27歳(妻子持ち。地方在住)にして一軒家を購入したライター兼WEBデザイナーの堀本です。前回の「20代で一軒家の購入を決意した理由」は一軒家の購入にかかる支出、金利の話などを交えてのお話しでした。今回は20代の私が実際に行った「初めての家探し」についてご紹介します。■ 最初は中古物件一択だったbee / PIXTA(ピクスタ)20代で一軒家の購入を決意した私でしたが、正直なところお財布事情はそれほどよくはありません。収入的には同世代と同等か、時期によってはちょっといいくらい……。そんな私がまず検討したのが「中古物件」。中古物件であれば土地も建物もセットで1,000万~2,000万円ほど。物件情報サイトで検索すると中古物件はゴロゴロ出てきます。■ アメリカのDIY文化に憧れがGraphs / PIXTA(ピクスタ)「安さ」だけでなく、中古物件の場合は自分好みに「リノベーション」できるという楽しみもありますよね。むしろちょっとボロいくらいの中古物件を購入して、自分の手でDIYしたい…という願望もありました。DIYはまったくの未経験でしたが、この物件ならどう手直ししようか、などと妄想していました。というのも、1980年代にアメリカで放送されたドラマ「フルハウス」で、主人公の1人が屋根裏を自分好みにリフォームしているのを観て、子どもながらに憧れた経験があったためです。■ 中古物件だと何かと運任せ…テラス / PIXTA(ピクスタ)ただ、実際に中古物件から探してみると、安い物件はいくらでもあったのですが、求める条件に当てはまるものがなかなか見つかりませんでした。ちなみに、当時の私が考えていた中古物件の条件は5つ。予算は2,000万円以内60坪以上で広い庭付き勤務地から車で20分以内近所に学校や病院があるDIYできる程度に綺麗1~4までなら簡単でしたが、5の条件が入ると途端に見つからなくなります。綺麗だけど適度に手直しが必要で、DIY初心者でも手の加えやすい物件なんて都合が良すぎですよね。■ 新築物件も選択肢の1つにABC / PIXTA(ピクスタ)実際に中古物件を4~5件見てまわったものの、自分の思い描くものに巡り会えずに断念。そこで、次に考えたのが新築物件でも「新規分譲物件」でした。新規分譲物件とは、土地と物件がすでに準備され、販売価格も決まっている商品のことです。「DIYの夢は?」とツッコミを受けそうですが、より現実的に新築の「過ごしやすさ」を取った結果です。それに、庭にウッドデッキを作ったり、家庭菜園をしたりと新築でもできることはいろいろありますよね。■ 新規分譲物件は似通った設計ばかりKY / PIXTA(ピクスタ)中古物件を断念した私は、新規分譲物件での家探しをスタートしたのですが、ここでも問題が……。見てまわった物件のどれもが、間取りから設備までほぼ同じものだったのです。実は、私の住んでいる地域では、ほとんどの新規分譲物件は同じ業者が担当をしていて、建築コストを下げるために似通った設計に。もちろん、同じ間取りや設備の物件が他にもあることに不満はありません。ただし、あくまで間取りや設備を気に入っていての話です。当時、地域で公開されていた物件はほぼチェックしたものの、残念ながら気に入る間取りや設備の物件はなく、中古物件に続いて新規分譲物件も断念することとなりました。■ 結論:新築物件を設計から!CORA / PIXTA(ピクスタ)結論として家探しはどうなったのかと言うと、「新築物件を設計から進める」ことに。新築物件であれば気に入った土地に、好きな間取りや設備をイチから設計できます。妻子のある身としては妻の意見を聞きつつ、子どもの過ごしやすい家づくりをすることが最優先でした。もちろん、中古物件や新規分譲物件には「価格の安さ」や「すぐに住める」などの魅力があります。あくまで今回、私の要求には合わなかっただけです。皆さんが家探しするときにも、まずは自分が住まいに何を求めるのかを考えていただければと思います。
2019年02月01日住宅や土地の購入は一生モノの買い物。どの会社から不動産を購入するかは、大きく迷うところであると同時に、担当する営業マンはその会社の顔とも言えます。今回は、住宅不動産企業に勤務していた筆者が、良い営業マンとイマイチ営業マンの見極め方のポイントを解説!ぜひ参考にしながら、後悔のない買い物をその営業マンに任せられるかどうか、検討してみて下さいね。■ 1.清潔な身だしなみと声の明朗さ、笑顔はありますか?xiangtao / PIXTA(ピクスタ)初歩的なところですが、まず身だしなみをチェックしましょう。爪、髪の毛、靴など、目に見えるところだけでなく、例えば口臭や体臭など、お客様に不快感を与えないよう意識しているかが立ち現れるのが身だしなみです。営業マンは一日のうちに何件ものお客様対応をしているだけに、特に夕方になってくると、身だしなみに対する意識が薄れがちです。それでも、一人ひとりのお客様を大切にする意識がある営業マンは、清潔感に手を抜くことがありません。naka / PIXTA(ピクスタ)また、声の明朗さと笑顔もポイントです。大きな声と、わかりやすく明るい言葉遣い、絶やさない笑顔は、自信と真面目さの現れともいえます。電話応対でも同じですが、ハキハキと気持ちの良い声で応じてくれるか、不快感がないか、意識的に確認しましょう。■ 2.質問に対し逃げないで答えてくれますか?YNS / PIXTA(ピクスタ)例えば、エリアに関する質問や、相場についてなど、わからないことを聞いたときに、丁寧に解説してくれるかは、その営業マンの経験値を測る一つの見極め方です。他社と比較して解説してくれたり、不動産全般の中でその会社がどういう位置づけなのかまで解説してくれる営業マンであれば、かなり良い営業マンであると言えます。また、その会社の弱点を指摘したときに、正直に認めて、それでもその会社の不動産を選ぶことのメリットを丁寧に説明してくれるような営業マンは信頼できるでしょう。KY / PIXTA(ピクスタ)新人営業マンであれば、ベテランと一緒に対応することがほとんどですが、若手二人組の場合は新人の教育のために3年目程度の営業マンが付いて指導していることが多く、まだ経験豊富とは言い難いといえます。気になる際は、早めに「担当を上の方に代わってもらえますか?」と伝えることで、後悔なくやりとりすることも可能です。■ 3.予算に余裕をもたせた提案をしてくれていますか?Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)会社側からすると、少しでも儲けが高くでる物件をお客様に購入させたいものです。でも、信頼できる良い営業マンは、お客様の家づくりをトータルで考え、その場だけの儲けにこだわりません。お客様の予算ギリギリではなく、少し余裕をもたせた提案をして、お客様のニーズにあったオプションなどを提案してくれるのが、良い営業マンです。これも、その営業マンが一人ひとりのお客様視点に立って担当しているかどうかの見極めポイントと言えます。また、予算をもう少し下げたいなどの相談をしたときに、嫌な顔をせず応じてくれるかも重要です。一緒に家づくりに携わる人として、気持ちの良い関係を築こうとしてくれている営業マンが良い営業マンといえるのではないでしょうか。ロストコーナー / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたでしょうか。以上のチェックポイントをぜひ参考にして、お客様視点に立って対応してくれる良い営業マンと一緒に、素敵な家づくりをしたいですね。
2019年01月20日せっかくマイホームを手に入れたのに、転勤の辞令が出てしまった。働き盛りの世代にはよくあることです。そんな場合、住宅ローン控除は受けられるのでしょうか?■ ローン控除は原則受けられないTaka / PIXTA(ピクスタ)基本的に、マイホームに住み続けないと、住宅ローン控除は受けることができません。「住民票を移動しなければ適用になる」「毎週自宅に帰ってくれば控除される」と思っている人がいますが、それは間違っています。国税庁によれば、「居住者が、住宅ローン等を利用して居住用家屋の新築もしくは取得または増改築等をした日から6カ月以内にその者の居住の用に供し、かつ、その年の12月31日まで引き続きその者の居住の用に供していること」が必要です。転勤で本人が住み続けることができないと、上記の要件から外れてしまうので、住宅ローン控除は受けられない、という結論になります。転勤するので第三者にマイホームを貸し出そうと考える人がいますが、この場合も控除ができなくなります。■ 家族が住み続ければ、控除は受けられるmits / PIXTA(ピクスタ)どうしても、控除を継続して受けたいならば、自分だけ転勤する、つまり、単身赴任をすれば、引き続き受けることができます。家族がマイホームに住み続ければ「その者の居住の用に供している」とみなされ、今までと同じように控除が受けられます。国内転勤と海外転勤では、適用が異なります。控除が適用されるのは、本人が国内に転勤する場合のみ。海外転勤になった場合、本人は「非居住者」扱いとなっていまい、引き続き住宅ローン控除を受け続けることはできなくなります。■ マイホームに戻ったとき、控除を再び受けられる?freeangle / PIXTA(ピクスタ)住宅ローン控除の残存期間内に再入居するなら、控除が再適用されます。転勤期間中の分は、先送りできません。たとえば、最初の3年分の控除を受けて転勤し、3年後マイホームに戻ったなら、残りの控除期間は4年です。ただし、購入後、マイホームに一度も住まずに転勤したときは、取得から6カ月以内に居住することが条件から外れるため適用外となります。会社の都合でやむを得ず転居する場合は、書類を提出すると、転勤から戻ってきた後に、再度控除を受けることができます。書類は「転任の命令等により居住しないこととなる旨の届出手続」といいます。これをマイホームに住まなくなる前に提出しておきます。マイホームを購入した年の12月31日までに転勤となった場合は、初年度に住宅ローン控除が受けられませんが(平成21年1月1日以後)、転居先から再びその家に住むならば、残存期間分だけ適用を受けることができます。転勤中に賃貸に出していた場合は、戻った年の翌年から受けられます。■ まとめhilite / PIXTA(ピクスタ)住宅ローンは20年、30年と長期間で利用する人がほとんどです。その間にライフステージが変化し、一時的にその住宅に住めなくなるケースは多くの人に当てはまります。いざという時慌てないように、しっかりとポイントを押さえておきましょう。【参考】国税庁
2018年10月12日人生で最も大きい買い物と言えば、マイホームではないでしょうか。せっかく大きな買い物をするのだから、納得して素敵なマイホームを購入したいですよね。わが家は、長男が小学校に上がるタイミングで一戸建てを購入しました。実際に一戸建てに住んでみて感じるメリット・デメリットを、筆者の経験談やママ友への調査、不動産会社に勤務する知人への聞き取りを基にまとめました!土地所有と自由度の高さが人気!土地の価値がある木造住宅であれば住戸自体の寿命は15年と言われています。しかし一戸建てであれば土地部分も所有できるため、加齢やライフスタイルの変化で売却という選択になった場合でも、住戸の価値はなくても土地をそれなりの価格で売ることができます。プライバシーの確保隣の住宅との距離が離れていれば離れているほど、騒音の問題も気にならなくなり、ご近所さんとのプライバシーを確保することができます。そのほか、家族間でもプライバシーを確保できるという意見も。一階がリビングダイニングで二階が寝室や子供部屋という間取りにすることができるので、子どもが思春期になっても子どものプライバシーを確保しつつ生活できるようです。住戸・庭を自由にカスタマイズできるいずれ親や子どもと同居するなどの選択肢がある場合、一戸建ては自由に増改築できるというメリットも。また、外壁を好きな色に塗り替えたり、庭やバルコニーを好きなようにデザインしたりできます。屋根に太陽光パネルを入れるなどの自由度もありますね。一戸建てならではのデメリットは…修繕費は自分で貯めるマンションでは修繕積立金があり、修繕費を毎月積み立てできますが、一戸建てではそれがありません。そのため、数年後にかかる修繕費を計算して貯金するなどの対策が必要。メンテナンスを自分自身でしなければいけないため、その分のコストはきちんと残しておきましょう。筆者の場合は、住宅購入と同時に財形住宅貯蓄に加入しました。セキュリティ面の心配マンションでは管理人がいたりオートロックになっていたりしますが、一戸建てでは、防犯カメラの導入や警備会社との契約などは自分で行う必要があります。ホームセキュリティのレベルが上がっているとは言え、まだまだマンションのセキュリティに比べると劣るようです。“自分だけの城”というイメージの一戸建てですが、維持管理にはお金も必要。しかし、駐車場代・駐輪場代や管理費などを支払うことがないので、そのぶんを修繕費として貯めることもできますね。一戸建ての特徴を理解して、マイホーム購入の参考にしてみてくださいね!PHOTO/Fotolia
2018年09月25日結婚・出産などの節目でマイホーム購入を検討する方は少なくないと思います。マイホーム購入にあたって悩むのが、一戸建てにするのかマンションにするのか、という問題。今回は、マンションを購入したママ友や、不動産会社に勤務している知人に、どのようなメリット・デメリットがあるのかを調査してみました。実際に住んでいるからこそ分かるマンションの実情をお伝えします!管理会社がいるからこその嬉しいメリット!セキュリティの安全性マンションではエントランスのインターホンと住居前のインターホンがあり、二重のセキュリティ管理となっているため、セキュリティ面で安心したい方にはおすすめ。管理人や警備員が常駐しているマンションも多いので、不審者がマンション内に入ることもなく安心だという声が多かったです。きれいな状態を保ってもらえる毎月の修繕積立金で、マンション管理会社が外壁や共用部の改修工事などをしてくれます。築年数に応じて小規模・中規模・大規模の修繕があります。また、管理人や清掃会社がいつも清潔な状態を保ってくれるので、自分でメンテナンスしなければいけないのは室内のみという手軽さが好評でした。共用部を使える待合スペースや応対スペースを完備しているマンションでは、来客の際に室内に案内しなくても共用部で応対できるのが気楽だという声が多く挙がりました。キッズスペースがあるマンションでは、困りがちな雨の日の子どもの遊び場も確保できるうえ、ママ友ができるというメリットもあります。また、住民共同の災害用備蓄庫があるマンションでは、災害時の備えができていて安心。集合住宅ならではのデメリットも…上下左右のご近所問題お子さんがいるmammemo読者世代は、お子さんの声や足音などがご近所に迷惑をかけるのではないかと気にされている方も多いはず。実際、どんなに防音設備がきちんとしているマンションでも、壁一枚を隔てて他の方が生活しているという環境は、かなり気を遣うようです。ママ友の中には、下の階に住む方から「子どもの足音がうるさい」と苦情が入ったというケースも。一階の場合を除いて、フロアマットを敷くなどして二重の防音対策が必要とのことでした。家計の圧迫毎月のローン支払いの他に、管理費・修繕積立金・駐車場代・駐輪場代などがかかってしまいます。修繕積立金は、上がることもあります。毎月のランニングコストがかかってしまうので、家計を圧迫してしまっているという人も多いようでした。同じ敷地内に住んでいることで親近感や連帯感も生まれるので、きっとママ同士も子ども同士も仲良くなれるはず。マンションのメリット・デメリットを理解して、マイホーム購入の参考にしてみてくださいね。PHOTO/Fotolia
2018年09月20日マイホームを購入しようと思っていても、なかなか初めの一歩を踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。でも、マイホーム購入は2018年の今がチャンスかもしれませんよ! お金の面でのメリットがたくさんある今、ずっとマイホーム購入を悩んでいる方は一歩踏み出すチャンスかも。では、なぜ2018年の今がマイホーム購入のタイミングなのでしょうか。関連する制度をご紹介します!消費税増税前のタイミング!消費税が10%に引き上げられようとしています。どのくらい負担が増えるのか計算してみましょう。【8%の場合】建物価格5,000万円×消費税8%=5,400万円【10%の場合】建物価格5,000万円×消費税10%=5,500万円建物価格だけでも100万円も変わることがわかりますね。また、消費税は、不動産会社へ支払う仲介手数料や住宅ローンの事務手数料にも課税されます。消費税が2%違うだけでも、金額が大きくなればなるほど、その差額分の負担は増えてしまいます。「すまい給付金」って知っている?「すまい給付金」とは、一定の年収以下の人(510万円以下が目安)が一定の要件を満たすことで、住宅を購入するともらえる給付金のこと。新築物件なのか中古再販物件なのかで、検査や耐震性などの規定が異なりますが、新築物件を購入予定の人はチェックしておいたほうがいい制度です。この「すまい給付金」についてなぜ今のタイミングにチェックしたほうがいいのかと言うと、実施期限が平成33年(2021年)12月までだからです。消費税が10%に増税したら年収の規定が775万円に変更となりますが、さまざまな手続きで時間が取られることも加味すると、消費税が増税する前に早めに動いたほうがいいかも。住宅ローンの低金利2018年現在、住宅ローンが非常に低金利となっています。変動金利(年に2回くらいの頻度で、市場の金利に連動して金利を見直しする)で、低い数値の銀行だと0.4~0.5%ほど。銀行によって違いはありますが、全体的に見ても住宅ローンが低金利となっている今が住宅の買い時かもしれません。ショッピングローンの金利が約15%前後なので、いかに低い数値かということが分かるはずです。「変動するのは嫌だ」という方は、10年固定や35年固定のローンもあるのでそちらも検討しましょう。固定型も以前より低い数値で推移しているので、どちらにしても今がお得なのかも!マイホームは大きな買い物なので、なかなか最初の一歩を踏み出すのがこわいですが、自分もご家族も楽しく過ごす未来のために、まずはキャッシュやローンのシミュレーションから始めてみてくださいね。PHOTO/Fotolia
2018年09月15日皆さんは注文住宅派ですか?それとも建売住宅派ですか?それぞれメリットとデメリットがあるので、どちらが良いかなんて決められないですよね。とはいえ、2棟も購入するわけにいきません。だからこそどちらにしよう、と悩んでしまいますよね。今回は注文住宅を選ぶべき人と、建売住宅を選ぶべき人、またそのメリットとデメリットについて考えていきたいと思います。自分たちに合ったスタイルを見つけて、後悔しない家づくりをしましょう。注文住宅と建売住宅、その違いと確認したいポイントそもそも注文住宅と建売住宅の違いは、どういったものなのでしょうか?2つの違いと購入する前に確認したいポイントをご紹介します。注文住宅とは?Satoshi KOHNO / PIXTA(ピクスタ)注文住宅は完成形がなく、自分たちで間取りやインテリアなどすべて考えて建てます。でき上がったものがないため、住宅展示場や実際の建てた家を見に行って、どんな家にしたいのか想像力を膨らませます。また坪単価はありますが、金額も決まっていないため、自分たちのさじ加減で総予算が変動します。つまり、建物だけでなく、解体工事なども含め全体のプランができ上がるまで、資金計画が見えないところがあります。注文住宅を建てる前に確認したいポイント注文住宅で建てる前に確認したいポイントは以下の3つです。実際に色々な建物を見て、自分のしたいことが明確にできているか?家を建てたらしたいことをメモしてあるか家を建てるのにどんな費用がかかるか把握しているか。その上で資金計画を立てているか注文住宅は最後までどんな建物ができるのか、いくらかかるのか見えません。大きなお買い物ですが、意外とざっくりでしか計画を立てていない人が多いものです。建売住宅とは?cba / PIXTA(ピクスタ)建売住宅は注文住宅とは正反対で、最初から完成形があり、その中から自分たちが選んでいくというものです。ですから、購入する前に確認できるので、気に入ったものがあればすぐに購入できます。あらかじめ金額が見えるのも、わかりやすいところです。ですが、建売住宅はしっかりしてるものもありますが、いかに早く建てて、早く売るかなので工事がどこまで丁寧なのか見えない部分があります。建売住宅を購入する前に確認したいポイント建売住宅を購入する前に確認したいポイントは以下の3つです。瑕疵担保責任ではなく、他に保証はついているのか?また、それは何年か?どこまでが標準なのか?ペアガラスなど、オプションになるものはあるかサッシや扉などの取り付けなどがしっかりしているか建売住宅を購入したあと、オプションで数百万円上がってしまったという事例もよく聞きます。あらかじめ確認しておきましょう。注文住宅と建売住宅、どちらが向いているか?どちらも一長一短であり、悩むところは多いでしょう。選ぶ基準は、自分がどちらが好みかどうか、で決まっていくのではないでしょうか。注文住宅に向いている人cba / PIXTA(ピクスタ)注文住宅に向いている人の傾向は以下の4つです。「家を建てたら〇〇がしたい」など理想やこだわりがある。金額よりも保証内容を重視したい。家の工法や、外装・内装にこだわりがある。家づくりをじっくりと楽しみたい人建売住宅に向いている人Ushico / PIXTA(ピクスタ)今度は建売住宅に向いている人はどんな人か見ていきましょう。向いている人の傾向は以下の4つです。とにかく初期費用を安くしたい。家の間取りや保証など、あまりこだわりがない。入居するのに急いでいる。あまり手間をかけたくない人。いかがですか?あなたはどちらが多く当てはまりますか?注文住宅 or 建売住宅。その選択に後悔しないために…cba / PIXTA(ピクスタ)ほとんどの方は住宅を購入するのは一生に一度で、多くても2回程度でしょう。大きな借金を抱えて、ずっと住んでいく家ですから、後悔したくありませんよね。業者さんから「今買わないとなくなってしまいますよ」と言われることが多いと思います。それはあながち間違いではありません。人気の物件は本当に問合せが殺到して、すぐに購入されてしまいます。すべて条件が同じ土地は、この世にありません。YNS / PIXTA(ピクスタ)ですから、本当に自分たちが納得して気に入ったのならばすぐにおさえるべきです。しかし、少しでも引っかかるところがあるならば、他の人に買われても仕方ないという覚悟で、購入するのを思い留まりましょう。そして納得するまで見させてもらってから、購入するようにしましょう。cba / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか?何度も言いますが、住宅は一生に一度の大切なお買い物です。どこで踏ん切りをつけて良いのか判断が難しいところですよね。購入を思い立ったら行動すると同時に自分たちはどうしたいのか、しっかりと家族ですり合わせしてから購入することをオススメします。
2018年08月17日マイホームを買うとき、売るとき、それぞれの場面で忘れてはならないのが「税金」です。なんとなく知っている税金から、「そんな税金もあるの?」というものまで、住まいに関わる税金には色々な種類があります。今回は、マイホームを購入する際にかかってくるおもな4つの税金の種類と注意点について解説します。■ 1.消費税は課税される対象かどうか確認をbee / PIXTA(ピクスタ)さまざまなモノやサービスにかかる消費税ですが、その中でも一番高額となるのは間違いなく「建物」に対して課税される消費税です。まず、不動産を売買する場合、消費税は土地に対してには課税されず、建物に対してのみ課税されます。土地建物の総額が5,000万円の場合で、その内訳が土地3,000万円、建物2,000万円だとすると、消費税額は160万円(2000万円×8%)となります。パンフレットや広告に記載されている物件価格は税込の場合がほとんどですが、もし税別表記の場合は建物価格をしっかり確認してください。また、不動産の消費税は売主がその不動産売却を「業」として行う場合(売主が不動産業者などの場合)に課税され、それ以外(例えば売主が自分の自宅を売却する場合など)には課税されません。実際の取引にあたっては、その売買(建物)が課税される対象かどうか事前に確認しましょう。■ 2.登録免許税は、軽減措置について要チェックbee / PIXTA(ピクスタ)不動産の登記名義を変更する「所有権移転登記」建物を新築したときの「所有権保存登記」不動産を担保にしてお金を借りるときの「抵当権設定登記」など、法務局に備え付けられている登記簿(不動産の表示・所有権・所有権以外の事項が記録されたもの)の内容を変更(登記)する場合には登録免許税を納めなければなりません。一般的には、この登録免許税と、実際に登記手続きを依頼する司法書士の手数料をあわせて「登記費用」といいます。この登録免許税ですが、居住用不動産を購入する場合にはさまざまな軽減措置を受けられます。覚えておきたいのは、物件の内容によって軽減措置を受けられるものと受けられないものがあるということです。この軽減措置を受けるためには自分が居住するための家屋であること家屋の床面積(登記面積)が50平方メートル以上であること家屋の新築後(取得後)1年以内の登記であること家屋が、その取得の日以前20年以内(マンション等の耐火建築物については25年以内)に建築されたものであること地震に対する安全性に係る一定の基準に適合するものであることなど、一定の条件を満たすものであることが必要となります。この軽減措置が受けられるかどうかによって、登記費用が大きく変わりますので事前に確認しましょう。■ 3.印紙税を忘れると3倍の過怠税を取られる!もとくん / PIXTA(ピクスタ)マイホームを購入、新築する場合に作成される売買契約書や建築工事請負契約書には、その価格に応じた収入印紙を貼り、それを消印(割り印)することで「印紙税」を納めなければなりません。この印紙税を納めないと(収入印紙を貼って消印しないと)、過怠税を徴収されることになります。過怠税は、当初納付する印紙税額の3倍となりますのでご注意ください。契約書は作成時に収入印紙を貼り消印することをお忘れなく!■ 4.不動産取得税は控除・軽減を受けるための条件の確認をNOBU / PIXTA(ピクスタ)不動産を購入する場合は不動産取得税が課税されますが、マイホームの購入については不動産取得税が控除・軽減されます。ただし、控除・軽減を受けるためには、建物の床面積が50平米以上240平米以下などの面積要件や、耐震要件などがあります(詳細は所轄の都道府県税事務所にお問い合わせください)。万一この控除・軽減が受けられない場合は、マイホーム購入の数か月後に、予定外の「不動取得税の納付通知が届いた」なんていうこともありますのでご注意ください!xiangtao / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか。マイホームを購入する際はさまざまな税金が関わってきますので、その種類と注意点を確認して「計算外の出費」や「うっかりして過怠税」などにならないようにしましょう!【参考】※国税庁
2018年08月17日マイホームは「一生に一度の買い物」とよくいわれていますよね。これから建売住宅か注文住宅の購入を考えている方が、筆者の体験をもとに購入するときに知っておきたいことについてご紹介します。■ 建売住宅もしくは注文住宅を購入するときに確認したいことマイホームを購入するときに私自身が確認したことは、主に「設備」と「家事動線」の2つでした。詳しくは以下にまとめます。設備の確認maruco / PIXTA(ピクスタ)建売住宅やか注文住宅の購入において事前に確認したいポイントは、やはりコストと住宅に導入する設備の性能のことです。特に注文住宅は、土地だけの価格は提示されていても、家に関する価格は最初から提示されていません。実際に我が家も注文住宅を選択(※後述も参照)しましたが、設備を選ぶときに「あれも入れたい、これも入れたい」という欲望が積み重なったことで予算がオーバーしました。最後は夫婦で話し合って本当に必要な設備を選びました。家事動線の確認TATSU / PIXTA(ピクスタ)家事でキッチンや洗面所をフル活用する立場だと、家選びでもやはり「使いやすさ」を重視するでしょう。私もマイホームを検討している段階で、キッチンや洗面所といった家事動線が自分の考えとマッチしているか分析し、頭の中でシミュレーションも行いました。新しい家に住んでから「前もって分析やシミュレーションすれば良かった……」と後悔しないよう、家事動線も忘れずに確認しましょう。■ 建売住宅と注文住宅、それぞれどんな人にオススメ?我が家では、賃貸住宅に住んでいた時期に娘がピアノを習い始め、アップライトピアノを購入しました。Tomoka / PIXTA(ピクスタ)ピアノを置くスペースや間取りのこともあり、マイホームには注文住宅を選びました。私のこれまでの経験と、同じくマイホームを購入した友人の様子から、建売住宅と注文住宅のそれぞれの向いているタイプについてまとめてみました。建売住宅がオススメの方めがねトンボ / PIXTA(ピクスタ)早いタイミングで戸建てを手に入れたいと考えているリーズナブルな価格で戸建てに住みたいという考えがあるなど注文住宅がオススメの方cba / PIXTA(ピクスタ)もともと一からモノを作り上げることが苦にならないタイプライフスタイルにこだわりがあり(子どもが本格的に楽器を習っているなど)、ブレない考えを持っている子どもの独立などでリフォームも視野に入れているなどさて、皆さんはどちらのタイプでしょうか。ぜひチェックしてみて下さいね。■ マイホームは大きな買い物、だからこそ後悔しない最適な家づくりを建売住宅と注文住宅はタイプが違っても「人生で大きな買い物」であることに変わりありません。izumi / PIXTA(ピクスタ)だからこそ後悔しない「家づくり」にしたいものですよね。設備や家事動線の確認だけでなく、生活環境・間取り・将来のビジョン、そして家族の好みや考えなどをトータルで検討することをオススメします。
2018年08月14日一生で一番大きな買い物となる住宅ローン。知識があるのとないのとでは、将来の返済額に大きな差が出る可能性があります。上手に住宅ローンを組むには、どんな点に注意を払えばよいのでしょうか。「これだけは知っておきたい!」住宅ローンに関する基礎知識をまとめて紹介します。住宅コンサルタント兼住宅セカンドオピニオンである寺岡孝さん著、『学校では教えてくれない!一生役立つ「お金と住まい」の話』から、そのポイントを解説していきます。あわせて、人には聞けない”ローンが通らない人に共通している3つの項目”もチェックしてみてくださいね。■ 借り入れ額、頭金の目安は?知っておくと心強い裏技も!MaCC / PIXTA(ピクスタ)住宅をキャッシュで購入できる人はほんのわずか。ほとんどの人が利用するのが、住宅ローンです。しかし、一口に住宅ローンといっても、種類や金利、借入期間などによって、月々の返済額や総返済額などが大きく変わってきます。人生設計や生活スタイルに合わせて最適な返済プランが選べるように、事前に基礎知識を頭に入れておきましょう。こちらの記事では、住宅コンサルタント兼住宅セカンドオピニオンである、寺岡孝さん著の最新刊『学校では教えてくれない!一生役立つ「お金と住まい」の話』を参考に、住宅ローンの基礎知識を紹介しています。ローンの借り入れを行うとき、まず最初に考えるのは予算決めですが、「いくら借りられるか」で決めてしまうと、後々の返済で困る可能性が高くなります。「いくらなら払えるか」という視点で計画的にローンを組むと安心ですよ。このほか、「頭金の目安は住宅購入額の○%以上」や「40代、50代でローンを組む裏技」、「お得な借り換えのテクニック」など、気になる情報が満載です!「「住宅ローン」の選択や知っておきたい仕組みのポイント」はこちら■ 営業マンのトークに要注意!賢い消費者になるために必要なことsasaki106 / PIXTA(ピクスタ)住宅ローンを検討するとき、営業マンに翻弄され、冷静な判断ができなくなるケースがあります。このとき営業マンが使うのが「ポジショントーク」です。これは「自分の立場で自分に有利(有益)になる発言」のこと。営業マンが商品を売りたいために公平性を欠いた論理を展開し、商品の良さを引き立たせるトークテクニックで、その話に素直に耳を傾けると、あたかも自分にとって必要な商品のように思えてしまいます。ポジショントークに乗せられないためには、やはり知識をしっかり持つことが大切です。知識の数が多いほど判断材料が増え、客観的に物事を見つめることができるはずです。契約したあとで「あれはポジショントークだった」と気づくとショックですが、その場合もご安心を。こちらの記事では、一度契約してしまった住宅ローンの軌道修正の方法もご紹介しています。大きな契約となる住宅ローンでは不安を感じることも多いですが、自信を持って進めていくためにも、ローンや業界の仕組みを積極的に学んでいきましょう!「仕組みを知ることで、ポジショントークに促されないポイント」はこちら■ 携帯料金の支払いが住宅ローン審査に響くってホント!?money/pixabay住宅ローンには審査があり、それに通らないと家を購入するための資金を得ることができません。では、その審査の内容とは一体どんなものなのでしょうか?実は、住宅ローンの審査は、普段の生活の中身に大きく左右されます。そのひとつが「携帯電話の分割支払い」です。携帯電話の分割支払いは一般的に行われていることで、多くの人が該当すると思います。しかし、あまり知られていないことですが、「銀行口座の残高が少なくなっていて、携帯電話料金の引き落としができなかった」なんてうっかりミスが「支払いの延滞」として履歴に残ってしまい、住宅ローンの審査に影響を与えてしまうことがあるのです。気になる、ローンが通らない人に共通している3つの項目とは?ぜひチェックしてみてくださいね!「「住宅ローン」が通らない人に共通していることって?」はこちら
2018年07月28日大規模な霊園から、住宅地のなかにひっそりと佇む小さな墓所まで、お墓の種類はさまざまです。お墓の近くの物件を紹介されたりしたら、どうしますか?「大切な人を供養するところ」、「特になんとも思わない」、一方で「なんだか怖い…」などイメージがあると思います。今回は、墓地近隣物件の相場や立地状況を把握することで、お墓の近くに住むメリットをご紹介します。■ 近隣相場より若干安く価格設定する場合があるmonjiro / PIXTA(ピクスタ)賃貸・売買にかかわらず物件探しをしていると、その隣やすぐ目の前にお墓がある建物や土地を紹介されることがあります。そんなとき、その物件を見学に行きますか?お墓がどうしてもイヤ、という人は仕方ありませんが、もしそうでないならぜひ見学することをオススメします。賃貸物件はもちろん特に売買物件は、隣地がお墓だったり視界にお墓が入ったりする物件であれば、その価格を近隣相場より若干安く設定する場合があるのです。立地や利便性がとてもよく、価格が割安になるのであれば検討してみる価値があるかもしれません。■ お墓の近くに住むのは本当は怖くない?PHOTO NAOKI / PIXTA(ピクスタ)お墓と聞くとネガティブなイメージばかりが先行してしまいますが、一度、先入観を捨ててお墓とは何かを考えてみてください。お墓は亡くなられた方を埋葬し供養する場所であるとともに、残された人の「心のよりどころ」となる場所でもあります。亡くなった方のご家族・ご子孫の方からみれば、お墓はこれまでの感謝や現在の報告をしに行く尊い場所であり、決して怖い場所などではないのです。■ 屋敷墓って何?irohana / PIXTA(ピクスタ)たくさんのお墓が立ち並ぶ墓地や霊園ではなく、住宅地の中で墓石が一基や二基ほどの小規模なお墓を見かけることがありませんか?住宅地の中には、このような小規模なお墓が多いエリアと少ないエリアがあります。お墓が少ないエリアは、そのほとんどが区画整理や宅地開発によって新たに生まれた住宅地です。逆にお墓が多いエリアとは、古くから人が住み、敷地が広い家が多くみられる地域で、その広い敷地のなかや付近の田畑、山林に亡くなった方を埋葬し、そこを墓地とする「屋敷墓(屋敷墓地)」といわれるお墓が数多く残る地域です。ABC / PIXTA(ピクスタ)屋敷墓の周辺やその屋敷自体がさまざまな事情で宅地開発されると、住宅地のなかにポツンとお墓が残ることになるのです。首都圏でも郊外ではこのような場所はたくさんあり、このようなお墓の隣接地が売りに出たり、賃貸アパートなどが建てられるケースも数多くあります。■ お墓の近くに住むメリットHAKU / PIXTA(ピクスタ)お墓が隣接していることで得られる大きなメリットは、その場所に建物が建たないことです。建物が建たないということはそのスペース分の日当たり、眺望、通風が保たれることを意味しています。例えば、宅地を選ぶときに人気が高いのは日当たりが良い「南道路に面した土地」ですが、当然、北道路に面した土地よりもその価格は高くなります。しかし、たとえ北道路に面した土地であっても、その南側がお墓なら日当たりが十分に確保できるので、日当たりだけのために高額な南道路に面した土地を購入しなくて済むのです。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)実際の不動産マーケットでも、お墓が隣接している土地で日当たりが良く、さらに市場相場よりもその価格が安めに設定されている物件は、売り手側が想定しているよりも早く売却が決まる場合が多いのです。ネガティブなイメージをもってしまうお墓の近くの物件ですが、見方を少し変えれば、魅力的な住まいを安価で手に入れることができるケースもあるのです。
2018年06月23日「マイホーム購入=人生で一番大きな買い物」。その大きな買い物が自分のものとなるまでには、多くのことを準備し、決めなければなりません。そこで参考になるのが実際にマイホームを購入された方の話。購入のタイミングや頭金のことなど、皆さんどうされたのか気になりますよね。購入時期やローンの事情など、さまざまことを聞いてみました。ふじよ / PIXTA(ピクスタ)■ 半数以上の家庭が「子どもが2歳になる」までにマイホームを購入!不動産・住宅サイト『SUUMO(スーモ)』が、共働き世帯を対象としたアンケート調査によると、半数以上の夫婦が子どもが2歳になるまでにマイホームを購入しているよう。cba / PIXTA(ピクスタ)アンケートのトップが、「第一子が0歳~2歳のとき」(27.5%)なので、保育園などに通いだす前に生活拠点を定めておきたい、という夫婦が多いことが窺えます。さらにマイホーム購入にあたって、子育てに関することで重視したことを聞くと、以下が上位3位になります。1位「保育園、幼稚園、小学校までの距離」(38.0%)2位「周辺の治安が良いかどうか」(30.5%)3位「実家との距離」(30.0%)tkc-taka / PIXTA(ピクスタ)保育園や幼稚園、学校への距離だけでなく、登下校は安全にできるか、などの治安面もやはり重視しています。また、共働き世帯は、子どもの急な熱や、習い事の送り迎えなど親の協力が必要な場面を想定し、実家との距離を重視される夫婦の割合も多いですね。■ マイホームマネー事情。予算はオーバーするもの?頭金は誰が出した?マイホーム購入にあたって設定する予算。購入者は、オーバーしたのか、それとも予算内に納められたのか見てみると……、「予算よりオーバーした」人と「予算と購入金額がほぼ変わらなかった」人が37.3%で同率という結果に。freeangle / PIXTA(ピクスタ)予算をオーバーした人の多くは、注文住宅や新築分譲住宅が圧倒的に多く、天井、壁、床をはじめ、キッチンやバスルーム、トイレなどの設備を仕様決定をする際、こだわったり、グレードの高いものを選択した結果、予算オーバーになったとのこと。また、頭金については以下の結果。頭金を出すのは、「夫婦共同の貯蓄」が49.8%でトップ。また、その額は「200万円未満」が24.1%、「200万円~400万円未満」が13.7%、「400万円~600万円未満」が11.9%という結果が明らかになりました。Graphs / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか?保育園に入りやすい自治体かどうかを重視する夫婦が11%にも上ることは、今の社会情勢を強く印象づけますよね。また、住宅購入にあたって重視した部分が、デメリットに転じてしまう可能性があることを忘れてはいけません。K-factory / PIXTA(ピクスタ)小学校の近くに家を建てたら、学校が近すぎるために朝起きる時間が遅く、いつも遅刻寸前という子は珍しくありませんし、実家が近すぎると、自分の親が過干渉気味になったり、トラブルの元になるかもしれません。また、予算については購入のタイミング、希望の立地、理想の間取り……、あれもこれもと言い出したら予算オーバーは避けられません。マイホーム購入にあたって、妥協することを最初から考えるのはちょっと気が引けますが、ちょっとした妥協で、予算オーバーを防ぐことは可能です。colors / PIXTA(ピクスタ)例えば子どもの遊びスペースとして設けたウッドデッキも、子どもが育てば使わなくなるかも……。マイホームの理想を書き出し、現実的でないもの、削っていいもの、将来的には不要になるものを見極めていくことが大切です。【参考】※共働き子育て世帯が物件探しで重視したことは「教育施設までの距離」 「周辺の治安」「実家との距離」が上位※共働き世帯のマイホーム購入、当初の予算より購入金額がオーバーした人は37.3%!ローンは夫名義が約7割!
2018年05月13日トレードオフ(Trade-off)という言葉をご存じですか?経済学用語で「一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ない状態・関係」の意味。もともとはイギリスの経済学者が指摘した「失業率と物価の関係」から生まれた言葉で、失業率を抑えると(景気が回復して)物価が上昇し、物価を抑えると(景気が冷え込んで)失業率が上昇する……という状態や関係を表しています。分かりやすくいえば、「あちらを立てれば、こちらが立たぬ」ということですね。sunny / PIXTA(ピクスタ)■ 住宅の性能にもある「トレードオフ」の関係!快適で安全な住まいを求めるのは、誰しも同じです。しかし耐震性や耐久性、断熱性や気密性、耐火性や防火性、防音性や遮音性、さらにバリアフリーなどの「快適性・安全性」や家族の安全を守る「防犯性」などといった性能や機能を、すべて追求することは不可能です。また、それらの性能や機能を追求することはコストアップにつながり、現実的ではありません。OrangeMoon / PIXTA(ピクスタ)例えば、採光性や通風性を高めるために、あるいはリビングから庭を眺めるために、大きな窓を希望する人も多いことでしょう。しかし窓を大きくするということは、多くの熱量が窓ガラスやサッシから家の外へ放出されることを意味し、経済的ではありません。また大きな窓は、家の中が丸見えになるというプライバシーの侵害や防犯性の意味でもリスクが高まります。Graphs / PIXTA(ピクスタ)さらに、にぎやかな土地に建てられた家の場合は、防音性や遮音性といったリスクがつきまといます。このように、「採光性や通風性を追求すると、断熱性や防犯性、防音性や遮音性を犠牲にせざるを得ない」ことになり、これを住宅性能の「トレードオフ」といいます。■ 暮らしやすさと機能性のバランスを取るのは難しいもう1つ例をあげましょう。北欧風の住宅を希望してメインの開口部(掃き出し窓のこと)に三重ガラス窓を採用した場合は、断熱性や気密性、防犯性や防音性などは高まりますが、窓ガラス自体が重いことから、操作性や通風性などが損なわれる可能性があります。Flatpit / PIXTA(ピクスタ)また小さなお子さんやペットにしてみれば、ここから出入りすることは不可能のため、とても暮らしにくい家になることでしょう。さらに例を1つ。繁華街に近い住宅地や犯罪が多い地域では、防犯ガラス窓を採用したり、窓や玄関ドアなどに二重~三重の鍵を設けるケースが多いようです。これを「ワンドア・ツーロック」あるいは「ワンドア・スリーロック」などといいます。しかしその結果、快適性や利便性、さらに高齢者やクルマ椅子を利用する人にとって暮らしにくいなどのバリアフリーの性能を低下させることにもなりかねません。hinooto / PIXTA(ピクスタ)以上のような例を見ていくと、すべての住宅性能を高めることは不可能であることがわかります。つまり、家を建てようとする立地条件や環境、さらに家族の構成(特に小さな子どもや高齢者など)を考慮しながら、どの性能を高めていくか、逆にどの性能は標準レベルでいいのかを決める必要があるのです。■ 国土交通省が認めた、悪しき「トレードオフ・ルール」とは?新しい住宅省エネ基準(平成25年基準)の施行に伴い、平成27年(2015年)3月31日で旧住宅省エネ基準(平成11年基準)が完全に廃止されました。ここで注目したいのが、旧住宅省エネ基準(次世代省エネルギー基準)に盛り込まれていた「トレードオフ・ルール」のことです。Good morning / PIXTA(ピクスタ)例えば、小屋裏収納やロフトのある家を建てる場合、あるいは傾斜天井や勾配天井などを採用した家を建てる場合、天井内の空間がほとんど取れず、厚い断熱材を入れることはできませんでした。そこで国土交通省では、一部で薄くしか入れられなかった断熱材(充填断熱)を他の部分で埋め合わせをして、住宅全体のQ値(熱の損失度合い)をクリアすれば、次世代省エネルギー基準を満たした住宅であることを認めようという、「トレードオフのルール」を便宜的に採用したのです。■ 数字のマジックにご用心!具体的に見ていくことにしましょう。次世代省エネルギー基準では「天井の断熱材の厚さは200ミリメートル以上、窓はペアガラスで空気層の厚さは6ミリメートル以上、外壁は110ミリメートル以上」などという規定がありました。ZEAL / PIXTA(ピクスタ)しかし、トレードオフのルールを利用すると、「窓のペアガラスの性能を高め、空気層の厚さを12ミリメートル以上にすれば、天井の断熱材は半分の100ミリメートルでも良い」ということなります。その結果、悲しい運命が新居のオーナー家族を待ち受けていました。つまり、お金をかけて次世代省エネルギー基準の快適なマイホームを建てたはずだったのに、実際に暮らし始めてみると、(天井の断熱材が規定の半分しかないことから)屋根や天井内にこもった熱で、家の中がちっとも涼しくならない。GooDween / PIXTA(ピクスタ)逆に冬は、天井や屋根から熱が放出され、暖房があまり効かないことに気づかされたのです。このように、数字のマジックで建物全体のQ値は変わらなくても、実際はまったく快適ではない住宅が「次世代省エネルギー基準の適合物件」として、少なからず誕生しました。そしてその要因の1つにあげられるのが、国技交通省が認めたトレードオフのルールだといえるでしょう。新しい住宅省エネ基準の施行によって、トレードオフのルールはなくなりました。netanker / PIXTA(ピクスタ)しかし、旧住宅省エネ基準で建てられた中古住宅を購入しようとする場合は、天井や屋根に充填された断熱材の厚さにも注意する必要があります。特に、平成11年(1999年)から平成27年(2015年)3月31日までに建てられた小屋裏収納やロフトのある一戸建て住宅をはじめとして、勾配天井や吹き抜けのある一戸建て住宅、さらに三階建て住宅などを購入する場合は、念入りに確認する必要があるでしょう。
2018年05月12日マイホームの購入を検討するとき、家族の形態や人数、ライフスタイルなどで“重視する部分”は変わってくることでしょう。ところで、子どもが生まれたり増えたりしたときなど、何かしらの転機があったときに購入を検討し始めるご家族も多いのではないでしょうか?そこで今回は、小さなお子さまがいるファミリー層を今回のメインターゲットとし、マイホームを購入するときに、どのような点を考慮したのかについて調べてみました。また、「やっぱり、ここは譲らなくて正解だった!」と思う点についてもリサーチしてみました。すると6つのポイントがありました。shimi / PIXTA(ピクスタ)■ 1.「立地」は子どもの安全を考えて選ぶ!龍丹 / PIXTA(ピクスタ)まずは「立地」についてです。「万が一飛び出してしまっても、車通りの少ない1本裏に入った道の家が良いと思って、家を探しました」(35歳/パート)子どもは、大人と違ってまだまだ判断力に欠ける部分も多々あります。そう考えると、リスク回避をするというのも親の仕事――ということなのかもしれません。■ 2.「学区」は学力格差まで視野に入れて決める!?ABC / PIXTA(ピクスタ)次は子どもにとっては大事な「学区」。「勉強に力を入れている学区に住みたかったんです。私自身が小中学生のころには、あまり勉学に力を注いでいない地区だったので推薦にも不利でしたし、授業レベルも低いと評判でした。子どもには、ある程度良い教育を受けさせたいので」(30歳/専業主婦)学区の学力格差のようなものまで視野に入れているお母さんも、案外少なくないようです。やっぱり、教育は大切ですからね!■ 3.「間取り」は子どもの様子がよくわかるキッチンを重視するプラナ / PIXTA(ピクスタ)続いては日々の暮らしに大きな影響がある間取りについて。「キッチンからリビングが見えることを重視しました。目のあるところで勉強をさせたかったので、そこは譲れない条件でした」(32歳/専業主婦)コミュニケーションが取りやすいということや、子どもの様子がわかるから安心してキッチン作業ができるというのも理由のひとつとして挙げられるでしょう。■ 4.「リビング」に壁があることが大事!siro46 / PIXTA(ピクスタ)リビングについてもいろいろな意見が出ました。「子どもは散らかすので、収納面を重視したかったため」(36歳/フルタイム)窓が大きすぎると壁面収納のスペースが減りますが、壁があれば後付けの収納棚等を設置できるので、必要に応じて収納を増やすことができます。臨機応変な対応ができるところがポイントですよね。■ 5.リビング横の「畳コーナー」は便利チンク / PIXTA(ピクスタ)最近、意外と人気なのが畳コーナーです。「思いきって、畳コーナーを子ども部屋にしてしまいました。おもちゃはそのエリアだけなら散らかしておいてもOKということにしたら、『こんなに散らかって!』とイライラすることも減りました」(33歳/パート)ハイハイをしても、畳なら柔らかくて負担が少なくて済みます。遊んでいるうちにカラダが冷える心配もそれほどありません。まさに良いことづくしてすね!■ 6.「鍵」の解錠が、子どもを抱っこしながら楽にできることCaito / PIXTA(ピクスタ)最後はセキュリティー対策で一番大事な鍵についてです。「注文住宅だったので、鍵を差し込んで回す従来のタイプではなく、子どもを抱っこしながらでも簡単に開くハンズフリーの鍵にしてもらいました。大正解でしたね」(30歳/パート)デメリットとしては、鍵を玄関ドア付近に置いておくとそれだけで解錠されてしまうことがあるところだそう。リビングなどに置いておけば問題ないそうです。いかがでしたか?ぜひ、マイホームの購入時の参考にしていただければと思います。
2018年05月11日人の数だけ、家に関する悩みはある。誰かの悩みに耳を傾ければ、あなたの生活をもっとよくしてくれるヒントが隠れているかもしれません。そんな期待を胸に、道行くあの人この人にリサーチしちゃいました。前編に続いて、「家の悩み、聞かせてください!」後編をお届けします。※「家の悩み、聞かせてください!」前編を読む■ まだまだあります!檜町公園に集う人々の家の悩み園内の池はのんびりとした雰囲気。人々もゆっくりくつろいでます前編でもさまざまな人にお話を聞きましたが、やはり家のお悩みは皆さんなにかしら持っているよう。そこで、引き続き担当編集・君島とともにお話を聞いてみることに。■ 6.Wさん(60代)「私も夫も片付けが苦手で…」Wさん(60代/主婦)。夫と2人暮らし。千葉県佐倉市在住。一戸建てにお住まい「家はおおむね気に入ってるんです。特にリビングは日当りもよくて」と微笑むWさん。ただ「家に関する悩みではないかもしれませんが……」と、小さな声で続けた。「私も夫も片付けが苦手で、家が本で溢れてるんです。家を建てるときに収納スペースはたっぷり取ってもらったんですけどね」。部屋の壁の両面に作った収納棚はもちろん満タンで、これ以上は入らない。その後は押し入れの空いているスペースに本を収納し、現在は普段使わない和室の床に本や雑誌が平積み状態になっているそう。いわゆる“積ん読(積むばかりで読まない)”状態ですね!?「読まない本を処分して、その後残った本を収めるスペースを作らなくてはと何年も思ってます。もう、どこから手をつければいいのやら」電子書籍を活用していても、意外と紙の本が部屋からなくならない……と日々感じる筆者には身につまされるお悩みだった。■ 7.TMさん(30代)「港区の家賃は高い!でも離れたくない理由も…」TMさん(30代/主婦)。夫と2人暮らし。東京都港区在住。賃貸マンションにお住まい「悩みはやっぱり家賃の高さですね」と即答するTMさんだが、今住んでるマンションを離れたくない理由があるらしい。「今の家、長く住むと1年ごとに1フロアずつ上階に移れるんです。そのたび家賃は1万円上がりますが、同じ港区の他の物件に比べると割安で、なかなか離れられないんです」六本木はオシャレなショップや飲食店が多いイメージが強いが、実は手頃な価格帯のスーパーもあるのだそう。また3DKの家に暮らす中で思うのは、広くない部屋がたくさんあるより、大きな部屋が一つあって寝室だけ別にある空間の方が便利だということ。「お気に入りは広いリビングダイニングとキッチン。ガスコンロが5口もあるんです。多すぎて使い切れてませんけど(笑)」。ついつい羨望の眼差しを向けてしまった筆者でした……。■ 8.MOさん(36歳)「上海にいた頃は100平米以上の家だったんですが…」MOさん(36歳/不動産)。夫・双子の4人暮らし(おなかの中にもう1人赤ちゃんが)。東京都港区在住。分譲マンションにお住まい「今の家の悩みは狭さ!私が四国出身で広々とした戸建てに住んでいたのと、上海で6歳の双子を生んだときは100平米以上の家に住んでたからでしょうね」。今のマンションは新築で、購入時には壁面収納を4か所に設置したそう。また、「見えるところに物は置かない」と決めることで、のびのびと過ごせる空間をキープしています。「食洗機なども付けたので快適です。ただ、浴室乾燥とミストサウナ機能を備えた“ミスティ”だけは、旦那が許してくれなかった……(笑)」美意識の高さはさすが港区在住の女性!?ワーキングマザーのMOさんが日々実感するのは、港区の子育てのしやすさ。保育園の時間も融通が利く上、病児保育などり利用もしやすいそう。待機児童のお悩みも周りからもあんまり聞かない、とMOさんは教えてくれた。■ 9.たかぎまことさん(30代)「単身者向けマンション特有の設計が悩み」たかぎまことさん(30代/IT関係)。1人暮らし。東京都港区在住。賃貸マンションにお住まい声を掛けたときノマドワーク中だったたかぎさん(お仕事中にスミマセン!)。家の悩みをたずねると“キッチンの狭さ”と即答。「コンロは2口あるので助かりますが、食洗機を置くことを想定したつくりではないので、結局、食洗機は冷蔵庫の上に無理矢理置いてます」一方で、“六本木”という立地の良さにはとても満足していて、家賃はそこまで気にならないらしい。「1Kで広さは8畳程度なのですが、収納が多いのは気に入ってます。本や趣味の登山の道具などが収まるので、すっきりとした空間を保てています」。■ 10.Yさん(60代)「家の悩み?なーんにもない!」Yさん(60代/美容関係)。1人暮らし+犬。東京都新宿区在住。分譲マンションにお住まい今回の突撃取材でいろんな人に出会いましたが、中には“悩みがなーんにもないない”という方も。「家の悩み?なーんにもない!今の家?すごく満足してるわよ」と愛犬のトイプードルのミッシェルちゃんをなでながら、ハツラツとした表情で答えてくれたYさん。聞けば、今住んでいるマンションはリフォームして「収納だらけの家」にしたという。なぜ“収納だらけ”にしたのか、その理由をたずねると…。「ずっと一軒家に住んでたんだけど、事情があってマンションに住むことになり、広さもそれまでの半分以下に。だから壁面収納をつくってぜ〜んぶ物を入れられるようにしたの。お掃除もすごく楽で大満足ですよ」。ミッシェルちゃんもツヤツヤの毛並みで、どこか誇らしげな表情に見えた。いかがでしたか。今回の取材を通して感じたのは、家の悩みは“十人十色”ということ。誰かの家の悩みを聞くことで、少しでも家探しや家づくりのヒントが見つかれば幸いです。ご協力いただいたみなさん、どうもありがとうございました!イラスト高垣秀雄
2018年05月05日人の数だけ、家に関する悩みはある。誰かの悩みに耳を傾ければ、あなたの生活をもっとよくしてくれるヒントが隠れているかもしれません。そんな期待を胸に、道行くあの人この人にリサーチしちゃいました。「家の悩み、聞かせてください!」。全2回でリポートします。■ 六本木のオアシス「檜町公園」で突撃取材!今回訪れたのは、港区にある「檜町公園」。もともとこの界隈には東京ミッドタウンや六本木ヒルズなどがあり、ビジネスマンから親子連れ、外国人観光客まで幅広い人々が集います。取材日はピクニックを楽しむ人がちらほらきっと道行く人の暮らしぶりも多種多様。それならいろいろな人の「家の悩み」にアプローチできるかも?ということで、上京5年目のライター・門上は、編集部・君島さんとともに“お悩み調査隊”を結成し、「檜町公園」で突撃取材。たくさんのお話を聞いてきました!■ 1.かずえさん(60代)「3階建てだから階段がしんどい」かずえさん(60代/主婦)。夫・娘と3人暮らし(+犬、猫)。東京都世田谷区在住。夫の両親が建てた二世帯住宅にお住まいかずえさん(60代/主婦)。夫・娘と3人暮らし。世田谷区で一戸建てにお住まいです。「夫の両親とともに15年ほど住んだ二世帯住宅です。両親はふたりとももう他界しました。両親を中心に設計したので……正直すごく住みにくい(笑)」。土地は100坪あるそうですが、3階建てだそう。ただし、庭は広いものの土地を有効に使えていない、とかずえさんはため息。「1階で娘と私、犬と猫が過ごし、2階は主人の生活の場、3階は私の書斎や納戸として使っています。エレベーターはあるんですけど面倒くさくて……結局3階は全然使わない状態でもったいないの」。一方で娘さんが幼い頃に建てたため、1階はキッチンから全室を見通せる構造になっているのはお気に入りなんだとか。「娘は今18歳。彼女がリノベーションしてくれないかしら(笑)」。■ 2.みさきさん(23)「建売住宅を購入したものの、日当りがイマイチ…」みさきさん(23歳/主婦)。夫・子ども2人と4人暮らし。神奈川県川崎市在住。3階建ての建売住宅にお住まい「今日は、パパが働く六本木のホテルのレストランのオープン日なんです。その前に子ども2人を連れて公園でピクニックしてます」。赤ちゃんと2歳の子どもをあやすみさきさんは、透き通るような肌をお持ちの23歳(お若い!)。12歳上のご主人とは職場で出会って3年前に結婚したそう。今住んでいるのは、ご主人の実家から近く、またご主人が乗り換えなしで通勤できる立地に惹かれて購入した3階建ての建売住宅(1階にお風呂・トイレ・納戸、2階にリビング、3階に個室が2つ)。「静かで住みやすいのはお気に入り。ただ、日当りがあまりよくなくて。内覧したときは曇りだったのですが、不動産屋さんは大丈夫、と……。やはり住んでみないと分からないですよね」そのため布団などが干しにくく、やむをえず洋服も部屋干しに。また1階の納戸は換気しないとカビが生やすいのが大変、とみさきさん。「でも、最近ダンナが掃除してくれて。すごく助かりました」■ 3.YHさん(30代)「小3女子と小1男子。子供部屋どうしよう…」YHさん(30代/主婦)。4人暮らし(+犬、猫、幼虫、金魚)。東京都港区在住。賃貸マンションにお住まい「4人家族でね、ペットも4匹!猫と犬と金魚と幼虫!」と元気に答えてくれたのはYHさんの息子くん(小学1年生)。お姉ちゃん(小学3年生)と息子くん、子ども2人がいるYHさんによれば、公立学校も広い公園もある港区は“子育てしやすい環境”。ビジネス街という印象が強かった筆者には意外でした!「家賃は正直高いです……。今のマンションはこの子たちが幼稚園・小学校に入るタイミングで借りました。主人の職場には遠いですが(笑)」。80平米ある2LDKはペットOKで、住み始めて5年目。「今気になってるのは子供部屋。ゆくゆくは別の部屋をと思いつつ……。後は収納スペースが足りない。実はトランクルームも借りています」また、防音対策や傷防止に床にはマットをしいているものの、すでに付けてしまった傷をどうするかも、退去を思うと気がかりなのだとか。■ 4.Jさん(30代)「家に対する不満はないですが、換気扇から…」Jさん(30代・会社員)。妻・5か月の子供と3人暮らし。東京都港区在住。分譲マンションにお住まい静かに眠る生後5か月の赤ちゃんを抱き、公園を颯爽と歩いていたイクメンでイケメンなJさん。基本は在宅ワークで、時々行くオフィスからも近いため、港区のマンションを購入したそう。「どこが気に入ったとかでもなく、なんとなくですね。特に家に対する不満もないかな」ただし、唯一のネックは「お隣さんからただようたばこの臭い」だそう。「家の中にいても、たまに臭いますね。換気扇からだと思うんですけど。たまに管理会社に連絡すると、一時は効果があるんですけどね……」。赤ちゃんのためにもいつか収まる日を祈るばかり。■ 5.MKさん(69歳)「次に引っ越すなら、今より広いところ」MKさん(69歳/広告関連)。1人暮らし。東京都港区在住。賃貸マンションにお住まい「今住んでるマンションは4年目かな。窓から敷地内の庭が見えるんだけど、昔は大名の庭だったらしい」。自宅とオフィスを兼ねているというMKさんのお悩みは「狭さ」。資料や書籍が捨てられず、どんどん物が増えてしまうのだそう。「2年前の更新のタイミングでは、仕事が忙しくて新居を検討する余裕も無かったんで、そのまま住み続けることにしましたが。次に引っ越すなら、今より広いところだな」檜町公園に集まる人々は、洗練された雰囲気でありながら、とても気さくな方ばかり(ほっ)。気を良くして、まだまだお悩み調査隊は園内を練り歩くのでした。後編につづきます!イラスト高垣秀雄
2018年05月03日マイホームを購入するときに、「マンションがいい」とか「いや、やっぱり一戸建てがいいよね」など、人それぞれで好みや重視するポイントが違ってくると思います。今回は、マンションを選んだ人、一戸建てを選んだ人それぞれにリサーチをし、メリットとデメリット、満足な点、不満な点について、リアルな声を集めてみました。大きな買い物だからこそ決断力が必要なのに、大きな買い物だからこそ、決断力が鈍ってしまったりもするものです。shimanto / PIXTA(ピクスタ)■ とにかく収納が充実!でも、近所付き合いが…。一戸建てのメリットとデメリットまずは、一戸建てに住んでいる人に、メリットや満足していることについて聞いてみました。pixelcat / PIXTA(ピクスタ)「なんだかんだ言って、マンションよりも収納が充実していると思います」(36歳/パート)「自分だけの持ち物って感じがするのが良いですね」(33歳/フルタイム)「子どもの足音を気にしなくてもいいというのは、とても助かります」(30歳/専業主婦)逆にデメリットや不満な点を聞くと、以下のような声が上がってきました。「庭の手入れが大変です。何かできるようなそんな大層なスペースなんてないけれど、それでも草むしりが多くて……」(37歳/専業主婦)「町内会のお付き合いが大変ですね。フルタイムで働いているので、せっかく訪ねてきてもらっても対応できないことが多いんですが、それで『お宅はいつ来ても留守ね』なんて言われることも多くて……ご近所付き合いがギクシャクしています」(39歳/フルタイム)「家のまわりの掃除が大変!ちょっとでも汚くしておくと、お隣さんから苦情がくるし……」(32歳/パート)Graphs / PIXTA(ピクスタ)生活音をそこまで気にしなくても良いというのはやはりメリットだと感じる人が多いのではないでしょうか。しかし、働いていると、ご近所付き合いや町内会のお仕事はどうしても参加率が落ちてしまったりするもの。でも、それがプチトラブルの元だったりもするようです。■ セキュリティはいいが、スペースは…。マンションのメリットとデメリット次にマンションに住んでいる方にメリットや満足していることを聞いてみました。チンク / PIXTA(ピクスタ)「とにかくゴミ出しが楽!うちのマンションは、ゴミの回収日以外でも時間帯も関係なく出すことができるから」(31歳/フルタイム)「セキュリティが良いというのは、安心できる点ですね」(36歳/パート)「上の方の階なので、日当たりもいいですし、蚊もあまり出ません。立地的に見て、一戸建てではなかなか叶えにくい条件だと思って満足しています」(37歳/専業主婦)マンション住民にデメリットや不満な点を聞くと、以下のような声がありました。「スペースが狭い。子どもがものを出しっぱなしにすると、すぐに足の踏み場がなくなります」(33歳/パート)「修繕積立金が高く、家計をじわじわと圧迫します」(38歳/専業主婦)「自由にペットを飼うことができないのが不自由ですね。私も主人もペットを飼う気はなかったのでマンションにしたのですが、娘が飼いたいと言ってきかなくて困っています」(39歳/パート)asu0307 / PIXTA(ピクスタ)限りあるスペースを有効活用できるように間取りが考え尽くされていることが多く、そのため動線が良いのもマンションならではのメリットと言えるでしょう。しかし、スペース自体は比較的狭いので散らかすと大変なことに。セキュリティの高さについては、やはりマンションの大きなメリット。一戸建てとは比べ物になりませんね。■ あえて不満を聞いてみることで気付くこともある!マンションよりも広さに余裕があるイメージの一戸建て。ゴミの管理や外回りの掃除があまり必要ないマンション。どちらにしても、良い点もあれば、不満もあるのですね。家の購入は、人生でそう何度もあることではない大きな買い物です。だからこそ、家を購入するときには、メリットだけでなく、デメリットもあえて聞いてみて参考にしてみるのが良さそうですね。
2018年04月19日住宅コンサルタント兼住宅セカンドオピニオンである、寺岡孝さん著の最新刊『学校では教えてくれない!一生役立つ「お金と住まい」の話』を読んで、今後のライフプランニングに役立ちそうな内容をご紹介しています。第2回は、「住宅ローン」の選択や知っておきたい仕組みのポイントについてです。hilite / PIXTA(ピクスタ)持ち家や車を所有しない筆者は「ローン」と無縁の暮らしです。よって返済プランや利息についてはまったくの無知でした。フリーランスで収入も一定でないため、ローン組めないね!と周囲からさんざん言われ、自覚しています。そんな筆者がローンについて述べるのはおこがましいのですが……。すぐに家を買うか買わないかはご家庭や個人の判断につきますが、ローンの仕組みは知っていて損はないことばかりだと思います。topic_ns / PIXTA(ピクスタ)余談ですが、当時はニュースを聞き流していたアメリカで起きた「サブプライムローン」についてあらためて調べてみました。原因が明確になり何とでも言えますが、極めてハイリスクなローンだったことを理解し、金融商品の怖さを知りました。高金利のローンは家計をひっ迫しかねませんが、現代の超低金利は借入金に対しての利息が低いので、家を買うのに好条件ということ。好条件だからこそ、さらに学んでローンの種類を知り、返済プランを立てることで支払い総額を抑えられる方法もあるのです。誰だって利息を多く払いたくはありませんものね。寺岡さんは本書内で住宅ローン返済に苦しまないための、最適と言える返済プランを提唱していますので一部ご紹介します。■ 頭金、ローンの種類の仕組みを知って賢い選択を家を買うことを決めたら、まず予算を決めます。「いくらなら払えるか」「定年(65歳目途)にはローンは完済しているか」今の暮らしを充実させて、かつ、老後の暮らしをひっ迫することなく、自分たちの収入に見合ったローン返済をすることがとても大切です。Graphs / PIXTA(ピクスタ)融資の際、世帯年収に応じて借入額(融資額)が決まるといいますが、ローン返済に後々息詰まる人は「いくら借りられるか」ということに重きを置いてしまうため、結果、家計に占めるローン返済の割合が高くなってしまいます。せっかく手に入れたマイホームをローン返済が滞り手放さなくてはならないという悲しい事態は絶対に避けたいものです。ローン返済を少しでも軽減するのは、やはり頭金がカギのようです。■ 頭金は住宅購入金の20%以上が望ましい頭金なしで家を買えるローンがありますが、寺岡さんの住宅購入時のアドバイスでは頭金は住宅購入金の20%以上が望ましいと言います。頭金が多いほど毎月の返済額の負担減、完済期間の短縮ができ、結果として支払う利息が少なくて済み、支払い総額を減らすことができます。頭金20%というのは、かなりまとまった金額になるので10%でも金利的に優遇されるといいます。MaCC / PIXTA(ピクスタ)住宅ローンの種類は返済期間のうち元金が変わらない「元金均等返済」はローンの支払い利息が少ないため「元利均等返済」よりもローン支払い総額が少なくなります。「元金均等返済」は初期の返済額が多くなる、毎月返済額が変動するというデメリットもありますが、長い目で見るとお得な返済方法です。ローン返済中にまとまった資金を調達できた場合は、繰り上げ返済すると利息が減り、支払い総額を抑えられるのでこちらも念頭に置いてください。頭金や元金均等返済ローンを組んだ場合の初期費用の出どころは貯蓄からですね。現代は普通預金ではほとんど利息が発生しないので、複利と呼ばれる元金についた利子にも利子が付く金融商品を選ぶのが賢明です。ひとつひとつの選択や、長い目でみると結果が大きく変わってくる金融の仕組み。知っておくと大事に貯めたお金がお金を呼ぶ良いサイクルに乗るチャンスがあります。■ 40代以降の住宅購入のおすすめローンとは?住宅ローンを組むなら定年の年齢から逆算すると、当然若い年齢に始めた方が良いに越したことはありませんが、40代、50代で住宅を購入する方も多くいます。その場合は、2本立てローンを利用する方法があります。freeangle / PIXTA(ピクスタ)1つのローンを定年までに完済する方法で組んで現役のうちに多めに返済すれば、定年後にもう1つのタイプのローン返済が残っていたとしても年金生活でも無理なく返済できるという方法です。筆者は現在すでに40代。2本立てローンについて知らなかったので、今から30年、35年も返済していくのは難しいと考えていましたが、今後家を購入する機会があれば2本立てローンは必須になってくるなと思いました。■ ローンも借換えができる!でも諸経費に注意住宅ローンの金利は低いことに越したことはありません。返済途中でより金利が低い住宅ローンがある場合、借り換えるという選択肢もあります。金利が0.5%下がるだけで支払い総額が百万円単位で変わってくるため、支払い総額を減らす、月々の返済費を減らすことができます。NOBU / PIXTA(ピクスタ)ただしローンの借換えには手数料から税金を含め多くの諸経費が掛かるので、経費を試算してかつ借換えの方が得なら見直しも有効です。ローンの計算式はややこしいですが、住宅を取得するには切っても切れない問題です。大きなお金が動くので、基礎を学び、ベストなプランを選ぶとトータルで見ると大きな節約につながりますよ。次回は、住宅、金融、保険の「ポジショントーク」の注意点についてご紹介します。(つづく)【参考】『学校では教えてくれない!一生役立つ「お金と住まい」の話』
2018年04月15日「住まい」のこと。「お金」のこと。日刊Sumaiでも様々な視点で2つの話題を常に取り上げています。住宅コンサルタント兼住宅セカンドオピニオンである寺岡孝さん著の最新刊『学校では教えてくれない!一生役立つ「お金と住まい」の話』を読んでの感想や、筆者の今後のライフプランニングに役立ちそうだなと思ったことを3回に分けてご紹介したいと思います。Graphs / PIXTA(ピクスタ)はじめに。筆者は40代前半のシングル女性、フリーランス。未婚。子どもなし。持ち家なしの賃貸物件住まいです。本の中では、具体的な数字や金額の例として、日本国内の一般的な就業及び家族形態がモデルとなっているので筆者が該当しない事がいろいろありますが、持ち家経験、ローン経験のない筆者でも知っていたほうが良いと感じたことばかりでした。■ トラブル相談の内容は20年前とあまり変わらない!?寺岡さんが長年の住宅コンサルティング業務に於いてつくづく実感しているのは、マイホーム購入時のトラブル相談内容は20年前とあまり変わらないということ。不動産トラブルの被害に遭っている方が多くいるにもかかわらず、法整備の遅れや、不動産業界の制度設計がなされていないこと、併せて不動産業に従事する人々の知識・経験・実務不足が原因とされています。KY / PIXTA(ピクスタ)家という人生で一番と言っていいほどの大きな買い物をするのに、消費者側の啓発教育も進んでいないため、トラブルを未然に防ぐことが難しいようです。日本の住宅事情や金融、保険、社会保障制度などは複雑な側面があり、事態に直面するまでよほど積極的に関心を持たない限り、知る機会がほとんどありません。Graphs / PIXTA(ピクスタ)なぜなら「学校では教えてくれなかった」から。お金と住まいは幸せに生きていくうえでなくてはならないもの。人生設計途上の筆者ですが、本書内で特に「ツボ」と思ったことを初心者目線で抜粋していきます。■ 家は買うべき?買うならいつ買うべきか?著者の寺岡さんは「家は買うべきか、買うならいつ買うべきか」という質問を多く受けるそうです。その時、寺岡さんが住宅購入を検討している数多くの相談者にとても良い答えを導き出しています。「買いたいと思ったタイミングで融資を受け、返済ができれば買った方がいい」家は自分や家族が住み、生命活動をおこなうために無くてはならないものです。msv / PIXTA(ピクスタ)家を買うことは、自分たちの人生にとって以下の大きなメリットがあると言います。とても楽しい行為確実に生活の質が上がる資産運用のスタート地点に立てる家を買って一定期間のローン返済をすれば、完済後は住宅の管理費と税金のみ。そして自分の資産になります。ですが賃貸の場合、定年を迎えても家賃の支払いは一生続きます。自分の(自分たちの)蓄えたお金をマイホームという資産にすると、生きていくうえで精神的にも物質的にも「強み」になるのだなと感じました。暮らす場所を確保でき、価値ある物件であれば資産になる!naka / PIXTA(ピクスタ)そして自分たちの好きなスタイルの居住空間で暮らす日々の喜びは、かけがえのないものですね。この考えは単身者にも当てはまるそうです。筆者はこれまで家は家庭を持ってからと思っていましたが、資産に余裕があれば、家を買うことはライフプランニングにおいて賢明な選択であると思うようになりました。家を買う、買わないは個々の判断ですが、一度予算のシミュレーションをしてみるのも良いと思います。■ マイホーム購入は「資産」という目で見るべきワトソン / PIXTA(ピクスタ)ひと昔前は「家は一生住むもの」というのが当たり前とされていましたが、現代はマイホームを資産と捉え、それを元手に家を貸す、住み替えるという暮らしの変化と共に家も替えていくというのが常識になっているということも大変興味深い話でした。自分たち家族が快適に暮らすマイホームということを大前提に、快適な周辺環境、暮らしやすい立地など家の付加価値を多角的な目線で考えていくことも重要です。自分の家を、「他人が住みたいかどうか」客観的に判断できる目線を持つことが大切なんですね。大切なことを決めるときほど、舞い上がらずに俯瞰することは大事ですが、住宅購入の際も大いに当てはまります。amadank / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか。蓄えたお金を家という1つの資産にすることは「今」を充実させ、「老後も安心」という人生の盤石な基礎を築くことなのかもしれません。寺岡さんの著書には消費者に寄り添った無理のないマイホーム購入プランが具体的に記されています。家を購入する際にあたり、切っても切れないお金の話。次回は「住宅ローン」のことやあらゆるシーンで遭遇する「ポジショントーク」についてご紹介します。【参考】『学校では教えてくれない!一生役立つ「お金と住まい」の話』
2018年04月12日あこがれのマイホーム探し。本来は心機一転、夫婦ともに嬉しいことのはずなのに、その家探しや新居選びの際、多くの夫婦がトラブルを起こしてしまうそうです。夫婦トラブルの原因は何なのでしょうか。そして、トラブルを解決するにはどうしたら良いのでしょうか。 1. 原因は「男女の思考の違い」?マンション情報サイト「住まいサーフィン」の調査によると、マンション購入を検討するときに、男性と女性では思考が違う傾向があったそうです。男性マンションの資産性の情報が役に立ったマンションの相場全体のことを具体的に相談したい女性学区年収、保育園に入りにくい駅に注目建物や設備のことを具体的に相談したい男性は資産のこと、女性は住みやすさを考えているのだとわかります。やはり家事や育児をこなすのは女性が多いため、家での生活を想像する上で、具体的な設備などが気になるということですね。夫は妻から「資産性よりも暮らしやすさでしょ!」と言われ、夫は「いや、資産性が大切だ」など言い返すようなことがあるのかも。それが夫婦トラブルの原因となってしまうのかもしれません。ただ、「住まいサーフィン」の別の調査によると、資産性の高い物件は安定しており、生活環境も整っている傾向があるのだそう。男性は「生活環境の良さ」や「売却など将来のことを考える」など外側からざっくり見るようなイメージで物件を探していて、女性は「生活のしやすさ」や「毎日の過ごしやすさ」など内側から細かく見るイメージで物件を探しているのかもしれません。そう思うと「夫婦の思考のバランスが良いのでは」と思いますが、両方を兼ね揃えた物件なんてそうそうありませんし、お互いに譲れないからこそ夫婦トラブルとなってしまうわけですね。 2. 家探しトラブルの解決法夫婦の未来に向けた楽しいはずの家探しが、喧嘩や修羅場と化してしまうのは本末転倒です。それではいったい、どうやって解決したらよいのでしょうか。まず話し合いを行うかと思いますが、家探しは単純なことではないので、それだけでは解決しませんよね。話し合う上でのポイントをご紹介します。お互いに優先順位を伝える例えば、「予算」「間取り」「場所」「設備」「日あたり」など、家探しの希望条件をいくつか考えます。そしてお互いにどれを重視したいのか、あまり気にしないのはどれなのか、ランキング形式で書き出してみてください。理由も添えて、なるべく具体的に書くと良いですよ。例オートロックで2階以上。セキュリティのため都心でなくてもいいけど周辺設備が充実している場所通勤に便利な場所。満員電車を避けたいので自転車で行ける距離などそれを見せ合うことで、お互いに考えがマッチしている部分や譲れない部分、妥協点などが見えてきます。また、相手の理由は冷静に聞きましょう。案外「それいいかも!」と思えるかもしれませんよ。譲れない希望を平等に叶えるお互いの希望条件すべてを採用していたら埒があかないので、「どうしても譲れない条件」はなるべく叶えるようにしましょう。その代わりに、その他の希望条件のランクを落とすか、相手に譲歩してくださいね。そうやっていくことで、家探しの的が絞りやすくなります。また、妻の意見ばかり採用・夫の意見ばかり採用となっては、住み始めてからも喧嘩が続きます。ささいなことでも「だからあのときこうすればよかったのに!」となり、家庭内の雰囲気が最悪に。完全に平等とはいかなくても、相手に合わせた「不満」の部分は同じくらいにして、気になるところも「まあいいか」と許せるような心持ちでいられたら良いですね。そのためにも、話し合いはしっかりと納得するまで行ってくださいね。 夢や希望が膨らむ家探しですが、夫婦の考えかたや価値観の違いが浮き彫りになることも。夫婦トラブルを避けるために、家探しの際にはしっかりと話し合いをするようにしましょう。そのときには、「譲れない部分」や「譲歩しても良い部分」、「相手の意見を取り入れる努力をする」ことで、なるべく2人の理想に近い物件を探しましょう。家探しでさんざん揉めたのにいざ住んでも喧嘩になる、といった事態を避けるためにも、冷静に話し合うことが重要です。 参考:マンション選び夫婦ゲンカを回避する円満な選び方は?購入検討時の男女の「こだわりの違い」を調査妻VS夫住まい選び!意見の食い違い大調査
2018年03月13日マイホームは人生でもっとも大きな買い物です。せっかくなら、家族のこだわりがたっぷり詰まった、理想のわが家を…と誰もが思うでしょう。しかし、実際に家を買った人に話を聞いてみると、「正直、このこだわりはいらなかった」と後悔している人もちらほら。こだわりの実現にはお金がかかりますので、後悔することはできれば避けたいですよね。ママたちがどんなこだわりを「いらなかったな」と感じているのか? その声に耳を傾けてみましょう。■畳にこだわったばっかりに…見落とした子どもの成長 Tさんの場合最初は、4歳の男の子と2歳の女の子のママ・Tさんのケースです。「2年前に一戸建ての注文住宅を建てました。私は和室のある家に憧れていたのですが、子ども部屋の確保などを考慮するとなかなか難しくて…。それでもあきらめきれず、リビングの隅に一段高くなった畳スペースを設けることにしたんです。家が完成した当初は大満足で、畳スペースで読書や昼寝を楽しんでいました。」しかし、そこには“子どもの成長”という落とし穴が…。「上の子が成長して動きまわるようになると、畳スペースの段差が危なっかしくて…。娘もこれからどんどん活発になっていくでしょうし、畳スペースより、リビングそのものの広さを優先すべきだったと後悔しています」たしかに、リビングと続きになっているちょっとした和室はとてもすてき。ただ、安全性のことも忘れずに検討しておきましょう。■オシャレで開放的だけど…家中に響きわたる音に後悔 Kさんの場合続いては、リビング階段にこだわったものの、ちょっとだけ後悔しているというKさん。一体、何が気になるのでしょうか?「憧れのリビング階段&吹き抜けでとても開放的なマイホーム。基本的には大変気に入っていますが、ただ一点、リビングの音が家全体に響いてしまうことが気になっています。子どもの夜泣きがひどい時期には、家のどこへ連れて行っても家中に泣き声が響いてしまって…。2階の寝室で寝ている夫も目を覚ましていました。こんなに音が響くと知っていたら、やらなかったかも?」リビング階段や吹き抜けだからと言って、かならずしも音が気になるというわけではないでしょう。ただ、構造によってはこういった問題も起こり得るようです。リビング階段や吹き抜けはたしかに開放的でオシャレ。子ども部屋が2階の場合、リビングを通らなければ子どもが自室へ行けないため、親子のコミュニケーションが増えるといった魅力もあります。何を優先するか、将来のことも含めてよく考える必要がありますね。 ■ベビーカーが入らない! 後悔のシューズクローゼット Cさんの場合次に紹介するのは、妊娠中に一戸建て住宅を購入し、現在は新居で子育て奮闘中のCさん。シューズクローゼットが不要だったと感じているそうです。「子どものおもちゃや靴が増えていくだろうから…と、広めのシューズクローゼットにこだわりました。でも、実際に子どもが産まれてみると、玄関が狭くてベビーカーがそのまま入らないんです! 折りたためば入りますが、とても不便!」シューズクローゼットを優先するあまり、肝心の玄関が狭くなってしまった例です。「シューズクローゼットも結局、それほど広い作りにはならなくて、ベビーカーがそのまま入るほどのスペースはありません。どっちつかずになってしまうくらいなら、あきらめれば良かったなと思います」玄関は家の顔。すっきりきれいに保つために、ゆったりとした玄関収納を確保できるシューズクローゼットはとても魅力的です。しかし、玄関の広さも生活には欠かせないポイントですね。■こだわりの作業台がキッチン家電置き場に Aさんの場合最後は、家づくりではキッチンにとことんこだわったというAさん。一つ心残りがあるそうです。「キッチンの背面に少しスペースがあったので、テーブルを造り付けして作業台を設けました。しかし、実際に生活をはじめてみると、作業台が活躍するシーンはあまりなく…。現在は、キッチン家電置き場になっています。こんなことなら、収納家具を設置できるように、何もないスペースとして空けておけば良かったです」キッチンの作業台は、ちょっと書き物を、読書を、子どもと一緒に調理を…なんて夢がふくらみますが、そのために収納・家電設置スペースが減ってしまうのは困りもの。作業台の設置は、必要な収納・家電設置スペースを確保したうえで検討した方が良さそうです。マイホーム購入において情報収集は大切なポイント。ただ、「こんな機能・工夫があると便利ですよ、すてきですよ」という前向きな情報にくらべ、「これは失敗だった!」というネガティブな情報は耳に入りにくいものです。こだわりを実現しようとすると、その一方で犠牲になる部分があるかも? 暮らしはじめてから後悔しないために、こだわりの「デメリット」にもきちんと目を向けることをおすすめします。
2017年09月12日住まいは生活の基盤ともいえる大切なもの。一昔前までは結婚してマイホームを手に入れるスタイルが主流となっていましたが、近年は持ち家を持たず、生涯賃貸で暮らすという家庭も増えてきています。では賃貸と持ち家では、どちらがお得に住めるのでしょうか?それぞれの良い点と悪い点をしっかり比較して、賃貸にするか持ち家にするかの選択を慎重に行いたいですね。果たしてどちらがよりお得なのか、さまざまな視点からチェックしてみましょう。■賃貸のメリット&デメリット賃貸はトータル的に見て、持ち家よりも「高くつく」イメージがありますが、実際はどうなのでしょうか?費用面はもちろん、生活面におけるメリットやデメリットも知っておきましょう。【メリット1】家の維持費を積み立てる必要や手間がない老朽化によって建物が傷み、改修工事が必要になった場合は、賃貸であればその費用は管理組合が負担します。通常賃貸の場合は毎月「管理費」を支払っており、そのお金が使われることになります。管理費さえきちんと払っていれば、修繕のための維持費を自ら積み立てておく必要はありません。またトイレが壊れたり、浴室の湯沸かし機能が作動しなくなったりなど、室内の設備に不具合が生じた場合には、管理組合が速やかに対応してくれます。持ち家の場合は業者を自分で探してコンタクトを取り、修理依頼をしなければならず、何かと面倒です。賃貸はそういった手間がなく、すべて任せられる点もメリットといえます。【メリット2】家の住み替えがしやすい住んでいる家に飽きたり、転勤で別の土地に移らなければならなくなったりすることもあるでしょう。そんなときでも賃貸なら、いつでも住み替えが可能です。もちろん住み替える場合はまた新たに敷金・礼金や仲介手数料、引っ越し費用がかかりますが、持ち家を売却して引っ越す手間や負担を考えると、賃貸の方がよりお手軽です。ご近所トラブルがあり、住んでいる物件にいづらくなった場合も、賃貸なら悩む前に住み替えを検討できるといった気軽さがあります。中には常に新しい物件を求めて幾度となく引っ越しを繰り返しているケースも多く見られます。同じ家に住み続けるよりも、常に変化を求めて生活することを望む方に賃貸は最適なのです。【メリット3】初期費用を抑えられる持ち家を手に入れるためには、購入時に多額の資金が必要となります。物件購入価格はローンを組んで毎月返済していくスタイルが主流ですが、その他の諸費用はローンに含めることができず、まとまった金額を貯金から下ろさなければなりません。しかし賃貸の場合は初期費用が少なくて済むため、貯金を大きく削る心配はないのです。では実際に賃貸と持ち家では、初期費用にどのくらいの差が出るのでしょうか?仮に60平方メートルの住居に入居するケースで比較してみましょう。持ち家として購入する場合、物件価格を30,000,000円とすると、そのうちの20%、つまり6,000,000円を頭金として支払う必要があります。そこに印紙税、住宅ローン借入手数料のほか、不動産会社が仲介に入っている場合には仲介手数料なども支払わなければなりません。これが物件価格の7%程度かかり、合わせて8,100,000円が初期費用としてかかる計算になります。一方、賃貸として借りる場合の賃料を130,000円とすると、この額に礼金と仲介手数料を足した家賃3ヵ月分、つまり390,000円程度が初期費用としてかかります。(通常敷金もかかりますが、退去時に戻ってくることを想定してあらかじめ外して考えています。)こうして比較してみると、初期費用に関しては賃貸の方が8,000,000円弱安くなることがわかります。なるべくリーズナブルに住まいを手に入れることを重視するなら、断然賃貸がおすすめです。【デメリット1】ずっと家賃を払い続ける必要がある賃貸の場合は、住み続ける以上は家賃を払い続けなければなりません。元気に働いている間は問題ないですが、定年後も同じように家賃や更新料、駐車場代を払う必要があります。年金収入のみでこれらの費用を支払い続けることはかなりの負担です。生涯ずっと賃貸に住み続けると決めたら、老後の支払い用に貯金をしておくなど計画的に配慮することが求められるでしょう。【デメリット2】防音性が低い物件が多い一般的な賃貸物件は構造や設備の強度が低く、壁が薄いといった特徴があります。そのため防音性が低く、上下や両隣の物音や話し声が気になりやすいです。もちろん自分の出す音や振動にも注意を払って生活する必要があります。それゆえにピアノなどの楽器はNG、ペットNGなどの制限を設けているケースがほとんど。また小さい子供がいる家庭の場合は、子供の泣き声や足音などで周囲に迷惑をかけてしまう可能性を考慮しなければなりません。防音性に関しては賃貸には期待できず、防音を重視するなら持ち家がおすすめといえるでしょう。【デメリット3】リフォームなど改築を自由にできないせっかくの自分の住まいですから、いろいろと手を加えて自分仕様の空間に生まれ変わらせたいですよね。しかし賃貸の場合は自分の所有物ではなく、あくまでも「借りている」わけですから、間取り変更などの改築はもちろん、壁に穴を開けるといった行為もNGです。もしも勝手に手を加えてしまった場合は、退去する際に多額の費用を支払って元に戻さなければならなくなる可能性も。賃貸であることを常に念頭に置き、入居時のままの状態をなるべくキープすることが求められます。■持ち家のメリット&デメリット続いては持ち家のメリットとデメリットをご紹介します。前述した賃貸のメリットとデメリットと比較しながらチェックしていきましょう。【メリット1】老後の住宅を確保できて安心持ち家ならではのメリットが、老後安心できること。住宅ローンの支払い中は大変ですが、支払いが終われば、老後は経済的な負担がほとんどありません。また「家」という大きな資産があることは大きな安心に繋がります。さらに資産があることで、子や孫に財産として残せるといったメリットもあります。特に一戸建ての場合はマンションに比べて資産価値が下がりにくいため、なるべく資産価値をキープして相続したい場合は、日頃からきちんと修繕しておくとよいでしょう。【メリット2】社会的信用を得やすい家を購入するとその家が担保となるため、社会的信用が高くなります。例えば急にまとまったお金が必要になってお金を借りたい場合も、持ち家に住んでいれば賃貸の場合よりもスムーズに借り入れ手続きを行えます。お金を借りる際以外にも、さまざまな契約時に有利です。【メリット3】リフォームできる家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、住まいの増改築ができる点も持ち家ならではの魅力。集合住宅の場合は管理規約が絶対条件のため自由度を制限されてしまいがちですが、一戸建ての場合は希望に添ったリフォームを実現できます。子供の成長に合わせて間取りを変更したり、バリアフリー仕様にしたり、持ち家ならより快適な住まいを目指すことができるでしょう。好みに合わせてアレンジできることで、より楽しく有意義に生活できます。【デメリット1】多額の初期費用が必要「持ち家を購入した方が月々の家賃負担が少なくて済む」とよく耳にしますよね。確かに一生涯賃貸に住む場合と持ち家とでは、ローン返済に終わりがある持ち家の方がお得といわれています。しかし持ち家購入時には非常に多額の資金が必要なため、大きなお金の準備が必要です。先述したように、物件価格の20%程度の頭金、そして7~8%程度の諸費用(印紙税やローン融資手数料など)を支払わなければなりません。ある程度貯蓄がなければ持ち家購入は難しく、賃貸のように気軽に手続きできるものではないといえるでしょう。【デメリット2】簡単に住み替えができない何らかの理由によって住み替えたい場合、持ち家だと賃貸のように気軽に行うことができません。どうしても住み替えを希望する場合はその持ち家を売却しなければならず、場合によっては当初よりはるかに資産価値が下がっていて、かなり損をしてしまうケースも想定できます。ただし期間限定の海外赴任などで再び戻ってくる場合は、その間持ち家を賃貸で貸して家賃収入を得るといった選択肢もあります。売却する負担を考えると、安易に手放さない方がよいでしょう。【デメリット3】維持費がかさむマンションの場合は毎月修繕積立金を支払う必要があり、共用部分の修繕の際にそのお金が使われます。一戸建ての場合は月々の維持費はかからないものの、修繕が必要になるときのために自己管理で貯金をしておかなければなりません。賃貸の場合は毎月支払う管理費の中に修繕のための資金が含まれており、その額は持ち家に比べてかなり良心的です。管理費の相場は家賃の5~10%程度といわれていて、家賃100,000円の物件の場合の管理費は5,000~10,000円程度。持ち家がマンションの場合は、管理費のほかに修繕積立金を支払わなければならず、この相場が20,000円程度ですから、賃貸の方が安く済むのは一目瞭然です。月々の負担が多くなるのは、持ち家の場合は避けられないといえるでしょう。■持ち家と賃貸、結局お得なのはどっち?これまで持ち家と賃貸のメリット・デメリットを見てきましたが、こうして比較してみると「どちらが損でどちらが得」と一概に判断できないことがわかります。費用面で考えると、一般的に毎月の家賃にかける費用は月収の25%以内が目安とされています。家賃が25%以内の賃貸物件であれば、多額の住宅ローンを抱える持ち家に比べて一見楽に感じるかもしれません。しかし問題は退職をし、年金収入のみの生活になったときです。家賃が年金収入の25%を超えてしまうと、一気に家計が圧迫され、それまでの生活水準を保つことができなくなります。場合によっては家賃すら払えず、家を失って途方に暮れてしまうケースも考えられるでしょう。もちろん貯蓄が潤っていればその心配はなく、老後は貯金を崩しながら賃貸に住み続けることも可能です。ただ持ち家なら初期費用はかさむものの、ローン完済後には賃貸のような生活苦に陥る心配がありません。つまり将来的な生活の安定を重視するなら、持ち家を選ぶ方がお得といえます。ここで1つ注意したいのが、持ち家のローン返済後にどれだけ住み続けるかにもよるということ。なぜならローンの完済によって経済的負担が一気に減るため、完済後にその家に長く住むほど持ち家の方がお得になっていくからです。ただしローンを完済する頃には建物の老朽化がかなり進んでいる頃で、場合によっては大規模な補修工事が必要になる場合も。そうなると多額の修繕費用がかかってしまい、ひとえに「長生きすれば持ち家の方が得」とも言い切れません。費用面で損得を判断するよりも「賃貸と持ち家のどちらがライフスタイルに合っているか」を重視して選ぶとよいでしょう。例えば転勤が多い方であれば、持ち家ではなく気軽に住み替えができる賃貸、老後はお金の心配をせずにのんびり生活したい方は、若いうちにたくさん働いてコツコツとローン返済をしていく持ち家…というように、自分や家族のスタイルにマッチするかどうかを考えましょう。最近では若いうちに持ち家を購入し、なるべく早いローン完済を目指すケースが多いようです。確かに将来的には楽ですが、家の良し悪しを分別できるようになるまでは賃貸暮らしをおすすめします。例えば方角による遮光性の違いや必要な設備環境など、実際に生活してみないとわからないことがたくさんあるからです。その分別ができずに勢いで持ち家を購入してしまうと、あとあと「リビングは別の方角がよかった」「この設備は必要なかった」と後悔することになりかねません。いずれ持ち家購入を考えている場合は、まずは賃貸生活によって住まいに求める条件を吟味し、その上で持ち家購入に踏み切るとよいでしょう。持ち家は一度購入したらそう簡単には住み替えることができません。慎重に物件選びを行いましょう。■おわりにいかがでしたか?家族構成やライフスタイルの変化に合わせて柔軟に住まいを変えたい場合は賃貸を、家族が一生住めて財産となる住まいを手に入れたい場合は持ち家を選ぶのがベストです。ただし一口に持ち家といっても価格や条件はさまざま。まずは一括見積もりを活用して、希望条件に合う物件をチェックしてみましょう。たくさんの物件に触れることで、どんな住まいが適しているかが自然と見えてくるはずです。
2017年05月12日「そろそろマイホームを手に入れたい…」そう考えたときに誰もが悩むのが「マンションにするか一戸建てにするか」という選択肢。どちらにも得をするポイントと損をするポイントがあるため、それらを踏まえた上で慎重に決めたいですよね。そこで今回は、マンションと一戸建ての魅力や懸念点を徹底的に比較してみました。生活面や費用面における違いをチェックし、自分のライフスタイルに合うのはどちらなのかしっかり見極めましょう。■マンションと一戸建ての10の違い大きな違いとしては、マンションは集合住宅、一戸建ては個人住宅という点です。ほかにもマンションと一戸建てにはさまざまな面で相違点があります。ここでは特に注目すべき10のポイントについてまとめてみました。【違い1】自由度一戸建ての場合は自分の持つ土地・建物ですから、基本的にリフォームやリノベーションなど自由に行うことができます。間取り変更を伴う大規模工事も可能なため、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて住まいの形を変えられることが一戸建てならではのメリットです。それに対してマンションの場合、リフォームできるのは基本的に専有部分のみです。また専有部分でも大きく間取りを変えることは構造上できないことも。管理規約に沿ってリフォームを行う必要があり、自由度は低いと言えるでしょう。【違い2】セキュリティ面セキュリティ面にも大きな違いがあります。まず一般的なマンションには共用部分に監視カメラが設置されていたり、オートロック設備が整っていたりと、防犯設備が充実しています。また管理人や警備員が巡回しているため、不審者が寄り付きにくい点も大きな特徴です。一方一戸建ての場合はマンションよりも防犯面が弱く、空き巣や放火といった被害が懸念されます。特に閑静な住宅街では人通りが少なく、発生件数が高まるようです。必然的に防犯対策を意識した住居が求められるでしょう。もちろん一戸建ての防犯設備を強化することはできますが、マンションと同じようなセキュリティ対策を行おうとすると、かなりの費用負担が発生します。限られた予算内で行うセキュリティ対策には限度があり、思うように対策しづらいのが現実です。【違い3】プライバシー面生活しているとどうしてもさまざまな音が発生してしまいますが、一戸建ては独立しているため、近隣への影響を必要以上に意識しなくてよいといったメリットがあります。また階下への振動や音などに配慮して生活する必要がなく、のびのびと生活できることも一戸建てならではの特徴です。しかしマンションの場合はそうはいきません。常に両隣や上下階への音や振動による影響を気にしながら生活する必要があり、プライバシー面では一戸建てに劣ると言えるでしょう。「集合住宅」であることを意識しない行動はトラブルのもとになるため、注意が必要です。【違い4】ご近所付き合いマンションは集合住宅ですが、必要以上に近所付き合いを気にしなくてよい点が大きなメリットです。実際に何十年と生活していても、同じ階にどんな人が住んでいるのかほとんど知らないといったケースもよく耳にします。これに対し一戸建ての場合は、近隣住民との連携が問われることが多いです。その1つがゴミ集積所の掃除当番でしょう。持ち回りで行わなければならないため、一定のご近所付き合いは避けられないと言えるでしょう。【違い5】立地条件マンションが建てられるのは、駅近などの利便性の高い場所が主です。そのためマンションを選ぶと通勤のしやすさや、周辺環境の充実といったメリットがあります。立地において不便を感じることは少ないでしょう。対して一戸建ての場合ですが、立地条件重視で一戸建てを探すとなると、かなり高額な予算を見積もらなければなりません。なぜなら立地条件のよいエリアは土地代が高いためです。高額予算覚悟で利便性の高いエリア内で探すか、利便性は諦めてなるべくリーズナブルなエリアで探すかのどちらかを選ぶ必要があります。集合住宅であるマンションの場合は、1戸あたりの土地代が安くて済むため、予算を抑えつつ立地条件のよい場所に住むことが可能です。【違い6】保温面や日照面、害虫面マンションはコンクリートでできているため、一戸建てに比べて断熱性・気密性に優れています。夏は涼しく冬は暖かい快適な生活を送れるでしょう。中層階・高層階と階が上がれば上がるほどに日当たりや眺望がよくなり、害虫による煩わしさも少なくなります。もちろん最近では断熱性や気密性に優れた一戸建てが多く出回っており、一昔前に比べると断熱性能がよくなってきています。しかしやはりマンションの断熱性の高さには及びません。また一戸建ての場合はやはり害虫による影響が多く、ゴキブリが発生しやすい、蚊が家の中に入ってきやすいといった害虫トラブルは多いと言えるでしょう。【違い7】庭付きかどうか一戸建ての醍醐味は庭のある生活を楽しめることです。季節の草花を植えたり、子供の遊び場を作ったり、アレンジ次第でオリジナルの庭作ができます。身近に自然と触れ合えるため、日々のストレス発散にも繋がるでしょう。マンションの各戸には庭がなく、自由に使える屋外の空間はベランダのみ。家庭菜園や植物の育成がしたい方は、物足りなさを感じてしまうかもしれません。ただマンションによっては敷地内にガーデンスペースを設けているところもあります。自由に草花を植えるなど趣味を楽しむことはできないものの、気分転換に足を運んだり、子供の遊び場として使ったりすることは可能です。【違い8】車の利便性車をよく利用する場合に注目したいのが、車の利便性についてです。一戸建ての場合は敷地内に駐車場があり、玄関を出てすぐに車に乗ることができるため、荷物の出し入れをスムーズに行うことができます。一方でマンションの場合は駐車場が別棟であるケースが多く、世帯数の大きいマンションほど住居から駐車場までの距離が遠くなります。中には機械式の駐車場もあり、車の出し入れだけでも時間と手間がかかる場合も。雨の日や急いでいるときは、特に煩わしさを感じてしまうでしょう。【違い9】バリアフリー面バリアフリー面では、マンションに軍配が上がるでしょう。エレベーターのあるマンションであれば、自分の住む階までエレベーターで上がることができ、階段の上り下りを行う必要がありません。またフロア内は段差がほとんどなく車椅子でも移動しやすいため、高齢者や体の不自由な方にとって安心のつくりになっています。ただ最近ではバリアフリーを意識した戸建て住宅が増えてきています。段差のないフラットなフロアや室内エレベーター、手すりなどバリアフリー設備が充実している物件を選んだり、リフォームで住みやすく変えたりもできます。その分予算は必要ですが、バリアフリーを含むリフォームをすると税金が安くなる制度もあるため、うまく活用するよい対策になるでしょう。【違い10】資産価値の違い資産価値は一戸建ての方が断然優位です。一戸建ての場合、土地も建物も所有しているため、仮に年月が経って建物の資産価値が下がっても、土地の資産価値は下がりません。また建物は老朽化したら補修や建て替えなどで対応できるため、きちんと対処すれば安定した資産価値を保つことができます。一方マンションの場合は、建物の老朽化が進むと売却自体が難しくなり、建て替えも一戸建てのように自分の意志だけではできません。土地と建物は区分所有となっているため、建て替えるためには区分所有者の5分の4もの同意が必要となります。そのため一戸建てのように資産価値をキープすることが難しいと言えるでしょう。■マンションを購入する際のメリット&デメリットここからは、費用面におけるマンションのメリット・デメリットを見ていきましょう。【マンション購入のメリット】マンション購入時のメリットは、一戸建てに比べて物件の購入価格を抑えられることです。新築物件を同じ条件で比べた場合、マンションの方が購入時の価格は安い傾向にあります。また物件価格だけでなく購入時の「諸費用」もマンションの方が抑えられます。例えば30,000,000円の物件の場合、マンションと一戸建てとでは最低でも300,000円前後の差額が生まれる傾向にあります。では上記を具体的に見てみましょう。・一戸建ての場合水道加入負担金300,000円程度(物件価格に含まれるケースあり)火災保険料等400,000円程度(「つなぎ融資」を利用する場合の利息300,000円程度)・マンションの場合修繕積立基金300,000円程度火災保険料等100,000円程度つまりマンションの場合は一戸建てに比べて300,000~600,000円程度諸費用が安くなります。【マンション購入のデメリット】マンションは購入時の予算は抑えられるものの、購入後の月々の支出が定期的に発生することがデメリットとして挙げられます。具体的な支出としては「管理費」「駐車場代」「修繕積立金」の3つがあります。月々の支出として代表的なものが「管理費」です。これは月々10,000~40,000円程度かかります。さらに車を所有している場合は「駐車場代」が必要で、月々5,000~15,000円程度。共用部分の大規模修繕のために積み立てておく「修繕積立金」は月々10,000~20,000円程度と、毎月さまざまな費用を支払わなければなりません。さらに固定資産税についてもマンションの方が高くなる傾向にあります。その理由は、一戸建てに比べてマンションの方が物件価格に占める建物の割合が大きいからです。そして建物の構造上、マンションは固定資産税評価額が高くなることも大きく関係しています。仮に30,000,000円の物件でマンションの固定資産税評価額が120,000円程度、一戸建ての場合が80,000円程度だとすると、30年間で支払う固定資産税の総額がマンションの場合は3,600,000円程度、一戸建ての場合が2,400,000円程度となり、およそ1,200,000円もの差が生まれます。このように、マンションは購入後に何かと支出が多くなる点がデメリットと言えるでしょう。■一戸建てを購入する際のメリット&デメリットマンションと同じように、一戸建ての購入にも得をする点と損をする点があります。以下で詳しくご紹介しましょう。【一戸建て購入のメリット】一戸建ての費用面におけるメリットは、購入後の支出を抑えられることです。マンションで月々支払う必要がある、管理費や駐車場代は一切かかりません。もちろん修繕すべきタイミングで費用はかかりますが、自己管理で積み立てていけるため毎月の支出がかさむことはないのです。マンションと一戸建ての維持費を比較した調査によると、30年間で支払う維持費の総額は、マンションが9,400,000円程度、一戸建てが6,900,000円程度で、マンションの方が2,500,000円程度多くかかることがわかっています。駐車場代を含めるとおよそ10,000,000円弱の差となり、マンションの維持費の高さは一目瞭然です。また先述したように、固定資産税に関しても一戸建ては負担が少ない傾向があります。固定資産税は建物を所有している限り、毎年支払う義務があります。分納できるものの負担がかなり大きく家計を圧迫する恐れもあるため、負担が軽減される一戸建ては安心と言えるでしょう。【一戸建てのデメリット】一戸建ては購入時にマンションよりも大きな予算が必要であるというデメリットがあります。マンションは集合住宅でかかる土地代が少なくて済むため、一戸建てに比べると購入金額が安いです。しかし一戸建ての場合は土地代をまるごと負担する必要があるため、価格が高くなる傾向にあります。つまりマンションの場合は、購入時の価格は抑えられるもののじわじわと支出がかさんでいき、一戸建てでは購入時にお金がかかりますが、その後の負担は楽になるということです。貯蓄や今後の収入の目途、子供の進学時期などを総合的に考慮して、どちらがよいのか考える必要があるでしょう。■おわりにいかがでしたか?マンションと一戸建ては生活面・費用面においてそれぞれメリットとデメリットがあります。また物件によってもそれぞれ特徴が異なるため、マンションと一戸建て両方に魅力を感じている方は、無理に「こっち」と限定せずにさまざまな物件を調べてみましょう。おすすめは一括見積もりを利用した物件探し。条件に合った物件情報を1度にたくさん集められるだけでなく、親身に相談に乗ってくれる優良業者さんと繋がるきっかけになります。ぜひ一括見積もりを活用して、毎日快適に過ごせる住まいを探しましょう。
2017年05月12日住宅ローンの借入を検討している人であれば、「団信」あるいは「団体信用生命保険」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。団信とはどのような生命保険なのでしょうか。またどのようなことに注意すればいいのでしょうか。今回は住宅ローンと深いかかわりのある団信について解説します。■団体信用生命保険とは?団体信用生命保険、通称「団信」は、住宅ローンの返済中に、ローンの契約者が死亡したり高度障害になったりした場合に、生命保険会社が住宅ローン残高に相当する保険金を支払う制度です。民間金融機関の多くは、団信の加入を住宅ローン借入の条件としています。団信の加入が住宅ローン借入の条件である場合は、保険料は金利に含まれることが一般的です。保険料として、0.3%程度金利が上乗せされます。掛け金が安く、また年齢によって保険料が変わらない点が特徴です。ただし、別途保険料を支払う必要のある金融機関もあるため、よく確認しましょう。たとえばフラット35の場合は、住宅ローンの返済額とは別に保険料を年に一度支払います。保険料はローン残高によって決まり、10,000,000円あたり年間36,000円の割合で計算される仕組みです。したがって、繰り上げ返済をして元金が減れば、団信の保険料も下がります。さらに早期にローンを完済した場合には、支払い済み保険料のうちで未経過の保障月数があれば、払い戻しがある点も特徴です。なお団信の保険料は保険金の受取人が金融機関であるため、生命保険料控除の対象にはなりません。年末調整や確定申告の際には申告できませんので注意しましょう。【団信に加入できる条件】団信に加入できるための条件には、「満15歳以上満70歳未満であること」および「生命保険会社の加入承諾があること」が挙げられます。「生命保険会社の加入承諾」は、契約者の健康状態が良好であるかによって可否が決まります。病気をしていて通院、投薬をしている場合は団信に加入できないことがあります。たとえば高血圧症やがん、糖尿病といった生活習慣病にかかっていると団信に加入できない可能性が濃厚です。またうつ病といった精神疾患についても、通院中・投薬中の場合は団信加入の支障になります。【ワイド団信】もし健康上の理由から通常の団信に加入できない場合には、引受基準が緩和された「ワイド団信」に申し込んでみるのも手です。金利が0.2~0.3%程度高くなりますが、加入できる場合があります。ワイド団信の告知項目は通常の団信とほぼ同じです。「3か月以内に医師の診察を受けていないか」、「3年以内に2週間以上の治療をしていないか」、「障害はないか」といったことを問われます。「一般の団信に比べてこの程度入りやすい」というはっきりとした基準はありませんが、引受範囲が広いため通りやすいという認識を持っていてよいでしょう。ワイド団信は、年齢制限が50歳までと狭まっている点が特徴です。条件が合えば活用してみるとよいでしょう。【団信と連帯債務者の関係】夫婦共働き世帯や親子で住宅ローンを借りる際は、ローン契約の仕方と団信の入り方に注意が必要です。夫と妻、または親と子がそれぞれ住宅ローンを借り、それぞれが団信に加入した場合は、たとえば夫に万が一のことがあった場合、夫の分のローンは団信で完済されますが、妻の分のローンは残ってしまいます。親子の場合も同様です。夫または妻がローンを借り、もう片方が連帯債務者となって、主債務者のみ団信に加入している場合は、主債務者に万が一のことがあった場合は、住宅ローンは団信で完済されますが、連帯債務者に万が一のことがあっても住宅ローンはそのまま残ります。親子の場合も同様のことがいえます。以上2つのケースでは、収入合算などをして多めのローンを組んでいる場合、片方の収入がなくなるとローンの返済が苦しくなったり、生活が圧迫されたりする可能性があります。共働き世帯でローンを組む際のリスクとして認識しておきましょう。夫婦共働き世帯でローンを組み、団信に加入する場合のリスクについては、フラット35を借入れ、機構団信の「デュエット(夫婦連生団信)」に加入することで対処可能です。この場合だと、主債務者・連帯債務者のいずれかに万が一のことがあった際には、不動産の持分や返済額にかかわらず、住宅ローンがすべて相殺されます。ただし、保険料は単独加入の約1.56倍になる点は留意しておきましょう。以上2つのケースでは、収入合算などをして多めのローンを組んでいる場合、片方の収入がなくなるとローンの返済が苦しくなったり、生活が圧迫されたりする可能性があります。共働き世帯でローンを組む際のリスクとして認識しておきましょう。【他の生命保険との兼ね合い】すでに他の生命保険に加入している場合は、そのなかに住宅資金の保障額が含まれているかどうかをチェックしましょう。もし含まれている場合は保障が重複していることになります。住宅ローンの借入を機に、生命保険の見直しも行っておいてください。■就業不能状態になった場合はどうする?団信で気をつけるポイント冒頭で述べたとおり、住宅ローンの契約者が死亡したり高度障害状態になったりした場合は、団信が支払われてローンは完済になります。ただしその他の理由で長期間働けない状態になった場合には、団信は支払われません。就業不能状態にあっても住宅ローンを返済し続けなければならない点に注意が必要です。以下で、就業不能状態になった場合の住宅ローン対策についてご紹介しましょう。【疾病特約付きの団信】最近では、通常の団信の保障に加え、特定の疾病に対する特約付きの団信も多く出ています。たとえば、三大疾病保障は「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」になった場合、住宅ローンの残高を団信が支払ってくれるものです。ほかにも七大疾病特約や11大疾病特約といったものがあります。保険金の支払いについてはいくつかのパターンがあります。ひとつは、指定の病気になったらすぐに保険金が支払われ、住宅ローンが完済されるものです。一方、一定期間は毎月のローン返済額分だけ保険金が支払われ、その状態が続いたらローン残高が清算されるものもあります。なお一般の生命保険とは違い、あくまでローン残高を支払ってもらえる制度ですから、入院や手術の際に保険金は出ません。一般の生命保険・医療保険における補償内容との違いをはっきりさせておきましょう。【傷病手当金】協会けんぽや共済組合の加入者であれば、病気やケガで仕事を4日以上休んでいる場合に、傷病手当金を受け取れます。生活費を工面しつつローンを返済するのに役立つでしょう。傷病手当金の受取額は、以下のように計算します。1日当たりの金額=(支給開始日の以前12か月間の各標準報酬月額を平均した額)÷30日×3分の2なおひとつの病気やケガについての傷病手当金支給期間は、支給を開始した日から最長1年6か月間です。やや期間が短い点には注意しておくべきでしょう。【債務返済支援保険】債務返済支援保険とは、病気やケガのため長期間就業不能状態になった場合、住宅ローンの契約者を被保険者として、一定期間、契約で定められた金額を補償する制度です。保険契約者は銀行などの金融機関、被保険者は住宅ローンの契約者であり、団体契約であることから、保険料が割安になっています。なお、「就業不能状態」とは入院の場合だけでなく、医師の指示による自宅療養の場合も指します。債務返済支援保険は、一般的に保険の対象外となる免責期間が30日程度設定されています。したがって保険金が支払われるのは、就業不能状態になってから30日を過ぎたあとです。支払われる保険金の額は、契約時に被保険者が設定し、それによって月々の保険料も変わってきます。なお団信の疾病特約とは違い、保険金はローンの返済以外の生活費などにあてても問題ありません。債務返済支援保険は住宅ローン加入時だけでなく、返済の途中でも加入が可能です。健康であることが必須ですが、家計が落ち着いてから加入を検討してもよいでしょう。【就業不能保険】一般の保険会社が展開している就業不能保険も、傷病による就業困難状態に備える対策として有効です。就業不能保険における就業不能状態については、入院または自宅療養している期間の指定などが保険会社によって異なります。よくチェックしてから加入するようにしましょう。就業不能保険の特徴は、最長支払期間が65歳までとなっていることが一般的です。最長支払期間が2年程度の所得補償保険よりも支払期間が大幅に長い点がポイントだといえるでしょう。就業不能保険では、60日程度の支払対象外期間ののち、保険金の支払いが開始されます。保険金の額は契約時に設定しましょう。返済額が増えた場合にも備えて保険金を設定しておくのがおすすめです。■住宅ローンを団信なしで借りる方法はある?健康状態などが理由で、団信に加入できないこともあるかと思います。その場合にも住宅ローンは借りられるのでしょうか。以下で、団信なしで住宅ローンを借りる方法とその注意点をご紹介します。【フラット35など】一部の民間金融機関とフラット35では、団信への加入が任意となっています。つまり加入が必須条件ではないということです。フラット35には、団信加入が不要であるほかにも、借入者の勤続年数などが問われなかったり、年収が低めでも借りやすかったりするという特徴があります。また借入に際して保証人および保証料は必要ありません。ただし、一般的な住宅ローンよりも担保評価が厳しくなっています。建物の土台・基礎の安全性や住宅の耐久性といった、住宅金融支援機構の技術基準をクリアしなければなりません。フラット35を借入れることを検討する場合は、購入を予定している物件が技術基準を満たすかどうか、不動産業者や施工業者に確認しておきましょう。なおフラット35の技術基準に加え、耐震性や省エネルギー性などにすぐれた住宅を購入する場合には、「フラット35S」が利用できます。一定期間フラット35の金利を引き下げられるため、基準をクリアできそうな場合は活用してみるとよいでしょう。【団信に加入しない場合の注意点】団信に加入しない場合は、万が一のことがあっても、住宅ローンは相殺されない点には注意しておきましょう。ローン契約者が死亡または高度障害になった場合にも、住宅ローン遺族が返済し続けなければなりません。団信に加入しない場合に、万が一に備えるための対策としては、まず加入済みの生命保険が十分あるかを確認することが必要です。万が一のことがあった場合も、生命保険の保険金で住宅ローンを返済できるでしょう。団信なしで住宅ローンを借りる場合は、どれだけの保険があるかを確認してから申し込むようにしてください。また返済にあてられる貯蓄をしておく必要もあるでしょう。さらに世帯で収入を増やせるよう考えておくことも必要です。このような対策に加え、誰が責任を持って返済の継続を行うのかといったこともはっきりさせておくべきでしょう。■まとめ今回は、住宅ローンを借入する際に加入が条件となっていることの多い団体信用生命保険(団信)について解説しました。いかがでしたか。団信は加入できないこともありますし、また加入してもすべてをカバーしてくれるわけではありません。今回ご紹介した内容を参考に、団信にきちんと入れるかどうか、団信がカバーしてくれない部分にどう備えるか、また団信には入れなかった場合はどうするかといったことを考えて、住宅ローンの借入に臨んでください。
2017年03月16日住宅ローンは多くの人にとって初めてのローンです。審査に通るかが不安ですよね。なかなか通らずに苦戦している人もいるかもしれません。今回は住宅ローン審査について、基準や項目を中心に、審査に通りやすくするためのポイントも含めてご紹介します。■住宅ローン審査の基準・項目住宅ローン審査ではどのような基準や項目が見られているのでしょうか。国土交通省が行った「平成26年度民間住宅ローンの実態に関する調査」では、日本全国の金融機関を対象に、「融資を行う際に考慮する項目」について質問しています。以下は、同調査に対して回答のあった1,407の金融機関のうち、50%以上が「融資を行う際に考慮する」としている項目です。それぞれ解説していきましょう。【完済時年齢・借入時年齢】年齢に関する審査基準については、借入時の年齢が20歳以上65歳未満かつ完済時の年齢が80歳未満、というケースが一般的です。ただし、上記の基準を満たしていれば必ずしも容易に借入できるというわけではありません。たとえば50歳で、返済期間30年のローンを申し込もうとした場合、ほとんどの返済期間が定年後に当たることになり、審査に通りにくくなることが考えられます。返済期間を短くするなどして対処しなければならないこともあるため注意しましょう。【返済負担率・年収】収入に関する基準については、年収そのものよりも返済負担率を見られます。返済負担率とは、1年間の住宅ローン返済額を年収で割った数値のことです。返済負担率の数値が低いほうが返済の負担が軽いことを意味しますので、金融機関は「安心して貸し出せる」ということになります。具体的な返済負担率の基準としては、多くの場合、年収によって25~35%以内に定められています。たとえばある銀行では、年収2,500,000円未満の場合は返済負担率25%以下、年収2,500,000円以上4,000,000円未満の場合は返済負担率30%以下、年収4,000,000円以上の場合は返済負担率35%以下で貸出する、という基準が設けられています。収入が高いから安心、ということではなく、返済期間や借入額との関係もよく考慮してローンの組み立てを考えましょう。【勤続年数と雇用形態】就業状況については、安定して継続的に収入があることが証明できるかがポイントです。雇用形態については一般的に、会社員より公務員、自営業より会社員のほうが「安定している」とみなされる傾向にあります。派遣社員や契約社員は融資対象外とすることが多いようです。また会社のなかでも、中小企業より大企業に勤めているほうが、金融機関の安心度は高めです。勤続年数は長いほど審査に有利になります。基準としては、勤続年数1年以上としている金融機関が多くみられます。3年以上であればより安心でしょう。たとえば大企業に勤めていてもさまざまな会社を転々としている場合は、中小企業で長期間務めている場合よりも審査で不利になる可能性があります。なお自営業の場合も、事業継続年数3年以上が目安です。【健康状態】健康状態は、住宅ローン借入の際に条件となる団体信用生命保険(団信)の加入とかかわっています。団信とは、住宅ローンの返済中に、ローンの契約者が死亡したり高度障害になったりした場合に、生命保険会社が住宅ローン残高に相当する保険金を支払う制度です。団信は生命保険であるため、健康状態が悪いと加入できないことがあります。たとえばがんや糖尿病、高血圧、肝炎である場合や、精神系の病気で通院している場合などは団信への加入が困難です。もし健康状態に不安のある場合は、引受条件緩和型の団信(ワイド団信)を取り扱っている金融機関を当たってみましょう。通常より金利は高くなりますが、病気を持っていても一定範囲内で加入できることがあります。さらに一部ですが、住宅ローンの借入に団信の加入が不要な金融機関もあります。このような金融機関の住宅ローンの場合は、連帯保証人が必要だったり、既存の生命保険でカバーする必要があったりします。なお夫婦で住宅ローンを組む場合は、健康状態の良好なほうの名義でローン審査を出す方法も有効です。【融資率】融資率とは、購入を予定している住宅の価格に対する借入金の割合です。融資率が少ないほうが頭金が多いということですから、審査では有利になります。融資率80%未満がひとつの目安になるでしょう。【カードローンなどの他の債務の状況や返済履歴】カードローンや自動車ローンなど他の借金がある場合は、審査で不利になる可能性があります。これは、先述した基準のひとつである返済負担率が、住宅ローンだけでなくほかの借入に対する返済額も合わせて計算されるためです。借入額が減らされてしまうこともあるため、他のローンはすべて返済してから住宅ローンを組むようにしましょう。またカードローンや自動車ローンなどで返済が滞った履歴があった場合も審査で不利になります。さらに各種ローンだけでなく、クレジットカードや公共料金、家賃、奨学金の支払い遅延・未払いの履歴もチェックされます。なおDVDやCDをレンタルした際の返却の遅延などについても履歴に残るため、小さなことでも注意が必要です。【国籍】多くの金融機関では、「日本国籍を持っていること」もしくは「日本の永住権を持っていること」が住宅ローン借入者の条件となっています。もし永住権を持っていなくても、日本人である配偶者が連帯保証人になれば、住宅ローンを借入れられることがあります。その場合、在留期間や日本での勤続年数などの条件が付加されることが一般的です。【金融機関の営業エリア】地方銀行の場合、その銀行の営業エリア内に居住していること、あるいは勤務地があることが住宅ローン審査の条件になることがあります。地方銀行でローンを組む場合は、居住地や勤務地が営業エリアに含まれている銀行を選びましょう。なお、全国展開の銀行に住宅ローンを申し込めばこの心配はありません。【連帯保証】住宅ローンの場合、基本的には連帯保証人は不要で、信用保証会社を利用することが一般的です。ただし、以下の場合は連帯保証人を求められることがありますので、万が一のときのために準備をしておきましょう。・夫婦などで収入合算をする場合・土地や建物が共有名義の場合(共有者が連帯債務者)・ペアローン、親子リレーローンなど複数の債務者形式となる場合・親名義の土地に住宅を建てる場合・自営業者の場合・審査の内容がよくない場合【担保評価】以上の借入者に関する条件のほか、購入する住宅の評価も住宅ローン借入の条件になります。これは、購入予定である不動産が住宅ローンの担保になるためです。住宅ローンを借入れた際、金融機関はその土地と建物に抵当権を設定します。それによって、万が一ローン借入者が支払いをできなくなっても、金融機関は貸出分を回収できる仕組みです。このため、その土地や建物を売ったときの価値、つまり担保評価が住宅ローン借入の条件として重要になります。担保評価額以上の借入を申し込んでしまうと、審査に通るのが困難になるでしょう。担保額は、築年数や土地・建物の面積、立地などによって決まります。たとえば中古物件の場合、築年数が20年以上になると、担保としてほとんど評価されなくなってしまうこともあります。また施工会社も担保評価にかかわることがあるため注意が必要です。大手住宅メーカーに施行を頼んだ場合と、無名の工務店などに施行を頼んだ場合では、前者のほうが審査で有利になる可能性があります。さらに権利状況や法規上の問題についても注意しておきましょう。住宅ローンの借入者が必ずしも物件の保有者と一致するとは限らないため、物件を購入した場合の名義が誰になるのかははっきりさせておく必要があります。また中古物件の場合は、現行の建築基準法や都市計画法の規制に抵触しないかどうかチェックしておきましょう。■住宅ローン審査にかかる日数は?住宅ローン審査にかかる日数は、事前審査に1日~1週間程度、本審査に3~10日程度であることが一般的です。ただし、先述した審査項目に照らし合わせて、金融機関側に疑問が出てきた場合は審査が長引くことがあります。その際には追加の書類を求められることもあるため心づもりをしておきましょう。追加提出を求められる書類には、国民健康保険の支払証明書や、預金通帳残高などがあります。もし審査項目に対して不安な要素がある場合は、引っかかりそうな項目に関する書類を事前に添付したり、説明書きをつけたりするとよいでしょう。なお審査が遅れているからといって審査に落ちるとは限りません。審査が長引いているのはむしろ審査が進んでいる証拠です。落ち着いて審査が終わるのを待ちましょう。■仮審査(事前審査)と本審査の違い仮審査(事前審査)は、購入予定の物件価格や工事請負金額が決まってきたタイミングで、銀行などの金融機関が行う審査のことをいいます。これに対して本審査とは、事前審査終了後に、信用保証会社がさらに詳細に行う審査のことです。事前審査を受けずに本審査、ということはできません。なお「仮」審査という名前はついていますが、仮審査もちゃんとした住宅ローン審査プロセスのひとつです。したがって、「どこの審査に受かるかわからないから、とにかくたくさんの銀行に申し込んでみよう」というのはよくありません。たとえばA銀行とB銀行に仮審査を申し込んだ場合、A銀行の住宅ローン審査に出したという履歴はB銀行で参照されます。すると、「この申請者はA銀行の審査に落ちたからうちのB銀行に審査を申し込んだのだろう。A銀行で落ちたということは何か問題があるに違いない」という印象を持たれてしまって、審査で不利になる可能性があります。仮審査を出すのは多くても3行程度にとどめておきましょう。■個人信用情報を取り寄せてみると安心自分の金融履歴に不安がある場合は、個人信用情報を取り寄せてみましょう。個人信用情報とは、クレジットやローンなどの申し込みや契約に関する情報のことです。個人信用情報をチェックすることで、住宅ローンの審査に出す前に、審査で不利になる可能性のある点をあぶり出しておけます。日本にはCIC、KSC、JICCの3つの個人信用情報センターがあります。機関によって収集情報に若干の差があることもあるため、すべての機関から信用情報を取り寄せることをおすすめします。もし信用情報履歴に問題があった場合、対処方法は2つあります。1つは、履歴が更新されるのを待つことです。信用情報は5年~10年に1度更新されます。たとえ信用に関する問題が履歴として残っていても、5年経てばその履歴は更新され、なかったことになります。住宅ローンを申し込む際には、履歴がクリアーな状態になるまで待つのもひとつの手です。2つ目の方法は、審査書類を提出する際に、「支払遅延、未払いなどになってしまった理由と、今後の予防方法」を説明する文書を添付することです。支払遅延や未払いなどが故意でない場合は、きちんと説明すれば事情をわかってもらえることもあります。説明文書があれば金融機関の心証も変わりますので、実践してみてはいかがでしょうか。なお個人信用情報はインターネット、郵送、窓口などで開示の申し込みができます。手数料は500円~1000円程度です。■まとめ今回は、住宅ローンの審査について審査項目や項目ごとのポイントを中心にご紹介しました。いかがでしたか。住宅ローンの借入を検討している場合は、今回ご紹介した内容を参考に、可能な限り通るよう対策を整えておいてください。また事前に個人信用情報を取り寄せ、審査に響く可能性のあるポイントを自覚しておくことも重要です。念願のマイホームを無事手に入れられるよう、住宅ローン審査に万全に備えてくださいね。
2017年03月16日子どもが生まれたら、公園が近くの場所に引っ越したい、ママ友と集まれるリビングが欲しいなど、今までとは違った視点で家選びを考える人も多いのではないでしょうか。家族が増えるタイミングで家の購入を考えることもあると思います。「でも、どんな家を選んだらいいのかわからなくて……」という人も多いはず。そこで、子育て世代の家族が住みやすい家についていくつかのポイントを挙げてみましょう。自然と家族が一緒にいられる空間子どもと親が一緒に過ごせる時間は思っているよりも短いもの。この大切な時間をできるだけ充実させるためにも、それぞれが忙しくても自然と一緒の時間を過ごせる空間がある家を選ぶといいでしょう。例えば、リビングに子どもの遊びスペースや勉強できる机をおくことで、食事以外の時でも自然に顔を合わせる機会が増やせます。また、家族写真や子どもの作品などが飾れるスペースのあるリビングは、子どもが大きくなっても家族みんなにとって特別な空間になります。また、お庭は子どもにとって、身近に自然に触れることのできる場所になり手軽に外遊びができるようになります。もし余裕があればちょっとした野菜などを一緒に育てて、料理として食卓に出せば食育にも。自分のスタイルに合ったキッチンと収納子どもが生まれると親戚づきあいや近所の人との交流も多くなります。子どものお祝いごとがあるときには、おじいちゃんやおばあちゃんをお家に招くことも増えるでしょう。また、保育園や幼稚園のママ友とのパーティをする機会もあります。そこで注意しないといけないのは、ゲストが集まるリビングとキッチンの関係。いろいろ用意している様子を見られたくない人、キッチンが散らかっていて気になる人は独立型のキッチンを選ぶといいですよ。逆にゲストとのコミュニケーションを重視する場合は、オープンキッチンを選ぶと、料理をしている間にもおしゃべりができたり、配膳も楽です。また、片付けやすい収納があるかも家選びの重要なポイント。リビングの近くに収納が多い間取りもオススメです。いつもお家がスッキリ片づいているだけで、ママのイライラも少なくなりますし、もちろん急な来客にも慌てることがありません。いつでも人を呼べる家は、ママにとってまさに理想的なマイホームですよね。理想のマイホームを思い浮かべてみよう住居費は人生の中でも特にお金がかかるものです。賃貸ではお金を払い続けても資産にはなりませんが、一戸建ての購入はその土地自体が資産になるというメリットもあります。また、車を持っている家では、毎月の駐車場代の負担を減らしてくれることも。一戸建てはペットを飼えることや、子どもの泣き声や騒ぐ声が気になりにくいなどのメリットもあります。もっとも重要なのは、自分のライフスタイルに合わせて家の間取りからインテリアまで自由自在に選ぶことができることです。「光がふりそそぐ明るい家に住みたい」「おしゃれなリビングでホームパーティをしたい」など、自分の家だからこそオリジナルな空間を作ることができます。また、子どもの成長に合わせてリフォームできることもメリット。子どもの人数に合わせた間取りを、子どもが巣立った後にどう変更するのかなどの自由は、まさに一戸建ての魅力ですね。家は自分たち家族がどう暮らしたいかを形にするもの。自分にはどんな家が理想なのか「見て」「聞いて」「体感できる」住宅展示場をのぞいてみることをオススメします。住宅展示場でやるべきこと住宅展示場は、各メーカーの最新の住宅(設備)も揃っているので、いろいろな体験を通して比較検討することができます。住宅展示場を見学する際のポイント・お目当ての見学先を絞り込んでおきましょう。事前にホームページで、見たいモデルホームや見る順番を決めておくと、よりスムーズです。・セミナーに参加してみましょう。資金や税金、土地や建物、相続や遺言に関する法的など専門家の話が聞けます。・キャンペーンやイベントをチェックしましょう。住まいづくりに役立つツールやプレゼントがもらえることも!マイホームを検討されている方は、ABCハウジングの展示場をぜひチェックしてみてください。ABCハウジングの各会場は「住宅公園」と名付けられており、会場全体が公園のようなイメージで造られていて、子どもも一緒に楽しめます。関東圏、近畿圏に合計24会場展開しており、さらに、2017年4月29日(土・祝)には、神奈川県川崎市に、「ABCハウジング 新・川崎住宅公園」が新しくオープンします。また、ABCハウジングの住宅公園には、それぞれにテーマが。たとえば、エネルギー問題から解放される「エネフリー住宅」、最新の住宅設備を備えた「快適な暮らし」など、多彩な住まいを体験できます。最新のライフスタイルを楽しみながら学べる、住まいのテーマパークを楽しんで、理想の住宅を見つけてくださいね!ABCハウジング WEB限定プレゼント実施中!3月は「キッチン・カッティングボード」を応募者全員にプレゼント! >>>応募はこちら PR:ABCハウジング
2017年03月01日昔から「夢のマイホーム」という言葉があるように、自分の家を持ちたいと考える人は多いものです。住宅ローン減税や低金利のおかげか、はたまた偶然か、私の周りでは2016年、マイホーム購入ラッシュでした。しかし、マイホームを得て満足している人もいれば、少なからず購入を後悔している人もいます。なぜせっかく夢のマイホームを持てたのに、後悔しているのでしょうか?今回は、マイホーム購入の失敗談を20代〜40代の男女に取材してみました。これから家を購入しようと考えている方は、参考程度にご覧ください。●(1)住宅ローンの支払いがキツい『うちは子どもがいない共働きで、世帯年収からすると希望の価格帯よりもっと高い物件も購入できると不動産会社に言われました。それならば妥協せず本当に気に入った物件を購入しようと、当初の予算より高いマンション最上階の部屋を4,000万のローンを組んで購入したんです。ところが、マンション購入から1年。妻が体調を崩し、正社員を辞めて転職 。扶養内のパートとして働くことになりました。ずっと正社員の共働きで考えていたため、これには焦りましたね。今のままの世帯年収でローンを返済していくのは、正直かなりキツいです。妻の体調が良くなり、また正社員とまではいかなくても、フルタイムで働けるようになればいいんですが……。それまで生活を切り詰めないと……』(30代男性/会社員)共働きであっても、どちらかが働けなくなるリスクも考慮する必要がありそうです。「ずっと二人とも正社員で働くし、大丈夫」と思っていても、いつどうなるかはわかりません。健康面の問題は特に先が読めないものです。住宅ローンが払えなくなり、家を手放すことになったという例も珍しくありません。余裕のある貯金額を確保しておく、不動産会社の言葉に惑わされず、自分たちが無理せず返せる金額の物件を買うなど、慎重になることが大切です。●(2)住宅ローンの返済額以外の費用を考慮していなかった『昨年、新築マンションのモデルルーム見学に行き、物件が気に入ってポンポンポンと契約まで進み、晴れて念願のマイホームを手に入れました。でも、予想外だったのが物件以外にかかる出費の多さ。司法書士報酬とか住宅ローンの保証料、火災保険、地震保険などの諸費用だけでも200万くらい かかりました。しかも、月々、住宅ローンの支払いに加えてマンションの修繕積立金と管理費の支払いもあるんですよね。新築のうちはいいけれど、年数が経つにつれて修繕積立金が上がるっていうし。毎年の固定資産税もある。特に諸費用についてはそんなに高いと思っていなかったので、びっくりしました。おかげで手元のお金がほとんど残らず……。もっと貯金が貯まってから買えばよかったと後悔しました』(20代女性/パート)勉強不足が招いたこととも言えますが、これはありますね。いざ、払うべき金額が明確になったとき、焦るものです。固定資産税については、不動産会社に大体の額を聞いておくといいでしょう。「えっ!そんなにかかるの!?」という場合もあるので注意が必要です。●(3)通勤電車が想像以上に混んで体調不良に『都心から離れた閑静な住宅街に、一戸建てを購入しました。周囲には学校や公園、公共施設、病院なども充実していて、とても住みやすい街で気に入っています。でも、通勤がつらい!今まで、都心に住んでいたため、電車に乗るのはせいぜい15分程度でしたが、今は1時間電車に乗ります。それはもともとわかっていたことなのですが……予想外だったのが混雑率!混むというのは聞いていましたが、予想を遥かに超える混雑ぶりで……。正直、通勤だけで1日の体力を消耗します。混雑がひどくて電車の遅延もしょっちゅうでストレスです。帰宅後は疲れきっていて、食事も作れずお惣菜で済ませています。引越してから半年が経ちますが、もう精神的にも肉体的にも限界 です。今は転職を考えています』(30代女性/会社員)「○○線は混みますよ」と聞いてはいても、実際に乗ってみないとどれくらいのものなのかわかりません。乗り換え案内などのサイトで見ることができる所要時間も、実際にはもっとかかることはざら。後で「こんなはずじゃなかった……!」ということにならないよう、物件を決める前に、通勤時間帯の電車に乗ってみることも大切です。●(4)収納の作りや広さ、位置が不便だった『玄関に物がいろいろ出ているのが嫌で、壁面をすべて扉付きの収納にしてしまいました。でも、実際に住んでみると、自転車のカギや手袋など、出掛けにパッとつかんで持って行くような小物を置く場所がなく、不便 でした』(40代女性/パート)『夫婦の寝室の奥に広いウォークインクローゼットを作ったはいいけれど、いろいろなものを“とりあえず”置いておく場所になり、家族がそれぞれ自分のものを置いているから、寝室に出入りが多いのが難点。もっと収納スペースを均等にしていろいろな場所へ振り分ければよかった』(30代女性/主婦)収納は広さや位置、内部の構造など、実際に生活してみて初めて「ああすればよかった」「こうすればよかった」と気付くことも多いもの。荷物の多さや種類、物の出し入れのしやすさなどを考えて決めたいものです。----------いかがでしたか?住宅の購入は人生の中でも一番と言えるほど大きな買い物。できるだけ失敗しないように、じっくり考え、実際の生活や月々の支払いをシミュレーションしてみることが大切です。特に住宅ローンは支払いができなくなると大変。収入が減った場合やリストラにあった場合、転職を余儀なくされた場合など、万が一のことがあったとき、どのように返済していくか、返済できる金額かなども考慮したいところです。ご紹介した失敗例の他にも注意したいことはたくさんあるので、マイホームの購入を検討している方は、情報収集もしっかり行っておきましょう。●文/パピマミ編集部●モデル/福永桃子
2017年02月15日結婚適齢期に突入した人も多い、ゆとり世代。一人暮らしのときは賃貸だった人も、結婚して家族を持つようになるとマイホームへの憧れが強くなるものです。「若者の車離れ」などと言われて久しいですが、ゆとり世代は全く消費に興味がないわけではありません。むしろ、来るべきときマイホーム購入に備えてコツコツと貯金をしているという人も。ゆとり世代は、将来のマイホームに対してどんな理想を描いているのでしょうか。■理想のマイホームは「都心・駅近・コンパクト」三井不動産リアルティ株式会社は、2013年に「ゆとり世代と親世代の住まいと距離に関する意識調査」を実施しました。調査対象は、1都3県(神奈川・千葉・埼玉県)に実家があり、現在も圏内に在住のゆとり世代。そして、その世代を子に持ち、住宅購入経験のある50~59歳。ゆとり世代のマイホーム購入については、「購入したい」(30.6%)と「やや購入したい」(32.6%)を合わせると、6割以上が「将来マイホームを購入したい」と考えていることが分かりました。また「理想のマイホーム像」を聞いたところ、ゆとり世代は郊外派(41.9%)に比べ都心派が58.1%とやや多い結果に。「駅から距離はあるが広々とした住まい」(44.8%)よりも「駅近でコンパクトな住まい」を希望する人は55.2%でした。自分の時間を楽しめる書斎・家事室が欲しいと答えた人は、全体の3割にのぼりました。これは親世代よりも2割ほど多い回答です。「結婚しても一人の時間を大切にしたい」というゆとり世代のホンネが読み取れますね。■マイホーム購入は「30代半ば」、親からの援助は期待しない購入のタイミングは、「結婚後2~3年して落ち着いたとき」が37.2%とトップに。続いて、「住宅ローンの頭金に十分な貯蓄ができたとき」(20.4%)、「良い物件が見つかったとき」(18.9%)というものが挙げられています。結婚希望年齢は平均28.3歳、第一子誕生の希望年齢が平均30.1歳。そして、マイホーム購入の希望年齢は平均34.1歳となっているので、第一子が小学校に入学するぐらいまでにはマイホームを購入したいと考える人が多いようですね。一方で親世代がゆとり世代に望む年齢は、結婚が26.9歳、第一子誕生が28.6歳、マイホーム購入が35.3歳。自分たちの経験からか、結婚と第一子誕生の年齢が少し若くなっています。しかし、マイホーム購入うの年齢については、ゆとり世代と大きな開きはありませんでした。「購入する際に親からの資金援助を期待するか」という問いに対しては、72.4%のゆとり世代がNOという回答に。回答者が長男・長女だった場合は77.8%が「期待しない」と回答しています。不況やリストラなんて言葉を幼いころから聞いていた影響でしょうか、「親に経済的負担はかけたくない」と考える人が多いようです。■「親の近くに住みたい」3割、「子どもの近くに住みたい」6割同調査では、結婚後のマイホームと実家間の理想の距離についても聞いています。親と近いところに住むのを望むゆとり世代は、約3割。「緊急の時に助け合いたい」「働いている間、用事があるときに、親に子供の面倒を見てほしいから」「親の老後が心配だから」という理由がトップ3とのこと。ところが男女別に着目してみると、男性は24.7%、女性は41.2%という結果になります。男性よりも女性のほうが、親と近いところに住むのを望んでいるようです。妊娠・出産という一大イベント、そしてその後の子育てを考えると、身近な経験者である親が近所にいたほうが何かと安心なのでしょう。一方で、ゆとり世代の親世代(50~59歳の男女)に同じ質問をしたところ、結果は、子ども世代の2倍となる約6割が子どもとの近居を望んでおり、男女別では、男性が54.2%、女性が62.0%と子ども世代と同様の傾向でした。この数字からは、なかなか子離れができていない両親と、そんな両親と少し距離を置いて自立したいと感じるゆとり世代の姿が目に浮かびますね。今回の意識調査では、ゆとり世代は20代後半で結婚、30代で出産を経験し、30代半ばまでにマイホームを購入したいという希望を持っていることがわかりました。さすが不景気の時代に生まれ育ったゆとり世代、大きすぎる夢は描かず堅実派ですね。マイホームは、一生に一度の大きなお買いものです。購入のタイミングがきたら、家族の意見を大切にしながらじっくりと選びましょう。
2016年09月20日「この土地を買おう」と夫が言ったとき、酔っ払いの冗談かと思った。事実酔っていたし、ほんの10分前には「どうせ断るんだから面倒くさい、1人で行ってきてよ」と言っていたのだ。ところが実際に土地を見た夫の決意は固く、「ここしかない」と言い張っている。一生に一度のマイホーム購入、夫婦間で色々と揉めることもあるだろう。今回は「こうやって決めた夫婦もいる」一例として、我が家の例をご紹介したい。転勤族を終えて地元に戻ったばかり転勤族だった我が家は、ほんの3ヶ月前に地元の北関東のとある県に戻ってきたばかり。地元といっても全く地縁のない土地だったが、定住は決まっていた。子どもは来年入学を控える長男と1歳次男。当初は「長男が小4くらいで家を買いたいね。オリンピックも終わるし、こっちの生活にも慣れるし」と話していた。ところが今住んでいる場所の小学校の学区内では家を買わないだろうと考えたことや、以前は賃貸の一軒家を借りていたために足音や声などを気にしなければならない集合住宅での生活に疲れ、チラチラと家を見始めてはいた。とはいえモデルハウスを見に行ったのは1社のみ。「良い土地がない。2〜3年かけてじっくり調べよう」というのが正直な感想だった。そんな矢先、とあるハウスメーカーのかたに道端で声をかけられて一応土地を見ようということになり、10個以上見た中のひとつに夫がビビッときたのだ。取り立ててNGを出す理由のない土地その土地は取り立ててNGを出す理由のない土地だった。土地選びの第一条件は「駅近の50坪程度」。即決する夫に対し、何でも買うときには「全ての選択肢を見てからじっくり吟味して選びたい派」の私は、NGを出せないことに戸惑った。両家の両親にも相談したが、私含め夫以外の全員が一致した意見は「急過ぎてわからない」。夫のみ「十分見た。ここしかない」と決意は固い。その日は日曜日だったこともあり、「他にお客さんもいますし金曜日まで考えてみてください」とハウスメーカーのかたに言われ、考えることになった(主に私が)。5日間で整理したことここまで読んでわかる通り、マイホームについて知識はほぼゼロ。ただ「マンションを買うなら修繕積立金の負担が大きいため老後」「中古は年数が少ないと縁起が気になり、長いと耐震が気になる。リノベーションは今住んでいる地域では逆にお金がかかりそう」なことから、今買うならば新築一軒家という結論になった。さらに「家よりも土地選びが重要(土地は変えられない・自分たちが死んでも残る・資産ともなる)」と考え、土地を重視。地震を1番気にするため「地盤・活断層」を調べ、「その土地が以前何に使われていたか」「住みやすさ」についても近所の人に聞いた。赤ちゃん連れだと向こうから話しかけてくれるのが助かる。近くの「駅の口コミ」をネットで調べたり、老後を考え「スーパー、病院、内科、バス停」もチェック。小学校までの道のりも実際に歩いた。結果、やはり特にNGを出す点のない土地だとわかった。タイミングは今なの??もうひとつ気になるのがタイミングだ。今は「オリンピック後に買おう」という人が多い。「建材費・人件費が高騰している」とも聞く。オリンピック前後の住宅価格についてプロの意見を調べたが、様々な意見が飛び交っており、「誰にも確かなことはわからない」のが結局のところ。筆者は元証券会社勤務だが、株も同様、確かな答えなんてないのだ。ただ、住宅価格はイベントよりも「需要と供給次第」という。「5年後と今」を比べた場合、購入予定地域の過去30年の地価推移を見ても、土地に関して大幅な下落はないだろう(これが10年後、20年後なら話は別だ)。「オリンピック後に買おう」という人々の需要も考えられる。「人件費」は実は1番問題な部分で、今までが安過ぎたという。こちらも下がることはあまり考えられない。となると、下がる余地があるのは「建材費」。それに「これからの5年間、子どもに『静かにして』と制限させて暮らすか、のびのび育てて暮らすか」というプライスレスな部分がプラスされる。タイミングの波を肌で感じるまた、不思議な偶然も重なった。「1人でじっくり見て考えたい」と思い1人で購入予定の土地に行った日が気づけば亡き父の誕生日だったのだ。さらに行きの電車内で旧友から「急に思い出したから連絡したんだけど、元気?」というLINEが入る。何のサインだろう…と驚いた。さらにこれはあとからわかったことだが、間取の件で神主さんを紹介され、彼に「買うなら来年の節分までが良い時期」と言われた。夫は生まれながらに運の良いところがある。やっぱり私たちのタイミングは今のかもしれない、と心を決めた。これだけ短期間でマイホーム購入を決める人もなかなかいないと思う。ただこういう条件やタイミングを感じたケースがあったということを、ひとつの参考にしてほしい。ライター:宮野 茉莉子
2016年07月25日妊娠8ヶ月は赤ちゃんグッズを買い整え始める人もいる時期。子ども用品を前に、「赤ちゃんがきたら、今の家は手狭かも…」なんて思い始める人も、いるかもしれない。マイホームの購入は人生の3大支出(「住宅」「教育」「老後資金」)のうち、最大の買い物になる可能性も大! 赤ちゃんが生まれてバタバタの生活に突入してしまう前に、将来のマイホームプランを夫婦でゆっくり語り合う時間を作ってみては。【マイホーム購入について詳しい内容を知りたい人は、こちらをどうぞ】<住宅購入のポイント特集>・ マイホームは、今、本当に買いなの? ・ これからマイホームを買う人が知っておきたい3つの常識 ・ マイホーム選びは立地が全て ・ マイホーム勝ち組になるための3つのチェックポイント <住宅ローン特集2015年度版>・ 2015年度版 家を買う前に知っておきたいポイント4つ ・ 住宅ローンの気になる調査結果 ・ 住宅ローン「フラット35」のポイント4つ ・ 探せばある! 2015年度・お宝住宅ローン ・ 住宅ローンの借り換えは、セカンドラブのように! ・ 住宅ローンの借り換え、ここをチェック! (監修:ファイナンシャルプランナー 畠中雅子/文:楢戸ひかる)
2016年04月04日