女性週刊誌の“二折”を担当する編集者、風未香を演じている芳根京子さん。“折”とは製本の際の数え方で、芸能スクープなどをメインにしたトップページが“一折”だとしたら、二折は生活情報を中心とした記事のこと。華やかさこそないが、日々の暮らしの中にある誰にでも親しみやすいニュースが、一冊の中にメリハリをもたらす。同じ半径5メートルでも視点を変えれば新しいことが見えてくる。「私が持っていた週刊誌のイメージは一折の部分だけだったんだと、この作品を通じて知り、それ以来、週刊誌を隅々まで読むようになりました(笑)。風未香はそもそも一折班に所属する編集者だったんですが、大きなスクープを取り逃して二折班に異動になってしまう。そこで出会ったのが、名物ベテラン記者でフリーライターの宝子(永作博美)さん。宝子さんは、答えを真っ先に教えるのではなく、道を切り開くための入り口を教えてくれる人。彼女に振り回されたりもするんですが、そこから見え方がどんどん広がることによって、風未香の人生も変わっていくんです。その台本が毎回面白くて。同時に、一つのニュースの中でもこんなところに目をつけるんだって毎回新鮮。普通に考えていては出てこない、別の角度からの発想を持たなければいけない、編集という職業の難しさも感じています。わからないこと、面倒くさいと思うことを素直に感じて出す方が、視聴者のみなさんに近いはずだと思って、役はあまり作り込まずに飛びこみました」演じていくうちに、タイトルの“半径5メートル”にピントが合ってきたという芳根さん。「半径5メートルって、私は意外と広いと感じたし、絶妙な測り方で興味深いと思ったんですが、人によってはそれを狭いと思うかもしれない。そんな価値観の違いから、SNSが普及しているこの時代では、余計にいろんなすれ違いが起きているんだろうなって思いました。毎話そんな身近な問題をテーマに、いろんな視点から見ることで新しい考えが生まれてくるのがこの物語の面白さ。みなさんも風未香と一緒に宝子さんに振り回されながら、一緒に悩み考えることで、きっと新しい世界が広がっていくと思っています」今作では25歳の若手編集者を演じる芳根さんは、俳優デビューして今年8年目を迎えた。成長ややりがいはどんな時に感じているのだろう。「もちろんどの現場にも学びがありつつ、これ以上私から出せるものはない、なんの後悔もない!と感じたら一つ山を越えた時。自分へのご褒美として、好きなものを好きなだけ食べます(笑)。それができるのも2年に一回ぐらいなんですけどね。今は心身ともに支えてもらうことが多くて、自分のお芝居をやり遂げることに必死なのですが、今後は人を支えられるようになるのが目標。ある時、私の胃の調子が悪かった時に永作さんがりんごを切って持ってきてくださったことがあったんですが、そうやって誰かにすっと手を差し伸べられるような余裕が、これから歳を重ねていく上で大事だと、この現場でも新たに学んだところです」『半径5メートル』世の女性たちが日々感じている違和感や生きづらさを、若手編集者とベテラン記者のバディが見つめ直す物語。毎週金曜22:00~NHK総合にて放送中。出演は、芳根京子、毎熊克哉、山田真歩、北村有起哉、尾美としのり、永作博美ほか。よしね・きょうこ1997年2月28日生まれ、東京都出身。放送中のドラマ『コントが始まる』(日テレ系)に出演。主演を務めた映画『Arc アーク』は6月25日に、出演映画『峠 最後のサムライ』は7月1日に公開予定。ワンピース¥49,000フリンジトップ¥85,000(共にHYKE/BOWLES TEL:03・3719・1239)イヤリング¥15,000イヤカフ¥9,500(共にjuge)※『anan』2021年5月26日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・道端亜未ヘア&メイク・猪股真衣子(TRON)インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2021年05月23日菅田将暉主演、神木隆之介、仲野太賀がお笑いトリオを演じる「コントが始まる」の6話が5月22日放送。仲野さん演じる潤平の“告白”と恋人・奈津美の“逆サプライズ”に視聴者から感動の声と、回をまたいだ伏線回収にも絶賛の声が送られている。本作は菅田さん演じる高岩春斗、神木さん演じる朝吹瞬太、仲野さん演じる美濃輪潤平。高校時代の友人同士である彼らが組んだお笑いトリオ「マクベス」をめぐる青春群像劇。共演には廃人のようになっていたところをマクベスに救われ、彼らの“オタク”となる中浜里穂子に有村架純。里穂子を心配し彼女と同居するが、1年半を経て引っ越しを決めた妹のつむぎに古川琴音。潤平と10年間付き合ってきた現在は大企業で広報を担当している奈津美に芳根京子といった顔ぶれ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。マクベスの解散が正式に決まり潤平は実家の酒屋を継ぐ決心をする。奈津美を笑わせるためお笑いを始めた潤平は、マクベスが解散したら、大企業で働いていて自分とは不釣り合いな奈津美との関係も終わらせるべきでは、と悩んでいた。そんななかつむぎは里穂子にマクベス解散ライブのチラシを渡す。チラシが折られていることに激怒する里穂子だが…というのが今回のストーリー。10年前、奈津美を砂浜に呼び出し友人たちの協力のもと告白する潤平。その際奈津美の名前にちなんで「723」のナンバープレートの写真を“72枚”プレゼント。「本当は723枚集めようと思ったんですが、72枚しか集まりませんでした」と叫ぶ潤平に「どう喜んでいいかわかりませんが、ありがとうございます」と、告白を受け入れる奈津美…。高校時代の潤平の告白シーンに「海辺で告るシーン、最高だった」「潤平いいよね~あれだけの人が告白に協力してくれるって」「告白にあの人数が協力してくれるなんて愛されてる証拠」などの感想が。その後里穂子の部屋で餃子パーティーが行われることに。マクベスの3人ももちろん招待されるが、バイト帰りの潤平が足を洗うため風呂場を借りると、浴槽に隠れていた奈津美がウエットスーツ姿で現れ「あなたが今日の海鮮餃子に入れたいのは北海道産のほたてですか?それとも広島産の牡蠣ですか?」と問いかける。潤平が奈津美の誕生日に行おうとしてできなかったことを“サプライズ返し”する奈津美と、それに協力する春斗、瞬太、里穂子、つむぎたちに視聴者からは「奈津美ちゃんの潤平へのサプライズ素敵だったな~」「風呂桶から現れた女神さまはほんとにサプライズでしびれた」「サプライズしてくれるところ、うおおおぉぉぉ!ってなった」といった感動の声がタイムラインにあふれる。また以前里穂子の部屋に上がる際潤平が足を洗ったシーンが、今回のサプライズへの伏線となっていたことにも「潤平の足が臭いから中浜家の風呂で洗うが前の話から伏線にしていてそれを今回の奈津美が風呂に隠れていて潤平が足を洗っているところにイヤリングの件を回収するって想像もつかない」「それにしても伏線回収の見事さには毎回唸るしかない。里穂子の部屋に来て足洗うのがあのサプライズにとか、回をこえて繋がると思ってなかったよ」など絶賛の声が送られている。(笠緒)
2021年05月23日ケン・リュウの傑作短編小説「円弧」を原作に、人類史上初めて永遠の命を得た女性の人生を描く芳根京子主演映画『Arc アーク』より、母娘の新場面写真とオフショットが公開された。不老不死が現実となった世界を描く本作では、主人公・リナという一人の女性の17歳から100歳以上を生き抜く芳根さん。今回到着した場面写真では、見た目は30歳、実際は89歳のリナと、彼女の5歳の娘・ハル(鈴木咲)との日常が切り取られている。リナの最愛の人、天音(岡田将生)が開発したストップエイジングによる不老不死の技術によって、永遠の若さを手にしたリナは、84歳にして天音との子どもの出産を決意。場面写真では、リナとハルがベッドに横たわり、愛情溢れる眼差しでハルを見つめるシーンや、海岸沿いを散歩するシーンなどが切り取られている。若い見た目とは裏腹に、穏やかで落ち着いた雰囲気があり、長い人生経験の豊かさが感じられるようだ。芳根さんと鈴木さんの2人は、撮影以外もなるべく一緒の時間を過ごし、母娘としての関係を作っていったそうで、オフの瞬間もすっかり母親の顔つきになっており、「のびのびとしているハルを見ていると、私もこれでいいんだと思えました。ハルがいてくれて母親になったリナを演じ切ることができました!」と明かしている。そんなハルを演じたのは、綾瀬はるかと共演するTVCMで話題となった鈴木さん。演技の仕事をしていた姉に憧れて3歳から演技を始め、これまで数々のCMに出演、「監察医朝顔」で主人公朝顔の幼少期の写真という形でドラマデビューを果たし、「君と世界が終わる日に」や『いのちの停車場』などにも参加。オフショットでは、鈴木さんを目にして思わず笑みが溢れる小林薫の姿も公開された。『Arc アーク』は6月25日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:Arc アーク 2021年6月25日より全国にて公開©2021映画『Arc』製作委員会
2021年05月05日主演・芳根京子と『蜜蜂と遠雷』『愚行録』の石川慶監督のタッグで、人類史上初めて永遠の命を得た女性の出会いと別れを描く『Arc アーク』。予告映像と本ポスタービジュアルが解禁された。予告映像では、芳根さん演じる人類史上初めて永遠の命を得た女性・リナの長い長い人生の一部を垣間見ることができる。本作の舞台はそう遠くない未来、人類は必ず訪れる“死”への抵抗を試みていた…。自由を求めて生きていたリナは<プラスティネーション>という遺体を美しい姿のまま永久に保存する技術の第一人者であり、彼女の人生の師となるエマ(寺島しのぶ)と出会う。リナは彼女の元で初めて<プラスティネーション>の技術に触れ、次第に才能を発揮していく。一方、エマの弟である天音(岡田将生)はストップエイジングによる不老不死の技術を完成させた。この世紀の発明を世間に発表する記者会見で、不安を抱えるリナの手を優しく包み込む天音。やがて天音と恋に落ちたリナは彼と過ごす人生で一番幸せな瞬間で歳を重ねることを止め、永遠の若さと命を得る決心をする。「“死が2人を分かつまで”この一節はいずれ誓いの言葉から消えるだろう」と、リナにプロポーズする天音。しかし、このストップエイジングの技術は「持つ者」と「持たざる者」に世界を二分してしまうことを意味していた。賛否両論が巻き起こり社会は混乱に陥るが、リナは「これからは私が自分の生き方でそれを証明していきます」と力強く宣言する――。本作では不老不死というSFの王道テーマを描きながらも、映像からは普遍的な自然やレトロな建築物を存分に活かしたロケーションが広がり、むしろどこか懐かしいアナログな世界観が見てとれる。さらに挟み込まれるモノクロの映像では、風吹ジュン、小林薫といった名優たちが本作の鍵を握る老夫婦として登場し、リナの人生に大きな影響を与えていく。映像は「自由に生きなさい。罠にかからないように…」という気になるエマの台詞で締めくくられ、リナが経験する社会や生き様の変化、そして愛する人との出会いと別れが、コロナ禍で変化を余儀なくされ、日々新しい価値観に直面している現在の私たちの生活と地続きであるような未来を感じさせる仕上がりに。同時に解禁された本ポスタービジュアルでは、「私は世界に触れる」というキャッチコピーと共に、リナの決意に満ちた表情が今回は色彩豊かに表現され、本作で描かれる100年以上の月日を思い起こさせる壮大な世界観を持ったものとなっている。『Arc アーク』は6月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:Arc アーク 2021年6月25日より全国にて公開©2021映画『Arc』製作委員会
2021年04月29日女優の芳根京子が主演を務める、映画『Arc アーク』(6月25日公開)の本予告映像&本ポスタービジュアルが29日、明らかになった。同作は『愚行録』『蜜蜂と遠雷』で国内外より注目される石川慶監督の新作映画で、SF作家ケン・リュウの傑作短編小説『円弧(アーク)』を実写化した。17歳で生まれたばかりの息子と別れ放浪生活を送っていた女性・リナ(芳根)は、師となるエマ(寺島しのぶ)と出会い、彼女の下で最愛の存在を亡くした人々のために、遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術(プラスティネーション)する「ボディワークス」という仕事に就く。エマの弟・天音(岡田将生)はこの技術を発展、遂に「不老不死」を完成させ、リナは不老不死の技術を受けた世界初の女性となり、30歳の姿のまま永遠の人生を生きていくことになる。予告映像では、芳根京子演じる人類史上初めて永遠の命を得た女性・リナの長い長い人生の一部を垣間見ることができる。自由を求めて生きていたリナは「プラスティネーション」という遺体を美しい姿のまま永久に保存する技術の第一人者であり、彼女の人生の師となるエマと出会う。リナは彼女の元で初めて「プラスティネーション」の技術に触れ、次第に才能を発揮していく。一方、エマの弟である天音はストップエイジングによる不老不死の技術を完成させた。この世紀の発明を世間に発表する記者会見で不安を抱えるリナの手を優しく包み込む天音。やがて天音と恋に落ちたリナは彼と過ごす人生で一番幸せな瞬間で歳を重ねることを止め、永遠の若さと命を得る決心をする。しかしこのストップエイジングの技術は「持つ者」と「持たざる者」に世界を二分してしまうことを意味していた…。賛否両論が巻き起こり社会は混乱に陥るが、リナは「これからは私が自分の生き方でそれを証明していきます」と力強く宣言する。不老不死というSFの王道テーマを描きながらも、映像からは普遍的な自然やレトロな建築物を存分に活かしたロケーションが広がり、どこか懐かしいアナログな世界観が見てとれる。さらに挟み込まれるモノクロの映像では、風吹ジュン、小林薫といった名優たちが本作の鍵を握る老夫婦として登場し、リナの人生に大きな影響を与えていく。映像は「自由に生きなさい。罠にかからないように…」という気になるエマの台詞で締めくくられた。同時に解禁された本ポスタービジュアルでは「私は世界に触れる」というキャッチコピーと共にティザービジュアルと同様、リナの決意に満ちた表情が今回は色彩豊かに表現された。(c)2021映画『Arc』製作委員会
2021年04月29日菅田将暉、神木隆之介、仲野太賀がお笑いトリオを演じる「コントが始まる」の2話が4月24日放送。有村架純演じる里穂子のバイト姿に「ひよっこ」を思い出す視聴者が続出、前回に続き発揮されたオタクぶりにも多くの反応が寄せられている。高校時代の友人同士が結成したお笑い芸人トリオ「マクベス」と、人生に疲れ果てていたところで彼らに出会いファンとなった女性とその妹。若者と呼ぶにはギリギリすぎる5人の青春群像劇となる本作。親と約束したお笑いを辞める期限が迫る高岩春斗を菅田さんが、春斗に誘われ「マクベス」を組んだ美濃輪潤平を仲野さんが、プロゲーマーから芸人に転身した朝吹瞬太を神木さんが、初めて「マクベス」のライブを観た日に解散を知らされた中浜里穂子を有村さんが、里穂子を心配し同居している妹のつむぎを古川琴音がそれぞれ演じ、明日海りお、松田ゆう姫、鈴木浩介らも共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。マクベスの解散をライブで発表した春斗は事務所のマネージャー・楠木(中村倫也)に呼び出され、解散を考え直すよう説得される。潤平は10年間交際を続ける恋人の奈津美(芳根京子)に、マクベスの解散を報告。そんななか、潤平はマクベス結成前、春斗より先に瞬太に声をかけていたことを口にしてしまい、2人は大げんかしてしまう。一方、その頃瞬太は母校を訪れ、高校時代の恩師・真壁権助(鈴木浩介)と昔話に花を咲かせていた。何も知らない春斗に里穂子はファミレスで瞬太が“遺書”を書いていたことを話す。春斗はこれがコントの小道具だと説明するが、里穂子が見たのは遺書の“本文”だったというのだ…というのが2話のおはなし。マクベスのマネージャー役でゲスト出演した中村さんに「使い方めちゃくちゃ贅沢よ!!!出演時間5分あったかなかったかくらいじゃない!?」「冒頭の1シーンのみという贅沢な使われ方」などの反応が。潤平の恋人役で出演した芳根さんの演技にも「ここまで言わせんな!ってセリフがちょっと涙目でさ、切なさがさ、伝わってきてさ。もう泣いた泣いた」「本当に本気であの年代の実力派を取り揃えてんな」といった声が寄せられる。また髪の毛を結んでファミレスでバイトする里穂子に「有村架純のウェイトレス姿、ひよっこ思い出すな」「架純ちゃんのウエイトレス姿にひよっこのみね子浮かんだよ」「ウエイトレス有村架純は完全に谷田部みね子や…」など、里穂子を演じる有村さんが主演した朝ドラ「ひよっこ」を回想した視聴者が続出。また前回に続き里穂子の“オタクぶり”が話題に。潤平が素性を隠して綴っていたブログや、瞬太のプロゲーマー時代のインタビューまでチェックするなど、マクベスの情報を徹底してチェックし、知り尽くしている姿に「ブログまで熟読してるタイプのガチファンだ…すごい」「オタクの性だよね。なんでも推しのことはどんなちっちゃいことも知りたいよね(笑) 」「ガチオタが火を吹いている」などの感想も上がっている。(笠緒)
2021年04月25日4月13日より東京・よみうり大手町ホールで上演中の「坂元裕二 朗読劇2021」。ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』、映画『花束みたいな恋をした』などのヒットで知られる脚本家の坂元裕二が作・演出を手掛け、高橋一生×酒井若菜、千葉雄大×芳根京子、林遣都×有村架純、風間俊介×松岡茉優、福士蒼汰×小芝風花、仲野太賀×土屋太鳳の6組が読み手となることも話題の本公演。この度、4月22日(金)の東京公演と、4月30日(金)~5月2日(日)の大阪公演に出演する福士蒼汰を招いて、合同取材会が行われた。参加が決まったときは「嬉しかった」という福士だが、「朗読劇が初めてなので、どんな感じになるのか、僕にできるのか」という不安もありつつ、「挑戦してみたい気持ちが強くて。是非やりたい」とオファーを快諾。あとわずかとなった本番に向けて、「緊張もするし、どうなるかわからない」と話しながらも、「稽古1日を通して楽しみになってきました」といまの心境を語った。共演する小芝風花については、「凄くナチュラルではつらつとした方。彼女の持つ声質は本当にきれいで、一緒に心地よくお芝居ができる人」、作・演出の坂元については、「厳しい方かなと思っていたんですが、フラットでナチュラルな印象を受けました。一緒に居て相談をしやすい環境を作ってくださる方です」と、それぞれの印象をコメント。今回上演する「忘れえぬ忘れえぬ」「不帰の初恋、海老名SA」「カラシニコフ不倫海峡」では、境遇も年齢も異なる3人の男性をそれぞれで演じるが、「人間の本質を描いたような作品なので、捉え方が色々ある。捉え方が人によって違うであろう作品を、この瞬間に朗読劇としてできることが嬉しいという感覚が大きいです」と意気込んだ。舞台を楽しみにしている観客に向け、「本当にありがたいなと思います。朗読劇や舞台をやってほしいという声があって、実際にやることができて、ありがたいです」と感謝の気持ちを述べた。小芝風花とのタッグで、個性豊かな3作の朗読劇をどのように展開するのか、期待が高まる。【公演情報】『坂元裕二 朗読劇 2021「忘れえぬ 忘れえぬ」、「初恋」と「不倫」』出演:高橋一生×酒井若菜、千葉雄大×芳根京子、林遣都×有村架純、風間俊介×松岡茉優、福士蒼汰×小芝風花、仲野太賀×土屋太鳳(出演日順)●東京公演公演期間:2021年4月13日(火)~25日(日)会場:よみうり大手町ホール上演作品 :1.「忘れえぬ 忘れえぬ」、2.「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」、3.「カラシニコフ不倫海峡」チケット料金:全席指定 6,800円(税込) ※未就学児入場不可チケット発売日:3月28日(日) 10:00~主催:フジテレビジョン / MA パブリッシング / サンライズプロモーション東京お問合せ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日 12:00~15:00)●大阪公演公演期間:2021年4月28日(水)~5月2日(日)会場:松下IMP ホール上演作品 :1.「忘れえぬ 忘れえぬ」、2.「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」、3.「カラシニコフ不倫海峡」チケット料金:全席指定 6,800円(税込) ※未就学児入場不可チケット発売日:4月10日(土) 10:00~主催:関西テレビ放送 / サンライズプロモーション東京運営協力:キョードー大阪お問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(月~土 11:00~16:00)●札幌公演公演期間:2021年5月7日(金)~5月8日(土)会場:道新ホール上演作品 :1.「忘れえぬ 忘れえぬ」、2.「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」、3.「カラシニコフ不倫海峡」チケット料金:全席指定 6,800円(税込) ※未就学児入場不可チケット発売日:4月15日(木) 10:00~主催:道新文化事業社 / 道新スポーツ / エフエム北海道お問合せ:道新プレイガイド 0570-00-3871(月~土 10:00~17:00)公式サイト:
2021年04月20日堤幸彦監督が、島本理生の小説を北川景子主演で映画化した『ファーストラヴ』。この度、本作のBlu-ray&DVDリリースが決定し、これを記念して北川さんと共演の中村倫也からコメント映像も公開された。「動機はそちらで見つけてください」アナウンサー志望の女子大生が父親を刺殺するという衝撃的な導入で始まる小説「ファーストラヴ」は、第159回直木賞を受賞し、累計発行部数41万部を超えるベストセラーとなり、“稀代の問題作”とも称された傑作サスペンスミステリー。北川さんが、女子大生による動機なき殺人事件の真相に迫る主人公の公認心理師・真壁由紀を、父親殺しの容疑者・聖山環菜を芳根京子が演じるほか、中村倫也、窪塚洋介、高岡早紀、木村佳乃らが出演している。今回本作は、豪華版を含めた4形態でリリース。豪華版は、三方背ケース&フォトブックレット・特典ディスク付きとなっており、特典ディスクには撮影現場の裏側に密着したメイキングをはじめ、公開直前イベントや舞台挨拶の様子を収録したイベント映像集、WEB特番集、ミュージックビデオ集など盛りだくさんな内容。また音声特典として、劇場公開時も副音声として上映された、キャスト・監督によるオーディオコメンタリーも収録。そして、北川さんと中村さんが本作を説明するコメント映像も公開。2人が「是非ご自宅でご覧ください!」とメッセージを送っている。『ファーストラヴ』Blu-ray&DVDは8月13日(金)リリース。(cinemacafe.net)■関連作品:ファーストラヴ 2021年2月11日より全国にて公開© 2021「ファーストラヴ」製作委員会
2021年04月16日映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』(4月9日公開)の初日舞台挨拶が9日に都内で行われ、田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一、濱田岳、柄本時生、菜々緒、高杉真宙、芳根京子、北香那、松居大悟監督が登場した。同作は2017年1月クールのドラマ24で放送され、共同生活を送る"おじさんのテラスハウス"として話題を集めた"ゆるシブ"コメディ『バイプレイヤーズ』の映画化作。都会からはなれた森に囲まれた大きな撮影所“バイプレウッド”に、各局の連ドラや映画作品が一気に集まってしまったことで起きる大騒動を描き、田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一をはじめとした総勢100名以上の俳優陣が本人役で出演する。撮影では役名で呼び合うことも多いが、今作では北を除く登壇キャスト全員が本人役ということで、濱田は「距離が縮まる時間が短かったような気がします。役名と本名も一緒な分」と語る。柄本は「僕は『岳くん』と呼んでて、『時生』って呼んでもらって、みたいな」と明かした。一方菜々緒が、「私は濱田さんのこと、(作中のように)『岳!』なんて呼んだことないので、そこは台本通り」と言うと、濱田は「実は、ハアハアしてました。そのとき。なんとなくハアハアしてました」と告白。柄本は「そうだったの!?」と驚き、菜々緒から「岳って呼んだ方がいいんですか?」と聞かれた濱田は「お任せします」と笑顔で答えていた。
2021年04月09日映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』(4月9日公開)の初日舞台挨拶が9日に都内で行われ、田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一、濱田岳、柄本時生、菜々緒、高杉真宙、芳根京子、北香那、松居大悟監督が登場した。同作は2017年1月クールのドラマ24で放送され、共同生活を送る"おじさんのテラスハウス"として話題を集めた"ゆるシブ"コメディ『バイプレイヤーズ』の映画化作。都会からはなれた森に囲まれた大きな撮影所“バイプレウッド”に、各局の連ドラや映画作品が一気に集まってしまったことで起きる大騒動を描き、田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一をはじめとした総勢100名以上の俳優陣が本人役で出演する。待望の初日に、田口は「おっさん4人のリーダーは大杉漣さんでして、きっとこの日を大杉漣さんも喜んでいると思います」としみじみし、光石も「数年前にテレビ東京の深夜から始まりまして、その時から大杉さんが『映画になったらいいね』とずっとおっしゃってました」と振り返る。さらに遠藤は「ここに来る前に、支度部屋から車で行くと言うので、どこなのかなと思ったら目の前の建物でした。俺達はパート2の時、現場でお弁当を渡されて5分ぐらい道をぞろぞろ歩いてた。『これ、同じバイプレーヤーズなの』という感じになっちゃって」と、待遇の進化に驚いていた。このイベントには、本作のキーキャラクターである犬の風(ふう)も登場。松居監督は「大杉さんに風とトラという愛犬と愛猫がいまして、そこからふうという名前を取りました。なので、風と撮影所を愛している風が、漣さんの存在として見せたいなと思ってました」と明かす。作中では実際の大杉さんと風の写真も登場するが、「実際の風はチワワなんですよね。ちょっとよく見ると、チワワから段々と今の風に変わっていくっていうスタイル」と、まさかの犬種を超えた成長を遂げたことに。さらに、田口は風について「そんなに絡みがなかったんですけれども、僕の印象ではその、下半身がお元気。現場では何も指摘できなくて、もう見て見ぬ振り作戦を取ってた」と暴露し、キャスト陣も苦笑していた。最後に松重は「テレビシリーズの最中に、大杉漣さんという人が僕らの前から突然いなくなって信じられなかったし、もう3年経つんですけどまだちょっと信じられない。お葬式の時ですら祭壇の裏から出てくるんじゃないかとずっと思ってて、実は今日もなんかスクリーンの裏で待機しててみんなを驚かせてやろうと思ってる、お茶目な大杉さんがいる感覚が抜けない」と心境を吐露。「日本中、204館の映画館で公開されるということで、そこに204の大杉さんがスクリーンの裏で待機してる。204の風に乗って大杉さんが皆さんが喜ぶ姿を見ているんじゃないか」と想像し、「その魂が届けばいいなと思います」と語った。しかしその後、松重はカンペを見て「206館でした! 206の大杉さんが風に乗って現れるということで、2つ増えました。よろしく願いします」と訂正し、館内にも笑顔が。また、遠藤は「30歳の時に、光石さんも一緒に出ましたけれど、低予算の単館系映画で公開初日、お客さんがたったの4人。バイプレイヤーと言われている人間たちは、過去に何かしら傷を持ちながら育ってきているので、それを考えるとこんな綺麗な劇場でこれだけの皆様が来てくださって本当に幸せを感じます」と喜びを表す。「漣さんも傷つきながら頑張って生きてきた人なんで、今これを見ると『バイプレイヤーズ』がこうなったというのは本当にびっくりしていると思って、ありがたいことです」と感謝していた。
2021年04月09日SF作家ケン・リュウの傑作短編小説「円弧」の映画化『Arc アーク』より、芳根京子演じる主人公・リナの人生の分岐点を切り取った重要な場面写真が公開された。人類史上初めて永遠の命を得た女性の人生を描く本作。不老化処置を受けて30歳の若々しい身体のままに、永遠の命を得たリナ役の芳根さんは、本作で1人の女性の17歳から100歳以上を生き抜くという、キャリア史上最難関の役どころに挑んだ。今回到着した場面写真では、そんなリナが19歳で人生の師となるエマ(寺島しのぶ)と出会い、プラスティネーションにより美しい状態で保存された<ボディワークス>に初めて触れようとするシーンや、30歳のリナが天才科学者・天音(岡田将生)と共に世に不老化技術完成を発表する際、緊張した面持ちでお互いの気持ちを確かめ合うシーンなど、彼女の人生の分岐点が切り取られている。さらに、姉弟でありながら相反する研究に没頭するエマと天音の不穏な場面、キャラクターの詳細が明らかになっていない小林薫が風吹ジュンの車椅子を押すカットも公開された。今作では、見た目の変化なしで年月の流れを表現しなければならない難役に挑んだ芳根さん。オファー当初、芳根さんは「今の私ではまだこの役の人間的な深みを表現するのは難しいのではないか」と正直な気持ちを監督に伝えたというが、石川慶監督は「自分の中では、絶対に出来るという確信がありました」と絶大な信頼を寄せ、「過去にご一緒した時に、大ベテランの共演者たちに食らいついて行く迫力を見せてくれて、鮮烈な印象を残しましたので。今回はベテランの方たちが脇を固めることによって、さらに力を発揮してくれるに違いないと思っていました。結果、本当にそうなりましたね!」とコメントしている。『Arc アーク』は6月25日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:Arc アーク 2021年6月25日より全国にて公開©2021映画『Arc』製作委員会
2021年04月06日映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』(4月9日公開)の完成披露イベントが29日に都内で行われ、田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一、濱田岳、柄本時生、菜々緒、高杉真宙、芳根京子、北香那、有村架純、松居大悟監督が登場した。同作は2017年1月クールのドラマ24で放送され、共同生活を送る"おじさんのテラスハウス"として話題を集めた"ゆるシブ"コメディ『バイプレイヤーズ』の映画化作。都会からはなれた森に囲まれた大きな撮影所“バイプレウッド”に、各局の連ドラや映画作品が一気に集まってしまったことで起きる大騒動を描き、田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一をはじめとした総勢100名以上の俳優陣が本人役で出演する。菜々緒役で出演した菜々緒は、品のあるオフショルダーの黒ワンピースで登場。すらりと長い首と華奢な肩のライン、美しく浮き出た鎖骨を見せる。そんな菜々緒について、遠藤は「世代が違うかもしれないんですけど、最初に菜々緒ちゃんに『番宣大変だね』と言ったら、『私、番宣大好きなんです!』と言ってて、俺あんまり得意じゃないんでびっくりしちゃった」と意外な一面を明かした。菜々緒は撮影について「私は天海(祐希)さんとのシーンが多かったのかな。立ち位置的には色んな皆様とお会いする機会が多かったので、役者の皆様のお芝居だったり立ち振る舞いを勉強させていただいた」と感謝。「暑い中、監督は熱中症になりながら頑張って。本当に元気になる作品」と同作の良さを表した。
2021年03月29日映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』(4月9日公開)の完成披露イベントが29日に都内で行われ、田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一、濱田岳、柄本時生、菜々緒、高杉真宙、芳根京子、北香那、有村架純、松居大悟監督が登場した。同作は2017年1月クールのドラマ24で放送され、共同生活を送る"おじさんのテラスハウス"として話題を集めた"ゆるシブ"コメディ『バイプレイヤーズ』の映画化作。都会からはなれた森に囲まれた大きな撮影所“バイプレウッド”に、各局の連ドラや映画作品が一気に集まってしまったことで起きる大騒動を描き、田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一をはじめとした総勢100名以上の俳優陣が本人役で出演する。濱田は撮影で見たベテラン陣について「せっかくだから学んでいこうと思ったら、そろうとずーっとしゃべってる。本番直前までしゃべってるんですよ。戦友というか、会って讃え合ってるのかなと思ったら、日没が近くなるとパタッとしゃべんなくなる。あれどうしたんですか?」と疑問を投げる。光石が「僕はすごいフレンドリーにスケートボードとかして……」と反論すると、松重は「若い人に媚びるということを光石さんから学んだんですけど、現場に乗ってくる自分の車にスケボーを乗せてくるんです。休憩時間にこれみよがしに転がるんです。若い人たちに集合かけてスケボーする60近いおじさん、いかがなものか」と様子を暴露。光石が「お誘いしたでしょ、やろうって」とさらに反論すると、松重は「できるわけないでしょ!」と苦笑しつつ、「言っても日没近くなると眠くなる」と笑いにしていた。また有村は「撮影の合間も皆さんで楽しくお話されていて、とにかく笑いが多い現場。妙にその空間が落ち着いてる自分がいて、失礼なんですけど、一緒にずっと今までいたのかなと言うくらい、妙に落ち着いたんですよね」と4人との撮影を振り返る。さらに「光石さんとは一番共演回数が多いんですけど、鞄から唐突に納豆が出てきて。これだけ時間を過ごしても初めて見る一面っていっぱいあるんだなと思って、何度でも皆さんと共演させていただきたいと思いました」とラブコール。この言葉に、松重は「スケボー出したり納豆出したり、仲良しになりたいの? いろんな若い人と」とつっこみ、光石は「わかんないですよ、覚えてないですから! 全然覚えてない! 汗かいてきた」と額を拭っていた。
2021年03月29日映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』(4月9日公開)の完成披露イベントが29日に都内で行われ、田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一、濱田岳、柄本時生、菜々緒、高杉真宙、芳根京子、北香那、有村架純、松居大悟監督が登場した。同作は2017年1月クールのドラマ24で放送され、共同生活を送る"おじさんのテラスハウス"として話題を集めた"ゆるシブ"コメディ『バイプレイヤーズ』の映画化作。都会からはなれた森に囲まれた大きな撮影所“バイプレウッド”に、各局の連ドラや映画作品が一気に集まってしまったことで起きる大騒動を描き、田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一をはじめとした総勢100名以上の俳優陣が本人役で出演する。テレビシリーズから同作をひっぱり"元祖バイプレイヤーズ"と呼ばれていた4人だが、田口は「大杉漣さんがリーダー。シーズン2の終盤に漣さんが突然いなくなってしまいまして、その時点で『我々のバイプレイヤーズの旅は終了した』と思っていた」と、撮影途中の大杉さんの死について振り返る。「その後2年くらいかけて、プロデューサー、監督、スタッフの皆さんが熱心にいろいろ模索してくれまして、最終的に今回のような『ネクストバイプレイヤーズにバトンを渡す的な役割だったら可能なんじゃないかな』ということになり、元祖として参加させてもらいました」と明かし、「本当に漣さんがここにいないのが残念でならないんですけど、漣さんとともに大きくて広い場所に着けたなという思いでいっぱいです」と心境を吐露した。松重は「実名をさらして役をやるというフォーマットを作り上げたのは大杉漣さんで、元祖と呼ばれる人たちが前面に出るのは最後。次からはもっと若い人たちがこういうフォーマットで遊ぶ機会があれば、大杉さんの魂が生き続ける」と今後の展開にも言及。光石は「まさか映画になるとは思ってませんでしたが、熱望してたのは大杉さんだったので、実現したことが本当に嬉しいです。次は皆さんが前列に来て、僕らがいつものように後ろに下がるとそれがいいんじゃないですか」と後進に道を譲る姿勢を見せた。改めて作品について、田口は「映画化はやはり大杉漣さんなくしてはなかったと思います。まだ世の中大変な状況ですけれど、今日観てくださる方がちょっとでも癒やされたりほっとしたり楽しい思いになってくれれば、漣さんもきっと喜んでくれると思います」と熱い思い。松重は「去年のコロナ期に撮影がなくなるんじゃないかと思ってたら不死鳥のようによみがえってきて。僕らの仕事もどうなるんだろうというときに救われて、こういうことがあってもまだまだ続けることが出来るかもしれないというきっかけにもなったかもしれないですし、大杉さんが生み出した面白いフォーマットですので、100人200人膨らんで、外国版が出来ても面白いんじゃないかな」と意欲を見せる。光石は「どうぞ観てやってください。そして、宣伝してやってください。そうすると大杉さんも喜ぶと思います」と観客にメッセージを贈り、遠藤は「通常一つの作品に大体2人くらいで、この4人が出てくる作品はありません。普通一つの作品で共演しないような人たちがごっそり出てきます。お祭りみたいな作品ですのできっと漣さんも満足していると思います」と語った。なおイベントには、ドラマで「テレビ東京の社長賞はバナナ1本」と言われていたことから、映画への社長賞として100人分のバナナが登場。取材終了後には報道陣にも配布された。
2021年03月29日石川慶監督による映画『Arc アーク』が、2021年6月25日(金)より公開となる。ケン・リュウの原作『円弧』と、オリジナルストーリーケン・リュウは、2011年に発表した短編「紙の動物園」で、ネビュラ賞、ヒューゴー賞、世界幻想文学大賞の3大賞を制覇するという史上初の快挙を成し遂げたSF作家。今回の『Arc アーク』では、ケン・リュウの短編小説『円弧』をベースに、石川慶監督がオリジナルストーリーを融合させた。人類で初めて不老不死の命を得た女性の苦悩や、彼女の周囲の人々の幸せな生活を、独自の映像で表現する。豪華出演キャストが集結主人公・リナ(芳根京子)不老不死の技術を世界で初めて受けたという女性。17歳で生まれたばかりの息子と別れ、放浪生活を送るが19歳にして、大手化粧品会社エターニティ社で、〈ボディワークス〉という仕事に就く。『Arc アーク』の主人公のリナ役は芳根京子。7歳から100歳を超えるまでの主人公の一生を演じた。エマ(寺島しのぶ)エターニティ社の責任者でリナの師。エターニティ社では、最愛の存在を亡くした人々のために、遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術(プラスティネーション)するボディーワークスというサービスを提供している。天音(岡田将生)エマの弟かつ天才科学者。プラスティネーションの技術を発展させ「不老不死」を研究、そして完成させる。やがて天音はリナとともに「不老不死」の処置を受ける。そのほかにも、倍賞千恵子、風吹ジュン、小林薫らが重要な役割を果たしていく。石川慶監督の新作『Arc アーク』を手掛ける石川慶監督は、長編映画デビュー作『愚行録』がベネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に選出され、海外でも高く評価される。国内では、『蜜蜂と遠雷』で毎日映画コンクール監督賞、報知映画賞作品賞、日本アカデミー賞優秀作品賞などを受賞した。『Arc アーク』あらすじ舞台はそう遠くない未来。17歳で人生に自由を求め、生まれたばかりの息子と別れて放浪生活を送っていたリナは、19歳で師となるエマと出会い、彼女の下で<ボディワークス>を作るという仕事に就く。それは最愛の存在を亡くした人々のために、遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術(プラスティネーション)する仕事であった。エマの弟・天音はこの技術を発展させ、遂にストップエイジングによる「不老不死」を完成させる。リナはその施術を受けた世界初の女性となり、30歳の身体のまま永遠の人生を生きていくことになるが・・・。作品詳細『Arc アーク』公開時期:2021年6月25日(金) 全国ロードショー監督・編集:石川慶出演:芳根京子、寺島しのぶ、岡田将生、清水くるみ、井之脇海、中川翼、中村ゆり、倍賞千恵子、風吹ジュン、小林薫原作:ケン・リュウ『円弧(アーク)』(ハヤカワ文庫刊 『もののあはれケン・リュウ短編傑作集2』より)脚本:石川慶、澤井香織音楽:世武裕子製作:映画『Arc』製作委員会製作プロダクション:バンダイナムコアーツ配給:ワーナー・ブラザーズ映画2021年/日本/127分/スコープサイズ/5.1ch
2021年03月10日横浜の結婚式場に、ウエディングドレスに身を包んだ北川景子(34)の姿が。隣には“新郎”の永山瑛太(38)が寄り添っていた。本誌が彼女らを目撃したのは2月下旬。4月から放送予定の連続ドラマ『リコカツ』(TBS系)の撮影現場である。「今回のドラマは北川さんと、瑛太さん演じる交際0日で結婚した夫婦が、結婚してすぐに“離婚活動”を始めるという物語です。劇中ではけんかする2人ですが、撮影の待機中は控室にも戻らず、仲よく話しています」(ドラマ関係者)’20年9月に第1子を出産し、同作で連ドラ復帰を果たす北川。テレビ誌記者によると、「“ママ女優”生活についてバラエティ番組でよく語っています。以前は家に帰宅したら、“休める”と思っていたのに、いまでは“本業が始まる”と思うそうです」“本業”である帰宅後の子育てはかなりの負担のようだ。「『お風呂にゆっくりつかる時間すらない』と言っていた時期も。そこにハードな連ドラ撮影ですからね。『久々の連ドラで、家庭との両立に心が折れそう』とまで漏らしています」(芸能関係者)そんな彼女の癒しは、“女友達”との交流だという。「芳根京子さん(24)や、平手友梨奈さん(19)から連絡が来ると“後輩も頑張っているんだから、自分も”と思うそうです。同世代の親友はイモトアヤコさん(35)。2人はドラマでの共演がきっかけで、仲よくなりました。忙しいなかでも誕生日を祝いあったり、ディズニーランドに行ったりするほどですよ。産後にもイモトさんが北川さんの家へ赤ちゃんの顔を見に訪れたと聞いています。イモトさんがあやしてくれたりして、北川さんも気分転換できたようです」(前出・芸能関係者)最近、北川はインタビューでこんなことを語っていた。《子どもにとって母は私だけなのに、全部背負い込んで倒れちゃったら本末転倒。人を頼ってもいいと肩の力を抜けるようになったのも、子どもを授かったおかげなのです》(『steady.』’21年3月号)イモトをはじめ周囲の助けで、“地獄のママ女優”生活も乗り越えていきそうだ♪「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載
2021年03月10日映画『ファーストラヴ』(2月11日公開)の大ヒット御礼舞台挨拶が28日に都内で行われ、北川景子、芳根京子、堤幸彦監督が登場した。同作は第159回直木賞を受賞した、島本理生による同名小説の実写化作品。「動機はそちらで見つけてください」 アナウンサー志望の美人女子大生が父親を刺殺するという衝撃的な導入で始まり、事件のドキュメンタリー本の執筆を依頼された公認心理師の真壁由紀(北川)が、うら若き容疑者・聖山環菜(芳根京子)と面談を重ね、二転三転する供述に翻弄されながらも彼女の心理へ迫っていくが、やがて由紀自身の過去の記憶にも結び付く、意外な真相が浮かび上がる。撮影を通して仲良くなったという2人。芳根は「本当に毎日連絡を取らせてもらってるんですけど、北川さんも連ドラ撮影中でスケジュールが大変な中『きょんちゃんが頑張ってると思ったら頑張れる』と言っていただいて、すごく嬉しい。好きな人と一緒に頑張るのって素敵だなと日々感じています」と感謝する。北川も「自分も久々の連ドラでこんなに大変だったけなとか、家庭との両立とかに心が折れそうな時に連絡をくれたりして『私も頑張ってます』と言われると、『こんなかわいいきょんちゃんが頑張ってるんだから私も頑張ろう』って、一緒に頑張ってるような気がして勇気をもらってます」と互いに励まし合う様子を見せ、堤監督も「なんていい話なんだ」と感動していた。またこの日は芳根の24歳の誕生日で、北川からサプライズで花束のプレゼントも。「初めて出会ったときはデビューして2年目とかで右も左もわからないという感じだったのに、本当に会わない間にたくさんの大変なお仕事を乗り越えられて立派な女優さんになって、私は逆にお芝居のことだったり学ばせてもらってるなと思いました」とメッセージを送る。さらに「プライベートでも仲良くさせていただいて、これからも本当に楽しみ。がんばりすぎないでやってください」という北川の言葉に芳根は涙。「こんなはずじゃなかった。どうしよう、泣いちゃった」と気遣う北川ももらい泣きしそうになっており、芳根は改めて「すごく幸せな誕生日だなあと思って」と心境を吐露する。「こういうご時世でなかなか人とも会えなくて、友達とも会えないなと思ってたところを舞台挨拶が入って。素敵な24歳の始まりだなと思ってたんですけど、まさかこのように北川さんから嬉しい言葉をいただけるなんて、本当にありがとうございました」と喜んでいた。
2021年02月28日北川景子が主演した映画『ファーストラヴ』が公開中だ。この度、本作の感動をキャストと一緒に体感できる副音声(コメンタリー版)の上映が2月26日(金)より始まることが発表された。女子大生による動機なき殺人事件の真相に迫る、主人公の真壁由紀を演じるのが北川だ。原作のキャラクター設定に合わせ自らの発案で大胆にも髪の毛を30cm以上カットしたことでも話題となっている。さらに由紀の義理の弟で、由紀とともに、事件の真相に迫る敏腕弁護士・庵野迦葉に中村倫也。父親殺しの容疑者・聖山環菜には芳根京子。そして由紀の夫であり、迦葉の兄・真壁我聞に窪塚洋介。その他、木村佳乃、板尾創路、高岡早紀などの演技派から、石田法嗣、清原翔といった気鋭の若手まで豪華な顔ぶれが集う。監督は『十二人の死にたい子どもたち』をはじめ『TRICK』シリーズや『SPEC』シリーズなど数々のスタイリッシュなサスペンスで熱狂的なファンを生み出してきたヒットメーカー・堤幸彦。北川と初タッグを組む。さらに脚本は、『八日目の蝉』(NHK)や『彼女がその名を知らない鳥たち』の浅野妙子が手がける。発表されたコメンタリーには北川景子、中村倫也、芳根京子、窪塚洋介、そして堤幸彦監督が参加。映画の本編に合わせ、各シーンの解説や裏話、現場でのエピソードなどこの場限りのトークが次々と飛び出す。さらには、出演キャストの素顔や堤組ならではのアットホームな雰囲気が垣間見える一幕や、本編を見ながら思わず涙が止まらなくなってしまう場面も……。「ぎゅっとできる誰かと観たい」との反響も多数寄せられている中、まるでキャストと一緒に映画を見ているような気分になれる臨場感あふれるコメンタリーに仕上がっている。また「すごく考えさせられる事が多かった。もう一度みたいと思いました」との声もあがっているなか、この作品の描く多面的なテーマについて、1度観た方もキャストや監督の想いを知りながらもう1度違う形で味わうことができる。このオーディオコメンタリーは、主に視覚障害者向けに音声ガイドを提供している副音声付き上映の仕組みを利用して、2月26日(金)以降、本作を上映するすべての劇場、上映回で利用可能。スマートフォンなどの端末を使い、無料の専用アプリ「HELLO! MOVIE」( )から副音声データを事前にダウンロードすると、上映中はネットの接続なしで利用できる。あらかじめ準備したアプリを劇場で起動し、イヤホンを装着することで映画の音声を認識。映像に合わせて副音声を再生することができる仕組みとなっている。「HELLO! MOVIE」の使用方法は、公式YouTubeのチュートリアル映像( )で確認できる。『ファーストラヴ』副音声(コメンタリー版)上映2月26日(金)より利用方法:(1)事前に、アプリ「HELLO! MOVIE」をダウンロードしておく(2)音声ガイドより「【コメンタリー版】ファーストラヴ」のデータをダウンロードしておく(3)映画館内で上映直前にアプリを起動(4)アプリが本編音声と同期し、イヤホンを通じて副音声が再生開始※本編と同期した際、スマートフォンの画面が自動的に暗くなる仕組みとなっております。
2021年02月24日北川景子主演、堤幸彦監督の映画『ファーストラヴ』公開を記念した初日舞台挨拶に、北川さんをはじめ、中村倫也、芳根京子、窪塚洋介、さらに“容疑者・環菜”の人生にもっとも深い影響を与えている両親という重要な役どころを演じた木村佳乃、板尾創路、そして堤監督が登壇。全国314劇場へライブビューイングの同時生中継も行われ、カメラに大きく手を振りながら中村さんが「全国ー!」とざっくり呼びかけて笑いを誘うなど、観客とこの作品とようやく共有できる喜びに一同が笑顔を見せた。初めての観客前での舞台挨拶とあって、北川さんは「久しぶりにお客様の前で、そしてこの映画で舞台挨拶ができて、本当に嬉しいです。今日幕が開いて、皆さまの感じたいように受け取っていただけたら、それ以上嬉しいことはない」と感慨深げ。「いろんな”愛”の物語なのですが、皆さんとこの作品を作ることが出来て、主演をやらせていただけたことで本当にたくさんの愛をいただきました。たくさんの人に届いたら良いなと思います」と語ると、中村さんも「久しぶりにお客様に会えましたし、幕が開いたんだなと実感しています」と感無量の様子でコメントした。中村倫也、木村佳乃&板尾創路のネタバレを全力阻止!?なかでも木村さんは、「本当は優しい普通のお母さんを演じたいんですが、鬼のような母を演じて…(笑)」と話し始める。「監督とご一緒したかったのでなんとか食らいついて…演じてる間、本当に心が痛くて苦しかったんです。(娘役の芳根さんが)かわいそうで、本当だったら『ウチの子はやってません!』ってやりたかったんですけど…」と、上映後の舞台挨拶とはいえ勢い余った様子に、同じ所属事務所の中村さんから「先輩、ネタバレ気を付けてください!(笑)」と鋭い静止が入る一幕も。また、「元気ですかっ!」との窪塚さんの呼びかけに、板尾さんは「元気ですね」と応じつつ「2019年に撮った作品で、寝かしてちょうど見ごろになってます。あのトイレが××××××…なぜ裁判で××××…」とこちらもネタバレ全開の勢いに、またも中村さんが「全部言いますね!(笑)」としっかり止めに入って会場を沸かせた。芳根京子「環菜も北川さん演じる由紀から愛をいただいた」「ファーストラヴ」のタイトルに秘められた真実をめぐり、“愛”の意味を問いかける作品とあって、北川さんは「つい最近、(木村)佳乃さんから『景子ちゃん大丈夫?疲れてない?』とお電話をいただいて、その声が凄く優しくて少し泣いてしまった。その電話のあと頑張ろうと思えました」と明かす。すると木村さんは「どうしよう内緒にしてた話が…恥ずかしい…汗かいちゃいました…」と動揺していると、なんと突如、窪塚さんのポケットで携帯電話が鳴りだすハプニングが発生し、会場が盛り上がった。続けて中村さんはエンドロールの背景で流れる映像について、「ある日、台本にない十数行のセリフをポンと渡されて…ゾっとしたんですけど、迦葉の普段働いている姿、本編で描かれていない姿を救い上げてくれるところに監督の愛を感じました」と撮影中のエピソードを明かす。さらに芳根さんが「私自身北川さんから愛をいただいて、環菜も北川さん演じる由紀から愛をいただいた。あの時期ちょっと悩んでいたりもしていて、私の心を“景さん”が癒してくれた」と語ると、隣にいた中村さんから熱視線が…。芳根さんが「中村さんが北川さんのこと“景ちゃん”って呼んでるのがうらやましくて、私も“景さん”って呼ばせてもらってます!」と対抗心を燃やすと、中村さんは「(芳根さんは北川さんのことが)好きすぎるんですよ!」と、芳根さんの“北川愛”の大きさにあらためて驚いた様子。そして窪塚さんは「堤監督と12年ぶりに一緒に仕事をさせていただいて、当時あった情熱、現場に向かう心意気みたいなものがより燃え盛ってて、北川さんや中村さんのお芝居も愛が無かったらやっていけないことだと思う。それを支えてくれる製作や現場のスタッフ、配給のために動いてくれているスタッフの皆さんの愛もあってこうして呼んでもらって話させてもらえるのが本当にありがたい。今この場所で愛を感じてます」と、照れながらも熱いコメントを表した。最後に改めて、堤監督が「この作品は心の奥にある闇や影のその先にほっこり明るいものがあると信じて作っていた。仕上げは大変な時期と重なりましたが、たくさんの皆さんのご意見、スタッフの力、この素晴らしいキャストの皆さんの力で、自信をもってお届けできる作品だと信じております。全身全霊という言葉がぴったりの作品」と力を込めてコメント。北川さんも「長い間宣伝活動もしてきて、ここが見所です、といろいろお話もしてきたんですけど、今日幕が開いて、皆さまの感じたいように感じて受け取っていただけたらそれ以上嬉しいことはないと思っています。届かなかった、受け取れるはずだった、すれ違った、いろんな”愛”の物語なのですが、私は皆さんとこの作品を作ることが出来て、主演をやらせていただけたことで本当にたくさんの愛をいただき感謝の気持ちでいっぱい」と締めくくり、タイトルに相応しい“愛”にあふれた初日舞台挨拶となった。『ファーストラヴ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ファーストラヴ 2021年2月11日より全国にて公開© 2021「ファーストラヴ」製作委員会
2021年02月12日映画『ファーストラヴ』(2月11日公開)の初日舞台挨拶が11日に都内で行われ、北川景子、中村倫也、芳根京子、窪塚洋介、板尾創路、木村佳乃、堤幸彦監督が登場した。同作は第159回直木賞を受賞した、島本理生による同名小説の実写化作品。「動機はそちらで見つけてください」 アナウンサー志望の美人女子大生が父親を刺殺するという衝撃的な導入で始まり、事件のドキュメンタリー本の執筆を依頼された公認心理師の真壁由紀(北川)が、うら若き容疑者・聖山環菜(芳根京子)と面談を重ね、二転三転する供述に翻弄されながらも彼女の心理へ迫っていくが、やがて由紀自身の過去の記憶にも結び付く、意外な真相が浮かび上がる。光沢のある肩出しのドレスで華やかに登場した北川。作品に関わって愛を感じた出来事について聞かれると、「作品のプロモーションで色々な愛を感じたんですが、プライベートで佳乃さんとよく連絡を取らせていただいてるんですけど、つい最近『景子ちゃん大丈夫? 疲れてない?』とお電話をいただいて、その声が優しくて泣きそうになった、というかちょっと泣いたんです」と告白。「その電話のあと頑張ろうと思えて、本当に優しいなと思いました」と感謝した。木村は自分の話題になると思っていなかったのか「どうしよう、内緒にしてた話が恥ずかしい! 私の野太い低い声が!」と動揺する。「まだお子さんも小さいですし、絶対大変だろうなと思って。出しゃばったまねして汗かいちゃいました」と額を拭った。また芳根は「北川さんからたくさん愛をいただいて」と北川に感謝。その様子に中村は「好きすぎるんですよ、芳根さんが北川さんのことを。北川さんが口を開くとパッと見て、うなずきながら静かに聞いてる」とつっこむ。芳根が「中村さんが北川さんのこと"景ちゃん"と呼んでるのがうらやましくて、"景さん"と呼ばせていただいています」と明かすと、中村は「怖い怖い怖い怖い! 譲るよ、じゃあ」と苦笑していた。
2021年02月11日映画『ファーストラヴ』(2月11日公開)の初日舞台挨拶が11日に都内で行われ、北川景子、中村倫也、芳根京子、窪塚洋介、板尾創路、木村佳乃、堤幸彦監督が登場した。同作は第159回直木賞を受賞した、島本理生による同名小説の実写化作品。「動機はそちらで見つけてください」 アナウンサー志望の美人女子大生が父親を刺殺するという衝撃的な導入で始まり、事件のドキュメンタリー本の執筆を依頼された公認心理師の真壁由紀(北川)が、うら若き容疑者・聖山環菜(芳根京子)と面談を重ね、二転三転する供述に翻弄されながらも彼女の心理へ迫っていくが、やがて由紀自身の過去の記憶にも結び付く、意外な真相が浮かび上がる。全国の映画館とライブビューイングで中継されているということで、「全国〜!」とざっくり呼びかけた中村。最初の挨拶では、感染対策で観客が声を出せないにも関わらず「元気ですかっ!」とアントニオ猪木のものまねで呼びかけ、拍手でのアンサーをもらう。「公開初日ですけど、あんまり僕ら実感がなくて。でもこうしてお客さんに久しぶりに会えましたし、幕が開いたんだなと、今感じています」と感謝しつつ、「これから観に来る方々には、ハンカチのご用意をぜひ、していただいたら。やっぱり花粉症がね、もう来てますから」とボケを挟み、北川は「そっちなんだ」と苦笑した。それを見ていた窪塚は自分の番になると「板尾さ〜ん!」と中継先ではなく隣の板尾に呼びかけ、「元気ですか!」とこちらも猪木。「中村くんに対抗意識を燃やしてしまいましたけども」と明かしつつ、「本日は最高の晴天で、お日柄も良く、とっても青空です。この映画で撮影することができた青空も今日みたいな日だったと記憶しています。最高の建国記念日にしましょう!」と意気込んだ。そんな窪塚だが、トークの途中で電話が鳴ってしまうハプニングも。恥ずかしそうにポケットからスマートフォンを取り出し音を止めると、板尾が「素人か、お前!」とつっこんでいた。また、トークでは「作品に携わって愛を感じたこと」について聞かれ、中村は「エンドロールのところでも芝居が繰り広げられるんですけど、ある日監督から十何行くらいある台詞を渡されて」と振り返る。「台本にはなくてぞっとしたんですけど、増やした理由が『迦葉の働いている部分をすくい上げたい』ということだと聞いて、そう思ってくださったことに愛を感じました」と感謝を示していた。
2021年02月11日島本理生の直木賞受賞作の映画化『ファーストラヴ』より、主演・北川景子と芳根京子の面会室でのシーンを切り取った本編映像が到着した。今回公開されたのは、先日のメイキング映像では撮影風景が映し出されていた、面会室での初対峙シーン。公認心理師・真壁由紀(北川さん)が、挑発的な発言で世間を騒がせる容疑者・聖山環菜(芳根さん)に初めて面会に訪れ、「私はあなたの味方」と歩み寄る。しかし、共に事件を追う弁護士・庵野迦葉(中村倫也)の名前を出した途端、「あの人って変わってますよね」と環菜が急に多弁になる。そして由紀は、夫・真壁我聞(窪塚洋介)の弟でもある迦葉との複雑な関係性を指摘され、少し困惑した表情に…。激しい感情の起伏と見えない本心に戸惑うこの面会室でのシーン。北川さんは「環菜が芳根さんでよかったなと心から思っています。面会室のシーンではお芝居じゃない感情があふれてきて、役と自分の境目が曖昧になる時間でした」と明かし、芳根さんも「いざ由紀さんの前に立つと毎回同じタイミングで心が震えるんです。それは北川さんのおかげだし、1人だったら絶対できないお芝居でした」とふり返っている。『ファーストラヴ』は2月11日(木・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ファーストラヴ 2021年2月11日より全国にて公開© 2021「ファーストラヴ」製作委員会
2021年02月10日女優の芳根京子が、映画『Arc アーク』(6月25日公開)の主演を務めることが9日、明らかになった。同作は『愚行録』『蜜蜂と遠雷』で国内外より注目される石川慶監督の新作映画で、SF作家ケン・リュウの傑作短編小説『円弧(アーク)』を実写化した。17歳で生まれたばかりの息子と別れ放浪生活を送っていた女性・リナ(芳根)は、師となるエマ(寺島しのぶ)と出会い、彼女の下で最愛の存在を亡くした人々のために、遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術(プラスティネーション)する「ボディワークス」という仕事に就く。エマの弟・天音(岡田将生)はこの技術を発展、遂に「不老不死」を完成させ、リナは不老不死の技術を受けた世界初の女性となり、30歳の姿のまま永遠の人生を生きていくことになる。石川監督は、女性の圧倒的支持を得た『愛がなんだ』の澤井香織とともに脚本を手がけ、新たなオリジナルストーリーを融合。撮影は2020年2月〜3月にかけて主に香川県にて実施され、作品は既に完成しているという。リナに扮する芳根は、1人の女性の17歳から100歳以上を生き抜くという、キャリア史上最難関の役どころを演じきった。リナが勤めるエターニティ社の責任者エマに寺島しのぶ、エマの弟で天才科学者である天音役に岡田将生、物語の重要なカギを握る人物を倍賞千恵子、風吹ジュン、小林薫が演じた。この度解禁された特報映像では、斬新な衣裳に身を包んだリナが、舞うような美しさとキレのある動きでボディワークスに挑むシーンから始まる。そして不老不死を現実のものとした天音の会見の様子が描かれ、リナは人類初の永遠の命を得る女性となる。美しい旋律に乗せ、リナの苦悩や彼女を取り巻く人々との幸せな様子が映像美で収められた。○芳根京子 コメントはじめにこのお話を聞いた時、あまりの難役にどうして石川監督は私にリナを託してくださるのか、嬉しさもありましたが、疑問、不安、恐怖が大きく即答することが出来ませんでした。お時間を頂き、正直に自分が思ってることをお伝えしました。監督は真っ直ぐ向き合ってくださり、私の不安を取り除き、そして「最高のスタッフを集めました」と言ってくださいました。監督から背中を押してもらい、この世界に飛び込ませてもらいたいと決意しました。”生きている“ことに対して無意識、というか、当たり前、というか、それが日常になっていたものが、この作品と出逢って特別なものと思えるようになりました。タイトルの”Arc”からも、人生の始まりと終わりは一直線上の対極ではなく、弧を描いた隣同士だと感じました。もしも自分のこれからの人生の選択肢の中に“人生を終えない道”があるとしたら、自分はどういう選択をするだろうかと、この作品に出会わなければ出てこない発想・想像力をたくさん膨らまして、自分の人生をより一層濃いものにしてくれました。観てくださった方も、自分の人生を今までとは少し違う角度の視点から感じられるような、新しい発見のきっかけになっていただけたら嬉しいです。たくさんの方に届きますように。○寺島しのぶ コメント台本を読んだ時、内容がよくわからないけれど全ては監督の頭の中にあるのだなと思いました。私はそこに飛び込み、ただ身を委ねました。不思議な作品になっていると思います。永遠に生きるとは……。そう遠くない未来、世界はそうなっているかもしれません。○岡田将生 コメント後悔のないように必死に生きる姿は、やはり尊くそして綺麗でした。生きること、死ぬこと。命とは何か。それくらい壮大なお話で、命がめぐるように僕たちもこの世界で必死に回っている感覚に陥りました。多分僕はこの脚本、この映画の本質を今も100%は理解出来ていません。この脚本を理解するのにとても苦労したことを覚えてます。しかし、石川監督なら絶対大丈夫。安心して身を任せられると思いました。石川監督の演出はとても独特で、監督とキャストだけで何度もリハーサルをし、撮影の仕方も他の現場と異なる感じで、カメラの前にいることを忘れるほど集中して現場に立っていた感覚でした。○風吹ジュン コメント『Arc アーク』は近未来のお話ですが、死生観を問うような面白い脚本でしたので、石川監督にお会いするのを楽しみにしておりました。小林薫さんとの共演も……。監督に”Arc“ってなんですか? って聞いたことがありました。「弓のような形」と答えてくださいました。でも見えているのはもしかしたらほんの一部で、大きな丸が隠れて居るのでは。それはきっと亡くなっても、何かは続いていて円周を一回りしたら又”Arc”の線につながってる? そんなイメージが湧いてきました。見終えたときに幸せを受け取れる不思議な力がある作品です。○小林薫 コメント近未来の世界に不老不死。どんな映画になるのか、どんな仕上がりになるのか、全く見当がつきませんでした。ただワタシの役は自然に歳を取った老人でしたので、役にすんなり入ることができましたが、コロナがじんわりと広がりつつあった3月初頭の撮影で風邪をひいてしまいまして、ビビリましたね。共演の風吹さんから濃縮のビタミンをいただきましたらこれでケロっと治りまして、ホント風吹さんには感謝しております。○石川慶監督 コメント不老不死をテーマにした物語は古今東西あれど、ケン・リュウが提示するテーマは全く新しいものでした。そこにあるのはありきたりな不死への警笛ではなく、不死を得た新しいカラダに僕らの価値観がついていけるのかを強く問うてきます。アンチエイジングが発達した今、ストップエイジングは必ずしも遠い未来の話ではないのです。この大きなテーマを背負う主人公を、芳根京子さんがまさに体当たりで演じてくださいました。役とともに本当に生きることができる芳根さんと、この映画を作れたことは自分にとって大きな幸運です。他に寺島しのぶさん、岡田将生さん、倍賞千恵子さん、風吹ジュンさん、小林薫さんら名優たちが、一見荒唐無稽に見えるこの物語に大きな説得力を与えてくださいました。ぜひ劇場まで足を運んでいただけたら幸いです。(C)2021 映画『Arc』製作委員会
2021年02月09日芳根京子が主演、『蜜蜂と遠雷』『愚行録』の石川慶監督の最新作となる『Arc アーク』が公開決定。特報映像とティザービジュアル、場面写真が解禁となった。本作の舞台は、そう遠くない未来。放浪生活を送っていたリナは、師となるエマと出会い、彼女の下で“ボディワークス”という仕事に就く。それは最愛の存在を亡くした人々のために、遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術(プラスティネーション)する仕事であった。エマの弟・天音はこの技術を発展させ、ついに“不老不死”を完成させる。リナは不老不死の技術を受けた世界初の女性となり、30歳の姿のまま永遠の人生を生きていくことになるが…。原作は、ケン・リュウの傑作短編小説「円弧(アーク)」(ハヤカワ文庫刊)。ケン・リュウは2011年に発表した短編「紙の動物園」で、その年の最も優れたSF・ファンタジー作品に与えられるネビュラ賞、ヒューゴー賞、世界幻想文学大賞の3冠を制覇するという史上初の快挙を成し遂げた21世紀を代表するSF作家。人類で初めて永遠の命を得た女性リナに扮するのは、『累 -かさね-』と『散り椿』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、新作『ファーストラヴ』も話題の芳根京子。1人の女性の17歳から100歳以上を生き抜くという、キャリア史上最難関の役どころを繊細かつ大胆に演じきる。そのほかリナが勤めるエターニティ社の責任者エマに、寺島しのぶ。エマの弟で天才科学者である天音役に、岡田将生。さらに、物語の重要なカギを握る人物を倍賞千恵子、風吹ジュン、小林薫という日本映画界の至宝である3人が演じ、その全身から滲み出る人間味でスクリーンに情感を与えた。原作の斬新な不老不死のシチュエーションを引き継ぎながら、映像世界へと鮮やかに転生させたのは、石川慶監督。長編映画デビュー作の『愚行録』がヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に選出されるなど海外においても熱い注目を浴び、続く『蜜蜂と遠雷』で毎日映画コンクール監督賞、報知映画賞作品賞、日本アカデミー賞優秀作品賞ほか多数の映画賞を受賞してきた。本作では『愛がなんだ』の澤井香織とともに脚本を手掛け、新たなオリジナルストーリーを融合させている。この度解禁された特報映像では、斬新な衣装に身を包んだリナ(芳根さん)が、舞うような美しさとキレのある動きでボディワークスに挑むシーンから始まる。そして、不老不死を現実のものとした天音(岡田さん)の会見の様子が描かれ、リナは人類初の永遠の命を得る女性に。そして美しい旋律に乗せ、リナの苦悩や彼女を取り巻く人々との幸せな様子も収められている。芳根京子「自分はどういう選択をするだろうかと」芳根さんは「あまりの難役にどうして石川監督は私にリナを託してくださるのか、嬉しさもありましたが、疑問、不安、恐怖が大きく即答することが出来ませんでした」と、当初は主演に自信を持てなかったことを告白。「監督は真っ直ぐ向き合ってくださり、私の不安を取り除き、そして『最高のスタッフを集めました』と言ってくださいました。監督から背中を押してもらい、この世界に飛び込ませてもらいたいと決意しました」とふり返る。「”生きている“ことに対して無意識、というか、当たり前、というか、それが日常になっていたものが、この作品と出逢って特別なものと思えるようになりました。タイトルの”Arc”からも、人生の始まりと終わりは一直線上の対極ではなく、弧を描いた隣同士だと感じました。もしも自分のこれからの人生の選択肢の中に“人生を終えない道”があるとしたら、自分はどういう選択をするだろうかと、この作品に出会わなければ出てこない発想・想像力をたくさん膨らまして、自分の人生をより一層濃いものにしてくれました」と、本作に関わったことで得た自信を滲ませる。寺島しのぶコメント台本を読んだ時、内容がよくわからないけれど全ては監督の頭の中にあるのだなと思いました。私はそこに飛び込み、ただ身を委ねました。不思議な作品になっていると思います。永遠に生きるとは…。そう遠くない未来、世界はそうなっているかもしれません。岡田将生コメント後悔のないように必死に生きる姿は、やはり尊くそして綺麗でした。生きること、死ぬこと。命とは何か。それくらい壮大なお話で、命がめぐるように僕たちもこの世界で必死に回っている感覚に陥りました。多分僕はこの脚本、この映画の本質を今も100%は理解出来ていません。この脚本を理解するのにとても苦労したことを覚えてます。しかし、石川監督なら絶対大丈夫。安心して身を任せられると思いました。石川監督の演出はとても独特で、監督とキャストだけで何度もリハーサルをし、撮影の仕方も他の現場と異なる感じで、カメラの前にいることを忘れるほど集中して現場に立っていた感覚でした。風吹ジュンコメント『Arc アーク』は近未来のお話ですが、死生観を問うような面白い脚本でしたので、石川監督にお会いするのを楽しみにしておりました。小林薫さんとの共演も…。監督に”Arc“ってなんですか? って聞いたことがありました。「弓のような形」と答えてくださいました。でも見えているのはもしかしたらほんの一部で、大きな丸が隠れて居るのでは。それはきっと亡くなっても、何かは続いていて円周を一回りしたら又”Arc”の線につながってる? そんなイメージが湧いてきました。見終えたときに幸せを受け取れる不思議な力がある作品です。小林薫コメント近未来の世界に不老不死。どんな映画になるのか、どんな仕上がりになるのか、全く見当がつきませんでした。ただワタシの役は自然に歳を取った老人でしたので、役にすんなり入ることができましたが、コロナがじんわりと広がりつつあった3月初頭の撮影で風邪をひいてしまいまして、ビビリましたね。共演の風吹さんから濃縮のビタミンをいただきましたらこれでケロっと治りまして、ホント風吹さんには感謝しております。石川慶監督コメント不老不死をテーマにした物語は古今東西あれど、ケン・リュウが提示するテーマは全く新しいものでした。そこにあるのはありきたりな不死への警笛ではなく、不死を得た新しいカラダに僕らの価値観がついていけるのかを強く問うてきます。アンチエイジングが発達した今、ストップエイジングは必ずしも遠い未来の話ではないのです。この大きなテーマを背負う主人公を、芳根京子さんがまさに体当たりで演じてくださいました。役とともに本当に生きることができる芳根さんと、この映画を作れたことは自分にとって大きな幸運です。他に寺島しのぶさん、岡田将生さん、倍賞千恵子さん、風吹ジュンさん、小林薫さんら名優たちが、一見荒唐無稽に見えるこの物語に大きな説得力を与えてくださいました。ぜひ劇場まで足を運んでいただけたら幸いです。『Arc アーク』は6月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年02月09日2017年『愚行録』や2019年『蜜蜂と遠雷』で国内外から注目を集めている石川慶監督の新作映画『Arc アーク』が6月25日(金)に公開されることが決定。この度、芳根京子が主演を務めていることが明らかとなり、併せて特報映像とティザービジュアル、場面写真、共演陣のコメントが公開された。21世紀を代表するSF作家ケン・リュウの傑作短編小説『円弧(ルビ:アーク)』を原作とした本作。石川監督が『愛がなんだ』の澤井香織と共に脚本を手がけ、不老不死の技術を受けた世界初の女性・リナを主人公に壮大なストーリーを映像世界へと鮮やかに転生する。本作の舞台は、そう遠くない未来。放浪生活を送っていたリナは、師となるエマと出会い、彼女の下で<ボディワークス>という仕事に就く。それは最愛の存在を亡くした人々のために、遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術(プラスティネーション)する仕事であった。エマの弟・天音はこの技術を発展させ、ついに「不老不死」を完成。リナは不老不死の技術を受けた世界初の女性となり、30歳の姿のまま永遠の人生を生きていくことになる。撮影は2020年2月〜3月にかけて主に香川県にて実施。リナに扮するのは、『累 -かさね-』と『散り椿』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、新作『ファーストラヴ』も話題の芳根。1人の女性の17歳から100歳以上を生き抜くという、キャリア史上最難関の役どころを繊細かつ大胆に演じきった。そのほか、リナが勤めるエターニティ社の責任者エマに寺島しのぶ、エマの弟で天才科学者である天音役に岡田将生。さらに、物語の重要なカギを握る人物を倍賞千恵子、風吹ジュン、小林薫が演じ、その全身から滲み出る人間味でスクリーンに情感を与える。今回公開された特報映像では、斬新な衣裳に身を包んだリナ(芳根)が、舞うような美しさとキレのある動きでボディワークスに挑むシーンから始まる。そして、不老不死を現実のものとした天音(岡田)の会見の様子が描かれ、リナは人類初の永遠の命を得る女性に。美しい旋律に乗せ、リナの苦悩や彼女を取り巻く人々との幸せな様子が圧倒的な映像美で収められている。また、後半部がモノクロ映像で表現されていることにも注目したい。石川慶監督は誰も見たことのない不老不死の世界をどう描くのか。「私は世界に触れる」というティザービジュアルも含め、謎に満ちた本作の世界観に期待が高まる。『Arc アーク』特報映像芳根京子コメントはじめにこのお話を聞いた時、あまりの難役にどうして石川監督は私にリナを託してくださるのか、嬉しさもありましたが、疑問、不安、恐怖が大きく即答することが出来ませんでした。お時間を頂き、正直に自分が思ってることをお伝えしました。監督は真っ直ぐ向き合ってくださり、私の不安を取り除き、そして「最高のスタッフを集めました」と言ってくださいました。監督から背中を押してもらい、この世界に飛び込ませてもらいたいと決意しました。”生きている“ことに対して無意識、というか、当たり前、というか、それが日常になっていたものが、この作品と出逢って特別なものと思えるようになりました。タイトルの”Arc”からも、人生の始まりと終わりは一直線上の対極ではなく、弧を描いた隣同士だと感じました。もしも自分のこれからの人生の選択肢の中に“人生を終えない道”があるとしたら、自分はどういう選択をするだろうかと、この作品に出会わなければ出てこない発想・想像力をたくさん膨らまして、自分の人生をより一層濃いものにしてくれました。観てくださった方も、自分の人生を今までとは少し違う角度の視点から感じられるような、新しい発見のきっかけになっていただけたら嬉しいです。たくさんの方に届きますように。寺島しのぶコメント台本を読んだ時、内容がよくわからないけれど全ては監督の頭の中にあるのだなと思いました。私はそこに飛び込み、ただ身を委ねました。不思議な作品になっていると思います。永遠に生きるとは・・・。そう遠くない未来、世界はそうなっているかもしれません。岡田将生コメント後悔のないように必死に生きる姿は、やはり尊くそして綺麗でした。生きること、死ぬこと。命とは何か。それくらい壮大なお話で、命がめぐるように僕たちもこの世界で必死に回っている感覚に陥りました。多分僕はこの脚本、この映画の本質を今も100%は理解出来ていません。この脚本を理解するのにとても苦労したことを覚えてます。しかし、石川監督なら絶対大丈夫。安心して身を任せられると思いました。石川監督の演出はとても独特で、監督とキャストだけで何度もリハーサルをし、撮影の仕方も他の現場と異なる感じで、カメラの前にいることを忘れるほど集中して現場に立っていた感覚でした。風吹ジュンコメント『Arc アーク』は近未来のお話ですが、死生観を問うような面白い脚本でしたので、石川監督にお会いするのを楽しみにしておりました。小林薫さんとの共演も・・・。監督に”Arc“ってなんですか?って聞いたことがありました。「弓のような形」と答えてくださいました。でも見えているのはもしかしたらほんの一部で、大きな丸が隠れて居るのでは。それはきっと亡くなっても、何かは続いていて円周を一回りしたら又”Arc”の線につながってる?そんなイメージが湧いてきました。見終えたときに幸せを受け取れる不思議な力がある作品です。小林薫コメント近未来の世界に不老不死。どんな映画になるのか、どんな仕上がりになるのか、全く見当がつきませんでした。ただワタシの役は自然に歳を取った老人でしたので、役にすんなり入ることができましたが、コロナがじんわりと広がりつつあった3月初頭の撮影で風邪をひいてしまいまして、ビビリましたね。共演の風吹さんから濃縮のビタミンをいただきましたらこれでケロっと治りまして、ホント風吹さんには感謝しております。石川慶監督コメント不老不死をテーマにした物語は古今東西あれど、ケン・リュウが提示するテーマは全く新しいものでした。そこにあるのはありきたりな不死への警笛ではなく、不死を得た新しいカラダに僕らの価値観がついていけるのかを強く問うてきます。アンチエイジングが発達した今、ストップエイジングは必ずしも遠い未来の話ではないのです。この大きなテーマを背負う主人公を、芳根京子さんがまさに体当たりで演じてくださいました。役とともに本当に生きることができる芳根さんと、この映画を作れたことは自分にとって大きな幸運です。他に寺島しのぶさん、岡田将生さん、倍賞千恵子さん、風吹ジュンさん、小林薫さんら名優たちが、一見荒唐無稽に見えるこの物語に大きな説得力を与えてくださいました。ぜひ劇場まで足を運んでいただけたら幸いです。『Arc アーク』6月25日(金)より公開
2021年02月09日2月11日公開の映画『ファーストラヴ』で初共演を果たした北川景子と中村倫也。ある殺人事件の真相を追う公認心理師の由紀と弁護士の迦葉。一言では表し尽くせない複雑な関係を演じたふたりだが、実際には1986年生まれの同い年。まるで級友のようなやりとりから、お互いへの信頼が垣間見える。第159回直木賞を受賞した傑作サスペンスに、北川と中村はどのように挑んだのだろうか。迦葉は、ずっと胃の中に石を入れられているような役だった撮影に入ると、自然とふたりの距離感が縮まる。ボーズも、目線も、カメラマンが細かく指示を出さなくても、まるであらかじめ決められていたかのようにリンクする。その以心伝心ぶりが、ハードな撮影期間を通じて築いたふたりの結束の証だ。「いい年して人見知りというのもあれなんですけど、私は初めて会う人にはいきなり素を出せないタイプで。現場に入るときは場を盛り上げようというか、つい『北川景子です!』って感じで入っちゃうんですけど」(北川)「(お高くとまった口調をつくって)『北川ですけど何か?』でしょ?(笑)」(中村)「違う(笑)」(北川)「『ソイラテをちょうだい』みたいな。見たことないけど(笑)」(中村)「あはは。でも、中村さんに対しては最初からそういうのがなくて。無理に人見知りではございませんという感じを装わなくても、いい意味で緊張している自分のままでいけた。そんな自分にびっくりしました」(北川)肩肘張らない空気感は、演技にも自然と表れた。「中村さんはお芝居も百戦錬磨の方ですし、助けてもらおうみたいな気持ちもちょっとあって。自分で台本を読んだだけじゃわからないようなところも、中村さんがこういうお芝居をされるんだったら私はこうしたらいいのかなって引っ張ってもらうことが何度もありました。なんか楽だったんですよね」(北川)「こんな信頼される俳優います、他に?(笑)でもそこまで思ってもらえていたなら光栄です。芝居って相手のためにするものなので。役者だけに限らず、対人関係自体、楽な方がいいですよね。だから、北川さんが楽だったなら良かったです」(中村)「あとは映画を観て印象的だったのが、迦葉と環菜さん(芳根京子)の面会シーン。あそこで環菜さんに向き合っている迦葉の顔を見て、真面目にやっているんだと思いました」(北川)「…あれ、この主演、(迦葉を)茶化してます?(笑)」(中村)「いやいや(笑)。環菜さんのために動いている目的は一緒なんですけど、(北川演じる)由紀と迦葉ではアプローチが違って、ふたりでいるとつい口喧嘩になっちゃうから。ある場面で迦葉に『本当に環菜さんのこと助けたいと思っているの?』と聞くシーンがあるんですけど。私も本気でそう思っていたんですよ」(北川)「あははは」(中村)「だからこそ、環菜さんと接している迦葉の顔を見て、迦葉も本当に救ってあげたいと思っているんだというのが伝わってきて。あれは、私が見たことのない顔でした」(北川)「由紀の前ではずっと怖い顔してるからね。環菜を機に由紀が壊れていくのを見るのも怖いんだよ、迦葉は。繊細なんです」(中村)「迦葉は、由紀がいないところの方が人間らしい感じがしました」(北川)「そうだね。由紀の前では、由紀を想って、鎧を着ているんだと思う。僕にとっては、ずっと内臓を握られているような感覚でした。何て言うんですかね。いつもヘラヘラしてるんですけど、撮影期間中、ずっといたんですよ、迦葉が、僕の中に。だから、ずっと胃の中に石をつめこまれているような感じだった。そういうふうに役と共に生きたことがあんまり多くないので、それはひとつのチャレンジだった気がします」(中村)あの涙は、大事なものが壊れてしまった涙だった中村に対し絶大な敬意を寄せる北川。一方で、中村も北川の人柄に、役者仲間として信頼を覚える場面があった。それが、由紀と迦葉がベッドを共にするシーンだ。「女優さんとそういうシーンがあるとなったとき、スタッフも男が多いですし、監督も男性ですし、なんだかんだ気を遣うじゃないですか。でも北川さんは『そんな気を遣わなくていいですよ』と言動で示してくれて。それが超いい具合なんですよ、サバサバしすぎていない感じで。全体のことを考えて、ものづくりしやすい環境をつくろうとしてくださっていたのが伝わってきて、本当に素晴らしい人だなと」(中村)「ありがとうございます。ああいうシーンってやっぱりちょっと恥ずかしいんですよね。でも、私がモジモジしていると、みんなやりにくいかなというのもあって。このシーンだからって特別にみなさん気を遣わなくていいですよ、と。いたって普通のお芝居の場面と変わりませんという感じでいようと心がけました」(北川)このホテルのシーンは、由紀と迦葉の関係性を決定づける重要な転換点でもある。まるで切っ先鋭いガラスの破片のように、お互いを傷つけ合うふたり。演じ手としても、力の入る場面に見えた。「ボタンの掛け違いのひとつで、ふたりの道が分かれていく分岐点となるシーン。僕個人としては、この分岐がふたりにとって良かったのか悪かったのかはわかんねえなと思いながらやっていました。ここで道が分かれたことで、傷が浅いうちにすんだと思えば良かったのかもしれない。いろんな可能性がある分、あれで良かったか悪かったかなんていうのはわからない。ただ、ふたりにとっては急に火花がスパークしちゃう瞬間。そうなったら儲けもんじゃいと思いながら、現場ではぼーっとしていました」(中村)「由紀と迦葉は人としてすごく似ていて、一緒にいると安心するし、相棒ができたみたいな気持ちだったんです。それがああいうことになっちゃって。由紀があそこで涙を流したのは、大事なものが壊れてしまった涙だったのかなって。台本で読んだときはそこまで感じなかったんですけど、実際に現場で演じてみて思いました。迦葉が壁を殴る音とか、ドアを閉めて去っていく音とか、全部が悲しくて。きょうだいのようでもあり親友のようでもある人ってなかなか出会えない。そんな本当に大切な何かを失ってしまったという悲しさがありましたね」(北川)今は見られるのがあんまり気にならなくなりました由紀の奥底に今も残っているのは、少女時代の心の傷痕だ。異性から無遠慮に浴びせかけられる性的な視線。現代女性がなかなか言葉にできずに、ひっそりとしまいこんでいる苦しさが、本作の中では描かれている。他者から見られる、というのは芸能人の宿命。表に立つ人間として、ふたりはそうした視線についてどう感じているのだろうか。「10代の頃はどう見られているかが気になって。家の外を一歩出たら、みんなが北川景子として私を見ていることが怖かったんですよね。でもそういう生活の方が長くなって。最近は見られているもんだと思って生きちゃっているので、あんまり気にならなくなりました。そこはもうあきらめて生きています(笑)。どうですか?」(北川)「僕もヘラヘラ生きているんで(笑)。見られているときはちゃんとしなきゃなって思いますけど。麻痺しているところもありますよね、この仕事していると。あとは視線というか評価ともかもそうかもしれない。ファンの人から質問を集めると『評価が気になって緊張して何もできない』っていうのが結構来るんですよ」(中村)「それは私もあります」(北川)「本当?俺は全然なくて。若手がね、エゴサしてるんですよ」(中村)「あ、それはしちゃダメ。いいことって絶対書いてないもんね」(北川)「若手の芝居が如実に変わってるから、『どうした?』って聞いたら、エゴサしてヘコんだみたいで。そんなもん気にするなバカって言いました(笑)」(中村)「私は怖いから絶対見ない。ネットは見ないって決めてる」(北川)「僕は演劇が長かったんで。演劇やっていると毎日いろんなお客さんが来て、いろんなことを言うんですね。特に若手時代はアドバイスのつもりで意見をおっしゃるお客さんもいるんですけど、それを全部聞くことはできないですから。『僕らはこのラーメンがおいしいと思っています。お口に合えば』というスタンスがシンプルでいちばんいいですよね。だから、人の目も気にはかけるけど気にはしていないということが多いです」(中村)ずしりと重いテーマを背負った本作だが、作品を離れれば、ふたりの呼吸や佇まいはどこまでも軽やか。自然体のふたりが演じた由紀と迦葉を多くの人に見届けてほしい。北川景子さん・中村倫也さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=1cec40bb-6237-4867-9ea4-d62822295bf1&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。撮影/奥田耕平、取材・文/横川良明、ヘアメイク/(北川景子)板倉タクマ、(中村倫也)松田陵(Y’s C)、スタイリング/(北川景子)多木成美、(中村倫也)戸倉祥仁 (holy.) 、衣装協力/(北川景子)・トップス/¥68,000・ボトムス/¥59,000/(2点共に)ADEAM/ADEAM 東京ミッドタウン店(TEL.03-3402-1019)FOXEY ADEAM International Tokyo(中央区銀座6-8-1 03-3573-6636)・ピアス/¥62,000・リング/¥236,000/(2点共に)マリハ/マリハ(株式会社マリハインターナショナル港区六本木4-2-35 アーバンスタイル六本木三河台403 03-6459-2829)(中村倫也)Tシャツ¥14,000 ウィザード/ティーニー ランチ、ロングシャツ¥50,000チルドレン オブ ザ ディスコーダンス/スタジオ ファブワーク、パンツ¥38,000ヨシオクボ/レボリューション PR、シューズ¥77,000ピーイーオーティーダブリュウエージー/スタジオ ファブワーク(すべて税抜き価格)
2021年02月09日直木賞を受賞した大ベストセラー小説『ファーストラヴ』が、待望の映画化。豪華キャストとスタッフが集結して作り上げた“禁断のサスペンス・ミステリー”に、公開前から高い注目が集まっています。そこで、劇中で見せた鬼気迫る演技が話題となっているこちらの方にお話をうかがってきました。女優の芳根京子さん【映画、ときどき私】 vol. 355今回、芳根さんが演じたのは、父親を刺殺した容疑で逮捕された女子大生の聖山環菜。主演の北川景子さん演じる公認心理師の真壁由紀が、環菜との面会をきっかけに心の奥底に隠したはずの“ある記憶”と向き合っていく姿が描かれているため、物語のキーパーソン的存在でもあります。そこで今回は、本作に出演して得た新たな気づきやファーストラヴの思い出などについて、語っていただきました。―まずは、この作品のオファーを受けたときのお気持ちから教えてください。芳根さん堤幸彦監督の作品で北川景子さんや中村倫也さんとご一緒できる喜びとやりがいのある役をいただけて、大きな声で「やったー!」と言ってしまったほどうれしかったです。でも、読めば読むほど本当に重要な役であることに気がつき、ワンテンポ遅れて衝撃が走った感じでした。―複雑なキャラクターでもあるため、演じるうえで難しさを感じることもあったのではないでしょうか?芳根さん私が演じた環菜は周りを翻弄する役どころだったので、役作りの過程で気がついたのは、私の演じ方次第で作品の“色”が変わってしまうかもしれないということ。そう考えるようになってからは、プレッシャーで怖くなってしまうこともありました。でも、監督とたくさん相談しながら環菜を作りあげられたので、普段だったら感情だけで演じていたようなシーンも、見え方を意識して、頭を使って演じることに。これまでとは違う達成感を味わうことができたと思います。北川景子さんは、心が安らぐ大好きな先輩―そんななかでも、忘れられない出来事はありますか?芳根さん印象に残っているのは、北川さんと2人で面会室にいる後半のシーン。リハーサルの前にした段取りの時点で、北川さんの目を見てお芝居をしていたら、下に水たまりができるくらい涙があふれて、ボロボロに泣いてしまったことがありました。そのあと監督に「もう一回同じことをやれる自信がありません」と伝えたら、「ごめん、もうカット割り全部消しゴムで消しちゃったから同じことしてくれないと困る」って言われてしまって(笑)。「困ると言われても困る!」と思ったんですけど、それに応えるのが私たちの役割ですから。内心は不安でドキドキでしたが、北川さんの目を見たら、やっぱりあふれるものがあったので、乗り越えられました。―北川さんとご一緒されてみて、印象に残っていることはありますか?芳根さん実は、その時期は仕事でも私生活でも、モヤモヤして悩んでいたんですけど、特に誰にも言わずに過ごしていました。でも、そんななかで唯一そのことに気がついてくれたのが北川さん。そういう部分は、劇中の役の関係性と重なる部分はあったと思います。―実際、北川さんからはどのような言葉をかけられたのかを教えていただけますか?芳根さん 撮影が終わったあと、お食事に行かせていただいたときに「芳根ちゃん、大丈夫?悩んでるんじゃない?」と声をかけられて、私の心が全部見透かされているのかなと本当に驚きました。それは北川さんの観察力の高さや人柄でもあると思いますが、本当にパワーのある方なんですよね。北川さんにはたくさんのことを引き出していただきましたし、心が安らぐ瞬間を作ってくださる大好きな先輩です。あのときの私以上に、環菜を演じられる人はいない―女優の先輩としても学んだことは多かったですか?芳根さんそれもたくさんありました。プライベートでお会いしたときにも、「こういう女優さんになりたい」とか「こういうお芝居をしたい」とか、いつもいろいろなお話をさせていただいています。北川さんがいまの私の年齢の頃にどうだったかというお話も聞かせていただいたりしたので、おかげで将来に対する不安がなくなりました。―ステキな関係ですね。ただ、今回は精神的につらい役どころだったと思いますが、私生活に影響を与えることはありませんでしたか?芳根さんこの役はけっこう引きずりましたが、同時期にコメディのドラマを撮影していたので、それに救われました。どれだけ環菜でつらい思いをしていても、翌日には別の現場で周りの方たちが笑わせてくださっていたので。そういった感情の差も、今回はすごくおもしろいなと思ったところです。ただ、環菜のことを考えるだけで涙が出てしまうようなことが続いていたので、撮影が終わってから環菜とは距離を取るようにしました。それほどいままでで一番引きずった役だったかもしれないですね。―ご自身の女優人生においては、どのような作品になりましたか?芳根さんもちろん、どの作品も出会えてよかったと言えるものばかりですが、そのなかでもこの作品は特にその思いが強かったと思います。ちょうど悩んでいた時期だったからこそできた部分もあるので、あの時期の私以上に環菜を演じられる人はいないと言いたいくらい。いまの私にもできないかもしれないですね。でも、そういったことも含めていろいろなことを気づかせてくれた役なので、この先も続いていく芝居人生においてたくさんのことを教えていただきましたし、改めてお芝居の楽しさを味わうこともできました。ここから自分の人生が変わると感じられた作品にもなったと思います。これから観客の反応もひとつずつ吸収していきたい―そのほかの共演者の方とのやりとりで、思い出に残っていることはありますか?芳根さんまず中村倫也さんは、本当にこの役にぴったりな方だなという印象でした。監督からは話す相手が女性か男性かで変えてほしいと言われていたので、男性のときには少し媚びを売るような甘ったるい感じを出していますが、中村さんがステキな方だからこそ、演じやすいと感じる部分は多かったです。あと、お母さん役の木村佳乃さんは、現場にいらっしゃるとすぐにわかるくらい本当に明るくてパワーのある方だなと。とても気さくにお話してくださったので、それもうれしかったです。ただ、映像で木村さんを見たときは、あの恐ろしさにゾッとしました。でも、観る人にそういう恐怖心を与えてしまう木村さんの演技がすごく好きですし、私もいつかああいう役をやってみたいです。―法廷のシーンも非常に緊迫感がありましたが、撮影は大変でしたか?芳根さん実はあのシーンでも、面会のときと同様に脚本には泣くとは書いてませんでしたが、それでも込み上げてくるものがあり、独白のシーンでは段取りのときからすごく感情があふれてしまうことも。気持ちが落ちてしまうときもありましたが、監督が私に向かって冗談を言ってくださったりしたので、そういう監督の明るさにとても救われました。―この作品を経て、ご自身で成長を感じる部分などがあれば教えてください。芳根さん特殊な役でしたが、ここまで感情が持っていかれる役に出会えたことは奇跡だと思いました。自分としてはやり切っていても、実際に環菜を見た観客の方々の反応から得るものもあると思うので、それをひとつずつ吸収していきたいです。環菜を演じたことで、すでに自分からにじみ出ている部分もあるかもしれませんが、それが何かを言葉にできるようになるまではもう少し時間がかかるのかなと。それくらい受け止めるのがつらい役でしたし、いまもまだ一緒に生きている感覚なのかもしれません。いつか思い出として振り返れるようになったら、自分でも成長がわかるようになるのかなと思っています。仲良しの母が心の支えになっている―作品が終わると、いつもお母さまとお出かけするそうですが、今回はどのように過ごされましたか?芳根さんいつもだったら、「終わったー!」といって母と外食に行くんですけど、その時期はすごく忙しかったのと、作品が重たかったこともあって、家で母とずっと一緒に時間を過ごしました。物理的にも体力的にも余裕がなかったこともありますが、そういうこともいままではなかったので、この役に出会えたのは運命だったなと改めて感じています。―この作品は、母と娘に関する話もありますが、そういったことについても話されましたか?芳根さん私の母も涙もろいので、原作を読んだときに「環菜ちゃん……」と言って泣いていましたが、私が試写を見たあとに「すごく救われたし、環菜の未来が楽しみに感じられたよ」と伝えたら、また泣いてしまって(笑)。母は私が朝ドラに出演するようになったときくらいから、娘ではなくちゃんと役で見ることができるようになったと言ってくれて、純粋に作品を楽しんでくれているので、この作品もどんな感想を言ってくれるのか楽しみです。私にとっては母が心の支えであり、生きがいと言っても過言ではないほど本当に仲良しなので、母の存在に救われています。私の幼なじみからも、「こんなにポジティブで、パワフルで、明るい人はいままで見たことがない」と言われているくらいの母なんです(笑)。―芳根さんにとって、いま一番幸せを感じる瞬間はどんなときですか?芳根さん最近飼い始めたフェレットと家で一緒に遊ぶのが毎日の楽しみですね。私が出かけるときにいつもかわいい姿を見せてくれるんですけど、それを見るだけで「早く帰ろう!」と思って癒されます。―日常生活で欠かさずにしていることはありますか?芳根さんいままで美容に無頓着で、メイクもスキンケアもほとんどしたことがなかったんですけど、最近はメイクさんや美容に詳しい友達といろいろな情報を共有するようになりました。特に毎日パックをするようになってからは、今日はどのパックにしようかなと選ぶのが楽しくて、「ああ、私って女子だなぁ」と思えてうれしくなります(笑)。自分のファーストラヴって何だろうと考えている―では、「ファーストラヴ」と聞いて思い出すことがあれば、教えてください。芳根さん実は自分の初恋の記憶がないので、母に聞いてみたんですけど、「わからない」と言われ、幼なじみには「多分、小学校6年生じゃない?」と言われたくらい「私のファーストラヴって何なんだろう?」と考えているところです(笑)。というのも、子どもの頃の私は人見知りが激しくて、母の後ろから顔を出しているようなタイプだったので、あまり感情を出すこともなかったんですよね。なので、自分でも忘れてしまいました……。―(笑)。ちなみに、いまラヴなものといえば何ですか?芳根さんいまはフェレットのことしか頭にないかもしれませんね。頼まれてもいないのに、マネージャーさんやメイクさんたちに毎日写真を見せてます(笑)。―かわいいですよね。それでは最後に、理想としている女性像や今後の目標があれば、教えてください。芳根さん私は、北川さんのような女性になりたいと本当に思っています。私が大したことない話をしても毎回ちゃんと答えてくださったり、優柔不断な私に的確なアドバイスをくださったり、あの美しさは心から出ている美しさもあるんだなと感じているからです。しかもそれでいてお母さんでもあるなんて、本当に憧れます。将来、私も結婚して子どもを持つかもしれないですけど、あんなふうになりたいなと。私もがんばろうと思って、最近北川さんと同じジムに通い始めました。ただ、一向に北川さんにはなれないので、次は何をしたら北川さんになれるのかを今度聞いてみたいと思います(笑)。インタビューを終えてみて……。仕事のことからプライベートのことまで、目をキラキラと輝かせて話す姿が印象的な芳根さん。この作品と北川さんとの出会いがいかに大きかったかをひしひしと感じました。誰もが釘づけになってしまう芳根さんの熱演をぜひお見逃しなく!心を揺さぶり、刺激する!先が読めない展開と環菜に翻弄されながら、たどり着く“衝撃の真実”。気がつけば、誰もがさまざまな問いと向き合わずにはいられないはず。あなたも心の奥にある隠し続けてきた“愛の記憶”を呼び起こしてみては?写真・北尾渉(芳根京子)取材、文・志村昌美スタイリスト:藤本大輔(tas)衣装協力:beautiful people(beautiful people 青山店 03-6447-1869)/JIMMY CHOO(JIMMY CHOO 0120-013-700)/talkative(talkative 03-6416-0559)ストーリーアナウンサー志望の女子大生・聖山環菜が、著名な画家である父を刺殺するというセンセーショナルな事件が発生。しかも、「動機はそちらで見つけてください」という環菜の挑発的な言葉が、世間をますます騒がせてしまう。その後、事件を取材することになった公認心理師の真壁由紀は、夫の弟で環菜の弁護士でもある庵野迦葉とともに、彼女の本当の動機を探ろうと面会を重ねることに。二転三転する供述に振り回されながらも、由紀は過去の自分と似た“何か”を感じていた。そして、由紀が封印していた記憶をさらけ出したとき、環菜がついに驚くべき真実を語り始めることに……。胸がざわつく予告編はこちら!作品情報『ファーストラヴ』2 月11 日(木・祝)より 全国ロードショー北川景子中村倫也芳根京子板尾創路石田法嗣清原翔 ・ 高岡早紀木村佳乃窪塚洋介監督:堤幸彦脚本:浅野妙子原作:島本理生『ファーストラヴ』(文春文庫刊)音楽:Antongiulio Frulio主題歌・挿入歌:Uru「ファーストラヴ」「無機質」(ソニー・ミュージックレーベルズ)配給:KADOKAWA製作:『ファーストラヴ』製作委員会制作:角川大映スタジオ/オフィスクレッシェンド公式Twitter @firstlove2021公式Instagram @firstlove2021 #ファーストラヴ© 2021「ファーストラヴ」製作委員会写真・北尾渉(芳根京子)
2021年02月08日女優の北川景子が、自身の主演映画『ファーストラヴ』(2月11日公開)の主題歌である、Uru「ファーストラヴ」のMVに出演していることが8日に明らかになった。同作は第159回直木賞を受賞した、島本理生による同名小説の実写化作品。「動機はそちらで見つけてください」 アナウンサー志望の美人女子大生が父親を刺殺するという衝撃的な導入で始まり、事件のドキュメンタリー本の執筆を依頼された公認心理師の真壁由紀(北川)が、うら若き容疑者・聖山環菜(芳根京子)と面談を重ね、二転三転する供述に翻弄されながらも彼女の心理へ迫っていくが、やがて由紀自身の過去の記憶にも結び付く、意外な真相が浮かび上がる。今回公開された映像は、映画『ファーストラヴ』の後日談ともいえるアナザーストーリーで、映画の主人公・真壁由紀を北川が演じ、堤幸彦が原案・監督を務めた。楽曲の持つ切なくも温かいバラードの世界を、映画と同じスタッフが再構築した特別な映像となっており、北川がミュージックビデオに出演するのは今回が初となる。Uruにとって通算10枚目となるシングル「ファーストラヴ」は、「ファーストラヴ」を表題曲に、同作の挿入歌「無機質」を収録。カップリングには現在ストリーミングチャートを席捲中の優里「ドライフラワー」をピアノアレンジでカバーしたヴァージョン、さらに最新シングル「Break」をバラードアレンジにしたセルフカバーが収録される。初回盤には、昨年開催された“Uru Online Live 2020「あなたと私」”より、「今 逢いに行く」「あなたがいることで」2曲のライブ映像と、昨年10月にリリースされた両A面シングル「Break」「振り子」のミュージックビデオがブルーレイディスクで付属する。○北川景子 コメントミュージックビデオはずっとやってみたいと思っていたんですが、何故か今まで機会がなくて。初めてが私が主演させていただいた映画の主題歌で、なおかつUruさんの楽曲で本当に嬉しかったです。堤監督とは映画の撮影から1年以上空いていたんですが、久しぶりと言う感じもなく、現場に来て堤組のスタッフさんとお会いしたら映画の撮影の時に戻ったような感覚があって、すぐに役に入る事が出来ました。「ファーストラヴ」は、メロディの切なさとUruさんの声の柔らかさや深さが包み込んでくれて、聴いていると悲しいや辛いというよりも、心が浄化され、晴れやかな気持ちになる温かい曲だと感じました。楽曲が映画の内容に寄り添ってくださっていたので、楽曲を丁寧に自分が表現できれば映画の世界観とも自然とつながって来ると思い、映画の役柄を思い出しながらもUruさんのミュージックビデオだという事を意識して演じました。
2021年02月08日「名画の謎」「怖い絵」シリーズなどで知られる中野京子さんに“官能”をテーマに、2点の絵画を選んでいただきました。描かれる者の美しさのみならず、背景にある物語を知ることで、ますますその色香に魅せられ、目が離せなくなってしまうはず。2つの名画から浮かび上がる、官能表現の普遍性。人間が甘味を好むのは、それがエネルギー源であることを体が知っており、快を感じるようにプログラムされているからだという。では美しい人を好む理由は?それは自分の子孫を残したいため、との説がある。つまり男女問わず美しい人というのは――時代や文化によって美の基準が異なるとはいえ――概ね、若くて肌がなめらかで目鼻のパーツが整い、肉体に瑕疵がない。言いかえれば、そのような相手との間に生まれる子は健康で生き延びる確率が高く、自分のDNAを末永く伝えてくれる可能性がある。だから多くの人は無意識に美しい人に惹かれ、また美しい人を見ることに快を覚えるのだそうだ。かなり説得力のある説と思われる。絵画に美男美女があふれているのも無理からぬことだろう。さらには、画面に描かれたそれら美男美女が、単に外見が美しいだけでなく、セクシュアルな魅力にあふれているのも当然ということになる。たとえ絵の中であれ、描く方も観る方も美によって官能を刺激されることが「快」となる。さて、そうなると画中の美しい人は笑ってはなるまい。微笑みを浮かべて誘うことはあっても、ほがらかな笑いは官能とは相性が悪い。なぜなら(ごく一般的な例で言うのだが)真剣な性の営みのさなかに笑いだされて平気な者はおるまいから。十九世紀フランスの新古典派ジャン・ブロック作「ヒュアキントスの死」を見よう。ギリシャ神話におけるヒヤシンス(=ヒュアキントス)の花の誕生譚でもあるこの物語は――太陽神アポロンがスパルタ王の息子ヒュアキントスを愛し、片時もそばから離さなかった。ある日、いつものように野原で円盤投げをしていると、二人の仲を嫉妬した西風ゼフュロスが円盤を急旋回させ、ヒュアキントスの頭にぶつけた。嘆くアポロンの腕の中でヒュアキントスは息絶え、彼の血で染まった大地からは赤いヒヤシンスの花が咲いた……。ブロックは画面のすみずみにまで、抜かりなく小道具をちりばめている。黄昏時の野原。西からの風にひるがえる赤いスカーフ。アポロンは彼のアトリビュート(その人物をあらわす持ち物)たる矢筒を背に負い、死にゆくヒュアキントスを愛しげに抱きしめる。足元には血のにじんだ円盤とヒヤシンスの花。二人の肉体は少年から青年への移行期にある、まだ男女の性差定かならぬ繊細な美しさと、けぶるような柔らかさに輝いており、ボーイズラブのお手本のごとき完璧さだ。何よりヒュアキントスの表情、それは愛に包まれて死へ向かうというよりむしろ、性愛における没我状態と見紛うばかりだ。もちろん画家はそれを意図している。観る者にそれを喚起させようとしている。一瞬の自己崩壊たる性の恍惚は限りなく死に近いことを、観る者にありありとイメージさせようとしている。そしてもちろんそれに成功している。もう少し控えめな官能表現もある。イギリスのラファエロ前派に属するダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの「ベアタ・ベアトリクス」。名前からわかるように、ロセッティはダンテ研究家の父からこの名を与えられ、自らをダンテに、自分の妻リジーをダンテの永遠の恋人たるベアトリーチェに投影してこの作品を描いた。リジーは病弱で痛み止めに服用していたアヘンチンキ中毒となり、摂取過剰で若くして死んでいる。これは死後に制作されたもの。リジーの手に赤い鳥がケシ(=ポピー)を運ぶ。アヘンのもととなるこの花のシンボルは夢と死だ。独特な魅力を放つリジーの顔。だがその表情はヒュアキントスとよく似ている。顎をあげ、目を閉じ、かすかに口を開け、恍惚に身をまかす。ヌードでなくとも十分エロティックだ。こうした官能表現は世界共通だからこそ、絵ばかりでなく映像にも使われ続けているのだ。ジャン・ブロック作「ヒュアキントスの死」作者は、ルネサンス期の写実的な表現を追求した「新古典派」の画家、ジャン・ブロック(1771~1850年)。代表作といわれる本作は1801年に発表。フランス西部ポワティエ州のサントクロワ美術館に所蔵。提供:ALBUM/アフロPOINT1:性愛の没我状態を彷彿させる表情POINT2:柔らかく輝く二人の肉体ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ作「ベアタ・ベアトリクス」ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(1828~’82年)はロンドンのイタリア系の家族に生まれる。本作は1864~’70年の間に発表(モデルとなった妻リジーの死後)。イギリス・ロンドンのテート・ギャラリー所蔵。提供:akg‐images/アフロPOINT1:恍惚に身をまかせた表情POINT2:ケシ(=ポピー)の花は夢と死を象徴中野京子さん北海道生まれ。作家、ドイツ文学者。西洋の歴史や芸術に造詣が深く、「名画の謎」シリーズ(文藝春秋)、「怖い絵」シリーズ(角川文庫)ほか、多数の書籍の執筆、新聞や雑誌での解説を手掛ける。近著に『運命の絵 なぜ、ままならない』(文藝春秋)が。※『anan』2021年2月10日号より。(by anan編集部)
2021年02月06日現在放送中の「君と世界が終わる日に」の撮影中に出演者のひとり、中条あやみのバースデーサプライズが行われた。本編の撮影も順調に進み、少し先の話数の撮影に臨んでいた先日、バースデーサプライズは海沿いのロケ地で、竹内涼真をはじめ出演者やスタッフ一同で敢行。港をバックに竹内さんから「お誕生日おめでとう!」とプレゼントが手渡されると、笑顔を見せた中条さん。「たくさん笑って、たくさん食べて、素敵な24歳にしたいと思います」と抱負を語っていたという。そして、満面の笑みで集合写真も撮影された。中条さんがヒロインを演じる本作は、地上波ゴールデン帯の連続ドラマとしては日本初となる死と隣り合わせの“終末世界”で繰り広げられる本格ゾンビドラマ。第3話では、本郷(大谷亮平)の死を乗り越え、響(竹内さん)たち放浪グループがたどり着いたショッピングモールで物語が展開。女優・中越美亜(芳根京子)を仲間に加え、休息を楽しんだ。そんな中、突如として日本刀を持ったグループの襲撃に遭う。人質に取られた佳奈恵(飯豊まりえ)を救うべく決死の作戦を決行する響たちだったが、美亜の裏切りにより形勢逆転、絶望的な状況に。今週放送の第4話では「ショッピングモール編」後半戦が展開される。「君と世界が終わる日に」Season1は毎週日曜日22時30分~日本テレビにて放送中、Season2は3月、Huluにて配信予定。(cinemacafe.net)
2021年02月04日うちのダメ夫
あの日、私はいじめの加害者にされた
私、「サレ妻予備軍」になりました。