パートナーの不倫や浮気が発覚する状況は様々です。そして発覚後、どのような結末を迎えるのかも人によって異なるでしょう。恭子さん(仮名・37歳)はある出来事をきっかけに夫の不倫を疑うようになり、その後、自身が不倫する道を選んでしまったそう。今回は彼女に、不倫に至るまでの経緯を教えてもらいました。スマホを離さない夫への疑惑「夫と結婚して6年目を迎えた頃の話です。それまでの夫は、スマホをほったらかしにするタイプで、出かけるときも持っていかないことがあるなど、連絡が取れずに困ることもありました。それが急に、肌身離さずスマホを持ち歩くようになったんです。トイレに行くときですらスマホを持ち込んでいたので、さすがに怪しいと思いましたね。他の女性の影を疑いましたが、すぐに問いただすようなことはせず、しばらく様子を窺っていました」疑惑が確信に変わった瞬間「ある夜、一緒に寝ていたときでした。私がふと目を覚ましたんですね。すると夫がムニャムニャと口を動かし、ある名前のような言葉を口にしました。それは私の名前ではなく、誰かはわからないものの、女性の名前のようでした。そのとき私のなかで、疑惑が確信に変わったんです。私には、古くから付き合いのある男友だちがひとりいます。飯田くん(仮名)という男性です。飯田くんとは結婚する前からの付き合いで、たまに連絡を取り合う仲でした。飯田くんも結婚しているので、意見を聞いてみたいと思い、今までの状況を説明したんです。すると、“限りなくクロに近い”と言われました。ただ、“絶対ではないので、LINEのやり取りを見るなどして証拠を掴んだほうがいいかも…”とアドバイスを受けました」夫のスマホを覗いてみると…「夫の入浴中にスマホを持ち出した私は、ロックを解除し中を覗いてみたんです。しかし、LINEを確認してみても、不倫相手らしき女性とやり取りしている形跡は見つかりませんでした。写真フォルダのなかにも、それらしきものは特になかったんです。それが逆に怪しいと思いました。痕跡を残さないように、すべて削除しているのではないかと考えたんです。後日、飯田くんと会ったときに、詳しい状況を聞いてもらいました。夫に対して不信感が募っていたのか飯田君に話している最中に、私は泣いてしまったんですね。そうしたら、飯田くんが私の頭を撫でてくれました。それが心に隙ができた瞬間かもしれません。その日は感情にまかせてお酒を飲み過ぎていたこともあり、意識が途切れ途切れになっていたんです。そして、気づいたときには2人でホテルに入っていました」不倫後、夫婦関係は悪化「それからというもの、私は飯田くんに頻繁に連絡するようになりました。まずは夫の様子を報告し、その後、個人的な話をしていましたね。今白状すると、夫の不倫疑惑を口実にして、ただ彼と連絡を取りたかっただけなんです。次第に飯田くんと会う回数も増えていき、そんな私の変化に夫も気づいたようでした。あるとき、“最近よく出かけるね?”と聞かれたんです。そこで、“友だちと会っているから”と返すと、夫から皮肉めいた口調で“別にいいけど”と言われました。私としては、内心“あなただって…”という気持ちでしたね。その後、私はどんどん不倫にハマっていったんです。その一方で、夫婦関係は悪化の一途をたどりました。ついにはお互いに皮肉しか話さないような仲になり、そんな状態が3年ほど続きましたね」“夫の不倫疑惑がきっかけとなり、不倫に走った妻の告白”をご紹介しました。夫の不倫疑惑がショックで、自暴自棄になってしまったのかもしれませんが、だからといって不倫していいわけではありません。のちに後悔したくないのなら、不倫には絶対に手を出すべきではないのです。©Eri Miura/gettyimages©FreshSplash/gettyimages文・塚田牧夫
2022年03月25日咲良さん(仮名・29歳)は結婚するまで、本気の恋愛をしたことがなかったそう。しかし結婚後、職場で知り合った1歳年下の遠藤さん(仮名)を本気で好きになってしまい不倫関係に。彼女にとっては初めての大恋愛だったので浮かれていたようですが、幸せな日々は長く続かなかったそうです。その後、彼女がいったいどんな結末を迎えたのか、詳しく話をうかがいました。その後の不倫相手との関係は?「私は結婚するまで、本気で恋をしたことがありませんでした。いつも男性から告白されたのち、悪い印象ではなければ付き合っていたんです。夫とも、告白されて付き合い、子どもができたので結婚。不倫相手の遠藤くんと出会うまでは、真剣に誰かを好きになったことがなかったんです。しかし、職場で出会った遠藤くんのことは本気で好きになりました。その後、彼とは不倫関係に。私は幸せな気分でいっぱいでしたね。こんなにも人を好きになったのは初めてだったので、完全に浮かれていました。でも、その関係は長く続かず…。というのも、職場での遠藤くんの行動がエスカレートしてきたんです。私は周囲の人に関係がバレたくなかったので、会社では彼と距離を保っておきたかったんです。しかし、遠藤くんは場所を問わずベタベタとくっついてこようとしてきて…。最初のうちはスリルを楽しんでいましたが、次第に目に余るようになりました。そのうち、連絡も頻繁に来るようになり、夫や子どもと一緒にいるときにもLINEが送られてくるように。その結果、ウンザリを通り越して、彼のことを気持ち悪く感じるようになってしまいました。そして、遠藤くんの行動を許せなくなった私は、きっぱりと別れることを決意しました」すんなりと別れることができた?「ある日の仕事終わり、遠藤くんを呼び出して別れ話をしました。すると、案外あっさりと受け入れられたんです。そのときは、心のダメージも最小限ですんで良かったと思ったんですが…。それからあまり日も経たないうちに、遠藤くんが職場の別の女性と付き合い始めたんです。私のなかに急に動揺が走りましたね。それは焦りのような、もどかしいような感情で、いつの間にか私は嫉妬に駆られていました。それまでは男性と交際しても、さほど好きという気持ちがなかったので、嫉妬心を抱くことはありませんでした。しかし、一時期は本気で好きだった遠藤くんが目の前で急な心変わりをしたことで、別れた後なのに強い嫉妬心が湧き上がったんです」別れたあとの状況は?「職場で遠藤くんと彼女が話をしているのを見るだけでイライラしました。不機嫌になり、ほかのスタッフとの関係もギクシャクするようになりましたね。職場だけでなく、家庭にも影響がありました。無意識のうちに夫や子どもにつらく当たってしまったり、家事が疎かになりました。その結果、ゴミを捨て忘れて部屋に悪臭が漂うなんていう日もありましたね。そしてある日、仕事が思うようにはかどらず、帰りがだいぶ遅くなってしまったんです。慌てて家に帰ると、なぜか夫と子どもの姿がないのです。夫に連絡したところ、なんと夫が子どもを連れて実家に帰っていたことが発覚しました」家庭はどうなった?「私の行動があまりに酷く、自分だけではなく子どもにまでつらく当たる様子を見て、夫は危険を感じたようでした。そこで、実家に避難することにしたそう。そのときの私は、夫だけでなく子どもまで失うかもしれない恐怖に震えました。もし家庭を失ってしまったら、正気でいられません。電話で夫に泣いて謝り、これからは気持ちを入れ替えることを約束したんです。すると、数日後に夫と子どもは家に戻ってきてくれました。そして、なんとか精神的に落ち着きを取り戻した頃、夫と話す機会がありました。そこで、スマホを見せられたんです。そこには、私が荒れていたときのゴミが散乱する部屋の画像や、子どもにつらく当たる動画などが入っていました。実は、夫は離婚を考えていて、もし本当にそうなったときに親権を得るために撮っておいたのだそうです。それを聞いて、ゾッとしましたね。もう2度とこんな思いはしたくないです」“結婚後に本気の恋に目覚めてしまった妻の告白”をご紹介しました。お互いに独身同士であれば恋心を抱いても問題はないでしょうが、結婚しているとなると話は別です。ましてや、自分勝手な行動によって夫や子どもを傷つけることは許されるはずがありません。本当に自分にとって大事なものを失いたくないのなら、不倫には何があっても手を出すべきではないのです。©kitzcorner/gettyimages文・塚田牧夫
2022年03月22日結婚後に初めて真剣に好きだと思える人に出会い、夫以外の男性と関係を持ってしまう人もいます。咲良さん(仮名・29歳)もその1人。今回は、彼女に不倫関係に至るまでの経緯について詳しく話をうかがいました。当時の旦那さんとの関係は?「私は24歳のときに結婚。それまでも男性と付き合ったことはありましたが、いつも相手から交際を申し込まれていました。告白されて、“別に悪くないかな…”と思うと、付き合っていたんです。だから、自分から告白したことはなかったですし、真剣に誰かを好きになったこともありませんでした。夫とも、告白されて付き合い、子どもができたから結婚。夫に対して、心から恋焦がれるような感情を抱いたことはありませんでした」不倫相手との出会いは?「大学を卒業したのち、WEB関連の仕事に就きました。2年ほど勤めて、出産を機に退社。その後、数年が経って子どもにあまり手がかからなくなってきた頃、かつて働いていた職場の上司が独立して、会社を立ち上げたんですね。その上司に“一緒に働かないか”と誘われ、タイミングも良かったのでオファーを受けることに。私が担当したのは、ディレクションです。クライアントとのコミュニケーションや、スケジュール管理、スタッフへの指示出しといったことが主な業務内容でした。そこにしばらくしてデザイナーとして入ってきたのが、のちに不倫相手となる遠藤くん(仮名)でした。遠藤くんは、私より1歳年下で独身。私が関わっていたデザイナーさんは職人気質で気難しいタイプの人が多かったんですが、遠藤くんはとても人懐っこいタイプ。コミュニケーションが取りやすく、頼りにされている感じもしました」不倫に堕ちたキッカケは?「遠藤くんとはまめに連絡を取るようになり、ミーティングを兼ねて食事などにも行くようになりました。そこで、遠藤くんがいろいろと質問をしてくるんです。“いつ結婚したんですか?”とか“旦那さんはどんな人ですか?”とか。プライベートな質問をしてくるので、“私に興味があるのかな…”とも思いましたね。するとあるとき、遠藤くんが“咲良さんのこと好きです”と言ってきたんです。しかも、“咲良さんが僕のことを好きになってくれるのを待ってます”とまで…」告白されたあとの状況は?「以前は男性から告白をされると、悪い印象でなければ付き合っていました。でも、今はそうはいきません。私には夫も子どももいます。それに、相手は仕事のパートナーでもあります。付き合いたくても付き合えないという状況は、初めてのことでした。そんなジレンマを抱えたことで、私のなかで遠藤くんの存在がどんどん大きくなっていったんです。その結果、初めて強く恋い焦がれる感情を抱きました。そして後日、“私も好きだよ”と遠藤くんに言ってしまったんです。そこから一気に関係が進展し、不倫関係となってしまいました。遠藤くんと付き合い始めてからは、罪悪感というより、充実感のほうが大きかったですね。生活にハリが出て、むしろ家事も仕事も頑張れるようになりました。誰にでも優しくしたくなるような、そんな気分でした」“結婚後に本気の恋に目覚めてしまった妻の告白”をご紹介しました。初めて付き合いたくても付き合えない状況に陥った結果、夫以外の男性に恋心を抱いてしまったようです。それは彼女にとっては“初めての大恋愛”かもしれませんが、脆く危険な“不倫”という関係でもあります。大事なものを失いたくないのなら、一刻も早く目を覚まし、不倫から足を洗うべきでしょう。©Jackyenjoyphotography/gettyimages文・塚田牧夫
2022年03月22日不倫は長く続けば続くほど、最後は悲惨な状況を迎えるようです。特に社内不倫の場合、家庭だけでなく仕事にも大きなダメージを及ぼすことも…。そこで今回は、“不倫男性が青ざめた社内不倫のエグすぎる末路”というテーマで、経験のある男性たちに話を聞いてみました。会社の前で大ゲンカになり「会社の飲み会に参加したときです。場所は職場近くの居酒屋で、その場には不倫相手である職場の後輩女性も同席していました。そこでは周囲に不倫関係がバレないように、あえて彼女に素っ気ない態度をとっていたんですね。すると、彼女はその態度がどうも気に入らなかったようで、不機嫌になりはじめたんです。飲み会が終わったあと、彼女に謝ろうと思ってみんなと別れたのちに合流。二人で別の道を歩いていました。そうしたら、歩いているうちに彼女とケンカになったんです。すると、ちょうど別の部署の先輩がその道を通りかかってしまい、彼女が“私のことを愛していないの?”と叫んでいる現場を目撃されてしまったんです。そのことがきっかけとなり不倫関係が社内にバレ、部署を異動することになりました」ケイジ(仮名)/34歳ケンカに夢中になり、周囲が見えていなかったのでしょう。社内不倫の場合、二人のことを知っている人が多いだけに現場を見られるリスクも高く、発覚もしやすいようです。可愛がっていた後輩に彼女を奪われ「同じ職場に、可愛がっている後輩がいたんです。学生時代はお互いにサッカーをやっていたので話も合い、休日に一緒に遊びに行くほどの仲でした。あるときその後輩から、“飲みに行きましょう”と連絡が来たんです。向こうから誘われるのは珍しかったので、嬉しかったんですね。お店に行ってみると、後輩ともう一人女性の姿が。その女性が誰なのかわかったときにはゾッとしましたね。というのも、彼女は僕の社内不倫の相手だったからです。どうやら彼女は不倫関係に悩み、僕と親しくしている後輩に相談をしたようでした。後輩から“見損ないました”と言われましたね。そこで僕も目が覚めて、彼女と別れることにしたんです。ところが後日、その後輩と彼女が付き合いはじめたことを知りました。何も言えませんでしたね」アキラ(仮名)/32歳結果的に、後輩に彼女を奪われた形になってしまったんですね。とはいえ彼は不倫をしていたわけですから、文句を言うことはできないでしょう。LINEの移行をお願いしていたら「以前、同じ職場の女性社員と不倫をしていました。あるとき、彼女がスマホを新しくしたんですが、それがすごくカッコ良かったんです。だから、僕も同じものに変えることに。しかし、LINEの移行がうまくいかず、彼女に見てもらうことにしたんです。そこで、僕がほんの少しだけ目を放してしまい…。そうしたら、彼女は勝手に誰かとLINEをしていました。相手は少し前にLINEを入手して、僕が食事に誘っていた会社の受付の女性。そのやりとりを彼女が見つけ、“行くわけないじゃん”“もう二度と連絡してくるな”という失礼極まりないLINEをその女性に送っていました。すると、その情報はあっという間に社内に広がり、僕は多くの女性社員から白い目で見られるように。しかも、他の女性を食事に誘っていたことがバレた結果、彼女にフラれてしまいました」エイタ(仮名)/31歳同じ会社内で、ほかの女性にも手を出そうとしていたんですね。そんなことを続けていれば、この件がなくてもいずれ痛い目にあっていたでしょう。“不倫男性が青ざめた社内不倫のエグすぎる末路”をご紹介しました。社内不倫はリスクが大きいぶん、スリルがあるのかもしれません。ただ、バレたら失うものも大きいはず。1度失った信用を取り戻すのは、非常に困難であることを肝に銘じておくべきでしょう。©Tero Vesalainen/gettyimages©fizkes/gettyimages文・塚田牧夫
2022年03月13日不倫を経て略奪婚に成功し、夫との妊活を真剣に考えていた優奈さん(仮名・27歳女性)。そんな優奈さんは、結婚してわずか4か月後に、衝撃的な出来事に襲われます。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、略奪婚をしたその後について彼女に話を聞きました。本格的な不妊治療を始めようとした矢先に… 夫の浮気が判明略奪婚をしてからわずか4か月後、本格的な不妊治療を始めようとした優奈さんは、“夫の不倫”という衝撃的な事実を知ることになったそう。「最初は『まさか!』という感じでしたね。でも、その頃の夫は帰宅時間も遅かったですし、週末も一人で出かける日が増えていました。何より、家にいてもスマホを肌身離さず持っていたので、『怪しいな』と思っていたんです。それで、夫のスマホをこっそり見てみたら、不倫相手の女性との写真やLINEのやりとりを発見しました…」優奈さんとも不倫の末に二度目の結婚をした夫が、再婚直後に別の女性とも関係を結んでいたことが発覚。最初は優奈さんも「混乱しかなかった」と振り返ります。そして、夫に不倫を問いただしてみると、あっさりと不倫の事実を認めたそう。自分勝手な理屈で不倫を正当化する夫… 不妊治療にも非協力的でスピード離婚を決意「夫は不倫を認めましたが『不倫をしていた君から、とやかく責められる筋合いはない』という理屈で、別の女性との関係を正当化していました。とは言っても、そのときの私は“妻”ですから、夫の不倫を怒って当然だと思うのです…。夫にはそんな私の言い分は通用せず、『自分も不倫をしていたくせに』って感じで、私の話をまったく聞き入れてくれませんでした」夫の不倫が判明した直後でも「私が妊娠すれば、夫も変わるかもしれない」と考えていた優奈さんは、不妊治療をしたいと考えました。しかし、夫が「子どもは、まだいらない」と言い出したことから、これも実現できず…。結局、夫の不倫発覚からわずか2か月後にスピード離婚へと至りました。「入籍期間は、わずか半年でしたね。“略奪婚”だったので挙式せず周囲には結婚したことを伏せていましたし、新婚旅行にも行かなかったため、ただ“籍を入れただけ”でした。夫の不倫がなければ、まだ夫婦関係は続いていたと思います。しかし、夫は妻がいても別に女性がいないとダメなタイプだったので、離婚するのは時間の問題だったのだと思います。略奪婚でも、結婚できることに浮かれていた自分が恥ずかしいです。不倫をするような男性は、もしかすると、ずっと“妻”という立場の女性を裏切り続けるのかもしれませんね」不倫をする男性のなかには、常に妻以外の女性がいないと満たされないという人もいるようです。誰かを傷つけたうえで成り立つ“略奪婚”で幸せになれる夫婦は、極めて稀でしょう。幸せな未来を夢見て略奪婚をしても、理想通りにならないことのほうが多いのではないでしょうか。©rudi_suardi/gettyimages©warodom changyencham/gettyimages文・並木まき
2022年03月08日自分が幸せになることを夢見て“不倫からの略奪婚”を狙う人もいますが、現実は上手くいかないようです。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、不倫からの略奪婚を経験した女性に話を聞きました。大好きな彼と不倫の末に結婚…! 幸せになれると思ったのに優奈さん(仮名・27歳女性)は、会社の先輩と2年間の不倫関係を経て結婚。いわゆる「略奪婚」だったために、周囲には結婚したことを伏せ、優奈さんも夫も職場を退職し、ともに転職をしたうえで結婚生活をスタートさせました。「前の奥さんに対し、申し訳ないという気持ちはありました。けれど、夫からは前の奥さんとの間に子どもがいなかったので、離婚の話し合いもスムーズに進んだと聞きました。また、私は早く子どもが欲しかったので、夫が離婚して私と再婚すると決めてくれたときは、素直に嬉しかったんです」しかし、自然妊娠を願うも、入籍後4か月を経ても妊娠の兆候はなし。そのうちに、夫は家に帰宅する時間が遅くなり、休日も妻を自宅に置いて一人で出かけるようになってしまったことから、夫婦間で口論が絶えなくなっていったそうです。「新婚生活はもっとラブラブなものと思っていたので、『あれ?』って感じでした。それに、夫は私に対してそこまで関心がないように見えたことも不安になった理由の1つ。不倫をしていたときのほうが優しかったですし、結婚してからは私の話もあまり聞いてくれなくなっていましたね」本格的な妊活を検討。しかし夫は協力を渋り…そんな矢先、どうしても子どもが欲しかった優奈さんは、自然に妊娠する可能性に賭けるよりも、本格的な妊活をしようと考え始めました。ところが夫は、そんな優奈さんの希望に対しても、まともに取り合ってくれず、協力を渋り続けたそう。「夫に『早く妊娠したいから、妊活に協力してほしい』と伝えたら、『なんでそんなに子どもが欲しいの?』って冷めた口調で言われました。病院探しもまったく相談にのってくれませんでしたし、それどころか、その頃にはすでにレスになりつつありました。まだ新婚4か月の頃の話です。私は夫と結婚したら、自然に妊娠して家族が増えるだろうって思っていました。そのため、予想とは全然違う展開に、憤りと焦りを感じていましたね」わずか結婚4か月でしたが、その頃には妊活への考え方の違いから、夫婦関係はかなり悪化していたそう。“不倫”という特殊な環境での恋愛と、日常生活をともに送る“夫婦”という関係とでは、相性の良し悪しが異なってくることも。だからこそ、略奪婚をしても幸せになれる可能性は低いのかもしれません。また、誰かを傷つけたうえで成り立つ幸せは、存在しにくいというのも現実でしょう。©Anna Blazhuk/gettyimages©LightField Studios/gettyimages文・並木まき
2022年03月08日不倫をしている人のなかには、「やめたほうが良い」とわかっているのに、ズルズルと関係を続けてしまう人も。やっとのことで不倫を清算しても、後悔だけが残ることが少なくありません。今回は、そんな不毛な関係を6年間も続けてしまった30代後半の女性から、メンタル心理カウンセラーの並木まきが話を聞きました。「終わりにしなくては」と思い続けて6年も不倫を…「以前の職場で一緒に働いていた5歳年上の男性と、足掛け6年も不倫をしてしまいました」そう話してくれたのは、38歳の絵美子さん(仮名)。不倫相手とは何度か別れ話をしたものの、彼から連絡がくるたびに関係をもってしまい、そのままズルズルと会い続けた結果、気づけば6年もの時間を不倫に費やしてしまったそうです。「彼は『妻とは離婚するから待ってて』と口ぐせのように言っていましたが、6年間の不倫を終えたあとも、離婚どころか別居すらせず、妻や子どもと一緒に暮らしています。よくある話だとはわかっているのですが、“自分は違うはず”、“この恋は本物”と思いたくて、当時は彼の言葉を信じようとしていました」絵美子さんが不倫を終えたのは、37歳のとき。31歳からの6年間を不倫に費やしたことになります。「年齢的に『婚活をしないと』という気持ちもあったのですが、彼のことが好きだったので、彼以外の人とデートをしても、まったくトキめかなくて…。結局、不倫はいけないことだと思いつつも、彼から連絡がくると応じてしまっていたんですよね」不倫相手とのデートは、もっぱら一人暮らしをしている絵美子さんの自宅。6年間も関係が続いていましたが、外でデートをすることはほとんどなく、絵美子さんの家で自炊をして食事をしたり、ふたりでテレビを見て過ごすことが多かったそうです。「当時は、擬似結婚生活みたいでそんなデートも楽しかったんですけど、今振り返れば、彼は単に外で会うと誰かに目撃されるリスクもあるから、私の家で会っているほうが都合がよかったんでしょうね。しかも、家でのご飯代は私が費用を負担していましたから、彼はデート代もかからないですし。もちろんホテル代だってかかりませんから、かなりコスパのいい不倫関係だったのでしょう…」友人の結婚を機に「不倫をやめよう」と決意。婚活にいそしむことに不倫相手への気持ちから、なかなか関係を清算できずにいた絵美子さんですが、37歳のときに親しい友人が結婚を決めたことを機に「このままではいけない」と一念発起。不倫相手との関係を終え、真剣に婚活する道を選びました。「その友人も30代前半のときは不倫をしていたんです。だけど、不倫相手との将来がないことを悟り、婚活をして半年でゴールインしました。それに刺激を受け、私もこのままではいけないなって強く思ったんです。そのため、彼のことが大好きだったけれど、別れることにしました」本当は彼のことが好きだったけれど、将来のために心を鬼にして別れたと言う絵美子さん。その後は、不倫相手だった彼からの連絡はすべて無視。37歳のときに6年間の不倫をきちんと清算し、婚活を始めたそうです。今回のケースからもわかるように、不倫は不毛な関係でしかありません。相手への気持ちが強いほど別れを決断できない人も多いのですが、不倫に費やした時間は戻ってきません。1日も早く関係を清算するに越したことはないでしょう。©shih-wei/gettyimages©Dennis Aglaster / EyeEm/gettyimages文・並木まき
2022年03月05日奈央さん(仮名・29歳)はかつて上司と不倫をしていましたが、レストランのマスターである直樹さん(仮名)との出会いにより、不倫から足を洗うことができました。しかし、デートの誘いを断られたことをきっかけに、直樹さんを裏切ってしまったと言います。今回は彼女にその後どんな結末を迎えたのか、詳しく話をうかがいました。彼を裏切りまた不倫を「3月3日のデートを断った理由を聞いたときに、バツイチである直樹さんが元妻と繋がっていることを知った私は、ショックを受けると同時に怒りを覚えました。そして、怒りに任せて行動した結果、別の男性と関係を持ってしまったんです。相手は、直樹さんと同じく仕事関係で知り合った、飲食店のオーナーをしている田島さん(仮名)という50代の男性でした。田島さんはとても羽振りがよく、私をお姫様扱いしてくれるので一緒にいて気分が良かったんです。しかし、田島さんは既婚者。私はまたしても、不倫に手を染めてしまいました」不倫に気づかれて…「しばらくは、直樹さんと付き合いながら、田島さんとも関係を続けていました。直樹さんとは、彼がマスターを務めているレストランの定休日に週1で会っていましたが、田島さんとのデートを優先させた結果、それが2週か3週に1度になってきたんですね。直樹さんもそこで勘づいたのでしょう。“他にいい人がいるの?”と尋ねてきました。そのとき、私はその言い方がすごく他人行儀に感じたんです。それに腹が立った私は、“そっちだって元妻と繋がってるじゃん”と彼に不満をぶつけました」彼がひな祭りの日を大事にする理由「すると直樹さんが、神妙な顔つきになりました。そして、“実は…”と事情を話してくれたんです。直樹さん夫婦には、かつて娘がいたそう。でも、生まれてすぐに亡くなってしまったんですね。その日が、3月3日、ひな祭りの日でした。だから今でもその日は、元妻と一緒にお墓参りに行っているとのことでした。また、もともとレストランは元妻と2人で経営していたそうですが、妻は子どもが亡くなったことで精神的に不安定になってしまったそう。するとケンカが増え、お店の雰囲気も悪くなってしまいました。そして夫婦関係にも大きなヒビが入り、しぶしぶ離婚という選択をしたそうです」事情を聞かされて…「彼にはそういった事情があったにもかかわらず、私は勝手に裏切られたような気持ちになり、ほかの男性と関係を持ってしまったんです。そこで、“もとに戻りたい”と都合のいいことを言う勇気はありませんでした。直樹さんに“じゃあ別れようか”と言われ、それを受け入れるしかありませんでしたね。田島さんとの不倫は、半年ほどで終わりました。好きという気持ちはなかったので、あっさりと終わったんですが、後には虚しさだけが残りましたね。今は直樹さんを裏切ってしまったことをずっと後悔しています」“彼を裏切り不倫を繰り返してしまった女性の告白”をご紹介しました。奈央さんのように一時期の感情に揺さぶられ、不倫を繰り返してしまう人もいます。しかし、今回のケースでもわかるように、不倫中は楽しかったとしても、最後には虚しさと後悔だけしか残りません。だからこそ、不倫には絶対に手を出すべきではないのです。©d3sign/gettyimages©OsakaWayne Studios/gettyimages文・塚田牧夫
2022年03月01日不倫はいけないことと分かっていながらも、ズルズルと関係を続けてしまう人もいます。奈央さん(仮名・29歳)も、かつてそんな不倫を経験しましたが、ある男性との出会いにより不倫からキッパリと足を洗うことができたと言います。しかしその後、あろうことかその彼を裏切ってしまったそう…。そこで今回は、彼女にいったいどんな経緯があったのか、詳しく話をうかがいました。上司との不倫生活「私はある食品メーカーで営業をしています。数年前まで、同じ職場の上司と不倫関係にありました。彼はすごく仕事のできる人で、憧れていたんですね。最初は“いつか、この人と一緒になりたい”という気持ちを強く持っていました。ただ、付き合って1年が経った頃、彼と奥さんとの間に子どもができたんです。それからというもの、“この思いは叶わないんだろうな”と思うようになりました。でも、好きという気持ちは残っているため、キッパリと別れることができず、ズルズルと関係を続け、気づけば2年が経っていました」レストランのマスターとの出会い「あるとき、仕事でとある洋風レストランを訪れました。そこはオムライスがおいしいと評判のお店だったんです。私は卵料理に目がないので、後日、プライベートで友だちを連れてそのお店を訪れました。マスターは直樹さん(仮名)という方で、年齢は40代半ば。某有名ホテルのレストランで10年間修業したのちお店をオープンさせた、真面目な人でした。食事を終えたあと、帰りに少し挨拶をさせてもらい、そこで初めて連絡先を交換したんです。そこから、直樹さんと個人的なやり取りをするようになりました」2年間のドロ沼不倫に区切りを「直樹さんに、“卵料理が好き”ということを伝えると、知り合いのやっている鶏料理専門店があり、そこの親子丼が絶品なので食べに行こうとなったんです。2人でお酒を飲みながら食事をしているうちに、プライベートな話になっていきました。実は、直樹さんは数年前に離婚していてバツイチ。子どもはいないということでした。そこで私も、不倫していることを打ち明けました。不倫相手の上司とは、直樹さんも面識があったので、状況を理解してもらいやすかったんです。それからいろいろと相談にのってもらうようになり、直樹さんに“時間を無駄にしないほうがいい”と背中を押された私は、ようやく2年間の不倫生活に区切りをつけました。そして、しばらくしたのち、直樹さんと付き合うようになりました」助けてくれた彼への裏切り「それからというもの、直樹さんのお店が定休日の日などは、デートをして楽しい時間を過ごしましたね。そしてある日、SNSを見ていると、以前から私が行きたかったお店のSNSに“キャンセルが出た”という投稿があったんです。そこはなかなか予約が取れない人気店。そのため、すぐに電話し2名分の予約を取ったんです。その予約を取った日は、ちょうど直樹さんも休みの“3月3日”でした。そのため、もちろん直樹さんも来てくれるだろうと思っていたら、なんと断られてしまったんです。理由を聞くと、“元妻に会う予定があって…”と言われました。正直、まだ繋がりがあるのかと、ショックを受けましたね。そこで腹が立った私は、別の既婚男性を誘って食事へ。そして、その男性と深い関係になり、直樹さんを“不倫”という形で裏切ってしまったんです…」“ドロ沼不倫から抜け出せたものの、その後不倫を繰り返してしまった女性の告白”をご紹介しました。直樹さんと出会ったことで、不倫から足を洗うことできた奈央さん。しかし、彼が元妻と繋がっていることを知り、ショックを受けた結果、怒りに任せてもう一度不倫に手を染めてしまったそう。もしかすると、奈央さんのように不倫を繰り返してしまう人は少なくないのかもしれませんね。©Westend61/gettyimages©d3sign/gettyimages文・塚田牧夫
2022年03月01日卒業後すぐに結婚し、自らの意思で専業主婦になった葵さん(当時25歳)。ある時、夫の紹介でファッション関連のPR企業で事務のアルバイトを始めます。初めて経験する華やかな業界で、20代を謳歌する同僚たちに刺激を受けた葵さんは、イケメンデザイナーの晴人さんと深い仲に。知らない世界を教えてくれる彼に惹かれ、夫を騙しながら不倫を続けますが、彼女を待っていたのは恐ろしい結末でした。夫と不倫相手をつい比較してしまう…「晴人はいつも素敵なデートに連れて行ってくれて、一緒にいると自分が特別な女性になったような気持ちになれました。会員制のお店とか、有名人が集まるパーティとか、キラキラした世界を見せてくれる彼が本当に完璧な男性に思えて…。でも家に帰ると、ごく普通の夫が待っていて、私は家事に追われるだけの刺激のない毎日。そのギャップにどんどん嫌気がさしていきました。夫の祐樹のことが物足りなく思えてきてしまって、急激に気持ちも冷めていったんです」変わらず優しく接してくれる妻思いの祐樹さん。しかし晴人さんと比較するとどうしても、夫がつまらない男性にしか見えないのです。決定打となったのは、葵さんの誕生日でした。「夫が誕生日当日にお祝いしてくれるというので、本当は晴人と過ごしたかったけれどさすがに我慢して、夫とディナーに行きました。だけどそこでも晴人と比較してしまいます。夫婦で何度も行ったことのある近所のイタリアンを予約してくれましたが、内心『晴人みたいにもっとオシャレで高級なお店を予約してくれたらよかったのに…』と考えていました。プレゼントにくれたピアスも、趣味に合わなかったし、晴人だったらハイブランドのジュエリーをくれるんだろうなあ…なんて思ってしまいました」不倫相手に本気になった結果、夫に全てを打ち明けて…こうして、夫への愛情は完全に冷めた状態で、晴人さんとの不倫を続けていた葵さん。しかしそうはいっても、家庭がある手前、多くても週1のデートが限界です。晴人さんへの思いが強くなるにつれて、「もっと会いたい」「お泊まりもしたい」という欲望が止まらなくなっていきます。「ある時晴人が、『葵のことを独り占めしたい。そんな冴えない旦那と離婚して、俺を選べばいいのに』と言ってきました。その一言で、ギリギリ保っていた心のストッパーのようなものが一気に外れてしまい…」ついに葵さんは、晴人さんと一緒になるために離婚を決意しました。しかし夫の祐樹さんが、そう簡単に離婚に応じてくれるはずはありません。そこで正直に、他に愛する男性がいることを打ち明けたのです。「晴人の存在を明かしただけでなく、もう夫のことは男として見られず、愛情は完全に冷めてしまったことや、働き始めてから新しい世界を知ってしまい、卒業してすぐに結婚したことや家庭に入ったことを後悔しているという本音も、洗いざらい話しました。夫は本当にショックを受けていて、現実を受け止めきれないようで…。まずは一旦、別居することになったんです」葵さんはすぐに荷物をまとめると、家を飛び出しました。行き先はもちろん、晴人さんのところ。しかし彼の反応は思ってもみないものでした。不倫相手から言われた、信じられない一言「てっきり別居を喜んでくれると思ったら、真逆だったんです。『旦那と離婚すればいいのに』って言っていたのも本心ではなかったらしく、まさか本当に離婚に踏み切るとは思ってもいなかったみたいで、『離婚騒動に俺を巻き込まないでくれ』と言われました。これは後から知ったことですが、晴人には私以外に何人も女性がいたらしく、そのほとんどが人妻でした。つまり人妻と不倫することでただスリルを楽しんでいただけだったようです…」結局、晴人さんからは冷たく拒絶され、行き場を失ってしまった葵さん。幸い離婚はまだしていなかったので、心を入れ替えて家庭に戻ることを決意したものの、何もかも元どおりというわけにはいきません。「夫の信頼を完全に失ってしまい、なんとか離婚は踏みとどまってもらっているものの、別居状態が続いています。こうなってみてようやく気づいたのが、私のことをいつも一番に考えて気遣ってくれた夫の存在の大きさ。でも、そんな夫を裏切った私に、前のように優しくしてくれるはずもなく…。大切なものを失ってしまったことを、本気で後悔しています」結果的に、全てを失ってしまった葵さん。現在は別居中ですが、いつ夫から離婚を切り出されるのではないかとビクビクしながら毎日を過ごしているそうです。本当に大切なものが何なのかを失ってから気づいても、時計の針は戻すことができません。日々の幸せに感謝することを忘れ、誘惑に負けてしまうと取り返しのつかない結果が待ち受けていることがあるのです。©PLASTICBOYSTUDIO/Gettyimages©Michel Tripepi / EyeEm/Gettyimages©Yuichiro Chino/Gettyimages取材・文 小泉幸
2022年03月01日「今よりももっと幸せになりたい」。そう望むことは当然であり、多くの人の願いかもしれません。しかし現状に満足できずに欲を出し過ぎると、すべてを失うことになりかねないようです。今回は、穏やかで安定した結婚生活を送っていたはずが、もっと華やかな世界に足を踏み入れたいという欲求を抱いたことで、不倫に走ってしまった葵さん(当時25歳)のエピソードを紹介します。専業主婦になったものの、寂しさが募り…「夫とは、私が大学生の時に合コンで出会いました。4歳年上で、まだ学生の私からするとすごく大人の男性に見えたんです。大学を出てすぐに結婚しました。周囲からは『早すぎない?』とビックリされましたが、彼のことが本当に大好きだったので、迷いはありませんでした」葵さんは、卒業してすぐに、夫の祐樹さんと結婚。もともとやりたい仕事や夢がなかったという葵さんは、はじめから就職活動はせず、専業主婦の道を選んだそうです。「社会経験をもう少し積んでからでも遅くはないのでは…」という親や知人からの心配の声もありましたが、彼女は断固として譲りませんでした。「最近では珍しいと言われそうですが、専業主婦として夫の祐樹に尽くすのが私の生き方のような気がして。祐樹も、仕事はしてもしなくてもどちらでもいいよ、と言ってくれました。これといって趣味もないし、女友達もあまりいない私にとっては、夫しかいなかったんです。昔から私は、彼氏ができるとベッタリのタイプ。恋愛体質といえるのかもしれません」ところがいざ結婚生活をスタートさせてみると、予想外のことが待っていました。ちょうどそのタイミングで夫の祐樹さんが大手企業からベンチャー企業に転職。年収はあがりましたが、前の会社では残業もほとんどなかったのに、急に激務になってしまったのです。家事が得意な葵さんは、主婦としての務めもしっかりと果たしていましたが、夫の帰りが毎日遅く、寂しさが募っていきます。子どもを作ろうと二人で誓い合ったものの…「寂しさを感じるほど、夫への依存心がどんどん高まっていて、メンタルも不安定でした。それでも夫はすごく優しくて、どんなに疲れていても私をぞんざいに扱うことはしません。当初は、結婚してしばらくは夫婦ふたりの時間を大切にしようと約束していましたが、子どもが生まれれば状況もメンタルもいろいろと変化がある気がして、子どもを作ろうとふたりで決めました」しかし想定外の展開が再び訪れます。子どもを作ろうと決めたものの、なかなか授かることができなかったのです。「クリニックにも行って妊活していましたが、特にこれといって原因も見つからず…。2年ほど妊活を頑張っていましたが、うまくいかないのでますます精神的に滅入ってしまいました。本気で私のことを心配した夫から、ある提案があったのは、そんな矢先のことです」夫の祐樹さんが、「アルバイトでいいから外で仕事をしてみたら?」と提案してきたのです。葵さんの精神面を心配し、妊活は一旦休憩して、気晴らしに仕事をしてみては…という夫なりの気遣いでした。「ベンチャー企業で働いている夫は、ベンチャー界隈の人脈が豊かでした。それで、ちょうど事務スタッフを探しているというファッション系PR会社の社長に頼んでくれて、週3くらいで仕事をすることになったんです。でも、今思えば、それがすべての始まりでした…」刺激的で煌びやかな世界こうして、夫の口利きで仕事をスタートさせた葵さん。しかし、大学を卒業後すぐに結婚して家庭に入った葵さんにとって、初めての社会人生活は、あまりに新鮮で、刺激的でした。オフィスで働いたことがなかった分、苦労ももちろんありましたが、ファッション系PRの業界は華やかで、葵さんにとってはとても眩しいもの。家で毎日夫を待っているだけの寂しい生活を思い出すと、雲泥の差です。「なんでもっと早く働きに出なかったんだろう…って、本気で後悔しました。週3とはいえ、会社に行くのが本当に楽しかったです。社員の人たちは年齢も近い人が多く、みんなとても華やかでした。社員同士仲が良くて、しょっちゅうオシャレなお店に飲みに行ったり、クラブに行ったりもしているようでしたが、私はあくまで優先しなくてはならない家庭があります。20代を思いっきり謳歌している同僚たちが本当に羨ましくて、指を咥えながら眺めていましたね。夫には申し訳ないけれど『こんなに早く結婚しなきゃよかった』と考えたことも、一度や二度ではありません」しかし、夫の祐樹さんは相変わらず優しく、「たまには会社の人と飲みに行ってリフレッシュしてきたら」と言ってくれたそうです。葵さんはその言葉に甘え、金曜の夜などに同僚たちと一緒に飲みに行くようになりました。するとそこには、葵さんの運命を変える出会いが待ち受けていたのです。「同僚の紹介で、デザイナーの晴人と知り合いました。彼も夫と同い年の4つ上。晴人は人を惹きつけるようなオーラを放っていて、会った瞬間から私は心を奪われてしまったんです。その気持ちは晴人にも見抜かれていたようで、私が結婚していることを知りながらも、『人妻っていいよね』なんて言いながら、最初からかなり積極的に口説いてきましたね。この日を境に、彼と連絡を取るようになり、深い仲になるまで時間はかかりませんでした。夫と、晴人は全く正反対のタイプ。夫はよく言えば穏やかで優しいですが、どこにでもいそうな普通のサラリーマンで、刺激に欠けるんです。一方で晴人はイケメンだしセクシーだし、デザイナーとしても成功しています。私の知らない煌びやかな世界をたくさん見せてくれて、次第に、夫の祐樹がすごくつまらない男性に見えてきてしまったんです…」優しい夫を裏切り、イケメンデザイナーと不倫関係をスタートさせてしまった葵さん。ところが、世の中はそう甘いものではありませんでした。たとえ代わり映えのしない毎日だとしても、自分のことを心から思ってくれる家族の存在や、安定した穏やかな毎日の暮らしは、何物にも代えがたいはず。それを忘れ、不倫の誘惑に負けてしまうと、最後は恐ろしい結末が待っていることがあるのです。©K-Angle/Gettyimages©PLASTICBOYSTUDIO/Gettyimages©Maki Nakamura/Gettyimages取材・文 小泉幸
2022年03月01日幼いころに父親を亡くした敏美さん(仮名・35歳)は、教育熱心な母親のもとで育てられ、同じ職場の男性と結婚。安定した生活を送っていたものの、父親の面影のある雄一さん(仮名)との出会いをきっかけに、不倫に堕ちてしまったそう。今回は彼女に、不倫後の展開と結末を詳しくうかがいました。不倫中の付き合い方は?「不倫相手の雄一さんと定期的に会ってはいたものの、無謀なことはしませんでした。月に1~2回会い、食事をしてホテルに行くという流れ。夜も11時には必ず帰るようにしていました。雄一さんにも怪しまれるような行動は慎んでもらい、連絡は最低限にしていましたね。もっと傍にいたいという思いもありましたが、そこは自制しつつ、賢く立ち振る舞っていたつもりでした。ところが、思いがけない出来事が起こり、事態が一変してしまうのです…」どんな事態が発生した?「私には2つ年下の妹がいて、結婚もしていたのですが、その妹の不倫が発覚したんです。そして、妹夫婦は離婚が避けられない状況となりました。そこで一番取り乱したのが、母親でした。女手ひとつで育て、しっかりとした教育を受けさせてきたにもかかわらず妹が不貞行為を犯したわけですから、混乱するのも無理はないでしょう。その件で、私にもしょっちゅう連絡が来るようになりました。でも、私も不倫をしているわけです。そこで、私の不倫まで発覚したら、母親はどうなってしまうのだろうと、怖くなったんです。自分だけの問題ではないと思い、考えを改め、雄一さんに別れを切り出しました」どうして不倫が発覚した?「私が別れを告げると、雄一さんはそれを拒みました。そんなに急に気持ちが切り替えられないと言うんです。さらに、そのことで連絡の頻度も増えていきました。その後、ほどなくして雄一さんから、“妻に知られてしまった”という連絡が来たんです。スマホでのLINEのやり取りを見られてしまったとのこと。そもそも、雄一さんとの出会いは私が勤める金融機関に、奥さんと住宅ローンの相談に来たこと。奥さんとはその際に面識があります。奥さんは怒りのあまり、“職場に連絡する”と言いだしたそうで、最悪の状況になってしまいました」不倫発覚後の状況は?「夫に知られるのも時間の問題となったため、私のほうから事実を伝えました。しかし、夫はプライドの高い人です。私に不倫をされたことで、そのプライドが深く傷ついたのでしょう。すぐに離婚の話になりました。雄一さん夫婦はというと、少し時間を置いて、気持ちを落ち着かせたようでした。住宅ローンのこともあり離婚には至らなかったそうですが、雄一さんはそれからというもの、肩身の狭い思いをすることになったそう。また、奥さんも私の職場への連絡は思い留まってくれたようです。問題は、母親でした。妹だけでなく私まで不倫していたとわかったら、余計に取り乱してしまうのではないかと心配しました。そのため、とにかく言葉に気をつけながら、丁寧に経緯を説明しました。すると、案外すんなりと受け入れてくれたんです。妹のこともあり、“またか…”という感覚だったのかもしれません。諦めに近いような反応でしたね。自分の教育が悪かったせいだと思わせてしまったのであれば、本当に申し訳なく思います。その後、一身上の都合ということで私は仕事を辞めました。妹とともに実家に戻り、今は3人でひっそりと暮らしています」“不倫に堕ちた妻の告白”をご紹介しました。しっかりと育ててきたはずの娘が、2人とも不倫してしまったことで、母親として責任を感じてしまったのかもしれません。今回のケースからもわかるように、不倫は当事者だけでなく、周りの人にも迷惑をかけます。自分が一番お世話になった人に、大きな後悔させるようなことだけはしてはいけませんよね。©torwai/gettyimages文・塚田牧夫
2022年02月22日「父親に似ている男性と結婚した」という女性の話を耳にしたことはありますか?それは、無意識のうちに父親の面影を追いかけてしまう女性がいるからかもしれません。敏美さん(仮名・35歳)は、結婚後に父親の面影のある男性と出会い、その人と不倫関係を結んでしまったそう。今回は彼女に、不倫に至るまでの経緯や不倫した理由などを教えてもらいました。当時の状況や環境は?「私は小学生のころに父親を亡くしています。それからは、母と私と妹の女性3人だけの家族になりましたが、母方の祖父母を頼り、不自由なく暮らしていました。父親は建築関係の仕事をしていました。現場での肉体労働のため、いつも汗まみれ、土まみれで帰ってきていましたね。カラダが大きくて、優しくて、私を守ってくれる存在という印象でした。それが突然、現場作業中の事故で亡くなってしまったんです。そういう経緯もあってか、母親はとにかく教育熱心でした。いつ何があっても私が一人で生きていけるように、しっかりとした学歴をつけさせたかったのでしょう。そんな母親のおかげで、私は名門と呼ばれる中学校に入り、大学まで進むことができました」不倫相手との出会いは?「大学卒業後は某金融機関に就職しました。28歳のときに会社の同僚と結婚。夫も学歴は高く、お互いに安定した収入があったため、母親はとても喜んでいましたね。あるとき、私の勤め先に“マイホームの購入を考えている”という夫婦が来ました。住宅ローンの相談ということで、私が対応することに。この夫婦の夫である、雄一さん(仮名)が、のちに私と不倫関係となる男性です。雄一さんは私の5歳上。書類によると、職業は“解体業”とありました。ご夫婦はマイホームの購入に前向きで、熱心に何度も訪ねてこられていたので、私も親身になって対応しました」どうやって再会した?「それから数か月ほどして、ランチの時間に外に出たんです。すると、見覚えのある男性がいました。それが雄一さんでした。近くに現場があり、仕事のお昼休憩中のようでした。頭にタオルを巻き、汗にまみれた作業着姿。私はそれを見て、ハッとしました。子どものころに見ていた父親の面影が重なったんです。思わず自分から声をかけてしまいました。雄一さんは一瞬驚いた顔をしましたが、すぐにニコやかな笑顔に。そして、昼食を一緒にとろうということになったんです。“おいしいお店がある”とのことで、近くにある中華屋さんに連れて行ってもらいました」不倫に至る経緯は?「店内は現場仕事の方が多く、私が今まで行ったことがないようなお店でした。炒飯を注文したんですが、それがとてもおいしかったのを覚えています。雄一さんとはそこで初めてプライベートの話をしました。その際、私の父親のことにも触れたんです。その後、雄一さんから、いい条件でローンを組めたことに対して、“お礼がしたい”と言われました。夜に食事をご馳走したいと。正直、顧客と親しくすることにためらいもありました。でも、禁止されているわけでもないため、私は誘いを受けました。その夜をきっかけに、私も感情が抑えられなくなってしまい…。気づいたら彼と不倫関係になっていました」“不倫に堕ちた妻の告白”をご紹介しました。父親の存在を無意識のうちに追いかけてしまった所以に、不倫をしてしまった女性のエピソード。とはいえ、どんな理由があったとしても不倫は許されざる行為。決して安易な気持ちで手を出してはいけないのです。©d3sign/gettyimages文・塚田牧夫
2022年02月22日千佳さん(仮名・33歳)は、男性との恋愛経験がほぼゼロの状態で親にすすめられた相手と結婚。その後、新しくできた友人の足立さん(仮名)の影響で男性との交友関係を楽しむようになり、ついに浮気をしてしまったそう。最初は軽い気持ちだったものの、徐々にドツボにハマってしまい、最後は予期せぬ展開を迎えたとのこと。今回はそんな彼女に、浮気後から結末までを教えてもらいました。男性とのデートがより楽しくなり「勢いで男性とホテルに行ってしまったことを、新しくできた友人の足立ちゃんに報告しました。すると、“普通でしょう”と言うんです。“千佳ちゃんはもっといろいろ経験したほうがいい”と言われ、なんだか気持ちが楽になりました。それからというもの、男性とのランチデートをより楽しめるようになりました。また私はメガネをかけているんですが、コンタクトにしようかどうか、足立ちゃんに相談してみたんです。そうしたら、“絶対にメガネのほうがいい”と言われました。男性は私のメガネ姿に惹かれていると思うと。そこで、私は自分の武器を掴んだ気がしました」毎日「おはよう」LINEが届くように「その後は飲み会に誘われる機会も増え、足立ちゃんだけでなく、男性からもしょっちゅう誘われるようになりました。そして、飲み会で連絡先を交換した男性たち2~3人から、朝に“おはよう”というLINEがほぼ毎日来るようになったんです。思わずモテている感覚になり、気分も良かったですね。一方で、夫の正道さん(仮名)はというと、私の行動にまったく気づいている様子はありませんでした。夫も私と同じ恋愛経験がほとんどないタイプで、まじめな人。それだけに、まさか私が浮気をしているとは思ってもみなかったのでしょう」本気の不倫を経て「男性たちとランチデートを繰り返していたところ、ついに私にも本気で気になる男性ができてしまいました。その男性は常にリードをしてくれて、対応がスマート。なにより見た目がすごくタイプだったんです。何かと鈍い夫の正道さんと比較してしまい、“結婚を早まった…”とも思ってしまいましたね。ところが、その彼が既婚者であることがわかったんです。正直、本気だっただけにショックでした。そこで、そのことを足立ちゃんに報告したんです。そうしたら、“既婚者じゃダメなの?”と言われて…。私も自分のことを棚に上げておいてなんですが、足立ちゃんの価値観は歪んでいると思いました。元来、私もまじめなタイプ。そこでようやく目が覚めたんです。彼女と同じように遊びを繰り返していてはダメだと気づきました」突然の電話に…「その後、私は本気になった不倫相手の彼との関係を断つことに。そうやって本来あるべき環境に戻ったころでした。突然、家に電話がかかってきたんです。その電話にまず正道さんが出たのち、私に代わりました。なんと電話の相手は、不倫相手の奥さんでした。どこで電話番号を知ったのかは分かりません。ただ、その場で“離婚することになった”“慰謝料を請求する”などと言われました。そして、明らかに狼狽える私を見て、主人が“代わるよ”と電話に出ることに。そこで、主人もすべてを知ったんです。のちに、彼の不倫相手は私だけではないことが発覚し、慰謝料は当初の予定額より減らしてもらうことができました。ただ、正道さんからは不倫したことを一切許してもらえませんでしたね。しばらくして離婚しました。あれから4年ほど経った今も、あのときのことを悔やんでいます。もう二度と、あんな経験はしたくないですね」“結婚後にモテ始めて不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。結婚後にモテ始めたことをキッカケに、今までの青春を取り返すかのように不倫にのめり込んでしまったという千佳さん。しかし、当然ながらそれは不倫をしていい理由にはなりません。そもそも不倫は夫や不倫相手の妻など多くの人を傷つける行為。安易な気持ちではじめると、遅かれ早かれ千佳さんのように痛い目をみることになってしまうのでしょう。©Yue_/gettyimages©PHOTOGRAPHY BY BERT.DESIGN/gettyimages文・塚田牧夫
2022年02月15日結婚するまで男性との接点がほとんどなかったという人もいるでしょう。千佳さん(仮名・33歳)もそんな環境で育った一人。周囲に男性が少ない環境で育ち、親にすすめられた相手と結婚。しかし、結婚後に自分とはまったく違うタイプの友人と出会ったことをキッカケに、あろうことか不倫に走ってしまったのだとか。今回は彼女に不倫に至るまでにどんな経緯があったのか、詳しくうかがいました。男性との関わりのない学生時代「中学から女子校に通い、高校から大学へはエスカレーター式で進みました。他校の男性と交流する人もいましたが、私は友だちも少なく、そんな機会はありませんでした。部活は手芸部だったので学園祭の時期などは展示で忙しく、遊びに来ていた男性の生徒と接触することもありませんでしたね。そして、大学を卒業したのち保険会社に就職。そこでも周りは女性ばかりだったので男性と知り合う機会は少なく、20代前半まで恋愛経験はほぼゼロの状態でした」親にすすめられるがままに結婚「26歳のときに親のすすめでお見合いをしました。相手は2歳上の公務員。真面目で、私と同じように恋愛経験が少なそうなタイプでした。親からは、“向こうは気に入ってくれたみたい”と言われましたが、私は正直よくわかりませんでした。普通に会話ができるし、“悪くはない”と曖昧な返事をしたことで、親はOKと捉えてしまったのか話を進めました。そして私は、親にすすめられるがまま正道さん(仮名)と結婚。結婚後は仕事を辞め、専業主婦として過ごしていました」ある友人との出会いが転機に「結婚して1年ほど経ち、主婦業にも慣れ、だんだんと暇を持て余すようになってきたんです。そこで、パートを始めることにしました。選んだのはテレホンアポインター。そこも女性ばかりの職場でした。でもその職場で、ある出会いをしたんです。それが、3歳下の足立ちゃん(仮名)という女性でした。足立ちゃんはテンションが高く、私が今までに出会ったことのないタイプでした。しかも、なぜか私を慕ってくれて、“可愛い”なんて言ってくれるので嬉しくなり、すぐに親しい仲になりました。そんなあるとき、足立ちゃんに飲み会に誘われたんです。男女4対4の、いわゆる合コン。私以外の女性陣は足立ちゃんの地元の友だちで、その場では私に気を遣って話を振ってくれていたので、申し訳ないと思っていました」初めての浮気「合コンの途中で誰かが、“このなかで誰と付き合いたい?”みたいな質問を男性陣にしたんです。するとなんと、4人全員が私の名前をあげたんです。驚きでした。そこで私は、既婚者であることを告げたんです。ところが、それでも男性たちから連絡を聞かれたんです。そして後日、食事に行こうと誘われました。私は夜は必ず主人と夕食を共にするので、“昼間なら”と答えたんです。その後、4人それぞれとランチデートをしました。そうやってデートを繰り返しているうちに、私は男性と遊ぶのが楽しくなってしまい…。あるとき、昼間からワインを飲んでしまい、酔った勢いでついにホテルに行ってしまいました」“新たな友人との出会いがキッカケとなり、不倫に走った妻の告白”をご紹介しました。自分とまったく違うタイプの友人との出会いを機に、今までしたことのない経験をすることになった千佳さん。ただ、それは必ずしもいい方向に向かうとは限らないようで、千佳さんのケースのように悪い方向に向かってしまう場合もあるようです。©AH86/gettyimages©kokouu/gettyimages文・塚田牧夫
2022年02月15日恋愛関係が長続きするのは微笑ましいことですが、それが不倫関係となると話は変わってくるでしょう。綾子さん(仮名・36歳)は、かつて既婚者の和人さん(仮名)と8年もの間、不倫関係にあったそう。そして、今もその不倫の代償を払い続けているとのこと。今回は、最終的にどのような結末を迎えたのか、彼女に詳しくうかがいました。嫉妬深い不倫相手に新たな恋を邪魔され…「付き合っていくうちに不倫相手の和人さんの嫉妬深さに気づいた私は、何度か別れようと試みました。でも、別れ話をしようとすると、彼に上手くかわされてしまうんです。そして、“和人さんと別れるためには彼氏を作るしかない”と考えた私は、積極的に飲み会などに参加して、本当の彼氏を作ろうとしたんです。でも、ダメ。ほかの人を好きになりかけても、嫉妬深い和人さんにことごとく邪魔されてしまい、新しい彼氏を作ることができませんでした」年齢を重ね泥沼状態に…「和人さんとの不倫関係が続いたまま、私は30歳を迎えました。そうすると、飲み会の誘いがピタッとなくなりました。予定がなくなったことで、和人さんと会う機会が増えるようになって、より一層、和人さんと別れづらくなりました。もう完全に不倫から抜け出せなくなっていましたね。まさに泥沼状態でした」不倫8年目の決意「和人さんと食事に行く約束をしている日でした。急に、“今日は行けない”という連絡が来たんです。キャンセルなんて珍しいことでした。理由を尋ねると、奥さんが入院したからだと言うんです。よくよく聞くと、奥さんは精神的な病を抱えてしまったのだそう。私はそれまで、彼の奥さんには感心していたんです。なぜなら和人さんは嫉妬深いしモラハラな部分もあるので、苦労しつつも彼をしっかりと支えているんだろうなと思っていたんです。でも、奥さんの話を聞いたら急に怖くなってしまったんです。自分勝手な話ですけど、“もしかすると私も奥さんと同じような目に遭うのではないか”と思ったんです。身の危険を感じた私は、不倫生活8年目にして本気で別れることを決意しました」追い詰められて男性不信に「彼と本気で別れるために、まず連絡を断ちました。そして、彼は私の家を知っていたので、新しい家を見つけるまでの間、友人宅に住まわせてもらうことにしたんです。最初は嵐のように和人さんから連絡が来ましたが、徐々に減っていきました。しかし、安心したのも束の間。“のところにいるんだろう?”と連絡が来たのです。彼は私の知り合いを伝って、居場所を突き止めたようでした。居場所を突き止められたことで怖くなった私は、すがるような思いで親に連絡をしたんです。そこで、これまでの経緯や不倫をしたことなどすべて伝え、実家に戻らせてもらうことに。その後、しばらくして和人さんも諦めたのか連絡がきっぱりと途絶え、今は実家でひっそりと暮らしています。ただ、和人さんとの一件でトラウマを抱えてしまった私は、いまだに男性不信の状態から抜け出せていません。また風のウワサで聞いた話ですが、あのあと和人さんは病状が回復した奥さんに離婚訴訟を起こされ、多額の慰謝料を支払うことになったのだそう。さらに、私以外にも不倫相手がいたようで、そのことが会社にバレ、副社長の座を追われることになったようです。今となっては、なんで和人さんと8年間も不倫関係を続けていたのだろうと思います。それに、もし彼と不倫していなければ、“30歳までに結婚する”という20代の夢を叶え、幸せな結婚生活を送れていたかもしれません。そう思うと、当時のことを悔やんでも悔やみきれません」“8年間の不倫生活を送った女性の告白”をご紹介しました。長期間不倫関係を続けたことで、心に深い傷を負ってしまっただけでなく、“30歳までに結婚する”という夢も叶えられなくなってしまった綾子さん。最初は誰しも軽い気持ちで不倫の世界に足を踏み入れてしまうのかもしれませんが、それは大変危険なことなのでしょう。©NuriaE/gettyimages©K-Angle/gettyimages文・塚田牧夫
2022年02月08日不倫や浮気が長く続くことは少ないですが、なかには長期間、不倫関係を続ける人もいるようで…。綾子さん(仮名・36歳)はかつて8年間も不倫をしており、最終的に深い傷を負うことに。今回は、彼女に不倫相手の彼との出会いや、不倫が始まったキッカケをうかがいました。お金持ちとのつながりをたくらみ「私がまだ20代半ばのころです。当時は“30歳までには結婚したい”なんて話を周囲にしていて、結婚相手は“お金持ちがいい~”と冗談半分で言ったりもしていました。すると、友だちが男性を紹介すると言ってきたんです。その男性は親の経営する会社の副社長をしていて、羽振りがいいと。でも、残念ながら既婚者だと言うんです。ただ、その人の周りにはお金持ちがいっぱいいるから、その人に良い男性を紹介してもらうといいと言われました。そこで紹介されたのが、のちに私の不倫相手となる和人さん(仮名)です。和人さんは私よりもひと回り以上年齢が上でしたが、ノリが良く、パーティ好き。それからよく飲み会に誘われるようになりました」軽い気持ちで付き合うことに「和人さんが主宰する飲み会はたいてい深夜にまで及びました。私が“明日仕事だから”と帰ろうとすると、和人さんが引き止めてくるんです。“クビになったらうちで働きな”なんて、軽く言ってくる人でした。それから2人でも食事に行くようになりました。いつもオシャレなお店に連れて行ってくれて、すごく楽しませてくれたんです。だから、“付き合おう”って言われて、つい“うん”と返事をしてしまいました。彼のノリに合わせて軽い気持ちでOKしたんですが、これがのちに大きな後悔を生むことになるのです」別れを切り出すものの…「そのころの私はよく飲み会に誘われていました。ただ、和人さんが嫉妬をするんです。飲み会中に何度も、“何やっているんだ?”“まだ帰らないのか?”という連絡が来て、さらには“今から迎えに行く”とまで言ってくるんです。奥さんがいるのにですよ?そんな彼の嫉妬深さを知り、私は“そろそろ別れないと…”と思っていたんですが、別れ話を切り出そうとすると必ずはぐらかされるんです。そこで、これはもう実際に彼氏を作らなければダメだと思いました。そして、飲み会に参加するうちに理想の男性と出会い、その彼といい感じの雰囲気になったんです」「うまくいくはずがない」と言われ…「その男性はお金持ちではないですが、すごく真面目で支え合っていきたいと思える人でした。彼との交際を真剣に考えていたので、私は“本気で付き合いたい人がいる”と、彼のことを和人さんに伝えました。そして、別れを切り出したんです。すると、和人さんは相手はどんな男性なのかと尋ねてきました。さらに、“その男性は君が不倫をしていることを知っているのか?”と言われたんです。彼は真面目な人ですから、そんな話を伝えられるはずがありません。そうしたら、“そんな後ろめたい気持ちで付き合うのか”と、“相手にも失礼だ”とまで言われたんです。続けて、“君と彼とは考え方が根本的に違うのにうまくいくはずがない”とまで言われ、押しに弱かった私は次第に“和人さんの言う通りかもしれない…”と思ってしまいました。そして和人さんに言われるがまま、私のほうから身を引いてしまいました」“軽い気持ちで不倫を始めてしまった女性の告白”をご紹介しました。綾子さんのように不倫相手と別れようとしたものの上手くいかず、ズルズルと関係を続けてしまう人もいます。その原因は不倫相手の男性だけにあるのではなく、気づかぬうちに不倫相手に依存してしまう女性側に問題があることも。綾子さんのように不倫関係をやめられずに悩む女性は多いため、相手が既婚者とわかった段階で手を引くべきなのでしょう。©Yauheni Rak/gettyimages©Xuanyu Han/gettyimages文・塚田牧夫
2022年02月08日夫の不倫を知ったことで自暴自棄になり、自らも不倫に走った亜沙子さん(仮名・38歳)。その後、夫とはお互いに不倫を黙認し合う関係になり、不倫相手とのデートを重ねる日々を過ごしていたのだそう。しかし、事態が急変する出来事が起きてしまったのだとか。今回は、その出来事が起きた日から不倫の結末までを詳しく伺いました。母親の事故で事態が急変「不倫相手の藤本さん(仮名)と会っているときでした。知らない番号から電話がかかってきたんです。出てみると、病院からでした。なんと私の母親が事故に遭い、救急車で運ばれたというのです。自転車に乗っていて、車道に出てしまった際、車と接触しそうになり避けたところで転倒。命に別状はなかったものの、脚を骨折して全治3か月ということでした。私は仕事をしているので頻繫にはお見舞いにいけなかったのですが、代わりに夫が病院に通ってくれたんです。片親の家庭で育った夫は自分に母親がいないぶん、私の母親を慕ってくれていたんですね」別れたくても別れられない状況「親身になって母親の世話をしてくれる夫の姿を見て、夫婦関係を改善したいと思いました。そのためには、まず私が不倫を終わらせようと思ったんです。不倫相手の藤本さんとは1年半ほど関係が続いていましたが、別れを告げることにしました。ところが、藤本さんの母親も病気になり、入院することになってしまったんです。藤本さんも片親だったので、気持ちを考えると、そんな状況で別れを告げるようなことはできませんでした。なので、別れるのは状況が落ち着いてからにしようと、先延ばしにしてしまったんです」ようやく別れたものの…「その後、藤本さんの親の容態も安定したタイミングで、彼に別れを告げ、不倫関係を解消しました。そして、これから夫と向き合っていこうと思った矢先でした。夫に離婚を告げられたんです。夫が言うには、自分の親が入院しているときに不倫相手と会い続けている私を見て、“これはもう終わりにしたほうがいい”と思ったそう。そこで、母親の回復を待って、離婚を告げることにしたようです。そのとき、藤本さんとの件をもっと早く決着させておけば、夫婦関係は改善できたのかもしれないと思いましたね。とはいえ、もう後の祭りでした」離婚後の状況「夫の不倫は、だいぶ前に終わっていたようでした。相手は若い女性だったらしく、火遊びの延長だったみたいです。そして、離婚をして家を出る際、夫からはもっと親孝行するように言われました。その言葉を胸に、私は今実家に戻り、母親と2人で暮らしています」“夫の不倫を知り自らも不倫に走った妻の告白”をご紹介しました。人は自分だけの都合で生きることはできません。誰しもが人と関わり、お互いに支え合いながら生きているはず。ましてや、自分の身近な人が見過ごせない状況のときに、自分の都合を優先すると、まわりまわってそのことが自分に返ってくる可能性もあります。あとで後悔したくないのなら、自分勝手な行動である“不倫”には、絶対に手を出すべきではないでしょう。©RUNSTUDIO/gettyimages©RUNSTUDIO/gettyimages文・塚田牧夫
2022年02月05日裕福な結婚生活を手に入れたものの、夫から“女として見てもらえない”ことが理由で不満を抱えていた真紀さん(28歳)。友人からの悪魔の囁きにより、既婚者でありながらマッチングアプリを始めてしまいます。さらにはそこで、イケメンの年下彼氏と付き合い始め、何もかもを手に入れた気になっていた真紀さんですが、人生はそうも甘くはなかったのです。離婚だけは絶対にしたくない不倫妻4歳年下で、大学院生の悠人さんと過ごす日々は、真紀さんにとって本当に新鮮でした。まるで学生時代に戻ったようなフレッシュな気持ちになれるし、若くて見た目もカッコイイ彼は、夫にはない魅力を持っています。「でも家では、絶対にバレないように装っていました。ある時、夫から『なんか最近いいことあった?毎日イキイキしてるね』と言われたときは、さすがにドキッとしましたが…。まさか夫は、私が年下の彼と不倫しているなんて思ってもいなかったようです。離婚だけは絶対に避けたかったので、かなり慎重に行動していました。せっかく手に入れた裕福な暮らしも、医者の妻という座も手放したくありません。悠人のことは好きですが、あくまで不倫。私には今の生活があるからこそ、若くてお金のない悠人との恋愛も楽しめるんです」そんな真紀さんが何よりも気分がよくなる瞬間がありました。それは同窓会などで昔の友人と話したとき。「独身の友達からは、『真紀は今の旦那さんをゲットできて本当に勝ち組だよね。セレブ妻はいいなあ』とうらやましがられます。それだけでもいい気分でしたが、既婚者の友達が、夫との仲がうまくいかず愚痴っているときも、口では『わかる〜』と言いながら、本心では『皆と違って、私には悠人みたいな素敵な彼氏がいるけどね』とほくそ笑んでいましたね。その頃は全てがうまくいっていました。ところが…」悠人さんと不倫を始めて数か月が過ぎると、雲行きが怪しくなってきました。悠人さんが本気になってしまったのか、真紀さんに執着し始めたのです。不倫相手の彼が本気になってしまい…「最初は彼も、“人妻”という響きが新鮮で楽しんでいる感じでした。それがだんだん本気になってきて、泊まりは無理なのに、外泊や旅行をしようとしつこく言ってきたり、二人のルールで電話はNGだったはずなのに、電話をしたがるようになりました。しまいには『ねえ、旦那と離婚して俺だけのものになってよ』と言い始めたんです…」焦った真紀さんは、悠人さんと距離を置くことにしました。彼を失うのは惜しかったものの、夫にバレることだけは避けなくてはいけません。心を鬼にして彼に別れを告げましたが、彼の方は、絶対に別れたくないの一点張り。どんどんしつこくなっていく悠人さんに恐怖を感じ、真紀さんはLINEをブロックして完全に連絡を断ち切ることに。「それで私も懲りて、マッチングアプリも退会することにしました。最後の方は悠人がちょっとストーカーっぽくなっていたこともあって、かなり反省して…。今の暮らしや、夫の大切さをあらためて感じましたね」こうして心を入れ替えた真紀さん。不倫からも潔く足を洗い、良き妻として夫婦生活の改善に努めようと決意したそうです。しかし…。不倫相手がまさかの行動に…!「なんと、悠人が夫の職場を調べて会いに行き、全てをぶちまけたんです。それで何もかもバレてしまいました。私は離婚を突きつけられ、全部失うことに…。もちろん必死で謝罪しましたが、夫は潔癖っぽいところがあり、絶対に許してくれませんでした。どうしてあの日、誘惑に負けてマッチングアプリに手を出してしまったんだろうって、心の底から後悔しています。今まで専業主婦だったので仕事のあてもなく、今は実家に帰っていますが、これからどうしたらいいのか途方にくれています」“絶対にバレないだろう”と思っていても、不倫は思わぬ形で相手にバレてしまうもの。夫婦仲がうまくいかないことは、確かにとても辛いことです。しかしだからといって不倫に逃げてしまうと、全てを失うリスクがあるのだということを思い知らされるようなエピソードでした。©Jetta Productions Inc/Gettyimages©Westend61/Gettyimages©Yuichiro Chino/Gettyimages©/Gettyimages取材・文 小泉幸
2022年01月26日結婚しても、子どもができても、ずっと“女”でありたい…。女性がそう願うのは当然のこと。しかし中には、夫婦関係などが原因でその思いが満たされず、不倫の道に足を踏み入れてしまう女性もいるのだとか…。今回は、結婚によって裕福な暮らしを手に入れたものの、結局は不倫に走ってしまった真紀さん(28歳)のエピソードを紹介します。結婚を機に手に入れた“医者の妻”の座「私が結婚したのは、25歳の時。夫は医師です。私自身、あまり裕福ではない家庭で育ち、かなり苦労したこともあり、結婚するなら絶対にお金を持っている相手と決めていました。ですから大学を卒業してすぐに婚活に本腰を入れ、ハイクラスの男性が集うような婚活パーティに積極的に参加していました」そうして真紀さんは、慎さんと出会いました。慎さんは、12歳年上の勤務医。かなり年齢差がありますが、真紀さんにとって結婚相手の優先事項は、年齢や外見よりもお金に苦労しない暮らしを手に入れること。すぐに慎さんに狙いを定め、交際、そして結婚まで駒を進めるのにさほど苦労はしなかったと言います。「結婚を機に、都内の一等地のタワーマンションに暮らし始め、最初は満足していました。単なるお金目当てで結婚したと思われがちですが、ちゃんと愛情もあったし、幸せだったんです。仕事はしなくていいと言われたので、結婚と同時に専業主婦になりました」夫婦のレス問題に悩み始めて…「ところが夫は仕事が激務で、家にいる時間が極端に少ない人で…。せっかく帰ってきても疲れてすぐに寝てしまうこともあるし、そもそも彼はかなり淡白なタイプでした。気づけば結婚して3年も経たないうちに、セックスレスになっていました」結婚3年ほどで、倦怠期やセックスレスに陥る夫婦は非常に多いとはいいます。それでも真紀さんは、一生懸命自分から誘ったりして努力を重ねていたそう。しかし夫は、疲れているからといって相手にもしてくれません。「そんな日々を過ごしながら、どんどん虚しくなっていきました。25歳で結婚したので、3年経ってもまだ28歳。同級生の女友達は彼氏とラブラブなのに、私は何をやっているんだろうって…」次第に真紀さんは、自分には女としての魅力がないのかも…と気にするようになったといいます。大学時代の同級生・紗江子さんから突然連絡があったのは、そんな矢先のことでした。たまたま近所に引っ越してきた彼女と、久しぶりに会ってお茶でもしようということになったのです。そんな紗江子さんも既婚者。うっぷんが溜まっていた真紀さんは、紗江子さんに夫婦関係の愚痴をこぼしました。すると彼女は、驚くべき言葉を口にしたのです。夫に内緒で始めたマッチングアプリ「なんと紗江子も、少し前までセックスレスで悩んでいたらしいんです。でも彼女は、マッチングアプリで出会った男性と付き合い始め、欲求を満たすことができたんだとか。『真紀もマッチングアプリやってみなよ』と言われて、その日の午後、さっそくアプリをダウンロードしてしまいました」こうして、夫に秘密でマッチングアプリを始めた真紀さん。最初はいいね!を押すことにすら抵抗がありましたが、一度マッチングしてしまうとハードルが下がり、どんどんハマっていきました。「夫と結婚した時には年齢や外見は妥協しましたが、アプリには同世代や年下のイケメンがたくさんいるのも楽しくて…。メッセージのやり取りをしているだけでも心が満たされたので、最初は実際に誰かと会う気はなかったんです。でも顔がタイプど真ん中の男性とマッチングしてしまって。彼と一度会ってみることにしました」年下彼氏との秘密の交際その男性は、悠人さん。24歳の大学院生です。夫と年齢がひと回り以上離れているだけあって、その若さが真紀さんには新鮮でした。母性本能をくすぐるような可愛いタイプの超イケメンです。しかも、専業主婦の真紀さんにとって、学生の悠人さんとは昼間のデートができるというのも丁度よく、二人は何度もデートを繰り返し、深い仲になっていきました。「既婚者であることは隠しておらず、悠人もそれを承知のうえで私と付き合っていました。悠人と会うようになってから、乾いていた心が満たされていきましたね。でも、離婚する気はありませんでした。この暮らしを絶対に手放したくはないので」こうして年下の彼氏と不倫しながら、家では良き妻の仮面をかぶり、何食わぬ顔で夫に接していました。世間的には医者の妻という、人からうらやましがられる暮らしを手に入れ、同時にイケメンの年下彼氏との甘い恋愛を楽しむ日々。真紀さんは「ようやく全てを手に入れた」気分だったと言います。ところがそんな幸せは、長くは続かなかったのです。夫から“女”としてみてもらえないことは、妻にとっては辛いこと。しかしだからといって迂闊に不倫に手を出してしまうのは、全てを失うリスクが伴います。誘惑に負けて軽率な行動をとってしまうと、思わぬ結果が待ち受けているかもしれません。©Five/Gettyimages©Kiwis/Gettyimages©erdincaltun/Gettyimages©Tony Studio/Gettyimages取材・文 小泉幸
2022年01月26日美央さん(仮名・37歳)は、会社経営者の修一さん(仮名)と出会い不倫に堕ちてしまいました。その後、彼と豪遊を繰り返し、贅沢三昧の日々に夢うつつの状態でしたが、その時間は長くは続かなったそう。今回は、どんな結末を迎えたのか、美央さんに詳しく伺いました。不倫相手に正式な彼女が「交際が始まり3か月ほどしたころ。修一さんからの連絡が減ってきたんです。それに、こちらがLINEを送っても返事が素っ気ないんですね。そこで、以前の交流会に参加していた、修一さんと一緒にいた男性に連絡をしてみました。そこで、それとなく近況を尋ねると、“彼女ができたようなことを言っていた”と言うんです。ショックでしたが、修一さんは独身です。恋愛は自由。仕方ないと思う気持ちもありましたが、やっぱりもう一度振り向いて欲しくなりました」振り向いてもらうために「彼が車の輸入関係の会社を経営していることを思い出した私は、彼のところで車を購入すれば、また振り向いてもらえるのではないかと思いました。そこで、“いい車がないか探している”と連絡を入れてみたんです。しかし、“今度、お店に来て”という素っ気ない返事しか返ってきませんでした。やはり修一さんをお金で振り向かせるのは無理なのだと悟りましたね。そのため、何かほかの方法はないかなと模索していたところ、別の男性と親しくすれば気にかけてもらえるのではないかと考えたんです。そこで、修一さんのことで連絡を取った男性と、会ってみたんですね。そして、そのことを修一さんに伝えました。しかし、それが逆効果。電話がかかって来て、“なにやってるんだ”と不機嫌にさせてしまいました」数日後、紹介された「先輩」「数日後、修一さんから“紹介したい人がいる”という連絡が来ました。続けて、“大事な人だから”と言うんです。そのメッセージを見て、機嫌を直してくれたんだと、ホッとしましたね。食事の席が設けられ、行ってみると、修一さんともうひとり男性がいました。スーツ姿の礼儀正しい人で、彼は“先輩”と呼んでいました。先輩は投資で成功した人らしく、どんな方法で成功したかを説明してくれましたが、正直チンプンカンプン。でも最後に、“セミナーに来てください”と誘われました。しかも、“ぜひお友達も一緒に”と。後日、言われた通り友だちも連れて参加しました。なぜならセミナーへの参加は、修一さんのためにもなると思ったからです」不倫からの転落「投資に関する知識を少し学び、私も始めてみることに。説明を受けた通り、初心者向けのミドルリスクミドルリターンのものから始めました。すると、ビギナーズラックでしょう。僅かですが儲けが出たんです。そこから楽しくなり、積極的にセミナーに参加。しまいには、ハイリスクなものにも手をつけるようになっていきました。そうしたら一切儲けがなくなり、最終的に1か月で80万円もの損失を出してしまうことに。修一さんにそれを伝えても、“そういうこともある”と言うだけ。相談にものってくれませんでした。おそらく、先輩に私を紹介したのも、セミナーの人数集めだったのでしょう。おかげで独身時代に貯めていた貯金が激減。しかし、幸いなことに夫には一連のことはバレず、家庭に目に見える形で被害が及ぶことはありませんでした。それ以降、修一さんとの関係も清算することに。今はパートを始め、コツコツと貯金を取り戻しています」“不倫から転落した妻の告白”をご紹介しました。不倫での豪遊は、今まで主婦として頑張ってきたご褒美のようなものだと思っていたようですが、それは大きな間違い。これを機に、もう2度と同じ過ちを犯さないようにして欲しいものです。©eggeegg/shutterstock©Yuji Ozeki/gettyimages文・塚田牧夫
2022年01月21日不倫に及ぶ際、相手の職業によって、会う場所や行動範囲などが変わってくることも。なかには裕福な男性もいて、かなり派手な遊びに興じることもあるようです。美央さん(仮名・37歳)もかつてそんな裕福な男性と不倫関係に堕ち、贅沢三昧の日々を過ごしていたそう。今回は、彼女が不倫に至った経緯を詳しく伺いました。会社経営者の集まる交流会へ「不倫が始まったのは、今から4年前。夫は仕事人間で、毎日遅くまで仕事をしていて、休日はゴルフ。家庭のことは放ったらかしの状態でした。子どもは小学校に上がり、サッカーチームに入っていましたね。かなり練習熱心なチームで、月に一度は合宿が行われ、家を空けることも多かったんです。私はというと専業主婦だったんですが、だんだんと暇な時間が増えてきて、そろそろ何か仕事でもしようかと考えていました。それを友だちに話すと、会社経営者が集まる交流会に誘われて、参加することにしたんです」紳士な彼との出会い「広いパーティルームを貸し切りにした立食式の会でした。20人ほどの男女が参加し、仕事の集まりというよりは、出会いを求めているような華やかな感じでしたね。そこで知り合ったのが、修一さん(仮名)。私よりも2歳下で、車の輸入関係の会社を経営しているとのことでした。私が車に詳しくないというと、丁寧に説明してくれましたね。また、彼は一度離婚をしていて、今は独り身だとちゃんと自己紹介してくれたところも紳士だなと思いました。何人かと連絡先を交換したんですが、1番気になったのは修一さんでした」誘われるがままにホテルへ「後日、修一さんが連絡をくれて、食事に行くことに。そのときは不倫なんてするつもりはなかったんです。ただ、夫以外の男性と2人きりで食事をするのは数年ぶりだったので、舞い上がってはいました。夕方に待ち合わせ、到着してしばらくすると修一さんが車でやってきました。助手席に乗ろうとしたら驚きましたね。だって、車のドアが上に開いたんですよ。翼みたいな形になっていて、それは街中ですごく目立っていました。そして向かった先は、高級レストラン。メニューをチラッと見たんですが、とんでもない値段でした。請求されたらどうしようかと思いましたが、幸いご馳走してもらえました。食事後は近くの駅まで送ってもらい、さよなら。私はもうメロメロでしたね。次に会ったときには、誘われるがままにホテルに行ってしまいました」罪悪感よりはご褒美という感覚に「交際を始めて少し経った頃、旅行に誘われたんです。ヨーロッパに行こうと言うのですが、さすがにそこまで家を空けられません。すると、国内旅行に変更してくれました。泊ったのは、趣のある老舗旅館といった場所。部屋に露天風呂がついていて、海が見渡せました。夜の海を眺めながら、湯船に浸かってお酒を飲む時間は最高でしたね。そのあとの食事も、カニやエビ、アワビと高級食材が並びました。そして翌日、海に行ったんですが、修一さんの所有しているクルーザーに乗せてもらいました。まさに、贅沢の極みでしたね。不倫による罪悪感というよりは、今まで主婦として頑張ってきたご褒美をもらっているような感覚でした。でも、そのときはまだ知らなかったんです。この後に、最悪の結末が待ち受けていることを…」“会社経営者との豪遊不倫に興じた妻の告白”をご紹介しました。良き妻として、家庭を支えてきたのは事実でしょう。でも、不倫はそれをすべて不意にする裏切り行為です。いずれその報いを受けることになるのでしょう…。©Luis Alvarez/gettyimages©d3sign/gettyimages文・塚田牧夫
2022年01月21日純奈さん(仮名・33歳)は7年ぶりに友人の千紗さん(仮名)と再会。すると、その夫がかつての元カレ・和樹さん(仮名)だったそう。そして、友人の夫ではあるものの、和樹さんが自分のことをまったく憶えていなかったことに悔しさを覚え、彼との不倫に走ってしまったのだとか。今回は、純奈さんたちがどんな結末を迎えたのか、詳しく伺いました。裏切りが発覚「親友の千紗に気づかれないよう、和樹と私は不倫関係を続けていました。ときには、千紗の子どもと合わせて4人で食事をするような機会もあり、そこで千紗が私に気を遣い、“誰かいい男性を紹介してあげてよ”と和樹に依頼するようなシーンもあったりしましたね。そしてあるとき、千紗から電話がかかってきました。最初の声のトーンの低さから、和樹との関係に気づいたんだと察しましたね。どうやら私と和樹のLINEのやり取りを見てしまったようでした。千紗は酷く取り乱していて、話をしている最中、何度も“嘘でしょ?”という言葉を繰り返していました。信頼していた2人に裏切られたわけですから、そういう反応になるのも仕方ないと思っていましたね」慰謝料の請求に対して「結局、千紗と和樹は離婚することになりました。その際、千紗から慰謝料を請求されることに。不倫により離婚に至ったということで、かなりの金額でした。実は私は、前の夫の影響で、仮想通貨の投資を始めていたんです。始めた時期がかなり早かったため、それなりに儲かり貯えもありました。なので、慰謝料のほうは問題なく払えたんです。ただ、子どもに対する養育費のほうは心配していました。しかし、千紗はバツイチで、子どもは前の夫の連れ子だったんです。なのでこちらが養育費を払う義務はないということで決着しました」ルーズなのはお金だけでなく…「離婚が成立して、私と和樹は一緒に住むようになり、間もなく籍を入れました。和樹はパチンコ店の社員をしていました。とにかくパチンコが好きで、就業後にほかのパチンコ店に行って遊んでいたほど。パチンコ屋で稼いだお金を別のパチンコ屋に落としていくという感じでしたね。そして和樹がルーズなのは、お金に対してだけではありませんでした。結婚後しばらくして、ほかの女性の影が浮上したのです」過去の女性を渡り歩く男「彼は私が仮想通貨でかなり稼いでいたことを知り、羨ましがっていました。そして、自分も始めたいと、セミナーに通うようになったんですね。そこで知り合った女性と、深い関係になったのです。その女性というのが、和樹のかつての飲み仲間。セミナーで再会し、男女の関係になったようです。どうやら彼は過去の女性を渡り歩く人だったようです。私も和樹に対して、心のどこかでどうしようもない人だということには、気づいていたんだと思います。だから、諦めはすぐにつきました。ほどなくして、私はバツ2となりました」“親友の夫を奪った女性の告白”をご紹介しました。親友の夫を略奪したら、同じような状況で、ほかの女性に夫を略奪されるということが起きてしまった純奈さん。人を傷つければ、それが自分に返ってくることもあるのかもしれませんね。©structuresxx/gettyimages文・塚田牧夫
2022年01月15日世の中には過去の交際相手と再会したことをきっかけに、当時の感情がよみがえったことで恋愛関係に戻る人たちもいます。しかし、どちらかが結婚していたら、それは許されざる関係。純奈さん(仮名・33歳)もかつての恋人と再会し、不倫関係に陥ってしまいましたが、それは恋愛とは別の感情からだったそう。今回は、そんな純奈さんが不倫に至るまでの経緯を詳しく伺いました。ガールズバー時代の友人との再会「私は大学生のころ、ガールズバーでアルバイトをしていました。そのころに仲良くしていた千紗(仮名)と、久しぶりに再会したんです。7年ぶりぐらいでしたね。私も彼女も離婚を経験し、バツイチになっていました。ただ、彼女は再婚をしており、小さい子どもがひとりいました。会わない間にお互いにいろいろと苦労をしていたので、再開したときは話が尽きませんでしたね。そして、そこからまた親しく交遊するようになったんです」友人の夫がまさかの…!「あるとき、千紗に夫の写真を見せてもらったんです。思わずハッとしました。なぜなら、そこに写っていたのは、大学生の頃に私が付き合っていた和樹(仮名)だったんです。ただ、和樹には1か月くらい付き合ったのちに、フラれました。会ったのも4~5回ぐらいで関係も浅かったので、あえて言う必要はないかなと思い千紗には伝えなかったんです。その数週間後のこと。千紗の仕事の関係でたまに子どもを預かることがあったんですが、千紗が残業で遅くなるため、“夫に迎えに行ってもらう”という連絡が届きました」胸もとのネックレスを見て…「親友の夫とはいえ一応元カレですから、ソワソワしますよね。驚くだろうなとは思いました。ところが、インターホンが鳴ってドアを開けて顔を合わせても、反応がないんです。ただ丁寧に挨拶をされただけで、拍子抜けしました。どうやら和樹は私のことなんてキレイさっぱり忘れていたようです。まあ仕方ないか、とも思いましたね。でも、和樹の胸もとにあるネックレスを見たとき、別の感情が芽生えました。それは、かつて私が1か月分のバイト代を丸々使って和樹に買ってあげたものだったんです。当時の私にとっては大金でした。つまり、あげたネックレスは大事に使っているのに、私のことは忘れていたのです。きっと遊びだったんでしょうね。悲しいような、悔しいような気持ちになりました」不倫の始まりは恋愛感情ではなかった「しばらくして、再び和樹と顔を合わせる機会がありました。そこで、聞いてみたんです。“私のこと憶えてない?”って。首を傾げるので、私は彼のつけている胸もとのネックレスを指さしました。少し考えたところで、和樹は“あっ!”という顔をしました。ようやく元カノだと気づいてくれたんです。そこで連絡先を交換。後日、私のほうから誘って食事に行き、その後ホテルにも誘って和樹と男女の仲になりました。彼に対して恋愛感情を抱いていたというよりは、かつてフラれたときの悔しさ、憶えてすらいなかったことへの切なさなどが入り混じった感情からの行動でした」“親友の夫を奪った女性の告白”をご紹介しました。彼女としては、プライドを傷つけられたという思いからこのような行動をとったのでしょう。再び関係を持つことで心の傷は癒えたのかもしれませんが、それは一瞬。もっと大きなものを失っていることに、のちのち気づくことになるのでしょう。©west/gettyimages文・塚田牧夫
2022年01月15日身近に不倫をしている人もいるかもしれませんが、それが身内であれば、他人事ではすまされないですよね。康子さん(仮名・37歳)は、妹の佳織さん(仮名)が不倫をしていることに気づき、悲惨な結末を迎えるのを目の当たりにしたそう。そこで今回は、どんな経緯で妹の不倫に気づいたのか、そのきっかけを教えてもらいました。妹の子どもとの幸せな時間「私は以前結婚をしていたんですが、夫の浮気が原因で離婚。夫との間に子どもはいませんでした。そんな私には、佳織(仮名)という妹がいます。妹夫婦にはまだ小さい女の子がいるんですね。普段は保育園に預けているんですが、佳織がパートで夕方から仕事のときなどは私が預かることもありました。私は本当に子どもがほしかったので、佳織の子どもを我が子のようにすごく可愛がっていました。だから、預けてもらえるのは嬉しかったんです。姪っ子との時間は、私にとってとても幸せなものでした」妹の不倫が発覚「ある日、佳織が姪っ子を私に預けてパートに向かったとき、携帯を忘れているのに気づきました。まだ近くにいると思い、部屋を出て追いかけたんですね。後ろ姿を見つけて声をかけようと思った瞬間、佳織は近くに停まっていた車に乗っている男性と何やら話し込んでいて…。そして助手席に乗り込み、どこかへ行ってしまったんです。釈然としないでいると、しばらくして佳織の携帯に着信がありました。忘れたことに気づいたんだと思い、電話に出ました。しかしそれは、佳織のパート先から。事情を伝えると、『シフトのことで相談があったので』と言うので、『そちらに向かいましたよ』と伝えました。すると、『今日はシフト入っていませんよ』との返事が…。そこで気づきました。妹は不倫をしているのだと」妹の夫が家に乗り込んできて「佳織は強気な性格で、昔から姉である私も頭があがらないというか、意見することができなかったんです。なので、不倫についてハッキリ聞くことはできませんでした。それに関係が壊れて、姪っ子との大切な時間を奪われるのもイヤだったんです。今思うと自分勝手な考えですよね。でも、ついにその均衡が破られるときが来ました。ある日、いつものように姪っ子と遊んでいたら、インターホンが鳴ったんです。出てみると、佳織の夫でした。その表情から、ただごとではないと感じました。部屋に入ってもらうと、『知っていたんですよね?』と聞かれました。すぐに不倫のことだと気づきました。私が何も言えずにいると、『なんで…?』とうつむいて、『そんなの共犯じゃないですか』と悔しそうに言いました」罵り合いがスタート「夫が来ていると佳織に連絡を入れると、すぐに戻ってきました。もう状況を把握しているようで、佳織自身も鋭い目つき…。すでに臨戦態勢という様子でした。2人が向かい合うと、言い争いがスタート。『あんたが悪い』『お前が悪い』の責任のなすりつけ合い、罵り合いが繰り広げられました。姪っ子は泣き叫び、私はそれをなだめることしかできません。それはもう地獄のようでした。そして、その事件の後、一向に変わろうとしない妹を見かねて、私は“ある行動”に出たんです…」妹の不倫に巻き込まれた“姉の告白”をご紹介しました。身内の不倫を知っておきながらそれを見過ごせば、後に責められてしまうこともあるようです。ただ、忘れてはいけないのは、悪いのは不倫をしている当人ということ。そして、このケースからも分かるように、不倫はときとして周囲の人まで巻き込みます。不倫に手を出す前に、自分と不倫相手だけの目先の幸せを取るのか、自分と周りにいる人みんなの幸せを取るべきなのか、しっかりと考えてほしいものです。©d3sign/gettyimages©Anthony Marsland/gettyimages文・塚田牧夫
2022年01月08日優しい夫と結婚し、子どもに恵まれないながらも幸せに暮らしていたという綾さん(仮名・39歳女性)。しかし、夫が自分の親友と不倫をしていることを知ったときから、人生が狂い出してしまったそう。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、そんな綾さんのお話を聞きました。何もかもを“持っている”親友がなぜ夫と不倫を…?「夫の不倫相手が親友だったとわかった当初は、とにかくショックが大きかったですね。夫は『相手とはすぐに別れる』と約束してくれたので、それを信じることにして、私から親友に直談判をすることはありませんでした。けれど、親友がなぜうちの夫と不倫をしたのかは、どうしても理解できなかったんです。と言うのも、親友は私から見たら“すべてを持っている人”で、可愛くて優秀な子どもも2人いて、ご主人も経営者で会社は順調。収入も多そうで、高級車に乗っているし、ブランド物もたくさん持っている女性でした。そんな女性が、なぜうちの夫と不倫をしたのか、どうしても理由がわからなくて苦しみました」しかし、夫が不倫相手と「別れる」と約束した以上は、夫婦関係にそれ以上の波風を立てたくなかったという綾さん。そう思いながらも、「夫と親友の関係がまだ続いているのではないか」と不安になる日が多く、不信感ばかりが募っていったようです。幸せそうな家庭の裏に… 親友夫婦の知られざる一面を知った結果「その頃は、夫との関係を修復したかったので、不倫のことは封印していました。でも、どうしても気になって仕方がなく、あるとき夫に『なぜ、あの人があなたと不倫をしたの?』と尋ねました。すると、夫からは衝撃の事実を聞かされることに。というのも親友の家は、ご主人のモラハラとマザコンがひどく、外では完璧な夫婦を演じていたけれど、親友は常に孤独を感じていたとのこと。また、子どもたちの教育方針についてもご主人の母親がすべて決めていて、親友の意見はまったく聞き入れてもらえない環境であったことを知ったんです。夫はそんな親友の心の支えになりたかったと涙ながらに話していました」親友の心の傷を理解し、夫婦関係の修復へ「夫が親友のことを話してくれたおかげで、私の中のモヤモヤが少しだけ消化できました。あんなに完璧に見える人でも、いろんな苦労があったんだと親友の境遇に同情もしましたね。ただ、だからといって親友のやったことを許すつもりは一切ありません。しかし、その話し合いをきっかけに、夫の不倫に対して引っかかっていたことが消えたので、本当の意味での夫婦関係の修復に歩み出せたと思っています」その後は夫も、自分の裏切りによって綾さんを傷つけたことを心の底から反省し、これまで以上に綾さんに対して優しい夫に変わってくれたとのこと。心機一転して、夫婦関係を修復する環境に移ろうということで、住んでいた戸建て住宅を手放し、今は都心のマンションに転居して、穏やかに暮らしているとのことです。夫の不倫を許し、夫婦関係を修復するのは並大抵のことではありません。ましてや不倫相手が自分の知っている女性だと知れば、妻の苦悩はより大きなものになることでしょう。しかし、そういった苦難を乗り越え、離婚ではなく再び夫婦として歩むために努力を重ねている夫婦も存在します。苦難を乗り越えることができたときには、その夫婦の絆はより深く尊いものになっていることでしょう。©Boy_Anupong/gettyimages©Kiwis/gettyimages©kyonntra/gettyimages文・並木まき
2022年01月03日優しい夫と結婚し、子どもに恵まれないながらも幸せに暮らしていたという綾さん(仮名・39歳女性)。順風満帆な生活のなか、ある日、綾さんは夫へ強烈な違和感を抱く出来事に遭遇します。そして、その日を境に綾さんの運命は大きく狂い始めることに…。今回は綾さんのお話をメンタル心理カウンセラーの並木まきが教えてもらいました。郊外に念願の一戸建てを購入。夫婦で幸せな日々を送っていたはずが…「うちは、結婚3年目で子どもは諦めました。不妊治療は選択せず、その分のお金を、ふたりの将来のために使うことにしたんです。新婚当初は賃貸住宅に住んでいたのですが、子どもを諦めたことをきっかけとして、広々と住める家に引っ越すことに。東京郊外にあるまったく知らない土地に、建売住宅を購入しました。引っ越し先での近所付き合いも順調で、ご近所付き合いを通じて親友もできました。でも、順調な結婚生活を送れていると感じられたのは、引っ越して1年間くらいだけでしたね…」幸せを実感していた綾さんでしたが、そんな幸せはある日突然に壊れてしまったそう。“やっぱり仲良し夫婦だね”。その言葉に震える夫を見て…「ある日曜日、夫と近所のショッピングモールで買い物中に親友とばったり会いました。親友は一瞬、険しい顔になったあとに、とってつけたような笑顔で『やっぱり仲良し夫婦だね〜』と言ってきたんです。日頃からその親友と会っているときに夫の話をすることが多かったので、“やっぱり”という言葉がやけに引っかかりました。それに親友の言葉に微笑んでいる私を横目に、夫の手が小刻みに震えているのにも気づき、妙な違和感を覚えたんです…」この妙な事件をきっかけに、夫の行動が以前よりも気になり始めたという綾さん。これまでよりも注意深く、夫の様子や持ち物を観察するようになった結果、なんとそこから不倫の証拠が次々と出てきたそうです。不倫の証拠を集めて直談判! すると、夫の口から出てきた不倫相手の名は…後日、夫が不倫相手の女性からもらったであろうプレゼントや手紙などを見せながら、綾さんは夫に対して直談判をしたのだそう。すると、夫は綾さんに土下座をしながら不倫を告白。さらに相手を問い詰めると、なんと綾さんの親友の女性だったのです…。「実は、手紙の送り主の名前が、親友の名前を連想するあだ名だったのがずっと引っかかっていました。でも『もしかして?』とは思ったけれど、まさか親友の夫とは寝ないだろうという気もしていて…。だから、夫から親友との不倫を告白されたときには、『やっぱり』という気持ちと、『嘘でしょ!?』という気持ちが半々でした…」綾さんには、このあと思いがけない展開が待ち受けていたそうです。夫の不倫によって、幸せな結婚生活が一瞬にして崩れてしまうこともあります。ましてや夫の不倫相手が自分の知っている女性だとしたら、妻の裏切られた悲しみは図り知れません。だからこそ、どんな理由があったとしても不倫は許されざる行為と言えるでしょう。©Yagi-Studio/gettyimages©BJI/Blue Jean Images/gettyimages©torwai/gettyimages文・並木まき
2022年01月03日平凡な結婚生活に嫌気がさし、夫への愛情も薄れていたときに、マッチングアプリでつながった彼と不倫を始めてしまったという桃華さん(仮名・30歳女性)。しかし、不倫していたことが夫に知られた末に、最終的に悲惨な末路を迎えてしまったそう。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、桃華さんが迎えた結末について詳しく話をうかがいました。「不倫は2度としない」と約束し、許してもらえることに桃華さんが不倫デートから帰宅した際、何度鍵を入れてもドアが開かなくなっていたのだそう。すると、まだ仕事から帰ってきていないはずの夫が中からドアを開けて出てきたのです。「扉の向こうから出てきた夫は、とても恐ろしい形相をしていました。『君は僕に謝らないといけないことがあるんじゃないのか?』と静かな口調で言われたのが記憶に残っています。私はそこで『不倫がバレたんだな』と理解し、それ以上は嘘をついても仕方がないと思って、その場で不倫を認め、夫に謝罪をしました」すぐに不倫を認めたことと、心を込めて夫に謝罪をしたことで、夫も桃華さんを許し「2度と不倫はしない」という約束のもとで、夫婦関係を継続することにしたのだそう。また、夫との生活を捨てる覚悟まではなかった桃華さんにとって、夫の優しさと寛容さが身にしみた出来事でもあったそうです。ところが、桃華さんはそんな夫を、再び裏切ってしまいます。夫を裏切り、2度も不倫した結果…「今思えば、本当に愚かだったなとつくづく思います。不倫を許してくれた夫に対して感謝の気持ちはありましたが、しばらくするとまた刺激が欲しくなって、マッチングアプリで知り合った別の男性と不倫を始めてしまったんです…。そして、2回目の不倫が夫にバレるまでは、そう時間はかかりませんでした」桃華さんが2度目の不倫を始めて1か月が過ぎたとき、夫から「話がある」と言われたそう。桃華さんは夫が口を開く前から「また不倫がバレたんだな」と感じたとのこと。しかし、1回目の不倫をすんなりと許してもらっていたこともあり、そのときは「謝ればなんとかなるだろう」という甘い気持ちもあったと振り返ります。2度目の不倫がバレたときに、すべてを失った妻「ところが、2回目はそう甘くはありませんでした。夫から不倫の証拠を突きつけられ、記入済みの離婚届をその場で出されました。私は何が起こったのか理解できず、呆然とするだけ。しかし夫は淡々と私の浮気の事実を列挙し、『というわけで、離婚です。慰謝料も支払ってください』と冷たく言い放ちました」その後、桃華さんは本気で夫に謝罪するも、まったく聞く耳をもってくれませんでした。離婚の意思と慰謝料を支払えと繰り返すばかりだったそう。その日の話し合いは4時間にも及びましたが、夫が翻意することはなく、桃華さんは夫に慰謝料を支払って離婚に同意することになりました。「夫はうんと年下の私を溺愛しているとばかり思っていたので、こんなにも強い決意で離婚を決行するとは、当時の私は夢にも思っていませんでした。だけど冷静になれば、関係は冷めきっているうえに2度も他の男性と不倫をするような人のことを妻にはしたくないですよね。夫から請求された慰謝料は、いわゆる“相場”だったので法外な額ではなかったことや、すでに記入してある離婚届が準備されていたことなどから、夫も感情だけで突っ走ったのではなく、悩んだ末に決めたのだろうと思いました。その後、当時の不倫相手とも別れました。不倫相手は不倫を楽しみたかっただけで、私のことを愛していたわけじゃなかったみたいです。色々なものを失った今、自分がしてきたことの愚かさを痛感しています。これからは、もう2度と誰かを裏切るようなことはせず、平穏な生活を送れるように頑張っていきたいと思っています」安易な気持ちで不倫を始めた結果、最終的にすべてを失う人は決して少なくありません。大切なものを失ってから気づくのではなく、目の前にある小さな幸せに感謝しながら結婚生活を送れていたら、こんなにも悲惨な結末を迎えることはなかったでしょう。©Khaohom Mali/shutterstock©takasuu/gettyimages文・並木まき
2021年12月30日平凡な生活に嫌気がさし、夫への愛情も薄れていたとき。ほんの出来心でマッチングアプリに独身として登録し、不倫を始めてしまったという桃華さん(仮名・30歳女性)。最初のうちは不倫生活を謳歌していたそうですが、事態はとんでもない展開を迎えたそう。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、桃華さんに聞いた体験談をご紹介します。夫とは結婚直後からレス状態「夫は13歳年上。高収入で家柄もよく、人格者でした。でも、私はどうしても夫のことが好きになれないまま結婚してしまったんです」“好き”という感情はなかったものの、スペックの高さに魅力を感じ結婚したという桃華さん。最初のうちは「夫を愛そう。自分は幸せ」と思い込もうとしたそうですが、夫にときめくこともなく、レス状態に。「結婚して3か月後には、既にレス状態になっていました。でも、子どもが欲しかったわけではないので、その状態をどうにかしようとは思わなかったですね。むしろ、夜の生活はなければないほうがいいくらいに思っていました」出来心で登録したマッチングアプリで運命の出会いが…しかし結婚生活が1年を超えた頃には、そんな毎日にウンザリしてしまい、出来心でマッチングアプリに登録。「最初は、既婚者であることを隠して登録しました。そうしたら、いろんな男性からアプローチがきて、その中のひとりが私のタイプだったので、会ってみることにしたんです」桃華さんは、相手の男性と対面したその日に「実は既婚者だ」と伝えたそう。すると、相手はそれを了承したうえで「俺も君のことがタイプだから、よかったら大人の関係にならないか」と提案され、桃華さんはこれを了承。「そこから私は、すっかり不倫にのめり込みました。夫との生活で満たされなかったものを、不倫相手と会うことで満たしていたのが自分でもよくわかりましたね。夫は私に無関心だったので、不倫相手とデートや旅行をするのもそれほど難しくなく、かなり頻繁に会っていましたね」不倫相手とのデートを終えて帰宅したら…しかし、不倫相手とのホテルデートを終えて帰宅したある日、桃華さんが予想もしなかった展開が待っていました。というのも、普段通りに帰宅したところ、なぜか家の鍵が開かなかったそう。「おかしいな?」と思いながら、何度か鍵をドアに入れるも、びくともせず…。どうしたものかと困っていると、まだ仕事から帰ってきていないはずの夫が中からドアを開けて出てきたそう。実は夫は、桃華さんの不倫をずっと前から知っていて、桃華さんが不倫デートから帰ってくる前に帰宅し、桃華さんの不倫について話し合いをするつもりだったのでした…。既婚者にもかかわらず独身と偽ってマッチングアプリに登録し、そこで出会った相手と不倫をしてしまう人もいます。たとえそれがほんの出来心だとしても、不倫は不倫。そうなると、最終的に幸せな結末を迎えることは極めて稀で、多くはドロ沼な展開を迎えます。いくら結婚生活に不満を抱いていたとしても、それは不倫をしていい理由にはならないのです。©takasuu/gettyimages©west/gettyimages文・並木まき
2021年12月30日好きになった男性が実は既婚者だったことを知ったものの、踏みとどまるどころかむしろ「絶対に妻から彼を奪い取る」と誓った美咲さん(当時25歳)。打算的な彼女は、妻とは正反対のタイプを演じてひたすら尽くし、彼を夢中にさせたものの、なかなか離婚に踏み切ってもらえません。そんな彼女はなんと妻に「別れてほしい」と直談判するというとんでもない行動に……!彼の妻に「別れてほしい」と直談判「彼はどんどん私に夢中になっていき、いずれは離婚して私と一緒になることも約束してくれました。ところがさすがに離婚となると慎重で、なかなか奥さんに話を切り出してくれません。『今はタイミングが悪い』と言って、ズルズル引き延ばすばかりで……。気づけば、付き合い始めて1年半ほどが経過していました。このままだと結婚のチャンスを逃してしまう気がして焦った私は、奥さんに直接会いにいったんです。慰謝料請求のリスクもあるし、とても大胆な行動だったと思います。でも何を引き換えにしてでも離婚してほしかったので、リスクを承知で会いにいきました」こうして、直接彼の妻に会いに行った美咲さん。驚くことに、自分たちがどれほど愛し合っているかを熱弁し、「別れてほしい」と訴えたのだそうです……。「離婚はしない」と粘られるのも覚悟の上でしたが、なんと妻はあっさりと受け入れたといいます。「必ず不幸が訪れますよ」という妻からの忠告「『そんなに欲しいなら、あんな男くれてやります』と言われてビックリしました。でもその時に、すごく冷たい声で言われたのが『あとで必ず後悔しますよ。必ずあなたにも同じことが起きて、不幸になりますから』という言葉。負け惜しみなのだと思って、その時は気にしないようにしていました」妻がすんなりと応じたおかげで、その後彼は離婚。それから半年後、美咲さんが27歳の時に再婚しました。計画通り彼を手に入れられた美咲さんは、まさに幸せの絶頂。お互いに子どもが欲しかったので、すぐに子作りを開始したそうです。ところが、なかなか思うようにはいきませんでした。「妊活を頑張っていたものの、なかなか子どもができなくて。検査してもどこか問題あるわけではないし、妊活にも疲れ果てて、だんだん精神的に追いつめられていきました。私もイライラして夫に八つ当たりすることが多くなり、喧嘩も増えてきました。辛いことがあると決まって思い出すのが、夫の前妻から言われた『あなたも必ず不幸になる』という言葉。ちょうどその頃から、彼の帰宅がやたらと遅くなったんです。もしかして浮気しているのではないかと疑い始めて……」夫が20代前半の女性と浮気していた…夫の不審な行動にいてもたってもいられなくなり、調査を始めた美咲さん。すると結果は、予想通りのクロでした。「しかも相手は、20代前半のすごく若い女の子だったんです。その時は夫に問い詰めて、彼女とは別れると約束させましたが、その後も他の女性とデートしたり、浮気を繰り返しているようです。全ての行動が怪しく見えてしまうので、疑ってばかりで、夫婦仲も悪くなってしまい、今は完全なセックスレスです……。単なる浮気ならまだいいのですが、私の時みたいに、もっと若い子に本気になって捨てられてしまったらどうしよう……と不安で、辛い日々を過ごしています。これが因果応報ということなのでしょうか。あの日、前妻から言われたことの意味をようやく理解し、噛み締めています……」美咲さんと出会ったときと同様に、夫は、妻より若い女性に手を出したくなる悪癖を持っているようです。そもそもは夫が最低なのですが……。美咲さんもようやく自分が犯した過去の罪の重さに気づいたそう。常に夫を疑い、いつ捨てられるのかビクビクして過ごすような日々は想像するだけでも地獄ですよね。自分が幸せになることしか考えられず、前妻を傷つけた報いだとも言えます。他人を不幸にしてまで無理やり手に入れた幸せは、結局続かないのかもしれません。不倫や略奪愛には手を出さず、まっとうな恋愛をしたいものです。©monzenmachi/Gettyimages©Yuichiro Chino/Gettyimages©Melinda Podor/Gettyimages取材・文 小泉幸
2021年12月26日