門脇麦主演連続ドラマW-30「ながたんと青と -いちかの料理帖-」に中村蒼、戸田恵子、久間田琳加、白石隼也、飯田基祐、床嶋佳子、板尾創路が出演することが分かった。本作は、「Kiss」(講談社)連載中の磯谷友紀の同名漫画が原作。戦後間もない京都を舞台に、政略結婚した年の差夫婦が料亭再建を通して育む絆と、料理研究家・大原千鶴監修の華やかな料理が見どころのグルメラブストーリー。今回新たに出演が発表された中村蒼が演じるのは、主人公の料理人・いち日(門脇さん)が働くホテルのレストランのヘッドシェフ・田嶋明丞。いち日の料理の腕を評価し雇った田嶋は、いち日にとっては恩人のような存在。いち日に惹かれていく周(作間龍斗)にとっては、恋のライバルにも似た気になる存在。中村さんは「この時代だからこそのすれ違いやもどかしさを感じながら楽しんでもらえたらうれしいです」とコメントしている。田嶋明丞/中村蒼戸田恵子が演じるのは、いち日の叔母・丸川町子。傾きかけた実家の「桑乃木」を心配するがゆえに、ことあるごとに経営に口を出し、事態をかき回す台風のような人物。周との政略結婚を推し進めた、張本人でもある。戸田さんは「まずハンカチの用意必須です。いち日と周、この2人のもどかしさ、息苦しくなるほどの切なさにホロッとします。かと言って決して暗いわけではない。楽しく美しく、何よりおいしい物語です」と本作について語る。丸川町子/戸田恵子久間田琳加が演じるのは、周の兄・縁の妻である山口鈴音。周にとっては幼なじみであり、心許せる特別な相手。次第に惹かれ合ういち日と周夫婦の間にとある波乱を巻き起こす。久間田さんは、「原作を読んでいる時から、いち日さんが作るお料理が本当においしそうで、、、撮影現場で漫画から飛び出してきたようなお料理を見た時は感動してしまいました。ドラマはぜひ、お腹を空かせてみていただけたらと思います」と呼びかけている。山口鈴音/久間田琳加そんな鈴音の夫・縁を演じるのは白石隼也。大阪で有名ホテルを経営する山口家の跡取りとして、周を「桑乃木」に送り込んだ張本人でもあり、自信家で自己中心的な性格。「桑乃木」を表向きは支援するが、実は裏であることを目論んでいるようだ。役柄について「縁は、うそのないお2人の前に立ちはだかるうそくさい男です。人を見透かしたような顔をするなと怒られてきた人生でしたが、そんな自分を引っ張り出して演じさせていただきました。楽しんでいただければ光栄です」と話している。山口縁/白石隼也そして、飯田基祐が、いち日と周が打ち出す経営改革に障壁として立ちふさがる周と縁の父・山口茂。床嶋佳子が、「桑乃木」の女将を務めながら朗らかに娘たちを見守るいち日の母・桑乃木愛子。板尾創路が、「桑乃木」の現料理長・戸川幸宏を演じる。連続ドラマW-30「ながたんと青と -いちかの料理帖-」は3月24日(金)23時~WOWOWにて放送・配信開始(全10話)。(cinemacafe.net)
2023年01月30日映画『宇宙人のあいつ』が、2023年5月19日(金)に公開される。主演は中村倫也。家族になりすましてきた“宇宙人”を描くエイリアンコメディ映画『宇宙人のあいつ』の主人公は、23年間もの間、真田家の家族になりすましてきた宇宙人、日出男。日出男が地球を離れるまでの残された三日間の中で、人間としてやり残したことに奮闘する物語を描く、エイリアンコメディだ。主演・中村倫也が訳アリ宇宙人に!主人公の訳アリ宇宙人・日出男を演じるのは、中村倫也。また、日出男が次男になりすましてきた家族の、真田家兄妹は、伊藤沙莉、お笑いコンビ「バナナマン」の日村勇紀、柄本時生が演じる。さらに、井上和香、「バナナマン」の設楽統、「南海キャンディーズ」の山里亮太も参加。井上と山里は「人ではない」ものの声優として、出演を果たす。主人公・日出男…中村倫也真田家四兄妹の次男に成りすましてきた宇宙人。宇宙人パワーで、真田家のWifiにもなっている。人間の生態を調査しに土星から来たが、地球を離れる日があと3日のところで、人間としてやり残したことに奮闘。実は、家族に言えない重大な“ミッション”を抱えている。演じるのは、映画『水曜日が消えた』『ハケンアニメ!』など次々と斬新な役柄に挑んできた中村倫也。想乃…伊藤沙莉真田家のしっかり者の長女。男運がなく、ダメ男にばかりひっかかってしまう。恋に一途、健気な一面も。実は、想乃も家族に言えない問題を抱えている。『ちょっと思い出しただけ』『すずめの戸締り』など話題作への出演が続く伊藤沙莉が演じる。夢二…日村勇紀(バナナマン)真田家の親代わりの長男で、兄弟思いの熱い男。婚活中だが、婚活パーティでは何時も惨敗…。両親が残してくれた焼き肉屋「SANADA」を引き継いで営んでいる。実は、日出男の事情を知っている?!夢二役を演じるのは、映画『ペット』ではボイスキャストとして活躍したバナナマンの日村勇紀。詩文…柄本時生真田家の頼りない三男。地元のガソリンスタンドで働いている。ある日、勤務先で高校時代の同級生と遭遇する。同級生との再会から家族に迷惑をかけることに…。映画『BLUE/ブルー』など、多彩な作品で存在感を示す柄本時生が演じる。監督・脚本は飯塚健監督・脚本は、飯塚健が担当。主演の中村倫也や、伊藤沙莉とは「オリジナルで、一緒に映画をつくろう」という約束を交わしていたといい、その“絆”から物語を構築していったという。主題歌は氣志團「MY SWEET ALIEN」映画『宇宙人のあいつ』の主題歌は、氣志團が書き下ろした「MY SWEET ALIEN」。長男の夢二が心酔するあのバンドへのオマージュを思わせるような曲調で、物語を熱く彩る。映画『宇宙人のあいつ』あらすじ家族になりすまして23年。人間の生態を調査しに土星から来た宇宙人は、真田家4兄妹の「次男・日出男」として、長男・夢二、長女・想乃、三男・詩文と暮らしていた。家族というものがわからない日出男は、夢二から“家族とは何か”を教えてもらう。家族の様々な問題が起こる中、地球を離れる日が近づいてきてしまう。残された時間は、あと三日間。人間としてやり残したことへの日出男の奮闘が、今始まる!【作品詳細】映画『宇宙人のあいつ』公開日:2023年5月19日(金)出演:中村倫也、伊藤沙莉、日村勇紀、柄本時生、関めぐみ、千野珠琴、細田善彦、平田貴之、山中聡、井上和香、設楽統、山里亮太監督:飯塚健脚本:飯塚健製作委員会:エイベックス・ピクチャーズ、ポニーキャニオン、ハピネットファントム・スタジオ、ダブ配給:ハピネットファントム・スタジオ
2023年01月22日俳優の中村倫也が、映画『宇宙人のあいつ』(5月19日公開)の主演を務めることが19日、明らかになった。同作は飯塚健監督・脚本によるオリジナル作。真田家の四兄妹の次男・日出男として23年間家族になりすましてきた宇宙人(中村)が、地球を離れるまでの残された3日間の中で、人間としてやり残したことに奮闘する物語となる。撮影は昨年3月〜4月にかけて高知にてオールロケが行われ、主演の中村倫也が、真田家四兄妹の次男・日出男として家族になりすましてきた訳アリな宇宙人に挑んだ。真田家のしっかり者の長女・想乃を伊藤沙莉、親代わりの長男・夢二をお笑いコンビ・バナナマンの日村勇紀、頼りない三男・詩文を柄本時生が演じ、息の合った4兄妹となる。超特報も公開され、真田家の平凡な食卓から不穏な空気が漂う中、葛藤する日出男の表情が映し出される。「大事な話が……」と遠慮がちに切り出した日出男の爆弾発言が、4兄妹の平穏な日常を揺さぶる映像となっている。○中村倫也 コメントスペイスィーなファミリーの、クレイジーな高知ィの映画が完成しました。一体これはなんというジャンルなのか...。非常に宣伝が難しい作品ですが、とりあえず土星人と牛タンが出てきます。昔からの繋がりと、新しく生まれた繋がりと。今、確かに〝ここ〟にある繋がりを再確認できる映画かなと思います。軽い気持ちで、なんとなくのノリで! 是非観に来てください。○伊藤沙莉 コメントもうなんだかんだで何作品目だ...6...7...? と毎度なる飯塚組ですが前回の映画『ステップ』は全3日くらいで終わってしまったためガッツリ丸々ご一緒するのはとてつもなく久しぶりでした。毎回安心感と緊張感のブレンドでイン前は腹痛と戦い目がバキバキになるのですが相変わらずな顔ぶれと相変わらずな会話をしているうちにどんどんとほぐれていきました。2人のお兄ちゃんと1人の弟との短いけど楽しかった生活を時々ふと思い出します。飯塚作品のファンの方は観たらおかえり飯塚健と言いたくなるでしょうし初めての方はなんじゃこりゃ!!!となるでしょう。笑って、グッとあたたかくなっていただけたら嬉しいです。○日村勇紀 コメント飯塚監督がとにかくやりたい事を沢山詰め込んだなぁって印象です。この映画は兄妹が沢山笑いながら、泣きながら、怒りながら、グチャグチャの作品です。多くの方に、他では見れない変な中村倫也を見て欲しいです。僕は長男、夢二という男で、感情むき出しの熱い男でした。なので、演じていて毎回疲れましたね。でもキャストの皆さんと本当に仲良くなれたのは嬉しかったし、撮影期間は本当に弟や妹に見えていました。○柄本時生 コメント元々、飯塚健監督のファンで、以前「コントと音楽」を観劇しに行った際、監督から映画に出てほしいと言われ、出たいですなんて会話をしていたところ、本当に出演できるとは思っておりませんでした。撮影は程よい緊張感のある現場で、楽しく現場に居させて頂きました。ありがとうございました。○飯塚健監督 コメント4年ほど前、倫也くんと沙莉ちゃんと交わした約束がある。オリジナルで、一緒に映画をつくろうという約束。そこにドラマでご一緒したことがある日村さんと、焼肉屋で何度か顔を合わせたことがある時生くんが加わってくれました。そういう絆の企画なので、絆の話を書きました。オリジナルをつくらせていただく時だけ入れる、スイッチを入れて。界隈では、そのスイッチは「ノリと無駄」と呼ばれています。ですので、難しいことは何一つない映画ができました。ピストルも余命も犬も出てきませんが、土星人は出てきます。鰻とジャガイモも出てきます。どんな映画だよ!そう笑って頂けたら幸いでございます。(C)文藝春秋 (C)映画「宇宙人のあいつ」製作委員会
2023年01月19日宇宙人を通して映し出される家族愛をコミカルに描いたエンタテインメント作品、中村倫也主演映画『宇宙人のあいつ』の公開が決定。超特報映像も到着した。家族になりすまして23年。人間の生態を調査しに土星から来た宇宙人は、真田家4兄妹の「次男・日出男」として、長男・夢二、長女・想乃、三男・詩文と暮らしていた。家族というものが分からない日出男は、夢二から教えてもらう。「兄ちゃん、家族って何?」「自分よりも、大切なものがあるってこと」家族の様々な問題が起こる中、地球を離れる日が近づいてきてしまう。残された時間は、あと3日間――。中村倫也が演じるのは、真田家四兄妹の次男・日出男として家族になりすましてきた訳アリな宇宙人。飯塚健監督が手掛ける本作は、長いこと真田家の次男として家族になりすましてきた宇宙人が、地球を離れるまでの残された3日間の中で、人間としてやり残したことに奮闘する、完全オリジナル作品。また、しっかり者の長女・想乃を伊藤沙莉。真田家の親代わりの長男・夢二を「バナナマン」の日村勇紀。頼りない三男・詩文は柄本時生が演じる。今回到着した映像では、平凡な食卓から不穏な空気が漂う中、翻って葛藤する日出男の表情が映し出される。「大事な話が…」と遠慮がちに切り出した発言が、四兄妹の平穏な日常を揺さぶる、何かが起こりそうな予感がする映像となっている。キャスト・監督コメント■中村倫也スペイスィーなファミリーの、クレイジーな高知ィの映画が完成しました。一体これはなんというジャンルなのか…。非常に宣伝が難しい作品ですが、とりあえず土星人と牛タンが出てきます。昔からの繋がりと、新しく生まれた繋がりと。今、確かに“ここ”にある繋がりを再確認できる映画かなと思います。軽い気持ちで、なんとなくのノリで!是非観に来てください。■伊藤沙莉もうなんだかんだで何作品目だ…6…7…?と毎度なる飯塚組ですが前回の映画「ステップ」は全3日くらいで終わってしまったためガッツリ丸々ご一緒するのはとてつもなく久しぶりでした。毎回安心感と緊張感のブレンドでイン前は腹痛と戦い目がバキバキになるのですが相変わらずな顔ぶれと相変わらずな会話をしているうちにどんどんとほぐれていきました。2人のお兄ちゃんと1人の弟との短いけど楽しかった生活を時々ふと思い出します。飯塚作品のファンの方は観たらおかえり飯塚健と言いたくなるでしょうし初めての方はなんじゃこりゃ!!!となるでしょう。笑って、グッとあたたかくなっていただけたら嬉しいです。■日村勇紀飯塚監督がとにかくやりたい事を沢山詰め込んだなぁって印象です。この映画は兄妹が沢山笑いながら、泣きながら、怒りながら、グチャグチャの作品です。多くの方に、他では見れない変な中村倫也を見て欲しいです。僕は長男、夢二という男で、感情むき出しの熱い男でした。なので、演じていて毎回疲れましたね。でもキャストの皆さんと本当に仲良くなれたのは嬉しかったし、撮影期間は本当に弟や妹に見えていました。■柄本時生元々、飯塚健監督のファンで、以前「コントと音楽」を観劇しに行った際、監督から映画に出てほしいと言われ、出たいですなんて会話をしていたところ、本当に出演できるとは思っておりませんでした。撮影は程よい緊張感のある現場で、楽しく現場に居させて頂きました。ありがとうございました。■飯塚健監督4年ほど前、倫也くんと沙莉ちゃんと交わした約束がある。オリジナルで、一緒に映画をつくろうという約束。そこにドラマでご一緒したことがある日村さんと、焼肉屋で何度か顔を合わせたことがある時生くんが加わってくれました。そういう絆の企画なので、絆の話を書きました。オリジナルをつくらせていただく時だけ入れる、スイッチを入れて。界隈では、そのスイッチは「ノリと無駄」と呼ばれています。ですので、難しいことは何一つない映画ができました。ピストルも余命も犬も出てきませんが、土星人は出てきます。鰻とジャガイモも出てきます。どんな映画だよ! そう笑って頂けたら幸いでございます。『宇宙人のあいつ』は5月19日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2023年01月19日TBS系にて7月期に放送された有村架純×中村倫也W主演のドラマ「石子と羽男―そんなコトで訴えます?―」Blu-ray&DVD BOXが、2023年2月10日(金)より発売。収録される特典映像の詳細が明らかになった。有村さん演じるパラリーガルと、中村さん演じる弁護士のコンビが、誰にでも起こりうる珍トラブルに挑む本作は、「MIU404」「着飾る恋には理由があって」「最愛」などを手がけてきたスタッフによる異色リーガル・エンターテインメント。特典映像には、撮影の裏側に密着した「石子と羽男ハプニング&未公開シーン集!―そんなコトで訴えないで!―」や「有村架純&中村倫也インタビュー」「オールアップ集」ほかを収録。また、「おいでやす」小田と「乃木坂46」の久保史緒里共演のParaviオリジナルストーリー「塩介と甘実―蕎麦ができるまで探偵―」の収録も決定し、合計3時間超の大ボリューム。本編は全話ディレクターズカット版にて収録される。さらにブックレットには演出陣による各話解説“ディレクターズノート”を掲載する、ファン必見の内容。発売に先駆け、特典映像の一部を含むPVが公式YouTubeチャンネルにて公開される。「石子と羽男―そんなコトで訴えます?―」Blu-ray&DVDは2023年2月10日(金)より発売。(text:cinemacafe.net)
2022年12月24日2023年3月に全国12カ所で行われる『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2023』のオンライン合同取材会を12月14日(水) に実施。毎年恒例となった巡業への思い、そして各演目の解説、見どころを中村勘九郎、中村七之助が語った。2005年からスタートした〈春暁特別公演〉は、時期によって〈錦秋〉〈新緑〉〈陽春〉と銘打ち回を重ねながら、来春で18回目を迎える。これまでに行った公演を含めて、2022年の春には全国47都道府県を制覇するという偉業も成し遂げた。始まった当初は「こんなに長く続くとは思っていなかった」という勘九郎は、「過去の芸談コーナーで〈継続は力なり〉という話をしたこの巡業ですが、私たちはもちろん、中村屋の弟子たちも含め、みんなの力になっていますし、特別公演をきっかけに、歌舞伎座や中村座、他の劇場に足を運んで下さる新たなお客様が増えたことも、続けてきたおかげだと感じています。コロナがまだ不安定な状況ではありますが、来年も全国を巡業ができることは、本当にありがたいことだと思っております」。七之助は「今回も含めてコロナ禍で巡業を行うこと自体が難しかったり、歌舞伎座や東京、大阪といった大都市に行きづらいという地方のお客様も多いなか、私たちがいろいろな場所へ伺い、歌舞伎を見る機会を作ることできるのが、本当に嬉しいです。中村屋一丸となって、一生懸命良い舞台をみなさまにお見せできたら」と、思いを語る。中村勘九郎今回の『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2023』は、「トークコーナー」「元禄花見踊」「仲蔵狂乱」「相生獅子」で構成。勘九郎、七之助、鶴松が参加するトークコーナーについて、勘九郎は「全国どこに行っても歌舞伎に縁があったり、史跡があったりするので、地元の方たちとお話できることが和気藹々として楽しいですね。歌舞伎は伝統芸能で、堅苦しくて敷居の高いイメージがあるので、まずはお客様の心の壁を取っ払って演目を見ていただきたいという気持ちがあります。ですので、できるだけ素の部分というか、飾らないことを意識してお話をするように努めています」。七之助は「兄が言った通りで、地元のお客様と出会えることはもちろん、何度か伺った土地には、馴染みの店や必ず行く場所があります。私事ではありますが、私がMCを務めているラジオ番組のInstagramのために、劇場の近くの名所や神社、歌舞伎に縁のある場所に行くようにしてるので、トークの幅は広がったと思います。事前に頂いたお客様の質問を通じていろいろなコミュニケーションが取れるのがいいですね」とコメント。以前のように手を挙げた方と直接話すことは叶わない時期ながら、その土地ならではの話題が飛び出すトークコーナーを楽しみにしている様子だった。中村七之助「元禄花見踊」は春にぴったりの華やかな演目となる。七之助は「トークコーナーを経て〈春暁特別公演〉の歌舞伎、その踊りの一発目なので、何も考えずに綺麗なものを見ていただいて、その歌舞伎の世界観に入っていただこうかなと思うような踊りです。一緒に花見をするような気分でご覧いただければ幸いです」、勘九郎は「元禄期の男と女が華やかに踊るので、まずビジュアルが見どころ。衣装の美しさや当時の頭のかつらのゆい方を、目で楽しんで頂ける演目です」と紹介した。「仲蔵狂乱」の上演は、本興行では昭和35年の歌舞伎座以来。2021年にNHKで放送された「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」で中村仲蔵を演じた勘九郎にとっても縁のある演目と言える。出演する勘九郎は「なかなか本興行で出ない珍しい踊りを披露するのも、この特別公演のいい部分。仲蔵さんが出世をしていくサクセスストーリーは、落語や講談でも有名ですが、彼は志賀山流の養子になった踊りの名手です。いまでも〈仲蔵振り〉は受け継がれている、なかなかいない歌舞伎役者の一人でもあります。〈狂乱雲井袖〉という本外題ですが、中村仲蔵さんが出てくるわけではなく、でも仲蔵さんが有名だから仲蔵狂乱という名前が入ってしまうぐらいの狂言なんですね。とてもしっとりとした、私もあまり手掛けたことのないような踊りだと思います。気が狂っていると偽っている役なので、踊りの中でその部分と正常な部分を踊り分けて見せるのが見どころのひとつなのですが、すごい細かいんです(笑)。この難しい踊りを、現代のお客様にどれだけ楽しんで頂けるかが、踊り手の腕の見せ所。久しぶりの演目、そして仲蔵さんという私たちにとっても縁のある人物が演じた役ということで、楽しんでいただければと思います」と意気込んだ。ラストを飾る「相生獅子」は、七之助と鶴松が二人の美しい姫を演じる。七之助は「石橋物のなかでも古い作品で、前半はお姫様が二人出てきて華やかに女心だったり、口説きを見せる、品良く綺麗な格式高い踊りをご覧いただき、最後は獅子になって出てきます。お姫様の恰好で毛を振るという珍しい形の踊りなので、一つの相生獅子という演目のなかで、いろんなバージョンの二人が見れる作品です」と説明。「鶴松と二人でがっつり踊ることもなかなかないんじゃないかと思います」とのことで、そこも見どころとなりそうだ。公演を楽しみにしている方へのメッセージを求められた勘九郎は「コロナという流行り病が出てから早三年、日頃から何かに気を付けなければいけなかったり、これまでと勝手が違ったりするなかで、鬱々とした気分を持たれている方もいらっしゃると思います。本当に短い時間ではございますが、劇場で芝居を見ている間だけは、その気分を忘れて頂けるよう美しい世界に誘いたいですし、一生懸命私たちも切磋琢磨しようと思っています。春爛漫のひとときを楽しんで頂ければ嬉しいです」。七之助は「毎年恒例の巡業が今回もできる喜びを噛みしめながら、私たちの体調面やスタッフもコロナ対策バッチリで、安全安心に見ていただけるよう気を引き締めて参りたいと思います。全国12カ所24公演、一つ一つの公演を一生懸命踊りたいと思っておりますので、ぜひ足をお運びください。よろしくお願いします」と締めくくった。取材・文=長澤香奈撮影=福岡諒祠(株式会社GEKKO)<公演情報>『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2023』『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演 2023』ビジュアル【演目】※上演時間約2時間予定1. トークコーナー中村勘九郎/中村七之助/中村鶴松2. 元禄花見踊 長唄囃子連中門弟 一同3. 仲蔵狂乱 長唄囃子連中小野良実(おのよしざね) 中村 勘九郎4. 相生獅子 長唄囃子連中姫 中村七之助姫 中村鶴松【日程・開催地】■2023年3月6日(月) 東京・北とぴあ さくらホール3月9日(木) 千葉・千葉市民会館 大ホール3月10日(金) 埼玉・川口総合文化センター・リリア メインホール3月11日(土) 東京・ティアラこうとう 大ホール3月12日(日) 長野・まつもと市民芸術館 主ホール3月13日(月) 神奈川・相模原女子大学グリーンホール 大ホール3月15日(水) 大阪・サンケイホールブリーゼ3月18日(土) 岩手・盛岡市民文化ホール 大ホール3月19日(日) 宮城・名取市文化会館 大ホール3月21日(火) 福岡・キャナルシティ劇場3月22日(水) 広島・広島文化学園HBGホール3月23日(木) 愛媛・松山市民会館 大ホール公式HP:
2022年12月24日舞台、映像の両分野で活躍を続ける中村倫也と黒木華が、宮沢賢治(ケンジ)とその妹とし子(トシ)を演じる舞台『ケンジトシ』が、コロナ禍による無期延期を経て2023年2月に東京、3月に大阪で上演される。2019年の共演ドラマ『凪のお暇』で大注目を浴びたふたりの舞台初共演となる本作に、劇作家・北村想と演出家・栗山民也という、意外にも初顔合わせとなる演劇界の巨頭ふたりが挑む。どこか摩訶不思議で哲学的で、人を煙に巻いたような語り口でありながら、最終的には美しく瑞々し い叙情感へと導かれる北村想の世界。彼が「宮沢賢治と妹トシ」の絆をどのように描き、栗山民也がどの ような切り口で舞台上にその世界を描き出すのか期待せずにはいられない。聡明で賢治のよき理解者として精神的な支えであったと言われているトシは、若くして病に倒れ、故郷に戻り闘病を続けるなか賢治との絆を深めていくが、賢治が見守るなか24歳で早世する。賢治の創作へのインスピレーションであったのではないかとも思えるふたりの関係を、本作では兄妹に関心を寄せる第三者の目を通してふたりの濃密な対話や発見を追いかけていくという。出演はほかに山崎一、田中俊介、河内大和、野坂弘、依田朋子。そしてヴィオラ奏者の徳高真奈美がその弦の調べで物語を彩る。上演に際して主催からは「劇場にて、舞台上の人物たちと共に、東北の大地の土塊を踏みしめるように旅をし、風を感じ、言葉を受け取っていただきたい、と願っています」とメッセージが寄せられた。チケットは12月17日(土)より一般発売。<公演情報>『ケンジトシ』作:北村想演出:栗山民也出演:中村倫也 / 黒木華 / 山崎一 / 田中俊介河内大和 / 野坂弘 / 依田朋子 / 徳高真奈美《ヴィオラ演奏 》【東京公演】日程:2023年2月7日(火) ~2月28日(火)会場:シアタートラム【大阪公演】日程:2023年3月3日(金)~3月10日(金)会場:サンケイホールブリーゼ公演に関するお問い合わせ:シス・カンパニー公式サイト(mailto:info@legendstage.co.jp)TEL:03-5423-5906(平日11:00~19:00)
2022年12月16日今秋、東京・大阪・金沢・仙台で上演された中村倫也主演ミュージカル「ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~」が、全国11館の映画館で上映されることが決定した。残り少ない人生を前に書かれたベートーベンの1通の手紙。そして、その手紙が一人の女性の元へ届く。聴力を失い絶望の中、青年ルードヴィヒが死と向き合っていたまさにその夜。吹きすさぶ嵐の音と共に見知らぬ女性マリーが幼い少年ウォルターを連れて現れる。マリーは全てが終わったと思っていた彼に、また別の世界の扉を開けて去っていく。新しい世界で、新たな出会いに向き合おうとするルードヴィヒ。しかしこの全ては、また新たな悲劇の始まりになるが――。本作は、2018年末~2019年にかけて、韓国で初演されたミュージカル。チュ・ジョンファの新作として注目された本作は、天才音楽家であり、聴力を失ってなお音楽への情熱を注ぎ込んだベートーベンの生涯を、彼を取り巻く人物たちとの愛と影、喪失そして運命を彼が綴った音楽とオリジナル楽曲で描く。中村倫也が青年期のルードヴィヒを、木下晴香が芯の強いマリーを演じ、実写映画『アラジン』プレミアム吹替版でアラジン&ヒロインのジャスミンを担当した2人が再タッグを組んだ。また、福士誠治が壮年期のルードヴィヒ、カールなど様々な役を演じ、訳詞は森雪之丞、河原雅彦が日本版の上演台本・演出を手掛けた。連日満員御礼となった同舞台が、映像・音声ともにスクリーン用に編集・ミックスし、映画館の大スクリーンで上映が決定。前売券(カード・オンライン)は、12月9日(金)より一般発売が行われる。「MUSICAL『ルードヴィヒ ~Beethoven The Piano~』ORIGINAL PRODUCTION BY ORCHARD MUSICAL COMPANY MUSIC BY SOO HYUN HUH BOOK BY JUNG HWA CHOO」は2023年2月24日(金)~3月9日(木)新宿ピカデリー、2月24日(金)~3月2日(木)MOVIX さいたま、なんばパークスシネマほかにて上映。(cinemacafe.net)
2022年11月30日中村倫也が主演を務めたMUSICAL『ルードヴィヒ~ Beethoven The Piano~』の模様が、2023年2月24日(金) より全国11館の映画館で上映されることが決定した。本作は、2018年末から2019年にかけて韓国で初演されたミュージカル。日本でもおなじみとなった『SMOKE』『インタビュー』『BLUE RAIN』の作・演出家チュ・ジョンファの新作として注目された。世界中誰もが知る天才音楽家であり、聴力を失ってなお音楽への情熱を注ぎ込んだ悲運の人・ベートーベンの生涯を、彼を取り巻く人物たちとの愛と影、喪失そして運命を、彼が綴った音楽とオリジナル楽曲で描く。青年期のルードヴィヒ役は中村倫也、芯の強いマリー役は木下晴香がそれぞれ担当。このふたりは実写映画『アラジン』“プレミアム吹替版”でアラジン&ヒロインのジャスミンを演じて以来の再タッグとなった。そして、舞台のみならずドラマや映像などでも活躍する福士誠治は、壮年期のルードヴィヒやカールなど、様々な役を演じた。また訳詞は森雪之丞が務め、残酷歌劇『ライチ☆光クラブ』や『八犬伝』などで中村倫也とタッグを組んできた河原雅彦が、日本版の上演台本・演出を手がけた。今年10月から11月にかけて東京・大阪・金沢・仙台で上演されると連日満員御礼となり、高い評価を獲得。今回は映像・音声ともにスクリーン用に編集・ミックスし、洗練されたクオリティと臨場感あふれる映像を映画館の大スクリーンで体感することができる。併せて本作の予告映像が公開された。MUSICAL『ルードヴィヒ~ Beethoven The Piano~』予告映像<作品情報>MUSICAL『ルードヴィヒ ~Beethoven The Piano~』ORIGINAL PRODUCTION BY ORCHARD MUSICAL COMPANYMUSIC BY SOO HYUN HUHBOOK BY JUNG HWA CHOO【出演】中村倫也木下晴香木暮真一郎高畑遼大・大廣アンナ(Wキャスト)福士誠治上演台本・演出:河原雅彦訳詞:森雪之丞【日程/劇場】■2023年2月24日(金) ~3月9日(木)新宿ピカデリー(東京)■2023年2月24日(金) ~3月2日(木)札幌シネマフロンティア(北海道)ミッドランドスクエアシネマ(愛知)MOVIX仙台(宮城)MOVIXさいたま(埼玉)MOVIX京都(京都)なんばパークスシネマ(大阪)熊本ピカデリー(熊本)kino cinema神戸国際(兵庫)MOVIX清水(静岡)MOVIX倉敷(岡山)【チケット情報】①ムビチケ前売券(カード)※特製オリジナルカード型の前売券を数量限定で販売。価格:3,500円(税込)販売期間:TopCoat 公式サイト「TopCoat Online Shop 通販」にて12月2日(金) より先行販売、12月9日(金) より各上映館(一部上映館は除く)にて一般発売開始※「TopCoat Online Shop通販」での購入は特典(特製ステッカー)付き。12月2日(金) 10:30より先行販売開始。12月15日(木) 23:59までは特典有り。12月16日(金) 以降は特典無し、及び数量限定での販売となります。オンラインでの購入はこちら:②ムビチケ前売券(オンライン)価格:3,500円(税込)販売期間:12月9日(金) より購入はこちら:③当日券価格:3,800円(税込)販売:各映画館公式サイト及び窓口にて。※チケット販売については各映画館の販売スケジュールをご確認ください。※特別興行料金につき、各種割引、招待券や無料鑑賞券等は適用不可。【主催・お問い合わせ】主催:MUSICAL『ルードヴィヒ』製作委員会お問い合わせ:公演事務局 (営業時間:平日 10:00~17:00)関連リンク公式HP::
2022年11月30日コニカミノルタプラネタリウムのプラネタリウム作品「時を刻むこの星空 with DREAMS COME TRUE」が、2023年1月6日(金)より、プラネタリア TOKYO(有楽町)・プラネタリウム満天(池袋)・プラネタリウム天空(押上)にて上映される。プラネタリウム100周年、その歴史を辿る原点回帰的作品プラネタリウムの誕生100周年を記念して再上映される本作は、プラネタリウムの歴史を辿る作品。“星を知ろうとした人々の想い”をテーマに、現存する最古のプラネタリウムや、東京初のプラネタリウム「東日天文館」などを紹介。人々の持つ普遍的な星空への想いを描いた、原点回帰的な内容となっている。DREAMS COME TRUEとコラボレーションまた、今回は日本を代表するアーティスト・DREAMS COME TRUEとのコラボレーションも実現。「何度でも」をはじめとする至極の名曲の数々が、輝かしい星空をより印象的に彩る。俳優・中村倫也がナレーションを担当ナレーションを務めるのは、数多くのドラマや映画で活躍する俳優・中村倫也だ。星空に魅了された人々の想いとプラネタリウムの歴史を、その魅惑的な声色で解説してくれる。開催概要「時を刻むこの星空 with DREAMS COME TRUE」上映開始日:2023年1月6日(金)〜時間:約40分音楽:DREAMS COME TRUEナレーション:中村倫也上映場所:コニカミノルタプラネタリアTOKYO、コニカミノルタプラネタリウム満天 in Sunshine City、コニカミノルタプラネタリウム天空 in 東京スカイツリータウン
2022年11月13日「BLACKやRXを見て、よく兄貴と仮面ライダーごっこをしていたし、変身ポーズをした写真も残っているんですよ。今回、シャドームーン役をオファーされたときは、0コンマ何秒で『やります!』ってお返事しました(笑)」そう話すのは、10月28日から配信されている『仮面ライダーBLACK SUN』(Prime Videoにて世界配信中)で秋月信彦/シャドームーンを演じる中村倫也(35)。仮面ライダー生誕50周年企画として、’87年放送の『仮面ライダーBLACK』を大人向けにリブート(再起動)した本作。「単なる特撮ヒーローものということではなく、人間ドラマになっていると思います。信彦には、彼なりの行動原理があって、何かを手に入れるために懸命にもがいている。怪人というより、“人間になった”という印象です」信彦は、西島秀俊(51)演じる南光太郎/ブラックサンの親友であり、宿命のライバルでもある。「光太郎を演じる西島さんは、立ち姿だけで何かを語っている。あの哀愁、『僕にもちょうだい!』って思います(笑)。あと、とてもバイクがお好きで、現場では『僕が乗るならこうしたい』とか、ずっとバイクにしゃべりかけてましたね(笑)」本作では、人間の姿で暮らす怪人と、人間たちとの摩擦も描かれる。「撮影しながら、“僕らの世界に怪人がいる”という感覚で作られているなと感じました。’70年代の学生運動のような景色もあり、信彦たちの胸に渦巻いていた熱みたいなものをリアルに感じてもらえるんじゃないかなと思います」
2022年11月12日コニカミノルタプラネタリウム株式会社では、「プラネタリウム100周年」を記念して『時を刻むこの星空 with DREAMS COME TRUE』を上映します。音楽は国民的アーティストとして数多くのヒット曲を世に送り出しているDREAMS COME TRUE、ナレーションは多彩な才能を発揮されている俳優の中村倫也さんです。2023年1月6日(金)より、プラネタリアTOKYO(有楽町)、プラネタリウム満天(池袋)、プラネタリウム天空(押上)で上映開始します。プラネタリウム100周年「時を刻むこの星空 with DREAMS COME TRUE」で歴史をたどる近代的なプラネタリウムは、1923年ドイツで誕生しました。2023年は100周年を迎える記念すべき年として、全国のプラネタリウムでは100周年の記念事業を企画しています。コニカミノルタプラネタリウムでは、プラネタリウムの歴史をたどる作品「時を刻むこの星空 with DREAMS COME TRUE」を再上映し、プラネタリウムの魅力を伝えていきます。本作のテーマは “星を知ろうとした人々の想い”。人々の持つ普遍的な星空への想いを描く、プラネタリウムの原点回帰ともいえる作品です。また音楽は、日本を代表するアーティストDREAMS COME TRUEとのコラボレーションが実現。これまでリリースされた膨大なアーカイブの中で絶大な人気を誇る「何度でも」をはじめ、至極の名曲の数々がプラネタリウムドームに響き渡ります。DREAMS COME TRUEの紡ぐ歌詩、メロディ、そして吉田美和の歌声が、本作のテーマと重なり壮大なプラネタリウム作品を創り上げます。ナレーションは中村倫也さんが担当ドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」、Amazon Prime Video「仮面ライダーBLACK SUN」の出演をはじめ、数多くのドラマや映画で活躍中の俳優・中村倫也さんがナレーションを務めます。温かくつつみ込むようなナレーションで、現存する最古のプラネタリウムや、東京で初めてできたプラネタリウム「東日天文館」など、星空に魅了された人々の想いや、プラネタリウムの歴史を伝えます。●「時を刻むこの星空 with DREAMS COME TRUE」●★期間:2023年1月6日(金)より上映★時間:約40分音楽:DREAMS COME TRUEナレーション:中村倫也 コニカミノルタプラネタリアTOKYO(有楽町)■所在地 東京都千代田区有楽町2丁5-1 有楽町マリオン 9階■営業日 定休日なし(作品入替期間は休館)■営業時間 10:30~22:00※詳細はWebサイト等でご確認ください。 コニカミノルタプラネタリウム満天 in Sunshine City(池袋)■所在地 東京都豊島区東池袋3-1-3 サンシャインシティワールドインポートマートビル屋上■営業日 定休日なし(作品入替期間は休館)■営業時間 平日 10:30~21:00/土日祝 10:30~22:00※詳細はWebサイト等でご確認ください。 コニカミノルタプラネタリウム天空 in 東京スカイツリータウン(R)(押上)■名称 コニカミノルタプラネタリウム天空 in 東京スカイツリータウン(R)■所在地 東京都墨田区押上1-1-2東京スカイツリータウンイーストヤード7階■営業日 定休日なし(作品入替期間は休館)■営業時間 平日10:30~22:00/土日祝日9:30~22:00※詳細はWebサイト等でご確認ください。 【施設名称表記上のお願い】見出し、本文などで、施設名称が長すぎて入りきらない場合、次の優先順位で省略形をお使いください。★コニカミノルタプラネタリアTOKYO(略)プラネタリアTOKYO★コニカミノルタプラネタリウム満天 in Sunshine City(1)コニカミノルタプラネタリウム満天(池袋)(2)プラネタリウム満天(池袋)なお、文章中に繰り返しで出てくる場合、2回目以降は 満天(池袋) と記述していただいて構いません。★コニカミノルタプラネタリウム天空 in 東京スカイツリータウン(R)(1)コニカミノルタプラネタリウム天空(2)プラネタリウム天空なお、文章中に繰り返しで出てくる場合、2回目以降は 天空 と記述していただいて構いません。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月10日猿若町発祥180年記念『平成中村座 十一月大歌舞伎』が、11月3日に平成中村座(浅草寺境内・仮設劇場)で初日を迎えた。「江戸時代の芝居小屋を現代に復活させ、多くの方々に歌舞伎を楽しんでいただきたい」という十八世中村勘三郎の思いから、2000年に誕生した平成中村座。2カ月連続公演のふた月目となる今月の第一部は、『寿曽我対面』『舞妓の花宴』『魚屋宗五郎』の古典作品が並び、江戸の芝居小屋を模した平成中村座でしか味わえない舞台となっている。そして第二部では、先月から引き続き、平成中村座で初となる新作歌舞伎、宮藤官九郎が平成中村座のために書き下ろした『唐茄子屋~不思議国之若旦那』と、華やかな舞踊『乗合船恵方萬歳』が上演される。『平成中村座 十一月大歌舞伎』は11月27日まで。なお新型コロナウイルス感染症の影響により、本日11月4日・5日公演は第一部・第二部ともに中止となっている。■中村勘九郎 コメント10月5日、浅草で4年ぶりとなる平成中村座の幕が開きました。初日の幕が開いたとき、お客様の拍手がすごくて、我々役者やスタッフだけではなく、皆さまも平成中村座を待っていてくださったんだと感じられて、とても幸せな気持ちになりました。連日、大勢のお客様に平成中村座へお越しいただき、小屋も喜んでいるように感じましたし、何より毎日平成中村座で芝居ができて嬉しかったです!そして、おかげさまで無事に千穐楽まで完走できたことに感謝です。稽古を経て、いよいよ、11月公演が始まりました。ふた月連続でご覧いただく『唐茄子屋』は、宮藤官九郎さんが今回の二か月連続公演のために書いてくださった新作、宝物のような作品です。幕が開くまでは、どんな反応なのかドキドキでしたが、大いに笑って楽しんでいただけているようで、本当に嬉しいです!11月にも古典作品が並びます。江戸の芝居小屋を模した平成中村座の空間で、古典の持つ魅力も合わせてご堪能いただきたいと思います。さて、すっかり寒さも増してまいりました。是非、11月は防寒対策をして浅草へ足をお運びください。平成中村座に一歩踏み入れれば、関係者一丸となって、熱い舞台空間をお届けします!皆様のご来場を心よりお待ちしております。<公演情報>猿若町発祥180年記念『平成中村座 十一月大歌舞伎』11月3日(木・祝)~27日(日) 平成中村座猿若町発祥180年記念『平成中村座 十一月大歌舞伎』ビジュアル【演目】■第一部一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)出演工藤祐経:中村橋之助曽我五郎:中村福之助曽我十郎:中村歌之助化粧坂少将:中村鶴松小林朝比奈:中村虎之介大磯の虎:坂東新悟鬼王新左衛門:中村勘九郎二、舞妓の花宴(しらびょうしのはなのえん)出演白拍子和歌妙:中村七之助三、新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)出演魚屋宗五郎:中村勘九郎召使おなぎ:坂東新悟磯部主計之助:中村橋之助小奴三吉:中村歌之助菊茶屋娘おしげ:中村鶴松菊茶屋女房おみつ:中村歌女之丞父太兵衛:片岡亀蔵女房おはま:中村扇雀■第二部一、唐茄子屋(とうなすや)不思議国之若旦那作・演出:宮藤官九郎出演若旦那徳三郎:中村勘九郎傾城桜坂/お仲:中村七之助第二太夫/源六倅源助:坂東新悟大工の熊:中村橋之助半公:中村福之助眠 善治郎:中村虎之介若旦那(小):中村勘太郎お仲倅イチ:中村長三郎丹生林/海苔屋のおたね:中村鶴松山崎屋おりき:中村歌女之丞達磨町の八百八/吉原田んぼのあめんぼ:荒川良々番頭小辰/吉原田んぼの蛙ゲゲコ:片岡亀蔵大家源六:坂東彌十郎八百八女房よし/吉原田んぼの蛙ゲコミ:中村扇雀二、乗合船恵方萬歳(のりあいぶねえほうまんざい)出演萬歳:中村扇雀才造:中村勘九郎白酒売:中村七之助大工:中村橋之助若旦那:中村虎之介芸者:中村鶴松角兵衛獅子:中村歌之助角兵衛獅子:中村福之助女船頭:坂東新悟田舎侍:片岡亀蔵通人:坂東彌十郎チケット情報はこちら:※新型コロナウイルス感染症の影響により、11月4日(金)・5日(土) の公演は第一部・第二部ともに中止。最新の情報は公演公式サイトにてご確認ください。
2022年11月04日厚い信頼で結ばれた中村倫也(主演)と河原雅彦(上演台本・演出)が7年ぶりにタッグを組み、韓国ミュージカルを日本版として再創造する『ルードヴィヒ』が、11月13日まで東京芸術劇場プレイハウスで上演されている(東京公演千秋楽・大千秋楽ライブ配信あり/その後大阪・金沢・仙台で公演)。ベートーヴェン役の中村、“不滅の恋人”マリー役の木下晴香、もうひとりのベートーヴェンほか複数役を務める福士誠治ら、出演者たった5人で天才音楽家の生涯を綴る濃密な作品だ。開幕を翌日に控えた10月28日、同劇場にてキャスト3人と河原が取材に応じた。左から)河原雅彦、福士誠治、中村倫也、木下晴香河原は、「倫也とやる時は、圧倒的にすごいものを作ると決めている。そういうつもりで今回も臨み、いい稽古が積めた」と手応えを見せた上で、「全員がひと皮ふた皮むけないと千秋楽まで行けない大変な演目」「ハイライトしかない、カロリーの高い芝居」と、本作のハードさを強調。それは全員が感じていることのようで、「ベートーヴェンは音楽に魂を注いでいる人。僕がふだん道を歩いている状態ではとても表現できないエネルギー」「いい意味でも悪い意味でもちょっと異常な人しか出てこない(笑)」(中村)、「こんなにエネルギーを放出する感覚を覚えているのは初めて」(木下)と、実感のこもったコメントが続く。そんな作品であるがゆえに、受け取る側にもある程度のエネルギーが必要なようで、「多少の覚悟をもって観に来てくださるといいかな」と福士。「たまに『何も考えずに来てください』と言うこともあるが、今回は『観るぞ!』という気合で来てくださったら嬉しい」と語ると、中村も「『観るぞ!』と思わないと開幕でアワアワしちゃうかも(笑)」と同意する。「あっという間に終わって、ちょっとぼーっとしながら帰る舞台になるんじゃないか」としつつ、「少しでも何か浴びていただければ」と、観劇を心待ちにするファンにメッセージを送った。取材会のあとに公開されたのは、約120分の舞台のうち100分ほどだったが、それでも本作が観る側にもエネルギーを求める刺激的なミュージカルであること、そして中村倫也が稀有な舞台俳優であることを実感させるには十分。どんなに100パーセントの情熱で演じても押しつけがましさや暑苦しさがなく、また苦悩や激情を吐露するような歌も芝居の延長線上で、かといって芝居を理由に歌声を制御することから逃げることもなく歌ってみせる。持ち前の澄んだ歌声にマリーの感情の色を混ぜて歌う木下、いくつもの役柄の間を瞬時に行き来する福士と共に、本番では「圧倒的にすごい」舞台を届けてくれることだろう。取材・文=町田麻子■MUSICAL『ルードヴィヒ ~Beethoven The Piano~』【ライブ配信】・11月13日(日) 13:00 開演(東京公演千穐楽)・11月30日(水) 13:00 開演(大千穐楽)【当日券キャンセル待ち参加券】各公演の前日18:00~開演4時間前まで受付チケット情報
2022年10月29日俳優の中村倫也が28日、都内で行われたミュージカル『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano』公開ゲネプロ&開幕直前取材会に、木下晴香、福士誠治、上演台本・演出の河原雅彦氏とともに参加した。本作は2018年末~2019年にかけて韓国で初演されたミュージカル。天才音楽家であり、聴力を失ってなお音楽への情熱を注ぎ込んだベートーベンの生涯を、彼がつづった音楽とオリジナル楽曲で描く。青年期のルードヴィヒを中村が演じ、マリ―役を木下、もう1人のルードヴィヒなどを福士が演じる。中村は、演じる役について「音楽が大好きで、夢を持って、夢に破れかけて、また夢を持って、波乱に満ちた……魂を注いでいる人なんだなということを日々感じながらやっています」と述べ、「そこまでの情熱は普段僕がリアルに道を歩いているような状態ではとても表現できないエネルギーなので、自分を奮い立たせながら、誰もが知るベートーベンが残した思いやものを、少しでも説得力を持ってできるように頑張ろうかなと思っています」と意気込んだ。また、「歌う曲が15曲あるんですけど、どれも本当に素晴らしい」と言い、さらに「いい意味でも悪い意味でも異常な人しか出てこないので、単純にそれを面白がっていただいてもいいですし、いい部分は刺激を受けていただいて、悪い部分はそういうこともあるかもねってちょっとだけ寄り添って見てもらえる舞台。気が付いたら舞台が終わっていて、ぼーっとしながら帰る舞台になるんじゃないかなと思います。見るぞ! と思って、少しでも何かを浴びていただけたらと思います」と語った。座長ぶりについては、「今回座長らしいことあんましてないんですよね。みんな真面目で、放っておいてもやるタイプの役者が多くて。自分の役がやること多いし疲れる役なので、毎日毎日それを一生懸命やっていただけで、まだ誰にも何もおごってないですし」と謙遜気味。福士は「そんなことないですよ。ちゃんと背中を見ていますよ」と言い、木下も「ものすごく視野が広く、いろんな角度から作品のことを見ていらっしゃるんだろうなと感じる。お芝居を見ていてすごいなって思いますが、すごいなで終わらず、引っ張り上げてくださるような、憧れで終わらない感覚がありました」と刺激を受けているようだった。中村とは7年ぶりのタッグとなった河原氏は、中村について「長い付き合いになりますが、いい意味で変わらないです」と言い、「倫也とやる時は圧倒的にすごいものを作ると決めていて、今回もいい稽古が積めました」と自信をのぞかせた。ゲネプロでは、中村が歌を交えてベートーベンの苦悩や情熱を表現。音楽への情熱あふれるベートーベンを熱演した。同舞台は、10月29日~11月13日に東京芸術劇場プレイハウス、11月16日~21日に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、11月25日・26日に金沢・赤羽ホール、11月29日・30日に仙台・電力ホールにて上演。
2022年10月29日本日10月28日(金)より配信がスタートした「仮面ライダーBLACK SUN」より、主演の西島秀俊と中村倫也の特別ビジュアルが公開された。1987年から放送され人気を博した「仮面ライダーBLACK」が、白石和彌監督のもと新たにリブート。日本ではついに全10話が一挙独占配信され、9時からはそのほか200以上の国と地域で配信が始まる。配信開始を記念して公開された今回のビジュアルは、“変身”をテーマに、西島さん演じる光太郎や仮面ライダーBLACK SUN、中村さん演じる信彦や仮面ライダーSHADOWMOONが描かれ、光太郎と信彦の躍動感ある動きがスタイリッシュに表現された。また、超学生が歌う本作の主題歌「Did you see the sunrise?」も各配信サイトでリリースされた。「仮面ライダーBLACK SUN」はPrime Videoにて配信中。(cinemacafe.net)
2022年10月28日中村倫也のソロインタビューに続き、中村と福士誠治の対談が実現。いよいよ開幕が迫る中、河原雅彦の上演台本・演出によるミュージカル『ルートヴィヒ〜Beethoven The Piano~』は、どんな姿を見せつつあるのか。ベートーベンの生涯を描く物語で、青年ルードヴィヒと、もう一人のルードヴィヒを演じるふたりが、作品の魅力とお互いを語った。河原さんと倫也くんの阿吽の呼吸みたいなものは感じます(福士)──韓国で生まれたミュージカル『ルートヴィヒ〜Beethoven The Piano~』の日本版への出演は、どんなところに心惹かれて決められましたか。中村僕はもう、演出の河原さんに誘われたからというのが一番の理由です。河原さんとは、7年前に最後にご一緒してから、会うたびに「次何やる?」という話をしていて。そんなある日、「こういうのがあるんだけど」と言われたのが、この作品だったんです。これまでも、河原さんから言われたら、どういうものか中身に関係なく、基本的にやりましょうという感じだったので(笑)、お話をいただいた時点でやりますと決めました。福士僕は河原さんも中村倫也くんも初めてご一緒するので、そこにとても魅力を感じました。倫也くんも、交流はあったのですが、芝居をするのは初めて。ちょっとチャレンジになる部分が多い作品ですが、だからこそ僕なりに頑張りたいという気持ちで決めました。──河原さんと中村さんは、舞台では、真心一座身も心も『流れ姉妹 たつことかつこ〜獣たちの夜〜』(2009)を皮切りに、『ぼっちゃま』(2011)、『八犬伝』(2012)、残酷歌劇『ライチ☆光クラブ』(2015)でご一緒されてきました。その関係性から、どんなものでも無条件で受け止める覚悟でおられたんですか。中村その前に、2007年の深夜ドラマ『ハリ系』(日本テレビ系)で、僕が20歳のときに河原さんにはお世話になっていて。 前回のインタビュー() でもお話しましたが、その後、「真心一座」に呼んでくれて、それを観たいろいろな演劇関係者の方が呼んでくれてというふうに広がっていったんです。俳優としてなかなか活躍できない時代に演劇という道を拓いてくれた人であり、僕がもっと活躍できるようになったらやりたいことがやれる……という思いをお互い持っていたんです。だから、そういう歴史がある上で、今の僕に持ってきてくれる作品というのは、河原さんの中でもしっかり目処が立っているものでしょうし、その信頼感はありましたね。でも、今後一生無条件で受けるわけではないです。考えさせてください(笑)。福士(笑)。でも、稽古場でのふたりを見ていると、河原さんと倫也くんの阿吽の呼吸みたいなものは感じます。ものづくりをしていく上で、その関係はうらやましい。だから僕も、すぐにそこにはいけないとしても、河原さんと同じ感覚、共通言語を早く持ちたい、河原さんの熱量とリンクしたい、河原イズムを血肉にしたいと思って、河原さんに言ったんです。「河原さんが思ったことは細かく言ってください」って。そうしたら本当に細かくいろいろなことをいっぱい言ってくださって……大変です(笑)。中村ハハハ。でも、そもそも作品自体がしんどいよね。表現者として熱量を放出しなきゃいけないから。河原さんにも「もっと出せ」「もっと出せ」と言われる稽古場になっています(笑)。ここまでガンガンに出すことはミュージカルでは初めて(中村)──この作品は、ベートーベンの生涯を描いたミュージカルですが、どんな世界観なのか、教えてください。中村ベートーベンの曲ができるまでのもがき苦しみみたいなところも描かれますし。福士そう。誰もが知っている曲の生み出された瞬間の感情の爆発が、ベートーベンにとっては大事で必要だったんだろうなというのは、演じていても感じます。中村僕らふたりとも、ルートヴィヒを演じるんです。福士子どもの頃から始まって、青年、中年、壮年のルードヴィヒが登場するのですが、例えば青年と壮年のルートヴィヒが会話するなど、演劇的な仕掛けもあります。中村あとは、史実では誰なのか明確になっていないですが、彼の“不滅の恋人”にあたる女性が現れたり。ベートーベンがその人生で何を受け取り何を渡していくのか、どう人生を全うしたかが描かれると思います。福士それをどう受け取るかは自由だと思いますが、とてもエネルギッシュな、紆余曲折のある人生を過ごしたベートーベンを、観てもらえたら嬉しいです。中村ベートーベンだけじゃなく、出てくるキャラクターがみんな主張し合うので、エネルギーに満ちあふれているんですよね。こういう作品、なかなかないんじゃないかな。自分としてもここまでガンガンに出すことは、ストレートプレイではいろんなものをやってきたのでありますけど、ミュージカルでは初めてです。歌も、会話のように掛け合うナンバーはあまりなくて、それぞれが自分の葛藤や慟哭を歌い上げる。そういう歌は一本調子になる恐れがあるからテクニックが必要で、頑張らなきゃなと思ってるんですけど。福士僕は今、歌で大苦戦中(笑)。でも、ミュージカル、ストレートプレイとジャンル分けするのはあまり好きじゃないのですが、ミュージカルってすごいなと改めて思います。歌を使って届けるというのは、表現の中でも特殊技能でやっぱり難しい。でも歌だからこそ、感情を爆発させたり、普段言えない言葉を表現できる。河原さんの演出と脚本と僕らが上手く融合できれば、あまり観たことのないミュージカルになるんじゃないかなとは思っています。人見知り具合が同じ? オイルを注さなくても歯車が回る関係──ところで、おふたりはこれまでにも交流があったとのことでしたが、どんな関係を築いておられるのでしょう。中村お互い大人ですし、キャリアも長いので、嫌味も雑味もなくフラットに心を開いて接している気がします。福士わかる、わかる。中村オイルを差さなくても歯車が回っている感じはありますよね。福士うん。でも、交流といっても実は1回くらいしか会っていないんだよね。中村たぶんそうだと思います。舞台を観に行ったときに挨拶したくらい。福士だけどこういう感じになれているのは、たぶん人見知り具合が似ているのかなと思います。中村僕は人見知りしないよ。福士うん。だからそのへんの温度とか匂いが同じなんだと思う。中村探り合うこともなく。福士ズバズバ言うこともなく、いい距離感で。中村相手へのリスペクトが邪魔になっていないというか。萎縮したり気を遣ったり遠慮したりっていうことがない。──これが初共演ですが、稽古場でお互いの芝居の作り方を見て、面白いと思うことがあったりしますか。中村今回、僕以外みんな、まっすぐ真面目なんですよ。僕は、セリフはやっているうちに覚えるだろうとか、とにかくやっちゃえっていうことが多いんですけど、皆さんはもう台本を持ってないし、ちゃんと考えて毎日稽古場に持ち込んでくる。いや、僕も考えてはいるんですけど(笑)、その雰囲気は福士くんが作ってくれている感じがありますね。福士ほんとに?確かにセリフは、今回に関しては歌と芝居があって大変だから、先に覚えられるものは覚えておきたいと思った。でも、一応稽古場に持ち込むものはあるけど変わることもあるし。僕はやっぱり、河原さんと倫也くんがいろいろ試しているのが素敵だなと思います。このふたりが基盤を作ってくれているので、僕はラク。動きのあるルードヴィヒを倫也くんがやってくれて、僕はそこの感情についていく感じがあったりもするので、面白いですね。──最後に、ミュージカルということにちなんで、おふたりに音楽についてお聞きしたいと思います。音楽とはどんな関係を持っておられますか。中村僕は運転したり家事をしているときは、だいたい音楽かラジオを流しています。小学生の頃はお小遣いをもらうとCDを買う子だったので、音楽好きなんだと思います。それも、歌詞をすごく覚えているので、物語や詞世界にフォーカスして音楽に触れていたんだなと、大人になって気づきました。ただ、この作品に入ってからは、いわゆるJ-POP断ちをしていたんです。この舞台の楽曲か、ベートーベンやモーツァルトといったクラシックしか聴いていなかった。でも、昨日の稽古帰りに、頭をリフレッシュさせなきゃと思って、iPhoneに入っている曲をいろいろ流したんですよ。そうしたらまぁ心地よくて(笑)。ただ聴いているだけでいいっていう音楽の効果を、実感しました。福士わかる(笑)。僕も音楽は好きで、車の中で色々なジャンルを流していましたが、最近は、この作品の楽曲とベートーベンですね。そして、ベートーベンほどじゃないかもしれないけど、生み出す苦しみがやっぱりあります。歌詞を覚えて譜面通りに歌ってちゃんと伝わるものにするという作業は、ただ楽しいだけではないので。中村それはそうだよね。福士だから、カラオケに行きたいです。倫也くんとカラオケに行って、好きな歌を無責任に歌って、これだよねって言いたい(笑)。中村本当に!早くそんなときが来るように、必死にやります。取材・文=大内弓子撮影=You Ishiiヘア&メイク=中村:松田陵(Y’sC)/ 福士:mi-co(fake)スタイリスト=中村:戸倉祥仁(holy.)/ 福士:吉田ナオキぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★中村倫也さん×福士誠治さんのサイン入りポラを1名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!■MUSICAL『ルードヴィヒ ~Beethoven The Piano~』【ライブ配信】・11月13日(日) 13:00 開演(東京公演千穐楽)・11月30日(水) 13:00 開演(大千穐楽)【当日券キャンセル待ち参加券】各公演の前日18:00~開演4時間前まで受付チケット情報
2022年10月26日西島秀俊さんと中村倫也さんが『仮面ライダーBLACK SUN』に主演。白石和彌監督のもと、ライダーに挑戦、思いを語ってくれた。――子供のころ、仮面ライダーシリーズは、何に親しんでいましたか?西島秀俊:僕は『仮面ライダーアマゾン』か『~ストロンガー』をオンエアで見ていました。1号~V3も再放送で見てたと思います。中村倫也:僕は『仮面ライダーBLACK』と『~BLACK RX』を見ていた記憶があります。母が仮面ライダー1号のドンピシャ世代で、ビデオ屋で1号からV3まで、『ウルトラマン』も1号からセブンまでをレンタルして兄と家族みんなで見てましたね。西島:それは英才教育だね(笑)。中村:はい。平成ライダーが始まって、若手の登竜門みたいになったころ、僕も役者の仕事をしていたんですが、仮面ライダーのオーディションに行けと事務所に一度も言われたことがない。「こいつは違う」と思われていたんでしょうね(笑)。――それがいまようやく、初ライダーに。西島さんは出演を以前から希望されていたそうですね。西島:近年のライダーを見て、面白いなと思っていました。正義と悪だけではない、世相を盛り込んだ物語になっている。仮面ライダーシリーズが好きなんですというお話を何かのタイミングでしていたら、今回お声をかけていただき驚きました。――仮面ライダーシリーズは50年の歴史があります。伝統あるシリーズのリブート作品への参加は、どんなスタンスで臨んだのですか?西島:みんなが見て育ってきたシリーズですよね。50年の歴史のなかでも金字塔といわれる『~BLACK』をリブートするわけですから、当然リスペクトを持って、良いところはきちんと踏襲する思いでいました。今作は18+にはなりましたけど、のちの子供たちに何かを伝えられたらという思いはありました。中村:僕は以前、『アラジン』の実写映画の日本語吹き替えをやらせていただいたとき、自分も小さいころディズニーのアニメに夢中になったキラキラした記憶があったことを思い出したんです。そんな思いを今の子供たちにも届けようと使命感を持ってやりました。白石監督だし、中身は大人向けだけれど、今回もあのときと似たような感覚でした。ただ、撮影現場では、ほかの作品同様、フラットな気持ちで臨みましたね。――白石監督の演出はいかがでしたか?西島:僕はご一緒するのは初めてでしたが、すごくきちんとした方でした。作品のインパクトが強烈だから、ギャップも(笑)。また、とても正統派な演出をされると思いました。ただ、今回は特撮監督の田口さんもいらっしゃいましたし、普段の撮影とはかなり違うよね?中村:そうですね。僕は『孤狼の血』に参加させていただきましたけど、いつもきっちりと、スタッフ全体の動きを把握した上で判断も速いし、秩序立った現場なんですが、初めての特撮で監督の戸惑うレアな姿が(笑)。でも、すぐに元の風通しのいい白石組に戻っていましたね。――本作は分断や差別など、実社会に通じるテーマが盛り込まれています。脚本を読まれてどんな感想を?西島:世の中の問題を作品内で描くというのは、特撮が歴史的に持っている特徴で素晴らしいところだと思います。今作には厳しい描写もあったので、特撮でこれはどうなのだろう?とご相談したこともありました。そのとき監督は「映画というものはこういう側面も描くべき」と強い信念と覚悟を持っていらっしゃったので、最終的には納得しました。中村:特撮ものやライダーの歴史にリスペクトを置いた上で、ジャンルでいうと圧倒的に「人間ドラマ」。「仮面ライダーがいる世界観」ではなく、’70年代の社会運動もうまく組み込んでいたり、僕たちのいるあくまで「現実世界」を主軸に、「そこに怪人がいる」という世界線なんだなと思いました。西島:その通りだね。中村:でもその世界を成立させるには、怪人の造型やCG、僕らの芝居も説得力がないと根本から崩れるので、気が抜けませんでした。――お二人は、2年前の『サイレント・トーキョー』以来の共演ですね。西島:その間もスタジオが隣で会ったりしていたよね?中村:はい。ちょいちょい(笑)。僕はもう、(西島さんとの共演は)嬉しさしかなかったです。「圧倒的嬉しい俳優」として現場にいました。西島:あははは。中村:ただ、役柄的にはそんなことを微塵も感じさせてはいけない間柄。物語にエッジと波乱を起こす役にしっかり臨みつつ、あとは嬉しいなあって(目尻を下げふにゃふにゃに)。西島:倫也くんとは昔から共演していて、キャリアをどんどん積んで、人としても俳優としても厚みを増しているのを肌で感じていました。僕も共演は嬉しかった。倫也くんは役についてすごく考えていて、毎回何かしら、驚きを提供してくれるんです。信彦(中村さんの役)は純粋さが真ん中にある人物で、それを大切にしたいとは話していたけれど、倫也くん自身の持っている純粋さが表れているんだろうなと思います。シャイだからそういう面を見せないようにするけれど。中村:センパイ、バラさないでください!そういう俳優を目指していたので嬉しいですね。もう辞めてもいいです。西島さんのお言葉を聞いて、いま引退の決意を……(笑)。――それは困ります!信彦は純粋さを軸に。それに対して、西島さんは光太郎役についてどんな思いを?西島:この物語では皆がそれぞれ大義を持って戦います。でも大義によって手段を選ばなくなる瞬間がある。光太郎はそれに嫌気が差して、戦わない決意をした。もっと自分の大切な人など、個人的なもののために戦いを始める。僕もそういう人間でありたいと思うので、シンパシーを覚えました。――視聴者は光太郎のそういう姿勢に寄り添えるのかもしれませんね。西島:でも、どのキャラクターも間違っていないし、どのキャラクターも間違っているんですよ。人間も怪人も誰にも感情移入できる。中村:そうですね。西島:台本を読んで、この物語はこのキャラクターに寄り添っているんだろうなと一見見えるキャラクターも、見終わると、その道もどこか間違っているところがあると感じる。正解がひとつじゃないふうに描かれているところが、白石監督のすごいところだなと思いました。にしじま・ひでとし(写真左)1971年3月29日生まれ、東京都出身。出演作に『きのう何食べた?』シリーズなど。『ドライブ・マイ・カー』で全米批評家協会賞主演男優賞受賞。なかむら・ともや(写真右)1986年12月24日生まれ、東京都出身。最近の出演作に映画『ハケンアニメ!』(’22)など。10月29日よりMUSICAL『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』に主演。シャツ¥48,400(ラキネス)ニット¥57,200(ボーディ) 共にアルファ PR TEL:03・5413・3546パンツ¥19,800(スティル バイ ハンド/スタイルデパートメント TEL:03・5784・5430)シューズ¥66,000(フット・ザ・コーチャー/ギャラリー・オブ・オーセンティック TEL:03・5808・7515)『仮面ライダーBLACK SUN』人気シリーズ『仮面ライダーBLACK』を、白石和彌監督が新たな視点でリブート。コンセプトビジュアルは『シン・ゴジラ』の樋口真嗣、『ウルトラマン』シリーズの田口清隆が特撮監督。西島秀俊はブラックサンを、中村倫也はシャドームーンを演じる。2022年、怪人が登場して約50年。日本では人間と怪人の対立が激しくなっていた。南光太郎(西島)はそんな世相を無視していたが、あるとき、調和の世界を訴える少女と出会う。10月28日Prime Videoにて世界独占配信。©石森プロ・東映©「仮面ライダーBLACK SUN」PROJECT※『anan』2022年10月26日号より。写真・森山将人(TRIVAL)スタイリスト・カワサキ タカフミ(西島さん)小林 新(UM/中村さん)ヘア&メイク・亀田 雅(西島さん)Emiy(中村さん)インタビュー、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2022年10月22日「ミュージカルって、歌がしんどいか、芝居がしんどいか、どっちかなんですが、この舞台は両方トップクラスにしんどいと思います。ただ、それはネガティブな意味ではなくて、表現者として、見る人を巻き込むくらいの熱量を放出しなきゃいけないという覚悟ですね」そう語るのは、話題作に引っ張りだこの中村倫也(35)。今秋挑むのは、ミュージカル『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』(10月29日~11月13日、東京芸術劇場プレイハウスで上演のほか、大阪、金沢、仙台で公演)だ。音楽家ベートーベンの生涯を描く本作で、主人公・青年期のルードヴィヒを演じる。演出を手がけるのは、舞台人としての中村の才能を開花させた河原雅彦。タッグを組むのは7年ぶり。「河原さんとずっと何かやりたいね、という話はしていたんですけど、こういう本格的なミュージカルがやりたかったというのは、正直、意外で。でも、そこで自分を指名してくれたことはうれしかったですね。演劇は、仕事がなくて鬱屈していた若手時代に自分の生きていく支えで、その道を切り開いてくれたのが河原さんでした。その人が新しいチャレンジをするなら、楽じゃないとわかっていても、やらなきゃいかん!と(笑)」作曲家と役者、同じ表現者として共通する部分はあるかと聞くと、「全く違う」という答えが。「クリエーターは0から1を生み出す人ですけれど、役者は台本があり、そこから役を作り上げていく。生み出す分量が違うと思っています」この日は、ヒゲを生やした姿で登場したが、どんな心境で?「休みの日はヒゲを剃そらないんですよ。今日、家を出るとき、ヒゲ生かしで撮られるのも面白いかなと思って、なんとなく(笑)。ここ数日は、ゆっくり過ごしていたので、久しぶりに散歩したんです。秋は散歩したいですね。おじいちゃんみたいに、後ろに手を組んで(笑)」
2022年10月12日西島秀俊と中村倫也が共演するリブート作品「仮面ライダーBLACK SUN」の「Prime Video」視聴ページがオープン。新ビジュアルと予告映像、追加キャストも一挙に公開された。1987年から放送された「仮面ライダーBLACK」が、白石和彌監督のもと、新たに「仮面ライダーBLACK SUN」としてリブート。映像では、現代と50年前、2つの時代が描かれ、西島さん演じる南光太郎と、中村さん演じる秋月信彦の因縁が垣間見える。また映像には、新たなキャストも登場。ヒロイン・和泉葵を平澤宏々路、重要な鍵を握る怪人のひとり、ノミ怪人を黒田大輔、過去に光太郎と信彦と行動を共にした新城ゆかりを芋生悠、怪人差別を唱える主導者・井垣渉を今野浩喜が演じる。和泉葵/平澤宏々路平澤さんは「私が演じた和泉葵は14歳という若さで怪人たちと関わり、人間と怪人の共存を目指す活動家として活動をしています。その中でたくさんの出来事に巻き込まれていくキャラクターです」と説明し、黒田さんは「物語が進むにつれ、だんだんと癖になる存在感にぜひご注目ください」とアピール。芋生さんは「緊張感とユーモアの絶妙なバランスで出来た現場だった」と撮影をふり返り、今野さんは「井垣が皆様からどのくらい嫌われるかも楽しみです」と視聴者の感想を期待する。ノミ怪人/黒田大輔また、総理大臣・堂波真一をルー大柴、彼の若かりし頃を前田旺志郎、葵の同級生・小松俊介を木村舷碁、ゴルゴムメンバー・アネモネ怪人を筧美和子、官房長官・仁村勲を尾美としのり、過去の光太郎を中村蒼が演じることも発表された。南光太郎(1972年)/中村蒼完成した映像を少し観たという前田さんは「ゾクゾクとするような映像」だったと明かし、木村さんは「人生初めての出演作品で、幼稚園のころからずっと憧れていた仮面ライダーに出られる、しかも役までもらえるということですごく嬉しかったです!」と参加を喜ぶ。筧さんは「アネモネ怪人は、アネモネという花をモチーフにした怪人です。花からは想像もつかないようなとんでもない姿を見せますので配信を楽しみにしていてください!」と呼びかけ、尾美さんは「堂波総理との関係性も楽しみにしていてください」とコメント。アネモネ怪人/筧美和子ルー大柴さんは「総理大臣でありながら、ほしいままに悪事を働く人物なんです。彼が光太郎や信彦とどのように関わるのか、最後までお楽しみください」と話し、中村さんは「自分も変身する人間を演じられることはすごくうれしかったです!」とふり返っている。そして本作の主題歌が、顔を覆うマスクとガナリボイス、圧倒的な歌唱力で人気を集めている超学生が歌う「Did you see the sunrise?」に決定。「仮面ライダーの世界は僕の人生の強い支えになってくれました。今回そんなストーリーの一部になることができ大変光栄に思います」と喜びのコメントも寄せている。「仮面ライダーBLACK SUN」は10月28日(金)0時Prime Videoにて配信(27日24:00)。(cinemacafe.net)
2022年10月09日俳優の中村倫也が主演を務める映画『水曜日が消えた』(20)が、映像配信サービス・dTVで配信開始した。「映像作家100人 2019」に選ばれ、長編作品初監督となる吉野耕平氏がメガホンを取った同作。幼い頃の交通事故をきっかけに、身体の中で“7人の人格”が曜日ごとに入れ替わる主人公を中村が演じている。性格も個性も異なる7人の人格の中で、いちばん地味で退屈な存在の“火曜日”は、ほかの曜日から何かと雑用を押しつけられている。そんな単調な1日を終え、1週間後に備えて眠りについた“火曜日”だったが、目を覚ますと周囲の様子がいつもと違い、今日が水曜日だということに気がつく。水曜日を謳歌する“火曜日”だったが、その日常は徐々に驚きと恐怖に変わっていく。曜日ごとに人格が入れ替わるという複雑なキャラクターを演じた中村に加え、共演には“7人の僕”全員を知る元同級生・一ノ瀬役に石橋菜津美、物語の鍵を握る図書館司書・瑞野役に深川麻衣、少年時代から“7人の僕”を見守る医師・安藤役にきたろう、安藤の教え子で“7人の僕”を見守る新任医師・新木役に中島歩、「月曜日」の友人・高橋にゲスの極み乙女のベーシスト・休日課長など、個性的なキャストが顔を揃えている。
2022年09月29日俳優・中村倫也が、海外のお宅のキッチンとオンラインで繋がり、日本でも作ることのできる簡単&華やかな家庭料理を教えてもらう料理番組「今日、うちでなに食べる?」の放送が決定した。2週にわたって放送される今回。第1回は“世界のオーブン料理”をテーマに、南アフリカ・ケープタウンに暮らす2人が、ミートローフのような見た目の「ボボティー」を紹介。かつては東南アジアから移り住んだマレー系住民が、現地の食材でつくったアジアとアフリカの味が融合した料理となっており、人種隔離や差別の過去を乗り越え、様々な民族が融合しようとしている南アフリカを象徴する料理だという。初めて作るボボティーのおいしさには、中村さんもビックリ。続いて、第2回は“世界のおもしろ鍋料理”がテーマ。台湾に暮らす 2人が、「パイナップルと白ゴーヤーのスープ」を教えてくれる。台湾では子どもの野菜嫌いを克服するためによく作られる、滋味深い味が特徴のこのスープ。子どものころは野菜が嫌いで、いまもシイタケやゴーヤーは苦手という中村さんは、野菜嫌いを克服することはできるのか注目。また番組では、海外の出演者の声は人気声優が生で吹き替えており、見どころのひとつ。第1回は千葉茂と水島裕、第2回は日高のり子と朴璐美も出演する。中村さんは「人生ですれ違うこともないかもしれない、南アフリカや台湾の人たちと同時に料理をして、その国の食文化や風習に触れることができて、本当に楽しかったです。パイナップルの漬物とか砂漠の塩なんて、日本で料理していてもなかなか使うことないじゃないですか?家庭料理を一緒に作ることを通じて、その国の文化も知ることができました」と収録の感想を語っている。「今日、うちでなに食べる?」第1回は10月1日(土)、第2回は10月8日(土)23時30分~総合テレビ にて放送。(cinemacafe.net)
2022年09月26日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年7月スタートのテレビドラマ『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。「真面目に生きる人々の暮らしを守る『傘』になろう」石子(有村架純)と羽男(中村倫也)、街の弁護士事務所『潮法律事務所』の最終決戦が幕を開ける。『石子と羽男』最終話底力を見せる『潮法律事務所』不動産投資詐欺に遭った日向理一郎(平田広明)が殺害された事件。何者かが理一郎に『青いライター』で火をつけたという大庭拓(望月歩)の証言をもとに、捜査は続けられていた。一方、綿郎(さだまさし)が受け持つ不動産詐欺と共通点が多いことから、石子と羽男は理一郎の妻・綾(山本未來)と綿郎の依頼者・高岡(森下能幸)に共同で仲介業者グリーンエステートを訴えることを提案する。今回のことでまた職を失うことになった大庭だったが、その表情は晴れやかで、綾に声を上げるよう背中を押すなど人一倍張り切っていた。「いまこそ底力を見せる時」と、事務所を上げて皆で訴訟の準備を進めていく。しかし綾は、自業自得などとネットで非難され、訴訟を続けることへ恐怖心が芽生えていた。ネットの興味は刹那的なものだ。だが、大きな声を上げて批判する者たちが作る影に、多くの声が隠れてしまうのが現実だ。弱気になる綾に、この裁判は続けるべきだと石子は訴えた。自分を守るためには、声を上げることがまず大事である。綾を救うのは、批判する者じゃなく、「笑っていてほしい」という夫の切なる願いなのだ。そんな中、何日か連絡がつかなかった綿郎が帰ってくる。綿郎は詐欺につながる証拠を見つけるため、榊原(森本のぶ)が経営するバーの常連となっていた。そして綿郎が得た情報から、グリーンエステート社長・刀根(坪倉由幸/我が家)と四つ葉ハウジング社長・榊原、さらには投資家の御子神慶次(田中哲司)にも繋がりがあったことが判明。法律の抜け穴を見事に通った巧妙な不動産投資詐欺の実態が見えてきた。そして口頭弁論当日。裁判官はまさかの羽男の父・泰助(イッセー尾形)だった。泰助のプレッシャーもあり、羽男は指摘に対して言い返すことができず、手の震えも再発してしまう。そこにいつも見守ってくれる石子の姿はなかった。実は石子は、下請けの施工業者と刀根の会話の証拠を持って、法廷に駆け付けるはずだったが、御子神のお付きに証拠を取られ、その際に手を負傷していた。「あなたにも守りたいものがあるならば」と、必死に説得を試みた末に得た証拠を、石子は簡単に手放さなかった。違法カジノへの潜入の時にも感じた、危険な状況の中でも貫かれる石子の芯の強さの現れだ。自分のルールを守ることには妥協せず、人に寄り添うためにできる努力を惜しまない石子の姿勢をずっと見てきた羽男。そんな石子の強い意志を継ぐ思いで、記憶力を駆使し、証拠を見つけることに奮闘していく。第1話とは大きく異なる、石子と羽男の2人そして羽男は御子神の居場所をSNSから突き止め、石子と共に会いに行く。蒸した煙草を車窓から投げ捨て、悠々と車から降りてきた御子神の言葉は『強者』の語り口だった。詐欺への加担や証拠を持ち去ったことは全て受け流し、法律は自分を含めた強い人間のために存在し、力の弱い人間が勝つようにはできてないと鼻で笑われる始末。ついには施工業者も口を閉ざし、打つ手無しとなった羽男達。手がかりの糸を掴めばすぐ切られ、見つければ遮られ…の繰り返しだ。しかし直ぐ後退りしていた頃の羽男は、もういない。石子も大庭も同じだ。ちょっとした出会いで、遭遇で、彼らの人生は良い方向に大きく変化した。ここから潮法律事務所の反撃が始まる。大庭は、拓が書き続けていた『蒼』の文字は、『蒼色』のライターということを伝えるものだったと気づく。その色のライターを持つのは、刀根だ。そして羽男の姉の検事・優乃(MEGUMI)の巧妙な話術にまんまと乗せられた刀根が、犯行を自白。あの日理一郎を尾行していた刀根は、自ら命を絶とうとする理一郎に手持ちのライターで火を放ったのだ。そして不動産投資は御子神が計画したものだということも判明する。綾と高岡の裁判は無事に勝訴。残るは御子神を追い詰める方法。そのヒントは、塩崎(おいでやす小田)が連れてきたご近所さんが訴えた『ポイ捨て』だった。羽男が思い出したのは、御子神が煙草をポイ捨てしている瞬間。それから1ヶ月、大庭と石子と共に、全ての証拠を回収し、自分の真顔と共に写真で収めた。法の隙間を掻い潜るのならば、強い者が無下にした小さな穴から攻めれば良いのだ。御子神は廃棄物処理法違反で現行犯逮捕される。たかがポイ捨てだけで自分は負けないと笑う御子神に、石子は物申す。「力が弱い者も、強い者も、同じ世界で平等に生きてくために必要なルール。法律はそのためにできていくんだと思うんです」しかし「弱い人間は所詮その程度だ」と御子神に強く返され、後退りする石子。代わりに一歩前に出たのは、羽男だった。「あなたが弱者と呼ぶ人たちは、強くなりたいって思ってないんじゃないですかね?」初めての依頼の時、フリーズした羽男に代わり一歩前に出たのは石子だった。それとは逆の構図である。支え合った時間を思い、胸が熱くなる瞬間だ。弁護士資格のないパラリーガルの石子。臨機応変さに欠ける頼りない弁護士の羽男。そんな相棒コンビはこれまでお互いの『足りない』を補い合ってきた。弱い者が群れることは情けないことではない。誰かに頼ることは素敵なことだ。そして御子神は世間の批判の声を浴び、理事を退任させられる。たかがポイ捨てだと笑い、切り捨てた小さな中ある、捨てられるべきではない、沢山の人の訴えだった。羽男が言う通り、権力とは無縁に、ただ普通の日常を送りたいと願う者たちの救いとなるのが法律である。最終話、特殊詐欺に立ち向かう手立てに、『ポイ捨て』は弱いのかもしれない。同じように、法律には限界が存在することも、綺麗事だけでは上手くいかないことも描かれてきた。しかし法律は力の弱い人々が声を上げ、寄り添ってできた歴史だ。未来を変えるため、まず知ろうとする者、そして一歩踏み出そうとした者に、これからも寄り添いながら変化していくのだ。簡単に変わらないものもある。だからこそ初めから100%とはいかなくて、変わり始めようとしたその瞬間に価値があることもこの作品が描いたことだ。暮らしの近くにある問題に直向きに寄り添ってきた作品の最後だからこそ納得する落とし所なのだ。そして今作で何度も映し出される『足』は、暮らしを守るために歩み出す人の足だろう。誰かに歩み出すきっかけを与えられるのは、きっと法律だけではない。そして歩み出すきっかけを与え合った、石子と羽男。羽男は、父親に重圧をかけられ続けた過去から、自分らしく一歩踏み出すために、ありのままの自分を告白する。「君は優秀ではない」と厳しい言葉をかけられたが、羽男はその言葉が何よりも嬉しかった。泰助の「頑張りなさい」は、本当の羽男を認めた暖かい言葉なのだ。ふつうの親子の姿が、確かにそこにあった。そして石子も。大庭との交際も順調。そして羽男には「これからも俺の隣にいてください」と相棒としてプロポーズされたが、綿郎の後押しも受け、司法試験を受けることを決めていた。二人前、『爆盛り』以上の相棒弁護士としてこれからも羽男の横にいるために。迎えた試験当日、交差点で足がすくむ。石子の心に、雨雲がかかる。そんな石子にそっと傘を差し出したのは、羽男だ。また柱の影に隠れて待ってたように、絶妙なタイミングで表れた相棒は、その雨雲を、その過去が見えないように傘を差し出す。石子は一歩、また一歩背中を押され、過去を乗り越えていくのだ。思えばオープニングで石子と羽男が持つ黒い傘の内側は光っていた。それはきっと真面目に生きる人に訪れる、日々の暮らしの幸せなのかもしれない。確かにずっと晴れていれば傘はいらない。だが、他人には見えずとも、雨に降られている人がいる。小さなトラブルの裏に、大切な暮らしがある。そしてその傘を使うのは、この作品を見た私たちである。自分が持つ『傘』を誰に差し出しますか?『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』過去のドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年09月22日有村架純&中村倫也W主演「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」が9月16日放送回でフィナーレを迎えた。石子、羽男それぞれが踏み出した新たな道に「良かった」の声が殺到、SNSには早くも続編を希望する声が寄せられている。「MIU404」「着飾る恋には理由があって」「最愛」などを手がけてきたスタッフによる異色リーガル・エンターテインメントとして話題を振りまいてきた本作。司法試験当日に事故を目撃したトラウマから試験を受けられなくなった石田硝子を有村さんが。父親の過剰な期待を苦痛に感じてきた羽根岡佳男を中村さんがそれぞれ演じ、また不動産投資詐欺に巻き込まれた大庭蒼生役で赤楚衛二。石子の父で潮法律事務所の所長の弁護士・潮綿郎役でさだまさしも共演した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。石子と羽男は、綾(山本未來)と高岡(森下能幸)が巻き込まれた不動産投資詐欺と、綿郎が追っていた不動産投資詐欺事件に共通点が多いと気が付き、同一グループの犯行ではないかと考えた石子と羽男は、共同で訴えることを高岡と綾に提案する。そして口頭弁論当日、羽男は裁判所のトイレで裁判官の父・泰助(イッセー尾形)と顔を合わせる。なんと泰助が裁判官をすることになったという。不十分な証拠と泰助を前にした羽男はしどろもどろになってしまう…というのが最終回の展開。その後、大庭が名義貸しした刀根(坪倉由幸)が綾の夫・日向が被ったガソリンに火を放ったことが判明、詐欺事件についても認めたことで裁判に勝利する。裁判が終わったあと、羽男は泰助に“自分は頼りない弁護士。動揺もするし気丈にも振る舞えない。記憶力も1人じゃ使いこなせない”と話す。泰助は「君は優秀ではないね」と答え、1回目の公判は見るに堪えず、事務所も紹介できないと告げるが、羽男は涙を浮かべ「やっと本当の俺を見てくれた。それが嬉しいです」と返答する…。本当の自分の姿を父に認めてもらえた羽男に、SNS上では「羽男が父に自分を見せられたこと。サイコー」「漸くありのままの自分を受け入れて貰えたね」「羽男も一歩踏み出せて本当に良かった」「羽男さんの父との向き合い方、素敵だった」などの声が送られる。そして石子は綿郎に後押しされる形ながら、再び司法試験を受けることを決める。試験当日、事故を目撃した横断歩道で当時の様子を思い出してしまう石子だが、そこに羽男が現れ水色の傘で石子の視界を遮る。「とっとと受かってこい」と笑顔を見せる羽男…石子は横断歩道に歩みを進め、試験会場へと向かう…。このラストシーンにも「最後の石子ちゃんに傘をさしてあげるところ本当によかった」「石子ちゃん,トラウマを克服出来て良かった」「羽男のおかげでいつもの自分を取り戻した石子 大切な相棒だね」「石子さんが、トラウマで立ち止まった時、そっと差し出した傘のシーンが、このドラマの象徴だなぁと思った…」といった声が多数。このラストの前に、羽男が石子に“相棒”として「これからも俺の隣にいてください」と想いを伝え、その言葉を受けた石子が司法試験に再挑戦することを告白するとともに、相棒弁護士として羽男とのコンビを続けていきたいと答えるシーンがあり、2人が弁護士としてコンビを続けることを示唆する終わり方に「司法試験に合格した石子さんが見たいです。これなら続編、必ずありますね」「石子さん、司法試験合格してたらいいなぁ相棒弁護士として石羽コンビ続行して欲しい!」など、早速続編を希望する声も寄せられている。(笠緒)
2022年09月17日上演台本・演出に鬼才・河原雅彦、主演に中村倫也を迎えて上演されるMUSICAL『ルードヴィヒ ~Beethoven The Piano~』日本版がいよいよ始動! 日本でも上演が重ねられ、おなじみとなった韓国発のミュージカル『SMOKE』や『BLUE RAIN』を手掛ける作・演出家チュ・ジョンファの新作として、2018年末~2019年に韓国で上演、話題を呼んだ本作は、天才作曲家・ベートーベンの生涯をドラマチックに描いた創作ミュージカル。「いつか本格ミュージカルをやりたい」という想いを抱いていた河原と、その想いを受け止め青年ルードヴィヒ役として主演を務める中村。7年ぶりのタッグはどんなチャレンジになるのか……?世界を広げてくれた人の新しい挑戦「やるっきゃない」中村によると、河原から本作の話を聞いたのは2019年だという。「過去のメールのやり取りを遡ったところ、2019年の2月には今作のやりとりを河原さんとしておりました。会うたびに次何やる? という会話はしていましたが、まさか7年も経っていたとは。びっくりですね。僕も河原さんも割とふざけたミュージカルをやる事が多かったと思うので(苦笑)。“真面目なミュージカル”という言い方が正しいのかわからないですが、チャレンジしていけたらなと思います」その「真面目なミュージカルをやりたい」という河原の想いを中村は「パンクロック&歌謡曲好きの河原さんにそんな願望があるなんて知りませんでした(上演決定時のコメントより)」と驚きとともに受け止めつつ、「俺を指名してくれるんだ! というのはうれしかった」と感慨深げに語る。「河原さんには2009年[真心一座 身も心も]※の公演に呼んでいただいて、それを観た演劇界の方々が声をかけてくれるようになって一気に世界が広がったんです。俳優として活躍の機会を得られず鬱屈していた若手時代、演劇というのは自分が生きていく支えになりました。河原さんはその道を切り拓いてくれた人。そんな人が新しいことにチャレンジするとき、『一緒にやろうぜ』となったらしんどそうでも何でもやるっきゃないなと」※真心一座 身も心も:座長・村岡希美、座付き作家・千葉雅子(猫のホテル)、座付き演出家・河原雅彦、“にぎやかし”坂田聡による演劇ユニット。中村は2009年上演の『流れ姉妹 たつことかつこ~獣たちの夜』にゲスト出演。ちなみに中村の連ドラ初主演作となった2007年放送の深夜ドラマ『ハリ系』(日本テレビ系)は、河原のテレビドラマ初監督作でもある。転機となった作品を共にしてきた河原の印象を中村は「すべてのものを面白がる人。懐が深く、包容力がある方なんじゃないかと思います」と語る。これまで舞台『ぼっちゃま』(2011)、『八犬伝』(2012)、残酷歌劇『ライチ☆光クラブ』(2015)と、一筋縄ではいかない作品に起用されてきたが、今回の“真面目なミュージカル”ではどんなことが求められると感じているのだろうか。「『八犬伝』では尾上(寛之)君と阿部(サダヲ)さんがなぜか和太鼓で戦っていたり。“威力”ということを河原さんはよく言っていました。今作について会話した時も“支配力”と言っていて、そういったことが今回自分に求められることなんだろうなと。ただ、稽古に入ったら疲れるだろうなとは思っています(苦笑)」「中村がんばってるな」で終わらないような作品づくりを本作でルードヴィヒの人生に大きな影響を与える女性・マリーを演じる木下晴香とは、2019年公開の実写版『アラジン』で、主人公・アラジン&ヒロイン・ジャスミンの吹替を担当した間柄。ふたりが歌う「ホール・ニュー・ワールド」でその歌声のすばらしさに心を奪われた方も多いはず。「めちゃめちゃ歌うベートーベンをやってもらいます」という、上演決定時の河原のコメントに密かに胸を踊らせてしまうところだが、ミュージカル経験豊富な木下は久々の本格ミュージカル出演となる中村にとっても心強い存在のよう。「歌番組でご一緒するたびに『イヤモニが気持ち悪いけどどうしたらいいの?』とか色々聞いたりしていました。ミュージカルの現場については僕や河原さんよりずっと詳しいと思うので『こういう時どうしてるの?』とか、みんなが晴香に聞きに行くんじゃないかと。なので僕が率先して聞きに行こうかなと思っています」そして、「もう一人のルードヴィヒ」を演じる福士誠治とは同じ作品に出演したことはあるものの、本格的に組むのは今回が初めてとなる。「ご自身で芝居を創られていたり、音楽もやられていて“熱い人”というイメージ。今回主演ですけど、誠治君がきっと兄貴肌でいてくれるから、僕が主演らしいことはしなくていいなと思う(笑)。とはいえ韓国の俳優さん本当にすごいな!と思うくらい、歌も芝居もトップクラスにしんどい、俳優として熱量を放出しなければいけない大変な芝居ですから、『中村がんばってるな』で終わらないような作品づくりをしなければと思っています」昨年の劇団☆新感線41周年興行『狐晴明九尾狩(きつねせいめいきゅうびがり)』では安倍晴明を演じた中村。今回のベートーベンしかり、誰もが知る歴史上の人物を演じることへのプレッシャーはないのだろうか。「全然気にしてないです。だって会ったことないですから。過去の偉人の人物像はだいたいデフォルメして伝えられていると思っているので。映像作品とかで時代物をやるときに、所作指導などを受けているときも『絶対、畳のフチ踏んでたって!』とか思ったりして(笑)。だから、舞台で晴明をやったときも何も考えてなかった。ベートーベンも、顔も生涯も残した作品も知っているけど、あまり気にしていないです。漫画の実写版なんかを演る時もあまり気にしない。有名人をどう演じるか考えるよりも、ここに集まったメンツで良いものを作った方がいいじゃん。という感じですので、やりながら探していけたらと思います」観終わった人の顔をみたい最終回に向けて物語も佳境に入ったドラマ『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』、10月に配信を控える『仮面ライダーBLACK SUN』も話題沸騰中と、映画やドラマ、舞台など幅広いフィールドでいまや役者として第一線を走り続ける中村だが、じっくりと役に向き合い、約1か月間の稽古でトライ&エラーを繰り返して本番に臨む「舞台」というものが「自分には一番合っているなと以前から感じている」と言う。「結局のところ好きな場所なんだなと感じます。映像をやっていてさみしいのは、観終わった人の顔をみたいなと思うところ。舞台は本番を迎えて、舞台上でまず観客に向けて一方通行で描いて、それを観た方がどんな感想を抱くのか、どんな拍手をしてくれるのかを受け止める。ものづくりとしても人間としても健全な気がします。ただ、映像と違って一枚絵。すべてがバレてしまうので、細部に至るまで、立ち姿ひとつとっても、よりしっかりと役としてそこに立っていないといけない。その辺の怖さみたいなものはありますけど」10月、中村がどんなベートーベン像を私たちにみせてくれるのか、期待が高まる。取材・文:ぴあ編集部撮影:You Ishiiヘア&メイク/松田陵(Y’sC)スタイリスト/戸倉祥仁(holy.)★中村倫也さんと共演の福士誠治さんの対談インタビューは コチラ()ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★中村倫也さんのサイン入りポラを抽選で1名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>MUSICAL『ルードヴィヒ ~Beethoven The Piano~』【東京公演】2022年10月29日(土)~11月13日(日)会場:東京芸術劇場プレイハウス【大阪公演】11月16日(水) 〜21日(月)会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ【石川公演】11月25日(金)・26日(土)会場:赤羽ホール【宮城公演】11月29日(火)・30日(水)会場:電力ホール公式サイト:
2022年09月16日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年7月スタートのテレビドラマ『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。感情を持つことは悪なのだろうか。誰かのために力を尽くし、悩み、苦しむことは無駄なのだろうか?そして、放火事件をきっかけに『石子と羽男』の最終章が幕を開ける。トイレの放火容疑で逮捕された大庭燃え盛る炎の前に立ちすくみ、そして防犯カメラに映った男の姿…。公園のトイレの放火容疑で逮捕されたのは大庭(赤楚衛二)だった。羽男(中村倫也)が石子(有村架純)からの連絡を受け接見に行くと、大庭は「自分がやった」と自供する。だが理由を聞いても何も答えず、「話すことはない」と去ってしまう。羽男からその報告を受けた石子は気が気じゃなかった。直接言葉を交わすことができる羽男と違い、石子は接見ができないパラリーガルだ。いつものように石子の口癖を茶化したり、冗談を交えながら元気付ける羽男も、予想外の自供に動揺していた。大庭を信じたい気持ちは皆、同じだ。だが、会えない石子の思いを背負うという責任も強く感じている羽男は、何度も会いに行くことを約束する。そして二度目の接見。羽男は黙秘を続ける大庭に、石子からの手紙を読み上げる。「共に時間を過ごす中で、あなたの姿を見てきました」石子や羽男が見てきた、大庭蒼生という人間の姿。これは私たちも同じように見てきた。普通なら回想が流れそうな場面に、石子と羽男が紡ぐ言葉だけで語られた。だが、そんな大庭の姿はすぐ思い浮かんだだろう。大庭を信じたいという気持ちは、見ている私たちもにもあることを実感させてくれるのである。思いはみな、同じだ。「今度は私が傘を差し出す番です。ずぶ濡れの私を助けてくれたように、私たちが、大庭さんを雨から守ります」三人が過ごしてきた時間に間違いはなかった。大庭は、自分信じてくれる二人を信じ、声を上げる。「弟を…守りたかったんです」大庭の弟・拓(望月歩)は人との関わりが苦手であり、日中は外を出歩けず、夜に散歩することが多かった。そして偶然実家に帰った夜も、大庭のジャンパーを持って散歩に出かけていたのだが、戻ってきた時はひどく怯え、怪我した状態だったという。その後、事件を知った大庭は、弟を信じたいという気持ちはありつつも、拓の関与を疑った。そして取り調べの対応が難しい拓に代わり、犯行を自白することで、矛先が拓に向かないようにしたのだ。身内の案件だとしてもフラットな立場を守り、拓の無実を証明する証拠を探すことを決める羽男。そして外で心配して待っていた石子に羽男はグーサインを送る。安堵する石子から感じられたのは、信頼する羽男と大庭、二人への特別な愛だった。石子と羽男は大庭の実家を訪れ、拓に話を聞きに行くが、ひたすら『蒼』を墨で書き続けるだけで口を閉ざし、真相はわからず。二人にも人と関わることを避けてきた拓がやったとは思えなかったが、現場にいたであろう拓の話無しに事実に迫ることはできない。大庭の思いを受け止めた今、石子は道の開けない状況にまた追い詰められそうになっていた。しかしそんな時、支えになるのはたった一人の相棒だ。羽男は、石子に手が震える原因を語り出す。父・泰助(イッセー尾形)から言われ続けた、「心の揺れを他人に見せるな」という言葉。逃げ場のない法廷ではそれがプレッシャーとなった。しかしそれとは真逆に、どんな状況においても解決の糸口を見つけることを諦めず、依頼者に寄り添う石子や綿郎と出会った。久しぶりに手が震えた時、羽男が感じたのは、そんな石子の存在の大きさだった。羽男は石子のその心こそが、拓を動かすと信じたいのだ。石子は自分が誰かに傘を差し出した影で、自分が濡れていることに気づかない。むしろ厭わない性格だ。そんな石子に傘を差し出してきたのは、羽男なのである。その目に涙を溜めた石子を見て、後ろの窓からお茶を手渡す。石子はそれからも拓の閉ざされた扉が開くまで諦めず、会い続けるのだった。不動産投資の詐欺事件との関連が浮上そんな中、焼死体の身元が会社員・日向理一郎(平田広明)と判明し、ガソリンの成分が検出されたと報道される。早速二人は、被害者の妻・綾(山本未來)に話を聞くことに。その中で夫の理一郎はあの日、不動産仲介業者のグリーンエステートの『大庭社長』に会いに行ったと話していたことが判明する。何も知らない二人は驚愕するが、登記簿にははっきりそう書かれていた。大庭に事情を聞くと、転職先のナカマルの社長・刀根(坪倉由幸)から期待を寄せられ、喜んで名義を貸してしまったのだという。大庭が自分の手で掴んだ再出発の芽を利用されてしまった。一方事務所は、石子が綿郎(さだまさし)の案件である不動産投資の詐欺事件の手口が、今回の詐欺と同様であることに気づく。そして羽男は、防犯カメラ映像から、理一郎がトラックからガソリンを抜き取っている姿を見つけ出す。綾にそのことを問うと、とある手紙を読み出す。夫から妻への、最期の手紙だ。理一郎は保険金をもらうため、自らガソリンを被り、大庭の前で自殺するということが綴られていた。そして死ぬ直前、最愛の人に遺す言葉は、「これからは笑って生きて」。しかしその遺書だけでは自殺とは断定できず、目撃証言が必要になった。全てを託されたのは、拓だ。弟のためにしたことが結局責任を負わせることになり、大庭は自分を責めた。その様子に羽男は、反省すべき点は意識させつつも、大庭の潰れそうな心をそっと戻す言葉をかける。期待されて嬉しい気持ちは間違いではない。弟を思う気持ちに嘘はない。「本当に悪いのは、人を騙す奴だ」そして拓は兄が罪を被っていることを知り、証言するため一人、歩き出した。人と関わることを避けてきた拓が、今度は自分が兄のためにと勇気を出せたのは、単に石子の寄り添いがあったからだ。拓は手に力をいれ、その指を開く。心を開き、何かを訴えるそのサインを石子は見逃さなかった。石子は何度も拓の元に通い続けた。彼が大切にする書道や『蒼』に寄り添い、生まれたのは『大庭蒼生』を大切に思う二人の心の繋がり。「兄ちゃんは僕を庇っただけです」拓はその日の状況を話し出す。自らガソリンを被った理一郎。そしてライターの火が燃え移るその先に「もう一人、いた」と明かす。最愛の妻のために、弟のためを思った結果、拗れてしまったこの事件は、まだ終わっていなかった。そのライターを持つ投資家の御子神慶(田中哲司)が現場にいたもう一人なのか。御子神と会う綿郎の姿の真相とは…。感情は何のためにあるのか『心の揺れ』は悪なのだろうか。誰かのために力を尽くし、悩み苦しむことは無駄なのだろうか。確かに感情論だけでは上手く生きられないし、御子神は「感情こそ判断を見誤らせるもの」だと言う。人は感情に揺さぶられ、過ちを繰り返し、信じる心が利用されていくのが現実だ。しかし、その苦しみの連鎖を止めるのも感情だ。第9話に特に大切にされていたのが『感情』だった。人は感情の伝え方を自然に身につけていく。言葉にしたり、行動で示したり。そして今話では、石子と理一郎は手紙で伝え、拓は兄への思いを一文字で伝えた。そして不起訴処分となり出所した大庭と石子の感動の再会を、してやったり顔で邪魔する羽男に、皆で笑う。そして強く抱きしめた大庭の表情が語るのは、何よりの二人への信頼だ。感情は何のためにあるのか。9話を見終え、そう考えた時、ふと、最愛のだれかのため。という答えが浮かぶのである。『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年09月15日有村架純&中村倫也W主演「石子と羽男」。その9話が9月9日放送。石子と羽男、大庭の“3人ハグ”に「このバランス最高」「いいトリオだな」などの声が殺到している。西田征史が脚本を担当し、プロデュースを新井順子が手がけ、演出には塚原あゆ子という「MIU404」「着飾る恋には理由があって」「最愛」など話題作を送り出してきたスタッフが再集結した本作。パラリーガルとして父親が営むマチベン「潮法律事務所」で働いている石田硝子を有村さんが。弁護士で写真のように見たモノを記憶する「フォトグラフィックメモリー」の持ち主・羽根岡佳男を中村さんがそれぞれ演じ、前回のラストで警察に連行された大庭蒼生には赤楚衛二。石子の父で「潮法律事務所」を経営しているがいつも赤字状態という石子の父・潮綿郎にさだまさしといったキャストが共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。大庭が放火容疑で逮捕され、羽男が接見に行くと「自分がやった」と言うが理由については黙秘する。さらに放火のあった公園のトイレの焼け跡から一人の遺体が見つかる。石子から手紙を託された羽男が大庭の前で手紙を読み上げると、「俺、弟を守りたかったんです」と罪を認めた理由について話し始める。大庭によれば、事件の日たまたま実家に帰っていたという。大庭のジャンパーを持って散歩に行った弟の拓(望月歩)が帰ってくると、怯えてケガをしていたといい、翌日警察が自分のもとに来て防犯カメラの画像を見せた際、それが自分のジャンパーを着た弟だと気づき、かばうために「自分がやった」と供述。遺体はタクシー運転手の日向という男性で、彼は「グリーンエステート」という会社に騙され、社長の前で焼身自殺しようと考え、登記簿を調べたところ大庭が社長だったことから彼のもとに出向き、同じ服装をした弟の前で自らに火を放った。大庭は入社したナカマルの刀根(坪倉由幸)に名義貸しし、グリーンエステートの社長となっていた…というのが9話のストーリー。拓が警察に証言したことで大庭は不起訴となり釈放される。警察署から出てくる大庭を出迎える石子。その姿を見た大庭は腕を広げ石子のもとに駆け寄るのだが…羽男が石子の横から現れ、大庭を抱きしめてしまう…。その様子を見ていた石子は「それ、私のやつ全部やっちゃってるんですよ!」と羽男に注意するのだが、羽男は大庭が自分に向かって手を広げたと主張し…そんな2人をみていた大庭は、石子と羽男両方抱きしめる…。この“3人ハグ”に「3人のハグ、こっちまで笑顔になる」「石子と羽男と大庭の3人でのハグが最高によかった。このバランス最高」「羽男さんがハグの邪魔したのに、にっこにこの笑顔で石子と羽男両方ハグする大庭くん優しすぎ!笑」「3人でハグの流れ、いいトリオだなーって思った」などの声が殺到。その後、田中哲司演じる投資家の御子神と綿郎が談笑する姿が映し出されると、視聴者からは「ん!!??え、どゆこと!!??石子パパ!!??」「お父さん、ワザと近づいてるの?」「おっ!父ちゃんが本丸に乗り込んでいる」などの声が上がる。同時に「どゆこと!?!?黒幕じゃないよね!?違うよね!?」「お父さんが黒幕なんて絶対思わねぇからな!」といった反応も巻き起こっている。【第10話あらすじ】綿郎が「何日か出かけてくる」とメッセージを残し連絡が取れなくなる。綿郎が御子神と一緒にいた目論見とは?一方、警察は拓が殺人事件の現場で見たという「もう一人」の人物を捜すが手掛かりがつかめない。綾(山本未來)と高岡(森下能幸)が巻き込まれた不動産投資詐欺と、綿郎が追っていた不動産投資詐欺事件が同一グループの犯行ではないかと考えた石子と羽男は、共同で訴えることを高岡と綾に提案する…。「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」は毎週金曜22:00~TBS系で放送。(笠緒)
2022年09月10日有村架純と中村倫也がW主演を務め、パラリーガルと弁護士のコンビが誰にでも起こりうる珍トラブルに挑むドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」。次回放送の最終話は、望月歩、山本未來、坪倉由幸(我が家)が演じるカギを握るキャラクターに注目だ。第9話では、放火の現場にいたのは大庭(赤楚衛二)ではなく、大庭の弟だと判明。そして焼死体で見つかった日向理一郎(平田広明)は、不動産投資詐欺被害にあっていたことが分かった。さらに大庭の弟によると、事件当時現場には自分と日向以外にもう一人誰かがいたという。そんな中、物語のカギを握るのは、望月さん演じる大庭の弟・拓、山本さん演じる遺体で見つかる日向理一郎の妻・綾、坪倉さん演じる大庭が勤める「ナカマル」の社長・刀根泰士の3人。刀根は大庭に「うちのエースだから」と「グリーンエステート」の社長になる話を提案してきた人物。刀根の狙いとは一体…。また、日向夫妻の不動産投資詐欺と、綿郎(さだまさし)が追っていた不動産投資詐欺事件と共通点が多いことが判明し、石子と羽男から同じく詐欺被害者である高岡(森下能幸)と共同で訴訟を起こすことを提案される。放火事件と不動産投資詐欺、双方の事件解決に向け「潮法律事務所」が一丸となって証拠集めに奔走し、最後まで目が離せない展開となっている。▼ゲストコメント・望月歩このドラマはもともと普通に放送を観ていたんです。まさか自分が出るわけないなと思っていたので、オファーをいただいた時はびっくりしました。しかも以前お仕事させていただいた塚原さんと新井さんの作品だったので、すごくうれしかったですし、どういう役で関わるんだろうって楽しみでした。拓は、自分の気持ちをうまく表現できないところがあるので、何がしたいのか、何を伝えたいのか、そこの一番強い思いを大事にして演じさせていただきました。・山本未來過去に『Nのために』で、私の芝居を一回りも二回りも大きく引き出してくださった塚原あゆ子監督と新井順子プロデューサーとの再タッグとあり、最高にうれしく思うと同時にプレッシャーがほとばしりました!!主演のお2人とは初共演でしたが、撮影が後半戦ということもあり、カメラの前以外でも非常に息が合っていて“微笑ましいなぁ”と思いながら拝見していました。今回もリアルに起こりうる事案なので、諦めないで行動に移す勇気を皆さんにお届けしたいなと思い臨みました。・坪倉由幸このドラマは第1話から視聴者として楽しく観ていましたし、『アンナチュラル』『着飾る恋には理由があって』でお世話になった新井プロデューサーと塚原監督の作品にまた出演させていただけるということですごくうれしいです。有村さんと中村さんとは今回初めて共演させてもらったんですが、その日はお2人とも早朝からずーっと撮影して疲れているのに、夜から入った僕に笑顔で挨拶してくれて、その後も待ち時間の時に近くにいらっしゃったんですけど、緊張して一言も話しかけられず、次会った時には! と思ったらご一緒するのはその日だけでした・・・。またお2人と共演できるように頑張ります!「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」は毎週金曜日22時~TBSにて放送中。(cinemacafe.net)
2022年09月09日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年7月スタートのテレビドラマ『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。何かを守り、理解するためには『知る』ことが絶対なのだろうか。8話のウェブサイト情報削除請求の物語から見えるのは、『知られない権利』について。グルメレビューサイトをめぐる事件うちの店がグルメサイトに載ったんだよ…。石子(有村架純)と羽男(中村倫也)ら潮法律事務所に、創作料理店『インサイド』の店主・香山信彦(梶原善)から依頼が入る。店はいわゆる『隠れ家』で、これまで取材を断り秘密保持に努めてきたものの、大手グルメサイト『うまレポ』にレビューが掲載され、運営会社に削除申請したが受け入れてもらえなかったという。その会社の顧問弁護士は羽男の因縁の相手・丹澤(宮野真守)だった。羽男は営業権の侵害を訴えるが、丹澤は投稿者の表現の自由とユーザーの知る権利を主張。対抗心を燃やす羽男のやる気そのまま、裁判のため店側に有益な情報を集め始めることに。まずは店の仕入れなどに携わっていた常連客・沙月(橘美緒)に証言をお願いしようと考えるも、レビューを投稿した『おかわり名人』は沙月だと判明する。「閲覧数を増やすために投稿した」と話し、削除依頼には応じない姿勢を見せた。みな誰にも知られていないものにはかなり敏感であり、その特別感に魅力を見出す人が多い。だから今回も大衆に注目されたのだが、これは常連にベストなものを提供したいという店側の気持ちとは大きく異なっている。しかし、このレビューが威力業務妨害に当たる可能性があるにしても、誰にも知られたくないというのは店主の気持ちの部分であり、法で取り締まることは難しい。裁判での勝ち目は、隠れ家の良いアピールを見つけることだった。石子が父・綿郎に敬語を使う理由そんな中、3年前に香山と大喧嘩したまま、疎遠になっていた息子夫婦・洋(堀井新太)と蘭(小池里奈)に事務所で会うが、洋は店の情報がオープンになることに賛成すると話す。採算度外視のやり方に疑念を持っていた洋は、3年前、家庭のためダブルワークを続けた母親が死去したのをきっかけに、父に意見した。しかし、父親に反論されて口論になり、それから会っていないのだという。その時、隠れ家を貫く思いの裏にある、母親の犠牲を訴える洋が父に意見するも反論され、口論になり、それから会っていないのだという。なぜアドバイスに耳を傾けようとしないのかが気になる石子に、綿郎(さだまさし)は「お客さん第一にっていうのは、僕もよくわかる」と反応する。それに対し、石子が続ける。ここから描かれるのが石子と綿郎、家族の過去だ。「ずぶ濡れの人に傘を差し出すことで、他の誰かが濡れることになってもいいんですか?」石子には、綿郎の言葉を聞き流すことができなかった。依頼者家族の関係と、通ずる部分があるのだ。綿郎が採算度外視で依頼を引き受けてきても、母は何も言わず、事務員とダブルワークで働いたが、その生活も限界を迎え、離婚。誰かを助けるために綿郎が傘を差し出した後ろで、一人ずぶ濡れになりながら、亡くなるまで石子を支えた。だが石子も、法に携わる人間として、多くの人を助けてきた。綿郎の背中を見て、依頼者のお手伝いができる弁護士になることを決めたのも事実である。しかし苦しんだ母親のことを思うと、綿郎への尊敬の気持ちがすぐには戻ってこないのだ。ずっと敬語なのもそれが理由だった。その夜、階段に腰をかけ一人寂しい背中を見た羽男が夜食を持って来て、わざと話題を避けるよう、声をかける。石子はその気遣いに謝るが、羽男は「別に?」と優しく答える。相手が知られたくないと思う一線は超えることなく、気持ちに寄り添い、羽男は言葉をかけるのだ。そして羽男が、インサイドが情報発信をおこなった証拠が出て弱気になったとき、その尻を叩いてやる気を出させるのは、代わって石子だ。バディとしてお互いの性格をよく知る信頼関係からつくられる二人の距離感がいつも心地良く思える。忘れてはいけない、石子と大庭の恋の行方一方でその関係とは違った石子と大庭(赤楚衛二)の交際も順調そうだ。事務所を訪れた塩崎(おいでやす小田)に、交際報告という特大パンチをお見舞いし絶句させた後、羽男も交えて三人で『うまレポ』の評価が高いお店へご飯に。その店のレビューの中に偶然おかわり名人を見つける石子。そして羽男は他のレビューの記憶から、記事によって書き癖などが違うことに気づく。事情を聞くと、元々沙月と蘭で共同で書いてたレビュー垢で、情報が広がることで売上が増えれば洋の言い分が伝わると考えた蘭が沙月に依頼したのだという。良い店だからこそ皆に知ってもらいたいという思いと、隠れ家でありたいという思い。それぞれが店を思う結果のすれ違いだった。しかし知ってもらうのはそう容易いものではなかった。店に来たのに入れなかったと悪評レビューする人が増え、沙月達は後悔していた。そして沙月が投稿削除を受け入れ、レビューは削除される運びとなったが、店舗情報自体の削除はできないと言われてしまう。ここからの巻き返しの糸口…。石子が目をつけたのは世間の注目度の高さだった。いざ法廷。全ての弁論が終わった後、羽男がこう切り出す。「私は知る権利があるように、知られない権利もあるのではないかと思っています」一人ひとりに合った料理とお酒をつくり、喜ばせたい。そして客を守るために、情報が広がらないでほしいという香山の思いを代弁する羽男。「目の前のお客様を、幸せにしたいということはいけないことなのでしょうか?」3話と同じように、石子と羽男の掛け合いが重なり合う。見物人だった視聴者を、当事者にする。今一度、皆様に考えてほしいという『皆』は情報社会にいる『私たち』だ。今回は、世間の知りたいを上手く利用し、企業相手に負けそうになることで世論を味方につける狙いだった。知られない権利は守られないでいいのか。ネットは同情のコメントで溢れた。そして同様の立場にいる店が声を上げる。大きな存在に勝つために、小さな力が集まる。そして判決が出る前に、丹澤から全情報を削除すると一報が入る。世の中勝ち続ければ良いわけではない。ときには負けることが勝ちへの大きな一歩となり得るのである。知りたいと思う気持ちは間違いではないしかし…そして、香山が隠れ家に拘っていた理由。妻に背中を押され夢だった店をはじめたが、店が忙しくなるといけないからと隠れ家を勧めたのだ。知られないことで守りたかったのは、お客様と妻の思いだったのだ。そして香山はこれからは洋の考えも取り入れ、新しいやり方で妻の思いを守っていくと決めていた。知らせるも、知らせないも、どちらも間違ってないのだ。お互いが歩み寄って、譲り合っていくことが何より大事だ。そして、この親子も。綿郎は苦労させてきたことを謝る。石子は弁護士である憧れ、そしてこれからも綿郎らしくいてほしいという願いを伝える。「和菓子買ってきたんだ、食べるか?」いつもの綿郎の気遣いに、石子はこう返す。「お父さん、座ってて。私が出すよ」この瞬間、弁護士として石子の憧れだった綿郎の背は、間違いなく石子のたった一人の父親だった。依頼者の息子夫婦も石子も、母親の思いや理由を知らなかったから、わだかまりができてしまった。このように、何かを知ることで、自分が思っていた世界とは違った見え方になることもある。知りたいと思う気持ちは間違いではない、知ることで相手の心を理解することができる。だがそれが全てで構築されるわけではない。羽男や石子のように、知られたくないという自由を尊重しつつ、紡がれる信頼関係だってあるのだ。8話から見えてきたのは、情報を手に入れ知ることが容易くなった時代における、知られない権利や自由への訴えだ。そして物語は最終章。最後に放火事件の件で…警察に連行される大庭の姿が。次回も見逃せない。『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年09月08日有村架純と中村倫也が共演する「石子と羽男」の第8話が9月2日放送。父の綿郎に敬語で話しかけてきた石子が“タメ口”に…「全私が泣いた」など感動の声とともに、「グッとくるのは、それまでの積み重ねの描写があればこそ」と脚本にも賛辞が送られている。本作は「MIU404」「着飾る恋には理由があって」「最愛」などのスタッフが送る、東大卒崖っぷちパラリーガルと高卒弁護士のコンビによる異色リーガル・エンターテインメント。キャストは大庭と交際することになったパラリーガル・石田硝子=石子に有村さん。驚異的な記憶力を誇る弁護士・羽根岡佳男=羽男に中村さん。石子の高校時代の後輩で彼女と付き合う夢を叶え、就職も決まった大庭蒼生に赤楚衛二。羽男の姉で東京地検の若手エースとして期待されている検事の羽根岡優乃にMEGUMI。石子の父で「潮法律事務所」を経営している潮綿郎にさだまさしといった顔ぶれ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。潮法律事務所に“隠れ家”を売りにしている創作料理店の店主・香山信彦(梶原善)が、店が知らぬ間にグルメサイトに掲載されてしまい、取り消すためにサイトの運営会社を訴えたいと相談してくる。羽男と石子が運営会社の顧問弁護士を訪ねると、そこには羽男の因縁の相手、丹澤(宮野真守)の姿が。羽男は掲載の取り消しを求めるが丹澤はそれを拒否、交渉は決裂する。示談が成立せず裁判で争うことになったため、石子と羽男は裁判に向け店側に有益な情報を集め始めるのだが、採算度外視で常連のために店を続ける信彦のために、亡くなった妻が苦労していたことや、息子夫婦と大喧嘩になったことなどを知った石子は、自分の父・綿郎との関係を重ねてしまう…というのが今回のおはなし。綿郎と言い合いになってしまった石子は羽男に対し、弁護士としての父を尊敬はするが、母を苦しめたという気持ちはぬぐえないと語る。「だから敬語?」と常に綿郎に敬語で話しかけていることを指摘する羽男に「自分でもわかりません」と答える石子。羽男は「所長、タメ口に戻りたがってたよ」と綿郎の想いを伝える。その後案件が解決し、綿郎は石子に「今更なんだけど、お母さんや硝子ちゃんに苦労させてしまって、ごめんなさい」と謝罪。和菓子を買ってきたから食べるか、と話す綿郎に、石子は涙を浮かべながら「座ってて、私が出すよ」と“タメ口”で答える…。このシーンに「石子がお父さんにタメ口を言う辺り家族って感じに近づいてきたなんかうるっとした」「石子ちゃんも潮先生の依頼人への想いを汲んでしっかりと向き合えてタメ口でまた話せるようになって全私が泣いた」など感動の声とともに。「敬語→タメ口だけでこんなにグッとくるのは、それまでの積み重ねの描写があればこそ」「じわじわと石子の過去に迫り、わだかまりが解消されていく美しさ…本当素晴らしい」など、脚本の素晴らしさに触れるコメントも。ハッピーエンドで終わるかと思われたその直後、帰宅する大庭を警察官が囲む。刑事から「放火事件の件で署までご同行を…」と告げられた大庭はパトカーに乗せられ、連行されていく…。ラスト数十秒、まさかの急展開に「最後で奈落に落とされたわ」「大庭くんどうなっちゃうんですか」「来週たのしみでもあるし怖いよ....」「放火殺人って穏やかじゃないな。怖いな一体何があってどう関わってるのか」などSNSは阿鼻叫喚の状態になっている。【第9話あらすじ】大庭が放火容疑で逮捕された。羽男が接見に行くと、大庭は「自分がやった」と罪を認める。理由については黙秘して何も話さない。さらに放火のあった公園トイレの焼け跡から、一人の遺体が見つかる。大庭の無罪を信じつつも動揺する石子と羽男。二人は放火のあった現場を訪れ、さらに大庭の家族にも会いに行く…。「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」は毎週金曜22:00~TBS系で放送。(笠緒)
2022年09月03日私、「サレ妻予備軍」になりました。
編集部の「これ、気になる!」
兄の連れてきた婚約者は…