LINEやメールで、家族やママ友と毎日のように連絡を取る日々。一方で、すごく仲良しだったのに今は連絡を取ることがない友人、お世話になったのにきちんとお礼を伝えていない元同僚の先輩など、心のどこかで気になっていて「連絡してみたいな」と思っている知り合いもいるはず。そんな懐かしい方々に、「手紙」を書いて送ってみませんか?書きなれていない手紙は、相手にもその緊張が伝わってしまいます。わが子に「手紙のよさ」を伝えるためにもママは “手紙の達人” でありたいもの。気軽にすらすらと手紙が書けるようになる、書き方のコツをご紹介します。■その1.「カード選び」から気軽にスタート手紙や手書き文字が見直され注目が集まっています。ですが自分の書く文字に自信がない…という人も多いかもしれませんね。白い紙に文字だけの手紙は自信がない。そういった時は気負わずに、上手に小物の力を借りましょう。相手の顔を思い浮かべながら、ハガキにしようかカードにするか、好きな色や柄は何だったかな…と、紙の色や質感、サイズや絵柄などギフトを送るようにアイテムを選びましょう。これですでに手紙を綴る大きな一歩を踏み出しています。■その2.話のきっかけは「季節や共通の話題」でOK春は卒業・入学、入社など新生活がスタートするシーズン。さらに、お花見や行楽などイベントの機会も多いので話題に事欠きません。「一緒にお花見をしたね」「卒業式シーズンになると、いつも大泣きしたあなたを思い出しちゃって」「数年前のあの春の大雪の日に、仕事で大変だった私をサポートしてくれて感謝しています」など、手紙を出す季節に共有したシーンを思い起こさせる文章からスタートすると自然な文章に。季節感も盛り込めます。■その3.一言でもよいので「手書き」を加える文章は長くなくても大丈夫。手土産に添えられたカードを受け取った時に、「ありがとう!」とか「ガンバレ!」など一言でも手書きのコメントが添えられていると、嬉しくなりますよね。思いを込めて書いた文字や文章なら短くても気持ちが伝わるもの。手紙の本文は手書きではなくプリントアウトでもいいですが、最後に手書きでなにか一言添えるようにしましょう。手書きの文字に自信がないなら手描きのイラストでも嬉しいものです。■その4.子供と一緒に楽しくカード作りオリジナルのカードを送るなら、子供がお絵かきやクラフト作業をしている時に「ママもお手紙を書こうかな」と、一緒にイラストを描いたりコラージュしたりしながら楽しく手紙を “作る” のも一案です。子供の色使いや構図が斬新で驚くことってよくありますよね。ママが参考にさせてもらうことのほうが意外と多いかもしれませんよ。■その5.投函した後の返事はのんびり待つもし余裕があれば、カードの色や季節に合った記念切手を封筒に貼って投函すればパーフェクト! アイテムを選び、心を込めて書いて出した手紙を相手は喜んでくれたかな…。手紙は送った後のことも気になってしまうもの。季節の便りが返信として届けば嬉しいし、手紙ではなくてもLINEやメールで返事が来て、それから新たなやりとりが始まるかもしれません。手紙って受け取れば嬉しいけれど、こちらの片思いのことも多いもの。送った相手は忙しいかもしれないし返事はあまり期待しないでおきましょう。久々に連絡する相手なら返事が来る前に何通も送るのは相手の負担になりかねずNGです。もしあなたが手紙を受け取った側なら、あまり時間を置かずに返事を出して、文通をスタートさせてみてはいかがでしょう。
2017年03月11日会社でのポジションが上がってくると、それについてくる苦労の一つがマネジメントの大変さではないでしょうか。世代ギャップなどがあるとさらにコミュニケーションは困難に……。しかし、コミュニケーションを取って部下の不満を理解したり、モチベーションを上げるのも上司の仕事の一つです。部下との関係が良好だと、仕事も頼みやすくなり仕事がぐんとやりやすくなりますよ。部下とのコミュニケーションを円滑にするために、まずはその機会を作ることから始めてみましょう。定期的に話をする機会をタスクとするコミュニケーションを取ろうと思っても、仕事が忙しかったり、ミーティングが詰まっていたりするとなかなか部下と話をする機会がないということもあると思います。仕事はメールでのやり取りで、挨拶以外はほとんど話すこともないという方も多いのではないでしょうか。自然と話す機会はできないので、あらかじめ部下と話をする時間を確保するようにします。私が働いていた会社では月に一度の1on1ミーティングが部下を持つ者のタスクとして設定されていました。わざわざ仕事を中断してまで聞くことでもないかなというようなことをメモしておき、月に一度のミーティングでまとめて聞くようにしていました。忙しそうにしている上司に話しかけづらいと感じていたので、話ができる時間が確保されているのはとても助かりました。お土産や差し入れを話のきっかけに旅行に行ったときのお土産や差し入れなども、コミュニーションのきっかけとして使えるツールです。話題になっているお取り寄せのお菓子や行列ができるような人気のスイーツを買って、一人一人に話しかけながら配ってみましょう。仕事の合間のリフレッシュにもなりますし、旅行の話や好きなスイーツの話で自然と会話が弾みますよ。就業時間内の社内イベントを活用会社の集まりや飲み会などには消極的な人もいると思います。なかなか個人的に話す機会が作れないという場合は、社内イベントを利用して部下とのコミュニケーションの機会を作るようにしてみてはいかがでしょうか。飲み会やチームランチなどは予定を合わせたり店を予約したりと手間もかかるので、ちょっとしたイベントを設定するのがおすすめです。その月に生まれた人の誕生会や季節の行事など、就業時間中に社内の休憩スペースなどに数人で集まって、ケーキを食べるなどするだけで十分。就業時間中なら自分のプライベートを大切にする部下も参加する確率がアップします。話すのが苦手な人のためのコミュニケーション中には話をするのが苦手だという人もいるでしょう。そういう人と無理やりコミュニケーションを取ろうとすると逆効果になります。月一の面談をセッティングしても、本音を引き出すどころかストレスとなってしまうこともあるかもしれません。そのような場合は、昔ながらの日報を利用してみてください。日報とは、その日の業務の報告をするためのもので現在は取り入れている企業は多くありませんが、部下とのコミュニケーションを取るために活用できるツールでもあります。業務の進捗など確認できるのはもちろんですが、学生時代の交換日記のような感じで部下の気持ちを探ったり、質問してみるのに利用してもいいと思います。コミュニケーションの大切さは理解していても、ついつい後回しにしてしまいがちになっていませんか? 少しずつ機会を増やして部下とのコミュニケーションが充実してくると、きっと仕事にもいい変化が現れてきますよ。
2016年11月30日日陰で咲いているきれいな花やオシャレなカフェで撮ったケーキの写真。できあがりを見て「あれ?何だか色が違う…」と感じたことはありませんか?その理由はとてもシンプル、光のもつ色にあったのです。今回はその光の調節、カメラの「ホワイトバランス」について学んでみましょう!写真の撮りかた講座バックナンバー第1回:スマートフォンで子どもを撮るには・1第2回:スマートフォンで子どもを撮るには・2 記憶に語りかける第3回:“光”と“影”を使って、恋人を綺麗に撮る方法第4回:「今日はこの1台!」撮影カメラを決めるには第5回:桜を美しく写真に残すーー私だけの大切な一枚を撮る第6回:美味しそう!と思われる料理の撮りかた~前編~第7回:美味しそう!と思われる料理の撮りかた~後編~第8回:モノクロ写真にチャレンジ!新しい世界をみつけてみよう~no. 1~第8回:モノクロ写真にチャレンジ!新しい世界をみつけてみよう~no. 2~ホワイトバランスとは?全ての光には色がある私たちのまわりにはたくさんの光があふれていますが、実は全ての光に固有の色があります。太陽光、曇天、蛍光灯、白熱灯、など…シチュエーションによって光の色は変わるので、カメラの設定もそれに合わせることが大切。例えば、室内の白熱電球下ではオレンジ色、蛍光灯下ではグリーンかぶりをします。光の色を気にしないで撮影すると、写真が赤すぎたり青すぎたり、「色が違う」と感じる原因に。ホワイトバランス:白熱球灯ホワイトバランス:太陽光ホワイトバランス:蛍光灯人間の目は優れているので、どんな光源下でも白いものを白と認識できますが、カメラは違います。肉眼で見たときと同じように、白を白に写すための機能が「ホワイトバランス」。ホワイトバランスを使いこなして、思い通りの色を表現してみましょう!まずは自分が見た色をそのまま再現しようそれでは実際にホワイトバランスの設定をしてみましょう。デジタルカメラのメニュー(MENU)から「ホワイトバランス(WB)」を見つけてください。次に、撮影する場所の光源を確認して光の種類を選んでみましょう。選べる光は以下のとおり。・太陽光:晴れた日の屋外・日陰:晴れた日の屋外の日陰・曇り:曇りの日の屋外、又は日中の室内・蛍光灯:蛍光灯の室内・白熱電球:白熱電球の室内(蛍光灯には「昼光色」「電球色」など、異なる色のものがあるのでご注意ください)白熱電球蛍光灯太陽光曇り日陰。光を実際の色でイメージして覚えることで、光の色にあった設定ができるようになります。ホワイトバランス:白熱球灯+Bホワイトバランス:曇りホワイトバランスの微調整で、私だけの色を見つけてみよう!ホワイトバランスの基本設定ができるようになったら、次は「私だけの色」を見つけてみましょう。「私だけの色」とは、撮影した時に自分が感じた被写体の色です。料理でいえばスパイス。「私らしさ」のスパイスを少し加えて、写真をもっと魅力的にしてみませんか?カメラ機能にある「WB補正・微調整」を見て、メニュー(MENU)の中から「WB補正/BKT設定」の項目を探してください。機種によってはホワイトバランスの設定画面から見つかります。グリーンG、アンバーA、マゼンダM、ブルーB、の座標が出てきます。マゼンタを強くしたければ、矢印をMに近づける、グリーンを強くしたければGに矢印を近づけるといったように調節します。ホワイトバランス:晴天ホワイトバランス:晴天+AマゼンダMやアンバーAを強くすると赤みのある暖かい写真になります。紅葉など赤を強調したい対象にも最適。青みを強くすると、少し幻想的な雰囲気に。水のある風景は清涼感が、夜景はクールな印象…と設定によって写真の雰囲気もがらりと変わります。ぜひ自分の感じた色を写真で再現してみてください!写真の撮りかた講座バックナンバー第1回:スマートフォンで子どもを撮るには・1第2回:スマートフォンで子どもを撮るには・2 記憶に語りかける第3回:“光”と“影”を使って、恋人を綺麗に撮る方法第4回:「今日はこの1台!」撮影カメラを決めるには第5回:桜を美しく写真に残すーー私だけの大切な一枚を撮る第6回:美味しそう!と思われる料理の撮りかた~前編~第7回:美味しそう!と思われる料理の撮りかた~後編~第8回:モノクロ写真にチャレンジ!新しい世界をみつけてみよう~no. 1~第8回:モノクロ写真にチャレンジ!新しい世界をみつけてみよう~no. 2~ライター:Camélia
2016年11月30日パートナーとの向き合いかたをお伝えするシリーズの最終回。今回、取材を受けてくださったのは、女性のライフ・子育て支援事業を行う企業の経営者、城梨沙さんです。城さんご夫妻には2歳のお嬢様がひとり。家事は旦那様のほうがたくさんこなしているそうですが、それぞれが自分の実現したいことをきちんと大切にしています。そんなお二人は、お互いにどう向き合っているのでしょうか。城 梨沙さん<職業>株式会社エスキャリア・ライフエージェンシー代表取締役<勤務曜日と帰宅時間>平日は毎日19:00頃に帰宅<旦那様の職業>出勤にフレキシブルな仕事に従事<家族構成>夫、子供1人(女2歳)※2009年に結婚良い意味で予想がつかない相手との絆-学生時代のアルバイト先で知り合った男性と結婚されたんですよね。独身時代、旦那様のどんなところを良いなって思いましたか?城さん(※以下、敬称略):自分と全然違う分野にいるところですね。職業的にも先が見えない面白さがあって。これから仕事を通して彼がどうなっていくのか、そして、彼が関わっている世界がどうなっていくのか、横で見ていてなんか面白そうだなって思ったんです。-きっと、お互いにお金がある時期・ない時期があると思うんですけれど、それも含めての「面白さ」ってことですか?城:そうですね!実際、二人ともお金がなかった時代もあって、私の実家が1つ空いていた時に一緒にそこに住んでいたこともあります。家賃がかからないので。お互いに何者でもないときに出会って、いろんな時期を乗り越えているので絆は強いんじゃないかな。感情的になりやすいから工夫しています-ケンカはしますか?城:子供が生まれてからは、時間の取り合いのケンカがめちゃくちゃあります。「こんなに忙しいのに何で自分ばっかり○○をやらなくちゃいけないんだ」のようなケンカ。だいたい私が主人をカチンとさせている気がします。理想論かもしれませんけど、もっとお互いの立場を考えた言葉がけをしないといけないなって思います。-どうやって仲直りしていますか?城:主人はケンカ中でも理性を保って話ができるんですが、私は感情的になりやすいので、自分の感情が整理できないときには、何にもやもやしていたのか、落ちついてじっくり考えてからパソコンでメールを書いて送っています。でも、娘の前では夫婦ゲンカをしないように気をつけています。娘が寝てから話をするとか、タイミングは気にしていますね。-旦那さんは、家庭内で気をつけていることは何かありそうですか?城:どうなんでしょうね。聞いてみたいですね。ただ、私のすることや考えかたは色々衝撃的過ぎて、「いちいち気にしていると壊れるから、何も見ない、聞かないって感じで流している」とは言われたことがあります(笑)。オーストラリア人のライフスタイルを目指して-今の仕事に携わる前に、ご主人の仕事の都合でオーストラリアに住んでいたことがあるんですよね。城:はい。行く前は、「どんな生活になるんだろう~」とワクワクした気持ちでいました。でも、すぐに専業主婦は合わないことに気づいて。私は、時間がありすぎる状態が苦手みたいです。「日本に帰りたい」って夜中にベッドを叩いて泣いたこともあったくらい(笑)。「私から仕事を取っちゃだめなんだな」って思いました。-今は、夫婦それぞれに毎日どんな時間の使いかたなんでしょうか?何か工夫していることはありますか?城:お互いにチャレンジしたいことがあったら応援し合っていますが、子供がいるので飲み会の予定ひとつ入れるのでも常に対話して折り合いをつけています。予定はGoogleカレンダーで共有していますし。子供がいると、お互いに家にいても家事やら仕事やらで追われていて、夫婦でゆっくりした過ごすことは少ないですね。子供が寝てから寝る直前までPCに向かって仕事をしている日もあります。私は、打ち合わせなどがあって主人に比べると時間に融通がきかないので、子供の送り迎えは主人がやってくれることが多いです。家事分担比率は、主人7:私3。私が家で料理をするのは週1回あるかないか。主人のほうが私よりも家事力が高いし、子供への接しかたもうまいんですよ。子供の遠足のお弁当も彼がつくってくれたりして。私はご飯当番の日が苦痛なんですが、主人が予め食材を仕込んで「あとはこれをやるだけで食べられるよ」ってメールをくれたり、「今日は外食にしようか」って言ってくれたりするんです。めちゃくちゃありがたい!今の生活は、結果的にこうなっていました。彼はいわゆる「主夫」ではありません。経済的な部分を私が担っているわけではなく、二人とも仕事をしていて、自分のやりたいことやキャリアは諦めていない。だから、午後から主人に打ち合わせが入っている場合には「午前中から自分の時間にして良いよ」って言って家のことを私がやるようにしたりして、彼の時間をつくるように心がけています。それから、週1回は外部に掃除代行を依頼しているんです。区のサービスなので料金も安くて、月4回で¥8,000です。富裕層でなくても利用できる。いくらでもやりくりできる金額ですよ。子供がいると、毎日料理を作らなくちゃいけないので本当に大変。だから、自分の会社で「ES(エス)キッチン」という料理代行サービスをつくってしまいました。今後は、週1回くらいこれを利用していきたいです。人に家事をお願いすることで、子供と遊ぶ時間ができたり、仕事をする時間が確保できたりするとこんなにも夫婦がお互いに自分らしくいられるんだなーって実感しています。親である私たちの心が整った状態で子供に向き合うほうが、子供にとっても良いと思いますし。「オーストラリア人のライフスタイル良いよね」って二人で話していて、お互いの原点になっています。私たちが見てきたオーストラリアの人たちは、17:00以降はオフィスにいないんです。一度主人の会社の飲み会に参加したことがあるんですが、スタートが17:00からで19:00には解散して家族と過ごす、って感じでした。「今日は娘の誕生日なので15時に帰ります」っていうのが通用しますし、男性も家事や育児を一緒にやっていて、休日に男性がベビーカーを引く姿を目にすることも。日本人に比べるとゆるくて、家族と一緒に過ごす時間を大切にしているし、人生を楽しんでいるなって思いました。日本人もこういう生活を実現できたら、めちゃくちゃ幸福度が高い国になるんじゃないでしょうか。うまくいく夫婦の条件-どんな夫婦がうまくいくと思いますか?城:お互いが大切にしているものを「良いな」って感じられている夫婦はうまくいくと思います。例えば、私は、仕事をしたり自分のコミュニティーを持ったりして外側にエネルギーが向いているので、そういう私を良いと思ってくれる人じゃないと絶対にうまくいかない。主人は、私に家庭的な要素がないことを予めわかった状態で一緒になってくれたと思います。女性に対して「こうあってほしい」っていう固定観念を持っていない人なので、生きかたも考えかたもすごく柔軟。彼のほうがはるかにいろんな能力が高いと思うんですけど、私の良い部分は褒めてくれるし、考えかたも応援してくれる。「自分よりすごい女性にならないでほしい」っていう雰囲気もないんです。それから、主人も私も異性に対して気が多いタイプじゃないので、異性の存在によって自分の心を安定させようとしていない。よそ見をする暇があったら仕事をしていたいって思っている。そういうところも、うまくいっている要因のひとつかもしれません。-精神的な部分を含めた自立は大事ですよね。城:そう!たとえば、「自分が稼げていないからパートナーはお金持ちが良い」とか、自分にないものを埋めようとして相手を選んでしまうと、それ以外の部分で満たされない部分が出てきた時にうまくいかなくなる。相手に色々求める人は自分が満たされていないんじゃないでしょうか。恋愛や結婚がうまくいく人は、自分で自分を幸せにできる人だと思います。自分が自分の足で立っていれば、その分相手とも対等でいられますし、相手のことも思いやれる。私は、そのために全勢力を注いできました。そして、自分がもっと自由になりたかったからこそ、自分の会社で料理代行サービスをつくりました。自分たちがつくっていくサービスで、これからどれだけ人を幸せにできるかな?こういうことを考えながら歩んでいく人生の方が、面白いんじゃないかな。ライター所感:城さんの考えかた、すごく好きだなって思いました。彼女のように自分で自分を幸せにできる人は、「それぞれの人がどれだけ大切な存在なのか」を感覚的に知っているので、周囲の人を幸せにするための方法をたくさん思いつく。そして、接しかたも丁寧。色々なタイプの方に取材させていただき、仕事ではない時間にも多くのかたと対話をして、私なりに、うまくいく夫婦とはなにかを見つけることができたような気がします。大事なのは、「思いやり」と、「相手の優しさに甘えすぎないこと」。「お互いの自然体を尊重すること」。そして、「きちんと想いを伝え合うこと」。これら以外のことは、それぞれの個性によって変わるかなと感じました。結婚していてもしていなくても、人は必ず別の誰かと関わりながら生きています。自分のことだけを考えて雑に接してしまうと、関係はすぐに壊れてしまう。決して簡単にはいかないからこそ、人と関わることは面白いのかも。ライター:藤宮 ありさ
2016年11月29日「一日中家にいて、可愛い赤ちゃんのお世話で楽しいはずなのに、産後の妻はいつもイライラしている。何を話しかけてもケンカになりやすく接しかたが難しい」と悩んでいませんか?男性からすると、産後の女性がどんな状態なのか、想像するのは難しいですよね。女性も夫に話したいことは沢山あるのですが、疲れ切って話す余裕もない毎日。また、話すことを躊躇われる内容もあります。今回は2児の母である筆者が、女性の独身時代と産後の体調&生活の変化を詳しく比較。一例ではありますが赤裸々に抽出してみました。体調とホルモン産後産後1ヶ月は悪露という血が流れ続け、お風呂に入れない。いきむのが怖かったり感覚が分からず便秘に。骨盤が元通りになるのは産後2ヶ月だが、それ以降も尿漏れや腰痛などのマイナートラブルを抱えやすい。産後に体調が変わり、頭痛持ちや喘息になる人もいる。また妊娠中に急増したホルモン「エストロゲン」「プロゲステロン」が産後は激減し、代わりに「プロラクチン」が増加。ホルモンの急激な変化に情緒不安定になる。産後は「防衛本能」も働くため、攻撃的になりやすくなる。仕事内容独身時代就業時間:始業時間と就業時間、休日や長期休暇がある。仕事相手:大人の中で、基本的に大人相手に仕事をする。仕事内容:自分で選んだ仕事をする。1日の流れや自分で立てた計画がほぼ決まっており、計画通り実行できることが多い。成果や報酬:目に見える成果があり、月給やボーナスという報酬を貰う。行き詰まったとき:上司に相談したり、周りの先輩をお手本にしたり、同僚と飲みに行って愚痴を言い合う。産後就業時間:24時間365日休みなし。夜間寝ていても起こされる。仕事相手:1人で、常識もマナーも理屈も言葉も全く通じない赤ちゃんを育てる。仕事内容:赤ちゃんのお世話と家事。主に「オムツ替え、寝かしつけ、食事の介助、こぼした味噌汁やおもちゃの片付け、お風呂」など。遊びは歌や絵本、砂遊びや動物の真似など、終始「0歳児の理解」に合わせ続ける。家事は後追いで泣かれたり、ウンチの取り替えや片付けなどイレギュラーな対応に追われながら。計画通りに行く日はほぼない。成果や報酬:目に見える成果・報酬は得られにくい。行き詰まったとき:日中ほぼ一人で育児をしているため、相談相手や愚痴を言える相手はいない。社会との繋がり独身時代常に自分の属する学校や会社があり、友人や同僚など人に囲まれての生活。社会的な自分の役割と居場所を確認できる。産後属するところが何もなく、平日大人と話すことはほとんどない。産前との変化が激しく、あまりの孤独に心のついていけない人が多い。児童館に出かけても、ママ友ができるのは積極的なママばかりになりがち。たまに会う程度なので、実際にママ友になるにはかなり時間がかかる。古い友人と会う機会も、子連れだと年に数回。会っても子どもの世話でバタバタしていて、落ち着いて話ができないことが多い。食事独身時代メニュー:仕事をしてるので、休日以外ほぼ自炊しない。朝はヨーグルトにフルーツ、コーヒーといった美容とラクを考えたメニュー。お昼は楽しみにしている1000円ランチ、夜は飲みに行くかお惣菜。外食:ランチにも飲みにも、よく行く。産後メニュー:1日3食、夫婦分+離乳食を手作り。健康や子どもも食べられるメニューを考える必要があるため、メインは和食。妊娠〜授乳中はカフェインを控え、禁酒。食事中:先に子どもに食べさせる。子どもは食べるペースがゆっくりなので、自分は後で冷めたものをかきこむか、キッチンで立ち喰い。子どもがこぼす納豆や味噌汁を片付けながらのため、食事は少々憂鬱。お金:いかに食費を切り詰めるかが大切。ランチに1000円なんて贅沢、という思考に。外食:平日は行かず、休日家族とファミレスなど。断乳しても気軽に飲みには行けず、オシャレなカフェは静かなため家族では行きにくい。休憩独身時代いつでも休みたいだけ休め、寝たいときに眠れ、気分転換にカフェに立ち寄れる。産後日中の休憩&睡眠時間がゼロのため寝不足で疲労が溜まっている。温かい飲み物は火傷が危ないので立ち飲み。お菓子は子どもに奪われないよう隠れてサッと食べる。好きな雑誌を読んだり、TVやDVD、スマホを見続けることはできない。カフェでのお茶は、夢のまた夢。トイレ独身時代いつでも行ける。産後家事と育児に追われて行く回数が減る。特に生後8ヶ月〜3歳くらいまでは、トイレに行くと子どもが泣き、目を離すと危なくトイレまでついてくるのでゆっくり用を足せない。お風呂独身時代一日で1番のリラックスタイム。半身浴で音楽を聴いたり、本を読んでゆっくり過ごしたり、お気に入りのシャンプーやボディソープでリフレッシュ。お風呂の後は美容のために、髪とお肌を入念なケア。この時間も楽しい。産後一日で1番疲れる時間。自分はサッと洗い、子どもをお風呂に入れる。お風呂を出た後自分はタオルだけ巻き、先に子どもの保湿→着替え。自分のケアや鏡を見る余裕はない。ケア用品も安いものに変更。睡眠独身時代好きなときに眠れ、寝たいだけ寝れる。楽しく飲んだ翌日の寝溜め幸せ。産後新生児期は夜間も1〜2時間ごと、その後も2〜3時間ごとの夜間授乳になるため、常に寝不足。それでも子どもは昼寝をするため、何故か朝5時に起きるときもあれば夜泣きもあり、寝不足に追い打ち。好きなときに寝たいだけ眠れるのは、子どもの目が離せる小学校以降。ファッション独身時代好きな服やアクセサリーを身につけ、オシャレができる。産後動きやすさ重視。スニーカーにズボン、両手を空けておくためリュックサック限定。ピアスやイヤリングは誤飲の危険などがありできない。アクセサリーはオモチャにされてしまうので止め、ネイルも剝げて危ないのでしない。外出独身時代場所:買い物、流行りのカフェやランチ、旅行など、休みがあれば好きなところへ好きなときに行ける。産後場所:公園、児童館、スーパーがお決まり。出かける前:出かけようとするとウンチをしていたり、お茶をこぼして服を濡らしたり、イヤイヤ期で外出したくないと泣かれたり…予定時刻に出かけるのが難しい。荷物:抱っこは重いし、ベビーカーは大きくて押すのが大変。周囲の目線:子どもが泣かないか、騒がないかにいつもビクビク。何をするにも迷惑にならないか迷いがち。外出の流れ:普通に歩けば15分のところが、子どもと歩くと1時間に。買い物に行けばアレコレ売り物を触るので、買いたいものは買えない。最短ルートで帰る。いかがでしょうか。ここに比較した内容も実は一部。これ以上に多くの変化が女性にはあります。いくら赤ちゃんが可愛いとはいえ、変化はストレスを生みますから、これだけの激変下ではどうしてもイライラしてしまうのです。筆者の経験としては、慣れない分1人目が1番精神的に不安定になりやすいです。一方で産後一年の経験は、後では取り戻せないとても貴重な時間だったとも。わからないことは「察する」と期待せず正直に話し合い、夫婦で乗り越えていってくださいね。ライター:宮野 茉莉子
2016年11月19日家事・育児に積極的な男性が増えてきました。でも、妻の立場から見ると、「ありがたいけど私がやってほしいことを分かってない」「言ったこと以外はやってくれない」なんて思うことありませんか?もしかすると、夫側も「こんなに頑張ってるのに妻は全然よろこんでくれない…」と不満をつのらせているかも。一度『本音』で話し合ってみるだけで、簡単に解決できるとしたら?というわけで、理想の家事や育児のシェア、将来設計について夫婦で話し合うワークショップに夫婦で参加してきました!その名も「夫婦が本音で話せる魔法のシート◯◯家作戦会議」。家事・育児についての満足度は夫婦での話し合いの頻度で決まる生活経済ジャーナリスト・和泉昭子さん、NPO法人tadaima(タダイマ)!代表・三木智有さん「◯◯家作戦会議」は、内閣府男女参画協議局が主催したワークショップ。16組の夫婦が参加していました。講師は生活経済ジャーナリスト・キャリアコンサルタントの和泉昭子さんと、NPO法人tadaima(タダイマ)!代表で家事シェア研究家の三木智有さん。夫・妻、親、社会人――いろいろな顔をもっている私たち。その中で家族としての役割シェアをきちんと話し合うことで、充実した生活を送れるのだそう。でも、お互いに満足できる役割シェアってどういうことなのでしょうか?NPO法人tadaimaのヒアリング調査によると、「5:5で家事分担ができていること」よりも、「家事に対する負担感を夫婦で共有できているか」で満足度が変わるそうです。つまり、家事についてよく話し合っている夫婦ほど満足度が高く、話し合いをしていない夫婦ほど不満度が高くなる傾向があるのです。【第1部】ワークショップ「夫婦が本音で話せる魔法のシート◯◯家作戦会議」いきなり家事分担を押し付け合っても不満がつのるだけ。まずは、ワークシートでお互いの本音を知り、モヤモヤを解消して、その夫婦の価値観に合った役割シェアを話し合いで導き出します。Part.1 素直な気持ちを伝えてみよう最初のテーマは、「自分の素直な気持ちを相手に伝えてみよう」「本当はもっと◯◯に時間を使いたい」の◯◯の部分には、2人とも「もっと自分の時間がほしい」ということを記入。お互いの本心はなんとなく分かっていたけれど、こうやって言葉にして伝えると意外とスッキリ!改めて書いてみることでお互いの理解が深まります。Part.2 2人の今を再確認!Part2は、時間グラフに「現在」と「理想」の時間の使いかたを記入。自分が理想とする時間の使いかたを実現するために、相手に「これをしてほしい!」とお願いします。共働きで、家事も育児もそれなりに分担してやっているわが家のようなケースでは、自分の要望を一方的に伝えるのはちょっと気が引ける……。ところが、このワークシートで、平日の帰宅が遅い夫が「もっと育児に関わる時間を増やしたい」と思っていることが分かりました。しかも「家事の時間が増えてもいい」とのこと!これは意外……あえて時間をとって話し合うことで夫の本音に気づくことができました。Part.3 「家のこと」のシェアの仕方を考えよう一番面白かったのがこのPart3。自分が負担に感じている家事を自由に書き込み、それぞれ自分と相手の負担度を記入して、負担を減らすためにはどうすればよいか一緒に考えます。例えば、毎日掃除をしているという家庭であれば、掃除の回数を減らすというのも1つの解決法です。奥様が主に食事の用意をしているというご夫婦、奥様にとっては毎日食事を作るのはとても負担。でも実は、旦那様が料理に興味があるということを知って奥様はビックリ!これからは休日などに食事を作ってくれることに。わが家の場合は夫がもっと子どもと過ごす時間を増やしたいと思っていることがわかったので、これからはさらに心置きなく育児を任せられそうです。第2部料理教室旦那さんに食事づくりを任せるとすごく時間がかかるし、シンクが洗い物であふれかえるのが嫌――。そう、料理はいかに短時間で効率よくできるかも重要なポイントなんです。第2部は、「男性でも帰ってからすぐ実践できる料理アイデア・レシピ体験」がテーマの料理教室。実際に旦那様におすすめレシピを作ってもらいます。奥さんはそばで見守ります。江上料理学院の松井ゆみ先生教えてもらったレシピは、これからの寒い季節にぴったりの「ポトフ」。ポイントは、冷蔵庫にある食材で、調味料も調理器具もほとんど使わず、短時間でできること。分量もおおよそでいいので、まさに男性向けのレシピ!実際のポトフのレシピ松井先生から一通り調理方法の説明を受け、いざ実践!!パパの料理をそばで見守る娘固い野菜から切ってどんどんお鍋に入れていきます。にんじんもジャガイモもよく洗えば皮付きのままでもOK。こうすれば、ボウルやピーラーを洗う手間や野菜くずを処理する手間も省けます。キャベツもざっくり2等分。レシピの材料以外にも、パプリカやきのこ類など冷蔵庫の中の余り物を適当に入れてもOK。レシピが簡単だから料理中の会話も弾みます。ポトフを煮ている間に、まな板や包丁を洗えばできあがったときにはキッチンがスッキリ。これなら、洗い物でキッチンがぐちゃぐちゃになるから旦那さんに料理してほしくない、という奥様にも喜んでもらえそうですね。ポトフ完成〜!!調理時間は約30分。野菜やお肉からいいダシがでているので、コンソメだけでもとってもおいしかったです。少食な娘もパクパク完食!ワークショップに参加する前は「本音で話し合うだけで何が変わるの?」と半信半疑でしたが、自分の負担感を相手と共有して話し合うだけで気持ちが軽くなるんだとその効果を実感しました。今後は家事・育児について夫とざっくばらんに話し合って、家族全員がハッピーになれる理想の時間を使い方を考えていきたいと思います!「夫婦が本音で話せる魔法のシート◯◯家作戦会議」藤本美貴・オリラジ中田・鈴木おさむなど豪華講師陣によるトークショーを開催「働く」と「子育て」のこれからを考えるWARCO!2016ライター:柏木 真由子
2016年11月12日「知事が、妊婦に。」というキャッチコピーで話題になったのが、「九州・山口 ワーク・ライフ・バランス推進キャンペーン」。これは山口県、宮崎県、佐賀県の知事の3人がマタニティジャケットを着用し、実際の7か月の妊婦の生活を体験するというものです。階段をおそるおそる降りる知事、車を乗るのに「よっこいしょ」とつぶやく知事、靴下を履けなくて苦労する知事……。妊娠するとどうなるか、まさに体当たりのキャンペーン。しかし妊娠中の大変さを知らないのは男性だけではありません。女性である私ですら、最近まで知らなかったのです。「妊婦さん」「赤ちゃん」がまわりに全くいなかった既婚、子どもなし。三人兄妹末子長女の私は、20代後半になるまで家族や親族、友人に「妊婦さん」、そして「赤ちゃん」が身近にいませんでした。アラサー前に義姉に子どもが生まれ、転職した会社にマタニティスタッフが2人いたことで、やっと「妊娠・出産・育児」が身近になったのです。とはいっても、私の仕事しているオフィスとマタニティスタッフのかたが働いている店舗は別の場所。そして週に1回、顔を合わす程度。たまにしか会わないので、そのたびに体の変化に驚きました。とくに6~7か月あたりにお腹が前に出てきたのにびっくり!いきなりこんなに大きくなるの!?産休前でもこんな大きいのに、まだ大きくなるのか……となぜか私がドキドキしていたのを覚えています。妊婦さんが働くということある日、たまたまマタニティスタッフと地下鉄で一緒に帰ることに。電車は帰宅ラッシュがちょっと落ち着いたころでしたが、座席は満員。「空きないね」と私がつぶやくと、マタニティマークに気づいた女子高生がすぐ譲ってくれました。「よかったね」と言う私に、彼女は「本当ラッキーです。まぁ、こんな時間にこんな服で乗ってる妊婦なんて、遊んできたのかと思われても仕方ないですよね」と答えたのです。その言葉に私はショックを受けました。会社は出勤後エプロンをするだけであとは私服でOK。よく動くのでラフなファッションのスタッフが多く、さらに終業時刻は19時。席を譲る譲らないは別として、たしかに「病院の診察?こんな時間に?」と訝しむかもしれませんし、わたしも同僚でなければこんなお腹の大きい妊婦さんが「働いてきた」なんて想像できなかったかもしれません。妊娠して、働く。それはただ業務をすること以外に大変なことが多すぎると、そこではっと気がついたのでした。あのときマタニティスタッフとして働いていた人たちに、できることがもっともっとあったのではないかと今でも反省することがあります。運動会って大変?先日、姪の運動会に行ってきました。まだ1歳クラスなので、お父さんと一緒にかけっこ(抱っこ、肩車もあり)したり、お母さんとダンスしたり……という内容でとても微笑ましかったです。保護者のかたのなかには妊婦さんも数人。保育園には1歳〜5歳くらいまでの子がいますから、2歳差、3歳差の兄弟の親になるということは、妊娠中に幼稚園や保育園行事にも出席することになります。当たり前のことですが、実際目にすると「大変だ!」とやっとそこで気が付きました。お母さんとのダンスでも「高いたか~い」「ぎゅーっと抱っこ」など結構体を動かすものもあり、お父さんの力が必要。さらに今回は1~2歳クラスの運動会で、数日後には上の年齢クラスの運動会があるとのこと。兄弟がいると、運動会に2回出席することに。これでさらに自分が妊婦だったら……考えるだけでどっしり疲労が……。自分だってその可能性がゼロではないのに。想像力の欠如を強く感じました。妊娠するって言葉は簡単ですが、そこから考えることが本当にたくさんあります。百聞は一見にしかず。冒頭に書いたマタニティジャケットを着た知事のように、もっとマタニティ体験できる場が一般人に男女年齢関わらず増えてもいいと思うのですが、なかなかそれは難しいことでしょうか。ライター:三谷 アイ
2016年11月12日自分の家族や子供、身近な友達がLGBTかもしれないって考えたことはありますか?LGBTというのは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字で、セクシャルマイノリティの総称。そんなLGBT当事者とその家族・パートナーを対象にした「カミングアウトデー フォトセッション」が開催されました。このフォトセッションを企画したのは、さまざまな家族写真を出張撮影というスタイルで提供してきた「fotowa(フォトワ)」と、LGBT関連サービスを手がける「レティビー」。LGBTという存在が当たり前に受け入れられる社会を実現したいという両社の想いが合致してこのイベントが実現しました。当日のフォトセッションの様子を、企画側や参加者のインタビューを交えてお伝えします。撮影:中村レオさんLGBTって何?ゲイやレズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダー…みなさんも聞いたことがあるこの言葉。具体的にどういうものかご存じですか?・ゲイ:男性同性愛者、男性に恋愛感情を抱く男性・レズビアン:女性同性愛者、女性に恋愛感情を抱く女性・バイセクシャル:両性愛者、男性、女性どちらにも恋愛感情を抱く人(本人の性自認は関係ない)・トランスジェンダー:生まれたときの性別に自分の中で違和感を覚えている人・シスジェンダー:生まれたときの性別に自分の性自認が一致している人男性が女性に恋愛感情を抱く、あるいは女性が男性に恋愛感情を抱くといった異性愛者は「ヘテロ」と呼ばれます。例えば、男性として生まれてきて「自分は男性である」と考え、女性に恋愛感情を抱く人はシスジェンダーのヘテロとなります。参加者の感想一緒にいて違和感がない、一番ラクな相手浜松幸さん(右・31歳・トランスジェンダー/ヘテロ)&小暮美樹さん(左・25歳)撮影:中村レオさん浜松さんは戸籍上は女性ですが、男性として暮らしているトランスジェンダー。恋愛対象は女性です。浜松さんと一緒に写っているのがパートナーの小暮さん。イベントの間、まるで子どものようにはしゃぐ浜松さんを笑顔でみつめる小暮さんからは、付き合って1年のカップルとは思えないぐらいの仲の良さが伝わってきました。「仲が良いってよく言われます。自分たちでも仲いいよ〜って言いますし(笑)」ーフォトセッションはどうでしたか?浜松さん:楽しかった〜!小暮さん:写真を撮られるのがあまり得意じゃないから恥ずかしかったんですけど、2人で写真を撮ることってほとんどないから楽しかったです。ー浜松さんは普段の生活で困ったことはありましたか?浜松さん:自分たちは同性愛者ではないので、日常生活でそれほど困ることはありません。自分は高校生の頃からカミングアウトしていますが、理解できない人とは無理に関わらなくて良いというスタンスです。小暮さん:私も元々偏見はありませんでした。彼と付き合うようになって当事者になりましたが、周りが普通に受け入れてくれるから周りに理解を求めることがないんです。そういった意味ではとても恵まれていますね。でも、例えば今後2人で部屋を借りようということになったら、戸籍上は女同士なので困ることがあるかも、という心配はあります。浜松さん:今はLGBTっていう言葉もできたし、昔にくらべると知識のある人も増えて、セクシャルマイノリティの状況はよくなってきてると感じます。自分のアイデンティティを認めることが幸せへの第一歩渡辺勇人さん(右・36歳・シスジェンダー/ゲイ)&ゴードン・ヘイワードさん(左・36歳・シスジェンダー/ゲイ)結婚して約3年という渡辺さんとヘイワードさんカップル。今回のフォトセッションにはどんな想いを持って参加したのかお話しを聞きました。ー今回のようなLGBTの方々向けのフォトセッションというサービスについてどう思われますか?渡辺さん:二人の思い出の写真を撮りたいって思いますけど、一般的な家族写真の撮影会だと周りに気を遣ってしまうんです。でも、私たちのようなLGBTの人たちが使っているってわかれば、みんなも思い出の写真を撮りやすくなるって思います。こんなポーズで撮影することも。ーカミングアウトすることには抵抗はなかったですか?渡辺さん:もちろん、100%支持しますという人ばかりじゃありません。それでも、自分たちはカミングアウトしたほうがいいと思っています。自分のセクシャリティは持って生まれたものだから、他の人に批判されてもどうすることもできませんから。相手に支持してもらうことを期待するのではなく、「自分はこういう風に生きていいく」と決めることが大切なんです。たとえ家族だとしても最初から理解を求めなくてもいいと思うんです。時間がかかるかもしれないし、もしかしたら永遠に理解されないかもしれないけれど、自分の本当の姿を伝えることに意味があると思います。LGBTじゃなくても、自分は人と違うって思っている人には、「自分のアイデンティティが分からないと幸せの第一歩を踏み出せない」ってことを伝えたいです。企画側の想いLGBTフレンドリーが当たり前の世の中に2016年2月に始まった出張撮影マッチングサービス「fotowa」の事業責任者・李さん。自身も当事者という立場から、fotowaをLGBTであってもマジョリティであっても、すべての人が使いたいと思えるサービスにしたいという想いがこのフォトセッションのきっかけになったそうです。ピクスタ株式会社fotowa運営チーム事業責任者・李婧さん李さん:LGBTという切り口での撮影会は初の試みでしたが、参加者がみんな口をそろえて「楽しかった」と言ってくださったのが嬉しかったです。今回だけでなく、今後もLGBTの人たちにかかわらず、マイノリティもマジョリティの全ての人たちが気兼ねなく使えるサービスにしていきたいですね。こういったサービスが当たり前の世の中になるようなきっかけになればという期待もあります。fotowaのフォトグラファーにも、今後はLGBTに対する理解度を深める研修をおこなっていく予定。「LGBTフレンドリーのフォトグラファー」という肩書きがあることで、LGBTの方々が周りに気を遣わず気軽に撮影依頼できるようなサービスにしていきたいです。マイノリティが生きやすい社会に変えていく力になりたい今回fotowaとタッグを組んだのが、LGBT向けのWebサイト「Letobee Life」を運営している株式会社レティビー。LGBTという存在が社会に受け入れられるために必要な情報を発信するなど、彼らの社会的認知度を上げるためのさまざまなサービスを展開しています。株式会社レティビー代表取締役・榎本悠里香さん榎本さん:写真館にゲイカップルの家族写真が飾ってある。普段目にするサービスにLGBTの人々が普通に存在しているような環境で生活していれば、自然と考えかたが変わっていくんじゃないかと思うんです。社会が歩み寄れば、LGBTの人たちも自分を認めやすくなる、そんな環境をつくっていきたいという私たちの想いとfotowaさんの考えかたが合致して、今回のフォトセッションが実現しました。家族写真や記念日の写真って、LGBT当事者から一番遠いところにあるサービスなんです。なぜなら、他に利用しているLGBTカップルがいないから。でも、そこに普通にLGBTカップルがいたら面白いんじゃないかなと思いました。今後は、LGBTカップルをフィーチャーした広告をつくったり、LGBTの人たちが自分たちが使いたいサービスを自由に選べるような社会の仕組みをつくっていきたいですね。愛情表現が豊かだから撮影していて楽しい参加者と一緒になって楽しんで撮影している様子が印象的なフォトグラファーの中村さん。今回、LGBTの家族・カップルを撮影してみて、普段の撮影との違いや感想をお聞きしました。フォトグラファー/中村レオさん中村さん:撮影する前も撮影中も、LGBTだから気を遣うということはありませんでした。身近にゲイカップルの知人もいますが「お互い好きならいいじゃん」って思っていますし。元々は愛用品などモノの撮影を専門としているんですが、愛情表現が豊かなLGBTカップルの撮影はとても楽しかったです。普段は恥ずかしがってポーズをとってくれない人も多いんですけど、LGBTカップルはノリがよくて、撮影を一緒に楽しもうとしてくれるので撮る側としては非常に助かりました。ライター所感どの参加者も自然体で、とても幸せそうな様子が印象的でした。私自身にとっても未知の領域だったLGBTの家族やカップルの姿を間近で見て、先入観を取り払う一番の近道は「知ること」だと実感。マイノリティの存在を「普通に」受け入れられる社会になれば、もっと自由にいろいろな価値観を認め合える、誰もが生きやすい世の中になる気がしました。カミングアウトデー(10月11日):自身の性的嗜好や性自認をカミングアウトした人々をお祝いしたり、LGBTに対する認識向上を目的とした記念日。> fotowa 公式サイトはこちら> Letibee 公式サイトはこちら> 「fotowa」について詳しくはこちら:自然な家族の姿を写真に残しませんか?出張マッチングサービス“fotowa”ライター:柏木 真由子
2016年11月01日今回インタビューを受けてくださったのは、結婚5年目の江藤さんご夫妻です。お二人の出会いは職場。現在は奥様の美帆さんが立ち上げた会社を夫の慎治さんがサポートしており、休日も一緒に出掛けることが多いのだそう。多くの時間を共に過ごすお二人は、どんなふうにお互いと向き合っているのでしょうか。江藤慎治さん・美帆さん<職業>スナップマート株式会社代表取締役CEO(美帆さん)スナップマート株式会社リードエンジニア(慎治さん)<家族構成>夫婦二人暮らし※2011年に結婚<勤務曜日と帰宅時間>平日勤務が中心で、土日に働くこともある。一緒に仕事を終えて一緒に帰る毎日。結婚について思うこと‐今は、結婚に対する価値観が二極化していて、結婚前に試行錯誤をしておいて離婚しないつもりで結婚する(したい)と考える人と、結婚をお付き合いと似た感覚で捉えていて、結婚後の試行錯誤や、合わなかったらパートナーを変えることはやむを得ないと考える人がいるように感じています。個人の自由なので正解はありませんが、お二人はどんなふうにお考えですか?美帆さん(※以下、敬称略):他人にオススメできるかはさておきとして、私は圧倒的に後者です。私はこれまでに2回、夫は1回結婚を経験しているのですが、結婚にかぎらず、1回のチャレンジでベストの結果を出すことって運の要素もあるし、なかなか難しいと思うんですよ。だから、仕事でも私生活でも、なるべく早く行動して、早く失敗して、トライアンドエラーを繰り返して成功に近づいていくほうが満足のいく結果が得られるような気がしていて。相手もいることですし、子どももいたらそんなにカジュアルに離婚はできないですが、「絶対1回で成功させないと」と意気込むこともないんじゃないかな?とは思います。‐お二人にとって、「結婚」とはなんでしょうか?美帆:結婚は、してもしなくても良いものなのかもしれませんが、ちょっと夢のない話をすると、「相互扶助」ですかね。「互助会」みたいな(笑)。失業したり、体調を崩したり、人生にピンチがおとずれたときに夫婦だと助け合えますよね。助けてもらいたいのもありますし、助けてあげたいとも思いますし。とくに「助けてあげたい」って思えるかが大事なのかも。慎治さん(以下、敬称略):僕も同じです。あとは、やっぱり一人だと寂しいですし、味気ないですよね。一人より二人で生きていくほうが良いなと思いました。そう思ったきっかけは3.11だったかもしれません。この人なら「無理しなくても良い」と思えた‐結婚の決め手になったことはなんでしたか?美帆:私はもう一生結婚はしないだろうなぁと思っていたときに彼と出会ったんです。自分がこの人と結婚したいと思ったというよりは、なんかいろんな人に騙されたりしてたんで、放っておけないなと思って(笑)。‐お付き合いしていた頃には、結婚したらどんな生活を送りたいと考えていましたか?慎治:自然体でいられて、無理をしないで過ごせたら良いなと思っていました。美帆:私も同じです。過去の経験から、本来の姿を変えてまで結婚生活を維持していくのは絶対無理だとわかっていたので。‐どんな人がパートナーだったら自然体でいられますか?美帆:相手を変えようとしない人かな?慎治:感覚的に自然体でいられると思える人ですかね。僕たちは、「そろそろ掃除をしないとまずい」と感じる我慢の限界点や、生活面で気になる部分が近いんです。お互いにあまり細かいタイプではないので、掃除も気づいたほうがやります。こういった感覚的な部分は、付き合っている段階でなんとなくわかっていたので、お付き合い後1ヶ月で結婚しました。‐ちょうど先日、知人からこんな相談を受けたんです。その子は彼と同棲しているんですが、彼女は几帳面で家の中をキレイに使うタイプなんですね。それに対して彼は大らかで、例えば、洗顔の泡立て網に泡がついたまま流さないんだそうです。当初は彼に言えば直してくれていたそうですが、最近はもう直してくれないらしくて。生活面でのそういった小さい出来事の積み重ねがストレスになっていて、これからずっと一緒にいられるのかが不安なんだそうです。私は彼女にアドバイスをするわけでもなく、ただ話を聞いていたんですが、どう思われますか?慎治:その、「直さない状態」がきっと彼の素ですよね。だから、彼は変わらないと思いますし、結婚したらもっと使いかたが大らかになる可能性があります。そんな彼を受け入れられるかどうかが鍵なんじゃないでしょうか。「結婚したら変わってくれるかも」とは間違っても思わないことです。‐なるほど。知人に伝えます(笑)。ちなみに、こういう場合はパートナーに指摘しますか?慎治・美帆:しないです。気になったら、何も言わないで掃除しますね。言って直るものなら、これまでの人生の中でとっくに直ってるでしょうし。‐「相手を変えようとしない」っていう先ほどのお話とつながるところですね。これ以外に、向き合い方やコミュニケーションについて何か大事にしていることはありますか?美帆:うーん、特にないです。夫と一緒にいると、実家の家族よりも気を遣わなくて良いので、一人で生活しているのと何も変わらないんです。新婚の時と同じ楽しい気持ちが今も続いている‐結婚前に相手に対して好きだと感じていた部分は、増えたり減ったり変わったりしましたか?慎治:変わらないですね。妻は、ズバズバホントのことを言ってしまうところが変わっていないです。美帆:同じく、変わらないですね。夫は、正直なところが変わっていないです。‐お互いの同じような部分が好きなんですね。ケンカはします?美帆:結婚して5年、気持ち悪いくらいケンカしたことがなかったんですが、一緒に仕事をするようになってからは、しょっちゅう衝突するようになりました。私はビジネスサイドの人間で、彼はエンジニアなので、仕事のやり方にお互いダメ出しすることが多いんですけども。プライベート面でのケンカは今もしないですね。‐ケンカの仲直りはどうやってしていますか?美帆:その場で言いたいことを言って終わりです。もともと、ケンカというより仕事上の意見交換なので、日をまたいで持ち越すようなことはないです。‐これまでに離婚の危機はなさそうですね。慎治・美帆:ないですね。あったら別れてます(笑)。‐日々、どんな時に相手から「ありがとう」と言われますか? 美帆:色々なときに言うんですが、寝る前に、「生きていてくれてありがとう」って言っています。自分が年とったせいかもしれませんが、ただ元気で、毎日同じようにそこにいてくれるだけでありがたいなと。バツあり同士ということもあって、お互いに多くを望んでいないんだと思います。最初の結婚のときは、「結婚とはこういうもの」という思い込みが強すぎたり、「男の人はこうあるべき」という自分なりの理想があって、勝手に期待して勝手にがっかりしてたんですけど…。あと、感謝の気持ちはちゃんと口に出して言わないと伝わらないんだなっていう反省もあって、いまはなるべく口に出して言うようにしています。‐「何かをしてくれてありがとう」ではなくて、存在に感謝できるって素敵ですね! では、「この人と結婚して良かった」と思ったエピソードを教えてください。慎治・美帆:毎日思います。何か特別なエピソードがあるわけではないんですが、今回は、新婚の時と同じような楽しい日々が今も続いているんです。美帆:若い頃はずっと「良い人と結婚したら幸せになれる」と思っていましたが、前の夫はホントに人間的にも素晴らしい人だったのにうまくいかなくて、「なんでだろう?」「自分は結婚に向いてないんだな」と思っていました。でも夫と結婚して、相手が優れた人かどうかって自分の幸せとはあんまり関係ないんだなって気づきました。こんなふうにありのままでいられて、お互いストレスがたまらない相手と出会えたのは奇跡的なことだと思うので、そのことに一番幸せを感じます。慎治:お互いに飾っていないので、結婚してから「知らなかったこと」が出てくることがないんですよね。その安心感というか、信頼感は大きいですね。これからも何も変わらずに‐これから磨きたいところは何かありますか?慎治:すみません、特にないです。美帆:私は、もっと奥さんっぽいことがしたいです(笑)。健康に気を遣った料理を作るとか。感謝しているわりには行動が伴っていないので、そこは反省しています。‐これからの夫婦生活についての希望・野望は何かありますか?慎治・美帆:このままが続いたら良いですね。何も変わらないのが幸せかな。「一緒に死ねたら良いね。一人だけ残ってもね。」って話をよくしています。ライター所感:終始、「自然体」「気を遣っていない」といったコメントが多く、穏やかな雰囲気に包まれていたお二人。「人に細かな指摘をしない」「期待しない」など、そのスタンスにとても共感する部分が多く、自分の恋愛と重ねながらお話を伺ってきました。仕事でも一緒、家でも一緒、休日も一緒、それでも、毎日「結婚してよかった」と思い、「この人と一緒に死ねたらいいな」と思う。なかなかない、素敵な出会いですよね。これからも末永く、お幸せに!…なんだか新婚さんへのコメントみたいになってしまうのは、5年が経っている今もお二人が新婚さんみたいに仲良しだからでしょうか。ライター:藤宮 ありさ
2016年11月01日今回インタビューを受けてくださったのは、結婚5年目の江藤さんご夫妻です。お二人の出会いは職場。現在は奥様の美帆さんが立ち上げた会社を夫の慎治さんがサポートしており、休日も一緒に出掛けることが多いのだそう。多くの時間を共に過ごすお二人は、どんなふうにお互いと向き合っているのでしょうか。江藤慎治さん・美帆さん<職業>スナップマート株式会社代表取締役CEO(美帆さん)スナップマート株式会社リードエンジニア(慎治さん)<家族構成>夫婦二人暮らし※2011年に結婚<勤務曜日と帰宅時間>平日勤務が中心で、土日に働くこともある。一緒に仕事を終えて一緒に帰る毎日。結婚について思うこと‐今は、結婚に対する価値観が二極化していて、結婚前に試行錯誤をしておいて離婚しないつもりで結婚する(したい)と考える人と、結婚をお付き合いと似た感覚で捉えていて、結婚後の試行錯誤や、合わなかったらパートナーを変えることはやむを得ないと考える人がいるように感じています。個人の自由なので正解はありませんが、お二人はどんなふうにお考えですか?美帆さん(※以下、敬称略):他人にオススメできるかはさておきとして、私は圧倒的に後者です。私はこれまでに2回、夫は1回結婚を経験しているのですが、結婚にかぎらず、1回のチャレンジでベストの結果を出すことって運の要素もあるし、なかなか難しいと思うんですよ。だから、仕事でも私生活でも、なるべく早く行動して、早く失敗して、トライアンドエラーを繰り返して成功に近づいていくほうが満足のいく結果が得られるような気がしていて。相手もいることですし、子どももいたらそんなにカジュアルに離婚はできないですが、「絶対1回で成功させないと」と意気込むこともないんじゃないかな?とは思います。‐お二人にとって、「結婚」とはなんでしょうか?美帆:結婚は、してもしなくても良いものなのかもしれませんが、ちょっと夢のない話をすると、「相互扶助」ですかね。「互助会」みたいな(笑)。失業したり、体調を崩したり、人生にピンチがおとずれたときに夫婦だと助け合えますよね。助けてもらいたいのもありますし、助けてあげたいとも思いますし。とくに「助けてあげたい」って思えるかが大事なのかも。慎治さん(以下、敬称略):僕も同じです。あとは、やっぱり一人だと寂しいですし、味気ないですよね。一人より二人で生きていくほうが良いなと思いました。そう思ったきっかけは3.11だったかもしれません。この人なら「無理しなくても良い」と思えた‐結婚の決め手になったことはなんでしたか?美帆:私はもう一生結婚はしないだろうなぁと思っていたときに彼と出会ったんです。自分がこの人と結婚したいと思ったというよりは、なんかいろんな人に騙されたりしてたんで、放っておけないなと思って(笑)。‐お付き合いしていた頃には、結婚したらどんな生活を送りたいと考えていましたか?慎治:自然体でいられて、無理をしないで過ごせたら良いなと思っていました。美帆:私も同じです。過去の経験から、本来の姿を変えてまで結婚生活を維持していくのは絶対無理だとわかっていたので。‐どんな人がパートナーだったら自然体でいられますか?美帆:相手を変えようとしない人かな?慎治:感覚的に自然体でいられると思える人ですかね。僕たちは、「そろそろ掃除をしないとまずい」と感じる我慢の限界点や、生活面で気になる部分が近いんです。お互いにあまり細かいタイプではないので、掃除も気づいたほうがやります。こういった感覚的な部分は、付き合っている段階でなんとなくわかっていたので、お付き合い後1ヶ月で結婚しました。‐ちょうど先日、知人からこんな相談を受けたんです。その子は彼と同棲しているんですが、彼女は几帳面で家の中をキレイに使うタイプなんですね。それに対して彼は大らかで、例えば、洗顔の泡立て網に泡がついたまま流さないんだそうです。当初は彼に言えば直してくれていたそうですが、最近はもう直してくれないらしくて。生活面でのそういった小さい出来事の積み重ねがストレスになっていて、これからずっと一緒にいられるのかが不安なんだそうです。私は彼女にアドバイスをするわけでもなく、ただ話を聞いていたんですが、どう思われますか?慎治:その、「直さない状態」がきっと彼の素ですよね。だから、彼は変わらないと思いますし、結婚したらもっと使いかたが大らかになる可能性があります。そんな彼を受け入れられるかどうかが鍵なんじゃないでしょうか。「結婚したら変わってくれるかも」とは間違っても思わないことです。‐なるほど。知人に伝えます(笑)。ちなみに、こういう場合はパートナーに指摘しますか?慎治・美帆:しないです。気になったら、何も言わないで掃除しますね。言って直るものなら、これまでの人生の中でとっくに直ってるでしょうし。‐「相手を変えようとしない」っていう先ほどのお話とつながるところですね。これ以外に、向き合い方やコミュニケーションについて何か大事にしていることはありますか?美帆:うーん、特にないです。夫と一緒にいると、実家の家族よりも気を遣わなくて良いので、一人で生活しているのと何も変わらないんです。新婚の時と同じ楽しい気持ちが今も続いている‐結婚前に相手に対して好きだと感じていた部分は、増えたり減ったり変わったりしましたか?慎治:変わらないですね。妻は、ズバズバホントのことを言ってしまうところが変わっていないです。美帆:同じく、変わらないですね。夫は、正直なところが変わっていないです。‐お互いの同じような部分が好きなんですね。ケンカはします?美帆:結婚して5年、気持ち悪いくらいケンカしたことがなかったんですが、一緒に仕事をするようになってからは、しょっちゅう衝突するようになりました。私はビジネスサイドの人間で、彼はエンジニアなので、仕事のやり方にお互いダメ出しすることが多いんですけども。プライベート面でのケンカは今もしないですね。‐ケンカの仲直りはどうやってしていますか?美帆:その場で言いたいことを言って終わりです。もともと、ケンカというより仕事上の意見交換なので、日をまたいで持ち越すようなことはないです。‐これまでに離婚の危機はなさそうですね。慎治・美帆:ないですね。あったら別れてます(笑)。‐日々、どんな時に相手から「ありがとう」と言われますか? 美帆:色々なときに言うんですが、寝る前に、「生きていてくれてありがとう」って言っています。自分が年とったせいかもしれませんが、ただ元気で、毎日同じようにそこにいてくれるだけでありがたいなと。バツあり同士ということもあって、お互いに多くを望んでいないんだと思います。最初の結婚のときは、「結婚とはこういうもの」という思い込みが強すぎたり、「男の人はこうあるべき」という自分なりの理想があって、勝手に期待して勝手にがっかりしてたんですけど…。あと、感謝の気持ちはちゃんと口に出して言わないと伝わらないんだなっていう反省もあって、いまはなるべく口に出して言うようにしています。‐「何かをしてくれてありがとう」ではなくて、存在に感謝できるって素敵ですね! では、「この人と結婚して良かった」と思ったエピソードを教えてください。慎治・美帆:毎日思います。何か特別なエピソードがあるわけではないんですが、今回は、新婚の時と同じような楽しい日々が今も続いているんです。美帆:若い頃はずっと「良い人と結婚したら幸せになれる」と思っていましたが、前の夫はホントに人間的にも素晴らしい人だったのにうまくいかなくて、「なんでだろう?」「自分は結婚に向いてないんだな」と思っていました。でも夫と結婚して、相手が優れた人かどうかって自分の幸せとはあんまり関係ないんだなって気づきました。こんなふうにありのままでいられて、お互いストレスがたまらない相手と出会えたのは奇跡的なことだと思うので、そのことに一番幸せを感じます。慎治:お互いに飾っていないので、結婚してから「知らなかったこと」が出てくることがないんですよね。その安心感というか、信頼感は大きいですね。これからも何も変わらずに‐これから磨きたいところは何かありますか?慎治:すみません、特にないです。美帆:私は、もっと奥さんっぽいことがしたいです(笑)。健康に気を遣った料理を作るとか。感謝しているわりには行動が伴っていないので、そこは反省しています。‐これからの夫婦生活についての希望・野望は何かありますか?慎治・美帆:このままが続いたら良いですね。何も変わらないのが幸せかな。「一緒に死ねたら良いね。一人だけ残ってもね。」って話をよくしています。ライター所感:終始、「自然体」「気を遣っていない」といったコメントが多く、穏やかな雰囲気に包まれていたお二人。「人に細かな指摘をしない」「期待しない」など、そのスタンスにとても共感する部分が多く、自分の恋愛と重ねながらお話を伺ってきました。仕事でも一緒、家でも一緒、休日も一緒、それでも、毎日「結婚してよかった」と思い、「この人と一緒に死ねたらいいな」と思う。なかなかない、素敵な出会いですよね。これからも末永く、お幸せに!…なんだか新婚さんへのコメントみたいになってしまうのは、5年が経っている今もお二人が新婚さんみたいに仲良しだからでしょうか。ライター:藤宮 ありさ
2016年10月31日冒頭からノロけになりますが、筆者は外を歩くときも寝るときも夫と手をつなぎます。行ってらっしゃいのハグもかかさないように気をつけています。とはいえ、ここ数年は子どもが生まれたりお互いに働き盛りだったりですれ違いがちに。これじゃいかん!限られた時間の中で最大限のスキンシップをすべく、「LOVEもみ」レッスンをうけてきました!「LOVEもみ」の基本は、前回の記事「「LOVEもみ」で嬉し恥ずかしスキンシップ!! 愛をカラダで伝えよう。」を読んでくださいね♪まずはご挨拶の「ソフト・ランディング」まずは「ソフト・ランディング」でそっと相手の身体にご挨拶。いきなり触らずに、そっと肩に手をのせます。お手本を実演してくれるカシス先生と、うっとり身を任せる筆者。実はレッスンを受けるのは今回で2度目の筆者。基本タッチのなかで、この「ソフト・ランディング」が一番好きだと今回確信しました!始まる感じがドキドキするんだよ…肩に乗せた手をそのままゆっくり肘まで降ろします。相手が息を吐くタイミングに合わせて降ろすと効果的。最後は手のぬくもりを伝えるように肘を包み込んで、そーっと離します。肘を包み込まれるとすごく心地いい!この動作を最低3回繰り返します。相手がまだ緊張しているようなら焦らずに同じ動作を繰り返して。「センシュアルタッチ」は触れるか触れないかのギリギリで場の空気があたたまってきたら「センシュアル・タッチ」に移りましょう。「センシュアル…、何やらエロティックな響きだ!」とついつい「セクシュアル・タッチ」と覚え間違いをしてしまうのは筆者だけでしょうか。「センシュアル=官能的な」「セクシュアル=性的な」と、前者のほうがより濃厚です!座ったままでタッチしてもいいのですが、もし勇気があるのなら添い寝スタイルがオススメ!身体の柔らかい部分を相手に密着させながらレッツトライ!!ピッタリくっついたカシス先生のぬくもりに癒されて…エロより眠気が…き、きもちいいいいいい〜♥お外デート中に彼との距離を縮めたいあなたには、抱き合いながらのタッチもオススメ。ちなみに、くすぐったい場所は性感帯の卵なんだとか。お尻の割れ目のすぐ上にある「仙骨」は性的エネルギーの源。エネルギーを高めるには下から上へ、沈めるには上から下へ、背中を優しくさすってみようカップルだけじゃない、先輩や義両親とのスキンシップには「L字ほぐし」恥ずかしがり屋さんや、「今さらラブラブな雰囲気は恥ずかしい」という熟年カップルさんにオススメなのが「L字ほぐし」です。2人の距離は近いのに目線を合わせずにすむのでハードル低め。面と向かって話しにくいことや、ちょっとおねだりしたいときにも効果的だそう。首から肩にかけてのL字ラインを、肘から手首をつかってマッサージします。手のひらを下にして首の根元においたら、体重をかけながら腕をかえすだけ。力がいらないのでテレビを見ながら長く続けても大丈夫。同性に触られるのが苦手だというコヤナギ氏も、「L字」ほぐしならリラックスできたようこれなら残業中の気になる先輩にもさりげなくできちゃいますね♪ 日頃の感謝をこめて義両親にするのもアリです。自宅に返ってさっそく実践してみたら!?筆者にとっては今回で2度目の「LOVEもみ」レッスン。前回受けたときから夫に「早くLOVEもみ実践してよ」と楽しみにされていたのですが…改まってお願いされるとこっぱずかしくてのらりくらりかわしておりました。ですが今回は勇気を出して実践しましたよー!!!相手に「LOVEもみだ!!」と悟られぬよう(だって恥ずかしいじゃない…)、あくまでさりげなく「L字もみ」からスタート。実はマッサージの心得がある夫…最初のうちは「圧が入ってない」と辛口でしたが…揉み解すことよりも、身体を密着させて体重を預けることに集中!! 夫がまったりしてきたところで、「ソフト・ランディング」から肘までさすりました。我ながらスムーズな流れだったと思います!!後日、夫に感想を聞いてみたところ「後ろから密着されてドキドキした」とのお言葉をいただきました!! ただし「癒されて眠くなった」らしいので、うーん…わたし、センシュアルさが足りなかったのかしら… (カシス先生曰く、眠くなったら15分ぐらい寝かしてあげると、彼のジュニアが元気になるのでいいんだとか…わお♡)夫婦生活が長くなるとラブラブムードはどんどん減ってしまいがち。それどころか、お互いの身体に触れることもなく、挙げ句はセックスレスに…。「最近ふれあいが少ないなあ」という夫婦こそ、ぜひこの「LOVEもみ」でふれあいの心地よさを思い出してくださいね。関連書籍&リンク・ラブライフアドバイザー、夫婦コミュニケーションアドバイザー、LOVEもみ考案者「OLIVIA」公式サイト・「愛され女子は知っている 世界でいちばん幸せなおうちセックス♥︎」(Amazon )ライター:金延さえ
2016年10月24日冒頭からノロけになりますが、筆者は外を歩くときも寝るときも夫と手をつなぎます。行ってらっしゃいのハグもかかさないように気をつけています。とはいえ、ここ数年は子どもが生まれたりお互いに働き盛りだったりですれ違いがちに。これじゃいかん!限られた時間の中で最大限のスキンシップをすべく、「LOVEもみ」レッスンをうけてきました!「LOVEもみ」の基本は、前回の記事「「LOVEもみ」で嬉し恥ずかしスキンシップ!! 愛をカラダで伝えよう。」を読んでくださいね♪まずはご挨拶の「ソフト・ランディング」まずは「ソフト・ランディング」でそっと相手の身体にご挨拶。いきなり触らずに、そっと肩に手をのせます。お手本を実演してくれるカシス先生と、うっとり身を任せる筆者。実はレッスンを受けるのは今回で2度目の筆者。基本タッチのなかで、この「ソフト・ランディング」が一番好きだと今回確信しました!始まる感じがドキドキするんだよ…肩に乗せた手をそのままゆっくり肘まで降ろします。相手が息を吐くタイミングに合わせて降ろすと効果的。最後は手のぬくもりを伝えるように肘を包み込んで、そーっと離します。肘を包み込まれるとすごく心地いい!この動作を最低3回繰り返します。相手がまだ緊張しているようなら焦らずに同じ動作を繰り返して。「センシュアルタッチ」は触れるか触れないかのギリギリで場の空気があたたまってきたら「センシュアル・タッチ」に移りましょう。「センシュアル…、何やらエロティックな響きだ!」とついつい「セクシュアル・タッチ」と覚え間違いをしてしまうのは筆者だけでしょうか。「センシュアル=官能的な」「セクシュアル=性的な」と、前者のほうがより濃厚です!座ったままでタッチしてもいいのですが、もし勇気があるのなら添い寝スタイルがオススメ!身体の柔らかい部分を相手に密着させながらレッツトライ!!ピッタリくっついたカシス先生のぬくもりに癒されて…エロより眠気が…き、きもちいいいいいい〜♥お外デート中に彼との距離を縮めたいあなたには、抱き合いながらのタッチもオススメ。ちなみに、くすぐったい場所は性感帯の卵なんだとか。お尻の割れ目のすぐ上にある「仙骨」は性的エネルギーの源。エネルギーを高めるには下から上へ、沈めるには上から下へ、背中を優しくさすってみようカップルだけじゃない、先輩や義両親とのスキンシップには「L字ほぐし」恥ずかしがり屋さんや、「今さらラブラブな雰囲気は恥ずかしい」という熟年カップルさんにオススメなのが「L字ほぐし」です。2人の距離は近いのに目線を合わせずにすむのでハードル低め。面と向かって話しにくいことや、ちょっとおねだりしたいときにも効果的だそう。首から肩にかけてのL字ラインを、肘から手首をつかってマッサージします。手のひらを下にして首の根元においたら、体重をかけながら腕をかえすだけ。力がいらないのでテレビを見ながら長く続けても大丈夫。同性に触られるのが苦手だというコヤナギ氏も、「L字」ほぐしならリラックスできたようこれなら残業中の気になる先輩にもさりげなくできちゃいますね♪ 日頃の感謝をこめて義両親にするのもアリです。自宅に返ってさっそく実践してみたら!?筆者にとっては今回で2度目の「LOVEもみ」レッスン。前回受けたときから夫に「早くLOVEもみ実践してよ」と楽しみにされていたのですが…改まってお願いされるとこっぱずかしくてのらりくらりかわしておりました。ですが今回は勇気を出して実践しましたよー!!!相手に「LOVEもみだ!!」と悟られぬよう(だって恥ずかしいじゃない…)、あくまでさりげなく「L字もみ」からスタート。実はマッサージの心得がある夫…最初のうちは「圧が入ってない」と辛口でしたが…揉み解すことよりも、身体を密着させて体重を預けることに集中!! 夫がまったりしてきたところで、「ソフト・ランディング」から肘までさすりました。我ながらスムーズな流れだったと思います!!後日、夫に感想を聞いてみたところ「後ろから密着されてドキドキした」とのお言葉をいただきました!! ただし「癒されて眠くなった」らしいので、うーん…わたし、センシュアルさが足りなかったのかしら… (カシス先生曰く、眠くなったら15分ぐらい寝かしてあげると、彼のジュニアが元気になるのでいいんだとか…わお♡)夫婦生活が長くなるとラブラブムードはどんどん減ってしまいがち。それどころか、お互いの身体に触れることもなく、挙げ句はセックスレスに…。「最近ふれあいが少ないなあ」という夫婦こそ、ぜひこの「LOVEもみ」でふれあいの心地よさを思い出してくださいね。関連書籍&リンク・ラブライフアドバイザー、夫婦コミュニケーションアドバイザー、LOVEもみ考案者「OLIVIA」公式サイト・「愛され女子は知っている 世界でいちばん幸せなおうちセックス♥︎」(Amazon )ライター:金延さえ
2016年10月18日「ねぇ、どうしてママの絵だけ線があるの?」買い物中、娘が鞄から出して見せてくれた絵が少し気になった。横に〝ママ〟と書かれた似顔絵には何故か2本のかすれた線。〝パパ〟と書かれた似顔絵はまん丸で点が3つ。風邪をひきやすい娘の似顔絵には、四角いマスクのようなものが描かれていた。娘:「え?だって、ママのおかおにはね~、せんがあるんだもん。」私:「こんな線あるかなー?」娘:「あるよ。おくちのよこにちゃんとあるもん。よくみてごらん?じぶんで」私:「……」細い腕を上に挙げているだけの似顔絵かと思ったら、まさかのほうれい線。流石にちょっとショックだったので、今日の夕ご飯はちゃんちゃん蒸しにしようかな……。【材料】作りやすい分量(約3人分)・ 生鮭:3切れ(250~300g程度)・ えのき:1/2パック(正味100g程度)・ 人参:小さめ1本:(正味100g程度)・ キャベツ:1/8玉(正味300g程度)・ コーン:適量(50g程度)・ 柚子:1個(直径約4cm/70g程度)・ にんにく:1片【調味料】・ 酒、みりん、味噌:各大さじ2杯ずつ・ バター:あればお好みで適量(20~30g程度)・ 塩:適量(※塩鮭の場合は不使用)【材料や道具選びのポイント】・ 柚子は皮も使うので、極力無農薬のものを使用して下さい・ 塩鮭を使用する場合は塩を使わず、味噌の分量も適量減らして下さい・ 野菜やキノコは他のものでも代用可。(代用する場合は香りや味が強すぎないものがおすすめ)※ 行程1で使用する器やバットは、耐酸性のある陶器やステンレス製のものを使用して下さい。(耐酸性の低い発泡スチロール製のトレーや樹脂、プラスチック製のものを使用すると変質する場合があるため注意。フライパンや鍋も、鉄やアルミ製など酸に弱いものは念のため使用を避けて下さい。)【主な栄養成分と効能】キャベツや柚子(特に果皮)にはビタミンCが豊富で、風邪予防にピッタリ。人参に含まれるカロテンと鮭に含まれるアスタキサンチンには抗酸化作用があり、美肌などのアンチエイジング効果が期待できます。1.まず柚子の表面をたわしなどでよく洗い、飾り用に皮の黄色い部分を剥き取ります。(柚子の強い香りが苦手な人は、皮無しでもOK)終わったら水平方向に半分に切ります。鮭は洗ってぬめりや鱗を落とし、ペーパーで水気を取ります。塩(一切れに対し一つまみ程度)と柚子の半量分の果汁を絞りかけ、全体的に馴染ませます。(骨取りはこの時点でしてもOKですが、食べる直前にしたほうが取りやすいです。)常温に戻すため、終わったらそのまま室内に置いておきます。2.コーンはよく汁をきり、野菜とキノコは食べやすい大きさに切ります。人参はいちょう切りか半月切りに、キャベツは芯を薄く切ってから全体をざく切りにします。柚子の皮は千切りに、えのきは1/3の長さに切ってからほぐして下さい。3.フライパンか広めの鍋に野菜を広げ、上に鮭をのせます。(鮭は汁気をペーパーでよく取り除いてからのせて下さい。)終わったら酒とみりんを上から回しかけます。(水分が多い葉物野菜→根菜類→キノコ類の順で重ねると、焦げ付きにくく火も通りやすくなります。)4.蓋をして、弱火で10~15分程蒸し焼きにします。その間に、味噌とすり下ろしたにんにくを耐熱皿に入れておきます。加熱が終わったら蓋を開けて煮汁をすくい、味噌に適量加えて溶きのばします。(すくうときはフライパンを少し傾けて下さい。最終的にケチャップくらいの固さになればOK)5.鮭を中心に味噌をかけてバターをのせたら蓋をして、さらに5分ほど加熱します。器に盛り、残りの柚子を絞って回しかけたら、皮を飾って完成。鮭をかるく解し、混ぜてから食べて下さい。余った場合は、焼きうどん等の具にしても美味しくいただけます。ちゃんちゃん蒸しで娘は風邪予防、私はアンチエイジング。柚子の程良い香りと酸味が、野菜と鮭の旨味をより引き立ててくれます。しかも鮭はパサつかず、ふっくらジューシーで感動。栄養バランスも良く一度に沢山作れるので、時間があまりない人も是非作ってみて下さいね。ライター:なめっこ星人
2016年10月18日「ねぇ、どうしてママの絵だけ線があるの?」買い物中、娘が鞄から出して見せてくれた絵が少し気になった。横に〝ママ〟と書かれた似顔絵には何故か2本のかすれた線。〝パパ〟と書かれた似顔絵はまん丸で点が3つ。風邪をひきやすい娘の似顔絵には、四角いマスクのようなものが描かれていた。娘:「え?だって、ママのおかおにはね~、せんがあるんだもん。」私:「こんな線あるかなー?」娘:「あるよ。おくちのよこにちゃんとあるもん。よくみてごらん?じぶんで」私:「……」細い腕を上に挙げているだけの似顔絵かと思ったら、まさかのほうれい線。流石にちょっとショックだったので、今日の夕ご飯はちゃんちゃん蒸しにしようかな……。【材料】作りやすい分量(約3人分)・ 生鮭:3切れ(250~300g程度)・ えのき:1/2パック(正味100g程度)・ 人参:小さめ1本:(正味100g程度)・ キャベツ:1/8玉(正味300g程度)・ コーン:適量(50g程度)・ 柚子:1個(直径約4cm/70g程度)・ にんにく:1片【調味料】・ 酒、みりん、味噌:各大さじ2杯ずつ・ バター:あればお好みで適量(20~30g程度)・ 塩:適量(※塩鮭の場合は不使用)【材料や道具選びのポイント】・ 柚子は皮も使うので、極力無農薬のものを使用して下さい・ 塩鮭を使用する場合は塩を使わず、味噌の分量も適量減らして下さい・ 野菜やキノコは他のものでも代用可。(代用する場合は香りや味が強すぎないものがおすすめ)※ 行程1で使用する器やバットは、耐酸性のある陶器やステンレス製のものを使用して下さい。(耐酸性の低い発泡スチロール製のトレーや樹脂、プラスチック製のものを使用すると変質する場合があるため注意。フライパンや鍋も、鉄やアルミ製など酸に弱いものは念のため使用を避けて下さい。)【主な栄養成分と効能】キャベツや柚子(特に果皮)にはビタミンCが豊富で、風邪予防にピッタリ。人参に含まれるカロテンと鮭に含まれるアスタキサンチンには抗酸化作用があり、美肌などのアンチエイジング効果が期待できます。1.まず柚子の表面をたわしなどでよく洗い、飾り用に皮の黄色い部分を剥き取ります。(柚子の強い香りが苦手な人は、皮無しでもOK)終わったら水平方向に半分に切ります。鮭は洗ってぬめりや鱗を落とし、ペーパーで水気を取ります。塩(一切れに対し一つまみ程度)と柚子の半量分の果汁を絞りかけ、全体的に馴染ませます。(骨取りはこの時点でしてもOKですが、食べる直前にしたほうが取りやすいです。)常温に戻すため、終わったらそのまま室内に置いておきます。2.コーンはよく汁をきり、野菜とキノコは食べやすい大きさに切ります。人参はいちょう切りか半月切りに、キャベツは芯を薄く切ってから全体をざく切りにします。柚子の皮は千切りに、えのきは1/3の長さに切ってからほぐして下さい。3.フライパンか広めの鍋に野菜を広げ、上に鮭をのせます。(鮭は汁気をペーパーでよく取り除いてからのせて下さい。)終わったら酒とみりんを上から回しかけます。(水分が多い葉物野菜→根菜類→キノコ類の順で重ねると、焦げ付きにくく火も通りやすくなります。)4.蓋をして、弱火で10~15分程蒸し焼きにします。その間に、味噌とすり下ろしたにんにくを耐熱皿に入れておきます。加熱が終わったら蓋を開けて煮汁をすくい、味噌に適量加えて溶きのばします。(すくうときはフライパンを少し傾けて下さい。最終的にケチャップくらいの固さになればOK)5.鮭を中心に味噌をかけてバターをのせたら蓋をして、さらに5分ほど加熱します。器に盛り、残りの柚子を絞って回しかけたら、皮を飾って完成。鮭をかるく解し、混ぜてから食べて下さい。余った場合は、焼きうどん等の具にしても美味しくいただけます。ちゃんちゃん蒸しで娘は風邪予防、私はアンチエイジング。柚子の程良い香りと酸味が、野菜と鮭の旨味をより引き立ててくれます。しかも鮭はパサつかず、ふっくらジューシーで感動。栄養バランスも良く一度に沢山作れるので、時間があまりない人も是非作ってみて下さいね。ライター:なめっこ星人
2016年10月15日「LOVEもみ」と聞くと「え!? アダルト!?」と思うかもしれません。「メオトークって健全なメディアじゃなかったの!?」そうです、メオトークは「夫婦ふたりで生活を創るライフスタイルマガジン」です。共同生活が長くなるとトキメキやスキンシップが減ってしまいがち…愛する人とふたりで創るハッピーライフには身体の触れ合いがとっても大切!! ふたりの時間をより健やかなものにする、それが「LOVEもみ」なのです。「LOVEもみ」レッスンを受けてきた夫とはお付き合いも含めてそろそろ10年目に突入する筆者。ここ最近は忙しくて一緒に過ごす時間が少なくなってきました。貴重なふたりの時間をもっともっと濃密にするべく、「LOVEもみ」認定講師のカシス先生によるレッスンをうけてきました!「LOVEもみ」考案者OLIVIAさんの新刊「世界でいちばん幸せなおうちセックス」を持つカシス先生。カシス先生は介護福祉士を経て、現在は保健室の先生をされています。「LOVEもみ」のレッスンには整体師やセラピストなど、身体に関わるお仕事をされているかたが多いんだとか。たかがセックス?されどセックス?「なんでわたしたちがセックスレス夫婦に?!」によると、約半数の夫婦がセックスレスだといいます。セックスレスの原因はほんの些細なことかもしれませんが、その「小さなすれ違い」の積み重ねが重大なコミュニケーション不足に繋がってしまっているのかも。「恋の賞味期限は3年?パートナーにずっと恋をし続ける方法」でも書いたように、しあわせ物質「ドーパミン」はセックスをしているときに大量分泌されるのです。肌と肌の触れ合いってめちゃくちゃ大事!!カシス先生も、自身のセックスレスをきっかけに「夫ともっとふれあいたい」という想いで「LOVEもみ」を始めたそう。実際に習得してみると、セックスだけではなく「人を安心させる触れかた」を学べたとのこと。パートナーと「触れ愛」を通してラブラブに!!「最高に気持ちがいい!感じるセックス、飽きないセックス」「誰も教えてくれなかった飽きないセックス」などを著書にもち、アロマセラピストの経験もあるOLIVIAさんが考案した「LOVEもみ」。OLIVIAさんの公式サイトにはこんな風に紹介されています。(一部抜粋)恋人、家族のみならず、まわりのみんなとラブラブになっちゃうLOVEもみ。パートナーの健康管理や愛を深めるスキンシップ・コミュニケーションは、「花嫁道具」としても必須アイテム。LOVEもみ講座は、受講生から「究極の花嫁修業」と呼ばれています。引用:ラブコミニュケーションのプロが伝授する技をもってすれば、セックスレスも解消できるかも!?「LOVEもみ」の基本タッチは3つでは、簡単に「LOVEもみ」の基本タッチを紹介しましょう。「ソフト・ランディング」はじめるときに相手のカラダにご挨拶しましょう。いきなりガシっと触ると相手をビックリさせてしまいますしムードがないので、とにかく「そっと」はじめます。「エアーイン・タッチ」いきなりエロティックなムードは御法度です。手のひら全体を使って相手の身体にタッチします。手のひら全体で相手のぬくもりや身体の線を感じましょう。手のぬくもりが伝わると相手も安らぎます。「センシュアル・タッチ」お互いの緊張がほぐれてまったりしてきたら、いよいよ少しだけエロティックに。指の腹が触れるか触れないかのギリギリラインでそーっと触れましょう。まったく圧をかけなくても、指先の熱が相手に伝わります。カシス先生いわく、どのタッチも相手の呼吸に合わせることが大切なんだとか。焦って先に進めないこと。相手の準備ができていないと感じたら、じっくり時間をかけて心をほぐすこと。あくまで筆者の感想ですが、「LOVEもみ=セックスではなく、触れ合ってぬくもりを感じることを目的とする。セックスに向かうまでの心地よい入り口。」という気持ちで挑むといいんじゃないかと思いました。次回は実際にレッスンをうけている様子を交えながら、効果的かつナチュラルなスキンシップ方法をレポートします!! レッスンをうけた筆者が夫に「LOVEもみ」を試してみた感想もお届けしますのでお楽しみに!!関連書籍&リンク・ラブライフアドバイザー、夫婦コミュニケーションアドバイザー、LOVEもみ考案者「OLIVE」公式サイト・「愛され女子は知っている 世界でいちばん幸せなおうちセックス♥︎」ライター:金延さえ
2016年10月13日「卒婚」という言葉、みなさまご存知でしょうか?「結婚を卒業する」。あれ、それって「離婚」…?でも離婚とは違うらしいんです。最近、学業以外に「卒業」って言葉みんな頻繁に使いすぎ!普通に「退職」「脱退」とかでいいじゃん!と謎の怒りを持っていたわたしに、この「卒婚」という言葉は全くもって理解できませんでした。卒婚とは?「卒婚」。わたしはこの言葉をミセス向けの雑誌で見つけました。わたしが知らないだけで、メジャーな言葉なの?と思って早速検索。Google検索では約 9,090,000 件ヒット(2016年9月末現在)。またサジェストには「卒婚」まで入れると、続いて「意味」「ブログ」「加山雄三」などのキーワードが出現。最近の言葉かと思ったら、すでに2004年にフリーライターの杉山 由美子氏が『卒婚のススメ―後半生もハッピーに生きるため結婚のかたちを変えてみる』という本を出版していました。そして加山雄三氏は、奥様がNYへ移住し「卒婚」したと、2014年に女性週刊誌に報じられていました。申し訳ございません。わたしが無知でした。「卒婚」とは、籍は抜かずに法律上は夫婦のまま、結婚から卒業することだそう。調べるまで、「事実婚」の反対のようなもの?と思っていたのですが、籍はそのままですし、別居する夫婦も入れば同居のままと、卒婚スタイルは夫婦それぞれ自由とのこと。卒婚という言葉を調べていくうちに、「熟年離婚」を回避する形で生まれた「卒婚」が、子育てが一段落したシニア世代だけはなく、40代でも選択をするひとが出てきたように思いました。どういう流れで卒婚するの?卒婚を提案するのは妻からが多いそう。夫として、妻としてのそれぞれの役割を卒業するという「卒婚」。お互い自由に、そして精神的にも経済的にも自立して生きるための選択肢のようです。またシニア世代より下の世代だと、奥様がお店を構えたもののご主人が転勤となったのがきっかけで卒婚する夫婦や、親の介護が必要となり、そちらで手一杯となったために卒婚を選ぶというケースもある様子。なかには夫と離婚したいけど、子どもの受験で片親は不利というウワサを聞いて奥様だけ「精神的卒婚」をしているというケース、夫と姑にほとほと愛想がつきて離婚を見据えた「卒婚」をしているかたもいるようです(それは「卒婚」というより「仮面夫婦」なのでは……)。卒婚っていいもの?たしかに「卒婚」は新しい夫婦のスタイルと言えます。ですが定義が人それぞれで、また受け止めかたも違います。卒婚を自由だと捉えるひとも、中途半端だと捉えるひとも、いやまだ「家族」として縛られていると考えるひともいるでしょう。実際わたしも「えー、さっさと離婚か別居したらよくない?え、同居でも卒婚ってありなの?なんじゃそりゃ」と思っていましたから。しかしいざ離婚となれば、長い夫婦生活でできた共有の財産も多くなり、手続きも大変。時間も精神力も多く取られてしまうのであれば、卒婚は一時的にストップさせる手段となります。それにたとえ母親がいきなり「熟年離婚よ!」と言い出したときにも、「まぁ、慌てず卒婚からはじめてみれば?」という言葉をかければ、家族全員が冷静になる時間もできて、娘・息子世代も慌てずにすむかもしれません。また先の独立や介護のケースのように、「夫」や「妻」の役割から一時的に解放され、誰にも気を使わずに「経営者」や「娘」という役割にだけ集中できるのもメリット。病気やケガなどいざというとき、法律上は「夫婦」ですから、安心感もあるでしょう。卒婚は今だけ?ただ、女性が活躍する社会、イクメンなど男女の役割が区切られなくなってきた現代で、あと30年も経てば、「妻(夫)としての役割から開放されたい、だから卒婚したい!」という声の理解者は少なくなりそうな気もします。女は家事を、男は仕事をという価値観のなかで結婚した世代の夫婦が、現代の新しい考え方に合わせるためのひとつの方法が卒婚であり、若い世代が使ってしまうと、上の「仮面夫婦では?」というような、ひずみが起きるのかもしれません。調べてみるまでは全く理解できないスタイルでしたが、いろいろ調べていると、卒婚もたしかにひとつのスタイルなのかもしれない、そう思い始めました。みなさんは「卒婚」についてどう考えますか?ライター:三谷 アイ
2016年10月13日夫婦ってなんだろう?そんな問いにヒントを与えてくれたのがニューフォイルから出版された写真詩集「メオトパンドラ」でした。写真家のキッチンミノルさんが雑誌「AERA」で共働き夫婦を追って連載。自身も被写体となった詩人の桑原滝弥さんが100組の夫婦を厳選し、詩を添えて紹介されていました。今回は詩人桑原滝弥さんの先行出版ライブの様子と合わせて本書を紹介します!10年先の未来を見つめて撮る、雑誌「AERA」の人気連載から生まれた写真詩集 キッチンミノルさんは雑誌「AERA」で7年間、350組の共働き夫婦を撮影してきました。その中から、桑原滝弥さんが100組を選び詩を書き下ろし一冊に。写真家のキッチンミノルさんはすべての夫婦に「視線の先に10年後の家族の風景があると思ってください」と言って撮影。それぞれの夫婦は見る方向もバラバラだったり真顔だったり。そのアンバランスさが、夫婦の日常を覗かせてくれるような気がしました。同じ空気を持つ夫婦は一組もない。「ほかと違ってもいい」という安心感を覚えました。桑原滝弥という詩人が放つエネルギー原宿クロコダイルにて自作の詩を朗読する桑原さん8/28に行われた桑原滝弥さんのライブ会場で、写真詩集が先行販売されました。桑原さんはスキンヘッドに柄シャツを羽織る、お洒落な男性という印象を持つかた。しかし、詩を聴いているとどことなく『女性』的な部分も感じさせる。イベント後もスタッフを労い、お客さんにも柔和な笑みを向けるなど、丁寧に人と接する姿に優しさを感じました。「メオトパンドラ」に添えられた詩も、桑原さんが写真を見て率直に感じた“人”への気持ちが綴られていて、まるで家族の一員になったかのような感覚を覚えました。夫婦ってなんだろう?に対する答えとは写真家のキッチンミノルさん(左)、詩人の桑原滝弥さん(右)「夫婦ってなんだろう?」 もちろん十人十色なので、正解はありません。でも、本書に出てくる100組の夫婦、お二人があとがきで描いている夫婦像などから「あ、理想の夫婦像だ」「うちに似ているかも」が見つかるかもしれません。筆者は結婚の経験はないですが、この写真詩集を通して夫婦とは、『二人でありながら一つでもある。一人ずつ別個として存在しながらも、一共同体でもある』ということを感じました。無理に形式的に相手に寄り添わずとも、個でありつつ結びついていられるから夫婦なのかもしれません。夫婦ってなんだろうって思った時に、オススメの一冊です。『メオトパンドラ』(ニューフォイル)ライター:村上彩乃
2016年10月06日こんにちは。前回は、私たちのイメージがどのように出来上がっているかについて紹介しました。今回からは具体的にそんなかたがたの相談を元に、具体的にコーチングの技術を知っていただければ幸いです。「コーチングは、ゴール設定に始まり、ゴール設定に終わる」。ゴール設定とは、とても大切なパート。今回のテーマは「転職」。例を元に、転職を考えたときに役立つゴール設定について紹介しました。周りの人のことは、良く分かる「転職を考えている」先日、そんな相談を受けました。「仕事は楽しいけれど、どこか満足できない」「上司はエネルギッシュで会話も楽しい。でも感情的で、思いやりに欠けるところがある」「同僚たちは会社が求めることでなく自分が気になることだけをやっていて、一緒に仕事していても一体感を感じない」ほかにも、「取引先の営業担当者は……」とか「お客さまは……」という例がたくさん出ました。こうしたお話し、皆さんもよく耳にしませんか?私たちは自分にふさわしくない環境を、周りの人のことで説明します。でもそれを咎める必要はありません。僕はそのかたにこのようにお話ししました。「なるほど、少しですが状況が分かってきました。それが転職かどうかは別にして、何かを変えたら上手く行きそうですね」不満を持った=課題を感じたということ。つまりは、次に進む足がかりを得ている、ということです。話を聞いた私たちは、相手の話をどう受け止めて、どのような考えかたに変えて、前に向いてくれるかを考える。そこが大きな分かれ道になっていきます。「次に進む」、実はそれは自分を変えること「ところで、本当にやりたいことは何ですか?3年後や5年後はどうなっていたいです?」僕がそう聞いてみると、そのかたは少し口ごもってしまいました。「周りがこうしてくれれば……」、不満は課題感、周りが変わってくれたら自分は何がやりたいのか、どうなりたいのか……私たちは、意外に自分のことは分かっているようでわかっていません。「向き合えていない」が正しいかも。とても仕事に対する意欲が高いこのかたのように、自分自身のことには向き合えていない場合が多いのです。みなさんは如何でしょうか。満足していない現状はいくらでも言えますよね。では、これから先何年先でも「やりたい」と思えることが頭に浮かびますか? 実はこれが、コーチングでいうゴール設定に繋がります。自分と向き合って、ゴールを見つけましょう「いまのお仕事は、好きなことのように見えますが……間違っていませんよね?」「いまのお仕事をしていて、お客さんや同僚、上司部下など『人とかかわること』に楽しさを感じますか?それとも契約がとれた、などの『達成感』に楽しさを感じそうですか?」「何が起きれば、楽しいと感じることが増えると思いますか?」「そのために、いまご自身で勉強しないと足りないな……と気付く知識や経験はありませんか?」「いま、始めるのは足りないと感じている知識や経験をつけることではないですか?」こうした会話を続けていき、一緒にやりたいことを考えていました。そのうち、「これがやりたいのかもしれない」と見つけられ、スッキリしていただけました。答えはいつも、コーチにあるのではなく、みなさん自身の中にあるのです。気付いていただくことがコーチの役割なのです。ゴールははっきりさせましょう私たちが生き甲斐をもって生きていくうえで、ゴール設定はとても大事なことです。行き先がはっきりしているから、乗る電車がはっきりしているから、朝起きる時間も着ていく服も決まるのと同様に、人生のゴールがはっきりしているから一瞬一瞬の判断や行動が決まるはずなのです。ゴール設定はパートナーとの会話、家族とのコミュニケーション、職場でのコミュニケーションすべてに影響してきます。思い出してください。今回紹介した相談者のかたが「周りのこと」を話していたことを。多くの場合、私たちは周りに目がいきがち。そして、そんな周りから自分のポジション、環境を考えるのです。であれば、ゴールをしっかり設定した人の周りには、自然にゴールを持つ人が増えてくるとも言えるかもしれません。そして、ゴールは人それぞれ違います。私にとっては素晴らしいゴールも、パートナーにとっては別のゴールがあるはずです。一人ひとりがゴールをもって生き甲斐を感じて毎日を過ごしていれば、周りへの不満より、自分への不満が目につくようになるでしょう。「これをやるためには自分の何が不足しているのか」、不足を埋めようと努力していけば、周りには「あの人、何かいいね」と思ってもらえるようになるかもしれません。次回は、ゴール設定をするうえで押さえたいポイントについて触れていきます。ライター:伊藤 邦彦
2016年09月30日「夫を立てる」という言葉が嫌いだった。女系家族で代々婿取りの家に生まれ、中学で父を亡くしその後は母子家庭育ち、さらに女子高女子大卒の筆者。ザ・女の世界で生きてきたため女性が何でもやるのは当たり前だったし、世間でいう「夫や跡取り長男を敬う」的な空気とは無縁だ。だからだろう、長男である夫と結婚して男優位な義実家のムードに心底ビックリしたし、夫を立てる友人を見ると未だに驚く。そう、私は夫を立てることができないのだ。夫婦はフィフティフィフティ夫婦間に差はない、と思っている。今はフルタイム、パート、専業主婦など様々なライフスタイルを持つ妻が多いが、どれが偉いなんてない。人にはそれぞれ適性があり、自分の適性を生かしてさえいれば、妻が何をしていようと夫婦はあくまでフィフティフィフティだ。同等の関係なのに、なぜ妻が夫を立てないといけないのかわからない。元々の性格もお世辞を言うのも下手で、まず思いつかないタイプ。甘えるよりも甘えられるほうがラクだし、甘え下手でもある。「人を立てる」なんて、ガラじゃないのだ。最初のうちは「女性は結婚すれば家事、育児、親戚付き合い…って負担が増えるのに、何で夫まで立てないといけないの。もうこれ以上頑張れないよ…」という暗い気持ちさえ出てきていた。しかし暮らしていくうちに「夫を立てたほうが自分も家族もラクかも」と気付いたのだ。毎日のほほんと暮らしたいそれに気付いたのは、男女の性格差を意識してからである。あくまで我が家比だが、男性は気分転換がうまくなかったり、何かと神経質だったり、プライドが高い割に自信をなくしやすかったりし、前を向くのにとても時間がかかることもある。ここにフォローを入れて家庭を明るくするのが女性の役目なんだなぁ…と気付いた。ほっておけば家庭の雰囲気自体が暗くなってしまう。「妻は家庭の太陽」とはよく言ったものだ。これは何も、夫や子どものためだけではない。毎日のほほんと過ごしたい筆者としては、一緒に過ごす人も明るくノンキでいてほしい。夫をフォローして前向きになってもらうことで、自分も毎日のほほんと暮らせる。ギスギスしていた夫婦関係も言動が丸くなるように感じるし、ほんのたまには、家事の手伝いなど現実的な効果もあるのだ。立てるより、小さな感謝を立てる必要性がわかってきたものの、急に褒めるなんてできない。それに「立てる」という言葉は違う気がするのだ。それよりも「小さいことへの感謝を言葉にする」「小さな長所も認めて言葉にする」ほうがしっくりくる。まずは会話を増やした。単純なことだが、「『言わなくてもわかってもらえる』と思っていてもわかってもらえてないこと」が多く、そこで夫婦関係に問題が生じていることに気づいたのだ。他人同士だからこそ、何でも何度でも話すべきである。不思議と会話が増えることで、夫に感謝を伝える心の余裕も生まれた。「会話が少ないから言えなかった言葉がある」ということにも気付いた。とってつけたような褒め言葉は言えないが、「助かった」「ありがとう」「◯◯してくれてよかった」「◯◯が得意だよね」なんて日常会話で出てくるようになった。これが私なりの最大限の「夫を立てる」ことだとわかったのだ。ライター:宮野 茉莉子
2016年09月26日みなさん、夫婦一緒にお風呂って入ります?実は一緒にお風呂に入っている夫婦と、入ってない夫婦とを比べると、「夫婦の円満度」にびっくりするぐらいの差が出ているんです!そろそろ秋の行楽シーズンがやってきます。夫婦で温泉旅行を考えているかたにも嬉しいデータを見ていきましょう!夫婦でお風呂って入っていますか?まずどのぐらいの夫婦が一緒にお風呂に入っているのでしょう?夫婦風呂することがある…41.2%一緒に入ることはない…58.8%半々、というところでしょうか。ちなみに頻度としては、「一緒に入る」方の3割程度のかたが月に1回は夫婦で入浴しているそう。また、なかなかお子さんがいると夫婦二人で…というのは難しいかもしれませんね。夫婦でお風呂に入ることが夫婦円満に繋がる?一緒に入らない理由は「ひとりでゆっくり入りたい」「お風呂が狭く感じる」など。さらに30代女性は「恥ずかしい」「体型が気になる」と答える傾向が見られます。しかし!一緒にお風呂に入る夫婦と、入らない夫婦では「夫婦の円満度」に大きな差がでているのです!Q:夫婦の円満度に点数をつけるとしたら?・夫婦風呂をする…77.4点・夫婦風呂をしない…59.2点16.2点も差が開いていますね!しかも「夫婦円満度は100点」と答えた人も、「する」人は19.2%だったのが、「しない」人は7.3%とこちらも12.1%もの開きがあります。夫婦風呂のメリットとして挙げられているのが、「スキンシップが取れる」「夫婦の会話が楽しめる」ということ。夫婦二人だけコミュニケーションが取れることが、夫婦の円満度に繋がるようですね。奥様を「夫婦風呂」に誘うには?しかし、先にも書いたように女性には「恥ずかしさ」がハードルとなっています。夫婦風呂をしたい、けれどもどう誘ったらいいものか…とお考えの男性陣に、とっておきの言葉をお教えしましょう。これです。「電気とガス代の節約になるから一緒にお風呂入ろうよ」ポイントは「節約」実は、女性は夫婦風呂のメリットについて、「スキンシップがとれる」よりも、「電気・ガス・水道代の節約になる」と捉えている人が多いのです!女性って現実的!主婦として考えると、一緒に済ませてしまえば電気代はもちろん、お湯が冷めたときの炊き直しが不要なのでガス代は浮きます。これは奥様もグラっとくるのでは?いっそ旅行!それでもグラっとこない奥様には、こちらを。「温泉旅行へ行こう」旅行先で人気の温泉地は、草津、由布院、箱根など。さらに夫婦で楽しむのであれば、「満点の星が見える温泉」「海の沈む夕日が見える温泉」などのシチュエーションも人気です。最近は泊まりではなくても日帰り温泉も人気。秋の行楽シーズンまえ、夫婦温泉デートを検討してみては?また最後に、面白いデータをご紹介します。夫婦風呂をするならここに注意して!「夫婦で一緒にお風呂に入っていて、パートナーにやってほしくないことは?」という質問に、女性はご主人に対して1~3位は「お湯・シャワーを出しっぱなしにする」、「しぶきを飛ばす」「かけ湯をせず湯船に入る」などのマナー系。一方、男性が奥様にしてほしくないことは、1位は「会話の内容が愚痴ばかり」、次に「かけ湯をしない」、3位は「ムダ毛を処理する」…。お風呂で愚痴もムダ毛もすっきりさせたい!という女性に対して男性は「やめてくれ!」と思っているよう。女性よりも男性のほうがロマンチストなのかな?という結果でした。※データ出典:ゲンナイ製薬会社調べライター:三谷 アイ
2016年09月25日そろそろ肌寒くなってきたので衣替えをかねて大掃除をしていると、懐かしい物を発見しました!!「育児ノート」と「保育園の連絡帳」です。読み返すと、小さかったわが子の姿が昨日のことのように蘇り…掃除はそっちのけに読み返してしまいました。まだたった数年前のことなのに、子どもの成長って本当に早い!!そんなときふと思ったのが、「保育園の連絡帳」がなかったら「育児ノート」で我が子の成長の記録はとまってしまっていたんだなあ…ということでした。「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがある第3回:保育園は子どもの価値観を広げる場所第4回:「お給食はママの味方です!!」第5回:保育園でできる“つながり”は一生の宝物第6回:お誕生日は保育園に行くべき!?張り切って記録した「育児ノート」新生児のころは「育児ノート」をつけていたというママは多いと思います。めちゃくちゃズボラな筆者も、出産した病院から「育児ノート」を贈呈されたため、生後半年頃までこまめにつけていました。新生児の1日は同じミッションの繰り返し。1時間かけて母乳をあげ、げっぷをさせてオムツを交換、少し寝たと思ったらまた1時間後に「おっぱいちょうだい」。おっぱいをあげるかオムツを替えるかで1日が過ぎていきます。そのため、「いま処理をしているウンチは本日何度目のウンチなのか」「これは何度目のおっぱいタイムなのか」「子どもと自分の睡眠時間はどのぐらいなのか」が分からなくなってしまいます。「育児ノート」は、「おっぱいタイムの記録」「ウンチ・おしっこの記録」「睡眠時間の記録」から、「予防接種のスケジュール」まで管理できるのでとっても便利でした。あとから読み返すと涙が出ちゃう「育児日記」体調・スケジュール管理に便利な「育児ノート」ですが、あとから読み返して1番「書き残していてよかった!!」と思えるのが、ノートの隅に走り書きしている「育児日記」でした。「はじめてお散歩したけど、ずっと寝ていた」「ウンチがなかなか出なくて辛そう…」「テレビを見て笑った!!」など、子どもの成長記録だけに留まらない、育児中の喜びや弱音まで書いてあります。ボロボロの育児ノートには育児の「ぼやき」が満載!! そんな素晴らしい「育児ノート」も、子どもの成長とともにだんだん書かなくなっていきます。子どもがハイハイをしだし、歩き出した頃にはもう日記を書いている余裕はありません。おっぱいやウンチの回数も安定してきて、記録をつけなくても生活できるように。外でのわが子の成長が見られる「保育園の連絡帳」そこで活躍するのが保育園の連絡帳。筆者の場合は生後7ヵ月から保育園のお世話になっていたため、そのころから毎日の記録はすべて連絡帳に書いてあります。保育園の先生が書いてくれる日々の記録は、親目線ではない「第3者から見たようす」のため新しい発見も多いもの。「玉入れの玉を持つのがイヤで、手を後ろに組んでお友だちが投げるのを見ていました」「“いーとまきまき”のおうたを楽しそうにずっとうたっていました」「お給食を1番に食べ終わりました。『ぜんぶおいしかった』と教えてくれました」などなど…親と一緒に過ごしている時間には見られないようすや、日々の成長がたっぷり記録してある連絡帳。あとから読み返すとわが子の成長がありありとイメージできます。成長の記録は期限付き保育園に通わせていなければ、「育児ノート」までで成長の記録がとまっていたかもしれません。日々の思い出というのは忘れがちなもの。読み返すことができるというのはとっても貴重です。保育園の先生は忙しいだろうに、毎日こまめに書いてくれて頭があがりません。しかし残念なことに筆者のお世話になっている保育園では年少さんから連絡帳ではなく、「登園したらシールを貼るノート」になってしまいました。子どもが自分でお話しできるようになったので、先生が毎日の記録をつけることもないのでしょう。息子は毎朝シールを貼るのを楽しみにしていますが、卒園まで連絡帳を書いてもらいたかったなあ…なんて思っています(笑)。「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがある第3回:保育園は子どもの価値観を広げる場所第4回:「お給食はママの味方です!!」第5回:保育園でできる“つながり”は一生の宝物第6回:お誕生日は保育園に行くべき!?ライター:金延さえ
2016年09月24日悩み相談の中でも、アドバイスしやすいものとしにくいものがありますよね。特に女性の場合、難しいのが結婚や妊娠、子育てなどのテーマ。相手と自分の立場によって(未婚か既婚か、子なしか子持ちかなど…)、言いかたやどこまで言うべきかの判断も非常に難しいところがあります。今回は、その境界線の考えかたについてご紹介します。どの立場にいても難しい筆者は既婚で子持ち。個人的には「30代で結婚しないとヤバい」というような、人間を単純に比較する思考を持ち合わせていません。母子家庭育ちだからでしょう、自分がマイノリティな環境で育っているので、両親揃っている家族とは比較したら違うことばかり。次第に比較をやめていきましたし、特に結婚ほどモロ感情・性格・相性…という「目に見えない、形にできない」ものほど、比較すべきではないと思っています。それでも、既婚・子持ちといえばよくネットなどで「既婚友人のアドバイスがムカつく」と言われる立場。「上から目線」と捉えられたり、「既婚者が言うことだからね」と意見をまともに聞き入れてもらえないこともあります。アラサーを過ぎてからは、どの立場にいても女子は悩み相談が難しくなってくると感じています。そこで心がけてきたのは、以下のことでした。アドバイスしないまずはアドバイスをしないことです。相手の話をよく聞いていると、「自分はどうしたいか」「何を言ってほしいか」という答えは相手自身が持っていることが多々。話を聞いているうちに、本人もそちらの方向へ話を持っていきます。アドバイスしたくなるときもありますが、それが「相手にとってのベストタイミング」かはわかりません。「アドバイスをしても結局話は聞かず、言われたのと同じ失敗をしてやっと聞く耳を持った」という経験が筆者自身にもあり、話を聞いても実際に体験しなければ納得できないところが人間にはあります。相手のタイミングを見守るのも、友人の務めのひとつでしょう。言うことで分かることとはいえ、一方で友人がいつも同じことで悩んでるけど何も行動せず、タイムリミットも近そうだという場合もあります。相手のためを思えば、やっぱりアドバイスすべきという場合もあるでしょう。そういうときにはアドバイスも大切。大切なのは言いかた・表現です。「こうすべきでしょ」などの断定的な表現や、上から・下から目線と取られそうな表現には気をつけます。あくまで中立的な立場で、相手を思う言葉も付け加えて伝えましょう。そこで相手が話を聞き入れるか、それとも距離を置かれるかは、友人関係の分かれ道。信頼関係が築かれていればその後も関係は続きますし、それが別れるタイミングだったということもあります。分かれ道となると悲しいものですが、言わないでユルく関係を続けていても、いずれ分かれ道はやってきます。あとは自分の発言に自信を持てるかが大事。相手のためを思った発言だと自信が持てれば、後悔することはないでしょう。ライター:宮野 茉莉子
2016年09月21日夏も終わり、秋が近づいてきました。この夏は高校野球だけでなくオリンピックもあり、テレビでスポーツ観戦を楽しんだかたも多いのではないでしょうか。テレビでスポーツ観戦をしていると、一流選手の表情を見ることができますよね。コーチングは突き詰めるとマインドの使いかたです。スポーツ選手がどう心を持っていき、パートナーたちと関わっているのかを考えてみたいと思います。自分のイメージは、自分が決めている……でも…私たちのこころは、実は自分自身で思い込んでいることがほとんどです。自分で自分がどんなことが得意で、何が苦手か、どんな人間かを決めている。実は得意なのかもしれないけれど、「苦手だから……」なんて思ってしまうのです。これをコーチングでは<ブリーフシステム>と呼びます。実は、こうした思い込みは成長していく中で親や先生などに教えてもらったことがほとんど。つまり、自分の長所や苦手なところ……自分で決めているようで、実は人からそう言われて思い込んでいるだけとも言えます。それでは一流選手たちはどうなのでしょうか?ランキングや過去の対戦成績を参考にはしても、囚われないようにコーチが見守っています。誰かに負けた姿ではなく、ベストを出している姿を思い描いていく。これが理想を現実に変える原動力にもなります。活躍する選手たちに共通すること活躍している選手たちに共通しているのは、「自信がある」という点。これは自分の思い込みを“変えていく”という心持ちの現れでもあります。「いまの自分でも良い」、こう考えることも大事なのですが上手く行っていないことがあるならそれは誤魔化しかもしれません。一流の選手たちは、苦手があれば克服し、「すべて上手くやる」。そんな心持ちで挑んでいるのです。もっと身近、家族とのコミュニケーションに照らして考えてみましょう。「こんなことをやりたい。でも家族がいるから……」こうした相談をよく受けるのですが、パートナーが反対するから、まわりの人がこう言うから、こうした理由で諦めているかたがいらっしゃいます。ここで思い返してください。あなたを止めるのは“誰か”ではなく“あなた”なんです。「誰かが言うから」と外に理由を作っていては「変えよう」という想いはわきませんが、「ダメだと思っているのは自分」と置き換えてみればどうでしょう。「なんとかできるかも……」、少しだけでもそう思えませんか?みなさんのブリーフシステムを前向きなものに変えましょう。コーチングの知識は、こうした前向きな気持ちを“維持”していくために役立ちます。それは一流選手のコーチも同じですね。ドリームキラーになってはいませんか・・・さて、“パートナー”について考えてみましょう。「こうした思い込みは成長していく中で親や先生などに教えてもらったことがほとんど」、つまりあなたがパートナーの得意不得意を決めてしまっている可能性もあるということです。パートナーが何かやりたいことがあり、みなさんに相談したとします。それに対して「あなたには無理なんじゃないの」、そんな一言を言ってしまったとします。その一言が心からのものであっても、パートナーは前向きになれなくなってしまいます。もちろんこれは親子関係でも同じ。「そんな難しい学校、受かるわけないじゃない……」「朝もちゃんと起きられないのに、そんなこと出来るわけないでしょう……」など。否定してしまっていませんか?こうした否定がパートナーのブリーフシステムになってしまいます。こうした存在は“ドリームキラー”と呼ばれていますが、みなさんはそんな存在にならないでください。その代わり、優秀なコーチになってください。パートナーや家族が悩んでいたら、バンと背中を叩く。たとえ「無理そうだな」と思っても、気持ちをグっと押さえて「きっとできるよ」と応援してみる。これが優秀なコーチの出発点です。自分を変えるために必要なこと最後にどうすれば、自分を変えることができるのか……その答えは、「しっかりと自分のイメージをつくって維持をしていくこと」です。コーチングでは「ゴール設定」と呼んでいます。パートナーに応援してもらいたいと思うのであれば、自身がどう変わるのか、その結果何が良くなるのか……そのイメージをしっかり持って相手に伝えることが大事です。それが出来れば、パートナーの同意を得ることに大きく前進するでしょう。まずは、みなさんご自身が、自分の理想像を頭に描くことから始めてください。次回は、そのゴール設定の方法について、詳しくご説明していきたいと思います。ライター:伊藤 邦彦
2016年09月20日「覆面調査員(ミステリーショッパー)」とは、お店のサービスを総合的に評価する役割の人。一般客を装ってお店を利用し、数多くのチェックリストにもとづいてお店の清潔度、接客態度、商品やサービスの質、雰囲気などを評価し、最終的な結果を各店舗にフィードバックするわけです。そしてタイトルからもわかるとおり、『日本一の覆面調査員(ミステリーショッパー)が明かす100点接客術』(本多正克著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者は覆面調査の第一人者。飲食店、小売店、サービス会社などから幅広く依頼を受けており、「調査したことのない業界はない」といえるほどだといいます。つまり本書ではそうした実績を軸として、「感じがいい」といわれる接客術を紹介しているのです。■評価は働いている年数に比例しない著者は本書で、あるスーパーで覆面調査を行ったときのことを明かしています。そのお店で働いている人は、正社員はもちろん、アルバイト歴数十年の方、はじめたばかりの高校生までさまざま。しかし何度か調査を行っているうち、おもしろいことに気づいたというのです。それは、お客様からの評価が、働いている年数に比例しないということ。経験が浅くても評価の高い人もいれば、長年やっていても評価の低い人もいたということです。■たった15度のおじぎで差が出る!もちろん仕事についていえば、長年やっている人のほうが高いレベルのことができるでしょう。とはいえお客様の満足度は、長年やっているからといって必ずしも高いとは限りません。たとえばお客様は、働きはじめてまだ5カ月の高校生アルバイトに高い評価を与え、7年もやっているベテランに低い評価を与えたそうなのです。なぜ、そのようなことになったのでしょうか?著者によれば、それは「たった15度のおじぎの差」。アルバイト5カ月目のスタッフは、レジでひとりひとりのお客様に「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」といいながら、ていねいにあいさつとおじぎをしていたのだといいます。まだ5カ月目で、自分は未熟な点が多いと自覚していたために、一生懸命だったのだろうと著者は分析しています。一方、経験の長いスタッフは、お客様と目を合わせることなく、あいさつも頭だけペコリと下げる程度だったのだとか。■お客様は頭の下げ方にも敏感であるお客様のなかには、だらだらと作業されるのを嫌う方もいらっしゃるもの。しかし、単にスピードが速ければいいということでもないはず。あいさつもなく、商品を乱暴に入れられたのでは、やはりいい気持ちはしないからです。つまり、頭だけペコリと下げる人と、ていねいに頭を下げる人なら、後者のほうがよい印象を与えるのは明らか。お客様は、頭の下げ方をも敏感に感じ取っているもの。だからこそ、たった15度のおじぎの差は、想像以上に大きいということです。■もう15度だけおじぎを深くすべしそこで著者は読者に対し、「自分の仕事を振り返ってみて、なんとなくあいさつをしていませんか?」と問いかけています。いうまでもなく、もし「とりあえずのあいさつ」になっていたり、あるいは頭を下げずに声だけであいさつをしたり、逆に、頭だけをペコリと下げるだけだったりするのであれば、とても損をしているということになります。だからもう15度だけ、おじぎを深くしてみることが大切だというのです。なお別の側面から見てみても、あいさつというのは、「自分ではやっているつもり」というケースがよく見られるのだそうです。たとえばあるレストランで著者が接客教育を行っていたとき、ひとりの若い男性スタッフが、ほとんどおじぎをしていないことに気づいたのだそうです。ところが、そのことを指摘しても、本人にはまったく自覚がなかったというのです。そこで仕事の様子をビデオで撮影し、本人に見てもらったところ、自分ではおじぎをしているつもりだった彼は、自分の仕事の様子を見てとても驚いていたとか。そして自分の姿を客観的に見ることで、ようやく自分のおじぎの仕方がよくなかったことを自覚し、「もう15度深く頭を下げるように」という言葉の意味を理解してくれたのだといいます。■おじぎをセルフチェックしてみようそんな経験があるからこそ、普段の仕事の様子を客観的に見てみることが重要だと著者は主張します。方法は簡単。スマートフォンなどで動画を撮ってもらい、それをチェックすれば、普段どのようなおじぎをしているかを客観的に見ることができるわけです。「たった15度の差」だと思うかもしれませんが、その差が満足度の大きな差として表れてくるもの。著者はそう断言します。ちょっとしたおじぎの違いでそこまで印象が変わってしまうのですから、意識して取り組むべきかもしれません。*ミステリーショッパーとしての自身の経験をベースとしているだけに、本書での著者の接客に対する考え方には強い説得力があります。人と接する仕事についている人は、目を通してみるべきだと思います。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※本多正克(2016)『日本一の覆面調査員(ミステリーショッパー)が明かす100点接客術』ディスカヴァー・トゥエンティワン
2016年09月19日長い妊娠期間を経て、我が子が生まれた瞬間…その喜びは他の何にも代えがたいもの。「新たな家族を迎えて幸せな家庭を築いていこう」そう決心するはず…ですが夫婦生活において夫が最も注意すべきは妻の産後という、このタイミングなのです。 産後、妻に避けられているように感じる?出産した後、妻が目を合わせてくれず、コミュニケーションも最低限のものしかできない。ましてや夜の営みなんて…そんなことを感じている旦那さんは多いのではないでしょうか。「産後クライシス」という言葉もあるように、出産後の亀裂から夫婦仲が悪化していき、離婚に至ってしまう…そんなケースも少なくありません。「子育てが忙しくストレスが溜まっているのだろう」程度に軽く考えてはいませんか?こうした妻の「産後うつ」の症状は、実は出産によるホルモンバランスの急激な変化が原因なのです。女性の体内で起きていること妊娠中の女性の体内では、プロゲステロン(乳腺を発達させる、子宮筋の働きを調整するなど)やエストロゲン(胎児の成長に合わせて子宮を大きくする、母乳の通り道である乳管を発達させるなど)などのホルモンが盛んに分泌されます。しかしこれらの女性ホルモンは、産後急激に分泌量が減少します。代わって活発に分泌され始めるのが、プロラクチンというホルモン。プロラクチンは母乳を生成する役割を持つ、とても重要なホルモンです。ひとつ注意が必要なのは、このプロラクチンがそのまま妻の体調不良に作用するというわけではなく、ホルモンバランスの変化が原因であるということ。ホルモンバランスの変化によってイライラしたり感情的になるなど、産後うつになりやすくなります。不足しているホルモンを補っていく、という方法を選ぶことが大切なのです。夫がするべきこと不足した女性ホルモンは、1. 大豆イソフラボン・ビタミンB6・ビタミンEを多めに摂取し、バランスのいい食事を取ること2. ウォーキングなどの軽い運動をする3. 気分転換ができる趣味をし、ストレスを解消するなどの方法で補うことができますので、妻の様子に不安を感じたらぜひ夫婦で実施してみてはいかがでしょうか。また産後の妻と共同生活を送る旦那さんがまず第一にすべきことは、こうした妻の変化に気付き、その変化の原因を正しく理解すること。その理解の上で、家事・育児のサポートをしたり、相談に乗ったりすることで妻との関係に良い影響を与えるはず。些細なことで喧嘩になったり、理不尽なことで文句を言われたりと、辛いことも多いでしょう。ですが、「ホルモンバランスの変化のせい」と割り切れば、大目に見ることができるかもしれません。子どもを育てる、ということはとても大変。こうした妻の変化に対応することも子育ての一環だと捉えることが、「産後クライシス」を乗り越える第一歩につながるはずです。ライター:メオトーク編集部
2016年09月17日『モルガン・スタンレー 最強のキャリア戦略』(カーラ・ハリス著、堀内久美子訳、CCCメディアハウス)は、モルガン・スタンレー資産管理部門のバイスチェアマンであり、キャリアアドバイザーによる著作。自分のコンテンツ(=売りとなるもの)の見つけ方、成果貯金(=信用・評判・強み)を使ったさらなる成果の出し方、そして人間関係貯金(=昇進するために必要な人間関係)の貯め方と効果的な使い方を解説しています。そして著者は、本書を通じて多くのビジネスパーソンが、景気や社内政治の状況に振り回されることなく、成功の高みへと登っていくために必要な対策と手段を見つけられることを願っているのだとか。今日はステップアップについて書かれた第1部のなかから、「成果貯金」という考え方をご紹介したいと思います。■成果をあげて得た信用が成果貯金に成果貯金とは聞きなれない言葉ですが、著者によればそれは、職務をきちんとこなし、個々の仕事ですぐれた成果をあげることで生じる信用や評判、強みのこと。「予想より早く仕事を終えた」「求められている以上の分析や考察を加えた」「創造的で明快、建設的な方法で情報を提示した」など、常に期待される以上の結果を出すと、「成果という貨幣」の貯金ができるという考え方です。つまり、成果貯金=(知性+経験+効果的な実行)×頻度となるわけです。ウェブスターの辞書では、「貨幣」は「交換の媒介物として流通しているもの」と定義されているそうです。つまり評判がよく、すぐれた成果を上げたという実績があれば、それと「交換」できるものを持っているということになるのです。それは、誰もが就きたがる社内のポスト、昇給、上級幹部への紹介、意思決定会議で尊重される発言権、大きな取引で担当チームに加わること、顧客の前でプレゼンテーションする機会、ミスをしたときの埋め合わせをするチャンスなど。■成果貯金がなければ前進できない!著者によれば成果貯金はきわめて有益で、なににも代えられないもの。組織内で政治力がなく、特に際立った地位でもない場合には、特に重要になるといいます。なぜなら駆け出しのころは、どんな組織にいたとしても、その種の力は持っていないものだから。そこで新しい組織に入ったら、早いうちに点数を稼ぎ、成果貯金を手に入れることが大切。具体的には、与えられた仕事をきちんと実行し、その仕事ぶりを上司とまわりの人に認めてもらう必要があるわけです。成果貯金がなくては、昇進もなければ、組織内での認知度を上げるような任務に抜擢されることもないからです。そして成果を出したことは、上司か、もしくは組織内で信用と権限を持つ人物に承認してもらうことが必要。そうして初めて、成果貯金に価値が生まれるからです。いくら自分で素晴らしい仕事をしたと思ったとしても、誰もそれに気づいてくれなかったり、組織が努力や仕事を評価してくれなかったりしたら、昇進や昇給、異動のチャンスのきっかけとはなりません。上司が成果を認める機会や方法はさまざまですが、重要なのは、自分が組織に対してしたことが、組織内の人から評価され、期待どおりかそれ以上の成果を出したといわれること。■新環境で成果貯金を手に入れる方法組織に新人が入ると、その人の品定めがはじまるのは人の世の常。そして「新しい環境に馴染むのに苦労している」とか、「よそよそしい」と思われたりしたら、成果貯金をはじめる前から成果という貨幣価値が下がることになるのです。また、はじめにあまりミスをしすぎると、期待以下の人間だと決めつけられ、場合によっては「組織にふさわしくない」という烙印を押されることも。人はすぐに思い込みや決めつけをするものなので、一度誤解を受けると自分の貨幣価値が傷つき、貯金が難しくなりかねないということ。そこで新しい仕事をはじめたり、新しい環境に入ったりするときは、必ず最初の24時間から48時間で手早く点数を稼げる方法を見つけたほうがいいと著者はいいます。そして同時に、「約束は小さく、成果は大きく」の考え方を実践することも重要。つまり、どんな仕事であっても、求められたことより大きな成果を出すよう努力すべきだということ。たとえば上司から「午後2時までに仕事を上げるように」といわれたら、午前11時までに仕上げるようがんばってみる。ある企業に関する調査報告を作成するようにいわれたら、その企業の最大の競合企業についても調べ、簡単に2社の比較分析をしてみる。そうした努力をするのです。まったくなじみのない環境や業界に入った場合、簡単に成果貯金をはじめるには、自分の仕事について知的で鋭い質問を同僚に投げかけてみることだといいます。一緒に働く人に、そうした“考えさせるような質問”をすれば、自分が仕事についてよく検討し、どうすれば成功するかを考えていることが伝わるから。つまり、「きちんと仕事をする人なのだろう」という認識と期待が生まれるわけです、*このように、著者の主張は力強く、そして明快。そのすべての方法論が日本の企業でのビジネスに応用できるとは限らないかもしれませんが、それでも役立つ部分は多いはずです。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※カーラ・ハリス(2016)『モルガン・スタンレー 最強のキャリア戦略』CCCメディアハウス
2016年09月13日『できる大人の「見た目」と「話し方」』(佐藤綾子著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、日本における「パフォーマンス学」の第一人者である著者が、「見た目」と「話し方」についてのエッセンスをまとめた書籍。パフォーマンス学とはあまり聞き慣れませんが、説明によればそれはパフォーマンスを日常生活における自己表現と位置づけた考え方。そして著者は35年間もの長きにわたり、自己表現を「科学」として研究してきたというのです。■人は34秒以上笑顔で快適になる話を聞いてくれている相手が微笑むと、自分が受け入れられたような気持ちになってうれしくなるもの。しかし逆に、無表情でただ話を聞いているだけだったとしたら、気詰まりで話すのをやめたくなったとしても無理はありません。このように笑顔には、相手の話を弾ませたり、あるいは止めたりする「言語調整動作(レギュレーターズ)」という役割があるわけです。では私たちは、人前でどのくらいの時間笑っているのでしょうか?このことについて著者は、二者間での対話の実験をしたことがあるそうです。相手と話していて「快適な会話」の笑顔の時間を調べた結果、1分間あたり平均34秒だったのだというのです。つまり半分以上の時間、相手が笑顔であれば快適に感じるということ。■意識的なスマイルの表情が大切!口のまわりの筋肉は、「あいうえお」という音と言葉の使い分けのため、縦に長くなったり、あるいは閉じたり、いろいろな形に動くもの。とはいえ、ただ話すためだけに口のまわりの筋肉(口輪筋)を動かすだけでは不十分。たとえば相手に「おもしろい話ですね」と楽しさや喜びの感情を伝えるためには、発声のための動きだけではなく、唇の両サイドをほんの少し上に引き上げる“意識的なスマイル”の表情が必要だという考え方です。笑うことに使う筋肉は、総称して「笑筋(しょうきん)」と呼ばれるそうです。つまり、口のまわり、目のまわり、頬の筋肉、これらが緩んでいるのがスマイルだということ。そして笑顔などの表情を意図的につくることが、「表情統制(フェイシャルコントロール)」。モデルさんが微笑んでいるポスターの写真を見てみると、口はたしかに笑っているのに、目が妙にキツかったりします。そんなところからもわかるとおり、楽しい気持ちがまるでないのに、表情筋を無理やりコントロールしてつくった笑顔には、わざとらしさを感じる場合があるわけです。■日本語のわからない人にも笑顔で「おはよう」「こんにちは」など日本語のわからない外国人に挨拶をする際には、にっこりと微笑みかけ、挨拶の気持ちを伝えることが大切だと著者はいいます。そんな場合は、笑顔が親しみの言葉や挨拶の代行をすることになるわけです。このような笑顔は、相手と親しくなりたいという親密欲求が出ているので、自然なります。先に触れたとおり、笑顔は秒数を守ることも大切。しかし本当に楽しいという気持ちや感謝、親しくなりたいという気持ちを込めて、すべての表情筋を動かすことがもっとも重要だというのです。■笑いと楽しい気持ちはワンセットさて、ここで持ち出されているのは、「笑い講」という日本の古い祭についての話題です。本当におもしろいことがあるわけではないのに、「ワッハッハ」と声を上げて笑うというもの。はじめはぎこちなくても、目の前の人の奇妙な顔を見たり、自分の顔も変だろうなと想像したりするうちに、だんだん本気で笑ってしまうというのです。「笑う」という動作は、喜びや楽しさ、滑稽さやおもしろさなどの感情が心のなかにこみ上げてくること。脳から表情筋に対して「動け」と命令が行き、引き起こされるのだそうです。しかし「笑い講」は、逆方向で成り立っているわけです。おもしろくなくても大笑いするうちに楽しくなり、連体感にまでつながってしまうということ。「笑い講」で使うのは、とびきり大きなスマイル。なぜなら相手と「ここはひとつ、一気に仲よくなろう」というときに、小さなスマイルでは不十分だから。ケラケラと笑う、あるいはおなかを押さえて笑い転げるくらいの大きなスマイルが有効だということです。笑っているうちに気持ちも楽しくなり、さらに笑いが広がるということ。いってみれば、「笑い」と「楽しい気持ち」は、いつもワンセットなのです。*他にも本書では、相手と共有関係を築くために必要なコツが数多く紹介されています。どれもすぐに試せることばかりなので、きっと役に立つはずです。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※佐藤綾子(2016)『できる大人の「見た目」と「話し方」』ディスカヴァー・トゥエンティワン
2016年09月07日良くないと分かってはいても、長年一緒にいると起きてしまうのが夫婦喧嘩。些細なことから大喧嘩に発展し、しばらく口をきかずに過ごした……なんて経験があるかたも多いのではないでしょうか。喧嘩をしてしまうことは仕方ない面もありますが、できれば穏便に終わらせたいというのが共通の認識でしょう。夫婦喧嘩の主な原因は、「態度」「お金」「姑」の3つに大別されると言います。それを踏まえて今回は、夫婦喧嘩を落ち着かせる3つの方法をご紹介します。感情的になりすぎないことそもそも、夫婦喧嘩は絶対的に避けるべきものというわけではありません。日頃たまった不満を解消するためにも規模の小さいものであればするべきです。ここで大切なのが、感情的になり過ぎないこと。規模の小さい喧嘩に抑えるためにも、あくまで冷静さを保ちながら、話し合うようなテンションで喧嘩ができればベストです。責任の所在をはっきりし過ぎないこと夫婦で共同生活を送っている限り、生活の全ては二人の協力関係によって成り立っています。そうした中で責任の所在を執拗にはっきりさせることは無意味。かえって相手が「いわれのない責任を押しつけられている」と感じる原因にもなります。特にお金関係の揉めごとではこれが起きやすいので、気をつけてください。相手の立場に立ってコミュニケーションを取ること嫁姑問題や仕事、家事での衝突……「そんなことはよくある」、「そういうものだ」、そんな風に思って話すこともなく諦めていませんか?夫婦間で起きる問題にも様々な要因があります。きちんと相手の話を聞いて、一つ一つ個別に対応していくことが大切です。前述の通り、夫婦喧嘩は不満のガス抜き程度にするのは良いこと。大きなものに発展してしまうと離婚など思わぬ結果になることもあります。些細な問題を“些細”な状態で抑えるためにも、相手の立場や考えを尊重する姿勢を持ちましょう。ライター:メオトーク編集部
2016年09月06日7月の第4日曜日「親子の日」は約6000組もの親子写真を撮影してきた写真家のブルース・オズボーンさんが提唱する「親と子の関係を見つめ直す日」です。活動開始から14年目を迎える今年は、親子の日普及推進委員会のもと「第10 回 親子大賞 授賞式」と「第 14 回 親子の日スーパーフォトセッション」を開催。今回はイベントのレポートと「親子の日」発起人であるブルース・オズボーンさん、佳子さん夫妻からのメッセージをお届けいたします。第10回親子大賞授賞式7月23日(土)、新宿にあるオリンパスプラザ東京で親子大賞の授賞式が行われました。実は「親子大賞」自体は10年前から開催されているものの、授賞式は今年が初。授賞式はいきなり2016年の親子大賞を受賞した親子の発表から始まりました。今年一番ホットだった親子は誰なのか…!?まさかのウルトラセブンとウルトラマンゼロ親子。会場では両者に受賞の感想を聞いた映像が流されました。「受賞の感想は?」「ジュワッ」「印象深い親子エピソードは?」「ダァッ」※コメント部分は字幕つきでした。ほかにも親子にちなんだエッセイや写真のコンテストも開催、受賞者にはオズボーン夫妻から賞状と景品が手渡されました。受賞者のスピーチでは、「実は、まだこのこと親には言っていなくて…怒られるかも(笑)」、「子どもに『授賞式に一緒に行こうね』と言ったら『用事があるから無理』と断られました…」といった驚きのエピソードが飛び出し、会場の笑いを誘っていました。> 親子の日 エッセイコンテスト2016 入賞作品> 親子の日 写真コンテスト2016 入賞作品「どの作品にもいろいろな家族の想いが込められていて、選ぶのが大変だった…」と語ったオズボーン夫妻。授賞式は東京のみの開催ですが、写真の展示自体は地方の写真館など様々な場所で実施していますので、みなさんも是非お立ち寄りください!!会場に展示された写真コンテスト入賞作品イベントの最後には、親子大賞の特別賞としてサックスプレイヤーの平原まことさん・歌手の平原綾香さん親子が登壇。「親子が仲良くする秘訣は?」という質問に対し、平原綾香さんは「父の影響で私も中学1年生のときからずっとサックスを吹いていたので、父は親であると同時に師匠のような存在。尊敬していたので反抗する暇がありませんでした(笑)」とコメント。そんな娘に対してお父さんは「サックスを吹いているときはすごく素直に言うことを聞いてくれるんです。歌は敵いませんけど、サックスでは勝っています!」と、“音楽”という共通項を持つ親子らしい掛け合いが見られました。親であると同時に尊敬できる存在であるというのは、親子が円満な関係を保つ秘訣のひとつなのかもしれません。> 第10回親子大賞の詳細はこちらから第 14 回 親子の日スーパーフォトセッション翌7月24日(日)、親子の日当日には写真家でもあるブルース・オズボーンさんによる100組の親子を撮影するフォトセッション。写真スタジオでの撮影というので、少しかしこまった撮影風景を想像していたのですが、会場に入ってビックリ。スタッフさんが生茶パンダのパペット、マラカスなどを使って歌ったり踊ったり…小さい子どもでもなんなくリラックスできるような盛り上がりでした。実際にメオトークの山川編集長自ら撮影に参加(きちんと予約しました)。その様子を見ていると、いい大人同士気恥ずかしいのか、当初はこれだけ距離のあった親子が…ちょっと寄りましょう!とスタッフさんからぐいぐい来るリクエスト…しかし照れる山川親子。撮影するオズボーンさんまで出てきて…最後は照れながらも肩を組むほどに!!!!さすが親子写真のプロフェッショナル…!!たった数分の間に写真を通して親子の距離をぐんと縮めることに成功していました。物理的な距離だけでなく、心の距離も縮まったようです。(お母さんの腕がかたいですが、編集長との身長差でとまどったそうです)※ブルース・オズボーンさんが撮影した第 14 回 親子の日スーパーフォトセッションの写真は、こちらからご覧いただけます。(2016年8月30日現在は準備中)発起人が語る「親子の日」について最後に「親子の日」発起人のブルース・オズボーンさん、佳子さん夫妻に今年、そしてこれからの「親子の日」について語っていただきました。今年の「親子の日」を終えてみて今年も全国から様々な想いを持った親子が集まってきてくれました。遠方に住むお母さんを誘って撮影に参加してくれた娘さん、「久しぶりに親子写真を」と撮影会に参加した親子、海外出張前の記念として参加してくれた家族、病気の回復を願って参加してくれたかた。全国からサポートに駆けつけてくれた応援団も。みなさんのおかげで一日中にぎやかな「親子の日」の会場となりました。今年はとくに新聞、テレビ、ラジオ、Webなど様々なメディアで「親子の日」を取り上げていただき、たくさんの人たちに「親子の日」を知ってもらうことができてとても嬉しく思っています。これからの「親子の日」「親子」という単語は英語には存在しません。(編集部註:英語にはfamily=家族はありますが、親子はparent and child=親と子で分かれている)「親子」というのは日本の特別な言葉。この言葉のように「親」と「子」をひとつの単語につなげ命の連鎖の一体感を表す…そんな日本の文化を日本の“誇り”として海外に発信したいです。誰もが生まれて来たことに感謝できる社会になって欲しいというのが、「親子の日」に込めた願い。この願いを叶えるために、活動の場をもっと広げていきたいと考えています。記事を読んでいるみなさまへ年齢が進むにつれ、「親子」と言うとついつい「自分」と「自分の子ども」をイメージしてしまいます。でも、「自分」と「自分の親」もそうである意識を忘れないでほしいと思います。「親」のいない命はいませんから、「親子」は世界中の誰もが共有できるテーマ。世界が不安定で悲しいできごとも多い時代だからこそ、命の原点である「親子」という最も基本的なテーマについて考えることが大切です。みなさんもぜひ「親子の日」を親子の関係を見直す機会のひとつにしてください。「1+1は?」「にーっ」という掛け声にも代表されるように、最後が「い」の段で終わると口角が上がり自然と笑顔の写真を撮ることができます。親子の日の掛け声はもちろん「おやこのひー」。「親子の日」と言うだけで笑顔になれるのです。授賞式でもフォトセッションでも、会場にはそんな「親子の日」の笑顔がたくさん溢れていました。> 親子の日について詳しくはこちら:親子は自分の原点、「親子の日」を自分に自信を持つきっかけにして欲しい−−ブルース・オズボーンさん、佳子さん夫妻のインタビュー> 親子の日公式サイトライター:山口聖子
2016年09月05日なんだか近頃、夫婦の会話が減った気がする。ズバリ、倦怠期だと思う。もう夫婦の仲が冷えきっている……そんなご夫婦のみなさん!諦めるのはまだ早いです!ご主人が「愛妻家」になればすべて解決するんです。愛妻家って…なに?「イクメン」はよく聞きますが、「愛妻家」という言葉は「イクメン」に比べて影が薄いような気もします。そもそも、愛妻家ってどんなひとのことを言うのでしょう?たしかに「お宅のご主人は愛妻家ね~」なんて言われたら嬉しいけど、うちの夫は愛妻家に当てはまるの…?という奥様。自分が愛妻家になるってそんなの無理だ!と思っているご主人。『サラリーマン 妻夫木マモルの愛妻生活』を(ご主人が)読めばその答えが見つかります!サラリーマン 妻夫木マモルの愛妻生活本の監修は「日本愛妻家協会」が担当。ちなみに、お値段も1,122円、「いい夫婦」プライスというこだわり!『サラリーマン 妻夫木マモルの愛妻生活』(竹書房)この本は、結婚10年のサラリーマン妻夫木氏(35歳)が周りの友人と愛妻家を目指す、実践的な専門書。妻夫木夫婦は最近会話もなく関係は冷め切っており、「熟年離婚」も頭をよぎる日々。妻夫木氏の友人は、「それは妻がモンスター化している!愛妻家になるしかない!」と強くアドバイスします。でもいきなり愛妻家になると言っても、どうしたら……。妻夫木氏が悩んでいると、「実はオレも!」と仲間が集結。ひとりではできないことも仲間がいたら大丈夫!こうして、妻夫木氏の愛妻家になるためのクエストが始まったのです!内容は漫画とコラムで構成され、1…いえ、ゼロから「愛妻家になるため」の方法が詳しく書かれています。料理本に例えるなら“どこのスーパーで買い物するか”から書いているぐらい、本当に初歩からです。どうして妻がモンスターに?「妻は、夫婦関係が冷めてくるとモンスター化してしまう」とこの本には書かれており、妻夫木氏の妻は頭に角が生えたモンスターとして描かれています。え…妻がモンスターに見えてしまうって、それまで一体何があったの!?とツッコまずにはいられません。私はまだ結婚3年目のペーペーですが、10年も経つと女はモンスターになってしまうんでしょうか…。この奥さん、残業で帰ってきた妻夫木氏にご飯も用意していませんが…。妻夫木氏が実践していく「愛妻家の道」。まずは残業せずに早く帰ること。家事を習うこと。妻に「ありがとう」と言うこと。…妻夫木氏よ、今までこれ、してなかったんか! そらあかんわ!奥さんもモンスターになるわ!…つい素の関西弁でつっこんでしまいました。いや、もしかしたら結婚当初はしていたのかもしれない。けれども年数を重ねて当たり前になり、倦怠期を迎える。もしくは忙しくなり、余裕がなくなってそのままになってしまった…。妻夫木夫婦はそうだったのかもしれません。そんな妻夫木氏がこなしていくクエストは、女性から見ても「たしかにこれをされたら嬉しいなぁ」と思ってしまう納得の内容です。日本愛妻家協会の活動が感動的巻末にはクエストスペシャルとして、日本愛妻家協会の詳しい活動内容が掲載されています。「キャベチュー」こと「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ」、愛妻の日の1月31日に花を買って早く帰る「男の帰宅花作戦」などなど…。特に気になったのが、夫婦がハグをするためにお互いの足の置く位置が書かれている「ハグマット」を使った、30代から60代のご夫婦の体験談。「恥ずかしかったけどよかった」「妻が一回り小さくなった気がしてさらに愛おしくなった」「お互いお腹が出て、年を取ったねと笑いあった」などのコメントに胸がじんわりと温かくなりました。「愛妻家」を軸とした夫婦のありかたを提案するこの本。愛妻家の定義は、きっと夫婦の数だけあると思います。だからこの本すべて実践してもよし、ポイントだけ試してもよし。カバー裏にも素敵な仕掛けがあるので、こちらは奥様から活用してもいいかもしれません。さぁ、あなたも「愛妻生活」で素敵な夫婦関係、はじめてみませんか!?日本愛妻家協会ライター:三谷 アイ
2016年09月03日私の愛すべき家族
右手に指輪をする夫
兄の連れてきた婚約者は…