息子が幼稚園の年中だった頃、朝の忙しい時間にずっとテレビを見ていました。毎朝、登園の身支度が一向に進まず、イライラが募っていた私は「いつまでテレビ見てるの!」と大きな声を出すこともしばしば。そんなある時、もしかしたら息子は、私からの「指示待ち」なのでは?と思ったのです。そこで「自分で考えて行動できる子」への成長を願い、ある工夫を始めました。身につけるもの、持ちものを2択から選ばせる当時の息子は、幼稚園に行くための身支度を、母親に言われたから「やらなければならないこと」という程度にしか思っていなかったのだと思います。そこで、まずは身支度そのもので「自分で選ぶ」練習をしようと思いました。それまでの息子の朝の支度は、私が渡したものを身につけるという流れでした。シャツや靴下、ハンカチに至るまで、持ち物もすべて私が用意して渡していました。それに慣れている息子は、私の指示を待って動くことになります。それでは「自分で考えて動く」からはほど遠いので、まずは、朝の支度に必要なものを2つずつ用意して、息子に「どちらにする?」と選ばせることにしました。「シャツの色はどちらがいい?」「ハンカチはどっちにする?」「靴下はどっち?」と問いかけながら、毎朝根気強く続けること数か月。少しずつ、自分のものを選ぶことに慣れてきて、朝の支度が「自分の意志ですること」に変化していきました。年長になったある日、幼稚園で使う持ち物を買い替えたいと言い出した息子。園生活最後の1年で買い替えるのは、まだ使えるのにもったいないと思い、私としては使わせたいところでした。しかし、息子の気持ちを聞いてみると、入園時に私が買いそろえたものではなく、自分で選びたいとのこと。そこで、一緒に買い物に行き、本人に選ばせました。多少の出費はありましたが、息子は自分で選んだ持ち物に愛着をもち、登園準備は、私に言われなくても進んでするようになりました。小学生になり、その日に着ていく服を決めたり、時間割や持ち物をチェックしたりと、息子は私の手を借りずにできるように。服装に関しては、上下の柄や色合いに思わず口を出したくなることもしばしばですが、それらも含めて、小学3年生になった今は、「自分で選ぶ」ことが定着しています。おやつや休日の過ごし方も選べるシステムに「今日のおやつは何がいい?」と幼稚園に送り出す前に、息子に問いかけます。最初は「アイス!」とか、「チョコ!」など、すぐに返事が。時々「プリン作って」と言われ、時間がない日はこちらが困ることがありました。そんな時は「買ってきたプリンでもいい?」と交渉することに。後日「時間があったらプリン作って!忙しかったら買ってきたプリンでもいいよ」と、自分の要求だけでなく、相手の状況まで考えて話をするようになってきて、成長を感じました。食べ物だけではありません。休みの日の予定を立てる場合に、「プランA」「プランB」というように、ある程度私が考えた遊ぶ計画を知らせて、子どもに選ばせます。話し合いながら、別のプランが立つこともあります。交通手段や、所要時間、持ち物等、必要な情報を一緒に調べたり準備をします。親がすべてを決めてしまったら、子どもはついてくるだけになってしまうので、わが家ではなるべく子どもを巻き込み、一緒に考えるようにしています。積み重ねていくと、子どもも経験値が上がってきます。小学生になってからは、「前回〇〇して困ったから、次回は〇〇したらどうかな」という提案をしてくれるようになりました。選べる〇〇がもたらしたこと何かをする時には「誰と一緒に?」例)「ママ」or 「パパ」と映画を観に行く寝る前の読み聞かせ「ジャンルは?」例)ゆかいな話 or 怖い話これはほんの一例ですが、生活の中で、選べる物事は数えきれないほどあると思います。一つひとつを私が決めてしまうと、下の妹とのケンカの種になることが多く、経験上、当事者同士で選択させた方が私のストレスが少ないのです。親子で楽しみながら小さな選択を続け、5年が経ちました。「どうして、言われなければできないの?」といつも怒ってばかりの私が、「どうしたら自分で考えられるか」を子どもの気持ちに寄り添って考えられるようになったことが、親としての大きな変化です。息子は遊び感覚でリクエストや交渉を生活に取り入れ、妹とのケンカもうまく収めています。何より時間やお金の使い方を自分で考える習慣が少しづつ身につき、頼もしく成長しています。これからも息子には、誰かからの指示待ちではなく、自分が主体的に物事に関わっていく姿勢を、身につけていってほしいと思います。選ぶ権利は自分にあり、意見が尊重されているという実感が、子どもの自己肯定感をゆっくりと育んでいくと信じて。<文・写真:ライターよしだひろこ>
2019年09月03日忙しいママにとって、写真をアルバムに残すのはつい後回しになりがちです。でも「アルバス」なら簡単にアルバムを作ることができ、子どもの成長記録を残すことができます。実際に私が毎月おこなっている「アルバス」のシステムや、手軽さをご紹介します。 アプリで注文したらポストに届く手軽さが魅力 「アルバス」はスマホのアプリから写真プリントを注文すると、自宅のポストへ届けてくれるというシステムです。毎月8枚までなら無料で注文でき、月別のマンスリーカードと一緒に届きます。8枚では少ないという場合は、1枚+20円で追加注文もできます。 自宅にいながら写真を選べて、現像したものをポストに入れてくれるというのはとてもうれしいサービスです。子育てで忙しい毎日でも毎月アプリがお知らせしてくれるので、私は忘れずに毎月注文することができています。 届く写真はおしゃれなスクエア型 写真はポストへ投函されるまでに折れたり濡れたりしないように、プラスチックのトレイに入って送られてきます。アプリで選んだ写真は、スクエア型(真四角)の写真で届くのが「アルバス」のおしゃれなところです。 写真を注文する際には白いフチを付けることもでき、好みで注文できます。印刷ではなく銀塩写真なので、写真屋さんで現像するような高画質プリントで、画質や色合いなどが悪いと感じたこともありません。 専用アルバムに入れておしゃれなページに「アルバス」では、スクエア型写真を入れられる専用のアルバムも売られています。専用アルバムは120枚の写真を入れることができ、1年分を収められます。毎月ついてくるマンスリーカードと写真を順番に入れるだけで、インスタグラムのような写真が並んだアルバムになるのがとってもおしゃれです。 写真が増えれば増えるほどインスタグラムのようになるので、私は子どもの成長記録を残す楽しみだけでなく、アルバムを完成させるのが毎月の楽しみになっています。 ページを追加して自分好みの写真量にも 追加でアルバムのページだけを購入することもできます。アルバムはビスタイプで閉じられており、台紙を簡単に足せるようになっています。カラーバリエーションも豊富で現在は10種類のカラー展開となっており、さらにディズニーバージョンも出ています。 私は子どもの写真を選ぶときに、どの写真もかわいくて枚数を絞れない! といった月があるので、ページを追加することで写真ポケットを調整できるのはとてもうれしいポイントです。 私は子どもを出産後、毎月「アルバス」を続けていますが、専用のアプリで好きな写真を選ぶだけで自宅のポストに届くので、アルバム作りに負担を感じることはありません。毎月写真が届くのが楽しみになっており、1年で1冊のアルバムが完成するので子どもの成長がとてもわかりやすいです。 著者:西口くるみ1歳児の男の子ママ。息子や夫と美味しいものを食べることが好き。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。
2019年08月27日夏は子どももたくさん遊んで、カラダもどんどん成長します。あれ?夏の間に、シューズが小さくなってる・・・なんてこともよくあることです。いざ、子どものシューズを選ぶとき、足によいものという基準は漠然とあるけど、実際なにが足に良いのか、選ぶ基準がわからないと思う人も多いですよね。足に良いけど、色もデザインも気に入るものを選んであげたい!そんな、望みをかなえてくれるのがニューバランスのキッズシューズです。■にわゆり的子どものシューズを選ぶ時に重視するポイント3その①:ソールがしっかり、それでいて柔軟性ありニューバランスの「313」シリーズは、子どもの足を1番に考えた設計。私が触っても柔軟なソールは感動的でした。息子たちも2歳ぐらいまでは、歩みが不安定で転ぶことも多かったです。ニューバランスの「313」は靴底が柔らかく、動きやすさを重視しています! また、動きが活発になる2歳以降はクッション性があるというのも、我が家がニューバランスを選ぶポイントとなりました。つかまり立ちからはじめての一歩を踏み出す時期、動きが活発になる時期、大人と同じように歩けるようになる時期、3段階の子どもの成長段階に合わせて、作りが違うというのを聞いて、ぜひ選んであげたいシューズだなと思います。その②:履かせやすさ、マジックテープで全開放!子どもは走ったり、動いたり、とにかく思いっきり身体を動かします。そんな中で、靴を履かせるのにちょっぴり苦労することも。ニューバランスの「313」はマジックテープ全開放で履かせやすさ抜群! 年齢があがり自分で履けるような練習をする時も、スムーズに進めることができました。その③:親子でおそろいも!色やデザインも選びたいニューバランスのシューズの良いところ、それは家族みんなでお揃いにできる所です。我が家でも、家族4人全員がニューバランスを履いており、みんなでお店に選びにいくこともあります。■子どものシューズを選ぶポイントを網羅しているのがニューバランスのキッズシューズです私が選びたいポイントをしっかり押さえているのがニューバランスのキッズシューズです。実はすでに家族全員ニューバランスを持っていて、一緒に履いて出かけることも。子どもの足の成長をサポートしてくれる、ニューバランスだからこそ、家族みんなで履くことが実現したのかなと思います。●ニューバランスIO313 NV歩行時の捩れを抑え、踵を立体的に包み込むことでグラつかず安定した歩行をサポートするCR一体型シャンクを搭載したクッション性に優れるC-CAPミッドソール、容易に着脱できる1本タイプの面ファスナー、グリップ性と軽量性に優れたブローンラバーアウトソールに加え、踵部には反射材による名前入れスペースも装備。子どもの足の成長をサポートする機能を満載した「313」シリーズ最新モデル。●搭載機能・C-CAP・N durance・MPC加工●アッパー素材:人工皮革/合成繊維●ソール素材:ゴム底カラー:NAVY/RED ニューバランスのシューズ詳細はこちらから ■成長は足からサポートが大事! 気持ちよく、走って、歩いて、靴を履くことを楽しもうニューバランスの靴はとにかく、子どもが気持ちよく快適に履けるのが良いところ。やんちゃな息子2人だからこそ、外で遊ぶ機会が多いので、良い靴を選んであげたいと常々思っているのです。足のサポートが万全なことに加えて、親が履かせやすく子どもも履きやすいニューバランスのキッズシューズ。子どもの足の成長に必要な機能すべてを搭載しているため、ファーストシューズにもよさそうです。これからも、息子たちにはたくさんニューバランスの靴を履いてほしいです。【PR】ニューバランス
2019年08月26日あなたが成長できないのは、心にブレーキがかかっているから。その“自分ブレーキ”を外したら、今度は“成長アクセル”を踏むこと。数多くの企業の人材育成に関わってきた吉田行宏さんにお話を聞きました。心のブレーキを外したら、アクセルを踏んでさらに成長させる!自分を成長させるにはブレーキを踏まないことと同時に、もう一つ必要になってくるものがある。「“自分ブレーキ”を踏まない覚悟ができたら、今度は成長をさらに加速させるために、アクセルを踏むことを意識しましょう」(吉田さん)自分の意識や行動を前向きに引っ張る、いわば起爆剤となる“成長アクセル”は、2つある。「1つ目は“こだわり・自分軸”になります。人生やライフスタイルにおいて譲れない価値観、将来の夢やビジョン、目的などです。2つ目は“動機”で、仕事やさまざまな行動で重視しているモチベーションのこと。この2つの“成長アクセル”を明確に持てるようになると、行動の指針が定まって、成長スピードを速めてくれます」まずは、自分の成長アクセルは何なのか、考えてみよう。1つ目のアクセル:自分の方向性を決め、目標設定をしよう! 「こだわり・ 自分軸」人生で迷った時に支えとなるのが、“こだわり・自分軸”というアクセル。「つまり、自分は、どう生きたいのか?もっと具体的に言えば、たとえば、仕事や決めた目標はとことん極めたい、でも仕事も大事だが家族との時間もしっかり持つでも構いません。自分軸がしっかりしていれば、人生が横道に逸れそうになってもブレません。このアクセルを強く踏み込むには、こだわりや軸を自分だけでなく誰かのためなど、他者利益も含めて考えられると、より強くなります」2つ目のアクセル:動機の大きさが成長のアクセルになる。「動機」“動機”には大きく4つのゾーンがある。自分が何を仕事や毎日の行動のモチベーションとして重視しているか、あらためて見つめ直そう。「自分はなぜ働くかの日々の原動力です。4つのどれが正解かはありませんが、自分が選んだものが最初の目標になります。そして、目標があることでそこを目指す心理的なアクセルを踏めるのです。最終的な目標は、すべての動機をバランスよく強く持てるようになること。そうすれば成長スピードを大きく上げられます」よしだ・ゆきひろ若手リーダーの育成支援を行う会社アイランドクレアを設立。著書に『成長マインドセット心のブレーキの外し方』(クロスメディア・パブリッシング)。※『anan』2019年7月31日号より。イラスト・いいあい取材、文・岡井美絹子(by anan編集部)
2019年07月29日何をやっても停滞感があったり、自分が成長できていないと感じる時、どうすれば現状を変えられるのか?成長できないのは、心の中にあるブレーキを踏んでいるから。心の中の“自分ブレーキ”を解除。成長アクセルを踏み込む技術。たとえば、勉強しても身につかない、仕事で努力しても望んだ結果が得られないなど、自分の成長が止まって停滞しているような気持ちになるのは、よくあること。「成長が止まっているように感じられる理由はいろいろありますが、まずお伝えしたいのは、自分が人生の主役だと自覚できていないから、ということです。人に命じられたり、顔色を窺って生きている限り、主役にはなれません。誰かにやらされるのではなく、自分でやりたいことを決めることが大切。主体的な生き方をすれば、仕事だけでなく人生そのものが楽しめ、大きなブレイクスルーにつながります」と、数多くの企業の人材育成に関わってきた吉田行宏さん。その一方で、人には主役より脇役の方がラク、という意識もあるもの。見方を変えればそれは、主役になるほど自分の成長に向き合えていない、ということかも…。「自分が主役!」と自信を持って言い切るためにはどう成長すればよいのか?“自分ブレーキ”をキーワードに詳しく解説します!あなたが成長できないのは、心にブレーキがかかっているから。仕事にせよ、自分磨きにせよ、目先の成長を求めてやみくもに頑張ったとしても、なかなか結果は伴わない。実は、成長を妨げているものは、自分の心の中にある。「自分の殻を破って成長したいと思っているのに、なかなか成果が出ない…。それは、無意識のうちに心の中で“自分ブレーキ”をかけてしまっているからなんです。もちろん努力も必要ですが、まずはそのブレーキを外さないと、成長のための努力も実を結びにくい。人は誰しも悩み、失敗することや、自分のプライドが傷つくことを恐れます。その悩みや葛藤がブレーキとなって、行動を抑制してしまい成長を妨げています。僕はこれを、心の中の2つの“自分のブレーキ”と呼んでいます」では、心の中にある2つの“自分ブレーキ”とは、どんなもの?1つ目のブレーキ:自分の意思や行動では制御できない…。「コントロールできない悩み」たとえば、太っていることが悩みだとしたら、それは食生活を見直せば改善できるかもしれない。改善できれば悩みではなくなるし、そのための努力は成長につながる。その一方、改善しようがない悩みは解決策もなく、悩めば悩むほど行動することができない。すなわち、成長するための意識を持てない、負のスパイラルに。“コントロールできない悩み”との向き合い方1.悩みを自覚する。まずは、自分がコントロールできない悩みを抱えているかどうか確認。もし悩んでいたら、自覚することだけでも、ブレーキを外しやすくなる。2.悩まない覚悟を決める。それでも人はついつい悩み、ブレーキをかけてしまうもの。ひとまず半年や1年など期間を決めて、そのことでは悩まないと覚悟を決めてみよう。3.悩みを他人のせいにしない。人のせいにしていればプライドは傷つかないが、自分にできることを考えて行動する思考を身につけると、悩みづらくなるし、自身の成長にもなる。4.結果で悩まない。最善の選択をしたとしても結果は選べない。どうなるかわからない結果について気をもむより、そこまでの過程に集中した方がいい結果に結びつく。5.他人事の悩みで悩まない。相手の機嫌や他人がする噂話など、自分ではどうにもできない問題で悩んでいても仕方がない。他人のことに振り回されなくなるとラクになる。2つ目のブレーキ:見た目は立派な大人だけど中身は幼い子供のまま!?「大きな子供」ブレーキの2つ目は“大きな子供”と呼ばれる。いい大人なのに、注意されると過剰に反応したり、自分の考えがなく優柔不断…。自覚していなくても、自分の中にもそんな大きな子供がいるかも?「感情や精神の一部が子供のままで、大人同士のコミュニケーションでは出ない部分が顔を出している状態のことです。これが発動すると怒りや恐れ、見栄など負の感情に囚われ、論理的思考力が低下し、成長を妨げる原因になります」。大人に育てるには、まずは存在を自覚して。あなたの中に大きな子供はいませんか?妙に一つのことが気になる。他人にNOと言われるとカチンとくる。他人の趣味に興味がない。嫌いと思うと近寄るのもイヤ。他人の真逆の意見にもすぐ納得する。自分はいつも正しいと思っている。その場しのぎのウソや言い訳をする。人から指示されないと動けない。大きな子供を大人に育てる3つの方法1.自分の中の大きな子供の存在を認識する。誰しも、大なり小なり子供っぽい部分を持っているもの。まずは、自分にもあるものだと理解しておくと、そういう心境になりそうな状況でも、落ち着いて対応できる。2.もう自分は子供じゃない、大人になったんだと言い聞かせる。自覚できるようになれば、大きな子供ブレーキが出そうになっても、今はもう小さくて無力な存在の子供ではないと、繰り返し自分に言い聞かせることでストップがかかる。3.周囲の大きな子供も、愛情を持って大人に育てる。自分の中にいるのだから、周りの人にもいて当然。周りの大きな子供にも、同じように愛情を持って接することが、自分の中の大きな子供を大人にするということを意識しよう。よしだ・ゆきひろ若手リーダーの育成支援を行う会社アイランドクレアを設立。著書に『成長マインドセット心のブレーキの外し方』(クロスメディア・パブリッシング)。※『anan』2019年7月31日号より。イラスト・いいあい取材、文・岡井美絹子(by anan編集部)
2019年07月28日息子が生まれてから、この小さな『生き物』をどう育てるのか、そればかりを毎日考えてすごしてきました。■比較ばかりしていたあの頃息子の日々の成長に喜びを感じながらも、まわりと少しでも成長に違いを感じるとすごく不安になり、ネットや本で情報をかき集めていました。なんで他の子はあんなに寝るのに、わたしの子は寝ないの?なんでこの子はいつまでも、寝がえりできないの??なんで、なんで?ネットで調べては自分の育て方になにか問題があるんじゃないか、もっといい方法があるんじゃないかと自問自答を繰り返していました。結局、まわりの子と成長の早さが違うのは当たり前のことと気づけたのは、子育てに余裕ができてからでした。■それぞれ違って当たり前!体が大きい子、小さい子。しゃべるのが早い子、遅い子。人の成長のスピードはそれぞれ違います。ネットや本の情報は、すべての子に当てはまるとは限りません。特に子育てに関しては、人間相手なので正解が人によって違うこともあります。すべてを鵜呑みにするのではなく、参考程度に見るのが1番だと思います。情報に振り回されず、自分の子育てのやり方をこれからも探していきたいです。
2019年07月12日私は3歳と1歳の子どもを育てる2児のパパです。子どもには大きく成長してもらいたいと考えているのですが、背伸びをした体験をさせ、少し無理をさせてしまったなと感じたことがあります。そんな、子どもに「ごめんね」と申し訳なく思った3つのできごとについて紹介します。 うまく滑れず頭を打つ1つ目は公園の滑り台でのことです。1歳の子どもと公園に行き、滑り台で遊ぶことになりました。その滑り台の対象年齢は3歳以上との表記。階段から落ちないように見守っていました。 しかし、いざ滑べるときに勝手に「大丈夫だろう!」と思って、子どもひとりで滑らせてしまったのですが、うまく滑れず頭を打ってしまいました。大事には至りませんでしたが、子どもはびっくりした表情で滑り台に恐怖を感じてしまい、公園に行っても数日間は滑り台に近づきませんでした。 「お兄ちゃん偉いでしょ?」3歳の子どもには、ついつい「お兄ちゃんなんだから」と言ってしまいます。特に1歳の下の子どもといるとき、食事中に行儀が悪かったり、テレビを見すぎたりしていると、つい言ってしまいます。 お兄ちゃん自ら「お兄ちゃん偉いでしょ?」と言ってきて、無理をしているんだなと感じました。親はお手本になってもらいたいと思ってその言葉を使うのですが、お兄ちゃんとは言えまだまだ子どもである3歳児にとっては負担なのかもしれないと思いました。 帝王切開術の立ち会い私自身、この場面が一番子どもに申し訳ないと感じました。お兄ちゃんになる瞬間を感じてほしい、少しでも赤ちゃん返りをしないでほしい、兄弟仲良くしてほしいという思いから立ち会い出産を決めていました。 病院の配慮もあり、ママがきついところは見せないようにしてくれていましたが、やはり子どもにとって特殊な環境はかなりのストレスだったようで、ずっと私のそばを離れませんでした。 その日の夜、普段は真っ暗にしないと寝ないのに、電気がついた明るい部屋で熟睡している子どもの姿を見て心底「ごめん」と思いました。 親としては子どものためにと思っていましたが、少し無理をさせた体験となっていました。改めて子どもの目線で考えないといけないなと反省。今後は見守ったり、フォローしたりしながら、関わっていけたらと思います。著者:西川しょた普段は看護師として勤務する3歳と1歳、2男の父。育児に関する体験談を中心に記事を執筆している。
2019年07月05日子どもは、親の言うことはもちろんですが、「夫婦」の会話もよく聞いています。パパとママがけんかをしていたら、誰よりも悲しい気持ちになるし、楽しそうに会話をしていたら、それだけで安心するもの。子どもの心の成長にも大きく影響を与える夫婦の会話。ちょっとした「言い換え」のテクニックで、もっと成長させてみませんか?『賢い子を育てる 夫婦の会話』(あさ出版)著者の天野ひかりさんに、夫婦の会話を成長させるテクニックをうかがいました。お話をうかがったのは…「NPO法人親子コミュニケーションラボ」代表天野ひかり(あまの・ひかり)さんNHK「すくすく子育て」元キャスター、現在はフリーアナウンサーとして活躍中。自身の結婚、出産、育児と仕事の両立を経験したことで子育ての重要性を認識。 「NPO法人親子コミュニケーションラボ」 を立ち上げ、子どもの自己肯定感を育むための、親子のコミュニケーションを力をのばす講座や講演を全国で行う。ベストセラー『子どもが聴いてくれて話してくれる会話のコツ』(サンクチュアリ出版)著者。天野ひかり公式サイト ■「夫や子どもは今日一日どう過ごしてた?」想像力が家族を育てる――前回までで、日常の夫婦の会話が子どもにも影響を与えるということがよくわかりました。天野ひかりさん(以下、天野さん):夫婦の会話は、家族をプロデュースします。この会話がいい方向に向かうには、なにより「お互いを認める」ことが大切ですよね。それがないと、口論や堂々巡りにおちいってしまいがちです。――とはいえ、相手を認めるということは、とくに夫婦だとなかなか難しいのが現状ですよね。天野さん:わかります(笑)。でも、これは「そうではなくて、私の言うとおりにしなさい」「お前の意見は聞いていない」…こんなことを言われ、親や先生や上司の言うことを素直に聞いて育ってきた背景があるのです。これが、今の子どもの親世代なんですよね。でも、これからは、自分で考えて行動できる子に育てることが求められる時代。誰かを認めることに慣れていない私たち親世代も、協力し合って、認めて、子どもを育むことが大切になるでしょう。そこで、家庭での夫婦の会話が、大きなポイントになるんですね。――うう、なんだかハードルが高そうです。天野さん:大丈夫ですよ! まずは、「相手の立場に立って物事を見る」ことを意識してみましょう。これは、もうトレーニングと思いましょう。つい、自分のことだけに目がいってしまいがちですが、今日一日、相手はなにをしていたか、どんな時間を過ごしていたかなど、相手の「見えない部分」に思いをはせるのです。たとえば、仕事や子どもの学校のことなど、外でものすごく忙しい一日を送って家に帰り、「やっとソファに座れる~!」とほっと一息ついたときに、帰宅した夫が「ごはんは?」なんて言ってきたらムッとしますよね。夫や子どもも、同じことなのです。顔を見るなり「また手伝ってくれない」とか「宿題はやったの?」と言う前に、ちょっとひと呼吸置いて、相手の見えない部分を思いやってみましょう。夫は外で一日忙しい思いをして働き、子どもは学校で勉強を頑張ってきたのですよね。こうしてみると、相手の悪いところばかり目についていたのが、いい面や大変だった面もきちんと見えてきます。ここが見えると、相手のすべてを含めて認められるようになってくるのです。■イラッとくる物言いから脱却! スムーズな言い足し術・言い換え術――相手を認める、相手の立場に立って物事を考えてみるということは、なんとなく自分を抑えるようで「損してる?」と思ってしまうのですが……。天野さん:とんでもない。相手を認められる力がつくと、夫や子どもにいい影響を与えるだけでなく、自分のコミュニケーション力を格段に上げることができるんです。自分にもいい効果があるんですよ!まずは、修行と思って、日々「相手の立場に立つ」ことを意識してみましょう。すると、今までの夫に対する言葉かけも自然と変わってくるでしょう。たとえば…夫「買い物してきたよ」妻「ああ、そこに置いておいて」→「重かったでしょ、ありがとうね」妻「脱いだら洗濯機にいれておいてよ」→「脱いだものを洗濯機に入れておいてくれたら、明日着ていくのに間に合うよ!」夫「ああ、疲れた」妻「私だって今日一日、会議続きでへとへとだよ!」→「今日は一日、蒸し暑かったしね。私も会議続きで疲れちゃったの。ご飯はデリバリーにしてもいい?」夫「ああ、大変だったね。そうしよう」上記のように自然と変わってくるわけです。――ほんのひと言、相手のことを考えた言葉を加えるだけで、グンとやわらかくなりますね。いつもなら「その言い方はなんだよ!」「だって…!」と堂々巡りになっていたかもしれません。天野さん:そうなんです。私がこの本でお伝えしたかったことに「夫婦の会話の大切さ」ともうひとつ、「お互いを認めること」があるのです。すべてを含めて相手を認めることができれば、会話は必ず変わってくるんです。「早く起きてよ!」といった指示や「いい加減ゲームやめて!」という禁止のことばも、「昨夜は遅かったから眠いよね。でも、もう起きる時間だよ」「明日は早いんでしょ? もうゲームはやめたら?」と、一方通行からコミュニケーションに変わります。子どもは、パパとママの会話を聞くことで、コミュニケーションの方法を知らない間に学んでいきます。「こういう言い方をするとけんかにならないんだな」「この言い方は相手を不機嫌にさせるんだな」と、ことばの選択や会話の流れを考えられるようになるんですね。――夫婦が互いを認めて、話し合ったりゆずり合う会話は、学びが大きいのですね。天野さん:また、これからの時代は、多様性が求められます。日常、何気ない話題から、環境問題やLGBTといった議論をするようなことまで、夫婦の間でも価値観に違いを感じることはあるものです。でも、この会話が子どもに影響を与えていくんですね。さまざまな考え方があって、それを尊重して受け止めることができることは、これからの時代にとても大切な力となるでしょう。子ども自身の価値基準を広げ「こんな意見もあれば、こういうこともある」と、多様なものの見方ができるようになりますよ。夫婦の会話は、子どもをどんどん育てます!参考図書: 『賢い子を育てる 夫婦の会話』 (あさ出版)天野ひかり 著/汐見稔幸 監修夫婦の会話は、子どもの成長に大きく影響を受けている! 「夫婦の会話」で磨かれる子どもの「5つの力」と「夫婦の会話」の心得とコツについて、わかりやすく解説した一冊。
2019年06月24日ウーマンエキサイトをご覧の皆さんこんにちわ、М子ママです。もうすぐ1歳半になる娘は1歳を過ぎてもなかなか歩いてくれず、高速ハイハイベビー時代が長く続きました。しかしそんな娘も今では元気に歩いたり走ったりるんるんでお散歩するようになったのですが、今回はそんな娘が歩き出すようになったきっかけになった出来事をお話ししたいと思います。■なぜか外ではハイハイしかしない娘ママ友にけーちゃんのことを話してみたところ、ママ友ベビーと公園で遊ばせてみることになりました。同年代ベビーと公園で遊ばせてみると…けーちゃん、お友達ベビーをひたすら這って追っかけ続けること数十分…お隣に住むママに、「2人目はお姉ちゃんをみて歩きたい欲がすごくてすぐに歩いたんだけど、1人目の時はのんびりさんだったんですよ~」なんて言葉を聞いたんです。そうか~そういうもんなのかぁ~と思ったけど、こういうことだったのか! と納得しました。兄妹がいなくても歩ける同年代のお友達と遊ばせるだけでこんなにも突然の成長を見せてくれるなんて!そんなことがきっかけで今までが嘘のようにどんどん歩いてくれるようになった娘。■娘の歩く意欲を掻き立てるアイテムピコピコと音が鳴るシューズを履かせるとなぜだか歩く速度が2倍くらいになりました。普段絶対手なんて繋いでくれないのに繋いでくれたりする。歩くたびにピコピコ鳴ることで歩く意欲を掻き立てられるのか…それからというものこのピコピコシューズを履かせて定期的にお友達ベビーと遊ばせることで発達を促しています。
2019年06月18日だいぶ暖かい時期となってきました。春になり子どもとの公園遊びに付き合うと、とても成長を感じる毎日です。日々常々思っているのが、<子供の成長ってあっという間>だということ。先日生まれたと思っていた末っ子が、もうじき2歳…。 本当に早すぎます!いつも一緒にいる私ですらそう感じるので、離れて暮らしている祖父母はなおさらです。定期的に写真を送らせてもらうんですが、携帯が苦手な夫のお父さん。写真フォルダの開き方が分からず毎回お母さんに聞いています。(汗)面倒な操作なくもっと簡単に写真が見られたら…。そんな時にピッタリなのがフォトブック!普段の子供たちの様子が伝わるように工夫し、さらに楽しんでもらえるように、今回は子供たちの面白写真を厳選してみました!昔の写真もランダムに組み合わせて、一言ツッコミを添えてみました(笑)(ちなみに1コマ目は左・長男と右・四男です)そして一番好評だったのが5人全員の乳児期の写真! ツッコミたくなるほど見事に似ております(笑)フォトブックだと見たい時にすぐ見られるし、離れて暮らす祖父母にも子供の成長を一緒に感じてもらうにはぴったりだと思いました。■家族の思い出整理に使えるフォトブックを作ってみようdフォトのおすすめ機能●写真お預かり機能(無料)スマホの中にある写真をクラウドにアップロード!・最大5GBまで無料・パソコンやタブレットからも写真を見ることができる●プリントサービス機能(月額280円)全24ページの本格的なフォトブックを毎月1冊お届け!しかも、初回1冊分無料!・スマホでかんたん注文・最大4冊までくりこしOK・フォトブックのかわりにL判プリント30枚を選べる・毎月1回まで送料無料ホリカンさん:子どもたちの顔写真を並べるというのが夢でした!とてもそっくりなことが改めてわかり、いとおしくて仕方ありません。フォトブックならではの楽しみ方がわかり次のフォトブック作成も楽しみです。 dフォトをもっとくわしく知る! dフォトのご利用には、別途ドコモのFOMAまたはxiサービスのご契約およびSPモード(月額300円)のご契約が必要です。※表記の金額は特に記載のある場合を除きすべて税抜きです。PR:NTTドコモ
2019年05月28日子どもたちが大好きな折り紙、アクアビーズなどの工作遊び。特にこれからの梅雨の時期には、じっくり室内で遊んでくれて、親としてもとてもありがたいですよね。創造性を育んだり、指先の細かい作業で脳の活性化が期待できたりと、積極的に取り入れたくなる要素もいっぱいです。ところで、子どもの作品はその後どうしていますか? 子どもたちがどんどん作り、気がつくと作品で溢れかえっていませんか? 作るところまでで満足してしまいがちですが、そのまま保管するだけではもったいない!実はその先も知育おもちゃとして使えちゃいます。自分の作品が物語の登場人物に大変身⁉︎いつもは筆者が子どもに絵本を読んだり、お話を作って聞かせていましたが、ある日、子どもの作品でお話作りをさせてみようと思いつきました。わが家にはアクアビーズの作品がたくさんあったので、これを登場人物に見立て、人形劇の要領で即興で劇を作ってもらいました。すると最初はめちゃくちゃだった物語も、徐々にお話として成り立ってきたのです。わが家ではまずイスを用意して、背もたれ部分の四角くあいた部分を「舞台」に見立てて使用しています。たったこれだけのことですが、子どもたちにとっては少し本格的に感じるようです。家族が見てくれている、というある程度の緊張感の中、幼稚園などで先生が紙芝居を読んでくれる時のようにお話を語り始めます。半年前、年中だった長女が実際に初挑戦した時はこのような内容でした。「クマさんがいました。そこにウサギさんがやってきました。" 一緒にあそぼー""いいよー"。そこにネズミさんもきました。"一緒にあそぼー""いいよー"。さらにそこに… (どんどんメンバーが増えていき、あそぼーいいよーの繰り返し。手に持ちきれなくなったあたりで…)みんなで遊んで楽しかったです。 おーしーまい!」このような感じで、お話としてなんとか成り立ってはいますが、ひたすら同じことを繰り返す内容でした。ですが、「みんなの前で話す」ことや、「どの作品を登場させるか考えること」など、本人なりにその場でいろいろと考えながらやっている姿がとても印象的でした。繰り返すうちに上達を実感!最初の上演から約半年間、思いついた時に「小劇場」でのお話会を楽しんできた長女。先日、見ている親も「ほほう!」とうなるような物語を話しました。「ある日クマさんがおでかけをしていました。とてもお天気のいい日で、気持ちがいいなぁと思いながらお散歩をしています。川の近くに行くとお魚さんに会いました。お魚さんと"いいお天気ですね"と話しながら、さよならをしてお散歩を続けます。すると前からトンボがすいすーい、ひらひらーと飛んできて、クマさんのお耳にとまりました。なんと、それがリボンのように見えたのです。トンボさんのおかげでとってもかわいくなって、クマさんはニッコリしました。おーしーまい!」親バカ目線が入っているのは承知の上で、半年前に初めて話した物語よりも格段に話し方や表現の仕方が上達していて驚きました。実際にはそこにない天気、クマの心情、トンボがリボンのように見えたという比喩、「すいすーい、ひらひらー」などのオノマトペを自然に取り入れていたのです。これは初めての上演からの日常の中で、いろいろ吸収していたことはもちろんですが、聞く相手に、より分かりやすく伝えようとする思いからの言葉なのではないかと思います。また、明らかに最初との違いを感じたのは、話し始める前にストーリーを組み立ててからスタートしたこと。思いつきで話すのではなく、先に筋書きを決めてから話すことを自然に実践していたのです。自分の作品だから自らすすんで取り組んでくれるこういう遊びを親が主導で、無理にやらせようとすると、難しさや、恥ずかしさが勝ってしまい、やりたがらない可能性が大きいのが子ども心。ですが、自分が作った作品であれば愛着もひとしお! 心をこめて表現してくれます。話し方には人それぞれ成長スピードがあります。たどたどしい言葉で一生懸命話してくれて、こちらは精一杯言葉のヒントから解読につとめるという時間も愛おしい時間です。しかし、年齢が上がるにつれて、考えや思いを丁寧に分かりやすく相手に伝えられた方がよい場面が増えてくるのもまた事実。わが家ではアクアビーズが活躍しましたが、折り紙や、工作の作品、描いた絵を切って使うのもいいですね。簡単に楽しく取り入れられる話し方のトレーニング。かつて一生懸命作った作品たちもよみがえるので、ぜひトライしてみてください。<文・写真:ライターちゃおこ>
2019年05月16日日々成長を遂げている子どもの身体と心。「もうこんなに背が伸びたんだね」「ちょっとしたことで泣かなくなったね」と、その成長を見届けることは、親としてなによりの喜びなのではないでしょうか。でも、成長しているのは身体と心だけではありません。目には見えませんが、子どもの『脳』も “段階的に” 成長することはご存知ですか?その発達段階に適した教育をすることで、本来持っている能力を最大限に伸ばしてあげることができます。今回は、子どもの年齢に合った『育脳』について詳しくお教えします。脳には学びの適齢期がある!?脳医学者の林成之先生は「子どもの脳の発達段階に合わせて育てると、能力を驚異的に伸ばすことができる」と述べています。つまり、脳の成長に合わせた刺激を与えることで、本来子どもに備わっている能力を最大限に引き出すことができるのです。たとえば、0歳から3歳くらいまでは視覚や聴覚などの「五感」が発達する時期です。だからこそ、この時期にたくさん読み聞かせをしてあげることは、脳にとって非常に良い結果をもたらします。小さいうちから脳に良い刺激はどんどん与えてあげるべきでしょう。だからといって、脳の仕組みを理解しないまま、闇雲にたくさんの習い事をさせることはあまり意味がなく、子ども自身にもあまり良い影響を与えません。東北大学加齢医学研究所の瀧靖之教授は、次のように述べています。使う脳の部分によって、伸ばしたい能力によって、成長の始まるタイミングは違います。脳は、そんな性質を持っているのです。ある能力が一番伸びやすい時期に、その能力に関係する習い事を始める。次の時期になったら、違う習い事を試してみる。それを繰り返すことで、子供の能力を効率的に伸ばすことができますし、子供自身が感じる学習ストレスを大幅に減らすことができるのです。(引用元:瀧 靖之(2016年),『「賢い子」に育てる究極のコツ』,文響社.)脳の発達段階に合わせた学習は、成長に沿って無理なく結果に結びつくので、親にとっても子どもにとってもストレスなくスムーズな学びにつながるのです。【年齢別】脳の発達段階:0歳~3歳文教大学教授で小児科医の成田奈緒子先生は、0歳~3歳は『からだ脳』が成長する時期だといいます。『からだ脳』とは「動物として生きるための脳」であり、基本の生活習慣や愛情形成をはぐくむ時期です。だからこそこの時期には、太陽の動きに合わせた起床・就寝、おいしい食事、ふれあいや声かけ、散歩など、五感からの刺激が何よりも大切。脳神経細胞が増え続ける時期なので、未熟な脳に負担をかける知識の詰め込みはNGです。また、要求をそのまま言葉や行動に表す時期です。わがままをおおらかに受け止めてあげて、我慢できたときはたくさん褒めてあげましょう。■0歳〜3歳に適した育脳この時期には耳を鍛えることが有効です。遊びの中に歌や楽器を取り入れると◎。できれば音階のあるものを使いましょう。ドレミの音階を聞き分ける能力を鍛えておくと、集中力や反射神経などが良くなります。まだ子ども自身の「好き・嫌い」の判断が未熟なので、脳がたくさんの情報を受け入れられるように工夫しましょう。たとえば、「お母さんは虫が嫌いだから、虫の図鑑は置かない」と大人中心に物事を判断するのではなく、できるだけたくさんのジャンルに触れさせてあげるといいですね。【年齢別】脳の発達段階:3歳~7歳3歳~7歳は『おりこうさん脳』が成長する時期。『おりこうさん脳』とは「人間らしさの脳」ともいえます。この時期は、思考の中枢となる大脳皮質や、まっすぐ立ったり指を使って作業したりするための運動機能を調整する小脳が鍛えられます。そのため、勉強・スポーツ・芸術などに必要な言語機能や、手先を使った微細な動きといった知能全般の発達が期待できる時期なのです。大人との会話や遊びから刺激を受け始め、幼稚園や学校などでさらにたくさんの人たちとの関わり合いによって飛躍的な成長を遂げます。昼間たっぷり刺激を受けて、夜眠っている間に神経回路網として定着させていくため、日中の過ごし方が重要になるでしょう。■3歳~7歳に適した育脳この時期は、勉強もスポーツもできる脳を育てましょう。まずは、正しい姿勢と歩き方で体のバランスを鍛えることを意識します。良い思考力には正しい歩き方が大切。身体のバランスが整って視覚的に正しい空間認知ができることによって、脳に良い影響を与えるのです。正しい姿勢で正しく筋力を使う運動がおすすめです。縄跳びやキャッチボールなどは空間を予測しながら遊べるため、空間認知能力を伸ばす効果が期待できます。また言語能力が発達する時期なので、言い訳をするなど口が達者になったと感じることも。以前に比べて親の言うことに反論するようになったと思っても、まずは子どもの意見を聞き入れましょう。それで失敗しても大丈夫です。「失敗して、考えさせて、行動を変えさせる」の繰り返しが脳を育てます。■巧緻運動を取り入れると◎細かい動作をする「巧緻運動」をつかさどる運動野がピークに発達するのがこの時期、とくに3歳~5歳であると言われています。考えながら手を使うことによって、頭でイメージしたとおりに身体を動かす「錘体路(すいだろ)」という神経回路が発達するため、紙を折ったりハサミで切ったり、のりで貼ったりといった手指や身体の器用な動きを取り入れた遊びがおすすめです。また楽器の習い事を検討しているのなら、この時期に始めるといいでしょう。楽器の演奏は聴覚を発達させる効果もあるため、聴覚野のそばにある言語野にもいい刺激を与えます。前出の瀧靖之教授も、「この時期に楽器や運動を始めたことで身につけた能力は、将来、種類や競技を変えたとしても「基礎的な能力」として、その子のプラスになる」と強くすすめています。【年齢別】脳の発達段階:7歳~10歳7歳~10歳は『こころ脳』が成長する時期。いわゆる「社会の脳」ともいえる『こころ脳』の成長時期は、言語の発達がピークを迎え、語学力が総合的に伸びます。大人と変わらない話し方をするようになり、相手によって言葉を使い分けることができるようになるなど、著しい成長を感じる親御さんも多いはず。さらに、相手の表情を読み取る、必要なときには我慢する、想像力を駆使して何かを作り出すといった能力が伸びることで、コミュニケーション能力や集中力、想像力、自制心などが鍛えられます。■不安定な子どもの心とどう向き合う?自分が他者から認められ、受け入れられていると実感することで、自己肯定感が高まり自立と自律が進む大事な時期なので、本格的な思春期に入る前に親子間の信頼関係をしっかりと築く必要があるでしょう。たとえば、家族の前で弱音を吐いたときには決して突き放さず、まずは共感して安心させることが大切です。小学校高学年、『こころ脳』の完成時期に近づくと、子どもは社会(学校)では理性的にふるまえるようになる一方で、家庭ではまだまだわがままを言ったり甘えたりすることも多いでしょう。そこで、親は子どもの甘えを受け止める余裕を持つことを心がけなければなりません。赤ちゃんや幼児のころに比べると、ほとんど手がかからなくなる時期ですが、心が不安定になったり親に反発したりすることは格段に増えます。親として心配になりますが、必要以上に不安にならずに、いつでも落ち着いた穏やかな対応を心がけたいですね。■7歳~10歳に適した育脳情報伝達回路がさらに発達して大人の脳に近づく時期であり、本格的な学習を始めるのにベストなタイミングです。言語野が発達するので、語学の学習に挑戦するといいでしょう。ただしこの時期は、基本的に子ども扱いするのはNG。「自分でやりたい」気持ちが働いているので、子ども扱いしてその芽を潰さないようにしましょう。質問形式で「どうしたいのか」「どうするのか」を自分で考えさせて、自分で決めさせます。親御さんはそれを達成できるようサポートしてあげるだけで大丈夫。この時期の脳には「指示・命令」は避けるべき、と覚えておきましょう。また『こころ脳』を育てるには、勉強や習い事よりも責任を持って家事をする方が効果が期待できます。家事は注意力、同時処理能力、段取り力、処理速度が鍛えられるので、家事を通じて試行錯誤することが脳への刺激になるのです。***10歳を過ぎると、思考やコミュニケーションなどの高次認知機能をつかさどる前頭前野が著しく発達します。そのときにしっかりとした社会性を獲得するためにも、『からだ脳』『おりこうさん脳』『こころ脳』がちゃんと育っている必要があるのです。お子さんの豊かな未来のために、脳の発達段階を考えながらサポートしてあげましょう。(参考)林 成之(2011),「子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる!脳を鍛える10の方法」,幻冬社新書.瀧 靖之(2016年),『「賢い子」に育てる究極のコツ』,文響社.PHPファミリー|年齢別!子どもの脳を育てる甘えさせ方洋泉社MOOK(2017),『子どもの脳を伸ばす 最高の勉強法』, 洋泉社.
2019年05月13日子どもの成長のためには、充分な睡眠と規則正しい生活習慣が必要です。子どもに質の良い睡眠を取らせるには、どんな工夫をしたら良いのでしょうか。早寝早起きの工夫やヒントを、睡眠の専門家である明治薬科大学の駒田陽子先生にお聞きしました。構成・編集/木原昌子(ハイキックス)取材・文/田中祥子写真/児玉大輔(インタビューカットのみ)朝と夜の明るさのメリハリを味方に睡眠習慣をつくる眠りは長さと質とリズムを考えることが大切です。人間は昼に活動して夜は寝る昼行性の動物なので、体の中に備わっている体内時計をそれに合わせて整えなければいけません。生まれたばかりの子どもは、寝たり起きたりを数時間ごとに繰り返します。日中に寝ているときは明るいままにして、夜に起きたときにはあまり明るくしないであげましょう。昼夜で明るさのメリハリをつけることによって、子どもの体内時計のリズムがはっきりとしてきます。体内時計は24時間より少し長い周期になっています。そのため、私たちは夜更かしと朝寝坊をしやすいのです。ずれた時計を前倒しして毎日を24時間に合わせるには、午前中に光の信号を目から入れて脳に知らせることが必要です。子どもは昼間は太陽の下でたくさん動くことによって光を浴びることができます。“昼間の活動が多い” “光が明るい” という2つの条件が整うと体内時計がきちんと作動し、夜ぐっすり眠る体を作ってくれます。寝る前のテレビやゲームは睡眠を阻害する眠りを促す「メラトニン」という物質は周辺が暗くなると分泌され始めるので、夕方以降は部屋の照明の明るさを少し落とし気味にすると良いでしょう(インタビュー第3回参照)。ブルーライトはメラトニンの分泌を抑制する作用があるので、オレンジ色の白熱灯色の光の間接照明やダウンライトなどの利用をおすすめします。テレビやスマートフォンのディスプレイにも注意が必要です。電子機器を使うことで頭も興奮してしまうので、寝つきが悪くなってしまいます。気持ちを落ち着かせるような雰囲気で過ごさせることも大切ですね。そして、朝すっきりと起きるにはコツがあります。先ほどもお話しましたが、体内時計は光の信号で調整されるので、朝はカーテンを開けて部屋を明るくして、起きる時間だと体に知らせてあげると良いでしょう。それから、「コルチゾール」というホルモンには、血糖値と血圧を上げて起床の準備をする働きがあります。興味深いことに、起床時間を意識することでもコルチゾールの分泌を調整することができるのです。ある実験で、寝る前に「朝9時まで寝てもいい」と「6時に起こします」と言った場合とを比べてみると、6時に起こすと伝えた条件では朝5~6時にコルチゾールが多く分泌されたのに対して、9時まで寝ていいと伝えた条件では朝5~6時のコルチゾール分泌は少ないものでした。つまり、起きる時間を意識することで、寝ている間でも体の中で起きるための準備が始まるのです。夜寝る前に「明日は7時に起きようね」と声を掛けてあげることも大切なのかもしれません。また、朝から活動できる体をつくるためには、朝食も大切です。体内時計の中心は脳の中にありますが、体のあらゆる細胞も体内時計を持っています。内蔵の時計はきちんと食事を取ることで作動するのですよ。朝食を英語では “breakfast” といいますが、これは “fast(断食)” を “break(破る)” ことを意味する言葉です。朝食が7時、昼食が12時、夕食が夜7時とすると、寝ている間が1日で一番長い食べない時間(断食)になり、朝食が “breakfast” になります。この断食を破ることが、体内時計の朝のスイッチになっているのです。もし朝食を食べないで昼食、夕食、夜食を食べたとすると、昼食が “breakfast” になり、内臓の体内時計がずれてしまいます。週末はゆっくり起きて朝食と昼食を合わせてブランチを取るというご家庭もあるかもしれませんが、朝食は毎日決められた時間に摂ることが大切なのです。週末にのんびりすると「ソーシャルジェットラグ」に!ソーシャルジェットラグ(社会的時差ボケ)という言葉をご存じでしょうか。週末にいつもよりゆっくり起きたり、夜更かしをしたりすることで、海外旅行で長距離の飛行機に乗ったときと同じような時差ボケ状態を作り出してしまうことを指します。ソーシャルジェットラグになると、体内リズムが乱れます。その影響は翌週の前半まで及び、日中のパフォーマンスを低下させてしまうのです。また、子どもの日中の活動機能や学業成績にも、ソーシャルジェットラグは影響します。日本の幼稚園・保育園児を対象とした研究では、朝型の子どもに比べて夜型の子どもはソーシャルジェットラグが大きい傾向にあり、多動傾向があるほか、仲間関係にも悪影響があることがわかっています。さらに、子どものゴールデンウィークや夏休みなどの長期休暇の生活習慣の乱れは深刻な影響を与えます。不登校の児童が休み始めた時期は7~9月が最も多く、夏休み明けの睡眠専門クリニックは小中学生が多く相談にきます。多くの子は学校が始まれば元通りに起きられるようになりますが、夏休みの習慣がなかなか解消できずに起きられなくなってしまうこともあります。ソーシャルジェットラグを起さないためには、休みの間も規則正しく過ごすことが大切です。大人が率先して睡眠時間確保することから始めましょう米国睡眠財団は、子どもに規則正しい睡眠生活習慣を身につけさせるには、それを妨げるような習慣(夜の光、うるさい音楽など)は親がきちんと禁止すべきだとしています。さらに、大人が手本になるように、生活の中で睡眠の優先順位を上げてよい睡眠を実行することを説いています。日本では、30~40代の女性が他の年代の女性や男性に比べて睡眠時間が少なくなっています。子育てに加えて仕事や家事、介護の負担による影響が大きいのでしょう。大人でも、寝るということは体の土台となるものなので、睡眠時間を何とか確保してもらいたいと思っています。親御さんは、お子さんを寝かしつけるときに少し寝てしまって、また起き出して残りの家事を片付けることもあるかと思いますが、ばらばらに分断された睡眠はかえって辛いものです。思い切ってお子さんと一緒に早く寝て、朝早く起きた方が、まとまった睡眠時間が確保できて良いかもしれません。子どもに大切な「成長ホルモン」は、大人にとっては肌など全身の細胞のメンテナンスに必要なものです。睡眠不足になると太りやすいのは大人も同じ(インタビュー第2回参照)。忙しい大人も子どもも睡眠は大切です。家族一緒になって睡眠を確保するように心掛けてください。***現代の子どもたちは幼児期から忙しいスケジュールで行動し、結果的に睡眠が削られるケースが多く見られます。でも睡眠を軽視することは、後々の体や心の発達に負債を抱えさせてしまいます。正しい睡眠習慣でたっぷり寝かせることが、子どもが成長するための一番の課題なのです。■ 明治薬科大学准教授・駒田陽子先生 インタビュー一覧第1回:“世界一寝不足”な日本の子ども。「11時間37分」が示す、眠りにまつわる切実な問題第2回:寝るのが遅いと自己肯定感が下がる。デメリットだらけの「子どもの睡眠不足」第3回:「昼寝のせいで夜なかなか寝ない」問題の解消法。朝のグズグズ防止にも効果大!第4回:「起きる時間」を意識させるだけ!子どもの早起きを楽にするちょっとしたコツ【プロフィール】駒田陽子(こまだ・ようこ)明治薬科大学 リベラルアーツ准教授。早稲田大学にて博士号(人間科学)取得。日本学術振興会特別研究員、国立精神・神経医療研究センター特別研究員、東京医科大学睡眠学講座准教授を経て現職。日本睡眠学会、日本時間生物学会の評議員を務める。睡眠が心身の健康に及ぼす影響の研究に従事。
2019年04月17日こんにちは。渋谷です。春は出会いと別れの季節。みったんも少しお姉さんになり、いろんなことを覚え吸収していき、顕著に表れるお年頃。それはみったんの遊びにも反映され、一瞬の出会いと別れを招いたのでした。■娘の成長を感じた「しりとり遊び」おっとぅんと一緒にお出かけした時にこんなことがあったようです。どこでそんな言葉覚えたん!? どこ情報よ!? という知識がどんどん増えていくみったん。それもまた成長、いいんだけども突然すぎるからびっくりしちゃうよ!?そして、その場面を見ていたのはおっとぅんだけではなかったのでした。誰!? えっ………誰 ! ?唐突に現れたご婦人。通りすがりにもみったんの言葉のチョイスに光る物を感じていただけたご様子(違う)。そしてそして、さらに…突然インサートしてきたご婦人の旦那さん。「ジョニー」という固有名詞をポツリと残し、風のように去っていったのでした。か、か、かっこよ~~~~~~~~~~!!!!!無駄を一切省いて通りすがりの子どもと遊んでくれるストロングスタイル。めっちゃかっこよくないですか? そういう大人に私はなりたい(?)。こういう一瞬の出会いと別れがあるのも子育ての醍醐味(だいごみ)かもしれません。
2019年04月14日寝返りがうてるようになった、お座りできるようになった…。子どもの成長は本当に早いですよね。どんどん動きが活発になる赤ちゃんを見ていると「がんばれ、がんばれ!」と心からエールを送りたくなります。でも、その成長の途中で「ちょっと心配」と思ってしまうこともあるかもしれません。例えば、ハイハイ。「ハイハイが遅くて心配…」「ハイハイをほとんどせずに立ち始めたけど、大丈夫かな?」といったお悩みを持つお母さんは多いようです。今回は、榊原先生にハイハイを含めた「子どもの手足」にまつわる不思議について教えていただきました。お話をうかがったのは…医師・お茶の水女子大学名誉教授榊原洋一先生お茶の水女子大学人間発達教育研究センター教授。東京大学医学部卒業。専門は小児科学、小児神経学、発達神経学など。小児科医として発達障害児の治療にかかわる。著書は『大人が知らない子どもの体の不思議』(講談社)など多数。■子どもの成長に「ハイハイ」は必要?――先生。今回は子どもの手足についていろいろ教えてください! 成長の過程としてハイハイから二足歩行へ…といわれていますが、「なかなかハイハイがはじまらない」と心配になってしまうお母さんも多いようです。榊原洋一先生(以下、榊原先生):ハイハイは必ずするもの、と思っているお母さんは多いかもしれませんね。でも赤ちゃんの中にはハイハイせずに歩き出す子もいるんですよ。――えっ…。いきなり歩きはじめる子がいるんですか?榊原先生:います。全体の3%くらいの赤ちゃんは、おしりでずり歩きして移動し、そのまま歩きはじめるようになる子がいます。――そうなんですか…! ハイハイは「歩くための準備期間」のようにとらえていたのですが、違うのでしょうか?榊原先生:「ハイハイができる」というのは腕と手足が交互に動かせる。首が座り、前方を向いていられる。奥行きを理解できる。これらができている、という証拠なんです。ハイハイは赤ちゃんの運動として、とても良いものだと思います。でも「歩きはじめるために必ず必要か」といわれると、そういうわけではないんです。――「ハイハイをしはじめる時期はこのくらい」というのがあって、その時期になかなかハイハイがはじまらないと「何か体に問題があるのでは?」と不安に思うお母さんも多いと思うのですが。榊原先生:ハイハイしないからといって運動発達に問題がある、という事実はありません。先ほどの、おしりでずり歩きしているうちに歩きはじめるお子さんがいるように、ハイハイしなくても正常に運動機能は発達していくんです。――つまりハイハイの時期が遅いとか、ハイハイしないことで悩みすぎることはない…?榊原先生:医者目線でいうと、脳の発達やほかの病気に関係していることも一部あるので「絶対に問題ない」とはいえないものの、ハイハイしなくても歩きはじめる場合があるのは本当ですよ。■赤ちゃんが手足をバタバタ…どうして?――先生。わが子が赤ちゃんのとき足をふんばったり、ゆるめたり、バタバタさせたりをずーっと繰り返していたことがあって「疲れないのかな~」と不思議でした。何か理由があるのでしょうか?榊原先生:赤ちゃんが手足をバタバタさせる理由ははっきりしていないのですが、私は「手足を動かしているときの感覚を確かめている」のだと思いますね。――感覚を確かめている…?榊原先生:そうです。例えば人間には視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚など五感と呼ばれるものがありますよね。その五感以外に「体性感覚」というものがあります。体性感覚とは何かを簡単にいうと、すみませんが目を閉じてみてもらえますか…? ――はい(目を閉じる)。榊原先生:左手をあげてみてください。――はい(左手をあげる)。榊原先生:今どうなっていますか…?――左手が上がっている感じがします(笑)。榊原先生:見えていなくても、手が上がっている感覚がありますよね。手がどのへんにあるかも感じています。体の一部が動いていることの感覚があるはずです。これが体性感覚なんですね。――自分の体の一部がどこにあるか、という感覚…。榊原先生:例えば、授乳するとき、赤ちゃんの口元に乳首を持っていくと吸うようなしぐさをしますよね。これは、「反射」と呼ばれる無意識の動きです。それとは逆に、自分の意志で動かそうとする「随意運動」というものもあります。赤ちゃんが手足をバタバタさせるのは、これらの動きとはまったく違うものなんです。――意図的に動かしているわけでもなければ、反射でもない?榊原先生:いわゆる「体の試運転」ともいえる動きなんです。大人が手を前に出すとき「手を前に出そう」と思う間もなく、とっさにできますよね。でも子どもは最初、どうやって手を前に出すのかも分かりません。運動するとき、人には必ず感覚があります。筋肉がどのくらいの強さで収縮しているのか、脳から情報を受け取っているんです。けれど子どもは、どうやったら、どう動くかという経験が少ない。だから、まずは経験するしかないんです。手足をバタバタ動かすのはその感覚を感じて、試しているからだと私は思います。――すごい! 一生懸命に自分の体の動かし方を試しているんですね!榊原先生:体の取扱説明書なんて、ありませんからね(笑)。「手足の試し運転をしている」と表現する人もいますね。■指しゃぶり、こぶししゃぶりをするのはなぜ?――先生、手足のバタバタと同じように不思議なのが指しゃぶりや、グーにした自分の手を口の中に入れようとする「こぶししゃぶり」といわれるものです。これはなぜするのでしょうか?榊原先生:ひとつに、赤ちゃんは口まわりがいちばん発達していることが関係しています。1歳くらいまでは目にしたものを自分で口に持っていき、確かめようとします。もうひとつは、人の体の中で「指先」や「舌」などが敏感な部分だからです。発達している口まわり、そして感覚のするどい舌で何かを確認しようとするわけですね。何も持っていない状態で、赤ちゃんが確認できるものといったら、何だと思いますか?――…自分の手、ですか?榊原先生:そうです。何も与えなければ、自分の手しかありませんよね。足もありますが、体勢的に口に含むのは難しいでしょう。手を口に入れるのは、手しか口に入れるものがないからなんです。――…なるほど。榊原先生:手を口に持っていくことで、口は手を感じますし、手は口を感じますよね。感覚のするどい手と口がお互いの感覚を楽しむことができる。赤ちゃんは口と手の感覚を楽しみながら、探索しているのだと思います。こぶしごと口に入れてしまうのは、まだ手と指を別々に動かすのが難しいからです。赤ちゃんは最初、手をにぎった状態で生まれますし、パーだと大きくて口に入りませんよね。たまたまグーにした状態のときに手が口の中に入り、それがこぶししゃぶりと呼ばれているのかもしれませんね。うちの孫は手を開いているときに口に入れて、指先が鼻の穴に入ってしまうこともありますよ。――そうなんですね(笑)。面白いお話をたくさんありがとうございました!今回は、子どもの手足にまつわる不思議について、お話をうかがいました。赤ちゃんは必ずハイハイするものと思っていましたが、いきなり歩き出す子も一定数おり、必ずしも通る道ではないことを知りました。また、赤ちゃんの不思議行動は、自分の体を知るための探索行動であることも興味深く感じました。そうと分かると、手足をバタバタしたり、こぶししゃぶりをしている我が子を見る目が変わりますよね。「あ、試しているな~」とママも楽しい気持ちになるでしょう。次回も子どもの体の不思議についてお話をうかがいます。お楽しみに!参考図書: 『大人が知らない子どもの体の不思議』 (講談社)榊原洋一著子どもと大人はどう違うのか。それは単に大きさだけの違いではありません。どうして夜泣きをするの? どうして寝相が悪いの? どうして落ち着きがないの? 子育て中に親が抱く「答えが見つかりにくい質問」にエビデンスの精神で解答することを試みました。子どもの心と体の不思議を理解する、手助けとなる一冊。
2019年04月12日自閉症の長男と、定型発達の次男。わが家の「翌日の準備」風景わが家の双子の息子たちは、4月から小学5年生になります。今思うと、これまで本当にあっという間でした。子どもたちが低学年のころ、私は毎晩2人のかばんの中身を点検していました。Upload By シュウママ定型発達の次男の場合、低学年のうちは先生が翌日の予定を細かく板書してくれていたようで、連絡帳を見れば次の日の必要なものがすぐわかりました。私は、連絡帳を確認して「あれを持っていって」「これを忘れないで」と次男に指示していました。そして自閉症の長男の場合は、連絡帳を見ながら私が必要なものを準備していました。中学年になってくると、次男は「習字の墨汁がないから補充してほしい。それから明日は4時間授業で、給食はないよ」というように、必要なことや予定など自分から私に伝えてくれるようになりました。しかし長男の方はまったく変わらず、今日あった出来事も明日の予定も、自分から教えてくれることはなかったのです。Upload By シュウママ明日は6年生の卒業式。連絡帳をチェックしていたら...。つい先日、6年生が卒業式を迎える日の前夜のこと。私は、いつものように長男の連絡帳を確認していました。「明日は、在校生はモノトーンの服で登校してください」という先生からのコメントを読み、それに合った洋服を出していたところ、長男が横から連絡帳を覗き込んできました。そして何を思ったか、私の服の袖をぐいぐい引っ張るのです。Upload By シュウママ母の袖をつかみ、長男が何度も繰り返した言葉「どうしたの?」と聞くと、長男は切羽詰った表情で繰り返しこう言いました。Upload By シュウママ「何のこと?」と思った私が首をかしげていると、長男はいら立ったように再び「あした、おべんとう!あした、おべんとう!」と大きな声で言いました。その瞬間「あっ!」と思い、私はあわてて学校から配布されている1週間の行事予定表を確認しました。すると…そこには、こう書かれていたのです。Upload By シュウママ前日の連絡帳には書かれていなかったけれど、1週間の行事予定にははっきり「お弁当が必要」だと書いてある!きちんと確認していなかった!私は大慌てで炊飯器のタイマーを設定し、冷蔵庫の中身を確認しました。大丈夫、お弁当の材料はある...。ほっとして振り返ると、長男がにんまり笑っていました。ゆっくりかもしれない。でも、確実に成長しているんだね「明日、お弁当の日だったんだね。教えてくれてありがとうね。ママ、忘れてたよ。」そう言うと、長男はうれしそうにどや顔をしていました。Upload By シュウママおそらく先生から、「明日はお弁当ですよ。おうちの人に伝えてね」などと言われていたのでしょう。それを長男は覚えていて、きちんと伝えてくれたのです。長男が学校からの連絡事項を教えてくれたのは、初めてのことでした。長男も、もうすぐ5年生。小さな成長が見えて、なんだかとてもうれしい1日でした。
2019年03月29日子どもにはたくさんの経験を通して心も体も成長してほしい。そう考えている親御さんも多いことでしょう。しかし、子どもたちがこれからするであろうたくさんの経験のなかには、うまくいかないことやできないこと、失敗なども数多くあるはず。こうした困難に向き合うには、子どものメンタルは強いに越したことはありません。今回は、子どもにとって「メンタルが強い」とはどんな状態のことをいうのか、メンタルが強いとどんな利点があるかを考えてみます。また、メンタルが強い子どもは、普段どのようなことを習慣にしているのかも紹介します。逆境や困難に適応する「レジリエンス」メジャーリーグで活躍するイチロー選手、サッカー日本代表の長友佑都選手、フィギュアスケートの羽生結弦選手など、スポーツ選手が逆境を跳ね返して活躍する姿には、彼らの強靭なメンタルを感じます。メンタルの強さは超一流のスポーツ選手だけでなく、子どもたちにも必要となってきます。なぜならば、この先、子どもたちにはさまざまな逆境や困難が立ちはだかり、それを乗り越えていかなければならないからです。メンタルの強さというと、「負けず嫌いな性格」や「苦手なこと立ち向かう勇気」、「泣きたい気持ちを堪える我慢」のような強気な心と思われがちです。しかし子どもたちに必要なのは、もっとしなやかで折れない心なのです。最近注目されている「レジリエンス」をご存じでしょうか。レジリエンスは、ストレスのかかった状態に耐え、ほかの誰かに心ない言葉を投げられても傷つかず、トラブルに臨機応変に対応できるような生きのびる力です。レジリエンスは、勉強、スポーツ、人間関係、仕事などで、私たちの心が「折れない」ようにしてくれる心の筋肉のようなもので、誰もが持っているのだそうです。「レジリエンス」が高い人の特徴3つ海外では、レジリエンスについてすでに40年近く研究されています。欧米の学校では、子どもたちに心の強さを教える「レジリエンス教育」を取り入れているところも2,000校にのぼり、国内でもレジリエンスを育成しようという動きが学校や会社で広まってきています。国内でレジリエンスを活用した人材育成に携わっている久世浩司さんは、レジリエンスが高い人の特徴として、「回復力」「弾力性」「適応力」の3つが備わっているといい、それぞれについて次のように述べています。・「回復力」困難に直面しても、すぐに元の状態に戻ることができる、心のしなやかさをもっています。柔軟な心理は、レジリエンスの高さの証です。・「弾力性」これは、予想外のショックやストレスなどがあっても、弾力性をもって耐えることができる精神を表します。人から批判され、嫌なことを言われても、心の傷とならずに守ることができます。・「適応力」予期せぬ変化に抵抗するのではなく、それを受け入れて合理的に対応することができる思考をもっています。(引用元:久世浩司著(2015), 『マンガでやさしくわかるレジリエンス』, 日本能率協会マネジメントセンター.)※太字処理は編集部で施したこの3つの特徴は、特別な能力として一部の人にだけに備わっているものではなく、誰にでもあるものです。そして、レジリエンスは心身の疲労によって衰えることもありますし、反対に大人になってからでもトレーニングで十分に高められるといわれています。メンタルは強くできる!レジリエンスを鍛える4つの習慣お子さんのメンタルを強くするには、日頃の考え方や行動を変えてあげることが重要です。今回は、心理学者のアルバート・バンデューラ博士が提唱した「自己肯定感」を高める4つの要因にフォーカスした、レジリエンスを鍛える方法をご紹介します。【習慣1:成功体験を積みかさねる】小さな成功体験が「やればできる」の大きな原動力になります。例えば、「漢字テストで100点を取る!」という目標を立てたら、まずは出題範囲をいくつかに分けて、小分けにした範囲でパーフェクトを目指します。縄跳びで100回跳べるようにするには、いきなり100回達成にチャレンジするのではなく、まず10回、20回と小刻みに目標を立てて、クリアしていきます。【習慣2:お手本を見せる】私たちの脳には、誰かが上手にやっているのを近くで見ることで「自分にもできそうだ」と共鳴する運動神経細胞「ミラーニューロン」があります。スポーツでもピアノでも、「自分にもできる」と思えるようになるきっかけはお手本を見ること。ぜひ、プロのパフォーマンスを実際に見せてあげましょう。また、動画を見せることでも十分な効果があります。コンサートDVDを活用したり、日本代表選手のプレーをテレビ観戦したり、積極的に取り入れてみてください。【習慣3:プロセスを励まし、褒める】家族や先生からの「あなたならできると思うよ」という言葉は、子どもの背中を押してあげる効果があります。このとき、できるかできないかを重視した励ましではなく、到達できたところまでのプロセスを励まし、褒めることが大切です。プロセスで励まされた子どもは、「自分は前と比べてここまでできるようになった」と振り返ることができるようになり、やればできるという気持ちに自信がつきます。【習慣4:前向きな気分で盛り上げる】グループ学習やチームスポーツでは、ポジティブな気分や感情が自己効力感をアップさせます。「ドンマイ」「次は成功するよ」「1勝したらお祝いしよう!」と盛り上げることで、子どもは「もしかしたら、やればできるのかもしれないぞ!?」と考えることができます。本人に自信がないようなときでも、「〇〇君ならきっとできるよ!」と子どもを信じて言い続けましょう。どの方法も、最初から子どもひとりでできるものではなく、家族や先生など周りの大人のサポートが必要となります。しかし、考え方の習慣化が定着すれば「やればできる」の自己効力感は高まりますし、それが「回復力」「弾力性」「適応力」を備えたメンタルの強さにつながります。***この習慣は、大人も取り入れることが可能。自己効力感がアップし、レジリエンスを高めることができます。メンタルを強くしたいと思っている親御さんは、お子さんと一緒に取り入れてみてはいかがでしょうか。(参考)久世浩司著(2014),『なぜ、一流の人はハードワークでも心が疲れないのか?』, SBクリエイティブ.久世浩司著(2015), 『マンガでやさしくわかるレジリエンス』, 日本能率協会マネジメントセンター.ジェシカ・ジョエル・アレキサンダー・イーべン・ディシング・サンダール著、鹿田昌美訳(2017),『デンマークの親は子どもを褒めない 世界一幸せな国が実践する「折れない」子どもの育て方』, 集英社.NHK クローズアップ現代+|“折れない心”の育て方~「レジリエンス」を知っていますか?~Z会さぽナビ|特集 折れない心を育てる(1)
2019年02月26日子どもが2歳の時に購入したマイホーム。大人も年齢を重ねることにより住宅に不都合や不便さが出てきますが、子どもの成長は大人の比ではありません。2歳だった子どもも10年経てば12歳。小学校6年生に成長するのです。異性同士の“きょうだい”で使っていた部屋を2つにわける、足りなくなった収納を増やすなど、子ども部屋のリフォームをすることはある意味当然なことといえます。今回は、そんな子ども部屋のリフォームの種類や費用についてご紹介します。子ども部屋のリフォームにはさまざまな種類があるもっともポピュラーな子ども部屋のリフォームは、1室だった子ども部屋を2室に分けるものでしょう。とくに兄弟、姉妹ではなく兄妹、姉弟の組み合わせの場合に発生しやすいリフォームです。次に考えられるのは収納不足問題です。これは大人も同じですが、子どもの収納は予測がつきません。とくに高校生、大学生となった場合にはまったく予期せぬ収納スペースが必要となるかもしれないのです。一口に子ども部屋リフォームといっても、このようにさまざまな種類があります。次からは具体的なシチュエーションをイメージしながら、具体的に検証していきます。子ども部屋を間仕切りで作るリフォーム私の子どもが長男3歳、次女1歳の時に一戸建ての新築住宅を購入したと仮定しましょうか。当初は10畳程度の部屋を一つ作り、そこを2人で使わせることに。ところが、そこから7年が経過すると長男が10歳、長女が8歳となるわけです。親としては思案のしどころ。まだまだいいか、とも言えますがしばらくしたら長男が中学生で長女もそれなりの年齢になります。こうなると、さすがに同じ部屋というわけにはいかないとなるでしょう。また、親が気にかけずとも、長男が「妹と一緒の部屋は嫌だ!」と言いだすのも時間の問題です。もっとも簡単なリフォームは、家具などで間仕切りを作成する手法でしょう。これならば間仕切り家具代だけで済みますし、そもそも工事代も不要なので安上がりですね。では、工事を伴う子ども部屋の分割リフォームの費用を見ていきましょう。まずはもっとも安価なケースですが、これはズバリ10万円もあれば問題なくできるでしょう。工務店によっては5万円程度で請け負うケースもあるかもしれません。ただここで問題となるのは、ドアを追加でつけざるを得ないケースです。現状の子ども部屋には入り口が1か所しかないパターンを考えてみましょう。そもそも一部屋なのですから、入り口が一か所なのは当たり前です。しかし、完全に部屋を仕切ってしまう場合には、入り口を付けざるを得ません。こうなると、間仕切り工事のほかにドアをつけることになります。子ども部屋のドアですから高価なものを選択する必要はまったくないのですが、どうしても工事費が発生します。ただ、それらを総合しても新規のドア追加工事は15万円程度で収まるのではないでしょうか。子ども部屋の壁紙を張り替えるリフォーム一般的には新築後10年ほどで壁紙は張替え時期になります。汚れも目立ちますし、やんちゃな子どもであれば汚し放題になりますから5年もすれば寿命です。子ども部屋の話ではありませんが、家族にヘビースモーカーがいればリビングなどは同じく5年もすればかなりくたびれるのでリフォームの時期といえるでしょう。また、物理的に汚れやヘタレがなくても、気分転換で張替えリフォームをするケースもあります。たとえば女の子でよくあるのが、中高生くらいになったときに「かわいい壁紙にしたい!」となるケース。汚れや傷があるからリフォームするのではなく、こんな理由の壁紙リフォームもあるのです。具体的な費用をみていきましょう。6畳の子ども部屋と仮定し、ごく一般的な単価のクロスを選んでリフォームしたとしましょう。このパターンであれば、5万円もあれば十分です。単価の高いものを選んでも10万円出せばかなり満足できるはずですので、ぜひお子さん本人に気に入ったものを選ばせてみてください。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!子ども部屋の収納を増やすリフォーム注文住宅であろうが建売であろうが同じなのですが、日本の住宅は子ども部屋の収納が狭すぎます。主寝室の収納スペースに関してはずいぶんと改良が進み、広いスペースを取るケースは増えてきましたが子ども部屋に関してはまだまだですね。それが引き起こす問題が、子どもの年齢が上がったときにおこる収納不足問題なのです。たとえば女の子。よく見かける収納は幅1間のクローゼットだけ。ところが高校生にもなると、女の子は洋服がどんどん増えていきます。とくにお洒落に開眼してしまうと、その量は半端ないものになってしまうのです。到底小さなクローゼットでは収まりません。こういったケースで子ども部屋の収納リフォームが必要になるのです。では、子ども部屋に収納追加のリフォームを行う際の費用を見ていきましょう。実際に工事をした事例を見ていくと、50万円以下で行っているケースが多いと言えます。特殊なものを使ったリフォームならば話は違いますが、クローゼットを追加するだけならばこの程度の金額で十分でしょう。また、面積の都合で収納を増やす余裕がないケースでは、棚段を増やしたりするなどの対応ができます。この場合であれば、さらに安価な費用でリフォームが可能です。業者に頼んでも10万以下で済みますし、DIYで対処する気持ちがあれば3万円もあれば収納面積を十分に確保できるのでぜひチャレンジしてみましょう。また、子ども部屋内に収納を設けるのではなく、2階の廊下に増設する方法も検討すべきです。全く余裕がなければ仕方がないですが、2階ホール部分には意外な空きスペースがあったりします。その場合はそこをしっかり活用するのも良いと思います。子どもの成長とともに住居もアップデート子どもはあっという間に成長します。乳幼児の時は親と一緒に過ごすかもしれませんが、幼稚園から小学生と成長する過程では子ども部屋を与えることが多いと思います。そして、中学生、高校生となると小さなときに作った子ども部屋では過ごしにくく不便な点が鮮明となります。こうなると子ども部屋のリフォームを検討する時期に入るのですが、これは子ども部屋だけをリフォームすればよいというものではないのです。例えば、あなたに6歳の一人娘がいたとしましょう。幼い時は構わないのですが、大きくなれば洋服などを収納するスペースが減ってリフォームの必要性が出てきます。そして、中学生、高校生となるとこれまでは母親だけが使っていた脱衣洗面台の化粧品スペースだけでは足りなくなるかもしれません。こうなると、脱衣洗面台や下手をするとお風呂そのものをリフォームする必要に迫られるかもしれないのです。また、中学生くらいまでは料理に何の興味を示さなかった娘が、突如としてお母さんの料理を手伝うようになったらどうでしょう。それまでの調理スペースでは狭くなり、思い切ってアイランド型キッチンへリフォームしようと考えるかもしれません。このように、子どの成長とともに住居もアップデートしていくべきなのです。リフォームは長いスパンで考えなくてはならないと考えておきましょう。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!プロフィール森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年02月22日よく「潜在意識は子どもの成長に大きく関わっている」といわれます。そもそも潜在意識とは何なのでしょうか。今回は、潜在意識の基本的な知識に加えて、子どもの潜在意識を自信でいっぱいにするための親の関わり方について紹介しましょう。潜在意識とはすべての記憶の蓄積潜在意識とは、日々の生活の中で自覚のないままに行動する際の意識のことです。潜在意識には、生まれてきてから現在までのすべての記憶が蓄積されています。例えば、歩いたり走ったりという行動は、必要に応じて自然と行なっていますよね。これは、歩く・走ることが潜在意識の中に刷り込まれているためです。また、自転車の運転や、スプーンやフォーク、箸の使い方などは、子どもの頃はうまくできずに何度も練習しますが、そのうちスムーズにこなせるようになります。これは、意識的に行なっていた行動が潜在意識の中に刷り込まれていったということです。大人の場合、昔好んで聴いていた音楽を久しぶりに聴いたり、子どもの頃に大好きだったお菓子を食べたりしたときなどに、その当時の他の思い出まで自然とよみがえってきたという経験のある方は多いでしょう。これは、潜在意識の中に残っていた記憶が、関連のある行動によって呼び起こされたためです。また、自分自身を「明るくて人付き合いが得意」「内向的で人見知り」などと分析することも、かつて第三者に「あなたは明るい人だね」「人見知りしてるんじゃない?」といわれた記憶が潜在意識に蓄積していることが大きく関係しています。潜在意識と顕在意識潜在意識の対極にあるのが、顕在意識です。潜在意識とは違い、自分自身で決定した意識的な行動のもととなる部分ですね。例えば、「今日のお昼はカレーを食べよう」「今日はこの洋服を着て出かけよう」などと考えて行動することが顕在意識といえます。私たちは日々の生活で、すべて自分自身の意思で選択したり、行動したりしているように思えますよね。しかし実は、顕在意識が働く割合は多くとも1割程度で、残りは潜在意識が占めているのです。そのため、顕在意識でやろうと思っていても、潜在意識の中に「本当はやりたくない」という考えがある場合は、失敗したり、挫折したりしてしまう可能性が高くなります。何か実現したい目標があったり、自分自身を変えたいと思ったりしたときは、潜在意識に働きかける必要があるのです。子どもの潜在意識子どもの潜在意識は、6歳ごろまでにどんどん情報を吸収していくといわれています。良い情報も悪い情報も、区別なく蓄積されていくのです。そして6歳以降は、それまでに溜め込んだ潜在意識をもとに考えたり、行動したりするようになります。ゆえに、子どもの潜在意識を自信でいっぱいにするために、親は以下の点に注意することがポイントになります。■ポジティブな言葉がけをする子どもの潜在意識を自信でいっぱいにするためには、ポジティブな言葉がけが重要です。苦手なことに取り組もうとしている子どもに「きっとできるよ」、何かをやり遂げた子どもに「よく頑張ったね」などと声をかけるのはもちろん、日常的にも「大好きだよ」「毎日元気に過ごしてくれて、うれしいよ」と子どもの存在そのものを肯定するような言葉を使いましょう。また、「おはよう」「おやすみ」「おかえり」「お疲れさま」といった日常のあいさつも、子どもが毎日元気に過ごせていることへの感謝や喜びを表現する役割があります。短い言葉であっても、実はしっかりと愛情が伝わっているため、子どもの自己肯定感アップに有効です。■振る舞いに注意する子どもの潜在意識は親の言葉だけでなく、振る舞いからも大きな影響を受けています。セラピスト・中野日出美さんは、著書『女の子の育て方 子どもの潜在意識にこっそり“幸せの種”をまく方法』『男の子の育て方 子どもの潜在意識にこっそり“成功の種”をまく方法』(ともに大和出版刊)のインタビューの中で、こうおっしゃっています。どんな人でも、子どもの頃に親から様々な「種」を植えられています。たとえば親のちょっとした仕草や振舞い、生き方などがそうで、直接親から言われた言葉とは別のところで親のあらゆる行動を子どもの潜在意識はメッセージとして受け取っているんです。そうした潜在意識に植えられた「種」は、後々子どもの人生によくも悪くも影響します。(新刊JP|子どもの未来は幼少時に決まる子育てで作る「人生脚本」とは)親が他者に攻撃的な振る舞いをしていれば、子どもの潜在意識には「相手に攻撃的に接してもいい」と刷り込まれてしまうのです。また、親がパートナーをばかにする、本人のいないところでパートナーの悪口を言う、などの行動も注意が必要です。子どもが学校生活で同じような振る舞いをするかもしれません。逆に、親が他者に感謝をし、相手の気持ちを考えた公平な振る舞いをしていれば、子どもも自然にお友だちを大切にし、優しく接することができるでしょう。よく「子どもは親の言うことは聞かないが、結局親と同じような生き方をする」といわれますが、これはまさに親の行動が子どもの潜在意識が関わっているためだといえます。***子どものうちから潜在意識に着目して接することは、子どもの将来の基盤を作ることにつながります。普段の言葉がけや振る舞いを意識しながら、子どもの自信を育てていきましょう。文/田口るい(参考)齋藤直美著(2018),『「潜在意識」が子どもの才能を伸ばす』,さくら舎.野坂礼子著(2007),『絶対、子供の運がよくなる! 「笑顔」と「ありがとう」の子育て』,PHP研究所.Study Hackerこどもまなび☆ラボ|私たちが知らなかった、幼少期に絵本の読み聞かせをするべき”本当の理由”名古屋聖心こころセラピー|潜在意識療法
2019年02月20日こんにちは、小1の一人息子と暮らす、ワーママの黒田カナコです。小さな子どもがいる家庭では、ジョイントマットを使っている事が多いと思います。転びやすい子どもの頭を守ってくれたり、裸足でも冷たくなかったり、頼れる存在です。そんなマットが我が家に登場したのは、息子が生後三か月くらいの時のこと…。息子はプラレールが大好きなのですが、「レールを組むのはマットの上だけ」というルールにしていました。成長するにつれどんどん凄い作品を作るようになったので、すぐにマットが狭くなってしまい、5歳になってもマットを買い足していました。気が付けば、床一面にマット(プラレール)が…。もはや「マットの上だけ」ではおさまらなくなってきました。(自動切換え装置とかを駆使し、もはやママには作成不可能なレベルです…)マットがあると段差ができるので、レール作りに支障が出てきていました。もう、マットの世界が狭くなったんだな。自由に、自分の世界を広げたいんだな、と思いました。旦那がマットを片付けよう、と言いました。私は正直、床も柔らかいしこのままでもいいと思っていたのですが…。掃除が大変そうだ、と思ったのもあります(笑)6年ぶりに見る床は…。もうしばらく見たくなかったよ!マットを片付けたらレールが広く作れるよ、と息子と一生懸命掃除しました。このマットの上で寝ていた赤ちゃんが、今自分でマットを片付けている。この上で息子と一緒に寝転んだり、遊んだりしたあったかい思い出がよみがえってきました。ずっと息子を守ってくれて、ありがとう。オムツから漏れた時も、掃除しやすくてありがとう。(笑)いつか、息子がマットの上のみならず、お家から出ていく日が来るのかと思うと寂しくなった出来事でした。まだ気が早いかな?●ライター/黒田カナコ
2019年02月19日先日、イチコ(幼稚園年中組)の担任の先生とお話する機会がありました。サボりを覚えたんかーい!嫌な成長やないか!思わずツッコんだ私に、先生がこう続けました。先生! 一生ついていきます!(あと1ヶ月で年中組終わるけど)先生のおかげで、イチコは幼稚園で楽しく過ごせているし、私も子どもたちの行動の裏にある成長を見つけようという気になりました!先生に恵まれたなぁ…。あと1ヶ月よろしくお願いいたします!できればそのまま来年も持ち上がりで!
2019年02月18日こんにちは。1歳の娘を育てていますワーママのみさこです。子供の成長を感じる瞬間はいろいろありますよね!今日は以前「簡単☆材料費0円で子どもが喜ぶオモチャの作り方」の記事で紹介した、ペットボトルのフタで作ったマラカスオモチャで感じた娘の成長についてお話しします。娘が生後5か月の頃このオモチャを作ったのは娘が生後5か月の頃でした。その頃はマスカラオモチャを持って口に入れるだけの遊び方でした。娘が生後8か月になって娘が生後8か月になった頃にはマスカラオモチャを振って音を出したり、ふたつをぶつけて音を出したりして音を楽しむ遊び方ができるようになりました!娘が生後11か月になって娘が生後11か月になる頃にはフタをしていない容器の中にマスカラオモチャを入れたり出したりして遊ぶようになりました。入れた後に容器をひっくり返してマスカラオモチャが落ちてくる様子がとてもおもしろいらしく、いつも爆笑していました!現在の娘の遊び方は娘は現在1歳2か月になりました。そんな娘のマスカラオモチャの遊び方はというと……ついに容器のフタの開いている穴にマスカラオモチャを通せるようになりました!少し前までは通すのに時間がかかっていましたが、今では上手にストンと通すことができるようになり、成長を感じています!はじめは口に入れるだけだったオモチャが、今では頭を使って遊べるようになった娘に成長を感じた出来事でした。今後はマスカラオモチャを積み上げていく遊び方をするようになるかもしれません。これからの娘の成長もとても楽しみです!●ライター/みさこ
2019年01月23日成長時期に自然と分泌される成長ホルモンは、大人になると減少しますが、大人になってもそのホルモンの分泌を促すことは可能なのです。そんな成長ホルモンはアンチエイジングにも効果が期待ができ、美肌や体づくりにも効果があると言われています。いつまでも若々しさを保ちましょう。成長ホルモンの分泌を促す方法をご紹介します。出典:byBirth成長ホルモンと聞くと、子供の成長時期のみのホルモンと勘違いされがちですが、成長ホルモンは通称“若返りホルモン”とも言われており、大人だからこそ分泌を促したいホルモンで、加齢とともに減少はしてしまいますが分泌が全くされないというわけではありません。20代後半辺りから少しずつ老けを感じ始めるかと思いますが、その老化は自然な現象であったとしても、成長ホルモンの分泌を促すコツを知るだけで、その老化を極力抑える事が可能なのです。出典:byBirth肌のハリやたるみ、痩せにくい体など、年齢と共に美容の悩みは増え続けるかと思いますが、成長ホルモンの分泌を促進させ、なるべくその老化を遅らせるようにしましょう。成長ホルモンとは出典:byBirth成長ホルモンは特に思春期時期に必要なホルモンで、13歳~17歳までにピークを迎え、背が伸びるなどの体の成長に大きく影響すると言われています。骨や筋肉の合成などに大きく関わりがありますが、この他にも体のエネルギー源として使える物質に変える代謝としての働きがあり、身体に蓄積される脂肪の量などのバランスを保とうとしてくれます。成長ホルモンによる影響骨や筋肉を保持する蓄積された脂肪が燃えやすくなる代謝の状態を維持する記憶力を高める筋肉が成長する精神的な安定を保つ意欲がわく新陳代謝を促しターンオーバーを促すなど深い眠りと成長ホルモン出典:byBirth成長ホルモンが最も多く分泌されるタイミングは睡眠中と言われており、特に寝入ってからの30分~60分後ぐらいのノンレム睡眠と呼ばれる深い眠り時に、成長ホルモンの分泌がピークに達します。睡眠中の成長ホルモンは、肌の新陳代謝を高める働きや、血行促進、肌の老廃物を取り除くなど美肌維持をする為には欠かせないので、途中目覚める事のない質の良い深い眠りが必要と言えるでしょう。出典:byBirth昼間に熟睡しても睡眠ホルモンであるメラトニンは分泌されにくく、質の良い深い眠りをとる事が出来ない為、成長ホルモンの分泌にあまり期待が出来ないと言われています。夕方から夜にかけてメラトニンの物質量は増えるので、お昼まで寝すぎたり、昼寝をしすぎないように心がけましょう。そして、寝不足は成長ホルモンの分泌を減らしてしまうので、肌荒れなどを引き起こす原因にもなります。なるべく毎日決まった時間に睡眠を取るようにし、自然と夜になると眠気が来るよう、睡眠のリズムを保ち、質の良い深い眠りを取る事が大切です。出典:byBirth他にも、深い眠りを自然と誘ってくれる入浴も欠かせません。熱すぎることのない温度で、湯船に浸かり身体を温めリラックス出来るようにしてあげましょう。入浴後は体温が高いですが、1時間後には自然と体温が下がるので、心地の良い眠気がおとずれるでしょう。そのタイミングと共にベッドに入る事が大切です。お腹が本当に空いてから食べる出典:byBirthお腹が空いていないのに、食事を摂ってしまったり、間食などのお菓子をちょこちょこと食べていると、あまり成長ホルモンの分泌に期待ができません。成長ホルモンが活発的に分泌されるよう、空腹になってから食事を摂るようにしましょう。成長ホルモンは、血糖値が下がる時に促進されるので、血糖値が下がっている空腹時に食事を摂るようにし、なるべく一定の食事間隔を保つ事が大切です。出典:byBirth人間は空腹になると、グレリンというペプチドホルモンが分泌され、そのグレリンの分泌が脳下垂体を刺激することによって、成長ホルモンの分泌を促進させる働きがあります。ですが、血糖値が低い時に、GI値の高い食事から摂って血糖値を急上昇させ、大量のインスリンを分泌させてしまうと、かえって太りやすくなる為、食事選びには気をつけるようにし、なるべく腹八分目で食事を抑えるように心がける事が大切です。そして過度の飲酒は良い眠りを遠ざけてしまう為、あまり飲み過ぎのないようにする事も大切でしょう。ゆっくりとした運動で筋肉に負荷をかける出典:byBirth睡眠、食事、そして最後に運動のこの3つは、成長ホルモンの分泌を促す効果がありますが、この運動に関してはリズム運動などの有酸素運動を行うのではなく、ゆっくりと筋肉に負荷をかけるような無酸素運動をする事が大切です。有酸素運動よりも、このような筋肉に負荷をかける筋力トレーニングの方が、成長ホルモンの分泌を促す効果が期待できると言われています。出典:byBirth筋肉を作るには、まず筋力トレーニングをし筋肉を壊す事が必要で、その修復をしようと成長ホルモンが活発的に分泌されます。なので、なるべく乳酸が多く分泌される、太もも周辺や大きな筋肉があるところを中心に、ゆっくりとしたスクワットなどで筋肉に負荷をかけ、途中途切れることのないような筋力トレーニングを行うようにしましょう。しっかりと筋肉を使うことを意識しながら、運動すればするほど、成長ホルモンの分泌は促進される為、出来れば15分程度を目安に軽い筋力トレーニングを行うようにしてみましょう。出典:byBirth成長ホルモンは年齢と共に減少してしまいますが、睡眠、食事、運動で分泌を促す事は可能になります。規則正しい生活を心がけ、老化を遅らせる成長ホルモンの分泌を促進させ、体型も美肌も若々しさをキープ出来るようにしましょう。
2018年12月10日住宅を購入する場合、10年後、20年後までの生活を考えて選んでいますか?住まいは、子どもの成長や家族の変化に合わせ、間取りを工夫していくことが大切です。前回は、子育てしやすい間取りの工夫について、お話しいたしました。今回は一般的な「3LDKマンションの間取り」をもとに、子育てしやすい間取りを具体的にお話ししたいと思います。■ 1.「マンション購入時」新築マンションを購入したと仮定します。物件概要と購入者の設定は、以下のようになります。3LDK71.30平米新築マンション夫33歳妻31歳長女3歳長男1歳洋室1は、夫婦の主寝室として、ずっと使います。使い方が変わっていくのは、洋室2と和室になります。子どもが乳児から幼児の時期は、とくにスキンシップの大切な時期です。また、上の子、下の子それぞれに一部屋といった年齢ではないので、生活の主体はLDKと寝室になってきます。赤ちゃんの様子を、いつも確認できるように、LDKにベビーベッドを置きます。またLDK横の和室に布団を敷いて、長女と夫婦、親子3人で就寝します。ぐっすり休みたいときは、夫婦のどちらかが主寝室(洋室1)で休めば、疲れも取れやすいでしょう。この期間の注意点としては、洋室2など、まだ未使用なお部屋があることです。未使用なお部屋があると、その部屋を収納部屋として使ってしまい、物が増えていく傾向になります。いざお部屋を使うとなったときに、それまで収納していた物の行き場がなくなりますので、気を付けてください。■ 2.「マンション購入したから7年後~14年後」左の間取りは、マンション購入から7年後、子どもたち二人が小学生の時期です。子どもが二人とも小学生の時期は、まだそれぞれに個室を与える必要がありません。1つのお部屋を兄弟姉妹で使わせることにより、我慢することや協調性・思いやりといった感情を幼いころから自然に育みます。洋室2は、兄弟姉妹の寝室として使います。ベッドは、上下に分けられるタイプの2段ベッドを使用し、後で部屋をわけたときにも使えるようにすれば、買い替えなどの無駄が省けます。また、洋室2のカーテンも、別の家族が部屋を使ってもいいようにシンプルな柄で、洗濯できる丈夫なカーテンをオススメいたします。兄弟姉妹の洋服は、クロゼット(足りない場合はチェストなどをプラス)を使い、子ども達に収納方法などのルールを決めさせ、任せてみましょう。和室は、間仕切り扉を開放し、リビング学習スペースとして使います。LDKに隣接しているため、両親の目が良く届き、家事や雑用の合間に、子どもの様子を見ることができます。和室に置く勉強机や椅子は、長く使えるよう、成長に合わせて高さが変えられるシンプルなものを選びましょう。これですと、大学生・社会人まで使えます。和室には、勉強机のほかに本棚・収納などを置きます。押入れが少しでも開いていたら、カラーボックスなどを置き、学校用品の収納場所として利用するのも良いでしょう。右の間取りは、マンション購入から14年後、子どもたち二人が受験の時期です。子どもが中学生・高校生の、思春期になれば、それぞれのプライバシーに配慮する時期です。また受験に備え、集中して勉強できる体制を整えてあげましょう。いままで一緒に使っていた和室および洋室2を、兄弟姉妹それぞれにあたえます。机とベッド・チェストなどを移動し、勉強と就寝・収納などを一室で出来るようにしましょう。この期間の注意点としては、住宅購入後、15年近くになっているので、住宅の補修・修繕時期に来ているということです。補修・修繕のための修繕積立金は、計画的に積み立てられているはずですが、滞納者や災害など、想定外の臨時徴収をされることがあります。教育費もかかる時期ですが、住宅も修繕時期にかかるということを念頭に、子どもが幼いうちから「住宅準備金」などの積立を行っておくと、ゆくゆく困りません。■ 3.「マンション購入してから20年後~30年後」左の間取りは、マンション購入から21年後、子どもたち二人が大学生~社会人の時期です。この時期になると、子どもたちのどちらかは家を出ている場合が多く、子ども部屋だった部屋が、フリースペースとして使えるようになります。夫婦趣味のお部屋や書斎として、使っても良いですね。この間取りでは長女が社会人になり家をでたため、LDKに面した和室をフリースペースとして使い、洋室2は、大学生である長男の部屋として使っています。一方の右の間取りは、マンション購入から28年後、子どもたち二人が完全に独立し、夫婦二人だけの生活が始まった間取りです。ご主人・奥様も定年を迎え、ゆっくりとした趣味を満喫する生活を送る方、または自宅で起業する方など、第二の人生を始める方も多いでしょう。子どもたちが全員独立したため、子ども部屋であったすべての部屋がフリースペースとして使えるようになります。書斎や趣味のお部屋にすることはもちろん、サロンや個人オフィスなどとして、お仕事をすることも可能です。この間取りでは、長男が使用していた洋室2をご主人のオフィスとして、和室は奥様の趣味のお部屋として使っています。また、住宅購入後、30年近くになっているので、マンションの場合は2回目の大規模修繕時期に来ています。退職金などを計画的に使い、室内をシックにリフォームするなどをして気分を変えてみるのも良いですね。いかがでしたか?住まいを工夫し、適切なメンテナンスをすれば、子育てしやすいだけでなく、家族の成長や変化にも対応でき、いつまでも快適に暮らすことができます。また、家を大切に使い続けることは、地球にも優しい、究極のエコにもなります。子どもの成長・家族の変化にあわせた、子育てしやすい間取りの工夫、ぜひ取り組んでみてくださいね。(しかまのりこ)
2018年10月10日イチコ、4歳4ヶ月。幼稚園の片付けをしたり、手伝ってくれたりすることも増え、かなり頼りになることが増えてきました。イチコのおかげで無事ゴミ捨て行けました。それにしてもしっかりし過ぎててびっくり!…まあ普段はこんなにしっかりしてないんですけどね。このとき何かが憑依していたとしか思えない!そして一方二太郎は…いつの間にか二太郎もしっかりしてきてるー!おっぱい星人やし甘えん坊やしで「まだまだ赤ちゃんやなぁ」と思っていたのに!イチコが食器を下げるのを見て学んだのでしょうか…びっくりです。まあこのときだけでしたけどね!こうやって子どもは成長していくのですね…しみじみ。
2018年10月08日住宅を購入する場合、10年後、20年後までの生活を考えて選んでいますか?例えば、子どもの成長。いまはまだ小さい子どもですが、その成長に合わせ、子育てしやすい間取りに工夫する必要があります。今回は、子どもの成長・家族の変化にあわせた、子育てしやすい間取りの工夫(前編)についてのお話しです。■ 1. 「乳児~幼児期」この時期は子どもと一緒のお部屋で休みましょう!子どもが乳児から幼児の時期は、スキンシップが大切な時期です。上の子、下の子それぞれに一部屋といった年齢ではないので、LDKと寝室が生活の主体となってきます。マンションの3LDKなどでは、LDKに洋室または和室が隣接している場合が多いので、その場合は、LDKにベビーベッドを置き、洋室または和室に布団を敷いて親子3人で就寝することになります。お父さんお母さんは、夜泣きなど大変ですが、少しの間と割り切って一緒のお部屋で休みましょう。■ 2.「小学生」まだ個室を与えず一部屋を子どもの就寝スペースに!子どもが二人とも小学生の時期は、まだそれぞれに個室を与えず、一部屋を兄弟姉妹の就寝スペースとして利用します。また学習スペースは、LDKの周囲など、両親の目が届くところに設ければ、家事や雑用の合間に、子どもの様子を見ることができます。学習スペース・就寝スペースを子ども二人で使うことにより、思いやりや協調精神をはぐくみ、子どもの成長につながります。工夫の一つとして、二段ベッドは、シングルベッドを2段に重ねたタイプの物を購入しましょう。後で、子ども部屋を分けたときに、買い替える必要がなくなります。同じ理由で、学習スペースに置く勉強机や椅子も、長く使えるよう、成長に合わせて高さが変えられるシンプルなものを選びましょう。大学生・社会人まで使えるものが、ベストです。■ 3.「思春期~受験期」個室を与え、一室で勉強と就寝ができるように!小さな頃には両親のそばにいる時間が長かった子どもも、思春期になれば、それぞれのプライバシーに配慮しなくてはなりません。また受験に備えて、集中して勉強できる体制を整えてあげましょう。兄弟姉妹それぞれの部屋に、机とベッドを整え、勉強と就寝を一室でできるようにしましょう。工夫の一つとして、子ども部屋のカーテンは、派手なキャラクターなど、子どもっぽいデザインのものは避けた方が無難です。後でこの部屋を、別の家族が使ってもおかしくないよう、オーソドックスで丈夫なカーテンをオススメいたします。また、この時点で住宅購入してから15年近くになっているので、マンションの場合は大規模修繕、戸建ての場合は第1回目の住宅補修・設備交換時期に来ています。見た目は大丈夫だからといって、この時期にきちんとメンテナンスしないと、後で雨漏りなど取り返しのつかない事態になりがちです。教育費もかかる時期ですが、修繕・交換・補修費用を、早いうちからきちんと積み立てておきましょう。■ 4.「大学生~社会人」子ども部屋だった部屋をフリースペースに!子どもの成長は早く、受験や就活を終えると、大学生や社会人になります。入学や就職先により、早い子では大学生になると家を出てしまいます。子ども部屋だった部屋は、フリースペースとして、ほかの家族の書斎や趣味のお部屋として、自由に使うことができます。■ 5.「独立~夫婦二人の生活」すべての子ども部屋を書斎や趣味の部屋に!子どもが社会人になり、それぞれの伴侶を見つけ世帯を持つと、夫婦二人の生活が待っています。またご主人・奥様も定年を迎え、ゆっくりとした第二の人生を始める方も多いでしょう。子ども部屋だったすべての部屋が空くことにより、フリースペースとして、書斎や趣味のお部屋にすることはもちろん、サロンや個人オフィスなどとして、お仕事をすることも可能です。また、住宅購入後から30年近くたっているので、マンションの場合は大規模修繕、戸建ての場合は第2回目の住宅補修・設備交換時期に来ています。今後も住み続けられるよう、退職金などを計画的に使い、住宅の修繕・交換・補修を行いましょう。いかがでしたか?家族の成長とともに、家の間取りを工夫することで、家を買い替えなくても、子育てしやすい間取りにすることができます。次回は、3LDK(71平米)マンションでの平面図をもとに、家族の変化にあわせた、間取りの使い方をお話しいたします。(しかまのりこ)
2018年10月06日あげまん女性ってカッコ良くて素敵ですよね。そんな女性と付き合いたいと男性も思うのではないでしょうか。あげまんの女性にはどんな特徴があるのか、どうすればあげまんになれるのかを見ていきましょう。何でもしてあげすぎないことが大切!男性の自立心を鍛えよう!女性の中には、何もかもしてあげることが男性の為だと勘違いしている人もいます。実際には、すべてを女性がしてしまうと、男性は彼女に甘えて自立心がなくなってしまうのです。尽くす女は健気で可愛らしいイメージがありますが、実は尽くしすぎると「さげまん」になる可能性があることを知りましょう。あげまん女性は、してあげるべきことと彼に任せることをきちんと使い分けています。例えばデートの計画を毎回自分が立てていませんか?たまには彼にもデートプランを立ててもらわなければ、彼は常に彼女に頼り任せっきりになってしまいますよ。女性をリードする力や物事を計画する力を付けるためにも、たまには彼にデートの計画もお願いしてみましょう。もしくは、二人で一緒に相談しながらプランを練るのもいいですね。何もかも自分でやらずに、たまには上手に彼に頼ってみること。これは男を成長させることにもつながるのです。余計なストレスを作らないために。いつも笑顔で彼を癒してリラックスさせてあげよう。男性が仕事などに集中して頑張れるためには、あなたとの関係においても安定していることが大切です。わがままばかり言って喧嘩が絶えないようでは、相手に余計なストレスを抱えることになってしまいます。そもそも既婚者の男性でも、家庭がうまくいってるからこそ仕事も頑張れるというものです。男を成長させるには、まずは自分自身がいつも笑顔で彼と接するようにしましょう。たとえ彼が疲れていても癒してあげることができれば、また明日から彼は頑張ることができるはずです。素敵な笑顔と、そして彼の話を聞いてあげること。この2つはあげまんになるために欠かせません。彼にとってリラックスできる場を作ってあげることができる女性になりたいですね。ポジティブ思考であることは男の成長にもつながる!一緒にいる彼女がポジティブであれば、男性もいつも明るく前向きな気持ちでいられるものです。例えば彼氏が仕事でミスをして落ち込んでいるときでも、「大丈夫だよ。自信持って!」とポンと背中を押してあげることができる彼女であれば、彼も本当に大丈夫な気がして立ち上がれることでしょう。彼女の発する言葉は、彼にも多かれ少なかれ影響を与えるものです。何かがあったときに、ポジティブな言動ができる女性はあげまんではないでしょうか。そういう女性は芯も強くてしっかりしていて、男性の運気も上げることができるはずです。
2018年09月23日子どもの成長は早いものですが、かわいいわが子のためにも、いろいろなお洋服を着せてあげたいですよね。そんなときこそ、お気に入りの生地を使って、子ども服を手作りしてみませんか?今回は「裁縫は家庭科の授業で少し習ったくらいで、あまり自信がない……」という方でも簡単に作れる「サルエルパンツ」の作り方を、洋裁教室〔ソーイングカフェLUNA〕のルイ先生に伺いました♪意外と簡単!子ども用のサルエルパンツ作りに挑戦してみよう!今回子ども服の作り方を教えていただくのは、〔ソーイングカフェLUNA〕のオーナー、ルイ先生。ルイ先生は昔からDIYやハンドメイドが大好きで、3年前から本格的に現在の少人数制の洋裁教室をスタートしたそう。2児の母でもある自身の経験から、子どもがいる方でも気軽に教室に通えるようにと、都度申込み制&子ども連れOK(キッズスペース有)。子育て中のママにも嬉しい教室なんです♪〔Sewing Cafe LUNA(ソーイングカフェ ルナ)〕内観。内装は、DIYが趣味だというオーナーのルイさんが作り上げたのだとか。教室内は、明るくて居心地のいい空間。カフェにいるような気分でリラックスしながら、「家庭科の授業以来ミシンを触っていない」という方でも洋裁の基礎から学べます。今回は、初心者におすすめの「お試しレッスン」に挑戦!3歳の男の子が着る90cmサイズのサルエルパンツを作ります。「一番のポイントは、完成度の高さよりも『完成させること』を目標にすること。あまり神経質にならずに、楽しく作りましょう」(ルイさん)それではさっそく、サルエルパンツづくりに挑戦してみましょう♪初心者は綿100%の生地がおすすめ。布の目に注意しながらカット生地のタテ方向と、型紙のタテ方向をあわせる。型紙は本やネットでも手に入れられます。まずは、生地選びのポイントから。「ボトムスを作る場合は、少し厚手の生地を選びましょう。初心者は、伸びやすいニット生地よりも、伸びにくい綿100%の生地(オックスやツイル)がオススメですよ」(ルイさん)型崩れを防ぐために、布が伸びにくいタテ方向に型紙をあわせます。「布地のタテ・ヨコを知る場合は、まずは引っ張ってみましょう。伸びづらい方向がタテになります。ヨコや斜めは布が伸びやすいです。また、タテ方向のサイドについている『耳』もタテ・ヨコを見分けるポイントです」(ルイさん)型紙に書いてある◎マーク(わ)側と、布を山折りにした側がぴったりと合うようにとめていく。型紙は、前側(前身頃)と後側(後ろ身頃)の2種類あります。布をタテを山折りにして、型紙の◎マーク(または「わ」)がついている方をあわせて、まち針でとめていきます。「今回作るサルエルパンツは左右対称なので、布を2つに折りたたんだ状態で裁断します。◎マークがついている方は切らないように注意しましょう」(ルイさん)型紙に沿って生地を裁断していきます。「型紙のアウトラインに沿って切っていきます。ここが服作りで一番時間がかかる工程なので、焦らず丁寧にすすめましょう」(ルイさん)型紙に沿って裁断完了!多少ならはみ出したり、型紙を切ってしまっても大丈夫ですよ♪型紙をとって生地を広げると、サルエルパンツの形に!そういえば家庭科では、生地に縫い代の線をチャコペンでグリグリと描かなければいけなかったような……この工程は省いても大丈夫なのでしょうか?「サルエルパンツはシンプルな形なので、基本的にアウトラインから1cm内側を縫えばOKです。最近のミシンにはガイドもついているので、縫い代線は描かなくても大丈夫ですよ」(ルイさん)前身頃と後ろ身頃の表と表をあわせる「中表にあわせた状態」にしたら、いよいよ縫う工程に入ります!ミシンがけは「ウエスト側→スソ」へ。これなら多少ズレてもOK!ミシンのガイドにあわせて、生地がズレないように気をつけながら内側1cmを縫っていきます。縫い始めと縫い終わりは、必ず「返し縫い」をしましょう。「返し縫いのやり方は、2〜3針進んだら、2〜3針戻って、そのまま縫い進めます。縫っているとあわせた生地がズレてくるので、こまめにズレを直しながら、大きくズレないように縫っていきましょう。まち針はつけないほうが、針同士がぶつかって折れる心配がないので安心ですよ」(ルイさん)「もし縫い間違えてしまったら、リッパーという道具を使って糸をはずしましょう。縫う工程は修正も簡単なので、失敗を気にせずに進めてOKです」(ルイさん)ウエストからスソに向かって両サイドを縫ったら、股側を中心からスソに向かって縫います。難しいカーブ部分は、少し縫うたびに方向を変えて縫っていきます。「縫い代」の処理は、ジグザク縫いか、ロックミシンで左がロックミシンを使った縫い代の処理、右が家庭用ミシンを使った処理サイドと内側の縫い合わせが終わったら、ほつれを防ぐために、縫い代の切れ端を処理します。「家庭用のミシンの場合は『ジグザグ』モードにして縫い代を縫って、はみ出た部分をハサミでカットします。ロックミシンを使えば、縫いながらカットしてくれるので、切れ端の処理も楽ちんです」(ルイさん)縫い目が表に出るウエストとスソ部分は、折り目づけが大切裁縫の本では触れられていない、細かいやりかたについても、わかりやすく教えてくれます。続いては、ウエストとスソ部分に、アイロンを使って、それぞれ2回ずつ折り目をつけていきます。ウエストは1折り目は1cm、2折り目は2cm。スソは1折り目は1cm、2折り目は1.5cmを目安に折り目をつけます。折り返す時は、縫い代を後ろ身頃側に倒します。「折返しをするとき、縫い代は、後ろ身頃側に倒すように統一しましょう。ウエスト部分はゴムを通すので、太めに折り返します。前後にアイロンをあてて折り目をつけたら、ヨコにアイロンをあてます。アイロンを丁寧にかけることで、仕上がりもきれいになりますよ」(ルイさん)すべて折り返すとこのような感じに。ゴールが見えてきました!ウエスト部分は、ゴムが通るように際の方を縫う折り目をつけた生地をひっくり返して縫っていきます。「折返し部分は輪っかになっているので、生地を左側におくと動かしやすく、縫いやすくなります。ウエスト部分はゴムを通すので、1.5cmほど縫わない部分をつくります。縫う時はゴム幅が通るように、なるべく際のほうを縫ってくださいね」(ルイさん)ミシンにもだいぶ慣れてきて、作業がサクサク進みます♪仕上げにウエストにゴムを通す縫い終わったら、仕上げにウエストにゴムを付けます。「ウエストに通す平ゴムは、90cmサイズの場合は46cm程度を使いますが、ゴムは最初からカットせずに通しましょう。ゴム通しは100均でも買えますよ。ゴムが1周したら、ねじれが無いか確認して縫いとめます」(ルイさん)ミシンでゴムを縫いとめたら、ここでゴムをカットします。完成!説明を聞いたり、途中で子どもの相手をしながらも、約2時間であっという間に完成しました!子どもに着せてみてもぴったり!これはいろいろな生地で作りたくなります。子どもが成長するにつれ、入園や入学などのために“裁縫スキル”が必要になってくるもの。今回、服を1着つくったことで、自信がついたような気がします。これを機に、子どもとのおそろい服づくりや、ハロウィンの衣装づくり、スモッキングなどに挑戦してみるのもいいですね。みなさんも、ぜひお洋服づくりに挑戦してみましょう!〔ソーイングカフェ LUNA〕教室詳細●時間:10:00-13:00●アクセス:東京都杉並区下高井戸4丁目(ご予約時に詳しい住所をお知らせ)下高井戸児童館より徒歩5分●基本料金:平日4980円(土日祝+1000円)●参加方法:ホームページの予約フォームにて予約〔ソーイングカフェ LUNA〕詳細はこちら〔ソーイングカフェ LUNA〕作品例はこちら!
2018年08月14日子どもたちの心と体をバランスよく成長させることができる「リトミック」。今回は、そんなリトミックの内容ややり方、自宅でも始められるのかなどをくわしくご紹介します。表現力や協調性の発達にも期待ができるリトミックのメリットもおさえつつ、リトミックを楽しみながら実践してみてくださいね。■リトミックとは何? 内容とやり方リトミックは伴奏にあわせて楽器を演奏したり、体を動かしたりする音楽教育法です。音楽にあわせて体でイメージを表現していくので、心と体のバランスがとれる知育として注目を集めています。教室で習い事としても、自宅でも気軽にできるリトミック。音に対して自由に反応や表現をしていくのが基本です。最初は子どもがうまく動けないこともありますが、回数を重ねるごとにさまざまな動きができるようになってきます。リズム感や音楽的な感性を親子で楽しみながら育てることができますよ。▼リトミックはスイス発! 音楽教育家が開発した教育法リトミックはスイスの音楽教育家であり、作曲家のエミール・ジャック=ダルクローズによって開発された教育法です。体を使って音楽やリズム感をつかむ柔軟な教育として、一般教育や演劇、ダンス、オペラなどにも取り入れられてきました。日本においては、戦後に板野平氏がリトミック教育を取り入れたことから、教育法として世間一般的にも普及しています。従来の音楽教育の楽器演奏や楽譜を読む方法といったものでなく、体を使って音楽を楽しむことを大切にするリトミック。近年では、子供の知育として、音楽教育になじみのない人たちにも親しまれています。出典:特定非営利活動法人リトミック研究センター「リトミックとは」 ▼リトミック「そのやり方は?」リトミックの基本は、体を使って音楽を楽しみ、表現することです。曲に合わせて手をたたいたり、歌を歌ったりと表現方法は自由度が高く、子どもの場合は年齢や発育にあわせて行います。タンバリンやカスタネット、鍵盤ハーモニカなどの楽器を使うこともあります。音楽は録音されたものでなく、生演奏の音楽にあわせるのが一般的です。伴奏はピアノが使われることが多く、動きにあわせて臨機応変に演奏していきます。子どもが楽しめるやり方で行う、ということが一番大切です。ルールや制約にしばられずに、自由な雰囲気や環境で進めていきましょう。リトミックには自分で創作活動をする即興、体の動きをメインにしたリズム、歌をメインにしたソルフェージュの3種類があります。それぞれ使う感性などが異なるので、子どもにあわせて選びましょう。・曲に合わせて手遊びや体操楽器がなくても、気軽に始められるのがリトミックです。リトミックの基本は「音楽に対して即時に反応する」こと。音を流しながらあわせて手をたたいたり、体操をしたりすることで、自然な動きや表現ができるようになります。リトミックに参加する人数が多いときには、お互いにハイタッチしたり、ほかの人と協力する動きもおすすめです。リズムにあわせて体に触れてあげるだけでも簡単なリトミックができるので、まずは少しずつ始めてみましょう。楽器で自由に音を鳴らすリトミックで楽器を使う場合、楽譜は使いません。流れてくる音にあわせて、自由に体や音を使って表現していきます。使う楽器にも決まりはないので、ウクレレやマラカスなど好きな楽器を使いましょう。楽器を演奏するのが難しい小さなお子様は、新聞紙や音の出るものを楽器の代わりに使うのもおすすめです。初心者向けの楽器は、たたいたり振ったりするだけで簡単に音が出るタンバリン、カスタネット、鈴(すず)など。大人数の場合は、テンポやリズムなどでルールを作って楽しむことで一体感も生まれます。<関連記事> 人気習い事、リトミックの効果や始める年齢、教室選びのポイントは? ■リトミック「子どもの成長に期待できること」音楽的な感性を向上させる目的から、発明されたリトミック。音を出したり、体を動かしたりする中で、音楽の楽しさを心と体で感じます。そんなリトミックで期待できることはたくさんあります。音楽感性がみがかれることはもちろん、自己表現や集中力、コミュニケーションの能力などもつちかわれると、子どもの人気の習い事にもなってきているんですよ。ママとも一緒に楽しめるので、子どもと一緒に何かに取り組むきっかけづくりにもなります。▼運動能力が鍛えられるリトミックで鍛えられるといわれているのが、子どもの運動神経です。リズムを体で感じ、合わせて動く練習をすることで、自分の感じたように体を動かす訓練になるのでしょう。音楽を聴きながら脳でも考え、体で行動するので、単純な体力だけでない運動能力も刺激されるそうです。リトミックのほかに、ダンスなども類似の影響があるといわれています。楽しく取り組めて、ほどよい刺激が心と体のバランスにも影響するといわれているので「適度な運動を子どもにさせたい」という場合にもおすすめです。▼集中力が身につくリトミックは、子どもたちの集中力を育てるのにも効果が期待されています。好奇心旺盛な子どもたちが自然に体を動かし、知育にもなるのがリトミックの良いところ。リトミックで音楽を聞いて耳が成長・発達すると、外的集中力がアップすると言われているんです。外的集中力とは、自分以外の外部のものに対して集中する力のこと。リトミックでもっとも使用される聴覚をはじめ、視覚、触覚、味覚、嗅覚などの五感を通してつちかわれるものです。流れる音楽に意識を向けること、周りの人の状況を認識して動くことが必要になるリトミックは、さまざまな種類の集中力が身につくのです。▼コミュニケーション能力が高まるさまざまな人と協力して行うリトミックでは、コミュニケーション能力が育ちます。リトミックでは発信する力と聴く力を活用して、音楽や周りの人とあわせた動きをします。この発信する力と聴く力は、コミュニケーションの基礎といわれています。リトミックは、周りを見る協調性や相手のことを理解して動く社会性の訓練になり、会話や判断などのコミュニケーションに役立ちます。▼心と体のバランスを整えるリトミックは、イメージや表現をつかさどる右脳と、物事を分析し判断する左脳の両方を使う音楽教育法です。右脳と左脳、五感を思いきり使うリトミックは、心と体のバランスを整えるのにも役立ちます。また音楽のテンポや使われている音の高低から、イメージをふくらませて体で表現する行動は、心身の発達をうながすのです。体の機能、1つだけを使う学習に比べて、バランスの良い成長が期待できます。▼ママのストレス解消になるリトミックは子どもだけではなく、ママのストレス解消にも効果的だといわれています。子どもと一緒に音楽を聞いて手をあわせたり、踊ったりする中で、自然な楽しさを感じられるのです。自然とスキンシップをとることもできます。子どもが楽しそうにしていると、思わず笑顔になってしまいますよね。同じものに共感し、体験することでストレス解消につながる習い事としても人気があります。また、同じママたちとの交流の場にもなります。子どもたちを一緒に遊ばせたり、ちょっとしたことでも困っていることを相談できたりする機会としてもおすすめです。<関連記事> 6歳までに習い事をしている子どもは約70%! いつから始める?【パパママの本音調査】 ■リトミック「いつから? どうやって始めるのがベスト?」リトミックは、0歳の子どもからでも始めることができます。多くの場合は、リトミックの専門団体や音楽教室、自治体の提供するリトミック教室に習い事として通うのが一般的です。「外出が難しい」という状況の場合には、指導者となる講師に自宅に来てもらって行う講師派遣型もあります。年齢にあわせたカリキュラムが用意されているので、講師と相談しながら参加するカリキュラムを決めていきましょう。年齢ごとに分けられているコースの場合でも、発達の度合いによっては別のコースが適していることもあります。子どもの状況などを伝えると、丁寧に対応してくれますよ。▼リトミック「いつから始められる?」リトミックを始める時期はさまざまです。開始年齢に決まりはありませんが、0歳から3歳の間がおすすめといわれています。ベビーリトミックと呼ばれるような1歳に満たなくても開始できるコースもあるので、体験してみるのも良いかもしれませんね。もちろん、3歳を過ぎてからでも通えるコースはたくさんあります。子どもの性格や発育状況にあわせて、リトミックを始めてみましょう。【0〜1歳のリトミックのやり方】0〜1歳では、主に楽器を使わない簡単なリトミックがメインです。ママとスキンシップをとるような形で、リズムにあわせて赤ちゃんにトントンとふれたり、抱っこした状態でジャンプをしてみたりといった動きをします。目に入るものの色や動きで視覚を刺激するものもありますよ。聴覚や視覚、触覚を使った動きがメインで、ママの動きから刺激を与えるような形になります。初めは泣いてしまったり、思うように動けなかったりすることも多いですが、成長につれて反応が見えてくる場合も。主に即時反応など、刺激に対する反応を鍛えることができますよ。【2〜3歳のリトミックのやり方】2〜3歳の頃になると子どもも楽しく動き回るようになってきます。その頃からリトミックでも音楽にあわせて動いてみたり、曲にあわせて楽器を鳴らしてみたりといった内容がメインに。自発的な表現をうながすようなカリキュラムになるので、子どもの性格や運動能力にも効果を期待しやすくなります。ほかの子どもと手をたたいたり、曲の雰囲気に合わせた表情を作ってみたりと子ども自身もリトミックの動きを楽しんで行えるようになってきます。雨や雪など自然のものを表現したり、おでかけをイメージしたテーマを取り入れたりすることもあります。想像力をふんだんに使って、たくさんの動きが楽しめるようになります。▼リトミック「どんなところで習えるの?」リトミックは、リトミック教室で習うか自宅へ講師を呼んで教えてもらう講師派遣型があります。リトミック教室は、リトミックの資格認定などを行うリトミック専門団体、大手や個人の音楽教室、公共施設を利用して開催されている自治体の教室などがあります。幼児教室の1カリキュラムとしてリトミックが採用されていることもあるので、いろいろな知育の中から試してみたいという人にはこちらもおすすめです。基本的に習いに行く場合は、ピアノや楽器が用意されていることが多いです。音源でリトミックをするタイプと生演奏にあわせるタイプの2パターンがありますが、即時反応の効果を期待するためにも生演奏を選びましょう。生の楽器を使った講師派遣型の場合は、講師に依頼して楽器を持ち込んでもらってレッスンをします。「資格や教材は必要なの?」リトミックの指導員や教室を開いている講師たちに必ず必要な資格はありません。リトミックはほとんどが民間資格で、その基準自体もさまざまです。リトピュアやNPO法人 日本こども教育センターなどが資格を提供しています。大手の音楽教室などでは、講師の基準を定めているところも。資格によっては教材を定めているところもありますが、最近ではリトミック用の書籍が書店で販売されているケースもあります。基本的にリトミックは生演奏がおすすめですが、ママと子供だけで自宅でできる手軽なCDつきの教材なども販売されていますよ。誰もが知っているような童話や子供たちに流行りの曲など、さまざまなテーマがあるので取り組みやすいものを使うのがおすすめです。「まずは体験から始めよう」多くのリトミック教室では、体験レッスンが用意されています。教室選びなどをするときには、まず体験レッスンからはじめてみましょう。短期なのか長期なのか、どんなテーマを大切にしている教室なのかといった部分を体験しながら見ていきます。継続していくには、費用面や通いやすさといった部分も大切になってきます。無理なく続けられるリトミック教室を選んでくださいね。また親子だけではなく、講師やほかの子どもたちと協力し合いながら学ぶリトミックでは、一緒にやる人との相性も大切。先生と子どもの相性はどうか、どんな子どもたちが参加しているレッスンなのかといった点も確かめてみましょう。子どもが自由に表現できて、楽しそうに過ごしている教室がおすすめです。カリキュラムも子どもの年齢や発達具合によって異なります。ステップアップしたらコースを変わることができるのか、子どもの発達に合ったコースを提案してくれるのかなども確認しておきましょう。<関連記事> リトミックとは?具体的な目的・効果・音楽療法との違い、受けられる場所・選び方・費用についてもご紹介! ■リトミック「おうちでもできる?」その方法はおうちでリトミックを行うには、講師を自宅に呼ぶ方法と親子だけで行う方法があります。講師を自宅に呼ぶ場合には費用がかかりますが、講師がカリキュラムや準備をしてきてくれるので安心ですね。親子だけで行う場合には、専用のリトミック用教材を購入してみましょう。楽器が弾けなくてもCD教材などがあるので、それを活用すれば、家にいながらリトミックは行えます。リトミックは音楽や楽器の演奏をしながら行う音楽教育法のため、おうちで楽しむ場合には、事前に近所の迷惑にならないかなどを確認しておくと、安心して楽しむことができますよ。▼おうちでリトミック「楽器がある場合」リトミックには、ピアノなど大人が演奏する伴奏用の楽器を使う場合と、子どもでも音が出せる簡単な楽器を使う場合があります。ピアノが自宅にある場合には、即時反応や協調性を高めるために生演奏で実施するのがおすすめです。ピアノが弾けない場合にはCD教材などの音源を使用しましょう。子どもが使う楽器は、手に持って簡単に音を出せるものが、一般的に扱いやすくあわせやすいでしょう。カスタネットやタンバリンなど手でたたいたりする楽器は、用意もしやすくおすすめです。楽器を使ったリトミックに慣れてきたら、鍵盤ハーモニカや木琴、鉄琴など音色が選べるものにステップアップしてみるのも良いでしょう。▼おうちでリトミック「楽器がない場合」楽器が自宅にない場合でもリトミックはできます。CD教材など音源を用意して、その音色にあわせて手をたたいたり、腰を振ったり、その場で回ってみたりという動きをしましょう。音源の用意も難しいという場合には、歌や一定のテンポで手をたたいてリズムを作り、動きをあわせます。また、楽器でなくても、紙をちぎったり袋をすり合わせたりと、家の中にある音の出るアイテムを使うことで、演奏している感覚を楽しめます。楽器がない場合でも、スキンシップなど親子で楽しむことが大切です。特に子どもの年齢が低い場合には、負担が少なく手軽にできる楽器なしのリトミックはおすすめです。▼おうちでリトミック「おさえておきたい注意点」おうちでリトミックをする場合には、十分なスペースがあるか、音を出しても問題ない環境かを確認しておきましょう。子どもが体を動かして行うリトミックでは、自由に手足を広げられるスペースが必要です。また周りにものがあると誤って当たったり、こわしたりしてしまう恐れがあるため、事前に周囲にあるものを避けておきます。さらに、楽器を使う場合には、音が響いても問題ないかという注意点もあります。楽器を使わなくても、飛びはねるなどバタバタしてしまうことがあるので、そういった場合にはクッション材になるようなマットを用意します。安心した環境でリトミックを楽しめるようにしましょう。<関連記事> リトミック教室の選び方とは? 種類や知育効果、費用などについて ■リトミックを体験してみよう運動も音楽も楽しめるリトミックは、楽しみながらできる知育として子どもにとてもおすすめです。また、親子が触れ合う場所として、子どもと楽しんで過ごすことができるのでリフレッシュになるのではないでしょうか。習い事としてお友だちと協力する楽しみもありますし、教室に通わなくても、まずは自宅から気軽に始められます。まずは体験から、気軽にリトミックにチャレンジしてみてくださいね。
2018年08月10日家づくり進行中は、我が家の子どもたちは1歳と3歳でした。まだまだ小さい子どもたちは、親の私たちと過ごす時間が多い保育園児でしたが、小学生、中学生、高校生、そしてその先の子どもたちの姿を夢見ながらの家づくりがスタートしました。子どもの成長とともに行った住まいの工夫についてのお話です。■ 幼児期、小学期、中学以降…。子どもの成長過程で住まいの役割が変わる!家づくりのスタートは、広々とした間取りで、いつでも家族の存在を感じるような家を理想としていました。しかし具体的な間取りを考え始めて気づいたことは、家づくりは完成してからが家族の生活がスタートするということです。今は一緒に時間を過ごすことばかりですが、成長と共にそっと見守ることも大切にもなってくることでしょう。この先ずっと家族が暮らしていくには、現状の理想だけではなく、3年後、5年後、10年後、20年後、さらにその先の家族の在り方まで想像してみることが重要です。子どもの成長と共に変わっていく住まいの役割を考えた、我が家の工夫点をご紹介します。■ 幼児期から小学期は、1階が主な生活スペース!1階は、リビング、ダイニング、キッチン、畳スペースを間仕切りなく設けました。それに加え、浴室、洗面、トイレの水回り設備と、ウォークインクローゼットです。幼児期から小学期は、子どもにつきっきりでお世話をしたり、子どもと一緒に過ごすことが多いので、1階だけで主な生活ができると、子どもも安心して伸び伸び生活できますし、親にとってもノンストレスです。マハロ / PIXTA(ピクスタ)ごく一般的な間取りですが、子どもが成長しても柔軟な住まい方ができるように工夫した点がいくつかあります。1. 畳スペースの役割畳スペースは現在、子どもの遊び場やお昼寝スペースにもなっています。しかし、数年後はそのような使い方はしないことでしょう。そこで、キッチンカウンターの腰掛けとしても利用できるようにしました。そうすることで、食事をとる時はもちろん、小学期以降はリビング学習の場としても活用できます。もちろん疲れたときにゴロッと横になるのもアリで、小上がりになっているために腰掛けとしても使えます。小上がり部分の高さは、子どもでも、大人でも、私たち夫婦が高齢者になっても腰掛けやすいような高さを考えて290mmに設定しました。2. 脱衣所と洗面を分けた理由脱衣所と洗面は、ひとつの空間にまとまっていた方が広々していて使いやすそうですが、あえて分けました。それは、我が家は女の子2人ですので、思春期の女子はおしゃれに夢中になるだろうと考えたからです。きっと思春期を迎えれば、父親がお風呂に入っていたら洗面所を使いづらいだろうし、お出かけの前にはシャワーを浴びたいという気持ちも出てくるかもれません。そんなとき、脱衣所と洗面を別々に使うことができた方が、姉妹は使いやすいだろうと考えました。そんな近い将来の子どもたちの姿を想像してみると、なんだかうれしくて笑顔がこぼれます。3. ウォークインクローゼット1階にウォークインクローゼットがあるのは、主婦にとって家事の時短になることはもちろんですが、幼児期から小学期の子どもにとっても実用的です。お着替えや保育園グッズなど、わざわざ2階へ取りに行ったり来たりするのは大変です。身近なところでお支度が完結できるので、子どもたちもお着替えや準備に積極的で、意欲も育っているように感じます。小学期から中学期くらいの間には、2階の子ども部屋にある収納を活用するであろうことも見越しています。そんな子ども部屋の工夫を次項でご紹介します。■ 2階の寝室と子ども部屋の使い方2階には夫婦の寝室と子ども部屋、そしてトイレがあります。現在は夫婦の寝室でみんなで寝ていて、子ども部屋は遊び場として活用していますが、小学生の時期になったら子ども部屋にベッドやデスクを設置する予定です。子ども部屋の広さは9畳ほどで、後々二つの部屋に区切れるように、あらかじめ間仕切りが設置できるようにしてあります。そのため、ドアも2つ、収納も2つ、窓も対照的になっています。小学期から中学期は、姉妹で一緒に使うのも良いですし、中学期以降に子どもたちがひとり部屋が欲しいという意思が出れば、分けることもできます。部屋を区切ると4畳、5畳と狭い部屋になってしまいますが、上部は抜けているので、圧迫感は多少半減できるかもしれません。また子どもたちは、間仕切り越しにお互いの気配を感じることもできることでしょう。ドアにはスリットを設け、ドアが閉まっていても光が漏れるので、完全な個室としてシャットアウトすることを避けました。また、子どもたちが巣立った後は、いつ帰ってきても居場所があるように、子ども部屋はそのまま置いておきたいというのが夫婦の希望です。■ キッチンからでも声かけできる「スケルトン階段」の役割とは?玄関からリビングに上がると、すぐ右手側に2階に上がる階段があります。骨組みだけでつくられた、空間に抜け感のあるスケルトン階段を取り入れました。このスケルトン階段は、空間を広く見せてくれるだけではなく、子どもの成長過程でもさまざまな役割を果たしてくれるはずです。現在は、上下階の昇り降りとしての活用はもちろんですが、子どもたちは隙間から足を出して座ったり、踊り場のスリットから顔を覗かせてお話しをしたり、アスレチックのように使っています。しかしこの先、中学期以降、帰宅後すぐに2階に上がってしまうこともあるでしょう。でも、そんなときでも、リビングやキッチン、ダイニングから子どもと顔を合わせることができます。お互いの存在を感じて、声を掛けられる環境はきっとこの先、子どもの成長段階でも重宝すること間違いなしです。いかがでしたか?家づくりは、子どもの成長を夢見ながら、たくさん想像することが大切です。今の理想を追求することも楽しいですが、この先の子どもの成長を想像しながらの家づくりは夢がいっぱいです。子どもの成長過程で、住まいにどんな役割をしてほしいのか、どんな家族の住まい方をしたいのか、たくさんイメージしてみてくださいね。
2018年08月07日