Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。家族にもう一度会いたい。そう思いながら消えてしまった貴恵(石田ゆり子)に訪れたのは、万理華(毎田暖乃)がもたらす、再びの奇跡だった。「あんな別れ方、あなたらしくない。会っておいでよ」千嘉(吉田羊)は貴恵を抱きしめる。今二人の間に紡がれるのは、この奇跡がもたらした確かな友情だ。万理華と千嘉がくれた1日。ついに最終話、貴恵は愛する家族のもとへ再び駆け出していく。「これからは、なくしたものじゃなく、ママがくれたものを見つめて、生きていかないか?」貴恵が亡くなって10年目の結婚記念日。圭介(堤真一)と麻衣(蒔田彩珠)が迎えるいつも通りの朝に、チャイムは鳴った。あの日、死んだはずの貴恵が、小学生の姿で帰ってきた朝と同じように。「今日で最後、楽しくさよならしましょう」貴恵と過ごす最期の1日貴恵と過ごす最期の1日が始まる。早速、麻衣の春服を買いに三人でお出かけ。爆買いも程々に…と思うが、愛する娘が買ったものを身につけている姿を貴恵は見ることはできないからこそ、思い出と合わせて残そうとしたのかと思う。帰ったら掃除と洗濯。最期の一日だというのに買い物と掃除なんて普通すぎる気もする。しかし、このありふれた日常は、貴恵にとっては特別な日常なのだ。家族や我が家のため、そして大切な人達の明日や未来のために、今したいことをする。気づいたら後回しにしない。これも、この家族が私たちに教えてくれた、すぐ近くにありすぎて見えない日々の過ごし方だった。『妻、小学生になる。』最終話で、にくい演出何もしてあげられなかったことを後悔していた麻衣に、貴恵は恋人の蓮司(杉野遥亮)に会いたいと頼む。家に来てくれたとき「一人になりたい」と壁を作ってしまった麻衣をそっと後押しする貴恵。蓮司と出会うきっかけを作ったのは、同じように引っ込み思案な娘の背中を押した貴恵だ。「やりたい遊びがある」と切り出した貴恵が始めたのは、まさかの両親への結婚挨拶ゲーム!こんな時だけ小学生ぶる貴恵の無邪気さにも乗ってくれる蓮司の優しさを、貴恵は確かめたかったのかもしれない。ただの遊びでよかったのだ。しかし、麻衣との将来を約束する真剣な蓮司。貴恵の目に涙が溢れる。「思いもよらないことも起きるかもしれないけど、麻衣と一緒に色んな幸せをたくさん見つけていってください」ここで万理華の姿ではなく、貴恵に戻るのが刺さる演出だった。本当のその時を迎えることができないとしても、今確かに麻衣の母親として、大事な娘の幸せな未来が見えたのだ。一方、読み切りが決定した友利(神木隆之介)は加筆のために出版社から出られないでいたが、窓越しに万理華の姿を見つけ、駆け寄る。貴恵は、万理華として話をする。もう一度戻ってきたのだから貴恵として話をしないのかと思ったが、小さい頃から語っていた夢が叶おうとしている瞬間を邪魔したくなかったのだろう。帰っていく友利に、貴恵と同じ強さを確かに感じた。圭介は今までを振り返っていた。圭介の記憶の中の貴恵は、ずっと笑顔だ。最初に会った時から、ずっと励まし、家族の幸せを考えていてくれた。最後にしてあげられること…。ハッと思い出した圭介は慌てて守屋(森田智望)に電話をかける。「僕の亡くなった妻が帰ってきたんです!」思えば最初の頃は、周りの目を気に留めない圭介に危機感を持ってほしいと思う人も多かったと思う。しかし二話でのこの言葉。「君と一緒にいるこの時間を、嘘やごまかしで費やしたくないんだ、一分一秒も」圭介は馬鹿がつくほど真っ直ぐなのはずっと変わっていない。ただ、周りのことも考えられるようになった。守屋にこの事実を伝えられたのも、頼み事ができるのも、家族という殻に篭っていた圭介に信頼できる人ができたという証拠なのだと思う。圭介たちから貴恵への『プレゼント』買い物から帰ってきた貴恵を出迎えたのは、圭介と手作りのレストランだった。貴恵の笑顔を巡る中で思い出したこと、圭介達がしてあげたいこと、それは貴恵の夢を叶えてあげることだった。寺カフェの弥子(小椋梨央)、マスター(柳家喬太郎)に常連の中村(飯塚悟志/東京03)。ラビットフーズの守屋、宇田(田中俊介)や副島(馬場徹)、詩織(水谷果穂)や蓮司も。皆、貴恵が帰ってきたからこそ繋がれた人達。シェフとして調理場に立つ貴恵は、沢山の笑顔の中にいる圭介と麻衣を眺めていた。もう、私がいなくても孤独じゃない…。秒針が、動く。別れの時が、音を立てて、近づく。こういう時こそ、1日は短いのだ。あっという間に過ぎていく。貴恵はふと10年間荒れ放題の農園のことを思い出す。「いつか気が向いた時でいいから」と言う貴恵に圭介は「いつかじゃなくて、今やろう」と前向きに言う。あれほど後ろを向いていた二人から、今できることをしたいという言葉がすぐ出てくることこそが、貴恵が帰ってきた意味を強く感じさせる。本当の『永遠の別れ』の瞬間、3人が交わした言葉は…夜明けの空。三人で過ごす、最期の時。貴恵は二人を抱き寄せる。思い出も、貴恵の優しさも、笑顔も、この一苗のハバネロに込めて。「ママ、大好き。会いにきてくれてありがとう」「ありがとう貴恵、帰ってきてくれて。ありがとう。僕の妻でいてくれて」そして、「おやすみ」。夜明けの時。貴恵は、目を閉じる。最愛の貴恵との永遠の別れ。しかし、それはさよならではない。その愛はこれからもずっと変わらず続いていく。朝日が昇る。太陽のような貴恵のいない、新しい明日が始まる。10年前、止まってしまった風車は、貴恵が会いに来てくれて勢いよく回りだした。一度、いなくなってしまった時、また止まってしまった。でも貴恵がいない今も、風車は回り続ける。最終話までこの奇跡を見守ってきた人だけが気づくこの変化に涙が溢れた。妻を亡くし生きる希望をなくした夫と娘が、最愛の妻に再会し、人生に希望を見出す新島家の愛の物語。しかし、それを超える意味があった。この奇跡は人と人との繋がりを確かに築いていった。『妻、小学生になる。』が伝えてくれた大切なメッセージ最後に、劇中に登場する生まれ変わりを描いた一冊『君と再び』の言葉を引用する。後悔や反省を乗り越えない限り時間が進んでも人生は進まない。あの時、こうしておけばよかった。あの時もっと考えれば別の可能性があった。そんなことを思わないための人生の選択肢が人生には必ず残されている。大切なものはいつか壊れるし、失うくらいなら現実から目を背けたくなってしまう。しかし、いつまでもなくしたものを見ていては、ずっと暗い絶望のままなのだ。迷いながらでも、前を向き、大切な何かのために今できることをすることが、残された人生の選択肢だと思う。この物語が私達に伝えてくれた大切なメッセージ。目の前にある小さな奇跡を、幸せのきっかけを見つけられますように。過去の『妻、小学生になる。』のドラマコラムはコチラから[文・構成/grape編集部]
2022年03月31日堤真一主演「妻、小学生になる。」の最終回が3月25日スタート。杉野遥亮演じる蓮司の“プロポーズ”に「キュンからのジーン」など感動の声が上がるとともに、「しばらくつましょーロスが続く」など“ロス”に陥る視聴者も続出している模様だ。「週刊漫画TIMES」(芳文社)連載中の村田椰融による同名漫画を原作に、愛する妻を失ってから生きる意味を失った夫とその娘が、妻の記憶を持った小学生の女の子と出会い、生きることに再び向き合おうとしていく。だが生まれ変わった妻だと思っていた女の子は、生まれ変わりなどではなく妻の魂が“憑依”していた状態で、妻の魂は女の子の身体から去っていき…というストーリーが展開してきた。主人公の新島圭介を堤さんが演じるほか、万理華の身体から抜け“成仏”しようとしていたが、万理華の魂に説得される妻の貴恵に石田ゆり子。圭介と貴恵の一人娘の麻衣に蒔田彩珠。貴恵に憑依されていた白石万理華に毎田暖乃。万理華の母・白石千嘉に吉田羊。漫画家を目指す貴恵の弟・古賀友利に神木隆之介。圭介に想いを抱く同僚で上司の守屋好美に森田望智。麻衣の彼氏・愛川蓮司に杉野さん。憑依されている間にベストセラー作家になっていた出雲凜音に當真あみ。魂が“見える”寺カフェのマスターに柳家喬太郎らが共演した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。万理華に説得され再び彼女の身体に入り込んだ貴恵は、圭介、麻衣のもとに現れる。その日は圭介と貴恵の結婚記念日で、万理華(貴恵)は圭介と麻衣に“最後の1日”を過ごそうと話す。麻衣の「ママのしたいことしよう」という言葉で万理華(貴恵)は蓮司のもとへ。万理華(貴恵)は自分をママ役にして「実家にご挨拶ごっこ」をしたいと言い出し、応じた蓮司は圭介に「麻衣さんと結婚させてください」と本気“プロポーズ”する…というのが最終回のおはなし。「まっすぐな蓮司くんが良かったです」「『ごっこ』じゃなくて真剣に気持ちを伝えちゃうシーンはキュンからのジーン」「最終回は杉野遥亮のプロポーズがカッコ良すぎ」といった声とともに「個人的には蓮司役の杉野遥亮くんと麻衣ちゃんの続編見たい」「スピンオフ的なので蓮司&麻衣編やりません?」など、杉野さん演じる蓮司と蒔田さん演じる麻衣の“その後”を観たいという視聴者の声も。その後圭介は自宅を急遽レストラン風に模様替え。守屋やマスターらを呼んで、万理華(貴恵)にシェフをしてもらう。そして最後に2人で野菜を育てた農園に再び苗を植え、貴恵は万理華のもとを去る…というラストだった。最終回を見終えた視聴者からは「このドラマ、新島家に出会えてよかったです」「新島家の未来に幸あれと願う」「毎週温かい涙が流れる作品でした。新島家の皆さんが大好きだー!!」など、新島家への感謝の言葉が続々送られる。また「あんな人になりたい あんな家庭を築きたい こりゃしばらくつましょーロスが続くな」「ロスすぎる~~!!ずっと温かい新島家のみんなを見ていたかった…」などの“つましょーロス”になりそうだという投稿も多数アップされている。(笠緒)
2022年03月26日俳優の堤真一、八嶋智人、矢本悠馬、女優の中条あやみが出演する、キリンビール「一番搾り生ビール」の新CM「堤真一 八嶋智人 矢本悠馬 中条あやみ ビール飲んでますか」編ほか3編が25日より順次放送される。新CMは、堤がビールにまつわるトークを展開しながら「ビールは久しぶり」や「最初の一杯だけ」、「あまり飲まない」など、ビールの“ライトユーザー”たちに「一番搾り」をオススメするシリーズの続編。今回は、八嶋、矢本、中条をゲストに迎え、同商品を飲んた“本音”の感想と“おいしい笑顔”を届ける。ビールは嫌いじゃないけど「とりあえずビール」が言えないという中条は、20歳で初めて飲んだビールの苦さを 「大人の味」と感じた経験を堤に伝える。このエピソードに対し、堤は進化を重ねておいしくなった同商品を飲んでほしいと提案する。すると、「飲みやすい、すごく」と驚く中条。堤が「『とりあえずビール』って言えそうな感じでしょ?」と聞くと、「出合っちゃいましたね(笑)」と嬉しそうに語った。
2022年03月25日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。人は失くしたものばかり見てしまう。それは、失ってからその大事さに気づくからなのだろうか。しかし本当に見つめるべきものは、すぐそばにあるのだ。最終回前編となる第9話は、再び消えてしまった貴恵(石田ゆり子)と残された人々が選ぶこれからが描かれる。万理華を取り戻した千嘉その一方で…あの日から万理華(毎田暖乃)は、貴恵としての万理華のことをずっと見ていた。明るくて、元気で、皆に人気な万理華。夢の中で、そんな自分が『ママの理想』と思い込んで…。「誰も万理華のこと見えていない」とは、人格が浮遊して周りから見えないということであるが、生きていながらも誰も自分のことを見てくれる人がいないという意味もあると思う。「自分は必要ない」と思い詰めて、消えたいと願ってしまったのだ。でも、今は違う。ずっと素直になれなかった千嘉(吉田羊)だったが、真っ直ぐ、大切な万理華の目を見て謝る。そんな千嘉を見て、万理華はその小さな身体でそっと抱きしめた。一方、貴恵を失った圭介(堤真一)と麻衣(蒔田彩珠)。うちのママは10年前に死んだ。それからお父さんと私は、ゾンビになった。これは第1話で語られた麻衣のモノローグ。そこに、新たな言葉が加わった。10年後、ママは帰ってきた。小学生の姿で。止まったままの10年が再び動き出し、新しく色づき始めた生活。なのに、『ママはまた消えてしまった』。同じ家にいるだけの、心もバラバラのすれ違いの生活に逆戻りした。そんな二人を守屋(森田智望)や蓮司(杉野遥亮)は気にかける。連絡の取れない麻衣を心配し、蓮司は新島家を訪れるも、麻衣は一人になりたいと帰してしまう。友利(神木隆之介)も心にはぽっかりと穴が空いたままだ。遺してきた大切な人達に最後の別れをする貴恵一方の貴恵はまだ成仏できていなかった。声が届かないと分かっていながら、遺してきてしまった大切な人達に最後のお別れをしていた。ある日、貴恵は漫画を描き終えた友利のもとへ来ていた。友利が心配でこちらも成仏できていなかった吉原(かたまり/空気階段)と共に完成した漫画を読む。自信満々で、でもどこか不安気な友利の横で、貴恵は一人、確かな友利の成長を感じていた。自分の力で、逃げ続けた現実に一歩踏み出した、たった一人の大切な弟に、貴恵は別れを告げるのだった。貴恵は千嘉と万理華にも会いにきた。千嘉は、頼りにしていた貴恵に何もしてあげられなかったことを悔やんでいるようだった。しかし貴恵の表情は暖かい。貴恵の望みは見返りなんかではない。今、万理華とこうして向き合っていることが何よりの望みなのだと思う。貴恵の言葉はいつも周りを包んでくれる。周りをポンコツにするなんていわれてしまうのは、そんな貴恵のことをみんなが頼りにしているからなのだ。圭介は家で一人、貴恵の言葉を思い出す。俯いた時には顔をあげてと頬を包んでくれる大切な人の声。「失ったものを見つめて、死ぬまで過ごすの?」夢から覚めた時が一番怖い。どんなにいい夢を見て幸せに浸っていても、また失う。幸せはそう長くは続かないのだ。しかしそれで全てが元通りになるわけではない…。この奇跡がもたらしたもの、貴恵が帰ってきた意味を考える圭介。ここにはもう、貴恵はいない。しかし圭介は、一人で歩み出す。自分一人の力で、そしてほんの少しの貴恵が残してくれた大切な思い出に後押しされ、進んでいく。圭介の10年間分の言葉「10年前、あの時、私、ママと一緒に消えちゃえばよかったんだよ」ご飯も食べず、部屋に引きこもる麻衣に、圭介は10年分の、言葉を。「ママがいなくても、二人で一緒に生きていく道を探さなきゃいけなかったんだ」圭介は貴恵が亡くなってからというもの、麻衣と向き合うことすらずっと逃げ続けてきた。麻衣をゾンビにさせたのは圭介なのだ。時間を止めたのは死ではなく、生きながらにして『生きること』を諦めてしまった圭介だ。でもこれからは違う。「これからは、なくしたものじゃなく、ママがくれたものを見つめて、生きていかないか?」麻衣が大人になりきれなかったのは、ずっと甘えられず、泣きたくても泣けずに、10歳で時は止まっていたからなのだと思う。そして麻衣はドアを開ける。10年間、閉じ切ったままだった心が開く。圭介はやっと貴恵が帰ってきた意味に気づけたのだ。失ったものをいつまでも見つめるだけじゃなく、これから生きていく世界を…。そして周りの人に向き合い、前に進むことの方がずっと大事だということを。貴恵を救った、万理華の言葉貴恵は、あの公園でお迎えの時を待っていた。もう十分わがままして、皆とはお別れしたから、もう思い残すことはない。そんな貴恵の前に、万理華は現れた。「会いたいって思うのは、わがままなんかじゃないよ」真っ直ぐな万理華の言葉に、貴恵の本音が溢れる。「もう一度だけでいいから、会いたいよ。家族に会いたい」万理華の優しい手が、涙で濡れた貴恵の頬を包む。あの時、貴恵がひとりぼっちの万理華を優しく包んだように。もうこの世に未練はない、そう思って別れを告げたが、貴恵は本当のさよならをできていなかった。伝えたいことも言えずに、もう一度会いたいって思う気持ちを殺してまで。そんな貴恵を救うのは、万理華なのだ。この奇跡は万理華にも大きなものをもたらした。会いたいと思う気持ちを一歩踏み出す力を大切にすること…。誰よりも優しい貴恵と万理華が周りを救い、そしてお互いを助け合う。新島家の物語だけじゃない。白石家の物語でもあり、そして見ている私たちへ向けた物語。今話と来週の2回続いての最終章としたことは、この物語が紡がれる意味としても非常に大きかったと思う。次週、ついに『妻、小学生になる。』は注目の最終回を迎える。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年03月24日堤真一主演「妻、小学生になる。」第9話が3月18日オンエア。部屋にこもってしまった麻衣に語りかける圭介…堤さんの演技に「今週の大人キャストは最高」の声が上がる一方、本来の小学生としての万理華を演じた毎田暖乃にも絶賛の声が送られている。「週刊漫画TIMES」(芳文社)連載の村田椰融による同名漫画をドラマ化した本作。キャストは10年前に妻・貴恵を亡くしてから、全く生気が感じられなくなっていたが、万理華に憑依した貴恵によって再び前を向いて歩み出すようになった新島圭介に堤さん。他界した後も圭介と娘の麻衣を見守り続けていたが、ある時公園で泣いている万理華に“入り込んだ”貴恵に石田ゆり子。圭介と貴恵の一人娘で、仕事で出会った蓮司と付き合い始める麻衣に蒔田彩珠。母・千嘉に「消えてくれ」と言われ公園で泣いていたところを、貴恵に憑依された小学4年生の白石万理華に毎田さん。万理華に辛く当たっていたが、圭介たちと出会ったことで変わっていく白石千嘉に吉田羊。貴恵の弟で漫画家を目指している古賀友利に神木隆之介。圭介に告白した年下上司・守屋好美に森田望智。麻衣と交際している愛川蓮司に杉野遥亮。憑依されベストセラー作家になってしまった中学生・出雲凜音に當真あみ。魂が“見える”寺カフェのマスターに柳家喬太郎といった面々も共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。万理華に憑依していた貴恵が消える。万理華は自分の人格を取り戻し千嘉との新たな生活が始まるが、圭介は心ここにあらずの状態に。そんな圭介を守屋が心配する。麻衣も自分の殻にこもってしまい、蓮司が心配して訪ねて来る。友利も春から高校生になるという出雲を応援しながら、心にぽっかりと穴があいたように…というのが9話の展開。「10年前、あの時私、ママと一緒に消えちゃばよかった」と言って部屋にこもってしまった麻衣。圭介は麻衣の部屋の前で「麻衣を励ますよりも自分の悲しみにひたることを優先させ、ただ生きてるだけの生活に麻衣を巻き込んだ」と彼女に謝罪したうえで、貴恵の言葉をムダにしないためにも「これからは失くしたものじゃなく、ママがくれたものを見つめて生きていかないか」と、2人の力で前を向いて生きようと呼びかける…。「堤さんの娘に語りかける演技がもう良すぎる」「失ったものよりも、残してくれた娘と生きていく選択をする流れがスムーズ」「今週の大人キャストは最高だなあ 堤パパ悔悟から踏み出す勇気とか」など、圭介を演じる堤さんの演技に絶賛の声が。一方、成仏しようとする貴恵だが“お迎え”は来ず、そこに万理華の魂が現れ、貴恵に「本当にさよならしてもいいの?」と問いかける。貴恵に憑依された時「私、消えちゃいたいと思ってた。でも会いたかった」と、千嘉や友人たちに会いたかったと振り返った万理華は「だからね、会いたいって思うのは、わがままなんかじゃないよ」と貴恵に語りかけると、彼女の頬に手を差し伸べる。すると万理華の手が光り、次のカットでは川沿いを走る姿が…。このラストには「貴恵の頬をつつむ万理華ちゃんにめっちゃ泣いてしまいました」「子供のはずの万理華が大人びて見え、大人のはずの貴恵が子供のように見えた」などといった声のほか、今回は本来の小学生としての万理華で感動的な演技を見せた毎田さんに「普通の小学生、万理華ちゃん役の演技、とっても可愛らしかった」「毎田暖乃の神がかりな演じ分け」「役者みんないいがやはり毎田暖乃の演じ分けがすご過ぎる」などの反応も数多く寄せられている。(笠緒)
2022年03月19日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。会いたい人にもう一度会えるチャンスを与えてくれるファンタジーは夢物語だ。現実には、必ず終わりがくる。別れを経験するくらいなら、初めから始まらなきゃよかった。現実や真実と向き合いたくない…。そう思ってしまう。ついに妻の生まれ変わりの真実に向き合う家族に、別れの時が迫っていた。『万理華』が戻り、喜ぶ千嘉一方で…大晦日の夜に突然倒れた万理華(毎田暖乃)は貴恵(石田ゆり子)としての記憶を失くしてしまう。次の朝、圭介(堤真一)や麻衣(蒔田彩珠)、千嘉(吉田羊)に見守られながら目を覚ました万理華だったが、すでに人格は貴恵に戻っていた。貴恵が戻り安堵する圭介達を前にして、千嘉は複雑そうだ。また「ママ」と呼んでくれた。一瞬だけでも自分の元に帰ってきたことは千嘉にとって喜ばしいことだっただろう。しかし、すでにそこに『万理華』はいないのだ。万理華の身に起きた異変を聞いた友利(神木隆之介)は、生まれ変わりの小説『君と再び』を書いている出雲莉音(當真あみ)なら何かわかるかもしれないと考え、圭介達と共にサイン会に行ってみることに。そこで莉音の口から衝撃の事実を聞くこととなった。出雲莉音の中にいるのは、吉原康司(かたまり/空気階段)。教師をしていた吉原は、小説家になる夢を諦められずにいたが、そんな未練を残したまま5年前に不慮の事故で亡くなったという。一方の莉音は中学生。吉原が死んだの5年前…生まれ変わりの真実は『憑依』だったのだ。怪我で夢だったバスケを諦め、人生に絶望していた莉音の死にたいという気持ちと、吉原の生きたいという気持ちが偶然、リンクしたのだ。生まれ変わりではなかった。「借りたものはいつか返さなきゃいけない、本当の持ち主に」10年という偶然から生まれた、生まれ変わりという誤認。貴恵は今まで、万理華の体を借りて自分は生きていることに気づいていなかった。『万理華』の日常を取り戻すことが意味するのは…彼女の人生を奪っている…万理華に帰ってきて欲しいという千嘉の強い思いに貴恵は胸を痛めた。一方、千嘉は仕事先で倒れてしまう。大晦日の夜、万理華を抱きしめようとして、避けられてしまっていたのだ。万理華の記憶は、「消えてくんないかな」と言われた日のままだ。それでもやり直せると千嘉は変わろうとしている。そう気づかせてくれたのは、貴恵だろう。娘との日々を取り戻すということは、そんな大切な貴恵との別れを意味するのだ。そして圭介と麻衣には、この奇跡が永遠には続かないという現実を突きつけられていた。一度失った大切な存在が目の前にいる幸せの中にいる彼らには、再びの別れが来ることなんて考えてもみなかっただろう。「あなたは奥さんと、今世の縁をとっくに終えている」永遠の別れが、また近づいていく…。明らかになった、貴恵が万理華に憑依したきっかけ貴恵は、万理華の中に入った日のことを全て思い出した。貴恵は死んでからもずっと『ゾンビ』になった圭介達に会いに来ていた。そしてあの日、貴恵は、夜の公園で万理華に出会ったのだ。パジャマのまま、消えたいと泣く万理華の頬を包む、全てを包み込む貴恵の大きな優しさ…。「消えたい」と思う万理華と生きたいと願う貴恵はリンクしたのだ。「私、生まれ変わりなんかじゃない」吉原は、自分の小説が店舗に並んでいるところを見て、生きていた頃の毎日もそう悪くはなかったと、生きたいという気持ちが報われ、莉音の体から去っていった。そして貴恵も、同じように決心していた。守屋の圭介を想う純粋な気持ちを聞き、私がいなくなっても、愛する家族を、支えてくれる誰かがいると信じることができたのだろう。そして、万理華は本当は生きたいと願っていると知った。だから万理華は一度戻ってきたのだ。借りたものは、必ず返さなくてはならない。もう貴恵の決心は、揺らぐことはなかった。麻衣と娘として、友利は弟として、小さい子どものように「いなくならないで」とわがままを言う。圭介は第三の選択肢を諦めなかった。万理華も、貴恵も、共に生きていく方法を。でも、それは叶わない。この世は生きているか、死んでいるか、その二択だ。「私がいなくても、自分の力でしっかり生きるのよ。信じてるから」貴恵は、いなくなった。再び回り始めたはずだった風車は、また、止まってしまった。ファンタジーの裏に隠された残酷な現実誰かを失ったことがある人なら、一度失くした大切な人ともう一度…。そう願ってしまう。しかし、そんな『素敵なファンタジー』は夢物語。ファンタジーは非現実的ではあるが、現実との境界は実は曖昧なもので、現実の上に成り立つものとも言える。そしていつも、その裏には残酷な現実が隠されている。その時が幸せでも、現実逃避ができていても、一度大切なものを失った時よりも、もっと大きな絶望が待っているのだ。しかし、人はそんな夢物語の中で、絶対に出会えない人々や絶対に体験できない出来事と巡りあう。そしてきっと、その経験が、生きていく力を残していってくれる。再び最愛の貴恵に出会えた家族に残された選択肢、これは数え切れないほどある。また、ゾンビのように暮らすのか、それとも、「私がいない世界でも、笑っていてほしい」…そんな貴恵の願いを叶えるために、前を向いて生きていくのか。圭介達は、貴恵がいなくなった世界の絶望を乗り越え、生きている意味を見つけていけるのだろうか。そして貴恵が選ぶ、最期のチャンスとは…。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年03月17日第45回日本アカデミー賞の授賞式が11日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。前年度に『MOTHER マザー』で最優秀主演女優賞を受賞した長澤が、今回初司会を務めることになり「緊張しています」と自己申告。優秀主演男優賞を受賞して登壇した堤真一は、司会側にいる長澤を「なんか、不思議ですよね」と見やり、「噛んでるし」とツッコミ。実はそれまでに何回か噛んでいた長澤について、一緒に司会を務めていた羽鳥慎一アナは「噛む度に、ニヤッと見てくる。もう、ちょっと疲れてますよね」と指摘し、長澤は「疲れてはいないです! ここにいるみなさんが優しい方々ばかりなので、きっといい話が聞けるんだろうなと楽しみにしております」と苦笑する。また、優秀主演男優賞の俳優陣が登場した時には、佐藤健が作品について思いを話した後に沈黙が生まれる。「あっすみません!」と謝る長澤を、羽鳥アナが「聴き入っちゃいましたね」とフォローし、佐藤は「ナイスフォローですね。ぼーっとしてたとかじゃなくて、聴き入ってたんですよね」とニヤリ。長澤は佐藤について「国際映画祭でご一緒したことがありまして、各国の俳優さんから身体能力の高さも絶賛されていて、どの役を演じていても自分を更新している人だなと思います」と紹介し、「ちゃんと話を聞いてますよ!」とアピールしていた。■「第45回日本アカデミー賞」最優秀賞受賞リスト作品賞…『ドライブ・マイ・カー』監督賞…濱口竜介(『ドライブ・マイ・カー』)脚本賞…濱口竜介/大江崇允(『ドライブ・マイ・カー 』)主演男優賞…西島秀俊(『ドライブ・マイ・カー 』)主演女優賞…有村架純(『花束みたいな恋をした』)助演男優賞…鈴木亮平(『孤狼の血 LEVEL2』)助演女優賞…清原果耶 (『護られなかった者たちへ』)音楽賞…岩崎太整/Ludvig Forssell /坂東祐大(『竜とそばかすの姫』)撮影賞…四宮秀俊(『ドライブ・マイ・カー 』)照明賞…高井大樹(『ドライブ・マイ・カー 』)美術賞…原田哲男(『燃えよ剣』)録音賞…伊豆田廉明/野村みき(『ドライブ・マイ・カー 』)編集賞…山崎梓(『ドライブ・マイ・カー 』)アニメーション作品賞…『シン・エヴァンゲリオン劇場版』外国作品賞…『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』新人俳優賞…今田美桜(『東京リベンジャーズ』)、西野七瀬(『孤狼の血 LEVEL2』)、三浦透子(『ドライブ・マイ・カー』)、吉川愛(『ハニーレモンソーダ』)、磯村勇斗(『ヤクザと家族 The Family』、劇場版『きのう何食べた?』)、尾上右近(『燃えよ剣』)、宮沢氷魚(『騙し絵の牙』)、Fukase(『キャラクター』)話題賞 作品部門…『シン・エヴァンゲリオン劇場版』話題賞 俳優部門…菅田将暉(『花束みたいな恋をした』)(C)東京写真記者協会
2022年03月11日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。人間は生涯の中で沢山の大切なものに出会い、そして失っていく。その絶望に生きる私たちが、大切な人のために今できることは、何なのだろうか。母親に会うのを拒む貴恵その理由は…圭介(堤真一)は、守屋(森田望智)から告白されたところを妻・貴恵(石田ゆり子)の生まれ変わりである万理華(毎田暖乃)に目撃され、行きつけのカフェで落ち込んでいた。すると、想い人の蓮司(杉野遥亮)に留学中の彼女がいると知り、落ち込む娘の麻衣(蒔田彩珠)と友利(神木隆之介)に偶然でくわす。そんな圭介と麻衣に、友利は一緒に実家に帰ってほしいと頼む。夫の入院で一人になってしまった母・礼子(由紀さおり)の面倒を見るためだ。圭介はそのことを貴恵にも伝えるが、母親に会いに行くのを拒んでしまう。そんな中、会話を聞いていた千嘉は、貴恵を夜のお供に誘い、自分の母親との過去を打ち明ける。こんな親にはならないと誓って生きてきたが、結局同じ姿になってしまった自分を悔いていた。貴恵は、そんな千嘉に優しく声をかける。「わかるよ、これまで千嘉さんが頑張ってきたこと」千嘉に必要だった、頼れる誰か。貴恵も千嘉も、お互いが大切な存在になったのだ。「悩むのは、会いたいからでしょ」長すぎる10年という『別れ』圭介、麻衣、友利は、万理華を親戚の子ということにして4人で実家に向かった。出迎えてくれた従姉妹・萌子が話す貴恵との思い出は全て『過去形』。自分の心は今確かにここにあるはずなのに、自分はもうこの世界にはいない存在。仏壇の前で「本当に私死んじゃったのね」とつぶやいた貴恵を思い出す。暫くするとデイサービスから礼子が帰ってくる。現れたのはあの頃とは別人のような母親の姿。礼子は認知症を患っていた。自分の死後の家族の現実。加えて、母親は自分のお葬式にも来なかったことを今初めて知ったのである。10年は、あまりにも長い別れなのだ。友利が抱えていた葛藤姉と弟の10年ぶりのケンカは…それは友利も同じだった。貴恵が亡くなってからというもの、一人息子の友利は圧をかけられ続けたのだろう。今日も、夢を追いかけ定職につかないことを責められる友利。「スマホでググる」とか「ババア!」なんていうコミカルな台詞や、神木さんのお芝居あって、重くならずに済んでいるのだろうが、この独特な親戚の雰囲気は正直鬱陶しくもある。「俺の味方なんて、この世に誰一人いないんだから!」友利は小学生のごとく家を飛び出していく。しかし貴恵には全てお見通し。秘密基地には背中を丸めた友利がいた。貴恵はまた友利に優しく声をかけると思ったのだが、始まる姉弟喧嘩。しかし、友利の中で確かに、目の前にいる小学生と、大好きな姉の記憶が重なっていくのだ。鼻を握られ叱られたあの日のことを、そして勝手にいなくなったあの日のことを…。「生きてる価値なんてない」そんな友利を貴恵はこう叱る。「死んじゃった私よりずっとマシよ!」涙を堪えるように友利が伝える。「なに勝手にいなくなってんだよ」「いなくなりたくなかったわよ…」「なんなんだよ……姉ちゃんじゃん」10年間、抜け殻だったのは友利も同じだった。貴恵は、友利にとって太陽で、そして生きる価値だったのだ。独りを感じたこの場所で、安心して涙を流せる大切な相手、それは貴恵だけなのだ。漫画家の夢と実家の世話…逃げ続けた現実に一歩踏み出すと決めた友利は、笑顔だ。あれほど暗かった実家が一気に明るくなる。貴恵が持っていたものは、確かに友利の中にもあるのだ。万理華として、そして貴恵としての「ごめんなさい」別れ際、万理華は萌子の息子とボール遊びをしていた。そしてそのボールはいたずらにも、万理華を礼子のもとへ導くのだった。「ごめんなさい」きっと万理華として、ボールを拾わせてしまったこと。そんな万理華の目を見つめ、礼子は穏やかに呟く。「元気が一番」「ごめんね」と、手を握る。この「ごめんね」はきっと貴恵として、娘として。「ごめんなさい…本当にごめんね、『お母さん…』」色々な思いが溢れる。先に死んでしまってごめん、一人にしてごめん。涙を流す万理華に、礼子は頭を撫でながら穏やかな顔で言う。「よくきたね、遠い所から」遠い所から会いにきてくれた親戚の万理華への言葉なのか、もう二度と会えない場所から来た『貴恵』への言葉なのか…それは誰にもわからない。でもそれで良い。二人の涙が、笑顔が、その答えだから。『妻、小学生になる。』第7話から伝わるメッセージ麻衣と蓮司の恋も動く。誰かを好きになること、それはとてつもないパワーが生まれるもの、それは奇跡…貴恵に背中を押された麻衣は、蓮司の元へ走り出す。麻衣と無事会えた蓮司は大切な存在について語る。実は、初恋相手の幼なじみが、海の事故で亡くなり遺体も見つからないままだという。だがそんな大切な存在に、「そばにいたい人を見つけた」と伝えに海に来たのだ。麻衣と蓮司は、無事、想いを伝え合った。突然、大切な存在を失う辛さ。失ってからその大切さに気づくこともある。でもその前に、想いを伝えたい相手が、そばにいるのなら今この時伝えたい。それは間違っても良い、失敗してもいい。貴恵も、友利も、麻衣も、蓮司も皆、遠回りしながら『思いを伝える』という答えに辿り着いたのだ。まだ何も始まってないのに、諦める必要はないのである。今この瞬間を、たった一度の奇跡で終わらせない。続く未来の、もっともっと新しい幸せのために、一歩踏み出す力…。『妻、小学生になる。』の第7話から感じたのは『大切な人を幸せにするきっかけを見逃さないこと』というメッセージ。これはこの物語が私たちに伝えてくれるテーマなのではないだろうか。最終回を目前に、物語が大きく動く圭介と麻衣、万理華と千嘉も加え4人で新年を迎える。皆が幸せを感じながらその時を待っていた。しかし新年が明けた瞬間、万理華は、突然意識を失った。すぐ、目を覚ましたものの、最初の一言目は衝撃的なものだった。「ママ?」母を見つめる目も、知らない人間を見つめる目も、貴恵ではない。確かにそこにいるのは『白石万理華』だった。次回はついに、貴恵が生まれ変わった理由がついに明かされる。貴恵はどこへ行ってしまったのか。万理華の記憶は…。物語のはじまりに迫る、重要な回に注目だ。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年03月10日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。失敗した時、激しく後悔する時、落ち込む自分に手を差し伸べてくれる存在は、いかに大切か。その存在は、きっと自分の人生に追い風をもたらしてくれる。今回の第6話は、圭介(堤真一)や貴恵(石田ゆり子)が周りに手を差し伸べ、彼らを中心として様々な思いや日常が動き出していく。ついに生まれ変わりを打ち明けた、万理華(貴恵)前話では、圭介と貴恵の二人は、千嘉(吉田羊)に娘の万理華(毎田暖乃)が貴恵の生まれ変わりであるということを伝え、千嘉は今まで万理華に対しての酷い態度を取っていたことに気づき、真実を受け入れたのであった。しかし、千嘉にとって一つ屋根の下で暮らす万理華は赤の他人。故に万理華にどう接して良いかがわからず、何ともよそよそしい千嘉が可愛く思えてくる。まだ千嘉の心の負担や疲れは解決していないが、ご飯も準備して、お互いの顔を見ながら食事して…以前とは大きく変わっている。それには『他所の人間』をもてなす理由もあるだろうが、本当の万理華がいつでも帰ってきていいように変わろうとしているのだと感じる。守屋にフォーカスがあたった『妻、小学生になる』のシーンも一方、圭介の会社では、課長の守屋好美(森田望智)が企画した新商品のPRイベントが開かれた。当日は成功を納めたものの、発売前の商品画像が投稿されたことが発見されてしまう。企画が白紙になると告げられた守屋はひどく落ち込む。そんな守屋を、圭介は寺カフェに呼び出し、マスター(柳家喬太郎)と常連の中村(飯塚悟志)は励まそうとするが、上手くいかず…。「いかにもしっかりしてそうな長女」と言われた守屋であるが、入院していた姉の代わりとして、甘える経験もないまま大人になってきたようだ。「自分はしっかりものではない、人の上に立つ人間じゃない」と話すのも、それが当たり前になってしまったからである。その中で唯一息抜きになる時間が、圭介と過ごすお昼だったと考えれば、守屋が圭介に好意を抱くようになっていったのもわかる。それゆえ、圭介を巻き込んだ責任をより一層感じているのではないか。そんな落ち込む守屋を励ましたい。マスター達も元気づけたい。千嘉とも仲良くなりたい。娘の麻衣(蒔田彩珠)の想い人も気になる…。頭を抱える圭介に、万理華はバーベキュー大会を開くことを提案する。色々問題が山積みになったとき、普通はショートしそうだが、問題を一気に解決しようと前向きになれるのも、圭介達の強みであり、これまでこうして様々な困難に二人で立ち向かってきたのだろう。千嘉に訪れた新しい『日常』ついにバーベキュー当日。最初は乗り気ではなかった千嘉や、貴恵の弟の友利(神木隆之介)、麻衣と蓮司(杉野遥亮)、遅れて守屋らも参加し大賑わい。その中で千嘉は自分の過去を話す。千嘉も自分の親から酷い扱いを受け、そして更に夫や交際相手に裏切られ、心中で何かがプツンと切れてしまったようだ。千嘉は人に頼ることができない性格と第4話で考察したが、頼っても裏切られる経験が幼少期から積み重なってきたのだろう。【妻、小学生になる。第4話感想】明かされた『万理華』としての生活・ネタバレあり万理華との帰り道、千嘉はつぶやく。「あったかいのね、あなたの家族」貴恵に向けた言葉。だが目の前にいるのは、誰よりも会いたい娘。貴恵は、千嘉が自分を見てそんな複雑な想いでいることや記憶を思い出せないことをずっと悩んでいたのだ。今回のバーベキューも、一番は自分が千嘉にしてあげたかったことなのだと思う。「万理華がいなくなっちゃったのは、私があんなこと言ったから…。『消えてくんないかな』」後悔の表情を浮かべる千嘉に、貴恵はそっと手を繋ぐ。万理華なら寂しそうな母の顔を見て、きっと手を握るだろうと考えたのだろうか。記憶が戻らないとしても、万理華として、今、自分にできることを。今作では、万理華から貴恵の姿に戻る演出がよく使われる。蓮司と話すときの麻衣の笑顔を母親として見ていたときはそれこそ貴恵の姿で圭介と微笑むシーンが印象的だった。しかし、対話する相手が貴恵であっても、その姿に戻らないのは、貴恵が千嘉の前では万理華でいようとしてるからだと思う。マシュマロを焼いて一緒に火を囲むときも、手を繋ぐ瞬間も、明らかに貴恵ではなく、万理華だった。千嘉が困惑しながらも、初めて知る家族の暖かさに向き合う様子は、新しい日常の風を感じさせてくれる。『妻、小学生になる。』圭介に対する守屋の恋心にも変化が今話から守屋の圭介に対する恋心もついに動き出した。守屋は、圭介が自ら頭を下げて部長に掛け合ったことを知り、想いが溢れる様子だ。圭介こそ、失礼な部分も沢山あるのだが、些細な一言をちゃんと憶え、こうして他人のことも自分事として一生懸命悩む…圭介は『THE無自覚モテ』の真骨頂なのだ。守屋はついに想いを伝え、別れ際に頬にキスする。おまけにその場面を妻に見られているという、何ともドラマらしい修羅場が訪れる。口では「誰かと一緒になってくれてもよかったのに…」と言ってる貴恵だが、嫉妬する表情も見せてきた。守屋の純粋な想いが二人の愛にどう絡んでいくのだろうか。一方、生まれ変わりの終着点の伏線が徐々につながってきた。友利は突然倒れた小説家の出雲莉音(當眞あみ)が目を覚ます瞬間に立ち会うも、友利のことを全く覚えていないことが判明。さらにラストでは、『みえる』マスターがパジャマ姿の万理華が彷徨っているところを目撃する…。生まれ変わりの真実、理由、新島家が迎える最後とは一体どのようなものなのか。物語は最終章へ向かう。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年03月03日堤真一主演「妻、小学生になる。」の6話が2月25日オンエア。森田望智演じる守屋の“告白&頬キス”に「急に積極的。これからどうなる」「大きな進展」などの声続出。ラストで現れた万理華の“魂”にも様々な声が飛び交っている。10年前に亡くなった愛する妻が生まれ変わり、小学生となって夫と娘の前に現れたことから、生きる意味を失っていた夫と娘が変わっていく…というちょっと変わったホームドラマとなる本作。主人公の新島圭介を堤さんが演じ、人気の洋食屋に勤めているシェフだったが、10年前他界した圭介の妻・貴恵に石田ゆり子。小学4年生である日、貴恵だった頃の記憶が蘇ったが、それと引き換えに以前の記憶が薄れた白石万理華に毎田暖乃。圭介と貴恵の一人娘で今は20歳、営業先で出会った蓮司が気になる麻衣に蒔田彩珠。麻衣にパソコン買いに行くのを手伝ってもらうなど親しくなっていく愛川蓮司に杉野遥亮。漫画家を目指していた貴恵の弟・古賀友利に神木隆之介。圭介のことが好きな年下上司の守屋好美に森田望智。生まれ変わりを描いた小説がベストセラーになった中学生・出雲凜音に當真あみ。守屋の友人で相談相手の菊池詩織に水谷果穂。麻衣の幼馴染・弥子に小椋梨央。新島家の近所にある寺カフェのマスターに柳家喬太郎。前回万理華が貴恵であることを受け入れたが、同時に万理華を返して欲しいと圭介に懇願した白石千嘉に吉田羊といった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。千嘉は万理華が万理華ではないことで、一緒に暮らしながらもどう接していいかわからず、貴恵も万理華の記憶が薄れていることが心苦しく、2人の関係はギクシャクしていた。そんななか守屋が企画した新商品のPRイベントが大成功するも、発売前のトマト缶の商品画像がイベント参加者によってSNSにフライング投稿されてしまう。また麻衣が恋をしていると万理華から聞かされた圭介は複雑な心境に。問題山積で弱音を吐く圭介に万理華はバーベキュー大会を開くことを提案する…というのが今回のストーリー。バーベキューのあと寺カフェで盛り上がり、詩織の計らいで守屋は圭介に送ってもらうことに。そして守屋は圭介に「私たぶん、新島さんのこと好きなんだと思います」と告白する。圭介は「ちゃんと見てください、おっさんですよ」と返すのだが、守屋は圭介の頬にキス。そのまま走り去る。驚く圭介が川沿いの階段を上がるとそこには万理華の姿が…。「突然告白から別れ際にキスとか守屋さん急に積極的。これからどうなるんだ」「ほっぺにキスして立ち去るとか!(笑)でも、大きな進展だなぁ!」「あの圭介はこれくらいしないと気付いてくれないよね~!!」など積極的な守屋の行動に触れたコメントや、「万理華ちゃんじゃない貴恵さんが浮気現場目撃みたいな仁王立ち慌てまくる圭介、忙しいなぁ」「キス後の小学生の怒り顔に平伏する堤真一が情けなくて思わず笑っちゃった」といった反応も。一方、守屋を占おうとして傷つけてしまい、カフェで働く弥子からも“インチキ人生相談”を辞めるよう言われてしまったマスターだが、霊が本当に見えていたことが明かされる。その後閉店後のカフェにパジャマ姿の万理華が。だが万理華はテーブルや壁をすり抜け…。「最後の万理華は生き霊ってことよね」「最後のあの万理華ちゃん、生き霊説あり???」「眠ってるんじゃなくて、万理華の魂は押し出されたって事?」「貴恵さんもいつか霊体になって万理華ちゃんから抜けちゃうの?」など万理華の“魂”の出現にも驚きの声が上がっている。(笠緒)
2022年02月26日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。この平和がずっと続きますように。こう願うのは野暮なのだろうか。自分を取り巻く環境はずっと平和だと思い込んで、周りの現実に目を向けないでいると『平和ボケ』だなんて言われる。第5話では、妻にそんな平和ボケのハトと呼ばれてしまった新島圭介(堤真一)と、妻・貴恵(石田ゆり子)が、生まれ変わりの白石万理華(毎田暖乃)と、母親・千嘉(吉田羊)の壊れかけた家族の歯車を再び動かしていく。真実を打ち明けるべきなのか、揺れる貴恵交際相手に裏切られ、万理華が嘘をついて圭介と連絡をとっていたことを知り、千嘉は万理華に手を上げる。すんでのところで圭介が止めたが、さらに千嘉の怒りを買うことになり、万理華は家から追い出されてしまう。万理華は新島家に一晩泊まることになり、圭介と麻衣(蒔田彩珠)は、心配はしながらもママと一緒に過ごせることを純粋に喜ぶ。あの頃と同じようにゲームをして、一緒に寝て、怒られて、笑って。そこにあるのは、平和で、暖かい家族の姿だった。しかし、それに対比されるのは白石家の崩れかけた家族の姿。万理華を勢いのまま追い出した後、一人玄関で泣き崩れる千嘉を思うと苦しさが増す。「だったら出ていけば。この人のうちの子になりたいんでしょ。良かったじゃない、好きにしなよ…!」千嘉はどこまでも孤独である。言いたくもない言葉が口に出る。心のキャパシティはすでに限界を迎えていた。真実を打ち明けるべきなのか。母親としての立場や辛さを誰よりもわかっている貴恵自身と、万理華としての胸中を考えてしまうと、やるせない気持ちの残るお泊まりだった。そんな貴恵にきっかけを作ったのは圭介だった。本当のことを話すべきではないか。嘘はつき続けたくない…。これは、第2話の「嘘やごまかしで費やしたくないんだ、一分一秒も」という言葉からもわかるように、圭介なりの向き合い方が表れていた。【妻、小学生になる。第2話感想】日常の幸せをありのまま映した第2話・ネタバレありそして、万理華と圭介は生まれ変わりの真実を伝えることに。当然、千嘉は信じることはなく足早に帰ってしまう。最近の万理華を見て、変化を感じたことはないかと聞かれても、考えることもなしに…。千嘉に自身の母親の姿を重ねる貴恵千嘉は、貴恵と弟・友利(神木隆之介)の母親に似てるという。幸せにしてくれると相手に期待を抱くも、思うようにいかないと裏切られたと悲観的になる。そんな母親に、貴恵は好物のオムライスを作ってあげ、イライラしないようにうまく立ち回ってきた。しかし小学生の万理華には顔色を伺い、ただ黙るしかなかったのだ。大好きなお母さんに「消えてくんないかな」と言われた日、万理華はもう元には戻れないことを幼いながらに悟り、自分の思いを胸に締まったまま過ごしてきたのかもしれない。そして苛立った千嘉はついに、万理華に「邪魔なんだよ!」と声を荒げてしまう。貴恵はこう切り出す。「今までも、娘にそんな言葉をぶつけていたの?子供が黙って聞いてるからって何も感じてないわけじゃないのよ」そして貴恵は万理華としての記憶についての話をした。自分の母親に、伝えてきたように、優しく。「楽しかった気持ち、全然思い出せない」貴恵にとっては思い出せなくなった記憶の話。だがこれは、本当の万理華が抱くようになった気持ちを代弁しているように思えた。貴恵が千嘉に作ってあげたのは、『オムライス』。万理華には作れない。気付こうとしなかった。余裕がなくて。考えようともしなかった。「お母さん」じゃなくて、ずっと「ママ」って呼んでくれていたことも。いつも自分の顔色をうかがって、真っ直ぐ目を見てこなかったことも…。目の前にいるたった一人の娘は、『万理華じゃない』。千嘉が貴恵の姿に驚いたのも、『大切な万理華』とは違うということにやっと気づけたからだろう。圭介達は、生まれ変わりを信じたのは、愛する貴恵との記憶だったが、千嘉は万理華との記憶、そして万理華と過ごした平和で楽しかった日々があったから信じることができたのだ。2つの家族が教えてくれた、平和を願うということ『平和ボケのハト』呼ばわりされる圭介が、ここまで簡単に全てのきっかけを作ってしまうのが不思議でたまらない。確かに以前の圭介こそ、万理華の家族や事情は見ずに、ただ幸せに浸っていたいだけのように思えるし、大切な人が今はたった『一人』しか存在しないのに、白石家と新島家のどちらも幸せに暮らせる方法を見つけ出すのは難しい。「平和ボケのハトでいられるように…」と語る圭介は甘い幻想を抱いているように見える。しかし平和が当たり前にあるのものではないということを一番わかっているのは圭介なのである。幸せな日々は、別れの足音もないまま、突然奪われたのだ。平和が永くは続かないことを知っているからこそ、『信じる』ことをやめないのである。ボケているのではない。のほほんとしているのも、良くも悪くも、圭介は馬鹿がつくほど真っ直ぐなだけなのだ。平和を願うということは純粋に、大切な人の幸せを願い続けたいという気持ちなのではないだろうか。二つの家族が、私にそう教えてくれたような気がする。この生まれ変わりが乗り移りを予感させる描写も…再び動き出す二つの歯車は、どんな奇跡を生んでゆくのだろう。第5話では蓮司(杉野遥亮)と麻衣の関係が進展したり、最後にはこの生まれ変わりが乗り移りを予感させる描写があったり…。進む先に待ち受ける多くの選択肢にどのような答えを出していくのだろうか。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年02月24日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。人の性格は『記憶』に基づいて形作られるとも言われている。甘えられない環境、信じていた人に裏切られた経験が人に与える影響は、人が思うよりずっと、強く遺っていく。第4話では万理華(毎田暖乃)の母親・千嘉(吉田羊)の裏にある性格、そして過去が見えてきた。今話は万理華を家まで送る場面を千嘉に目撃されてしまうところから始まる。「この子を甘やかさないでもらえますか」圭介(堤真一)と娘・麻衣(蒔田彩珠)が千嘉に最初に抱いた印象は『怖い』。ママだった貴恵(石田ゆり子)の今の『ママ』。想像と違う様子に、万理華の生活が気にかかるようになる。圭介達は、来週に球技大会があることを知り、千嘉も応援に訪れると考え、万理華を応援しに行くことに。そして、球技大会当日に突然やって来た二人に驚いていたが、万理華は心から嬉しいようだった。しかし、そこに千嘉の姿はなかった。千嘉が抱えていたものママのママ、白石千嘉。夕方になって家を出て、夜は帰らず、朝に帰ってくるような生活。その原因はお弁当屋での夜勤の仕事だった。客からのクレームへの対応に追われる毎日。自分の食事を用意するのも、洗濯物を畳むのも、「ただいま」の一言をかけることもない。彼女には余裕がないのである。そんな中でも球技大会当日の朝、疲れ切って帰ってきた千嘉だったが、諦めて家を出ようとする万理華に「今日、お弁当何がいいの?」と声をかけたのだった。休日に出かけようと提案した時と同様に、万理華を気にかける姿が見えるのである。キッズケータイの裏に貼られた笑顔の親子の写真。関係が良かった日々もあったことがわかる。しかし、それは何かのきっかけで崩れたようだった。噂によれば、父親のDV、そして離婚。あの頃のように思う通りにできないもどかしさを抱えながらも、自分でどうにかしなくてはならないと力が入り過ぎている結果が現状なのではないか。千嘉が相手の男性と頻繁に連絡を取り会うのも、万理華の転校なんて「どうにでもなる」…そんな発言からも、自分の幸せしか頭にないように感じられるのだが、家庭を安定させたいという焦りがそうさせているようにも思える。そんな千嘉に足りないのは、万理華の今を大切にしてあげる心の余裕、そして頼れる誰かなのではないだろうか。千嘉は人に頼れない性格なのだと思う。それゆえ、ストレスを多く溜め込んでいることに本当は気づかず、無理をする。そして人に厳しく接しすぎる故に、周囲に簡単に助けを求めることができなくなっていく。一方、万理華はそんな母親の性格や状況を、一母親だからこそ敏感に感じ取り、圭介達には家のことは自分でどうにかすると隠してきていた。だが、「嬉しかったわ、あなたと麻衣が応援に来てくれて」という万理華の言葉。ただ応援しに来てほしかった。お弁当を作ってくれることを知ったあのとびきりの笑顔が、それを物語っているようにも思う。頑張ってる姿を認めてあげること、そんな小さな一歩を踏み出すことができれば…。追い打ちをかける『裏切り』しかし追い討ちをかけるように、千嘉に突きつけられる『裏切り』。相手の男性は妻子持ちだった。人に頼ることができない性格になってしまったのも、頼っても裏切られる経験が、人を信用できなくさせてきたのだろう。「母親に嘘をついて!」と万理華を必要以上に責めていたのも、ここに原因があるのだろう。そして千嘉は、万理華が圭介と電話をしているのを目撃してしまうのであった。「すごい剣幕で万理華ちゃんを叱る声を聞いたって」…頭によぎる万理華の母親への噂。そして既読のつかないメッセージ…。圭介は万理華の家へ急ぐが、嫌な予感が的中する。万理華に手をあげた千嘉を止めたのは圭介だった。「あなたが彼女を大事にしないなら、彼女は僕が引き取ります」以前の圭介ならば、「他人じゃない。夫です!」なんて言ってしまいかねなかっただろう。しかし、妻として接していく中で他人の家庭の娘としての現実が見え、少しずつ生まれ変わりへの見方が変わってきているように思えた。生き返った二人、そして貴恵が、千嘉と万理華の太陽になるしかないのだと思う。『妻、小学生になる。』は新島家の再生の物語だと思っていたが、それ以上の意味を持つことを感じさせてくれた。少しずつ明かされる『万理華』としての記憶そして今回、気になったのが『万理華』としての記憶である。最初、自分が『貴恵』だと気付いた時、自分に関する記憶は確かにあったように思えた。しかし、友達であるはずのヒマリ(飯田晴音)との記憶はなく、漫画の交換ノートをしていたことも今『知った』のである。貴恵として生きていく中で、万理華の記憶が薄れているのだろうか。さらに貴恵の弟・古賀友利(神木隆之介)は生まれ変わりを題材とした小説を書いた謎の中学生・出雲凛音(當真あみ)と出会うが、彼女は『再び出会った人達がどんな結末を迎えるのか』という意味深な言葉を残した。万理華の記憶が物語の結末を揺るがすのだろうか。生まれ変わりの本当の理由にも今後注目していきたい。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年02月17日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。「何か悩んでいるなら、何でも話して」そんな台詞をよく耳にする。大切な人の悩み事を知って、何か力になりたい、純粋な気持ちから出る言葉である。しかし実際、どんなに大切な誰かだとしても、その人が抱える事情こそ一番わからないものだ。第三話では、圭介(堤真一)と麻衣(蒔田彩珠)には見えない、今の貴恵(石田ゆり子)の『白石万理華(毎田暖乃)』としての現実が描かれている。圭介が気付いた『現在』の妻の現実前回、万理華の母・千嘉(吉田羊)に嘘をついて出かけたことがバレてしまい、万理華は思う様に連絡を取ることができないでいた。一方、圭介は一向に返信が来ないため、メンヘラのごとくメッセージを送りまくる。大袈裟なのだが、圭介は貴恵がいなくなってしまうことがただ不安なだけなのである。この一件で、圭介は今の妻には、他人の子供としての生活や現実があることにようやく気がつくのであった。『万理華』としての家族環境万理華がかかえる現実。家に帰っても母親は家にいない、独りの生活。ご飯もご飯代が置いてあるだけ。一緒にご飯を食べる時も、お互いの顔が見えない離れた場所で言葉も交わすことはない。部屋には洗濯物だけが積み上げられ、部屋に入る光も少なく、暗く、重たい。綿飴を食べにいくという約束をした時には、母親としての愛情があることを感じたのだが、結局、千嘉が優先したのは電話の向こうの相手であった。今の万理華が抱える現実は、冷え切ってしまった家族環境。親の愛情を感じられないまま日々を送り、万理華はずっと孤独だった。白石家の現状を見ていると、貴恵が帰ってくる以前の『死んでしまった』ときの新島家の記憶が蘇ってくる。しかし、「ここにママがいてくれたら…」という願いが叶ったことで、新島家は生き返り、今では笑顔のあたたかさが感じられるようになった。同じように千嘉や万理華にも願いがあるのではないだろうか。それは良い母親として関わりたい、お母さんともっと一緒にいたい、そんな小さな願いかもしれない。しかし、お互いがそれを口に出せないまま時間だけが過ぎてしまったように思う。久々の『家族』での外出そんな中、圭介と麻衣は万理華を水族館に連れ出す。冒頭では、道に迷うわ、ショーも見れないわ、アイスは食べられないわ、おまけにシャチに大量の水をかけられるわ…と散々な結果に終わった回想から始まったが、圭介はそんな過去をやり直すように奮闘する。しかし、「やり直し成功!」と思った矢先、万理華が目の前からいなくなり、圭介達から笑顔が消えた。圭介は万理華に父親がいないことも知らなかった。おまけに親子関係が良好だと思い込んでいる。圭介が見ているのはあの頃のままの貴恵そのものであり、貴恵も、万理華自身が抱える現実を決して二人の前では口にしない。圭介には幸せな今しか見ることができないのである。家族としての毎日も大切にしたい一方、話されない限り知る由もない万理華の現実という高い壁が存在している。やり直しもできたし、新しい思い出も増えた。しかし、上手くいかなかった前の方が笑えていたのである。別れ際、お互い振り返っても目が合うことはなかった。そんな描写からも、また家族に戻るということがどれほど現実的に難しいことであることを思い知らされた。今の自分は社会的には小学生、そして自分がいることで大切な家族に余計な負担かけてしまうという不安。今の貴恵には二人の『自分』が存在するのだ。古賀友利(神木隆之介)には「周りをポンコツにする」と言われてしまう。二つの生活の狭間で貴恵は次第に自分は帰って来ない方がよかったのかと思うようになる。自分のことを愛してくれ続ける存在の心強さそんな時、やはり手を差し伸べてくれるのは圭介と麻衣だった。貴恵としての誕生日。慣れない料理を準備して待つ愛する家族。上手くいったとは思えないベルーガのケーキ。でも、そんな失敗も笑い飛ばせる、それが新島家の温かさなのである。自分のことをずっと愛してくれる誰かがいる。今も変わらずに家族と言ってくれる愛しい二人がいる。二人には見えない場所で初めて流す涙が、万理華にもこうした家族の温かさが必要だったということを映しているように思えた。万理華が貴恵の生まれ変わりである理由はここにあるのではないだろうか。そして同時に、家族の前では太陽のように微笑むお母さんでいたいという気持ちが現れたように思う。「日が暮れても一緒にいたい」「寂しくなったら、またここに来てもいい?たまに甘えてもいい?」そんな貴恵の言葉は、万理華が母親に伝えられずにいる、『小さな願い』なのではないだろうか。『妻、小学生になる。』第3話、衝撃のラストシーン「悩んでいることがあったら話して」そんな言葉をかける必要もなかった。二人の大切に想う気持ちこそが、『新島貴恵』と『白石万理華』の力になっていくことを感じさせる第三話だった。しかし、万理華を自宅まで送ったところを見られた千嘉がタクシーのガラスを叩くという衝撃の場面で終わる。圭介達は今の家族にどう向き合っていくのだろうか。また、今回から既に大人気を予感させる麻衣の仕事先の会社員・愛川蓮司(杉野遥亮)も登場し、麻衣の恋路からも目が離せない。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年02月10日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。自分にとっての日常や普通が、他人からどう見られているかを考えたことはあるだろうか。人は他人の目を気にしながら生きることが真っ当な生き方だとよく語られている世の中だと思う。自分がいくら愛を持って好きなものでも、誰かにとってはそれは必要のないものであったり、当たり前に過ごす日常が、他人の人生の障壁になっていたり…。『妻、小学生になる。』第二話の今回は、失った日々を取り戻した家族の新しい日常と普通と、その中の危うさや綻びに焦点を当てる。『妻、小学生になる。』神木隆之介演じる、貴恵の弟が登場第一話で小学生に求婚する圭介(堤真一)を目撃し、万理華(毎田暖々)をつけていた男性は、貴恵(石田ゆり子)の年の離れた弟・古賀友利(神木隆之介)であることがわかった。友利に事情を説明するが、そう受け入れられるはずもなく、詐欺か宗教かと疑いの目をかけられてしまう。しかし、圭介や麻衣(蒔田彩珠)が信じたように、またあの頃の姉の記憶が蘇る。「甘えるんじゃないよ!」と鼻を握られ叱られたあの日のことを。そういった共通したきっかけを彼らが持っていたからこそ、家族の普通を取り戻すことができるのである。逆を言えば、私たちは疑いの壁を乗り越える一歩手前で踏みとどまることでしか、『他人』の視点で物語を見ることができない。圭介の態度に不信感を覚える周囲一方、圭介は職場でも幸せが滲み出すのを隠すことができない。この奇跡を失いたくない圭介も必死なのだと思うが、周囲はそんな様子を怪訝に思うようになる。しかし上司の守屋(森田望智)だけは、親切で熱心な圭介に好意的に接している。二人はお弁当友達となったが、圭介は持ってきたお弁当に対して、「どのおかずも細やかに愛情がこもっていて…」と漏らしてしまう。見るからに綻びだらけの圭介。さらに追い討ちをかけるように万理華を待ち受けにしたスマホを落とし、疑う守屋に対してその場を流すことぐらいしかできなかったのである。何とかなってないのよ圭介…。貴恵の言う通りの様子に笑うしかなかった。デートに出かける圭介と万理華だったが?圭介と万理華のピンチは、麻衣の就職祝いのために出かけたデートでも起きてしまう。万理華からのデートのお誘い…もとい、麻衣の就職祝い選びに「お願いしますだあ〜ぜひ!!」と意気揚々とする圭介。しかし、道中で偶然、守屋とその友人の菊池(水谷果穂)に目撃されてしまう。「そういう嗜好の人」と疑惑を深める守屋だったが、万理華の起点の効いた『親戚の小学生』というお芝居によってとりあえず安心したようだった。しかし10歳に求婚する中年男性に対する友利の気持ちも、親戚の小学生を待ち受けにする圭介に対する守屋の疑いも、視聴者がおそらく感じるであろう危険な香りそのものなのである。その一面しか知らない二人のように、私たちも彼らにとっての『他人』にカテゴライズされてしまうのだ。一方、圭介にしてみれば、隣にいるのは愛する妻であり、隣にいるのが普通で、これが10年間当たり前にできなかったそんな日常の全てなのである。そういったきっかけや本当の愛を知る由もない私たちが、彼らにとっての当たり前を飲み込み、理解し、信じることはたしかに難しく、危うさや綻びだけが目に飛び込んできてしまうのではないだろうか。圭介の言葉に動かされる視聴者しかしまた圭介の言葉が、そんな『他人の私』の何かを動かしていった。「外ではバレないようにうまく嘘をつかなきゃ」という貴恵に対して、圭介は「分かってるけどなるべく嘘はつきたくないんだ」「君と一緒にいるこの時間を、嘘やごまかしで費やしたくないんだ、一分一秒も」と口にする。優しくて、天然で、ポンコツで、でもそれでいて馬鹿がつくほど真っ直ぐな圭介。そんな彼と貴恵が出会い、人生を共に歩むと決めたからこそ、家族になり、愛しい娘が生まれた。圭介はこの奇跡を無駄にしまいと必死の思いで、日常を生きようとしていただけなのだ。だからこそどれだけ綻びがあろうと、他人からどう見られているかなんてものは、彼にとっては最重要事項にはならなかったのだと思う。三人の家族が互いに想い合うその純粋さが、私たちが忘れかけた、愛を持って生きることを教えてくれるような気がする。日常の幸せをありのまま映した『妻、小学生になる。』三人にとっての新しい日常が多く描かれた第二話。麻衣は就職が決まり、前と一歩前進する。そんな娘のために選ぶ就職祝い。他人から見たら父と娘のささやかな休日は、二人にとってはかけがえのない夫婦の時間。万理華の小学生としての今と、モテまくる貴恵を心配する圭介の寂しそうな帰り道…。第一話ほどガツンと来る場面は少ないように思うが、あえて大きな山場を感じさせない構成が日常の幸せをありのまま映す大きな鍵となっているのだと思う。しかし最後には、幸せな三人の時間を一網打尽にする万理華の母・千嘉(吉田羊)の凍りつくような怒号が響き渡った。生まれ変わった貴恵には白石万理華としての生活が存在することが、家族の障壁となりそうな予感もするが、圭介や麻衣がどう向き合っていくか今後注目していきたい。第3話も「お願いしますだあ〜ぜひ!!(by 圭介)」妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年02月03日霜柱が立つ冷え込んだ1月下旬の朝8時半ごろ、東京郊外の私鉄駅前にあるバスロータリー近くの広場でロケが行われていた。中心にいたのは、堤真一(57)。ドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の主役として、娘役の蒔田彩珠(19)とともにテンポよく撮影を進めていた。堤を発見した高校生グループから声がかかると、堤は手を上げて応えていたーー。57歳で主演作の早朝ロケに挑む堤は9年前に結婚。現在は8歳と4歳の娘2人のパパでもある。「堤さんにとって、16歳年下の奥様はいわば“娘”で、2人の子供は“孫”のような感覚だそうです。最近は親しい人たちに『長女が20歳のとき、僕は70歳。長生きせなアカン!』と公言して健康的な生活を心がけています。飲み会を断り、早々に帰宅するようになりました」(テレビ局関係者)2児の父としても奮闘する堤だが、実は故郷から90歳の実母まで呼び寄せたという。最近のインタビューでこう語っている。《母を(実家の兵庫県から)東京に呼んだということもあって、実家は大きな仏壇だったんですけど、自宅には小さい仏壇を置いて、毎日、お線香をあげています》(『終活読本ソナエ』2022年新春号)前出のテレビ局関係者は言う。「堤さんは20歳のときにお父さまを亡くされました。製鉄会社に勤めていた典型的な九州男児で、寡黙な方だったとか。一方で、お母さまは、髪を薄紫色に染め、よくしゃべる典型的な“関西のおばちゃん”だとお話しされていました。2年前、堤さんが『A-Studio』(TBS系)に出演した際、ビデオ出演したお母さんの陽気さにMCの鶴瓶さんも大笑いしていました。テレビ出演はお母さんの希望だったとか。堤さんはお母さまのおにぎりが大好物だったそうで『お袋の手にはダシがついている!』と笑顔で話されていました」ある舞台関係者は、母親を呼び寄せたのには理由があると話す。「数年前、お母さまが脳梗塞で倒れて以来、言葉がうまく出てこない時期もあり、堤さんは気がかりだったそうです。地元に住む堤さんのお姉さんがサポートしていたようですが、また体調を崩されたこともあり、療養のため東京へ連れてきたと聞いています」「株式会社ねこの手」代表で介護コンサルタントの伊藤亜記さんは「育児と介護の両立は本当に大変です」と堤を気遣う。「コロナ禍で県またぎの移動や面会がNGというケースもあるため、実家から親を呼び寄せる人が増えているのではないでしょうか。家族がお互いに優しくいられるようプロの手を借りることが大事です」次女の小学校入学時には還暦となる堤。公私の奮闘は続くーー。
2022年01月28日『妻、小学生になる。』(TBS系)では、主演の堤真一(57)の妻役を石田ゆり子(52)が演じる。亡くなった妻が小学生の姿で夫の前に現れるというストーリー。“奇跡のアラフィフ”とも呼ばれる彼女は“腸活”に夢中だという。「モロヘイヤ、なめこ、納豆、豆乳などを入れたみそ汁を食べるのが石田さん流の腸活。仕上げにエクストラバージンオリーブオイルを一さじ入れるのがこだわりとか。石田さんは『腸と脳が繋がっているのを感じる』と効果を実感しているようです」(テレビ局関係者)免疫力を高める食事法を提案するダイエットコーチの高山すみ江さんは、ネバネバ成分が免疫力アップに効果的だという。「タンパク質の豊富な納豆や豆乳といった発酵食品は、腸活に打ってつけ。特に納豆のネバネバ成分のポリグルタミン酸には、カルシウムの吸収を促進し、腸内環境を整える作用があります。食物繊維も豊富なので、1日に1回は食べるといいですね」(高山さん)スポ根ヒロインとミュージシャン、幼なじみの三角関係を描く『ファイトソング』(TBS系)では、昨年の朝ドラヒロインを務めた清原果耶(19)が民放ドラマ初主演。「清原さんは脚を組まない、重心を片方の足にばかりかけないなど、骨盤のゆがみに注意しているとか。さらに、忙しいときでも最低6時間は睡眠をとるようにしているそうです」(ファッション誌ライター)高山さんは、「体の要」である腰が、健康管理にも重要だと指摘。「ストレッチは体のこりがほぐれ、可動域が広がるのでオススメです。また、立っているだけでも腰に負担がかかるので、横になって体を休める時間はとても大切。睡眠不足は健康的な体作りの大敵でもあります。どんなに忙しくても睡眠時間はしっかりと確保しましょう」■波瑠は温野菜、高畑充希は足し酢『愛しい嘘〜優しい闇〜』(テレビ朝日系)で主演を務めるのは波瑠(30)。中学校の同窓会を機に起きた同級生の連続不審死をめぐるラブサスペンスだ。制作関係者は波瑠の食生活を次のように語る。「波瑠さんは生野菜をそのままスティックやサラダとして食べるのが大好きだそう。でも、冬は積極的に温野菜を食べ、体が冷えないよう意識しているとか。そのため風邪もひきにくいと聞きました」免疫力と密接に関わりがありそうな“冷え”。「温かい食べ物にはこわばった体をほぐす効果があります。冬場は外気が冷たいので内臓を温めるのは必須ですが、季節を問わず意識するとなおいいですね」(高山さん)『ムチャブリ!わたしが社長になるなんて』(日本テレビ系)で主演の高畑充希(30)が演じるのは、出世欲のないOL。突如子会社の社長に就任するよう“ムチャブリ”される成長物語だ。高畑の食生活では“お酢”がポイントだという。「自炊の際には煮物やサラダにお酢をかけて食べるそう。唐揚げなどお肉が大好きだそうですが、それにもお酢をかけてさっぱり食べるようにしているようです。そのおかげか、最近顔のラインがシャープになってきているみたいですよ」(ドラマ関係者)高山さんもこう太鼓判を押す。「お酢は脂肪を燃焼させたり蓄積を防いだりと、体にうれしい効果がたっぷり。整腸作用があるので便秘改善も期待できます」■黒木華は台湾の豆乳スープにハマり中ドラマ『ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○』(フジテレビ系)で黒木華(31)は閉鎖目前のネットニュースサイトの立て直しを命じられ、経理部から異動してきた歯に衣着せぬ女性を演じる。「基本的に胃が弱いという黒木さんはシェントウジャンという豆乳スープを飲むなど、胃に負担をかけないことを心がけているそうです」(テレビ誌ライター)台湾で朝食として日常的に食べられているシェントウジャン。「シェントウジャンは豆乳ベースですからタンパク質がたっぷり。お酢を入れるとおぼろ豆腐のように固まるのも楽しいですよね」『ドクターホワイト』(フジテレビ系)では、浜辺美波(21)が豊富な医療知識を持つ謎の女・幸村白夜を演じる。1月17日に放送された第1話は視聴率11.4%と順調なスタートとなった。「浜辺さんは食べすぎ防止のため、冷たいごはんを少量食べているそうです。自然に噛む回数が増え、満足感が持続するとか」と、制作関係者。さらに、浜辺はこんな工夫も。《なるべく口角も下がらないように気づいたときには舌を回すようにしています。口元のリフト以外もフェイスラインがすっきりしたり滑舌がよくなったりと一石二鳥》(『VOCE』’22年2月号)実は舌回しは、免疫力アップにも効果的。舌を回すとたっぷり唾液が出るが、唾液には免疫グロブリンの一種であるIgAという物質が含まれている。IgAには、ウイルスが粘膜から体内に侵入するのを防ぐ役割があるのだという。「体の筋トレと同じで、表情筋も使わなければ退化します。表情筋が鍛えられると顔から受ける印象もよくなりますよ」(高山さん)奮闘するヒロインたちの撮影が無事、終わることを願うばかり!
2022年01月27日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。ある日突然、最愛の人と二度と言葉を交わすことができないと知ったら、人はこの先の人生に何を願うのだろうか。最愛の人がいない世界で何を希望として生きていけば良いのだろうか。今作は、妻を亡くし生きる希望をなくした愛妻家の男と大人になりきれない娘に訪れた、家族の愛の物語である。『妻、小学生になる。』最愛の人を亡くし、ゾンビと化した父親と娘新島圭介(堤真一)は妻・貴恵(石田ゆり子)を愛してやまない愛妻家。二人には引っ込み思案な性格の一人娘、麻衣(蒔田彩珠)がいるが、貴恵はそんな娘と夫をいつも太陽のような笑顔で優しく包み込む存在だった。ある日三人は、菜園で収穫を終え、車で家へ帰る。「君と出会った瞬間から、僕の人生の主人公は君だ」「君が牛丼なら僕は紅生姜だし、君がミートボールなら僕はパセリ…」こんなクサい台詞でもこれが圭介なりの妻への向き合い方であり、精一杯の愛を伝えようとした結果なのが何より愛おしい。しかし別れは当然やってきた。帰りの道中、事故で妻は帰らぬ人となった。その瞬間、父と娘、二人の時間は止まった。『ゾンビ』になったのだ。10年後の二人は会話もなく、買ってきた弁当を別々で食べるだけ。同じ家にいながら二人は心もバラバラのすれ違いの生活を送っていた。そして、ゴミや食べ残しが放置されたリビング、手入れされずに朽ち果てた庭。三人の日々が詰まった家はただ10年という時間だけを過ごしてきたように思う。戸惑いを隠せない圭介と麻衣そんなある日、ランドセルを背負った小学生が家に訪ねてくる。「私は新島貴恵。あんたの妻。麻衣の母親」突然の出来事、亡くなってちょうど10年。生まれ変わった妻が小学生の姿で帰ってきたのである。口調もその笑顔も愛する妻のような女の子・白石万理華(毎田暖々)。記憶の中の妻と同じように振る舞う万理華を二人は信じることができず、戸惑いを隠せない。娘の麻衣にとっては、自分よりも背も小さい見知らぬ小学生が母親など馬鹿げた話で、憤りを感じるのに無理もない。しかし、頬をツンとしてくるところも、太陽の微笑みで自分のことを心配してくれるのも、全て大好きなお母さんなのである。「出てってよ!そこはママの場所だから!」という麻衣の悲痛の叫びは、別れに区切りをつけることができない行き場のない感情を自分達にぶつけているようだった。圭介も麻衣も、なかなか向き合うことができない。しかし貴恵はそれに動じず、二人の背中を押すのである。そんな貴恵の純粋な笑顔や言葉が、二人の止まった時計の針を動かし、画面の向こうの私にも暖かな太陽の光が差した。20歳の娘に、祝うことができなかった10年分のバースデーケーキ、ハバネロミートボールの手作り弁当。何もしてあげられなかった空白の10年をいとも簡単に埋めていく貴恵。その愛を受け、圭介と麻衣の二人は小学校へ急ぐ。北朝霞駅のホーム。プロポーズした場所。結婚記念日。プレゼント。家族旅行。思い出を投げかけ合う時、周りの小学生が二人に注目しているなんてどうでもよく思えた。確かにあの場所には『三人』しかいなかった。圭介、麻衣、そして小学生になった貴恵が手を繋ぎ走り出す。ただ愛で繋がった三人が、新しい人生へと共に駆けていく姿に思わず涙してしまう。そしてそれを祝うかのように、止まっていた風車がまた風を受けて勢いよく回り出す。第一話にして、私の語彙力では到底言葉にできない史上最強の名シーン集に刻まれることになった。『妻、小学生になる。』最大の魅力初回は過去と現在がリンクしていく描写がとても印象的だった。事故の日、菜園で食べたハバネロ。出会った日に出してくれたミートボール。夜食に作ってくれたハバネロミートボール。過去の出来事を丁寧に取り上げることで、今作った弁当に込められた愛をより深く感じさせ、新しい人生を歩んでいく希望が見えるのだと思う。今作の魅力の一つに演者の揺るがぬ演技力がある。太陽のような笑顔で微笑む石田ゆり子さんの安定感。そして中身は中年世代の母親、また、石田ゆり子さんの写鏡という重圧を一ミリも感じさせずに演じ切る、毎田暖々さん。そして、身長も年齢も小学生より上なのに、完全に『子ども』に見える娘役の蒔田彩珠さん。さらに、老け込んでもはや表情も無くなっていたが、貴恵と新しい時間を過ごす中でゾンビから見事に生還する堤真一さん。「君が18歳になったら結婚しよう!」そんな犯罪級の衝撃発言もなぜか「えっ、是非結婚してください!」という気持ちにさせられてしまったのも、堤さんの腕のなせる技なのかもしれない。また、家族を囲む俳優陣もこれからの出番を期待させる。人間は沢山の大切なものを失うが、その絶望の中で生きていかなくてはならない。最愛の妻が小学生に生まれ変わって帰ってくる…そんなことが現実の世界では起こることなんてきっとないだろう。しかしこの作品は、ファンタジーだからこそ描くことができる、見えない日常の小さな奇跡や純粋な愛と向き合う物語だと感じた。残りの人生は余生だと思っていた夫と娘が、最愛の妻に再会し、これからの人生に希望を見出していく姿をこれから見守っていきたい。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年01月27日「1月22日に、都内で千葉真一さんの『偲ぶ会』が開かれるのですが、真田さんも発起人として名前を連ねていることに、2人の関係を知っている関係者の間では驚きの声が広がっています」(スポーツ紙記者)現在はハリウッドで活躍する真田広之(61)にとって、昨年8月に亡くなった千葉真一さん(享年82)は、俳優としての“恩師”だ。真田は幼いころに、千葉さんが創設したJAC(ジャパン・アクション・クラブ)に入団。アクションの英才教育を受け、実力を養ってきた。JAC13期生の若山騎一郎(57)は、真田が在籍していた当時をこう振り返る。「そのころの広之さんの愛称は、“ミスター・パーフェクト”。アクションにまったく無駄がないし、どんなに激しい動作をしても息一つ乱れなかったからです。そんな広之さんを、オヤジ(千葉さん)はあまたいるJAC所属俳優の中でも、“秘蔵っ子”として特にかわいがっていました」1980年代に入り、『里見八犬伝』や『麻雀放浪記』など主演映画が増えた真田は、1989年にJACから独立する。その原因は、真田のギャラを巡って師弟が“絶縁”してしまったことにあった。「映画のほか、テレビドラマやCM、レコードデビューと、真田さんは着々と売れていきました。しかし、どんなに働いても、真田さんの月収は100万円ほど。若かった彼は『このギャラではやっていけません』と、千葉さんに直訴したのです。ところが千葉さんは『なら辞めろ!』と突き放し、千葉さんの“真一”の“真”と、本名である“前田禎穂”の“田”を組み合わせて名付けられた“真田”という芸名を返すように強く求めました。真田さんはそれを拒み、千葉さんとたもとを分かったのです」(当時を知る芸能プロ関係者)■真田が挨拶しても千葉さんは無視…千葉さんの生前、2人が和解することはなかった。「ある大物俳優の法事の席で2人が顔を合わせたときに、真田さんが挨拶しても千葉さんは見て見ぬふり。結局、晩年まで真田さんの名を口にすることはありませんでした」(前出・芸能プロ関係者)そんな真田が、「偲ぶ会」に名を連ね、33年目の“電撃和解”を果たす橋渡しをしたのは、千葉さんの愛娘・真瀬樹里(47)だった。「彼女が幼いころ、よく千葉さんの自宅に真田さんや志穂美悦子さんが遊びに来て、樹里さんもかわいがられていました。大きくなってからも、彼女は真田さんを“ひろ兄”と呼んで慕っていました」(千葉さんの知人)真瀬は真田の出身大学である日本大学藝術学部に入学、背中を追うかのように、真田も所属した殺陣同志会に入る。父と“ひろ兄”が絶縁してもなお、交流は続いていたという。「樹里さんは、真田さんが生前ずっと千葉さんと没交渉だったことを強く悔やんでいました。そうした経緯から、樹里さんが『偲ぶ会』の発起人を務めてほしいと声をかけたのです。 真田さんは当日出席できないそうですが、やっと“和解”できたと、2人を知る人はみな胸をなで下ろしています」(前出・知人)師弟の“雪解け”がようやく果たされたーー。
2022年01月20日アニメーション映画『鹿の王 ユナと約束の旅』(2月4日公開)の完成披露試写会が17日、都内で行われ、堤真一、竹内涼真、杏、安藤雅司監督が登壇した。2015年度本屋大賞、日本医療小説大賞をW受賞した上橋菜穂子氏のベストセラー巨編『鹿の王』を映画化した本作は、謎の病を巡る緻密な医療サスペンスと感動の物語が組み込まれた冒険大作。『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『君の名は。』という、邦画の歴代ランキング上位5作品のうち3作品の作画監督を全て担ったトップアニメーター・安藤雅司氏が、本作で初監督・キャラクターデザイン・作画監督を務めた。新型コロナウイルスの影響で二度の公開延期をやむを得ず決断した本作が、ついに公開を迎える。主人公の孤独な戦士・ヴァン役を演じた堤は、「二度公開が延期になってようやく公開できることになりました」と述べ、「疫病というものを中心に描かれているんですけど、今のこの時期に見るべき作品だと思います。この状況だからこそ明るいものをもらえるし、力ももらえる作品になっている。それぞれの立場でそれぞれ共感できる役が必ずあるし、より多くの方に見ていただきたいと思います」と作品の魅力を伝えた。もう一人の主人公で謎の病の治療法を探す天才医師・ホッサル役を演じた竹内は「二度の延期を経て、運命に抗いようやく2022年に公開できるのが運命なのかな」とコメント。抗体を持つ者を追う暗殺者・サエを演じた杏は「重たいテーマをファンタジーの中で描くことによって、私たちの生きている世界が浮き彫りになるような気がしていて、決して作られた世界ではない真実が詰まっている。いろんな病が蔓延するというところも、すごくメッセージ性を持って、先ほど竹内さんが運命とおっしゃっていましたが、まさにそのような作品になったんだろうなと思います」と語った。安藤監督も「延期延期でやっとこの日を迎えることができました。ぜひご覧になっていただきたいと思います」とメッセージ。本日1月17日に53歳の誕生日を迎えた安藤監督は、「おめでとうございます」と祝福されると笑顔を見せ、「いい1年にしたい。この映画の公開も決まって、めでたい日を同じ日に迎えられてうれしい限りです」と話した。
2022年01月17日俳優の堤真一が17日、都内で行われたアニメーション映画『鹿の王 ユナと約束の旅』(2月4日公開)の完成披露試写会に出席。本作で声優に初挑戦した感想を語った。2015年度本屋大賞、日本医療小説大賞をW受賞した上橋菜穂子氏のベストセラー巨編『鹿の王』を映画化した本作は、謎の病を巡る緻密な医療サスペンスと感動の物語が組み込まれた冒険大作。『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『君の名は。』という、邦画の歴代ランキング上位5作品のうち3作品の作画監督を全て担ったトップアニメーター・安藤雅司氏が、本作で初監督・キャラクターデザイン・作画監督を務めた。主人公の孤独な戦士・ヴァン役で声優に初挑戦した堤。「原作のファンだったんですけど、アニメにしても壮大すぎて難しいだろうなと思っていた。お話をいただいたとき、うれしかったんですけど、アテレコの経験がなかったので、『我慢して我慢して何回NGを出してもいい環境でやらせてください』とお願いしました。僕には無理だなと思っていて」と振り返り、「もう二度とやりたくないくらい難しかったです」と吐露した。新型コロナウイルスの影響で二度の公開延期を経て、ようやく公開を迎える。堤は「疫病というものを中心に描かれているんですけど、今のこの時期に見るべき作品だと思います。この状況だからこそ明るいものをもらえるし、力ももらえる作品になっている。それぞれの立場でそれぞれ共感できる役が必ずあるし、より多くの方に見ていただきたいと思います」と作品の魅力を伝えた。舞台挨拶には、もう一人の主人公で謎の病の治療法を探す天才医師・ホッサル役を演じた竹内涼真、抗体を持つ者を追う暗殺者・サエを演じた杏、安藤監督も参加。安藤監督は、3人の演技について「皆さん本当に素晴らしくて、録音ブースのこちら側で『いい声だな』というのが何度聞こえたことか。堪能させていただきました」と絶賛していた。
2022年01月17日愛する妻を亡くし生きる気力を失った夫とその娘が、生まれ変わって小学生になっていた妻(母)と再会するところからはじまる、少し変わったホームドラマ「妻、小学生になる。」。この度、本作に吉田羊が出演することが分かった。吉田さんが演じるのは、主人公・圭介(堤真一)の妻・新島貴恵の生まれ変わりで小学生の白石万理華(毎田暖乃)の母親・千嘉。夫と別れ、パートをしながら女手一つで万理華を育てている。自身が母親に愛されなかったという思いから、万理華との距離感に悩み、冷たく当たってしまい、どう向き合えばいいかずっと悩み続けている千嘉。そんな中、万理華が自分に隠れて全く知らない家庭と会っていることを知り、その秘密を知ろうとする。台本を読み「ファンタジックな世界でありながらも、生身の人間が演じることで説得力があり、ファンタジーとリアルの境界線が曖昧になっていくような、とても不思議な物語だなと思いました」と作品の印象を語った吉田さんは、「千嘉さんは、彼女自身何やら訳ありの人生を送ってこられた方なので、その歪みと向き合いながら、圭介さんを始めとした周りの人々と関わっていく中で変化していく千嘉さんを見せられたらいいなと思っています」と役柄についてもコメント。そして「不思議な設定のドラマではありますが、そこに描かれているのは、私たちの周りに溢れているエピソードばかりです。家族を亡くされた方、家族との向き合い方に悩んでいる方、仕事に悩む方、そして人付き合いに悩む方などなど、それぞれの“立ち止まり”に寄り添い、背中を押してくれるじんわりとあたたかいドラマです。ぜひご覧ください」と放送を待つ視聴者へメッセージを寄せている。「妻、小学生になる。」は2022年1月、毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年12月02日二宮和也、有村架純らが出演する新春スペシャルドラマ「潜水艦カッペリーニ号の冒険」。この度新たに、堤真一、音尾琢真、今野浩喜の出演が明らかになった。本作は、第二次世界大戦中に運命的な出会いを果たすことになる、厳格な日本海軍軍人と陽気なイタリア人たちの国境を超えた友情と恋を描く、実話に基づいた物語。堤さんが演じるのは、日本海軍少佐・速水洋平(二宮さん)の上官、大佐・廣田正。超堅物な速水と違い、お気楽な雰囲気をまとう廣田だが、冷静さと的確な判断力を兼ね備え、部下の扱いに長けている人物。また、速水のお堅い性格をうまく諭しながら、カッペリーニ号改め、帝国海軍伊号第五〇三潜水艦の艦長に速水を抜擢し、帝国海軍のために働かせる。そんな2人の共演は、本作が初めて。堤さんは「プライベートでは会ったことがありましたが、作品での共演は初めましてで、“真面目に役と向き合っているなぁ”と思いました。すごく楽しく撮影もできました」と二宮さんとの初共演をふり返る。今作では、初共演とは思えないほど息ぴったりの2人のコミカルなシーンに注目だ。そして同じく、日本海軍で働く仲間として、速水の部下で、義理人情に厚く、誰よりも速水のことを尊敬している大尉・尾上克郎を音尾さん。速水の同期の少佐で、速水のことを一方的にライバル視する阿部虎太を今野さんが演じることも決定。音尾さんは「事実を題材にした戦争の最中の話ではありますが、どんな時でも希望を持って過ごすことは人間の持っている当然の権利であると感じました。幸せな気持ちになれるストーリーだと思います」と本作について語り、今野さんは「放送日が年始に決まったと聞いて、確かにお正月に合っているドラマだと思いました。家族で見ても、急に気まずくなるようなシーンも無かったはずです。なので、そこにいる全員で見て下さい」とメッセージを寄せた。「潜水艦カッペリーニ号の冒険」は2022年1月3日(月)21時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2021年12月02日堤真一が主演するドラマ「妻、小学生になる。」。この度、主人公の家族として、石田ゆり子、蒔田彩珠、毎田暖乃(まいだ のの)の出演が明らかになった。本作は、10年前に愛する妻を亡くし生きる気力を失った夫とその娘が、生まれ変わって小学生になった姿の妻(母)と再会するところから始まる、ちょっと変わったホームドラマ。堤さん演じる主人公・新島圭介の他界した妻・貴恵役には、「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の東京都知事役が記憶に新しい石田さん。人気の洋食屋に勤めているシェフの貴恵は、家族にとって太陽のような存在だ。娘・麻衣役には、連続テレビ小説「おかえりモネ」、『朝が来る』の蒔田さん。母が突然亡くなり、母から生きる術を学べないまま大人になってしまった麻衣は、高校卒業後は就職したものの、現在は無職の二十歳。恋愛にも消極的で、自分の人生を歩まなければいけないと分かってはいるが、将来に夢や希望を持てないでいる。生まれ変わった圭介の妻で、10歳の白石万理華役を、連続テレビ小説「おちょやん」で主人公の幼少期と姪の2役に挑戦した毎田さんが演じる。万理華として生きていたある日、10歳の誕生日を前に、自分が新島貴恵であると突然思い出し、新島家を訪ね、夫と娘に再会。自分の死を引きずったままの2人の尻を叩いていくキャラクターだ。▼キャストコメント・石田ゆり子原作を読み、なんて素敵なファンタジーなのだろう! と参加できることをとても幸せに思いました。私の演じる新島貴恵さんという人は太陽のように明るく、周りにいる人みんなを幸せにするような人。その根本にあるのはきっと、絶対的な母性。そのことだけを心の奥にしっかりと留めて、生き生きと演じたいと思います。生まれ変わった貴恵を演じる毎田暖乃さんと二人で一つの役を演じるつもりで、自分が映っていなくても現場に顔を出そうと思っております。そのときは邪魔にならないようにひっそり現場にいるつもりです。主演の堤真一さんとは、二回目の共演で、前回も夫婦でした。私がどんな芝居をしてもどーんと受け止めてくださる堤さん。またご一緒できることが楽しみでなりません。金曜の夜のひととき、上質なファンタジーをお届けできるように、精進します。・蒔田彩珠ファンタジーではあるのですが、現実で本当にありそうな、あったらいいなと思えるような素敵な脚本だなと思いました。麻衣はお母さんに再会するまでお父さんと二人で過ごしてきて、ずっと笑わないまま生きてきたので、お母さんと再会することで、一歩踏み出すというところは大事に演じたいなと思います。脚本を読んだときに、絶対に素敵なドラマになるだろうなと思ったので、みなさん楽しみにしていてください。・毎田暖乃最初に原作の漫画を読んだのですが、すごく不思議なお話だなと思いました。台本を読んだ感想は、物語の想像がしやすくて、撮影するのがすごく楽しみになりました。私はまだ小学生なので、妻とか母という気持ちを想像するのがすごく難しいのですが、人からお話を聞いたり、教えてもらったりしながら、少しでも妻と母の気持ちを心に置いて演じたいなと思います。このお話に出会って家族の大切さをいつも以上に感じるようになりました。泣けて笑えて、すごく勇気をもらえるお話です。難しい役ですけど、一生懸命頑張ります。みなさんぜひ見てください。「妻、小学生になる。」は2022年1月、毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年11月26日俳優の堤真一さん主演のTBS新金曜ドラマ『妻、小学生になる。』の出演者が発表されました。原作は村田椰融の同名漫画『週刊漫画TIMES』で連載中の村田椰融(むらた・ゆうや)さん原作の同名漫画を実写化した『妻、小学生になる。』。10年前に妻を亡くし生きる気力を失った夫とその娘が、10歳の少女に生まれ変わった妻(母親)と再会し、生きることに再び向き合おうとするホームドラマです。堤さんが演じるのは、主人公・新島圭介。今回、新たに10年前に他界した妻・新島貴恵、圭介と貴恵の一人娘・新島麻衣、そして、生まれ変わった圭介の妻で10歳の白石万理華のキャストが発表されました。キャストコメント全文妻・新島貴恵を演じるのは、同局で放送していたテレビドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』での、東京都知事役が記憶に新しい石田ゆり子さん。10年前に他界したものの、その後、生まれ変わり、小学生の姿で圭介と麻衣の前に現れます。石田ゆり子コメント原作を読み、なんて素敵なファンタジーなのだろう! と参加できることをとても幸せに思いました。私の演じる新島貴恵さんという人は太陽のように明るく、周りにいる人みんなを幸せにするような人。その根本にあるのはきっと、絶対的な母性。そのことだけを心の奥にしっかりと留めて、生き生きと演じたいと思います。生まれ変わった貴恵を演じる毎田暖乃さんと二人で一つの役を演じるつもりで、自分が映っていなくても現場に顔を出そうと思っております。そのときは邪魔にならないようにひっそり現場にいるつもりです。主演の堤真一さんとは、二回目の共演で、前回も夫婦でした。私がどんな芝居をしてもどーんと受け止めてくださる堤さん。またご一緒できることが楽しみでなりません。金曜の夜のひととき、上質なファンタジーをお届けできるように、精進します。そして、母親を失い、父親・圭介同様に生きる気力を失っていた娘・麻衣を演じるのは、蒔田彩珠さん。NHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』で主人公の妹役を好演し注目を集めた、人気急上昇中の若手俳優の1人です。蒔田彩珠コメントファンタジーではあるのですが、現実で本当にありそうな、あったらいいなと思えるような素敵な脚本だなと思いました。麻衣はお母さんに再会するまでお父さんと二人で過ごしてきて、ずっと笑わないまま生きてきたので、お母さんと再会することで、一歩踏み出すというところは大事に演じたいなと思います。脚本を読んだときに、絶対に素敵なドラマになるだろうなと思ったので、みなさん楽しみにしていてください。そして、貴恵の生まれ変わりであり、姿は小学生だが中身は大人という難しい役どころを演じるのは、毎田暖乃さん。2021年時点で10歳ながら、2020年に放送されたNHKの連続テレビ小説『おちょやん』で、主人公の幼少期と姪の二役を見事に演じ分け話題を呼びました。毎田暖乃コメント最初に原作の漫画を読んだのですが、すごく不思議なお話だなと思いました。台本を読んだ感想は、物語の想像がしやすくて、撮影するのがすごく楽しみになりました。私はまだ小学生なので、妻とか母という気持ちを想像するのがすごく難しいのですが、人からお話を聞いたり、教えてもらったりしながら、少しでも妻と母の気持ちを心に置いて演じたいなと思います。このお話に出会って家族の大切さをいつも以上に感じるようになりました。泣けて笑えて、すごく勇気をもらえるお話です。難しい役ですけど、一生懸命頑張ります。みなさんぜひ見てください。テレビドラマ『妻、小学生になる。』は、2022年1月放送開始予定です。『妻、小学生になる。』あらすじ新島圭介(堤真一)は、10年前に最愛の妻・貴恵(石田ゆり子)を亡くしてから、妻のいない残りの人生を“余生”だと思って生きている元愛妻家。全く生気が感じられないため、周囲からは陰鬱な男に見られている。たった一人の家族である一人娘の麻衣(蒔田彩珠)の幸せを誰よりも願っているものの、生活費を稼ぐ以外何もしてやれていないことが心苦しく、コミュニケーションすらうまく取れていない。二人の時間は、10年間止まってしまっていたのだ。同じ家に住みながらもバラバラな父と娘。そんなある日、ランドセルを背負った見知らぬ女の子(毎田暖乃)がこの親子を訪れる。[文・構成/grape編集部]
2021年11月26日昨年末に活動を休止したアイドルグループ・嵐のライブが、全国の映画館で蘇る。20周年ツアー「ARASHI Anniversary Tour 5×20」のライブフィルム『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』が、全国で上映されるのだ。(ドルビーシネマ限定先行公開中、11月26日全国公開)このライブフィルムは2019年12月23日に東京ドームで撮影されたもの。「シューティングライブ」の名目・前提で 集まった5万2,000人の観客も協力する形となり、通常は入れない場所やステージ上にもカメラを置いたため、ライブ撮影では得られないアングルのカットが採用されている。使用したカメラの台数は計125台で、ドローンも飛ばすなどまさに縦横無尽の映像が堤幸彦監督の手で編集されている。今回は、同作を手がけた堤幸彦監督にインタビュー。同グループの初主演映画『ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY』(02年)をはじめとした同シリーズの監督を務めるなど関係性も深く、嵐が国民的スターになる前から彼らを知っている堤監督に、同作や嵐への思いについて話を聞いた。○■肩肘張らないのに頑張っている感じが伝わる——私の周りにも嵐ファンという人は多いですが、昔はここまで大きな存在になるとは思っていなかったそうです。堤監督はその頃を知ってらっしゃると思いますが、どんな存在だと見ていましたか?すごく近い存在のアイドルで、やっぱり独特の立ち位置にいるグループだったと思います。それぞれのメンバーがドラマや映画で頑張って来たというのもあるし、嵐自体もライブをやるにあたって毎回非常に高いところを目指していた。今回の「5×20」の中でも、舞台技術としてほぼ最高峰のものを取り入れてて、私も舞台演出家の端くれとして、惚れ惚れしました。それに栄光にあぐらをかくことをせず、歌も踊りも決して手を抜くことなく、しかも肩肘張らないのに頑張っている感じも伝わってくるところに、非常に共感できるんですね。色々な場面で垣間見る彼らは、やっぱりお茶の間にふさわしい。「お茶の間」という言葉もなかなかなくなってきているかもしれないけど、ファミリーで楽しめる人たちであることは間違いないです。個人的には、14歳の松本(潤)くんが犬を引っ張ってつなぎを来て現れたところから始まっているので(ドラマ『ぼくらの勇気 -未満都市-』)、親戚の甥っ子的なイメージがあることもたしかです(笑)。だから、スーパースターなんだけど、それを気にさせることもなく、いつも通りという感覚はありました。もし20年前にライブを撮っていたとしても、今の気持ちとそんなに変わりはなかったんじゃないかな。もちろん技術的には進歩しているし、やりたいこともたくさんありますが、お互い忌憚なく話ができる距離ということはずっと変わらないので、いいやつらだなと、いつも思います。——堤監督は嵐初主演の映画『ピカ☆ンチ』を監督されていますが、当時はけっこうサブカルっぽいところがクローズアップされて、雑誌などでもよく特集を組まれていた覚えがあります。ライブの中でも、実はとがったことをやっているんですよね。あの映画に関しても「万人が理解しなくても良い」と思うところがあったんです。井ノ原(快彦)くんの思い出話を中心にして、脚本の河原(雅彦)さんとイタズラみたいな感覚で作り上げた映画だし、サブカルという言い方が当たっているかどうかわからないけど、あの時、あのメンバーじゃないとできなかったトライでした。櫻井(翔)くんなんか暴走族の役でしたから、今考えるとありえない(笑)でもそうやってトライするからこそ、嵐の活動も個人の活動も豊かになっていったのだろうし、僕と彼らの関係の中でも本当に独特な思い出です。今回このような非常にオフィシャルな形で作品に携わることができたけど、あの時の経験があるからこそ、僕にとっては、この作品が最大のプライベートフィルムであるとも言える。だから本当にアンビバレンツな感覚で、親戚の甥っ子が国民的大スターになっているような気分です。——例えば今回ですと「COOL&SOUL」など、攻めた空気も感じました。締めるところはちゃんと締め、それでいてテレビでたくさん流れるような曲もあり、最後は「5×20」というメッセージ性がある。痒いところに手が届いて、構成のバランスがすごいですよね。松本さんは曲の構成にとても苦労したと言っていたので、我々も心してかからないとダメだな、と。映像的にも主張のある編集していかないと、と考えさせられました。○■改めて5人それぞれのすごさを感じた——舞台挨拶でも「撮り漏らさないようにした」とおっしゃってましたが、メンバーたちがちょっと肩をたたき合ったりとか、そういう”わちゃわちゃ”カットも漏らさず入っているようで。あれはもう、見れた角度の人しか「キャー!」と言えないわけだから、すごく面白い現象だなと思うんです。今回こういった形ですくうことができて、その時、その瞬間のメンバーたちの一瞬の触れ合いみたいなものが、全国規模の映画でちゃんと披露できるようになったのは、本当にうれしい限りです。——やっぱり今回のような台数がないと、ちゃんと捉えることは難しいですか?125台ありますから。でも、僕の中ではまだ足りない感じです。300台ぐらいあると、言うことない。その代わり、300台あったらまだ編集してると思います(笑)——公開までに2年かかったというのは、編集の時間だったんですか? タイミング的なものだったんですか?どこでこの作品をオープンすべきなのかというのは、彼らが相談した結果だと思います。ドルビーシネマ先行公開日の11月3日というのは、嵐のデビュー記念日で非常に象徴的な日ですし、いみじくも実は私の誕生日でもあって……そんなことはどうでもいいんだけど(笑)。ちょっと泣いちゃうんじゃないかなあ。(※取材は9月)——活動休止が発表されたタイミングでのライブを任されることに対しては、何か思うところはありましたか?そこはあまり意識していなかったです。人間、走ったら休むだろうし。そんなことよりも、この時できる最大限のことをやるべきで、そのために我々は1番大きな力をこのドームに集めなきゃ、という気持ちで、それが結果として強いメッセージになるんだろうなと思って作りました。外に向けてのメッセージもであるし、彼らに対するメッセージでもある。嵐愛、というと、ずっとファンの方に対しておこがましい感じはしますけど、縁があって14、5歳の時からお仕事をさせてもらっているメンバーもいるし、ドラマでお世話になったメンバーもいるし、色々関係も深い中、利害を取っ払って、いち個人として一肌脱ぐよという感じでした。向こうからどう思ってもらえているかはわからないけど、僕は一方的に同志のような気分で、「やったるぞ」という思いでした。——改めて作品を通して発見した1人1人の魅力、すごさというものもありましたか?やっぱり大野(智)くんのキレの良さは、並大抵のアーティストじゃないなという感じを改めて受けました。今回、リハも本番も見て本当に強く感じました。天性のものがある。昔、村上春樹の小説で踊ることで人を魅了して操れてしまうキャラクターが出てきたけど、それくらいの才能を感じます。二宮(和也)くんは、ステージ上でのシャウトがすごいでしょう。彼ともいろんな角度から仕事をさせてもらったけど、心に響くシャウトを残すのだということが、今回特に印象に残っています。相葉(雅紀)くんは、本当にみんなをまとめていく接着剤で、要石のような役割なんだろうなと思わせられました。でも、自身のソロではものすごく切ないシーンを作る人なので、その対比が面白い。櫻井くんを表すと「Cool and Hot」で、ピアノで旋律を奏でながらラッパーとして吠え続ける面もある。熱いものと冷たいものが同時にあり、しかも根っこが実は同じというような、なかなか珍しい立ち位置の人だと思います。 松本くんは、やっぱり演出家。演出家で、かつ自分も表現者としてステージに上るために、人一倍努力している。僕も演出家の端くれだから、ちょっと嫉妬してしまうくらいで、適材適所を超えた巨大な印象を作る冒険的なステージングをするから、今回は本当に驚きました。ほぼ2年にわたって1つのステージに携わらせてもらって、嵐についてはまさに「舌を巻く」というのが1番わかりやすい表現かもしれない。そういった個性の違う5人が1つの塊になった時のパワーに「恐るべし」と思いました。——実際に「ここの演出はやられた」と思ったところはありましたか?個々を挙げると、本当にたくさんあります。LEDの演出などはステージにも細部にわたり組まれていて、アリーナから見るのとスタンドから見るのとそれぞれに違った見方ができたり、細かいですよね。そういった演出は、我々も努力すれば真似事はできるかもしれないけど、やっぱり根本に5人のパフォーマンスがあることも重要で。演出の技術とアーティストの存在感、全てにおいてサービス精神たっぷりで、しかも3時間ぐらいあるステージが全く観客を飽きさせることなく構成し尽くされている。もし私にチャンスがあって「嵐のライブを演出して」と言われても、そんな高いところにはちょっといけないです。すごいことですね。■堤幸彦監督1955年11月3日生まれ、愛知県出身。ドラマ『金田一少年の事件簿』シリーズ(95年〜97年)、『ケイゾク』(99年)、『池袋ウエストゲートパーク』(00年)、『TRICK』シリーズ(00年〜14年)、『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』シリーズ(10年〜)など数々のヒット作を手がけ、映画監督、舞台演出家としても活躍する。現在、ドラマ「死神さん」(hulu)が配信中のほか、映画『truth 〜姦しき弔いの果て〜』が22年1月7日に公開予定。嵐との関わりは『ピカ☆ンチ』シリーズ(03年〜14年)、松本潤、相葉雅紀が出演したドラマ『ぼくらの勇気 未満都市』(97年)、二宮和也が出演した『ハンドク!!!』(01年)、『Stand Up!!』(03年)など。
2021年11月25日来年1月スタートのTBS新金曜ドラマは、堤真一が主人公を演じる「妻、小学生になる。」を放送することが決定した。本作は、「週刊漫画TIMES」(芳文社)にて連載中の村田椰融による同名漫画の映像化。累計発行部数(紙+電子)が130万部を超える話題作。愛する妻を失い、生きる意味を失った夫とその娘が、小学生の女の子に生まれ変わった妻(母)と奇跡の再会をするところから物語がスタート。彼らのみならず、一家に関わる周りの人々が生きることに再び向き合おうとする、ちょっと変わったホームドラマだ。堤さんが演じるのは、10年前に最愛の妻を亡くしてから、全く生気が感じられないため、周囲からは陰鬱な男に見られている主人公の新島圭介。TBSのドラマに出演するのは、「セーラー服と機関銃」(’06)以来16年ぶりとなる堤さんは「もうそんなに経ったのですね・・・」としみじみ。本作については「脚本がすごくおもしろかったです。原作の漫画は随分前に読んだことがあるのですが、ドラマの脚本は漫画の世界とはまた違って、非常にリアルに描かれていて、これが今後どう展開していくのか、僕自身が今ものすごく楽しみにしています」と期待し、「これから撮影に入るのですが、みんなで楽しく撮影できればいいなと思っています。とても不思議な設定の作品ですが、僕自身も最終回までどうなっていくのか本当に楽しみにしております。1月スタートの金曜ドラマ『妻、小学生になる。』をぜひご覧ください」とメッセージを寄せている。金曜ドラマ「妻、小学生になる。」は2022年1月、毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年11月03日堤幸彦監督の記念すべき映画監督作50作目にして最強のインディーズ映画『truth ~姦しき弔いの果て~』より、メインビジュアルと場面写真が到着した。これまで、一貫して「真実」に目を凝らし続けた堤監督が、企画発起人であるプロデューサー兼主演3人と手を組み、創作の原点に立ち返り、自主制作映画として完成させた本作は、広山詞葉、福宮あやの、河野知美という主演3人のワンシチュエーション会話劇。精子バンクをテーマに、愛を追う女性たちが本音むき出しで人間味を曝け出す喜劇作品となっている。今回到着したメインビジュアルは、そんな女性3人が演じる喪服の女たちが、佐藤二朗扮する男を愛し、己のプライドを巡る壮絶な舌戦を繰り広げるシーン。同時に到着した場面写真でも、ユーモラスでアクチュアルに戦う彼女たちの姿がとらえられている。本作へは“忖度出演”となった佐藤さんは「事務所のかわいい後輩・広山詞葉が発起人、そして何より、僕に映像の世界の扉を開いてくれた堤幸彦が監督とあれば、協力しないわけにはいかない」と思いを明かし、「志高き3人の俳優と堤幸彦が紡ぐ『最強のインディーズ映画』を堪能してほしい」とコメントを寄せる。また、ローマインターナショナルムービーアワード最優秀作品賞、ベルリンインディー映画祭特別賞、ウルバッティ国際映画祭女性映画最優秀作品賞、ゴールデンスパロウ国際映画祭審査員特別賞、モントリオールインディペンデント映画祭最優秀短編コメディ賞を受賞と、本作の世界各国映画祭受賞ニュースも到着した。なお、本作の公開を記念して、『2LDK』『EGG』など、堤監督の歴代作品を上映する「堤 幸彦監督映画50作公開記念上映会」の開催も決定している。『truth ~姦しき弔いの果て~』は2022年1月7日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開予定。「堤 幸彦監督映画50作公開記念上映会」は2021年11月27日(土)~12月3日(金) K‘s cinemaにて開催。※上映作品:『2LDK』『EGG』『自虐の詩』『MY HOUSE』『くちづけ』『悼む人』+ 各劇場Secret1作品(cinemacafe.net)■関連作品:truth 〜姦しき弔いの果て〜 2022年1月7日より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開©2021 映画「truth〜姦しき弔いの果て〜」パートナーズ
2021年10月13日来週から配信予定のHuluオリジナルの痛快ミステリードラマ「死神さん」。この度、主演の田中圭とメイン監督の堤幸彦監督、前田敦子、竹中直人が登場する、本作の配信記念イベントが行われた。オンラインで実施された今回のイベント。“死神”と呼ばれる再捜査専門のクセモノ刑事・儀藤堅忍を演じた田中さんの「みんなでハッピーな時間を過ごしましょう」という挨拶からスタート。本作は、儀藤が事件ごとに相棒を替えながら、冤罪事件を再捜査し真実を明らかにしていく様子を描く。帽子に長髪、黒づくめの服に猫背、鼻に大きなホクロがあるという、個性的なビジュアルで撮影に臨んだ田中さんは「ユニークなキャラクターは見どころです。(毎話)相棒も変わり、1話1話特別感があります」と語り、堤監督も「見たことのない田中圭が見せたかった」「完璧。イメージどおりだった」と大絶賛。また儀藤の外見は、堤監督と田中さんが相談しながら作り上げていったそうで、中身は「堤監督のイメージを伺って、そのイメージから役を作っていきました」と田中さんが言いつつ、一方で「ほくろ…いる?と思ってはいました(笑)」と初告白も。堤監督は「え?嫌だった?」と問いかけながらも、「パッと見て、忘れられないキャラクターを作りたかったんです」とその意図を明かしていた。そして、南川メイ役の前田さんは、今回田中さんと久々の共演。「すごく楽しかった。(儀藤との)かみ合っていない感じといいますか、そのかみ合っていない2人の距離感が良いなと思いました」と撮影をふり返る。さらに、儀藤の5代目相棒・米村誠司役の竹中さんは「圭ちゃんがチャーミングで可愛い。儀藤のキャラを作ってる圭ちゃんがチャーミングで笑っちゃう」と見どころを話し、そんな竹中さんから「セカンドシーズンがあったら、ニセ儀藤をやるから呼んでよって言われました」と田中さんが嬉しそうに語る一幕もあり、共演経験の多い2人の仲の良さも感じられた。トークのあとには、企画コーナーも実施され、【共演者が明かす!田中の本性を“再捜査”】のコーナーでは、竹中さんが過去の共演で役者としての自分の考えを貫きとおした田中さんのエピソードを披露したり、前田さんは「いつも晩ごはんのメニューを考えている」と暴露したり、そして堤監督は「田中圭はロボットです」「どんなに長いセリフも完璧に覚えてくる、本当に撮りやすい!」とそれぞれ田中さんの素顔を明かした。イベント最後には、「もう続編をやりたい!」田中さんがアピールし、「やりたいと言ってやれるものではないですが、演じていてもすごく楽しくて、ぜひ、みなさんのお力で、もう1度儀藤を演じることができたら嬉しいです」と願いを込めた。Huluオリジナル「死神さん」は9月17日(金)より毎週金曜日1エピソードずつ配信(全6話)。(cinemacafe.net)
2021年09月08日嵐のコンサートを記録・映画化したライブフィルム『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』が2021年11月26日(金)に全国公開される。監督は堤幸彦。尚、ドルビーシネマ限定で、2021年11月3日(水・祝)より先行公開される。嵐20周年コンサートが初のライブフィルムに相葉雅紀、松本潤、二宮和也、大野智、櫻井翔の5人組から成る人気グループ・嵐は、1999年にデビューを果たして以来、2020年に活動休止するまで約20年間にわたり、コンサートなどで活躍してきた。デビュー20周年にあたっては、2018年11月から2019年12月まで1年以上に渡り、ツアー「ARASHI Anniversary Tour5×20」を開催。計50公演を開催し、日本史上最大の累計237万5千人の動員を記録した。計125台のカメラを使用した臨場感あふれる映像嵐にとって初のライブ映画となる映画『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』は、ツアー「ARASHI Anniversary Tour5×20」の中で1日限りで行われた「シューティング・ライブ」を撮影した作品だ。撮影は、2019年12月23日に、東京ドームにて敢行。嵐の初主演映画『ピカ☆ンチ』の監督も務めた堤幸彦をはじめ、嵐を知り尽くした映画・ライブのスタッフが集結し、計125台のカメラを用いて大規模な撮影が行われた。映像には、嵐の5人と集まった52,000人の観客が当日に目にした景色が余すことなく映し出されている。東京ドームの圧倒的な一体感と臨場感にあふれた映像を通して、嵐の名曲とパフォーマンスを存分に体感することができる。会場の一体感を感じられる予告編が解禁に解禁された予告編には、「映画館でもう一度嵐に会える。もう一度ライブを楽しめる」という期待感の高まる映像の数々が登場している。「感謝カンゲキ雨嵐」「Monster」「Love So Sweet」「Oh! Yeah」といった嵐の楽曲とともに、ダイナミックな演出や生き生きとした嵐のパフォーマンス、大胆なアングル、嵐の関係性を象徴するような表情・仕草が凝縮されており、嵐とファンとの一体感あふれる空気感を感じ取れる内容となっている。ジャパンプレミアに嵐の櫻井翔、堤幸彦が登壇2021年9月15日(水)に行われたジャパンプレミアには、嵐の櫻井翔と、監督を務めた堤幸彦が登壇した。櫻井翔は、映画の公開に向けて、「劇場のポスターに“さあ、映画館で夢のつづきを始めよう。”と書いてあるんですが、本当に僕にとって夢の詰まった作品となりました。2 年前のあの頃の夢、観客が埋め尽くされているという今となってはの夢。そのたくさんの夢の詰まった作品を見て、これからの夢をご覧になった方に感じて頂けたらなと思っております。そして何より、松本潤も精魂込めて作ったコンサートですので、ぜひ嵐のコンサートに触れたことがないと言う方にもご覧になって頂けたらと思っております」とコメント。さらに、「松本と2人で観たんですけど、コンサート部分のエンドロールで、“Directed by Jun Matsumoto”のクレジットをもの凄く恥ずかしがってました(笑)。僕は誇らしい気持ちになりました」と付け加えた。また、監督の堤幸彦は高品質な映像・音響体験を提供するドルビーシネマ限定での先行公開について触れ、「没入感が全く違いますね。まさにドームの中にいるような感じ。もしかしたら、ドームで生の音を聞いているよりももっと耳や目に訴える作品となっていて、自分でもびっくりしましたので、ぜひ劇場で堪能して頂ければ」と語った。【詳細】映画『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』公開日:2021年11月26日(金) 全国公開※ドルビーシネマ限定で2021年11月3日(水・祝)~先行公開監督:堤幸彦出演:相葉雅紀、松本潤、二宮和也、大野智、櫻井翔撮影日:2019年12月23日(月) 東京ドーム配給:松竹
2021年09月06日8月19日、新型コロナウイルスによる肺炎のため急逝した千葉真一さん(享年82)。生前の千葉さんはワクチンを接種していなかったと報じられているが、その背景には“水素カプセル”への傾倒があったのだという。千葉さんの知人はこう明かす。「生前、千葉さんは“水素カプセル”というサプリメントの一種を愛飲していました。販売会社の“広告塔”を買って出ていて、販売会社の代表と一緒に、全国を回って宣伝活動までしていました。千葉さんは代表のK氏に、“健康指南役”と言っていいほど傾倒していました。その影響からか、『俺は水素を飲んでるから、コロナにかからない』と豪語するほどだったんです」本誌が“水素カプセル”の販売会社代表を務めるK氏を直撃すると、実は一貫してワクチン接種を勧めていたのだという。「カプセルを愛用するみなさんにも、『水素を飲んでいるからといって、デルタ株には効かないよ』と言っています。ずっとワクチン接種を周囲に勧めていて、これから一回目を接種する予定です。5月ごろから、私は千葉さんに『ワクチンを打ったほうがいい』とアドバイスしていたんです。しかし8月3日になって、千葉さんから私に電話があった。『デルタ株に感染したみたいです』と言うんです。すぐ病院に行くように勧めましたが、『もうちょっと自宅で頑張ります』と話していた。私が、ワクチンを打たなかったのかと確認すると、千葉さんは『打ってない』と……」K氏と千葉さんが最後にやりとりしたのは、亡くなる11日前の8月8日だった。■感染後、千葉さんは「必ず打つ」と…「千葉さんは電話で、『いま、肺が厳しくて。これから救急車が来ます。治ったらワクチンを必ず打ちます』と話していました」販売会社のホームページに掲載されていた千葉さんの写真は、千葉さんが亡くなった日には削除されていた。その理由を聞くと――。「危篤と聞いてから、マネージャーさんに『何かあったら削除してもいいか』と話していました。千葉さんの息子たち(新田真剣佑と眞栄田郷敦)とはデビュー前から会っていて、彼らも7年ぐらい水素カプセルを飲んでいますよ」長年家族ぐるみの交流があったからこそ、K氏は千葉さんの死をこう悔やんだ。「千葉さんは今後も水素を広めていきたいと頑張っていたのに、無念です。無理やりにでもワクチンを打たせておけばよかった……」生還したら必ずワクチンを打つ。その言葉は実現しないまま、千葉さんは天国へ旅立った――。
2021年09月06日兄の連れてきた婚約者は…
いきすぎた自然派ママがこわい
義父母がシンドイんです!