こんにちは、婚活FP山本です。制度がある会社自体が減りつつあると言われるものの、まだまだ多くのサラリーマンが期待しているのが「退職金制度」になります。しかし昨今では終身雇用が崩壊しているといわれていますから、仮にもらえるにしても、いくらもらえるのか平均相場が気になるという声も多いのが現実です。確かに、気になりますね。そこで今回は、最新の退職金動向を様々な角度でお伝えします。あなたの人生に、お役立て下さいませ。【企業規模・産業別】退職金制度の有無についてまずは、そもそもの「退職金制度の有無」についてお伝えします。厚生労働省の平成30年「就労条件総合調査」によると、企業規模・産業別の退職金制度の有無は以下のとおりです。なお、数字は割合になっています。※制度の有無で100%、アリの場合の内訳で100%表示ですひとまず大企業ほどに退職金制度は残っており、全体として8割程度の企業に退職金制度があるという結果です。また、大手企業ほどに年金形式の退職金制度を導入しているというのは興味深い結果といえます。まずは、このような退職金制度の状況を知っておきましょう。現在の一般的な民間企業はともかく、今後は……現在の一般的な民間企業では約8割で退職金制度があるという結果でしたが、同時に今は「終身雇用が崩壊している」ともいわれています。そして退職金制度は、勤めている最中に制度の中身が変わってもおかしくありません。特に今は新型コロナの影響で、目まぐるしくさまざまな産業の環境が変わっています。だからこそ、退職金制度の変更についても注意深く推移を見ておきましょう。【学歴・退職理由・勤続年数別】退職金金額について次に、肝心の「退職金金額」の平均相場についてお伝えします。厚生労働省の平成30年「就労条件総合調査」によると、まず学歴・退職理由別の退職金金額は以下の通りです。そして、学歴・勤続年数別の退職金金額は、以下のような結果になっています。退職理由や勤続年数はともかく、まだまだ学歴でここまで退職金金額が変わっているのが現実といえます。最近では格差や貧困の連鎖が問題視されていますが、何とも悲しい現実かもしれません。ひとまず、このような平均相場を知っておきましょう。まだまだ勤続年数で金額が変わる名残が残っている学歴もさることながら、終身雇用が崩壊したといわれている現在においても、勤続年数で相応に退職金金額が違うという点も驚きかもしれません。特に34年以下と35年以上を比較すると、高卒の場合は倍程度も金額が違っています。ただ、そもそも35年以上も同じ会社に残れる方が少なくなっていますから、そのような一部の優秀な方の結果といえるかもしれません。ひとまず、このような事情を知っておきましょう。【学歴・勤続年数別】会社都合の退職金金額についてここからは、統計を変えて退職金の事情についてお伝えします。日本経済団体連合会(経団連)の2018年度「退職金・年金に関する実態調査結果」によると、学歴・勤続年数別の「会社都合の退職金金額」は以下の通りです。おおむね、先ほどの統計と似通った結果といえそうです。産業や企業規模にもよりますが、相応に長く勤めれば1000~2000万円程度の退職金がもらえる可能性が高いといえます。今は長く同じ会社に残ることが難しい時代ですが、何とか残れるよう励んでいきましょう。3年間勤めるともらえることが多いが、中には1~2年目でも!一般的な会社においては、3年間勤めることで退職金をもらう権利が発生しがちです。ただ中には、1~2年目でその権利がもらえる会社もあります。どのような退職金制度なのかは本当に「会社次第」ですから、しっかり会社のルールを確認しておきましょう。ただし、あくまで退職金制度は「数ある福利厚生制度の一つ」に過ぎません。退職金制度だけでその会社を測ることはできませんから、バランスよく見ていきましょう。【勤続年数別】「ポイント制退職金」の要素配分割合今度は、ポイント制退職金の要素配分割合についてです。そもそも退職金制度とは、大きく「基本給連動型・別テーブル方式・ポイント制」の3つがあります。そして、日本経済団体連合会(経団連)の2018年度「退職金・年金に関する実態調査結果」によると、約7割の企業が導入しているポイント制の要素配分割合は以下の通りです。※数字はパーセント割合先ほどまでの統計を見ていると、つい「勤続年数」に重きを置いているかのように錯覚しますが、実際には最近は年功要素は高くありません。やはり確実に、時代は「実力主義」になってきているといえる結果です。しっかりと理解し、実力を身につけていきましょう。今後ますます「終身型雇用」は失われるのか?サラリーマンにとって、終身型雇用が失われるのかどうかは関心が高い要素でしょう。今まで通りの終身雇用や年功序列の継続を望む方も、けして少なくありません。しかし先ほどの結果を見ても明らかなとおり、時代は確実に変わりつつあります。とはいえ終身雇用が崩壊するというのは、「実力さえあれば転職が容易」という意味合いです。今後、ますます退職金制度も変わるでしょうから、しっかり時代の変化に合わせた行動を取っていきましょう。[adsense_middle]退職金受取額の計算方法は「20年勤務か否か」で変わるここからは、退職金受取額の計算方法についてお伝えします。退職金というのは、残念ながら丸々もらえるお金ではなく、税金が必要です。そして退職金の税金事情は少し特殊で、以下の公式に沿って計算します。そして、控除しきれない部分には所得税が必要です。※1年未満の端数となる勤続年数は1年に切り上げわかりやすく、退職金の税金事情は「20年勤務か否か」で変わってきます。20年以上勤めた場合は、より控除が手厚くなる設計です。ちなみに大卒の定年退職なら、「800万円+70万円×18年」ですから、総額2060万円までなら退職金は税金不要となります。先ほどの平均相場程度の退職金なら、多くの場合で税金が不要です。また税金がかかるにしても、退職金は差額の半分のみが税金の対象になります。このような税金事情についても、しっかり押さえておきましょう。退職金を増やしたいなら長く勤めるに限る?税金計算上は、退職金の受取額を増やしたいなら長く勤めるに限るといえます。しかしすでにお伝えしたとおり、退職金の金額そのものの配分要素において年功要素は縮小気味です。税金上は、昭和の発想・常識が未だに残っているに過ぎません。おそらくですが、この税金ルールも将来的には変わります。むしろ変わらなければヘンといえますから、今後の変更をじっくり待ちましょう。退職金受取額は「年金形式」のほうが得?損?今度は、退職金の「年金形式」についてお伝えします。すでにお伝えした通り、大手企業を中心に年金形式の退職金制度も登場・導入しているのが実情です。そして一時金のものと比べると、総額をもらえる時期が遅れる代わりに「総額が増える」傾向にあります。これは、退職金を会社などが運用しているためです。ただし、退職金を年金形式でもらうと先ほどの特殊な退職所得控除を使うことができず、「公的年金等控除」で税金額を計算することになります。また、もらう期間によっては、厚生年金などと重なることによって税金や社会保険料が上がる可能性があるので注意が必要です。このため一概にはいえませんが、一般的には「年金形式のほうが損」になりやすいとされています。それほど退職所得控除の効果が大きいといえますから、しっかり覚えておきましょう。なるべく一時金でもらい、自分で運用していこう「年金形式のほうが総額が増える」という点に、魅力を感じる方も多いです。運用に不慣れな方ならなおさらかもしれません。しかし総合的に考えれば、なるべく一時金でもらって退職所得控除を使い、その後は自分で何らかの運用をしたほうが得といえます。強いていえば、「手元に大金があると使ってしまう」という方なら、年金形式もアリです。しっかり自己分析をして、選べるなら「退職金のもらい方」を選びましょう。一般的な価格の退職金があれば、老後は働かなくても安泰?ここからは退職金に関する補足情報をお伝えします。中には、一般的な価格の退職金があれば、老後は働かなくても安泰と考える方もいますが、それは誤りです。ちなみに先般、「老後資金として2000万円必要」といわれましたが、これも基本的に間違っています。というのも、今や昔とは違って「人生100年時代」です。平均寿命が延び、100歳まで生きてもおかしくない時代に変わっています。100歳まで生きると考える場合は「倍の4000万円」は必要なことも多く、人によっては更なる高額が必要なこともあるのが現実です。少なくとも、将来的に一般的な平均相場価格の退職金をもらえたとしても、それだけではまず足りません。もらえない場合はなおさらですから、十分に注意しておきましょう。「退職金を如何に使うか」が老後の分かれ目退職金が、その後の人生に活きてくるのは間違いありません。そのまま生活費に使ってもいいですし、起業資金にする方もいます。資産運用の軍資金にする人もいるのが実情です。「退職金を如何に使うか」が、老後生活の分かれ目といえるかもしれません。特に定年退職で退職金を受け取る場合は、基本的に相続を除いて、その後の人生において大金は入ってきませんから、使い方は肝です。しっかり考えて有効活用していきましょう。[adsense_middle]退職金対策として「iDeCo」を積極的に検討しよう最後に、退職金対策になるかもしれない「iDeCo」についてお伝えします。iDeCoとは「個人型確定拠出年金」の愛称であり、この年金制度は簡単にいえば「自分で掛金を運用して資産形成する」という制度です。この制度には、大きく以下の3つのメリットがあります。掛金が全額所得控除になる運用益が非課税になるもらうときのお金は「退職所得控除」または「公的年金等控除」の対象になる自分で運用するのを避けたい人もいますが、もはや通常の退職金や貯金だけで十分な老後資金を用意するのは極めて困難です。なるべく、積極的に検討することをおすすめします。今や女性の投資家もたくさんいる!iDeCoには、基本的に60歳未満のすべての人が加入できます。専業主婦の方でも加入できますし、今や女性の投資家もたくさんいるのが実情です。投資を避ければ老後資金の準備が難しくなりますから、「投資をしないリスク」を十分に考えることをおすすめします。終身雇用の崩壊もそうですが、人生100年時代や老後資金2000万円問題など、確実に時代は変わってきたのが現実です。しっかりと現実を見据え、それに合わせた行動を取っていきましょう。平均相場の退職金がもらえても、人生100年時代の老後資金には足りない!退職金の平均相場は、勤続年数にもよるものの1000~2000万円程度といえます。一方、平均相場の退職金がもらえても、人生100年時代の老後資金には足りないのが実情です。もらうものはしっかりもらうとして、そのほかの角度でも何らかの老後対策を実行していきましょう。
2020年06月18日緊急事態宣言が解除され、人手の行き来が増えたエリアもありますが、お仕事やご家庭の状況がコロナ以前とは異なる方も少なくないと思います。以前も給付金などについていくつかご紹介しましたが、期限が制度によって異なります。 今回は、対象人数の多い制度を中心に給付金の概要と締め切り日等についてお伝えします。 特別定額給付金について1人当たり10万円を世帯主に支給する特別定額給付金ですが、自治体によって手続きや給付の状況が異なります。人口が多い自治体の支給が遅い傾向にあります。これに伴い締め切り日も自治体によって異なりますが、総務省によると締切日は郵送方式の申請受付開始から3カ月以内と定められています。全国の政令指定都市の20市では、最も早い締切日は8月17日、最も遅い締切日は9月15日と1カ月程度の差がありました。また、人口の少ない町村では、7月下旬に締切日を設定しているケースもありますので、できる限り7月中旬までには申請を済ませることをおすすめします。 小学校休業等対応支援金について2020年2月27日~9月30日までに、新型コロナウイルスによる保育園・幼稚園・小学校等の休園・休校等や子どもの感染・感染の疑い等により、子どもへの対応をするため、契約していた仕事ができなくなった個人事業主・フリーランスの方を対象が「学校等休業助成金・支援金受付センター」へ申請することによって支給される小学校休業等対応支援金は12月28日までが申請期間です。 会社等に勤務されている方は法人ごとの申請となりますので、勤務先に確認しましょう。 その他、随時受付のある制度について休業者向けの貸付である緊急小口資金・失業者向けの貸付である総合支援資金の申請は各地の社会福祉協議会(緊急小口資金は一部の郵便局でも実施)で、国民健康保険料(国民健康保険税)の減免・国民年金の免除・市県民税の猶予はお住まいの市区町村で、適宜受付をしていますので、必要に応じて相談・手続きをしましょう。また、学生時代に日本学生支援機構で奨学金を借りている方は返還の猶予や減額を所得に応じて申請することができます。なお、児童手当の上乗せである子育て世帯への臨時特別給付金は公務員以外の方は申請が不要です。6月下旬以降に入金がされる予定です。 キャッシュレス・ポイント還元事業は6月30日まで新型コロナウイルス感染症とは直接関係がありませんが、2019年10月から始まった電子マネーやクレジットカード、QRコードで決済をすると2%または5%のポイント還元のあったキャッシュレス・ポイント還元事業が6月30日に終了します。 大きな買い物を予定している場合は可能であれば6月30日までにキャッシュレスでお支払いをすると良いでしょう。また、2020年7月からはマイナンバーカード(通知カードは対象外)を持っている方は、マイナポイントを予約した上でキャッシュレス決済をすると上限5000円まで還元されますので、確認することをおすすめします。 新型コロナウイルス感染症対策としての給付金制度についてはたびたび取り上げておりますが、締切が設定されているものもありますので、準備ができたら忘れないうちに申請や相談をしましょう。 上記以外にも自治体独自の制度があるケースもありますので、情報には敏感になっておくと良いでしょう。第2波が来る可能性もありますので、多くの制度を利用してコロナ禍を上手く過ごしてください。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年06月17日コロナ禍の影響を受けて、さまざまな企業が大打撃をこうむっている昨今。会社勤めの女性もフリーランスの女性も、働き方が大きく変わってしまったことかと思います。そんなときこそ積極的に取り組んでほしいのが“副業”。最近では推奨する企業も増えてきていますよね。そこで今回は、資産運用・トレーディングのプロである山田良政さんに「超簡単に5万円稼げる!自宅でできる副業4つ」をご紹介いただきます。文・山田良政ノウハウ共有…難易度/収益性外出や人と直接接する機会が少なくなった現在、自宅でのネット検索が増えています。そのため、自分が持っている情報や技術を、有料ブログやYoutubeなどで配信する副業はおすすめです。ただし、文章や画像のみではなく動画化することが必須。消費者にとって分かりやすく、手軽に視聴できるものでないと埋もれてしまいます。今ではスマホで簡単に動画の編集ができるので、その気になればすぐに取り組めます。最初の一歩がやや難しいですが、一度作って販路に流すことができれば、それ以降は、何もしなくても定期的な収入になる場合も。安定して月に5万円を得るのはひとつの目標かもしれないですね。雑貨販売…難易度/収益性~いつの時代も変わらない副業でも、売り方によってはそれなりの収入になる場合もあります。そのひとつが雑貨販売です。せどり感覚で仕入れたものを販売する形態でも、材料を集めて自分で商品をつくる形でもいいでしょう。大切なのはしっかりしたECサイトでネット販売できるようにすることです。上手くいけば自分のブランドとしてファンを獲得することも可能です。メルマガなどを組み合わせることによって、さらに安定的な副収入につなげられるでしょう。月に5万円台に乗せるのは大変ですが、商品のチョイスによっては可能です。イラストレーター…難易度/収益性自分の技術を売るということも、副業のひとつとして視野に入れておくといいでしょう。絵やイラストを制作するのが苦にならない方は、間違いなくイラストレーターがおすすめです。自分のクリエイティブな感性を発揮して、精神的な満足を得られるのも特徴です。まずは、納品先を見つけることからスタートし、月にいくらで何本収めるか交渉をしてみましょう。人気が出れば取引先も増えるはず。「取引先×1本あたりの単価×本数」で考えれば、5万円のハードルは意外と簡単に越えられそうです。WEBデザイナー…難易度/収益性これからの時代にマッチしている副業で考えると、WEBデザイナーを目指すのもアリです。確かに学ぶべきことも多く、初期投資としてあるていど時間と労力をかけなくてはいけませんが、ある程度PCに詳しい人ならサクサク進めるでしょう。一般の人にはできない特殊な技術を身につけなくてはならない分、収入も副業としては高い部類になり、安定的に毎月5万円以上稼ぐこともできるでしょう。努力が反映されやすい副業のひとつと言えます。ただ、ビジネスとして稼働するまでのハードルの高さは否めません。この数か月の間に社会は大きく様変わりしてしまいました。企業務めをしていれば収入に困らない、フリーランスでも顧客をそれなりに抱えていれば安心、といった常識が通用しなくなってしまったのです。そんなとき生活の基盤を守るために大事になるのは、自分の能力を活かせる場を見つける観察眼と、まずやってみようという行動力。いかに早く興味のある副業を見つけて、それに取り組んでマネタイズしていけるかが重要です。できそうなことがひとつでもあれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね!-山田良政-株式会社オフィサム代表取締役。FXによる資産運用を自動化させた第一人者。自身が開発したFX自動売買システムが、2013年度に「世界一の評価」を獲得。誰でも気軽に資産が増やせる「自動取引システムによる資産運用」を提案し、その分かりやすい切り口はマネーに関するプロ達だけでなく女性からの支持も多い。©Catherine Delahaye/gettyimages©Westend61/gettyimages
2020年06月11日投資家に人気の米国ETFですが、「なんだか複雑そう」という印象をお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。しかし、実は投資初心者にこそおすすめしたい商品でもあるんです。そこで今回は、米国株ETFについてご紹介していきます。米国ETFとは米国ETFとは、『アメリカの証券取引所に「上場」している「投資信託」』のこと。S&P500に代表されるさまざまな指数をベンチマークに運用しています。かなりざっくり言うと、「(S&P500をベンチマークにしている商品の場合)S&P500と同じくらい上がったり下がったりする商品」です。「上場」していますので、株式と同様に投資家は取引時間中に売買をすることができ、また「投資信託」でもありますので、運用はすべて資産運用のプロが行ってくれるという特徴を持ちます。米国ETFには、NYダウやS&P500といった代表的な株式指数との連動を目指すものや、債券の指数に連動するもの、再生可能エネルギーなど特定のテーマの指数に連動するものなど、さまざまな種類があります。ベンチマーク:運用の目安にしている基準のこと。例えば、NYダウをベンチマークにしているETFは、NYダウと値動きが連動することを目指して運用されています。米国ETFの4つの魅力米国ETFは、プロに運用をお任せできるので、個別銘柄に比べて投資初心者でも始めやすいのではないでしょうか。ここでは、そんな米国ETFならではの魅力を4つ紹介していきます。アメリカ株の指数に投資ができる米国ETFの中には、NYダウやS&P500といったアメリカの代表的な指数との連動を目指したETFや、配当利回りが高く財務状態が健全な銘柄で構成されている指数との連動を目指したETFなどがあり、さまざまな切り口から米国株に投資をすることが可能です。上記画像(著者作)のように米国株の代表的な指数であるNYダウは、これまで持続的な経済成長に併せて、株価を順調に伸ばしてきました。2100年まで続くと言われる人口増や圧倒的な技術力を誇る新興企業に勃興などにより、今後も値上がりが期待できるさまざまなアメリカ株で構成される指数に投資をすることができるのは、米国株ETFの魅力です。分散投資でリスク分散でき、初心者におすすめ専門的な知識がなくても米国ETFを1銘柄購入するだけで、分散投資+リスク分散をすることが可能です。ETFは各指数と連動するように作られています。つまり、例えばS&P500との連動を目指した「バンガード・S&P500ETF」を1銘柄購入するだけで、米国株500株に分散投資をすることと同じ効果を発揮することになります。このようにETFを購入するだけで、分散投資を行い、結果としてリスク分散をすることができるのです。S&P500:ニューヨーク証券取引所、NASDAQに上場している代表的な500の銘柄を指数化したもの。投資信託よりも保有コストが安い米国ETFの保有時にかかるコストである経費率(信託報酬とほぼ同じ意味)は、一般的な海外に投資をするETF以外の投資信託の信託報酬よりも低く設定されています。つまり、米国ETFは投資信託に比べてコストを抑えて保有することができるのです。経費率や信託報酬の額は商品によって異なるのですが、米国ETFのほうが保有コストを80%以上抑えられるケースもあります。信託報酬:投資信託を管理・運用してもらう際に発生する経費のこと。投資信託保有中はずっと投資家が払い続けなければならない「コスト」となる。分配金利回りのよいETFも多数ある米国ETFの中には、分配金利回りのよい商品が多数あります。長期投資で安定的な分配金を得たい人にはうれしいのではないでしょうか。例えば、大型株を中心に構成された指数をベンチマークとしている「バンガード米国高配当株式ETF」の分配金利回りは、記事執筆時は3.32%でした。分配金利回りが高い高配当なETFはまだまだたくさんあります。詳しくは【高配当編】米国ETF銘柄ランキング5選で紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。分配金:ETFの運用で溜まった収益を投資家へ分配されるもの。株式投資における配当金のイメージ。米国ETFの3つの注意点ここでは米国ETFの注意点を3つ解説していきます。確かに米国ETFは魅力的ではありますが、注意点やリスクを把握した上で投資をするようにしましょう。[adsense_middle]手数料は米国ETF>国内ETF・国内株米国ETFを購入する際の手数料は、国内ETFや国内株の手数料よりも高いです。例えば、ネット証券最大手のSBI証券の米国ETFの手数料は、約定代金の税込み0.495%です。100万円分購入した場合、手数料は5千円弱掛かります。一方で、SBI証券で国内ETFもしくは国内株を同じ100万円分購入した際の手数料は535円で済みます。米国ETFの魅力は値上がりにありますが、手数料だけを見ると、国内ETFや国内株に比べてどうしても高くなってしまいます。為替リスクがある米国ETFは日本円を米ドルに両替をして売買をするため、為替リスクは避けられません。もし買ったときよりも為替が円高に振れていると、その分だけ資産は目減りしてしまいます。ただし、為替が円安に振れた際には、その分だけ資産は増えます。また特に株式指数を対象にしているETFに関しては、為替の振れ幅よりも価格の振れ幅のほうが大きいケースがほとんど。そのため、個人的には為替の上下を気にして購入のタイミングを逸するくらいであれば、ETFの価格を注視し、取引をしたほうがよいのではないかと思います。値動きは米国市場が開いているときにしか見られない米国の証券取引所に上場している米国ETFの値動きは、米国市場が開いている間にしか見ることができません。米国市場は日本時間23:30~翌6:00(サマータイム時は22:30~翌5:00)ですので、夜遅くにしか値動きを見て取引することができないのです。もしずっと値動きなんて見ていられないという方は、自分の希望の価格を注文することができる指値注文を活用してみてはいかがでしょうか。人気の米国ETF銘柄ランキングそれでは、ここから具体的に人気の米国ETFを紹介していきます。なお、記事内にある「ベンチマーク」は、「その銘柄が連動することを目指している指数」というご理解で読み進めてください。また、銘柄名の後ろについている3文字のアルファベット(バンガードS&P500ETFの場合は「VOO」)はティッカーコードと言って、銘柄を分かりやすく識別するためのコードとなっています。それでは、米国ETFの中でもおすすめの銘柄を5つ見ていきましょう。1位:バンガード・S&P500ETF(VOO)世界的に人気の高いETFです。2020年3月に楽天証券で2番目に買われた米国株(ETF)でした。純資産総額も記事執筆時は1,390億ドル(約15兆円)と、米国ETFの中でも屈指の大きさです。VOOはS&P500と連動する投資成果を目指して運用がされています。つまり、VOOを買えばS&P500銘柄に投資をしたときと同じ分散効果を得ることが可能です。組み入れ銘柄はマイクロソフトやアップル、アマゾンやビザなど米国を代表する銘柄の比重がとても大きく、成長性と安定性がバランスよく組み合わさった銘柄と言えるでしょう。2位:バンガード トータル・ストック・マーケットETF(VTI)「CRSPUSトータル・マーケット・インデックス」をベンチマークとし、米国株式市場の銘柄をほぼ100%カバーしており、投資対象銘柄は約3,500にのぼります。つまりVTIを購入=米国経済そのものに投資をするということになります。米国経済の成長性や力強さを評価する方は、ポートフォリオに組み入れることをおすすめします。3位:ヘルスケア・セレクト・セクター SPDRファンド(XLV)ベンチマークは、S&P500指数を構成する企業の中からヘルスケアセクターの銘柄を選定した「S&P ヘルスケア・セレクト・セクター指数」です。組み入れ銘柄は、ジョンソン&ジョンソン、ファイザー、ユナイテッドヘルスグループ、メルクなど大型ヘルスケア銘柄が多いのが特徴。ヘルスケア銘柄はディフェンシブ銘柄といって、不況下でも相対的に下落幅が少ないという特徴があります。そのため、XLVは値上がりを期待しつつ、不況下にも対応できる銘柄となっています。4位:インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF(QQQ)ナスダック100指数に連動する投資成果を目指しているのがQQQです。これまで紹介してきた米国ETFの中でもかなり「攻め」の銘柄と言っていいでしょう。組み入れ銘柄はアップルやマイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、インテルなどIT関連の比重が大きく、ほかのETFに比べて値動きは上下に大きい傾向にあるため、キャピタルゲイン(値上がり益)を狙うETFといえるでしょう。5位:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)ベンチマークは、米国を含む先進国と新興国約47ヵ国の大型・中型・小型株約8,900銘柄で構成されている「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」です。VTは、マイクロソフトやアップルなど代表的な米国株だけでなく、ネスレ(スイス証券取引所上場企業)やトヨタなど世界中の銘柄から構成されています。組入銘柄数が非常に多いので、それぞれの銘柄の投資割合は低いですが、なるべく世界中の株式に分散して投資をしたい人におすすめのETFです。【高配当編】米国ETF銘柄ランキング続いて、高配当な米国ETFに絞って銘柄を5つ紹介していきます。なお、分配金利回りは2020年6月記事執筆当時のものとご認識いただけたらと思います。[adsense_middle]1位:バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)【分配金利回り3.32%】2020年3月の楽天証券において、米国株(ETF含む)の中で3番目に買われたのがこの「バンガード米国高配当株式ETF」です。ベンチマークは「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」といって、配当利回りが高い大型株で構成されています。組入れ銘柄はジョンソン&ジョンソンやプロクター・アンド・ギャンブルなど、高配当かつ安定的な事業を持つ企業の比率が多いです。セクター別で見ても、ヘルスケアセクターに最も投資している点から、安定的に分配金を得たい人はまず検討するべき銘柄かと思います。2位:SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF(SPYD)【分配金利回り6.07%】2020年3月に楽天証券で一番買われた米国株(ETF含む)が、この「SPDRポートフォリオS&P500 高配当株式ETF」です。この銘柄はSBI証券でも昨年1年間で4番目に買われているなど、常に人気を博している銘柄と言ってよいでしょう。S&P500指数採用銘柄のうち、高配当銘柄を採用しているS&P500高配当指数をベンチマークとして、同指数と連動するように運用されています。組入銘柄を見てみると、世界的バイオ大手のギリアド・サイエンシズや無線通信タワーを所有する米国のREIT、大手食品会社のゼネラル・ミルズの比率が多く、バランスが取れた布陣となっています。一方で、セクター別で見てみると、不動産・金融・エネルギーセクターが多いため、景気後退期には相対的にやや下落幅が大きくなる可能性があることは把握しておきましょう。3位:iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)【分配金利回り4.03%】HDVのベンチマークは、「バンガード米国高配当株式ETF」と同じ高配当大型株で構成されている「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」です。組入れ銘柄はエクソンモービルやAT&T、シェブロン、ジョンソン&ジョンソンなどエネルギーセクターやヘルスケアセクターが多いです。特にエネルギーセクターの割合は、2020年6月時点で3割弱ありますので、相対的に原油価格を代表するエネルギー価格の影響を受けやすいETFと言えます。4位:iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF(AGG)【分配金利回り2.70%】「iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF」は、ブルームバーグ・バークレイズ米国総合インデックスをベンチマークとしており、米国債券市場全体との連動を目標としています。ポートフォリオの約4割を米国財務省証券が占めており、そのほか格付けの高い民間企業(金融機関や公益事業機関)の債券も組み入れられています。株式指数をベンチマークとしているETFに比べて非常に安定した値動きをするのが特徴です。積立てながら、分配金を獲得していってもよいですね。5位:バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)【分配金利回り2.54%】「バンガード・米国トータル債券市場ETF」のベンチマークは「ブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックス」で、米国債を中心に投資をしています。投資対象が債券のため、値動きは小さめ(リーマンショック時もNYダウに比べ値動きはごく小さめでした)にも関わらず、しっかり分配金もでるのがこの銘柄の魅力です。ポートフォリオの中で、安定的かつ持続的な利益を目指す商品として組み入れてもよいかもしれません。米国株ETFのおすすめランキングに関するまとめ今回は米国ETFについてその魅力や注意点、おすすめのETFを紹介していきました。ETFの魅力は1銘柄で何百という銘柄に投資をしたときと同じ効果を得られる点にあります。「どの銘柄に投資をすればよいのか分からない」という方は、ぜひ今回紹介したETFへの投資を検討してみてはいかがでしょうか。
2020年06月10日最近はインターネット企業を中心に新しい投資サービスが次々と生まれています。これらの特徴は、比較的年齢が若い投資初心者向けのサービスである点です。その中で今回はLINEスマート投資についてご紹介します。LINEスマート投資は、ワンコイン投資とテーマ投資の2種類LINEスマート投資ホームページ投資のリスク投資対象が米国ETFですので、各種投資に付随する価格変動リスク、為替リスクなどはもちろん存在します。スマホで手軽にでき、銘柄を自分で選ばないとはいえ、金融商品に実質的に投資している点も忘れてはいけない部分です。資産運用金額および買付のタイミング週1回積立で投資を行います。最低投資額の500円で最大は10万円です。1週間で最低金額500円という意味なので、月に換算すれば2,000円から2,500円が最低投資金額です。残高不足になっても、金額を補充すれば再度引き落としが行われます。手数料2020年4月までは無料だったのですが、現在は預かり資産年率1%(税抜)で最低月100円(税抜)かかります。投資する際には手数料はかからないので、手数料体系はシンプルです。テーマ投資の特徴次に、同じ4つの観点からテーマ投資の特徴について記載します。投資対象FOLIO社が選定したテーマを構成する銘柄群です。テーマ投資では、個別の銘柄ではなくテーマを選びます。各テーマはそれぞれのテーマに馴染み深い銘柄を、FOLIO社が選定する形で構成されています。つまり、投資家はテーマを選べば、そのテーマにマッチした複数銘柄に分散投資ができるということです。例えば生活防衛というテーマでは、100均ショップを展開するセリアや業務スーパーを運営する神戸物産などが銘柄として選定されています。LINEスマート投資ホームページ投資のリスク投資対象の詳細を見ていくと株式に投資していることがわかります。ですので、株式に投資する際に気にかけるべきリスクももちろん存在します。テーマを選ぶ際は、そのテーマにどんな銘柄が組み込まれているか、その株式がどんなときに下がる恐れがあるか、こういった点を投資する前に一度確認しておいたほうがよいでしょう。資産運用金額およびタイミング最低金額が1万円です。ワンコイン投資のような積立投資とは違い、売買するタイミングはご自身で自由に選ぶことが可能です。ただし、売買をするのにおすすめのタイミングは、アルゴリズムによりアドバイスがあります。手数料各銘柄の売買代金の0.5%(税抜)で最低金額が50円(税抜)です。実質的に100株に満たない単元未満株での売買になるので、その手数料としては割安な水準です。[adsense_middle]LINEスマート投資の開始手続きおよび注意点このような特徴のあるLINEスマート投資を実際に始める場合の手続きや注意点について、以下にまとめてみました。まずは利用開始までの手続きについて記載した後に、注意点について解説します。利用開始までの手続き基本的に一般的な証券会社と大きな違いはありませんが、手間をできるだけ省いて行うことができる点が特に特徴的です。口座開設書面への記入は不要で、スマホ内で完結させることが可能です。免許証等の本人確認書類とマイナンバー確認書類も、スマホで写真撮影してLINEに送ることができます。書面のやり取りを不要にできるため最短翌営業日から取引可能です。入金入金が必要なところはほかの証券口座でも同様です。入金は口座開設完了後に手続可能になります。入金手続きは銀行口座などからの振込入金も可能ですが、LINE Payから即時入金することももちろん可能です。LINEスマート投資利用上の注意点スマートフォンを利用して証券取引を行うところが、一般的な投資とLINEスマート投資との大きな違いの1つであり、スマートフォンやアプリに関して注意すべき点があります。機種変更時の確認事項機種変更後ももちろんLINEスマート投資が引き続き利用可能です。ただし、その際は新しい端末でLINEを再インストールした後に、LINEアカウントの引き継ぎを行うことが必要です。引き継ぎには、LINEアカウントに電話番号・メールアドレス・パスワードを登録しているなどの条件が必要なので、機種変更時には慎重に手続きすることが重要です。アプリのバージョンアップLINEスマート投資はLINEアプリ内で取引を行うため、ほかのアプリと同様に不定期にバージョンアップが行われます。古いバージョンのまま放置すると取引に支障が出る場合がありえますので、こまめにバージョンアップすることも大切です。LINEスマート投資に関する口コミ&メリット・デメリットインターネットを見ると、LINEスマート投資に関してさまざまな口コミを確認することができます。好意的な意見もあれば、そうでない意見もあります。その口コミから、LINEスマート投資を利用するメリットとデメリットを下記のとおりまとめてみました。利用するメリット投資に馴染みがない方にとっては、投資の入り口という観点から好意的な意見が多かったです。具体的には以下の3点が挙げられます。手軽に投資できるさまざまなインターネット上の口コミを確認すると、手軽に利用できるところがよいというものをよく見かけます。特にワンコイン投資であれば、金額と目標さえ決めれば簡単に投資が可能です。ほかの少額投資と比べても、手軽さでは特に優位性がある投資手法であると考えることができます。ズボラでも投資できる投資をする際には、ある程度資産運用について勉強しないといけません。ただLINEスマート投資では、最低限のことを把握しておけば比較的投資を始めやすいです。ワンコイン投資でもテーマ投資でも、投資をする際に考える手間をいかに省くかという点を重視して作られている印象がありますので、ここもほかの投資と比べて優位性があります。初心者にやさしいサイトの作りがシンプルで、キャラクターを使っているところにも親しみを感じられ、サイトを見たときの圧迫感も感じにくいです。ワンコイン投資なら金額も500円と少額から開始できますし、テーマ投資でも売却タイミングをアルゴリズムでアドバイスしてくれる機能があり、初心者に配慮した仕組みになっています。利用するデメリット投資は入り口だけでなく、その後の出口についても考える必要があります。その出口という側面では必ずしも好意的な意見が多いとはいえません。それらは主に以下の3点です。お金が貯まらない少額から投資するということは、利益が出た場合も一般的な投資よりも少額になります。余裕資金を利用しても大きく儲かるとは言い難く、本格的な資産づくりをしたいと考えている方には、必ずしも向いているとはいえません。投資の知識がつきにくい手軽でできる裏返しとして、しっかり勉強しなくても投資ができることになり、投資の知識を学ぶ機会にはなりにくい側面もあります。もちろん、まず投資を経験するということ自体は投資を勉強するきっかけにはなりますので、知識が全く身につかないわけではありません。ただ、一般的な投資に比べれば身につく幅が狭くなってしまうことは否定できません。利益に対する非課税枠を設定できないLINEスマート投資では、非課税口座であるNISAを利用することができません。利益が出たら確実に課税されてしまいますので、投資の金額がまとまってきた場合には特に注意して考えたほうがよいでしょう。[adsense_middle]LINEスマート投資が向いている方・向いていない方上記のようにLINEスマート投資は、投資を始めるという入口のハードルが低い面に大きな特徴があります。その反面で投資を行った後のことを考えると、不都合性もまた見えてきます。その観点でLINEスマート投資が向いている方とそうでない方について、以下のとおりまとめてみました。LINEスマート投資が向いている方代表的な場合としては以下の4タイプの方です。投資未経験の方投資と聞いただけでも頭が痛くなるという方も少なくないでしょう。LINEスマート投資ならば、そういう方でも投資は比較的始めやすいです。UIが資産運用のサイトには見えにくく、投資を開始する抵抗感を比較的感じにくく作られています。また、投資の手間が極力かからないような設計もされています。最低限度のルールやリスクだけ押さえれば、まずは始めてみようと思える投資だといえるでしょう。比較的年の若い方若い方であれば、投資に関心があってもまとまった金額が出せない方や、出せる金額があってもどのように投資したらいいかわからない方も多いと思います。LINEスマート投資はそういう悩みのある方の利用にも向いています。ワンコイン投資なら少額の積立投資でなおかつ投資の目標も設定しやすいですし、テーマ投資なら売買のタイミングは自分で決める必要があるものの、アルゴリズムによるアドバイスを利用できます。投資のリスクが気になる方若い方でなくても、投資の入門としてLINEスマート投資を利用したい方にも向いています。投資で気になるのは、まさにリスクだと思います。このリスクに慣れるという意味で、気軽で少額から投資を開始できるLINEスマート投資を利用してみるのもよいでしょう。LINEサービスをよく利用する方LINEスマート投資はLINE Pay残高から入金することができます。ほかのLINEグループのサービスを利用していれば、LINE Payのポイントが貯まったり、うまく節約できた分を投資に回したりという形で、より効果的にLINEグループのサービスを利用することが可能です。LINEスマート投資が向いていない方代表的な場合としては以下の4タイプの方です。投資についてしっかり学びたい方手軽に投資できる分、LINEスマート投資は一般的な投資と比べて投資について学びにくいです。資産価格が変動するリスクを体感できる点では学びになりますが、投資の商品の選択の余地が少ないです。LINEスマート投資では特に金融商品の知識がつきにくいので、別途勉強が必要です。個別銘柄に関心のある方LINEスマート投資ではワンコイン投資でもテーマ投資でも、個別の銘柄への投資はしません。具体的な銘柄に投資をするほうが投資の実感や面白みがあってよいという方には不向きかもしれません。本格的に資産づくりしたい方LINEスマート投資は少額投資になりがちなので、大きく儲けるのは難しいです。投資の入門として利用するにはよいですが、将来のためのまとまった資金を作る場合には、一般的な投資に切り替えてやっていかないと難しいでしょう。もちろん、LINEスマート投資も併用しながら進めていくという方法もよいと思います。効果的な運用をしたい方LINEスマート投資ではNISAなどの非課税口座の利用ができません。また、一般的な投資と違い、出金する際には1回につき300円(税込)の手数料がかかります。手数料や税金をなるべく減らして効率的な運用をしたい方には、向いているとは言い難いです。LINEスマート投資を行う意義LINEスマート投資は、投資を行う上での最低限の準備を経験し、リスクをとって投資を行う体験ができる点に意義があるといえます。資産づくりとしての投資というよりも、投資を体感するための投資という位置づけです。LINEスマート投資に慣れてきたら、投資の仕組みについて興味関心のある点から少しずつ学んでみて、資産づくりのための投資もぜひ行っていただけたらと思います。LINEスマート投資の評判&メリット・デメリットに関するまとめLINEスマート投資にはワンコイン投資とテーマ投資と2種類ありますが、いずれも手軽に投資ができる点が利用者に評判です。必要最小限度の手間しかかかりませんし、金額も非常に少額で行うことができます。投資の入門として利用する価値はありますので、ご関心のある方はぜひ一度やってみてください。
2020年06月09日「副業」と聞くと、これまでは本業に専念しないといったイメージがあり、少しネガティブな印象でしたよね。しかし、最近では働く人たちの稼ぎ方の組み合わせや範囲が広がるという、ポジティブなイメージになりつつあります。そこで今回は、資産運用・トレーディングのプロである山田良政さんに「今注目の簡単にできる副業」についてご紹介いただきます。文・山田良政シェアビジネス…手持ちの時間や資産を貸し出すことで稼ぐ最近注目されている副業と言えば、やはりシェアビジネスが挙げられるでしょう。これは簡単に言うと、何か資産を所有する人または会社が、それを普段使っていないときに誰かに有料で貸し出す、というビジネスです。誰かに貸し出すだけなので、かなり手離れのよいビジネスだと言えます。ワンルームや駐車場などの不動産をシェアして報酬を得るのが定番ですが、最近では、自動車や自転車、貴金属などのブランド品、そしてペットまでシェアできるように。副業としては始めやすい部類かもしれませんね。せどりビジネス…安値で仕入れ高値で売って差額で稼ぐ安値で仕入れて高値で売り、その差額で稼ぐ「せどり」は、かなり昔からある定番の副業です。最近では、スマホでいつでも在庫や仕入れに関する情報を確認できたり、メルカリなどのフリマアプリでお宝アイテムをゲットできたりと、より初心者でも参入しやすい環境が整ってきているので、再注目されています。たとえば、DVDをフリマアプリで仕入れて、Amazonで売る、といった働き方も可能です。今や、ネットさえあれば誰でも簡単にできるようになったので、かなりお手軽な副業と言えるでしょう。代行業ビジネス…人が面倒と思うことを代わりに行うことで稼ぐ近年では、人手不足や時間の有効活用が志向されるようになり、代行業ビジネスが隆盛しつつあります。この代行業には、家事代行や運転代行、買い物代行、ベビーシッター代行、さらにはお墓参り代行やクレーム処理代行など、およそ人の生活に接する作業なら幅広く需要があるのが特徴です。マッチングサイトが充実したことにより、仕事が見つけやすくなったのも特徴です。代行業の基本は、人が面倒と思うことを代わりに行うことであるため、工夫次第で誰もが手軽に供給できるビジネスだと言えます。クラウドソーシング…募集を見てから参加するタスクを受けて稼ぐ今、最も注目すべき副業は、やはりクラウドソーシングかもしれません。少し聞き慣れない方もいるかもしれませんが、つまり「オンライン上で不特定多数の人に業務を発注すること」です。これが副業として優れている点は、募集を見て参加したいものに参加すれば良いという簡便さにあります。流れとして、まず発注者がネットを介して不特定多数の人に作業を募集します。タスク方式の場合は、発注者から直接作業を指示されることはありません。現在は、多数の個人と多数の企業をマッチングするクラウドソーシングなどもあるため、案件が見つかりやすいのが特徴です。ただし、著作権などのトラブルもあるため、正しいビジネスリテラシーを持って作業に臨むことが大切になってきます。近年では、副業をしながら本業をこなす社員のことを「副業社員」と表現するようです。この副業社員は、本業を補う形で稼ぐリモートや完全フルコミット型でない週2~3日の出社でありながら、その柔軟性を活かして人手不足企業の助けにもなれる働き方だと言えます。時代の変遷にマッチした働き方なので、これからさらに広がっていく可能性が高いでしょう。あなたも、手軽にできるものから副業をスタートしてみるのも良いかもしれませんね。-山田良政-株式会社オフィサム代表取締役。FXによる資産運用を自動化させた第一人者。自身が開発したFX自動売買システムが、2013年度に「世界一の評価」を獲得。誰でも気軽に資産が増やせる「自動取引システムによる資産運用」を提案し、その分かりやすい切り口はマネーに関するプロ達だけでなく女性からの支持も多い。©recep-bg/gettyimages©Oliver Rossi/gettyimages
2020年06月07日借り入れを利用している人は多く、令和元年の金融広報中央委員会『家計の金融行動に関する世論調査』によりますと、世帯主が20代の場合で41.7%、30代の場合で56.3%、40代の場合で65.3%と、住宅ローンなど何かしらの借り入れがあるとのことです。 また、新型コロナウイルスの影響での失業・休業などで返済が難しい方もいらっしゃると思います。そのような中で、返済が難しい場合に考えることを簡単にまとめましたので、ご参考にしてみてください。 借り入れ・支払いを一覧にして内容を把握する返済が難しい場合や家計が厳しい場合は、返済や支払が多すぎて、全体像が把握できていないことが少なくありません。まずは借り入れや定期的な支払いを一覧にまとめると良いでしょう。 【確認する内容と項目】 【1】借入先・支払先の名称・内容(例:〇〇銀行・住宅ローン、△△電力・電気料金、◇◇税・□□役所)【2】毎月の返済額・支払額 (例:元本〇〇〇円、利息〇〇〇円)【3】返済総額(例:合計〇〇〇万円)【4】支払期間(例:〇〇年)【5】金利(例:固定〇%)一覧にすることによって、毎月の返済・支払額や全体像が把握できるので、今後の対策を立てやすくなりますので、できる限り一覧を作成しましょう。 返済や支払の優先順位を決める借り入れや定期的な支払いを一覧にしたあとは、返済・支払いの優先順位をつけましょう。優先順位としては、金利が高いもの、生活への影響が大きいものが上位となります。 例えば、金利の高いのとしては、消費者ローンやキャッシング等、生活の影響が大きいものは、住宅ローンや自動車ローン等が挙げられます。逆に税金や社会保険料、奨学金等は、手続きをすることによって分割や延滞が認められるケースが多いので、返済や支払は厳しい場合には、税金や社会保険料、奨学金の分割や延納の手続きを検討しましょう。 それでも返済の難しい場合は法律家に相談を借り入れ・支払いの内容をまとめ、優先順位を決めて返済・支払いをして、一部を分割・延滞をしてもこれでしのげるのは一時的です。これが1年以上続くと、新たな年の請求が来て支払いが重複してしまいますので、家計全体の見直しを検討しましょう。なお、支払いの優先順位をつけ、家計全体の見直しをしても返済が難しい場合は、返済額・支払額は増えすぎる前に、消費生活センター等の相談窓口や弁護士・司法書士等の法律家に相談をすることをお勧めします。返済額・支払額が大きければ大きいほど解決が難しくなりますので、返済・支払いが難しいと思った場合には、相談をすることを覚えておくと良いでしょう。なお、法律家への相談は市区町村での相談会や各地の弁護士会・司法書士会等へ問い合わせをしてください。 借り入れそのものは珍しくもなく、上手に利用するものですが、あくまでも返済することが前提です。返済が難しくなった場合は、借り入れを増やしたり、先延ばしにしたりする以外にもできることがありますので、できることから進めましょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年06月02日最近は資産運用としての仮想通貨が注目を集めるようになってきました。今回はビットコインや仮想通貨に興味はあるけれども、何から手をつけてよいかわからないという仮想通貨初心者の方に向けて、ビットコインとは何か、実際に売買するにはどうすればよいのかを解説いたします。ビットコインと仮想通貨そもそも仮想通貨やビットコインと言われますが、仮想通貨とはどういうものなのでしょうか。本来、仮想通貨というのは電子マネーやコンビニエンスストアで売っているような、ゲームや通販に使用できるポイントやWEBマネーなども含まれます。しかし、今回ご紹介するようなビットコインに代表される仮想通貨のことを、正確には「暗号通貨」と言い、今までの電子マネーのようなものとはいくつかの点で大きく異なります。(この記事ではわかりやすさを重視して、暗号通貨のことを仮想通貨という名称で解説をさせていただきます。)仮想通貨の定義仮想通貨は現時点で6000種類を超えると言われており、定義することが難しいのですが、定義するとすれば、次の3つの点でほかの通貨や電子マネーと異なると考えられます。プログラムによって管理されている発行主体がない実物がないこの3点について、簡単に説明していきたいと思います。プログラムによって管理されている仮想通貨は基本的にインターネット上でプログラムによって管理されています。そこで不正などがされないようにデータを暗号化し、ブロックチェーンなどの新しいシステムを使っていることが大きな特徴の1つとして挙げられます。暗号通貨という名称は、ここから来ています。しかし、必ずしも仮想通貨すべてにブロックチェーンが使われているとは限りません。ブロックチェーン:取引のデータをブロックという単位にまとめて、コンピューターで検証し、新しいデータをチェーン(鎖)のようにつないでいくシステム。発行主体がない例えば通貨であれば、円なら日本、ドルならアメリカという風に国が発行しています。また電子マネーであれば、その電子マネーのサービスを提供している会社が電子マネーを発行していますが、仮想通貨はプログラムによって発行されているので、発行している国や会社が基本的にはありません。この発行している主体=国や会社がないというのが、仮想通貨の特徴の1つです。国や会社が発行しているわけではないので、国の政治や経済に影響されない、もしくは影響されにくいという特徴があります。しかし、ベネズエラが発行している仮想通貨「ペトロ」のように、国が発行している仮想通貨も例外的に存在します。また、現在は中止したもののFacebookなどが複数社で協力して仮想通貨を発行しようとした計画などがあり、必ずしも仮想通貨は発行主体がないとは言い切れません。実物がない通常の通貨であれば、貨幣や硬貨のように実物がありますが、仮想通貨はアプリやウォレット上で管理され、スマートフォンやPCもしくは仮想通貨専用のハードウォレットと呼ばれる専用の端末上でやりとりすることになります。ウォレット:財布の意味。仮想通貨を保管する仮想的な場所のこと。PCやスマートフォンを利用するソフトウェアウォレットや、専用端末を使用するハードウォレットなど、いろいろな種類がある。以上のような特徴を持ち知名度も高く、最初に発行された暗号通貨とされているビットコインが仮想通貨の代表格となっています。仮想通貨とFX余談ですが、仮想通貨と似た資産運用にFXというものがあります。FXは「Foreign Exchange」の略で、日本語では「外国為替証拠金取引」と言います。FXは外国の通貨を安いときに買い、高くなったときに売り、その差額が利益になります。実際に存在する外国の通貨を取引するので、実物がない仮想通貨とはこの点で違っていますが、どちらもレバレッジをかけられるという共通点があります。レバレッジ:てこの原理の意味。証拠金を担保に手元の資金より多くの金額の取引をすること。利益も損失もレバレッジ次第で数倍になる可能性がある。初心者におすすめのビットコインの始め方仮想通貨について基本的なことはご説明しましたので、これから実際に仮想通貨を投資として始めるにはどのようにしたらよいかを、仮想通貨の代表とも言えるビットコインを使って、ご説明したいと思います。ビットコインは時価総額が仮想通貨全体の約7割を占め、最も歴史のある仮想通貨の1つですので、6000種類を超えると言われている仮想通貨の中で、初心者が始めるのに最もおすすめと言えるでしょう。[adsense_middle]ビットコインを取引するにはビットコインを中心とした仮想通貨を取引するには、まず仮想通貨取引所に口座を開設することが必要です。これは、株式投資を始める際に証券会社に口座を開設しなくてはいけないように、ビットコインを取引するには必須です。仮想通貨取引所と仮想通貨販売所仮想通貨取引所とは、仮想通貨を買いたい人と売りたい人の仲介を行うところです。仮想通貨を円のような現金やほかの仮想通貨と交換することができます。取引所自体は仲介を行うのみで顧客と仮想通貨の売買はしません。顧客と仮想通貨の売買を行うところは仮想通貨販売所と言い、仮想通貨取引所より比較的コストがかかる一方で、提示されている金額を支払えば基本的に仮想通貨を取引できるというメリットがあります。仮想通貨初心者には仮想通貨取引所がおすすめ仮想通貨初心者は、最初は仮想通貨取引所で取引をしたほうがおすすめです。資産運用として見た場合の仮想通貨の取引は、仮想通貨を安く買って高く売るというシンプルなことをいかに徹底できるかが重要です。その際に、どうしてもコストが高くなってしまいがちな仮想通貨販売所よりは、仮想通貨取引所で取引をするのが無難です。仮想通貨初心者は慣れるまでは仮想通貨取引所での取引をしましょう。また、日本では金融庁が「暗号資産交換業者登録一覧」というものを発表しています。これは、「暗号資産の価値を保証したり、推奨するものではありません。」としているものの、資金決済法上の定義に該当することを確認しているということです。「暗号資産交換業者登録一覧」に登録があり、知名度や信用もある「株式会社DMM Bitcoin」や「株式会社bitFlyer」などで取引を始めるのがおすすめです。仮想通貨取引所で口座を開設するまでの流れ仮想通貨取引所で口座を開設するのはそんなに難しくありません。ほぼネット上でスマートフォンやPCの操作だけで完結します。手続きはどの仮想通貨取引所でも下記の3つを求められます。仮想通貨取引所への登録必要書類のアップロードSMS認証取引所への登録仮想通貨取引所のサイトに行き、登録作業を行います。基本的には自分自身の名前や住所、電話番号などを入力するだけです。難しいことはありませんが、間違いのないように入力しましょう。必要書類のアップロードたいていの取引所で、運転免許証やパスポートなどの身分証明書の書類の提出を求められます。通常はスマートフォンのカメラで身分証明書の写真を撮り、それを仮想通貨取引所のサイトに送信するだけです。ご自身の顔写真の提出を求められる場合もありますが、同様にスマートフォンのカメラで顔写真を撮って送信するだけです。SMS認証さらに身元の確認ということで、お持ちのスマートフォンや携帯にSMS(ショートメッセージサービス)が送られてきます。人によってはお持ちのスマートフォンがSMSのサービスに加入していないという場合もあるかもしれませんので、口座を開く際は前もって確認しておきましょう。以上のことが済み、仮想通貨取引所から郵送などで登録完了のお知らせが来れば完了です。ビットコインの売買方法[adsense_middle]ビットコインを購入するまでの流れさて、実際に仮想通貨取引所に口座を開くことができたらビットコインを購入することができます。ビットコインを購入するまでの流れは以下のようになります。購入前に口座に入金するビットコインの現状を確認するビットコインを購入するこちらも1つずつご説明したいと思います。ビットコイン投資前に口座に入金するビットコインに限らず、仮想通貨投資をするには口座に投資できるだけの資金が必要です。銀行振込などで仮想通貨取引所の口座に入金するだけです。投資に必要な分だけの資金を入金しましょう。ビットコインの現状を確認するビットコインを購入する前には必ずビットコインのレートを確認しておきましょう。仮想通貨取引所のサイトで確認できるはずです。ビットコインは2020年5月現在、1BTC(ビットコイン)あたり約90万円台の価格がついているはずです。1BTCが90万円といっても、90万円以上持っていないと買えないのかというとそうではなく、仮想通貨取引所によってまちまちですが0.001BTCから0.0001BTC単位での購入が可能です。これは仮想通貨取引所によって変わってきますので、購入前もしくは口座を開設する前に確認しておきましょう。ビットコインを購入するビットコインのレートを確認したら、後はPCやスマートフォンを使い、仮想通貨取引所のサイトで希望するビットコインの数量を入力すればビットコインの購入は完了です。数量に応じた合計購入金額は画面に表示されるはずです。入力間違いなどがないように正しく入力しましょう。ビットコインの買い方の注意点ビットコインを買う際には上記のような流れで進んでいきますが、ビットコインのような仮想通貨取引の大きな特徴としてレバレッジというものがあります。手元の資金の何倍もの取引が実際には可能で、100万円の資金があるとしたら200万円分や300万円分の取引が可能です。リターンが2倍3倍になる可能性がありますが、損失も2倍3倍になる可能性があるので初心者にはおすすめできません。現在、金融庁の審議会で「レバレッジ上限を2倍にしよう」という話があったというニュースもあり、金融庁からの発表はないもののレバレッジがいかに危険であるかを示す出来事と考えられます。安易なレバレッジの利用は避けましょう。ビットコインの始め方に関するまとめビットコインは、仮想通貨の中でも全体の7割を占める「仮想通貨の代表」と言ってもよい仮想通貨です。多くの仮想通貨取引所での取扱いがあり、仮想通貨の中では最も信用できるものの1つです。また、仮想通貨取引所で口座を開く際には、「仮想通貨取引所への登録」「必要書類のアップロード」「SMS認証」が必要です。スムーズに手続きを終え、最初の仮想通貨投資に挑みましょう。
2020年05月27日毎年5月は自動車税・固定資産税等、6月は住民税・国民健康保険料等の通知が届き、支払も必要な時期です。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、支払が難しい方もいらっしゃると思います。そのような場合は窓口で相談した上で、支払を猶予できる場合が少なくありません。 今回は税金や社会保険料の支払が難しい場合の対応方法をお伝えします。 まずは担当窓口がどこかを確認!5〜6月は多くの納付書が各所から届きますが、支払の相談や猶予をするためには、担当している官庁の窓口を確認する必要があります。個人に関する主な税金・社会保険料の担当官庁は以下のとおりです。【1】自動車税都道府県の都道府県税事務所・支所など【2】軽自動車税市区町村の税務課・納税課など【3】固定資産税市町村の固定資産税課・税務課・納税課など(東京都23区の場合は都税事務所など)【4】住民税(都道府県民税・市区町村民税)市区町村の市区町村民税課・税務課・納税課など【5】国民健康保険料(国民健康保険税)市区町村の国保年金課、保険年金課など【6】国民年金保険料市区町村の国保年金課、保険年金課など その他、自営業・フリーランスの方、法人を所有している方、相続や不動産の売却があった方などは、別の税が課されることもありますが、その場合は通知書や納付書に記載されている官庁の窓口に問い合わせをしましょう。 支払が厳しいと思ったときは相談を新型コロナウイルス感染症の影響だけでなく、家計が一過的に厳しくなった場合は、支出を減らすことが大切です。税金や社会保険料は窓口で相談をすることによって、支払期限を延長したり、分割にしたりすることができる場合が少なくありません。支払期限が来ていないものはできれば支払期限内に、支払期限が過ぎているものはなるべくお早めに窓口で相談することを検討しましょう。まずはお電話であらかじめ内容や持ち物の確認、訪問時間の確認をすることをおすすめします。払わないまま放置しておくと督促状が届きます。場合によっては差し押さえや国民健康保険証の利用制限がかかることもありますので、税金や社会保険料の支払が厳しくなった場合は窓口で相談しましょう。なお、猶予や分割をした場合でも、生活保護を受けるか今後も収入の見込みが立たない場合など以外には、最終的には税金や社会保険料の支払は必要になりますので(国民年金保険料は免除の制度もあるため、状況によっては支払不要の場合も)、あくまでも現時点での支払いが難しい場合のみに猶予や分割の相談を検討してください。 その他の制度・支払猶予も検討しましょう毎年支払いの必要な税金や社会保険料の相談についてお伝えしましたが、社会福祉協議会では生活費の貸付を行っています(休業の場合は最大20万円、失業の場合は最大60万円)。また、電気料金、ガス料金、水道料金、通信料金、住宅ローンの支払い、生命保険料・損害保険料の支払い、NHKの受信料なども申請することによって支払いを猶予することができる場合があります。まずは、金額の大きいもの、優先順位の高いものから確認した上で、相談や申請を検討しましょう。 5月14日には、39県で緊急事態宣言が解除され、経済活動が戻りつつありますが、新型コロナウイルス感染症の影響が始まる前の状態に戻るにはしばらく時間が掛かりそうです。できることから支払の金額を抑えて、収入が増えるまでの備えとしてください。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年05月25日最近はいろいろな証券会社が、独自の売買手数料でオンライントレードのサービスを提供するようになりました。今回は証券会社ごとのオンライントレードの売買手数料を比較しながら、各証券会社の特徴やサービスなどを解説していきたいと思います。株式の売買手数料の概要&各社の比較まず一口に売買手数料といっても、最近は1回当たりの売買手数料と、1日の合計金額で売買手数料を決定する方式に分けているところがほとんどです。これは、1回株式を購入したら当面売却しない長期投資と言われる方法と、1日で複数の売買を繰り返すデイトレードと言われる方法の両方のニーズを満たすためと考えられます。1回当たりの売買手数料まずは1回当たりの売買手数料の比較をご覧ください。<(単位:円)(税抜)>選定の基準最初にお断りさせていただきたいのは、この表は2020年5月の段階の情報を各社ホームページを参考に作成いたしました。ですので、今後この情報が変更になる可能性もございますし、特別なキャンペーンでの割引などは考慮に入れておりませんのでご了承ください。証券会社の選択については、10万円時の売買手数料が安い証券会社から7社選んでいます。ほかにも証券会社は多数存在しますが割愛させていただきました。また金額に関しては、一般の投資家のほうがよく使いそうな10万円から30万円の価格についての表にしております。これより金額の高い株式の売買についてはさらに変わってくるとご理解ください。売買手数料と取扱商品の両方をチェックこの表をご覧いただくと、10万円時での売買手数料が立花証券のほうがGMOクリック証券より安いにも関わらず、20万円時の売買手数料ではGMOクリック証券のほうが安くなってはいるものの、基本的には売買手数料が安い証券会社はどの価格帯でも安いと言えそうです。しかし、単純な売買手数料の安さだけで自分が利用する証券会社を決めるのは早計です。例えば、この表の上位に出ているむさし証券・DMM.com証券・ライブスター証券などでは投資信託の取扱いがないか、あっても他社と比べて少ないです。株式の売買だけをする予定であれば問題はないのですが、株式以外の金融商品などの取扱いがない、もしくは少ないという場合もありますので注意しましょう。1日の合計金額で売買手数料続いて、1日の合計金額で算出した売買手数料の比較表です。<(単位:円)(税抜)>定額制の料金体系ここで少し定額制の料金体系についてご説明したいと思います。株式を使った投資というのはいろいろな方法があり、株式を購入し、業績の好調を見越してその株を保有し、一定期間後に株価が値上がりしたら売るという方法が一般的です。しかし、デイトレードと呼ばれる1日に複数回の取引を行うことが多い投資家もいます。このような人達にとっては、1回の売買でいくらという売買手数料よりは、1日の株式売買の合計金額で手数料を決める方法のほうがよいと考えられます。例えば、A社の株を10万円分購入し1時間後に10万円で売却、同様にB社の株を10万円分購入し1時間後に10万円で売却、さらにC社の株を10万円分購入し1時間後に10万円で売却という取引をした場合、合計60万円株式を売買したということになります。この1日の合計金額で株式の売買手数料が決まるという計算方法です。合計金額のほうは10万円・50万円・100万円の表にしました。特徴としては、50万円までの取引に関しては無料としている証券会社もありお得です。しかし一方で、50万を超える金額については他社より安いなど、各社特徴があり興味深いところです。また、証券会社によっては1日で売買を終了するデイトレードに関しては、購入した株式をその日に売却するのであれば、売却時の手数料は計算に入れないところもあり、もしデイトレードを始めるということであれば、証券会社の料金体系をきちんと確認したいところです。デイトレードとはところで、デイトレードとは一体どういうものなのでしょうか。株式の売買を1日の間に複数回繰り返すことをデイトレードと言います。基本的にその日のうちに株式を買って売ってしまうので、文字どおりデイトレードというわけです。例えば10円の株があるとして、この株が仮に11円に値上がりしたとすれば、半日の間に投資資金の1割が増えたことになりますから、充分に利益が出る可能性があります。また、そこまでではなくても100円の株式を100万円分購入し、101円で売却できたとすれば1万円利益になります。さらにこのような売買を1日に複数回実行できたとすれば、利益はさらに跳ね上がります。しかしながら逆もまた然りで、1円下がっただけで大損害ということも考えられます。ですので、初心者にはあまりおすすめできないハイリスクハイリターンな投資方法です。信用取引の売買手数料皆さんは株式の信用取引というものをご存知でしょうか。信用取引とは現金や株式を担保に、担保の約3.3倍までの株式の売買ができるという仕組みです。この信用取引の売買手数料を比較したいと思います。<(単位:円)(税抜)>こちらの表に関しては、10万円時の売買手数料が安い順に8社選んで比較しました。高額の価格帯で売買手数料が安い証券会社や、比較的少額での取引での売買手数料が安い証券会社などバラエティに富んでいます。しかし、信用取引にかかる費用はこれだけではありません。その点について、信用取引についてご説明しながら確認していきたいと思います。制度信用と一般信用信用取引には大きく分けて「制度信用」と「一般信用」の2つがあります。制度信用まず「制度信用」のほうですが、これは証券取引所が発表している制度によって取引できる株式が決まっている信用取引です。証券会社ではなく証券取引所の制度です。「制度信用」は返済期限が6か月と決まっていますので、「一般信用」と比べて金利が低めです。一般信用「一般信用」のほうは、証券会社が決めた銘柄だけを取引できる信用取引です。「制度信用」と比べて金利が高めですが、返済期限は証券会社が各々決定しており無期限という証券会社もあります。この金利は、「制度信用」では2.5%から3%ぐらいであることが多く、「一般信用」は2%から4%と証券会社によって幅があります。信用取引は少ない資金でより多くの株式を購入できますが、売買手数料のほかに金利が発生するので、相対的に通常の取引よりリスクがあります。余談ですが、信用取引で購入した株式では株主優待は受け取ることができません。売りと貸株料また、信用取引の大きな特徴で、持っていない株式を売る「売り」ということができます。これは簡単に言うと、株式をほかから「借りて」自分が持っていない株式を売ります。自分の株式ではない株式を売ったのですから後で返さなければなりません。ですので通常の取引とは違い、「売った」後に「買う」ことが必要となります。これは通常、これからこの株の値段が下がるであろうと予想されるときに使います。株価が下がる前にほかから株式を借りて「売り」、安くなったら買い戻すというわけです。このとき、ほかから株を借りたということで「貸株料」という料金が発生します。「貸株料」はだいたい1%から2%ぐらいで証券会社によって異なります。[adsense_middle]株初心者におすすめの証券会社さて、いろいろな株式の売買手数料を比較してみましたが、株初心者はどの証券会社を選べばよいでしょうか。考え方は2通りあると思います。1つは、とにかく安い手数料の証券会社を選び、なるべくコストをかけない方法。もう1つは、安いながらもある程度のサービスも期待できる証券会社を選ぶ方法です。とにかく株式取引の売買手数料の安さを求めるなら松井証券とにかく株式取引の売買手数料が安い証券会社を選ぶなら、松井証券、立花証券、むさし証券、ライブスター証券あたりがおすすめです。特に松井証券は歴史も長く、インターネット取引専業の証券会社として、日本で初めて東証第1部に上場した先駆者でもあり信用もあります。また、松井証券は安いだけでなく、サービスに関しても投資信託・IPO・FXと一通り取扱っているので初心者でも問題ない証券会社と思われます。投資信託:投資信託に投資した資金をファンドマネージャーなどが顧客に代わって投資し利益を分配する金融商品IPO:これから市場上場する株式を購入することができる。通常多くの人が殺到するので抽選になるケースも多いFX:「Foreign Exchange」の略称で、外国為替証拠金取引のこと。外貨を売買することで差額を稼ぐ資産運用サービスも期待できるネット証券の口座を開くならSBI証券か楽天証券サービスも期待できるネット証券なら、SBI証券か楽天証券で口座を開くべきでしょう。上記の比較表にも出て来るような安い売買手数料ながら、取扱っている金融商品の多さでも他を圧倒しています。特に投資信託や外国株の取扱いの多さは、ほかの証券会社と一桁違うほどです。加えて、両方とも大手のネット証券会社でグループ会社に銀行もあるので、グループ会社の銀行口座をお持ちなら資金の移動などもスムーズに行えます。証券会社の売買手数料に関するまとめ今回は証券会社の株式の売買手数料を比較してみました。各証券会社によって金額も違えば、価格帯によっても手数料が変わってくるということがご理解いただけたと思います。加えて、定額制や信用取引も料金が違いますので、きちんと料金体系を把握することが、無駄なコストをかけずに株式投資をすることにつながります。
2020年05月21日新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が5月31日まで延長され、生活や仕事などへの影響があると思いますが、家計にも影響が及んでいる方も少なくないと思います。そこで、状況ごとへの対応についてお伝えします。 コロナ以前とは異なる状況と考える新型コロナウイルス感染症の拡大は今まで起きたことのない非常事態です。長期間の外出や営業の自粛や休校が要請されたケースは戦後今まではなかったことで、特殊な状況です。そのため、今までできたことができなくなったり、しなくてもいいことをしなくてはならなくなったりします。家計についても同様です。今まで買えたものが買えなくなったり、今まで必要でないものを買わざるをえなかったりします。そのためにも、まずは命と生活を守ることを家計でも優先させましょう。その一方で、不当に割高なものを買ったり、詐欺に引っかかったりしないような冷静さも合わせて持ちましょう。 収入が減った場合できるだけ早く、多く手を打たなくてはならないのが、収入が減った場合です。今後の収入の回復と貯金の取り崩しで対応できれば良いのですが、見通しが立たない場合は、以下の対応ができないか確認しましょう。 【1】当面の生活費の貸付または給付の相談を社会福祉協議会等に相談する・緊急小口資金…休業などで一時的資金が必要な場合、最大20万円が借りられます。・総合支援資金…失業などで生活再建の資金が必要な場合、最大60万円が借りられます。・住宅確保給付金…休業・失業などで住宅を失う可能性のある場合、原則3カ月家賃を家主に支給【2】10万円の給付金(特別定額給付金)以外の給付・貸付制度を市区町村に相談する 【3】電気・ガス・水道・通信料金・住宅ローン等の支払猶予を各事業所に申請する①の貸付を受けていることが要件の場合とするケースが多いです。 【4】税金、社会保険料の支払猶予を自治体、税務署、年金事務所等に相談する【5】固定費(光熱費・通信費等のプラン変更、生命保険・会費や月額料金等の掛かるサービスの見直し等)が削減できないか確認する【6】不用品の売却やストックの多い食品や日用品の在庫調整をする【7】その他、支出を抑える方法を検討するこちらがすべてではありませんが、ご参考にしていただければと思います。 支出が増えた場合について収入の変化は少ないものの、支出が増えたというご家庭もあるのではないでしょうか。在宅時間が増えることに伴い、食費、光熱費、通信費が増えるご家庭やマスクや消毒液など普段より多く購入しているご家庭も少なくないと思います。しかし、外食や娯楽、交際費や交通費などが普段より減っている場合もあります。 まずは、トータルで支出が増えたか減ったか確認をして、現状を把握しましょう。トータルで普段とあまり変わらないようでしたら、非常時なのであまり気にする必要はありません。トータルで普段より支出の多い場合は、特別定額給付金で賄える範囲であれば、普段より多い支出の補填として特別定額給付金を使いましょう。それでも厳しい場合は、上記2の①~⑦でできる点から始めて、家計のバランスを保ちましょう。非常事態宣言が解除されるエリアかどうか、仕事や生活環境が元に戻るのが早いか遅いかで家計が元の状態に戻るのかどうかも変わってきます。 いずれにしても新型コロナウイルス感染症の影響が個人や家計、社会環境に及ばなくなるまでは今までとは異なった家計の状況が継続します。できることから始め、自分や家族でできないことは、行政等の窓口や専門家に相談したり、情報を収集したりするようにしましょう。次回は税金や社会保険料の猶予についてお伝えします。 ※記事の内容は5月11日時点の情報であり、現在と異なる場合があります。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年05月19日仮想通貨には「半減期」があります。代表的な仮想通貨である「ビットコイン」は、2020年5月12日に3回目の半減期を迎えました。なぜ仮想通貨には半減期があるのか、半減期を迎えるとどのような値動きになるのかについて解説します。仮想通貨の半減期の仕組み半減期とは、仮想通貨のマイニング報酬が半減することです。なぜ半減期があるのかというと、ビットコインをはじめとする仮想通貨には、発行上限が決められていて、同じ量を発行し続けるとすぐに枯渇してしまうからです。半減期はビットコインだけでなく、ビットコインキャッシュ、モナコイン、ライトコインなどのアルトコインにもあります。ドルや円などの法定通貨は、発行上限が決められていないので、いくらでも作り出せます。しかし、ビットコインをはじめとする仮想通貨には、以下のように発行上限が決められていることがほとんどなのです(発行上限がないものもあります)。ビットコイン:2,100万BTCビットコインキャッシュ:2,100万BCHモナコイン: 1億512万MONAライトコイン:8,400万LTCイーサリアムクラシック(イークラ):2億1,000万ETCブロックチェーンとマイニングブロックチェーンとは半減期について知るためには、「ブロックチェーン」と「マイニング」について理解しておく必要があります。ブロックチェーンは、ビットコインを支える中核技術として、ビットコインの考案者である「ナカモト サトシ」によって生み出されたアイデア。一言でいうと「仮想通貨を取引したデータをつないだもの」です。マイニングとはそしてマイニングとは、新たなブロックを生成し、その報酬として仮想通貨を手に入れることです。一般的には、採掘を英訳した「マイニング」という名前で定着しています。ブロックチェーン上でビットコイン取引を承認する作業をする人を「マイナー」と呼び、承認作業の対価としてビットコインを得ることができるのです。半減期になると、マイニングの作業報酬も半減する半減期になると、マイニングの作業報酬も半減します。半減期を迎えることにより、マイナーがマイニング報酬として得ていたビットコインの枚数が、半減期前と比べて半分になります。ただ、仮想通貨の取引量によって変わってくるため、半減期を迎える時期は通貨によって異なります。ビットコインはマイニングによって、かつては約10分ごとに50BTCずつ増えていましたが、約4年~4年半ごとの半減期が訪れるたびにマイニング報酬が半減してきました。初めての半減期は2012年11月で、報酬が50BTCから25BTCに下がりました。2016年7月の半減期で12.5BTCになり、2020年5月12日の半減期で6.25BTCに減ったのです。最終的には、2140年ごろに692万9,999番目のブロックが作られると、発行上限の2,100万BTCに達するので、それ以上マイニングできなくなる予定です。多くの仮想通貨には発行上限がある発行上限は、仮想通貨によって異なります。代表的なアルトコインである「ライトコイン」は、発行上限が8,400万LTCでビットコインの約4倍。ブロックが作られるのは2分30秒とビットコインの4分の1の時間になっています。ビットコインをはじめとする多くの仮想通貨は発行上限があるため、限りがある資源なのです。ただ、ビットコインが発行上限に達するのは100年以上先ですから、実際にどうなるかを予測するのは困難です。とはいえ、発行上限に達したときもビットコインに対する需要が高いままであれば、数が限られているビットコインの争奪戦になるため、価格が高騰する可能性が極めて高いといえるでしょう。半減期を迎えた仮想通貨のこれまでの推移と今後のリスク半減期を迎えるとマイニング報酬が減るので、マイナーの採掘意欲は低下し、市場に大量のビットコインが出回るのを防ぐことができます。ですから、ビットコインの希少性は高まると考えられています。前回2016年7月の半減期ではこれが投機的な需要を刺激し、1BTC=400ドル程度だったビットコインは、半減期が近づくにつれて700ドルを突破。ほぼ2倍となり、2017年末の最高値2万ドル近くをつけるバブルのきっかけになったのです。[adsense_middle]半減期による価格の影響と将来性の予想半減期のある仮想通貨では、採掘量が減るとその通貨の希少価値が上がるとの思惑から、価格が上がりやすい傾向にあります。そして、実際に半減期を迎えると利益確定の売りが増えることから、半減期を迎える前に上昇は終わり、その後は下落の値動きになりやすいのです。ですから、半減期を迎える場合はビットコインなどの仮想通貨を買うロング戦略、半減期を過ぎた後は証拠金取引を使ってショート戦略、というようにイベント前後で戦略を変えることも可能です。値動きのパターンと投資戦略値動きのパターンとしては、約1か月前から徐々に急騰し、その後急落する傾向があります。また半減期前後で価格が1段階上がることも多いため、急騰する前に買い、急騰後に売るなどの投資戦略が立てられます。ただ、長期的に見ると半減期によってビットコイン価格は上昇しやすい傾向にあります。2016年7月10日に半減期が到来したときは、半減期前に価格が大きく上昇し、半減期直後から下落しました。しかし、その後は緩やかに上昇し、長期的に見ると価格が上昇しています。ほかの通貨でも似たような動きをしているので、半減期時の動きは、いったん急騰した後に値下がりし、再び上昇するという傾向があるので狙い目だと覚えておきましょう。急騰前や値下がりしたタイミングは、ビットコインを買うチャンスになります。2020年のビットコインは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う世界的なリスク回避の影響で売りを浴び、3月14日には4,000ドル台まで下落していました。しかし、前回2016年の半減期前に上昇が続いたことを意識した買いが入り、半減期を控えた5月7日に1万ドルまで上昇したのです。今後は、半減期後の需給引き締まりや景気回復を受け、ビットコインは2019年の高値14,000ドルまで上昇するという指摘もあります。一方、急上昇の反動で利益確定の売りが膨らみ、相場の頭を押さえる可能性もあります。新型コロナウイルスの感染拡大がマイニングに与える影響新型コロナウイルスの感染拡大の影響は、マイニング事業にも影を落としています。ビットコインのマイニングなどを手掛けるライオット・ブロックチェーン(米国)は、SEC(米証券取引委員会)に提出した文書で、中国の出荷制限によってマイニング機器を修理する際に必要な部品の入手などに支障が出るリスクを挙げ、サプライチェーンの混乱がマイニングビジネスに与える影響を懸念しています。マイニング業界では、拠点を中国の奥地やモンゴル・アイスランドなどの電気代の安い地域に置く傾向があるからです。そして、遠隔操作が中心のため、保守要員も最小限。そのため、サプライチェーンの動揺によりメンテナンスがうまくできず、ハッキングやそのほかの事件が起きたときにも対応する余裕がないのです。ビットコインSVとビットコインキャッシュビットコインの派生コインであるビットコインSVとビットコインキャッシュは、一足早く半減期を迎えました。しかし、ビットコインキャッシュでは採掘速度を示すハッシュレートが半減期前の水準から一気に2分の1になったり、半減期後にブロックが2時間ほど生成されなかったりするなどの影響が出ています。また、ビットコインSVはハッシュレートが3分の1程度まで急落しました。ネットワークセキュリティの低下やマイナーの利益確定売りが懸念材料として浮上しています。金融緩和策による影響ただ、新型コロナウイルスの経済への影響を抑えようと世界中の中央銀行が金融緩和に走り、ドルや円など法定通貨の供給量を増加。理論的には貨幣の価値が下がれば物価が上昇する「インフレ」になりやすくなります。そして、新規供給量が減少し続けるビットコインは価値が上がりやすくなると考えられます。ビットコインの半減期は2140年まで続く見通しで、あと30回ある計算です。その過程でマイナーの報酬は段階的に減り、最終的には手数料しか入らなくなります。マイニングするためのPCや電気代など、設備投資にかかる金額は変わらないのに、半減期を迎えると報酬は半減するのですから、利益はかなり少なくなります。そこで利益を上げるにはいくらの価格になればよいのか、これまでのように倍々ゲームにどこまで投資家がついて来られるかという懐疑的な見方も少なくありません。株価が仮想通貨に与える影響ビットコインなどの仮想通貨は、株や債券などと足並み揃えることのない相関関係が低い資産であると見られていました。しかし新型コロナショック以降、株式市場に追随しているように見えます。株式市場は3月に大きく下落しましたが、ビットコインも2月の1万ドルから3月12日の4,841ドルまで急落したからです。新型コロナウイルスによる在宅勤務の拡大や外出自粛は、個人投資家にとって追い風となってもおかしくありません。実際、株式取引ではオンライン売買が大きく膨らんだ時期もありました。しかし、世界各国で今後の経済に不透明感が広がるなか、仮想通貨を積極的に取引するという動きは見られなかったのです。半減期だからといって、必ず仮想通貨の価格が上がるわけではない半減期によって、必ず仮想通貨の価格が上がるというわけではありません。「供給量が減ったから価格が上がる」という単純な構造ではなく、仮想通貨の価格が低下する可能性もあるのです。たとえば、半減期を迎えてマイニング報酬が減り、その後の価格がなかなか上昇しない場合、マイナーは利益を出しにくくなります。そうするとマイニングの競争倍率が低下してマイニングの寡占化が進み、結果としてネットワークの価値が弱まって仮想通貨の価格が低下する可能性もあるのです。また半減期がいつ起こるか決まっているので、その要因がすでに価格に織り込まれている可能性もあります。するとこれから半減期を迎えるタイミングでも、価格がまったく上昇しないリスクもあるのです。ビットコインが回復基調をたどるかは不明今後、ビットコインの価格が回復基調をたどるかは不明です。仮想通貨の時価総額全体に占めるビットコインのシェアは、足元で6割台と2017年の8割台から低下しています。中央銀行が発行するCBDC(デジタル通貨)の登場も、ビットコインにとっては逆風になります。資産の裏付けのある通貨が出てくれば、ビットコインの存在価値が低下する可能性もありそうです。仮想通貨の半減期に関するまとめ今回は、仮想通貨の半減期の仕組みや値動きについて解説しました。ビットコインなどの仮想通貨は、半減期を迎えると価格が上昇しやすくなる傾向にあります。ただ、半減期になるとマイニング報酬も半減するので、マイナーの報酬はかなり少なくなります。これまでビットコインの価格は、半減期を迎えると倍々ゲームで上昇してきましたが、今後も同じ動きが継続するかは注意が必要です。
2020年05月19日お金の情報はインターネットだけでなく、テレビや新聞・雑誌、あるいは家族や友人・知人から聞いた話や口コミなど様々に入ってくると思います。その一方で不確かな情報や誤った情報も少なくありません。今回はお金の使い方を失敗しないために、お金に関する情報についての考え方についてお伝えします。 広い意味で情報の取捨選択を情報の取捨選択が必要なことはよく耳にすることですが、まずは情報源を確認しましょう。例えば、保険や不動産、資産運用などについての記事を見た場合、誰が書いているかは重要なポイントです。個人なのか、商品を取り扱っている会社なのか、専門家やファイナンシャルプランナーなのかで目的も視点も異なります。お金にまつわる商品や制度についての情報は立場が異なる複数の情報を確認すると良いでしょう。情報が出た時期についても確認が必要です。情報が出た時点では正しい情報であったものが、時間の経過とともに正しくなくなることもあります。法律の変更や、新しい商品や制度ができたりする場合が該当します。 また、正しい情報と正しくない情報が混在しているケースが少なくありません。例えば、数字は正しいのに、グラフの表記が正しくなかったり、結論が異なっていたりするケースです。その場合は文字と数字を組み合わせて検索するなどの対応が必要になる場合もあります。 メリット・デメリットの両方を比較詐欺に使われる情報はデメリットなどなく、メリットだけあるように表示されることが少なくありませんが、保険や不動産、資産運用などお金に関わるものについては、メリットだけあるものはほとんどありません。ほとんどの場合、メリット・デメリットが共存していると考えましょう。 メリットがデメリットを上回るか、デメリットが受け入れられる場合などに初めて購入や手続きの検討に入るようにしましょう。営業や勧誘を受けた場合にメリットのみを強調するセールストークを聞いた方も少なくないと思いますが、デメリットの説明を受けたり、自分で調べたりすることをおすすめします。 他の方法や考え方ができないかの検討も保険や不動産、資産運用などで上手くいかなかったと思われる理由の一つは、偏った情報での判断や一方的な営業・勧誘を受けて購入してしまった場合です。メリットとデメリットの確認だけでなく、他の方法や考え方ができないか検討しましょう。例えば、住宅ローンを利用する場合は金利を気にする方が多いと思いますが、手数料水準や繰上返済・金利変更のしやすさも合わせて考えると最適な内容に近づきます。保険や資産運用の場合は商品そのものの比較も必要ですが、他の方法(保険であれば、共済や勤務先の制度など、資産運用であれば、別の商品や組み合わせなど)で対応ができないかも合わせて考えてみましょう。また、話を聞いたり、調べたりしたうえでどうしても理解できないもの、納得できないものはできる限り避けるようにしましょう。他の方にとって良いものでも、ご自身やご家族には適していないもの、向いていなものの場合があります。 お金に関してでなく、物の購入やサービスの利用についてなど情報があふれている現在ですが、偏った情報だけで判断することなく、制度や商品の比較、メリット・デメリットの確認、その他の方法・考え方がないか等を実践いただき、なるべく誤ったお金の使い方のないようにしていただければと思います。 余談ですが、新型コロナウイルスの影響を受けて特別定額給付金が支給されますが、これに伴う詐欺的な事件も出ています。特別定額給付金での不明な点はお住まいの市区町村または総務省・特別定額給付金コールセンター(0120-260-020)までお問い合わせください。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年05月16日昔は、ネット証券でのオンライントレードはできないところがほとんどでしたが、今やオンライントレードができない証券会社はおそらくないでしょう。今回は、資産運用が初めてという方でも簡単にネット証券を選べるように、いろいろな項目をランキング形式でご紹介しようと思います。ぜひ、口座選びの参考にしてください。人気のネット証券はどこを基準に選べばよいのか初めてのオンライントレード、何がポイント?さて、ネット証券でオンライントレードをするにあたって、どういうポイントを見ていけばよいでしょうか?資産運用は千差万別とはいえ、いくらかは誰にでも共通する部分があると思います。手数料例えば手数料です。手数料は収支が確実とはいえない資産運用の世界で、唯一計算できるものです。ですので、なるべく安いほうがよいでしょう。取扱商品取扱商品の多さというのも気になります。株式1つとっても、東京証券取引所で売買される株式しか取り扱っていないという証券会社もあります。また、投資信託や外国株などは如実に証券会社の方針が出るところで、取扱商品数に差が出ます。例えば、投資信託でいえば、取扱数が2本という会社から数千本という会社までいろいろです。信用また、信用という面ではどうでしょうか?証券会社は実にたくさんあるので、大手というところもあれば、そうでないところもあります。何をもって大手というかは意見の分かれるところかもしれませんが、取扱顧客数が多いところは大手であり、信用もあるといえるのではないでしょうか。サービスよりも安心安全を重視するという方も少なくないと思います。自分の財産を預けるのですから当然ですよね。そこで、取扱顧客数を表す取扱口座数に着目してみてはいかがでしょうか。こういったポイントをまとめて、以下にランキング形式でご紹介させていただきますので、口座選びのご参考にしてみてください。おすすめネット証券ランキングではさっそく、各項目のランキングに寸評を入れてご紹介していきたいと思います。最初に断っておきますが、これらのデータは主に各社ホームページの内容を参考に、2020年5月時点での情報をもとに作成しております。証券会社のサービスの変更にともなってランキングの順位・内容も変化する可能性があるので、その点はご注意ください。[adsense_middle]口座開設数ランキング口座開設数は大手ネット証券が強い口座開設数ランキングは、やはり有名大手ネット証券が並びます。ネット証券だけあって、IT企業関連が多いです。SBI証券はソフトバンクグループ、楽天証券は楽天グループ、auカブコム証券はKDDIの関連会社です。株式初心者の方はこのネット証券の中から選べば間違いないでしょう。強いてこの中から選ぶとしたら、自分がよく利用しているサービスがあれば、その関連のネット証券を選ぶのがよいかもしれません。例えば、楽天のサービスをよく使っているのであれば、楽天ポイントを使ったり貯めたりできる楽天証券を選ぶとか、住信SBIネット銀行の口座を持っているならSBI証券という風にです。同じグループの銀行を使っていれば、ネット証券の口座にお金を移行する際に、手数料がかからないなどの優遇を受けられます。そのような細かい点での違いが出てきますので、使っている銀行などを確認してみましょう。サービス競争の激しさにも注目また、このランキングに出てきたネット証券は、ほかのネット証券が新しいサービスを打ち出すと、追随して同じようなサービスを同じような値段で提供することがあります。ですので、そこまで証券会社ごとの違いを気にしなくてもよいかもしれません。特に上位3社のSBI証券・楽天証券・マネックス証券はサービス競争が激しく、同程度の質のサービスをすぐ打ち出してくる傾向があるようです。とはいえ、いろいろな証券会社の違いが気になる方は、以下のランキングを参考にしてみてください。10万円取引時手数料ランキング手数料は自分がよく使う価格帯をチェックこちらは、10万円の取引をした際の手数料をランキングにしたものです。手数料は各社いろいろな価格設定をしており、その区分もネット証券によって異なるため、一番多いであろう10万円取引時のランキングにしました。ですので、ほかの価格帯、例えば50万円や100万円という金額の場合はランキングの順位も当然異なります。また、松井証券のように1日合計50万円の取引までは無料というサービスをしているところもあり、単純な比較は難しくなっています。このランキングはあくまで、通常の10万円分の株式を売買した際の取引のランキングだということにご注意ください。ネット証券は総じて手数料が安い10万円取引時手数料ランキングからいえるのは、総じてネット証券は手数料が安いということです。10万円の取引に約100円の手数料ですから、およそ0.1%しか手数料がかかっていません。店舗に直接電話注文して売買するところもありますが、数千円かかることもあるので、比べるとネット証券は格安だということがわかります。取扱投資信託ランキング1つの商品で複数の金融商品に投資できる投資信託次は取扱投資信託数ランキングです。投資信託とは簡単にいえば、投資家が投資信託を購入したお金を使って、プロのファンドマネージャーが株式や債券などの金融資産を選んで買うもの。つまり、有望な金融商品をプロに選んで貰うものです。また、中には人が選ぶのではなく、一定の基準を満たした金融商品を機械的に買っていく投資信託というものもあり、そういったタイプはおおむね手数料が安くなっています。この投資信託は聞き馴染みのない方もいらっしゃるかもしれませんが、1つの投資信託で複数の金融資産を購入できるので比較的安全で、初心者の方にぜひおすすめしたい金融商品となっています。証券会社によっては投資信託の取り扱いがほとんどないようなネット証券もありますので、ネット証券選びの際は注意しましょう。投資信託は証券会社によって大きく取扱数が変わる投資信託というのは非常に多岐にわたる商品が出ており、1位のSBI証券の場合、2000本を超える取扱数となっています。このランキングに載っているネット証券であれば、かなりの投資信託を取り扱っていますから、「いざあの投資信託が欲しい」というときでも購入できないということはないでしょう。米国株取扱数ランキング巨大な時価総額をもつ米国企業唐突ですが、皆さんはGAFAMという言葉をご存知でしょうか。これは、Google・Apple・Facebook・Amazon・Microsoftの5つの企業を表す言葉で、各会社の頭文字をとって名付けられました。どれも超有名企業ですから、1つ1つの会社のことはきっとご存知だと思います。最近、このGAFAMの5社で、日本の東証1部約2170社の時価総額合計を上回ったというニュースが報じられました。簡単にいってしまえば、日本を代表する2000社以上の会社の合計より、GAFAMのほうが大きくなったということです。GAFAMのほうが大きくなったということには異論がある方もいらっしゃるかもしれませんが、時価総額という根拠のある数字でGAFAMのほうが上回ったということは事実ですので、この5社の勢いはほかの会社と比べて別格であるといえます。基本的にはこの5社はIT企業ですので、今後も当面は勢いが衰えないと考えられます。そのような外国の株にも、今やネット証券を通じて投資できるようになりました。このランキングは、ネット証券ごとにどれだけ米国株を扱っているかのランキングです。米国株取引で注目すべき証券会社このランキングは4位までとなっていますが、米国株は取り扱っていない証券会社も多く、取り扱いがあっても銘柄数が少なすぎる証券会社もあるので、そのようなところは省略しました。また、米国株とは別に中国株を扱っている証券会社もあり、特にマネックス証券・SBI証券・楽天証券の3社は中国株の取り扱いも多いです。ランキングに表れないサービスにも注意さて、ここまで口座数・手数料・投資信託数・米国株といろいろなランキングをご案内してきましたが、ランキングとはあくまで数字で表現できることに順番をつけているだけですので、このランキングがすべてというわけではありません。[adsense_middle]地方の取引所でしか取り扱いがない銘柄もある例えば、手数料のランキングで1位になったライブスター証券ですが、手数料の安さでは大変魅力的ですが、名証・札証・福証などの市場以外の地方単独上場銘柄を取り扱っていません。これはどういうことかというと、株式を取引する場所として東京証券取引所が有名です。学生の時に学校の社会科見学で行ったという方も少なくないと思います。しかし、日本には東京証券取引所以外にも大阪取引所や名古屋証券取引所などが存在しています。名前のとおり大阪や名古屋にあります。このような東京以外の取引所では、その取引所でしか取り扱っていない株式が存在し、その多くは名古屋証券取引所であれば名古屋の企業という風に、地元に密着している企業が多いです。そういった地方でのみ扱っている株式の銘柄は、ライブスター証券では売買できないということになります。これは興味のない方には全く問題のないことですが、もし地方で取り扱っている銘柄をどうしても欲しいということであれば、取り扱っている証券会社の口座を開くより仕方ありません。証券会社の口座は、銀行の口座と一緒で複数持つことが可能ですから、手間のことを考えなければ特に問題はありませんので、その方次第ということになるかもしれません。NISA利用時の注意NISAが適用される口座は1人1口座までここで注意して欲しいのがNISAという制度です。NISAという言葉を聞いたことがあるという方は結構多いかもしれません。NISAとは2014年から始まった、株式取引などで発生する税金に対する優遇制度です。通常、株の取引で利益を出した場合、利益に対して20.315%の税金が課税されます(所得税が15.315%、住民税が5%)。しかし、NISAが適用された口座であれば、この税金が免除されます。20%近い税金が免除されるのですから大変お得な制度なのですが、このNISAが適用される口座というのは1人1口座しか持つことができません。変更は可能ですが手続きが必要で、私自身したことがありますが、だいたい1~2週間ぐらいかかります。ですので、NISAを適用するメインの証券会社はここだと決めて、そこでNISA用の口座を開くのが賢明といえるでしょう。NISAとつみたてNISAの併用は不可余談ですが、2018年からはつみたてNISAという積立て向けのNISAが開始され、NISAとは厳密には別の制度が開始されました。NISAとつみたてNISAは別ですので併用はできません。どちらかを選ぶことになります。NISAは利用者にとって大変よい制度ですが、変更が多く、限度額や上記のつみたてNISAの開始など、2~3年おきぐらいに何かしら新しい変更があります。利用する際はよく確認することをおすすめします。また将来的には、このNISAとつみたてNISAは一本化され一緒になる予定とのことです。iDeCo利用時の注意点iDeCo口座も1人1口座までまた、株式取引とは少し離れますが、金融会社ではiDeCoという年金のための制度にも加入できます。これは会社で積立てている年金とは別に、自らがお金を出し年金にプラスするという制度なのですが、これも前述のNISA同様1人1口座しか持てません。今やほとんどの証券会社でiDeCoの口座を持つことが可能ですので、興味のある方は証券会社で口座を開く際に、合わせて確認したほうが後々手間がかからなくてよいでしょう。ネット証券会社の比較ランキング【2020最新】のまとめ今回、いろいろなテーマでランキングを発表しましたが、特に前述のランキングに複数載っているSBI証券・楽天証券・マネックス証券がおすすめです。取扱商品の多さ・手数料の安さ・ネット証券として培ってきた信用と、複数の面で安心できるネット証券です。もし迷ってしまったら、この3社から選ぶのがよいのではないでしょうか。
2020年05月14日新型コロナウイルスの影響で収入の落ち込みの対策のため、4月30日に1人10万円の給付金(以下、特別定額給付金)の支給が決定しました。手続きは市区町村ごとに行われますので、異なる部分もありますが、現時点で決まっている概要についてお伝えします。 給付金の支給にはお手続きが必要2020年4月27日現在、決まっている内容は以下のとおりです。給付金の支給には申請手続きが必要です。 【1】お手続きの窓口は、お住まいの(2020年4月27日時点の住民基本台帳に記録されている)市区町村です。 【2】支給対象者は、世帯主です。夫、妻、子の3人世帯で、夫が世帯主の場合は、夫が世帯3人分の手続きをまとめてします。世帯主の口座に世帯人数の給付金が支給されます。配偶者からの暴力を理由に住民票を移せない場合は、実際に住んでいる市区町村で申請を行うと世帯主でない場合でも、特別定額給付金の申請が可能です。その際はお早目に実際に住んでいる市区町村でのご相談をお勧めします。 【3】お手続きは、原則郵送となります。市区町村から支給対象者に申請書類が届きますので、申請書類や本人確認書類などを返送する形となります。マイナンバーカード所有者(紙のマイナンバー通知カードは不可)は、マイナポータルから申請ができます。また、申請者や市区町村の状況によっては、窓口での対応するケースもあるようです。給付金の詐欺に注意しましょうこのような給付金の申請や支給が始まると詐欺行為が発生する可能性もあります。特に以下の点にご注意ください。 【1】市区町村、都道府県、政府、総務省などが特別定額給付金の手続きに対して、ATMの操作を行うように指示することはありません。書類の郵送、またはオンライン、窓口での対応のみとなります。 【2】市区町村、都道府県、政府、総務省などが特別定額給付金の手続きに対して、手数料の振込・支払を求めることはありません。 【3】市区町村、都道府県、政府、総務省などが特別定額給付金の手続きに対して、世帯構成や銀行口座等の個人情報を電話や申請書以外の郵便、電子メール等で問い合わせをすることはありません。不審な電話があった場合は、市区町村の担当部署や警察署に確認・連絡をするようにしましょう。 市区町村独自の給付や民間での制度も確認を上記の特別定額給付金は国の政策のため、全国一律ですが、都道府県や市区町村独自の給付金や制度を実施するところや検討しているところも出てきました。お住まいの市区町村や都道府県の広報紙やホームページを適宜確認するようにしましょう。また、給付金だけでなく税金や社会保険料の支払猶予や民間企業でも光熱費や通信費、住宅ローンや生命保険(死亡保険、医療保険、がん保険など)、損害保険(火災保険や自動車保険など)の支払猶予を実施してるところがあります。必要に応じてこちらもホームページや担当部署への問い合わせなどをされると良いでしょう。各種支払いが難しい場合は、貯金の取り崩しや借り入れを検討しがちですが、支払いの猶予も合わせて検討してみましょう。 先の見通しが立たない新型コロナウイルスの影響ですが、できる対策は先送りせずお早めに対応して、家計の落ち込みを最小限にしていただければと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年05月13日老後の生活費に不安を感じている人は多いのではないでしょうか?老後資金を積み立てる方法として、個人年金保険とiDeCo(イデコ)があります。本記事では、個人年金保険とiDeCoの違いについてご説明しますので、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、自分に合った老後資金の準備方法を考えましょう。個人年金保険とiDeCoを比較してみよう個人年金保険やiDeCoという言葉を聞いたことがあっても、詳しくは知らないという人もいると思います。まずは、両方の概要を知っておきましょう。個人年金保険の概要個人年金保険は民間の保険会社が取り扱っている貯蓄型保険で、老後資金の積み立てに利用できるものです。契約で設定した年金受取開始年齢になれば、払ってきた保険料を原資として、年金や一時金で支払いを受けられます。iDeCoの概要iDeCo(イデコ)とは「個人型確定拠出年金」のことです。iDeCoは商品名ではなく、制度の名称です。確定拠出年金は法律にもとづき2001年に開始した制度で、個人型と企業型の2種類があります。企業型確定拠出年金は、勤務先で制度が導入されているサラリーマンのみが加入できるものです。一方、iDeCoは20歳以上60歳未満の人なら基本的に誰でも加入できます。iDeCoの申し込み方法は?iDeCoを利用するには、「運営管理機関」と呼ばれる金融機関(銀行、証券会社、保険会社)で申し込みが必要です。申し込みの際には、金融機関で用意されている商品(定期預金、投資信託、保険商品など)から自分で複数の商品を選びます。iDeCoの受取時期・受取金額は?iDeCoは老後資金を積み立てるための制度なので、60歳以降でなければ受け取れないという制限があります。受け取れる金額は、自分が選んだ商品の運用結果によって変わります。共通のメリットは所得控除が受けられることお金を貯めるだけなら、通常の預貯金でもいいはずです。しかし、個人年金保険とiDeCoには、通常の預貯金にはない節税効果があります。所得税・住民税は所得控除で安くなる所得税・住民税は所得を基準に計算するので、所得が多ければ税金が高くなります。ただし、所得からは各種の所得控除を差し引きできるので、所得控除が増えるほど税金を抑えられます。個人年金保険(税制適格特約付きのもの)またはiDeCoに加入していれば、いずれも所得控除が受けられます。老後資金を積み立てるなら、通常の預貯金よりも個人年金保険やiDeCoを利用した方がお得です。個人年金保険で受けられるのは「個人年金保険料控除」税制適格特約の付いた個人年金保険に加入している場合には、所得控除の中の「生命保険料控除」が受けられます。生命保険料控除は3種類に分かれていますが、通常はそのうちの「個人年金保険料控除」の対象となります。なお、個人年金保険料控除で受けられる控除金額の上限は4万円です。iDeCoで受けられるのは「小規模企業共済掛金控除」iDeCoの掛金を払っている場合には、所得控除のうちの「小規模企業共済掛金控除」が受けられます。年間に払った掛金の全額が控除の対象となります。個人年金保険とiDeCoの違い:個人年金保険のデメリット個人年金保険は保険会社と自由に契約できる商品なので、自分の希望に合わせて内容を決めやすくなっています。一方、iDeCoは国の制度として大きな優遇がありますが、その分制限も多くなります。両者をデメリットの面から比較してみます。[adsense_middle]個人年金保険のデメリット①控除額に上限がある個人年金保険で払った保険料は、所得控除できる金額に上限があります。年間保険料払込額が2万円以下であれば全額控除の対象になりますが、2万円を超えていれば一部しか控除の対象になりません。所得控除による節税効果はiDeCoの方が大きくなります。個人年金保険のデメリット②自分で年金受取額を増やせない個人年金保険ではお金の運用は保険会社に任せることになるため、自分で年金受取額を増やせません。将来の年金受取額が確定している確定型の商品は、低金利の現在はメリットが少なくなっています。iDeCoでは元本確保型の商品(定期預金、保険)以外に、投資信託も選べます。投資信託にはリスクもありますが、運用の成果によってはリターンが大きくなり、年金受取額を増やせる可能性があります。個人年金保険のデメリット③途中解約すれば元本割れしてしまう個人年金保険を途中解約した場合、元本割れしてしまうケースが多くなります。柔軟性がある反面、最後まで保険料を払い続けることができなければ結局は損してしまいかねないというデメリットがあります。個人年金保険とiDeCoの違い:iDeCoのデメリット続いて、iDeCoのデメリットを見ていきましょう。iDeCoのデメリット①原則として途中解約ができないiDeCoは原則として途中解約ができません。60歳を過ぎないと引き出せないので、急にお金が必要になったときに困ることがあります。iDeCoのデメリット②掛金に上限額があるiDeCoでは掛金が全額所得控除になるメリットがある代わりに、掛金の金額に上限が設けられています。iDeCoの毎月の掛金上限額は、職業などによって変わります。(1) 第1号被保険者(自営業者・個人事業主)月額6万8,000円が上限になります。ただし、国民年金基金または国民年金の付加年金にも加入している場合には、両方を合わせての上限額になります。(2) 第2号被保険者(会社員・公務員)第2号被保険者の掛金上限額は、勤務先での企業年金の加入状況等によって異なり、次の表のようになります。なお、企業年金にはDB(確定給付年金)とDC(確定拠出年金)があり、どちらに加入しているかで区別されます。(3) 第3号被保険者(専業主婦)月額2万3,000円が上限になります。iDeCoのデメリット③受取期間が決まっているiDeCoでは60歳になるまでは年金を受け取ることができません。また、受け取るときには、5年以上20年以下の有期年金として受け取るか、70歳までに一時金として受け取るかのどちらかになります。いつでも好きなときに受け取れるわけではありません。個人年金保険の場合には、保険会社との契約により受取期間も柔軟に選べます。終身タイプの商品もあるので、一生涯年金をもらうことも可能です。iDeCoのデメリット④手数料が発生するiDeCoに加入すると、次の表のようなさまざまな手数料が発生します。元本確保型の商品だけで運用していると損してしまうことがありますので気を付けましょう。個人年金保険とiDeCoのどちらを選んだらいい?個人年金保険とiDeCoにはそれぞれメリット、デメリットがあります。どちらを選んだらよいかは、資産運用に対する考え方や年齢などによって変わってきます。[adsense_middle]年金を積極的に増やしたいなら保険会社が着実に運用してくれる個人年金保険と違い、iDeCoは自己責任で運用するものです。運用に失敗すれば元本割れしてしまうリスクもありますが、逆にお金が増える可能性もあります。通常、預貯金の利息や投資信託などの運用益には20.315%の税金がかかります。しかし、iDeCoでは利益に対する税金も非課税となっており、効率よく資産運用ができます。iDeCoでは手数料も発生するので、預貯金だけで運用すると損してしまうこともあります。投資を行って積極的に年金を増やしたい人は、iDeCoの方がおすすめです。50代以上で加入を考えるならiDeCoでは通算加入期間によって、年金受取が可能になる年齢が次のように決まっています。iDeCoで60歳から年金を受け取るには、10年以上の積立期間が必要です。50代の人でも加入のメリットがないわけではありませんが、60歳から年金をもらうことはできません。個人年金保険の場合には、保険料の一時払いも可能になっており、年金の受け取り開始年齢も契約で自由に設定できます。60代や70代で加入できる商品もあるので、高齢になってからの資金準備に活用できます。個人年金保険とiDeCoは併用できる個人年金保険とiDeCoの両方に加入することも可能です。所得控除の枠もそれぞれ別になるので、両方を併用すれば節税効果も大きくなります。たとえば、iDeCoだけで積み立てると、急にまとまった資金が必要になったときに引き出せず困ってしまうことがあります。途中解約もできる個人年金保険でも積み立てをしておくと、資産運用に柔軟性を持たせることができます。個人年金保険とiDeCoに関するまとめ個人年金保険やiDeCoには節税効果があるので、老後資金の積み立てに活用するのがおすすめです。できるだけ若いうちから積み立てを開始した方が確実に老後資金の準備はできますが、長期間保険料や掛金を払い続けなければならないこともしっかり認識しておく必要があります。加入するときにはデメリットも把握しておき、後で慌てることのないようにしましょう。
2020年05月11日最近、コロナショックの影響で株価全体が大幅に下がったため、この機会に資産運用を始めてみようという方が急増しているそうです。今回はそういった資産運用初心者の方向けに、資産運用の基礎知識から簡単な投資のコツをご案内したいと思います。これから資産運用を始めてみたいという方向けの内容なので、初心者ではない方はご存知の部分もあるかと思いますが、復習の意味でも一度ご覧ください。資産運用の簡単な基礎知識さて、そもそも資産運用とはどういうことでしょうか。これは「貯蓄」と比較していくとわかりやすいかもしれません。「貯蓄」とは簡単に言えば貯金ということです。月々のお給料から生活費などを差し引いた余剰分(あまった分)を貯めていくことです。貯金は銀行に預金しておくにしろ、家に置いておくいわゆる「タンス預金」にしろ確実性があり、通常好きなときに引き出して使えます。家計の中心ともなるべきもので安心安全です。資産運用は生活の余剰分を使って株式や不動産などを購入して、さらにその余剰分を増やすことを目的とします。一方でその余剰分が減る可能性もあるので、貯金のような確実性はありません。しかし、資産運用はきちんとした知識があれば、資産の増加が見込めるものです。ギャンブルのようなイメージを持たれがちですが、きちんとした方法を取ることによって、資産の増加ができるデータも出ています。これから資産運用を始める方に知っておいてほしいことを、次項からご説明させていただきたいと思います。資産運用に失敗しないコツは、「分散投資」を心がけること資産運用初心者に知って欲しい「分散投資」初めて資産運用する方にぜひ知ってほしい概念として、分散投資というものがあります。文字通り投資を分散させるという意味なのですが、分散投資というものは実は色々なやり方があります。株式などを始めたばかりだと、今後はどういう株が上がるのだろうかということが気になると思います。しかし、個人が資産運用を始めるにあたって、ピンポイントでこの株が上がる、ここの不動産が上がると見極めることはとても難しいです。これは実際に資産運用を専門にしているプロでも難しいのです。また、今回のコロナショックのように、会社の営業内容に関わらず株価が下がってしまうというような、社会的な要因で株価が上下することもあります。しかし一方で、このような状況でもETFのEDVやIAUといったものは値上がりしています。ETF:エクスチェンジトレーデッドファンドのこと。投資信託を購入しやすい形で証券化したもの。扱っている内容は株式に限らず、金や国債等も含む。EDV:20年から30年の長期のアメリカ国債に分散投資しているETF。通常、国債は株式と逆の値動きをすると言われている。IAU:金に投資しているETF。通常、金は株式と違う値動きをすると言われている。まずは細かいことは覚えなくて構いませんので、「分散投資は良い」ぐらいに思っていただければ良いでしょう。分散投資の種類さて、「分散投資」にはどういう種類があるのでしょうか。概ね以下の3つの種類に分かれます。金融商品の分散地域の分散購入時期の分散金融商品の分散投資の対象というのは実にたくさんあります。すぐに思いつくだけでも、株式・投資信託・国債・金・先物・不動産とあり、変わった所では仮想通貨や美術品のようなコレクターアイテムまでさまざまです。ですので、自分が資産運用する際には一つの金融商品に縛られず、他の金融商品も保有しておくと安全です。よく投資の世界で言われるのは、資産の半分を株式にして、もう半分を国債にするという方法です。株式と国債というのは、基本的に逆の値動きをするので、株・国債の両方を保有しておくことで、全体的には損失を出しにくいという訳です。地域の分散日本に住んでいると、日本の株式に目を向けがちですが、持っている株式の大半が日本の会社のものであれば、日本で何か起こったときに資産全体に影響が及びます。それがプラスのことであれば良いのですが、マイナスのことであれば大変です。そこで、日本の株式だけではなく海外の株式を持つというのも一つの分散投資です。昔は海外の株式を購入するのは大変でしたが、現在では簡単に日本以外の株式を購入することが可能です。金融会社によって商品数などの差はあるものの、大概の金融会社で購入可能です。また、株式だけでなく、国債などの他の国の金融商品も金融会社によっては購入可能です。購入時期の分散例えば、30万円の資金があり、これを株式の購入にあてようとしているときに、いきなり30万円の株を購入するのではなく、1ヵ月おきに10万円ずつ購入することで分散させる方法です。持っている資金を一度に使ってしまうと、購入したときがたまたま高い価格だったために損をしてしまうということがあります。そこで、購入時期を複数回に分けることによって、リスクを分散するという方法があります。今回のコロナショックの件で、会社に問題がなくても急激に株価が下がることがあると再認識されました。購入する予定の株式の会社について調べ尽くしても、他の要因で急激に株価が値下がりすることはありえます。そういったことを防ぐためにも購入時期の分散は必要でしょう。誰しもが気になるリスクの話資産運用というと、資産が増えるという期待の反面、失敗してせっかく貯めた貯金が減ってしまうのではないかというイメージがあるかと思います。資産を増やすために資産運用を始めるのですから、それも当然だと思います。そんな誰もが気になるリスクの話をここではさせていただきたいと思います。金融の世界では、リスクは下の5つに分けられるとされています。株価変動リスク信用リスク流動性リスク金利変動リスク為替変動リスク株価変動リスク保有している株価が上がったり下がったりする可能性。主に会社の業績によって変化し、会社の業績が良ければ株価が上がり、悪ければ下がる傾向にあります。また、政治や社会の状況にも影響を受けます。信用リスク株式であれば、会社が倒産してしまい、会社が投資家から集めていた資金を全部もしくは一部を還元できなくなる可能性。国債であれば、国が借りていた資金を返せない可能性があります。流動性リスク保有している金融商品を売却できなかったり、妥当な値段がつかない可能性。ほとんどの金融商品は売り手と買い手があって売買が成立します。自分が売りたいときに買ってくれる人が必ずいるとは限りません。金利変動リスク金利が変動する可能性。金利が上昇すると債券の価格は下落し、金利が低下すると債券の価格は上昇します。これを受けて、他の金融商品も価格が変動する可能性があるということです。為替変動リスク違う国の金融商品を購入したり売却したりするときに、為替の影響を金融商品が受ける可能性。金融商品の価格は変わらなくても、外国の金融商品を売却したときに為替の影響を受け、損失が出る可能性があります。どんな金融商品を購入しても上記のようなリスクは常に付きまといます。これら全てを覚える必要はありませんが、折に触れこのようなリスクがあることを認識しておきましょう。初心者に不向きな資産運用の方法では、実際に資産運用を始めるにはどうしたら良いのでしょうか。色んなパターンが考えられるので、パターンごとに見てみましょう。[adsense_middle]銀行による資産運用銀行は取扱金融商品が少ないまずは身近な資産運用の場所として銀行が考えられます。資産運用をしたことがないという方でも、銀行の口座を持っていないという人は僅かでしょう。銀行で何かの折に、投資信託やiDeCoの加入を勧められたという方も少なくないと思います。ただ実際には資産運用のために銀行を利用するというのはおすすめできません。なぜなら取り扱っている金融商品が少なすぎるからです。それも当然のはずで、銀行は基本お金を預け、それを貸したり借りたりをメインの営業にしているからです。取扱金融商品が少ないと分散投資しにくくなる取り扱っている金融商品の多さは先ほどの分散投資の話にも繋がります。いざ分散投資をしようとしても、その分散投資のための金融商品を取り扱っていなければ、金融商品の購入はできません。また、金融商品の取り扱いが少なければ、自身が目指す資産運用を実現できないかもしれません。例えば、老後のための資産運用を考えているのであれば、まず一番に大事なのは安定です。まとまった資金があるのであれば、値動きの少ない長期国債のような金融商品が妥当です。しかし、長期国債を取り扱っていなければどうでしょう。いくら資金があってもその金融会社(この場合は銀行)から購入することはできません。また逆に、日々の仕事が安定して余裕があるというなら、ある程度のリスクがある資産運用に挑戦しても良いでしょう。今回は初心者編ということで詳細は触れませんが、通常の倍、もしくは3倍の値動きをするというような金融商品もあります。しかし、そういったものも、取扱いがない金融会社であれば購入することはできません。少額でも始められる仮想通貨による資産運用仮想通貨に合う投資手法かどうか断言できないでは、他の資産運用はどうでしょうか。最近、資産運用として仮想通貨を購入する人が増えてきました。仮想通貨で最も有名なものの一つであるビットコインが2009年に発行されたとのことですから、まだ10年ぐらいし経っていません。最も新しい資産運用の対象の一つでしょう。仮想通貨は利点として、少額でも始めることができ、レバレッジをかけることで元手より大きい金額を動かせるのが魅力でしょう。レバレッジ:借入金などを利用して、使用した資金の何倍もの金額で金融資産を売買する手法。利益が倍になる可能性があるが、損失も倍になる可能性がある。しかし、新しい資産運用であるため、実際にこうすれば良いリターンを得られるということは、まだ断言できないという点が挙げられます。仮想通貨で投資のために使われている手法は、そもそも株式などで使われていた方法なので、それが本当に仮想通貨に合うのかは疑問です。ハッキングなどトラブルの可能性また、仮想通貨を取引する取引所がハッキングされて、顧客の資産が他に移されてしまったというようなニュースがありました。さらには仮想通貨をめぐる詐欺など、評判の良くないトラブルもあります。仮想通貨は現在のところ、あまり初心者向けとは言えず、ハイリターンとは言えますがローリスクとは言えないでしょう。初心者におすすめの資産運用の方法[adsense_middle]株式などによる資産運用は個人におすすめでは、個人で資産運用をするにはどのようにしたら良いのでしょうか。やはり初心者には、証券会社などで株式を主体に資産運用を始めるのが王道と言えるでしょう。証券会社にもよりますが、基本的に証券会社で取り扱っている金融商品は、他の金融会社と比較しても多いです。大体の証券会社では、扱っている商品数はともかく、株式・投資信託・外国株・FX・債権と一通り売買が可能です。また、取り扱いがあればREITという、不動産を扱った証券も購入可能なはずです。取扱金融商品が多ければ、それだけ選択肢は豊富です。REIT:投資家から集めた資金で商業施設やマンションに投資し、利益を分配する証券。不動産に投資する株式のようなもの。簡単に分散投資ができるS&P500 ETFそして、ETFという投資信託を株式化したものを一つ購入すれば、それだけで分散投資が可能になります。例えば、SPDR S&P500 ETF(1557)というETFがあります。これは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出している約500種類の会社に投資しているETFです。日本の日経平均株価のアメリカ版と思っていただければ良いかと思います。日経平均株価:東証第一部上場銘柄の中で取引が多く、流動性の高い225社の銘柄の平均。225の銘柄は日本経済新聞社が決めている。このS&P500 ETFに選ばれている会社はかなり規模が大きいので(AppleやAmazonなどが入っている)、この500社だけで世界の株式市場のほぼ半分を占めることになります。分散投資としても期待できます。また、S&P500 ETFはおそらくほとんどの証券会社で購入が可能です。簡単に分散投資ができるという意味でご紹介させていただきました。初心者向けの資産運用の基礎知識に関するまとめ資産運用というのはいろんな方法論があり、それに伴って全部を覚えようとするとたくさんの知識が必要になります。まずはわかる範囲でいいので少しずつ理解していきましょう。一方で、資産運用はいつまでに何をしなくてはいけないという類のものでもありません。自分のペースで少しずつ学んで行くのが良いと思います。早く始めようとして、何も知らないうちに手を出すと大きな失敗を招く可能性が大きいです。焦らずに取り組みましょう。
2020年05月09日新型コロナウイルスの影響で株価の下落や為替相場の変動が伝えられることが度々ありましたが、現在NISAやiDeCo、変額保険等で積立運用をされている方で不安に思っている方もいらっしゃると思います。しかし慌てて解約したり、中断したりしてしまうと今後の運用状況にさらに悪い影響を及ぼす場合もあります。 そこで、長期的視点に立った積立運用の考え方についてお伝えします。 積立運用の場合は価格下落時にもメリットがあるNISAやiDeCo、変額保険等の積立運用をしている場合は、価格下落時にもメリットがあります。積立運用は多くの場合、毎月決まった金額(例:月1万円)を積み立てますが、価格が下がっている時には購入数を多くすることができる仕組みです。この仕組みをドル・コスト平均法と言います。例を挙げると、ある会社の株式を毎月1万円積立とします。値動きは以下のとおりです。 この場合、1月と比べ4月の株価は10%下がっていますが、株価が下がった時期には購入できる株数が増えます。上記の例の場合、4カ月間に購入した株式の合計時価は43,110円と購入額の40,000円(4カ月×1万円)より約7.7%も増えた結果となります。 この考え方はすべての局面で当てはまるわけではありませんが、長期の積立投資であればこのように相場下落の局面もプラスに働かせることができます。 積立運用を継続する場合は当初の目的を思い出すNISAやiDeCo、変額保険等の積立運用をしている方は、お子さんの進学資金や老後の生活資金などの目的を持って取り組まれていることが多いと思います。その場合は、ある程度の長い期間を前提にされているでしょうから、月々の掛金に無理のない場合には、継続を前提とされることをおすすめします。新型コロナウイルスの影響などで掛金の支払いが難しい場合や投資対象の今後の見通しが厳しい場合はその限りではありません。 これから運用を始めようと思った場合は相場が安くなったことで、これから運用を始めようと思った方は、NISAやiDeCo、変額保険等の積立運用であれば、始めるタイミングはあまり問われませんが、まとまったお金を運用する場合は新型コロナウイルスの影響が長引いた場合に相場がさらに下がる可能性もあることは覚えておきましょう。このような情勢で銀行や証券会社などから勧誘を受けるケースもあると思いますが、自分で判断できないことや理解できない運用は避けるようにしましょう。 今回の経済状況は今年1月までは想像できませんでしたが、生活環境やお手元の資金が変わらない限りは、積立運用の継続を前提として検討されることをおすすめします。なお、金融商品のご購入に際しましては、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年04月30日2020年4月から東京都で自転車を利用する人に対して自転車損害賠償保険等(以下、自転車保険)に加入を義務とする条例が施行されました。普段自転車を利用している人だけでなく、新型コロナウイルスの感染拡大で公共交通機関に代わって自転車を利用する人もいらっしゃると思いますので、自転車保険についてお伝えします。 自転車保険の加入を義務化しているのは東京都以外も2020年4月から東京都で自転車利用者の保険加入の義務化が始まりましたが、既に義務化となっている自治体も少なくありません。2020年4月現在、自転車保険の加入義務化となっている主な自治体は以下のとおりです。 東京都、神奈川県、埼玉県、長野県、静岡県、滋賀県、奈良県、京都府、大阪府、兵庫県、愛媛県、鹿児島県、仙台市、名古屋市、金沢市 その他にも、努力義務としている自治体や今後義務化を予定している自治体もあります。 自転車を使う方は、「都道府県+自転車保険」「市区町村+自転車保険」で確認することをお勧めします。また、義務となっていない自治体でも自転車を使うことが多い場合は加入を検討してみましょう。 自転車保険とはどのような保険?自転車保険は、「加害者としての事故の賠償」と「自転車事故でケガをしたときの補償」を対象にした保険です。自転車保険の加入を義務付けている条例は、「加害者としての事故の賠償」を対象とした保険です。 これは、自転車事故で多額の賠償金を命じる裁判例が増えているためです。一例として2008年に兵庫県で小学生が起こした60代女性を意識不明の重体にしてしまった自転車事故では、9500万円の賠償金を母親に課す判決が出ました。その後、兵庫県では自転車保険の加入義務を条例で定めています。 自転車事故の「加害者としての事故の賠償」は自転車保険以外にも対象となる保険や保険の特約があります。自動車保険や火災保険、傷害保険に加入している人は、「日常賠償責任特約」「個人賠償責任特約」(以下、賠償責任特約)などの名称の特約(オプション)に加入しているかどうか確認してから自転車保険に加入するようにしましょう。これらの賠償責任特約は、自動車の事故や火災、ケガの補償とは直接関係がなく、自転車の運転を含めた日常生活で賠償責任を負った際に保険金が支払われ、賠償金を補うことができます。この賠償責任特約と自転車保険に重複して加入しても、賠償事故を起こした際に支払われる金額が重複して支払われることはできません。重複加入して保険料がムダにならないようにしましょう。 自転車事故の「加害者としての事故の賠償」に備える保険等の一覧は、東京都のサイトに詳細がありますので参考にしてください。 TSマーク(自転車向け保険)とはまた、自転車保険だけでなく、公益財団法人日本交通管理技術協会が登録している自転車安全整備士が点検・整備した自転車に「TSマーク」を貼ってもらうと、点検日から1年間の保険が付いています。赤色TSマークは賠償額が上限1億円となっていますので、自転車保険の追加加入の必要性は低いのですが、青色TSマークは、賠償責任補償額が上限1000万円のため自転車保険の加入義務は果たされていますが、補償額の上限を考えると追加の自転車保険等が必要と思われます。 お住まいの地域で自転車保険の加入が義務化されているかどうかにかかわらず、自転車の利用頻度が多い人や、交通量の多い道路を自転車で使う人は、自転車保険または賠償責任保険等で自転車の加害事故に備える保険に加入することをご検討されると良いでしょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年04月25日ライブスター証券は株式投資の売買手数料がとても安いと評判です。ネット証券はもともと売買手数料が割安ですが、中でもライブスター証券の手数料は安いです。しかし、ライブスター証券の評判や口コミを調査する内に、手数料の安さだけに収まらないライブスター証券の魅力も発見できました。今回は、ネット上でのライブスター証券の評判や口コミを中心に、ライブスター証券の魅力に迫っていきたいと思います。ライブスター証券の評判・口コミまず、ライブスター証券の評判や口コミをネット上で拾ってみると、以下の様な点が挙げられました。手数料が安いヘルプがわかりにくい買えない金融商品があるIPO銘柄の取り扱い数が微妙情報量が少ない画面が見やすく、ツールが使いやすい電話対応が充実している外国ETFを取り扱っていない投資信託の取り扱いが少ないそもそもライブスター証券とは?こういった口コミが実際のところどうなのかという点は後にお話させていただくとして、そもそもライブスター証券とはどういう証券会社なのでしょうか。ライブスター証券は、もともとは昭和23年4月22日に更栄証券株式会社として設立し、途中、新潟大塚証券株式会社・須々木証券株式会社・アクセス証券株式会社と合併したりしながら、平成23年にライブスター証券と商号を変更した長い歴史のある会社です。金融商品としては、株式だけではなくFXや先物商品等も取り扱っています。横文字の会社名でしたが、長い社歴のある会社という事で一定の信用もあります。ライブスター証券のメリットでは、実際のライブスター証券のメリットとはどの様なものなのでしょうか。前述した評判・口コミの中から、「わかりにくい」とか「使いやすい」といった主観的なものを除外し、具体的な裏付けのあるメリットを列挙すると以下の様な点が挙げられます。圧倒的に安い売買手数料株価の動きに柔軟に対応できる多彩な注文方法準備金が必要ないIPOFXにはiサイクル2取引という自動取引方法があるお得な口座開設キャンペーン1つずつ確認してみましょう。圧倒的に安い売買手数料ライブスター証券は、もともと安い他のネット証券と比べても圧倒的に安い売買手数料を誇っています。わかりやすい様に他社の売買手数料と比較した表を作ってみました。まずはご覧ください。各社値段設定が違うので統一できていない点はご容赦下さい。しかしながら、ライブスター証券が圧倒的に売買手数料が安いという点は一目瞭然かと思います。また、比較させていただいた証券会社は主要ネット証券3社であり、ライブスター証券より手数料が高い会社を意図的にピックアップしたものではありません。少なくとも書き手である筆者が調べた中では、ライブスター証券は最も売買手数料が安い証券会社でした。ただ、証券会社にはそれぞれのサービスがあるので、一概に売買手数料だけを比較して良し悪しを判断はできませんが、売買手数料が安いという事はご理解いただけたと思います。手数料の安さというものは、確実に投資家の利益に直結するものですから、値上り益狙い・配当狙いのどちらだったとしても安いに越した事はありません。また、ライブスター証券は売買手数料が安いだけでなく、口座開設や各種ツール及びアプリについても無料なので、安心して資産運用できる証券会社と言えるでしょう。株価の動きに柔軟に対応できる多彩な注文方法またライブスター証券は多彩な注文方法で有名な証券会社です。通常は株の売買というと指値注文や成行注文等が一般的ですが、それらの注文方法に比べてライブスター証券は、逆指値・OCO・IFD・IFDOといった注文方法があります。以下どの様な注文方法なのか見ていきましょう。指値注文:1株につき500円で買いたいとか、1000円で売りたいという風に直接値段を指定して注文する方法。500円で買いたいと指定した場合は、実際には500円以下なら買うという注文になり、指定した値段以外での売買になる場合もある。成行注文:指値注文とは逆に、いくらでも良いから売って欲しい(もしくは買って欲しい)と出す注文。市場が開いている時間帯であれば、注文時点で一番安い株価で売られている株を買う事になり、市場が閉まっている場合には、再度市場が開いた時点で一番安い株価で売られている株を買う事になる(売りはその逆)。逆指値注文普通の指値注文とは逆で、自分が決めた金額より高くなったら買う(売る場合は決めた金額より安くなったら売る)注文方法です。例えば、1000円で勝った株が900円より下がり、もうこれ以上この株を保持していたくない、といった場合に行います。仕事など、市場が開いている時間帯は売買注文を全く出せないような場合に、損切の為の注文を出しておくという風に使う事が多いです。損切:保有している金融資産の価値が下がる事が予想される場合、損害額をこれ以上増やさない為に売却してしまう事。OCD注文指値注文または不成注文と、逆指値注文(S)を同時に発注する注文方法。わかりやすく言えば、1000円で買った株を1100円以上になったら売りたいが、逆に900円になった場合でも、これ以上に損をしないように売ってしまいたいという場合に、株価が上がった場合と下がった場合の両方を想定して出せる注文方式です。なお、株価が上がった場合と下がった場合、どちらの場合でも逆の注文はキャンセルされます。IFD注文買付注文と売却注文予約を同時に発注できる注文方法。例えば、株価1000円の株が950円まで値下がりしたら買いたいが、そのまま900円まで下がってしまうと、もっと株価が下がりそうなのでそのまま売ってしまいたいという場合に、950円で買い900円で売るという指示を出せます。ちなみに、例では指値注文になっていますが、成行注文等も可能なので、いろんなパターンの組み合わせができる注文方法です。IFDO注文買付注文と同時に売却OCO注文の発注予約ができる注文方法。上記のOCD注文とIFD注文が組み合わさった様な注文が可能です。株価1000円の株が900円まで下がったら買いたい。そしてその900円の株価がそのまま800円まで下がってしまったら売り、1050円まで上がったら売りたいという様な時に、この一連の流れを自動でしてくれます。IFD注文同様、指値以外の注文方法も利用可能です。この様に、ライブスター証券では多彩な注文方法が可能です。いきなり全てをマスターするのは大変かと思いますが、日中取引ができないサラリーマンの方等におすすめのサービスです。前受金が必要ないIPO証券会社から受けられるサービスとして、IPOというものがあります。これは新しく上場する株を買う権利を貰えるという様なものです。一般的に言って上場する会社というのは、業績が上がってきている株式会社である事が多いので、大いに有望な株と言えます。さて、このIPOなのですが、IPOの申込の際に、実際に株を購入できるだけの前受金を入金する事が一般的です。しかしライブスター証券では、この前受金が必要ありません。ですので、もし既に証券会社の口座を持っているとしても、ライブスター証券の口座を開設しても良いかも知れません。ただし、今までの実績から言いますとIPOの取り扱い件数が他の証券会社よりは少ないので、過度の期待はできません。FXにはiサイクル2取引という自動取引方法がある多彩な株式注文方法があるライブスター証券なのですが、FXにもiサイクル2取引というサービスがあります。これは特定の条件を指定すると、その条件に沿って24時間自動的にFXの売買を繰り返すというサービスです。特定の指定幅内の売買を繰り返すというのが特徴で、時間のない人でも自動で売買を繰り返す事によって利益を積み上げていくという事です。お得な口座開設キャンペーン2020年4月21日現在、新規口座開設で取引手数料無料(0円)というキャンペーンを実施中です。もともと売買手数料が安いライブスター証券ですが、さらに口座開設後2か月間は手数料無料との事です。[adsense_middle]ライブスター証券のデメリットライブスター証券のデメリットは以下の2つに集約されると考えています。海外株式・海外ETFの取り扱いがない投資信託の取り扱いが少ないそれぞれについてご説明します。海外株式・海外ETFの取り扱いがない文字通り海外株式や海外ETFの取り扱いがありません。海外株式等を取引したい投資家の方には合わない証券会社と言えます。ネット証券等で海外株式を取り扱っている証券会社ですと、2000銘柄や3000銘柄を超える数を取り扱っています。ライブスター証券でも今後取り扱いがあると嬉しいですね。投資信託の取り扱いが少ないライブスター証券で利用できる投資信託は、ひふみプラスとひふみワールドプラスのみです。取り扱いがあるといっても種類はかなり限られます。他のネット証券であれば、2000を超える投資信託の取り扱いがあるところもありますから、こちらも今後の取り扱いが増える事を期待して待ちましょう。ライブスター証券の評判に関するまとめライブスター証券はなんといっても手数料が安いというのが特徴です。手数料は必ず発生する費用ですから安いに越した事はありません。一方で、他の証券会社と比べてサービスの種類が少ないと言えます。ですので、初心者の方にはおすすめの証券会社と言えるでしょう。もしまだ口座開設していない方がいらっしゃったら、初めての証券会社として検討すべき1つの会社です。
2020年04月25日コロナショックにより長く続いてきた上昇相場が終わり、ここ数ヶ月で大きく世界中の相場が下落しています。各国政府による様々な企業や個人への緊急融資などの経済のテコ入れも急務となっています。資産運用中の方も損失を抱えたり、今後の先行きに不安を覚えている方が多いのではないでしょうか。そこで今回は、コロナショックによる投資の影響と株価暴落への対処法について、特に投資信託を保有されている方向けに記載します。なぜ今日本や世界中の株価は下がっているのか?年金積立金管理運用独立行政法人ホームページ トップ画面年金積立金管理運用独立行政法人ホームページ 2018年度の運用成績個人投資家が株価暴落時に確認するべきこと株価暴落時に売却が不要であるということは、資産を全く管理しないでよいということではありません。株価暴落時にはいくつかの確認事項が存在します。その状況によっては、例外的に保有する投資信託を一部もしくは全部を売却する必要があり得ます。そして定期的に買い増しする積立投資を行っている場合、今後の買い増しを停止することも検討の余地が出てきます。[adsense_middle]1:投資商品のリスク分散の度合いのチェックまず投資商品のリスク分散の度合いのチェックです。投資信託は効率的に分散投資できる点が特徴の金融商品です。この分散投資とは、資産や銘柄の分散、投資する地域の分散、投資するタイミングの3つを指します。金融庁ホームページ 投資の基本想定外に今回相場下落の影響を受けたと感じる方は、これら3点を見直すとよいでしょう。特に老後生活資金の運用をしていてそろそろ老後を迎えつつある方は、昔ほどリスクは取れないため特に確認する必要があります。①資産や銘柄の分散の度合いのチェック投資信託は複数銘柄で構成されていますが、実質的に同種類のものに投資しているケースもあります。顕著なのは、特定のテーマ(バイオ、ロボット等)に沿って銘柄を構成しているテーマ型ファンドです。また、投資資産が例えば株式だけの場合は値動きが大きくなるので、この機に他の資産(債券、不動産等)を組み込むことも検討してもよいでしょう。これらの確認は、投資に関する重要情報が網羅されている目論見書にて可能です。②投資する地域の分散の度合いをチェック投資する銘柄や資産が分散されていても投資する地域が同じ地域であれば、その国の経済状況が悪くなることで全般的に資産の価格が下落します。ですので、投資する銘柄や資産も複数の国々に分散されるようにするとよりよいでしょう。国内で販売されているファンドの大半は、国内のみの銘柄や資産に投資しています。この場合は海外の銘柄や資産も投資対象に組み込むことも検討するとよいでしょう。③投資するタイミングの分散のチェック投資対象や投資する地域に問題がない場合でも、投資するタイミングに問題がある場合もあり得ます。すでに投資をしているため相場下落をチャンスと考えての新規買付時の話になりますが、その場合はまとまった金額を一括投資するより購入タイミングを分けた方がよいでしょう。そうすることで高値での買付をするおそれがなくなると同時に、相場下落局面も利益に変えることができるからです。同種のタイプとの比較これらの確認をした後は、実際にリスクが適切に分散されているかの確認も必要です。つまり、保有しているリスクが想定の範囲内かの確認です。保有している投資信託の目論見書に想定下落の目安が記載されています。今回の下落が実際にその想定の範囲内に収まっているか確認しましょう。加えて、同種の他の投資信託と運用成績を比較してみて、明らかに運用成績が劣っていないかも確認するとよいです。2:投資金額のチェック次に投資金額のチェックです。リスク分散度合いを投資内容や方法に加え、金額の観点から考える視点です。この点に関して一般的な基準はありません。なぜならそれは、個々人の投資目的、投資期間、投資経験、性格等により異なるからです。ですので、判断基準は主観的な基準になります。具体的には、自分の保有資産のうちどれくらいを投資に回したら相場急落時に耐えられなくなるかが基準になります。3:ポートフォリオのチェック最後に投資割合のチェックです。つまり、投資金額のうちどの資産にどれくらい投資するのかというポートフォリオのチェックです。もちろん資産分散を必ず行わなければならないわけではなく、組みたいと考える場合の話です。この点、決め方に完璧な解決方法があるわけではなく、自分なりにポートフォリオを考えることで問題ありません。ただ参考材料もありますので、そのいくつかを以下ご紹介します。GPIFのポートフォリオを参考にする国民の年金を運用するGPIFは専門家の中でも特に優秀な方が運用しており、資金も年金というまさに長期資金です。そのGPIFのポートフォリオは長期運用のポートフォリオの参考材料になります。もちろん、国の運用とご自身の運用とではスタンスなど違いもあると思いますので、あくまで参考材料です。なお、国内の金利低下を受けて2020年4月1日よりポートフォリオは海外債券の比率が上昇しました。GPIFホームページ基本ポートフォリオの変更について専門家に相談する資産のポートフォリオを組むノウハウを持つ専門家のアドバイスを仰ぐ方法もあります。金融機関であれば何かしら顧客へ最適なポートフォリオを組むノウハウもあると思いますので、確認してみるのもよいでしょう。ただ、その割合をどのような根拠で算定するのがよいかについては、専門家でも統一的な見解があるわけではありませんので、あくまで参考程度に留めた方がよいでしょう。モーニングスター社のツールを利用する専門家に相談するのは気が引けるという方は、投資情報サービスを提供するモーニングスター社のホームページを活用する方法があります。例えば、ホームページ上部の投資信託というアイコンから投資金額、投資期間、目標金額を入れると、おすすめのポートフォリオが表示されます。無料で誰でも利用できますのでこちらもおすすめです。モーニングスターホームページ 目標金額に必要な利回りでポートフォリオを組むポートフォリオに問題がない場合ポートフォリオに問題がない場合は、今回の相場急落局面が落ち着いたタイミングで、元々決めていたポートフォリオの割合になるようにリバランスを行う必要があります。ちょっとでもポートフォリオのバランスが崩れただけでリバランスを行うのは煩雑なので、1つの基準として5%以上のズレが発生したら行うとよいでしょう。具体例としては以下の通りです。投資する心構えを再整理具体的な行動面で確認する事項は以上ですが、投資は心理面の影響が大きく出るものであり、投資のやり方に加え投資のあり方も大変重要です。そこで今回のコロナショック時もそうですが、今後の資産急落時に備え、確認しておいた方がよいと思われる7つの事項について以下記載します。今後も株価の暴落は発生する国際分散投資をしても一時的には資産は急落する時期はあり得る資産の価格下落から逃げないリスクと適切な距離感で付き合う他人の言動に流されない他の投資手法への誘惑を抑える投資以外のことにも目を向ける[adsense_middle]今後も株価の暴落は発生するコロナショックは、統計学的にはほぼ発生しないと言われるくらいの確率の出来事だそうで、AIで投資する、アメリカの著名な投資家が運用するファンドでも大きな損失を出しています。しかし、投資をしている中で万が一と言われることは過去から定期的に発生しています。今後も予期せぬ出来事は起こるとあらかじめ肝に銘じておくことが大切です。そうすることで資産急落時に慌てないで済みます。国際分散投資をしても一時的には資産は急落する時期はあり得る投資信託での資産運用では、上記で解説した分散投資を行うことで、ある程度リスクを分散できます。ただし価格変動のブレがなくなるわけではありません。世界全体の資産が急落すれば、分散投資をしていても資産は急落します。グローバル化した現代社会においては、1つの国の動きが世界全体に波及する傾向が強まっています。国際分散が万能ではないことも今回のコロナショックで確認しておくとよいと思います。資産の価格下落から逃げない行動経済学上の投資家の心理として、資産価格上昇局面では早めに利益確定する傾向にあり、反対に資産価格下落局面では何もしない傾向が強いということが実証されています。著者は証券会社出身ですが、実際に接したお客さまの行動としても、まさにこの傾向がありました。しかし、資産の価格が下落していれば何かが起きているということです。その原因を探るための行動は必要で、そうしない場合さらに深手を負うことになりかねません。リスクと適切な距離感で付き合う資産が下落すると、自分の投資のやり方がおかしかったのではないかと心配になります。しかし、資産の下落の要因には様々なものがあります。上記のように自らの投資の仕方について確認をして問題がなければ、後は値上がりするのを待つだけです。できることをすると同時にその後は何もしないという姿勢が大事です。何もしないのも問題である一方で、無駄な行動をしないようにも意識するバランス感覚が必要です。他人の言動に流されない資産が急落する相場になると過度に悲観的になりがちです。恐怖心を煽る情報が増えますし、詐欺的なビジネスも増える傾向にあります。また様々な専門家により「こういう投資をしたらおすすめだ」というような情報が数多く出てきます。しかし特にこういう時期にこそ、他人の言動に振り回されずに自分の投資スタンスを確認したらそれを守ることが大切です。他の投資手法への誘惑を抑えるこういう相場になると投資信託による投資手法そのものに問題があると考え、他の投資手法に切り替えることも考えがちです。しかしどんな投資にもリスクはつきものですので、建設的な手段ではないでしょう。例えば、不動産投資ももてはやされていますが、天災が発生し投資物件に損傷が発生すればローン返済に悪影響が出ます。景気不況になると特にもてはやされる金投資にも、盗難や火災等の有価証券にはないリスクがあります。投資以外のことにも目を向ける今のような事態が発生すると不安になり、常にお金のことを考える思考に陥りがちです。必要以上に考えると心身の健康にも悪影響を及ぼし、自分の体という自己資本も欠損させます。こういうときこそ、濃厚接触は避けつつ健康を心掛け体を動かすことが大切です。また、自分の趣味の時間を大切にして心の健康に配慮することも必要不可欠です。このような投資以外のことに気を使うことは、資産管理の観点からも重要です。コロナショックによる投資への影響に関するまとめ資産価格が急落するときには個別に保有している資産に問題がある場合だけでなく、全体の相場の影響を受けて急落するパターンもまたあります。だからこそ分散投資を実践しても一時的には大きく資産を減らす可能性は否定できません。まさに今がそういう相場になっていると考えられますので、上記の確認事項をチェックした上で投資への心構えを再確認し、後は何もしないというスタンスを大事にして下さい。
2020年04月23日最近、株価の急激な値下がりを受けて、株式投資やFX等の資産運用を始める方が増えているとの事です。今回は株式投資だけでなく、FXも手数料が安いと評判のGMOクリック証券を徹底調査しました。GMOクリック証券の評価・口コミGMOクリック証券を調べるにあたって、ネットで実際の利用者の口コミを含めて調査しました。その結果、以下の様なGMOクリック証券の特徴が見受けられました。手数料(特にFXの手数料)が安い。自社作成のツールが使いやすい。バイナリーオプションができる。この3点です。一つずつご紹介していきましょう。手数料(特にFXの手数料)が安いGMOクリック証券は株の売買手数料も安い部類に入りますが、FXの手数料に関しては格段に安いです。FXの手数料の話をする際に避けて通れないのがスプレッドです。今回はFXをした事がない方もいらっしゃると思いますので、まずはスプレッドのお話からさせて頂きます。スプレッド:売値と買値の差の事。実質的な会社の手数料となる為、顧客側の立場に立てば、このスプレッドの値が少なければ少ないほど良い。そもそも、FXとは「Foreign Exchange」の略称で、日本語では「外国為替証拠金取引」という名称です。基本的には、円を含む通貨を安く買って高く売る事によって差額が利益になるという資産運用です。なお、資産運用には外貨預金というものもありますが別のものです。FXは通貨を売買するのですが、例えば、ある通貨が107.390円で買えて、107.387円で売れるとします。同じ瞬間にこの通貨を買って売る事ができるとしたら、0.003円の差額分の損が出ます。この差額の事をスプレッドと言い、FXの売買手数料が0円のGMOクリック証券では、実質的にスプレッドが顧客の手数料になりますので、この差額が少なければ少ない程安いという事になります。このスプレッドは会社ごとに違っていて、GMOクリック証券であれば米ドル/円の場合0.2銭=0.002円となり、業界トップクラスの安いスプレッドです。ちなみに他社は0.3銭~1円という所もあります。また、スプレッドは通貨によっても変わってきますが、全体的に安い料金設定になっています。スプレッドが少なければスキャルピングもできるまた、初心者の方にはあまりおすすめしませんが、スプレッドが少なければスキャルピングという手法も可能になります。スキャルピングとは、数秒から数分の時間で売買を終了させ、1日に何度も取引を繰り返し、その回数の多さで利益を増やしていく方法です。数秒で取引が終了する場合もある為、取引が1日に100回を超える場合もあります。1日にかなり多くの取引を行う為、後述するGMOクリック証券のツールが役に立つと考えられます。自社作成のツールが使いやすいGMOクリック証券は名前からもわかる通り、GMOインターネット株式会社の関連会社です。GMOインターネット株式会社というと聞き慣れない方もいらっしゃるかと思いますが、ホームページを作成した事がある人なら「お名前.com」や「ロリポップ!」がお馴染みで、インターネットに強い会社です。今では、株価等の金融商品の分析の為のツールを提供する証券会社は珍しくないですが、ITに強い会社だけあって珍しくツール等を自社で作成し、設計には社長自らが参加しているとの事です。証券会社界のGoogleを目指しているというだけあって、他社とは一線を画しているといっても過言ではありません。また、エンジニアも証券会社の中で一番多く抱えているとの事です(2020年4月14日現在)。そんなGMOクリック証券ですが、分析ツールとしては『はっちゅう君』というツールを提供しています。分析ツール『はっちゅう君』GMOクリック証券は株の分析ツールとして『スーパーはっちゅう君』『はっちゅう君』、FXの分析ツールとして『はっちゅう君FXプラス』というツールを出しています。どれもツールとして使いやすく、わかりやすいと評判です。この辺りは、IT企業のグループ会社の側面が良い形で発揮されているようです。特に『スーパーはっちゅう君』は、分析ツールとして単純移動平均、指数平滑移動平均、ボリンジャーバンドといった指標を全30種類も利用が可能です(2020年4月14日現在)。指標になじみがない方に少し説明させて頂くと、こういった分析方法はテクニカル分析と言われ色々なやり方が開発されてきました。テクニカル分析:過去の金融商品の値動き推移からパターンを見出し、そこから金融商品の値段を予測する分析方法。逆に業績等から判断する方法をファンダメンタル分析という。ファンダメンタル分析:金融商品の損益等の財務状況や経営、競合相手や市場の状況等から、金融商品の値動きを予測する分析方法。一般的にこういったテクニカル分析の指標は単独で使うのではなく、色々な指標を複数使って総合的に判断するのが常です。その為、全30種類も利用できる『スーパーはっちゅう君』はとても便利です。余談ですが、私が見た分析ツールの中では最も多くの指標を使えるツールとなっています。また、FXの分析ツール『はっちゅう君FXプラス』は、1クリックで注文ができる様になっているだけではなく、日々の値動きを表すチャートからも注文ができます。スピードが大事なFXの取引に向いているツールと言えるでしょう。こういった機能は、別に今すぐに使わなくても後々使う事が出てくる場合があるので、よくわからないという事であっても使えるに越した事はありません。必要に応じて使っていきましょう。バイナリーオプションができるまたGMOクリック証券の特徴として、日本国内でバイナリーオプションができる数少ない会社の一つという事が挙げられます。GMOクリック証券のバイナリーオプションは、外為オプションや株価指数バイナリーオプションという名前のサービスになっています。仕組みはすごく簡単で、一定時間の後、外貨や株価が上昇するか下落するか予想するだけです。無事、その予想が的中すれば、一定額の支払いを受け取ります。上昇するか下落するかを予想するだけですので、FXの登龍門的な投資として位置付けられています。違いをわかりやすいように表にしてみます。どの証券会社でも提供しているサービスではないので、バイナリーオプションはGMOクリック証券の魅力の一つとなっています。GMOクリック証券の株を買ってキャッシュバックを受けようGMOクリック証券ではGMOクリック証券の株を買うと、株主優待としてキャッシュバックを受けられるという珍しいサービスを提供しています。GMOクリック証券の口座開設の記念に、GMOクリック証券の株を買いキャッシュバックを利用するのも良いでしょう。株主優待:株式会社が株主に対して行うプレゼントの様なものです。自社商品や自社商品のサービス券等である事が多いですが、GMOクリック証券のようにキャッシュバックだったり無形のサービスの事もあります。[adsense_middle]GMOクリック証券の株主優待では、GMOクリック証券の株主優待とはどの様なものなのでしょうか、詳しく見ていきましょう(2020年4月14日現在)。まず株主優待を受けるには株主にならないといけません。GMOフィナンシャルホールディングス(7177) というGMOクリック証券の株を購入する必要があります。そしてさらに、持っている株数によってキャッシュバックの金額も違ってきますので、表にしておきます。このキャッシュバックの他に、GMOの関連会社でGMOインターネット(9449)、GMOアドパートナーズ(4784)、GMOクラウド(3788)、GMOペパボ(3633)の株を購入すると追加のキャッシュバックを受ける事ができます。興味のある方は利用しましょう。株主優待や配当はほぼ確実に得られる利益です。不確実な値上り益を狙うより良いでしょう。株主優待の権利確定日株主優待を受けるにあたって、初心者が間違えやすい権利確定日というものがあります。株主優待を受けるには、権利確定日という日にその会社の株を保有している事が必要になります。しかし、株というものはスーパー等で日用品等を買うのとは違って、売買が確定したらすぐ自分のものになる訳ではなく手続きに約2日程かかります。つまり株主優待を受けたかったら、権利確定日の2営業日前にその株の買い注文を成立させなければいけません。また、権利確定日を過ぎれば株主優待受ける条件は満たしますから、株主優待を受けるだけなら直ぐに売っても構いません。ちなみに権利確定日の2営業日前の事を、『権利付き最終日』や『権利取り日』等といい、株主優待を受けてすぐ売ってしまえる日を権利落ち日と言います。GMOクリック証券の評判に関するまとめGMOクリック証券は手数料の安さも相まって、FXをするネット証券の代表的な存在になっています。口座を開設して取引をするとキャッシュバックを得られるキャンペーン等も定期的にありますので、上手に利用してみてはいかがでしょうか。
2020年04月17日こんにちは、婚活FP山本です。日本でギャンブルと言えばパチンコ・パチスロが代表格ですが、根強い人気があるのが「競馬」といえます。その人気の元になっているのが万馬券に代表されるような高配当ですが、代わりに税金が気になる人も一定数いるのが実情です。ぜひ税金について正しく知り、安心して競馬を楽しみましょう。そこで今回は、競馬における税金について詳しくお伝えします。あなたの競馬人生に、お役立て下さいませ。当選金の払い戻しは所得税の課税対象!まずは早速、競馬における税金の基本についてお伝えします。結論から言えば、競馬の当選金の払い戻しは所得税の課税対象です。具体的には当選金は「一時所得」に該当し、以下の計算式で計算した金額に税率を掛けて、税金を納税する必要があります。(当選金-馬券代-50万円)÷2なお、当選金は一年間の合計金額であり、馬券代は「ハズれ馬券は含まない」というルールです。一時期かなり話題になったルールですが、基本的にこのように決まっているのですから仕方ありません。しっかり覚えておきましょう。ちなみに税率は各自の年収によって違ってきますから、一概には言えません。5%~45%まで様々ですが、年収が高い人ほど高い税率になりますから注意しましょう。万馬券が当たった時は確定申告に備えて計算しておこう税務署も人間が運営していますから、何でも杓子定規に動くわけではありません。しかしだからこそ、大きなお金が動く時、動きそうな時ほど敏感に反応します。競馬でいえば、やはり「万馬券」の時ほど税務署も注視していると考えたほうが無難です。万馬券自体、いつ当たるか分からないものですから、常に確定申告も想定しておいたほうが安全といえます。特に万馬券が当たった時は、確定申告に備えて事前に記録・計算しておきましょう。同じ所得税でも「雑所得」として納税することもある!今度は、例外的な競馬における税金についてお伝えします。先ほどお伝えした通り、基本的に競馬の当選金は「所得税の一時所得」です。しかし、場合によっては同じ所得税でも「雑所得」に該当することがあり、こちらに該当するとハズれ馬券も経費になる可能性があります。ただし、雑所得に該当するかどうかは明文化されていません。また雑所得に該当するのは、競馬を投資や資産運用のように捉えて、頻繁に多額のお金を使っているような場合のようです。多くの方にとっては当てはまらないでしょうが、一応知っておきましょう。ちなみに雑所得に該当するかどうかのルールは、あくまで一つの判例で示された結果に過ぎません。あくまで基本的には一時所得になるものと考えておきましょう。高額な賞金・配当金狙いの資産運用はアリ?実際に、競馬を投資や資産運用のように捉えている方は一定数います。しかしお金のプロから言わせれば、やはり競馬は「ギャンブルの一種」です。高額な賞金・配当金狙いで競馬に打ち込むほどに、どうしても負けやすくなります。ギャンブルは多額のお金をかけるものではなく、あくまで「趣味の範囲で楽しむ」ことがおすすめです。そのうえで、別の投資や資産運用も試していきましょう。競馬における税金対策は「50万円以内」に抑えること今度は、競馬における税金対策についてお伝えします。これは結論から言えば、「当選金を50万円以内に抑えること」です。先ほど、税金の計算式をお伝えしましたが、競馬では当選金から馬券代を差し引き、さらに50万円を差し引けます。この50万円以内に当選金を抑えれば、税金はかかりませんし確定申告も不要です。当選金を計算して抑えるような方は滅多にいませんが、それでも50万円程度の当選金が当たった方なら、以後は競馬を控えることで問題はなくなります。ギャンブルとは、基本的に勝つほどに熱くなってのめり込むものですが、そういう時ほど冷静さが大切です。「趣味の範囲で楽しむ」を基本として、今後も競馬を楽しみましょう。安易な「課税逃れ」にご用心!競馬を楽しむ多くの方は、税金のことなど考えていません。また競馬は公営ですから、「競馬離れ」が起きかねませんし、税務署も厳しく取り締まっているわけではありません。しかしそれでも、安易な課税逃れには用心したほうが賢明といえます。実際、競馬の当選金を巡って課税されることもあれば裁判になることもあるのが実情です。万馬券などの高額な当選金の時ほど課税される可能性は高いですから、十分に注意しましょう。ネットで買っても競馬場で買ってもバレる時はバレる今度は、競馬の税金について税務署にバレない方法をお伝えします。結論から言えば、「そんな方法はない」のが現実です。これについては様々な情報が飛び交っていますが、少なくとも「絶対バレない方法などない」のが実情といえます。そもそも税務署は、個人の銀行口座の情報を知ることが可能です。突然の大金の入金があれば、その出所を疑われます。ネットで買えば履歴が残りますし、競馬場で買っても今は至るところに監視カメラがたくさんある時代です。バレる時はバレるのが基本といえます。仮に絶対バレない方法があるとすれば、それは「競馬をやらないこと」でしょうか。競馬をする以上は税金問題が付きまとうと考え、そのうえで競馬を楽しみましょう。バレない方法を探すより、正しく対応しよう確かに一般的には、「どうやったらバレないか」を考えます。しかし、そのような方法など存在しない以上、やはり「正しく対応する」のがおすすめです。税金とは、あくまで「利益の一部」にしか発生しませんが、不正をするほどにペナルティも発生してしまいます。結局のところ、正しく対応するのが一番の利益です。100万円程度以上の当選金を得たときには、しっかり税金のことも対処していきましょう。[adsense_middle]万馬券が当たった時こそ気を引き締めよう!最後に、競馬について大切な補足情報をお伝えします。先ほども触れた通り、競馬も一種のギャンブルです。趣味として楽しむ程度なら良いのですが、入れ込みすぎて破滅する人も一定数いるのが実情といえます。しっかりと節度を持って楽しむことを心掛けましょう。特に気を付けたいのが「万馬券が当たった時」です。思わぬ大金が入ったことで金銭感覚がおかしくなり、これが元で破滅する人も多いといえます。ちなみに宝くじの場合、高額当選者の7~8割程度が破滅しているというアンケート結果もあるほどです。競馬を楽しむ方なら万馬券を夢見ている方が多いですが、万馬券が当たったことで破滅するとは何とも寂しい結果といえます。万馬券が当たった時こそ気を引き締めていきましょう。将来的にいくら必要かを考えれば使わずに済む?気を引き締めるのに有効な手段といえば、やはり「将来を考えること」です。今は老後資金として2000万円必要といわれていますが、たくさん貯金があるほどに安全・安心に繋がります。将来的にいくら必要かを考えれば、使わずに済むかもしれません。あるいは万馬券のお金で資産運用を始めれば、今後は働かなくても食べていける可能性も出てきます。必要に応じてFPにも相談しつつ、特に大金が当たった時こそ注意していきましょう。しっかり税金も理解したうえで競馬を楽しもう競馬の当選金には、基本的に所得税が課税されます。ただし、一年間の当選金の合計が50万円以内なら税金も確定申告も不要です。税金を無視していると、思わぬペナルティが課されるかもしれません。しっかり税金も理解したうえで、今後も競馬を楽しみましょう。
2020年04月17日2020年4月7日に発令された新型コロナウイルスの感染拡大による「緊急事態宣言」ですが、すでに新型コロナウイルスの影響が経済的におよんでいる方もいらっしゃると思います。2020年4月8日現在の主な支援の制度についてお伝えします。 子どものいる世帯向けの特別支援制度【1】児童手当の加算2020年6月支給分の児童手当を現在の金額にプラスして1万円を臨時給付する予定です。【2】小学校休業等対応支援金小学校等の臨時休業等に伴い、子どもの世話を行うために仕事ができなくなった場合に支援金が支給されます。①会社員等・・・勤務先(事業主)に助成金が支払われ、有給休暇等の原資となります。個人での申請はできません。 ②フリーランス等・・・小学校等の臨時休業前に業務委託契約を受けている個人が対象です。詳細や申請書類のダウンロードは厚生労働省ホームページの「新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応支援金(委託を受けて個人で仕事をする方向け)」をご確認ください。生活福祉貸付制度と電気・ガス料金の支払猶予【1】生活福祉資金貸付制度新型コロナウイルスの影響で収入の減少や失業等で生活が厳しくなった場合にお住まいの市区町村の社会福祉協議会で最大20万円の貸付が受けられます。あらかじめ電話での問い合わせをしてのお手続きをおすすめします。主に休業の場合は「緊急小口資金」、失業の場合は「総合支援資金」となるケースが多いようです。 【2】電気・ガス料金の支払猶予上記の「緊急小口資金」または「総合支援資金」での貸付を受けている利用者が電気・ガス料金の支払いを延ばすことができる場合があります。支払いを延長したい人は電気会社・ガス会社のコールセンター・お客様窓口等で確認をしてみましょう。 生命保険料の支払猶予と通信料金の一部無償化【1】生命保険料の支払猶予現在加入している生命保険・医療保険等の保険料を申し出により最大6か月延長できるようになりました。保険料の支払いを延ばしたい場合は、保険会社の担当者またはコールセンター等で申し出をしましょう。 【2】生命保険の貸付緩和学資保険、終身保険、養老保険、個人年金等の貯蓄性のある生命保険は、ある程度の期間を経過すると貸付が受けられます。通常は金利が掛かりますが、一定期間無利息で貸付が受けられます。こちらの利用をする場合も保険会社の担当者またはコールセンター等で申し出をしましょう。 【3】通信料金の一部無償化25歳以下の契約者または利用者を対象に携帯電話・スマートフォンの通信容量の追加を一部無償で行います。通信会社によっては手続きが必要な場合もありますので、各通信会社のサイトを確認してください。 上記でお伝えしたのは2020年4月8日現在の支援制度の一部です。現金給付等は条件や手続き方法を検討している段階ですので、決まりましたら改めてお伝えいたします。また、雇用保険(失業保険)など既存の制度も使えますので、必要に応じて各所窓口のサイトの確認をしましょう。外出自粛もあり家計も普段とは異なりますが、支援制度も使って新型コロナウイルスの影響が収まるまで乗り切っていただければと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年04月14日ニュースなどで、ビットコインなど仮想通貨の名前をよく耳にするようになりました。今やすっかり市民権を得た仮想通貨ですが、2018年からハッキング事件が起きているので、仮想通貨にあまり良い印象を持っていない人もいるのではないでしょうか。しかし将来性を考えれば、今後も仮想通貨の見通しは明るいと考えています。今回は、仮想通貨の今後の動向と注目銘柄について解説します。仮想通貨の代表格である「ビットコイン」とは仮想通貨の代表格は「ビットコイン」です。ビットコインは、2008年に「サトシ・ナカモト」という人物が論文を発表し、その論文をもとに2009年1月にビットコインが発行されました。このビットコインを知る上で欠かせないキーワードが、「ブロックチェーン」です。ビットコインは「分散型台帳システム」と訳され、取引情報を台帳に記載して管理するための仕組みです。しかし、ビットコインに紙の台帳はありません。インターネット上に「仮想台帳」があるのです。これを利用して、ビットコインを利用するすべてのユーザーを管理しているのです。ビットコインの注目点ビットコインの将来性を予測するには、まずビットコインの特徴を知り、その価値の高さを十分に理解しておくことが大切です。なぜビットコインが世界中で使われ続けているのかについて解説します。ビットコインは中央に管理者がいない仮想通貨とは、紙幣や硬貨といった実体がない「価値を持ったデジタルデータ」です。仮想通貨の歴史は浅く、ビットコインも2009年に誕生したばかりです。仮想通貨と米ドルや円などの「法定通貨」との最大の違いは、中央に管理者がいないことです。たとえば、米ドルは「FRB(連邦準備制度理事会)」、日本円は「日本銀行」といった中央銀行が通貨発行の役割を担っています。しかし、仮想通貨には中央管理者が存在せず、決められたシステムにもとづき、発行や管理がされているのです。ただ、仮想通貨のシステムはあらかじめプログラムされているので、簡単に変更することはできません。そのため、任意に供給量を変動させ、価値をコントロールできないのが特徴です。ビットコインには国境がないビットコインには、国境がないことも大きな特徴です。国が違えば、使用している法定通貨も異なります。そのため、海外に行く場合には、その国の通貨に両替しなければいけません。しかし、仮想通貨には国境がないので、ビットコインの取り扱い店舗であれば世界中で使えるのです。また、仮想通貨を送金する場合、ビットコインならわずか10分程度で着金します。これまで銀行を通じて海外送金する場合は2~3日、遅ければ1週間程度かかることも普通でした。しかも、送金手数料も15%程度と高く設定されていますが、ビットコインなら数円~数百円程度で送金できます。こうした「送金革命」によって、ビットコインの価値は世界的なものになったのです。ビットコインが使える店舗は増えているビットコインは、世界で初めてつくられた仮想通貨です。ですから、リップルやイーサリアムといった他の仮想通貨を売買するときの基軸通貨として設定されています。つまり、他の仮想通貨を取引するときには、ビットコインを介して取引されることが多く、それだけ購入者や利用者が増えることが予想されるのです。また仮想通貨は、従来ある法定通貨のように、モノやサービスを買うときに使うことも可能です。海外ではビットコインが使える場所は多くあります。たとえば、アメリカではスターバックスの店頭でビットコインを使えますし、通販での支払いに利用することも可能です。国内でも、ビットコインで支払いできる店舗が増えています。2017年にビットコインでの決済を導入して話題になったのがビックカメラです。4月に有楽町店と新宿東口店に試験導入後、7月から全店舗に展開。12月からはWeb通販「ビックカメラ.com」でも使えるようにし、決済限度額をそれまでの10万円から30万円に引き上げました。ビットコインでの決済が普及しつつある背景には、外国人観光客の増加があります。通常、外国人観光客は日本に来るとき、自国の通貨を日本円に両替します。しかし、仮想通貨を使えれば両替の必要はありません。そこで、仮想通貨での支払いに対応することで、外国人観光客の需要を取り込もうと考えているのです。ビットコインの価値は約3,300万倍まで上昇ビットコインの値付けが初めておこなわれたのは、2009年10月。「New Library Standard」というサイトが、ビットコインを生み出すのに必要な電気代から逆算して値付けをおこないました。その価格は「0.07円」。2017年12月につけた高値230万円と比較すると3,300万分の1にすぎなかったのです。ビットコインの取引所が誕生したのは、2010年の7月です。取引所の誕生によってビットコインの認知度は急速に高まりました。しかし、2014年に取引所のマウントゴックスがハッキング被害に遭い、当時の価格で470億円相当のビットコインが盗まれて同社は破綻。ビットコインは冬の時代を迎えるのです。しかし、2017年には仮想通貨バブルが発生します。2017年の上昇を振り返るビットコインの他にも、仮想通貨に種類はたくさんあり、それらは「アルトコイン」ト呼ばれています。2017年は、ビットコインだけでなく、アルトコインも大きく値上がりしました。どの通貨が、どれぐらい値上がりしたかを確認してみましょう(2017年始値→終値の比較)。仮想通貨はこれから上がる?今後の予想2017年に大きく上昇した仮想通貨ですが、2018年1月にコインチェック事件が発生しました。コインチェック事件とは、国内取引所大手コインチェックがハッキング被害を受け、580億円相当の仮想通貨「NEM」が不正に流出。ネットワークから切り離された「ゴールドウォレット」で管理すべき仮想通貨を、ネットワーク上のウォレットに入れていたことが原因です。その他にもハッキング被害が起こり、仮想通貨は暴落。ビットコインも2017年12月の220万円台から、2018年末には40万円前後と5分の1まで下落しました。相次ぐハッキング被害で仮想通貨にあまりいい印象を持っていない人も多いかもしれません。事件を引き合いに、仮想通貨は終わったという意見もあります。しかし、2019年には120万円を突破しました。2020年はコロナショックで仮想通貨も乱高下していますが、今後の展望はどうなっていくのでしょうか。[adsense_middle]仮想通貨の今後の動向仮想通貨の価格変動に影響を与える要素はいくつかありますが、もっとも注目されているのが「ビットコインETF」。ETFとは「上場投資信託」のことで、ある特定の指数(日経平均株価など)に連動するように設計され、証券取引所で取引される投資信託です。そしてビットコインETFとは、ビットコインと連動するように設計された上場投資信託のこと。株や債券などの金融商品に連動するETFはありますが、ビットコインでもできるようにしようという動きが起こっているのです。もしビットコインETFが認められれば、政府からビットコインが金融商品と認められたことになり、世界中の機関投資家からの資金流入が期待できます。その場合、仮想通貨の市場規模は2倍以上になることが確実といわれています。その理由として、仮想通貨の市場規模は他の金融商品に比べると小さく、株式などの売買が行われている証券取引所にビットコインETFが上場することで、仮想通貨の取引に懐疑的な機関投資家もETFであれば参入しやすくなるとみられているからです。仮想通貨の法規制ビットコインなど仮想通貨を取引して利益を得た場合、「雑所得」として課税対象になります。これは株式などの金融商品(20.315%)と異なり、最高税率は住民税と合算すると55%にもなります。これは外国に比べると非常に高い税率なので、仮想通貨の普及のためには税制の改革も最新のものが求められているのです。また、企業が資金調達のためにカオス通貨を発行するICO(Initial Coin Offering)という動きがあります。資金調達には、新規公開株式(IPO)やクラウドファンディングなどがあり、これと似たような方法を仮想通貨やブロックチェーンの技術で仕組みをつくったのがICOです。仮想通貨のICOが盛り上がることが期待されていたものの、詐欺が多発したためにICOを禁止している国が増えました。しかし、今後ICO関連の法整備が進めば、仮想通貨の成長は加速していくでしょう。仮想通貨は時価総額に注目して選ぶそれでは、仮想通貨の選び方について解説します。[adsense_middle]仮想通貨の選び方とおすすめ銘柄仮想通貨を買うときは、時価総額を見ましょう。時価総額10位以内の銘柄であれば、資金が多く集まっているので安心です。さらに、国内の取引所で取り扱っている銘柄がいいでしょう。時価総額が低く、海外でしか取り扱いがない銘柄は信用力がないからです。2020年4月時点の仮想通貨時価総額ランキングは、以下の通りです。ビットコイン(BTC)仮想通貨の基軸通貨で、時価総額もダントツの「不動のトップリーダー」であるビットコイン。ブロックチェーン技術に支えられたビットコインは、中央銀行など中央の管理者抜きに通貨の安定を実現しています。しかし、2017年春頃からトランザクション(取引)が急増し、「送金詰まり」と送金手数料の急騰を起こす「スケーラビリティ問題」が浮上。ビットコインとビットコインキャッシュの分裂騒動につながりました。しかし、「ライトニングネットワーク」や「サイドチェーン」など、セカンドレイヤーと呼ばれる新たな仕組みで取引の高速化を実現し、日々進化を続けています。圧倒的な利用者や時価総額をみても、今後も仮想通貨界をけん引する構図は変わらないでしょう。仮想通貨選びで迷った時は、ビットコインから始めることをおすすめします。ビットコインはダントツの時価総額を誇り、信頼性が高いので値上がりする可能性が高いからです。ニュースで取り上げられる機会も多いので、情報を得やすいというメリットもあります。イーサリアム(ETH)ブロックチェーン技術を応用して、決済以外の機能を持たせた次世代の仮想通貨。ロシア人技術者のヴィタリック・ブテリン氏によって開発されました。イーサリアムは、ビットコインに次いで時価総額2位の通貨です。イーサリアムは中央集権的でなく、オープンなブロックチェーンシステムだという特徴があります。イーサリアムをベースにトークン(ブロックチェーン上の仮想通貨)を発行して資金調達するICOが急増し、「ICOの基軸通貨」としても脚光を浴びています。アルトコインで最も時価総額が高く、ICOの多くでイーサリアムが利用されているので、アルトコインはイーサリアムから始めることをおすすめします。リップル(XRP)リップルは、リップル社が開発した国際送金に特化した仮想通貨。わずか4~5秒という決済スピードと、いくら送金しても数銭足らずという決済コストの低さが強みです。リップルは新たな送金手段として注目を集めており、世界中の金融機関がリップルを使った送金実験をおこなっています。日本の企業でもSBIホールディングスやみずほ銀行などがプロジェクトに参加しています。リップルは送金手段として優れているため、企業による実用化が実現すれば、価格は大きく上昇するでしょう。今後の将来性に期待したいという人にはリップルがおすすめです。ただし、リップルラボという管理主体が存在するために「中央集権的」といわれ、ビットコイナー(ビットコインの熱烈支持者)などからは敬遠される傾向があります。ビットコインキャッシュ(BCH・BCC)ビットコインキャッシュは、ビットコインの送金遅延や手数料の高騰を招く「スケーラビリティ問題」が発生していたことが誕生のきっかけ。2017年にビットコインのハードフォーク(通貨の分岐)が発生したことにより誕生しました。これによって、本家の10倍以上の取引処理能力を実現。名前にビットコインとついており、ビットコインの機能を踏襲した部分も多いものの、完全に別の通貨となっています。ビットコインキャッシュはビットコインよりも送金手数料が安く、送金手数料は1円以下になっています。将来、個人間での仮想通貨の送金が活発になったときは、送金手数料が安いことは大きなプラス材料になるでしょう。仮想通貨の将来性に関するまとめ2017年はビットコインだけでなく、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)も大きく値上がりしました。しかし、取引所でハッキング被害が相次ぎ、仮想通貨は暴落しました。仮想通貨にあまりいい印象を持っていない人もいるかもしれません。ただ、今後は法整備やセキュリティレベルが上がれば、仮想通貨の成長は加速していくでしょう。また、ビットコインのETFが認められれば、金融商品の一種となるので機関投資家の参加も見込まれます。ビットコインを中心として、時価総額の大きいイーサリアムやリップルの動向が注目されます。
2020年04月11日今やネット証券会社の数は70を超える程になり、楽天証券などの有名所やニッチなサービスを展開する所など様々です。今回の記事では、特に初めてネット証券を利用する方向けに、ネット証券の選び方やおすすめをランキング形式でご案内します。また、ファイナンシャルプランナー目線からおすすめのポイントなども併せてご紹介したいと思います。初心者のネット証券の選び方現在では多数のネット証券ができ、初めての方はどういう基準で選んだら良いか迷われると思います。そこで選ぶ際のポイントを3つに絞ってご提案したいと思います。その3つのポイントとは、評判でなく自分に合ったネット証券を選ぶどのような手数料体系になっているのかをチェック株取引のスムーズさの3点です。1つずつ解説させて頂きます。評判ではなく自分に合ったネット証券を選ぶまず、ネット証券を選ぶ前に自分はどういう株取引や投資をしたいのかをよく考える事が大事です。とは言っても難しく考える必要はありません。例えば、株取引を始めてみたいものの、よくわからないし自信もないという事であれば、初心者向けのサポートの手厚い所を選ぶのが良いでしょう。そういった所は大手のネット証券に多く、サポートやサービスが手厚いという特徴があります。また、逆に自分はじっくりと投資について勉強をして、入念に検討を行いたいという事であれば、分析ツールや情報提供に力を入れている所が良いでしょう。他には、日本以外の外国の株取引をしてみたいというのであれば、外国の株に力を入れている所に口座を開設するのが良いです。特に最近では、勢いのある中国の株に力を入れている所もあります。ネット証券も自社のサービスの宣伝に余念がありませんから、自分が受けたいサービスを提供している所を見つける事は難しくありません。しかし、自らの投資スタンスが定まっていない為に、なんとなしに評判や口コミで証券を選ぶ方も多いです。また、税の優遇などを受けられるNISAやiDeCoを併せて使うという事であれば、証券会社は自分に合った所をきちんと決めて口座開設した方が、余分な手間が省けます。どのような手数料体系になっているのかをチェックネット証券では、基本的に売買手数料というのは安くなっています。会社同士の価格競争もあるので、日に日に安くなっていると言っても過言ではありません。しかし、売買の金額が大きくなりがちな株取引では、それに伴って手数料も高くなる事があります。また、手数料は計算をきちんとしさえすれば、確実な数字がわかる項目でもあります。不確定な要素のある株取引ですから、確実にわかる手数料に関してはいくらシビアになっても、シビアになりすぎるという事はありません。手数料に関しても、自分の投資スタンスを確認する事は大事です。例えば、今まとまった金額のお金があり、その内のいくらかを投資に使うつもりだが、当面追加で投資するつもりはないという事であれば、売買手数料が一定金額以上は増えずに固定されている手数料体系になっている証券会社を選ぶのが良いでしょう。また逆に、月々のお給料から一定金額を株取引に捻出する予定という事であれば、少額の取引の売買手数料が安いネット証券が良いでしょう。株取引のスムーズさネットでの注文が基本となるオンライントレードでは、株取引の為の画面やツールが使いやすいという事が重要です。また、スマホを利用して株取引を行うというつもりであれば、スマホに力を入れているネット証券がおすすめです。一般的に言って、株価の分析や統計の為のツールが豊富であればあるほど、選択肢も豊富で操作や使い勝手は複雑になる傾向にあります。自分は株価の分析などにはあまり興味がなく、購入予定の株も決まっているというのであれば、使いやすさをアピールしているネット証券を使うのが良いでしょう。[adsense_middle]ネット証券の口座開設ランキング&人気比較!さて、選び方についてはご説明してきましたので、ここからは、人気が如実に表れる口座開設数を元に作ったランキングでおすすめのネット証券をご案内したいと思います。口座開設数などの情報は、2020年4月7日の各社提供の情報などを元に作成致しました。口座開設数ランキング1位:SBI証券SBI証券は業界シェアトップのネット証券です。口座開設数も2位の楽天証券が400万件ですから圧倒的な単独トップです。業界シェアトップだけあって手数料などの料金も安く、サービスも豊富です。取り扱いのある金融商品は日本株に加えて、米国の株や中国の株も豊富に取り揃えており、その他にもFXや債券、先物やオプションなどバラエティーに富んでいます。SBI証券に口座があれば、購入できない金融商品がないのではないか?というぐらい多いです。他にも、証券取引所の営業時間以外でも株取引が可能な夜間取引やPTSのサービスを提供しています。さらに、単元未満株(S株)というサービスも提供しています。株取引というのは通常、売買する株ごとに単元株数というのが決まっています。単元株数:その単元株数毎に売買をしなければいけない最少数。例えば、単元株数が1000株という事であれば、1000株2000株と購入しなくてはならず、1株とか3株とかだけを購入する事はできません。また、単元株数が1000株という株は多くスタンダードです。しかし、単元未満株(S株)であれば、1株単位の株の売買が可能になります。ただ、通常の購入と違い、リアルタイムな購入ができない・売買手数料が割高であるなどのデメリットもあります。そして、IPOの実績が良いという点があります。簡単にいえば、これから新しく市場に出てきた株を購入する権利・機会が与えられるというものです。また、サービスだけでなく売買手数料もかなりの安さです。スタンダードプランであれば、10万円までの取引は90円、50万円までの取引は250円になります。取扱商品・サービスだけでなく料金も業界トップクラスです。2位:楽天証券2位は楽天証券です。1位のSBI証券に匹敵するサービスの豊富さと手数料の安さがあります。しかし、なんといっても一番の魅力は他の楽天のサービスとの連携でしょう。楽天証券を利用する事で楽天ポイントが貯まりますし、逆に楽天ポイントを楽天証券で使う事が可能です。また、楽天証券の魅力は楽天ポイントだけではありません。米国の株や中国の株の取扱いも豊富ですし、投資信託の取り扱いも2600本以上とトップクラスの多さです。夜間取引や債券・FXの取り扱いもあります。売買手数料も、10万円までは税込99円、50万円までは税込275円とSBI証券と一緒です(2020年4月7日現在)。余談ですが、SBI証券と楽天証券は、料金改定などがあった時に同じかほぼ同額まで値下げする事が多いです。加えてMarket SpeedとMarket Speed2という高性能取引ツールを無料で使用する事が可能です。楽天系のサービスをよく利用される方は一考の余地があるでしょう。3位:マネックス証券3位はマネックス証券です。マネックス証券の大きな特徴は外国株の取り扱い数の多さです。取り扱い数は米国株3000銘柄以上、中国株などの外国株と合計すると5000銘柄以上になり、日本のネット証券の中ではダントツの1位です。手数料に関しては、10万円までの売買が100円(税抜)と前述の二つの証券会社より高いものの、1日何回取引しても2,500円(約定金額300万円ごと)の一日定額手数料コースなどがあり、上手く使えば手数料をかなり低めに抑える事ができるでしょう。サービス面では、バロンズ・ダイジェストなどの海外の株取引に関係ある情報や、高性能取引ツールのマネックストレーダーなどが無料で使えます。しかもスマートフォンやiPad向けのマネックストレーダーである、『マネックストレーダー株式 スマートフォン』や『マネックストレーダー株式 タブレット』があります。さらに、過去10年の業績(売上高や営業利益等)から銘柄を検出する『マネックス銘柄スカウター』も無料で利用でき、分析や情報収集の為のツールには事欠かないものになっています。余談ですが、筆者である私もマネックス証券をよく使っています。[adsense_middle]4位:松井証券4位は松井証券です。松井証券はかなり歴史が長く、前身となる株式会社松井商店は1931年頃から営業しており、2001年にはインターネット専業のネット証券として、初めて一部上場した大変歴史のある会社です。松井証券の手数料体系は、すごくシンプルでわかりやすいものになっています。1日の売買料金が50万円までなら何回取引しても無料です。例えば、1日の内に20万円の株を買い、20万円の株を売ったとすると、合計の売買料金は40万円ですので、売買手数料は無料になります。利用する方の投資スタンスによってはかなり手数料が抑えられる可能性があります。1日に一定の金額しか使わない予定であればおすすめです。また、デイトレーダー向けサービスとして『一日信用取引』というサービスがあります。これは1日の間であれば、何回信用取引をしても売買手数料は無料という他社にはない独自のサービスになっています。ただ、個人的には信用取引もデイトレードもあまり初心者にはおすすめできないので、興味が特別にある方向けのサービスといって良いでしょう。5位:auカブコム証券auカブコム証券はユーモラスで特徴的な名前ですが、名前の通りauフィナンシャルホールディングスが株主の証券会社です。また、三菱UFJフィナンシャル・グループでもあります。auカブコム証券の特徴は取引ツールやアプリに強い所です。特に『ウルトラチャート』はツールの中でもトップクラスの性能があります。テクニカル分析の移動平均やボリンジャーバンドはもちろん、MACDやRCI等30種類にも対応しており、プロ並みのツールと言えるでしょう。また料金面に関しては、10万円までは税込99円と今までご紹介してきたネット証券と同レベルの安さになっています。また、 三菱UFJフィナンシャル・グループという事もあってか、『auユーザーに対する割引』『シニア割』といった携帯電話の料金プランの様なサービスもあります。『auユーザーに対する割引』は、文字通りauユーザーの手数料が1%引きになるというサービスです。『シニア割』は、60歳以上4%、50歳以上60歳未満2%という単純明快でわかりやすいサービスになっています。もし該当するのであれば、デメリットのない良いサービスですね。6位:GMOクリック証券最後はGMOクリック証券です。様々なインターネットサービスを提供するGMOインターネットグループの証券会社です。特徴としては株だけでなくFXにも強く、株・FX共に手数料が安いです。また、 SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券と同様に、NISA口座での現物の売買手数料が恒久的に無料です。変わったサービスとして、株主優待を検索する「株主優待検索機能」というものがあります。株主優待:株式会社が株主を惹きつけ投資をしてもらう為に送るサービスの事。自社商品を保有株数などに応じて送る事が多いが、ポイントや他社サービス・品物を送る所も。株主優待は配当などと同じく、ある時期に保有していれば確実にもらえるサービスなので株主優待の愛好家も多いですが、それを優待内容や権利日などで検索できるのは便利ですね。また、他社と同様に無料で使える取引ツールの『スーパーはっちゅう君』などがあり、必要なサービスは一通り揃っている印象です。【2020最新】おすすめのネット証券に関するまとめ今回はランキング形式でネット証券のご紹介をさせて頂きました。料金体系やサービスをきちんと確認し、自分に合ったネット証券を選ぶのがコツです。ネット証券自体は複数加入する事ができ、大抵の証券会社は口座の維持費がない事が大半ですから、今回ご紹介した証券会社の口座を全て持つ事も可能ですが、手間と時間がかかりますしあまり意味がありません。また、NISAやiDeCoなどの税制優遇制度は一人当たり一口座しか持てませんので、きちんと調べて自分に合うネット証券を選ぶのが良いでしょう。
2020年04月09日みなさんがよく利用する金融機関を挙げてみると、ほとんどの方は銀行になるのではないでしょうか?その銀行にて、投資信託を保有されている方や今後保有を検討されている方も多いように思います。そこで今回は、銀行で投資信託を保有する場合にどんなメリットがあるか、反対に保有する際にどんなところがデメリットになり得るかについて記載したいと思います。銀行の評判ソニー銀行ホームページジャパンネット銀行ホームページ三井住友銀行三井住友銀行では、店頭で購入できる投資信託とは別にネット専用で販売している投資信託もあります。各資産別に厳選した商品を取り揃えており、購入時手数料無料の商品も多めに用意されています。また、ロボットアドバイザーを利用し資産の配分を選んで購入できる投資信託もあります。商品数が多いと逆に何を選んでいいか悩んでしまう方にとっては利用する余地があると言えるでしょう。三井住友銀行ホームページ三菱UFJ銀行三菱UFJ銀行では、投資信託を選びやすくする工夫がホームページでなされています。投資信託を選ぶ際に大事にしたい切り口(低コスト、過去の運用成績、投資する資産等)がある方にとっては利用しやすいでしょう。三菱UFJ銀行ホームページイオン銀行イオン銀行はイオングループが運営するショッピングモール内に出店していることもあり、土曜・日曜、祝日、年末年始、ゴールデンウィークを含めて営業しています。店頭での相談を大事にしたい方やイオングループが運営するショッピングモールでよく買い物をする方にとっては利用しやすいでしょう。イオン銀行ホームページ銀行と証券会社との比較投資信託を購入できる金融機関は銀行だけではありません。他には資産運用を専門にしている証券会社が主要な金融機関として挙げられます。次に、その証券会社と比較して銀行で投資信託を保有するメリットとデメリットを検討してみます。[adsense_middle]口コミ上の評価では証券会社インターネットで投資信託について調べると、たいていヒットするのはネット型の証券会社です。銀行で投資信託を保有することに否定的な内容が多いのが一般的です。実際に銀行と証券会社とを比べると、確かに証券会社の方が有利な場合が多いです。ただここの点を見ると、デメリットになる点はそこまでのデメリットではない場合もあります。そこも合わせて以下記載します。取扱商品数証券会社の中でもネット型証券会社の中には、数千種類の投資信託を取扱っている会社もあります。一方で銀行では数百程度の商品しか扱っていないところが多いです。ここは資産運用を専門にしている証券会社を利用するメリットです。ただ、商品数がたくさんあると逆に悩んでしまう方にとっては、逆にデメリットになる点でもあります。経済やマーケットの動きに関する情報証券会社は資産運用を専門にしている分、常に経済やマーケットの動きをチェックしています。加えて、これからどうなっていくかも様々な部分に着目して予想しています。銀行は資産運用以外にも様々なお金に関するサービスを提供する必要がある分、この点ではどうしても劣後してしまいます。ただ、長期投資をするのでリアルタイムのマーケット情報が不要と考えれば、大きなデメリットでもないと考えることも可能です。手数料の高さ一般的に証券会社より銀行が取扱う投資信託の方が手数料は高いと言われます。ここは、銀行や証券会社の種類によります。銀行も証券会社も対面型であれば社員雇用している分高コスト商品が多くなります。そして、対面型金融機関でも低コスト商品がないわけではないので、自分でそういう商品を選ぶことができるならば、そのデメリットを払しょくすることは可能です。社員の資産運用の専門スキル銀行員は資産運用を専門にしていない分、証券会社社員に比べ資産運用に関する専門スキルを同等レベルまで期待するのは難しいです。これは、経済やマーケットの動きをどれだけ追いかけているかという部分が関わってくるので、いたし方がない部分です。逆にそこまで専門的なスキルは必要なく投資に必要な最低限度のことがわかればよいという方、ネットを利用し自分で選ぶという方にとってはあまりデメリットにはならないでしょう。投資信託に銀行がおすすめかどうかに関するまとめ銀行で投資信託を保有するのはデメリットが多いと一般的には言われますが、各部分をデメリットに感じるかどうかはその人次第です。銀行で投資信託を保有することを検討されている方は、自分が投資信託を保有する際に何を大事にしたいかを基準に銀行を調べてみるとよいでしょう。1つ1つのメリットとデメリットが、それぞれ自分にとってどれだけのメリットやデメリットになるか、それぞれ検討してみて下さい。
2020年04月07日最近は株式投資のスタンダードにもなってきたネット証券会社。一般的になってきたとはいえ、「株初心者にはどれを選んだらいいのか迷う」という人も多いはずです。今回はネット証券のメリット・デメリットを解説しつつ、ネット証券との付き合い方、使い方についてご説明して行きたいと思います。そもそもネット証券は株初心者に向いているのか?最近、コロナショックの影響で株価全体が下落したことを受けて、株式投資を始めてみようという方が増えているそうです。現在は、インターネットでの株式投資が主流になっており、中にはスマートフォンでの株式取引をしているという方も珍しくありません。私が株式投資を始めた20年以上前は、証券会社に直接電話をして注文するのが普通でしたから、時代の移り変わりを感じます。しかし、インターネットを利用したパソコン・スマートフォンでの取引は便利だということは間違いありません。特にインターネットを通じた株取引をメインにしているネット証券は、現在では珍しい存在ではなく、ネット証券が提供している、パソコン上で使える取引や解析のツールは無料で使えるものも多く大変便利です。では、ネット証券は株初心者に向いているのでしょうか?その前にまずは、ネット証券とは何かというお話からしていきたいと思います。ネット証券とは何かネット証券とは、インターネット上でのオンライントレードをメインにしているため、実店舗を持たない、もしくは実店舗を持っていてもかなり少ない店舗で運営している証券会社のことです。店舗が少ないということは、店舗にかかる費用(実店舗の不動産や、その不動産の維持にかかる光熱費や人件費)が低コストで抑えられるため、結果的に顧客が払う手数料が少ないのです。現在はインターネットがかなり普及しているので、ネット証券ではない普通の一般的な証券会社でもインターネットでのオンライントレードをすることができますが、上記の理由から、総じてネット証券よりは手数料がかかる場合が多いです。では、ネット証券と一般的な証券会社の違いはコストだけでしょうか。次はネット証券のメリット・デメリットを一般的な証券会社との比較で見ていきましょう。ネット証券のメリットまず、ネット証券のメリットとして、次のような事が挙げられます。株取引の手数料が安い投資の為のツール等が豊富証券会社からの営業がほとんどない1つずつ見ていきましょう。株取引の手数料が安いまず、1つ目の「株取引の手数料が安い」という点ですが、先程説明した通り、ネット証券は実店舗が少ないので、一般的な証券会社と比べて実店舗にかかる費用が少なく、その分顧客に手数料を安くしています。また、株取引の注文もインターネットでする訳ですから、証券会社に電話で注文するより、人件費や通信費の点でコストがかからないということは簡単に想像できます。投資の為のツール等が豊富次に2つ目の「投資の為のツール等が豊富」という点ですが、これは株初心者の方はピンとこないかもしれません。ネット証券はインターネットに接続していることが前提ですから、必然的にインターネットやパソコン等が使える環境ということになります。これが、投資のためのツールとすごく相性が良いのです。投資のためのツールとは何かというと、株取引を始めると、その会社の営業成績や資産状況が株価と照らし合わせてどうなのかを分析することや、株価の上がり下がりを表すチャート等が統計的にどうかということを分析する必要が出てきます。そんな時に、その分析を助けるツールというものが存在しており、証券会社によってはツールを売りの一つにしている所もあります。また、証券会社によっては、株初心者に向けて、株取引の知識を向上させるための動画や著名人によるセミナーの動画等を配信している所もあります。こういったものはネット証券じゃないと絶対に無いという訳ではありませんが、ツールや動画はインターネットやパソコン・スマートフォンと相性がいいので、ネット証券の方が豊富にあることが多いです。証券会社からの営業がほとんどない最後に3つ目の「証券会社からの営業がほとんどない」という点ですが、ネット証券は良かれ悪かれ人との接触があまりありません。一般的な証券会社は、金融商品の購入等を勧める営業の電話がかかってきたりするのですが、ネット証券ではまずないでしょう。個人的なお話をさせてもらえば、私は複数のネット証券の口座を長年に渡って所有していますが、今まで一回も営業や勧誘の電話がかかってきたことはありません。あくまで個人的な話ですので、絶対に無いとは言い切れないですが、おそらくそういった営業の電話等がかかってくる確率は少ないでしょう。証券会社とのやりとりが煩わしい方にはメリットと言えるのではないでしょうか。以上がネット証券の特徴的なメリットと言えるでしょう。ではネット証券にはデメリットは無いのでしょうか?次はネット証券のデメリットについて見ていきましょう。ネット証券のデメリットネット証券のデメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。人によるサポートが受けづらいIPOに弱いPCやネットに影響を受ける人によるサポートが受けづらいまず、1つ目の「人によるサポートが受けづらい」ですが、基本的にネット上で完結するネット証券では、証券会社によるサポートはあまり受けられません。まったく受けられないという訳ではないのですが、基本的には、パソコン上の取引画面の操作を電話で聞くというようなことがメインです。どういう風に投資したら良いかを相談するとかはあまりできません。これに対してネット証券以外の証券会社では、担当の人間がつくということがあったり、おすすめの金融商品があれば勧めてきたりと人間の手によるサポートは、ネット証券に比べて手厚いです。ただ、これは一長一短で、同時に営業や勧誘の機会になりますので、このようなことが煩わしい人は避けるべきでしょう。IPOに弱い2つ目の「IPOに弱い」という点があります。IPOという言葉を聞きなれない方もいらっしゃるかと思いますが、新規上場株式のことです。もう少し具体的に話すと、ある会社が業績を上げ、自社の株を上場し一般の方が取引できるようになったとき、通常はすぐに買えません。証券会社ごとに抽選をしたり、特定の投資家に買ってもらったりするのですが、こういった時にネット証券よりは、既存の一般的な証券会社の方が強いとされています。もっと簡単に言ってしまえば、新しい会社の株が取引できるようになった時に、その新しい株を買う権利をもらうにはネット証券より一般の証券会社の方が良いということです。ただし、ここで注意しなければならないのは、一般的に言ってIPO、新規上場の株は儲かるとされていますが、「必ずしも」そうではないという点です。新しい株もきちんとした分析と見極めが必要なのです。そういった意味では、株式投資を始めたばかりの方はIPOに手を出さなくても良いのかも知れません。PCやネットに影響を受ける3つ目の「PCやネットに影響を受ける」という点ですが、ネット証券は基本的にインターネットを使いますから、インターネットやパソコンを使えるということが前提となります。パソコンもインターネットも良くわからないというのでは、株取引はおぼつきません。とはいえ、それほど難しいものではないので、きちんと操作方法を理解すれば問題はないと思います。ただ、パスワードの管理等、インターネット上のセキュリティには注意を払わなければなりませんし、サーバーのトラブル等、ネット証券側のトラブル等によって株取引に影響がある場合もあります。株そのものの知識だけでなく、ネット証券の特性をきちんと理解した上でネット証券を利用するのが大事です。[adsense_middle]ネット証券の選び方から口座開設まで上記のネット証券のメリット・デメリットを理解した上であれば、株を始めたばかりの方であってもネット証券はおすすめです。では、どのネット証券を選べば良いのでしょうか。ここではネット証券の選び方、そして、その後の口座開設から投資までを順を追ってご説明したいと思います。ネット証券を選ぶポイントネット証券を選ぶポイントで一番大事なのは商品やサービスが自分の希望と合っているかです。実はネット証券の手数料に関してはかなり下がってきているので、どこもあまり変わりません。またネット証券の内の一社が手数料を安くすると、他も手数料を下げることが多いので、特に少額の取引から始める方の手数料はそれ程変わらないという現実があります。ですので、そのネット証券が提供している商品やサービスが自分の行いたい投資と合っているかどうかを見ることが必要です。例えば、日本ではなく外国の株を購入したいのであれば、諸外国の株の商品が少ない所で口座を開いても意味がありません。きちんと情報を調べて投資をしたいというのであれば、情報の提供や分析の為のツールが多い所が良いでしょう。分析ツール:証券会社が株価を分析するために提供しているツール。複数の指標や統計的なデータ等を自動で計算して、利用者を手助けする。ツールによっては有料であったり、無料であったりする。また、ツールから直接株を購入することができるものも多く、スピーディで簡単な取引を促す。とはいえ、始めたばかりの方であれば、どう選んだら良いかよくわからないという人もいらっしゃると思いますので、後ほどおすすめをご案内したいと思います。証券会社での口座開設無事にネット証券を選ぶことができれば、後は手続きだけですので簡単ですが、念のため、どのネット証券でも共通の大まかな始め方をご説明しましょう。まず口座を開設することが必要です。銀行であれば預金通帳はすぐに渡されないものの、来店当日から口座を開くことができますが、証券会社ではそういう訳にはいきません。個人の身元を確認する為の身分証明書のコピー等を送り、確認してもらうことが必要となります。最近はこの手続きを簡略化してスムーズになっていますが、2週間は見ておいた方が良いでしょう。また、身分証明書を取るために市役所等に行く必要があれば、さらにその分時間がかかります。書類に不備があれば訂正にさらに時間がかかりますので、きちんと正確な手続きが必要になります。口座開設されれば、最後にその口座に入金して終了です。[adsense_middle]おすすめの人気ネット証券3社を比較ここまでネット証券に関するさまざまな項目についての説明をしてきました。最後に、中でもおすすめの人気証券会社について比較しながらご案内したいと思います。ネット証券最大手のSBI証券まず、最初に最大手であるSBI証券についてご案内したいと思います。名前からもわかる通り、SBIホールディングス株式会社の100%出資子会社、つまりソフトバンクグループの証券会社ということになります。最大手だけあって、手数料もほぼ最安値クラスですがサービスも豊富です。またネット証券であるにも関わらずIPOに強く、IPOの数はトップクラスです。また、PTSにも対応しているので、通常の株取引は東京証券取引所では9:00 ~11:30と12:30 ~ 15:00の間しか取引できませんが、8:20~23:59の取引が可能です。PTS:証券取引所を利用せずに株式等の売買を行う「私設取引システム」のことを指す。証券取引所を利用しないために、証券取引所の営業時間外でも売買が可能になっている。株取引だけではなく、投資信託数はネット証券でトップであり、それ以外の金融商品も豊富です。ポイントが嬉しい楽天証券次にご案内するのが楽天証券です。こちらはあのIT会社の楽天の関連会社である証券会社です。楽天と言えば楽天市場で有名ですが、楽天市場等で使えるポイントを取引でもらえたり、逆に楽天証券でポイントを使ったりできます。楽天関連のサービスを多く利用されている方におすすめです。楽天ポイントが使えるだけではなく、取り扱っている投資信託等の金融商品の品揃えもトップクラスで、投資信託の数は2600本を超え(2020年3/31現在)。前述のSBI証券にも見劣りしません。楽天銀行等とも連携しているので、既に楽天関連のサービスを利用されているなら検討の価値があるでしょう。外国の株への投資に強いマネックス証券最後にご紹介するのが、マネックス証券です。外国の株への投資に強いのが特徴です。そもそもネット証券は外国の株投資に強いのですが、中でも外国の株への投資に最も強いのがマネックス証券と言っても良いでしょう。取扱いのある外国の株は3500銘柄以上(2020年3/31現在)と、外国の株の種類の多いSBI証券や楽天証券を大幅に上回ります(SBI証券は約3300銘柄、楽天証券は約2600銘柄)。マネックス証券であれば、AmazonやApple等の有名外国の株はもちろん、他の証券会社では購入できない外国の株に投資することも可能です。さらに、マネックス証券もこれだけのサービスを提供しているのにも関わらず、手数料がトップクラスの最安値で利用できます。株初心者のネット証券の選び方に関するまとめ最近は、ネット証券もスマートフォンの発展によりさらに増えています。そして、そのネット証券ごとのいろいろなサービスも増えていますので、株初心者は手数料だけでなく自分に合ったサービスを提供する所を選ぶことが大事です。また、証券会社に入金をする際には銀行を使うことがメインになりますが、その手間や振込手数料は馬鹿になりません。自分が利用している銀行が提携している所があれば、そこを選ぶのも良いでしょう。
2020年04月06日どんな投資でも、利益が出たら税金を支払うのが基本です。たとえば株式投資の場合、値上がり益や配当に対して「20%」の税金がかかります。もちろん仮想通貨にも税金がかかりますが、株や投資信託などとは税金の扱いが異なるので注意が必要です。今回は、仮想通貨にかかる税率や計算方法、注意点などについて解説します。仮想通貨でかかる税金のポイントは「雑所得」・「総合課税」・「累進課税」国税庁このように最高だと45%の所得税、一律10%の住民税が課されます。株式投資の20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)などに比べ、高い税率が適用されています。2000年代の初頭、個人投資家に普及し始めたFX( 外国為替証拠金取引)。当時のFXの利益は雑所得扱いで、原則確定申告が必要でした。しかし納税しなかったことが税務署に見つかり、巨額なペナルティを課されるケースが続出。故意に確定申告しなかったケースもありましたが、確定申告をして税金を納めなくてはいけないことを知らず、結果として脱税してしまった投資家も多かったのです。現在は株式などと同じ20.315%になり、最高税率は引き下げられました。税務署に脱税と判断されてしまうと、本来納付すべき税金に対して最大20%の無申告加算税を課されるだけでなく、悪質と判断されれば警察に逮捕される可能性もあります。税金については、「知らなかった」では済まされません。利益ができた場合には、必ず確定申告して納税するという意識を持つようにしましょう。仮想通貨で税金が発生するケース仮想通貨で税金が発生するのは、主に以下の4つがあります。仮想通貨(暗号通貨)の取引仮想通貨で買い物仮想通貨を交換した場合マイニングで仮想通貨を取得仮想通貨(暗号通貨)の取引仮想通貨の取引で利益が出たら、1月1日から12月31日までの1年分の合計額を計算して確定申告する必要があります。この合計額を計算する方法は、「総平均法」と「移動平均法」の2種類があります。総平均法とは、年間の仮想通貨の購入平均レートをもとに計算した総購入金額と、売却金額の差額を計算する方法。一方、移動平均法とは、仮想通貨を購入するたびに購入額と残高を平均し、所得を計算する方法になります。仮想通貨で買い物仮想通貨での取引だけでなく、決済に利用した場合も「仮想通貨を使用したことで生じた利益」になります。つまり、仮想通貨で買い物をしたら課税対象になるのです。たとえば、5万円で購入したビットコインが25万円に値上がりしていのたで、25万のパソコンを購入したとします。この場合、値上がり益の20万円(25万円ー5万円)を所得(雑所得)として申告する必要があるのです。つまり、投資目的で仮想通貨を売買したのと同じように、商品を購入するときに利益が出た分は課税対象となります。仮想通貨を使える店は増えつつありますが、商品を購入する際に保有する仮想通貨で決済した場合、課税対象になるので注意が必要です。仮想通貨を交換した場合たとえば、ビットコインが5万円のときに1BTC=5万円で購入。1BTCが30万円の時に他の仮想通貨Aを1BTCで購入すると、仮想通貨Aの取得金額30万円-ビットコインの購入価格5万円=25万円は雑所得になるので税金がかかります。仮想通貨を日本円にしなければ課税されないと考えている人もいます。しかし、仮想通貨同士の交換にも課税され、国税当局も税務調査でチェックする事項になりますので、必ず所得を確認して損益計算するようにしてください。マイニングで仮想通貨を取得マイニングとは、新たなブロック(取引をまとめたもの)を生成し、その報酬として仮想通貨を手に入れること。ビットコインはユーザー同士で取引を承認し合うことで、不正を防いでいます。そしてマイニングを行う対価として、仮想通貨を得ることが可能なのです。マイニングはビットコインを無料で手に入れられますが、高性能のコンピューターや電気代が必要になります。マイニングで取得した仮想通貨の時価から、これらの経費を引いた金額が課税対象になるのです。このように、仮想通貨では取引行為によって損益が発生するタイミングが異なるので注意しましょう。確定申告をするときは、損益発生のタイミングを考慮し、経費の集計などで専門的な知識が必要になります。わからないことがあれば、自分で判断しないで税務署や税理値に相談するようにしましょう。仮想通貨を保有しているだけでは課税されない仮想通貨を商品や円に交換せず、保有しているだけの場合は確定申告の必要はありません。仮想通貨の値段が上がって大きな利益が出ていても、売買しなければ税金はかからないのです。仮想通貨の確定申告はいくらから?仮想通貨による利益は、原則として「雑所得」に区分され課税対象になります。雑所得の所得金額が原則、合計20万円を超える場合は確定申告を行い、翌年所得税を納付します。給与などの所得金額に雑所得を合算して計算するので、一律10%の住民税と合わせて最高55%の税率で課税されることになるのです。ただし、仮想通貨を保有した状態で利益が出ていても(含み益)、課税対象にはなりません。確定申告の対象となるのは、該当する年の1月1日から12月31日まで。そして、翌年の2月16日から3月15日までの間に確定申告をする必要があります。仮想通貨で利益が出て確定申告が必要になるのは、以下の3つの場合です。フリーランス・個人事業主サラリーマンなど給与所得を得ており、1年に雑所得(仮想通貨など)で20万円以上の利益が発生した場合家族の扶養に入っており、1年に33万円以上の利益が発生した場合サラリーマンなどで給与所得がある場合、会社で年末調整が行われます。しかし年間20万円以上の利益を仮想通貨で上げた場合、「給与所得・退職所得以外の収入が年間20万円以上」という要件に当てはまるため、確定申告しなければいけません。ただ「利益」というのは、収入から諸経費の支出を差し引いた額になります。たとえば、仮想通貨を取引するために専用のパソコンを購入した場合は、経費として認められます。またパソコンを使う時の電気代も経費として計上できます。しかし、仮想通貨取引のために使用した電気料金がわからなければいけません。1時間あたりの電力料金やパソコンを使った時間をわかるようにし、概算として電気料金を請求できるようにしておきましょう。きちんと論理的に説明できるようにすれば、経費として認められる可能性が高くなります。また本を購入したり、セミナーに参加したりした場合も経費として認められます。いつ・何のために・いくらぐらい支出したかをわかるようにしておきましょう。雑所得は確定申告で損益通算できない以前はFXの利益も雑所得でしたが、2010年に一律20%となり、3年間の損失の繰越控除もできるようになりました。2019年7月にJVCEA(一般社団法人日本仮想通貨交換業協会)とJCBA(一般社団法人日本仮想通貨ビジネス協会)が、金融庁に対して以下のような税制改正要望書を出しました。損益通算・繰越控除の適用:損失が出た場合に他の所得と相殺できる「損益通算」や、損失を3年間繰り越せる「繰越控除」を仮想通貨でも認めること申告分離課税の適用:仮想通貨の現物取引・デリバティブ取引に申告分離課税を適用し、税率を20%にする少額非課税制度の導入:仮想通貨の少額の決済利用における所得については、課税対象から外す「少額非課税制度」を検討するしかし金融庁の税制改正要望の中には、これらの事項はこれまで含まれていません。今後、仮想通貨で生じた利益でも損益通算や申告分離課税が認められるかもしれませんが、当分は雑所得として本業の給与所得と合算する「総合課税」で計算されます。上場株式や公社債の利益には、他の金融所得と合算して課税の所得を減らせる「損益通算」と呼ばれる仕組みがあります。しかし、仮想通貨の取引は雑所得して扱われるので、上場株式や公社債のような損益通算はできません。しかも、損失を3年間繰り越して将来の利益と相殺することもできないので、投資家にとって仮想通貨の税制は、株式やFXと比べて不利といえるでしょう。確定申告の方法がわからない場合や税金について不明な点があれば、所轄の税務署に相談するようにしましょう。税務署の人たちは、納税する気持ちがある人には懇切丁寧にいろいろ教えてくれるはずです。有効な節税方法脱税は違法ですが、法律で認めて認められている節税は、少しでも利益を残すために活用するようにしましょう。換金するタイミングを調整する確定申告の対象となるのは、1月1日から12月31日までの1年間です。年末に利益を確定してしまうと、税率が上がってしまうこともあります。その年にいくらぐらい利益がでているのかをしっかり把握しておくことが節税につながります。また仮想通貨は原則、損失を翌年に繰り越せません。ですから、年末に含み損のある通貨を損切りし、損失を確定することでその年の利益が少なくなり、税金を減らすことが可能です。個人事業主として登録する青色申告をすると、大きな節税メリットがあります。個人事業主として登録し、確定申告の方法を青色申告とすることで、税制上の優遇措置を受けることができるのです。複式簿記が必要で、毎年確定申告をする必要はありますが、最大65万円に税額控除を受けられたり、赤字を3年間繰り越せたりするメリットがあります。また個人事業主となれば、青色申告の利用で仮想通貨の利益を経費扱いすることが可能です。ただし、経費に認められるのは仮想通貨の取引に関係するものです。たとえば仮想通貨の勉強のために購入した書籍やセミナー代、取引所へ支払った手数料や送金の手数料、情報収集に使ったパソコンの通信費など、経費として使えそうなものは領収書やレシートを保管しておくようにしましょう。ただし、個人事業主として経費をして計上するには、事業所得として認められなければいけません。たとえば生活の糧となるほどの収入を得ているか、毎日の仕事として継続できているかなどが必要です。仮想通貨の確定申告に必要な書類仮想通貨の確定申告に必要な書類は、以下の3つです。申告書A源泉徴収票仮想通貨の取引に関する書類源泉徴収票は、12月から1月頃に会社から配られます。これは会社員にとって税金の計算報告書のようなものです。青色申告の控除を受けたいのであれば、青色申告書も必要。青色申告をすることにより、仮想通貨の収益を雑所得から事業所得にできる可能性があり、事業所得と認められれば青色申告控除を受けることができます。仮想通貨の取引に関する書類とは、取引利益や入金・出金明細書などです。日々の取引を記録する必要があるため、取引所のサイトから取引履歴を CSVでダウンロードしておくようにしましょう。無申告のペナルティ確定申告は、基本的に毎年2月16日から3月15日までが申告の期間です。ただし、3月15日が土日の場合は、翌週の月曜日が期限になります。もし期日までに書類の提出が間に合わないと、場合によっては無申告加算税などが発生します。無申告加算税は、納付する税額のうち50万円までは10%、50万円を超えた部分は15%の税率がかかります。ただし、税務署から指摘される前に自主的に行った場合は、5%に軽減されます。仮想通貨の税率に関するまとめ今回は仮想通貨の税金について解説しました。現在のところ、仮想通貨は「雑所得」の扱いです。雑所得は総合課税のため累進課税となり、利益が出るほど高い税率が課せられます。納税を怠れば無申告加算税などのペナルティが課せられてしまいます。ただ、税金から逃れることはできませんが、節税の方法はありますし、税金についてきちんと知っておけば、あとで困ることもありません。賢く節税しながらも、確実な納税を行うようにしましょう。
2020年04月04日こんにちは、婚活FP山本です。FPとして活動していると、頻繁に「もっと貯金を増やす方法」について聞かれます。しかし、逆に現在の貯金方法や貯金額を聞くと、ほとんどの方は特に何もしていない、できていないのが実情です。ぜひ貯金を上手に増やす方法を知り、今後の人生に活かしていきましょう。そこで今回は、具体的な貯金を増やす方法とともに、その前段階の大切なことについてお伝えします。あなたの人生に、お役立て下さいませ。上手に貯金を増やすなら方法の前に明確な目的設定を!まずは、貯金をするうえで最も大切な基本についてお伝えします。結論から言えば、それは「明確な目的設定」です。貯金をする理由とも言えます。そもそも、あなたは今回なぜ貯金を増やしたいと思ったのでしょうか?そこには、何か明確な意図や理由はありますか?例えば、子供に勉強しなさいと言っても、子供自身が勉強する理由や意味が分かっていないなら、真剣に勉強しなくて普通です。「将来困るよ?」と言っても、何が困るのか子供は分かりません。これと同じで、まずはあなた自身が、貯金する明確な目的を持つことや必要性を理解することが大切です。この目的や理由・理解がないことが、多くの人が貯金できない、続かない理由ともいえます。上手に貯金を増やすなら、方法の前に明確な目的設定を自分でしていきましょう。おすすめの最終目的は子供の教育費か老後資金イマイチ明確な目的が作れない方は、子供の教育費か老後資金を意識するのがおすすめです。どちらも、将来的に極めて高額な貯金が必要になりますからね。もし貯金できなかったら、子供か未来の自分を苦しめることになりますから、適度な緊張感が持てる意味でもおすすめです。もちろん最初は他の目的でもいいのですが、どの道これらは誰にとっても最終目的になります。まずは存分に自分で「貯金する理由」を考えて、最初の目的としていきましょう。目的の数値と必要時期から月の貯金額を考えよう目的を設定したら、次は目的を具体的に必要な金額・数値にします。例えば老後資金なら個人差はありますが最初は2000万円、大学費用なら一人700万円が目安です。同時に、その貯金が必要になる時期を考えて、毎月必要な貯金額を計算していきます。例えば、あなたが30歳で老後資金2000万円を60歳までに貯めるなら、毎月5.5万円の貯金が必要です。「一年で50万円貯めて旅行に行く」なら、毎月4万円少々になりますね。このように、最終的に必要な目標金額から逆算して、毎月必要な貯金額を計算しましょう。重ねてですが、何となく「毎月一万円貯金したい」などと考えていても、目的がなければ中々続きません。しっかり目的から逆算して、目的のほうを忘れないようにしていきましょう。最初は「少額の小さな目的」から始めるのがコツ何事も順序や慣れというものも大切です。今まで貯金や計画のクセが無かった人が、イキナリ老後資金などの大金・大計画を目的にすると、続きにくいといえます。このため、最初は少額の小さな短期の目的を持ち、達成する毎に金額や期間を大きく長くしていくのが続けるコツです。ただし、例えば教育費や老後資金などは、必要になる時期を先延ばしできません。貯金を始める時期が遅くなるほど大変になりますから、なるべく早期にレベルアップしていきましょう。なるべく確実に必要な貯蓄ができる方法は?目的を持ち、毎月必要な貯金額が分かったら、次は貯金を増やす方法を考えます。この段階で大切なのは、「その方法で必要な貯金額を貯められるのかどうか」です。例えば毎月10万円の貯金が必要なのに、些細な貯金方法や節約方法で達成しようとするのは無理があります。最初の小さな目的を達成するのなら、ちょっとした節約やアルバイトで十分です。しかし最終的な教育費や老後資金を目的とする頃には、それでは不十分なことが多いといえます。詳しくは後述しますが、あなたの目的や必要な貯金額に合わせて方法を考えましょう。なお、貯金できなければ目的も果たせないのですから、なるべく確実に必要な貯金ができる方法を考える必要があります。必要な金額が大きいほど大がかりになりますが、ぜひがんばっていきましょう。収入を上げるか支出を下げるか資産運用か貯金を増やす、ひいては家計を改善する方法は、結局のところ3つしかありません。収入を上げるか支出を下げるか、あるいは資産運用です。どれを取るかは当人次第ですが、できれば3つとも実行していくことがおすすめといえます。特に必要な貯金額が大きいほど、多くの人は一つの方法だけでは達成できません。目的が小さいうちはともかく、最終的には3つ全ての方法を実行していきましょう。「いつか貯金できたらいいな」と言い続けますか?今度は、貯金をする、増やす時に特に大切なことをお伝えします。結論から言えば、「貯金したいと言っているだけでは延々と貯金できない」です。何か新しいことをしない限り、おそらく明日も一週間後も一年後も、いつまでたっても貯金できていない可能性が高いといえます。詳しい方法論は後述しますが、少なくとも今までの方法や環境では貯金できなかったのですから、それらを変えることが必要です。そして、その出発点となるのが「目的設定」になります。まずはしっかり貯金する目的を持ち、具体的な何らかの方法を取っていきましょう。なお、貯金は基本的に現役中しかできませんから、「貯金できる時間」も限られています。残り時間が短くなるほど無茶なことをしなければならなくなりますから、なるべく早めに取り掛かりましょう。明確な意思を持つか、自然に貯まる方法を取ろう簡単に言えば、貯金するには明確な意思を持つか、あるいは自然に貯まる方法・仕組みを作ることが大切です。前者も大切ですが、一般的には後者が好まれやすい方法かもしれません。最終的には両方が大切なのですが、まずはあなたの好みで方向性を考えましょう。もし何もしなかったら延々と貯金できず、目的も達成できません。将来の自分自身を苦しめることになるのですから、ちょっとだけ気合を入れて貯金アップに挑みましょう。[adsense_middle]【貯金を増やす方法①】収入を上げるなら副業やバイト、または転職しようここからは、具体的な貯金を増やす方法についてお伝えします。まず、収入を上げる方向性で対処したいなら、以下がおすすめの方法です。何らかの副業をする何らかのアルバイトをする収入が上がる会社へ転職する結局のところ節約には限度がありますから、限界まで節約していると感じているなら、やはり収入を上げる必要があります。あなたの目的を達成するために必要な金額を稼げる方法を取っていきましょう。なお、転職は同業で考えると年収が変わらないことも多いので、他業種への転職を考えるのがおすすめです。年齢や経験によっては厳しいこともありますが、不可能でもありません。まずは副業やアルバイトをして、それでも足りない時には転職していきましょう。できれば本業とは違う別の銀行口座を作ろう本業と同じ銀行口座を使うと、生活費で使ってしまうことがあります。このため、貯金を増やす目的で収入を上げる場合は、別の銀行口座を作って貯金専用にするのがおすすめです。また地方銀行の口座なら引き出しにくくなりますから、そういうところで口座開設するのもおすすめといえます。どんなに収入を上げても、使ってしまっては意味がありません。つい自分にご褒美をあげたくなる人もいますが、貯金する目的を忘れず、目的を達成するまで励んでいきましょう。【貯金を増やす方法②】支出を下げるなら引っ越しか保険見直しがおすすめ次は、支出を下げる方向性についてお伝えします。収入を上げる方法に比べれば実に色々とありますが、代表的なものとしては以下の通りです。引っ越しする(繰上げ返済する)生命保険を見直す食費や光熱費などを節約する小遣いや交際を見直す弁当持参にする先取貯金する家計簿をつける一番のおすすめは「引っ越しか保険見直し」です。最初だけ少し大変ですが、これらは直接の生活に影響しませんし、一度やれば延々と効果がありますから、もっとも簡単に支出を下げられます。また先取貯金や家計簿をはじめ、自分で家計をコントロールするのもおすすめです。ただし、収入を上げる方法に比べて限界がありますし、元々生活水準が低い方には効果が薄いといえます。大きな効果が望めない場合は、収入を上げるか資産運用を考えましょう。「いくら貯金が必要か」を常に考えよう支出を下げる節約は最も簡単に実行できる方法ですが、最も効果が薄い方法でもあります。実に様々な節約方法が言われていますが、それで実際いくらの節約になっているでしょうか。「いくら貯金が必要か」という目的を忘れることなく、常に意識していきましょう。なお、無理な節約は「節約疲れ」を起こし、かえって支出が増えることも多いです。仮に一ヶ月で一万円節約するなら、一ヶ月アルバイトしたほうがよっぽど効果的といえます。適度に節約しつつ、他の方法も考えていきましょう。【貯金を増やす方法③】投資・資産運用は複利で増える?今度は投資・資産運用の方向性についてお伝えします。一口に投資といっても実に様々なものがありますが、初心者でも始めやすい代表的なものとしては以下の通りです。債権投資株式投資投資信託つみたてNISA(投資信託)生命保険(学資保険や変額保険など)投資は基本的に値動きがありますから、値上がりもある反面、値下がりリスクもあります。だからこそ避ける人も多いものの、貯金と違って複利で増える効果もありますし、株式投資なら有名な「株主優待」もあるのが嬉しい特徴です。なお、投資のリスクとリターンは等価関係にあり、リスクを取る程リターンも大きくなります。また小さなリターンでも、長い時間をかけることで大きなリターンになりがちです。即座に多額の貯金を増やす方法ではないものの、目的によっては検討していきましょう。定期預金もいいが、リスクのある株や投資信託も考えよう収入を上げつつ節約するだけで目的を達成できそうなら、資産運用は不要です。しかし資産運用ナシでは目的を達成できないことも多く、老後資金2000万円問題は筆頭といえます。定期預金なども良いですが、現代ではほとんど増えません。ちなみに投資には定年もありませんから、うまくいけば定年後の収入減少を補える可能性もあります。まずは勉強してみて、リスクのある株や投資信託も考えていきましょう。[adsense_middle]年収が高くても倹約家でも、貯金できない人もいる最後に、貯金を増やすうえで大切な補足情報をお伝えします。結論から言えば、それは「(適度な)危機感」です。代表例は老後資金2000万円問題ですが、これは5~7割の方が達成できそうにないと感じているにも関わらず、ほとんどの人は何もしていません。しかもこれは、年収や生活水準を問いません。年収が高くても倹約家でも、貯金できない人も相応にいます。こういう方の中には、「貯金できなくても大丈夫」という類の情報を見つけて安心しがちですが、例えば子供に勉強できなくても大丈夫と言えるでしょうか。貯金ができない・増えないというのは、本当に危険なことです。些細なことで家計が破綻するかもしれません。最近ならそういう方の動画を見ることもできます。十分に危険性を理解し、そのうえで貯金に励んでいきましょう。できることをするより、できない事に挑戦しよう収入を上げることも資産運用も避けるなら、できることは支出を下げるしかありませんが、効果には限界があります。貯金を増やす場合は、できることを追求するよりできない事に挑戦することが必要です。まずはどちらか、チャレンジしてみるのはいかがでしょうか。学歴や経験などで「自分には無理」と考える方も多いですが、どちらも誰にでもできることです。ただ、やるかやらないか、だけといえます。人間は変化を嫌うものですが、貯金を増やすという変化を求めるのなら、行動も変化させていきましょう。貯金を増やすのは難しいようで意外と簡単!貯金を増やすのは、難しいようで意外と簡単です。会社員でもバイトするだけで増えますし、資産運用で増やしている方も沢山います。ただし、そこに目的や危機感がなければ続きませんし、貯金したいと言っているだけでは何も変わりません。ぜひできない事、してこなかった事に挑戦し、貯金を増やしていきましょう。
2020年04月04日編集部の「これ、気になる!」
夫がわたしを忘れる日まで
兄の連れてきた婚約者は…