく言えるようになったんだな、というのが私の素直な感想です。経済格差や貧困問題が体験の質や量に影響していることが間違いないのは数十年前からわかっていたことでした。80年代、ある荒れていた東京都の区に勤めていた教師の友人に、学力テストの結果を見せてもらったことがありました。そうしたら、ホワイトカラーと呼ばれる親が多い区の学校の平均点が、その友人の学校では学年トップになれるくらいの差があることがわかったのです。これをどうするかと話したときに、学会では発表するけれど、解決策もないまま報道するのはやめようということになりました。経済格差と学力格差との関連は宿命論になってしまい、「お金がない家の子どもは……」といった世論を生み出してしまうことが安易に想像できたわけです。社会的差別になりかねないので、大きな声を上げることはできませんでした。それから、貧困が要因で社会的な立場が分かれるなどして、さまざまな場面で差が「貧困」という言葉で説明されるようになり、客観的な事実として「格差」というものが生じてきました。特に日本はバブルの崩壊やリーマンショック、3.11などをどう克服するか考えるときに「格差問題」はどうしても認めざるを得ませんでした。そうなれば、もっと積極的に格差をどうやって解消していくか知恵を集めなければなりません。格差問題が深刻化する一方で、そうやって冷静に見つめることができるようになったのでしょう。幼児教育に学問の光を私はもともと小学生、中学生、高校生の学力問題を専門としていましたが、途中で幼児教育のほうに移りました。幼児の段階から教育が大事だと考えるようになった、あるきっかけがあったからです。数十年前、学力が低い区の学校に勤める先生たちと行っていた勉強会で、興味深い調査をしてくれた先生がいました。当時その学校の通知表は1から5までの5段階評価。そうすると、小学1年生でも1や2をつけなくてはいけない子が、必ずクラスの数%いるのだそうです。それで、そういう子どもたちが6年生になったときに3や4がどれくらいとれているかを調べてみると、その結果は、なんと0人。つまり、1年生で1や2の成績の子どもが、学校の授業による教育によって3や4のレベルに上がっていくことはほとんどないというのです。だったら、私たち教師は何をやっているんだろうと、その先生は落胆していました。学年が上がるごとに、勉強をおもしろいと感じる子や、勉強が好きな子はどんどん伸びていきます。子どもたちのためを思ってやっていたことが、格差を広げていたのかもしれないのです。その話を聞いたとき、根本的な部分を見つめなければならないと強く思いました。学校で教えてもらったことがまだ定着していない小学1年生ですでに学力差があるということは、生まれてからの6年間の体験の違いが、学校での学力に決定的な影響を与えているはずです。でも教育学では、0歳から5歳までの育ちを学問的に学ぶことをまったくやりません。私が大学でやっていた教育学は、“学校教育学”だったわけです。幼児期の子どもが、まわりに愛され、心が安定する。安心して様々なことに挑むことができ、それによっていろいろな能力を身につけていける。それを誰もが保障されている。そういう社会を作らないと学校に入ってからでは間に合わないし、格差もきっと縮まらない。そうして根本を見つめると、やはり乳幼児期の育ちに注目する必要がありそうでした。点数で人間を評価する学校のシステムも変えなければならないし、学校がもっと多面的に人間を育てる場所にならなければならない。そのためにも、まずは幼児教育に学問の光を当てなければならないと、そう思って幼児教育学に注力するようになりました。幼児教育に専門を移した当時、教育学の人たちの中には「なんで幼児なんてやってんだ」「学問を捨てたのか」と言ってバカにする人もいました。そんなふうに思われるのかと驚きましたが、それくらい評価されていなかったのです。そういうやつらを見返してやろうという思いもエネルギーに変えて、この数十年で幼児教育は大きく変わりました。まだ課題は多いですが、学校が多様化する過渡期にあり、これからますます予測不能な社会になることを思うと、私の選択は間違っていなかったと感じています。汐見先生の書籍はこちら子どもの生きる力をのばす5つの体験詳しくみる汐見 稔幸東京大学名誉教授、白梅学園大学名誉学長、全国保育士養成協議会会長。一般社団法人家族・保育デザイン研究所 代表理事。専門は教育人間学、保育学、育児学。子どもの教育に幅広くかかわる教育者であり、NHK教育テレビをはじめとする子育て番組などにも出演する。『さあ、子どもたちの「未来」を話しませんか』(小学館)、『これからのこども・子育て支援』(風鳴舎)、『教えから学びへ教育にとって一番大切なこと』(河出新書)など著書多数。『アイラブみー じぶんをたいせつにするえほん』(新潮社)では監修を務める。→記事一覧へ
2025年05月17日映画「マインクラフト/ザ・ムービー」公開記念として、マインクラフトを英語の授業に取り入れ、教育界のノーベル賞“世界の優秀な教員10人”に選ばれた正頭英和(しょうとう ひでかず)先生にインタビューする本連載。後編の今回は、実際に家庭でマインクラフトなどのゲームをエデュテイメント(教育×エンターテイメント)として取り入れる場合どうしたらいいのか、親の心がまえや方法などについて教えていただきました。【正頭英和(しょうとう ひでかず)】立命館小学校教諭。大阪府出身。Minecraftを活用した授業が認められ、2019年のGlobal Teacher Prizeにおいて、世界150ヵ国以上、3万人のエントリーの中から、日本人小学校教員初となるTop10に選ばれ、「世界の優秀な教員10人」となる。その他には、桃鉄教育版のエデュテイメントプロデューサーなどもつとめている。主な著書に「世界トップティーチャーが教える子どもの未来が変わる英語の教科書(講談社)」などがある。◆家でマインクラフトをやる場合、どんなルールを設けたらいい?前編でご紹介したとおり、正頭先生は立命館小学校の英語の授業でマインクラフトを取り入れる際に『グループ内の会話はすべて英語を使うこと』というルールを設け、子どもたちの英語力を向上させることができました。では、家庭で子どもがマインクラフトをやる場合、どのように活用できるのでしょうか。「マイクラの魅力は、子どもたちのモチベーションになるということ。もし家庭の中で子どもに伸ばしたい能力があるなら、マイクラを利用してやる気のスイッチを押すことができるかもしれません。たとえば、お金の教育。そろそろ金銭感覚を身につけて欲しいなと思っているなら、“お皿洗いをやったら100円あげるから、その100円でマイクラを10分やっていいよ”というように、ゲームの時間を販売する。そうすると子どもはお金の稼ぎ方や使い方を考えるようになります」◆子どもにたくさんの体験をさせるにはどうしたらいい?いまの子どもたちに求められている能力が『表現力』で、その土台となるのが『思考力』や『感受性』を育むためのたくさんの『体験』であるというお話を伺いましたが、体験と聞くとつい“山や川での外遊び”を思い浮かべてしまい、ハードルが高く感じてしまいます。正頭先生は子どもたちの“とりあえずやってみよう!”という体験のハードルを下げるきっかけとして、ゲームの活用をすすめていますが、体験を増やすにはどうしたらいいのでしょうか。「人によって体験の定義はさまざまですが、僕の定義は『調べる』『試す』『作る』の3つ。何か調べたい、試したい、作りたいから動く、この行動のことを『体験』といっています。そうなると、家のお手伝いも子どもにとっては体験になるんです。たとえば、“今日パパに何食べたいか聞いて、調べてきて”とか、“どっちが美味しいか試してみて”とか、“卵焼きをいっしょに作ろう”とか、そういう普段の何気ない声がけを『調べる』『試す』『作る』に引っ掛けてみると、日常生活の中でも体験はゴロゴロ落ちているんです。何も自然の中や科学館に連れていくことだけが体験ではない。大人がルーティンと感じていることの中にも体験はたくさんあると考えれば、そんなに難しいことではありません」◆調べる=ネット検索で簡単に済ませてもいいの?そうはいっても、便利になり過ぎた世の中。調べるという体験ひとつとっても、音声アシストに“○○について教えて!”と聞いてしまえば、すぐに終わってしまいます。より良い体験にするにはどう導けばいいのか、親としては悩みどころです。「調べるという中にも『インターネット』『本』『人に聞く』の3つがあって、それぞれに長所と短所があります。インターネットのいいところは、スピード感。すぐに答えが出るというのはメリットですが、それ以上の情報は得られません。逆に本には余分な情報がたくさん載っているけれど、不必要な情報もある。けれど、それがフックになって寄り道が生まれやすいんです。人に聞くメリットは、モチベーションが上がること。だからこそ、親が子どもに何かを聞かれたときに“自分で調べなさい”とつき返すのは、せっかくやる気が出てきたタイミングなのにもったいない。“こういうことに興味を持ったなんてすごいね!”とか、“あの本に載っているからいっしょに調べてみよう”とか、“近所の科学館の館長に今度聞きに行こうか”というのができたら楽しいし、そういう時間が大事ですよね。重要なのは答えを知ることではなく、子どもの成長。いま我が子に必要なのは何か、スピードゲームなのか寄り道なのか、はたまたモチベーションなのかを見極めることが大切です」◆子どもの表現力や思考力を育むために親は何をすればいい?私たち親世代の学力といえば、暗記や計算。それよりもAIが発達したいまは、表現力や思考力を伸ばすことが大切というのは理解できますが、正直、子どもにどう教えていけばよいのか、戸惑っている保護者さんは多いようです。「大事なのは、『自分たちが教わったように教えない』ということ。自分が学んできたようなことを子どもにはやらせないという親側のマインドセットが必要です。たとえば、親世代が英語の単語を覚えるといったら単語帳にひたすら書いて暗記していましたが、もしかすると間違った発音で覚えてしまうかもしれないし、英語教師の僕からするといまの時代にそれをやるのはナンセンス。いまは正しい発音で、しかも記憶の忘却曲線のメカニズムにそって出題してくれるようなアプリがあるので、昔の方法を教えていたら損するリスクが出てきてしまいます。マイクラというゲームで授業をするというのも、親のマインドセットができていたら一歩を踏み出しやすくなります」◆ゲームをする子どもに親はどこまで介入すべき?親がマインドセットをしてエデュテイメントに理解を示したとして、スマホやタブレットでゲームをしている子どもをただ見守っていられるかというと現実はなかなか難しいもの。つい何か口出ししたくなるのが親心です。「子どもにすべて任せるのが理想だけれど、そうはいっても気になるという保護者さんの気持ちは僕も理解できます。ではどうしたらいいのか。こういうとき、成功例を参考にしても、個々の環境や経済事情によってできない場合がでてくるので、失敗例を参考にする方がいい。だって失敗例はそれを避ければいいだけなので誰にでもできますから。では失敗例は何かというと、子どもが勉強や何かを嫌いになったり遠ざけたりする原因は、親からの「比較」と「管理」だということ。ゲームばかりしているのが気になるなら“○○ちゃんは2時間もゲームしているのに、あなたはまだ30分だけだからもっとやりなさい”とか、“毎日ゲームの感想文を書くこと”というように、比較と管理をすれば子どもはすぐにゲームから離れます。では、家庭でゲームをエデュテイメントとして上手く取り入れるために、親にできることは何かというと、いっしょにゲームをやってみること。ゲームとひと括りにいってもさまざまな種類があるので、自分の子どもは何が好きで何が嫌いかを知ると、子どもの意外な一面が見えてきます。親は子どものことを知った気になりがちですが、子どもの情報をアップデートする努力は常にしておくのがベストです」◆ひとりでゲームに夢中な時間はあってもいい?とは言うものの、料理などの家事や仕事の時間を確保する手段として、子どもにタブレットを与えてゲームをやらせているというご家庭は多いのではないでしょうか。いっしょにゲームをやる時間なんてない! というのが本音です。「たしかに親もゲームをいっしょにやるのが理想ではあるけれど、それができたら苦労はしませんよね。そうしなきゃというプレッシャーにもなってしまいます。だから僕は、ゲームやタブレットに任せる、丸投げする時間があっていいと思っています。ただし、親のやるべきことが終わったらその瞬間に子どもの横に座って、何やっているの? と笑顔を向けること。子どもを育てる上で一番必要なのは、親の笑顔! 教師をやっていて教育方針をいろいろと考えてきましたが、悔しいけれど親が笑っていること以上のことはありません。これは間違いないです。どうやったら自分は笑顔でいられるんだろうというのを考えて、ゲームやタブレット、とくにマイクラだったら心配しないでやらせていいので、それに頼って肩の荷を下ろして、笑いながら子どもと関わる時間を確保してくれたらと思います。注意点としては、ゲームやタブレットに任せるといってもやりすぎは健康面でよくないので、ある程度の時間制限を設けること。1時間やったら1時間休憩を取るなどのルールは必要かもしれません。あとは姿勢 も大事! ゲームをやっているとよく姿勢が崩れてしまいがちですが、寝そべってやり続けたりすると生活リズムも崩れてくるので、ゲームをするときはいい姿勢でやる。ゲーム中は姿勢を鍛える時間も兼ねるといいですよ」\ 正頭先生インタビュー <前編>を読む /子どものやってみたい!を刺激する映画「マインクラフト/ザ・ムービー」公開中!正頭英和先生が教材として活用し、2019年に“教育界のノーベル賞”といわれる「グローバルティーチャー賞」で日本人小学校教員初となるトップ10に選ばれたゲームソフト「Minecraft(マインクラフト)」がついに実写映画化! 子どもの冒険心を刺激する、異世界転送ファンタジー超大作です。親子で楽しめるマイクラワールドを劇場で体感してみませんか?★キャスト:ジェイソン・モモア、ジャック・ブラック、エマ・マイヤーズ、ダニエル・ブルックス、ジェニファー・クーリッジ、セバスチャン・ハンセン★監督:ジャレッド・ヘス★配給:ワーナー・ブラザース映画★公式サイト: ★ハッシュタグ:#映画マイクラ ★公式X: @minecraft_mjp ©2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2025年05月11日子どもから大人まで大人気のゲームソフト「Minecraft(マインクラフト)」(通称マイクラ)がついに実写映画化! アメリカをはじめとする全世界の興行収入が8.7億ドルを突破、日本でも4月25日(金)の公開直後から大盛況! 早くも注目を集めています。そして、マインクラフトは近年ゲームとしてだけではなく、プログラミング思考や主体性を育むなど、教育的観点からも熱い視線が向けられています。そこで今回は、映画「マインクラフト/ザ・ムービー」公開にちなみ、マインクラフトを英語の授業に取り入れ、2019年に“教育界のノーベル賞”といわれる「グローバルティーチャー賞」で日本人小学校教員初となるトップ10に選ばれた正頭英和(しょうとう ひでかず)先生に、「なぜいま子どもの教育にゲームが有効なのか」お話を伺いました。正頭英和(しょうとう ひでかず)立命館小学校教諭。大阪府出身。Minecraftを活用した授業が認められ、2019年のGlobal Teacher Prizeにおいて、世界150ヵ国以上、3万人のエントリーの中から、日本人小学校教員初となるTop10に選ばれ、「世界の優秀な教員10人」となる。その他には、桃鉄教育版のエデュテイメントプロデューサーなどもつとめている。主な著書に「世界トップティーチャーが教える子どもの未来が変わる英語の教科書(講談社)」などがある。◆マイクラってなに? どうして教材として受け入れられているの?2011年の発売以来、瞬く間に世界中でヒットしたマインクラフト。2023年には世界売上本数が3億本を超え、ゲームにはあまり詳しくないという人でも“マイクラだけは知っている”という声をよく聞きます。そして、教育的には好ましくないイメージがつきまとうゲームの中でも、“マイクラだけはやるのを許している”というご家庭が多いのも特徴的です。「端的にいうと、マイクラはレゴ(ブロック遊び)のデジタル版のようなもの。レゴだとスペース的に大きなものが作れないなど物理的な限界がありますが、マイクラなら無限に好きなものが作れるのでどこまでも自由に発想して作ることができます。レゴって、子どもの自由な発想で創造できるものだから、感覚的に知育にいいとわかるじゃないですか。マイクラもそれと同じ。プログラミング的要素があるとか非認知能力を伸ばすとか、詳しく説明すると知育にいいというデータは海外でもいくらでも出てくるのですが、保護者さんは“ゲームをやるならマイクラがいい”というぐらいの解像度で大丈夫。ゲームの中でもハードルの低いものという捉え方でいいと思います」マインクラフトは「サンドボックス(=砂場)」といわれるゲームジャンルのひとつで、これといったミッションやストーリーはなく、プレーヤーは与えられた世界観の中で自由に遊ぶことができます。その名のとおり、砂場遊びのように砂山を築いてもいいし、泥団子を作ってもいい。子どもたちは自ら何をするのか目的を決め、試行錯誤しながら楽しみます。この主体性やプログラミングの考え方である論理的思考、創造性といった教育効果が着目され、2016年には「教育版マインクラフト」が発売。教材として学校でも取り入れられるようになりました。その先駆けとなったのが、正頭先生のいる立命館小学校。担当する英語では“マイクラをやるあいだは、グループ内の会話はすべて英語ですること”という条件で授業をおこないました。「僕は英語教師ですが、マイクラの中に英語力が伸びる何かがあったわけではないんです。マイクラのスゴさは、子どもたちの『モチベーション』になるだけの魅力があること。マイクラを授業でやるのはどうかと提案したら、子どもたちの反響がものすごかったんです。そこで、英語力を伸ばしたいけれど“間違ったらどうしよう”“話すのが恥ずかしい”という障壁があったのを、マイクラのモチベーションを利用して超えさせたんです。マイクラをしたいがために、急に子どもたちが英語を話すようになり、間違った英語を直したりしていくなかで、結果的に英語力を伸ばすことができました」◆なぜいま子どもたちの学びにゲームが必要なのか?モチベーションとは言い換えれば、やる気スイッチ。正頭先生は桃鉄教育版のプロデュースなど、エデュテイメントプロデューサーとしても活動していますが、マインクラフトなどのゲームを活用したエデュテイメント(=教育とエンターテイメントをかけ合わせた造語)が、子どものやる気スイッチを押すハードルを下げてくれると考えています。「いまは身近にたくさんのコンテンツがあるので、わざわざ子どもたちがやってみたい! とやる気になるものってほとんどない。ひと昔前だと、映画でも“衝撃の結末!”という煽りコピーが人の心を動かしていたけれど、多忙になった現代社会では、無駄なお金も時間もなるべく使いたくないという心理が働き、ある程度ネタバレしていて結果が予想できるものにしか子どもたちは反応しないんです。いくら親が“面白そうだからやってみなよ”と促しても、1度はやるかもしれないけれど、リスクを犯してまで2回目以降をやることはなく、面白いと約束されているYouTubeやTikTokに流れていく。だからこそ、エデュテイメントなんです。“何か大きなお城を作ってみない?”といわれるより、“マイクラやらない?”の方がやる気のスイッチを押しやすい。いまの子どもたち、とくに高学年になればなるほど“とりあえずやってみる”のハードルがものすごく高いので、楽しみながら学べるエデュテイメントで“とりあえずやってみよう!”と思わせることが真の狙いです」◆暗記や計算はもういらない! いま学力として求められる能力とは?子どものやってみよう! が増えると、たくさんの『体験』をすることにつながっていきます。近頃は『体験格差』という言葉が生まれるほど、子ども時代の体験が学習意欲や将来的な収入などさまざまな場面で影響を及ぼすともいわれ、重要視されるようになってきました。正頭先生もさまざまな体験をさせることが、先行き不安なこれからの時代に必要不可欠だと考え、体験のハードルを下げるためにゲームを活用しています。「親世代である僕たちの時代の学力といえば『暗記』と『計算』で、この2つをできる人が賢いとされていました。でもAIやテクノロジーが発達したいまは、暗記も計算もコンピューターには敵わないので、かつてのような価値はありません。そこから学校教育が『自分で考え、調べ、探求する』という方向にシフトしていき、現時点でもっとも大事な学力は『表現力』だといわれています。では、その表現力を育むために必要なものは何かというと、『思考力』なんです。人は考えること以上の表現はできない。その思考力の土台となるのが、『感受性』。感受性がないと“花ってキレイだな”とは思わないし、その先の“花の色はどうして変わるんだろう”という思考にはならない。じゃあこの感受性はどう育むかというと、それが『体験』なんです。そもそも花を見るという体験がないとキレイとも思わない。つまり、幅広い体験があると感受性も幅広く育つし、それが思考力になって表現力につながっていくんです」◆“とりあえずやってみる”が増えると将来幸せになれる?ここ数年でAI化が急速に進み、あれほど将来有望だといわれたクリエイターという職業さえも、取って変わるといわれる時代になりました。正頭先生もよく“20年後はどんな仕事が生き残りますか?”という質問を受けるそうなのですが、そこでも体験がベースとして活きてくると説きます。「将来的に生き残る職業や必要な能力が何かは、正直僕にもわかりません。ただ、子どもたちが幸せに生きていく上で一番大事なのは、『知的好奇心』。どんな未来が来ようとも“何それ、 面白そうじゃん!”と好奇心を高く持っていられる子が幸せに生きられると思うし、そうじゃない子は不安に怯えることになってしまうのではないかと思います。やっぱり子どもには目をキラキラ輝かせて、いつまでも幸せでいて欲しいじゃないですか。そのためには好きなものが多い方がいいし、その好きなものを増やすには体験を増やすこと。やったことがないことは好きにならないので、広く浅くでいいからいろいろな体験をする方がこれからは生きやすくなるんじゃないかなと思います」体験が子どもの表現力の土台となり、将来を豊かにする。だからこそ、何事にももっと気軽にやってみようと一歩を踏み出せるように、体験のきっかけとしてゲームを活用するといいというのが理解できました。しかし、家事に仕事に忙しい毎日の中で取り入れるのはなかなか難しそうと身構えてしまう保護者さんも多いのではないでしょうか。そこで後編では、家庭でどのようにゲームを学びに取り入れたらいいかについてお話を伺いました。正頭先生インタビュー <後編>↓↓↓子どものやってみたい!を刺激する映画「マインクラフト/ザ・ムービー」公開中!正頭英和先生が教材として活用し、2019年に“教育界のノーベル賞”といわれる「グローバルティーチャー賞」で日本人小学校教員初となるトップ10に選ばれたゲームソフト「Minecraft(マインクラフト)」がついに実写映画化! 子どもの冒険心を刺激する、異世界転送ファンタジー超大作です。親子で楽しめるマイクラワールドを劇場で体感してみませんか?★キャスト:ジェイソン・モモア、ジャック・ブラック、エマ・マイヤーズ、ダニエル・ブルックス、ジェニファー・クーリッジ、セバスチャン・ハンセン★監督:ジャレッド・ヘス★配給:ワーナー・ブラザース映画★公式サイト: ★ハッシュタグ:#映画マイクラ ★公式X: @minecraft_mjp ©2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2025年05月11日約7割が、小学生低学年以下から英語教室に通い始めたと回答今回の調査では、小学1・2年生を「低学年」、3・4年生を「中学年」、5・6年生を「高学年」として分析を行いました。子どもにとって英語学習は重要だと思うか尋ねたところ、85.3%が「思う」と回答しました。重要視している具体的な理由として「これからグローバルな対応が求められるから」「英語ができるに越したことはないから」「受験で必要だから」といった声があがっています。子どもにとって英語学習は重要だと思いますか現在、学校外の英語教室に子どもを通わせている親は21.2%でした。そのうち3年生から6年生の子どもをもつ親に、学校外の英語教室に通わせ始めた年齢を聞いたところ、67.1%が「小学校低学年以前」と答えました。学校外の英語教室に子どもを通わせていますか学校外の英語教室に通い始めた年齢子どもに英語を学ばせた理由を聞くと、55.1%が「早いうちから英語に慣れてほしかったから」と答えており、多くの親が早期からの英語学習を重要視していることがわかりました。子どもに英語を学ばせた理由一方、高学年の子どもをもつ親で、子どもを学校外の英語教室に通わせていない、または高学年になってから通わせ始めた親のうち、約半数の47.8%が「低学年から英語を習わせていればよかった」と回答しました。低学年から英語を習わせていればよかったと思いますか低学年のうちに英語を学ばせていたほうがよかったと思う理由を尋ねると、「耳を英語に慣らしておきたい」(46.2%)が最も多くなりました。低学年のうちに英語を学ばせていたほうがよかったと思う理由親自身の英語のコミュニケーションについて聞くと、51.5%が「英語に対して苦手意識をもっている」と回答しました。いざ英語を使う場面になると対応できない理由で最も多かったものは、「相手の英語が聞き取れない」(37.8%)でした。さらに、600名のうち約5人に1人(21.5%)は「英単語がわからないから」「文法がわからないから」といった、英語の基礎に関わる項目をあげています。調査概要調査内容 :子どもの英語学習に関する意識調査 調査対象者:性別:男女/年齢:25歳~55歳調査対象 :小学1年~6年生の子をもつ親 計600人※小学1~6年生 各学年100名ずつの均等割付調査期間 :2025年3月 調査方法:インターネット調査公文教育研究会
2025年05月11日「中学受験」の過熱状態からも見えるように、近年は子どもの教育に多くのお金をかける家庭が増えています。しかし、ファイナンシャルプランナーの飯村久美さんは、「教育費をかけ過ぎることで、逆に子どもに苦労させる可能性もある」と警鐘を鳴らします。その背景にあるのは、老後資金との兼ね合いです。当たり前ですが、子どもを育てあげたあとも親の人生は続きます。教育費と老後資金をどうバランスよく蓄えていけばいいのでしょうか。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/塚原孝顕(インタビューカットのみ)教育費をかけ過ぎて老後資金が不足する罠少子化の影響もあり、各家庭での教育熱が高まっているといわれています。子どもが少ないからこそ、「一点集中」で「わが子を立派な人間に育ててあげなければならない」と多くの親御さんが考えているのです。ただ、そうした教育熱の高まりが、悲劇を招いてしまうこともあり得ます。子ども自身が希望もしていないのに「中学受験」をさせる家庭も多く、学習塾などに驚くほどのお金をかけることも珍しくありません。家計に相当な余裕があるのなら問題ありませんが、そうではない場合、月々の生活費を圧迫するのは目に見えています。すると、最終的には子どもに苦労をかけることになりかねません。短期的な目線で中学受験のために多くのお金をかけてしまったため、大学進学時に十分な資金がなく、子どもに奨学金を借りさせるといったこともよくある話です。「奨学金の返済は就職後に重くのしかかるからどうにかしてあげたい」と思っても、現実的に無理なのです。あるいは、「奨学金を借りさせるのはかわいそうだから、教育ローンを組んでお金を工面しよう」と考える親もいます。しかし、奨学金と比べて教育ローンの金利は高いため、親が返済に苦労することになります。さらに先々を見た場合、親自身の老後資金が不足するといったことも考えられますし、これはもうロジックとして実際に起きているものと考えます。「子どものために」と教育費に多くのお金をまわした結果、将来的には、子どもに対して「援助してほしい」とお願いするケースも出てくるはずです。リスクが大きい投資法で教育費を確保してはいけないこれまでのことを前提にすると、子どもの教育費を確保しつつも、自分たちの老後資金もきちんと蓄えておく必要があります。まず、教育費の目安についてお伝えしましょう。文科省が公表している「令和5年度子どもの学習費調査」のなかの、学校教育費、学校給食費、塾や習い事などの費用である学校外活動費を合わせた「学習費総額」が参考になります。その金額は、幼稚園3歳から高校3年までの15年間のトータルで見ると、すべて公立なら約596万円、すべて私立なら約1976万円です。さらに大学に進学するなら、4年間の学費の目安は、国公立大学なら約250万円、私立文系で約450万円、私立理系で約600万円です。子どもにひとり暮らしをさせるなら、さらに費用はかかります。このようにして、子どもの教育費はその進学先によって大きな差が生まれます。そのため、「月にいくら貯めればいい」といったことは一概にいえないのが実情です。そんななか、基本的な考え方として知っておいてほしいことがあります。それは、「教育費についてはリスクの大きな投資法で増やそうと考えてはならない」ということです。個別株投資や暗号資産など、大きなリターンを期待できる一方、大きな損失を被ることもあるハイリスクな投資法を選択すると、いずれ元本割れしてしまう可能性も少なくありません。ですから、教育費については、たとえば定期預金や学資保険、個人向け国債など安全性の高い金融商品でコツコツと貯めていくような方法を選択すべきでしょう。定期預金や保険なら原則として満期まで引き出すこともできませんから、大切な教育費に手をつけてしまうこともありません。老後資金は積み立て投資で確保する一方、親自身の老後資金については、2024年からスタートしたことで大きな話題となった「新NISA」を活用することを考えてみましょう。昨今の物価高により、2024年のインフレ率は3.27%でした。「ゼロ金利時代」ともいわれるように現在のメガバンクの普通預金金利が0.1%程度だということを思えば、ただ預貯金にお金を預けておくだけでは、資産価値はどんどん下がっていきます。これは、インフレ対策という意味でも、投資によって資産を増やしていくことがマストになっていることを意味します。ただし、ここでもハイリスクな金融商品に手を出すことはおすすめできません。わたしがおすすめする投資法は、手間をかけずに時間をかける方法です。そもそも投資とは、お金を株式や債券、投資信託などの金融商品に換えて長期保有することで利益を得ることを目的としています。投資にギャンブルのイメージをもたれることもあるのは、短期的な価格の変動により利益を得る「投機」と混同しているからでしょう。「人生100年時代」とも言われるなか、老後資金は長い時間をかけて形成していくものですから、その時間を味方につけましょう。NISAの「つみたて投資枠」では、厳選された比較的ローリスクの金融商品だけが買えるようになっています。確かにローリスクである反面、大きなリターンは期待できませんが、それは時間が解決してくれます。投資で得た利益を再投資して「複利の力」を最大限に活かせば、長い時間のなかで資産は雪だるま式に増えていくはずです。子どものことを思うのなら、教育費はもちろん、自分たちの老後資金もきちんと形成しておかなければなりません。だからこそ、なるべく早めにマネープランを立て、できるだけ長期にわたってコツコツ型の投資で資産形成を実践することが大切なのです。『年収300万円でもラクラク越えられる 貯蓄1000万円の壁』飯村久美 著/KADOKAWA(2021)■ ファイナンシャルプランナー・飯村久美さん インタビュー一覧第1回:【2025年版】15年間の教育費、いくらかかる?公立・私立で3倍差! 物価高騰時代の「賢い考え方」第2回:過熱する「中学受験」、塾代+受験費用で300万円!人気FPが教える【計画的な貯め方】第3回:教育費&老後資金を正しく貯める|賢い親はやっている、新NISA時代の資産形成術【プロフィール】飯村久美(いいむら・くみ)金融機関在職中にファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得。退職後、自らの経験から、お金の正しい知識を身につけることが「生活を守る手段」であり、「やりたいこと」や「夢」につながると痛感。その経験を伝え、その人の夢が叶うマネープランをサポートすることを目的として、2006年にFP事務所を開業。テレビやラジオ出演、セミナー講師など幅広く活躍中。監修書に『一生お金に困らない! 貯め方・増やし方』(ナツメ社)、著書に『お金の先生! できるだけ簡単にお金が増える方法を教えてください。』(アスコム)、『ズボラでもお金がみるみる貯まる37の方法』(ゴマブックス)、『シングル女子の今日からはじめる貯蓄術』(成美堂出版)などがある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2025年04月25日夏休みになると、自由研究の課題などで何を作るか悩むママとお子さんもいると思います。手先を動かしクリエイティビティを伸ばしてくれる工作。工作は雨の日の暇つぶしにも、お子さんとの絆作りにも役立ちます! そこで、子どもとできる工作アイディアをま…
今も昔も子供の習い事として人気の水泳。体を鍛えらたり、水遊びの時に泳げると安心だったりなどの理由のほか、学校の授業の対策として通っている人も多いようです。そこで、水泳教室に通うメリットや水泳に関する注意点など、子どもの水泳教室についてまと…
大学入学時など、奨学金の存在はとてもありがたいですが、卒業後の返済はなかなか負担がかかるもの。賃金が増えにくい今のご時世、滞納やトラブルになってしまったというケースが多々見られています。わが子が将来利用するかもしれない奨学金制度。返済方法…
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