「朝ドラ後も絶好調です。今クールも『向いのバズる家族』(日テレ系)に出演するなど、今や事務所の看板を背負っている若手女優ですよ」(テレビ局関係者)平均視聴率21.4%を叩き出し、平成最後の朝ドラとして大ヒットした『まんぷく』。安藤サクラ(33)の娘役を演じ、「あの子は誰!?」と注目を集めたのが小川紗良(23)だ。業界関係者の間でも「次世代女優のトップランナー」との呼び声も高い小川。宮崎あおいの移籍問題で揺れた芸能事務所『ヒラタオフィス』の秘蔵っ子だという。「ヒラタオフィスといえば去年に宮崎あおいさん、多部未華子さん、松岡茉優さんらトップクラスの女優が一斉離脱したことでも話題になりました。そうしたなかで“ポスト宮崎あおい”として事務所を支えているのが、22歳の若き小川なのです」(芸能事務所関係者)小川紗良は早稲田大学出身の才女で、映画監督と女優を両輪で目指している“二刀流”の若手実力派。2018年の主演映画『聖なるもの』はプチョン国際ファンタスティック映画祭で審査員特別賞を受賞し、国内外からも高い評価を受けている。「小川は早稲田大学時代、教授を務めていた是枝裕和監督のところで監督のイロハを学んでいました。彼女が監督した『最期の星』はぴあフィルムフェスティバルにも入選した評価作で、『インディーズ映画の若き女王』なんて呼ばれているんです。もちろん本人は監督も続けたいようですが、今は女優としていろんな演出家や監督から学んでいくつもりです。その経験を将来的に監督業にも活かすつもりと言ってました。事務所も『ポスト宮崎は小川に!』と期待をかけているそうです」(映画関係者)
2019年07月10日第71回カンヌ国際映画祭最高賞(パルムドール)を受賞し、第42回日本アカデミー賞最優秀賞最多8部門受賞、第91回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされるなど、世界中で大絶賛の嵐を巻き起こした是枝裕和監督の『万引き家族』が、フジテレビ土曜プレミアムにて本編ノーカットで地上波初放送。そのほか、この夏には話題作が続々と地上波放送されることになった。『そして父になる』『海街diary』『海よりもまだ深く』『三度目の殺人』など、“家族”をテーマにして多くの作品を描いてきた是枝監督が“家族を越えた絆”を描いた本作は7月20日(土)放送。息子に教えられることといえば万引きくらいしかないという、甲斐性なしの父・治に是枝作品常連のリリー・フランキー。家族が転がり込んだ平屋の家主である祖母を、是枝作品には欠かせない故・樹木希林が演じ、唯一無二の存在感をみせる。さらに母・信代役を安藤サクラ、信代の妹・亜紀役を松岡茉優が演じて是枝組初参加。また、オーディションで選出された子役の城桧吏と佐々木みゆも存在感を放つ。特に安藤さんの迫真の演技には、カンヌ審査員長のケイト・ブランシェットが大絶賛を贈ったことも話題となった。この個性的なキャストが織り成す衝撃のヒューマンストーリーを本編ノーカットで放送。さらに、是枝監督の最新作で今秋公開予定の『ラ・ヴェリテ』(仮)の紹介と監督コメントも併せて放送する。ほかにもこの夏は話題映画が続々地上波に!7月6日(土)には『ワイルド・スピードMEGA MAX』を放送。シリーズ全作の主要キャラが大集結し、史上最速のドリーム・チームを結成したアクションの常識を覆す最強のエンターテインメント。ホブス役のドウェイン・ジョンソンが初登場。今夏公開するシリーズ最新作『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』の前にぜひチェックしてほしい。7月19日(金)にはディズニー不朽の名作アニメーション『ライオン・キング』を放送。アカデミー賞オリジナル作曲賞、主題歌賞に輝き、いまもなお心に響き続ける素晴らしい音楽と、“家族”そして“生命”への限りない愛を描いた、世代を超えて語り継がれる感動のストーリー。8月に公開される“超実写版”が話題のいまこそ、オリジナルアニメでライオンの子どもシンバが、イボイノシシのプンバァ、その親友のミーアキャットのティモンなど愉快な仲間たちに励まされながら成長する姿に注目。翌週7月26日(金)に登場するのは『ペット』。『ミニオンズ』の生みの親、イルミネーションが手掛けた大ヒット作を地上波初・本編ノーカットで放送する。飼い主がいない間、愛するペットたちは何をしているのだろう…? という視点で繰り広げられる、おかしくも愛おしい、ペットたちの知られざる世界が明らかに!最新作『ペット2』は同日、全国にて公開。さらに8月10日(土)には『ONE PIECE FILM GOLD』を放送。満島ひかり、濱田岳、菜々緒、小栗旬など超豪華ゲスト声優陣を迎え、強烈なキャラクターたちが続々登場する。巨大カジノ船を舞台に“黄金帝”テゾーロが仕掛けた華やかなゲーム。史上最強のトラップがルフィたち麦わらの一味に襲い掛かる!今年はアニメ放送20周年にあたり、劇場版最新作『ONE PIECE STAMPEDE』がその前日8月9日(金)より全国公開される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワイルド・スピード MEGA MAX 2011年10月1日より全国にて公開© 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.ペット 2016年8月11日より全国にて公開© Universal Studios.万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.ライオン・キング(2019) 2019年8月9日より全国にて公開© 2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2019年06月24日NHKが、特集ドラマ「マンゴーの樹の下で~ルソン島、戦火の約束~」の制作開始を発表。岸惠子、清原果耶、林遣都、安藤サクラら出演者も発表された。本作は、太平洋戦争の中で最も凄惨を極めたフィリピン攻防戦の渦中、辛くも生き残った女性たちが書き残した戦争体験を基に描く、終戦の日関連の特集ドラマ。凛子と綾が営む駅前の小さな写真館は、綾が亡くなり、平成の時代に入り、店をたたもうとしていた。そんなところに、昭和20年のマニラ空襲で亡くなったはずの綾の弟から一通の手紙が届く。フィリピン人社会に紛れ込み溶け込むことで生きてきた弟が、綾の住所を探し出し送ってきたのだ。そして、凛子の胸にあのルソン島の日々、そして、凛子と綾だけの秘密がよみがえってくる…というあらすじだ。「豊饒の海」「地を渡る舟」を手掛けた長田育恵が描く本作では、戦後の昭和・平成を生き抜いたヒロイン凛子を、岸惠子と清原果耶がリレー形式で演じるほか、渡辺美佐子、山口まゆ、林遣都、大東駿介、福田転球、伊東四朗が出演。さらに、連続テレビ小説「まんぷく」でヒロインを演じた安藤サクラが、同作後初のNHKドラマに出演。伊東さんの娘役を演じる。特集ドラマ「マンゴーの樹の下で~ルソン島、戦火の約束~」は8月8日(木)22時~NHK総合テレビにて、8月中にBSプレミアムで89分版を放送予定。(cinemacafe.net)
2019年05月11日女優の松坂慶子(66)が5月7日公開の日清食品・袋麺シリーズ新CMに出演した。3月まで放送されていたNHK朝ドラ「まんぷく」で安藤サクラ(33)演じる立花福子の母・今井鈴役として出演し人気となった松坂は、CMでも天真爛漫な“おばあちゃん”役に。さらに孫役として同じく「まんぷく」に出演した深川麻衣(28)、二宮輝生(12)、三宅希空(10)が起用。“まんぷく尽くし”のCMは、早くもネットで話題を呼んでいる。日清の袋麺シリーズといえば「チキンラーメン」「出前一丁」「日清焼そば」でお馴染み。CMで松坂はそれぞれの袋麺を美味しそうに食べる孫たちに「おいしいのは、一口目だけよ」「ごまラー油が手に付くやない」「歯に青のりが付くからいや」といったイジワルな反応をしてみせる。しかし結局おなかが鳴ってしまい、“てへぺろ”を照れ隠しに披露。最後には空っぽになった皿やラーメン鉢を前に、みんなで「あ~、まんぷく!」と満足そうに声を揃える。各メディアによると松坂は、今回のCM出演について「こういう役どころも、板についてきたかなと実感しています」とコメントを寄せたという。Twitterでも《鈴さんそのものじゃないですか 好き~》《鈴さん再来!これは日清さん、やってくれましたね!最後に「まんぷく」という台詞を言うのもいい》《素敵なCMありがとうございます。なんかこの4人に会えたのが嬉しくて涙出ました》と喜ぶ声が上がった。松坂といえば79年のドラマ「水中花」(TBS系)に出演し、ドラマ主題歌「愛の水中花」も歌唱。セクシーな歌声で大ヒットを記録し、以降も色気を発揮する役柄が続いた。しかし近年はチャーミングで魅力的な大人の女性役を務め、評判を呼んでいる。10年の朝ドラ「ゲゲゲの女房」(NHK総合)で演じた貸本屋の店主・田中美智子は、その暖かな人柄が評判だった。「まんぷく」の鈴も魅力的で、「私は武士の娘です!」という台詞は視聴者に強い印象を残した。しかしがどこかお騒がせな役どころであり、ときに“うざ可愛い”と評されることも。そんな鈴を演じることに当初、松坂は苦戦したという。「松坂さんにとって鈴はコミカル過ぎたようで、『面白さはわかるけど、どう演じれば……』と悩んだそうです。しかし松坂さんは制作側から渡された関西弁の方言指導の音源を聞いて猛特訓することで、大阪の女性がどういった気質であるかを理解。そうすることで、次第にキャラが開花していったといいます。見事キャラは大ハマリとなり、放送後にはNHK大阪放送局の局長も『最後までドラマを引っ張っていただいた』と大絶賛するほどでした」(ドラマ制作関係者)「まんぷく」で新たなファンを獲得した松坂。“アラ70”となり、その魅力は増すばかりだ。
2019年05月07日『春のワルツ』『ファンジニ』『太王四神記』『サニー 永遠の仲間たち』『怪しい彼女』……と出演作を並べてみると、彼女がどれほどの実力を持った女優であるかがよく分かる。シム・ウンギョン、24歳。韓国の映画、ドラマ界を代表する彼女が、ついに日本での本格的な女優活動をスタートした。キャリア初となる舞台作品で、堤真一と橋本良亮(A.B.C-Z)が主演の『良い子はみんなご褒美がもらえる』、さらに6月には東京新聞記者・望月衣塑子氏による書籍を原案とした映画『新聞記者』で松坂桃李と共にW主演を張っている。インタビューが行われたのは『良い子はみんなご褒美がもらえる』の幕開けの4日前。ほぼ通訳を交えずに日本語で、作品への思い、そしてなぜいま、日本語を一から学んで日本で活動することを決断したのかなどを語ってくれた。初舞台作品がいきなり日本語で、しかも演出はイギリス人のウィル・タケット。かなり挑戦的な試みだが、シムは「あと4日で始まるけど、いまだに『本当にやるの?』という気持ちです」と笑う。物語はソビエトと思しき独裁国家を舞台に、精神病院に送り込まれた政治犯の男と、自分はオーケストラを連れているという妄想に囚われた男のふたりを軸に展開するが「いろんな“壁”が存在する世界を生きる人たちを描く中で、いま私たちが信じている自由は、そのままの意味の自由なのかを問いかける、いまの時代に必要な作品」と語る。シムは、堤が演じる政治犯の息子で9歳のサーシャを演じるが「サーシャは複雑なこの舞台で1番イノセントであり、ここに登場する大人たちの“原点”とも言える姿を見せる無垢な心を持った存在」。稽古期間中「経験がなくて、どう演じたらいいか?これで合っているのか?と悩んだ時期もあった」というが、そんな彼女を救ったのが堤の言葉だった。「堤さんが悩んでる私を見て『ひとつの感情を表現する方法はひとつじゃない。何を考えて芝居するかという目的、演じる時にそれがすごく大事だということをおっしゃってくださって、その言葉で気持ちが楽になって、稽古場で遊び心を持ってトライできるようになりました。みなさん、“舞台は楽しいよ”と言うんですけど、ちょっとずつそれがわかってきました」と笑顔を見せる。本作と同様、映画『新聞記者』も自由や真実の本質を問う作品。シムは国家権力がらみのある不正事件の真相を追う新聞記者を演じているが「権力とメディアというのは、日本に限らずいま、世界的にすごく大事なテーマであり、(アカデミー賞受賞の)『スポットライト』もそうですが、批判というよりは物事を考えさせられる世界的なトピックだと思います」とうなずく。官邸を追求する姿がメディアを賑わせている東京新聞記者・望月氏の著書『新聞記者』を原案にした作品で、韓国人である彼女が主演を務めるということで、政治的な色眼鏡で作品、そして彼女を見る者もいるだろう。だが、そんなリスクを意に介さず「映画は映画ですし、台本を読んで日本の映画の中で、新たなものを伝えられるエンタテインメントになると思った」と作品の仕上がりに自信をのぞかせる。そもそも、韓国で確立されたキャリアを持つにもかかわらず、なぜいま日本に?そんな問いにシムは「俳優は常にいろんな経験をし、学んでいかなくてはいけないと思っているし、機会があればいろんな世界でやってみたいとずっと思っていた」と語る。特に日本映画には中学の頃から触れ、岩井俊二、是枝裕和、中島哲也といった日本人監督の作品に衝撃を受けた。「1番好きなのは『リリイ・シュシュのすべて』で初めて見た時はショック受けて、当時は映画監督になりたいと思って、『リリィ・シュシュ』をマネしてシナリオを書いてたくらい(笑)。是枝さんの『誰も知らない』もその頃見て、日本の文化にハマるきっかけになりました」彼女の日本での活動を支える事務所は、安藤サクラが所属しているが、安藤主演の『百円の恋』も大好きな作品。「その辺にいる本物のニートを連れてきたドキュメンタリーかと思った(笑)。半端ねぇ!って(笑)。サクラちゃんの自由な動きに憧れます」と語る彼女が日本に来るのは必然だった。「これまで優しく、正義感の強いキャラを演じることが多かったんですけど、私、実はそんなに優しくはないんで(笑)。悪役とか、サクラちゃんがやっているようないい意味で変な役をやりたいです!」4月20日に東京・TBS赤坂ACTシアターで開幕した舞台『良い子はみんなご褒美がもらえる』は、5月7日(火)まで同劇場で上演された後、5月11日(土)・12日(日)に大阪・フェスティバルホールで上演。取材・文:黒豆直樹撮影:設楽光徳『新聞記者』6月28日(金)より全国公開
2019年04月22日第71回カンヌ国際映画祭で見事、脚本賞を受賞したイタリア映画『幸福なラザロ』。本作に関わった現代イタリア映画界を語る上で欠かせない存在で、日本のファンからは「イタリアの安藤桃子&安藤サクラ」との声も上がる“ロルヴァケル姉妹”の魅力を徹底解剖する!本作の監督を務めたのは、前作『夏をゆく人々』(’14)がカンヌ映画祭グランプリに輝き、世界が注目したイタリアの新しい才能、アリーチェ・ロルヴァケル。待望の新作となった本作は、2018年カンヌ国際映画祭で上映されるやいなや「異彩を放つ傑作!」と話題を呼び、世界各国から配給権のオファーが殺到。北米公開時には巨匠マーティン・スコセッシが絶賛し、映画完成後にプロデューサーに名乗りを上げる異例のバックアップをするなど、世界の著名人をも動かしてきた。1981年生まれのアリーチェは、養蜂で生計を立てる一家の夏を描いた自伝的作品である前作『夏をゆく人々』が長編映画2本目にしてカンヌでグランプリを獲得。その翌年には、ファッションブランド「MIU MIU(ミュウミュウ)」のショートフィルムシリーズ「女性たちの物語」の第9弾として「De Djess」を発表、同ブランドのデザイナーであるミウッチャ・プラダがいま一番インスピレーションを受けている存在のひとりとしてアリーチェを挙げるなど、ほかの世界的アーティストに刺激を与えている。一方、物語の後半に登場し、主人公の青年ラザロ(アドリアーノ・タルディオーロ)と行動を共にすることになるアントニアを演じるのはアルバ・ロルヴァケル。ふたりはアリーチェが妹、アルバが2つ上の姉となる。主人公の少女の母親役を演じた『夏をゆく人々』に続いて『幸福なラザロ』と妹の監督作に続けて出演しているが、観客の視線を釘付けにさせてしまう圧倒的な存在感と変幻自在な演技力が持ち味。本作でも、都会の片隅で必死に生きながらラザロと再会し、日常や心に“揺らぎ”が生まれていく女性を好演する。昨年だけでも6作品に出演したアルバは、いまやイタリア映画界を代表する女優のひとりといっても過言ではない。日本では『幸福なラザロ』以外にも、『ザ・プレイス運命の交差点』(公開中)に神の存在を感じたいために妊娠を命じられる修道女という難しい役どころで出演しているほか、イタリア映画ファンにはお馴染みのGWの恒例行事「イタリア映画祭2019」では、自由奔放な母親を演じた『私の娘よ』、子育て、恋愛、仕事に奮闘するシングルマザーを演じた『ルチアの恩寵』と出演作が2本上映。映画祭のポスターにもその姿が登場しており、さながら“アルバ祭り”の勢いすら見せている。アリーチェは、姉・アルバについて「常に私の仕事にインスピレーションを与えてくれて、とても信頼している存在です」と語り、『夏をゆく人々』では4姉妹の長女を主人公に据えるにあたり、姉つまりアルバの視点で物語を捉えようとしていたことを公言している。この活躍著しい姉妹に対して、SNSでは「イタリアの安藤桃子&安藤サクラだ」と例える声も上がるほど。アルバとアリーチェの両方にインタビューをしたことのある翻訳家・ライターの岡本太郎氏は、「ふたりにはとても強い信頼感を感じさせます。顔は余り似ていませんが、ふたりの声を聞くとしゃべり方がそっくりなんです」と語り、性格面では女優のアルバには几帳面さを、監督のアリーチェには自由な知性を感じるという。アリーチェ監督作のカンヌ上映時には姉妹そろってレッドカーペットに登場してきたが、姉妹での来日はまだ実現していない。アルバも出演するアリーチェの次回作で、もしかしたら実現するのか、イタリア映画界を牽引する姉妹に引き続き注目していて。『幸福なラザロ』は4月19日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:幸福なラザロ 2019年4月19日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開©2018 tempesta srl ・ Amka Films Productions・ Ad Vitam Production ・ KNM ・ Pola Pandora RSI ・ Radiotelevisione svizzera・ Arte France Cinema ・ ZDF/ARTE
2019年04月18日「博多華丸・大吉」の2人とNHKアナウンサー・近江友里恵が司会を務めるNHKの朝の情報番組「あさイチ」。3月22日の放送には今期の連続テレビ小説「まんぷく」でヒロイン・今井福子を演じている女優の安藤サクラが出演。ドラマの思い出など多彩な話題でトークを展開した。番組では先日のクランクアップの模様が映し出され、続いて「まんぷく」で共演中の俳優・長谷川博己がVTR出演。安藤さん演じる福子について「福ちゃんは安藤さんしかあり得ない」とその演技を絶賛。安藤さんは「楽しく健やかな日常を過ごすなかで何かを探求するのがすごく楽しくて、健やかな日常を『まんぷく』とともに過ごせた」と撮影をふり返った。番組では視聴者が選ぶもう1度見たい「まんぷく」の名場面トップ10を順々に紹介しつつ、合間にトークもはさんで進行。1位は“親子3人で川の字で寝ている場面”で、安藤さん演じる福子と長谷川さん演じる萬平の息子・源が2人を交互に見つめる様に多くの視聴者がほっこりしたそう。さらに安藤さん自身の生後4か月時の映像もNHKのアーカイブから発掘、紹介され、これには安藤さんも驚いた様子で「朝ドラにヒロインにでもならない限り見つからない」と思っていたことを告白。視聴者からは「NHKが本気出したらマジであるからな」「奇跡だぁ!良かったね」などの声が寄せられる。また、朝ドラ初の“ママさんヒロイン”となった安藤さんが自身の子どもとともにスタジオ入り。子どもとコミュニケーションを取りながら撮影に臨む姿、安藤さんの子どもが長谷川さんや松下奈緒ら共演者と触れあう姿など、アットホームで笑顔が絶えない撮影現場も紹介。これにも「現場の雰囲気の良さや、関係者の皆さんの優しさが感じられる」「お嬢さんもたくさんの人に囲まれてきっと幸せな時間だったと思う」などの声が集まった。昨年の出産後、パルムドール受賞の栄光に輝いた『万引き家族』、そして「まんぷく」と大きな転機となった作品を撮り終えた安藤さん。今後のことを聞かれると「(子どもが)保育園に入ってないのでどうしたらいいのか本当に分からない。(子育ての)環境整うまでは(女優に)専念するのか探ってます」など率直な心境を語った。番組の最後には涙をこらえながら「視聴者のみなさんといろんな感情を共有できたらと思って演じました。最後まで楽しみましょう」とコメント。放送終了後も「安藤サクラちゃんのチャーミングさ、サービス精神、気取らなさ、最高」「安藤サクラってこんなサービス精神にあふれた女優だったのか」「自然体の柔らかさと笑顔良いね」「安藤サクラが福ちゃんでよかった。あと1週間全力で見ます!」などの感想がSNS上に続々と上がり続けている。(笠緒)
2019年03月22日米アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、日本アカデミー賞最優秀賞8部門を受賞し、凱旋上映中の『万引き家族』が、“アジア全域のアカデミー賞”と呼ばれる第13回アジア・フィルム・アワードにて、作品賞と音楽賞を受賞。是枝裕和監督、安藤サクラ、細野晴臣らが参加した。動員数380万人、興行収入46億突破(3月17日時点)という是枝監督作品最大のヒットを記録している本作。現地時間3月17日(日)に開催されたアジア・フィルム・アワードにて作品賞、監督賞、主演女優賞(安藤サクラ)、助演女優賞(松岡茉優)、音楽賞、美術賞の6部門でノミネートされていたが、作品賞と音楽賞の受賞を果たした。日本映画で作品賞を受賞したのは、黒沢清監督『トウキョウソナタ』以来10年ぶり、日本映画で音楽賞を受賞をしたのは、久石譲の『崖の上のポニョ』以来、同じく10年ぶりとなった。■是枝監督、樹木希林さんとの思い出の映画賞に「お墓まいりをして報告したい」受賞を受けて是枝監督は、「謝謝(シェイシェイ)ありがとうございます。アジア・フィルム・アワードは賞の結果よりは本当に尊敬するアジアの映画人たちと再会をして交流を深めて、そういう時間が一番の目的だと本当に思ってこの場に来ているんですけれども、やはり賞をもらうと嬉しいものですね。ここに来られなかったスタッフとキャスト、昨年の9月に亡くなられた樹木希林さん、希林さんと最初に映画祭に参加したのがこの香港の映画祭だったという思い出があって、このことをさっき思い出してました。戻ったらお墓まいりをしてこの賞を報告したいと思います。ありがとうございました」と、希林さんとの思い出に触れてコメント。また、細野さんは「ありがとうございます、驚いています」と語り、「『万引き家族』の音楽はそれほど多く作曲したわけではないですが、とてもシンプルなものなのに、『万引き家族』のおかげで僕の音楽を見つけてくれてとても幸運です。これからもいっそう頑張ります。謝謝!」と喜びを語った。■安藤サクラ「本当に華やかでなかなか味わえない場所」授賞式当日は、是枝監督、細野さんと、朝ドラ「まんぷく」が佳境となっている安藤さん、美術賞ノミネートの三ツ松けいこの4名が映画祭に出席。授賞式の前にはレッドカーペットにも登場し、現地メディアからは大量のフラッシュを、観客からは大きな歓声を浴び、アジア圏においても人気の高さをみせつけた。今回で第10回以来二度目の参加となる是枝監督は、「ノミネーションは勿論ですが、アジアを代表する、尊敬するフィルムメーカーの皆さんと、短い時間ではありますが交流を育める貴重な機会が有難く、楽しみにしております」と語り、第4回にて『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』でのノミネート以来二度目の参加となる安藤さんは「2010年のアジア・フィルム・アワードに参加させていただいたことがあり、当時の映画の助演女優賞で参加させていただきました」とふり返ってコメント。「私も20代前半でしたし、ただ会場の雰囲気に圧倒されてしまい、自分は場違いなように、その場所にマッチしていないように感じてしまい、ただすごい華やかなものを見たなという思い出があります。今日はそれから約10年経ちましたので、また違う気持ちで参加できるのかなと楽しみにしています。本当に華やかでなかなか味わえない場所なので楽しみたいと思っています。皆で海外に来れたのも嬉しいです」と喜びの様子だった。細野さんと同様、初参加となった三ツ松さんは「自分のことでないような気持ちです。『万引き家族』に連れてきてもらったという、ご褒美のような気持ちでいっぱいです。せっかくですので楽しく過ごさせていただき、一緒に頑張った美術のスタッフ、他のスタッフの方にも喜びを共有したいと思います」と語った。なお、是枝監督は、日本でも公開中の『バーニング 劇場版』にて本アワード最多8部門のノミネートを果たし、功労賞を受賞したイ・チャンドン監督のプレゼンターを、そして細野さんは、日本でも人気の高い歌手・アーティストでアジア新人賞を受賞したジェジュンのプレゼンターを務め、注目を集めていた。『万引き家族』は全国にて凱旋上映中、4月3日(水)よりブルーレイ・DVD発売&レンタル開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2019年03月18日トーガ(TOGA)から、大阪発の2ブランドとコラボレーションしたTシャツが登場。2019年3月20日(水)より、トーガ大阪店、原宿店などで発売される。大阪発のブランド「ザモンゴリアンチョップス」とのコラボレーションでは、左胸に“トーガ愛”の文字を刺繍で施したシンプルなデザイン。ボディは、ブラックとホワイトの2色を用意する。「ザモンゴリアンチョップス」から独立したブランド「ボクハタノシイ」とのコラボレーションアイテムは、同ブランドのアイコニックなロゴ“BOKU HA TANOSII”を“TOGA HA TANOSII”にアレンジしたデザイン。ブラックとホワイト2色のボディに、白、黒の刺繍をそれぞれ施した。また、トーガ 大阪店では、3月20日(水)から3月31日(日)までの期間、メインコレクションの発売を記念したイベントを開催。女優の安藤サクラをモデルに起用し、フォトグラファーの鈴木親が撮り下ろしたトーガ2019年春夏コレクションビジュアルのアザーカットや、フォトグラファー夢一平による大阪を舞台にした作品が展示される。【詳細】トーガコラボレーションアイテム・トーガ×ボクハタノシイ発売日、販売店舗:3月20日(水) トーガ 大阪店、IMA:ZINE(白地に白刺繍、黒地に黒刺繍の別注色のみ)、3月21日(木) ボクハタノシイ 大阪店、4月1日(月) トーガ 原宿店カラー:ホワイト、ブラック価格:6,500円+税・トーガ×ザモンゴリアンチョップス発売日、販売店舗:3月20日(水) トーガ 大阪店、IMA:ZINE、3月21日(木) TMC Friendly Shop、4月1日(月) トーガ 原宿店カラー:ホワイト、ブラック価格:6,500円+税■トーガ 大阪店イベント期間:2019年3月20日(水)~3月31日(日)※オープニングレセプションは3月20日(水)18:00~21:00時間:11:00~20:00場所:トーガ 大阪店住所:大阪府大阪市西区北堀江 1-23-7 大阪菓子会館 1FTEL:06-6533-7538【問い合わせ先】トーガ 原宿店TEL:03-6419-8136
2019年03月16日「福ちゃん(安藤サクラ)にもくだらないアドリブをいつも受けていただいて。このスタッフとキャストがいなければ、最後にこんなふうにすごい素敵な時間を過ごすことができなかったなと改めて感じました」2月27日、NHK朝の連続テレビ小説『まんぷく』のクランクアップでこう挨拶したのは長谷川博己(41)。子連れで撮影に突入した安藤サクラ(33)も「娘にとってもすごいスペシャルな時間になりました」と振り返った。1歳8カ月を迎えた安藤の長女は、スタジオにも時々顔を出した。NHK関係者によれば、安藤以外のキャストの中で誰よりなついていたのが、長谷川だったという。「娘さんは萬平役の長谷川さんを“ぺい”と呼び、スタジオへ遊びに来ると『ぺい!ぺい!』と彼にベッタリ。話し方がまだ幼いので『パパ!パパ!』と聞こえちゃうこともあるんです(笑)。10カ月間も一緒でしたからね。安藤さんも周囲に『すっかり萬平をパパと間違えているみたい』とほほ笑ましく話していました」NHKは安藤のためキッズルームを設置。特別待遇で迎え入れた。「当初、長谷川さんは『僕は子供をあやすのが下手なんですよ』と話していましたが、徐々に距離を縮めていきました。休憩中にスタッフから、長女がスタジオの外に来ていることを教えてもらうと、小走りでスタジオを出ていき笑顔でハイタッチしていました」(番組関係者)長女は長谷川の顔を見ると、すぐ笑顔に変わったという。「撮影に戻るため、長谷川さんがその場を離れると嫌々と泣きだすこともありました(笑)。娘さんは撮影期間中に歩けるようになり、2、3の言葉は話せるようになりました。長谷川さんも『子供の成長は本当に早いですね』と喜んでいました」(前出・番組関係者)ここまで長谷川が安藤の長女に好かれた理由は何なのか?「いつもクールなイメージですが、実は童心に満ちており、本番でちょっとしたいたずらを仕掛けたり、母性本能をくすぐるタイプ。安藤さんも『子供にしかわからない、似た部分があるのかな』と笑っていました」(長谷川の知人)長谷川は昨年末に一部で鈴木京香(50)との破局が報じられたが、現在も交際は続いている。「撮影で大阪入りする前は、よく鈴木さんの愛犬を散歩させていました。“再会”を心待ちにしているそうです」(前出・知人)長谷川は来年の大河『麒麟が来る』で主役を務める。撮入する初夏まで京香&愛犬と過ごす穏やかな時間を楽しみにしているという。
2019年03月06日北山宏光が主演を務める映画『トラさん~僕が猫になったワケ~』で、要潤の圧倒的存在感が話題となっている。朝ドラ「まんぷく」でも人気を博している要さんだが、本作ではクセがすごいカリスマ漫画家・浦上栄剛を熱演。今回はそんな要さんの“カリスマ演技”の魅力をピックアップした。■リピーターも毎回笑う!?クセがすごいカリスマ漫画家・浦上栄剛要さんが演じる浦上は、主人公・寿々男(北山さん)の同期の漫画家。寿々男が「ネコマン」以降、鳴かず飛ばずの売れない漫画家なのに対し、テレビでも取り上げられるほどの超売れっ子。一方で、「きあああああああああああ!」と大絶叫しながら瓦割をしたり、鍵盤楽器のチェンバロを演奏したりと、クセがすごいキャラクターでもある。SNSでは、「要潤が良い味出してた」「トラさんは要潤の使い方が最高だからまずはそこを見てほしい」という声のほか、「浦上先生に毎回笑ってしまう」と、その“カリスマ演技”にハマってしまうリピーターが出現するほど。■脱イケメン!?唯一無二の個性派俳優ポジションを確立そんな浦上を演じる要さんは現在、NHK連続テレビ小説「まんぷく」にメインキャストとして出演中。安藤サクラ演じる福子の義兄で、心優しく家族思いの画家・忠彦役を演じており、好感度がぐんぐん上昇中。先日は、娘婿役の瀬戸康史との“入浴シーン”が話題となったばかりだ。2001年に、いまや若手イケメン俳優の登竜門となった「平成仮面ライダー」シリーズの2作目「仮面ライダーアギト」でデビューし、数多くの映画やドラマに出演。2009年より、ドキュメンタリー風に歴史を取り上げる人気番組「タイムスクープハンター」に“時空ジャーナリスト”として出演すると、お茶の間でお馴染みの顔となった。また、2011年より出身地の香川県をPRする“うどん県副知事”に就任。ケンタウロス姿を披露したり、ヒップホップグループとコラボしたりと、精力的に活動中。その活動はうどんだけに留まらず、人気カップ麺の原材料の生産量で香川が1位ということで、公式Twitterに次々と自身の顔写真を加工したおもしろ画像を投稿。自ら話題を提供する姿は、まさに香川の顔ともいえ、コミカルで親しみ溢れるイメージで活躍の幅を広げている。■瓦割では人知れず涙も…撮影をふり返る本作で、要さんは筧昌也監督と3度目のタッグ。先月行われた完成披露舞台挨拶では、撮影をふり返り「脚本を読んだ時、『今度はオレ何をやらされるのだろう』って不安もありましたが(笑)、瓦割とか色々やらせてもらって、実際の撮影は楽しかったです」とコメント。「まんぷく」での穏やかな忠彦役とはひと味違った、振り切った演技は見どころのひとつとなっている。しかし、その一方、はりきり過ぎて失敗もあったようで、「瓦割のシーンで、1発OKで全部割れたんですが、実は足元に破片が落ちてしまい、皆が拍手してくれている中で、痛みでちょっと泣いてました」と、笑いを交えたエピソードも。「まんぷく」が無事クランクアップを迎え、今年はさらに大作映画『キングダム』で原作コミックスでも屈指の人気を誇る武将・騰役で出演が決定。長髪とヒゲ姿や、不可解な言動が特徴的なひとクセあるキャラクターを要さんが演じることに、早くも期待の声が上がっている。『トラさん』でのカリスマ演技はもちろん、今年も個性派俳優・要潤から目が離せなくなりそうだ。『トラさん~僕が猫になったワケ~』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トラさん~僕が猫になったワケ~ 2019年2月15日より全国にて公開© 板羽皆/集英社・「トラさん」製作委員会
2019年03月03日第42回日本アカデミー賞の授賞式が1日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、様々な男性俳優がスーツ&タキシード姿で登場した。『空飛ぶタイヤ』で優秀助演男優賞を受賞したディーン・フジオカは、エンポリオ・アルマーニのスーツとシューズで決め、ジャガー・ルクルトの時計を身につける。司会の西田敏行から「非の打ち所がない」と絶賛され、照れを見せる場面もあった。『坂道のアポロン』『覚悟はいいかそこの女子。』で新人俳優賞を受賞した中川大志は、スーツ、シューズ、アクセサリー全てイブ・サンローランで固める。『孤狼の血』で最優秀主演男優賞に輝いた役所広司は、最優秀助演男優賞を受賞した昨年と同じく、スーツ・シューズ・アクセサリーをジョルジオ・アルマーニで揃えた。■最優秀賞受賞リスト作品賞…『万引き家族 』監督賞…是枝裕和(『万引き家族』)主演男優賞…役所広司(『孤狼の血』)主演女優賞…安藤サクラ(『万引き家族』)助演男優賞…松坂桃李(『孤狼の血』)助演女優賞…故・樹木希林さん(『万引き家族』『日日是好日』)アニメーション作品賞…(『未来のミライ』)脚本賞…是枝裕和 (『万引き家族』)音楽賞…細野晴臣 (『万引き家族』)編集賞…上田慎一郎 (『カメラを止めるな!』)録音賞…浦田和治 (『孤狼の血』)照明賞…藤井勇(『万引き家族』)撮影賞…近藤龍人(『万引き家族』)美術賞…今村力 (『孤狼の血』)外国作品賞…『ボヘミアン・ラプソディ』
2019年03月02日第42回日本アカデミー賞の授賞式が1日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞作品・受賞者が揃った。作品賞・監督賞含め、8冠に輝いたのは、第71回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞も受賞した、是枝裕和監督の『万引き家族』。是枝監督は昨年も『三度目の殺人』で最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀脚本賞・最優秀編集賞を受賞し、今年のプレゼンターも務めていたために、『万引き家族』と自分で読み上げるたびに笑いが上がっていた。松崎薫プロデューサーは「本当に多くの方々にご覧いただき、パルムドールからオスカーのノミネートまで評価いただき、最後締めくくりをいただきありがとうございました」と感謝。是枝監督も「長い旅をこの作品と続けてきましたけど、本当にいいラストを迎えることができました」と満足そうにしていた。優秀主演男優賞のリリー・フランキーは「知らないうちにお祭りが続いてて、いろんなことに行かせていただいて、辛いお別れもありましたけど、楽しく過ごさせていただきました」としみじみ。最優秀主演女優賞に輝いた安藤は「素敵な時間をありがとうございます。(城)桧吏、(佐々木)みゆ、やったね! ありがとう!」と、子役たちに語りかける。松岡は「こういうとき、たいていものが浮かぶタイプの人間なんですけど……」と言葉を詰まらせ、本当に良かった。ありがとうございます」と頭を下げた。■最優秀賞受賞リスト作品賞…『万引き家族 』監督賞…是枝裕和(『万引き家族』)主演男優賞…役所広司(『孤狼の血』)主演女優賞…安藤サクラ(『万引き家族』)助演男優賞…松坂桃李(『孤狼の血』)助演女優賞…故・樹木希林さん(『万引き家族』『日日是好日』)アニメーション作品賞…(『未来のミライ』)脚本賞…是枝裕和 (『万引き家族』)音楽賞…細野晴臣 (『万引き家族』)編集賞…上田慎一郎 (『カメラを止めるな!』)録音賞…浦田和治 (『孤狼の血』)照明賞…藤井勇(『万引き家族』)撮影賞…近藤龍人(『万引き家族』)美術賞…今村力 (『孤狼の血』)外国作品賞…『ボヘミアン・ラプソディ』
2019年03月01日「第42回日本アカデミー賞授賞式」が3月1日(金)に開催され、『万引き家族』が最優秀作品賞を受賞した。12部門において優秀賞を受賞している『万引き家族』だが、作品賞以外にも、最優秀監督賞、最優秀主演女優賞、最優秀助演女優賞、最優秀脚本賞など、最多計8部門で最優秀賞を受賞した。なお、最優秀主演男優賞は『孤狼の血』の役所広司、最優秀助演男優賞は『孤狼の血』の松坂桃李が受賞した。『万引き家族』は、是枝裕和監督が、貧困と幸せ、血縁と心の絆など社会に抱いたある違和感に、10年間描いてきた家族に関するテーマを投入した渾身作。下町の一軒家で、家主である老女(樹木希林)の年金を目当てに暮らす柴田家。足りない生活費を万引きなどで稼いでいた彼らは、冬の日、親から虐待を受ける少女を拾い一緒に暮らし始める。しかし、ある事件をきっかけに家族の秘密は白日の下にさらされる。日本映画の頂点に立ち、抱き合って喜び合った是枝監督、リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優などの“家族”たち。是枝監督は「撮影からちょうど1年、長い旅をこの作品と続けてきました。本当にいいラストを迎えることができました」と簡潔ながら気持ちのこもったコメント。優秀主演男優賞を受賞したリリーさんは、「すごく小さく始まった映画でしたけど、知らないうちにお祭りが続いて、1年間いろいろなところに行かせていただきました。つらいこと、人のおわかれもいっぱいありましたが、この映画の魔法にかかって楽しく過ごさせていただきました」と、リリーさんらしい詩的な言葉に思いを乗せた。リリーさんの妻役となった安藤さんは「素敵な時間をありがとうございます!本当にたった1年と思えない1年間でした。(城)桧吏、(佐々木)みゆ、やったね!」とステージの向こうにいるであろう子役たちにも笑顔を投げかける。終始涙をこらえられない様子の松岡さんは、「ものが浮かぶタイプですけど、本当に浮かばない…」とマイクを返す仕草をしたものの「ありがとうございます」と伝え、この日何度目かの涙を流していた。(cinamacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2019年03月01日第42回日本アカデミー賞において、安藤サクラが『万引き家族』で最優秀主演女優賞に輝いた。目に涙をためながら、安藤さんは自身の状況と照らし合わせた赤裸々なスピーチを行い、会場中が温かい感動に包まれた。優秀主演女優賞には『日日是好日』の黒木華、『人魚の眠る家』の篠原涼子、『勝手にふるえてろ』の松岡茉優、『北の桜守』の吉永小百合という豪華な顔ぶれが並んだ。しかしながら、第71回カンヌ国際映画祭の審査委員長ケイト・ブランシェットも絶賛した安藤さんの演技は、一歩抜きん出ての受賞となった。『万引き家族』は、クリーニング店で働きながら、家族を支える柴田家の母親・信代を演じた安藤さん。最初は犯罪でつながっているだけに見えた家族の絆を、人として、母親として、女として存在する演技で魅了。台本なしで臨んだという刑務官の取り調べシーンでは、信代が憑依したかのような佇まいをみせた。菅田将暉から最優秀賞の受賞が発表されると、松岡さんと抱き合った安藤さん。ブロンズ像を受け取った後は、深々と一礼し、「ありがとうございます」と瞳を潤ませた。当時、安藤さんは第一子出産後、初の撮影現場となっていたという。「本当に…正直どうやって子育てをしながら、作品に関わる時間を作れはいいのかってずっとわからなくて…」と迷いの中、必死で向き合っていたことを告白。「子育ては24時間、映画の現場も24時間、子育ては全力でなければならないし、映画の現場でも全力を尽くしていかなければならない。どうバランスをとっていいかわからなくて、どう両立すべきなのか今まったくわかりません」と安藤さんは言葉を紡いだ。「でも今日この場に来て、本当に素晴らしい先輩方の姿を見て、その方たちと出会えた時間、今まで作品で関わらせていただいた先輩方と過ごした時間も、これから生きていく時間に活かせていけたらいいかなと思っていました」と絶えぬ情熱を語る。「自分が曖昧な気持ちでいるのがすごく嫌で、ずっとモヤモヤしていたんですが、こうして賞をいただくことができて、必ず自分の中で決着をつけてきちんと映画の時間に携われるような環境に、自分自身を整えてまた映画の世界に戻ってきたいと思いました。本当にありがとうございます」と、晴れやかな表情で安藤さんがスピーチを終えると、松岡さんが感動のあまり涙をハラハラとこぼしていた。(cinamacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2019年03月01日女優の安藤サクラが1日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第42回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、『万引き家族』で最優秀主演女優賞を受賞した。マイクの前に立った安藤は涙ながらに「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えると、「今日、会場にいながら、これからどうやって子育てをしながら作品に関わる時間を作ればいいのかずっと分からなくて」と吐露。2017年に出産を経験し、同作を通じて「子育ては24時間。映画の現場も24時間。子育ては全力でなければならないし、映画の現場でもみんなと全力を尽くしていかないといけない」とあらためて実感したという。さらに、「私は妻として、母として、健やかな日常を送ることが一番の目標であります」とした上で、仕事と育児について、「この2つをどう両立したらいいのか、正直全く分かりません」と告白。一方で、「やっぱりどうしたって、映画の世界の方にはものすごく憧れを抱いてしまうんだということがはっきり自覚しました」と正直な思いを伝える。そして、「今日、ずっとこの授賞式はじまってから自分が曖昧な気持ちでいることがすごく嫌でずっとモヤモヤしていたんですが、こうやってすばらしい賞をいただくことができて。必ず自分の中で決着をつけて、きちんとまた映画の時間に携われるような環境に自分自身を整えて、また映画の世界に戻ってきたいと思いました」と決意を新たにし、「本当にありがとうございます」と結んだ。
2019年03月01日俳優の窪田正孝が、2020年度前期NHK連続テレビ小説で主演を務めることが決定した。28日、東京・渋谷の同局で制作発表会見が行われ、窪田と制作統括の土屋勝裕氏が出席した。現在放送中の安藤サクラ主演『まんぷく』、100作目となる広瀬すず主演『なつぞら』に、101作目となる戸田恵梨香主演『スカーレット』に続いて、102作目となる朝ドラのタイトルは『エール』。応援するという意味での“エール”をタイトルにした。同作は、全国高等学校野球大会の歌「栄冠は君に輝く」や阪神タイガースの歌「六甲おろし」など、スポーツシーンを彩る応援歌の数々を手掛けた福島県出身の作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏をモデルに、音楽とともに生きた夫婦を描く。窪田は、古関氏をモデルにした主人公・古山裕一を演じる。
2019年02月28日マクセル アクアパーク品川は、「サクラアクアリウム ディレクテッド バイ ネイキッド(SAKURA AQUARIUM Directed BY NAKED)」を、2019年3月2日(土)から2019年4月21日(日)まで開催する。2015年より展開してきた“音・光・映像と生きものの融合”を体現するネイキッドの演出。今回は、海の世界にデジタルアートで描き出す桜景色の中で、イルカやペンギン、鮮やかな魚たちと一緒に最先端のお花見を楽しめる空間演出を施す。「花びら舞う、桜の海でお花見を。 」をテーマに、最先端テクノロジーによって海の世界に咲く満開の桜を描く。イルカたちが舞うダイナミックなお花見体験「桜語り」と題された夜のドルフィンパフォーマンスでは、スタジアム型の会場が無数の花びらにつつまれる中イルカたちが華麗に舞うダイナミックなお花見体験が楽しめる。 水(ウォーターカーテン)、音(12.1chサラウンド)、光(ムービングライト、水中照明)、映像(プロジェクションマッピング)などの最先端デジタルアートによって「花びら舞う、 桜の海」を演出し、非現実の幻想空間へと誘う。初開催「お花見ペンギン」エントランスでは、「サクラアクアリウム」をイメージした華やかな“サクラダイ”の展示に加えて、ペンギンたちのパフォーマンスとプロジェクションマッピングが融合した初プログラム「お花見ペンギン」を開催する。そして、水槽展示エリアに広がるのは桜の海。「サクラアクアリウム」をイメージした鮮やかな魚たちが春を届けてくれる。オリジナルドリンクには花びらをのせてお花見に欠かせない飲食メニューも充実のラインナップ。発光サンゴの水槽が連なるカフェバー「花灯(はなあかり)」では、 夜桜のプロジェクションマッピング演出のなか和傘を設けた水槽テーブルを設置。桜の花びらを浮かべたオリジナルドリンクに加えて、三色団子や桜餅などの和スイーツも揃えている。なお、これらは館内のお持ち歩きも可能だ。【詳細】サクラアクアリウム ディレクテッド バイ ネイキッド期間:2019年3月2日(土)~2019年4月21日(日)時間:10:00~22:00 ※最終入場は、閉館時間の1時間前。住所:東京都港区高輪4-10-30(品川プリンスホテル内)TEL:03-5421-1111入場料金:大人(高校生以上) 2,200円、小・中学生 1,200円、幼児(4歳以上) 700円年間パスポート料金:大人(高校生以上) 4,200円、小・中学生 2,300円、幼児(4歳以上) 1,300円■ドルフィンパフォーマンス詳細・ドルフィンパフォーマンス(ナイトver.) 桜語り(さくらがたり)開演時間:19:00/20:30(約15分間)・ドルフィンパフォーマンス(デイver.) 春くるくるり開演時間:11:30/13:00/14:30/16:00/17:30 (約15分間)
2019年02月23日「博多華丸・大吉」の2人とNHKアナウンサー・近江友里恵が司会を務める朝の情報番組「あさイチ」に連続テレビ小説「まんぷく」に出演中の俳優・長谷川博己がゲスト出演。ヒロイン役の安藤サクラ、共演の桐谷健太、大谷亮平もVTRで登場し、同作の撮影秘話などが語られた。ブラックを基調にしたシックな装いで登場した長谷川さん。ラーメンは“とんこつ派”だと語る長谷川さんを前に「まんぷく」でヒロイン・立花福子を演じている安藤さんがVTR出演、「思った以上に夫婦のやりとりがスムーズに出来た」と語る安藤さんは「心から萬平さんが長谷川さんでよかったなって…」と撮影をふり返り涙ぐむ場面も。これに「いい涙、、ハセヒロ本当に(萬平さんと同じで)誠実な人なんだあ」などの声と共に「見ているこちらも涙が出てくる」「安藤サクラさんの涙に涙…」などもらい泣きした視聴者からのツイートが多数寄せられる。また安藤さんの娘が長谷川さんに懐いてるといい、長谷川さんによれば「俺を見て“ぺい”と言う」のだそう。これにも「安藤サクラさんの子どもにぺーって呼ばれる長谷川博己さん最高じゃん」「安藤サクラの娘ちゃん(1歳9カ月)はヒロキのことを「ぺー」と呼ぶエピが微笑ましくてニヤニヤ」などの反応が。また世良勝夫役の桐谷さんは長谷川さんとの距離を縮めるために「敬語をやめましょう」と自ら進言、現在では長谷川さんを“ヒロ君”と呼んでいるといい、「(長谷川さんは)飲みに行って『一杯だけ』って言って、自分が最初におかわりする」というエピソードを披露。これには「桐谷さんとの距離感で吹いた(笑)」「長谷川さんが萬平さんそのままで、桐谷さんも世良さんまんまなの良い」などのツイートが。そして大谷さんはスキンケアをあまりしない長谷川さんにケアを勧めたという。その影響もあってか最近は長谷川さんもスキンケアに目覚め出してる模様で、視聴者からは「真一さんがスキンケアを手取り足とり萬平さんに教えてる姿想像したら...」「大谷亮平が長谷川博己にスキンケアについてレクチャーする現場…」など、その関係性を想像して“萌える”視聴者も続出している様子だ。(笠緒)
2019年02月22日「今度、神戸でドラマの撮影をやるんだ。10日間くらい取られるかな。今日から、忙しくなるよ」2月13日、都内の喫茶店に姿を見せた柄本明(70)は同席した劇団関係者らしき女性にそう語った。台本を手に持ちながら、これからについてゆっくりと話し始める。その顔には、すっかり笑みが戻っていた――。昨年10月27日、最愛の妻・角替和枝さん(享年64)が原発不明がんのために亡くなった。近所の喫茶店で談笑するのが、夫婦の日課だったという柄本。1月30日の「お別れの会」ではラブレターを読むかのように、妻との思い出を涙ながらに語っていた。「いっしょに行った喫茶店はまだ行けない。思い出しちゃって……」だが亡くなってから3カ月。妻とすごした場所ではないものの、喫茶店通いを再開したようだ。そんな“妻ロス”から回復できたのは、あのニュースも大きく影響したことだろう。息子の柄本佑(33)とその妻の安藤サクラ(33)が、「第92回キネマ旬報ベスト・テン」で主演男優賞と主演女優賞をダブル受賞したのだ。夫婦での受賞は史上初。2月10日の授賞式で佑は、「(母は)きっと会場のどこかにいると思います……」とスピーチ。安藤も亡き義母を思い、涙を流していた。そこで本誌は喜びの声を聞くべく、都内の自宅を訪れた。すると、近所の喫茶店に出かける柄本の姿を目撃したのだ。2時間後、店を出てきた柄本に記者は声をかけた。――佑さんご夫妻のダブル受賞、おめでとうございます。「いやいや、まあよかったですよ」穏やかな口調で語る柄本。受賞について聞くと照れくさいのか、人ごとのように語る。「そりゃあ、うれしいんじゃないですか」――ご夫婦そろって主演賞を受賞するのは、史上初の快挙だということですね。「なんか初めてみたいですね」――奥さまへのご報告はされたのでしょうか?「いや、まあ別にね。仏前に手を合わせて……だいたいそんなところです」安藤が角替さんを思い号泣していたことについて触れると、「ああ、そうなんだ……」と驚いたように声を上げる。そして安藤が出演中の朝ドラ『まんぷく』は、角替さんが出演を後押しした作品だ。「ご覧になっていますか?」と聞くと、「ええ、ええ」とうれしそうに答える。記者が「今回のW受賞の報せは、奥さまからのプレゼントかもしれないですね」と聞くと、柄本はこう答えた。「そうですね……」最後は恥ずかしそうに笑うと、記者に会釈をして家の中へと入っていった。徐々に明るさを取り戻しつつある柄本家。その様子を、天国の角替さんもきっと“萬福の”笑顔で見守ってくれていることだろう――。
2019年02月21日第42回日本アカデミー賞で新人俳優賞に輝いた8名の撮りおろしビジュアルが、西武渋谷店A館 井の頭通り沿い壁面ウィンドウにて本日より掲出スタート。SNSでは早くも「美しすぎ」「最高」と話題になっている。優秀作品賞には『カメラを止めるな!』『万引き家族』、優秀主演男優・女優賞には、岡田准一や安藤サクラなどが選ばれ、今年も賑わっている日本アカデミー賞。今回新人俳優賞には、『羊と鋼の森』の上白石萌歌をはじめ、『生きてるだけで、愛。』趣里、『響 -HIBIKI-』平手友梨奈、『累-かさね-』『散り椿』芳根京子、『コーヒーが冷めないうちに』伊藤健太郎、『坂道のアポロン』『覚悟はいいかそこの女子。』中川大志、『スマホを落としただけなのに』『ビブリア古書堂の事件手帖』成田凌、そして『リバーズ・エッジ』吉沢亮の8名が選ばれた。そして今回、この8名を撮り下ろした企画「New Cinema Face2019」が始動。日本アカデミー賞協会の公式アカウントが投稿したツイートには「ポージングも、表情も全てにおいて最高」「うわー素敵ですね」「躍動感半端ない!そのまま出てきてー」と絶賛の声が寄せられている。また、「てちヒールとか履いてないのに美脚」「改めててっちゃんのスタイルの良さハンパない」「萌歌姫が姫してる」「趣里ちゃーん 見てきたよ、、、 可愛い可愛い可愛い、、、 はぁ、美しい、、、、」「どんどん新しい吉沢さんが見れて嬉しい」「大志くんめちゃカッコいい」と、普段とはまた違ったビジュアルの俳優陣を絶賛するコメントも。さらに、話題賞にも選ばれた伊藤さんは「真似してみた」と、自身の撮りおろしビジュアル前でポージングをとり、撮影した写真をSNSにアップ。まさかのコラボにファンからは、喜びの声と受賞を祝うリプライが続々。ほかにも、「ポスターにするか雑誌広告につけてほしい」「一家に一枚ポスターあったほうがいい」「ポストカードにして売ってくれ」「ポスターとかにしてもらえんだろーか」と、どうにか手元に残したい人たちや、実際に見に行ってきた人たちなどのツイートもあり、賑わいをみせている。なお、本ビジュアルの掲出期間は3月4日(月)まで。第42回日本アカデミー賞の授賞式は3月1日(金)にグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われ、各部門の最優秀賞が発表される。(cinemacafe.net)
2019年02月19日誰もが一度は経験してみたいものといえば、身を焦がすような命懸けの恋。そこでご紹介するのは、時代や周りに流されることなく自分を貫いた実在の女性を描いた話題作『金子文子と朴烈(パクヨル)』です。今回は、主人公の金子文子を演じたこちらのかたにお話を伺ってきました。それは……。写真・大内香織(チェ・ヒソ)韓国で注目を集めている女優チェ・ヒソさん!【映画、ときどき私】 vol. 213チェ・ヒソさんは本作の熱演が高く評価され、“韓国のアカデミー賞” といわれる大鐘映画祭では新人女優賞と主演女優賞をW受賞。そのほかにもいくつもの賞に輝き、一躍人気女優のひとりとなりました。そんななか、この役を演じるうえで学んだことや “第二の故郷” である日本への思いを語ってもらいました。韓国人と日本人には一番観て欲しい―本作は1923年の東京を舞台に金子文子と朝鮮人アナキストの朴烈との出会いが中心に描かれていますが、日本での公開に対してはどのような心境ですか?チェさん私がこの作品を一番観て欲しいと思っていたのは、韓国人と日本人だったので、公開が決まったときは本当にうれしかったです。国境を越え、同志として愛し合い、戦った人たちが100年近くも前にいたということは韓国でも日本でもあまり知られていないと思うので、ぜひご覧いただきたいです。―チェさんは小学校2年生から5年間日本に住んでいたことがあり、もともと日本語は得意だということですが、とはいえ今回は特殊なセリフもあり、難しかったのではないでしょうか?チェさんそうですね。普段とは違う日本語で演技をするというのは、やはり大変なことではありました。でも、撮影前に資料などを全部読んだので、そのおかげでレベルは上がったと思います。特に裁判記録とかは本当に難しくて、1枚読むのに2時間かかるほどでした。―では、チェさんから見た文子の魅力を教えてください。チェさん脚本ができる前にイ・ジュンイク監督から文子の手記を読んで欲しいと言われました。読み始めたら、最後まで一気に読んでしまったくらい、とにかく力強い内容。でも、それ以上に20歳という若さでこんなにも自主的に自分の人生を生きようとした女性がいたというのは、本当にすごいことだと感じました。「文子はアジアでは初めてのフェミニストじゃないかな」と監督も言っていましたが、とにかく素晴らしい女性なので、私の人生における観点にもかなり影響を与えていると思います。実際、「自分の主張を曲げてはいけないんだ」と思うようになりました。文子を演じる前の私と演じたあとの私とでは、まったく違う人間になったと感じています。―同じ女性として共感する部分もありましたか?チェさん彼女の主張のなかでも素晴らしいのは、男性も女性も区別をしないで、人間は人間であり、誰もが平等な権利を享受すべきだということ。若い女性でそういう考えを持てることは本当にすごいことですよね。私も自己主張は強いほうだとは思いますが、彼女のように自立して生きていきたいと思ったので、共感以上に学ぶことが多かったです。難しい役を演じ切って自信になった―では、役作りをするうえでこだわった点があれば、教えてください。チェさん文子は一見かなりタフな女性に見られがちですが、明るくて無邪気な一面もあったと思われたので、そういう部分をいかに表情やしぐさで出せるかという点を監督と相談しながら、いろいろと試していきました。ただ強い女性を演じるのではなく、表面的な部分と内面的な部分のバランスをどのように表現すればいいのか、すごく悩んだところですね。―この作品ではさまざまな賞を獲得し、女優としてのキャリアにおいても大きな作品になったと思いますが、演じるうえで影響を与えたことは?チェさんこれまで、最初から最後まで物語を主導するような役というのはあまりなく、こんなにも主体性が強い役どころもなかったので非常に難しかったです。でも、それをやり切ったことで、いまではすごく自信にはなったと思います。―今回は日本人の女性を演じるのもチャレンジだったと思いますが、日本人の女性の印象を教えてください。チェさんまず、日本人の女性は、文子みたいに大声は出さないですよね(笑)。いつもとてもやさしくて、行儀がよくて、姿勢がいいという印象があります。よく日本の映画を観ていますが、文子みたいに叫んだり、悪い言葉を口にしたりするようなキャラクターはめずらしいと思います。―日本の作品もよくご覧になりますか?チェさん私は安藤サクラさんが大好きで作品を全部観ています。安藤さんは固定概念にとらわれない日本人女性を演じていらっしゃっているので、韓国でも人気が高い女優さんなんです。あとは、是枝裕和監督の作品もすべて映画館で観ていますし、小津安二郎監督のようなクラシックな作品も好きですね。日本にはほかにも素晴らしい監督さんや俳優さんがとても多いので、いつかみなさんとお仕事してみたいというのがこれからの夢のひとつです。文子と自分の恋愛観で違うところとは?―本作は歴史的な事実を描いただけの作品ではなく、文子と朴烈とのラブストーリーでもあると思いますが、彼らの恋愛をどう感じましたか?チェさんとても若い2人ですが、とても成熟した愛。ただのひと目惚れから始まったように見えますが、牢獄のなかでもお互いに信頼し合い、最後まで一緒に戦い続けるので、男女としても、同志としても非常にステキな愛の姿だと感じました。この作品は歴史的人物のヒーローの映画でもありますが、第一にラブストーリーでもあるので、特に女性のみなさんはより共感していただけると思います。なかでも、文子が「彼の欠点を全部超えて彼を愛する」という言葉を大勢の人の前で言うところは実際に文子が裁判所で語った部分ですが、すごくステキな場面だと思いました。―ご自身の恋愛観と比べるといかがですか?チェさん実は、私は自分から告白したことがないんです。というのも、自信がないのと、傷つくのが怖くて勇気がでないんですよね。そういう意味では、積極的な文子とは全然違いますね(笑)。―文子は朴烈の書いた詩を読んだ瞬間に恋に落ちますが、そういう経験はありますか?チェさん実は私も文章や詩を書くのが好きなので、詩を読んでひと目惚れするというのはすごいなと思うと同時に共感もしました。私も外見で好きになっても内面的に通じ合えないと長く続かないんですよね。とはいえ、私の人生で文子みたいなことは起きていませんが……(笑)。―では、男性を見るときに大切にしていることは?チェさんまずは信頼できる人かどうかですね。それはお互いの約束を守れるかということだけでなく、仕事関係や周囲の人々にとっても信頼できる人と思われることが一番大事なところだと思いますし、あとは共通点のある人がいいですね。たとえば、映画やスポーツが全然好きじゃない人とは合わないかなと思うので。―やっぱり好きなものを共有できるのはいいですよね。チェさんそうですね。あと一番重要なのは、好きな食べ物や味の好みが同じこと。東京に来る時はいつも美味しいお店をネット検索しているくらいなんですよ。日本は懐かしくて、親しみを感じる国―日本食もお好きなんですね。ちなみに、日本にはどのくらいの頻度で来られていますか?チェさん大学に入ってからも、バイトで稼いだお金で東京、大阪、京都を訪れたり、母と一緒に福岡の温泉にも行ったりしたので、数えきれないくらい来ていますね。最低でも1年に1回、多いときは2~3回は遊びにきているんですよ。―そんなに日本に来てくださるのはうれしいことですが、どんなところが好きですか?チェさん幼いころに住んでいたこともあり、日本語を聞いたり、日本語の看板を見たり、食事の匂いをかいだりするとすごく懐かしい気持ちになるんです。そういったものに惹かれて日本に来ているところはありますが、私にとって日本は親しみを感じる国だと思います。―それでは最後に、同世代の女性読者へ向けてメッセージをお願いします。チェさん韓国でも「女の子はこういうことを言うべきだ」とか、「こういう服を着るべきだ」といった「女性だったら〇〇すべき」みたいな考え方がいまだにあります。でも、文子を見てもらえばわかるように、彼女は誰の言葉にも振り回されることなく、自分の意志で自分の人生を作っていった人。なので、彼女のことを知ったら、「私ももっと自分で決めて行動しなきゃ」と思うきっかけになるはずです。それだけでなく、とても明るくて魅力的なキャラクターでもあるので、ぜひみなさんにこの作品をご覧になっていただきたいと思います。インタビューを終えてみて……。日本の雑誌のなかでもananはお気に入りで、日本に来る前にはいつも韓国で読んでトレンドをチェックしているというチェ・ヒソさん。とにかく日本語が堪能で驚きでしたが、勉強家な一面はぜひ見習いたいところです。知的な雰囲気がありつつも、親しみやすいチャーミングな笑顔がステキなチェさんが、日本の作品にも出演されるのを楽しみにしたいと思います。自分にしか生きられない人生がある!何かと人の目を気にしたり、周囲に流されたりしがちな現代ではあるものの、本当に自分が求めているものは、自分にしか決められないもの。激動の時代のなかでも、最後まで自分を貫いた金子文子の生き様は、女性の持つ強さを教えてくれるはずです。ストーリー1923年、社会主義者たちが集う東京のおでん屋で働く金子文子は、ある日「犬ころ」という詩に心を奪われ、作者である朝鮮人アナキストの朴烈に出会う。ふたりはすぐに同志として、恋人として生きることを決めるのだった。ところが、そのあとに関東大震災が日本列島を襲い、過酷な運命が文子と朴烈の前に立ちはだかることに……。胸が熱くなる予告編はこちら!作品情報『金子文子と朴烈』2月16日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開配給:太秦©2017, CINEWORLD & MEGABOX JOONGANG PLUS M , ALL RIGHTS RESERVED
2019年02月15日映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が、「第73回毎日映画コンクール」の監督賞を受賞し14日、川崎・カルッツかわさきで行われた表彰式に登壇した。上田監督は「実は去年、観客席にいまして…」と、昨年、妻のふくだみゆき監督が自主制作アニメ『こんぷれっくす×コンプレックス』でアニメーション映画部門を受賞した姿を見ていたことを明かし、「観客席から豆粒のような妻のスピーチを見ておりました。次は俺の番だと心に誓っていたんですけど、まさか翌年、この場に立てるとは思いませんでした」と感慨深げに語った。そして、昨年の妻・ふくだ監督の受賞を振り返り、「自分が本当に面白いと思えるものを作れば壁は壊せるんだなと、あの日の光景を見て実感しました。その実感があったからこそ『カメラを止めるな!』がここまで壁を破ってこられたのかなと思っています」としみじみ。「なので『毎日映画コンクール』に本当に感謝しています」と述べ、「浮き足立ち過ぎず、振り回され過ぎず、自分が面白いと思うものを作っていきたいと思います」と誓った。ステージにはキャスト・スタッフが集結。本作にも参加していたふくだ監督も登壇して夫婦2ショットを披露し、「まさか2年連続で夫婦で立たせてもらえると思わなかったのでびっくりしています」と笑顔で挨拶した。なお、『カメラを止めるな!』と『こんぷれっくす×コンプレックス』は、どちらも夫婦2人とも関わっているとのこと。表彰式後の囲み取材で、上田監督は「二人三脚でやってきている。でも去年は妻が目立って、今年は僕が目立って、イーブンになってよかったです」と笑った。○「第73回毎日映画コンクール」受賞一覧■作品部門日本映画大賞:『万引き家族』是枝裕和日本映画優秀賞:『菊とギロチン』瀬々敬久外国映画ベストワン賞:『スリー・ビルボード』マーティン・マクドナー■監督・脚本部門監督賞:上田慎一郎『カメラを止めるな!』脚本賞:野尻克己『鈴木家の嘘』■俳優部門男優主演賞:柄本佑『きみの鳥はうたえる』女優主演賞:安藤サクラ『万引き家族』男優助演賞:塚本晋也『斬』女優助演賞:樹木希林『万引き家族』スポニチグランプリ新人賞:玉置玲央『教誨師』スポニチグランプリ新人賞:木竜麻生『菊とギロチン』田中絹代賞:白川和子■スタッフ部門撮影賞:月永雄太『モリのいる場所』美術賞:原田満生。堀明元紀『日日是好日』音楽賞:Hi’Spec『きみの鳥はうたえる』録音賞:吉田憲義『日日是好日』■ドキュメンタリー部門ドキュメンタリー映画賞:『廻り神楽』遠藤恊■アニメーション部門アニメーション映画賞:『若おかみは小学生!』高坂希太郎大藤信郎賞:『リズと青い鳥』山田尚子■TSUTAYA プレミアム映画ファン賞日本映画部門:『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』西浦正記外国映画部門:『ボヘミアン・ラプソディ』ブライアン・シンガー■特別賞特別賞:戸田奈津子(字幕翻訳家)
2019年02月15日俳優の柄本佑が、「第73回毎日映画コンクール」で男優主演賞を受賞し14日、川崎・カルッツかわさきで行われた表彰式に登壇。妻で女優の安藤サクラも女優主演賞を受賞したが、NHK連続テレビ小説『まんぷく』の撮影のため欠席し、ビデオメッセージを寄せた。同賞は毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社などが主催している映画賞。柄本は『きみの鳥はうたえる』、安藤は『万引き家族』での演技が評価されて受賞した。柄本は「この映画は自分の中で記念碑的な、これからの人生においても宝物。その作品でこの賞をいただいてうれしいです」と喜び、夫婦受賞について「うれしいです。でも恥ずかしいです」と照れ笑い。「でも、こんなことは一生に一度しかないことですし、家族にとっても、亡くなったうちの母ちゃんにとっても喜びは倍々ゲームで、非常にうれしいと思ってくれていると思います」と、昨年10月に亡くなった母で女優の角替和枝さんにも触れながら語った。安藤はビデオメッセージで、自身の受賞について喜びと感謝の思いを伝えてから、「夫が男優主演賞をいただくことになって、それが『きみの鳥はうたえる』という作品で、すごくうれしいというか、感慨深いというか、この作品の撮影中に娘が生まれたので。『万引き家族』は産後、お乳をあげながら参加した作品なので、家族にとっても特別な賞になりました。本当にうれしいです。ありがとうございます」と夫婦受賞を喜んだ。なお、安藤の代理として、『万引き家族』で共演した城桧吏と佐々木みゆが出席した。○「第73回毎日映画コンクール」受賞一覧■作品部門日本映画大賞:『万引き家族』是枝裕和日本映画優秀賞:『菊とギロチン』瀬々敬久外国映画ベストワン賞:『スリー・ビルボード』マーティン・マクドナー■監督・脚本部門監督賞:上田慎一郎『カメラを止めるな!』脚本賞:野尻克己『鈴木家の嘘』■俳優部門男優主演賞:柄本佑『きみの鳥はうたえる』女優主演賞:安藤サクラ『万引き家族』男優助演賞:塚本晋也『斬』女優助演賞:樹木希林『万引き家族』スポニチグランプリ新人賞:玉置玲央『教誨師』スポニチグランプリ新人賞:木竜麻生『菊とギロチン』田中絹代賞:白川和子■スタッフ部門撮影賞:月永雄太『モリのいる場所』美術賞:原田満生。堀明元紀『日日是好日』音楽賞:Hi’Spec『きみの鳥はうたえる』録音賞:吉田憲義『日日是好日』■ドキュメンタリー部門ドキュメンタリー映画賞:『廻り神楽』遠藤恊■アニメーション部門アニメーション映画賞:『若おかみは小学生!』高坂希太郎大藤信郎賞:『リズと青い鳥』山田尚子■TSUTAYA プレミアム映画ファン賞日本映画部門:『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』西浦正記外国映画部門:『ボヘミアン・ラプソディ』ブライアン・シンガー■特別賞特別賞:戸田奈津子(字幕翻訳家)
2019年02月14日第92回キネマ旬報ベスト・テン表彰式が10日に都内で行われ、松坂桃李ら受賞者が登場した。『孤狼の血』で助演男優賞を受賞した松坂は、「7年前に新人賞をいただきまして、その時僕以上に喜んでいたのが、僕のマネージャーさん」と明かし、「またマネージャーさんのためにもここにきたいと強く思った」と振り返る。同作については、件のマネージャーから出演の判断を委ねられたそうで、「嬉しいと同時に、この役は誰にも渡したくないなと思ったんです。絶対に、やり遂げてやるというか。ちゃんと作品として参加することもできて、すごいありがたい賞までいただいて、本当に嬉しいです」と喜びを表した。トロフィーの重さに、「勝手ながら、7年分の重さといいますか、しっかりと受けとめて」としみじみ。さらに、夫婦で主演女優賞・主演男優賞を受賞した安藤サクラ・柄本佑について「いやあ〜あの、本当に夫婦っていいなあ」と感想を述べ、「サクラさんも佑さんも心を許せる、勝手ながら友だと思っていて。舞台の本番中なんですけど、(『キネマ旬報』)最新号の(安藤・柄本夫婦で務めた)表紙、楽屋に飾ってます」と、語った。○受賞一覧&登壇者日本映画作品賞:『万引き家族』桑田靖(フジテレビジョン)外国映画作品賞/外国映画監督賞/読者選出外国映画監督賞:『スリー・ビルボード』マーティン・マクドナー監督 代理:平山義成(20世紀フォックス映画)文化映画作品賞:『沖縄スパイ戦史』三上知恵監督、大矢英代監督・個人賞主演女優賞:安藤サクラ主演男優賞:柄本佑助演女優賞:木野花助演男優賞:松坂桃李新人女優賞:木竜麻生新人男優賞:寛 一 郎日本映画監督賞:瀬々敬久 代理:川瀬陽太日本映画脚本賞:相澤虎之助/瀬々敬久 代理:坂口一直(スタンス・カンパニー)読者選出日本映画監督賞:是枝裕和監督 代理:依田巽(ギャガ)キネマ旬報読者賞:立川志らく特別賞:樹木希林 代理:内田也哉子
2019年02月10日第92回キネマ旬報ベスト・テン表彰式が10日に都内で行われ、安藤サクラ、柄本佑ら受賞者が登場した。『万引き家族』で主演女優賞を受賞した安藤サクラは、「どうしよう、うまく話せなくなっちゃった」と動揺を見せる。出産直後に撮影したという同作について「今までだったら背負っていたような、自分が大事にいつも持っていたものが、産後なくなったというか」と明かし、「一個、でかいものを出産とともに出したという感じがあって。これからもあの状態にはならないかもしれない。すごくおおらかな生き物でいたような気がして、なんだかちょっとどんな爆弾が飛んできても、ふわっと入れた気がします」と語った。妻である安藤の様子を見守っていた柄本佑(主演男優賞)は、「なんて言えばいいんだ」と苦笑し、関係者への感謝で言葉を詰まらせる場面も。さらに「昨年母(角替和枝)が亡くなりまして、直接は報告できませんでした」と振り返る。「きっと会場のどこかにいると思います。うちの母の口癖は『なんでもない日、万歳』でした。さすがに今日は、『なんでもなくない日、万歳』と言って喜んでくれていると思います」と笑顔を見せた。W受賞ということで改めて夫婦で並んだ2人だが、「もう一生ないから!」と涙を見せた安藤を、柄本が「ちょっと待て、夫婦で泣いてると、写真出るぞ!」となだめる。安藤は涙ながらに「ちゃんとしてなきゃいけないかなと思ったんですけど、もうお祭り騒ぎだからいいかなと思って」と訴え、柄本は「そんな目で見られても……!」と動揺していた。しかし、司会者が柄本に話を振ると、安藤は泣きながらも「そういうのはいいんです、男は」とその場を制していた。また、サプライズで安藤の父・奥田瑛二からの「旦那が賞をもらったことを何よりも何よりも一番喜んでいるのは、安藤サクラだと思っています。2人の日々の精進の結果だと思っています。父もまだまだガンガン攻めていきます。いやあ、エネルギーをありがとう、乾杯!」というコメントが読み上げられると、安藤は「ここまでくると恥ずかしくなってくる」と苦笑。同社のバックアップに、「賄賂とかは渡していないです。そこまでお金はございません」と弁解し、会場を笑わせていた。○受賞一覧&登壇者日本映画作品賞:『万引き家族』桑田靖(フジテレビジョン)外国映画作品賞/外国映画監督賞/読者選出外国映画監督賞:『スリー・ビルボード』マーティン・マクドナー監督 代理:平山義成(20世紀フォックス映画)文化映画作品賞:『沖縄スパイ戦史』三上知恵監督、大矢英代監督・個人賞主演女優賞:安藤サクラ主演男優賞:柄本佑助演女優賞:木野花助演男優賞:松坂桃李新人女優賞:木竜麻生新人男優賞:寛 一 郎日本映画監督賞:瀬々敬久 代理:川瀬陽太日本映画脚本賞:相澤虎之助/瀬々敬久 代理:坂口一直(スタンス・カンパニー)読者選出日本映画監督賞:是枝裕和監督 代理:依田巽(ギャガ)キネマ旬報読者賞:立川志らく特別賞:樹木希林 代理:内田也哉子
2019年02月10日映画雑誌「キネマ旬報」が主催する「2018年 第92回キネマ旬報ベスト・テン表彰式」が2月10日(日)、文京シビックホールにて行われ、受賞した安藤サクラ、柄本佑、木野花、松坂桃李らが登壇した。安藤サクラ、柄本佑との受賞に号泣!安藤さんは読者選出日本映画監督賞も受賞になった、是枝裕和監督の『万引き家族』での主演女優賞を受賞、柄本さんは『きみの鳥はうたえる』、『素敵なダイナマイトスキャンダル』、『ポルトの恋人たち 時の記憶』と3本の主演映画から、堂々の受賞となった。私生活で夫婦であるふたりがそろって主演俳優の賞を受賞するという快挙に、観客も登壇陣も湧きに湧き、司会者の呼び込みでふたりが共に立つと、感激のあまり安藤さんがボロ泣きの展開に。柄本さんが主演男優賞を獲ったときのことを聞かれると、安藤さんは「もう…それがうれし…」と号泣。困惑顔の柄本さんが「夫婦で泣いているの、写真出るぞ!」と制するも、安藤さんは「ちゃんとしていなきゃいけないかなと思っていたんですけど、こんなお祭り騒ぎないからいいかなって」と泣きながら言葉を紡いだ。そのやり取りを何とも温かい表情で眺めていた木野さんは「もらい泣きした」と言い、松坂さんも「夫婦っていいなって思った!サクラさんも佑さんも僕にとって心の許せる友だと勝手ながら思っていて、(「キネマ旬報」の)最新号の表紙、舞台の本番中ですけど楽屋に飾っています(笑)」とふたりへの祝辞に代えていた。さらに、安藤さんの父・奥田瑛二から「夫婦でW受賞おめでとう。とてもとても喜んでいます!」などのサプライズコメントが寄せられると、柄本さんは満面の笑みを見せるも、安藤さんは、「ちょっとここまでくると恥ずかしくなってきた(笑)」ともじもじ。「キネマ旬報が、柄本家、安藤家をあれしているのではなく、賄賂とかを渡していないので(笑)。正式な受賞だと改めて言わせていただきます」と最後は笑いで締め、さらなる拍手喝采を受けていた。「キネマ旬報ベスト・テン」は、アメリカのアカデミー賞よりも長い歴史を持つ映画賞で、その年を代表する作品や映画人を多面的に選び出している特徴を持つ。年齢や所属の幅も広い映画を多く観ている選出者が、当年の映画界の実勢を反映することから、最も中立的で信頼に足る映画賞という評価を業界内外からも受けている。松坂桃李の強い想い「この役は誰にも渡したくない」助演男優賞を受賞したのは、2018年度の賞レースの“常連”といえる松坂桃李さん。白石和彌監督によるやくざ映画『孤狼の血』にて、役所広司演じる大上刑事の相棒となった新人刑事・日岡をエネルギッシュに演じ、観客を魅了した。作品をふり返り、松坂さんは、「白石監督始め、役所広司さんなしでは日岡はできませんでした」と感謝を込める。出演にあたっては、マネージャーから委ねられた部分もあったと話し、「ゆだねてくれることがうれしいと同時に、この役は誰にも渡したくない、と思ったんです。絶対にやり遂げてやるというか、現場に立って、日岡をしっかり演じ切りたいという思いがありました。参加することもできて、ありがたい賞までいただいて、本当にうれしいです」と、時折、声を震わせながら強い想いと感謝を明かしていた。さらに、創刊100周年を迎えた本年より、多くの映画人の業績を讃え、先達への敬意と感謝の意を表すべく特別賞が新設され、2018年9月15日にこの世を去った樹木希林に進呈され、代理で内田也哉子が受け取った。そのほか、表彰式には、新人女優賞の木竜麻生、新人男優賞の寛 一 郎、キネマ旬報読者賞の立川志らくも出席した。(cinamacafe.net)
2019年02月10日奥田瑛二(68)が朝の連続テレビ小説「まんぷく」(NHK総合)に出演すると2月7日に発表された。96年「ひまわり」と07年「どんど晴れ」といった朝ドラに出演している奥田だが、実の娘・安藤サクラ(32)のヒロイン作品に出演するのは初めてのことだ。各メディアによると奥田が演じるのは、元食糧庁の長官で食品業界に大きな影響力を持つ衆議院議員の土井垣隆三役。安藤との絡みはなく登場シーンも少ないが、制作統括のチーフ・プロデューサーは「強烈な説得力とインパクトがほしいと思い、お願いした」と告白。奥田も今回の出演についてこうコメントしたという。「まさか、まさか……『まんぷく』に呼ばれてビックリ!演じてビックリ!疲れた、笑った……僕の心はまんぷくだ!!」奥田は3月上旬に登場する予定。Twitterでは、まさかの親子共演を喜ぶ声が上がっている。《親子共演、凄過ぎる演出の遊びゴコロが好きだわ》《間違いなくディープインパクトですよ!》《なんだったら柄本家の皆様にも総出で!!是非》「安藤さんが小学校の学芸会で主役を射止めた際、奥田さんは演技指導をしたそうです。『学芸会みたいな芝居をしてるんじゃない!』と思わず叱ったともいいます(笑)。いっぽうで安藤さんが本格的に女優を志したころには、あえて手を差しのべませんでした。そうすることで、自発的に安藤さんは自らの道を切り拓いてきたのです。大女優となった娘との国民的ドラマでの共演は、奥田さんにとってさぞ意義深いものでしょう」(テレビ局関係者)
2019年02月08日「これまで、個性の強いコワモテな役が多くて。もっと人間らしく、心の中をさらけだすような役を演じたいと思っているところに、照屋監督から今作のオファーをいただきました。“目”を褒められるのは、役者にとって殺し文句。その場で、出演を決めました」そう語るのは、映画『洗骨』(2月9日全国公開)で主演を務める奥田瑛二(68)。監督と脚本を手掛けた照屋年之(ガレッジセールのゴリ・46)は、「奥田さんの目の奥にある悲しみに惹かれました」と言って、奥田を口説いたという。洗骨とは沖縄諸島の西に位置する粟国島などに残っている風習。風葬された死者が骨だけになったころ、近親者の手で骨を洗ってもらうことで、この世に別れを告げるのだ。奥田演じる信綱は亡き妻の洗骨を通じて、生きる気力を取り戻していく。「信綱の気持ちにたいへん共感しました。しかし、妻を失ってから、その大切さに気付いても遅い。僕は約5年前から妻(エッセイストの安藤和津)への感謝の気持ちを言葉で示すように心掛けています」(奥田・以下同)かつて不倫したい男ナンバーワンと称された奥田。気弱で情けないダメオヤジを演じても魅力的だ。「撮影初日は、照屋監督に『かっこいい奥田瑛二が残っています』と言われました。封じ込めたはずなのに……と思いつつ沖縄の風を感じていたら、“いろんなことを考えるのはやめよう”という気持ちになって。その気持ちのままカメラの前に立ったら、OKが出ました」今年の3月18日で69歳を迎えるが、その色気は衰えるどころか増すばかりだ。「色気を保つためには、オスであること。顔やスタイルに関係なく、野生が必要なんです」目下、奥田の心を独占しているのが、長女・安藤桃子と次女・安藤サクラのもとに生まれた孫たち。「娘が、『私たちの10倍も孫がかわいいと周りに言ってるんですって?』と嫉妬するほど、溺愛しています(笑)。僕が孫の青春映画を撮るには、少なくともあと12年は生きなければならない。今はそれが生きる糧ですね」
2019年02月08日「服は内臓」。 着れば 「俺はこういう奴だったんだっ」とわかって、 この一着さえあれば、 バイクでどこまでもいける、 そんな気分にさせたいの。 ―― 『衣装術2』インタビューよりスタイリストを自称しない日本を代表するスタイリスト、北村道子が新刊『衣装術2』を発売した。同書では、浅野忠信や松田龍平ら人気俳優34人、写真家6人との10年にわたるコラボレーションを記録した写真126点と、録り下ろしインタビューを収録。北村が手がけた比類なき映画衣装やスタイリング、撮影の背景にとどまらず、アートや、仕事論、自身のルーツまで、縦横に語りつくしている。撮影:鈴木親 <登場する俳優>窪塚洋介・松田龍平・新井浩文・安藤サクラ・水原希子・村上淳・門脇麦・東出昌大・りょう・染谷将太・浅野忠信・オダギリジョー・池松壮亮・村上虹郎・高良健吾 他<写真家>鈴木親・高柳悟・鶴田直樹・富永よしえ・大森克己・荒井俊哉【プロフィール】北村道子 (きたむら・みちこ)1949年、石川県生まれ。サハラ砂漠やアメリカ大陸、フランスなどを放浪ののち、30歳頃から、映画、広告、雑誌等さまざまな媒体で衣裳を務める。2007年に映画『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』で第62回(07年)毎日映画コンクール技術賞を受賞した。著書に『Tribe』『COCUE』(以上 品切)、『衣裳術』(小社刊)がある。【書籍情報】『衣装術2』出版社:リトルモアA5判/並製/192ページ 装幀:大橋修、表紙:門脇麦価格:2,000円
2019年02月05日モラハラ夫図鑑
託児所扱い
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